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ウォーキングと血糖値低下・続き
こんばんは。

今朝は、車の温度計は0度でした。
今冬一番の冷え込みでしょうか。

さて、ウォーキングと血糖値低下について、tomo さんから、興味深いコメントをいただきました。


「10/12/25 tomo
ウォーキングの効果
 江部先生おはようございます。
 毎日ブログを読むのを楽しみにしています。先生のおかげで命拾いできたなといつも感謝しています。
 ふだん家では主食は食べません。しかし、先日義母がおいしそうなおこわをつくってくれたので、ちょっと食べてみることにしました。膵臓が元気になっていたらいいなという思いもありました。スタンダードを始めて4ヶ月半です。
 軽く1膳を食べて1時間後、血糖値223。私は、2時間値がピークです。あわててウォーキングへでかけました。40分弱歩いた後の血糖値は99。こんなに効果が出てびっくりでした。
そして、翌日。主食抜きで1時間後の血糖値133。25分歩いた後、血糖値111でした。あれれと、またびっくりでしたが、自分の体がコントロールしていたんですね。納得しました。
 先生の新しい御本、とても読みやすいです。具体的な症例もたくさんのっていて、個人差に対応することが大切ということもよくわかります。
自分の体のことをよく知り、一生つきあっていきたいと思います。糖尿人ということがわかり、糖質制限食を始めて体調も体型もよくなりました。
 これからもどうぞよろしくお願いいたします。」


tomoさん。
貴重な体験報告ありがとうございます。

「軽く1膳を食べて1時間後、血糖値223。私は、2時間値がピークです。
あわててウォーキングへでかけました。40分弱歩いた後の血糖値は99。」


実に124mgの低下ですね。

血糖値が高値だと、運動の効果もでやすいようです。


「翌日。主食抜きで1時間後の血糖値133。25分歩いた後、血糖値111でした。」

今回は、22mgの低下です。

運動時間に40分と25分の差があるとはいえ、低下幅がかなり少ないです。

やはり、昨日の記事にも書きましたように、血糖値が高値でないときは、運動してもそんなに下がらないように、人体が調整しているようですね。 

ともあれ、現段階で一定程度確認できていることは、

①インスリン基礎分泌が低下している人と、BMI25以上の肥満の人には運動による血糖低下効果は出にくい。

②血糖値が高値の時は、インスリン基礎分泌が確保されていて、肥満がない人においてはかなりの降下幅が
 期待できる。例えば60~80~120mg/dl・・・

③食後血糖値が130~140mg未満とか正常範囲の場合は、インスリン基礎分泌が確保されていて、
 肥満がない人においても血糖低下幅は少ない。低血糖にならないように人体が調整していると考えられる。

④運動強度があるていど以上高いと、グリコーゲン分解や糖新生によって、かえって血糖値が上昇する。

⑤血糖コントロールが悪い(例えば空腹時血糖値250mg以上)場合は、運動後なお一層血糖値が上昇する
 ことがある。

例えば私の場合、インスリン基礎分泌は正常下限かやや不足で肥満なしですが、男子テニスダブルス2試合したあとの血糖値(食後6時間)が150mgくらいになり、30分後には安静のまま120mgくらいに下がりました。

血糖値降下の急性効果は、歩行ぐらいの強度のほうが良さそうです。

渡邊昌先生も歩行では血糖値が下がるが、走るとかえって上昇すると述べておられます。

運動療法の急性効果に関しては、

「どの程度の強度の運動を、どの程度続けたら、どの程度血糖値が下がる・・・」

といった具体的な研究報告は、ほとんどないと思います。

また①のような個人差に関してもほとんど報告はありません。

まだまだこれから、勉強していかなくてはなりませんね。



江部康二

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
運動と血糖値
私個人の例ですが中~低強度の運動でも、持続時間が長いとやはりグリコーゲン分解や糖新生の為か若干の血糖値上昇はあるので、脈拍で運動強度を測り、持続時間は30分程度に抑えています。健常人ではどうなのか、興味があるところですが、運動選手などはわざわざカーボローディングしてから試合に臨み競技中の血糖値をある程度以上に持続させる事で持久力を保つようにするそうですから、健常人でも運動で血糖値が上がるものだという事なのでしょう。その程度に考えて、リラックスしながら運動するのが血糖値にも良いようです。血糖値を意識しすぎて緊張して運動するとどうも血糖値が高止まりするように思います。ストレスのせいでしょうか。また、血糖値を下げようと、夏の暑い夜に無理して汗だくになってウォーキングしたら却って血糖値が下がらなかったこともあります。これもストレスのせいかと思われます。
糖質制限食も「美味しく楽しく」が大切なところと思いますが、運動も「気持ちよく楽しく」が大切と思います。食事も運動も「修行」みたいにしてしまうと逆効果かと。私自身はそう考えて、ゆるく楽しい糖質制限食と時にはきりっと時にはゆるく運動を楽しんで、尿糖ダダ漏れ状態から3ヶ月程度で境界型まで回復して今に至ります。時にサプリメントや漢方薬や処方薬の効き目を自己人体実験しながら、ゆるく糖尿ライフを楽しんでいます。
2010/12/26(Sun) 04:01 | URL | 境界人間 | 【編集
ウォーキングについて
江部先生v(^^
新しい本の出版おめでとうございます。
今回のは、今までより初心者向けって感じで、イラストや図解が多くて
さらにわかりやすいと思いました!

さて、運動についてですが
私も、旅行中にあまりにも…暴飲暴食だったにもかかわらず血糖値が安定しているので不思議だった体験と(スパゲティーナポリタンやケーキバイキングしたのに)渡邊昌先生のご本で、食後の運動はよさそうだと確信を持ち、どうしても我慢できないときには、食後の散歩をしています。
それで、最近の測定で思ったことがあって・・・
汗ばむくらい腕を振って大幅なスライドでしっかり歩いたときと、バラ園をたら~たら~と写真を撮りながら散歩したときととでは、バラ園のほうが血糖値がしっかり下がっていたのでびっくりしたのですヨ。
同じものを同じだけ食べたわけではないのですが、もしかしたら『少し息が上がる』くらいより、あまりがんばらない【お散歩】程度のほうが、血糖値的には良いのかもって、思うようになりました。
私なりの方法ですが、我慢できずにいけないもの食べちゃったときには、食事開始からなるべく1時間以内に、たらたらでも2時間ほどお散歩する方法で、ここ1年はHbA1cを5.5~6.0をキープできています。

まだ、そう感じるって言う程度なので、今度しっかりしたデーターが取れたら、ちゃんとご報告させていただきます!
2010/12/26(Sun) 06:42 | URL | クロネコスミコ | 【編集
Re: ウォーキングについて
クロネコスミコ さん。

そうですね。
どうやらゆっくり歩く方がいいみたいですね。
2010/12/26(Sun) 12:10 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 運動と血糖値
境界人間 さん。

そうですね。

運動も「気持ちよく楽しく」が、血糖値降下にはいいようですね。
2010/12/26(Sun) 12:13 | URL | ドクター江部 | 【編集
お久しぶりです^@^
江部先生お久しぶりです^@^あきです。

本日検診に行って参りました。
空腹時血糖 102  HbA1c4.8%でした。

血糖が100を超えたので、まずいでしょうか?!

よろしくお願いします。
2010/12/27(Mon) 17:45 | URL | あき | 【編集
Re: お久しぶりです^@^
あきさん。

「空腹時血糖 102  HbA1c4.8%」

HbA1c4.8%は全く問題ありません。

空腹時血糖値も、年齢が50代以降なら、問題なしと思います。
40代未満なら、100~109mgは正常高値ということにはなりますが・・・

2010/12/27(Mon) 19:19 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: タンパク質の摂りすぎが原因?
あんず さん。

生魚・生肉で4000年間暮らしていたころのイヌイットには、乳ガン・大腸ガンなど西欧型のガンは、ほとんどありませんでした。1920年代から、小麦のパンが主食となり、1950~1960年ごろには
米国と同じくらいの乳ガン・大腸ガンの死亡率となっています。
すなわち糖質制限食で西欧型のガンは防げる可能性があります。
2009-08-24のブログ「糖質制限食と癌③」をご参照ください。

ベイスンは、ブドウ糖(単糖)による血糖上昇は防げませんが、
砂糖(二糖類)による血糖上昇はあるていど防ぎますよ。
つまり通常の甘いものにはそれなりに効きます。
多糖類であるデンプンによる血糖上昇もあるていど防ぎます。
ベイスンは多糖類を分解して単糖にする酵素を阻害していますので・・・。
2010/12/31(Fri) 09:28 | URL | ドクター江部 | 【編集
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