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「糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食」(ナツメ社)を出版しました。
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こんにちは。

2010年12月18日、

「糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食」(ナツメ社)

を、糖質制限食の最新刊として出版しました。

今回はレシピ集ではなく、理論篇に属する最新の本です。

アマゾン
http://www.amazon.co.jp/%E7%B3%96%E5%B0%BF%E7%97%85%E3%81%8C%E3%81%A9%E3%82%93%E3%81%A9%E3%82%93%E3%82%88%E3%81%8F%E3%81%AA%E3%82%8B%E7%B3%96%E8%B3%AA%E5%88%B6%E9%99%90%E9%A3%9F-%E6%B1%9F%E9%83%A8-%E5%BA%B7%E4%BA%8C/dp/4816349960/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1292726044&sr=1-1

12月18日・19日ころには、全国の書店に並ぶと思います。

糖質制限食や糖尿病関連の最新情報が満載ですので、是非ご一読くださいね。

最新糖質制限食理論、症例、図表、食材のカラー写真・・・、糖尿病・妊娠糖尿病の最新の診断基準・・・Q&Aなど、わかりやすくて豊富な内容となったと自負しています。

特徴として、巻頭に、ブログ「ドクター江部の糖尿病徒然日記」の記事にさせていただいたコメントと私の回答を、個人情報が特定できないように一部加工して、10症例報告しています。

コメントいただいた皆さんにはこの場を借りて、御礼申し上げます。

以下は「糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食」(ナツメ社)の、「はじめに」です。

☆☆☆

はじめに

 2005年1月に日本初の糖質制限食の本「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」(東洋経済新報社)を出版してから、5年の歳月が経過しました。幸い16刷と版を重ねており、糖質制限食が日本に広がるきっかけになったと嬉しく思っています。糖質制限食関連の私の本も著書・共著・監修含めて合計14冊に達しましたが、本書が15冊目です。当初はほぼ孤立無援の戦いでしたが、この間糖質制限食に理解を示す医師や栄養士も明らかに増えています。医学雑誌「治療」に2009年4月、「内科」に2010年1月、糖質制限食関連の小論文を執筆させていただいたのもその現れとありがたく思っています。2007年2月から、ブログ「ドクター江部の糖尿病徒然日記」を開始したことも、それなりの効果があったと思います。本書の内容にはブログ記事からの引用もあり、ブログ読者の皆さんにはこの場を借りて御礼申し上げます。2010年10月現在で、1日に5000~7000件のアクセスがある人気ブログとなっていて、これも嬉しい限りです。ほぼ毎日ブログ更新していますので、祇園あたりに飲みにいく機会が激減して、健康にも財布にも非常に良い副次効果が出ています。さて糖質制限食の理論面において、2009年に一つ大きな変化がありました。正確には2004年に米国であった変化に、私が気がついたのが2009年ということです。すなわち、米国糖尿病協会によれば食べ物が消化・吸収されたあと、糖質は100%血糖に変わり、タンパク質・脂質は血糖に変わりません。糖質は摂取直後から急峻に血糖値を上昇させ2時間以内にほとんどすべてが吸収されます。一方蛋白質・脂質は血糖値に影響をあたえません。1997年版の米国糖尿病協会の見解では「タンパク質は約半分が血糖に変わり、脂質は10%未満が血糖に変わる」という記載がありましたが、2004年版では削除されています。これらは含有エネルギーとは無関係な三大栄養素の生理学的特質であり、現在動脈硬化の元凶として問題とされているグルコーススパイク(食後高血糖)を引き起こすのは3大栄養素の中で糖質だけです。従って糖質を摂取しなければ食後高血糖は生じず、血糖値はリアルタイムに改善します。一方カロリー制限をしても糖質を摂取すれば必ず食後高血糖を生じます。このような重要な生理学的知識ですが、欧米では医師も看護師も栄養士も糖尿病患者さんも皆知っています。日本では医師でさえも、ほとんどの人が知らないのが現状ですので、まさにガラパゴス状態でおおいに問題です。また英国の栄養学の大著、ヒューマン・ニュートリションにも『現代の食事では、中略、デンプンや遊離糖に由来する「利用されやすいグルコース」を大量に摂取するようになっている。このような食事内容は血漿グルコースおよびインスリン値の定期的な上昇をもたらし、糖尿病、冠状動脈疾患、がん、老化等、多くの点で健康に有害であることが強く指摘されている。農業の発明以来、ヒトは穀物をベースとした食物を摂取するようになったが、進化に要する時間の尺度は長く、ヒトの消化管はまだ穀物ベースの食物に適応していない。ましてや高度に加工された現代の食物に対して、到底適応しきれてないのである。』と記載されていて、私の提唱しているグルコースミニスパイク論に根拠を与えるものであり、心強い限りです。さらに、戦後日本で糖質摂取が減り続け、脂質摂取が増え続けたという定説も間違いであり、単なる神話に過ぎなかったことも本書であきらかにしています。本書には2010年現在の糖質制限食の最新知識が網羅されています。是非ご一読いただけば幸いです。



*Life With Diabetes:A Siries of Teaching Outlines by the Michigan Diabetes Research and Training Center,American Diabetes Assoiation ,3rd Ed,2004
*ヒューマン・ニュートリション基礎・食事・臨床(第10版):75、JS Garrow 、WPT james、A Ralph 編、日本語版監修、細谷憲政.2004



江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
新刊出版
新刊を出版されたとのこと是非読みたいと思います。
アマゾンで「われら糖尿人元気なのにはわけがある」を本日注文しました。ネットをやっていない知人にも読ませたいと思います。

レシピ本は購入していますが、理論的に糖質制限の必要性を書かれたことは、これまでの日本における糖尿病神話に大きな投石となり、新しい未来が築かれて行くことと期待します。
先生ご自身の糖尿病体験や患者さんの治療実績、そしてこのブログに救われた私を含め、多くの糖尿人が存在することが、何にも勝る証明です。

これまでの糖尿病に対する意識革命が起こり、多くの人が救われることを願ってやみません。
2010/12/19(Sun) 17:04 | URL | よよ | 【編集
Re: 新刊出版
よよさん。

応援そして本のご購入ありがとうございます。
今回の新刊「糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食」で、
さらなる糖質制限食の普及につながれば嬉しいです。
2010/12/19(Sun) 18:05 | URL | ドクター江部 | 【編集
No title
度々お邪魔することをお許しください。
夫の検査結果についてもし時間が許せばコメント頂ければありがたいと存じます。

中性脂肪の数値の変動です。
過去3年間で年に1~2回の検査をしました。血糖値は正常のようでHbA1cは5.2~5.4をキープしています。

最近のデータです。

2008年6月  HDL 66 LDL 123 中性脂肪 71
2008年12月 HDL 53 LDL 134 中性脂肪 318
2009年3月  HDL 60 LDL 176 中性脂肪 84
2010年12月 HDL 56 LDL 163 中性脂肪 279

いずれもだいたい食後3時間位です。中性脂肪は食事の影響をうけるそうですが、前と変わった点といえば、最近は以前は口にしなかったチーズを頻繁に間食するくらいで、体重も60キロをキープしています。腹囲は79センチです。

このたび薬を処方されたようで、リピトール5mgを28日分です。
卵とかイカ、タコはあまり食べないように、脂肪を摂りすぎないようにという指導を受けたそうです。動脈硬化から心筋梗塞になる可能性があるとかなり言われショックを受けて帰りました。

ウォーキングはしませんが体はこまめに動かすほうです。コーヒーは1日に5杯以上飲み、間食にバナナは日に3本、菓子類もけっこう食べています。自分は糖尿ではないからと気ままに飲食してきましたが、どうしたら悪玉や中性脂肪がよくなるかと気になるようです。

リピトールは中性脂肪もコレステロールも下げるからと言われたようです。血糖は正常なのですが、薬に頼らず糖質制限をするのが良いでしょうか。中性脂肪と悪玉コレステロールの両方が高いというのは動脈硬化を進行させると先生のブログで拝見したように思います。


2010/12/19(Sun) 20:43 | URL | よよ | 【編集
Re: No title
よよさん。

内服薬なしで、糖質制限食で、全て改善すると思います。

中性脂肪の検査値は、食後と空腹時では異なります。

現行の基準値は空腹時のものです。
2010/12/19(Sun) 21:26 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: No title
chihuahuaさん。

血糖値改善良かったですね。
カリフォルニアでは、医師が糖質制限食に理解があるのは嬉しいです。
経過良好ですので、まずメトフォルミンを中止し、
ついで医師と相談しつつランタスを4単位→3単位→2単位→ゼロ単位と、
減量を目指せばいいです。

糖尿病合併症予防のためには、血糖自己測定器で

① 空腹時血糖値110mg/dl未満
② 食後2時間血糖値140mg/dl未満
③ 食後1時間血糖値180mg/dl未満
④ HbA1c5.8%未満

①②③④の糖尿人の目標達成を目指してくださいね。
2010/12/20(Mon) 20:44 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: こんにゃくチップスレシピ
amesui さん。

こんにゃくチップ、いいですね。
2010/12/20(Mon) 20:48 | URL | ドクター江部 | 【編集
新刊出版おめでとうございます!
江部先生。こんばんは。kenmです。

このたびは新刊を出版されたとのこと、おめでとうございます。

糖尿病がどんどんよくなることを、スーパー糖質制限食歴1年3ヶ月の私が、身をもって経験しています。

新刊の出版によって、糖質制限食の普及に拍車がかかり、大きく前進することを願ってやみません。

注文した新刊が今日Amazonから発送されました。明日には手元に届くでしょう。楽しみに待っています。
2010/12/20(Mon) 21:35 | URL | kenm | 【編集
最新刊の感想と尿中C-ペプチド値についてのご質問
早速最新刊を購入させて頂きました。
まだ読み始めたばかりで全て読んでおりませんが・・・・な、なんと過去のわたしのコメントが掲載されているではありませんか!きょ、恐縮です<m(__)m>
コメント投稿当時は糖質120g/日以下を目標にしていましたが(これでも糖尿病発症前の1/3以下ですが・・・)現在は80g/日以下を目標に掲げて頑張っています。

さて、話は変わりますが、先日糖尿病発症から1年が経ったのを機に尿中C-ペプチドの検査と1日血糖値測定を行ってきました。
昼から始めたのですが、昼食と夕食で200日振りにお米を食べました。(190gの半分)
不思議と「ごはんをもっと食べたい」という気持ちが全く起こりませんでした。糖質制限食に慣れたのだなと実感しました。

その時の結果ですが、
昼食前血糖値102
昼食後血糖値167(2時間後)
HbA1c 4.7
昼食後血中インスリン値14.2μIU/ml
(過去の空腹時血中インスリン値は4.7μIU/mlでした)
※昼食の糖質量約60g摂取

夕食前血糖値88
夕食後血糖値142(2時間後)
※夕食の糖質量約50g摂取

22時血糖値105

朝食前血糖値103
朝食後血糖値131(2時間後)
※朝食の糖質量約20g摂取

尿中C-ペプチド 53.1μg/日

という結果でした。
血糖値に関しては食後2時間の値が摂取糖質量の1~1.5倍上がる事が分かりとても有意義な検査でした。

が、尿中C-ペプチドに関しては、糖尿人として多いのか、少ないのか、摂取糖質量にたいして多いのか、少ないのか、その値を見てもどう判断して良いか分からなかったので、お忙しいとは思いますがアドバイスを頂ければ助かります。

P.S.しかし、入院時に献立表を頂きましたが、糖質の多さには驚きますね(^_^;)
1食あたり糖質が平均100g(ご飯190g or 食パン120g)MAXでは200gという献立もありました。今となっては恐ろしく、恐怖すら感じます。

今後も楽しく、緩い糖質制限食で糖尿病と共存していこうと思います。
2010/12/21(Tue) 03:10 | URL | Toshi | 【編集
No title
太字の文江部先生、新刊の出版おめでとうございます。早速、アマゾンで購入しましたので今週中には拝読できるかと思います。『主食を抜けば・・』『我ら糖尿人・・』『やせる・・』と今回の新刊で5冊の先生の著書が集まりました。2008、3月から3年近くになります、制限食の実施率は概ね、80%というところですが、それまで服用していた糖尿薬も止めたにもかかわらず、コントロールはまあまあなので満足しております。コメントにも出来る各種の効用(口内炎⁾、逆流性食道・・etc)なども同じようになくなり、このまま行けるかと期待をしているところです。先生の著書はなるべく同業者?には見せずに、購入をすすめています。
2010/12/21(Tue) 13:33 | URL | カボス | 【編集
Re: 新刊出版おめでとうございます!
kenmさん。

ありがとうございます。
新刊、糖質制限食の更なるひろがりへのきっかけとなればいいなと思っています。
2010/12/21(Tue) 14:02 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: No title
カボス さん。

ありがとうございます。
口内炎や逆流性食道炎の改善、良かったです。
本の販売促進ご協力もありがとうございます。
2010/12/21(Tue) 14:25 | URL | ドクター江部 | 【編集
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