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ペットボトル症候群?と糖質制限食
こんにちは。

今夜の新幹線で、木更津に行きます。

12月23日(火)の
千葉・木更津「かずさアカデミアホール」糖質制限食講演会に備えます。

☆☆☆
日 時:11/23(火・祝日) 11:00開演(10:30開場)~13:00
会 場:かずさアカデミアホール「202大会議室」
定 員:入場料:1,500円(全席自由席)
株式会社かずさアカデミアパーク 営業部
千葉県木更津市かずさ鎌足2-3-9
TEL.0438-20-5555(受付10:00~18:00)


さて今回は、 いつの日か炭水化物さんから、ペットボトル症候群を思わせるコメントと質問をいただきました。


「10/11/21 いつの日か炭水化物

江部先生、皆様始めまして、今年40になる♂いつの日か炭水化物を食べてみたいです。

何分糖尿人1ヶ月目の素人なので以下の乱文ご了承願います。

今年の夏、3ヶ月位ポカリを1日3ℓ飲み、2週間だるさが続き病院に行ったら血糖値500で10月に即入院、きっかけが何であれ主治医からインスリンが10%しか出ていないと言われ一生インスリンか・・・と思っていた所先生のブログに辿り着きました。

この1ヶ月ゆるい糖質制限食を続けています。おかげさまで

 174cm76キロ→66キロ(ー10キロ、これは糖尿病によるもの?)

血糖値   寝る前 90前後
        食後2h  180前後
       (但しインスリン、昼夜6単位、ハードな運動2hの条件で)

ただしインスリンを打たないと運動をしても200以上に上がります。
(運動前にカロリーメイト2本、みかん1個が影響?)

これではいかんと、昨日先生の本を購入し今日からスーパーを実践していく所存です。

一つ質問なのですが、1ヶ月たった今頃、指先がカサカサになりました。これは糖尿の影響でしょうか?それとも炭水化物が足りない影響でしょうか?御教示願えれば幸いです。
とにかく先生のブログのおかげで、何より精神的に救われました。
本当に感謝です。これからもブログを見てる糖尿人をお救い下さい。」


いつの日か炭水化物さん。
本のご購入ありがとうございます。

「今年の夏、3ヶ月位ポカリを1日3ℓ飲み・・・」

これはペットボトル症候群(*)と思われます。

体重の減少は、血糖コントロールがよくなっていますので、糖尿のせいではなく、いい方にダイエットできているのだと思いますよ。

「ただしインスリンを打たないと運動をしても200以上に上がります。」

運動して血糖値がかえって上昇する場合、基礎分泌のインスリンが不足している可能性があります。

主治医の仰有る如く、現時点ではまだインスリン分泌不足があると思います。

ペットボトル症候群のように、急激に耐糖能が悪化した場合、今後、糖質制限食実践で膵臓が休養できて、分泌能があるていど回復する可能性はありますが・・・

指先のカサカサは、単純に季節の変化のせいかもしれませんね。糖質制限食実践で血流・代謝が良くなるので皮膚もしっとりすることが多いです。

スーパー糖質制限食の実践でインスリンの単位が減らせると思います。主治医と相談しながら、インスリンを減量して、SMBGでチェックして低血糖にご注意ください。


江部康二
  


(*)ペットボトル症候群
ペットボトルを持ち歩いたりして、清涼飲料水を1日2~3リットル毎日飲み続ける人がいます。

もともと糖尿病の素因を持っていたり、軽度の糖尿病の人が、このように吸収されやすい糖質を多量に摂取していると、飲む度に血糖値が上昇してインスリンが追加分泌されるのですが、ついにはインスリンの供給が追いつかなくなり血糖値が高くなります。

一旦血糖値が高くなると糖毒状態となります。それが続けば、糖尿病性ケトアシドーシスという危険な状態になり、ものの1~2週間で意識の混濁や昏睡に陥るケースもあります。

この様なときは、緊急入院して点滴で脱水を補正し、インスリン注射を一日3回して、血糖値をコントロールします。

コントロールできれば糖毒状態は急速に改善し、インスリン分泌能力も回復することがほとんどです。


**糖毒
① 高血糖の持続→膵臓のランゲルハンス島のβ細胞にダメージ→インスリン分泌低下
② 高血糖の持続→細胞レベルでのインスリン抵抗性増大
高血糖があると①と②が体内で生じます。インスリン分泌低下と抵抗性増大が生じれば、ますます高血糖となります。
≪高血糖の持続→インスリン分泌低下とインスリン抵抗性増大→高血糖の持続→≫
この悪循環パターンを、臨床的には「糖毒」 と呼びます。
なぜ、高血糖自体がインスリン分泌を低下させるのか、インスリン抵抗性を増大させるのか、最先端の研究で調べられてはいるのですが、はっきり言ってまだよくわからないのが現状です。
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
学校給食について
江部先生、こんにちは。


少し気になることがあって、学校給食について調べていました。

すると、「学校給食実施基準」というものを見つけました。

http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/k19540928001/k19540928001.html


「表1」を見ますと、たんぱく質と脂肪は平均所要栄養量が定められていますが、炭水化物に関しては、定められていないんですね。
(注)1で、食物繊維について定められていますので、炭水化物のうち、食物繊維だけ摂って、糖質を摂取しなければ、学校給食実施基準を満たすことができるんですね。

子どものころから、栄養バランスについて指導され、米飯給食が拡大しているのに、糖質の摂取は、文部科学省としては、必ずしも勧めていないというのは、意外でした。

糖尿人でない子どもたちが、ほどほどに糖質を摂取することは、まずいことではないとは思いますが、米飯給食を拡大しすぎるのはよくないような気がします。
2010/11/22(Mon) 16:56 | URL | よし | 【編集
Re: 学校給食について
よしさん。

1回あたりの摂取エネルギーが決まっています。
そして一回あたりのタンパク質のグラム数と脂肪の摂取比率が決まっています。

そうすると、6~7才の一回あたりの摂取エネルギーが590kcal、

「タンパク質のグラム数(22g)×4kcal」+「590×脂質の%(25%)」

88kcal+147.5kcal=235.5

590-235.5=354.5kcal

354.5÷4kcal=88.6g   
結局88.6gの糖質を1回あたり摂取することになりますね。

子供達は日頃の運動量に応じて、摂取糖質量を適宜加減するのがいいと思います。
2010/11/22(Mon) 17:16 | URL | ドクター江部 | 【編集
感謝します
江部先生、お忙しいところ御回答頂きありがとうございます。

糖尿人であるにもかかわらず、糖質制限をしてから恐ろしい位体調が良いのです!そして疲れないのです!

これにはほんとに自分でも驚いています。糖尿病になると体がだるくなると聞いていたものですから。先生の本に書いてあったケトン体へ代謝状態が移行したって事ですよね。

先生の本に従い今日からスーパーを実践しております。そして今までに味わった事のないこの体調のよさをキープできたらと思っております。

一人でも多くの方にこの糖質制限が浸透していく事を願っております。
ありがとうございました。

2010/11/23(Tue) 00:51 | URL | いつの日か炭水化物 | 【編集
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