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糖質制限食と糖尿病改善と尿酸2010
おはようございます。

めっきり涼しくなりました。

秋は、一番好きな季節です。

さて今回は、初心者エイジさんから、糖質制限食糖尿病改善と尿酸について、コメント・質問をいただきました。


『10/09/28 初心者エイジ
楽しくお酒を飲んでもこの数値!
江部先生。ご無沙汰しています。
以前にご報告とご相談をさせていただいた初心者エイジです。

糖質制限食に出会えた御陰で

5/28糖尿病宣告時
体重 73kg HbA1c 8.2%

7/17検査
体重 63kg HbA1c 5.7%

と大幅に改善。この時先生から
「糖質ゼロの発泡酒などを再開しては」はとの うれしいご助言をいただいたことに気を良くし(単純です) 糖質ゼロの発泡酒も再開、 娘が大好きなホルモン焼きのお店にも頻繁に通い、 焼酎やウィスキーを楽しんでいます。
(炭酸割りは糖質制限に引っかかりますか?)
もちろん糖質制限食も続行しているので 日々の血糖コントロールに過敏になる必要もなく生活しています。

そして、お酒も肴も堪能している毎日にも関わらず

8/9検査
体重 61kg HbA1c 5.1%

9/27検査
体重 59kg HbA1c 4.7%!!!

(肝臓、尿アルブミン、コレステなどの数値もすべて正常でもちろん網膜症の発症もありませんでした)
という好成績(夢の4%台)を納め、主治医の先生からも

「薬も必要ないし通院やめる? もうアドバイスすることないなぁ~アハハ」

というお褒めの言葉もいただきました。

糖尿病先刻時に、厳しい食事制限を思いお先真っ暗だった気持がうそのように充実しております。
先生本当にありがとうございました!
これからも糖尿病、そして糖質制限食と仲良くつきあっていきたいと思います。

ただ、ちょっと気になるのは、やはり尿酸値のアップですが薬を処方していただき経過を観察中です。
また、それほどひどくはないのですが 「手足のしびれと痛み」が出てしまっていることです。
主治医の先生は、「劇的に血糖値が改善するとしばらくこのような症状が出てしまうことがあり、壊疽などに繋がる血管障害とは別ものなので心配いらない」
とのことなので運動も続行してしまっていますが、やはり少し気になります。他にもこのような例はあるのでしょうか?
良くなったのに悪くなるところもあるというちょっと複雑な気持です。
また、急激な体重減のため、筋肉も落ちてしまったようなので糖質制限食を続けながら、筋肉量も増やすような
いい方法はないでしょうか?
結局、色々と質問になってしまい申し分けありません。
お手透きのときにでもご回答いただけましたら幸いです。』


初心者エイジさん。
糖尿病の劇的な改善、良かったですね。 (^_^)

尿酸値に関しては、糖質制限食で減少する人、不変の人、増加する人と個人差が大きいです。結局持って生まれた体質が一番関係するのだと思います。

ただ、低カロリーすぎると、どんな内容の食事でも、尿酸値が上昇することがあるので注意が必要です。例えば断食をすると、尿酸値は急激に上昇します。

初心者エイジさんも、かなり急速に体重が減ってますので、低カロリー過ぎないように注意してくださいね。

糖質制限食を実践すれば、相対的に高タンパク・高脂質食となります。

高タンパク食だと尿酸値が上昇するとされていますが、ことはそれほど単純ではありません。

例えば、江部康二は、2002年以来、足かけ8年間、スーパー糖質制限食実践で130g~150g/日のタンパク質を摂取していて、かなりの高タンパク食ですが、尿酸値は2.4~2.8mg/dlていどと低いです。
兄も糖質制限食ですが、尿酸値は、私と同じていどです。

通常、糖質制限食でいったん尿酸値が上昇した人も、数ヶ月~1年で元の値に戻ることが多いので経過をみることが多いです。

ただ、過去痛風発作を起こしたことがある人は、内服も考慮する必要があります。

尿酸値は、従来、肉の摂りすぎや、ビールの飲み過ぎで高値となるということが常識だったのですが、食事由来の尿酸は約100mgで、一日に生産される総量約700mgに比し、かなり少ないということが判明しました。

自らが痛風患者であり、痛風専門医でもある、鹿児島大学病院内科教授、納(おさめ)光弘先生によれば、食事よりストレスや肥満のほうが、尿酸値への影響が多いことがわかってきました。

尿酸を確実に上昇させるのは、重要なものから順番に

1、ストレス
2、肥満
3、大量の飲酒
4、激しい運動
5、プリン体の摂りすぎ

だそうです。

納先生の指摘されているストレスは、精神的なもののようです。

例えば、納先生が学会の会頭をされたときに、尿酸値が一番上昇して、学会が終了したら、下がったそうです。

これらに特殊例として「断食や極端な低カロリーのとき尿酸値上昇」というのが、一番上にくる感じですね。
断食は、強力な肉体的ストレスと考えることもできます。


「手足のしびれと痛み」は糖尿病神経障害ということでしょうか。

少なくともHbA1c6.5%以上、通常は7%以上の血糖コントロール不良が、数年間以上継続して初めて細小血管の障害が顕在化して、神経障害になります。まれに2年間くらいで神経障害が生じることもあります。

初心者エイジさんは2010年5月に糖尿病の診断を受けておられますが、それ以前に、食後高血糖が数年間続いていた可能性がありますね。

急速に血糖値が改善したときに出現する神経障害は、主治医の仰有るように、しばらくしたら治ることがほとんどですので心配ないと思います。

なお糖質制限食で筋肉量が減ることはないと思います。トレーニング併用で筋力アップの人もおられますよ。

一方、低カロリー過ぎると筋肉量も減ることがあるので注意が必要です。脂質・タンパク質はしっかり摂取してくださいね。

筋肉量に関しては「2008年02月25日 (月) のブログ、

「運動とエネルギー源⑨ 糖質制限食と筋力トレーニング」

もご参照いただけば幸いです。



**参考
「痛風はビールを飲みながらでも治る」(小学館文庫)
鹿児島大学病院内科教授、納(おさめ)光弘先生 著



江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
おはようございます。先日は大豆もやしの質問でお世話になりました。
私もダイエットで糖質制限を始めてから筋肉量が減りました。高タンパクを心がけたいと思います。

私の場合148.5cmで体重が47kgから38.4kgに落ちました。2~3ヶ月で急速に落ちました。
しかし体脂肪率は29%で多めなのです。このまま体重は落とさず体脂肪だけを落としたい場合も今まで通りスーパーを続けていって良いのですよね。
といっても週に1回から2回、玄米を食べてしまうのですが。。

また体重計では基礎代謝が890kcalと出るので、毎日大体1000~1200kcalを限度にとジムトレーナーに言われ、摂取カロリーは毎日それくらいです。

先生の本とブログでケトン体について読んだのですが、自宅で尿検査を毎日していても常にケトン±なのです。
なのに痩せてきている。ケトン体があまり出ない人もいるのでしょうか?

長くなってしまって申し訳ありません。
先生のご活躍をこれからも陰ながら応援しています。
2010/09/29(Wed) 10:10 | URL | しわ | 【編集
江部先生おはようございます。
ご多忙の中いつも丁寧なアドバイスありがとうございます。とても励みになります。
尿酸値と低カロリーに気をつけて
これからも糖質制限食でがんばります。
2010/09/29(Wed) 10:14 | URL | 初心者エイジ | 【編集
Re: タイトルなし
しわさん。

尿にケトン体がでているなら、必ず脂肪が分解されています。
体脂肪率はその分、必ず減っていると思います。
体脂肪率や基礎代謝は一つの参考値ですが、それほど正確ではありません。

体重が減りすぎてますので、タンパク質・脂質はしっかり食べて、カロリーも少し増やして
BMI:19くらい
41~42kg
を目指してください。
2010/09/29(Wed) 10:57 | URL | ドクター江部 | 【編集
コメントありがとうございます。
そうなんです。体脂肪を気にしすぎて体重がすごく減ってしまいました。

体脂肪率は時間帯でかなり変わるといいますものね。

これ以上カロリーを増やすとなると結構な量を食べなければいけな..と嬉しい悲鳴をあげてしまいました。
料理好きなので、楽しみながら自分に適した量を見つけていきたいと思いました。

先生のおかげで安心することができました。ありがとうございました。

PS
メタボ高血圧の父も先週から私の糖質制限宅配弁当で、仲間入りしました!
2010/09/30(Thu) 14:38 | URL | しわ | 【編集
Re: お久しぶりです
kokoroさん。

理想的にはスーパー糖質制限食で薬なしですが、

まあたまには糖質食べたいですよね。

そのようなときだけということで、もう一度頼んでみましょう。
2010/09/30(Thu) 17:02 | URL | ドクター江部 | 【編集
脂漏性皮膚炎と糖尿病
江部先生、こんにちは。



数年前から頭皮が脂漏性皮膚炎を起こしています。

当時は、自らが糖尿人であるとは思っていませんでしたが、今になって思えば、糖尿病の症状の一つだという気がしますが、どうでしょうか?

ただ、糖尿人であることが発覚した時、ヘモグロビンA1cが14.3%もあったのに、その時は、脂漏性皮膚炎の症状が治まっていました。

しかし、現在、スーパー糖質制限食導入(時々、ハメを外しますが)して、血糖コントロールが劇的に改善しているのに、再び、脂漏性皮膚炎が悪化しています。
このことをどのように考えたらいいのか、ご教示いただけると幸いです。
2010/09/30(Thu) 17:51 | URL | よし | 【編集
早々のお返事有難うございます
結構一生懸命お願いしたんですが…
一蹴されてしまい…

もう1度だけ頑張ってみます
有難うございました
2010/09/30(Thu) 20:20 | URL | kokoro | 【編集
Re: 脂漏性皮膚炎と糖尿病
よし さん。

脂漏性皮膚炎が糖尿病で出現することもあるようですが、原因はストレスやアルコールなど多岐にわたることが多くよくわからないというのが現状です。

ともあれ糖質制限食で血糖コントロールというのが優先順位の一番と思いますので、
このまま続けて経過をみていただいては如何でしょう。
身体の血流・代謝がすべて改善するので、自然治癒力は高まると思いますので・・・。
2010/09/30(Thu) 20:22 | URL | ドクター江部 | 【編集
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