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マサイ族とビタミンC・その3
こんばんは。

良きアドバイザー、I先生から、とても貴重な情報をいただきました。

Low ascorbate status in the Masai of Kenya
The American Journal of Clinical Nutrition 27: MARCH 1974, pp. 3 10-314.
http://www.ajcn.org/cgi/reprint/27/3/310.pdf

マサイの牛のFreshなmilkの中には、100ml中アスコルビン酸2.2mg、3リットルで66mgとのことなのですが、ひょうたんに入れて数日発酵させてから飲むので、ビタミンCの摂取量は少ないとのことです。

伝統的な食事をしているマサイ族の血清アスコルビン酸濃度は、0.16mg/100mlとかなり低くなっています。

ちなみに、厚生労働省の第6次改定「日本人の栄養所要量」によると、血漿中ビタミンC濃度基準値を0.7mg/100ml以上に設定しています。

同じアフリカのバンツー族は、0.56mg/100mlでやや低値ですが、マサイ族よりは、かなり高値です。

血漿ビタミンC濃度がこれほど低値なのに、壊血病や貧血は見られず、さらなる研究が必要と締めくくられています。

ビタミンCの必須濃度は???
ですね。


江部康二
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
興味深い話題です
ビタミンCと関係あるかどうかわかりませんが、マサイ族の人は普通の基準でいうと鉄欠乏性貧血の状態だそうです。
でも、健康に問題はなく、貧血だからと言って鉄剤で治療すると途端に病気になる(感染症にかかりやすくなる)というのを何かの本で読みました(すいません、出典忘れました)。

同じようにビタミンCも一般的な基準とは違うのかもしれません。

人類はさまざまな地域に住んでいて、そこで採れた(獲れた)ものを食べて生きてきたと思います。得ることのできる食糧に合わせて体の方が適応したということではないでしょうか。

ビタミンCだけでなく他にも通常とは違う値の成分があり、それなりにバランスがとれているのでは?
2010/09/16(Thu) 20:45 | URL | マリマリ | 【編集
Re: 興味深い話題です
マリマリ さん。

Low ascorbate status in the Masai of Kenya
The American Journal of Clinical Nutrition 27: MARCH 1974, pp. 3 10-314.
http://www.ajcn.org/cgi/reprint/27/3/310.pdf

によれば、マサイ族に貧血はなく、血清鉄も正常です。
バンツー族と有意差なしです。
2010/09/17(Fri) 08:20 | URL | ドクター江部 | 【編集
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