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糖質制限食実践による糖尿病改善の経過
おはようございます。

ケンさんから、糖質制限食実践による糖尿病改善の経過をコメントいただきました。


「10/08/28 ケン
こんぱんはケンです。
私からの質問を採り上げて頂き有難うございます。

私は約1年ほど前に糖尿と診断され、その当時(35歳)A1cは12近くありました。
その後カロリー制限をし、運動もして体重が90kgから75kg(身長175cm) まで減り5ヶ月ほど前に先生の本と出合い糖質制限食を始め、 現在はA1c4.8~5.2・体重も63kgとなりました。

気になる点はBUNが20~25と高値なことです。
しかしこれは問題ないのですよね?
過去に尿中アルブミンが39と高値だったことがありましたが現在は13です。
(尿中アルブミンが39のときはBUNが25でした)
クレアチニンは0.62~0.74です。

糖質制限食は本当にすばらしいです。
有難うございます。

先生の指摘されている通り私の父も軽い糖尿で、父方の両親は糖尿の合併症で 亡くなっております。
糖尿家系なのでもともとすい臓の機能がよくなかったのかも知れませんね。

ただ、私の場合現在はインスリン抵抗性は正常なのですが、以前は肥満だったのでもちろんインスリン抵抗性は良くなかったと思います。
糖質制限を始めて5ヶ月、血糖コントロールも良いと思うのですい臓も休めたと思うのですが、インスリン抵抗性タイプかどうかはよく分かりません。(たぶんインスリン抵抗性タイプでないとおもいますが・・・)
現在は玄米100gとおかす(糖質少なめ、量いっぱい)を食べると1時間値は140~150です。
すい臓を休ませる期間は5.6ヶ月は十分なのでしょうか?
これ以上の回復も1~2年と長いスパンで糖質制限食を続ければありえるでしょうか?

糖尿人には贅沢な願望ですが、可能性があればと思っております。

何度も質問をして申し訳ございません。
またお時間のございますときにご返信頂ければ幸いです。

貴重なお時間を頂き本当に有難うございます。」



ケンさん。

90kg→75kg→63kg  (身長175cm)
糖質制限食で減量成功よかったですね。 (^^)

HbA1c 12%近く→4.8~5.2 %
尿中アルブミン 39→13
こちらも劇的改善おめでとうございます。 (^_^)

「気になる点はBUNが20~25と高値なことです。 しかしこれは問題ないのですよね? 」

BUNの高値は糖質制限食(相対的高タンパク食)による生理的変化であり、心配いりません。
クレアチニンは0.62~0.74で正常ですので、腎機能のほうは大丈夫です。

「糖質制限を始めて5ヶ月、血糖コントロールも良いと思うので、すい臓も休めたと思うのですが、インスリン抵抗性タイプかどうかはよく分かりません。」

HbA1cが12%の頃は、平均血糖値は
<12%-1.7>×30=309mg
で、完全な糖毒状態です。

この頃は、「高血糖による膵臓β細胞の障害」と「高血糖によるインスリン抵抗性」があったと考えられます。

発症時、「175cm。90kg」ですから、BMI:29.4と肥満ですので、それによるインスリン抵抗性もあったと思います。

現在HbA1cが5.2 %なら、平均血糖値は105mgなので、糖毒の悪循環からは完全に脱却しています。

体重も63kgですから、BMI:20.6で標準体重ですので、肥満によるインスリン抵抗性も改善しています。

「現在は玄米100gとおかず(糖質少なめ、量いっぱい)を食べると1時間値は140~150です。 」

食後1時間値が140~150mgなら、食後2時間値は140mg未満の可能性が高いので目標達成OKですね。

炊いた玄米100gなら、糖質含有量は約23gです。

2型糖尿人なら「23g×3mg=69mg」血糖値が上昇するはずなので、追加分泌インスリンがあるていど回復しています。

「すい臓を休ませる期間は5.6ヶ月は十分なのでしょうか? これ以上の回復も1~2年と長いスパンで糖質制限食を続ければありえるでしょうか?」

6ヶ月の休養は、β細胞回復の一つの目安・区切りと思います。

「半年休養して、β細胞が回復し、1年休養したらさらに倍回復」

ということではありません。

「半年のスーパー糖質制限食による休養→疲弊していたβ細胞がほぼ回復」

これを、維持することが大切です。

ケンさんも、疲弊していた膵臓のβ細胞がかなり回復していますが、もし再び糖質を日常的に1日3~5回摂取する食生活に戻れば、頻回のブドウ糖ミニスパイクとインスリンの頻回・過剰分泌で、β細胞も再度疲弊していき、インスリン分泌能は低下すると思います。



江部康二
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
インド人の寿命の意外性
こんにちわ

http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life00/life-3.html

昨今、日本人の寿命も怪しくなってきましたが、ヨガの仙人というインド人のイメージも、崩れました

ヒンズー教は教義で肉は食べないようです
残された栄養素は限られますよね

こじ付けかも知れませんが・・・
データーでは60歳前後です
2010/08/31(Tue) 09:34 | URL | 甘いみかん | 【編集
江部先生。おはようございます。kenmです。

今朝の先生のブログ記事に、
  6ヶ月の休養は、β細胞回復の一つの目安・区切りと思います。
  「半年休養して、β細胞が回復し、1年休養したらさらに倍回復」
  ということではありません。
  「半年のスーパー糖質制限食による休養→疲弊していたβ細胞がほぼ回復」
  これを、維持することが大切です。
と書いておられますね。
私の場合スーパー糖質制限食を実践してちょうど1年になります。
1年のスーパー糖質制限食による休養→疲弊していたβ細胞がどこまで回復したかを血液検査から知ることができるのでしょうか。
9月2日の検査と診察を楽しみに病院へ参ります。よろしくお願いいたします。
2010/08/31(Tue) 10:09 | URL | kenm | 【編集
Re: タイトルなし
kenmさん。

HOMA-β=360×空腹時インスリン値(μU/ml)÷(空腹時血糖値mg/ml-63)

これで、インスリン分泌能をあるていど知ることができます。
空腹時血糖値と空腹時インスリン検査でわかります。
空腹時というのは、10時間以上が好ましいです。
2010/08/31(Tue) 12:21 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: インド人の寿命の意外性
甘いみかんさん。

インドは確かに糖質摂取が多いでしょうね。
あとは、貧しさ・医療・感染症の問題もあり、寿命はなかなか難しいです。
2010/08/31(Tue) 12:28 | URL | ドクター江部 | 【編集
江部先生 こんばんは。kenmです。

会社案内、問い合わせフォーム、電話番号等何一つ記載がありませんので、仕方なくこちらへ投稿します。
詳細については下記URLをご覧ください。

http://bit.ly/bbtzQn
糖質制限食に関連する糖質オフ、低糖質、ノンシュガーなどの食品/食材関係のショップ

失礼しました。
2010/09/01(Wed) 01:40 | URL | kenm | 【編集
グルコバイ
こんにちは。お薬の事で質問です。
”グルコバイ”ですが、先日再度試したところ、1時間後血糖値が200まで上がってしまいました。
糖質がありそうなものは、小さな天ぷら2切れ、椎茸の甘煮1切れ、プチトマト2個、魚切り身、昆布巻き、ご飯1口です。
これだけで、この数値とはびっくりしました。
私には、もうグルコバイは効果がなく、膵臓が弱っってきたということになるのでしょうか。
また、あり得ない事とは思いますが口の中で溶けるタイプのものはラムネのように甘く、これ自体に糖質が入っていると言う事は考えられるのでしょうか?
因に入院中は水と一緒の錠剤で、140台に収まっていたはずなのですが。
2010/09/01(Wed) 08:07 | URL | usa | 【編集
インスリン分泌機能検査について
江部先生、お疲れ様です。
インスリン分泌機能検査について質問があります。

現在、私が通院している病院は糖尿病専門の病院ではないのですが、普通に月に一度の血液検査の際にインスリン検査も出来るのでしょうか。
担当の先生がいつも明確な指導をしてくれないため、そのような検査があることすら知りませんでした。自分のことなので、定期的に検査して行きたいと思っています。
宜しくお願い致します。
2010/09/01(Wed) 09:18 | URL | スケ | 【編集
サプリメントについて
先生、こんにちは。はじめまして。
ちまたに溢れる、いわゆるサプリメント食品ですが、血糖値をコントロールするような表記、糖分吸収を抑えるようなことをうたったもの等ありますが、先生は何かお使いですか?また、そう言ったたぐいのサプリメントに対して、どのようなご考察をお持ちです?さんざん既出な質問かもしれませんが、お暇な時でもコメントいただけたら幸いです。ちなみにわたしは、ギムネマと言うモノの100%粉末を摂取いたしておりますが、効果のほどはなんともコメントしようがない程度の体感です。
2010/09/01(Wed) 09:38 | URL | haina | 【編集
Re: インスリン分泌機能検査について
スケさん。

健康保険の範囲内で、インスリンの検査もできます。
主治医にご相談いただけば幸いです。
2010/09/01(Wed) 11:46 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: サプリメントについて
hainaさん。

私はサプリは基本的には使用しません。
糖質制限食の効果が100あるとすれば、
特定保健用食品もいろいろなサプリも
効果があるとしても1以下と思っています。
2010/09/01(Wed) 11:49 | URL | ドクター江部 | 【編集
太りたい
糖尿歴25年、糖質制限食歴2.5年の糖尿おやじです。糖質制限食を始めて一か月ぐらいで8kgほどやせました。それから徐々に痩せ、太っていたとき64kg、今は53kgです。見た目も貧弱ですし、医師には58kgを目指して太りましょうと言われています。糖質制限を少し緩めてもいいのではといわれています。いかがなものでしょうか?
現在、Aic 5.8、糖質制限とジャノビア(飲み始めてすごく改善しました。)のおかげだと思います。もとは6.5ぐらいでした。体が慣れてきたせいかいっぺんにたくさん食べられません。どのように太ったらよいか教えていただきたいです。
2010/09/02(Thu) 12:14 | URL | 糖尿おやじ | 【編集
Re: 太りたい
糖尿おやじさん。

2010年07月14日 (水) のブログ記事をご参照ください。
2010/09/02(Thu) 22:10 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: グルコバイ
usa さん。

グルコバイの甘さは、エリスリトールとD-マンニトールです。
いずれも糖アルコールです。
エリスリトールは全く血糖値を上げません。
D-マンニトールはショ糖の半分くらい上げますが、ごく少量と思われます。
メーカーに確認しておきます。
2010/09/03(Fri) 08:15 | URL | ドクター江部 | 【編集
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