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糖尿病学〈2010〉と糖質制限食
こんばんは。

今回も糖質制限食にとって嬉しい話題です。

糖尿病学〈2010〉という、最新の糖尿病の教科書を手に入れました。

お二人の糖尿病の専門家が書かれた、権威ある本と思います。

その118~123ページに

2型糖尿病食事療法における糖・脂質比が糖・脂質代謝に与える影響」

と題して、筑波大学大学院水戸地域医療教育センター内分泌代謝・糖尿病内科の児玉暁先生、曽根博仁先生が執筆された章がありました。

2007年までに発表された世界中の糖尿病の食事療法関係の文献を調べておられます。

主にインターネットで検索して、2203文献を検討したところ、

2型糖尿病食事療法における糖・脂質比が糖・脂質代謝に与える影響」

にあう条件を満たした文献が19あったそうです。

それらのデータををまとめて、再解析(メタ解析という手法)した結論を述べておられます。

以下、おわりにからの抜粋です。

2型糖尿病患者への食事介入において、総エネルギー量一定の条件下では、糖・脂質比の低い食事は、高い食事と比較して、空腹時インスイリン値や空腹時中性脂肪値、HDL-コレステロール値に示される糖・脂質代謝指標の改善に有効であることが示された。
この結果は、糖尿病食事療法において、エネルギー摂取量のコントロールが最重要であるものの、食事中の糖・脂質比も重要であることを示している。』

つまり、日本の糖尿病の教科書レベルの本で初めて、糖・脂質比の低い食事(糖質制限食)が糖・脂質代謝指標の改善に有効と記載してあります。

まだエネルギー摂取量のコントロールにも拘ってはおられますが、糖質制限食に明確にポジティブな意見であり、
日本では、画期的な出来事と思います。 (^_^)

このように、糖質制限食が日本の医学界でも一歩一歩広がってくれればいいですね。

なお、7月31日(土)~8月3日(火)まで富士見高原にテニス合宿にでかけます。
ブログもしばらくお休みですのであしからず。


***
【糖尿病学〈2010〉
岡 芳知 (著), 谷澤 幸生 (著)
価格: ¥ 9,975
診断と治療社

著者略歴
岡 芳知
東北大学大学院医学系研究科分子代謝病態学(糖尿病代謝科)教授
谷澤 幸生
山口大学大学院医学系研究科病態制御内科学教授】



江部康二

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
Re: 糖質制限に食品交換表を生かす可能性有?
糖存人さん。

貴重な情報をありがとうございます。
糖尿人に役に立つと思いますので、記事にします。
2010/08/04(Wed) 16:13 | URL | ドクター江部 | 【編集
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