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糖質制限食と低血糖
こんにちは。

今日もうだるように暑い京都です。

さて今回は、糖質制限食と低血糖について、あべ餅さんから、コメント・質問をいただきました。


「10/07/26 あべ餅
こんにちは。低血糖持ちです。
最近また糖質をとりすぎ傾向にあったので、今日から糖質控えめにしようと思っていました。
朝食はいつも軽くなので、桃半分と豆乳(この組み合わせで血糖値は正常範囲内までしか上がらないことは確認済みです)を食べました。11AMくらいに空腹になってきたのですが、子供が帰ってきて一緒に食べる時間までまだ少しあったので、補食として乾海苔大判2枚とツナ缶を食べて、しのいでおきました。そのままちょっとウトウトしてしまったのですが、12時くらいに急激なめまい(おそらく低血糖)で目覚め、動悸がし、慌ててお米を一口だけ食べました。
先生は、低血糖症は糖質制限食では起こり得ないという考え方をされているようですが、低血糖の人は、極端な話し、何も食べていなくても血糖値が低くてフラフラしたりするものではないでしょうか?したがって、糖質をきちんと継続的に摂って多少血糖値を上げておかないといけないのではないかと思っています。低血糖で糖質制限をすることに危険を感じているのですが、いかがなものでしょうか?よろしくお願いします。」



あべ餅さん。
コメントありがとうございます。

経口血糖降下薬やインスリン注射をしていない限り、通常は糖質制限食で低血糖になることはありません。

しかし、肝臓の糖新生能力が低下している人は、糖質制限食実践で低血糖になり得ますので注意が必要です。
まれですが、そういう方がおられます。

炭水化物を毎日、頻回に摂取していると、糖新生能力が低下しやすいです。

それから空腹時の低血糖ですが、ヒトは本来、絶食中でも肝臓の糖新生により、血糖値を保ちます。農耕以前のご先祖様は、獲物や採集物がなければ、日常的に断食でしたよね。

ただ、肝臓の糖新生能力が低下している人は、空腹時に低血糖になる可能性があります。

このような方は、3食とも少量の糖質を摂取して、緩い糖質制限食として、じっくり肝臓の糖新生能力が回復するのを待つのが無難と思います。


江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
 同じく低血糖症の私の経験から言うと、あべ餅さんがその日に低血糖症状を発症した原因は、朝食で「桃半分と豆乳」を摂ったからだと思います。僕の場合、朝「少しでも」糖質を摂取してしまうと、もうその日はアウトです。僕の場合、(出来る限り)「まったく」糖質を摂らない場合に限って、つまり糖質制限食を厳格に遂行する場合に限って、低血糖に陥ることを回避できます。つまり僕の場合は、まったくもってオールオアナッシングなんです。
ご参考までに。

 それから江部先生のお考えに対して疑問が1つあります。批判ではありません。
 江部先生のおっしゃるように、糖質制限食によって低血糖症状はまったく現れなくなりました。これによって僕の生活がどれだけ安定感を得たか、計り知れません。なにせ記憶をたどると幼稚園の頃から症状が出ておりその帰結として色々な問題を起こしましたから。
 しかし糖質制限食によって低血糖に陥らないまでも、低水位で血糖が保たれていることによるからなのかは定かではありませんが、「慢性的な疲労感」と「思考の曇り」とがどうしても付きまとうのです。この現象は糖質摂取時にはまったく生じません。僕は1日中思考を明晰に保持するために、体に悪いことは承知で、糖質たっぷりの甘いものを2時間おきに(3時間経ってしまうと手先プルプル冷や汗ダラダラ状態です…)摂るというしかたで精神活動の生産性を上げようとしています。
 つまり疑問とは、ほんとうに糖質制限して人間の精神活動が十全に遂行できるのかということです。僕の場合、主観的には全く否定的な意見です。理論的にはケトン体が脳の栄養を代替してくれるということは理解しました。しかし理論的にもケトン体は、糖質が脳の栄養として果たす役割の数十パーセント程度にしかならないとどこかで見かけました。
 要は、私のように糖質制限によって或る身体能力の発揮が制約されるという現象が生じている人間にたいして、理論的「説明」には無効だということです。有効となるのはそれが「制約」を解除しえた場合のみです。
 以上、読み返すとけんか腰の間が否めませんが、批判ではありません。一意見です。
2010/07/26(Mon) 22:03 | URL | liberte | 【編集
追記
済みません、言いたいことがよくわかりませんね。
つまり「あと一歩で非の打ち所もなくなるのにな」という残念な気持ちと、なんとか解決策を示してくれればなあという希望とをお伝えしたかったのだと思いますw
失礼しました。
2010/07/26(Mon) 22:08 | URL | liberte | 【編集
持久力減退
2月に友人から糖質制限食を紹介されて実践しています。その結果2ヶ月で体重が52kgから49kgに減少、運動療法として日課で15kmのスロージョグを続けていたのですが最近10kmほどでしんどくなるようになりました。それと足(指、太もも、ふくらはぎ)のこむら返りが40年前の糖尿病発症当時のように頻繁に起きるようになりました。これらは糖質代謝形から脂質代謝形に体が変化したためだと思うので、当然の結果にも思えるのですが・・このまま糖質制限食を継続してもいいものでしょうか??
2010/07/27(Tue) 01:04 | URL | 福山genki | 【編集
Re: タイトルなし
liberte さん。

liberte さん、糖新生能力がやや低いものとと思われます。

通常は糖質制限食で高血糖は改善しますが、肝臓の糖新生により
低血糖にはなりません。
私も作家の宮本輝先生も精神活動はしっかり営んでおります。

甘いものだと、追加分泌インスリンが大量にでて、後の低血糖を起こしやすいので
ナッツ類での少量の糖質補給は如何でしょう。
ナッツ類程度なら、追加分泌インスリンも少量なので、後の低血糖も生じにくいと思います。
そして徐々に糖新生能力の向上をめざしてください。
2010/07/27(Tue) 07:59 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 持久力減退
福山genki さん。

糖質制限食で、通常は持久力が向上します。
脂質代謝が活性化することで筋肉中のグリコーゲン消費を節約できるからです。
10kmでしんどくなるとのことですが、低カロリーになり過ぎないようにご注意ください。

こむらがえりは、食事でのカルシウム補充をこころがけてください。
短期間カルシウム・マグネシウムの錠剤をのむのもいいです。

この2点に注意して、糖質制限食を続けられてよいと思います。
2010/07/27(Tue) 08:22 | URL | ドクター江部 | 【編集
持久力
江部先生 ご無沙汰しています。少し長く糖質制限食を行いましたので変化を報告いたします。
サイクリングが趣味なのですが、糖質制限を開始してからも、持久力の低下を感じたことはありません。
片道12kmの自転車通勤でも、心拍数や35分の通勤時間にも変化はありませんし、きつい上り坂の多い帰路では、むしろ早くなることもあります。
ですから大部分の方に江部理論は当てはまると思います。
しかし、スプリント競技など瞬発力を要求されるような運動では、最大出力の持続時間が短くなったかも知れません。もっとも加齢のせいでしょうが。
かなり前からアマリールも中止となり、検査の数値はもとより、それ以外のコンディションも制限食を始める前より良いと思います。
糖質は、エンジンを傷めるレース用ニトロ燃料のようなものでしょう。
以上ご報告まで。では失礼致します。
2010/07/27(Tue) 14:50 | URL | 街のクマ | 【編集
Re: 持久力
街のクマ さん。

お久しぶりです。
持久力向上のご報告、ありがとうございます。

「スプリント競技など瞬発力を要求されるような運動では、最大出力の持続時間が短くなったかも知れません。」

これは筋肉中のグリコーゲンの量の問題なので、糖質制限食の課題かもしれませんね。
2010/07/27(Tue) 16:36 | URL | ドクター江部 | 【編集
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