2010年06月22日 (火)
こんにちは。
尿路結石と糖質制限食について、Oliverさんからコメント・質問をいただきました。
「結石
尿路結石を2度ほど経験しているのですが、病院からもらう指針によると、高蛋白・高脂質の食事が良くないそうです。高蛋白・高脂質と言えば、まさに糖質制限食だと思うのですが、大丈夫なのでしょうか?よろしくお願いします。
2010/06/21(Mon) 17:46 | URL | Oliver
Oliverさん。
コメントありがとうございます。
仰有る通り、
①「戦後食生活が欧米化して高蛋白・高脂質食となり、尿路結石が増えた。従って尿路結石再発予防には蛋白質・脂質を減らすのが良い。」
というのが従来の説ですね。
これって、どっかで聞いた台詞ですね。
すなわち
②「戦後食生活が欧米化して高蛋白・高脂質食となり、糖尿病・肥満が増えた。」
①②の定説を検証する前に、日本の終戦後の歴史を振り返ってみます。
1945年(昭和20年)終戦後、日本は貧しい時代で飢餓もあった。
1950年(昭和25年)~1953年(昭和28年)朝鮮戦争。
米軍への軍需物資提供で、日本経済は浮上し始める。
1955年(昭和30年)から1957年にかけて神武景気。
1959年(昭和34年)から1961年(昭和36年)にかけて岩戸景気。
1960年(昭和35年)南ベトナム解放民族戦線結成。
以後あしかけ16年(1960~1975)にわたる長期の抗戦状態に突入。
このベトナム戦争に伴い、経済が大幅に活性化。
1962年(昭和37年)から1970年(昭和45年)まで高度経済成長時代。
結局、朝鮮戦争とベトナム戦争という二つの戦争により、第二次大戦で疲弊しきっていた日本経済は、奇蹟の復興を遂げたわけです。特に、ベトナム戦争に伴う高度経済成長は、一気に日本をお金持ちの国に押し上げました。
厚生労働省「国民栄養の現状」によれば、
総摂取カロリー 摂取熱量比率(% )
たん白質 脂質 炭水化物
1955年(昭和30年) 2104 12.7 7.5 79.8%
1960年(昭和35年) 2096 13.3 10.6 76.1%
1965年(昭和40年) 2184 13.1 14.8 72.1%
1970年(昭和45年) 2210 14.0 18.9 67.1%
1975年(昭和50年) 2226 14.6 22.3 63.1%
1980年(昭和55年) 2119 14.9 23.6 61.5%
1985年(昭和60年) 2088 15.1 24.5 60.4%
1990年(平成2年) 2026 15.5 25.3 59.2%
1995年(平成7年) 2042 16.0 26.4 57.6%
1997年(平成9年) 2007 16.0 26.6 57.4%
2000年(平成12年) 1948 15.9 26.5 57.5%
2001年(平成13年) 1954 15.1 25.2 59.7%
2004年(平成16年) 1902 15.0 25.3 59.7%
2005年(平成17年)1904 15.0 25.3 59.7%
2007年(平成19年) 1898 14.9 25.5 59.6%
2008年(平成20年) 1867 14.7 24.9 60.4%
1965年(昭和40年)から、鮮明に炭水化物が減少し脂質が増加し始めています。
1955年(昭和30年)に比べるとその差は顕著で、脂質は倍増し、その分7%炭水化物が減少しています。
高度経済成長が始まって3年目くらいで、裕福になって肉や乳製品など、高価な食材を摂取できるようになってこの変化が始まったのでしょう。
一方、炭水化物が減少し、脂質が増加するという傾向は、約15年間続いてストップしています。
すなわち、1980年(昭和55年)から2008年(平成20年)までの28年間は
炭水化物:57~62%
脂質:23~26%
蛋白質:15~16%
と摂取熱量比率はほとんど不変です。
その中で1997年(平成9年)の26.6%をピークに、脂質摂取比率は減少傾向にあります。
蛋白質の摂取比率も、1980年(昭和55年)14.9%ころからほとんど変化がないのですが、1997年(平成9年)16.0%以降は減少傾向です。
一方、糖質の摂取比率は 1997年(平成9年) 57.4%を底として、上昇傾向に転じています。
また、総摂取カロリーが1975年(昭和50年) 2226キロカロリーをピークに減少しています。
特に2000年(平成12年)1948キロカロリー以降は、2000キロカロリーを割り込んで減少し続けています。
これは、高齢化社会を反映しているものと思われます。高齢の人は、そんなに量を食べないですしね。
少食の高齢の人口が増加しているので、総摂取カロリーも減少しているのでしょう。
日本糖尿病学会推奨のカロリー制限糖尿食は、
「糖質55~60%、脂質20~25%、タンパク質20%」
ですので、タンパク質がやや不足気味以外は、28年間以上、糖質・脂質は、ほぼ目標達成です。
それでも、この間糖尿病や肥満は増え続けています。
そして1997年(平成9年)の26.6%をピークに、脂質摂取比率も減少傾向にあるにもかかわらず、この後も糖尿病、肥満は増え続けています。
このように
②「戦後食生活が欧米化して高蛋白・高脂質食となり、糖尿病・肥満が増えた。」
という定説は、間違いであることが、厚生労働省「国民栄養の現状」の年次的変化を分析することで、証明できたと思います。
①「戦後食生活が欧米化して高蛋白・高脂質食となり、尿路結石が増えた。従って尿路結石再発予防には蛋白質・脂質を減らすのが良い。」
こちらの定説も、「食生活が欧米化して高蛋白・高脂質食となり」というのは、1965年(昭和40年)から、1980年(昭和55年)までの15年間の出来事にすぎないので、尿路結石が増えたのがそのせいかどうかかなり疑問です。
まして、1980年以降は、脂質・蛋白質の摂取率にほとんど差はありませんので、この間尿路結石が増え続けているなら、脂質・蛋白質が犯人という説はおかしいですね。
日本尿路結石症学会が2005年に行った調査によると、尿路結石の患者数は40年前(1965年)と比べて約3倍と、急激に増えています。
1965年、人口10万人あたり、63.8人。
1975年、人口10万人あたり、75.7人。
1985年、人口10万人あたり、91.6人。
1995年、人口10万人あたり、117.5人。
2005年、人口10万人あたり、192人。
同調査では男性は7人に1人、女性は15人に1人の割合で、一生に一度は尿路結石症にかかるとされています。
1965年以降確かに、尿路結石は増え続けていますね。特に1995年~2005年までの10年間の増加は、それ以前の30年間に比べて、とんでもない人数の増加です。
そして、1995年~2005年は、厚生労働省「国民栄養の現状」によれば、蛋白質・脂質の摂取率は減少傾向にあります。
こうなると1995年~2005年までの10年間の尿路結石患者の激増は、蛋白質・脂質には無関係の可能性が極めて高いです。
なお、メタボリック症候群の人はそうでない人に比べたら、尿路結石再発率が1.3倍という報告もあります。
またBMI25以上の人は、そうでない人に比べて、尿路結石発症リスクが2割増えるという報告もあります。
そしてメタボの根本要因は、精製炭水化物の頻回・過剰摂取によるグルコースミニスパイクとインスリンの頻回・過剰分泌でしたね・・・。
江部康二
尿路結石と糖質制限食について、Oliverさんからコメント・質問をいただきました。
「結石
尿路結石を2度ほど経験しているのですが、病院からもらう指針によると、高蛋白・高脂質の食事が良くないそうです。高蛋白・高脂質と言えば、まさに糖質制限食だと思うのですが、大丈夫なのでしょうか?よろしくお願いします。
2010/06/21(Mon) 17:46 | URL | Oliver
Oliverさん。
コメントありがとうございます。
仰有る通り、
①「戦後食生活が欧米化して高蛋白・高脂質食となり、尿路結石が増えた。従って尿路結石再発予防には蛋白質・脂質を減らすのが良い。」
というのが従来の説ですね。
これって、どっかで聞いた台詞ですね。
すなわち
②「戦後食生活が欧米化して高蛋白・高脂質食となり、糖尿病・肥満が増えた。」
①②の定説を検証する前に、日本の終戦後の歴史を振り返ってみます。
1945年(昭和20年)終戦後、日本は貧しい時代で飢餓もあった。
1950年(昭和25年)~1953年(昭和28年)朝鮮戦争。
米軍への軍需物資提供で、日本経済は浮上し始める。
1955年(昭和30年)から1957年にかけて神武景気。
1959年(昭和34年)から1961年(昭和36年)にかけて岩戸景気。
1960年(昭和35年)南ベトナム解放民族戦線結成。
以後あしかけ16年(1960~1975)にわたる長期の抗戦状態に突入。
このベトナム戦争に伴い、経済が大幅に活性化。
1962年(昭和37年)から1970年(昭和45年)まで高度経済成長時代。
結局、朝鮮戦争とベトナム戦争という二つの戦争により、第二次大戦で疲弊しきっていた日本経済は、奇蹟の復興を遂げたわけです。特に、ベトナム戦争に伴う高度経済成長は、一気に日本をお金持ちの国に押し上げました。
厚生労働省「国民栄養の現状」によれば、
総摂取カロリー 摂取熱量比率(% )
たん白質 脂質 炭水化物
1955年(昭和30年) 2104 12.7 7.5 79.8%
1960年(昭和35年) 2096 13.3 10.6 76.1%
1965年(昭和40年) 2184 13.1 14.8 72.1%
1970年(昭和45年) 2210 14.0 18.9 67.1%
1975年(昭和50年) 2226 14.6 22.3 63.1%
1980年(昭和55年) 2119 14.9 23.6 61.5%
1985年(昭和60年) 2088 15.1 24.5 60.4%
1990年(平成2年) 2026 15.5 25.3 59.2%
1995年(平成7年) 2042 16.0 26.4 57.6%
1997年(平成9年) 2007 16.0 26.6 57.4%
2000年(平成12年) 1948 15.9 26.5 57.5%
2001年(平成13年) 1954 15.1 25.2 59.7%
2004年(平成16年) 1902 15.0 25.3 59.7%
2005年(平成17年)1904 15.0 25.3 59.7%
2007年(平成19年) 1898 14.9 25.5 59.6%
2008年(平成20年) 1867 14.7 24.9 60.4%
1965年(昭和40年)から、鮮明に炭水化物が減少し脂質が増加し始めています。
1955年(昭和30年)に比べるとその差は顕著で、脂質は倍増し、その分7%炭水化物が減少しています。
高度経済成長が始まって3年目くらいで、裕福になって肉や乳製品など、高価な食材を摂取できるようになってこの変化が始まったのでしょう。
一方、炭水化物が減少し、脂質が増加するという傾向は、約15年間続いてストップしています。
すなわち、1980年(昭和55年)から2008年(平成20年)までの28年間は
炭水化物:57~62%
脂質:23~26%
蛋白質:15~16%
と摂取熱量比率はほとんど不変です。
その中で1997年(平成9年)の26.6%をピークに、脂質摂取比率は減少傾向にあります。
蛋白質の摂取比率も、1980年(昭和55年)14.9%ころからほとんど変化がないのですが、1997年(平成9年)16.0%以降は減少傾向です。
一方、糖質の摂取比率は 1997年(平成9年) 57.4%を底として、上昇傾向に転じています。
また、総摂取カロリーが1975年(昭和50年) 2226キロカロリーをピークに減少しています。
特に2000年(平成12年)1948キロカロリー以降は、2000キロカロリーを割り込んで減少し続けています。
これは、高齢化社会を反映しているものと思われます。高齢の人は、そんなに量を食べないですしね。
少食の高齢の人口が増加しているので、総摂取カロリーも減少しているのでしょう。
日本糖尿病学会推奨のカロリー制限糖尿食は、
「糖質55~60%、脂質20~25%、タンパク質20%」
ですので、タンパク質がやや不足気味以外は、28年間以上、糖質・脂質は、ほぼ目標達成です。
それでも、この間糖尿病や肥満は増え続けています。
そして1997年(平成9年)の26.6%をピークに、脂質摂取比率も減少傾向にあるにもかかわらず、この後も糖尿病、肥満は増え続けています。
このように
②「戦後食生活が欧米化して高蛋白・高脂質食となり、糖尿病・肥満が増えた。」
という定説は、間違いであることが、厚生労働省「国民栄養の現状」の年次的変化を分析することで、証明できたと思います。
①「戦後食生活が欧米化して高蛋白・高脂質食となり、尿路結石が増えた。従って尿路結石再発予防には蛋白質・脂質を減らすのが良い。」
こちらの定説も、「食生活が欧米化して高蛋白・高脂質食となり」というのは、1965年(昭和40年)から、1980年(昭和55年)までの15年間の出来事にすぎないので、尿路結石が増えたのがそのせいかどうかかなり疑問です。
まして、1980年以降は、脂質・蛋白質の摂取率にほとんど差はありませんので、この間尿路結石が増え続けているなら、脂質・蛋白質が犯人という説はおかしいですね。
日本尿路結石症学会が2005年に行った調査によると、尿路結石の患者数は40年前(1965年)と比べて約3倍と、急激に増えています。
1965年、人口10万人あたり、63.8人。
1975年、人口10万人あたり、75.7人。
1985年、人口10万人あたり、91.6人。
1995年、人口10万人あたり、117.5人。
2005年、人口10万人あたり、192人。
同調査では男性は7人に1人、女性は15人に1人の割合で、一生に一度は尿路結石症にかかるとされています。
1965年以降確かに、尿路結石は増え続けていますね。特に1995年~2005年までの10年間の増加は、それ以前の30年間に比べて、とんでもない人数の増加です。
そして、1995年~2005年は、厚生労働省「国民栄養の現状」によれば、蛋白質・脂質の摂取率は減少傾向にあります。
こうなると1995年~2005年までの10年間の尿路結石患者の激増は、蛋白質・脂質には無関係の可能性が極めて高いです。
なお、メタボリック症候群の人はそうでない人に比べたら、尿路結石再発率が1.3倍という報告もあります。
またBMI25以上の人は、そうでない人に比べて、尿路結石発症リスクが2割増えるという報告もあります。
そしてメタボの根本要因は、精製炭水化物の頻回・過剰摂取によるグルコースミニスパイクとインスリンの頻回・過剰分泌でしたね・・・。
江部康二
いつも楽しくブログを読ませていただいております。私は医療職で患者様の糖尿病の療養指導などもさせていただいているのですが、教科書通りのスタンダードなものでなく先生の糖質制限食にのっとって堂々と指導できる日が来ることを夢みております(できない理由はやはり主治医に理解してもらえていないからですが)。突然今日のテーマに関係ない質問で申し訳ありません。先日、石原先生の「生姜力」という本を読んだときに。
”黒糖に含まれている黒糖オリゴ糖という成分は血糖値を下げるということがわかっているので積極的に食べた方がいい”という記載がありましたが事実でしょうか?
”黒糖に含まれている黒糖オリゴ糖という成分は血糖値を下げるということがわかっているので積極的に食べた方がいい”という記載がありましたが事実でしょうか?
2010/06/22(Tue) 16:37 | URL | sengoku | 【編集】
結石は色々な要素があるようですが、「しおり」でもたんぱく質・脂質の他に書かれている塩分や砂糖のほうが怪しいかもしれませんね。ありがとうございました。
私の場合、ラーメンとナッツを急激にたくさん食べるようになってから結石になったので、脂質があやしいと思ってたんですが、両方とも塩分も高いですね。あとナッツはシュウ酸も多いみたいですし。このあたりで、なにかご存知のことがございましたら、補足いただけますと幸甚です。
私の場合、ラーメンとナッツを急激にたくさん食べるようになってから結石になったので、脂質があやしいと思ってたんですが、両方とも塩分も高いですね。あとナッツはシュウ酸も多いみたいですし。このあたりで、なにかご存知のことがございましたら、補足いただけますと幸甚です。
2010/06/22(Tue) 18:15 | URL | Oliver | 【編集】
こんにちは。
いつも、楽しみに、拝読させていただいております。先生の本を参考に糖質制限をさせていただいております。糖尿病と診断されてかれこれ半年が過ぎました。運良く、発病と共に、当サイトと、先生の本を知ることが出来、投薬経験無しで現在に至ります。
私の場合、当初、HbA1cが8.6空腹時が236でした。1年前の健康診断が5.8 88ですから急に発病したのでしょうか?
糖質制限を実施して2ヶ月でそれぞれ6.1 110まで改善し、担当医も驚いてます。もともと、体重よりも体脂肪率を気にしてましたが、それも23%から16%に落とすことが出来、見た目でも満足してます。そのころ、付き合いなどで通常レストラン等の定食を食べると、1時間後250 2時間後200くらいの血糖値がありました。
現在、半年を過ぎ、たまに炭水化物を取りますが、通常の白米(約150g)付の定食で1時間後140 2時間後120位に安定してきました。空腹時も、80-95くらいで、寝る前に食べた時、100-110の数値になります。明らかに、糖質制限食の成果ではないせしょうか?
うれしいことにγーGTPが以前は200位あり脂肪肝といわれてましたが、現在は、25と大幅改善しました。仕事が水商売なので、お酒を多く飲む生活は、今も、昔も変わっておりません。
今は、平日、糖質制限を引き続き続け、休日の日曜日に、少し羽目を少しはずしといった生活をしています、また、これからも続けていこうと思います。早い時期に、糖質制限を始めたことがよかったのでしょうか?
このようなケースは聞かれたことありますでしょうか?
まずは、感謝とご報告まで。
いつも、楽しみに、拝読させていただいております。先生の本を参考に糖質制限をさせていただいております。糖尿病と診断されてかれこれ半年が過ぎました。運良く、発病と共に、当サイトと、先生の本を知ることが出来、投薬経験無しで現在に至ります。
私の場合、当初、HbA1cが8.6空腹時が236でした。1年前の健康診断が5.8 88ですから急に発病したのでしょうか?
糖質制限を実施して2ヶ月でそれぞれ6.1 110まで改善し、担当医も驚いてます。もともと、体重よりも体脂肪率を気にしてましたが、それも23%から16%に落とすことが出来、見た目でも満足してます。そのころ、付き合いなどで通常レストラン等の定食を食べると、1時間後250 2時間後200くらいの血糖値がありました。
現在、半年を過ぎ、たまに炭水化物を取りますが、通常の白米(約150g)付の定食で1時間後140 2時間後120位に安定してきました。空腹時も、80-95くらいで、寝る前に食べた時、100-110の数値になります。明らかに、糖質制限食の成果ではないせしょうか?
うれしいことにγーGTPが以前は200位あり脂肪肝といわれてましたが、現在は、25と大幅改善しました。仕事が水商売なので、お酒を多く飲む生活は、今も、昔も変わっておりません。
今は、平日、糖質制限を引き続き続け、休日の日曜日に、少し羽目を少しはずしといった生活をしています、また、これからも続けていこうと思います。早い時期に、糖質制限を始めたことがよかったのでしょうか?
このようなケースは聞かれたことありますでしょうか?
まずは、感謝とご報告まで。
sengokuさん。
”黒糖に含まれている黒糖オリゴ糖という成分は血糖値を下げるということがわかっているので積極的に食べた方がいい”
黒糖オリゴ糖が血糖値を下げるという論文は見たことがありません。
黒糖そのものは血糖値を、しっかり上昇させます。
”黒糖に含まれている黒糖オリゴ糖という成分は血糖値を下げるということがわかっているので積極的に食べた方がいい”
黒糖オリゴ糖が血糖値を下げるという論文は見たことがありません。
黒糖そのものは血糖値を、しっかり上昇させます。
2010/06/22(Tue) 21:27 | URL | ドクター江部 | 【編集】
「結石の患者数」が増えた」とのと「羅患者の数」とは別ではないでしょうか。医療の進歩で早期発見が可能になっており、各種病気の患者数は爆発的に増えているものの、これは病気になる人が増えたのではなくて、発見割合が増えたのだと思うのですが。
小生糖質制限を1年続けその間結石が進行しました。必ずしも因果関係は明らかではありませんが。他に脳の働きが(加齢的なもの以上)に明らかに低下したこと、フラストレーションが極めてキツイのを実感しています。
血糖値は比較的安定しており、糖質制限のメリットは感じていますが、最近の本コラムは「糖質制限はすべての面で利点ばかり、これを認めないのは頭が古い」との我田引水的な点が目立つ気がします。「全てのことはメリットとディメリットがある」というのが小生考え方の基本ですので。
小生糖質制限を1年続けその間結石が進行しました。必ずしも因果関係は明らかではありませんが。他に脳の働きが(加齢的なもの以上)に明らかに低下したこと、フラストレーションが極めてキツイのを実感しています。
血糖値は比較的安定しており、糖質制限のメリットは感じていますが、最近の本コラムは「糖質制限はすべての面で利点ばかり、これを認めないのは頭が古い」との我田引水的な点が目立つ気がします。「全てのことはメリットとディメリットがある」というのが小生考え方の基本ですので。
Canucksさん。
すいません。言葉が正確でありせんでした。
ブログ記事は罹患者の数です。
上部尿路結石罹患者が激増して、下部尿路結石罹患者は変化ないそうです。
http://minds.jcqhc.or.jp/stc/0022/1/0022_G0000058_0021.html
「全てのことはメリットとデメリットがある」
私もそう思います。
すいません。言葉が正確でありせんでした。
ブログ記事は罹患者の数です。
上部尿路結石罹患者が激増して、下部尿路結石罹患者は変化ないそうです。
http://minds.jcqhc.or.jp/stc/0022/1/0022_G0000058_0021.html
「全てのことはメリットとデメリットがある」
私もそう思います。
2010/06/24(Thu) 17:02 | URL | ドクター江部 | 【編集】
Canucksさんのような体験談、参考になります。データも大切ですが、データで何かを証明するには、この記事だけでは少し不足する気もします。少なくとも年齢・性別などを絞っていかないといけない気がしました。あと、結論的には糖質⇒肥満が悪という方向に結び付けたいように感じますが、再発率が1.3倍、リスクが2割増えるというのは大きな差ではないですね。
むしろ僕は、先生のご経験の話しを聞きたかったです。糖質制限で診てらっしゃる患者さんで、結石になった、再発しやすくなった、逆に結石にならなくなった・・・などなど。ぜひとも、よろしくお願いします。
むしろ僕は、先生のご経験の話しを聞きたかったです。糖質制限で診てらっしゃる患者さんで、結石になった、再発しやすくなった、逆に結石にならなくなった・・・などなど。ぜひとも、よろしくお願いします。
2010/06/26(Sat) 15:23 | URL | Oliver | 【編集】
Oliverさん。
性別、年齢などは下記ページをご参照ください。
上部尿路結石罹患率が激増して、下部尿路結石は30年間、不変だそうです。
医療情報サービス Minds(マインズ)
厚生労働科学研究費補助金により公開中
http://minds.jcqhc.or.jp/stc/0022/1/0022_G0000058_0021.html
ケミファのホームページ
http://www.chemiphar.tv/healthcare/urine/index_02.html
尿路結石の患者数は40年前に比べて約3倍に増加
私の患者さんでは、今までのところ、とくに尿路結石の訴えはありません。
2010/06/26(Sat) 15:55 | URL | ドクター江部 | 【編集】
ありがとうございました。:-)
2010/06/26(Sat) 19:54 | URL | Oliver | 【編集】
suguruさん。
本のご購入ありがとうございます。
また血糖値の劇的改善おめでとうございます。
回答がおそくなりすいません。
興味深いケースなので記事にしようと思っている内に遅れてしまいました。
suguruのようなケース他にもあります。
もうすぐ記事にしますので・・
本のご購入ありがとうございます。
また血糖値の劇的改善おめでとうございます。
回答がおそくなりすいません。
興味深いケースなので記事にしようと思っている内に遅れてしまいました。
suguruのようなケース他にもあります。
もうすぐ記事にしますので・・
2010/06/27(Sun) 18:02 | URL | ドクター江部 | 【編集】
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