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糖質制限食と便通・尿意
こんにちは。

今回は長尾さんから、糖質制限食と便通・尿意などについて、コメント・質問をいただきました。

「0/06/07 長尾
滞留便と子供の食事と尿意
はじめまして。長尾と申します。
「やせる食べ方」を購入し、実践中、只今16日目です。

スーパーを実践し、(とはいえ、ほんとにスーパーになっているのか、非常にアバウトなのですが)
開始3日目までにスルスルと2kgが減りました!
どこまで減るのかとワクワクしていましたが、その後の2週間は、開始より1~2kg減の状態で停滞。
停滞とはいえ、 空腹感なく、おいしく食べていますので、ストレスはそれほど感じません。
停滞の2週間の後、生理がきましたので、体重が減らなかったのは そのせいかなとも思いました。
(が、どうなのでしょうか?)

そして、この2週間が過ぎたタイミングで 深緑色の粘った便が毎日少しずつ出ています。
(それまでは、あまりすっきりした便が出ない状態でした。)

ほうれん草や小松菜を精出してたべてるから緑色なのかと最初はおもいましたが、異常な粘りなので、色々ネットで調べてみて、滞留便かなと。

これは、そのうち改善されるものなのでしょうか。 (先生のブログをざっとみる限りでは、解消されるようですが)

それと、もう一点。
小学5年の息子と二人暮らしで、 別メニューで食事をしています。
子供が「ごはんがなかったらいやや!」と言うので、しかたありません。
が、あらためて子供の食べているものを見ていると(つまり、今まで自分も食べていたものです)、ほんとに糖質の多い食事だな・・・と心配になります。

結構、野菜も肉もバランスよくいれてるつもりでしたが、ご飯やパスタなど、普通の食事には糖質がいっぱいで。
朝食などは、ヨーグルト、食パン、カフェオレ・・・悲惨ですよね。朝から野菜を食べさせると、遅刻してしまいます。(嫌々食べるので遅い!)

子供は今のままの食事でも、大丈夫なのでしょうか。

なにせ、糖質制限食で自分の体調がいいもので、子供の食事が不安になりました。

長文ですみません。疑問点がもうひとつありました。

糖質制限食を始めて1週間目くらいから、 早朝に、尿意を感じ目覚めてしまいます。
我慢できないほどの尿意なんです。
目覚めるタイミングは決して不快なものでなく、 そのまま起きれそうな感じでスッキリしているのですが、何せ朝4:30とかなので・・・
この原因も糖質制限食にあるのでしょうか。

いつでもよいので、ご回答いただけると、励みになります。

先生、この本は、 私が初めてダイエットを続けられている唯一の本です。
ありがとうございました。がんばります。」



長尾 さん。
「やせる食べ方」 ご購入ありがとうございます。

糖質制限食実践中は、常に脂肪が燃えている。
糖質制限食実践中は、インスリン(肥満ホルモン)が基礎分泌以外ほとんど出ない。
③糖質制限食実践中は、ケトン体が尿中や呼気中に排泄され、体重減少に効果。
④糖質制限食実践中は、肝臓でアミノ酸などから糖新生が行われ、大量のエネルギーを消費。

糖質制限食を実践すれば、これら①②③④4つの利点があるので、体重減少効果があります。

また当初3日間で体重が急速に2kg減少したのは、水分の排出によるものが大きいです。脂肪の燃焼は、よりゆっくり体重が減ります。

③は初期から約3ヶ月、6ヶ月続いて、その後は尿中ケトン体は陰性となります。

そして体重減少は①②④により続きますが、やや緩やかとなります。また、直線的に体重が減るのではなく、階段状に減ることが多いです。

仰有るとおり、生理前は浮腫みやすいし、体重が減りにくいことはあると思います。

便通は個人差があります。

変わりなく出る人、便秘になる人、下痢する人・・・、腸内細菌叢が糖質制限食に慣れて落ち着くまで、便の色も含めて、いろいろ変化があると思います。いずれにせよ、3ヶ月くらいで安定することがほとんどです。

早朝の尿意に関しては、あまり報告がなくてよくわかりません。しかし、糖質制限食実践により、全身の代謝・血流が改善しますのでその過渡期の出来事と思います。こちらもその内もとに戻ると思います。

それから子供さんの食生活ですが、給食もありますし、糖質制限食はさすがに困難と思います。

そこで、できれば、主食は未精製の炭水化物にして、ブドウ糖ミニスパイクがおこりにくい食生活を目指しましょう。
そうすれば、将来の生活習慣病の予防になりますよ。

『高雄病院食生活十箇条』 -アレルギー疾患の治療や生活習慣病予防に-

一、主食は未精製の穀物が好ましい(玄米、全粒粉のパンなど)
二、白パン・白砂糖など精製炭水化物の摂取は極力減らす
三、発酵食品(味噌、漬け物、納豆など)をきちんと食べる
四、液体でカロリーを摂らない(飲みものは水、番茶、麦茶、ほうじ茶など)
五、魚貝類はしっかり食べ、肉類は適量を摂る
六、季節の野菜や海草はしっかり食べ、旬の果物も適量摂る
七、オリーブオイルや魚油(EPA、DHA)など身体に良い油脂は積極的に摂る
八、牛乳は極力減らし、チーズやプレーンヨーグルトは適量摂る
九、できる限り化学合成添加物の入っていない安全な食品を選ぶ
十、食事は楽しく、ゆっくり、よくかんで


精製炭水化物を摂取した時に、正常の人でも生じる、食後血糖値が160mg、170mgという状態を、私は「ブドウ糖ミニスパイク」と名付けました。未精製の炭水化物なら、正常人の食後血糖値は140mgまでにおさまります。

このブドウ糖ミニスパイクが、生体の恒常性をかく乱してアレルギー疾患を悪化させたり、将来の生活習慣病のもととなります。

過去世界中にいろんな食事療法がありましたが、経験的に有効とされているものは、玄米菜食、ゲルソン療法、甲田療法など、基本的にブドウ糖ミニスパイクが少ないという一点で一致しています。

私は、現在、世界に氾濫する生活習慣病の元凶は、精製炭水化物やジャンクフードや嗜好飲料による、ブドウ糖ミニスパイクとインスリンの頻回・過剰分泌と考えています。


江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
肝臓の糖新生
先生度々すみません。やはり、低血糖気味です。
7日就寝時 63
8日起床時 57
朝食後2時間 70
昼食前 68
2時間 92

そして今、夕飯前60でした。
このままいくと夜間血糖値が下がり低血糖で具合が悪くならないかと不安です。
夕食は少し多めに糖分をとってみます。
やはり、肝臓の糖新生が上手く働いていないようです。
炭水化物中毒かも知れませんね(T.T)

スーパー糖質制限で頑張ってみようと思いましたが、スタンダードかプチか平均に糖質を多めにするかいかがでしょうか。
お忙しいところ申し訳ありません。ご返答よろしくお願い致します。
(少し動悸、頭がぼーとしている気がします)
2010/06/08(Tue) 19:01 | URL | おどりこ | 【編集
お礼
江部先生へ
お忙しい中のアドバイス、ほんとうにありがとうございました!
お言葉をこの先の励みにいたします。

ほんとに、楽しくダイエットさせていただいています。
我慢することの少ない、やりやすいダイエット法、
同時に健康方だと、まだまだ途半ばですが確信しています。
(食費がかかるのがたまにきずですが・・・少しの辛抱です。)
子供の主食、少しづつ変えてみようと思います。
ありがとうございました。

長尾美代

2010/06/08(Tue) 20:10 | URL | 長尾 | 【編集
おかげさまで、良好。
お急がしいところ宜しく願います。
私は現在52歳男性です。
5月6日の健康診断で糖尿の疑いがあるとのこと
(診察時hbalc5.9)その後75gブトウ糖負荷試験にて糖尿病と判断されました。
その日から糖質制限食と運動の実行の結果6月
4日に血液検査をしたところAIC5.8 食後2時間
血糖値76と担当医もニコニコして笑っていました。その後自宅にて血糖測定器で測定しても
①空腹時血糖値 78mg/dl~108mg/dl
②食後2時間血糖値 113mg/dl~150mg/dl
③食後1時間血糖値 145mg/dl~164mg/dl
と江部先生の糖尿人の目標数値を達成しています。(感謝)
ただこの1が月間2~3回たぶん血糖値を低下させる薬(グルフアスト錠・アクトス錠)の影響
(スーパー制限食も1部要因かも)と思われるが低血糖症状があらわれました。
今後なのですが私としては1.スーパー制限食から制限食 2.薬の回数の削減を考えています
何卒よろしくご教示下さるようお願いします。
2010/06/08(Tue) 20:48 | URL | 石の上のも3年 | 【編集
糖質制限食と体脂肪について
芝崎と申します。
始めて、コメントいたします。正確に言うと質問なのですが、ココに記載してよろしかったでしょうか?

東京都内でパーソナルトレーニングのジムをフランチャイズで運営しており、
筋肉トレーニング+有酸素運動と高タンパク質・低脂肪、脱炭水化物の食事で肉体改造を図るというコースを基本2ヶ月行っていただくメニューです。ジムでは荒木先生のふすまパンなどもあっせんさせていただいております。

江部先生の本はこの間、糖質制限食春・夏のレシピ各1冊と健康おつまみ109を購入させていただいております。元々臨床検査技師、臨床工学技士で糖尿病が増え続けていることに疑問を感しておりました。

質問はトレーニングを行い体脂肪を減らし、筋肉量を増やしていくので、トレーニング中は江部先生のカテゴリーでは「スーパー糖質制限食」を行っていただいているのですが、トレーニング終了後は解除いたします。しかし、ほとんどの方々は食事もトレーニングも習慣化して継続しております。

その時の食事は朝、昼は玄米、全粒粉のパンなどを炭水化物として摂取していただくのですが、脂質はどう考えれば良いでしょうか。

トレーニング中は鶏ささみ、ツナの水煮、たこ、いか、ほたてなど低脂肪のものを食べていただいていましたが、通常量の納豆や、全卵、魚全般、肉は少なめにしていれば、体脂肪は維持できるのでしょうか?

他の書籍では江部先生がおっしゃるような「糖質を制限することでインシュリンが分泌されず、尿中にカロリーとケトン体が排出され体脂肪が燃焼し続ける」と記載されているものはほとんどなく、脂質を摂取すればダイレクトに体脂肪になると記載されているのですが、どちらが、どのように正しいのでしょうか。

専門書をご提示いただくことも含めてご教示願えませんでしょうか?
よろしくお願いいたします。
2010/06/08(Tue) 22:33 | URL | 芝崎 実 | 【編集
Re: 肝臓の糖新生
おどりこさん。

グルコースミニスパイクを起こさない程度の糖質摂取が好ましいですね。

そうするとナッツ類や果物が安全と思います。
お腹が空くなら野菜を煮てたっぷり摂れば一定の糖質も摂取されますよ。
2010/06/08(Tue) 22:43 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: おかげさまで、良好。
石の上のも3年 さん。

このデータなら、内服薬は中止できると思います。
低血糖症状のことを主治医に話して、中止の相談をしてください。
低血糖は「スーパー糖質制限食+グルファスト」の可能性が高いです。

とりあえず、低血糖の心配があるので、安全のためグルファストは中止したほうがいいです。
2010/06/08(Tue) 22:51 | URL | ドクター江部 | 【編集
お礼
石の上にも3年です。
お忙しいところ有難うございました。
早速、グルファストは中止させて頂きます。
主治医には来月診察時に話します。(笑)
2010/06/08(Tue) 23:46 | URL | 石の上にも3年 | 【編集
糖質制限の臨床研究は?
東京都に住む理系学部四年生です。いつも先生のブログを楽しく拝見させていただいております。

さて、質問なのですが、ブログの内容を見る限り、これだけ成果を上げておられるこんも「糖質制限」が日本の医学界ではまだ第一選択とみなされていないのは、単に臨床的に正確なデータが出てないからではないでしょうか。意図的に糖尿病状態のノックアウトマウス等を用いて糖質制限におけるデータ収集等は行われていないのでしょうか。糖尿病の救世主であると思われる療法のため、大変疑問に思います。
2010/06/09(Wed) 03:50 | URL | しょうこたん | 【編集
おはようございます
お忙しいところご回答ありがとうございます。お騒がせのおどりこです<m(__)m>
昨晩は、夕食にキューイフルーツ1個追加してみました。結果、食後2時間125就寝時93
本日早朝血糖値66でした。

先生のおっしゃるようにスパイクを起こさない様に
調整にながらやってみます。

私の持っている検査器は指先のみなので、手先がぼろぼろになりそうです。
日記の中にあるニプロのタイプを購入しようと思っています。
また変化がありましたら相談させてください。
ありがとうございました。
2010/06/09(Wed) 09:21 | URL | おどりこ | 【編集
Re:糖質制限食と体脂肪について
横から失礼します。
>>筋肉トレーニング+有酸素運動と高タンパク質・低脂肪、脱炭水化物の食事で肉体改造を図るというコース
を「指導」されているとのこと。

広義には「糖質制限食」の実践に当たるかと思いますが、これを生業として実践していくのであれば、先生とアドバイザリー契約など締結されて、ブログ上ではなく直接ご助言頂いて行う方がよいのではないかと思います。
このブログの主旨は「糖尿病治療や予防などをテーマに、私なりの意見や情報を発信していきたい」とのことですので、今回のご質問は「糖尿病の予防」の主旨を超えているのではないかと思いますこと。また、先生が何度も書いておられますが、あくまでも「糖質制限食に詳しい医師として、ボランティアとして回答」されておられますので、生業に利用されるにあたっては別段の事情が発生するのではないかと思います。
余計なことかもしれませんが一言申し上げたく。
2010/06/09(Wed) 20:44 | URL | touji | 【編集
胆のう抽出腹腔鏡手術について
はじめまして。福岡に在住のマイクと申します。6年前に2型糖尿病に入りつつあると医者に言われ、まだ間に合うとのことから、医者の指導のもと、既存の食事療法、運動療法をきっちりやっておりました。医者も感心するほどまじめにです。ところが3年前に血液検査をしましたところ、昼食後1時間ですが、HA1Cが6.3、血糖値213の値が出まして、医者が薬に移行しましょうと言われました。こんなにやっても悪化するならこれは処法自体が間違っていると確信しまして、すぐに江部先生の本を数冊購入しまして、即実行してもう3年がたちます。快調です!さて私はいわゆるサイレントストーンといわれる胆石を抱えておりまして、近くに非常に優秀な腹腔鏡手術で胆のうを取り出される先生がおられまして、この8月に受けようと思うのですが、その時に点滴等にブドウ糖を打たれるのではと心配しております。そこで江部先生にご教授いただきたいのですが、手術をされます先生に、この点をどのように御話したらよいのでしょうか?他にこれに代わる点滴薬剤等ございますか?ご教授のほどよろしくお願いいたします。尚江部先生のブログは毎日読んでおりまして、同級生のドクターに糖質制限食の話をしましたら、初回は懐疑的でしたが、先生のHPを無理やり彼に何度となくメールしましたところ、今年の同窓会で糖質制限食のことをみんなに進めておりました。少し嬉しかったです。
2010/06/11(Fri) 12:00 | URL | MIKE 大井 | 【編集
Re: 質問です。
はらさん。

「ここ数日は食事量は減っていた時と変わらない量ですが
体重の減少が止まり、毎日200㌘ほど増えてきてしまっています。」

食事の摂取カロリーを、少し減らせばいいと思います。
個人差はありますが、はらさんは基礎代謝がやや低いタイプと思われます。
2010/06/13(Sun) 09:55 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 糖質制限食と体脂肪について
芝崎 実 様

糖質制限食は、相対的に高脂質・高タンパク食となります。
糖質は制限しますが脂質はリノール酸を減らしますが、
オリーブオイル、α-リノレン酸、EPA・DHAは積極的に摂り、動物性脂肪も適量OKです。

トレーニングで筋肉を増やし体脂肪率を減らすという目的はなく、
全身の血流と代謝を改善することで、生活習慣病のコントロールを目指すのが目的です。

ただ糖質制限食を実践すれが体脂肪は常に燃えているし、肥満ホルモンインスリンがほとんど
分泌されませんなどで、体重減少効果があります。これらは従来の常識とは異なりますが、生理学的事実であり論争の余地はありません。生理学的基礎事実を知っているか否かの差です。
スーパー糖質制限食実践中は血中ケトン体が一般的基準値より高値となるのも、
脂肪が常に燃えている証拠ですね。

私はハーパー生化学、ガイトン臨床生理学などの医学の教科書などからそれらの事実を知りました。
詳しくは2010年05月27日 (木) のブログ記事をご参照ください。
このブログ記事は生理学的事実と疫学研究に基づくものです。

2010/06/15(Tue) 16:12 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 初めまして。悩んでいます。
匿名希望の 節子 さん

東北地方で、糖質制限食を指導しておられる医師です。
相談していただけば幸いです。


大歳栄一先生
〒023-0841
岩手県奥州市水沢区真城宇塚31-3
おおとし消化器科整形外科 019-724-5131


980-0822
仙台市青葉区立町27-26
橋本クリニック 橋本雄二先生
tel 022-222-8666


あさひ内科クリニック
住所 福島県郡山市朝日3-2-33
TEL 024-921-2525
院長 新井 圭輔 先生
2012/11/09(Fri) 17:29 | URL | ドクター江部 | 【編集
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