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肥満改善:糖質制限食VSカロリー制限・高糖質食
こんばんは。

今回は、toyomatsu さんから、糖質制限食の減量効果について、コメント・質問をいただきました。


「10/05/26 toyomatsu
購入しました
こんにちは。
「やせる食べ方」を一昨日購入しました。

夫の健康診断で中性脂肪とLDL値が去年より上昇しており、我が家でも取り入れてみようかと考え中です。

昨日、朝日放送の
「たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学」http://asahi.co.jp/hospital/ という番組で体内時計と肥満の特集がありました。

起床から14時間~18時間が人間が一番太りやすい時間帯で、体内に脂肪が取り込まれやすいのだそうです。
ですからその時間帯に夕食をとってしまうと太ってしまうのです。

生憎わたしたちの生活リズム上どうしても起床後14時間目以降の夕食時間になってしまいます。

糖質制限をしても肥満になるんじゃないかな~と気になっています。

あと、糖質制限で玄米ご飯は食べるのを避けるべきなんでしょうか?」


toyomatsu さん。
「やせる食べ方」のご購入ありがとうございます。

糖質制限食では、玄米も避ける方がよいです。ただ、やむを得ず食べる場合は、白米より玄米がましです。

「起床から14時間~18時間が人間が一番太りやすい時間帯で、体内に脂肪が取り込まれやすいのだそうです。
ですからその時間帯に夕食をとってしまうと太ってしまうのです。」


これはあくまでも仮説ですし、3食とも主食を摂取しているひとのリズムでしょうね。

スーパー糖質制限食実践中は、食べている最中も脂肪が24時間燃え続けていて、肝臓でアミノ酸などから24時間ブドウ糖を新生しています。3食とも主食を食べている人のリズムとは異なると思います。


<肥満改善:糖質制限食VSカロリー制限・高糖質食>
糖質制限食実践中は常に脂肪が燃えている。
糖質制限食実践中はインスリン(肥満ホルモン)が基礎分泌以外ほとんど出ない。
③糖質制限食実践中はケトン体が尿中や呼気中に排泄され、体重減少に効果。
④糖質制限食実践中は肝臓でアミノ酸などから糖新生が行われ、大量のエネルギーを消費。

インスリンは、明確に肥満ホルモンです。このことは、UKPDSやACCORDといった大規模疫学研究で証明されています。少なくとも同一カロリーの、脂質を摂取した場合と糖質摂取した場合を比較すれば、糖質で追加分泌インスリンが10~30倍レベル出るのに対して、脂質では追加分泌インスリンはでません。蛋白質は、極少量の追加分泌インスリンがでます。

*糖質制限食を3ヶ月~半年続けていると、心筋・骨格筋など体細胞のケトン体利用効率が高くなり、血中ケトン体が今の基準値より高値でもしっかり利用され、腎の再吸収も 高まるので尿中や呼気中に排泄されなくなります。スーパー糖質制限食実践中のケトン体値<400~1200μM/L>ていどが、人類の本来の基準値と考えられます。


一方、従来の「カロリー制限食」では、糖質を摂取するので
A 血糖値が上昇して肥満ホルモン(インスリン)がたっぷり分泌される。
B 体脂肪は燃えなくなり、血糖値が中性脂肪に変わり蓄積される。
C ケトン体は尿中に出なくなる。
D  肝臓の糖新生はストップする。

この<1、2、3、4>と<A、B、C、D>の比較をしてみれば、「糖質制限食」のほうが「インスリン・スイッチが作動するカロリー制限食」より、ダイエット効果があることがお解りいただけると思います。

すなわち、糖質を摂取すれば、<1、2、3、4>という体重減少への利点が、全て消えてしまうわけです。

<1、2、3、4>と<A、B、C、D>に関しては、摂取カロリーとは全く無関係の生理学的な事実であり、あくまでも糖質を摂取するか否かが鍵となります。


<摂取エネルギーと消費エネルギー>
単純には摂取エネルギーが消費エネルギーをを上回れば太り、下回れば痩せます。
通常のカロリー制限食(高糖質食)なら
「消費エネルギー=基礎代謝+運動エネルギー+食事誘発熱産生」で完結です。

糖質制限食なら
「消費エネルギー=基礎代謝+運動エネルギー+食事誘発熱産生」の基本に加えて、
『基礎代謝の亢進:肝臓の糖新生でエネルギーを使用』と
『尿・呼気中ケトン体でエネルギーを消失』が追加されます。

常に脂肪が燃えていることと、インスリンが基礎分泌以外ほとんどでないことも、基礎代謝の亢進に貢献するかもしれません。

このように、少なくとも同一カロリーである限りは、糖質制限食が脂肪制限食(高糖質食)よりダイエット効果が高いことは、理論的に証明できたと思います。


江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
鼻炎が治りました
4月24日に中性脂肪が低すぎないかと、ご相談を申し上げたdanielです。
その節は大変ありがとう御座いました、おかげ様でその後も順調に改善しております。
体重を2㎏減らして体脂肪率が12%から8%に成り、まさにアスリート並みの数字で驚いています。
さて、表題の件ですが私は20年前に風邪を拗らせて以来、慢性副鼻腔炎/蓄膿症の診断を受け、根治は手術以外に無いと言い渡されました。糖尿病発症に驚き先生の糖質制限を実行するに伴い気が付けば鼻を全くかまずに一日を過ごしておりました。
医師の診断は受けておりませんが、慢性副鼻腔炎/蓄膿症の症状は全くなく自己診断では有りますが、根治したと断言出来ます。
鼻の具合が良く毎日が快適です、治療の名目で再開したゴルフも大変調子が良く、A1ctとHCを同じにしたいと楽しんでおります。エイジシュートならぬA1cシュートですが、現在A1cが5.8なのでゴルフはかなりの頑張りと投資が必要の様です。
この勢いで膵臓の細胞も復活して欲しいと願いつつ、今後も糖質制限食を実行して行きます。
糖質制限は理に適った食事療法であり、食を楽しめて人間らしい生活が可能な食事療法なので、全ての医師がこの当然のparadigmを理解して実践して欲しいと切に願います。αグルコシダーゼ阻害薬などで吸収を阻害するのであれば、接収しない事が先決で有ると私は単純に考えます。
2010/05/27(Thu) 20:53 | URL | daniel | 【編集
質問
はじめまして。私も「やせる食べ方」購入しました。
さっそく実践し始めて2週間が経ちましたが
おかげさまで減量絶好調です!ありがとうございます。
ただ、3つほど心配事があります。

1.普段の生活で血糖値が低すぎて急に倒れたりしないかということ。
2.いくら低糖だからと言ってカロリーが過ぎれば増量するのかということ。
(例えば女性が1日に2000kcalとか)
3.糖質制限を続けていると次に摂る糖の吸収率が高まり、
 血糖値が急上昇して一気に増量してしまうのではないかということ。

お時間がある時で良いのでぜひ教えてください。お願いしますっ。
2010/05/27(Thu) 21:46 | URL | ちょび | 【編集
ありがとうございました
畑違いの質問をしてしまったのでは???と冷や冷やしてたのですが(^_^;) 丁寧なご回答と詳しい解説ありがとうございました。

これからの生活で少しずつとりいれて、糖質制限を生活習慣にしていこうと思います。

それにしても、巷には糖質があふれていますね。

近くのスーパーでコレステロールor脂質ゼロのマヨネーズの成分表を見たら、大量の糖質量におどろきました。

2010/05/28(Fri) 11:26 | URL | toyomatsu | 【編集
夜9時以降でも大丈夫[e:734]
こんばんは。昨年9月から糖質制限食実行してます。
夕食は毎日9時以降、食後1時間以内に寝てしまうことの多いライフスタイルですが、それでも痩せます!
夕食は1日のうち一番たっぷり食べてお腹パンパンな状態。月1~2回はしゃぶしゃぶ食べ放題を元を取るぐらい食べても痩せます!スーパー糖質制限食なら。
ただ私の場合、スイーツがやめられず、スイーツを食べたとたんに体重増加します。

スーパー糖質制限食ならどんな遅くに目一杯食べても大丈夫ですよ。
2010/05/28(Fri) 19:22 | URL | ふらら | 【編集
Re: 質問です
匿名希望の邦子 さん。

3kgやせて体がだるいのは、低カロリーの可能性もあります。
脂質・タンパク質は、だるくない程度に充分量を摂取してください。

また、体重は、糖質制限食実践で、BMI20~25未満の間で
その人に適したところで、落ち着きます。
痩せ続けるわけではありません。
2011/09/07(Wed) 13:43 | URL | ドクター江部 | 【編集
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