2010年05月13日 (木)
こんばんは。
今回は、糖尿病合併症と罹病期間について、千蔵さんから、コメント・質問をいただきました。
「10/05/12 千蔵
糖尿病腎症2期
はじめまして、千蔵といいます。
「主食を抜けば糖尿病はよくなる」を読ませていただき、スーパー糖質制限食に移行して5ヶ月になります。
3年前にHba1Cが9.0 体重93kgでした。
グルコバイ、グルファスト、メルビンの処方でHba1cは6.0まで下がって、何となく薬を止めてしまいました。昨年12月の健康診断で7.0でしたので、どうしようかと考えていたところに、江部先生のブログに出会いました。
現在、Hba1cは、4.4 体重は82kgまで下げることができ、たいへん感謝しております。
ただ、私の場合、合併症として腎症2期と診断され、尿蛋白が+-だったり++だったりと低下しません。さらに、歯周病が悪化して奥歯2本抜歯しました。その上、これは、糖尿病と関係ないのかもしれませんが、副鼻腔炎が悪化し、10日間の入院予定です。主治医は糖尿病専門医で、他に右足の神経障害を指摘しています。
私の場合、糖質制限を3ヶ月実践してから、糖尿病専門医にかかったので、糖質制限の話をしても「学会の定説なんて、いつひっくり返るかわからないですから、そのやりかたで血糖と体重のコントロールができているならいいじゃないですか」という反応でした。
私の反省としては、合併症は、糖尿病がかなり進行してからなるものと、勝手に思い込んでいたことです。そこで質問ですが、血糖値が高い状態がどのくらいの期間継続すると、合併症が進行し始めるのでしょうか。合併症と血糖値の関係など教えていただけると、私のような誤解を持っていた糖尿人の目が開かれると思います。
今後も糖質制限の普及にがんばってください。
応援しています。」
千蔵さん。
コメントそして「主食を抜けば糖尿病はよくなる」のご購入ありがとうございました。
「現在、Hba1cは、4.4 体重は82kg」
素晴らしい改善ですね。良かったです。 (^_^)
「学会の定説なんて、いつひっくり返るかわからないですから、そのやりかたで血糖と体重のコントロールができているならいいじゃないですか」
糖尿病専門医の主治医殿、とても寛容でいい感じですね。
このような主治医なら安心して糖質制限食実践できますね。
千蔵さん、腎症2期なら、糖質制限食で血糖コントロール良好を保つことで、改善する可能性があると思いますよ。
慢性の糖尿病合併症ですが、罹病(りびょう)後、長期間血糖コントロールの悪い状態が持続して、細小血管や大血管に傷害が生じて初めて発生します。罹病後というのは、診断後と同一ではありません。
糖尿病と診断される前に、例えば5年間高血糖状態をほったらかしていたら、診断時にはすでに罹病後5年間が経過しているわけです。
細小血管合併症には、糖尿病神経障害、糖尿病網膜症、糖尿病腎症など、大血管合併症には、心筋梗塞、脳卒中、糖尿病足病変などがあります。
長期間というのは、一般的には、糖尿病発症後、数年間以上の単位だと思います。
通常は、少なくともHbA1c6.5%以上、通常は7%以上の血糖コントロール不良が、数年間以上継続して初めて細小血管や大血管に障害が生じて合併症を生じます。
糖尿病神経障害は、特に早ければ罹病後2~3年、通常は罹病後5~10年で発症してきます。罹病期間が長くなるにつれて有病率が高くなります。
糖尿病網膜症は、通常は罹病後、5年以降に始まります。
網膜症を発症する率は、糖尿病の罹病期間が長くなるにつれて高くなり、罹病期間が20年を超えると80%以上になります。
網膜症が重症化し視力障害を来す例は、最近では年間4000人とされ、成人の中途失明の原因の第2位です。
糖尿病腎症は、通常糖尿病発症5~10年で患者さんの約20%が第3期腎症(顕性腎症)に陥るとされています。
もっともこれらは血糖コントロールが悪いから、合併症を発症するわけです。
① 空腹時血糖値110mg/dl未満
② 食後2時間血糖値180mg/dlmg/dl未満
③ HbA1c6.5%未満
上記①②③を達成していれば、合併症は予防できるし進行を阻止できるとされています。
美味しく楽しく糖質制限食実践で、目標達成をめざしましょう。ヾ(^▽^)
江部康二
今回は、糖尿病合併症と罹病期間について、千蔵さんから、コメント・質問をいただきました。
「10/05/12 千蔵
糖尿病腎症2期
はじめまして、千蔵といいます。
「主食を抜けば糖尿病はよくなる」を読ませていただき、スーパー糖質制限食に移行して5ヶ月になります。
3年前にHba1Cが9.0 体重93kgでした。
グルコバイ、グルファスト、メルビンの処方でHba1cは6.0まで下がって、何となく薬を止めてしまいました。昨年12月の健康診断で7.0でしたので、どうしようかと考えていたところに、江部先生のブログに出会いました。
現在、Hba1cは、4.4 体重は82kgまで下げることができ、たいへん感謝しております。
ただ、私の場合、合併症として腎症2期と診断され、尿蛋白が+-だったり++だったりと低下しません。さらに、歯周病が悪化して奥歯2本抜歯しました。その上、これは、糖尿病と関係ないのかもしれませんが、副鼻腔炎が悪化し、10日間の入院予定です。主治医は糖尿病専門医で、他に右足の神経障害を指摘しています。
私の場合、糖質制限を3ヶ月実践してから、糖尿病専門医にかかったので、糖質制限の話をしても「学会の定説なんて、いつひっくり返るかわからないですから、そのやりかたで血糖と体重のコントロールができているならいいじゃないですか」という反応でした。
私の反省としては、合併症は、糖尿病がかなり進行してからなるものと、勝手に思い込んでいたことです。そこで質問ですが、血糖値が高い状態がどのくらいの期間継続すると、合併症が進行し始めるのでしょうか。合併症と血糖値の関係など教えていただけると、私のような誤解を持っていた糖尿人の目が開かれると思います。
今後も糖質制限の普及にがんばってください。
応援しています。」
千蔵さん。
コメントそして「主食を抜けば糖尿病はよくなる」のご購入ありがとうございました。
「現在、Hba1cは、4.4 体重は82kg」
素晴らしい改善ですね。良かったです。 (^_^)
「学会の定説なんて、いつひっくり返るかわからないですから、そのやりかたで血糖と体重のコントロールができているならいいじゃないですか」
糖尿病専門医の主治医殿、とても寛容でいい感じですね。
このような主治医なら安心して糖質制限食実践できますね。
千蔵さん、腎症2期なら、糖質制限食で血糖コントロール良好を保つことで、改善する可能性があると思いますよ。
慢性の糖尿病合併症ですが、罹病(りびょう)後、長期間血糖コントロールの悪い状態が持続して、細小血管や大血管に傷害が生じて初めて発生します。罹病後というのは、診断後と同一ではありません。
糖尿病と診断される前に、例えば5年間高血糖状態をほったらかしていたら、診断時にはすでに罹病後5年間が経過しているわけです。
細小血管合併症には、糖尿病神経障害、糖尿病網膜症、糖尿病腎症など、大血管合併症には、心筋梗塞、脳卒中、糖尿病足病変などがあります。
長期間というのは、一般的には、糖尿病発症後、数年間以上の単位だと思います。
通常は、少なくともHbA1c6.5%以上、通常は7%以上の血糖コントロール不良が、数年間以上継続して初めて細小血管や大血管に障害が生じて合併症を生じます。
糖尿病神経障害は、特に早ければ罹病後2~3年、通常は罹病後5~10年で発症してきます。罹病期間が長くなるにつれて有病率が高くなります。
糖尿病網膜症は、通常は罹病後、5年以降に始まります。
網膜症を発症する率は、糖尿病の罹病期間が長くなるにつれて高くなり、罹病期間が20年を超えると80%以上になります。
網膜症が重症化し視力障害を来す例は、最近では年間4000人とされ、成人の中途失明の原因の第2位です。
糖尿病腎症は、通常糖尿病発症5~10年で患者さんの約20%が第3期腎症(顕性腎症)に陥るとされています。
もっともこれらは血糖コントロールが悪いから、合併症を発症するわけです。
① 空腹時血糖値110mg/dl未満
② 食後2時間血糖値180mg/dlmg/dl未満
③ HbA1c6.5%未満
上記①②③を達成していれば、合併症は予防できるし進行を阻止できるとされています。
美味しく楽しく糖質制限食実践で、目標達成をめざしましょう。ヾ(^▽^)
江部康二
いつも前向きになれるコメント、アドバイスありがとうございます。
糖質制限と関係あるかは分からないのですが、面白い発見があったので投稿させて頂きました。
私の場合通常100gの白米と肉野菜炒め300gを食べ、20分後から有酸素運動を30分すると食後1時間の血糖値が160前後になり、2時間後は120~140になります。
しかし無酸素運動(筋トレ・激しくはないです)を25分行うと1時間後の血糖値が130前後、2時間後は100前後になります。
これ以上痩せたくなく、どうにか激しい運動をせず、血糖値を下げれないかと考えて実験したところこんな結果になりました。
(3日間同じメニューで実験しました)
人によって違うのかもしれませんが、今まで有酸素運動の方が血糖値を下げると思っていたのですが、こんなこともあるみたいです。
糖質制限と関係あるかは分からないのですが、面白い発見があったので投稿させて頂きました。
私の場合通常100gの白米と肉野菜炒め300gを食べ、20分後から有酸素運動を30分すると食後1時間の血糖値が160前後になり、2時間後は120~140になります。
しかし無酸素運動(筋トレ・激しくはないです)を25分行うと1時間後の血糖値が130前後、2時間後は100前後になります。
これ以上痩せたくなく、どうにか激しい運動をせず、血糖値を下げれないかと考えて実験したところこんな結果になりました。
(3日間同じメニューで実験しました)
人によって違うのかもしれませんが、今まで有酸素運動の方が血糖値を下げると思っていたのですが、こんなこともあるみたいです。
2010/05/13(Thu) 21:37 | URL | けい | 【編集】
初めまして。機能性低血糖症と診断され10日前からスーパー糖質制限をはじめました。
最初の2日間はだるさや喉の渇きなどがありましたがほどなく慣れ順調です。
ひとつお聞きしたいのですが、2日くらい前から口のなかが妙に甘く感じられます。
糖質制限食による症状なのでしょうか?
瑣末なことで申し訳ございませんが疑問に思い質問させて頂きます。
よろしくお願いいたします。
最初の2日間はだるさや喉の渇きなどがありましたがほどなく慣れ順調です。
ひとつお聞きしたいのですが、2日くらい前から口のなかが妙に甘く感じられます。
糖質制限食による症状なのでしょうか?
瑣末なことで申し訳ございませんが疑問に思い質問させて頂きます。
よろしくお願いいたします。
2010/05/14(Fri) 05:42 | URL | hana | 【編集】
江部先生に質問です。
私も上記の「けい」さんと
同じようなことを体験しています。
私の場合は、有酸素運動と無酸素運動の比較
ではありませんが、150g程度の雑穀米とその他
副食を食べ、20分後から30分有酸素運動すると、
食後1時間の血糖値が160前後、2時間後は
120程度になります。
一方、同様の食事を取り、
運動せず安静にしていると、
1時間値は120程度、2時間値は100未満に
なります。個人的には、消化が終わる前に
運動することにより一時的に血糖値が下がるため
インシュリンの追加分泌が抑制されたところで
改めて消化に伴って糖の吸収が急速に進み
高血糖になってしまうのでは?と考えています。
先生はこの現象どう思われますか?
私も上記の「けい」さんと
同じようなことを体験しています。
私の場合は、有酸素運動と無酸素運動の比較
ではありませんが、150g程度の雑穀米とその他
副食を食べ、20分後から30分有酸素運動すると、
食後1時間の血糖値が160前後、2時間後は
120程度になります。
一方、同様の食事を取り、
運動せず安静にしていると、
1時間値は120程度、2時間値は100未満に
なります。個人的には、消化が終わる前に
運動することにより一時的に血糖値が下がるため
インシュリンの追加分泌が抑制されたところで
改めて消化に伴って糖の吸収が急速に進み
高血糖になってしまうのでは?と考えています。
先生はこの現象どう思われますか?
2010/05/14(Fri) 10:02 | URL | 悦 | 【編集】
先生こんにちは。
久しぶりに、『主食を抜けば糖尿病は良くなる』
を読み返していましたら、健常者が白米を
食べた場合の血糖値の図が載っておりまして、
ピーク時が170程度になっていました。
一般的に健常者の血糖値のピークは140を
まず超えないという風に言われていることと
違っていて疑問です。
実際のところ、140を超えるようだと既に
糖代謝異常があるのでしょうか?
それとも、正常でも白米のような
精製穀物だと170ぐらいいってしまうの
でしょうか?
お忙しいところ恐縮ですが、教えてください。
久しぶりに、『主食を抜けば糖尿病は良くなる』
を読み返していましたら、健常者が白米を
食べた場合の血糖値の図が載っておりまして、
ピーク時が170程度になっていました。
一般的に健常者の血糖値のピークは140を
まず超えないという風に言われていることと
違っていて疑問です。
実際のところ、140を超えるようだと既に
糖代謝異常があるのでしょうか?
それとも、正常でも白米のような
精製穀物だと170ぐらいいってしまうの
でしょうか?
お忙しいところ恐縮ですが、教えてください。
2010/05/14(Fri) 13:43 | URL | saya | 【編集】
hanaさん。
「糖質制限食で、口の中が甘く感じられる。」
というのは過去聞いたことがありません。
おそらく糖質制限食とは無関係と思います。
「糖質制限食で、口の中が甘く感じられる。」
というのは過去聞いたことがありません。
おそらく糖質制限食とは無関係と思います。
2010/05/14(Fri) 16:14 | URL | ドクター江部 | 【編集】
悦 さん。
個人差もあると思いますが、
悦さんの場合は、その仮説で説明できるようですね。
私もそう思います。
個人差もあると思いますが、
悦さんの場合は、その仮説で説明できるようですね。
私もそう思います。
2010/05/14(Fri) 16:19 | URL | ドクター江部 | 【編集】
けい さん。
興味深いデータですね。
貴重な情報をありがとうございます。
2010/05/14(Fri) 17:07 | URL | ドクター江部 | 【編集】
けいさん、悦さん
運動と血糖値の関係は個人差、状態等でかなり異なるようです。
私の場合は、以前コメントしましたが、空腹時にテニスをすると血糖値が30から60mg上昇します。散歩程度の運動では血糖値は変化しません。
食後の運動については、血糖値測定の経験がありませんが、私の考えでは、空腹時であろうが食後であろうが、有酸素運動をすると血糖値は上昇するものと考えています。食後であれば、食事の血糖値上昇に有酸素運動による血糖値の上昇分が加わります。
人間の本来の特性として運動するとエネルギー供給のため血糖値を上げているのではないかと思います。糖尿病患者の場合は、残念ながら供給された血糖を直ぐに利用できなく、血糖値は高くなったままになるのではと思っています。
運動と血糖値の関係は個人差、状態等でかなり異なるようです。
私の場合は、以前コメントしましたが、空腹時にテニスをすると血糖値が30から60mg上昇します。散歩程度の運動では血糖値は変化しません。
食後の運動については、血糖値測定の経験がありませんが、私の考えでは、空腹時であろうが食後であろうが、有酸素運動をすると血糖値は上昇するものと考えています。食後であれば、食事の血糖値上昇に有酸素運動による血糖値の上昇分が加わります。
人間の本来の特性として運動するとエネルギー供給のため血糖値を上げているのではないかと思います。糖尿病患者の場合は、残念ながら供給された血糖を直ぐに利用できなく、血糖値は高くなったままになるのではと思っています。
約3週間前に2型糖尿病の診断を受けた、30代前半、痩せ型女性です。
糖尿病の診断を受けてから先生のブログを子育ての合間に見させていただいているので、過去の記事へのコメントになってしまい、申し訳ありません。
私は10年ほど前からHbA1c5.2〜5.4%(JDS)、NGSPに変わってからは、5.6〜5.7%で、正常高値でした。この度、昨年秋頃から月一回風邪をひき、2か月前からは強い腹痛、下痢が時々あり、そして、急にエンジンが切れたようにだるくなり動けなくなることが時々あり、不眠(中途覚醒、早朝覚醒)も出てきたので、これはおかしいと思い、総診を受診しました。内分泌系の諸々の血液検査データは異常なし。ただ、HbA1cが5.9%と過去最高になっていたので、翌日から糖質制限を実施。4日後、糖尿病内科を受診し、FBS78,HbA1c5.6%でしたが、75gOGTTにて一時間後から200を超えており、2時間後までどんどん上がり(山型ではなく右肩上がりでした)、2時間後は265でした。
それから色々情報収集したり勉強したりして、既に自分は数々の合併症が出ていたことがわかりました。
私は二十歳の頃から、時々腕や太もも、脇などの内側にビリッと電撃痛が走ることがあり、これまでペインクリニックなどで診察してもらいましたが、原因が特定できませんでした。そして、いつの頃からか、足の裏がピリピリとしびれていたことにも最近気付きました。
合併症はHbA1cが7%くらいにならないと起こらないという自分の中の変な意識のせいで、完全に大事な症状を見逃していたのだなと反省しました。そして、ついに自律神経にまで症状が及んできていたのだと思い、大変怖くなりました。今週土曜日に、眼科で網膜症の検査をしてもらおうと思っています。
きっと、HbA1cが基準値を超えていなかっただけで、私の体の中では、低血糖と高血糖が繰り返され、もう長年糖尿病に罹患した状態だったのだと思いました。合併症に関しては、血糖コントロールが良くても、これまでの負の遺産で、悪化することもあると知り、ただただ怖いです。まだ子どもも小さく、二人目の妊娠希望もあります。不安ばかりですが、糖質制限の力を信じて継続するしかないですね。
ちなみに、妊娠中(約3年前)の50gGCTでは1時間後が134でギリギリひっかからなかったのですが、おそらく2時間後は下がることなくもっと上がっていたのだろうなと思い、よく無事に産まれてくれたと奇跡に感謝です。
また、今回も、総診では5.9%という値に対し、「正常範囲内ですよ?心配ですか?」と言われ、糖尿病内科でも、75gOGTTを自分から希望するまでは「5.6%だからまぁ緩く糖質制限をすればいいんじゃないかな」で終わらされるところだったので、改めて、糖尿病診断の困難さを感じました。
今はまだ頭がパニックで、色々考えては落ち込み、今後が不安でなりませんが、このブログにコメントされている皆様、糖質制限をしながら頑張っておられるので、私も力をもらって自分を奮い立たせたいと思います。
糖尿病の診断を受けてから先生のブログを子育ての合間に見させていただいているので、過去の記事へのコメントになってしまい、申し訳ありません。
私は10年ほど前からHbA1c5.2〜5.4%(JDS)、NGSPに変わってからは、5.6〜5.7%で、正常高値でした。この度、昨年秋頃から月一回風邪をひき、2か月前からは強い腹痛、下痢が時々あり、そして、急にエンジンが切れたようにだるくなり動けなくなることが時々あり、不眠(中途覚醒、早朝覚醒)も出てきたので、これはおかしいと思い、総診を受診しました。内分泌系の諸々の血液検査データは異常なし。ただ、HbA1cが5.9%と過去最高になっていたので、翌日から糖質制限を実施。4日後、糖尿病内科を受診し、FBS78,HbA1c5.6%でしたが、75gOGTTにて一時間後から200を超えており、2時間後までどんどん上がり(山型ではなく右肩上がりでした)、2時間後は265でした。
それから色々情報収集したり勉強したりして、既に自分は数々の合併症が出ていたことがわかりました。
私は二十歳の頃から、時々腕や太もも、脇などの内側にビリッと電撃痛が走ることがあり、これまでペインクリニックなどで診察してもらいましたが、原因が特定できませんでした。そして、いつの頃からか、足の裏がピリピリとしびれていたことにも最近気付きました。
合併症はHbA1cが7%くらいにならないと起こらないという自分の中の変な意識のせいで、完全に大事な症状を見逃していたのだなと反省しました。そして、ついに自律神経にまで症状が及んできていたのだと思い、大変怖くなりました。今週土曜日に、眼科で網膜症の検査をしてもらおうと思っています。
きっと、HbA1cが基準値を超えていなかっただけで、私の体の中では、低血糖と高血糖が繰り返され、もう長年糖尿病に罹患した状態だったのだと思いました。合併症に関しては、血糖コントロールが良くても、これまでの負の遺産で、悪化することもあると知り、ただただ怖いです。まだ子どもも小さく、二人目の妊娠希望もあります。不安ばかりですが、糖質制限の力を信じて継続するしかないですね。
ちなみに、妊娠中(約3年前)の50gGCTでは1時間後が134でギリギリひっかからなかったのですが、おそらく2時間後は下がることなくもっと上がっていたのだろうなと思い、よく無事に産まれてくれたと奇跡に感謝です。
また、今回も、総診では5.9%という値に対し、「正常範囲内ですよ?心配ですか?」と言われ、糖尿病内科でも、75gOGTTを自分から希望するまでは「5.6%だからまぁ緩く糖質制限をすればいいんじゃないかな」で終わらされるところだったので、改めて、糖尿病診断の困難さを感じました。
今はまだ頭がパニックで、色々考えては落ち込み、今後が不安でなりませんが、このブログにコメントされている皆様、糖質制限をしながら頑張っておられるので、私も力をもらって自分を奮い立たせたいと思います。
2017/05/23(Tue) 14:19 | URL | みぃ | 【編集】
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