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やせ型の人と糖質制限食と低血糖
こんにちは。

やせ型の人と糖質制限食低血糖について、助け人さんから、コメント・質問をいただきました。

【10/03/23 助け人
ご指導をお願いします。
江部先生、こんにちは。
私は30代後半の痩せ型(身長170cmで50kgにとうてい及びません)の男性で、朝の空腹時血糖値が70で糖尿病ではありませんが、逆に低い血糖値や様々な体の不調(慢性疲労など)を改善したいと思い、10日ほど前から先生のご著書やブログを参考に糖質制限食(ほぼ「スーパー糖質制限」)を実践している者です。よろしくお願いします。近くの係りつけの病院で血液検査の結果が出たのですが、このタイミングで先生にいくつかご指導をいただきたいことがあり、コメントをさせていただきました。お忙しい中、申し訳ございません。


まず、この朝食前空腹時70という血糖値ですが、例えば人参やカボチャ、玄米など、先生の表の「要注意食品」にもあるものも、ある程度(少量)は食べて血糖値を上げないと、逆に良くないでしょうか。3日前に測った血液検査では、少し多めにくるみ70gとリンゴ8分の1個を食べた1時間後でしたが血糖値が79と低い値でした。スーパー糖質制限であまりに低いままだと、不調を招くのではないかと思っています。


上記と関連しますが、スーパー糖質制限を始めて5日後くらいから、明らかに急に「すぐに極度に疲れやすい」体質になりました。たとえば、自転車を2~3分こいだだけで、息切れがし、足が筋肉疲労します。これもやはり、血糖値が低い状態で1日を過ごしている可能性があるからでしょうか。それとも別の原因でしょうか。(江部先生の理論を推奨している東京のクリニックハイジーアの矢崎智子先生の本でも、「無反応性低血糖症などの場合は、適度に血糖値を上げるために、未精製穀物を少量ずつこまめに摂取しないと、かえって疲れやすくなる」とありました。)*なお、ナッツやたんぱく質でカロリーはしっかりめに摂るようにしています。また、「無反応性」になっていないかどうかは、今度糖質を摂ったあとに血糖値を測って調べてみます。


いちおう、糖質制限食に不向きではないかと確認するため、腎臓の検査もしてもらいました。診てもらったのはクレアチニン値ですが、基準値よりわずかに低い0.59でした。糖質制限食を実践して問題ないでしょうか。ちなみに、半年前と比較すると、クレアチニンは0.74⇒今回0.59に低下、尿素窒素は9⇒今回17に上昇でした。


食材に入っている砂糖についてですが、例えば先生の「食べて良い食品」にあるソーセージは、食品店で見ると普通は砂糖が原材料に入っています。ということは、考え方としては、「なにがなんでも砂糖が入っているものはダメ」ということではなく、ソーセージの場合ごく少量でしょうから、やはり量が問題なのでしょうか。


最後は、先日の先生のブログでの「基礎理論」についてですが、この中で「糖質制限食実践中は肝臓でアミノ酸などから糖新生が行われ・・・」と書かれています。しかし、ある資料では、これが肝臓に大きな負担がかかるため主食を抜くのはよくないと書いていました。また、同じ記事で「ケトン体を多く合成されるため、体内のPHバランスが崩れケトアシドーシスと引き起こす」との指摘もありました。さらには、Wikipediaのアトキンスダイエットの項目では、「急激な脂肪分解によりケトン体が生成されるので、(中略)体臭や口臭がケトン体独特のにおいになることもある」とありました。この3点について、どのようなお考えをお持ちでしょうか。安心して実践するための参考にしたいので、よろしくお願いします。(アトキンスダイエットでは、死亡例もあると聞きました。)

以上、5点にもなってしまい申し訳ございませんが、家族を養っていて何とか健康体でしっかりと支えたいと思っていますので、よろしくご指導をいただければ幸いに存じます。なにか足りない数値があれば、あるものについては補足いたしますので、よろしくお願いします。(血液検査では、一般的なものや、半年ほど前には慢性疲労症候群を疑ってさまざまな精密検査を行いましたが、とくに問題は見つかっていません。)】



助け人さん。
コメントそして本のご購入、ありがとうございます。

『①
まず、この朝食前空腹時70という血糖値ですが、例えば人参やカボチャ、玄米など、先生の表の「要注意食品」にもあるものも、ある程度(少量)は食べて血糖値を上げないと、逆に良くないでしょうか。3日前に測った血液検査では、少し多めにくるみ70gとリンゴ8分の1個を食べた1時間後でしたが血糖値が79と低い値でした。スーパー糖質制限であまりに低いままだと、不調を招くのではないかと思っています。 』


糖質制限食実践で、糖尿人の高血糖は改善し正常になりますが、低血糖になるわけではありません。

正常人も、糖質制限食で低血糖になるわけではありません。

肝臓でアミノ酸や乳酸やグリセロールからブドウ糖をつくるからです。→糖新生

逆に、糖質(特に精製された糖質)を摂取すると正常人でも食後血糖値は40~60mg上昇し、追加分泌インスリンが基礎分泌の10~20倍でます。このインスリン追加分泌のため2~4時間後とかに、かえって低血糖になることがあります。

糖質制限食なら食後血糖値はほとんど上昇せず、追加分泌インスリンもせいぜい2倍レベルまでしかでないので、2~4時間後の低血糖も起こりません。

『②
上記と関連しますが、スーパー糖質制限を始めて5日後くらいから、明らかに急に「すぐに極度に疲れやすい」体質になりました。たとえば、自転車を2~3分こいだだけで、息切れがし、足が筋肉疲労します。これもやはり、血糖値が低い状態で1日を過ごしている可能性があるからでしょうか。それとも別の原因でしょうか。(江部先生の理論を推奨している東京のクリニックハイジーアの矢崎智子先生の本でも、「無反応性低血糖症などの場合は、適度に血糖値を上げるために、未精製穀物を少量ずつこまめに摂取しないと、かえって疲れやすくなる」とありました。)*なお、ナッツやたんぱく質でカロリーはしっかりめに摂るようにしています。また、「無反応性」になっていないかどうかは、今度糖質を摂ったあとに血糖値を測って調べてみます。』


スーパー糖質制限食で、疲れやすくなるというのは基本的にありません。脂肪酸-ケトン体エネルギーシステムが活性化すれば、明らかにスタミナがつきます。

痩せた人でも、ブドウ糖-グリコーゲンシステムのエネルギー蓄積量に比べれば、脂肪酸-ケトン体システムのほうは100倍くらいのエネルギー蓄積量ですから。

脂肪酸-ケトン体システムが活性化すれば、少々の運動強度なら脂肪酸-ケトン体がエネルギー供給を続けるので、筋肉中のグリコーゲンが節約できて結果としてスタミナがつくわけです。

「ナッツやたんぱく質でカロリーはしっかりめに摂るようにしている」とのことですがやはり一番考えられるのは合計摂取カロリーの不足です。ちなみにタンパク質はかなりの低カロリー食材ですので、脂質もしっかり摂取してくださいね。

やせ型の糖尿人で「糖質制限食で血糖値は改善しましたが、力がでなくてヘロヘロです」と仰有る方がまれにおられます。こういう方は、いままでの経験では、もれなく低カロリーでした。

『③
いちおう、糖質制限食に不向きではないかと確認するため、腎臓の検査もしてもらいました。診てもらったのはクレアチニン値ですが、基準値よりわずかに低い0.59でした。糖質制限食を実践して問題ないでしょうか。ちなみに、半年前と比較すると、クレアチニンは0.74⇒今回0.59に低下、尿素窒素は9⇒今回17に上昇でした。』


血清クレアチニン値が低いのは、腎機能的には全く問題ありません。尿素窒素も全く正常です。糖質制限食実践に支障はありません。

『④
食材に入っている砂糖についてですが、例えば先生の「食べて良い食品」にあるソーセージは、食品店で見ると普通は砂糖が原材料に入っています。ということは、考え方としては、「なにがなんでも砂糖が入っているものはダメ」ということではなく、ソーセージの場合ごく少量でしょうから、やはり量が問題なのでしょうか。』


仰有るとおりです。

白菜にも菜っ葉にも少量のショ糖が含まれています。ソーセージに含まれている砂糖は極少量ですので、砂糖も含めた合計糖質が100g中に1~2gていどなら問題ありません。スーパー糖質制限食の場合、1回の合計糖質摂取量が10~20gていどが、目安となります。

『⑤
最後は、先日の先生のブログでの「基礎理論」についてですが、この中で「糖質制限食実践中は肝臓でアミノ酸などから糖新生が行われ・・・」と書かれています。しかし、ある資料では、これが肝臓に大きな負担がかかるため主食を抜くのはよくないと書いていました。また、同じ記事で「ケトン体を多く合成されるため、体内のPHバランスが崩れケトアシドーシスと引き起こす」との指摘もありました。さらには、Wikipediaのアトキンスダイエットの項目では、「急激な脂肪分解によりケトン体が生成されるので、(中略)体臭や口臭がケトン体独特のにおいになることもある」とありました。この3点について、どのようなお考えをお持ちでしょうか。安心して実践するための参考にしたいので、よろしくお願いします。(アトキンスダイエットでは、死亡例もあると聞きました。)』


肝臓の糖新生は、400万年間の人類の歴史で日常的に行ってきたことですし、現代人でも空腹時や睡眠時には日常的に行っています。すなわち、全く負担にはなりません。

ケトン体はインスリン作用が保たれているならば、いまの基準値より高値でも生理的なもので全く問題はありません。血液のPHも、身体の緩衝作用で速やかに補正され、アシドーシスにはなりません。

ちなみに、スーパー糖質制限食を2002年から8年間続けている江部康二の
血中ケトン体値:945μM/L(26~122)、
HbA1c:5.3%、
空腹時血糖値:93mg/dl、
pH:7.45、
尿中ケトン体陰性
でした。

3つ目ですが、糖質制限食実践の初期の段階では、血中ケトン体濃度が高まるにつれて尿中や呼気中にアセトンが排泄されます。これにより、呼気が甘酸っぱい臭いになることがあります。

およそ3ヶ月くらいで、心筋・骨格筋など体細胞の利用効率が良くなり、また腎臓の再吸収がよくなるので、尿中や呼気中に排泄されなくなりますので臭いもなくなります。

最後に、人類400~600万年間の進化の歴史の中で、農耕以前は、狩猟・採集が生業でした。狩猟・採集すなわち糖質制限食を実践しながら、人類は突然変異を繰り返し進化をとげたわけです。

従って、私たちの身体の栄養・代謝・生理的システムは糖質制限食に適するようになっています。糖質摂取は実りの秋の果物(今より小さく糖度も低い)やナッツ類くらいです。

農耕が始まって、1万年、定着して4000年、糖質が主食となった期間は、歴史的にみて、わずか1/1000以下です。糖尿病・メタボに限らず、様々な生活習慣病が糖質制限食で改善するのも、人類の食生活史を考察してみれば、しごく当たり前のことと理解できます。

なお2010年03月19日 (金)のブログ<糖質制限食と糖新生・2010年3月>もご参照頂けば幸いです。

ケトン体については2010年01月07日 (木)のブログ<人体のエネルギー源と糖質制限食>をご参照頂けば幸いです。


江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
先生の本やブログを読み糖質制限食を実践しています。
私も血中のケトン体の濃度が知りたく本日普通の病院に行ったのですが、理解されず、尿中のケトン体は検査してくれましたが、血中は拒否されました。
血中ケトン体はどうやったら測ってもらえるんでしょうか?
先生の考えを理解し協力・提携している病院なら測ってもらえるでしょうか?
そういう病院があれば教えて欲しいです。
2010/03/26(Fri) 18:55 | URL | くま | 【編集
Re: タイトルなし
くまさん。

血中ケトン体は、健康保険でOKの検査です。
糖尿病という病名があれば、どこの病院でもしてくれると思うのですが・・・

お住まいは何処でしょうか?
2010/03/26(Fri) 19:03 | URL | ドクター江部 | 【編集
江部先生ありがとうございます。
私は糖尿病ではなく低血糖症なのです。
溝口先生のところでお世話になっています。
本来なら溝口先生の所へ行くのがいいのですが、県内で出来ないかと考え近くの病院にいきました。
千葉県在住です。
2010/03/26(Fri) 20:18 | URL | くま | 【編集
ありがとうございました!!
わざわざ記事を立てて丁寧に教えていただき、ありがとうございました。先生は、ほんとうに人間として素晴らしい方だと感銘を受けています!

ご回答の中で、また疑問がわきましたので、最後にもう一度お付き合いを願えればと思います。


>やはり一番考えられるのは合計摂取カロリーの不足です。

先生のおっしゃるとおりで、計算してみると非常に低カロリーになっていました。私の場合、糖尿病ではないので、GIの低い食材なら少しくらいは糖質も上回ってもいいと思い、カシューナッツ120gくらい(700Kcalくらい)を1日に3~4回に分けて主食・間食代わりに食べるようにしたら、じょじょに疲労がおさまってきました。・・・で安心していたのですが、今度は昨夜から胃が急激に悪くなり始めました(汗)。これが始まると、私の場合しばらくはつらい期間が続きます。たまらずオメプラールとセルベックスを飲み始めましたが、糖質制限にストレスは一切感じていなかったので、考えられる原因としては「ナッツ(高脂肪かつ消化も決して良くはない)の食べすぎ」の可能性が一番高いように感じています。ナッツが食べられないとなると、かなり継続がキツイですね・・・。チーズも塩分が胃壁には負担ですし、そもそもお肉自体が胃炎の人なんかにはあまり良くないと聞きます。自分でも方法を模索しますが、なにかご経験上のアドバイスがあればお願いします。


>インスリン作用が保たれているならば、

質問中の血液検査(くるみ70gとリンゴ8分の1個の食事の1時間後)で、「インスリン」が(2~11が正常範囲中の)「3」、血糖値が79でした。これは「インスリン作用が保たれている」状態かどうかの判断材料になりますでしょうか?

>およそ3ヶ月くらいで、心筋・骨格筋など体細胞の利用効率が良くなり、

この点につきまして、先日の基礎理論のほうでも、「糖質制限食を3ヶ月~半年続けていると、体細胞のケトン体利用効率が高くなり血中ケトン体が高値でも利用され、腎の再吸収も高まるので尿中や呼気中に排泄されなくなる」とありましたが、これは「スーパー」ではない「ノーマル」の糖質制限食を行っていても、きちんと体の機能が変化してきますでしょうか (ノーマルのほうでは、昼食に玄米をお茶碗に1杯食べますよね?)。たとえば、朝食と昼食に、玄米をお茶碗に半分ずつ毎日食べていたりすると、いつまでたっても体に変化が訪れず、無意味になってしまうのでしょうか?

<最後に>
>農耕以前は、狩猟・採集が生業でした。
>狩猟・採集すなわち糖質制限食を実践しながら、人類は突然変異を繰り返し
>進化をとげたわけです。

これはぜひ知りたかったのですが、先生は、別に「肉食」を勧めているわけではないんですよね?以前に高雄でいただいた資料では、「人類の食生活の基本は長い間、木の実・ナッツ・魚介類・果物・野草・動物・昆虫などでした」とあります。書いている順序と食べていた量の比率がだいたい一致しているとすると、動物や昆虫は比率が低いことになります。そうすると、現在でも肉よりも「木の実やナッツ」のほうが人間に合っているということになる気がします。そして、そもそも木の実は糖質が低いんでしょうか?どんぐりとかは、けっこう糖質が多い気がしますが。

また質問が多くなりましたね。すみません。これで終わりにしますので、お分かりになられる範囲でご教示願えれば幸いです。よろしくお願い申し上げます。
2010/03/26(Fri) 23:35 | URL | 助け人 | 【編集
補足
コメントの質問で「たとえば、朝食と昼食に、玄米をお茶碗に半分ずつ毎日食べていたりすると」と書いたのは、胃炎でナッツが食べられないとなると、現在のスーパー糖質制限ではなく、ノーマルにして玄米で多少のカロリーを補給しようかと考えたためです。よろしくお願いします。
2010/03/26(Fri) 23:37 | URL | 助け人 | 【編集
くまさんへ
千葉在住で、低血糖症ならば「マリヤクリニック」があります。
低血糖症の専門クリニックですよ。
溝口先生の師匠にあたります。
2010/03/27(Sat) 03:18 | URL | ナオ | 【編集
江部先生、ナオさん、ありがとうございました。
問い合わせてみます。
2010/03/27(Sat) 10:06 | URL | くま | 【編集
Re: ありがとうございました!!
助け人 さん。

食欲がないときは
2010年02月25日 (木)のブログ<風邪と糖質制限食>
をご参照ください。

インスリン作用は保たれています。

一日一回、糖質を摂取すれば、スーパーに比べれば、変化はゆっくりです。
でも昼食以外の20時間以上は脂肪酸-ケトン体ですので、まあ大丈夫と思います。

魚貝、肉、豆腐、卵、野菜などを万遍なく摂取するのがいいと思います。
果物・ナッツは糖質がやや多いです。
摂りすぎは良くないです。果物やナッツは○ではなく、△食品です。

農耕前400万年間の人類、ナッツ類は主として実りの秋で、果物は季節の旬のものが少量だったでしょう。従ってナッツや果実が主食というほどの量は摂取できなかったと思います。
魚貝、肉、大型草食獣の骨髄あたりが農耕前の主食候補でしょうか。
2010/03/27(Sat) 18:21 | URL | ドクター江部 | 【編集
江部先生
先生、
ありがとうございました。いろんなことがスッキリしました。
ナッツが△なのは分かっていたのですが、僕の場合はカロリーをしっかり確保したかったので、以前に先生が「1回40gくらいなら、1日に2~3回は可」と書いていたのを読んで、まあ都合よく解釈して、主食はゼロで行く限りは捕食で40g×3くらいの量なら毎日でもOKだろうと思ったわけです(でも残念ながら胃を壊したので、しばらくは中止ですが汗)。
先生の印税のわずかな足しになるかどうかは分かりませんが、ガンの手術をしたのに頻繁に食パンを食べている母に、先生の対談の本(「元気な~」)を買いました。先生の本の中では、珍しく糖尿病以外のガンやアルツハイマーといった病気にも触れられているので、母にも何かひっかかってくれればいいのですが(無理に説得するつもりはないので)。

ありがとうございました!



本当にありがとうございました!
2010/03/28(Sun) 00:20 | URL | 助け人 | 【編集
改名しました(苦笑)。
先生、やはり疲れやすさが尋常ではないです。「助け人」から「助けて人」に改名しました(汗)。快方に向かっていたと思ったのも束の間でした。そもそも、スーパー糖質制限を始めて、極度に疲れやすくなったのが開始から5日ほど後のことでした。原因がカロリー不足とのことでしたが、たかだか5日のカロリー不足で人間の体はそんなに壊れないように思います(ナッツも食べてましたし)。やはり一番思い当たるのが、急にブドウ糖が体に入ってこなくなったことに思えてしまうんですが・・・。

>痩せた人でも、ブドウ糖-グリコーゲンシステムのエネルギー蓄積量に比べれば
>脂肪酸-ケトン体システムのほうは100倍くらいのエネルギー蓄積量ですから。
>脂肪酸-ケトン体システムが活性化すれば、少々の運動強度なら脂肪酸-ケトン体がエ>ネルギー供給を続けるので、筋肉中のグリコーゲンが節約できて結果としてスタミナがつく>わけです。

その「脂肪酸-ケトン体システムが活性化」するのは、糖質制限を始めたとたんに始まるのでしょうか?これに3ヶ月以上かかるということであれば、今はブドウ糖もケトン体も使われていない=極度に疲労しやすい状態になっている可能性があるのでしょうか。

>肝臓の糖新生は、400万年間の人類の歴史で日常的に行ってきたことですし、
>現代人でも空腹時や睡眠時には日常的に行っています。

ということは、日中でも空腹時をしっかり作らないと、糖新生があまり行われず、脳や体に疲労を起こす可能性があるのでしょうか。私の場合、血糖値が低いので、こまめにナッツやチーズを食べています。

先生のような本物の専門家が書いた文章ではありませんが、主食抜きダイエットの危険性について警鐘を鳴らすサイトで、「頭脳労働や神経系のエネルギーは糖質に依存していて、それらは蓄積することができないので数時間ごとに食事で補う必要があるのです。ところが、糖質が少ないと吸収することができなくなってしまうので、疲労感がどんどん増幅していってしまうことになります」などといった記述を読むと、「ああ、まさにそれだ・・・」と妙に納得してしまいます。また、主食への欲求や未練はまったくありませんが、胃痛・胃炎が始まったので、ナッツもチーズも油脂もあまり食べられないとなると、やはりご飯や蕎麦などでカロリーを補うしか方法がないようにも感じています。

あぁ、いったいどうすればいいのでしょうか!?困ったものです・・・。先生を信じて続けていく気は満々なのですが。
2010/03/28(Sun) 17:27 | URL | 助けて人 | 【編集
Re: 改名しました(苦笑)。
助けて人 さん。

「脂肪酸-ケトン体システムが活性化」する期日は、個人差があると思います。

もし疲れやすさが強いなら、

3食の主食を1/2~1/3に減らすけれど、糖質もあるていど摂取し、
その分のカロリーは脂質・タンパク質で補うという、
ゆるい糖質制限食から始められては如何でしょう?
2010/03/28(Sun) 21:00 | URL | ドクター江部 | 【編集
うーん・・・
先生の基礎理論の「糖質制限食を3ヶ月~半年続けていると、体細胞のケトン体利用効率が高くなり」というのと、「脂肪酸-ケトン体システムが活性化する」というのは、同じ現象を指してるんでしょうか?(もしそうなら、誰しもが最初の3ヶ月間はケトン体も利用できず、ブドウ糖も摂取していないということでしょうか?それなら、やはり主食抜きは危険性があるのではないでしょうか。)

ゆるい制限食から始めると、活性化が始まる時期が長引くので、僕としては「やるかやらないか」しかないと思っています。やるなら徹底したいです(一度「ゆるい」のにしてみて、疲れの原因が制限食にあるかどうかを見るという方法はあるとは思いますが)。
2010/03/28(Sun) 21:32 | URL | 助けて人 | 【編集
Re: うーん・・・
助けて人 さん。

今まで助けて人さんのような訴えはほぼ皆無でしたので、
私にもよくわからないところがあります。
すいません。

一方
「脂肪酸-ケトン体システム」は糖質を食べている人でも、日常的に働いています。
既に誰でも働いているのですが、糖質制限食により、さらに活性化していくということです。

ただ、どんな治療法でも合う合わないはあると思いますので、
無理はしないでくださいね。

2010/03/28(Sun) 21:47 | URL | ドクター江部 | 【編集
わかりました
了解しました。1点、たとえばナッツで糖質を少し多めに摂っても、それはブドウ糖ではないから穀物の代わりにはならないんですよね?
2010/03/28(Sun) 21:59 | URL | 助けて人 | 【編集
補足
*つまり、穀物や果物以外のナッツなどで多めに糖質を摂っても、ブドウ糖もケトン体システムも利用できず、効率の悪い糖質摂取になるのかなぁと思いまして・・・。
2010/03/28(Sun) 22:00 | URL | 助けて人 | 【編集
すみません、
上記の質問、基礎が分かってなかったみたいです。もう体のシステムが分かりましたのでOKです。ありがとうございました。
2010/03/28(Sun) 22:41 | URL | 助けて人 | 【編集
膵炎?糖新生異常?
4月7日時点で、「ほぼスーパー糖質制限食」を始めて2週間、途中で先生のご指導もあってカロリーやタンパク質をしっかり摂るようにもしましたが、極度の疲れやすさや筋肉疲労は増すばかりで、さらには、冬の終わりと共になくなっていた肌の乾燥も真冬よりもひどい状態になりました。それで、ふと思い至ったのが、スーパー糖質制限を始めて5日後に始まった筋肉疲労と同時期に感じ始めた、急激な「痩せ」です。もともと痩せてはいるのですが、明らかに分かりやすく、ベルトの位置や肌と骨を触ったときの感触などが変わり始めたんです。そこでひとつ可能性として体感しているのですが、私の場合、なんらかの原因で、アミノ酸や脂肪酸を使った肝臓での糖新生がうまく機能しておらず、先生いわく本来は最後の飢餓状態での手段であるはずの「筋肉や肌からのエネルギー利用」が行われているんじゃないかということです(糖質制限での、いわゆる「ダイエット」的な効果としての痩せが、5日ほどで現れるとも思えませんので)。そう考えると、急激な痩せ⇒少しの動きでの筋肉疲労、極度の疲れやすさ、肌の急激な乾燥など、すべてが納得がいくんです。
糖新生がうまくいっていない「なんらかの原因」として、素人なりに考えていることが2つあります。ひとつは、胃腸での栄養吸収障害です。その可能性として、ひとつ思い当たったのが、糖質制限でも不適応となっている「膵炎」です。膵炎があると、単に脂肪過多がよくないので不適応になるだけではなくて、膵炎では脂肪やタンパク質からの栄養吸収が出来ず、糖質からしか栄養が吸収できないと聞いたのですが、本当でしょうか?ときどきある胃痛(みぞおちあたり)も、実は胃ではなく膵炎ではないかと疑い始めています。いちおう近くの内科で、検尿でアミラーゼを見てもらいましたが、600以下が正常で504でした。でも、これだけでは「膵炎ではない」とは言い切れないのでしょうか? 膵炎があるとすると、糖質をしっかり摂らないといけないですし、かと言ってそれだと低血糖が悪化するので、食事をどうしていいか分からなくなってしまいます。
もうひとつは、これはまったくの適当な推量ですが、肝臓(肝機能)になんらかの問題があって、糖新生が出来ないような状態が存在するのではないか、ということです。
以上のような可能性(①筋肉からの利用、②膵炎などからの栄養吸収障害によるタンパク質・脂質不足、③肝機能の問題による糖新生の不具合)について、先生のご意見をいただきたく、再度コメントをさせていただきました。この検証に必要なほかの血液検査の項目などがありましたら、書きますのでおっしゃってください。お忙しいかとは思いますが、よろしくお願い申し上げます。
(*ちなみに、極度の疲れやすさなどの症状は、溝口クリニックなどが存在すると主張してる「低血糖症」の進行によるものではないかと思われるかもしれませんが、それは違うと思っています。理由は、もしそうであれば糖質制限食を始める前にその症状が出ていないとおかしいことや、糖質制限を始めた後で症状が多少なりとも改善こそすれ悪化することはないと思うからです。また、糖質制限食を始めるきっかけとなった低血糖症のような症状(=空腹時の吐き気や目の奥の痛みなど)は糖質制限食を開始して改善していることも理由のひとつです。あと、少し糖質を増やした食事に戻したら、疲労が回復しました。)
2010/04/13(Tue) 11:08 | URL | 助けて人です。 | 【編集
補足
上記、最初の「2週間」は「3週間」の間違いです。すみません。ちなみに、尿検査を行ったのは夕方ですが、糖質制限はゆるめたので、カロリーメイトを4本食べた1時間後くらいでした。どうかよろしくお願いします。
2010/04/13(Tue) 11:11 | URL | 助けて人です。 | 【編集
Re: 膵炎?糖新生異常?
助けて人さん。

膵炎や肝炎がある可能性は低いと思います。

原因不明ですが、肝臓の糖新生が上手くいっていないようです。

やはりゆるい糖質制限食からゆっくりと慣らすのが安全と思います。

疲労感や体重減少がない程度の糖質を確保して、それなりの糖質制限食から始めてみては如何でしょう。
2010/04/13(Tue) 16:45 | URL | ドクター江部 | 【編集
ご回答、ありがとうございます。
ありがとうございます!

>膵炎や肝炎がある可能性は低いと思います。
また詳しい検査を受けようと思っていますが、先生がそう思われる根拠は何でしょうか?

>原因不明ですが、肝臓の糖新生が上手くいっていないようです。
やはり、そのようなことがある可能性はあるんですね…。せっかく最高の健康食に出会ったと思ったのに残念です。いま、ゆるい糖質制限にしてますので、食後高血糖にも気をつけながら、これでしばらく続けてみます。膵炎だとむしろ糖質を多く摂らないといけないと聞きましたので、違うことを祈るばかりです。

2010/04/13(Tue) 18:51 | URL | 助けて人です。 | 【編集
Re: ご回答、ありがとうございます。
助けて人さん。

一般的な血液検査で正常範囲なら
まず肝炎や膵炎があることはないと思います。
2010/04/13(Tue) 23:29 | URL | ドクター江部 | 【編集
血液検査
江部先生、ありがとうございます。
肝炎はよく分かりませんが、糖質制限食不適応の膵炎については、今回の検尿のアミラーゼしか見てもらっていません。血液検査は一般的なものは制限食開始後(数週間前)に受けましたが、そのときは腎不全が不適応という知識だけしかなかったので、腎機能は見てもらいましたが、膵炎の判断に関連したもの(アミラーゼなど?)は見てもらっていないと思います。なにか一般的な検査でも、膵炎の判断基準になる項目があるということでしょうか?
よろしくお願いします。何度もすみません。昨日から今朝にかけても、みぞおちから右下腹部に軽い痛みが継続的にあり、横になると楽なので、胃ではなく膵炎のような気がしています。(一昨日に尿検査をした段階でも、少し痛みはありましたが。)
2010/04/14(Wed) 08:45 | URL | 助けて人です。 | 【編集
Re: 血液検査
助けて人さん。

アミラーゼ、リパーゼなどが膵炎関係の検査です。
膵臓は胃の裏にある臓器で、背部痛のことも多いです。
いずれにせよ、腹痛もあることなので消化器内科で診察されては如何でしょう。
2010/04/14(Wed) 08:59 | URL | ドクター江部 | 【編集
結果が出ました。
今日、血液・検尿・エコーで膵臓と肝臓をしっかり診てもらいました。先生のおっしゃったとおり、膵炎も肝炎もなく、おそらく胃炎だろうとのことでした。LDLコレステロールが、微妙にですが141と高かったです(痩せているのに…)。食事について、医師より「たんぱく質や脂質を控えてください」と言われました。糖質制限不適応の腎不全も膵炎もないのに、糖質制限食で栄養が吸収されず極度の疲労や不眠に陥り、タンパク質や脂質の相対的な過剰で胃を壊しました(これまで、こんなにせっせと肉やチーズを食べたことはなかったですから)。先生はたくさんの糖尿人を救ってきた素晴らしい先生だと思いますが、こと自分に関しては、糖質制限食に出会ったことを、結果的に非常に後悔しています。胃がとにかくつらいです。糖質が人間にとってよくないとすると、タンパク質も脂質も控えないといけない僕は、いったい何を食べて生きていけばいいんでしょうか。とにかく今は、動物性食品や脂質を控えて、適度に糖質を摂り、いままでの普通の胃炎とは違う胃の痛み(胃がんとかはなさそうですが)に薬で対処していくしかありません。機能性低血糖もあるので、糖質も白米や小麦粉は要注意ですが(でも、毎日玄米や雑穀米で過ごすのは、物理的に難しいですよ・・・)。

2010/04/15(Thu) 13:47 | URL | 助けて人です。 | 【編集
自分の経験
今回の僕の悲惨な体験から、肝臓の糖新生が原因不明でうまくいかない場合もあることを、先生にはしっかりと考えていただきたいです。先生の著書では、不適応例として腎臓のことしか書いていない場合もありますが、膵炎はもちろん、なんらかの原因でこのようなリスクがあることを、きっちりと書いていってほしいです。
糖質制限の実践は簡単でした。主食と甘いものを食べないという「消去法」ですから。簡単なだけに、ふだんは健康法が続かない僕が、1ヶ月もまじめに徹底的に出来てしまった。健康を損なうのは簡単ですが、修復にはその何倍もの時間がかかります。僕の場合は糖質が絶対的に必要でしたので、しっかりと糖質をとって回復に努めます。ほんとうにつらいです。病院には相談できません。「そんなバカな健康法をやるからだ。そら見たことか」と言われるのが関の山です。
やはり、糖質制限食は、糖質をたっぷり摂って肥満や糖尿病、生活習慣病になった人がやるべきです。やせて低血糖の人はやるべきではないというのが、僕の結論です。先生、いろいろとありがとうござました。
2010/04/17(Sat) 10:48 | URL | 助けて人です。 | 【編集
LDLコレステロール
江部先生、
ふたつまえのコメントに書きましたが、糖質制限を実践中の血液検査で、LDLコレステロールが微妙に正常範囲を超えていたことについては、どう受け止めると良いでしょうか?なにか食生活で注意すべきことはありますでしょうか?医師からは単純に脂肪を取り過ぎないようにと言われましたが、脂肪の種類(動物性、植物性など)までは聞きませんでした。やはり私の場合は、痩せ型で脂質の吸収がうまくいっていないことが問題なのでしょうか?確かにこの時期は、糖質制限をしている分、チーズやナッツをたくさん食べてました(肉の脂はなるべく避けてました)。原因と対策をご教示いただけますと幸いです。
2010/04/20(Tue) 19:31 | URL | 助けて人 | 【編集
Re: LDLコレステロール
助けて人さん。

助けて人さんの個人的な事に関しては、よくわかりません。

一般論としての糖質制限食とLDL-コレステロールに関しては

2010年01月20日 (水) のブログ
糖質制限食とLDL-コレステロール、腎症
をご参照ください。
2010/04/20(Tue) 21:50 | URL | ドクター江部 | 【編集
「助けて人」さんへ
あなたちょっと限度超えてません?江部先生はボランティアで答えて下さってるんですよ、無料(タダ)だからといって何回も…普通の感覚では理解できないな、これも一種の「荒らし」行為になるのでは?ここのコメント欄が「助けて人」さんによって私物化されているのも気になりますね。
2010/04/20(Tue) 23:44 | URL | 通りすがり | 【編集
>江部先生
LDLコレステロールの記事、参考になりました。きちんと検索できていなくて、すみませんでした。

>通りすがりさん
おっしゃるとおりかもしれません。慎みます。ただ、「荒らす」つもりはまったくありません。通りすがりさんがどのような方かは存じませんので分かっていただけないかもしれませんが、私は非常に体調が不安定で日々が苦しく、もちろんそういうのは私だけではありませんが、先生も書かれたとおり私の場合は糖質制限による特殊なケースのようですので、相談できる人が江部先生しかおらず、「必死」なんです。
また、「私物化」しているつもりも決してありません。途中まで(先生が一つ一つ回答を書いてくださっているあたりまで)は、私の質問を採用していただいた記事に対するコメントの範疇だと思いますし、それ以降は、おっしゃるとおり少し度を過ぎましたが、いちおう先生への質問や希望といった内容を含めているので、単に「私物化」して何かを書いているつもりはありません。
いずれにしましても、ご気分を害されたことを謝罪します。またご指摘に感謝し、以降は慎みます。
2010/04/21(Wed) 09:36 | URL | 助けて人 | 【編集
夜間低血糖について
はじめまして
数年前に京都での先生の講演に伺いました

高校生位から空腹時の低血糖症の様な症状があり痺れなどを感じていましたが5月に低血糖症の様なもので外出先で服がビチョビョになる程の冷や汗に襲われて5時間OGTT検査をしたところ反応性低血糖症と言われました(現在43歳女性・糖尿病ではありません)
そこで糖質制限をし血糖値測定器(freestyleリブレ)を4週間装着し血糖値の乱高下はほぼ見られなくなりました(ブドウを食べた時には高値でした)

しかし測定器によると睡眠中はほぼずっと低血糖となっています
(空腹時間が長いと日中も低血糖症になります)
日中の乱高下もなく、糖質制限していても夜間低血糖になるのでしょうか?
またなぜ起こるのでしょう?改善には年数が必要ですか?スーパー糖質制限にしなければなりませんか?
ご指導頂けますと幸いです
2018/10/26(Fri) 00:28 | URL | dolphin | 【編集
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