脂肪摂取量が多いほど寿命が延びる
こんばんは。

糖質制限食だと相対的に高脂肪・高タンパク食になります。

過去の常識では、高脂肪食は良くないとされてきましたが、私はこのブログで、これまで幾度となく

「従来の脂肪悪玉説は間違いである」

ことを検証してきました。

最近、柴田博先生(桜美林大学大学院老年学教授)の

「ここがおかしい!?日本人の栄養の常識」技術評論社 2007

を読む機会がありました。

その本に「脂肪摂取量が多いほど寿命が延びる」という記載があり、Sinettらの、世界137ヵ国の脂肪消費量と平均寿命の関係をみたデータが載っていました。

それによると、一人一日あたりの脂肪消費量が125gまでは、消費量が多くなるにつれて寿命が延びるという正の関係があります。

125gを超えると少し寿命が縮み始めますが、140gの国々でも55g以下の国々に比べれば、はるかに高い平均寿命となっています。

柴田先生は「脂肪の摂取不足が平均寿命を低くしている決定的要因である」と結論されています。

次にハワイの日系人のデータを提示されて、脂肪摂取量が40g/日未満になると、脳卒中死亡率と総死亡率が極めて高くなることを指摘されています。

さらに日本のデータでも、昭和30年代までは脳卒中が死亡原因の第一位でしたが、昭和40年(1965)頃から米の摂取量が減少し始め、肉や牛乳・乳製品が急速に増えていき脂肪摂取が増え、脳卒中による死亡が減り始めています。

脂肪の充分な摂取が少なくとも脳卒中を減らし、総死亡率を減らすことは間違いないようですね。

江部康二


テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
コメントを含めた検索
先生 いつもありがとうございます。

先生のお手を煩わせない為にも、質問したい内容が以前登場していないかどうか、コメントを含めて検索したいのですが、先生の書き込み(メインの)しか対象になりません。

以前、コメントを含めて検索できていたはずなのですが、私の設定でしょうか?

どなたかお分かりになるようでしたら、教えてください!!
2010/01/29(Fri) 01:38 | URL | ゆみ | 【編集
糖質の意味
先生、はじめて質問させていただきます。先生の著作を2冊拝読し、このブログも拝読してよく理解できない点です。糖質についての先生のご説明そのものは理解できるのですが、例えば食品に炭水化物が微量しか含まれておらず、その限りでは糖質が微小でも、体のメカニズムにおいて結果的に糖質を増やしてしまう、という物質などはないのでしょうか。アルコールなどは糖質ゼロでも体内で別なものになり、結果的に糖質となるわけでもないでしょうか。初歩的ですみません。なお私は先生の指示に従い、主食全廃で圧倒的に体を改造し、無理なく20キロも体重を減らしました。味覚を我慢というよりは主食抜きで新しい味覚に出会い前よりもグルメです。
2010/01/29(Fri) 18:45 | URL | Gabi | 【編集
Re: 糖質の意味
Gabi さん。

糖新生が肝臓で行われています。

タンパク質→アミノ酸→ブドウ糖

脂肪酸→グリセロール→ブドウ糖

というように肝臓でブドウ糖をつくります。

しかし摂取して血糖値を上昇させるのは糖質だけです。
脂質・タンパク質は血糖値を上昇させません。

アルコールはエネルギーがありますが、体内に蓄積しませんし、血糖値も上昇させません。
2010/01/29(Fri) 20:41 | URL | 江部康二 | 【編集
リンク 
この記事、とても参考になるので、わたしの以下の記事からリンクさせていただきました。
http://tasty-memories-akemi.blogspot.com/2011/03/blog-post_27.html

2011/03/31(Thu) 10:28 | URL | アケミ | 【編集
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