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新年のご挨拶と糖尿人の目標
明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願い申しあげます。ヾ(^▽^)

2010年1月1日、2日と朝、小雪がちらついてました。
寒さ厳しき折、皆さん風邪・インフルエンザなどにお気をつけ下さい。
手洗い、うがい、マスクが予防の基本ですね。

さて、2010年1月1日、MEDUSAⅦさんから、お正月に相応しいとても嬉しいコメントをいただきました。

「10/01/01
糖質制限食を始めました
江部先生
初めまして、MEDUSAⅦ(愛艇の名前)と申します。失礼ながら始めてメールさせて頂きます。先生の著書を数冊読ませて頂きました。目から鱗が落ちるとは正にこのことです。長年の疑問が解決し清々しい気分になりました。
 私は72歳です。滋賀県で生まれ(今は宮崎在住)、京都で薬学部を卒業し(s36年)、塩野義製薬に入社、MRをしておりました。当時、降圧利尿剤、SU血糖降下剤を発売しており、当時としては高血圧、糖尿病についてかなり勉強しておりました。ところが30歳の頃自分が糖尿病の初期であることに気付きました。以後定年までの30年間全く自己流ですが薬に頼らず、自己管理をし、A1Cは一時10ありましたが、6.8~7を維持できました。また目立った合併症もなく60歳の定年を迎えました。
 定年を機に医師の診察を受け本格的に治療をと考え、受診しました。初診当日からベイスンの処方でした。A1Cは相変わらず6.8~7でした。数年後に8から下がらず、処方はスタースーシス1mg3錠から3mg3錠、AICは相変わらず8前後、その後アクトスが加わりましたがA1Cは9%を維持、昨年6月スターシスがアマリールに変薬、A1Cは8以下には下がることがありません。長くなりますのでこれまでの経過は省略します。
兎に角結論をお聞きください。

1 これまでの治療(現在行われている糖尿病治 療)は根本的に間違っているところがあるように 思い始めました。薬物療法 には限界があり続けた場合β細胞が疲 弊し回復不可能な状態になるのではないか。等々疑問を持ち、資料を集めまし た。

2 いろいろ試したが、満足が得られませでした。 12月11日から内服薬を抜き、糖質制限食を始めました。翌日から満足すべき素晴らしい結果でした。始めるに当たり血糖測定センサーを 300枚準備しました。そして実施3日前から起床時、 食後1時間 2時間(毎食時)就寝前 と11回測定し、実施後3日間も同様に測定しました。その後今日に至るまで私に必要と思われる時刻に測定(5~6回)していす。

3 実施翌日から起床時FBS100、また終日200 を超えることがありません。

糖質制限食の目標)
1 A1C 6.5以下(3ヶ月後)     
2 起床時FBS 100以下
3 毎食前BS  120前後
4 毎食後2hBS 170以下
1 ベッドタイム時BS 140前後

 (参考 糖質制限食実施前)
1 食後1h2hBS200以上
2 A1C8~9
3 ベッドタイムBS180前後
4 玄米飯140g1h2h後共260
5 玄米飯100g1h2h後共240 

江部先生 有り難うございました。今後の経過等につきまして後日報告させて頂きますのでアドバイス頂きますよう宜しくお願いいたします。
ただ残念なことに、パソコンのディスクが壊れたため、12月2日から14日までのデーターがなくなりました。最も大切なデーターですが残念です。以後は用心してノートに記しております。
長くなりまして申し訳ありませんでした。」



MEDUSAⅦさん。
コメントありがとうございます。

ベイスン、アクトス、アマリールを中止したにもかかわらず血糖値、素晴らしい改善ですね。(^-^)v(^-^)v
良かったです。

糖質制限食開始翌日から早朝空腹時血糖値が100mgと改善しておられますので、インスリン基礎分泌能力はある程度以上保たれていると考えられます。

また、毎食後2時間血糖値も170mg以下なので、追加分泌インスリン能力も一定程度保たれていて、野菜分の糖質に対応できていますよ。 (^_^)

「1 これまでの治療(現在行われている糖尿病治療)は根本的に間違っているところがあるように 思い始めました。薬物療法 には限界があり続けた場合β細胞が疲 弊し回復不可能な状態になるのではないか。等々疑問を持ち、資料を集めまし た。」

SU剤を、内服し続けた場合、徐々に膵臓のβ細胞が疲弊していき、インスリン分泌能が低下し、薬が効かなくなること』を、<二次無効>といい、過去臨床現場で懸念されてきました。

この二次無効に関しては、糖尿病学会の最新の説では、

SU剤の直接の影響ではなく血糖コントロールが悪いことでβ細胞が傷害されていくためである』

というように変化しています。

私もこの説は、一定正しいと思います。

しかし、糖尿病学会推奨のカロリー制限食(高糖質食)を実践する限りは、内服薬を飲んでいても100%食後高血糖が生じます。

そして、この食後高血糖のために、年余にわたりβ細胞が傷害されていくのです。今までの糖尿病治療は、この点において根本的に間違っていたと思います。

『どのような治療を行っても、2型糖尿病は進行性の膵β細胞障害があり、不治の病である。』

という恐るべき結論が、UKPDSという英国の2型糖尿病の過去最大の大規模疫学研究で示されました。
この結論は、食後高血糖をコントロールしない限り、正しいと言えます。

糖質制限食の実践により食後高血糖を防ぐことができて、それにより2型糖尿病はコントロール可能な疾患なものとなり、不治の病ではなくなると思います。

MEDUSAⅦさん、糖尿病歴42年のベテランですが、幸いデータ的には、インスリン基礎分泌・インスリン追加分泌も保たれています。

今後も美味しく楽しく糖質制限食を続けられて、β細胞を守ってくださいね。 (^^)

☆☆☆
【糖尿人の目標】
糖尿病合併症予防のために
① 空腹時血糖値140mg/dl未満→126mg/dl未満→さらには110mg/dl未満
② 食後2時間血糖値180mg/dlmg/dl未満→さらには140mg/dl未満
③ 理想的には食後1時間血糖値180mg/dl未満
④ HbA1c6.5%未満→さらには5.8%未満


江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
先生・皆様 明けましておめでとうございます。おかげさまでA1cも5.4となり、順調に糖質制限食を楽しく実践しています。父親も薬剤から離脱でき、更に体重が私も父親も平均となり、インスリン抵抗性が改善されと喜んでいます。
どんどん周囲に糖質制限食を進めていますが、とある方はA1c9近辺の方が3週間で6代となり、体重も4kg落ちたそうで大層喜ばれました。
表情も生き生きと変わられました。
糖質制限食は絶対的に安全かつ有効です。
話は変わりますが、実は数年前に胆膵菅奇形と胆砂の影響で急性膵臓炎にになり、2ヶ月ほど入院・断食したことがあります。
そのときに実感したのですが、水を飲んでも許されない状況で、ブドウ糖の入っている点滴を受けて、口が大変渇いて苦しみました。血糖値が高い状況でしたので、不遜ですが担当医を通り越して主治医に、「ブドウ糖抜き、キシリ抜きの点滴にしていただけないか。」懇願しました。
担当医は脳が駄目になると抵抗したのですが、主治医のジッチャン先生が、「昏睡になったらブドウ糖を点滴すれば良いだろう。」と許可くださいました。
結果は4日後から血糖値が改善され、インスリンからも離脱でき、口渇から改善され、意識混濁からも離れることが出来て今日に至ります。
やはり糖質制限食は安全で確実と信じています。
先生からご教授いただいた、山梨論文の破綻を実感しています。
有難うございました。

皆様も是非「江部先生」を信頼申し上げて楽しく糖質制限をお続けください。

長文失礼致しました。イヌイットになった街のクマでした。
2010/01/03(Sun) 12:29 | URL | 街のクマ | 【編集
あけましておめでとうございます。

昨年は、いろいろと質問に答えていただき、ありがとうございます。

無投薬で糖尿病を治す方法を教えていただいたことを感謝しています。

確かに糖尿病は、人間の代謝機構を狂わす万病の素だと私も思います。

いろいろな難病の中にも糖尿病が原因だと言われているものもあります。

そもそも何故、日本に稲作が伝えられのかということまで思いをはせてしまいます。

今年もよろしくお願いいたします。



2010/01/03(Sun) 13:46 | URL | ダルメシアン | 【編集
β細胞の疲弊について
先生 元気になる情報をどうぞよろしくお願いいたします。

先生のコメント中で、
『SU剤を、内服し続けた場合、徐々に膵臓のβ細胞が疲弊していき、インスリン分泌能が低下し、薬が効かなくなること』を、
<二次無効>といい、過去臨床現場で懸念されてきました。

この二次無効に関しては、糖尿病学会の最新の説では
『SU剤の直接の影響ではなく血糖コントロールが悪いことでβ細胞が傷害されていくためである』というように変化しています。


という事ですが、私は、病気発覚時ひどかったものの、糖質制限食で、6ヶ月かかりましたが、糖尿人の目標をすべてクリアできるようになりました。

ちょっと糖質オーバーになりそうな時はベイスン、
外食したい時や、どうしても主食が食べたい時などは、グルファストとベイスンダブルで服用することで、ご飯をおかわりしても、おもちを三つ食べても、食後一時間値は170を超えないのですが、グルファストとはいえ、一日に二度、数日続けてインスリンを分泌させてしまったら、β細胞が疲弊してしまうかしら・・・と不安だったのですが、上記の記事からしますと、食後高血糖にならないのなら、速効性のグルファストであれば、問題ない、という事なのでしょうか?

それからもうひとつ疑問があるのですが、
ベイスンは糖質を消化させずになかったものにするのではなく、ちょっと遅れて吸収させる事によって時間差を作り高血糖を起こしにくくする、という理解をしているのですが、高血糖さえおこさなければ、糖を吸収してしまうこと自体はそれほど問題ないのでしょうか?

ベイスンのみで食後高血糖を避けられるのは私の場合、一食分45g分の糖質までなので、しかも時間差での処理ならば、インスリンもそうたくさんは分泌させられないので、問題ない、ということでしょうか。
2010/01/03(Sun) 18:02 | URL | りか | 【編集
Re: タイトルなし
街のクマさん。

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申しあげます。

HbA1c5.4%、好調ですね。
お父上も薬剤脱出よかったです。

これからも美味しく楽しく糖質制限食、お続け下さいね。
2010/01/03(Sun) 18:06 | URL | 江部康二 | 【編集
Re: タイトルなし

ダルメシアンさん。

明けましておめでとうございます。
薬なしで、糖尿病コントロール良好ですね。
良かったです。
これからも美味しく楽しく糖質制限食、お続け下さいね。
2010/01/03(Sun) 18:08 | URL | 江部康二 | 【編集
Re: β細胞の疲弊について
りかさん。

「食後高血糖にならないのなら、速効性のグルファストであれば、問題ない、という事なのでしょうか?」

「高血糖さえおこさなければ、糖を吸収してしまうこと自体はそれほど問題ないのでしょうか?」

「ベイスンのみで食後高血糖を避けられるのは私の場合、一食分45g分の糖質までなので、しかも時間差での処理ならば、インスリンもそうたくさんは分泌させられないので、問題ない、ということでしょうか。」


いずれもその通りです。
2010/01/03(Sun) 18:12 | URL | 江部康二 | 【編集
江部先生、新年おめでとうございます。

私も昨年夏にブログを始めて色々な方と意見交換させていただきました。

そうしてつくづく感じたのは、糖尿病の「権威」は糖質制限に否定的だということです。

あるドクターのHPに低糖質ダイエットに関する書き込みをしたところ、拒絶反応にちかいリアクションに見舞われたこともありました。

それでも自分自身の4年間の体験から糖質制限はDM患者のみならず、健常者にとっても優位な食事法だと確信しています。

今年も低糖質ダイエット頑張りますv-237
2010/01/03(Sun) 21:04 | URL | IDDMランナー | 【編集
それならば
先生、返信をありがとうございます!

「いずれもそのとおり」
という事は・・・・・

糖質制限食で目標をクリアした後、ベイスン&グルファストを一日二回服用して、ごく普通の食事を続けていく事と、薬を服用せずに糖質制限食を続けていく事の違い・メリット・デメリットは何でしょうか?

もちろん、薬を毎日飲む事の、胃や肝臓への負担や、β細胞疲弊の心配は無いとはいえ、インスリンをグルファストで分泌させることにより中性脂肪やコレステロールが増えたり、という心配はあるとは思いますが、若干わからなくなってきてしまいました。
2010/01/03(Sun) 21:47 | URL | りか | 【編集
Re: タイトルなし
IDDMランナー さん。

日本全体で糖尿病専門医が約3700人。

糖尿病専門医の中で、「糖質管理食」を理解しておられる方は数%おられると思います。

糖質制限食を理解しておられる糖尿病専門医はまだ数人レベルと思われます。

一般の医師にはかなり糖質制限食、普及しつつあると思います。
ちなみに私は糖尿病学会に所属する内科医ですが、糖尿病専門医ではありません。

ともあれ徐々に糖質制限食が医学界に広がるように努力したいと思います。
2010/01/04(Mon) 16:48 | URL | 江部康二 | 【編集
潰瘍性大腸炎と糖尿病
あけましておめでとうございます。

初めてメイルを出します。
江部先生の糖質制限食に出会って,3ヶ月HbA1cは6.0-―5.8-―6.1です。それ迄の薬剤はすべて止めました。本当にありがとうございます。

さて、ご相談したいのは潰瘍性大腸炎との関係です。実は直腸型で5年前から罹患し,ペンタサとラックビーを毎食後に服用しています。症状は3ヶ月に1度位悪くなり、その度にステロネマを1週間ほど腸内注入し、それで治まります。
さて糖質制限食にしてから、便の量が少なくなり、かつ柔らかくなり、規則正しかったのも,崩れて来ました。
ステロネマを注入しても,暫くするとすぐにぶり返します。どういうことに気をつけたら良いでしょうか?

また、勧められて補中益気湯を2週間ほど飲んでいます。一袋4gですが、血糖値を測ったところ、25上がっていました。一日3回の服用は,危険なような気もしますが、どうでしょうか?
2010/01/04(Mon) 17:58 | URL | シゲル | 【編集
追伸
先生 何度も申し訳ありません。

メリット・デメリットの追伸ですが、
薬を飲みながら糖質を摂取していくと、速攻型でもインスリンが分泌させられれば、体重・体脂肪増加には繋がってしまいます、よね?
2010/01/05(Tue) 09:04 | URL | りか | 【編集
Re: 潰瘍性大腸炎と糖尿病
シゲルさん。

糖尿病の改善、良かったですね。

潰瘍性大腸炎と糖質制限食ですが、経験がないのでよくわかりません。
一方イヌイットに潰瘍性大腸炎は少なかったようです。

一般には動物性脂肪が潰瘍性大腸炎によくないとされていますね。
お魚中心で時々肉の糖質制限食ならいけそうです。

漢方エキス1袋に含まれる乳糖の量は、1gないと思いますので大丈夫と思いますよ。
2010/01/05(Tue) 09:11 | URL | 江部康二 | 【編集
新年おめでとうございます
江部先生 皆様

本年もよろしくお願いします。
去年の4月から始めた糖質制限食、おかげさまで
A1cも5.5と安定しており、感謝しています。

お正月も、お餅(70g)やおせち少々(根野菜)を
頂きましたが2時間値177、3時間値120で
服薬無しで大丈夫でした。

でも気を入れ替えて糖質制限食頑張りますよ~


シゲルさん > 初めまして。

私も、UC 潰瘍性大腸炎を患っています。
糖質制限食とかぶる材料が多いので
苦労しますね(笑)。
私は大阪在住ですが、潰瘍性大腸炎の良い
先生にも巡り会えセカンドオピニオンして貰っています。糖尿病のカロリー食と同じで、
潰瘍性大腸炎の情報も残念ながらネットでは
ほとんど使えない(古すぎて)情報ばかりです。

ヤクルトのBifiene<ビフィーネ>M を
一度試されてはいかがですか?
糖質は1本あたり約15gと多いですが、
私は毎朝2/3(約10g)を飲んでいます。
はまる人はこれだけで十分効果が有るようですよ。今は免疫療法も進んでいます。
お互い負けないで頑張りましょう!。

私は、お肉では鶏肉、魚で70%くらい、牛肉、豚肉で30%を目安にしています。
豆腐や厚揚げはほぼ毎日食べています。
あと、便を膨らませるために食物繊維も
進んで食べるようにしています。
2010/01/05(Tue) 11:08 | URL | 大阪のシンドバッド | 【編集
Re: 新年おめでとうございます
大阪のシンドバットさん。

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申しあげます。

A1cも5.5と安定、良かったですね。

潰瘍性大腸炎の食事のこと、とても参考になります。
ありがとうございました。
2010/01/05(Tue) 12:20 | URL | 江部康二 | 【編集
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