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現行の糖尿病治療の問題点⑦α-グルコシダーゼ阻害剤
こんばんは。
7.1日曜日は3週間ぶりにテニスにいってきました。
なかなか久しぶりのわりにはショットは好調でしたよ。
でも本日、若干の筋肉痛があるのは・・・ウーム!?

さて、

デンプンのような多糖類は、『α-グルコシダーゼ』という消化酵素の作用を得て、二糖類(麦芽糖や蔗糖)、単糖類(ブドウ糖や果糖)に分解されて消化管から体内に吸収されます。

この、α-グルコシダーゼの働きを阻害することにより、腸管からの糖質の分解・吸収を遅延させて、食後高血糖を抑制するお薬が、『α-グルコシダーゼ阻害剤』(グルコバイ、ベイスンなど)です。

作用機序から考えて、膵臓のβ細胞には全く影響を与えないので、SU剤のように疲れた膵臓を鞭打つといった欠点はありません。 (o^。^o)

しかし、食後高血糖を抑制する効果はそれほど強力ではありません。(*- -)(*_ _)

また、頻度の多い副作用として、分解が遅れて腸管にのこった糖類が醗酵してガスがでたり、お腹が張ったり、下痢をすることがあります。

グルコバイ(アカルボース)は唾液アミラーゼを含む、多糖類分解酵素に対し阻害作用を示し、その結果、グルコースやフルクトースへの分解、吸収を遅らせます。

ベイスン(ボグリボース)は、二糖類分解酵素のみを阻害し、α-アミラーゼにはほとんど阻害作用がありません。従って、グルコバイのほうが少し効果が強いですが、副作用もややでやすいです。

私自身で行った人体実験では、かなり興味深いことがありました。

グルコバイの常用量を食直前に服用して何種類かの食品を試食してみました。蕎麦はほとんど腹満がなかったのですが、お餅は最悪で、腹満・腹痛・ガスのフルコースで病院に行こうか?と思ったくらいでした。 (×。×)

うどんやご飯は、蕎麦に比べたらやや腹満・ガスなど出やすかったですね。

個人差はあると思いますが、参考にしていただけばと思います。

スーパー 糖質制限食の場合は、ほとんど薬はなしですが、お昼だけ主食ありの『スタンダード 糖質制限食』の時は、グルコバイを内服してもらうことがあります。

従いまして、「糖尿病には糖質制限食」の高雄病院でも比較的使用頻度の高いのが『α-グルコシダーゼ阻害剤』です。

高雄病院入院中にグルコバイ100mgを内服して、昼食に例えば玄米150g、110g、90gとかで実験して、食後2時間血糖値値が180mgを超えない量をリサーチすることも多いです。

 **
基本的に安全性の高い薬ですが、まれに肝障害を来す例があるので、定期的血液検査をする方がよいです。


江部康二
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
マイナス5kg
スーパー糖質制限食をはじめて1ヶ月たちました。
全く空腹感もなく、5kg減量できました。
糖尿病ではないのですが、以前からお米を食べると、食後に体がだるく、眠気が強くなっていました。
糖質制限食ではその症状がないので、体調もいいです。
大豆パンやチョコレート、チーズケーキなど嗜好品も食べられるので長続きできそうです。
それと主婦湿疹がときどきできていたんですが、この食事法を始めて湿疹がきれいになくなりました。
毎食手作りで以前に増して食器洗いを頻繁にやっているにもかかわらず・・・です。
私にとってはすばらしい食事法だとおもいます。
江部先生ありがとうございました。
2007/07/03(Tue) 09:15 | URL | ひまわり | 【編集
ひまわりさん。 糖質制限食での減量成功、よかったですね。
糖質制限食を実践していると、ブドウ糖スパイクがほとんど無くて
代謝が安定するので、糖尿病だけでなくアレルギー疾患など生活習慣病のほとんどが良い方向にむきます。主婦湿疹改善もその効果でしょうね。
江部康二
2007/07/03(Tue) 09:58 | URL |  | 【編集
メープルシロップについて
江部先生、いつも丁寧でわかりやすい解説ありがとうございます。
調子に乗ってまた質問に来てしまいました。
先日ある記事で、“メープルシロップに含まれるフェノール類に『α-グルコシターゼ阻害作用』がある”と書かれているのを見ました。
ということは、他の甘味料(ハチミツや黒砂糖など)に比べれば、少量であれば糖質制限食を実践中でも使用可能と見ても良いのでしょうか。
普段はラカントSを使用しているのですが、独特の冷たい感じの甘みにいまひとつの気持ちがあり、ごく少量でもメープルシロップが使えると味に変化がついて嬉しいなぁ、と思いダメもとでお伺いしてみました。
お時間のある時にでもアドバイスいただけますか。
よろしくお願いいたします。
2007/07/05(Thu) 11:26 | URL | えり | 【編集
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