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糖質制限食とダイエット・タンパク質
こんばんは。今日は、美味しい焼き肉を食べにいきます。

タンパク質も脂肪もたっぷり食べてきます o(^^o)(o^^)o

焼き肉は、糖尿病にもダイエットにもいいですね。

さて今回は、豆しばさんから、糖質制限食とダイエット・タンパク質などについてコメント・質問をいただきました。

「09/11/17 豆しば
いろいろ教えてください。
江部先生はじめまして。
豆しばと申します。

ダイエットに励んでいるもののあまり、効果が出ず、最近糖質制限ダイエットを実行しようかと検討しているのですが、糖質制限などについて少し心配していることが有り、質問させて頂きます。

○糖質を制限さえすればカロリーは無視してもダイエット効果はあるのでしょうか?
以下3点については、本や記事で読んだものですが、
○タンパク質は1日で消化吸収できる量が制限されている。と書かれてましたが、そのような事は有るのでしょうか?
○また、タンパク質は摂りすぎると、肝臓に負担がかかるという事はありますか?
果糖血糖値は上がりにくいが、直接肝臓で糖分として取得することになるので、脂肪肝や中性脂肪の上昇に影響するということはありますか?

以上です。
宜しくお願い致します。」


豆しばさん。
コメントありがとうございます。

○「糖質を制限さえすればカロリーは無視してもダイエット効果はあるのでしょうか? 」

カロリー計算なしで、お腹いっぱい食べても糖質制限食なら、ほとんどの人において減量効果があります。

一方、数%の人が、倹約遺伝子の持ち主です。倹約遺伝子は、かつては少食で生きていける利点があり、進化の過程で飢餓の時代を生き延びてきたものです。現在、食料豊富な時代では、倹約遺伝子は肥満遺伝子となってしまいました。(=_=)

倹約遺伝子の持ち主は、基礎代謝が低く、「糖質制限食+カロリー制限食」ではじめて痩せます。


○「タンパク質は1日で消化吸収できる量が制限されている。と書かれてましたが、そのような事は有るのでしょうか? 」

○「また、タンパク質は摂りすぎると、肝臓に負担がかかるという事はありますか?」


成人の身体の約15%がタンパク質で、毎日、約2%が分解されています。分解されたタンパク質はアミノ酸になり、食事由来のアミノ酸と一緒に、アミノ酸プ-ルをつくります。そのアミノ酸からタンパク質を合成します。

このように、身体は毎日タンパク質の分解と合成を行っています。そして栄養状態や環境に合わせて、酵素等の体タンパク質を迅速に代謝回転(合成・分解)させて生理機能を維持しています。

代謝回転の過程で失われるアミノ酸を補給するためには、食事からタンパク質を摂取しなければなりません。

成人のタンパク質必要量は1.08 (g/Kg/day)とされています。

私は167cm 56kgなので、必要量は60gですが、120~140g/日くらいはタンパク質を摂取しています。

必要とされている量の倍以上ですが、検査データなど含めて、肝臓・腎臓など全て何の問題もありません。

人類の進化の過程で、農耕前の狩猟・採集だった399万年間は、かなりの量のタンパク質を摂取していたと思います。

4000年間、生肉・生魚が主食だったイヌイットのタンパク質摂取量は、総摂取カロリーの約40%だったと考えられますが肝臓や腎臓に問題はありませんでしたね。

○「果糖血糖値は上がりにくいが、直接肝臓で糖分として取得することになるので、脂肪肝や中性脂肪の上昇に影響するということはありますか?」

果糖は、ブドウ糖とは代謝経路が全く異なっています。そして、果糖のGI(血糖上昇指数)は20くらいと低いです。

果糖の代謝経路は特殊で、10%がブドウ糖に変換され吸収されますが、残りの90%は、果糖のまま吸収され、肝臓でそのまま直接代謝されます。

ですから、果糖は血糖値をほとんど上昇させず、インスリンの分泌もほとんど促しません。

つまり、果糖のGI値が低いのは、果糖が「ブドウ糖として」利用されるのはごく一部であるからであり、果糖の吸収速度が遅いからGI値が低いというわけではありません。

消化吸収されて肝門脈に流れ込んだ果糖は、肝臓でブドウ糖より速く解糖作用をうけます。

これは、ブドウ糖が解糖系に入って代謝されていく時には、ホスホフルクトキナーゼという酵素が必要なのですが、果糖はこの段階をバイパスして、速やかに解糖系に入って代謝されるからです。

肝臓に取り込まれたブドウ糖、果糖は解糖系、TCAサイクルを経てATP産生に消費され、余分なものは、グリコーゲン、中性脂肪に変換されます。

肝臓のグリコーゲン蓄積には限りがあるので、ブドウ糖より速やかに代謝された果糖の代謝産物により、脂肪酸合成が促進され、中性脂肪の合成が亢進し、高中性脂肪血症となります。

血糖値の上昇をみるGI値では「ブドウ糖>砂糖>果糖」ですが、中性脂肪値の上昇速度は、「果糖>砂糖>ブドウ糖」となります。

ですから、果糖は、ブドウ糖に比べれば血糖値はほとんど上昇させませんが、中性脂肪合成を促進させ、太りやすい性質をもっています。


江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
ありがとうございました。
疑問に思っていたことを、お忙しい中にもかかわらず、すべてお答え頂きありがとうございました。

実は私自身フルーツが大好物で、家にかかしたことが無いのです。
ただ、前回の健康診断で中性脂肪の値が高くなっており、中性脂肪上昇の原因を調べていた時に、果糖の事を知ったのです。

先生のコメントの中で、フルーツを普通に食べることは大丈夫と書いてあったので、気になって質問しました。
私の場合、普通では無くやはり量が多いような気がします。
毎晩、巨峰を一房、みかん10個など・・・・
おまけにご飯大好き!

こんな食生活では太るのは当たり前だとは思いますが、先生のご本を読んで、糖尿病の唯一の自覚初期症状に肥満が有り、自分自身が5年ほどで10キロも急激に太ってしまった要因に隠れ糖尿病があるのでは?と考えております。
祖父が重度の糖尿で死亡、叔父達ものきなみ糖尿で中には脳梗塞をおこした者もおります。

糖質大好きですが、健康のため、頑張って糖質を減らすよう頑張って行きたいと思います。
和食のおかずを見ると、ご飯が食べたいという気持ちが抑えられないので、お肉料理の時だけ何故かご飯がいらないという自分の特性?をいかして、洋食中心にしていこうと思います。

先生、これからも頑張って下さいね!
2009/12/05(Sat) 11:00 | URL | 豆しば | 【編集
Re: ありがとうございました。
豆しばさん。

「毎晩、巨峰を一房、みかん10個など・・・・ 」

この量は、普通の10倍くらいの気もしますが・・・ヾ(゜▽゜)

果物は一番太りやすいです。
2009/12/05(Sat) 16:29 | URL | 江部康二 | 【編集
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