2009年11月25日 (水)
こんにちは。
東京糖尿人さんから、カリフォルニア州立UCSFの糖尿病教育日帰りプログラムについて追加コメントをいただきました。
「 09/11/25 糖尿東京人
タイトルなし
江部先生
コメントを取りあげていただき光栄です
私が行ったのはカリフォルニア州立のUCSFで、州内では
生活習慣病に力を入れていると言われている大学です
プログラムの費用ですが、合併症を防ぐための指導と栄養指導で
$1,100強、それ以外に希望する検査項目を追加するシステムです
患者としての見聞ですので誤解があればお許しください
地域により食事の趣向に差があるので糖尿の食事指導も
それをふまえて個々の病院、医師により幅があるようです
UCSFではカロリー上限を設定したカーボカウントで
カロリー制限というより、肥満解消目的でカロリーに上限を設け
血糖値を上げない目的でカーボカウントだと解釈しています
細かい食事方法は、少量の糖質を毎日摂取する以外
「主食を抜けば糖尿病は良くなる」と同じ方向性でした
あまり上手に文章化できず申し訳ありません」
東京糖尿人さん。
再び貴重な情報をありがとうございます。
UCSF(University of California San Francisco)って、日本での知名度はいまいちですが、医学では米国で有数の有名大学ですね。
「プログラムの費用ですが、合併症を防ぐための指導と栄養指導で
$1,100強、それ以外に希望する検査項目を追加するシステムです」
今は円高で1ドルが88円50銭くらいとして、日帰りで、約10万円・・・それに加えて検査代ですね。
検査代も米国は日本よりかなり高いです。
日本で、初診の糖尿病患者さんを丁寧に診察して栄養指導して「診察代2730円+栄養指導1300円」で4030円、健康保険が効いて3割負担で、1210円です。別個に検査代はいります。
まあ、半日かける教育プログラムとは単純に比較はできませんが、日本の病院の糖尿病教室は、ほぼ無料で、冊子代だけ実費というところがほとんどと思います。
それにつけても日本の医療費は安いです。安すぎる医療費設定が、現在の医療崩壊に繋がったのですが・・・(+_+)
民主党さん、是非頑張ってこれ以上の医療崩壊をくい止めてください。
「UCSFではカロリー上限を設定したカーボカウントで
カロリー制限というより、肥満解消目的でカロリーに上限を設け
血糖値を上げない目的でカーボカウントだと解釈しています」
やはり、ADAの2008年度実施栄養勧告に基づいた指導ですね。日本の糖尿病専門医諸氏もせめてUCSF方式の食事指導くらい選択肢に入れていただけば、食後高血糖があるていど改善して、2型糖尿病が進行性の不治の病であるというような認識はなくなると思うのですが・・・
江部康二
東京糖尿人さんから、カリフォルニア州立UCSFの糖尿病教育日帰りプログラムについて追加コメントをいただきました。
「 09/11/25 糖尿東京人
タイトルなし
江部先生
コメントを取りあげていただき光栄です
私が行ったのはカリフォルニア州立のUCSFで、州内では
生活習慣病に力を入れていると言われている大学です
プログラムの費用ですが、合併症を防ぐための指導と栄養指導で
$1,100強、それ以外に希望する検査項目を追加するシステムです
患者としての見聞ですので誤解があればお許しください
地域により食事の趣向に差があるので糖尿の食事指導も
それをふまえて個々の病院、医師により幅があるようです
UCSFではカロリー上限を設定したカーボカウントで
カロリー制限というより、肥満解消目的でカロリーに上限を設け
血糖値を上げない目的でカーボカウントだと解釈しています
細かい食事方法は、少量の糖質を毎日摂取する以外
「主食を抜けば糖尿病は良くなる」と同じ方向性でした
あまり上手に文章化できず申し訳ありません」
東京糖尿人さん。
再び貴重な情報をありがとうございます。
UCSF(University of California San Francisco)って、日本での知名度はいまいちですが、医学では米国で有数の有名大学ですね。
「プログラムの費用ですが、合併症を防ぐための指導と栄養指導で
$1,100強、それ以外に希望する検査項目を追加するシステムです」
今は円高で1ドルが88円50銭くらいとして、日帰りで、約10万円・・・それに加えて検査代ですね。
検査代も米国は日本よりかなり高いです。
日本で、初診の糖尿病患者さんを丁寧に診察して栄養指導して「診察代2730円+栄養指導1300円」で4030円、健康保険が効いて3割負担で、1210円です。別個に検査代はいります。
まあ、半日かける教育プログラムとは単純に比較はできませんが、日本の病院の糖尿病教室は、ほぼ無料で、冊子代だけ実費というところがほとんどと思います。
それにつけても日本の医療費は安いです。安すぎる医療費設定が、現在の医療崩壊に繋がったのですが・・・(+_+)
民主党さん、是非頑張ってこれ以上の医療崩壊をくい止めてください。
「UCSFではカロリー上限を設定したカーボカウントで
カロリー制限というより、肥満解消目的でカロリーに上限を設け
血糖値を上げない目的でカーボカウントだと解釈しています」
やはり、ADAの2008年度実施栄養勧告に基づいた指導ですね。日本の糖尿病専門医諸氏もせめてUCSF方式の食事指導くらい選択肢に入れていただけば、食後高血糖があるていど改善して、2型糖尿病が進行性の不治の病であるというような認識はなくなると思うのですが・・・
江部康二
こんばんは。
主人(44歳)のことなのですが、できるだけ糖質制限食を勧めてきて、2年が経ちました。先日の脳ドッグの検査結果でHbA1cが去年の6.9のままでした。
糖尿でお医者にかかっていないことを告げると、びっくりした神経内科の先生がアクトス錠とメバロチン錠を朝食後1錠づつ処方されました。
去年から変わりないということで、本人も少し自覚したのか、夜 主食を取らないようにしているようではありますが、どうしても接待で夕食を取ることが多く、出されたものはすべて食べていたようです。
(朝食は家で食べるので糖質制限食です。)
12月から1月にかけ、ほとんど毎日 忘年会と新年会が続く状態になります。
(結局は、本人が糖質制限食を心がけることなのでしょうが・・・)
処方された薬を飲んだ方がいいのか、ご指導いただければ幸いです。
ここ数年HbA1cが5.8を超えているのですが、一度 糖尿の検査を受けた方がよいのでしょうか?
不躾な質問の仕方で申し訳ございませんがよろしくお願いいたします。
主人(44歳)のことなのですが、できるだけ糖質制限食を勧めてきて、2年が経ちました。先日の脳ドッグの検査結果でHbA1cが去年の6.9のままでした。
糖尿でお医者にかかっていないことを告げると、びっくりした神経内科の先生がアクトス錠とメバロチン錠を朝食後1錠づつ処方されました。
去年から変わりないということで、本人も少し自覚したのか、夜 主食を取らないようにしているようではありますが、どうしても接待で夕食を取ることが多く、出されたものはすべて食べていたようです。
(朝食は家で食べるので糖質制限食です。)
12月から1月にかけ、ほとんど毎日 忘年会と新年会が続く状態になります。
(結局は、本人が糖質制限食を心がけることなのでしょうが・・・)
処方された薬を飲んだ方がいいのか、ご指導いただければ幸いです。
ここ数年HbA1cが5.8を超えているのですが、一度 糖尿の検査を受けた方がよいのでしょうか?
不躾な質問の仕方で申し訳ございませんがよろしくお願いいたします。
2009/11/25(Wed) 21:44 | URL | ura | 【編集】
uraさん。
薬を内服する前に
勿論
検査は受けた方がいいです。
地域はどちらでしょうか?
地域によっては糖質制限食の指導ができる
医師がおられますので。
薬を内服する前に
勿論
検査は受けた方がいいです。
地域はどちらでしょうか?
地域によっては糖質制限食の指導ができる
医師がおられますので。
2009/11/25(Wed) 22:03 | URL | 江部康二 | 【編集】
江部先生
早速お答えいただき誠にありがとうございます。
岡山県岡山市に住んでいます。
よろしくお願いいたします。
早速お答えいただき誠にありがとうございます。
岡山県岡山市に住んでいます。
よろしくお願いいたします。
2009/11/25(Wed) 22:24 | URL | ura | 【編集】
uraさん。
残念ながら、近くにはおられません。
高雄病院京都駅前診療所
075-352-5050
なら、新幹線だと1時間ちょっとですが・・・
残念ながら、近くにはおられません。
高雄病院京都駅前診療所
075-352-5050
なら、新幹線だと1時間ちょっとですが・・・
2009/11/26(Thu) 00:23 | URL | 江部康二 | 【編集】
ドリーム さん。
「糖尿病+機能性低血糖症」と思われます。
機能性低血糖症は、精製炭水化物を一定量摂取して、血糖値が上昇し
3~5時間後に血糖値は下がってきたのに、
遷延して出続けるインスリンで、かえって低血糖になる状態です。
糖質制限食なら機能性低血糖も防げます。
一旦低血糖症状がでたら、ブドウ糖10g飲んで下さい。
機能性低血糖症については、
2009年10月20日 (火) 、2009年04月25日 (土) 、2008年07月21日 (月)
のブログをご参照ください。
「糖尿病+機能性低血糖症」と思われます。
機能性低血糖症は、精製炭水化物を一定量摂取して、血糖値が上昇し
3~5時間後に血糖値は下がってきたのに、
遷延して出続けるインスリンで、かえって低血糖になる状態です。
糖質制限食なら機能性低血糖も防げます。
一旦低血糖症状がでたら、ブドウ糖10g飲んで下さい。
機能性低血糖症については、
2009年10月20日 (火) 、2009年04月25日 (土) 、2008年07月21日 (月)
のブログをご参照ください。
2009/11/26(Thu) 08:31 | URL | 江部康二 | 【編集】
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