fc2ブログ
糖質制限食十大ニュース(2023年)
こんばんは 。
NHKによれば、
『新型コロナウイルスの「JN.1」(ジェイエヌ・ワン)と呼ばれる新たな変異ウイルスが
世界的に拡大し、日本でも広がりを見せています。
WHO=世界保健機関は、
ほかの変異ウイルスより重症化のリスクが高いという報告はないとしていますが、
専門家は
「JN.1の割合が増えている国の中には感
染者数が急増しているところもある。
国内でも感染者が増えることを想定し、対策をしてほしい」

と話しています。』
ということなので、新型コロナ対策も、油断はできません。

また、今シーズンは、夏場からインフルエンザが流行しています。、
冬場で寒くなると、さらに感染者数が増加する恐れがある要注意です。
12月には全国各地の学校で学級閉鎖などの措置がとられました
なかなか大変な年末年始です。

2023年もブログ読者の皆さんには、
コメントや質問など、たくさんの応援をいただきありがとうございました。
引き続き来年もよろしくお願い申し上げます。

2021年12月、糖尿病の患者さんが、世界で5億3,700万人に増加したことが、
国際糖尿病連合(IDF)が発表した「IDF糖尿病アトラス」第10版で示されました。
2019年の推計から16%(7,400万)増加しており、
いまや世界の成人の10人に1人が糖尿病です。
有効な対策をしないと、糖尿病患者の激増は、免れないと思います。

そして、有効な対策としては、「糖質制限食」が最適です。
糖質制限食以外の食事療法では、糖尿病の激増は予防できません。

さて2023年も恒例となった「糖質制限食十大ニュース」を、
本ブログ記事のなかから、選んでみました。

それでは、良いお年をお迎えください。  m(_ _)m



①オートファジーと糖質制限食
2023年01月03日 (火)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6175.html


オートファジーは、細胞内を正常な状態に保つために、
細胞内で不要となった物質を分解する、
いわばリサイクル業者のようなはたらきをしています。
また老化防止効果や延命効果をもたらします。
近年の研究により、
カロリー制限、間欠的断食、超低糖質食(スーパー糖質制限食など)が
オートファジーを活性化させ寿命を延ばすのに極めて有効とされています。


①断食とオートファジー。ヒトや動物と断食。
2023年12月18日 (月)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6447.html

細胞内で不要となった物質を分解する、
いわばリサイクル業者のようなはたらきをしています。
分解された老廃物はリサイクルされ、
生きるためのエネルギー源となります。
私は1日2食で、
<スーパー糖質制限食 + 17時間断食 + オートファジー活性化>
を実践しています。


②新型コロナ 全国の死者数456人 一日の発表としては過去最多
2023年01月07日 (土)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6179.html


実はデルタ株に比較して、
オミクロン株の致死率は明らかに減少しているのです。
オミクロン株の致死率はデルタ株の10分の1です。
しかしながら、
感染者数が桁違いに多くなっているので、
死亡者の絶対数も増加しているのが現状です。

2020年12月18日にBMJ(ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル)に発表された論文でも、「新型コロナウイルス感染で無症状・無症候の方の割合」は
様々な研究の検証から17〜20%であることがわかりました。

皮膚科学会によれば、
新型コロナワクチン開始前と開始後の、
帯状疱疹患者数を比較すると、2倍に増えています。
これは、状況証拠ではありますが、
新型コロナワクチン接種が、人体の自然免疫を低下させた可能性が高いです。


③Google Bard(AI)に2型糖尿病患者の適切な糖質量を質問してみました。
2023年05月15日 (月)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6276.html

「米国糖尿病協会によると、2型糖尿病患者の糖質摂取量は1日あたり45〜60グラムに抑えることが推奨されています。」とか、
Google Bard(AI)、なかなかの回答ですね。
私も、ほとんど賛成です。ただ、果物や複合炭水化物は食べても良いとしているところだけは、残念でした。


④40歳以上の人の腎機能は、血清シスタチンCで評価しよう。
2023年07月04日 (火)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6314.html

高齢者は筋肉量が少ないので、クレアチニン検査だと、
本当は腎機能障害があるのに見かけ上、正常にでてしまいます。
血清シスタチンCが、
筋肉量に影響を受けない最も、信頼度の高い腎機能検査です。
20歳を基準にすれば筋肉量は徐々に減っていくので
40歳以上は、シスタチンCを調べる方が良いです。


⑤西淀川区いきいき講演会のご報告。
2023年02月26日 (日)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6218.html

主催の西淀川区医師会の先生方と、講演終了後5分間くらい
お話しする時間がありました。
そうしたら、糖質制限食に関して、
米国糖尿病学会が一推しで推奨していることも含めてで
「目から鱗が落ちるとは、このことでした」とのご発言でした。


⑥14歳の日本人女子
がmRNAコロナワクチン3回目接種後2日目に突然死亡
2023年04月04日 (火)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6247.html


自分の頭で考えれば、
今回のファイザー社のmRNAワクチンに問題点があることは明白です。

以下、問題点を列記してみます。
①人類初の遺伝子ワクチン
②スパイクタンパクが人体にどのくらいとどまるのか不明。
③スパイクタンパクが抗体産生以外にどのような作用を有すのか不明。
④2021年5月12日時点で、ワクチン接種後死亡者が39人。 
 その多くが、脳出血、脳血栓、心疾患など心血管疾患で死亡。 
 報告されていない死亡者もあると思われる。 
 スパイクタンパクが心血管系に障害を与えて死亡した可能性がある。
⑤長期的安全性は全く担保されていない
⑥新型コロナに感染したときにADE(抗体依存性免疫増強)が生じる可能性がある
⑦僅か、10ヶ月で作られ、過去にない短期間の製造。
⑧2021年、2022年は本来臨床試験の段階
⑨2023年1月時点で、新型コロナワクチン接種後の死亡事例数は約2千件

などのリスクがあります。


⑦2型糖尿病におけるインスリン抵抗性がアルツハイマー病脳のアミロイド蓄積を促進するメカニズムを解明
2023年07月29日 (土)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6335.html

インスリン抵抗性があると、アルツハイマー病の病因タンパク質「アミロイドβ」が、
脳内の除去速度低下により蓄積増加を引き起こすとのことです。
インスリン抵抗性は糖質制限食で改善します。


⑧糖質制限食でインスリン抵抗性を改善させて老化抑制をしよう。
2023年12月23日 (土)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6452.html


インスリン抵抗性が高いほど、
生物学的老化が進行しているという結論の研究があります。
インスリン抵抗性を引き起こす主たる原因は、内臓脂肪型肥満です。
内臓脂肪を蓄積させるのは、
糖質の頻回過剰摂取によるインスリンの頻回過剰分泌です。
すなわち、糖質制限食で内臓脂肪肥満が改善すれば、
インスリン抵抗性も改善しますので、生物学的年齢も若くなります。
ブログ読者の皆さん、糖質制限食で、インスリン抵抗性を改善させて
老化を抑制して、健康長寿を目指しましょう。


⑧糖質制限食を実戦すれば、血中のコルチゾール値は下がる。
2023年12月29日 (金)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6457.html

田村 亨 先生 のご指摘通り、
糖質制限食の実戦で、血中コルチゾールは下がります。
副腎皮質ステロイドホルモンの1つであるコルチゾールが過剰に分泌され、
満月様顔貌や中心性肥満など特徴的な症状を示す病気をクッシング症候群といいます。
すなわち、コルチゾールが過剰な病態を、糖質制限食で治療するというわけです。


⑧インスリンと脳。筋肉のインスリン抵抗性と脳のインスリン抵抗性。
2023年05月23日 (火)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6282.html

全身性の「筋肉のインスリン抵抗性」と脳局所の「脳のインスリン抵抗性」とは
異なるメカニズムで生じると考えられます。


⑧糖尿病。医師の役割。患者の役割。
2023年04月25日 (火)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6262.html

1)医師は糖質制限食という糖尿病を克服する食事療法を患者さんに教えることができます。
スーパー糖質制限食の治療効果や合併症予防効果を説明して
患者さんに理解・納得して貰えるように務めるのが医師の役割です。
1)スーパー糖質制限食を、理解し納得して、治療法として選択して続けて行くのは患者さんの役割です。


⑨1日3回、1~2分間活発に動くだけで死亡リスクが4割減
2023年01月22日 (日)
ナショナル・ジオグラフィック
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/23/010500004/?n_cid=nbpnng_mled_html&xadid=10005
宇宙&科学 2023.01.07

ただし、例えば、週4、5回の定期的なエクササイズによる効果の方が明らかに高いそうですので過信するのは禁物です。


⑨ノロウィルスによる感染性胃腸炎に、ご用心。
2023年12月26日 (火)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6454.html


こんにちは。
感染性胃腸炎の流行状況(東京都 2023-2024年シーズン)
によれば、2023年11月から、感染性胃腸炎の集団感染が急増しています。

例年、秋から冬は感染性胃腸炎が流行ります。
特にノロウィルス感染症は、大変うつりやすいので注意が必要です。
中心部までの充分な加熱でノロウィルスは死滅します。
ノロウイルス汚染のおそれのある食品の場合は、
食品の中心温度85~90℃で90秒間以上の加熱が必要です。


⑨オートミール、小麦、米、蕎麦と糖質含有量
2023年11月11日 (土)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6419.html

オートミールも所詮は穀物なのでNG食品です。
十割そばも、NGです。


⑨糖質制限食と人類の進化の歴史。インスリン、コルチゾールなどホルモン。
2023年12月27日 (水)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6455.html

ホモ・サピエンスは、約29万年間は狩猟・採集(穀物なし)で進化してきましたので
インスリンに限らず、グルカゴン、アドレナリン、
副腎皮質ホルモン、副腎髄質ホルモン、成長ホルモン、甲状腺ホルモンなど
全てのホルモンが糖質制限食をしながら整えられていったと考えられます。
すなわち、糖質制限食は人類本来の食事、人類の健康食と言え、
当然、コルチゾールも含めて考慮されています。
一方、穀物食(高糖質食)は、現在のシリアの辺りで、小麦の栽培が開始されましたが、僅か、1万年間の歴史しかありません。

特に精製炭水化物による「血漿グルコースおよびインスリン値の定期的な上昇」が
多くの点で健康に有害と強調しています。
これも私が日頃主張している
「炭水化物摂取によるグルコースミニスパイクとインスリンの
頻回・過剰分泌が生活習慣病の元凶である。」
という説と、全く同じといっていいと思います。
糖尿病、冠状動脈疾患、がん、老化以外に、アルツハイマー病の元凶でもあります。
このように過剰インスリンの弊害は確立していますが、
上述のように、スーパー糖質制限食で、コルチゾールなど、
それ以外のホルモンも整っていくと考えられます。


⑨1日3回、1~2分間活発に動くだけで死亡リスクが4割減
2023年01月22日 (日)
ナショナル・ジオグラフィック
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/23/010500004/?n_cid=nbpnng_mled_html&xadid=10005
宇宙&科学 2023.01.07

ただし、例えば、週4、5回の定期的なエクササイズによる効果の方が明らかに高いそうですので過信するのは禁物です。


⑨インフルエンザ流行とインフルエンザワクチン。
2023年11月29日 (水)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6433.html

インフルエンザが流行っています。
インフルエンザワクチンは、感染防御力はなくて、
重症化を防ぐことが期待されるていどの効能です。


⑨ノロウィルスによる感染性胃腸炎に、ご用心。
2023年12月26日 (火)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6454.html


こんにちは。
感染性胃腸炎の流行状況(東京都 2023-2024年シーズン)
によれば、2023年11月から、感染性胃腸炎の集団感染が急増しています。

例年、秋から冬は感染性胃腸炎が流行ります。
特にノロウィルス感染症は、大変うつりやすいので注意が必要です。
中心部までの充分な加熱でノロウィルスは死滅します。
ノロウイルス汚染のおそれのある食品の場合は、
食品の中心温度85~90℃で90秒間以上の加熱が必要です。


⑩目が覚めると血糖値上昇。FreeStyleリブレは誤差大。 FreeStyleリブレProはOK。
2023年11月22日 (水)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6428.html

「アボット社 FreeStyleリブレ」をつけて実験して体験しました。
目が覚めた瞬間に、血糖値が上昇していました。
おそらく「肝臓の糖新生」が関与しているように思います。
目が覚めるというスイッチが入って、血糖値が上昇するのでしょう。


⑩「炭水化物」中心の食生活は認知症リスクを高める可能性あり。
2023年12月11日 (月)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6442.html

以前京大医学部の同窓会で、「一番なりたくない病気は何?」
という話題になったのですが、ダントツで一位は認知症でした。
ほぼ全員一致でした。
「炭水化物」中心の食生活は認知症リスクを高める可能性があるということです。


⑪新型コロナワクチン「コミナティ筋注」の効果に関する理論的考察。2023年10月。
2023年10月09日 (月)

名古屋のCBCテレビは、
新型コロナワクチンの副反応や接種後死亡者に関する報道を、しっかりと行なっています。
CBCテレビによれば2023年5月時点で、
「新型コロナワクチンによる副反応の症状は数万件、接種後の死亡事例は2000件に上る。」
です。


⑫糖質制限食の実践は、老化を抑制する効果あり。
2023年12月21日 (木)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6450.html

私は、2002年、52歳から糖質制限食を開始して今が73歳で、22年目です。
テニスは、30歳頃から始めています。
2020年からのコロナ禍で、約3年間テニスができませんでした。
3年ぶりのテニスでは、サーブだけ若干戸惑いましたが、ストローク、ボレー、スマッシュと普通にできました。
「ながらジョギング」や「インターバル速歩」もしていたので
脚力も全く衰えていませんでした。
糖質制限食の効果も大きかったと思います。
糖質性ゲニストは、
一般の人に比べるとAGEs(終末糖化産物)の蓄積が最小限で済みます。
つまり、<糖化⇒老化>も最小限ですんでいると思います。
もちろん、この先、認知症のリスクも最大限に抑制してくれると確信しています。


⑬糖質制限食と虫歯と歯周症と歯垢。
2023年07月28日 (金)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6334.html

虫歯と歯周病は、歯を失う二大原因です。
ただし要因となる細菌は虫歯菌と歯周病菌とは全く別物で、虫歯を引き起こすのはミュータンス菌です。 歯周病には、歯周病原菌といわれる細菌が関わっていると考えられています。いずれの菌も餌は糖質です。


⑭インスリンと脳。筋肉のインスリン抵抗性と脳のインスリン抵抗性。
2023年05月23日 (火)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6282.html

全身性の「筋肉のインスリン抵抗性」と脳局所の「脳のインスリン抵抗性」とは
異なるメカニズムで生じると考えられます。


⑮アルツハイマー病新薬「レカネマブ」承認へ。  糖質制限食の役割は。
2023年08月22日 (火)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6354.html

レカネマブは適応が限られることと、高価なので使いにくい薬です。
糖質制限食でアルツハイマー病の発症を予防するのが良いです。


⑯糖質制限食の過去・現在・未来
2023年04月29日 (土)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6265.html

日本初の糖質制限の本
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」2005年(東洋経済新報社)
を上梓したころは、、四面楚歌の状態でした。
その後、糖質制限食賛成派の医師が徐々に増えていき、
今では北海道から沖縄までネットワークができています。
糖質制限食は様々な生活習慣病の予防と治療に顕著な効果を発揮し、
医療費削減の切り札となると思います。
さらに糖質制限食により社会が大きく変わり、様々な経済効果をもたらし、
健康寿命をのばす可能性があります。
糖質制限食に内在する大きなポテンシャルにより、
日本において、栄養学や医学における意識革命、
産業界における経済革命が起こる可能性が高いと考えています。


☆私の社会保障論 健康長寿の10年 =千葉大予防医学センター教授・近藤克則 を読んで。
2023年05月04日 (木)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6268.html

毎日新聞の2023年5月4日(木・祝)の朝刊に
上記の記事が、掲載されました。
元気な高齢者も、結構増えていると思います。
漫画「サザエさん」に登場する磯野波平さんは、54歳です。
1946年(和21年)に連載開始です。
令和の感覚では、波平さんは、54歳ではなく70~80歳くらいに見えます。
同じ高齢者でも、「元気いっぱいで活動的な人」と
「年齢相応の人」と「実年齢より老けて見える人」の3種類に分かれると思います。


☆日本人の死因。糖質制限食で予防。
2023年08月03日 (木)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6339.html

日本人の死因は、
第1位 悪性新生物(腫瘍)
第2位 心疾患(高血圧性を除く)
第3位 老衰
第4位 脳血管疾患
第5位 肺炎
です。
スーパー糖質制限食実践で、
「血糖コントロール」、「インスリン分泌コントロール」、「肥満改善」を達成し、
酸化ストレスリスクを減らして、
動脈硬化・がん・老化・アルツハイマー病等を予防して、
楽しい快適な人生を送りましょう。


☆「糖尿病になると寿命が10年縮む?」 糖質制限食jなら大丈夫です。
2023年05月20日 (土)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6280.html【23/05/19

スーパー糖質制限食実践なら、
食後高血糖は最小限となり、血糖変動幅増大も最小限となるので
達成されたHbA1cは、「質の良いHbA1c」であり、
動脈硬化や糖尿病合併症の予防ができて、健康長寿が目指せます。


☆昔は短命の理由。糖質制限食と平均寿命。
2023年05月10日 (水)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6272.html

平均寿命に関しては、
『食糧事情』『周産期死亡』『飲料水と感染症』『環境』などが大きく関与しています。
現代のように食糧事情、上下水道、医療水準、環境が安定している中での糖質制限食なら動脈硬化や西洋型がんの予防が期待でき、
血流・代謝が良くなり免疫力も増強で肺炎予防効果もあり、
平均寿命が延びる可能性が高いです。

☆食後高血糖の害、高インスリン血症の害。
2023年05月30日 (火)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6288.html

食後高血糖の害は、周知されてきているのですが、
高インスリン血症の害について、
日本ではあまり知られていないので注意が必要です。


☆夕食時間が早いと翌朝空腹時血糖値が好ましく下がる。
2023年06月01日 (木)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6289.html

「夕食時間が早いと翌朝空腹時血糖値が好ましく下がる。」
というお話です。


☆長寿率。超高齢化率。山梨県の棡原村。沖縄県の大宜味村。
2023年06月06日 (火)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6293.html

以前は長寿村の代表と言われた棡原村(ゆずりはらむら)は、現在では、
単なる過疎の村で、長寿村ではなかったことが明らかとなっています。
これに対して沖縄は、本当の長寿でした。
沖縄の長寿のもっとも大きな要因は、肉をよく食べ、
また脂肪摂取量が全国の平均を1日5gくらい上回っていたことです。

☆眼科と糖尿病網膜症。従来の糖尿病食と糖質制限食の差。
2023年06月16日 (金)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6300.html

こんにちは。
従来の糖尿病治療において、短期間でHbA1cが急速に改善すると、
かえって糖尿病網膜症が悪化することが知られています。
一方、糖質制限食による急速な改善では網膜症の悪化はありませんでした。

☆国際がん研究機関(IARC)の概要とIARC発がん性分類について。
2023年06月24日 (土)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6306.html
人工甘味料や添加物などに関して、
発がん性とかいろいろ雑誌や本やマスコミなどに書かれていますが、
ほとんどが信頼度の低いもので根拠も明らかではありません。
化学物質、混合物、環境の発がん性リスクに関して、
国際がん研究機関 (IARC)が詳細に検討しています。
これが一番信頼度が高いと思われます。

☆糖尿人にとって、適正な糖質の摂取量は?
2023年06月30日 (金)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6311.html

糖尿人にとって、適正な糖質の摂取量は、
食後1時間、2時間血糖値が160mg/dl未満を達成できる量です。
もちろん、個人差があります。

☆糖質制限食に肯定的な信頼度の高いエビデンス。レベル1+、レベル1。
2023年07月03日 (月)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6313.html

糖質制限食に肯定的なエビデンスとなる
信頼度の高い「エビデンスレベル1+」と「エビデンスレベル1」論文は複数あります。一方、糖質制限食に否定的な、
「エビデンスレベル1+」と「エビデンスレベル1」の論文は皆無です。

☆肉、魚など動物性タンパク質、脂肪は人体に優しい健康食。
2023年07月06日 (木)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6315.html

本ブログでは、肉、魚など動物性タンパク質、脂肪は人体に優しい健康食で、
たくさん食べてよいと述べています。
糖質制限食は言い換えれば脂肪・蛋白無制限食です。

☆今は、脂肪は善玉。それではかつての脂肪悪玉説の始まりは?
2023年07月11日 (火)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6319.html

1950年代にアメリカミネソタ大学のアンセル・キーズ博士が
脂肪悪玉説を主張したのが始まりと言われています。
1984年のアメリカ「TIME」紙の表紙は、目玉焼きとベーコンの絵です。
食べる脂質を減らそうというメッセージでした。
しかし30年後同紙において
「バターを食べましょう。なぜ科学者たちは脂質を悪玉と誤認したのか」
という内容を特集しています。


☆NHK総合「あしたが変わるトリセツショー」腎機能の話題。
2023年07月14日 (金)

つまり、高齢者だと、
本当は腎機能障害があるのに、「血清クレアチニン値」だと正常範囲になってしまうケースがかなりあると思われます。
このような時、「血清シスタチンC」だと、
筋肉量に影響されずに正確な腎機能を評価することができ、とても有用です。
筋肉量20歳を基準。30歳で、6%低下40歳で、12%低下。50歳で、18%低下。60歳で、24%低下。70歳で、30%低下。
基本40歳以上はシスタチンCがいいです。


☆果物と果糖。糖質の中でも、果糖の代謝は特殊です。AGEsと果糖。
2023年07月18日 (火)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6326.html

果糖は血糖値をほとんど上昇させず、インスリンの分泌もほとんど促しません。
しかし果糖はブドウ糖の数十倍、AGEsに変わりやすいので危険な物質です。

☆更年期と血糖値について。糖質制限食の効果。
2023年08月06日 (日)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6341.html

閉経になればエストラジオールがほとんど分泌されいので、
単純に血糖値が今までより上昇すると思われます
酸化ストレスは「がん、動脈硬化、老化、糖尿病合併症、アルツハイマー病、メタボリックシンドローム、パーキンソン病、狭心症、心筋梗塞、慢性炎症・・・」
などに関与することが明らかとなっています。
それらが、糖質制限食の実践で最小限になることは、
更年期障害予防だけではなく、
生きていく上で大きなアドバンテージとなります。


☆生活習慣病型のがんと感染症型のがんとスーパー糖質制限食
2023年08月09日 (水)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6343.html

生活習慣病型のがんについて、
スーパー糖質制限食には予防効果のある可能性が非常に高いと考えられます。
がんの約3割が感染症が引き金になって起こるタイプのがんです。
感染症型のがんに関しては、スーパー糖質制限食でも予防は困難と考えられます。


☆早期がん診断時にはすでに10年以上が経過。糖質制限食で予防は?
2023年08月11日 (金)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6345.html

1個のがん細胞が発生してから、画像診断的に発見可能な大きさになるのには、
かなり長い年月がかかります。
細胞1個が0.01mmで、1cm経になるのに10~20年かかります。
つまりがんの早期発見といっても、
すでに約10~20年間が経過していることとなるので、
すでに転移しているか否かは、運次第なのです。


☆生米や冷えたご飯は、デンプンがβ化していて血糖値が上昇しない?
2023年08月17日 (木)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6350.html

耐糖能正常の人において、生玄米(β化でんぷん)はあるていど消化・吸収されていて、血糖値もあるていど上昇しているものと考えられます。
さらに、糖尿人においては、生の玄米粉(β化でんぷん)でも
1人前摂取すると血糖値は軽く200mgアップです。


☆1型糖尿病と食事療法
2023年08月19日 (土)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6352.html

1型糖尿の人の食事療法は、「糖質制限食」あるいは「糖質管理食」がお奨めです。
糖質の計算だけで血糖コントロールが上手くいかないときは、
タンパク質の計算も試してみましょう。


☆1型糖尿病と食事療法 その2
2023年08月23日 (水)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6355.html

成人で糖質制限食がつらくなければ、
バーンスタイン医師と同様にスーパー糖質制限食が、一番のお奨めです。


☆糖質制限食は、言いかえれば脂肪・蛋白無制限食です。
2023年08月24日 (木)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6356.html

しっかり動物たんぱく・動物脂肪を摂取してOKです。


☆がんのリスク、飲酒と喫煙、どっちがより悪い?
2023年08月26日 (土)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6357.html

<お酒も量が過ぎれば将来がんになりやすい>
<飲酒と喫煙が重なるとがんの発生率が高くなる>
「<酒飲みでも、タバコ(-)なら食道がんのリスクなし>


☆血糖値とホルモンの関係について
2023年09月26日 (火)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6384.html

血糖値を上げるホルモンは
グルカゴン、アドレナリン、コルチゾール、成長ホルモンがあります。
一方、血糖値を下げるホルモンは、インスリンだけです。


☆ケトン体も脂肪酸も血液脳関門(BBB)を通過できる。
2023年09月27日 (水)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6385.html

一般には長い間、
「脂肪酸は血液脳関門(BBB)を通過できないがケトン体は通過できる」
とされていましたが、近年の研究で、
脂肪酸も血液脳関門を通過できることが明らかとなりました。


☆暁現象の改善に、インターバル速歩、ながらジョギング。
2023年10月01日 (日)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6388.html

糖尿病の人における早朝空腹時血糖値の高値は、暁現象と考えられます。
暁現象を改善するには運動が良いです。
簡単で長続きする運動として
<インターバル速歩>や<ながらジョギング>がお奨めです。


☆糖質制限食の発展と普及。糖尿病食事療法の歴史的変遷。2023年。
2023年10月19日 (木)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6402.html

2023年現在、糖質制限食はますます順調に普及してきています。
2005年1月に私が「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」(東洋経済新報社)
を日本初の糖質制限食の本として刊行したころとは、大きな違いがあります。
富士経済の調査では、2018年度の糖質オフ・ゼロ市場は前年比4.6%増の3514億円に拡大し、2019年度は同2.8%増の3612億円だそうです。

☆「女性ホルモンと血糖値」「更年期と血糖値」 そして「糖質制限食」について。
2023年10月31日 (火)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6411.html

女性ホルモンは、インスリンにも影響を与えています。
エストロゲンはインスリンの効きを良くし、
プロゲステロンは効きを悪くすると考えられています
従って、月経中と月経が終了してしばらく(エストロゲンが上昇する卵胞期)は、
血糖値は低めになりますが、
排卵後月経前までの2週間程度(プロゲステロンが上昇する黄体期)は
血糖値が上昇しやすくなります。
生きていく上で大きなアドバンテージとなります。


☆たんぱく質の摂取量、筋肉、利用の上限、食事回数。
2023年11月25日 (土)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6430.html

厚生労働省によれば、現時点では、
正常人がたんぱく質をたくさん食べて健康障害を生じたという
報告は十分にないとしています。
結果として、タンパク質の耐容上限量は設定していません。


☆スーパー糖質制限食とスポーツとスタミナ。
2023年12月05日 (火)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6438.html

マラソンやトレイルラン、
また、テニス、サッカー、野球、バレーボール、卓球、スキーなど、
市民スポーツではスーパー糖質制限食のほうがスタミナが充分でよいパフォーマンスが出せます。


☆薬物による低血糖と機能性低血糖について
2023年12月08日 (金)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6440.html

<低血糖>
低血糖発作のほとんどは、インスリン注射をしているか、
<機能性低血糖>
糖質を摂取して、
追加分泌インスリンが基礎分泌インスリンの10倍、20倍、30倍レベル出たときに、
早ければ食後2時間、通常は4時間から5時間くらいで発症することが多いです。
「糖質制限食」が正解の治療となります。


☆2型糖尿人と牛乳とヨーグルト、血糖値上昇は?
2023年12月30日 (土)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6458.html

同じ量を摂取した場合、ヨーグルトのほうが牛乳より血糖値を上げにくい、。


☆カロリー制限食VS糖質制限食、減量効果は?
2023年04月20日 (木)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6258.html

2023/4/20の毎日新聞朝刊の13面に
いきいき生きる 糖尿病のトリセツ 肥満を伴う糖尿病治療
https://mainichi.jp/articles/20230420/ddm/013/100/012000c
というタイトルの記事が載りました。
岐阜大教授の矢部大介医師が執筆されています。
ともあれ、減量効果は糖質制限食のほうが、圧倒的に優位です。


☆1900年代初期からの米国糖尿病食事療法の変遷。
2023年04月24日 (月)
米国糖尿病食事療法の変遷 
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-6261.html
1900年代初期までは米国では糖尿病治療食としては、糖質制限食が主流でし た。
1922年のインスリン注射開始後
、インスリンさえ打っておけばいいという流れと なっていき、1型においても2型においても、米国糖尿人の糖質摂取量は徐々に増えていきました。
1950年のガイドラ インでは炭水化物40% を推奨。
1971年のガイドラインでは炭水化物45%に増えました。
1986年のガイドライン でさらに炭水化物60%と増加。
1994 年のガイドラインでは、総摂取カロリー に対してタンパク質10~20%という規定がありますが、炭水化物・脂質の規定 はなくなりまし た。
1994年以降、ガイドラインでは 炭水化 物と脂肪のカロリー比を固定しなくなりました。
2019年4月、コンセンサス・リコメンデーションにおいて
『糖質制限食は2型糖尿病で最も研究されている食事パターンの1つ』 と明言し、
一推しで推奨しています。
2020年、2021年、2022年、2023年のガイドラインでも同様の見解です。
2型糖尿人と牛乳とヨーグルト、血糖値上昇は? 
 【23/12/28       倉田   
牛乳について科学誌「Journal ofDairy Science」に発表された、
カナダのゲルフ大学のダグラス ゴフ教授らの研究で
「朝食でシリアルとともにタンパク質を豊富に含む牛乳を飲んだときと、
水を飲んだときとを比較する試験を行った結果、
牛乳は食後の血糖値の上昇を抑えることが判明した。」

という記事を目にしました。 
牛乳はカルシウムが豊富で蛋白質も多いですが、糖質が多い(牛乳200ml・・9.6g)ので、
私は、糖質の少ない豆乳(200ml・・2.4g)を飲んでいますが、
この記事をどのように理解すればよいのか、よくわからないところがあります。
 つまり、牛乳を飲んでも牛乳の糖質は血糖値を上昇させないと理解できるのでしょうか。
だとすれば、栄養的には豆乳より牛乳を飲んだほうが良いということになります。
江部先生はどのようにお考えでしょうか。】 



 「23/12/28 ドクター江部    Re: 牛乳について
倉田 さん コメントをありがとうございます。
白米摂取に比べると、脂で炒めたガーリックライスのほうが、
血糖値の上昇が緩やかになります。
しかし総吸収量は一緒です。 
牛乳の蛋白質と脂質が血糖値の上昇を緩やかにしたと思います。
しかし総吸収量は一緒の可能性があります。
豆乳でも同様の効果があると思います。 
また、そもそも牛乳単独でそこそこ血糖値を上昇させるので、
豆乳のほうがいいですね。」



こんにちは。
倉田さんから、牛乳に関する研究の記事について、コメント・質問を頂きました。

牛乳やヨーグルトを飲んだり食べたりする機会は
糖尿人でもそこそこあると思います。
そこで、2型糖尿人が牛乳やヨーグルトをを飲んだら、
血糖値の上昇はどうなるかと思い、以前自分で実験したことがあります。

牛乳とヨーグルトに含まれている糖質の差はどの程度あるのでしょう。
そして、両者を摂取したあとの、血糖値の上昇に差はあるのでしょうか。

今回は、これらについて、考察してみます。
まず、牛乳100ml中に5gの糖質が含まれていますが、
この糖質のほぼ全てが乳糖です。
一方、ヨーグルトに含まれている糖質は、乳糖だけではありません。
ヨーグルトは発酵乳に分類されます。

プレーンヨーグルトも100ml中に5gの糖質です。
「発酵乳は乳糖が牛乳よりも20~30%減少し、少量のガラクトース(0.2~1.3%)とブドウ糖(通常は痕跡)になり、これが乳酸に変化する。乳酸が生成しすぎると乳酸菌の生育が止まるので乳糖は完全に消費されない。普通乳酸は0.85~1.2%生成する。」

以上のことから発酵乳(ヨーグルト)に含まれる糖質は、
<乳糖+ガラクトース>
ということになります。
「乳酸」は、分類上は短鎖脂肪酸に含まれますが、血糖は上昇させません。
ガラクトースの血糖上昇作用はブドウ糖より低く、果糖(フルクトース)並のようです。
ブドウ糖は「通常は痕跡」レベルだそうです。
従いましてプレーンヨーグルト摂取による血糖上昇要因は、
乳糖と乳糖分解後のガラクトースが主です。
牛乳の糖質は全て乳糖なのに対して、ヨーグルトの糖質は<乳糖+ガラクトース>です。
従って、100g中に5gと、同量の糖質であれば、
ヨーグルトは牛乳よりは血糖上昇が少ない可能性が高いですね。

なお、日本人やアジア人に多い乳糖不耐症の場合は、
ラクターゼ(乳糖分解酵素)が少ないです。
ラクターゼは乳糖を分解して、ガラクトースとブドウ糖にします。
乳糖不耐症では、乳糖が分解できないかできても少量なので、
血糖値の上昇はラクターゼを正常に持っている人に比べると少ない可能性が高いですね。

通常は1gの糖質が、体重64kgの2型糖尿人の血糖値を3mg上昇させます。
欧米人が牛乳を飲んだ場合は、乳糖を100%分解してブドウ糖とガラクトースになります。
ガラクトースはエネルギーを含有していて100%体内に吸収されますが、
ガラクトースの血糖上昇作用は果糖と同様にきわめて少ないです。
そうすると1gの乳糖は、3mg血糖上昇させることはなく、
それより少ないと考えられます。

しかし、日本人やアジア人では、乳糖分解酵素がどの程度残っているかによりますが、
乳糖の分解が少ないので1gの乳糖による血糖上昇は、
1~2mg以下のこともありうると思います。

以下、私自身(2型糖尿人)で実験してみました。

午後5:30 空腹時血糖値:126mg
明治牛乳、200ml、炭水化物9.9g、食物繊維0。
午後6:30血糖値:148mg・・・22mg上昇

私の場合、牛乳は、1gの乳糖が2.2mg血糖値を上昇させています。
しかし、炊いたご飯やパンのように、
1gの糖質が3mg血糖値を上昇はさせていません。
私にはあるていど乳糖分解酵素が残っているので、
牛乳を飲んでも下痢をすることはないし、かなり吸収されています。

私は乳糖分解酵素は、ほとんど普通に残っていて、
乳糖(ラクトース)を分解して、ブドウ糖とガラクトースとして吸収しているけれど、
ガラクトース分はあまり血糖値を上げないので、
1gの乳糖が血糖値を、2.2mg上昇させたと考えられます。
乳糖が血糖値をどのていど上昇させるかは、
乳糖分解酵素の残存量により、かなり個人差がありそうですね。

次に、ヨーグルトで実験してみました。
空腹時血糖値:107mg
小岩井ヨーグルト209g摂取(100g中に4.6gなので、9.6gの糖質)
1時間後血糖値:117mg
ヨーグルト成分の中の9.6gの糖質
を食べて、血糖値は10mgの上昇。


ヨーグルトの場合は、糖質は<乳糖+ガラクトース>なので、9.6gのうち、
乳糖分だけだと、少し少ないはずです。
結果として、ヨーグルトでは、1gの糖質が、1mgくらいしか血糖値を上昇させていませんでした。
私の場合は、牛乳の糖質に対してヨーグルトの糖質は、
約半分の血糖上昇ですんだということとなります。

個人差はあると思いますが、参考にして頂ければ幸いです。

ヨーグルトなら200g食べても、血糖値は10mgしか上昇しません。
この実験で少しヨーグルトが食べやすくなりました。(^^)

今回のブログ記事は、
元(株)江崎グリコ研究員・八木章さんにアドバイスをいただきました。
八木さん、ありがとうございました。


江部康二


☆☆☆
追記
私は2型糖尿人です。
2002年、52才のとき発症(発覚)です。

私の場合、
A)1gの糖質(穀物の澱粉、ブドウ糖、砂糖など)が
  約3mg血糖値を上昇させます。

B)牛乳の糖質(乳糖)1gが、血糖値を約2.2mg上昇
  させます。
  つまり乳糖は普通の糖質の2/3くらい私の血糖値を
  上昇させます。

C)ヨーグルトの糖質(乳糖+ガラクトース)1gが、血糖
  値を約1mg上昇させます。
  つまりヨーグルトの糖質は普通の糖質の、1/3くらい
  私の血糖値を上昇させます。


*私の場合、いろんな食材で食後血糖値のピークを測定しましたが 
ほぼ常に60分値がピークでした。

*私は成人後、20才代とか、牛乳を500mlとか1Lとか
飲んだこともありますが、下痢も何もないので、私は
比較的乳糖分解酵素が多く残存しているタイプと考
えられます。

*牛乳を少し飲むと下痢する人は、乳糖分解酵素が
あまり残存していないタイプなので、牛乳を少々飲ん
でも血糖値は上昇しにくいはずですが、そもそもあま
り飲めないですね。



糖質制限食を実戦すれば、血中のコルチゾール値は下がる。
【日付 名前
23/12/29 田村 亨

おはようございます。
そもそも糖質制限食では、血中のコルチゾール値は下がります。
クッシング症候群の治療法の一つに糖質制限食があるほどです。

Guarnotta, Valentina et al. “Very Low-Calorie Ketogenic Diet: A Potential Application in the Treatment of Hypercortisolism Comorbidities.” Nutrients vol. 14,12 2388. 9 Jun. 2022, doi:10.3390/nu14122388

糖質制限の血糖降下に対するコルチゾール分泌よりも、
糖質摂取のグルコーススパイクに対するコルチゾール分泌の量が多いということですね。】


こんにちは。
田村 亨 先生 から、適切なコメントを頂きました。
ありがとうございます。

当該の医師のサイトhttps://muramo10.hatenablog.com/entry/2023/08/08/154608
では、糖質制限食で慢性的にコルチゾールが上昇するとしていますが、
これも誤解です。

田村 亨 先生 のご指摘通り、
糖質制限食の実戦で、血中コルチゾールは下がります。

副腎皮質ステロイドホルモンの1つであるコルチゾールが過剰に分泌され、
満月様顔貌や中心性肥満など特徴的な症状を示す病気をクッシング症候群といいます。

すなわち、コルチゾールが過剰な病態を、糖質制限食で治療するというわけですね。

江部康二





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【23/12/26 TAKASHI

いつもブログ拝見させていただいております。
8年糖質制限を行い、現在に至っています

本日興味あるブログを見つけました。
この方は医者ですが、それまで糖質制限を
推奨してきておられましたが、ある論文に出会い
糖質制限をお止めになられたようです。

Ray Peat フォーラムにおけるMercola医師と
Georgi Dinkov氏との対談記事ということです

要は「糖質制限食の理論はインスリンで全て
解決しようとするが、上流にあるコルチゾールを考慮していない」
とおしゃってます。

理論的なのでなかなか興味深いです。
お暇な時ご一読いただければと記載しました。

https://muramo10.hatenablog.com/entry/2023/08/08/154608


こんにちは。
TAKASHI さんから、コメントと質問を頂きました。
ありがとうございます。
早速、このサイトを覗いてみました。


【要は「糖質制限食の理論はインスリンで全て
解決しようとするが、上流にあるコルチゾールを考慮していない」
とおしゃってます。】


そのように、書いてありますね。
これは、根本的な勘違いです。
この医師には、人類の進化の歴史という観点が欠落しています。

人類は700万年前、チンパンジーと分かれて以降、
699万年間の糖質制限食の歴史があります。
チンパンジーとわかれて後、
アルディピテクス、アウストラロピテクス、アファール猿人、
ホモ属、ジャワ原人、北京原人、ネアンデルタール人など
栄枯盛衰を繰り返し進化し、
約30万年前のアフリカで誕生した現世人類(ホモ・サピエンス)だけが
現存
しています。。
本質的なことは、これらの人類は、全て狩猟・採集が生業でした。
従って消化吸収・生理・栄養・代謝・行動の遺伝子セットは
狩猟・採集に適応するように699万年間進化したと考えられます。

ホモ・サピエンスも、約29万年間は狩猟・採集(穀物なし)で進化してきましたので
インスリンに限らず、グルカゴン、アドレナリン、
副腎皮質ホルモン、副腎髄質ホルモン、成長ホルモン、甲状腺ホルモンなど
全てのホルモンが糖質制限食をしながら整えられていったと考えられます。

すなわち、糖質制限食は人類本来の食事、人類の健康食と言え、
当然、コルチゾールも含めて考慮されています


一方、穀物食(高糖質食)は、現在のシリアの辺りで、小麦の栽培が開始されましたが、
僅か、1万年間の歴史しかありません。


ヒューマン・ニュートリション 基礎・食事・臨床 第10版
JS Garrow WPT james A Ralph 編
日本語版監修 細谷憲政


上記は、英国の最も権威ある栄養学の本で、920ぺージに及ぶ大著です。

この本の75ページに

『現代の食事では、・・・・・デンプンや遊離糖に由来する「利用
されやすいグルコース」を大量に摂取するようになっている。この
ような食事内容は血漿グルコースおよびインスリン値の定期的な上
昇をもたらし、糖尿病、冠状動脈疾患、がん、老化等、多くの点で
健康に有害であることが強く指摘されている。

農業の発明以来、ヒトは穀物をベースとした食物を摂取するように
なったが、進化に要する時間の尺度は長く、ヒトの消化管はまだ穀
物ベースの食物に適応していない。ましてや高度に加工された現代
の食物に対して、到底適応しきれてないのである。』

と記載してあります。



常日頃、糖質制限食の立場から私が主張している、
「人類の主食は穀物ではない」
と完全に一致する内容ですね。

ヒューマン・ニュートリションでは、穀物の過剰摂取の害、
特に精製炭水化物による「血漿グルコースおよびインスリン値の定期的な上昇」
多くの点で健康に有害と強調しています。
これも私が日頃主張している
「炭水化物摂取によるグルコースミニスパイクとインスリンの
頻回・過剰分泌が生活習慣病の元凶である。」

という説と、全く同じといっていいと思います。
糖尿病、冠状動脈疾患、がん、老化以外に、アルツハイマー病の元凶でもあります。
このように過剰インスリンの弊害は確立していますが、
上述のように、スーパー糖質制限食で、コルチゾールなど、
それ以外のホルモンも整っていくと考えられます。


なお米国糖尿病学会は、2019年4月のコンセンサス・リコメンデーション以降、
「糖質制限食は最もよく研究されている食事パターンの一つである」と明言し、
一推しで推奨しています。
2020年、2021年、2022年、2023年のガイドラインでも同様の見解です。
米国糖尿病学会は、過去の糖質制限食に肯定的な論文も否定的な論文も網羅して
考察しての見解ですの信頼度が極めて高いです。

二人や三人の医師の個人的見解とは、信頼度が月とスッポンくらい違います。


江部康二
糖質制限食と人類の進化の歴史。インスリン、コルチゾールなどホルモン。
【23/12/26 TAKASHI

いつもブログ拝見させていただいております。
8年糖質制限を行い、現在に至っています

本日興味あるブログを見つけました。
この方は医者ですが、それまで糖質制限を
推奨してきておられましたが、ある論文に出会い
糖質制限をお止めになられたようです。

Ray Peat フォーラムにおけるMercola医師と
Georgi Dinkov氏との対談記事ということです

要は「糖質制限食の理論はインスリンで全て
解決しようとするが、上流にあるコルチゾールを考慮していない」
とおしゃってます。

理論的なのでなかなか興味深いです。
お暇な時ご一読いただければと記載しました。

https://muramo10.hatenablog.com/entry/2023/08/08/154608


こんにちは。
TAKASHI さんから、コメントと質問を頂きました。
ありがとうございます。
早速、このサイトを覗いてみました。


【要は「糖質制限食の理論はインスリンで全て
解決しようとするが、上流にあるコルチゾールを考慮していない」
とおしゃってます。】


そのように、書いてありますね。
これは、根本的な勘違いです。
この医師には、人類の進化の歴史という観点が欠落しています。

人類は700万年前、チンパンジーと分かれて以降、
699万年間の糖質制限食の歴史があります。
チンパンジーとわかれて後、
アルディピテクス、アウストラロピテクス、アファール猿人、
ホモ属、ジャワ原人、北京原人、ネアンデルタール人など
栄枯盛衰を繰り返し進化し、
約30万年前のアフリカで誕生した現世人類(ホモ・サピエンス)だけが
現存
しています。。
本質的なことは、これらの人類は、全て狩猟・採集が生業でした。
従って消化吸収・生理・栄養・代謝・行動の遺伝子セットは
狩猟・採集に適応するように699万年間進化したと考えられます。

ホモ・サピエンスも、約29万年間は狩猟・採集(穀物なし)で進化してきましたので
インスリンに限らず、グルカゴン、アドレナリン、
副腎皮質ホルモン、副腎髄質ホルモン、成長ホルモン、甲状腺ホルモンなど
全てのホルモンが糖質制限食をしながら整えられていったと考えられます。

すなわち、糖質制限食は人類本来の食事、人類の健康食と言え、
当然、コルチゾールも含めて考慮されています


一方、穀物食(高糖質食)は、現在のシリアの辺りで、小麦の栽培が開始されましたが、
僅か、1万年間の歴史しかありません。


ヒューマン・ニュートリション 基礎・食事・臨床 第10版
JS Garrow WPT james A Ralph 編
日本語版監修 細谷憲政


上記は、英国の最も権威ある栄養学の本で、920ぺージに及ぶ大著です。

この本の75ページに

『現代の食事では、・・・・・デンプンや遊離糖に由来する「利用
されやすいグルコース」を大量に摂取するようになっている。この
ような食事内容は血漿グルコースおよびインスリン値の定期的な上
昇をもたらし、糖尿病、冠状動脈疾患、がん、老化等、多くの点で
健康に有害であることが強く指摘されている。

農業の発明以来、ヒトは穀物をベースとした食物を摂取するように
なったが、進化に要する時間の尺度は長く、ヒトの消化管はまだ穀
物ベースの食物に適応していない。ましてや高度に加工された現代
の食物に対して、到底適応しきれてないのである。』

と記載してあります。



常日頃、糖質制限食の立場から私が主張している、
「人類の主食は穀物ではない」
と完全に一致する内容ですね。

ヒューマン・ニュートリションでは、穀物の過剰摂取の害、
特に精製炭水化物による「血漿グルコースおよびインスリン値の定期的な上昇」
多くの点で健康に有害と強調しています。
これも私が日頃主張している
「炭水化物摂取によるグルコースミニスパイクとインスリンの
頻回・過剰分泌が生活習慣病の元凶である。」

という説と、全く同じといっていいと思います。
糖尿病、冠状動脈疾患、がん、老化以外に、アルツハイマー病の元凶でもあります。
このように過剰インスリンの弊害は確立していますが、
上述のように、スーパー糖質制限食で、コルチゾールなど、
それ以外のホルモンも整っていくと考えられます。


なお米国糖尿病学会は、2019年4月のコンセンサス・リコメンデーション以降、
「糖質制限食は最もよく研究されている食事パターンの一つである」と明言し、
一推しで推奨しています。
2020年、2021年、2022年、2023年のガイドラインでも同様の見解です。
米国糖尿病学会は、過去の糖質制限食に肯定的な論文も否定的な論文も網羅して
考察しての見解ですの信頼度が極めて高いです。

二人や三人の医師の個人的見解とは、信頼度が月とスッポンくらい違います。


江部康二
ノロウィルスによる感染性胃腸炎に、ご用心。
こんにちは。
感染性胃腸炎の流行状況(東京都 2023-2024年シーズン)
によれば、2023年11月から、感染性胃腸炎の集団感染が急増しています。

例年、秋から冬は感染性胃腸炎が流行ります。
感染性胃腸炎とは、細菌やウイルスなどの病原体による感染症です。
ウイルス感染による胃腸炎が多いのですが、
特にノロウィルス感染症は、大変うつりやすいので注意が必要です。
症状としては、嘔吐と下痢が必発です。
 潜伏時間は24~48時間で、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、発熱が主症状です。
通常3日以内で回復します。

感染経路は疫学的調査から、カキの関与が強く指摘されています。
中心部までの充分な加熱でノロウィルスは死滅します。
ノロウイルス汚染のおそれのある食品の場合は、
食品の中心温度85~90℃で90秒間以上の加熱が必要です。


ノロウイルスに感染した調理従事者が
食品を汚染したことが原因と疑われる事例も多く発生しています。

 原因食品としては、特にカキを含む二枚貝が多く報告されています。

ノロウィルスはインフルエンザウィルスより、
はるかに感染しやすいのです。
 
ノロウィルスで直接死亡することは、まずありません。
しかし、高齢者などでは、
下痢・嘔吐による脱水や、吐瀉物による気道閉塞で死亡する場合もあります。
脱水には点滴での水分補給が有効です。
 
ノロウイルスは手指や食品などを介して、主として経口で感染します。

患者のふん便や吐瀉物には、大量のノロウィルスがいます。
 
とくに、感染源となりやすいのは吐瀉物です。

吐瀉物がじゅうたんにあって、乾燥しても12日間くらいは感染力があります。

また、乾燥した吐瀉物が微細な浮遊物となって感染源となります。
 
床等に飛び散った患者の吐ぶつやふん便を処理するときには、
使い捨てのガウン(エプロン)、マスク手袋を着用し汚物中のウイルスが飛び散らないように、
ふん便、吐ぶつをペーパータオル等で静かに拭き取ります。

拭き取った後は、次亜塩素酸ナトリウム(*)で浸すように床を拭き取り、
その後水拭きをします。

おむつ等は、速やかに閉じてふん便等を包み込みます。
おむつや拭き取りに使用したペーパータオル等は、ビニール袋に密閉して廃棄します。
 
食品からの感染予防には加熱が有効です。

二枚貝の加熱調理でウイルスを失活させるには、
中心部が85~90℃で少なくとも90秒間の加熱が必要とされています。
 
手洗いは、感染予防に極めて有効です。
手指、手掌、手背、爪、指間、全てを万遍なく洗うことが必要です。
15秒ぐらいかけて洗います。
消毒タイプで液体の石鹸があれば、使用します。
石鹸がなければお湯洗い・水洗いだけでも充分有効です。
手に残った水分は素早く拭き取ります。使い捨てのペーパータオルがいいです。
 
(*)
■次亜塩素酸ナトリウムの消毒液の作り方(広島市、福山市のサイトから引用)

ノロウイルスに対しては塩素系消毒剤である 次亜塩素酸ナトリウム による消毒が有効です。
次亜塩素酸ナトリウムは、薄めて使用します。
市販されている家庭用塩素系漂白剤(ハイター、ブリーチなど)の濃度は、約5%です。
■便やおう吐物が付着した床,衣類,トイレなどの消毒をする場合…
 濃度が 0.1%(1,000ppm) の消毒液を作ります。(1リットルの水にハイター20ml))
■おもちゃ,調理器具,直接手で触れる部分などの消毒をする場合…
 濃度が 0.02%(200ppm) の消毒液を作ります。(1リットルの水にハイター5ml))
●家庭用塩素系漂白剤のキャップの容量は通常20ml~25mlです。容器に書いてありますので、確認して使用してください。

【消毒液(次亜塩素酸ナトリウム溶液)を扱うときの注意】
・使用する時は換気を十分に行ってください。
・有毒な塩素ガスが発生しますので,酸性のものと絶対に混ぜないでください!
・皮膚への刺激が強いので,直接触れないよう,ビニール手袋などを使用してください。
・皮膚に付着した場合は,直ちに大量の水で十分洗い流してください。
・目に入った場合は,直ちに大量の水で十分洗い流し,医師の診察を受けてください。
・消毒液は,濃度が高いほどノロウイルスに対して有効ですが,反面,金属が錆びたり,
漂白(変色)作用が強くなったりしますので,注意してください。
・金属に使用した場合は,消毒後,水で洗い流すか,ふき取るなどしてください。
 
★ 感染経路(広島市のサイトから引用)
 感染経路は、基本的にはノロウイルスが口から入り、消化器に達して主に腸管で増殖して感染します。
ノロウイルスが口に達する経路は様々で、具体的な経路を下に示しました。
 感染性胃腸炎の原因となる病原体の中でも、ノロウイルスは他の病原体と異なり、経口感染や接触感染のみならず、
飛沫感染や空気感染を起こすことが最近になってわかってきました。
 これらの感染経路を理解することが、予防する上で大切です。

1. 経口感染(食中毒)
 ・ウイルスに汚染された食品(二枚貝に含まれていることがあります。)を、
  生または十分に加熱しないで食べた場合。
 ・感染した人が調理して食品や水が汚染され、それを食べたり飲んだりした場合。
2. 接触感染
 ・感染した人の便や吐物にふれ、手指をとおして口から入った場合。
 ・感染した人の手指や感染した人が触れた衣服、器具等に接触し、手指をとおして口から入った場合。
3. 飛沫感染
 ・患者の便や吐物が飛び散り、その飛沫(ノロウイルスを含んだ小さな水滴。1~2m飛散します。)を吸い込んだ場合。
 ・便や吐物を不用意に始末したときに発生した飛沫を吸い込んだ場合。
4. 空気感染
 ・患者の便や吐物の処理が不十分なため、それらが乾燥して飛沫よりもさらに細かい粒子となって空気中を  漂い、それを吸い込んだ場合。この場合感染源からかなり離れた場所でも、感染する可能性があります。

 
江部康二


☆☆☆
以下厚生労働省のサイトから引用・抜粋
 
厚生労働省・ノロウイルスに関するQ&A
(作成:平成16年2月4日 最終改定:平成27年6月30日)

  ノロウイルスによる食中毒及び感染症の発生を防止するため、ノロウイルスに関する正しい知識と予防対策等について理解を深めていただきたく、厚生 労働省において、次のとおりノロウイルスに関するQ&Aを作成しました。今後、ノロウイルスに関する知見の進展等に対応して、逐次、本Q&Aを更新してい くこととしています。
 http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/kanren/yobou/040204-1.html
 
Q1 ノロウイルスによる胃腸炎はどのようなものですか?
A1 ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は、一年を通して発生していますが、
特に冬季に流行します。
 ノロウイルスは手指や食品などを介して、経口で感染し、ヒトの腸管で増殖し、おう吐、下痢、腹痛などを起こします。健康な方は軽症で回復しますが、子どもやお年寄りなどでは重症化したり、吐ぶつを誤って気道に詰まらせて死亡することがあります。
 ノロウイルスについてはワクチンがなく、
また、治療は輸液などの対症療法に限られます。
 従って、皆様の周りの方々と一緒に、次の予防対策を徹底しましょう。
患者のふん便や吐ぶつには大量のウイルスが排出されるので、
(1)食事の前やトイレの後などには、必ず手を洗いましょう。
(2)下痢やおう吐等の症状がある方は、
  食品を直接取り扱う作業をしないようにしましょう。
(3)胃腸炎患者に接する方は、患者のふん便や吐ぶつを適切に処理し、
  感染を広げないようにしましょう。
  特に、子どもやお年寄りなど抵抗力の弱い方は、
  加熱が必要な食品は中心部までしっかり加熱して食べましょう。
  また、調理器具等は使用後に洗浄、殺菌しましょう。
 
 
Q3 ノロウイルスはどうやって感染するのですか?
A3
 このウイルスの感染経路はほとんどが経口感染で、
 次のような感染様式があると考えられています。
(1)患者のノロウイルスが大量に含まれるふん便や吐ぶつから人の手などを介して二次感 染した場合
(2)家庭や共同生活施設などヒト同士の接触する機会が多いところでヒトからヒトへ飛沫 感染等直接感染する場合
(3)食品取扱者(食品の製造等に従事する者、飲食店における調理従事者、家庭で調理を 行う者などが含まれます。)が感染しておりその者を介して汚染した食品を食べた場合
(4)汚染されていた二枚貝を、生あるいは十分に加熱調理しないで食べた場合
(5)ノロウイルスに汚染された井戸水や簡易水道を消毒不十分で摂取した場合
 などがあります。
 特に、食中毒では(3)のように食品取扱者を介してウイルスに汚染された食品を原因とする事例が、近年増加傾向にあります。
 また、ノロウイルスは(3)、(4)、(5)のように食品や水を介したウイルス性食中毒の原因になるばかりでなく、(1)、(2)のようにウイルス性急性胃腸炎(感染症)の原因にもなります。この多彩な感染経路がノロウイルスの制御を困難なものにしています。
 
 
Q8  ノロウイルスに感染するとどんな症状になるのですか?
A8
 潜伏期間(感染から発症までの時間)は24~48時間で、主症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛であり、発熱は軽度です。通常、これら症状が1~2日続いた後、治癒し、後遺症もありません。また、感染しても発症しない場合や軽い風邪のような症状の場合もあります。
 
 
Q9 国内でノロウイルスの感染による死者はいますか?
A9
 病院や社会福祉施設でノロウイルスの集団感染が発生している時期に、当該施設で死者が出たことがあります。
 しかし、もともとの疾患や体力の低下などにより介護を必要としていた方などが亡くなった場合、ノロウイルスの感染がどの程度影響したのか見極めることは困難です。
 なお、吐いた物を誤嚥することによる誤嚥性肺炎や吐いた物を喉に詰まらせて窒息する場合など、ノロウイルスが関係したと思われる場合であっても直接の原因とはならない場合もあります。
 
 
Q10 発症した場合の治療法はありますか?
A10
 現在、このウイルスに効果のある抗ウイルス剤はありません。このため、通常、対症療法が行われます。特に、体力の弱い乳幼児、高齢者は、脱水症状を起こしたり、体力を消耗したりしないように、水分と栄養の補給を充分に行いましょう。脱水症状がひどい場合には病院で輸液を行うなどの治療が必要になります。
 止しゃ薬(いわゆる下痢止め薬)は、病気の回復を遅らせることがあるので使用しないことが望ましいでしょう。
 
 
Q13 ノロウイルス食中毒の予防方法は?
A13
 ノロウイルス食中毒を防ぐためには、(1)食品取扱者や調理器具などからの二次汚染を防止する (2)特に子どもやお年寄りなどの抵抗力の弱い方は、加熱が必要な食品は中心部までしっかり加熱することが重要です。特に、ノロウイルスに感染した人のふん便や吐ぶつには大量のウイルスが排出されるため、大量調理施設の食品取扱者がノロウイルスに感染していると、大規模な食中毒となる可能性があります。
 
 
Q15 手洗いはどのようにすればいいのですか?
A15
手洗いは、 手指に付着しているノロウイルスを減らす最も有効な方法です。 調理を行う前(特に飲食業を行っている場合は食事を提供する前も)、食事の前、トイレに行った後、下痢等の患者の汚物処理やオムツ交換等を行った後(手袋をして直接触れないようにしていても)には必ず行いましょう。常に爪を短く切って、指輪等をはずし、石けんを十分泡立て、ブラシなどを使用して手指を洗浄します。すすぎは温水による流水で十分に行い、清潔なタオル又はペーパータオルで拭きます。石けん自体にはノロウイルスを直接失活化する効果はありませんが、手の脂肪等の汚れを落とすことにより、ウイルスを手指から剥がれやすくする効果があります。
なお、消毒用エタノールによる手指消毒は、石けんと流水を用いた手洗いの代用にはなりませんが、すぐに石けんによる手洗いが出来ないような場合、あくまで一般的な感染症対策の観点から手洗いの補助として用いてください。
 
 
Q16 ノロウイルスに汚染された可能性のある調理台や調理器具はどのように殺菌したらいいのですか?
A16
一般的な感染症対策として、消毒用エタノールや逆性石鹸(塩化ベンザルコニウム)が用いられることがありますが、ノロウイルスを完全に失活化する方法としては、次亜塩素酸ナトリウム※や加熱による処理があります。
 調理器具等は洗剤などを使用し十分に洗浄した後、次亜塩素酸ナトリウム※(塩素濃度200ppm)で浸すように拭くことでウイルスを失活化できます。
 また、まな板、包丁、へら、食器、ふきん、タオル等は熱湯(85℃以上)で1分以上の加熱が有効です。
 なお、二枚貝などを取り扱うときは、専用の調理器具(まな板、包丁等)を使用するか、調理器具を使用の都度洗浄、熱湯消毒する等の対策により、他の食材への二次汚染を防止するよう、特に注意するよう気をつけましょう。
※家庭用の次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系漂白剤でも代用できます。(使用に当たっては「使用上の注意」を確認しましょう。)
 
 
Q18 ノロウイルスによる感染性胃腸炎のまん延を防止する方法は?
A18
 家庭内や集団で生活している施設においてノロウイルスが発生した場合、そのまん延を防ぐためには、ノロウイルスに感染した人のふん便や吐ぶつからの二次感染、ヒトからヒトへの直接感染、飛沫感染を予防する必要があります。
 毎年、11月頃から2月の間に、乳幼児や高齢者の間でノロウイルスによる急性胃腸炎が流行しますが、この時期の乳幼児や高齢者の下痢便および吐ぶつには、ノロウイルスが大量に含まれていることがありますので、おむつ等の取扱いには十分注意しましょう。
 
 
Q19 患者のふん便や吐ぶつを処理する際に注意することはありますか?
A19
 ノロウイルスが感染・増殖する部位は小腸と考えられています。したがって、嘔吐症状が強いときには、小腸の内容物とともにウイルスが逆流して、吐ぶつとともに排泄されます。このため、ふん便と同様に吐ぶつ中にも大量のウイルスが存在し感染源となりうるので、その処理には十分注意する必要があります。
 12日以上前にノロウイルスに汚染されたカーペットを通じて、感染が起きた事例も知られており、時間が経っても、患者の吐ぶつ、ふん便やそれらにより汚染された床や手袋などには、感染力のあるウイルスが残っている可能性があります。このため、これら感染源となるものは必ず処理をしましょう。
 床等に飛び散った患者の吐ぶつやふん便を処理するときには、使い捨てのガウン(エプロン)、マスクと手袋を着用し汚物中のウイルスが飛び散らないように、ふん便、吐ぶつをペーパータオル等で静かに拭き取ります。拭き取った後は、次亜塩素酸ナトリウム※(塩素濃度約200ppm)で浸すように床を拭き取り、その後水拭きをします。おむつ等は、速やかに閉じてふん便等を包み込みます。
 おむつや拭き取りに使用したペーパータオル等は、ビニール袋に密閉して廃棄します。(この際、ビニール袋に廃棄物が充分に浸る量の次亜塩素酸ナトリウム※(塩素濃度約1,000ppm)を入れることが望ましい。)
 また、ノロウイルスは乾燥すると容易に空中に漂い、これが口に入って感染することがあるので、吐ぶつやふん便は乾燥しないうちに床等に残らないよう速やかに処理し、処理した後はウイルスが屋外に出て行くよう空気の流れに注意しながら十分に喚気を行うことが感染防止に重要です。
 11月頃から2月の間に、乳幼児や高齢者の間でノロウイルスによる急性胃腸炎が流行します。この時期の乳幼児や高齢者の下痢便および吐ぶつには、ノロウイルスが大量に含まれていることがありますので、おむつ等の取扱いには十分注意しましょう。
※家庭用の次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系漂白剤でも代用できます。(使用に当たっては「使用上の注意」を確認しましょう。)
 
 
Q20 吐ぶつやふん便が布団などのリネン類に付着した場合はどのように処理をすればよいですか。
A20
 リネン等は、付着した汚物中のウイルスが飛び散らないように処理した後、洗剤を入れた水の中で静かにもみ洗いします。その際にしぶきを吸い込まないよう注意してください。下洗いしたリネン類の消毒は85℃・1分間以上の熱水洗濯が適しています。ただし、熱水洗濯が行える洗濯機がない場合には、次亜塩素酸ナトリウム※の消毒が有効です。その際も十分すすぎ、高温の乾燥機などを使用すると殺菌効果は高まります。布団などすぐに洗濯できない場合は、よく乾燥させ、スチームアイロンや布団乾燥機を使うと効果的です。また、下洗い場所を次亜塩素酸ナトリウム※(塩素濃度約200ppm)で消毒後、洗剤を使って掃除をする必要があります。次亜塩素酸ナトリウム※には漂白作用があります。薬剤の「使用上の注意」を確認してください。
※家庭用の次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系漂白剤でも代用できます。(使用に当たっては「使用上の注意」を確認しましょう。)
 
 
Q21 感染者が使用した食器類の消毒はどのようにしたらよいですか?
A21
 施設の厨房等多人数の食事の調理、配食等をする部署へ感染者の使用した食器類や吐ぶつが付着した食器類を下膳する場合、注意が必要です。可能であれば食器等は、厨房に戻す前、食後すぐに次亜塩素酸ナトリウム液に十分浸し、消毒します。
 また、食器等の下洗いや嘔吐後にうがいをした場所等も次亜塩素酸ナトリウム※(塩素濃度約200ppm)で消毒後、洗剤を使って掃除をするようにしてください。
 
※家庭用の次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系漂白剤でも代用できます。(使用に当たっては「使用上の注意」を確認しましょう。)
 
 
Q22 感染者が発生した場合、環境の消毒はどのようにしたらよいですか?
A22
 ノロウイルスは感染力が強く、環境(ドアノブ、カーテン、リネン類、日用品など)からもウイルスが検出されます。感染者が発生した場合、消毒が必要な場合次亜塩素酸ナトリウム※などを使用してください。ただし、次亜塩素酸ナトリウム※は金属腐食性がありますので、消毒後の薬剤の拭き取りを十分にするよう注意してください。
※家庭用の次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系漂白剤でも代用できます。(使用に当たっては「使用上の注意」を確認しましょう。)
eGFR。クレアチニン値。シスタチンC値。
こんにちは。
ドクターサロン vol.67 12 2023 p10-13 (最新号)に、
eGFRの記事が載りました。
ドクターサロンは、医師向けの医学雑誌です。

その中で、
東京大学医学部付属病院腎臓・内分泌内科准教授、西浩志先生が
血清クレアチニン値からeGFRを計算することを推奨しておられました。
記事の中で、「クレアチニン値は、筋肉量で変わる」ということに
言及しておられました。

しかし血清シスタチンC値のお話は全くなしであり、非常に残念に思いました。

クレアチニン値は筋肉の量に大きく左右されるという欠点のある検査です。
従って、筋肉量が少ない高齢者の腎機能の指標としては、全く相応しくないのです。
これに対して、血清シスタチンC値は、筋肉量などに影響されない、
純粋な腎機能検査として、とても優れた指標
となります。
従って、血清シスタチンC値から、eGFRを計算するのが良いのです。


高齢者の腎機能はクレアチニンで評価してはいけません。
高齢者の腎機能はシスタチンCで評価しなくてはなりません。

ブログ読者の医師・看護師の方々は、
是非同僚や知り合いの医師・看護師の方々にこの情報を拡散するようよろしくお願い申し上げます。 

例えば、75歳男性Aさんの血清クレアチニン値は0.76mg/dlで基準値内で、eGFRは75.9mL/min/1.73m2と正常でした。
 しかし、同時に血清シスタチンCを調べたら、1.76mg/dlで基準値を超えていてeGFRは30.61mL/min/1.73m2としっかり腎機能障害でした。

 血清クレアチニンの基準値は、男性1.2mg/dl以下、女性1.0mg/dl以下です。
血清シスタチンCの基準値は、男性0.63~0.95mg/L、女性0.56~0.87mg/Lです。

 同様に、77歳女性Bさんのクレアチニン値は0.58mg/dlで基準値内でeGFRは73.89mL/min/1.73m2で正常でした。
しかし、同時に血清シスタチンCを調べたら、1.48mg/dlで基準値を超えていてeGFRは39.59mL/min/1.73m2で腎機能障害が認められました。

 つまり、AさんもBさんも、本当は腎機能障害があるけれど、
血清クレアチニン検査は正常であり、見逃してしまうということになります。 

クレアチニンは筋肉量や運動が結果に影響します。
高齢者は筋肉量が少ないので、本当は腎機能障害があるのに見かけ上、正常にでてしまうのです。

血清シスタチンCが、それらに影響を受けない最も、信頼度の高い腎機能検査です。 
高齢者の場合は、ほとんどの人において、筋肉量が少ないです。
そうすると、一般によく用いられる腎機能検査の「血清クレアチニン値」だと、
筋肉量が少ない分、低値になります。
つまり、本当は腎機能障害があるのに、「血清クレアチニン値」だと正常範囲になってしまうケースがかなりあると思われます。

このような時、「血清シスタチンC」だと、
筋肉量に影響されずに正確な腎機能を評価することができ、とても有用です。 

国連の世界保健機関(WHO)の定義では、65歳以上の人が高齢者です。
 65-74歳までを前期高齢者、75歳以上を後期高齢者と呼びます。
総務省によれば、日本の65歳以上の高齢者は、
2020年は3617万人・総人口の28.7%で、過去最高の更新が続いています。

 筋肉量20歳を基準。30歳で、6%低下40歳で、12%低下。50歳で、18%低下。60歳で、24%低下。70歳で、30%低下。  

筋肉量に関してはhttps://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/rouka/undoukei-rouka.html健康長寿ネットを参考にさせて頂きました。
ありがとうございます。 
これだと、少なくとも60歳以上はクレアチニンは当てにならないのでシスタチンCで評価すべきです。

基本40歳以上はシスタチンCがいいです。 
しかし、1/3ヶ月でないと保険適応となりません。
つまり、1月に検査したら、次は4月となります。
 

腎臓には血液をろ過して、
体の中に溜まった老廃物や水分、取り過ぎた塩分などを尿と一緒に体の外へ出してくれる働きがあります.

腎臓はいらなくなった余分なものを体から排出して、
必要なものだけをしっかり体の中に残してくれるので、体内の環境を正常に保つことができるのです。 

糸球体での濾過量(GFR)は、正常では一定に維持され、腎機能を知るうえで最も重要な指標となります。

 血清シスタチンCの数値や血清クレアチニンの数値から、
年齢と性別を考慮して、腎臓の働きを推測した値を、eGFR(推定糸球体濾過量)と言います。 

<血清シスタチンC GFR><血清クレアチニン GFR>
で、
ネットで検索すれば、eGFR(推定糸球体濾過量)を計算するサイトが見つかります。
便利なので、利用しましょう。
そこで計算して、eGFRが60以上なら心配ないです。  

腎機能検査として、一般的な血清クレアチニンや尿素窒素は食事や筋肉量、運動などの影響を受けますが、
血清シスタチンC値はそれらの影響を受けないため、
小児・老人・妊産婦・アスリートなどでも問題なく測定できます。

 また、クレアチニン値はGFRが30mL/分(腎不全)前後まで低下した頃から上昇するのに対し、
シスタチンC値はGFRが70mL/分前後の軽度~中等度の腎機能障害でも上昇するので、
腎機能障害の早期診断にたいへん有用です。

したがって、血清クレアチニンや尿素窒素が正常であっても、
尿検査で蛋白あるいは潜血反応に異常が認められた場合には、
早期腎症の可能性がありえるので、血清シスタチンCを調べるのが有用です。 

血清クレアチニン値が既に高値(2mg/dL以上)であれば、シスタチンCを測定する意義はありません。
一方、ごく軽度上昇例で評価が困難な場合、シスタチンC測定で腎機能を検査するのがお奨めです。  


江部康二
糖質制限食でインスリン抵抗性を改善させて老化抑制をしよう。
【 23/12/22 民草 
糖を利用できる体に越したことはない???
いつの頃かネットでは糖を制限するのではなく、
糖を利用できる体作りをしようというのが広まってると思うのですが先生はどうお考えでしょうか?

逆に釜池先生や金森式ダイエットなどは
とにかく糖はダメだ0でなければいけないという考えで
コーヒーや麦茶でさえもグレーという考えだったと思います。

ある方が10代の小中高の子供達とビュッフェに行き糖質炭水化物三昧大食した子供達の食後血糖を計ったところ
爆上がりするようなことはなかったそうです。
さすがの若さだと締めくくっていましたが。

あとこういうブログの記事を発見しました
>糖質代謝能力と若さ! 〜最新の研究でその秘密が判明!
https://ameblo.jp/toshiyukihorie/entry-12826798263.html 】



こんにちは。
民草さんから、糖質制限食などについて、コメント・質問を頂きました。


【いつの頃かネットでは糖を制限するのではなく、
糖を利用できる体作りをしようというのが広まってると思うのですが先生はどうお考えでしょうか?】


糖尿病を発症した時点で、膵臓のβ細胞が約3割壊れた状態にあります。
従って糖尿病の人は、糖質制限食以外に食後高血糖を防ぐ食事療法はありません。
糖尿病でない人は、食後1時間~2時間血糖値が160mg/dl未満におさまるていどの
糖質摂取はOKです。



【逆に釜池先生や金森式ダイエットなどはとにかく糖はダメだ0でなければいけないという考えでコーヒーや麦茶でさえもグレーという考えだったと思います。】


必須脂肪酸、必須アミノ酸はありますが、必須糖質はありません。
理論的には糖質ゼロでもヒトは生きていけます。
歴史的事実として、日本人は旧石器時代の22000間は、マンモス、ナウマン象、ヘラシカなど肉食が主で
植物食は自然薯と松ぼっくり、コケモモくらいでした。
ただ、現代人は、腸内細菌との共存のための食物繊維とビタミンCの補充のために、
ブロッコリ、ゴーヤ、ピーマン、葉野菜など糖質含有量の少ない野菜を食べるほうが無難です。


【ある方が10代の小中高の子供達とビュッフェに行き糖質炭水化物三昧大食した子供達の食後血糖を計ったところ爆上がりするようなことはなかったそうですさすがの若さだと締めくくっていましたが。】


小中高生であれば、そんなものだと思います。
食後2時間血糖値が140mg/dl未満なら、正常型ですが、
中年くらいになってくると、糖尿病でなくても、糖質摂取後1時間血糖値が180mg/dlくらいになることがあります。


【あとこういうブログの記事を発見しました
>糖質代謝能力と若さ! 〜最新の研究でその秘密が判明!
https://ameblo.jp/toshiyukihorie/entry-12826798263.html


このサイト、見ました。

「米国で10万人以上の成人を対象に行われた大規模研究によると、
血糖値をコントロールする能力の指標であるHOMA-IR値が高い人は、
生物学的年齢も高く、高齢化が進行していることが明らかになりました。
HOMA-IR値とはインスリン抵抗性を示す値です。 」


インスリン抵抗性が高いほど、
生物学的老化が進行しているという結論の研究です。
インスリン抵抗性を引き起こす主たる原因は、内臓脂肪型肥満です。
内臓脂肪を蓄積させるのは、
糖質の頻回過剰摂取によるインスリンの頻回過剰分泌
です。
すなわち、糖質制限食で内臓脂肪肥満が改善すれば、
インスリン抵抗性も改善しますので、生物学的年齢も若くなります。


ちなみに私は、糖尿病が発覚した52歳の時からスーパー糖質制限食を開始して、
73歳の現在まで21年間、あしかけ22年、継続しています。
歯は全て残っていて、虫歯なしです。
眼は裸眼で広辞苑が読めて、車の運転もできます。
聴力低下はありません。
夜間尿もありません。
身長も、20歳の頃と比べて、縮んでいません。
糖尿病合併症もありません。
定期的な内服薬もゼロです。

運動は、テニスに週一回、日曜日しか行けませんが、朝練習を100分くらいして
昼から、ダブルスの試合を3~4試合していて、脚力も衰えていません。
スーパー糖質制限食の実践で老化抑制できていると考えられます。

ブログ読者の皆さん、糖質制限食で、インスリン抵抗性を改善させて
老化を抑制して、健康長寿を目指しましょう。

江部康二
生活習慣病型のがんと感染症型のがんとスーパー糖質制限食
【23/12/21 冬至
タイトルなし
こんにちは。先生のブログいつも拝見しております。
先生のバンドのボーカルを聴き、思った事がありまして、
もう一つの質問と併せてコメントさせていただきます。

先生の声が、アンディ・ウイリアムズに似ていらっしゃると、
いちご白書の歌を聴いた時に感じました。
特に伸ばして唄うところが似ています。
なので、アンディ・ウイリアムズを是非レパートリーに加えていただきたいと
誠に勝手ながら提案させて頂きました。
ライブを再開されましたら、
先生のボーカルを聴きに行きたいです。楽しみにしています。

 さて、また別の質問で恐縮ですが、最近は子宮頸がんのワクチンのニュースなどをよく耳にしますが、
がん細胞というのはウイルス性のものとそうでないものがあるのでしょうか。
例えば脳腫瘍や乳がんなどはワクチンもありませんが、
献血では癌患者の血液は採血出来ないという事から、
どんな癌でもうつる危険性があると言う事なのか不思議に思い、質問させて頂きました。
96歳の祖母が花咲乳がんになり、
看病する際に血液に触れないなど留意すべき事があるのか心配になったので…
ご回答お待ちしております。】


こんばんは。
冬至さんから、私のライブのことと、がんについて、コメントと質問を頂きました。
冬至さん、ユーチューブを視聴頂いて、ありがとうございます。
私の声がアンディ・ウィリアムスに似ているとは興味深いです。
ゴッドファーザー愛のテーマを昔、歌ったことがあります。
なかなか、ライフの再開は困難なのですが、
ゴッドファーザー愛のテーマ、レパートリーに考えておきます。


さて次は、がんについて、考察してみます。
がんには、生活習慣病型と感染症型との2つのタイプがあります。
感染症型といっても、がんが直接うつったりはしません。

C型肝炎ウイルスやB型肝炎ウイルスの感染で慢性肝炎に罹患した場合、
その一部が肝がんを発症することがあるということです。



A)
生活習慣病型のがん
世界がん研究基金が2007年に

「腎臓がん、膵臓がん、食道がん、子宮体がん、大腸がん、乳がんの6つと、おそらく胆のうがんの7つには肥満がかかわっている」

と報告しています。
リスクを下げるには「適正体重の維持」が肝要であり、
BMI20~25未満に保つことを推奨しています。
肥満は生活習慣に起因しているため、これら7つのがんは生活習慣病型と呼ばれており、
日本を含めた先進諸国で増加しているタイプです。

そして、生活習慣病型のがんについて、元凶ではないかと疑われているのが、
高血糖であり高インスリン血症なのです。
高インスリン血症も高血糖も肥満すると起こりやすくなりますが、
この2つに発がんリスクがあることが、明らかになっています。

生活習慣病型のがんについて、
スーパー糖質制限食には予防効果のある可能性が非常に高い
と考えられます。
なぜならば、肥満、高インスリン血症、高血糖、これら生活習慣病型のがんにつながると疑われている要因の全てについて、
スーパー糖質制限食で防ぐことができるからです。
肥満、高インスリン血症、高血糖は、いずれも糖質過剰な食生活で起こります。

生活習慣病型のがんに関しては、

1)高インスリン血症がない(高インスリン血症は発がんリスクでエビデンスあり)
2)食後高血糖がない(食後高血糖も発がんリスクでエビデンスあり)
3)肥満がない(肥満も発がんリスクでありエビデンスあり)
4)HDLコレステロールが増加する(HDLコレステロールにはがん予防効果あり)


あくまでも仮説ですが、1)2)3)4)の利点により、
生活習慣病型のがんは、スーパー糖質制限食で予防できる可能性
があります。


B)
感染症型のがん
胃がん、肝がん、子宮頸がんなどがあります。
これらは、感染症が引き金になって起こるタイプのがんです。
がんの約3割が感染症型のがんです。
がん細胞は、正常な細胞が増殖するときに遺伝子つまりDNAの複製に失敗して、
生まれてしまいます。

細菌やウイルスに感染すると、炎症を起こし細胞が頻繁に壊れます。
それを修復するには細胞が増殖しなければなりませんが、
このときにDNAの複製にエラーが起こり、
それが蓄積されると、がん細胞が発生します。
つまり、細菌やウイルス感染により慢性炎症が起こり持続し、
細胞傷害と再生を繰り返す機会が増えて細胞内の遺伝子異常が蓄積されて発症するのが、感染症型のがんなのです。
持続炎症により細胞が頻繁に壊れると、
細胞はそれだけ多くの増殖をしなければなりません。
DNAの複製を頻繁に繰り返すため、
エラーが起こりやすくなり、がん細胞の発生リスクが増すわけです。

胃がんはヘリコバクターピロリという特殊な細菌の持続感染、
肝がんの場合はB型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスの持続感染、
子宮頸がんの場合は、ヒトパピローマウイルスの持続感染が、
主な原因でがん化を起こします。

あと、EBウイルスによる上咽頭がん、
ヘルペスウイルス8型によるカポジ肉腫、
ヒトT細胞白血病ウイルスによる成人T細胞白血病、
肝吸虫による胆管細胞がん、
ビルハルツ住血吸虫による膀胱がん
などがあります。

感染症型のがんに関しては、スーパー糖質制限食でも予防は困難と考えられます。
何故なら細菌やウイルスの持続感染を
食事療法(スーパー糖質制限食)で取り除くことはできないからです。

かつて伝統的な食生活(スーパー糖質制限食)の頃のイヌイットも、
外部から新たに持ち込まれたEBウィルスのために、
鼻咽頭と唾液腺のがんが多く発生した歴史があります。
EBウィルス持続感染で特に鼻咽頭と唾液腺のがんになったのは、
イヌイットの民族としての特異性とされています。

同じEBウィルス感染で、アフリカではバーキットリンパ腫発症が多いのです。


江部康二
糖質制限食の実践は、老化を抑制する効果あり。
【23/12/20 西村典彦
糖質制限の老化抑制効果
忘年会シーズンですが、私の所属するスキークラブでは忘年会の余興で
20名程度でボウリング大会を開催します。
そのボウリングですが、糖質制限以来、成績が向上し昨年は優勝、
今年はハンディキャップが付き3位+ハイスコア賞を頂きました。
レベルは低いですが。
糖質制限以前は下から数えた方が早い成績ばかりでしたし、
特に練習しているわけでも無いので
糖質制限によって成績が向上したとしか思えません。

そこで考えてみたのですが、
ボウリングは持久力や瞬発力がそれほど必要なスポーツではなく、
集中力やボウルを投げる際の指先の感覚が最も成績に影響すると思います。
もちろん体幹がしっかりして投球フォームがぶれないことは必要です。

このような背景を元に糖質制限と成績向上の関係を考えてみると
糖質制限によって神経系が鋭くなったように思えます。
もうひとつは他のメンバーは老化によって成績が下がり、
私は逆に成績が上がっている事も好成績の要因だと思います。

この経験より糖質制限に神経系を中心とした
老化を抑制する効果をはっきりと感じます。
もちろん、この先、認知症のリスクも最大限に抑制してくれると確信しています。
もちろんクラブのメインであるスキーの技術もこの歳になっても向上しております。
現在、62歳ですが、
糖質制限によって老化による諸症状を心配をせずに
若い頃と同じように過ごせるのはありがたい事と感謝しております。】



こんばんは。
西村典彦 さんからとても嬉しいコメントを頂きました。
素晴らしい成果ですね。


【糖質制限以前は下から数えた方が早い成績ばかりでしたし、
特に練習しているわけでも無いので
糖質制限によって成績が向上したとしか思えません。】


私も、2002年、52歳から糖質制限食を開始して今が73歳で、22年目です。
テニスは、30歳頃から始めています。
2020年からのコロナ禍で、約3年間テニスができませんでした。
テニスクラブはオープンしていたのですが、
職員の皆さんにいろいろ自粛をお願いしていたので、
私がテニスにでかけるという雰囲気ではなかったのです。

コロナが一段落した時に3年ぶりにテニスに行ったのですが、
スタンディングオベーションで拍手で迎えられてとても嬉しかったです。

サーブだけ若干戸惑いましたが、ストローク、ボレー、スマッシュと普通に
できました。「ながらジョギング」「インターバル速歩」もしていたので
脚力も全く衰えていませんでした。
糖質制限食の効果も大きかったと思います。


「このような背景を元に糖質制限と成績向上の関係を考えてみると
糖質制限によって神経系が鋭くなったように思えます。」


糖質制限食の実践で「AGEの蓄積」が最小限ですむので、
神経系も鋭くなるのだと思います。

糖質性ゲニストは、一般の人に比べるとAGEs(終末糖化産物)の蓄積が最小限で済みます。
つまり、<糖化⇒老化>も最小限ですんでいると思います。
それで、西村さんは、糖質制限食で、心身ともに絶好調なのだと思います。


「もうひとつは他のメンバーは老化によって成績が下がり、
私は逆に成績が上がっている事も好成績の要因だと思います。」


そうですね。
私のテニスクラブでも、70歳ぐらいで止めた方が数人おれれます。
やはり、明らかに老化でパフォーマンスが落ちておられました。
私も西村さんと同様、は糖質制限食の実践で、老化が抑制されており
よいパフォーマンスが継続できています。
70歳代は私ともうお一人だけとなっています。


「この経験より糖質制限に神経系を中心とした
老化を抑制する効果をはっきりと感じます。
もちろん、この先、認知症のリスクも最大限に抑制してくれると確信しています。」


認知症の大きなリスク要因が「AGEsの蓄積」 です。
糖質制限食で「AGEsの蓄積」が最小限ですめば、
当然、認知症の予防も可能と考えられます。


ブログ読者の皆さんも
是非、糖質制限食を実践して健康長寿を目指して頂ければ幸いです。


江部康二
アルコール過剰摂取は怪我の元 ~大学生の飲酒教育、もう1つの必要性~
こんばんは。
12月も中旬が終わりかけで、21日からは下旬となりますが、
忘年会シーズン酣(たけなわ)です。
実は、たけなわという言葉はしっていたけれど、酣という漢字は
恥ずかしながら、知りませんでした。(∵)?
さて忘年会たけなわですが、アルコールの量には、当然ながら注意が必要です。
少し前ですが、筑波大学のサイトに興味深い記事が載りました。

筑波大学
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/images/pdf/17063
0yoshimoto-2.pd
f
【アルコール過剰摂取は怪我の元 ~大学生の飲酒教育、もう1つの必要性~
2017/06/30
筑波大学 医学医療系 吉本尚講師らの研究グループは、3大学の学生を対象とした調査に
より、短時間での多量飲酒(ビンジ飲酒)を年1回以上経験している学生は、そうではな
い学生と比べて過去1年間のアルコール関連外傷の経験が25.6倍となることを多施設横断研
究によって明らかにしました。これは、アメリカやノルウェー、スペインの先行研究で報
告されている、月1回以上のビンジ飲酒などの短時間での多量飲酒を行っている学生のア
ルコール関連外傷は3.9-8.9倍増加という数値と比べると、先行研究よりも少ない頻度(年1
回以上)にもかかわらずきわめて高い値です。
ビンジ飲酒の知識は日本ではまだまだ普及しておらず、今後、普及・啓発を行っていく必
要があります。大学ではアルコールの摂取に関する指導が新入生オリエンテーションなど
で行われていますが、未成年飲酒や急性アルコール中毒の教育のみでなく、ビンジ飲酒の
教育も行っていく必要があると考えられました。
図「アルコール健康障害対策基本法推進ネットワーク」が作成した説明図。ビンジ飲酒を
行っている大学生はほとんどの場合依存症ではありませんが、本研究で明らかとなった外
傷のように、健康を害する可能性があるハイリスクな飲み方(図の黄色部分)に当たりま
す。リスクの低い飲酒(図の青色部分)になるよう、適切な介入をすることが必要となり
ます。】


節度ある適度な飲酒は、約20g/日のアルコール量ということです。
世界がん研究基金2007年の勧告では、
アルコールの推奨量は、男性は1日2杯、女性は1日1杯までとしています。
1杯はアルコール10~15グラムに相当します。
米国糖尿病学会は、アルコール24g(30ml)/日を
食事と共に摂る程度なら適量としていますが、
ビール(5%)600ml、
ワイン(15%)200ml、
ウイスキー(43%)70ml
焼酎(25%)120ml

が、それぞれアルコール30mlに相当します。

研究成果のポイントが以下です。
【1. 大学生のアルコール過剰摂取は、急性中毒には至らなくても、
外傷を負う危険が高いことがわかりました。

2. 短時間での多量飲酒(ビンジ飲酒)を年 1 回以上経験した学生は、
アルコール関連外傷が25.6 倍増加することがわかりました。
3. 大学生のアルコール対策については、未成年飲酒や急性アルコール中毒の教育のみでな
く、
ビンジ飲酒の教育も行っていく必要があると考えられました。】


浅学にして、ビンジ飲酒という言葉も知りませんでしたし、
知識もありませんでしたが、とても勉強になりました。
筑波大学さん、ありがとうございます。m(_ _)m

アメリカやノルウェー、スペインの先行研究で報告されている、
月1回以上のビンジ飲酒などの短時間での多量飲酒を行っている学生の
アルコール関連外傷は3.9-8.9倍増加とのことです。

これに比べると年1回以上という少ない頻度にも関わらず
アルコール関連外傷が25.6倍増加ですから、
日本人大学生は欧米大学生に比べて、飲酒に対して耐性がかなり弱いと考えられます。

アルコールを飲むと、肝臓でアルコール脱水素酵素によって
アセトアルデヒドに分解します。
アセトアルデヒドは有害物質なので、
アルデヒド脱水素酵素によって無害な酢酸に分解します。
日本人やアジア人は、遺伝的にアルデヒド脱水素酵素の働きが弱いタイプが
半分くらいいるので、
やはりアルコールに対する耐性が弱い人が半分くらいいることとなります。

白人や黒人は、ほぼ全員がアルデヒド脱水素酵素の働きが強いタイプなので、
アルコールに対する耐性も強いと考えられます。
単純に日本人の半分はアルコールに弱いタイプであることをしっかり認識して
その上でお酒を飲むようにしないと危険ということですね。

この研究対象は、大学生ですが、
当然、社会人でも「ビンジ飲酒」が危険であることは、想像に難くありません。

大学生を含めた10-20代の若年者におけるアルコール過剰摂取を原因とする死亡は
世界で年間32万人に達しており、その死亡原因の多くを外傷が占めています。

ブログ読者の皆さん、
忘年会シーズンたけなわですが、飲酒量には、ご用心、ご用心。  (→ο←) 

<ビンジ飲酒>
本研究では、ビンジ飲酒は男性 2 時間で純アルコール 50g 以上、
女性 2 時間で純アルコール 40g 以上摂取
した場合をいいます。
純アルコール 20g の目安は、
ビール(5%)500ml、
日本酒(15%)1 合 180ml、
ウイスキー(43%)ダブル 1 杯 60ml、
ワイン(12%)小グラス 2 杯 200ml、
チューハイ(7%)350ml 缶、
焼酎(25%)小コップ半分100ml です。



江部康二
断食とオートファジー。ヒトや動物と断食。
こんにちは。
私は、現在1日2食で、朝は<コーヒー+生クリーム10cc>だけです。
前の日の夕食が19時頃とすれば、昼食まで約17時間の絶食時間となります。
たまに、1日1食の日もありますが、この時は約24時間の絶食時間となります。
17時間や24時間の絶食でも、オートファジーは活発になるので
アンチエイジング効果があります。

オートファジーは、細胞内を正常な状態に保つために、
細胞内で不要となった物質を分解する、
いわばリサイクル業者のようなはたらきをしています。
分解された老廃物はリサイクルされ、
生きるためのエネルギー源となります。

2016年、大隅良典教授がノーベル生理学・医学賞を受賞したことで
オートファジーが注目されました。
オートファジーは酵母から哺乳動物まで認められる細胞内分解機構であり、
細胞内浄化、栄養素のリサイクルと恒常性の維持を担っています。

現在までに、老化がオートファジーの活性低下を引き起こすこと、
一方で、オートファジーが抑制されると
老化との関連性の高い退行性変化や疾患が引き起こされる
ことが
明らかにされています。

34歳のとき、水だけ飲んで、塩もゼロの本断食を3日間実行しました。
その後は、スーパー糖質制限食を開始した52歳のときまでに、
12回くらい甲田光雄先生流の<すまし汁断食>を行いました。
すまし汁断食は、
<1200kcal/日2日間、3日間漸減食、3日間210kcal/日、3日間漸増食、2日間は1200kcal/日>
といったコースです。

スーパー糖質制限食を開始してからは、
ステーキを食べながらでも、断食に近い効果が得られることが判明したので
断食はやめました。
時に患者さんから断食(絶食療法)の希望があれば、現在はすまし汁断食ではなくて
豆腐などを食べる<糖質制限食断食>を実施しています。

ブログ読者の皆さん、1日2食で私のように、
<スーパー糖質制限食 + 17時間断食 + オートファジー活性化>
を実践して、がん予防および健康ライフを楽しみましょう。


さて、それでは、
ヒトや動物は、水だけでどのくらいの期間、生存可能なのか?
これは、興味深い問題です。
「断食研究」という有名な本を読んでみました。

「断食研究」(高比良英雄著、岩波書店、昭和五年、151,152ページ)によれば

『水だけの断食で、犬で21~117日の生存日数記録がある。

種々の学者によって報告されているものを総括すれば、
平均生存日数は、犬は38日、豚34日、猫30日、家兎15日、
モルモット8日、白鼠3日である。

鳥類では、鶏14日、鳩11日、鷲35日である。

鮭、カメレオン、山椒魚は12ヶ月、亀は18ヶ月耐える。

蝸牛は殆ど2年間の断食に耐える。
蠍は368日間、蜘蛛は17ヶ月間耐える。

人間では64日間断食して死亡した英国囚人の例がある。』


以上は断食研究より。


冷血動物や昆虫は、非常に長く断食に耐えるようです。

ヒトでは、
断食382日という記録があり、イギリスの文献に載ってたようです。
これがおそらくヒトの断食世界記録であり、ちゃんと生存していたと思われます。
高度肥満の人の断食記録です。


あとIRA(アイルランド共和国軍)の方々が英国の刑務所で、
ハンガーストライキをしています。
アイルランド歴史資料室 によれば6名の男性がハンガーストライキで亡くなっています。
59~73日間で死亡しています。
結局、当然ですが、
体脂肪がどのくらいの備蓄があるかにより、生存日数が決まると思います。
体脂肪が燃え尽くして、たんぱく質が燃え始めると生命の危険があると思われます。


<アイルランド共和国軍、ハンガーストライキの記録>
27歳。
1981年3月1日のハンガーストライキを開始し、
66日後の5月5日に亡くなった。

25歳。
1981年3月15日にハンガーストライキを開始し、
59日後の5月12日に亡くなった。

24歳。
3月22日にハンガーストライキを開始し、
61日後の1981年5月21日に亡くなった。

24歳。
3月22日にハンガーストライキを開始し、
61日後の1981年5月21日に亡くなった。

30歳。
5月9日にハンガーストライキを開始し、
61日後の1981年7月8日に亡くなった。

25歳。
5月22日にハンガーストライキを開始し、
73日後の1981年8月2日に亡くなった。



江部康二

血清尿酸値について。糖質制限食との関連は?
こんにちは。

糖質制限食と尿酸値について、時々質問があります。

<糖質制限食と血清尿酸値>
今回の記事は、糖質制限食と血清尿酸値についての考察です。
尿酸値に関しては、糖質制限食実践で、
減少する人、不変の人、増加する人と個人差が大きいです。
 
もともと尿酸が高値だったのが糖質制限食で基準値になる人がいますが、
これは問題ないですね。
肥満がある人が糖質制限食で減量に成功したら、
尿酸値が基準値になることは考えられます。
 
もともと尿酸値は正常だったのに、糖質制限食実践後にで高値となる人が時々おられます。
尿酸高値の一番多い原因は、糖質を制限したことではなく、
結果として低カロリー過ぎた場合です。

糖質制限食開始後、急に尿酸値が上昇したときは、栄養指導で確認したところ、
ほとんどの人において、摂取エネルギー不足でした。
通常、糖質制限食開始後に、一旦、尿酸値が上昇した人も、
摂取エネルギー不足を解消すれば
速やかに元の値に戻ることが多いので経過をみて良いと思います。

<体内での尿酸の生成と排泄>

尿酸は尿から排泄されるだけでなく、消化液や汗からも排泄されます。
腎臓からの排泄は約3/4を占め一番多いですが、 消化液や汗からの排泄機能も、
血清尿酸値の個人差にある程度関係しているのでしょう。
 
体内で尿酸をつくり過ぎるか尿からの排泄が悪いため、
高尿酸血症になると考えられてきましたが、
これらに腸からの排泄障害や皮膚の汗からの排泄障害も加わることとなりました。
 
あくまでも私見ですが、この腸や皮膚からの尿酸排泄は、
生活習慣やストレスの影響を一番受けやすいような気がします。

<高尿酸血症と服薬基準>

過去痛風発作を起こしたことがない場合は、
尿酸8~9mg/dlとかでも、食事療法と生活習慣の改善で経過をみてよいと思います。
『すでに痛風発作を起こしたことがある場合』、
『尿酸値8.0mg/dl以上ですでに腎障害・結石・高血圧などの合併症のある場合』、
『無症状であっても尿酸値が9.0mg/dl以上の場合』

は、薬物療法の適応になります
高尿酸血症は、
狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、動脈硬化の危険因子の一つですので注意が必要です。
男女ともに尿酸値が7.0mg/dLまでは基準値内です。
これを超えると異常で、高尿酸血症と呼ばれます。
(公益財団法人 痛風・尿酸財団)
https://www.tufu.or.jp/gout/gout2/61

 
<食事療法>
過去尿路結石のあった人や家系的に腎臓結石持の方々は、
尿酸が高値となったときは、梅干しを食べるとか、
わかめ・ほうれん草・大根・キャベツ・茄子・しいたけなど摂取で、
尿をアルカリに保って尿酸が結晶化しにくいようして、
尿酸値が基準値にもどるのを待つのが安全と思います。
尿路結石の予防になります。

ただ、低カロリーすぎると、どんな内容の食事でも、
尿酸値が上昇するので注意が必要です。
例えば断食(絶食)をすると、尿酸値は急激に上昇します。
断食前6mg/dlが、断食中は9~10mg/dlに急上昇したりします。

 
 さて糖質制限食を実践すれば、相対的に高タンパク・高脂質食となります。
尿酸値は、従来、肉の摂りすぎや、
ビールの飲み過ぎで高値となるということが常識だったのですが、
食事由来のプリン体は総量の約20%に過ぎず、
体内で生合成するプリン体80%に比し、かなり少ないということが判明しました。

例えば、江部康二は、2002年以来18年間、
スーパー糖質制限食実践で130g~150g/日のタンパク質を摂取していて、
かなりの高タンパク食です。
しかしながら、尿酸値は、
一貫して2.4~3.5mg/dl(基準値は3.4~7.0)程度と低い方です。
尿酸は体内の酸化ストレスに対抗する物質という説があります。
私はスーパー糖質制限食で体内の酸化ストレスが少ないので、
尿酸も少なくてすんでいるというポジティブな仮説もありかと考えています。

<納光弘先生の見解>
自らが痛風患者であり、痛風専門医でもある、
元鹿児島大学病院内科教授、納(おさめ)光弘先生によれば、
食事よりストレスや肥満の方が、尿酸値への影響が多いことがわかってきました。

<尿酸を上昇させる要因>
尿酸を確実に上昇させるのは、重要なものから順番に
 
1、ストレス
2、肥満
3、大量の飲酒
4、激しい運動
5、プリン体の摂りすぎ

 
だそうです。
 
尿酸値に影響を与える5つの要素について、詳しく見ていきましょう。
 
1 ストレス
実はストレスが一番尿酸値を上昇させます。
鹿児島大学の納光弘先生もご自身が痛風でして、
徹底的に自分で人体実験をされて、
ビールより何よりストレスが高尿酸血症の原因と断定しておられます。
納先生ご自身は、学会の会頭を引き受けて忙しくてプレッシャーが高かった時期が
最も尿酸値が上昇したそうです。
学会が終了したら、ビールを飲んでも下がったそうです。
これは、もっぱら心理的ストレスですね。
一方、断食は究極の肉体的ストレスという見方もできます。
 
2 肥満
体重増加も尿酸を増加させる要因なので、糖質制限食で減量すると、
尿酸値も低下すると思います。
肥満が改善すれば、尿酸値も改善する可能性があります。
 
3 飲酒
アルコールを大量に(日本酒1日3合程度以上)飲めば尿酸値は上昇し、
断酒すれば下降します。
アルコールが尿酸値に影響を与える要因は二つあります。
一つは、アルコールが代謝の途中で乳酸になり、
乳酸が腎臓からの尿酸排泄を抑制すること。
もう一つは、継続的に多量にアルコールを摂取したときに(日本酒1日4合以上を毎日)、
アルコールが尿酸の代謝を促進させて尿酸値が上がることです。

なお、お酒に含まれているプリン体自身の量は、
体内の尿酸プールの量に比べて少ないのでほとんど影響はありません。
例えばビール大瓶633㏄中のプリン体はたったの32.4㎎に過ぎません。
適量のアルコールならストレスが解消され尿酸値を下げます。
適量の目安は、日本酒1.5合、ビール約750㏄、
ワイングラス2杯、焼酎のお湯割りコップ2杯程度です。
 
4 激しい運動
激しい運動は尿酸を上昇させますが、軽い有酸素運動は大丈夫です。
筋トレなどの無酸素運動も尿酸値を上げます。
 
5 プリン体の摂りすぎ
プリン体が非常に多い食品はさすがに大量にはとらない方がいいでしょう。
しかし、日常的な食生活の中では、プリン体を気にするほどのことはなさそうです。
何故ならプリン体は約80%が体内で生合成され、
食事由来のプリン体は約20%に過ぎないからです。
 
☆プリン体の多い食品
 
(1)きわめて多い(100g中300㎎以上):鶏レバー、白子など
 
(2)多い(100g中200-300㎎):豚レバー、牛レバー、かつお、
                           まいわし、大正えびなど


<尿酸の生成と排泄、尿酸プール>

☆尿酸の生成
プリン体の代謝産物として、尿酸が作られます。
一日で産生される尿酸の総量:約700㎎
 
☆尿酸の排泄
一日で排出される尿酸の量:約700㎎
・ 尿から排泄:約525㎎(3/4)
・ 汗や消化液から排泄:約175㎎(1/4)
 
☆尿酸の体内プール
・ 健康な人の体内には常に1200㎎程度の尿酸がプールされています。
 
尿酸は、このように毎日生産と排泄を繰り返しながら一定量を保っています。

しかし、尿酸の排泄がうまくいかなくなったり、尿酸が体内で作られすぎると、尿酸値が上がります。

<痛風発作の誘因>
・アルコールの多飲
・激しい運動
・ストレス
・尿酸値を上げる薬物(利尿剤など)
・早食い・大食い

なお、尿酸は、温度が下がるほど結晶化しやすくなります。
だから、人体で一番温度の低い足指の関節で痛風発作を生じやすいのですね。

 
*参考
「痛風はビールを飲みながらでも治る」(小学館文庫)2004年
鹿児島大学病院内科教授、納(おさめ)光弘先生 著
 
**プリン体
プリン体は核酸(DNAおよびRNA)の構成要素として体内で遺伝情報を保存しています。
また生物が生命活動を行う際に必要とするエネルギーは、
プリン体の一種であるアデノシン三リン酸(ATP)から供給されます。

***帝人ファーマ株式会社のサイトを参考にさせて頂きました。
ありがとうございます。
https://medical.teijin-pharma.co.jp/materials/iyaku/detail/skhk4v0000000xuk-att/skhk4v0000000xv1.pdf
 

 
江部康二
スタチンは糖尿病発症リスク。コレステロールは大切な物質。
【23/12/14 ゆうどん
こむら返りとスタチンの関係について
江部先生

初めまして。いつも勉強になるブログをありがとうございます。
今回のこむら返り、、とてもタイムリーな話題で、飛びつきました。
4ヶ月前から糖質制限を始めています。
境界型なのでスーパーとスタンダードを行ったりきつつして、
主食や甘味はほぼ食べない毎日です。
そしてずっとこむら返りに悩まされています。
たいてい早朝にザワザワと筋肉が暴走し出し、
スネの右の筋肉が収縮したかと思えば、左も暴れ出すという複雑なこむら返りで、
たまに両脚に起こったりします。痛みにじっと耐える時間の長いこと! 
最初の頃は芍薬甘草湯を1包飲めば、スッと筋肉の緊張が緩んだのですが、
次第に2包飲まねば効かなくなってきました。

栄養バランスが悪いのかもと、マグネシウムや亜鉛、
マルチビタミンなども摂取していますが、
まだ頻繁にこむら返りが起こります(水も多めに飲んでいます)。

そこでハッと思ったのですが、これはスタチン(リバロ)が悪さをしているのかもと。
なかなか医者にスタチンを止めたいと言い出せないまま服用しています(ちなみに血圧も高く、レザルタスLD服用)。

この4ヶ月で体重は5kg減り、あと少しで標準体重に届きそうです。
思いきってスタチンをやめて様子を見てもよいものでしょうか?
本来ならばかかりつけ医に聞くべきですが、糖質制限についてあまり積極的ではなさそうなので躊躇しています。】



こんにちは。
ゆうどんさんから、こむら返りとスタチンについて、
コメントと質問を頂きました。

結論から言いますと、スタチンは糖尿病発症リスクとなることは確実なので
即、中止しましょう。
またスタチンでこむら返りが起こることも副作用の一つですので、
即、中止しましょう。

以前、中嶋一雄先生から、スタチンについて以下の緒情報をコメント頂きました。
ありがとうございます。


高齢者脂質異常症 診療ガイドライン2017
https://www.jpn-geriat-soc.or.jp/tool/pdf/guideline2017_03.pdf

スタチンによる糖尿病発症の危険因子~日本のPMSデータ
http://www.carenet.com/news/general/carenet/45572


低用量スタチンでの糖尿病リスク~日本のコホート研究
http://www.carenet.com/news/general/carenet/45627




結局、スタチンが糖尿病発症リスクとなることは、確実のようです。
『コレステロール値は高い方が長生き』
という主張の日本脂質栄養学会と
『コレステロール値は低いほど良い』
という主張の日本動脈硬化学会のバトルは
記憶に新しいです。
バトルに決着がついたわけではなく、世界でもバトルが続いています。
私は、糖質セイゲニストのコレステロール値は下げる必要はないという立場です。

 さて、脳は脂質に富み、ヒト脳の乾燥重量の65%が脂質です。
脳脂質の半分がリン脂質、コレステロールが1/4、糖脂質が1/4です。

 コレステロールは、生体のあらゆる細胞膜の構築に必須の物質であり、
肝臓で合成し腸肝循環によって制御・調節されています。
コレステロールは、細胞膜や男性ホルモン、女性ホルモンなどの原料であり、
人体に必要不可欠な大切な物質です。

 ヒトだけではなく、約2億2500万年前に哺乳類が誕生して以来、
生命現象の根幹をなす細胞膜などの原料として一貫して利用されてきたのです。
 そのため血清コレステロール値は、
摂取された食物のコレステロールが少ない場合は肝臓での合成が高まり、
一方、摂取コレステロールが多い場合は、肝臓での合成が徐々に減少して、
一定量を必ず確保するよう調整しています。

このように、人体にとって大切なコレステロールが、少々高値だからといって
害をなすとはとても思えません。

 あくまでも、『小粒子LDLコレステロール』と『酸化LDLコレステロール』だけが
悪玉であって、肝臓から末梢組織に細胞膜の原料であるコレステロールを運んでくれる
標準の大きさのLDLコレステロールは、当然どうみても善玉なのです。

糖質セイゲニストは、HDLコレステロールが多くて、中性脂肪値が低めなので、
『小粒子LDLコレステロール』と『酸化LDLコレステロール』はほとんどなくて
善玉の標準の大きさのLDLコレステロールばかりです。
従って、糖質セイゲニストのコレステロール値が高くても問題はなく
スタチン内服も必要ないのです。




一般社団法人 日本老年医学会
「高齢者脂質異常症診療ガイドライン 2017」11ページ
CQ3 スタチンは高齢者において,有害事象を増加させるか?
【要約】
●高齢者においてスタチン治療は糖尿病の新規発症を
有意に増加させるので注意を要する(推奨グレードB).
13RCTのメタ解析の結果、スタチンにより糖尿病の新規発症が9%増加とのことです。



スタチンによる糖尿病発症の危険因子~日本のPMSデータ
http://www.carenet.com/news/general/carenet/45572
ケアネット、2018/03/05の記事です。
以下、抜粋、要約です。
 慶應義塾大学薬学部の橋口 正行氏らが、
日本の市販後調査(PMS)データベースを使用したコホート内ケースコントロール研究で検討した結果、
スタチン使用により、糖尿病や高血糖症の発症が増加する可能性が示唆されたそうです。



低用量スタチンでの糖尿病リスク~日本のコホート研究
http://www.carenet.com/news/general/carenet/45627
こちらもケアネット、2018/03/08の記事です。
以下、抜粋、要約です。
 秋田大学医学部附属病院薬剤部の加藤 正太郎氏らが、低用量スタチン服用患者を、
高力価スタチン群と低力価スタチン群に分けて糖尿病新規発症リスクを評価しました。
 その結果、高力価スタチン群では低力価スタチン群と比べ有意に発症リスクが高かったとのことです。



江部康二
暁現象。
【23/12/13 糖質制限ビギナー
早朝空腹時血糖値
江部先生

早朝空腹時血糖値(6:00起床で、8:00測定)が、最近110mg/dlを超える様になってきました。
今日は、125mg/dl になってしまいました。
驚いて、昼食前(11:55)に測定したところ、110mg/dl に下がっていました。夜御飯の前(20:00)に測定したところ、
88mg/dl になっていました。今までも、夜御飯の前は、90mg/dl前後です。
この様な血糖値の変化は、一般的な変化なのでしょうか。糖質は、昼、夜共に各10g位です。
速歩は、平日は出来ています。
このまま、スーパー糖質制限を続けていけば、
早朝空腹時血糖値も下がってくると思って
続けていけば良い感じでしょうか?
何か気を付けるべきものがありますでしょうか?
糖尿病と分かったのは、今年の3月です。
スーパー糖質制限は、四ヶ月目になります。
先月の健康診断は、血糖値116mg/dl 、
HbA12は、5.4%で、糖質制限の効果が出ました。
長くなりましたが、早朝空腹時血糖値が上がって来たことに対して、取り敢えずほっといて良いのか、
何かすべきなのか、教えて頂けると助かります。
宜しくお願い致します。】


こんにちは。
糖質制限ビギナー さんから、早朝空腹時血糖値高値について、コメントを頂きました。
まず、早朝空腹時血糖値ですが、109mg/dl以下が、正常値です。
日本糖尿病学会は、合併症予防のためには、
早朝空腹時血糖値130mg/dl未満を推奨しています。
糖尿病の人における早朝空腹時血糖値の高値は、
暁現象と考えられます。
 
早朝の空腹時血糖値は、正常人では、寝る前より低いのが普通です。
ところが、就寝前よりも朝起きたときの血糖値のほうが高いという現象が、
糖尿人によくみられ、「暁現象」と呼ばれています。
 
朝方3~4時ころは、基礎分泌インスリンは一番低値になります。
さらにこの時間帯、成長ホルモンコルチゾールが増えて
血糖が上がりやすくなるのですが、
正常人は即座にインスリン分泌を増やして対応します。
糖尿人はインスリンを増加させてそれに対抗できないから、
暁現象を生じるとされています。
 
成長ホルモンは、肝臓でのグリコーゲン分解を促し、
また抗インスリン作用(インスリンを抑制し、血糖値を上昇させる)を持つため、
血糖値を上昇させます。
コルチゾールは肝臓での糖新生を促進させて、血糖値を上昇させます。
 
また糖尿病患者では起床前後の交感神経活性化が暁現象に関係しています。
交感神経活性化でカテコラミンなどのインスリン拮抗ホルモンが増えます。
膵臓では交感神経刺激によりインスリン分泌抑制グルカゴン分泌促進が起こり、
血糖値が上昇します。
 
夜間睡眠時は、肝臓がブドウ糖を合成して(糖新生)血液中に送り、
血糖値を維持しますが、もともと糖尿人は正常人に比べて糖新生が増加しています。
 
この時間帯、基礎分泌インスリンは、正常人なら少し分泌されれば血糖値が下がりますが、
2型の糖尿人は正常人の2倍の量が必要だといわれていますので、
そもそもハンディがあります。
糖新生が多くなると、
正常人なら即座に基礎分泌インスリンの分泌を増加させて対応します。
しかし、糖尿人はインスリンの分泌量調整がスムースに血糖値いために、
糖新生を制御できず、暁現象が起きると考えられます。
 
暁現象を改善するには運動が良いです。
簡単で長続きする運動として
<インターバル速歩><ながらジョギング>がお奨めです。
 
以下のブログ記事をご参照頂ければ幸いです。
 
インターバル速歩と体力。8000歩/日との比較。
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-4826.html
2019年02月20日 (水)
 
体脂肪率の改善、糖質制限食、インターバル速歩、ながらジョグ。
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-5345.html
2020年08月20日 (木)

 

なお米国の糖尿病退役軍人285,705人の研究で、
A1c値は冬に高く、夏に低く、0.22の差がありました。
HbA1cは過去1~2ヶ月の平均血糖値の指標です。
つまり28万人という大規模な研究では、
血糖値は夏に低く、冬に高いということとなります。

糖質制限ビギナーさんの早朝空腹時血糖値の上昇も
季節変動の可能性がありますね。
 
江部康二

糖質制限食とこむら返りについての考察。
おはようございます。

私は、週一回、テニスをしています。
日曜日に、朝11時~12時40分くらいまで練習をして
そのあとダブルスの試合を3~4試合して帰宅します。
家に着いたら、16時くらいです。
幸い、こむら返りは、ほとんど経験したことがありません。
一方、糖質制限食を開始したら、こむら返りが起きやすくなったという人が
たまにおられます。

今回は、糖質制限食とこむら返りについて考えて見ようと思います。
腓(こむら)というのは「ふくらはぎ」のことです。
こむら返りというのはふくらはぎに生じる筋肉の痙攣(けいれん)のことで、
かなりの痛みを伴います。
頻度が多いのがふくらはぎの筋肉の痙攣なのですが、
基本的にはどこの筋肉にも起こりえます。

こむら返りの発生メカニズムについては、いろんな仮説がありますが、
明確にはわかっていないようです。
判っていることとしては、大ざっぱに言えば、
筋肉の収縮においてはカルシウムが重要な役割を果たしていて、
マグネシウムは筋肉を弛緩させる役割であるということです。

カルシウムやマグネシウム、ナトリウムやカリウムなどが、
ほどよく協力して、筋肉の収縮の調整をしてくれているのだと思います。
そして、冷えや運動や脱水があって、
相対的に血流が不足するとこむら返りを起こしやすいことも判っています。

私自身は糖質制限食開始後、全くこむら返りを起こしませんでした。
また当初、糖質制限食実践中の患者さんにおいても、
こむら返りの訴えはあまりなかったので気にしていませんでした。
しかし、その後、糖質制限食実践中に、
こむら返りが生じる人がたまにおられることが、
ブログのコメントなどで判明しました。
また、高雄病院や江部診療所の糖質制限食実践中の患者さんでも、
その後まれではありますが、糖質制限後こむら返りを生じる方がおられました。

確かに野菜・海藻・茸も摂らない極端な糖質制限食だと、
カルシウムなどミネラル不足などで、
こむらがえりを起こすことがあるようですね。
一般にカルシウムやマグネシウムが不足すると、
こむら返りを起こしやすいとされています。

これらミネラルの補給ですが、カルシウムは、
乳製品・小魚・大豆製品・海藻・緑黄色野菜などに多く含まれています。
マグネシウムは、大豆製品・魚介類・海藻・ナッツ類に多く含まれています。

従って、ミネラルは、これら糖質制限食OK食品に多く含まれているので、
野菜・海藻・茸も摂取するスーパー糖質制限食なら、
こむら返りも起こらないのだと思います。

一方、糖質制限食に関係なく、
スポーツの最中や後にこむら返りを起こすことはよくありますよね。
実際、私の所属するテニスクラブのメンバーでも、
よくこむら返りを起こすタイプがおられます。

幸い私は、スポーツ中やその後も起こしたことがありません。
激しいスポーツをして汗をかくと、
汗とともに多量のミネラルが体の外に排出されてしまいます。
ですから、カルシウム・マグネシウムなど
ミネラルをちゃんと補給してやらないと、
筋肉が痙攣したり足が攣ったりします。

糖質制限食の場合、相対的に高脂質・タンパク食となります。
また、葉野菜や海藻や茸を摂取するので食物繊維も豊富です。
自ら1型糖尿人でスーパー糖質制限食実践中のバーンスタイン医師によれば、
野菜に多い食物繊維は、
食事中のカルシウムと結合してカルシウム吸収をさまたげ、
タンパク質中のリン化合物もカルシウムとわずかに結合するそうです。

バーンスタイン医師は、
「糖質制限食実践中で、チーズ・ヨーグルト・クリームを摂らない人たち、特に閉経後の女性」
には、カルシウム補充を奨めています。


つまり、糖質制限食実践中のほとんどの人でサプリは必要ないと思いますが、
上記のバーンスタイン医師の条件に当てはまる人や
こむら返りをよく起こす人、
また結構スポーツをする人は、安価なカルシウム・マグネシウム剤、
或いは安価なマルチビタミン剤を補充して、
こむら返りを予防するのもよいと思います。

スポーツを全くしない人でも
糖質制限食実践中にこむら返りを起こすことがあります。
この場合もカルシウム・マグネシウム剤、
マルチビタミン剤でほとんど良くなります。

なお、漢方薬の芍薬甘草湯(68番)もこむら返りに有効です。
2週間以上、芍薬甘草湯を1日3回、連続内服すると、
時に血中カリウムが低下することがあるので、
連用している人は注意してくださいね。

また
カルニチンが不足するとこむら返りが生じることがあります。
カルニチンは、生体の脂質代謝には不可欠のアミノ酸であり、
2つのアミノ酸(リジン残基とメチオニン)をもとに、
主に肝臓、腎臓、脳で生合成されます
食材におけるカルニチンは肉類と乳製品に多いです。
エルカルチンFFという内服薬があり保健収載ですが、高価です。

芍薬甘草湯が無効なこむら返りに、
エルカルチンFFが劇的に効くことがあるので、
該当する人は、試してみる価値があると思います・


江部康二
「炭水化物」中心の食生活は認知症リスクを高める可能性あり。
こんにちは。
以前京大医学部の同窓会で、「一番なりたくない病気は何?」
という話題になったのですが、ダントツで一位は認知症でした。
ほぼ全員一致でした。

さて少し前になりますが、
医療関係者用のサイトCarenetで
「『炭水化物』中心の食生活は認知症リスクを高める可能性あり」
という論文が紹介されていました。
www.carenet.com/news/risk/carenet/30280

以下、一部を抜粋引用します。

////////////////引用ここから//////////////////

食生活は生活習慣病の発症に関与するだけでなく、
認知症の発症にも影響を及ぼすといわれている。
では、どのような食生活が認知症リスクを高めるのか。
Roberts氏らはカロリー摂取と認知症との関係を検討した。
J Alzheimers Dis誌オンライン版2012年7月17日号の報告。
Roberts RO, et al. J Alzheimers Dis. 2012 Jul 17.

高齢者(年齢中央値:79.5歳)を対象とした集団ベースの前向きコホート研究により、
毎日の総カロリーにおける主要な栄養素の割合と
軽度認知障害(MCI)または認知症の発症との関係を調査した。
追跡期間の中央値は3.7年。

(中略)

主な結果は以下のとおり。

・試験開始前に認知機能が正常であった937名のうち、
200名はMCIまたは認知症であると診断された。

・MCIまたは認知症のリスクは、炭水化物の摂取比率が高い方で上昇し、
脂質の摂取比率が高い方やタンパク質の摂取比率が高い方では減少した。

・炭水化物からのカロリー摂取比率が高く、
脂質およびタンパク質からの摂取率が低い高齢者では、
MCIまたは認知症の発症リスクが増加する可能性が示唆された。

////////////////引用ここまで//////////////////


試験開始前に認知機能が正常であった937名のうち、
200名が、軽度認知障害(MCI)または認知症であると診断されました。
軽度認知障害は、MCI(Mild Cognitive Impairment)と言われています。
そしてMCIは、認知症そのものではありません。
しかし健常な状態でもありません。
軽度認知障害または認知症のリスクは、炭水化物の摂取比率が高いと上昇し、
脂質の摂取比率、タンパク質の摂取比率が高いと減少しました。
「炭水化物」中心の食生活は認知症リスクを高める可能性があるということですね。

「肉・卵・牛乳・油脂類をよく食べるグループ」は、
『ご飯・味噌汁・漬け物をよく食べるグループ』
『植物性食品をよく食べるグループ』に比べて、
「知的能動性」が低下せずに保たれる
という日本の報告もあります。(*)

知的能動性とは「探索」「創作」「余暇活動」などの知的活動能力です。
知的能動性が低下していけば認知症コースまっしぐらです。

すなわち、ご飯・味噌汁・漬け物の炭水化物たっぷりパターンだと
認知症になりやすいけれど、
動物蛋白や油脂をしっかり食べるパターンは認知症になりにくいということで、
J Alzheimers Dis誌の報告と同じ結論です。


また、有名な久山町研究でも、
第22回日本疫学会学術総会2012年1月26〜28日 で、
認知症リスクの低い食事パターンとして、
『・・・1回の食事において「大豆製品と豆腐」「緑黄色野菜」「淡色野菜」「藻類」「牛乳・乳製品」の摂取量が多く,
「米」の摂取量が少ない食事パターンは,認知症発症のリスクを有意に低下させることが示された。・・・』

と報告されました。
www.epi-c.jp/entry/e800_0_jea2012.html#5th

認知症のリスクを低下させるという
【1回の食事において「大豆製品と豆腐」「緑黄色野菜」「淡色野菜」「藻類」「牛乳・乳製品」の摂取量が多く、
「米」の摂取量が少ない食事パターン】

に、魚貝類と肉類を加えたら、そのまま糖質制限食です。

ご飯など、炭水化物摂取の認知症リスク、恐るべしですね。
ブログ読者の皆さん、是非「糖質制限食」を実践されて
認知症など生活習慣病を予防し、健康長寿を目指して頂ければ幸いです。


(*)熊谷修ほか 「老年社会科学」1995;16:146-155.


江部康二
食後高血糖は、 糖尿病でなくても、総死亡と心血管死のリスクとなる。
おはようございます。

糖質を食べると食後血糖値は必ず上昇します。
しかし、インスリン作用が正常なら、血糖値の上昇はコントロールされるので
食後高血糖にはなりません。

この食後高血糖(IGT)という言葉は、結構よく使用します。
では、正式な「食後高血糖」の定義はご存知でしょうか?

シンプルに、食後2時間血糖値が140mg/dl以上あれば、食後高血糖です。
国際糖尿病連合によれば、
食後1~2時間の血糖値が160mg/dl未満が目標です。

食後2時間血糖値が、200mg/dlを超えたら、「糖尿病型」ですので、
具体的には「食後高血糖」とは、
食後2時間血糖値が、140~199mg/dlの間の数値をさすこととなります。

若年正常人では、食後血糖値が140mg/dLを超えることはほとんどありません。
そして、食後2~3時間以内に食事の前の値に戻ります。

食後1時間血糖値が180mg/dlを超えていると、食後2時間血糖値が140mg/dl未満で正常でも、
将来糖尿病になりやすいことがわかっています。
40代~50代になると、普通に糖質を摂取して1時間後血糖値が
180mg/dlを超える人が増えていきますので要注意なのです。

糖質制限食なら、食後1時間値が180mg/dlを超えたり
食後2時間値が140mg/dlを超えることはまずないので、
将来の糖尿病発症が予防できます。


糖尿病前段階の食後高血糖が何故問題になるかというと、
心筋梗塞などの合併症リスクが結構あるからです。

 日本人を対象に実施された大規模研究「舟形町コホート」(☆)でも、
食後血糖値が高めの耐糖能異常(IGT)は
心血管死および総死亡のの危険因子であることが示されました。

  すなわち「食後高血糖(糖尿病予備群・IGT)」は糖尿病前段階ですが、
死亡リスクが上昇することが日本人の研究で確認されたということです。

一方、空腹時血糖値が110~125mg/dlで食後高血糖がないタイプ(IFG)は
 総死亡と心血管死について、
正常型群と優位差がありませんでした。

*IFG:空腹時血糖値やや高値、110~125mg/dl
*IGT:食後高血糖、食後2時間血糖値が140~199mg/dl



このように同じ、境界型の糖尿病予備群でも
「食後高血糖(IGT)」と「空腹時血糖障害(IFG)」
では、死亡リスクが全く異なることが、舟形町研究で明らかとなりました。

げに「食後高血糖(IGT)」、恐るべしです。


なお、通常の健康診断では、糖尿病に関しては、
空腹時血糖値とHbA1cしか検査しません。

①空腹時血糖値正常、HbA1c正常、食後高血糖なし。→質のいいHbA1c
②空腹時血糖値正常、HbA1c正常、食後高血糖あり。→質の悪いHbA1c

現実には、①と②のパターンがあります。

②の質の悪いHbA1cパターンの場合は、「食後高血糖」と「空腹時低血糖」の平均値が
示されており、「平均血糖変動幅増大」もあるので合併症リスクが大きいです。
従来の糖尿病食を食べて、インスリンやSU剤で血糖を下げようとした場合、
②のパターンが多いです。
実際、糖尿病合併症(透析・切断・失明)は減少していません。

一方、①のパターンは、スーパー糖質制限食で、薬なしで、血糖コントロールを
目指した場合です。
こちらは合併症リスクがありません。

②のパターンの場合は、食後高血糖はほぼ確実に見逃すこととなりますので
合併症を防ぐことは困難です。
ご用心、ご用心。


(☆)参照
糖尿病ネットワーク
https://dm-net.co.jp/daikibo/funagata_study_2/
2016年09月12日
Funagata Study(2)

舟形町研究
 図1:NGT群、IGT群、糖尿病群での累積生存割合(生命表法による)
A: 総死亡についての累積生存割合
IGT群、糖尿病群、どちらもNGT群と比較して有意に低い
B: 心血管疾患(冠動脈疾患と脳卒中)による死亡についての累積生存割合
やはりIGT群、糖尿病群どちらもNGT群と比較して有意に低い

死因を心血管疾患に限定した結果が図1Bです。追跡期間終了時点での各群の累積生存割合はNGT群で0.988、IGT群で0.962、糖尿病群で0.954となり、やはり両群ともNGT群より有意に低下していました。NGT群と比べて、IGT群では4年目から累積生存割合が有意に低下しており、総死亡の場合と比べて2年早く有意な差がついていました。



江部康二
薬物による低血糖と機能性低血糖について
こんばんは。
低血糖について、時々質問を頂くことがあります。

<低血糖>
低血糖発作のほとんどは、インスリン注射をしているか、
SU剤内服の場合です。


国立国際医療研究センター
糖尿病情報センター
https://dmic.ncgm.go.jp/general/about-dm/040/050/05.html
によれば


低血糖とは
低血糖とは、
糖尿病を薬で治療されている方に高い頻度でみられる緊急の状態です。

一般に、血糖値が70mg/dL以下になると、
人のからだは血糖値をあげようとします。
また、血糖値が50mg/dL未満になると、
脳などの中枢神経がエネルギー(糖)不足の状態になります。
その時にでる特有の症状を、低血糖症状といいます。
人によっては、血糖値が70mg/dL以下でなくても
治療などによって血糖値が急激に大きく下がることでも、
低血糖症状がでることがあります。
逆に、血糖が70mg/dLより低くなっても、
症状が出ない方もいますので注意が必要です。

低血糖の診断
低血糖症状があってもなくても、血糖値が70mg/dLより低い場合
血糖値が70mg/dLより高くても、低血糖症状のある場合 】


薬なしで、スーパー糖質制限食やケトジェニックダイエットをしても、
低血糖になることはまれです。
肝臓で糖新生しますので、糖質摂取ゼロでも、
血糖値は一定レベルに保たれるのです。
ご先祖が狩猟・採集時代などには、
「食事あり」と「飢餓」や「絶食状態」の繰り返しだったことを
考慮すればわかりやすいですね。

低血糖症状があってもなくても、血糖値が70mg/dLより低い場合
は低血糖と定義されていますが、
20代のアトピー性皮膚炎や気管支喘息の患者さんで
勿論内服薬なしで、たまたま検査したら、
空腹時血糖医値が、50mg~60mg/dlの場合が時々ありました。
最初はビックリして、待合室に飛んでいって「大丈夫ですか?」と、
事件扱いしたこともありましたが、皆さん、ケロっとしてました。
このような場合は、現実の臨床では、低血糖とは言えませんね。

低血糖で症状があれば、
ブドウ糖10gの内服か、砂糖入りのジュースを飲めば良いです。
αグルコシダーゼ阻害薬を内服している場合は、有効なのはブドウ糖だけです。
糖尿病薬物療法中の低血糖は、命の危険があるので厳重な注意が必要です。

 『血糖コントロール良好を目指してHbA1cを下げるべく厳格に薬物療法を行うとかえって総死亡率が上昇する』
という信頼度の高いACCORD試験のエビデンスがあります。(☆)

インスリン注射やSU剤を使用した厳格治療です。
すなわち<糖質摂取+薬物療法>による血糖値の乱高下と頻回の低血糖
活性酸素を発生させ、
酸化ストレスリスクとなり血管内皮を傷害し動脈硬化を生じ、
死亡率上昇の大きな要因となったと考えられます。

従って、日本糖尿病学会推奨の糖尿病食(カロリー制限・高糖質食)を実践しながら、
厳格な薬物療法を行うと血糖値の乱高下と頻回の低血糖を生じて、
総死亡率が上昇する可能性があるので、大きなリスクとなります。

(☆)ACCORD
Action to Control Cardiovascular Risk in Diabetes Study Group, , Miller ME, Byington RP, Goff DC, Bigger JT, Buse JB, Cushman WC, Genuth S, Ismail-Beigi F, et al.: Effects of intensive glucose lowering in type 2 diabetes. N Engl J Med 2008; 358: 2545-2559.


<機能性低血糖>
機能性低血糖症は、1924年アメリカのSeale Harrisによって指摘された疾患で、
血糖値の低下に伴ない、精神的・身体的症状を起こします。

易疲労感、気力低下、眠気、集中力低下、物忘れ、不安、いらいら、頭痛、めまい、発汗、震え、心悸亢進、筋肉痛、甘いものに対する異常な欲求、異常な空腹感・・・
などの症状がみられます。

ほとんどの機能性低血糖の背景には、インスリンの過剰分泌及び遷延分泌があります。
やせ型でインスリン抵抗性がなくても、機能性低血糖を生じる人はおられます。
機能性低血糖症は、糖質を摂取して血糖値が上昇して、
追加分泌インスリンが基礎分泌インスリンの10倍、20倍、30倍レベル出たときに、
早ければ食後2時間、通常は4時間から5時間くらいで発症することが多いです。
はっきりしている場合は、糖質摂取4~5時間後の血糖値が60mg/dl以下になります。
家族歴に2型糖尿病があって、現在は正常型で糖尿病を発症していない人は、イ
ンスリン追加分泌が遷延することがあり、機能性低血糖が特に起こりやすいです。
境界型および糖尿病でも、軽症の段階だと、インスリン分泌能力はまだ残っています。
そして、インスリン追加分泌が出遅れて遷延するのが2型糖尿病の特徴なので、

「機能性低血糖+境界型」あるいは「機能性低血糖+糖尿病型」

というパターンは、結構あると思います。

一方、家族歴に2型糖尿病がなくて、現在糖尿病的には全く正常でも、
インスリンが過剰に分泌されるタイプの「機能性低血糖+正常型」もあります。

こちらは若い人に多く、それこそ小学生や中学生でもありえると思います。
当然、高校生や大学生は言うまでもありません。

いずれにせよ

<糖質摂取による血糖値上昇→インスリン過剰分泌・分泌遷延→機能性低血糖>

というパターンです。

従って、精製炭水化物が、最も機能性低血糖を起こしやすいです。
未精製の炭水化物はややましですが、やはり起こす可能性があります。
糖質制限食なら、食後高血糖がほとんどなくて、
インスリン追加分泌もごく少量なので機能性低血糖をほとんど生じません。

スーパー糖質制限食なら、
インスリン追加分泌は、野菜分の少量の糖質に対応して、
せいぜいインスリン基礎分泌の2~3倍くらいまでです。

この機能性低血糖症、日本ではあまり認知されていませんが、
きっちり問診してみると、
若い人でも結構おられますので注意が必要ですね。
機能性低血糖症の場合、糖質摂取後30分で140mg/dl程度に上昇した血糖値が、
60分後に80mg/dlなったりします。
これだけ血糖動幅が大きい(60mg)と、眠気も来そうですね。
さらに食後4時間~5時間に60mg/dlとかまで下がることがあり、
低血糖症状を生じます。

血糖値が60mg/dlなら明らかな低血糖ですが、
70mg/dl以上あって正常範囲でも、
血糖値が1時間で50~60mg以上下がると
眠気などの症状も出やすいようです。

「機能性低血糖」の場合は「薬物による低血糖」のように命の危険はありませんが、生活の質は大きく乱されるので、
やはり「糖質制限食」が正解の治療となりあmす。

江部康二
江部康二とライブ活動。バンド、ターニング・ポイント。ユーチューブ。
こんばんは。
通勤の車の中で、FMラジオを聞いていると、クリスマスソングが
流れてくる季節となりました。

現在は、知る人ぞ知るといった状況ですが、
私は、コロナ前は、バンドとライブ活動を長年やってきました。
一応、私がリーダーで、バンド名は「ターニング・ポイント」です。

今回は、
https://www.youtube.com/watch?v=Wa4-aHZ62lQ
Please Come Home For Christmas
Turning Pointのライブの映像です。
今回は、2013年12月20日(金)の
クリスマス第三金曜ライブから
ボンジョビの「Please Come Home for X'mas」です



以前、以下のYouTubeをご視聴頂きました。
いちご白書をもう一度https://www.youtube.com/watch?v=Lot0HeIv-jw  
1,411 回視聴 2014/01/22江部康二医師が趣味でやっているバンド、
Turning Pointのライブの映像です。


毎月第三金曜日(午後8時~)がライブです。
今回は、2014年1月17日(金)の第三金曜ライブから「いちご白書をもう一度」です。


このブログ記事を見て、YouTubeをご視聴頂いた、音楽関係のプロの方から
「声は良く出ているし、音程もまあまあだし、リズムもそこそこで、合格点です。」
との感想を頂きました。
おそらく(アマチュアにしては・・・)という一言が入るのでしょうが・・・。

次は、
https://www.youtube.com/watch?v=PTlGV3wGwnA
My Girlです。
2013/12/08のライブです。



ターニング・ポイント(TURNING POINT)1987年結成、当初年1回のライブ活動、1992年から年3回のライブ活動。
1994年11月からマンスリー第三金曜ライブを開始。

第三金曜ライブは、2014年12月が最後で20周年で、いったん終了しました。
理由は、ライブハウス(憧夢)が閉店してしまったからです。
まあ20年よく続いたと思いますので、一区切りでした。

そこからは、年二回、春と秋に京都のライブハウス「モダンタイムス」「アメリカングラフィティー」で、
貸し切りのライブパーティーを開催してきました。
¥4500-で、2ドリンクつきで、バイキング形式の食べ放題ですから、お得感が満載です。
「下手な歌がなければもっとお得だけど・・・」。という影の声も聞こえてきそうですが、大丈夫です。
わたし、そこそこ歌はそこそこ上手なのです。 (^^) 
まあ、好みはあると思いますが、聞いて頂ければわかると思います。

年二回のライブパーティーも、新型コロナ感染症の影響で、2020年からは開催できていません。
2019年秋までは、年2回の貸し切りライブパーティーは続いていたので、
かなかに息の長いバンドであったといえます。

レパートリーは、ビートルズ、ジョン・レノン、オールディーズ、レイ・チャールズ、エリック・クラプトン、
サイモンとガーファンクル、カーペンターズ、キャロル・キング、CCR、テンプテーションズ、
ベン・E・キング、ローリング・ストーンズ、ベット・ミドラー、ママス&パパス、ルイ・アームストロング、

日本のフォークソング、サザンオースターズ、尾崎豊、バンバン、井上陽水、ワイルド・ワンズ、安全地帯、
ユーミン、中島みゆき、モップス、いるか、坂本九、Jウォーク、ズー・ニー・ブー、


と、要するに何でもありのバンドです。
まあだからこそ煮詰まることなく長く続いたのかなと思います。プ
レスリーバンドとか、特化すると、レパートリーが限られるので年二回とかのライブでも曲目がかぶってしまい、
お客さんもあきるので、なかなか長続きしないようです。

そろそろ、なんとか再開したい想いは強いのですが、
ボーカル3名
ギター1名
ドラムス1名
キーボード1名
ベース1名

と大所帯であり、練習も大変で、
一部高齢化もあり、なかなか踏み切れないのです。

現在まだまだ思案中なのですが、
ライブ活動再開の際は、ブログ読者の皆さん、
是非、応援よろしくお願い申し上げます。  m(_ _)m      

江部康二
スーパー糖質制限食とスポーツとスタミナ。
こんばんは。
高雄病院栄養科で入院給食で提供しているスーパー糖質制限食だと、
1回の食事の糖質量が10~20g以下で、
1日3食で、30g~60g以下の糖質摂取です。
『ケトジェニックダイエット』 であり、
三食を平均すると糖質摂取比率は12%くらいです。

私の場合は、朝は<コーヒー+生クリーム>で
昼夕の1日2食ですので、一回10g、1日に20gくらいの糖質摂取量で、
糖質摂取比率は、4~5%くらいです。

私の血中ケトン体は、660~1590μM/L(26~122μM/L)レベルであり
「ケトン体質」になっています。

私は、73歳ですが、
テニスの試合中でも、速歩中でも、まったく息切れはしませんし、
スタミナも充分です。
同年配のテニス仲間は、たいてい、試合中に息切れしていますし、
2試合くらいすると動きが重くなります。

月、火、水、木、金、土と仕事なので、日曜日しかテニスに行けません。
1日2食ですが、 日曜日だけは、朝8時頃、最初の食事をします。
車で30分かけて、テニスクラブに到着して、午前11時から100分くらい練習です。
その後、13時くらいから、ダブルスの試合を3~4試合します。
練習が終わったあと帰る方々は、このあと試合をしますというと、
「すごいスタミナですね!」とびっくりされます。

私の場合、
筋肉のほとんどのエネルギー源は<ケトン体-脂肪酸>システムであり、
<ブドウ糖-グリコーゲン>システムはほとんど利用していないと思います。
それで、スタミナが充分なのだと考えられます。

ともあれ、スポーツをしている人にとって、
スーパー糖質制限食で、運動時のスタミナは大丈夫か?
といった疑問が湧いてくると思いますが、
結論は、『大丈夫』なのです。 (^^)    


参考になる文献として

「オフロードサイクリストにおける運動代謝と身体能力へのケトン食の影響」

という題のポーランドの研究があります。(*)

以下、この研究の要約と結果を、かなりアバウトに意訳してみました。

面倒なところは一部省いていますが、大意は合っていると思います。

<要約>
本研究の主な目的は、オフロードサイクリストの好気的パフォーマンスと運動代謝においての、
長期的ケトン食の効果を決定することであった。

被験者はトレーニング経験が5年間以上のオフロードサイクリングのアスリート。

8人の男性被験者、年齢は28.3±3.9歳

クロスオーバーで、ケトン食と混合食を一ヶ月ずつ。

それぞれ同じトレーニング負荷。

ケトン食:P:C:F=15:15:70
混合食:P:C:F=20:50:30

様々な強度でサイクロエルゴメーターで連続的な運動手順で検査を行った。

ケトン食は、体重、体組成、脂質及びリポタンパク質プロファイルにいおいて
好ましい変化があった。

最大酸素摂取量と乳酸閾値と呼吸交換率(RER)は、
安静時および運動の最初の3つの段階(10分、45分、90分・・・低~中程度の強度)においては、
ケトン食が優位であった。

最後のマックス強度の運動の時は、ケトン食の優位は逆転した。

<結果>
有酸素持続的なアスリートにおいては、ケトン食は好ましい可能性がある。

高容量で、低から中等度の強度のトレーニング負荷のトレーニング過程においては、
ケトン食は優位である可能性がある。
筋肉のダメージも少ない。

しかし最高強度の運動においては、
ケトン食は筋肉中のグリコーゲン貯蔵が少なく解糖酵素の能力が低下するので運動能力を低下させる。

*ケトン食は脂肪酸代謝を活性化させ、インスリンレベルとブドウ糖利用を減少させる。
 


自転車のアスリート8名の研究で、ケトン食を摂取した1ヶ月と混合食を摂取した1ヶ月で、
それぞれデータをとって、比較した研究です。

結論は、有酸素運動(この研究では自転車競技)において、
低強度~中等度の強度トレーニングなら、ケトン食は混合食(普通食)より優位であるけれど、
最高強度のトレーニングでは、優位は逆転するということです。

これは、中程度の強度のトレーニングなら、ケトン食で脂肪酸代謝が活性化しているので、
それをエネルギー源として筋肉は混合食(普通食)の時より効率的に活動できるということです。

この結論は、私の印象とも一致しています。


このことを考慮すると、有酸素運動が主のマラソンやトレイルランなどでは、
ケトン食を実践していると、筋肉はしっかり「脂肪酸-ケトン体」を主たるエネルギー源として使って、
中等度の強度の運動で走り続けて、
ラストスパートだけは、「グリコーゲン-ブドウ糖」をエネルギーに使って
無酸素運動で最高強度の運動で終了というパターンが可能です。

この研究のケトン食は、糖質15%ですから、高雄病院のスーパー糖質制限食の12%と似たようなものです。

そうすると、長距離ランナーなどでいつも通りのトレーニングでスーパー糖質制限食を実践していると、
筋肉は「脂肪酸-ケトン体エネルギーシステム」を使いやすくなります。

そして中程度の強度の走行では、脂肪酸-ケトン体を利用して
ブドウ糖-グリコーゲンエネルギーシステムを節約しておいて、
ラストスパートで最後に効率的にそれを使うということが可能となります。

また、テニス、サッカー、野球、バレーボール、卓球、スキーなど、
市民スポーツではスーパー糖質制限食のほうがスタミナが充分でよいパフォーマンスが出せると思います。

(*)
http://www.mdpi.com/2072-6643/6/7/2493#tabs-5
Nutrients 2014, 6, 2493-2508; doi:10.3390/nu6072493
The Effects of a Ketogenic Diet on Exercise Metabolism and
Physical Performance in Off-Road Cyclists
Adam Zajac 1
Stanisław Poprzecki 2
Adam Maszczyk 1,*, Miłosz Czuba 1
Małgorzata Michalczyk 3
 and Grzegorz Zydek 3



江部康二



糖質制限で健康になろう ~糖尿病・メタボ・生活習慣病を考える~
こんばんは。
京都では、かなり久しぶりの糖質制限食の講演です。
京都の皆さん、是非ふるってご参加頂ければ幸いです。
主催は、NHK文化センター京都教室です。

糖質制限で健康になろう
~糖尿病・メタボ・生活習慣病を考える~
講師高雄病院 理事長 江部 康二

<教室講演>と<オンライン講演>
があります。

日本列島にヒトが住み始めたのは旧石器時代からです。
旧石器時代は約38000年前から16000年前までの約22000年間続きました。

ナウマン象、オオツノジカ、ヘラジカ、シカ、イノシシ、ムササビ・・・ などを狩猟してとり、
肉食が主でした。
・・・北海道ではマンモスも食べていました。

糖質摂取比率は10%以下でしたでしょう。
当時の日本列島は多くは亜寒帯性の針葉樹林が広がっていて、
植物性の食品は乏しく漁撈も未発達なため、
大型哺乳類を主とした狩猟に依存した生活でした。
植物食は自然薯(山芋)、百合根、コケモモ、松の実、マツボックリ、山菜などしか、
ありませんでした。

私達、日本人は、この肉食を主とした22000年間で、身体を形成したので、
肉食に特化して適合していると考えられます。


スーパー糖質制限食は、この旧石器時代の食生活と同様のPFCの摂取比率です。
米を食べ始めたのは、僅か2500年前の弥生時代からなので、肉食の歴史には遠く及びません。


江部康二


■教室受講
https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1280128.html


糖質制限で健康になろう
~糖尿病・メタボ・生活習慣病を考える~

講師高雄病院 理事長 江部 康二
カテゴリー 特別・短期・1日講座
特別講座・講演会  健康
お友達におすすめ
医学的に考える糖質制限法とは?
★こちらは 教室講座 です★

糖質制限食の理論を解説し
旧石器時代・縄文時代・弥生時代の食生活にも触れ、
症例も提示して、わかりやすく解説します。


【講師紹介】江部 康二(えべ こうじ)
一般財団法人高雄病院理事長。
一般社団法人日本糖質制限医療推進協会理事長。
1950年京都府生まれ。
1974年京都大学医学部卒業。京都大学胸部疾患研究所を経て、1978年より高雄病院に医局長として勤務。
2000年理事長就任。
2001年から糖質制限食に取り組む。
2002年に自身の糖尿病に気づき、自ら糖質制限食を実践、
肥満と糖尿病を克服。
豊富な症例をもとに糖質制限食の研究を続けている。
著書・監修書多
開催期間 12/9、土曜日
日時15:00~16:30
回数:1回
途中受講できません
受講形態:対面型コース受講料(税込み)
教材費(税込み):会員3,432円一般(入会不要)4,125円
日程 ○2023/12/09(土)
持ち物筆記用具
備考●こちらは教室講座です。
オンライン講座ではありません。


■オンライン受講
https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1282360.html

 糖質制限で健康になろう
~糖尿病・メタボ・生活習慣病を考える~
講師高雄病院 理事長 江部 康二

カテゴリー特別・短期・1日講座 >
 特別講座・講演会 健康・エクササイズ・スポーツ > 
お友達におすすめ
★「糖質制限食」の体系を確立したパイオニア!
★ こちらはオンライン講座です 

糖質制限食の理論を解説し
旧石器時代・縄文時代・弥生時代の食生活にも触れ、
症例も提示して、わかりやすく解説します。


【講師紹介】江部 康二(えべ こうじ)
一般財団法人高雄病院理事長。
一般社団法人日本糖質制限医療推進協会理事長。
1950年京都府生まれ。
1974年京都大学医学部卒業。
京都大学胸部疾患研究所を経て、1978年より高雄病院に医局長として勤務。
2000年理事長就任。
2001年から糖質制限食に取り組む。
2002年に自身の糖尿病に気づき、自ら糖質制限食を実践、肥満と糖尿病を克服。
豊富な症例をもとに糖質制限食の研究を続けている。
著書・監修書多
講座の詳細
教室名京都教室
開催期間12/9曜日・日時15:00~16:30
回数:1回
途中受講できません
受講形態オンラインコース受講料(税込み)
教材費(税込み):会員・一般(入会不要)3,300円日程
○2023/12/09(土)
●PC、タブレット(LANケーブルもしくはwi-fiに接続し、通信環境の良いところから参加してください)

※資料がある場合は招待メールにてご案内します。
※こちらの講座は教室講座を収録して配信します。
ご了承ください。
備考●事前にビデオ会議ツールZoomアプリをインストールしてください
(詳細は「オンライン講座受講前の準備」ページをご覧ください。)
※講座日前日にご登録のメールアドレスへZoomへの招待メールをお送りします。
※講座時間5分前よりZoomに入室いただけます。
1型糖尿病患者における糖質制限食について。
こんにちは。
高雄病院には、1型糖尿病患者さんも、結構通院しておられます。
1型糖尿病患者さんは、全国に10〜14万人おられるようですが、そのほとんどが「糖質制限食」をご存じないと思います。

2018年10月19日のと糖尿病ネットワークの記事によると、以下の如くです。
【日本の1型糖尿病の患者数は10〜14万人と推定されると、
厚生労働省の研究班が公表した。とくにコントロールが難しい1型糖尿病を、
「インスリン分泌が枯渇した1型糖尿病」として定義。
「こうした患者を支援する適切な対応が望まれる」と強調している。
 厚生労働省の研究班による「1型糖尿病の実態調査、客観的診断基準、日常生活・社会生活に着目した重症度評価の作成に関する研究」(代表者:田嶼尚子・東京慈恵会医科大学)では、
2014年から4年間にわたって、1型糖尿病の実態調査などを続けてきた。 
研究班はこのほど、日本の1型糖尿病の患者数の推計などを公表した。
1型糖尿病のなかでもとくにコントロールが難しく、
身体的にも社会的にも対応に格別の配慮が必要な1型糖尿病を、「インスリン分泌が枯渇した1型糖尿病」として定義。
「1型糖尿病患者の健康が損なわれるのを防ぐことが重要」と強調している。】


高雄病院に通院しておられない1型糖尿病患者さんのほとんどが、「糖質制限食」のことをご存じないと思います。
そして、血糖コントロールができている限り、
インスリン注射の単位は少なければ少ないほど身体に優しいという重要な事実を、ご存じないと思います。
インスリンの単位が多いと癌やアルツハイマー病のリスクになるというエビデンスもあまり知られていません。
またインスリンの単位が多いほど、当然、低血糖も生じやすいのです。
従って、1型糖尿病患者さんが、糖質制限食を導入してインスリンの単位を減らすことは、
大変大きなメリットがあるということです。
日本の1型糖尿病患者さんに、是非、「糖質制限食」のことを知って頂きたいと思っています。

江部康二



以下、中嶋一雄先生から、わかりやすいコメントを頂いた、
1型糖尿病に関する2019年12月1日の本ブログ記事を再掲します。
【19/11/30 中嶋一雄
糖尿病学会誌
学会誌「糖尿病」61巻11号787-788頁(2018)

「1型糖尿病患者における糖質制限について」いkの
中嶋一雄

https://doi.org/10.11213/tonyobyo.61.787

 発行して1年経過したので、誰でも閲覧できるようになりました。
糖質制限に批判的な人物がいたら、これを印刷して読ませてあげてください】



おはようございます。
中嶋一雄先生から、コメントを頂きました。
ありがとうございます。

1型糖尿病患者における糖質制限について、
日本の文献と欧米の文献を整理整頓して論じて頂きました。(☆)
とても参考になります。

日本糖尿病学会誌に
糖尿病Vol. 60 (2017) No. 6 p. 449-455
症例報告厳密な糖質制限と持効型溶解インスリン1回法を約15年継続している罹病歴33年の1型糖尿病の1例    
https://doi.org/10.11213/tonyobyo.60.449

と題する症例報告が掲載されて、
主治医は
「日本糖尿病学会により推奨される食事療法(炭水化物 50-60 %)を摂取し
必要なインスリンを追加することが標準的な糖尿病の治療であり推奨する」
ことを説明したとあります。(☆☆)

この主治医の説明には、おおいに違和感を覚えます。
罹病歴33年の1型糖尿病患者さんが、自分の頭で考えて
厳密な糖質制限と持効型溶解インスリン1回法を約15年継続し
血糖コントロール良好を保ち、糖尿病合併症なしです。

これだけ素晴らしい結果を出している1型糖尿病患者さんに対して、
エビデンスはないと日本糖尿病学会も自ら認めている、
「糖尿病食(炭水化物50~60%)」を推奨するとは、あり得ません。
少なくとも、この個人においては、最高の状態を保っているわけですので、
無根拠な「糖尿病食」を推奨する理由は皆無です。

計算してみると、2002年から糖質制限食を開始しておられます。
高雄病院で糖質制限食を導入したのは1999年ですが、
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」江部康二著(東洋経済新報社)
を上梓したのが、2005年です。
ということは、日本で糖質制限食の概念が一般的になる前に、
自力で開始しておられるので、すごく勉強しておられるのだと思います。

なお、従来の糖尿病食は、カロリー制限・高糖質食ですので、
「食後高血糖」「平均血糖変動幅増大」という合併症リスクを、必ず生じます。
誠に遺憾ながら、従来の糖尿病食は、「合併症製造食」としか言いようがないのです

中嶋先生も指摘しておられるように「1型糖尿病と糖質制限」に関して
エビデンスはまだありません。

一方、症例報告は

「1 型糖尿病とてんかんの合併例に,超低炭水化物食であるケトン食療法を実施して,
血糖維持と痙攣発作がいずれも改善し安定した状態を得られたと,
すでに複数の症例が報告されている.」

「Flash glucose monitoring(FGM)とインスリンポンプを併用して,
1 型糖尿病患者にそれまでの 1 日量 100-150 g から,
30-50 g 迄に減量した低炭水化物食を実施した症例報告も行われている.
本例ではインスリンの 1 日量が 50 単位から30 単位に減量でき,
FGM により記録された毎日の平均血糖値は改善し,
脂質異常等の合併症も生じなかったとある.」


あります。

このように、
1型糖尿病において、糖質制限食を導入すれば、インスリンの単位が大幅に減量できます。
従って、低血糖リスクも大幅に減少します。
過剰のインスリンは酸化ストレスリスクであり、
<肥満、老化、動脈硬化、がん、アルツハイマー病・・・etc>
の元凶となりますので、インスリンの減量にはおおいに意味があります。

一方、減量したとはいえ、1型でインスリンは必ず注射していますので、
ケトアシドーシスのリスクは、ほぼ皆無と言えます。
つまり、1型糖尿病と糖質制限食は相性が良いということです。



(☆)
以下の緑の文字の記載が、中嶋先生の論文です。

学会誌「糖尿病」61巻11号787-788頁(2018)
「1型糖尿病患者における糖質制限について」
中嶋一雄


【近年糖尿病の食事療法に糖質制限食が注目され,米国のジョスリン糖尿病センターでは,2004 年より食事療法勧告において炭水化物を 40 %エネルギーと定めている1)
米国糖尿病学会は 2013 年 10 月より,
食事療法においてあらゆる栄養素比率を選択することが可能であるとの見解を出した2).
本誌 60 巻 6 号に
「厳密な糖質制限と持効型溶解インスリン 1 回法を約 15 年継続している罹病歴 33 年の 1型糖尿病の 1 例」
と題する症例報告3)が掲載された.
日本糖尿病学会により推奨される食事療法(炭水化物 50-60 %)を摂取し
必要なインスリンを追加することが
標準的な糖尿病の治療であり推奨することを説明したとある.

一方,1 型糖尿病における糖質制限については統一見解には至っていないと思われる.
1 型糖尿病とてんかんの合併例に,超低炭水化物食であるケトン食療法を実施して,
血糖維持と痙攣発作がいずれも改善し安定した状態を得られたと,
すでに複数の症例が報告されている4~6).

2018 年になり,
1 型糖尿病と低炭水化物食との研究について系統的レビューが発表された7).
炭水化物を45 %エネルギー以下とした論文のレビューを実施したが,
HbA1c の低下がみられた論文とみられなかった論文とが混在しており,
エビデンスとしては限界があるため全体として結論は下せず,
さらなる臨床研究をすすめる必要があると記載されている.

一方,近年に使用開始された
Flash glucose monitoring(FGM)とインスリンポンプを併用して,
1 型糖尿病患者にそれまでの 1 日量 100-150 g から,
30-50 g 迄に減量した低炭水化物食を実施した症例報告も行われている8).
本例ではインスリンの 1 日量が 50 単位から30 単位に減量でき,
FGM により記録された毎日の平均血糖値は改善し,
脂質異常等の合併症も生じなかったとある.
FGM による血糖変化の観察と適切なインスリン調節が
安全な血糖維持をもたらしたと考えられ,
頭痛は減少し睡眠も良好化し情動面が改善するなど,本人の QOL も向上した.
1 型糖尿病患者における糖質制限についてさらなる臨床研究が望まれる.


(☆☆)
糖尿病Vol. 60 (2017) No. 6 p. 449-455
症例報告厳密な糖質制限と持効型溶解インスリン1回法を約15年継続している罹病歴33年の1型糖尿病の1例


抄録
症例は46歳男性である.13歳時に1型糖尿病を発症し,インスリン治療を開始された.
10代より運動時の低血糖のためインスリンを減量し,
30代より糖質制限を行い持効型溶解インスリン1回法に変更,
HbA1c 7 %前後で経過した.
45歳,当科に入院時,我々は
1型糖尿病における糖質制限の有効性,安全性に関する報告は少なく
動脈硬化性疾患のリスクとなること,
インスリン減量がケトアシドーシス発症の危険となることを繰り返し説明し,
炭水化物比50~60 %の食事を勧めた.
しかし,現時点では動脈硬化性疾患やケトーシスの既往はなく,
患者の強い意向に沿った糖質制限食とインスリン1回法を容認せざるを得なかった.
その危険性を十分に患者に説明するとともに,
慢性合併症やケトーシスのモニタリング等,慎重に経過観察する必要がある.
厳密な糖質制限と持効型インスリン1回法を長期間継続した1型糖尿病の症例は
希少であるため,報告する.



江部康二
インスリン分泌指標。インスリン抵抗性指標。SUIT指数。HOMA-R。HOMA-β。
こんばんは。
糖質制限食ビギナーさんから、HOMA-R、HOMA-βについて、コメント・質問を頂きました。

今回は、インスリン、Cペプチド、「インスリン分泌指標」や「インスリン抵抗性指標」について
検討してみます。

早朝空腹時のインスリン(IRI)や血糖値を測定することで
いろんな指標が計算できます。


【インスリン、Cペプチド】
インスリン
早朝空腹時の血中インスリン(基準値は3.5~15μU/mL)を測定すれば、基礎分泌能力がわかります。

Cペプチド
通常は、血液中のインスリン(IRI)そのものを測定しますが、
インスリン注射中の糖尿人は、C-ペプタイド(CPR)というものを調べます。
IRIの測定は、注射したインスリンの影響を受けますので不正確になりますが、
CPRの方は、外から注射したインスリンとは無関係の、
内因性インスリンの分泌状態を示しています。
早朝空腹時血中CPR(基準値は1.5~3.5ng/mL)を測定することで、
インスリンの基礎分泌能力がわかります。
蓄尿して一日尿中のCPR(基準値は17~181μg/day)を測定することは、
一日の内因性インスリン分泌総量(基礎分泌+追加分泌)の指標となります。
以下に、臨床上役に立つ
インスリン分泌指標、インスリン抵抗性指標をまとめてみます。
 
【インスリン分泌指標】
HOMA-β
<HOMA-β=360×空腹時インスリン値(μU/mL)/(空腹時血糖値(mg/dL)-63)>
空腹時の検査であるが経口血糖負荷試験時の2時間値のインスリン分泌量と、よく相関する。
空腹時血糖値130mg以下なら信頼度が高い。
正常値:40-60
30%以下は軽度、15%以下は顕著なインスリン分泌低下。
インスリン使用中の患者には使えない。

インスリン分泌指数
インスリン追加分泌のうち初期追加分泌能はインスリン分泌指数で見る。
Insulinogenic index(⊿IRI/⊿BS)
=(負荷後30分IRI値-負荷前IRI値)/ (負荷後30分血糖値-負荷前血糖値)
0.4以上は初期追加分泌能維持。2型では0.3以下が多い。
 

SUIT指数

空腹時CPR(ng/ml)×1485/<空腹時血糖値(mg/dl)-61.8>
50%以下は軽度、20%以下は顕著なインスリン分泌低下。
30%以下だとインスリン治療が必要。
 
Cペプチドインデックス(CPI)
空腹時CPR(ng/ml)×100/空腹時血糖値(mg/dl)
1.2以上は正常。0.8以下でインスリン分泌低下。
1.2以上の場合は食事や経口薬治療、0.8未満の場合はインスリン療法を選択。
空腹時血糖値140mg/dl以上なら、CPIのほうが、HOMA-βやSUIT指数より信頼度が高い。



【インスリン抵抗性指標】
<HOMA-R=空腹時血糖値(mg/dL)×空腹時インスリン値(μU/mL)/405 >
1.6以下が正常、2.5以上は抵抗性あり。
空腹時血糖値140mg以下なら信頼度高い。



江部康二