2022年02月28日 (月)
こんにちは。
今回は、人体とアミノ酸、脂肪酸、糖質の関係について考えてみます。
<必須アミノ酸、必須脂肪酸はあるが、必須糖質はない>
必須アミノ酸、必須脂肪酸は、厳然と存在します。
人体で生産することができないアミノ酸と脂肪酸は、
必ず食物から摂取する必要があります。
ビタミンも体内で合成できないものがほとんどで、
食物から摂取する必要がありますし、ミネラルや微量元素も同様に必須です。
また、食物繊維も、腸内細菌と人体の関係性も含めて摂取する必要があります。
これに対して、必須糖質は存在しません。
体内で必要なブドウ糖は、肝臓や腎臓でで糖新生してまかなうので、
食物から摂取する必要はないのです。
国際食事エネルギーコンサルテーショングループの報告では、
「炭水化物(この場合は糖質とほぼ同義)の理論的な最小必要量はゼロである」(☆)
と明記されています。
人体内で唯一絶対にブドウ糖を必要とするのは、赤血球です。
赤血球は、人体の細胞で唯一、
ミトコンドリアというエネルギー生産装置を持っていないので、
ブドウ糖しか利用できません。
空腹時や睡眠時などを含めると赤血球へのブドウ糖供給は、
ほとんどが肝臓の糖新生によって、まかなわれており、食材からは少量です。
脳はミトコンドリアを持っているので、
脂肪酸の分解物のケトン体をいくらでもエネルギー源としますし、
ブドウ糖も利用します。
他の心筋、骨格筋、体細胞は日常的には脂肪酸・ケトン体を主エネルギー源として、
時々ブドウ糖も利用します。
<炭水化物(糖質)の役割⇒狩猟・採集時代は脂肪蓄積>
人類の進化の歴史において、農耕が始まる前の狩猟・採集時代700万年間においては、
食材としての糖質の役割は、中性脂肪蓄積が第一義であったと考えられます。
初期の人類において、中性脂肪を体脂肪として蓄えておくことは、
日常的に襲ってくる飢餓への、唯一のセーフティーネットであったと考えられます。
狩猟・採集時代に時々手に入った糖質は、
野生の果物類、ナッツ類、そして山芋・百合根など根茎類です。
運良くこれらを得て食べたとき、血糖値が上昇して、インスリンが追加分泌されて、
筋肉細胞のGLUT4が細胞表面に上がり、
まずは筋肉で利用されたあとグリコーゲンとして筋肉中に蓄えられます。
このとき脂肪細胞のGLUT4も細胞表面に上がっており、
余剰の血糖を取り込んで中性脂肪に変えて蓄えていたのです。
GLUT4を保有しているのは、筋肉細胞と脂肪細胞だけです。
狩猟・採集時代においては、「インスリンと糖質とGLUT4」のトリオは、
もっぱら、『脂肪蓄積装置』として、稼働していたと考えられます。
<果糖の役割も中性脂肪蓄積>
また果物の果糖は、ブドウ糖にはほとんど変わりませんが吸収されて肝臓に至り、
ブドウ糖より速やかに中性脂肪になり蓄積されます。
果糖は血糖値をほとんど上昇させず、
インスリンの分泌もほとんど促しません。
果物の糖質には、ブドウ糖、ショ糖、果糖などがあります。
このように、人類の進化の過程では、糖質は時々しか手に入らない
ラッキー食材であり、貴重な中性脂肪蓄積のもとだったと考えられます。
<インスリンは現代では肥満ホルモン>
本来、中性脂肪蓄積が第一義であった糖質を、
農耕が定着して以降は、日常的に摂取するようになりました。
さらにこの150年は、精製炭水化物を常食するようになったので、
大量の追加分泌インスリンがでて、大変中性脂肪が蓄積されやすい状況となり、
肥満が発症しやすくなったのです。
インスリンが現代では『肥満ホルモン』と呼ばれる所以です。
大量のインスリンを分泌し続けて、膵臓のβ細胞が疲弊すれば、
糖尿病を発症します。
700万年間の狩猟・採集時代は、β細胞は、
基礎分泌インスリン産生以外はほとんど働く必要もなく、
のんびり過ごしていたと考えられます。
精製炭水化物登場以降の現代は、
β細胞にとって朝から晩まで過剰に働き続けざるを得ない受難の時代と言えるでしょう。
β細胞が過労死になってもおかしくないのが、現代の糖質過剰時代なのです。
(☆)
Eur J Clin Nutr. 1999 Apr;53 Suppl 1:S177-8.
Report of the IDECG Working Group on lower and upper limits
of carbohydrate and fat intake. International Dietary Energy
Consultative Group.
Bier DM, Brosnan JT, Flatt JP, Hanson RW, Heird W, Hellerste
in MK, Jequier E, Kalhan S, Koletzko B, Macdonald I, Owen O,
Uauy R.
江部康二
今回は、人体とアミノ酸、脂肪酸、糖質の関係について考えてみます。
<必須アミノ酸、必須脂肪酸はあるが、必須糖質はない>
必須アミノ酸、必須脂肪酸は、厳然と存在します。
人体で生産することができないアミノ酸と脂肪酸は、
必ず食物から摂取する必要があります。
ビタミンも体内で合成できないものがほとんどで、
食物から摂取する必要がありますし、ミネラルや微量元素も同様に必須です。
また、食物繊維も、腸内細菌と人体の関係性も含めて摂取する必要があります。
これに対して、必須糖質は存在しません。
体内で必要なブドウ糖は、肝臓や腎臓でで糖新生してまかなうので、
食物から摂取する必要はないのです。
国際食事エネルギーコンサルテーショングループの報告では、
「炭水化物(この場合は糖質とほぼ同義)の理論的な最小必要量はゼロである」(☆)
と明記されています。
人体内で唯一絶対にブドウ糖を必要とするのは、赤血球です。
赤血球は、人体の細胞で唯一、
ミトコンドリアというエネルギー生産装置を持っていないので、
ブドウ糖しか利用できません。
空腹時や睡眠時などを含めると赤血球へのブドウ糖供給は、
ほとんどが肝臓の糖新生によって、まかなわれており、食材からは少量です。
脳はミトコンドリアを持っているので、
脂肪酸の分解物のケトン体をいくらでもエネルギー源としますし、
ブドウ糖も利用します。
他の心筋、骨格筋、体細胞は日常的には脂肪酸・ケトン体を主エネルギー源として、
時々ブドウ糖も利用します。
<炭水化物(糖質)の役割⇒狩猟・採集時代は脂肪蓄積>
人類の進化の歴史において、農耕が始まる前の狩猟・採集時代700万年間においては、
食材としての糖質の役割は、中性脂肪蓄積が第一義であったと考えられます。
初期の人類において、中性脂肪を体脂肪として蓄えておくことは、
日常的に襲ってくる飢餓への、唯一のセーフティーネットであったと考えられます。
狩猟・採集時代に時々手に入った糖質は、
野生の果物類、ナッツ類、そして山芋・百合根など根茎類です。
運良くこれらを得て食べたとき、血糖値が上昇して、インスリンが追加分泌されて、
筋肉細胞のGLUT4が細胞表面に上がり、
まずは筋肉で利用されたあとグリコーゲンとして筋肉中に蓄えられます。
このとき脂肪細胞のGLUT4も細胞表面に上がっており、
余剰の血糖を取り込んで中性脂肪に変えて蓄えていたのです。
GLUT4を保有しているのは、筋肉細胞と脂肪細胞だけです。
狩猟・採集時代においては、「インスリンと糖質とGLUT4」のトリオは、
もっぱら、『脂肪蓄積装置』として、稼働していたと考えられます。
<果糖の役割も中性脂肪蓄積>
また果物の果糖は、ブドウ糖にはほとんど変わりませんが吸収されて肝臓に至り、
ブドウ糖より速やかに中性脂肪になり蓄積されます。
果糖は血糖値をほとんど上昇させず、
インスリンの分泌もほとんど促しません。
果物の糖質には、ブドウ糖、ショ糖、果糖などがあります。
このように、人類の進化の過程では、糖質は時々しか手に入らない
ラッキー食材であり、貴重な中性脂肪蓄積のもとだったと考えられます。
<インスリンは現代では肥満ホルモン>
本来、中性脂肪蓄積が第一義であった糖質を、
農耕が定着して以降は、日常的に摂取するようになりました。
さらにこの150年は、精製炭水化物を常食するようになったので、
大量の追加分泌インスリンがでて、大変中性脂肪が蓄積されやすい状況となり、
肥満が発症しやすくなったのです。
インスリンが現代では『肥満ホルモン』と呼ばれる所以です。
大量のインスリンを分泌し続けて、膵臓のβ細胞が疲弊すれば、
糖尿病を発症します。
700万年間の狩猟・採集時代は、β細胞は、
基礎分泌インスリン産生以外はほとんど働く必要もなく、
のんびり過ごしていたと考えられます。
精製炭水化物登場以降の現代は、
β細胞にとって朝から晩まで過剰に働き続けざるを得ない受難の時代と言えるでしょう。
β細胞が過労死になってもおかしくないのが、現代の糖質過剰時代なのです。
(☆)
Eur J Clin Nutr. 1999 Apr;53 Suppl 1:S177-8.
Report of the IDECG Working Group on lower and upper limits
of carbohydrate and fat intake. International Dietary Energy
Consultative Group.
Bier DM, Brosnan JT, Flatt JP, Hanson RW, Heird W, Hellerste
in MK, Jequier E, Kalhan S, Koletzko B, Macdonald I, Owen O,
Uauy R.
江部康二
2022年02月27日 (日)
【22/02/27 糖尿人
酸化ストレス
江部先生
お世話になります
糖尿病になると 酸化ストレスが強大にあると
インターネットで記載が散見されます
ある程度糖質制限のおかげで緩和されているとは思いますが(思い込み?)
いずれにしても自分がどの程度さらされているかと思いました。
酸化ストレスでご存じだと
ご教授いただければ幸いです。】
こんにちは。
糖尿人さんから、酸化ストレスについて、コメント・質問を頂きました。
今回は酸化ストレスについて考えてみます。
<酸化ストレスとは>
人体は酸化反応と抗酸化反応のバランスが取れていると正常に機能します。
酸化反応が抗酸化反応を上まわった状態を酸化ストレスといいます。
ヒトは、呼吸によって1日に500L以上の酸素を
体内に取り入れていると考えられています。
呼吸によって毎分約0.3Lの酸素が肺胞から血液中に送られます。
このうち約2%が活性酸素に変わるといわれています。
生体内の抗酸化システム(SODなど)で処理しきれない活性酸素が残存した場合、
酸化ストレスとなり、
人体の構造や機能を担っている脂質、たんぱく質、酵素、DNAなどに
損傷を与えてしまい、老化の元凶とされています。
さらに老化以外にも、糖尿病合併症、
動脈硬化、がん、アルツハイマー病、パーキンソン病などの
さまざまな病気の元凶とも考えられています。
また、これらの病気を発症すると、
さらに酸化ストレスのリスクが上昇するという悪循環パターンとなり、
症状が進行する可能性があります。
<活性酸素を増やす要因>
活性酸素を増やす外因としては、紫外線、大気汚染、化学物質、農薬など
さまざまな環境因子が明らかになっています。
体内でSODを作る能力は40歳前後から低下していきます。
従って食物から抗酸化成分をしっかり取ることが必要です。
野菜、海藻、キノコ、大豆、ナッツなど糖質制限食の食材にも
抗酸化成分が豊富に含まれますので、積極的に食べましょう。
一方で、内因としては、血中のインスリン値が高い状態が続く「高インスリン血症」が、
活性酸素を発生させて酸化ストレスのリスクになるといわれています。
高インスリン血症を生じさせるリスクが最も高いのは糖質です。
たんぱく質もある程度インスリンを分泌させますが、脂質は分泌させません。
たんぱく質はインスリンを分泌させますが、グルカゴンも分泌させるので、
通常は効果が相殺されて、血糖値に影響を与えません。
食後一定時間が経過した後も血糖値の高い状態が続く「食後高血糖」や、
血糖値が高い時と低い時の差「平均血糖変動幅増大」も活性酸素を発生させ
酸化ストレスのリスクになると考えられています。
従来の糖尿病食(カロリー制限食=高糖質食)など、
糖質を1日の総摂取カロリーの50~60%摂取する食事では、
「高インスリン血症」「食後高血糖」「平均血糖変動幅増大」を必ず生じ、
酸化ストレスのリスクが増大する可能性が高いのです。
<酸化ストレスのリスクを少なくする「糖質制限食」>
「糖質制限食」は食事で摂取する糖質をできるだけ減らして、
血糖を良好にコントロールしようというものです。
これなら必要最低限のインスリン分泌ですみますし、
食後高血糖や平均血糖変動幅増大も生じませんので、
酸化ストレスのリスクは極めて少なくて済みます。
このように、酸化ストレスリスクを効率よく予防するには、
糖質制限食以外の選択肢はないと考えられます。
糖質制限食は老化を緩和させ、
糖尿病合併症や生活習慣病を予防できる唯一の食事療法と言えます。
江部康二
酸化ストレス
江部先生
お世話になります
糖尿病になると 酸化ストレスが強大にあると
インターネットで記載が散見されます
ある程度糖質制限のおかげで緩和されているとは思いますが(思い込み?)
いずれにしても自分がどの程度さらされているかと思いました。
酸化ストレスでご存じだと
ご教授いただければ幸いです。】
こんにちは。
糖尿人さんから、酸化ストレスについて、コメント・質問を頂きました。
今回は酸化ストレスについて考えてみます。
<酸化ストレスとは>
人体は酸化反応と抗酸化反応のバランスが取れていると正常に機能します。
酸化反応が抗酸化反応を上まわった状態を酸化ストレスといいます。
ヒトは、呼吸によって1日に500L以上の酸素を
体内に取り入れていると考えられています。
呼吸によって毎分約0.3Lの酸素が肺胞から血液中に送られます。
このうち約2%が活性酸素に変わるといわれています。
生体内の抗酸化システム(SODなど)で処理しきれない活性酸素が残存した場合、
酸化ストレスとなり、
人体の構造や機能を担っている脂質、たんぱく質、酵素、DNAなどに
損傷を与えてしまい、老化の元凶とされています。
さらに老化以外にも、糖尿病合併症、
動脈硬化、がん、アルツハイマー病、パーキンソン病などの
さまざまな病気の元凶とも考えられています。
また、これらの病気を発症すると、
さらに酸化ストレスのリスクが上昇するという悪循環パターンとなり、
症状が進行する可能性があります。
<活性酸素を増やす要因>
活性酸素を増やす外因としては、紫外線、大気汚染、化学物質、農薬など
さまざまな環境因子が明らかになっています。
体内でSODを作る能力は40歳前後から低下していきます。
従って食物から抗酸化成分をしっかり取ることが必要です。
野菜、海藻、キノコ、大豆、ナッツなど糖質制限食の食材にも
抗酸化成分が豊富に含まれますので、積極的に食べましょう。
一方で、内因としては、血中のインスリン値が高い状態が続く「高インスリン血症」が、
活性酸素を発生させて酸化ストレスのリスクになるといわれています。
高インスリン血症を生じさせるリスクが最も高いのは糖質です。
たんぱく質もある程度インスリンを分泌させますが、脂質は分泌させません。
たんぱく質はインスリンを分泌させますが、グルカゴンも分泌させるので、
通常は効果が相殺されて、血糖値に影響を与えません。
食後一定時間が経過した後も血糖値の高い状態が続く「食後高血糖」や、
血糖値が高い時と低い時の差「平均血糖変動幅増大」も活性酸素を発生させ
酸化ストレスのリスクになると考えられています。
従来の糖尿病食(カロリー制限食=高糖質食)など、
糖質を1日の総摂取カロリーの50~60%摂取する食事では、
「高インスリン血症」「食後高血糖」「平均血糖変動幅増大」を必ず生じ、
酸化ストレスのリスクが増大する可能性が高いのです。
<酸化ストレスのリスクを少なくする「糖質制限食」>
「糖質制限食」は食事で摂取する糖質をできるだけ減らして、
血糖を良好にコントロールしようというものです。
これなら必要最低限のインスリン分泌ですみますし、
食後高血糖や平均血糖変動幅増大も生じませんので、
酸化ストレスのリスクは極めて少なくて済みます。
このように、酸化ストレスリスクを効率よく予防するには、
糖質制限食以外の選択肢はないと考えられます。
糖質制限食は老化を緩和させ、
糖尿病合併症や生活習慣病を予防できる唯一の食事療法と言えます。
江部康二
2022年02月26日 (土)
こんにちは。
新型コロナ新規感染者数、
日本でも、2022/2/11くらいでピークアウトしたようです。
一方、オミクロン株には、既存の新型コロナワクチンの効果は、ほぼ期待できません。
現実に、世界各国をみても、
ワクチン接種率が高い国のほうが、接種率が低い国よりも
人口100万人あたりの感染者数が多い状況が続いています。
私たちは糖質制限食実践で、免疫力を向上させて、身を守りましょう。
さて、
ドクター江部の糖質オフ!健康トーク 第10回は
▼ vol.10『糖質制限食が有効な疾患、前半』
https://www.youtube.com/watch?v=xJ49QgiFO2I
です。
<前半>
糖尿病
内臓脂肪肥満
メタボリックシンドローム
肥満
<後半>
その他、ほぼ全ての生活習慣病:
高血圧、脂質異常症、逆流性食道炎、片頭痛、
にきび、歯周病、潰瘍性大腸炎、アトピー性皮膚炎、
喘息、尋常性乾癬など。
江部康二
以下の青字の記述は、事務局からのお知らせです。
*********
ブログ読者の皆様、弊会のYouTube動画を多数ご覧いただいておりまして、ありがとうございます。
江部理事長による動画「ドクター江部の糖質オフ!健康トーク
vol.10」の配信をご案内申し上げます。
テーマは「糖質制限食が有効な疾患」で、今回と次回の2回に渡ってお届けいたします。
今回は、糖尿病、内臓脂肪肥満、メタボリックシンドローム、肥満の改善例についてお話ししております。
ドクター江部の糖質オフ!健康トーク
▼ vol.10『糖質制限食が有効な疾患<前半>』
https://youtu.be/xJ49QgiFO2I
ご覧いただけますと、また、ご興味のある方へシェアしていただけますと幸いです。
▼協会YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCdh9uz2_XnhDyJj9pHDDW1A
一般社団法人 日本糖質制限医療推進協会
https://www.toushitsuseigen.or.jp/
*********
新型コロナ新規感染者数、
日本でも、2022/2/11くらいでピークアウトしたようです。
一方、オミクロン株には、既存の新型コロナワクチンの効果は、ほぼ期待できません。
現実に、世界各国をみても、
ワクチン接種率が高い国のほうが、接種率が低い国よりも
人口100万人あたりの感染者数が多い状況が続いています。
私たちは糖質制限食実践で、免疫力を向上させて、身を守りましょう。
さて、
ドクター江部の糖質オフ!健康トーク 第10回は
▼ vol.10『糖質制限食が有効な疾患、前半』
https://www.youtube.com/watch?v=xJ49QgiFO2I
です。
<前半>
糖尿病
内臓脂肪肥満
メタボリックシンドローム
肥満
<後半>
その他、ほぼ全ての生活習慣病:
高血圧、脂質異常症、逆流性食道炎、片頭痛、
にきび、歯周病、潰瘍性大腸炎、アトピー性皮膚炎、
喘息、尋常性乾癬など。
江部康二
以下の青字の記述は、事務局からのお知らせです。
*********
ブログ読者の皆様、弊会のYouTube動画を多数ご覧いただいておりまして、ありがとうございます。
江部理事長による動画「ドクター江部の糖質オフ!健康トーク
vol.10」の配信をご案内申し上げます。
テーマは「糖質制限食が有効な疾患」で、今回と次回の2回に渡ってお届けいたします。
今回は、糖尿病、内臓脂肪肥満、メタボリックシンドローム、肥満の改善例についてお話ししております。
ドクター江部の糖質オフ!健康トーク
▼ vol.10『糖質制限食が有効な疾患<前半>』
https://youtu.be/xJ49QgiFO2I
ご覧いただけますと、また、ご興味のある方へシェアしていただけますと幸いです。
▼協会YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCdh9uz2_XnhDyJj9pHDDW1A
一般社団法人 日本糖質制限医療推進協会
https://www.toushitsuseigen.or.jp/
*********
2022年02月25日 (金)
こんにちは。
日経新聞のウェブサイトに
2022/2/8
https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/coronavirus-vaccine-status/
チャートで見るコロナワクチン 世界の接種状況は。
という記事が掲載され、
世界の新型コロナワクチンの接種状況と
人口100万人あたりの新規感染者数の
7日間移動平均が掲載されました。
2022/2/24現在のデータ
接種完了者割合 100万人あたり新規感染者数7日間平均
世界 56.2% 216.6人
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
パラオ 98.0 2874.2
アラブ首長国連邦 95.6 76.7
ポルトガル 90.3 1226.4
チリ 89.8 1578.9
マルタ 87.3 187.7
キューバ 87.2 52.7
韓国 85.6 2377.4
シンガポール 86.1 1019.3⇒ 3118.9↑
カンボジア 82.4 32.4
デンマーク 81.2 5577.2
スペイン 82.2 518.5
カナダ 81.1 159.8
オーストラリア 79.6 813.8⇒ 878.4↑
日本 79.1 607.0
イタリア 79.5 799.6
ニュージーランド 77.8 46.6⇒ 605.0↑
ベルギー 78.3 690.6
フランス 77.6 1111.6
・
・
・
ドイツ 75.2 2219.1
台湾 73.9 2.5
スウェーデン 72.7 3074.2
英国 72.4 1975.0
イスラエル 66.4 1607.0
米国 64.0 241.3
・
・
・
インド 56.5 13.1
ミャンマー 38.2 57.6↑
南アフリカ 29.7 39.0
ガーナ 14.7 4.4↑
コンゴ共和国 11.5 1.3
エチオピア 3.2 0.8
タンザニア 2.9 0.2
パプアニューギニア 2.7 25.3↑
2022/2/7のデータ
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-5873.html
と
2022/2/24のデータを比較すると
ほとんどの国で、
100万人あたり新規感染者数7日間平均は減少しています。
その中で、シンガポール、オーストラリア、ニュージーランドが増加しています。
ニュージーランドとオーストラリアは鎖国状態を緩めた影響と思われます。
ニュージーランドは厳しい鎖国だったので、緩めた影響が大きくでたのでしょう。
シンガポールで2022年2月15日に確認された新型コロナウイルス感染者数が、
1日としては過去最多の1万9179人となっています。
やはり規制緩和の影響と思われます。
過去28日間の感染者は合計19万1882人でした。
このうち99.7%が無症状または軽症だったということで、
新型コロナワクチンで感染は防げないけれど、重症化は防げている可能性があります。
一方、オミクロン株の『非常に感染しやすいが重症化は少ない』という
固有の性質そのものの影響もあるかもしれません。
ワクチン接種率の極めて低い、
エチオピア(3.5%)は、新規感染者数、0.8人
タンザニア(2.9%)は、新規感染者数、0.2人
と、
ワクチン接種率の高いパラオ(98.0%)や英国(72.4%)を比較してみると
エチオピアで、パラオの3590分の1、
欧米など新型コロナワクチン先進国にくらべても、英国の2470分の1です。
タンザニアにいたっては、パラオの14000分の1、英国の9800分の1です。
これらの事実を考慮すれば、新型コロナワクチンには、コロナ感染を予防する効果がないことは明白です。
一方、新型コロナワクチンは、重症化を防ぐ可能性はあり得ます。
今後のデータの確認が待たれます。
江部康二
日経新聞のウェブサイトに
2022/2/8
https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/coronavirus-vaccine-status/
チャートで見るコロナワクチン 世界の接種状況は。
という記事が掲載され、
世界の新型コロナワクチンの接種状況と
人口100万人あたりの新規感染者数の
7日間移動平均が掲載されました。
2022/2/24現在のデータ
接種完了者割合 100万人あたり新規感染者数7日間平均
世界 56.2% 216.6人
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
パラオ 98.0 2874.2
アラブ首長国連邦 95.6 76.7
ポルトガル 90.3 1226.4
チリ 89.8 1578.9
マルタ 87.3 187.7
キューバ 87.2 52.7
韓国 85.6 2377.4
シンガポール 86.1 1019.3⇒ 3118.9↑
カンボジア 82.4 32.4
デンマーク 81.2 5577.2
スペイン 82.2 518.5
カナダ 81.1 159.8
オーストラリア 79.6 813.8⇒ 878.4↑
日本 79.1 607.0
イタリア 79.5 799.6
ニュージーランド 77.8 46.6⇒ 605.0↑
ベルギー 78.3 690.6
フランス 77.6 1111.6
・
・
・
ドイツ 75.2 2219.1
台湾 73.9 2.5
スウェーデン 72.7 3074.2
英国 72.4 1975.0
イスラエル 66.4 1607.0
米国 64.0 241.3
・
・
・
インド 56.5 13.1
ミャンマー 38.2 57.6↑
南アフリカ 29.7 39.0
ガーナ 14.7 4.4↑
コンゴ共和国 11.5 1.3
エチオピア 3.2 0.8
タンザニア 2.9 0.2
パプアニューギニア 2.7 25.3↑
2022/2/7のデータ
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-5873.html
と
2022/2/24のデータを比較すると
ほとんどの国で、
100万人あたり新規感染者数7日間平均は減少しています。
その中で、シンガポール、オーストラリア、ニュージーランドが増加しています。
ニュージーランドとオーストラリアは鎖国状態を緩めた影響と思われます。
ニュージーランドは厳しい鎖国だったので、緩めた影響が大きくでたのでしょう。
シンガポールで2022年2月15日に確認された新型コロナウイルス感染者数が、
1日としては過去最多の1万9179人となっています。
やはり規制緩和の影響と思われます。
過去28日間の感染者は合計19万1882人でした。
このうち99.7%が無症状または軽症だったということで、
新型コロナワクチンで感染は防げないけれど、重症化は防げている可能性があります。
一方、オミクロン株の『非常に感染しやすいが重症化は少ない』という
固有の性質そのものの影響もあるかもしれません。
ワクチン接種率の極めて低い、
エチオピア(3.5%)は、新規感染者数、0.8人
タンザニア(2.9%)は、新規感染者数、0.2人
と、
ワクチン接種率の高いパラオ(98.0%)や英国(72.4%)を比較してみると
エチオピアで、パラオの3590分の1、
欧米など新型コロナワクチン先進国にくらべても、英国の2470分の1です。
タンザニアにいたっては、パラオの14000分の1、英国の9800分の1です。
これらの事実を考慮すれば、新型コロナワクチンには、コロナ感染を予防する効果がないことは明白です。
一方、新型コロナワクチンは、重症化を防ぐ可能性はあり得ます。
今後のデータの確認が待たれます。
江部康二
2022年02月24日 (木)
こんばんは。
今回は糖尿病薬と低血糖について、考えてみます。
糖尿病薬なしで、低血糖になることは、機能性低血糖症を除けば、極めてまれです。
糖尿病薬を使用している場合は低血糖はありえますが、
低血糖を生じやすい薬とそうでない薬があります・
「重症低血糖で搬送、年2万件…薬の誤使用原因か。」
(日本糖尿病学会の推計)
という記事が、
2017年08月15日 (火) 読売新聞に掲載されました。、
薬の誤使用が原因かとされていますが、
糖質を普通に摂取してSU剤やインスリン注射で、
食後高血糖をコントロールすること自体が、現実には極めて困難です。
少しでも薬の量が多ければ低血糖を生じ、
不足すれば食後高血糖を生じます。
血糖値を直接上昇させるのは糖質だけですから、
<摂取する糖質量とSU剤やインスリンの量>
がぴったりマッチすれば、理論的には血糖コントロール可能です。
それが、カーボカウントという方法ですが、結構難しいですし、
日本では、このカーボカウントでさえも一般的ではありません。
従って薬の誤使用だけではなく、医師の指導通りに内服したり
注射していても、低血糖は充分起こりえると思います。
まれではありますが、糖尿病の方が運転する自動車が暴走して
歩行者を巻き込む事故が起きています。
運転者が糖尿病薬を服用しており、
薬の効きすぎによる低血糖が疑われるケースもあるようです。
実際、高血糖より低血糖のほうが、急性では危険です。
また、低血糖発作を起こすほど総死亡率も上がりますので、
長期的にもできるだけ低血糖を起こさないことは重要です。
高血糖は、動脈硬化・がん・糖尿病合併症などのリスクとなりますが、
基本的に、期間をかけてのことで慢性病としての問題です。
一方、低血糖は急性で、一気に意識不明とか、
脳卒中や心筋梗塞の引き金となることもあります。
低血糖発作では、意識がもうろうとなり、
車を止めようとする余裕は全くなくなると思われます。
低血糖発作のほとんどは、インスリン注射をしているか、SU剤内服の場合です。
時に速効型インスリン分泌促進剤でも低血糖を生じます。
内服薬でもインスリン注射でも、薬の量が多いほど、低血糖になりやすいのです。
ですから、糖質を普通に食べて、その分大量のインスリンを打ってというパターンは、
「糖質量とインスリン量」のマッチングがよほど良くない限り、
低血糖と高血糖の乱高下を生じやすいのです。
まして、カーボカウントもせずに、
カロリー計算を主にインスリンの単位を決めているのは、
「目をつぶって車の運転をする」くらい危険なことなのです。
それなのに、まことに残念ながら、多くの病院、糖尿病専門医が
「カロリー計算だけでインスリン単位を決定するという暴挙」
を患者さんに指導しているのが日本の現状なのです。
日本の医師や栄養士は、相変わらず「カロリー制限高糖質食」を
唯一無二の「糖尿病食」として、推奨しています。
欧米では、少なくともインスリン注射をしている糖尿人においては、
カーボカウントが普通です。
これは、
「血糖値を直接上げるのは糖質だけで、蛋白質・脂質は直接上げない」
という知識が、医者にも患者にも共有されているから、欧米では当たり前のことなのです。
インスリン注射をしている糖尿人の皆さん、
カロリー計算でインスリンの量を決めるのは、全く無意味ですので、
せめて欧米並みにカーボカウントをしましょう。
これにより、低血糖はかなり防げると思います。
勿論、スーパー糖質制限食導入により、
最低限のインスリン量に減量することがベストなのはいうまでもありませんね。
高雄病院においては、
SU剤はスーパー糖質制限食導入により、ほぼ全例で中止できています。
食直前のインスリンの単位は、糖質摂取時に比べて、1/3以下になります。
単純にインスリン注射の単位が少ないほど、低血糖も起こしにくいのです。
糖質制限食なら、
インスリン注射やSU剤など低血糖を起こす薬物の使用量が激減するので、
低血糖予防になります。
なお、注射薬として、GLP1受容体作動薬(トルリシティ、ビクトーザなど)、
内服薬として、SGLT2阻害薬、メトホルミン、DPP-4阻害剤、αGI剤、ピオグリタゾンは、
作用機序から考えると、基本的に低血糖は生じません。
しかし、これらの薬も、SU剤やグリニド系剤、インスリンと併用すれば、低血糖はありえます。
江部康二
今回は糖尿病薬と低血糖について、考えてみます。
糖尿病薬なしで、低血糖になることは、機能性低血糖症を除けば、極めてまれです。
糖尿病薬を使用している場合は低血糖はありえますが、
低血糖を生じやすい薬とそうでない薬があります・
「重症低血糖で搬送、年2万件…薬の誤使用原因か。」
(日本糖尿病学会の推計)
という記事が、
2017年08月15日 (火) 読売新聞に掲載されました。、
薬の誤使用が原因かとされていますが、
糖質を普通に摂取してSU剤やインスリン注射で、
食後高血糖をコントロールすること自体が、現実には極めて困難です。
少しでも薬の量が多ければ低血糖を生じ、
不足すれば食後高血糖を生じます。
血糖値を直接上昇させるのは糖質だけですから、
<摂取する糖質量とSU剤やインスリンの量>
がぴったりマッチすれば、理論的には血糖コントロール可能です。
それが、カーボカウントという方法ですが、結構難しいですし、
日本では、このカーボカウントでさえも一般的ではありません。
従って薬の誤使用だけではなく、医師の指導通りに内服したり
注射していても、低血糖は充分起こりえると思います。
まれではありますが、糖尿病の方が運転する自動車が暴走して
歩行者を巻き込む事故が起きています。
運転者が糖尿病薬を服用しており、
薬の効きすぎによる低血糖が疑われるケースもあるようです。
実際、高血糖より低血糖のほうが、急性では危険です。
また、低血糖発作を起こすほど総死亡率も上がりますので、
長期的にもできるだけ低血糖を起こさないことは重要です。
高血糖は、動脈硬化・がん・糖尿病合併症などのリスクとなりますが、
基本的に、期間をかけてのことで慢性病としての問題です。
一方、低血糖は急性で、一気に意識不明とか、
脳卒中や心筋梗塞の引き金となることもあります。
低血糖発作では、意識がもうろうとなり、
車を止めようとする余裕は全くなくなると思われます。
低血糖発作のほとんどは、インスリン注射をしているか、SU剤内服の場合です。
時に速効型インスリン分泌促進剤でも低血糖を生じます。
内服薬でもインスリン注射でも、薬の量が多いほど、低血糖になりやすいのです。
ですから、糖質を普通に食べて、その分大量のインスリンを打ってというパターンは、
「糖質量とインスリン量」のマッチングがよほど良くない限り、
低血糖と高血糖の乱高下を生じやすいのです。
まして、カーボカウントもせずに、
カロリー計算を主にインスリンの単位を決めているのは、
「目をつぶって車の運転をする」くらい危険なことなのです。
それなのに、まことに残念ながら、多くの病院、糖尿病専門医が
「カロリー計算だけでインスリン単位を決定するという暴挙」
を患者さんに指導しているのが日本の現状なのです。
日本の医師や栄養士は、相変わらず「カロリー制限高糖質食」を
唯一無二の「糖尿病食」として、推奨しています。
欧米では、少なくともインスリン注射をしている糖尿人においては、
カーボカウントが普通です。
これは、
「血糖値を直接上げるのは糖質だけで、蛋白質・脂質は直接上げない」
という知識が、医者にも患者にも共有されているから、欧米では当たり前のことなのです。
インスリン注射をしている糖尿人の皆さん、
カロリー計算でインスリンの量を決めるのは、全く無意味ですので、
せめて欧米並みにカーボカウントをしましょう。
これにより、低血糖はかなり防げると思います。
勿論、スーパー糖質制限食導入により、
最低限のインスリン量に減量することがベストなのはいうまでもありませんね。
高雄病院においては、
SU剤はスーパー糖質制限食導入により、ほぼ全例で中止できています。
食直前のインスリンの単位は、糖質摂取時に比べて、1/3以下になります。
単純にインスリン注射の単位が少ないほど、低血糖も起こしにくいのです。
糖質制限食なら、
インスリン注射やSU剤など低血糖を起こす薬物の使用量が激減するので、
低血糖予防になります。
なお、注射薬として、GLP1受容体作動薬(トルリシティ、ビクトーザなど)、
内服薬として、SGLT2阻害薬、メトホルミン、DPP-4阻害剤、αGI剤、ピオグリタゾンは、
作用機序から考えると、基本的に低血糖は生じません。
しかし、これらの薬も、SU剤やグリニド系剤、インスリンと併用すれば、低血糖はありえます。
江部康二
2022年02月23日 (水)
こんにちは。
オミクロン株の流行で、対面の講演会は困難な状況が続いています。
そこで
「「老化と万病」のもと『糖化』を防ぐ!「糖質制限食」のすすめ 」
と題して、オンライン講演会を開催しますので、ご案内いたします。
糖化ストレスや酸化ストレスの蓄積により慢性炎症を生じます。
そして、その延長上に老化やがんを始めとして、
様々な生活習慣病(糖尿病、動脈硬化、高血圧、パーキンソン病、アルツハイマー病など)の発症があります。
糖質を摂取すると血糖値が上昇し、
血糖値が高いほどAGEsがたくさん蓄積していき糖化ストレスとなっていきます。
すなわち、三大栄養素のうち、糖化ストレスを生じるのは糖質だけであり、
脂質・タンパク質では生じません。
糖質制限食を実践すれば、糖化ストレスを大幅に減らすことができるので
老化やがんや慢性炎症を予防することが可能となります。
また、『食後高血糖』『血糖変動幅増大』『インスリン過剰分泌』は
活性酸素を発生させて、酸化ストレスの元となります。
糖質制限食なら、食後高血糖、血糖変動幅増大、インスリン過剰分泌を、
防ぐことが可能です。
このように、糖質制限食なら、糖化ストレスも酸化ストレスも
最小限ですみますので、がん、老化、生活習慣病を予防できる可能性が高いのです。
江部康二
以下の青字の記載は事務局からのお知らせです。
*********
ブログ読者の皆様、弊会のYouTube動画を多数ご覧いただいておりまして、
ありがとうございます。
本日はオンライン講演会の開催をご案内申し上げます。
2022年2月27日(日)、「「老化と万病」のもと『糖化』を防ぐ!
「糖質制限食」のすすめ 」と題して、オンライン講演会を開催いたします。
講師は、江部理事長です。たくさんのご参加を心よりお待ちしております。
☆講演会情報URL:http://www.toushitsuseigen.or.jp/activity
//////////////ご案内/////////////////
(一社)日本糖質制限医療推進協会主催<オンライン講演会>
「老化と万病」のもと『糖化』を防ぐ! 「糖質制限食」のすすめ
■日時:2022年2月27日(日)14:00~15:20頃
■講師:江部 康二
(一財)高雄病院 理事長 / (一社)日本糖質制限医療推進協会 理事長
*** 講師より ***
タンパク質にブドウ糖や果糖が結合することを「糖化」と言います。
血液検査でよく見かける「HbA1c(ヘモグロビンエイワンシー)」は、
赤血球の中にあるヘモグロビンというタンパク質に血糖が結合したものです。
血糖値が高いほどHbA1cが多くなるので、
糖尿病の評価を行う上での重要な指標とされています。
HbA1cは初期の糖化産物で、体内で分解できるのですが、
糖化が進行して「AGEs(終末糖化産物)」になると、分解が困難となります。
このAGEsの蓄積が動脈硬化の元凶であり、糖尿病合併症の主たる要因であり、万病の元です。
また、「老化」とは加齢に伴い、カラダの機能が衰えていくことです。
人は血管から老いるとされ、動脈硬化が大きな要因です。
つまり、糖化の延長線上に老化があると言えます。
糖化を最小限にとどめることのできる食事法が、「糖質制限食」です。
美味しく、楽しく糖質制限食を実践して、健康を保ちましょう!
*****
■受講費:賛助会員 無料 / 一般(賛助会員の方以外) 2,000円
■お支払い方法(賛助会員以外):クレジットカード/銀行振込/郵便振替 ※事前決済のみとなります。
*領収書をご希望の場合は、領収書宛名もお知らせ願います。
■お申し込みの流れ:
1. 下の「お申し込み方法」の該当するものからお申し込み下さい。
2. 事務局より一両日中に(日祝を除く)、折り返しメールでご連絡申し上げます。
<一般(賛助会員の方以外)>
3.ご入金の確認後、予約確定のメールをお送りします。
■お申し込み方法:
★賛助会員の方:事務局へメールにて、お申し込み下さい。
★賛助会員入会をご希望の方:
1. 入会案内および会員規約をお読み下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/sign-up
2. お申し込みは下のフォームからお願いします。
「入会ならびに講演会出席のお問い合わせ」を選択いただき、
「通信」欄に、「2/27オンライン講演会、参加希望」 とご記入下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/contact
★一般(会員以外)で、講演会の受講のみご希望の方:
下のフォームからお申し込み下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/seminar-gen
■補足・ご案内事項:
*Zoomを使用したオンライン講演会です。
・スマートフォンでもご参加可能ですが、パソコンかタブレット端末でご参加いただくと、
画面が大きいため、スライド資料を閲覧しやすいです。
・事前に招待URLをお送りし、当日はそのURLにアクセスして、オンライン受講(参加)していただくかたちとなります。
・当日までにZoomのインストールを済ませていただくことを推奨いたします。
・詳細はご予約後にご案内申し上げます。
*講演は60分程度の予定です。その後、質疑応答(Zoomの挙手機能を使用)も予定しております。
*当日の動画は、後日一定期間ご覧いただける予定です。(参加予約者様限定)
*予約制です。当日参加はできません。
*キャンセルは2月25日(金)までに事務局までご連絡願います。
それ以降のキャンセルの受講費ご返金は対応致しかねますので予めご了承下さい。
オミクロン株の流行で、対面の講演会は困難な状況が続いています。
そこで
「「老化と万病」のもと『糖化』を防ぐ!「糖質制限食」のすすめ 」
と題して、オンライン講演会を開催しますので、ご案内いたします。
糖化ストレスや酸化ストレスの蓄積により慢性炎症を生じます。
そして、その延長上に老化やがんを始めとして、
様々な生活習慣病(糖尿病、動脈硬化、高血圧、パーキンソン病、アルツハイマー病など)の発症があります。
糖質を摂取すると血糖値が上昇し、
血糖値が高いほどAGEsがたくさん蓄積していき糖化ストレスとなっていきます。
すなわち、三大栄養素のうち、糖化ストレスを生じるのは糖質だけであり、
脂質・タンパク質では生じません。
糖質制限食を実践すれば、糖化ストレスを大幅に減らすことができるので
老化やがんや慢性炎症を予防することが可能となります。
また、『食後高血糖』『血糖変動幅増大』『インスリン過剰分泌』は
活性酸素を発生させて、酸化ストレスの元となります。
糖質制限食なら、食後高血糖、血糖変動幅増大、インスリン過剰分泌を、
防ぐことが可能です。
このように、糖質制限食なら、糖化ストレスも酸化ストレスも
最小限ですみますので、がん、老化、生活習慣病を予防できる可能性が高いのです。
江部康二
以下の青字の記載は事務局からのお知らせです。
*********
ブログ読者の皆様、弊会のYouTube動画を多数ご覧いただいておりまして、
ありがとうございます。
本日はオンライン講演会の開催をご案内申し上げます。
2022年2月27日(日)、「「老化と万病」のもと『糖化』を防ぐ!
「糖質制限食」のすすめ 」と題して、オンライン講演会を開催いたします。
講師は、江部理事長です。たくさんのご参加を心よりお待ちしております。
☆講演会情報URL:http://www.toushitsuseigen.or.jp/activity
//////////////ご案内/////////////////
(一社)日本糖質制限医療推進協会主催<オンライン講演会>
「老化と万病」のもと『糖化』を防ぐ! 「糖質制限食」のすすめ
■日時:2022年2月27日(日)14:00~15:20頃
■講師:江部 康二
(一財)高雄病院 理事長 / (一社)日本糖質制限医療推進協会 理事長
*** 講師より ***
タンパク質にブドウ糖や果糖が結合することを「糖化」と言います。
血液検査でよく見かける「HbA1c(ヘモグロビンエイワンシー)」は、
赤血球の中にあるヘモグロビンというタンパク質に血糖が結合したものです。
血糖値が高いほどHbA1cが多くなるので、
糖尿病の評価を行う上での重要な指標とされています。
HbA1cは初期の糖化産物で、体内で分解できるのですが、
糖化が進行して「AGEs(終末糖化産物)」になると、分解が困難となります。
このAGEsの蓄積が動脈硬化の元凶であり、糖尿病合併症の主たる要因であり、万病の元です。
また、「老化」とは加齢に伴い、カラダの機能が衰えていくことです。
人は血管から老いるとされ、動脈硬化が大きな要因です。
つまり、糖化の延長線上に老化があると言えます。
糖化を最小限にとどめることのできる食事法が、「糖質制限食」です。
美味しく、楽しく糖質制限食を実践して、健康を保ちましょう!
*****
■受講費:賛助会員 無料 / 一般(賛助会員の方以外) 2,000円
■お支払い方法(賛助会員以外):クレジットカード/銀行振込/郵便振替 ※事前決済のみとなります。
*領収書をご希望の場合は、領収書宛名もお知らせ願います。
■お申し込みの流れ:
1. 下の「お申し込み方法」の該当するものからお申し込み下さい。
2. 事務局より一両日中に(日祝を除く)、折り返しメールでご連絡申し上げます。
<一般(賛助会員の方以外)>
3.ご入金の確認後、予約確定のメールをお送りします。
■お申し込み方法:
★賛助会員の方:事務局へメールにて、お申し込み下さい。
★賛助会員入会をご希望の方:
1. 入会案内および会員規約をお読み下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/sign-up
2. お申し込みは下のフォームからお願いします。
「入会ならびに講演会出席のお問い合わせ」を選択いただき、
「通信」欄に、「2/27オンライン講演会、参加希望」 とご記入下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/contact
★一般(会員以外)で、講演会の受講のみご希望の方:
下のフォームからお申し込み下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/seminar-gen
■補足・ご案内事項:
*Zoomを使用したオンライン講演会です。
・スマートフォンでもご参加可能ですが、パソコンかタブレット端末でご参加いただくと、
画面が大きいため、スライド資料を閲覧しやすいです。
・事前に招待URLをお送りし、当日はそのURLにアクセスして、オンライン受講(参加)していただくかたちとなります。
・当日までにZoomのインストールを済ませていただくことを推奨いたします。
・詳細はご予約後にご案内申し上げます。
*講演は60分程度の予定です。その後、質疑応答(Zoomの挙手機能を使用)も予定しております。
*当日の動画は、後日一定期間ご覧いただける予定です。(参加予約者様限定)
*予約制です。当日参加はできません。
*キャンセルは2月25日(金)までに事務局までご連絡願います。
それ以降のキャンセルの受講費ご返金は対応致しかねますので予めご了承下さい。
2022年02月22日 (火)
https://www.youtube.com/watch?v=evLelV6tTUw
ジョコヴィッチ選手、「代償を払う用意がある」
ワクチン強制なら今後の大会も欠場
18,326 回視聴 2022/02/17
BBC News Japan
こんにちは。
テニスのノヴァク・ジョコヴィッチ選手(34、セルビア)が
2022/02/17、BBCの単独インタビューに応じ、
新型コロナウイルスワクチンの接種を強制されるなら、
ウィンブルドンなどの大会に出場しないと語りました。
上記のユーチューブで、視聴することができます。
長さは、4分28秒です。
新型コロナウイルスワクチンを接種していない同選手は先月、
オーストラリアから国外退去になり、
全豪オープンに出場できませんでした。
BBCのアモル・ラジャン・メディア担当編集長から、
ワクチン接種に対する姿勢を維持し、その代償として
ウィンブルドンや全仏オープンなどを欠場するのかと問われると、
「代償を払う用意がある」とジョコヴィッチ選手は答えました。
ジョコビッチ選手は、新型コロナワクチン反対派ではないと明言しています。
彼のスタンスは、「ワクチンを打つ自由」も「ワクチンを打たない自由」も
共にあるので、自分の頭で考えて個人の判断で、決めればよいということです。
ジョコビッチ選手自身は、
「エリート・スポーツ・アスリートとして、
自分自身の身体をしっかり管理する必要があるので、
身体に一定の影響がでる可能性があるワクチンは接種しない」
と決めたと語っています。
ジョコビッチ選手の考え方と発言に、おおいに共感を覚えます。
私自身も、
「新型コロナワクチンを打ちたい人は打って、
打ちたくない人は打たなければよい」
と考えています。
ただ、
「マスコミや政府が推奨しているし、皆が接種するので、私も打ちます」
といった受け身の姿勢や同調圧力で接種するのではなくて、
自分自身の頭で考えて、
接種する必要があると判断して打って欲しいと思います。
勿論、自分自身の頭で考えて、接種する必要がないと判断したら
接種しないということです。
私自身は、自分の頭で考えて、オミクロン株については
ワクチン分科会(2022/2/10)においてさえも、
①ワクチン有効というエビデンスなし。
②感染予防効果なし。
とされていることも含めて、
新型コロナワクチンを接種するつもりはありません。
スーパー糖質制限食を実践することにより、
活性酸素発生やAGEs蓄積、
そして糖化や慢性炎症も最小限ですむようにします。
それにより、免疫力が健常となり、
新型コロナを含めて感染症にも強くなれます。
ブログ読者の皆さん、糖質制限食実践で、
美味しく楽しく、健康長寿を目指しましょう。
江部康二
ジョコヴィッチ選手、「代償を払う用意がある」
ワクチン強制なら今後の大会も欠場
18,326 回視聴 2022/02/17
BBC News Japan
こんにちは。
テニスのノヴァク・ジョコヴィッチ選手(34、セルビア)が
2022/02/17、BBCの単独インタビューに応じ、
新型コロナウイルスワクチンの接種を強制されるなら、
ウィンブルドンなどの大会に出場しないと語りました。
上記のユーチューブで、視聴することができます。
長さは、4分28秒です。
新型コロナウイルスワクチンを接種していない同選手は先月、
オーストラリアから国外退去になり、
全豪オープンに出場できませんでした。
BBCのアモル・ラジャン・メディア担当編集長から、
ワクチン接種に対する姿勢を維持し、その代償として
ウィンブルドンや全仏オープンなどを欠場するのかと問われると、
「代償を払う用意がある」とジョコヴィッチ選手は答えました。
ジョコビッチ選手は、新型コロナワクチン反対派ではないと明言しています。
彼のスタンスは、「ワクチンを打つ自由」も「ワクチンを打たない自由」も
共にあるので、自分の頭で考えて個人の判断で、決めればよいということです。
ジョコビッチ選手自身は、
「エリート・スポーツ・アスリートとして、
自分自身の身体をしっかり管理する必要があるので、
身体に一定の影響がでる可能性があるワクチンは接種しない」
と決めたと語っています。
ジョコビッチ選手の考え方と発言に、おおいに共感を覚えます。
私自身も、
「新型コロナワクチンを打ちたい人は打って、
打ちたくない人は打たなければよい」
と考えています。
ただ、
「マスコミや政府が推奨しているし、皆が接種するので、私も打ちます」
といった受け身の姿勢や同調圧力で接種するのではなくて、
自分自身の頭で考えて、
接種する必要があると判断して打って欲しいと思います。
勿論、自分自身の頭で考えて、接種する必要がないと判断したら
接種しないということです。
私自身は、自分の頭で考えて、オミクロン株については
ワクチン分科会(2022/2/10)においてさえも、
①ワクチン有効というエビデンスなし。
②感染予防効果なし。
とされていることも含めて、
新型コロナワクチンを接種するつもりはありません。
スーパー糖質制限食を実践することにより、
活性酸素発生やAGEs蓄積、
そして糖化や慢性炎症も最小限ですむようにします。
それにより、免疫力が健常となり、
新型コロナを含めて感染症にも強くなれます。
ブログ読者の皆さん、糖質制限食実践で、
美味しく楽しく、健康長寿を目指しましょう。
江部康二
2022年02月21日 (月)
こんばんは。
2 型糖尿病治療剤「ツイミーグ(イメグリミン塩酸塩)」は、
9種類ある糖尿病経口薬の中で最も新しいくすりです。
ツイミーグ®錠500mgに、イメグリミン塩酸塩500mgが含まれています。
大日本住友製薬株式会社が日本国内で、
2022年9月16日から販売開始です。
本剤の発売は日本が世界で初めてとなります。
本剤は、既存の経口血糖降下剤とは異なる新しいクラスの経口血糖降下剤です。
①ミトコンドリアへの作用を介して、
グルコース濃度依存的なインスリン分泌を促す膵作用があります。
②肝臓・骨格筋での糖代謝を改善する
膵外作用(糖新生抑制・糖取込み能改善)があります。
この2つのメカニズムにより血糖降下作用を示すと考えられています。
国内臨床試験において、良好な有効性、安全性および忍容性が得られています。
作用機序が①②なので、低血糖は生じにくいと思われます。
単剤でも有効ですし、他の経口糖尿病薬やインスリンとの併用もOKです。
新薬であり、発売後1年間は、14日間までしか投与できないので、
ご近所の糖尿人以外には、やや使いにくいきらいはあります。
それで、私もまだ、処方していません。
発売後1年が経過すれば長期投与が可能となるので
そうなれば、幅広く使用される治療薬となる可能性があります。
「ツイミーグ®錠500mg」の概要
【販売名】 ツイミーグ®錠500mg
【一般名】 イメグリミン塩酸塩
【規格・含量】 ツイミーグ®錠500mg:1錠中イメグリミン塩酸塩500mg
【効能・効果】 2型糖尿病
【用法・用量】 通常、成人にはイメグリミン塩酸塩として1回1,000mgを1日2回朝、夕に経口投与する。
【製造販売元】 大日本住友製薬株式会社
【承認日】 2021年6月23日
【薬価収載日】 2021年8月12日
【薬価】 ツイミーグ®錠500mg:1錠34円40銭
江部康二
2 型糖尿病治療剤「ツイミーグ(イメグリミン塩酸塩)」は、
9種類ある糖尿病経口薬の中で最も新しいくすりです。
ツイミーグ®錠500mgに、イメグリミン塩酸塩500mgが含まれています。
大日本住友製薬株式会社が日本国内で、
2022年9月16日から販売開始です。
本剤の発売は日本が世界で初めてとなります。
本剤は、既存の経口血糖降下剤とは異なる新しいクラスの経口血糖降下剤です。
①ミトコンドリアへの作用を介して、
グルコース濃度依存的なインスリン分泌を促す膵作用があります。
②肝臓・骨格筋での糖代謝を改善する
膵外作用(糖新生抑制・糖取込み能改善)があります。
この2つのメカニズムにより血糖降下作用を示すと考えられています。
国内臨床試験において、良好な有効性、安全性および忍容性が得られています。
作用機序が①②なので、低血糖は生じにくいと思われます。
単剤でも有効ですし、他の経口糖尿病薬やインスリンとの併用もOKです。
新薬であり、発売後1年間は、14日間までしか投与できないので、
ご近所の糖尿人以外には、やや使いにくいきらいはあります。
それで、私もまだ、処方していません。
発売後1年が経過すれば長期投与が可能となるので
そうなれば、幅広く使用される治療薬となる可能性があります。
「ツイミーグ®錠500mg」の概要
【販売名】 ツイミーグ®錠500mg
【一般名】 イメグリミン塩酸塩
【規格・含量】 ツイミーグ®錠500mg:1錠中イメグリミン塩酸塩500mg
【効能・効果】 2型糖尿病
【用法・用量】 通常、成人にはイメグリミン塩酸塩として1回1,000mgを1日2回朝、夕に経口投与する。
【製造販売元】 大日本住友製薬株式会社
【承認日】 2021年6月23日
【薬価収載日】 2021年8月12日
【薬価】 ツイミーグ®錠500mg:1錠34円40銭
江部康二
2022年02月20日 (日)
【22/02/19 ペーすけ
耐糖能の悪化と糖尿病リスク
YouTube の動画で、長期的な糖質制限で耐糖能が悪化し、その後、糖尿病になるリスクが高いという話を知りました。→ https://youtu.be/JrN2xfFumwU
この点に関して、先生は、どんなお考えなのか、是非、教えてください。】
こんばんは。
ぺーすけさんから、
「長期的な糖質制限で耐糖能が悪化し、その後、糖尿病になるリスクが高い」
と主張しているユーチューブサイトについて、コメント・質問を頂きました。
糖質制限食に関しては、私の考えというよりも、
エビデンスに基づいた米国糖尿病学会のお墨付きがあります。
米国糖尿病学会のトレーシー・ブラウン現CEOは、
自らスーパー糖質制限食を実践中であり、
それによりインスリン注射を中止できています。
米国糖尿病学会とスーパー糖質制限食とエビデンスについて
以下、経年的に検討してみました。
<米国糖尿病学会(ADA)の糖質制限食に対する見解の変遷>
①ADAは、2007年まで糖尿病の食事療法において糖質制限食は推奨しないとしていた。
②2008年、「食事療法に関する声明2008」において、
「減量が望まれる糖尿病患者には低カロリー食、もしくは低炭水化物食によるダイエットが推奨される」と、
1年の期限付きで、糖質制限食の有効性を認める見解を記載。
③2011年、肥満を伴う糖尿病患者に2年間の期限付きで糖質制限食の有効性を容認。
④2013年10月、「食事療法に関する声明2013」において期限や限定なしで、糖質制限食を容認
⑤2019年4月、コンセンサス・レポートで糖質制限食がエビデンスが最も豊富と記載。
⑥2020年4月、「栄養療法」
地中海式、低炭水化物、およびベジタリアン食事パターンは、
いずれも研究で良好な結果が示されている
健康的な食事パターンの例である。
個別の食事計画は、個人の好み、ニーズ、
および目標に焦点を当てるべきである。
糖尿病患者の全体的な炭水化物摂取量を減らすことは、
血糖値を改善するために最も多くのエビデンスが示されているので、
個人のニーズや好みに応じた様々な食事パターンに
適用することができる。
米国糖尿病学会(ADA)は、
蓄積したエビデンスに基づき、見解を発表しています。
2007年までは、エビデンス不足のため、糖質制限食を否定しています。
その後、エビデンスの蓄積により、徐々に糖質制限食を肯定していき、
2013年10月には、正式に容認するに到りました。
さらに、2019年4月にはコンセンサス・レポートで、
「糖質制限食が最もエビデンスが豊富」と明言しました。
糖質制限食に関しては
Low-Carbohydrate or Very Low-Carbohydrate Eating Patterns
(低炭水化物食、超低炭水化物食)
と記載してあります。
タンパク質の摂取比率は、一定なので、超低炭水化物食は、間違いなく高脂肪食です。
高雄病院のスーパー糖質制限食はこの「超低炭水化物食」に相当し、脂質摂取比率は56%です。
2020年のADA「栄養療法」においても
『糖質制限食が最もエビデンスが豊富』と再び明言してあります。
2021年のADA(米国糖尿病学会)「栄養療法」も、2020年と同様の記載です。
耐糖能が悪化し、その後、糖尿病になるリスクが高いような
食事療法を米国糖尿病学会が容認することはあり得ません。
すなわち、糖質制限食の安全性と有効性は、エビデンスに基づき、
米国糖尿病学会により担保されていると言えます。
江部康二
耐糖能の悪化と糖尿病リスク
YouTube の動画で、長期的な糖質制限で耐糖能が悪化し、その後、糖尿病になるリスクが高いという話を知りました。→ https://youtu.be/JrN2xfFumwU
この点に関して、先生は、どんなお考えなのか、是非、教えてください。】
こんばんは。
ぺーすけさんから、
「長期的な糖質制限で耐糖能が悪化し、その後、糖尿病になるリスクが高い」
と主張しているユーチューブサイトについて、コメント・質問を頂きました。
糖質制限食に関しては、私の考えというよりも、
エビデンスに基づいた米国糖尿病学会のお墨付きがあります。
米国糖尿病学会のトレーシー・ブラウン現CEOは、
自らスーパー糖質制限食を実践中であり、
それによりインスリン注射を中止できています。
米国糖尿病学会とスーパー糖質制限食とエビデンスについて
以下、経年的に検討してみました。
<米国糖尿病学会(ADA)の糖質制限食に対する見解の変遷>
①ADAは、2007年まで糖尿病の食事療法において糖質制限食は推奨しないとしていた。
②2008年、「食事療法に関する声明2008」において、
「減量が望まれる糖尿病患者には低カロリー食、もしくは低炭水化物食によるダイエットが推奨される」と、
1年の期限付きで、糖質制限食の有効性を認める見解を記載。
③2011年、肥満を伴う糖尿病患者に2年間の期限付きで糖質制限食の有効性を容認。
④2013年10月、「食事療法に関する声明2013」において期限や限定なしで、糖質制限食を容認
⑤2019年4月、コンセンサス・レポートで糖質制限食がエビデンスが最も豊富と記載。
⑥2020年4月、「栄養療法」
地中海式、低炭水化物、およびベジタリアン食事パターンは、
いずれも研究で良好な結果が示されている
健康的な食事パターンの例である。
個別の食事計画は、個人の好み、ニーズ、
および目標に焦点を当てるべきである。
糖尿病患者の全体的な炭水化物摂取量を減らすことは、
血糖値を改善するために最も多くのエビデンスが示されているので、
個人のニーズや好みに応じた様々な食事パターンに
適用することができる。
米国糖尿病学会(ADA)は、
蓄積したエビデンスに基づき、見解を発表しています。
2007年までは、エビデンス不足のため、糖質制限食を否定しています。
その後、エビデンスの蓄積により、徐々に糖質制限食を肯定していき、
2013年10月には、正式に容認するに到りました。
さらに、2019年4月にはコンセンサス・レポートで、
「糖質制限食が最もエビデンスが豊富」と明言しました。
糖質制限食に関しては
Low-Carbohydrate or Very Low-Carbohydrate Eating Patterns
(低炭水化物食、超低炭水化物食)
と記載してあります。
タンパク質の摂取比率は、一定なので、超低炭水化物食は、間違いなく高脂肪食です。
高雄病院のスーパー糖質制限食はこの「超低炭水化物食」に相当し、脂質摂取比率は56%です。
2020年のADA「栄養療法」においても
『糖質制限食が最もエビデンスが豊富』と再び明言してあります。
2021年のADA(米国糖尿病学会)「栄養療法」も、2020年と同様の記載です。
耐糖能が悪化し、その後、糖尿病になるリスクが高いような
食事療法を米国糖尿病学会が容認することはあり得ません。
すなわち、糖質制限食の安全性と有効性は、エビデンスに基づき、
米国糖尿病学会により担保されていると言えます。
江部康二
2022年02月19日 (土)
こんにちは。
たみさんから、 空腹時中性脂肪値と食後中性脂肪値について、コメント・質問を頂きました。
スーパー糖質制限食で、早朝空腹時の中性脂肪値は速やかに改善します。
スーパー糖質制限食実践中で、食後中性脂肪値が高値の場合は、
一度早朝空腹時の中性脂肪値を測定しましょう。
スーパー糖質制限食実践中なのに、
早朝空腹時中性脂肪値が高値の場合は、
家族性高中性脂肪血症(遺伝性)の可能性があります。
中性脂肪値の基準値が50~149mg/dl くらいですが、
そもそもこれは早朝空腹時の基準値です。
スーパー糖質制限食なら、100mg/dlを下回ることがほとんどです。
ちなみに私の早朝空腹時中性脂肪値は、41~70mg/dlくらいです。
スーパー糖質制限食を実践すれば、摂取エネルギーが同一なら、
糖質を減らした分、相対的に食事由来の脂肪とタンパク質は増えます。
スーパー糖質制限食実践で、食後の中性脂肪値はどうなるのか考えてみます。
まず、中性脂肪を中心とした代謝を整理してみます。
「外因性代謝」
食物摂取(中性脂肪)→小腸→キロミクロン→筋・脂肪組織→レムナント→肝
「内因性代謝」
肝で合成(中性脂肪)→VLDL→筋・脂肪組織→LDL→肝
<外因性代謝>
食物中の脂質(ほとんどが中性脂肪)は、膵リパーゼにより、
2つの脂肪酸と1つのモノグリセリドに分解されて小腸上皮から吸収されますが、
そのなかで中性脂肪に再合成され集合します。
この集合体は、キロミクロンと呼ばれ、リンパ液に瞬時に入り、リンパ管に拡散します。
キロミクロンは、胸管を上行し鎖骨下静脈内に移行します。
キロミクロンの積み荷は、外部から摂取した食物由来の中性脂肪です。
鎖骨下静脈に入ったキロミクロンのほとんどは、
肝臓、あるいは脂肪組織・筋肉組織などの毛細血管を通る間に、
毛細血管壁にあるリポ蛋白リパーゼにより、
その積み荷の中性脂肪は、脂肪酸とモノグリセリドに分解されます。
その分、中性脂肪は血液中から取り除かれます。
キロミクロンは、食後2~3時間以降に血中に出現し血清乳びを示しますが、
通常5~6時間で清明となります。
キロミクロンは食後にのみ、出現します。
<中性脂肪値>
血液検査で測定されている中性脂肪値は、
食事由来のキロミクロンの積み荷の中性脂肪と、
肝臓で作っているVLDLの積み荷の中性脂肪を合計したものです。
筋肉細胞や脂肪細胞の毛細血管の壁には、リポタンパクリパーゼ(LPL)があります。
リポタンパクリパーゼ(LPL)が、リポタンパク質の積み荷の中性脂肪を、
2つの脂肪酸と1つのモノグリセリドに分解して、
筋肉細胞や脂肪細胞に取り込ませて利用させます。
リポタンパクリパーゼが正常に働いていれば、
中性脂肪値は食後5~6時間で基準値内に戻るはずです。
しかし、食後2~3時間から4~5時間ぐらいは、
食事由来の中性脂肪が血中に乳び状態であるので、個人差はあると思いますが、
高中性脂肪値となります。
スーパー糖質制限食実践中で、脂質・タンパク質を中心の食生活なら、
食後2時間~5時間くらいは食事由来のキロミクロンで高中性脂肪血症になる理屈です。
この間リポタンパクリパーゼ(LPL)がせっせと働いて、
食後5~6時間経過すれば中性脂肪値を基準値内に下げてくれると思います。
従って、スーパー糖質制限食で、
食後5~6時間以降と空腹時の中性脂肪値は当然基準値内に治まりますが、
食後1~5時間くらいの間は中性脂肪値は高値となります。
これは生理的な現象ですので心配はいりません。
<食後高脂血症>
食後高脂血症といわれる病態では、
中性脂肪の分解がスムーズに進まず、
レムナントという分解途中の産物が
血液中に長くとどまることになります。
そうすると、食後の生理的な高脂血症の範囲を超えて、
異常高値となります。
具体的にはキロミクロンや、キロミクロン中のトリグリセライド(TG)が加水分解を受けた後の中間代謝物(レムナント)であるキロミクロンレムナントが増加します。
インスリン抵抗性のある場合、食後高脂血症になりやすく
「動脈硬化リスク」となります。
カイロミクロンレムナントは本来、速やかに肝臓のレセプターに取り込まれるため、
健常者の血中には通常ほとんど存在しません。
<メタボリックシンドローム>
近年、糖尿病と共にインスリン抵抗性症候群(メタボリックシンドローム)が
動脈硬化の重要な危険因子ということが解ってきました。
インスリン抵抗性症候群における脂質代謝異常の特徴としては、
高中性脂肪血症(空腹時)、低HDL-コレステロール血症、食後高脂血症です。
肝臓でもインスリン抵抗性があると、遊離脂肪酸が中性脂肪の合成を促進して
VLDLとして血中に放出されます。
インスリン抵抗性症候群(メタボリックシンドローム)の上流に内蔵脂肪肥満があります。
つまり内蔵脂肪肥満がベースにあるのでインスリン抵抗性が生じるのです。
そして、内蔵脂肪肥満を生じる元凶は糖質の頻回過剰摂取です。
糖質の頻回過剰摂取
↓
グルコース・ミニスパイクとインスリン頻回過剰追加分泌
↓
内臓脂肪肥満
悪玉ホルモン(☆)分泌(インスリン抵抗性↑・血栓↑・血圧↑)
↓
インスリン抵抗性
↓
高インスリン血症(過剰のインスリン)
↓
代謝症候群(メタボリックシンドローム)
*代謝症候群の全ての指標が糖質制限食で改善します。
(☆)悪玉ホルモン
TNFα(ティエヌエフアルファ)
インスリンの働きを妨げる作用があります。内臓脂肪が増えると分泌が高まり、インスリン抵抗性をもたらし、糖尿病を引き起こしたり悪化させる一因になります。
PAI-1(パイワン)
内臓脂肪の増加とともに分泌が高まり、血栓ができるとそれを融解させるプラスミンの働きを妨げ、血栓を大きくし、血流をさえぎる状態をつくります。メタボリックシンドロームでは、脂質異常症・高血圧・糖尿病があって動脈硬化が進行しますので、そこに血栓のできやすい状態が加われば、心筋梗塞や脳梗塞の危険が高まります。
アンジオテンシノーゲン
血圧を上昇させる作用のアンジオテンシンの分泌を高めます。内臓脂肪がたまると分泌が増加して、血圧を上昇させ、高血圧を招く一因となります。
江部康二
たみさんから、 空腹時中性脂肪値と食後中性脂肪値について、コメント・質問を頂きました。
スーパー糖質制限食で、早朝空腹時の中性脂肪値は速やかに改善します。
スーパー糖質制限食実践中で、食後中性脂肪値が高値の場合は、
一度早朝空腹時の中性脂肪値を測定しましょう。
スーパー糖質制限食実践中なのに、
早朝空腹時中性脂肪値が高値の場合は、
家族性高中性脂肪血症(遺伝性)の可能性があります。
中性脂肪値の基準値が50~149mg/dl くらいですが、
そもそもこれは早朝空腹時の基準値です。
スーパー糖質制限食なら、100mg/dlを下回ることがほとんどです。
ちなみに私の早朝空腹時中性脂肪値は、41~70mg/dlくらいです。
スーパー糖質制限食を実践すれば、摂取エネルギーが同一なら、
糖質を減らした分、相対的に食事由来の脂肪とタンパク質は増えます。
スーパー糖質制限食実践で、食後の中性脂肪値はどうなるのか考えてみます。
まず、中性脂肪を中心とした代謝を整理してみます。
「外因性代謝」
食物摂取(中性脂肪)→小腸→キロミクロン→筋・脂肪組織→レムナント→肝
「内因性代謝」
肝で合成(中性脂肪)→VLDL→筋・脂肪組織→LDL→肝
<外因性代謝>
食物中の脂質(ほとんどが中性脂肪)は、膵リパーゼにより、
2つの脂肪酸と1つのモノグリセリドに分解されて小腸上皮から吸収されますが、
そのなかで中性脂肪に再合成され集合します。
この集合体は、キロミクロンと呼ばれ、リンパ液に瞬時に入り、リンパ管に拡散します。
キロミクロンは、胸管を上行し鎖骨下静脈内に移行します。
キロミクロンの積み荷は、外部から摂取した食物由来の中性脂肪です。
鎖骨下静脈に入ったキロミクロンのほとんどは、
肝臓、あるいは脂肪組織・筋肉組織などの毛細血管を通る間に、
毛細血管壁にあるリポ蛋白リパーゼにより、
その積み荷の中性脂肪は、脂肪酸とモノグリセリドに分解されます。
その分、中性脂肪は血液中から取り除かれます。
キロミクロンは、食後2~3時間以降に血中に出現し血清乳びを示しますが、
通常5~6時間で清明となります。
キロミクロンは食後にのみ、出現します。
<中性脂肪値>
血液検査で測定されている中性脂肪値は、
食事由来のキロミクロンの積み荷の中性脂肪と、
肝臓で作っているVLDLの積み荷の中性脂肪を合計したものです。
筋肉細胞や脂肪細胞の毛細血管の壁には、リポタンパクリパーゼ(LPL)があります。
リポタンパクリパーゼ(LPL)が、リポタンパク質の積み荷の中性脂肪を、
2つの脂肪酸と1つのモノグリセリドに分解して、
筋肉細胞や脂肪細胞に取り込ませて利用させます。
リポタンパクリパーゼが正常に働いていれば、
中性脂肪値は食後5~6時間で基準値内に戻るはずです。
しかし、食後2~3時間から4~5時間ぐらいは、
食事由来の中性脂肪が血中に乳び状態であるので、個人差はあると思いますが、
高中性脂肪値となります。
スーパー糖質制限食実践中で、脂質・タンパク質を中心の食生活なら、
食後2時間~5時間くらいは食事由来のキロミクロンで高中性脂肪血症になる理屈です。
この間リポタンパクリパーゼ(LPL)がせっせと働いて、
食後5~6時間経過すれば中性脂肪値を基準値内に下げてくれると思います。
従って、スーパー糖質制限食で、
食後5~6時間以降と空腹時の中性脂肪値は当然基準値内に治まりますが、
食後1~5時間くらいの間は中性脂肪値は高値となります。
これは生理的な現象ですので心配はいりません。
<食後高脂血症>
食後高脂血症といわれる病態では、
中性脂肪の分解がスムーズに進まず、
レムナントという分解途中の産物が
血液中に長くとどまることになります。
そうすると、食後の生理的な高脂血症の範囲を超えて、
異常高値となります。
具体的にはキロミクロンや、キロミクロン中のトリグリセライド(TG)が加水分解を受けた後の中間代謝物(レムナント)であるキロミクロンレムナントが増加します。
インスリン抵抗性のある場合、食後高脂血症になりやすく
「動脈硬化リスク」となります。
カイロミクロンレムナントは本来、速やかに肝臓のレセプターに取り込まれるため、
健常者の血中には通常ほとんど存在しません。
<メタボリックシンドローム>
近年、糖尿病と共にインスリン抵抗性症候群(メタボリックシンドローム)が
動脈硬化の重要な危険因子ということが解ってきました。
インスリン抵抗性症候群における脂質代謝異常の特徴としては、
高中性脂肪血症(空腹時)、低HDL-コレステロール血症、食後高脂血症です。
肝臓でもインスリン抵抗性があると、遊離脂肪酸が中性脂肪の合成を促進して
VLDLとして血中に放出されます。
インスリン抵抗性症候群(メタボリックシンドローム)の上流に内蔵脂肪肥満があります。
つまり内蔵脂肪肥満がベースにあるのでインスリン抵抗性が生じるのです。
そして、内蔵脂肪肥満を生じる元凶は糖質の頻回過剰摂取です。
糖質の頻回過剰摂取
↓
グルコース・ミニスパイクとインスリン頻回過剰追加分泌
↓
内臓脂肪肥満
悪玉ホルモン(☆)分泌(インスリン抵抗性↑・血栓↑・血圧↑)
↓
インスリン抵抗性
↓
高インスリン血症(過剰のインスリン)
↓
代謝症候群(メタボリックシンドローム)
*代謝症候群の全ての指標が糖質制限食で改善します。
(☆)悪玉ホルモン
TNFα(ティエヌエフアルファ)
インスリンの働きを妨げる作用があります。内臓脂肪が増えると分泌が高まり、インスリン抵抗性をもたらし、糖尿病を引き起こしたり悪化させる一因になります。
PAI-1(パイワン)
内臓脂肪の増加とともに分泌が高まり、血栓ができるとそれを融解させるプラスミンの働きを妨げ、血栓を大きくし、血流をさえぎる状態をつくります。メタボリックシンドロームでは、脂質異常症・高血圧・糖尿病があって動脈硬化が進行しますので、そこに血栓のできやすい状態が加われば、心筋梗塞や脳梗塞の危険が高まります。
アンジオテンシノーゲン
血圧を上昇させる作用のアンジオテンシンの分泌を高めます。内臓脂肪がたまると分泌が増加して、血圧を上昇させ、高血圧を招く一因となります。
江部康二
2022年02月18日 (金)
こんにちは。
糖尿病の内服薬、現在は9種類に増えています。
これまでSU薬、グリニド薬、αGI薬、ビグアナイド薬、DPP-4阻害薬、
チアゾリジン薬(アクトス)、SGLT2(エスジーエルティーツー)阻害薬について説明してきました。
今回は、2021年12月から、長期投与が可能となった新しい糖尿病薬である
GLP-1受容体作動薬の経口薬がリベルサス(セマグルチド)のお話です。
体内のインスリンの分泌を促進し血糖値を低下させる効果があります。
胃腸の動きを調整し食欲の抑制が生じることがあります。
まあ副作用とも言えるのですが、一定程度、減量が期待できます。
あまり減量しない人もいますが、2~3kg痩せる人もいます。
男性より女性のほうが減量効果があるような気がします。
リベルサスの飲み方ですが、
起床時に、コップ約半分の水とともに、1錠を服用します。
内服して30分間は、飲み食いなしです。
お茶やコーヒーなどでの服用はNGです。
錠剤は割ったり噛んだりせずに、そのままの状態で飲み込みます。
皆さん、異口同音に、結構大きい錠剤で苦くてやや飲みにくいと仰ってますが、
効果は確実にあります。
食欲抑制などを考慮して、
3mg錠から開始しで、28日間内服します。
ついで7mg錠に切り替えて、28日間内服します。
有効ならそのまま7mgでも良いですが、
効果がやや少ないなら14mg錠に切り替えていきます。
2型糖尿病の薬であり、1型糖尿病には適応となりません。
リベルサスの作用機序ですが、
GLP-1受容体に働いて、インスリンの分泌を促します。
摂食によって上昇した血糖値に応じて、すい臓からのインスリン分泌を促進し、
血糖値を上げる作用のある「グルカゴン」の分泌を抑制することで、
食後血糖の上昇を抑える働きをします。
また、早朝空腹時の血糖値が高値の場合もそれを下げる効果があります。
単独では、低血糖をおこすことはまずありません。
SU剤やインスリンと併用の場合は、低血糖を生じる事が、ありえます。
リベルサスの副作用ですが、
胃腸障害(嘔吐、吐き気、下痢、胸やけ)
めまい
味覚異常
消化不良
などがあります。
胃腸障害は、内服を継続するとおさまることがあります。
江部康二
糖尿病の内服薬、現在は9種類に増えています。
これまでSU薬、グリニド薬、αGI薬、ビグアナイド薬、DPP-4阻害薬、
チアゾリジン薬(アクトス)、SGLT2(エスジーエルティーツー)阻害薬について説明してきました。
今回は、2021年12月から、長期投与が可能となった新しい糖尿病薬である
GLP-1受容体作動薬の経口薬がリベルサス(セマグルチド)のお話です。
体内のインスリンの分泌を促進し血糖値を低下させる効果があります。
胃腸の動きを調整し食欲の抑制が生じることがあります。
まあ副作用とも言えるのですが、一定程度、減量が期待できます。
あまり減量しない人もいますが、2~3kg痩せる人もいます。
男性より女性のほうが減量効果があるような気がします。
リベルサスの飲み方ですが、
起床時に、コップ約半分の水とともに、1錠を服用します。
内服して30分間は、飲み食いなしです。
お茶やコーヒーなどでの服用はNGです。
錠剤は割ったり噛んだりせずに、そのままの状態で飲み込みます。
皆さん、異口同音に、結構大きい錠剤で苦くてやや飲みにくいと仰ってますが、
効果は確実にあります。
食欲抑制などを考慮して、
3mg錠から開始しで、28日間内服します。
ついで7mg錠に切り替えて、28日間内服します。
有効ならそのまま7mgでも良いですが、
効果がやや少ないなら14mg錠に切り替えていきます。
2型糖尿病の薬であり、1型糖尿病には適応となりません。
リベルサスの作用機序ですが、
GLP-1受容体に働いて、インスリンの分泌を促します。
摂食によって上昇した血糖値に応じて、すい臓からのインスリン分泌を促進し、
血糖値を上げる作用のある「グルカゴン」の分泌を抑制することで、
食後血糖の上昇を抑える働きをします。
また、早朝空腹時の血糖値が高値の場合もそれを下げる効果があります。
単独では、低血糖をおこすことはまずありません。
SU剤やインスリンと併用の場合は、低血糖を生じる事が、ありえます。
リベルサスの副作用ですが、
胃腸障害(嘔吐、吐き気、下痢、胸やけ)
めまい
味覚異常
消化不良
などがあります。
胃腸障害は、内服を継続するとおさまることがあります。
江部康二
2022年02月17日 (木)
こんにちは。
オミクロン株の流行で、対面の講演会は困難な状況が続いています。
そこで
「「老化と万病」のもと『糖化』を防ぐ!「糖質制限食」のすすめ 」
と題して、オンライン講演会を開催しますので、ご案内いたします。
糖化ストレスや酸化ストレスの蓄積により慢性炎症を生じます。
そして、その延長上に老化やがんを始めとして、
様々な生活習慣病(糖尿病、動脈硬化、高血圧、パーキンソン病、アルツハイマー病など)の発症があります。
糖質を摂取すると血糖値が上昇し、
血糖値が高いほどAGEsがたくさん蓄積していき糖化ストレスとなっていきます。
すなわち、三大栄養素のうち、糖化ストレスを生じるのは糖質だけであり、
脂質・タンパク質では生じません。
糖質制限食を実践すれば、糖化ストレスを大幅に減らすことができるので
老化やがんや慢性炎症を予防することが可能となります。
また、『食後高血糖』『血糖変動幅増大』『インスリン過剰分泌』は
活性酸素を発生させて、酸化ストレスの元となります。
糖質制限食なら、食後高血糖、血糖変動幅増大、インスリン過剰分泌を、
防ぐことが可能です。
このように、糖質制限食なら、糖化ストレスも酸化ストレスも
最小限ですみますので、がん、老化、生活習慣病を予防できる可能性が高いのです。
江部康二
以下の青字の記載は事務局からのお知らせです。
*********
ブログ読者の皆様、弊会のYouTube動画を多数ご覧いただいておりまして、
ありがとうございます。
本日はオンライン講演会の開催をご案内申し上げます。
2022年2月27日(日)、「「老化と万病」のもと『糖化』を防ぐ!
「糖質制限食」のすすめ 」と題して、オンライン講演会を開催いたします。
講師は、江部理事長です。たくさんのご参加を心よりお待ちしております。
☆講演会情報URL:http://www.toushitsuseigen.or.jp/activity
//////////////ご案内/////////////////
(一社)日本糖質制限医療推進協会主催<オンライン講演会>
「老化と万病」のもと『糖化』を防ぐ! 「糖質制限食」のすすめ
■日時:2022年2月27日(日)14:00~15:20頃
■講師:江部 康二
(一財)高雄病院 理事長 / (一社)日本糖質制限医療推進協会 理事長
*** 講師より ***
タンパク質にブドウ糖や果糖が結合することを「糖化」と言います。
血液検査でよく見かける「HbA1c(ヘモグロビンエイワンシー)」は、
赤血球の中にあるヘモグロビンというタンパク質に血糖が結合したものです。
血糖値が高いほどHbA1cが多くなるので、
糖尿病の評価を行う上での重要な指標とされています。
HbA1cは初期の糖化産物で、体内で分解できるのですが、
糖化が進行して「AGEs(終末糖化産物)」になると、分解が困難となります。
このAGEsの蓄積が動脈硬化の元凶であり、糖尿病合併症の主たる要因であり、万病の元です。
また、「老化」とは加齢に伴い、カラダの機能が衰えていくことです。
人は血管から老いるとされ、動脈硬化が大きな要因です。
つまり、糖化の延長線上に老化があると言えます。
糖化を最小限にとどめることのできる食事法が、「糖質制限食」です。
美味しく、楽しく糖質制限食を実践して、健康を保ちましょう!
*****
■受講費:賛助会員 無料 / 一般(賛助会員の方以外) 2,000円
■お支払い方法(賛助会員以外):クレジットカード/銀行振込/郵便振替 ※事前決済のみとなります。
*領収書をご希望の場合は、領収書宛名もお知らせ願います。
■お申し込みの流れ:
1. 下の「お申し込み方法」の該当するものからお申し込み下さい。
2. 事務局より一両日中に(日祝を除く)、折り返しメールでご連絡申し上げます。
<一般(賛助会員の方以外)>
3.ご入金の確認後、予約確定のメールをお送りします。
■お申し込み方法:
★賛助会員の方:事務局へメールにて、お申し込み下さい。
★賛助会員入会をご希望の方:
1. 入会案内および会員規約をお読み下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/sign-up
2. お申し込みは下のフォームからお願いします。
「入会ならびに講演会出席のお問い合わせ」を選択いただき、
「通信」欄に、「2/27オンライン講演会、参加希望」 とご記入下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/contact
★一般(会員以外)で、講演会の受講のみご希望の方:
下のフォームからお申し込み下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/seminar-gen
■補足・ご案内事項:
*Zoomを使用したオンライン講演会です。
・スマートフォンでもご参加可能ですが、パソコンかタブレット端末でご参加いただくと、
画面が大きいため、スライド資料を閲覧しやすいです。
・事前に招待URLをお送りし、当日はそのURLにアクセスして、オンライン受講(参加)していただくかたちとなります。
・当日までにZoomのインストールを済ませていただくことを推奨いたします。
・詳細はご予約後にご案内申し上げます。
*講演は60分程度の予定です。その後、質疑応答(Zoomの挙手機能を使用)も予定しております。
*当日の動画は、後日一定期間ご覧いただける予定です。(参加予約者様限定)
*予約制です。当日参加はできません。
*キャンセルは2月25日(金)までに事務局までご連絡願います。
それ以降のキャンセルの受講費ご返金は対応致しかねますので予めご了承下さい。
オミクロン株の流行で、対面の講演会は困難な状況が続いています。
そこで
「「老化と万病」のもと『糖化』を防ぐ!「糖質制限食」のすすめ 」
と題して、オンライン講演会を開催しますので、ご案内いたします。
糖化ストレスや酸化ストレスの蓄積により慢性炎症を生じます。
そして、その延長上に老化やがんを始めとして、
様々な生活習慣病(糖尿病、動脈硬化、高血圧、パーキンソン病、アルツハイマー病など)の発症があります。
糖質を摂取すると血糖値が上昇し、
血糖値が高いほどAGEsがたくさん蓄積していき糖化ストレスとなっていきます。
すなわち、三大栄養素のうち、糖化ストレスを生じるのは糖質だけであり、
脂質・タンパク質では生じません。
糖質制限食を実践すれば、糖化ストレスを大幅に減らすことができるので
老化やがんや慢性炎症を予防することが可能となります。
また、『食後高血糖』『血糖変動幅増大』『インスリン過剰分泌』は
活性酸素を発生させて、酸化ストレスの元となります。
糖質制限食なら、食後高血糖、血糖変動幅増大、インスリン過剰分泌を、
防ぐことが可能です。
このように、糖質制限食なら、糖化ストレスも酸化ストレスも
最小限ですみますので、がん、老化、生活習慣病を予防できる可能性が高いのです。
江部康二
以下の青字の記載は事務局からのお知らせです。
*********
ブログ読者の皆様、弊会のYouTube動画を多数ご覧いただいておりまして、
ありがとうございます。
本日はオンライン講演会の開催をご案内申し上げます。
2022年2月27日(日)、「「老化と万病」のもと『糖化』を防ぐ!
「糖質制限食」のすすめ 」と題して、オンライン講演会を開催いたします。
講師は、江部理事長です。たくさんのご参加を心よりお待ちしております。
☆講演会情報URL:http://www.toushitsuseigen.or.jp/activity
//////////////ご案内/////////////////
(一社)日本糖質制限医療推進協会主催<オンライン講演会>
「老化と万病」のもと『糖化』を防ぐ! 「糖質制限食」のすすめ
■日時:2022年2月27日(日)14:00~15:20頃
■講師:江部 康二
(一財)高雄病院 理事長 / (一社)日本糖質制限医療推進協会 理事長
*** 講師より ***
タンパク質にブドウ糖や果糖が結合することを「糖化」と言います。
血液検査でよく見かける「HbA1c(ヘモグロビンエイワンシー)」は、
赤血球の中にあるヘモグロビンというタンパク質に血糖が結合したものです。
血糖値が高いほどHbA1cが多くなるので、
糖尿病の評価を行う上での重要な指標とされています。
HbA1cは初期の糖化産物で、体内で分解できるのですが、
糖化が進行して「AGEs(終末糖化産物)」になると、分解が困難となります。
このAGEsの蓄積が動脈硬化の元凶であり、糖尿病合併症の主たる要因であり、万病の元です。
また、「老化」とは加齢に伴い、カラダの機能が衰えていくことです。
人は血管から老いるとされ、動脈硬化が大きな要因です。
つまり、糖化の延長線上に老化があると言えます。
糖化を最小限にとどめることのできる食事法が、「糖質制限食」です。
美味しく、楽しく糖質制限食を実践して、健康を保ちましょう!
*****
■受講費:賛助会員 無料 / 一般(賛助会員の方以外) 2,000円
■お支払い方法(賛助会員以外):クレジットカード/銀行振込/郵便振替 ※事前決済のみとなります。
*領収書をご希望の場合は、領収書宛名もお知らせ願います。
■お申し込みの流れ:
1. 下の「お申し込み方法」の該当するものからお申し込み下さい。
2. 事務局より一両日中に(日祝を除く)、折り返しメールでご連絡申し上げます。
<一般(賛助会員の方以外)>
3.ご入金の確認後、予約確定のメールをお送りします。
■お申し込み方法:
★賛助会員の方:事務局へメールにて、お申し込み下さい。
★賛助会員入会をご希望の方:
1. 入会案内および会員規約をお読み下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/sign-up
2. お申し込みは下のフォームからお願いします。
「入会ならびに講演会出席のお問い合わせ」を選択いただき、
「通信」欄に、「2/27オンライン講演会、参加希望」 とご記入下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/contact
★一般(会員以外)で、講演会の受講のみご希望の方:
下のフォームからお申し込み下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/seminar-gen
■補足・ご案内事項:
*Zoomを使用したオンライン講演会です。
・スマートフォンでもご参加可能ですが、パソコンかタブレット端末でご参加いただくと、
画面が大きいため、スライド資料を閲覧しやすいです。
・事前に招待URLをお送りし、当日はそのURLにアクセスして、オンライン受講(参加)していただくかたちとなります。
・当日までにZoomのインストールを済ませていただくことを推奨いたします。
・詳細はご予約後にご案内申し上げます。
*講演は60分程度の予定です。その後、質疑応答(Zoomの挙手機能を使用)も予定しております。
*当日の動画は、後日一定期間ご覧いただける予定です。(参加予約者様限定)
*予約制です。当日参加はできません。
*キャンセルは2月25日(金)までに事務局までご連絡願います。
それ以降のキャンセルの受講費ご返金は対応致しかねますので予めご了承下さい。
2022年02月16日 (水)
こんにちは
今回は、SGLT2阻害薬のお話です。
SGLT2阻害薬が、厚労省の薬食審医薬品第一部会において、
2014年1月17日に認可されました。薬価収載は、2014年4月です。
SGLT2阻害薬には、
スーグラ、ルセフィ、 フォシーガ、アプルウェイ、カナグル、デルベザがあります。
SGLT2阻害薬は、ブドウ糖を尿から排泄させるという全く新しい作用機序の薬品なので、
発想がとても面白いユニークな薬です。
尿中にブドウ糖と水をそれぞれ、約60グラムずつ排泄させます。
有効性に関するデータを見ると、SGLT2阻害薬を12~26週間にわたり単独投与すると、
HbA1c値はベースラインから最大1.2%程度まで低下します。
空腹時血糖値は30~40mg/dL、食後2時間血糖値はおよそ60mg/dL低下です。
また体重減少があるのも興味深いです。
スーパー糖質制限食実践の場合は、食後高血糖はほとんど生じないのですが、
年期が入った糖尿病の場合、早朝空腹時血糖値が高値となることがあります。
眠前に100mg/dlくらいで、なかなか良いデータでも、
早朝空腹時血糖値が、夜中何も食べていないのに140~180~200mg/dlとか
上昇することがあり、「暁現象」(☆)と呼ばれています。
暁現象は、スーパー糖質制限食でも、なかなか改善しないことがあります。
この暁現象に対して、SGLT2阻害薬を処方して、劇的に改善するケースがあるので
試してみる価値はあります。
それから、副作用ですが、尿の中に大量のブドウ糖が排泄されるので、
尿路感染症とか女性では性器感染症も生じやすくなると思いますので注意が必要です。
男性ではまずありませんが、女性ではまれにあります。
しっかり水分を摂取して、しっかり排尿することで、尿路感染は予防できます。
また、ブドウ糖排泄にともない、浸透圧利尿で尿量が増加して脱水になる可能性もあるので、
高齢者には注意が必要です。
そして、<SGLT2阻害薬 + スーパー糖質制限食>
を一気に厳密に開始した場合、血中ケトン体値が急速に上昇して
人体の<緩衝作用>が間に合わなくて、まれに<正常血糖ケトアシドーシス>
を発症することがあるので、こちらも注意が必要です。
いずれも、対処法としては、
SGLT2阻害薬を内服開始する前より200ccくらい多めに水分補給するようにすれば、
尿路感染や脱水やケトアシドーシスも予防できると思います。
SGLT2阻害薬内服で、
血中総ケトン体が平均0.3mmol/L(300μmol/L)増加です。
血中総ケトン体の基準値が、「26~122μM/L」ですので結構な上昇ですね。
血液中のブドウ糖を、約60g(240キロカロリー)尿中に排泄して、
その分を脂肪をエネルギー源とするため、肝臓でのケトン体生成が高まるものと思われます。
スーパー糖質制限食では、食後高血糖が正常血糖になり、
肝臓の糖新生があるので低血糖にはなりません。
糖質摂取時に比べたら、糖質制限時は、脂肪を主たるエネルギー源にするので、
肝臓でケトン体を生成します。
結果的には、糖質制限食でもSGLT2阻害薬内服でも、血中ケトン体が上昇しますが、
インスリン作用があるていど以上あり脱水がないなら、生理的なもので心配はいりません。
江部康二
(☆)「暁現象」
早朝の空腹時血糖値は、正常人では、寝る前より低いのが普通です。
ところが、就寝前よりも朝起きたときの血糖値のほうが高いという現象が、
糖尿人によくみられ、暁現象と呼ばれます。
朝方3~4時ころは、基礎分泌インスリンは一番低値になります。
さらにこの時間帯、成長ホルモンとコルチゾールが増えて
血糖が上がりやすくなるのですが、
正常人は即座にインスリン分泌を増やして対応します。
糖尿人はインスリンを増加させてそれに対抗できないから、
暁現象を生じるとされています。
成長ホルモンは、肝臓でのグリコーゲン分解を促し、
また抗インスリン作用(インスリンを抑制し、血糖値を上昇させる)を持つため、
血糖値を上昇させます。
コルチゾールは肝臓での糖新生を促進させて、血糖値を上昇させます。
また糖尿病患者では起床前後の交換神経活性が暁現象に関係しています。
交感神経活性でカテコラミンなどのインスリン拮抗ホルモンが増えます。
膵臓では交感神経刺激によりインスリン分泌抑制とグルカゴン分泌促進が起こり、
血糖値が上昇します。
夜間睡眠時は、肝臓がブドウ糖を合成して(糖新生)血液中に送り、
血糖値を維持しますが、もともと糖尿人は正常人に比べて糖新生が増加しています。
この時間帯、基礎分泌インスリンは、正常人なら少し分泌されれば血糖値が下がりますが、
2型の糖尿人は正常人の2倍の量が必要だといわれていますので、
そもそもハンディがあります。
糖新生が多くなると、
正常人なら即座に基礎分泌インスリンの分泌を増加させて対応します。
しかし、糖尿人はインスリンの分泌量調整がスムースにいかないために、
糖新生を制御できず、暁現象が起きると考えられます。
今回は、SGLT2阻害薬のお話です。
SGLT2阻害薬が、厚労省の薬食審医薬品第一部会において、
2014年1月17日に認可されました。薬価収載は、2014年4月です。
SGLT2阻害薬には、
スーグラ、ルセフィ、 フォシーガ、アプルウェイ、カナグル、デルベザがあります。
SGLT2阻害薬は、ブドウ糖を尿から排泄させるという全く新しい作用機序の薬品なので、
発想がとても面白いユニークな薬です。
尿中にブドウ糖と水をそれぞれ、約60グラムずつ排泄させます。
有効性に関するデータを見ると、SGLT2阻害薬を12~26週間にわたり単独投与すると、
HbA1c値はベースラインから最大1.2%程度まで低下します。
空腹時血糖値は30~40mg/dL、食後2時間血糖値はおよそ60mg/dL低下です。
また体重減少があるのも興味深いです。
スーパー糖質制限食実践の場合は、食後高血糖はほとんど生じないのですが、
年期が入った糖尿病の場合、早朝空腹時血糖値が高値となることがあります。
眠前に100mg/dlくらいで、なかなか良いデータでも、
早朝空腹時血糖値が、夜中何も食べていないのに140~180~200mg/dlとか
上昇することがあり、「暁現象」(☆)と呼ばれています。
暁現象は、スーパー糖質制限食でも、なかなか改善しないことがあります。
この暁現象に対して、SGLT2阻害薬を処方して、劇的に改善するケースがあるので
試してみる価値はあります。
それから、副作用ですが、尿の中に大量のブドウ糖が排泄されるので、
尿路感染症とか女性では性器感染症も生じやすくなると思いますので注意が必要です。
男性ではまずありませんが、女性ではまれにあります。
しっかり水分を摂取して、しっかり排尿することで、尿路感染は予防できます。
また、ブドウ糖排泄にともない、浸透圧利尿で尿量が増加して脱水になる可能性もあるので、
高齢者には注意が必要です。
そして、<SGLT2阻害薬 + スーパー糖質制限食>
を一気に厳密に開始した場合、血中ケトン体値が急速に上昇して
人体の<緩衝作用>が間に合わなくて、まれに<正常血糖ケトアシドーシス>
を発症することがあるので、こちらも注意が必要です。
いずれも、対処法としては、
SGLT2阻害薬を内服開始する前より200ccくらい多めに水分補給するようにすれば、
尿路感染や脱水やケトアシドーシスも予防できると思います。
SGLT2阻害薬内服で、
血中総ケトン体が平均0.3mmol/L(300μmol/L)増加です。
血中総ケトン体の基準値が、「26~122μM/L」ですので結構な上昇ですね。
血液中のブドウ糖を、約60g(240キロカロリー)尿中に排泄して、
その分を脂肪をエネルギー源とするため、肝臓でのケトン体生成が高まるものと思われます。
スーパー糖質制限食では、食後高血糖が正常血糖になり、
肝臓の糖新生があるので低血糖にはなりません。
糖質摂取時に比べたら、糖質制限時は、脂肪を主たるエネルギー源にするので、
肝臓でケトン体を生成します。
結果的には、糖質制限食でもSGLT2阻害薬内服でも、血中ケトン体が上昇しますが、
インスリン作用があるていど以上あり脱水がないなら、生理的なもので心配はいりません。
江部康二
(☆)「暁現象」
早朝の空腹時血糖値は、正常人では、寝る前より低いのが普通です。
ところが、就寝前よりも朝起きたときの血糖値のほうが高いという現象が、
糖尿人によくみられ、暁現象と呼ばれます。
朝方3~4時ころは、基礎分泌インスリンは一番低値になります。
さらにこの時間帯、成長ホルモンとコルチゾールが増えて
血糖が上がりやすくなるのですが、
正常人は即座にインスリン分泌を増やして対応します。
糖尿人はインスリンを増加させてそれに対抗できないから、
暁現象を生じるとされています。
成長ホルモンは、肝臓でのグリコーゲン分解を促し、
また抗インスリン作用(インスリンを抑制し、血糖値を上昇させる)を持つため、
血糖値を上昇させます。
コルチゾールは肝臓での糖新生を促進させて、血糖値を上昇させます。
また糖尿病患者では起床前後の交換神経活性が暁現象に関係しています。
交感神経活性でカテコラミンなどのインスリン拮抗ホルモンが増えます。
膵臓では交感神経刺激によりインスリン分泌抑制とグルカゴン分泌促進が起こり、
血糖値が上昇します。
夜間睡眠時は、肝臓がブドウ糖を合成して(糖新生)血液中に送り、
血糖値を維持しますが、もともと糖尿人は正常人に比べて糖新生が増加しています。
この時間帯、基礎分泌インスリンは、正常人なら少し分泌されれば血糖値が下がりますが、
2型の糖尿人は正常人の2倍の量が必要だといわれていますので、
そもそもハンディがあります。
糖新生が多くなると、
正常人なら即座に基礎分泌インスリンの分泌を増加させて対応します。
しかし、糖尿人はインスリンの分泌量調整がスムースにいかないために、
糖新生を制御できず、暁現象が起きると考えられます。
2022年02月15日 (火)
こんにちは。
今回の記事は、
グリコアルブミン(GA)とグリコヘモグロビン(HbA1c)を比較・検討してみます。
<GAとHbA1cのそれぞれの意義>
HbA1cは赤血球の寿命が120日であるため4ヵ月前から採血時まで、
一般には、過去2ヶ月の平均血糖値を反映します。
GAはアルブミンの半減期が17日であるため17日前から採血時まで、
一般には、過去2週間の平均血糖値を反映します。
<GAとHbA1cの測定原理と食後高血糖の反映度合い>
HbA1cとグリコアルブミン(GA)は、血液中のヘモグロビンとアルブミンが、
それぞれ血糖と結合して変化したものの割合を示す検査値で、原理は同じです。
血液中のブドウ糖は、いろんなものにへばり付く性質があり、ヘモグロビン(赤血球の中にあるタンパク質)にくっついて変化したものがHbA1cで、アルブミンという血清中のタンパク質にくっついて変化したものが、グリコアルブミン(GA)ということです。
そして、同じ HbA1C値の糖尿病患者さんでも、食後高血糖が頻回にある患者さんの方が、グリコアルブミンが高くなりやすいことが分かりました。
アルブミンが血糖と結合してグリコアルブミンになるスピードは、
ヘモグロビンが血糖と結合して HbA1Cになるスピードより、
9倍くらい速いと推測されています。
そのため、ごく短時間だけ現れる高血糖に対しては、
グリコアルブミン値の方が HbA1C値より敏感に反応しやすいと考えられます。
ごく短時間だけ現れる高血糖は、通常は糖質摂取後の高血糖です。
これが、「グリコアルブミン検査は食後高血糖の評価に適している」とされる理由です。
<GA/HbA1cの比が大きいと食後高血糖が頻回>
食後高血糖の存在をよりはっきりとさせる方法として、
グリコアルブミン値を HbA1C値で割って両者の比を計算する方法があります。
血糖コントロールが良いにしろ悪いにしろ、それが安定している場合、
両者の比は、およそ3:1です。(但しHbA1cはNGSP値ではなくJDS値換算です)
つまりGA値が HbA1C(JDS)の約3倍です。
この約3倍というのは昔のHbA1c(JDS値)で計算したらぴったりですが、
HbA1c(NGSP値)の場合は少し小さいほうにずれます。
従って、GA/HbA1c比の計算をするときは、
JDS値のHbA1cにするとよいです。
*NGSP値-0.4=JDS値
食後血糖値の変動が大きい糖尿人では、
先ほど述べたようにグリコアルブミンの方が上昇しやすいため、
GA/HbA1c比が大きくなります。
食後高血糖が頻回の場合は、GA/HbA1c比が4:1に近付いたり、
それ以上に差が開くこともあるようです。
この差が大きいほど、
合併症が進行しやすくなることを示した研究報告が複数あります。
<糖質制限食なら、GA/HbA1cの比が小さい>
江部康二の検査データ
HbA1c(NGSP):5.7%(基準値4.6~6.2%)
HbA1c(JDS):5.3%(基準値4.3~5.8%)
グリコアルブミン(GA):13.7%(基準値11.8~16.0%)
上記、江部康二の検査データ(2020年10月)だと、
JDS値で計算して、GA/HbA1c比は、2.58:1とかなり低いです。
食後高血糖が極めて少ないことを示しています。
一方、
ある50代男性糖尿人Aさんの検査では
HbA1c(NGSP):5.7%
HbA1c(JDS):5.3%
グリコアルブミン(GA):18.0%
でした。
江部康二とAさんと、HbA1cは全く同じです。
一方AさんのGAも20%未満と、コントロール良好ではあるのですが、
私のデータと比べるとかなり高値です。
Aさんの、GA/HbA1c比は、3.4:1で、私よりかなり高いです。
つまりAさんは、私に比べると食後高血糖が一定あったこととなります。
よくよくAさんに聞いてみると
「麺類が好きで、昼食でよく食べていました」
ということでした。
麺類を止めて貰ったら、GAも16.0%をきるようになりました。
すなわち、食後高血糖のない質の良いHbA1cと、食後高血糖のある質の悪いHbA1cとを、
GA/HbA1c比によって、区別し評価できるということになります。
GAとHbA1cは同じ月には保険請求できませんので、
やや安価なHbA1cのほうを実費で保険外で調べればいいと思います。
私費で、HbA1cは¥500-くらいと思います。
HbA1cより、有用なので、グリコアルブミン検査は今後、
もっと普及して欲しいと思います。
それによりグリコアルブミンと合併症の関係がさらに明確になることでしょう。
なお、1型糖尿病の場合は、HbA1cとGAを、同月に保険請求できます。
江部康二
今回の記事は、
グリコアルブミン(GA)とグリコヘモグロビン(HbA1c)を比較・検討してみます。
<GAとHbA1cのそれぞれの意義>
HbA1cは赤血球の寿命が120日であるため4ヵ月前から採血時まで、
一般には、過去2ヶ月の平均血糖値を反映します。
GAはアルブミンの半減期が17日であるため17日前から採血時まで、
一般には、過去2週間の平均血糖値を反映します。
<GAとHbA1cの測定原理と食後高血糖の反映度合い>
HbA1cとグリコアルブミン(GA)は、血液中のヘモグロビンとアルブミンが、
それぞれ血糖と結合して変化したものの割合を示す検査値で、原理は同じです。
血液中のブドウ糖は、いろんなものにへばり付く性質があり、ヘモグロビン(赤血球の中にあるタンパク質)にくっついて変化したものがHbA1cで、アルブミンという血清中のタンパク質にくっついて変化したものが、グリコアルブミン(GA)ということです。
そして、同じ HbA1C値の糖尿病患者さんでも、食後高血糖が頻回にある患者さんの方が、グリコアルブミンが高くなりやすいことが分かりました。
アルブミンが血糖と結合してグリコアルブミンになるスピードは、
ヘモグロビンが血糖と結合して HbA1Cになるスピードより、
9倍くらい速いと推測されています。
そのため、ごく短時間だけ現れる高血糖に対しては、
グリコアルブミン値の方が HbA1C値より敏感に反応しやすいと考えられます。
ごく短時間だけ現れる高血糖は、通常は糖質摂取後の高血糖です。
これが、「グリコアルブミン検査は食後高血糖の評価に適している」とされる理由です。
<GA/HbA1cの比が大きいと食後高血糖が頻回>
食後高血糖の存在をよりはっきりとさせる方法として、
グリコアルブミン値を HbA1C値で割って両者の比を計算する方法があります。
血糖コントロールが良いにしろ悪いにしろ、それが安定している場合、
両者の比は、およそ3:1です。(但しHbA1cはNGSP値ではなくJDS値換算です)
つまりGA値が HbA1C(JDS)の約3倍です。
この約3倍というのは昔のHbA1c(JDS値)で計算したらぴったりですが、
HbA1c(NGSP値)の場合は少し小さいほうにずれます。
従って、GA/HbA1c比の計算をするときは、
JDS値のHbA1cにするとよいです。
*NGSP値-0.4=JDS値
食後血糖値の変動が大きい糖尿人では、
先ほど述べたようにグリコアルブミンの方が上昇しやすいため、
GA/HbA1c比が大きくなります。
食後高血糖が頻回の場合は、GA/HbA1c比が4:1に近付いたり、
それ以上に差が開くこともあるようです。
この差が大きいほど、
合併症が進行しやすくなることを示した研究報告が複数あります。
<糖質制限食なら、GA/HbA1cの比が小さい>
江部康二の検査データ
HbA1c(NGSP):5.7%(基準値4.6~6.2%)
HbA1c(JDS):5.3%(基準値4.3~5.8%)
グリコアルブミン(GA):13.7%(基準値11.8~16.0%)
上記、江部康二の検査データ(2020年10月)だと、
JDS値で計算して、GA/HbA1c比は、2.58:1とかなり低いです。
食後高血糖が極めて少ないことを示しています。
一方、
ある50代男性糖尿人Aさんの検査では
HbA1c(NGSP):5.7%
HbA1c(JDS):5.3%
グリコアルブミン(GA):18.0%
でした。
江部康二とAさんと、HbA1cは全く同じです。
一方AさんのGAも20%未満と、コントロール良好ではあるのですが、
私のデータと比べるとかなり高値です。
Aさんの、GA/HbA1c比は、3.4:1で、私よりかなり高いです。
つまりAさんは、私に比べると食後高血糖が一定あったこととなります。
よくよくAさんに聞いてみると
「麺類が好きで、昼食でよく食べていました」
ということでした。
麺類を止めて貰ったら、GAも16.0%をきるようになりました。
すなわち、食後高血糖のない質の良いHbA1cと、食後高血糖のある質の悪いHbA1cとを、
GA/HbA1c比によって、区別し評価できるということになります。
GAとHbA1cは同じ月には保険請求できませんので、
やや安価なHbA1cのほうを実費で保険外で調べればいいと思います。
私費で、HbA1cは¥500-くらいと思います。
HbA1cより、有用なので、グリコアルブミン検査は今後、
もっと普及して欲しいと思います。
それによりグリコアルブミンと合併症の関係がさらに明確になることでしょう。
なお、1型糖尿病の場合は、HbA1cとGAを、同月に保険請求できます。
江部康二
2022年02月14日 (月)
こんばんは。
2022/2/9(水)、ヤフーニュースに以下の記事が掲載されました。
Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/2730f6b6123dfeaa2f498f86272f4f0ce829bdaf
「多くの人が困っている…」“ワクチン後遺症窓口”設置を明言
名古屋市河村たかし市長
2/9(水) 18:09配信 CBCテレビ
以下の青字の記述はヤフーニュースの要約です。
【ワクチン接種後の体調不良に苦しむ人たちについて、名古屋市の河村たかし市長は、
来週にも後遺症の相談窓口を設置することを明らかにしました。
接種後ほぼ寝たきりの女性(50代)
「もう苦しくて、このまま寝たら、朝、目覚めないんじゃないかというぐらいの、
初めて経験するような苦しさでした」
愛知県内に住むこの女性は、ワクチンを接種した後で寝たきりの状態になり、
5か月以上、満足に家事ができない状態が続いています。
関西地方に住む小学6年生の少女は、
去年9月に接種した後から、舌が真っ白な「カビ」に覆われたり、
真っ赤に腫れ上がったりと様々な症状に悩まされ、
それまで打ち込んできた部活動の陸上競技もできなくなりました。
母親
「『コロナワクチンが原因ではないですか?』と何回も1か月の入院中訴えていました。検査結果に異常がないから、何もないから、最終的に『気持ちの問題』といわれました。でも1か月入院していて、1週間、2週間たって、やっぱり原因はそこ(ワクチン接種)しか考えられなくて」
今のところ、ワクチンの副反応に認定されて国の救済対象になるのは、
接種後すぐに起きた「急性アレルギー反応」がほとんどで、寝たきりになった、
など「慢性的な体調不良」は副反応として認められていません。
名古屋市の河村たかし市長は
「(後遺症は)検査しても数字に結果に出ないと。『精神科に行ってくれ』との状況。名古屋市民でも多くの人が困っていると思う。(医師が)言っていたのは、相談窓口をきちっと作ってくれと。来週中にでも設置しようかと」
CBCテレビ 大石邦彦アナウンサー
「本気ですか?」
河村市長
「本気だがね。やるのが仕事」】
新型コロナワクチン接種の直後~数日間で起こる副反応は、
死亡者をはじめ多数発生していて、問題となっています。
それとは別に、新型コロナワクチン接種後の後遺症に苦しむ人が
たくさんおられます。
名古屋市の河村たかし市長が、、
後遺症の相談窓口を設置することを明らかにしたのは、
現実的な救済措置として、極めて有用と思います。
河村たかし名古屋市長、good job です。
日本政府は、ワクチン接種後死亡者も、ほとんど因果関係不明として
放置しているのが現状です。
『ワクチンを接種した後で寝たきりの状態になり、
5か月以上、満足に家事ができない状態が続いている50代女性』
や、
『2021年9月に接種した後から、体調不良で
それまで打ち込んできた部活動の陸上競技もできなくなった小学6年生の少女』
実際に後遺症の症状が続いて苦しんでいる、これらのケースは、
国の救済対象になっていません。
政府があてにならない以上、各自治体が
名古屋市と同様の救済措置を<新型コロナワクチン後遺症>
に対して考慮することが望まれます。
江部康二
2022/2/9(水)、ヤフーニュースに以下の記事が掲載されました。
Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/2730f6b6123dfeaa2f498f86272f4f0ce829bdaf
「多くの人が困っている…」“ワクチン後遺症窓口”設置を明言
名古屋市河村たかし市長
2/9(水) 18:09配信 CBCテレビ
以下の青字の記述はヤフーニュースの要約です。
【ワクチン接種後の体調不良に苦しむ人たちについて、名古屋市の河村たかし市長は、
来週にも後遺症の相談窓口を設置することを明らかにしました。
接種後ほぼ寝たきりの女性(50代)
「もう苦しくて、このまま寝たら、朝、目覚めないんじゃないかというぐらいの、
初めて経験するような苦しさでした」
愛知県内に住むこの女性は、ワクチンを接種した後で寝たきりの状態になり、
5か月以上、満足に家事ができない状態が続いています。
関西地方に住む小学6年生の少女は、
去年9月に接種した後から、舌が真っ白な「カビ」に覆われたり、
真っ赤に腫れ上がったりと様々な症状に悩まされ、
それまで打ち込んできた部活動の陸上競技もできなくなりました。
母親
「『コロナワクチンが原因ではないですか?』と何回も1か月の入院中訴えていました。検査結果に異常がないから、何もないから、最終的に『気持ちの問題』といわれました。でも1か月入院していて、1週間、2週間たって、やっぱり原因はそこ(ワクチン接種)しか考えられなくて」
今のところ、ワクチンの副反応に認定されて国の救済対象になるのは、
接種後すぐに起きた「急性アレルギー反応」がほとんどで、寝たきりになった、
など「慢性的な体調不良」は副反応として認められていません。
名古屋市の河村たかし市長は
「(後遺症は)検査しても数字に結果に出ないと。『精神科に行ってくれ』との状況。名古屋市民でも多くの人が困っていると思う。(医師が)言っていたのは、相談窓口をきちっと作ってくれと。来週中にでも設置しようかと」
CBCテレビ 大石邦彦アナウンサー
「本気ですか?」
河村市長
「本気だがね。やるのが仕事」】
新型コロナワクチン接種の直後~数日間で起こる副反応は、
死亡者をはじめ多数発生していて、問題となっています。
それとは別に、新型コロナワクチン接種後の後遺症に苦しむ人が
たくさんおられます。
名古屋市の河村たかし市長が、、
後遺症の相談窓口を設置することを明らかにしたのは、
現実的な救済措置として、極めて有用と思います。
河村たかし名古屋市長、good job です。
日本政府は、ワクチン接種後死亡者も、ほとんど因果関係不明として
放置しているのが現状です。
『ワクチンを接種した後で寝たきりの状態になり、
5か月以上、満足に家事ができない状態が続いている50代女性』
や、
『2021年9月に接種した後から、体調不良で
それまで打ち込んできた部活動の陸上競技もできなくなった小学6年生の少女』
実際に後遺症の症状が続いて苦しんでいる、これらのケースは、
国の救済対象になっていません。
政府があてにならない以上、各自治体が
名古屋市と同様の救済措置を<新型コロナワクチン後遺症>
に対して考慮することが望まれます。
江部康二
2022年02月13日 (日)
こんばんは。
ヤフーニュースに、
ノーベル賞受賞のモンタニエ氏死去という記事が掲載されました。
ニュース元は共同通信です。
以下の青字の記述は、ヤフーニュースの要約です。
【ヤフーニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/bf1c3ee519239c5379544949e87d6f0be7d52b43
ノーベル賞、モンタニエ氏死去 仏ウイルス学者、HIVを発見
2022/2/11(金) 共同通信
リュック・モンタニエ氏(フランスのウイルス学者)
フランスのメディアによると8日、パリ近郊の病院で死去、89歳。
死因は不明。
エイズウイルス(HIV)の発見で
フランソワーズ・バレシヌシ氏らと
08年のノーベル医学生理学賞を受賞した。
32年生まれ。パリ大で博士号。
パスツール研究所で勤務していた83年、
バレシヌシ氏らとHIVを患者から分離した。
ノーベル賞受賞後は
科学的に通用しない理論や根拠のないワクチン反対論を唱え、
学界での権威を失った。
新型コロナウイルスについても誤った発言をした。(パリ共同)】
まずは、モンタニエ博士のご冥福をお祈りいたします。
『ノーベル賞受賞後は
科学的に通用しない理論や根拠のないワクチン反対論を唱え、
学界での権威を失った。
新型コロナウイルスについても誤った発言をした。』
この表現は、差別的であり、問題です。
根拠のないワクチン反対論と断定していますが、
それこそが根拠がないことです。
現行の新型コロナワクチンは59歳以下には無意味であり、有害です。
2022年02月12日 (土)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-5876.html
昨日の本ブログ記事で示したように
A)新型コロナワクチンにはコロナ感染を予防する効果はない。
B)59歳以下には、重症化率・死亡率を改善させる効果はない。
C)59歳以下への新型コロナワクチン接種は無意味である。
D)59歳以下への接種は無効なのに、副反応はでる可能性がある。
E)60歳以上には、重症化率・死亡率を改善させる効果がある。
A)B)C)D)E)が
現時点での新型コロナワクチンに関する正確な情報です。
すなわち、モンタニエ博士のワクチン反対論には充分な根拠があります。
ワクチン賛成派の圧力に屈することなく、
堂々と新型コロナワクチン反対論を貫いた、
モンタニエ博士の勇気に敬意を表したいです。
江部康二
ヤフーニュースに、
ノーベル賞受賞のモンタニエ氏死去という記事が掲載されました。
ニュース元は共同通信です。
以下の青字の記述は、ヤフーニュースの要約です。
【ヤフーニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/bf1c3ee519239c5379544949e87d6f0be7d52b43
ノーベル賞、モンタニエ氏死去 仏ウイルス学者、HIVを発見
2022/2/11(金) 共同通信
リュック・モンタニエ氏(フランスのウイルス学者)
フランスのメディアによると8日、パリ近郊の病院で死去、89歳。
死因は不明。
エイズウイルス(HIV)の発見で
フランソワーズ・バレシヌシ氏らと
08年のノーベル医学生理学賞を受賞した。
32年生まれ。パリ大で博士号。
パスツール研究所で勤務していた83年、
バレシヌシ氏らとHIVを患者から分離した。
ノーベル賞受賞後は
科学的に通用しない理論や根拠のないワクチン反対論を唱え、
学界での権威を失った。
新型コロナウイルスについても誤った発言をした。(パリ共同)】
まずは、モンタニエ博士のご冥福をお祈りいたします。
『ノーベル賞受賞後は
科学的に通用しない理論や根拠のないワクチン反対論を唱え、
学界での権威を失った。
新型コロナウイルスについても誤った発言をした。』
この表現は、差別的であり、問題です。
根拠のないワクチン反対論と断定していますが、
それこそが根拠がないことです。
現行の新型コロナワクチンは59歳以下には無意味であり、有害です。
2022年02月12日 (土)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-5876.html
昨日の本ブログ記事で示したように
A)新型コロナワクチンにはコロナ感染を予防する効果はない。
B)59歳以下には、重症化率・死亡率を改善させる効果はない。
C)59歳以下への新型コロナワクチン接種は無意味である。
D)59歳以下への接種は無効なのに、副反応はでる可能性がある。
E)60歳以上には、重症化率・死亡率を改善させる効果がある。
A)B)C)D)E)が
現時点での新型コロナワクチンに関する正確な情報です。
すなわち、モンタニエ博士のワクチン反対論には充分な根拠があります。
ワクチン賛成派の圧力に屈することなく、
堂々と新型コロナワクチン反対論を貫いた、
モンタニエ博士の勇気に敬意を表したいです。
江部康二
2022年02月12日 (土)
こんにちは。
新型コロナワクチンに関して、新聞もテレビも
大手マスコミは、ワクチン賛成記事一辺倒です。
ワクチンの批判記事が載ることはまずありません。
しかし、ワクチン接種後死者数は、報告されているだけで1500件を優に超えています。
報告されていないワクチン接種後死者数も、数多くあると思います。
副反応も局所的なもの以外に、
アナフィラキシーショック、心筋炎、脳出血、脳血栓、心血管疾患、ギラン・バレー症候群など
重篤なものが多数報告されています。
局所の腫れ・しびれ・痛み以外にも、
疲労・倦怠感が81%、頭痛が55%、発熱が43%も、見られます。
また、ワクチン接種後の後遺症で、全身倦怠や発熱が続いたり、
免疫力低下のためか、帯状疱疹と単純ヘルペスへの罹患が増えていて、重症例が多いです。
新型コロナワクチンの真実は、
大手マスコミが記事にしているような「ええモン」では、ないのです。
新型コロナワクチンについて、以下本ブログ記事にて考察してきました。
①
2022年02月09日 (水)
コロナワクチン 世界の接種状況と新規感染者数。
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-5873.html
日経新聞のウェブサイト、2022/2/8の記事
https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/coronavirus-vaccine-status/
チャートで見るコロナワクチン 世界の接種状況は。
によれば、
新型コロナワクチンには、コロナ感染を予防する効果がないことは明白です。
ワクチン接種率が多い国のほうが、接種率が低い国より新規感染者数が多いです。
②
2022年02月10日 (木)
ワクチン接種と未接種者の「重症化率と致死率」。
ファイザー社ワクチン、4.2兆円の売り上げ。
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-5874.html
広島県のデータでは、オミクロン株に関しては、
ワクチン接種と未接種者の「重症化率と致死率」はほとんど差がないということです。
③
2022年02月11日 (金)
コロナワクチン接種で60歳以上は重症化率・致死率が低い。
59歳以下は?
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-5875.html文字色
広島県のデータで
60歳以上では、接種者は非接種者より、重症化率・致死率が低い。
ワクチン接種者:60歳以上で、重症化率は0・96%、致死率は0・55%、。
非接種者:60歳以上で、重症化率は5・05%、、致死率は4・04%、
しかし、59歳以下では、接種者と非接種者で重症化率・致死率に差はない。
このブログ記事は、②の記事の補足です。
<結論>
①②③を考察すれば、以下が結論となります。
A)新型コロナワクチンにはコロナ感染を予防する効果はない。
B)59歳以下には、重症化率・死亡率を改善させる効果はない。
C)59歳以下への新型コロナワクチン接種は無意味である。
D)59歳以下への接種は無効なのに、副反応はでる可能性がある。
E)60歳以上には、重症化率・死亡率を改善させる効果がある。
新型コロナワクチンに関して、新聞もテレビも
大手マスコミは、ワクチン賛成記事一辺倒です。
ワクチンの批判記事が載ることはまずありません。
しかし、ワクチン接種後死者数は、報告されているだけで1500件を優に超えています。
報告されていないワクチン接種後死者数も、数多くあると思います。
副反応も局所的なもの以外に、
アナフィラキシーショック、心筋炎、脳出血、脳血栓、心血管疾患、ギラン・バレー症候群など
重篤なものが多数報告されています。
局所の腫れ・しびれ・痛み以外にも、
疲労・倦怠感が81%、頭痛が55%、発熱が43%も、見られます。
また、ワクチン接種後の後遺症で、全身倦怠や発熱が続いたり、
免疫力低下のためか、帯状疱疹と単純ヘルペスへの罹患が増えていて、重症例が多いです。
新型コロナワクチンの真実は、
大手マスコミが記事にしているような「ええモン」では、ないのです。
新型コロナワクチンについて、以下本ブログ記事にて考察してきました。
①
2022年02月09日 (水)
コロナワクチン 世界の接種状況と新規感染者数。
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-5873.html
日経新聞のウェブサイト、2022/2/8の記事
https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/coronavirus-vaccine-status/
チャートで見るコロナワクチン 世界の接種状況は。
によれば、
新型コロナワクチンには、コロナ感染を予防する効果がないことは明白です。
ワクチン接種率が多い国のほうが、接種率が低い国より新規感染者数が多いです。
②
2022年02月10日 (木)
ワクチン接種と未接種者の「重症化率と致死率」。
ファイザー社ワクチン、4.2兆円の売り上げ。
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-5874.html
広島県のデータでは、オミクロン株に関しては、
ワクチン接種と未接種者の「重症化率と致死率」はほとんど差がないということです。
③
2022年02月11日 (金)
コロナワクチン接種で60歳以上は重症化率・致死率が低い。
59歳以下は?
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-5875.html文字色
広島県のデータで
60歳以上では、接種者は非接種者より、重症化率・致死率が低い。
ワクチン接種者:60歳以上で、重症化率は0・96%、致死率は0・55%、。
非接種者:60歳以上で、重症化率は5・05%、、致死率は4・04%、
しかし、59歳以下では、接種者と非接種者で重症化率・致死率に差はない。
このブログ記事は、②の記事の補足です。
<結論>
①②③を考察すれば、以下が結論となります。
A)新型コロナワクチンにはコロナ感染を予防する効果はない。
B)59歳以下には、重症化率・死亡率を改善させる効果はない。
C)59歳以下への新型コロナワクチン接種は無意味である。
D)59歳以下への接種は無効なのに、副反応はでる可能性がある。
E)60歳以上には、重症化率・死亡率を改善させる効果がある。
2022年02月11日 (金)
【22/02/11 ニッキのママ
ワクチン
朝日新聞デジタルの2月3日の記事です。
やはりワクチン接種者の方が重症化率も致死率も低いという内容です。
https://www.asahi.com/articles/ASQ235G45Q23ULBJ00V.html】
こんばんは。
ニッキのママさんから、
「ワクチン接種者の方が非接種者より、重症化率も致死率も低い」
という、朝日新聞デジタルの記事を、コメント頂きました。
朝日新聞にアクセスできなかったので、
同記事のヤフーニュース版を見ました。
以下の緑色の記述はヤフーニュースの記事の要約です。
【第6波の重症化、致死率は
60歳以上でもワクチン接種済みなら低く
https://news.yahoo.co.jp/articles/43bbe7d3ae7de1a707f5e57169d76221d25c6ac4
2022/2/3(木) 17:00配信 朝日新聞 デジタル
厚生労働省と広島県は、新型コロナウイルスの「第6波」で感染した場合、
ワクチンを接種していれば、60歳以上でも重症化率は0・96%、
致死率は0・55%だったとする暫定的な分析結果をまとめた。
ワクチンを打っていないと、重症化率は5・05%、致死率は4・04%と高かった。
2日に開かれた厚労省の専門家組織(アドバイザリーボード)の会合で示した。
デルタ株が主流だった「第5波」の昨年7~10月の患者2万8千人と、
オミクロン株が流行した今年1月の広島県の患者約7500人の情報を使った。
■未接種者は「デルタ株並みに危険」】
この記事って、ウソは書いてないけれど、
かなり、意識的に、ワクチン接種誘導的な内容となっています。
【第6波の重症化、致死率は
60歳以上でもワクチン接種済みなら低く】
この内容は、言い換えると、
【第6波の重症化、致死率は
59歳以下なら、ワクチン接種でも未接種でも、差なし】
となります。
すなわち、59歳以下には、ワクチン接種の意味がないということを
示しています。
朝日新聞の記事は、このことを、意図的に隠しているように思われます。
なにしろ、欧米でも日本でも大手マスコミは、
コロナワクチン賛成一辺倒であり、批判記事はまず載せません。
【■未接種者は「デルタ株並みに危険」】
この表現も、意図的に、煽っていて、ワクチンを接種させようとしています。
やはり、59歳以下にはコロナワクチンは無意味ということを隠しています。
そして、新型コロナワクチン接種は、2021年と2022年は、
臨床試験期間中であり、実態は人体実験に等しいといういことも隠しています。
私が、当初から提言しているように、
60歳或いは65歳以上の方や、持病のある方には
コロナワクチン接種の意味あるかもしれないということで、
それは良いと思います。
ただ私(72歳)も含めて、60歳以上でも、
健康度が高くて、自然免疫がしっかり働いている方々は
コロナワクチンは必要ないと思います。
江部康二
ワクチン
朝日新聞デジタルの2月3日の記事です。
やはりワクチン接種者の方が重症化率も致死率も低いという内容です。
https://www.asahi.com/articles/ASQ235G45Q23ULBJ00V.html】
こんばんは。
ニッキのママさんから、
「ワクチン接種者の方が非接種者より、重症化率も致死率も低い」
という、朝日新聞デジタルの記事を、コメント頂きました。
朝日新聞にアクセスできなかったので、
同記事のヤフーニュース版を見ました。
以下の緑色の記述はヤフーニュースの記事の要約です。
【第6波の重症化、致死率は
60歳以上でもワクチン接種済みなら低く
https://news.yahoo.co.jp/articles/43bbe7d3ae7de1a707f5e57169d76221d25c6ac4
2022/2/3(木) 17:00配信 朝日新聞 デジタル
厚生労働省と広島県は、新型コロナウイルスの「第6波」で感染した場合、
ワクチンを接種していれば、60歳以上でも重症化率は0・96%、
致死率は0・55%だったとする暫定的な分析結果をまとめた。
ワクチンを打っていないと、重症化率は5・05%、致死率は4・04%と高かった。
2日に開かれた厚労省の専門家組織(アドバイザリーボード)の会合で示した。
デルタ株が主流だった「第5波」の昨年7~10月の患者2万8千人と、
オミクロン株が流行した今年1月の広島県の患者約7500人の情報を使った。
■未接種者は「デルタ株並みに危険」】
この記事って、ウソは書いてないけれど、
かなり、意識的に、ワクチン接種誘導的な内容となっています。
【第6波の重症化、致死率は
60歳以上でもワクチン接種済みなら低く】
この内容は、言い換えると、
【第6波の重症化、致死率は
59歳以下なら、ワクチン接種でも未接種でも、差なし】
となります。
すなわち、59歳以下には、ワクチン接種の意味がないということを
示しています。
朝日新聞の記事は、このことを、意図的に隠しているように思われます。
なにしろ、欧米でも日本でも大手マスコミは、
コロナワクチン賛成一辺倒であり、批判記事はまず載せません。
【■未接種者は「デルタ株並みに危険」】
この表現も、意図的に、煽っていて、ワクチンを接種させようとしています。
やはり、59歳以下にはコロナワクチンは無意味ということを隠しています。
そして、新型コロナワクチン接種は、2021年と2022年は、
臨床試験期間中であり、実態は人体実験に等しいといういことも隠しています。
私が、当初から提言しているように、
60歳或いは65歳以上の方や、持病のある方には
コロナワクチン接種の意味あるかもしれないということで、
それは良いと思います。
ただ私(72歳)も含めて、60歳以上でも、
健康度が高くて、自然免疫がしっかり働いている方々は
コロナワクチンは必要ないと思います。
江部康二
2022年02月10日 (木)
こんにちは。
https://www.youtube.com/watch?v=NdEa8m2fFIA
【ついに出た!】ワクチン接種と未接種者の「重症化率と致死率」がでましたね・・オミクロン禍では、どのような結果なのか?【途中経過を公開】
2022年2月5日
野中しんすけさんのユーチューブに
上記の記事がアップされました。
現時点で公表されているのが広島県のデータだけなので、
それに関する解説です。
詳しくは、野中さんのユーチューブをみて頂ければ幸いです。
データが表になっていて、とてもわかりやすいです。
結論から言うと、広島県のデータでは、オミクロン株に関しては、
ワクチン接種と未接種者の「重症化率と致死率」はほとんど差がないということです。
昨日の本ブログで、
新型コロナワクチンに感染予防効果がないことを明らかにしました。
コロナワクチン 世界の接種状況と新規感染者数。
2022年02月09日 (水)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-5873.html
そして、本日は、あくまでも広島県のデータだけなのですが、
ワクチン接種と未接種者の「重症化率と致死率」は、ほとんど差がない
ことを明らかにしました。
こうなると、
「感染予防効果」も「重症化率・致死率改善効果」もない
ファイザー社のの新型コロナワクチンが、2021年に世界で最も売れた薬で、
売上高は368億ドル(約4.2兆円)というのは、
とんでもないお話ということになります。
会社全体の21年の売上高は前年より95%増の812億ドルで、
ワクチンが大きく寄与しており、利益は2.4倍の219億ドルだったそうです。
いやはや、世の中どうなっているのでしょうね?
江部康二
https://www.youtube.com/watch?v=NdEa8m2fFIA
【ついに出た!】ワクチン接種と未接種者の「重症化率と致死率」がでましたね・・オミクロン禍では、どのような結果なのか?【途中経過を公開】
2022年2月5日
野中しんすけさんのユーチューブに
上記の記事がアップされました。
現時点で公表されているのが広島県のデータだけなので、
それに関する解説です。
詳しくは、野中さんのユーチューブをみて頂ければ幸いです。
データが表になっていて、とてもわかりやすいです。
結論から言うと、広島県のデータでは、オミクロン株に関しては、
ワクチン接種と未接種者の「重症化率と致死率」はほとんど差がないということです。
昨日の本ブログで、
新型コロナワクチンに感染予防効果がないことを明らかにしました。
コロナワクチン 世界の接種状況と新規感染者数。
2022年02月09日 (水)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-5873.html
そして、本日は、あくまでも広島県のデータだけなのですが、
ワクチン接種と未接種者の「重症化率と致死率」は、ほとんど差がない
ことを明らかにしました。
こうなると、
「感染予防効果」も「重症化率・致死率改善効果」もない
ファイザー社のの新型コロナワクチンが、2021年に世界で最も売れた薬で、
売上高は368億ドル(約4.2兆円)というのは、
とんでもないお話ということになります。
会社全体の21年の売上高は前年より95%増の812億ドルで、
ワクチンが大きく寄与しており、利益は2.4倍の219億ドルだったそうです。
いやはや、世の中どうなっているのでしょうね?
江部康二
2022年02月09日 (水)
こんにちは。
日経新聞のウェブサイトに
2022/2/8
https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/coronavirus-vaccine-status/
チャートで見るコロナワクチン 世界の接種状況は。
という記事が掲載され、
世界の新型コロナワクチンの接種状況と
人口100万人あたりの新規感染者数の
7日間移動平均が掲載されました。
2022/2/7現在のデータ
接種完了者割合 100万人あたり新規感染者数7日間平均
世界 54.3% 366.5人
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
パラオ 95.5 8512.0
アラブ首長国連邦 94.6 211.3
ポルトガル 89.7 4260.3
チリ 88.9 1749.4
マルタ 87.3 469.8
キューバ 86.9 137.3
韓国 85.2 555.2
シンガポール 84.2 1019.3
カンボジア 82.4 4.1
デンマーク 81.2 7271.5
スペイン 80.9 1285.1
カナダ 79.9 399.7
オーストラリア 79.0 813.8
日本 78.9 713.7
イタリア 78.3 1645.1
ニュージーランド 77.4 46.6
ベルギー 76.9 2959.7
フランス 76.6 3740
・
・
・
ドイツ 74.4 2219.1
台湾 73.9 2.5
スウェーデン 72.7 3074.2
英国 72.4 2823.1
イスラエル 66.2 6047.1
米国 63.3 884.9
・
・
・
インド 52.9 100.4
ミャンマー 34.6 6.9
南アフリカ 28.9 48.4
ガーナ 10.9 3.4
コンゴ共和国 10.6 1.3
エチオピア 3.5 2.0
タンザニア 2.9 0.7
パプアニューギニア 2.6 8.4
表をみて明らかなように、
パラオは、95.5%と極めて高い接種率にもかかわらず、新規感染者数は8512人と非常に多いです。
同様にポルトガルも、89.7%と極めて高い接種率にもかかわらず、新規感染者数は4260人と非常に多いです。
デンマークも、81.2%と高い接種率にもかかわらす、新規感染者数は7271人と多いです。
一方、ワクチン接種率の極めて低い、
エチオピア(3.5%)は、新規感染者数、2人
タンザニア(2.9%)は、新規感染者数、0.7人
パプアニューギニア(2.6%)は、新規感染者数、8.4人
と、パプアニューギニアで、パラオの1000分の1、
欧米など新型コロナワクチン先進国にくらべても、英国の336分の1です。
タンザニアにいたっては、パラオの12000分の1、英国の400分の1です。
これらの事実を考慮すれば、新型コロナワクチンには、コロナ感染を予防する効果がないことは明白です。
一方、新型コロナワクチンは、重症化を防ぐ可能性はあり得ます。
今後のデータの確認が待たれます。
江部康二
日経新聞のウェブサイトに
2022/2/8
https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/coronavirus-vaccine-status/
チャートで見るコロナワクチン 世界の接種状況は。
という記事が掲載され、
世界の新型コロナワクチンの接種状況と
人口100万人あたりの新規感染者数の
7日間移動平均が掲載されました。
2022/2/7現在のデータ
接種完了者割合 100万人あたり新規感染者数7日間平均
世界 54.3% 366.5人
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
パラオ 95.5 8512.0
アラブ首長国連邦 94.6 211.3
ポルトガル 89.7 4260.3
チリ 88.9 1749.4
マルタ 87.3 469.8
キューバ 86.9 137.3
韓国 85.2 555.2
シンガポール 84.2 1019.3
カンボジア 82.4 4.1
デンマーク 81.2 7271.5
スペイン 80.9 1285.1
カナダ 79.9 399.7
オーストラリア 79.0 813.8
日本 78.9 713.7
イタリア 78.3 1645.1
ニュージーランド 77.4 46.6
ベルギー 76.9 2959.7
フランス 76.6 3740
・
・
・
ドイツ 74.4 2219.1
台湾 73.9 2.5
スウェーデン 72.7 3074.2
英国 72.4 2823.1
イスラエル 66.2 6047.1
米国 63.3 884.9
・
・
・
インド 52.9 100.4
ミャンマー 34.6 6.9
南アフリカ 28.9 48.4
ガーナ 10.9 3.4
コンゴ共和国 10.6 1.3
エチオピア 3.5 2.0
タンザニア 2.9 0.7
パプアニューギニア 2.6 8.4
表をみて明らかなように、
パラオは、95.5%と極めて高い接種率にもかかわらず、新規感染者数は8512人と非常に多いです。
同様にポルトガルも、89.7%と極めて高い接種率にもかかわらず、新規感染者数は4260人と非常に多いです。
デンマークも、81.2%と高い接種率にもかかわらす、新規感染者数は7271人と多いです。
一方、ワクチン接種率の極めて低い、
エチオピア(3.5%)は、新規感染者数、2人
タンザニア(2.9%)は、新規感染者数、0.7人
パプアニューギニア(2.6%)は、新規感染者数、8.4人
と、パプアニューギニアで、パラオの1000分の1、
欧米など新型コロナワクチン先進国にくらべても、英国の336分の1です。
タンザニアにいたっては、パラオの12000分の1、英国の400分の1です。
これらの事実を考慮すれば、新型コロナワクチンには、コロナ感染を予防する効果がないことは明白です。
一方、新型コロナワクチンは、重症化を防ぐ可能性はあり得ます。
今後のデータの確認が待たれます。
江部康二
2022年02月08日 (火)
こんにちは。
今回は、アクトスについて考えて見ます。
武田薬品のアクトス(ピオグリタゾン)は、
ビグアナイド系薬(メトホルミンなど)と同じように
インスリン抵抗性を改善させる薬です。
発売前の研究において、
雄ラットで膀胱がんを増やす作用が報告されています。
しかし、この作用は雌ラットでは確認されていません。
仏国内の保健データベース内の約150万人の糖尿病患者(年齢40~79歳)に関する
2006~09年のデータを用いて、
膀胱がんの発症率を検討した後ろ向きコホート研究フランスの疫学調査において、
男性においてのみ、
アクトスで膀胱癌のリスクが有意差をもって認められたということです。
男性に膀胱がんリスクがあるということで、
フランスでは2011年以降、同薬の新規処方を中止しています。
FDA(米食品医薬品局)は2010年に膀胱がん患者に対しては投与すべきでないとし、
膀胱がん既往者に対しては慎重投与とする勧告を出しました。
これらを考慮して、私も、基本的に男性には投与しないようにしてきました。
KPNC(Kaiser Permanente Northern California)試験は、
米食品医薬品局(FDA)の要請を受けて
武田薬品工業が米国カリフォルニア州で実施している
アクトスとと膀胱がんの関係を評価するための疫学研究です。
10年間の試験期間が予定されており、
今年(2011年)4月号のDiabetes Careに
その5年時での中間解析結果が報告されました(Diabetes Care 2011; 34: 915-922)。
それによると,1997~2002年に登録された19万3,099人の患者のうち、
アクトス内服患者3万173人を
アクトス非内服糖尿病患者16万2,926人と比較したところ、
全体では有意な膀胱がんの増加は認められなかったものの、
2年以上使用している患者ではぎりぎりで有意なリスクの増加が認められました。
2014年、100万例以上の大規模コホート研究で、
ピオグリタゾン(アクトス)と膀胱がんに
関連は認められなかったと
Diabetologia(2014年12月3日オンライン版)で報告されました。
さらなる研究が必要であることは言うまでもないのですが、
肥満のない女性糖尿病患者には、
アクトスは、今までより少し使いやすくなったと言えます。
上述のように、フランス政府の決定はありましたが、
欧州医薬品庁(EMA)や米国医薬品庁(FDA)は、
アクトス使用には制限を加えず、モニタリングを続けるということです。
アクトスは、体重増加、浮腫、心不全などの副作用が一定懸念され私自身は、
もともとほとんど使っていません。
一方、前医で処方され副作用もなく経過がいい糖尿人(女性)で、
糖質制限食がキッチリできない人には、そのまま継続処方することがあります。
糖質制限食がキッチリできる人もいれば、できない人もいます。
上述のようにアクトス投与で、
男性の膀胱癌に関してリスクありとする報告となしとする報告があります。
私は男性には今まで通りに基本投与しないという
スタンスで、いきたいと思います。
一方、痩せ型の女性糖尿人には、
体重増加作用を期待して、アクトス投与も選択肢の一つかとは思います。
江部康二
今回は、アクトスについて考えて見ます。
武田薬品のアクトス(ピオグリタゾン)は、
ビグアナイド系薬(メトホルミンなど)と同じように
インスリン抵抗性を改善させる薬です。
発売前の研究において、
雄ラットで膀胱がんを増やす作用が報告されています。
しかし、この作用は雌ラットでは確認されていません。
仏国内の保健データベース内の約150万人の糖尿病患者(年齢40~79歳)に関する
2006~09年のデータを用いて、
膀胱がんの発症率を検討した後ろ向きコホート研究フランスの疫学調査において、
男性においてのみ、
アクトスで膀胱癌のリスクが有意差をもって認められたということです。
男性に膀胱がんリスクがあるということで、
フランスでは2011年以降、同薬の新規処方を中止しています。
FDA(米食品医薬品局)は2010年に膀胱がん患者に対しては投与すべきでないとし、
膀胱がん既往者に対しては慎重投与とする勧告を出しました。
これらを考慮して、私も、基本的に男性には投与しないようにしてきました。
KPNC(Kaiser Permanente Northern California)試験は、
米食品医薬品局(FDA)の要請を受けて
武田薬品工業が米国カリフォルニア州で実施している
アクトスとと膀胱がんの関係を評価するための疫学研究です。
10年間の試験期間が予定されており、
今年(2011年)4月号のDiabetes Careに
その5年時での中間解析結果が報告されました(Diabetes Care 2011; 34: 915-922)。
それによると,1997~2002年に登録された19万3,099人の患者のうち、
アクトス内服患者3万173人を
アクトス非内服糖尿病患者16万2,926人と比較したところ、
全体では有意な膀胱がんの増加は認められなかったものの、
2年以上使用している患者ではぎりぎりで有意なリスクの増加が認められました。
2014年、100万例以上の大規模コホート研究で、
ピオグリタゾン(アクトス)と膀胱がんに
関連は認められなかったと
Diabetologia(2014年12月3日オンライン版)で報告されました。
さらなる研究が必要であることは言うまでもないのですが、
肥満のない女性糖尿病患者には、
アクトスは、今までより少し使いやすくなったと言えます。
上述のように、フランス政府の決定はありましたが、
欧州医薬品庁(EMA)や米国医薬品庁(FDA)は、
アクトス使用には制限を加えず、モニタリングを続けるということです。
アクトスは、体重増加、浮腫、心不全などの副作用が一定懸念され私自身は、
もともとほとんど使っていません。
一方、前医で処方され副作用もなく経過がいい糖尿人(女性)で、
糖質制限食がキッチリできない人には、そのまま継続処方することがあります。
糖質制限食がキッチリできる人もいれば、できない人もいます。
上述のようにアクトス投与で、
男性の膀胱癌に関してリスクありとする報告となしとする報告があります。
私は男性には今まで通りに基本投与しないという
スタンスで、いきたいと思います。
一方、痩せ型の女性糖尿人には、
体重増加作用を期待して、アクトス投与も選択肢の一つかとは思います。
江部康二
2022年02月07日 (月)
こんにちは。
新型コロナ感染症、2022/2/6(日)現在、
日本では、相変わらず右肩上がりで増加中です。
オミクロン株には、既存の新型コロナワクチンの効果は、ほぼ期待できません。
現実に、世界各国をみても、
ワクチン接種率が高い国のほうが、接種率が低い国よりも
人口100万人あたりの感染者数が多い状況が続いています。
私たちは糖質制限食実践で、免疫力を向上させて、身を守りましょう。
さて、
ドクター江部の糖質オフ!健康トーク 第10回は
▼ vol.10『糖質制限食が有効な疾患、前半』
https://www.youtube.com/watch?v=xJ49QgiFO2I
です。
<前半>
糖尿病
内臓脂肪肥満
メタボリックシンドローム
肥満
<後半>
その他、ほぼ全ての生活習慣病:
高血圧、脂質異常症、逆流性食道炎、片頭痛、
にきび、歯周病、潰瘍性大腸炎、アトピー性皮膚炎、
喘息、尋常性乾癬など。
江部康二
以下の青字の記述は、事務局からのお知らせです。
*********
ブログ読者の皆様、弊会のYouTube動画を多数ご覧いただいておりまして、ありがとうございます。
江部理事長による動画「ドクター江部の糖質オフ!健康トーク
vol.10」の配信をご案内申し上げます。
テーマは「糖質制限食が有効な疾患」で、今回と次回の2回に渡ってお届けいたします。
今回は、糖尿病、内臓脂肪肥満、メタボリックシンドローム、肥満の改善例についてお話ししております。
ドクター江部の糖質オフ!健康トーク
▼ vol.10『糖質制限食が有効な疾患<前半>』
https://youtu.be/xJ49QgiFO2I
ご覧いただけますと、また、ご興味のある方へシェアしていただけますと幸いです。
▼協会YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCdh9uz2_XnhDyJj9pHDDW1A
一般社団法人 日本糖質制限医療推進協会
https://www.toushitsuseigen.or.jp/
*********
新型コロナ感染症、2022/2/6(日)現在、
日本では、相変わらず右肩上がりで増加中です。
オミクロン株には、既存の新型コロナワクチンの効果は、ほぼ期待できません。
現実に、世界各国をみても、
ワクチン接種率が高い国のほうが、接種率が低い国よりも
人口100万人あたりの感染者数が多い状況が続いています。
私たちは糖質制限食実践で、免疫力を向上させて、身を守りましょう。
さて、
ドクター江部の糖質オフ!健康トーク 第10回は
▼ vol.10『糖質制限食が有効な疾患、前半』
https://www.youtube.com/watch?v=xJ49QgiFO2I
です。
<前半>
糖尿病
内臓脂肪肥満
メタボリックシンドローム
肥満
<後半>
その他、ほぼ全ての生活習慣病:
高血圧、脂質異常症、逆流性食道炎、片頭痛、
にきび、歯周病、潰瘍性大腸炎、アトピー性皮膚炎、
喘息、尋常性乾癬など。
江部康二
以下の青字の記述は、事務局からのお知らせです。
*********
ブログ読者の皆様、弊会のYouTube動画を多数ご覧いただいておりまして、ありがとうございます。
江部理事長による動画「ドクター江部の糖質オフ!健康トーク
vol.10」の配信をご案内申し上げます。
テーマは「糖質制限食が有効な疾患」で、今回と次回の2回に渡ってお届けいたします。
今回は、糖尿病、内臓脂肪肥満、メタボリックシンドローム、肥満の改善例についてお話ししております。
ドクター江部の糖質オフ!健康トーク
▼ vol.10『糖質制限食が有効な疾患<前半>』
https://youtu.be/xJ49QgiFO2I
ご覧いただけますと、また、ご興味のある方へシェアしていただけますと幸いです。
▼協会YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCdh9uz2_XnhDyJj9pHDDW1A
一般社団法人 日本糖質制限医療推進協会
https://www.toushitsuseigen.or.jp/
*********
2022年02月06日 (日)
【22/02/05 美浦 裕子
菊芋とイヌリン
江部先生こんばんは、
私は、道の駅の農産物直売所などで、
菊芋を購入して家族(糖尿病の両親)に調理して食べてもらっています。
最近、ネット検索で気になる記事を見かけましたので、
江部先生のご意見を伺いたくコメントいたしました。
<菊芋に含まれている「イヌリン」は「天然のインシュリン」
ともいわれ注目を集めています>
私の考えでは、インスリンというよりも、消化酵素の働きを遅らせ(AG的作用)、ブドウ糖の吸収を穏やかにしてくれるものだと思っています。
<糖質を制限しなくても糖がカラダに吸収されないダイエット食品としても
非常に優秀なものなんです!>
私の経験ですと、菊芋だけですと血糖値の上昇は(フリースタイルリブレ)ほぼありませんが、ご飯などの炭水化物と一緒に食べると、上昇は穏やかですけれど、食後2時間以降も血糖値がなかなか元に戻らない状態が続きます。
他にも、菊芋に関する情報また、お勧めの食べ方等教えていただけたら嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
https://www.facebook.com/ekikuimo
菊芋普及会
2017年9月25日 ·
「イヌリン」を知ろう
菊芋に含まれている「イヌリン」は「天然のインシュリン」ともいわれ 注目を集めています。
簡単に説明すると「水溶性の食物繊維」で、欧州では薬の原料にもなったりするものです。
試験では高血糖ばかりか 高血圧助脈硬化肥満脳の老化にも効果を発揮するとの報告もあります。
そのイヌリンは、腸にはいるとビアィズス菌を増やして 腸内環境の改善をしてくれるのです.
それだけではなく、別の種顎の糖を吸収しないように働きかけてくれるんです!
つまり、糖質を制限しなくても糖がカラダに吸収されないダイエット食品としても
非常に優秀なものなんです!】
こんにちは。
美浦 裕子 さんから
菊芋と血糖値、菊芋普及会の言う「天然のインスリン?」などについて
コメント・質問を頂きました。
<菊芋に含まれている「イヌリン」は「天然のインシュリン」
ともいわれ注目を集めています>
私の考えでは、インスリンというよりも、消化酵素の働きを遅らせ(αGI薬的作用)、ブドウ糖の吸収を穏やかにしてくれるものだと思っています。
<糖質を制限しなくても糖がカラダに吸収されないダイエット食品としても
非常に優秀なものなんです!>
私の経験ですと、菊芋だけですと血糖値の上昇は(フリースタイルリブレ)ほぼありませんが、ご飯などの炭水化物と一緒に食べると、上昇は穏やかですけれど、食後2時間以降も血糖値がなかなか元に戻らない状態が続きます。
三浦さんの仰る通りです。
本当にインスリン作用があれば、菊芋だけ食べたら「低血糖」になるはずですが、
そんなことはないので、菊芋にインスリン作用はありません。
食物線維として作用して、他の食物と食べるとブドウ糖の吸収を穏やかにしてくれます。
しかし、インスリン作用はないので、<菊芋+糖質>摂取だと血糖値は上昇します。
上述の菊芋普及会の記述は、間違っているので、訂正して欲しいですね。
菊芋の品質管理については、菊芋普及会の記述(☆☆☆)が参考になります。
五訂日本食品標準成分表によると、
・菊芋100g:35kcal
・タンパク質 :1.9g
・脂質:0.2g
・糖質:13.1 ほとんどがイヌリン
・食物繊維:2.0
・水分:81.2g
菊芋は名前はイモと付きますが、キク科の多年草で、根はショウガの形に似たイモ状です。
糖質はありますが、ジャガイモやサツマイモのようにデンプンは含まれていません。
菊芋の糖質は、ほとんどがイヌリンです。
フジ日本精糖は世界で初めて、砂糖からイヌリンを作ることに成功した会社です。
そのホームページからの引用です。
・・・・引用ここから・・・・
イヌリンは水に非常に良く溶ける食物繊維です。
普段よく食べているタマネギ、ゴボウなどといった多くの植物に存在します。
キクイモやチコリには 特に多く含まれています。
血糖値の上昇を抑制するなど多くの生理作用が期待されるため、
欧米では古くから糖尿病患者用の食事に利用されています。
イヌリン含量
・キクイモ 15~20%
・チコリ 15~20%
・ニンニク 9~16%
・ニラ 3~10%
・タマネギ 2~6%
イヌリンは、ヒトの胃や腸などの消化管では消化・吸収されにくい難消化性の炭水化物(食物繊維)です。
消化・吸収される消化性糖質のでん粉やオリゴ糖とは異なり、
胃や小腸ではまったく分解されません。
大腸ではじめて腸内の善玉菌であるビフィズス菌などの餌として利用されます。
イヌリンのカロリー値は、消化性糖質の約半分にあたる2kcal/gと推定されています。
・・・・引用ここまで・・・・
通常の糖質は4kcal/gですから、
イヌリンは糖アルコールのマルチトール・ソルビトール・キシリトールなどと同じ程度のカロリーです。
血糖値に関してですが、イヌリンはカロリーは有していますが、
血糖値は上昇させないと思います。
マルチトール・ソルビトール・キシリトールなどは、
砂糖の半分くらい血糖値を上昇させると思います。
腸内細菌がイヌリン(食物繊維)を分解して、
産生するのは、短鎖脂肪酸です。
短鎖脂肪酸はカロリーは有していますが、血糖値は上昇させません。
論より証拠ということで、私自身がイヌリンの粉を20g摂取して、
人体実験しました。
2014年9月25日(木)
・午後6時、空腹時血糖値:124mg/dl
イヌリンを20gお湯に溶いて摂取。
・午後6:30、摂取30分後:119mg/dl
・午後7時、摂取1時間後:119mg/dl
従いまして、イヌリンは糖質制限OK食材です。
菊芋も含まれている糖質のほとんどがイヌリンなので、
血糖値はほぼ上昇せず、糖質制限OK食材と言えます。
なお、菊芋のイヌリン含有量は変化しやすいので、
収穫後は速やかな処理が必要です。
(☆☆☆)
東京農業大学生物産業学部永島俊夫教授 によれば
『・・・キクイモの試験を行っているうちに、イヌリン含量は変化しやすく、
収穫後の保存状態が大きく影響することや、加工処理中に色の変化が早いこ
となどがわかってきて、取り扱いについての検討が必要でした。
このような変化は酵素によるものと思われ、酵素を失活させる熱処理をしてから
冷凍あるいは乾燥するなどの保存法が有効であることが明らかになりました。・・・』
☆☆☆
菊芋普及会によれば
https://e-kikuimo.com/otameshi/form.html?gclid=Cj0KCQiA-onjBRDSARIsAEZXcKZJdOzuj2VL-IbupxlBpgemgGnO111hM4dcP6rAzMYM7FTDinZNZHUaAooJEALw_wcB
『成分劣化を防ぐために、
畑のすぐそばの最新鋭設備が整った工場で特別製造を実施しています
収穫した菊芋は素早く加工することが重要です。
なぜなら、収穫後の菊芋はイヌリンの量がどんどん減っていき、
代わりに果糖に変わっていくからです。
当店の菊芋は、畑のすぐそばの最新鋭設備を整えたイヌリン抽出工場で、
『収穫→選別→洗浄→皮むき→搾汁→濃縮→凍結乾燥(フリーズドライ)→粉末化』
という工程が素早く行われ、
さらに洗浄以降の工程では人の手を一切加えない衛生面にも
管理が行き届いた優れた製造環境で菊芋エキスを抽出します。』
☆☆☆
オスティナートさんからも、貴重なアドバイスを頂きました。
ありがとうございます。
19/02/13 オスティナート
『菊芋の保存について
菊芋栽培農家のオスティナートです。
菊芋はキク科の植物ですが、11月上旬に地中で芋になります。
放っておくと、土の中で3~4上旬まで、約5ケ月収穫できます。
よって、期間中は、玉ねぎ用のネットなどに入れ土中で保管できます。
その後の保管は、茹でて冷凍保存します。
まず、生の菊芋をピーラーで皮をむき、料理の種類(フライ、炒め物、煮物、スープなど)により重さを決め同量にカットします。
これは、菊芋は茹で時間が難しく、カット重量(g)当たりで、
茹で時間を変える必要があるためです。
少し芯が残る程度に茹でて、料理の種類ごとに冷凍(10月まで)します。
ちなみに一昨年、菊芋の種芋を岩手県と青森県から通販で購入しましたが、
土付きのままで届きました。
やはり、イヌリンの減少を防ぐためだそうです。
追記
菊芋栽培2年目です、去年400株育てました、100株収穫し、残り300株です。』
江部康二
菊芋とイヌリン
江部先生こんばんは、
私は、道の駅の農産物直売所などで、
菊芋を購入して家族(糖尿病の両親)に調理して食べてもらっています。
最近、ネット検索で気になる記事を見かけましたので、
江部先生のご意見を伺いたくコメントいたしました。
<菊芋に含まれている「イヌリン」は「天然のインシュリン」
ともいわれ注目を集めています>
私の考えでは、インスリンというよりも、消化酵素の働きを遅らせ(AG的作用)、ブドウ糖の吸収を穏やかにしてくれるものだと思っています。
<糖質を制限しなくても糖がカラダに吸収されないダイエット食品としても
非常に優秀なものなんです!>
私の経験ですと、菊芋だけですと血糖値の上昇は(フリースタイルリブレ)ほぼありませんが、ご飯などの炭水化物と一緒に食べると、上昇は穏やかですけれど、食後2時間以降も血糖値がなかなか元に戻らない状態が続きます。
他にも、菊芋に関する情報また、お勧めの食べ方等教えていただけたら嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
https://www.facebook.com/ekikuimo
菊芋普及会
2017年9月25日 ·
「イヌリン」を知ろう
菊芋に含まれている「イヌリン」は「天然のインシュリン」ともいわれ 注目を集めています。
簡単に説明すると「水溶性の食物繊維」で、欧州では薬の原料にもなったりするものです。
試験では高血糖ばかりか 高血圧助脈硬化肥満脳の老化にも効果を発揮するとの報告もあります。
そのイヌリンは、腸にはいるとビアィズス菌を増やして 腸内環境の改善をしてくれるのです.
それだけではなく、別の種顎の糖を吸収しないように働きかけてくれるんです!
つまり、糖質を制限しなくても糖がカラダに吸収されないダイエット食品としても
非常に優秀なものなんです!】
こんにちは。
美浦 裕子 さんから
菊芋と血糖値、菊芋普及会の言う「天然のインスリン?」などについて
コメント・質問を頂きました。
<菊芋に含まれている「イヌリン」は「天然のインシュリン」
ともいわれ注目を集めています>
私の考えでは、インスリンというよりも、消化酵素の働きを遅らせ(αGI薬的作用)、ブドウ糖の吸収を穏やかにしてくれるものだと思っています。
<糖質を制限しなくても糖がカラダに吸収されないダイエット食品としても
非常に優秀なものなんです!>
私の経験ですと、菊芋だけですと血糖値の上昇は(フリースタイルリブレ)ほぼありませんが、ご飯などの炭水化物と一緒に食べると、上昇は穏やかですけれど、食後2時間以降も血糖値がなかなか元に戻らない状態が続きます。
三浦さんの仰る通りです。
本当にインスリン作用があれば、菊芋だけ食べたら「低血糖」になるはずですが、
そんなことはないので、菊芋にインスリン作用はありません。
食物線維として作用して、他の食物と食べるとブドウ糖の吸収を穏やかにしてくれます。
しかし、インスリン作用はないので、<菊芋+糖質>摂取だと血糖値は上昇します。
上述の菊芋普及会の記述は、間違っているので、訂正して欲しいですね。
菊芋の品質管理については、菊芋普及会の記述(☆☆☆)が参考になります。
五訂日本食品標準成分表によると、
・菊芋100g:35kcal
・タンパク質 :1.9g
・脂質:0.2g
・糖質:13.1 ほとんどがイヌリン
・食物繊維:2.0
・水分:81.2g
菊芋は名前はイモと付きますが、キク科の多年草で、根はショウガの形に似たイモ状です。
糖質はありますが、ジャガイモやサツマイモのようにデンプンは含まれていません。
菊芋の糖質は、ほとんどがイヌリンです。
フジ日本精糖は世界で初めて、砂糖からイヌリンを作ることに成功した会社です。
そのホームページからの引用です。
・・・・引用ここから・・・・
イヌリンは水に非常に良く溶ける食物繊維です。
普段よく食べているタマネギ、ゴボウなどといった多くの植物に存在します。
キクイモやチコリには 特に多く含まれています。
血糖値の上昇を抑制するなど多くの生理作用が期待されるため、
欧米では古くから糖尿病患者用の食事に利用されています。
イヌリン含量
・キクイモ 15~20%
・チコリ 15~20%
・ニンニク 9~16%
・ニラ 3~10%
・タマネギ 2~6%
イヌリンは、ヒトの胃や腸などの消化管では消化・吸収されにくい難消化性の炭水化物(食物繊維)です。
消化・吸収される消化性糖質のでん粉やオリゴ糖とは異なり、
胃や小腸ではまったく分解されません。
大腸ではじめて腸内の善玉菌であるビフィズス菌などの餌として利用されます。
イヌリンのカロリー値は、消化性糖質の約半分にあたる2kcal/gと推定されています。
・・・・引用ここまで・・・・
通常の糖質は4kcal/gですから、
イヌリンは糖アルコールのマルチトール・ソルビトール・キシリトールなどと同じ程度のカロリーです。
血糖値に関してですが、イヌリンはカロリーは有していますが、
血糖値は上昇させないと思います。
マルチトール・ソルビトール・キシリトールなどは、
砂糖の半分くらい血糖値を上昇させると思います。
腸内細菌がイヌリン(食物繊維)を分解して、
産生するのは、短鎖脂肪酸です。
短鎖脂肪酸はカロリーは有していますが、血糖値は上昇させません。
論より証拠ということで、私自身がイヌリンの粉を20g摂取して、
人体実験しました。
2014年9月25日(木)
・午後6時、空腹時血糖値:124mg/dl
イヌリンを20gお湯に溶いて摂取。
・午後6:30、摂取30分後:119mg/dl
・午後7時、摂取1時間後:119mg/dl
従いまして、イヌリンは糖質制限OK食材です。
菊芋も含まれている糖質のほとんどがイヌリンなので、
血糖値はほぼ上昇せず、糖質制限OK食材と言えます。
なお、菊芋のイヌリン含有量は変化しやすいので、
収穫後は速やかな処理が必要です。
(☆☆☆)
東京農業大学生物産業学部永島俊夫教授 によれば
『・・・キクイモの試験を行っているうちに、イヌリン含量は変化しやすく、
収穫後の保存状態が大きく影響することや、加工処理中に色の変化が早いこ
となどがわかってきて、取り扱いについての検討が必要でした。
このような変化は酵素によるものと思われ、酵素を失活させる熱処理をしてから
冷凍あるいは乾燥するなどの保存法が有効であることが明らかになりました。・・・』
☆☆☆
菊芋普及会によれば
https://e-kikuimo.com/otameshi/form.html?gclid=Cj0KCQiA-onjBRDSARIsAEZXcKZJdOzuj2VL-IbupxlBpgemgGnO111hM4dcP6rAzMYM7FTDinZNZHUaAooJEALw_wcB
『成分劣化を防ぐために、
畑のすぐそばの最新鋭設備が整った工場で特別製造を実施しています
収穫した菊芋は素早く加工することが重要です。
なぜなら、収穫後の菊芋はイヌリンの量がどんどん減っていき、
代わりに果糖に変わっていくからです。
当店の菊芋は、畑のすぐそばの最新鋭設備を整えたイヌリン抽出工場で、
『収穫→選別→洗浄→皮むき→搾汁→濃縮→凍結乾燥(フリーズドライ)→粉末化』
という工程が素早く行われ、
さらに洗浄以降の工程では人の手を一切加えない衛生面にも
管理が行き届いた優れた製造環境で菊芋エキスを抽出します。』
☆☆☆
オスティナートさんからも、貴重なアドバイスを頂きました。
ありがとうございます。
19/02/13 オスティナート
『菊芋の保存について
菊芋栽培農家のオスティナートです。
菊芋はキク科の植物ですが、11月上旬に地中で芋になります。
放っておくと、土の中で3~4上旬まで、約5ケ月収穫できます。
よって、期間中は、玉ねぎ用のネットなどに入れ土中で保管できます。
その後の保管は、茹でて冷凍保存します。
まず、生の菊芋をピーラーで皮をむき、料理の種類(フライ、炒め物、煮物、スープなど)により重さを決め同量にカットします。
これは、菊芋は茹で時間が難しく、カット重量(g)当たりで、
茹で時間を変える必要があるためです。
少し芯が残る程度に茹でて、料理の種類ごとに冷凍(10月まで)します。
ちなみに一昨年、菊芋の種芋を岩手県と青森県から通販で購入しましたが、
土付きのままで届きました。
やはり、イヌリンの減少を防ぐためだそうです。
追記
菊芋栽培2年目です、去年400株育てました、100株収穫し、残り300株です。』
江部康二
2022年02月05日 (土)
こんにちは。
オミクロン株の流行で、対面の講演会は困難な状況が続いています。
そこで
「「老化と万病」のもと『糖化』を防ぐ!「糖質制限食」のすすめ 」
と題して、オンライン講演会を開催しますので、ご案内いたします。
糖化ストレスや酸化ストレスの蓄積により慢性炎症を生じます。
そして、その延長上に老化やがんを始めとして、
様々な生活習慣病(糖尿病、動脈硬化、高血圧、パーキンソン病、アルツハイマー病など)の発症があります。
糖質を摂取すると血糖値が上昇し、
血糖値が高いほどAGEsがたくさん蓄積していき糖化ストレスとなっていきます。
すなわち、三大栄養素のうち、糖化ストレスを生じるのは糖質だけであり、
脂質・タンパク質では生じません。
糖質制限食を実践すれば、糖化ストレスを大幅に減らすことができるので
老化やがんや慢性炎症を予防することが可能となります。
また、『食後高血糖』『血糖変動幅増大』『インスリン過剰分泌』は
活性酸素を発生させて、酸化ストレスの元となります。
糖質制限食なら、食後高血糖、血糖変動幅増大、インスリン過剰分泌を、
防ぐことが可能です。
このように、糖質制限食なら、糖化ストレスも酸化ストレスも
最小限ですみますので、がん、老化、生活習慣病を予防できる可能性が高いのです。
江部康二
以下の青字の記載は事務局からのお知らせです。
*********
ブログ読者の皆様、弊会のYouTube動画を多数ご覧いただいておりまして、
ありがとうございます。
本日はオンライン講演会の開催をご案内申し上げます。
2022年2月27日(日)、「「老化と万病」のもと『糖化』を防ぐ!
「糖質制限食」のすすめ 」と題して、オンライン講演会を開催いたします。
講師は、江部理事長です。たくさんのご参加を心よりお待ちしております。
☆講演会情報URL:http://www.toushitsuseigen.or.jp/activity
//////////////ご案内/////////////////
(一社)日本糖質制限医療推進協会主催<オンライン講演会>
「老化と万病」のもと『糖化』を防ぐ! 「糖質制限食」のすすめ
■日時:2022年2月27日(日)14:00~15:20頃
■講師:江部 康二
(一財)高雄病院 理事長 / (一社)日本糖質制限医療推進協会 理事長
*** 講師より ***
タンパク質にブドウ糖や果糖が結合することを「糖化」と言います。
血液検査でよく見かける「HbA1c(ヘモグロビンエイワンシー)」は、
赤血球の中にあるヘモグロビンというタンパク質に血糖が結合したものです。
血糖値が高いほどHbA1cが多くなるので、
糖尿病の評価を行う上での重要な指標とされています。
HbA1cは初期の糖化産物で、体内で分解できるのですが、
糖化が進行して「AGEs(終末糖化産物)」になると、分解が困難となります。
このAGEsの蓄積が動脈硬化の元凶であり、糖尿病合併症の主たる要因であり、万病の元です。
また、「老化」とは加齢に伴い、カラダの機能が衰えていくことです。
人は血管から老いるとされ、動脈硬化が大きな要因です。
つまり、糖化の延長線上に老化があると言えます。
糖化を最小限にとどめることのできる食事法が、「糖質制限食」です。
美味しく、楽しく糖質制限食を実践して、健康を保ちましょう!
*****
■受講費:賛助会員 無料 / 一般(賛助会員の方以外) 2,000円
■お支払い方法(賛助会員以外):クレジットカード/銀行振込/郵便振替 ※事前決済のみとなります。
*領収書をご希望の場合は、領収書宛名もお知らせ願います。
■お申し込みの流れ:
1. 下の「お申し込み方法」の該当するものからお申し込み下さい。
2. 事務局より一両日中に(日祝を除く)、折り返しメールでご連絡申し上げます。
<一般(賛助会員の方以外)>
3.ご入金の確認後、予約確定のメールをお送りします。
■お申し込み方法:
★賛助会員の方:事務局へメールにて、お申し込み下さい。
★賛助会員入会をご希望の方:
1. 入会案内および会員規約をお読み下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/sign-up
2. お申し込みは下のフォームからお願いします。
「入会ならびに講演会出席のお問い合わせ」を選択いただき、
「通信」欄に、「2/27オンライン講演会、参加希望」 とご記入下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/contact
★一般(会員以外)で、講演会の受講のみご希望の方:
下のフォームからお申し込み下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/seminar-gen
■補足・ご案内事項:
*Zoomを使用したオンライン講演会です。
・スマートフォンでもご参加可能ですが、パソコンかタブレット端末でご参加いただくと、
画面が大きいため、スライド資料を閲覧しやすいです。
・事前に招待URLをお送りし、当日はそのURLにアクセスして、オンライン受講(参加)していただくかたちとなります。
・当日までにZoomのインストールを済ませていただくことを推奨いたします。
・詳細はご予約後にご案内申し上げます。
*講演は60分程度の予定です。その後、質疑応答(Zoomの挙手機能を使用)も予定しております。
*当日の動画は、後日一定期間ご覧いただける予定です。(参加予約者様限定)
*予約制です。当日参加はできません。
*キャンセルは2月25日(金)までに事務局までご連絡願います。
それ以降のキャンセルの受講費ご返金は対応致しかねますので予めご了承下さい。
オミクロン株の流行で、対面の講演会は困難な状況が続いています。
そこで
「「老化と万病」のもと『糖化』を防ぐ!「糖質制限食」のすすめ 」
と題して、オンライン講演会を開催しますので、ご案内いたします。
糖化ストレスや酸化ストレスの蓄積により慢性炎症を生じます。
そして、その延長上に老化やがんを始めとして、
様々な生活習慣病(糖尿病、動脈硬化、高血圧、パーキンソン病、アルツハイマー病など)の発症があります。
糖質を摂取すると血糖値が上昇し、
血糖値が高いほどAGEsがたくさん蓄積していき糖化ストレスとなっていきます。
すなわち、三大栄養素のうち、糖化ストレスを生じるのは糖質だけであり、
脂質・タンパク質では生じません。
糖質制限食を実践すれば、糖化ストレスを大幅に減らすことができるので
老化やがんや慢性炎症を予防することが可能となります。
また、『食後高血糖』『血糖変動幅増大』『インスリン過剰分泌』は
活性酸素を発生させて、酸化ストレスの元となります。
糖質制限食なら、食後高血糖、血糖変動幅増大、インスリン過剰分泌を、
防ぐことが可能です。
このように、糖質制限食なら、糖化ストレスも酸化ストレスも
最小限ですみますので、がん、老化、生活習慣病を予防できる可能性が高いのです。
江部康二
以下の青字の記載は事務局からのお知らせです。
*********
ブログ読者の皆様、弊会のYouTube動画を多数ご覧いただいておりまして、
ありがとうございます。
本日はオンライン講演会の開催をご案内申し上げます。
2022年2月27日(日)、「「老化と万病」のもと『糖化』を防ぐ!
「糖質制限食」のすすめ 」と題して、オンライン講演会を開催いたします。
講師は、江部理事長です。たくさんのご参加を心よりお待ちしております。
☆講演会情報URL:http://www.toushitsuseigen.or.jp/activity
//////////////ご案内/////////////////
(一社)日本糖質制限医療推進協会主催<オンライン講演会>
「老化と万病」のもと『糖化』を防ぐ! 「糖質制限食」のすすめ
■日時:2022年2月27日(日)14:00~15:20頃
■講師:江部 康二
(一財)高雄病院 理事長 / (一社)日本糖質制限医療推進協会 理事長
*** 講師より ***
タンパク質にブドウ糖や果糖が結合することを「糖化」と言います。
血液検査でよく見かける「HbA1c(ヘモグロビンエイワンシー)」は、
赤血球の中にあるヘモグロビンというタンパク質に血糖が結合したものです。
血糖値が高いほどHbA1cが多くなるので、
糖尿病の評価を行う上での重要な指標とされています。
HbA1cは初期の糖化産物で、体内で分解できるのですが、
糖化が進行して「AGEs(終末糖化産物)」になると、分解が困難となります。
このAGEsの蓄積が動脈硬化の元凶であり、糖尿病合併症の主たる要因であり、万病の元です。
また、「老化」とは加齢に伴い、カラダの機能が衰えていくことです。
人は血管から老いるとされ、動脈硬化が大きな要因です。
つまり、糖化の延長線上に老化があると言えます。
糖化を最小限にとどめることのできる食事法が、「糖質制限食」です。
美味しく、楽しく糖質制限食を実践して、健康を保ちましょう!
*****
■受講費:賛助会員 無料 / 一般(賛助会員の方以外) 2,000円
■お支払い方法(賛助会員以外):クレジットカード/銀行振込/郵便振替 ※事前決済のみとなります。
*領収書をご希望の場合は、領収書宛名もお知らせ願います。
■お申し込みの流れ:
1. 下の「お申し込み方法」の該当するものからお申し込み下さい。
2. 事務局より一両日中に(日祝を除く)、折り返しメールでご連絡申し上げます。
<一般(賛助会員の方以外)>
3.ご入金の確認後、予約確定のメールをお送りします。
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★賛助会員の方:事務局へメールにて、お申し込み下さい。
★賛助会員入会をご希望の方:
1. 入会案内および会員規約をお読み下さい。
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2. お申し込みは下のフォームからお願いします。
「入会ならびに講演会出席のお問い合わせ」を選択いただき、
「通信」欄に、「2/27オンライン講演会、参加希望」 とご記入下さい。
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★一般(会員以外)で、講演会の受講のみご希望の方:
下のフォームからお申し込み下さい。
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■補足・ご案内事項:
*Zoomを使用したオンライン講演会です。
・スマートフォンでもご参加可能ですが、パソコンかタブレット端末でご参加いただくと、
画面が大きいため、スライド資料を閲覧しやすいです。
・事前に招待URLをお送りし、当日はそのURLにアクセスして、オンライン受講(参加)していただくかたちとなります。
・当日までにZoomのインストールを済ませていただくことを推奨いたします。
・詳細はご予約後にご案内申し上げます。
*講演は60分程度の予定です。その後、質疑応答(Zoomの挙手機能を使用)も予定しております。
*当日の動画は、後日一定期間ご覧いただける予定です。(参加予約者様限定)
*予約制です。当日参加はできません。
*キャンセルは2月25日(金)までに事務局までご連絡願います。
それ以降のキャンセルの受講費ご返金は対応致しかねますので予めご了承下さい。
2022年02月04日 (金)
こんにちは。
私が監修をつとめる「菓子職人糖質制限マンスリーケーキ」のご案内です。
チョコレートたっぷりの幸せ
極上チョコレートムースケーキ
糖質 4.2g
カロリー335kcal
※100gあたり
※エリストールを除く糖質

表示糖質は100gあたり4.2gです。
江部康二の人体実験で、
2022年2月1日(火)
摂取前105mg/dl
午後5時【菓子職人】チョコレートムースケーキ100g摂取
午後6時測定118mg/dl
13mgの血糖値上昇で、糖質は、4.33gの計算です。
私は2型糖尿人であり、1gの糖質が、血糖値を3mg上昇させます。
【菓子職人】チョコレートムースケーキ
表示成分では、100gあたり4.2gの糖質ですが、
私の実験では、表示の4.2gとほぼ同じ、4.33gの糖質でした。
勿論個人差はあると思いますが、
これなら糖質セイゲニストにも安心です。
甘味料はもっぱら、
血糖上昇ゼロのエリスリトールです。
糖質制限中の方にも、美味しいケーキで季節を感じていただけます。
菓子職人さんの『糖質制限マンスリーケーキ』
我々糖質セイゲニストの強い味方です。
菓子職人さん、ありがとうございます。
菓子職人極上チョコレートムースケーキ、
チョコレート好きの私には、嬉しい限りです。
ブログ読者の皆さん、是非ご賞味あれ!!
お問い合わせは以下です。
☆☆☆
彩韻菓子工房有限会社
〒615-0032 京都府京都市右京区西院西高田町19
TEL:075-311-4606
FAX:075-311-4123
営業時間:午前9:00から午後8:00(年中無休)
ホームページ: http://www.kashishokunin.co.jp/
お問い合わせ: info@kashishokunin.co.jp
江部康二
私が監修をつとめる「菓子職人糖質制限マンスリーケーキ」のご案内です。
チョコレートたっぷりの幸せ
極上チョコレートムースケーキ
糖質 4.2g
カロリー335kcal
※100gあたり
※エリストールを除く糖質

表示糖質は100gあたり4.2gです。
江部康二の人体実験で、
2022年2月1日(火)
摂取前105mg/dl
午後5時【菓子職人】チョコレートムースケーキ100g摂取
午後6時測定118mg/dl
13mgの血糖値上昇で、糖質は、4.33gの計算です。
私は2型糖尿人であり、1gの糖質が、血糖値を3mg上昇させます。
【菓子職人】チョコレートムースケーキ
表示成分では、100gあたり4.2gの糖質ですが、
私の実験では、表示の4.2gとほぼ同じ、4.33gの糖質でした。
勿論個人差はあると思いますが、
これなら糖質セイゲニストにも安心です。
甘味料はもっぱら、
血糖上昇ゼロのエリスリトールです。
糖質制限中の方にも、美味しいケーキで季節を感じていただけます。
菓子職人さんの『糖質制限マンスリーケーキ』
我々糖質セイゲニストの強い味方です。
菓子職人さん、ありがとうございます。
菓子職人極上チョコレートムースケーキ、
チョコレート好きの私には、嬉しい限りです。
ブログ読者の皆さん、是非ご賞味あれ!!
お問い合わせは以下です。
☆☆☆
彩韻菓子工房有限会社
〒615-0032 京都府京都市右京区西院西高田町19
TEL:075-311-4606
FAX:075-311-4123
営業時間:午前9:00から午後8:00(年中無休)
ホームページ: http://www.kashishokunin.co.jp/
お問い合わせ: info@kashishokunin.co.jp
江部康二
2022年02月03日 (木)
こんにちは。
今回は日は脂質の消化・吸収・代謝について考えてみます。
食物中の脂質(中性脂肪)は、
脂肪酸とモノグリセリドに分解されて
小腸柔毛に吸収され
そのなかで中性脂肪に再合成され集合します。
この集合体は、キロミクロンと呼ばれ、リンパ液に瞬時に入り、リンパ管に拡散します。
キロミクロン(中性脂肪が積み荷)は、胸管を上行し鎖骨下静脈内に移行します。
鎖骨下静脈に入ったキロミクロンのほとんどは、
肝臓、あるいは脂肪組織・筋肉組織などの毛細血管を通る間に、
毛細血管壁にあるリポ蛋白リパーゼにより、
その積み荷の中性脂肪は、脂肪酸とモノグリセリドに分解されます。
その分、中性脂肪は血液中から取り除かれます。
脂肪酸は、筋肉細胞などでエネルギー源として利用されます。
脂肪細胞の脂肪酸は、血中に入り循環し筋肉細胞などで利用されます。
血中に残った脂肪酸は、肝臓と脂肪組織の中に拡散します。
そして、筋肉でエネルギー源として利用されずに肝臓や脂肪組織に取り込まれた脂肪酸は、再び中性脂肪に合成され脂肪細胞内に蓄えられます。
中性脂肪は、
1つのグリセロール(グリセリン)に3分子の脂肪酸が結合して構成されています。
このように、食事で脂肪を摂取した場合、血中に入った中性脂肪は、
脂肪組織・筋肉組織などの毛細血管のリポ蛋白リパーゼにより分解されて、
脂肪酸とモノグリセリドになります。
また、脂肪酸はケトン体と共に心臓が優先的に使用するエネルギー源であり、
長時間の運動の際には骨格筋の重要なエネルギー源ともなります。
空腹時には、身体のエネルギー源の大半が脂質代謝から供給されています。
脂質をエネルギー源として利用するには、
中性脂肪を分解し遊離脂肪酸やモノグリセリドにする必要があります。
遊離脂肪酸は、肝臓および筋肉など末梢組織において、
β酸化により代謝されアセチルCoAとなり、細胞のエネルギー源となります。
グリセロールは、肝臓において中性脂肪合成または糖新生に利用されます。
結論です。
脂肪を摂取して、それが直接血糖に変わるということはありません。
一方、脂肪の分解物のグリセロールは、糖新生に利用されます。
江部康二
今回は日は脂質の消化・吸収・代謝について考えてみます。
食物中の脂質(中性脂肪)は、
脂肪酸とモノグリセリドに分解されて
小腸柔毛に吸収され
そのなかで中性脂肪に再合成され集合します。
この集合体は、キロミクロンと呼ばれ、リンパ液に瞬時に入り、リンパ管に拡散します。
キロミクロン(中性脂肪が積み荷)は、胸管を上行し鎖骨下静脈内に移行します。
鎖骨下静脈に入ったキロミクロンのほとんどは、
肝臓、あるいは脂肪組織・筋肉組織などの毛細血管を通る間に、
毛細血管壁にあるリポ蛋白リパーゼにより、
その積み荷の中性脂肪は、脂肪酸とモノグリセリドに分解されます。
その分、中性脂肪は血液中から取り除かれます。
脂肪酸は、筋肉細胞などでエネルギー源として利用されます。
脂肪細胞の脂肪酸は、血中に入り循環し筋肉細胞などで利用されます。
血中に残った脂肪酸は、肝臓と脂肪組織の中に拡散します。
そして、筋肉でエネルギー源として利用されずに肝臓や脂肪組織に取り込まれた脂肪酸は、再び中性脂肪に合成され脂肪細胞内に蓄えられます。
中性脂肪は、
1つのグリセロール(グリセリン)に3分子の脂肪酸が結合して構成されています。
このように、食事で脂肪を摂取した場合、血中に入った中性脂肪は、
脂肪組織・筋肉組織などの毛細血管のリポ蛋白リパーゼにより分解されて、
脂肪酸とモノグリセリドになります。
また、脂肪酸はケトン体と共に心臓が優先的に使用するエネルギー源であり、
長時間の運動の際には骨格筋の重要なエネルギー源ともなります。
空腹時には、身体のエネルギー源の大半が脂質代謝から供給されています。
脂質をエネルギー源として利用するには、
中性脂肪を分解し遊離脂肪酸やモノグリセリドにする必要があります。
遊離脂肪酸は、肝臓および筋肉など末梢組織において、
β酸化により代謝されアセチルCoAとなり、細胞のエネルギー源となります。
グリセロールは、肝臓において中性脂肪合成または糖新生に利用されます。
結論です。
脂肪を摂取して、それが直接血糖に変わるということはありません。
一方、脂肪の分解物のグリセロールは、糖新生に利用されます。
江部康二
2022年02月02日 (水)
こんにちは。
糖尿病治療のための、内服薬、注射薬がどんどん増えてきました。
20年前までは内服薬は
SU薬、メトホルミン、αGI薬、アクトスくらいしかなかったので
大きく様変わりしました。
現在は、内服薬が9種類に増え、
注射薬はインスリンに加えてGLP1受容体作動薬もあります。
これまでSU薬、グリニド薬、αGI薬、ビグアナイド薬について説明しました。
今回は、DPP-4(ディーピーピーフォー)阻害薬のお話です。
あとはチアゾリジン薬、SGLT2(エスジーエルティーツー)阻害薬、GLP-1受容体作動薬リベルサス,
ツイミーグです。
2010年に承認されたDPP-4阻害薬は、
厚生労働省によれば、2017年現在、日本でもっとも使用頻度が高い経口糖尿病薬です。
日本の糖尿病治療薬として定着したと考えられます。
低血糖を生じにくいので、使いやすいと考えられます。
それでは、
DPP-4阻害薬(ジャヌビア、グラクティブ、トラゼンタ、ネシーナ、エクアなど)と
SU薬(アマリール、グリミクロン、オイグルコンなど)の
作用機序の違いについて、考えて見ます。
DPP-4阻害薬が関与するインクレチンがインスリン分泌を促す仕組みと、
SU薬がインスリン分泌を促す仕組み(☆)は、異なっています。
まず、SU薬の作用機序です。
難しい箇所は省いて、超簡単に言うと、SU剤はβ細胞表面のSU受容体と結合して、
カリウムチャンネルを閉じっぱなしにしてしまい、
その結果カルシウムが細胞内に流入してインスリンを分泌させます。
この場合、SU薬の作用時間(12~24時間)の間は、
血糖が高かろうが低かろうが関係なく、ずっとインスリンはだだ漏れ状態です。
だから低血糖が生じやすいのですね。
そして、インスリンを分泌しっぱなしのβ細胞が、
疲弊していく可能性があるわけです。
まあ、人為的に無理矢理カリウムチャンネルを閉じて、
β細胞を騙しているようなものですかね。
次にインクレチンとDPP-4阻害薬について考えて見ます。
インクレチンは、食事摂取により消化管から分泌され、
インスリン分泌を促進するホルモンで、
上部小腸にあるK細胞から分泌されるGIPと、
下部小腸にあるL細胞から分泌されるGlp1があります。
Glp1の主な生理作用はインスリン分泌促進作用ですが、
それ以外に膵グルカゴン分泌抑制作用、消化管運動抑制作用、
インスリン感受性亢進作用、そして膵β細胞保護・増殖作用が認められています。
GIPはGlp1に比べると作用は弱いとされています。
そして、Glp1やGIPを分解するDPP-4という酵素を阻害して分解を抑制し、
血中濃度を上昇させて保つのがDPP-4阻害薬です。
つまり、通常の食事では半減期が2分で失活が早いインクレチンというホルモンを、
DPP-4阻害薬によりDPP-4をブロックすることで、血中に保つわけです。
インクレチンは糖質や脂質を摂取すると消化管から分泌されて、
β細胞のインクレチン受容体に作用してβ細胞内のサイクリックAMPを上昇させ、
インスリン分泌の増幅経路に働きます。
こちらは、糖質を食べて血糖値が上昇してβ細胞内にとりこまれてATPが産生されて、カリウムチャンネルが閉じてカルシウムが細胞内に入ってきたときだけ、
増幅経路に働いてインスリンを分泌させます。
血糖値が下がって108mg/dlくらいになると、
β細胞はブドウ糖を取り込まなくなり細胞内カルシウムは増加しないので、
インクレチン濃度が高くても増幅経路は作用せず、インスリンは分泌されません。
インクレチンによるインスリン分泌促進作用はグルコース濃度依存性のものであり、
低血糖を起こさないと考えられます。即ち血糖値の上昇に応じて、それが高いほどインクレチンによるインスリン分泌促進作用が発揮されると考えられます。
はてさて、どうころんでも、結構難しいお話しですね。 ε-(-Д-)
<糖質摂取後、インスリン分泌に到る流れ>
以下は、糖質摂取後、インスリン分泌に到る一連の流れです。
①糖質摂取→血糖値上昇→糖輸送体でβ細胞内にブドウ糖取り込み→β細胞内ATP上昇→Kチャンネル閉鎖→脱分極→カルシウムチャンネル活性化→細胞内カルシウム濃度上昇→インスリン分泌
上記の一連の流れの過程において、インクレチンによる「β細胞内サイクリックAMP上昇」が加わると『Kチャンネル閉鎖』や『カルシウムチャンネル活性化』が促進されインスリン分泌が増幅されます。
さらにサイクリックAMP上昇はインスリン分泌を直接促進させるとされています。
このようにインクレチンは、β細胞内サイクリックAMP上昇を増幅させて、
ブドウ糖濃度が高いときにだけインスリン分泌を促します。
こういう作用機序なので、
インクレチンは血糖値が高いとき、その高さに応じてインスリン分泌作用を有し、
108mg/dl以下に血糖値が下がってきたら
インスリン分泌作用がなくなるわけなので、
単独使用では低血糖は理論的には起こりません。
またSU薬のように、24時間β細胞を鞭打つといった側面は皆無なので、
β細胞も疲弊しないのだと思います。
なお2型糖尿人では、血中Glp1濃度の低下が認められ、
膵β細胞におけるGlp1によるインスリン分泌の感受性も低いと言われています。
その意味では、
DPP-4阻害薬は、初期の糖尿病患者には特に有効性が高い可能性があります。
江部康二
(☆)<SU薬の作用機序とブドウ糖刺激による一般的なインスリンの分泌経路>
血液中のブドウ糖濃度が上昇すると、ブドウ糖は膵臓のβ細胞の表面に発現するGLUT2(糖輸送体2)により、
細胞の中に取り込まれます。
取り込まれたブドウ糖は代謝を受け、ミトコンドリアでATP(エネルギー)が産生されます。
このATP濃度が増すと、β細胞表面のカリウムチャンネルが閉じます。
そうするとKが細胞外にでなくなり、細胞膜の脱分極が起こり細胞内外で電位差が生じます。
その結果、カルシウムチャンネルが活性化しカルシウムが細胞内に流入します。
カルシウム濃度が上昇すると、β細胞は活発になり、インスリンを分泌します。
この一連の流れが、ブドウ糖刺激による一般的なインスリンの分泌経路です。
SU薬は、カリウムチャンネルの一部を構成するSU受容体と結合して、ATP濃度とは無関係にカリウムチャンネルを閉じてしまいます。
SU薬によりカリウムチャンネルが閉じてしまえば、上述の一般的なインスリン分泌経路の一連の流れと同様に、
(Kが細胞外にでなくなり、細胞膜の脱分極が起こり細胞内外で電位差が生じ、カルシウムチャンネルが活性化し)
カルシウムが細胞内に流入しカルシウム濃度が上昇し、β細胞は活発になりインスリンを分泌します。
この場合、SU剤の作用時間(12~24時間)の間は、血糖が高かろうが低かろうが関係なく、ずっとインスリンはだだ漏れ状態です。
だから低血糖が生じやすいのです。
糖尿病治療のための、内服薬、注射薬がどんどん増えてきました。
20年前までは内服薬は
SU薬、メトホルミン、αGI薬、アクトスくらいしかなかったので
大きく様変わりしました。
現在は、内服薬が9種類に増え、
注射薬はインスリンに加えてGLP1受容体作動薬もあります。
これまでSU薬、グリニド薬、αGI薬、ビグアナイド薬について説明しました。
今回は、DPP-4(ディーピーピーフォー)阻害薬のお話です。
あとはチアゾリジン薬、SGLT2(エスジーエルティーツー)阻害薬、GLP-1受容体作動薬リベルサス,
ツイミーグです。
2010年に承認されたDPP-4阻害薬は、
厚生労働省によれば、2017年現在、日本でもっとも使用頻度が高い経口糖尿病薬です。
日本の糖尿病治療薬として定着したと考えられます。
低血糖を生じにくいので、使いやすいと考えられます。
それでは、
DPP-4阻害薬(ジャヌビア、グラクティブ、トラゼンタ、ネシーナ、エクアなど)と
SU薬(アマリール、グリミクロン、オイグルコンなど)の
作用機序の違いについて、考えて見ます。
DPP-4阻害薬が関与するインクレチンがインスリン分泌を促す仕組みと、
SU薬がインスリン分泌を促す仕組み(☆)は、異なっています。
まず、SU薬の作用機序です。
難しい箇所は省いて、超簡単に言うと、SU剤はβ細胞表面のSU受容体と結合して、
カリウムチャンネルを閉じっぱなしにしてしまい、
その結果カルシウムが細胞内に流入してインスリンを分泌させます。
この場合、SU薬の作用時間(12~24時間)の間は、
血糖が高かろうが低かろうが関係なく、ずっとインスリンはだだ漏れ状態です。
だから低血糖が生じやすいのですね。
そして、インスリンを分泌しっぱなしのβ細胞が、
疲弊していく可能性があるわけです。
まあ、人為的に無理矢理カリウムチャンネルを閉じて、
β細胞を騙しているようなものですかね。
次にインクレチンとDPP-4阻害薬について考えて見ます。
インクレチンは、食事摂取により消化管から分泌され、
インスリン分泌を促進するホルモンで、
上部小腸にあるK細胞から分泌されるGIPと、
下部小腸にあるL細胞から分泌されるGlp1があります。
Glp1の主な生理作用はインスリン分泌促進作用ですが、
それ以外に膵グルカゴン分泌抑制作用、消化管運動抑制作用、
インスリン感受性亢進作用、そして膵β細胞保護・増殖作用が認められています。
GIPはGlp1に比べると作用は弱いとされています。
そして、Glp1やGIPを分解するDPP-4という酵素を阻害して分解を抑制し、
血中濃度を上昇させて保つのがDPP-4阻害薬です。
つまり、通常の食事では半減期が2分で失活が早いインクレチンというホルモンを、
DPP-4阻害薬によりDPP-4をブロックすることで、血中に保つわけです。
インクレチンは糖質や脂質を摂取すると消化管から分泌されて、
β細胞のインクレチン受容体に作用してβ細胞内のサイクリックAMPを上昇させ、
インスリン分泌の増幅経路に働きます。
こちらは、糖質を食べて血糖値が上昇してβ細胞内にとりこまれてATPが産生されて、カリウムチャンネルが閉じてカルシウムが細胞内に入ってきたときだけ、
増幅経路に働いてインスリンを分泌させます。
血糖値が下がって108mg/dlくらいになると、
β細胞はブドウ糖を取り込まなくなり細胞内カルシウムは増加しないので、
インクレチン濃度が高くても増幅経路は作用せず、インスリンは分泌されません。
インクレチンによるインスリン分泌促進作用はグルコース濃度依存性のものであり、
低血糖を起こさないと考えられます。即ち血糖値の上昇に応じて、それが高いほどインクレチンによるインスリン分泌促進作用が発揮されると考えられます。
はてさて、どうころんでも、結構難しいお話しですね。 ε-(-Д-)
<糖質摂取後、インスリン分泌に到る流れ>
以下は、糖質摂取後、インスリン分泌に到る一連の流れです。
①糖質摂取→血糖値上昇→糖輸送体でβ細胞内にブドウ糖取り込み→β細胞内ATP上昇→Kチャンネル閉鎖→脱分極→カルシウムチャンネル活性化→細胞内カルシウム濃度上昇→インスリン分泌
上記の一連の流れの過程において、インクレチンによる「β細胞内サイクリックAMP上昇」が加わると『Kチャンネル閉鎖』や『カルシウムチャンネル活性化』が促進されインスリン分泌が増幅されます。
さらにサイクリックAMP上昇はインスリン分泌を直接促進させるとされています。
このようにインクレチンは、β細胞内サイクリックAMP上昇を増幅させて、
ブドウ糖濃度が高いときにだけインスリン分泌を促します。
こういう作用機序なので、
インクレチンは血糖値が高いとき、その高さに応じてインスリン分泌作用を有し、
108mg/dl以下に血糖値が下がってきたら
インスリン分泌作用がなくなるわけなので、
単独使用では低血糖は理論的には起こりません。
またSU薬のように、24時間β細胞を鞭打つといった側面は皆無なので、
β細胞も疲弊しないのだと思います。
なお2型糖尿人では、血中Glp1濃度の低下が認められ、
膵β細胞におけるGlp1によるインスリン分泌の感受性も低いと言われています。
その意味では、
DPP-4阻害薬は、初期の糖尿病患者には特に有効性が高い可能性があります。
江部康二
(☆)<SU薬の作用機序とブドウ糖刺激による一般的なインスリンの分泌経路>
血液中のブドウ糖濃度が上昇すると、ブドウ糖は膵臓のβ細胞の表面に発現するGLUT2(糖輸送体2)により、
細胞の中に取り込まれます。
取り込まれたブドウ糖は代謝を受け、ミトコンドリアでATP(エネルギー)が産生されます。
このATP濃度が増すと、β細胞表面のカリウムチャンネルが閉じます。
そうするとKが細胞外にでなくなり、細胞膜の脱分極が起こり細胞内外で電位差が生じます。
その結果、カルシウムチャンネルが活性化しカルシウムが細胞内に流入します。
カルシウム濃度が上昇すると、β細胞は活発になり、インスリンを分泌します。
この一連の流れが、ブドウ糖刺激による一般的なインスリンの分泌経路です。
SU薬は、カリウムチャンネルの一部を構成するSU受容体と結合して、ATP濃度とは無関係にカリウムチャンネルを閉じてしまいます。
SU薬によりカリウムチャンネルが閉じてしまえば、上述の一般的なインスリン分泌経路の一連の流れと同様に、
(Kが細胞外にでなくなり、細胞膜の脱分極が起こり細胞内外で電位差が生じ、カルシウムチャンネルが活性化し)
カルシウムが細胞内に流入しカルシウム濃度が上昇し、β細胞は活発になりインスリンを分泌します。
この場合、SU剤の作用時間(12~24時間)の間は、血糖が高かろうが低かろうが関係なく、ずっとインスリンはだだ漏れ状態です。
だから低血糖が生じやすいのです。
2022年02月01日 (火)
こんばんは。
2022年1月31日(月)のヤフーニュースに
興和、「イベルメクチン」のオミクロン株への抗ウイルス効果を確認
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6416823
と題した記事が掲載されました。
以下の青字の記載は記事の要約です。
【1月31日、興和(名古屋市)は、
新型コロナウイルス感染症の治療薬として
第3相臨床試験を行っている「イベルメクチン」について、
北里大学との共同研究(非臨床試験)から、
オミクロン株に対しても、
デルタ株などの既存の変異株と同等の抗ウイルス効果があることを確認したと
発表した。
「イベルメクチン」は、2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞した
北里大学の大村智特別栄誉教授の研究を基に開発された飲み薬。
寄生虫感染症治療薬として、アフリカ諸国を中心に使われている。
現在、新型コロナ治療薬として臨床試験を行っている。】
イベルメクチンを、新型コロナ治療役として一押しで推奨している私としては
とても嬉しい研究結果です。
本体の第3相臨床試験(人への投与で行う試験)の結果はまだですが、
非臨床試験で、オミクロン株への抗ウイルス効果が確認できたことは
朗報です。
非臨床試験とは、薬物のの有効性・安全性・毒性などを調べるための試験です。
「薬物動態試験」「薬効・薬理試験」「安全性試験(毒性試験)」
といった細かい調査を総称して「非臨床試験」と呼びます。
非臨床試験は、
マウスなどの動物に創薬物を投与する動物実験と、
試験管内で細胞培養した細胞に対して薬物を投与して反応をみる試験管内試験の
2種類に分けられます。
WHOやアメリカのCDCは
新型コロナウイルス感染症に対して、イベルメクチン内服は推奨しないとしています。
しかしアメリカの良心的臨床医師グループFLCCCは、
新型コロナに積極的にイベルメクチンを使用して、成果をあげ、
日々情報を発信しています。
このように、イベルメクチンは新型コロナ感染症の第一線の臨床治療において
有効性が証明されています。
江部康二
2022年1月31日(月)のヤフーニュースに
興和、「イベルメクチン」のオミクロン株への抗ウイルス効果を確認
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6416823
と題した記事が掲載されました。
以下の青字の記載は記事の要約です。
【1月31日、興和(名古屋市)は、
新型コロナウイルス感染症の治療薬として
第3相臨床試験を行っている「イベルメクチン」について、
北里大学との共同研究(非臨床試験)から、
オミクロン株に対しても、
デルタ株などの既存の変異株と同等の抗ウイルス効果があることを確認したと
発表した。
「イベルメクチン」は、2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞した
北里大学の大村智特別栄誉教授の研究を基に開発された飲み薬。
寄生虫感染症治療薬として、アフリカ諸国を中心に使われている。
現在、新型コロナ治療薬として臨床試験を行っている。】
イベルメクチンを、新型コロナ治療役として一押しで推奨している私としては
とても嬉しい研究結果です。
本体の第3相臨床試験(人への投与で行う試験)の結果はまだですが、
非臨床試験で、オミクロン株への抗ウイルス効果が確認できたことは
朗報です。
非臨床試験とは、薬物のの有効性・安全性・毒性などを調べるための試験です。
「薬物動態試験」「薬効・薬理試験」「安全性試験(毒性試験)」
といった細かい調査を総称して「非臨床試験」と呼びます。
非臨床試験は、
マウスなどの動物に創薬物を投与する動物実験と、
試験管内で細胞培養した細胞に対して薬物を投与して反応をみる試験管内試験の
2種類に分けられます。
WHOやアメリカのCDCは
新型コロナウイルス感染症に対して、イベルメクチン内服は推奨しないとしています。
しかしアメリカの良心的臨床医師グループFLCCCは、
新型コロナに積極的にイベルメクチンを使用して、成果をあげ、
日々情報を発信しています。
このように、イベルメクチンは新型コロナ感染症の第一線の臨床治療において
有効性が証明されています。
江部康二
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