2021年04月30日 (金)
こんばんは。
私が理事長を務める日本糖質制限医療推進協会が、
昨年11月末より「低糖質スイーツ作り」のレッスン動画を配信しておりまして、
本日はそのご案内です。
6本目となる今回のテーマは、「低糖質シュークリーム」です。
動画版「パティシエに学ぶ、おいしく作れる低糖質スイーツ 」
▼vol.6『低糖質シュークリーム』
https://youtu.be/-5_EPQ9VWZM
私もカスタードクリームとモカクリーム、2種のシュークリームをいただき、とても美味しかったです。
個人的にはカスタードシューが特に気に入りました(*^^)v
低糖質スイーツ作りに関心アリの方、是非ご覧くださいね。
江部康二
以下、事務局からのお知らせです。
*********
ブログ読者の皆様、弊会のYouTube動画を多数ご覧いただいておりまして、ありがとうございます。
パティスリー
ロア・レギュームの小寺幹成シェフによる動画シリーズ、「パティシエに学ぶ、
おいしく作れる低糖質スイーツ」の6本目を公開いたしました。
テーマは「低糖質シュークリーム」で、「低糖質なシュー生地の作り方」を中心にご紹介しています。
シュー生地(皮)は、小麦粉をできるだけ減らし、牛乳を生クリームに置き換え、
低糖質かつシュー本来の味と食感が楽しめるよう、材料配合と水分量を工夫しています。
皮だけで食べても美味しい、とても味のよいシュー生地です。
今回は、
①vol.5で作り方をご紹介した低糖質カスタードクリーム、
②生クリームのホイップクリーム、
③コーヒー味のモカクリームの、3種のクリームを絞って仕上げました。
ゴールデンウイークは、低糖質スイーツ作りにトライしてみませんか。
ご覧いただけますと、また、ご興味のある方へシェアしていただけますと幸いです。
動画版「パティシエに学ぶ、おいしく作れる低糖質スイーツ」
▼vol.6『低糖質シュークリーム』
https://youtu.be/-5_EPQ9VWZM
カスタードクリームの作り方はこちらでご紹介しております。
▼vol.5『低糖質カスタードクリームタルト』
https://youtu.be/Ezgg6954G5A
その他の動画はこちらからご覧いただけます
https://www.youtube.com/channel/UCdh9uz2_XnhDyJj9pHDDW1A
一般社団法人 日本糖質制限医療推進協会
https://www.toushitsuseigen.or.jp/
*********
私が理事長を務める日本糖質制限医療推進協会が、
昨年11月末より「低糖質スイーツ作り」のレッスン動画を配信しておりまして、
本日はそのご案内です。
6本目となる今回のテーマは、「低糖質シュークリーム」です。
動画版「パティシエに学ぶ、おいしく作れる低糖質スイーツ 」
▼vol.6『低糖質シュークリーム』
https://youtu.be/-5_EPQ9VWZM
私もカスタードクリームとモカクリーム、2種のシュークリームをいただき、とても美味しかったです。
個人的にはカスタードシューが特に気に入りました(*^^)v
低糖質スイーツ作りに関心アリの方、是非ご覧くださいね。
江部康二
以下、事務局からのお知らせです。
*********
ブログ読者の皆様、弊会のYouTube動画を多数ご覧いただいておりまして、ありがとうございます。
パティスリー
ロア・レギュームの小寺幹成シェフによる動画シリーズ、「パティシエに学ぶ、
おいしく作れる低糖質スイーツ」の6本目を公開いたしました。
テーマは「低糖質シュークリーム」で、「低糖質なシュー生地の作り方」を中心にご紹介しています。
シュー生地(皮)は、小麦粉をできるだけ減らし、牛乳を生クリームに置き換え、
低糖質かつシュー本来の味と食感が楽しめるよう、材料配合と水分量を工夫しています。
皮だけで食べても美味しい、とても味のよいシュー生地です。
今回は、
①vol.5で作り方をご紹介した低糖質カスタードクリーム、
②生クリームのホイップクリーム、
③コーヒー味のモカクリームの、3種のクリームを絞って仕上げました。
ゴールデンウイークは、低糖質スイーツ作りにトライしてみませんか。
ご覧いただけますと、また、ご興味のある方へシェアしていただけますと幸いです。
動画版「パティシエに学ぶ、おいしく作れる低糖質スイーツ」
▼vol.6『低糖質シュークリーム』
https://youtu.be/-5_EPQ9VWZM
カスタードクリームの作り方はこちらでご紹介しております。
▼vol.5『低糖質カスタードクリームタルト』
https://youtu.be/Ezgg6954G5A
その他の動画はこちらからご覧いただけます
https://www.youtube.com/channel/UCdh9uz2_XnhDyJj9pHDDW1A
一般社団法人 日本糖質制限医療推進協会
https://www.toushitsuseigen.or.jp/
*********
2021年04月29日 (木)
【テレ朝 news
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000214547.html
英研究 ワクチン1回接種で家庭内の感染リスク半減
[2021/04/29 06:16]Play Video
新型コロナウイルスのワクチンを
1回接種するだけでも家庭内での感染リスクを半減させられることが
イギリスの衛生当局の研究で明らかになりました。
調査はファイザー、もしくはアストラゼネカのワクチンを1回接種した後、
新型コロナに感染した5万7000人以上を対象に行われました。
その結果、家庭内で他の人にウイルスをうつす確率は
接種していない人に比べ38%から49%低いことが分かりました。
効果は年齢に関係なくほぼ同じでした。
イングランド公衆衛生庁は「心強い結果」とする一方、
「ワクチンを接種したとしても人との距離を取ることと衛生管理が重要」としています。】
こんばんは。
テレ朝ニュースのサイトに、
英研究 ワクチン1回接種で家庭内の感染リスク半減
という記事が掲載されました。
①
ワクチン1回接種後、
57000人以上が、新型コロナウイルスに感染したということですね。
これは、見つかった症例と思われますので、
ワクチン1回接種して、感染して発症した方々と思われます。
『新型コロナワクチン接種でIgG抗体は産生されますが、
粘膜防御のIgA抗体は産生できないので、
感染防御はできませんが、感染しても発症予防が可能かもしれません。』
私は常々、このように発信してきましたが、
発症を防げないこともかなりあるということとなります。
②
『ワクチンを1回接種して発症しても、
家庭内で他の人にウイルスをうつす確率は
接種していない人に比べ38%から49%低い』
これはとても良いことです。
ワクチンを接種して、感染して発症した人が家庭内にいても
他の人に移す確率が減るということです。
そうするとワクチン接種により、感染して発症しても、
ウイルスを体外に排泄する量が減っている可能性が高いです。
これなら、日本より人口100万人あたりのコロナ死者数が、
10~50倍の欧米においては
新型コロナワクチンは一定有用と言えます。
ただ、欧米に比べると、コロナ死者数が、
1/10~1/50の日本においては
ワクチンの効果と副作用を天秤にかけて、
その意義を、じっくり考察する必要があると思います。
江部康二
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000214547.html
英研究 ワクチン1回接種で家庭内の感染リスク半減
[2021/04/29 06:16]Play Video
新型コロナウイルスのワクチンを
1回接種するだけでも家庭内での感染リスクを半減させられることが
イギリスの衛生当局の研究で明らかになりました。
調査はファイザー、もしくはアストラゼネカのワクチンを1回接種した後、
新型コロナに感染した5万7000人以上を対象に行われました。
その結果、家庭内で他の人にウイルスをうつす確率は
接種していない人に比べ38%から49%低いことが分かりました。
効果は年齢に関係なくほぼ同じでした。
イングランド公衆衛生庁は「心強い結果」とする一方、
「ワクチンを接種したとしても人との距離を取ることと衛生管理が重要」としています。】
こんばんは。
テレ朝ニュースのサイトに、
英研究 ワクチン1回接種で家庭内の感染リスク半減
という記事が掲載されました。
①
ワクチン1回接種後、
57000人以上が、新型コロナウイルスに感染したということですね。
これは、見つかった症例と思われますので、
ワクチン1回接種して、感染して発症した方々と思われます。
『新型コロナワクチン接種でIgG抗体は産生されますが、
粘膜防御のIgA抗体は産生できないので、
感染防御はできませんが、感染しても発症予防が可能かもしれません。』
私は常々、このように発信してきましたが、
発症を防げないこともかなりあるということとなります。
②
『ワクチンを1回接種して発症しても、
家庭内で他の人にウイルスをうつす確率は
接種していない人に比べ38%から49%低い』
これはとても良いことです。
ワクチンを接種して、感染して発症した人が家庭内にいても
他の人に移す確率が減るということです。
そうするとワクチン接種により、感染して発症しても、
ウイルスを体外に排泄する量が減っている可能性が高いです。
これなら、日本より人口100万人あたりのコロナ死者数が、
10~50倍の欧米においては
新型コロナワクチンは一定有用と言えます。
ただ、欧米に比べると、コロナ死者数が、
1/10~1/50の日本においては
ワクチンの効果と副作用を天秤にかけて、
その意義を、じっくり考察する必要があると思います。
江部康二
2021年04月28日 (水)
こんにちは。
今まで私が監修する「ミネルスダイナー」の糖質制限OK食品を
私の人体実験を経て、いろいろ本ブログで紹介してきました。
株式会社フォワードはサラヤグループで新たに誕生した
食品を専門に取り扱う会社です。
ミルネスダイナーは株式会社フォワードが運営するECサイトです。
本日は以前も紹介しましたが、低糖質スープの紹介です。
今回はミルネスダイナーから私の読者の皆さん専用のクーポンもあるそうです。
詳しくは、末文のミルネスダイナーのお知らせを見てください。
ゴールデンウィーク中の巣ごもりで食べすぎそうな人には
低糖質のスープをおすすめします。
いつものように、私が人体実験し合格している商品です。
①ミネストローネ
2020年6月26日(金)
17時06分 血糖値:118mg
低糖質スープミネストローネ150g摂取(糖質5.9g)
18時06分 血糖値:132mg
18時08分 血糖値:128mg
14mgの上昇で、糖質は4.67gと合格です。
低糖質でも具も多く入っていて美味しかったです。
②海老のビスク
2020年7月3日 金曜日 海老のビスク
午後17時05分 食後3時間血糖値:128mg
海老のビスク 150g (糖質:5.3g )
午後18時05分 食後60分血糖値:132mg
4mgの上昇で、計算上の糖質は1.3gしかなく、合格です。
糖質も1番少なく、海老の味がしっかりして美味でした。
③クラムチャウダー
2020年7月6日(月)
17時03分 血糖値:123mg 食後4時間血糖値
クラムチャウダー 150g摂取 (糖質7.2g)
18時03分 血糖値:143mg
20mg上昇なので、糖質は6.7gで、ほぼ想定範囲です。
クリーミーであさりの味もきちんと楽しめました。
どのスープも血糖値の上昇も適正範囲で、
電子レンジで温めるだけですぐ食べられるのでオススメです。
☆☆☆
以下の青字の記載は、ミネルスダイナーからのお知らせです。
【低糖質食品をメインに販売を行っている「ミルネスダイナー」(https://milnesdiner.jp/)です。
今回は江部先生ブログの読者様にGW特別クーポンをプレゼントいたします。
母の日のプレゼント特集もしておりますので、よろしければご利用ください。
◆5,000円以上のお買い上げで使える500円オフクーポン◆
【クーポンコード】
GkoV42prox
【クーポン有効期限】
2021/05/10 AM11:59まで
ご購入手続きのお支払い方法の画面にてクーポンコードをご入力する欄がございますので、
上記のクーポンコードをコピーして貼り付けて「適用」ボタンを押してください。
※クーポンご使用のご注意
・商品代金5000円(税込)をご購入いただいた方のみご利用いただけるクーポンです。
・期間中、お一人様、1回限りご利用いただけます。他のクーポンと併用はできません。
・商品のキャンセル、返品等に伴う再発行・返金・換金は受け付けておりません。
皆様の糖質制限食のお手伝いができましたら私共も嬉しいです。
今後もミルネスダイナーをよろしくお願いいたします。】
今まで私が監修する「ミネルスダイナー」の糖質制限OK食品を
私の人体実験を経て、いろいろ本ブログで紹介してきました。
株式会社フォワードはサラヤグループで新たに誕生した
食品を専門に取り扱う会社です。
ミルネスダイナーは株式会社フォワードが運営するECサイトです。
本日は以前も紹介しましたが、低糖質スープの紹介です。
今回はミルネスダイナーから私の読者の皆さん専用のクーポンもあるそうです。
詳しくは、末文のミルネスダイナーのお知らせを見てください。
ゴールデンウィーク中の巣ごもりで食べすぎそうな人には
低糖質のスープをおすすめします。
いつものように、私が人体実験し合格している商品です。
①ミネストローネ
2020年6月26日(金)
17時06分 血糖値:118mg
低糖質スープミネストローネ150g摂取(糖質5.9g)
18時06分 血糖値:132mg
18時08分 血糖値:128mg
14mgの上昇で、糖質は4.67gと合格です。
低糖質でも具も多く入っていて美味しかったです。
②海老のビスク
2020年7月3日 金曜日 海老のビスク
午後17時05分 食後3時間血糖値:128mg
海老のビスク 150g (糖質:5.3g )
午後18時05分 食後60分血糖値:132mg
4mgの上昇で、計算上の糖質は1.3gしかなく、合格です。
糖質も1番少なく、海老の味がしっかりして美味でした。
③クラムチャウダー
2020年7月6日(月)
17時03分 血糖値:123mg 食後4時間血糖値
クラムチャウダー 150g摂取 (糖質7.2g)
18時03分 血糖値:143mg
20mg上昇なので、糖質は6.7gで、ほぼ想定範囲です。
クリーミーであさりの味もきちんと楽しめました。
どのスープも血糖値の上昇も適正範囲で、
電子レンジで温めるだけですぐ食べられるのでオススメです。
☆☆☆
以下の青字の記載は、ミネルスダイナーからのお知らせです。
【低糖質食品をメインに販売を行っている「ミルネスダイナー」(https://milnesdiner.jp/)です。
今回は江部先生ブログの読者様にGW特別クーポンをプレゼントいたします。
母の日のプレゼント特集もしておりますので、よろしければご利用ください。
◆5,000円以上のお買い上げで使える500円オフクーポン◆
【クーポンコード】
GkoV42prox
【クーポン有効期限】
2021/05/10 AM11:59まで
ご購入手続きのお支払い方法の画面にてクーポンコードをご入力する欄がございますので、
上記のクーポンコードをコピーして貼り付けて「適用」ボタンを押してください。
※クーポンご使用のご注意
・商品代金5000円(税込)をご購入いただいた方のみご利用いただけるクーポンです。
・期間中、お一人様、1回限りご利用いただけます。他のクーポンと併用はできません。
・商品のキャンセル、返品等に伴う再発行・返金・換金は受け付けておりません。
皆様の糖質制限食のお手伝いができましたら私共も嬉しいです。
今後もミルネスダイナーをよろしくお願いいたします。】
2021年04月27日 (火)
【21/04/27 久堀
質問
江部先生は、日本でワクチン接種に反対との事ですが
現在、第4波で亡くなられる方、重症者が増加傾向にあります。
では、どのようにして重症者や亡くなられる方の増加を防がれるのですか?
ワクチンを接種する事により、助けれる命と助けれない命とでは助けれる命の方が多いのではないでしょうか?
国内でインドの二重変異株も21件確認されています
インドの変異株は免疫が働きにくくなる可能性も指摘されています
これら未知の変異株に対してファクターXが有効に働くかどうかは未知です。
長期的な安全性に関しては不明ですが、
まずは現状の改善なくして未来はあり得ないと思います。
糖質制限には賛成ですが、ワクチン接種は推奨が僕の考えです。
新型コロナウイルス感染症の国内発生動向
https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000771872.pdf
インド変異株、東京都内で1件
https://news.yahoo.co.jp/articles/2d694bc77452a3f68c7f1ad1e7c09f5b51591431】
こんにちは。
久堀 さんから、新型コロナワクチン接種の是非について、ご意見を頂きました。
久堀さんは、接種推奨とのことですが、検討してみましょう。
新型コロナワクチンに関して、当然、賛否両論があって良いと思います。
実は、高齢者で亡くなっている人のほとんどが、老人施設で寝たきりの人たちです。
免疫が弱っているこれらの方々にはワクチン接種の意味はあると思います。
一方、
元ER看護師、野中しんすけさんの
https://www.youtube.com/watch?v=rzr0mwTPEnU
ユーチューブに、過去のコロナデータをまとめて表にしたものが提示してあり、
とてもわかりやすいです。
野中さん、データをまとめて頂いてありがとうございます。
とても助かります。以下表を引用させて頂きます。
その表によると
新型コロナウイルスのデータ(2021/4/7時点)
年齢 無症状or 軽い治療でも要した人 重症者(4/7時点) 死者
治療不要の軽症
80歳以上 約73% 13% 0.10% 14%
70歳代 約81% 13% 0.30% 5.20%
60歳代 約87% 11% 0.10% 1.50%
50歳代 約82% 17% 0.05% 0.30%
40歳代 約90% 9% 0.03% 0.10%
30歳代 約92% 8% 0.001% 0.02%
20歳代 約91% 9% 0% 0.003%
10歳代 約90% 10% 0% 0%
10歳未満 約90% 10% 0% 0%
80歳以上の高齢者でも73%は無症状または治療不要の軽症というのは、
やや意外であり、良い意味のサプライズです。
30歳代、重症化率0.001%、20歳代以下は重症化率0%です。
30歳代で死者が0.02%、20歳代で死者が0.003%というのは、
持病がある方だと思います。
この表から考察すると、持病がない39歳以下の人は、
新型コロナワクチンの接種は不必要です。
30歳代と20歳代では、持病がある人だけが接種すれば良いと思います。
19歳以下は、重症者も死者も0%ですから、ワクチン接種は不必要と言えます。
50歳代、40歳代の方も、持病がない人は接種の必要もないと思いますが、
持病がある人は、接種する選択肢もありです。
65歳以上の高齢者でも、健康な高齢者は打つ必要はないと思います。
持病があり、コントロールが悪い人は接種してもいいと思います。
私は健康な高齢者なので接種しません。
このように考察すると、日本人の大多数は接種する必要がないということになります。
重症化リスクがあるのは、
高齢者や、糖尿病、高血圧、慢性肺疾患、腎不全などの
持病を持っている人です。
肥満や喫煙や高尿酸血症もリスクとなります。
これらの重症化リスクの高い人は、
新型コロナワクチン接種を考慮する必要があります。
2021/04/25現在
https://web.sapmed.ac.jp/canmol/coronavirus/death?s=y#date
人口100万人あたりの各国の累計死者数。
札幌医大。
①イタリア:1972.1人
②英国:1880.8
③ブラジル:1838.5
④米国:1728.7
⑤メキシコ:1667.1
⑥フランス:1578.2
⑦アルゼンチン:1363.9
⑧ドイツ:974.8
⑨南アフリカ:913.0
⑩ロシア:729.3
⑪カナダ:634.6
⑫トルコ:454.8
⑬世界:398.5
⑭サウジアラビア:198.2
⑮インドネシア:163.0
⑯インド:139.4
⑰日本:78.6
⑱オーストラリア:35.7
⑲韓国:35.4
⑳中国:3.4
イタリアは、日本の25倍の死者数です。
英国は24倍、ブラジルは23倍、米国は22倍です。
このような状況ですので、欧米各国における新型コロナワクチンの意義と
日本における意義は同列に論じることはできません。
その日本において、
持病のない健康な26歳の女性が、ワクチン接種後小脳出血で死亡とか、
持病のない健康な61歳女性が、ワクチン接種後、くも膜下出血で死亡とか、
極めて不幸な出来事です。
因果関係は評価不能と専門家は言いますが、
通常はあり得ないと思います。
つまりワクチンとの関連は評価不能というよりも、
ワクチンとの関連を完全に否定することは困難であると言うのがフェアと思います。
江部康二
質問
江部先生は、日本でワクチン接種に反対との事ですが
現在、第4波で亡くなられる方、重症者が増加傾向にあります。
では、どのようにして重症者や亡くなられる方の増加を防がれるのですか?
ワクチンを接種する事により、助けれる命と助けれない命とでは助けれる命の方が多いのではないでしょうか?
国内でインドの二重変異株も21件確認されています
インドの変異株は免疫が働きにくくなる可能性も指摘されています
これら未知の変異株に対してファクターXが有効に働くかどうかは未知です。
長期的な安全性に関しては不明ですが、
まずは現状の改善なくして未来はあり得ないと思います。
糖質制限には賛成ですが、ワクチン接種は推奨が僕の考えです。
新型コロナウイルス感染症の国内発生動向
https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000771872.pdf
インド変異株、東京都内で1件
https://news.yahoo.co.jp/articles/2d694bc77452a3f68c7f1ad1e7c09f5b51591431】
こんにちは。
久堀 さんから、新型コロナワクチン接種の是非について、ご意見を頂きました。
久堀さんは、接種推奨とのことですが、検討してみましょう。
新型コロナワクチンに関して、当然、賛否両論があって良いと思います。
実は、高齢者で亡くなっている人のほとんどが、老人施設で寝たきりの人たちです。
免疫が弱っているこれらの方々にはワクチン接種の意味はあると思います。
一方、
元ER看護師、野中しんすけさんの
https://www.youtube.com/watch?v=rzr0mwTPEnU
ユーチューブに、過去のコロナデータをまとめて表にしたものが提示してあり、
とてもわかりやすいです。
野中さん、データをまとめて頂いてありがとうございます。
とても助かります。以下表を引用させて頂きます。
その表によると
新型コロナウイルスのデータ(2021/4/7時点)
年齢 無症状or 軽い治療でも要した人 重症者(4/7時点) 死者
治療不要の軽症
80歳以上 約73% 13% 0.10% 14%
70歳代 約81% 13% 0.30% 5.20%
60歳代 約87% 11% 0.10% 1.50%
50歳代 約82% 17% 0.05% 0.30%
40歳代 約90% 9% 0.03% 0.10%
30歳代 約92% 8% 0.001% 0.02%
20歳代 約91% 9% 0% 0.003%
10歳代 約90% 10% 0% 0%
10歳未満 約90% 10% 0% 0%
80歳以上の高齢者でも73%は無症状または治療不要の軽症というのは、
やや意外であり、良い意味のサプライズです。
30歳代、重症化率0.001%、20歳代以下は重症化率0%です。
30歳代で死者が0.02%、20歳代で死者が0.003%というのは、
持病がある方だと思います。
この表から考察すると、持病がない39歳以下の人は、
新型コロナワクチンの接種は不必要です。
30歳代と20歳代では、持病がある人だけが接種すれば良いと思います。
19歳以下は、重症者も死者も0%ですから、ワクチン接種は不必要と言えます。
50歳代、40歳代の方も、持病がない人は接種の必要もないと思いますが、
持病がある人は、接種する選択肢もありです。
65歳以上の高齢者でも、健康な高齢者は打つ必要はないと思います。
持病があり、コントロールが悪い人は接種してもいいと思います。
私は健康な高齢者なので接種しません。
このように考察すると、日本人の大多数は接種する必要がないということになります。
重症化リスクがあるのは、
高齢者や、糖尿病、高血圧、慢性肺疾患、腎不全などの
持病を持っている人です。
肥満や喫煙や高尿酸血症もリスクとなります。
これらの重症化リスクの高い人は、
新型コロナワクチン接種を考慮する必要があります。
2021/04/25現在
https://web.sapmed.ac.jp/canmol/coronavirus/death?s=y#date
人口100万人あたりの各国の累計死者数。
札幌医大。
①イタリア:1972.1人
②英国:1880.8
③ブラジル:1838.5
④米国:1728.7
⑤メキシコ:1667.1
⑥フランス:1578.2
⑦アルゼンチン:1363.9
⑧ドイツ:974.8
⑨南アフリカ:913.0
⑩ロシア:729.3
⑪カナダ:634.6
⑫トルコ:454.8
⑬世界:398.5
⑭サウジアラビア:198.2
⑮インドネシア:163.0
⑯インド:139.4
⑰日本:78.6
⑱オーストラリア:35.7
⑲韓国:35.4
⑳中国:3.4
イタリアは、日本の25倍の死者数です。
英国は24倍、ブラジルは23倍、米国は22倍です。
このような状況ですので、欧米各国における新型コロナワクチンの意義と
日本における意義は同列に論じることはできません。
その日本において、
持病のない健康な26歳の女性が、ワクチン接種後小脳出血で死亡とか、
持病のない健康な61歳女性が、ワクチン接種後、くも膜下出血で死亡とか、
極めて不幸な出来事です。
因果関係は評価不能と専門家は言いますが、
通常はあり得ないと思います。
つまりワクチンとの関連は評価不能というよりも、
ワクチンとの関連を完全に否定することは困難であると言うのがフェアと思います。
江部康二
2021年04月26日 (月)
【厚生労働省のサイト
https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000772192.pdf
死亡として報告された事例について(参考:資料1-3)
○ 今回の審議会(4月18日時点、61日間)までに、死亡として報告された事例は10件
(100万人接種あたり8.3件、100万回接種あたり5.2件)であった。
10件/1,211,715人接種
10件/1,930,111回接種
症状の概要など 診断根拠
①61歳女性 接種3日目 くも膜下出血 基礎疾患なし 髄液検査
②26歳女性 接種4日目 小脳出血とくも膜下出血 基礎疾患なし CT
③72歳女性 接種3日目 脳出血 基礎疾患なし CT
④65歳男性 接種19日目 急性心不全 基礎疾患不明 心臓死以外の原因となる所見なし
⑤62歳男性 接種1日目 溺死 基礎疾患不明 解剖
⑥69歳女性 接種9日目 脳出血 基礎疾患なし 解剖
⑦51歳男性 接種14日目 心室細動 不明
⑧73歳男性 接種8日目 敗血症、化膿性脊椎炎 血液検査、MRI
⑨37歳男性 接種3日目 心肺停止 不明
⑩102歳女性 接種4日目 誤嚥性肺炎、気管支喘息、心不全 CT
ワクチン接種群の出血性脳卒中による死亡の報告の発生率
:0.12件/100万人・日
一般人口での出血性脳卒中による死亡の報告の発生率
:0.97件/100万人・日】
こんにちは。
北海道新聞に以下の記事が掲載されました。
北海道新聞記事
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/536847/
ワクチン接種翌日に大動脈解離で死亡
旭川赤十字病院の事務職員
04/24 05:00
北海道新聞によると、旭川市の旭川赤十字病院の事務職員の40代男性が今年3月、
新型コロナウイルスのワクチンを接種した翌日に死亡したことが23日、分かりました。
この方で、国内で11例目です。
病院から示された死因は急性大動脈解離です。
⑪40代男性 接種2日目 急性大動脈解離
男性は同病院で3月19日、医療従事者向けの1回目のワクチンを接種、
翌20日朝に背中の痛みを訴え、午後に自宅で倒れて同病院に救急搬送され、間もなく死亡しました。
基礎疾患はありませんでした。
現在、新型コロナワクチンを医療従事者を中心に先行接種しています。
ワクチンは、ファイザー株式会社「コミナティ筋注」です。
厚生労働省によれば、4月18日時点で10名の死亡者でした。
4月23日に、旭川市で医療従事者の40代男性の死亡が確認され、
死因は急性大動脈解離でした。
本例も、基礎疾患なしでした。
11例のうち、脳出血が4例(①②③⑥)、心臓・大血管疾患が3例(④⑦⑩)、
でした。⑤⑨は急性の致死的心疾患の可能性が高いです。⑧の死因は感染症ですが、
新型コロナワクチン接種により、免疫力が低下するという研究もあり、ワクチンの影響は否定できません。
⑪も大血管疾患です。
結局、死亡例11名中、10例が脳出血・心大血管疾患であり、1例だけが感染症です。
いずれも、専門家は、ワクチンとの関連は評価不能という立場です。
しかしながら、新型コロナウイルス感染症の合併症に、
脳血栓と脳出血があります。
コロナウイルスの表面にある『スパイクタンパク』によりウイルスは、
血管内に侵入しますが、そのスパイクタンパクが血管内皮を障害して
血栓や出血を生じると思われます。
ワクチンが作用すると体内にスパイクタンパクが産生されます。
頻度は低いとは言え、このスパイクタンパクが、新型コロナウイルスと同様に、
血管内皮に何らかの障害を生じている可能性があると思われます。
つまりワクチンとの関連は評価不能というよりも、
ワクチンとの関連を完全に否定することは困難であると言うのがフェアと思います。
新型コロナ死者数が、欧米の10分の1~50分の1の日本では、
ワクチンのデメリットの方がメリットを上回っており、
即接種中止すべきと思います。
江部康二
https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000772192.pdf
死亡として報告された事例について(参考:資料1-3)
○ 今回の審議会(4月18日時点、61日間)までに、死亡として報告された事例は10件
(100万人接種あたり8.3件、100万回接種あたり5.2件)であった。
10件/1,211,715人接種
10件/1,930,111回接種
症状の概要など 診断根拠
①61歳女性 接種3日目 くも膜下出血 基礎疾患なし 髄液検査
②26歳女性 接種4日目 小脳出血とくも膜下出血 基礎疾患なし CT
③72歳女性 接種3日目 脳出血 基礎疾患なし CT
④65歳男性 接種19日目 急性心不全 基礎疾患不明 心臓死以外の原因となる所見なし
⑤62歳男性 接種1日目 溺死 基礎疾患不明 解剖
⑥69歳女性 接種9日目 脳出血 基礎疾患なし 解剖
⑦51歳男性 接種14日目 心室細動 不明
⑧73歳男性 接種8日目 敗血症、化膿性脊椎炎 血液検査、MRI
⑨37歳男性 接種3日目 心肺停止 不明
⑩102歳女性 接種4日目 誤嚥性肺炎、気管支喘息、心不全 CT
ワクチン接種群の出血性脳卒中による死亡の報告の発生率
:0.12件/100万人・日
一般人口での出血性脳卒中による死亡の報告の発生率
:0.97件/100万人・日】
こんにちは。
北海道新聞に以下の記事が掲載されました。
北海道新聞記事
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/536847/
ワクチン接種翌日に大動脈解離で死亡
旭川赤十字病院の事務職員
04/24 05:00
北海道新聞によると、旭川市の旭川赤十字病院の事務職員の40代男性が今年3月、
新型コロナウイルスのワクチンを接種した翌日に死亡したことが23日、分かりました。
この方で、国内で11例目です。
病院から示された死因は急性大動脈解離です。
⑪40代男性 接種2日目 急性大動脈解離
男性は同病院で3月19日、医療従事者向けの1回目のワクチンを接種、
翌20日朝に背中の痛みを訴え、午後に自宅で倒れて同病院に救急搬送され、間もなく死亡しました。
基礎疾患はありませんでした。
現在、新型コロナワクチンを医療従事者を中心に先行接種しています。
ワクチンは、ファイザー株式会社「コミナティ筋注」です。
厚生労働省によれば、4月18日時点で10名の死亡者でした。
4月23日に、旭川市で医療従事者の40代男性の死亡が確認され、
死因は急性大動脈解離でした。
本例も、基礎疾患なしでした。
11例のうち、脳出血が4例(①②③⑥)、心臓・大血管疾患が3例(④⑦⑩)、
でした。⑤⑨は急性の致死的心疾患の可能性が高いです。⑧の死因は感染症ですが、
新型コロナワクチン接種により、免疫力が低下するという研究もあり、ワクチンの影響は否定できません。
⑪も大血管疾患です。
結局、死亡例11名中、10例が脳出血・心大血管疾患であり、1例だけが感染症です。
いずれも、専門家は、ワクチンとの関連は評価不能という立場です。
しかしながら、新型コロナウイルス感染症の合併症に、
脳血栓と脳出血があります。
コロナウイルスの表面にある『スパイクタンパク』によりウイルスは、
血管内に侵入しますが、そのスパイクタンパクが血管内皮を障害して
血栓や出血を生じると思われます。
ワクチンが作用すると体内にスパイクタンパクが産生されます。
頻度は低いとは言え、このスパイクタンパクが、新型コロナウイルスと同様に、
血管内皮に何らかの障害を生じている可能性があると思われます。
つまりワクチンとの関連は評価不能というよりも、
ワクチンとの関連を完全に否定することは困難であると言うのがフェアと思います。
新型コロナ死者数が、欧米の10分の1~50分の1の日本では、
ワクチンのデメリットの方がメリットを上回っており、
即接種中止すべきと思います。
江部康二
2021年04月25日 (日)
<はじめに>
糖尿病の患者さんはもちろんですが、アトピーの患者さんも
時々採血をします。抗アレルギー剤や漢方薬の服用でも、ごく
まれには肝機能障害などの副作用があり得るからです。
それで気がついたことですが、結構異常データがでることがあります。
女性なら鉄欠乏性貧血が一番多いですし、
高脂血症は男女を問わずかなり多いです。
中年以上ならいざ知らず、若い人でも中性脂肪が高値の人や、
HDL-コレステロールが低値の人が存外ひっかかります。
それからアトピーの子供さんを診察している時に、お父さんや
お母さん、おじいちゃんやおばあちゃんが一緒にくることもありますが、
どうみてもお腹がポッチャリのメタボ腹の人がいます。
というわけで、ここからは糖尿病患者さんおよび糖尿病患者さんの
ご家族の一部の方におおいに役立つであろう「肥満」、
「メタボリックシンドローム」のお話です。
<肥満と肥満症>
身体に過剰に脂肪が溜まると肥満です。
肥満の判定は、BMI<体重(kg)÷身長(m)2>
という指標で行います。これは身体に占める脂肪の割合とよく一致し、
22が男女とも病気が一番少ない標準値です。
BMIが25以上で肥満と判定された人のうち、肥満に起因する健康障害、
例えば糖尿病、高血圧、高脂血症、心臓病などがあるか、または
内臓脂肪型肥満(腹部内臓脂肪量が100cm2以上)である場合を肥満症と
診断し、治療が必要となります。
<内臓脂肪型肥満とメタボリックシンドローム>
皮下脂肪は皮膚の下にたまった脂肪のことです。
一方、内臓脂肪は、お腹の中の腸の周りなどにつく脂肪です。
両者併せたものが体脂肪です。
内臓脂肪型肥満とは、「内臓脂肪」がたまった肥満のことです。
お腹のCTを撮影することによりその存在が確認できます。
内臓脂肪型肥満の人は、皮下脂肪型肥満の人に比べ、
糖尿病、高血圧、高脂血症などの病気が多く認められます。
皮下脂肪のたくさん付いた人よりも、
内臓脂肪がたくさん付いている人のほうが危険なのです。
現在病気がなくても、内臓脂肪がたまった状態で放置すると、
将来生活習慣病になりやすいのです。
男性で腹囲85cm以上、女性で腹囲90cm以上の人は、
内臓脂肪型肥満の可能性が高いとされています。
最近、糖尿病、高血圧、高指血症などの病気が増加しています。
厚生労働省によれば、
2016年、日本において糖尿病が強く疑われる人の数は、
約1000万人になっています。
1990年が560万人です。
1976年が52.37万人なので、
40年間では、約20倍近く増えています。
その背景には、内臓脂肪の蓄積があると考えられています。
内臓脂肪の蓄積がある人に「メタボリックシンドローム」が発症してきます。
メタボリックシンドロームとは、内臓肥満に高血圧・高血糖・脂質代謝異常が組み合わさることにより、
心臓病や脳卒中などになりやすい病態です。
内臓脂肪は年をとると、より蓄積しやすくなることが知られています。
男性の肥満者では、年齢と共に内臓脂肪の割合が増加していきます。
特に成人後体重が増加した人は、
内臓脂肪が増えている場合が多く認められます。
女性の場合は、妊娠時に体脂肪が増加しますが、皮下脂肪も増えます。
また内臓脂肪は閉経期を迎えるまでは徐々にしか増加しませんが、
閉経後は2倍以上の速さで増加します。
内臓脂肪は、近年ホルモン産生臓器と位置づけられています。
即ち血圧を上昇させるホルモン、インスリン抵抗性を引き起こすホルモン、
狭心症や脳梗塞を発症しやすくするホルモンなどを分泌していることが解ってきたのです。
皮下脂肪はこれらの身体に都合の悪いホルモンはほとんど分泌していません。
単純に言えば、皮下脂肪は食料の備蓄として役に立っているけれど、
内臓脂肪は基本的に悪玉と言えます。
<糖質制限食で内臓脂肪を減らす>
内臓脂肪の蓄積を減らす最も有効な方法は糖質制限食の実践です。
糖質を摂取すると血糖値が上昇します。
そうするとインスリンが分泌されて、血糖を筋肉に取り込ませて
血糖値を下げます。
しかし余った血糖は、インスリンにより中性脂肪に変えられて
脂肪組織に蓄積していきます。
インスリンが肥満ホルモンたる所以です。
糖質制限食なら、血糖値の上昇は最小限で済むので、
インスリンの分泌も最小限で済みます。
肥満ホルモンであるインスリンの分泌が最小限で済むので
糖質制限食実践で、内臓脂肪蓄積が減少していくわけです。
勿論、糖質制限食実践で、肥満、肥満症、メタボリックシンドロームは改善していきます。
江部康二
糖尿病の患者さんはもちろんですが、アトピーの患者さんも
時々採血をします。抗アレルギー剤や漢方薬の服用でも、ごく
まれには肝機能障害などの副作用があり得るからです。
それで気がついたことですが、結構異常データがでることがあります。
女性なら鉄欠乏性貧血が一番多いですし、
高脂血症は男女を問わずかなり多いです。
中年以上ならいざ知らず、若い人でも中性脂肪が高値の人や、
HDL-コレステロールが低値の人が存外ひっかかります。
それからアトピーの子供さんを診察している時に、お父さんや
お母さん、おじいちゃんやおばあちゃんが一緒にくることもありますが、
どうみてもお腹がポッチャリのメタボ腹の人がいます。
というわけで、ここからは糖尿病患者さんおよび糖尿病患者さんの
ご家族の一部の方におおいに役立つであろう「肥満」、
「メタボリックシンドローム」のお話です。
<肥満と肥満症>
身体に過剰に脂肪が溜まると肥満です。
肥満の判定は、BMI<体重(kg)÷身長(m)2>
という指標で行います。これは身体に占める脂肪の割合とよく一致し、
22が男女とも病気が一番少ない標準値です。
BMIが25以上で肥満と判定された人のうち、肥満に起因する健康障害、
例えば糖尿病、高血圧、高脂血症、心臓病などがあるか、または
内臓脂肪型肥満(腹部内臓脂肪量が100cm2以上)である場合を肥満症と
診断し、治療が必要となります。
<内臓脂肪型肥満とメタボリックシンドローム>
皮下脂肪は皮膚の下にたまった脂肪のことです。
一方、内臓脂肪は、お腹の中の腸の周りなどにつく脂肪です。
両者併せたものが体脂肪です。
内臓脂肪型肥満とは、「内臓脂肪」がたまった肥満のことです。
お腹のCTを撮影することによりその存在が確認できます。
内臓脂肪型肥満の人は、皮下脂肪型肥満の人に比べ、
糖尿病、高血圧、高脂血症などの病気が多く認められます。
皮下脂肪のたくさん付いた人よりも、
内臓脂肪がたくさん付いている人のほうが危険なのです。
現在病気がなくても、内臓脂肪がたまった状態で放置すると、
将来生活習慣病になりやすいのです。
男性で腹囲85cm以上、女性で腹囲90cm以上の人は、
内臓脂肪型肥満の可能性が高いとされています。
最近、糖尿病、高血圧、高指血症などの病気が増加しています。
厚生労働省によれば、
2016年、日本において糖尿病が強く疑われる人の数は、
約1000万人になっています。
1990年が560万人です。
1976年が52.37万人なので、
40年間では、約20倍近く増えています。
その背景には、内臓脂肪の蓄積があると考えられています。
内臓脂肪の蓄積がある人に「メタボリックシンドローム」が発症してきます。
メタボリックシンドロームとは、内臓肥満に高血圧・高血糖・脂質代謝異常が組み合わさることにより、
心臓病や脳卒中などになりやすい病態です。
内臓脂肪は年をとると、より蓄積しやすくなることが知られています。
男性の肥満者では、年齢と共に内臓脂肪の割合が増加していきます。
特に成人後体重が増加した人は、
内臓脂肪が増えている場合が多く認められます。
女性の場合は、妊娠時に体脂肪が増加しますが、皮下脂肪も増えます。
また内臓脂肪は閉経期を迎えるまでは徐々にしか増加しませんが、
閉経後は2倍以上の速さで増加します。
内臓脂肪は、近年ホルモン産生臓器と位置づけられています。
即ち血圧を上昇させるホルモン、インスリン抵抗性を引き起こすホルモン、
狭心症や脳梗塞を発症しやすくするホルモンなどを分泌していることが解ってきたのです。
皮下脂肪はこれらの身体に都合の悪いホルモンはほとんど分泌していません。
単純に言えば、皮下脂肪は食料の備蓄として役に立っているけれど、
内臓脂肪は基本的に悪玉と言えます。
<糖質制限食で内臓脂肪を減らす>
内臓脂肪の蓄積を減らす最も有効な方法は糖質制限食の実践です。
糖質を摂取すると血糖値が上昇します。
そうするとインスリンが分泌されて、血糖を筋肉に取り込ませて
血糖値を下げます。
しかし余った血糖は、インスリンにより中性脂肪に変えられて
脂肪組織に蓄積していきます。
インスリンが肥満ホルモンたる所以です。
糖質制限食なら、血糖値の上昇は最小限で済むので、
インスリンの分泌も最小限で済みます。
肥満ホルモンであるインスリンの分泌が最小限で済むので
糖質制限食実践で、内臓脂肪蓄積が減少していくわけです。
勿論、糖質制限食実践で、肥満、肥満症、メタボリックシンドロームは改善していきます。
江部康二
2021年04月24日 (土)
糖質制限食実践中の耐糖能検査について説明しておきます。
75g経口ブドウ糖負荷試験実施前3日間は、
150g/日以上の糖質摂取が、日本糖尿病学会の推奨となっています。
糖質制限をあるていどの期間続けた正常人が、
いきなり、ブドウ糖負荷試験あるいは糖質一人前摂取で、
耐糖能低下のように見えるデータがでることが、時にあります。
私見ですが、これは、追加分泌インスリンを出す必要がほとんどない糖質制限食を続けていた場合には、
糖質摂取に対して、β細胞が準備ができていない状態であった可能性があります。
従って、150g/日以上の糖質を3日間摂取することで準備を整えてから検査をすると、
β細胞の準備ができているので、もともと正常型だった人なら耐糖能が普通に戻ると思われます。
スーパー糖質制限食実践でβ細胞は休養できていて、なおかつ血糖コントロール良好ですので、
高血糖によりβ細胞が障害されている可能性はありません。
ですから、β細胞のインスリン分泌能力も準備さえ整えば、
正常に作用すると考えられます。
つまり、正常人が糖質制限中にいきなり糖質摂取したとき、一見耐糖能が低下したようなデータが出ることがありますが、
これは本当にβ細胞が障害されて耐糖能が落ちたのではないので、心配ないということです。
糖質制限食実践者においては、食後高血糖によるβ細胞の障害はないので、
本当にインスリン分泌能が低下するということは考えられません。
一方、私、江部康二の場合は、β細胞はすでに何割かは壊れている糖尿人です。
壊れたβ細胞は決して元には戻りません。
それで2002年糖尿病発覚以来、2021年現在まで、
足かけ20年、スーパー糖質制限食を実践しています。
検査データは全て正常で合併症は皆無です。
従って
江部康二の耐糖能は、見かけ上ではなく本当に低下していますが、
糖質制限食を続ける限りは、正常人です。
一方、糖質を摂取すれば糖尿人です。
人類は狩猟・採集時代の700万年間は糖質制限食です。
穀物食(高糖質食)は農耕後の1万年間だけです。
どちらが人類にとって自然な食事であるかは明白です。
糖質制限食は人類本来の食事であり、人類の健康食です。
私はこのように思いますので、一生、美味しく楽しく糖質制限食を続けて、
健康ライフを維持していきたいと思います。
江部康二
75g経口ブドウ糖負荷試験実施前3日間は、
150g/日以上の糖質摂取が、日本糖尿病学会の推奨となっています。
糖質制限をあるていどの期間続けた正常人が、
いきなり、ブドウ糖負荷試験あるいは糖質一人前摂取で、
耐糖能低下のように見えるデータがでることが、時にあります。
私見ですが、これは、追加分泌インスリンを出す必要がほとんどない糖質制限食を続けていた場合には、
糖質摂取に対して、β細胞が準備ができていない状態であった可能性があります。
従って、150g/日以上の糖質を3日間摂取することで準備を整えてから検査をすると、
β細胞の準備ができているので、もともと正常型だった人なら耐糖能が普通に戻ると思われます。
スーパー糖質制限食実践でβ細胞は休養できていて、なおかつ血糖コントロール良好ですので、
高血糖によりβ細胞が障害されている可能性はありません。
ですから、β細胞のインスリン分泌能力も準備さえ整えば、
正常に作用すると考えられます。
つまり、正常人が糖質制限中にいきなり糖質摂取したとき、一見耐糖能が低下したようなデータが出ることがありますが、
これは本当にβ細胞が障害されて耐糖能が落ちたのではないので、心配ないということです。
糖質制限食実践者においては、食後高血糖によるβ細胞の障害はないので、
本当にインスリン分泌能が低下するということは考えられません。
一方、私、江部康二の場合は、β細胞はすでに何割かは壊れている糖尿人です。
壊れたβ細胞は決して元には戻りません。
それで2002年糖尿病発覚以来、2021年現在まで、
足かけ20年、スーパー糖質制限食を実践しています。
検査データは全て正常で合併症は皆無です。
従って
江部康二の耐糖能は、見かけ上ではなく本当に低下していますが、
糖質制限食を続ける限りは、正常人です。
一方、糖質を摂取すれば糖尿人です。
人類は狩猟・採集時代の700万年間は糖質制限食です。
穀物食(高糖質食)は農耕後の1万年間だけです。
どちらが人類にとって自然な食事であるかは明白です。
糖質制限食は人類本来の食事であり、人類の健康食です。
私はこのように思いますので、一生、美味しく楽しく糖質制限食を続けて、
健康ライフを維持していきたいと思います。
江部康二
2021年04月23日 (金)
)こんにちは。
少し前ですが、
「ビールで血糖値は上がらない。」
という情報が流れたことがありました。
「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」によれば、
『ビール100g中に、炭水化物が3.1g、利用可能炭水化物はTr(痕跡)ていど、
食物繊維はなし。 』
となっています。
利用可能炭水化物は、通常は糖質を意味します。
従って、この記載が正しいなら、
あくまでも理論的にはですが、ビールで血糖値は上昇しないことになります。
それで、「ビールで血糖値は上がらない。」という情報が
ネットなどで拡散したのかと思われます。
しかし、利用可能炭水化物が痕跡ていどで、食物繊維なしなら、
残る【炭水化物3.1g】の実態は何なのか、謎ですし、疑問です。
それで、自分で実験をすることにしました。
某年、某日、
18:30 血糖値:114mg
缶ビール330mlを1缶(100mlあたり3.8gの糖質)、
実質、糖質は12.54gを摂取。
19:22 血糖値:154mg
私は体重が57kgなので、<64kg÷57kg=1.123>
体重64kgの2型糖尿人で、1gの糖質が、血糖値約3mg上昇。
<3mg × 1.123 = 3.37mg>なので、
体重57kgなら、1gの糖質が、血糖値約3.37mg上昇の予測となります。
缶ビール、330mlを1缶(12.54gの糖質)摂取して、
40mg血糖値が上昇で、
1gの糖質が約3.19mg血糖値を上昇させています。
まあ、ほぼ予測通りです。
少なくとも、2型糖尿人の江部康二においては、
ビールは含有炭水化物通りに血糖を上昇させました。
他の糖尿人のご同輩も同様の可能性が高いですね。
実験したメーカー名は、何かの法律上、出せないのですが、
日本のビールの製法は、どの大手メー-カーもほぼ一緒なので、
どのメーカーのビールも血糖値を上昇させると考えられます。
世界のビールも、日本と同様に下面発酵ビールが9割なので、
やはり血糖値を上昇させると思います。
下面発酵ビールは別名ラガータイプと呼ばれます。
上面発酵ビールはエールタイプと呼ばれます。
こちらは、今回実験していませんが、
おそらく、糖質分は血糖値を上昇させると思います。
結論です。
缶ビールの炭水化物表示はそのまま、血糖値を上げると考えられます。
「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」の記載にある、
ビールの炭水化物は、現実にはそのまま糖質とみなす方が実態に即しています。
すなわち「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」の
『ビール100g中に、炭水化物が3.1g、利用可能炭水化物はTr(痕跡)ていど、
食物繊維はなし。 』
は、間違いである可能性が高く、
実際には、
『ビール100g中に、炭水化物が3.1g,利用可能炭水化物は3.1g、食物繊維はなし。 』
が正しいと思われます。
ブログ読者の糖尿人のご同輩の皆さん、ビールには、ご用心、ご用心。
なお、嬉しいことに、キリンとサントリーから『糖質ゼロビール』が発売されましたね。(^-^)v(^-^)v
江部康二
少し前ですが、
「ビールで血糖値は上がらない。」
という情報が流れたことがありました。
「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」によれば、
『ビール100g中に、炭水化物が3.1g、利用可能炭水化物はTr(痕跡)ていど、
食物繊維はなし。 』
となっています。
利用可能炭水化物は、通常は糖質を意味します。
従って、この記載が正しいなら、
あくまでも理論的にはですが、ビールで血糖値は上昇しないことになります。
それで、「ビールで血糖値は上がらない。」という情報が
ネットなどで拡散したのかと思われます。
しかし、利用可能炭水化物が痕跡ていどで、食物繊維なしなら、
残る【炭水化物3.1g】の実態は何なのか、謎ですし、疑問です。
それで、自分で実験をすることにしました。
某年、某日、
18:30 血糖値:114mg
缶ビール330mlを1缶(100mlあたり3.8gの糖質)、
実質、糖質は12.54gを摂取。
19:22 血糖値:154mg
私は体重が57kgなので、<64kg÷57kg=1.123>
体重64kgの2型糖尿人で、1gの糖質が、血糖値約3mg上昇。
<3mg × 1.123 = 3.37mg>なので、
体重57kgなら、1gの糖質が、血糖値約3.37mg上昇の予測となります。
缶ビール、330mlを1缶(12.54gの糖質)摂取して、
40mg血糖値が上昇で、
1gの糖質が約3.19mg血糖値を上昇させています。
まあ、ほぼ予測通りです。
少なくとも、2型糖尿人の江部康二においては、
ビールは含有炭水化物通りに血糖を上昇させました。
他の糖尿人のご同輩も同様の可能性が高いですね。
実験したメーカー名は、何かの法律上、出せないのですが、
日本のビールの製法は、どの大手メー-カーもほぼ一緒なので、
どのメーカーのビールも血糖値を上昇させると考えられます。
世界のビールも、日本と同様に下面発酵ビールが9割なので、
やはり血糖値を上昇させると思います。
下面発酵ビールは別名ラガータイプと呼ばれます。
上面発酵ビールはエールタイプと呼ばれます。
こちらは、今回実験していませんが、
おそらく、糖質分は血糖値を上昇させると思います。
結論です。
缶ビールの炭水化物表示はそのまま、血糖値を上げると考えられます。
「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」の記載にある、
ビールの炭水化物は、現実にはそのまま糖質とみなす方が実態に即しています。
すなわち「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」の
『ビール100g中に、炭水化物が3.1g、利用可能炭水化物はTr(痕跡)ていど、
食物繊維はなし。 』
は、間違いである可能性が高く、
実際には、
『ビール100g中に、炭水化物が3.1g,利用可能炭水化物は3.1g、食物繊維はなし。 』
が正しいと思われます。
ブログ読者の糖尿人のご同輩の皆さん、ビールには、ご用心、ご用心。
なお、嬉しいことに、キリンとサントリーから『糖質ゼロビール』が発売されましたね。(^-^)v(^-^)v
江部康二
2021年04月22日 (木)
食後高血糖、グルコーススパイクは、1998年にUKPDSという
大きな研究の結果が発表された後、おおいに注目されはじめました。
UKPDSは、4209例の2型糖尿病患者について英国で実施された、
平均10年間にわたる世界最大規模の調査です。
1977年に開始、1998年に結果が報告されました。
空腹時血糖を108mg/dl以下に厳格にコントロールしたグループ
(インスリン注射やオイグルコン内服による強化療法実施)と
そうでないグループで10年間経過を見て、結果に差があるか否かが検討されました。
その検討結果を簡単に要約すると、
・2型糖尿病では、血糖コントロールにより合併症(特に糖尿病性細小血管障害)
のリスクが減少する。
・罹病率と死亡率は、血糖コントロール状況による統計的有意差は認められなかった。
つまり、腎臓や眼の網膜の小さい血管の病変は、
明らかに厳格コントロールグループ(空腹時血糖値108mg/dl以下に管理)で減ったので、
まあそこそこうまくいったわけです。
しかしインスリンやSU剤で強化治療して空腹時血糖をコントロールしても、
脳梗塞・心筋梗塞や死亡率は減少していなかったのです。
これは従来の糖尿病治療の常識を根底から覆す衝撃的な結果でした。
従来の西洋医学的治療は脳・心の大血管病変を防ぐことに関して、
はっきり限界があることをを示した画期的な研究といえます。
この UKPDSの報告以降、「食後の血糖値」をコントロールしなければ、
脳・心の大血管病変を防ぐことはできないということがはっきりして、
「食後高血糖」、「グルコーススパイク」が世界中で研究されはじめたのです。
食後血糖値の急激な上昇のことを「グルコーススパイク」と呼ぶのですが、
糖尿病の人が普通に糖質を摂取すると、
食後血糖値は、200gm/dl以上、300~500mg/dlといった数値になってしまいます。
空腹時の血糖値と食後の血糖値の差が大きいほど活性酸素が発生してリアルタイムに
血管の内皮が傷つけられて動脈硬化の元凶となり、
将来の心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まります。
そして、食後の血糖値を直接上昇させるのは糖質だけです。
脂質やタンパク質は、直接血糖値を上げることはありません。
つまり、「食後高血糖」・「グルコーススパイク」を生じるのは、
三大栄養素の内、糖質だけなのです。
薬に頼ることなく「食後高血糖」「グルコーススパイク」を改善する唯一の方法が
「 糖質制限食」です。
糖尿人が糖質を摂取すれば、確実にグルコーススパイクをおこします。
これでは糖尿病合併症を防ぐことはできません。
タンパク質や脂質を摂取しても、グルコーススパイクは生じません。
ですから私のような糖尿人でも「糖質制限食」ならばグルコーススパイクは
生じず、血管は安全です。
食後高血糖やグルコーススパイクが大変良くないということは、
今や世界中の文明国の糖尿病専門家において共通の認識です。
米国糖尿病学会は、2013年10月のガイドラインで、
糖質制限食を正式に容認し、2019年4月からは、
糖質制限食が最もエビデンスが多いと明言しました。
このように、米国では、糖質制限食は最も推奨される糖尿病食として、
確固たる地位を得ていますが、
日本では未だに糖質たっぷり食(糖尿病食・・・カロリー制限・高糖質食)が
推奨されています。
わざわざ食後高血糖・グルコーススパイクをおこす食事(糖尿病食)を
糖尿人に食べるように指導している日本糖尿病学会の現状は、
いかがなものかと思います。
江部康二
大きな研究の結果が発表された後、おおいに注目されはじめました。
UKPDSは、4209例の2型糖尿病患者について英国で実施された、
平均10年間にわたる世界最大規模の調査です。
1977年に開始、1998年に結果が報告されました。
空腹時血糖を108mg/dl以下に厳格にコントロールしたグループ
(インスリン注射やオイグルコン内服による強化療法実施)と
そうでないグループで10年間経過を見て、結果に差があるか否かが検討されました。
その検討結果を簡単に要約すると、
・2型糖尿病では、血糖コントロールにより合併症(特に糖尿病性細小血管障害)
のリスクが減少する。
・罹病率と死亡率は、血糖コントロール状況による統計的有意差は認められなかった。
つまり、腎臓や眼の網膜の小さい血管の病変は、
明らかに厳格コントロールグループ(空腹時血糖値108mg/dl以下に管理)で減ったので、
まあそこそこうまくいったわけです。
しかしインスリンやSU剤で強化治療して空腹時血糖をコントロールしても、
脳梗塞・心筋梗塞や死亡率は減少していなかったのです。
これは従来の糖尿病治療の常識を根底から覆す衝撃的な結果でした。
従来の西洋医学的治療は脳・心の大血管病変を防ぐことに関して、
はっきり限界があることをを示した画期的な研究といえます。
この UKPDSの報告以降、「食後の血糖値」をコントロールしなければ、
脳・心の大血管病変を防ぐことはできないということがはっきりして、
「食後高血糖」、「グルコーススパイク」が世界中で研究されはじめたのです。
食後血糖値の急激な上昇のことを「グルコーススパイク」と呼ぶのですが、
糖尿病の人が普通に糖質を摂取すると、
食後血糖値は、200gm/dl以上、300~500mg/dlといった数値になってしまいます。
空腹時の血糖値と食後の血糖値の差が大きいほど活性酸素が発生してリアルタイムに
血管の内皮が傷つけられて動脈硬化の元凶となり、
将来の心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まります。
そして、食後の血糖値を直接上昇させるのは糖質だけです。
脂質やタンパク質は、直接血糖値を上げることはありません。
つまり、「食後高血糖」・「グルコーススパイク」を生じるのは、
三大栄養素の内、糖質だけなのです。
薬に頼ることなく「食後高血糖」「グルコーススパイク」を改善する唯一の方法が
「 糖質制限食」です。
糖尿人が糖質を摂取すれば、確実にグルコーススパイクをおこします。
これでは糖尿病合併症を防ぐことはできません。
タンパク質や脂質を摂取しても、グルコーススパイクは生じません。
ですから私のような糖尿人でも「糖質制限食」ならばグルコーススパイクは
生じず、血管は安全です。
食後高血糖やグルコーススパイクが大変良くないということは、
今や世界中の文明国の糖尿病専門家において共通の認識です。
米国糖尿病学会は、2013年10月のガイドラインで、
糖質制限食を正式に容認し、2019年4月からは、
糖質制限食が最もエビデンスが多いと明言しました。
このように、米国では、糖質制限食は最も推奨される糖尿病食として、
確固たる地位を得ていますが、
日本では未だに糖質たっぷり食(糖尿病食・・・カロリー制限・高糖質食)が
推奨されています。
わざわざ食後高血糖・グルコーススパイクをおこす食事(糖尿病食)を
糖尿人に食べるように指導している日本糖尿病学会の現状は、
いかがなものかと思います。
江部康二
2021年04月21日 (水)
こんばんは。
新型コロナが世の中を席巻しています。
私も2020年3月以降の糖質制限講演会がほぼ皆無となって、
週末のテニスも休止で、外食・宴会もなしです。
医療従事者向けセミナーは、2020年10月4日(日)に、オンラインで開催しました。
一般向け講演会は、NHK文化センター福山・広島教室主催の
内臓脂肪が落ちる食事術「糖質制限食」を
2020年10月25日(日)に、オンラインで開催した一件のみでした。
この10年間で最も暇な日々を過ごしています。
もっぱら、Kindleで本を読んでいます。
さすがにこれではならじと、ユーチューブに参画することとしました。
日本糖質制限医療推進協会のYouTubeチャンネルで、
動画「ドクター江部の糖質オフ!健康トーク」の配信を始めました。
2~4週間に一本ずつ、配信していきたいと思います。
2021年03月25日 (木)に、第一回目『糖質制限食と新型コロナ』を配信しました。
今回は、
ドクター江部の糖質オフ!健康トーク
▼ vol.2『糖質制限食とは』
https://www.youtube.com/watch?v=VLyBDm9zOv8
です。
是非、ご視聴頂ければ幸いです。
江部康二
新型コロナが世の中を席巻しています。
私も2020年3月以降の糖質制限講演会がほぼ皆無となって、
週末のテニスも休止で、外食・宴会もなしです。
医療従事者向けセミナーは、2020年10月4日(日)に、オンラインで開催しました。
一般向け講演会は、NHK文化センター福山・広島教室主催の
内臓脂肪が落ちる食事術「糖質制限食」を
2020年10月25日(日)に、オンラインで開催した一件のみでした。
この10年間で最も暇な日々を過ごしています。
もっぱら、Kindleで本を読んでいます。
さすがにこれではならじと、ユーチューブに参画することとしました。
日本糖質制限医療推進協会のYouTubeチャンネルで、
動画「ドクター江部の糖質オフ!健康トーク」の配信を始めました。
2~4週間に一本ずつ、配信していきたいと思います。
2021年03月25日 (木)に、第一回目『糖質制限食と新型コロナ』を配信しました。
今回は、
ドクター江部の糖質オフ!健康トーク
▼ vol.2『糖質制限食とは』
https://www.youtube.com/watch?v=VLyBDm9zOv8
です。
是非、ご視聴頂ければ幸いです。
江部康二
2021年04月20日 (火)
メディアスホールディングス
https://www.medius.co.jp/asourcenavi/sideeffect/
コロナワクチンの副反応、発熱や倦怠感は2回目接種後に顕著
公開日:2021.4.14
こんにちは。
現在、新型コロナワクチンを医療従事者対象に先行接種しています。
ワクチンは、ファイザー株式会社「コミナティ筋注」です。
新型コロナワクチンの副反応について、上記の
メディアスホールディングスのサイトにわかりやすくまとめてあるので
要約して、引用させて頂きます。
メディアスホールディングスさん、ありがとうございます。
メディアスホールディングスは、医療関係の会社です。
それによると、2回目の接種後の方が1回目よりも副反応が強く表れ、
年齢が高くなるほど副反応の発生率が低下する傾向が認められました。
2回目は37.5℃以上の発熱が38.1%(1回目3.3%)にみられ、
そのうち、38℃以上は21%を占めました。
全身倦怠感は69%(同23%)、頭痛は54%(同21%)と
いずれも1回目より大幅に高くみられました。
いずれの症状も接種当日と翌日に多く出現しました。
高齢者では全身倦怠感38%、頭痛も20%と他の年代と比べて少ない頻度でした。
重症化しやすい高齢者は、ワクチンの副反応が比較的少ないというのは良かったです。
副反応の強さは、女性の方が男性よりも強く、頭痛は男性が37%に対して女性は62%、
37.5℃以上の発熱は男性が30%に対して女性は42%と高く表れました。
2回目の接種後に体調などを理由に勤務を休まざるを得なかった人は6%にみられました。
6%の人が、副反応で勤務を休んでいますので、結構きつい副反応です。
こうなるとますます、若い人には接種しないほうがいいですね。
ワクチン接種で感染を防ぐことはできず、
発症や重症化を予防できるかもしれないという効能です。
ワクチン接種者が感染して発病しない場合も、他者に感染させます。
従って、流行を防ぐこともできません。
若い人は、新型コロナに感染しても、無症状か軽症の人がほとんどですので、
ワクチンを接種する意味は少ないです。
4月4日までに集計された約110万回接種中、
国際基準でアレルギー反応であるアナフィラキシーと判断されたのが79件ありました。
ほぼ全例で回復しています。
女性が71件と男性8件に比べて大幅に多くなっています。
100万回あたりの報告件数は国内で72件となり、
米国の約5件や英国の約19件よりも、かなり発生頻度が高いといえます。
2021年4月14日までに、新型コロナワクチン接種後7名の死亡者がありました。
副反応かどうかは評価不能とのことです。
厚生労働省によれば、4月4日時点で6名の死亡でした。
https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000767201.pdf
4月14日に、長崎の医療従事者の60代女性の死亡が確認され、
死因は脳出血でした。合計で7名となりました。
長崎県の例も、基礎疾患なしでした。
女性が5名と多く、脳出血が5例と大半を占めました。
江部康二
以下の青字の記載は、メディアスホールディングスサイトの要約です。
コロナワクチンの副反応、発熱や倦怠感は2回目接種後に顕著
【百万人以上の医療従事者が新型コロナウイルスワクチンの接種を受けて、
副反応に関するデータが徐々に蓄積されつつあります。
厚労省の研究班は、米ファイザー製新型コロナウイルスワクチンを先行接種した医療従事者約2万人を対象に実施した副反応調査
「新型コロナワクチン投与開始初期の重点的調査(コホート調査)中間報告」
をこのほどまとめました。
それによると、1回目よりも2回目の方が、
発熱や全身倦怠感、頭痛の症状が出現した人の割合が高く表れました。
また、副反応の発現頻度は若年者や女性で高く、高齢者では低い傾向がみられました。
発熱は高齢者で少ない
この調査は、今年2月から接種を受けた医療従事者のうち約2万人を対象としたもので、
年代別の被接種者は、20歳代から50歳代がそれぞれ21〜25%、60歳以上が8.7%となっています。
男性34%、女性66%で、職種別では、医師17%、看護師47%、
その他の医療従事者36%の内訳でした。
1回目の接種を受けた約1万9,000人と、
2回目を受けた約1 万6,000人の報告データが集計されました。
それによると、2回目の接種後の方が1回目よりも副反応が強く表れ、
年齢が高くなるほど発生率が低下する傾向が認められました。
2回目は37.5℃以上の発熱が38.1%(1回目3.3%)にみられ、
そのうち、38℃以上は21%を占めました。
全身倦怠感は69%(同23%)、頭痛は54%(同21%)といずれも1回目より大幅に高くみられました。
いずれの症状も接種当日と翌日に多く出現しました。
一方、接種部位の痛みに関しては、1回目、2回目とも90%強で大差ありませんでした。
2回目接種後に37.5℃以上の発熱が出たのは、
20歳代では50%強、30歳代では45%弱でしたが、
65歳以上の高齢者は9%と大幅に低下していました。
全身倦怠感や頭痛も高齢者では38%、20%と他の年代と比べて低下していました。
副反応の強さは、女性の方が男性よりも強く、頭痛は男性が37%に対して女性は62%、
37.5℃以上の発熱は男性が30%に対して女性は42%と高く表れました。
2回目の接種後に体調などを理由に勤務を休まざるを得なかった人は6%にみられました。
アナフィラキシー発生頻度は女性に多い
4月4日までに集計された約110万回接種中、
医療機関より副反応疑いとして報告されたのが350件で、
国際基準でアレルギー反応であるアナフィラキシー(ブライトン分類1〜3)と判断されたのが79件ありました。
ほぼ全例で回復しています。
女性が71件と男性8件に比べて大幅に多くなっています。
女性にアナフィラキシーが多い理由ははっきりしていませんが、
化粧品に用いられるポリエチレングリコール(PEG)が
ファイザー製ワクチンに含まれていることが可能性として挙げられています。
100万回あたりの報告件数は国内で72件となり、米国の約5件や英国の約19件よりも発生頻度が高いといえます。
参照
厚生労働省 資料2 新型コロナワクチンの投与開始初期の重点的調査(コホート調査)-健康観察日誌集計の中間報告(3)
厚生労働省 資料1-5 新型コロナウイルスワクチン接種後のアナフィラキシーとして報告された事例の概要】
https://www.medius.co.jp/asourcenavi/sideeffect/
コロナワクチンの副反応、発熱や倦怠感は2回目接種後に顕著
公開日:2021.4.14
こんにちは。
現在、新型コロナワクチンを医療従事者対象に先行接種しています。
ワクチンは、ファイザー株式会社「コミナティ筋注」です。
新型コロナワクチンの副反応について、上記の
メディアスホールディングスのサイトにわかりやすくまとめてあるので
要約して、引用させて頂きます。
メディアスホールディングスさん、ありがとうございます。
メディアスホールディングスは、医療関係の会社です。
それによると、2回目の接種後の方が1回目よりも副反応が強く表れ、
年齢が高くなるほど副反応の発生率が低下する傾向が認められました。
2回目は37.5℃以上の発熱が38.1%(1回目3.3%)にみられ、
そのうち、38℃以上は21%を占めました。
全身倦怠感は69%(同23%)、頭痛は54%(同21%)と
いずれも1回目より大幅に高くみられました。
いずれの症状も接種当日と翌日に多く出現しました。
高齢者では全身倦怠感38%、頭痛も20%と他の年代と比べて少ない頻度でした。
重症化しやすい高齢者は、ワクチンの副反応が比較的少ないというのは良かったです。
副反応の強さは、女性の方が男性よりも強く、頭痛は男性が37%に対して女性は62%、
37.5℃以上の発熱は男性が30%に対して女性は42%と高く表れました。
2回目の接種後に体調などを理由に勤務を休まざるを得なかった人は6%にみられました。
6%の人が、副反応で勤務を休んでいますので、結構きつい副反応です。
こうなるとますます、若い人には接種しないほうがいいですね。
ワクチン接種で感染を防ぐことはできず、
発症や重症化を予防できるかもしれないという効能です。
ワクチン接種者が感染して発病しない場合も、他者に感染させます。
従って、流行を防ぐこともできません。
若い人は、新型コロナに感染しても、無症状か軽症の人がほとんどですので、
ワクチンを接種する意味は少ないです。
4月4日までに集計された約110万回接種中、
国際基準でアレルギー反応であるアナフィラキシーと判断されたのが79件ありました。
ほぼ全例で回復しています。
女性が71件と男性8件に比べて大幅に多くなっています。
100万回あたりの報告件数は国内で72件となり、
米国の約5件や英国の約19件よりも、かなり発生頻度が高いといえます。
2021年4月14日までに、新型コロナワクチン接種後7名の死亡者がありました。
副反応かどうかは評価不能とのことです。
厚生労働省によれば、4月4日時点で6名の死亡でした。
https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000767201.pdf
4月14日に、長崎の医療従事者の60代女性の死亡が確認され、
死因は脳出血でした。合計で7名となりました。
長崎県の例も、基礎疾患なしでした。
女性が5名と多く、脳出血が5例と大半を占めました。
江部康二
以下の青字の記載は、メディアスホールディングスサイトの要約です。
コロナワクチンの副反応、発熱や倦怠感は2回目接種後に顕著
【百万人以上の医療従事者が新型コロナウイルスワクチンの接種を受けて、
副反応に関するデータが徐々に蓄積されつつあります。
厚労省の研究班は、米ファイザー製新型コロナウイルスワクチンを先行接種した医療従事者約2万人を対象に実施した副反応調査
「新型コロナワクチン投与開始初期の重点的調査(コホート調査)中間報告」
をこのほどまとめました。
それによると、1回目よりも2回目の方が、
発熱や全身倦怠感、頭痛の症状が出現した人の割合が高く表れました。
また、副反応の発現頻度は若年者や女性で高く、高齢者では低い傾向がみられました。
発熱は高齢者で少ない
この調査は、今年2月から接種を受けた医療従事者のうち約2万人を対象としたもので、
年代別の被接種者は、20歳代から50歳代がそれぞれ21〜25%、60歳以上が8.7%となっています。
男性34%、女性66%で、職種別では、医師17%、看護師47%、
その他の医療従事者36%の内訳でした。
1回目の接種を受けた約1万9,000人と、
2回目を受けた約1 万6,000人の報告データが集計されました。
それによると、2回目の接種後の方が1回目よりも副反応が強く表れ、
年齢が高くなるほど発生率が低下する傾向が認められました。
2回目は37.5℃以上の発熱が38.1%(1回目3.3%)にみられ、
そのうち、38℃以上は21%を占めました。
全身倦怠感は69%(同23%)、頭痛は54%(同21%)といずれも1回目より大幅に高くみられました。
いずれの症状も接種当日と翌日に多く出現しました。
一方、接種部位の痛みに関しては、1回目、2回目とも90%強で大差ありませんでした。
2回目接種後に37.5℃以上の発熱が出たのは、
20歳代では50%強、30歳代では45%弱でしたが、
65歳以上の高齢者は9%と大幅に低下していました。
全身倦怠感や頭痛も高齢者では38%、20%と他の年代と比べて低下していました。
副反応の強さは、女性の方が男性よりも強く、頭痛は男性が37%に対して女性は62%、
37.5℃以上の発熱は男性が30%に対して女性は42%と高く表れました。
2回目の接種後に体調などを理由に勤務を休まざるを得なかった人は6%にみられました。
アナフィラキシー発生頻度は女性に多い
4月4日までに集計された約110万回接種中、
医療機関より副反応疑いとして報告されたのが350件で、
国際基準でアレルギー反応であるアナフィラキシー(ブライトン分類1〜3)と判断されたのが79件ありました。
ほぼ全例で回復しています。
女性が71件と男性8件に比べて大幅に多くなっています。
女性にアナフィラキシーが多い理由ははっきりしていませんが、
化粧品に用いられるポリエチレングリコール(PEG)が
ファイザー製ワクチンに含まれていることが可能性として挙げられています。
100万回あたりの報告件数は国内で72件となり、米国の約5件や英国の約19件よりも発生頻度が高いといえます。
参照
厚生労働省 資料2 新型コロナワクチンの投与開始初期の重点的調査(コホート調査)-健康観察日誌集計の中間報告(3)
厚生労働省 資料1-5 新型コロナウイルスワクチン接種後のアナフィラキシーとして報告された事例の概要】
2021年04月19日 (月)
こんにちは。
ヤフーニュース(JIJI.COM。AFP BB News)
に、2021年4月19日(月)以下の記事が掲載されました。
【AFP=時事】の記事です。
血栓心配、割れる欧州
アストラ製ワクチン
4/19(月) 7:07配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/6c1bee1b5dd5ecbda6661a80a0e472308ade5a96
以下の青字の記載は、上記の【AFP=時事】の記事の要約です。
【英製薬大手アストラゼネカが開発した新型コロナウイルスのワクチンをめぐり欧州の対応が割れています。
接種後に血栓ができる症例の報告が問題視される中、デンマークは接種を中止し、ドイツのメルケル首相は自ら接種を受けてみせました。
デンマーク保健当局は14日、今後のワクチン接種について「アストラゼネカ抜きで進めたい」と表明しました。
使用中止の決断は欧州では初めてです。
仏経済・財務副大臣は16日、
アストラ製について、欧州連合(EU)がこれ以上の発注はしない事態も
「大いにあり得る」と言及し、米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)製と共に「アストラゼネカやJ&Jとは話をしていない。米ファイザーやモデルナとはしている」と語りました。
こうした雲行きにあらがい、メルケル独首相は16日、自らアストラ製の接種を受けてみせ、ツイッターに「アストラ製ワクチンを本日接種できてうれしい」と書き込みました。
「パンデミック(世界的大流行)から抜け出すにはワクチン接種は必須だ」
と訴えています。
世界保健機関(WHO)や欧州医薬品庁(EMA)もアストラ製について「安全だし効果もある」と結論付けています。
デンマークも「他の国々が使うことは理解できる」と強調し、
既に確保した20万回分は保管し「状況が変われば、再び接種することもあるかもしれない」と態度を留保しています。
(コペンハーゲン、パリ、ベルリンAFP時事)。】
先行きに関しては態度を保留とはいえ、
今ここにある危機である血栓に対しての、
現在のデンマークの決断、英断だと思います。
血栓発症は、このワクチンの抱える本質的な問題と言えます。
新型コロナウイルスが血管内皮細胞のACE2受容体に結合して感染すれば、
血流にのって全身の組織に行き渡ることとなります。
新型コロナウイルスのスパイクタンパク質そのものが、
血管内皮を傷害するという研究があります。
それにより、血栓や出血が生じるというのは理論的に頷けます。
このワクチンは、スパイクタンパクそのものを体内に産生させますので、
そのスパイクタンパクが、ACE2受容体を介して血管内に侵入すれば、
血管内皮を障害して、血栓や出血が生じても不思議ではありません。
メルケル首相のパフォーマンスには驚きました。
彼女は、科学者であり、冷静沈着なタイプなのですが、
公人としての責任を全うしたのでしょう。
7日間の新規死者数(人口100万人あたり)2021/04/18現在、
ドイツは18.5人です。
フランスは30.4人、イタリアは44.2人、イギリスが2.8人、
日本が1.9人です。
イギリスが非常に少ないのは、
1月5日から実施していた3度目のロックダウンロックダウンの効果と思われますが、
3月29日からイングランドで一部のロックダウンが緩和されています。
屋外での運動ができるようになり、4月には屋外に限って飲食店を再開する予定です。
今後、徐々に通常の生活に戻すことを目指しています。
通常の生活に戻していく過程で、再び、感染者や死者数の増加があるかもしれないので
油断は禁物です。
EMA(欧州医薬品庁)は、血栓の副反応はあり得るが、
それでも、ワクチン接種のメリットの方が大きいとして接種継続を推奨しています。
しかし、人口100万人あたりのコロナ死者数が、
欧米の10分の1~50分の1の日本においては、
ワクチン接種のメリットは、欧米よりはるかに少なく、
デメリットのほうが大きいと思われます。
日本が買い付けている『アストラゼネカワクチン』も
不必要と言えます。
江部康二
ヤフーニュース(JIJI.COM。AFP BB News)
に、2021年4月19日(月)以下の記事が掲載されました。
【AFP=時事】の記事です。
血栓心配、割れる欧州
アストラ製ワクチン
4/19(月) 7:07配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/6c1bee1b5dd5ecbda6661a80a0e472308ade5a96
以下の青字の記載は、上記の【AFP=時事】の記事の要約です。
【英製薬大手アストラゼネカが開発した新型コロナウイルスのワクチンをめぐり欧州の対応が割れています。
接種後に血栓ができる症例の報告が問題視される中、デンマークは接種を中止し、ドイツのメルケル首相は自ら接種を受けてみせました。
デンマーク保健当局は14日、今後のワクチン接種について「アストラゼネカ抜きで進めたい」と表明しました。
使用中止の決断は欧州では初めてです。
仏経済・財務副大臣は16日、
アストラ製について、欧州連合(EU)がこれ以上の発注はしない事態も
「大いにあり得る」と言及し、米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)製と共に「アストラゼネカやJ&Jとは話をしていない。米ファイザーやモデルナとはしている」と語りました。
こうした雲行きにあらがい、メルケル独首相は16日、自らアストラ製の接種を受けてみせ、ツイッターに「アストラ製ワクチンを本日接種できてうれしい」と書き込みました。
「パンデミック(世界的大流行)から抜け出すにはワクチン接種は必須だ」
と訴えています。
世界保健機関(WHO)や欧州医薬品庁(EMA)もアストラ製について「安全だし効果もある」と結論付けています。
デンマークも「他の国々が使うことは理解できる」と強調し、
既に確保した20万回分は保管し「状況が変われば、再び接種することもあるかもしれない」と態度を留保しています。
(コペンハーゲン、パリ、ベルリンAFP時事)。】
先行きに関しては態度を保留とはいえ、
今ここにある危機である血栓に対しての、
現在のデンマークの決断、英断だと思います。
血栓発症は、このワクチンの抱える本質的な問題と言えます。
新型コロナウイルスが血管内皮細胞のACE2受容体に結合して感染すれば、
血流にのって全身の組織に行き渡ることとなります。
新型コロナウイルスのスパイクタンパク質そのものが、
血管内皮を傷害するという研究があります。
それにより、血栓や出血が生じるというのは理論的に頷けます。
このワクチンは、スパイクタンパクそのものを体内に産生させますので、
そのスパイクタンパクが、ACE2受容体を介して血管内に侵入すれば、
血管内皮を障害して、血栓や出血が生じても不思議ではありません。
メルケル首相のパフォーマンスには驚きました。
彼女は、科学者であり、冷静沈着なタイプなのですが、
公人としての責任を全うしたのでしょう。
7日間の新規死者数(人口100万人あたり)2021/04/18現在、
ドイツは18.5人です。
フランスは30.4人、イタリアは44.2人、イギリスが2.8人、
日本が1.9人です。
イギリスが非常に少ないのは、
1月5日から実施していた3度目のロックダウンロックダウンの効果と思われますが、
3月29日からイングランドで一部のロックダウンが緩和されています。
屋外での運動ができるようになり、4月には屋外に限って飲食店を再開する予定です。
今後、徐々に通常の生活に戻すことを目指しています。
通常の生活に戻していく過程で、再び、感染者や死者数の増加があるかもしれないので
油断は禁物です。
EMA(欧州医薬品庁)は、血栓の副反応はあり得るが、
それでも、ワクチン接種のメリットの方が大きいとして接種継続を推奨しています。
しかし、人口100万人あたりのコロナ死者数が、
欧米の10分の1~50分の1の日本においては、
ワクチン接種のメリットは、欧米よりはるかに少なく、
デメリットのほうが大きいと思われます。
日本が買い付けている『アストラゼネカワクチン』も
不必要と言えます。
江部康二
2021年04月18日 (日)
こんにちは。
久堀さんから、『継続的運動でコロナ重症化リスク低減 英で研究結果』
という情報をコメント頂きました。
久堀 さん、ありがとうございます。
以下のヤフーニュースに、詳細に記載されています。
ヤフーニュース。
JAPAN Forbes。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b3ad9284ae798f30491488d6fdb03d6f60edbe49
運動不足と新型コロナ 重症化や死亡率との強い関連性
4/15(木) 15:00配信
2020年1月から10月までに新型コロナウイルス感染症と確認された米国の5万人近くの成人を分析した調査結果が、
英国スポーツ医学ジャーナル(British Journal of Sports Medicine)に掲載されました。
過去2年間で全く運動をしていなかった人は常に運動をしていた人と比べ、
集中治療室に入る確率が1.7倍、死亡する確率が2.5倍でした。
新型コロナウイルス感染症になった全患者のうち、8.6%が入院し、2.4%は集中治療室(ICU)に入り、1.6%が死亡しました。
同調査では、人種や年齢、性別、基礎疾患など他の要因が与えた影響についても分析しています。
その結果、運動不足であることは年齢と臓器移植歴を除き、
他のあらゆる基礎疾患やその他のリスク要因よりも強力な危険因子であることが判明しました。
研究者らは論文で「運動不足は喫煙や肥満、糖尿病、高血圧、心臓血管疾患、がんなどのリスク要因と比べ、
全ての場合において最も強力な危険因子だった」と述べています。
運動不足はこれまで、コロナ重症化のリスク要因とはされていませんでした。
しかし、共著者は
「この調査で最も驚いたのは、運動不足と新型コロナウイルス感染症の重症化の間のつながりの強さだ」
と述べています。
新型コロナウイルス感染症に感染した患者のうち、
過去2年間で一貫して運動不足だった人は
常に運動基準を満たしていた人と比べて、
入院・集中治療を必要とする確率や死亡の可能性が
高かったことが判明しました。
また、不定期な運動でも、全く運動をしていなかった人と比べて
新型コロナウイルス感染症が重症化する確率が低下していました。
不定期な運動でも重症化予防に有効なのは、朗報ですね。
不定期な運動なら、その意志さえあれば、誰でもできそうです。
研究者らは、定期的に運動することが「死亡を含め、新型コロナウイルス感染症の重症化や合併症を防ぐため、
個人が実践できる最も重要な行動」かもしれないと述べています。
著者は
「運動は、あらゆる人が取り入れるべき“薬”で、
新型コロナウイルス感染症が流行する時代はなおさらだ。
適度な速度で1日30分、週に5日歩けば、
新型コロナウイルス感染症に対し大きな保護効果が得られるだろう」
と述べています。
「1日30分、週に5日歩く」ことが目標なら、
「インターバル速歩」・・・3分間の早歩きを5回/日、週5日
「ながらジョギング」・・・3分間のテレビ見ながらジョグを5回/日、週5日
インターバル速歩やながらジョグでもOKと思います。
江部康二
久堀さんから、『継続的運動でコロナ重症化リスク低減 英で研究結果』
という情報をコメント頂きました。
久堀 さん、ありがとうございます。
以下のヤフーニュースに、詳細に記載されています。
ヤフーニュース。
JAPAN Forbes。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b3ad9284ae798f30491488d6fdb03d6f60edbe49
運動不足と新型コロナ 重症化や死亡率との強い関連性
4/15(木) 15:00配信
2020年1月から10月までに新型コロナウイルス感染症と確認された米国の5万人近くの成人を分析した調査結果が、
英国スポーツ医学ジャーナル(British Journal of Sports Medicine)に掲載されました。
過去2年間で全く運動をしていなかった人は常に運動をしていた人と比べ、
集中治療室に入る確率が1.7倍、死亡する確率が2.5倍でした。
新型コロナウイルス感染症になった全患者のうち、8.6%が入院し、2.4%は集中治療室(ICU)に入り、1.6%が死亡しました。
同調査では、人種や年齢、性別、基礎疾患など他の要因が与えた影響についても分析しています。
その結果、運動不足であることは年齢と臓器移植歴を除き、
他のあらゆる基礎疾患やその他のリスク要因よりも強力な危険因子であることが判明しました。
研究者らは論文で「運動不足は喫煙や肥満、糖尿病、高血圧、心臓血管疾患、がんなどのリスク要因と比べ、
全ての場合において最も強力な危険因子だった」と述べています。
運動不足はこれまで、コロナ重症化のリスク要因とはされていませんでした。
しかし、共著者は
「この調査で最も驚いたのは、運動不足と新型コロナウイルス感染症の重症化の間のつながりの強さだ」
と述べています。
新型コロナウイルス感染症に感染した患者のうち、
過去2年間で一貫して運動不足だった人は
常に運動基準を満たしていた人と比べて、
入院・集中治療を必要とする確率や死亡の可能性が
高かったことが判明しました。
また、不定期な運動でも、全く運動をしていなかった人と比べて
新型コロナウイルス感染症が重症化する確率が低下していました。
不定期な運動でも重症化予防に有効なのは、朗報ですね。
不定期な運動なら、その意志さえあれば、誰でもできそうです。
研究者らは、定期的に運動することが「死亡を含め、新型コロナウイルス感染症の重症化や合併症を防ぐため、
個人が実践できる最も重要な行動」かもしれないと述べています。
著者は
「運動は、あらゆる人が取り入れるべき“薬”で、
新型コロナウイルス感染症が流行する時代はなおさらだ。
適度な速度で1日30分、週に5日歩けば、
新型コロナウイルス感染症に対し大きな保護効果が得られるだろう」
と述べています。
「1日30分、週に5日歩く」ことが目標なら、
「インターバル速歩」・・・3分間の早歩きを5回/日、週5日
「ながらジョギング」・・・3分間のテレビ見ながらジョグを5回/日、週5日
インターバル速歩やながらジョグでもOKと思います。
江部康二
2021年04月17日 (土)
こんにちは。
私が理事長を務める日本糖質制限医療推進協会が、
昨年11月末より「低糖質スイーツ作り」のレッスン動画を配信しておりまして、本日はそのご案内です。
5本目となる今回のテーマは、「低糖質カスタードクリームタルト」です。
私も、イチゴが1粒のったタルトをいただきました。
しっかりとしたタルトにたっぷりのカスタードと生クリーム、
イチゴの酸味もほどよくあって、贅沢な味わいで大満足でした(*^^)v
動画版「パティシエに学ぶ、おいしく作れる低糖質スイーツ 」
▼vol.5『低糖質カスタードクリームタルト』
https://youtu.be/Ezgg6954G5A
低糖質スイーツ作りに関心アリの方、是非ご覧くださいね。
江部康二
以下の青字の記載は、事務局からのお知らせです。
*********
ブログ読者の皆様、弊会のYouTube動画を多数ご覧いただいておりまして、ありがとうございます。
パティスリー
ロア・レギュームの小寺幹成シェフによる動画シリーズ、
「パティシエに学ぶ、おいしく作れる低糖質スイーツ」の5本目を本日より公開しております。
今回テーマは、「低糖質カスタードクリームタルト」です。
タルトの生地(土台)には、前回ご紹介したサクサク食感の「低糖質クッキー」生地を活用し、
今回は、低糖質なカスタードクリームの作り方をメインにご紹介しております。
豆乳をベースに生クリームを加えて仕上げた、まろやかでリッチな味わいの低糖質カスタードクリームです。
ご覧いただけますと、また、ご興味のある方へシェアしていただけますと幸いです。
動画版「パティシエに学ぶ、おいしく作れる低糖質スイーツ」
▼vol.5『低糖質カスタードクリームタルト』
https://youtu.be/Ezgg6954G5A
(バックナンバーはこちらからご覧いただけます)
https://www.youtube.com/channel/UCdh9uz2_XnhDyJj9pHDDW1A
一般社団法人 日本糖質制限医療推進協会
https://www.toushitsuseigen.or.jp/
*********
私が理事長を務める日本糖質制限医療推進協会が、
昨年11月末より「低糖質スイーツ作り」のレッスン動画を配信しておりまして、本日はそのご案内です。
5本目となる今回のテーマは、「低糖質カスタードクリームタルト」です。
私も、イチゴが1粒のったタルトをいただきました。
しっかりとしたタルトにたっぷりのカスタードと生クリーム、
イチゴの酸味もほどよくあって、贅沢な味わいで大満足でした(*^^)v
動画版「パティシエに学ぶ、おいしく作れる低糖質スイーツ 」
▼vol.5『低糖質カスタードクリームタルト』
https://youtu.be/Ezgg6954G5A
低糖質スイーツ作りに関心アリの方、是非ご覧くださいね。
江部康二
以下の青字の記載は、事務局からのお知らせです。
*********
ブログ読者の皆様、弊会のYouTube動画を多数ご覧いただいておりまして、ありがとうございます。
パティスリー
ロア・レギュームの小寺幹成シェフによる動画シリーズ、
「パティシエに学ぶ、おいしく作れる低糖質スイーツ」の5本目を本日より公開しております。
今回テーマは、「低糖質カスタードクリームタルト」です。
タルトの生地(土台)には、前回ご紹介したサクサク食感の「低糖質クッキー」生地を活用し、
今回は、低糖質なカスタードクリームの作り方をメインにご紹介しております。
豆乳をベースに生クリームを加えて仕上げた、まろやかでリッチな味わいの低糖質カスタードクリームです。
ご覧いただけますと、また、ご興味のある方へシェアしていただけますと幸いです。
動画版「パティシエに学ぶ、おいしく作れる低糖質スイーツ」
▼vol.5『低糖質カスタードクリームタルト』
https://youtu.be/Ezgg6954G5A
(バックナンバーはこちらからご覧いただけます)
https://www.youtube.com/channel/UCdh9uz2_XnhDyJj9pHDDW1A
一般社団法人 日本糖質制限医療推進協会
https://www.toushitsuseigen.or.jp/
*********
2021年04月16日 (金)
こんにちは。
ヤフーニュース(JIJI.COM。AFP BB News)
に、2021年4月14日(水)以下の記事が掲載されました。
【AFP=時事】の記事です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d9204cf772aba71b8d7054b62d395c9326c60c61
デンマーク、アストラ製ワクチン接種を完全中止 欧州初
4/14(水) 22:07配信
以下の青字の記載は、上記の【AFP=時事】の記事の要約です。
『デンマークは14日、英製薬大手アストラゼネカが開発した新型コロナウイルスワクチンの接種を完全に中止する方針を発表しました。
まれですが深刻な副反応の懸念を受けて同ワクチンの接種の完全中止を決めたのは、欧州ではデンマークが初めてです。
世界保健機関(WHO)と欧州医薬品庁(EMA)は同ワクチンの接種継続を推奨していますが、デンマークの保健当局トップは記者会見で「わが国のワクチン接種計画はアストラゼネカ製ワクチンなしで進められる予定だ」と明らかにしました。
アストラゼネカ製ワクチンをめぐっては、
10か国以上が接種を一時停止していましたが、
EMAがその有効性を強調し「安全」との見解を示すと、
大半の国が接種を再開しました。
しかし、デンマークは一時停止を継続し、独自調査を実施していました。
同国では14万人以上がアストラゼネカ製ワクチンを接種して、
これに関連して血栓症を発症したのは2人で、うち1人が死亡しています。』
デンマークの決断、英断だと思います。
血栓発症は、このワクチンの抱える本質的な問題と言えます。
そもそも、新型コロナウイルス感染症の合併症に、
脳血栓と脳出血があります。
新型コロナウイルスがヒト細胞に侵入するためには、
ウイルスの表面に存在するスパイクタンパク質が、
ヒト細胞表面のACE2受容体に結合することで可能となります。
ACE2受容体は肺、心臓、腎臓、腸の細胞、血管内皮細胞で見られ、
これらの細胞はウイルスによる感染の対象となります。
新型コロナウイルスが血管内皮細胞のACE2受容体に結合して感染すれば、
血流にのって全身の組織に行き渡ることとなります。
新型コロナウイルスのスパイクタンパク質そのものが、
血管内皮を傷害するという研究があります。
それにより、血栓や出血が生じるというのは理論的に頷けます。
アストラゼネカワクチン接種後、
SARS-CoV-2ウイルス(新型コロナウイルス)の表面のスパイクタンパク質が、
体内で形成され、それに対して抗体が産生されます。
実際に新型コロナウイルスに感染した時には、
ウイルスを攻撃する抗体ができていて、ウイルスと戦えるるという理屈です。
しかしながら、ワクチン接種で形成される『スパイクタンパク質』が、
そのまま、血管内に侵入して、血管内皮を障害して、
血栓や出血が生じている可能性があります。
ヨーロッパ医薬品庁(EMA)は、4月7日、
血栓について「アストラゼネカのワクチンの副反応のリストに加えられるべきだ」としてワクチンとの間に関連性がありうるとの認識を示しました。
まれとは言いながら、脳血栓は、アストラゼネカワクチンの
副反応としてあるということです。
EMA(欧州医薬品庁)は、血栓の副反応はあり得るが、
それでも、ワクチン接種のメリットの方が大きいとして
接種継続を推奨しています。
このため、デンマーク以外の欧州各国は、
ワクチン接種の部分的な開始を試みているのが現状です。
そして、人口100万人あたりのコロナ死者数が、
欧米の10分の1~50分の1の日本においては、
ワクチン接種の意義は少なく、
メリットよりデメリットのほうが大きいと思われます。
日本が買い付けている『アストラゼネカワクチン』も
不必要と言えます。
江部康二
ヤフーニュース(JIJI.COM。AFP BB News)
に、2021年4月14日(水)以下の記事が掲載されました。
【AFP=時事】の記事です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d9204cf772aba71b8d7054b62d395c9326c60c61
デンマーク、アストラ製ワクチン接種を完全中止 欧州初
4/14(水) 22:07配信
以下の青字の記載は、上記の【AFP=時事】の記事の要約です。
『デンマークは14日、英製薬大手アストラゼネカが開発した新型コロナウイルスワクチンの接種を完全に中止する方針を発表しました。
まれですが深刻な副反応の懸念を受けて同ワクチンの接種の完全中止を決めたのは、欧州ではデンマークが初めてです。
世界保健機関(WHO)と欧州医薬品庁(EMA)は同ワクチンの接種継続を推奨していますが、デンマークの保健当局トップは記者会見で「わが国のワクチン接種計画はアストラゼネカ製ワクチンなしで進められる予定だ」と明らかにしました。
アストラゼネカ製ワクチンをめぐっては、
10か国以上が接種を一時停止していましたが、
EMAがその有効性を強調し「安全」との見解を示すと、
大半の国が接種を再開しました。
しかし、デンマークは一時停止を継続し、独自調査を実施していました。
同国では14万人以上がアストラゼネカ製ワクチンを接種して、
これに関連して血栓症を発症したのは2人で、うち1人が死亡しています。』
デンマークの決断、英断だと思います。
血栓発症は、このワクチンの抱える本質的な問題と言えます。
そもそも、新型コロナウイルス感染症の合併症に、
脳血栓と脳出血があります。
新型コロナウイルスがヒト細胞に侵入するためには、
ウイルスの表面に存在するスパイクタンパク質が、
ヒト細胞表面のACE2受容体に結合することで可能となります。
ACE2受容体は肺、心臓、腎臓、腸の細胞、血管内皮細胞で見られ、
これらの細胞はウイルスによる感染の対象となります。
新型コロナウイルスが血管内皮細胞のACE2受容体に結合して感染すれば、
血流にのって全身の組織に行き渡ることとなります。
新型コロナウイルスのスパイクタンパク質そのものが、
血管内皮を傷害するという研究があります。
それにより、血栓や出血が生じるというのは理論的に頷けます。
アストラゼネカワクチン接種後、
SARS-CoV-2ウイルス(新型コロナウイルス)の表面のスパイクタンパク質が、
体内で形成され、それに対して抗体が産生されます。
実際に新型コロナウイルスに感染した時には、
ウイルスを攻撃する抗体ができていて、ウイルスと戦えるるという理屈です。
しかしながら、ワクチン接種で形成される『スパイクタンパク質』が、
そのまま、血管内に侵入して、血管内皮を障害して、
血栓や出血が生じている可能性があります。
ヨーロッパ医薬品庁(EMA)は、4月7日、
血栓について「アストラゼネカのワクチンの副反応のリストに加えられるべきだ」としてワクチンとの間に関連性がありうるとの認識を示しました。
まれとは言いながら、脳血栓は、アストラゼネカワクチンの
副反応としてあるということです。
EMA(欧州医薬品庁)は、血栓の副反応はあり得るが、
それでも、ワクチン接種のメリットの方が大きいとして
接種継続を推奨しています。
このため、デンマーク以外の欧州各国は、
ワクチン接種の部分的な開始を試みているのが現状です。
そして、人口100万人あたりのコロナ死者数が、
欧米の10分の1~50分の1の日本においては、
ワクチン接種の意義は少なく、
メリットよりデメリットのほうが大きいと思われます。
日本が買い付けている『アストラゼネカワクチン』も
不必要と言えます。
江部康二
2021年04月15日 (木)
こんにちは。
現在、新型コロナワクチンを医療従事者を中心に先行接種しています。
ワクチンは、ファイザー株式会社「コミナティ筋注」です。
2021年4月14日までに、7名の死亡者がありました。
厚生労働省によれば、4月4日時点で6名の死亡でした。
4月14日に、長崎の医療従事者の60代女性の死亡が確認され、
死因は脳出血でした。合計で7名となりました。
長崎県の例も、基礎疾患なしでした。
女性が5名と多く、脳出血が5例と大半を占めました。
いずれも、専門家は、ワクチンとの関連は評価不能という立場です。
しかしながら、新型コロナウイルス感染症の合併症に、
脳血栓と脳出血があります。
欧州ではアストラゼネカのワクチンで血栓症が出ています。
また米国では、ジョンソン&ジョンソン社の新型コロナワクチンで血栓が6名でて、
米疾病対策センター(CDC)と食品医薬品局(FDA)は4月13日、
新型コロナウイルスワクチンの使用を一時停止するよう勧告しました。
基礎疾患なしの女性にいきなり脳出血とは普通は考えられません。
とくに、26歳の健康な看護師さんの接種後小脳出血は、通常あり得ない不幸な出来事です。
ワクチンが作用するときに、新型コロナウイルスと同様に、
血管に何らかの影響を生じる可能性があると思われます。
新型コロナ死者数が、欧米の10分の1~50分の1の日本では、
ワクチンのデメリットの方がメリットを上回っており、即接種中止すべきと思います。
江部康二
厚生労働省のサイト
https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000767201.pdf
https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000767202.pdf
死亡として報告された事例について(参考:資料1-3)
○ 予防接種開始2021年2月17日から前回の審議会までに集計された3月24日までに、副反応疑い報告
において、死亡として報告された事例は2件であった。
○ 今回の審議会(4月4日時点、47日間)までに、死亡として報告された事例は6件
(報告された死因は出血性脳卒中4件、急性心不全1件、溺死1件)であった。
○ 今回の審議会(4月4日時点、47日間)までに、死亡として報告された事例は6件
(100万人接種あたり6.6件、100万回接種あたり5.5件)であった。
1096698件接種で6件の死亡例。
100万回接種あたり5.5件の死亡。
61歳女性 接種3日目 くも膜下出血 基礎疾患なし
26歳女性 接種4日目 小脳出血とくも膜下出血 基礎疾患なし
72歳女性 接種3日目 脳出血 基礎疾患なし
65歳男性 接種19日目 急性心不全 基礎疾患不明
62歳男性 接種1日目 溺死 基礎疾患不明
69歳女性 接種9日目 脳出血 基礎疾患なし
ワクチン接種群の出血性脳卒中による死亡の報告の発生率
:0.12件/100万人・日
一般人口での出血性脳卒中による死亡の報告の発生率
:0.97件/100万人・日
現在、新型コロナワクチンを医療従事者を中心に先行接種しています。
ワクチンは、ファイザー株式会社「コミナティ筋注」です。
2021年4月14日までに、7名の死亡者がありました。
厚生労働省によれば、4月4日時点で6名の死亡でした。
4月14日に、長崎の医療従事者の60代女性の死亡が確認され、
死因は脳出血でした。合計で7名となりました。
長崎県の例も、基礎疾患なしでした。
女性が5名と多く、脳出血が5例と大半を占めました。
いずれも、専門家は、ワクチンとの関連は評価不能という立場です。
しかしながら、新型コロナウイルス感染症の合併症に、
脳血栓と脳出血があります。
欧州ではアストラゼネカのワクチンで血栓症が出ています。
また米国では、ジョンソン&ジョンソン社の新型コロナワクチンで血栓が6名でて、
米疾病対策センター(CDC)と食品医薬品局(FDA)は4月13日、
新型コロナウイルスワクチンの使用を一時停止するよう勧告しました。
基礎疾患なしの女性にいきなり脳出血とは普通は考えられません。
とくに、26歳の健康な看護師さんの接種後小脳出血は、通常あり得ない不幸な出来事です。
ワクチンが作用するときに、新型コロナウイルスと同様に、
血管に何らかの影響を生じる可能性があると思われます。
新型コロナ死者数が、欧米の10分の1~50分の1の日本では、
ワクチンのデメリットの方がメリットを上回っており、即接種中止すべきと思います。
江部康二
厚生労働省のサイト
https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000767201.pdf
https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000767202.pdf
死亡として報告された事例について(参考:資料1-3)
○ 予防接種開始2021年2月17日から前回の審議会までに集計された3月24日までに、副反応疑い報告
において、死亡として報告された事例は2件であった。
○ 今回の審議会(4月4日時点、47日間)までに、死亡として報告された事例は6件
(報告された死因は出血性脳卒中4件、急性心不全1件、溺死1件)であった。
○ 今回の審議会(4月4日時点、47日間)までに、死亡として報告された事例は6件
(100万人接種あたり6.6件、100万回接種あたり5.5件)であった。
1096698件接種で6件の死亡例。
100万回接種あたり5.5件の死亡。
61歳女性 接種3日目 くも膜下出血 基礎疾患なし
26歳女性 接種4日目 小脳出血とくも膜下出血 基礎疾患なし
72歳女性 接種3日目 脳出血 基礎疾患なし
65歳男性 接種19日目 急性心不全 基礎疾患不明
62歳男性 接種1日目 溺死 基礎疾患不明
69歳女性 接種9日目 脳出血 基礎疾患なし
ワクチン接種群の出血性脳卒中による死亡の報告の発生率
:0.12件/100万人・日
一般人口での出血性脳卒中による死亡の報告の発生率
:0.97件/100万人・日
2021年04月14日 (水)
こんにちは。
2021年2月12日、
体が変わる! 最強の糖質制限食-巣ごもり生活でも太らない!
江部康二・沼津りえ著(学研プラス)が刊行されました。

太る理由は単純です。
『糖質摂取⇒血糖値上昇⇒インスリン分泌⇒血糖を筋肉が取り込む⇒余った血糖は全て中性脂肪に変わり脂肪組織に蓄えられる。』
これが生理学的事実であり、インスリンが肥満ホルモンと言われる所以です。
そして糖質摂取こそが太る原因なのです。
脂質を食べても血糖値は上昇せず、インスリンの分泌もありません。
たんぱく質摂取は、インスリンとグルカゴンを両方分泌させますが、
両ホルモンの効果が相殺されて、血糖値は上昇しません。
糖質制限食実践なら肥満ホルモンインスリンの分泌は
必要最小限ですむので太らないのです。
本書では、とてもわかりやすく糖質制限食の基礎理論が説明してあります。
また具体的な実践法もシンプルに具体的に記述してあります。
朝食、昼食、夕食jにわけてレシピ集もついています。
本書が皆さんの、太らない対策にお役に立てれば幸いです。
江部康二
以下の青字の記載は、本書のはじめにです。
はじめに
新型コロナウイルスによる感染症が流行して以来、
世の中が大きく変わりました。
感染拡大を防ぐため、外出を控え、
自宅で“巣ごもり生活”を送っている人も多いと思います。
こうした生活が長引くなかで、
「以前よりも太ってしまった」という声をよく聞きます。
巣ごもり中の食生活では、家にあるもの、
保存がきくもので済ませようとして、
ごはんものやめん類など、
糖質メインの食事をよくとるようになったという人も多いのではないでしょうか。
また、リモートワーク中心の生活で、
あまりおなかが減っていないのに、
習慣的に以前と同じ量の食事をとっているのも原因かもしれません。
なかには、運動不足解消とダイエットのために、
エクササイズを始めてみたものの、うまく続かず、挫折した人もいるでしょう。
そんなときこそ、糖質制限食がおすすめです。
糖質制限食は、糖質の多い食品を控えるだけの食事法です。
糖質さえ控えれば、食事の量を減らさなくても、
運動をしなくても、脂肪が燃えやすい体に変わります。
カロリー制限は不要で、お肉や脂っこいメニューをがまんする必要もなく、
満腹になるまで食べられます。
糖質制限食は、健康管理にも有効で、
生活習慣病をはじめ、さまざまな病気の予防や改善に効果があります。
筋肉の維持や増強にも役立つので、多くのアスリートも実践しています。
さらに、最近の研究結果では、糖質制限食を実践している人は、
糖質を多くとる食生活を送っている人に比べて、
AGEsの蓄積が少ないことや血中ケトン体高値により、
免疫力が高くなることもわかりました。
本書では、まずPart1で、
糖質制限食のルールや食品の選び方、実践のコツを解説し、
Part2~4では、朝食・昼食・夕食の糖質制限食のポイントと、
3食自炊でもラクラク作れる、おすすめのレシピをそれぞれ紹介しています。
最後にPart5では、
糖質制限食を実践している人からよく寄せられる疑問をまとめた
Q&A集を設けました。
糖質制限食は、運動不足でも筋肉を落とさずに健康的にやせられる、
まさに最強の食事法です。
ウィズコロナの時代、糖質制限食が、
みなさまの健康を守る一助となれば幸いです。
2020年2月 江部康二
2021年04月13日 (火)
こんんちは。
NHKのサイトに以下の記事が配信されました。
https://www.nhk.or.jp/politics/articles/feature/57000.html
2021年3月31日特集記事
いる?いらない?
ワクチンパスポート
詳しくは、上記の記事を読んでみて下さい。
「ワクチンパスポート」というのは、
新型コロナワクチンを接種したことを証明するものです。
海外では発行の動きが広がっています。
河野大臣は、日本では国内で接種証明書を使うということは考えていないそうです。
イスラエルが「ワクチンパスポート」に関して最も先行しています。
以下の青字の記載は、NHK記事の、要約です。
【イスラエル “空気変わった”
人口100人あたりのワクチン接種回数は114.7回(2021/3/27現在)であり、
すでに国民の過半数がワクチンの2回接種を完了していて、ワクチンに関しても
最も先行しています。
3月7日、ネタニヤフ首相は、エルサレム市長と並んで食事をする様子を、
みずからのツイッターに投稿しました。
写真を見ると、マスク無しで、隣り合って、二人が会食しています。
イスラエルでは、2月から、2回の接種を終えた人や、
新型コロナの感染から回復した人に
「グリーン・パス」と呼ばれるワクチンの接種証明が発行されています。
「グリーン・パス」の保有者は、レストランの店内利用やスポーツジムやプールなどの利用、
イベントへの参加などが認められています。】
ネタニヤフ首相とエルサレム市長のマスクなしの会食、
これにはびっくりです。
いくら何でも油断し過ぎでしょう。
新型コロナワクチンを接種しても、IgG抗体しか産生されません。
粘膜面防御のIgA抗体は産生されないので、感染を防ぐことは
理論的に不可能です。
せいぜい、発症予防や重症化予防が期待できるていどの効果です。
現実に、人口100万人あたりの新規コロナ死者数は、他国と同様にある程度減少していますが、
減り止まっています。
ワクチンほぼ未接種の日本の、5倍の死者数です。
こんな状況で、「ワクチンパスポート」発行などとんでもない話です。
ワクチンを打った人が感染して発病しなかったとしても、
感染力はあるので、他人に感染させます。
従って、流行予防も集団免疫獲得も不可能です。
感染予防ができるとか、ワクチンで集団免疫獲得とか、発言している人は
その理論的根拠を示して欲しいと思います。
江部康二
NHKのサイトに以下の記事が配信されました。
https://www.nhk.or.jp/politics/articles/feature/57000.html
2021年3月31日特集記事
いる?いらない?
ワクチンパスポート
詳しくは、上記の記事を読んでみて下さい。
「ワクチンパスポート」というのは、
新型コロナワクチンを接種したことを証明するものです。
海外では発行の動きが広がっています。
河野大臣は、日本では国内で接種証明書を使うということは考えていないそうです。
イスラエルが「ワクチンパスポート」に関して最も先行しています。
以下の青字の記載は、NHK記事の、要約です。
【イスラエル “空気変わった”
人口100人あたりのワクチン接種回数は114.7回(2021/3/27現在)であり、
すでに国民の過半数がワクチンの2回接種を完了していて、ワクチンに関しても
最も先行しています。
3月7日、ネタニヤフ首相は、エルサレム市長と並んで食事をする様子を、
みずからのツイッターに投稿しました。
写真を見ると、マスク無しで、隣り合って、二人が会食しています。
イスラエルでは、2月から、2回の接種を終えた人や、
新型コロナの感染から回復した人に
「グリーン・パス」と呼ばれるワクチンの接種証明が発行されています。
「グリーン・パス」の保有者は、レストランの店内利用やスポーツジムやプールなどの利用、
イベントへの参加などが認められています。】
ネタニヤフ首相とエルサレム市長のマスクなしの会食、
これにはびっくりです。
いくら何でも油断し過ぎでしょう。
新型コロナワクチンを接種しても、IgG抗体しか産生されません。
粘膜面防御のIgA抗体は産生されないので、感染を防ぐことは
理論的に不可能です。
せいぜい、発症予防や重症化予防が期待できるていどの効果です。
現実に、人口100万人あたりの新規コロナ死者数は、他国と同様にある程度減少していますが、
減り止まっています。
ワクチンほぼ未接種の日本の、5倍の死者数です。
こんな状況で、「ワクチンパスポート」発行などとんでもない話です。
ワクチンを打った人が感染して発病しなかったとしても、
感染力はあるので、他人に感染させます。
従って、流行予防も集団免疫獲得も不可能です。
感染予防ができるとか、ワクチンで集団免疫獲得とか、発言している人は
その理論的根拠を示して欲しいと思います。
江部康二
2021年04月12日 (月)
【21/04/12 福助
病弱な高齢者は危険
江部先生
夏井先生のところでも次の投稿がありましたので掲載します。
---------------------------------------------------------------------
医薬ビジランスセンター(浜六郎理事長)の「薬のチェック No94(2021年3月発行)」の記事「COVID-19用ワクチン:日本では有用か?」(無料公開)https://npojip.org/chk_tip/No94-f05.pdf には、ファイザーの新型コロナワクチンがノルウェーの75歳以上の高齢者の死亡に関連する事実がまとめられています。
『ノルウェーで高齢者が 1300 人に1人死亡
ノルウェーでは、75 歳以上の高齢者 42000人がファイザー・ビオンテック社製ワクチン(BNT)の接種を受け、その後短期間に(within a few days)33人が死亡した、と報じられています[24]。ノルウェーの医薬品規制当局では、33人のうち13人について詳しく検討し、発熱や吐き気、下痢などワクチン接種後によく起こる害反応の症状が、病弱な高齢者の死亡に関係している可能性があると、ワクチン接種との関係を指摘しました。そして、虚弱な高齢者では、軽い反応でも深刻な結果をもたらす可能性があること、余命がわずかの人にワクチンの利点はほとんどなく接種は不適切、と指摘されています。現場の医師に対して、虚弱な高齢者では、ワクチンの利点と欠点を慎重に検討することを要請しています [24]。
例えば、モデルナ社製剤(MOD)では1000人に1人は40℃以上の発熱あるいは命に関わるほどの吐き気が起こったことが臨床試験では報告されています[7]ので、これが病弱な高齢者に起これば、実際に死亡につながりうる、ということでしょう。』
日本では4月12日から高齢者のファイザーの新型コロナワクチンの接種が始まります。
2020年9月15日現在、日本の75歳以上人口は1871万人です。日本でもノルウェーのように42000人に33人が死亡すれば、日本の75歳以上は1万4700人が死ぬ計算になります。
まさに恐るべき数値です。
----------------------------------------------------------------------
これまでならこのようなワクチン接種には猛烈に批判してきたメディアが寧ろ進める方に回っているのには違和感しか感じません。】
こんにちは。
福助さんから、
医薬ビジランスセンター(浜六郎理事長)の「薬のチェック No94(2021年3月発行)」の記事「COVID-19用ワクチン:日本では有用か?」
(無料公開)https://npojip.org/chk_tip/No94-f05.pdf
の情報をコメント頂きました。
ありがとうございます。大変参考になります。
浜六郎氏のデータは信頼度が高いです。
【日本の75歳以上人口は1871万人です。日本でもノルウェーのように42000人に33人が死亡すれば、日本の75歳以上は1万4700人が死ぬ計算になります。】
高齢者が 1871万人で、その内、仮に1000万人がワクチン接種なら
1300人に1人死亡で、約7700人の死者がでることになり、
誠に恐るべき数値です。
【モデルナ社製剤(MOD)では1000人に1人は40℃以上の発熱あるいは命に関わるほどの吐き気が起こったことが臨床試験では報告されていますので、これが病弱な高齢者に起これば、実際に死亡につながりうる、ということでしょう。】
ファイザー社だけではなくモデルナ社の製剤も危険な副反応があります。
これらを考慮すれば、
高齢者へのコロナワクチン接種もなしのほうが良さそうです。
高齢者も、<会食><カラオケ>などでマスク無しで声を出すことをやめれば、
副反応リスクの高いコロナワクチンを接種しなくても良いと思います。
あとは、孫など若者も、高齢者の自宅には当分の間、
来て貰わないようにするのが安全と思います。
若者は、コロナウイルスに感染していても症状がない<無症状感染>があり得るので、要注意なのです。
無症状感染者の若者と高齢者が会話すれば、感染のリスクがあります。
そして、織田さんのコメントにあるように、
①IgG抗体しか産生できないのでワクチンに感染予防効果は無いこと
②新型コロナ感染ではほぼ死者の出ない若年層にワクチン接種によって死者が出ているという事実
という大きな問題点があります。
①②を考慮すれば、若い人には、新型コロナワクチンは『百害あって一利なし』と言えます。
また、ワクチンを接種してコロナに感染して発病しない場合も、
ウイルスは保有していて他人には感染させるので、流行を予防することも困難です。
このようなワクチンは、若者にも高齢者にも必要ないと思います。
江部康二
病弱な高齢者は危険
江部先生
夏井先生のところでも次の投稿がありましたので掲載します。
---------------------------------------------------------------------
医薬ビジランスセンター(浜六郎理事長)の「薬のチェック No94(2021年3月発行)」の記事「COVID-19用ワクチン:日本では有用か?」(無料公開)https://npojip.org/chk_tip/No94-f05.pdf には、ファイザーの新型コロナワクチンがノルウェーの75歳以上の高齢者の死亡に関連する事実がまとめられています。
『ノルウェーで高齢者が 1300 人に1人死亡
ノルウェーでは、75 歳以上の高齢者 42000人がファイザー・ビオンテック社製ワクチン(BNT)の接種を受け、その後短期間に(within a few days)33人が死亡した、と報じられています[24]。ノルウェーの医薬品規制当局では、33人のうち13人について詳しく検討し、発熱や吐き気、下痢などワクチン接種後によく起こる害反応の症状が、病弱な高齢者の死亡に関係している可能性があると、ワクチン接種との関係を指摘しました。そして、虚弱な高齢者では、軽い反応でも深刻な結果をもたらす可能性があること、余命がわずかの人にワクチンの利点はほとんどなく接種は不適切、と指摘されています。現場の医師に対して、虚弱な高齢者では、ワクチンの利点と欠点を慎重に検討することを要請しています [24]。
例えば、モデルナ社製剤(MOD)では1000人に1人は40℃以上の発熱あるいは命に関わるほどの吐き気が起こったことが臨床試験では報告されています[7]ので、これが病弱な高齢者に起これば、実際に死亡につながりうる、ということでしょう。』
日本では4月12日から高齢者のファイザーの新型コロナワクチンの接種が始まります。
2020年9月15日現在、日本の75歳以上人口は1871万人です。日本でもノルウェーのように42000人に33人が死亡すれば、日本の75歳以上は1万4700人が死ぬ計算になります。
まさに恐るべき数値です。
----------------------------------------------------------------------
これまでならこのようなワクチン接種には猛烈に批判してきたメディアが寧ろ進める方に回っているのには違和感しか感じません。】
こんにちは。
福助さんから、
医薬ビジランスセンター(浜六郎理事長)の「薬のチェック No94(2021年3月発行)」の記事「COVID-19用ワクチン:日本では有用か?」
(無料公開)https://npojip.org/chk_tip/No94-f05.pdf
の情報をコメント頂きました。
ありがとうございます。大変参考になります。
浜六郎氏のデータは信頼度が高いです。
【日本の75歳以上人口は1871万人です。日本でもノルウェーのように42000人に33人が死亡すれば、日本の75歳以上は1万4700人が死ぬ計算になります。】
高齢者が 1871万人で、その内、仮に1000万人がワクチン接種なら
1300人に1人死亡で、約7700人の死者がでることになり、
誠に恐るべき数値です。
【モデルナ社製剤(MOD)では1000人に1人は40℃以上の発熱あるいは命に関わるほどの吐き気が起こったことが臨床試験では報告されていますので、これが病弱な高齢者に起これば、実際に死亡につながりうる、ということでしょう。】
ファイザー社だけではなくモデルナ社の製剤も危険な副反応があります。
これらを考慮すれば、
高齢者へのコロナワクチン接種もなしのほうが良さそうです。
高齢者も、<会食><カラオケ>などでマスク無しで声を出すことをやめれば、
副反応リスクの高いコロナワクチンを接種しなくても良いと思います。
あとは、孫など若者も、高齢者の自宅には当分の間、
来て貰わないようにするのが安全と思います。
若者は、コロナウイルスに感染していても症状がない<無症状感染>があり得るので、要注意なのです。
無症状感染者の若者と高齢者が会話すれば、感染のリスクがあります。
そして、織田さんのコメントにあるように、
①IgG抗体しか産生できないのでワクチンに感染予防効果は無いこと
②新型コロナ感染ではほぼ死者の出ない若年層にワクチン接種によって死者が出ているという事実
という大きな問題点があります。
①②を考慮すれば、若い人には、新型コロナワクチンは『百害あって一利なし』と言えます。
また、ワクチンを接種してコロナに感染して発病しない場合も、
ウイルスは保有していて他人には感染させるので、流行を予防することも困難です。
このようなワクチンは、若者にも高齢者にも必要ないと思います。
江部康二
2021年04月11日 (日)
こんばんは。
イスラエルでは、2020/12/19から、ファイザー社のコロナワクチン接種開始で、
2021年3月時点で、接種対象国民の62%が接種完了しています。
そんなイスラエルのコロナ死者数のデータを分析して
ワクチンの有効性を検討してみます。
感染者数などは、簡単に情報操作可能なので信頼度は低いです。
情報操作が困難なコロナ死者数のみを信頼度が高いデータとして採用します。
ワクチンほぼ未接種で、医療水準もイスラエルよりはるかに低い、
南アフリカと比較することにしました。
つまり、本来、医療水準の低い南アフリカのほうが、
人口100万人あたりの、7日間コロナ新規死者数は、
イスラエルより多くなるはずだからです。
ところが、2021/4/10時点のデータでも、イスラエルのほうが、コロナ死者数は多いのです。
これでは、新型コロナワクチンは、少なくともコロナ死者数に関しては無効としかいいようがありません。
イスラエル コロナ 死者数
2020/12/19 コロナワクチン接種開始
人口923万人
2021/3/6時点で
人口の約40%に当たる約370万人が全2回のワクチン接種終了。
2021/3/20
死亡者数9人
7日間の平均13人
7日間の合計91人
人口100万人あたり7日間の合計新規死者数9.9人
2021/3/28
死亡者数20人
7日間の平均14人
7日間の合計98人
人口100万人あたり7日間の合計新規死者数10.6人
2021/4/3
死者数:16人
7日間の平均:11人
7日間の合計新規死者数:77人
人口100万人あたりの、7日間新規死者数:8.3人
2021/4/10
死者数:12人
7日間の平均:8人
7日間の合計新規死者数:56人
人口100万人あたりの、7日間新規死者数:6.1人
https://www.google.com/search?q=%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A8%E3%83%AB+%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A+%E6%AD%BB%E8%80%85%E6%95%B0&oq=%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%80%80%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E3%80%80%E6%AD%BB%E8%80%85%E6%95%B0&aqs=chrome..69i57j35i39j69i61l2j69i60.426j0j15&sourceid=chrome&ie=UTF-8
ロイターのグラフ
南アフリカ コロナ 死者数
コロナワクチン未接種
人口5878万人
2021/3/20
死亡者数47人
7日間の平均117人
7日間の合計819人
人口100万人あたり7日間の合計新規死者数13.9人
2021/3/28
死亡者数15人
7日間の平均79人
7日間の合計553人
人口100万人あたり7日間の合計新規死者数9.4人
2021/4/3
死亡者数:8人
7日間の平均:44人
7日間の合計:308人
人口100万人あたりの7日間新規死者数:5.2人
2021/4/10
死亡者数:30人
7日間の平均:43人
7日間の合計:301人
人口100万人あたりの7日間新規死者数:5.1人
https://www.google.com/search?q=%E5%8D%97%E3%82%A2%E3%83%95%E3%83%AA%E3%82%AB+%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A+%E6%AD%BB%E8%80%85%E6%95%B0&sxsrf=ALeKk00LxPRUZGq6Ii5-DK3vgJZetTy6tQ%3A1616284085002&ei=tIlWYJjhPJyVr7wPhse_2Ac&oq=%E5%8D%97%E3%82%A2%E3%83%95%E3%83%AA%E3%82%AB+%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A+%E6%AD%BB%E8%80%85%E6%95%B0&gs_lcp=Cgdnd3Mtd2l6EAw6BwgjELADECc6CggAEAgQBxAEEB5QuIcIWOiiCGD7phdoAXAAeACAAbwBiAHnDJIBBDExLjWYAQCgAQGqAQdnd3Mtd2l6yAEBwAEB&sclient=gws-wiz&ved=0ahUKEwiYi_i1h8DvAhWcyosBHYbjD3sQ4dUDCA0
ロイターのグラフ
人口100万人あたり7日間の合計新規死者数は、
ワクチン接種開始の2020/12/19頃から、
一貫して、イスラエルのほうが、南アフリカより多かったのですが、
ワクチン接種開始、3ヶ月後の2021/3/19のデータで、
初めて逆転しました。
ワクチンの効果が出てきた可能性があります。
しかしながら、イスラエルのコロナ死者数は、
3/19が4人、3/20が9人と増えているので、
まだまだ予断は許さない状況です。
そして、3/28のデータでは、ワクチン未接種の南アフリカが、
人口100万人あたりのコロナ死者数は9.4人であり、
10.6人のイスラエル(ワクチン接種)より、再び低くなっています。
3/28の数値を見る限りは、少なくともコロナ死者数に関しては
ワクチンは効いていない可能性があります。
さらに、4/3時点のデータでも、7日間新規コロナ死者数はイスラエル(8.3人)のほうが
南アフリカ(5.2人)より多く、コロナワクチンが無効の可能性が高いのです。
4/10時点のデータでも、人口100万人あたり7日間新規コロナ死者数はイスラエル(6.1人)のほうが
南アフリカ(5.1人)より多く、やはりコロナワクチンが無効の可能性が高いのです。
日本 コロナ 死者数
コロナワクチンほぼ未接種
人口1億2562万人
2021/3/20
死亡者数19人
7日間の平均34人
7日間の合計238人
人口100万人あたり7日間の合計新規死者数1.9人
https://www.google.com/search?q=%E6%97%A5%E6%9C%AC+%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A+%E6%AD%BB%E8%80%85%E6%95%B0&sxsrf=ALeKk00IE7anrin3nw1rk98TkmXl_fgySg%3A1616284468222&ei=NItWYJCIDYGUmAWmo7TwCA&oq=%E6%97%A5%E6%9C%AC+%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A+%E6%AD%BB%E8%80%85%E6%95%B0&gs_lcp=Cgdnd3Mtd2l6EAMyAggAMgIIADICCAAyAggAMgIIADICCAAyAggAMgIIADoGCAAQBxAeOggIABAIEAcQHjoICAAQBxAEEB46BAgAEA1Q5J5VWLGkVWDmrVVoAHAAeACAAa8BiAGiBZIBAzYuMZgBAKABAaoBB2d3cy13aXrAAQE&sclient=gws-wiz&ved=0ahUKEwiQ8tXsiMDvAhUBCqYKHaYRDY4Q4dUDCA0&uact=5
ロイターのグラフ
一方、日本の人口100万人あたり7日間の合計新規死者数1.9人と
イスラエルの約1/5です。
3/28のデータでも、1.8人と低いです。
4/3のデータでも、1.4人と低く、ワクチンありのイスラエルの6分の1です。
4/10のデータでも、1.2人と低く、ワクチンありのイスラエルの5分の1です。
コロナワクチンを接種しているイスラエルより、
ワクチンほぼ未接種の日本のほうが死者数は、はるかに少ないのです。
これは、日本人や東アジア人は、自然免疫の段階で、
新型コロナウイルスを撃退しているためと思われます。
このため、日本では、イスラエルや欧米諸国に比べると
ワクチン接種の意義そのものが、かなり少ないと思われます。
コロナワクチンで生成されるのはIgG抗体であり、
IgA抗体は産生できないので、感染防御は不可能です。
一方、ワクチン接種により、
感染しても発症しない可能性や重症化を防ぐ可能性はあると思います。
しかしながらワクチンを接種しても感染はします。
そして感染したら本人は発症しなくても、
他者に感染させる可能性はありますので、流行を防ぐのも無理です。
従って、理論的に考察すると、
「コロナワクチンを接種して集団免疫を獲得する。」
というようなことは、不可能であり、
コロナワクチンに過大な期待を抱いても無意味ということです。
感染リスク・重症化リスクが少ない、日本の一般市民に対して、一律に、
長期安全性が全く担保されていない新型コロナワクチンを接種するのは
如何なものかと思います。
重症化リスクがあるのは、
高齢者や、糖尿病、高血圧、慢性肺疾患、腎不全などの
持病を持っている人です。
肥満や喫煙や高尿酸血症もリスクとなります。
<新型コロナワクチン副反応は4種類>
一つ目は、即時に、あるいは接種して数日以内に出てくるもの、
アナフィラキシー、発熱、頭痛、倦怠感など。脳血栓。脳出血。
二つ目は、2週間から4週間たってから出てくるもの、
ギランバレー症候群、脳炎など。
三つ目は、ワクチン接種者が感染した場合に出てくるもの。
ADE(抗体依存性免疫増強)と言われ、感染時にかえって悪化。
ワクチンが人体に不都合な抗体を作ってしまう場合。
四つ目は、mRNAワクチンは人類未経験、10年後の懸念。
すなわち、長期安全性は無担保。
江部康二
イスラエルでは、2020/12/19から、ファイザー社のコロナワクチン接種開始で、
2021年3月時点で、接種対象国民の62%が接種完了しています。
そんなイスラエルのコロナ死者数のデータを分析して
ワクチンの有効性を検討してみます。
感染者数などは、簡単に情報操作可能なので信頼度は低いです。
情報操作が困難なコロナ死者数のみを信頼度が高いデータとして採用します。
ワクチンほぼ未接種で、医療水準もイスラエルよりはるかに低い、
南アフリカと比較することにしました。
つまり、本来、医療水準の低い南アフリカのほうが、
人口100万人あたりの、7日間コロナ新規死者数は、
イスラエルより多くなるはずだからです。
ところが、2021/4/10時点のデータでも、イスラエルのほうが、コロナ死者数は多いのです。
これでは、新型コロナワクチンは、少なくともコロナ死者数に関しては無効としかいいようがありません。
イスラエル コロナ 死者数
2020/12/19 コロナワクチン接種開始
人口923万人
2021/3/6時点で
人口の約40%に当たる約370万人が全2回のワクチン接種終了。
2021/3/20
死亡者数9人
7日間の平均13人
7日間の合計91人
人口100万人あたり7日間の合計新規死者数9.9人
2021/3/28
死亡者数20人
7日間の平均14人
7日間の合計98人
人口100万人あたり7日間の合計新規死者数10.6人
2021/4/3
死者数:16人
7日間の平均:11人
7日間の合計新規死者数:77人
人口100万人あたりの、7日間新規死者数:8.3人
2021/4/10
死者数:12人
7日間の平均:8人
7日間の合計新規死者数:56人
人口100万人あたりの、7日間新規死者数:6.1人
https://www.google.com/search?q=%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A8%E3%83%AB+%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A+%E6%AD%BB%E8%80%85%E6%95%B0&oq=%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%80%80%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E3%80%80%E6%AD%BB%E8%80%85%E6%95%B0&aqs=chrome..69i57j35i39j69i61l2j69i60.426j0j15&sourceid=chrome&ie=UTF-8
ロイターのグラフ
南アフリカ コロナ 死者数
コロナワクチン未接種
人口5878万人
2021/3/20
死亡者数47人
7日間の平均117人
7日間の合計819人
人口100万人あたり7日間の合計新規死者数13.9人
2021/3/28
死亡者数15人
7日間の平均79人
7日間の合計553人
人口100万人あたり7日間の合計新規死者数9.4人
2021/4/3
死亡者数:8人
7日間の平均:44人
7日間の合計:308人
人口100万人あたりの7日間新規死者数:5.2人
2021/4/10
死亡者数:30人
7日間の平均:43人
7日間の合計:301人
人口100万人あたりの7日間新規死者数:5.1人
https://www.google.com/search?q=%E5%8D%97%E3%82%A2%E3%83%95%E3%83%AA%E3%82%AB+%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A+%E6%AD%BB%E8%80%85%E6%95%B0&sxsrf=ALeKk00LxPRUZGq6Ii5-DK3vgJZetTy6tQ%3A1616284085002&ei=tIlWYJjhPJyVr7wPhse_2Ac&oq=%E5%8D%97%E3%82%A2%E3%83%95%E3%83%AA%E3%82%AB+%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A+%E6%AD%BB%E8%80%85%E6%95%B0&gs_lcp=Cgdnd3Mtd2l6EAw6BwgjELADECc6CggAEAgQBxAEEB5QuIcIWOiiCGD7phdoAXAAeACAAbwBiAHnDJIBBDExLjWYAQCgAQGqAQdnd3Mtd2l6yAEBwAEB&sclient=gws-wiz&ved=0ahUKEwiYi_i1h8DvAhWcyosBHYbjD3sQ4dUDCA0
ロイターのグラフ
人口100万人あたり7日間の合計新規死者数は、
ワクチン接種開始の2020/12/19頃から、
一貫して、イスラエルのほうが、南アフリカより多かったのですが、
ワクチン接種開始、3ヶ月後の2021/3/19のデータで、
初めて逆転しました。
ワクチンの効果が出てきた可能性があります。
しかしながら、イスラエルのコロナ死者数は、
3/19が4人、3/20が9人と増えているので、
まだまだ予断は許さない状況です。
そして、3/28のデータでは、ワクチン未接種の南アフリカが、
人口100万人あたりのコロナ死者数は9.4人であり、
10.6人のイスラエル(ワクチン接種)より、再び低くなっています。
3/28の数値を見る限りは、少なくともコロナ死者数に関しては
ワクチンは効いていない可能性があります。
さらに、4/3時点のデータでも、7日間新規コロナ死者数はイスラエル(8.3人)のほうが
南アフリカ(5.2人)より多く、コロナワクチンが無効の可能性が高いのです。
4/10時点のデータでも、人口100万人あたり7日間新規コロナ死者数はイスラエル(6.1人)のほうが
南アフリカ(5.1人)より多く、やはりコロナワクチンが無効の可能性が高いのです。
日本 コロナ 死者数
コロナワクチンほぼ未接種
人口1億2562万人
2021/3/20
死亡者数19人
7日間の平均34人
7日間の合計238人
人口100万人あたり7日間の合計新規死者数1.9人
https://www.google.com/search?q=%E6%97%A5%E6%9C%AC+%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A+%E6%AD%BB%E8%80%85%E6%95%B0&sxsrf=ALeKk00IE7anrin3nw1rk98TkmXl_fgySg%3A1616284468222&ei=NItWYJCIDYGUmAWmo7TwCA&oq=%E6%97%A5%E6%9C%AC+%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A+%E6%AD%BB%E8%80%85%E6%95%B0&gs_lcp=Cgdnd3Mtd2l6EAMyAggAMgIIADICCAAyAggAMgIIADICCAAyAggAMgIIADoGCAAQBxAeOggIABAIEAcQHjoICAAQBxAEEB46BAgAEA1Q5J5VWLGkVWDmrVVoAHAAeACAAa8BiAGiBZIBAzYuMZgBAKABAaoBB2d3cy13aXrAAQE&sclient=gws-wiz&ved=0ahUKEwiQ8tXsiMDvAhUBCqYKHaYRDY4Q4dUDCA0&uact=5
ロイターのグラフ
一方、日本の人口100万人あたり7日間の合計新規死者数1.9人と
イスラエルの約1/5です。
3/28のデータでも、1.8人と低いです。
4/3のデータでも、1.4人と低く、ワクチンありのイスラエルの6分の1です。
4/10のデータでも、1.2人と低く、ワクチンありのイスラエルの5分の1です。
コロナワクチンを接種しているイスラエルより、
ワクチンほぼ未接種の日本のほうが死者数は、はるかに少ないのです。
これは、日本人や東アジア人は、自然免疫の段階で、
新型コロナウイルスを撃退しているためと思われます。
このため、日本では、イスラエルや欧米諸国に比べると
ワクチン接種の意義そのものが、かなり少ないと思われます。
コロナワクチンで生成されるのはIgG抗体であり、
IgA抗体は産生できないので、感染防御は不可能です。
一方、ワクチン接種により、
感染しても発症しない可能性や重症化を防ぐ可能性はあると思います。
しかしながらワクチンを接種しても感染はします。
そして感染したら本人は発症しなくても、
他者に感染させる可能性はありますので、流行を防ぐのも無理です。
従って、理論的に考察すると、
「コロナワクチンを接種して集団免疫を獲得する。」
というようなことは、不可能であり、
コロナワクチンに過大な期待を抱いても無意味ということです。
感染リスク・重症化リスクが少ない、日本の一般市民に対して、一律に、
長期安全性が全く担保されていない新型コロナワクチンを接種するのは
如何なものかと思います。
重症化リスクがあるのは、
高齢者や、糖尿病、高血圧、慢性肺疾患、腎不全などの
持病を持っている人です。
肥満や喫煙や高尿酸血症もリスクとなります。
<新型コロナワクチン副反応は4種類>
一つ目は、即時に、あるいは接種して数日以内に出てくるもの、
アナフィラキシー、発熱、頭痛、倦怠感など。脳血栓。脳出血。
二つ目は、2週間から4週間たってから出てくるもの、
ギランバレー症候群、脳炎など。
三つ目は、ワクチン接種者が感染した場合に出てくるもの。
ADE(抗体依存性免疫増強)と言われ、感染時にかえって悪化。
ワクチンが人体に不都合な抗体を作ってしまう場合。
四つ目は、mRNAワクチンは人類未経験、10年後の懸念。
すなわち、長期安全性は無担保。
江部康二
2021年04月10日 (土)
厚労省の資料では、
【○ 今回の審議会(4月4日時点、47日間)までに、死亡として報告された事例は6件
(報告された死因は出血性脳卒中4件、急性心不全1件、溺死1件)であった。】
https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000767202.pdf
https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000767201.pdf
とされています。死亡例6件のうち、4件が出血性脳卒中です。
【21/04/09 中嶋一雄
2例目の死亡者
26歳看護師、コロナワクチン接種4日後死亡したとの情報がSNSに拡散されています
厚生労働省の公式発表です
https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000759516.pdf
朝日新聞デジタルでも報道されています
https://www.asahi.com/articles/ASP3V641ZP3VULBJ003.html
下記の情報は、厚生労働省発表と整合性があり、信頼できると思います
https://tr.twipple.jp/p/bd/572ba2.html】
【21/04/09 中嶋一雄
浜六郎氏の見解
クモ膜下出血で死亡2人。2度あることは3度ある可能性大
https://www.npojip.org/sokuho/210331.html?fbclid=IwAR1Udcud_HrqK__2WLBtFJXzWTwarBjs8-tj-04Wb7i0-Q78NNT6k9cku_0 】
こんばんは。
中嶋一雄先生から、
『コロナワクチン接種後、くも膜下出血で2名死亡。』
という情報をコメント頂きました。ありがとうございます。
26歳と61歳の女性で、日本ではファイザー社のワクチンです。
浜六郎氏が言うように、
2度あることは3度ある可能性大
です。
そして3度あるということは、コロナワクチン接種により今後も、
一定の確率で、くも膜下出血という副反応が出現し続ける可能性が高いということです。
欧州では、アストラゼネカのワクチンで、血栓が生じる副反応があることを、
4月7日、EMA(ヨーロッパ医薬品庁)が認めました。
これを受けて、イタリアの保健当局は4月7日に記者会見を行い、
アストラゼネカなどが開発したワクチンについて接種を60歳以上に限ると発表しました。
イギリスの当局も血栓が確認される例について検証を進めた結果、
30歳未満に対しては別のワクチンの接種を勧めると発表しました。
また、スペインも7日夜に保健相が会見し、
アストラゼネカのワクチンの接種は60歳から65歳の人たちに限ると発表しました。
ヨーロッパではこのほか、3月からフランスが55歳以上に、
ドイツが60歳以上に接種を進める方針を明らかにしています。
コロナワクチン、日本でのくも膜下出血、欧州の血栓、いずれも血管の病変です。
新型コロナウイルスは、血管内に侵入できるので、
新型コロナ感染症の合併症として、血栓や出血があります。
ファイザー社のワクチンもアストラゼネカ社のワクチンも、
いずれも、人体の血管に何らかの副反応を生じる可能性があるようです。
EMA(ヨーロッパ医薬品庁)は
アストラゼネカ製ワクチンについて、
「COVID-19(新型ウイルス感染症)による入院や死亡から人を守ることの利益は、あり得るリスクを上回る」
と述べています。
まだ、ワクチン接種の利益は、副反応リスクを上回るという立場です。
人口100万人あたりのコロナ死者数が、日本の10~50倍の欧米では、
このような主張も成り立つのかもしれません。
しかし、欧米に比べて、感染者数も死者数も圧倒的に少ない日本では、
このような論理は成り立ちません。
日本においては、医療関係者も一般市民も含めて、
一律に新型コロナワクチンを接種することは、
デメリットのほうがメリットよりはるかに大きいのです。
新型コロナワクチンを接種する意味があるのは、
重症化リスクが高い人です。
重症化リスクがない若者に接種する意味は全くありません。
割合は少ないかもしれませんが、高齢でも持病がなくて健康な人は
重症化リスクは少ないと考えられます。
私は71歳と高齢で、糖尿人です。
しかし、血糖コントロールはスーパー糖質制限食で正常内であり、
「ケトン体 高値」「AGEs蓄積が最小限」「慢性炎症も最小限」
と極めて好ましい状態で、免疫力は健常に保たれていますので、
コロナワクチンは接種しません。
重症化リスクがあるのは、
高齢者や、糖尿病、高血圧、慢性肺疾患、腎不全などの
持病を持っている人です。
肥満や喫煙や高尿酸血症もリスクとなります。
これらの重症化リスクの高い人は、
新型コロナワクチン接種を考慮する必要があります。
江部康二
【○ 今回の審議会(4月4日時点、47日間)までに、死亡として報告された事例は6件
(報告された死因は出血性脳卒中4件、急性心不全1件、溺死1件)であった。】
https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000767202.pdf
https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000767201.pdf
とされています。死亡例6件のうち、4件が出血性脳卒中です。
【21/04/09 中嶋一雄
2例目の死亡者
26歳看護師、コロナワクチン接種4日後死亡したとの情報がSNSに拡散されています
厚生労働省の公式発表です
https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000759516.pdf
朝日新聞デジタルでも報道されています
https://www.asahi.com/articles/ASP3V641ZP3VULBJ003.html
下記の情報は、厚生労働省発表と整合性があり、信頼できると思います
https://tr.twipple.jp/p/bd/572ba2.html】
【21/04/09 中嶋一雄
浜六郎氏の見解
クモ膜下出血で死亡2人。2度あることは3度ある可能性大
https://www.npojip.org/sokuho/210331.html?fbclid=IwAR1Udcud_HrqK__2WLBtFJXzWTwarBjs8-tj-04Wb7i0-Q78NNT6k9cku_0 】
こんばんは。
中嶋一雄先生から、
『コロナワクチン接種後、くも膜下出血で2名死亡。』
という情報をコメント頂きました。ありがとうございます。
26歳と61歳の女性で、日本ではファイザー社のワクチンです。
浜六郎氏が言うように、
2度あることは3度ある可能性大
です。
そして3度あるということは、コロナワクチン接種により今後も、
一定の確率で、くも膜下出血という副反応が出現し続ける可能性が高いということです。
欧州では、アストラゼネカのワクチンで、血栓が生じる副反応があることを、
4月7日、EMA(ヨーロッパ医薬品庁)が認めました。
これを受けて、イタリアの保健当局は4月7日に記者会見を行い、
アストラゼネカなどが開発したワクチンについて接種を60歳以上に限ると発表しました。
イギリスの当局も血栓が確認される例について検証を進めた結果、
30歳未満に対しては別のワクチンの接種を勧めると発表しました。
また、スペインも7日夜に保健相が会見し、
アストラゼネカのワクチンの接種は60歳から65歳の人たちに限ると発表しました。
ヨーロッパではこのほか、3月からフランスが55歳以上に、
ドイツが60歳以上に接種を進める方針を明らかにしています。
コロナワクチン、日本でのくも膜下出血、欧州の血栓、いずれも血管の病変です。
新型コロナウイルスは、血管内に侵入できるので、
新型コロナ感染症の合併症として、血栓や出血があります。
ファイザー社のワクチンもアストラゼネカ社のワクチンも、
いずれも、人体の血管に何らかの副反応を生じる可能性があるようです。
EMA(ヨーロッパ医薬品庁)は
アストラゼネカ製ワクチンについて、
「COVID-19(新型ウイルス感染症)による入院や死亡から人を守ることの利益は、あり得るリスクを上回る」
と述べています。
まだ、ワクチン接種の利益は、副反応リスクを上回るという立場です。
人口100万人あたりのコロナ死者数が、日本の10~50倍の欧米では、
このような主張も成り立つのかもしれません。
しかし、欧米に比べて、感染者数も死者数も圧倒的に少ない日本では、
このような論理は成り立ちません。
日本においては、医療関係者も一般市民も含めて、
一律に新型コロナワクチンを接種することは、
デメリットのほうがメリットよりはるかに大きいのです。
新型コロナワクチンを接種する意味があるのは、
重症化リスクが高い人です。
重症化リスクがない若者に接種する意味は全くありません。
割合は少ないかもしれませんが、高齢でも持病がなくて健康な人は
重症化リスクは少ないと考えられます。
私は71歳と高齢で、糖尿人です。
しかし、血糖コントロールはスーパー糖質制限食で正常内であり、
「ケトン体 高値」「AGEs蓄積が最小限」「慢性炎症も最小限」
と極めて好ましい状態で、免疫力は健常に保たれていますので、
コロナワクチンは接種しません。
重症化リスクがあるのは、
高齢者や、糖尿病、高血圧、慢性肺疾患、腎不全などの
持病を持っている人です。
肥満や喫煙や高尿酸血症もリスクとなります。
これらの重症化リスクの高い人は、
新型コロナワクチン接種を考慮する必要があります。
江部康二
2021年04月09日 (金)
【21/04/09 P
感想
森さんのように青汁、超少食で難病が克服され、
さらに長年月にわたり健康が維持されているという現象は(私も本物と受けとめておりますが)、
現代科学の枠組みでは説明困難ですね。
現代科学の特徴と言えば、
物質科学、物質主義的、唯物論的、唯物主義的と言えましょうか。
しかしこれは、現代科学の欠点でもあります。
私見では、未来の科学の研究対象は、
形而上学的、非物質的な領域まで本格的に拡張されるでしょう。
もう、その萌芽は散見されますね。
青汁、超少食法は、今のところ、糖質制限食論、糖質制限食健康法とは接点が乏しいですが、
やがて整合性がとれ、統一的な理解も可能となるのでしょう。】
pさん、コメントありがとうございます。
鍼灸師の、森美智代さんは、1日1杯の青汁(150cc)、ビール酵母の整腸剤、
海の藍藻を原料とするサプリメント、ビタミンCの錠剤、
柿の葉茶と水(1.5~2リットル)
だけで健康に生きておられます。
この方は本物です。
森美智代さんは、「脊髄小脳変性症」という進行性の不治の難病からも生還されています。
21歳の時に脊髄小脳変性症に罹患されています。
1962年生まれです。
故甲田光雄先生の指導をうけて、断食療法や生菜食を実践されて、難病克服です。
その後、生菜食800kcal/日くらいでも、体重増加するので、
徐々に摂取カロリーを減らして50kcal/日になったようです。
この間、理化学研究所、順天堂大学病院、大阪市立大学などで、
科学的に徹底的に検査を受けておられます。
森美智代さんは、科学的・医学的に検証された本物の超少食と私は思います。
2021年現在、25年間の超小食生活で、お元気です。
自分の鍼灸院で鍼灸治療をしておられます。
開業されて、現在29年目になると思います。
故甲田光雄先生は私の尊敬する医師のお一人です。
現代科学で徹底的に検査して、森さんが本物ということは証明できています。
一方、pさんの仰るように、この事実を、現代科学で説明することは、困難です。
あくまでも私の仮説ですが、パンダが参考になると思います。
パンダは、クマ科に属しますが、おそらく他の熊との勢力争いに敗れて、
生活圏をどんどん追い詰められて、山の上へ上へと逃げていったものと思います。
標高1,200 - 4,100メートルの竹林に生息しています。
もともとクマ科ですから、熊と同様に、雑食で木の実・野草・果実・肉・魚などを
食べていたものと思われます。
追い詰められて山の上に逃げていって、竹くらいしか安定供給される食糧がない状況で、
かなりの数のパンダが脱落し死亡していったと思われます。
その中で、腸内細菌が竹を餌にして、短鎖脂肪酸をしっかり作ってくれるタイプであれば、
その短鎖脂肪酸をエネルギー源として、パンダは生きていくことができます。
そのようなタイプの腸内細菌がいなかったパンダは、
脱落して死に絶えたと考えられます。
森さんの腸内細菌は、1日1杯の青汁(150cc)、ビール酵母の整腸剤、
海の藍藻を原料とするサプリメント、ビタミンCの錠剤などを餌にして
短鎖脂肪酸を産生していて、それが、身体のエネルギー源になっていると思われます。
【青汁、超少食法は、今のところ、
糖質制限食論、糖質制限食健康法とは接点が乏しいですが、
やがて整合性がとれ、統一的な理解も可能となるのでしょう。】
「食後高血糖」、「血糖変動幅増大」、「高インスリン血症」
が、酸化ストレスとなり、慢性炎症・老化・動脈硬化・アルツハイマー病など、
様々な生活習慣病のリスクとなることは明らかです。
<青汁、超少食療法>も<スーパー糖質制限食>も、
「食後高血糖」、「血糖変動幅増大」、「高インスリン血症」
を、生じないという共通点があります。
これにより、
慢性炎症・老化・動脈硬化・アルツハイマー病など、
様々な生活習慣病の予防や改善が可能と思われます。
<青汁、超少食療法>は素晴らしいですが、普通の人では実践不可能です。
その点<スーパー糖質制限食>なら、普通の人でもやる気さえあれば
簡明に実践可能です。
読者の皆さんも、スーパー糖質制限食実践で、
美味しく楽しく末長く、健康長寿を目指して頂ければ幸いです。
江部康二
感想
森さんのように青汁、超少食で難病が克服され、
さらに長年月にわたり健康が維持されているという現象は(私も本物と受けとめておりますが)、
現代科学の枠組みでは説明困難ですね。
現代科学の特徴と言えば、
物質科学、物質主義的、唯物論的、唯物主義的と言えましょうか。
しかしこれは、現代科学の欠点でもあります。
私見では、未来の科学の研究対象は、
形而上学的、非物質的な領域まで本格的に拡張されるでしょう。
もう、その萌芽は散見されますね。
青汁、超少食法は、今のところ、糖質制限食論、糖質制限食健康法とは接点が乏しいですが、
やがて整合性がとれ、統一的な理解も可能となるのでしょう。】
pさん、コメントありがとうございます。
鍼灸師の、森美智代さんは、1日1杯の青汁(150cc)、ビール酵母の整腸剤、
海の藍藻を原料とするサプリメント、ビタミンCの錠剤、
柿の葉茶と水(1.5~2リットル)
だけで健康に生きておられます。
この方は本物です。
森美智代さんは、「脊髄小脳変性症」という進行性の不治の難病からも生還されています。
21歳の時に脊髄小脳変性症に罹患されています。
1962年生まれです。
故甲田光雄先生の指導をうけて、断食療法や生菜食を実践されて、難病克服です。
その後、生菜食800kcal/日くらいでも、体重増加するので、
徐々に摂取カロリーを減らして50kcal/日になったようです。
この間、理化学研究所、順天堂大学病院、大阪市立大学などで、
科学的に徹底的に検査を受けておられます。
森美智代さんは、科学的・医学的に検証された本物の超少食と私は思います。
2021年現在、25年間の超小食生活で、お元気です。
自分の鍼灸院で鍼灸治療をしておられます。
開業されて、現在29年目になると思います。
故甲田光雄先生は私の尊敬する医師のお一人です。
現代科学で徹底的に検査して、森さんが本物ということは証明できています。
一方、pさんの仰るように、この事実を、現代科学で説明することは、困難です。
あくまでも私の仮説ですが、パンダが参考になると思います。
パンダは、クマ科に属しますが、おそらく他の熊との勢力争いに敗れて、
生活圏をどんどん追い詰められて、山の上へ上へと逃げていったものと思います。
標高1,200 - 4,100メートルの竹林に生息しています。
もともとクマ科ですから、熊と同様に、雑食で木の実・野草・果実・肉・魚などを
食べていたものと思われます。
追い詰められて山の上に逃げていって、竹くらいしか安定供給される食糧がない状況で、
かなりの数のパンダが脱落し死亡していったと思われます。
その中で、腸内細菌が竹を餌にして、短鎖脂肪酸をしっかり作ってくれるタイプであれば、
その短鎖脂肪酸をエネルギー源として、パンダは生きていくことができます。
そのようなタイプの腸内細菌がいなかったパンダは、
脱落して死に絶えたと考えられます。
森さんの腸内細菌は、1日1杯の青汁(150cc)、ビール酵母の整腸剤、
海の藍藻を原料とするサプリメント、ビタミンCの錠剤などを餌にして
短鎖脂肪酸を産生していて、それが、身体のエネルギー源になっていると思われます。
【青汁、超少食法は、今のところ、
糖質制限食論、糖質制限食健康法とは接点が乏しいですが、
やがて整合性がとれ、統一的な理解も可能となるのでしょう。】
「食後高血糖」、「血糖変動幅増大」、「高インスリン血症」
が、酸化ストレスとなり、慢性炎症・老化・動脈硬化・アルツハイマー病など、
様々な生活習慣病のリスクとなることは明らかです。
<青汁、超少食療法>も<スーパー糖質制限食>も、
「食後高血糖」、「血糖変動幅増大」、「高インスリン血症」
を、生じないという共通点があります。
これにより、
慢性炎症・老化・動脈硬化・アルツハイマー病など、
様々な生活習慣病の予防や改善が可能と思われます。
<青汁、超少食療法>は素晴らしいですが、普通の人では実践不可能です。
その点<スーパー糖質制限食>なら、普通の人でもやる気さえあれば
簡明に実践可能です。
読者の皆さんも、スーパー糖質制限食実践で、
美味しく楽しく末長く、健康長寿を目指して頂ければ幸いです。
江部康二
2021年04月08日 (木)
こんにちは。
新型コロナが世の中を席巻しています。
私も2020年3月以降の糖質制限講演会がほぼ皆無となって、
週末のテニスも休止で、外食・宴会もなしです。
医療従事者向けセミナーは、2020年10月4日(日)に、オンラインで開催しました。
一般向け講演会は、NHK文化センター福山・広島教室主催の
内臓脂肪が落ちる食事術「糖質制限食」を
2020年10月25日(日)に、オンラインで開催した一件のみでした。
この10年間で最も暇な日々を過ごしています。
もっぱら、Kindleで本を読んでいます。
さすがにこれではならじと、ユーチューブに参画することとしました。
日本糖質制限医療推進協会のYouTubeチャンネルで、
動画「ドクター江部の糖質オフ!健康トーク」の配信を始めました。
2~4週間に一本ずつ、配信していきたいと思います。
2021年03月25日 (木)に、第一回目『糖質制限食と新型コロナ』を配信しました。
今回は、
ドクター江部の糖質オフ!健康トーク
▼ vol.2『糖質制限食とは』
https://www.youtube.com/watch?v=VLyBDm9zOv8
です。
是非、ご視聴頂ければ幸いです。
江部康二
新型コロナが世の中を席巻しています。
私も2020年3月以降の糖質制限講演会がほぼ皆無となって、
週末のテニスも休止で、外食・宴会もなしです。
医療従事者向けセミナーは、2020年10月4日(日)に、オンラインで開催しました。
一般向け講演会は、NHK文化センター福山・広島教室主催の
内臓脂肪が落ちる食事術「糖質制限食」を
2020年10月25日(日)に、オンラインで開催した一件のみでした。
この10年間で最も暇な日々を過ごしています。
もっぱら、Kindleで本を読んでいます。
さすがにこれではならじと、ユーチューブに参画することとしました。
日本糖質制限医療推進協会のYouTubeチャンネルで、
動画「ドクター江部の糖質オフ!健康トーク」の配信を始めました。
2~4週間に一本ずつ、配信していきたいと思います。
2021年03月25日 (木)に、第一回目『糖質制限食と新型コロナ』を配信しました。
今回は、
ドクター江部の糖質オフ!健康トーク
▼ vol.2『糖質制限食とは』
https://www.youtube.com/watch?v=VLyBDm9zOv8
です。
是非、ご視聴頂ければ幸いです。
江部康二
2021年04月07日 (水)
こんにちは。
私が監修をつとめる「菓子職人糖質制限マンスリーケーキ」のご案内です。
2021年4月・5月のマンスリーケーキは新発売の「いちごのショートケーキ」です。
春らしい色合いと、春を感じさせる食感が、心地よいです。

2021/4/6、火曜日
午後4時 血糖値:94mg
いちごのショートケーキ100g摂取
午後5時 60分後血糖値108mg
糖尿人江部康二は、1gの糖質が血糖値を3mg上昇させます。
14mg上昇で、4.67gの糖質という計算となります。
ほぼ想定通りで、100g中に5g以下の糖質ですので、糖質制限OK食品です。

A いちごホール
B 生クリーム
C いちご冷凍スライス
D シロップ冷凍ピューレ
E カスタードクリーム
F スポンジ生地
甘味料はもっぱら、血糖上昇ゼロのエリスリトールです。
糖質制限中の方にも、美味しいケーキで季節を感じていただけます。
菓子職人さんの『糖質制限マンスリーケーキ』
我々糖質セイゲニストの強い味方です。菓子職人さん、ありがとうございます。
菓子職人糖質制限いちごのショートケーキ、
月替わりで糖質制限OKなケーキを食べることができて嬉しい限りです。
糖質量は100g中に4.63g(エリスリトール除く)、カロリーは 265kcal。
賞味期限:冷凍保存20日間、解凍後要冷蔵にて2日間
※フレッシュないちごを冷凍しているため、解凍時にはいちごの食感が損なわれます。ご了承ください。
口どけのよいスポンジ生地にフランス産無糖のイチゴピューレをシロップとして生地にしみ込ませました。
隠し味にカスタードクリームをしのばせてサンド及び仕上げのクリームには、ノンシュガーホワイトチョコレートのガナッシュクリームとマダガスカル産バニラを加え、コクとうまみのあるクリームを作り上げました。
お誕生日にはもちろん、自分へのご褒美に是非ご利用ください。冷凍便にて全国発送承ります。
お求めやすい二個いりもございます。

ブログ読者の皆さん、是非ご賞味あれ!!
お問い合わせは以下です。
https://www.kashishokunin.co.jp/toushitsuseigen/products/monthly/strawberryCake.php
江部康二
私が監修をつとめる「菓子職人糖質制限マンスリーケーキ」のご案内です。
2021年4月・5月のマンスリーケーキは新発売の「いちごのショートケーキ」です。
春らしい色合いと、春を感じさせる食感が、心地よいです。

2021/4/6、火曜日
午後4時 血糖値:94mg
いちごのショートケーキ100g摂取
午後5時 60分後血糖値108mg
糖尿人江部康二は、1gの糖質が血糖値を3mg上昇させます。
14mg上昇で、4.67gの糖質という計算となります。
ほぼ想定通りで、100g中に5g以下の糖質ですので、糖質制限OK食品です。

A いちごホール
B 生クリーム
C いちご冷凍スライス
D シロップ冷凍ピューレ
E カスタードクリーム
F スポンジ生地
甘味料はもっぱら、血糖上昇ゼロのエリスリトールです。
糖質制限中の方にも、美味しいケーキで季節を感じていただけます。
菓子職人さんの『糖質制限マンスリーケーキ』
我々糖質セイゲニストの強い味方です。菓子職人さん、ありがとうございます。
菓子職人糖質制限いちごのショートケーキ、
月替わりで糖質制限OKなケーキを食べることができて嬉しい限りです。
糖質量は100g中に4.63g(エリスリトール除く)、カロリーは 265kcal。
賞味期限:冷凍保存20日間、解凍後要冷蔵にて2日間
※フレッシュないちごを冷凍しているため、解凍時にはいちごの食感が損なわれます。ご了承ください。
口どけのよいスポンジ生地にフランス産無糖のイチゴピューレをシロップとして生地にしみ込ませました。
隠し味にカスタードクリームをしのばせてサンド及び仕上げのクリームには、ノンシュガーホワイトチョコレートのガナッシュクリームとマダガスカル産バニラを加え、コクとうまみのあるクリームを作り上げました。
お誕生日にはもちろん、自分へのご褒美に是非ご利用ください。冷凍便にて全国発送承ります。
お求めやすい二個いりもございます。

ブログ読者の皆さん、是非ご賞味あれ!!
お問い合わせは以下です。
https://www.kashishokunin.co.jp/toushitsuseigen/products/monthly/strawberryCake.php
江部康二
2021年04月06日 (火)
こんばんは。
毎日新聞に、4月6日(火)以下の記事が掲載されました。
https://mainichi.jp/articles/20210406/ddl/k27/040/373000c
新型コロナくらし情報
ワクチン接種、6割希望 他者守る意識強いと前向き
暮らし・学び・医療 大阪毎日新聞 2021/4/6 地方版
以下の青字の記載は、記事の要約です。
【全国の20~79歳の約3000人にインターネットで調査して、
新型コロナワクチンについて一般市民に接種希望を尋ねたところ
「自分が接種することで周囲の人も守れる」という意識が強い人ほど、
接種に前向きであることが分かったと、東京医大のチームが発表しました。
接種希望者は全体で62%でした。
複数の項目について質問したところ、
『ワクチンの効果への信頼』
『自分の接種が他者の予防にも役立つという意識が強い』
という二項目があると、接種を希望する確率が高くなりました。
接種希望者は女性が56%、
20~49歳の比較的若い世代は55%で、
男性(68%)や65歳以上の高齢者(75%)と比べると低い率となりました。
チームは「接種を促進するには、ワクチンの効果や、
多くの人が免疫を獲得すると他者の感染リスクも下げられることを、
若年層や女性に重点的に啓発するのが効果的だ」としています。】
東京医大のチームの意見に逆らうようですが、
コロナワクチンを接種しても、「IgG抗体」しか産生されません。
つまり、粘膜面を防御する「IgA抗体」 は産生されないので、
感染を防ぐことは、理論的に不可能です。
ワクチンの効果は、感染しても発病を防げる可能性と
発症しても重症化を防げる可能性がある程度です。
また、ワクチン接種した人が感染して発病しなかった場合も、
ウイルスは保有しているので、他人に感染させることは可能です。
従って、東京医大のチームが
『多くの人が免疫を獲得すると他者の感染リスクも下げられる』
というのも、誠に遺憾ながら誤解です。
ワクチン接種の有無に関わらず、感染しても無症状の人が
若者を中心に大勢存在するので、現実には新型コロナ流行の阻止は
困難としか言いようがありません。
ワクチンの効果に関しても、2021年4月5日(月)の本ブログ記事、
「イスラエル、コロナ、死者数。ワクチンは有効?無効?」
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-5573.html
で、示したように、死者数に関しては、無効の可能性が高いのです。
接種希望者は女性が56%というのは、
男性の68%に比べるとかなり低く、
メディアリテラシーが、女性のほうが高いのかなと思います。
当初は、テレビや新聞でも、
新型コロナワクチンの副反応が懸念されるという論調もありました。
しかし、ここ半年くらいは、反対派の医師はほとんど登場しなくなりました。
そして、「ワクチンは安全で有効なので、さっさと接種しましょう。」といった
姿勢で、無根拠にワクチンが有用であるかのように報道されています。
無批判にマスコミを信じる男性が多いようですが、いやはや困ったものです。
mRNAワクチン(遺伝子ワクチン)の長期的安全性は、全く担保されていません。
私は、このワクチンは接種しません。
糖質制限食実践で、
『血中ケトン体高値』『AGEs蓄積が最小限』『慢性炎症予防』
を確保して、免疫力向上に努めます。
江部康二
毎日新聞に、4月6日(火)以下の記事が掲載されました。
https://mainichi.jp/articles/20210406/ddl/k27/040/373000c
新型コロナくらし情報
ワクチン接種、6割希望 他者守る意識強いと前向き
暮らし・学び・医療 大阪毎日新聞 2021/4/6 地方版
以下の青字の記載は、記事の要約です。
【全国の20~79歳の約3000人にインターネットで調査して、
新型コロナワクチンについて一般市民に接種希望を尋ねたところ
「自分が接種することで周囲の人も守れる」という意識が強い人ほど、
接種に前向きであることが分かったと、東京医大のチームが発表しました。
接種希望者は全体で62%でした。
複数の項目について質問したところ、
『ワクチンの効果への信頼』
『自分の接種が他者の予防にも役立つという意識が強い』
という二項目があると、接種を希望する確率が高くなりました。
接種希望者は女性が56%、
20~49歳の比較的若い世代は55%で、
男性(68%)や65歳以上の高齢者(75%)と比べると低い率となりました。
チームは「接種を促進するには、ワクチンの効果や、
多くの人が免疫を獲得すると他者の感染リスクも下げられることを、
若年層や女性に重点的に啓発するのが効果的だ」としています。】
東京医大のチームの意見に逆らうようですが、
コロナワクチンを接種しても、「IgG抗体」しか産生されません。
つまり、粘膜面を防御する「IgA抗体」 は産生されないので、
感染を防ぐことは、理論的に不可能です。
ワクチンの効果は、感染しても発病を防げる可能性と
発症しても重症化を防げる可能性がある程度です。
また、ワクチン接種した人が感染して発病しなかった場合も、
ウイルスは保有しているので、他人に感染させることは可能です。
従って、東京医大のチームが
『多くの人が免疫を獲得すると他者の感染リスクも下げられる』
というのも、誠に遺憾ながら誤解です。
ワクチン接種の有無に関わらず、感染しても無症状の人が
若者を中心に大勢存在するので、現実には新型コロナ流行の阻止は
困難としか言いようがありません。
ワクチンの効果に関しても、2021年4月5日(月)の本ブログ記事、
「イスラエル、コロナ、死者数。ワクチンは有効?無効?」
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-5573.html
で、示したように、死者数に関しては、無効の可能性が高いのです。
接種希望者は女性が56%というのは、
男性の68%に比べるとかなり低く、
メディアリテラシーが、女性のほうが高いのかなと思います。
当初は、テレビや新聞でも、
新型コロナワクチンの副反応が懸念されるという論調もありました。
しかし、ここ半年くらいは、反対派の医師はほとんど登場しなくなりました。
そして、「ワクチンは安全で有効なので、さっさと接種しましょう。」といった
姿勢で、無根拠にワクチンが有用であるかのように報道されています。
無批判にマスコミを信じる男性が多いようですが、いやはや困ったものです。
mRNAワクチン(遺伝子ワクチン)の長期的安全性は、全く担保されていません。
私は、このワクチンは接種しません。
糖質制限食実践で、
『血中ケトン体高値』『AGEs蓄積が最小限』『慢性炎症予防』
を確保して、免疫力向上に努めます。
江部康二
2021年04月05日 (月)
こんにちは。
イスラエルでは、2020/12/19から、ファイザー社のコロナワクチン接種開始で、
2021年3月時点で、接種対象国民の62%が接種完了しています。
そんなイスラエルのコロナ死者数のデータを分析して
ワクチンの有効性を検討してみます。
ワクチン未接種で、医療水準もイスラエルよりはるかに低い、南アフリカと比較することにしました。
つまり、本来、医療水準の低い南アフリカのほうが、人口100万人あたりの、7日間コロナ新規死者数は、
イスラエルより多くなるはずだからです。
ところが、2021/4/3時点のデータでも、イスラエルのほうが、コロナ死者数は多いのです。
これでは、新型コロナワクチンは、少なくともコロナ死者数に関しては無効としかいいようがありません。
イスラエル コロナ 死者数
2020/12/19 コロナワクチン接種開始
人口923万人
2021/3/6時点で
人口の約40%に当たる約370万人が全2回のワクチン接種終了。
2021/3/20
死亡者数9人
7日間の平均13人
7日間の合計91人
人口100万人あたり7日間の合計新規死者数9.9人
2021/3/28
死亡者数20人
7日間の平均14人
7日間の合計98人
人口100万人あたり7日間の合計新規死者数10.6人
2021/4/3
死者数:16人
7日間の平均:11人
7日間の合計新規死者数:77人
人口100万人あたりの、7日間新規死者数:8.3人
https://www.google.com/search?q=%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A8%E3%83%AB+%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A+%E6%AD%BB%E8%80%85%E6%95%B0&oq=%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%80%80%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E3%80%80%E6%AD%BB%E8%80%85%E6%95%B0&aqs=chrome..69i57j35i39j69i61l2j69i60.426j0j15&sourceid=chrome&ie=UTF-8
ロイターのグラフ
南アフリカ コロナ 死者数
コロナワクチン未接種
人口5878万人
2021/3/20
死亡者数47人
7日間の平均117人
7日間の合計819人
人口100万人あたり7日間の合計新規死者数13.9人
2021/3/28
死亡者数15人
7日間の平均79人
7日間の合計553人
人口100万人あたり7日間の合計新規死者数9.4人
2021/4/3
死亡者数:8人
7日間の平均:44人
7日間の合計:308人
人口100万人あたりの7日間新規死者数:5.2人
https://www.google.com/search?q=%E5%8D%97%E3%82%A2%E3%83%95%E3%83%AA%E3%82%AB+%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A+%E6%AD%BB%E8%80%85%E6%95%B0&sxsrf=ALeKk00LxPRUZGq6Ii5-DK3vgJZetTy6tQ%3A1616284085002&ei=tIlWYJjhPJyVr7wPhse_2Ac&oq=%E5%8D%97%E3%82%A2%E3%83%95%E3%83%AA%E3%82%AB+%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A+%E6%AD%BB%E8%80%85%E6%95%B0&gs_lcp=Cgdnd3Mtd2l6EAw6BwgjELADECc6CggAEAgQBxAEEB5QuIcIWOiiCGD7phdoAXAAeACAAbwBiAHnDJIBBDExLjWYAQCgAQGqAQdnd3Mtd2l6yAEBwAEB&sclient=gws-wiz&ved=0ahUKEwiYi_i1h8DvAhWcyosBHYbjD3sQ4dUDCA0
ロイターのグラフ
人口100万人あたり7日間の合計新規死者数は、
ワクチン接種開始の2020/12/19頃から、
一貫して、イスラエルのほうが、南アフリカより多かったのですが、
ワクチン接種開始、3ヶ月後の2021/3/19のデータで、
初めて逆転しました。
ワクチンの効果が出てきた可能性があります。
しかしながら、イスラエルのコロナ死者数は、
3/19が4人、3/20が9人と増えているので、
まだまだ予断は許さない状況です。
そして、3/28のデータでは、ワクチン未接種の南アフリカが、
人口100万人あたりのコロナ死者数は9.4人であり、
10.6人のイスラエル(ワクチン接種)より、再び低くなっています。
3/28の数値を見る限りは、少なくともコロナ死者数に関しては
ワクチンは効いていない可能性があります。
さらに、4/3時点のデータでも、7日間新規コロナ死者数はイスラエル(8.3人)のほうが
南アフリカ(5.2人)より多く、コロナワクチンが無効の可能性が高いのです。
日本 コロナ 死者数
コロナワクチンほぼ未接種
人口1億2562万人
2021/3/20
死亡者数19人
7日間の平均34人
7日間の合計238人
人口100万人あたり7日間の合計新規死者数1.9人
https://www.google.com/search?q=%E6%97%A5%E6%9C%AC+%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A+%E6%AD%BB%E8%80%85%E6%95%B0&sxsrf=ALeKk00IE7anrin3nw1rk98TkmXl_fgySg%3A1616284468222&ei=NItWYJCIDYGUmAWmo7TwCA&oq=%E6%97%A5%E6%9C%AC+%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A+%E6%AD%BB%E8%80%85%E6%95%B0&gs_lcp=Cgdnd3Mtd2l6EAMyAggAMgIIADICCAAyAggAMgIIADICCAAyAggAMgIIADoGCAAQBxAeOggIABAIEAcQHjoICAAQBxAEEB46BAgAEA1Q5J5VWLGkVWDmrVVoAHAAeACAAa8BiAGiBZIBAzYuMZgBAKABAaoBB2d3cy13aXrAAQE&sclient=gws-wiz&ved=0ahUKEwiQ8tXsiMDvAhUBCqYKHaYRDY4Q4dUDCA0&uact=5
ロイターのグラフ
一方、日本の人口100万人あたり7日間の合計新規死者数1.9人と
イスラエルの約1/5です。
3/28のデータでも、1.8人と低いです。
4/3のデータでも、1.4人と低く、ワクチンありのイスラエルの6分の1です。
コロナワクチンを接種しているイスラエルより、
ワクチンほぼ未接種の日本のほうが死者数は、はるかに少ないのです。
これは、日本人や東アジア人は、自然免疫の段階で、
新型コロナウイルスを撃退しているためと思われます。
このため、日本では、イスラエルや欧米諸国に比べると
ワクチン接種の意義そのものが、かなり少ないと思われます。
コロナワクチンで生成されるのはIgG抗体であり、
IgA抗体は産生できないので、感染防御は不可能です。
一方、ワクチン接種により、
感染しても発症しない可能性や重症化を防ぐ可能性はあると思います。
しかしながらワクチンを接種しても感染はします。
そして感染したら本人は発症しなくても、
他者に感染させる可能性はありますので、流行を防ぐのも無理です。
従って、理論的に考察すると、
「コロナワクチンを接種して集団免疫を獲得する。」
というようなことは、不可能であり、
コロナワクチンに過大な期待を抱いても無意味ということです。
感染リスク・重症化リスクが少ない、日本の一般市民に対して、一律に、
長期安全性が全く担保されていない新型コロナワクチンを接種するのは
如何なものかと思います。
重症化リスクがあるのは、
高齢者や、糖尿病、高血圧、慢性肺疾患、腎不全などの
持病を持っている人です。
肥満や喫煙や高尿酸血症もリスクとなります。
<新型コロナワクチン副反応は4種類>
一つ目は、即時に、あるいは接種して数日以内に出てくるもの、
アナフィラキシー、発熱、頭痛、倦怠感など。
二つ目は、2週間から4週間たってから出てくるもの、
ギランバレー症候群、脳炎など。
三つ目は、ワクチン接種者が感染した場合に出てくるもの。
ADE(抗体依存性免疫増強)と言われ、感染時にかえって悪化。
ワクチンが人体に不都合な抗体を作ってしまう場合。
四つ目は、mRNAワクチンは人類未経験、10年後の懸念。
すなわち、長期安全性は無担保。
江部康二
イスラエルでは、2020/12/19から、ファイザー社のコロナワクチン接種開始で、
2021年3月時点で、接種対象国民の62%が接種完了しています。
そんなイスラエルのコロナ死者数のデータを分析して
ワクチンの有効性を検討してみます。
ワクチン未接種で、医療水準もイスラエルよりはるかに低い、南アフリカと比較することにしました。
つまり、本来、医療水準の低い南アフリカのほうが、人口100万人あたりの、7日間コロナ新規死者数は、
イスラエルより多くなるはずだからです。
ところが、2021/4/3時点のデータでも、イスラエルのほうが、コロナ死者数は多いのです。
これでは、新型コロナワクチンは、少なくともコロナ死者数に関しては無効としかいいようがありません。
イスラエル コロナ 死者数
2020/12/19 コロナワクチン接種開始
人口923万人
2021/3/6時点で
人口の約40%に当たる約370万人が全2回のワクチン接種終了。
2021/3/20
死亡者数9人
7日間の平均13人
7日間の合計91人
人口100万人あたり7日間の合計新規死者数9.9人
2021/3/28
死亡者数20人
7日間の平均14人
7日間の合計98人
人口100万人あたり7日間の合計新規死者数10.6人
2021/4/3
死者数:16人
7日間の平均:11人
7日間の合計新規死者数:77人
人口100万人あたりの、7日間新規死者数:8.3人
https://www.google.com/search?q=%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A8%E3%83%AB+%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A+%E6%AD%BB%E8%80%85%E6%95%B0&oq=%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%80%80%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E3%80%80%E6%AD%BB%E8%80%85%E6%95%B0&aqs=chrome..69i57j35i39j69i61l2j69i60.426j0j15&sourceid=chrome&ie=UTF-8
ロイターのグラフ
南アフリカ コロナ 死者数
コロナワクチン未接種
人口5878万人
2021/3/20
死亡者数47人
7日間の平均117人
7日間の合計819人
人口100万人あたり7日間の合計新規死者数13.9人
2021/3/28
死亡者数15人
7日間の平均79人
7日間の合計553人
人口100万人あたり7日間の合計新規死者数9.4人
2021/4/3
死亡者数:8人
7日間の平均:44人
7日間の合計:308人
人口100万人あたりの7日間新規死者数:5.2人
https://www.google.com/search?q=%E5%8D%97%E3%82%A2%E3%83%95%E3%83%AA%E3%82%AB+%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A+%E6%AD%BB%E8%80%85%E6%95%B0&sxsrf=ALeKk00LxPRUZGq6Ii5-DK3vgJZetTy6tQ%3A1616284085002&ei=tIlWYJjhPJyVr7wPhse_2Ac&oq=%E5%8D%97%E3%82%A2%E3%83%95%E3%83%AA%E3%82%AB+%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A+%E6%AD%BB%E8%80%85%E6%95%B0&gs_lcp=Cgdnd3Mtd2l6EAw6BwgjELADECc6CggAEAgQBxAEEB5QuIcIWOiiCGD7phdoAXAAeACAAbwBiAHnDJIBBDExLjWYAQCgAQGqAQdnd3Mtd2l6yAEBwAEB&sclient=gws-wiz&ved=0ahUKEwiYi_i1h8DvAhWcyosBHYbjD3sQ4dUDCA0
ロイターのグラフ
人口100万人あたり7日間の合計新規死者数は、
ワクチン接種開始の2020/12/19頃から、
一貫して、イスラエルのほうが、南アフリカより多かったのですが、
ワクチン接種開始、3ヶ月後の2021/3/19のデータで、
初めて逆転しました。
ワクチンの効果が出てきた可能性があります。
しかしながら、イスラエルのコロナ死者数は、
3/19が4人、3/20が9人と増えているので、
まだまだ予断は許さない状況です。
そして、3/28のデータでは、ワクチン未接種の南アフリカが、
人口100万人あたりのコロナ死者数は9.4人であり、
10.6人のイスラエル(ワクチン接種)より、再び低くなっています。
3/28の数値を見る限りは、少なくともコロナ死者数に関しては
ワクチンは効いていない可能性があります。
さらに、4/3時点のデータでも、7日間新規コロナ死者数はイスラエル(8.3人)のほうが
南アフリカ(5.2人)より多く、コロナワクチンが無効の可能性が高いのです。
日本 コロナ 死者数
コロナワクチンほぼ未接種
人口1億2562万人
2021/3/20
死亡者数19人
7日間の平均34人
7日間の合計238人
人口100万人あたり7日間の合計新規死者数1.9人
https://www.google.com/search?q=%E6%97%A5%E6%9C%AC+%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A+%E6%AD%BB%E8%80%85%E6%95%B0&sxsrf=ALeKk00IE7anrin3nw1rk98TkmXl_fgySg%3A1616284468222&ei=NItWYJCIDYGUmAWmo7TwCA&oq=%E6%97%A5%E6%9C%AC+%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A+%E6%AD%BB%E8%80%85%E6%95%B0&gs_lcp=Cgdnd3Mtd2l6EAMyAggAMgIIADICCAAyAggAMgIIADICCAAyAggAMgIIADoGCAAQBxAeOggIABAIEAcQHjoICAAQBxAEEB46BAgAEA1Q5J5VWLGkVWDmrVVoAHAAeACAAa8BiAGiBZIBAzYuMZgBAKABAaoBB2d3cy13aXrAAQE&sclient=gws-wiz&ved=0ahUKEwiQ8tXsiMDvAhUBCqYKHaYRDY4Q4dUDCA0&uact=5
ロイターのグラフ
一方、日本の人口100万人あたり7日間の合計新規死者数1.9人と
イスラエルの約1/5です。
3/28のデータでも、1.8人と低いです。
4/3のデータでも、1.4人と低く、ワクチンありのイスラエルの6分の1です。
コロナワクチンを接種しているイスラエルより、
ワクチンほぼ未接種の日本のほうが死者数は、はるかに少ないのです。
これは、日本人や東アジア人は、自然免疫の段階で、
新型コロナウイルスを撃退しているためと思われます。
このため、日本では、イスラエルや欧米諸国に比べると
ワクチン接種の意義そのものが、かなり少ないと思われます。
コロナワクチンで生成されるのはIgG抗体であり、
IgA抗体は産生できないので、感染防御は不可能です。
一方、ワクチン接種により、
感染しても発症しない可能性や重症化を防ぐ可能性はあると思います。
しかしながらワクチンを接種しても感染はします。
そして感染したら本人は発症しなくても、
他者に感染させる可能性はありますので、流行を防ぐのも無理です。
従って、理論的に考察すると、
「コロナワクチンを接種して集団免疫を獲得する。」
というようなことは、不可能であり、
コロナワクチンに過大な期待を抱いても無意味ということです。
感染リスク・重症化リスクが少ない、日本の一般市民に対して、一律に、
長期安全性が全く担保されていない新型コロナワクチンを接種するのは
如何なものかと思います。
重症化リスクがあるのは、
高齢者や、糖尿病、高血圧、慢性肺疾患、腎不全などの
持病を持っている人です。
肥満や喫煙や高尿酸血症もリスクとなります。
<新型コロナワクチン副反応は4種類>
一つ目は、即時に、あるいは接種して数日以内に出てくるもの、
アナフィラキシー、発熱、頭痛、倦怠感など。
二つ目は、2週間から4週間たってから出てくるもの、
ギランバレー症候群、脳炎など。
三つ目は、ワクチン接種者が感染した場合に出てくるもの。
ADE(抗体依存性免疫増強)と言われ、感染時にかえって悪化。
ワクチンが人体に不都合な抗体を作ってしまう場合。
四つ目は、mRNAワクチンは人類未経験、10年後の懸念。
すなわち、長期安全性は無担保。
江部康二
2021年04月04日 (日)
【本ブログのコメント・質問・記事に関するお願い】
こんばんは。
ブログ読者の皆さんには、いつもコメントいただき、ありがとうございます。
糖質制限食に関する質問についてですが、実際に高雄病院や江部診療所に来院されて診察した患者さんに対しては、
医師としての責任・債務がありますので、個別に説明もしっかりさせて頂いていますし、フォローもしております。
一方、ブログ読者の皆さんの質問に関しては、糖質制限食に詳しい医師として、
ボランティアで回答させていただいています。
診察もしておりませんしフォローもできませんので、責任もとれません。
私の回答は、あくまでも一般論としての参考意見とお考え頂けば幸いです。
また、ブログ記事や本に関しても同様に、
糖質制限食に関する一般論としての参考意見とお考え下さい。
従いまして、読者の皆さんが私の参考意見を読まれて、どのように利用されるかは、
自己責任でよろしくお願い申し上げます。m(_ _)m
そして読者の皆さんからもご意見いただきましたが、
普通のお医者さんに相談可能な個人的な内容の質問は、
ご自分の主治医にご相談頂けば助かります。
またネットで簡単に検索可能なことは、ご自分でお調べください。
質問が増えてきましたので、
糖質制限食と関わりがないと判断した質問にはお答えできない場合もありますので、
ご了承ください。m(_ _)m
普通のお医者さんでは解答不能の、糖質制限食に関わる質問は、
何でもどんどんしていただけば嬉しいです。 (^_^)
掲載OKの質問に関して、読者の皆さんに共有していただきたい情報の場合は、
ブログ本文記事にて、できるだけ順番にお答えしたいと思います。
質問によってはコメント欄でお早めにお答えする場合もありますのでご了承ください。
一方、質問がかなり増えてきていますので、
なかなか即、お答えすることが困難となってきています。
糖質制限食に関わりのある全ての質問に、
本文かコメントでお答えするようできるだけ努力はしていますが、
できないときはご容赦願います。m(_ _)m
それから、「管理人のみ閲覧できる」「匿名希望」などの質問に関しては、
コメント欄にお答えするか、
一般的な話題に置き換えてブログに記載するようにしていますので、
よろしくお願い申し上げます。
【糖質制限食を実践される時のご注意】
糖質制限食実践によりリアルタイムに血糖値が改善します。
このため既に、経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は、
減薬しないと低血糖の心配がありますので必ず主治医と相談して頂きたいと思います。
一方、薬を使用してない糖尿人やメタボ人は、低血糖の心配はほとんどないので、
自力で糖質制限食を実践して糖尿病やメタボ改善を目指していただけば幸いです。
内服薬やインスリン注射なしの糖尿人が糖質制限食を実践すると、
食後高血糖は改善しますが、低血糖にはなりません。
血糖値が正常範囲である程度下がると、
肝臓でアミノ酸・乳酸・グリセロール(脂肪の分解物)などから、
ブドウ糖を作るからです。
これを糖新生といいます。
塩分に関しては、スーパー糖質制限食の場合は、今まで通りで特に制限の必要はありません。
「スーパー糖質制限+塩分制限」だと、塩分不足で身体がだるかったり、集中力が低下することがあるので注意が必要です。
診断基準を満たす膵炎がある場合、肝硬変の場合、
そして長鎖脂肪酸代謝異常症・尿素サイクル異常症は、
糖質制限食は適応となりませんのでご注意ください。
糖質制限食は相対的に高脂肪食になるので、診断基準を満たしている膵炎の患者さんには適応とならないのです。
進行した肝硬変では、糖新生能力が低下しているため適応となりません。
長鎖脂肪酸代謝異常症では、肉や魚などに含まれる長鎖脂肪酸が上手く利用できないので、適応となりません。
尿素サイクル異常症もまれな疾患ですが、
タンパク質の代謝に問題があるので
高タンパク食である糖質制限食は向きません。
腎機能に関して、日本腎臓病学会編「CKD診療ガイド2018」において、eGFR60ml/分以上あれば顕性たんぱく尿の段階でも、
たんぱく質は過剰な摂取をしないという表現となっていて、
制限という記載はなしです。
従いまして、糖尿病腎症第3期でも、eGFR60ml/分以上なら、糖質制限食OKです。
また、米国糖尿病学会(ADA)は
Position Statement on Nutrition Therapy(栄養療法に関する声明)
Diabetes Care 2013年10月9日オンライン版
において、糖尿病腎症患者に対する蛋白質制限の意義を明確に否定しました。
根拠はランク(A)ですので、信頼度の高いRCT研究論文に基づく見解です。
今後は、糖尿病腎症第3期以降で、eGFRが60ml/分未満の場合も、
患者さんとよく相談して、糖質制限食を実践するか否か、
個別に対応することとなります。
なお、機能性低血糖症の場合、炭水化物依存症レベルが重症のとき、
糖新生能力が低下していることがあり、
まれに低血糖症を生じますので注意が必要です。
また、どのような食事療法でも合う合わないがあります。
糖質制限食もその一つですので、
合わないとご自分で判断されたら中止して頂ければ幸いです。
【糖質制限食とは】
米国糖尿病協会(ADA)の患者教育用のテキストブックLife With Diabetes(2004年版)には、以下の記載があります。
「摂取後直接血糖に影響を与えるのは糖質のみである。
糖質は速やかに吸収され、直接100%血糖に変わり、ほぼ120分以内に吸収は終了する。
蛋白質・脂質は、摂取後、直接血糖に影響を及ぼすことはない。
『炭水化物・タンパク質・脂肪はカロリーを含有している。
炭水化物だけが、血糖値に直接影響を及ぼす。』」
これらは含有エネルギーとは無関係な三大栄養素の生理学的特質です。
1997年版のLife With Diabetes(ADA刊行)では、
「タンパク質は約半分が血糖に変わり、脂質は10%未満が血糖に変わる」
という記載がありましたが、2004年版以降は変更されています。
このように糖質、脂質、タンパク質のうち糖質だけが直接、血糖値を上昇させます。
従って、糖質を摂取した時にはインスリンが大量に追加分泌されます。
脂質を摂取しても、インスリンの追加分泌はありません。
タンパク質はごく少量のインスリンを追加分泌させます。
現在糖尿病において、
食後の急激な高血糖(グルコーススパイク)が大きな問題として注目されています。
食後高血糖が、
心筋梗塞や脳梗塞などの合併症を起こす危険因子として確立されたからです。
また一日における、食前・食後・空腹時など
血糖値の変動幅(平均血糖変動幅)が大きいほど、
酸化ストレスが増強し動脈硬化のリスクとなることがわかってきました。
そして、食後高血糖と平均血糖変動幅増大を起こすのは、
三大栄養素のなかで糖質だけなのです。
1gの糖質が、体重64kgの2型糖尿病の人の血糖値を約3mg上昇させます。
炊いた白ご飯茶碗1杯150g(252kcal)には、55.3gの糖質が含まれており、
血糖値を166mg上昇させます。
一方、和牛サーロインステーキ(脂身つき)を200g(約1000キロカロリー)食べても、
糖質含有量は1gもないので、食後血糖は3mg未満の上昇しかないのです。
なお、1gの糖質が体重64kgの1型糖尿病の人の血糖値を5mg上昇させます。
糖質制限食の基本的な考え方は、上述のような生理学的事実をベースに、
できるだけ糖質の摂取を低く抑えて、食後高血糖を防ぐというものです。
簡単に言えば、主食を抜いておかずばかり食べるというイメージになります。
抜く必要がある主食とは 、
米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類など糖質が主成分のものです。
3食主食抜きのスーパー糖質制限食(糖質12%、タンパク質32%、脂質56%)なら、
薬に頼ることなく速やかにリアルタイムで良好な血糖コントロールが可能です。
一方、上述の白ご飯とステーキの例でも明らかなように、
カロリー計算に基づいて血糖値をコントロールすることは理論的に不可能です。
従って、現行の日本糖尿病学会推薦の糖尿病食(糖質60%、タンパク質20%、脂質20%)を実践する限りは、
一日の摂取カロリーを1200キロカロリーと低く抑えたとしても、
食後高血糖が必ず生じるのです。
糖尿病の改善には、
カロリー制限より糖質制限ということがおわかりいただけたと思います。
なお糖質制限食は、カロリー無制限ということではありません。
日本糖尿病学会「糖尿病治療ガイド2018-2019」の
男性1600~2000kcal
女性1400~1800kcal
ほど厳しいカロリー制限は必要ありませんが、
「日本人の食事摂取基準」(2015年、厚生労働省)
に示す推定エネルギー必要量の範囲、
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10904750-Kenkoukyoku-Gantaisakukenkouzoushinka/0000041955.pdf
推定エネルギー必要量(一日あたり)
男性 女性
15-17才 2500 2850 3150 2050 2300 2550kcal
18-29才 2300 2650 3050 1650 1950 2200
30-49才 2300 2650 3050 1750 2000 2300
50-69才 2100 2450 2800 1650 1900 2200
70才 1850 2200 2500 1500 1750 2000
身体活動レベル 低い 普通 高い 低い 普通 高い
くらいが目安です。
そして2013年に糖尿病食事療法に関して画期的な変化がありました。
米国糖尿病学会が、
2013年10月発表の『栄養療法に関する声明』において、
全ての糖尿病患者に適した唯一無二の治療食は存在しないと明記したのです。
これはそのまま、1969年の食品交換表第2版以降一貫して、糖尿病治療食として、
唯一無二の「カロリー制限・高糖質食」を推奨し続けている日本糖尿病学会への
痛烈な批判となっています。
さらに、米国糖尿病学会は『栄養療法に関する声明2013』において
地中海食、ベジタリアン食、DASH食、低脂質食などと共に
「糖質制限食」も正式に受容しました。
このことは糖質制限食を推進する私達にとって、大変大きな追い風となりました。
また米国糖尿病学会は、2019年4月、
「成人糖尿病患者または予備軍患者への栄養療法」コンセンサスレポート
において、糖質制限食(Low-carbohydrate eating patterns)が、
エビデンスも最も豊富であると明言しています。
2020年4月、「栄養療法」ガイドラインにおいても
『地中海式、低炭水化物、およびベジタリアン食事パターンは、
いずれも研究で良好な結果が示されている 健康的な食事パターンの例である。
個別の食事計画は、個人の好み、ニーズ、 および目標に焦点を当てるべきである。
糖尿病患者の全体的な炭水化物摂取量を減らすことは、
血糖値を改善するために最も多くのエビデンスが示されているので、
個人のニーズや好みに応じた様々な食事パターンに 適用することができる。』
と明言しています。
このように糖質制限食の信頼度はますます高まっています。
なお、門脇孝日本糖尿病学会理事長によれば
東大病院では、2015年4月から、糖質40%の糖質制限食を供給しているそうです。
また門脇孝東大糖尿病・代謝内科教授ご自身も、緩やかな糖質制限食を実践されているとのことです。
2016/7/1(金)
東洋経済オンライン
http://toyokeizai.net/articles/-/125237
<江部康二著 参考図書>
理論
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!糖質制限食のすすめ」2005年
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編」2008年
「我ら糖尿人、元気なのには理由がある。」2009年 宮本輝先生との対談本
「やせる食べ方」2010年
「うちの母は糖尿人」2010年 監修:江部康二 著:伊藤きのと
(東洋経済新報社)
「糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食」2010年(ナツメ社)
腹いっぱい食べて楽々痩せる『満腹ダイエット』 (ソフトバンク新書)2011年
「主食をやめると健康になる」(ダイヤモンド社)2011年
「血糖コントロールの新常識! 糖質制限 完全ガイド」 (別冊宝島)2012年
「食品別糖質量ハンドブック」2012年(洋泉社)、
「糖質オフ!健康法」(PHP文庫)2012年
「主食を抜けば糖尿病はよくなる!糖質制限食のすすめ」(文春文庫)2012年
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編」(文春文庫)2012年
「女性のための糖質制限ダイエットハンドブック」2012年(洋泉社)
「糖尿病治療のための!糖質制限食パーフェクトガイド」2013年(東洋経済新報社)
「医療の巨大転換を加速する」糖質制限食と湿潤療法のインパクト
2013年(東洋経済新報社) 夏井睦先生との対談本
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!糖質制限食のすすめ 新版」2014年(東洋経済新報社)
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!2 実践編 新版」2014年(東洋経済新報社)
「炭水化物の食べ過ぎで早死にしてはいけません」2014年(東洋経済新報社)
一生太らない「やせる! 食べ方」2014年 (PHP文庫)
江部先生、「糖質制限は危ない」って本当ですか?2015年(洋泉社)
「なぜ糖質制限をすると糖尿病が良くなるのか」2015年(ナツメ社)
「糖質制限の教科書」2015年(洋泉社)監修
「糖質オフ!健康法」2016年3月(PHP研究所 )
「人類最強の糖質制限論」2016年4月(SB新書)
「ハンディ版糖質制限の教科書」2016年4月(洋泉社)
「増補新版食品別糖質量ハンドブック」2016年6月(洋泉社)
「Dr.江部の健康食の新常識100 」(TJMOOK)2016年11月(宝島社)
マンガでわかる「糖質オフ! 」健康法2016年12月、(PHP研究所 )
外食でやせる! 「糖質オフ」で食べても飲んでも太らない体を手に入れる、2017年4月(毎日新聞出版)
「江部康二の糖質制限革命」2017年4月(東洋経済新報社)
「男・50代からの糖質制限」2018年11月(東洋経済新報社)
「内臓脂肪がストン!とおちる食事術」2019年5月(ダイヤモンド社)
「糖質制限の大百科」2019年7月(洋泉社)
「糖質量&炭水化物量ポケットガイド」電子書籍、2019年8月(SBクリエイティブ)
名医が考えた認知症にならない最強の食事術2020年6月(宝島社)
ダイエット・糖質制限に必携! 食品別糖質量ハンドブック 2020年9月(宝島社)江部 康二 (監修)
医学的に正しい「糖質制限」見るだけノート2020年10月(宝島社)
など多数。
レシピ
「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」2006年(東洋経済新報社)
「糖質オフ」ごちそうごはん2009年(アスペクト)
dancyuプレジデントムック 「満腹ダイエット 」 2009年(プレジデント社)
「血糖値を上げない!健康おつまみ109」2010年(東洋経済新報社)
「やせる食べ方レシピ集」 2010年(東洋経済新報社)
「糖質オフダイエット 」2011年(レタスクラブ、角川マーケティング)
「誰もがストレスなくやせられる!糖質制限ダイエット」2011年(講談社)
「主食を抜けば糖尿病はよくなる」レシピ集2011年(東洋経済新報社)
高雄病院の「糖質制限」給食2012年(講談社)
糖尿病がどんどんよくなる「糖質制限食」おすすめレシピ集2012年(ナツメ社)
糖質制限の「主食もどき」レシピ2013年(東洋経済新報社)
高雄病院Dr江部が食べている「糖質制限」ダイエット2013年(講談社)
糖質オフのダイエット弁当2013年(家の光協会)
高雄病院「糖質制限給食」朝 昼 夕 14日間完全プログラム
糖尿病・肥満改善が自宅でできる! 2013年(講談社)
2週間チャレンジ! 糖質制限の太らない生活 2014年(洋泉社mook)
電子レンジで糖質オフの作りおき 2016年10月(宝島社)
「やせぐせがつく糖質オフの作りおき 」2017年3月(宝島社)
「高雄病院の糖質制限作りおき 」2017年5月(洋泉社)
「作りおきおかずで簡単! 朝・昼・晩 糖質オフのダイエット献立」2017年10月 (家の光協会)
「いくら食べても太らない! 旨い酒のつまみ 」2018年5月(宝島社)
「決定版! スグやせ! 糖質オフのラクうまレシピ150」2018年6月(ナツメ社)
「女性のためのラクやせ糖質制限ハンドブック」2018年9月(洋泉社)
「男性のための糖質制限最強ダイエットハンドブック」2018年10月(洋泉社)
「レンチン!糖質オフの作りおきおかず」2018年10月(宝島社)
「魔法のダイエットみそ汁 」 2019年2月(日本文芸社)
「決定版! 作りおき&レンチンで簡単! 糖質オフのやせる! ラクうま弁当350 」 2020年2月(ナツメ社)
「決定版! 作りおき&帰ってすぐできる 糖質オフのやせる! ラクうまレシピ350 」 2020年7月(ナツメ社
江部康二
こんばんは。
ブログ読者の皆さんには、いつもコメントいただき、ありがとうございます。
糖質制限食に関する質問についてですが、実際に高雄病院や江部診療所に来院されて診察した患者さんに対しては、
医師としての責任・債務がありますので、個別に説明もしっかりさせて頂いていますし、フォローもしております。
一方、ブログ読者の皆さんの質問に関しては、糖質制限食に詳しい医師として、
ボランティアで回答させていただいています。
診察もしておりませんしフォローもできませんので、責任もとれません。
私の回答は、あくまでも一般論としての参考意見とお考え頂けば幸いです。
また、ブログ記事や本に関しても同様に、
糖質制限食に関する一般論としての参考意見とお考え下さい。
従いまして、読者の皆さんが私の参考意見を読まれて、どのように利用されるかは、
自己責任でよろしくお願い申し上げます。m(_ _)m
そして読者の皆さんからもご意見いただきましたが、
普通のお医者さんに相談可能な個人的な内容の質問は、
ご自分の主治医にご相談頂けば助かります。
またネットで簡単に検索可能なことは、ご自分でお調べください。
質問が増えてきましたので、
糖質制限食と関わりがないと判断した質問にはお答えできない場合もありますので、
ご了承ください。m(_ _)m
普通のお医者さんでは解答不能の、糖質制限食に関わる質問は、
何でもどんどんしていただけば嬉しいです。 (^_^)
掲載OKの質問に関して、読者の皆さんに共有していただきたい情報の場合は、
ブログ本文記事にて、できるだけ順番にお答えしたいと思います。
質問によってはコメント欄でお早めにお答えする場合もありますのでご了承ください。
一方、質問がかなり増えてきていますので、
なかなか即、お答えすることが困難となってきています。
糖質制限食に関わりのある全ての質問に、
本文かコメントでお答えするようできるだけ努力はしていますが、
できないときはご容赦願います。m(_ _)m
それから、「管理人のみ閲覧できる」「匿名希望」などの質問に関しては、
コメント欄にお答えするか、
一般的な話題に置き換えてブログに記載するようにしていますので、
よろしくお願い申し上げます。
【糖質制限食を実践される時のご注意】
糖質制限食実践によりリアルタイムに血糖値が改善します。
このため既に、経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は、
減薬しないと低血糖の心配がありますので必ず主治医と相談して頂きたいと思います。
一方、薬を使用してない糖尿人やメタボ人は、低血糖の心配はほとんどないので、
自力で糖質制限食を実践して糖尿病やメタボ改善を目指していただけば幸いです。
内服薬やインスリン注射なしの糖尿人が糖質制限食を実践すると、
食後高血糖は改善しますが、低血糖にはなりません。
血糖値が正常範囲である程度下がると、
肝臓でアミノ酸・乳酸・グリセロール(脂肪の分解物)などから、
ブドウ糖を作るからです。
これを糖新生といいます。
塩分に関しては、スーパー糖質制限食の場合は、今まで通りで特に制限の必要はありません。
「スーパー糖質制限+塩分制限」だと、塩分不足で身体がだるかったり、集中力が低下することがあるので注意が必要です。
診断基準を満たす膵炎がある場合、肝硬変の場合、
そして長鎖脂肪酸代謝異常症・尿素サイクル異常症は、
糖質制限食は適応となりませんのでご注意ください。
糖質制限食は相対的に高脂肪食になるので、診断基準を満たしている膵炎の患者さんには適応とならないのです。
進行した肝硬変では、糖新生能力が低下しているため適応となりません。
長鎖脂肪酸代謝異常症では、肉や魚などに含まれる長鎖脂肪酸が上手く利用できないので、適応となりません。
尿素サイクル異常症もまれな疾患ですが、
タンパク質の代謝に問題があるので
高タンパク食である糖質制限食は向きません。
腎機能に関して、日本腎臓病学会編「CKD診療ガイド2018」において、eGFR60ml/分以上あれば顕性たんぱく尿の段階でも、
たんぱく質は過剰な摂取をしないという表現となっていて、
制限という記載はなしです。
従いまして、糖尿病腎症第3期でも、eGFR60ml/分以上なら、糖質制限食OKです。
また、米国糖尿病学会(ADA)は
Position Statement on Nutrition Therapy(栄養療法に関する声明)
Diabetes Care 2013年10月9日オンライン版
において、糖尿病腎症患者に対する蛋白質制限の意義を明確に否定しました。
根拠はランク(A)ですので、信頼度の高いRCT研究論文に基づく見解です。
今後は、糖尿病腎症第3期以降で、eGFRが60ml/分未満の場合も、
患者さんとよく相談して、糖質制限食を実践するか否か、
個別に対応することとなります。
なお、機能性低血糖症の場合、炭水化物依存症レベルが重症のとき、
糖新生能力が低下していることがあり、
まれに低血糖症を生じますので注意が必要です。
また、どのような食事療法でも合う合わないがあります。
糖質制限食もその一つですので、
合わないとご自分で判断されたら中止して頂ければ幸いです。
【糖質制限食とは】
米国糖尿病協会(ADA)の患者教育用のテキストブックLife With Diabetes(2004年版)には、以下の記載があります。
「摂取後直接血糖に影響を与えるのは糖質のみである。
糖質は速やかに吸収され、直接100%血糖に変わり、ほぼ120分以内に吸収は終了する。
蛋白質・脂質は、摂取後、直接血糖に影響を及ぼすことはない。
『炭水化物・タンパク質・脂肪はカロリーを含有している。
炭水化物だけが、血糖値に直接影響を及ぼす。』」
これらは含有エネルギーとは無関係な三大栄養素の生理学的特質です。
1997年版のLife With Diabetes(ADA刊行)では、
「タンパク質は約半分が血糖に変わり、脂質は10%未満が血糖に変わる」
という記載がありましたが、2004年版以降は変更されています。
このように糖質、脂質、タンパク質のうち糖質だけが直接、血糖値を上昇させます。
従って、糖質を摂取した時にはインスリンが大量に追加分泌されます。
脂質を摂取しても、インスリンの追加分泌はありません。
タンパク質はごく少量のインスリンを追加分泌させます。
現在糖尿病において、
食後の急激な高血糖(グルコーススパイク)が大きな問題として注目されています。
食後高血糖が、
心筋梗塞や脳梗塞などの合併症を起こす危険因子として確立されたからです。
また一日における、食前・食後・空腹時など
血糖値の変動幅(平均血糖変動幅)が大きいほど、
酸化ストレスが増強し動脈硬化のリスクとなることがわかってきました。
そして、食後高血糖と平均血糖変動幅増大を起こすのは、
三大栄養素のなかで糖質だけなのです。
1gの糖質が、体重64kgの2型糖尿病の人の血糖値を約3mg上昇させます。
炊いた白ご飯茶碗1杯150g(252kcal)には、55.3gの糖質が含まれており、
血糖値を166mg上昇させます。
一方、和牛サーロインステーキ(脂身つき)を200g(約1000キロカロリー)食べても、
糖質含有量は1gもないので、食後血糖は3mg未満の上昇しかないのです。
なお、1gの糖質が体重64kgの1型糖尿病の人の血糖値を5mg上昇させます。
糖質制限食の基本的な考え方は、上述のような生理学的事実をベースに、
できるだけ糖質の摂取を低く抑えて、食後高血糖を防ぐというものです。
簡単に言えば、主食を抜いておかずばかり食べるというイメージになります。
抜く必要がある主食とは 、
米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類など糖質が主成分のものです。
3食主食抜きのスーパー糖質制限食(糖質12%、タンパク質32%、脂質56%)なら、
薬に頼ることなく速やかにリアルタイムで良好な血糖コントロールが可能です。
一方、上述の白ご飯とステーキの例でも明らかなように、
カロリー計算に基づいて血糖値をコントロールすることは理論的に不可能です。
従って、現行の日本糖尿病学会推薦の糖尿病食(糖質60%、タンパク質20%、脂質20%)を実践する限りは、
一日の摂取カロリーを1200キロカロリーと低く抑えたとしても、
食後高血糖が必ず生じるのです。
糖尿病の改善には、
カロリー制限より糖質制限ということがおわかりいただけたと思います。
なお糖質制限食は、カロリー無制限ということではありません。
日本糖尿病学会「糖尿病治療ガイド2018-2019」の
男性1600~2000kcal
女性1400~1800kcal
ほど厳しいカロリー制限は必要ありませんが、
「日本人の食事摂取基準」(2015年、厚生労働省)
に示す推定エネルギー必要量の範囲、
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10904750-Kenkoukyoku-Gantaisakukenkouzoushinka/0000041955.pdf
推定エネルギー必要量(一日あたり)
男性 女性
15-17才 2500 2850 3150 2050 2300 2550kcal
18-29才 2300 2650 3050 1650 1950 2200
30-49才 2300 2650 3050 1750 2000 2300
50-69才 2100 2450 2800 1650 1900 2200
70才 1850 2200 2500 1500 1750 2000
身体活動レベル 低い 普通 高い 低い 普通 高い
くらいが目安です。
そして2013年に糖尿病食事療法に関して画期的な変化がありました。
米国糖尿病学会が、
2013年10月発表の『栄養療法に関する声明』において、
全ての糖尿病患者に適した唯一無二の治療食は存在しないと明記したのです。
これはそのまま、1969年の食品交換表第2版以降一貫して、糖尿病治療食として、
唯一無二の「カロリー制限・高糖質食」を推奨し続けている日本糖尿病学会への
痛烈な批判となっています。
さらに、米国糖尿病学会は『栄養療法に関する声明2013』において
地中海食、ベジタリアン食、DASH食、低脂質食などと共に
「糖質制限食」も正式に受容しました。
このことは糖質制限食を推進する私達にとって、大変大きな追い風となりました。
また米国糖尿病学会は、2019年4月、
「成人糖尿病患者または予備軍患者への栄養療法」コンセンサスレポート
において、糖質制限食(Low-carbohydrate eating patterns)が、
エビデンスも最も豊富であると明言しています。
2020年4月、「栄養療法」ガイドラインにおいても
『地中海式、低炭水化物、およびベジタリアン食事パターンは、
いずれも研究で良好な結果が示されている 健康的な食事パターンの例である。
個別の食事計画は、個人の好み、ニーズ、 および目標に焦点を当てるべきである。
糖尿病患者の全体的な炭水化物摂取量を減らすことは、
血糖値を改善するために最も多くのエビデンスが示されているので、
個人のニーズや好みに応じた様々な食事パターンに 適用することができる。』
と明言しています。
このように糖質制限食の信頼度はますます高まっています。
なお、門脇孝日本糖尿病学会理事長によれば
東大病院では、2015年4月から、糖質40%の糖質制限食を供給しているそうです。
また門脇孝東大糖尿病・代謝内科教授ご自身も、緩やかな糖質制限食を実践されているとのことです。
2016/7/1(金)
東洋経済オンライン
http://toyokeizai.net/articles/-/125237
<江部康二著 参考図書>
理論
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!糖質制限食のすすめ」2005年
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編」2008年
「我ら糖尿人、元気なのには理由がある。」2009年 宮本輝先生との対談本
「やせる食べ方」2010年
「うちの母は糖尿人」2010年 監修:江部康二 著:伊藤きのと
(東洋経済新報社)
「糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食」2010年(ナツメ社)
腹いっぱい食べて楽々痩せる『満腹ダイエット』 (ソフトバンク新書)2011年
「主食をやめると健康になる」(ダイヤモンド社)2011年
「血糖コントロールの新常識! 糖質制限 完全ガイド」 (別冊宝島)2012年
「食品別糖質量ハンドブック」2012年(洋泉社)、
「糖質オフ!健康法」(PHP文庫)2012年
「主食を抜けば糖尿病はよくなる!糖質制限食のすすめ」(文春文庫)2012年
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編」(文春文庫)2012年
「女性のための糖質制限ダイエットハンドブック」2012年(洋泉社)
「糖尿病治療のための!糖質制限食パーフェクトガイド」2013年(東洋経済新報社)
「医療の巨大転換を加速する」糖質制限食と湿潤療法のインパクト
2013年(東洋経済新報社) 夏井睦先生との対談本
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!糖質制限食のすすめ 新版」2014年(東洋経済新報社)
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!2 実践編 新版」2014年(東洋経済新報社)
「炭水化物の食べ過ぎで早死にしてはいけません」2014年(東洋経済新報社)
一生太らない「やせる! 食べ方」2014年 (PHP文庫)
江部先生、「糖質制限は危ない」って本当ですか?2015年(洋泉社)
「なぜ糖質制限をすると糖尿病が良くなるのか」2015年(ナツメ社)
「糖質制限の教科書」2015年(洋泉社)監修
「糖質オフ!健康法」2016年3月(PHP研究所 )
「人類最強の糖質制限論」2016年4月(SB新書)
「ハンディ版糖質制限の教科書」2016年4月(洋泉社)
「増補新版食品別糖質量ハンドブック」2016年6月(洋泉社)
「Dr.江部の健康食の新常識100 」(TJMOOK)2016年11月(宝島社)
マンガでわかる「糖質オフ! 」健康法2016年12月、(PHP研究所 )
外食でやせる! 「糖質オフ」で食べても飲んでも太らない体を手に入れる、2017年4月(毎日新聞出版)
「江部康二の糖質制限革命」2017年4月(東洋経済新報社)
「男・50代からの糖質制限」2018年11月(東洋経済新報社)
「内臓脂肪がストン!とおちる食事術」2019年5月(ダイヤモンド社)
「糖質制限の大百科」2019年7月(洋泉社)
「糖質量&炭水化物量ポケットガイド」電子書籍、2019年8月(SBクリエイティブ)
名医が考えた認知症にならない最強の食事術2020年6月(宝島社)
ダイエット・糖質制限に必携! 食品別糖質量ハンドブック 2020年9月(宝島社)江部 康二 (監修)
医学的に正しい「糖質制限」見るだけノート2020年10月(宝島社)
など多数。
レシピ
「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」2006年(東洋経済新報社)
「糖質オフ」ごちそうごはん2009年(アスペクト)
dancyuプレジデントムック 「満腹ダイエット 」 2009年(プレジデント社)
「血糖値を上げない!健康おつまみ109」2010年(東洋経済新報社)
「やせる食べ方レシピ集」 2010年(東洋経済新報社)
「糖質オフダイエット 」2011年(レタスクラブ、角川マーケティング)
「誰もがストレスなくやせられる!糖質制限ダイエット」2011年(講談社)
「主食を抜けば糖尿病はよくなる」レシピ集2011年(東洋経済新報社)
高雄病院の「糖質制限」給食2012年(講談社)
糖尿病がどんどんよくなる「糖質制限食」おすすめレシピ集2012年(ナツメ社)
糖質制限の「主食もどき」レシピ2013年(東洋経済新報社)
高雄病院Dr江部が食べている「糖質制限」ダイエット2013年(講談社)
糖質オフのダイエット弁当2013年(家の光協会)
高雄病院「糖質制限給食」朝 昼 夕 14日間完全プログラム
糖尿病・肥満改善が自宅でできる! 2013年(講談社)
2週間チャレンジ! 糖質制限の太らない生活 2014年(洋泉社mook)
電子レンジで糖質オフの作りおき 2016年10月(宝島社)
「やせぐせがつく糖質オフの作りおき 」2017年3月(宝島社)
「高雄病院の糖質制限作りおき 」2017年5月(洋泉社)
「作りおきおかずで簡単! 朝・昼・晩 糖質オフのダイエット献立」2017年10月 (家の光協会)
「いくら食べても太らない! 旨い酒のつまみ 」2018年5月(宝島社)
「決定版! スグやせ! 糖質オフのラクうまレシピ150」2018年6月(ナツメ社)
「女性のためのラクやせ糖質制限ハンドブック」2018年9月(洋泉社)
「男性のための糖質制限最強ダイエットハンドブック」2018年10月(洋泉社)
「レンチン!糖質オフの作りおきおかず」2018年10月(宝島社)
「魔法のダイエットみそ汁 」 2019年2月(日本文芸社)
「決定版! 作りおき&レンチンで簡単! 糖質オフのやせる! ラクうま弁当350 」 2020年2月(ナツメ社)
「決定版! 作りおき&帰ってすぐできる 糖質オフのやせる! ラクうまレシピ350 」 2020年7月(ナツメ社
江部康二
2021年04月03日 (土)
【2021/4/3 オリーブ
痩せている人の糖質制限について
初めてコメントさせていただきます。
55歳の女性。親戚に糖尿病あり
165cm 糖質制限を始めて44㎏→42㎏
いくら食べても太らない体質で、太りたいという気持ちもあって、
以前はかなり炭水化物をとっていました。
空腹時血糖値も基準値を超えたことはありません。
しかし、6年前にたまたま受けた血液検査で食後高血糖を指摘され、
それから炭水化物は控えめにしていたものの、じりじりHbA1cが上昇し、
昨年5.9になってから危機感をおぼえて糖質制限を始めました(主食の炭水化物を1食20g以下、
根菜類、調味料など気を付け1日の糖質は150g以下だと思います)。
その5か月後、専門の病院で75g負荷検査を受けました。
前 血糖99 IRI 2.9
30 血糖166 IRI 24.2
60 血糖202 IRI 40.3
90 血糖180 IRI 57.2
120 血糖163 IRI 65.8
180 血糖107 IRI 24
HbA1c 5.7
HDL 107
LDH 143
中性脂肪 55
クレアチニン0.64
この病院の指導はカロリー制限だったので、指導は受けずに帰りました。
糖質制限前は血糖値スパイクもあり、夕方にふらつきをおぼえ、
自己血糖測定器で計ると60の時もありました。
なので、今のHbA1cは質の良いものではあると思います。
しっかり体重があればスーパー糖質制限を行いたいところですが、
これ以上痩せたくないので悩んでいます。
私のインシュリンは遅延型なのでそれに合わせた食べ方をしたらいいのでしょうか?
何かアドバイスがあればよろしくお願いします。】
こんばんは。
オリーブさんから、痩せている人の糖質制限食について、
コメント・質問を頂きました。
①75g経口ブドウ糖負荷試験
開始2時間後血糖値が163mg/dlと140mg/dl以上なので境界型です。
しかし開始時間後血糖値が202mg/dlと、180mg/dlを越えているので、
将来糖尿病になりやすいです。
120分後血糖値:163mg/dl、IRI 65.8 μU/mL
ですので、ご指摘通り、インスリン分泌が遷延するタイプです。
このようなタイプは「機能性低血糖」を生じやすいです。
②機能性低血糖
[糖質制限前は血糖値スパイクもあり、夕方にふらつきをおぼえ、
自己血糖測定器で計ると60mg/dlの時もありました。]
これは、あきらかに食後高血糖と機能性低血糖であり、
血糖値は乱高下しています。
「食後高血糖」と「血糖変動幅増大」
は最大の酸化ストレスであり、
動脈硬化や慢性炎症の大きなリスクとなります。
オリーブさんの場合は、糖質を普通に摂取すると、機能性低血糖の症状が起こります。
③HbA1c
HbA1cは5.7%とコントロール良好です。
そして糖質制限食を実践中なので、
血糖変動幅の少ない<質の良いHbA1c> です。
一方、糖質を普通に摂取している時のHbA1cは、例え5.7%と一見良好に見えても、
血糖変動幅増大を伴う<質の悪いHbA1c>なのです。
④165cm、糖質制限を始めて44㎏(BMI:16.2)→42㎏(BMI:15.4)。
正しいスーパー糖質制限食実践により、
肥満している人は減量できて、適正体重になります。
そして痩せている人は、体重が増加して、適正体重になります。
①摂取エネルギー > 消費エネルギー → 体重増加
②摂取エネルギー = 消費エネルギー → 体重不変
③摂取エネルギー < 消費エネルギー → 体重減少
オリーブさんが痩せたなら、消費エネルギーが摂取エネルギーより
多かったということです。
要するに摂取エネルギー不足です。
厚生労働省の言う「推定エネルギー必要量」 を目安に、
魚介類、肉類など、脂肪とたんぱく質を充分量摂取して、
徐々に体重を増やしましょう。
BMI:18.5は欲しいところです。
<推定エネルギー必要量>
「日本人の食事摂取基準」(2020年、厚生労働省)
に示す推定エネルギー必要量の範囲、
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10904750-Kenkoukyoku-Gantaisakukenkouzoushinka/0000041955.pdf
推定エネルギー必要量/日
男性 女性
15-17才 2500 2850 3150 2050 2300 2550kcal
18-29才 2300 2650 3050 1650 1950 2200
30-49才 2300 2650 3050 1750 2000 2300
50-69才 2100 2450 2800 1650 1900 2200
70才 1850 2200 2500 1500 1750 2000
身体活動レベル 低い 普通 高い 低い 普通 高い
江部康二
痩せている人の糖質制限について
初めてコメントさせていただきます。
55歳の女性。親戚に糖尿病あり
165cm 糖質制限を始めて44㎏→42㎏
いくら食べても太らない体質で、太りたいという気持ちもあって、
以前はかなり炭水化物をとっていました。
空腹時血糖値も基準値を超えたことはありません。
しかし、6年前にたまたま受けた血液検査で食後高血糖を指摘され、
それから炭水化物は控えめにしていたものの、じりじりHbA1cが上昇し、
昨年5.9になってから危機感をおぼえて糖質制限を始めました(主食の炭水化物を1食20g以下、
根菜類、調味料など気を付け1日の糖質は150g以下だと思います)。
その5か月後、専門の病院で75g負荷検査を受けました。
前 血糖99 IRI 2.9
30 血糖166 IRI 24.2
60 血糖202 IRI 40.3
90 血糖180 IRI 57.2
120 血糖163 IRI 65.8
180 血糖107 IRI 24
HbA1c 5.7
HDL 107
LDH 143
中性脂肪 55
クレアチニン0.64
この病院の指導はカロリー制限だったので、指導は受けずに帰りました。
糖質制限前は血糖値スパイクもあり、夕方にふらつきをおぼえ、
自己血糖測定器で計ると60の時もありました。
なので、今のHbA1cは質の良いものではあると思います。
しっかり体重があればスーパー糖質制限を行いたいところですが、
これ以上痩せたくないので悩んでいます。
私のインシュリンは遅延型なのでそれに合わせた食べ方をしたらいいのでしょうか?
何かアドバイスがあればよろしくお願いします。】
こんばんは。
オリーブさんから、痩せている人の糖質制限食について、
コメント・質問を頂きました。
①75g経口ブドウ糖負荷試験
開始2時間後血糖値が163mg/dlと140mg/dl以上なので境界型です。
しかし開始時間後血糖値が202mg/dlと、180mg/dlを越えているので、
将来糖尿病になりやすいです。
120分後血糖値:163mg/dl、IRI 65.8 μU/mL
ですので、ご指摘通り、インスリン分泌が遷延するタイプです。
このようなタイプは「機能性低血糖」を生じやすいです。
②機能性低血糖
[糖質制限前は血糖値スパイクもあり、夕方にふらつきをおぼえ、
自己血糖測定器で計ると60mg/dlの時もありました。]
これは、あきらかに食後高血糖と機能性低血糖であり、
血糖値は乱高下しています。
「食後高血糖」と「血糖変動幅増大」
は最大の酸化ストレスであり、
動脈硬化や慢性炎症の大きなリスクとなります。
オリーブさんの場合は、糖質を普通に摂取すると、機能性低血糖の症状が起こります。
③HbA1c
HbA1cは5.7%とコントロール良好です。
そして糖質制限食を実践中なので、
血糖変動幅の少ない<質の良いHbA1c> です。
一方、糖質を普通に摂取している時のHbA1cは、例え5.7%と一見良好に見えても、
血糖変動幅増大を伴う<質の悪いHbA1c>なのです。
④165cm、糖質制限を始めて44㎏(BMI:16.2)→42㎏(BMI:15.4)。
正しいスーパー糖質制限食実践により、
肥満している人は減量できて、適正体重になります。
そして痩せている人は、体重が増加して、適正体重になります。
①摂取エネルギー > 消費エネルギー → 体重増加
②摂取エネルギー = 消費エネルギー → 体重不変
③摂取エネルギー < 消費エネルギー → 体重減少
オリーブさんが痩せたなら、消費エネルギーが摂取エネルギーより
多かったということです。
要するに摂取エネルギー不足です。
厚生労働省の言う「推定エネルギー必要量」 を目安に、
魚介類、肉類など、脂肪とたんぱく質を充分量摂取して、
徐々に体重を増やしましょう。
BMI:18.5は欲しいところです。
<推定エネルギー必要量>
「日本人の食事摂取基準」(2020年、厚生労働省)
に示す推定エネルギー必要量の範囲、
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10904750-Kenkoukyoku-Gantaisakukenkouzoushinka/0000041955.pdf
推定エネルギー必要量/日
男性 女性
15-17才 2500 2850 3150 2050 2300 2550kcal
18-29才 2300 2650 3050 1650 1950 2200
30-49才 2300 2650 3050 1750 2000 2300
50-69才 2100 2450 2800 1650 1900 2200
70才 1850 2200 2500 1500 1750 2000
身体活動レベル 低い 普通 高い 低い 普通 高い
江部康二
2021年04月02日 (金)
こんばんは。
「糖質制限食とアトキンス式ダイエットは同じなのか、違うのか?」
よくある質問ですが、今回はこれについて検討してみます。
「低炭水化物ダイエット」「ローカーボダイエット」という言葉も、
アトキンス式ダイエット(低インスリンダイエット)と同じ意味で使用されています。
英語では『carbohydrate』という単語が炭水化物を意味します。
実は糖質を意味する英単語は存在しないのですが、
『available carbohydrate』と組み合わせると糖質を意味する言葉となります。
まずは言葉の定義からですが、「炭水化物=糖質+食物繊維」です。
食物繊維は、1gあたり、0kcal、1kcal、2kcalの3タイプにわかれます。
大腸内の細菌が食物繊維を餌にして短鎖脂肪酸を産生するので、
カロリーがあるのです。
しかし短鎖脂肪酸なので、血糖値は上げませんのでご心配なく。
即ち、血糖値を直接上昇させるのは糖質ですので、
本ブログではもっぱら糖質という用語を使用します。
糖質を摂取すると、消化管から吸収されたブドウ糖は、
門脈血からまず肝臓に約50%取り込まれて、
それ以外が血液の大循環に回ります。
また、糖質を摂食して血糖値が上昇すれば、
正常人では速やかにインスリンが大量に追加分泌されます。
肝臓に取り込まれなかったブドウ糖は、肝静脈から血中に入り、
動脈血中に入ったブドウ糖は、
インスリン追加分泌により骨格筋細胞や脂肪細胞に取り込まれます。
肝に取り込まれたブドウ糖は、インスリンによりグリコーゲンとして蓄えられます。
筋肉細胞に取り込まれたブドウ糖は、
エネルギー源として利用されたあとグリコーゲンとして蓄えられます。
しかし、余った血糖はインスリンにより中性脂肪に変えられ、
脂肪組織(皮下脂肪と内臓脂肪)に貯蔵され肥満につながりますので、
インスリンは、肥満ホルモンと呼ばれるわけです。
ここで大切なのは、血糖値を直接上昇させるのは、
糖質・タンパク質・脂質の3大栄養素のうち、糖質だけという生理学的事実です。
糖質を摂取しなければ、血糖値は上昇せず、
インスリンの分泌も少量ですむので、肥満もしません。
ちなみに脂質はインスリンを分泌させません。
タンパク質は少量のインスリを分泌させ、グルカゴンも分泌させますので、
効果が相殺されて、原則、血糖値は上昇させません。
これらの基本的な考えは、
アトキンス式ダイエット(低インスリンダイエット)と
高雄病院の糖質制限食は同一であり、
両者共に、糖尿病治療にもダイエットにも、著明な効果があります。
違う点で言うと、アトキンスダイエットの対象は主に肥満であり、
糖質制限食は、本来は糖尿病治療のために考え出されたものです。
2021年3月現在まで高雄病院で1500人以上の糖尿病入院患者さん、
4000人以上の糖尿病外来患者さんのデータを検証し積み重ね、
学術的な立場で糖質制限食の治療効果を確立させました。
従って、糖尿病患者さんと糖質制限食という観点においては、
高雄病院には世界で最も多くのデータが揃っていると思います。
アトキンス式低炭水化物ダイエットは、
文字通りダイエットを目的に考え出されたものです。
外来通院患者さんのデータや、肥満改善のデータは豊富にありますが、
高雄病院のように、糖尿病入院患者さんの詳細な学術的データはありません。
1999年に私の兄、江部洋一郎院長(当時)が
高雄病院で初めて糖質制限食を開始した時は、
「シュガーバスター」「砂糖病―甘い麻薬の正体」といった本や、
探検家の植村直己さんのイヌイットの村での食生活体験記、
愛媛の同級生釜池豊秋先生との会談などを参考にして出発したようです。
その後しばらくして、
私が「アトキンス博士のローカーボダイエット」同朋舎 (2000/10)のことを知り、
2002年頃に手に入れて読んでみました。
その結果、サプリメントや病原性イースト菌の話など、
一部内容は、高雄病院の糖質制限食とは乖離していますが、
基本線は同じであると思いましたし、参考にもなりました。
米国で「Dr. Atkins DietRevolution」の原本が出版されたのは1970年代初頭です。
さらに「バーンスタイン医師の糖尿病の解決」メディカル・トリビューン(2005/12)が、翻訳本として出版され、
こちらは著者が1型糖尿病ということもあり、
糖尿病治療食としての糖質制限食という意味で、非常に参考になりました。
バーンスタイン医師は、1972年頃から糖質制限食を始められて、
1999年に米国で原本を出版されています。
アトキンス医師とバーンスタイン医師は、
米国の近年の糖質制限食(低糖質食)の先駆者といえます。
糖質制限食を実践していく中で、
糖尿病のみならず、肥満、メタボリックシンドローム、脂質異常症、アレルギー疾患など、様々な生活習慣病全般に効果があることがわかりました。
私自身、2002年の糖尿病発覚時には、
メタボリック・シンドロームの基準をしっかり満たしていましたが、
スーパー糖質制限食実践半年で10kg減量して、
全ての検査データが正常となりました。
それ以後2021年4月2日現在まで、スーパー糖質制限食を続けていますが、
糖尿病合併症は皆無で、血液・尿検査も正常です。
71歳現在、歯は全て残り虫歯はなしで、聴力低下もなく、身長も縮んでいませんし、
夜間尿もなく、目は裸眼で広辞苑が読めます。
スーパー糖質制限食により、糖化の蓄積が最小限ですむので、
『糖化→老化』といったパターンが最小限ですみます。
これにより、老化もあるていど予防できている可能性があります。
糖質制限食により、代謝全てが改善するので、
人体の自然治癒力も高まると考えられます。
また血糖値、脂質がコントロール良好となるので、
血流が毛細血管にいたるまで改善すると考えられます。
江部康二
「糖質制限食とアトキンス式ダイエットは同じなのか、違うのか?」
よくある質問ですが、今回はこれについて検討してみます。
「低炭水化物ダイエット」「ローカーボダイエット」という言葉も、
アトキンス式ダイエット(低インスリンダイエット)と同じ意味で使用されています。
英語では『carbohydrate』という単語が炭水化物を意味します。
実は糖質を意味する英単語は存在しないのですが、
『available carbohydrate』と組み合わせると糖質を意味する言葉となります。
まずは言葉の定義からですが、「炭水化物=糖質+食物繊維」です。
食物繊維は、1gあたり、0kcal、1kcal、2kcalの3タイプにわかれます。
大腸内の細菌が食物繊維を餌にして短鎖脂肪酸を産生するので、
カロリーがあるのです。
しかし短鎖脂肪酸なので、血糖値は上げませんのでご心配なく。
即ち、血糖値を直接上昇させるのは糖質ですので、
本ブログではもっぱら糖質という用語を使用します。
糖質を摂取すると、消化管から吸収されたブドウ糖は、
門脈血からまず肝臓に約50%取り込まれて、
それ以外が血液の大循環に回ります。
また、糖質を摂食して血糖値が上昇すれば、
正常人では速やかにインスリンが大量に追加分泌されます。
肝臓に取り込まれなかったブドウ糖は、肝静脈から血中に入り、
動脈血中に入ったブドウ糖は、
インスリン追加分泌により骨格筋細胞や脂肪細胞に取り込まれます。
肝に取り込まれたブドウ糖は、インスリンによりグリコーゲンとして蓄えられます。
筋肉細胞に取り込まれたブドウ糖は、
エネルギー源として利用されたあとグリコーゲンとして蓄えられます。
しかし、余った血糖はインスリンにより中性脂肪に変えられ、
脂肪組織(皮下脂肪と内臓脂肪)に貯蔵され肥満につながりますので、
インスリンは、肥満ホルモンと呼ばれるわけです。
ここで大切なのは、血糖値を直接上昇させるのは、
糖質・タンパク質・脂質の3大栄養素のうち、糖質だけという生理学的事実です。
糖質を摂取しなければ、血糖値は上昇せず、
インスリンの分泌も少量ですむので、肥満もしません。
ちなみに脂質はインスリンを分泌させません。
タンパク質は少量のインスリを分泌させ、グルカゴンも分泌させますので、
効果が相殺されて、原則、血糖値は上昇させません。
これらの基本的な考えは、
アトキンス式ダイエット(低インスリンダイエット)と
高雄病院の糖質制限食は同一であり、
両者共に、糖尿病治療にもダイエットにも、著明な効果があります。
違う点で言うと、アトキンスダイエットの対象は主に肥満であり、
糖質制限食は、本来は糖尿病治療のために考え出されたものです。
2021年3月現在まで高雄病院で1500人以上の糖尿病入院患者さん、
4000人以上の糖尿病外来患者さんのデータを検証し積み重ね、
学術的な立場で糖質制限食の治療効果を確立させました。
従って、糖尿病患者さんと糖質制限食という観点においては、
高雄病院には世界で最も多くのデータが揃っていると思います。
アトキンス式低炭水化物ダイエットは、
文字通りダイエットを目的に考え出されたものです。
外来通院患者さんのデータや、肥満改善のデータは豊富にありますが、
高雄病院のように、糖尿病入院患者さんの詳細な学術的データはありません。
1999年に私の兄、江部洋一郎院長(当時)が
高雄病院で初めて糖質制限食を開始した時は、
「シュガーバスター」「砂糖病―甘い麻薬の正体」といった本や、
探検家の植村直己さんのイヌイットの村での食生活体験記、
愛媛の同級生釜池豊秋先生との会談などを参考にして出発したようです。
その後しばらくして、
私が「アトキンス博士のローカーボダイエット」同朋舎 (2000/10)のことを知り、
2002年頃に手に入れて読んでみました。
その結果、サプリメントや病原性イースト菌の話など、
一部内容は、高雄病院の糖質制限食とは乖離していますが、
基本線は同じであると思いましたし、参考にもなりました。
米国で「Dr. Atkins DietRevolution」の原本が出版されたのは1970年代初頭です。
さらに「バーンスタイン医師の糖尿病の解決」メディカル・トリビューン(2005/12)が、翻訳本として出版され、
こちらは著者が1型糖尿病ということもあり、
糖尿病治療食としての糖質制限食という意味で、非常に参考になりました。
バーンスタイン医師は、1972年頃から糖質制限食を始められて、
1999年に米国で原本を出版されています。
アトキンス医師とバーンスタイン医師は、
米国の近年の糖質制限食(低糖質食)の先駆者といえます。
糖質制限食を実践していく中で、
糖尿病のみならず、肥満、メタボリックシンドローム、脂質異常症、アレルギー疾患など、様々な生活習慣病全般に効果があることがわかりました。
私自身、2002年の糖尿病発覚時には、
メタボリック・シンドロームの基準をしっかり満たしていましたが、
スーパー糖質制限食実践半年で10kg減量して、
全ての検査データが正常となりました。
それ以後2021年4月2日現在まで、スーパー糖質制限食を続けていますが、
糖尿病合併症は皆無で、血液・尿検査も正常です。
71歳現在、歯は全て残り虫歯はなしで、聴力低下もなく、身長も縮んでいませんし、
夜間尿もなく、目は裸眼で広辞苑が読めます。
スーパー糖質制限食により、糖化の蓄積が最小限ですむので、
『糖化→老化』といったパターンが最小限ですみます。
これにより、老化もあるていど予防できている可能性があります。
糖質制限食により、代謝全てが改善するので、
人体の自然治癒力も高まると考えられます。
また血糖値、脂質がコントロール良好となるので、
血流が毛細血管にいたるまで改善すると考えられます。
江部康二
2021年04月01日 (木)
【21/04/01 駐在君
ロックダウンが健康を悪化させる。
アメリカ経済研究所「ロックダウンは健康のリスクを悪化させる。」
https://www.aier.org/article/lockdowns-worsen-the-health-crisis/
米国の成人の42%が、過去1年間で望ましくない体重増加(平均で13キロ増)を報告。
それに伴って心臓病、認知症、肥満、睡眠障害などのリスクも増加。
結果論ですが、もともと太りすぎの国民がロックダウンでさらに肥満し、コロナの重傷者も増やした可能性があります。】
こんばんは。
駐在君から、
「ロックダウンは健康危機を悪化させる。」という
アメリカ経済研究所の報告のことをコメントして頂きました。
ありがとうございます。
ロックダウンによって、
「米国の成人の42%が、
過去1年間で望ましくない体重増加(平均で13キロ増)をきたし、
それに伴って心臓病、認知症、肥満、睡眠障害などのリスクも増加」
です。
ロックダウン政策で、自宅にこもりがちとなり、
運動不足とジャンクフードの摂取や間食の加工スナックの摂取で
肥満が悪化してしまう。
こうなると駐在君がご指摘のように、
新型コロナ感染症の重症化リスクも上昇の一途をたどり、
ほとんど踏んだり蹴ったり状態です。
アメリカ経済研究所の報告に私も賛成です。
あと、マスクのことですが、この記事の著者は、
その効果に否定的です。
コロナウイルスによる死亡を軽減したとは示されていない手段であるマスクと、
断定しています。
これが、米国民の一般的な考え方なのでしょう。
しかしながら、私はマスクには一定の効果があると思います。
マスクをして会話すれば、例え片方が感染していても
相手が感染するリスクはほとんどありません。
若い人を中心に無症状のコロナウイルス保有者がかなり多く存在している
可能性があり、マスクは必需品と思います。
東京とニューヨークの街頭を比較すると、
東京ではほとんどの人がマスクをしていて、
ニューヨークではマスクの人は少数です。
こういった基本的なことも、米国の感染拡大に関与していると思います。
江部康二
☆☆☆
以下の青字の記載は、アメリカ経済研究所の報告をかなり簡素化した意訳です。
ロックダウンは健康危機を悪化させる。
カイリーホリデイ
ジェニン・ユーンズ
2021年3月27日
この1年間の公衆衛生の専門家による非論理的で近視眼的な「ロックダウン政策」は、貧しい食生活と運動不足を招き、コロナウイルスの危機を悪化させることとなり
完全な失敗でした。
最近の世界的な研究では、肥満が「COVID-19による死亡の原動力」であり、ほとんどの成人が太りすぎである国では、Covid-19による死亡率が驚くほど高いことがわかりました。
高齢はコロナウイルス感染による重症化の最も大きなリスクですが、
「太りすぎは2番目に近い」と報告書は決定しました。
そして、ロックダウンが、太りすぎや肥満を増加させたのです。
この情報を踏まえると、太りすぎや肥満の危険性について人々に警告し、運動と健康的な食事を奨励するために多大な努力を費やす必要がありました。
しかしながら、彼らは過去12か月間、ロックダウンとコロナウイルスによる死亡を軽減したとは示されていない手段であるマスクの着用を推奨してきました。
運動は全体的な健康に不可欠ですが、肥満に苦しんでいる人は体重を減らすために食事の変更が必要であることが示唆されています。
ロックダウンにより在宅勤務が増えて、不健康な食生活が急激に増加しました。
人々は、ストレスを和らげるために、大量の加工食品を間食し始め、
不健康な加工スナックの摂取も増加しました。
ロックダウンやジムや公園の閉鎖などの実施により、運動不足と過食で、
米国の成人の42%が、過去1年間に望ましくない体重増加をきたしました。
このため、2020年3月にコロナウイルスによる重症化リスクがなかった成人のかなりの部分が、2021年3月現在、高リスクグループに分類されることとなりました。
さらに社会的孤立によって引き起こされる不安と鬱病が、体重増加と肥満を引き起こすことが実証されています。
孤独は、心臓病、認知症、肥満、睡眠障害のリスクの増加に関連しているとする説もあります。
・・・・中略・・・・
もちろん、さまざまな理由ですべての人が体重を減らすことができるわけではありませんが、適度の運動とジャンクフードではない適切な食生活の実践は、
肥満解消の最も有力な手段です。
ロックダウンにより、多くの人が健康的なライフスタイルを送ることができないことは、社会や国の重大な政策上の問題と言えます。
太りすぎや肥満を非難するつもりではありません。
むしろ、私たちは、政府と公衆衛生当局が
一般の人々のうつ病や様々な病気を助長するまで、
行動制限や自由を制限することが良くないと思います。
これには、公園や体育館の閉鎖だけでなく、
運動中の強制的なマスク着用や外出禁止令などの措置も含まれます。
それはこれらの制限が、必然的に社会的孤立につながるからです。
公衆衛生当局、そして政治家やメディアは、
パンデミックの間だけでなく、日常的に健康的な体重を維持するように
国民に奨励するのが良いと思います。
そして、そうすることは、彼らの道徳的義務と言えます。
ロックダウンが健康を悪化させる。
アメリカ経済研究所「ロックダウンは健康のリスクを悪化させる。」
https://www.aier.org/article/lockdowns-worsen-the-health-crisis/
米国の成人の42%が、過去1年間で望ましくない体重増加(平均で13キロ増)を報告。
それに伴って心臓病、認知症、肥満、睡眠障害などのリスクも増加。
結果論ですが、もともと太りすぎの国民がロックダウンでさらに肥満し、コロナの重傷者も増やした可能性があります。】
こんばんは。
駐在君から、
「ロックダウンは健康危機を悪化させる。」という
アメリカ経済研究所の報告のことをコメントして頂きました。
ありがとうございます。
ロックダウンによって、
「米国の成人の42%が、
過去1年間で望ましくない体重増加(平均で13キロ増)をきたし、
それに伴って心臓病、認知症、肥満、睡眠障害などのリスクも増加」
です。
ロックダウン政策で、自宅にこもりがちとなり、
運動不足とジャンクフードの摂取や間食の加工スナックの摂取で
肥満が悪化してしまう。
こうなると駐在君がご指摘のように、
新型コロナ感染症の重症化リスクも上昇の一途をたどり、
ほとんど踏んだり蹴ったり状態です。
アメリカ経済研究所の報告に私も賛成です。
あと、マスクのことですが、この記事の著者は、
その効果に否定的です。
コロナウイルスによる死亡を軽減したとは示されていない手段であるマスクと、
断定しています。
これが、米国民の一般的な考え方なのでしょう。
しかしながら、私はマスクには一定の効果があると思います。
マスクをして会話すれば、例え片方が感染していても
相手が感染するリスクはほとんどありません。
若い人を中心に無症状のコロナウイルス保有者がかなり多く存在している
可能性があり、マスクは必需品と思います。
東京とニューヨークの街頭を比較すると、
東京ではほとんどの人がマスクをしていて、
ニューヨークではマスクの人は少数です。
こういった基本的なことも、米国の感染拡大に関与していると思います。
江部康二
☆☆☆
以下の青字の記載は、アメリカ経済研究所の報告をかなり簡素化した意訳です。
ロックダウンは健康危機を悪化させる。
カイリーホリデイ
ジェニン・ユーンズ
2021年3月27日
この1年間の公衆衛生の専門家による非論理的で近視眼的な「ロックダウン政策」は、貧しい食生活と運動不足を招き、コロナウイルスの危機を悪化させることとなり
完全な失敗でした。
最近の世界的な研究では、肥満が「COVID-19による死亡の原動力」であり、ほとんどの成人が太りすぎである国では、Covid-19による死亡率が驚くほど高いことがわかりました。
高齢はコロナウイルス感染による重症化の最も大きなリスクですが、
「太りすぎは2番目に近い」と報告書は決定しました。
そして、ロックダウンが、太りすぎや肥満を増加させたのです。
この情報を踏まえると、太りすぎや肥満の危険性について人々に警告し、運動と健康的な食事を奨励するために多大な努力を費やす必要がありました。
しかしながら、彼らは過去12か月間、ロックダウンとコロナウイルスによる死亡を軽減したとは示されていない手段であるマスクの着用を推奨してきました。
運動は全体的な健康に不可欠ですが、肥満に苦しんでいる人は体重を減らすために食事の変更が必要であることが示唆されています。
ロックダウンにより在宅勤務が増えて、不健康な食生活が急激に増加しました。
人々は、ストレスを和らげるために、大量の加工食品を間食し始め、
不健康な加工スナックの摂取も増加しました。
ロックダウンやジムや公園の閉鎖などの実施により、運動不足と過食で、
米国の成人の42%が、過去1年間に望ましくない体重増加をきたしました。
このため、2020年3月にコロナウイルスによる重症化リスクがなかった成人のかなりの部分が、2021年3月現在、高リスクグループに分類されることとなりました。
さらに社会的孤立によって引き起こされる不安と鬱病が、体重増加と肥満を引き起こすことが実証されています。
孤独は、心臓病、認知症、肥満、睡眠障害のリスクの増加に関連しているとする説もあります。
・・・・中略・・・・
もちろん、さまざまな理由ですべての人が体重を減らすことができるわけではありませんが、適度の運動とジャンクフードではない適切な食生活の実践は、
肥満解消の最も有力な手段です。
ロックダウンにより、多くの人が健康的なライフスタイルを送ることができないことは、社会や国の重大な政策上の問題と言えます。
太りすぎや肥満を非難するつもりではありません。
むしろ、私たちは、政府と公衆衛生当局が
一般の人々のうつ病や様々な病気を助長するまで、
行動制限や自由を制限することが良くないと思います。
これには、公園や体育館の閉鎖だけでなく、
運動中の強制的なマスク着用や外出禁止令などの措置も含まれます。
それはこれらの制限が、必然的に社会的孤立につながるからです。
公衆衛生当局、そして政治家やメディアは、
パンデミックの間だけでなく、日常的に健康的な体重を維持するように
国民に奨励するのが良いと思います。
そして、そうすることは、彼らの道徳的義務と言えます。
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