2020年11月30日 (月)
【20/11/28 久堀
コロナと日本脳炎ワクチン
興味深い記事が出て来ました。
日本でコロナ死が少ない理由「日本脳炎ワクチン」の可能性
https://news.yahoo.co.jp/articles/4292eef2f1ae52e1387b033eb46f491f4a0f0a22 】
こんにちは。
久堀さんから、耳寄りな情報をコメント頂きました。
ありがとうございます。
日本でコロナ死が少ない理由「日本脳炎ワクチン」の可能性
https://news.yahoo.co.jp/articles/4292eef2f1ae52e1387b033eb46f491f4a0f0a22
というヤフーニュース、11/28(土)の記事についてです。
日本の新型コロナウイルスの感染者数が累計13万人を超えました。
しかし、24日の時点で死亡者数は2014人で、
人口100万人あたり15・7人と世界的に見ると極めて少ないです。
米国の人口100万人あたり778・55人に比べると、
日本の新型コロナ死亡率は、米国の1/50しかありません。
一方、北海道では、日本の他の地域に比べると死亡率が高いのです。
例えば東京の2倍以上の死亡率です。
感染者数 死亡者数 死亡率 2020/11/29
北海道 8693人・・・189人・・・・0.022
東京 40628・・・・418・・・・・・0.01
大阪 20011・・・・316・・・・・・0.016
兵庫 5570・・・・・80・・・・・・・0.014
京都 2661・・・・・37・・・・・・・0.014
江戸川病院の加藤院長は、上述のヤフーニュースで
北海道で、死亡率が高いのは、
日本脳炎ワクチンの定期接種が行われてこなかったせいではないかと、
仮説を述べておられます。
これまで日本人の死亡率が低いのはBCGワクチン接種の影響とか、
血圧を調整しているACE1遺伝子のタイプの違いなどいろいろな説がありますが、
これらでは、他地域に比べて北海道の死亡率が高いことを説明できません。
日本脳炎のウィルスはフラビウィルスで、
コロナウイルスと同じ『+鎖のRNAウイルス』です。
日本脳炎ワクチンによってフラビウイルスに対する免疫ができていると、
新型コロナウイルスに対しても交差免疫が働く可能性があります。
それにより、重症化や死亡率が減少するのではないかという説です。
この交差免疫説なら、
北海道が日本の他地域に比べて死亡率が高いことが説明できます。
加藤院長は、日本脳炎ワクチンが新型コロナウイルスにも有効な可能性があるという仮説を、
論文として専門誌に発表しておられます。
日本脳炎ワクチンはすでに安全性が確認されていて広く使われているので、
接種していない地域や世代の人への実施を検討してみる価値はあると私も思います。
江部康二
以下の緑文字の記載は、ヤフーニュースの要約です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4292eef2f1ae52e1387b033eb46f491f4a0f0a22
日本でコロナ死が少ない理由
「日本脳炎ワクチン」の可能性
11/28(土)
日本では新型コロナウイルスの感染者数が累計13万人を超えた。
しかし、24日の時点で死亡者数は2014人で、
人口100万人あたり15・7人と世界的に見ると極めて少ない。
累計感染者数が1259万1163人で世界1位の米国では
25万9925人が死亡していて、
人口100万人あたり778・55人だから、
日本の死亡率は米国の約50分の1ということになる。
なぜ日本では新型コロナによる死亡者が少ないのか。
その要因は「ファクターX」といわれ、これまで、BCGワクチン接種の影響、血圧を調整しているACE1遺伝子のタイプの違いなど、
いくつも候補が挙がっているが、まだはっきりとはわかっていない。
そんな中、新型コロナ患者を受け入れている江戸川病院は、「フラビウイルス」が関わっているのではないかと推察している。
フラビウイルスは日本脳炎の病原体で、
蚊(主にコガタアカイエカ)によって媒介される。
ウイルスに感染して日本脳炎を発症すると、
45~70%に重篤な後遺症が残り、20~40%が死亡するといわれる。
日本では1960年代までに何度も流行したことから、
ワクチン接種が普及した。
「この日本脳炎ワクチンが新型コロナにも有効な可能性がある」と、
江戸川病院の加藤正二郎院長が説明する。
「フラビウイルスは、コロナウイルスと同じ『+鎖のRNAウイルス』です。日本脳炎ワクチンによってフラビウイルスに対する免疫ができていると、
新型コロナウイルスに対しても交差免疫が働き、
重症化や死亡率を低減させるのではないかと考えています。
日本と同じように日本脳炎ワクチンの予防接種が広く実施されている
中国、韓国、ラオス、スリランカ、タイ、ベトナムなどは、
実施していない国々と比べて死亡率が低いのです」
■北海道は定期接種が行われていなかった
日本における日本脳炎ワクチンは、1954年から推奨接種が行われ、
67年から76年には特別対応の予防接種、
95年からは集団接種から個別接種となった。
その後、重篤な副作用との関連が指摘されたことで
2005年に接種が一時見合わせとなったが、
安全性の高い新ワクチンが開発され、
10年からは接種の積極的勧奨が再開された。
抗体がしっかりできるまで4回の接種が必要で、
多くは3歳時に2回、2回目の1年後(4歳時)に1回、
9~12歳の期間に1回接種する。
積極的勧奨の見合わせで接種を受けていないケースがあり、
1996~2007年度に生まれた世代は接種が不十分だ。
「そして、日本国内の中で北海道だけは長らく日本脳炎ワクチンの定期接種が行われていませんでした。ウイルスを媒介する蚊が生息していないとされていたからです。北海道で定期接種が始まったのは2016年の4月からで、それ以前の世代はフラビウイルスに対する免疫ができていないのです」
(加藤院長)
北海道は、日本で最も早く新型コロナの感染が拡大し、
国内で初めて緊急事態宣言が出されたエリアだ。
現在も感染拡大が続いていて、
感染者数は、東京、大阪、神奈川、愛知、埼玉に次ぐ6位。
人口を考えると、感染者が多いといえる。
「日本脳炎ワクチンが新型コロナウイルスにも有効な可能性があるという仮説は、論文として専門誌に発表しています。まだエビデンスが不足しているのは確かですが、日本脳炎ワクチンはすでに安全性が確認されていて広く使われているので、今すぐにでも実施できる。重症化や死亡を減らせる可能性があるとしたら、接種していない地域や世代の人への実施を検討してみる価値はあると考えています」(加藤院長)
コロナと日本脳炎ワクチン
興味深い記事が出て来ました。
日本でコロナ死が少ない理由「日本脳炎ワクチン」の可能性
https://news.yahoo.co.jp/articles/4292eef2f1ae52e1387b033eb46f491f4a0f0a22 】
こんにちは。
久堀さんから、耳寄りな情報をコメント頂きました。
ありがとうございます。
日本でコロナ死が少ない理由「日本脳炎ワクチン」の可能性
https://news.yahoo.co.jp/articles/4292eef2f1ae52e1387b033eb46f491f4a0f0a22
というヤフーニュース、11/28(土)の記事についてです。
日本の新型コロナウイルスの感染者数が累計13万人を超えました。
しかし、24日の時点で死亡者数は2014人で、
人口100万人あたり15・7人と世界的に見ると極めて少ないです。
米国の人口100万人あたり778・55人に比べると、
日本の新型コロナ死亡率は、米国の1/50しかありません。
一方、北海道では、日本の他の地域に比べると死亡率が高いのです。
例えば東京の2倍以上の死亡率です。
感染者数 死亡者数 死亡率 2020/11/29
北海道 8693人・・・189人・・・・0.022
東京 40628・・・・418・・・・・・0.01
大阪 20011・・・・316・・・・・・0.016
兵庫 5570・・・・・80・・・・・・・0.014
京都 2661・・・・・37・・・・・・・0.014
江戸川病院の加藤院長は、上述のヤフーニュースで
北海道で、死亡率が高いのは、
日本脳炎ワクチンの定期接種が行われてこなかったせいではないかと、
仮説を述べておられます。
これまで日本人の死亡率が低いのはBCGワクチン接種の影響とか、
血圧を調整しているACE1遺伝子のタイプの違いなどいろいろな説がありますが、
これらでは、他地域に比べて北海道の死亡率が高いことを説明できません。
日本脳炎のウィルスはフラビウィルスで、
コロナウイルスと同じ『+鎖のRNAウイルス』です。
日本脳炎ワクチンによってフラビウイルスに対する免疫ができていると、
新型コロナウイルスに対しても交差免疫が働く可能性があります。
それにより、重症化や死亡率が減少するのではないかという説です。
この交差免疫説なら、
北海道が日本の他地域に比べて死亡率が高いことが説明できます。
加藤院長は、日本脳炎ワクチンが新型コロナウイルスにも有効な可能性があるという仮説を、
論文として専門誌に発表しておられます。
日本脳炎ワクチンはすでに安全性が確認されていて広く使われているので、
接種していない地域や世代の人への実施を検討してみる価値はあると私も思います。
江部康二
以下の緑文字の記載は、ヤフーニュースの要約です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4292eef2f1ae52e1387b033eb46f491f4a0f0a22
日本でコロナ死が少ない理由
「日本脳炎ワクチン」の可能性
11/28(土)
日本では新型コロナウイルスの感染者数が累計13万人を超えた。
しかし、24日の時点で死亡者数は2014人で、
人口100万人あたり15・7人と世界的に見ると極めて少ない。
累計感染者数が1259万1163人で世界1位の米国では
25万9925人が死亡していて、
人口100万人あたり778・55人だから、
日本の死亡率は米国の約50分の1ということになる。
なぜ日本では新型コロナによる死亡者が少ないのか。
その要因は「ファクターX」といわれ、これまで、BCGワクチン接種の影響、血圧を調整しているACE1遺伝子のタイプの違いなど、
いくつも候補が挙がっているが、まだはっきりとはわかっていない。
そんな中、新型コロナ患者を受け入れている江戸川病院は、「フラビウイルス」が関わっているのではないかと推察している。
フラビウイルスは日本脳炎の病原体で、
蚊(主にコガタアカイエカ)によって媒介される。
ウイルスに感染して日本脳炎を発症すると、
45~70%に重篤な後遺症が残り、20~40%が死亡するといわれる。
日本では1960年代までに何度も流行したことから、
ワクチン接種が普及した。
「この日本脳炎ワクチンが新型コロナにも有効な可能性がある」と、
江戸川病院の加藤正二郎院長が説明する。
「フラビウイルスは、コロナウイルスと同じ『+鎖のRNAウイルス』です。日本脳炎ワクチンによってフラビウイルスに対する免疫ができていると、
新型コロナウイルスに対しても交差免疫が働き、
重症化や死亡率を低減させるのではないかと考えています。
日本と同じように日本脳炎ワクチンの予防接種が広く実施されている
中国、韓国、ラオス、スリランカ、タイ、ベトナムなどは、
実施していない国々と比べて死亡率が低いのです」
■北海道は定期接種が行われていなかった
日本における日本脳炎ワクチンは、1954年から推奨接種が行われ、
67年から76年には特別対応の予防接種、
95年からは集団接種から個別接種となった。
その後、重篤な副作用との関連が指摘されたことで
2005年に接種が一時見合わせとなったが、
安全性の高い新ワクチンが開発され、
10年からは接種の積極的勧奨が再開された。
抗体がしっかりできるまで4回の接種が必要で、
多くは3歳時に2回、2回目の1年後(4歳時)に1回、
9~12歳の期間に1回接種する。
積極的勧奨の見合わせで接種を受けていないケースがあり、
1996~2007年度に生まれた世代は接種が不十分だ。
「そして、日本国内の中で北海道だけは長らく日本脳炎ワクチンの定期接種が行われていませんでした。ウイルスを媒介する蚊が生息していないとされていたからです。北海道で定期接種が始まったのは2016年の4月からで、それ以前の世代はフラビウイルスに対する免疫ができていないのです」
(加藤院長)
北海道は、日本で最も早く新型コロナの感染が拡大し、
国内で初めて緊急事態宣言が出されたエリアだ。
現在も感染拡大が続いていて、
感染者数は、東京、大阪、神奈川、愛知、埼玉に次ぐ6位。
人口を考えると、感染者が多いといえる。
「日本脳炎ワクチンが新型コロナウイルスにも有効な可能性があるという仮説は、論文として専門誌に発表しています。まだエビデンスが不足しているのは確かですが、日本脳炎ワクチンはすでに安全性が確認されていて広く使われているので、今すぐにでも実施できる。重症化や死亡を減らせる可能性があるとしたら、接種していない地域や世代の人への実施を検討してみる価値はあると考えています」(加藤院長)
2020年11月29日 (日)
【本ブログのコメント・質問・記事に関するお願い】
こんばんは。
ブログ読者の皆さんには、いつもコメントいただき、ありがとうございます。
糖質制限食に関する質問についてですが、実際に高雄病院や江部診療所に来院されて診察した患者さんに対しては、
医師としての責任・債務がありますので、個別に説明もしっかりさせて頂いていますし、フォローもしております。
一方、ブログ読者の皆さんの質問に関しては、糖質制限食に詳しい医師として、
ボランティアで回答させていただいています。
診察もしておりませんしフォローもできませんので、責任もとれません。
私の回答は、あくまでも一般論としての参考意見とお考え頂けば幸いです。
また、ブログ記事や本に関しても同様に、
糖質制限食に関する一般論としての参考意見とお考え下さい。
従いまして、読者の皆さんが私の参考意見を読まれて、どのように利用されるかは、
自己責任でよろしくお願い申し上げます。m(_ _)m
そして読者の皆さんからもご意見いただきましたが、
普通のお医者さんに相談可能な個人的な内容の質問は、
ご自分の主治医にご相談頂けば助かります。
またネットで簡単に検索可能なことは、ご自分でお調べください。
質問が増えてきましたので、
糖質制限食と関わりがないと判断した質問にはお答えできない場合もありますので、
ご了承ください。m(_ _)m
普通のお医者さんでは解答不能の、糖質制限食に関わる質問は、
何でもどんどんしていただけば嬉しいです。 (^_^)
掲載OKの質問に関して、読者の皆さんに共有していただきたい情報の場合は、
ブログ本文記事にて、できるだけ順番にお答えしたいと思います。
質問によってはコメント欄でお早めにお答えする場合もありますのでご了承ください。
一方、質問がかなり増えてきていますので、
なかなか即、お答えすることが困難となってきています。
糖質制限食に関わりのある全ての質問に、
本文かコメントでお答えするようできるだけ努力はしていますが、
できないときはご容赦願います。m(_ _)m
それから、「管理人のみ閲覧できる」「匿名希望」などの質問に関しては、
コメント欄にお答えするか、
一般的な話題に置き換えてブログに記載するようにしていますので、
よろしくお願い申し上げます。
【糖質制限食を実践される時のご注意】
糖質制限食実践によりリアルタイムに血糖値が改善します。
このため既に、経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は、
減薬しないと低血糖の心配がありますので必ず主治医と相談して頂きたいと思います。
一方、薬を使用してない糖尿人やメタボ人は、低血糖の心配はほとんどないので、
自力で糖質制限食を実践して糖尿病やメタボ改善を目指していただけば幸いです。
内服薬やインスリン注射なしの糖尿人が糖質制限食を実践すると、
食後高血糖は改善しますが、低血糖にはなりません。
血糖値が正常範囲である程度下がると、
肝臓でアミノ酸・乳酸・グリセロール(脂肪の分解物)などから、
ブドウ糖を作るからです。
これを糖新生といいます。
塩分に関しては、スーパー糖質制限食の場合は、今まで通りで特に制限の必要はありません。
「スーパー糖質制限+塩分制限」だと、塩分不足で身体がだるかったり、集中力が低下することがあるので注意が必要です。
診断基準を満たす膵炎がある場合、肝硬変の場合、
そして長鎖脂肪酸代謝異常症・尿素サイクル異常症は、
糖質制限食は適応となりませんのでご注意ください。
糖質制限食は相対的に高脂肪食になるので、診断基準を満たしている膵炎の患者さんには適応とならないのです。
進行した肝硬変では、糖新生能力が低下しているため適応となりません。
長鎖脂肪酸代謝異常症では、肉や魚などに含まれる長鎖脂肪酸が上手く利用できないので、適応となりません。
尿素サイクル異常症もまれな疾患ですが、
タンパク質の代謝に問題があるので
高タンパク食である糖質制限食は向きません。
腎機能に関して、日本腎臓病学会編「CKD診療ガイド2018」において、eGFR60ml/分以上あれば顕性たんぱく尿の段階でも、
たんぱく質は過剰な摂取をしないという表現となっていて、
制限という記載はなしです。
従いまして、糖尿病腎症第3期でも、eGFR60ml/分以上なら、糖質制限食OKです。
また、米国糖尿病学会(ADA)は
Position Statement on Nutrition Therapy(栄養療法に関する声明)
Diabetes Care 2013年10月9日オンライン版
において、糖尿病腎症患者に対する蛋白質制限の意義を明確に否定しました。
根拠はランク(A)ですので、信頼度の高いRCT研究論文に基づく見解です。
今後は、糖尿病腎症第3期以降で、eGFRが60ml/分未満の場合も、
患者さんとよく相談して、糖質制限食を実践するか否か、
個別に対応することとなります。
なお、機能性低血糖症の場合、炭水化物依存症レベルが重症のとき、
糖新生能力が低下していることがあり、
まれに低血糖症を生じますので注意が必要です。
また、どのような食事療法でも合う合わないがあります。
糖質制限食もその一つですので、
合わないとご自分で判断されたら中止して頂ければ幸いです。
【糖質制限食とは】
米国糖尿病協会(ADA)の患者教育用のテキストブックLife With Diabetes(2004年版)には、以下の記載があります。
「摂取後直接血糖に影響を与えるのは糖質のみである。
糖質は速やかに吸収され、直接100%血糖に変わり、ほぼ120分以内に吸収は終了する。
蛋白質・脂質は、摂取後、直接血糖に影響を及ぼすことはない。
『炭水化物・タンパク質・脂肪はカロリーを含有している。
炭水化物だけが、血糖値に直接影響を及ぼす。』」
これらは含有エネルギーとは無関係な三大栄養素の生理学的特質です。
1997年版のLife With Diabetes(ADA刊行)では、
「タンパク質は約半分が血糖に変わり、脂質は10%未満が血糖に変わる」
という記載がありましたが、2004年版以降は変更されています。
このように糖質、脂質、タンパク質のうち糖質だけが直接、血糖値を上昇させます。
従って、糖質を摂取した時にはインスリンが大量に追加分泌されます。
脂質を摂取しても、インスリンの追加分泌はありません。
タンパク質はごく少量のインスリンを追加分泌させます。
現在糖尿病において、
食後の急激な高血糖(グルコーススパイク)が大きな問題として注目されています。
食後高血糖が、
心筋梗塞や脳梗塞などの合併症を起こす危険因子として確立されたからです。
また一日における、食前・食後・空腹時など
血糖値の変動幅(平均血糖変動幅)が大きいほど、
酸化ストレスが増強し動脈硬化のリスクとなることがわかってきました。
そして、食後高血糖と平均血糖変動幅増大を起こすのは、
三大栄養素のなかで糖質だけなのです。
1gの糖質が、体重64kgの2型糖尿病の人の血糖値を約3mg上昇させます。
炊いた白ご飯茶碗1杯150g(252kcal)には、55.3gの糖質が含まれており、
血糖値を166mg上昇させます。
一方、和牛サーロインステーキ(脂身つき)を200g(約1000キロカロリー)食べても、
糖質含有量は1gもないので、食後血糖は3mg未満の上昇しかないのです。
なお、1gの糖質が体重64kgの1型糖尿病の人の血糖値を5mg上昇させます。
糖質制限食の基本的な考え方は、上述のような生理学的事実をベースに、
できるだけ糖質の摂取を低く抑えて、食後高血糖を防ぐというものです。
簡単に言えば、主食を抜いておかずばかり食べるというイメージになります。
抜く必要がある主食とは 、
米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類など糖質が主成分のものです。
3食主食抜きのスーパー糖質制限食(糖質12%、タンパク質32%、脂質56%)なら、
薬に頼ることなく速やかにリアルタイムで良好な血糖コントロールが可能です。
一方、上述の白ご飯とステーキの例でも明らかなように、
カロリー計算に基づいて血糖値をコントロールすることは理論的に不可能です。
従って、現行の日本糖尿病学会推薦の糖尿病食(糖質60%、タンパク質20%、脂質20%)を実践する限りは、
一日の摂取カロリーを1200キロカロリーと低く抑えたとしても、
食後高血糖が必ず生じるのです。
糖尿病の改善には、
カロリー制限より糖質制限ということがおわかりいただけたと思います。
なお糖質制限食は、カロリー無制限ということではありません。
日本糖尿病学会「糖尿病治療ガイド2018-2019」の
男性1600~2000kcal
女性1400~1800kcal
ほど厳しいカロリー制限は必要ありませんが、
「日本人の食事摂取基準」(2015年、厚生労働省)
に示す推定エネルギー必要量の範囲、
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10904750-Kenkoukyoku-Gantaisakukenkouzoushinka/0000041955.pdf
推定エネルギー必要量(一日あたり)
男性 女性
15-17才 2500 2850 3150 2050 2300 2550kcal
18-29才 2300 2650 3050 1650 1950 2200
30-49才 2300 2650 3050 1750 2000 2300
50-69才 2100 2450 2800 1650 1900 2200
70才 1850 2200 2500 1500 1750 2000
身体活動レベル 低い 普通 高い 低い 普通 高い
くらいが目安です。
そして2013年に糖尿病食事療法に関して画期的な変化がありました。
米国糖尿病学会が、
2013年10月発表の『栄養療法に関する声明』において、
全ての糖尿病患者に適した唯一無二の治療食は存在しないと明記したのです。
これはそのまま、1969年の食品交換表第2版以降一貫して、糖尿病治療食として、
唯一無二の「カロリー制限・高糖質食」を推奨し続けている日本糖尿病学会への
痛烈な批判となっています。
さらに、米国糖尿病学会は『栄養療法に関する声明2013』において
地中海食、ベジタリアン食、DASH食、低脂質食などと共に
「糖質制限食」も正式に受容しました。
このことは糖質制限食を推進する私達にとって、大変大きな追い風となりました。
また米国糖尿病学会は、2019年4月、
「成人糖尿病患者または予備軍患者への栄養療法」コンセンサスレポート
において、糖質制限食(Low-carbohydrate eating patterns)が、
エビデンスも最も豊富であると明言しています。
2020年4月、「栄養療法」ガイドラインにおいても
『地中海式、低炭水化物、およびベジタリアン食事パターンは、
いずれも研究で良好な結果が示されている 健康的な食事パターンの例である。
個別の食事計画は、個人の好み、ニーズ、 および目標に焦点を当てるべきである。
糖尿病患者の全体的な炭水化物摂取量を減らすことは、
血糖値を改善するために最も多くのエビデンスが示されているので、
個人のニーズや好みに応じた様々な食事パターンに 適用することができる。』
と明言しています。
このように糖質制限食の信頼度はますます高まっています。
なお、門脇孝日本糖尿病学会理事長によれば
東大病院では、2015年4月から、糖質40%の糖質制限食を供給しているそうです。
また門脇孝東大糖尿病・代謝内科教授ご自身も、緩やかな糖質制限食を実践されているとのことです。
2016/7/1(金)
東洋経済オンライン
http://toyokeizai.net/articles/-/125237
<江部康二著 参考図書>
理論
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!糖質制限食のすすめ」2005年
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編」2008年
「我ら糖尿人、元気なのには理由がある。」2009年 宮本輝先生との対談本
「やせる食べ方」2010年
「うちの母は糖尿人」2010年 監修:江部康二 著:伊藤きのと
(東洋経済新報社)
「糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食」2010年(ナツメ社)
腹いっぱい食べて楽々痩せる『満腹ダイエット』 (ソフトバンク新書)2011年
「主食をやめると健康になる」(ダイヤモンド社)2011年
「血糖コントロールの新常識! 糖質制限 完全ガイド」 (別冊宝島)2012年
「食品別糖質量ハンドブック」2012年(洋泉社)、
「糖質オフ!健康法」(PHP文庫)2012年
「主食を抜けば糖尿病はよくなる!糖質制限食のすすめ」(文春文庫)2012年
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編」(文春文庫)2012年
「女性のための糖質制限ダイエットハンドブック」2012年(洋泉社)
「糖尿病治療のための!糖質制限食パーフェクトガイド」2013年(東洋経済新報社)
「医療の巨大転換を加速する」糖質制限食と湿潤療法のインパクト
2013年(東洋経済新報社) 夏井睦先生との対談本
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!糖質制限食のすすめ 新版」2014年(東洋経済新報社)
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!2 実践編 新版」2014年(東洋経済新報社)
「炭水化物の食べ過ぎで早死にしてはいけません」2014年(東洋経済新報社)
一生太らない「やせる! 食べ方」2014年 (PHP文庫)
江部先生、「糖質制限は危ない」って本当ですか?2015年(洋泉社)
「なぜ糖質制限をすると糖尿病が良くなるのか」2015年(ナツメ社)
「糖質制限の教科書」2015年(洋泉社)監修
「糖質オフ!健康法」2016年3月(PHP研究所 )
「人類最強の糖質制限論」2016年4月(SB新書)
「ハンディ版糖質制限の教科書」2016年4月(洋泉社)
「増補新版食品別糖質量ハンドブック」2016年6月(洋泉社)
「Dr.江部の健康食の新常識100 」(TJMOOK)2016年11月(宝島社)
マンガでわかる「糖質オフ! 」健康法2016年12月、(PHP研究所 )
外食でやせる! 「糖質オフ」で食べても飲んでも太らない体を手に入れる、2017年4月(毎日新聞出版)
「江部康二の糖質制限革命」2017年4月(東洋経済新報社)
「男・50代からの糖質制限」2018年11月(東洋経済新報社)
「内臓脂肪がストン!とおちる食事術」2019年5月(ダイヤモンド社)
「糖質制限の大百科」2019年7月(洋泉社)
「糖質量&炭水化物量ポケットガイド」電子書籍、2019年8月(SBクリエイティブ)
名医が考えた認知症にならない最強の食事術2020年6月(宝島社)
ダイエット・糖質制限に必携! 食品別糖質量ハンドブック 2020年9月(宝島社)江部 康二 (監修)
医学的に正しい「糖質制限」見るだけノート2020年10月(宝島社)
など多数。
レシピ
「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」2006年(東洋経済新報社)
「糖質オフ」ごちそうごはん2009年(アスペクト)
dancyuプレジデントムック 「満腹ダイエット 」 2009年(プレジデント社)
「血糖値を上げない!健康おつまみ109」2010年(東洋経済新報社)
「やせる食べ方レシピ集」 2010年(東洋経済新報社)
「糖質オフダイエット 」2011年(レタスクラブ、角川マーケティング)
「誰もがストレスなくやせられる!糖質制限ダイエット」2011年(講談社)
「主食を抜けば糖尿病はよくなる」レシピ集2011年(東洋経済新報社)
高雄病院の「糖質制限」給食2012年(講談社)
糖尿病がどんどんよくなる「糖質制限食」おすすめレシピ集2012年(ナツメ社)
糖質制限の「主食もどき」レシピ2013年(東洋経済新報社)
高雄病院Dr江部が食べている「糖質制限」ダイエット2013年(講談社)
糖質オフのダイエット弁当2013年(家の光協会)
高雄病院「糖質制限給食」朝 昼 夕 14日間完全プログラム
糖尿病・肥満改善が自宅でできる! 2013年(講談社)
2週間チャレンジ! 糖質制限の太らない生活 2014年(洋泉社mook)
電子レンジで糖質オフの作りおき 2016年10月(宝島社)
「やせぐせがつく糖質オフの作りおき 」2017年3月(宝島社)
「高雄病院の糖質制限作りおき 」2017年5月(洋泉社)
「作りおきおかずで簡単! 朝・昼・晩 糖質オフのダイエット献立」2017年10月 (家の光協会)
「いくら食べても太らない! 旨い酒のつまみ 」2018年5月(宝島社)
「決定版! スグやせ! 糖質オフのラクうまレシピ150」2018年6月(ナツメ社)
「女性のためのラクやせ糖質制限ハンドブック」2018年9月(洋泉社)
「男性のための糖質制限最強ダイエットハンドブック」2018年10月(洋泉社)
「レンチン!糖質オフの作りおきおかず」2018年10月(宝島社)
「魔法のダイエットみそ汁 」 2019年2月(日本文芸社)
「決定版! 作りおき&レンチンで簡単! 糖質オフのやせる! ラクうま弁当350 」 2020年2月(ナツメ社)
「決定版! 作りおき&帰ってすぐできる 糖質オフのやせる! ラクうまレシピ350 」 2020年7月(ナツメ社
江部康二
こんばんは。
ブログ読者の皆さんには、いつもコメントいただき、ありがとうございます。
糖質制限食に関する質問についてですが、実際に高雄病院や江部診療所に来院されて診察した患者さんに対しては、
医師としての責任・債務がありますので、個別に説明もしっかりさせて頂いていますし、フォローもしております。
一方、ブログ読者の皆さんの質問に関しては、糖質制限食に詳しい医師として、
ボランティアで回答させていただいています。
診察もしておりませんしフォローもできませんので、責任もとれません。
私の回答は、あくまでも一般論としての参考意見とお考え頂けば幸いです。
また、ブログ記事や本に関しても同様に、
糖質制限食に関する一般論としての参考意見とお考え下さい。
従いまして、読者の皆さんが私の参考意見を読まれて、どのように利用されるかは、
自己責任でよろしくお願い申し上げます。m(_ _)m
そして読者の皆さんからもご意見いただきましたが、
普通のお医者さんに相談可能な個人的な内容の質問は、
ご自分の主治医にご相談頂けば助かります。
またネットで簡単に検索可能なことは、ご自分でお調べください。
質問が増えてきましたので、
糖質制限食と関わりがないと判断した質問にはお答えできない場合もありますので、
ご了承ください。m(_ _)m
普通のお医者さんでは解答不能の、糖質制限食に関わる質問は、
何でもどんどんしていただけば嬉しいです。 (^_^)
掲載OKの質問に関して、読者の皆さんに共有していただきたい情報の場合は、
ブログ本文記事にて、できるだけ順番にお答えしたいと思います。
質問によってはコメント欄でお早めにお答えする場合もありますのでご了承ください。
一方、質問がかなり増えてきていますので、
なかなか即、お答えすることが困難となってきています。
糖質制限食に関わりのある全ての質問に、
本文かコメントでお答えするようできるだけ努力はしていますが、
できないときはご容赦願います。m(_ _)m
それから、「管理人のみ閲覧できる」「匿名希望」などの質問に関しては、
コメント欄にお答えするか、
一般的な話題に置き換えてブログに記載するようにしていますので、
よろしくお願い申し上げます。
【糖質制限食を実践される時のご注意】
糖質制限食実践によりリアルタイムに血糖値が改善します。
このため既に、経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は、
減薬しないと低血糖の心配がありますので必ず主治医と相談して頂きたいと思います。
一方、薬を使用してない糖尿人やメタボ人は、低血糖の心配はほとんどないので、
自力で糖質制限食を実践して糖尿病やメタボ改善を目指していただけば幸いです。
内服薬やインスリン注射なしの糖尿人が糖質制限食を実践すると、
食後高血糖は改善しますが、低血糖にはなりません。
血糖値が正常範囲である程度下がると、
肝臓でアミノ酸・乳酸・グリセロール(脂肪の分解物)などから、
ブドウ糖を作るからです。
これを糖新生といいます。
塩分に関しては、スーパー糖質制限食の場合は、今まで通りで特に制限の必要はありません。
「スーパー糖質制限+塩分制限」だと、塩分不足で身体がだるかったり、集中力が低下することがあるので注意が必要です。
診断基準を満たす膵炎がある場合、肝硬変の場合、
そして長鎖脂肪酸代謝異常症・尿素サイクル異常症は、
糖質制限食は適応となりませんのでご注意ください。
糖質制限食は相対的に高脂肪食になるので、診断基準を満たしている膵炎の患者さんには適応とならないのです。
進行した肝硬変では、糖新生能力が低下しているため適応となりません。
長鎖脂肪酸代謝異常症では、肉や魚などに含まれる長鎖脂肪酸が上手く利用できないので、適応となりません。
尿素サイクル異常症もまれな疾患ですが、
タンパク質の代謝に問題があるので
高タンパク食である糖質制限食は向きません。
腎機能に関して、日本腎臓病学会編「CKD診療ガイド2018」において、eGFR60ml/分以上あれば顕性たんぱく尿の段階でも、
たんぱく質は過剰な摂取をしないという表現となっていて、
制限という記載はなしです。
従いまして、糖尿病腎症第3期でも、eGFR60ml/分以上なら、糖質制限食OKです。
また、米国糖尿病学会(ADA)は
Position Statement on Nutrition Therapy(栄養療法に関する声明)
Diabetes Care 2013年10月9日オンライン版
において、糖尿病腎症患者に対する蛋白質制限の意義を明確に否定しました。
根拠はランク(A)ですので、信頼度の高いRCT研究論文に基づく見解です。
今後は、糖尿病腎症第3期以降で、eGFRが60ml/分未満の場合も、
患者さんとよく相談して、糖質制限食を実践するか否か、
個別に対応することとなります。
なお、機能性低血糖症の場合、炭水化物依存症レベルが重症のとき、
糖新生能力が低下していることがあり、
まれに低血糖症を生じますので注意が必要です。
また、どのような食事療法でも合う合わないがあります。
糖質制限食もその一つですので、
合わないとご自分で判断されたら中止して頂ければ幸いです。
【糖質制限食とは】
米国糖尿病協会(ADA)の患者教育用のテキストブックLife With Diabetes(2004年版)には、以下の記載があります。
「摂取後直接血糖に影響を与えるのは糖質のみである。
糖質は速やかに吸収され、直接100%血糖に変わり、ほぼ120分以内に吸収は終了する。
蛋白質・脂質は、摂取後、直接血糖に影響を及ぼすことはない。
『炭水化物・タンパク質・脂肪はカロリーを含有している。
炭水化物だけが、血糖値に直接影響を及ぼす。』」
これらは含有エネルギーとは無関係な三大栄養素の生理学的特質です。
1997年版のLife With Diabetes(ADA刊行)では、
「タンパク質は約半分が血糖に変わり、脂質は10%未満が血糖に変わる」
という記載がありましたが、2004年版以降は変更されています。
このように糖質、脂質、タンパク質のうち糖質だけが直接、血糖値を上昇させます。
従って、糖質を摂取した時にはインスリンが大量に追加分泌されます。
脂質を摂取しても、インスリンの追加分泌はありません。
タンパク質はごく少量のインスリンを追加分泌させます。
現在糖尿病において、
食後の急激な高血糖(グルコーススパイク)が大きな問題として注目されています。
食後高血糖が、
心筋梗塞や脳梗塞などの合併症を起こす危険因子として確立されたからです。
また一日における、食前・食後・空腹時など
血糖値の変動幅(平均血糖変動幅)が大きいほど、
酸化ストレスが増強し動脈硬化のリスクとなることがわかってきました。
そして、食後高血糖と平均血糖変動幅増大を起こすのは、
三大栄養素のなかで糖質だけなのです。
1gの糖質が、体重64kgの2型糖尿病の人の血糖値を約3mg上昇させます。
炊いた白ご飯茶碗1杯150g(252kcal)には、55.3gの糖質が含まれており、
血糖値を166mg上昇させます。
一方、和牛サーロインステーキ(脂身つき)を200g(約1000キロカロリー)食べても、
糖質含有量は1gもないので、食後血糖は3mg未満の上昇しかないのです。
なお、1gの糖質が体重64kgの1型糖尿病の人の血糖値を5mg上昇させます。
糖質制限食の基本的な考え方は、上述のような生理学的事実をベースに、
できるだけ糖質の摂取を低く抑えて、食後高血糖を防ぐというものです。
簡単に言えば、主食を抜いておかずばかり食べるというイメージになります。
抜く必要がある主食とは 、
米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類など糖質が主成分のものです。
3食主食抜きのスーパー糖質制限食(糖質12%、タンパク質32%、脂質56%)なら、
薬に頼ることなく速やかにリアルタイムで良好な血糖コントロールが可能です。
一方、上述の白ご飯とステーキの例でも明らかなように、
カロリー計算に基づいて血糖値をコントロールすることは理論的に不可能です。
従って、現行の日本糖尿病学会推薦の糖尿病食(糖質60%、タンパク質20%、脂質20%)を実践する限りは、
一日の摂取カロリーを1200キロカロリーと低く抑えたとしても、
食後高血糖が必ず生じるのです。
糖尿病の改善には、
カロリー制限より糖質制限ということがおわかりいただけたと思います。
なお糖質制限食は、カロリー無制限ということではありません。
日本糖尿病学会「糖尿病治療ガイド2018-2019」の
男性1600~2000kcal
女性1400~1800kcal
ほど厳しいカロリー制限は必要ありませんが、
「日本人の食事摂取基準」(2015年、厚生労働省)
に示す推定エネルギー必要量の範囲、
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10904750-Kenkoukyoku-Gantaisakukenkouzoushinka/0000041955.pdf
推定エネルギー必要量(一日あたり)
男性 女性
15-17才 2500 2850 3150 2050 2300 2550kcal
18-29才 2300 2650 3050 1650 1950 2200
30-49才 2300 2650 3050 1750 2000 2300
50-69才 2100 2450 2800 1650 1900 2200
70才 1850 2200 2500 1500 1750 2000
身体活動レベル 低い 普通 高い 低い 普通 高い
くらいが目安です。
そして2013年に糖尿病食事療法に関して画期的な変化がありました。
米国糖尿病学会が、
2013年10月発表の『栄養療法に関する声明』において、
全ての糖尿病患者に適した唯一無二の治療食は存在しないと明記したのです。
これはそのまま、1969年の食品交換表第2版以降一貫して、糖尿病治療食として、
唯一無二の「カロリー制限・高糖質食」を推奨し続けている日本糖尿病学会への
痛烈な批判となっています。
さらに、米国糖尿病学会は『栄養療法に関する声明2013』において
地中海食、ベジタリアン食、DASH食、低脂質食などと共に
「糖質制限食」も正式に受容しました。
このことは糖質制限食を推進する私達にとって、大変大きな追い風となりました。
また米国糖尿病学会は、2019年4月、
「成人糖尿病患者または予備軍患者への栄養療法」コンセンサスレポート
において、糖質制限食(Low-carbohydrate eating patterns)が、
エビデンスも最も豊富であると明言しています。
2020年4月、「栄養療法」ガイドラインにおいても
『地中海式、低炭水化物、およびベジタリアン食事パターンは、
いずれも研究で良好な結果が示されている 健康的な食事パターンの例である。
個別の食事計画は、個人の好み、ニーズ、 および目標に焦点を当てるべきである。
糖尿病患者の全体的な炭水化物摂取量を減らすことは、
血糖値を改善するために最も多くのエビデンスが示されているので、
個人のニーズや好みに応じた様々な食事パターンに 適用することができる。』
と明言しています。
このように糖質制限食の信頼度はますます高まっています。
なお、門脇孝日本糖尿病学会理事長によれば
東大病院では、2015年4月から、糖質40%の糖質制限食を供給しているそうです。
また門脇孝東大糖尿病・代謝内科教授ご自身も、緩やかな糖質制限食を実践されているとのことです。
2016/7/1(金)
東洋経済オンライン
http://toyokeizai.net/articles/-/125237
<江部康二著 参考図書>
理論
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!糖質制限食のすすめ」2005年
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編」2008年
「我ら糖尿人、元気なのには理由がある。」2009年 宮本輝先生との対談本
「やせる食べ方」2010年
「うちの母は糖尿人」2010年 監修:江部康二 著:伊藤きのと
(東洋経済新報社)
「糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食」2010年(ナツメ社)
腹いっぱい食べて楽々痩せる『満腹ダイエット』 (ソフトバンク新書)2011年
「主食をやめると健康になる」(ダイヤモンド社)2011年
「血糖コントロールの新常識! 糖質制限 完全ガイド」 (別冊宝島)2012年
「食品別糖質量ハンドブック」2012年(洋泉社)、
「糖質オフ!健康法」(PHP文庫)2012年
「主食を抜けば糖尿病はよくなる!糖質制限食のすすめ」(文春文庫)2012年
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編」(文春文庫)2012年
「女性のための糖質制限ダイエットハンドブック」2012年(洋泉社)
「糖尿病治療のための!糖質制限食パーフェクトガイド」2013年(東洋経済新報社)
「医療の巨大転換を加速する」糖質制限食と湿潤療法のインパクト
2013年(東洋経済新報社) 夏井睦先生との対談本
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!糖質制限食のすすめ 新版」2014年(東洋経済新報社)
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!2 実践編 新版」2014年(東洋経済新報社)
「炭水化物の食べ過ぎで早死にしてはいけません」2014年(東洋経済新報社)
一生太らない「やせる! 食べ方」2014年 (PHP文庫)
江部先生、「糖質制限は危ない」って本当ですか?2015年(洋泉社)
「なぜ糖質制限をすると糖尿病が良くなるのか」2015年(ナツメ社)
「糖質制限の教科書」2015年(洋泉社)監修
「糖質オフ!健康法」2016年3月(PHP研究所 )
「人類最強の糖質制限論」2016年4月(SB新書)
「ハンディ版糖質制限の教科書」2016年4月(洋泉社)
「増補新版食品別糖質量ハンドブック」2016年6月(洋泉社)
「Dr.江部の健康食の新常識100 」(TJMOOK)2016年11月(宝島社)
マンガでわかる「糖質オフ! 」健康法2016年12月、(PHP研究所 )
外食でやせる! 「糖質オフ」で食べても飲んでも太らない体を手に入れる、2017年4月(毎日新聞出版)
「江部康二の糖質制限革命」2017年4月(東洋経済新報社)
「男・50代からの糖質制限」2018年11月(東洋経済新報社)
「内臓脂肪がストン!とおちる食事術」2019年5月(ダイヤモンド社)
「糖質制限の大百科」2019年7月(洋泉社)
「糖質量&炭水化物量ポケットガイド」電子書籍、2019年8月(SBクリエイティブ)
名医が考えた認知症にならない最強の食事術2020年6月(宝島社)
ダイエット・糖質制限に必携! 食品別糖質量ハンドブック 2020年9月(宝島社)江部 康二 (監修)
医学的に正しい「糖質制限」見るだけノート2020年10月(宝島社)
など多数。
レシピ
「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」2006年(東洋経済新報社)
「糖質オフ」ごちそうごはん2009年(アスペクト)
dancyuプレジデントムック 「満腹ダイエット 」 2009年(プレジデント社)
「血糖値を上げない!健康おつまみ109」2010年(東洋経済新報社)
「やせる食べ方レシピ集」 2010年(東洋経済新報社)
「糖質オフダイエット 」2011年(レタスクラブ、角川マーケティング)
「誰もがストレスなくやせられる!糖質制限ダイエット」2011年(講談社)
「主食を抜けば糖尿病はよくなる」レシピ集2011年(東洋経済新報社)
高雄病院の「糖質制限」給食2012年(講談社)
糖尿病がどんどんよくなる「糖質制限食」おすすめレシピ集2012年(ナツメ社)
糖質制限の「主食もどき」レシピ2013年(東洋経済新報社)
高雄病院Dr江部が食べている「糖質制限」ダイエット2013年(講談社)
糖質オフのダイエット弁当2013年(家の光協会)
高雄病院「糖質制限給食」朝 昼 夕 14日間完全プログラム
糖尿病・肥満改善が自宅でできる! 2013年(講談社)
2週間チャレンジ! 糖質制限の太らない生活 2014年(洋泉社mook)
電子レンジで糖質オフの作りおき 2016年10月(宝島社)
「やせぐせがつく糖質オフの作りおき 」2017年3月(宝島社)
「高雄病院の糖質制限作りおき 」2017年5月(洋泉社)
「作りおきおかずで簡単! 朝・昼・晩 糖質オフのダイエット献立」2017年10月 (家の光協会)
「いくら食べても太らない! 旨い酒のつまみ 」2018年5月(宝島社)
「決定版! スグやせ! 糖質オフのラクうまレシピ150」2018年6月(ナツメ社)
「女性のためのラクやせ糖質制限ハンドブック」2018年9月(洋泉社)
「男性のための糖質制限最強ダイエットハンドブック」2018年10月(洋泉社)
「レンチン!糖質オフの作りおきおかず」2018年10月(宝島社)
「魔法のダイエットみそ汁 」 2019年2月(日本文芸社)
「決定版! 作りおき&レンチンで簡単! 糖質オフのやせる! ラクうま弁当350 」 2020年2月(ナツメ社)
「決定版! 作りおき&帰ってすぐできる 糖質オフのやせる! ラクうまレシピ350 」 2020年7月(ナツメ社
江部康二
2020年11月28日 (土)
こんばんは。
2020年11月18日(水)
毎日新聞に、
https://mainichi.jp/articles/20201117/k00/00m/040/404000c
米コロナワクチン「当面は私は打たない」
免疫学の第一人者が憂慮する「禁じ手」
という記事が掲載されました。
2020年11月17日、毎日新聞の取材に対し、
免疫学の第一人者、宮坂昌之・大阪大名誉教授が、回答されたものです。
宮坂名誉教授は、同日に開催された衆院厚生労働委員会で参考人として呼ばれ
「有効性がかなり高いのは間違いないが、安全性は全く担保されていない」
と明言されました。
安全性が担保されていないので
「このワクチンが使えるようになっても、当面は私は打たない」
というお立場です。
私も全く同感です。
「ニューヨーク株式市場では24日午前、
ダウ平均株価が史上初めて3万ドルの大台を突破」
とか、まさにワクチン騒動で、米国全体が浮かれている感じですが、
<新型コロナワクチンの有効性と安全性>に関して、
「そんな甘いもんじゃおまへんで」というのが私の正直な感想です。
2020年11月9日発表の、ワクチンの有効性9割超と言うことに関しては、
宮坂名誉教授は
「私も驚いている」と述べておられます。
ワクチンの有効性9割超というのは、理論的に予測される有効性をはるかに上回る数値であり、
まだまだ検討が必要な段階での今回の発表は、勇み足の可能性が懸念されます。
ワクチン摂取群ではコロナ発症は8例にとどまり、
プラセボ接種群では発症したのは86例ということですが、
重症度などは全くわかっていません。
この臨床試験は、2020年7月から、
米国、ブラジル、アルゼンチン、南アフリカ、ドイツなど
複数国の154施設で実施されています。
ワクチン摂取群とプラセボ摂取群を合わせて、
2020年11月8日までに3万8955例が2回接種を完了しています。
3万8955例に対して、発症者が合わせて94例というのは、
0.24%しかなくて、極めて少ない発症者数です。
今後現在の米国やブラジル並みに発症者数が増えれば、
少なくとも1000人、2000人レベルになっていくと思われます。
そのぐらいの発症者数に達して初めて、ワクチンの有効性が評価できると思います。
私としても、ワクチンの効果が高いほうが嬉しいのですが、
理論的に考察すると、
インフルエンザワクチンと同程度の効果の可能性のほうが高いのです。
即ち『感染防御効果はないが重症化を防ぐことが期待される』
ていどです。
インフルエンザワクチンも新型コロナワクチンも、
IgG抗体を産生させますが、粘膜面にあるIgA抗体は産生させません。
従って、水際(粘膜面)で感染防御というのは理論的には、あり得ません。
粘膜面で感染して、粘膜細胞内にウィルスが侵入して、
そこで初めて、IgG抗体が出動できるわけです。
今回の米国新型コロナウィルスのワクチンですが、
重症化を防ぐ効果が9割超あったというなら、一定理解できますが、
『発症を防ぐ効果が9割超』
というのは、やや不可解な話です。
ともあれ新型コロナワクチンの本当の有効性に関しては、
この研究の、より詳細な今後の報告を待つ必要があると思います。
江部康二
以下の青字の記載は、毎日新聞記事の要約です。
https://mainichi.jp/articles/20201117/k00/00m/040/404000c
米コロナワクチン「当面は私は打たない」
免疫学の第一人者が憂慮する「禁じ手」
毎日新聞2020年11月18日
免疫学の第一人者、宮坂昌之・大阪大名誉教授が17日、毎日新聞の取材に対し、新型コロナウイルスのワクチンを開発中の米製薬大手2社が競うように「90%超の有効性確認」との驚異的な治験結果(初期データ)を示したことに絡み、「このワクチンが使えるようになっても、当面は私は打たない」と明言した。
宮坂氏は同日あった衆院厚生労働委員会で参考人として「有効性がかなり高いのは間違いないが、安全性は全く担保されていない」と述べ、期待先行の現状に警鐘を鳴らした。「90%超」という数字をどう読み解くべきか、どのような懸念を抱いているのか、真意を聞いた。【聞き手・横田愛】
有効性9割超には「私も驚いている」
Q ファイザーとモデルナが相次いで「90%超の有効性確認」という発表をしました。どう受け止めたらいいのでしょうか。
A 間違えて理解しがちだが「100人にワクチンを打ったら、90人には効く」という意味ではない。「有効性」とは、ワクチンを打たなかった人(非接種者)の発病率を1としたときに、接種してその発病率がどのぐらいの割合に下がるかを推定したものを言う。「9割の有効性確認」を言い換えると「ワクチンを打たずに発病した人の9割は、ワクチンを接種していたら発病しなかったはず」ということを表している。
Q インフルエンザワクチンの有効性は3~5割と言われます。専門家から、一般的にコロナウイルスのワクチン開発は難しいと聞いていたので「9割超」という数字に驚きました。
A 私も驚いている。予想では開発に成功しても、インフルエンザのワクチンと同様に発症予防の効果が多少あるか、重症化予防にとどまるぐらいだと考えていた。だが、どうもそうではないようだ。どうしてあのような数字が出たのか今後も注目する必要がある。
承認が取りやすくなると考えたのでは
Q 衆院厚労委では、米企業の治験データの公表の方法について「グレーゾーンだ」と評した発言もありました。どこに問題があるのでしょうか。
A 国際的にワクチン開発では本来、「最終試験」の第3相試験について、中間データの発表には極めて気を付けないといけないということになっている。第3相試験は、ワクチン接種群とプラセボ(偽薬)群の二つのグループに分け、医師にも被験者にも(本物か偽薬か)のどちらを打っているかを明かさずに行う。先入観などのバイアスを避けて有効性、安全性を確認するためで、これを「二重盲検法」という。
今回のような治験内容や結果をそのまま語るような公表の仕方は、禁じ手に近い。医師も被験者も治験の内容を知る可能性があり、第3相試験の「盲検性」が失われる恐れがある。薬事承認の判断にも影響が出かねない。
米企業は、最初に自社のワクチンは効くという心証を与えることで、薬事承認が取りやすくなると考えたのではないか。激しい競争が背景にあるのだろうが、1社がやれば、他も同じやり方をする。懸念すべきことだ。
販売後に調査するしかないリスクも
Q 2社は初期データでは「重大な安全性の懸念は見られなかった」という趣旨の発表をしています。
A 一般的に、ワクチン接種で重篤な副反応が起きる頻度は100万回に数回程度だ。現在の治験の規模は数万人だが、おそらく何十万人という規模でなければ、本当のリスクは分からない。ワクチン開発の歴史を振り返ると、(動物を対象とした)「前臨床試験」から承認まで行く確率はわずか4%ほどだ。つまり、100種類のワクチン候補のうち96種類は、開発途中で脱落することになる。だがこれは、抗体ができなかったからではない。たとえ免疫を誘導する効果があっても、副反応によってほとんどダメになっているのが現実だ。
今回の第3相試験は、新型コロナに感染したことがない人を被験者として行われている。ワクチンには、過去の感染やワクチンによって獲得した抗体が再び感染した際に悪く作用し、かえって重篤化してしまう抗体依存性感染増強(ADE)というリスクがある。だが、第3相試験ではADEの可能性は調べられず、販売後に調査するしかない。
医療従事者に接種して患者より先に倒れたら大変
Q 衆院厚労委では「医療従事者の接種は優先すべきでない」とも述べられました。どうしてでしょうか。
A 副反応のリスクが不明確なものを医療従事者に接種して、患者より先に倒れてしまうようなことになったら大変だ。新型インフルエンザの流行の際は医療従事者に先に接種したが、これはインフルエンザのワクチンは開発の歴史が長く、副反応の頻度も分かっていたためだ。ただ、高齢者は免疫力も低いが、副反応は免疫によって起こるので、副反応も大きく出ない可能性がある。その点でも、高齢者のプライオリティー(優先順位)を高くするのは意味がある。
私はインフルエンザのワクチンを接種しているが、新型コロナのワクチンは使えるようになっても当面は打たない。おそらく有効性が高いことは間違いないが、そこだけに目をとらわれてはいけない。
実際にワクチンを接種する、という段階になれば、リスクを踏まえた上で個人の意見を尊重し、接種するか否かを選べる権利を持てるようにすることが何より重要になるだろう。
2020年11月18日(水)
毎日新聞に、
https://mainichi.jp/articles/20201117/k00/00m/040/404000c
米コロナワクチン「当面は私は打たない」
免疫学の第一人者が憂慮する「禁じ手」
という記事が掲載されました。
2020年11月17日、毎日新聞の取材に対し、
免疫学の第一人者、宮坂昌之・大阪大名誉教授が、回答されたものです。
宮坂名誉教授は、同日に開催された衆院厚生労働委員会で参考人として呼ばれ
「有効性がかなり高いのは間違いないが、安全性は全く担保されていない」
と明言されました。
安全性が担保されていないので
「このワクチンが使えるようになっても、当面は私は打たない」
というお立場です。
私も全く同感です。
「ニューヨーク株式市場では24日午前、
ダウ平均株価が史上初めて3万ドルの大台を突破」
とか、まさにワクチン騒動で、米国全体が浮かれている感じですが、
<新型コロナワクチンの有効性と安全性>に関して、
「そんな甘いもんじゃおまへんで」というのが私の正直な感想です。
2020年11月9日発表の、ワクチンの有効性9割超と言うことに関しては、
宮坂名誉教授は
「私も驚いている」と述べておられます。
ワクチンの有効性9割超というのは、理論的に予測される有効性をはるかに上回る数値であり、
まだまだ検討が必要な段階での今回の発表は、勇み足の可能性が懸念されます。
ワクチン摂取群ではコロナ発症は8例にとどまり、
プラセボ接種群では発症したのは86例ということですが、
重症度などは全くわかっていません。
この臨床試験は、2020年7月から、
米国、ブラジル、アルゼンチン、南アフリカ、ドイツなど
複数国の154施設で実施されています。
ワクチン摂取群とプラセボ摂取群を合わせて、
2020年11月8日までに3万8955例が2回接種を完了しています。
3万8955例に対して、発症者が合わせて94例というのは、
0.24%しかなくて、極めて少ない発症者数です。
今後現在の米国やブラジル並みに発症者数が増えれば、
少なくとも1000人、2000人レベルになっていくと思われます。
そのぐらいの発症者数に達して初めて、ワクチンの有効性が評価できると思います。
私としても、ワクチンの効果が高いほうが嬉しいのですが、
理論的に考察すると、
インフルエンザワクチンと同程度の効果の可能性のほうが高いのです。
即ち『感染防御効果はないが重症化を防ぐことが期待される』
ていどです。
インフルエンザワクチンも新型コロナワクチンも、
IgG抗体を産生させますが、粘膜面にあるIgA抗体は産生させません。
従って、水際(粘膜面)で感染防御というのは理論的には、あり得ません。
粘膜面で感染して、粘膜細胞内にウィルスが侵入して、
そこで初めて、IgG抗体が出動できるわけです。
今回の米国新型コロナウィルスのワクチンですが、
重症化を防ぐ効果が9割超あったというなら、一定理解できますが、
『発症を防ぐ効果が9割超』
というのは、やや不可解な話です。
ともあれ新型コロナワクチンの本当の有効性に関しては、
この研究の、より詳細な今後の報告を待つ必要があると思います。
江部康二
以下の青字の記載は、毎日新聞記事の要約です。
https://mainichi.jp/articles/20201117/k00/00m/040/404000c
米コロナワクチン「当面は私は打たない」
免疫学の第一人者が憂慮する「禁じ手」
毎日新聞2020年11月18日
免疫学の第一人者、宮坂昌之・大阪大名誉教授が17日、毎日新聞の取材に対し、新型コロナウイルスのワクチンを開発中の米製薬大手2社が競うように「90%超の有効性確認」との驚異的な治験結果(初期データ)を示したことに絡み、「このワクチンが使えるようになっても、当面は私は打たない」と明言した。
宮坂氏は同日あった衆院厚生労働委員会で参考人として「有効性がかなり高いのは間違いないが、安全性は全く担保されていない」と述べ、期待先行の現状に警鐘を鳴らした。「90%超」という数字をどう読み解くべきか、どのような懸念を抱いているのか、真意を聞いた。【聞き手・横田愛】
有効性9割超には「私も驚いている」
Q ファイザーとモデルナが相次いで「90%超の有効性確認」という発表をしました。どう受け止めたらいいのでしょうか。
A 間違えて理解しがちだが「100人にワクチンを打ったら、90人には効く」という意味ではない。「有効性」とは、ワクチンを打たなかった人(非接種者)の発病率を1としたときに、接種してその発病率がどのぐらいの割合に下がるかを推定したものを言う。「9割の有効性確認」を言い換えると「ワクチンを打たずに発病した人の9割は、ワクチンを接種していたら発病しなかったはず」ということを表している。
Q インフルエンザワクチンの有効性は3~5割と言われます。専門家から、一般的にコロナウイルスのワクチン開発は難しいと聞いていたので「9割超」という数字に驚きました。
A 私も驚いている。予想では開発に成功しても、インフルエンザのワクチンと同様に発症予防の効果が多少あるか、重症化予防にとどまるぐらいだと考えていた。だが、どうもそうではないようだ。どうしてあのような数字が出たのか今後も注目する必要がある。
承認が取りやすくなると考えたのでは
Q 衆院厚労委では、米企業の治験データの公表の方法について「グレーゾーンだ」と評した発言もありました。どこに問題があるのでしょうか。
A 国際的にワクチン開発では本来、「最終試験」の第3相試験について、中間データの発表には極めて気を付けないといけないということになっている。第3相試験は、ワクチン接種群とプラセボ(偽薬)群の二つのグループに分け、医師にも被験者にも(本物か偽薬か)のどちらを打っているかを明かさずに行う。先入観などのバイアスを避けて有効性、安全性を確認するためで、これを「二重盲検法」という。
今回のような治験内容や結果をそのまま語るような公表の仕方は、禁じ手に近い。医師も被験者も治験の内容を知る可能性があり、第3相試験の「盲検性」が失われる恐れがある。薬事承認の判断にも影響が出かねない。
米企業は、最初に自社のワクチンは効くという心証を与えることで、薬事承認が取りやすくなると考えたのではないか。激しい競争が背景にあるのだろうが、1社がやれば、他も同じやり方をする。懸念すべきことだ。
販売後に調査するしかないリスクも
Q 2社は初期データでは「重大な安全性の懸念は見られなかった」という趣旨の発表をしています。
A 一般的に、ワクチン接種で重篤な副反応が起きる頻度は100万回に数回程度だ。現在の治験の規模は数万人だが、おそらく何十万人という規模でなければ、本当のリスクは分からない。ワクチン開発の歴史を振り返ると、(動物を対象とした)「前臨床試験」から承認まで行く確率はわずか4%ほどだ。つまり、100種類のワクチン候補のうち96種類は、開発途中で脱落することになる。だがこれは、抗体ができなかったからではない。たとえ免疫を誘導する効果があっても、副反応によってほとんどダメになっているのが現実だ。
今回の第3相試験は、新型コロナに感染したことがない人を被験者として行われている。ワクチンには、過去の感染やワクチンによって獲得した抗体が再び感染した際に悪く作用し、かえって重篤化してしまう抗体依存性感染増強(ADE)というリスクがある。だが、第3相試験ではADEの可能性は調べられず、販売後に調査するしかない。
医療従事者に接種して患者より先に倒れたら大変
Q 衆院厚労委では「医療従事者の接種は優先すべきでない」とも述べられました。どうしてでしょうか。
A 副反応のリスクが不明確なものを医療従事者に接種して、患者より先に倒れてしまうようなことになったら大変だ。新型インフルエンザの流行の際は医療従事者に先に接種したが、これはインフルエンザのワクチンは開発の歴史が長く、副反応の頻度も分かっていたためだ。ただ、高齢者は免疫力も低いが、副反応は免疫によって起こるので、副反応も大きく出ない可能性がある。その点でも、高齢者のプライオリティー(優先順位)を高くするのは意味がある。
私はインフルエンザのワクチンを接種しているが、新型コロナのワクチンは使えるようになっても当面は打たない。おそらく有効性が高いことは間違いないが、そこだけに目をとらわれてはいけない。
実際にワクチンを接種する、という段階になれば、リスクを踏まえた上で個人の意見を尊重し、接種するか否かを選べる権利を持てるようにすることが何より重要になるだろう。
2020年11月27日 (金)
こんばんは。
久堀さんから、
『運動不足』と『座り過ぎ』が、
日本人がやりがちな「寿命を削る」2つの悪習慣という記事の情報を頂きました。
ありがとうございます。
運動不足と座りすぎは勿論、よろしくないのですが、
『生活習慣病=糖質過剰摂取病』
なので、都内河北 鈴木さんがご指摘のように、
ベースに糖質制限食を実践することが、生活習慣病を改善するうえで大変重要と思います。
<運動不足>
外因別の生活習慣病による死亡者数トップ6
①喫煙 128900人
②高血圧 103900人
③運動不足 52200人
④高血糖 34100人
⑤塩分の高摂取 34000人
⑥アルコール摂取 32700人
(出典:『疲れない体を脳からつくる ボディハック』より)
運動不足が、高血糖や塩分の高摂取やアルコール摂取よりも
死亡者数が多いとは、ちょっとビックリしました。
また、アルコール摂取はもっと身体に悪そうなイメージがあったのですが、
⑥位にとどまったのは意外でしたし、左党としては、
ほんの少しだけ安心感がありました。
①位喫煙、②位高血圧も納得のいくラインアップです。
運動不足の解決に関しては、
インターバル速歩
がお奨めで、一番継続しやすいと思います。
インターバル速歩に関しては以下のブログ記事をご参照頂ければ幸いです。
インターバル速歩と体力。8000歩/日との比較。
2019年02月20日 (水)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-4826.html
『雨や風が強いときは、散歩なんて嫌だ。』
という方もおられると思います。
そんな方にお奨めなのが『ながらジョギング』⇒略して『ながらジョグ』です。
私は夕食を済ませて、ブログ記事を書いて一段落したら、
好みのテレビドラマを見ながら、25%焼酎のロックをチビチビ吞みながら
3分間くらいテレビの前で、垂直方向にジョギングして、しばらく休んで(歩いて)
また3分間くらいながらジョギングをして・・・で、
1時間、視終わる頃には、『ながらジョグ』3分間×5回くらいに、なっています。
合計30分の軽度の運動です。
面倒くさがりの私でも、これなら続けることができています。
週に5回やれば充分と思います。
エビデンスはなくエベデンスしかありませんが、
筋肉への負荷が多いという意味では、
インターバル速歩に匹敵する効果、
あるいはそれ以上の効果が期待できるように思います。 (^^)
皆さんも是非、試して頂ければ幸いです。
<座りすぎ>
日本人は「世界一座っている」という調査結果もあるほど、
1日の大半を座って過ごしている人が多い国だそうです。
明治安田厚生事業団体力医学研究所の調査によれば、
1日9時間以上座っている成人は、
7時間未満と比べて糖尿病になる可能性が2.5倍も高くなります。
<CNNのOdd News>
少し前ですが、
「座りすぎ」でがんのリスク増加、追跡装置で客観的に調査
https://www.cnn.co.jp/fringe/35155632.html
という記事が、
CNNのOdd News(ちょっと変わったニュース)に掲載されました。
JAMA(米国医師会雑誌)という権威ある医学雑誌での発表ですので
信頼度は高いと思われます。
そして、約8000人の参加者に
起きている時間について7日間連続で追跡装置を装着したということで、
運動の程度が客観的に把握されているのが、肝要なところです。
今までの研究では、運動量(座る、軽度な運動、中度の運動)に関しては
自己申告なので、正確さにおいて信頼度にかけるところがありました。
『約8000人に5年間の追跡調査を行い、最も座りがちな人々は、年齢や性別、疾病状態を勘案しても、最も座らない人たちと比較して、がんで死亡するリスクが82%高い』
ということです。
また、がん罹患に関しては、
運動不足の人が軽度の運動を30分すれば、8%リスクが減り、
中度の運動なら、31%リスク軽減とのことです。
江部康二
以下の青字の記載は、東洋経済オンラインの記事
から抜粋・要約したものです。
姿勢・不調改善専門家の鈴木 孝佳氏が、記述しておられます。
https://toyokeizai.net/articles/-/381481
日本人がやりがちな「寿命を削る」2つの悪習慣
外出自粛、リモートワークの人ほど要注意
コロナ禍を受けて、リモートワークが推進されている現在。普通に通勤していた頃よりも心身の疲労を感じる人が増えています。その原因は脳と体の「刺激の偏り」にあるかもしれません。
ヒトは本来、自然の中で暮らす生き物で、日中は動いて夜は休むという生活を送ってきました。夜の間はしっかりと脳と体を休めることで、疲れやゴミを取り除いてリセットする。朝日がのぼり、あたりが明るくなるのと同時に起きて元気に活動する。刻々と変化する自然の中で生き抜くために、ヒトは脳と体のあらゆる機能を最大限に働かせていたのです。
ずっと体を動かさないとどんな悪影響が出るのか
さて、最近の自分の生活を振り返ってみたとき、この「ヒトらしい生活」を送れていると言えるでしょうか? 体を動かさず単調な生活を繰り返していると、実は脳は使わない機能を捨ててしまいます。
体を動かす脳がサビつけば、体もサビつきます。「脳への刺激があるかないか」というインプットの違いは、体のアウトプットにもすぐさま変化をもたらすのです。
例として、目を通じて脳に刺激(インプット)を送り、体を柔らかくする体験テストをしてみましょう。
①直立姿勢から足を閉じて前屈し、地面にどこまで指が近づくか確認する
②元の姿勢に戻り、20秒間“寄り目”で鼻先を見つめる
③再度、前屈をして確認する
寄り目だけで体が柔らかくなるテスト、いかがでしたか? 変わらなかった方もいらっしゃるかもしれませんが、これを試していただいた方には、テスト前は半信半疑でも、深く前屈できるようになり、「魔法!?」とよく驚かれます。
前屈が苦手な方の多くは「体がかたいから」「筋肉が短いから」と考えています。しかし、このテストでわかるように、問題は筋肉の状態ではなく、目の使い方。スマホなどで偏った目の使い方をしていると、視覚情報とつながっている脳の機能も狭まってしまうのです。
そのため、目の運動を行い、脳への刺激(インプット)を増やすと、体のアウトプットである姿勢や柔軟性、筋力は簡単に変わります。テストで前屈がしやすくなった方は「体の動きやすさは筋肉の問題ではなく、脳への刺激の問題」だと体感できたのではないでしょうか?
https://toyokeizai.net/articles/-/381481?page=2
脳への刺激が不足すると体はどんどん機能を失い、不調をきたすようになります。運動不足は世界的にも問題視されています。WHO(世界保健機関)は、2018年に世界中の14億人以上の成人(18歳以上)が運動不足で、2型糖尿病や心血管疾患、がん、認知症などにかかるリスクが高いことを発表しました。[※注1]
これらが“生活習慣病”と呼ばれるように、無意識に過ごしている日々の習慣はダイレクトに健康へ影響しています。暴飲暴食や喫煙などの生活習慣が病気の原因になるのは、誰もが知っていることです。
実際に毎年の健康診断の結果を見て、お酒を控えて塩分を気にする方も多いはずです。しかし、すこし古いデータですが、日本における2007年の生活習慣病での死亡者数(図)を見てみると、過度な塩分やアルコールの摂取、糖尿病を引き起こす高血糖よりも「運動不足」のほうが死者数が多く、おおよそ5万人もの方が亡くなっています。
外因別の生活習慣病による死亡者数トップ6
①喫煙 128900人
②高血圧 103900人
③運動不足 52200人
④高血糖 34100人
⑤塩分の高摂取 34000人
⑥アルコール摂取 32700人
(出典:『疲れない体を脳からつくる ボディハック』より)
運動不足も、喫煙や飲酒と同じように健康を脅かす問題の1つなのです。
「座りすぎ」が日本人の生命を削る
また近年では、“座りすぎ”と死亡リスク増加との関連が研究されています。54カ国の死亡者数の3.8%にあたる43万人弱が、毎日、長時間座って過ごす生活習慣によって死亡しているという研究発表もあります。
実は日本人は「世界一座っている」という調査結果もあるほど、1日の大半を座って過ごしている人が多い国です。[※注3]
明治安田厚生事業団体力医学研究所の調査によれば、1日9時間以上座っている成人は、7時間未満と比べて糖尿病になる可能性が2.5倍も高くなります。日本の糖尿病にかかる医療費は世界第5位ですが、もしかすると“座りすぎ”と関連しているのかもしれません。[※注4]
“運動不足”や“座りすぎ”といった身近で何気ない毎日の習慣が不調を招き、場合によっては命に関わるということがおわかりいただけたかと思います。自粛生活やリモートワーク中、家で座ってばかりの方は、ぜひちょっとした時間だけでも立ち上がるようにしましょう。
【参考資料】
[※注1]Worldwide trends in insufficient physical activity from 2001 to 2016: a pooled analysis of 358 population-based surveys with 1・9 million participants(Regina Gutholdとその他、2018)
https://www.thelancet.com/journals/langlo/article/PIIS2214-109X(18)30357-7/fulltext
[※注2]All-Cause Mortality Attributable to Sitting Time Analysis of 54 Countries Worldwide(Leandro Fórnias Machado Rezendeとその他、2016)
https://www.ajpmonline.org/article/S0749-3797(16)00048-9/fulltext
[※注3]日本人の座位時間は世界最長「7」時間! 座りすぎが健康リスクを高める あなたは大丈夫? その対策とは…(スポーツ庁「DEPORTARE」)
https://sports.go.jp/special/value-sports/7.html
[※注4]公益財団法人 明治安田厚生事業団「MYライフ・ドック®通信 第1号」
https://www.my-zaidan.or.jp/tai-ken/information/lifedoc/doc/lifedoc_01.pdf?190401
鈴木 孝佳さんの最新公開記事をメールで受け取る(著者フォロー)
久堀さんから、
『運動不足』と『座り過ぎ』が、
日本人がやりがちな「寿命を削る」2つの悪習慣という記事の情報を頂きました。
ありがとうございます。
運動不足と座りすぎは勿論、よろしくないのですが、
『生活習慣病=糖質過剰摂取病』
なので、都内河北 鈴木さんがご指摘のように、
ベースに糖質制限食を実践することが、生活習慣病を改善するうえで大変重要と思います。
<運動不足>
外因別の生活習慣病による死亡者数トップ6
①喫煙 128900人
②高血圧 103900人
③運動不足 52200人
④高血糖 34100人
⑤塩分の高摂取 34000人
⑥アルコール摂取 32700人
(出典:『疲れない体を脳からつくる ボディハック』より)
運動不足が、高血糖や塩分の高摂取やアルコール摂取よりも
死亡者数が多いとは、ちょっとビックリしました。
また、アルコール摂取はもっと身体に悪そうなイメージがあったのですが、
⑥位にとどまったのは意外でしたし、左党としては、
ほんの少しだけ安心感がありました。
①位喫煙、②位高血圧も納得のいくラインアップです。
運動不足の解決に関しては、
インターバル速歩
がお奨めで、一番継続しやすいと思います。
インターバル速歩に関しては以下のブログ記事をご参照頂ければ幸いです。
インターバル速歩と体力。8000歩/日との比較。
2019年02月20日 (水)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-4826.html
『雨や風が強いときは、散歩なんて嫌だ。』
という方もおられると思います。
そんな方にお奨めなのが『ながらジョギング』⇒略して『ながらジョグ』です。
私は夕食を済ませて、ブログ記事を書いて一段落したら、
好みのテレビドラマを見ながら、25%焼酎のロックをチビチビ吞みながら
3分間くらいテレビの前で、垂直方向にジョギングして、しばらく休んで(歩いて)
また3分間くらいながらジョギングをして・・・で、
1時間、視終わる頃には、『ながらジョグ』3分間×5回くらいに、なっています。
合計30分の軽度の運動です。
面倒くさがりの私でも、これなら続けることができています。
週に5回やれば充分と思います。
エビデンスはなくエベデンスしかありませんが、
筋肉への負荷が多いという意味では、
インターバル速歩に匹敵する効果、
あるいはそれ以上の効果が期待できるように思います。 (^^)
皆さんも是非、試して頂ければ幸いです。
<座りすぎ>
日本人は「世界一座っている」という調査結果もあるほど、
1日の大半を座って過ごしている人が多い国だそうです。
明治安田厚生事業団体力医学研究所の調査によれば、
1日9時間以上座っている成人は、
7時間未満と比べて糖尿病になる可能性が2.5倍も高くなります。
<CNNのOdd News>
少し前ですが、
「座りすぎ」でがんのリスク増加、追跡装置で客観的に調査
https://www.cnn.co.jp/fringe/35155632.html
という記事が、
CNNのOdd News(ちょっと変わったニュース)に掲載されました。
JAMA(米国医師会雑誌)という権威ある医学雑誌での発表ですので
信頼度は高いと思われます。
そして、約8000人の参加者に
起きている時間について7日間連続で追跡装置を装着したということで、
運動の程度が客観的に把握されているのが、肝要なところです。
今までの研究では、運動量(座る、軽度な運動、中度の運動)に関しては
自己申告なので、正確さにおいて信頼度にかけるところがありました。
『約8000人に5年間の追跡調査を行い、最も座りがちな人々は、年齢や性別、疾病状態を勘案しても、最も座らない人たちと比較して、がんで死亡するリスクが82%高い』
ということです。
また、がん罹患に関しては、
運動不足の人が軽度の運動を30分すれば、8%リスクが減り、
中度の運動なら、31%リスク軽減とのことです。
江部康二
以下の青字の記載は、東洋経済オンラインの記事
から抜粋・要約したものです。
姿勢・不調改善専門家の鈴木 孝佳氏が、記述しておられます。
https://toyokeizai.net/articles/-/381481
日本人がやりがちな「寿命を削る」2つの悪習慣
外出自粛、リモートワークの人ほど要注意
コロナ禍を受けて、リモートワークが推進されている現在。普通に通勤していた頃よりも心身の疲労を感じる人が増えています。その原因は脳と体の「刺激の偏り」にあるかもしれません。
ヒトは本来、自然の中で暮らす生き物で、日中は動いて夜は休むという生活を送ってきました。夜の間はしっかりと脳と体を休めることで、疲れやゴミを取り除いてリセットする。朝日がのぼり、あたりが明るくなるのと同時に起きて元気に活動する。刻々と変化する自然の中で生き抜くために、ヒトは脳と体のあらゆる機能を最大限に働かせていたのです。
ずっと体を動かさないとどんな悪影響が出るのか
さて、最近の自分の生活を振り返ってみたとき、この「ヒトらしい生活」を送れていると言えるでしょうか? 体を動かさず単調な生活を繰り返していると、実は脳は使わない機能を捨ててしまいます。
体を動かす脳がサビつけば、体もサビつきます。「脳への刺激があるかないか」というインプットの違いは、体のアウトプットにもすぐさま変化をもたらすのです。
例として、目を通じて脳に刺激(インプット)を送り、体を柔らかくする体験テストをしてみましょう。
①直立姿勢から足を閉じて前屈し、地面にどこまで指が近づくか確認する
②元の姿勢に戻り、20秒間“寄り目”で鼻先を見つめる
③再度、前屈をして確認する
寄り目だけで体が柔らかくなるテスト、いかがでしたか? 変わらなかった方もいらっしゃるかもしれませんが、これを試していただいた方には、テスト前は半信半疑でも、深く前屈できるようになり、「魔法!?」とよく驚かれます。
前屈が苦手な方の多くは「体がかたいから」「筋肉が短いから」と考えています。しかし、このテストでわかるように、問題は筋肉の状態ではなく、目の使い方。スマホなどで偏った目の使い方をしていると、視覚情報とつながっている脳の機能も狭まってしまうのです。
そのため、目の運動を行い、脳への刺激(インプット)を増やすと、体のアウトプットである姿勢や柔軟性、筋力は簡単に変わります。テストで前屈がしやすくなった方は「体の動きやすさは筋肉の問題ではなく、脳への刺激の問題」だと体感できたのではないでしょうか?
https://toyokeizai.net/articles/-/381481?page=2
脳への刺激が不足すると体はどんどん機能を失い、不調をきたすようになります。運動不足は世界的にも問題視されています。WHO(世界保健機関)は、2018年に世界中の14億人以上の成人(18歳以上)が運動不足で、2型糖尿病や心血管疾患、がん、認知症などにかかるリスクが高いことを発表しました。[※注1]
これらが“生活習慣病”と呼ばれるように、無意識に過ごしている日々の習慣はダイレクトに健康へ影響しています。暴飲暴食や喫煙などの生活習慣が病気の原因になるのは、誰もが知っていることです。
実際に毎年の健康診断の結果を見て、お酒を控えて塩分を気にする方も多いはずです。しかし、すこし古いデータですが、日本における2007年の生活習慣病での死亡者数(図)を見てみると、過度な塩分やアルコールの摂取、糖尿病を引き起こす高血糖よりも「運動不足」のほうが死者数が多く、おおよそ5万人もの方が亡くなっています。
外因別の生活習慣病による死亡者数トップ6
①喫煙 128900人
②高血圧 103900人
③運動不足 52200人
④高血糖 34100人
⑤塩分の高摂取 34000人
⑥アルコール摂取 32700人
(出典:『疲れない体を脳からつくる ボディハック』より)
運動不足も、喫煙や飲酒と同じように健康を脅かす問題の1つなのです。
「座りすぎ」が日本人の生命を削る
また近年では、“座りすぎ”と死亡リスク増加との関連が研究されています。54カ国の死亡者数の3.8%にあたる43万人弱が、毎日、長時間座って過ごす生活習慣によって死亡しているという研究発表もあります。
実は日本人は「世界一座っている」という調査結果もあるほど、1日の大半を座って過ごしている人が多い国です。[※注3]
明治安田厚生事業団体力医学研究所の調査によれば、1日9時間以上座っている成人は、7時間未満と比べて糖尿病になる可能性が2.5倍も高くなります。日本の糖尿病にかかる医療費は世界第5位ですが、もしかすると“座りすぎ”と関連しているのかもしれません。[※注4]
“運動不足”や“座りすぎ”といった身近で何気ない毎日の習慣が不調を招き、場合によっては命に関わるということがおわかりいただけたかと思います。自粛生活やリモートワーク中、家で座ってばかりの方は、ぜひちょっとした時間だけでも立ち上がるようにしましょう。
【参考資料】
[※注1]Worldwide trends in insufficient physical activity from 2001 to 2016: a pooled analysis of 358 population-based surveys with 1・9 million participants(Regina Gutholdとその他、2018)
https://www.thelancet.com/journals/langlo/article/PIIS2214-109X(18)30357-7/fulltext
[※注2]All-Cause Mortality Attributable to Sitting Time Analysis of 54 Countries Worldwide(Leandro Fórnias Machado Rezendeとその他、2016)
https://www.ajpmonline.org/article/S0749-3797(16)00048-9/fulltext
[※注3]日本人の座位時間は世界最長「7」時間! 座りすぎが健康リスクを高める あなたは大丈夫? その対策とは…(スポーツ庁「DEPORTARE」)
https://sports.go.jp/special/value-sports/7.html
[※注4]公益財団法人 明治安田厚生事業団「MYライフ・ドック®通信 第1号」
https://www.my-zaidan.or.jp/tai-ken/information/lifedoc/doc/lifedoc_01.pdf?190401
鈴木 孝佳さんの最新公開記事をメールで受け取る(著者フォロー)
2020年11月26日 (木)
こんにちは。
私が監修している ミルネスダイナーから、
低糖質Xmasケーキ(三色チョコムースケーキ)

https://milnesdiner.jp/
を販売中です。
限定数に達しましたが、追加予約が開始されました。
1/8カット、80gで、エリスリトールを除く糖質は、わずか2.1gです。
株式会社フォワードはサラヤグループで新たに誕生した
食品を専門に取り扱う会社です。
ミルネスダイナーは株式会社フォワードが運営するECサイトです。
例によって、私が人体実験しました。
2020年9月25日(金)
17:04 血糖値:111mg/dl
低糖質Xmasケーキ(三色チョコムースケーキ)80g、摂取
18:04 血糖値:98mg/dl
食前より食後の血糖値が少し下がりました。
これは、糖質がわずか2.1gしかなかったので、
『2.1g×3mg=6.3mg/dl』血糖上昇の想定に対して、
膵臓のベータ細胞にプールされていたインスリン追加分泌第一相の血糖を下げる効果が
想定血糖値上昇を上回ったものと考えられます。
高雄病院の2型糖尿病の入院患者さんでも、
たまに、同様の理由で、食前より食後の血糖値が下がる例があります。
<ミルネスダイナー特集ページ>
特集ページTOPページ
https://milnesdiner.jp/special.html?fkey=lowcarb
特集ページ 糖尿病患者向け
https://milnesdiner.jp/special.html?fkey=lowcarbdm
特集ページ 一般向け
https://milnesdiner.jp/special.html?fkey=lowcarbetc
江部康二
☆☆☆
以下の青字の記載は、ミネルスダイナーさんからのメッセージです。
低糖質食品をメインに販売を行っている「ミルネスダイナー」(https://milnesdiner.jp/)です。
2度目のご紹介となりますが、菓子職人様に弊社の「低糖質ミルクチョコレート」を使ってお作りいただいたXmasケーキです。
「美味しい」はもちろん、「1/8カットで糖質2.1g(エリスリトール除く)」という驚くほど糖質は低いのですが、弊社スタッフが試食させて頂いたところ「これって本当に低糖質?」や「普通のケーキより美味しい」などの意見がでるほどでした。
甘さは甘すぎることなく丁度良く、軽やかなムースと濃厚なチョコレートが絶妙にマッチしたXmasケーキを是非、糖質制限をされている方にお届けできたらと思います。
限定数に達しましたが、ご好評により追加注文を受け付けさせていただくことになりました!
価格は1台5,000円(税込・送料別)ですが、
今回江部先生ブログ読者様限定で10%オフの4,500円でご提供させていただきます。
以下のURLからページに進んでいただき、下記のパスワードをご入力いただきますとブログ読者様限定価格でご購入いただけるようになります。
※会員登録が必要ですので、未会員の方はご登録お願いいたします。
ミルネスダイナー 3色チョコレートムースケーキ特別価格ページ
パスワード:xmas20eb
https://milnesdiner.jp/goods/list.html?sid=drebexmas2020
また、冬季限定で江部先生にご試食頂いた商品をセットにした「糖質制限入門セット」を通常の20%オフ、送料無料にて販売しております。
今から糖質制限を始めようという方もベテランの方もお得に購入できますので、ぜひ1度お試しください。
https://milnesdiner.jp/goods/index.html?ggcd=drbeginnersset
皆様の食生活のお手伝いができましたら私共も嬉しいです。
ミルネスダイナースタッフ一同、心よりお待ちしております。
私が監修している ミルネスダイナーから、
低糖質Xmasケーキ(三色チョコムースケーキ)

https://milnesdiner.jp/
を販売中です。
限定数に達しましたが、追加予約が開始されました。
1/8カット、80gで、エリスリトールを除く糖質は、わずか2.1gです。
株式会社フォワードはサラヤグループで新たに誕生した
食品を専門に取り扱う会社です。
ミルネスダイナーは株式会社フォワードが運営するECサイトです。
例によって、私が人体実験しました。
2020年9月25日(金)
17:04 血糖値:111mg/dl
低糖質Xmasケーキ(三色チョコムースケーキ)80g、摂取
18:04 血糖値:98mg/dl
食前より食後の血糖値が少し下がりました。
これは、糖質がわずか2.1gしかなかったので、
『2.1g×3mg=6.3mg/dl』血糖上昇の想定に対して、
膵臓のベータ細胞にプールされていたインスリン追加分泌第一相の血糖を下げる効果が
想定血糖値上昇を上回ったものと考えられます。
高雄病院の2型糖尿病の入院患者さんでも、
たまに、同様の理由で、食前より食後の血糖値が下がる例があります。
<ミルネスダイナー特集ページ>
特集ページTOPページ
https://milnesdiner.jp/special.html?fkey=lowcarb
特集ページ 糖尿病患者向け
https://milnesdiner.jp/special.html?fkey=lowcarbdm
特集ページ 一般向け
https://milnesdiner.jp/special.html?fkey=lowcarbetc
江部康二
☆☆☆
以下の青字の記載は、ミネルスダイナーさんからのメッセージです。
低糖質食品をメインに販売を行っている「ミルネスダイナー」(https://milnesdiner.jp/)です。
2度目のご紹介となりますが、菓子職人様に弊社の「低糖質ミルクチョコレート」を使ってお作りいただいたXmasケーキです。
「美味しい」はもちろん、「1/8カットで糖質2.1g(エリスリトール除く)」という驚くほど糖質は低いのですが、弊社スタッフが試食させて頂いたところ「これって本当に低糖質?」や「普通のケーキより美味しい」などの意見がでるほどでした。
甘さは甘すぎることなく丁度良く、軽やかなムースと濃厚なチョコレートが絶妙にマッチしたXmasケーキを是非、糖質制限をされている方にお届けできたらと思います。
限定数に達しましたが、ご好評により追加注文を受け付けさせていただくことになりました!
価格は1台5,000円(税込・送料別)ですが、
今回江部先生ブログ読者様限定で10%オフの4,500円でご提供させていただきます。
以下のURLからページに進んでいただき、下記のパスワードをご入力いただきますとブログ読者様限定価格でご購入いただけるようになります。
※会員登録が必要ですので、未会員の方はご登録お願いいたします。
ミルネスダイナー 3色チョコレートムースケーキ特別価格ページ
パスワード:xmas20eb
https://milnesdiner.jp/goods/list.html?sid=drebexmas2020
また、冬季限定で江部先生にご試食頂いた商品をセットにした「糖質制限入門セット」を通常の20%オフ、送料無料にて販売しております。
今から糖質制限を始めようという方もベテランの方もお得に購入できますので、ぜひ1度お試しください。
https://milnesdiner.jp/goods/index.html?ggcd=drbeginnersset
皆様の食生活のお手伝いができましたら私共も嬉しいです。
ミルネスダイナースタッフ一同、心よりお待ちしております。
2020年11月25日 (水)
【20/11/24 mi-k
女性ホルモンと血糖値
先生のブログに出会い約10年糖質制限を実践しております。
10年前は2型診断だったものが、5年前に緩徐進行1型糖尿病と診断され、
2型糖尿病の気の持ち方と1型糖尿病の気の持ち方を経験いたしました。
2型であれば糖質制限と運動で頑張れますね。
1型になると絶対的にインスリン注射が必要になるし、
食事もたんぱく質まで考えないといけなくて・・・
とは言え、1型になっても糖質制限を実践しているため
SGLT2阻害薬を併用してはいますがインスリン注射は
トレシーバのベース1回/日で済んでおり、
注射嫌いの私にとってQOLの向上になっております。
現在のCPRは0.11ng/mlでほとんど自前で作れなくなってしまいましたが、
食後の血糖値は糖質制限のおかげで200mg/dlを超えないくらいで
コントロールできております。
主治医も糖質制限派なので患者としてもストレスなく病気に向き合えております。
前置きが長くなりましたが、女性ホルモンと血糖値の関係について、
私個人の経験値ではありますがお伝えしたくコメントさせていただきました。
現在、子宮筋腫を持っているためピルの服用で治療をしております。
トリキュラー錠28という3相性のものを服用しており
1相(6日間)→2相(5日間)→3相(10日間)→休薬(7日間)のサイクルです。
この1相から3相になるにつれプロゲステロンの量が多くなるのですが、
トレシーバの単位が
1相のとき12単位→2相のとき13単位→3相のとき14単位と1単位ずつ増えていき、
休薬になると11単位に減るというサイクルに気づきました。
このことは、リブレを装着できたことで判明しました。
リブレ装着前は、自己測定のみでトレンドまではわからず12単位の固定打ちでした。
HbA1cも6.2%からなかなか下がらずという状態だったのですが、
リブレのおかげで法則に気づきインスリンの調整ができるようになってから、
HbA1cが5.8%まで下げることができました。
3相から休薬に変わる日に3単位も減るなんて、なかなかの減量ですよね・・・
このように血糖値は女性ホルモンにかなり影響を受けているのだなと感じております。】
ピルのおかげで女性ホルモン量を目で見て判断でき、それに合わせてインスリン量が調整できるので、
子宮筋腫をかかえてはいますが、私にとってはメリットだなと感じております。
長くなりましたが、ご一読いただけましたら幸いです。】
こんにちは。
mi-k さんから、女性ホルモンと血糖値について
詳細な体験報告をコメント頂きました。
1型ですが、糖質制限食の実践で、トレシーバの1回注射だけで
血糖コントロールできているのは、生活の質の面からも
とても好ましいですね。
主治医が糖質制限賛成派なのも良かったです。
糖質制限賛成派の医師は、増えたとは言え、
まだまだ貴重な存在なので、もっともっと増えて欲しいです。
【トリキュラー錠28という3相性のものを服用しており
1相(6日間)→2相(5日間)→3相(10日間)→休薬(7日間)のサイクルです。
この1相から3相になるにつれプロゲステロンの量が多くなるのですが、
トレシーバの単位が
1相のとき12単位→2相のとき13単位→3相のとき14単位と1単位ずつ増えていき、
休薬になると11単位に減るというサイクルに気づきました。】
女性ホルモンは、インスリンにも影響を与えていて、
エストロゲンはインスリンの効きを良くし、
プロゲステロンは効きを悪くすると考えられています。
理論的にはこのことはすでに解っているのですが、
mi-kさんの体験は、見事なほど、整合性がとれています。
プロゲステロンが増えるにつれて、トレシーバの単位が増加していき、
休薬になったら、とたんに3単位も減るということで、
1例でも、理論通りであることが証明できて、
おおいに参考になります。
ありがとうございます。
江部康二
女性ホルモンと血糖値
先生のブログに出会い約10年糖質制限を実践しております。
10年前は2型診断だったものが、5年前に緩徐進行1型糖尿病と診断され、
2型糖尿病の気の持ち方と1型糖尿病の気の持ち方を経験いたしました。
2型であれば糖質制限と運動で頑張れますね。
1型になると絶対的にインスリン注射が必要になるし、
食事もたんぱく質まで考えないといけなくて・・・
とは言え、1型になっても糖質制限を実践しているため
SGLT2阻害薬を併用してはいますがインスリン注射は
トレシーバのベース1回/日で済んでおり、
注射嫌いの私にとってQOLの向上になっております。
現在のCPRは0.11ng/mlでほとんど自前で作れなくなってしまいましたが、
食後の血糖値は糖質制限のおかげで200mg/dlを超えないくらいで
コントロールできております。
主治医も糖質制限派なので患者としてもストレスなく病気に向き合えております。
前置きが長くなりましたが、女性ホルモンと血糖値の関係について、
私個人の経験値ではありますがお伝えしたくコメントさせていただきました。
現在、子宮筋腫を持っているためピルの服用で治療をしております。
トリキュラー錠28という3相性のものを服用しており
1相(6日間)→2相(5日間)→3相(10日間)→休薬(7日間)のサイクルです。
この1相から3相になるにつれプロゲステロンの量が多くなるのですが、
トレシーバの単位が
1相のとき12単位→2相のとき13単位→3相のとき14単位と1単位ずつ増えていき、
休薬になると11単位に減るというサイクルに気づきました。
このことは、リブレを装着できたことで判明しました。
リブレ装着前は、自己測定のみでトレンドまではわからず12単位の固定打ちでした。
HbA1cも6.2%からなかなか下がらずという状態だったのですが、
リブレのおかげで法則に気づきインスリンの調整ができるようになってから、
HbA1cが5.8%まで下げることができました。
3相から休薬に変わる日に3単位も減るなんて、なかなかの減量ですよね・・・
このように血糖値は女性ホルモンにかなり影響を受けているのだなと感じております。】
ピルのおかげで女性ホルモン量を目で見て判断でき、それに合わせてインスリン量が調整できるので、
子宮筋腫をかかえてはいますが、私にとってはメリットだなと感じております。
長くなりましたが、ご一読いただけましたら幸いです。】
こんにちは。
mi-k さんから、女性ホルモンと血糖値について
詳細な体験報告をコメント頂きました。
1型ですが、糖質制限食の実践で、トレシーバの1回注射だけで
血糖コントロールできているのは、生活の質の面からも
とても好ましいですね。
主治医が糖質制限賛成派なのも良かったです。
糖質制限賛成派の医師は、増えたとは言え、
まだまだ貴重な存在なので、もっともっと増えて欲しいです。
【トリキュラー錠28という3相性のものを服用しており
1相(6日間)→2相(5日間)→3相(10日間)→休薬(7日間)のサイクルです。
この1相から3相になるにつれプロゲステロンの量が多くなるのですが、
トレシーバの単位が
1相のとき12単位→2相のとき13単位→3相のとき14単位と1単位ずつ増えていき、
休薬になると11単位に減るというサイクルに気づきました。】
女性ホルモンは、インスリンにも影響を与えていて、
エストロゲンはインスリンの効きを良くし、
プロゲステロンは効きを悪くすると考えられています。
理論的にはこのことはすでに解っているのですが、
mi-kさんの体験は、見事なほど、整合性がとれています。
プロゲステロンが増えるにつれて、トレシーバの単位が増加していき、
休薬になったら、とたんに3単位も減るということで、
1例でも、理論通りであることが証明できて、
おおいに参考になります。
ありがとうございます。
江部康二
2020年11月24日 (火)
【20/11/22 ぱむ
女性ホルモンとの関係
以前、糖質制限で逆流性食道炎が治ったとコメントさせていただいたものです。
その後、返信いただきありがとうございました。
糖質制限も10ヶ月以上経ち、色々と良い変化が出てきました。
全く予想外だったのは、長年排卵痛で苦しんでいて、
糖質制限を始める前には婦人科でもらった痛み止めも効かなくなっていたのですが、
3ヶ月をすぎた頃から痛みが軽くなり、
月によっては痛みのない時もあるようになりました。
生理痛もあったので月の3分の1の不調な状態がほぼなくなり、体調が軽くなりました。
今日のブログを読んで、糖質制限が女性ホルモンにも影響があると知り、
女性特有の疾患が改善されたのも糖質制限のおかげなのかなと感じています。
知人にも、更年期で仕事もままならないほど体調を崩すような方を多々見ていますので、
自分がなったらどうしようと不安になっていました。
糖質制限を続けることで、女性ホルモンに良い影響があり、
更年期を乗り切れるかもしれないと思ったら、気が楽になるのですが、
どうなんでしょうか?
ちなみに、糖質制限を始めてから、
3ヶ月後の生理の経血がどす黒く、臭いもキツかったのですが、
翌月からはきれいな経血に変わったので、
体の瘀血が出てきたのかなと思っています。】
こんにちは。
ぱむさんから、
糖質制限食で、逆流性食道炎が治り、排卵痛と生理痛も改善したという
嬉しいコメントを頂きました。
糖質制限で更年期が乗り切れるかというご質問ですが、
まずは女性ホルモンと血糖値と生理について考察してみます。
女性ホルモンは、インスリンにも影響を与えています。
エストロゲンはインスリンの効きを良くし、
プロゲステロンは効きを悪くすると考えられています
従って、月経中と月経が終了してしばらく(エストロゲンが上昇する卵胞期)は、
血糖値は低めになりますが、
排卵後月経前までの2週間程度(プロゲステロンが上昇する黄体期)は
血糖値が上昇しやすくなります。
1型糖尿病では生理前に血糖値が上昇することが多いようです。
早朝空腹時血糖値は、60mgとか上昇することがあり、2型に比し差が顕著です。
1型糖尿病女性を対象に調査した研究では、70%の人が月経前に血糖が上がり、
約半数の人が月経初日に血糖が下がったとの報告があります。
つまり、1型でも個人差があるということです。
2型糖尿病でも、理論的には生理前に血糖上昇傾向があるはずですが、
1型ほど顕著ではありません。
個人差はありますが、インスリン分泌能が充分残っている2型糖尿病なら、
黄体期にも血糖値上昇がないようです。
次に更年期障害と糖質制限食について、考えてみましょう。
更年期障害の症状には自律神経症状として「動悸」「発汗」、
精神症状として「イライラ」「そわそわ」などがあります。
これらの症状は、糖質摂取による『血糖値の乱高下』により、更年期でなくても生じます。
そして更年期の人が普通に糖質を摂取すると、
『ホルモンバランスの乱れ』による症状と『血糖値の乱高下』による症状が、
ダブルで生じるので、いわゆる更年期障害の症状が、きつく出やすいと思われます。
血糖値の乱高下は酸化ストレスの大きなリスクとなりますので、
それがないだけでも、更年期障害の症状はマイルドになると思います。
酸化ストレスは「がん、動脈硬化、老化、糖尿病合併症、アルツハイマー病、
メタボリックシンドローム、パーキンソン病、狭心症、心筋梗塞、慢性炎症・・・」
などに関与することが明らかとなっています。
それが、最小限になることは、更年期障害予防だけではなく、
生きていく上で大きなアドバンテージとなります。
これからも、美味しく楽しく末長く糖質制限食実践で、
健康ライフを送って頂ければ幸いです。
本日の記事は、「糖尿病と女性のライフサポートネットワーク」
田中佳代準教授の記事(☆)を参考にさせて頂きました。謝謝。
(☆)糖尿病と女性のライフサポートネットワーク
http://www.dm-net.co.jp/dlsnw/information/001/001/02.php
代表 田中 佳代(久留米大学医学部看護学科母性看護学准教授)
江部康二
女性ホルモンとの関係
以前、糖質制限で逆流性食道炎が治ったとコメントさせていただいたものです。
その後、返信いただきありがとうございました。
糖質制限も10ヶ月以上経ち、色々と良い変化が出てきました。
全く予想外だったのは、長年排卵痛で苦しんでいて、
糖質制限を始める前には婦人科でもらった痛み止めも効かなくなっていたのですが、
3ヶ月をすぎた頃から痛みが軽くなり、
月によっては痛みのない時もあるようになりました。
生理痛もあったので月の3分の1の不調な状態がほぼなくなり、体調が軽くなりました。
今日のブログを読んで、糖質制限が女性ホルモンにも影響があると知り、
女性特有の疾患が改善されたのも糖質制限のおかげなのかなと感じています。
知人にも、更年期で仕事もままならないほど体調を崩すような方を多々見ていますので、
自分がなったらどうしようと不安になっていました。
糖質制限を続けることで、女性ホルモンに良い影響があり、
更年期を乗り切れるかもしれないと思ったら、気が楽になるのですが、
どうなんでしょうか?
ちなみに、糖質制限を始めてから、
3ヶ月後の生理の経血がどす黒く、臭いもキツかったのですが、
翌月からはきれいな経血に変わったので、
体の瘀血が出てきたのかなと思っています。】
こんにちは。
ぱむさんから、
糖質制限食で、逆流性食道炎が治り、排卵痛と生理痛も改善したという
嬉しいコメントを頂きました。
糖質制限で更年期が乗り切れるかというご質問ですが、
まずは女性ホルモンと血糖値と生理について考察してみます。
女性ホルモンは、インスリンにも影響を与えています。
エストロゲンはインスリンの効きを良くし、
プロゲステロンは効きを悪くすると考えられています
従って、月経中と月経が終了してしばらく(エストロゲンが上昇する卵胞期)は、
血糖値は低めになりますが、
排卵後月経前までの2週間程度(プロゲステロンが上昇する黄体期)は
血糖値が上昇しやすくなります。
1型糖尿病では生理前に血糖値が上昇することが多いようです。
早朝空腹時血糖値は、60mgとか上昇することがあり、2型に比し差が顕著です。
1型糖尿病女性を対象に調査した研究では、70%の人が月経前に血糖が上がり、
約半数の人が月経初日に血糖が下がったとの報告があります。
つまり、1型でも個人差があるということです。
2型糖尿病でも、理論的には生理前に血糖上昇傾向があるはずですが、
1型ほど顕著ではありません。
個人差はありますが、インスリン分泌能が充分残っている2型糖尿病なら、
黄体期にも血糖値上昇がないようです。
次に更年期障害と糖質制限食について、考えてみましょう。
更年期障害の症状には自律神経症状として「動悸」「発汗」、
精神症状として「イライラ」「そわそわ」などがあります。
これらの症状は、糖質摂取による『血糖値の乱高下』により、更年期でなくても生じます。
そして更年期の人が普通に糖質を摂取すると、
『ホルモンバランスの乱れ』による症状と『血糖値の乱高下』による症状が、
ダブルで生じるので、いわゆる更年期障害の症状が、きつく出やすいと思われます。
血糖値の乱高下は酸化ストレスの大きなリスクとなりますので、
それがないだけでも、更年期障害の症状はマイルドになると思います。
酸化ストレスは「がん、動脈硬化、老化、糖尿病合併症、アルツハイマー病、
メタボリックシンドローム、パーキンソン病、狭心症、心筋梗塞、慢性炎症・・・」
などに関与することが明らかとなっています。
それが、最小限になることは、更年期障害予防だけではなく、
生きていく上で大きなアドバンテージとなります。
これからも、美味しく楽しく末長く糖質制限食実践で、
健康ライフを送って頂ければ幸いです。
本日の記事は、「糖尿病と女性のライフサポートネットワーク」
田中佳代準教授の記事(☆)を参考にさせて頂きました。謝謝。
(☆)糖尿病と女性のライフサポートネットワーク
http://www.dm-net.co.jp/dlsnw/information/001/001/02.php
代表 田中 佳代(久留米大学医学部看護学科母性看護学准教授)
江部康二
2020年11月22日 (日)
【20/11/20 ふくろねこ
江部先生、新刊の刊行おめでとうございます。
当方身長160cm 体重45kgの、56歳女性です。
Agesを測定する機会があったのですが、
糖化年齢70歳、酸化ストレス度OSが41.5mg/dlとかなりの高値、
グリコアルブミンも17.2と基準値超えでした。
自家製の五穀米、無農薬野菜、大豆製品、魚たまに肉と言った食生活で
健康オタクを自認していたので、
なぜ?と、調べていくうちに先生の書籍に出会い、目から鱗が落ちました。
早速、血糖値自己測定器を購入し、
食後高血糖を起こしていることに気づきました。(1h後200mgを超えることも)
酸化ストレスやグリコアルブミンの高値は、これが原因か、と思いました。
1日の糖質を100g 程度におさえ、三ヶ月たち、
グリコアルブミンは、15.9、食後血糖値1hで130~140位に落ち着きました。
ただ、糖質をカウントしていても、時折スパイクを起こすことがあり、
更年期のホルモンバランスも関係しているのかな、と考えています。
今後も糖質制限(ゆるいですが・・・)を続けて行きたいと思っています。】
こんばんは。
ふくろねこさんから、大変、示唆に富むコメントを頂きました。
ありがとうございます。
『五穀米(☆)、無農薬野菜、大豆製品、魚が主でたまに肉』
といったいわゆる健康的な食生活を実践していたのに、
GA(グリコアルブミン)が17.2%(基準値:11.6~16.4; %)と高値で、
56歳なのに、糖化年齢は70歳とAGEsが過剰に蓄積していて
実態は、かなり不健康であったということです。何故?
実は私も玄米魚菜食で、糖尿病を発症しました。
34歳から、基本玄米が主食で、魚中心で肉や脂は控えめで野菜はたっぷり摂り、
週に2回はテニスをし、週1回スポーツジムにも通っているし、
普通の中年サラリーマン諸氏よりは、
はるかに健康的なライフスタイルのはずでしたが・・・?
もともと父も母も糖尿病でした。
父は、糖質制限食導入前であり、
77歳の時糖尿病による血流傷害のため右大腿切断手術をし、
その後心筋梗塞や肺炎にもなり、80歳で永眠しました。
母は、糖質制限食が間に合って、91歳で天寿を全うしました。
家族歴は完璧なので、私もそこそこ警戒はしていたのですが、
2002年の病院の健康診断(52歳時)で遂に
HbA1Cが6.7%と糖尿病の域に達していました。
翌日慌てて、給食(胚芽米)を食べて、
1時間後の血糖値を測定してみると
250mg/dlもあり愕然としました。ヾ(゜▽゜)
このように、一般的には健康食のように認識されている玄米食や五穀米ですが、
結局糖質の絶対量は、白米と大差ないので、
糖尿病発症予防には何の役にも立たなかったわけです。
【早速、血糖値自己測定器を購入し、
食後高血糖を起こしていることに気づきました。(1h後200mgを超えることも)
酸化ストレスやグリコアルブミンの高値は、これが原因か、と思いました。】
気がつかれて、とても良かったと思います。
血糖自己測定器、おおいに役に立ちましたね。(^^)
【1日の糖質を100g 程度におさえ、三ヶ月たち、
グリコアルブミンは、15.9、食後血糖値1hで130~140位に落ち着きました。】
このデータなら、グリコアルブミンは基準値内ですし、
食後血糖値も、国際糖尿病連合の目標の食後1時間血糖値160mg/dl未満を
達成しておられるので、合併症の恐れはないと思います。
食後血糖値が180mg/dlを超えていると、糖尿病ではない境界型の段階でも
心筋梗塞のリスクとなりますので、ふくろねこさん、
血糖自己測定器のおかげで間に合ったと思われ、良かったです。
【ただ、糖質をカウントしていても、時折スパイクを起こすことがあり、
更年期のホルモンバランスも関係しているのかな、と考えています。】
女性ホルモンは、インスリンにも影響を与えています。
エストロゲンはインスリンの効きを良くし、
プロゲステロンは効きを悪くすると考えられています。
従って、更年期でエストロゲンが減少してきたら、
血糖値はその分上昇してくると思われます。
現在は緩やかな糖質制限食ですが、
スーパー糖質制限食という選択肢もあると思います。
スーパー糖質制限食なら、更年期でも血糖コントロール良好が
保てると思います。
なお、私は52歳の時に糖尿病発症以来、
70歳現在までスーパー糖質制限食を実践中ですが、
67歳のときに、AGEs測定器のメーカーの社員さんが、学会後の懇親会の席で
「是非AGEsを測定させて下さい」ということで、前腕の皮膚で測定しました。
そうすると52歳相当であり、AGEs蓄積予防に、
スーパー糖質制限食が極めて有効である可能性が示唆されました。
江部康二
(☆)五穀米
米に麦や粟 (あわ) 、豆などを混ぜたもの。 ビタミン類やミネラル・食物繊維などが豊富で健康によいとされる。 混合の種類はさまざまで厳密な規定はないが、米・麦・粟・豆に稗 (ひえ) か黍 (きび) を混ぜたものをいうことが多い。
江部先生、新刊の刊行おめでとうございます。
当方身長160cm 体重45kgの、56歳女性です。
Agesを測定する機会があったのですが、
糖化年齢70歳、酸化ストレス度OSが41.5mg/dlとかなりの高値、
グリコアルブミンも17.2と基準値超えでした。
自家製の五穀米、無農薬野菜、大豆製品、魚たまに肉と言った食生活で
健康オタクを自認していたので、
なぜ?と、調べていくうちに先生の書籍に出会い、目から鱗が落ちました。
早速、血糖値自己測定器を購入し、
食後高血糖を起こしていることに気づきました。(1h後200mgを超えることも)
酸化ストレスやグリコアルブミンの高値は、これが原因か、と思いました。
1日の糖質を100g 程度におさえ、三ヶ月たち、
グリコアルブミンは、15.9、食後血糖値1hで130~140位に落ち着きました。
ただ、糖質をカウントしていても、時折スパイクを起こすことがあり、
更年期のホルモンバランスも関係しているのかな、と考えています。
今後も糖質制限(ゆるいですが・・・)を続けて行きたいと思っています。】
こんばんは。
ふくろねこさんから、大変、示唆に富むコメントを頂きました。
ありがとうございます。
『五穀米(☆)、無農薬野菜、大豆製品、魚が主でたまに肉』
といったいわゆる健康的な食生活を実践していたのに、
GA(グリコアルブミン)が17.2%(基準値:11.6~16.4; %)と高値で、
56歳なのに、糖化年齢は70歳とAGEsが過剰に蓄積していて
実態は、かなり不健康であったということです。何故?
実は私も玄米魚菜食で、糖尿病を発症しました。
34歳から、基本玄米が主食で、魚中心で肉や脂は控えめで野菜はたっぷり摂り、
週に2回はテニスをし、週1回スポーツジムにも通っているし、
普通の中年サラリーマン諸氏よりは、
はるかに健康的なライフスタイルのはずでしたが・・・?
もともと父も母も糖尿病でした。
父は、糖質制限食導入前であり、
77歳の時糖尿病による血流傷害のため右大腿切断手術をし、
その後心筋梗塞や肺炎にもなり、80歳で永眠しました。
母は、糖質制限食が間に合って、91歳で天寿を全うしました。
家族歴は完璧なので、私もそこそこ警戒はしていたのですが、
2002年の病院の健康診断(52歳時)で遂に
HbA1Cが6.7%と糖尿病の域に達していました。
翌日慌てて、給食(胚芽米)を食べて、
1時間後の血糖値を測定してみると
250mg/dlもあり愕然としました。ヾ(゜▽゜)
このように、一般的には健康食のように認識されている玄米食や五穀米ですが、
結局糖質の絶対量は、白米と大差ないので、
糖尿病発症予防には何の役にも立たなかったわけです。
【早速、血糖値自己測定器を購入し、
食後高血糖を起こしていることに気づきました。(1h後200mgを超えることも)
酸化ストレスやグリコアルブミンの高値は、これが原因か、と思いました。】
気がつかれて、とても良かったと思います。
血糖自己測定器、おおいに役に立ちましたね。(^^)
【1日の糖質を100g 程度におさえ、三ヶ月たち、
グリコアルブミンは、15.9、食後血糖値1hで130~140位に落ち着きました。】
このデータなら、グリコアルブミンは基準値内ですし、
食後血糖値も、国際糖尿病連合の目標の食後1時間血糖値160mg/dl未満を
達成しておられるので、合併症の恐れはないと思います。
食後血糖値が180mg/dlを超えていると、糖尿病ではない境界型の段階でも
心筋梗塞のリスクとなりますので、ふくろねこさん、
血糖自己測定器のおかげで間に合ったと思われ、良かったです。
【ただ、糖質をカウントしていても、時折スパイクを起こすことがあり、
更年期のホルモンバランスも関係しているのかな、と考えています。】
女性ホルモンは、インスリンにも影響を与えています。
エストロゲンはインスリンの効きを良くし、
プロゲステロンは効きを悪くすると考えられています。
従って、更年期でエストロゲンが減少してきたら、
血糖値はその分上昇してくると思われます。
現在は緩やかな糖質制限食ですが、
スーパー糖質制限食という選択肢もあると思います。
スーパー糖質制限食なら、更年期でも血糖コントロール良好が
保てると思います。
なお、私は52歳の時に糖尿病発症以来、
70歳現在までスーパー糖質制限食を実践中ですが、
67歳のときに、AGEs測定器のメーカーの社員さんが、学会後の懇親会の席で
「是非AGEsを測定させて下さい」ということで、前腕の皮膚で測定しました。
そうすると52歳相当であり、AGEs蓄積予防に、
スーパー糖質制限食が極めて有効である可能性が示唆されました。
江部康二
(☆)五穀米
米に麦や粟 (あわ) 、豆などを混ぜたもの。 ビタミン類やミネラル・食物繊維などが豊富で健康によいとされる。 混合の種類はさまざまで厳密な規定はないが、米・麦・粟・豆に稗 (ひえ) か黍 (きび) を混ぜたものをいうことが多い。
2020年11月20日 (金)
【https://news.yahoo.co.jp/articles/7e7034de40350a05c46e86a88ae2ddbceec4ca05
はしか死者20万人超、予防接種を ~WHO
WHO(=世界保健機関)は12日、はしかによる死亡者数が去年、
世界でおよそ20万7500人にのぼったと発表しました。
新型コロナウイルスの感染が広がる今年も、
はしかの予防接種を怠らないよう各国に呼びかけています。
WHOによりますと、去年、世界ではしかにより死亡した人の数は、
2016年以降の4年間で2倍以上に急増し、
20万7500人にのぼったということです。
感染者も去年は87万人近くと1996年以降、最も多くなったとしています。
感染急増の原因としては、
はしかの予防接種率が世界的に停滞していることがあるとみられています。
WHOによりますと、さらに今年は新型コロナウイルス感染拡大への対応のため、
世界26か国で9400万人以上が
はしかの予防接種を受けられないおそれがあるということです。
WHOのテドロス事務局長は「ワクチンをあらゆる地域の人々にいきわたらせ、
はしかの拡大を阻止しなければならない」と各国に呼びかけました。
はしかによる死亡者数が去年、
世界でおよそ20万7500人にのぼったと発表しました。
新型コロナウイルスの感染が広がる今年も、
はしかの予防接種を怠らないよう各国に呼びかけています。
WHOによりますと、去年、世界ではしかにより死亡した人の数は、
2016年以降の4年間で2倍以上に急増し、
20万7500人にのぼったということです。
感染者も去年は87万人近くと1996年以降、最も多くなったとしています。
感染急増の原因としては、
はしかの予防接種率が世界的に停滞していることがあるとみられています。
WHOによりますと、さらに今年は新型コロナウイルス感染拡大への対応のため、
世界26か国で9400万人以上が
はしかの予防接種を受けられないおそれがあるということです。
WHOのテドロス事務局長は「ワクチンをあらゆる地域の人々にいきわたらせ、
はしかの拡大を阻止しなければならない」と各国に呼びかけました。】
2020年11月13日(金) 配信のヤフーニュースに、
上記記事が掲載されました。
今回は、麻疹、インフルエンザ、新型コロナのワクチンについて考察してみます。
インフルエンザワクチンの効能は
『感染防御効果はないが重症化を防ぐことが期待される』
程度です。
インフルエンザウイルスの潜伏期間は、
わずか1~4日と非常に短いのが特徴ですので
IgG抗体産生ワクチンでの発症予防は極めて困難なのです。
新型コロナワクチンも、現在各国が競争で、作っているのですが、
理論的には、インフルエンザワクチンと同様に
『感染防御効果はないが重症化を防ぐことが期待される』
程度に落ち着くと思われます。
いずれも、IgG抗体を産生させますが、IgA抗体は産生できません。
従って、粘膜面での水際防御は困難であり、
感染したあとで、IgG抗体が駆けつけて、重症化を防いでくれることが
期待されます。
新型コロナに関しても、
感染してから症状を発症するまでの平均潜伏期間は5~6日ほどと
WHOは報告していますので、発症予防はなかなか難しいと思います。
一方、潜伏期間は1~14日間ほどと幅がありますので、
潜伏期間が長い場合に限っては、
新型コロナワクチンで発症予防が可能かもしれません。
インフルエンザワクチンと違って、麻疹ワクチンの効能は素晴らしいです。
具体的には、明確に発症予防にも流行予防にも有効です。
麻疹ウイルスへの曝露から、発症まで7~14日間程度の潜伏期があります。
麻疹ワクチンもIgG抗体を産生しますがIgA抗体はできませんので、
粘膜面でも防御はできず、一旦感染することとなります。
しかし麻疹は潜伏期間が長いので、その間にIgG抗体が、活躍してくれるので
発症予防が可能なのだと思います。
麻疹ウィルス、ほんのちょっとしたすれ違いくらいで、すごい感染力があります。
空気、飛沫(ひまつ)、接触で感染ですが、インフルエンザや新型コロナウィルスとは、
比較にならないくらい強力な感染力です。
日本では、麻疹も2020年は罹患数は少ないですが、感染したら症状もきついし、
肺炎や脳炎もあるので、ワクチンが有効なのは嬉しい限りです。
世界をみると、2019年度には、87万人近くが感染して、
20万7500人が死亡しているので、麻疹は極めて危険な病気と言えます。
栄養状態が悪い場合は、麻疹の致死率は高いのです。
歴史的には、例えば、江戸時代を通じて14回流行しています。
江戸・明治時代までは、麻疹は「命定めの病」として恐れられていて、
1862年(文久2)の大流行の際には江戸だけで24万人もの死者が出たとされています。
麻疹ワクチンに関しては、WHOの言うように、世界中でしっかり接種することが望ましいです。
特に、乳幼児の栄養状態が悪い発展途上国においては、
麻疹ワクチンの接種が急務と言えます。
江部康二
はしか死者20万人超、予防接種を ~WHO
WHO(=世界保健機関)は12日、はしかによる死亡者数が去年、
世界でおよそ20万7500人にのぼったと発表しました。
新型コロナウイルスの感染が広がる今年も、
はしかの予防接種を怠らないよう各国に呼びかけています。
WHOによりますと、去年、世界ではしかにより死亡した人の数は、
2016年以降の4年間で2倍以上に急増し、
20万7500人にのぼったということです。
感染者も去年は87万人近くと1996年以降、最も多くなったとしています。
感染急増の原因としては、
はしかの予防接種率が世界的に停滞していることがあるとみられています。
WHOによりますと、さらに今年は新型コロナウイルス感染拡大への対応のため、
世界26か国で9400万人以上が
はしかの予防接種を受けられないおそれがあるということです。
WHOのテドロス事務局長は「ワクチンをあらゆる地域の人々にいきわたらせ、
はしかの拡大を阻止しなければならない」と各国に呼びかけました。
はしかによる死亡者数が去年、
世界でおよそ20万7500人にのぼったと発表しました。
新型コロナウイルスの感染が広がる今年も、
はしかの予防接種を怠らないよう各国に呼びかけています。
WHOによりますと、去年、世界ではしかにより死亡した人の数は、
2016年以降の4年間で2倍以上に急増し、
20万7500人にのぼったということです。
感染者も去年は87万人近くと1996年以降、最も多くなったとしています。
感染急増の原因としては、
はしかの予防接種率が世界的に停滞していることがあるとみられています。
WHOによりますと、さらに今年は新型コロナウイルス感染拡大への対応のため、
世界26か国で9400万人以上が
はしかの予防接種を受けられないおそれがあるということです。
WHOのテドロス事務局長は「ワクチンをあらゆる地域の人々にいきわたらせ、
はしかの拡大を阻止しなければならない」と各国に呼びかけました。】
2020年11月13日(金) 配信のヤフーニュースに、
上記記事が掲載されました。
今回は、麻疹、インフルエンザ、新型コロナのワクチンについて考察してみます。
インフルエンザワクチンの効能は
『感染防御効果はないが重症化を防ぐことが期待される』
程度です。
インフルエンザウイルスの潜伏期間は、
わずか1~4日と非常に短いのが特徴ですので
IgG抗体産生ワクチンでの発症予防は極めて困難なのです。
新型コロナワクチンも、現在各国が競争で、作っているのですが、
理論的には、インフルエンザワクチンと同様に
『感染防御効果はないが重症化を防ぐことが期待される』
程度に落ち着くと思われます。
いずれも、IgG抗体を産生させますが、IgA抗体は産生できません。
従って、粘膜面での水際防御は困難であり、
感染したあとで、IgG抗体が駆けつけて、重症化を防いでくれることが
期待されます。
新型コロナに関しても、
感染してから症状を発症するまでの平均潜伏期間は5~6日ほどと
WHOは報告していますので、発症予防はなかなか難しいと思います。
一方、潜伏期間は1~14日間ほどと幅がありますので、
潜伏期間が長い場合に限っては、
新型コロナワクチンで発症予防が可能かもしれません。
インフルエンザワクチンと違って、麻疹ワクチンの効能は素晴らしいです。
具体的には、明確に発症予防にも流行予防にも有効です。
麻疹ウイルスへの曝露から、発症まで7~14日間程度の潜伏期があります。
麻疹ワクチンもIgG抗体を産生しますがIgA抗体はできませんので、
粘膜面でも防御はできず、一旦感染することとなります。
しかし麻疹は潜伏期間が長いので、その間にIgG抗体が、活躍してくれるので
発症予防が可能なのだと思います。
麻疹ウィルス、ほんのちょっとしたすれ違いくらいで、すごい感染力があります。
空気、飛沫(ひまつ)、接触で感染ですが、インフルエンザや新型コロナウィルスとは、
比較にならないくらい強力な感染力です。
日本では、麻疹も2020年は罹患数は少ないですが、感染したら症状もきついし、
肺炎や脳炎もあるので、ワクチンが有効なのは嬉しい限りです。
世界をみると、2019年度には、87万人近くが感染して、
20万7500人が死亡しているので、麻疹は極めて危険な病気と言えます。
栄養状態が悪い場合は、麻疹の致死率は高いのです。
歴史的には、例えば、江戸時代を通じて14回流行しています。
江戸・明治時代までは、麻疹は「命定めの病」として恐れられていて、
1862年(文久2)の大流行の際には江戸だけで24万人もの死者が出たとされています。
麻疹ワクチンに関しては、WHOの言うように、世界中でしっかり接種することが望ましいです。
特に、乳幼児の栄養状態が悪い発展途上国においては、
麻疹ワクチンの接種が急務と言えます。
江部康二
2020年11月19日 (木)
こんにちは。
新刊のご案内です。
医学的に正しい「糖質制限」見るだけノート
宝島社 江部康二監修

【 Amazon商品ページ】
2020年10月12日に刊行されました。
以下、五つのチャプターに分けて、それぞれ簡潔に
わかりやすく糖質制限食の基礎知識を述べてあります。
通勤の合間とかでも気軽に読めてとても役に立ってくれる優れものと
自負しております。
ブログ読者の皆さん、是非、ご一読頂ければ、幸いです。
Chapter 01
糖質制限がからだにいい理由
14項目
Chapter 02
糖質制限でやせる仕組み
12項目
Chapter 03
糖質制限の実践法
18項目
Chapter 04
糖質制限のエビデンス
5項目
Chapter 05
糖質制限で大病を予防
7項目
column
01 糖質制限中のお酒との付き合い方
お酒の選び方
02 糖質制限中のお酒との付き合い方
飲んではいけないカクテル
03 糖質制限中のお酒との付き合い方
飲んでもいい醸造酒
04 糖質制限中のお酒との付き合い方
さっぱり系スナックにご用心
05 生活習慣・体質別
糖質制限活用テクニッック
以下の青字の記載は本書の「はじめに」です。
はじめに
「糖質制限」は人類本来の食事のとり方
人類が誕生してから約700万年が経ったと言われています。
そして農耕が始まったのが約1万年前。
長い人類の歴史の中で、穀類を主食にしたのはたった700分の1の期間に過ぎません
つまり、人類にとっては穀物を主食としなかった
「糖質制限食」のほうが馴染み深いのです。
人類が農耕生活を始める以前、糖質を含んだ食物は、
たまに食べることができる貴重なエネルギー源でした。
人類の祖先は、果物やナッツ類、ヤマイモやユリネなどの根菜類を
たまに見つけて食べていました。
摂取されたそれら糖質を含んだ食物が消化されると、
血糖値が上がり、インスリンが分泌され筋肉に取り込まれます。
そして余った血糖は中性脂肪に変わり脂肪組織に蓄えられます。
この脂肪が、冬などの食物が手に入りづらい時期や、
大干ばつといった危機的な飢餓から人類を救う役割を果たしてきました。
狩猟・採集時代にはたまにしか口にされなかった糖質ですが、
農耕が始まり穀類が人類の主食になっていきます。
時代がさらに進むと、玄米は白米に、小麦は小麦粉にと、
精製された穀類が人類の食卓を彩るようになります。
そして現代、食卓にはパンやご飯、麺といった精製された炭水化物が並び、
自販機には糖分が大量に入った清涼飲料水があふれています。
もともとは飢餓をしのぐために重要な役割を果たしていた糖質ですが、
飽食の時代にあっては肥満や糖尿病など生活習慣病の原因となっています。
人類の身体の消化、吸収、栄養、代謝システムは、
人類誕生以来行われてきた糖質制限食によって突然変異を繰り返して完成されたもの。
そもそも人間の身体は糖質制限が前提になっているのです。
現代は総摂取カロリーの50~60%が糖質という、超糖質食が主流になっています。
これは、人間本来の食の在り方としては
とても不自然でアンバランスなものであると言わざるを得ません。
糖質制限食は、人類本来の食事であり、現代人にとっては健康食でもあります。
糖尿病などの生活習慣病を遠ざける上に、
脂質やたんぱく質、蒸留酒は摂っても大丈夫なので、
食事制限のストレスも少ないのが特徴。
ダイエット効果も高いことから、現在では多くの人たちが実践しています。
糖尿病と認知症、どちらも日本人の生活に密着した悩ましい病気です。
糖尿病には遺伝や生活習慣によって発症する「2型糖尿病」と
自己免疫疾患によりインスリンを分密するすい臓のβ細胞が破壊されて発症する
「1型糖尿病」の2種類がありますが、日本人の糖尿病患者の95%以上は2型です。
一方、近年ではインスリンが記憶の定着と関係していることが分かってきています。
糖尿病や認知症の原因は老化にあります。
老化は体内の糖化や酸化が進むことによって起こります。
近年、糖質のとり過ぎでぽっちゃり体型であることは、
ただの見た目の問題ではないということが一般的な認識になりつつあります。
心臓病、脳卒中、がんといった生活習慣病のリスクを高めることがわかっているからです。それらを防ぐには人間本来の食事、つまり糖質制限食を実践することが有効です。
最近では、糖質制限には高いダイエット効果が見込まれることが、
巷に浸透してきました。
糖質制限開始当初は、2~3kg程度の体重はストンと落ちます。
しかし問題は、ダイエットとして糖質制限に取り組んだ人が、
一定の目標を達成したら、糖質制限を止めてしまいリバウンドしてしまうことです。
確かに、糖質を含む食物には美味しい物が多いです。
しかもそれを1日に3食も習慣的に食べ、巷には糖質を多く含んだ食物であふれています。そのような状況では、
糖質制限を新しい習慣として定着させることは難しいのかもしれません。
一時的なダイエット法として糖質制限を捉えている人にまず理解して欲しいのは、
糖質制限は、糖尿病治療として開発されたということです。
糖尿病の人にとって糖質制限は、「食後高血糖」という
シリアスな合併リスクに立ち向かうための手段になります。
20~30代の頃には、あまりリアリティを感じないかもしれませんが、
40代に入ると、生活習慣病は現実感をもって
そこにあるリスクとして立ちはだかってきます。
「糖質を含んだ食物を摂らない」。
そのことに高いハードルを感じる人も多いかと思いますが、
食材選びにもちょっとしたコツがあります。
糖質を避けて高い満足感を食事から得ることは、実はそれほど難しいことではないのです。毎日の運動やストレス回避するための心の持ちよう、睡眠への意識などと同じく、
糖質制限を生活に取り入れ続けていくことは、
長いあなたの人生をきっと豊かにするはずです。
江部康二
新刊のご案内です。
医学的に正しい「糖質制限」見るだけノート
宝島社 江部康二監修

【 Amazon商品ページ】
2020年10月12日に刊行されました。
以下、五つのチャプターに分けて、それぞれ簡潔に
わかりやすく糖質制限食の基礎知識を述べてあります。
通勤の合間とかでも気軽に読めてとても役に立ってくれる優れものと
自負しております。
ブログ読者の皆さん、是非、ご一読頂ければ、幸いです。
Chapter 01
糖質制限がからだにいい理由
14項目
Chapter 02
糖質制限でやせる仕組み
12項目
Chapter 03
糖質制限の実践法
18項目
Chapter 04
糖質制限のエビデンス
5項目
Chapter 05
糖質制限で大病を予防
7項目
column
01 糖質制限中のお酒との付き合い方
お酒の選び方
02 糖質制限中のお酒との付き合い方
飲んではいけないカクテル
03 糖質制限中のお酒との付き合い方
飲んでもいい醸造酒
04 糖質制限中のお酒との付き合い方
さっぱり系スナックにご用心
05 生活習慣・体質別
糖質制限活用テクニッック
以下の青字の記載は本書の「はじめに」です。
はじめに
「糖質制限」は人類本来の食事のとり方
人類が誕生してから約700万年が経ったと言われています。
そして農耕が始まったのが約1万年前。
長い人類の歴史の中で、穀類を主食にしたのはたった700分の1の期間に過ぎません
つまり、人類にとっては穀物を主食としなかった
「糖質制限食」のほうが馴染み深いのです。
人類が農耕生活を始める以前、糖質を含んだ食物は、
たまに食べることができる貴重なエネルギー源でした。
人類の祖先は、果物やナッツ類、ヤマイモやユリネなどの根菜類を
たまに見つけて食べていました。
摂取されたそれら糖質を含んだ食物が消化されると、
血糖値が上がり、インスリンが分泌され筋肉に取り込まれます。
そして余った血糖は中性脂肪に変わり脂肪組織に蓄えられます。
この脂肪が、冬などの食物が手に入りづらい時期や、
大干ばつといった危機的な飢餓から人類を救う役割を果たしてきました。
狩猟・採集時代にはたまにしか口にされなかった糖質ですが、
農耕が始まり穀類が人類の主食になっていきます。
時代がさらに進むと、玄米は白米に、小麦は小麦粉にと、
精製された穀類が人類の食卓を彩るようになります。
そして現代、食卓にはパンやご飯、麺といった精製された炭水化物が並び、
自販機には糖分が大量に入った清涼飲料水があふれています。
もともとは飢餓をしのぐために重要な役割を果たしていた糖質ですが、
飽食の時代にあっては肥満や糖尿病など生活習慣病の原因となっています。
人類の身体の消化、吸収、栄養、代謝システムは、
人類誕生以来行われてきた糖質制限食によって突然変異を繰り返して完成されたもの。
そもそも人間の身体は糖質制限が前提になっているのです。
現代は総摂取カロリーの50~60%が糖質という、超糖質食が主流になっています。
これは、人間本来の食の在り方としては
とても不自然でアンバランスなものであると言わざるを得ません。
糖質制限食は、人類本来の食事であり、現代人にとっては健康食でもあります。
糖尿病などの生活習慣病を遠ざける上に、
脂質やたんぱく質、蒸留酒は摂っても大丈夫なので、
食事制限のストレスも少ないのが特徴。
ダイエット効果も高いことから、現在では多くの人たちが実践しています。
糖尿病と認知症、どちらも日本人の生活に密着した悩ましい病気です。
糖尿病には遺伝や生活習慣によって発症する「2型糖尿病」と
自己免疫疾患によりインスリンを分密するすい臓のβ細胞が破壊されて発症する
「1型糖尿病」の2種類がありますが、日本人の糖尿病患者の95%以上は2型です。
一方、近年ではインスリンが記憶の定着と関係していることが分かってきています。
糖尿病や認知症の原因は老化にあります。
老化は体内の糖化や酸化が進むことによって起こります。
近年、糖質のとり過ぎでぽっちゃり体型であることは、
ただの見た目の問題ではないということが一般的な認識になりつつあります。
心臓病、脳卒中、がんといった生活習慣病のリスクを高めることがわかっているからです。それらを防ぐには人間本来の食事、つまり糖質制限食を実践することが有効です。
最近では、糖質制限には高いダイエット効果が見込まれることが、
巷に浸透してきました。
糖質制限開始当初は、2~3kg程度の体重はストンと落ちます。
しかし問題は、ダイエットとして糖質制限に取り組んだ人が、
一定の目標を達成したら、糖質制限を止めてしまいリバウンドしてしまうことです。
確かに、糖質を含む食物には美味しい物が多いです。
しかもそれを1日に3食も習慣的に食べ、巷には糖質を多く含んだ食物であふれています。そのような状況では、
糖質制限を新しい習慣として定着させることは難しいのかもしれません。
一時的なダイエット法として糖質制限を捉えている人にまず理解して欲しいのは、
糖質制限は、糖尿病治療として開発されたということです。
糖尿病の人にとって糖質制限は、「食後高血糖」という
シリアスな合併リスクに立ち向かうための手段になります。
20~30代の頃には、あまりリアリティを感じないかもしれませんが、
40代に入ると、生活習慣病は現実感をもって
そこにあるリスクとして立ちはだかってきます。
「糖質を含んだ食物を摂らない」。
そのことに高いハードルを感じる人も多いかと思いますが、
食材選びにもちょっとしたコツがあります。
糖質を避けて高い満足感を食事から得ることは、実はそれほど難しいことではないのです。毎日の運動やストレス回避するための心の持ちよう、睡眠への意識などと同じく、
糖質制限を生活に取り入れ続けていくことは、
長いあなたの人生をきっと豊かにするはずです。
江部康二
2020年11月17日 (火)
『https://mainichi.jp/articles/20201116/k00/00m/030/348000c
米モデルナのコロナワクチン、有効性94.5%
数週間以内に緊急使用許可申請
毎日新聞2020年11月16日
米製薬大手モデルナが開発している新型コロナウイルスのワクチン
米製薬大手モデルナは16日、開発中の新型コロナウイルスのワクチンについて、
感染を防ぐ有効性が94・5%になったとの治験結果を発表した。
数週間以内に米食品医薬品局(FDA)に緊急使用許可を申請する。
米製薬会社が有効性が実証されたとして発表したワクチンは、「90%以上」としたファイザーに続いて2例目。
モデルナのワクチンは、ファイザー同様に、
メッセンジャーRNA(リボ核酸)と呼ばれる遺伝子の一種を人工的につくり免疫反応を引き起こす仕組み。
これにより体内にあらかじめ抗体がつくられ、ウイルスが体内に侵入しても、感染を防ぐ。
米製薬大手モデルナの新型コロナウイルスのワクチン=10月31日、ロイター
モデルナの治験には3万人以上が参加。
同社のステファン・バンセル最高経営責任者(CEO)は「ワクチン開発の節目を迎えた。
多くの治験参加者やスタッフに感謝したい」との声明を発表した。
モデルナに先行し、米製薬大手ファイザーは9日、
感染を防ぐ有効性が90%以上だったとする暫定的な臨床試験の結果を公表した。
日本政府は同社からこのワクチンについて6000万人分の供給を受けることで基本合意。
モデルナのワクチンについては、来年前半から5000万回分の供給を受けることで同社と契約している。
【ワシントン古本陽荘】 』
こんばんは。
毎日新聞によれば、
米ファイザーに続いて、米モデルナが新型コロナワクチンについて、
感染を防ぐ有効性が94・5%とになったとの治験結果を発表したとのことです。
しかしながら、今回の新型コロナワクチン騒動(あえて騒動と呼びます)に関しては、
あまりにも拙速に過ぎます。
安全性の担保とかがほとんど無視されているように私には思えます。
以前米国では、ワクチンに関して大変苦い経験を積んだ事例があります。
1976年10月1日から、、米国で新型インフルエンザ流行に備え、
全国民2億人以上の予防接種をめざす
史上最大のワクチン事業が実施されたことがあります。
基本的な手順を省いて、極めて短期間で生産されたワクチンでした。
しかしミネソタ州で接種した人のなかでギラン・バレー症候群の発症者が出て、
他の州でも報告が相次ぎ12月中旬までに50例以上となり、結局事業は中止されました。
実は、基本的な手順に従うならば、
ワクチンは最初の研究開始から臨床試験までに10年以上かかるのが普通です。
まず基礎研究及び前臨床試験(動物実験など・・・)で3-8年、
次の臨床試験(人に接種する治験)に3-7年かかります。
臨床試験にこぎつけたら、次いで三相の試験が必要となります。
第Ⅰ相試験 健康人を対象とした安全性試験を実施する。
第Ⅱ相試験 有効性と適切な投与量の決定を目的とした試験。
第Ⅲ相試験 第Ⅱ相の結果を証明することが目的で、
安全性、有効性、適切な投与量を再確認する。
このような、ワクチン作成の基本を鑑みれば、
今回の騒動は、明らかに焦りすぎであり、ほとんど異常と言えます。
どうやら政治的判断で、新型コロナワクチンを早急に認可という方向のようですが、
安全性に関して大きな懸念があります。
1976年の轍を踏まないように、
ワクチン作成の基本に戻ることが必要ではないでしょうか。
そして、ファイザーの発表もモデルナの発表も、
『発症を防ぐ有効性が90%以上や94.5%』
とういう内容には、正直言ってビックリしました。
私としても、ワクチンの効果が高いほうが嬉しいのですが、
理論的に考察すると、
インフルエンザワクチンと同程度の効果の可能性のほうが高いのです。
即ち『感染防御効果はないが重症化を防ぐことが期待される』
ていどです。
インフルエンザワクチンも新型コロナワクチンも、
IgG抗体を産生させますが、粘膜面にあるIgA抗体は産生させません。
従って、水際(粘膜面)で感染防御というのは理論的には、あり得ません。
粘膜面で感染して、粘膜細胞内にウィルスが侵入して、
そこで初めて、IgG抗体が出動できるわけです。
今回の米モデルナの新型コロナウィルスのワクチンですが、
重症化を防ぐ効果が94.5%以上あったというなら、一定理解できますが、
『発症を防ぐ効果が94.5%』
というのは、やや不思議な話です。
ともあれ新型コロナワクチンの本当の有効性に関しては、
この研究の、より詳細な報告を待つ必要があると思います。
江部康二
米モデルナのコロナワクチン、有効性94.5%
数週間以内に緊急使用許可申請
毎日新聞2020年11月16日
米製薬大手モデルナが開発している新型コロナウイルスのワクチン
米製薬大手モデルナは16日、開発中の新型コロナウイルスのワクチンについて、
感染を防ぐ有効性が94・5%になったとの治験結果を発表した。
数週間以内に米食品医薬品局(FDA)に緊急使用許可を申請する。
米製薬会社が有効性が実証されたとして発表したワクチンは、「90%以上」としたファイザーに続いて2例目。
モデルナのワクチンは、ファイザー同様に、
メッセンジャーRNA(リボ核酸)と呼ばれる遺伝子の一種を人工的につくり免疫反応を引き起こす仕組み。
これにより体内にあらかじめ抗体がつくられ、ウイルスが体内に侵入しても、感染を防ぐ。
米製薬大手モデルナの新型コロナウイルスのワクチン=10月31日、ロイター
モデルナの治験には3万人以上が参加。
同社のステファン・バンセル最高経営責任者(CEO)は「ワクチン開発の節目を迎えた。
多くの治験参加者やスタッフに感謝したい」との声明を発表した。
モデルナに先行し、米製薬大手ファイザーは9日、
感染を防ぐ有効性が90%以上だったとする暫定的な臨床試験の結果を公表した。
日本政府は同社からこのワクチンについて6000万人分の供給を受けることで基本合意。
モデルナのワクチンについては、来年前半から5000万回分の供給を受けることで同社と契約している。
【ワシントン古本陽荘】 』
こんばんは。
毎日新聞によれば、
米ファイザーに続いて、米モデルナが新型コロナワクチンについて、
感染を防ぐ有効性が94・5%とになったとの治験結果を発表したとのことです。
しかしながら、今回の新型コロナワクチン騒動(あえて騒動と呼びます)に関しては、
あまりにも拙速に過ぎます。
安全性の担保とかがほとんど無視されているように私には思えます。
以前米国では、ワクチンに関して大変苦い経験を積んだ事例があります。
1976年10月1日から、、米国で新型インフルエンザ流行に備え、
全国民2億人以上の予防接種をめざす
史上最大のワクチン事業が実施されたことがあります。
基本的な手順を省いて、極めて短期間で生産されたワクチンでした。
しかしミネソタ州で接種した人のなかでギラン・バレー症候群の発症者が出て、
他の州でも報告が相次ぎ12月中旬までに50例以上となり、結局事業は中止されました。
実は、基本的な手順に従うならば、
ワクチンは最初の研究開始から臨床試験までに10年以上かかるのが普通です。
まず基礎研究及び前臨床試験(動物実験など・・・)で3-8年、
次の臨床試験(人に接種する治験)に3-7年かかります。
臨床試験にこぎつけたら、次いで三相の試験が必要となります。
第Ⅰ相試験 健康人を対象とした安全性試験を実施する。
第Ⅱ相試験 有効性と適切な投与量の決定を目的とした試験。
第Ⅲ相試験 第Ⅱ相の結果を証明することが目的で、
安全性、有効性、適切な投与量を再確認する。
このような、ワクチン作成の基本を鑑みれば、
今回の騒動は、明らかに焦りすぎであり、ほとんど異常と言えます。
どうやら政治的判断で、新型コロナワクチンを早急に認可という方向のようですが、
安全性に関して大きな懸念があります。
1976年の轍を踏まないように、
ワクチン作成の基本に戻ることが必要ではないでしょうか。
そして、ファイザーの発表もモデルナの発表も、
『発症を防ぐ有効性が90%以上や94.5%』
とういう内容には、正直言ってビックリしました。
私としても、ワクチンの効果が高いほうが嬉しいのですが、
理論的に考察すると、
インフルエンザワクチンと同程度の効果の可能性のほうが高いのです。
即ち『感染防御効果はないが重症化を防ぐことが期待される』
ていどです。
インフルエンザワクチンも新型コロナワクチンも、
IgG抗体を産生させますが、粘膜面にあるIgA抗体は産生させません。
従って、水際(粘膜面)で感染防御というのは理論的には、あり得ません。
粘膜面で感染して、粘膜細胞内にウィルスが侵入して、
そこで初めて、IgG抗体が出動できるわけです。
今回の米モデルナの新型コロナウィルスのワクチンですが、
重症化を防ぐ効果が94.5%以上あったというなら、一定理解できますが、
『発症を防ぐ効果が94.5%』
というのは、やや不思議な話です。
ともあれ新型コロナワクチンの本当の有効性に関しては、
この研究の、より詳細な報告を待つ必要があると思います。
江部康二
2020年11月16日 (月)
【20/11/15 ハイライト
酒量について
はじめまして。少し相談にのっていただきたく書き込ませていただきます。
先生のご著書も数冊読ませていただき、すごく勉強になっております。
私は現在スーパー糖質制限食を6か月継続中。糖尿病ではありません。
以前は休肝日をはさんでもγ-GTPは三桁が当たり前でしたが
糖質制限食により劇的な改善をしましたし、二日酔いをしなくなりました。
それから逆流性食道炎の症状も消え去りましたし、基礎体温も上昇しました。
減量目的で始めたのですが体質改善効果に驚いております。
私は45歳で身長173cmで、
糖質制限を始めたときは80㎏で六か月経過後の今は74㎏です。
BMIは25未満になりました。
脂質とタンパク質はしっかり摂っておりましたが、
糖質制限開始後三か月くらいでこの数値になっており半年経過後の現在、
体重減少の効果が思ったよりなかったので、
もしかして倹約遺伝子とやらがあるのかと思い朝食を抜いてみましたが
あまり変化がありません。
ただアルコール摂取量は家では毎日濃いめハイボール換算で4杯以上。
飲みに行くと10杯前後は飲んでいます。
体重が減らないのはアルコール摂取によるものなのでしょうか。
不躾な質問で恐れ入りますが、江部先生のご見解をいただければ幸いです。
スーパー糖質制限によって体調は今まで生きてきた中で一番良い状態になってます。
年を重ねれば体調不良が出るのが当然で、
それを薬で押さえて生きていくのが当たり前だと思っていましたが、
こんな良い体調の世界があったのかとビックリしております。
血糖健常者ですが一生続けたいと思っています。】
ハイライトさん。
拙著のご購入、ありがとうございます。
【γ-GTPの改善、
二日酔いの改善、
逆流性食道炎の改善、
基礎体温の上昇、
身長は173cm、
体重は80kg → 74kg と減量できて、
BMI:26.73 → 24.73 と肥満脱却。】
休肝日をはさんでも三桁だったγ-GTPが、
糖質制限食で劇的改善とは素晴らしいです。
また体重も、減量できて肥満脱却なので、まずはOKです。
厚生労働省は、
『BMIが20以上25未満で、体調良好ならOK』
としています。
体調は今までで一番良好なので、
体重は今でも大丈夫とは言えます。
【ただアルコール摂取量は家では毎日濃いめハイボール換算で4杯以上。
飲みに行くと10杯前後は飲んでいます。】
ハイライトさんのアルコール摂取量は、適量よりかなり多いです。
アルコールの過剰摂取は中性脂肪の過剰合成を引き起こします。
体重が、あるていど減ったけれど、そこで止まっているのは
アルコール摂取の影響と思われます。
例えば、1週間くらい断酒して、実験してみてはどうでしょう?
それで、体重が減るようなら、今後休肝日を週2回とか、
毎日の酒量を減らすとかで、減量維持できるように工夫してみましょう。
以下の<アルコールの適量>と<アルコールのリスク>を
ご参照頂ければ、幸いです。
<アルコールの適量>
世界がん研究基金2007年の勧告では、アルコールの推奨量は、
男性は1日2杯、女性は1日1杯までとしています。
1杯はアルコール10~15グラムに相当します。
米国糖尿病学会は、
アルコール24g(30ml)/日を食事と共に摂る程度なら適量としていますが、
ビール(5%)なら600ml
ワイン(15%)なら200ml
ウイスキー(43%)なら70ml
焼酎(25%)なら120ml
糖質ゼロ発泡酒(4%)なら750ml
に相当します。
<アルコールのリスク>
世界がん研究基金の2007年の勧告で、アルコール摂取は、
「口腔・咽頭・喉頭がん、食道がん、大腸がん(男性)、乳がん」の確実なリスクであり、
「肝臓がん、大腸がん(女性)」 のリスクとなるので要注意です。 (>ο<)
それから、過度のアルコール摂取は、
肝細胞内での脂肪酸からの中性脂肪の過剰合成を引き起こします。
その一部は肝臓外へ分泌されて高中性脂肪血症の原因となり、
一部は肝細胞内に蓄積されて脂肪肝の原因となります。
江部康二
酒量について
はじめまして。少し相談にのっていただきたく書き込ませていただきます。
先生のご著書も数冊読ませていただき、すごく勉強になっております。
私は現在スーパー糖質制限食を6か月継続中。糖尿病ではありません。
以前は休肝日をはさんでもγ-GTPは三桁が当たり前でしたが
糖質制限食により劇的な改善をしましたし、二日酔いをしなくなりました。
それから逆流性食道炎の症状も消え去りましたし、基礎体温も上昇しました。
減量目的で始めたのですが体質改善効果に驚いております。
私は45歳で身長173cmで、
糖質制限を始めたときは80㎏で六か月経過後の今は74㎏です。
BMIは25未満になりました。
脂質とタンパク質はしっかり摂っておりましたが、
糖質制限開始後三か月くらいでこの数値になっており半年経過後の現在、
体重減少の効果が思ったよりなかったので、
もしかして倹約遺伝子とやらがあるのかと思い朝食を抜いてみましたが
あまり変化がありません。
ただアルコール摂取量は家では毎日濃いめハイボール換算で4杯以上。
飲みに行くと10杯前後は飲んでいます。
体重が減らないのはアルコール摂取によるものなのでしょうか。
不躾な質問で恐れ入りますが、江部先生のご見解をいただければ幸いです。
スーパー糖質制限によって体調は今まで生きてきた中で一番良い状態になってます。
年を重ねれば体調不良が出るのが当然で、
それを薬で押さえて生きていくのが当たり前だと思っていましたが、
こんな良い体調の世界があったのかとビックリしております。
血糖健常者ですが一生続けたいと思っています。】
ハイライトさん。
拙著のご購入、ありがとうございます。
【γ-GTPの改善、
二日酔いの改善、
逆流性食道炎の改善、
基礎体温の上昇、
身長は173cm、
体重は80kg → 74kg と減量できて、
BMI:26.73 → 24.73 と肥満脱却。】
休肝日をはさんでも三桁だったγ-GTPが、
糖質制限食で劇的改善とは素晴らしいです。
また体重も、減量できて肥満脱却なので、まずはOKです。
厚生労働省は、
『BMIが20以上25未満で、体調良好ならOK』
としています。
体調は今までで一番良好なので、
体重は今でも大丈夫とは言えます。
【ただアルコール摂取量は家では毎日濃いめハイボール換算で4杯以上。
飲みに行くと10杯前後は飲んでいます。】
ハイライトさんのアルコール摂取量は、適量よりかなり多いです。
アルコールの過剰摂取は中性脂肪の過剰合成を引き起こします。
体重が、あるていど減ったけれど、そこで止まっているのは
アルコール摂取の影響と思われます。
例えば、1週間くらい断酒して、実験してみてはどうでしょう?
それで、体重が減るようなら、今後休肝日を週2回とか、
毎日の酒量を減らすとかで、減量維持できるように工夫してみましょう。
以下の<アルコールの適量>と<アルコールのリスク>を
ご参照頂ければ、幸いです。
<アルコールの適量>
世界がん研究基金2007年の勧告では、アルコールの推奨量は、
男性は1日2杯、女性は1日1杯までとしています。
1杯はアルコール10~15グラムに相当します。
米国糖尿病学会は、
アルコール24g(30ml)/日を食事と共に摂る程度なら適量としていますが、
ビール(5%)なら600ml
ワイン(15%)なら200ml
ウイスキー(43%)なら70ml
焼酎(25%)なら120ml
糖質ゼロ発泡酒(4%)なら750ml
に相当します。
<アルコールのリスク>
世界がん研究基金の2007年の勧告で、アルコール摂取は、
「口腔・咽頭・喉頭がん、食道がん、大腸がん(男性)、乳がん」の確実なリスクであり、
「肝臓がん、大腸がん(女性)」 のリスクとなるので要注意です。 (>ο<)
それから、過度のアルコール摂取は、
肝細胞内での脂肪酸からの中性脂肪の過剰合成を引き起こします。
その一部は肝臓外へ分泌されて高中性脂肪血症の原因となり、
一部は肝細胞内に蓄積されて脂肪肝の原因となります。
江部康二
2020年11月15日 (日)
こんばんは。
新型コロナ流行によるウィルス間干渉などの影響により、
2020年度のインフルエンザ罹患数は例年に比し、極端に少ないです。
インフルエンザ定点あたり報告数(厚生労働省)
2020年11月2日~11月8日 総数 24名
ちなみに2019年同期では5084名ですので、200分の1以下という少なさです。
今回は、麻疹とインフルエンザの潜伏期や発症パターンの違いと、
ワクチンの有効性の違いを検討してみます。
麻疹とインフルエンザで、何が違うのでしょう?
麻疹ワクチンもインフルエンザワクチンも、IgG抗体は作るけれど、
粘膜面のIgA抗体は作れませんので、粘膜表面での感染防御は困難なのは同一なのに、
何故効果にこれほどの差があるのでしょう?
以下検討してみます。
<インフルエンザとインフルエンザワクチン>
インフルエンザの潜伏期間は約1~3日で、
突然、38℃以上の高熱や全身倦怠感、頭痛などの
インフルエンザに特徴的な全身症状が出現します。
インフルエンザワクチンを注射することにより、
IgG抗体が血液・体液中に産生されますが、
粘膜面を防御しているIgA抗体は全くできません。
従って、インフルエンザウィルスが、
咽や鼻の粘膜を突破して細胞内に侵入した後(感染が成立した後)、
はじめてIgG抗体がかけつけて戦うことになります。
従って現行のインフルエンザワクチンは、
感染防御に関しては、効果は期待できませんし、流行予防も困難なのです。
結論としてインフルエンザワクチンの効能は
『感染防御効果はないが重症化を防ぐことが期待される』
程度です。
<麻疹と麻疹ワクチン>
インフルエンザワクチンと違って、麻疹ワクチンの効能は素晴らしいです。
具体的には、明確に感染防御にも流行予防にも有効です。
麻疹ウィルス、ほんのちょっとしたすれ違いくらいで、すごい感染力があります。
空気、飛沫(ひまつ)、接触で感染ですが、インフルエンザや新型コロナウィルスとは、
比較にならないくらい強力な感染力です。
幸い麻疹も2020年は罹患数は少ないですが、感染したら症状もきついし、
肺炎や脳炎もあるので、ワクチンが有効なのは嬉しい限りです。
麻疹ウイルスへの曝露から、発症まで7~14日間程度の潜伏期があります。
その後カタル期(口腔粘膜症状と37~38度前後の風邪症状)が3~4日間続き、
いったん解熱したあと半日で39~40度の発熱と全身の発疹がでます。
麻疹ウィルスが口腔粘膜から血中に入って全身にばらまかれるので、
カタル期のあと「39~40度の発熱と全身の発疹」が出現すると考えられます。
麻疹ワクチンを接種している場合、麻疹ウィルスが口腔粘膜内に侵入したら、
粘膜内の体液中のIgG抗体が、麻疹ウィルスと戦いを開始します。
従って、カタル期には、すでに麻疹ウィルスを駆逐すべく、
IgG抗体が活躍しているので、血中に入るのを予防できる可能性が高いのです。
インフルエンザウィルスと違って発病までが長いし、
血中に入るまでに一定の期間があるので、粘膜細胞内のIgG抗体が間に合うのです。
この時点で、ほぼ防衛成功と考えられます。
麻疹ウィルスが血中に入るのを防ぐことができれば、「39~40度の発熱と全身の発疹」が防げるので、
感染源となることが激減して、流行もしないと考えられます。
血中抗体は麻疹ワクチン接種後約2週間から出現しますが、
麻疹の患者と接触して緊急に発症を予防したい場合、
接触後72時間以内に予防接種を受けることで発症を防御できる可能性があります。
ただし、100%ではないので、事前に予防接種を受けておくことが重要です。
<結論>
1)麻疹ウィルスは血中に侵入して全身に播種されるが、
麻疹ワクチン接種によるIgG抗体がそれを防ぐので高熱や発疹が予防できる。
感染防御にも流行予防にも有効である。
2)インフルエンザワクチン接種によるIgG抗体では、
感染防御も流行予防も困難である。
インフルエンザウィルスは血中に侵入できないので、
麻疹ワクチンほどのIgG抗体による顕著な効果は期待できない。
重症化を防ぐ可能性がある。
江部康二
新型コロナ流行によるウィルス間干渉などの影響により、
2020年度のインフルエンザ罹患数は例年に比し、極端に少ないです。
インフルエンザ定点あたり報告数(厚生労働省)
2020年11月2日~11月8日 総数 24名
ちなみに2019年同期では5084名ですので、200分の1以下という少なさです。
今回は、麻疹とインフルエンザの潜伏期や発症パターンの違いと、
ワクチンの有効性の違いを検討してみます。
麻疹とインフルエンザで、何が違うのでしょう?
麻疹ワクチンもインフルエンザワクチンも、IgG抗体は作るけれど、
粘膜面のIgA抗体は作れませんので、粘膜表面での感染防御は困難なのは同一なのに、
何故効果にこれほどの差があるのでしょう?
以下検討してみます。
<インフルエンザとインフルエンザワクチン>
インフルエンザの潜伏期間は約1~3日で、
突然、38℃以上の高熱や全身倦怠感、頭痛などの
インフルエンザに特徴的な全身症状が出現します。
インフルエンザワクチンを注射することにより、
IgG抗体が血液・体液中に産生されますが、
粘膜面を防御しているIgA抗体は全くできません。
従って、インフルエンザウィルスが、
咽や鼻の粘膜を突破して細胞内に侵入した後(感染が成立した後)、
はじめてIgG抗体がかけつけて戦うことになります。
従って現行のインフルエンザワクチンは、
感染防御に関しては、効果は期待できませんし、流行予防も困難なのです。
結論としてインフルエンザワクチンの効能は
『感染防御効果はないが重症化を防ぐことが期待される』
程度です。
<麻疹と麻疹ワクチン>
インフルエンザワクチンと違って、麻疹ワクチンの効能は素晴らしいです。
具体的には、明確に感染防御にも流行予防にも有効です。
麻疹ウィルス、ほんのちょっとしたすれ違いくらいで、すごい感染力があります。
空気、飛沫(ひまつ)、接触で感染ですが、インフルエンザや新型コロナウィルスとは、
比較にならないくらい強力な感染力です。
幸い麻疹も2020年は罹患数は少ないですが、感染したら症状もきついし、
肺炎や脳炎もあるので、ワクチンが有効なのは嬉しい限りです。
麻疹ウイルスへの曝露から、発症まで7~14日間程度の潜伏期があります。
その後カタル期(口腔粘膜症状と37~38度前後の風邪症状)が3~4日間続き、
いったん解熱したあと半日で39~40度の発熱と全身の発疹がでます。
麻疹ウィルスが口腔粘膜から血中に入って全身にばらまかれるので、
カタル期のあと「39~40度の発熱と全身の発疹」が出現すると考えられます。
麻疹ワクチンを接種している場合、麻疹ウィルスが口腔粘膜内に侵入したら、
粘膜内の体液中のIgG抗体が、麻疹ウィルスと戦いを開始します。
従って、カタル期には、すでに麻疹ウィルスを駆逐すべく、
IgG抗体が活躍しているので、血中に入るのを予防できる可能性が高いのです。
インフルエンザウィルスと違って発病までが長いし、
血中に入るまでに一定の期間があるので、粘膜細胞内のIgG抗体が間に合うのです。
この時点で、ほぼ防衛成功と考えられます。
麻疹ウィルスが血中に入るのを防ぐことができれば、「39~40度の発熱と全身の発疹」が防げるので、
感染源となることが激減して、流行もしないと考えられます。
血中抗体は麻疹ワクチン接種後約2週間から出現しますが、
麻疹の患者と接触して緊急に発症を予防したい場合、
接触後72時間以内に予防接種を受けることで発症を防御できる可能性があります。
ただし、100%ではないので、事前に予防接種を受けておくことが重要です。
<結論>
1)麻疹ウィルスは血中に侵入して全身に播種されるが、
麻疹ワクチン接種によるIgG抗体がそれを防ぐので高熱や発疹が予防できる。
感染防御にも流行予防にも有効である。
2)インフルエンザワクチン接種によるIgG抗体では、
感染防御も流行予防も困難である。
インフルエンザウィルスは血中に侵入できないので、
麻疹ワクチンほどのIgG抗体による顕著な効果は期待できない。
重症化を防ぐ可能性がある。
江部康二
2020年11月14日 (土)
こんばんは。以下の青字の記事が
https://mainichi.jp/articles/20201113/k00/00m/040/057000c
新型コロナウイルス、変異で感染力強く
東大教授らが米科学誌に発表
毎日新聞2020年11月13日(金) 朝刊に掲載されました。
【現在世界で流行中の新型コロナウイルスは、
初期のウイルスに比べ、
変異によって感染力が強くなったことをハムスターの実験で確かめたと、
河岡義裕・東京大医科学研究所教授らのチームが、
13日付の米科学誌サイエンス電子版に発表した。
新型コロナは当初、中国・武漢市で流行したが、チームによると、
感染に関わるたんぱく質が変異したウイルスが出現。
この変異ウイルスが欧州を起点に世界へ広まり、拡大を続けている。
チームは、感染ハムスターのかごを、
感染していないハムスターのかごと5センチ離して飼育する実験を
8組について実施。
変異ウイルスに感染したハムスターでは、
2日後に8組中5組で非感染ハムスターの鼻からウイルスが検出されたが、
初期ウイルスでは検出されなかった。
変異によって飛沫(ひまつ)感染しやすくなったとみられる。
河岡さんは「人でも同様と断言することはできないが、
変異が感染拡大に影響した可能性は高い」と話している。
このほか、変異ウイルスは、
人の細胞やハムスターの体内で初期ウイルスより増えやすいことも確かめたとしている。(共同)】
新型コロナウィルスには、
『初期ウィルス』と 『変異ウィルス』があります。
2019年12月、中国・武漢で新型コロナウィルス感染症が勃発しました。
当初は初期の新型ウィルス(初期ウィルス)により、発症したと考えられます。
その後、感染に関わるたんぱく質が変異したウイルス(変異ウィルス)が
出現して欧州に広がり、そこを起点に世界中に蔓延して、
2020年11月現在も、全く収束の見通しは立っていません。
今回の東大チームの実験は、まず、
『初期ウィルス』に感染したハムスターのかごと、
『変異ウィルス』に感染したハムスターのかごを、
用意しています。
それぞれに対して、8組の『非感染ハムスター』のかごを
5cm離して設置して飼育して、実験開始しています。
その結果、変異ウィルスのほうでは、8組中5組に飛沫感染が確認されました。
一方、初期ウィルスのほうでは、8組中で感染した組は、ゼロでした。
ハムスターの実験では、変異したことにより、新型コロナウィルスが
飛沫感染しやすくなっていたことが明らかとなりました。
さらに、変異ウィルスは、人の細胞やハムスターの体内で
初期ウィルスより増えやすいことも確認されています。
ハムスターの実験を人にそのまま、当てはめることはできませんが
新型コロナ感染症のご動向の予測には役に立つと思われます。
日本での新型コロナウィルス感染症の第3波の増加状況においては、
ハムスターと同様に、人にも感染しやすくなった『変異ウィルス』が
要因と考えられます。
幸い、重症化や死亡率は、第3波では低下しているので、
変異ウィルスは、弱毒化していて、強毒化したわけではないようです。
<新型コロナウィルスと人の関係性> において考えてみると、
ウィルス側からみれば、「感染し易くなって弱毒化した」ということは、
「広がりやすくなった」ということであり、合目的的と言えます。
しかし、人側からみると、
重症化と死亡率は減ったけれど
「感染しやすく広がりやすい」ということであり、
収束はなかなか困難であると思われます。
江部康二
https://mainichi.jp/articles/20201113/k00/00m/040/057000c
新型コロナウイルス、変異で感染力強く
東大教授らが米科学誌に発表
毎日新聞2020年11月13日(金) 朝刊に掲載されました。
【現在世界で流行中の新型コロナウイルスは、
初期のウイルスに比べ、
変異によって感染力が強くなったことをハムスターの実験で確かめたと、
河岡義裕・東京大医科学研究所教授らのチームが、
13日付の米科学誌サイエンス電子版に発表した。
新型コロナは当初、中国・武漢市で流行したが、チームによると、
感染に関わるたんぱく質が変異したウイルスが出現。
この変異ウイルスが欧州を起点に世界へ広まり、拡大を続けている。
チームは、感染ハムスターのかごを、
感染していないハムスターのかごと5センチ離して飼育する実験を
8組について実施。
変異ウイルスに感染したハムスターでは、
2日後に8組中5組で非感染ハムスターの鼻からウイルスが検出されたが、
初期ウイルスでは検出されなかった。
変異によって飛沫(ひまつ)感染しやすくなったとみられる。
河岡さんは「人でも同様と断言することはできないが、
変異が感染拡大に影響した可能性は高い」と話している。
このほか、変異ウイルスは、
人の細胞やハムスターの体内で初期ウイルスより増えやすいことも確かめたとしている。(共同)】
新型コロナウィルスには、
『初期ウィルス』と 『変異ウィルス』があります。
2019年12月、中国・武漢で新型コロナウィルス感染症が勃発しました。
当初は初期の新型ウィルス(初期ウィルス)により、発症したと考えられます。
その後、感染に関わるたんぱく質が変異したウイルス(変異ウィルス)が
出現して欧州に広がり、そこを起点に世界中に蔓延して、
2020年11月現在も、全く収束の見通しは立っていません。
今回の東大チームの実験は、まず、
『初期ウィルス』に感染したハムスターのかごと、
『変異ウィルス』に感染したハムスターのかごを、
用意しています。
それぞれに対して、8組の『非感染ハムスター』のかごを
5cm離して設置して飼育して、実験開始しています。
その結果、変異ウィルスのほうでは、8組中5組に飛沫感染が確認されました。
一方、初期ウィルスのほうでは、8組中で感染した組は、ゼロでした。
ハムスターの実験では、変異したことにより、新型コロナウィルスが
飛沫感染しやすくなっていたことが明らかとなりました。
さらに、変異ウィルスは、人の細胞やハムスターの体内で
初期ウィルスより増えやすいことも確認されています。
ハムスターの実験を人にそのまま、当てはめることはできませんが
新型コロナ感染症のご動向の予測には役に立つと思われます。
日本での新型コロナウィルス感染症の第3波の増加状況においては、
ハムスターと同様に、人にも感染しやすくなった『変異ウィルス』が
要因と考えられます。
幸い、重症化や死亡率は、第3波では低下しているので、
変異ウィルスは、弱毒化していて、強毒化したわけではないようです。
<新型コロナウィルスと人の関係性> において考えてみると、
ウィルス側からみれば、「感染し易くなって弱毒化した」ということは、
「広がりやすくなった」ということであり、合目的的と言えます。
しかし、人側からみると、
重症化と死亡率は減ったけれど
「感染しやすく広がりやすい」ということであり、
収束はなかなか困難であると思われます。
江部康二
2020年11月13日 (金)
こんばんは。
「メタボレスラボ」さん、「パンブエノ」さんの
ご紹介です。
メタボレスラボ https://metaboless-labo.stores.jp/items/5d95463bbc45ac211708bdd8
パンブエノ http://picpanzee.com/panbueno.0501
メタボレスラボさんは、こうじ江部粉を発売しておられます。
江部粉専門のベーカリーPan bueno(パンブエノ)さんが
糖質制限な『こうじ江部粉パン』を作っておられます。
プレーン、シナモン、クルミ、抹茶クリームチーズ、
ハリネズミチョコチョコ、ジャックオーランタンなどの
様々なこうじ江部粉パンを販売中です。
さらに新作の糖質制限パンもどんどん登場のようです。
血糖値上昇ほとんどなしなのは私が実験で確認済みです。
また美味しさも私が保証致します。
読者の皆さん、是非一度お運びあれ。
こうじ江部粉の命名は、
『江部こうじ』と『紅こうじ』『米こうじ』
を掛け合わせて誕生したそうです。
『京都江部粉』『こうじ江部粉』
はいずれも、研究開発段階で、私が自己測定器で血糖値を何度も何度も検査して、
調整を重ねて、やっと完成にこぎつけた珠玉の逸品です。
まさに血と汗と涙の一品です。
糖質制限なパンが、簡単に作成できます。
日本全国の糖質セイゲニストでパン好きの方々、
是非一度、お試しあれ。
江部康二
☆☆☆
以下は
メタボレスラボさんからの紹介文です。
【メタボレスラボは「こうじ江部粉」を販売しています。
こうじ江部粉は、高雄病院の江部康二先生にご監修いただいた京都江部粉をベースに、
紅麹と米麹をミックスして作られた糖質セイゲニストのためのミックス粉です。
特長は下記のとおりです。
こうじ江部粉を使用すると、糖質を抑えた食物繊維たっぷりのパン、
お菓子を作ることができます。
こうじ江部粉に含まれている糖質量は100gあたり11.0g(エリスリトールを除く)、
食物繊維量は23.4gです。
パンにすると、糖質量は100gあたり約5.8g(エリスリトールを除く)で、
一般的なロールパンに比べると糖質は
88%もカットされ、食物繊維量は12.3gで約6倍にもなります。
こうじ江部粉は癖の強いふすま、大豆粉を使用しておりませんので食べやすく、
こんにゃく配合により、パンにモチモチした食感を与えます。
こうじ江部粉には2種類の麹を配合しております。
米麹はパン生地のソフト化と、ほのかに甘い香り(発酵香)の付与が期待できます。
紅麹はモナコリンK、GABAを含み、健康食品素材として注目されております。
紅麹配合により、うっすらとかわいい色がつきます。
是非一度、癖になる不思議な味覚と食感をお楽しみください!】
「メタボレスラボ」さん、「パンブエノ」さんの
ご紹介です。
メタボレスラボ https://metaboless-labo.stores.jp/items/5d95463bbc45ac211708bdd8
パンブエノ http://picpanzee.com/panbueno.0501
メタボレスラボさんは、こうじ江部粉を発売しておられます。
江部粉専門のベーカリーPan bueno(パンブエノ)さんが
糖質制限な『こうじ江部粉パン』を作っておられます。
プレーン、シナモン、クルミ、抹茶クリームチーズ、
ハリネズミチョコチョコ、ジャックオーランタンなどの
様々なこうじ江部粉パンを販売中です。
さらに新作の糖質制限パンもどんどん登場のようです。
血糖値上昇ほとんどなしなのは私が実験で確認済みです。
また美味しさも私が保証致します。
読者の皆さん、是非一度お運びあれ。
こうじ江部粉の命名は、
『江部こうじ』と『紅こうじ』『米こうじ』
を掛け合わせて誕生したそうです。
『京都江部粉』『こうじ江部粉』
はいずれも、研究開発段階で、私が自己測定器で血糖値を何度も何度も検査して、
調整を重ねて、やっと完成にこぎつけた珠玉の逸品です。
まさに血と汗と涙の一品です。
糖質制限なパンが、簡単に作成できます。
日本全国の糖質セイゲニストでパン好きの方々、
是非一度、お試しあれ。
江部康二
☆☆☆
以下は
メタボレスラボさんからの紹介文です。
【メタボレスラボは「こうじ江部粉」を販売しています。
こうじ江部粉は、高雄病院の江部康二先生にご監修いただいた京都江部粉をベースに、
紅麹と米麹をミックスして作られた糖質セイゲニストのためのミックス粉です。
特長は下記のとおりです。
こうじ江部粉を使用すると、糖質を抑えた食物繊維たっぷりのパン、
お菓子を作ることができます。
こうじ江部粉に含まれている糖質量は100gあたり11.0g(エリスリトールを除く)、
食物繊維量は23.4gです。
パンにすると、糖質量は100gあたり約5.8g(エリスリトールを除く)で、
一般的なロールパンに比べると糖質は
88%もカットされ、食物繊維量は12.3gで約6倍にもなります。
こうじ江部粉は癖の強いふすま、大豆粉を使用しておりませんので食べやすく、
こんにゃく配合により、パンにモチモチした食感を与えます。
こうじ江部粉には2種類の麹を配合しております。
米麹はパン生地のソフト化と、ほのかに甘い香り(発酵香)の付与が期待できます。
紅麹はモナコリンK、GABAを含み、健康食品素材として注目されております。
紅麹配合により、うっすらとかわいい色がつきます。
是非一度、癖になる不思議な味覚と食感をお楽しみください!】
2020年11月12日 (木)
【20/11/11 ボーン
当方、男性、55歳、168cm、61.4kg
二回目検査行って来ました
お世話になります、糖質制限3ヶ月経過のボーンと申します。
スーパー糖質制限を始めて、3ヶ月と1週間経過した先日、2回目の検査日でした。
前々回からの主な結果は
血糖値: 118→ 125→ 115mg/dl
HbA1c: 6.1→ 5.9→ 6.1%
尿中ケトン体: - → 2+ → 1+
中性脂肪: 57→ 157→ 62mg/dl
HDLコレステロール: 60→ 54→ 62mg/dl
LDLコレステロール: 110→ 255→ 321mg/dl
体重: 70.1→ 65.4→ 61.4kg
でした。
8月1日よりスーパー糖質制限食を開始してその日よりインスリンの注射を止め、
その2週間後から薬の服用を止めています。
つまり
①前々回(HbA1c:6.1%):薬+インスリン+糖質あり食
朝・夕食にエクア、毎食前にセイブルを服用、
朝食前にノボラビッド4単位、昼食前にライゾデグ10単位を注射
②前回(HbA1c:5.9%):薬なし+インスリンなし+スーパー糖質制限食開始1.5か月目
③今回(HbA1c:6.1%):薬なし+インスリンなし+スーパー糖質制限食開始3か月目
となります。
今回、10時間以上絶食後の検査でした。
そのせいか中性脂肪が減少で1勝、
何故かHbA1cが微増で1敗、でした。
菜食に関してはむしろ今の方が葉物野菜を食べるようにしています。
3食のスーパー糖質制限を実施しており、
1食の糖質10g以下を目標に肉・魚・野菜メインで食事を作ってもらっています。
また、毎食の前後で血糖測定をしており、
ここ3か月の平均が食前:110代、食後2時間:130代です。
たまに昼食前が120~130の時があり、
その時は食後2時間が150~160の時があります。
HbA1cに関しては5.6位を期待していたのですが、
次回に期待したいと思います。
そして
体重が9キロ近く減った事で医師からは体調を心配されましたが、
以前よりもすこぶる快調、何よりも寝付きが良くなり、
夜中に起きてもまたすぐに寝られるようになりました。
以前は2、3時間は寝れなかったのですが。
さらに前回同様「LDLコレステロールが高過ぎる」との指摘がありましたが
江部先生の過去記事で勉強させて戴いていたのでハイハイと聞き流してきました。
ところで江部先生の新刊「糖質制限」見るだけノートを見つけたので買わせて頂きました。
イラスト入りでわかりやすく「はじめに」を読んだだけでストンと入ってくる内容です。糖質制限否定派の主治医に見せてやりたいぐらいです。
今日のファイザーの記事についてですが、
専門知識に裏付けされた江部先生の見立てに1票投じます。
新聞記者は専門知識もなく裏取りもしないで記事にする輩が多いですから。
記者が書いた記事でなくファイザー発表の一次ソースに当たらないと
「発症を防ぐと発表したかどうか」は分かりませんね。
それでは長文失礼しました。】
ボーン さん拙著(「糖質制限」見るだけノート)のご購入、ありがとうございます。
お役に立てたなら嬉しい限りです。体重減少は順調ですね。
体調良好、睡眠も改善とは良かったです。
①前々回(HbA1c:6.1%):薬+インスリン+糖質あり食
②前回(HbA1c:5.9%):薬なし+インスリンなし+スーパー糖質制限食開始1.5か月目
③今回(HbA1c:6.1%):薬なし+インスリンなし+スーパー糖質制限食開始3か月目
①のHbA1c6.1%は、糖質ありの食事で、インスリンを使用してのものなので、
HbA1cが一見、コントロール良好でも、おおいに問題を抱えています。
すなわちインスリンが効き過ぎたら低血糖を生じ、
インスリンがたらなければ食後高血糖を起こしていて、
『食後高血糖』と『平均血糖変動幅増大』を伴う『質の悪いHbA1c』
であった可能性が高いです。
これでは酸化ストレスリスクを生じるので合併症は防げません。
②と③のHbA1cは、スーパー糖質制限食実践でインスリンなしなので、
『食後高血糖』と『平均血糖変動幅増大』のない、『質の良いHbA1c』
なので、同じように6.1%であっても、実態は大きく異なっています。
②と③のHbA1cは、共に質の良いHbA1cであり、基準値内に収まっているので
血糖コントロールは極めて、良好です。
これなら、合併症のリスクはありません。
インスリンや内服薬の離脱ができて素晴らしいです。
身長:168cm
体重:70.1→ 65.4→ 61.4kg
BMI:24.8 → 23.2→ 21.75
とても順調な体重減少で、ここらでほどよく、減り止まると思います。
中性脂肪: 57→ 157→ 62mg/dl
HDLコレステロール: 60→ 54→ 62mg/dl
LDLコレステロール: 110→ 255→ 321mg/dl
今回10時間絶食で、中性脂肪62、HDL62、LDL321です。
結構、LDL-Cが上昇していますが、TG62、HDL-C62なら、
悪玉の小粒子LDL-Cはほとんどないと思います。
LDLコレステロールは、ほぼ全てが、標準の大きさの善玉であり、
肝臓から末梢組織に細胞膜の原料であるコレステロールを運ぶという
大切な役目を果たしてくれています。
3食のスーパー糖質制限、
1食の糖質10g以下を目標に肉・魚・野菜メインで食事、
毎食の前後で血糖測定、
ここ3か月の平均が食前:110代、食後2時間:130代。
たまに昼食前が120~130の時があり、
その時は食後2時間が150~160の時がある。
素晴らしいデータです。
食後血糖値も、国際糖尿病連合の目標値である
食後1時間血糖値も2時間血糖値も160mg/dl未満を達成してます。
早朝空腹時血糖値が109以下なら正常で、
110~125なら境界型
126以上なら糖尿病型です。
このままスーパー糖質制限食を続けられて、109mg/dl以下を目指しましょう。
江部康二
当方、男性、55歳、168cm、61.4kg
二回目検査行って来ました
お世話になります、糖質制限3ヶ月経過のボーンと申します。
スーパー糖質制限を始めて、3ヶ月と1週間経過した先日、2回目の検査日でした。
前々回からの主な結果は
血糖値: 118→ 125→ 115mg/dl
HbA1c: 6.1→ 5.9→ 6.1%
尿中ケトン体: - → 2+ → 1+
中性脂肪: 57→ 157→ 62mg/dl
HDLコレステロール: 60→ 54→ 62mg/dl
LDLコレステロール: 110→ 255→ 321mg/dl
体重: 70.1→ 65.4→ 61.4kg
でした。
8月1日よりスーパー糖質制限食を開始してその日よりインスリンの注射を止め、
その2週間後から薬の服用を止めています。
つまり
①前々回(HbA1c:6.1%):薬+インスリン+糖質あり食
朝・夕食にエクア、毎食前にセイブルを服用、
朝食前にノボラビッド4単位、昼食前にライゾデグ10単位を注射
②前回(HbA1c:5.9%):薬なし+インスリンなし+スーパー糖質制限食開始1.5か月目
③今回(HbA1c:6.1%):薬なし+インスリンなし+スーパー糖質制限食開始3か月目
となります。
今回、10時間以上絶食後の検査でした。
そのせいか中性脂肪が減少で1勝、
何故かHbA1cが微増で1敗、でした。
菜食に関してはむしろ今の方が葉物野菜を食べるようにしています。
3食のスーパー糖質制限を実施しており、
1食の糖質10g以下を目標に肉・魚・野菜メインで食事を作ってもらっています。
また、毎食の前後で血糖測定をしており、
ここ3か月の平均が食前:110代、食後2時間:130代です。
たまに昼食前が120~130の時があり、
その時は食後2時間が150~160の時があります。
HbA1cに関しては5.6位を期待していたのですが、
次回に期待したいと思います。
そして
体重が9キロ近く減った事で医師からは体調を心配されましたが、
以前よりもすこぶる快調、何よりも寝付きが良くなり、
夜中に起きてもまたすぐに寝られるようになりました。
以前は2、3時間は寝れなかったのですが。
さらに前回同様「LDLコレステロールが高過ぎる」との指摘がありましたが
江部先生の過去記事で勉強させて戴いていたのでハイハイと聞き流してきました。
ところで江部先生の新刊「糖質制限」見るだけノートを見つけたので買わせて頂きました。
イラスト入りでわかりやすく「はじめに」を読んだだけでストンと入ってくる内容です。糖質制限否定派の主治医に見せてやりたいぐらいです。
今日のファイザーの記事についてですが、
専門知識に裏付けされた江部先生の見立てに1票投じます。
新聞記者は専門知識もなく裏取りもしないで記事にする輩が多いですから。
記者が書いた記事でなくファイザー発表の一次ソースに当たらないと
「発症を防ぐと発表したかどうか」は分かりませんね。
それでは長文失礼しました。】
ボーン さん拙著(「糖質制限」見るだけノート)のご購入、ありがとうございます。
お役に立てたなら嬉しい限りです。体重減少は順調ですね。
体調良好、睡眠も改善とは良かったです。
①前々回(HbA1c:6.1%):薬+インスリン+糖質あり食
②前回(HbA1c:5.9%):薬なし+インスリンなし+スーパー糖質制限食開始1.5か月目
③今回(HbA1c:6.1%):薬なし+インスリンなし+スーパー糖質制限食開始3か月目
①のHbA1c6.1%は、糖質ありの食事で、インスリンを使用してのものなので、
HbA1cが一見、コントロール良好でも、おおいに問題を抱えています。
すなわちインスリンが効き過ぎたら低血糖を生じ、
インスリンがたらなければ食後高血糖を起こしていて、
『食後高血糖』と『平均血糖変動幅増大』を伴う『質の悪いHbA1c』
であった可能性が高いです。
これでは酸化ストレスリスクを生じるので合併症は防げません。
②と③のHbA1cは、スーパー糖質制限食実践でインスリンなしなので、
『食後高血糖』と『平均血糖変動幅増大』のない、『質の良いHbA1c』
なので、同じように6.1%であっても、実態は大きく異なっています。
②と③のHbA1cは、共に質の良いHbA1cであり、基準値内に収まっているので
血糖コントロールは極めて、良好です。
これなら、合併症のリスクはありません。
インスリンや内服薬の離脱ができて素晴らしいです。
身長:168cm
体重:70.1→ 65.4→ 61.4kg
BMI:24.8 → 23.2→ 21.75
とても順調な体重減少で、ここらでほどよく、減り止まると思います。
中性脂肪: 57→ 157→ 62mg/dl
HDLコレステロール: 60→ 54→ 62mg/dl
LDLコレステロール: 110→ 255→ 321mg/dl
今回10時間絶食で、中性脂肪62、HDL62、LDL321です。
結構、LDL-Cが上昇していますが、TG62、HDL-C62なら、
悪玉の小粒子LDL-Cはほとんどないと思います。
LDLコレステロールは、ほぼ全てが、標準の大きさの善玉であり、
肝臓から末梢組織に細胞膜の原料であるコレステロールを運ぶという
大切な役目を果たしてくれています。
3食のスーパー糖質制限、
1食の糖質10g以下を目標に肉・魚・野菜メインで食事、
毎食の前後で血糖測定、
ここ3か月の平均が食前:110代、食後2時間:130代。
たまに昼食前が120~130の時があり、
その時は食後2時間が150~160の時がある。
素晴らしいデータです。
食後血糖値も、国際糖尿病連合の目標値である
食後1時間血糖値も2時間血糖値も160mg/dl未満を達成してます。
早朝空腹時血糖値が109以下なら正常で、
110~125なら境界型
126以上なら糖尿病型です。
このままスーパー糖質制限食を続けられて、109mg/dl以下を目指しましょう。
江部康二
2020年11月11日 (水)
【20/11/09 たくりん
私は耐糖能異常?
先生のブログでいつも勉強をさせていただいています。
今回もぴったりのテーマで嬉しかったです。
66歳女性 3年前より糖質量100g/日以下を目指した糖質制限をしています。
健康診断では、BMI20、
空腹時血糖96、HbA1c5.5 TG65 HDL98 LDL133 程度です。
が。10月16日に健保のイベントで、
サンドイッチを食べて1時間後の血糖を測ったら196でした。
ギョ、ギョ、ギョ(私は耐糖能異常か??)・・早速血糖値測定器を購入し、
食後血糖を測定開始しました。
ご飯(75g)やイモが最も血糖値をあげます。
1時間値が184、や2時間値が176の最高値が出ました。
血糖値を上げないために色々勉強しました。
セカンドミール効果?のために大豆ファースト、牛乳ファースト、
舞茸、難消化性デキストリン、
食後5分以内の筋トレ。などやってみました。
私の研究?結果では
①W炭水化物はやめる(スパゲティーのあとでお菓子を食べるなど)
一回の食事で糖質30g程度ならOK。
糖質摂取は出来るだけ1回/日のみにする
②糖質を食べた後は、階段昇降(ステップ台)を20分程度TVを見ながらする
①②なら1時間値156 2時間値137 程度でした。
私は、茶道をしていますので、
お稽古時のお饅頭は食べなければなりません(これが唯一の楽しみなのです!)。
お稽古の後でのウォーキングも血糖値を下げる効果が絶大でした。
これからも先生のブログで勉強させていただきながら、
糖質制限を継続したいと思っています。】
こんばんは。
たくりんさんから、
『食後血糖値上昇と運動の効果と糖質制限食』
について、コメントを頂きました。
とても参考になる内容なので、記事にしました。
【66歳女性 3年前より糖質量100g/日以下を目指した糖質制限。
健康診断では、BMI20、
空腹時血糖96、HbA1c5.5 TG65 HDL98 LDL133】
米国糖尿病学会は、130g/日以下を糖質制限食と定義しています。
100g/日なら、1回の食事の糖質量が33~34gであり
『緩やかな糖質制限食』 ですね。
空腹時血糖値とHbA1cは基準値内で良好です。
中性脂肪(TG)65mgと、80mg/dl以下で、
HDL-C98mgと60mg/dl以上なので、
悪玉の小粒子LDL-Cはほとんどなくて、LDL-Cは標準の大きさの
コレステロールを肝臓から末梢組織まで運ぶ役割の善玉が主です。
さらに中性脂肪が60mg/dl以下なら、
悪玉の小粒子LDL-Cは、ほぼゼロレベルとなります。
国際糖尿;病連合は、糖尿病合併症予防のためには
食後1時間値も2時間値も、160mg/dl未満を目標としています。
【10月16日に健保のイベントで、
サンドイッチを食べて1時間後の血糖を測ったら196mg/dl】
【ご飯(75g)やイモが最も血糖値をあげる。
1時間値が184、や2時間値が176の最高値。】
検査データでは、食後2時間値が、
140mg/dl以上で199mg/dl未満なので境界型です。
ただ、食後1時間値が180mg/dlを超えているので
将来糖尿病になりやすいタイプであり、注意が必要です。
今の緩やかな糖質制限食実践で、将来の糖尿病発症が予防できます。
【研究結果。
①W炭水化物はやめる(スパゲティーのあとでお菓子を食べるなど)
一回の食事で糖質30g程度ならOK。
糖質摂取は出来るだけ1回/日のみにする
②糖質を食べた後は、階段昇降(ステップ台)を20分程度TVを見ながらする。
①②なら1時間値156 2時間値137 程度。】
見事な成果です。
このデータなら、正常型であり、
いわゆる『食後高血糖』もないので、動脈硬化のリスクにはなりません。
ステップ台の昇降なら、室内でいつでもできますし、
ながら運動なので、負担も少なくて便利です。
【私は、茶道をしていますので、
お稽古時のお饅頭は食べなければなりません(これが唯一の楽しみなのです!)。
お稽古の後でのウォーキングも血糖値を下げる効果が絶大でした。】
こちらも素晴らしいです。
人生、楽しみはとても大切なので、
『お饅頭+ウォーキング』で、美味しく楽しく糖質制限食を、
末長くお続け頂ければ、幸いです。
江部康二
私は耐糖能異常?
先生のブログでいつも勉強をさせていただいています。
今回もぴったりのテーマで嬉しかったです。
66歳女性 3年前より糖質量100g/日以下を目指した糖質制限をしています。
健康診断では、BMI20、
空腹時血糖96、HbA1c5.5 TG65 HDL98 LDL133 程度です。
が。10月16日に健保のイベントで、
サンドイッチを食べて1時間後の血糖を測ったら196でした。
ギョ、ギョ、ギョ(私は耐糖能異常か??)・・早速血糖値測定器を購入し、
食後血糖を測定開始しました。
ご飯(75g)やイモが最も血糖値をあげます。
1時間値が184、や2時間値が176の最高値が出ました。
血糖値を上げないために色々勉強しました。
セカンドミール効果?のために大豆ファースト、牛乳ファースト、
舞茸、難消化性デキストリン、
食後5分以内の筋トレ。などやってみました。
私の研究?結果では
①W炭水化物はやめる(スパゲティーのあとでお菓子を食べるなど)
一回の食事で糖質30g程度ならOK。
糖質摂取は出来るだけ1回/日のみにする
②糖質を食べた後は、階段昇降(ステップ台)を20分程度TVを見ながらする
①②なら1時間値156 2時間値137 程度でした。
私は、茶道をしていますので、
お稽古時のお饅頭は食べなければなりません(これが唯一の楽しみなのです!)。
お稽古の後でのウォーキングも血糖値を下げる効果が絶大でした。
これからも先生のブログで勉強させていただきながら、
糖質制限を継続したいと思っています。】
こんばんは。
たくりんさんから、
『食後血糖値上昇と運動の効果と糖質制限食』
について、コメントを頂きました。
とても参考になる内容なので、記事にしました。
【66歳女性 3年前より糖質量100g/日以下を目指した糖質制限。
健康診断では、BMI20、
空腹時血糖96、HbA1c5.5 TG65 HDL98 LDL133】
米国糖尿病学会は、130g/日以下を糖質制限食と定義しています。
100g/日なら、1回の食事の糖質量が33~34gであり
『緩やかな糖質制限食』 ですね。
空腹時血糖値とHbA1cは基準値内で良好です。
中性脂肪(TG)65mgと、80mg/dl以下で、
HDL-C98mgと60mg/dl以上なので、
悪玉の小粒子LDL-Cはほとんどなくて、LDL-Cは標準の大きさの
コレステロールを肝臓から末梢組織まで運ぶ役割の善玉が主です。
さらに中性脂肪が60mg/dl以下なら、
悪玉の小粒子LDL-Cは、ほぼゼロレベルとなります。
国際糖尿;病連合は、糖尿病合併症予防のためには
食後1時間値も2時間値も、160mg/dl未満を目標としています。
【10月16日に健保のイベントで、
サンドイッチを食べて1時間後の血糖を測ったら196mg/dl】
【ご飯(75g)やイモが最も血糖値をあげる。
1時間値が184、や2時間値が176の最高値。】
検査データでは、食後2時間値が、
140mg/dl以上で199mg/dl未満なので境界型です。
ただ、食後1時間値が180mg/dlを超えているので
将来糖尿病になりやすいタイプであり、注意が必要です。
今の緩やかな糖質制限食実践で、将来の糖尿病発症が予防できます。
【研究結果。
①W炭水化物はやめる(スパゲティーのあとでお菓子を食べるなど)
一回の食事で糖質30g程度ならOK。
糖質摂取は出来るだけ1回/日のみにする
②糖質を食べた後は、階段昇降(ステップ台)を20分程度TVを見ながらする。
①②なら1時間値156 2時間値137 程度。】
見事な成果です。
このデータなら、正常型であり、
いわゆる『食後高血糖』もないので、動脈硬化のリスクにはなりません。
ステップ台の昇降なら、室内でいつでもできますし、
ながら運動なので、負担も少なくて便利です。
【私は、茶道をしていますので、
お稽古時のお饅頭は食べなければなりません(これが唯一の楽しみなのです!)。
お稽古の後でのウォーキングも血糖値を下げる効果が絶大でした。】
こちらも素晴らしいです。
人生、楽しみはとても大切なので、
『お饅頭+ウォーキング』で、美味しく楽しく糖質制限食を、
末長くお続け頂ければ、幸いです。
江部康二
2020年11月10日 (火)
【共同通信。
https://www.47news.jp/news/5474932.html
ワクチン有効性90%以上 米ファイザーが暫定評価
2020/11/10 00:45
米製薬大手ファイザーの看板=7月、ニューヨーク(ロイター=共同)
(共同通信)
【ワシントン共同】米製薬大手ファイザーは9日、開発を進めている新型コロナウイルス感染症のワクチンについて、
発症を防ぐ有効性が90%以上に上ったとする暫定的な臨床試験の結果を公表した。安全性の深刻な懸念も見られないとし、
今月中にも米食品医薬品局(FDA)に緊急使用許可を申請するとしている。
欧米メーカーのワクチンの中で、最終段階で有力な結果が示されたのは初めて。
日本政府は同社からこのワクチンを6千万人分供給を受けることで基本合意している。
感染拡大で落ち込んだ世界経済の回復への期待感が高まり、ニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は急騰した。】
こんにちは。
共同通信社から、上記の
ワクチン有効性90%以上 米ファイザーが暫定評価
https://www.47news.jp/news/5474932.html
という記事が、2020/11/10、配信されました。
新型コロナウィルス感染に関して
『発症を防ぐ有効性が90%以上に上った』
とういう内容には、正直言ってビックリしました。
私としても、ワクチンの効果が高いほうが嬉しいのですが、
理論的に考察すると、
インフルエンザワクチンと同程度の効果の可能性のほうが高いのです。
即ち『感染防御効果はないが重症化を防ぐことが期待される』
ていどです。
インフルエンザワクチンも新型コロナワクチンも、
IgG抗体を産生させますが、
粘膜面にあるIgA抗体は産生させません。
従って、水際(粘膜面)で感染防御というのは理論的には、あり得ません。
粘膜面で感染して、粘膜細胞内にウィルスが侵入して、
そこで初めて、IgG抗体が出動できるわけです。
今回の米ファイザーの新型コロナウィルスのワクチンですが、
重症化を防ぐ効果が90%以上あったというなら、理解できますが、
『発症を防ぐ効果が90%以上に上った。』
というのは、やや不思議な話です。
この新型コロナウィルスワクチンはIgG抗体産生だけでなく、
コロナウイルスと戦うT細胞も訓練するとのことなので
それが貢献しているのでしょうか?。
ともあれ新型コロナワクチンの本当の有効性に関しては、
この研究の、より詳細な報告を待つ必要があると思います。
江部康二
https://www.47news.jp/news/5474932.html
ワクチン有効性90%以上 米ファイザーが暫定評価
2020/11/10 00:45
米製薬大手ファイザーの看板=7月、ニューヨーク(ロイター=共同)
(共同通信)
【ワシントン共同】米製薬大手ファイザーは9日、開発を進めている新型コロナウイルス感染症のワクチンについて、
発症を防ぐ有効性が90%以上に上ったとする暫定的な臨床試験の結果を公表した。安全性の深刻な懸念も見られないとし、
今月中にも米食品医薬品局(FDA)に緊急使用許可を申請するとしている。
欧米メーカーのワクチンの中で、最終段階で有力な結果が示されたのは初めて。
日本政府は同社からこのワクチンを6千万人分供給を受けることで基本合意している。
感染拡大で落ち込んだ世界経済の回復への期待感が高まり、ニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は急騰した。】
こんにちは。
共同通信社から、上記の
ワクチン有効性90%以上 米ファイザーが暫定評価
https://www.47news.jp/news/5474932.html
という記事が、2020/11/10、配信されました。
新型コロナウィルス感染に関して
『発症を防ぐ有効性が90%以上に上った』
とういう内容には、正直言ってビックリしました。
私としても、ワクチンの効果が高いほうが嬉しいのですが、
理論的に考察すると、
インフルエンザワクチンと同程度の効果の可能性のほうが高いのです。
即ち『感染防御効果はないが重症化を防ぐことが期待される』
ていどです。
インフルエンザワクチンも新型コロナワクチンも、
IgG抗体を産生させますが、
粘膜面にあるIgA抗体は産生させません。
従って、水際(粘膜面)で感染防御というのは理論的には、あり得ません。
粘膜面で感染して、粘膜細胞内にウィルスが侵入して、
そこで初めて、IgG抗体が出動できるわけです。
今回の米ファイザーの新型コロナウィルスのワクチンですが、
重症化を防ぐ効果が90%以上あったというなら、理解できますが、
『発症を防ぐ効果が90%以上に上った。』
というのは、やや不思議な話です。
この新型コロナウィルスワクチンはIgG抗体産生だけでなく、
コロナウイルスと戦うT細胞も訓練するとのことなので
それが貢献しているのでしょうか?。
ともあれ新型コロナワクチンの本当の有効性に関しては、
この研究の、より詳細な報告を待つ必要があると思います。
江部康二
2020年11月09日 (月)
【20/11/08 みどり
食後高血糖について
先生のブログや本を参考に糖質制限を始めて2年になります。
いつも為になる情報をありがとうございます。
食後血糖値幅について教えて下さい。
毎食スーパー糖質制限食で、毎食糖質10g程度にしているのですが、
どうしても血糖値が40程度上がります。
例えば昨日の昼食前 90
30分後 109
1時間後 131
90分後 133
2時間後 121
Hba1c 5.6
たまにボーっと感じる事があります。
しかしこれ以上糖質を抑えるのは正直難しく感じます。
以前ブログで血糖値幅50の食後高血糖についてありましたが…
①毎食40程の血糖値の上昇はどの様に受け止めたら宜しいでしょうか?
②糖質量を10g以下に減らすしかないのでしょうか?
③ベイスンを服用した方が良いのでしょうか?
宜しければアドバイスお願い致します。】
こんばんは。
みどりさんから、食後高血糖について、コメント・質問を頂きました。
みどりさん、
体重が64kgの2型糖尿人において、
1gの糖質が、3mg血糖値を上昇させます。
体重が32kgの2型糖尿人なら
<64kg ÷ 32kg = 2>
2をかけて、3mg × 2 = 6mg
1gの糖質が、6mg血糖値を上げます。
体重が128kgの2型糖尿人において
1gの糖質が、1.5mg血糖値を上昇させます。
勿論、個人差はありますので
自分の場合は、1gの糖質が何mg血糖値を上げるのかを
把握しておくと役に立つと思います。
みどりさんは女性だと思いますので、
体重が例えば、48kgくらいなら
1gの糖質が、約4mg血糖値を上昇させます。
①毎食40mg程の血糖値の上昇はどの様に受け止めたら宜しいでしょうか?
40mg上昇でも症状がなければ、食後160mg/dl未満なので、OKです。
しかし症状があるなら、ベイスンなどαGI薬を食直前に内服すれば
上昇幅は軽減すると思います。
②糖質量を10g以下に減らすしかないのでしょうか?
つらくなければ、それが、一番ですです。
しかし長く続けることが一番、肝要なので、
常は10g以下にしておいて、
時々αGI薬を食直前に内服して、20g摂取とかでもいいと思います。
③ベイスンを服用した方が良いのでしょうか?
ベイスンなどαGI薬の効果には個人差があります。
自分の場合、どのくらい血糖上昇を抑えてくれるのか、
前もって実験して知っておくと便利です。
江部康二
食後高血糖について
先生のブログや本を参考に糖質制限を始めて2年になります。
いつも為になる情報をありがとうございます。
食後血糖値幅について教えて下さい。
毎食スーパー糖質制限食で、毎食糖質10g程度にしているのですが、
どうしても血糖値が40程度上がります。
例えば昨日の昼食前 90
30分後 109
1時間後 131
90分後 133
2時間後 121
Hba1c 5.6
たまにボーっと感じる事があります。
しかしこれ以上糖質を抑えるのは正直難しく感じます。
以前ブログで血糖値幅50の食後高血糖についてありましたが…
①毎食40程の血糖値の上昇はどの様に受け止めたら宜しいでしょうか?
②糖質量を10g以下に減らすしかないのでしょうか?
③ベイスンを服用した方が良いのでしょうか?
宜しければアドバイスお願い致します。】
こんばんは。
みどりさんから、食後高血糖について、コメント・質問を頂きました。
みどりさん、
体重が64kgの2型糖尿人において、
1gの糖質が、3mg血糖値を上昇させます。
体重が32kgの2型糖尿人なら
<64kg ÷ 32kg = 2>
2をかけて、3mg × 2 = 6mg
1gの糖質が、6mg血糖値を上げます。
体重が128kgの2型糖尿人において
1gの糖質が、1.5mg血糖値を上昇させます。
勿論、個人差はありますので
自分の場合は、1gの糖質が何mg血糖値を上げるのかを
把握しておくと役に立つと思います。
みどりさんは女性だと思いますので、
体重が例えば、48kgくらいなら
1gの糖質が、約4mg血糖値を上昇させます。
①毎食40mg程の血糖値の上昇はどの様に受け止めたら宜しいでしょうか?
40mg上昇でも症状がなければ、食後160mg/dl未満なので、OKです。
しかし症状があるなら、ベイスンなどαGI薬を食直前に内服すれば
上昇幅は軽減すると思います。
②糖質量を10g以下に減らすしかないのでしょうか?
つらくなければ、それが、一番ですです。
しかし長く続けることが一番、肝要なので、
常は10g以下にしておいて、
時々αGI薬を食直前に内服して、20g摂取とかでもいいと思います。
③ベイスンを服用した方が良いのでしょうか?
ベイスンなどαGI薬の効果には個人差があります。
自分の場合、どのくらい血糖上昇を抑えてくれるのか、
前もって実験して知っておくと便利です。
江部康二
2020年11月08日 (日)
こんにちは。
私が監修をつとめる
「菓子職人糖質制限ショコラ・ドゥ・ゼロ」
のご紹介です。

いろいろある糖質制限なスイーツの中で
私が最も愛するものの一つが、
菓子職人さんの、糖質制限 ショコラ・ドゥ・ゼロ
です。
1粒約14gにつき糖質量は0.55g(※エリスリトール除く)です。
カロリー約56㎉です。
極めて少ない糖質量であり、これ以上ない糖質制限OKスイーツです。
勿論、私自身が人体実験をしていて、ほとんど血糖値上昇がないことを確認済みです。
2020年11月8日(日)
15:45 血糖値:109mg/dl
糖質制限 ショコラ・ドゥ・ゼロ 2粒摂取
16:45 血糖値:112mg
糖質制限 ショコラ・ドゥ・ゼロ
は100gあたり糖質 3.95g(※エリストールを除く)
カロリー 405kcalです。
甘味料は、純度100%の羅漢果エキスと、羅漢果抽出物を使用しています。
またチョコレートも、甘味料にエリスリトール・ステビアを使用した
糖質制限専用チョコレートを使用しています。
【11月~4月 期間限定】で
肌寒い季節だけに味わえる、極上の一品です。
とろけるような滑らかな食感としっとりした甘みが見事な調和を遂げています。
糖尿人やメタボ人を始めとしてブログ読者の皆さん、
是非とも、至高の生チョコを安心して味わってみてください。
糖尿人やメタボ人以外の皆さんにもおおいにご満足頂けると思います。
是非、お試しあれ。
お問い合わせは以下です。
☆☆☆
彩韻菓子工房有限会社
〒615-0032 京都府京都市右京区西院西高田町19
TEL:075-311-4606
FAX:075-311-4123
営業時間:午前9:00から午後8:00(年中無休)
ホームページ: http://www.kashishokunin.co.jp/
お問い合わせ: info@kashishokunin.co.jp
江部康二
私が監修をつとめる
「菓子職人糖質制限ショコラ・ドゥ・ゼロ」
のご紹介です。

いろいろある糖質制限なスイーツの中で
私が最も愛するものの一つが、
菓子職人さんの、糖質制限 ショコラ・ドゥ・ゼロ
です。
1粒約14gにつき糖質量は0.55g(※エリスリトール除く)です。
カロリー約56㎉です。
極めて少ない糖質量であり、これ以上ない糖質制限OKスイーツです。
勿論、私自身が人体実験をしていて、ほとんど血糖値上昇がないことを確認済みです。
2020年11月8日(日)
15:45 血糖値:109mg/dl
糖質制限 ショコラ・ドゥ・ゼロ 2粒摂取
16:45 血糖値:112mg
糖質制限 ショコラ・ドゥ・ゼロ
は100gあたり糖質 3.95g(※エリストールを除く)
カロリー 405kcalです。
甘味料は、純度100%の羅漢果エキスと、羅漢果抽出物を使用しています。
またチョコレートも、甘味料にエリスリトール・ステビアを使用した
糖質制限専用チョコレートを使用しています。
【11月~4月 期間限定】で
肌寒い季節だけに味わえる、極上の一品です。
とろけるような滑らかな食感としっとりした甘みが見事な調和を遂げています。
糖尿人やメタボ人を始めとしてブログ読者の皆さん、
是非とも、至高の生チョコを安心して味わってみてください。
糖尿人やメタボ人以外の皆さんにもおおいにご満足頂けると思います。
是非、お試しあれ。
お問い合わせは以下です。
☆☆☆
彩韻菓子工房有限会社
〒615-0032 京都府京都市右京区西院西高田町19
TEL:075-311-4606
FAX:075-311-4123
営業時間:午前9:00から午後8:00(年中無休)
ホームページ: http://www.kashishokunin.co.jp/
お問い合わせ: info@kashishokunin.co.jp
江部康二
2020年11月07日 (土)
【20/11/06 HIROSHI
お世話になっております。
10月24日採血結果についてご指導下さい。
IRI 3.1
空腹時血糖値94
GA15.4
高糖質な蕎麦、ハンバーガー等、
食前に運動せずに食べると一時間値は180を超えることも、しばしばあります。
二時間値は140以下に下がります。100以下に急降下していることもあります。
上記から、私の場合は境界型でしょうか?また、
インスリン抵抗型でしょうか?
処方して頂いたベイスンは、程々に効果は有るようですので今後も、
頓服的に使用していきたいと思います。
メトグルコは、糖尿病治療以外の効果に興味があり、
近医で250mg×2/日、服用していますが、
このまま服用しても副作用的な支障はないでしょうか?
服用すると、食後高血糖はある程度抑制されていると思います。】
こんにちは。
HIROSHI さんから、検査データに関して、コメント・質問を頂きました。
【IRI 3.1
空腹時血糖値94】
HOMA-R:0.72
と正常で、インスリン抵抗性なしで、大丈夫です。
【高糖質な蕎麦、ハンバーガー等、
食前に運動せずに食べると一時間値は180を超えることも、しばしばあります。
二時間値は140以下に下がります。100以下に急降下していることもあります。】
1時間値が180mg/dlを超えても
2時間値が140mg/dl未満なら、
データ的には正常型となります。
2時間値が140mg/dl以上で199mg/dl以下なら境界型です。
2時間値が200mg/dlを超えたなら、糖尿病型です。
従って、HIROSHI さんの場合は
一般的には正常型と言えます。
しかし、糖質摂取時には、明らかに食後高血糖と血糖値の乱高下が見られます。
<食後高血糖><平均血糖変動幅増大> は、
酸化ストレスを生じて、動脈硬化のリスクとなります。
スーパー糖質制限食なら、<食後高血糖><平均血糖変動幅増大>は生じず、
動脈硬化の予防が可能です。
スーパー糖質制限食が、無理なときは、
ベイスンを食直前に内服して食事すれば、
<食後高血糖>はあるていど軽減されます。
メトグルコは、比較的安全な薬ですが、副作用のない薬はありません。
メトグルコも、まれですが「乳酸アシドーシス」という副作用を起こすことがあります。
薬なしで、糖質制限食で血糖コントロールし、
将来の動脈硬化を予防するのが一番安全です。
なお、食後1時間血糖値が180mg/dlを超えた人は
将来糖尿病になる可能性が高いので、こちらに関しても
糖質制限食で予防することが望ましいです。
江部康二
お世話になっております。
10月24日採血結果についてご指導下さい。
IRI 3.1
空腹時血糖値94
GA15.4
高糖質な蕎麦、ハンバーガー等、
食前に運動せずに食べると一時間値は180を超えることも、しばしばあります。
二時間値は140以下に下がります。100以下に急降下していることもあります。
上記から、私の場合は境界型でしょうか?また、
インスリン抵抗型でしょうか?
処方して頂いたベイスンは、程々に効果は有るようですので今後も、
頓服的に使用していきたいと思います。
メトグルコは、糖尿病治療以外の効果に興味があり、
近医で250mg×2/日、服用していますが、
このまま服用しても副作用的な支障はないでしょうか?
服用すると、食後高血糖はある程度抑制されていると思います。】
こんにちは。
HIROSHI さんから、検査データに関して、コメント・質問を頂きました。
【IRI 3.1
空腹時血糖値94】
HOMA-R:0.72
と正常で、インスリン抵抗性なしで、大丈夫です。
【高糖質な蕎麦、ハンバーガー等、
食前に運動せずに食べると一時間値は180を超えることも、しばしばあります。
二時間値は140以下に下がります。100以下に急降下していることもあります。】
1時間値が180mg/dlを超えても
2時間値が140mg/dl未満なら、
データ的には正常型となります。
2時間値が140mg/dl以上で199mg/dl以下なら境界型です。
2時間値が200mg/dlを超えたなら、糖尿病型です。
従って、HIROSHI さんの場合は
一般的には正常型と言えます。
しかし、糖質摂取時には、明らかに食後高血糖と血糖値の乱高下が見られます。
<食後高血糖><平均血糖変動幅増大> は、
酸化ストレスを生じて、動脈硬化のリスクとなります。
スーパー糖質制限食なら、<食後高血糖><平均血糖変動幅増大>は生じず、
動脈硬化の予防が可能です。
スーパー糖質制限食が、無理なときは、
ベイスンを食直前に内服して食事すれば、
<食後高血糖>はあるていど軽減されます。
メトグルコは、比較的安全な薬ですが、副作用のない薬はありません。
メトグルコも、まれですが「乳酸アシドーシス」という副作用を起こすことがあります。
薬なしで、糖質制限食で血糖コントロールし、
将来の動脈硬化を予防するのが一番安全です。
なお、食後1時間血糖値が180mg/dlを超えた人は
将来糖尿病になる可能性が高いので、こちらに関しても
糖質制限食で予防することが望ましいです。
江部康二
2020年11月06日 (金)
こんばんは。
通常の糖尿病(一次性糖尿病)以外に、
二次性糖尿病といわれるものがあります。
二次性糖尿病とは、明らかな原因(基礎疾患)があり、
それにより耐糖能低下が起きて発症する糖尿病をいいます。
例えば、バセドウ病で、二次性糖尿病を発症することがあります。
バセドウ病では甲状腺機能亢進症となります。
甲状腺機能亢進症が、血糖値を上昇させる機序としては、
血中甲状腺ホルモンの上昇により
1)胃蠕動(いぜんどう)運動の亢進および小腸からのブドウ糖吸収促進
2)肝臓における糖新生が亢進
3)肝臓や筋肉・脂肪細胞におけるインスリン感受性の低下
4)脂質代謝の変化による糖代謝の悪化
などが言われています。
消化管の運動が活発になり、その結果、消化管中のブドウ糖が、
通常より速やかに吸収されるため食後血糖値が急峻に上昇するということでしょうか。
そして糖新生が亢進すれば、空腹時も食後も血糖値が底上げされます。
インスリンの感受性が低下すると筋肉や脂肪細胞のブドウ糖取り込みが減るので
血糖値は下がりにくくなります。
このように、バセドウ病で甲状腺機能が亢進していると、
空腹時血糖値も上昇するし、食後血糖値も上昇しやすくなるようです。
バセドウ病の治療で甲状腺機能がコントロールできたら、
当然高血糖も改善されます。
二次性糖尿病には、バセドウ病以外にも様々な原因疾患があります。
<二次性糖尿病の原因疾患>
1.内分泌疾患:末端肥大症、クッシング症候群、甲状腺機能亢進、褐色細胞腫など
2.膵疾患:急性膵炎、慢性膵炎、膵癌、膵摘除など
3.肝疾患:急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、アルコール性肝障害など
4.薬剤:副腎皮質ステロイド薬、経口避妊薬、サイアザイド系利尿薬、
スタチン系薬など
5.インスリン受容体異常症などの遺伝子異常
6.その他の遺伝性疾患など
これらの基礎疾患があっても、二次性糖尿病を発症しない場合も勿論あります。
二次性糖尿病を発症しても、
軽症の場合は基礎疾患がコントロールできれば糖尿病の状態も改善します。
基礎疾患がコントロールできない時や、
基礎疾患がきっかけとなり一次性糖尿病が発症した時は、
一般の糖尿病の治療が必要となります。
いずれの場合も、
スーパー糖質制限食で血糖コントロール良好となる可能性が高いです。
江部康二
通常の糖尿病(一次性糖尿病)以外に、
二次性糖尿病といわれるものがあります。
二次性糖尿病とは、明らかな原因(基礎疾患)があり、
それにより耐糖能低下が起きて発症する糖尿病をいいます。
例えば、バセドウ病で、二次性糖尿病を発症することがあります。
バセドウ病では甲状腺機能亢進症となります。
甲状腺機能亢進症が、血糖値を上昇させる機序としては、
血中甲状腺ホルモンの上昇により
1)胃蠕動(いぜんどう)運動の亢進および小腸からのブドウ糖吸収促進
2)肝臓における糖新生が亢進
3)肝臓や筋肉・脂肪細胞におけるインスリン感受性の低下
4)脂質代謝の変化による糖代謝の悪化
などが言われています。
消化管の運動が活発になり、その結果、消化管中のブドウ糖が、
通常より速やかに吸収されるため食後血糖値が急峻に上昇するということでしょうか。
そして糖新生が亢進すれば、空腹時も食後も血糖値が底上げされます。
インスリンの感受性が低下すると筋肉や脂肪細胞のブドウ糖取り込みが減るので
血糖値は下がりにくくなります。
このように、バセドウ病で甲状腺機能が亢進していると、
空腹時血糖値も上昇するし、食後血糖値も上昇しやすくなるようです。
バセドウ病の治療で甲状腺機能がコントロールできたら、
当然高血糖も改善されます。
二次性糖尿病には、バセドウ病以外にも様々な原因疾患があります。
<二次性糖尿病の原因疾患>
1.内分泌疾患:末端肥大症、クッシング症候群、甲状腺機能亢進、褐色細胞腫など
2.膵疾患:急性膵炎、慢性膵炎、膵癌、膵摘除など
3.肝疾患:急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、アルコール性肝障害など
4.薬剤:副腎皮質ステロイド薬、経口避妊薬、サイアザイド系利尿薬、
スタチン系薬など
5.インスリン受容体異常症などの遺伝子異常
6.その他の遺伝性疾患など
これらの基礎疾患があっても、二次性糖尿病を発症しない場合も勿論あります。
二次性糖尿病を発症しても、
軽症の場合は基礎疾患がコントロールできれば糖尿病の状態も改善します。
基礎疾患がコントロールできない時や、
基礎疾患がきっかけとなり一次性糖尿病が発症した時は、
一般の糖尿病の治療が必要となります。
いずれの場合も、
スーパー糖質制限食で血糖コントロール良好となる可能性が高いです。
江部康二
2020年11月05日 (木)
こんばんは。
毎日新聞2020年10月24日(土)朝刊に、
<古代人と感染症>
https://mainichi.jp/articles/20201024/ddm/002/070/033000c
という興味深いコラムが掲載されました。
毎週土曜日に青野由利さんが執筆しておられる『土記』というコラムです。
私は毎日新聞を定期購読しているので
毎週『土記』は楽しみに拝見しています。
とても興味深いのは
独マックスプランク研究所のスバンテ・ペーボさんらが
『現代人がネアンデルタール人から受け継いだ遺伝子が、
新型コロナウイルス感染症の重症化リスクを高めている』
と発表したという内容です。
重症化につながる遺伝子型は、
約6万年前にネアンデルタール人から
現代人の祖先に受け継がれたと考えられ、
その割合は地域によって違います。
欧州では16%、南アジアでは50%に上るのに、
東アジアにはほとんどいません。
最も割合が高いのはバングラデシュの6割で、
英国ではこの国の出身者の死亡リスクが一般集団の2倍、
というデータとも一致します。
東アジアの日本でも、重症化と死亡率は極めて低いです。
勿論、重症化リスクには
『年齢、男性、高尿酸血症、糖尿病、高血圧、がん、慢性腎臓病、COPD、免疫不全、肥満、心不全、冠動脈疾患・・・etc。』
など様々な疾患や要因が関与していますが、
ネアンデルタール人の遺伝子も関与というのは
とてもサプライズな情報でした。
詳しくは、以下の青字の記載、
<土記 古代人と感染症=青野由利>
をご参照頂ければ幸いです。
江部康二
【土記 古代人と感染症=青野由利
https://mainichi.jp/articles/20201024/ddm/002/070/033000c
最初に聞いた時は半信半疑だった。現代人がネアンデルタール人から受け継いだ遺伝子が、
新型コロナウイルス感染症の重症化リスクを高めている、という話。
それが先月末、英ネイチャー誌に掲載されていた。
著者は独マックスプランク進化人類学研究所のスバンテ・ペーボさんら。となれば、やり過ごすわけにいかない。
30年以上、古代人の遺伝子解析に挑み、
現代人とネアンデルタール人の交配など意外な事実を明らかにしてきた科学者だからだ。
今回の研究のきっかけは新型コロナの症状と遺伝的背景の関係を調べる国際プロジェクト。
今夏、3番染色体の特定の部分が重症化因子の候補として公表された。
これを見たペーボさんの同僚のヒューゴ・ゼバーグさんは、
問題の部分がクロアチアで発見された5万年前のネアンデルタール人と一致していることに気づいた。
そこで休暇中のペーボさんにすぐ連絡、急きょ2人でデータを分析し、論文を書いたという。
「クレージーな休暇だった」。ペーボさんは米ニューヨーク・タイムズ紙に語っている。
そこからわかったのが、重症化につながる遺伝子型が約6万年前にネアンデルタール人から現代人の祖先に受け継がれたと考えられること。
しかも興味深いのは、この遺伝子型を持つ人の割合が地域によってかなり違うことだ。
欧州では16%、南アジアでは50%に上るのに、東アジアにはほとんどいない。
最も割合が高いのはバングラデシュの6割。
英国ではこの国の出身者の死亡リスクが一般集団の2倍、というデータとも一致するという。
東アジアの日本も重症者や死亡者が少ない。なるほどと思う結果ではあるが、
どの遺伝子のどういう効果なのかはまだわからない。
それに、これだけで重症化が決まるわけでもない。
高齢、男性、持病も重症化因子だろうし、他にも多様な要因があるはずだ。
欧州は今、感染が急拡大し、第2波のただ中。
第1波に比べると人口当たりの死亡者数は少ないが、それでも日本と比べると感染者も死者も桁違いに多い。
その背景になにがあるのか。さまざまな角度から分析し、今後に役立てられるといい。
それにしても、不思議なのは南アジアと東アジアの違い。
もしかすると、遠い昔に南アジアで流行した感染症の防御に今回の遺伝子型が役に立った?
それとも、東アジアでは別の感染症で今回の遺伝子型が淘汰(とうた)された?
感染症と人類の長い歴史が、ふと思い浮かぶ。(専門編集委員)】
毎日新聞2020年10月24日(土)朝刊に、
<古代人と感染症>
https://mainichi.jp/articles/20201024/ddm/002/070/033000c
という興味深いコラムが掲載されました。
毎週土曜日に青野由利さんが執筆しておられる『土記』というコラムです。
私は毎日新聞を定期購読しているので
毎週『土記』は楽しみに拝見しています。
とても興味深いのは
独マックスプランク研究所のスバンテ・ペーボさんらが
『現代人がネアンデルタール人から受け継いだ遺伝子が、
新型コロナウイルス感染症の重症化リスクを高めている』
と発表したという内容です。
重症化につながる遺伝子型は、
約6万年前にネアンデルタール人から
現代人の祖先に受け継がれたと考えられ、
その割合は地域によって違います。
欧州では16%、南アジアでは50%に上るのに、
東アジアにはほとんどいません。
最も割合が高いのはバングラデシュの6割で、
英国ではこの国の出身者の死亡リスクが一般集団の2倍、
というデータとも一致します。
東アジアの日本でも、重症化と死亡率は極めて低いです。
勿論、重症化リスクには
『年齢、男性、高尿酸血症、糖尿病、高血圧、がん、慢性腎臓病、COPD、免疫不全、肥満、心不全、冠動脈疾患・・・etc。』
など様々な疾患や要因が関与していますが、
ネアンデルタール人の遺伝子も関与というのは
とてもサプライズな情報でした。
詳しくは、以下の青字の記載、
<土記 古代人と感染症=青野由利>
をご参照頂ければ幸いです。
江部康二
【土記 古代人と感染症=青野由利
https://mainichi.jp/articles/20201024/ddm/002/070/033000c
最初に聞いた時は半信半疑だった。現代人がネアンデルタール人から受け継いだ遺伝子が、
新型コロナウイルス感染症の重症化リスクを高めている、という話。
それが先月末、英ネイチャー誌に掲載されていた。
著者は独マックスプランク進化人類学研究所のスバンテ・ペーボさんら。となれば、やり過ごすわけにいかない。
30年以上、古代人の遺伝子解析に挑み、
現代人とネアンデルタール人の交配など意外な事実を明らかにしてきた科学者だからだ。
今回の研究のきっかけは新型コロナの症状と遺伝的背景の関係を調べる国際プロジェクト。
今夏、3番染色体の特定の部分が重症化因子の候補として公表された。
これを見たペーボさんの同僚のヒューゴ・ゼバーグさんは、
問題の部分がクロアチアで発見された5万年前のネアンデルタール人と一致していることに気づいた。
そこで休暇中のペーボさんにすぐ連絡、急きょ2人でデータを分析し、論文を書いたという。
「クレージーな休暇だった」。ペーボさんは米ニューヨーク・タイムズ紙に語っている。
そこからわかったのが、重症化につながる遺伝子型が約6万年前にネアンデルタール人から現代人の祖先に受け継がれたと考えられること。
しかも興味深いのは、この遺伝子型を持つ人の割合が地域によってかなり違うことだ。
欧州では16%、南アジアでは50%に上るのに、東アジアにはほとんどいない。
最も割合が高いのはバングラデシュの6割。
英国ではこの国の出身者の死亡リスクが一般集団の2倍、というデータとも一致するという。
東アジアの日本も重症者や死亡者が少ない。なるほどと思う結果ではあるが、
どの遺伝子のどういう効果なのかはまだわからない。
それに、これだけで重症化が決まるわけでもない。
高齢、男性、持病も重症化因子だろうし、他にも多様な要因があるはずだ。
欧州は今、感染が急拡大し、第2波のただ中。
第1波に比べると人口当たりの死亡者数は少ないが、それでも日本と比べると感染者も死者も桁違いに多い。
その背景になにがあるのか。さまざまな角度から分析し、今後に役立てられるといい。
それにしても、不思議なのは南アジアと東アジアの違い。
もしかすると、遠い昔に南アジアで流行した感染症の防御に今回の遺伝子型が役に立った?
それとも、東アジアでは別の感染症で今回の遺伝子型が淘汰(とうた)された?
感染症と人類の長い歴史が、ふと思い浮かぶ。(専門編集委員)】
2020年11月04日 (水)
こんばんは。
新型コロナウィルス感染に対するマスクの効果について、
『あり』という立場の医師と『なし』とする立場の医師がいます。
初期の段階で、WHOと米国CDCが、
新型コロナウィルス対策にマスクは無効という情報を流したことも混乱の一因と思います。
その後、WHOもCDCも一転して、マスクが有効という立場に変わりました。
米疾病管理予防センター(CDC)は2020年4月3日、新型コロナウイルスの拡散を防ぐ一環として、
「医療用ではない布マスク」を市民が着用することを推奨しました。
これまでCDCは、新型コロナウイルス感染症「COVID-19」の症状が出ている人だけにマスクの着用を勧めていました。
しかし現在は強制ではないものの、体調が悪くない人にもマスクの着用を推奨しています。
私は、一貫してマスクは有効であるという立場です。
https://mainichi.jp/premier/health/articles/20200603/med/00m/100/001000c
実践!感染症講義 -命を救う5分の知識-新型コロナ 感染は「サージカルマスク」で
防げる谷口恭・太融寺町谷口医院院長
さて、
毎日新聞医療プレミアに2020年6月3日、上記の記事が掲載されました。
文章が長いので、肝要なところをまとめてみました。
「呼気に含まれるウイルスとマスクの有効性」という論文をを香港大の研究者たちが発表しましたが、
この内容がとても興味深いものでした。
研究では3種類の感染症に罹患(りかん)した人に協力してもらっています。
かぜのコロナウィルス、インフルエンザ、ライノウィルスです。
30分間特殊な器械に顔を入れて呼吸をしてもらい、
サージカルマスクを装着した場合としない場合で、
どの程度呼気に含まれるウイルス量が変わるのかが調べられています。
サージカルマスクは市販されている不織布の普通のマスクで、
医療関係者も使用しますが、N95マスクではないです。
粒子の大きさ1000分の5mm超が飛沫で、1000分の5mm以下がエアロゾルです。
<感染者の口から出た飛沫やエアロゾルからウィルスが検出された割合>
飛沫 エアロゾル
マスクなし あり マスクなし あり
風邪のコロナウィルス 30% 0% 40% 0%
(10人中3人) (11人中0人) (10人中4人) (11人中0人)
インフルエンザウィルス 26% 4% 35% 22%
(23人中6人) (27人中1人) (23人中8人) (27人中6人)
ライノウィルス 28% 22% 56% 38%
(32人中9人) (27人中6人) (34人中19人) (32人中12人)
サージカルマスクを着用すれば、
マスクを通して吐いた息からはコロナウイルスが排出されていません。
従って、新型コロナ感染者がサージカルマスクをしていれば、
ウィルスは外には排出されないと言えます。
また健常者がマスクをしていれば、少なくても飛沫やエアロゾルからの
新型コロナウィルス感染は防げるということになります。
インフルエンザは、患者さんがマスクをしていても、5人に1人くらいは、
ウィルスがマスクの外に出ていくので、感染しないように注意が必要です。
ライノウィルスは、小さくて大きさはコロナウィルスの1/5くらいです。
インフルエンザウィルスの大きさは、コロナとライノの中間くらいです。
ライノウィルスは、普通の風邪の原因として最も多い病原体です。
ライノウィルスに関しては、サージカルマスクの効果はそれほど期待できないようです。
なお、「布マスク」は日本ではサージカルマスクとは異なるものであり、
ほとんどの粒子を通過させてしまうので、ほぼ無意味と言えます。
CDCのいう布マスクは、サージカルマスクのことなのでしょうか?
この研究では、普通の風邪のコロナウィルスですが、
新型コロナウィルスも大きさは一緒なので、
マスクの効果も同一と考えてよいと思います。
江部康二
新型コロナウィルス感染に対するマスクの効果について、
『あり』という立場の医師と『なし』とする立場の医師がいます。
初期の段階で、WHOと米国CDCが、
新型コロナウィルス対策にマスクは無効という情報を流したことも混乱の一因と思います。
その後、WHOもCDCも一転して、マスクが有効という立場に変わりました。
米疾病管理予防センター(CDC)は2020年4月3日、新型コロナウイルスの拡散を防ぐ一環として、
「医療用ではない布マスク」を市民が着用することを推奨しました。
これまでCDCは、新型コロナウイルス感染症「COVID-19」の症状が出ている人だけにマスクの着用を勧めていました。
しかし現在は強制ではないものの、体調が悪くない人にもマスクの着用を推奨しています。
私は、一貫してマスクは有効であるという立場です。
https://mainichi.jp/premier/health/articles/20200603/med/00m/100/001000c
実践!感染症講義 -命を救う5分の知識-新型コロナ 感染は「サージカルマスク」で
防げる谷口恭・太融寺町谷口医院院長
さて、
毎日新聞医療プレミアに2020年6月3日、上記の記事が掲載されました。
文章が長いので、肝要なところをまとめてみました。
「呼気に含まれるウイルスとマスクの有効性」という論文をを香港大の研究者たちが発表しましたが、
この内容がとても興味深いものでした。
研究では3種類の感染症に罹患(りかん)した人に協力してもらっています。
かぜのコロナウィルス、インフルエンザ、ライノウィルスです。
30分間特殊な器械に顔を入れて呼吸をしてもらい、
サージカルマスクを装着した場合としない場合で、
どの程度呼気に含まれるウイルス量が変わるのかが調べられています。
サージカルマスクは市販されている不織布の普通のマスクで、
医療関係者も使用しますが、N95マスクではないです。
粒子の大きさ1000分の5mm超が飛沫で、1000分の5mm以下がエアロゾルです。
<感染者の口から出た飛沫やエアロゾルからウィルスが検出された割合>
飛沫 エアロゾル
マスクなし あり マスクなし あり
風邪のコロナウィルス 30% 0% 40% 0%
(10人中3人) (11人中0人) (10人中4人) (11人中0人)
インフルエンザウィルス 26% 4% 35% 22%
(23人中6人) (27人中1人) (23人中8人) (27人中6人)
ライノウィルス 28% 22% 56% 38%
(32人中9人) (27人中6人) (34人中19人) (32人中12人)
サージカルマスクを着用すれば、
マスクを通して吐いた息からはコロナウイルスが排出されていません。
従って、新型コロナ感染者がサージカルマスクをしていれば、
ウィルスは外には排出されないと言えます。
また健常者がマスクをしていれば、少なくても飛沫やエアロゾルからの
新型コロナウィルス感染は防げるということになります。
インフルエンザは、患者さんがマスクをしていても、5人に1人くらいは、
ウィルスがマスクの外に出ていくので、感染しないように注意が必要です。
ライノウィルスは、小さくて大きさはコロナウィルスの1/5くらいです。
インフルエンザウィルスの大きさは、コロナとライノの中間くらいです。
ライノウィルスは、普通の風邪の原因として最も多い病原体です。
ライノウィルスに関しては、サージカルマスクの効果はそれほど期待できないようです。
なお、「布マスク」は日本ではサージカルマスクとは異なるものであり、
ほとんどの粒子を通過させてしまうので、ほぼ無意味と言えます。
CDCのいう布マスクは、サージカルマスクのことなのでしょうか?
この研究では、普通の風邪のコロナウィルスですが、
新型コロナウィルスも大きさは一緒なので、
マスクの効果も同一と考えてよいと思います。
江部康二
2020年11月03日 (火)
新型コロナ 「マスクの着用は解決にならない」
スウェーデンの疫学者会見
毎日新聞2020年11月3日 東京朝刊
https://mainichi.jp/articles/20201103/ddm/007/040/070000c
こんばんは。
新型コロナ 「マスクの着用は解決にならない」
スウェーデンの疫学者会見
という記事が、毎日新聞2020年11月3日の朝刊に載りました。
これは、スウェーデンの疫学者さん、早とちりで短絡し過ぎですね。
「欧州では義務化の動きがあるが、感染が広がっている」と指摘し、
「マスクの着用は問題の解決にならない」と強調した。
とのことですが、
欧州の国民のマスク装着率と日本国民のマスク装着率は、全然違いますので
まず、そもそも比較の対象にならないです。
「スウェーデン政府は感染が拡大した3月以降、
50人以上の集まりを禁止したほか、
70歳以上の高齢者に一時自宅待機を要請。
だが、小・中学校は授業を中止せず、飲食店も営業を続けている。」
日本は短期間(3月2日~5月6日)、小・中学校の授業を中止しましたが、
それ以外は、スウェーデンよりはるかに規制は緩かったです。
また日本では、禁止はできないので、全て自粛要請であり、
国民の自主性に任せたところがあります。
ともあれ、日本では、
「手洗い、うがい、マスク」「三密を避ける」
という新型コロナ対策により、
『インフルエンザ、マイコプラズマ、溶連菌感染症、感染性胃腸炎(ノロだけとは限らず、カンピロバクター、サルモネラ、病原大腸菌などの報告も多い)などほとんどの感染症が激減しています。』
即ち、「接触感染」「飛沫感染」「空気感染」 タイプの
ウィルス感染症・細菌感染症を共に激減させたことは、間違いありません。
マスク着用、手洗い、三密を避けるなどの基本的な対策が、
ほとんどの細菌感染症・ウィルス感染症予防に非常に役に立つということが
証明されたと言えます。
つまり、マスクの装着も含めて、日本国民の過半数以上の人が
新型コロナ対策を自主的に実践したことで、
これだけの成果があがったということですので、
スウェーデンの疫学者さんが
「マスクの着用は問題の解決にならない」と強調したのは、
短絡的・近視眼的でおおいに問題だと思います。
スウェーデン人の価値観や習慣をもとに、
日本人を同様に評価するのは間違いのもとと思います。
逆もまた言えますが・・・。
私は、
「手洗い、うがい、マスク」
の中で、とくにマスクが一番有用と思います。
「新型コロナに罹患した人」がマスクをして、
「感染していない人」もマスクをしていれば、感染の確率は極めて低いです。
「三密を避ける」
の中で、特に向かい合って喋るのが一番危険です。
パチンコ・パチスロ参加人口は820万人ですが、
クラスター発生は1回もありません。
つまり、三密のうち「密閉」「密接」があっても、
横並びで、喋らなければ、感染リスクはことんどないことが
パチンコ・パチスロ愛好者によって、証明されたと言えます。
江部康二
☆☆☆
以下の青字の記載は当該の毎日新聞の記事の要約です。
新型コロナ 「マスクの着用は解決にならない」
スウェーデンの疫学者会見
毎日新聞2020年11月3日 東京朝刊
https://mainichi.jp/articles/20201103/ddm/007/040/070000c
『スウェーデンの疫学者、アンデシュ・テグネル氏とペールエリック・ヘーグベリ駐日大使が2日、
日本記者クラブで記者会見した。
テグネル氏は、同国がマスクの着用を推奨していないことなどについて
「欧州では義務化の動きがあるが、感染が広がっている」と指摘し、「マスクの着用は問題の解決にならない」と強調した。
スウェーデン政府は感染が拡大した3月以降、50人以上の集まりを禁止したほか、
70歳以上の高齢者に一時自宅待機を要請。
だが、小・中学校は授業を中止せず、飲食店も営業を続けている。
スウェーデンの感染者は今月2日時点で12万人超、死者は約6000人。
人口10万人当たりの感染者、死者は欧州主要国に比べると低い。
テグネル氏は、感染者の追跡調査や感染予防策の強化などで「効果的な対応ができている」と強調した。
スウェーデンの手法は、人口の一定程度が感染して免疫をつけ、
感染拡大の収束を狙う「集団免疫」を目的にしているとされているが、
テグネル氏は「ワクチンがないまま集団免疫を獲得することは無理」と否定した。』
スウェーデンの疫学者会見
毎日新聞2020年11月3日 東京朝刊
https://mainichi.jp/articles/20201103/ddm/007/040/070000c
こんばんは。
新型コロナ 「マスクの着用は解決にならない」
スウェーデンの疫学者会見
という記事が、毎日新聞2020年11月3日の朝刊に載りました。
これは、スウェーデンの疫学者さん、早とちりで短絡し過ぎですね。
「欧州では義務化の動きがあるが、感染が広がっている」と指摘し、
「マスクの着用は問題の解決にならない」と強調した。
とのことですが、
欧州の国民のマスク装着率と日本国民のマスク装着率は、全然違いますので
まず、そもそも比較の対象にならないです。
「スウェーデン政府は感染が拡大した3月以降、
50人以上の集まりを禁止したほか、
70歳以上の高齢者に一時自宅待機を要請。
だが、小・中学校は授業を中止せず、飲食店も営業を続けている。」
日本は短期間(3月2日~5月6日)、小・中学校の授業を中止しましたが、
それ以外は、スウェーデンよりはるかに規制は緩かったです。
また日本では、禁止はできないので、全て自粛要請であり、
国民の自主性に任せたところがあります。
ともあれ、日本では、
「手洗い、うがい、マスク」「三密を避ける」
という新型コロナ対策により、
『インフルエンザ、マイコプラズマ、溶連菌感染症、感染性胃腸炎(ノロだけとは限らず、カンピロバクター、サルモネラ、病原大腸菌などの報告も多い)などほとんどの感染症が激減しています。』
即ち、「接触感染」「飛沫感染」「空気感染」 タイプの
ウィルス感染症・細菌感染症を共に激減させたことは、間違いありません。
マスク着用、手洗い、三密を避けるなどの基本的な対策が、
ほとんどの細菌感染症・ウィルス感染症予防に非常に役に立つということが
証明されたと言えます。
つまり、マスクの装着も含めて、日本国民の過半数以上の人が
新型コロナ対策を自主的に実践したことで、
これだけの成果があがったということですので、
スウェーデンの疫学者さんが
「マスクの着用は問題の解決にならない」と強調したのは、
短絡的・近視眼的でおおいに問題だと思います。
スウェーデン人の価値観や習慣をもとに、
日本人を同様に評価するのは間違いのもとと思います。
逆もまた言えますが・・・。
私は、
「手洗い、うがい、マスク」
の中で、とくにマスクが一番有用と思います。
「新型コロナに罹患した人」がマスクをして、
「感染していない人」もマスクをしていれば、感染の確率は極めて低いです。
「三密を避ける」
の中で、特に向かい合って喋るのが一番危険です。
パチンコ・パチスロ参加人口は820万人ですが、
クラスター発生は1回もありません。
つまり、三密のうち「密閉」「密接」があっても、
横並びで、喋らなければ、感染リスクはことんどないことが
パチンコ・パチスロ愛好者によって、証明されたと言えます。
江部康二
☆☆☆
以下の青字の記載は当該の毎日新聞の記事の要約です。
新型コロナ 「マスクの着用は解決にならない」
スウェーデンの疫学者会見
毎日新聞2020年11月3日 東京朝刊
https://mainichi.jp/articles/20201103/ddm/007/040/070000c
『スウェーデンの疫学者、アンデシュ・テグネル氏とペールエリック・ヘーグベリ駐日大使が2日、
日本記者クラブで記者会見した。
テグネル氏は、同国がマスクの着用を推奨していないことなどについて
「欧州では義務化の動きがあるが、感染が広がっている」と指摘し、「マスクの着用は問題の解決にならない」と強調した。
スウェーデン政府は感染が拡大した3月以降、50人以上の集まりを禁止したほか、
70歳以上の高齢者に一時自宅待機を要請。
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スウェーデンの感染者は今月2日時点で12万人超、死者は約6000人。
人口10万人当たりの感染者、死者は欧州主要国に比べると低い。
テグネル氏は、感染者の追跡調査や感染予防策の強化などで「効果的な対応ができている」と強調した。
スウェーデンの手法は、人口の一定程度が感染して免疫をつけ、
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2020年11月02日 (月)
こんにちは。
菓子職人11月・12月限定マンスリー糖質制限ケーキ シャルロット
発売中です。
【菓子職人 11月・12月限定マンスリーケーキ】
風味豊かなシュー生地とナッツクリームが絶妙
シャルロット

糖質 2.46g カロリー 266kcal
※100gあたり ※エリストールを除く
【販売サイト】
◆測定結果
2020年10月30日(金)
16時 血糖値:104mg
菓子職人シャルロット1個(100g)試食
17時 血糖値:107mg
シャルロット100gあたり摂取で、3mg/dl血糖値上昇です。
糖尿人・江部康二のピークの血糖値上昇は1gの糖質で3mg/dlです。
ということは「3mg/dl÷3mg/dl=1.0g」の糖質含有量で、
想定範囲よりかなり低く、おおいに糖質制限食合格です。
糖質制限シャルロット 美味しさのヒミツ

A ビスキュイ・キュイエール: 別立てで作った軽い生地
B シャンティー ショコラ : モリドール社のダークチョコレートと北海道産生クリームをあわせて軽く仕上げました
C クレーム・ブリューレ: 北海道産生クリームと濃いアーモンドミルクとたっぷりの卵黄を寒天で固めました
D 軽いチーズムース: マスカルポーネと卵黄、北海道産生クリームやオレンジのお酒で香りづけ、優しいムース状に仕上げました
糖質制限マンスリーケーキ
【11・12月限定 シャルロット】
軽いチーズムースとチョコクリームにブリュレ入り。
フルーツも華やか。
賞味期限:冷凍保存20日間、解凍後要冷蔵にて2日間
内容:直径約15cm×高さ14cm/約480g 1台
価格 4,500円
【ご購入はこちらから】
10月23日(月)、近畿地方で木枯らし1号が吹き荒れました。
去年と比べ12日早い訪れでした。
10月下旬から、京都もめっきり寒くなってきました。
ダークチョコと北海道産生クリームとアーモンドミルクの組み合わせで
なんだか、体も温まりそうですね。
糖質制限シャルロット、秋~冬にふさわしい、豊潤な味わいとなっています。
ブログ読者の皆さんも、是非、ご賞味頂ければ幸いです。
菓子職人さん、いつも美味しくて素敵な糖質制限スイーツを提供して頂き、
ありがとうございます。
江部康二
菓子職人11月・12月限定マンスリー糖質制限ケーキ シャルロット
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◆測定結果
2020年10月30日(金)
16時 血糖値:104mg
菓子職人シャルロット1個(100g)試食
17時 血糖値:107mg
シャルロット100gあたり摂取で、3mg/dl血糖値上昇です。
糖尿人・江部康二のピークの血糖値上昇は1gの糖質で3mg/dlです。
ということは「3mg/dl÷3mg/dl=1.0g」の糖質含有量で、
想定範囲よりかなり低く、おおいに糖質制限食合格です。
糖質制限シャルロット 美味しさのヒミツ

A ビスキュイ・キュイエール: 別立てで作った軽い生地
B シャンティー ショコラ : モリドール社のダークチョコレートと北海道産生クリームをあわせて軽く仕上げました
C クレーム・ブリューレ: 北海道産生クリームと濃いアーモンドミルクとたっぷりの卵黄を寒天で固めました
D 軽いチーズムース: マスカルポーネと卵黄、北海道産生クリームやオレンジのお酒で香りづけ、優しいムース状に仕上げました
糖質制限マンスリーケーキ
【11・12月限定 シャルロット】
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江部康二
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