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母乳。乳糖。グルコース。ガラクトース。ヒトミルクオリゴ糖。
こんばんは。
プーさんのコメントを拝受し、
今回は、母乳とその成分について、考察してみます。

日本食品標準成分表2015(七訂)によれば、

人乳は100gで、65kcal、炭水化物が7.2g、
利用可能炭水化物(単糖当量)6.7g、脂質が3.5gくらいです。
糖質が総カロリーの44.9%
脂質が総カロリーの48.46%


です。

日本食品標準成分表には、具体的な記載はありませんが、
ヒトミルクオリゴ糖(HMO)は、
乳糖および脂肪に次いでヒトの乳の3番目に豊富な固体成分を形成
しています。

さて1デシリットル(dl)は100ml です。
血糖値が100mg/dlくらいと仮定すると
循環血液量4000ml中に、ブドウ糖は合計で4gしかありません。
100g中に100mg(0.1g)のブドウ糖しか含まれていない血液から
母乳(100g中に6.7gの糖質)を作るのですから、
乳房内でかなり濃縮していることとなります。

『おっぱい先生の母乳育児「超」入門』 平田喜代美/著  東洋経済新報社  2010年
  P96~98 「母乳育児で生まれるふたつの『愛情ホルモン』」に、
   「赤ちゃんが唇と舌を使って乳頭に与えた刺激が、お母さんの脊髄を通って脳に伝わると、脳の脳下垂体前葉というところから、母乳をつくる『プロラクチン』という物質が分泌されます。このプロラクチンの作用によって、お母さんの乳房の中の毛細血管にたくさんの血液が流れ、その血液が母乳となって乳房の中に蓄えられます。このとき、約1ミリリットルの母乳をつくるのに、500ミリリットルの血液が乳房を通過するといわれています。」と記載あり。


ということで、1mlの母乳をつくるのに、500mlの血液が必要なのですね。
私も、全く知らなかったので、調べてとても勉強になりました。

上記のように母乳には、糖質もかなり含まれていますが、
それ以上の高脂質食でもありますね。

母乳が高脂質食なので、母乳育児中の乳児の血中ケトン体値は、
成人基準値よりはかなり高値となります。

ヒトが吸収できる単糖には、ブドウ糖、果糖、ガラクトースがあります。

人乳あるいは哺乳類のお乳に、
乳糖が含まれていることの意味は何か考えてみました。

乳糖は「ガラクトース+ブドウ糖」で構成されています。

エネルギー補給だけならブドウ糖だけでもいいようなものなのに、
ガラクトースが必要なのには、理由があるようです。

乳糖が母乳の糖質の 80% 以上で、
全エネルギーの 約38%を占めます。

乳糖以外には微量のグルコース、ガラクトース、
種々のオリゴ糖などを含有しています。
ヒトミルクオリゴ糖(HMO)は、母乳で三番目に多い成分ですが、
そのほとんどは口腔や上部消化管で分解されずに大腸まで到達し、
ビフィズス菌など善玉腸内細菌の栄養源として利用されます。

善玉のビフィズス菌が栄養源を得れば、
酢酸や酪酸といった短鎖脂肪酸を生成して、大腸粘膜のエネルギー源となり、また腸内を酸性に保つことで、
腸内の悪玉の大腸菌群などが減少することが明らかとなっています。

ガラクトースで構成されるガラクトオリゴ糖も、同様に
糞便中のビフィズス菌数増加や腸内細菌叢の改善と、
これに伴う糞便中の酢酸濃度の上昇により腸内の酸性濃度を維持してくれます。

また、ガラクトースは、急速に発達する乳児の中枢神経系の完成に
重要な役割を果たす
とされています。
そしてガラクトースは自然免疫反応のブレーキ役を担っていますが、
病原体に感染した時には、ガラクトース糖鎖の量が減少して
ブレーキが解除される仕組みになっています。


江部康二

ミルネスダイナー(サラヤグループ)から、低糖質Xmasケーキを予約開始。
こんにちは。
私が監修している ミルネスダイナーから、

低糖質Xmasケーキ(三色チョコムースケーキ)
xmas2020_b.jpg
https://milnesdiner.jp/

を予約販売開始です。
1/8カット、80gで、エリスリトールを除く糖質は、わずか2.1gです。

株式会社フォワードはサラヤグループで新たに誕生した
食品を専門に取り扱う会社です。
ミルネスダイナーは株式会社フォワードが運営するECサイトです。

例によって、私が人体実験しました。

2020年9月25日(金)
17:04 血糖値:111mg/dl
低糖質Xmasケーキ(三色チョコムースケーキ)80g、摂取
18:04 血糖値:98mg/dl


食前より食後の血糖値が少し下がりました。
これは、糖質がわずか2.1gしかなかったので、
『2.1g×3mg=6.3mg/dl』血糖上昇の想定に対して、
膵臓のベータ細胞にプールされていたインスリン追加分泌第一相の血糖を下げる効果が
想定血糖値上昇を上回ったものと考えられます。

高雄病院の2型糖尿病の入院患者さんでも、
たまに、同様の理由で、糖質制限食で、食前より食後の血糖値が下がる例があります。


<ミルネスダイナー特集ページ>
特集ページTOPページ
https://milnesdiner.jp/special.html?fkey=lowcarb

特集ページ 糖尿病患者向け
https://milnesdiner.jp/special.html?fkey=lowcarbdm

特集ページ 一般向け
https://milnesdiner.jp/special.html?fkey=lowcarbetc


江部康二


☆☆☆
以下の青字の記載は、ミネルスダイナーさんからのメッセージです。

ご紹介を頂きました、低糖質食品をメインに販売を行っている「ミルネスダイナー」(https://milnesdiner.jp/)です。

この度ご紹介いただきました商品は菓子職人様に弊社の「低糖質ミルクチョコレート」を使ってお作りいただいたXmasケーキです。

低糖質Xmasケーキは世に沢山ございますが、「美味しい」はもちろん、「1/8カットで糖質2.1g(エリスリトール除く)」という驚異的な糖質の低さ、そして江部先生のお墨付きを頂いたケーキというのは菓子職人様がお作りになられているケーキのみです。

試作段階で弊社内のスタッフも試食いたしましたが、「これって本当に低糖質?」や「普通のケーキより美味しい」などの意見がでるほどの美味しさでした。
甘さは甘すぎることなく丁度良く、軽やかなムースと濃厚なチョコレートが絶妙にマッチしたXmasケーキを是非、糖質制限をされている方にお届けできたらと思います。

ミルネスダイナーでは限定30台で販売させていただきます。
価格は1台5,000円(税込・送料別)ですが、
今回江部先生ブログ読者様限定で10%オフの4,500円でご提供させていただきます。

以下のURLからページに進んでいただき、下記のパスワードをご入力いただきますとブログ読者様限定価格でご購入いただけるようになります。
※会員登録が必要ですので、未会員の方はご登録お願いいたします。

ミルネスダイナー 3色チョコレートムースケーキ特別価格ページ
パスワード:xmas20eb
https://milnesdiner.jp/goods/list.html?sid=drebexmas2020

皆様の食生活のお手伝いができましたら私共も嬉しいです。
ミルネスダイナースタッフ一同、心よりお待ちしております。
コロナ対策で「接触感染」「飛沫感染」「空気感染」タイプ感染症が激減。

こんばんは。
ヤフーニュースに
https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20201025-00204624/
コロナ禍で減っている感染症と変わらない感染症 
その要因を感染症専門医が考察

という、興味深い記事が掲載されました。

2020年10月10日(土)の本ブログで、
『ウィルス間干渉、新型コロナウィルスVSインフルエンザウィルス。第三考』
と題しての記事を掲載しました。
この時は、インフルエンザの激減は、ウィルス間干渉が大きな要因と思っていました。

しかし、私の良きアドバイザーである、きよすクリニックの伊藤喜亮先生から、
『インフルエンザウィルス感染だけではなく
マイコプラズマ、溶連菌感染症、感染性胃腸炎(ノロだけとは限らず、カンピロバクター、サルモネラ、病原大腸菌などの報告も多い)など、細菌感染症も激減している。』

とのご指摘を頂きました。

上記2020/10/25(日)のヤフーニュースのことも、ご教示頂きました。
伊藤先生、いつもありがとうございます。

結局、新型コロナ予防対策の、マスク着用、手洗い、三密を避けるなどが、
「接触感染」「飛沫感染」「空気感染」 タイプのウィルス感染症・細菌感染症を共に激減させたことは、間違いないようです。
マスク着用、手洗い、三密を避けるなどの基本的な対策が、ほとんどの細菌感染症・ウィルス感染症予防に
非常に役に立つということが証明されたと言えます。

性感染症とダニ感染症は不変です。
性感染症は、密接ですし、マスクもなしです。
ダニは、主にマダニに咬まれて発症します。
マダニは、山や畑や田んぼのあぜ道などにいますので露出部が少ないように服装に注意が必要です。。


江部康二


以下は、記事の要約です。
国立国際医療研究センター 国際感染症センター
感染症専門医
忽那賢志医師のお話です。

感染症の感染経路は主に3つで
「接触感染」「飛沫感染」「空気感染」に大別されます。
コロナは「接触感染」と「飛沫感染」が主要な感染経路です。
コロナの流行以降、手洗いやマスク着用などの感染対策が行われてきました。
これにより、他の接触感染で広がる感染症や飛沫感染で広がる感染症にも効果が期待されます。

飛沫感染で広がる感染症は激減している
その結果、飛沫感染で広がる感染症は激減しました。
マイコプラズマ肺炎、RSウイルス感染症、A群溶連菌性咽頭炎といった飛沫感染する感染症は軒並み激減しています。
麻しん・風しん・おたふく・水ぼうそうも減少
麻しん・風しん・おたふく・水ぼうそうも激減しています。
麻しんと水ぼうそうは空気感染
風しんとおたふくは飛沫感染で広がる感染症です。
飛沫感染タイプだけでなく、空気感染タイプの激減です。
接触感染で広がる感染性腸炎も減少
ノロウイルス感染症などの、
触ったものから広がる(接触感染)感染症も激減です。
感染性胃腸炎はノロウイルス、ロタウイルスなどのウイルスが多くを占めますが、感染性胃腸炎についても、例年と比べて報告数が激減しています。
これもコロナに対する感染対策が効果を上げている可能性が考えられます。

性感染症は変わらない
コロナ禍でも減っていない感染症もあります。
淋菌感染症、性器クラミジア、尖圭コンジローマ、性器ヘルペスなどの性感染症は例年と同等の報告数です。
一方で、梅毒とHIV感染症が減少しているのは、保健所やクリニックでのスクリーニング検査数が減少していることによるものかもしれません。
保健所ではこれまで梅毒やHIV感染症などの検査を無料で行っていましたが、コロナ関連の業務に圧迫されこうした性感染症対策が一時的に休止を余儀なくされている保健所もあるようです。

輸入感染症は激減している
入国制限などにより国を跨いだ人の移動が大きく減っており、4月から8月まで5ヶ月連続で前年比99%減となっています。
その影響で、海外から持ち込まれる感染症も激減しています。
代表的な輸入感染症であるマラリア、デング熱が激減しています。

ダニ媒介感染症は変わらず
日本国内にはダニに刺されることで感染する感染症が存在します。
代表的なものとして、日本紅斑熱、ツツガムシ病、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)などがあります。
これらのダニ媒介感染症は減少していません。
コロナ禍での感染症疫学の変化をどう捉えるか
呼吸器感染症や感染性胃腸炎など飛沫感染、接触感染によって広がる感染症は、コロナへの感染対策によって減少したと考えられます。
人々の行動が変わることでこれだけ感染症の流行に変化があることは驚くべき事実です。
一方で、減らなかった感染症については、減少のためには別のアプローチが必要ということになります。
こうしたコロナ禍における感染症の疫学の変化は、コロナ禍が終わった後の感染症対策に活かすことが期待されます。
46歳女性、今回はスーパー糖質制限でも減量できないのは何故?
【20/10/27 Tomo
糖質制限中です
こんにちは。
現在46才の糖質制限中の女です。
先生に糖質制限の事でお伺いしたく、初めてコメントさせて頂きます。
長文になってしまうかもしれませんがご容赦下さい。

ダイエット目的で、
江部先生のブログや著書を読み糖質制限食を始めたのは約10年ほど前です。
目から鱗のダイエット方で、お酒が大好きな私にはもってこいの方法でした。
江部先生の著書、レシピ本を参考にし、講演会も参加させて頂いたこともあり、
私なりに色々勉強しながら糖質制限してきました。
父も祖父も重度の糖尿病ですので、その恐ろしさは実感していることもあり、
余計に気をつけているつもりでした。

最初の糖質制限はスーパー糖質制限を行ったのですが、
2週間で2キロ落ちてから1ヶ月で8キロダウンし、
結局半年で13キロのダイエットに成功しました。
面白い様にお腹や足の脂肪が落ちていったので感激しておりました。
その後、昼と夜の掛け持ちの仕事になり、
お客様とのお付き合いや、深夜の食事などで少しずつ糖質を取っていく様になってしまい、
6年ほどでほぼ体重が糖質制限をする前に戻ってしまいました。

一昨年の一月から再度一念発起し、糖質制限をスタートさせました。
最初の時ほどは落ちて行かなかったのですが、
大体半年ほどで10キロ近く落とすことに成功しました。
しばらくはダンスをしたり、時々筋トレをしたりなどもハマってやっていたのですが、
今年のコロナ騒ぎで自粛になり、
運動もせず、食事も怠けて適当に糖質を取っていたら
あっという間に5キロも体重が増えてしまいました。

このままではいけないと思い、
先月9月の終わりから再度スーパー糖質制限を始めたのですが、
1ヶ月たった今も、体重計は微動だにせず、
体型の見た目も全く変わらず、お腹の脂肪もたっぷりついたままです。。
水分も抜けていない様です。

食事はタンパク質、脂質は普通に取っていて、
1日の摂取カロリーは大体1000キロくらいです。
糖質量は、お野菜や調味料も含めて
1日に20〜多くても30位でおさまる様にしています。
朝は食事を取ると昔から気持ち悪くなるので、アーモンドミルク(もちろん無糖です)か、
大豆プロテインを1杯、
昼は卵2個、チキンのオーブン焼、サバ、ブロッコリーなど組み合わせて食べています。
夜は湯豆腐や手羽先鍋など、タンパク質と葉物野菜をとり、ハイボールを呑みます。
主食は一切取らず、大好きなアイスクリームも我慢し、
ビールも我慢してハイボールのみという感じです。

なぜ体重も脂肪も減ってくれないのか、
正直もう落ち込んでモチベーションを維持するのが大変です。
運動も外ではできないので、家の中でダンスをしたり筋トレをしたりしていますが・・・

糖質制限を繰り返すうちに体が慣れてしまい、
痩せなくなったということはあるんでしょうか?
何かが間違っているのかもと思い、先生の最新刊も買って読みましたが・・・
きちんとやれているはずかと思います。

他にどんなことをしたらいいのか、この状態をもし先生がお分かりでしたら
アドバイス頂きたいと思いコメント致しました。
どうか、よろしくお願いします。】


Re: 糖質制限中です
Tomo さん

身長はどのくらいでしょう。
10年前のスーパー糖質制限食実践では、半年で13kg減量成功ですが、
もとの体重と、糖質制限後の体重は何kgでしょう?
BMIはどうでしょう?


【20/10/27 Tomo
Re: 糖質制限中です
先生、早速のお返事ありがとうございます。
身長は158cmです。
10年前にスーパー糖質制限をした時は64キロでした。
13キロ痩せて51キロになりました。
現在は57キロ〜58キロを行ったり来たりしている感じです。
BMIは23ちょっとになります。
一昨年糖質制限をした時は52キロになり、その状態をキープしていました。

BMI自体はそこまで高くはないと思うのですが、何しろ体脂肪が33%もあります。
今までは糖質制限で体脂肪も落ちていましたし、お腹や足も細くなっていました。】



Tomo さん、
拙著のご購入、講演会へのご参加、ありがとうございます。

10年前
36歳で、糖質制限食実践で、64kgから13kgの減量で、51kg。
158cm、51kgで、BMIは20.4です。

2年前は、
44歳で、糖質制限食実践で、10kg弱減量できて、
52kg、BMIは20.8で、しばらく維持。

しかし、2020年、コロナ自粛で、体重が5kg増加して、57~58kg。
2020年9月末から、スーパー糖質制限(1000kcal/日)開始したのに
1ヶ月経過して、10月27日、体重は不変で、57~58kgのまま。

(A)
46歳 女性
2020年10月27日
スーパー糖質制限食(1000kcal/日)実践、約1ヶ月経過、体重不変、
158cm 57.5kg BMI:23.0
体脂肪率:33%


46歳の女性で体脂肪率が33%ならば、
<+標準>であり、肥満ではありません。
https://www.tanita.co.jp/health/measure/taisoseikei/
タニタのサイトの体脂肪率判定表


従って、健康状態としては、特に問題はないと思います。
また、体重が不変でも、脂肪が燃えている可能性は高いです。
血中ケトン体を測定するのが一番ですが、簡易的には
ドラッグストアで、尿中ケトン体試験紙を購入して、
チェックしてみれば良いと思います。

尿中ケトン体が陽性なら、血中ケトン体値は高値であり、
体内で脂肪が燃えている証拠です。

家の中でダンスをしたり筋トレをしたりしておられるので
筋肉量が増えて脂肪量が減って、
プラスマイナスゼロとなり体重不変となっていることもありえます。

(B)
一方、46歳だと、
更年期を迎えてエストロゲンの分泌量が減ってくるので、
脂肪の代謝が悪くなって太りやすくなるし痩せにくい側面はあります。


<結論>

(A)(B)を考慮すれば、
スーパー糖質制限食実践約1ヶ月で、今回は
体重減少がみられなかったのは、それなりに、リーズナブルと思われます。


江部康二
朝日カルチャー中之島教室 。11/10(火)新型コロナに負けない食事術講座開催。
こんにちは。
朝日カルチャー中之島教室にて、
2020/11/10(火)13:00~14:30
新型コロナに負けない食事術
免疫力アップをめざして 
【オンライン講座】
https://www.asahiculture.jp/course/nakanoshima/56227304-cb36-c417-ae13-5f4d9c1d37cf

を開催いたします。

糖質制限食は、糖尿病やメタボ・肥満だけでなく
ほとんどの生活習慣病に対して、改善効果がある画期的な食事療法です。
米国糖尿病学会は、2019年4月、コンセンサス・レポートで「糖質制限食が最もエビデンスが多い」と明言し、
2020年4月のガイドラインでも「糖質制限食が最もエビデンスが多い」と再び宣言しました。
糖質制限食にとってこれ以上ない追い風と言えます。

さらに糖質制限食実践により
<①ケトン体高値>
<②AGEsの蓄積が少ない>

という大きな利点が得られます。
この二つにより免疫力がおおいに高まるので、
新型コロナウィルスにも感染しにくくなるし、
万一感染しても軽症ですむ可能性が高くなります。

講座では、これらのことをわかりやすく解説します。
ブログ読者の皆さんも、是非、ご参加頂ければ幸いです。


江部康二



☆☆☆
以下の青字
朝日カルチャー中之島教室のサイト
https://www.asahiculture.jp/course/nakanoshima/56227304-cb36-c417-ae13-5f4d9c1d37cf
からの抜粋です。

1. 講座詳細
新型コロナに負けない食事術
免疫力アップをめざして 
【オンライン講座】


江部康二講師

· 江部 康二(高雄病院理事長)
講師詳細
【オンライン講座】は、後日動画(1週間限定配信)視聴が可能です。
糖尿病、高血圧などの持病があると新型コロナウィルスに感染しやすく重症化しやすいことが報告されています。
一方、糖尿病がコントロール良好であれば同年代の持病がない人と比べてリスクの上昇はないという報告もあります。
糖質制限食で血糖コントロール良好を保つこと、AGEs(終末糖化産物)の蓄積を最小限に抑えて慢性炎症を予防できること、
この2つにより免疫力向上が期待でき、新型コロナに容易に負けない身体となります。

★★〈オンライン講座注意事項〉
●本講座はオンラインセミナーアプリ「Zoom」ウェビナーを使ったオンライン講座です。
簡単にダウンロードでき、パソコンやタブレット、スマートフォンで配信を見ることができます。
受講者側のお名前や映像、音声は配信されません。 

●オンライン講座の申し込みはWEB決済のみで承ります(11/4 16:00まで)。
なお、定員になり次第受付は締め切らせていただきます。
キャンセルは開講日の4日前まで承ります(手数料550円)。
キャンセルの場合は asaculonline03@asahiculture.com までご連絡ください。
電話の場合は(06-6222-5222)です。以降のキャンセルはできませんのであらかじめご了承ください。

●開講日の1~2日前に受講者の皆様に講座視聴URLとパスワード、および受講のご案内をメールでお知らせいたします。
弊社からのメールが届かない事案が発生しておりますため、
モバイルメールアドレス(docomo、au、SoftBank、Y!mobileなど)はなるべく使用しないようお願い申し上げます。
メールが届かない場合は asaculonline03@asahiculture.com までお問合せください。 

●Zoomのソフトウェアを必ず最新版にアップデートの上ご覧ください。
また本講座は受講者全員に後日動画(1週間限定配信)のリンクをお送りいたします。
期間内は受講者は何度でもご視聴いただけます。 

●ネット環境による切断やその他アプリの障害が起きた場合には、当社は責任を負いかねます。
またやむを得ない事情により実施できなかった場合は、受講料の全額をお返しいたします。 

●第三者との講座URLの共有や貸与、SNSを含む他媒体への転載、
また、講座で配布した教材を受講目的以外で使用することは著作権の侵害になりますので、固くお断りいたします。

●「当社からのメール(お申し込み後の
確認メール、Zoom招待メール、講座終了後の動画配信メール等)が届かない場合について」 はこちらをご覧ください。
https://www.asahiculture.jp/page/mailerror

日程
2020/11/10

曜日・時間
火曜 13:00~14:30

回数
1回

受講料(税込)
会員 3,080円 一般 3,630円

持ち物など
本講座はZoomを使用したオンライン講座として行いますので、当日受講券のご用意などは不要です。
開講日の1~2日前に受講者の皆様に講座視聴URLとパスワード、および受講のご案内をメールでお知らせいたします。
メールが届かない場合は、asaculonline03@asahiculture.com までお問い合せください。
 ・Zoomのソフトウェアを必ず最新版にアップデートの上ご覧ください。

その他
◆11/4(水)16:00に受付終了します◆ 
・Zoomのソフトウェアを必ず最新版にアップデートの上ご覧ください。 
・本講座はZoomを使用したオンライン講座として行います。

・●開講日の1~2日前に受講者の皆様に講座視聴URLとパスワード、および受講のご案内をメールでお知らせいたします。
メールが届かない場合は、asaculonline03@asahiculture.com までお問い合せください。

HbA1c低値は低血糖あり?貧血とGAとHbA1c。更年期と糖質制限。
【20/10/25 ミーハー
HbA1cの推移について
江部先生
コメントへの解説を頂戴し、感激です。ありがとうございました!
『低すぎるHbA1c』という観点もあるのですね。
健康診断にHbA1cが入った41歳の時が4.4だったので、
そこに近いほど良いのかと思っていました。

さて、「ヘモグロビンが糖化されるのには時間がかかるため、
赤血球の寿命が長いほど、HbA1cは高くなる」そうですね。
女性の場合、生理があるので、
血液の入れ替わりが男性より少し早いのではないでしょうか?
体重50㎏の女性の全血液量は3700㏄として、
経血が1回50~100㏄、3ヶ月で150~300㏄だとすると、
血液の入れ替わりが男性より4~8%早いといえるかと思うのです。
一方、更年期にはエストロゲン濃度低下で血糖値が上がるそうですから、
経血失血量の変化も加わるとHbA1cの上昇要因がダブルになる?

私は、57歳初月にスーパー糖質制限開始、
1ヶ月で体重4㎏ダウンで50㎏(身長160cm)で、20歳の時の体重になりました。
そして、このタイミングで軽くなりつつあった生理がピッタリと止まりました。
更年期らしい症状もほとんどありませんでした。
自分の、HbA1cの推移と糖質制限の関係《制限前後で変化なし》については
「お酒」「エストロゲン」「生理」で納得できるのです。

くちはばったい言い方ですが
江部先生は「男・50歳からの糖質制限」を著わされ、
世の中年男性に警鐘を鳴らされましたが、この世代は女性も要注意な気がします。
こちらにも警鐘をいただきたく存じます。
長文失礼いたしました。
江部先生の更なるご発展を祈りつつ。】


こんばんは。
ミーハーさんから
HbA1c低値。貧血とGAとHbA1c。更年期と糖質制限。
などについて、コメントを頂きました。
ミーハーさん、ありがとうございます。


41歳時、HbA1cが4.4%というのは、一目、低すぎます。
平均血糖値 = <HbA1c × 28.7> - 46.7
です。
ということは、HbA1c4.4%なら、
平均血糖値は79.58mg/dl しかありません。
糖質を普通に摂取している41歳の女性なら、
食後血糖値のピークは、160mg/dl以上はあると思うので、
79.58mgというのは、
空腹時や夜間睡眠時に低血糖を起こしていた可能性が高いデータです。



次に、貧血とHbA1cの関係について、考察してみます。
HbA1cの生産量は、Hb(ヘモグロビン)の寿命と血糖値に依存します。

赤血球は骨髄で作られて血液中を循環し、寿命は約120日間ですから、
HbA1cは過去4ヶ月(120日間)の血糖値の動きを示しています。
より詳しく分析すると、HbA1c値の約50%は過去1ヶ月間の間に作られ、
約25%が過去2ヶ月、残りの約25%が過去3~4ヶ月で作られます。
従いまして、HbA1cの値は通常は過去1~2ヶ月の平均血糖値を反映していると、
考えればよいことになります。

さて、溶血性貧血、腎性貧血など、赤血球の寿命が短縮するような病態のときは、
HbA1cの生産量がその分蓄積されずに減りますので、実際の値よりも低くなります。
肝硬変に伴う脾機能亢進による貧血も赤血球の寿命が短縮します。

鉄欠乏性貧血の場合、鉄不足で貧血のときは、代償性に赤血球の寿命が延びるので、
HbA1cは寿命が延びた分蓄積して、高値にシフトします。

鉄剤投与を開始して、鉄欠乏性貧血が回復している時期は、
幼弱赤血球が増えて、赤血球の寿命が短くなり、HbA1cは低値
となります。

従いまして、糖尿病腎症から透析になった糖尿人の場合は、
腎性貧血で赤血球の寿命が短くなっているので、
見かけ上はHbA1cが改善して、低下したようにみえますが、
実態を反映していないことになります。

それで日本透析医学会では透析患者の血糖指標としては、
グリコアルブミン(GA)を推奨しています


血液中のタンパク質の一種であるアルブミンにブドウ糖がくっついたものを
グリコアルブミン(GA)といいます。
GAは、アルブミンの半減期が17日であるため17日前から採血時まで、
一般には、過去2週間の平均血糖値を反映します。
そして、アルブミンは赤血球の寿命とは無関係なので、
貧血にも影響されないので、日本透析医学会が推奨しているわけですね。
糖尿病腎症がなくても、貧血のある糖尿病患者は、GAのほうが、
血糖のコントロール状態を正確に反映してくれます。
従って、妊娠中の女性も貧血があるので、GAのほうが推奨されます。


【自分の、HbA1cの推移と糖質制限の関係《制限前後で変化なし》については
「お酒」「エストロゲン」「生理」で納得できるのです】

HbA1cに関しては、数値に変化がなくても
糖質制限前は、「食後血糖値上昇」「空腹時低血糖」「平均血糖変動幅増大」
を伴う『質の悪いHbA1c』 で、
糖質制限後は、これらのない『質の良いHbA1c』
であった可能性もありますね。


【体調の変わる更年期の女性にこそ、糖質制限の有用性が高いと思います!】
こちらは、仰る通りと思います。
「男・50歳からの糖質制限」は、そのまま「女・50歳からの糖質制限」ですね。
女性の場合は、更年期という意味では、45歳くらいからのほうが
より望ましいかもしれません。

江部康二
糖質制限食と適正摂取エネルギー。胃切除後の場合は?
【20/10/24 T-J
カロリーの量と取り方
江部先生、先日は胃手術後のダンピング症候群後の機能性低血糖について、
詳細なアドバイスありがとうございました。感謝申し上げます。

そこでスーパー糖質制限食を実践持続するべく模索しているのですが、168cm57kgで2000-2200kcalくらいだと体重が56kgになってしまいました(ほぼデスクワークで、現在ひどい馬力不足は感じませんが、顔が疲れていると言われます)。

摂取カロリーを増やすべくいろいろなオイルや肉魚類をとっているのですが、食があまりおおくないので一度に量を食べるのがなかなか困難で、1日約2200kcal(3食(各500kcal)+間食3回(各200kcal)+α)としています。

先生のレシピ本だと1日ほぼ2食で、お酒抜きだと1日2000kcal未満かと思われます。

先生の活動レベル(診察+テニス他?)でも、そのカロリーでOKなのでしょうか(私も将来的にはそのレベルの活動をしたいと思っております)?

また、お酒はempty カロリーとも聞きますが大丈夫なのでしょうか?

他に糖質制限をなさっている方々も、1日2食以下だったりして、実際の摂取カロリーはどのくらいなのか不思議です。

現状かなりがんばってハイカロリーなものを探して食べているのですが、アイテムが偏ってきてしまったりと問題を感じています。

お酒抜きでも2500kcal以上とりたいとすると3食+間食(低糖質パン等)で糖質がどうしても増えていってしまうのと、時間がとられる(のべつ幕なし口にしている感じ?)のが悩みです。

長期的に継続するにはもっと楽な方法を探したく、先生のレシピ本をそのまま再現(お酒は抜きで)したら、」お腹はふくれず楽だろうと思われますが、やはり体力低下は免れないでしょうか?

なにかコメントあればお聞かせ願えれば幸いです。

よろしくお願いいたします。】


こんばんは。
T-J さんから、胃切除後の糖質制限食の適正摂取エネルギーについて、コメント・質問を頂きました。
T-J さん、T-J さんは、胃を切除しておられるので
そもそもそんなに多く食べることは困難と思います。

私は、糖質制限食実践者に対して、
「厚生労働省のいう<推定エネルギー必要量> を目標として摂取しましょう。」
と常々発言しています。

これは、糖質制限食実践者の一部において、
「血糖コントロールは良くなったけれど体に力が入らない。」
「減量は成功したが、階段をのぼるのもしんどい。」
「ダイエット目的で糖質制限食を実践しているが生理が止まってしまった。」

など、身体にとって好ましくない症状がでる場合があり、
そのほとんどにおいて、摂取エネルギー不足が見られるからです。

糖質制限しつつ、長年の習慣で無意識に脂肪制限もしている例があり、
結果としてカロリー不足になっているのです。
糖質制限食の導入期にそういうことが多くあるので、注意喚起しているわけです。

一方、糖質制限食実践がが一定期間以上となり定着してくると、
必要摂取エネルギーが自然に減少してくることがあります。
例えば減量期には、推定エネルギー必要を摂取して、順調に減量したけれど、
減量維持期になると、推定エネルギー必要量を摂取すると
体重の増加がみられることがあるのです。
それで自然に摂取エネルギーが減りますが、体重は維持できて
体調も良好で体力も維持できている状態です。

このことは、西村典彦さんが、コメントで考察しておられます。

【20/10/12西村 典彦  

糖質制限下における体重と摂取カロリーについて体重と摂取カロリーについて
私の経験から考察してみたいと思います。

BMI:21.5前後 体脂肪率18%前後で糖質制限による減量はストップすると思います(私の例です)。適正体重になったと理解できます。
さらに、減量期を過ぎると体重が減った分、
摂取カロリーも少なくしないと体重は増加に転じます。
私は糖質制限を始めたころ(体重63kg)は2000kcal以上の食事をしていましたが、
それでも体重は減っていきました。
このころの体重と摂取カロリーは無関係のように見えます。
摂取カロリーから計算した体重の理論値から実測値はどんどん解離していきました。
現在(56kg)は、1750kcalが体重の維持量です。12.5%少なくなっています。
体重の減少量と摂取カロリーの減少量(11.1%)はほぼ一致しています。

私の経験上、適正に減量した状態になれば、
ここからは摂取カロリーと体重は正の相関を示します。
糖質制限をされている、または推奨される方は、
体重と摂取カロリーは直接関係ないと思われている事が多いですが、
それは糖質制限を始めたころの減量期の場合に限られると思います。
そして、糖質制限ではお腹いっぱい食べても痩せるんだと思い込んで
、失敗(リバウンド)する方がいるのではないでしょうか。

これも私の経験になりますが、厚労省の推奨する摂取カロリーは私には多すぎます。
体重が増加します。

実際に私の今年1月~9月(減量期は過ぎて既に安定期)までのデータを
グラフにしてみて驚きました。
完全に正の相関を示しています。疑う余地はないと思います。

江部先生、もしよろしければ、
参考までにこのデータ(グラフ)をメールにてお送りいたします。】


胃が残っている人の場合は、西村さんや私のように、
必要摂取エネルギーが自然に減少してくることが多いです。
私も導入期から過渡期は2200kcal/日は食べていたと思います。
結構大食タイプだったのですが、それでも半年で10kgの減量に成功してます。
167cm、67kgから半年で57kgとなりました。
その後は、西村説の通りで、徐々に自然に摂取エネルギーが減ったのですが、
体重は56~57kgを維持していて、体力も充分です。
BMIは20.08~20.44です。
現在は、ご指摘通り、1日2食で1800kcalくらいだと思います。

T-J さんの場合は、胃を切っておられますので、
胃が残っている西村さんや私の場合とは、消化吸収のパターンが
やや異なっていると思われます。

「摂取エネルギーが2000-2200kcalくらいだと体重が56kgになってしまいました。」
ということですが、とくに馬力不足がなければ問題ないと思います。
168cm、56kgで、BMI:19.84 です。

胃を切除している人においては、BMIが19.84で正常やや痩せ型でも
体調良好ならそれでOKと思います。
もっと言えば、胃が小さい分を、体重をやや少なめにして
コントロールしているのは、ホメオスターシス的には好ましいように思います。


江部康二


韓国、インフルエンザ予防接種の後36人死亡。
こんばんは。
ヤフーニュースに、2020年10月23日(金)
『韓国、インフルエンザ予防接種の後36人死亡』
という驚天動地のニュースが掲載されました。

猫さんから、情報をコメント頂きました。
ありがとうございます。

インフルエンザワクチンは、
喘息や高血圧や糖尿病など持病がある人にも接種しますが
若い持病がない会社員、教員、病院職員、公務員などにも接種します。
つまり、過半数のインフルエンザワクチン接種者は、健康な人ということとなります。

健康な人が、インフルエンザワクチンの有害事象のため、
死亡するというのは、例え1人でもあってはいけないことと言えます。

韓国の死亡者の第一例目は、17歳の男性です。
例え1名でも大変なことなのに、それがぞくぞくと続き、わずか1週間で36名死亡とは、
とんでもない出来事です。
因果関係が証明出来てないとは言え、インフルエンザワクチンが関与して
死亡した可能性は高いのですから、
「韓国政府はワクチンと死亡との因果関係が明確になるまで、
無料の予防接種事業を続ける方針である。」

というのは、信じられない対応です。
インフルエンザワクチン関与が疑われる死亡者が、
わずか1週間で36名も出たのですから
安全性が担保されるまで、一旦ワクチン接種を中止して
しっかり調査するというのが、本筋と思います。


以下の青字の記載は記事の要約です。

https://news.yahoo.co.jp/articles/a326d01b4e06750e9a6d4d6c3ff4cfc4814255e9
韓国、インフルエンザ予防接種の後36人死亡… 遺族から悲痛の声「健康だった人が…ワクチンを疑っている」
10/23(金) 10:10配信

韓国で、インフルエンザワクチンの接種後に死亡する事例が相次いでいる。・・・
・・・韓国でインフルエンザ予防接種の後、
死亡した人は本日(23日)昼まで36名となった。
14日に接種を受けた17歳の男性が16日に死亡した第1例目の以降、1週間での出来事。全国で複数地域で製造元が違う複数ワクチンの注射後に起きている事故であるため、
まだ因果関係が明確ではない。  
韓国政府はワクチンと死亡との因果関係が明確になるまで、
無料の予防接種事業を続ける方針である。
続いている死亡事故より、新型コロナ感染症とインフルエンザが同時に蔓延する「ツインデミック」の被害をもっと恐れているからである。】


私は、は外来で薬を処方するとき、患者さんに
「副作用はないですか」と聞かれたときは、まず副作用が無い薬は無い事を説明します。
そのうえで、副作用のリスクは低く、有用性が高く、
現在の症状が改善する可能性が大きいことをを付け加えます。
薬を飲まずに、現在の症状を放置すれば、
例えば高血圧や高血糖による合併症のリスクが高くなることも説明して
患者さんが納得すれば、処方して内服して貰います。
つまり、薬を内服することのメリットとデメリットをきちんと理解してもらうことが重要と思います。
インフルエンザワクチンも同様に、メリットとデメリットがあります。

勿論インフルエンザワクチンにも副作用はあります。
局所反応として、注射部位の発赤、疼痛、腫脹は10~20%に起こりえますし、
発熱、頭痛、悪寒、倦怠感などは接種を受けた方の5~10%に起こるとされています。
そしてまれにアレルギー反応、発疹、じんましん、発赤、掻痒感、呼吸困難などが
生じることがあります。
その他、重い副反応として、
ギラン・バレー症候群、急性脳症、急性散在性脳脊髄炎、けいれん、
肝機能障害、喘息発作、血小板減少性紫斑病などが報告されています。
また、ワクチンによる有害事象からのものと疑われる死亡例も有りますが、
厚生労働省によれば
2017年10月~2018年4月までで3例、
2016年10月~2017年4月までで2例、
2015年10月~2016年4月までで1例、

です。

このように、日本でも、本当に極めてまれに死亡例があることは確かです。
しかし韓国の今回の、1週間で36例と比べれば、
毎年1000万人以上接種しているのに非常に少ないです。

インフルエンザワクチンには、
『感染を水際で防ぐことはできないが、重症化を防ぐ効果』
があります。

今年は、新型コロナウィルスとの「ウィルス間干渉」で
インフルエンザ罹患者が極めて少ないです。

しかし例年だと、1シーズンでインフルエンザ死亡者は以下の如くです。

<インフルエンザ死亡者数>
2014年:1130人
2015年:2262人
2016年:1463人
2017年:2569人
2018年:3325人


これだけの死亡者のうちの一定数が、
インフルエンザワクチン摂取で減らせる可能性があるので、
ワクチン接種の意味はあるように思います。

実際、
ニューイングランドジャーナル(N Engl J Med 2001; 344:889-896)
に掲載された論文で、死亡者数が減少したことが報告されています。


江部康二
新型コロナのワクチン ブラジルで臨床試験の参加者が死亡。
【20/10/22久堀  
タイトルなし詳細は明らかになっていませんが、気になりますね
世界で一番進んでいるオックスフォード大学のワクチンですから

新型コロナのワクチン ブラジルで臨床試験の参加者が死亡

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201022/k10012675061000.html

こんばんは。
久堀さんから、新型コロナワクチンに関するコメントを頂きました。
久堀 さん、情報をありがとうございます。
折角、開発中の新型コロナワクチンの臨床試験参加者が死亡ということであれば
「ワクチンの安全性は大丈夫か」などと懸念されるところです。

NHKのサイトの記事を読んでみると
『亡くなったのはリオデジャネイロの28歳の医師で、
ことし7月から被験者として参加していましたが9月、
新型コロナウイルスに感染し、今月亡くなった。』

という内容でした。

つまり新型コロナウィルス感染により死亡ということで、
「ワクチンの有害事象」での死亡ではありません。
また、この医師の接種していたのは、
本物のワクチンではなくて、プラシーボのワクチンだったようです。

そういうことなら、
オックスフォード大が
「安全性への懸念はない」との声明を出したのもうなづけます。
どのていど有効なワクチンが開発されるのかは未知数ですが、
なんとか、アストラゼネカ社とオックスフォード大学、
頑張って欲しいものです。


本日の毎日新聞にも記事が掲載されました。

https://mainichi.jp/articles/20201023/ddm/012/040/115000c
英ワクチン治験、男性参加者死亡 コロナ合併症

毎日新聞2020年10月23日 東京朝刊

 英製薬大手アストラゼネカが実施している
新型コロナウイルスワクチンの臨床試験(治験)に参加していたブラジルの男性医師(28)が
21日までに新型コロナの合併症で死亡した。
ワクチンとの因果関係は不明だが、治験は続行する。
ブラジル国家衛生監督庁の発表を基に主要紙グロボなどが伝えた。

 治験ではワクチンを接種されるグループと比較用の偽薬を受けるグループに分けるが、
グロボは関係者の話として、医師が受けたのは偽薬だったとしている。

英メディアによると共同開発を進めるオックスフォード大は
「安全性への懸念はない」との声明を出した。
ワクチンは日本でも治験が行われている。

 医師はリオデジャネイロの2病院で新型コロナの患者の治療に当たっていた。
7月に少なくとも1回の接種を受けた。
9月に病気になり、今月15日に死亡した。

 アストラゼネカは9月、被験者に副作用が疑われる深刻な症状が発生したと発表。
この時は全世界での治験を一時中断した。【サンパウロ共同】』



江部康二
菓子職人10月・11月限定マンスリー糖質制限ケーキ パリブレスト
こんばんは。

【菓子職人 10月・11月限定マンスリーケーキ】

風味豊かなシュー生地とナッツクリームが絶妙 

パリブレスト


main_monthly1910.jpg

糖質 2.63g カロリー 373kcal
※100gあたり ※エリストールを除く 


発売中です。

◆測定結果
2020年10月2日(金)

・午後5時 血糖値:104mg
・菓子職人パリブレスト100g試食
・午後6時 血糖値:110mg

6mg上昇で、100g中に2gの糖質


パリブレスト100gあたり摂取で、6mg/dl血糖値上昇です。
糖尿人・江部康二のピークの血糖値上昇は1gの糖質で3mg/dlです。
ということは「6mg/dl÷3mg/dl=2.0g」の糖質含有量で、
想定範囲を少し下回っていて、糖質制限食合格です。

糖質制限パリブレスト 美味しさのヒミツ

monthly_cut1910.jpg


A シュー皮:牛乳の代わりに濃いアーモンドミルクと発酵バターをたっぷり使用し、少量のフランス産小麦粉と糖質制限ミックス粉等でしっかり風味豊かにシュー皮を焼き上げました

B アーモンドスライス

C ノンシュガーチョコ入り生クリーム:モリドール社のダークチョコレートを使用し、アーモンド・ペースト、カラメルシロップや洋酒、羅漢果で上品に仕上げました

D カスタードクリーム入りナッツクリーム:発酵バターをたっぷり使用し、アーモンドとヘーゼルナッツペーストにノンシュガーチョコレートにラム酒で風味をつけ、カスタードクリームも加えました。

糖質制限マンスリーケーキ
【10・11月限定 パリブレスト】
風味豊かなシュー生地とナッツクリームが絶妙
賞味期限:冷凍保存20日間、解凍後要冷蔵にて2日間
内容:直径約12.5cm×高さ5.5cm/約330g 1台
価格 3,800円(税込)


アーモンドミルクと発酵バターが豊潤です。
アーモンドスライスのアクセントも効いています。
ナッツクリームも絶妙です。
秋にふさわしい、しっとり感とボリューム感を兼ね備え、
芳醇な味わいとなっています。

ブログ読者の皆さんも、是非、ご賞味頂ければ幸いです。

菓子職人さん、いつも美味しくて素敵な糖質制限スイーツを提供して頂き、ありがとうございます。

江部康二
胃全摘後ダンピング症候群と機能性低血糖対策⇒糖質制限食でOK
【20/10/20 T-J
胃全摘後ダンピング症候群と機能性低血糖対策について
はじめまして、数々の貴重な情報、ありがとうございます。
大きく勇気づけられ、助かっております。

ぜひ、質問させてください。

私は52歳男性で、9年前に胃がんで胃全摘術を受けましたが
幸いにして現在に至るまで再発転移しておりません。

手術後当初は食後の冷や汗、倦怠感がひどく、食が細かったのですが、
徐々に体が慣れてきて、通常人と遜色ない量が食べれて、
お酒もまずまず飲めるようになりました。

胃切除後ダンピング症候群のことは説明を受けていたので、
低血糖症状がでたら何か口にするようにしていました。

しかし、だんだんと低血糖症状にたいして感じ方が弱くなってきたようで、
食後の強い眠気や意識朦朧状態が、
ときどき出るようになりました(本人はわからず家族に聞きました)が
油断していたと思います。

1か月前に就寝中、
1:00amに大量発汗、意識不明となり救急車で運ばれるということがおきました。

家族がリンゴジュースを含ませてくれて、救急車内で20分後くらいに気が付き、
病院では血糖値44でした。点滴をして症状改善、1時間で帰宅しました。

その日は、19:00にカレーを1皿一度にたいらげ(いつもは1時間後に1/2というように分食)てしまい、
さらに22:00過ぎに今思えば低血糖症状に対抗しようとしたのでしょう、
せんべいを1袋全部食べるということをやってしまいました。

2330に就寝するときはなにも異常を感じていませんでした。

常に低血糖に対する恐れがあったため、追い食いを日中は頻繁にしていました。

実は、1年前とそれ以前にも、同様のことで意識消失20分ほどということが起こっていました(今回は3回目。1年前には頭のMRI検査をして異常なし)。

当時は、近くの糖尿病外来を受診しても、直前の食事の内容とタイミングに気を付ける、低血糖症状が出たら何か口にするという以上のアドバイスはなく、
ほかに手はないと思っていました。

しかし今回は、フリースタイルリブレという持続型血糖測定装置を装着してもらいました。

もうすぐ2週間ですが、空腹時血糖は70-80台で、
食後1時間でピーク、130-150くらいのようでした。
そして測定開始の初めの2日ほどは夜間低血糖が起こっていたようで、
50-60台にもなっていたようです。

これをみて、食後高血糖のリバウンド、機能性低血糖だろうと思い、
糖スパイクを作らないようにと、今回ネットで調べて知った、
先生のスーパー糖質制限食を始めました。

そうすると1-2日で夜間低血糖はなくなり(夜間も>80)、
現在まで経過は順調(空腹時血糖80-90台,1回糖質摂取40gの1時間後ピークで<150ほど)です。(ちなみにHbA1c:4.9でした)

現在、鉄剤とビタミンB,B12, C,E剤内服、プロテインパウダー(40g/日)摂取をしております(Hb:14.9)。

まずはスーパー糖質制限食を開始したのですが、
現在は体力低下を感じており、カロリー不足かと考えております。

また、将来的には運動を再開、体力・体重をつけたいと思っております。

身長168cm、体重58kgから糖質制限後1週間で1kg減りました(BMI: 20.2)。

今後はカロリーを2400以上とりたいと思っているのですがなかなか食がすすまず、
2000程度、カロリー不足対策に悩んでおります(先生のレシピ本で勉強中です)。

また、低血糖に対して反応が鈍くなっているようなので、
特に夜間低血糖が怖いと考えております。

そこで現在はスーパー糖質制限なのですが、今後長期的には、
スタンダードなどでもいいものでしょうか?(お酒は家人に止められているため)

また、夜間低血糖対策としては就寝前3時間前までには
摂食をやめたほうがいいでしょうか?(えてして仕事が押してしまうもので...)

また現在は念のため車の運転は控えているのですが、
血糖コントロールが安定したら再開してもいいものでしょうか(短時間、週末のみなど)?

他、何かアドバイス等あればコメントいただければ幸いです。

よろしくお願いいたします。】



こんばんは。
T-J さんから、
胃全摘後ダンピング症候群と機能性低血糖対策について、
コメント・質問を頂きました。

T-J さん、貴重な体験報告をありがとうございます。
以前本ブログに、胃切除後ダンピング症候群で25年間苦しんでおられた患者さんから、
糖質制限食が劇的に有効であったという報告をコメント頂いたことがあります。

【手術後当初は食後の冷や汗、倦怠感がひどく】
これは、まさに機能性低血糖の症状そのものです。
胃を切除しているので、胃の中にしばらく食べたものがとどまることができずに、
一気に小腸に到達して吸収され、急激に血糖が上昇し、
その反動で大量の追加分泌インスリンが出て、食事開始後2時間くらいで
低血糖となり、冷や汗や倦怠感が出現したのでしょう。
血糖値を上げるのは糖質だけなので、糖質を摂取しなければ
機能性低血糖は生じません。
すなわち機能性低血糖に対しては、糖質制限食が極めて有効です。

胃が普通にある人では、
食事したあと、胃の中で食物が混ぜ合わされ、蠕動運動で少しずつ
十二指腸に押し出されていきますが、胃内で約1時間くらいかけて消化されます。
つまり胃には食物貯留の働きもあるわけです。

【食後の強い眠気や意識朦朧状態】
この症状は、食後60分で血糖上昇幅が50~60mgとか、
その後の血糖下降幅が60分で50~60mgあると生じやすいのです。
【1か月前に就寝中、
1:00amに大量発汗、意識不明となり救急車で運ばれる。・・・
病院では血糖値44。点滴をして症状改善、1時間で帰宅。
その日は、19:00にカレーを1皿一度にたいらげ(いつもは1時間後に1/2というように分食)てしまい、さらに22:00過ぎに今思えば低血糖症状に対抗しようとしたのでしょう、せんべいを1袋全部食べるということをやってしまいました。

これは、せんべい1袋全部というのが、直接の引き金のように思います。
22:00 過ぎ せんべい1袋全部
    血糖急上昇とインスリン追加分泌開始
23:00 頃が、食後1時間でピークの血糖値上昇
    インスリン大量追加分泌
24:00 頃には血糖値はかなり下降していたが
    インスリン分泌は、遷延して継続
翌朝午前1:00 血糖値:44mg/dl と低血糖

【スーパー糖質制限食開始。
1-2日で夜間低血糖はなくなり(夜間も>80)、
現在まで経過は順調(空腹時血糖80-90台,1回糖質摂取40gの1時間後ピークで<150ほど)です。(ちなみにHbA1c:4.9でした)】


スーパー糖質制限食を開始してからは、
食後高血糖も夜間低血糖も改善して良かったです。
糖質制限食なら、食後血糖値の上昇は最小限で、
インスリン追加分泌も最小限ですむので、その後の低血糖が生じなくなります。
なお、HbA1c:4.9%と低いのは、空腹時や夜間の低血糖を反映していると考えられ
『質の悪いHbA1c』と言えます。

【まずはスーパー糖質制限食を開始したのですが、
現在は体力低下を感じており、カロリー不足かと考えております。】

これは、仰る通りと思います。
脂質はしっかり摂取して、<推定エネルギー必要量>は確保しましょう。
動物性脂肪もしっかり食べましょう。

【現在はスーパー糖質制限なのですが、今後長期的には、
スタンダードなどでもいいものでしょうか?】

基本はスーパー糖質制限で、たまにスタンダードでもよいと思います。
夕食に糖質を食べると、夜間低血糖を生じやすいので注意が必要です。
ただ、AGEs蓄積予防ということも考慮すれば、
認知症予防・免疫力向上・老化予防のためにも
スーパー糖質制限食が好ましいとは思います。

【夜間低血糖対策としては就寝前3時間前までには
摂食をやめたほうがいいでしょうか】

糖質制限食なら、寝る前に食べても機能性低血糖にはなりません。
仕事上やむを得ないときはそれでOKです。
しかし、一般的には、健康上就寝3時間前くらいの摂食が推奨ですね。

なお胃を切っていない人でも、機能性低血糖の患者さんはおられます。
この場合も、炭水化物の摂取が、ブドウ糖ミニスパイクを生じ、
そのためインスリンが過剰分泌され、2-3時間後に低血糖を生じます。

ともあれ、糖質制限食なら、食後高血糖が生じないので、インスリンの過剰分泌も起こらず、
その後の低血糖も生じないと思います。

江部康二
新型コロナ「再感染」世界で報告相次ぐ  ワクチンは効くのか?
こんばんは。
NHKのサイトに、2020年10月12日、

新型コロナ「再感染」世界で報告相次ぐ
ワクチンは効くのか?
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/medical/detail/detail_41.html


という記事が掲載されました。
香港を始めとして、世界各地から報告が相次いでいるので
新型コロナウィルスは、、1回感染して治ったとしても、
また、再感染しうるということです。
インフルエンザでも、毎年罹る人もいるので、
再感染していますね。
普通の風邪の原因になるほうのコロナウィルスも
再感染どころか、まあ何回でも風邪をひく人はひきます。

新型コロナウイルスやインフルエンザウィルスは、
鼻やのどといった上気道の粘膜から侵入します。
粘膜面を防御している抗体はIgA抗体ですが、
IgA抗体は、1回感染して抗体ができたとしても、
比較的短い期間で減ってしまいます。
このため、再感染を水際でくい止めるのは難しいのです。

次にワクチンですが、安全性を確かめて有効性を確かめて初めて、
ワクチンとして認可されますので、通常2.3年以上はかかると思います。
すでに完成しているらしいロシアや中国のワクチンは、
早すぎるので安全性が担保されているのかおおいに疑問です。
本来健康な人に感染予防のためにワクチンを打つわけですから、
有害事象が生じたら、非常によろしくないのです。

また有効性に関しても、
同じ呼吸器感染症のインフルエンザワクチンの有効性から考えても
新型コロナワクチンも、多くは期待できない可能性があります。
ちなみにインフルエンザワクチンは、
『感染防御はできないが、重症化を防ぐことが期待される』
ていどの有効性です。

一方で、日本人は、BCGワクチンを打っているので『自然免疫力』が向上していて
新型コロナを防御できている可能性が高いです。

BCGの新型コロナに対する有効性ですが、
2020年3月初旬から6月にかけて実施された
アラブ首長国連邦のエミレーツ国際病院で行われた研究で、
明らかにされています。
71人の被験者がブースターBCGワクチン接種を受けて、
この群では COVID 19 感染陽性例はゼロでした。
209人の被験者はワクチン接種を受けておらず、
18例のPCR陽性COVID 19感染が確認されました。
ワクチン未接種群の感染率は8.6%であったのに対し、
ブースターワクチン接種群ではゼロでした。
BCGの新型コロナ感染予防効果が立証された研究と言えます。

また、糖質セイゲニストにおいては
『ケトン体高値』『AGEsの蓄積が少ない』ということがあるので
自然免疫力の向上が期待できます。


江部康二



以下の青字は記事の要約です。

「再感染」 世界初の科学的な報告は香港から

新型コロナウイルスに1回感染して回復した人が再び感染したという報告が、最初に出されたのは香港でした。
1回目と2回目の感染では、ウイルスの遺伝子の配列が一部で異なっており、
世界で初めて科学的に裏付けられた「再感染」の報告だとしています。

「再感染」 最初の感染より症状が重い場合も

その後、各地の研究グループから再感染の報告が出されています。
多くのケースで再感染のときは軽い症状ですが、アメリカ・ネバダ州の25歳の男性は、
最初の感染よりも症状が重くなり、肺炎で入院したと報告されています。
オランダの通信社は再感染の情報をまとめ、9月30日までに22件あったと紹介しています。

ウイルス学の専門家「再感染は“ありうる”」
北里大学 中山哲夫特任教授
新型コロナウイルスは本当に再感染するのか。
ウイルス学の専門家、北里大学の中山哲夫特任教授は、
「ほかのいろいろなウイルス感染症と同じように、再感染はありうる。」
と述べています。

再感染で軽いケース 重いケース 他のウイルスでは
再感染した場合、多くのウイルスでは、軽症か無症状で済むことが多いと言います。
たとえば、かぜのような症状を引き起こすRSウイルス。
幼い子どもが感染すると肺炎になって重症化することもあります。
中山特任教授の研究では、1歳ごろに感染した場合、作られた抗体は少量にとどまりましたが、
感染を繰り返すうちに抗体の量が増えていくことが分かりました。
抗体の量が増えるのにつれて症状は軽くなり、鼻水程度の症状でおさまるケースが多かったということです。
一方で、蚊が媒介し、高熱や激しい頭痛などを引き起こすデング熱の場合、
2度目以降の感染の方が症状が重くなるケースも多く見られるということです。
北里大学 中山哲夫特任教授
「新型コロナウイルスの場合、再感染しても症状が出ず、気付いていない人が多くいる可能性もある。
再感染によってどういった症状が引き起こされるかはまだ分かっていないため、慎重に見ていく必要がある」

新型コロナ 抗体が減るのが早いという報告も
頼みの抗体が減るのが早いという報告もあります。
中国の重慶医科大学などのグループは、ことし6月、
新型コロナウイルスに感染して症状が出た患者37人と症状が出なかった患者37人について、抗体の量の変化を調べた研究結果を発表しました。
それによると、ウイルスの働きを抑える「中和抗体」の量は、
感染からおよそ2か月の時点で、無症状の人だと81.1%、症状が出た人でも62.2%減っていたなどとしています。
抗体の減少の報告は、アメリカやブラジルなどからも出されています。

「再感染の阻止は難しい」という指摘も
北里大学 片山和彦教授
新型コロナウイルスを使った実験も行ってきた北里大学の片山和彦教授は、
感染するメカニズムから考えても、再感染を阻止するのは難しいと指摘します。
新型コロナウイルスは、鼻やのどといった上気道の粘膜から侵入します。
ところが、片山教授によりますと、上気道の粘膜にでき、ウイルスが入り込む、
いわば入り口で感染を防ぐ「IgA」と呼ばれる抗体は、1回感染して抗体ができたとしても、
比較的短い期間で減ってしまうというのです。このため、再感染を入り口で阻止するのは難しいのではないかと言います。

ワクチンは効くのか? 接種するメリットは?
ワクチンは、活性を失わせたウイルスなどを「疑似感染」させることで、体の中に抗体を作り出し、感染を防ぐものです。
1回感染すると、その抗体ができているはずなのに、
それでも感染するなら、ワクチンは効かないのでは?そんな疑問が浮かびます。
これについて中山特任教授は「再感染するからワクチンにも効果がない」というような短絡的な考え方はしないよう、
くぎを刺しています。
今後、ワクチンが開発されて接種しても、再感染する可能性はあるが、それでも接種するメリットはあると言います。
北里大学 中山哲夫特任教授
「ワクチンは感染を確実に防ぐことだけを目的としているわけではない。重症化を防ぐなどほかの効果も期待できる」

効果高めようと別タイプのワクチン開発も
多くのワクチンは血液中に抗体を作るものですが、
別の考え方で感染を防ぐ効果を高めるワクチンの開発研究も始まっています。
片山教授は、鼻に噴霧する新しいタイプのワクチンを開発しています。
鼻に噴霧して、ウイルスの入り口となる、上気道に抗体を作ることで、入り口でウイルスをブロックできると考えています。
今後数年かけて研究を進めたいとしています。
また、長崎大学の佐々木均教授は、肺の粘膜で抗体を作らせようというワクチンの研究を進めています。
ウイルスが肺の粘膜にくっつくと、肺炎につながりますが、その肺の粘膜での感染を防ごうというのです。

「何度も感染する前提で対応を考えるべき」
感染の収束の見通しが立たない中、やっかいなウイルスにどう向き合っていけばよいのか。
日本ウイルス学会の理事長で大阪大学の松浦善治教授は、
かぜを引き起こす一般的なコロナウイルスと同様に、何度も感染するものだという前提で対応を考えるべきだと指摘しています。
大阪大学 松浦善治教授
「再感染しないウイルスのほうが珍しい。ただウイルスにとっても、宿主を殺してしまっては生き延びることができないので、感染を重ねるにつれて重い症状を引き起こさないようになってくるのが、人間とウイルスの長い歴史で多く見られたパターンだ。過剰に怖がらずに受け止めてほしい」

やはり大事なのは基本の感染対策
再感染するかもしれないし、ワクチンを接種しても感染するかもしれない。
ワクチンは近い将来に手に入るように開発や調整が進められていますが、
安心しすぎず、引き続き手洗いの徹底や3密を避ける、人との距離を取るといった、
基本の感染対策を徹底することが、改めて大事だと専門家は話しています。
新型コロナウイルスはまだまだ分からないことが多く、
さまざまな形で取り組まれている研究の進展を注視していく必要がありますが、
引き続き、私たち一人ひとりが基本的な感染対策をしっかりと徹底して行うこと、
これが何より大事だということには変わりがないといえます。
食後の眠気について。糖質制限食でも眠気あり?
【20/10/18 岡田
食後の眠気について
以前コメントにご教示頂きありがとうございました。
糖質制限を実施し3ヶ月で8kg程減量しました。
病院を受診しておりませんので、糖尿病の診断は受けてません。
食後の眠気がひどく、血糖測定器を購入し測定したところ
…糖質制限前は空腹時100〜110 食後2時間が150〜200程度
現在は空腹時80〜110 食後2時間が110〜130程度です。
糖質は一日で100g程度に抑えていますが、
食後の眠気が改善されずやはり糖尿病なのかなと悩んでおります。
もし宜しければ江部先生の見解をお聞きしたいです。
よろしくお願い致します。】



こんばんは。
岡田さんから、
糖質制限食実施3ヶ月で8kg減量成功という嬉しいコメントを頂きました。
岡田さん、減量成功良かったです。

【食後の眠気がひどく、血糖測定器を購入し測定したところ
…糖質制限前は空腹時100〜110。食後2時間が150〜200程度。】


このデータなら、食後高血糖タイプの<境界型糖尿病>ですね。
幸い、まだ糖尿病にはなっていません。

【糖質制限食後の現在は空腹時80〜110 。食後2時間が110〜130程度。
糖質は一日で100g程度。しかし食後の眠気改善せず。】


境界型ですので、1gの糖質がピークで約1.5mgくらい血糖値を上げると思います。
1日に100gの糖質なら、1回の食事の糖質量は33gくらいです。
そうすると、食後血糖血のピーク時は約50mgくらい血糖値が上昇します。
境界型ですから、食後血糖値上昇のピークは30~60分くらいと思われます。
一度、<食前、30分後、60分後、90分後、120分後>と血糖値を測定して
ピークが何分後かを実験してみましょう。

おそらく、食後30~60分に血糖値上昇のピークがあり、

50mgくらい上昇していると思います。

空腹時100〜110mg/dlならば、
食後30~60分のピーク時は150~160mg/dlに上昇している可能性が高いです。
1時間に50mg/dlくらいの血糖変動があると、眠気を生じます
これは、血糖上昇時でも下降時でも同様です。
従って、食後30~60分くらいの血糖上昇時と、
食後90~120分くらいの血糖下降時に、
2回眠気が生じても不思議ではありません。

眠気の解決法としては、スーパー糖質制限食を実践すればOKです。
一回の食事の糖質摂取量を10~20g以下にすれば、
血糖値上昇のピークの変動は15~30mg/dlですみます。
血糖変動幅が30mg/dl以下なら、」眠気は生じないと思います。
是非、試してみてください。


江部康二
WHO「有効」デキサメタゾンのみ、他剤は無効。
こんばんは。
2020年10月17日(土)の毎日新聞のウェブサイト
https://mainichi.jp/articles/20201017/k00/00m/030/190000c


WHO「有効」デキサメタゾンのみ 
レムデシビル、ヒドロキシクロロキン「効果なし」


という記事が掲載されました。
以下は要約です。

 【WHOは10月15日(木)、臨床試験の結果、新型コロナウイルス感染症に対して、
抗ウイルス薬「レムデシビル」は死亡率の改善や入院期間の短縮に効果がなかったと発表しました。
抗マラリア薬「ヒドロキシクロロキン」、
抗エイズウイルス(HIV)薬「ロピナビル、リトナビル」
抗ウイルス作用のあるたんぱく質「インターフェロン」
も、効果を立証できませんでした。
  WHO首席科学者のスミヤ・スワミナタン氏は16日の記者会見で
「WHOの臨床試験は世界最大規模で、結果の精度は高い」と述べました。
WHOは今後、治療薬の投与に関する専門家向けのガイドラインを作成するとしています。
 WHOは、世界30カ国の医療機関で約1万3000人を対象に臨床試験を実施して効果を見極めています。
新型コロナ治療薬として有効なのは、
これまでのところ重症患者向けに投与されるステロイド系抗炎症薬「デキサメタゾン」だけとしています。
WHOのテドロス事務局長は「抗体医薬品や(既存の)抗ウイルス薬で、
新型コロナ治療に効果があるかどうか臨床試験を続ける」としています。】


デキサメサゾンが有効というのは、
新型コロナウィルス感染で生じるサイトカインストーム(免疫の暴走)に対して
副腎脂質ステロイドホルモン剤が それを一定予防したということと思います。
新型コロナ重症化の大きな要因が、サイトカインストームなので
使用価値はあると思います。

一方、デキサメサゾン(副腎皮質ホルモン製剤)は、
新型コロナウィルス感染予防効果とか、
ウィルスそのものを無害化するといった根本的治療法ではありません。

こうなると、感染を予防し重症化を防ぐには、自分自身の免疫力を高めることが
重要であり、これこそが根本的治療法と思われます。
そして免疫力を高めるには糖質制限食実践がベストです

糖質セイゲニストにおいては、糖質を食べている人に比べると
<①ケトン体高値><②AGEsの蓄積が少ない><③血糖変動幅が小さい>
①②③という3つの免疫力を高めるアドバンテージがあります。

<①ケトン体高値>
ケトン体高値により、心臓・腎臓・脳保護作用が期待できます。
SGLT2阻害薬(糖尿病治療薬)の大規模臨床試験である「EMPA-REG OUTCOM試験」「CANVAS試験」において、
心臓・腎臓・脳保護作用が、認められました。

その理由として、SGLT2阻害薬による血中ケトン体高値が、
心臓・腎臓・脳保護に良い影響を与えている可能性が示唆されました。
スーパー糖質制限食なら、よりケトン体高値となるので、さらに期待できますね。
心臓・腎臓・脳が元気に活動していれば、当然免疫力も高まります。

<②AGEsの蓄積が少ない>
②により、<糖化 ⇒ 老化>という流れが最小限で済みます。
老化すれば、免疫力も低下するのは必然です。
AGEs(終末糖化産物)の蓄積が、老化症状の元凶と言えます。
AGEsが蓄積すれば全身の血流・代謝が悪くなるので当然免疫力も低下します。
同年代の糖質を摂取している人に比べたら、
糖質セイゲニストは、老化の少ない分、免疫力はかなり高いと思います。

<③血糖変動幅が小さい>
糖尿病でない正常型の人でも、中年以降は、普通に糖質を摂取していると、
食後1時間血糖値は160~180mg/dlくらいになります。
国際糖尿病連合は、
食後1時間も2時間も血糖値160mg/dl未満を目標としていますので、
糖尿病ない人も当然この目標を満たす必要があります。

さらに正常型でインスリン分泌能力が充分ある人は、
食後160mg/dlとかの血糖値になると大量のインスリンを追加分泌します。
その結果、食後3~4~5時間血糖値が60~70mg/dlくらいに下がって、
凸凹状態となります。
すなわち血糖変動幅増大でこれが酸化ストレスリスクとなります。
またインスリン過剰分泌そのものも活性酸素を発生させ酸化ストレスとなります。

酸化ストレスは免疫力を低下させますが、糖質制限食なら、
血糖変動幅増大もインスリン過剰分泌もないので酸化ストレスを防ぎ、
免疫力を向上させます。

<結論>
①②③により、糖質セイゲニストの免疫力は高いと思います。
ブログ読者の皆さんも、是非スーパー糖質制限食を実践されて、
免疫力を高めて、新型コロナ感染予防を心がけて頂ければ幸いです。


江部康二
食品別糖質量ハンドブック 江部 康二 (監修) 宝島社 2020/9/10刊行。
こんばんは。

ダイエット・糖質制限に必携! 食品別糖質量ハンドブック 江部 康二 (監修)
宝島社 2020/9/10
https://www.amazon.co.jp/dp/4299008561/


が刊行されました。
2012年11月に『食品別糖質制限ハンドブック』(洋泉社)を上梓して以降、
累計約17万部となっています。
2015年12月に日本食品標準成分表が改訂され、七訂となりました。
15年ぶりの大幅な改訂で、項目が200増え、
成分表のデータもかなりの変更がありました。
『食品別糖質量ハンドブック』もこれに対応して、収録食品の数も増やしました。

今回、版元の合併で宝島社の刊行となる本書では、さらに内容を追加しています。
この間、米国糖尿病学会は、2013年10月に糖質制限食を正式に容認し、
2019年4月には、『エビデンスが一番豊富なのは、糖質制限食である』と明言しました。

日本でも、近年、飲食業界において、
糖質制限食がおおいにクローズアップされてきました。
今や糖尿病や肥満・メタボだけでなく、
健康のためにもよい人類の正解の食事であり、糖質制限食の時代到来と言えます。

以下の青字は、本書の「はじめに」です。


はじめに

私が理事長を務める高雄病院は1999年、
日本で初めて糖質制限食を糖尿病治療に導入しました。
以来、高雄病院では入院患者と外来患者を合わせると
5000人以上の、糖質制限食による劇的な血糖値改善の治療実績を持っています。
そうした中で、手近に食品別の糖質量がひと目でわかる本があれば
というニーズに応えようと、
2012年11月に『食品別糖質制限ハンドブック』(洋泉社刊)を刊行し、
おかげさまで読者の皆さまの大きな支持を得て、版を重ねることができました。
現在、発行部数は17万部に達しようとする勢いです。 
この間の2015年12月に日本食品標準成分表が改訂され、七訂となりました。
15年ぶりの大幅な改訂で、項目が200増え、
成分表のデータもかなりの変更がありました。
『食品別糖質ハンドブック』もこれに完全に対応して、
収録食品を見直すとともに、収録食品の数も1200に増やしました。
今回、版元の合併で宝島社の刊行となる本書では、さらに内容を追加しています。
身近な食品や料理の糖質・カロリー・たんぱく質・脂質・塩分量などが
写真入りでわかるように工夫されている本書は、
糖質制限食を指導する立場の医師・栄養士はもちろん、
糖質制限食実践中の方々の強い味方となってくれると思います。 
近年、糖質制限食は社会的に広く認知されるようになり、
糖尿病、メタボリック・シンドローム、肥満の患者さんだけでなく、
健康のために実践されている方も多くなっています。
2013年10月に米国糖尿病学会が「栄養療法に関する声明」において、
地中海食やベジタリアン食、低脂質食などとともに糖質制限食を正式に受容したのは、
糖質制限食の普及にとり大きな追い風となりました。おかげで日本においても医師の支持がかなり増えてきました。 
糖質制限食というと、
現代の普通の食事である高糖質食と比べて特別な食事と思いがちですが、
実は糖質制限食こそが人類本来の食事なのです。 
諸説ありますが、人類がチンパンジーと分かれて誕生したのが約700万年前、
農耕がはじまったのが約1万年前です。
農耕がはじまる前は、「狩猟」「採集」「漁労」で食べものを手に入れていて、
穀物はなかったのですから、人類皆糖質制限食といえます。
すなわち、糖質制限食は約700万年間の人類の食事であり、
人類の健康食といえるのです。 
読者の皆さまには、本書を参考に、おいしく楽しく末永く糖質制限食を実践されて、
健康を保っていただければ幸いです。

2020年8月
高雄病院理事長 江部康二
糖尿病とうつ病と糖質制限食。
こんばんは。
新型コロナによる自粛で、
外出が減って運動不足で『コロナ太り』したとか、
私の糖尿病患者さんでもかなりの人が仰ってました。
また、飲み会、女子会などコミュニケーション機会が減って
『コロナうつ』だと仰る方も時におられました。
まあ、本格的うつ病というよりは、
うつ状態、うつ傾向といった軽いものですが・・・。

糖尿病という病気と心理的な問題は、何か関係あるのでしょうか?
糖尿病の治療というと、
<厳格なカロリー制限の食事療法、
お酒は飲んではだめ、運動療法、内服薬、インスリン注射・・・>

複雑で時間がかかり制限と苦痛を伴う治療を、
長期間続けなくてはならないのですから、糖尿人は結構大変です。
このように、経済的にも肉体的にも一定の負担があり、
結果として心理的負担もかなり大きいので当然気分も滅入りやすいし、
うつにもなりやすいのです。

しかもカロリー制限の食事療法を続けている限りは、HbA1c 6.9%
以下のコントロール良好を達成できている糖尿人は、
インスリンを打っても薬を飲んでも、統計的には約半分です。

つまり、現状では、半分の糖尿人は血糖コントロール不良で、
医師や栄養士から無言の非難を浴びている感じがしますし、
自分でも言われたとおりにちゃんと食事も運動もしているのに
「なぜだー!」という心境でしょう。
こうなると投げやりになったり、うつっぽくなっても不思議ではありませんね。

実際、糖尿病とうつ病ですが、Diabetes Care という米国の医学雑誌に
『糖尿病患者はうつ病になるリスクが2倍も高い』
という論文がのったことがあります。

つまり、糖尿人はうつになりやすいようですし、また厄介なことに、
うつがあると糖尿病も悪化しやすいという側面もあります。
うつがあると運動不足、肥満などが出現しやすく、インスリン抵抗性が増します。
また、うつにより治療へのコンプライアンスの悪さもでてきます。
これらにより糖尿病が悪化するのです。

また、たとえHbA1cが基準値内でも、
普通の糖尿病食(カロリー制限高糖質食)で、
血糖値が急に上昇したり下がったりする『質の悪いHbA1c』だと、
心理的に不安定になりやすく、うつ状態にもなりやすいのです。

ここまで糖尿人にとってやや暗いお話でしたが、救いはあります。
つまり、逆に言えば、うつ病の治療をきっちりすることで、
糖尿病が改善することもあるということですね。

そして、高雄病院お奨めの『糖質制限食』だと、カロリー計算は要らないし、
お酒も飲めるし、お肉もお魚も食べ放題。運動もしたくない方はしなくてもOKです。
HbA1cも、血糖変動幅が最小限ですむ『質の良いHbA1c』です。
カロリー制限の糖尿病食に比べれば、面倒くささや制約が殆どありません。
糖質摂取さえ制限すればあとは自由ですので、長期に渡って実践でき、
苦痛は少なく、心理的にはずいぶん楽ですね。 (^^)

私もスーパー糖質制限食がベースで、
たまに、ごく少量の果物を摂取するパターンですが、つらさは全くありません。
糖質制限食なら血糖変動幅の上昇がほとんどないので、
代謝が安定しますし、心理的にも安定します。
うつもスーパー糖質制限食で改善することが多いですが、
その改善の度合いには個人差があります。

お魚をたくさん食べればEPAやDHAも豊富に摂取されるので、
脳の活動にもプラスに働きます。
糖尿人の皆さん、是非とも、
美味しく楽しく末長く糖質制限食を実践してくださいね。


江部康二
日本人は新型コロナを克服した説に賛成です。
こんばんは。
福助さんから、『日本人は新型コロナを克服した説』について
コメントを頂きました。
京都大学大学院特定教授の上久保靖彦先生の説です。

私も、ユーチューブで、
特番『衝撃!日本では既に”集団免疫が達成”されている!?』
ゲスト:京都大学大学院医学研究科特定教授 上久保靖彦氏
https://www.youtube.com/watch?v=hF0HBmIFWMs 2020/7/19


1時間2分45秒 の動画をじっくり拝見して、
上久保教授の説に賛成の立場で、以下のブログ記事を書きました。

京都大学大学院研究科特定教授・上久保靖彦氏。集団免疫説。 
2020年08月17日 (月)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-5342.html


上久保教授の説は、以下の青字の福助さんのコメントにわかりやすく解説してあるので
ブログ読者の皆さん、是非、読んで頂ければ幸いです。

上久保教授
「私たちの共同研究チームが10~80代のボランティア約370人の抗体検査をしたところ、全員がIgG抗体を持っていました。ちなみにIgG抗体を持つ人でも、喉にたまたまウイルスがいればPCR検査で陽性になりますが、免疫があるため症状はほとんど出ません。最近目立つようになった無症状の感染者は、そうしたケースであると考えられます」

これは、非常に説得力がある内容です。
IgG抗体が陽性ということは、
新型コロナウィルスに既に感染したことがあるという動かぬ証拠です。
10~80代のボランティア約370人という、いろんな世代の人々が全員、
IgG抗体が陽性ということは、日本人のほとんどが、
すでに免疫をもっている可能性が極めて高いです。

中国人観光客が、2019年12月にS型を、
2020年1月中旬にはK型を伴って、日本に大挙して
やってきてくれたことが、上手い具合に免疫獲得に繋がっていたのです。
しかも、2020年3月8日までは中国からの観光客の日本への入国制限はありませんでした。
日本は欧米に比べて、大変運が良いパターンで、事が運んだと言えます。

私は上久保教授の『日本人は新型コロナを克服した説』に賛成です。
日本では、欧米のような、
新型コロナウィルスの流行や重症化・死亡者数の増加は起こらないと思います。


江部康二


【20/10/13 福助

日本人は新型コロナを克服した説
江部先生

これだけインフルが激減しているとなると、ウィルス干渉は濃厚ですね。
新型コロナも弱毒化してますし、今年の冬は健やかに過ごせそうですね。

最近TVタックルにも出演されてました京都大学大学院特定教授の上久保靖彦先生もおっしゃってました。
その「日本人は新型コロナを克服した説」に一票です。

「日本のコロナは11月以降に消滅、第3波も来ない」説の根拠
https://www.news-postseven.com/archives/20200928_1597944.html?DETAIL

この中で、

「新型コロナは最初に中国で弱毒のS型が発生し、その後に弱毒のK型、強毒のG型の順に変異しました。中国人観光客の入国によって昨年12月にS型が日本に上陸し、今年1月中旬にはK型がやって来た。しかも日本は3月8日まで中国からの渡航を制限しなかったため約184万人の中国人観光客が来日し、S型とK型が日本中に広がりました。それにより、日本人は知らない間に集団免疫を獲得したのです」

とありますが、私は昨年12月末にそのS型に感染したと思ってます。
糖質制限が緩んでいたこともあって、急な高熱で2日間寝込みましたが、特に呼吸が酷く辛かったですし、何かインフルとは違う感じがしていました。
まだ毒性の弱いS型で助かったのでしょう。

また、

「私たちの共同研究チームが10~80代のボランティア約370人の抗体検査をしたところ、全員がIgG抗体を持っていました。ちなみにIgG抗体を持つ人でも、喉にたまたまウイルスがいればPCR検査で陽性になりますが、免疫があるため症状はほとんど出ません。最近目立つようになった無症状の感染者は、そうしたケースであると考えられます」

この調査結果は重大ですね。TVでは取り上げられませんが。。。

そして、

「インフルエンザに感染したら、コロナウイルスには感染しません。逆もまたしかりで、この逆相関関係を『ウイルス干渉』と呼びます。実際、昨年末に新型コロナが流入してから、インフルエンザの流行はストップしました。」

上久保先生もおっしゃってます。

さらに、

「しかも、人間の細胞にくっついて影響を与えるウイルスの突起(スパイク)の変異可能な数は最大12~14回で、頻度は月1回ほど。新型コロナのS型が発生したのは昨年12月なので、早ければ11月にも最後の変異を終えて、普通のコロナウイルスに戻るとみられます。それはコロナウイルスの原則的なメカニズムと考えられることなのです。新型インフルエンザが流行しない場合は、新型コロナが11月以降に消滅して、第3波が到来することはないでしょう」

普通のコロナに戻るということは、ACE2受容体では感染しなくなるということでしょうか。
ともあれ今冬で収束してくれることを願います。】
オンライン内臓脂肪が落ちる食事術。10/25 ~糖質制限食~ NHK福山。
こんにちは。
【オンライン】内臓脂肪が落ちる食事術 2020/10/25(日) 
~糖質制限食~
NHK文化センター福山教室
https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1195626.html

開催です。

オンラインでの講演は、あまり慣れていないのですが
少しゆっくりめにお話して、わかりやすいように務めます。

2019/6/21(金)の金スマで放映された『最強のやせる食事術』において
「内臓脂肪がストン!と落ちる食事術」(ダイヤモンド社、2019)
https://www.amazon.co.jp/dp/4478106487/

book.jpg

をしっかり紹介して頂きました。
おかげさまで、12万部突破です。

出演者の杉田かおるさんが、2週間で4kg減量に成功。
66.1⇒62.1kg
体脂肪率⇒38.3⇒36.5%
内臓脂肪137⇒110㎠。
内蔵脂肪が27㎠ 低下⇒2週間で約2割内臓脂肪が減っていました。

出演者のみやぞんの相方の、あらぽん(芸人さん)さんは、
1週間で5kg減量に成功。

1週間で122.2⇒117.3kg
体脂肪率38.8⇒37.1%
内臓脂肪239⇒181㎠。
58㎠ 低下⇒ 1週間で、24%内臓脂肪が減っていました。

内臓脂肪はおもに腸間膜に蓄積される脂肪です。
内臓脂肪がたまるとお腹がポコッと出てきますが、
その腹囲がメタボリックシンドロームの診断基準の一つになっています。

メタボリックシンドロームでは、
脂質異常症・高血圧・糖尿病があって動脈硬化が進行しますので、
そこに血栓のできやすい状態が加われば、心筋梗塞や脳梗塞の危険が高まります。
内臓脂肪が蓄積すると、このようなこわいリスクが増加するので
間に合う内にキッチリ、何とかせねばなりません。

2020年10月25日(日)のオンライン講座では、
『内臓脂肪がストン!と落ちる食事術』の基礎理論(糖質制限食理論)をお話しし、
内臓脂肪CTで実例も紹介します。
わかりやすく楽しいお話を目指しますので、
ブログ読者の皆さん、是非ご参加頂ければ幸いです。


江部康二


☆☆☆
以下の青字は、NHK文化センター福山教室のサイトからの抜粋です。

【オンライン】内臓脂肪が落ちる食事術 10/25
~糖質制限食~
https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1195626.html


講師 高雄病院理事長  江部 康二

【ご自宅で、またはNHK文化センター福山教室でオンライン講座】

ポッコリお腹をシェイプアップするには内臓脂肪が鍵です。
内臓脂肪が増えると、生活習慣病のリスクが高まり、見た目だけでなく健康面でも良くありません。
2002年から糖質制限を取り入れ、肥満と糖尿病を克服し、若い頃とほぼ変わらない体型を維持されている江部康二先生が、しっかり食べても太らない、内臓脂肪を劇的に減らす方法を、実践例を交えてお伝えします。

日々の食事で糖質を控えることを意識し、内臓脂肪を落とし、
万病を未然に防ぐ健康的な生活を送りましょう。


受講申し込み
https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1195626.html

講座の詳細
教室名 福山教室 残 席 あります
開催期間 10/25 曜日・日時 日曜 13:00~14:30
回 数 1回 途中受講 できません
コース 受講料(税込み) 教材費(税込み)
会員(入会不要) 2,750円
一般(入会不要) 2,750円

日程
○ 2020/10/25(日)

持ち物
【教室で参加の方は下記の準備は不要です。】
●PC、タブレット(LANケーブルもしくはwi-fiに接続し、通信環境の良い場所からご視聴ください)
●マイク付きイヤホンもしくはマイク付ヘッドセット
●ビデオ会議ツールZoomアプリ
(インストール方法は「オンライン講座受講前の準備」ページをご覧ください。)
https://www.nhk-cul.co.jp/misc/onlinecourse_guide/

備考
【自宅で】①受講前にホームページ記載の【オンライン講座受講前の準備】に沿ってZoomをインストールしてください。②講座日前日にご登録のメールアドレスへZoomへの「招待メール」が届きます。③講座時間の10分前よりZoomに入室できます。
【NHK文化センター福山教室で】教室でご参加できます。上記の準備不要です。

ほとんどの講座は見学でき、講座によっては体験受講ができます。詳細は教室までお問合せください。
※オンライン講座の見学、体験はできません。
[入会不要]マークがついたコースは、入会しなくても受講できます。
入会金については、各教室ホームページの「受講に際して」をご覧ください。
残席状況は変動しますので、申込時には異なる場合があります。
この講座を初めて受講される場合は、終了している回数分の受講料はいただきません。
糖質オフの効果は19世紀から知られていた! 圧巻の糖質オフ年代記
こんばんは。

都内河北 鈴木 さん から、興味深い情報をコメント頂きました。
ありがとうございます。

ヤフーニュース
【糖質オフの効果は19世紀から知られていた! 
 圧巻の糖質オフ年代記】
https://news.yahoo.co.jp/articles/31a0943299fb97156d315612f7d6fafbb56923a3?page=1


以下は、記事の要約です。
私も登場しています。
よくまとまった記事となっています。

江部康二


糖質制限の歴史(1)1825~1960年
著名な美食家ブリア=サヴァランの代表作『美味礼讃(1825年)』で、「脂肪太りの主たる原因はデンプン質の食品の食べすぎにある。デンプン質の摂取を多少なりとも減らせば、肥満を抑制できる」とはっきり指摘しているそうです

糖質制限食ブームの立役者・ウィリアム・バンティング。
ロンドンの葬儀屋ウィリアム・バンティングが、糖質制限食で1年間で23kgの減量に成功し、自らの体験を『市民に宛てた肥満に関する書簡』という冊子にまとめて1863年に出版しました。

糖尿病を患った文豪・夏目漱石。
https://news.yahoo.co.jp/articles/31a0943299fb97156d315612f7d6fafbb56923a3?page=2
漱石は1916年に糖尿病と診断されて、医師の薦めで「厳重食餌」と呼ばれる食事療法を始めました。内容は、スーパー糖質制限食であり、糖尿病は可「以前したようです。

フレデリック・バンティングがインスリンを発見。
1921年、カナダの医師フレデリック・バンティングと医学生チャールズ・ベストが、
インスリンを発見しました。


糖質制限の歴史(2)1972~1998年
 米国の心臓病医ロバート・アトキンス博士は100kgあった自らの減量体験を基に1日の糖質摂取を20gまでにする糖質制限食を提唱しました。
1972年に『アトキンス博士のダイエット・レボリューション』を刊行して
世界中で読まれました。
一方、50年代にアメリカのアンセル・キース博士らが、肉類などの飽和脂肪酸が血中のコレステロール値を上げて心臓病の原因となると報告したことにより、1960~1980年代はアメリカでは脂質悪玉説が一世を風靡しました。

『糖尿病の解決』『シュガーバスター』が、それぞれベストセラーに。
https://news.yahoo.co.jp/articles/31a0943299fb97156d315612f7d6fafbb56923a3?page=3
 逆風にめげず、糖質制限食が復活するのは90年代のアメリカでした。
1997年には、1型糖尿病のアメリカの医師リチャード・バーンスタインがベストセラー『糖尿病の解決』を刊行しました。彼は、糖質1日130g以下の食事を糖質制限食と定義したパイオニアの一人です。彼自身は、朝6g、昼12g、夕12gの糖質で、一日に30gの糖質摂取でした。
減量目的での糖質制限食の発展に貢献したのは、1998年にアメリカで発売された『シュガーバスター』で、100万部を超えるベストセラーとなりました。


糖質制限の歴史(3)1999~2007年
 日本では1999年に京都・高雄病院で江部洋一郎医師が糖尿病治療に、
愛媛・宇和島で釜池豊秋医師が肥満治療のために糖質制限食を導入しました。

市場に糖質制限食が出回りだす。
2005年、江部洋一郎医師の実弟・江部康二医師が、日本初の糖質制限食の一般書『主食を抜けば糖尿病は良くなる!―糖質制限食のすすめ』を出版。主食など糖質の多い食品を3食ともカットするスーパー糖質制限食を提案しました。この本はロングセラーとなり、以降“糖質制限食”という言葉がメディアに登場し始めました。 この頃から、糖質ゼロの清涼飲料水やビール系飲料がポツポツと市場に出回るようになりました。


糖質制限の歴史(4)2008~2015年
https://news.yahoo.co.jp/articles/31a0943299fb97156d315612f7d6fafbb56923a3?page=4
2008年には、アメリカ糖尿病学会(ADA)が、肥満の糖尿病患者に限り、1年間の期限付きで糖質制限食を認めました。その後ADAは段階的に許容範囲を広げて、とうとう2013年には、肥満の有無に限らず、糖質制限食の有効性を全面的に認めるようになりました。った。2019年4月以降は、ADAは『エビデンスが最も多いのは糖質制限食である』と明言しています。
ちなみに、日本糖尿病学会は、糖質制限食をオフィシャルには認めていません。

2012年、Tarzan本誌が初めて一冊丸ごと糖質制限食を特集。
2012年1月に京都で日本病態栄養学会年次学術集会という権威のある集まりがあり、「糖尿病治療に低炭水化物食は是か? 非か?」というディベートが行われました。是側の演者は、江部康二であり、非側は久保明医師で、座長は門脇孝日本糖尿病学会理事長でした。ディベートは江部康二の圧勝となりました。
日本で初めて、公の場で糖質制限食が取り上げられたという意味では画期的な出来事でした。この学会の内容が、Tarzanの一冊丸ごと特集号と
なったようです。
続いて日本における糖質制限食の普及にインパクトが大きかったのは、北里大学北里研究所病院の山田悟糖尿病センター長が、緩やかな糖質制限食を「ロカボ」と名付けて提案したことです。ロカボとはローカーボ(低糖質)のカジュアルな呼び名です。糖質を1食20~40g+間食10gで1日70~130g以内に抑える方法です。ご飯やパンなどを適度に楽しみつつ、減量や糖尿病改善も期待できるため、取り入れる人が増えています。
糖質制限食は年々進化と広がりを見せて、コンビニやファストフードまで拡大中です。中食や外食でも、目的や体質に応じて糖質の摂取量を好きにコントロールしやすい時代になってきました。「お米を食べないなんて頭がおかしい!」と変人扱いされた頃からすると隔世の感があります。最新の調査でも、成人男性の3人に1人、成人女性の5人に1人以上は肥満であり、糖尿病患者も一向に減りません。糖質制限食の役割は、今後より大きくなりそうです。
朝日カルチャー中之島教室 。11/10(火)新型コロナに負けない食事術講座。
こんばんは。
朝日カルチャー中之島教室にて、
2020/11/10(火)13:00~14:30
新型コロナに負けない食事術
免疫力アップをめざして 
【オンライン講座】
https://www.asahiculture.jp/course/nakanoshima/56227304-cb36-c417-ae13-5f4d9c1d37cf

を開催いたします。

糖質制限食は、糖尿病やメタボ・肥満だけでなく
ほとんどの生活習慣病に対して、改善効果がある画期的な食事療法です。
米国糖尿病学会は、2019年4月、コンセンサス・レポートで「糖質制限食が最もエビデンスが多い」と明言し、
2020年4月のガイドラインでも「糖質制限食が最もエビデンスが多い」と再び宣言しました。糖質制限食にとってこれ以上ない追い風と言えます。

さらに糖質制限食実践により
<①ケトン体高値>
<②AGEsの蓄積が少ない>

という大きな利点が得られます。
この二つにより免疫力がおおいに高まるので、
新型コロナウィルスにも感染しにくくなるし、
万一感染しても軽症ですむ可能性が高くなります。

講座では、これらのことをわかりやすく解説します。
ブログ読者の皆さんも、是非、ご参加頂ければ幸いです。


江部康二



☆☆☆
以下の青字
朝日カルチャー中之島教室のサイト
https://www.asahiculture.jp/course/nakanoshima/56227304-cb36-c417-ae13-5f4d9c1d37cf
からの抜粋です。

1. 講座詳細
新型コロナに負けない食事術
免疫力アップをめざして 
【オンライン講座】


江部康二講師

· 江部 康二(高雄病院理事長)
講師詳細
【オンライン講座】は、後日動画(1週間限定配信)視聴が可能です。
糖尿病、高血圧などの持病があると新型コロナウィルスに感染しやすく重症化しやすいことが報告されています。一方、糖尿病がコントロール良好であれば同年代の持病がない人と比べてリスクの上昇はないという報告もあります。糖質制限食で血糖コントロール良好を保つこと、AGEs(終末糖化産物)の蓄積を最小限に抑えて慢性炎症を予防できること、この2つにより免疫力向上が期待でき、新型コロナに容易に負けない身体となります。

★★〈オンライン講座注意事項〉
●本講座はオンラインセミナーアプリ「Zoom」ウェビナーを使ったオンライン講座です。簡単にダウンロードでき、パソコンやタブレット、スマートフォンで配信を見ることができます。受講者側のお名前や映像、音声は配信されません。 
●オンライン講座の申し込みはWEB決済のみで承ります(11/4 16:00まで)。なお、定員になり次第受付は締め切らせていただきます。キャンセルは開講日の4日前まで承ります(手数料550円)。キャンセルの場合は asaculonline03@asahiculture.com までご連絡ください。電話の場合は(06-6222-5222)です。以降のキャンセルはできませんのであらかじめご了承ください。
●開講日の1~2日前に受講者の皆様に講座視聴URLとパスワード、および受講のご案内をメールでお知らせいたします。弊社からのメールが届かない事案が発生しておりますため、モバイルメールアドレス(docomo、au、SoftBank、Y!mobileなど)はなるべく使用しないようお願い申し上げます。メールが届かない場合は asaculonline03@asahiculture.com までお問合せください。 
●Zoomのソフトウェアを必ず最新版にアップデートの上ご覧ください。また本講座は受講者全員に後日動画(1週間限定配信)のリンクをお送りいたします。期間内は受講者は何度でもご視聴いただけます。 
●ネット環境による切断やその他アプリの障害が起きた場合には、当社は責任を負いかねます。 またやむを得ない事情により実施できなかった場合は、受講料の全額をお返しいたします。 
●第三者との講座URLの共有や貸与、SNSを含む他媒体への転載、また、講座で配布した教材を受講目的以外で使用することは著作権の侵害になりますので、固くお断りいたします。
●「当社からのメール(お申し込み後の確認メール、Zoom招待メール、講座終了後の動画配信メール等)が届かない場合について」 はこちらをご覧ください。https://www.asahiculture.jp/page/mailerror

日程
2020/11/10

曜日・時間
火曜 13:00~14:30

回数
1回

受講料(税込)
会員 3,080円 一般 3,630円

持ち物など
本講座はZoomを使用したオンライン講座として行いますので、当日受講券のご用意などは不要です。開講日の1~2日前に受講者の皆様に講座視聴URLとパスワード、および受講のご案内をメールでお知らせいたします。メールが届かない場合は、asaculonline03@asahiculture.com までお問い合せください。 ・Zoomのソフトウェアを必ず最新版にアップデートの上ご覧ください。

その他
◆11/4(水)16:00に受付終了します◆ 
・Zoomのソフトウェアを必ず最新版にアップデートの上ご覧ください。 ・本講座はZoomを使用したオンライン講座として行います。
・●開講日の1~2日前に受講者の皆様に講座視聴URLとパスワード、および受講のご案内をメールでお知らせいたします。メールが届かない場合は、asaculonline03@asahiculture.com までお問い合せください。

糖質制限食で9.5kgの減量。体重減少ペースが落ちてきた?
【20/10/11 Masa
糖質制限ダイエットのペースが落ちた理由
貴著を拝読して始めたスーパー糖質制限ダイエットも2か月半経ち、開始時より9.5キロ減量できました。

しかし、食事は変えていませんが、体重減少のペースが落ち、2〜3週間で1キロ痩せるというペースです。私より半月早く始めた知人もほぼ同じで三か月目は1キロしかやせず累計で9キロ減という事でした。

一か月目目は血糖値が下がる事でインシュリンが減り、結果、塩分、水分が抜けるために一気に数キロ痩せるということは貴著に記された通りでしたので、2か月目以降、ペースが下がるのは予想出来ていましたが、知人も私も三か月目にペースが予想以上に下がり何が悪いのか考えています。

筋肉を減らさないようタンパク質を摂りつつも、摂り過ぎは体脂肪に変わるため注意しています。秋は長い人類の歴史から体内に脂肪を蓄える時期なのかとか、いろいろ考えていますが、良く分かりません。

どういった事が考えられるのでしょうか。

しかし、疑問があっても、今までの成果は劇的であり、久しぶりにYA体に戻りました。また、BMIの標準体重を1.3キロ下回り、あと4.5キロ減量出来れば美容体重になります。

何より、肩こりと腰痛が著しく改善しました。先生のお陰です。これからもよろしくお願いします。】


こんばんは。
Masa さんから、
糖質制限食2ヶ月半で、9.5kgの減量成功して、
YA体に戻ったとのコメントを頂きました。
肩こりと腰痛も著しく改善したとは、良かったです。

・細身体型・・・Y/YA体
・標準体型・・・A体
・がっしり体型・・・AB体
・ふっくら・ゆったり体型・・・BB/BE体型


YA体ということは、すでに細身体型ですね。
糖質制限食で、肥満した人は体重が減少して
BMI25未満を達成できることが多いです。
そして、BMI17~18とか、痩せすぎの人は
「糖質制限食+推定必要エネルギー量摂取」で、
標準体重になることが多いです。

Masa さんは、すでにYA体(細身体型)を達成しておられるので
糖質制限食でこれ以上の減量はないと思います。
またこれ以上の減量は健康上に問題が生じる可能性もあるので
必要ないと思います。

【BMIの標準体重を1.3キロ下回り、あと4.5キロ減量出来れば美容体重になります。】

現在、標準体重より1.3kg低いのならもう充分と思います。
美容体重は、健康に悪いと思います。

食事摂取基準2015では
18歳以上では目標とするBMIの範囲を年齢ごとに定めています。

<年齢ごとの目標とするBMIの範囲>
年齢(歳)        目標とするBMI
18~49          18.5~24.9
50~69         20.0~24.9
70以上          21.5~24.9


1)世界ガン研究基金の報告(2007)では、ガン予防にはBMI:20~25未満が目標。
2)ランセットの論文では欧米人はBMI:22.5~25 が総死亡率が一番低い。
3)ニューイングランド・ジャーナルの論文では、アジア人はBMI:23~27 が 
  総死亡率が一番低い。


1)2)3)を考慮すれば、日本人は、
体重に関しては、BMI:20以上で25未満が目標となります。


江部康二
ウィルス間干渉、新型コロナVSインフルエンザ。第三考。
こんばんは。
本日は、
『ウィルス間干渉、新型コロナウィルスVSインフルエンザウィルス』
と題しての第三考です。

厚生労働省によれば

厚生労働省
令和2年10月9日発表
インフルエンザの発生状況について
https://www.mhlw.go.jp/content/000680834.pdf


2020年9月28日~10月4日までで
日本全国のインフルエンザ患者の報告数は7名です。
2019年の同期のインフルエンザ罹患数は、4889名です。
https://www.mhlw.go.jp/content/000680834.pdf

計算すると、698分の一となり
やはり、去年に比べて激減です。

2020年9月7日~9月13日までのインフルエンザ罹患数4名、去年は5783名、
2020年9月14日~9月20日までのインフルエンザ罹患数4名、去年は5716名、
2020年9月21日~9月27日までのインフルエンザ罹患数7名、去年は4543名、

と同様に極端に低い数字です。
驚きのデータですが、理由はあるはずです。

このようなデータが続くとなると私が、2020年9月から主張している
新型コロナウィルスによる「ウィルス間干渉」
が、最も説得力のある理由のように思えます。
つまり現在の日本においては、
新型コロナウィルスが先に出張って感染して縄張りを主張しているので、
そこにインフルエンザウィルスが入り込めない状況ということです。

この「ウィルス間干渉仮説」が、正しいなら
最近、マスコミがおおいに煽っている
『今年の冬は<新型コロナ+インフルエンザ>のダブル感染で大変なことになる』
というのは、単なるデマということになります。

南半球の冬のインフルエンザシーズン(2020年7月~8月)では、
「例年に比し極端にインフルエンザ罹患数が少なかった」という事実には言及せずに、
「<新型コロナ+インフルエンザ>のダブル感染がこわい」と騒いでいる人達に対して、
私などはインフルエンザワクチン会社の回し者か?などと勘ぐってしまいます。

マスコミに登場する専門家の医師達も、
南半球の冬のインフルエンザシーズン(2020年7月~8月)に、
「インフルエンザ罹患者が、ほぼ皆無であった」という現実をしっかり見つめて考察した上で発言して欲しいと思います。

私は日本において今後も、
2020年11月~2021年3月のインフルエンザ流行シーズンにも、
インフルエンザ罹患者は、ほとんど生じない可能性が高いと思います。


「ウィルス間干渉、新型コロナウィルスVSインフルエンザウィルス」に関しては
以下の2020年09月14日 (月)の本ブログ記事を
ご参照頂ければ、幸いです。


☆☆☆
【希望?】この冬の南半球で、
インフルエンザになる人がビックリするほど少なかったことが判明
市川衛 | 医療の「翻訳家」2020/9/11(金)

https://news.yahoo.co.jp/byline/mamoruichikawa/20200911-00197625/

2020年09月14日 (月)


こんにちは。
2020/9/11(金)のヤフーニュースに、
上記の記事が掲載されました。

オーストラリアや南アフリカなど南半球の国々で、
この冬、インフルエンザの流行が記録的に少なかったということです。

オーストラリア保健省は、新型コロナ対策の、
・適切なマスク着用
・3密を避ける
・帰宅時などに手を洗う

の励行が、インフルエンザの発症予防に役立った可能性を指摘しています。
https://news.yahoo.co.jp/byline/mamoruichikawa/20200911-00197625/

グラフをみれば明らかなように、
2019年のオーストラリアのインフルエンザの流行は7月にピークがあり、
ほぼ例年通りの感染者数であったと思われます。、
これに対して2020年は、ピークどころか、
4月からほとんど感染者数ゼロが続いています。
インフルエンザの検査は多く行われているのに、
ほとんど検出されていないわけですから、
流行は本当に起きていない可能性が高いです。

私も新型コロナ対策が一定ていど奏功した可能性はあると思います。
しかし新型コロナウィルスに感染している人はそこそこいるわけですから
インフルエンザだけが感染ゼロというのは、
コロナ対策奏功だけでは説明がつかないと思います。

さて、ウィルス間干渉という現象があります。(☆)
1個の細胞に複数のウイルスが感染したときに
一方あるいはその両方の増殖が抑制される現象です。
あくまでも仮説ですが、今回の新型コロナ流行とインフルエンザ激減に関して、
端的に言ってこのウィルス間の干渉が生じた可能性があります。
https://news.yahoo.co.jp/byline/mamoruichikawa/20200911-00197625/

A)2020年7月中旬から8月初旬にかけて
オーストラリアの新型コロナがピークになった。
新型コロナウィルスによるウィルス干渉により、
インフルエンザが激減したと考えられる。

B)2020年7月初旬から8月初旬にかけて
南アフリカの新型コロナがピークになった。
新型コロナウィルスによるウィルス干渉により、
インフルエンザが激減したと考えられる。

C)2020年5月初旬から8月初旬にかけて
チリの新型コロナが流行した。
新型コロナウィルスによるウィルス干渉により、
インフルエンザが激減したと考えられる。


国民性からみて、少なくとも、南アフリカやチリの人々が、
「手洗い励行、マスク着用、三密回避」を励行したとは、考えにくいです。
また、オーストラリアも、
日本ほど「手洗い励行、マスク着用、三密回避」を励行しているとは思えません。

さらに日本においても、
D)2019年から2020年度のインフルエンザ感染者数が、例年に比べて激減した。
 この現象も新型コロナウィルスによるウィルス干渉のためと考えられる。

 インフルエンザ感染者数は、1月の第4週あたりがピークですが
 2020年度の患者数は例年の1/4~1/6です。
 新型コロナの日本初の感染者報告は、2020年1月16日ですが、症状がないか軽い人が8割ですから、
 もう少し前から日本に上陸していた可能性が高いです。
 従って、今冬のインフルエンザ激減に関しても、
 ウィルス間の干渉によって説明できると思います。

<結論>
A)B)C)D)を考慮すると、新型コロナが流行している限りは、
日本において、2020年11月~2011年3月のインフルエンザ流行は
ほとんど生じない可能性が高いと思います。

(☆)ウィキペディア
ウイルス学における干渉(かんしょう、interference)とは
1個の細胞に複数のウイルスが感染したときに
一方あるいはその両方の増殖が抑制される現象。
干渉の機構として、一方のウイルスが吸着に必要なレセプターを占領あるいは破壊してしまうために
他方のウイルスが吸着することができなくなる、
増殖に必要な成分が一方に利用され、他方が利用できない、
一方が他方の増殖を阻害する因子を放出するなどの異種ウイルス間の干渉現象のほか、
同種ウイルス間で欠陥干渉粒子(DI粒子)による増殖の阻害、
インターフェロンによる増殖の抑制がある。


江部康二
コロナ。国際医療研究センター報告。重症者死亡率10%と低下。
【20/10/04
久堀

国立国際医療研究センターの発表
新型コロナ70歳以上は死亡率10%ですが、
70歳以下はほぼ0%です。
さらに亡くなられた方の特徴として、臓器に持病を
持っている方が多いという特徴も判明しました。
第一波の時と比較したら、だいぶと新型コロナに関して
わかってきた事も大きいですね。

コロナ入院患者の死亡率、第2波は低く

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO64426460Q0A930C2I00000/



こんばんは。
久堀さんから、国立国際医療研究センターの発表について
コメントを頂きました。
日経の記事です。ありがとうございます。

コロナ入院患者の死亡率、第2波は低く 日経
2020/9/30
ttps://www.nikkei.com/article/DGXMZO64426460Q0A930C2I00000/

以下は記事の要約です。

国立国際医療研究センターは2020年9月30日、
新型コロナウイルス感染症の入院患者約6000人の分析結果を公表しました。第2波では第1波に比べ、重症入院患者の割合や死亡率が低下しました。
若い感染者が増えたことと、治療法が進歩したことが大きいようです。
9月4日までに登録された345の医療施設のデータで、
6月5日までの第1波と、
6月6日以降~9月4日までの第2波を比べたものです。
入院時に重症であった患者の割合は全年代で減りました。
重症化しやすい70歳以上においても、
重症率は約35%で約14ポイント改善していました。
入院時に重症だった人の死亡率は10.1%と、
第1波のほぼ半分になりました。
死亡率も全ての年代で低下していました。
2020年5月以降、レムデシビルやデキサメタゾンなどの治療薬が承認されるなどして、治療法の改善が進みました。
検査体制が拡充されたことも大きいと思われます。
発症から入院までの平均日数は5.1日と第1波時より2.5日短くなっています。症状が深刻になる前に入院して治療を受けられるようになっていったのだど思われます。
研究代表者で同センターの大曲貴夫医師は
「早くに診断して治療できるようになってきた」と評価しています。



なお国立国際医療研究センターは
2020年5月31日までに登録された2638人を対象として、
入院後の重症化因子や死亡因子について解析しています。
その結果、

(1)腎機能障害、肝機能、肥満、高脂血症、高血圧、糖尿病を有する症例は、
  入院後に重症化する割合が高い傾向にある。
(2)心疾患、慢性肺疾患、脳血管障害、腎機能障害を有する症例は、
  死亡する割合が高い傾向にある。
(3)重症化因子と死亡因子は異なる可能性がある。


と報告しています。
重症化因子と死亡因子は異なる可能性があるというのは、
やや意外でした。
当然重症化しやすい人は死亡しやすいと考えていましたが、
ことはそう単純ではないようです。

腎機能障害は、両者に共通しています。
死亡がもっともこわいわけですが、
結局、心・肺・脳・腎に障害があると死亡リスクとなります。
肝障害は重症化因子となっていますが、死亡因子には入っていません。

また肥満、高脂血症、高血圧、糖尿病は重症化因子には入っていますが
死亡因子には入っていないのは、やや救いと言えるでしょうか。

トランプ米国大統領も肥満ですが、新型コロナに感染して、
一時酸素飽和度が低下して重症化して酸素吸入をしていました。
さらに重症患者に処方されるステロイド系抗炎症薬「デキサメタゾン」を
投与されたことは間違いないです。
それでも、なんとか死亡は免れたようです。


江部康二
ミルネスダイナー(サラヤグループ)から、新製品販売開始。

こんにちは。
私が監修している ミルネスダイナーから、
低糖質スープミネストローネ、
海老のビスク、
クラムチャウダー、

糖質制限OK食品が新たに販売開始です。

株式会社フォワードはサラヤグループで新たに誕生した
食品を専門に取り扱う会社です。
ミルネスダイナーは株式会社フォワードが運営するECサイトです。

例によって、私が人体実験しました。

-----------------
6月26日(金)
17時06分 血糖値:118mg
低糖質スープミネストローネ150g(糖質5.9g)摂取
18時06分 血糖値:132mg
18時08分 血糖値:128mg
14mgの上昇で、糖質は4.67gと合格です。
-----------------
7月3日 金曜日 海老のビスク 
午後17時05分 食後3時間血糖値:128mg
海老のビスク 150g 糖質:5.3g 摂取、
午後18時05分 食後60分血糖値:132mg
4mgの上昇で、糖質は1.3gと合格です。
-----------------
7月6日(月)
17時03分 血糖値:123mg 食後4時間血糖値
クラムチャウダー 150g 糖質7.2g 摂取
18時03分 血糖値:143mg
20mgの上昇で、糖質は6.7gとOKです。
-----------------

3種類とも、表示糖質量より、私の実験の方が少ない計算で
なかなかの優れものです。


特集ページTOPページ
https://milnesdiner.jp/special.html?fkey=lowcarb

特集ページ 糖尿病患者向け
https://milnesdiner.jp/special.html?fkey=lowcarbdm

特集ページ 一般向け
https://milnesdiner.jp/special.html?fkey=lowcarbetc


江部康二


☆☆☆
以下の青字は、ミネルスダイナーさんからのメッセージです。

ご紹介を頂きました、低糖質食品をメインに販売を行っている「ミルネスダイナー」(https://milnesdiner.jp/)です。

今回は「低糖質スープシリーズ」を江部先生のブログ読者様限定特別セットをご準備いたしました!

15個お買い上げで通常2,970円のところ
今回は33%オフの 1,980円 でお買い求めいただけます。

15個の組み合わせは自由ですので、お好きな種類をお選びください!
どれか1種類を15個でも構いませんし、均等に5個ずつお選びいただくことも可能です。
この特別価格はブログ掲載の本日から2週間までとさせて頂きます。

↓低糖質スープ15個特別価格セット購入ページ↓
https://milnesdiner.jp/goods/setgoods/index.html?ggcd=FS2026-28-dr

また、今までに配布させて頂きましたクーポンを使ってのお買い求めも可能です!
まだご使用されていない方でスープ以外にもご興味のある方は是非クーポンご使用ください!

低糖質ミルクチョコレートクーポン
通常価格4,800円 → 3,600円
クーポンコード↓
EhF__vOcSc

低糖質白がゆクーポン(セットのみ)
12個セット 通常価格2,080円 → 1,800円
36個セット 通常価格6,080円 → 5,800円
クーポンコード↓
mJeKyIsBdb

※クーポンご使用のご注意
・対象商品をご購入いただいた方のみご利用いただけるクーポンです。
・期間中、お一人様、1回限りご利用いただけます。
・他のクーポンと併用はできません。
・対象商品を複数ご購入いただいた場合も割引される価格は変わりません。
・商品のキャンセル、返品等に伴う再発行・返金・換金は受け付けておりません。

皆様の食生活のお手伝いができましたら私共も嬉しいです。
ミルネスダイナースタッフ一同、心よりお待ちしております。
コレステロール値の上昇と糖質制限食。
【20/10/07 ありさ
コレステロールの上昇と食事の関係について
江部先生こんにちは。
突然の質問で失礼いたします。

私はもともと低コレステロール血症の疑いありで経過観察と言われるくらい、
コレステロールが低かったのですが、糖質制限を始めたところ、
1ヶ月でLDL、HDL、中性脂肪ととも約2倍になってしまいました。
今のデータは以下のとおりです。
HDL 74mg/dl
LDL 169mg/dl
中性脂肪 119mg/dl
身長159cm、体重45kgの28歳女です。
毎日30分ほど有酸素運動もしています。
食後でも血糖値は90程度までしか上がらなくなりました。

日々糖質が多いものは食べず、
肉、魚、卵、チーズ、
MCTオイル、オリーブオイル、フィッシュオイル、
バター、生クリームなどを主に食べています。

血中コレステロールについて、
肝臓での合成が8割、食物から2割というのが定説のようですが、
食事を変えただけで上がるのはなぜなのでしょうか?
(今まであまり働いてなかった合成機能が働き出した…?だとするとなぜ…?)

また、食事からの摂取が増えると合成量が減るとのことでしたが、
気長に待っていて問題ないのでしょうか?

健康診断で食事が悪いと怒られ、
また、記事を拝読して中性脂肪60mg/dlも超えている、
と少し不安になっています。

何かアドバイスをいただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。】


こんばんは。
ありさ さんから、
コレステロール値の上昇と糖質制限食について、コメント・質問を頂きました。

【血中コレステロールについて、
肝臓での合成が8割、食物から2割というのが定説】


これは、長い目で見たらそうなるということです。
例えば、
『5万人の閉経女性を、半分は脂肪制限食、
半分は普通食で8年間追跡して比較したJAMAの研究』
JAMA ,295(6):629-642.  643-654. 655-666.

があります。
その結果は、コレステロール値に有意差なしで、
低脂肪食は、乳癌、大腸癌、心血管疾患リスクを全く下げなかったのです。

一方、例えば、玄米菜食的な食生活だった人が
糖質制限食を始めると、
「肝臓のコレステロール産生 + 食事由来のコレステロール」
が合わさって、しばらくの間は、コレステロールが高値となります。

HDL 74mg/dl
LDL 169mg/dl
中性脂肪 119mg/dl
身長159cm、体重45kg、BMI:17.8
28歳女性


やや、痩せ過ぎですので、まずは、
動物性脂質と動物性タンパク質をしっか摂取して
摂取エネルギーを増やして、46.8kgを目指しましょう。

次に脂質データですが、10時間以上の絶食で、
早朝空腹時に血液検査しましょう。
それで、
HDL-C:60mg/dl以上、
中性脂肪:60mg/dl以下、

ならば、LDL-Cは全て善玉であり、
肝臓から末梢組織までコレステロールという細胞膜の原料を運んでいく
大切な役割を担っています。
小粒子LDL-Cや酸化LDL-Cといった悪玉はほぼ皆無ですので心配ないです。

以下のブログ記事もご参照頂ければ幸いです。

中性脂肪が低値なら、小粒子LDLコレステロールはごく少ない。
2018年05月24日 (木)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-4570.html



江部康二
アルコールと糖尿病。健康障害。メカニズム。e-ヘルスネット。
【20/10/05 伸之介
アルコールの影響メカニズム
江部先生お世話になります。伸之介です。

70歳の私の糖尿病経歴です。
1997年 発症@47歳
2012年 糖質制限食生活開始(服薬無し)
注)2012年に主膵管拡大(3mm)所見受く
   2013年上記は2.5mmφ
     その後、ドックでの膵炎指摘は無し
   2018年 主膵管径<2.5mmφ
昨年から朝一番の空腹時血糖値が130を越えることが目立ち始めました。先生のご指導の「速歩」に加えて「ルームウォーカー(モーター無し自走式)」を取り入れました。
お陰様で漸増には至らず、しかし水際です。

先生へのお願い事項です。
「アルコール飲酒が与える糖尿病者への影響のメカニズム」を厳しいサイドでご教示頂けませんか。
飲酒習慣が抜けずに苦労しておりますが、「適度な飲酒は体に良い」「アルコールは糖新生を抑制する」との二つをよりどころにしてしまっていて、生活スタイルの変化も相まって、「痛飲」「深酒」から脱出出来ません。
先生から、「アルコールが糖尿病患者にはこのようなメカニズムで悪影響がある」とのお話を伺って、又は、参考文献を紹介頂いて、今後の酒との共存生活に楔を打っておきたいとの、誠に勝手な注文で恐縮です。

実験結果です。
八月に4週間完全断酒、九月には飲酒復活で、各々の4週間の毎日の朝一番空腹時の血糖値平均を報告します。
私が酒をこよなく愛しすぎる悪いネタです。
8月断酒 127 (つまり半数は130超)
9月飲酒 119 (130超は僅か2回)
飲酒を続ける方が「朝に130を超えない」のであります。伸之介の「飲酒」は「適度」ではないので困っています。
10月に入って断酒を再開しましたが、5日間の平均は「138」です。
注)前回断酒時も開始当初はやや高い傾向

尚、飲酒継続時のa1c最新は2020年3月の6.5です。これも水際です。
「過ぎる酒は良くない」との事ですが、そのメカニズムを正しく厳しく理解致したく宜しくお願いします。
誠に幼稚な質問で申し訳ありません。】


こんにちは。
伸之介さんから、アルコールと糖尿病について、
コメント・質問を頂きました。
伸之介さん、空腹時血糖値は、平均値で、
飲酒時のほうが、119mg/dlで、断酒時の127mg/dlであり、
飲酒時のほうが、8mg/dlくらい低いですね。
アルコールの悪影響については、
<アルコールのリスク><アルコールと糖尿病> の項をご参照頂ければ幸いです。
また、糖尿病以外にもがんや脂肪肝や脂質異常症など様々な疾患の悪化要因となります。
☆☆☆の、e-ヘルスネットの記載をご参照ください。

<アルコールと血糖低下作用>
確かに、アルコールには、血糖低下作用があります。
しかし、個人差が大きいので、(A)gのアルコールが血糖値を(B)mg、
低下させるというように一律にはいきません。

エネルギー源としては、[アルコール→糖質→脂質→タンパク質]の順で利用されます。
焼酎、ウィスキーなど蒸留酒には糖質は含まれていないので、
血糖は全く上昇しません。
しかし、アルコールを摂取すると、人体に対する毒物とみなされて、
優先的に肝臓で分解されますので、
その間、同じ補酵素を使う糖新生がブロックされてしまいます。
従って、アルコールを摂取すると結果として、
肝臓の糖新生を抑制することとなります。
血中アルコール濃度が上昇している間は、糖新生はブロックされるので、
個人差が大きいと思いますが、酒を飲んでいる最中は、
血糖値が下がる人もいると思います。

また、一定量以上のアルコールを摂取すれば、肝臓の夜間糖新生はブロックされ、
翌朝の早朝空腹時血糖値は、下がる可能性が高いです。
アルコールの血糖低下作用については個人差が大きいので、ご注意ください。

なお、SU剤内服中の糖尿人やインスリン注射中の糖尿人は、
過度のアルコール摂取により糖新生が阻害されると
低血糖になりやすいので要注意です。
正常人でも、空きっ腹で大量のアルコールを摂取すれば、
低血糖になる可能性もあります。


<アルコールの適量>
世界がん研究基金2007年の勧告では、アルコールの推奨量は、
男性は1日2杯、女性は1日1杯までとしています。
1杯はアルコール10~15グラムに相当します。

米国糖尿病学会は、
アルコール24g(30ml)/日を食事と共に摂る程度なら適量としていますが、
ビール(5%)なら600ml
ワイン(15%)なら200ml
ウイスキー(43%)なら70ml
焼酎(25%)なら120ml
糖質ゼロ発泡酒(4%)なら750ml
に相当します。

<アルコールのリスク>
世界がん研究基金の2007年の勧告で、アルコール摂取は、
「口腔・咽頭・喉頭がん、食道がん、大腸がん(男性)、乳がん」の確実なリスクであり、
「肝臓がん、大腸がん(女性)」 のリスクとなるので要注意です。 (→ο←)
それから、過度のアルコール摂取は、
肝細胞内での脂肪酸からの中性脂肪の過剰合成を引き起こします。
その一部は肝臓外へ分泌されて高中性脂肪血症の原因となり、
一部は肝細胞内に蓄積されて脂肪肝の原因となります。

<アルコールと糖尿病>
e-ヘルスネットの記載によれば、
『アルコールはアルコールそのもの作用やアルコールの代謝に伴って血糖値に影響を与えます。
適度な飲酒は糖尿病の発病に抑制的に働く可能性が推定されています。
しかし多量飲酒は発病の危険性を高め、
特に肝障害や膵障害が加わるとコントロールが難しい糖尿病になるため、
糖尿病患者さんは多量飲酒は避けるべきです。
血糖コントロールが良好で合併症がない場合は、
酒肴(つまみ)や飲酒量に注意した適度の飲酒であれば
良いと考えられています。』




☆☆☆
以下のの記載は、厚生労働省のe-ヘルスネットのサイトの記載です。

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol-summaries/a-01#:~:text=%E6%80%A5%E6%80%A7%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%AB%E4%B8%AD%E6%AF%92,%E6%AF%8E%E5%B9%B4%E7%99%BA%E7%94%9F%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

e-ヘルスネット > 飲酒 > アルコールによる健康障害
アルコールによる健康障害



急性アルコール中毒
急性アルコール中毒は飲酒により意識レベルが低下し、嘔吐、呼吸状態が悪化するなど危険な状態に陥ります。若年者・女性・高齢者などでリスクが高まり、とくに大学生や新社会人では一気飲みとして飲酒させられ、死亡に至るケースが毎年発生しています。急性アルコール中毒が疑われた場合、適切な処置や対応法を取りましょう。
→ 急性アルコール中毒 記事詳細へ

アルコールと肝臓病
アルコールの飲みすぎにより肝臓病がおこります。はじめは脂肪肝で、飲みすぎれば誰にでも起こります。飲み続けているとアルコール性肝炎になり、死亡することもあり得ます。さらに飲み続けると肝硬変という最終段階に入ります。ここまで来ると治すことが困難になります。そうならないような飲み方、またアルコール性肝臓病の早期発見が大切です。
→ アルコールと肝臓病 記事詳細へ

アルコールとすい臓病
すい臓(膵臓)病には急性すい炎と慢性すい炎および慢性すい炎から起こる糖尿病があります。飲みすぎる人がすべてすい臓病になるわけではありませんが、すい臓病の原因としてアルコールの飲みすぎが多くなっています。特に慢性すい炎の状態ではお酒がやめられないアルコール依存症になっている場合が多く見られます。したがって常習飲酒者で慢性すい炎の診断を受けた場合は、断酒をするべくアルコール依存症治療の専門病院への受診をお勧めします。
→ アルコールとすい臓病 記事詳細へ

アルコールと循環器疾患
適量の飲酒は循環器疾患に保護的に働くといわれています。その目安は男性では2ドリンク、すなわちビール中ビン1本または日本酒1合くらいまでで、女性ではこれより少ない量が推奨されます。過度の飲酒は逆に循環器疾患のリスク因子になります。「節度ある適度な飲酒」を守ることが肝要です。
→ アルコールと循環器疾患 記事詳細へ

アルコールとメタボリックシンドローム
メタボリックシンドロームに関わる高血圧・高脂血症(脂質異常症)・高血糖には、お酒の飲みすぎが関与している場合が多数見られます。そのためメタボリックシンドロームの予防および治療には、「節度ある適度な飲酒」として成人男子では1日平均2ドリンク(純アルコールで20g/日本酒換算約1合)程度までとし、さらに週に2日間の休肝日を入れることが大切です。
→ アルコールとメタボリックシンドローム 記事詳細へ

アルコールとうつ、自殺
アルコール依存症とうつ病の合併は頻度が高く、アルコール依存症にうつ症状が見られる場合やうつ病が先で後から依存症になる場合などいくつかのパターンに分かれます。アルコールと自殺も強い関係があり、自殺した人のうち1/3の割合で直前の飲酒が認められます。
→ アルコールとうつ、自殺 記事詳細へ

アルコールと認知症
アルコール依存症および大量飲酒者には脳萎縮が高い割合でみられること、大量に飲酒したりアルコールを乱用した経験のある人では認知症になる人が多いといった疫学調査結果から、大量の飲酒は認知症の危険性を高めることが示されています。一方で少量ないし中等量の飲酒は認知症の原因にはならないのみならず、認知症の予防になる可能性があります。
→ アルコールと認知症 記事詳細へ

アルコールと癌(がん)
WHO(世界保健機関)の評価(2007年)では、飲酒は口腔・咽頭・喉頭・食道・肝臓・大腸と女性の乳房の癌の原因となるとされています。またアルコールそのものに発癌(がん)性があり、少量の飲酒で赤くなる体質の2型アルデヒド脱水素酵素の働きが弱い人では、アルコール代謝産物のアセトアルデヒドが食道癌の原因となるとも結論づけています。
→ アルコールと癌(がん) 記事詳細へ

アルコールと歯科疾患
ほどほどの量のお酒が口腔機能に影響を与えることは少ないと思われます。しかしアルコールの過剰摂取を継続すると次第に身体機能が低下してきます。それに伴い口腔衛生の低下や唾液分泌の異常などが起こりやすくなります。その結果として口腔環境が悪化し歯科疾患に罹りやすくなり食機能の低下が懸念されます。
→ アルコールと歯科疾患 記事詳細へ

アルコールの消化管への影響
アルコールはほぼ全ての消化管に影響するため、適切な摂取が行なわれないと、胃食道逆流症・マロリーワイス症候群・急性胃粘膜病変(AGML)・門脈圧亢進性胃炎・下痢・吸収障害・痔核など、様々な疾患や症状の原因となります。
→ アルコールの消化管への影響 記事詳細へ

アルコール性肝炎と非アルコール脂肪性肝炎
アルコール性と非アルコール性、ふたつの肝炎の組織像は類似しており、肝臓内の酸化ストレスなど共通の発症メカニズムが研究されています。両者とも進行すると肝硬変や肝臓癌に至ります。アルコール性肝炎は常習飲酒家で大量飲酒後に発症し、救命率の低い重症型アルコール性肝炎もあります。アルコール依存症が背景にある場合はその専門治療が必要です。非アルコール性脂肪性肝炎は、過食・運動不足・肥満・糖尿病・脂質異常症などに伴う脂肪肝を背景として発症します。
→ アルコール性肝炎と非アルコール脂肪性肝炎 記事詳細へ

アルコールと痛風
痛風は高尿酸血症の結果生ずる関節炎です。アルコール摂取により体内での尿酸量が増大し、時に痛風発作となって現れます。高尿酸血症はメタボリックシンドロームとも関連が深く、アルコールの飲み方を再考すべき機会となります。
→ アルコールと痛風 記事詳細へ

アルコールと糖尿病
アルコールはアルコールそのもの作用やアルコールの代謝に伴って血糖値に影響を与えます。適度な飲酒は糖尿病の発病に抑制的に働く可能性が推定されています。しかし多量飲酒は発病の危険性を高め、特に肝障害や膵障害が加わるとコントロールが難しい糖尿病になるため、糖尿病患者さんは多量飲酒は避けるべきです。血糖コントロールが良好で合併症がない場合は、酒肴(つまみ)や飲酒量に注意した適度の飲酒であれば良いと考えられています。
→ アルコールと糖尿病 記事詳細へ

アルコールと高脂血症
血液中の脂質が基準値を超えてしまうことを高脂血症といいます。アルコールが関係する高脂血症は中性脂肪(トリグリセリド)とHDLコレステロールの増加です。飲酒時の摂取エネルギーを減少させれば基準値にもどる可能性もありますが、アルコールの代謝そのものに伴う脂質代謝異常もからんでいる場合は、飲酒コントロールを行うことも必要です。
→ アルコールと高脂血症 記事詳細へ

胎児性アルコール症候群
妊娠中の母親の飲酒は、胎児・乳児に対して低体重・顔面を中心とする奇形・脳障害などを引き起こす可能性があり、胎児性アルコール症候群と言われます。胎児性アルコール症候群には治療法はなく、また少量の飲酒でも妊娠のどの時期でも生じる可能性があることから、妊娠中の女性は完全にお酒を止めるようにしましょう。
→ 胎児性アルコール症候群 記事詳細へ
『医療従事者対象糖質制限食セミナー in 東京。2020/10/4』 のご報告。
こんにちは。

2020年10月4日(日)
日本糖質制限医療推進協会主催 
医療従事者対象糖質制限食セミナー in 東京

を、web(Zoom)で行いました。

web(Zoom)では初めての開催でしたが、58名の参加者がありました。
講演のあとの質疑応答ですが、
当初は、慣れなくて戸惑いもあったようで、質問が出にくかったです。
幸いそのうちどんどん質問があるようになり、活発な議論が交わされ、
とても有意義なセミナーとなりました。
カンボジアの奥澤先生と福島の宇佐美先生は、地元からのweb講演でした。

第1部
高雄病院の橋本眞由美 管理栄養士による講義で、
高雄病院の糖質制限食と栄養指導について、症例も交えてお話ししました。
今回は、とくに長期間糖質制限食を続けている症例をピックアップしての講演でした。

第2部
江部康二による講義で、糖質制限食指導に必要な生理学的基礎理論や最新の知識、
高雄病院での臨床例について解説しました。
<GLP-1受容体作動薬(1/週、皮下注)+糖質制限食>
にて持効型インスリン20単位を中止できた症例も発表しました。
また、SGLT2阻害薬内服による著効例も報告しました。


<2019年の欧州糖尿病学会(EASD)>
2019年の欧州糖尿病学会(EASD)において、
長年第一選択剤であったメトホルミンの位置づけが大きく後退し、
代わってSGLT2 阻害薬とGLP-1受容体作動薬の
心血管疾患既往または心血管高リスク例への使用が
第一選択剤として推奨されました。

<米国糖尿病学会>

米国糖尿病学会(ADA)は、
蓄積したエビデンスに基づき、見解を発表しています。
2007年までは、エビデンス不足のため、糖質制限食を否定しています。
その後、エビデンスの蓄積により、徐々に糖質制限食を肯定していき、
2013年10月には、正式に容認するに到りました。
さらに、2019年4月には、コンセンサスレポートにおい、
糖質制限食が最もエビデンスが豊富と明言しました。

糖質制限食に関しては
Low-Carbohydrate or Very Low-Carbohydrate Eating Patterns
(低炭水化物食、超低炭水化物食)
と記載してあります。

タンパク質の摂取比率は、一定なので、超低炭水化物食は、間違いなく高脂肪食です。
高雄病院のスーパー糖質制限食はこの「超低炭水化物食」に相当し、
脂質摂取比率は56%です。

2020年のADA「栄養療法」においても『糖質制限食が最もエビデンスが豊富』と
再び明言してあります。

第3部
発表・討議で、4名の医師と1名の管理栄養士の方にご発表いただき、
ディスカッションを行いました。
糖質制限な多彩な症例に基づき、活発な議論が行われました。

①『糖質制限による糖尿病治療の導入法(外来で糖質制限による糖尿病治療の実際)』
佐藤 信昭 医師 / 茅ヶ崎徳洲会病院(神奈川) 副院長 内科

カロリー制限食の呪縛に洗脳されている糖尿人が多い。
カロリー制限食の洗脳を解くには、CGMが一番良い。

②『コメ消費大国カンボジアにおける糖質制限指導の苦労』
奥澤 健 医師 / ケンクリニック(カンボジア) 院長

「コメ=食事=命」のカンボジアで糖質制限食を導入するのは大変。
米の一袋が、50kgと多くてビックリ。
なおかつ2019年度のカンボジアの糖尿病有病率は6.4%で日本より多いそうで、
こちらもビックリです。

③『外来での2型糖尿病に対する中等度糖質制限食と筋力トレーニングの組み合わせの効果について』
宇佐見 啓治 医師 / うさみ内科(福島) 院長

筋トレで筋肉量を増やすのが時間がかかるが、
筋トレで筋肉中のグリコーゲンを枯渇させるのは簡単であり、
それにより血糖が取り込まれるので血糖値が下がる。

④『糖質制限+たんぱく強化食による産後うつの栄養学的管理』
林 美穂 管理栄養士 / 宗田マタニティクリニック(千葉)

産後うつで自殺する女性は、102名もあり、出産時出血死の12名よりはるかにおおいことが、あまり知られていない。
産後うつの多くが、タンパク質と鉄の不足による栄養不足が元凶である。
糖質制限食と鉄の補充などで、産後うつのほとんどが予防・改善できる。

⑤『耐糖能低下を伴う消化器癌患者に対する、術前術後、低糖質高蛋白脂質輸液の経験  
通常輸液例との術前術後の栄養評価を含めて』
村上 博史 医師 / 西部総合病院(埼玉) 外科

外科手術後は侵襲により、高血糖・低タンパクとなる。
それなのに術後の点滴はは、ブドウ糖の高糖質輸液が主流である。
今回、耐糖能低下群4例(胃癌1例、大腸癌3例)に対して、
低糖質高蛋白脂質輸液(低糖輸液)を施行し、
血糖上昇予防効果、低タンパク血症予防効果を得た。




江部康二
【本ブログのコメント・質問・記事に関するお願い】2020年10月。
【本ブログのコメント・質問・記事に関するお願い】

こんばんは。
ブログ読者の皆さんには、いつもコメントいただき、ありがとうございます。

糖質制限食に関する質問についてですが、実際に高雄病院や江部診療所に来院されて診察した患者さんに対しては、
医師としての責任・債務がありますので、個別に説明もしっかりさせて頂いていますし、フォローもしております。

一方、ブログ読者の皆さんの質問に関しては、糖質制限食に詳しい医師として、
ボランティアで回答させていただいています。
診察もしておりませんしフォローもできませんので、責任もとれません。
私の回答は、あくまでも一般論としての参考意見とお考え頂けば幸いです。
また、ブログ記事や本に関しても同様に、
糖質制限食に関する一般論としての参考意見とお考え下さい。
従いまして、読者の皆さんが私の参考意見を読まれて、どのように利用されるかは、
自己責任でよろしくお願い申し上げます。m(_ _)m

そして読者の皆さんからもご意見いただきましたが、
普通のお医者さんに相談可能な個人的な内容の質問は、
ご自分の主治医にご相談頂けば助かります。
またネットで簡単に検索可能なことは、ご自分でお調べください。
質問が増えてきましたので、
糖質制限食と関わりがないと判断した質問にはお答えできない場合もありますので、
ご了承ください。m(_ _)m

普通のお医者さんでは解答不能の、糖質制限食に関わる質問は、
何でもどんどんしていただけば嬉しいです。 (^_^)
掲載OKの質問に関して、読者の皆さんに共有していただきたい情報の場合は、
ブログ本文記事にて、できるだけ順番にお答えしたいと思います。
質問によってはコメント欄でお早めにお答えする場合もありますのでご了承ください。
一方、質問がかなり増えてきていますので、
なかなか即、お答えすることが困難となってきています。

糖質制限食に関わりのある全ての質問に、
本文かコメントでお答えするようできるだけ努力はしていますが、
できないときはご容赦願います。m(_ _)m

それから、「管理人のみ閲覧できる」「匿名希望」などの質問に関しては、
コメント欄にお答えするか、
一般的な話題に置き換えてブログに記載するようにしていますので、
よろしくお願い申し上げます。


【糖質制限食を実践される時のご注意】

糖質制限食実践によりリアルタイムに血糖値が改善します。

このため既に、経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は、
減薬しないと低血糖の心配がありますので必ず主治医と相談して頂きたいと思います。


一方、薬を使用してない糖尿人やメタボ人は、低血糖の心配はほとんどないので、
自力で糖質制限食を実践して糖尿病やメタボ改善を目指していただけば幸いです。

内服薬やインスリン注射なしの糖尿人が糖質制限食を実践すると、
食後高血糖は改善しますが、低血糖にはなりません。
血糖値が正常範囲である程度下がると、
肝臓でアミノ酸・乳酸・グリセロール(脂肪の分解物)などから、
ブドウ糖を作るからです。
これを糖新生といいます。

塩分に関しては、スーパー糖質制限食の場合は、今まで通りで特に制限の必要はありません。
「スーパー糖質制限+塩分制限」だと、塩分不足で身体がだるかったり、集中力が低下することがあるので注意が必要です。


診断基準を満たす膵炎がある場合、肝硬変の場合、
そして長鎖脂肪酸代謝異常症・尿素サイクル異常症は、
糖質制限食は適応となりませんのでご注意ください。

糖質制限食は相対的に高脂肪食になるので、診断基準を満たしている膵炎の患者さんには適応とならないのです。
進行した肝硬変では、糖新生能力が低下しているため適応となりません。
長鎖脂肪酸代謝異常症では、肉や魚などに含まれる長鎖脂肪酸が上手く利用できないので、適応となりません。
尿素サイクル異常症もまれな疾患ですが、
タンパク質の代謝に問題があるので
高タンパク食である糖質制限食は向きません。


腎機能に関して、日本腎臓病学会編「CKD診療ガイド2018」において、eGFR60ml/分以上あれば顕性たんぱく尿の段階でも、
たんぱく質は過剰な摂取をしないという表現となっていて、
制限という記載はなしです。
従いまして、糖尿病腎症第3期でも、eGFR60ml/分以上なら、糖質制限食OKです。

また、米国糖尿病学会(ADA)は
Position Statement on Nutrition Therapy(栄養療法に関する声明)
Diabetes Care 2013年10月9日オンライン版
において、糖尿病腎症患者に対する蛋白質制限の意義を明確に否定しました。
根拠はランク(A)ですので、信頼度の高いRCT研究論文に基づく見解です。

今後は、糖尿病腎症第3期以降で、eGFRが60ml/分未満の場合も、
患者さんとよく相談して、糖質制限食を実践するか否か、
個別に対応することとなります。


なお、機能性低血糖症の場合、炭水化物依存症レベルが重症のとき、
糖新生能力が低下していることがあり、
まれに低血糖症を生じますので注意が必要です。

また、どのような食事療法でも合う合わないがあります。
糖質制限食もその一つですので、
合わないとご自分で判断されたら中止して頂ければ幸いです。


【糖質制限食とは】

米国糖尿病協会(ADA)の患者教育用のテキストブックLife With Diabetes(2004年版)には、以下の記載があります。

「摂取後直接血糖に影響を与えるのは糖質のみである。
糖質は速やかに吸収され、直接100%血糖に変わり、ほぼ120分以内に吸収は終了する。
蛋白質・脂質は、摂取後、直接血糖に影響を及ぼすことはない。
『炭水化物・タンパク質・脂肪はカロリーを含有している。
炭水化物だけが、血糖値に直接影響を及ぼす。』」


これらは含有エネルギーとは無関係な三大栄養素の生理学的特質です。 
1997年版のLife With Diabetes(ADA刊行)では、
「タンパク質は約半分が血糖に変わり、脂質は10%未満が血糖に変わる」
という記載がありましたが、2004年版以降は変更されています。
このように糖質、脂質、タンパク質のうち糖質だけが直接、血糖値を上昇させます。
従って、糖質を摂取した時にはインスリンが大量に追加分泌されます。
脂質を摂取しても、インスリンの追加分泌はありません。
タンパク質はごく少量のインスリンを追加分泌させます。

現在糖尿病において、
食後の急激な高血糖(グルコーススパイク)が大きな問題として注目されています。
食後高血糖が、
心筋梗塞や脳梗塞などの合併症を起こす危険因子として確立されたからです。
また一日における、食前・食後・空腹時など
血糖値の変動幅(平均血糖変動幅)が大きいほど、
酸化ストレスが増強し動脈硬化のリスクとなることがわかってきました。
そして、食後高血糖と平均血糖変動幅増大を起こすのは、
三大栄養素のなかで糖質だけなのです。

1gの糖質が、体重64kgの2型糖尿病の人の血糖値を約3mg上昇させます。
炊いた白ご飯茶碗1杯150g(252kcal)には、55.3gの糖質が含まれており、
血糖値を166mg上昇させます。
一方、和牛サーロインステーキ(脂身つき)を200g(約1000キロカロリー)食べても、
糖質含有量は1gもないので、食後血糖は3mg未満の上昇しかないのです。 
なお、1gの糖質が体重64kgの1型糖尿病の人の血糖値を5mg上昇させます。

糖質制限食の基本的な考え方は、上述のような生理学的事実をベースに、
できるだけ糖質の摂取を低く抑えて、食後高血糖を防ぐというものです。
簡単に言えば、主食を抜いておかずばかり食べるというイメージになります。
抜く必要がある主食とは 、
米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類など糖質が主成分のものです。
3食主食抜きのスーパー糖質制限食(糖質12%、タンパク質32%、脂質56%)なら、
薬に頼ることなく速やかにリアルタイムで良好な血糖コントロールが可能です。
一方、上述の白ご飯とステーキの例でも明らかなように、
カロリー計算に基づいて血糖値をコントロールすることは理論的に不可能です。
従って、現行の日本糖尿病学会推薦の糖尿病食(糖質60%、タンパク質20%、脂質20%)を実践する限りは、
一日の摂取カロリーを1200キロカロリーと低く抑えたとしても、
食後高血糖が必ず生じるのです。

糖尿病の改善には、
カロリー制限より糖質制限ということがおわかりいただけたと思います。

なお糖質制限食は、カロリー無制限ということではありません。
日本糖尿病学会「糖尿病治療ガイド2018-2019」の
男性1600~2000kcal
女性1400~1800kcal
ほど厳しいカロリー制限は必要ありませんが、

「日本人の食事摂取基準」(2015年、厚生労働省)
に示す推定エネルギー必要量の範囲、
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10904750-Kenkoukyoku-Gantaisakukenkouzoushinka/0000041955.pdf

推定エネルギー必要量(一日あたり)
                 男性                    女性
15-17才        2500 2850 3150       2050 2300 2550kcal
18-29才        2300 2650  3050         1650  1950   2200
30-49才        2300 2650  3050          1750  2000  2300
50-69才        2100 2450  2800          1650  1900 2200 
70才          1850 2200  2500          1500  1750 2000

身体活動レベル    低い 普通 高い          低い  普通  高い

くらいが目安です。


そして2013年に糖尿病食事療法に関して画期的な変化がありました。
米国糖尿病学会が、
2013年10月発表の『栄養療法に関する声明』において、
全ての糖尿病患者に適した唯一無二の治療食は存在しないと明記したのです。
これはそのまま、1969年の食品交換表第2版以降一貫して、糖尿病治療食として、
唯一無二の「カロリー制限・高糖質食」を推奨し続けている日本糖尿病学会への
痛烈な批判となっています。

さらに、米国糖尿病学会は『栄養療法に関する声明2013』において
地中海食、ベジタリアン食、DASH食、低脂質食などと共に
「糖質制限食」も正式に受容しました。
このことは糖質制限食を推進する私達にとって、大変大きな追い風となりました。

また米国糖尿病学会は、2019年4月、
「成人糖尿病患者または予備軍患者への栄養療法」コンセンサスレポート
において、糖質制限食(Low-carbohydrate eating patterns)が、
エビデンスも最も豊富であると明言
しています。
2020年4月、「栄養療法」ガイドラインにおいても
 『地中海式、低炭水化物、およびベジタリアン食事パターンは、
 いずれも研究で良好な結果が示されている 健康的な食事パターンの例である。
 個別の食事計画は、個人の好み、ニーズ、 および目標に焦点を当てるべきである。
 糖尿病患者の全体的な炭水化物摂取量を減らすことは、
 血糖値を改善するために最も多くのエビデンスが示されているので、
 個人のニーズや好みに応じた様々な食事パターンに 適用することができる。』
と明言しています。

このように糖質制限食の信頼度はますます高まっています。

なお、門脇孝日本糖尿病学会理事長によれば
東大病院では、2015年4月から、糖質40%の糖質制限食を供給しているそうです。
また門脇孝東大糖尿病・代謝内科教授ご自身も、緩やかな糖質制限食を実践されているとのことです。
2016/7/1(金)
東洋経済オンライン 
http://toyokeizai.net/articles/-/125237



<江部康二著 参考図書>


理論
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!糖質制限食のすすめ」2005年
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編」2008年
「我ら糖尿人、元気なのには理由がある。」2009年 宮本輝先生との対談本
「やせる食べ方」2010年
「うちの母は糖尿人」2010年 監修:江部康二 著:伊藤きのと
(東洋経済新報社)
「糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食」2010年(ナツメ社)
腹いっぱい食べて楽々痩せる『満腹ダイエット』 (ソフトバンク新書)2011年
「主食をやめると健康になる」(ダイヤモンド社)2011年
「血糖コントロールの新常識! 糖質制限 完全ガイド」 (別冊宝島)2012年
「食品別糖質量ハンドブック」2012年(洋泉社)、
「糖質オフ!健康法」(PHP文庫)2012年
「主食を抜けば糖尿病はよくなる!糖質制限食のすすめ」(文春文庫)2012年
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編」(文春文庫)2012年
「女性のための糖質制限ダイエットハンドブック」2012年(洋泉社)
「糖尿病治療のための!糖質制限食パーフェクトガイド」2013年(東洋経済新報社)
「医療の巨大転換を加速する」糖質制限食と湿潤療法のインパクト
 2013年(東洋経済新報社) 夏井睦先生との対談本
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!糖質制限食のすすめ 新版」2014年(東洋経済新報社)
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!2 実践編 新版」2014年(東洋経済新報社)
「炭水化物の食べ過ぎで早死にしてはいけません」2014年(東洋経済新報社)
一生太らない「やせる! 食べ方」2014年 (PHP文庫)
江部先生、「糖質制限は危ない」って本当ですか?2015年(洋泉社)
「なぜ糖質制限をすると糖尿病が良くなるのか」2015年(ナツメ社)
「糖質制限の教科書」2015年(洋泉社)監修
「糖質オフ!健康法」2016年3月(PHP研究所 )
「人類最強の糖質制限論」2016年4月(SB新書)
「ハンディ版糖質制限の教科書」2016年4月(洋泉社)
「増補新版食品別糖質量ハンドブック」2016年6月(洋泉社)
「Dr.江部の健康食の新常識100 」(TJMOOK)2016年11月(宝島社)
マンガでわかる「糖質オフ! 」健康法2016年12月、(PHP研究所 )
外食でやせる! 「糖質オフ」で食べても飲んでも太らない体を手に入れる、2017年4月(毎日新聞出版)
「江部康二の糖質制限革命」2017年4月(東洋経済新報社)
「男・50代からの糖質制限」2018年11月(東洋経済新報社)
「内臓脂肪がストン!とおちる食事術」2019年5月(ダイヤモンド社)
「糖質制限の大百科」2019年7月(洋泉社)
「糖質量&炭水化物量ポケットガイド」電子書籍、2019年8月(SBクリエイティブ)
名医が考えた認知症にならない最強の食事術2020年6月(宝島社)
ダイエット・糖質制限に必携! 食品別糖質量ハンドブック 2020年9月(宝島社)江部 康二 (監修)

など多数。

レシピ
「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」2006年(東洋経済新報社)
「糖質オフ」ごちそうごはん2009年(アスペクト)
dancyuプレジデントムック 「満腹ダイエット 」 2009年(プレジデント社)
「血糖値を上げない!健康おつまみ109」2010年(東洋経済新報社)
「やせる食べ方レシピ集」 2010年(東洋経済新報社)
「糖質オフダイエット 」2011年(レタスクラブ、角川マーケティング)
「誰もがストレスなくやせられる!糖質制限ダイエット」2011年(講談社)
「主食を抜けば糖尿病はよくなる」レシピ集2011年(東洋経済新報社)
高雄病院の「糖質制限」給食2012年(講談社)
糖尿病がどんどんよくなる「糖質制限食」おすすめレシピ集2012年(ナツメ社)
糖質制限の「主食もどき」レシピ2013年(東洋経済新報社)
高雄病院Dr江部が食べている「糖質制限」ダイエット2013年(講談社)
糖質オフのダイエット弁当2013年(家の光協会)
高雄病院「糖質制限給食」朝 昼 夕 14日間完全プログラム
糖尿病・肥満改善が自宅でできる! 2013年(講談社)
2週間チャレンジ! 糖質制限の太らない生活 2014年(洋泉社mook)
電子レンジで糖質オフの作りおき 2016年10月(宝島社)
「やせぐせがつく糖質オフの作りおき 」2017年3月(宝島社)
「高雄病院の糖質制限作りおき 」2017年5月(洋泉社)
「作りおきおかずで簡単! 朝・昼・晩 糖質オフのダイエット献立」2017年10月 (家の光協会)
「いくら食べても太らない! 旨い酒のつまみ 」2018年5月(宝島社)
「決定版! スグやせ! 糖質オフのラクうまレシピ150」2018年6月(ナツメ社)
「女性のためのラクやせ糖質制限ハンドブック」2018年9月(洋泉社)
「男性のための糖質制限最強ダイエットハンドブック」2018年10月(洋泉社)
「レンチン!糖質オフの作りおきおかず」2018年10月(宝島社)
「魔法のダイエットみそ汁 」 2019年2月(日本文芸社)
「決定版! 作りおき&レンチンで簡単! 糖質オフのやせる! ラクうま弁当350 」 2020年2月(ナツメ社)
「決定版! 作りおき&帰ってすぐできる 糖質オフのやせる! ラクうまレシピ350 」 2020年7月(ナツメ社



江部康二
2020菓子職人10月・11月限定マンスリー糖質制限ケーキ パリブレスト
こんばんは。

【菓子職人 10月・11月限定マンスリーケーキ】

風味豊かなシュー生地とナッツクリームが絶妙 

パリブレスト


main_monthly1910.jpg

糖質 2.63g カロリー 373kcal
※100gあたり ※エリストールを除く 


発売中です。

◆測定結果
2020年10月2日(金)

・午後5時 血糖値:104mg
・菓子職人パリブレスト100g試食
・午後6時 血糖値:110mg

6mg上昇で、100g中に2gの糖質


パリブレスト100gあたり摂取で、6mg/dl血糖値上昇です。
糖尿人・江部康二のピークの血糖値上昇は1gの糖質で3mg/dlです。
ということは「6mg/dl÷3mg/dl=2.0g」の糖質含有量で、
想定範囲を少し下回っていて、糖質制限食合格です。

糖質制限パリブレスト 美味しさのヒミツ

monthly_cut1910.jpg


A シュー皮:牛乳の代わりに濃いアーモンドミルクと発酵バターをたっぷり使用し、少量のフランス産小麦粉と糖質制限ミックス粉等でしっかり風味豊かにシュー皮を焼き上げました

B アーモンドスライス

C ノンシュガーチョコ入り生クリーム:モリドール社のダークチョコレートを使用し、アーモンド・ペースト、カラメルシロップや洋酒、羅漢果で上品に仕上げました

D カスタードクリーム入りナッツクリーム:発酵バターをたっぷり使用し、アーモンドとヘーゼルナッツペーストにノンシュガーチョコレートにラム酒で風味をつけ、カスタードクリームも加えました。

糖質制限マンスリーケーキ
【10・11月限定 パリブレスト】
風味豊かなシュー生地とナッツクリームが絶妙
賞味期限:冷凍保存20日間、解凍後要冷蔵にて2日間
内容:直径約12.5cm×高さ5.5cm/約330g 1台
価格 3,800円(税込)


アーモンドミルクと発酵バターが豊潤です。
アーモンドスライスのアクセントも効いています。
ナッツクリームも絶妙です。
秋にふさわしい、しっとり感とボリューム感を兼ね備え、
芳醇な味わいとなっています。

ブログ読者の皆さんも、是非、ご賞味頂ければ幸いです。

菓子職人さん、いつも美味しくて素敵な糖質制限スイーツを提供して頂き、ありがとうございます。

江部康二
糖質制限食で糖尿病改善。13年6ヶ月経過。CGMの役割。
【日付
20/10/01 モン吉

お礼
江部先生、こんばんは

本日はリブレPro、2週間の結果データーありがとうございました。
15分ごとに、2週間分の血糖値の推移が分かるのは素晴らしいですね!
私は血糖自己測定器は持っていませんので、大変参考になりました。

これまで月に2~3回は、たまにはいいかという事で、糖質を夕飯に40グラム位摂っていました。血糖値が180を超えていないか気にはなっていたのですが、今回「カレーライス」「巻きずしとうどん」「鯖ずしとお好み焼き」とテストしてみました。結果どれも最高で170前後で、180は超えていなかったのでホッとしました。
これは長年の糖質制限により、膵臓のβ細胞が休まり、ある程度元気になって来たのではないかと思っています。
その他、「缶コーヒー(微糖)」「トマトジュース」「青汁」「アメちゃん」「ブドウ糖」等を摂った時、どう変化するか色々試すことができ、とても良かったです。
又、寝ている間の血糖値も気になっていたのですが、76~95(起きる6時半頃)で推移している事も分かりました。
2間で推定HbA1c5.3となっていましたので、まずまずの結果ですね。

思えば平成19年3月(2007年3月)糖尿病が発覚した時は、血糖値390、HbA1cは10.7(現在のNGSPなら11.1%)で、ドクターから「モン吉さん、すぐ入院できますか?重症の糖尿病です!」と言われて倒れそうになりました。
「お代官様、仕事が忙しいので通院でお願いします」と頼み込んで通院にしてもらい、すぐに色々調べて江部先生の「糖質制限食」を知り「これだ!」と思いすぐに始めました。結果、インスリン注射も薬もなしで半年後には6.0%を切り、体重も8キロ減り、担当の糖尿病専門医も「注射も薬もなしでこんなに良くなった人は初めてだ!一体なにをしているのか?」とよく聞かれました。

以後、現在で糖質制限13年6か月ですが、お陰様でHbA1cはずっと5.5~5.9%で推移していますし、その他腎臓、肝臓等の数値も全て正常です。
よく長期の安全性が云々と、否定派は言われますが、江部先生は18年でしたか、ここまでは全然問題ないと言う事ですね。
結果に油断することなく、ガン等他の病気の予防の為にも、これからも糖質制限を続けて参りますので、どうぞ宜しくお願い申し上げます。】



こんにちは。
モン吉さんから、ご自身の糖尿病改善の素晴らしい経過を
コメント頂きました。
とても参考になります。ありがとうございます。
コントロール良好となってから、
モン吉さんが、13年6ヶ月経過、私は18年間が経過です。

二人とも内服薬も合併症もなしで、結構長期間、糖質制限食だけで維持できています。

『平成19年3月(2007年3月)糖尿病が発覚した時は、血糖値390、HbA1cは10.7(現在のNGSPなら11.1%)で、ドクターから「モン吉さん、すぐ入院できますか?重症の糖尿病です!」と言われて倒れそうになりました。』

HbA1c:11.1% 血糖値:390mg/dl なら、
ドクターのご指摘通り重症の糖尿病であり、通常は即入院治療となり、
おそらくインスリン注射をされたと思います。
入院して<カロリー制限食+インスリン注射> により、見かけ上は
HbA1cは改善することもあると思います。
しかし、糖質を摂取しながらのインスリン治療だと、実際には
「食後高血糖+空腹時低血糖」がある「質の悪いHbA1c」であり、
これでは糖尿病合併症を予防することは困難です。

モン吉さんが、自力で調べて「糖質制限食」に辿り着かれて、
薬物なしの食事療法だけで血糖コントロールに取り組まれて
半年後には、HbA1c:6.0%未満を達成されたのは、
見事な成果であり、大正解です。
糖質制限食によって達成されたHbA1cは、
「食後高血糖+空腹時低血糖」がない「質の良いHbA1c」であり
糖尿病合併症の予防が可能です。
体重が8kg減少したのもgoodです。
その後も、165cm、56~57kg、を維持しておられます。

『インスリン注射も薬もなしで半年後には6.0%を切り、体重も8キロ減り、担当の糖尿病専門医も「注射も薬もなしでこんなに良くなった人は初めてだ!一体なにをしているのか?」とよく聞かれました。』
この担当ドクターは、実直な性格で、とても素直な本音の感想だと思います。
実際、<カロリー制限食+インスリン注射>で治療しても、
糖質を摂取しているので、HbA1c:11.1%もあれば、
外来ではなかなかコントロールは困難なことがほとんどだったのだと思います。
この頃(2007年頃)は、日本では糖質制限食は全く知られていないし、
米国でもまだ評価されていませんでした。
モン吉さん、自力で糖質制限食を発見され、選択して結果を出されたのは
見事であり、good job です。


モン吉さん、CGMを装着されて、食前・食後・空腹時・睡眠時・外食時など
いろいろ実験されたのも、とても良い経験になったと思います。

一般に簡単に購入できる「リブレ」は、非常に誤差が多いので注意が必要です。
私は初期段階で、「リブレ」「リブレPro」と両方を装着して
実験してみました。
単なる「リブレ」は、誤差が、「± 30~60mg」ありましたので、注意が必要です。
「リブレPro」のほうは、低い方のデータが、30mgくらい低くでるようで、
入院患者さんも、大勢、睡眠時に赤線のグラフとなっていました。
例えば、50mgとか60mgとか、しかしSMBGで調べたら80mgとか90mgであり
低血糖ではありませんでした。
つまり「リブレPro」のほうは低血糖に見えることがあるのですが、
糖質制限食のみで、SU剤など飲んでない場合は、心配ないということです。

インスリンポンプを装着している1型糖尿病患者さんが通院している医療機関は
CGMが、健康保険で実施することができますが、
それ以外は健康保険が効きません。

高雄病院には、インスリンポンプの患者さんが通院しておられるので
入院患者さんも外来患者さんも、健康保険でCGMを実施することが可能です。
モン吉さんも、仰ってますが、CGMおおいに役に立ちますので
興味がある方は、実施してみてください。
健康保険で3割負担で、¥4000-でOKです。


江部康二