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2019/12/7(土 )  糖質制限食のすすめ  NHK文化センター京都教室講座
こんにちは。

2019/12/7(土 ) 14:30~16:00
糖質制限食のすすめ
~美味しく楽しく健康に~
NHK文化センター京都教室講座
https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1182731.html


NHK文化センター京都教室で、
久しぶりに講座を担当します。

糖質制限食の最新の知識や情報をわかりやすく楽しくお話します。
75分間の講演と15分間の質疑応答となります。
京都、滋賀方面の方々、是非ご参加いただけば幸いです。

お陰様で、糖質制限食は順調に普及してきています。
2005年に私が「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」(東洋経済新報社)
を日本初の糖質制限食の本として刊行したころとは、大きな違いがあります。
なんと言っても、2013年10月に米国糖尿病学会が5年ぶりに改訂した
「栄養療法に関する声明」のなかで、
地中海食やベジタリアン食などどともに「糖質制限食」を正式に容認したことが、
大きな追い風となりました。

この2~3年、糖質制限食の展開において大きな発展がありました。
2016年7月のNHKクローズアップ現代の試算によれば、
糖質制限市場は、3184億円とのことです。
医学界より、企業のほうが糖質制限食をビジネスチャンスと捉えて行動が迅速なようです。

一方、医学界においても、嬉しいサプライズです。
2017年2月7日(火)午後から、東京大学医学部に行ってきました。
渡邊昌先生、門脇孝先生、江部康二の3人で鼎談を行いました。
二人で話し合うのが対談で、三人で話し合うのが鼎談です。
渡邊昌先生は、医学雑誌「医と食」の編集長です。
門脇孝先生は、一般社団法人 日本糖尿病学会 理事長であり、
東京大学大学院医学系研究科糖尿病・代謝内科教授(当時)です。
門脇孝先生は、2019年現在は
東京大学大学院医学系研究科糖尿病・代謝内科特任教授です。 

日本糖尿病学会のトップとじっくり話し合うことができて、
とても有意義な90分間でした。

医学界において、さらに嬉しい報告があります。
2019年4月、米国糖尿病学会が、「コンセンサス・レポート」において、
糖質制限食が、エビデンスが最も豊富であると発表したのです。
糖質制限食の発展、まさに、今昔の感ありですね。


江部康二


☆☆☆
NHK文化センター京都教室講座
https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1182731.html


以下は、NHK文化センター京都教室サイトからの抜粋です。

12/7(土 ) 
糖質制限食のすすめ
~美味しく楽しく健康に~


講師 高雄病院理事長 江部 康二

近年注目されている糖質制限について、2002年からご自身も実践し、
肥満と糖尿病を克服された江部康二先生による講演会です。
数多くの臨床活動を通して、
糖尿病、肥満、メタボリックシンドロームなどに対する
糖質制限食の画期的な治療効果が証明されています。
運動を勧められても長続きしなかった方や
色々なダイエットを試したけれど効果が表れなかった方、
またこれから糖質制限食を始めてみようと思われている方に向け、
その正しい知識と治療効果、カロリー制限食と糖質制限食の比較、
注意点等をお話しします。
糖質制限食で、明日からの食生活を美味しく・楽しく・健康に!


日時 12/7(土)14:30~16:00
受講料 会員3,432円一般(入会不要)4,125円日程
お申し込み 075-254-8701

※必要な資料は講師より配布いたします(コピー代1枚10円)

※開場時間は14時00分予定、自由席

●会場受付にて、下記いずれかをご提示下さい。
①受講票(窓口支払の方)
②払込用紙受領証(振込支払の方)
③HP決済後に自動返送されたメール(WEB支払の方)

備考◆この講座は、11/30(土)以降は解約できない講座です。
インフルエンザ流行。インフルエンザワクチンの効果は?
おはようございます。

2019年
第45週 (11月4日~11月10日) 
2019年11月13日
現在


国立感染研究所によれば、
2019年第45週(11月4日~11月10日)
全国的なインフルエンザの流行に入ったとのことです。

流行期に入るのは、例年より数週間から1か月ほど早く、
統計を取り始めて以降で2番目の早さです。
専門家は早めのワクチン接種などの対策を呼びかけています。

そのインフルエンザワクチンですが、
副作用は重篤なものは極めて少ないようですが、
肝腎の有効性はどうなのでしょう。


インフルエンザワクチンを接種した人も接種してない人もいると思いますが、
是非知っておいてほしいのは、インフルエンザワクチンは万能ではないということです。

すなわち感染防御力は基本的になくて、
重症化を防ぐことが期待されるていどの効能です。
ワクチンを打っている人も打っていない人も、
手洗い、うがい、マスクがインフルエンザ予防の基本ですね。
特に、手洗いが思った以上に有効です。
ドアノブや電車のつり革など様々なものに触れることにより、 
自分の手にもウイルスが付着している可能性があります。
外出先から帰宅時や調理の前後、食事前などこまめに手を洗いましょう。
咳やくしゃみで飛んだ飛沫が服についても、数時間で感染力を失うとされています。
外出から帰宅したら着替えすることも予防に役立ちます。

以下の青字は、厚生労働省サイトの記載です。
インフルエンザの予防にはみんなの
「かからない」、「うつさない」という気持ちが大切です。
手洗いでインフルエンザを予防して、かかったら、
マスク等せきエチケットも忘れないでください。


インフルエンザにかかった人は、
必ずマスクをして他人にうつさないように配慮が必要です。


<インフルエンザワクチンの有効性>
インフルエンザワクチンは、A型にもB型にも対応しています。
しかし、実は現行のインフルエンザワクチンには、
水際で感染をシャットアウトするような効果はありません。
感染した後、重症化を防ぐ効果が期待されるという程度なので、過信するのは禁物です。

理論的に考えても、ワクチンを接種することにより
IgG抗体が血液・体液中に産生されますが、
粘膜面を防御しているIgA抗体は全くできません。
従って、インフルエンザウィルスが、
咽や鼻の粘膜を突破して細胞内に侵入した後(感染が成立した後)、
はじめてIgG抗体がかけつけて戦うことになります。
欧米では、鼻への噴霧ワクチンで、粘膜面のIgA抗体をつくる試みもされていますが
あまり上手くいっていません。
IgA抗体を充分量増やす技術が難しいようです。

下記の青字は国立感染研究所のホームページからの抜粋です。
http://www0.nih.go.jp/niid/topics/influenza01.html

【7.インフルエンザワクチンの問題点
(2)「現行ワクチンの感染防御効果や発症阻止効果は完全ではありませんので、
ワクチン接種を受けてもインフルエンザに罹患する場合があり、
この場合には患者はウイルスを外部に排泄し、感染源となります。
従って、集団接種を行っても社会全体のインフルエンザ流行を
完全に阻止することは難しいと考えられます。」

(6)「現行のインフルエンザワクチンは皮下接種されています。
しかし、不活化ワクチンの皮下接種では、
インフルエンザウイルスの感染防御に中心的役割を果たすと考えられる
気道の粘膜免疫や、
回復過程に重要であると考えられる細胞性免疫がほとんど誘導されません。
これは、インフルエンザウイルスの感染そのものを防御すると言う面では
大きな短所であると考えられています。
しかし、この様な欠点を持ちながらも、先に述べたように、
ハイリスク群に対する現行インフルエンザワクチンの効果は明らかに認められています。
また、ワクチンの皮下接種でも血中の抗体産生は十分に刺激できるので、
インフルエンザに続発する肺炎などの合併症や
最近問題となっているインフルエンザ脳炎・脳症の発生を抑えることには
期待出来ると考えられています。」】


<集団感染>

東京都内で、今シーズン(2019年9月2日以降)において、
都内の学校や社会福祉施設等で発生したインフルエンザ様疾患の集団感染事例は、
9月22日までで、すでに55件報告されています。

これらの集団感染において、少なくとも社会福祉施設では、
ほとんどの人はインフルエンザワクチンを接種しています。
このような事例で証明されたと言えますが、
感染防御にはインフルエンザワクチンは、
実際にまったく無力だったことが明らかとなりました。

そもそもインフルエンザワクチンは
「感染防御はできないが、重症化を防ぐ」ということが効能です。
感染を防ぐためには、「手洗い、うがい、マスク」が必須です。


<誤解>
ところが、相変わらず多くの患者さんや医師が、ワクチンを接種していれば、
水際で感染防御できると誤解しておられるのです。
私は、過去長年、友人の医師などに、
感染防御はできないと口を酸っぱくして言い続けてきたのですが、
皆なかなか信じてもらえませんでした。
どこかで誤った情報が流され続けていたのでしょうね。
ここ数年、新聞などでもやっと、
「感染防御はできないが、重症化を防ぐ」という真実が報道されるようになりました。
逆に言えば、過去長年にわたり、
あたかも感染防御できるような内容の報道に終始していたわけで、
そのことに関して自己批判も反省もないのは如何なものでしょう。

インフルエンザワクチン注射を希望する患者さんがこられたら、
私はこのことを説明して、
「手洗いやうがい、人混みを避けるなど、基本的なことが感染防御には大事なので、
ワクチンを接種したからといって油断しないでくださいね。」
と付け加えます。

<必要性>
別に私は、ワクチンが無意味といっているのではありません。
65歳以上の高齢者、呼吸器系や循環器系に慢性疾患を持つ患者、
糖尿病、腎臓病などの慢性疾患の患者、免疫低下状態の患者などでは、
インフルエンザに罹患し重症化すれば、肺炎などの重篤な合併症になり、
生命に危険が及ぶこともありますから必要だと思います。
若い人でも、受験生などは重症化したら困りますから、
接種する意味はありますね。

<感染防御>
①医療関係者は、インフルエンザ患者を診察するときはマスクをする。
 診察が終わったら必ず手洗いをし、使い捨て紙タオルでふく。
 マスクをはずしたときはうがいをする。
②急性の咳や熱がでている当事者はエチケットとして、マスクをする。
③満員電車の中など避けようがない密閉された場所にいくときはマスクをして乗る。
④人混みにでたあとは、手洗い・うがいを励行する。
⑤家族が一人インフルエンザに罹患したら、家の中でも当事者はマスクをする。
  その一人は、違う部屋で寝る。
⑥咳で飛沫が飛ぶのは約1mであるので当事者から距離を取る。
⑦鼻水や痰を封じ込めるためにティッシュを使用し、使用後のティッシュは、
 できればノンタッチごみ箱に廃棄すること

ブログ読者の皆さん、インフルエンザワクチンを接種している人も、
感染防御効果はないことをしっかり認識して、
上記①~⑦を励行してくださいね。

これが実行されていれば、上述のような院内感染が猛威をふるうことはなかったでしょう。

<終わりに>
インフルエンザワクチン接種に、賛成の人も反対の人もあると思います。
ブログ読者の皆さんには、
インフルエンザワクチンの真実を知ってもらいたくて今回記事にしました。

江部康二
菓子職人さんでは恒例の糖質制限クリスマスケーキの予約受付中です。
こんにちは。
いよいよ2019年度も押し迫ってきましたね。

菓子職人さんでは、恒例の糖質制限クリスマスケーキの予約受付中です。
https://www.kashishokunin.co.jp/toushitsuseigen/


勿論、私の血糖測定実験をクリアした優れもののケーキ達です。

まずは、
糖質制限クリスマス・ドウ・ショコラ
4~5名様用、直径15cm、5000円
限定台数100台


TouOffChocoHP.jpg

「軽いシフォンケーキタイプのチョコレート生地に3種類(ダークチョコレート・ホワイトチョコレート・ミルクチョコレート)の口どけの良いチョコレートムースの層の構成です。チョコレート好きのための上品な香りと甘さを兼ねそなえたクリスマスイブにぜひ召し上がっていただきたい逸品です。表面はダークチョコレートとココアバターをスプレーガンで吹き付けてミルクチョコレートのガナッシュで表情をつけました。」

2019年10月8日(火)
午後4時 血糖値:101mg
菓子職人さんのクリスマスチョコレートケーキ1/6(100g)を摂取。
午後5時 血糖値:108mg
60分後の血糖値上昇は、7mgですので
100g中に、わずか2.3gの糖質です。
糖質制限ケーキとしては、花丸です。

続きまして
糖質制限 ホワイトフロマージュ(クリスマスチーズケーキ)
4~5名様用、直径15cm、5000円
限定台数100台

TouOffWhiteHP.jpg

「オーストラリア産と北海道産クリームチーズをたっぷり使用した口どけの良いチーズケーキ、クレームブリュレ、イタリア産マスカルポーネ、フランス産フロマージュブラン、北海道産生クリームと卵黄をたっぷり使用した濃厚プリンのレアチーズムース。クリームチーズとフロマージュブランの2種類のチーズや、ヨーグルトやオレンジのお酒で香りづけた軽いムース。」

2019年9月30日(月)
午後9時14分 血糖値:108mg
菓子職人ホワイトフロマージュ(クリスマスチーズケーキ)1/6(100g)を摂取。
午後10時14分 血糖値:107mg

何と、血糖値が全く上昇しませんでした。
こちらも、糖質制限花丸ケーキです。

ブログ読者の皆さん、
糖質制限クリスマス・ドウ・ショコラ

糖質制限 ホワイトフロマージュ(クリスマスチーズケーキ)
どちらにされますか?
https://www.kashishokunin.co.jp/products/xmas2019/

あるいは、2つともというものおおいにありですね。 (^^)

江部康二

蛋白質、脂質、糖質と血糖値。1型糖尿病、2型糖尿病。
【19/11/14 もーりー
初めまして!
江部先生の事は何年も前から知ってますが、初めてコメントさせて頂きます。
私は1型糖尿病です。
CGMを見ながら、色々な事をやるのが好きです。
例えば、朝昼晩全く同じ物を食べた時の血糖変動です。
今回は「脂質でどれくらい血糖変動があるか?」を見てみたくなりました。
(私の通院している病院では脂質での上昇に注目しているからです。)

本日、朝昼晩に各マカダミアナッツ100gを摂りました。
1回の食事で糖質7g、脂質76gです。
結果は、血糖変動はなく、CGMのグラフは横ばいでした。
ステーキや焼肉を食べると長時間血糖値の上昇を引っ張るイメージがあります。
この長時間引っ張る原因が脂質だと思っていたのですが、違うのでしょうか?

ふと思ったのが、ある程度の糖質と脂質が合わさると引っ張るのかな?と思いました。
もしそうだとしたら、スーパー糖質制限を実施している1型の方は、CGMも横ばいなグラフなのでしょうか?

教えて頂けるのであれば宜しく御願いします。】



こんばんは。
1型糖尿病のモーリーさんから、蛋白質・脂質・糖質と血糖値上昇に関して
コメント・質問を頂きました。

まず、米国糖尿病学会によれば、
血糖値に直接影響を与えるのは糖質だけで、蛋白質・脂質は影響を与えません。
直接という言葉を使用しているのは、
1型糖尿病や2型でもインスリン分泌能が一定以上低下している場合には
蛋白質が間接的に血糖値を上げるからです。

【朝昼晩に各マカダミアナッツ100gを摂りました。
1回の食事で糖質7g、脂質76gです。
結果は、血糖変動はなく、CGMのグラフは横ばいでした。】


脂質は直接的にも、間接的にも、
血糖値をあげませんし、インスリンも分泌させません。

蛋白質はインスリンとグルカゴンを両方分泌させるので
摂取しても、健常人や軽症糖尿人では血糖値を上昇させません。

【ステーキや焼肉を食べると長時間血糖値の上昇を引っ張るイメージがあります。】

1型糖尿病で、内因性インスリン分泌がなくて、グルカゴン分泌能が普通に
残っている場合は、グルカゴンによる糖新生で、
蛋白質が間接的に血糖値を上昇させますが、数時間以上持続します。
また2型糖尿病でも『 グルカゴン分泌 > インスリン分泌』の場合は
蛋白質が間接的に血糖値を上昇させます。


江部康二



以下のブログ記事も参考になりますので再掲します。

蛋白質と血糖値
2019年02月10日 (日)


【19/02/09 しらねのぞるば
蛋白質だけを食べた場合の血糖値
すぱ郎さんが面白い実験をされてますね.

[血糖値386からの挑戦状]
https://suparou386.blogspot.com/2019/02/blog-post_4.html
https://suparou386.blogspot.com/2019/02/blog-post_7.html

低脂肪の牛ランプ肉だけを,調味料など一切使わず,
つまりほぼ蛋白質だけを食べた場合,食後血糖値がどうなるのか,という実験です.
この実験の貴重なのは,すぱ郎さん(糖尿人)と奥様(健常人)とで,
まったく同じものを同じ時間で食べている点です.
めったにこういうケースはありません.

その結果は,糖尿人では食後1~4時間にかけて,血糖値が30mg/dlほど上昇したが,
健常人はまったく変化なし,というものでした.
やはり糖尿人は,蛋白摂取でも血糖値が応答してしまうようです.

そこで,自分の過去のデータとも比較してみたところ,
私の場合は純粋に牛肉だけに近い食事をした場合(2例あり)は,
食後1時間で20ほど上昇,しかし食後2時間ではほぼ食前に復帰,というものでした.
すぱ郎さんのようにランプ肉ではないので直接の比較はできないのですが,
同じ糖尿人でも微妙な差がありそうです.

更に考えてみると,これは自分の糖尿病の程度が測定できる(糖負荷試験以外の)「もう一つの指標」になるのではないかな,
と思いました.
牛肉だけでなく他の蛋白質でも実験されているので,
皆様ご覧になると興味深いと思います.

実験にご協力いただいた,すぱ郎さんの奥様,
トウシツセイゲニストを代表してお礼申し上げます.】


こんにちは。
しらねのぞるばさんから
蛋白質摂取と血糖値に関して、とても興味深い情報をコメント頂きました。
ありがとうございます。

血糖値386からの挑戦状
すぱ郎さん(糖尿人)と奥様(健常人)が比較してあり、とても参考になります。
https://suparou386.blogspot.com/search/label/%E8%A1%80%E7%B3%96%E5%80%A4%E6%B8%AC%E5%AE%9A%E5%AE%9F%E9%A8%93


牛ランプ肉100g中に、蛋白質21.6g、脂質3g、炭水化物0.5gですので、
糖質はほとんどなしですね。
脂質は、血糖値にもインスリン分泌にも、影響を与えません。


以下の緑文字の記載は、高雄病院で検査した、蛋白質摂取と血糖値の変化の
2型糖尿人と1型糖尿人のデータです。

2型糖尿病のAさん。60代男性。
2017/2/23(木)
          血糖値    インスリン     グルカゴン
8:30      139       8.0                         151
ささみ200g摂取 210kcal。46.0gのたんぱく質。糖質ゼロ。脂質1.58g。
30分後       140    7.7                         190
60分後       151    23.3                      257
2時間後       147    26.2                     195
3時間後       137    7.5                         144
4時間後       127    5.7                         100


1型糖尿病のBさん。インスリン強化療法中。10代男性。
ささみ。200g。210kcal。46.0gのたんぱく質。糖質ゼロ。脂質1.58g。

2017/2/17(金)
          血糖値     CPR         グルカゴン
8:30      115   0.6(1.5~3.5ng/ml)   128(70~174pg/ml)
ささみ200g摂取。210kcal。46.0gのたんぱく質。糖質ゼロ。脂質1.58g。
30分後       160    1.0         229
60分後       176    1.3         186
2時間後       193    1.3        154
3時間後       167    1.2         173
4時間後       159    0.9         122


2型糖尿人Aさんは、内因性インスリンはある程度分泌されていますが、グルカゴンの方が優性です。
そのため蛋白質摂取60分後がピークで、12mg血糖値上昇ですので、1gの蛋白質が、0.26mg血糖値を上昇させています。
HbA1cは、5.7%~5.9%くらいで、コントロール良好です。

1型糖尿人Bさんも、内因性インスリンが少しだけ分泌されていますが、グルカゴンの方がはるかに優性です。
そのため蛋白質摂取120分後がピークで、78mg血糖値上昇ですので、1gの蛋白質が、1.7mg血糖値を上昇させています。
HbA1cは、6.0~6.5%くらいで、GAは18から19.5%くらいで、コントロール良好です。

このように、たんぱく質は、直接血糖値を上昇させることはありませんが、
グルカゴンによる糖新生によって、間接的に血糖値を上昇させることがあります。
その場合、以下のA)B)C)の3つのパターンがあると思います。
A)は確定ですし、B)C)はそれに準じると考えられます。

A)1型糖尿病で内因性インスリンがゼロレベルの人は、たんぱく質摂取でグルカゴンだけが分泌され、
インスリンは分泌できないので、グルカゴンによる糖新生で、間接的にかなり血糖値が上昇する。
高雄病院の1型の患者さん数人の検査で、個人差はあるが、
1gのたんぱく質で、1.0~3.6mg/dl上昇した。

B)2型糖尿病でも、内因性インスリン分泌能がかなり不足している場合は、
たんぱく質摂取で『グルカゴン分泌量 > インスリン分泌量』 となり、
血糖値が上昇することがあると考えられる。

C)ロイシン、アルギニン、リジンなどの摂取刺激によって、
体質的に、相対的にインスリン分泌量よりグルカゴン分泌量が多いタイプがあれば、
2型糖尿病でインスリン分泌能が残っていても、たんぱく質摂取で血糖値が上昇すると思われる。



今まで、2型糖尿病では、基本的にB)パターン以外には、
たんぱく質が間接的に血糖値を上昇させることはないと考えていましたが
C)パターンがあることが明らかとなりました。
頻度がどのくらいあるかは、まだよくわかりませんが、ブログコメントなどを参考にすると
結構おられるように思います。

なお正常人では、蛋白質摂取で
インスリンとグルカゴンが同程度分泌されて、効果が相殺されるので
すぱ郎さんの奥様のように、血糖値上昇がないと思われます。

日頃、摂取糖質量に比し、血糖値が上昇し過ぎるという2型糖尿人は、
上述の様な、
ささみ実験をして、「たんぱく質と血糖上昇」に関して調べてみては如何でしょう。


江部康二
ビーバップ!ハイヒール、今夜11月14日(木)放映。江部康二出演です。
こんにちは。

私が出演している朝日放送テレビの
『ビーバップ!ハイヒール』
https://www.asahi.co.jp/be-bop/
本当はすごいアブラ!
~目からウロコの食べる健康法~
ゲストブレーン:江部 康二

ですが

2019年11月14日(木)23時17分から放映される予定です。
私は、リンゴさんの隣に座っているので、結構よく画面に登場してます。
喋るのは時々ですが、
時間がある方は
是非ご覧頂ければ幸いです。

内容は『あぶら』談義で、
「脂肪は実は、とてもいい奴なんだ。」
というお話です。

『糖質を制限すれば、アブラ自体は太る原因ではない!栄養豊富でヘルシーなアブラの特徴を徹底解説!
健康オイルの代名詞“オリーブオイル”をはじめ、美肌&美髪の“アマニオイル”!ダイエットの敵だった“バター”は女性の大敵、小ジワを防ぐ!?
世界で最も栄養価が高い果実から取れる“アボカドオイル”や、食べるコスメオイルと呼ばれる“アルガンオイル”!さらに、ダイエットが期待される大注目のオイルとは!?』


『内臓脂肪がストン!と落ちる食事術』
をしっかり紹介して頂いておりうれしい限りです。
現在、合計12万部ということで、なかなかのベストセラーとなっています。
これもブログ読者の皆さんのおかげです。
ありがとうございます。  m(_ _)m


「内臓脂肪がストン!と落ちる食事術」(ダイヤモンド社)
https://www.amazon.co.jp/dp/4478106487/

book.jpg


私は34歳から<玄米魚菜食+鶏肉>を実践し、
テニスも週2回くらいして、健康的な生活習慣のはずでしたが、
2002年、52歳のとき、糖尿病を発症して、
メタボの診断基準も堂々満たしてしまいました。
内臓脂肪CTは、126cm2あり、基準値の100cm2を軽くオーバーしていました。
身長167cm、体重67kgありました。
1日2食の半日断食は実践していましたが、当時は糖質ありだったのです。

もともと父も母も糖尿病で、家族歴は完璧なので、
私もそこそこ警戒はしていたのですが、
2002年の病院の健康診断(52歳時)で遂に
HbA1Cが6.7%、食後1時間血糖値250mg/dlで、
糖尿病を発症していて、愕然としました。

即、スーパー糖質制限食を実践して、6か月後には57kgと、
学生時代の体重に戻りました。
<1日2食の半日断食+糖質制限食>の実践です。
HbA1cは3週間後には正常化して、血糖値も即正常化しました。
この時点で内臓脂肪も正常化したと考えられます。
内臓脂肪CTは、2004年に検査して71cm2でしたが、
体重は57kgをずっと維持しているので、
スーパー糖質制限食実践半年後の内臓脂肪も71cm2くらいと思われます。

読者の皆さんも、
内臓脂肪を減らしたいときは、
スーパー糖質制限食を実践して「食べトレ」するのが
一番効果的です。
是非、試して頂ければ幸いです。

江部康二


以下は
内臓脂肪がストンと落ちる食事術
の序章です。

序 章

筋トレしなくても「食べトレ」すればいいんです


私は医師の江部康二と申します。1950年生まれの69歳です。身長167㎝・体重57㎏は、20代の頃とほぼ同じです。

◎身長は年をとっても縮んでいません 
◎歯は全部残っていて虫歯も歯周病もありません 
◎視力もよく『広辞苑』の小さな文字も裸眼で読めます 
◎聴力の低下もありません 
◎毎日7時間睡眠で夜中に尿意で目覚めることもありません 
◎定期的に飲んでいる薬もなければサプリメントとも無縁です 
◎コレステロール値も中性脂肪値も基準値内です 
◎いまも朝勃ち(夜間陰茎勃起現象)します


朝勃ちなんていうと下品に思われるかもしれませんが、
動脈硬化や内臓疾患、うつ病などのバロメーターにもなりますから、バカにしてはいけません。

母校・京都大学医学部の同窓会に出席すると、同級生の医師たちの多くは何かしら持病を抱えていて、
定期的に薬やサプリメントを飲んでいます。
同級生からは「なんで江部だけ、そんなに元気なんだ?」と驚かれますが、
その秘密は『内臓脂肪がストンと落ちる食事術』で詳しく紹介している糖質制限と
1日2食の半日断食からなる「食べトレ」にあります。

スリムな体型と健康を一生キープ

私の運動らしい運動といえば、1~2週間に1度程度の趣味のテニス。
あとは、日頃からよく歩くように心掛けているくらい。
70代目前なのに超健康体を維持できているのは、17年前の52歳から実践している食べトレのおかげなのです。

私はメタボと糖尿病が発覚した52歳で糖質制限を始めましたが、そこから半年で体重10㎏減。
学生時代の体重に戻り、その後、体重はいまに至るまで17年間変わっていません。
コンピューター断層撮影装置(CT)で「126㎠」もあったお腹まわりの内臓脂肪の断面積は「71㎠」へと激減しました。

食べトレの主軸となる糖質制限は、ご飯やパン、麺類などの糖質を控えますが、
何かマニアックな食事のように思えるかもしれません。
でも、本書で詳しくお伝えしていますが、そもそも糖質制限食こそが、私たち人類本来の正解の食事なのです。

糖質は中毒性の高い不健康食


米や小麦などの穀物は、なんとなくヘルシーなイメージがあり、
お子さんがいる方は「ご飯をいっぱい食べなさい」なんてすすめているかもしれませんが、
実は人間にとって“異物”なのです。
毒とまでは言いませんが“中毒性”が高く、不健康な食べ物なのです。

私たち人類の歴史はおよそ700万年といわれますが、その長い歴史からすれば、
穀物などの糖質を摂るようになったのは、“ごく最近”。
穀物というでんぷん食品を日常的に食べるようになったのは、世界的には農耕が始まった1万年前からで、
日本では2500年前の弥生時代から。
たくさん糖質を摂るようになったのは第二次大戦後のことです。

人類の歴史でほとんど糖質を摂ってこなかった私たちの体は、
いまのように糖質をたくさん摂る食生活には対応できていません。
700万年かけて作り上げた体質は、そんな短期間で変化・適応させることはできないのです。

食べトレは、運動なしでも内臓脂肪がストンと落ちるので、
体型を改善できるのはもちろん、病気を防ぐいちばんの方法です。

「運動すれば痩せるのはわかっている」「けれど、それができない」「やりたくない」「続かない」
わかってます、わかってますとも! その頑固な体脂肪と内臓脂肪を運動なしでも落とせる方法をじっくり教えます。



江部康二
人体のエネルギー源、「脂肪酸-ケトン体」と「ブドウ糖-グリコーゲン」
こんにちは。

今回は、復習を兼ねて人体のエネルギー源のお話しです。
細胞が生きていくには、エネルギー源が必要です。
今日のお話しは基本的に論争の余地のない、生理学的事実が中心です。
少し面倒くさいですが、この人体のエネルギーシステムのことがあるていどわかったら、
糖質制限食のことも含めて、常識の壁を越えるきっかけとなると思います。
糖新生のことも説明します。


人体にはエネルギー源として、

1)「脂肪酸-ケトン体、エネルギーシステム」

と、

2)「ブドウ糖-グリコーゲン、エネルギーシステム」

があります。

<人体のエネルギー源Ⅰ:脂肪酸-ケトン体システム>

①脳はケトン体(脂肪酸の代謝産物)をいつでも利用できる。
②心筋・骨格筋など多くの体細胞は日常生活では脂肪酸-ケトン体が主エネルギー源である。
③赤血球を除く全ての細胞はミトコンドリアを持っているので、脂肪酸-ケトン体エネルギーシステムを利用できる。
④糖質制限食実践中や絶食中の血中ケトン体上昇は、インスリン作用が保たれており生理的なもので病的ではない。農耕開始前の人類は皆そうであった。
⑤備蓄の体脂肪は大量にあるエネルギー源で、体重50kg、体脂肪率20%の成人なら
 10kgで90000キロカロリーあり、水だけで2ヶ月生存できる。
⑥肝臓はケトン体を、脂肪酸から生成するが、自分では利用せずに、他の組織に供給。
⑦「ハーパー・生化学」(原著27版)の訳本、によれば、「心臓のような肝外組織では代謝エネルギー源は次の順に好まれて酸化される。(1)ケトン体.(2)脂肪酸.(3)グルコース」とある。



<人体のエネルギー源Ⅱ:ブドウ糖-グリコーゲンシステム>


①人体で赤血球だけはミトコンドリアがないのでブドウ糖しか利用できない。
②日常生活でブドウ糖を主エネルギー源として利用しているのは赤血球・脳・網膜など。
③ブドウ糖-グリコーゲンエネルギーシステムの本質は
 「常に赤血球の、唯一のエネルギー源」
 「筋肉が収縮したときのエネルギー源」→緊急時のターボエンジン
 「血糖値が上昇しインスリンが追加分泌された時、筋肉・脂肪細胞のエネルギー源」
 「日常生活では脳・網膜・生殖腺胚上皮など特殊部位の主エネルギー源」
④備蓄グリコーゲンは極めて少量で、成人で約400g(筋肉に300g、肝臓に100g)ていど である。
 肝臓のグリコーゲンは血糖に変わることができるが筋肉のグリコーゲンは血糖に変われ ないので筋肉細胞でのみエネルギー源となる。
 約1000キロカロリーしかなく、強度の高い運動なら1~2時間で枯渇してしまう。



ここで大切なことは、日常生活では、骨格筋・心筋を始めほとんどの体細胞は、
主エネルギー源として、備蓄がたっぷりある「脂肪酸-ケトン体システム」を利用しているということです。


日常生活で、ブドウ糖をエネルギー源としているのは、
「赤血球・脳・網膜・生殖腺胚上皮」といった特殊な細胞だけです。

糖質制限食実践中は脂肪酸-ケトン体を主たるエネルギー源として、
しっかり利用しているので、エネルギー不足には決してなりません。
人類700万年の歴史の内、農耕開始前は
人類皆糖質制限食だったことをお忘れなく。

糖質を摂取したときは、血糖値が上昇し追加分泌のインスリンが出て、
筋肉でブドウ糖を利用させます。
食物吸収が終了した直後には、肝臓のグリコーゲン分解が、
循環血液中に入るブドウ糖の主要な供給源です。
食後数時間が経過し、絶食状態が持続すると、
ブドウ糖の供給源は、肝のグリコーゲン分解から糖新生に切り替わります。
食後この時間帯になると筋肉や体細胞のほとんどは、
「脂肪酸-ケトン体のシステム」をエネルギー源として利用するようになります。


<糖新生>
肝臓の糖新生は、ブドウ糖しか利用できない「赤血球」などのために、
最低限の血糖値を確保するために日常的に行われています。
特に空腹時や睡眠時は活発に行われています。
ですから、人類の700万年の歴史において、
ごく普通に日常的に毎日、肝臓の糖新生は行われてきたわけで、
珍しいことでも何でもありません。

肝臓の糖新生は、ブドウ糖代謝産物の乳酸、筋肉から供給されるアミノ酸(アラニン、グルタニン)、脂肪酸の代謝産物のグリセロール、などから行われます。
肝臓は筋肉由来のアミノ酸などから日常的に糖新生を行っていますが、
筋肉ではタンパク質の分解と合成が毎日行われています。

①ブドウ糖代謝→乳酸→肝臓→糖新生→筋肉・脂肪組織
②筋肉→アミノ酸→肝臓→糖新生→筋肉・脂肪組織
③脂肪組織→グリセロール(中性脂肪の分解物)→肝臓→糖新生→脂肪組織・筋肉

①②③はごく日常的に人体で行われており、
肝臓、筋肉、脂肪組織の間で行ったり来たりしながら、
日々糖新生の調節が行われているわけです

700万年間の人類の歴史の中で農耕前の狩猟・採集時代は、
糖質制限食を摂取しているか、空腹や絶食や飢餓が日常的でしたので、
肝臓は毎日、今以上に糖新生を行い、
よく働いてきたしそれだけのキャパシティーを持っているということですね。

糖質制限食実践中は、脂肪酸-ケトン体エネルギー源がたっぷり利用できますので、
決してエネルギー不足にはなりません。
糖質制限食の場合は、食事からのブドウ糖供給が極めて少ないので、
食事中でも、肝臓の糖新生は行われています。
肝臓の糖新生は脂肪を燃やして賄われて結構エネルギーを消費するので
減量しやすいのです。

なお肝臓の糖新生は、人体全体のエネルギー源を確保しているのではありません。
ブドウ糖しか利用できない「赤血球」という特殊な細胞と、
日常的にブドウ糖を利用している脳や網膜などのために、
最低限の血糖値を確保しているのです。


<タンパク質>
次に三大栄養素のうちタンパク質は、
エネルギー源として使われることはありえますが、基本的に少ないです。
タンパク質は、主として人体の組織の材料として使われています。

適切なエネルギー源が確保されていれば、
食事から摂取したタンパク質(アミノ酸)は、
人体に吸収されて組織のタンパク質合成に使われます。

タンパク質を主たるエネルギー源として使われざるを得ないときは、
例えば「飢餓→絶食」が続いたときなどです。
体内の糖質、脂質をエネルギー源として使い果たした後は、
やむを得ず筋肉細胞のタンパク質を主たるエネルギー源として使いますが、
これは死の一歩手前です。


江部康二
2019年11月11日(月)。和食さとで食事 。
こんにちは。
2019/11/11(月)
久しぶりに和食さとに行きました。
月曜日の夜は、連れ合いが江部診療所勤務なので
私は一人飯が多いのです。
この日は、面会も二つあって結構忙しかったので
21時頃、高雄病院を出ました。
一旦帰宅して車を置いて、歩いて「和食さと・嵯峨店」
出かけました。
私はいつもほとんど速歩きですが、片道数分くらいです。

家をでるとき血糖値を測定したら
昼食開始後8時間くらいで、21時10分、111mg/dlでした。
結構、肌寒かったので鍋にはぴったりの夕べでした。

さとに到着して早速、注文です。
和食さとは、自分で、端末(テーブルショット)から、
勝手に注文できるので便利です。
一人飯も、全く気になりません。
しかも私は65歳以上なのでシニア割引があります。

豚さとしゃぶプレミアム
シニア:¥2409-
かつおだし
鶏塩だし


鍋をセットして、注文した一品ものが、出てきて
食べ始めたのが、21時36分です。
鍋も一品物も含めて、22時06分、約30分で全て食べ終わりました。

<食べたもの>
野菜と豆腐:さとしゃぶに付いているもの
肩ロース:3皿
バラ:3皿
鶏肉:1皿
生卵:2個
薄揚げ:1皿
ワカメ:1皿
茶碗蒸し:1個
牛ロースステーキ:小皿、1皿
シメサバの刺身:2皿
ミニロースカツ:1皿
オクラとめかぶのネバトロポン酢:1皿


牛ロースステーキのあまだれは、お湯で洗って食べました。
ミニロースカツも半分くらい衣をはいで食べました。

21時10分、食前血糖値:111mg/dl
21時36分、食事開始
22時06分、食事終了
22時36分、食後60分血糖値:118mg
22時39分、食後63分血糖値:125mg
22時40分、食後64分血糖値 :124mg


今回の検査のピークは食後63分の血糖値となりました。
それでもピークで14mgしか上昇していません。
<14mg ÷ 3mg = 4.67g>
さとしゃぶ、しっかりたっぷり食べて
夕食一食あたりの糖質量は4.67gと極めて優秀でした。

「和食さと」、少し工夫すれば、
糖質セイゲニストにも十分OKなお店であり、
嬉しい限りです。


江部康二
ビーバップハイヒール、11月14日(木)放映。江部康二出演です。
こんばんは。
私が出演している朝日放送テレビの『ビーバップ!ハイヒール』 ですが
2019年11月14日(木)23時17分から放映される予定です。
時間がある方は
是非ご覧頂ければ幸いです。

内容は『あぶら』談義で、
「脂肪は実は、とてもいい奴なんだ。」
というお話です。

『内臓脂肪がストン!と落ちる食事術』
をしっかり紹介して頂いておりうれしい限りです。
現在、合計12万部ということで、なかなかのベストセラーとなっています。
これもブログ読者の皆さんのおかげです。
ありがとうございます。  m(_ _)m


「内臓脂肪がストン!と落ちる食事術」(ダイヤモンド社)
https://www.amazon.co.jp/dp/4478106487/

book.jpg


私は34歳から<玄米魚菜食+鶏肉>を実践し、
テニスも週2回くらいして、健康的な生活習慣のはずでしたが、
2002年、52歳のとき、糖尿病を発症して、
メタボの診断基準も堂々満たしてしまいました。
内臓脂肪CTは、126cm2あり、基準値の100cm2を軽くオーバーしていました。
身長167cm、体重67kgありました。
1日2食の半日断食は実践していましたが、当時は糖質ありだったのです。

もともと父も母も糖尿病で、家族歴は完璧なので、
私もそこそこ警戒はしていたのですが、
2002年の病院の健康診断(52歳時)で遂に
HbA1Cが6.7%、食後1時間血糖値250mg/dlで、
糖尿病を発症していて、愕然としました。

即、スーパー糖質制限食を実践して、6か月後には57kgと、
学生時代の体重に戻りました。
<1日2食の半日断食+糖質制限食>の実践です。
HbA1cは3週間後には正常化して、血糖値も即正常化しました。
この時点で内臓脂肪も正常化したと考えられます。
内臓脂肪CTは、2004年に検査して71cm2でしたが、
体重は57kgをずっと維持しているので、
スーパー糖質制限食実践半年後の内臓脂肪も71cm2くらいと思われます。

読者の皆さんも、
内臓脂肪を減らしたいときは、
スーパー糖質制限食を実践して「食べトレ」するのが
一番効果的です。
是非、試して頂ければ幸いです。

江部康二


以下は
内臓脂肪がストンと落ちる食事術
の序章です。

序 章

筋トレしなくても「食べトレ」すればいいんです


私は医師の江部康二と申します。1950年生まれの69歳です。身長167㎝・体重57㎏は、20代の頃とほぼ同じです。

◎身長は年をとっても縮んでいません 
◎歯は全部残っていて虫歯も歯周病もありません 
◎視力もよく『広辞苑』の小さな文字も裸眼で読めます 
◎聴力の低下もありません 
◎毎日7時間睡眠で夜中に尿意で目覚めることもありません 
◎定期的に飲んでいる薬もなければサプリメントとも無縁です 
◎コレステロール値も中性脂肪値も基準値内です 
◎いまも朝勃ち(夜間陰茎勃起現象)します


朝勃ちなんていうと下品に思われるかもしれませんが、
動脈硬化や内臓疾患、うつ病などのバロメーターにもなりますから、バカにしてはいけません。

母校・京都大学医学部の同窓会に出席すると、同級生の医師たちの多くは何かしら持病を抱えていて、
定期的に薬やサプリメントを飲んでいます。
同級生からは「なんで江部だけ、そんなに元気なんだ?」と驚かれますが、
その秘密は『内臓脂肪がストンと落ちる食事術』で詳しく紹介している糖質制限と
1日2食の半日断食からなる「食べトレ」にあります。

スリムな体型と健康を一生キープ

私の運動らしい運動といえば、1~2週間に1度程度の趣味のテニス。
あとは、日頃からよく歩くように心掛けているくらい。
70代目前なのに超健康体を維持できているのは、17年前の52歳から実践している食べトレのおかげなのです。

私はメタボと糖尿病が発覚した52歳で糖質制限を始めましたが、そこから半年で体重10㎏減。
学生時代の体重に戻り、その後、体重はいまに至るまで17年間変わっていません。
コンピューター断層撮影装置(CT)で「126㎠」もあったお腹まわりの内臓脂肪の断面積は「71㎠」へと激減しました。

食べトレの主軸となる糖質制限は、ご飯やパン、麺類などの糖質を控えますが、
何かマニアックな食事のように思えるかもしれません。
でも、本書で詳しくお伝えしていますが、そもそも糖質制限食こそが、私たち人類本来の正解の食事なのです。

糖質は中毒性の高い不健康食


米や小麦などの穀物は、なんとなくヘルシーなイメージがあり、
お子さんがいる方は「ご飯をいっぱい食べなさい」なんてすすめているかもしれませんが、
実は人間にとって“異物”なのです。
毒とまでは言いませんが“中毒性”が高く、不健康な食べ物なのです。

私たち人類の歴史はおよそ700万年といわれますが、その長い歴史からすれば、
穀物などの糖質を摂るようになったのは、“ごく最近”。
穀物というでんぷん食品を日常的に食べるようになったのは、世界的には農耕が始まった1万年前からで、
日本では2500年前の弥生時代から。
たくさん糖質を摂るようになったのは第二次大戦後のことです。

人類の歴史でほとんど糖質を摂ってこなかった私たちの体は、
いまのように糖質をたくさん摂る食生活には対応できていません。
700万年かけて作り上げた体質は、そんな短期間で変化・適応させることはできないのです。

食べトレは、運動なしでも内臓脂肪がストンと落ちるので、
体型を改善できるのはもちろん、病気を防ぐいちばんの方法です。

「運動すれば痩せるのはわかっている」「けれど、それができない」「やりたくない」「続かない」
わかってます、わかってますとも! その頑固な体脂肪と内臓脂肪を運動なしでも落とせる方法をじっくり教えます。



江部康二

糖質制限食に肯定的な信頼度の高いエビデンスあり、否定派論文にはなし。  
【19/11/07 yanosono
東洋経済 読者コメントを見て
久しぶりに江部先生の記事(東洋経済)を見たら、読者コメントがたくさんありました。
https://toyokeizai.net/articles/comment/190605
これをいくつか読んだら、また、糖質制限肯定派と否定派のどちらが正しいのか不安を駆り立てるようなコメントが散見されました。
お時間ある時に反証のコメントを頂けたらと思いました。
読んだ人の中には、糖質制限を誤解している人も多いと思いましたので。
私自身も、このコメントを目にして混乱しています。

19/11/07 クッキー
ヤフーニュースの記事について
糖質制限を始めて5年になりますが、今朝、こちらの記事を見て不安になりました。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191106-00000011-pseven-life
江部先生のお考えを聞かせていただければと思います。
宜しくお願いします。】


yanosono さんとクッキー さんから、
東洋経済オンラインの記事の読者コメントと
ヤフーニュースの記事に関して、コメント・質問と頂きました。


東洋経済オンラインの記事
「糖質制限」論争に幕?一流医学誌に衝撃論文
「炭水化物は危険、脂質は安全」の波紋
江部 康二 : 高雄病院理事長

は、
私がランセットのコホート論文を解説したものです。
炭水化物の摂取比率が多いほど直線的に右肩上がりで総死亡率が上昇しています。
そして脂肪の摂取比率が多いほど、直線的に右肩下がりで総死亡率が減少しています。
明白に糖質制限食が有利な結論です。

『炭水化物の摂取増加で死亡リスク上昇』(コホート研究)
ランセット誌のオンライン版(2017/8/29)で、
 カナダ・マックマスター大学のMahshid Dehghan博士らが報告。
5大陸18カ国で全死亡および心血管疾患への食事の影響を検証した大規模疫学前向きコホート研究(Prospective Urban Rural Epidemiology:PURE)の結果。
2003年1月1日時点で35~70歳の13万5335例を登録し、
2013年3月31日まで中央値で7.4年間も追跡調査。
論文の内容を要約
1)炭水化物摂取量の多さは全死亡リスク上昇と関連。
2)総脂質および脂質の種類別の摂取は全死亡リスクの低下と関連。
3)総脂質および脂質の種類は、心血管疾患(CVD)、心筋梗塞、CVD死と関連しない。
4)飽和脂質は脳卒中と逆相関している。

炭水化物摂取比率       総死亡率
1群 46.4%          4.1%
2群 54.6%         4.2%
3群 60.8%         4.5%
4群 67.7%         4.9%
5群 77.2%         7.2%

脂肪の摂取比率        総死亡率
1群 10.6%         6.7%
2群 18.0%         5.1%
3群 24.2%         4.6%
4群 29.1%         4.3%
5群 35.3%         4.1%



ヤフーニュースは、2019/11/6(水)NEWSポストセブンの記事です。
こちらもコホート研究です。
【米ハーバード大学が約1万5000人を対象に25年間追跡調査すると、食事に占める炭水化物の割合が3割以下の人は、最も死亡率が高いという結果が出た。 
また、国立国際医療研究センターが2013年に発表した、海外の糖質制限食に関する長期研究の解析結果では、摂取カロリーに占める糖質の割合が低い「低糖質群」は、「高糖質群」に比べて総死亡率が1.31倍になったという。】

こちらのコホート研究は、糖質制限食に不利な結論です。

ⅠとⅡで、真逆の結論ですが、
科学の世界でのエビデンスとは、こんなものと思います。
そして、実はコホート研究はエビデンスレベルは、レベル2と低いのです。


次にエビデンスレベルについて論じて見ます。

エビデンスレベル 「糖尿病診療ガイドライン2016」

レベル1 + 質の高いランダム化比較試験(RCT)および
     それらのメタアナリシス(MA)/システマティック・ レビュー(SR)
レベル1  それ以外のRCTおよびそれらのMA/SR
レベル2   前向きコホート研究およびそれらのMA/SR
         (事前に定めた)RCTサブ解析
レベル3  非ランダム化比較試験 前後比較試験
         後ろ向きコホート研究
         ケースコントロール研究およびそれらのMA/SR
         RCT後付けサブ解析
レベル4  横断研究 
      症例集積

*質の高いRCTとは①多数例②二重盲検、独立判定③高追跡率④ランダム割り付け法が明確などをさす。



以下に、
糖質制限食に肯定的なエビデンスとなる信頼度の高い論文を取り上げてみました。
エビデンスレベルのもっとも高い
「エビデンスレベル1+」と「エビデンスレベル1」
の論文で、糖質制限食の有効性を示すものを列挙してみました。
集めてみると、多数ありました。

一方、糖質制限食に否定的な、
「エビデンスレベル1+」と「エビデンスレベル1」の論文は皆無です。


この時点で、「糖質制限食是非論争」に
エビデンスレベルで、明白な決着がついたと言えます。


さらに米国糖尿病学会も、2019年4月の「コンセンサスレポート」において
糖質制限食がエビデンスが最も豊富であると明言しました。


<RCT(ランダム化比較試験)レベル1+>
①Obesity Reviews(国際肥満研究連合の公式ジャーナル)2009年
体重減少、中性脂肪減少、HDL-C増加は低炭水化物食が低脂質・低カロリー食に比し有効。13の電子データベースの2000年1月~2007年3月の低炭水化物食と低脂質食比較RCTをメタ解析。
Systematic review of randomized controlled trials of low-carbohydrate vs. low-fat/low-calorie diets in the management of obesity and its comorbidities M. Hession,et all
 Obesity Reviews(国際肥満研究連合の公式ジャーナル)
 Volume 10, Issue 1, pages 36–50, January 2009

②Obesity Reviews(国際肥満研究連合の公式ジャーナル)2012年
23レポートのメタ解析によって
研究期間にかかわらず糖質制限食が体重,脂質,血糖,血圧を改善させる。
Obes Rev 2012; 13: 1048-1066Systematic review and meta-analysis of clinical trialsof the effects of low carbohydrate diets oncardiovascular risk factorsobr_1021

③システマティック・レビュー/53RCTのメタアナリシス。ランセット。
1)低脂肪食よりも糖質制限食の方が減量効果が高い。
2)低脂肪食は他の高脂肪食との比較で減量効果に有意差なし。
3)低脂肪食は普通食との比較でのみ、体重減少効果があった。
4)低脂肪食は、長期的な減量効果についての科学的裏付けがない。
Effect of Low-Fat Diet Interventions Versus Other Diet Interventions on Long-Term Weight Change in Adults:
  A Systematic Review and Meta-Analysis Lancet Diabetes Endocrinol 2015 Dec 01;3(12)968-979,
 DK Tobias, M Chen, JE Manson, DS Ludwig, W Willett, FB Hu


<RCT(ランダム化比較試験)レベル1>

①低糖質食 vs. 低脂質食。低糖質食の圧勝
低糖質食 vs. 低脂質食、減量や脂質データなどCVD(心血管疾患)リスク低減で、
低糖質食の圧勝。148人の肥満者を、1年間研究。
低糖質食は40g/日未満。
Effects of low-carbohydrate and low-fat diets: a randomized trial.
Bazzano LA et all
Ann Intern Med. 2014 Sep 2;161(5):309-18

②DIRECT低炭水化物食で一番体重減少・ HDL-C増加 
脂肪制限食(カロリー制限)、                           
地中海食(カロリー制限)、                            
低炭水化物食(カロリー無制限)の3群
低炭水化物群のみカロリー無制限のハンディがあったが、結局3群全て同じだけのカロリーが減少。満足度と満腹度。
当初糖質20g/日以下。3ヶ月後から120g/日以下を目指すも、結局女性150g/日、男性180g/日で40%の糖質。
糖質約50%の低脂肪食群、地中海食群(高糖質群)
DIRECT(Dietary Intervention Randomized Controlled Trial)         
322人を3群に分けて、2年間の研究。
Iris Shai,et all:Weight Loss with a Low-Carbohydrate,Mediterranean,or Low-Fat Diet. NENGLJ MED JULY17,2008、VOL359.NO.3 229-241

③DIRECTのフォローアップ研究。合計6年間。
地中海食、低炭水化物食の2群は、6年後も 体重減少に有意差あり。
Four-Year Follow-up after Two-Year Dietary Interventions
 N Engl J Med 2012; 367:1373-1374October 4, 2012

④低糖質地中海食(LCMD)。HbA1cレベルの大きな減少。
低糖質地中海食(LCMD)。8年間RCT研究論文。
糖質50%未満のLCMD群(108人)と低脂肪群(107人)の比較。女性は1500kcal/日。男性は1800kcal/日。
新たに診断された2型糖尿病患者では、LCMDは低脂肪食と比較して、HbA1cレベルの大きな減少、糖尿病の寛解率が高く、糖尿病治療薬の導入を遅らせた。
Diabetes Care. 2014 Jul;37(7):1824-30.
The effects of a Mediterranean diet on the need for diabetes drugs and remission of newly diagnosed type 2 diabetes: follow-up of a randomized trial.

⑤低炭水化物食が、肥満・HDL-C・TGを改善。          
JAMA  2007年3月  A TO Z 体重減少研究
アトキンス、ゾーン、ラーン、オーニッシュダイエットのそれぞれの1年間の体重減少効果などをみた。311人の女性を上記4グループに分けて追跡。これら4種のダイエット法は、いずれも米国でポピュラーなものである。
アトキンスは低炭水化物食(スーパー糖質制限食)、ラーンとオーニッシュは高炭水化物、低脂肪食、ゾーンは炭水化物40%
低炭水化物食が体重を最も減少させて、HDL-CとTGを改善。
Comparison of the Atkins, Zone, Ornish, and LEARN Diets for Change in Weight and Related Risk Factors Among Overweight Premenopausal Women
 The A TO Z Weight Loss Study: A Randomized Trial ,JAMA297:969-977


<米国糖尿病学会と糖質制限食。その変遷。>  
1)2007年までは、糖質制限食を否定です。
2)2008年に、肥満を伴う糖尿病患者に1年間の期限つきで有効性を認めました。
3)2011年に、肥満を伴う糖尿病患者に2年間の期限つきで有効性を認めました。
4)2013年10月、「成人糖尿病患者の食事療法に関する声明」(ガイドライン)を
  2008年以来5年ぶりに改訂しました。
  そして適切な三大栄養素比率は確立されていないことを示し、
  全ての糖尿病患者に適した唯一無二の食事パターンは存在しないと明言しました。
  そして「糖質130g/日が平均的な最小必要量」という文言を削除し、
  肥満の有無は関係なく、期限なしで、正式に糖質制限食を容認しました。
  そして患者ごとに個別に様々な食事パターン
  〔地中海食,ベジタリアン食,糖質制限  食,低脂質食,高血圧食〕が
  受容可能としました。
 5)米国糖尿病学会は、2019年4月、
  「成人糖尿病患者または予備軍患者への栄養療法」コンセンサスレポートにおいて、
  『糖質制限食(Low-carbohydrate eating patterns)が、血糖コントロールに関してエビデンスが最も豊富である』
  と明言しました。 

江部康二
朝日カルチャーセンター中之島教室・糖質制限食講座のご案内です。
こんにちは。
朝日カルチャーセンター中之島教室にて
糖質制限食講座開催です。


老後の備え、認知症予防に糖質制限食
https://www.asahiculture.jp/course/nakanoshima/9d2aab8c-4a2f-a977-7b1e-5d048b51ecb0

2019/12/17(火)15:30~17:00
朝日カルチャーセンター 朝日JTB・交流文化塾 
中之島教室
TEL:06-6222-5222



最新の内容も含めて、わかりやすくて楽しいお話しを目指します。

講師は江部康二です。
年間約30回講演をしていますが、
結構、新しい話題も多いので、スライドも毎回更新しています。
今回もわかりやすくお話しますので、乞うご期待です。
講演が75分間で質疑応答が15分間です。
大阪・兵庫・京都・滋賀や近畿圏の糖尿人やメタボ人の方々やそのご家族など、
奮ってご参加いただけば幸いです。

お陰様で、糖質制限食は順調に普及してきています。
2005年に私が「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」(東洋経済新報社)
を日本初の糖質制限食の本として刊行したころとは、大きな違いがあります。

なんと言っても、2013年10月に米国糖尿病学会が5年ぶりに改訂した
「栄養療法に関する声明」のなかで、
地中海食やベジタリアン食などどともに「糖質制限食」を正式に容認したことが、
大きな追い風となりました。

2016年7月のNHKクローズアップ現代の試算によれば、
糖質制限市場は、3184億円とのことです。
医学界より、企業のほうが糖質制限食をビジネスチャンスと捉えて
行動が迅速なようです。
くら寿司やガストやリンガーハットなども糖質制限メニューを投入で、
なかなかの発展状況です。

2017年8月には、
「炭水化物の摂取増加で死亡リスク上昇」
という結論のランセット(Lancet)論文が発表され、
糖質制限食にとって大きな追い風となりました。
Lancet誌オンライン版2017年8月29日号掲載
https://doi.org/10.1016/S0140-6736(17)32252-3



さらに、2019年4月、米国糖尿病学会は「コンセンサス・レポート」において
『糖質制限食が最もエビデンスが豊富である』と報告しました。


糖質制限食の発展、まさに、今昔の感ありですね。


江部康二




☆☆☆
以下は朝日カルチャーセンター中之島教室のサイトから一部抜粋です。

老後の備え、認知症予防に糖質制限食

講師 江部康二高雄病院理事長

内容
糖質制限食は、1999年から京都・高雄病院において糖尿病治療食として開始され、合併症を予防できる唯一の食事療法として画期的な成果をあげてきました。近年多くの研究論文により糖尿病・肥満・生活習慣病などに対する糖質制限食の治療効果が証明されています。米国糖尿病学会は2019年4月のガイドラインで、血糖値改善効果に関して糖質制限食が最もエビデンスが豊富であると明言しました。『糖尿病コントロール不良』『白米を多く摂取』などで認知症リスクが高まります。老後の備え、認知症予防には、糖質制限食実践あるのみです。

日程 2019/12/17
曜日・時間 火曜 15:30~17:00
受講料(税込) 会員 3,080円 一般 3,630円

講師紹介 江部 康二 (エベ コウジ)
<プロフィール>
・1950年生まれ。
・1974年京都大学医学部卒業。
・1974年から京都大学胸部疾患研究所第一内科(現在京大呼吸器内科)
にて呼吸器科を学ぶ。
・1978年から高雄病院に医局長として勤務。1996年副院長就任。
・1999年高雄病院に糖質制限食導入。
・2000年理事長就任。
・2001年から糖質制限食に本格的に取り組む。
・ 2002年に自ら糖尿病であると気づいて以来、さらに糖尿病治療の研究に力を 注ぎ、「糖質制限食」の体系を確立。これにより自身の糖尿病を克服。
内科医/漢方医/一般財団法人高雄病院理事長/一般社団法人日本糖質制限医療推進協会理事長。

<著書>
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』2005年(東洋経済新報社)
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編』2008年(東洋経済新報社)
『我ら糖尿人、元気なのにはわけがある』2009年(東洋経済新報社・作家宮本輝氏との対談本)
『糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食』2010年(ナツメ社)
『主食をやめると健康になる』2011年(ダイヤモンド社)
『食品別糖質量ハンドブック』2012年(洋泉社)監修
『糖質オフ!健康法』2012年(PHP文庫)
『糖尿病治療のための!糖質制限食パーフェクトガイド』2013年(東洋経済新報社)
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!新版』2014年(東洋経済新報社)
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!2 実践編 新版』2014年(東洋経済新報社)
『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』2014年(東洋経済新報社)
『なぜ糖質制限をすると糖尿病が良くなるのか』2015年(ナツメ社)
『糖質制限の教科書』2015年(洋泉社)監修
『よくわかる! すぐできる! 「 糖質オフ! 」健康法 』2016年(PHP研究所)
『人類最強の「糖質制限」論~ケトン体を味方に して痩せる、健康になる』2016年(SB新書)
『江部康二の糖質制限革命』2017年(東洋経済新報社)
『男・50代からの糖質制限』2018年(東洋経済新報社)
『内臓脂肪がストン!とおちる食事術』2019年(ダイヤモンド社)    
『糖質制限の大百科』2019年(洋泉社)
など多数。
ブログ『ドクター江部の糖尿病徒然日記( http://koujiebe.blog95.fc2.com/ )は日に数千件のアクセスがあり、糖尿病のかたやそのご家族から寄せられた質問への回答や、糖尿病・糖質制限食に関する 情報の発信に、日々尽力している。


脂肪肝について その2
こんばんは。
前回の続きです。

血糖値を直接上昇させるのは、3大栄養素「糖質・脂質・タンパク質」のうち、
糖質だけなので、追加分泌インスリンが大量に必要となるのは、糖質摂取時だけです。
タンパク質は、ごく少量の追加分泌インスリンを分泌させます。
脂質は、追加分泌インスリンを分泌させません。

脂肪肝も内臓脂肪肥満もメタボリック・シンドロームも、
糖質の頻回・過剰摂取によるインスリンの頻回・過剰分泌が根本要因と思います。
内臓脂肪肥満やメタボになれば、インスリン抵抗性も出現してきて、
血糖値を正常に保つために基礎分泌インスリンの量も増加します。

このようにして、インスリン追加分泌も基礎分泌も過剰になり、
ますます、脂肪肝や内臓脂肪肥満やメタボリック・シンドロームは
進行して悪循環に陥ります。

上述の如く人体の生理・栄養・代謝面から理論的に考えてみると、

<糖質摂取→食後血糖値上昇→追加分泌インスリン大量分泌→血糖を筋肉が取り込む→
余剰の血糖は中性脂肪となる→脂肪肝・肥満>


ということが明確に理解できます。
つまり、糖質を普通に食べていたら、少々のカロリー制限をしても、
脂肪肝が改善することは極めて困難なのです。

一方、糖質制限食実践で、例えば肉・魚・豆腐などを摂取すれば、
当然高脂質・高タンパク食となりますが、
この間常に脂肪が分解されエネルギー源として使われています。
つまり、糖質制限食を食べている最中にも、血糖値を保つために糖新生が行われますが、
糖新生のエネルギー源として、中性脂肪が分解されて脂肪酸やケトン体になり、
利用されているのです。
この「脂肪酸-ケトン体エネルギーシステム」が日常的に利用されているのが、
人類本来の姿であり、農耕前の狩猟・採集時代700万年間はずっとそうでした。

糖質制限食で脂肪が分解されていた人が、糖質を摂取して血糖値が上昇すると、

<糖質制限食→中性脂肪分解→脂肪酸・ケトン体→骨格筋・心筋・内臓のエネルギー源>

というパターンが

<糖質摂取→食後血糖値上昇→追加分泌インスリン大量分泌→血糖を筋肉が取り込む→
余剰の血糖は中性脂肪となる→脂肪肝・肥満>


というパターンに変化し、脂肪肝・肥満につながるわけです。


私自身、2002年の糖尿病発覚の時点で、
メタボリックシンドロームの基準を満たしていました。

<身長167cm。 体重67kg 。高血圧140~180/90~110 。腹囲86cm。>

スーパー糖質制限食実践半年で10kg減量して57kg。
血圧は140~180/90~110  →  120~130/70~80。
内臓脂肪CTも、126cm2 → 71cm2 (正常は100未満)
メタボリックシンドロームの基準が全て正常になりました。
腹部エコーでも脂肪肝は改善しました。

私だけでなく多くの脂肪肝の患者さんが
スーパー糖質制限食で速やかに改善しています。

メルマガ読者の脂肪肝の皆さんは、安心して魚も肉も卵も野菜もしっかり食べて、
美味しく楽しくスーパー糖質制限食で、脂肪肝改善を目指して下さい。
アルコール性脂肪肝もあるので、飲酒量はほどほどにしましょう。


なお、急性妊娠性脂肪肝(AFLP)はまれな疾患(6000~7000妊娠に1例ていど)ですが、
重篤となることもあり注意が必要です。
AFLPは理論的には糖質制限食で予防できると思います。


江部康二
脂肪肝について その1
こんばんは。.
ございます。
健康診断で脂肪肝を指摘される人が私の糖尿病患者さんにおいても、
かなりの確率でおられます。
それで今回は、脂肪肝について整理してみました。

脂肪肝(しぼうかん)とは、文字通り肝臓に脂肪が蓄積した状態です。
近年、30代~40代を中心に増加傾向にあります。

日本人間ドック学会が2016年に発表した「全国集計結果」では、
「肝機能異常」のある人は、20年前と比較すると10.5ポイント上昇して、
男性の40.2%、女性の22.8%にみられました。
これらのほとんどが脂肪肝と思われます。

脂肪肝は

1)非アルコール性脂肪性肝疾患
 (NAFLD:nonalcoholic fatty liver disease)

a)単純脂肪肝:肥満などによるもの
b)非アルコール性脂肪性肝炎(NASH:Non-Alcoholic SteatoHepatitis)

2)アルコール性脂肪肝:飲酒によるもの

3)妊娠に伴うもの:急性妊娠性脂肪肝
 (AFLP:Acute Fatty Liver of Pregnancy)

などにわけられます。

NAFLD(nonalcoholic fatty liver disease、非アルコール性脂肪肝疾患)は、
アルコールを原因としない脂肪肝です。

NAFLDの8割から9割は炎症や線維化を伴わない「単純性脂肪肝」です。
多くは肥満が関係します。
単純脂肪肝の予後は良好です。

非アルコール性の脂肪肝はかつては、
放置してもさしたることはないと言われていましたが、
近年、上述の「NASH」が認識されるようになり、様相が一変しました。
非アルコール性脂肪性肝炎(Non-alcoholic steatohepatitis)を略してNASHです。

NASHは、肝炎から肝硬変や肝臓癌に進展することもあり、結構こわいのです。
NAFLDの1割くらいがNASHです。
結局、炎症を伴うか否かが、肝要ですが、
単純性脂肪肝からNASHへ進行することもあります。

[肝臓に脂肪が蓄積→脂肪肝→非アルコール性脂肪性肝炎→肝硬変→肝癌]
B型ウィルスやC型ウィルスや飲酒以外に、NASHからも肝癌になり得るので、
油断は禁物です。

<非アルコール性脂肪肝の根本要因は、脂質ではなく糖質>
(1) 糖質を摂取すると血糖値が上昇します。
(2) 血糖値が上昇すると追加分泌のインスリンが大量に分泌されます。
(3)追加分泌インスリンにより、筋肉細胞の糖輸送体が内部から細胞表面に移動します。
(4) 筋肉細胞の糖輸送体(Glut4)により血液中のブドウ糖は細胞内に取り込まれます。
(5) まずエネルギー源として利用し、次いでグリコーゲンとして筋肉中に蓄えます。
(6) 筋肉細胞に取り込まれずに、血液中で余ったブドウ糖は全て中性脂肪に変わり、
  脂肪細胞や肝臓に蓄えられます。


このように、追加分泌のインスリンが大量・頻回に出ることが、
脂肪肝や肥満の根本要因であり、インスリンが肥満ホルモンと言われる所以です。

[次回につづく]
第8回食後血糖コントロールセミナー(仙台)のご報告。
第8回食後血糖コントロールセミナー(仙台)のご報告。


こんにちは。

第8回食後血糖コントロールセミナー
が、2019/11/5(火)、仙台市青葉区の 勝山館 4階 彩雲の間
にて開催されました。

一般演題(19:00~19:30)
座長:橋本 雄二 先生
1)「持続血糖測定器使用と自主的糖質制限による減量効果について」
演者:忠鉢 礼菜 先生
  仙台大学大学院スポーツ科学研究科
2)「SGLT阻害剤と糖質制限食」
演者: 山岸 俊夫 先生
  東北公済病院 代謝内分泌・高血圧内科 部長

特別講演(19:30~20:30)
座長:佐藤 文俊 先生
東北大学大学院医学系研究科
難治性高血圧・内分泌代謝疾患 地域連携寄付口座 特任教授
「糖質制限食を考慮した糖尿病治療」
演者:江部康二
   高雄病院理事長


午前注、高雄病院の入院患者さんを診察して、
昼から伊丹空港に行き、仙台まで空の旅です。
仙台は15度くらいで、京都とあまり変わりなしでしたが、
一応、冬用の背広にネクタイで出かけました。


私は特別講演の講師をつとめました。
医師、栄養士、看護師など医療従事者対象のクローズドの講演会でした。
今回も95人くらい参加されて、超満員で机と椅子を追加したそうです。、
糖質制限食の広がりを実感しました。
熱心な質疑応答もありおおいに盛り上がりました。

忠鉢先生は、6名の参加者を研究されて、
緩やかな糖質制限食でも、体重減少効果があり、BMIや体脂肪率が
有意に改善したと報告されました。
また、筋肉量は減少しなかったとのことでした。
今後、症例を増やして、さらに検討していかれるそうです。


山岸先生は、2019年8月から、
25%糖質制限食を用いた糖尿病教育入院を開始されています。
入院後3日間は通常のカロリー制限・高糖質食を摂取して頂き、
その後は糖質制限食に変更して、血糖の変動を確認しておられます。
血糖の変動をわかりやすくするために持続血糖測定(CGM)を導入しておられます。
カロリー制限・高糖質食では、食後血糖値は300mg/dlを超えてきて、
糖質制限食なら、180mg/dlを超えないことが、見事に確認できます。
高雄病院以外に、入院して糖質制限食を指導する病院は、皆無の状態でしたが、
山岸 俊夫 先生のおかげで、日本で2番目に東北公済病院でも可能となりました。
大変嬉しいことです。


私は、米国糖尿病学会が、2019年4月
『糖質制限食が最もエビデンスが豊富である。』と報告したことなど
最新の情報も含め、基礎理論をお話しし、症例報告もしました。

勝山館さんには、糖質制限な食事を提供していただき、
懇親会も美味しく楽しくで、呑んで食べて満喫しました。
ありがとうございました。


橋本 雄二 先生
忠鉢 礼菜 先生
山岸 俊夫 先生
佐藤 文俊 先生


今回は、お招きいただき、大変お世話になりありがとうございました。


江部康二
菓子職人11月・12月限定マンスリー糖質制限ケーキ シャルロット
こんにちは。

【菓子職人 11月・12月限定マンスリーケーキ】
風味豊かなシュー生地とナッツクリームが絶妙 
シャルロット

main_monthly1911.jpg

糖質 2.46g カロリー 266kcal
※100gあたり ※エリストールを除く 
販売サイト


◆測定結果
2019年10月30日(水)
15時03分 血糖値:120mg
菓子職人シャルロット1個(100g)試食
16時03分 血糖値:128mg

シャルロット100gあたり摂取で、8mg/dl血糖値上昇です。
糖尿人・江部康二のピークの血糖値上昇は1gの糖質で3mg/dlです。
ということは「8mg/dl÷3mg/dl=2.67g」の糖質含有量で、
ほぼ想定範囲で、糖質制限食合格です。


糖質制限シャルロット  美味しさのヒミツ

monthly_cut1911.png


A ビスキュイ・キュイエール: 別立てで作った軽い生地
B シャンティー ショコラ : モリドール社のダークチョコレートと北海道産生クリームをあわせて軽く仕上げました
C クレーム・ブリューレ: 北海道産生クリームと濃いアーモンドミルクとたっぷりの卵黄を寒天で固めました
D 軽いチーズムース: マスカルポーネと卵黄、北海道産生クリームやオレンジのお酒で香りづけ、優しいムース状に仕上げました


糖質制限マンスリーケーキ
【11・12月限定 シャルロット】
軽いチーズムースとチョコクリームにブリュレ入り。
フルーツも華やか。
賞味期限:冷凍保存20日間、解凍後要冷蔵にて2日間
内容:直径約15cm×高さ14cm/約480g 1台
価格 4,500円
【ご購入はこちらから】

最近、京都も寒くなってきました。
ダークチョコと北海道産生クリームとアーモンドミルクの組み合わせで
なんだか、体も温まりそうですね。

大阪管区気象台は、「近畿地方で木枯らし1号」が吹いたと発表しました。
昨年(11月22日)より18日早い木枯らし1号になりました。

糖質制限シャルロット、秋~冬にふさわしい、豊潤な味わいとなっています。

ブログ読者の皆さんも、是非、ご賞味頂ければ幸いです。

菓子職人さん、いつも美味しくて素敵な糖質制限スイーツを提供して頂き、
ありがとうございます。

江部康二
電子書籍『糖質量&炭水化物量ポケットガイド』発売中。
こんにちは。

電子書籍『糖質量&炭水化物量ポケットガイド』
 SBクリエイティブ (2019/8/30)


発売開始です。

紙媒体はなしで、電子書籍のみです。
その分、お安くなっていて、
Amazon Kindle http://ul.sbcr.jp/Dh6Y5 で¥864-です。

コンビニエンスストアやドラッグストア、スーパー、ファストフードなどで買える、
ランチにおすすめの商品やメニューを「実名」で多数掲載してあります。
野菜や肉類などの基本的な食材についても掲載しています。

おかげさまで、アマゾンのレビューなどでも、具体的でわかりやすくて実用的など、高評価を頂いています。

スマートフォンで使いやすいよう、レイアウトを設計してあるので、
ぜひ、買い物や外食時に役立てて頂けば幸いです。

Amazon Kindle
http://ul.sbcr.jp/Dh6Y5

楽天kobo
http://ul.sbcr.jp/dj0by

Google Play
http://ul.sbcr.jp/Cu5R7

BOOK☆WALKER(予約中)
http://ul.sbcr.jp/o1gDb

糖質量&炭水化物量ポケットガイド(立ち読み版)
http://ul.sbcr.jp/BD-toushitsu


江部康二


☆☆☆
以下は、電子書籍『糖質量&炭水化物量ポケットガイド』のはじめにです。

はじめに
近年、糖質制限食に賛成する医療機関は順調に増えています。
2013年10月に「米国糖尿病学会」が5年ぶりに改訂した
「栄養療法に関する声明」の中で、
糖質制限食を正式に容認したことが、大きなプラスとなったと
考えられます。2017年8月には、
「炭水化物の摂取増加で死亡リスク上昇」という結論の論文が、
『ランセット』という信頼度の高い英国の医学雑誌に発表され、
これも大きな追い風となりました。
そして2019年4月、米国糖尿病学会は「成人糖尿病患者または予備軍患者への栄養療法」ガイドラインを発表しました。
その中で『糖質制限食』のエビデンスがもっとも豊富であるとして
積極的に推奨されています。
ここ数年で、糖質制限食Jは着実に普及しつつあるのです。
2016年7月のNHKクローズアップ現代の試算によれば、
糖質制限食市場は3184億円とのことですが、
昨今では各食品メーカーはもちろん、
コンビニエンスストアやファストフードでも、
糖質を抑えた商品やメニューを次々と投入しています。
低糖質商品のコーナーを設けるドラッグストアや
スーパーも見かけるようになりました。
糖質制限食は新たなビジネスチャンスにもなっているのです。



内容紹介
もう毎日のランチ選びで困らない!
コンビニやスーパーで選ぶべき市販食品、外食を実名で紹介!

生活習慣が原因の2型糖尿病の治療はもちろん、ダイエットや美容にも有効な糖質制限。
最近では、内臓脂肪を落とすのにも効果的と注目されています。

糖質制限を始めたときに最初に困るのが、毎日のランチです。
自宅でお昼を食べる人や弁当を作っている人は、糖質の低い食材で手作りできますが、
コンビニエンスストアやファストフードなどでランチを買う人は、糖質の低い商品を探すのはなかなか大変です。

そこで本書では、コンビニエンスストアやドラッグストア、スーパー、ファストフードなどで買える、
ランチにおすすめの商品を「実名」で多数掲載しました。

おすすめの組み合わせや、キーワード、写真からなど、
インデックスも工夫してありますので、さまざまな方法で商品を探すことができます。

野菜や肉類などの基本的な食材についても掲載していますので、
外食時にメニューに糖質量が掲載されていないときでも、おおよその糖質量を調べることができます。

本書はスマートフォンで使いやすいよう、レイアウトを設計してあります。
ぜひ、買い物や外食時に役立ててください。

●目次
はじめに
糖質制限Q&A
ランチインデックス
キーワードインデックス
写真インデックス
Part1 市販食品、外食編
Part2 素材、定番料理編
商品、素材目次


『糖質制限食と耐糖能』に関しての考察。
こんにちは。
ときどき、コメントで質問などがありますので、
今回は、『糖質制限食と耐糖能』について考えてみます。


A)正常人
耐糖能正常な人が
スーパー糖質制限食を続けていて、
いきなり糖質摂取すると
血糖値が爆上がりする人が、時々おられます。
勿論、どうもない人もいます。

75g経口ブドウ糖負荷試験を実施する前の3日間は
150g/日以上の糖質を摂取することが推奨されています。

つまり、しばらく糖質制限食を続けていると、
いきなりの大量の糖質摂取に対して、
β細胞の準備ができていないので今までよりも、
血糖が上昇する人がいることは間違いないです。

しかし、スーパー糖質制限中でも、インスリン基礎分泌は出ていますし
野菜分の1回に約10gの糖質摂取に対して、
追加分泌インスリンも少量は出ています。
また、たんぱく質の摂取でもインスリンとグルカゴンが分泌されます。
従ってスーパー糖質制限食実践中でも、β細胞はある程度活動しています。

また、過剰な糖質摂取に対してβ細胞が疲弊して、
分泌能力が極端に減ってしまって発症するペットボトル症候群(清涼飲料水ケトーシス)が知られていますが、
スーパー糖質制限食の場合は、
β細胞は一定の休息を得て、疲弊はなく、基本的に元気です。
つまり、本当に耐糖能が低下しているのではないのです。

従って、150g/日の糖質を3日間摂取して、準備期間をおけば
β細胞はしっかりインスリンを分泌するので、本来の耐糖能に戻ると思います。



「糖質制限食を行うと耐糖能が低下する」という説を最初に唱えたのは、
ヒムスワースです。
「健康人に糖質の少ない食事を1週間与えて糖負荷試験を行った。高糖質食を与えたときには耐糖能は正常であったのに、
低糖質食によって糖尿病と判定されるほどに耐糖能が悪化した。」
というのが、ヒムスワースが1935年に発表した論文の結論です。

Himsworth HP. The dietetic factor determining the glucose tolerance and sensitivity to insulin of healthy men. Clin Sci 2, 67-94, 1935.

☆☆
ウィルカーソンらは
「糖質制限食を行っても耐糖能は低下しない」という論文を発表しました。
1960年、ウィルカーソン(Wilkerson)らが、
複数の受刑者を被験者として低糖質食が耐糖能に与える影響を再検討して、
糖質の摂取量を1日50グラムに制限しても、
耐糖能には大きな影響を及ぼさないという報告を行いました。
この報告がNew England Journal of Medicineという
影響力の大きな医学誌に掲載されました。

Wilkerson HLC, Hyman C, Kaufman M, McCuistion AC, Francis JO. Diagnostic evaluation of oral glucose tolerance tests in nondiabetic subjects after various levels of carbohydrate intake. N Engl J Med 262, 1047-1053, 1960.



B)糖尿人
2型糖尿病の診断基準をしっかり満たした人が、
1年間のスーパー糖質制限食実践で血糖値もHbA1cも正常値となり、
試しに白ご飯を一人前(糖質量は55g)摂取しても、
血糖はピーク140mg/dlを超えなくなった例もあります。

これは、スーパー糖質制限食で膵臓が休養できて、
β細胞が回復して耐糖能も改善したためと考えられます。

2008/10/29のブログ「糖質制限食と耐糖能改善」
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-590.html


もご参照いただけば幸いです。

以下は、糖尿人・江部康二のHOMA-βの推移です。
           HOMA-β            HbA1c(NGSP)
2004年:     12                5.5%(4.6~6.2)
2008年:     21                   5.7%
2009年:     29                    5.7%
2012年:     40                    5.9%
2014年:     40                    5.7%
2015年:     25.0                   5.9%
2016年:     40.6                   5.9%
2017年:     22.97                 5.8%
2018年:     31.6                   5.7%
2019年:     36.0           5.8%

HOMA-β ・・・正常値:40-60  

インスリン分泌能は、トータルにみると少し改善していて、
一定の波はありますが、ほぼ維持できているようです。


C)境界人

新潟労災病院消化器内科部長前川智先生の論文
「耐糖能異常に対する低炭水化物食の効果に関する後ろ向き研究」
Diabetes, Metabolic syndrome, Obesity, Target and Therapy
(ニュージーランドの英文雑誌)
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4063858/  → ここで全文が閲覧可能です。

Diabetes Metab Syndr Obes. 2014; 7: 195–201.
Retrospective study on the efficacy of a low-carbohydrate diet for impaired glucose tolerance
Satoshi Maekawa,1 Tetsuya Kawahara,2 Ryosuke Nomura,1 Takayuki Murase,1 Yasuyoshi Ann,1 Masayuki Oeholm,1 and Masaru Harada3

12ヶ月間の低炭水化物ダイエット(120g/日の糖質)により、
境界型糖尿病36名中25名(69.4%)が、OGTTで正常化。
11名(30%)は境界型(IGT)のまま。
糖尿病発症は0名(0%)。

対照群(普通食)36名中、3名(8%)が正常化。
28名(78%)は不変でIGTのまま。
5名(14%)が糖尿病発症です。

糖質制限食実践により、境界型糖尿病の耐糖能が69%も正常化していて、
対照群に比べて素晴らしい成果です。


江部康二
『置き換えレシピで、美味しく楽しく!低糖質料理教室(京都)開催。
こんにちは

2019年11月30日(土)、京都にて、日本糖質制限医療推進協会主催の
『置き換えレシピで、美味しく楽しく!低糖質料理教室(京都)』
を開催します。

講師は、管理栄養士の佐々木栄子さん(ローカーボクラブ 代表/
日本糖質制限医療推進協会アドバイザー)です。

佐々木栄子さんは2017年に、著書『糖質オフのやせる「おきかえ」レシピ』を
PHP研究所より出版されました。
こちらの書籍は、私が監修し、解説を執筆しております。

生協会員の方向けの限定販売で、一般書店では販売していませんが、
PHP研究所さんのHP(※)から直接ご購入いただけます。
http://www.php.co.jp/family/detail.php?id=83505

今回のテーマは、「低糖質アジアンフード」だそうです。
新たなジャンルでの低糖質レシピ、乞うご期待です(^^)/
奮ってご参加くださいね^^v

定員を増やし16名から20名様としました。
この機会に是非ご参加頂けば幸いです。


江部康二


以下事務局からのお知らせです。

*************

ブログ読者の皆様、いつも弊会のイベントへ多数ご参加いただきまして、 ありがとうございます。

2019年11月30日(土)、京都にて管理栄養士の佐々木栄子先生による、低糖質料理教室を開催いたします。

テーマは、「低糖質アジアンフード」です。

糖質制限を美味しく楽しく継続していくコツの1つは、バラエティーに富んだ低糖質料理をマスターしていくことです。

そこで、今回はここ数年人気が高まっているアジアンフードを採り上げます。

人気タイ料理のカオガンマイ(鶏飯)、ピーナッツバターをベースにしたガドガドソースのサラダ、これさえあればアジアンに・・のスイートチリソース、簡単にできるスイーツなどをしっかり低糖質でご紹介。

本格派だけれど食べやすい、佐々木先生の低糖アジアンレシピのレッスンです。

糖質制限でも様々なジャンルの料理を。今回は旬のアジアン料理を楽しみましょう!

関西にお住まいの方をはじめ、皆さまのご参加をお待ちしております。

☆定員を増やし16名から20名様としました。
 この機会に是非ご参加くださいませ。

◇料理・スイーツ教室情報URL: http://www.toushitsuseigen.or.jp/activity

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(一社)日本糖質制限医療推進協会主催

『置き換えレシピで、美味しく楽しく!低糖質料理教室(京都)』

テーマ:「低糖質アジアンフード」

◆日時: 2019年11月30日(土) 11:30~15:30頃 ※開場・受付は11:15~

◆会場: あじわい館(京の食文化ミュージアム)調理実習室

〒600-8813 京都市下京区中堂寺南町130番地  京都青果センタービル3階
http://www.kyo-ajiwaikan.com/access

♪講師: 佐々木栄子 管理栄養士/健康運動実践指導者/当会アドバイザー

◆参加費: 賛助会員料金 3,400円/一般料金 4,000円

◆定員・対象: 20名様 ・一般(18歳以上)

◆当日の流れ: レシピ説明 ・デモンストレーション→ 実習 → 試食(復習・歓談) → 片付け後、解散

◆ご持参いただくもの:
エプロン、三角巾、ふきん(タオル)2枚(台ふき用・食器ふき用)、筆記用具

■お支払い方法: クレジットカード/銀行振込/郵便振替 ※事前決済のみとなります。

■お申し込みの流れ:

1. 下記「お申し込み方法」の該当するものからお申し込みください。
2. 事務局よりお支払い方法についてメールでご連絡します。
3. 入金確認後、予約確定のメールをお送りします。
4. 当日、直接会場までお越しいただき、受付にてお名前をお伝えください。

■お申し込み方法:

★賛助会員の方: 事務局へメールにてお申し込み下さい。

★賛助会員入会+教室参加をご希望の方:

1. 入会案内および会員規約をお読み下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/sign-up

2. お申し込みは下のフォームからお願いします。
「入会ならびに講演会等出席のお問い合わせ」を選択いただき、
「通信」欄に「11/30 京都料理教室、参加希望」とご記入下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/contact

★一般(会員以外の方)で、教室参加ご希望の方:

下のフォームからお申し込み下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/cooking


◆その他

・予約制です。当日参加はできません。

・当日の開場・受付開始は、レッスン開始時間の15分前からです。

・お申し込み後、キャンセルされる場合は、11月26日(火)までにご連絡ください。
11月27日(水)以降のキャンセルは、参加費の半額をキャンセル料金としていただきますので、予めご了承ください。

・実習室で作ったもの以外の飲食はできません。ご自宅で作ったお料理やお菓子などの持ち込みはできませんのでご注意ください。

・皆さまで実習と試食を行っていただきますので、香水などのフレグランスはお控えください。

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