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各糖質制限食のスタンスと役割。
こんにちは。

1999年に高雄病院で、糖尿病入院患者さんに
糖質制限給食の供給が開始されました。

第二次大戦以降では、日本で初めてのことです。

その経験をもとに、2005年、やはり日本で初めての糖質制限食の本、
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』(東洋経済新報社)を上梓しました。
2006年、荒木裕医師が、「断糖宣言!」(エディットハウス)、
2007年、釜池豊秋医師が、
「医者に頼らない! 糖尿病の新常識・糖質ゼロの食事術」(実業之日本社)
を刊行されましたが、ここまでが、糖質制限食草創期の本と言えると思います。

その後、糖質制限食が徐々に広がっていきましたが、
2010年代になると、様々な医師が「糖質制限食」関連の本を
数多く出版するようになりました。
糖質制限食の日本における発展という意味では、望ましいことと言えますが、
各医師の推奨する「糖質制限食」のスタンスが一定異なっていることもあり、
糖質制限食を実践している方々に少々とまどいが見受けられるようです。
今回は、そこらあたりを整理してみたいと思います。

まず、糖質制限食は、美味しく楽しく末長く続けることが大切です。
毎日、朝昼夕と糖質(主食)を食べている場合に比べれば、
1/週とか1/月とかの糖質摂取なら、おおいにましです。

糖尿人であれば、そういうとき、可能なら、グリニド系薬かα-GI薬、
或いはその両者を食直前30秒に内服して
食後高血糖をできるだけ抑えるようにすればいいですね。

私は多数の糖尿人を診察していますが、きっちりスーパー糖質制限食を実践されて、
血液検査データ全て正常で、薬なし、合併症なしの方も、おられます。

私自身も2002年以来、焼酎飲んで、肉類や魚貝類をいろいろ食べて、
卵にチーズに豆腐に野菜・海藻・茸を食べて、
糖質制限ピザ、糖質制限ケーキ、糖質制限チョコ・・・を食べて、
美味しく楽しく、そしてきっちり長くスーパー糖質制限食を続けています。
勿論、内服薬なしで合併症もなしです。

私は全くつらくないので、末長く糖質制限食を続けることができると思います。
しかしながら、人はなかなか弱いものです。
「わかっちゃいるけど、やめられない」人もまた結構おられます。

私の患者さんでも、どうしても糖質がやめられない人もおられます。
私は糖質制限食の先達の医師として、糖尿病患者さんに、
最良の糖尿病食事療法である糖質制限食を説明して、
糖尿病のコントロールの仕方を指導するのがお仕事です。

糖尿病合併症の話もして、
それを防ぐことができるのは糖質制限食だけであることも説明します。

それを患者さんが受け止めて理解してどう実践するかは、
患者さん自身の仕事であり、私の仕事ではありません。
ですから、私は決して押しつけることはありません。

高雄病院方式の糖質制限食には3パターンがあります。

もちろん
1)スーパー糖質制限食(3食主食なし)
2)スタンダード糖質制限食(2食主食なし)
3)プチ糖質制限食(1食主食なし)

のなかで、
1)が一番効果があることは明らかですのでそれを薦めます。
しかし患者さんによっては、1)ができない人もいます。
そのようなときは、2)でも3)でもいいです。
スーパー糖質制限食では、1回の食事の糖質量は20g以下が目安です。
間食は、1日に1~2回で、1回の糖質量は5g以下が目安です。


糖質制限食は、やらないよりやった方が、例えどのタイプであれ、
糖尿病学会推奨のカロリー制限食(高糖質食)よりは、はるかにましなのです。

私は、ぬるいかもしれませんが、そういうスタンスの医師です。
皆さんが、糖質セイゲニストで優秀な患者さんだったら
糖質制限な医師はとても楽なのですが、現実はそうはいきません。

また、話のしやすい対等感覚の医師もいれば、
残念ながら上から目線の相談しにくい医師もいるのが現実です。

私に関しては、対等感覚の医師を目指しているので、
このブログへのコメント・質問も糖質制限食に関することなら、
初歩的なことも含めて大丈夫、OKです。
反復して似たような質問があっても、
またそれがブログ読者の皆さんの復習になるし新たな勉強にもなります。
糖質制限食に関する知識をインターネットで世界中で共有できて・・・。
それが、私自身の貢献感にもなりますので・・・

さて、日本で実践されている糖質制限食には

A)高雄病院のスーパー糖質制限食(1回の食事の糖質量20g以下)
B)山田悟先生の緩い糖質制限食(1回の食事の糖質量30~40g)
 最近は(1回の食事の糖質量20~40gで3食食べ、それとは別に間食を1日あたり10g)
C)釜池豊秋先生の糖質ゼロ食(1日1食で、夕食、糖質は5g以下)

α)荒木裕先生の断糖食
β)渡辺信幸先生のMEC食


などがあり、1回の糖質摂取量設定に違いがあります。
それでは、各糖質制限食のスタンスはどう違うのでしょうか?
まず、A)B)C)について検討してみます。

1)継続し易さと普及に関する配慮
継続し易さ、普及という面からは、普通に考えてB)が一番楽です。
A)はそれに、次いで楽ですし、当初から「スーパー」「スタンダード」「プチ」といったラインナップが設定されていて、
最近は「緩やかな」という選択肢もあるので、
継続し易さと普及ということを重視しているわけです。

C)は、ベストと思う食事療法をストイックに実践するという求道者のスタンスであり、
継続し易さや普及ということは、優先順位としては全く考慮されていません。
つまりC)はやりたい人やれる人が実践すればよいのであって、
やりやすくするというスタンスは皆無です。

従って、A)B)の立場の糖質セイゲニストとC)の立場の求道者とは、
いくら話し合っても折り合いがつくことは不可能ですので、
私も無駄な努力をするつもりはありません。

2)食後高血糖改善効果

食後高血糖改善効果はC)が一番高いです。
A)がその次でB)はかなり劣ります。
C)なら、食後高血糖はほとんどありません。

A)は、臨床的に合併症予防ができるレベル、
  食後1時間血糖値180mg/dl未満、食後2時間血糖値140mg/dl未満達成を
  目指していて、ほとんどの場合それが可能です。

B)は食後1時間血糖値180mg/dl未満、
  食後2時間血糖値140mg/dl未満を達成することは、
  困難な糖尿人が多いと思いますが、従来の糖尿病食(高糖質食)よりはましです。

3)追加分泌インスリン

C)は耐糖能正常型の人でも、インスリン追加分泌はごくごく少量です。
A)は耐糖能正常型の人の場合でもインスリン追加分泌は2~3倍レベルですみます。
B)は耐糖能正常型なら、追加分泌インスリンは10倍~20倍レベルでます。

インスリンは人体に絶対必要であり、基礎分泌インスリンがなければヒトは死にます。
しかし、インスリンには発ガンリスクやアルツハイマー病のリスクがあるので、
少量ですむにこしたことはないのです。

従って、B)の場合は、野放しの高糖質食に比べればましですが、
インスリン過剰のリスクがあるていどあることになります。

A)の場合は、人類700万年間の狩猟・採集時代に、
野生の果物、ナッツ類、根茎類を食べたレベルと同程度の追加分泌インスリンなので
許容範囲と思います。

4)問題点

B)は、インスリン分泌が多いこと以外にも、
食後高血糖と平均血糖変動幅増大という酸化ストレスリスクに関しては、
効果が弱いので問題と言えます。
C)は、始めにくいこと、継続しにくいこと、普及しにくいことが問題点です。

5)考察

A)の場合、C)よりは治療効果は若干劣りますが、
殆どの糖尿人において、合併症予防という観点からは、問題ないと思われます。
体重減少効果も同様であり、「継続し易さ」「普及」「治療効果」において
バランスのとれた食事療法と言えます。

B)は、「継続し易さ」「普及」は優れていますが、肝腎の治療効果が劣ることと、
食後高血糖と平均血糖変動幅増大という問題点を抱えています。

C)は、始めにくいこと・継続しにくいこと・普及しにくいことという弱点がありますが、
治療効果は抜群ですので、ビタミンCの摂取(野菜から摂取)に留意して、
個人的にやれる人はやればいいと思います。

結論として、自画自賛になりますが、
高雄病院のスーパー糖質制限食が一番バランスがいいのかなと思います。(^^) 

一方、山田悟先生の緩い糖質制限食や釜池豊秋先生の糖質ゼロ食も、
役割分担という視点に立てば、対立するというよりも、
一人一人の嗜好やニーズに応じて、相補的なものと思います。


A)B)C)の3者ともに、
日本糖尿病学会推奨の従来の糖尿病食(高糖質食)に比べれば
治療効果ははるかに高いのですから。

6) α)とβ)について
α)の荒木式は、ほぼスーパー糖質制限食に近いと思います。
ただ、ビールに関して、麦芽とホップだけの本物のビールは
呑んでもよいとされていますが、糖質含有量は、
米・コーン・スターチが含まれている普通のビールと同じだけあるので、
勿論NG食品です。

β)のMEC食も、基本的にはスーパー糖質制限食に近いと思います。
一日に摂るべき食品はM(お肉)・E(卵)・C(チーズ)の三点で、
これらをしっかり食べて、
その上でさらに食べたいと思ったら他の食品(糖質を含む)も
適度にOKということです。
あとは、一口、30回は噛んで食べようということです。
ビタミンCと食物繊維の摂取に注意すれば、MEC食もOKと思います。
ただ糖質を多く摂取すれば当然食後高血糖となるので、注意が必要です。


江部康二
2019/12/7(土 )  糖質制限食のすすめ  NHK文化センター京都教室講座
こんばんは。

2019/12/7(土 ) 14:30~16:00
糖質制限食のすすめ
~美味しく楽しく健康に~
NHK文化センター京都教室講座
https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1182731.html


NHK文化センター京都教室で、
久しぶりに講座を担当します。

糖質制限食の最新の知識や情報をわかりやすく楽しくお話します。
75分間の講演と15分間の質疑応答となります。
京都、滋賀方面の方々、是非ご参加いただけば幸いです。

お陰様で、糖質制限食は順調に普及してきています。
2005年に私が「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」(東洋経済新報社)
を日本初の糖質制限食の本として刊行したころとは、大きな違いがあります。
なんと言っても、2013年10月に米国糖尿病学会が5年ぶりに改訂した
「栄養療法に関する声明」のなかで、
地中海食やベジタリアン食などどともに「糖質制限食」を正式に容認したことが、
大きな追い風となりました。

この2~3年、糖質制限食の展開において大きな発展がありました。
2016年7月のNHKクローズアップ現代の試算によれば、
糖質制限市場は、3184億円とのことです。
医学界より、企業のほうが糖質制限食をビジネスチャンスと捉えて行動が迅速なようです。

一方、医学界においても、嬉しいサプライズです。
2017年2月7日(火)午後から、東京大学医学部に行ってきました。
渡邊昌先生、門脇孝先生、江部康二の3人で鼎談を行いました。
二人で話し合うのが対談で、三人で話し合うのが鼎談です。
渡邊昌先生は、医学雑誌「医と食」の編集長です。
門脇孝先生は、一般社団法人 日本糖尿病学会 理事長であり、
東京大学大学院医学系研究科糖尿病・代謝内科教授(当時)です。
門脇孝先生は、2019年現在は
東京大学大学院医学系研究科糖尿病・代謝内科特任教授です。 

日本糖尿病学会のトップとじっくり話し合うことができて、
とても有意義な90分間でした。

医学界において、さらに嬉しい報告があります。
2019年4月、米国糖尿病学会が、「コンセンサス・レポート」において、
糖質制限食が、エビデンスが最も豊富であると発表したのです。
糖質制限食の発展、まさに、今昔の感ありですね。


江部康二


☆☆☆
NHK文化センター京都教室講座
https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1182731.html


以下は、NHK文化センター京都教室サイトからの抜粋です。

12/7(土 ) 
糖質制限食のすすめ
~美味しく楽しく健康に~


講師 高雄病院理事長 江部 康二

近年注目されている糖質制限について、2002年からご自身も実践し、
肥満と糖尿病を克服された江部康二先生による講演会です。
数多くの臨床活動を通して、
糖尿病、肥満、メタボリックシンドロームなどに対する
糖質制限食の画期的な治療効果が証明されています。
運動を勧められても長続きしなかった方や
色々なダイエットを試したけれど効果が表れなかった方、
またこれから糖質制限食を始めてみようと思われている方に向け、
その正しい知識と治療効果、カロリー制限食と糖質制限食の比較、
注意点等をお話しします。
糖質制限食で、明日からの食生活を美味しく・楽しく・健康に!


日時 12/7(土)14:30~16:00
受講料 会員3,432円一般(入会不要)4,125円日程
お申し込み 075-254-8701

※必要な資料は講師より配布いたします(コピー代1枚10円)

※開場時間は14時00分予定、自由席

●会場受付にて、下記いずれかをご提示下さい。
①受講票(窓口支払の方)
②払込用紙受領証(振込支払の方)
③HP決済後に自動返送されたメール(WEB支払の方)

備考◆この講座は、11/30(土)以降は解約できない講座です。

江部康二の2019年10月の検査データの報告と解説。
こんにちは。

今回の記事は、
2002年(52歳)糖尿病発覚以来
スーパー糖質制限食を17年間実践中の、
江部康二の2019年10月の検査データの報告と解説です。

2002年6月に糖尿病確定診断で、HbA1cは6.7%でした。
このとき、体重は67kg、身長は167cm。
内臓脂肪CTは126cm2 (100未満正常)
血圧は140-150/90前後 → 外来終了時は180/100。

スーパー糖質制限食を実践して、1ヶ月後にはHbA1cは基準値内になり、
半年後には体重は10kg減少して57kgとなり、
血圧も120~130/80程度と、正常化しました。
そのまま2019年10月まで、血圧と体重は維持です。

HbA1cは2002年7月には、6.0%となり、
2002年8月以降は、ずっと5.6%~5.9%で、
2019年10月まで17年間経過しています。

内臓脂肪CTは、2004年10月には、71 cm2となっています。
2002年12月には、体重は10kg減量できていて、その後維持なので
内臓脂肪も、そのときには既に71cm2に改善していたと思われます。

<スーパー糖質制限食実践時の血液・尿検査データの推移>

①血糖値は糖質制限食実践時にリアルタイムに改善します。
②スーパー糖質制限食なら、HbA1cは月に1~2%改善します。
③中性脂肪も速やかに改善します。
④HDLコレステロールは増加しますが、増加の程度と速度に個人差があります。
⑤LDLコレステロールは低下・不変・上昇と個人差があります。
 上昇した人も半年〜1年~2年、3年、数年くらいで落ち着くことが多いですが、
 個人差があります。
⑥総コレステロールは、低下・不変・上昇と個人差があります。
 上昇した人も半年〜1年~2年、3年、数年くらいで落ち着くことが多いですが、
個人差があります。
⑦尿酸も低下・不変・上昇と個人差があります。
 上昇した場合は、ほとんどが摂取エネルギー不足が原因です。
⑧尿素窒素はやや増加傾向になる人が多いですが、そのうち落ちつくことが多いです。
⑨クレアチニンは不変です。
⑩血清シスタチンCも不変です。
⑪血清カリウムも不変です。
⑫血中ケトン体は基準値より高値となりますが、生理的なもので心配ありません。
⑬尿中ケトン体は当初3カ月〜半年は陽性になりますが、その後陰性になることが多いです。
⑭脂肪肝に付随するGPTやγGTP値も改善します。
⑮TSH、FT4、FT3も不変です。


上記に記載していない血液検査や尿検査については、
糖質制限食開始前後で差はありません。
以下は私の最新の検査データです。


<江部康二の2019年10月(69歳)の検査データ>

HbA1c:5.8%(4.6~6.2)
GA(グリコアルブミン):13.5%(11.6~16.0)

空腹時血糖値:103mg(60~109)
空腹時インスリン:4.0μU/ml(3~15)

TSH:0.79(0.34~3.88)
F-T4:1.5(0.8~1.8)
F-T3:3.0(2.1~4.0)

中性脂肪:41mg(50~149)
総コレステロール:243mg(150~219)
HDL-コレステロール:106mg(40~85)
計算法LDL-コレステロール:128mg(140mg未満)
尿酸:3.8mg(3.4~7.0)
BUN:20.5mg(8~20)
クレアチニン:0.74mg(0.6~1.1)→     eGFR:80ml/min./1.73m2
血清シスタチンC:0.72mg(0.61~1.00)→eGFR:80ml/min./1.73m2
GOT:25(9~38)
GTP:25(5~39)
γGTP:43(84以下)
総タンパク:7.1g(6.5~8.3)
アルブミン:4.8g(3.8~5.3)

血色素量:15.3(13~17)
白血球数:5900(3900~9800)
赤血球数:484(400~560)

総ケトン体:773μM/L(26.0~122)
βヒドロキシ酪酸:654μM/L(76以下) 糖質制限食中は生理的で正常値
アセト酢酸:119μM/L(13.0~69.0)

尿中アセトン体:陰性
尿アルブミン定量精密・クレアチニン補正値:7.3(30以下)


69歳現在
歯は全部残っていて虫歯はありません。
聴力低下もありません。
目は裸眼で広辞苑が読めます。
夜間の尿もゼロです。
身長も縮んでいません。
糖尿病合併症なしで定期的内服薬はゼロです。

HbA1cは正常範囲内で、5.8%です。
空腹時血糖値が、糖尿病発症後、スーパー糖質制限食でも、
正常範囲内でやや高め(正常高値:100~109mg/dl)でしたが、
まあ、糖尿病歴、17年ですから仕方ありませんね。
とは言いながら、最近は、早朝空腹時血糖値が、
90mg台もあるようになりました。
今回は104mg/dlと正常値でした。

GAは正常範囲内で、上限には大分余裕があります。
これは、スーパー糖質制限食により食後高血糖がほとんどないためと思われます。
即ち「糖化」は正常人並みあるいはそれ以上に予防できていると考えられます。

甲状腺機能は、17年間常に、正常です。

総コレステロール値は、心血管疾患との関連性は無く、
脂質異常症の2007年以降のガイドラインから外れているので特に問題はありません。
HDL-コレステロールはやや多めで、LDL-コレステロールは基準値内です。
中性脂肪値が低く(80以下)、HDL-Cが多い(60以上)ので、
小粒子LDL-Cはほとんどない良好なパターンです。
中性脂肪値41mg/dlなら、論文的には小粒子LDL-Cや酸化LDL-Cはほぼ皆無です。

スーパー糖質制限食なので、高タンパク・高脂質食なのですが、
尿酸は正常下限近くて、やや低めですね。
尿酸は抗酸化物質でもあるのですが、
スーパー糖質制限食実践で、私の身体には酸化ストレスが極めて少ないので
尿酸も少ないのだと思われます。
尿酸も食べ物由来は2割程度であとは個人の体質ですのでこんなものでしょう。

高タンパク食ですので、BUNがごく軽度高めです。
しかし、クレアチニンもシスタチンCも正常なので腎機能も問題なしです。

焼酎などよく飲む割には肝機能も全く正常です。 (^_^)

インスリンは、基礎分泌が4.0μU/mlと正常やや低めですが、
空腹時血糖値が103mg/dlと正常なので問題ないです。
むしろ少ないインスリン分泌量で、
血糖値は正常なので好ましいパターンと言えます。
狩猟・採集時代のご先祖のインスリン分泌も、こんなものだった可能性が高いです。

血糖値がコントロールできている限り、
インスリン分泌は少なければ少ないほど身体には優しいのです。
過剰のインスリンは百害あって一利なしです。

総ケトン体:773μM/L(26.0~122)
βヒドロキシ酪酸:654μM/L(76以下) 
アセト酢酸:119μM/L(13.0~69.0)
と、ケトン体は一般的基準値に比べればかなり高値ですが、
尿中のアセトン体(ケトン体の一種)は陰性です。

これは、スーパー糖質制限食実践で、心筋・骨格筋などの体細胞が、
日常的に効率良くケトン体をエネルギー源として利用するようになったため、
尿中に排泄されないのだと考えられます。

即ち、私の血中ケトン体値は、あくまで生理的範囲のもので、
インスリン作用は一定確保されていて、血糖値も103mgと正常です。

見方を変えれば、農耕以前の人類皆糖質制限食だった頃は、
私のような血中ケトン体値のデータが当たり前で、
人類の標準だったと考えられます。

スーパー糖質制限食実践中の人の血中βヒドロキシ酪酸の標準値は、
200~800~1200μM/Lくらいと考えられますが、
3ヶ月くらい経過すると、上述のように尿中ケトン体は陰性になります。

ケトン食レベルの人達の、血中βヒドロキシ酪酸は、
3000~5000μM/Lレベルですが、尿中ケトン体は、常に陽性です。

なお、糖質制限食開始直後は、血中ケトン体の上昇に伴い、
尿中のケトン体も陽性となります。
徐々にケトン体の利用効率が良くなるに従い、
尿中ケトン体は減っていき、やがて陰性となります。


江部康二
第14回京都大学ホームカミングデイ(2019/11/2)のご案内。
こんにちは。

2019年11月2日土曜日 10:00~17:30
第14回京都大学ホームカミングデイ
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/social/hc_day/  

が、開催されます。
京都大学は、私の母校です。

京都大学ホームカミングデイは、
年に一度の京都大学に関わる全ての方々との交流イベントです。
卒業生の方には母校でなつかしい同窓生や恩師との交流を深めていただき、
一般の方々には本学についてより広く知っていただく機会としています。
どなたでも参加でき、参加費は無料です。
 
 何と言っても、今回のお奨めは、
建築家 安藤 忠雄 氏の講演です。
テーマ: 「夢かけて走る」
10時10分~10時55分  

講演のあと、パネルディスカッションがあります。
パネリスト: 安藤 忠雄氏、山極 壽一総長
コーディネーター: 京都大学教育学研究科 桑原 知子教授
11時00分~11時45分  


参加費は無料であり、
私も是非行きたかったのですが、
残念ながら、土曜日の午前中は、江部診療所の外来があり、
参加できません。

滅多にないチャンスですので、
御用とお急ぎでない方は、是非、ご参加頂けば幸いです。


 江部康二

 
☆☆☆
第14回京都大学ホームカミングデイ

A 講演会
※ 当日先着順
※ 一般の方も参加できます。
 
開催日
2019年11月2日(土曜日)
 
時間
10時00分~11時45分
 
場所
百周年時計台記念館 1階 百周年記念ホール
本部・西部構内マップ[3]
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/yoshida/map6r_y/
 
定員
500名
※ 当日先着順にてご入場いただきます。
※ 定員を超えた場合は、ご入場を制限させていただきます。
 
プログラム
 
1.       開会挨拶 10時00分~10時05分
    京都大学総長 山極 壽一(京都大学同窓会会長)
 
2.       講演:10時10分~10時55分
    講師: 建築家 安藤 忠雄
テーマ: 「夢かけて走る」
概要: 人生100年時代を迎え、地球上の資源・食糧・エネルギーが限られているなか、世界の人口は増える一方です。地球環境と共生するためには、各々が「考える力」を養い、未来を創造していかなければなりません。夢を持って生きることができる社会をいかに子どもたちに残していくか、「建築」を通して考え続けてきた、そのプロセスをお話しします。 
 
3.       パネルディスカッション
    11時00分~11時45分
パネリスト: 安藤 忠雄、山極 壽一
コーディネーター: 京都大学教育学研究科 桑原 知子



インスリン分泌指標。インスリン抵抗性指標。SUIT指数。HOMA-R。HOMA-β。
こんにちは。
今回は、インスリン、Cペプチド、「インスリン分泌指標」や「インスリン抵抗性指標」について
検討してみます。
早朝空腹時のインスリン(IRI)や血糖値を測定することで
いろんな指標が計算できます。


【インスリン、Cペプチド】
インスリン
早朝空腹時の血中インスリン(基準値は3.5~15μU/mL)を測定すれば、基礎分泌能力がわかります。

Cペプチド
通常は、血液中のインスリン(IRI)そのものを測定しますが、
インスリン注射中の糖尿人は、C-ペプタイド(CPR)というものを調べます。
IRIの測定は、注射したインスリンの影響を受けますので不正確になりますが、
CPRの方は、外から注射したインスリンとは無関係の、
内因性インスリンの分泌状態を示しています。
早朝空腹時血中CPR(基準値は1.5~3.5ng/mL)を測定することで、
インスリンの基礎分泌能力がわかります。
蓄尿して一日尿中のCPR(基準値は17~181μg/day)を測定することは、
一日の内因性インスリン分泌総量(基礎分泌+追加分泌)の指標となります。
以下に、臨床上役に立つ
インスリン分泌指標、インスリン抵抗性指標をまとめてみます。

【インスリン分泌指標】
HOMA-β
<HOMA-β=360×空腹時インスリン値(μU/mL)/(空腹時血糖値(mg/dL)-63)>
空腹時の検査であるが経口血糖負荷試験時の2時間値のインスリン分泌量と、よく相関する。
空腹時血糖値130mg以下なら信頼度高い。
正常値:40-60
30%以下は軽度、15%以下は顕著なインスリン分泌低下。
インスリン使用中の患者には使えない。

インスリン分泌指数
インスリン追加分泌のうち初期追加分泌能はインスリン分泌指数で見る。
Insulinogenic index(⊿IRI/⊿BS)
=(負荷後30分IRI値-負荷前IRI値)/ (負荷後30分血糖値-負荷前血糖値)
0.4以上は初期追加分泌能維持。2型では0.3以下が多い。


SUIT指数

空腹時CPR(ng/ml)×1485/<空腹時血糖値(mg/dl)-61.8>
50%以下は軽度、20%以下は顕著なインスリン分泌低下。
30%以下だとインスリン治療が必要。

Cペプチドインデックス(CPI)
空腹時CPR(ng/ml)×100/空腹時血糖値(mg/dl)
1.2以上は正常。0.8以下でインスリン分泌低下。
1.2以上の場合は食事や経口薬治療、0.8未満の場合はインスリン療法を選択。
空腹時血糖値140mg/dl以上なら、CPIのほうが、HOMA-βやSUIT指数より信頼度が高い。



【インスリン抵抗性指標】
<HOMA-R=空腹時血糖値(mg/dL)×空腹時インスリン値(μU/mL)/405 >
1.6以下が正常、2.5以上は抵抗性あり。
空腹時血糖値140mg以下なら信頼度高い。



江部康二
朝日カルチャーセンター中之島教室・糖質制限食講座のご案内です。
こんにちは。
朝日カルチャーセンター中之島教室にて
糖質制限食講座開催です。


老後の備え、認知症予防に糖質制限食
https://www.asahiculture.jp/course/nakanoshima/9d2aab8c-4a2f-a977-7b1e-5d048b51ecb0

2019/12/17(火)15:30~17:00
朝日カルチャーセンター 朝日JTB・交流文化塾 
中之島教室
TEL:06-6222-5222


最新の内容も含めて、わかりやすくて楽しいお話しを目指します。

講師は江部康二です。
年間約30回講演をしていますが、
結構、新しい話題も多いので、スライドも毎回更新しています。
今回もわかりやすくお話しますので、乞うご期待です。
講演が75分間で質疑応答が15分間です。
大阪・兵庫・京都・滋賀や近畿圏の糖尿人やメタボ人の方々やそのご家族など、
奮ってご参加いただけば幸いです。

お陰様で、糖質制限食は順調に普及してきています。
2005年に私が「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」(東洋経済新報社)
を日本初の糖質制限食の本として刊行したころとは、大きな違いがあります。

なんと言っても、2013年10月に米国糖尿病学会が5年ぶりに改訂した
「栄養療法に関する声明」のなかで、
地中海食やベジタリアン食などどともに「糖質制限食」を正式に容認したことが、
大きな追い風となりました。

2016年7月のNHKクローズアップ現代の試算によれば、
糖質制限市場は、3184億円とのことです。
医学界より、企業のほうが糖質制限食をビジネスチャンスと捉えて
行動が迅速なようです。
くら寿司やガストやリンガーハットなども糖質制限メニューを投入で、
なかなかの発展状況です。

2017年8月には、
「炭水化物の摂取増加で死亡リスク上昇」
という結論のランセット(Lancet)論文が発表され、
糖質制限食にとって大きな追い風となりました。
Lancet誌オンライン版2017年8月29日号掲載
https://doi.org/10.1016/S0140-6736(17)32252-3


さらに、2019年4月、米国糖尿病学会は「コンセンサス・レポート」において
『糖質制限食が最もエビデンスが豊富である』と報告しました。

糖質制限食の発展、まさに、今昔の感ありですね。

江部康二


☆☆☆
以下は朝日カルチャーセンター中之島教室のサイトから一部抜粋です。

老後の備え、認知症予防に糖質制限食

講師 江部康二高雄病院理事長

内容

糖質制限食は、1999年から京都・高雄病院において糖尿病治療食として開始され、合併症を予防できる唯一の食事療法として画期的な成果をあげてきました。近年多くの研究論文により糖尿病・肥満・生活習慣病などに対する糖質制限食の治療効果が証明されています。米国糖尿病学会は2019年4月のガイドラインで、血糖値改善効果に関して糖質制限食が最もエビデンスが豊富であると明言しました。『糖尿病コントロール不良』『白米を多く摂取』などで認知症リスクが高まります。老後の備え、認知症予防には、糖質制限食実践あるのみです。

日程 2019/12/17
曜日・時間 火曜 15:30~17:00
受講料(税込) 会員 3,080円 一般 3,630円

講師紹介 江部 康二 (エベ コウジ)
<プロフィール>
・1950年生まれ。
・1974年京都大学医学部卒業。
・1974年から京都大学胸部疾患研究所第一内科(現在京大呼吸器内科)
にて呼吸器科を学ぶ。
・1978年から高雄病院に医局長として勤務。1996年副院長就任。
・1999年高雄病院に糖質制限食導入。
・2000年理事長就任。
・2001年から糖質制限食に本格的に取り組む。
・ 2002年に自ら糖尿病であると気づいて以来、さらに糖尿病治療の研究に力を 注ぎ、「糖質制限食」の体系を確立。これにより自身の糖尿病を克服。
内科医/漢方医/一般財団法人高雄病院理事長/一般社団法人日本糖質制限医療推進協会理事長。

<著書>
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』2005年(東洋経済新報社)
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編』2008年(東洋経済新報社)
『我ら糖尿人、元気なのにはわけがある』2009年(東洋経済新報社・作家宮本輝氏との対談本)
『糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食』2010年(ナツメ社)
『主食をやめると健康になる』2011年(ダイヤモンド社)
『食品別糖質量ハンドブック』2012年(洋泉社)監修
『糖質オフ!健康法』2012年(PHP文庫)
『糖尿病治療のための!糖質制限食パーフェクトガイド』2013年(東洋経済新報社)
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!新版』2014年(東洋経済新報社)
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!2 実践編 新版』2014年(東洋経済新報社)
『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』2014年(東洋経済新報社)
『なぜ糖質制限をすると糖尿病が良くなるのか』2015年(ナツメ社)
『糖質制限の教科書』2015年(洋泉社)監修
『よくわかる! すぐできる! 「 糖質オフ! 」健康法 』2016年(PHP研究所)
『人類最強の「糖質制限」論~ケトン体を味方に して痩せる、健康になる』2016年(SB新書)
『江部康二の糖質制限革命』2017年(東洋経済新報社)
『男・50代からの糖質制限』2018年(東洋経済新報社)
『内臓脂肪がストン!とおちる食事術』2019年(ダイヤモンド社)    
『糖質制限の大百科』2019年(洋泉社)
など多数。
ブログ『ドクター江部の糖尿病徒然日記( http://koujiebe.blog95.fc2.com/ )は日に数千件のアクセスがあり、糖尿病のかたやそのご家族から寄せられた質問への回答や、糖尿病・糖質制限食に関する 情報の発信に、日々尽力している。



糖質制限食に肯定的な信頼度の高いエビデンス。レベル1+、レベル1。2019年10月 。
こんにちは。

かなり、減少傾向にはありますが、
相変わらず、根拠のない(エビデンスのない)糖質制限食批判が、
マスコミやインターネットやユーチューブ(YouTube)で散見されます。

今回は、糖質制限食に肯定的なエビデンスとなる信頼度の高い論文を
取り上げてみました。
まずは、エビデンスレベルのもっとも高い
「エビデンスレベル1+」と「エビデンスレベル1」
の論文で、糖質制限食の有効性を示すものを列挙してみました。

集めてみると、こんなにたくさんあるのですね。

一方、糖質制限食に否定的な、
「エビデンスレベル1+」と「エビデンスレベル1」の論文は皆無です。

この時点で、「糖質制限食是非論争」に
エビデンスレベルで、明白な決着がついたと言えます。


さらに追加で
<米国糖尿病学会と糖質制限食。その変遷。>
について、記載しました。


<RCT(ランダム化比較試験)レベル1+>

①Obesity Reviews(国際肥満研究連合の公式ジャーナル)2009年
体重減少、中性脂肪減少、HDL-C増加は低炭水化物食が低脂質・低カロリー食に比し有効。13の電子データベースの2000年1月~2007年3月の低炭水化物食と低脂質食比較RCTをメタ解析。
Systematic review of randomized controlled trials of low-carbohydrate vs. low-fat/low-calorie diets in the management of obesity and its comorbidities M. Hession,et all
 Obesity Reviews(国際肥満研究連合の公式ジャーナル)
 Volume 10, Issue 1, pages 36–50, January 2009

②Obesity Reviews(国際肥満研究連合の公式ジャーナル)2012年
23レポートのメタ解析によって
研究期間にかかわらず糖質制限食が体重,脂質,血糖,血圧を改善させる。
Obes Rev 2012; 13: 1048-1066Systematic review and meta-analysis of clinical trialsof the effects of low carbohydrate diets oncardiovascular risk factorsobr_1021

③システマティック・レビュー/53RCTのメタアナリシス。ランセット。
1)低脂肪食よりも糖質制限食の方が減量効果が高い。
2)低脂肪食は他の高脂肪食との比較で減量効果に有意差なし。
3)低脂肪食は普通食との比較でのみ、体重減少効果があった。
4)低脂肪食は、長期的な減量効果についての科学的裏付けがない。
Effect of Low-Fat Diet Interventions Versus Other Diet Interventions on Long-Term Weight Change in Adults:
  A Systematic Review and Meta-Analysis Lancet Diabetes Endocrinol 2015 Dec 01;3(12)968-979,
 DK Tobias, M Chen, JE Manson, DS Ludwig, W Willett, FB Hu



<RCT(ランダム化比較試験)レベル1>

①低糖質食 vs. 低脂質食。低糖質食の圧勝
低糖質食 vs. 低脂質食、減量や脂質データなどCVD(心血管疾患)リスク低減で、
低糖質食の圧勝。148人の肥満者を、1年間研究。
低糖質食は40g/日未満。
Effects of low-carbohydrate and low-fat diets: a randomized trial.
Bazzano LA et all
Ann Intern Med. 2014 Sep 2;161(5):309-18

②DIRECT低炭水化物食で一番体重減少・ HDL-C増加 
脂肪制限食(カロリー制限)、                           
地中海食(カロリー制限)、                            
低炭水化物食(カロリー無制限)の3群
低炭水化物群のみカロリー無制限のハンディがあったが、結局3群全て同じだけのカロリーが減少。満足度と満腹度。
当初糖質20g/日以下。3ヶ月後から120g/日以下を目指すも、結局女性150g/日、男性180g/日で40%の糖質。
糖質約50%の低脂肪食群、地中海食群(高糖質群)
DIRECT(Dietary Intervention Randomized Controlled Trial)         
322人を3群に分けて、2年間の研究。
Iris Shai,et all:Weight Loss with a Low-Carbohydrate,Mediterranean,or Low-Fat Diet. NENGLJ MED JULY17,2008、VOL359.NO.3  229-241

③DIRECTのフォローアップ研究。合計6年間。
地中海食、低炭水化物食の2群は、6年後も 体重減少に有意差あり。
Four-Year Follow-up after Two-Year Dietary Interventions
 N Engl J Med 2012; 367:1373-1374October 4, 2012

④低糖質地中海食(LCMD)。HbA1cレベルの大きな減少。
低糖質地中海食(LCMD)。8年間RCT研究論文。
糖質50%未満のLCMD群(108人)と低脂肪群(107人)の比較。女性は1500kcal/日。男性は1800kcal/日。
新たに診断された2型糖尿病患者では、LCMDは低脂肪食と比較して、HbA1cレベルの大きな減少、糖尿病の寛解率が高く、糖尿病治療薬の導入を遅らせた。
Diabetes Care. 2014 Jul;37(7):1824-30.
The effects of a Mediterranean diet on the need for diabetes drugs and remission of newly diagnosed type 2 diabetes: follow-up of a randomized trial.

⑤低炭水化物食が、肥満・HDL-C・TGを改善。   
       
JAMA  2007年3月  A TO Z 体重減少研究
アトキンス、ゾーン、ラーン、オーニッシュダイエットのそれぞれの1年間の体重減少効果などをみた。311人の女性を上記4グループに分けて追跡。これら4種のダイエット法は、いずれも米国でポピュラーなものである。
アトキンスは低炭水化物食(スーパー糖質制限食)、ラーンとオーニッシュは高炭水化物、低脂肪食、ゾーンは炭水化物40%
低炭水化物食が体重を最も減少させて、HDL-CとTGを改善。
Comparison of the Atkins, Zone, Ornish, and LEARN Diets for Change in Weight and Related Risk Factors Among Overweight Premenopausal Women
 The A TO Z Weight Loss Study: A Randomized Trial ,JAMA297:969-977



エビデンスレベル 「糖尿病診療ガイドライン2016」

レベル1 + 質の高いランダム化比較試験(RCT)および
     それらのメタアナリシス(MA)/システマティック・ レビュー(SR)
レベル1  それ以外のRCTおよびそれらのMA/SR
レベル2   前向きコホート研究およびそれらのMA/SR
         (事前に定めた)RCTサブ解析
レベル3  非ランダム化比較試験 前後比較試験
         後ろ向きコホート研究
         ケースコントロール研究およびそれらのMA/SR
         RCT後付けサブ解析
レベル4  横断研究 
      症例集積

*質の高いRCTとは①多数例②二重盲検、独立判定③高追跡率④ランダム割り付け法が明確などをさす。




<米国糖尿病学会と糖質制限食。
  その変遷。>  

1)2007年までは、糖質制限食を否定です。
2)2008年に、肥満を伴う糖尿病患者に1年間の期限つきで有効性を認めました。
3)2011年に、肥満を伴う糖尿病患者に2年間の期限つきで有効性を認めました。
4)2013年10月、「成人糖尿病患者の食事療法に関する声明」(ガイドライン)を
  2008年以来5年ぶりに改訂しました。
  そして適切な三大栄養素比率は確立されていないことを示し、
  全ての糖尿病患者に適した唯一無二の食事パターンは存在しないと明言しました。
  そして「糖質130g/日が平均的な最小必要量」という文言を削除し、
  肥満の有無は関係なく、期限なしで、正式に糖質制限食を容認しました。
  そして患者ごとに個別に様々な食事パターン
  〔地中海食,ベジタリアン食,糖質制限  食,低脂質食,高血圧食〕が
  受容可能としました。 
5)米国糖尿病学会は、2019年4月、
  「成人糖尿病患者または予備軍患者への栄養療法」コンセンサスレポートにおいて、
  『糖質制限食(Low-carbohydrate eating patterns)が、血糖コントロールに関してエビデンスが最も豊富である』
  と明言しました。 


江部康二
朝日放送。ビーバップ!ハイヒール。『内臓脂肪がストン!と落ちる食事術』
こんにちは。
2019/10/23(水)朝日放送テレビで
『ビーバップ!ハイヒール』の収録があり、
私も参加してきました。
リンゴさんやモモコさん、たむけんさんらとお話しもしました。

放映は大分先になるようですが、
『内臓脂肪がストン!と落ちる食事術』ダイヤモンド社
の、紹介をしっかりしていただけるということなので
嬉しい限りです。
現在、合計12万部ということで、なかなかのベストセラーとなっています。
これもブログ読者の皆さんのおかげです。
ありがとうございます。  m(_ _)m


「内臓脂肪がストン!と落ちる食事術」(ダイヤモンド社)
https://www.amazon.co.jp/dp/4478106487/

book.jpg


私は34歳から<玄米魚菜食+鶏肉>を実践し、
テニスも週2回くらいして、健康的な生活習慣のはずでしたが、
2002年、52歳のとき、糖尿病を発症して、
メタボの診断基準も堂々満たしてしまいました。
内臓脂肪CTは、126cm2あり、基準値の100cm2を軽くオーバーしていました。
身長167cm、体重67kgありました。
1日2食の半日断食は実践していましたが、当時は糖質ありだったのです。

もともと父も母も糖尿病で、家族歴は完璧なので、
私もそこそこ警戒はしていたのですが、
2002年の病院の健康診断(52歳時)で遂に
HbA1Cが6.7%、食後1時間血糖値250mg/dlで、
糖尿病を発症していて、愕然としました。

即、スーパー糖質制限食を実践して、6か月後には57kgと、
学生時代の体重に戻りました。
<1日2食の半日断食+糖質制限食>の実践です。
HbA1cは3週間後には正常化して、血糖値も即正常化しました。
この時点で内臓脂肪も正常化したと考えられます。
内臓脂肪CTは、2004年に検査して71cm2でしたが、
体重は57kgをずっと維持しているので、
スーパー糖質制限食実践半年後の内臓脂肪も71cm2くらいと思われます。

読者の皆さんも、
内臓脂肪を減らしたいときは、
スーパー糖質制限食を実践して「食べトレ」するのが
一番効果的です。
是非、試して頂ければ幸いです。

江部康二


以下は
内臓脂肪がストンと落ちる食事術
の序章です。

序 章

筋トレしなくても「食べトレ」すればいいんです


私は医師の江部康二と申します。1950年生まれの69歳です。身長167㎝・体重57㎏は、20代の頃とほぼ同じです。

◎身長は年をとっても縮んでいません 
◎歯は全部残っていて虫歯も歯周病もありません 
◎視力もよく『広辞苑』の小さな文字も裸眼で読めます 
◎聴力の低下もありません 
◎毎日7時間睡眠で夜中に尿意で目覚めることもありません 
◎定期的に飲んでいる薬もなければサプリメントとも無縁です 
◎コレステロール値も中性脂肪値も基準値内です 
◎いまも朝勃ち(夜間陰茎勃起現象)します


朝勃ちなんていうと下品に思われるかもしれませんが、
動脈硬化や内臓疾患、うつ病などのバロメーターにもなりますから、バカにしてはいけません。

母校・京都大学医学部の同窓会に出席すると、同級生の医師たちの多くは何かしら持病を抱えていて、
定期的に薬やサプリメントを飲んでいます。
同級生からは「なんで江部だけ、そんなに元気なんだ?」と驚かれますが、
その秘密は『内臓脂肪がストンと落ちる食事術』で詳しく紹介している糖質制限と
1日2食の半日断食からなる「食べトレ」にあります。

スリムな体型と健康を一生キープ

私の運動らしい運動といえば、1~2週間に1度程度の趣味のテニス。
あとは、日頃からよく歩くように心掛けているくらい。
70代目前なのに超健康体を維持できているのは、17年前の52歳から実践している食べトレのおかげなのです。

私はメタボと糖尿病が発覚した52歳で糖質制限を始めましたが、そこから半年で体重10㎏減。
学生時代の体重に戻り、その後、体重はいまに至るまで17年間変わっていません。
コンピューター断層撮影装置(CT)で「126㎠」もあったお腹まわりの内臓脂肪の断面積は「71㎠」へと激減しました。

食べトレの主軸となる糖質制限は、ご飯やパン、麺類などの糖質を控えますが、
何かマニアックな食事のように思えるかもしれません。
でも、本書で詳しくお伝えしていますが、そもそも糖質制限食こそが、私たち人類本来の正解の食事なのです。

糖質は中毒性の高い不健康食


米や小麦などの穀物は、なんとなくヘルシーなイメージがあり、
お子さんがいる方は「ご飯をいっぱい食べなさい」なんてすすめているかもしれませんが、
実は人間にとって“異物”なのです。
毒とまでは言いませんが“中毒性”が高く、不健康な食べ物なのです。

私たち人類の歴史はおよそ700万年といわれますが、その長い歴史からすれば、
穀物などの糖質を摂るようになったのは、“ごく最近”。
穀物というでんぷん食品を日常的に食べるようになったのは、世界的には農耕が始まった1万年前からで、
日本では2500年前の弥生時代から。
たくさん糖質を摂るようになったのは第二次大戦後のことです。

人類の歴史でほとんど糖質を摂ってこなかった私たちの体は、
いまのように糖質をたくさん摂る食生活には対応できていません。
700万年かけて作り上げた体質は、そんな短期間で変化・適応させることはできないのです。

食べトレは、運動なしでも内臓脂肪がストンと落ちるので、
体型を改善できるのはもちろん、病気を防ぐいちばんの方法です。

「運動すれば痩せるのはわかっている」「けれど、それができない」「やりたくない」「続かない」
わかってます、わかってますとも! その頑固な体脂肪と内臓脂肪を運動なしでも落とせる方法をじっくり教えます。



江部康二
マレーシアのマハティール首相は現役で糖質セイゲニスト。
【19/10/21 駐在君
マレーシア首相は糖質制限者

日本でも有名な政治家で94歳、
世界最高齢で現役のマハティール・マレーシア首相は
糖質制限者だというお話です。

糖をとらないのは若さの秘訣ですか?と聞かれ
「Sugar is bad for everybody. Whether you are young or old, you should consume less sugar and less carbohydrates too. 
(糖は誰にとっても体に悪いので、あなたが若かろうと高齢であろうと炭水化物も減らすべきだ)」と言ってます。
https://www.goingplacesmagazine.com/exclusive-rock-star-prime-minister-tun-dr-mahathir-mohamad/

健康で若くみえるマハティール首相の秘訣を
ネチズンたちが発見したと言う記事では
大皿にライスが盛られるマレーシアスタイルの食事でも
彼だけはわずか一摘み程度のライスしか許容しないとのことです。
https://says.com/my/news/how-mahathir-stay-healthy-and-strong-moderate-lifestyle-diet-with-less-food-rice

マハティール首相も元々は医師で、
私の中では生涯現役を貫いた日野原先生とも重なるイメージがあります。】


おはようございます。
駐在君から素敵な情報をコメント頂きました。
ありがとうございます。

駐在君は、現在は引退され、シンガポールをベースに悠々自適の生活を送っておられます。

その近隣のマレーシアのマハティール首相は、94歳で現役であり、
とてもお元気で、大変若く見えます。
マハティール首相、なんと糖質セイゲンストであり、ドクターでもあり、
確かに故日野原重明先生と共通項が多いですね。

マハティール首相いわく
「糖(sugar)は誰にとっても体に悪い。
あなたが若かろうと高齢であろうと炭水化物も減らすべきだ」


ネット民の情報では、マハティール首相の食事は、
「大皿にライスが盛られるマレーシアスタイルの食事でも
彼だけはわずか一摘み程度のライスしか許容しない。」

ということで、
マハティール首相の若さの秘密は、どうやら「糖質制限食」にあるようです。
何歳頃から、糖質制限食を開始されたのかも興味深いですね。
これからも、美味しく楽しく末長く糖質制限食を実践され、
現役で健康長寿を保って頂きたいものです。


参考までに
日野原重明先生の食生活を、
100歳の時の随筆から考察させて頂きました。

胃を切った人・胃腸のリハビリ情報誌 1月号 第355号
平成24年(2012年)1月15日発行
ALPHA CLUB 掲載の
聖路加国際病院理事長時代の日野原重明先生100歳時の随筆「健康で輝いて生きるコツ」


上記から、一部を抜粋して以下要約しました。
糖質の摂取比率が約26.8%の糖質制限食です。

【100歳の時に日野原重明先生は、
毎週、聖路加国際病院で、研修医などの教育回診を行い、
また、500名以上の聴衆が集まる講演会を全国で1年に130回以上行っておられました。
そして、小学生に「いのちの授業」を10日に1回、実施しておられました。
そして、それらができる秘訣は、
食事、睡眠、運動、脳の活性化であると述べておられます。


食事としては、毎日1300lkcalに制限する。内容は、たん白質は60歳代の人並みにとる。
朝はオリーブオイル15ccをアップルジュースに混ぜて飲む。
牛乳カップ1杯に大豆から採ったレシチンを茶さじ3杯混ぜて飲む。
それにバナナ1本。
あとは砂糖なしのコーヒーを1杯。
昼食は牛乳1杯、クッキーを3枚のみ。
クッキーは甘くないクッキーだそうです。
夕食は800kcalとする。脂肪のない牛肉ステーキ90gを週2回、魚を週5回、
緑黄色野菜を大皿1杯、特に長寿のビタミンBといわれるブロッコリーを3個とる。
これにオリーブオイルのドレッシングをかける。
ご飯、または糖質は制限し、ご飯は3分の1杯に止める。
食後の果物は、カロリーの低い物をとる。

朝食:バナナ1本は約20gの糖質。牛乳は約5g。アップルジュースは約糖質12g。
昼食:牛乳の糖質が5g。クッキー3枚が糖質約17g。
夕食:ご飯1/3杯は、約18gの糖質。カロリーの低い果物で、5gくらいの糖質。
   緑黄色野菜サラダの糖質約5g。


1日合計87g(348kcal)の糖質摂取となります。
1日に合計1300kcalですので、糖質の摂取比率は約26.8%です。
クッキーは甘くないものなので砂糖使用が少ないものと考えられ、
もう少し糖質は少ない可能性があります。
ともあれ、1日130g以下の糖質摂取量であり、摂取エネルギー比率も26.8%なので
定義的にも、ご本人の仰っておられた通りで、糖質制限食と言えますね。


睡眠は、午前0時半までに床に就き、午前6時半起床。腹臥位で眠る。


運動は、ジムなどに行く時間がないので、2回へのエスカレーターには乗らず、
階段を上る。
万歩計を付け、1日の歩数を2000歩以上、できれば5000歩以上にする。
体重は毎日測定し、30歳のときの体重を保ち、腹囲は85cmにとどめる。


脳の活性化については、
世界的な哲学者マルチン・ブーバーは
「老いることも、また楽しからずや、創(はじ)めることを忘れなければ」
という言葉を残している。
ということで、常に新しい何かを始めようという姿勢を持ち続けることを
モットーとしておられました。】



日野原重明先生は、2017年7月18日、105歳で逝去されました。


江部康二
カロリー制限食VS糖質制限食。日本糖尿病学会への提言。
こんばんは。

第62回 日本糖尿病学会 年次学術集会 が
2019/5/23(木)~5/25(土)
まで、仙台で開催されました。

しらねのぞるば さんから
「食事療法に関するシンポジウム」に関して
とても詳しい、ご報告をコメント頂きました。
ありがとうございます。
とても参考になります。

さらに詳細な糖尿病学会の情報は
『しらねのぞるばの暴言ブログ』
https://shiranenozorba.com/


に掲載されているので、ブログ読者の皆さん
是非、ご覧頂ければ幸いです。

今回の、しらねのぞるばさんのご報告、

- 従来過少であった設定カロリーは見直す.
- 年齢・性別を問わず,BMI=22を一律に標準体重としていたのを見直す.
- 高齢者のフレイル・サルコペニア対策として,蛋白質摂取を奨励する


など、日本糖尿病学会は、明らかによい方向に変化しています。
さらに、

[食事療法を糖尿病患者一律に規定するのはもはや不可能]
[個別化が必須]
[いわゆる標準体重の見直し]
[従来の適正カロリーは過少すぎた]
[高齢者のサルコペニア防止にむけて]
[改訂案の具体例]
[消費カロリーの正確な測定]
[日常活動レベルと消費カロリー実測値との関係]
[過度なカロリー制限は肥満解消には逆効果]
[食品交換表の 1単位=80kcalは現状に合っていない]


など、大変、前向きで建設的な内容であり、
私としても一安心です。  

これらを踏まえた上で、以下日本糖尿病学会への提言です。


カロリー制限食VS糖質制限食。
日本糖尿病学会への提言。


1)カロリー制限食
  カロリー制限食(高糖質・低脂質食)は
  1969年の食品交換表(改訂第2版)以降、
  日本糖尿病学会が、糖尿病患者さんに推奨してきた唯一無二の食事療法で、
  長い臨床経験がある。
  しかし、長期的安全性や有効性に関しては、エビデンスはない。
  そして血糖値を直接上げるのは糖質だけなので、
  カロリー制限食は、短期的にはリアルタイムに、
  「平均血糖変動幅の増大」「食後高血糖」を必ず生じる。

2)糖質制限食
  糖質制限食は、
  日本では1999年以降の新しい糖尿病食事療法であり、
  臨床経験はまだ短い。
  糖質制限食にも、カロリー制限食と同様に、
  長期的安全性と有効性のエビデンスはない。
  一方、短期的には「平均血糖変動幅の増大」と「食後高血糖」
  を生じない唯一の食事療法である。
☆ 米国糖尿病学会は2013年10月、ガイドラインにおいて糖質制限食を、地中海食、
  ベジタリアン食、脂肪制限食、高血圧食と共に容認した。
☆ 米国糖尿病学会は、2019年4月、コンセンサス・レポートにおいて
  糖質制限食が最もエビデンスが多いと明言した。

3)「平均血糖変動幅の増大」と「食後高血糖」と酸化ストレスリスク
 「平均血糖変動幅の増大」と「食後高血糖」が
  酸化ストレスのリスクとなることにはエビデンスがある。

4)酸化ストレスによる疾患
 酸化ストレスは、動脈硬化や老化や癌、パーキンソン病やアルツハイマー病や認知症、 
 糖尿病合併症にも深く関わっている。

5)カロリー制限食VS糖質制限食
 カロリー制限食実践では、食事のたびに、酸化ストレスを生じるので糖尿病合併症を予防することは、
 理論的に不可能である。
 現実に、
 糖尿病合併症である
 人工透析(16000人以上)、失明(3000人以上)、下肢切断(3000人以上)は全く減少していない。

 糖質制限食なら、食事による酸化ストレスが生じないので、
 理論的に考えて、糖尿病合併症を予防できる可能性が高い。


☆☆☆日本糖尿病学会への提言
日本糖尿病学会や糖尿病専門医は糖尿病患者さんに対して、
少なくとも1)2)3)4)の事実を説明する義務がある。

そして米国糖尿病学会が、2013年10月、正式に糖質制限食も受容したことと
2019年4月、糖質制限食がエビデンスが最も豊富としたことを 
医療関係者や患者に知らせる義務がある。

血糖値に直接影響を与えるのは糖質だけで、タンパク質・脂質は与えないことを
医師・栄養士などに教育する義務がある。

説明して選択肢を与えることなく、
糖尿病専門医が一方的にカロリー制限食を患者さんに押しつけることは、
倫理的に問題がある。

カロリー制限食を、唯一無二の糖尿病食事療法として糖尿病患者さんに押しつけて、
毎日、「平均血糖変動幅の増大」「食後高血糖」を起こして、
将来合併症が発症して、失明や透析となった場合は、
当該の糖尿病専門医はどのように責任をとるのか、検討する必要がある。
高血糖の記憶(消えない借金)と糖質制限食。
【日付名前
19/10/19猫 
おはようございます。糖質制限は魔法ではない!

私は個人的に糖質制限をしております。
最近では、猫さん、どうやったらその身体になりますか?
糖質制限をすると、健康になれますか?
と、聞かれたりします。
無論、糖質制限をすれば健康になれるでしょう。
そう答えています。
ただ、ここで勘違いしてもらっては困るのです。

今から、身体は作られるので、現時点から健康に向かって行くでしょう、と。
今までの悪さしたことは、身体が記憶しており、
それは個人差で、どこまで健康体に近づくか不明です。
人によっては、Maxを超えて健康になる人もいるかもしれないし、
それほど良くならない人もいるかもしれない。

皆、良いことばかりをチョイスして、楽観的観測に基づくイメージを膨らませますが、
今まで身体をいたぶってきたことは、忘れているのでしょうね。
爆弾を排除できたわけではないのです。
凍結させただけです。
そこを見ずに、まるで魔法のように思っておられる方々が多いように思います。
私の周りだけかもしれませんが・・・。

私は、自己責任と自覚を持って、あま~い糖質制限を行って、
最後までいくつもりですが・・・。】


こんにちは。
猫さんから、興味深いコメントを頂きました。

原則的には、猫さんの仰る通りと思います。

例えば「高血糖の記憶」(*)という概念があります。
現在血糖コントロール良好でも、
過去数年~10年、HbA1cが8~9%などの期間があれば、
すでに一定の動脈硬化が存在します。
糖質制限食を実践して、2~3ヶ月で、HbA1cが6.9%以下に改善しても、
過去の高血糖時代の動脈硬化は、残存しているということです。

従って、糖尿病の新規患者さんには、既存の動脈硬化の有無を確認するために、
「眼底検査」「頸動脈エコー」を必ず、してもらいます。
高雄病院には眼科がないので、眼科を受診して貰います。
必要がありそうなら、循環器科でも冠動脈などのチェックをしてもらいます。

糖尿病患者さんが、スーパー糖質制限食を実践して、HbA1c6.9以下を達成すれば、
そこからは、新たな借金は生じませんが、
過去の借金である「高血糖の記憶」は消えません。

糖尿病合併症の元凶のメインとされる「AGEs」は、
まさに高血糖の記憶のメインでもあります。

さらに糖尿病ではない人でも、<糖化⇒老化>という事がありますので
糖質制限食で、AGEsの産生を最小限にすることは、
いわゆる老化現象を最小限にできるということでもあります。

なお、原則的には「高血糖の記憶」は消えにくいのですが、
実はAGEs(終末糖化産物)も分解代謝されにくいことは事実ですが
それでも一定ていど分解代謝されることもわかってきました。
例えば、運動習慣により、一定ていどAGEsが分解代謝される可能生がありますが、
詳しい検討はなされていません。

実際、私の糖尿病患者さんにおいても、糖質制限食実践で、
冠動脈のプラーク(血管壁のこぶ、動脈硬化の産物)が、小さくなったケースがあります。
また、眼科の定期的受診で、以前は確実に糖尿病網膜症が徐々に進行していたのが、
糖質制限食実践以後は、進行が停止して、眼科医がびっくりしたという患者さんも、
おられます。
さらに、長年の糖尿病で、糖尿病網膜症だったのが、進行が止まり、その後やや改善したという患者さんもおられました。

従って、原則的には「高血糖の記憶」は、消えにくいことは間違いないですが
糖質制限食の実践により、個別のケースでは、一定の改善が期待できるようです。



(*)高血糖の記憶

糖尿病血管合併症のメカニズムを特徴的に説明する、
高血糖の記憶(hyperglycemic memory)と呼ばれる概念があります。
「高血糖の記憶」とは、過去の高血糖レベルとその曝露期間が生体に記憶され、
その後の血管合併症の進展を左右するという考え方です。
ヒトの糖尿病において、この「高血糖の記憶」の存在を示すエビデンス(証拠)として、
米国の1型糖尿病患者の大規模臨床研究・DCCTのフォローアップ試験であるEDIC-DCCTの報告があります。

DCCTでは、1型糖尿病患者を従来の通常療法群と、
より厳格に血糖管理を行う強化療法群に分け、平均6.5年間追跡しました。
その結果、通常療法群に比べ強化療法群で平均HbA1c値が1.9%低下し、
強化療法群で血管合併症の進展リスクが大幅に減少しました。(☆)

同研究終了後に行われたEDIC-DCCTでは、通常療法群にも強化療法を実施し、
両群をさらに平均11年間追跡しました。
つまり「継続的な強化療法群」と「通常療法→強化療法群」の2つのグループの比較が、
DCCT終了後11年間行われたことになります。

その結果、開始から3~4年で両群の平均HbA1c値がほぼ同等となったにも関わらず、
11年間の心筋梗塞、脳卒中、心血管死のリスクは
「継続的な強化療法群」の方が、
やはり低かった(相対リスク57%低下)ことが報告されたのです。(☆☆)

すなわち、糖尿人において一定期間血糖コントロールが不良であれば、
高血糖の記憶が「借金」のように生体内に残り、
その後良好なコントロールが得られても、
血管合併症リスクの差は縮まらないことが示されたわけです。

この借金の正体が、「組織沈着AGEs」ではないかと言われています。
仮説ではありますが、組織に沈着したAGEsが血管を傷害し続け、
動脈硬化の元凶となり「高血糖の記憶」を最もよく説明するとされています。

(☆)N Engl J Med 1993; 329: 977-986
(☆☆)N Engl J Med 2005; 353: 2643-2653



江部康二
日本の糖尿病食の歴史。その変遷。糖質制限食。
こんばんは。

米国に続いて、今回は日本の糖尿病食の歴史です。
糖質制限食にも言及します。

1)日本の糖尿病食の歴史
約100年前の大正時代の最先端の糖尿病食事療法は「厳重食」と呼ばれたスーパー糖質制限食であった。
文豪・夏目漱石(1867〜1916年)は、糖尿病。1916年、厳重食によって、糖尿病と糖尿病神経障害は著明に改善したが、胃潰瘍のために死亡。
1938(昭和13)年、1943(昭和18)年に刊行された女子栄養大学の栄養学の雑誌の「厳重食」の解説をみると、まさに「厳重食=スーパー糖質制限食」であった。
1943年ごろの日本ではまだ厳重食のほうが糖尿病食事療法として幅を利かせていた。
1965年「食品交換表」初版から「カロリー制限食」の開始。


2)日本糖尿病学会の「食品交換表」
日本糖尿病学会の「食品交換表」の初版が1965年に発行。
「(1)適正なカロリー(2)糖質量の制限(3)糖質、たんぱく質、脂質のバランス(4)ビタミンおよびミネラルの適正な補給」と記載。

1969年「食品交換表」第2版、発行。
「(1)適正なカロリー(カロリーの制限)(2)糖質、たんぱく質、脂質のバランス(3)ビタミンおよびミネラルの適正な補給」と変更。
初版にあった糖質量の制限という記載を削除。
推奨は、唯一無二の「カロリー制限」食で、糖質60%、脂質20%、たんぱく質20%という総摂取エネルギー比率。

その後、食品交換表は1978年第3版、1980年第4版、1983年第4版補、1993年第5版、2002年第6版と改訂があったが、基本は唯一無二の「カロリー制限」食で、糖質60%、脂質20%、たんぱく質20%という総摂取エネルギー比率。

食品交換表第7版が、2013年に刊行され、
炭水化物摂取比率が60%、55%、50%との記載があり、
第2版以降、初めて炭水化物の摂取比率の変更があった。

3)糖尿病治療ガイドの変化
「糖尿病治療ガイド」は日本糖尿病学会が発行している糖尿病診療のガイドブック。1999年に初版が作成されて以来,ほぼ2年おきに改訂され、発行。
「食事療法」という項目で、初版から「2012-2013」版までは「適正なエネルギー摂取量」を通常「男性では1400〜1800kcal」「女性では1200〜1600kcal」と一貫して記載。
「2014-2015」版では「男性では1400〜2000kcal」「女性では1200〜1800kcal」と15年ぶりに、 200kcal増加に変更されていた。
大きな変化であるが、増加に関して学会からは何の説明もない。
「糖尿病治療におけるカロリー制限食には、長期的有効性・安全性に関してエビデンスはない」という私たちの批判に対して、200kcal増やして、矛先をかわした?
「2016-2017」版では、「男性では1600〜2000kcal」「女性では1400〜1800kcal」と、
下限のカロリーがさらに増えた。
「2018-2019」版でも、「男性では1600〜2000kcal」「女性では1400〜1800kcal」と、
同様であった。


4)糖質制限食の「凍結と復活」
戦前までは糖尿病治療食として、夏目漱石も食べた厳重食(ほぼスーパー糖質制限食)があった。しかし1969年に発行された食品交換表第2版以降は、糖質制限の考え方に基づいた食事療法は日本では凍結。

その後、国内での糖質制限食の臨床実践は、1999年に私の実兄、江部洋一郎医師が高雄病院で開始し、有効例を重ねるまで途絶えた。同時期に釜池豊秋医師も愛媛県宇和島市で実践を開始した。→糖質制限食の復活。


5)糖質制限食、医学論文の発表
高雄病院では2001年以降、病院をあげ精力的に研究。
  2004年、「復活」以降の、糖質制限食に関する最初の医学論文を発表。
*江部康二他「糖尿病食事療法として糖質制限食を実施した3症例」  
京都医学会雑誌51(1):125-130、2004
2008年、坂東浩医師、中村巧医師、約1000人の肥満患者を治療して糖質制限食の有効性を報告。
*坂東浩,中村巧「カーボカウントと糖質制限食」治療,90(12):3105-3111,2008
2009年、2010年、江部康二も引き続き医学雑誌に論文を発表。
*江部康二「主食を抜けば(糖質を制限すれば)糖尿病は良くなる!」治療,91(4):682-683,2009
*:江部康二「低糖質食(糖質制限食carbohydrate restriction)の意義」内科,105(1):100-103,2010


6)糖質制限食の普及と書籍①
2005年、本邦初の一般向け書籍を出版。
*江部康二「主食を抜けば糖尿病は良くなる!糖質制限食のすすめ」
  2005年、東洋経済新報社
2006年、荒木裕医師「断糖宣言!」、エディットハウス
2007年、釜池豊秋医師「医者に頼らない! 糖尿病の新常識・糖質ゼロの食事術」 、実業之日本社
「糖質制限食」という言葉が、日本で一般に普及していったのは、一般向け書籍が出版された、2005年以降から。
この間日本糖尿病学会はメディアへのプレスリリースなどで、繰り返し糖質制限食の長期安全性に対して、科学的根拠の乏しい批判的見解を発表。
2011年、夏井睦医師は自身のサイトで、2012年、三島塾塾長・三島学氏は月例会で糖質制限関連の情報を発信し続け、2014年、フェイス・ブック糖質制限グループも立ち上がり、大きな波となっていった。


7)糖質制限食の普及と書籍②
2009年、溝口徹医師、「うつ」は食べ物が原因だった!、青春出版社
2011年、南雲 吉則医師、「50歳を超えても30代に見える生き方」、講談社
2012年、山田悟医師、「糖質制限食のススメ」、東洋経済新報社
2012年、白澤卓二医師、「<白澤式>ケトン食事法」、かんき出版
2013年、斎藤 糧三医師、「腹いっぱい肉を食べて1週間5㎏減! ケトジェニック・ダイエット」、SB新書
2013年、夏井睦医師、「炭水化物が人類を滅ぼす 糖質制限からみた生命の科学」、光文社新書
2014年、渡辺信幸医師、「日本人だからこそ『ご飯』を食べるな 肉・卵・チーズが健康長寿をつくる」、講談社
2015年、宗田哲男医師、「ケトン体が人類を救う 糖質制限でなぜ健康になるのか」、光文社新書
2016年、江部康二、「人類最強の『糖質制限』論 ケトン体を味方にして痩せる、健康になる」、SB新書
2016年、江部康二、「マンガでわかる『糖質オフ! 』健康法」、PHP研究所)
2017年、江部康二、「外食でやせる! 『糖質オフ』で食べても飲んでも太らない体を手に入れる」、毎日新聞出版
2017年、「江部康二の糖質制限革命」、東洋経済新報社
2018年、「男・50代からの糖質制限」、東洋経済新報社
2019年、「内臓脂肪がストン!とおちる食事術」、ダイヤモンド社
2019年、「糖質制限の大百科」、洋泉社


8)糖質制限食の普及と医師、転換点
日本糖尿病学会会員の医師から多数、学会にディベート開催の要望あり。
2012年1月15日、第15回日本病態栄養学会年次学術集会で「糖尿病治療に糖質制限食は是か?非か?」ディベート開催。京都国際会館。
  糖質制限食が医学界の表舞台に初登場したという大きな意味あり。
  「是」側の演者は江部康二。門脇孝日本糖尿病学会理事長が座長。
  久保明医師(高輪メディカルクリニック)が「非」側の演者。
  通常3000人規模の学会に約4000人の医師・栄養士が参加して大盛況。
ディベートを境に江部康二のブログのアクセス数は1000件ほど急増し、全国の医師会、保険医協会、病院などからの講演依頼が増加。糖質制限食に興味を抱き、自分で始める医師も目に見えて増加。


9)ケトン体の安全性の確認
絶食療法初期やケトン食では、血中総ケトン体は3000〜4000μM/Lくらいで、
  基準値(26~122)の30〜40倍もの高値。インスリン作用が保たれている限り、
  それ自体は生理的な現象でまったく安全。一時的に酸性血症となるが、
  人体の緩衝作用によって、しばらくすると正常なpHに戻る。

2014年第17回日本病態栄養学会。宗田医師らの発表。
 *胎児の胎盤(絨毛間液)の平均βヒドロキシ酪酸値、平均1730μmol/L(58検体)
 *新生児の血中平均βヒドロキシ酪酸値は、 平均240.4μmol/L(312例、生後4日)
 *成人の現行の基準値は、 βヒドロキシ酪酸値は85 μmol/L以下。
2015年第18回日本病態栄養学会。宗田医師らの発表。分娩時60検体。
 *胎盤組織液の平均βヒドロキシ酪酸値は2235.0μmol/L、臍帯血は平均779.2μmol/L

上記報告は、英文論文となった。
http://www.toukastress.jp/webj/article/2016/GS16-10.pdf
Glycative Stress Research 2016; 3 (3): 133-140
Ketone body elevation in placenta, umbilical cord,
newborn and mother in normal delivery
Tetsuo Muneta 1), Eri Kawaguchi 1), Yasushi Nagai 2), Momoyo Matsumoto 2), Koji Ebe 3),
Hiroko Watanabe 4), Hiroshi Bando 5)

血糖の基準値は空腹時「60〜109mg/dl」。食後血糖値が180mgを超えてくると、リアル タイムで血管を傷つけ、酸化ストレスを引き起こし、動脈硬化の大きなリスク。血糖値が基準値の30倍(3000mg)ともなれば想像を超えた数値であり、当然生命を保てない。
血糖値の安全範囲は、ケトン体に比し極めて狭い。


10)糖質制限食・医師アンケート2263名
日経メディカル・オンライン2014年7月9日号の記事。
インターネットで医師にアンケートし、2263名が有効回答。
支持が15.1%、どちらかというと支持が43.2%。
合計58.3%の医師が容認し、過半数超え。
3人に1人は、自ら糖質制限食を実践。
4人に1人が、患者さんに推奨。
支持派にも温度差はあるが、一般の医師においては、すでに支持派が過半数を超えており、革命は終了していた?
糖質制限食に興味ある医師が多く回答した偏りはありえるが、この事実を日本糖尿病学会はどう考えるのか?


11)今日の治療指針2015年版         
糖尿病の食事指導に糖質制限食が初登場
日本の医学書で最もポピュラーなものの一つが「今日の治療指針」。
1959年が初版で毎年刊行され、医療機関の9割以上が所持。
糖質制限食が初登場 → 今昔(こんじゃく)の感(かん)あり。
山田悟医師(北里研究所病院糖尿病センター・センター長)が執筆。
 冒頭で『・・・食事療法に唯一無二の方法は存在しない。・・・
 ・・・選択可能な食事療法として、カロリー制限食、糖質制限食、
 順番ダイエット、低GI食、地中海食などがある・・・』と記載。
米国糖尿病学会2013年10月の栄養療法に関する声明を意識した内容。
次いで、カロリー制限食と糖質制限食の解説。
糖質制限食の具体的な解説に大きくスペース。
残念ながら、2016年の「今日の治療指針」は再び、カロリー制限食。


12)糖質制限食の未来
2012年1月、第15回日本病態栄養学会年次学術集会の
  ディベート「糖尿病治療に糖質制限食は是か?非か?」は、
  医学界における大きな転換点となった。
2013年10月、米国糖尿病学会(ADA)が「栄養療法に関する声明」において糖質制限食を正式に容認したことは大きな追い風となった。
  5年に一度程度改訂されるADAの「栄養療法に関する声明」は、
  権威ある重みのあるものである。
2014年1月、第17回日本病態栄養学会において宗田医師らの研究発表によりケトン体の安全性が確認されたことも大きな追い風となった。

2016年7月20日(水)、
NHKクローズアップ現代で糖質制限食が特集された。
NHKによれば、糖質制限食が空前のブームだそうで、
関連の市場は当時で¥3184億円とのことであった。
私は、糖質制限食はブームではなく、科学的な真実そのものと考えている。
従ってブームのように消え去ることはなく、今後もどんどん繁栄していくと思う。

2019年4月、米国糖尿病学会は、、
「成人糖尿病患者または予備軍患者への栄養療法」コンセンサスレポート
において、『糖質制限食(Low-carbohydrate eating patterns)が、
血糖コントロールに関してエビデンスが最も豊富である』
と明言した。

糖質制限食の広がりは、歴史的な流れを見ると、いよいよ加速している。
生理学的事実・基礎理論に基づく糖質制限食の未来は明るい。



江部康二
米国糖尿病学会と糖尿病食事療法。その変遷。糖質制限食。
こんばんは。
高雄病院の推奨する「スーパー糖質制限食」ですが
現在では、世界的に容認されています。
米国糖尿病学会の糖質制限食に対する見解の経年的変化を見れば、
わかりやすいです。

その前にまずは、米国糖尿病学会による推奨食事療法の変化です。

1950年、米国糖尿病学会(ADA)ガイドラインを初制定。
  炭水化物40%を推奨。
1971年改訂、炭水化物45%を推奨。
1986年改訂、炭水化物60%を推奨。
1994年改訂の際は、
  総摂取カロリーに対するたんぱく質摂取量の割合は、
  10〜20%という規定はあるものの、炭水化物・脂質の規定は撤廃。


*1921年のインスリンの発見以後、炭水化物の摂取比率は増え続けましたが、
 1994年で一定の歯止めがかかりました。

つぎに、米国糖尿病学会の糖質制限食に対する見解です。

1)2007年までは、糖質制限食を否定です。
2)2008年に、肥満を伴う糖尿病患者に1年間の期限つきで有効性を認めました。
3)2011年に、肥満を伴う糖尿病患者に2年間の期限つきで有効性を認めました。
4)2013年10月、「成人糖尿病患者の食事療法に関する声明」(ガイドライン)を
  2008年以来5年ぶりに改訂しました。
  そして適切な三大栄養素比率は確立されていないことを示し、
  全ての糖尿病患者に適した唯一無二の食事パターンは存在しないと明言しました。
  そして「糖質130g/日が平均的な最小必要量」という文言を削除し、
  肥満の有無は関係なく、期限なしで、正式に糖質制限食を容認しました。
  そして患者ごとに個別に様々な食事パターン
〔地中海食,ベジタリアン食,糖質制限  食,低脂質食,高血圧食〕が
  受容可能としました。


つまり、米国糖尿病学会は2008年以降、
数々のエビデンスに基づいて糖質制限を容認の方向に踏み出しました。
その後、5年間のエビデンスの蓄積(糖質制限食肯定も否定も含めて)を経て
2013年に糖質制限食を正式容認です。
米国糖尿病学会の見解は、個人の医師の見解や動物実験とは異なり、
多くのエビデンスに基づくものですから、信頼度は高く意義は大変大きいです。

2型糖尿病に対する食事療法として、
米国では今や糖質制限食は重要な位置を占めるようなってきています。
例えば、米国のデューク大学(米ノースカロライナ州ダーラム)は、
糖質制限食に関する臨床研究を積極的に行っています。
デューク大学のWilliam S. Yancy Jr.准教授は
2013年10月のADA声明改訂委員の1人でもあります。
一般内科のEric C. Westman准教授は同大学生活習慣医学クリニック所長です。
Westman准教授は、炭水化物20g/日未満をクリニックで実践しています。
このようにデューク大学では、
高雄病院のスーパー糖質制限食よりさらに厳格なケトジェニックダイエットを
糖尿病治療食の標準として実践しています。

2013年10月に、
米国糖尿病学会(ADA)が糖質制限食を正式に容認したという事実は
日本の糖質制限食推進派医師にとっても、大きな追い風となりました。
例えば、東大病院で2015年4月から
摂取比率40%の『緩やかな糖質制限食』が導入されたのも
米国糖尿病学会の見解の影響と思われます。

さらに、米国糖尿病学会は、2019年4月、
「成人糖尿病患者または予備軍患者への栄養療法」コンセンサスレポート
において、『糖質制限食(Low-carbohydrate eating patterns)が、
血糖コントロールに関してエビデンスが最も豊富である』
と明言しています。

http://care.diabetesjournals.org/content/42/5/731
Nutrition Therapy for Adults With Diabetes or Prediabetes: A Consensus Report
Diabetes Care 2019 May; 42(5): 731-754.https://doi.org/10.2337/dci19-0014
http://care.diabetesjournals.org/content/42/5/731


で、全文を見ることができます。
一方、非常に効果があるので、脱水や低血糖の予防の必要があり
開始時に医師などに相談するようにとの記載があります。

今回も、マクロ栄養素・コンセンサス・リコメンデーションにおいて
「エビデンスは、糖尿病および予備軍における最適な炭水化物、蛋白質、脂質のカロリー比率はないことを示唆している」との記載があります。
それで、糖質制限食以外にも以下の食事パターンも取り上げてあります。
総じて、基本姿勢は、2013年と2019年と同様ですが糖質制限食が目立ってきた感じです。

糖質制限食の次に記載ボリュームが大きいのは地中海食です。
あくまでも、私見ですが、エビデンスが蓄積してきた結果、ADAは
「糖質制限食」「地中海食」の二つを他とは別格に
有効性があると捉えているように思えます。

1)Mediterranean-Style Eating Pattern(地中海食)
2)Vegetarian or Vegan Eating Patterns(ベジタリアン食)
3)Low-Fat Eating Pattern(低脂肪食)
Very Low-Fat: Ornish or Pritikin Eating Patterns
4)Low-Carbohydrate or Very Low-Carbohydrate Eating Patterns
(低炭水化物食、超低炭水化物食)

5)DASH Eating Pattern(高血圧食)
6)Paleo Eating Pattern(パレオ食)
7)Intermittent Fasting(間欠的断食)

このように糖質制限食の信頼度はますます高まっています。


江部康二

2019/12/7(土 )  糖質制限食のすすめ NHK文化センター京都教室講座
こんばんは。

2019/12/7(土 ) 14:30~16:00
糖質制限食のすすめ
~美味しく楽しく健康に~
NHK文化センター京都教室講座
https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1182731.html


NHK文化センター京都教室で、
久しぶりに講座を担当します。

糖質制限食の最新の知識や情報をわかりやすく楽しくお話します。
75分間の講演と15分間の質疑応答となります。
京都、滋賀方面の方々、是非ご参加いただけば幸いです。

お陰様で、糖質制限食は順調に普及してきています。
2005年に私が「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」(東洋経済新報社)
を日本初の糖質制限食の本として刊行したころとは、大きな違いがあります。
なんと言っても、2013年10月に米国糖尿病学会が5年ぶりに改訂した
「栄養療法に関する声明」のなかで、
地中海食やベジタリアン食などどともに「糖質制限食」を正式に容認したことが、
大きな追い風となりました。

この2~3年、糖質制限食の展開において大きな発展があり
いい意味のサプライズもありました。
2016年7月のNHKクローズアップ現代の試算によれば、
糖質制限市場は、3184億円とのことです。
医学界より、企業のほうが糖質制限食をビジネスチャンスと捉えて行動が迅速なようです。

一方、医学界においても、さらに嬉しい報告があります。
2019年4月、米国糖尿病学会が、「コンセンサス・レポート」において、
糖質制限食が、エビデンスが最も豊富であると発表したのです。
糖質制限食の発展、まさに、今昔の感ありですね。


江部康二


☆☆☆
NHK文化センター京都教室講座
https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1182731.html


以下は、NHK文化センター京都教室サイトからの抜粋です。

12/7(土 ) 
糖質制限食のすすめ
~美味しく楽しく健康に~


講師 高雄病院理事長 江部 康二

近年注目されている糖質制限について、2002年からご自身も実践し、
肥満と糖尿病を克服された江部康二先生による講演会です。
数多くの臨床活動を通して、
糖尿病、肥満、メタボリックシンドロームなどに対する
糖質制限食の画期的な治療効果が証明されています。
運動を勧められても長続きしなかった方や
色々なダイエットを試したけれど効果が表れなかった方、
またこれから糖質制限食を始めてみようと思われている方に向け、
その正しい知識と治療効果、カロリー制限食と糖質制限食の比較、
注意点等をお話しします。
糖質制限食で、明日からの食生活を美味しく・楽しく・健康に!


日時 12/7(土)14:30~16:00
受講料 会員3,432円一般(入会不要)4,125円日程
お申し込み 075-254-8701

※必要な資料は講師より配布いたします(コピー代1枚10円)

※開場時間は14時00分予定、自由席

●会場受付にて、下記いずれかをご提示下さい。
①受講票(窓口支払の方)
②払込用紙受領証(振込支払の方)
③HP決済後に自動返送されたメール(WEB支払の方)

備考◆この講座は、11/30(土)以降は解約できない講座です。
ロカボフェス in 宝塚 のご報告です。
こんにちは。

ロカボフェス in 宝塚
のご報告です。

2019/10/12(土)の台風の影響があり、
遠方の人のキャンセルがありましたが、
10/13(日)当日は250人の参加者があり、満員御礼でした。

10時半からは
中川智子宝塚市長のご挨拶でした。
私もお話する機会がありましたので
『糖質制限食』をしっかりお奨めしました。
中川市長は、大相撲の土俵に女性が上がれない「女人禁制」について、
日本相撲協会に見直しを求めておられる唯一の市長です。

私は11時~60分
糖尿病・生活習慣病を予防、改善する糖質制限食
~人類本来の食事、人類の健康食~

と題して
『美味しくて楽しい糖質制限食』のお話をしました。
米国糖尿病学会が2007年までは、糖質制限食を否定。
2007年に1年間の限定で容認。
2011年に2年間の限定で容認。
2013年、ガイドラインで糖質制限食を地中海食などと共に正式に容認。
2019年、コンセンサスレポートで糖質制限食がエビデンスが一番多いと報告。

など、最新情報をお話しました。

お昼のお弁当は、9品もある豪華絢爛な糖質制限弁当でした。

<5店舗コラボのスペシャルローカーボ弁当 糖質量17.55g>
キノコのカレー炒め 糖質量 0.85g ローカーボバルDAYZ
セロリオイスター  1.5 創作ローカーボダイニング凜
炭焼きチキン 0.5 ここ弁当
油揚げミンチピザ 1.2 マリーズローカーボフーズ
ザワークラウト 2.15 ここ弁当
豚の角煮 1.85 ローカーボキッチン然
グラタン 7.0g ここ弁当
チャーハン 2.3 カフェハルディン
桑の葉ゼリー 0.2 マリーズローカーボフーズ


グラタンを除いたら、何と10.55gの糖質しかありません。
素晴らしいです。

お昼1時からは宗田先生が
ケトン体物語
~憎まれっ子、ケトン体の真実~

と題してお話しされました。
宗田先生のお話は、いつ聞いても
面白くておかしくて、最新情報に溢れていて軽妙洒脱です。
今回も笑いっぱなしでした。
宗田先生、素晴らしいです。  (^-^)v(^-^)v 

日本においては、
妊婦・授乳婦、新生児において、
たんぱく質とビタミンBと鉄が不足していることを強調されました。
妊婦・授乳婦、新生児は、とにかく、何はともあれ
充分量の動物性タンパク質(肉や魚など)を摂取する必要があります。


15時~はライブでした。
元宝塚歌劇団・花組男役悠木京(ゆうき きょう)さんが、
「ベルサイユのばら」「すみれの花咲くころ」
など数曲を披露されました。
悠木京さん、さすがです、見事です。

本来、前座の私がそのあと、歌うこととなりました。 σ(=_=;)ヾ  
まずはビートルズの「Let it be」
ジャズピアニストの藤森さんの伴奏と、
マリー秋澤さんの父上、秋澤一先生のクラリネット演奏を
バックに歌いました。
アコースティックなライブで、気持ちよく歌えました。

そのあと、ピアノとクラリネットのインストルメンタルで
3曲演奏され、かっこ良かったです。
最後は、ジョン・レノンの「Imajine」
平和の願いを込めて歌いました。
私の歌を初めて聞かれた方も多かったのですが、
結構評判が良くて、一安心でした。 (⌒o⌒)v  

その後は、抽選会がありましたが、参加者全員に何かが当たったようです。
良かったです。

「ロカボフェス in 宝塚」

こうして、盛会のうちに無事終了しました。

あとは、美味しく楽しく糖質制限な打ち上げ会が待ち受けていましたが、
こちらも盛会のうちに無事終了しました。

今回は、連れ合いに説教されていたので
あまり酔っ払わずに、無事ホテルに辿り着きました。

では、お後がよろしいようで・・・
以上、ご報告まで。

最後になりましたが、
マリー秋澤さん、スタッフの皆さん、
お疲れ様でした。
ご苦労様でした。
ありがとうございました。


江部康二


ロカボフェス in 宝塚
★スケジュール
10:10~開場・受付開始

10:30~挨拶
   宝塚市    中川智子市長
   商工会議所  横山保秀氏
   日本ニュートリションフーズ協会
   代表理事 マリー秋沢氏
   専任講師 備生千香氏

11:00~第1部講演  江部康二先生

12:00~企業プレゼンテーション

13:00~第2部講演  宗田哲男先生

15:00~ライブPart1
                        元宝塚歌劇団悠木京氏
             ライブPart2
                         江部康二先生 歌
      秋澤一 クラリネット
16:00 抽選会分分
       
17:00 閉会
第14回京都大学ホームカミングデイ(2019/11/2)のご案内。
おはようございます。

2019年11月2日土曜日 10:00~17:30
第14回京都大学ホームカミングデイ
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/social/hc_day/

が、開催されます。
京都大学は、私の母校です。

京都大学ホームカミングデイは、
年に一度の京都大学に関わる全ての方々との交流イベントです。
卒業生の方には母校でなつかしい同窓生や恩師との交流を深めていただき、
一般の方々には本学についてより広く知っていただく機会としています。
どなたでも参加でき、参加費は無料です。
 
何と言っても、今回のお奨めは、
建築家 安藤 忠雄 氏の講演です。
テーマ: 「夢かけて走る」
10時10分~10時55分

講演のあと、パネルディスカッションがあります。
パネリスト: 安藤 忠雄氏、山極 壽一総長
コーディネーター: 京都大学教育学研究科 桑原 知子教授
11時00分~11時45分


参加費は無料であり、
私も是非行きたかったのですが、
残念ながら、土曜日の午前中は、江部診療所の外来があり、
参加できません。

江部康二


☆☆☆
第14回京都大学ホームカミングデイ

A 講演会
※ 当日先着順
※ 一般の方も参加できます。

開催日
2019年11月2日(土曜日)

時間
10時00分~11時45分

場所
百周年時計台記念館 1階 百周年記念ホール
本部・西部構内マップ[3]
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/yoshida/map6r_y/

定員
500名
※ 当日先着順にてご入場いただきます。
※ 定員を超えた場合は、ご入場を制限させていただきます。

プログラム

1. 開会挨拶 10時00分~10時05分
    京都大学総長 山極 壽一(京都大学同窓会会長)

2. 講演:10時10分~10時55分
    講師: 建築家 安藤 忠雄
テーマ: 「夢かけて走る」
概要: 人生100年時代を迎え、地球上の資源・食糧・エネルギーが限られているなか、世界の人口は増える一方です。地球環境と共生するためには、各々が「考える力」を養い、未来を創造していかなければなりません。夢を持って生きることができる社会をいかに子どもたちに残していくか、「建築」を通して考え続けてきた、そのプロセスをお話しします。 

3. パネルディスカッション
    11時00分~11時45分
パネリスト: 安藤 忠雄、山極 壽一
コーディネーター: 京都大学教育学研究科 桑原 知子

『置き換えレシピで、美味しく楽しく!低糖質料理教室(京都)』のご案内。
おはようございます。

2019年11月30日(土)、京都にて、日本糖質制限医療推進協会主催の
『置き換えレシピで、美味しく楽しく!低糖質料理教室(京都)』
を開催します。

講師は、管理栄養士の佐々木栄子さん(ローカーボクラブ 代表/
日本糖質制限医療推進協会アドバイザー)です。

佐々木栄子さんは2017年に、著書『糖質オフのやせる「おきかえ」レシピ』を
PHP研究所より出版されました。
こちらの書籍は、私が監修し、解説を執筆しております。

生協会員の方向けの限定販売で、一般書店では販売していませんが、
PHP研究所さんのHP(※)から直接ご購入いただけます。
http://www.php.co.jp/family/detail.php?id=83505

今回のテーマは、「低糖質アジアンフード」だそうです。
新たなジャンルでの低糖質レシピ、乞うご期待です(^^)/
奮ってご参加くださいね^^v

江部康二


以下事務局からのお知らせです。

*************

ブログ読者の皆様、いつも弊会のイベントへ多数ご参加いただきまして、
ありがとうございます。

2019年11月30日(土)、京都にて管理栄養士の佐々木栄子先生による、低糖質料理教室を開催いたします。


テーマは、「低糖質アジアンフード」です。

糖質制限を美味しく楽しく継続していくコツの1つは、バラエティーに富んだ低糖質料理をマスターしていくことです。

そこで、今回はここ数年人気が高まっているアジアンフードを採り上げます。

人気タイ料理のカオガンマイ(鶏飯)、ピーナッツバターをベースにしたガドガドソースのサラダ、これさえあればアジアンに・・のスイートチリソース、簡単にできるスイーツなどをしっかり低糖質でご紹介。

本格派だけれど食べやすい、佐々木先生の低糖アジアンレシピのレッスンです。

糖質制限でも様々なジャンルの料理を。今回は旬のアジアン料理を楽しみましょう!

関西にお住まいの方をはじめ、皆さまのご参加をお待ちしております。

☆10月27日(日)の低糖質スイーツ教室(京都/マフィン&生チョコ)は、
現在、あと3席空きがございます。こちらも是非ご参加くださいませ。

◇料理・スイーツ教室情報URL: http://www.toushitsuseigen.or.jp/activity

●―○―●―○―●―○―●―○―●―○―●―○―●―○―●

(一社)日本糖質制限医療推進協会主催

『置き換えレシピで、美味しく楽しく!低糖質料理教室(京都)』

テーマ:「低糖質アジアンフード」

◆日時: 2019年11月30日(土) 11:30~15:30頃 ※開場・受付は11:15~

◆会場: あじわい館(京の食文化ミュージアム)調理実習室

〒600-8813 京都市下京区中堂寺南町130番地  京都青果センタービル3階
http://www.kyo-ajiwaikan.com/access

​ ​♪講師: 佐々木栄子 管理栄養士/健康運動実践指導者/当会アドバイザー

◆参加費: 賛助会員料金 3,400円/一般料金 4,000円

◆定員・対象: 16名様 ・一般(18歳以上)

◆当日の流れ: レシピ説明 ・デモンストレーション→ 実習 → 試食(復習・歓談) →
片付け後、解散

◆ご持参いただくもの:
エプロン、三角巾、ふきん(タオル)2枚(台ふき用・食器ふき用)、筆記用具

■お支払い方法:
クレジットカード/銀行振込/郵便振替 ※事前決済のみとなります。

■お申し込みの流れ:

1. 下記「お申し込み方法」の該当するものからお申し込みください。
2. 事務局よりお支払い方法についてメールでご連絡します。
3. 入金確認後、予約確定のメールをお送りします。
4. 当日、直接会場までお越しいただき、受付にてお名前をお伝えください。

■お申し込み方法:

★賛助会員の方: 事務局へメールにてお申し込み下さい。

​​★賛助会員入会+教室参加をご希望の方:

​1. 入会案内および会員規約をお読み下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/sign-up

2. お申し込みは下のフォームからお願いします。
「入会ならびに講演会等出席のお問い合わせ」を選択いただき、
「通信」欄に「11/30 京都料理教室、参加希望」とご記入下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/contact

​★一般(会員以外の方)で、教室参加ご希望の方:

下のフォームからお申し込み下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/cooking


◆その他

・予約制です。当日参加はできません。

・当日の開場・受付開始は、レッスン開始時間の15分前からです。

・お申し込み後、キャンセルされる場合は、11月26日(火)までにご連絡ください。
11月27日(水)以降のキャンセルは、参加費の半額をキャンセル料金としていただきますので、予めご了承ください。

・実習室で作ったもの以外の飲食はできません。ご自宅で作ったお料理やお菓子などの持ち込みはできませんのでご注意ください。

・皆さまで実習と試食を行っていただきますので、香水などのフレグランスはお控えください。

●―○―●―○―●―○―●―○―●―○―●―○―●―○―●

『サプリメントに死亡リスク低減効果なし?』毎日新聞医療プレミア
おはようございます。
少し前ですが、毎日新聞医療プレミア、ヘルスデーニュースに
『サプリメントに死亡リスク低減効果なし?』2019年4月20日
https://mainichi.jp/premier/health/articles/20190419/med/00m/070/003000d
という記事が載りました。

私は、サプリメントは、飲んでいませんし
患者さんに奨めることも、ほぼ無いので、
まあ、そんなものかなという感想です。

米タフツ大学准教授のFang Fang Zhang氏らが
「Annals of Internal Medicine」4月8日オンライン版に発表


ということなら、信頼度は高いと言えます。
アナルズオブインターナルメディスンは
ニューイングランドジャーナル、
ランセット、
ブリティッシュメディカルジャーナル

などに次ぐランクの医学雑誌で、
インパクトファクターも高いです。

『ビタミンAとビタミンK、マグネシウム、亜鉛、銅を適度に
食品から摂取すると、
全死亡率または心疾患や脳卒中などの心血管疾患による死亡率は低下するが、
サプリから摂取しても効果はない。』

食品から摂取すると効果があるのに
サプリからでは効果が無いという事実は、とても興味深い報告です。


高雄病院の推奨する『スーパー糖質制限食』においては、
魚介類、肉類、卵、卵製品、乳製品 ⇒糖質はほとんどなし
豆腐、納豆、⇒糖質はほとんどなし
葉野菜、ブロッコリー、ゴーヤ、ピーマンなど・・・⇒糖質が少ない
海草、茸⇒糖質が少ない
くるみ、アーモンド ⇒糖質が少ない

など、幅広い食品を満遍なく食べるので、糖質だけは制限していますが、
必須脂肪酸、必須アミノ酸、ビタミン、ミネラル、食物繊維
など、全て食材から摂取可能なので、サプリは必要ないのです。

『サプリメントは栄養バランスに富んだ食事の代わりにはならない』
というのは、けだし名言と思います。

一方、ベジタリアンの場合には、ビタミンB12、ビタミンD、EPA・DHAが不足しやすいので
それらを、サプリで補充することには意味があります。

また、生理のある女性や出産後の女性の鉄欠乏性貧血には、保険内で鉄剤を処方することも必要です。


江部康二


☆☆☆
毎日新聞医療プレミア ヘルスデーニュース
『サプリメントに死亡リスク低減効果なし?』2019年4月20日

https://mainichi.jp/premier/health/articles/20190419/med/00m/070/003000d

記事の要約
【この研究は、米国国民健康栄養調査(NHANES)から1999~2010年のデータと死亡記録(National Death Index)データを関連づけて分析したもの。
20歳以上の米国成人3万899人を対象に、食品およびサプリメントからの栄養素の摂取量と死亡率との関連を前向きに調べた。

 その結果、対象者の半数以上が1種類以上のサプリメントを摂取し、
3分の1以上はマルチビタミンを摂取していた。
 また、サプリメントの中ではビタミンCの摂取頻度が最も高く、ビタミンE、カルシウム、ビタミンDが続いた。
 中央値で6.1年追跡した結果、全般的なサプリメントの常用と死亡率との間には関連は見られなかった。

一方、ビタミンAとビタミンK、マグネシウム、亜鉛、銅を適度に摂取すると、
全死亡率または心疾患や脳卒中などの心血管疾患による死亡率は低下することが示された。
しかし、これらのリスク低減効果は、栄養素を食品から摂取した場合に限られることも分かった。

 さらに、カルシウムの過剰摂取は、がんによる死亡リスクの増加と関連することも示された。

 Zhang氏によれば、
米国人口の半数以上が何らかのサプリメントを常用しているが、
「今回の結果からも、健康な人ではサプリメントによるベネフィットは得られないことは明らかだ。
サプリメントは栄養バランスに富んだ食事の代わりにはならない」
と述べている。

 また、栄養素を食品から摂取した場合とサプリメントから摂取した場合で有益性に差が出た理由は明らかになっていない。
この点について、Zhang氏は「食品から摂取した場合には、身体が栄養素の吸収を調整したり、制限したりできるのに対し、
サプリメントでは、こうしたコントロールができないためではないか」と説明している。

 この研究には関与していない米ニューヨーク大学(NYU)ランゴン・ヘルスの管理栄養士であるSamantha Heller氏は
「一種類の栄養素を摂取したからといって健康上の問題が解決するわけではないが、
状況によっては栄養素の補充が必要なこともある」と指摘する。
その一例として、完全採食主義者ではビタミンB12やビタミンD、オメガ3脂肪酸など特定の栄養素が不足しがちなことを挙げている。】
ローカーボフェスin宝塚  『メタボレスラボ』『パンブエノ』出店
☆☆☆
<利野郁枝さんの「出版記念講演会&試食会」の中止のお知らせ>
10月12日(土)に開催を予定していましたが大型台風接近に伴い中止となりました。



おはようございます。

2019年10月13日(日) 10:00〜17:00
ローカーボフェスin宝塚

が開催されます。

宗田哲男先生、
そして、江部康二の二人が、講師を務めます。

チケット購入と詳細情報は
日本ニュートリションフーズ協会のホームページ
https://jnutritionfoods.com/

からお願いします。
前売り券2000円で、当日券は3500円となります。

ローカーボフェスin宝塚に、
こうじ江部粉を新発売した「メタボレスラボ」さん、「パンブエノ」さんも出店されます。
メタボレスラボ https://metaboless-labo.stores.jp/items/5d95463bbc45ac211708bdd8
パンブエノ http://picpanzee.com/panbueno.0501


こうじ江部粉の命名は、
『江部こうじ』と『紅こうじ』『米こうじ』
を掛け合わせて誕生したそうです。

『京都江部粉』『こうじ江部粉』
はいずれも、研究開発段階で、私が自己測定器で血糖値を何度も何度も検査して、
調整を重ねて、やっと完成にこぎつけた珠玉の逸品です。
まさに血と汗と涙の一品です。

糖質制限なパンが、簡単に作成できます。
日本全国の糖質セイゲニストでパン好きの方々、
是非一度、お試しあれ。


江部康二


☆☆☆
以下は
メタボレスラボさんからの紹介文です。

【この度、メタボレスラボはローカーボフェス宝塚にて
「こうじ江部粉」を販売します。
こうじ江部粉は、高雄病院の江部康二先生にご監修いただいた京都江部粉をベースに、
紅麹と米麹をミックスして
作られた糖質セイゲニストのためのミックス粉です。

特長は下記のとおりです。
こうじ江部粉を使用すると、糖質を抑えた食物繊維たっぷりのパン、
お菓子を作ることができます。
こうじ江部粉に含まれている糖質量は100gあたり11.0g(エリスリトールを除く)、食物繊維量は23.4gです。
パンにすると、糖質量は100gあたり約5.8g(エリスリトールを除く)で、
一般的なロールパンに比べると糖質は
88%もカットされ、食物繊維量は12.3gで約6倍にもなります。

こうじ江部粉は癖の強いふすま、大豆粉を使用しておりませんので食べやすく、
こんにゃく配合により、パンにモチモチした食感を与えます。

こうじ江部粉には2種類の麹を配合しております。
米麹はパン生地のソフト化と、ほのかに甘い香り(発酵香)の付与が期待できます。
紅麹はモナコリンK、GABAを含み、健康食品素材として注目されております。
紅麹配合により、うっすらとかわいい色がつきます。
是非一度、癖になる不思議な味覚と食感をお楽しみください!

ローカーボフェスin宝塚では、
江部粉専門のベーカリーPan bueno(パンブエノ)さんが
こうじ江部粉パンの販売を行います。
プレーン、シナモン、クルミ、抹茶クリームチーズ、
ハリネズミチョコチョコ、ジャックオーランタンなどの
こうじ江部粉パンが登場予定です。
是非ともメタボレスラボのブースまでお立ち寄りください。

こうじ江部粉、パンブエノさんの情報は下記をご参照ください。
メタボレスラボ https://metaboless-labo.stores.jp/items/5d95463bbc45ac211708bdd8
パンブエノ http://picpanzee.com/panbueno.0501
菓子職人10月・11月限定マンスリー糖質制限ケーキ パリブレスト
おはようございます。

【菓子職人 10月・11月限定マンスリーケーキ】

風味豊かなシュー生地とナッツクリームが絶妙 

パリブレスト


main_monthly1910.jpg

糖質 2.63g カロリー 373kcal
※100gあたり ※エリストールを除く 


◆測定結果
2019年10月1日(火)

・午後5時半 血糖値:104mg
・菓子職人パリブレスト100g試食
・午後6時半 血糖値:113mg

9mg上昇で、100g中に3gの糖質


パリブレスト100gあたり摂取で、9mg/dl血糖値上昇です。
糖尿人・江部康二のピークの血糖値上昇は1gの糖質で3mg/dlです。
ということは「9mg/dl÷3mg/dl=3.0g」の糖質含有量で、
ほぼ想定範囲で、糖質制限食合格です。

糖質制限パリブレスト 美味しさのヒミツ

monthly_cut1910.jpg


A シュー皮:牛乳の代わりに濃いアーモンドミルクと発酵バターをたっぷり使用し、少量のフランス産小麦粉と糖質制限ミックス粉等でしっかり風味豊かにシュー皮を焼き上げました

B アーモンドスライス

C ノンシュガーチョコ入り生クリーム:モリドール社のダークチョコレートを使用し、アーモンド・ペースト、カラメルシロップや洋酒、羅漢果で上品に仕上げました

D カスタードクリーム入りナッツクリーム:発酵バターをたっぷり使用し、アーモンドとヘーゼルナッツペーストにノンシュガーチョコレートにラム酒で風味をつけ、カスタードクリームも加えました。

糖質制限マンスリーケーキ
【10・11月限定 パリブレスト】
風味豊かなシュー生地とナッツクリームが絶妙
賞味期限:冷凍保存20日間、解凍後要冷蔵にて2日間
内容:直径約12.5cm×高さ5.5cm/約330g 1台
価格 3,800円(税込)


アーモンドミルクと発酵バターが豊潤です。
アーモンドスライスのアクセントも効いています。
ナッツクリームも絶妙です。
秋にふさわしい、しっとり感とボリューム感を兼ね備え、
芳醇な味わいとなっています。

ブログ読者の皆さんも、是非、ご賞味頂ければ幸いです。

菓子職人さん、いつも美味しくて素敵な糖質制限スイーツを提供して頂き、ありがとうございます。

江部康二
薬物治療中の糖質制限食についてのご注意。
こんにちは。
内科ドクターから、以下のコメントを頂きました。

【内科医師です。
SU剤服用中や、カーボカウントなしでインスリン注射をしている糖尿人が、
主治医に黙って(休・減薬なしで)糖質制限をし、
重篤な低血糖を起こすケースが想定されます。
特にSU剤を飲んでいる人は、薬をやめずに糖質制限をすると危険です。

糖質制限が普及するにつれ、
自分が使用している薬の作用機序どころか名前すら知らない人が
糖質制限を実践する機会が増えてくると思います。
リスク管理についての注意喚起をお願いいたします。】


確かに、糖質制限食の普及がどんどん進んでいます。
これ自体はとても好ましいことです。
しかしながら上記のご意見のように、
これにに伴い、主治医に内緒で、
患者さんが自分で勝手に糖質制限食を実践することがあり得ます。
このような場合、低血糖のリスクがあるので注意が必要です。

患者さんが低血糖発作を起こした時、糖質制限食反対派の医師が主治医であれば、
「糖質制限食自体が危険」
と患者さんや家族に、一方的・短絡的に説明する可能性があります。

実際には、インスリン注射・SU剤・即効型インスリン分泌促進剤など、
インスリンが関与する治療を受けている場合は、減薬や休薬をせずに、
スーパー糖質制限食を実践すれば、低血糖の可能性があるので、
厳重な注意(休薬や減薬)が必要
ということです。

スーパー糖質制限食なら、食後血糖値の上昇は少ないので、
そもそもSU剤・即効型インスリン分泌促進剤は休薬できます。


インスリン注射単位も食直前の超速効型は、
糖尿病摂取時時に比べると1/3~1/4以下になり、中止できる糖尿人もいます。
1日1回の長時間作用型のインスリン注射も、3/4~1/2に減ることもあります。

「スーパー糖質制限食」+「休薬・減薬」で、
血糖コントロールは良好となります。


血糖値を直接上昇させるのは、<糖質・脂質・タンパク質>のうち糖質だけなので、
糖質を制限すれば、リアルタイムに食後高血糖が改善します。


つまりスーパー糖質制限食実践時には、
インスリン注射・SU剤・即効型インスリン分泌促進剤などの薬物は、
必ず休薬するか減薬しないといけないわけです。

糖質制限食普及に伴い、北海道から沖縄まで、
糖質制限食賛成派の医師が増えてきています。(☆)


糖尿病で薬物療法を受けている糖尿人は、必ず医師と相談して、
安全に糖質制限食を実践していただきたいと思います。


なおSU剤は、食後高血糖は防がず、空腹時低血糖を生じる可能性が高い、
百害あって一利なしの薬物なので、使用禁止にしたいくらいです。
特に、グリペンクラミド(オイグルコン、ダオニール:第2世代SU剤)や
第一世代のSU剤(ジメリンなど)を服用しておられる方がいたら、
心筋障害のリスクがあるので即刻中止することをお奨めします。

日本全体でも、SU剤の使用頻度は大幅に減少しています。
しかし、まれですが、ごく少量の第三世代のアマリール(0.5)1錠投与で、
非常に改善するケースがあります。
私自身はSU剤は、ほとんど使いません。
100人に1人くらい、アマリール(0.5)1錠×1、朝食後処方することがあります。


(☆)
一般社団法人
日本糖質制限医療推進協会
提携医療機関
https://www.toushitsuseigen.or.jp/med-institution



江部康二
ローカーボフェスin宝塚 のご案内。
おはようございます。

2019年10月13日(日) 10:00〜17:00
ローカーボフェスin宝塚

が開催されます。
主催は、マリー秋沢さんとローカーボフェス実行委員会 です。

これまで数多くの妊娠糖尿病の妊婦さんを救ってこられた
ベストセラー
「ケトン体が人類を救う 糖質制限でなぜ健康になるのか (光文社新書) 」の著者、
宗田哲男先生
そして、糖質制限食のパイオニアである江部康二の二人が、講師を務めます。
おかげさまで、新刊「内臓脂肪がストン!と落ちる食事術(ダイヤモンド社)」
第5刷、約12万部となっております。

宗田先生は、とてもお話が上手で、
愉快で楽しいご講演なので、私も今から楽しみです。
私は、糖質制限食の基礎理論や体験例、最新の情報などを
できるだけ、わかりやすくお話したいと思います。

チケットに関して
クラウドファンディングは終了しました。
パッケージ販売(前売り券+お弁当+コロネロ)3000円 も完売です。

現在、2000円の前売り券のみの販売です。


チケット購入は
日本ニュートリションフーズ協会のホームページから
前売り券2000円
https://jnutritionfoods.com/

なお、当日券は3500円となります。


江部康二



☆☆☆
以下、事務局からのご案内です。
https://www.kokuchpro.com/event/83d71c04fc029c9d552e2acbbb590447/
マリー秋沢さんとローカーボフェス実行委員会



ローカーボフェスin宝塚
2019年10月13日(日) 10:00〜17:00


ローカーボフェスin宝塚
もう、我慢しない!美味しく食べて美しく健康に♪
《業界初》商工会議所と共催、地方自治体が後援。
美と食と健康のイベント【ローカーボフェスin宝塚】
会場 アピアホール・アピア2Fイベントスペース
住所 兵庫県宝塚市逆瀬川1-11-1
料金制度 有料イベント
ジャンル 生活 > 健康・ダイエット
事務局 ローカーボフェス実行委員会

イベント詳細
ご挨拶

マリー秋沢とローカーボフェス実行委員会からのご挨拶です
一般社団法人日本ニュートリションフーズ協会代表理事、マリー秋沢です。
私は10年前に糖質制限食と出会って救われた今年82歳になる、現役の医師で糖尿病の父がきっかけで料理の仕事の分野を糖質オフにシフトさせました。父の食事を1年間、糖質オフで作り、数値が基準値まで下がったことは衝撃的なことでした。そして、父だけではなく、もっと沢山の方々に知ってほしい、と思いました。
そして地元、宝塚に『マリーズローカーボフーズ』という、低糖質に特化したショップをオープンさせて4年目になります。
今回のフローカーボフェスの開催にあたり、行動を共にしてくれているたくさんの同じ想いの糖質セイゲニストが携わってくれています。
大きな夢を抱きすぎる、変革を起こしたい、と常に考えているマリー秋沢。
いつも皆様に助けられて少しづつ、前に進んでおります。

このプロジェクトで実現したいこと
宝塚商工会議所との共催、宝塚市が後援の【ローカーボフェスin宝塚】
糖質制限食の産みの親、江部康二先生。そしてこれまで数多くの妊娠糖尿病の妊婦さんを救ってこられた宗田哲男先生のお二人をお招きし、実施致します。
今回のフェスを成功させ、健康と長寿のための糖質制限食を多くの方に知っていただき、人生100年時代を意識した、新しい食の提案を全国へ、そして世界に向けて発信していきたい、というのが私の、そして今回フェスに関わってくれている皆さんの想いです。
これだけ医療が進歩しても、良い薬が開発されてもどんどん増え続ける生活習慣病やそれらの合併症。
なぜだろう?と疑問に思われませんか?
毎日の生活を意識することで生活習慣病は減ります。
結果的に医療費の削減にもなります。
大切なのは、毎日の食事の内容を考えること。
病気になる前に、時代に合った食事法と栄養を選択する事が必要なのです。

地域との活動
歌劇のまちで知られる宝塚、豊かな自然、美味しいお野菜、温泉、たくさんの素晴らしいものがありますが、まだあまり知られていません。
ここから始まる美と食と健康のイベントを通じて宝塚の魅力もお伝えできたら嬉しいな、と思います。
今回、クラウドファンディングで皆さんと作り上げるフェスを10月の頭の時期に設定したのには理由があります。
マリー秋沢は宝塚商工会議所の宝塚西谷ブランド協議会に所属しています。
定例会では、自然が豊富、お野菜が美味しい、ダリアのお花が全国でも珍しく素晴らしく沢山咲く、西谷地区。この宝塚西谷に、今後多くの方に足を運んでもらうにはどうすれば良いのか?などを話し合います。そして西谷が誇るダリアが咲き乱れるのが春と秋。


10月はダリアが満開!
会場の一角を、その素敵なダリアの花を散りばめたコーナーが作れたら、会場に来られた方々に宝塚の西谷のダリアの魅力を伝えることが出来るのではないか?と考えたのです。
可愛らしいダリアのお花と一緒に写真を撮っていただける空間を!

プロジェクトを立ち上げた背景・これまでの活動
2018年、私のふるさとである宝塚市で、宝塚商工会議所と共に『宝塚から新しい食の提案』『ローカーボ推進事業』をスタートさせました。
現在までに宝塚市内で、5店舗の事業者様に1品でも低糖質(ローカーボ)のメニューを置いてもらいたい、という想いでコンサルティングを実施してまいりました。
2019年、まだまだローカーボに関する知識が一般的には浸透していない状況を肌で感じ、
糖質過多の食生活が我々の身体に与える影響とは?
糖質制限食とは一体、どのようなものなのか?
など、正しい知識を身につける講座を提供する機関として一般社団法人 日本ニュートリションフーズ協会を立ち上げました。
2019年5月から、まずは宝塚市民の皆さんを中心に入門講座をスタート。
いくら飲食店の皆さんが安心、安全な低糖質のメニューをご用意しても市民の皆さんがその価値とご自身への必要性を感じ理解していなければ、なんの意味もなさなくなります。
そして、この度はさらに宝塚の方々を中心にフェスを開催することにより、より多くの方々への意識改革が可能となるはずです。
積み上げてきたものが実を結び、この10月13日に協会と商工会議所とで共催する【ローカーボフェスin宝塚】を開催することが決定いたしました。

資金の使い道
・講演会会場費(会場費、楽屋代、備品レンタル代)
・宝塚ダリアの花のブース
・広告費(フライヤーチラシの作成代・印刷代・)
・会場運営費(設営撤去費・案内看板・小道具レンタル・飲み物や軽食など)
・スタッフ手当(日当・交通費)
・雑費(打ち合わせ・運営費等)
支援していただいた資金は上記に充てさせていただきます。
自己資金では全額を賄うのは厳しい状況です。
皆さんと共に夢を実現させたい!
皆様、どうぞよろしくお願いします。

実施スケジュール

2019年8月1日㈭クラウドファンディングでチケット販売スタート
2019年9月13日クラウドファンディング終了
2019年10月13日(日)講演会開催

チケットに関して

お申し込みはクラウドファンディングから
https://camp-fire.jp/projects/view/180645
チケット付きのリターンに支援していただいた方々へ
チケット現物は送付いたしません。
入場に際しましては支援完了メールの画面もしくはプリントアウトした物をご提示下さい。

最後に
皆様と会場でお会いできます事を願っております。
一人でもたくさんの方に伝わりますように!
脂肪悪玉説は否定された。  ヤフー“揚げ物税”?
『19/10/04 yanosono
ヤフー“揚げ物税”で健康に 社員食堂の揚げ物を値上げへ
https://newspicks.com/news/4271527?ref=user_282501
揚げ物は一律に体に悪いというイメージを与えてしまうように思います。』


NHK NEWS WEB
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191003/k10012109921000.html
2019年10月3日の「NHK NEWS WEB」 
「ヤフー“揚げ物税”で健康に 社員食堂の揚げ物を値上げへ」
という記事が載りました。

以下の青字は記事の要約です。
【IT大手のヤフーは、その名も「揚げ物税」と称し、
社員食堂の揚げ物の値段を上げることを決めた。

ヤフーは、2019年9月8日から「揚げ物税」と称して
社員食堂で出しているから揚げやトンカツなど揚げ物のメニューの値段をそれぞれ100円上げることを決めた。

一方で煮魚や焼き魚などのメニューは150円安くし、
魚料理を選びやすくする。

ヤフーがこうした取り組みを行うのは、
食生活の改善を促して社員の健康の増進につなげるねらい。

脂肪分を取り過ぎて悪玉コレステロールの数値が高い社員が多いということで、ヤフーは、「意識せずに脂肪分を多くとっている社員も多いのでこれをきっかけに食生活を見直してもらいたい」としている。】


こんにちは。
yanosono さんから
ヤフーの“揚げ物税”について、コメント・質問を頂きました。
ヤフー、
IT企業の割に、
健康観は、保守的ですね。
油が悪いとの思い込みは、困ったものです。

確かに脂肪悪玉説が、戦後、先進国を席巻して、
「大腸ガン、乳ガン、心筋梗塞などの元凶は脂肪摂取過剰である。」
という(根拠のない)定説がまことしやかに信じられてきたと思います。

これに対して、大変興味深い研究結果が発表されています。
RCT論文と前向きコホート研究があります。

まずは、RCT論文です。

<RCT論文>

米国医師会雑誌、2006年2月8日号に掲載された3本の論文において

「<低脂肪+野菜豊富な食生活>は乳癌、大腸癌、心血管疾患リスクを下げないし、総コレステロール値も不変であった。」

という報告がなされたのです。

米国医師会雑誌は、インパクトファクターが高く、ニューイングランドジャーナルに次ぐ権威有る医学雑誌です。

RCT研究論文ですので、エビデンスレベルも信頼度が高いです。

5万人弱の閉経女性を対象に、対照群を置き、平均8年間にわたって追跡した結果です。

高額の費用をつぎ込んだ大規模臨床試験で、二度とできない高いレベルの研究です。

2万5千人ずつにグループ分けをして、一方は、脂肪熱量比率20%で強力に低脂肪食を指導しました。

残るグループは脂肪制限なしなので、米国女性平均なら30数%の脂肪摂取比率です。

平均的米国女性に対して、約半分近くまで、脂肪摂取比率を厳格に減らして臨床試験を実施したわけです。

研究をデザインした医師は、

「高脂肪食が大腸ガン、乳ガン、心血管疾患のリスクを増大させる=脂肪悪玉説」

という従来の定説を掲げて、それを証明するためにこのRCTを実施したと思います。

すなわち、

「低脂肪食実践により、大腸ガン、乳ガン、心血管疾患のリスクが減少する」

と信じてこのRCTを開始したと考えられます。

ところが、豈図らんや、低脂肪食は、乳癌、大腸癌、心血管疾患リスクを全く下げなかったのです。

これは、即ち、脂肪悪玉説が根底から否定されたということです。

結論です。

『5万人を8年間追跡したJAMA掲載のRCT研究論文で、少なくとも乳ガン・大腸ガン・心血管疾患に関しては、脂肪悪玉説は否定された。』

ということになります。

脂肪悪玉説を根底から覆す良質の信頼度の高いエビデンスですね。


*Journal of American Medical Association(JAMA)誌
2006年2月8日号の疾患ごとにまとめられた3本の論文で報告。

*Low-Fat Dietary Pattern and Risk of Invasive Breast Cancer
  Low-Fat Dietary Pattern and Risk of Colorectal Cancer
  Low-Fat Dietary Pattern and Risk of Cardiovascular Disease
  : The Women's Health Initiative Randomized Controlled Dietary Modification Trial
JAMA ,295(6):629-642.  643-654. 655-666.


次いで前向きコホート研究です。

<前向きコホート研究>

低炭水化物・高脂肪・高タンパク食に冠動脈疾患のリスクなし
一方総炭水化物摂取量は冠動脈疾患リスクの中等度増加に関連していた。
高GLは冠動脈疾患リスク増加と強く関連していた。
ニューイングランドジャーナルのコホート研究  
82802人 20年間 2006年掲載 ハーバード大学
炭水化物摂取比率36.8±6.1%グループと58.8±7.0%のグループの比較。
Halton TL, et al. Low-carbohydrate-diet score and the risk of coronary heart disease in women. New England Journal of Medicine 2006;355:1991-2002.


21論文、約35万人をメタアナリシスして、
5~23年追跡して1.1万人の脳心血管イベントが発生。
飽和脂肪摂取量と脳心血管イベントハザード比を検証してみると、
飽和脂肪酸摂取量と脳心血管イベント発生は、関係がないことが判明。
Siri-Tarino, P.W., et al., Meta-analysis of prospective cohort studies evaluating the association of saturated fat with cardiovascular disease.  Am J Clin Nutr, 2010. 91(3): p. 535-46.


 『炭水化物の摂取増加で死亡リスク上昇』
ランセット誌のオンライン版(2017/8/29)で、
 カナダ・マックマスター大学のMahshid Dehghan博士らが報告。
5大陸18カ国で全死亡および心血管疾患への食事の影響を検証した大規模疫学前向きコホート研究(Prospective Urban Rural Epidemiology:PURE)の結果。
2003年1月1日時点で35~70歳の13万5335例を登録し、
2013年3月31日まで中央値で7.4年間も追跡調査。
論文の内容を要約
1)炭水化物摂取量の多さは全死亡リスク上昇と関連。
2)総脂質および脂質の種類別の摂取は全死亡リスクの低下と関連。
3)総脂質および脂質の種類は、心血管疾患(CVD)、心筋梗塞、CVD死と関連しない。
4)飽和脂質は脳卒中と逆相関している。

炭水化物摂取比率    総死亡率
1群 46.4%          4.1%
2群 54.6%         4.2%
3群 60.8%         4.5%
4群 67.7%         4.9%
5群 77.2%         7.2%

脂肪の摂取比率     総死亡率
1群 10.6%         6.7%
2群 18.0%         5.1%
3群 24.2%         4.6%
4群 29.1%         4.3%
5群 35.3%         4.1%


前向きコホート研究①の結論は
「高脂肪食に冠動脈疾患のリスクなし」
です。

前向きコホート研究②の結論は
「飽和脂肪酸摂取量と脳心血管イベント発生は、関係がない」
です。
つまり、肉の脂も大丈夫ということです。

前向きコホート研究③の結論は
「脂肪の摂取比率が多いほど総死亡率は低下する」
です。
つまり、脂肪が体に悪いどころか、
多く食べるほど、体に良いということです。


江部康二
妊娠糖尿病と糖質制限食。インスリンフリー。耐糖能治る。 

【19/10/03 のん
教えてください
はじめまして,のんと申します。
江部先生のブログを拝見させていただいております。
とても有益な情報をありがとうございます。

実は,第2子の妊娠10週で受けた血液検査で,妊娠糖尿病になっていたことが分かりました。その時の結果がGTT75gで空腹時84,一時間後157,二時間後156という血糖値でした。担当の先生からは,食事を食べて血糖をコントロールできない時はインスリンを打つと言われていましたが,江部先生のブログを参考にして自分なりに食事管理をしてインスリンを使うことなく8月に無事に出産を終えました。
子供も2992gでうまれ,低血糖になることもなく安心しました。

ところが,先月末に産後2か月後に再度血液検査をしたところ,境界線という結果が出て,ショックを受けています。
NGSP5.6
負荷前血糖66
血糖30分100
血糖60分187
血糖90分186
血糖120分176
と,食後120分の血糖が高かったです。

インスリンは,食前0.77
30分後16.6
60分後238
90分後95.5
120分後81.5
でした。

先生からは,野菜を最初に食べてから食事をするとかすればよいと言われましたが,普段から食べるのが大好きで量も普通の人より多く食べていると思います。

身長159センチで,妊娠前は,体重が60キロありましたが,つわりや食事管理で体重が減り,出産時の体重は59.3キロ,現在は52キロです。(一人目の時は,妊娠糖尿病にはなりませんでした。)

これからの食事制限をどの程度にすれば将来的に糖尿病を発症せずに済むのでしょうか。現在は,野菜とたんぱく質を中心に朝と昼に玄米を70g食べています。妊娠中は玄米50gずつ3食食べていました。

間食はしてよいのか,可能ならどの程度してよいのか,例えば,ケーキは食べていいのか,うどんは食べていいのか,など考えると不安にもなりますし,ストレスもたまります。

今は産休でお休みしていますが,仕事に復帰すれば昼食はほぼ糖質だけのものを用意される状態です。野菜から食べればよいということすらできない状態なので,例えばイージーファイバーなどを一緒に飲みながら食べれば少しは血糖が上がらないのかなどいろいろ考えているのですが・・・。

ぜひ江部先生にアドバイスをいただければと思い,
失礼ながらコメントに記入させていただきました<(_ _)> 】


こんにちは。
のんさんから、
妊娠糖尿病の経過や、出産後の75G経口ブドウ糖負荷試験について
コメント・質問を頂きました。

妊娠中は玄米50gずつ3食摂取。
炊いた玄米50g中の糖質は17.1gです。
あとは、野菜やおかずの糖質で、
1食あたり<30~40g>くらいの糖質量でしょうか。
妊娠糖尿病で「緩やかな糖質制限食」を実践されて、
インスリンなしで、無事出産とは素晴らしいです。

出産後、159cm、52kg、BMI:20.57
と体重コントロールも良好です。

出産後2ヶ月、
75g経口ブドウ糖負荷試験
負荷前血糖66
血糖30分100
血糖60分187
血糖90分186
血糖120分176


1gの糖質が、ピーク60分で、1.6mg血糖値を上昇させています。
現時点で診断は境界型糖尿病です。


『現在は、野菜とたんぱく質を中心に朝と昼に玄米を70g摂取。』

炊いた玄米70gは、糖質含有量は23.9gです。
野菜やおかずの糖質が加わると、1回の食事の合計糖質量は<40~50g>くらでしょうか。
糖質40gなら、食後ピークの1時間血糖値は、64mgの上昇であり、
糖質50gなら、食後ピークの1時間血糖値は、80mgの上昇でです。

空腹時血糖値が、66mg/dlとか84mg/dlですので
食後血糖値のピークは、糖質50g摂取で146mgとか164mgです。
これくらいなら、将来糖尿病になる確率は低いと思います。


さらに私の畏友、産婦人科医の宗田哲男先生のご研究で
「妊娠糖尿病だった患者が、2-3年間糖質制限していたら耐糖能がなおる」
ということがわかりました。
妊娠糖尿病だった患者さんが、緩やかな糖質制限食を、
2-3年間続けたら、16例中14例が、
糖負荷試験で完全に耐糖能が正常になっていました。
それで反復妊娠では妊娠糖尿病は発症しませんでした。
2017年12月3日の糖尿病妊娠学会(宮崎)でのご発表です。

妊娠糖尿病患者さん達のうち、2人の女性は、
出産後、元の食事(普通に糖質あり)に戻して、
次回の妊娠でも、また妊娠糖尿病になってしまっていました。


この宗田先生のご研究の結果を踏まえれば、
「1回の食事の糖質量40gくらいの緩やかな糖質制限食」
を出産後も続ければ、耐糖能が正常化する可能性が高いこととなります。

1回の食事の糖質量は、
<少量のご飯・うどん、野菜、少量のケーキ、少量のアイスクリーム・・・>
などからの合計の糖質量となります。


江部康二


「糖質オフパンがここまで美味しく作れる秘密!」利野郁枝著。刊行。
こんにちは。

a-ta-sante糖質制限パン料理教室を主催しておられる
利野 郁枝 さんが
江部粉を使ったパンのレシピ本を出版されました。

ふわふわ もちもち 新食感
「糖質オフパンがここまで美味しく作れる秘密!」
利野郁枝(りのいくえ)著 銀河出版社

(2019年9月7日初版 価格1,800円+税)

IMG_7695.jpg


滋賀世話役さんから、以下のコメントを頂きました。
利野先生のレシピに従うと、
思ったより簡単に美味しい糖質制限パンができるそうです。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
9月7日、江部粉を使ったパン作りの利野先生が、「糖質オフパンがここまで美味しくつくれる秘密!」という本を出版されました。
利野先生の本の出版日に、オフ会で、本と江部粉を購入しました。
イーストを使った本格的なパン作りは、初めてでした。パン作りは難しいと聞いていたし、正直、買ったのは良いけど出来るかなと不安もありましたが、作ってみたら、できちゃいました(≧∇≦*)
私は、正直いって、とっても不器用なんです(>_<)。そんな私でも、利野先生の本を読んで、その通りに忠実に作れば、怪しい素人でもこんなに美味しく作れるんだと感動しています。
初めてにしては上出来、家族も、言われるまでは普通のパンと思って食べてたみたいです。
もっともっと美味しく作るなら、慣れも必要だと思いますが、なんとか時間を捻出して、利野先生のレッスンを受けたいなと思っています(*^▽^*)
利野先生の本は、とにかく愛情たっぷりで、パン作りをされない方でも、最初と最後の10数ページを読むだけでも価値のある本だと思っています。
滋賀世話役
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



ブログ読者の皆さん、
いろんな種類の美味しい糖質制限パンの作り方が、
満載ですので、是非、ご一読頂けば幸いです。

販売は、下記の2ヵ所です

ta-sant’e ホームページ
https://a-ta-sante.com/order/

銀河出版舎 ホームページ
http://ginga.site/shop/rino.html


江部康二

☆☆☆
以下の青字は本の帯の記載です。

糖質制限食の体系を確立 江部粉監修の江部康二医師推薦!
糖質オフパンレシピ開発のエキスパート 利野郁枝
京都江部粉 初のパンレシピ集
糖尿病で大好きなパンをあきらめている方
ダイエットや健康管理に関心がある方
小麦と違い血糖値をほとんど上げない江部粉の
特徴を最大限引き出したおいしいパンレシピです。
三大栄養素の中で血糖値を上げるのは糖質だけです。
たんぱく質と脂質は、直接血糖値を上げることはありません。
糖質を摂取すると分解されて、ブドウ糖になり、
小腸から吸収されて血糖となります。

☆☆☆
著者プロフィール 利野郁枝(りのいくえ)
低糖食コーディネーター
糖質制限パン・料理教室 a-ta-sant'e 主宰
子供の喘息、アトピー性皮膚炎をきっかけに食育に目覚める。
2003 年小麦パン教室を開講する。
2013 年江部医学博士監修の京都江部粉と出会い、糖質制限を学ぶ。
自ら実践し、減量だけでなく頭痛、腰痛、倦怠感、眠気などが改善。
糖質オフパンのレシピ開発に取り組む。
様々な試行錯誤を経て、京都江部粉を使った初のレシピ集を出版。
『家族に安全な食生活!』をテーマに、原材料を厳選した糖質オフパンをはじめ、
おいしく、楽しく食べられる糖質制限の家庭料理レシピが好評

「糖質制限食とケトン体、健康に生きるヒント」講演会 in 東京。ご報告。
こんにちは。

2019年9月29日(日)東京都内で、
「糖質制限食とケトン体、健康に生きるヒント」と題して、
一般の方向けの講演会を開催いたしました。
200人を軽く超える参加者で、満員御礼でした。
ブログ読者の皆さんにも、多数ご参加頂き、
いつもありがとうございます。 m(_ _)m


第1部は、「たがしゅうブログ」(https://tagashuu.blog.fc2.com/ )やYouTubeで
 お馴染みの田頭秀悟先生に、
「病気はなぜできるのか~主体的医療のススメ~」と題してお話しいただきました。

主体的医療ということで
「○○先生に、言われたとおりに、我慢して糖質制限をしています。」
ではなくて
「○○先生の、お話に納得して糖質制限をしましたが、調子が良くないので
自分で緩やかな糖質制限にしたら症状が改善したが、先生の意見が聞きたい。」

といったスタンスで自分で考えて実践するのが主体的医療ということです。

また、全ての病気が「過剰適応」「消耗疲弊」であるが、
<糖質制限+ストレスマネジメント>
を主体的に実践することが、解決につながるとのお話でした。

第2部は、私が糖質制限食の基礎理論、様々な良い効果をもたらす理由、
新しい知見、糖質制限食による糖尿病治療の症例などについて解説いたしました。
「糖尿病・生活習慣病を予防、改善する糖質制限食~人類本来の食事、人類の健康食」

トピックスとして,米国糖尿病学会が、2019年4月のコンセンサスレポートにおいて、
『全ての糖尿病患者に適した唯一無二の食事パターンは存在しない。』
『糖質制限食(Low-carbohydrate eating patterns)が、エビデンスも最も豊富。』

と記載したことなどをお話ししました。


第3部は、ベストセラー「ケトン体が人類を救う」(光文社)の著者である、
宗田哲男先生に、「ケトン体物語~憎まれっ子、ケトン体の真実」と題して、
分かりやすくお話しいただきました。

1995年以降、日本人のたんぱく質摂取量は減少して、2013年には
何と1950年頃と同じ、一日に67.5gしかないことを強調されました。
ちなみに1995年は82.5g/日です。
それとともに、妊婦でもたんぱく質摂取量が減少して糖質摂取量が非常に増加してしまい、
肥満なのに栄養失調状態という実態を示されました。

そして、縄文人は、肉食(高タンパク高脂肪)でアルコールにも強かったということが
遺伝情報により国立科学博物館により報告されたことをお話されました。

真打ちのケトン体ですが、胎児絨毛のケトン体は平均4300μmol/Lで、
成人基準値85μmol/L以下、に比し50倍であることを報告されました。
そして胎児のエネルギー源はケトン体でありブドウ糖ではないことを強調されました。

出産後の離乳食は、とにかく「たんぱくリッチ」がとても大切であり、
重湯のような、糖質ばっかりの離乳食は欠陥であり、
WHOも日本の離乳食(重湯)を批判していることを示されました。
赤ちゃんの成長には、たんぱく質と脂質がとても大切なのに
重湯にはそれらが、大変少量しか含まれていないのです。

最後に妊産婦死亡のトップは自殺であり、
鉄欠乏による貧血が「うつ」のベースとなることを強調されました。

動物蛋白リッチな糖質制限食なら鉄も豊富ですし、
貧血にもうつにも栄養失調にもなりにくいです。
出産時出血などもあり得ますので、必要なら鉄剤の内服もありです。

妊娠前も妊娠中も出産後も、糖質制限食なら
たんぱくリッチで、妊娠糖尿病にもならないし、体重コントロールも
容易で、母子ともに健康で、安産となります。
ちなみに宗田クリニックの「帝王切開率」は糖質制限食指導開始後は
2/3に減少・改善しています。

離乳食も母の食事も
「たんぱくリッチ」な糖質制限食で、
母子ともに健康ライフを目指しましょう。


東京工科大学・応用生物学部・教授、佐藤拓己先生にも、
10分間という短い時間でしたが、ポリケトンについて
貴重なお話をして頂きました。
ポリケトンはとても興味深い物質ですが、ヒトへの応用はまだで
まずは、ペットの肥満対策にペットフードへの応用を目指しておられるとのことでした。


江部康二
ローカーボフェスin宝塚 のご案内。
こんにちは。

2019年10月13日(日) 10:00〜17:00
ローカーボフェスin宝塚

が開催されます。
主催は、マリー秋沢さんとローカーボフェス実行委員会 です。

これまで数多くの妊娠糖尿病の妊婦さんを救ってこられた
ベストセラー
「ケトン体が人類を救う 糖質制限でなぜ健康になるのか (光文社新書) 」の著者、
宗田哲男先生
そして、糖質制限食のパイオニアである江部康二の二人が、講師を務めます。
おかげさまで、新刊「内臓脂肪がストン!と落ちる食事術(ダイヤモンド社)」
第5刷、約12万部となっております。

宗田先生は、とてもお話が上手で、
愉快で楽しいご講演なので、私も今から楽しみです。
私は、糖質制限食の基礎理論や体験例、最新の情報などを
できるだけ、わかりやすくお話したいと思います。

チケットに関して
お申し込みはクラウドファンディングから
https://camp-fire.jp/projects/view/180645


クラウドファンディングで
お得なパッケージ販売(前売り券+お弁当+コロネロ)3000円 などがあります。

『糖質制限食弁当+コロネロ+前売り券』¥3000-


通常の講演会は、お弁当など勿論なしですから、
かなりのお得感がありますね。

詳細は、
クラウドファンディング
https://camp-fire.jp/projects/view/180645

で、ご確認頂けば幸いです。


江部康二



☆☆☆
以下、事務局からのご案内です。
https://www.kokuchpro.com/event/83d71c04fc029c9d552e2acbbb590447/
マリー秋沢さんとローカーボフェス実行委員会



ローカーボフェスin宝塚
2019年10月13日(日) 10:00〜17:00


ローカーボフェスin宝塚
もう、我慢しない!美味しく食べて美しく健康に♪
《業界初》商工会議所と共催、地方自治体が後援。
美と食と健康のイベント【ローカーボフェスin宝塚】
会場 アピアホール・アピア2Fイベントスペース
住所 兵庫県宝塚市逆瀬川1-11-1
料金制度 有料イベント
ジャンル 生活 > 健康・ダイエット
事務局 ローカーボフェス実行委員会

イベント詳細
ご挨拶

マリー秋沢とローカーボフェス実行委員会からのご挨拶です
一般社団法人日本ニュートリションフーズ協会代表理事、マリー秋沢です。
私は10年前に糖質制限食と出会って救われた今年82歳になる、現役の医師で糖尿病の父がきっかけで料理の仕事の分野を糖質オフにシフトさせました。父の食事を1年間、糖質オフで作り、数値が基準値まで下がったことは衝撃的なことでした。そして、父だけではなく、もっと沢山の方々に知ってほしい、と思いました。
そして地元、宝塚に『マリーズローカーボフーズ』という、低糖質に特化したショップをオープンさせて4年目になります。
今回のフローカーボフェスの開催にあたり、行動を共にしてくれているたくさんの同じ想いの糖質セイゲニストが携わってくれています。
大きな夢を抱きすぎる、変革を起こしたい、と常に考えているマリー秋沢。
いつも皆様に助けられて少しづつ、前に進んでおります。

このプロジェクトで実現したいこと
宝塚商工会議所との共催、宝塚市が後援の【ローカーボフェスin宝塚】
糖質制限食の産みの親、江部康二先生。そしてこれまで数多くの妊娠糖尿病の妊婦さんを救ってこられた宗田哲男先生のお二人をお招きし、実施致します。
今回のフェスを成功させ、健康と長寿のための糖質制限食を多くの方に知っていただき、人生100年時代を意識した、新しい食の提案を全国へ、そして世界に向けて発信していきたい、というのが私の、そして今回フェスに関わってくれている皆さんの想いです。
これだけ医療が進歩しても、良い薬が開発されてもどんどん増え続ける生活習慣病やそれらの合併症。
なぜだろう?と疑問に思われませんか?
毎日の生活を意識することで生活習慣病は減ります。
結果的に医療費の削減にもなります。
大切なのは、毎日の食事の内容を考えること。
病気になる前に、時代に合った食事法と栄養を選択する事が必要なのです。

地域との活動
歌劇のまちで知られる宝塚、豊かな自然、美味しいお野菜、温泉、たくさんの素晴らしいものがありますが、まだあまり知られていません。
ここから始まる美と食と健康のイベントを通じて宝塚の魅力もお伝えできたら嬉しいな、と思います。
今回、クラウドファンディングで皆さんと作り上げるフェスを10月の頭の時期に設定したのには理由があります。
マリー秋沢は宝塚商工会議所の宝塚西谷ブランド協議会に所属しています。
定例会では、自然が豊富、お野菜が美味しい、ダリアのお花が全国でも珍しく素晴らしく沢山咲く、西谷地区。この宝塚西谷に、今後多くの方に足を運んでもらうにはどうすれば良いのか?などを話し合います。そして西谷が誇るダリアが咲き乱れるのが春と秋。


10月はダリアが満開!
会場の一角を、その素敵なダリアの花を散りばめたコーナーが作れたら、会場に来られた方々に宝塚の西谷のダリアの魅力を伝えることが出来るのではないか?と考えたのです。
可愛らしいダリアのお花と一緒に写真を撮っていただける空間を!

プロジェクトを立ち上げた背景・これまでの活動
2018年、私のふるさとである宝塚市で、宝塚商工会議所と共に『宝塚から新しい食の提案』『ローカーボ推進事業』をスタートさせました。
現在までに宝塚市内で、5店舗の事業者様に1品でも低糖質(ローカーボ)のメニューを置いてもらいたい、という想いでコンサルティングを実施してまいりました。
2019年、まだまだローカーボに関する知識が一般的には浸透していない状況を肌で感じ、
糖質過多の食生活が我々の身体に与える影響とは?
糖質制限食とは一体、どのようなものなのか?
など、正しい知識を身につける講座を提供する機関として一般社団法人 日本ニュートリションフーズ協会を立ち上げました。
2019年5月から、まずは宝塚市民の皆さんを中心に入門講座をスタート。
いくら飲食店の皆さんが安心、安全な低糖質のメニューをご用意しても市民の皆さんがその価値とご自身への必要性を感じ理解していなければ、なんの意味もなさなくなります。
そして、この度はさらに宝塚の方々を中心にフェスを開催することにより、より多くの方々への意識改革が可能となるはずです。
積み上げてきたものが実を結び、この10月13日に協会と商工会議所とで共催する【ローカーボフェスin宝塚】を開催することが決定いたしました。

資金の使い道
・講演会会場費(会場費、楽屋代、備品レンタル代)
・宝塚ダリアの花のブース
・広告費(フライヤーチラシの作成代・印刷代・)
・会場運営費(設営撤去費・案内看板・小道具レンタル・飲み物や軽食など)
・スタッフ手当(日当・交通費)
・雑費(打ち合わせ・運営費等)
支援していただいた資金は上記に充てさせていただきます。
自己資金では全額を賄うのは厳しい状況です。
皆さんと共に夢を実現させたい!
皆様、どうぞよろしくお願いします。

実施スケジュール

2019年8月1日㈭クラウドファンディングでチケット販売スタート
2019年9月13日クラウドファンディング終了
2019年10月13日(日)講演会開催

チケットに関して

お申し込みはクラウドファンディングから
https://camp-fire.jp/projects/view/180645
チケット付きのリターンに支援していただいた方々へ
チケット現物は送付いたしません。
入場に際しましては支援完了メールの画面もしくはプリントアウトした物をご提示下さい。

最後に
皆様と会場でお会いできます事を願っております。
一人でもたくさんの方に伝わりますように!