2018年10月31日 (水)
こんにちは。
朝日カルチャーセンター新宿にて
糖質制限講座開催です。
https://www.asahiculture.jp/shinjuku/course/9dbd9c45-f0f0-e9ee-cba1-5b3747af4d03
糖質制限食と糖尿病・生活習慣病
~認知症予防のために~
2018/12/2(日)13:00~14:30
講師は江部康二です。
新宿教室では、2013年5月以来ですから5年ぶりの講座です。
この5年間、糖質制限食の発展という意味ではとても大きな変化がありました。
年間30回講演をしていますが、
結構、新しい話題も多いので、スライドも毎回更新しています。
今回もわかりやすくお話しますので、乞うご期待です。
講演が75分間で質疑応答が15分間です。
東京、関東方面の糖尿人やメタボ人の方々やそのご家族、
奮ってご参加いただけば幸いです。
お陰様で、糖質制限食は順調に普及してきています。
2005年に私が「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」(東洋経済新報社)
を日本初の糖質制限食の本として刊行したころとは、大きな違いがあります。
なんと言っても、2013年10月に米国糖尿病学会が5年ぶりに改訂した
「栄養療法に関する声明」のなかで、
地中海食やベジタリアン食などどともに「糖質制限食」を正式に容認したことが、
大きな追い風となりました。
この1~3年、糖質制限食の展開において大きな発展があり
いい意味のサプライズもありました。
2016年7月のNHKクローズアップ現代の試算によれば、
糖質制限市場は、3184億円とのことです。
医学界より、企業のほうが糖質制限食をビジネスチャンスと捉えて
行動が迅速なようです。
くら寿司やガストなども糖質制限メニューを投入で、なかなかのものです。
一方、医学界においても、嬉しいサプライズです。
2017年2月7日(火)午後から、生まれて初めて東京大学医学部に行ってきました。
教授室で、渡邊昌先生、門脇孝先生、江部康二の3人で鼎談を行いました。
二人で話し合うのが対談で、三人で話し合うのが鼎談です。
渡邊昌先生は、医学雑誌「医と食」の編集長です。
門脇孝先生は、
一般社団法人 日本糖尿病学会 理事長
であり、
東京大学大学院医学系研究科糖尿病・代謝内科教授
です。
日本糖尿病学会のトップとじっくり話し合うことができて、
とても有意義な90分間でした。
2017年8月には、
「炭水化物の摂取増加で死亡リスク上昇」
という結論のランセット(Lancet)論文が発表され、
糖質制限食にとって大きな追い風となりました。
Lancet誌オンライン版2017年8月29日号掲載
https://doi.org/10.1016/S0140-6736(17)32252-3
糖質制限食の発展、まさに、今昔の感ありですね。
江部康二
☆☆☆
以下は朝日カルチャーセンター新宿のサイトから一部抜粋です。
https://www.asahiculture.jp/shinjuku/course/9dbd9c45-f0f0-e9ee-cba1-5b3747af4d03
糖質制限食と糖尿病・生活習慣病
~認知症予防のために~
講師名 (一財)高雄病院理事長 江部 康二
講座内容
糖質制限食は、1999年から高雄病院で糖尿病治療食として開始され、合併症を予防できる唯一の食事療法として画期的な成果をあげてきました。摂取後、血糖に影響を与えるのは糖質のみで、蛋白質・脂質は影響なしです。食後高血糖と平均血糖変動幅増大が糖尿病合併症のリスクですが、従来の糖尿病食(カロリー制限・高糖質食)では、それらを生じます。正常人でも穀物など炭水化物摂取による食後血糖値の上昇が、認知症や生活習慣病の元凶となります。米国糖尿病学会は、2013年10月糖質制限食を正式に受容しました。
日時・期間 日曜 13:00-14:30 12/2
日程 2018年 12/2
受講料(税込み) 会員 3,240円 一般 3,888円
注意事項
お申し込み
ご案内 <各自ご用意ください>筆記用具
講師紹介 江部 康二 (エベ コウジ)
<プロフィール>
・1950年生まれ。
・1974年京都大学医学部卒業。
・1974年から京都大学胸部疾患研究所第一内科(現在京大呼吸器内科)
にて呼吸器科を学ぶ。
・1978年から高雄病院に医局長として勤務。1996年副院長就任。
・1999年高雄病院に糖質制限食導入。
・2000年理事長就任。
・2001年から糖質制限食に本格的に取り組む。
・ 2002年に自ら糖尿病であると気づいて以来、さらに糖尿病治療の研究に力を 注ぎ、「糖質制限食」の体系を確立。これにより自身の糖尿病を克服。
内科医/漢方医/一般財団法人高雄病院理事長/一般社団法人日本糖質制限医療推進協会理事長。
<著書>
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』2005年(東洋経済新報社)
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編』2008年(東洋経済新報社)
『我ら糖尿人、元気なのにはわけがある』2009年(東洋経済新報社・作家宮本輝氏との対談本)
『糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食』2010年(ナツメ社)
『主食をやめると健康になる』2011年(ダイヤモンド社)
『食品別糖質量ハンドブック』2012年(洋泉社)監修
『糖質オフ!健康法』2012年(PHP文庫)
『糖尿病治療のための!糖質制限食パーフェクトガイド』2013年(東洋経済新報社)
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!新版』2014年(東洋経済新報社)
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!2 実践編 新版』2014年(東洋経済新報社)
『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』2014年(東洋経済新報社)
『なぜ糖質制限をすると糖尿病が良くなるのか』2015年(ナツメ社)
『糖質制限の教科書』2015年(洋泉社)監修
『よくわかる! すぐできる! 「 糖質オフ! 」健康法 』2016年(PHP研究所)
『人類最強の「糖質制限」論~ケトン体を味方に して痩せる、健康になる』2016年(SB新書)
『江部康二の糖質制限革命』2017年(東洋経済新報社)
『男・50代からの糖質制限』2018年(東洋経済新報社)
など多数。
ブログ『ドクター江部の糖尿病徒然日記( http://koujiebe.blog95.fc2.com/ )は日に数千件のアクセスがあり、糖尿病のかたやそのご家族から寄せられた質問への回答や、糖尿病・糖質制限食に関する 情報の発信に、日々尽力している。
朝日カルチャーセンター新宿にて
糖質制限講座開催です。
https://www.asahiculture.jp/shinjuku/course/9dbd9c45-f0f0-e9ee-cba1-5b3747af4d03
糖質制限食と糖尿病・生活習慣病
~認知症予防のために~
2018/12/2(日)13:00~14:30
講師は江部康二です。
新宿教室では、2013年5月以来ですから5年ぶりの講座です。
この5年間、糖質制限食の発展という意味ではとても大きな変化がありました。
年間30回講演をしていますが、
結構、新しい話題も多いので、スライドも毎回更新しています。
今回もわかりやすくお話しますので、乞うご期待です。
講演が75分間で質疑応答が15分間です。
東京、関東方面の糖尿人やメタボ人の方々やそのご家族、
奮ってご参加いただけば幸いです。
お陰様で、糖質制限食は順調に普及してきています。
2005年に私が「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」(東洋経済新報社)
を日本初の糖質制限食の本として刊行したころとは、大きな違いがあります。
なんと言っても、2013年10月に米国糖尿病学会が5年ぶりに改訂した
「栄養療法に関する声明」のなかで、
地中海食やベジタリアン食などどともに「糖質制限食」を正式に容認したことが、
大きな追い風となりました。
この1~3年、糖質制限食の展開において大きな発展があり
いい意味のサプライズもありました。
2016年7月のNHKクローズアップ現代の試算によれば、
糖質制限市場は、3184億円とのことです。
医学界より、企業のほうが糖質制限食をビジネスチャンスと捉えて
行動が迅速なようです。
くら寿司やガストなども糖質制限メニューを投入で、なかなかのものです。
一方、医学界においても、嬉しいサプライズです。
2017年2月7日(火)午後から、生まれて初めて東京大学医学部に行ってきました。
教授室で、渡邊昌先生、門脇孝先生、江部康二の3人で鼎談を行いました。
二人で話し合うのが対談で、三人で話し合うのが鼎談です。
渡邊昌先生は、医学雑誌「医と食」の編集長です。
門脇孝先生は、
一般社団法人 日本糖尿病学会 理事長
であり、
東京大学大学院医学系研究科糖尿病・代謝内科教授
です。
日本糖尿病学会のトップとじっくり話し合うことができて、
とても有意義な90分間でした。
2017年8月には、
「炭水化物の摂取増加で死亡リスク上昇」
という結論のランセット(Lancet)論文が発表され、
糖質制限食にとって大きな追い風となりました。
Lancet誌オンライン版2017年8月29日号掲載
https://doi.org/10.1016/S0140-6736(17)32252-3
糖質制限食の発展、まさに、今昔の感ありですね。
江部康二
☆☆☆
以下は朝日カルチャーセンター新宿のサイトから一部抜粋です。
https://www.asahiculture.jp/shinjuku/course/9dbd9c45-f0f0-e9ee-cba1-5b3747af4d03
糖質制限食と糖尿病・生活習慣病
~認知症予防のために~
講師名 (一財)高雄病院理事長 江部 康二
講座内容
糖質制限食は、1999年から高雄病院で糖尿病治療食として開始され、合併症を予防できる唯一の食事療法として画期的な成果をあげてきました。摂取後、血糖に影響を与えるのは糖質のみで、蛋白質・脂質は影響なしです。食後高血糖と平均血糖変動幅増大が糖尿病合併症のリスクですが、従来の糖尿病食(カロリー制限・高糖質食)では、それらを生じます。正常人でも穀物など炭水化物摂取による食後血糖値の上昇が、認知症や生活習慣病の元凶となります。米国糖尿病学会は、2013年10月糖質制限食を正式に受容しました。
日時・期間 日曜 13:00-14:30 12/2
日程 2018年 12/2
受講料(税込み) 会員 3,240円 一般 3,888円
注意事項
お申し込み
ご案内 <各自ご用意ください>筆記用具
講師紹介 江部 康二 (エベ コウジ)
<プロフィール>
・1950年生まれ。
・1974年京都大学医学部卒業。
・1974年から京都大学胸部疾患研究所第一内科(現在京大呼吸器内科)
にて呼吸器科を学ぶ。
・1978年から高雄病院に医局長として勤務。1996年副院長就任。
・1999年高雄病院に糖質制限食導入。
・2000年理事長就任。
・2001年から糖質制限食に本格的に取り組む。
・ 2002年に自ら糖尿病であると気づいて以来、さらに糖尿病治療の研究に力を 注ぎ、「糖質制限食」の体系を確立。これにより自身の糖尿病を克服。
内科医/漢方医/一般財団法人高雄病院理事長/一般社団法人日本糖質制限医療推進協会理事長。
<著書>
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』2005年(東洋経済新報社)
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編』2008年(東洋経済新報社)
『我ら糖尿人、元気なのにはわけがある』2009年(東洋経済新報社・作家宮本輝氏との対談本)
『糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食』2010年(ナツメ社)
『主食をやめると健康になる』2011年(ダイヤモンド社)
『食品別糖質量ハンドブック』2012年(洋泉社)監修
『糖質オフ!健康法』2012年(PHP文庫)
『糖尿病治療のための!糖質制限食パーフェクトガイド』2013年(東洋経済新報社)
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!新版』2014年(東洋経済新報社)
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!2 実践編 新版』2014年(東洋経済新報社)
『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』2014年(東洋経済新報社)
『なぜ糖質制限をすると糖尿病が良くなるのか』2015年(ナツメ社)
『糖質制限の教科書』2015年(洋泉社)監修
『よくわかる! すぐできる! 「 糖質オフ! 」健康法 』2016年(PHP研究所)
『人類最強の「糖質制限」論~ケトン体を味方に して痩せる、健康になる』2016年(SB新書)
『江部康二の糖質制限革命』2017年(東洋経済新報社)
『男・50代からの糖質制限』2018年(東洋経済新報社)
など多数。
ブログ『ドクター江部の糖尿病徒然日記( http://koujiebe.blog95.fc2.com/ )は日に数千件のアクセスがあり、糖尿病のかたやそのご家族から寄せられた質問への回答や、糖尿病・糖質制限食に関する 情報の発信に、日々尽力している。
2018年10月30日 (火)
こんにちは。
相変わらず、コレステロールに関する質問が多いので考察してみます。
一般に、LDLコレステロール値が140mg/dl以上あると、
基準値(140mg未満)よりは高値なので、
ほとんどの医師からは画一的な指導で
140mg/dl未満に下げるよう注意されると思います。
食事療法で改善がなければ、スタチン系薬剤などを処方されることが多いです。
確かに、日本動脈硬化学会のガイドラインに従えばそうなるのだと思います。
しかし、現時点で、相変わらず、日本動脈硬化学会と日本脂質栄養学会が
バトル中であり、前者はコレステロール値は低いほど良いとし、
後者は、コレステロール値が高いほうが長生きという
全く異なる見解をだしています。
世界的にも、日本と同様、コレステロール低下派の医師と
コレステロールは高値でOKという立場の医師が対立している状況です。
ここで冷静に考えてみると、
LDLコレステロールは一般に悪玉、HDLコレステロールは善玉とされていますが、
これは正確ではありません。
標準の大きさのLDLコレステロールは、
コレステロールという細胞膜の原料を肝臓から末梢組織に運ぶ、
重要な役割を果たしていて、当然これは善玉です。
LDLコレステロールの中で、
小さくて比重の重いタイプが「小粒子LDLコレステロール」です。
この小粒子LDLコレステロールこそが、
真の悪玉の『酸化LDLコレステロール』に変換されやすい悪玉です。
HDLコレステロール(正常値40~98)が低値で、
中性脂肪(正常値50~149)が高値だと、
小粒子LDLコレステロールが多くなり危険です。
HDLコレステロールが60mg/dl以上で、
中性脂肪が80mg/dl以下なら
小粒子LDLコレステロールはほとんどありません。
HDLコレステロールが60mg/dl以上で、
中性脂肪が60mg/dl以下なら
小粒子LDLコレステロールは、皆無です。
従ってLDLコレステロールが高値でも、
それは標準の大きさの善玉です。
スーパー糖質制限食実践なら、
HDLコレステロールが60mg/dl以上で、
中性脂肪が60~80mg/dl以下になっていくと思いますので
LDLコレステロールは善玉ばかりです。
以下の論文は、コレステロール関連の医学論文で
よく引用される信頼度の高い論文です。
Circulation. 1990 Aug;82(2):495-506.
Atherogenic lipoprotein phenotype. A proposed genetic marker for coronary heart disease risk.
Austin MA1, King MC, Vranizan KM, Krauss RM.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/2372896
https://www.ahajournals.org/doi/pdf/10.1161/01.CIR.82.2.495
この論文によると、
中性脂肪が60mg/dl以下の場合、LDLコレステロールは
phenotype A (標準の大きさのLDLコレステロール)がほぼ全てであり、
phenotypeB(小粒子LDLコレステロール)は
ほぼなしです。
そして、HDLコレステロールが60mg/dlを超える場合も
小粒子LDLコレステロールはほぼありません。
パターンBを呈する人では、
冠動脈疾患の相対リスクがパターンAの約3倍高いことが報告されています。
このようにLDLコレステロールには善玉と悪玉があるので、
十把一絡げに悪玉コレステロールと呼ぶのはよろしくないのです。
標準の大きさのLDLコレステローには、肝臓から細胞膜の原料であるコレステロールを
末梢組織に運ぶ大切な役割があり、なくてはならないもので、善玉なのです。
そして、中性脂肪値が、60mg以下で、HDLコレステロールが60mg/dl以上なら、
小粒子LDLコレステロールはほぼ皆無です。
スーパー糖質セイゲニストなら、皆この好ましいパターンになります。
例えば江部康二の2018年10月の血清脂質データは
▽中性脂肪:49mg/dl(正常値50~149)
▽HDL-コレステロール:89mg/dl(正常値40~98)
▽LDL-コレステロール:138mg/dl(正常値140未満)
です。
従ってLDLコレステロールは全て標準の大きさの善玉です。
江部康二
相変わらず、コレステロールに関する質問が多いので考察してみます。
一般に、LDLコレステロール値が140mg/dl以上あると、
基準値(140mg未満)よりは高値なので、
ほとんどの医師からは画一的な指導で
140mg/dl未満に下げるよう注意されると思います。
食事療法で改善がなければ、スタチン系薬剤などを処方されることが多いです。
確かに、日本動脈硬化学会のガイドラインに従えばそうなるのだと思います。
しかし、現時点で、相変わらず、日本動脈硬化学会と日本脂質栄養学会が
バトル中であり、前者はコレステロール値は低いほど良いとし、
後者は、コレステロール値が高いほうが長生きという
全く異なる見解をだしています。
世界的にも、日本と同様、コレステロール低下派の医師と
コレステロールは高値でOKという立場の医師が対立している状況です。
ここで冷静に考えてみると、
LDLコレステロールは一般に悪玉、HDLコレステロールは善玉とされていますが、
これは正確ではありません。
標準の大きさのLDLコレステロールは、
コレステロールという細胞膜の原料を肝臓から末梢組織に運ぶ、
重要な役割を果たしていて、当然これは善玉です。
LDLコレステロールの中で、
小さくて比重の重いタイプが「小粒子LDLコレステロール」です。
この小粒子LDLコレステロールこそが、
真の悪玉の『酸化LDLコレステロール』に変換されやすい悪玉です。
HDLコレステロール(正常値40~98)が低値で、
中性脂肪(正常値50~149)が高値だと、
小粒子LDLコレステロールが多くなり危険です。
HDLコレステロールが60mg/dl以上で、
中性脂肪が80mg/dl以下なら
小粒子LDLコレステロールはほとんどありません。
HDLコレステロールが60mg/dl以上で、
中性脂肪が60mg/dl以下なら
小粒子LDLコレステロールは、皆無です。
従ってLDLコレステロールが高値でも、
それは標準の大きさの善玉です。
スーパー糖質制限食実践なら、
HDLコレステロールが60mg/dl以上で、
中性脂肪が60~80mg/dl以下になっていくと思いますので
LDLコレステロールは善玉ばかりです。
以下の論文は、コレステロール関連の医学論文で
よく引用される信頼度の高い論文です。
Circulation. 1990 Aug;82(2):495-506.
Atherogenic lipoprotein phenotype. A proposed genetic marker for coronary heart disease risk.
Austin MA1, King MC, Vranizan KM, Krauss RM.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/2372896
https://www.ahajournals.org/doi/pdf/10.1161/01.CIR.82.2.495
この論文によると、
中性脂肪が60mg/dl以下の場合、LDLコレステロールは
phenotype A (標準の大きさのLDLコレステロール)がほぼ全てであり、
phenotypeB(小粒子LDLコレステロール)は
ほぼなしです。
そして、HDLコレステロールが60mg/dlを超える場合も
小粒子LDLコレステロールはほぼありません。
パターンBを呈する人では、
冠動脈疾患の相対リスクがパターンAの約3倍高いことが報告されています。
このようにLDLコレステロールには善玉と悪玉があるので、
十把一絡げに悪玉コレステロールと呼ぶのはよろしくないのです。
標準の大きさのLDLコレステローには、肝臓から細胞膜の原料であるコレステロールを
末梢組織に運ぶ大切な役割があり、なくてはならないもので、善玉なのです。
そして、中性脂肪値が、60mg以下で、HDLコレステロールが60mg/dl以上なら、
小粒子LDLコレステロールはほぼ皆無です。
スーパー糖質セイゲニストなら、皆この好ましいパターンになります。
例えば江部康二の2018年10月の血清脂質データは
▽中性脂肪:49mg/dl(正常値50~149)
▽HDL-コレステロール:89mg/dl(正常値40~98)
▽LDL-コレステロール:138mg/dl(正常値140未満)
です。
従ってLDLコレステロールは全て標準の大きさの善玉です。
江部康二
2018年10月29日 (月)
【朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASLBV3GT6LBVULFA00H.html?iref=pc_ss_date
糖質制限流行で「冷や飯」のコメ、農水省が支援サイト
山村哲史2018年10月26日
やっぱりごはんでしょ!」サイトのバナー=農林水産省提供
ダイエットなどで敬遠されがちなコメと砂糖の消費を盛り上げようと、
農林水産省が26日、関連情報を発信する特設サイト
「やっぱりごはんでしょ!」と「ありが糖運動」を開いた。
毎年、コメは8万トン、砂糖は2万トンのペースで消費が減っていて、
農産物の中でも落ち込みが大きい。
近年は糖質制限の広がりの影響も懸念されている。
農水省ホームページ内の特設サイトでは、
飲食店紹介サイト「ぐるなび」や「食べログ」と連携。
大盛り・おかわり無料店や、全国の特色あるごはん食の店を紹介したり、
食事での行きすぎた制限を抑えるために
「炭水化物摂取ダイエット」などを取り上げたりしている。
ごはんや砂糖に関係する企業の掲載を募り、
企業サイトとの連携も進めていくという。
担当者は「厚生労働省に怒られない範囲で、正しい知識を広げたい」と話す。】
上記の青字記載文は、朝日新聞デジタルの記事から一部抜粋です。
毎年、米が8万トン、砂糖は2万トンのペースで消費が減っているとは
健康には良いことです。
日本国民の多くが、健康のために身を守っている成果と言えるかもしれません。
「厚生労働省に怒られない範囲・・・」という表現をしているのは、
担当者も、砂糖の弊害は一定認識しているということでしょうか?
ともあれ、厚生労働省の国民健康・栄養調査によれば、
炭水化物摂取比率が減少して、
糖尿病の増加が縮小し、糖尿病予備軍は減少していますので、
米の消費の減少や炭水化物摂取比率の減少は、日本国民の健康において
とても良いことと言えます。
農水省は、折角、米や砂糖の消費が減って、
国民病とも言える糖尿病が増え止まり、
糖尿病予備群は初めて減少したというのに、
その流れを、逆行させようというのでしょうか? (→ο←)
炭水化物摂取比率が減少して、糖尿病の増加が縮小し、糖尿病予備軍は減少。
以下は2017年9月21日に厚生労働省が発表したデータです。
厚生労働省は、毎年国民健康・栄養調査を実施しています。
その中で、4~5年に1回、糖尿病有病数を集計しています。

1990年:560万人
1997年:690万人(130万人増加)
2002年:740万人(50万人増加)
2007年:890万人(5年間で150万人増加)
2012年:950万人(5年間で60万人増加)
2016年:1000万人(4年間で50万人増加)
これで見ると、2002年→2007年の増加数が、半端じゃないですね。
2007年→2012年の増加は、60万人で
1997年→2002年の増加、50万人と似たようなもので、
2002年→2007年の増加、150万人に比しかなり少ないです。
2012年→2016年の増加、4年間で50万人は前回と同じくらいです。
糖尿病は増えていますが、明らかに増え方に歯止めがかかってきています。
糖尿病予備軍は、2012年に約1100万人で、2007年から約220万人減少で、
国民健康・栄養調査が始まって以来の初めての減少でした。
さらに2016年は糖尿病予備群は約1000万人で、
2012年から約100万人減少で、前回と同様の傾向です。
冷静に考えて、糖尿病増加の勢いが、弱まったことになります。
実はずっと増え続けいた炭水化物摂取比率が、
2008年から2010年にかけて、60.4%から59.4%に減っています。
2010年から2012年にかけては、59.4%から59.2%に減っています。
2012年から2015年にかけて、さらに59.2%から58.4%に減っています。
そして、ずっと減少傾向だった脂質摂取比率が、
2008年から2010年にかけて、24.9%から25.9%に増えているのです。
さらに2010年→2012年→2015年と、25.9→26.2→26.9%と増えています

そして、これを受けて、20007年から2012年にかけて糖尿病の増加が急減して、
糖尿病予備群は220万人も減少しているのです。
2012年から2016年も糖尿病は増加していますが、歯止めがかかっていて
予備群も前回の調査に続いて減少です。
保健所や一般の医師・栄養士の食事指導は、
旧態依然たる日本糖尿病学会推奨で唯一無二のカロリー制限食で、
数十年来不変ですので、今更この影響はないと思います。
なお、2000年~2015年まで日本の人口は
1億2700万~1億2800万くらいで大きな変化はありません。
そして、この間、高齢化はどんどん進んでいるので、普通に考えると
高齢者に多い病気である糖尿病は、より増加し易い状況だったと言えます。
それが歯止めがかかったというわけです。
平成12(2000) 126926人
平成17(2005)127768
18 127901
19 128033
20 128084
21 128032
22 128057
23 127799
24 127515
25 127298
26 127038
平成27(2015) 127095人
こうなると、あくまでも仮説ですが、炭水化物摂取が減って脂質摂取が増えて、
糖尿病の激増に歯止めがかかったのは、
糖質制限食の影響の可能性がありえますね。(^^)
☆☆☆
国民健康・栄養調査|厚生労働省
エネルギー 脂肪エネルギー比率 炭水化物エネルギー比率
2010年 1849kcal 25.9% 59.4%
2011 1840 26.2 59.2
2012 1874 26.2 59.2
2013 1873 26.2 58.9
2014 1863 26.3 59.0
2015 1889 26.9 58.4
江部康二
https://www.asahi.com/articles/ASLBV3GT6LBVULFA00H.html?iref=pc_ss_date
糖質制限流行で「冷や飯」のコメ、農水省が支援サイト
山村哲史2018年10月26日
やっぱりごはんでしょ!」サイトのバナー=農林水産省提供
ダイエットなどで敬遠されがちなコメと砂糖の消費を盛り上げようと、
農林水産省が26日、関連情報を発信する特設サイト
「やっぱりごはんでしょ!」と「ありが糖運動」を開いた。
毎年、コメは8万トン、砂糖は2万トンのペースで消費が減っていて、
農産物の中でも落ち込みが大きい。
近年は糖質制限の広がりの影響も懸念されている。
農水省ホームページ内の特設サイトでは、
飲食店紹介サイト「ぐるなび」や「食べログ」と連携。
大盛り・おかわり無料店や、全国の特色あるごはん食の店を紹介したり、
食事での行きすぎた制限を抑えるために
「炭水化物摂取ダイエット」などを取り上げたりしている。
ごはんや砂糖に関係する企業の掲載を募り、
企業サイトとの連携も進めていくという。
担当者は「厚生労働省に怒られない範囲で、正しい知識を広げたい」と話す。】
上記の青字記載文は、朝日新聞デジタルの記事から一部抜粋です。
毎年、米が8万トン、砂糖は2万トンのペースで消費が減っているとは
健康には良いことです。
日本国民の多くが、健康のために身を守っている成果と言えるかもしれません。
「厚生労働省に怒られない範囲・・・」という表現をしているのは、
担当者も、砂糖の弊害は一定認識しているということでしょうか?
ともあれ、厚生労働省の国民健康・栄養調査によれば、
炭水化物摂取比率が減少して、
糖尿病の増加が縮小し、糖尿病予備軍は減少していますので、
米の消費の減少や炭水化物摂取比率の減少は、日本国民の健康において
とても良いことと言えます。
農水省は、折角、米や砂糖の消費が減って、
国民病とも言える糖尿病が増え止まり、
糖尿病予備群は初めて減少したというのに、
その流れを、逆行させようというのでしょうか? (→ο←)
炭水化物摂取比率が減少して、糖尿病の増加が縮小し、糖尿病予備軍は減少。
以下は2017年9月21日に厚生労働省が発表したデータです。
厚生労働省は、毎年国民健康・栄養調査を実施しています。
その中で、4~5年に1回、糖尿病有病数を集計しています。

1990年:560万人
1997年:690万人(130万人増加)
2002年:740万人(50万人増加)
2007年:890万人(5年間で150万人増加)
2012年:950万人(5年間で60万人増加)
2016年:1000万人(4年間で50万人増加)
これで見ると、2002年→2007年の増加数が、半端じゃないですね。
2007年→2012年の増加は、60万人で
1997年→2002年の増加、50万人と似たようなもので、
2002年→2007年の増加、150万人に比しかなり少ないです。
2012年→2016年の増加、4年間で50万人は前回と同じくらいです。
糖尿病は増えていますが、明らかに増え方に歯止めがかかってきています。
糖尿病予備軍は、2012年に約1100万人で、2007年から約220万人減少で、
国民健康・栄養調査が始まって以来の初めての減少でした。
さらに2016年は糖尿病予備群は約1000万人で、
2012年から約100万人減少で、前回と同様の傾向です。
冷静に考えて、糖尿病増加の勢いが、弱まったことになります。
実はずっと増え続けいた炭水化物摂取比率が、
2008年から2010年にかけて、60.4%から59.4%に減っています。
2010年から2012年にかけては、59.4%から59.2%に減っています。
2012年から2015年にかけて、さらに59.2%から58.4%に減っています。
そして、ずっと減少傾向だった脂質摂取比率が、
2008年から2010年にかけて、24.9%から25.9%に増えているのです。
さらに2010年→2012年→2015年と、25.9→26.2→26.9%と増えています

そして、これを受けて、20007年から2012年にかけて糖尿病の増加が急減して、
糖尿病予備群は220万人も減少しているのです。
2012年から2016年も糖尿病は増加していますが、歯止めがかかっていて
予備群も前回の調査に続いて減少です。
保健所や一般の医師・栄養士の食事指導は、
旧態依然たる日本糖尿病学会推奨で唯一無二のカロリー制限食で、
数十年来不変ですので、今更この影響はないと思います。
なお、2000年~2015年まで日本の人口は
1億2700万~1億2800万くらいで大きな変化はありません。
そして、この間、高齢化はどんどん進んでいるので、普通に考えると
高齢者に多い病気である糖尿病は、より増加し易い状況だったと言えます。
それが歯止めがかかったというわけです。
平成12(2000) 126926人
平成17(2005)127768
18 127901
19 128033
20 128084
21 128032
22 128057
23 127799
24 127515
25 127298
26 127038
平成27(2015) 127095人
こうなると、あくまでも仮説ですが、炭水化物摂取が減って脂質摂取が増えて、
糖尿病の激増に歯止めがかかったのは、
糖質制限食の影響の可能性がありえますね。(^^)
☆☆☆
国民健康・栄養調査|厚生労働省
エネルギー 脂肪エネルギー比率 炭水化物エネルギー比率
2010年 1849kcal 25.9% 59.4%
2011 1840 26.2 59.2
2012 1874 26.2 59.2
2013 1873 26.2 58.9
2014 1863 26.3 59.0
2015 1889 26.9 58.4
江部康二
2018年10月28日 (日)
こんばんは。
「糖質制限」が子供を救う
三島学/著 江部康二/監修
発行 一般社団法人 日本糖質制限医療推進協会
発売 ㈱大垣書店
定価760円(税別) / 820円(税込)2016年11月
北九州市三島塾、三島学塾長のご著書です。
2016年11月の発売で、新刊ではありませんが、
日本で初めての、いやいや世界で初めての、「子供の糖質制限」の本です。
世界で初めての本ですから、大変な価値があります。
やっとアマゾンでも継続的に販売されるようになりました。
https://www.amazon.co.jp/dp/4903954021/ref
楽天ブックスでもご購入頂けます。
https://books.rakuten.co.jp/rb/14600870/
出版にこぎつけるまで、とても苦労しています。
苦労話に関しては、
以下の私の前書きを、ご一読いただけば、大変嬉しいです。
興味が湧いた方は是非、ご購入いただけば幸いです。
本書は、大垣書店の店舗でもご購入頂けます。
■大垣書店: http://www.books-ogaki.co.jp/
最寄りの書店からのお取り寄せも可能です。
高雄病院売店
高雄病院京都駅前診療所
江部診療所
でも、購入可能です。
江部康二
糖質制限が子供を救う
前書き
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」(東洋経済新報社)を日本初の糖質制限食の本として世に出したのが2005年です。
その後、糖質制限食はどんどん普及していき、2015年4月には東大病院でさえ緩やかな糖質制限食を提供する時代となりました。
そして今回の三島学さんの『「糖質制限」が子供を救う』は、日本で初めての子供の糖質制限の本です。
私が常々言っているように糖質制限食は人類本来の食事であり、人類の健康食ですので、大人は勿論のこと子供の健康にもおおいに役立つはずです。そのことを証明するため、子供の糖質制限に実績のある三島学さんに執筆をお願いしたのです。
実際、糖質制限食実践で、速やかに子供達の眠気がなくなり、多動がなくなり、集中力が増します。
結果、学力はどんどん向上して、偏差値も上昇、受験も成功です。そのような実例が本書には満載であり、読めば、まさに目から鱗が落ちると思います。
子供の糖質制限といえば、2013年8月31日(土)「日本糖質制限医療推進協会立ち上げ記念パーティーin大阪」での出来事を思い出します。
宴たけなわで、盛り上がっていた時に、私が、『「糖質制限」が子供を救うという本を、執筆中の、三島学塾長です。』と紹介したところ、大騒ぎになってしまったのです。50人の参加者で大盛況だったのですが、糖質制限賛成派の医師も、10名近くおられました。
その糖質セイゲニストの医師達のなかで、お二人ほど、「大人の糖質制限は大賛成だけど、子供の糖質制限はもっての外だ。」という立場の人がいて、大論争になってしまいました。
『「糖質制限」が子供を救う』という革命的なタイトルの本ですが、当時は自分で糖質制限をしている医師でさえも「子供にはNG」という立場の人もあり、子供の糖質制限には逆風だったのです。
その後、私自身が本を刊行している様々な出版社10社近くに声をかけたのですが、実に全滅でした。一社だけ、担当者は趣旨に賛成してくれたのですが、会社の全体会議で大反対されて、没となりました。ある程度、予測はしていたのですが、世間一般の常識からすると「子供の糖質制限」などとんでもないという認識だったのです。
ここに到って、私も覚悟を決めて、(一社)日本糖質制限医療推進協会から自費出版することにしました。幸い京都の大垣書店さんが、編集を引き受けて下さり、やっと日の目を見ることができました。
本書は、インターネット通販サイトや大垣書店の店舗でご購入頂けます。最寄りの書店からのお取り寄せも可能です。大変、価値のある画期的な内容の本ですので、私のブログでどんどん紹介したいと思います。
また夏井睦先生や宗田哲男先生などにもご協力頂き、ネットの情報網を総動員で世に広めようと思っています。
本書が眠気や集中力のなさや多動などのため、学力不足で困っている多くの子供達のお役に立てれば幸いです。
一般財団法人高雄病院 理事長
一般社団法人日本糖質制限医療推進協会 理事長
江部康二
「糖質制限」が子供を救う
三島学/著 江部康二/監修
発行 一般社団法人 日本糖質制限医療推進協会
発売 ㈱大垣書店
定価760円(税別) / 820円(税込)2016年11月
北九州市三島塾、三島学塾長のご著書です。
2016年11月の発売で、新刊ではありませんが、
日本で初めての、いやいや世界で初めての、「子供の糖質制限」の本です。
世界で初めての本ですから、大変な価値があります。
やっとアマゾンでも継続的に販売されるようになりました。
https://www.amazon.co.jp/dp/4903954021/ref
楽天ブックスでもご購入頂けます。
https://books.rakuten.co.jp/rb/14600870/
出版にこぎつけるまで、とても苦労しています。
苦労話に関しては、
以下の私の前書きを、ご一読いただけば、大変嬉しいです。
興味が湧いた方は是非、ご購入いただけば幸いです。
本書は、大垣書店の店舗でもご購入頂けます。
■大垣書店: http://www.books-ogaki.co.jp/
最寄りの書店からのお取り寄せも可能です。
高雄病院売店
高雄病院京都駅前診療所
江部診療所
でも、購入可能です。
江部康二
糖質制限が子供を救う
前書き
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」(東洋経済新報社)を日本初の糖質制限食の本として世に出したのが2005年です。
その後、糖質制限食はどんどん普及していき、2015年4月には東大病院でさえ緩やかな糖質制限食を提供する時代となりました。
そして今回の三島学さんの『「糖質制限」が子供を救う』は、日本で初めての子供の糖質制限の本です。
私が常々言っているように糖質制限食は人類本来の食事であり、人類の健康食ですので、大人は勿論のこと子供の健康にもおおいに役立つはずです。そのことを証明するため、子供の糖質制限に実績のある三島学さんに執筆をお願いしたのです。
実際、糖質制限食実践で、速やかに子供達の眠気がなくなり、多動がなくなり、集中力が増します。
結果、学力はどんどん向上して、偏差値も上昇、受験も成功です。そのような実例が本書には満載であり、読めば、まさに目から鱗が落ちると思います。
子供の糖質制限といえば、2013年8月31日(土)「日本糖質制限医療推進協会立ち上げ記念パーティーin大阪」での出来事を思い出します。
宴たけなわで、盛り上がっていた時に、私が、『「糖質制限」が子供を救うという本を、執筆中の、三島学塾長です。』と紹介したところ、大騒ぎになってしまったのです。50人の参加者で大盛況だったのですが、糖質制限賛成派の医師も、10名近くおられました。
その糖質セイゲニストの医師達のなかで、お二人ほど、「大人の糖質制限は大賛成だけど、子供の糖質制限はもっての外だ。」という立場の人がいて、大論争になってしまいました。
『「糖質制限」が子供を救う』という革命的なタイトルの本ですが、当時は自分で糖質制限をしている医師でさえも「子供にはNG」という立場の人もあり、子供の糖質制限には逆風だったのです。
その後、私自身が本を刊行している様々な出版社10社近くに声をかけたのですが、実に全滅でした。一社だけ、担当者は趣旨に賛成してくれたのですが、会社の全体会議で大反対されて、没となりました。ある程度、予測はしていたのですが、世間一般の常識からすると「子供の糖質制限」などとんでもないという認識だったのです。
ここに到って、私も覚悟を決めて、(一社)日本糖質制限医療推進協会から自費出版することにしました。幸い京都の大垣書店さんが、編集を引き受けて下さり、やっと日の目を見ることができました。
本書は、インターネット通販サイトや大垣書店の店舗でご購入頂けます。最寄りの書店からのお取り寄せも可能です。大変、価値のある画期的な内容の本ですので、私のブログでどんどん紹介したいと思います。
また夏井睦先生や宗田哲男先生などにもご協力頂き、ネットの情報網を総動員で世に広めようと思っています。
本書が眠気や集中力のなさや多動などのため、学力不足で困っている多くの子供達のお役に立てれば幸いです。
一般財団法人高雄病院 理事長
一般社団法人日本糖質制限医療推進協会 理事長
江部康二
2018年10月27日 (土)
こんにちは。
男性のための糖質制限最強ダイエットハンドブック 2018/10/16
江部 康二 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4800315735?_encoding=UTF8&isInIframe=0&n=465392&
刊行です。
本書は男性向けに書かれた糖質制限ダイエットの実戦的な指南書です。
糖質制限食とはどんな食事かということが明解に示してあり、
糖質制限食OKの具体的メニューが豊富に載っています。
外食やお酒やコンビニに関するアドバイスも豊富です。
わかりやすいように糖質制限食NGメニューも参考のためにあげてあります。
私のある日(木曜日と土曜日)の実際の食事メニューも載っています。
この一冊があれば、即、糖質制限食が、
内食、おつまみ、外食、コンビニ、居酒屋などなど
オールラウンドに実践可能です。
読者の皆さん、是非、ご一読頂ければ、幸いです。
江部康二
☆☆☆
以下は
男性のための糖質制限最強ダイエットハンドブック
の「はじめに」です。
はじめに
近年、糖質制限食は確実に普及してきていて、糖質制限食に賛成の医療機関も順調に増加しています。
2013年10月に米国糖尿病学会が5年ぶりに改訂した「栄養療法に関する声明」のなかで、
「糖質制限食」を正式に容認したことが、大きなプラスとなり、今や、確実に市民権を得た印象があります。
2017年8月には、「炭水化物の摂取増加で死亡リスク上昇」という結論の論文が、
ランセットという信頼度の高い英国の医学雑誌に発表され、糖質制限食にとって大きな追い風となりました。
そんな中で、この本は、男性向けに書かれた糖質制限ダイエットの指南書です。
いまや最強のダイエット法としてすっかり定着した糖質制限食ですが、3つのポイントがあります。
一つ目は体重減少効果です。
二つ目は生活習慣病の予防・改善効果です。
三つ目はストレスが少ないから続けられるということです。
私は52歳で糖尿病とメタボリック・シンドロームを発症し、
即スーパー糖質制限食を開始し半年で10kgの減量に成功し、167cm、57kgとなり、68歳現在まで維持しています。
内服薬も糖尿病合併症もなしで、血圧も正常です。
目は裸眼で広辞苑が見え、背は縮んでおらず、聴力低下や夜間尿もなく、歯は全部残っていて虫歯もありません。
自画自讃になって申し訳ありませんが、糖質制限食の3つのポイントを見事に実証していると言えます。
糖質制限食は、1999年から京都・高雄病院において糖尿病治療食として開始され、
合併症を予防できる唯一の食事療法として画期的な成果をあげてきました。
米国糖尿病学会によれば、摂取後直接、血糖に影響を与えるのは糖質のみで、蛋白質・脂質は影響なしです。
食後高血糖と平均血糖変動幅増大が糖尿病合併症の最大のリスクですが、
従来の糖尿病食(カロリー制限・高糖質食)では、必ずそれらを生じるので合併症予防は困難です。
また正常人でも食後血糖値の上昇が、生活習慣病の元凶となります。
糖質制限食なら、糖尿病・肥満やメタボリックシンドロームは勿論のこと
あらゆる生活習慣病の治療・予防効果が期待できるので、男性にとって大きな味方と言えます。
本書には糖質制限食とはどんな食事かということも明解に示してあり、
糖質制限食OKの具体的メニューが豊富に載っています。
ついでに糖質制限食NGメニューも参考のためにあげておきました。
私自身の食事内容も含めて本書が中年男性読者のお役に立てば幸いです。
☆☆☆
以下は出版社の商品の説明です。
内容紹介
しっかり食べて正しくやせる、健康になる!
満腹、外食、アルコールもOK!
確実に効果を出す実践ガイド、
かんたんつまみ&満腹おかず、効果を高めるトレーニングなど、
男性のための糖質制限がぜんぶわかる。
食品別糖質含有量一覧付き
もくじ
第1章 Q&Aでわかる! 糖質制限が最強の理由
第2章 今日からできる! 糖質制限ダイエットの実践ガイド
第3章 かんたん! 糖質制限のおつまみ
第4章 満腹でもやせる! 糖質制限のおかず
第5章 もっと効果を高める! 最強トレーニング
内容(「BOOK」データベースより)
しっかり食べて正しくやせる、健康になる!満腹、外食、アルコールもOK!男性のための糖質制限がぜんぶわかる。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
江部/康二
医師。一般財団法人高雄病院理事長。
一般社団法人日本糖質制限医療推進協会理事長。
1950年京都府生まれ。1974年京都大学医学部卒業。
京都大学胸部疾患研究所(現京大呼吸器内科)を経て、1978年より高雄病院に医局長として勤務。
2000年理事長就任。2001年から糖質制限食にとり組む。
2002年に自身の糖尿病に気づき、自ら糖質制限食を実践、肥満と糖尿病を克服。
豊富な症例をもとに糖質制限食の研究を続けている
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
男性のための糖質制限最強ダイエットハンドブック 2018/10/16
江部 康二 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4800315735?_encoding=UTF8&isInIframe=0&n=465392&
刊行です。
本書は男性向けに書かれた糖質制限ダイエットの実戦的な指南書です。
糖質制限食とはどんな食事かということが明解に示してあり、
糖質制限食OKの具体的メニューが豊富に載っています。
外食やお酒やコンビニに関するアドバイスも豊富です。
わかりやすいように糖質制限食NGメニューも参考のためにあげてあります。
私のある日(木曜日と土曜日)の実際の食事メニューも載っています。
この一冊があれば、即、糖質制限食が、
内食、おつまみ、外食、コンビニ、居酒屋などなど
オールラウンドに実践可能です。
読者の皆さん、是非、ご一読頂ければ、幸いです。
江部康二
☆☆☆
以下は
男性のための糖質制限最強ダイエットハンドブック
の「はじめに」です。
はじめに
近年、糖質制限食は確実に普及してきていて、糖質制限食に賛成の医療機関も順調に増加しています。
2013年10月に米国糖尿病学会が5年ぶりに改訂した「栄養療法に関する声明」のなかで、
「糖質制限食」を正式に容認したことが、大きなプラスとなり、今や、確実に市民権を得た印象があります。
2017年8月には、「炭水化物の摂取増加で死亡リスク上昇」という結論の論文が、
ランセットという信頼度の高い英国の医学雑誌に発表され、糖質制限食にとって大きな追い風となりました。
そんな中で、この本は、男性向けに書かれた糖質制限ダイエットの指南書です。
いまや最強のダイエット法としてすっかり定着した糖質制限食ですが、3つのポイントがあります。
一つ目は体重減少効果です。
二つ目は生活習慣病の予防・改善効果です。
三つ目はストレスが少ないから続けられるということです。
私は52歳で糖尿病とメタボリック・シンドロームを発症し、
即スーパー糖質制限食を開始し半年で10kgの減量に成功し、167cm、57kgとなり、68歳現在まで維持しています。
内服薬も糖尿病合併症もなしで、血圧も正常です。
目は裸眼で広辞苑が見え、背は縮んでおらず、聴力低下や夜間尿もなく、歯は全部残っていて虫歯もありません。
自画自讃になって申し訳ありませんが、糖質制限食の3つのポイントを見事に実証していると言えます。
糖質制限食は、1999年から京都・高雄病院において糖尿病治療食として開始され、
合併症を予防できる唯一の食事療法として画期的な成果をあげてきました。
米国糖尿病学会によれば、摂取後直接、血糖に影響を与えるのは糖質のみで、蛋白質・脂質は影響なしです。
食後高血糖と平均血糖変動幅増大が糖尿病合併症の最大のリスクですが、
従来の糖尿病食(カロリー制限・高糖質食)では、必ずそれらを生じるので合併症予防は困難です。
また正常人でも食後血糖値の上昇が、生活習慣病の元凶となります。
糖質制限食なら、糖尿病・肥満やメタボリックシンドロームは勿論のこと
あらゆる生活習慣病の治療・予防効果が期待できるので、男性にとって大きな味方と言えます。
本書には糖質制限食とはどんな食事かということも明解に示してあり、
糖質制限食OKの具体的メニューが豊富に載っています。
ついでに糖質制限食NGメニューも参考のためにあげておきました。
私自身の食事内容も含めて本書が中年男性読者のお役に立てば幸いです。
☆☆☆
以下は出版社の商品の説明です。
内容紹介
しっかり食べて正しくやせる、健康になる!
満腹、外食、アルコールもOK!
確実に効果を出す実践ガイド、
かんたんつまみ&満腹おかず、効果を高めるトレーニングなど、
男性のための糖質制限がぜんぶわかる。
食品別糖質含有量一覧付き
もくじ
第1章 Q&Aでわかる! 糖質制限が最強の理由
第2章 今日からできる! 糖質制限ダイエットの実践ガイド
第3章 かんたん! 糖質制限のおつまみ
第4章 満腹でもやせる! 糖質制限のおかず
第5章 もっと効果を高める! 最強トレーニング
内容(「BOOK」データベースより)
しっかり食べて正しくやせる、健康になる!満腹、外食、アルコールもOK!男性のための糖質制限がぜんぶわかる。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
江部/康二
医師。一般財団法人高雄病院理事長。
一般社団法人日本糖質制限医療推進協会理事長。
1950年京都府生まれ。1974年京都大学医学部卒業。
京都大学胸部疾患研究所(現京大呼吸器内科)を経て、1978年より高雄病院に医局長として勤務。
2000年理事長就任。2001年から糖質制限食にとり組む。
2002年に自身の糖尿病に気づき、自ら糖質制限食を実践、肥満と糖尿病を克服。
豊富な症例をもとに糖質制限食の研究を続けている
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
2018年10月26日 (金)
【18/10/26 dolphin 夜間低血糖について
はじめまして
数年前に京都での先生の講演に伺いました
高校生位から空腹時の低血糖症の様な症状があり痺れなどを感じていましたが
5月に低血糖症の様なもので外出先で服がビチョビョになる程の冷や汗に襲われて
5時間OGTT検査をしたところ反応性低血糖症と言われました(現在43歳女性・糖尿病ではありません)
そこで糖質制限をし血糖値測定器(freestyleリブレ)を4週間装着し
血糖値の乱高下はほぼ見られなくなりました(ブドウを食べた時には高値でした)
しかし測定器によると睡眠中はほぼずっと低血糖となっています
(空腹時間が長いと日中も低血糖症になります)
日中の乱高下もなく、糖質制限していても夜間低血糖になるのでしょうか?
またなぜ起こるのでしょう?改善には年数が必要ですか?
スーパー糖質制限にしなければなりませんか?
ご指導頂けますと幸いです】
こんにちは。
dolphin さんから、持続ブドウ糖測定装置(freestyleリブレ)で
夜間低血糖になるとのコメントを頂きました。
検討してみます。
まずは、糖質制限食実践で、
反応性低血糖の症状が、改善して良かったです。
しかしながら、空腹時や夜間睡眠中に
リブレのデータでは低血糖になってしまうということです。
高雄病院では、糖尿病入院患者さんにfreestyleリブレProを装着して
持続ブドウ糖測定を実施しており、既に140人以上の実績があります。
freestyleリブレProは、freestyleリブレよりは、精度が高く誤差も少ないと思います。
それでも誤差は生じます。
特に、夜間睡眠時の低血糖を示す患者さんにおいて、
どうやら低く出すぎている印象があります。
例えば、ある入院患者さんは、スーパー糖質制限食実践で
速やかに血糖値コントロール良好となりました。
そして、freestyleリブレProで睡眠時は50~60mg程度で、
夕方6時前の空腹時血糖値も60mg程度となりました。
それで、睡眠時のSMBGは困難なので、夕方6時前にSMBGを実施してみました。
そうすると、
<夕方6時前の血糖値>
CGMでは60mg
SMBGでは100mg
くらいの差がありました。
つまり、freestyleリブレProでは、低血糖のデータであっても
この患者さんにおいては、40mgくらい低くでる誤差があったということとなります。
勿論、個人差があると思いますが、
リブレで低血糖レベルの50~60mgといった数値が出る場合は
SMBGのデータより、30~40mgくらい低く出ているように思われます。
従いまして、dolphin さんの場合も
睡眠時や空腹時のfreestyleリブレで表示される低血糖は、
本当のデータより、30~40mgくらい低く出ていると思われるので、
実際には低血糖ではないと思います。
結論です。
dolphin さんの場合、
反応性低血糖が糖質制限食実践により
血糖値の乱高下がなくなり、低血糖の症状もなくなって
体調良好と思います。
睡眠中や空腹時も実際には80~90mg/dlくらいの正常値で
低血糖ではないと思われます。
江部康二
はじめまして
数年前に京都での先生の講演に伺いました
高校生位から空腹時の低血糖症の様な症状があり痺れなどを感じていましたが
5月に低血糖症の様なもので外出先で服がビチョビョになる程の冷や汗に襲われて
5時間OGTT検査をしたところ反応性低血糖症と言われました(現在43歳女性・糖尿病ではありません)
そこで糖質制限をし血糖値測定器(freestyleリブレ)を4週間装着し
血糖値の乱高下はほぼ見られなくなりました(ブドウを食べた時には高値でした)
しかし測定器によると睡眠中はほぼずっと低血糖となっています
(空腹時間が長いと日中も低血糖症になります)
日中の乱高下もなく、糖質制限していても夜間低血糖になるのでしょうか?
またなぜ起こるのでしょう?改善には年数が必要ですか?
スーパー糖質制限にしなければなりませんか?
ご指導頂けますと幸いです】
こんにちは。
dolphin さんから、持続ブドウ糖測定装置(freestyleリブレ)で
夜間低血糖になるとのコメントを頂きました。
検討してみます。
まずは、糖質制限食実践で、
反応性低血糖の症状が、改善して良かったです。
しかしながら、空腹時や夜間睡眠中に
リブレのデータでは低血糖になってしまうということです。
高雄病院では、糖尿病入院患者さんにfreestyleリブレProを装着して
持続ブドウ糖測定を実施しており、既に140人以上の実績があります。
freestyleリブレProは、freestyleリブレよりは、精度が高く誤差も少ないと思います。
それでも誤差は生じます。
特に、夜間睡眠時の低血糖を示す患者さんにおいて、
どうやら低く出すぎている印象があります。
例えば、ある入院患者さんは、スーパー糖質制限食実践で
速やかに血糖値コントロール良好となりました。
そして、freestyleリブレProで睡眠時は50~60mg程度で、
夕方6時前の空腹時血糖値も60mg程度となりました。
それで、睡眠時のSMBGは困難なので、夕方6時前にSMBGを実施してみました。
そうすると、
<夕方6時前の血糖値>
CGMでは60mg
SMBGでは100mg
くらいの差がありました。
つまり、freestyleリブレProでは、低血糖のデータであっても
この患者さんにおいては、40mgくらい低くでる誤差があったということとなります。
勿論、個人差があると思いますが、
リブレで低血糖レベルの50~60mgといった数値が出る場合は
SMBGのデータより、30~40mgくらい低く出ているように思われます。
従いまして、dolphin さんの場合も
睡眠時や空腹時のfreestyleリブレで表示される低血糖は、
本当のデータより、30~40mgくらい低く出ていると思われるので、
実際には低血糖ではないと思います。
結論です。
dolphin さんの場合、
反応性低血糖が糖質制限食実践により
血糖値の乱高下がなくなり、低血糖の症状もなくなって
体調良好と思います。
睡眠中や空腹時も実際には80~90mg/dlくらいの正常値で
低血糖ではないと思われます。
江部康二
2018年10月25日 (木)
こんばんは。
逆流性食道炎は、酸性の胃液やそれと混ざった食物が、食道に逆流して食道が炎症を起こし、
胸やけや胸の痛みなどを生じる病気です。
逆流性食道炎の症状を訴える患者さんのほとんどが、
糖質制限食開始後、リアルタイムに改善します。 (⌒o⌒)v
当初、私自身が信じられなかったのですが、もう200人以上に試してみて、
脂っこいものより炭水化物が胸やけを起こす真犯人と確信しました。
ここまでくると、逆流性食道炎は、
炭水化物の過剰摂取が根本要因である可能性が極めて高いと思います。
700万年の人類の歴史のなかで、
特に精製炭水化物を大量に常食し始めたここ200~300年に発症した
特殊な病気の一つが逆流性食道炎です。
一番印象的だったのは、中学校の頃から、
毎日昼食後1時間と夕食後1時間に、必ず胸やけがあった30代の男性患者さんです。
胸やけ以外は、何の病気も症状もありません。
特に、カレーライスの日は最悪で、夕食後1時間に加えて、
夜中の1時にも胸やけがあって苦しんだそうです。
この患者さんに、ブログ読者の皆さんでの成功経験があったので、
「騙されたと思って兎に角スーパー糖質制限食を試してごらん?」
と奨めてみました。
2週間後の外来診察で、糖質制限食開始当日から、
20年来の胸やけが一切消失したという驚きの報告をしていただきました。ヾ(゜▽゜)
カレーライスというのは、<ご飯+カレールーの小麦粉>で二重の糖質なので、
寿司飯と共に最も血糖値を上げやすい食材です。σ(=_=;)ヾ
食後1時間ですから、糖尿人でない正常人でも、
グルコースミニスパイクを生じた時に代謝の乱れがあり、
何らかの機転で逆流性食道炎の症状を引き起こすのでしょうが、
その機序はまだよくわかりません。
「饅頭1個だと胸やけなしだけど、2個だと胸やけ必発」という人もあり、
個人の糖質摂取許容量の限界を超えると、
胃酸が出過ぎて胸やけを生じるような気もします。
逆流性食道炎を生じる限界の糖質摂取許容量には個人差があるようです。
結論です。
逆流性食道炎の症状は、糖質制限食でリアルタイムに改善する例がほとんどです。
言い換えれば、糖質の過剰摂取が逆流性食道炎の原因の可能性が高いです。
何故、糖質摂取で胸やけが生じるかは、まだよくわかりません。
しかしながら、狩猟・採集時代のご先祖に胸やけなどあるはずもないので、
「過剰糖質に対する拒否反応」が逆流性食道炎であり、
「こんなもの要らない」という身体の悲鳴のように思えます。
江部康二
逆流性食道炎は、酸性の胃液やそれと混ざった食物が、食道に逆流して食道が炎症を起こし、
胸やけや胸の痛みなどを生じる病気です。
逆流性食道炎の症状を訴える患者さんのほとんどが、
糖質制限食開始後、リアルタイムに改善します。 (⌒o⌒)v
当初、私自身が信じられなかったのですが、もう200人以上に試してみて、
脂っこいものより炭水化物が胸やけを起こす真犯人と確信しました。
ここまでくると、逆流性食道炎は、
炭水化物の過剰摂取が根本要因である可能性が極めて高いと思います。
700万年の人類の歴史のなかで、
特に精製炭水化物を大量に常食し始めたここ200~300年に発症した
特殊な病気の一つが逆流性食道炎です。
一番印象的だったのは、中学校の頃から、
毎日昼食後1時間と夕食後1時間に、必ず胸やけがあった30代の男性患者さんです。
胸やけ以外は、何の病気も症状もありません。
特に、カレーライスの日は最悪で、夕食後1時間に加えて、
夜中の1時にも胸やけがあって苦しんだそうです。
この患者さんに、ブログ読者の皆さんでの成功経験があったので、
「騙されたと思って兎に角スーパー糖質制限食を試してごらん?」
と奨めてみました。
2週間後の外来診察で、糖質制限食開始当日から、
20年来の胸やけが一切消失したという驚きの報告をしていただきました。ヾ(゜▽゜)
カレーライスというのは、<ご飯+カレールーの小麦粉>で二重の糖質なので、
寿司飯と共に最も血糖値を上げやすい食材です。σ(=_=;)ヾ
食後1時間ですから、糖尿人でない正常人でも、
グルコースミニスパイクを生じた時に代謝の乱れがあり、
何らかの機転で逆流性食道炎の症状を引き起こすのでしょうが、
その機序はまだよくわかりません。
「饅頭1個だと胸やけなしだけど、2個だと胸やけ必発」という人もあり、
個人の糖質摂取許容量の限界を超えると、
胃酸が出過ぎて胸やけを生じるような気もします。
逆流性食道炎を生じる限界の糖質摂取許容量には個人差があるようです。
結論です。
逆流性食道炎の症状は、糖質制限食でリアルタイムに改善する例がほとんどです。
言い換えれば、糖質の過剰摂取が逆流性食道炎の原因の可能性が高いです。
何故、糖質摂取で胸やけが生じるかは、まだよくわかりません。
しかしながら、狩猟・採集時代のご先祖に胸やけなどあるはずもないので、
「過剰糖質に対する拒否反応」が逆流性食道炎であり、
「こんなもの要らない」という身体の悲鳴のように思えます。
江部康二
2018年10月24日 (水)
こんにちは。
2018年12月10日(月)、京都にて、日本糖質制限医療推進協会主催の
『置き換えレシピで、美味しく楽しく!低糖質料理教室(京都)』
「基本のおせちとXmasオードブル」
を開催します。
講師は、管理栄養士の佐々木栄子さん(ローカーボクラブ 代表/
日本糖質制限医療推進協会アドバイザー)です。
佐々木栄子さんは2017年1月に、
著書『糖質オフのやせる「おきかえ」レシピ』を
PHP研究所より出版されました。
こちらの書籍は、私が監修し、解説を執筆しております。
生協会員の方向けの限定販売で、一般書店では販売していませんが、
PHP研究所さんのHP(※)から直接ご購入いただけます。
※ http://www.php.co.jp/family/detail.php?id=83505
今回のテーマは、「基本のおせちとXmasオードブル」だそうです。
時の経つのは早いですね。
あっというまに、クリスマスとお正月の準備です。
定員は20名様で、先着順です。 皆さん奮ってご参加くださいね^^v
江部康二
以下事務局からのお知らせです。
*************
ブログ読者の皆様、いつも弊会の講演会やスイーツ・料理教室へ
多数参加 いただきまして、ありがとうございます。
本日は、低糖質料理教室(京都)の開催をご案内申し上げます。
12/10(月)に、管理栄養士の佐々木栄子先生による、『置き換え
レシピで、美味しく楽しく!低糖質料理教室(京都)』を開催いたします。
今回のテーマは、「基本のおせちとXmasオードブル」です。
一般的なおせち料理は糖質が多く、糖尿病の方は控えたいものばかりで、
だて巻き、きんとん、煮豆...おせちの定番の品々は糖質たっぷりですが、
工夫次第で糖質オフ、かつ美味しく簡単に作ることができます。
低糖質なおせちを作るための食材の選択、調理の工夫など、
佐々木先生に詳しく解説いただきながら、毎年使える“一生もの”の
低糖質おせち作りを学べる教室です。
また、クリスマスやお正月などの行事、ホームパーティーに活用できる
オードブルも紹介いただく予定です。
これまで参加できなかった方、糖質制限ビギナーの方等々、この機会に
奮ってご参加ください。
*おせちメニューに関しましては、過去のおせち料理教室で紹介したもの
と同様の内容を予定しております。これまでにおせち料理教室へ参加
いただいたことのある方は、予めご了承ください。
◇イベント情報掲載URL: http://www.toushitsuseigen.or.jp/activity
●―○―●―○―●―○―●―○―●―○―●―○―●―○―●
日本糖質制限医療推進協会主催 低糖質料理教室
『置き換えレシピで、美味しく楽しく!低糖質料理教室(京都)』
テーマ: 「基本のおせちとXmasオードブル」
◆日時: 2018年12月10日(月)11:30~16:00頃 ※開場・受付は11:15~
◆会場: あじわい館(京の食文化ミュージアム)調理実習室
〒600-8813 京都市下京区中堂寺南町130番地
京都青果センタービル3階
http://www.kyo-ajiwaikan.com/access
♪講師: 佐々木栄子 管理栄養士/健康運動実践指導者
◆定員・対象: 20名様 ・一般(18歳以上)
◆参加費: 賛助会員料金 3,400円/一般料金 4,000円
◆当日の流れ:
レシピ説明 ・デモンストレーション→ 実習 → 試食(復習・歓談) →
片付け後、解散
*ご紹介メニュー数が多いため、一部レシピは解説・デモのみとなります。
◆ご持参いただくもの:
エプロン、三角巾、ふきん(タオル)2枚(台ふき用・食器ふき用)、筆記用具
■お申し込みの流れ:
1. 下記「お申し込み方法」の該当するものからお申し込みください。
2. 事務局よりお支払い方法についてメールでご連絡します。
3. 入金確認後、予約確定のメールをお送りします。
4. 当日、直接会場までお越しいただき、受付にてお名前をお伝えください。
■お支払い方法:
クレジットカード/銀行振込/郵便振替 ※事前決済のみとなります。
■お申し込み方法:
★賛助会員の方:事務局へ、メールにてお申し込み下さい。
★賛助会員入会+教室参加をご希望の方:
1. 入会案内および会員規約をお読み下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/sign-up
2.
お申し込みは下のフォームからお願いします。「入会ならびに講演会等出席のお問い合わせ」を選択いただき、「通信」欄に参加ご希望のイベント名(12/10
京都料理教室)をご記入下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/contact
<%E2%80%8Bhttp://www.toushitsuseigen.or.jp/contact>
★一般(会員以外の方)で、教室参加ご希望の方:
こちらのフォームからお申し込み下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/cooking
◆その他
・予約制です。当日参加はできません。
・お申し込み後、キャンセルされる場合は、12月5日(水)までにご連絡ください。
それ以降のキャンセルは、参加費の半額をキャンセル料金としていただきますので、予めご了承ください。
・当日の開場・受付開始は、レッスン開始時間の15分前からです。
・実習室で作ったもの以外の飲食はできません。ご自宅で作ったお料理やお菓子などの持ち込みはできませんのでご注意ください。
・皆さまで実習と試食を行っていただきますので、香水などのフレグランスはお控えください。
●―○―●―○―●―○―●―○―●―○―●―○―●―○―●
2018年12月10日(月)、京都にて、日本糖質制限医療推進協会主催の
『置き換えレシピで、美味しく楽しく!低糖質料理教室(京都)』
「基本のおせちとXmasオードブル」
を開催します。
講師は、管理栄養士の佐々木栄子さん(ローカーボクラブ 代表/
日本糖質制限医療推進協会アドバイザー)です。
佐々木栄子さんは2017年1月に、
著書『糖質オフのやせる「おきかえ」レシピ』を
PHP研究所より出版されました。
こちらの書籍は、私が監修し、解説を執筆しております。
生協会員の方向けの限定販売で、一般書店では販売していませんが、
PHP研究所さんのHP(※)から直接ご購入いただけます。
※ http://www.php.co.jp/family/detail.php?id=83505
今回のテーマは、「基本のおせちとXmasオードブル」だそうです。
時の経つのは早いですね。
あっというまに、クリスマスとお正月の準備です。
定員は20名様で、先着順です。 皆さん奮ってご参加くださいね^^v
江部康二
以下事務局からのお知らせです。
*************
ブログ読者の皆様、いつも弊会の講演会やスイーツ・料理教室へ
多数参加 いただきまして、ありがとうございます。
本日は、低糖質料理教室(京都)の開催をご案内申し上げます。
12/10(月)に、管理栄養士の佐々木栄子先生による、『置き換え
レシピで、美味しく楽しく!低糖質料理教室(京都)』を開催いたします。
今回のテーマは、「基本のおせちとXmasオードブル」です。
一般的なおせち料理は糖質が多く、糖尿病の方は控えたいものばかりで、
だて巻き、きんとん、煮豆...おせちの定番の品々は糖質たっぷりですが、
工夫次第で糖質オフ、かつ美味しく簡単に作ることができます。
低糖質なおせちを作るための食材の選択、調理の工夫など、
佐々木先生に詳しく解説いただきながら、毎年使える“一生もの”の
低糖質おせち作りを学べる教室です。
また、クリスマスやお正月などの行事、ホームパーティーに活用できる
オードブルも紹介いただく予定です。
これまで参加できなかった方、糖質制限ビギナーの方等々、この機会に
奮ってご参加ください。
*おせちメニューに関しましては、過去のおせち料理教室で紹介したもの
と同様の内容を予定しております。これまでにおせち料理教室へ参加
いただいたことのある方は、予めご了承ください。
◇イベント情報掲載URL: http://www.toushitsuseigen.or.jp/activity
●―○―●―○―●―○―●―○―●―○―●―○―●―○―●
日本糖質制限医療推進協会主催 低糖質料理教室
『置き換えレシピで、美味しく楽しく!低糖質料理教室(京都)』
テーマ: 「基本のおせちとXmasオードブル」
◆日時: 2018年12月10日(月)11:30~16:00頃 ※開場・受付は11:15~
◆会場: あじわい館(京の食文化ミュージアム)調理実習室
〒600-8813 京都市下京区中堂寺南町130番地
京都青果センタービル3階
http://www.kyo-ajiwaikan.com/access
♪講師: 佐々木栄子 管理栄養士/健康運動実践指導者
◆定員・対象: 20名様 ・一般(18歳以上)
◆参加費: 賛助会員料金 3,400円/一般料金 4,000円
◆当日の流れ:
レシピ説明 ・デモンストレーション→ 実習 → 試食(復習・歓談) →
片付け後、解散
*ご紹介メニュー数が多いため、一部レシピは解説・デモのみとなります。
◆ご持参いただくもの:
エプロン、三角巾、ふきん(タオル)2枚(台ふき用・食器ふき用)、筆記用具
■お申し込みの流れ:
1. 下記「お申し込み方法」の該当するものからお申し込みください。
2. 事務局よりお支払い方法についてメールでご連絡します。
3. 入金確認後、予約確定のメールをお送りします。
4. 当日、直接会場までお越しいただき、受付にてお名前をお伝えください。
■お支払い方法:
クレジットカード/銀行振込/郵便振替 ※事前決済のみとなります。
■お申し込み方法:
★賛助会員の方:事務局へ、メールにてお申し込み下さい。
★賛助会員入会+教室参加をご希望の方:
1. 入会案内および会員規約をお読み下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/sign-up
2.
お申し込みは下のフォームからお願いします。「入会ならびに講演会等出席のお問い合わせ」を選択いただき、「通信」欄に参加ご希望のイベント名(12/10
京都料理教室)をご記入下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/contact
<%E2%80%8Bhttp://www.toushitsuseigen.or.jp/contact>
★一般(会員以外の方)で、教室参加ご希望の方:
こちらのフォームからお申し込み下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/cooking
◆その他
・予約制です。当日参加はできません。
・お申し込み後、キャンセルされる場合は、12月5日(水)までにご連絡ください。
それ以降のキャンセルは、参加費の半額をキャンセル料金としていただきますので、予めご了承ください。
・当日の開場・受付開始は、レッスン開始時間の15分前からです。
・実習室で作ったもの以外の飲食はできません。ご自宅で作ったお料理やお菓子などの持ち込みはできませんのでご注意ください。
・皆さまで実習と試食を行っていただきますので、香水などのフレグランスはお控えください。
●―○―●―○―●―○―●―○―●―○―●―○―●―○―●
2018年10月23日 (火)
こんにちは。
人体の基礎代謝の比率に関して、いろんなデータがネット上で出回っています。
その中で一番信頼できるデータが、
<人における組織・器官の代謝率:成人>
肝臓27%、脳19%、心臓7%、腎臓10%、筋肉18%、その他19%
<人における組織・器官の代謝率:新生児>
肝臓20%、脳44%、心臓4%、腎臓7%、筋肉5%、その他20%
であり、「 FAO/WHO/UNU合同特別専門委員会報告」1989、13ページのTABLE 2に記載されています。
日本語訳はありましたが絶版です。
一般に通説として筋肉が基礎代謝の40%とか言われていて、私も深く検証せずにそう思っていたのですが、
肝臓27%、筋肉18%というのは意外でした。
新生児の脳の比率は、すごいですね。
ともあれ、糖質制限食(高脂質・高タンパク食)においては、人体最大の基礎代謝率を占める肝臓が、
糖新生で活性化されるので、
糖質制限食で基礎代謝が増加するという仮説は、なかなか説得力があると自画自賛しています。
糖質セイゲニストにおいては、糖新生が多い分、肝臓の比率は27%より少し多い可能性もあります。
通常は、筋肉量の増加が基礎代謝の増加なのですが、例えば甲状腺機能亢進症でも、
基礎代謝の増加のために体重減少が生じます。
「エネルギー・蛋白質の必要量―FAO/WHO/UNU合同特別専門委員会報告-ヒトにおける基礎代謝率」は、医歯薬出版 (1990/03)で単行本になっているのですが、とっくに絶版です。
原著が以下のサイトに載っています。
http://www.fao.org/docrep/MEETING/004/M2845E/M2845E00.HTM
Joint FAO/WHO/UNU Expert Consultation on
Energy and Protein Requirements
Rome, 5 to 17 October 1981
BASAL METABOLIC RATE IN MAN
by
J.V.G.A. Durnin
University of Glasgow
Glasgow
Scotland
TABLE 2.Metabolic Rates of Organs and Tissues in Man
アマゾン
http://www.amazon.co.jp/dp/4263702476
エネルギー・蛋白質の必要量―FAO/WHO/UNU合同特別専門委員会報告 (WHOテクニカル・レポート・シリーズ)
単行本 – 1990/3
FAO/WHO/UNU合同特別専門委員会 (著), 井上五郎 (著)医歯薬出版 (1990/03)
残念ながら絶版です。
江部康二
人体の基礎代謝の比率に関して、いろんなデータがネット上で出回っています。
その中で一番信頼できるデータが、
<人における組織・器官の代謝率:成人>
肝臓27%、脳19%、心臓7%、腎臓10%、筋肉18%、その他19%
<人における組織・器官の代謝率:新生児>
肝臓20%、脳44%、心臓4%、腎臓7%、筋肉5%、その他20%
であり、「 FAO/WHO/UNU合同特別専門委員会報告」1989、13ページのTABLE 2に記載されています。
日本語訳はありましたが絶版です。
一般に通説として筋肉が基礎代謝の40%とか言われていて、私も深く検証せずにそう思っていたのですが、
肝臓27%、筋肉18%というのは意外でした。
新生児の脳の比率は、すごいですね。
ともあれ、糖質制限食(高脂質・高タンパク食)においては、人体最大の基礎代謝率を占める肝臓が、
糖新生で活性化されるので、
糖質制限食で基礎代謝が増加するという仮説は、なかなか説得力があると自画自賛しています。
糖質セイゲニストにおいては、糖新生が多い分、肝臓の比率は27%より少し多い可能性もあります。
通常は、筋肉量の増加が基礎代謝の増加なのですが、例えば甲状腺機能亢進症でも、
基礎代謝の増加のために体重減少が生じます。
「エネルギー・蛋白質の必要量―FAO/WHO/UNU合同特別専門委員会報告-ヒトにおける基礎代謝率」は、医歯薬出版 (1990/03)で単行本になっているのですが、とっくに絶版です。
原著が以下のサイトに載っています。
http://www.fao.org/docrep/MEETING/004/M2845E/M2845E00.HTM
Joint FAO/WHO/UNU Expert Consultation on
Energy and Protein Requirements
Rome, 5 to 17 October 1981
BASAL METABOLIC RATE IN MAN
by
J.V.G.A. Durnin
University of Glasgow
Glasgow
Scotland
TABLE 2.Metabolic Rates of Organs and Tissues in Man
アマゾン
http://www.amazon.co.jp/dp/4263702476
エネルギー・蛋白質の必要量―FAO/WHO/UNU合同特別専門委員会報告 (WHOテクニカル・レポート・シリーズ)
単行本 – 1990/3
FAO/WHO/UNU合同特別専門委員会 (著), 井上五郎 (著)医歯薬出版 (1990/03)
残念ながら絶版です。
江部康二
2018年10月22日 (月)
こんにちは。
2018年10月30日(火)13:30-15:00
朝日カルチャーセンター京都教室講座
糖質制限食の基礎から最前線情報まで
生活習慣病、メタボ、そして認知症を予防する
が開催され、私が講師をつとめます。
75分間の講演で、質疑応答が15分間です。
朝日カルチャーセンター京都教室としては
2017年 9月5日(火)以来ですから、2年ぶりですね。
今回は、生活習慣病とメタボや糖尿病、
そして、認知症についても取り上げてみます。
久山町の研究で米の摂取が多いほど、認知症になりやすいことが
明らかとなりました。
また糖尿病があると、認知症になりやすことは明白です。
糖質制限食で、「食後高血糖」「血糖変動幅増大」「高インスリン血症」といった
酸化ストレスリスクを減らすことが、
生活習慣病とメタボや糖尿病、そして、認知症の予防につながることを
わかりやすくお話ししたいと思います。
ブログ読者の皆さん、
京都や滋賀や大阪の皆さん、奮ってご参加のほど、
よろしくお願い申し上げます。 m(_ _)mV
江部康二
☆☆☆
以下は、
朝日カルチャーセンター京都教室のサイトからの抜粋です。
糖質制限食の基礎から最前線情報まで
生活習慣病、メタボ、そして認知症を予防する
講師名 高雄病院理事長 江部 康二
講座内容
糖質制限食は、1999年から高雄病院で糖尿病治療食として開始され、
合併症を予防できる唯一の食事療法として画期的な成果をあげてきました。
摂取後、血糖に影響を与えるのは糖質のみで、蛋白質・脂質は影響なしです。
食後血糖値の上昇とそれに伴うインスリンの過剰分泌が、
アルツハイマー病、糖尿病合併症・動脈硬化・老化・癌・パーキンソン病等の元凶です。
有名な福岡県久山町研究では、白米の摂取が多いほどアルツハイマー病になりやすいことが明らかになりました。
これらの病気はいわば「糖質病」であり、糖質制限食で予防可能です。
お申し込み
電話 075-231-9693
朝日カルチャーセンター京都教室
https://www.asahiculture.jp/kyoto/course/110d5ff1-3b24-48e6-568d-5b65ac3d3250
日時・期間 火曜 13:30-15:00 10/30 1回
日程 2018年 10/30
2018年10月30日(火)13:30-15:00
朝日カルチャーセンター京都教室講座
糖質制限食の基礎から最前線情報まで
生活習慣病、メタボ、そして認知症を予防する
が開催され、私が講師をつとめます。
75分間の講演で、質疑応答が15分間です。
朝日カルチャーセンター京都教室としては
2017年 9月5日(火)以来ですから、2年ぶりですね。
今回は、生活習慣病とメタボや糖尿病、
そして、認知症についても取り上げてみます。
久山町の研究で米の摂取が多いほど、認知症になりやすいことが
明らかとなりました。
また糖尿病があると、認知症になりやすことは明白です。
糖質制限食で、「食後高血糖」「血糖変動幅増大」「高インスリン血症」といった
酸化ストレスリスクを減らすことが、
生活習慣病とメタボや糖尿病、そして、認知症の予防につながることを
わかりやすくお話ししたいと思います。
ブログ読者の皆さん、
京都や滋賀や大阪の皆さん、奮ってご参加のほど、
よろしくお願い申し上げます。 m(_ _)mV
江部康二
☆☆☆
以下は、
朝日カルチャーセンター京都教室のサイトからの抜粋です。
糖質制限食の基礎から最前線情報まで
生活習慣病、メタボ、そして認知症を予防する
講師名 高雄病院理事長 江部 康二
講座内容
糖質制限食は、1999年から高雄病院で糖尿病治療食として開始され、
合併症を予防できる唯一の食事療法として画期的な成果をあげてきました。
摂取後、血糖に影響を与えるのは糖質のみで、蛋白質・脂質は影響なしです。
食後血糖値の上昇とそれに伴うインスリンの過剰分泌が、
アルツハイマー病、糖尿病合併症・動脈硬化・老化・癌・パーキンソン病等の元凶です。
有名な福岡県久山町研究では、白米の摂取が多いほどアルツハイマー病になりやすいことが明らかになりました。
これらの病気はいわば「糖質病」であり、糖質制限食で予防可能です。
お申し込み
電話 075-231-9693
朝日カルチャーセンター京都教室
https://www.asahiculture.jp/kyoto/course/110d5ff1-3b24-48e6-568d-5b65ac3d3250
日時・期間 火曜 13:30-15:00 10/30 1回
日程 2018年 10/30
2018年10月21日 (日)
こんにちは。
今回の記事は、
2002年(52歳)糖尿病発覚以来
スーパー糖質制限食を16年間実践中の、
江部康二の2018年10月の検査データの報告と解説です。
2002年6月に糖尿病確定診断で、HbA1cは6.7%でした。
このとき、体重は67kg、身長は167cm。
内臓脂肪CTは126cm2 (100未満正常)。
血圧は140-150/90前後 → 外来終了時は180/100。
スーパー糖質制限食を実践して、1ヶ月後にはHbA1cは基準値内になり、
半年後には体重は10kg減少して57kgとなり、
血圧も120~130/80程度と、正常化しました。
そのまま2018年10月まで、血圧と体重は維持です。
HbA1cは2002年7月には、6.0%となり、
2002年8月以降は、ずっと5.6%~5.9%で、
2018年10月まで16年間経過しています。
内臓脂肪CTは、2004年10月には、71 cm2となっています。
<スーパー糖質制限食実践時の血液・尿検査データの推移>
①血糖値は糖質制限食実践時にリアルタイムに改善します。
②スーパー糖質制限食なら、HbA1cは月に1~2%改善します。
③中性脂肪も速やかに改善します。
④HDLコレステロールは増加しますが、増加の程度と速度に個人差があります。
⑤LDLコレステロールは低下・不変・上昇と個人差があります。
上昇した人も半年〜1年~2年、3年、数年くらいで落ち着くことが多いですが、
個人差があります。
⑥総コレステロールは、低下・不変・上昇と個人差があります。
上昇した人も半年〜1年~2年、3年、数年くらいで落ち着くことが多いですが、
個人差があります。
⑦尿酸も低下・不変・上昇と個人差があります。
上昇した場合は、ほとんどが摂取エネルギー不足が原因です。
⑧尿素窒素はやや増加傾向になる人が多いですが、そのうち落ちつくことが多いです。
⑨クレアチニンは不変です。
⑩血清シスタチンCも不変です。
⑪血清カリウムも不変です。
⑫血中ケトン体は基準値より高値となりますが、生理的なもので心配ありません。
⑬尿中ケトン体は当初3カ月〜半年は陽性になりますが、その後陰性になることが多いです。
⑭脂肪肝に付随するGPTやγGTP値も改善します。
⑮TSH、FT4、FT3も不変です。
上記に記載していない血液検査や尿検査については、
糖質制限食開始前後で差はありません。
以下は私の最新の検査データです。
<江部康二の2018年10月(68歳)の検査データ>
HbA1c:5.9%(4.6~6.2)
GA(グリコアルブミン):13.4%(11.6~16.0)
空腹時血糖値:94mg(60~109)
空腹時インスリン:1.2μU/ml(3~15)
TSH:1.14(0.34~3.88)
F-T4:1.2(0.8~1.8)
F-T3:2.7(2.1~4.0)
中性脂肪:49mg(50~149)
総コレステロール:243mg(150~219)
HDL-コレステロール:89mg(40~85)
LDL-コレステロール:138mg(140mg未満)
尿酸:3.5mg(3.4~7.0)
BUN:17.8mg(8~20)
クレアチニン:0.69mg(0.6~1.1)→ eGFR:86.7ml/min./1.73m2
血清シスタチンC:0.65mg(0.61~1.00) → eGFR:114.8ml/min./1.73m2
GOT:23(9~38)
GTP:17(5~39)
γGTP:36(84以下)
総タンパク:6.6g(6.5~8.3)
アルブミン:4.5g(3.8~5.3)
血色素量:15.0(13~17)
白血球数:5500(3900~9800)
赤血球数:471(400~560)
総ケトン体:660μM/L(26~122μM/L) 糖質制限食中は生理的で正常値
アセト酢酸:117M/L(13~69)
3ヒドロキシ酪酸:543μM/L(76以下)
尿中アセトン体:陰性
尿アルブミン定量精密・クレアチニン補正値:3.3(30以下)
68歳現在
歯は全部残っていて虫歯はありません。
聴力低下もありません。
目は裸眼で広辞苑が読めます。
夜間の尿もゼロです。
身長も縮んでいません。
皮膚のAGEs検査は、52歳レベルです。
病気なしで定期的内服薬はゼロです。
HbA1cは正常範囲内ですがやや高めのほうです。
空腹時血糖値が、正常範囲内でやや高め(正常高値)であることを反映しています。
まあ、糖尿病歴、16年ですから仕方ありませんね。
とは言いながら、最近は、早朝空腹時血糖値が、
80mg台や90mg台もあるようになったので2ヶ月後のHbA1cが楽しみです。
GAは正常範囲内で、上限には大分余裕があります。
これは、スーパー糖質制限食により食後高血糖がほとんどないためと思われます。
即ち「糖化」は正常人並みあるいはそれ以上に予防できていると考えられます。
甲状腺機能は、16年間常に、正常です。
総コレステロール値は、心血管疾患との関連性は無く、
脂質異常症の2007年以降のガイドラインから外れているので特に問題はありません。
HDL-コレステロールはやや多めで、LDL-コレステロールは基準値内です。
中性脂肪値が低く、HDL-Cが多いので、
小粒子LDL-Cはほとんどない良好なパターンです。
中性脂肪値49mg/dlなら、論文的には小粒子LDL-Cは皆無です。
スーパー糖質制限食なので、高タンパク・高脂質食なのですが、
尿酸は基準値よりやや低いですね。
尿酸は抗酸化物質でもあるのですが、
スーパー糖質制限食実践で、私の身体には酸化ストレスが極めて少ないので
尿酸も少ないのだと思われます。
尿酸も食べ物由来は2割程度であとは個人の体質ですのでこんなものでしょう。
高タンパク食ですが、BUNもクレアチニンもシスタチンCも正常です。
焼酎などよく飲む割には肝機能も全く正常です。 (^_^)
インスリンは、基礎分泌が1.2μU/mlと基準値の半分以下ですが、
空腹時血糖値が94mg/dlなので問題ないです。
むしろ少ないインスリン分泌量で、
血糖値は正常なので好ましいパターンと言えます。
狩猟・採集時代のご先祖のインスリン分泌も、こんなものだった可能性が高いです。
血糖値がコントロールできている限り、インスリン分泌は少なければ少ないほど
身体には優しいのです。
過剰のインスリンは百害あって一利なしです。
血中βヒドロキシ酪酸:543μM/L(76以下)と、
一般的基準値に比べればかなり高値ですが、
尿中のアセトン体(ケトン体の一種)は陰性です。
これは、スーパー糖質制限食実践で、心筋・骨格筋などの体細胞が、
日常的に効率良くケトン体をエネルギー源として利用するようになったため、
尿中に排泄されないのだと考えられます。
即ち、私の血中ケトン体値は、あくまで生理的範囲のもので、
インスリン作用は一定確保されていて、血糖値も94mgと正常です。
見方を変えれば、農耕以前の人類皆糖質制限食だった頃は、
私のような血中ケトン体値のデータが当たり前で、
人類の標準だったと考えられます。
スーパー糖質制限食実践中の人の血中βヒドロキシ酪酸の標準値は、
200~800~1200μM/Lくらいと考えられますが、
3ヶ月くらい経過すると、上述のように尿中ケトン体は陰性になります。
ケトン食レベルの人達の、血中βヒドロキシ酪酸は、
3000~5000μM/Lレベルですが、尿中ケトン体は、常に陽性です。
なお、糖質制限食開始直後は、血中ケトン体の上昇に伴い、
尿中のケトン体も陽性となります。
徐々にケトン体の利用効率が良くなるに従い、
尿中ケトン体は減っていき、やがて陰性となります。
江部康二
今回の記事は、
2002年(52歳)糖尿病発覚以来
スーパー糖質制限食を16年間実践中の、
江部康二の2018年10月の検査データの報告と解説です。
2002年6月に糖尿病確定診断で、HbA1cは6.7%でした。
このとき、体重は67kg、身長は167cm。
内臓脂肪CTは126cm2 (100未満正常)。
血圧は140-150/90前後 → 外来終了時は180/100。
スーパー糖質制限食を実践して、1ヶ月後にはHbA1cは基準値内になり、
半年後には体重は10kg減少して57kgとなり、
血圧も120~130/80程度と、正常化しました。
そのまま2018年10月まで、血圧と体重は維持です。
HbA1cは2002年7月には、6.0%となり、
2002年8月以降は、ずっと5.6%~5.9%で、
2018年10月まで16年間経過しています。
内臓脂肪CTは、2004年10月には、71 cm2となっています。
<スーパー糖質制限食実践時の血液・尿検査データの推移>
①血糖値は糖質制限食実践時にリアルタイムに改善します。
②スーパー糖質制限食なら、HbA1cは月に1~2%改善します。
③中性脂肪も速やかに改善します。
④HDLコレステロールは増加しますが、増加の程度と速度に個人差があります。
⑤LDLコレステロールは低下・不変・上昇と個人差があります。
上昇した人も半年〜1年~2年、3年、数年くらいで落ち着くことが多いですが、
個人差があります。
⑥総コレステロールは、低下・不変・上昇と個人差があります。
上昇した人も半年〜1年~2年、3年、数年くらいで落ち着くことが多いですが、
個人差があります。
⑦尿酸も低下・不変・上昇と個人差があります。
上昇した場合は、ほとんどが摂取エネルギー不足が原因です。
⑧尿素窒素はやや増加傾向になる人が多いですが、そのうち落ちつくことが多いです。
⑨クレアチニンは不変です。
⑩血清シスタチンCも不変です。
⑪血清カリウムも不変です。
⑫血中ケトン体は基準値より高値となりますが、生理的なもので心配ありません。
⑬尿中ケトン体は当初3カ月〜半年は陽性になりますが、その後陰性になることが多いです。
⑭脂肪肝に付随するGPTやγGTP値も改善します。
⑮TSH、FT4、FT3も不変です。
上記に記載していない血液検査や尿検査については、
糖質制限食開始前後で差はありません。
以下は私の最新の検査データです。
<江部康二の2018年10月(68歳)の検査データ>
HbA1c:5.9%(4.6~6.2)
GA(グリコアルブミン):13.4%(11.6~16.0)
空腹時血糖値:94mg(60~109)
空腹時インスリン:1.2μU/ml(3~15)
TSH:1.14(0.34~3.88)
F-T4:1.2(0.8~1.8)
F-T3:2.7(2.1~4.0)
中性脂肪:49mg(50~149)
総コレステロール:243mg(150~219)
HDL-コレステロール:89mg(40~85)
LDL-コレステロール:138mg(140mg未満)
尿酸:3.5mg(3.4~7.0)
BUN:17.8mg(8~20)
クレアチニン:0.69mg(0.6~1.1)→ eGFR:86.7ml/min./1.73m2
血清シスタチンC:0.65mg(0.61~1.00) → eGFR:114.8ml/min./1.73m2
GOT:23(9~38)
GTP:17(5~39)
γGTP:36(84以下)
総タンパク:6.6g(6.5~8.3)
アルブミン:4.5g(3.8~5.3)
血色素量:15.0(13~17)
白血球数:5500(3900~9800)
赤血球数:471(400~560)
総ケトン体:660μM/L(26~122μM/L) 糖質制限食中は生理的で正常値
アセト酢酸:117M/L(13~69)
3ヒドロキシ酪酸:543μM/L(76以下)
尿中アセトン体:陰性
尿アルブミン定量精密・クレアチニン補正値:3.3(30以下)
68歳現在
歯は全部残っていて虫歯はありません。
聴力低下もありません。
目は裸眼で広辞苑が読めます。
夜間の尿もゼロです。
身長も縮んでいません。
皮膚のAGEs検査は、52歳レベルです。
病気なしで定期的内服薬はゼロです。
HbA1cは正常範囲内ですがやや高めのほうです。
空腹時血糖値が、正常範囲内でやや高め(正常高値)であることを反映しています。
まあ、糖尿病歴、16年ですから仕方ありませんね。
とは言いながら、最近は、早朝空腹時血糖値が、
80mg台や90mg台もあるようになったので2ヶ月後のHbA1cが楽しみです。
GAは正常範囲内で、上限には大分余裕があります。
これは、スーパー糖質制限食により食後高血糖がほとんどないためと思われます。
即ち「糖化」は正常人並みあるいはそれ以上に予防できていると考えられます。
甲状腺機能は、16年間常に、正常です。
総コレステロール値は、心血管疾患との関連性は無く、
脂質異常症の2007年以降のガイドラインから外れているので特に問題はありません。
HDL-コレステロールはやや多めで、LDL-コレステロールは基準値内です。
中性脂肪値が低く、HDL-Cが多いので、
小粒子LDL-Cはほとんどない良好なパターンです。
中性脂肪値49mg/dlなら、論文的には小粒子LDL-Cは皆無です。
スーパー糖質制限食なので、高タンパク・高脂質食なのですが、
尿酸は基準値よりやや低いですね。
尿酸は抗酸化物質でもあるのですが、
スーパー糖質制限食実践で、私の身体には酸化ストレスが極めて少ないので
尿酸も少ないのだと思われます。
尿酸も食べ物由来は2割程度であとは個人の体質ですのでこんなものでしょう。
高タンパク食ですが、BUNもクレアチニンもシスタチンCも正常です。
焼酎などよく飲む割には肝機能も全く正常です。 (^_^)
インスリンは、基礎分泌が1.2μU/mlと基準値の半分以下ですが、
空腹時血糖値が94mg/dlなので問題ないです。
むしろ少ないインスリン分泌量で、
血糖値は正常なので好ましいパターンと言えます。
狩猟・採集時代のご先祖のインスリン分泌も、こんなものだった可能性が高いです。
血糖値がコントロールできている限り、インスリン分泌は少なければ少ないほど
身体には優しいのです。
過剰のインスリンは百害あって一利なしです。
血中βヒドロキシ酪酸:543μM/L(76以下)と、
一般的基準値に比べればかなり高値ですが、
尿中のアセトン体(ケトン体の一種)は陰性です。
これは、スーパー糖質制限食実践で、心筋・骨格筋などの体細胞が、
日常的に効率良くケトン体をエネルギー源として利用するようになったため、
尿中に排泄されないのだと考えられます。
即ち、私の血中ケトン体値は、あくまで生理的範囲のもので、
インスリン作用は一定確保されていて、血糖値も94mgと正常です。
見方を変えれば、農耕以前の人類皆糖質制限食だった頃は、
私のような血中ケトン体値のデータが当たり前で、
人類の標準だったと考えられます。
スーパー糖質制限食実践中の人の血中βヒドロキシ酪酸の標準値は、
200~800~1200μM/Lくらいと考えられますが、
3ヶ月くらい経過すると、上述のように尿中ケトン体は陰性になります。
ケトン食レベルの人達の、血中βヒドロキシ酪酸は、
3000~5000μM/Lレベルですが、尿中ケトン体は、常に陽性です。
なお、糖質制限食開始直後は、血中ケトン体の上昇に伴い、
尿中のケトン体も陽性となります。
徐々にケトン体の利用効率が良くなるに従い、
尿中ケトン体は減っていき、やがて陰性となります。
江部康二
2018年10月19日 (金)
こんにちは。
今までにない新しい企画の本が上梓されました。
いよいよ、10月19日から発売開始です。
東洋経済新報社 江部康二著
男・50代からの糖質制限: ストーリーで学べる最強の食事法
https://www.amazon.co.jp/dp/4492046313/ref=cm_sw_r_em_apa_y-gLBbEYDJ2DC
です。

本書は「3人のオヤジのストーリー」を通して
平易でわかりやすい内容となっています。
一方信頼度を確保するために文章中に根拠となる論文を紹介しています。
文章中にない場合は、根拠となる論文を巻末に通し番号をつけて記載してあります。
つまりとても読みやすくわかりやすい内容ですが、
全てエビデンスに基づいており信頼度が高いと自負しています。
私自身も糖尿病発覚の52歳からスーパー糖質制限食を開始し、
68歳の現在まで16年間継続しています。
歯は全て残り、虫歯はありません。
目は裸眼で広辞苑が読めます。
聴力低下もなく、夜間尿もなく、身長も縮んでいません。
内服薬もなしで、糖尿病合併症もなしです。
スーパー糖質制限食のおかげで、糖化に伴う老化が予防出来ているものと思われます。
東洋経済オンラインにも、私の記事が配信になりました。
https://toyokeizai.net/articles/-/243363
ヤフーニュースにも載りました。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181019-00243363-toyo-soci
「50代こそ糖質制限を!江部康二インタビュー」
YouTubuで公開中です。
イントロダクション
https://youtu.be/oAe7nKrKI7I
その1
https://youtu.be/AR7kmOdyr7E
その2
https://youtu.be/U3YqaQw-An8
その3
https://youtu.be/Z0d1jOlZuQc
その4
https://youtu.be/2ioaIHBdq08
その5
https://youtu.be/HHdTRGgCnZc
是非、ご一読頂ければ幸いです。
以下は出版社の内容紹介です。
長い“これから”の健康度は、これで決まる!
中高年こそ「糖質制限」が必要だ!!
肥満、メタボを解消し、糖尿病はじめ生活習慣病、がん、脳梗塞、心筋梗塞、アルツハイマー病....などを予防して健康100歳に。
「3人のオヤジのストーリー」を通してスッキリわかる“究極の健康食”の知識と実践法。
一流医学誌の最新発表など科学的根拠(エビデンス)に基づいた新たな医学常識――。
○食後高血糖をもたらす栄養素は「糖質」だけ。
○脂肪を食べても不健康にはならない。
○「脳はブドウ糖しか使わない」はウソ。
○認知症の予防にも糖質制限は有効。
○糖質過剰はガンを増やす。
○老化の原因も「糖質」にあった。
……
諸悪の根源「糖質の過剰摂取」を防ぎながら、肉や魚・アルコール類も楽しめる“最高の食事法”のすすめ。
これであなたの人生が変わる!
江部康二
以下は、本書のプロローグからの抜粋です。
プロローグ 長い老後の健康度は
五〇代の糖質制限が決める
〇ランセット論文「糖質を摂るほど死ぬ。脂質を摂るほど死なない」
〇アメリカで合併症が激減
○酸化ストレスとAGEs
〇中高年こそ糖質制限が必要
〇三人の五〇代男性が糖質制限を始めるストーリー
私の経験上、糖質制限を始めるのに重要なのは五〇代です。
五〇代ならば、まだ、老化物質であるAGEsは
取り返しのつかないほどには溜まっていませんから、
糖質制限でこれ以上の蓄積を食い止められるからです。
しかし、これよりも高齢になると、かなりの量のAGEsが溜まっており、
老化が身体を蝕んでしまっています。
そして、いったん溜まったAGEsはもう消えません。
つまり、五〇代で老化物質の蓄積を止められるかどうかで、
その後の人生が決まると言っても過言ではないのです。
五〇代こそ糖質制限を始めるべき時期なのですが、
残念ながら、多くの中高年男性が糖質制限にあまり熱心でないのが現状です。
その理由はいくつかあるようです。
まず、仕事が忙しすぎるという人がいます。
確かに、五〇代というと社会的な責任の重い世代ですから、
健康をおろそかにしがちになるのも無理からぬところがあるでしょう。
また、糖質制限に懐疑的な人もいます。
これは健康情報に詳しいというタイプに多いようです。
情報過多の現代では、糖質制限に関する誤解が蔓延していて、
その有効性を正しく認識していない場合もあるのです。
そして、最も多いのは、もう健康になることをあきらめているという人です。
何度かダイエットに挑戦しては挫折を繰り返し、
中年太りは仕方がないと思いこんでいる人のことです。
そんな人は、年を取れば歯が抜けたり視力が落ちたりなどといった衰えが起こることも、
仕方がないとあきらめています。
高齢になれば老化するのは常識でしょうし、
これは五〇代のほぼ全員かもしれません。
しかし、あきらめているのは、
糖質制限のアンチエイジング効果を知らないからであり、
いかにももったいない話だと思われてなりません。
そこで、五〇代男性になんとかして糖質制限を始めてもらえないかと、
企画したのが本書です。
本書では、三人の五〇代男性のお話として構成されている部分と、
糖質制限の解説をまとめた部分とに分かれます。
三人の男性は、私が診療の現場で見てきた実際の患者さんたちの典型例であり、
いわば、糖質制限に踏み切れない五〇代男性のモデルです。
三人が糖質制限を知り、実践へと踏み切るストーリーを追いながら、
ご自分の未来を幸せにするのに糖質制限が必要かどうか、
考えてみていただきたいのです。
男・五〇代は、人生の後半を幸せなものに出来るかどうかの分岐点です。
どうか本書をきっかけにして、
糖質制限の道へと進むことを決断していただきたいと願っています。
なお本書は、ストーリー仕立てになっており平易でわかりやすいのが特徴です。
あわせて医学的な信頼度も確保するため、文中に通し番号を付け、
巻末に医学的根拠(エビデンス)となる論文を明記しています。
文中で直接出典を示した箇所もあります。
興味のある方はご参考になさってください。
今までにない新しい企画の本が上梓されました。
いよいよ、10月19日から発売開始です。
東洋経済新報社 江部康二著
男・50代からの糖質制限: ストーリーで学べる最強の食事法
https://www.amazon.co.jp/dp/4492046313/ref=cm_sw_r_em_apa_y-gLBbEYDJ2DC
です。

本書は「3人のオヤジのストーリー」を通して
平易でわかりやすい内容となっています。
一方信頼度を確保するために文章中に根拠となる論文を紹介しています。
文章中にない場合は、根拠となる論文を巻末に通し番号をつけて記載してあります。
つまりとても読みやすくわかりやすい内容ですが、
全てエビデンスに基づいており信頼度が高いと自負しています。
私自身も糖尿病発覚の52歳からスーパー糖質制限食を開始し、
68歳の現在まで16年間継続しています。
歯は全て残り、虫歯はありません。
目は裸眼で広辞苑が読めます。
聴力低下もなく、夜間尿もなく、身長も縮んでいません。
内服薬もなしで、糖尿病合併症もなしです。
スーパー糖質制限食のおかげで、糖化に伴う老化が予防出来ているものと思われます。
東洋経済オンラインにも、私の記事が配信になりました。
https://toyokeizai.net/articles/-/243363
ヤフーニュースにも載りました。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181019-00243363-toyo-soci
「50代こそ糖質制限を!江部康二インタビュー」
YouTubuで公開中です。
イントロダクション
https://youtu.be/oAe7nKrKI7I
その1
https://youtu.be/AR7kmOdyr7E
その2
https://youtu.be/U3YqaQw-An8
その3
https://youtu.be/Z0d1jOlZuQc
その4
https://youtu.be/2ioaIHBdq08
その5
https://youtu.be/HHdTRGgCnZc
是非、ご一読頂ければ幸いです。
以下は出版社の内容紹介です。
長い“これから”の健康度は、これで決まる!
中高年こそ「糖質制限」が必要だ!!
肥満、メタボを解消し、糖尿病はじめ生活習慣病、がん、脳梗塞、心筋梗塞、アルツハイマー病....などを予防して健康100歳に。
「3人のオヤジのストーリー」を通してスッキリわかる“究極の健康食”の知識と実践法。
一流医学誌の最新発表など科学的根拠(エビデンス)に基づいた新たな医学常識――。
○食後高血糖をもたらす栄養素は「糖質」だけ。
○脂肪を食べても不健康にはならない。
○「脳はブドウ糖しか使わない」はウソ。
○認知症の予防にも糖質制限は有効。
○糖質過剰はガンを増やす。
○老化の原因も「糖質」にあった。
……
諸悪の根源「糖質の過剰摂取」を防ぎながら、肉や魚・アルコール類も楽しめる“最高の食事法”のすすめ。
これであなたの人生が変わる!
江部康二
以下は、本書のプロローグからの抜粋です。
プロローグ 長い老後の健康度は
五〇代の糖質制限が決める
〇ランセット論文「糖質を摂るほど死ぬ。脂質を摂るほど死なない」
〇アメリカで合併症が激減
○酸化ストレスとAGEs
〇中高年こそ糖質制限が必要
〇三人の五〇代男性が糖質制限を始めるストーリー
私の経験上、糖質制限を始めるのに重要なのは五〇代です。
五〇代ならば、まだ、老化物質であるAGEsは
取り返しのつかないほどには溜まっていませんから、
糖質制限でこれ以上の蓄積を食い止められるからです。
しかし、これよりも高齢になると、かなりの量のAGEsが溜まっており、
老化が身体を蝕んでしまっています。
そして、いったん溜まったAGEsはもう消えません。
つまり、五〇代で老化物質の蓄積を止められるかどうかで、
その後の人生が決まると言っても過言ではないのです。
五〇代こそ糖質制限を始めるべき時期なのですが、
残念ながら、多くの中高年男性が糖質制限にあまり熱心でないのが現状です。
その理由はいくつかあるようです。
まず、仕事が忙しすぎるという人がいます。
確かに、五〇代というと社会的な責任の重い世代ですから、
健康をおろそかにしがちになるのも無理からぬところがあるでしょう。
また、糖質制限に懐疑的な人もいます。
これは健康情報に詳しいというタイプに多いようです。
情報過多の現代では、糖質制限に関する誤解が蔓延していて、
その有効性を正しく認識していない場合もあるのです。
そして、最も多いのは、もう健康になることをあきらめているという人です。
何度かダイエットに挑戦しては挫折を繰り返し、
中年太りは仕方がないと思いこんでいる人のことです。
そんな人は、年を取れば歯が抜けたり視力が落ちたりなどといった衰えが起こることも、
仕方がないとあきらめています。
高齢になれば老化するのは常識でしょうし、
これは五〇代のほぼ全員かもしれません。
しかし、あきらめているのは、
糖質制限のアンチエイジング効果を知らないからであり、
いかにももったいない話だと思われてなりません。
そこで、五〇代男性になんとかして糖質制限を始めてもらえないかと、
企画したのが本書です。
本書では、三人の五〇代男性のお話として構成されている部分と、
糖質制限の解説をまとめた部分とに分かれます。
三人の男性は、私が診療の現場で見てきた実際の患者さんたちの典型例であり、
いわば、糖質制限に踏み切れない五〇代男性のモデルです。
三人が糖質制限を知り、実践へと踏み切るストーリーを追いながら、
ご自分の未来を幸せにするのに糖質制限が必要かどうか、
考えてみていただきたいのです。
男・五〇代は、人生の後半を幸せなものに出来るかどうかの分岐点です。
どうか本書をきっかけにして、
糖質制限の道へと進むことを決断していただきたいと願っています。
なお本書は、ストーリー仕立てになっており平易でわかりやすいのが特徴です。
あわせて医学的な信頼度も確保するため、文中に通し番号を付け、
巻末に医学的根拠(エビデンス)となる論文を明記しています。
文中で直接出典を示した箇所もあります。
興味のある方はご参考になさってください。
2018年10月18日 (木)
【18/10/16 糖尿人
暁 現象が消えました
江部 先生
御世話になります
昨年2017 5月
糖質制限 開始時
a1c7.1 早朝空腹時血糖129
メトホルミン服用
2017 8月 糖質制限3ヶ月目
a1c5.7 早朝空腹時118
投薬なし
2017 11月 糖質制限6ヶ月目
a1c5.6 早朝空腹時122
投薬なし
2018 3月糖質制限11ヶ月目
a1c5.8 早朝空腹時118
投薬なし
2018 5月 糖質制限13ヶ月目
a1c5.7 早朝空腹時108
投薬なし
2018 7月 糖質制限14ヶ月目
a1c5.5 早朝空腹時86 投薬なし
2018 10月 糖質制限19ヶ月目
a1c5.5 空腹時95 投薬なし
体調すごく良好 合併症なし 血圧125 90
暁現象 が消えたとは断言できないと
思いますが すごく良い方向に向かえました
一時はどうなることかとおもいましたが
このページの先生おかげと思っております
本当にありがとうございました
これからも気を緩めず糖質制限 続けて行こうと思います
では 失礼します 】
こんにちは。
糖尿人さんから、暁現象が消えたというコメントを頂きました。
とても素晴らしいです。
<暁現象>
早朝の空腹時血糖値は、正常人では、寝る前より低いのが普通です。
ところが、就寝前よりも朝起きたときの血糖値のほうが高いという現象が、
糖尿人によくみられ、「暁現象」と呼ばれています。
朝方3~4時ころは、基礎分泌インスリンは一番低値になります。
さらにこの時間帯、成長ホルモンとコルチゾールが増えて
血糖が上がりやすくなるのですが、
正常人は即座にインスリン分泌を増やして対応します。
糖尿人はインスリンを増加させてそれに対抗できないから、
暁現象を生じるとされています。
成長ホルモンは、肝臓でのグリコーゲン分解を促し、
また抗インスリン作用(インスリンを抑制し、血糖値を上昇させる)を持つため、
血糖値を上昇させます。
コルチゾールは肝臓での糖新生を促進させて、血糖値を上昇させます。
夜間睡眠時は、肝臓がブドウ糖を合成して(糖新生)血液中に送り、
血糖値を維持しますが、もともと糖尿人は正常人に比べて糖新生が増加しています。
この時間帯、基礎分泌インスリンは、正常人なら少し分泌されれば血糖値が下がりますが、2型の糖尿人は正常人の2倍の量が必要だといわれていますので、
そもそもハンディがあります。
糖新生が多くなると、
正常人なら即座に基礎分泌インスリンの分泌を増加させて対応します。
しかし、糖尿人はインスリンの分泌量調整がスムースにいかないために、糖新生を制御できず、暁現象が起きると考えられます。
<暁 現象が消えました>
暁現象はなかなか改善しにくいのもですが、
糖尿人 さんは、メトホルミンを中止にしたあと、糖質制限食実践で、
徐々に確実に早朝空腹時血糖値が下がってきています。
2017 5月、糖質制限 開始時、メトホルミン服用
HbA1c:7.1 早朝空腹時血糖:129
2017 8月 糖質制限3ヶ月目、投薬なし
HbA1c:5.7 早朝空腹時:118
その後は投薬なしの糖質制限食で、順調に経過して、
2018 5月 糖質制限13ヶ月目
HbA1c:5.7 早朝空腹時:108
2018 7月 糖質制限14ヶ月目
HbA1c:5.5 早朝空腹時:86
2018 10月 糖質制限19ヶ月目
HbA1c:5.5% 空腹時血糖値:95mg/dl
体調すごく良好 合併症なし
糖尿人さんの場合、経時的に確実に早朝空腹時血糖値が下がり始めて、
糖質制限食13ヶ月目で、正常高値ですが、108mg/dlと基準値内に入っています。
その後も、86mg/dl、95mg/dlと、完全に基準値内ですので、
確実に暁現象を克服されたと思われます。
おめでとうございます。
スーパー糖質制限食で、食後血糖値はHbA1cはおおいに改善しても、
早朝空腹時血糖値だけが下がりにくいという糖尿人はよくあり、
暁現象を伴うことが多く、かくいう私もその一人でした。
病歴が長い糖尿人はそうなりやすいです。
<江部康二と暁現象>
私の空腹時血糖値は、2002年に糖尿人になって以来、
100~110~120~125mg/dlくらいで
104、106、108、など正常高値から、110~125など境界型のこともありました。
なかなか、100mg/dlをきることは、ほとんどない状況でした。
一念発起して、2018年10月7日から、暁現象改善に取り組んでみました。
①運動
「8000歩/日+速歩20分」
をしっかり実践してみました。
連れ合いが、随分前に購入していた『足踏みステッパー』も
テレビを見ながら適宜利用しています。
私の場合は速歩や階段昇降や坂道昇降は、30分以上あると思います。
②間食
間食を一切止めました。
これも、簡単といえば簡単でした。
代わりにコーヒー、紅茶、麦茶、ルイボスティーなどの
飲み物が結構増えました。
③食事
もともと、一日二食で、朝はコーヒーと少量の生クリームだけでした。
昼食をかなり軽めにして糖質は5g以下とし、
夕食は満足・満腹するまで今までどおり食べました。
アルコールも、今まで通りです。
糖質ゼロ発泡酒350mlを一缶と、焼酎の水割りを2~4杯くらいです。
その結果、数日で効果が現れ、
早朝空腹時血糖値が、100mg/dlを切ることが多くなりました。
81mg、88mg、93mgとかいった数値も出るようになりました。
私も、糖尿人さんと同様に、暁現象を克服しつつある段階と思います。
江部康二
暁 現象が消えました
江部 先生
御世話になります
昨年2017 5月
糖質制限 開始時
a1c7.1 早朝空腹時血糖129
メトホルミン服用
2017 8月 糖質制限3ヶ月目
a1c5.7 早朝空腹時118
投薬なし
2017 11月 糖質制限6ヶ月目
a1c5.6 早朝空腹時122
投薬なし
2018 3月糖質制限11ヶ月目
a1c5.8 早朝空腹時118
投薬なし
2018 5月 糖質制限13ヶ月目
a1c5.7 早朝空腹時108
投薬なし
2018 7月 糖質制限14ヶ月目
a1c5.5 早朝空腹時86 投薬なし
2018 10月 糖質制限19ヶ月目
a1c5.5 空腹時95 投薬なし
体調すごく良好 合併症なし 血圧125 90
暁現象 が消えたとは断言できないと
思いますが すごく良い方向に向かえました
一時はどうなることかとおもいましたが
このページの先生おかげと思っております
本当にありがとうございました
これからも気を緩めず糖質制限 続けて行こうと思います
では 失礼します 】
こんにちは。
糖尿人さんから、暁現象が消えたというコメントを頂きました。
とても素晴らしいです。
<暁現象>
早朝の空腹時血糖値は、正常人では、寝る前より低いのが普通です。
ところが、就寝前よりも朝起きたときの血糖値のほうが高いという現象が、
糖尿人によくみられ、「暁現象」と呼ばれています。
朝方3~4時ころは、基礎分泌インスリンは一番低値になります。
さらにこの時間帯、成長ホルモンとコルチゾールが増えて
血糖が上がりやすくなるのですが、
正常人は即座にインスリン分泌を増やして対応します。
糖尿人はインスリンを増加させてそれに対抗できないから、
暁現象を生じるとされています。
成長ホルモンは、肝臓でのグリコーゲン分解を促し、
また抗インスリン作用(インスリンを抑制し、血糖値を上昇させる)を持つため、
血糖値を上昇させます。
コルチゾールは肝臓での糖新生を促進させて、血糖値を上昇させます。
夜間睡眠時は、肝臓がブドウ糖を合成して(糖新生)血液中に送り、
血糖値を維持しますが、もともと糖尿人は正常人に比べて糖新生が増加しています。
この時間帯、基礎分泌インスリンは、正常人なら少し分泌されれば血糖値が下がりますが、2型の糖尿人は正常人の2倍の量が必要だといわれていますので、
そもそもハンディがあります。
糖新生が多くなると、
正常人なら即座に基礎分泌インスリンの分泌を増加させて対応します。
しかし、糖尿人はインスリンの分泌量調整がスムースにいかないために、糖新生を制御できず、暁現象が起きると考えられます。
<暁 現象が消えました>
暁現象はなかなか改善しにくいのもですが、
糖尿人 さんは、メトホルミンを中止にしたあと、糖質制限食実践で、
徐々に確実に早朝空腹時血糖値が下がってきています。
2017 5月、糖質制限 開始時、メトホルミン服用
HbA1c:7.1 早朝空腹時血糖:129
2017 8月 糖質制限3ヶ月目、投薬なし
HbA1c:5.7 早朝空腹時:118
その後は投薬なしの糖質制限食で、順調に経過して、
2018 5月 糖質制限13ヶ月目
HbA1c:5.7 早朝空腹時:108
2018 7月 糖質制限14ヶ月目
HbA1c:5.5 早朝空腹時:86
2018 10月 糖質制限19ヶ月目
HbA1c:5.5% 空腹時血糖値:95mg/dl
体調すごく良好 合併症なし
糖尿人さんの場合、経時的に確実に早朝空腹時血糖値が下がり始めて、
糖質制限食13ヶ月目で、正常高値ですが、108mg/dlと基準値内に入っています。
その後も、86mg/dl、95mg/dlと、完全に基準値内ですので、
確実に暁現象を克服されたと思われます。
おめでとうございます。
スーパー糖質制限食で、食後血糖値はHbA1cはおおいに改善しても、
早朝空腹時血糖値だけが下がりにくいという糖尿人はよくあり、
暁現象を伴うことが多く、かくいう私もその一人でした。
病歴が長い糖尿人はそうなりやすいです。
<江部康二と暁現象>
私の空腹時血糖値は、2002年に糖尿人になって以来、
100~110~120~125mg/dlくらいで
104、106、108、など正常高値から、110~125など境界型のこともありました。
なかなか、100mg/dlをきることは、ほとんどない状況でした。
一念発起して、2018年10月7日から、暁現象改善に取り組んでみました。
①運動
「8000歩/日+速歩20分」
をしっかり実践してみました。
連れ合いが、随分前に購入していた『足踏みステッパー』も
テレビを見ながら適宜利用しています。
私の場合は速歩や階段昇降や坂道昇降は、30分以上あると思います。
②間食
間食を一切止めました。
これも、簡単といえば簡単でした。
代わりにコーヒー、紅茶、麦茶、ルイボスティーなどの
飲み物が結構増えました。
③食事
もともと、一日二食で、朝はコーヒーと少量の生クリームだけでした。
昼食をかなり軽めにして糖質は5g以下とし、
夕食は満足・満腹するまで今までどおり食べました。
アルコールも、今まで通りです。
糖質ゼロ発泡酒350mlを一缶と、焼酎の水割りを2~4杯くらいです。
その結果、数日で効果が現れ、
早朝空腹時血糖値が、100mg/dlを切ることが多くなりました。
81mg、88mg、93mgとかいった数値も出るようになりました。
私も、糖尿人さんと同様に、暁現象を克服しつつある段階と思います。
江部康二
2018年10月17日 (水)
こんにちは。
2018年10月29日(月)に京都で、日本糖質制限医療推進協会主催の
『人気店のパティシエに学ぶ、低糖質スイーツ教室』
を開催します。
メイン講師は、「パティスリー ロア・レギューム」 (埼玉県朝霞市)の
小寺幹成オーナーパティシエです。
小寺パティシエは、2016年11月に文化出版局から、
著書「おいしく作れる低糖質スイーツ」
http://books.bunka.ac.jp/np/isbn/9784579212866/
を出版され、ご自身がこれまでに開発された低糖質スイーツのレシピを
惜しみなく披露しておられます。
私は帯の推薦文を書きました。
第8回目、年内最終の京都スイーツ教室となる今回のテーマは、
「低糖質デコレーションケーキ」だそうです。
定員は24名様、先着順です。
皆さん奮ってご参加くださいね^^v
江部康二
以下、事務局からのお知らせです。
*********
ブログ読者の皆様、いつも弊会のイベントへ多数ご参加いただきまして、ありがとうございます。
本日は、10/29(月)の低糖質スイーツ教室(京都)をご案内申し上げます。
第8回目、年内最終のスイーツ教室となる今回のテーマは、「低糖質デコレーションケーキ」です。
美味しく低糖質なスポンジ生地(☆)を作り、2種のクリームで豪華にデコレーション。
失敗しない生地作りのコツ、美しいデコレーションのテクニック等々、小寺パティシエにみっちりと伝授いただき、クリスマス、誕生日などのお祝い事、パーティーにも生かせる華やかな「デコレーションケーキ」を作ります。
ご家族とお友達とみんなで楽しめる、低糖質かつ美味しいケーキ作りをこの機会に学んでみませんか。
☆今回は、昨年のレッスンで取り上げたふわふわの生地に少しアレンジを加えた、しっかりした食感の生地です。
関西にお住まいの方をはじめ、皆さまのご参加をお待ちしております。
◇スイーツ教室情報URL: http://www.toushitsuseigen.or.jp/activity
※11/4(日)東京教室は、満席となっております。多数のお申し込み誠にありがとうございました。
●―○―●―○―●―○―●―○―●―○―●―○―●―○
(一社)日本糖質制限医療推進協会主催
『人気店のパティシエに学ぶ、低糖質スイーツ教室(京都)』
第8回 「低糖質デコレーションケーキ」
◆日時: 2018年10月29日(月) 13:00~17:00頃 ※開場・受付は12:45~
◆会場: あじわい館(京の食文化ミュージアム)調理実習室
〒600-8813 京都市下京区中堂寺南町130番地 京都青果センタービル3階
http://www.kyo-ajiwaikan.com/access
◆定員・対象: 24名様 ・一般(18歳以上)
♪講師:
・小寺幹成 「パティスリー ロア・レギューム」オーナーパティシエ
・佐々木栄子 管理栄養士/健康運動実践指導者
◆参加費: 賛助会員料金 3,400円/一般料金 4,000円
◆当日の流れ: レシピ説明・デモ→ 実習 → 試食(復習・歓談) → 片付け後、解散
◆ご持参いただくもの:
エプロン、三角巾、ふきん(タオル)2枚(台ふき用・食器ふき用)、筆記用具
■お支払い方法:
クレジットカード/銀行振込/郵便振替 ※事前決済のみとなります。
■お申し込みの流れ:
1. 下記「お申し込み方法」の該当するものからお申し込みください。
2. 事務局よりお支払い方法についてメールでご連絡します。
3. 入金確認後、予約確定のメールをお送りします。
4. 当日、直接会場までお越しいただき、受付にてお名前をお伝えください。
■お申し込み方法:
※当教室は、一般の方にご自宅で作っていただくことを趣旨とした教室です。
製菓や料理のお仕事をしておられる方、食品会社で企画・開発をしておられる方など、
業界の方の場合は、その旨をお書き添えの上、お申し込みください。
★賛助会員の方: 事務局へメールにてお申し込み下さい。
★賛助会員入会+教室参加をご希望の方:
1. 入会案内および会員規約をお読み下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/sign-up
2. お申し込みは下のフォームからお願いします。
「入会ならびに講演会等出席のお問い合わせ」を選択いただき、
「通信」欄に参加ご希望のイベント名(10/29 京都スイーツ教室)をご記入下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/contact
★一般(会員以外の方)で、教室参加ご希望の方:
下のフォームからお申し込み下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/cooking
◆その他
・予約制です。当日参加はできません。
・開場・受付は、レッスン開始時間の15分前からです。
・お申し込み後、キャンセルされる場合は、10月25日(木)までにご連絡ください。
それ以降のキャンセルは、参加費の半額をキャンセル料金としていただきますので、予めご了承ください。
・実習室で作ったもの以外の飲食はできません。ご自宅で作ったお料理やお菓子などの持ち込みはできませんのでご注意ください。
・皆さまで実習と試食を行っていただきますので、香水などのフレグランスはお控えください。
●―○―●―○―●―○―●―○―●―○―●―○―●―○
2018年10月29日(月)に京都で、日本糖質制限医療推進協会主催の
『人気店のパティシエに学ぶ、低糖質スイーツ教室』
を開催します。
メイン講師は、「パティスリー ロア・レギューム」 (埼玉県朝霞市)の
小寺幹成オーナーパティシエです。
小寺パティシエは、2016年11月に文化出版局から、
著書「おいしく作れる低糖質スイーツ」
http://books.bunka.ac.jp/np/isbn/9784579212866/
を出版され、ご自身がこれまでに開発された低糖質スイーツのレシピを
惜しみなく披露しておられます。
私は帯の推薦文を書きました。
第8回目、年内最終の京都スイーツ教室となる今回のテーマは、
「低糖質デコレーションケーキ」だそうです。
定員は24名様、先着順です。
皆さん奮ってご参加くださいね^^v
江部康二
以下、事務局からのお知らせです。
*********
ブログ読者の皆様、いつも弊会のイベントへ多数ご参加いただきまして、ありがとうございます。
本日は、10/29(月)の低糖質スイーツ教室(京都)をご案内申し上げます。
第8回目、年内最終のスイーツ教室となる今回のテーマは、「低糖質デコレーションケーキ」です。
美味しく低糖質なスポンジ生地(☆)を作り、2種のクリームで豪華にデコレーション。
失敗しない生地作りのコツ、美しいデコレーションのテクニック等々、小寺パティシエにみっちりと伝授いただき、クリスマス、誕生日などのお祝い事、パーティーにも生かせる華やかな「デコレーションケーキ」を作ります。
ご家族とお友達とみんなで楽しめる、低糖質かつ美味しいケーキ作りをこの機会に学んでみませんか。
☆今回は、昨年のレッスンで取り上げたふわふわの生地に少しアレンジを加えた、しっかりした食感の生地です。
関西にお住まいの方をはじめ、皆さまのご参加をお待ちしております。
◇スイーツ教室情報URL: http://www.toushitsuseigen.or.jp/activity
※11/4(日)東京教室は、満席となっております。多数のお申し込み誠にありがとうございました。
●―○―●―○―●―○―●―○―●―○―●―○―●―○
(一社)日本糖質制限医療推進協会主催
『人気店のパティシエに学ぶ、低糖質スイーツ教室(京都)』
第8回 「低糖質デコレーションケーキ」
◆日時: 2018年10月29日(月) 13:00~17:00頃 ※開場・受付は12:45~
◆会場: あじわい館(京の食文化ミュージアム)調理実習室
〒600-8813 京都市下京区中堂寺南町130番地 京都青果センタービル3階
http://www.kyo-ajiwaikan.com/access
◆定員・対象: 24名様 ・一般(18歳以上)
♪講師:
・小寺幹成 「パティスリー ロア・レギューム」オーナーパティシエ
・佐々木栄子 管理栄養士/健康運動実践指導者
◆参加費: 賛助会員料金 3,400円/一般料金 4,000円
◆当日の流れ: レシピ説明・デモ→ 実習 → 試食(復習・歓談) → 片付け後、解散
◆ご持参いただくもの:
エプロン、三角巾、ふきん(タオル)2枚(台ふき用・食器ふき用)、筆記用具
■お支払い方法:
クレジットカード/銀行振込/郵便振替 ※事前決済のみとなります。
■お申し込みの流れ:
1. 下記「お申し込み方法」の該当するものからお申し込みください。
2. 事務局よりお支払い方法についてメールでご連絡します。
3. 入金確認後、予約確定のメールをお送りします。
4. 当日、直接会場までお越しいただき、受付にてお名前をお伝えください。
■お申し込み方法:
※当教室は、一般の方にご自宅で作っていただくことを趣旨とした教室です。
製菓や料理のお仕事をしておられる方、食品会社で企画・開発をしておられる方など、
業界の方の場合は、その旨をお書き添えの上、お申し込みください。
★賛助会員の方: 事務局へメールにてお申し込み下さい。
★賛助会員入会+教室参加をご希望の方:
1. 入会案内および会員規約をお読み下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/sign-up
2. お申し込みは下のフォームからお願いします。
「入会ならびに講演会等出席のお問い合わせ」を選択いただき、
「通信」欄に参加ご希望のイベント名(10/29 京都スイーツ教室)をご記入下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/contact
★一般(会員以外の方)で、教室参加ご希望の方:
下のフォームからお申し込み下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/cooking
◆その他
・予約制です。当日参加はできません。
・開場・受付は、レッスン開始時間の15分前からです。
・お申し込み後、キャンセルされる場合は、10月25日(木)までにご連絡ください。
それ以降のキャンセルは、参加費の半額をキャンセル料金としていただきますので、予めご了承ください。
・実習室で作ったもの以外の飲食はできません。ご自宅で作ったお料理やお菓子などの持ち込みはできませんのでご注意ください。
・皆さまで実習と試食を行っていただきますので、香水などのフレグランスはお控えください。
●―○―●―○―●―○―●―○―●―○―●―○―●―○
2018年10月16日 (火)
こんばんは。
私はお酒はよく飲みます。
糖質制限OKのお酒を、雨の日も風の日も晴れの日も雪の日も・・・、
ほぼ毎日、律儀に飲んでいます。
しかしながら、定期的に検査している肝機能は全く正常であり、
人生で一回も肝機能障害を経験したことはありません。
万一、肝機能障害が発症したら、きっと酒を減らすと思います。
一方、タバコは人生で一回も吸ったことはありません。
ですから、患者さんを診察するときには、
酒飲みには優しく、喫煙者には厳しい傾向があります。
このように、私は、
酒とタバコに関してかなりバイアスの入った診療をする医師ということになりますが、
さて、「飲酒」と「喫煙」と、どっちがより悪いのでしょう?
とりあえず、一番懸念される「がん」について
国立がん研究センターの多目的コホート研究(JPHC研究)を調べて見ました。
<お酒も量が過ぎれば将来がんになりやすい>
時々飲酒しているグループと比べると、男性において、
アルコール摂取量が日本酒にして1日平均2合未満のグループでは、
がん全体の発生率は高くなりませんでした。
一方、飲酒の量が1日平均2合以上3合未満のグループでは、
がん全体の発生率が1.4倍、1日平均3合以上のグループでは、1.6倍でした。
要するに、お酒をたくさん呑むほど、
単純にがん発症リスクが増えるということであり、
左党にはとても頭の痛いお話しです。
なお、日本酒1合と同じアルコール量は、焼酎で0.6合、泡盛で0.5合、ビールで大ビン1本、ワインでグラス2杯(200ml)、
ウイスキーダブルで1杯です。
女性では、定期的に飲酒する人が多くないためか、
はっきりした傾向がみられませんでした。
<飲酒と喫煙が重なるとがんの発生率が高くなる>
ところが、この結果を、たばこを吸う人と吸わない人とに分けてみてみたところ、
たばこを吸わない人では、飲酒量が増えても、がんの発生率は高くなりませんでした。
この事実は、左党には大変嬉しいことと言えます。
一方、たばこを吸う人では、ときどき飲むグループに比べて、
飲酒量が増えれば増えるほど、がんの発生率が高くなり、
1日平均3合以上のグループでは2.3倍、がん全体の発生率が高くなりました。
このことから、飲酒によるがん全体の発生率への影響は、
喫煙によって助長されることがわかります。
げにタバコの害、恐るべしです。
もちろん、口唇・口腔・咽頭・(食道)・肝・喉頭など、飲酒と特によく関連していると考えられているがんだけでみてみると、
喫煙していなくても飲酒量が増えればがんの発生率が高くなるので、油断は禁物です。
ともあれ、そうすると、口唇・口腔・咽頭・(食道)・肝・喉頭など特殊な部位のがんを除けば、飲酒単独で喫煙なしなら、飲酒量が増えてもがんのリスクにはならないと言えます。
私など左党(酒飲み)には大変嬉しいJPHC研究報告であり、
国立がんセンターの方角に足を向けて眠れないですね。
なお、とても嬉しいことに
「酒飲みでも、タバコ(-)なら食道がんのリスクなし」
です。
2018年05月01日 (火)の本ブログ記事
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-4547.html
をご参照頂けば幸いです。
<飲酒と喫煙が重なるとなぜいけないのか>
アルコール(エタノール)の分解物のアセトアルデヒドが、がんの発生にかかわるようです。
そして、喫煙者では、エタノールをアセトアルデヒドに分解する酵素が、
たばこの煙の中に含まれる発がん物質を同時に活性化してしまっているとも考えられています。
<やはり多量飲酒はよくない>
がんを含めて、いろいろな生活習慣病をまとめて予防しようと考えると、
お酒は日本酒換算で一日1合程度までに控えておいた方が安全なようです。
大量の飲酒は、シンプルに肝臓や膵臓にダメージを与えます。
結論です。
飲酒と喫煙のどっちがより悪いのかと言えば、喫煙と結論できます。
しかし、当たりまえではありますが、大量の飲酒は厳禁です。
本日のブログ記事、グラフや図も含めてより詳しくは
多目的コホート研究(JPHC研究)
https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/269.html
をご参照頂けば幸いです。
江部康二
多目的コホート研究(JPHC研究)
https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/269.html
飲酒とがん全体の発生率との関係について
―多目的コホート研究(JPHC研究)からの成果報告―
私たちは、いろいろな生活習慣と、がん、脳卒中、心筋梗塞、糖尿病などの病気との関係を明らかにし、日本人の生活習慣病予防に役立てるための研究を行っています。
平成2年(1990年)と平成5年(1993年)に、岩手県二戸、秋田県横手、長野県佐久、沖縄県中部、茨城県水戸、新潟県柏崎、高知県中央東、長崎県上五島、沖縄県宮古の9保健所(呼称は2004年現在)管内にお住まいの方々に、アンケート調査の回答をお願いしました。そのうち、40~59歳の男女約73,000人について、その後平成13年(2001年)まで追跡した調査結果に基づいて、飲酒とがん全体の発生率との関係について調べた結果を、専門誌で論文発表しましたので、紹介します(British Journal of Cancer 2005年92巻182-187ページ)。
お酒も量が過ぎれば将来がんになりやすい
調査開始時には、男性の70%はほぼ毎日飲酒していると回答していましたが、女性ではほぼ毎日飲酒しているのは12%でした。調査開始時の飲酒の程度により6つのグループに分けて、その後のがん全体の発生率を比較してみました。調査開始から約10年間の追跡期間中に、調査対象者約73,000人のうち約3,500人が何らかのがんにかかりました。
時々飲酒しているグループと比べると、男性では、アルコール摂取量が日本酒にして1日平均2合未満のグループでは、がん全体の発生率は高くなりませんでした。一方、飲酒の量が1日平均2合以上3合未満のグループでは、がん全体の発生率が1.4倍、1日平均3合以上のグループでは、1.6倍でした。(なお、日本酒1合と同じアルコール量は、焼酎で0.6合、泡盛で0.5合、ビールで大ビン1本、ワインでグラス2杯(200ml)、ウイスキーダブルで1杯です。)
この結果をもとにして、平均1日2合以上のような多量飲酒に起因してがんになる、すなわち、多量の飲酒を避けていれば何らかのがんにかからなくてすんだ割合を推計したところ、13%でした。
女性では、定期的に飲酒する人が多くないためか、はっきりした傾向がみられませんでした。
図1.飲酒とがんの発生率.男
飲酒と喫煙が重なるとがんの発生率が高くなる
この結果を、たばこを吸う人と吸わない人とに分けてみてみたところ、たばこを吸わない人では、飲酒量が増えても、がんの発生率は高くなりませんでした。ところが、たばこを吸う人では、飲酒量が増えれば増えるほど、がんの発生率が高くなり、ときどき飲むグループと比べて、1日平均2-3合以上のグループでは1.9倍、1日平均3合以上のグループでは2.3倍がん全体の発生率が高くなりました。このことから、飲酒によるがん全体の発生率への影響は、喫煙によって助長されることがわかります。
もちろん、口唇・口腔・咽頭・食道・肝・喉頭など、飲酒と特によく関連していると考えられているがんだけでみてみると、喫煙していなくても飲酒量が増えればがんの発生率が高くなりますが、喫煙が重なることにより、さらに発生率が高くなるという結果になりました。
図2.喫煙習慣別に見た飲酒とがんの発生率.男
飲酒と喫煙が重なるとなぜいけないのか
お酒に含まれているエタノールは分解されてアセトアルデヒドになりますが、これががんの発生にかかわると考えられています。そして、喫煙者では、エタノールをアセトアルデヒドに分解する酵素が、たばこの煙の中に含まれる発がん物質を同時に活性化してしまっているとも考えられています。
やはり多量飲酒はよくない
この研究からは、何らかのがんになりにくくするには、日本酒換算で一日平均2合以上の多量飲酒は慎んだ方がいいといえます。しかし、同じ多目的コホート研究からの結果では、最近増加している糖尿病や大腸がんなら、一日平均1合を超えると危険性が高くなるという結果となっています。いろいろな生活習慣病をまとめて予防しようと考えると、お酒は日本酒換算で一日1合(ビールなら大びん1本、ワインならグラス2杯)程度までに控えておいた方がよいといえるでしょう。
私はお酒はよく飲みます。
糖質制限OKのお酒を、雨の日も風の日も晴れの日も雪の日も・・・、
ほぼ毎日、律儀に飲んでいます。
しかしながら、定期的に検査している肝機能は全く正常であり、
人生で一回も肝機能障害を経験したことはありません。
万一、肝機能障害が発症したら、きっと酒を減らすと思います。
一方、タバコは人生で一回も吸ったことはありません。
ですから、患者さんを診察するときには、
酒飲みには優しく、喫煙者には厳しい傾向があります。
このように、私は、
酒とタバコに関してかなりバイアスの入った診療をする医師ということになりますが、
さて、「飲酒」と「喫煙」と、どっちがより悪いのでしょう?
とりあえず、一番懸念される「がん」について
国立がん研究センターの多目的コホート研究(JPHC研究)を調べて見ました。
<お酒も量が過ぎれば将来がんになりやすい>
時々飲酒しているグループと比べると、男性において、
アルコール摂取量が日本酒にして1日平均2合未満のグループでは、
がん全体の発生率は高くなりませんでした。
一方、飲酒の量が1日平均2合以上3合未満のグループでは、
がん全体の発生率が1.4倍、1日平均3合以上のグループでは、1.6倍でした。
要するに、お酒をたくさん呑むほど、
単純にがん発症リスクが増えるということであり、
左党にはとても頭の痛いお話しです。
なお、日本酒1合と同じアルコール量は、焼酎で0.6合、泡盛で0.5合、ビールで大ビン1本、ワインでグラス2杯(200ml)、
ウイスキーダブルで1杯です。
女性では、定期的に飲酒する人が多くないためか、
はっきりした傾向がみられませんでした。
<飲酒と喫煙が重なるとがんの発生率が高くなる>
ところが、この結果を、たばこを吸う人と吸わない人とに分けてみてみたところ、
たばこを吸わない人では、飲酒量が増えても、がんの発生率は高くなりませんでした。
この事実は、左党には大変嬉しいことと言えます。
一方、たばこを吸う人では、ときどき飲むグループに比べて、
飲酒量が増えれば増えるほど、がんの発生率が高くなり、
1日平均3合以上のグループでは2.3倍、がん全体の発生率が高くなりました。
このことから、飲酒によるがん全体の発生率への影響は、
喫煙によって助長されることがわかります。
げにタバコの害、恐るべしです。
もちろん、口唇・口腔・咽頭・(食道)・肝・喉頭など、飲酒と特によく関連していると考えられているがんだけでみてみると、
喫煙していなくても飲酒量が増えればがんの発生率が高くなるので、油断は禁物です。
ともあれ、そうすると、口唇・口腔・咽頭・(食道)・肝・喉頭など特殊な部位のがんを除けば、飲酒単独で喫煙なしなら、飲酒量が増えてもがんのリスクにはならないと言えます。
私など左党(酒飲み)には大変嬉しいJPHC研究報告であり、
国立がんセンターの方角に足を向けて眠れないですね。
なお、とても嬉しいことに
「酒飲みでも、タバコ(-)なら食道がんのリスクなし」
です。
2018年05月01日 (火)の本ブログ記事
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-4547.html
をご参照頂けば幸いです。
<飲酒と喫煙が重なるとなぜいけないのか>
アルコール(エタノール)の分解物のアセトアルデヒドが、がんの発生にかかわるようです。
そして、喫煙者では、エタノールをアセトアルデヒドに分解する酵素が、
たばこの煙の中に含まれる発がん物質を同時に活性化してしまっているとも考えられています。
<やはり多量飲酒はよくない>
がんを含めて、いろいろな生活習慣病をまとめて予防しようと考えると、
お酒は日本酒換算で一日1合程度までに控えておいた方が安全なようです。
大量の飲酒は、シンプルに肝臓や膵臓にダメージを与えます。
結論です。
飲酒と喫煙のどっちがより悪いのかと言えば、喫煙と結論できます。
しかし、当たりまえではありますが、大量の飲酒は厳禁です。
本日のブログ記事、グラフや図も含めてより詳しくは
多目的コホート研究(JPHC研究)
https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/269.html
をご参照頂けば幸いです。
江部康二
多目的コホート研究(JPHC研究)
https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/269.html
飲酒とがん全体の発生率との関係について
―多目的コホート研究(JPHC研究)からの成果報告―
私たちは、いろいろな生活習慣と、がん、脳卒中、心筋梗塞、糖尿病などの病気との関係を明らかにし、日本人の生活習慣病予防に役立てるための研究を行っています。
平成2年(1990年)と平成5年(1993年)に、岩手県二戸、秋田県横手、長野県佐久、沖縄県中部、茨城県水戸、新潟県柏崎、高知県中央東、長崎県上五島、沖縄県宮古の9保健所(呼称は2004年現在)管内にお住まいの方々に、アンケート調査の回答をお願いしました。そのうち、40~59歳の男女約73,000人について、その後平成13年(2001年)まで追跡した調査結果に基づいて、飲酒とがん全体の発生率との関係について調べた結果を、専門誌で論文発表しましたので、紹介します(British Journal of Cancer 2005年92巻182-187ページ)。
お酒も量が過ぎれば将来がんになりやすい
調査開始時には、男性の70%はほぼ毎日飲酒していると回答していましたが、女性ではほぼ毎日飲酒しているのは12%でした。調査開始時の飲酒の程度により6つのグループに分けて、その後のがん全体の発生率を比較してみました。調査開始から約10年間の追跡期間中に、調査対象者約73,000人のうち約3,500人が何らかのがんにかかりました。
時々飲酒しているグループと比べると、男性では、アルコール摂取量が日本酒にして1日平均2合未満のグループでは、がん全体の発生率は高くなりませんでした。一方、飲酒の量が1日平均2合以上3合未満のグループでは、がん全体の発生率が1.4倍、1日平均3合以上のグループでは、1.6倍でした。(なお、日本酒1合と同じアルコール量は、焼酎で0.6合、泡盛で0.5合、ビールで大ビン1本、ワインでグラス2杯(200ml)、ウイスキーダブルで1杯です。)
この結果をもとにして、平均1日2合以上のような多量飲酒に起因してがんになる、すなわち、多量の飲酒を避けていれば何らかのがんにかからなくてすんだ割合を推計したところ、13%でした。
女性では、定期的に飲酒する人が多くないためか、はっきりした傾向がみられませんでした。
図1.飲酒とがんの発生率.男
飲酒と喫煙が重なるとがんの発生率が高くなる
この結果を、たばこを吸う人と吸わない人とに分けてみてみたところ、たばこを吸わない人では、飲酒量が増えても、がんの発生率は高くなりませんでした。ところが、たばこを吸う人では、飲酒量が増えれば増えるほど、がんの発生率が高くなり、ときどき飲むグループと比べて、1日平均2-3合以上のグループでは1.9倍、1日平均3合以上のグループでは2.3倍がん全体の発生率が高くなりました。このことから、飲酒によるがん全体の発生率への影響は、喫煙によって助長されることがわかります。
もちろん、口唇・口腔・咽頭・食道・肝・喉頭など、飲酒と特によく関連していると考えられているがんだけでみてみると、喫煙していなくても飲酒量が増えればがんの発生率が高くなりますが、喫煙が重なることにより、さらに発生率が高くなるという結果になりました。
図2.喫煙習慣別に見た飲酒とがんの発生率.男
飲酒と喫煙が重なるとなぜいけないのか
お酒に含まれているエタノールは分解されてアセトアルデヒドになりますが、これががんの発生にかかわると考えられています。そして、喫煙者では、エタノールをアセトアルデヒドに分解する酵素が、たばこの煙の中に含まれる発がん物質を同時に活性化してしまっているとも考えられています。
やはり多量飲酒はよくない
この研究からは、何らかのがんになりにくくするには、日本酒換算で一日平均2合以上の多量飲酒は慎んだ方がいいといえます。しかし、同じ多目的コホート研究からの結果では、最近増加している糖尿病や大腸がんなら、一日平均1合を超えると危険性が高くなるという結果となっています。いろいろな生活習慣病をまとめて予防しようと考えると、お酒は日本酒換算で一日1合(ビールなら大びん1本、ワインならグラス2杯)程度までに控えておいた方がよいといえるでしょう。
2018年10月15日 (月)
こんばんは。
出版記念パーティーのご報告です。
マンガでわかる! 食事で改善 親が怒らなくても 自分で勉強する子に
― 糖質制限とアドラー心理学で子どもがのびる (主婦の友生活シリーズ) ムック – 2018/9/11
三島 学 (著), 江部 康二 (監修), いぢちひろゆき (イラスト)
https://www.amazon.co.jp/dp/4074344904/
とても、わかりやすく面白く、楽しい本です。
アマゾンや楽天などでも販売中です。
ブログ読者の皆さん、是非、ご一読頂ければ幸いです。
この本の出版記念パーティーが、2018.10.14(日)東京で開催されました。
私も京都から駆けつけました。
おかげさまで、満員御礼の大盛況でした。
式次第
15:30~受付
サイン会
16:00~開式
※司会進行・白河三來
ご挨拶~江部康二、いぢちひろゆき
会食~低糖質・メキシカン ※食べ放題、飲み放題
来賓挨拶~宗田哲男氏、藤澤重樹氏、・・・
インタビュー~山崎昌彦氏、木村清氏、近藤祥子氏、・・・塾生 ※随時
アトラクション~江部康二オンステージ
お礼のことば~ 三島学
18:00~集合写真、閉会
18:10~サイン会
18:30~撤収終了
不詳江部康二が、一番最初に挨拶させて貰いました。
『本書の読後の第一感ですが「青は藍より出でて藍より青し」ということわざが脳裏に浮かんできました。
この本の内容は文字通り糖質制限食とアドラー心理学のオンパレードなんですが、
いずれも私が三島さんにお伝えしたものであり、私が師匠のようなものと自負しておりました。
しかしながら、「子供の糖質制限」ではすでに三島さんが日本の第一人者で、
その経験値はもはや私のおよぶところではありません。
ご自身の糖尿病を糖質制限食で克服され、健康度も集中力も抜群に高まっていき、
それを見ていた塾生達が、「先生と同じ食事を食べたい」と言い出したのがきっかけだったと思います。
塾生に食べさせた糖質制限食のメニューの豊富さは、
もともと料理に興味があり実際三島家の料理当番であったこともおおいに幸いしたのでしょう。
そして個性の強い塾生達を、その家族構成も含めて個別に一人一人、アドラー心理学を応用して指導され、
心の健康度もどんどん高めていく手腕には恐れ入りました。
私は医師であり、アドラー心理学に関しては一日の長があるかなと勝手に思っていましたが、
何の何の、こちらもまさに出藍の誉れで、私のはるか先の境地に達しておられました。
師匠としては弟子の成長に目を見張るばかりです』
料理はメキシカンなので、タコスがメインでした。
トウモロコシのトルティーヤで様々な具を包んで食べるということですが、
私は、当然というか必然というか、具ばかり食べました。 (^^)
ハイボールも数杯は吞みました。
ほろ酔い気分となったところで
アトラクション~江部康二オンステージ
でした。
三島ジュニアさんが、ユーチューブから、カラオケの音源を落としてくれていて
曲のキーも前もって確認できていました。
おかげさまで、
『スタンド バイ ミー』(ベン E キング)
と
『レット イット ビー』(ビートルズ)
を、それなりにそこそこ歌えたかなと思っています。 (⌒o⌒)v
ブログ読者の皆さんには、出版記念パーティーにたくさんご出席頂き、
ありがとうございました。 m(_ _)m
江部康二
出版記念パーティーのご報告です。
マンガでわかる! 食事で改善 親が怒らなくても 自分で勉強する子に
― 糖質制限とアドラー心理学で子どもがのびる (主婦の友生活シリーズ) ムック – 2018/9/11
三島 学 (著), 江部 康二 (監修), いぢちひろゆき (イラスト)
https://www.amazon.co.jp/dp/4074344904/
とても、わかりやすく面白く、楽しい本です。
アマゾンや楽天などでも販売中です。
ブログ読者の皆さん、是非、ご一読頂ければ幸いです。
この本の出版記念パーティーが、2018.10.14(日)東京で開催されました。
私も京都から駆けつけました。
おかげさまで、満員御礼の大盛況でした。
式次第
15:30~受付
サイン会
16:00~開式
※司会進行・白河三來
ご挨拶~江部康二、いぢちひろゆき
会食~低糖質・メキシカン ※食べ放題、飲み放題
来賓挨拶~宗田哲男氏、藤澤重樹氏、・・・
インタビュー~山崎昌彦氏、木村清氏、近藤祥子氏、・・・塾生 ※随時
アトラクション~江部康二オンステージ
お礼のことば~ 三島学
18:00~集合写真、閉会
18:10~サイン会
18:30~撤収終了
不詳江部康二が、一番最初に挨拶させて貰いました。
『本書の読後の第一感ですが「青は藍より出でて藍より青し」ということわざが脳裏に浮かんできました。
この本の内容は文字通り糖質制限食とアドラー心理学のオンパレードなんですが、
いずれも私が三島さんにお伝えしたものであり、私が師匠のようなものと自負しておりました。
しかしながら、「子供の糖質制限」ではすでに三島さんが日本の第一人者で、
その経験値はもはや私のおよぶところではありません。
ご自身の糖尿病を糖質制限食で克服され、健康度も集中力も抜群に高まっていき、
それを見ていた塾生達が、「先生と同じ食事を食べたい」と言い出したのがきっかけだったと思います。
塾生に食べさせた糖質制限食のメニューの豊富さは、
もともと料理に興味があり実際三島家の料理当番であったこともおおいに幸いしたのでしょう。
そして個性の強い塾生達を、その家族構成も含めて個別に一人一人、アドラー心理学を応用して指導され、
心の健康度もどんどん高めていく手腕には恐れ入りました。
私は医師であり、アドラー心理学に関しては一日の長があるかなと勝手に思っていましたが、
何の何の、こちらもまさに出藍の誉れで、私のはるか先の境地に達しておられました。
師匠としては弟子の成長に目を見張るばかりです』
料理はメキシカンなので、タコスがメインでした。
トウモロコシのトルティーヤで様々な具を包んで食べるということですが、
私は、当然というか必然というか、具ばかり食べました。 (^^)
ハイボールも数杯は吞みました。
ほろ酔い気分となったところで
アトラクション~江部康二オンステージ
でした。
三島ジュニアさんが、ユーチューブから、カラオケの音源を落としてくれていて
曲のキーも前もって確認できていました。
おかげさまで、
『スタンド バイ ミー』(ベン E キング)
と
『レット イット ビー』(ビートルズ)
を、それなりにそこそこ歌えたかなと思っています。 (⌒o⌒)v
ブログ読者の皆さんには、出版記念パーティーにたくさんご出席頂き、
ありがとうございました。 m(_ _)m
江部康二
2018年10月14日 (日)
おはようございます。
今までにない新しい企画の本が上梓されました。
東洋経済新報社 江部康二著
男・50代からの糖質制限: ストーリーで学べる最強の食事法
https://www.amazon.co.jp/dp/4492046313/ref=cm_sw_r_em_apa_y-gLBbEYDJ2DC
です。

2018年10月19日発売ですが、
現在、アマゾンで予約受付中です。
本書は「3人のオヤジのストーリー」を通して
平易でわかりやすい内容となっています。
一方信頼度を確保するために文章中に根拠となる論文を紹介しています。
文章中にない場合は、根拠となる論文を巻末に通し番号をつけて記載してあります。
つまりとても読みやすくわかりやすい内容ですが、
全てエビデンスに基づいており信頼度が高いと自負しています。
以下は出版社の内容紹介です。
長い“これから”の健康度は、これで決まる!
中高年こそ「糖質制限」が必要だ!!
肥満、メタボを解消し、糖尿病はじめ生活習慣病、がん、脳梗塞、心筋梗塞、アルツハイマー病....などを予防して健康100歳に。
「3人のオヤジのストーリー」を通してスッキリわかる“究極の健康食”の知識と実践法。
一流医学誌の最新発表など科学的根拠(エビデンス)に基づいた新たな医学常識――。
○食後高血糖をもたらす栄養素は「糖質」だけ。
○脂肪を食べても不健康にはならない。
○「脳はブドウ糖しか使わない」はウソ。
○認知症の予防にも糖質制限は有効。
○糖質過剰はガンを増やす。
○老化の原因も「糖質」にあった。
……
諸悪の根源「糖質の過剰摂取」を防ぎながら、肉や魚・アルコール類も楽しめる“最高の食事法”のすすめ。
これであなたの人生が変わる!
江部康二
以下は、本書のプロローグからの抜粋です。
プロローグ 長い老後の健康度は
五〇代の糖質制限が決める
〇ランセット論文「糖質を摂るほど死ぬ。脂質を摂るほど死なない」
〇アメリカで合併症が激減
○酸化ストレスとAGEs
〇中高年こそ糖質制限が必要
〇三人の五〇代男性が糖質制限を始めるストーリー
私の経験上、糖質制限を始めるのに重要なのは五〇代です。
五〇代ならば、まだ、老化物質であるAGEsは
取り返しのつかないほどには溜まっていませんから、
糖質制限でこれ以上の蓄積を食い止められるからです。
しかし、これよりも高齢になると、かなりの量のAGEsが溜まっており、
老化が身体を蝕んでしまっています。
そして、いったん溜まったAGEsはもう消えません。
つまり、五〇代で老化物質の蓄積を止められるかどうかで、
その後の人生が決まると言っても過言ではないのです。
五〇代こそ糖質制限を始めるべき時期なのですが、
残念ながら、多くの中高年男性が糖質制限にあまり熱心でないのが現状です。
その理由はいくつかあるようです。
まず、仕事が忙しすぎるという人がいます。
確かに、五〇代というと社会的な責任の重い世代ですから、
健康をおろそかにしがちになるのも無理からぬところがあるでしょう。
また、糖質制限に懐疑的な人もいます。
これは健康情報に詳しいというタイプに多いようです。
情報過多の現代では、糖質制限に関する誤解が蔓延していて、
その有効性を正しく認識していない場合もあるのです。
そして、最も多いのは、もう健康になることをあきらめているという人です。
何度かダイエットに挑戦しては挫折を繰り返し、
中年太りは仕方がないと思いこんでいる人のことです。
そんな人は、年を取れば歯が抜けたり視力が落ちたりなどといった衰えが起こることも、
仕方がないとあきらめています。
高齢になれば老化するのは常識でしょうし、
これは五〇代のほぼ全員かもしれません。
しかし、あきらめているのは、
糖質制限のアンチエイジング効果を知らないからであり、
いかにももったいない話だと思われてなりません。
そこで、五〇代男性になんとかして糖質制限を始めてもらえないかと、
企画したのが本書です。
本書では、三人の五〇代男性のお話として構成されている部分と、
糖質制限の解説をまとめた部分とに分かれます。
三人の男性は、私が診療の現場で見てきた実際の患者さんたちの典型例であり、
いわば、糖質制限に踏み切れない五〇代男性のモデルです。
三人が糖質制限を知り、実践へと踏み切るストーリーを追いながら、
ご自分の未来を幸せにするのに糖質制限が必要かどうか、
考えてみていただきたいのです。
男・五〇代は、人生の後半を幸せなものに出来るかどうかの分岐点です。
どうか本書をきっかけにして、
糖質制限の道へと進むことを決断していただきたいと願っています。
なお本書は、ストーリー仕立てになっており平易でわかりやすいのが特徴です。
あわせて医学的な信頼度も確保するため、文中に通し番号を付け、
巻末に医学的根拠(エビデンス)となる論文を明記しています。
文中で直接出典を示した箇所もあります。
興味のある方はご参考になさってください。
今までにない新しい企画の本が上梓されました。
東洋経済新報社 江部康二著
男・50代からの糖質制限: ストーリーで学べる最強の食事法
https://www.amazon.co.jp/dp/4492046313/ref=cm_sw_r_em_apa_y-gLBbEYDJ2DC
です。

2018年10月19日発売ですが、
現在、アマゾンで予約受付中です。
本書は「3人のオヤジのストーリー」を通して
平易でわかりやすい内容となっています。
一方信頼度を確保するために文章中に根拠となる論文を紹介しています。
文章中にない場合は、根拠となる論文を巻末に通し番号をつけて記載してあります。
つまりとても読みやすくわかりやすい内容ですが、
全てエビデンスに基づいており信頼度が高いと自負しています。
以下は出版社の内容紹介です。
長い“これから”の健康度は、これで決まる!
中高年こそ「糖質制限」が必要だ!!
肥満、メタボを解消し、糖尿病はじめ生活習慣病、がん、脳梗塞、心筋梗塞、アルツハイマー病....などを予防して健康100歳に。
「3人のオヤジのストーリー」を通してスッキリわかる“究極の健康食”の知識と実践法。
一流医学誌の最新発表など科学的根拠(エビデンス)に基づいた新たな医学常識――。
○食後高血糖をもたらす栄養素は「糖質」だけ。
○脂肪を食べても不健康にはならない。
○「脳はブドウ糖しか使わない」はウソ。
○認知症の予防にも糖質制限は有効。
○糖質過剰はガンを増やす。
○老化の原因も「糖質」にあった。
……
諸悪の根源「糖質の過剰摂取」を防ぎながら、肉や魚・アルコール類も楽しめる“最高の食事法”のすすめ。
これであなたの人生が変わる!
江部康二
以下は、本書のプロローグからの抜粋です。
プロローグ 長い老後の健康度は
五〇代の糖質制限が決める
〇ランセット論文「糖質を摂るほど死ぬ。脂質を摂るほど死なない」
〇アメリカで合併症が激減
○酸化ストレスとAGEs
〇中高年こそ糖質制限が必要
〇三人の五〇代男性が糖質制限を始めるストーリー
私の経験上、糖質制限を始めるのに重要なのは五〇代です。
五〇代ならば、まだ、老化物質であるAGEsは
取り返しのつかないほどには溜まっていませんから、
糖質制限でこれ以上の蓄積を食い止められるからです。
しかし、これよりも高齢になると、かなりの量のAGEsが溜まっており、
老化が身体を蝕んでしまっています。
そして、いったん溜まったAGEsはもう消えません。
つまり、五〇代で老化物質の蓄積を止められるかどうかで、
その後の人生が決まると言っても過言ではないのです。
五〇代こそ糖質制限を始めるべき時期なのですが、
残念ながら、多くの中高年男性が糖質制限にあまり熱心でないのが現状です。
その理由はいくつかあるようです。
まず、仕事が忙しすぎるという人がいます。
確かに、五〇代というと社会的な責任の重い世代ですから、
健康をおろそかにしがちになるのも無理からぬところがあるでしょう。
また、糖質制限に懐疑的な人もいます。
これは健康情報に詳しいというタイプに多いようです。
情報過多の現代では、糖質制限に関する誤解が蔓延していて、
その有効性を正しく認識していない場合もあるのです。
そして、最も多いのは、もう健康になることをあきらめているという人です。
何度かダイエットに挑戦しては挫折を繰り返し、
中年太りは仕方がないと思いこんでいる人のことです。
そんな人は、年を取れば歯が抜けたり視力が落ちたりなどといった衰えが起こることも、
仕方がないとあきらめています。
高齢になれば老化するのは常識でしょうし、
これは五〇代のほぼ全員かもしれません。
しかし、あきらめているのは、
糖質制限のアンチエイジング効果を知らないからであり、
いかにももったいない話だと思われてなりません。
そこで、五〇代男性になんとかして糖質制限を始めてもらえないかと、
企画したのが本書です。
本書では、三人の五〇代男性のお話として構成されている部分と、
糖質制限の解説をまとめた部分とに分かれます。
三人の男性は、私が診療の現場で見てきた実際の患者さんたちの典型例であり、
いわば、糖質制限に踏み切れない五〇代男性のモデルです。
三人が糖質制限を知り、実践へと踏み切るストーリーを追いながら、
ご自分の未来を幸せにするのに糖質制限が必要かどうか、
考えてみていただきたいのです。
男・五〇代は、人生の後半を幸せなものに出来るかどうかの分岐点です。
どうか本書をきっかけにして、
糖質制限の道へと進むことを決断していただきたいと願っています。
なお本書は、ストーリー仕立てになっており平易でわかりやすいのが特徴です。
あわせて医学的な信頼度も確保するため、文中に通し番号を付け、
巻末に医学的根拠(エビデンス)となる論文を明記しています。
文中で直接出典を示した箇所もあります。
興味のある方はご参考になさってください。
2018年10月13日 (土)
こんにちは。
食品別糖質量ハンドブック 出版社: 洋泉社 (2012/10/25刊行)
は2016年3月で、18刷、累計14万部となりました。
2015年12月に日本食品標準成分表が改訂され、七訂となりました。
それに応じて上梓した
『増補新版 食品別糖質量ハンドブック』(2016/6/7刊行)
https://www.amazon.co.jp/dp/4800309441/ref
が、2018年10月、第10刷となりました。
累計で8万1000部となります。
両者を合わせると、合計22万部突破で、
ベストセラーとなっており、嬉しい限りです。
これもブログ読者の皆さんのおかげです。
まことにありがとうございます。
手軽に簡単に各食材や料理の糖質量が確認できるので
とても便利な本と思います。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
江部康二
以下は、増補新版食品別糖質量ハンドブックの『はじめに』と注意事項です。
☆☆☆
はじめに
2012年11月に食品別糖質量ハンドブックを刊行しました。
おかげさまで読者の皆さんの大きな支持を得て
2016年2月には第18刷となり14万部の発行部数を達成しました。
この間2015年12月に日本食品標準成分表が改訂され、七訂となりました。
15年ぶりの大幅な改訂で項目が200増え、
成分表のデータもかなりの変更がありました。
食品別糖質量ハンドブックもそれに完全に対応して、
この度、新版を出版することとなりました。
本書(新版)は、収録食品を大幅に見直すとともに
収録食品数を約1200と増やしました。
本書は身近な食品や料理の糖質量・たんぱく質量・カロリーなどが、
写真入りでひとめでわかるように工夫されています。
糖質制限食を指導する立場の医師・栄養士はもちろん、
糖質制限食実践中の方々にも強い味方となってくれると思います。
近年、糖質制限食は社会的に広く認識されるようになり、
糖尿病、メタボリック・シンドローム、肥満の患者さんだけでなく、
健康のために実践されている方も多くなっています。
2013年10月に米国糖尿病学会が「栄養療法に関する声明」において、
地中海食やベジタリアン食、低脂質食などと共に、
糖質制限食を正式に受容したのは、
糖質制限の普及にとり大きな追い風となりました。
おかげで日本においても医師の支持がかなり増えてきました。
糖質制限食というと現代の普通の食事である高糖質食と比べると
変わった食事というふうに思いがちですが、
実は糖質制限食こそが人類本来の食事なのです。
諸説ありますが、人類がチンパンジーと分かれて誕生したのが約700万年前で、
農耕が始まったのが約1万年前です。
農耕が始まる前は、「狩猟」「採集」「漁労」で食べ物を手に入れていて、
穀物はなかったのですから、人類みな糖質制限食と言えます。
すなわち、糖質制限食は700万年間の人類本来の食事であり
人類の健康食と言えるのです。
読者の皆さまには、本書を参考においしく楽しく末長く糖質制限食を実践されて、
健康を保っていただければ幸いです。
2016年6月
高雄病院理事長
江部康二
☆☆☆
糖質制限食をはじめる前の注意事項
●糖質制限食は開始直後から効果があるため、
経口血糖降下剤内服やインスリン注射をしている人は、
低血糖を起こす可能性があります。
実践する際は必ず主治医と相談してください。
●診断基準を満たす膵炎がある人場合、肝硬変の人、
長鎖脂肪酸代謝異常症、尿素サイクル異常症の人は、糖質制限食は適応となりません。
●腎不全の人が質制限食を実施する際は、必ず医師に相談してください。
食品別糖質量ハンドブック 出版社: 洋泉社 (2012/10/25刊行)
は2016年3月で、18刷、累計14万部となりました。
2015年12月に日本食品標準成分表が改訂され、七訂となりました。
それに応じて上梓した
『増補新版 食品別糖質量ハンドブック』(2016/6/7刊行)
https://www.amazon.co.jp/dp/4800309441/ref
が、2018年10月、第10刷となりました。
累計で8万1000部となります。
両者を合わせると、合計22万部突破で、
ベストセラーとなっており、嬉しい限りです。
これもブログ読者の皆さんのおかげです。
まことにありがとうございます。
手軽に簡単に各食材や料理の糖質量が確認できるので
とても便利な本と思います。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
江部康二
以下は、増補新版食品別糖質量ハンドブックの『はじめに』と注意事項です。
☆☆☆
はじめに
2012年11月に食品別糖質量ハンドブックを刊行しました。
おかげさまで読者の皆さんの大きな支持を得て
2016年2月には第18刷となり14万部の発行部数を達成しました。
この間2015年12月に日本食品標準成分表が改訂され、七訂となりました。
15年ぶりの大幅な改訂で項目が200増え、
成分表のデータもかなりの変更がありました。
食品別糖質量ハンドブックもそれに完全に対応して、
この度、新版を出版することとなりました。
本書(新版)は、収録食品を大幅に見直すとともに
収録食品数を約1200と増やしました。
本書は身近な食品や料理の糖質量・たんぱく質量・カロリーなどが、
写真入りでひとめでわかるように工夫されています。
糖質制限食を指導する立場の医師・栄養士はもちろん、
糖質制限食実践中の方々にも強い味方となってくれると思います。
近年、糖質制限食は社会的に広く認識されるようになり、
糖尿病、メタボリック・シンドローム、肥満の患者さんだけでなく、
健康のために実践されている方も多くなっています。
2013年10月に米国糖尿病学会が「栄養療法に関する声明」において、
地中海食やベジタリアン食、低脂質食などと共に、
糖質制限食を正式に受容したのは、
糖質制限の普及にとり大きな追い風となりました。
おかげで日本においても医師の支持がかなり増えてきました。
糖質制限食というと現代の普通の食事である高糖質食と比べると
変わった食事というふうに思いがちですが、
実は糖質制限食こそが人類本来の食事なのです。
諸説ありますが、人類がチンパンジーと分かれて誕生したのが約700万年前で、
農耕が始まったのが約1万年前です。
農耕が始まる前は、「狩猟」「採集」「漁労」で食べ物を手に入れていて、
穀物はなかったのですから、人類みな糖質制限食と言えます。
すなわち、糖質制限食は700万年間の人類本来の食事であり
人類の健康食と言えるのです。
読者の皆さまには、本書を参考においしく楽しく末長く糖質制限食を実践されて、
健康を保っていただければ幸いです。
2016年6月
高雄病院理事長
江部康二
☆☆☆
糖質制限食をはじめる前の注意事項
●糖質制限食は開始直後から効果があるため、
経口血糖降下剤内服やインスリン注射をしている人は、
低血糖を起こす可能性があります。
実践する際は必ず主治医と相談してください。
●診断基準を満たす膵炎がある人場合、肝硬変の人、
長鎖脂肪酸代謝異常症、尿素サイクル異常症の人は、糖質制限食は適応となりません。
●腎不全の人が質制限食を実施する際は、必ず医師に相談してください。
2018年10月12日 (金)
こんにちは。
2018年10月30日(火)13:30-15:00
朝日カルチャーセンター京都教室講座
糖質制限食の基礎から最前線情報まで
生活習慣病、メタボ、そして認知症を予防する
が開催され、私が講師をつとめます。
75分間の講演で、質疑応答が15分間です。
朝日カルチャーセンター京都教室としては
2017年 9月5日(火)以来ですから、2年ぶりですね。
今回は、生活習慣病とメタボや糖尿病、
そして、認知症についても取り上げてみます。
久山町の研究で米の摂取が多いほど、認知症になりやすいことが
明らかとなりました。
また糖尿病があると、認知症になりやすことは明白です。
糖質制限食で、「食後高血糖」「血糖変動幅増大」「高インスリン血症」といった
酸化ストレスリスクを減らすことが、
生活習慣病とメタボや糖尿病、そして、認知症の予防につながることを
わかりやすくお話ししたいと思います。
ブログ読者の皆さん、
京都や滋賀や大阪の皆さん、奮ってご参加のほど、
よろしくお願い申し上げます。 m(_ _)mV
江部康二
☆☆☆
以下は、
朝日カルチャーセンター京都教室のサイトからの抜粋です。
糖質制限食の基礎から最前線情報まで
生活習慣病、メタボ、そして認知症を予防する
講師名 高雄病院理事長 江部 康二
講座内容
糖質制限食は、1999年から高雄病院で糖尿病治療食として開始され、
合併症を予防できる唯一の食事療法として画期的な成果をあげてきました。
摂取後、血糖に影響を与えるのは糖質のみで、蛋白質・脂質は影響なしです。
食後血糖値の上昇とそれに伴うインスリンの過剰分泌が、
アルツハイマー病、糖尿病合併症・動脈硬化・老化・癌・パーキンソン病等の元凶です。
有名な福岡県久山町研究では、白米の摂取が多いほどアルツハイマー病になりやすいことが明らかになりました。
これらの病気はいわば「糖質病」であり、糖質制限食で予防可能です。
お申し込み
電話 075-231-9693
朝日カルチャーセンター京都教室
https://www.asahiculture.jp/kyoto/course/110d5ff1-3b24-48e6-568d-5b65ac3d3250
日時・期間 火曜 13:30-15:00 10/30 1回
日程 2018年 10/30
2018年10月30日(火)13:30-15:00
朝日カルチャーセンター京都教室講座
糖質制限食の基礎から最前線情報まで
生活習慣病、メタボ、そして認知症を予防する
が開催され、私が講師をつとめます。
75分間の講演で、質疑応答が15分間です。
朝日カルチャーセンター京都教室としては
2017年 9月5日(火)以来ですから、2年ぶりですね。
今回は、生活習慣病とメタボや糖尿病、
そして、認知症についても取り上げてみます。
久山町の研究で米の摂取が多いほど、認知症になりやすいことが
明らかとなりました。
また糖尿病があると、認知症になりやすことは明白です。
糖質制限食で、「食後高血糖」「血糖変動幅増大」「高インスリン血症」といった
酸化ストレスリスクを減らすことが、
生活習慣病とメタボや糖尿病、そして、認知症の予防につながることを
わかりやすくお話ししたいと思います。
ブログ読者の皆さん、
京都や滋賀や大阪の皆さん、奮ってご参加のほど、
よろしくお願い申し上げます。 m(_ _)mV
江部康二
☆☆☆
以下は、
朝日カルチャーセンター京都教室のサイトからの抜粋です。
糖質制限食の基礎から最前線情報まで
生活習慣病、メタボ、そして認知症を予防する
講師名 高雄病院理事長 江部 康二
講座内容
糖質制限食は、1999年から高雄病院で糖尿病治療食として開始され、
合併症を予防できる唯一の食事療法として画期的な成果をあげてきました。
摂取後、血糖に影響を与えるのは糖質のみで、蛋白質・脂質は影響なしです。
食後血糖値の上昇とそれに伴うインスリンの過剰分泌が、
アルツハイマー病、糖尿病合併症・動脈硬化・老化・癌・パーキンソン病等の元凶です。
有名な福岡県久山町研究では、白米の摂取が多いほどアルツハイマー病になりやすいことが明らかになりました。
これらの病気はいわば「糖質病」であり、糖質制限食で予防可能です。
お申し込み
電話 075-231-9693
朝日カルチャーセンター京都教室
https://www.asahiculture.jp/kyoto/course/110d5ff1-3b24-48e6-568d-5b65ac3d3250
日時・期間 火曜 13:30-15:00 10/30 1回
日程 2018年 10/30
2018年10月11日 (木)
【18/10/11 きのこ
カフェイン
たがしゅう先生にほぼ同意します。
私は55歳(女)です。
私の場合コーヒーを飲むと血糖値が爆上がりします。(あくまでも私の場合です)
コーヒーだけでなくお茶やチョコレートでも同様です。
江部先生お墨付きの糖質制限ドットコムのチョコレートでも爆上がりします。
コーヒー摂取後何故か具合が悪くなるので
尿糖試験紙を買って自分で調べて分かりました。
コーヒー1杯飲んで一時間後尿糖試験紙は+3となりました。
驚いて血糖値測定器を購入し調べたところ空腹時98。
コーヒー1杯摂取後30分で180となりました。
私自身は糖尿病ではありませんしヘモグロビンa1cも正常値です。
私の体質的なものでしょう。
しかし江部医師の発信は糖質制限を実施しているものたちにとても影響を与えます。
私のような人間もいると言うことをお知らせしたく、コメントをいたしました。
それからこちらは嬉しいご報告です。
私は家族性高コレステロール血症ですので2ヶ月毎に血液検査をしております。
以前はスタチンを服用しておりましたが私自
糖質制限+ゼチーアならどこまで下がるのかを実験したく主治医に頼みこみ
ゼチーアとエパデールに変えてもらいました。
医師は「家族性はゼチーアなんかじゃ下がらない。突然死してもいいんだね!」
と怒っていました。
しかし徹底した糖質制限とゼチーア、エパデールで半年後
なんとLDLコレステロールが基準値となりました。
何もしなければ290あるコレステロール値が
糖質制限とゼチーアエパデールで基準値になるとは大変驚きました。
私以上に医師が驚いていましたが。(しかしこれも私がそうであったという事実があるのみです。
家族性の全員に勧める気持ちはありません。)
私はお酒を飲みませんが主治医は大変な酒好きで
「お酒は血糖値を下げる!身体にいいい!」
とよく言っており
「人間て自分の好きなものは擁護したくなるものなのかな…」
とぼんやり考えておりました。
まとまりのない文章失礼いたしましたm(_ _)m
糖質制限を広めてくださった先生には心から感謝しておりますm(_ _)m】
【18/10/11 たがしゅう
タイトルなし
江部先生
丁寧な御返事を頂き有難うございます。
師匠に対し反論的な意見を述べさせて頂いたこと、どうか御容赦頂きたく存じます。
このブログは非常に多くの方々が御覧になっている事と思います。
先生の発される情報を頼りにされている方もさぞ多いかと存じますが、
糖質制限を通じて様々な情報に対して盲信することなく
自分の頭で考えることの重要性を教わった身として、あえて一石を投じさせて頂きました。
私は、コーヒーに対する糖尿病予防効果が
すべて間違いだということを言いたいのではなく、
勿論それらの情報にも一定の妥当性はありますが、
それはあくまでも一つの見方であって、
立場が変われば違うものの見方もあるということを
シェアさせて頂きたくコメント申し上げた次第です。
>エビデンスも、一定の参考にしつつ、個別の事例に応じて、
検討して一人一人の物語を紡いでいくのが良いかなと思っています。
こちらに関しては仰る通りだと私も思います。】
こんばんは。
きのこさん と
たがしゅう 先生
から、コーヒーと血糖値に関してコメントを頂きました。
とても参考になります。
ありがとうございます。
私自身がコーヒーが大好きなもので、
どうしてもコーヒーの良い面にばかり目が行ってしまう傾向があります。
お二人のご意見をしっかり受け止めたいと思います。
『私の場合コーヒーを飲むと血糖値が爆上がりします。(あくまでも私の場合です)
コーヒーだけでなくお茶やチョコレートでも同様です。
江部先生お墨付きの糖質制限ドットコムのチョコレートでも爆上がりします。』
『コーヒー1杯飲んで空腹時98。
コーヒー1杯摂取後30分で180』
きのこさん、
これはびっくりです。
コーヒー1杯150mlに、「糖質が1.05g 、カフェインが90mg」 です。
これほどの血糖上昇は、聞いたことがありません。
糖質1gがいくら血糖を上げたとしても、せいぜい数mgレベルと思います。
従って、これだけの血糖上昇(82mg)は、ほとんどが、
カフェインの急性反応と思われます。
きのこさんは、カフェインの急性血糖上昇作用に対して
極めて敏感な体質と思われます。
このような体質があるということは、
医療関係者には是非、知っておいて欲しいと思います。
お茶や糖質制限OKチョコでの血糖上昇も、カフェインによるものと考えられます。
【家族性高コレステロール血症
スタチン中止して
『糖質制限+ゼチーア+エパデール』に変更
半年後、LDLコレステロールが基準値。】
こちらも、びっくりです。
現在まで知られている家族性高コレステロール血症のエビデンス(研究論文)では、
ありえない経過です。
主治医もさぞかしビックリされたことでしょう。
まさに
『エビデンスも、一定の参考にしつつ、個別の事例に応じて、
検討して一人一人の物語を紡いでいくのが良いかなと思っています。』
このパターンですね。
勿論、一人の成功例を一般化して
【『糖質制限+ゼチーア+エパデール』で家族性高コレステロール血症が改善する】
とは、言えません。
一方で、今までのあらゆるエビデンスは、ほぼ全て
糖質を普通に摂取している人々における研究であることは間違いありません。
今後、糖質セイゲニストにおける新たなエビデンスが構築されていけばいいなと思います。
糖質制限食に内在するポテンシャルを考慮すると、
今回のようなケースは、チャレンジしてみてもリスクは極めて少ないと言えます。
少なくとも、
『糖質タップリ食+スタチン製剤』
よりは
『糖質制限食+ゼチーア+エパデール』
のほうが、副作用が少ないことは間違いありません。
なお私もきのこさんと同様に、
家族性高コレステロール血症に、糖質制限食を責任を持って推奨するということではありませんので、
実践される場合は、あくまでも、自己責任でお願い申しあげます。
きのこさん、中性脂肪値やHDL-コレステロール値はどのていどでしょう。
ご教示、頂ければ助かります。
江部康二
カフェイン
たがしゅう先生にほぼ同意します。
私は55歳(女)です。
私の場合コーヒーを飲むと血糖値が爆上がりします。(あくまでも私の場合です)
コーヒーだけでなくお茶やチョコレートでも同様です。
江部先生お墨付きの糖質制限ドットコムのチョコレートでも爆上がりします。
コーヒー摂取後何故か具合が悪くなるので
尿糖試験紙を買って自分で調べて分かりました。
コーヒー1杯飲んで一時間後尿糖試験紙は+3となりました。
驚いて血糖値測定器を購入し調べたところ空腹時98。
コーヒー1杯摂取後30分で180となりました。
私自身は糖尿病ではありませんしヘモグロビンa1cも正常値です。
私の体質的なものでしょう。
しかし江部医師の発信は糖質制限を実施しているものたちにとても影響を与えます。
私のような人間もいると言うことをお知らせしたく、コメントをいたしました。
それからこちらは嬉しいご報告です。
私は家族性高コレステロール血症ですので2ヶ月毎に血液検査をしております。
以前はスタチンを服用しておりましたが私自
糖質制限+ゼチーアならどこまで下がるのかを実験したく主治医に頼みこみ
ゼチーアとエパデールに変えてもらいました。
医師は「家族性はゼチーアなんかじゃ下がらない。突然死してもいいんだね!」
と怒っていました。
しかし徹底した糖質制限とゼチーア、エパデールで半年後
なんとLDLコレステロールが基準値となりました。
何もしなければ290あるコレステロール値が
糖質制限とゼチーアエパデールで基準値になるとは大変驚きました。
私以上に医師が驚いていましたが。(しかしこれも私がそうであったという事実があるのみです。
家族性の全員に勧める気持ちはありません。)
私はお酒を飲みませんが主治医は大変な酒好きで
「お酒は血糖値を下げる!身体にいいい!」
とよく言っており
「人間て自分の好きなものは擁護したくなるものなのかな…」
とぼんやり考えておりました。
まとまりのない文章失礼いたしましたm(_ _)m
糖質制限を広めてくださった先生には心から感謝しておりますm(_ _)m】
【18/10/11 たがしゅう
タイトルなし
江部先生
丁寧な御返事を頂き有難うございます。
師匠に対し反論的な意見を述べさせて頂いたこと、どうか御容赦頂きたく存じます。
このブログは非常に多くの方々が御覧になっている事と思います。
先生の発される情報を頼りにされている方もさぞ多いかと存じますが、
糖質制限を通じて様々な情報に対して盲信することなく
自分の頭で考えることの重要性を教わった身として、あえて一石を投じさせて頂きました。
私は、コーヒーに対する糖尿病予防効果が
すべて間違いだということを言いたいのではなく、
勿論それらの情報にも一定の妥当性はありますが、
それはあくまでも一つの見方であって、
立場が変われば違うものの見方もあるということを
シェアさせて頂きたくコメント申し上げた次第です。
>エビデンスも、一定の参考にしつつ、個別の事例に応じて、
検討して一人一人の物語を紡いでいくのが良いかなと思っています。
こちらに関しては仰る通りだと私も思います。】
こんばんは。
きのこさん と
たがしゅう 先生
から、コーヒーと血糖値に関してコメントを頂きました。
とても参考になります。
ありがとうございます。
私自身がコーヒーが大好きなもので、
どうしてもコーヒーの良い面にばかり目が行ってしまう傾向があります。
お二人のご意見をしっかり受け止めたいと思います。
『私の場合コーヒーを飲むと血糖値が爆上がりします。(あくまでも私の場合です)
コーヒーだけでなくお茶やチョコレートでも同様です。
江部先生お墨付きの糖質制限ドットコムのチョコレートでも爆上がりします。』
『コーヒー1杯飲んで空腹時98。
コーヒー1杯摂取後30分で180』
きのこさん、
これはびっくりです。
コーヒー1杯150mlに、「糖質が1.05g 、カフェインが90mg」 です。
これほどの血糖上昇は、聞いたことがありません。
糖質1gがいくら血糖を上げたとしても、せいぜい数mgレベルと思います。
従って、これだけの血糖上昇(82mg)は、ほとんどが、
カフェインの急性反応と思われます。
きのこさんは、カフェインの急性血糖上昇作用に対して
極めて敏感な体質と思われます。
このような体質があるということは、
医療関係者には是非、知っておいて欲しいと思います。
お茶や糖質制限OKチョコでの血糖上昇も、カフェインによるものと考えられます。
【家族性高コレステロール血症
スタチン中止して
『糖質制限+ゼチーア+エパデール』に変更
半年後、LDLコレステロールが基準値。】
こちらも、びっくりです。
現在まで知られている家族性高コレステロール血症のエビデンス(研究論文)では、
ありえない経過です。
主治医もさぞかしビックリされたことでしょう。
まさに
『エビデンスも、一定の参考にしつつ、個別の事例に応じて、
検討して一人一人の物語を紡いでいくのが良いかなと思っています。』
このパターンですね。
勿論、一人の成功例を一般化して
【『糖質制限+ゼチーア+エパデール』で家族性高コレステロール血症が改善する】
とは、言えません。
一方で、今までのあらゆるエビデンスは、ほぼ全て
糖質を普通に摂取している人々における研究であることは間違いありません。
今後、糖質セイゲニストにおける新たなエビデンスが構築されていけばいいなと思います。
糖質制限食に内在するポテンシャルを考慮すると、
今回のようなケースは、チャレンジしてみてもリスクは極めて少ないと言えます。
少なくとも、
『糖質タップリ食+スタチン製剤』
よりは
『糖質制限食+ゼチーア+エパデール』
のほうが、副作用が少ないことは間違いありません。
なお私もきのこさんと同様に、
家族性高コレステロール血症に、糖質制限食を責任を持って推奨するということではありませんので、
実践される場合は、あくまでも、自己責任でお願い申しあげます。
きのこさん、中性脂肪値やHDL-コレステロール値はどのていどでしょう。
ご教示、頂ければ助かります。
江部康二
2018年10月10日 (水)
こんにちは。
私は、日頃コーヒーをよく飲みますので、
コーヒーに都合の良さそうな情報はできるだけチェックしています。
紅茶も飲みますが、やはりコーヒー党です。
コーヒーはブラックか生クリーム少量いれて飲みます。
今回の情報元は、
ネスレ日本株式会社 のサイトです。
つまりコーヒー会社のサイトなのですが、
九州大学大学院医学研究院予防医学分野教授
古野純典氏の学術的お話しなので、
それなりに信頼度は高いと思います。
コーヒーと健康
https://www.nestle.co.jp/asset-library/documents/nhw/interview2.pdf
~コーヒーと糖尿病~
●コーヒーは2型糖尿病に予防的:
日本人ではコーヒー1日1~2杯から予防効果がみられる可能性あり
●食事抜きでカフェインを摂取した直後には一時的に血糖値が高くなることがある
●長期的にはコーヒーの飲用は食後血糖値の上昇を抑える効果がある
以下、上記サイトを簡単に要約してみました。
詳しくは
コーヒーと健康
https://www.nestle.co.jp/asset-library/documents/nhw/interview2.pdf
をご参照頂けば幸いです。
<糖尿病の予防とコーヒー>
多くの研究により
コーヒーには糖尿病発症予防効果があることが示されています。
例えば18本の海外のコホート研究をメタ解析した論文では、
コーヒーを1日3~4杯飲む人は、1日2杯以下の人に比
べて2型糖尿病発症のリスクが24%下がるという結果でした。
欧米では広く飲まれているカフェイン抜きのデカフェ・コーヒーでも、
2型糖尿病発症のリスクが下がっていました。
コーヒーに豊富に含まれるクロロゲン酸類などの
ポリフェノール(抗酸化物質)に予防効果があるのかもしれません。
<コーヒーと糖尿病のコホート研究>
日本人を対象としたコホート研究には、
厚生労働省のJPHCスタディ、文部科学省のJACCスタディ、
岐阜大学の高山スタディ、九州大学の自衛官スタディがあります。
欧米人と比べ日本人はコーヒーの飲用量は少ないですが、
いずれの研究でもコーヒーを1日1~2杯飲む人から
糖尿病発症のリスクが下がる可能性が示唆されています。
<コーヒーが血糖値へ及ぼす急性効果>
コーヒーの成分では、カフェインが有名です。
多くのコホート研究が、コーヒーの習慣的な飲用で、
2型糖尿病発症のリスクが低下することを示しています。
一方で、カフェインの急性効果としてカフェインそのものや
カフェインが入っているコーヒーを飲んだ後に血糖値が上昇し、
インスリンの感受性が低下する現象が知られています。
しかし、これらの実験的研究では、多くのカフェインを摂取している
ものもあり、実生活で通常量のコーヒーを飲む場合は
問題ないと思われます。
<コーヒーが糖尿病を予防するメカニズム>
コホート研究を中心とした観察タイプの研究結果から考察すると、
コーヒーに2型糖尿病の予防効果があることはほぼ間違いないと思われます。
しかし科学的に裏付けるため、
習慣的なコーヒー飲用と糖代謝との関係のメカニズムを
解明することが重要です。
古野氏らは、健康で過体重の中年男性(43名)を対象に、
16週間にわたり、
カフェイン入りのコーヒー(1日5杯)を飲むグループ、
カフェイン抜きのインスタントコーヒー(1日5杯)を飲むグループ、
コーヒーを飲まないグループ、
3つのグループを無作為に割り付け、
グループ間で糖代謝への影響を比較しました。
結果は,コーヒーを1日5杯飲んだグループ では、食後2時間の血糖値が約10%下がりました。
コーヒーは食後の高血糖を抑えるこ とにより耐糖能障害を予防し、
結果的に2型糖尿病 を予防する 可能性があることとなります。
江部康二
私は、日頃コーヒーをよく飲みますので、
コーヒーに都合の良さそうな情報はできるだけチェックしています。
紅茶も飲みますが、やはりコーヒー党です。
コーヒーはブラックか生クリーム少量いれて飲みます。
今回の情報元は、
ネスレ日本株式会社 のサイトです。
つまりコーヒー会社のサイトなのですが、
九州大学大学院医学研究院予防医学分野教授
古野純典氏の学術的お話しなので、
それなりに信頼度は高いと思います。
コーヒーと健康
https://www.nestle.co.jp/asset-library/documents/nhw/interview2.pdf
~コーヒーと糖尿病~
●コーヒーは2型糖尿病に予防的:
日本人ではコーヒー1日1~2杯から予防効果がみられる可能性あり
●食事抜きでカフェインを摂取した直後には一時的に血糖値が高くなることがある
●長期的にはコーヒーの飲用は食後血糖値の上昇を抑える効果がある
以下、上記サイトを簡単に要約してみました。
詳しくは
コーヒーと健康
https://www.nestle.co.jp/asset-library/documents/nhw/interview2.pdf
をご参照頂けば幸いです。
<糖尿病の予防とコーヒー>
多くの研究により
コーヒーには糖尿病発症予防効果があることが示されています。
例えば18本の海外のコホート研究をメタ解析した論文では、
コーヒーを1日3~4杯飲む人は、1日2杯以下の人に比
べて2型糖尿病発症のリスクが24%下がるという結果でした。
欧米では広く飲まれているカフェイン抜きのデカフェ・コーヒーでも、
2型糖尿病発症のリスクが下がっていました。
コーヒーに豊富に含まれるクロロゲン酸類などの
ポリフェノール(抗酸化物質)に予防効果があるのかもしれません。
<コーヒーと糖尿病のコホート研究>
日本人を対象としたコホート研究には、
厚生労働省のJPHCスタディ、文部科学省のJACCスタディ、
岐阜大学の高山スタディ、九州大学の自衛官スタディがあります。
欧米人と比べ日本人はコーヒーの飲用量は少ないですが、
いずれの研究でもコーヒーを1日1~2杯飲む人から
糖尿病発症のリスクが下がる可能性が示唆されています。
<コーヒーが血糖値へ及ぼす急性効果>
コーヒーの成分では、カフェインが有名です。
多くのコホート研究が、コーヒーの習慣的な飲用で、
2型糖尿病発症のリスクが低下することを示しています。
一方で、カフェインの急性効果としてカフェインそのものや
カフェインが入っているコーヒーを飲んだ後に血糖値が上昇し、
インスリンの感受性が低下する現象が知られています。
しかし、これらの実験的研究では、多くのカフェインを摂取している
ものもあり、実生活で通常量のコーヒーを飲む場合は
問題ないと思われます。
<コーヒーが糖尿病を予防するメカニズム>
コホート研究を中心とした観察タイプの研究結果から考察すると、
コーヒーに2型糖尿病の予防効果があることはほぼ間違いないと思われます。
しかし科学的に裏付けるため、
習慣的なコーヒー飲用と糖代謝との関係のメカニズムを
解明することが重要です。
古野氏らは、健康で過体重の中年男性(43名)を対象に、
16週間にわたり、
カフェイン入りのコーヒー(1日5杯)を飲むグループ、
カフェイン抜きのインスタントコーヒー(1日5杯)を飲むグループ、
コーヒーを飲まないグループ、
3つのグループを無作為に割り付け、
グループ間で糖代謝への影響を比較しました。
結果は,コーヒーを1日5杯飲んだグループ では、食後2時間の血糖値が約10%下がりました。
コーヒーは食後の高血糖を抑えるこ とにより耐糖能障害を予防し、
結果的に2型糖尿病 を予防する 可能性があることとなります。
江部康二
2018年10月09日 (火)
こんにちは。
ずいぶん、涼しくなってきました。
鍋の季節ですね。
我が家は、秋・冬は鍋料理が多いです。
夏でも鍋料理のこともあります。
鍋は、究極の糖質制限料理ですね。(^^)
お酒は、毎日飲んでいますが、今の季節は
まだ糖質ゼロ発泡酒をまず飲んで、次に焼酎に氷を入れて炭酸割りです。
つまり焼酎ハイボールです。
焼酎も、基本25%のものが主で、
濃いアルコールはできるだけ避けるようにしています。
さてアルコール1gは約7kcalの燃焼エネルギーを有し、
摂取時の利用効率は70%ていどと推定されています。
一方、エネルギーは有していますが、
糖尿病専門医研修ガイドブック 改定第5版 93ページの記載によれば、
アルコールには体重増加作用がないとされています。
そして、アルコール単体では、血糖を上昇させることはありません。
蒸留酒(焼酎、ウィスキーなど)は糖質を含まないので血糖を上昇させません。
醸造酒(ビール、日本酒など)は糖質を含むので血糖値を上昇させます。
それでは、
アルコール摂取の適量は?リスクは?血糖低下作用は?
それぞれ考察してみます。
<アルコールの適量>
世界がん研究基金2007年の勧告では、アルコールの推奨量は、
男性は1日2杯、女性は1日1杯までとしています。
1杯はアルコール10~15グラムに相当します。
米国糖尿病学会は、
アルコール24g(30ml)/日を食事と共に摂る程度なら適量としていますが、
ビール(5%)なら600ml
ワイン(15%)なら200ml
ウイスキー(43%)なら70ml
焼酎(25%)なら120ml
糖質ゼロ発泡酒(4%)なら750ml
に相当します。
<アルコールのリスク>
世界がん研究基金の2007年の勧告で、アルコール摂取は、
「口腔・咽頭・喉頭がん、食道がん、大腸がん(男性)、乳がん」の確実なリスクであり、
「肝臓がん、大腸がん(女性)」 のリスクとなるので要注意です。 (→ο←)
それから、過度のアルコール摂取は、
肝細胞内での脂肪酸からの中性脂肪の過剰合成を引き起こします。
その一部は肝臓外へ分泌されて高中性脂肪血症の原因となり、
一部は肝細胞内に蓄積されて脂肪肝の原因となります。
<アルコールと血糖低下作用>
ご存知の方も多いと思いますが、アルコールには、血糖低下作用があります。
ただ個人差が大きいので、(A)gのアルコールが血糖値を(B)mg、
低下させるというように一律にはいきません。
エネルギー源としては、[アルコール→糖質→脂質→タンパク質]の順で利用されます。
焼酎、ウィスキーなど蒸留酒には糖質は含まれていないので、
血糖は全く上昇しません。
しかし、アルコールを摂取すると、人体に対する毒物とみなされて、
優先的に肝臓で分解されますので、
その間、同じ補酵素を使う糖新生がブロックされてしまいます。
従って、アルコールを摂取すると結果として、
肝臓の糖新生を抑制することとなります。
血中アルコール濃度が上昇している間は、糖新生はブロックされるので、
個人差が大きいと思いますが、酒を飲んでいる最中は、
血糖値が下がる人もいると思います。
また、一定量以上のアルコールを摂取すれば、肝臓の夜間糖新生はブロックされ、
翌朝の早朝空腹時血糖値は、下がる可能性が高いです。
アルコールの血糖低下作用については個人差が大きいので、ご注意ください。
なお、SU剤内服中の糖尿人やインスリン注射中の糖尿人は、
過度のアルコール摂取により糖新生が阻害されると
低血糖になりやすいので要注意です。
正常人でも、空きっ腹で大量のアルコールを摂取すれば、
低血糖になる可能性もあります。
<江部康二の酒量は?>
私自身のお酒の摂取量ですが、平均的には、
糖質ゼロ発泡酒350mlを1缶、その後、焼酎のハイボールを3~4~5杯です。
以前より少し減らそうと努力しています。
外で飲食のときは、焼酎の水割りかハイボールを5~6杯のこともあります。
25度の焼酎の水割りを4杯なら、
毎日60mlくらいのアルコールを摂取していますので、
世界がん研究基金や米国糖尿病協会の「適量=30ml」は、
誠に遺憾ながら、確実にオーバーしています。( ̄_ ̄|||)
上述のようにアルコールには発ガン性や脂肪肝のリスクも指摘されていますので、
各自が自己責任で自己管理で適量!?の飲酒ということになるでしょうか?
勿論、私は、アルコール摂取のリスクは充分承知した上で、
自己責任でそれなりに飲酒しています。 (^^)
幸い、肝機能を含めて、血液検査は全て正常です。
江部康二
ずいぶん、涼しくなってきました。
鍋の季節ですね。
我が家は、秋・冬は鍋料理が多いです。
夏でも鍋料理のこともあります。
鍋は、究極の糖質制限料理ですね。(^^)
お酒は、毎日飲んでいますが、今の季節は
まだ糖質ゼロ発泡酒をまず飲んで、次に焼酎に氷を入れて炭酸割りです。
つまり焼酎ハイボールです。
焼酎も、基本25%のものが主で、
濃いアルコールはできるだけ避けるようにしています。
さてアルコール1gは約7kcalの燃焼エネルギーを有し、
摂取時の利用効率は70%ていどと推定されています。
一方、エネルギーは有していますが、
糖尿病専門医研修ガイドブック 改定第5版 93ページの記載によれば、
アルコールには体重増加作用がないとされています。
そして、アルコール単体では、血糖を上昇させることはありません。
蒸留酒(焼酎、ウィスキーなど)は糖質を含まないので血糖を上昇させません。
醸造酒(ビール、日本酒など)は糖質を含むので血糖値を上昇させます。
それでは、
アルコール摂取の適量は?リスクは?血糖低下作用は?
それぞれ考察してみます。
<アルコールの適量>
世界がん研究基金2007年の勧告では、アルコールの推奨量は、
男性は1日2杯、女性は1日1杯までとしています。
1杯はアルコール10~15グラムに相当します。
米国糖尿病学会は、
アルコール24g(30ml)/日を食事と共に摂る程度なら適量としていますが、
ビール(5%)なら600ml
ワイン(15%)なら200ml
ウイスキー(43%)なら70ml
焼酎(25%)なら120ml
糖質ゼロ発泡酒(4%)なら750ml
に相当します。
<アルコールのリスク>
世界がん研究基金の2007年の勧告で、アルコール摂取は、
「口腔・咽頭・喉頭がん、食道がん、大腸がん(男性)、乳がん」の確実なリスクであり、
「肝臓がん、大腸がん(女性)」 のリスクとなるので要注意です。 (→ο←)
それから、過度のアルコール摂取は、
肝細胞内での脂肪酸からの中性脂肪の過剰合成を引き起こします。
その一部は肝臓外へ分泌されて高中性脂肪血症の原因となり、
一部は肝細胞内に蓄積されて脂肪肝の原因となります。
<アルコールと血糖低下作用>
ご存知の方も多いと思いますが、アルコールには、血糖低下作用があります。
ただ個人差が大きいので、(A)gのアルコールが血糖値を(B)mg、
低下させるというように一律にはいきません。
エネルギー源としては、[アルコール→糖質→脂質→タンパク質]の順で利用されます。
焼酎、ウィスキーなど蒸留酒には糖質は含まれていないので、
血糖は全く上昇しません。
しかし、アルコールを摂取すると、人体に対する毒物とみなされて、
優先的に肝臓で分解されますので、
その間、同じ補酵素を使う糖新生がブロックされてしまいます。
従って、アルコールを摂取すると結果として、
肝臓の糖新生を抑制することとなります。
血中アルコール濃度が上昇している間は、糖新生はブロックされるので、
個人差が大きいと思いますが、酒を飲んでいる最中は、
血糖値が下がる人もいると思います。
また、一定量以上のアルコールを摂取すれば、肝臓の夜間糖新生はブロックされ、
翌朝の早朝空腹時血糖値は、下がる可能性が高いです。
アルコールの血糖低下作用については個人差が大きいので、ご注意ください。
なお、SU剤内服中の糖尿人やインスリン注射中の糖尿人は、
過度のアルコール摂取により糖新生が阻害されると
低血糖になりやすいので要注意です。
正常人でも、空きっ腹で大量のアルコールを摂取すれば、
低血糖になる可能性もあります。
<江部康二の酒量は?>
私自身のお酒の摂取量ですが、平均的には、
糖質ゼロ発泡酒350mlを1缶、その後、焼酎のハイボールを3~4~5杯です。
以前より少し減らそうと努力しています。
外で飲食のときは、焼酎の水割りかハイボールを5~6杯のこともあります。
25度の焼酎の水割りを4杯なら、
毎日60mlくらいのアルコールを摂取していますので、
世界がん研究基金や米国糖尿病協会の「適量=30ml」は、
誠に遺憾ながら、確実にオーバーしています。( ̄_ ̄|||)
上述のようにアルコールには発ガン性や脂肪肝のリスクも指摘されていますので、
各自が自己責任で自己管理で適量!?の飲酒ということになるでしょうか?
勿論、私は、アルコール摂取のリスクは充分承知した上で、
自己責任でそれなりに飲酒しています。 (^^)
幸い、肝機能を含めて、血液検査は全て正常です。
江部康二
2018年10月08日 (月)
こんにちは。
おかげ様で、2018年現在、糖質制限食は順調に普及してきています。
2005年に私が「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」(東洋経済新報社)
を日本初の糖質制限食の本として刊行したころとは、大きな違いがあります。
なんと言っても、2013年10月に米国糖尿病学会が5年ぶりに改訂した
「栄養療法に関する声明」のなかで、
地中海食やベジタリアン食などどともに「糖質制限食」を正式に容認したことが、
大きな追い風となりました。
さらに、医学界においても、嬉しいサプライズです。
2017年2月7日(火)午後から、東京大学医学部に行ってきました。
実は東大に行ったのは生まれて初めての経験でした。
渡邊昌先生、門脇孝先生、江部康二の3人で、教授室で鼎談を行いました。
渡邊昌先生は、医学雑誌「医と食」の編集長です。
門脇孝先生は、
一般社団法人 日本糖尿病学会 理事長 であり、
東京大学大学院医学系研究科糖尿病・代謝内科教授 です。
日本糖尿病学会のトップと、糖質制限食や糖尿病食などについて
じっくり話し合うことができて、とても有意義な90分間でした。
糖質制限食の発展、まさに、今昔の感ありです。
現在ではファミリーレストランのガストやリンガーハットでも、くら寿司でも
糖質オフメニューがあります。
ローソンやファミリーマートやセブンイレブンでも、
糖質制限OK食品が販売されています。
2016年7月20日(水)、
NHKクローズアップ現代で糖質制限食が特集されました。
NHKによれば、糖質制限食が空前のブームだそうで、
関連の市場は当時で¥3184億円とのことでした。
私は、糖質制限食はブームではなく、科学的な真実そのものと考えています。
従ってブームのように消え去ることはなく、今後もどんどん繁栄していくと思います。
今や2018年で、糖質制限市場はさらに加速して拡大しています。
とうとう中国からも、私に糖質制限食に関する原稿の依頼が来ました。
台湾や韓国では、既に私の糖質制限食の本の訳本が出版されています。
今回は、糖質制限食と糖尿病食の日本の歴史を考察してみました。
<夏目漱石と糖尿病と厳重食>
文豪夏目漱石(1867~1916年)は、糖尿病でした。
大正5年(1916)正月、右の上膊(上腕)神経に強い痛みと右上膊(上腕)の不全麻痺。
薬、マッサージは無効。4月、糖尿病と診断。
教え子の医師真鍋嘉一郎により、5月から、当時の最先端治療の「厳重食」を開始。尿糖は消失。
7月終わりには、右の上膊神経に強い痛みと右上膊の不全麻痺が改善。
神経衰弱の症状も減退。糖尿病も改善。11月、胃潰瘍が再発。
12月9日、胃潰瘍による出血で死亡。
厳重食で、糖尿病と糖尿病神経障害は著明改善ですが、残念ながら胃潰瘍のために死去しています。
<厳重食=スーパー糖質制限食>
昭和13年、18年の女子栄養大学の以下の「厳重食」の解説をみると、まさに、「厳重食=スーパー糖質制限食」です。
『肉類(牛、豚、鶏、魚肉、内臓、心臓、肝臓、舌、膈、腎臓、骨髄)、貝類、卵類(鶏卵、鳥卵、魚卵)、脂肪類(バター類、豚脂、ヘッド、肝油、オリーブ油、ごま油、)、豆類(豆腐、油揚げなど)、
味噌は少量、野菜(含水炭素5%以下)小松菜、京菜、白菜、筍、レタス、蕗、大根、アスパラ、果実(含水炭素の少ないもの)びわ、すもも、苺、いちじく、メロン、パイナップル、パパイヤ、りんご、蜜柑、夏みかん・・・
*梨、ブドウ、柿、バナナはやや糖質が多いので警戒を要する。』
夏目漱石と厳重食1)2)については、
精神科医師Aこと中嶋一雄医師に資料を提供して頂きました。ありがとうございました。
<日本における糖尿病食事療法の変遷>
日本でも、昭和18年(1943年) 頃は、まだ厳重食のほうが、幅を利かせていたようです。
そして日本糖尿病学会のバイブルのような食品交換表初版が1965年に発行されました。
この時、適正なカロリーということが強調されました、。
解説には、食事療法の原則として
「①適正なカロリー②糖質量の制限③糖質、たんぱく質、脂質のバランス④ビタミンおよびミネラルの適正な補給」
と記載されています。
なんと、2番目には驚くべきことに「糖質量の制限」と明記してあります。
これが、1969年の第2版になると
「①適正なカロリー(カロリーの制限)②糖質、たんぱく質、脂質のバランス③ビタミンおよびミネラルの適正な補給」
と変更されて、
「糖質量の制限」という文言が削除されています。
糖尿病食事療法の原則から、「糖質制限」が消えて、「カロリーの制限」が登場したのが2版です。
これ以降の食品交換表は、2013年、11年ぶりに改訂された第7版にいたるまで、「カロリー制限」一辺倒でした。
2013年10月の米国糖尿病学会の「栄養療法に関する声明」では、全ての糖尿病患者に適した“one-size-fits-all(唯一無二の)”食事パターンは存在しないとの見解を表明しました。
これに対して、日本糖尿病学会は、唯一無二の糖尿病食事療法として「カロリー制限・高糖質食」を、
1969年以来、現在まで推奨し続けています。
<日本における糖質制限食の歴史>
戦前までは、厳重食があったのですが、1969年以降はすっかり消えてしまいました。
その後の糖質制限食の臨床実践は、1999年から釜池医師が宇和島で開始し、
同時に高雄病院でも筆者の兄江部洋一郎医師が開始し有効例を重ねました。
その経験を踏まえ医学文献では、2004年に筆者が本邦初の糖質制限食有効例の報告を行いました3)。
2005年には筆者が本邦初の一般向けの本を出版しました4)。
2006年荒木医師が「断糖宣言」、2007年釜池医師が「糖質ゼロの食事術」を刊行しました。
坂東医師、中村医師は約1000人を肥満外来で治療し糖質制限食の有効性を2008年に報告しました5)。
2009年、2010年、医学雑誌に筆者が小論文を発表しました6)7)。
その後、2012年に山田悟医師、白澤医師、2013年に夏井医師、2014年に渡辺信幸医師、
2015年に宗田医師が一般向け糖質制限食の本を出版しました8)9)10)11)12)。
糖質制限食の広がり、いよいよ加速がついてきて、私も毎年著書を上梓しています13)14)15)16)17)18)。
1)香川綾: 女子栄養大学「栄養と料理」 第4巻第4号 p46
糖尿病の手当と食餌療法、昭和13年(1938年)
2)香川昇三:女子栄養大学「栄養と料理」 第9巻第5号 p27
糖尿病患者の厳重食、 昭和18年(1943年)
3)江部康二他:糖尿病食事療法として糖質制限食を実施した3症例,
京都医学会雑誌51(1):125-130、2004
4)江部康二:主食を抜けば糖尿病は良くなる!糖質制限食のすすめ、
2005年(東洋経済新報社)
5)坂東浩,中村巧:カーボカウントと糖質制限食, 治療,90(12):3105-3111,2008
6)江部康二:主食を抜けば(糖質を制限すれば)糖尿病は良くなる!,
治療,91(4):682-683,2009
7)江部康二:低糖質食(糖質制限食carbohydrate restriction)の意義,
内科,105(1):100-103,2010
8)山田悟:糖質制限食のススメ、2012年(東洋経済新報社)
9)白澤卓二:<白澤式>ケトン食事法、2012年(かんき出版)
10)夏井睦:「炭水化物が人類を滅ぼす 糖質制限からみた生命の科学」、光文社新書、2013年
11)渡辺信幸:日本人だからこそ「ご飯」を食べるな 肉・卵・チーズが健康長寿をつくる 、2014年(講談社)
12)宗田哲男:「ケトン体が人類を救う 糖質制限でなぜ健康になるのか」、光文社新書、2015年
13)江部康二:「人類最強の『糖質制限』論 ケトン体を味方にして痩せる、健康になる」、SB新書、2016年
14)江部康二:外食でやせる! 「糖質オフ」で食べても飲んでも太らない体を手に入れる、2017年(毎日新聞出版)
15)江部康二:「江部康二の糖質制限革命」2017年(東洋経済新報社)
16)江部康二:「女性のためのラクやせ糖質制限ハンドブック」2018年(洋泉社)
17)江部康二:「男性のための糖質制限最強ダイエットハンドブック」2018年(洋泉社)
18)江部康二:「男・50代からの糖質制限」2018年(東洋経済新報社)
おかげ様で、2018年現在、糖質制限食は順調に普及してきています。
2005年に私が「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」(東洋経済新報社)
を日本初の糖質制限食の本として刊行したころとは、大きな違いがあります。
なんと言っても、2013年10月に米国糖尿病学会が5年ぶりに改訂した
「栄養療法に関する声明」のなかで、
地中海食やベジタリアン食などどともに「糖質制限食」を正式に容認したことが、
大きな追い風となりました。
さらに、医学界においても、嬉しいサプライズです。
2017年2月7日(火)午後から、東京大学医学部に行ってきました。
実は東大に行ったのは生まれて初めての経験でした。
渡邊昌先生、門脇孝先生、江部康二の3人で、教授室で鼎談を行いました。
渡邊昌先生は、医学雑誌「医と食」の編集長です。
門脇孝先生は、
一般社団法人 日本糖尿病学会 理事長 であり、
東京大学大学院医学系研究科糖尿病・代謝内科教授 です。
日本糖尿病学会のトップと、糖質制限食や糖尿病食などについて
じっくり話し合うことができて、とても有意義な90分間でした。
糖質制限食の発展、まさに、今昔の感ありです。
現在ではファミリーレストランのガストやリンガーハットでも、くら寿司でも
糖質オフメニューがあります。
ローソンやファミリーマートやセブンイレブンでも、
糖質制限OK食品が販売されています。
2016年7月20日(水)、
NHKクローズアップ現代で糖質制限食が特集されました。
NHKによれば、糖質制限食が空前のブームだそうで、
関連の市場は当時で¥3184億円とのことでした。
私は、糖質制限食はブームではなく、科学的な真実そのものと考えています。
従ってブームのように消え去ることはなく、今後もどんどん繁栄していくと思います。
今や2018年で、糖質制限市場はさらに加速して拡大しています。
とうとう中国からも、私に糖質制限食に関する原稿の依頼が来ました。
台湾や韓国では、既に私の糖質制限食の本の訳本が出版されています。
今回は、糖質制限食と糖尿病食の日本の歴史を考察してみました。
<夏目漱石と糖尿病と厳重食>
文豪夏目漱石(1867~1916年)は、糖尿病でした。
大正5年(1916)正月、右の上膊(上腕)神経に強い痛みと右上膊(上腕)の不全麻痺。
薬、マッサージは無効。4月、糖尿病と診断。
教え子の医師真鍋嘉一郎により、5月から、当時の最先端治療の「厳重食」を開始。尿糖は消失。
7月終わりには、右の上膊神経に強い痛みと右上膊の不全麻痺が改善。
神経衰弱の症状も減退。糖尿病も改善。11月、胃潰瘍が再発。
12月9日、胃潰瘍による出血で死亡。
厳重食で、糖尿病と糖尿病神経障害は著明改善ですが、残念ながら胃潰瘍のために死去しています。
<厳重食=スーパー糖質制限食>
昭和13年、18年の女子栄養大学の以下の「厳重食」の解説をみると、まさに、「厳重食=スーパー糖質制限食」です。
『肉類(牛、豚、鶏、魚肉、内臓、心臓、肝臓、舌、膈、腎臓、骨髄)、貝類、卵類(鶏卵、鳥卵、魚卵)、脂肪類(バター類、豚脂、ヘッド、肝油、オリーブ油、ごま油、)、豆類(豆腐、油揚げなど)、
味噌は少量、野菜(含水炭素5%以下)小松菜、京菜、白菜、筍、レタス、蕗、大根、アスパラ、果実(含水炭素の少ないもの)びわ、すもも、苺、いちじく、メロン、パイナップル、パパイヤ、りんご、蜜柑、夏みかん・・・
*梨、ブドウ、柿、バナナはやや糖質が多いので警戒を要する。』
夏目漱石と厳重食1)2)については、
精神科医師Aこと中嶋一雄医師に資料を提供して頂きました。ありがとうございました。
<日本における糖尿病食事療法の変遷>
日本でも、昭和18年(1943年) 頃は、まだ厳重食のほうが、幅を利かせていたようです。
そして日本糖尿病学会のバイブルのような食品交換表初版が1965年に発行されました。
この時、適正なカロリーということが強調されました、。
解説には、食事療法の原則として
「①適正なカロリー②糖質量の制限③糖質、たんぱく質、脂質のバランス④ビタミンおよびミネラルの適正な補給」
と記載されています。
なんと、2番目には驚くべきことに「糖質量の制限」と明記してあります。
これが、1969年の第2版になると
「①適正なカロリー(カロリーの制限)②糖質、たんぱく質、脂質のバランス③ビタミンおよびミネラルの適正な補給」
と変更されて、
「糖質量の制限」という文言が削除されています。
糖尿病食事療法の原則から、「糖質制限」が消えて、「カロリーの制限」が登場したのが2版です。
これ以降の食品交換表は、2013年、11年ぶりに改訂された第7版にいたるまで、「カロリー制限」一辺倒でした。
2013年10月の米国糖尿病学会の「栄養療法に関する声明」では、全ての糖尿病患者に適した“one-size-fits-all(唯一無二の)”食事パターンは存在しないとの見解を表明しました。
これに対して、日本糖尿病学会は、唯一無二の糖尿病食事療法として「カロリー制限・高糖質食」を、
1969年以来、現在まで推奨し続けています。
<日本における糖質制限食の歴史>
戦前までは、厳重食があったのですが、1969年以降はすっかり消えてしまいました。
その後の糖質制限食の臨床実践は、1999年から釜池医師が宇和島で開始し、
同時に高雄病院でも筆者の兄江部洋一郎医師が開始し有効例を重ねました。
その経験を踏まえ医学文献では、2004年に筆者が本邦初の糖質制限食有効例の報告を行いました3)。
2005年には筆者が本邦初の一般向けの本を出版しました4)。
2006年荒木医師が「断糖宣言」、2007年釜池医師が「糖質ゼロの食事術」を刊行しました。
坂東医師、中村医師は約1000人を肥満外来で治療し糖質制限食の有効性を2008年に報告しました5)。
2009年、2010年、医学雑誌に筆者が小論文を発表しました6)7)。
その後、2012年に山田悟医師、白澤医師、2013年に夏井医師、2014年に渡辺信幸医師、
2015年に宗田医師が一般向け糖質制限食の本を出版しました8)9)10)11)12)。
糖質制限食の広がり、いよいよ加速がついてきて、私も毎年著書を上梓しています13)14)15)16)17)18)。
1)香川綾: 女子栄養大学「栄養と料理」 第4巻第4号 p46
糖尿病の手当と食餌療法、昭和13年(1938年)
2)香川昇三:女子栄養大学「栄養と料理」 第9巻第5号 p27
糖尿病患者の厳重食、 昭和18年(1943年)
3)江部康二他:糖尿病食事療法として糖質制限食を実施した3症例,
京都医学会雑誌51(1):125-130、2004
4)江部康二:主食を抜けば糖尿病は良くなる!糖質制限食のすすめ、
2005年(東洋経済新報社)
5)坂東浩,中村巧:カーボカウントと糖質制限食, 治療,90(12):3105-3111,2008
6)江部康二:主食を抜けば(糖質を制限すれば)糖尿病は良くなる!,
治療,91(4):682-683,2009
7)江部康二:低糖質食(糖質制限食carbohydrate restriction)の意義,
内科,105(1):100-103,2010
8)山田悟:糖質制限食のススメ、2012年(東洋経済新報社)
9)白澤卓二:<白澤式>ケトン食事法、2012年(かんき出版)
10)夏井睦:「炭水化物が人類を滅ぼす 糖質制限からみた生命の科学」、光文社新書、2013年
11)渡辺信幸:日本人だからこそ「ご飯」を食べるな 肉・卵・チーズが健康長寿をつくる 、2014年(講談社)
12)宗田哲男:「ケトン体が人類を救う 糖質制限でなぜ健康になるのか」、光文社新書、2015年
13)江部康二:「人類最強の『糖質制限』論 ケトン体を味方にして痩せる、健康になる」、SB新書、2016年
14)江部康二:外食でやせる! 「糖質オフ」で食べても飲んでも太らない体を手に入れる、2017年(毎日新聞出版)
15)江部康二:「江部康二の糖質制限革命」2017年(東洋経済新報社)
16)江部康二:「女性のためのラクやせ糖質制限ハンドブック」2018年(洋泉社)
17)江部康二:「男性のための糖質制限最強ダイエットハンドブック」2018年(洋泉社)
18)江部康二:「男・50代からの糖質制限」2018年(東洋経済新報社)
2018年10月06日 (土)
こんにちは。
私が監修をつとめる「菓子職人糖質制限マンスリーケーキ」
のご案内です。
2018年、10・11月は、
風味豊かなシュー生地とナッツクリームが絶妙「パリブレスト」です。
100gあたり糖質糖質 8.2g カロリー 373kcal
内容:直径約12.5cm×高さ約5.5cm/約330g 1台
価格 3,800円(税込)
https://www.kashishokunin.co.jp/toushitsuseigen/

表示糖質は100gあたり8.2gですが、
1/2個を食べて、血糖値の上昇は、
食前 107mg/dl
60分後 130mg/dl
90分後 122mg/dl
でした。
私の場合は、糖質1gが血糖値を3mg上昇させるので
1/2個(約165g)で、7.7gの糖質という計算となります。
すなわち、100gあたりなら4.7gの糖質となります。
勿論個人差はあると思いますが、
これなら糖質セイゲニストにも安心です。
甘味料はもっぱら、
血糖上昇ゼロのエリスリトールです。
A シュー皮
牛乳の代わりに濃いアーモンドミルクと発酵バターをたっぷり使用し、
少量のフランス産小麦粉と糖質制限ミックス粉等。
B アーモンドスライス
C ノンシュガーチョコ入り生クリーム
モリドール社のダークチョコレートを使用し、アーモンド・ペースト、カラメルシロップや洋酒、羅漢果。
D カスタードクリーム入りナッツクリーム
発酵バターをたっぷり使用し、アーモンドとヘーゼルナッツペーストにノンシュガーチョコレートにラム酒で風味をつけ、カスタードクリームも。
シュー皮、アーモンドスライス、モリドールチョコ、羅漢果、
カスタードクリーム、ナッツクリーム、発酵バター、ラム酒・・・、
が渾然一体となって
素晴らしい風味と食感を創成しています。
香りと味と共に、見た目も
おおいに楽しめます。
ブログ読者の皆さん、是非ご賞味あれ!!
お問い合わせは以下です。
☆☆☆
彩韻菓子工房有限会社
〒615-0032 京都府京都市右京区西院西高田町19
TEL:075-311-4606
FAX:075-311-4123
営業時間:午前9:00から午後8:00(年中無休)
ホームページ: http://www.kashishokunin.co.jp/
お問い合わせ: info@kashishokunin.co.jp
江部康二
私が監修をつとめる「菓子職人糖質制限マンスリーケーキ」
のご案内です。
2018年、10・11月は、
風味豊かなシュー生地とナッツクリームが絶妙「パリブレスト」です。
100gあたり糖質糖質 8.2g カロリー 373kcal
内容:直径約12.5cm×高さ約5.5cm/約330g 1台
価格 3,800円(税込)
https://www.kashishokunin.co.jp/toushitsuseigen/

表示糖質は100gあたり8.2gですが、
1/2個を食べて、血糖値の上昇は、
食前 107mg/dl
60分後 130mg/dl
90分後 122mg/dl
でした。
私の場合は、糖質1gが血糖値を3mg上昇させるので
1/2個(約165g)で、7.7gの糖質という計算となります。
すなわち、100gあたりなら4.7gの糖質となります。
勿論個人差はあると思いますが、
これなら糖質セイゲニストにも安心です。
甘味料はもっぱら、
血糖上昇ゼロのエリスリトールです。
A シュー皮
牛乳の代わりに濃いアーモンドミルクと発酵バターをたっぷり使用し、
少量のフランス産小麦粉と糖質制限ミックス粉等。
B アーモンドスライス
C ノンシュガーチョコ入り生クリーム
モリドール社のダークチョコレートを使用し、アーモンド・ペースト、カラメルシロップや洋酒、羅漢果。
D カスタードクリーム入りナッツクリーム
発酵バターをたっぷり使用し、アーモンドとヘーゼルナッツペーストにノンシュガーチョコレートにラム酒で風味をつけ、カスタードクリームも。
シュー皮、アーモンドスライス、モリドールチョコ、羅漢果、
カスタードクリーム、ナッツクリーム、発酵バター、ラム酒・・・、
が渾然一体となって
素晴らしい風味と食感を創成しています。
香りと味と共に、見た目も
おおいに楽しめます。
ブログ読者の皆さん、是非ご賞味あれ!!
お問い合わせは以下です。
☆☆☆
彩韻菓子工房有限会社
〒615-0032 京都府京都市右京区西院西高田町19
TEL:075-311-4606
FAX:075-311-4123
営業時間:午前9:00から午後8:00(年中無休)
ホームページ: http://www.kashishokunin.co.jp/
お問い合わせ: info@kashishokunin.co.jp
江部康二
2018年10月05日 (金)
こんにちは。
三島塾の三島学塾長が
最新刊の本を刊行されました。
マンガでわかる! 食事で改善 親が怒らなくても 自分で勉強する子に
― 糖質制限とアドラー心理学で子どもがのびる (主婦の友生活シリーズ) ムック – 2018/9/11
三島 学 (著), 江部 康二 (監修), いぢちひろゆき (イラスト)
https://www.amazon.co.jp/dp/4074344904/
とても、わかりやすく面白く、楽しい本です。
アマゾンや楽天などで販売中です。
ブログ読者の皆さん、是非、ご一読頂ければ幸いです。
この本の出版記念パーティーが、2018.10.14(日)東京で開催されます。
私も出席しますので、
ブログ読者の皆さんも、是非ご参加頂けば幸いです。
江部康二
*************
10.14(日)15:30受付 16:00~18:00
JR東京駅:丸の内南口 徒歩約1分
東京ビルTOKIA・2F
MUCHO-MODERN MEXICANO-
03-5218-2791
式次第
15:30~受付
※記念Tシャツを着用してください。サイズは事前申告を。
※仙台・勝山館MCTオイルを配布
サイン会
※30冊ほど、ご用意しますが、お手持ちがあればお持ちださい。
16:00~開式
※司会進行・白河三來
ご挨拶~江部康二、いぢちひろゆき
会食~低糖質・メキシカン ※食べ放題、飲み放題
来賓挨拶~宗田哲男氏、藤澤重樹氏、・・・
インタビュー~山崎昌彦氏、木村清氏、近藤祥子氏、・・・塾生 ※随時
アトラクション~江部康二オンステージ
お礼のことば~ 三島学
18:00~集合写真、閉会
18:10~サイン会
18:30~撤収終了
*************
出版記念パーティ 参加者募集!
2018.9.11(火)発売
マンガでわかる!食事で改善
親が怒らなくても自分で勉強する子に
―糖質制限とアドラー心理学で子どもがのびる―(主婦の友社)
著者:三島学、監修:江部康二、マンガ・イラスト:いぢちひろゆき
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●募集人員:最大120人、親子での参加、大歓迎!
●参 加 費:大人/6,480円、中学高校生/4,536円、小学生/3,240円、乳幼児/無料
※消費税込み
ブッフェスタイル(モダンメキシカン料理)*いす席あり
飲み放題付き(赤白ワイン、ハイボール、焼酎、メキシコのお酒、ソフトドリンクなど)
●日 時:2018.10.14(日)15:30受付、16:00~18:00
●場 所:東京ビルTOKIA 2F MUCHO-MODERN MEXICANO-
http://mucho-mexicano.jp
03-5218-2791
〒100-0005 東京都千代田区丸の内2丁目7−3
[アクセス]
JR東京駅:丸の内南口 徒歩約1分
JR有楽町駅:東京国際フォーラム口 徒歩約5分
JR京葉線東京駅:地下コンコースより直結 徒歩約5分
丸の内線東京駅:地下道を丸の内南口方向 徒歩約3分
有楽町線有楽町駅:A4b出口 徒歩約5分
千代田線二重橋前駅:3番出口 徒歩約5分
●特 典:
①当日、本をお持ちくださった方には、サインをさせていただきます。
②あなたのサイズのオリジナル「記念Tシャツ」をプレゼントします。
※会場内で、全員、着用していただきます。(参加者であることの証明になります。)
●申し込みについて:
①参加費を、「ゆうちょ」あてにお振込みください。
記号17490 番号75987081 ミシマ マナブ
※他行から:店名 七四八、店番 748、預金項目 普通預金、口座番号7598708
②メールにて、<希望サイズ 100 110 120 130 140 150 160 S M L XL XXL・サイン用のお名前>をお知らせください。
定番Tシャツは、全12サイズ
サイズ詳細は、以下のサイズ表をご覧ください。
cm 100 110 120 130 140 150 160 S M L XL XXL
身丈 40 44 48 52 56 60 63 66 70 74 78 82
身巾 31 33 35 37 40 43 46 49 52 55 58 61
肩巾 27 29 31 33 35 38 41 44 47 50 53 56
袖丈 12 13 14 15 16 17 18 19 20 22 24 26
misimyk@yahoo.co.jp
③確認のため、受付済みの案内メールを返信します。
●企画、進行、渉外、及び、その他もろもろ:
三島 学
連絡先090-2391-4923 misimyk@yahoo.co.jp
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ただいま予約受付中!
Amazon http://www.amazon.co.jp/dp/4074344904
楽 天 https://books.rakuten.co.jp/rb/15599259/
三島塾の三島学塾長が
最新刊の本を刊行されました。
マンガでわかる! 食事で改善 親が怒らなくても 自分で勉強する子に
― 糖質制限とアドラー心理学で子どもがのびる (主婦の友生活シリーズ) ムック – 2018/9/11
三島 学 (著), 江部 康二 (監修), いぢちひろゆき (イラスト)
https://www.amazon.co.jp/dp/4074344904/
とても、わかりやすく面白く、楽しい本です。
アマゾンや楽天などで販売中です。
ブログ読者の皆さん、是非、ご一読頂ければ幸いです。
この本の出版記念パーティーが、2018.10.14(日)東京で開催されます。
私も出席しますので、
ブログ読者の皆さんも、是非ご参加頂けば幸いです。
江部康二
*************
10.14(日)15:30受付 16:00~18:00
JR東京駅:丸の内南口 徒歩約1分
東京ビルTOKIA・2F
MUCHO-MODERN MEXICANO-
03-5218-2791
式次第
15:30~受付
※記念Tシャツを着用してください。サイズは事前申告を。
※仙台・勝山館MCTオイルを配布
サイン会
※30冊ほど、ご用意しますが、お手持ちがあればお持ちださい。
16:00~開式
※司会進行・白河三來
ご挨拶~江部康二、いぢちひろゆき
会食~低糖質・メキシカン ※食べ放題、飲み放題
来賓挨拶~宗田哲男氏、藤澤重樹氏、・・・
インタビュー~山崎昌彦氏、木村清氏、近藤祥子氏、・・・塾生 ※随時
アトラクション~江部康二オンステージ
お礼のことば~ 三島学
18:00~集合写真、閉会
18:10~サイン会
18:30~撤収終了
*************
出版記念パーティ 参加者募集!
2018.9.11(火)発売
マンガでわかる!食事で改善
親が怒らなくても自分で勉強する子に
―糖質制限とアドラー心理学で子どもがのびる―(主婦の友社)
著者:三島学、監修:江部康二、マンガ・イラスト:いぢちひろゆき
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●募集人員:最大120人、親子での参加、大歓迎!
●参 加 費:大人/6,480円、中学高校生/4,536円、小学生/3,240円、乳幼児/無料
※消費税込み
ブッフェスタイル(モダンメキシカン料理)*いす席あり
飲み放題付き(赤白ワイン、ハイボール、焼酎、メキシコのお酒、ソフトドリンクなど)
●日 時:2018.10.14(日)15:30受付、16:00~18:00
●場 所:東京ビルTOKIA 2F MUCHO-MODERN MEXICANO-
http://mucho-mexicano.jp
03-5218-2791
〒100-0005 東京都千代田区丸の内2丁目7−3
[アクセス]
JR東京駅:丸の内南口 徒歩約1分
JR有楽町駅:東京国際フォーラム口 徒歩約5分
JR京葉線東京駅:地下コンコースより直結 徒歩約5分
丸の内線東京駅:地下道を丸の内南口方向 徒歩約3分
有楽町線有楽町駅:A4b出口 徒歩約5分
千代田線二重橋前駅:3番出口 徒歩約5分
●特 典:
①当日、本をお持ちくださった方には、サインをさせていただきます。
②あなたのサイズのオリジナル「記念Tシャツ」をプレゼントします。
※会場内で、全員、着用していただきます。(参加者であることの証明になります。)
●申し込みについて:
①参加費を、「ゆうちょ」あてにお振込みください。
記号17490 番号75987081 ミシマ マナブ
※他行から:店名 七四八、店番 748、預金項目 普通預金、口座番号7598708
②メールにて、<希望サイズ 100 110 120 130 140 150 160 S M L XL XXL・サイン用のお名前>をお知らせください。
定番Tシャツは、全12サイズ
サイズ詳細は、以下のサイズ表をご覧ください。
cm 100 110 120 130 140 150 160 S M L XL XXL
身丈 40 44 48 52 56 60 63 66 70 74 78 82
身巾 31 33 35 37 40 43 46 49 52 55 58 61
肩巾 27 29 31 33 35 38 41 44 47 50 53 56
袖丈 12 13 14 15 16 17 18 19 20 22 24 26
misimyk@yahoo.co.jp
③確認のため、受付済みの案内メールを返信します。
●企画、進行、渉外、及び、その他もろもろ:
三島 学
連絡先090-2391-4923 misimyk@yahoo.co.jp
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ただいま予約受付中!
Amazon http://www.amazon.co.jp/dp/4074344904
楽 天 https://books.rakuten.co.jp/rb/15599259/
2018年10月04日 (木)
【18/10/04 Hiroshi
ジャディアンス服用していました
こんにちは
私も昨年夏前から年末まで約半年間、ジャデイアンスを服用していました。
HbA1cが6.7~6.8、体重が96kgくらいからどうにも変化がなくなった為、
主治医より勧められて服用していました。
結果として体重は3kgほど、HbA1cは0.3ほど低下したのですが、
その程度でした。
昨年秋から始めた、糖質制限食の結果、現在はHbA1c5.9~6.0、
体重は87kgくらいで、今年初めから安定しています。
主治医は糖質制限食は、全く否定的な為、そのことは特に伝えていませんが、
血糖値、HbA1c,体重の大幅な改善で、
昨年末よりジャディアンスの服用は中止になりました。
それまで服用し続けていたボグリボースも今は服用していません。
主治医曰く、100名ほどジャディアンスを処方したが、HbA1cが大幅に改善したのは私だけで、
処方を中止したのは副作用の影響の数名だけとのことです。
結局は糖質を如何に摂取せずに、
栄養に気を遣って、生活するかという風に、私は理解しています。
糖尿病の処方薬は、根治するためではなく、対処するためのものなので、
インスリンの少ない体になった以上は、糖質の制限しか方法はないように感じます。
糖質の氾濫しているご時世で、同じような病状になる人々が増えないように、
もっともっと糖質の悪影響の知識が広がるといいですね。
48歳 2型糖尿病歴17年 男性 】
こんばんは。
Hiroshiさんからとても嬉しいコメントをいだきました 。
ありがとうございます。
まずはSGLT2阻害薬ジャディアンスの内服、半年で
体重が3kg低下し、HbA1cが0.3%改善とのことです。
体重96kg → 93kg
HbA1c6.7% → 6.4%
SGLT2阻害薬は、そこそこ有効であり、私も処方することがあります。
しかし、スーパー糖質制限食で、薬なしで血糖コントロール良好が確保できるなら
それに越したことはありません。
Hiroshiさんは、2017年秋から始めた、糖質制限食で、約3ヶ月で
HbA1cが低下し、5.9~6.0%に改善、体重は87kgくらいに減少し、
2018年の初めからは安定しているとは見事です。
そして2017年12月末からは、ジャディアンスも中止とは
素晴らしい成果です。
主治医が糖質制限食否定派なら、わざわざ告知する必要は全くないと思います。
『主治医曰く、100名ほどジャディアンスを処方したが、HbA1cが大幅に改善したのは私だけで、
処方を中止したのは副作用の影響の数名だけとのことです。』
ジャディアンスなどSGLT2阻害薬の効果は、現実にはそんなものと思われます。
つまり糖質制限食のほうが、はるかに有効ということです。
ただ、食後血糖値は「スーパー糖質制限食」で速やかに改善しても、
早朝空腹時血糖値だけが、なかなか改善しないときがあります。
こういうときは、「スーパー糖質制限食+SGLT阻害薬」で、早朝空腹時血糖値が
劇的に下がることがあり、重宝しています。
Hiroshiさんは現在内服薬なしで、糖質制限食のみで、
HbA1c5.9~6.0%と、基準値内の数値です。
これなら、今後は糖尿病合併症が生じる恐れはもうないと言えます。
一方、2型糖尿病歴17年ですので、
HbA1c7%以上が数年間~十数年間続いていたならば
『高血糖の記憶』と言われる動脈硬化が、
既に存在する可能性があるので油断は禁物です。
必ず、眼科合併症のチェックと循環器合併症のチェックをしましょう。
具体的には、眼底検査、頸動脈エコー、心エコー、負荷心電図などで検査します。
眼科と循環器のチェックがクリアできたら一安心です。
このまま美味しく楽しく末長く糖質制限食で
血糖コントロール良好を維持して頂けば幸いです。
江部康二
ジャディアンス服用していました
こんにちは
私も昨年夏前から年末まで約半年間、ジャデイアンスを服用していました。
HbA1cが6.7~6.8、体重が96kgくらいからどうにも変化がなくなった為、
主治医より勧められて服用していました。
結果として体重は3kgほど、HbA1cは0.3ほど低下したのですが、
その程度でした。
昨年秋から始めた、糖質制限食の結果、現在はHbA1c5.9~6.0、
体重は87kgくらいで、今年初めから安定しています。
主治医は糖質制限食は、全く否定的な為、そのことは特に伝えていませんが、
血糖値、HbA1c,体重の大幅な改善で、
昨年末よりジャディアンスの服用は中止になりました。
それまで服用し続けていたボグリボースも今は服用していません。
主治医曰く、100名ほどジャディアンスを処方したが、HbA1cが大幅に改善したのは私だけで、
処方を中止したのは副作用の影響の数名だけとのことです。
結局は糖質を如何に摂取せずに、
栄養に気を遣って、生活するかという風に、私は理解しています。
糖尿病の処方薬は、根治するためではなく、対処するためのものなので、
インスリンの少ない体になった以上は、糖質の制限しか方法はないように感じます。
糖質の氾濫しているご時世で、同じような病状になる人々が増えないように、
もっともっと糖質の悪影響の知識が広がるといいですね。
48歳 2型糖尿病歴17年 男性 】
こんばんは。
Hiroshiさんからとても嬉しいコメントをいだきました 。
ありがとうございます。
まずはSGLT2阻害薬ジャディアンスの内服、半年で
体重が3kg低下し、HbA1cが0.3%改善とのことです。
体重96kg → 93kg
HbA1c6.7% → 6.4%
SGLT2阻害薬は、そこそこ有効であり、私も処方することがあります。
しかし、スーパー糖質制限食で、薬なしで血糖コントロール良好が確保できるなら
それに越したことはありません。
Hiroshiさんは、2017年秋から始めた、糖質制限食で、約3ヶ月で
HbA1cが低下し、5.9~6.0%に改善、体重は87kgくらいに減少し、
2018年の初めからは安定しているとは見事です。
そして2017年12月末からは、ジャディアンスも中止とは
素晴らしい成果です。
主治医が糖質制限食否定派なら、わざわざ告知する必要は全くないと思います。
『主治医曰く、100名ほどジャディアンスを処方したが、HbA1cが大幅に改善したのは私だけで、
処方を中止したのは副作用の影響の数名だけとのことです。』
ジャディアンスなどSGLT2阻害薬の効果は、現実にはそんなものと思われます。
つまり糖質制限食のほうが、はるかに有効ということです。
ただ、食後血糖値は「スーパー糖質制限食」で速やかに改善しても、
早朝空腹時血糖値だけが、なかなか改善しないときがあります。
こういうときは、「スーパー糖質制限食+SGLT阻害薬」で、早朝空腹時血糖値が
劇的に下がることがあり、重宝しています。
Hiroshiさんは現在内服薬なしで、糖質制限食のみで、
HbA1c5.9~6.0%と、基準値内の数値です。
これなら、今後は糖尿病合併症が生じる恐れはもうないと言えます。
一方、2型糖尿病歴17年ですので、
HbA1c7%以上が数年間~十数年間続いていたならば
『高血糖の記憶』と言われる動脈硬化が、
既に存在する可能性があるので油断は禁物です。
必ず、眼科合併症のチェックと循環器合併症のチェックをしましょう。
具体的には、眼底検査、頸動脈エコー、心エコー、負荷心電図などで検査します。
眼科と循環器のチェックがクリアできたら一安心です。
このまま美味しく楽しく末長く糖質制限食で
血糖コントロール良好を維持して頂けば幸いです。
江部康二
2018年10月03日 (水)
【18/10/02 もちこ
ジャディアンスについて質問です。
始めまして。いつも本やブログを拝見し、勉強させて頂いています。
現在ジャディアンス25mgとアカルボース100mgを飲んでいます。
プチ~スタンダード糖質制限で数値は改善されました。
空腹時160→100前後、
HbA1c8.4→6.0
朝のみごはんを子供茶碗1杯食べて、
昼は主食なし、もしくは低糖質のパンを食事の後に。
夜は完全に主食抜きです。
ご飯を食べた時の血糖値のピークは160前後
食べない、もしくは低糖質パンの時は115~130位です。
大体食事を始めて1時間半後がピークで
3時間後には100前後に落ち着いています。
これは、2種の薬の効果が表れていると考えてよろしいでしょうか?
ジャディアンスは血糖値が170とか180以上になった時だけ作用すると聞いたことがあるのですが、
そこまで上がらない場合は意味がないという事でしょうか?
糖質制限をする1年程前から飲んでおり、体重も減りましたので止めて体重もA1cもリバウンドするのではないかと不安です。
ご助言いただけましたらうれしいです。】
こんにちは。
もちこさんから
ジャディアンス(SGLT2阻害剤)とアカルボースについて
コメント・質問を頂きました。
アカルボース(グルコバイ)は、
α(アルファ)-グルコシターゼ阻害薬剤(α-GI薬)です。
デンプンのような多糖類は、
αグルコシダーゼにより単糖(ブドウ糖、果糖、ガラクトース等)に分解されて
小腸から体内に吸収されます。
この、α-グルコシダーゼの働きを阻害することにより、
腸管からの糖質の分解・吸収を遅延させて、
食後高血糖を抑制するお薬が、『α-グルコシダーゼ阻害薬』です。
作用機序から考えて、膵臓のβ細胞には全く影響を与えないので、
SU剤のように疲れた膵臓を鞭打つといった欠点はありません。
しかし、比較的頻度の多い副作用として、
分解が遅れて腸管に残った糖質が醗酵してガスがでたり、
お腹が張ったり、下痢をすることがあります。
ガスの貯留により、腸閉塞(イレウス)のような症状になる事があるので、
腹部手術歴の有る方は、禁忌とされています。
糖尿人でスーパー 糖質制限食実践中の患者さんの場合は、ほとんど薬はなしですが、
主食ありの時だけは、α-GI薬を食直前に内服してもらい、
食後血糖値の上昇を緩やかにします。
基本的に安全性の高い薬ですが、まれに肝障害を来す例があるので、
定期的な血液検査が必要です。
ジャディアンスはSGLT2阻害薬です。
SGLT2阻害薬は、尿中に血中のブドウ糖を排泄させる薬です。
SGLT2阻害薬投与で健常人のデータでは、
毎日50~60gのブドウ糖が尿から排泄されます
2型糖尿人のデータでは、毎日71~93gのブドウ糖が尿から排泄されます。
このように、ジャディアンス(SGLT2阻害剤)は、
血糖値が170とか180以上になった時だけ作用するのではありません。
SGLT2阻害薬は
『心血管疾患による死亡,心血管イベント,および全死亡の発症率を低下させた。』
ということで、これは画期的な成果と言えます。
このSGLT2阻害薬の心保護作用は血中ケトン体値の上昇による可能性があります。
また、SGLT2阻害薬は薬物による糖質制限であるという考え方もできます。
SGLT2阻害薬により増加したケトン体に、心血管、腎臓保護作用があるなら、
当然、糖質制限食によるケトン体上昇も心血管、腎臓保護作用があることとなります。
脱水による脳梗塞などの副作用には細心の注意が必要ですが、
SGLT2阻害薬はかなりのポテンシャルのある良い薬の可能性が高いです。
空腹時160→100mg/dl前後、
HbA1c8.4→6.0%
素晴らしい改善ですね。
2種の薬が一定効いているとは思いますが、
以下を試してみましょう。
今後、アカルボースは主食摂取時だけ、直前30秒に内服すれば良いと思います。
ジャディアンスは、中止して糖質制限食で実験してみるもの選択肢の一つです。
調子よければ、中止できますし、
もし、空腹時血糖値が、130mg/dlを超えるようなら
再び、内服すれば良いと思います。
江部康二
ジャディアンスについて質問です。
始めまして。いつも本やブログを拝見し、勉強させて頂いています。
現在ジャディアンス25mgとアカルボース100mgを飲んでいます。
プチ~スタンダード糖質制限で数値は改善されました。
空腹時160→100前後、
HbA1c8.4→6.0
朝のみごはんを子供茶碗1杯食べて、
昼は主食なし、もしくは低糖質のパンを食事の後に。
夜は完全に主食抜きです。
ご飯を食べた時の血糖値のピークは160前後
食べない、もしくは低糖質パンの時は115~130位です。
大体食事を始めて1時間半後がピークで
3時間後には100前後に落ち着いています。
これは、2種の薬の効果が表れていると考えてよろしいでしょうか?
ジャディアンスは血糖値が170とか180以上になった時だけ作用すると聞いたことがあるのですが、
そこまで上がらない場合は意味がないという事でしょうか?
糖質制限をする1年程前から飲んでおり、体重も減りましたので止めて体重もA1cもリバウンドするのではないかと不安です。
ご助言いただけましたらうれしいです。】
こんにちは。
もちこさんから
ジャディアンス(SGLT2阻害剤)とアカルボースについて
コメント・質問を頂きました。
アカルボース(グルコバイ)は、
α(アルファ)-グルコシターゼ阻害薬剤(α-GI薬)です。
デンプンのような多糖類は、
αグルコシダーゼにより単糖(ブドウ糖、果糖、ガラクトース等)に分解されて
小腸から体内に吸収されます。
この、α-グルコシダーゼの働きを阻害することにより、
腸管からの糖質の分解・吸収を遅延させて、
食後高血糖を抑制するお薬が、『α-グルコシダーゼ阻害薬』です。
作用機序から考えて、膵臓のβ細胞には全く影響を与えないので、
SU剤のように疲れた膵臓を鞭打つといった欠点はありません。
しかし、比較的頻度の多い副作用として、
分解が遅れて腸管に残った糖質が醗酵してガスがでたり、
お腹が張ったり、下痢をすることがあります。
ガスの貯留により、腸閉塞(イレウス)のような症状になる事があるので、
腹部手術歴の有る方は、禁忌とされています。
糖尿人でスーパー 糖質制限食実践中の患者さんの場合は、ほとんど薬はなしですが、
主食ありの時だけは、α-GI薬を食直前に内服してもらい、
食後血糖値の上昇を緩やかにします。
基本的に安全性の高い薬ですが、まれに肝障害を来す例があるので、
定期的な血液検査が必要です。
ジャディアンスはSGLT2阻害薬です。
SGLT2阻害薬は、尿中に血中のブドウ糖を排泄させる薬です。
SGLT2阻害薬投与で健常人のデータでは、
毎日50~60gのブドウ糖が尿から排泄されます
2型糖尿人のデータでは、毎日71~93gのブドウ糖が尿から排泄されます。
このように、ジャディアンス(SGLT2阻害剤)は、
血糖値が170とか180以上になった時だけ作用するのではありません。
SGLT2阻害薬は
『心血管疾患による死亡,心血管イベント,および全死亡の発症率を低下させた。』
ということで、これは画期的な成果と言えます。
このSGLT2阻害薬の心保護作用は血中ケトン体値の上昇による可能性があります。
また、SGLT2阻害薬は薬物による糖質制限であるという考え方もできます。
SGLT2阻害薬により増加したケトン体に、心血管、腎臓保護作用があるなら、
当然、糖質制限食によるケトン体上昇も心血管、腎臓保護作用があることとなります。
脱水による脳梗塞などの副作用には細心の注意が必要ですが、
SGLT2阻害薬はかなりのポテンシャルのある良い薬の可能性が高いです。
空腹時160→100mg/dl前後、
HbA1c8.4→6.0%
素晴らしい改善ですね。
2種の薬が一定効いているとは思いますが、
以下を試してみましょう。
今後、アカルボースは主食摂取時だけ、直前30秒に内服すれば良いと思います。
ジャディアンスは、中止して糖質制限食で実験してみるもの選択肢の一つです。
調子よければ、中止できますし、
もし、空腹時血糖値が、130mg/dlを超えるようなら
再び、内服すれば良いと思います。
江部康二
2018年10月02日 (火)
こんにちは。
2018年10月29日(月)に京都で、日本糖質制限医療推進協会主催の
『人気店のパティシエに学ぶ、低糖質スイーツ教室』を開催します。
メイン講師は、「パティスリー ロア・レギューム」 (埼玉県朝霞市)の
小寺幹成オーナーパティシエです。
小寺パティシエは、2016年11月に文化出版局から、
著書「おいしく作れる低糖質スイーツ」
http://books.bunka.ac.jp/np/isbn/9784579212866/
を出版され、ご自身がこれまでに開発された低糖質スイーツのレシピを
惜しみなく披露しておられます。 私は帯の推薦文を書きました。
第8回目、年内最終の京都スイーツ教室となる今回のテーマは、
「低糖質デコレーションケーキ」だそうです。
定員は24名様、先着順です。皆さん奮ってご参加くださいね^^v
江部康二
以下、事務局からのお知らせです。
*********
ブログ読者の皆様、いつも弊会のイベントへ多数ご参加いただきまして、ありがとうございます。
本日は、10/29(月)の低糖質スイーツ教室(京都)をご案内申し上げます。
第8回目、年内最終のスイーツ教室となる今回のテーマは、「低糖質デコレーションケーキ」です。
美味しく低糖質なスポンジ生地(☆)を作り、2種のクリームで豪華にデコレーション。
失敗しない生地作りのコツ、美しいデコレーションのテクニック等々、小寺パティシエにみっちりと伝授いただき、クリスマス、誕生日などのお祝い事、パーティーにも生かせる華やかな「デコレーションケーキ」を作ります。
ご家族とお友達とみんなで楽しめる、低糖質かつ美味しいケーキ作りをこの機会に学んでみませんか。
☆今回は、昨年のレッスンで取り上げたふわふわの生地に少しアレンジを加えた、しっかりした食感の生地です。
関西にお住まいの方をはじめ、皆さまのご参加をお待ちしております。
◇スイーツ教室情報URL: http://www.toushitsuseigen.or.jp/activity
※11/4(日)東京教室は、満席となっております。多数のお申し込み誠にありがとうございました。
●―○―●―○―●―○―●―○―●―○―●―○―●―○
(一社)日本糖質制限医療推進協会主催
『人気店のパティシエに学ぶ、低糖質スイーツ教室(京都)』
第8回 「低糖質デコレーションケーキ」
◆日時: 2018年10月29日(月) 13:00~17:00頃 ※開場・受付は12:45~
◆会場: あじわい館(京の食文化ミュージアム)調理実習室
〒600-8813 京都市下京区中堂寺南町130番地 京都青果センタービル3階
http://www.kyo-ajiwaikan.com/access
◆定員・対象: 24名様 ・一般(18歳以上)
♪講師:
・小寺幹成 「パティスリー ロア・レギューム」オーナーパティシエ
・佐々木栄子 管理栄養士/健康運動実践指導者
◆参加費: 賛助会員料金 3,400円/一般料金 4,000円
◆当日の流れ: レシピ説明・デモ→ 実習 → 試食(復習・歓談) → 片付け後、解散
◆ご持参いただくもの:
エプロン、三角巾、ふきん(タオル)2枚(台ふき用・食器ふき用)、筆記用具
■お支払い方法:
クレジットカード/銀行振込/郵便振替 ※事前決済のみとなります。
■お申し込みの流れ:
1. 下記「お申し込み方法」の該当するものからお申し込みください。
2. 事務局よりお支払い方法についてメールでご連絡します。
3. 入金確認後、予約確定のメールをお送りします。
4. 当日、直接会場までお越しいただき、受付にてお名前をお伝えください。
■お申し込み方法:
※当教室は、一般の方にご自宅で作っていただくことを趣旨とした教室です。
製菓や料理のお仕事をしておられる方、食品会社で企画・開発をしておられる方など、
業界の方の場合は、その旨をお書き添えの上、お申し込みください。
★賛助会員の方: 事務局へメールにてお申し込み下さい。
★賛助会員入会+教室参加をご希望の方:
1. 入会案内および会員規約をお読み下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/sign-up
2. お申し込みは下のフォームからお願いします。
「入会ならびに講演会等出席のお問い合わせ」を選択いただき、
「通信」欄に参加ご希望のイベント名(10/29 京都スイーツ教室)をご記入下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/contact
★一般(会員以外の方)で、教室参加ご希望の方:
下のフォームからお申し込み下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/cooking
◆その他
・予約制です。当日参加はできません。
・開場・受付は、レッスン開始時間の15分前からです。
・お申し込み後、キャンセルされる場合は、10月25日(木)までにご連絡ください。
それ以降のキャンセルは、参加費の半額をキャンセル料金としていただきますので、予めご了承ください。
・実習室で作ったもの以外の飲食はできません。ご自宅で作ったお料理やお菓子などの持ち込みはできませんのでご注意ください。
・皆さまで実習と試食を行っていただきますので、香水などのフレグランスはお控えください。
●―○―●―○―●―○―●―○―●―○―●―○―●―○
2018年10月29日(月)に京都で、日本糖質制限医療推進協会主催の
『人気店のパティシエに学ぶ、低糖質スイーツ教室』を開催します。
メイン講師は、「パティスリー ロア・レギューム」 (埼玉県朝霞市)の
小寺幹成オーナーパティシエです。
小寺パティシエは、2016年11月に文化出版局から、
著書「おいしく作れる低糖質スイーツ」
http://books.bunka.ac.jp/np/isbn/9784579212866/
を出版され、ご自身がこれまでに開発された低糖質スイーツのレシピを
惜しみなく披露しておられます。 私は帯の推薦文を書きました。
第8回目、年内最終の京都スイーツ教室となる今回のテーマは、
「低糖質デコレーションケーキ」だそうです。
定員は24名様、先着順です。皆さん奮ってご参加くださいね^^v
江部康二
以下、事務局からのお知らせです。
*********
ブログ読者の皆様、いつも弊会のイベントへ多数ご参加いただきまして、ありがとうございます。
本日は、10/29(月)の低糖質スイーツ教室(京都)をご案内申し上げます。
第8回目、年内最終のスイーツ教室となる今回のテーマは、「低糖質デコレーションケーキ」です。
美味しく低糖質なスポンジ生地(☆)を作り、2種のクリームで豪華にデコレーション。
失敗しない生地作りのコツ、美しいデコレーションのテクニック等々、小寺パティシエにみっちりと伝授いただき、クリスマス、誕生日などのお祝い事、パーティーにも生かせる華やかな「デコレーションケーキ」を作ります。
ご家族とお友達とみんなで楽しめる、低糖質かつ美味しいケーキ作りをこの機会に学んでみませんか。
☆今回は、昨年のレッスンで取り上げたふわふわの生地に少しアレンジを加えた、しっかりした食感の生地です。
関西にお住まいの方をはじめ、皆さまのご参加をお待ちしております。
◇スイーツ教室情報URL: http://www.toushitsuseigen.or.jp/activity
※11/4(日)東京教室は、満席となっております。多数のお申し込み誠にありがとうございました。
●―○―●―○―●―○―●―○―●―○―●―○―●―○
(一社)日本糖質制限医療推進協会主催
『人気店のパティシエに学ぶ、低糖質スイーツ教室(京都)』
第8回 「低糖質デコレーションケーキ」
◆日時: 2018年10月29日(月) 13:00~17:00頃 ※開場・受付は12:45~
◆会場: あじわい館(京の食文化ミュージアム)調理実習室
〒600-8813 京都市下京区中堂寺南町130番地 京都青果センタービル3階
http://www.kyo-ajiwaikan.com/access
◆定員・対象: 24名様 ・一般(18歳以上)
♪講師:
・小寺幹成 「パティスリー ロア・レギューム」オーナーパティシエ
・佐々木栄子 管理栄養士/健康運動実践指導者
◆参加費: 賛助会員料金 3,400円/一般料金 4,000円
◆当日の流れ: レシピ説明・デモ→ 実習 → 試食(復習・歓談) → 片付け後、解散
◆ご持参いただくもの:
エプロン、三角巾、ふきん(タオル)2枚(台ふき用・食器ふき用)、筆記用具
■お支払い方法:
クレジットカード/銀行振込/郵便振替 ※事前決済のみとなります。
■お申し込みの流れ:
1. 下記「お申し込み方法」の該当するものからお申し込みください。
2. 事務局よりお支払い方法についてメールでご連絡します。
3. 入金確認後、予約確定のメールをお送りします。
4. 当日、直接会場までお越しいただき、受付にてお名前をお伝えください。
■お申し込み方法:
※当教室は、一般の方にご自宅で作っていただくことを趣旨とした教室です。
製菓や料理のお仕事をしておられる方、食品会社で企画・開発をしておられる方など、
業界の方の場合は、その旨をお書き添えの上、お申し込みください。
★賛助会員の方: 事務局へメールにてお申し込み下さい。
★賛助会員入会+教室参加をご希望の方:
1. 入会案内および会員規約をお読み下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/sign-up
2. お申し込みは下のフォームからお願いします。
「入会ならびに講演会等出席のお問い合わせ」を選択いただき、
「通信」欄に参加ご希望のイベント名(10/29 京都スイーツ教室)をご記入下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/contact
★一般(会員以外の方)で、教室参加ご希望の方:
下のフォームからお申し込み下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/cooking
◆その他
・予約制です。当日参加はできません。
・開場・受付は、レッスン開始時間の15分前からです。
・お申し込み後、キャンセルされる場合は、10月25日(木)までにご連絡ください。
それ以降のキャンセルは、参加費の半額をキャンセル料金としていただきますので、予めご了承ください。
・実習室で作ったもの以外の飲食はできません。ご自宅で作ったお料理やお菓子などの持ち込みはできませんのでご注意ください。
・皆さまで実習と試食を行っていただきますので、香水などのフレグランスはお控えください。
●―○―●―○―●―○―●―○―●―○―●―○―●―○
2018年10月01日 (月)
こんばんは。
「糖質制限」が子供を救う
三島学/著 江部康二/監修
発行 一般社団法人 日本糖質制限医療推進協会
発売 ㈱大垣書店
定価760円(税別) / 820円(税込)2016年11月
北九州市三島塾、三島学塾長のご著書です。
2016年11月の発売で、新刊ではありませんが、
日本で初めての、いやいや世界で初めての、「子供の糖質制限」の本です。
世界で初めての本ですから、大変な価値があります。
やっとアマゾンでも継続的に販売されるようになりました。
https://www.amazon.co.jp/dp/4903954021/ref
楽天ブックスでもご購入頂けます。
https://books.rakuten.co.jp/rb/14600870/
出版にこぎつけるまで、とても苦労しています。
以下の私の前書きを、ご一読いただけば、大変嬉しいです。
興味が湧いた方は是非、ご購入いただけば幸いです。
本書は、大垣書店の店舗でもご購入頂けます。
■大垣書店: http://www.books-ogaki.co.jp/
最寄りの書店からのお取り寄せも可能です。
高雄病院売店
高雄病院京都駅前診療所
江部診療所
でも、購入可能です。
江部康二
糖質制限が子供を救う
前書き
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」(東洋経済新報社)を日本初の糖質制限食の本として世に出したのが2005年です。
その後、糖質制限食はどんどん普及していき、2015年4月には東大病院でさえ緩やかな糖質制限食を提供する時代となりました。
そして今回の三島学さんの『「糖質制限」が子供を救う』は、日本で初めての子供の糖質制限の本です。
私が常々言っているように糖質制限食は人類本来の食事であり、人類の健康食ですので、大人は勿論のこと子供の健康にもおおいに役立つはずです。そのことを証明するため、子供の糖質制限に実績のある三島学さんに執筆をお願いしたのです。
実際、糖質制限食実践で、速やかに子供達の眠気がなくなり、多動がなくなり、集中力が増します。
結果、学力はどんどん向上して、偏差値も上昇、受験も成功です。そのような実例が本書には満載であり、読めば、まさに目から鱗が落ちると思います。
子供の糖質制限といえば、2013年8月31日(土)「日本糖質制限医療推進協会立ち上げ記念パーティーin大阪」での出来事を思い出します。
宴たけなわで、盛り上がっていた時に、私が、『「糖質制限」が子供を救うという本を、執筆中の、三島学塾長です。』と紹介したところ、大騒ぎになってしまったのです。50人の参加者で大盛況だったのですが、糖質制限賛成派の医師も、10名近くおられました。
その糖質セイゲニストの医師達のなかで、お二人ほど、「大人の糖質制限は大賛成だけど、子供の糖質制限はもっての外だ。」という立場の人がいて、大論争になってしまいました。
『「糖質制限」が子供を救う』という革命的なタイトルの本ですが、当時は自分で糖質制限をしている医師でさえも「子供にはNG」という立場の人もあり、子供の糖質制限には逆風だったのです。
その後、私自身が本を刊行している様々な出版社10社近くに声をかけたのですが、実に全滅でした。一社だけ、担当者は趣旨に賛成してくれたのですが、会社の全体会議で大反対されて、没となりました。ある程度、予測はしていたのですが、世間一般の常識からすると「子供の糖質制限」などとんでもないという認識だったのです。
ここに到って、私も覚悟を決めて、(一社)日本糖質制限医療推進協会から自費出版することにしました。幸い京都の大垣書店さんが、編集を引き受けて下さり、やっと日の目を見ることができました。
本書は、インターネット通販サイトや大垣書店の店舗でご購入頂けます。最寄りの書店からのお取り寄せも可能です。大変、価値のある画期的な内容の本ですので、私のブログでどんどん紹介したいと思います。
また夏井睦先生や宗田哲男先生などにもご協力頂き、ネットの情報網を総動員で世に広めようと思っています。
本書が眠気や集中力のなさや多動などのため、学力不足で困っている多くの子供達のお役に立てれば幸いです。
一般財団法人高雄病院 理事長
一般社団法人日本糖質制限医療推進協会 理事長
江部康二
「糖質制限」が子供を救う
三島学/著 江部康二/監修
発行 一般社団法人 日本糖質制限医療推進協会
発売 ㈱大垣書店
定価760円(税別) / 820円(税込)2016年11月
北九州市三島塾、三島学塾長のご著書です。
2016年11月の発売で、新刊ではありませんが、
日本で初めての、いやいや世界で初めての、「子供の糖質制限」の本です。
世界で初めての本ですから、大変な価値があります。
やっとアマゾンでも継続的に販売されるようになりました。
https://www.amazon.co.jp/dp/4903954021/ref
楽天ブックスでもご購入頂けます。
https://books.rakuten.co.jp/rb/14600870/
出版にこぎつけるまで、とても苦労しています。
以下の私の前書きを、ご一読いただけば、大変嬉しいです。
興味が湧いた方は是非、ご購入いただけば幸いです。
本書は、大垣書店の店舗でもご購入頂けます。
■大垣書店: http://www.books-ogaki.co.jp/
最寄りの書店からのお取り寄せも可能です。
高雄病院売店
高雄病院京都駅前診療所
江部診療所
でも、購入可能です。
江部康二
糖質制限が子供を救う
前書き
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」(東洋経済新報社)を日本初の糖質制限食の本として世に出したのが2005年です。
その後、糖質制限食はどんどん普及していき、2015年4月には東大病院でさえ緩やかな糖質制限食を提供する時代となりました。
そして今回の三島学さんの『「糖質制限」が子供を救う』は、日本で初めての子供の糖質制限の本です。
私が常々言っているように糖質制限食は人類本来の食事であり、人類の健康食ですので、大人は勿論のこと子供の健康にもおおいに役立つはずです。そのことを証明するため、子供の糖質制限に実績のある三島学さんに執筆をお願いしたのです。
実際、糖質制限食実践で、速やかに子供達の眠気がなくなり、多動がなくなり、集中力が増します。
結果、学力はどんどん向上して、偏差値も上昇、受験も成功です。そのような実例が本書には満載であり、読めば、まさに目から鱗が落ちると思います。
子供の糖質制限といえば、2013年8月31日(土)「日本糖質制限医療推進協会立ち上げ記念パーティーin大阪」での出来事を思い出します。
宴たけなわで、盛り上がっていた時に、私が、『「糖質制限」が子供を救うという本を、執筆中の、三島学塾長です。』と紹介したところ、大騒ぎになってしまったのです。50人の参加者で大盛況だったのですが、糖質制限賛成派の医師も、10名近くおられました。
その糖質セイゲニストの医師達のなかで、お二人ほど、「大人の糖質制限は大賛成だけど、子供の糖質制限はもっての外だ。」という立場の人がいて、大論争になってしまいました。
『「糖質制限」が子供を救う』という革命的なタイトルの本ですが、当時は自分で糖質制限をしている医師でさえも「子供にはNG」という立場の人もあり、子供の糖質制限には逆風だったのです。
その後、私自身が本を刊行している様々な出版社10社近くに声をかけたのですが、実に全滅でした。一社だけ、担当者は趣旨に賛成してくれたのですが、会社の全体会議で大反対されて、没となりました。ある程度、予測はしていたのですが、世間一般の常識からすると「子供の糖質制限」などとんでもないという認識だったのです。
ここに到って、私も覚悟を決めて、(一社)日本糖質制限医療推進協会から自費出版することにしました。幸い京都の大垣書店さんが、編集を引き受けて下さり、やっと日の目を見ることができました。
本書は、インターネット通販サイトや大垣書店の店舗でご購入頂けます。最寄りの書店からのお取り寄せも可能です。大変、価値のある画期的な内容の本ですので、私のブログでどんどん紹介したいと思います。
また夏井睦先生や宗田哲男先生などにもご協力頂き、ネットの情報網を総動員で世に広めようと思っています。
本書が眠気や集中力のなさや多動などのため、学力不足で困っている多くの子供達のお役に立てれば幸いです。
一般財団法人高雄病院 理事長
一般社団法人日本糖質制限医療推進協会 理事長
江部康二
| ホーム |