災害時の糖質制限食。
【18/02/08 東京けいてぃー
災害時の食事についてお伺いいたします
災害時、乾パンやパックご飯などの糖質食品しか手に入らなかった場合どうするのか、
という問題が頭の隅を離れません。
糖質制限を突き詰めてゆくと、そもそも糖質は食品ではない、
糖質に延命効果はない、という考えに行き着いてしまいそうですが、
命ギリギリの極限状況では実際どうなのでしょう。
血糖値を上げないよう少量ずつ分食する提案をされている方もいらっしゃいますが、
1型糖尿病で知人を若くして2人、
重篤の2型糖尿病が発覚したのちスキルス胃癌で(両者の因果関係はもちろん不明ですが)母親を亡くした身からすれば、
餓死を免れることと引き換えでなければ、
出来る限り水だけで頑張りたい気持ちです。
糖尿人が糖質を食べても、
すぐに失明したり手足が壊死したり人工透析になったりはしないでしょうが、
イザという時に迷わぬよう方針を固めておきたいと思い、お尋ねいたします。
よろしくお願いいたします。】


こんにちは。

東京けいてぃー さんから
災害時の糖質制限食についてコメント・質問を頂きました。

基本的には、備蓄しておくのが、一番で備えあれば憂いなしです。

災害に備える食料の備蓄ですが、
冷蔵庫も使えなくなると仮定して室温保存でOKなものがいいですね。

ナッツ類、ビーフジャーキー、サラミなどは、糖質制限OKです。
天日干しのスルメ、ゲソ、貝柱、めざし、鮭とば、干し海老などの干物もOKです。
コンビーフ、ツナ、マグロ、カツオ、カキ、ホタテ、ムール貝、豚肉・・・
などの缶詰もOKです。
たけのこ、アスパラガス・・・などの野菜缶詰もOKです。
大豆の缶詰もあります。
グリーンピースの水煮は100g中13gの糖質ですが、非常時にはよしとしましょう。

糖質制限ドットコム[京都高雄倶楽部]の
モリドル糖質制限チョコレート、モリドル糖質制限チョコバーもあると嬉しいです。

精神科医Aさんのアドバイス、
”食べるにぼし”
http://item.rakuten.co.jp/kenkocom/e197391h/
ナッツ類のまとめ買いもおすすめ
http://item.rakuten.co.jp/shizennoyakata/c/0000000855/
もいいですね。

あと、水のペットボトル(2リットル)10本の備蓄もあると安心です。

マルサンアイのアーモンドミルクは、賞味期限が半年と長く、
室温で保存可能で、 1パック200ml中に糖質は1gと少ないです


なお、災害時でも牛乳は手に入ると思います。
牛乳は、100ml中に5gの糖質なので、
400ml飲んでも、糖質は20gです。
非常時や災害時は、手に入りやすい牛乳でしのぐのも良いと思います。

江部康二

日本糖質制限医療推進協会主催 医療従事者向けセミナー(大阪)のご案内。
こんにちは。

2017年、東京、大阪にて開催し、ご好評いただいた医療従事者向けセミナーを

2018年2月25日(日)、大阪にて開催致します。

日本糖質制限医療推進協会主催

医療従事者向けセミナー(大阪)

「糖質制限食による糖尿病指導~理論と実践~」

第1部 理論編
糖尿病治療に関して、最新糖質制限食理論と共にエビデンスのお話を簡単に説明します。
2017年に得られた最新の糖質制限食情報もお話しします。
第1部は講義と質疑応答含めて45分間です。

第2部 栄養指導編

高雄病院の栄養指導の実際を、橋本眞由美管理栄養士がお話します。
第2部は講義と質疑応答を含めて60分間です。

第3部 臨床実践編
糖尿病合併症の現状や久山町の悲劇など、そして薬剤の使い方のコツをお話します。


また、糖質制限食を実践していて、
「すぐに良くなった症例」「治療に難渋した症例」「1型のインスリン分泌ゼロの症例」
「SGLT2阻害薬が著効した症例」「糖質制限食でインスリン注射が入院中に離脱できた例」などを、
実際に入院された患者さんのデータを見ながら検討します。

SGLT2阻害薬は心臓など臓器保護作用が、経口糖尿病薬で初めて報告されました。
SGLT2阻害薬は、薬物による『糖質制限食』と考えることも可能です。


第3部は90分間ありますので、前回と同様に、
参加者の皆さんと共にディスカッション形式の症例検討を導入したいと思っています。

ご参加頂いた皆さんには、講演PPTスライドの、
CD(PDFファイル)をお配りします。

あと数名ほど、OKです。
関西、中国、九州、北陸の医療従事者の皆さん、奮ってご参加くださいね。

江部康二


以下事務局からのお知らせです。


***********

ブログ読者の皆様、いつも弊会のイベントへ多数ご参加
いただきましてありがとうございます。

2018年2月25日(日)、大阪にて医療従事者の方を対象に
糖質制限食セミナーを開催致します。

第一部、第三部では、理事長 江部康二医師が、糖質制限食指導に
必要な生理学的基礎理論ならびに高雄病院での豊富な臨床例について
ディスカッションも交えながら詳しく解説いたします。

第二部は 高雄病院の橋本眞由美 管理栄養士が、外来・入院時における
栄養指導のポイント、問題点と改善のプロセスなどについてお話しいたします。

医療従事者の皆様のご参加を心よりお待ちしております。


*3/11(日)の医療従事者向けセミナー(東京)も引き続き募集しております。

//////////////ご案内/////////////////

(一社)日本糖質制限医療推進協会主催
医療従事者向け糖質制限食セミナー in 大阪

「糖質制限食による糖尿病指導 ~理論と実践 」

■日時:2018年2月25日(日)13:15~16:50頃 ※開場・受付は13:00~

■会場: 大阪大学中之島センター5F  講義室507
〒530-0005 大阪市北区中之島4-3-53
http://www.onc.osaka-u.ac.jp/others/map/index.php

■講師:

A:江部 康二 医師
  (一財)高雄病院 理事長/(一社)日本糖質制限医療推進協会 理事長

B:橋本 眞由美 管理栄養士 (一財)高雄病院 栄養管理科 科長

■内容:

第1部:理論編(45分) ※講師A

糖質制限食指導に必要な生理学的基礎理論を説明。
三大栄養素と血糖値、ケトン体の安全性、米国糖尿病学会の見解、CKDガイド2013の記載などについて言及。
宗田哲男氏のケトン体英文論文を解説。
門脇孝氏、渡邊昌氏、江部康二の鼎談(東大病院にて)について紹介。
糖質制限食の有効性と安全性について、EBMの観点からRCT研究論文、長期のコホート研究により根拠を示し、最新の話題・研究についてもお話します。

第2部:栄養指導編(60分) ※講師B

高雄病院では、3食とも主食なしのスーパー糖質制限食を実施しており、その具体的な食事内容を紹介します。
また、外来時と入院時における栄養指導の方法及びポイント、よくある問題点と改善のプロセスなどを指導事例を交えて解説し、糖質制限食を継続していただくための栄養士の関わり方についてお話しします。
糖質制限食導入を検討されている院所にとりまして、少しでもヒントになるよう管理栄養士の立場からお話を進めていきたいと思います。

第3部:臨床実践編(90分) ※講師A

高雄病院の豊富な 臨床例を取り上げて検討。
著好例や治療に難渋した症例なども提示して参加者と共に ディスカッション。
メトホルミン・DPP-4阻害薬・α-GI薬・速効型インスリン分泌促進剤・SGLT阻害薬は比較的使用頻度が高いのでコツを伝授。
SGLT阻害薬は糖毒解除などに有用、外部食事由来のブドウ糖を減らすのが糖質制限食、体内の糖新生由来のブドウ糖も排泄するのがSGLT阻害薬。
SU剤とチアゾリジン誘導体の位置づけを示します。
糖質制限食実践中に生じうる好ましくない症状・ 変化について検討します。

*各所要時間は、質疑応答、ディスカッションの時間を含みます。

■対象: 医療従事者(医師、歯科医師、薬剤師、看護師、栄養士、鍼灸師など)

■受講費:

・医師・歯科医師の方: 賛助会員 7,200円 / 一般(非会員) 9,000円

・上記以外の医療従事者の方: 賛助会員 5,200円 / 一般(非会員) 6,500円

*参加頂いた皆様には、映写・配布資料のデータ(PDF)CDをお配りします。

■お支払い方法: クレジットカード/銀行振込/郵便振替

※事前決済のみとなります。
※領収書をご希望の場合は、領収書宛名もお知らせ願います。

■お申し込みの流れ:

1. 下記「お申し込み方法」の該当するものからお申し込み下さい。
2. 事務局よりお支払い方法についてメールでご連絡します。
3. 入金確認後、予約確定のメールをお送りします。
4. 当日、直接会場までお越し下さい。

■お申し込み方法:

★賛助会員の方

  事務局までメールにて、医療機関でのご職種をご記入の上、お申し込み下さい。

★賛助会員入会をご希望の方:

  1. 入会案内および会員規約をお読み下さい。
   http://www.toushitsuseigen.or.jp/sign-up

 2. お申し込みは下のフォームからお願いします。
   「通信」欄に以下をご記入下さい。
    ① 「2/25大阪セミナー、参加希望」 とご記入下さい。
    ② 医療機関でのご職種をご記入下さい。
    http://www.toushitsuseigen.or.jp/contact
  
★一般(非会員)で、セミナーの受講のみご希望の方:

  下のフォームからお申し込み下さい。
  http://www.toushitsuseigen.or.jp/seminar-med

■その他:
・予約制です。当日参加はできません。
・キャンセルは2月23日(金)までに事務局までご連絡願います。
それ以降のご返金は対応致しかねますので予めご了承下さい。

*掲載サイト: http://www.toushitsuseigen.or.jp/activity
ベーチェット、クローン病が糖質制限食で改善。
【18/02/14 りんご
タイトルなし
はじめまして糖質制限歴3ヶ月半の中年女性です。
悪性の腫瘍が出来てしまい、気になっていた糖質制限を始めようと、
江部先生の著書から学ばせていただいてます。
先生の本を読み漁り、ここにも入り浸り、自分なりに理解しつつ実行しています。

私ごとですが、15年ほど前からクローン病やベーチェット病を抱えてもいます。
この度、糖質制限による体質の変化による効果をお礼を兼ねてお伝えしたいと思います。

効果
体重が16キロ減った。
頭がスッキリして人の顔や数字が思い出せるようになった。
日中も休まずに過ごせるようになった。
口内炎が出なくなった。
歯茎が良くなり、口腔内のネバつきがなくなった。
歯ぎしり、食いしばりがなくなった。
腸の激痛や下痢がピタリと止まり、少なくとも今年に入って症状は全く無くなった。
朝、スッキリと目覚め、生きていて良かったと思えるようになった。
手に水ぶくれが出来たり、皮が剥けていたのがツルツルになった。
立ちくらみ、めまいが無くなった。
逆流性食道炎が治った。
「はあー、しんど」と言わなくなった。

きっと気がつかない部分で、まだまだあると思うのですが、
短期間でこれだけの効果がありました。
(細かいと思われるかもしれませんが、本当に1つ1つが辛かったのです)
お気付きの通り、ベーチェットやクローンの症状と思っていたものも殆ど無くなりました。糖質制限の効果なのかを見極めるためにも、ひと月ほど処方薬をやめてます。

なぜか結節生紅斑だけは残っているのですが、
これは脂肪細胞からのものと推測すれば、もうしばらくかかるのか?
などと推理しつつ消失する日を待ってます。
ま、無くならなくても十分幸せです。

それで、うかがいたいのですが、
糖質を取る事でまた苦しい日々がやって来るかもと思うと、
どんどんと糖質摂取量が減ってきています。
スーパー糖質制限程度にしたいのですが、
もともとが少食なのもあるので難しく感じています。
そして、この食事を今後ずっと続けるつもりなんですが、注意点はあるでしょうか?
沢山勉強しすぎて、考えがまとまらなくなってしまいました。

勝手ですが、これからものぞきに来させていただきます。
今後ともよろしくお願いします。】



こんばんは。
りんご さんからベーチェットやクローンの症状と思っていたものが、
殆どなくなったという大変嬉しいコメント頂きました。
ありがとうございます。

糖質制限食実践3ヶ月半で、

体重が16キロ減った。
頭がスッキリして人の顔や数字が思い出せるようになった。
日中も休まずに過ごせるようになった。
口内炎が出なくなった。
歯茎が良くなり、口腔内のネバつきがなくなった。
歯ぎしり、食いしばりがなくなった。
腸の激痛や下痢がピタリと止まり、少なくとも今年に入って症状は全く無くなった。
朝、スッキリと目覚め、生きていて良かったと思えるようになった。
手に水ぶくれが出来たり、皮が剥けていたのがツルツルになった。
立ちくらみ、めまいが無くなった。
逆流性食道炎が治った。
「はあー、しんど」と言わなくなった。


これは素晴らしい効果です。
確かに、口内炎や下痢・腹痛など
ベーチェットやクローンの症状が改善していますね。
糖質制限3ヶ月半で、15年来のベーチェットやクローンが良くなるとは
いい意味での衝撃のサプライズですね。
1ヶ月間、内服薬を中止しても、症状改善が維持できているので
糖質制限食の効果の可能性が高いです。

実は同様に、指定難病である「潰瘍性大腸炎」もほとんどが糖質制限食で良くなります。
複数の症例で、症状が改善して、ステロイド薬がなしになるなど著明な効果が出ています。

結節性紅斑は、その大部分が他の病気の症状や薬の副作用として発生しますが、
約1/3の患者では原因不明です。
炎症性腸疾患の皮膚症状として結節性紅斑がでることもあります。
現在、内服薬を中止しておられるし、クローン病もよくなっているので
結節性紅斑も今後、改善する可能性があると思います。

もともと少食ということですが、
優先順位の一番は、シンプルに、きっちりスーパー糖質制限をするということです。
そして糖質制限して減らしたカロリー分は脂質とタンパク質をしっかり摂取しましょう。
トータルには、厚生労働省のいう「推定エネルギー必要量」を摂取するのがコツです。


江部康二
オスティナートさん、シェフの糖質制限チョコタルト。
おはようございます。

バレンタインデーが無事終了です。
2002年に糖尿病が発覚するまでは、
バレンタインデーは人並みにチョコレートを貰っていました。

しかし糖尿病発覚後、糖質制限食を開始してから2~3年間は、
間違って、砂糖入りのチョコを貰うこともありましたが、
その後はぴったり、チョコのプレゼントはゼロとなりました。

まあ、仕方ないしそんなものと思っていましたが、
ここ数年は、糖質制限OKチョコが、発売されるようになり、
不詳江部康二も2018年度は、バレンタインデーに
糖質制限OKチョコをそれなりにプレゼントして頂き、嬉しかったです。  (^^)

今回は、シェフのオスティナートさんから
糖質制限OKのチョコタルトの作り方をコメント頂きました。

オスティナートさん
ありがとうございます。


シェフの作る
チョコタルト
●焼き上がり1個45g、糖質量1.562g


素晴らしいです。
スーパー糖質制限OK食品です。
私には困難ですが、
料理好きの人なら、できそうなレシピですね。


【18/02/13 オスティナート
もうすぐ、バレンタインデーですね
江部先生こんばんは


動物性の生クリームの糖質、3.1g/100g
植物性の生クリームの糖質、2.9g/100g

だと思います。

もうすぐ、バレンタインデーですね。

私も、小さなチョコタルトを作りました。

●材料:20個の分量
苦チョコ(カカオマス)200g、糖質20.6g
生クリーム320g、糖質9.92g
ラカントs100g、
卵白120g・卵黄120g、糖質0.72g

●つくり方
・大きめのステンレスボウルに水を入れコンロで沸かしておく。
・一回り小さなボウルに、生クリーム・刻んだカカオマス・ラカントsを入れる。
・湯煎でチョコレートとラカントsを溶かす。
http://wp-ostinato.eek.jp/wp/wp-content/uploads/2015/12/IMG_3077.jpg

・溶けたら湯煎から取出し少し冷まします。
・卵が固まらないくらいの温度になったら卵と合わせます。
http://wp-ostinato.eek.jp/wp/wp-content/uploads/2015/12/IMG_3078.jpg

・お弁当用のアルミカップなどに流し、155℃に予熱したオーブンで20~30分焼きます。
・冷蔵庫で冷まし型から抜けば完成です。
http://wp-ostinato.eek.jp/wp/wp-content/uploads/2015/02/IMG_2385.jpg

●焼き上がり1個45g、糖質量1.562g

粉砂糖は、計量できないほど少量なので糖質量に含めていません。
また、血糖値を上昇させないカロリーゼロの糖アルコールエリスリトール(ラカントs)も糖質量に含めませんでした。】




江部康二
【マンガでわかる「糖質オフ! 」健康法】のご案内。
こんにちは。

マンガでわかる「糖質オフ! 」健康法 単行本(PHP研究所 )
江部 康二 (監修), 古賀 にこみ (イラスト)
¥972-




2016年12月22日、刊行です。

いきなり、私事で恐縮ですが、私は現在68歳で、57kgの体重を維持しています。
背は167cmで縮んでいませんし、歯は全て残っていて歯周症もありません。
目は裸眼で広辞苑が読めますし、聴力低下もありませんし、
夜中の尿も昼の頻尿もなく、糖質オフ健康法で、快適な日常を過ごしています。

このマンガ本は、『糖質オフ健康法』をストーリー漫画に仕立てたものです。
京都が舞台なので私には親近感があり、一気に読みました。
私も登場人物として実名で出演です。
京都好きの人にもお奨めです。
マンガなので、とても読みやすくて、わかりやすいです。
江部診療所の待合室に置いてあるのですが、
なかなか評判がよくて、嬉しい限りです。

ブログ読者の皆さん、是非、ご一読を!
糖質オフ健康法で、健康ライフを目指して頂けば幸いです。


☆☆☆
18ページの右上、
「糖質だけが血糖値を上げ、たんぱく質、脂質は上げない。」
が正しいです。


江部康二



出版社の内容紹介

糖質制限食の第一人者によるメソッド、待望のコミック化!
ある日、雑誌社に勤める主人公・久慈川裕子の同僚が突然倒れた……。
原因は、まさかの糖尿病。マッチョで健康そのものだったのに、一体なぜ?
糖質制限食の第一人者・江部医師と出会うことで、その謎は徐々に解けていく。
メタボな旦那を心配した裕子は、一念発起して糖質オフの生活を実践。
すると、驚くべき変化が……! !
「いっぱい食べてもスルッとやせる」「お酒を飲みつつ健康を維持できる」
「運動ゼロで体脂肪が減る」「血液がサラサラになる」など、
糖質オフの「超カンタン&効果絶大」のメソッドが、マンガで楽しく学べる1冊!



まえがき 江部康二

この本は、糖質オフ健康法をストーリー漫画に仕立てたものです。京都が舞台なので私には親近感があり、一気に読みました。

京都好きの人にもお奨めです。「京都タウン」という架空の雑誌の編集者、久慈川裕子(26歳)が主人公で、その夫であるフリーデザイナー誠(28歳)が、肥満・メタボから生還する物語です。

私も糖質制限食アドバイザーとしてマンガのなかに実名で登場して、医学的な根拠をわかりやすく説明する役目をつとめています。コラムにも糖質制限食のポイントがまとめてあり参考になると思います。

結婚前は58kgだった誠が結婚後とうとう88kgまで育ってしまいます。京都出身の誠が地元に帰ってきて、地元の旧友達と「チームバッカス」なるものを結成して、飲むわ喰うわ・・・。

ビールをジョッキで何杯もお代わりして、糖質祭りのおつまみを食べ放題で、最後はしめのラーメン・・・、これってよくある光景ですし、私もどこかでと思ったら、自分の40代がそうでした。

ビールはエビスビール、お酒は純米酒、ご飯は玄米で、肉や油は控えめで、魚と野菜をしっかり摂るとか、結構こだわっていました。

当時、尾瀬あきらさんの漫画「夏子の酒」が愛読書で、たっぷり感動しながら涙しながら読んでいたので、純米酒だったのです。

そしてテニスに週2~3回は通い、普通のおじさんよりは、はるかに健康ライフを送っていたはずのに、52歳のとき、糖尿病が発覚し、メタボと高血圧も発症してしまったのです。まさに医者の不養生です。

玄米を食べて、少々運動をしていても、糖質たっぷりのビールに日本酒にしめのラーメンには太刀打ちできなかったのでしょう。

まあ、イモ類や根菜類もしっかり食べていましたし、講演などで玄米が食べれないときは、おにぎりとかご飯をたっぷり食べていましたし、蕎麦やうどんも食べていました。

幸い、糖質オフ健康法を実践して、167cm、67kgから半年で57kgとなり、全てのデータが正常になりました。

本書の久慈川裕子と誠夫婦も最初は、糖質制限食を奨める裕子に誠が抵抗して、ケンカしたり、泣いたり、笑ったり、悪戦苦闘しながらも、相互理解を深めながら無事減量に成功していきます。

簡単糖質オフ料理レシピや糖質オフスイーツレシピも紹介してありますし、糖質オフ健康法の理論や実践法もほとんど理解できる構成となっています。何と言っても、マンガですからとても読みやすく楽しいので、普通の本が苦手な人でも大丈夫です。

糖質オフの食事は、人類700万年間の狩猟採集時代の本来の食事であり、いわば人類の健康食ですので、是非読者の皆さんも実践して欲しいと思います。

ちなみに、私事で恐縮ですが、私は現在66歳で、57kgの体重を維持しています。背は167cmで縮んでいませんし、歯は全て残っていて歯周症もありません。目は裸眼で広辞苑が読めますし、聴力低下もありませんし、夜中の尿も昼の頻尿もなく、快適な日常を過ごしています。

読者の皆さんも糖質オフ健康法で健康ライフを目指して頂けば幸いです。

恵方巻で、血糖値400mg/dl超え!?

【18/02/11 富士見太郎
タイトルなし
いつも有益な情報ありがとうございます。
江部先生のご著書を多数購入して拝読し
またこのブログを参考にしながらスーパー糖質制限を始めて3年になる55歳の男です。
おかげさまで、かなり重度の糖尿病だったのですが
つい最近の検査結果は全て正常になりました。
本当に江部先生には感謝しても感謝しきれません。
ありがとうございます。
話は変わるのですが
先日の節分に糖質(白米)は趣向品と考え
一年に一度ぐらい、羽目を外しても良いだろ?と思い
太巻きの恵方巻を3本も食べてしまいました。
太巻きを3本も食べたのだから食後高血糖は覚悟していました。
それで2時間後に血糖値を自分で計ってみたら400になってしまいました。
自己測定に誤差があるとしても
さすがにこの血糖値にはショックを受けてしまいました。
翌朝、血糖値を計ったら140まで下がっていました。
その後、またいつも通りスーパー糖質制限をしております。
糖質をいくら年一度とは、いえ
バカ食いした自分が悪いのは重々、承知しておりますが
食後の血糖値が一度ぐらい400になっても
また、いつも通りスーパー糖質制限を続けていれば大丈夫でしょうか?
それとも、やはり一度とはいえ血糖値を400まで上げてしまったのは
相当、身体に負担が掛かったのでしょうか?
今は怖くて趣向品としての糖質を食べるのも怖くなってしまいました。
これからも自分の身体のためにスーパー糖質制限を続けて健康な身体を維持して行きたいと思っています。】



富士見太郎さん。
コメントありがとうございます。

スーパー糖質制限食開始3年目で
重度の糖尿病だったのが、検査結果が全て正常とは
素晴らしい成果です。
良かったです。

節分に恵方巻を3本とは、超剛胆、なかなかの冒険家ですね。

節分に巻き寿司を食べるという習慣は、そんな古いものではなさそうです。
語源由来辞典によれば
正確な起源はよくわからないけど、
一時廃れていたのが、
1970年代後半に大阪海苔問屋協同組合が道頓堀で行ったイベントにより
復活して関西地方では一般的な風習となったとのことです。

「恵方巻き」という名前は、1989年、
広島県内のセブン-イレブンの店主が名付け親のようです。
その店舗のオーナーが、節分に食べる巻き寿司を、
大阪の「縁起のいい風習」として、商品名を「恵方巻」としたとのことです。

さてご質問の件です。

「食後の血糖値が一度ぐらい400になっても
また、いつも通りスーパー糖質制限を続けていれば大丈夫でしょうか?
それとも、やはり一度とはいえ血糖値を400まで上げてしまったのは
相当、身体に負担が掛かったのでしょうか?」

結論から言えば、大丈夫です。
1回や2回や数回レベルで食後高血糖があったとしても心配ないです。

結局、食後高血糖の繰り返しと経年的な積み重ねが
動脈硬化やAGEsの蓄積を起こして、それが糖尿病合併症の元凶となります。

IDF(国際糖尿病連合)によれば、
基本的には、食後1~2時間血糖値が160mg/dl未満が目標です。

日本糖尿病学会によれば、
食後2時間血糖値180mg/dl未満、HbA1cは7.0%未満、空腹時血糖値は130mg/dl未満が合併症予防の目安です。

慢性の糖尿病合併症ですが、罹病(りびょう)後、
長期間血糖コントロールの悪い状態が持続して、
細小血管や大血管に傷害が生じて初めて発生します。
罹病後というのは、診断後と同一ではありません。

糖尿病と診断される前に、例えば5年間高血糖状態をほったらかしていたら、
診断時にはすでに罹病後5年間が経過しているわけです。

細小血管合併症には、糖尿病神経障害、糖尿病網膜症、糖尿病腎症など、
大血管合併症には、心筋梗塞、脳卒中、糖尿病足病変などがあります。

長期間というのは、一般的には、糖尿病発症後、数年間以上の単位だと思います。
通常は、少なくともHbA1c7.0%以上、通常は7.4%以上の血糖コントロール不良が、
数年間以上継続して初めて細小血管や大血管に障害が生じて合併症を生じます。

糖尿病神経障害は、特に早ければ罹病後2~3年、
通常は罹病後5~10年で発症してきます。
罹病期間が長くなるにつれて有病率が高くなります。
糖尿病網膜症は、通常は罹病後、5年以降に始まります。


江部康二
京都市で私がよく行く糖質制限OKレストランのご案内。2018年2月。
こんばんは。

京都市で私がよく行く糖質制限OKレストランのご案内です。
今回、「みたか」を追加しました。

いずれのお店も、電話で予約して、
糖質制限食を食べることを告げていくのが、確実です。

それぞれのお店の特徴や予算は、
各ホームページや紹介サイトで見て確認して頂けば幸いです。



カフェハルディン(スペイン料理)
 京都市右京区鳴滝本町77(地図)  TEL.(075)-464-8850
 http://www008.upp.so-net.ne.jp/cafejardin/


エヴァンタイユ(フランス料理)
 京都市左京区岩倉西五田町1-2  TEL:075-712-0750
 http://www.eventail.jp/index.html


南山(焼き肉)
 京都市左京区下鴨北野々神町31 北山通ノートルダム小前  TEL:075-722-4131
 http://www.nanzan-net.com/


メゾン・ド・ヴァン鶉亭(フランス料理) 
 京都市下京区木屋町四条南団栗上る  TEL:075-351-4005
 http://www.caille.jp/


アスペルジュ・ブランシュ(フランス料理) TEL:075-352-4570
 地下鉄烏丸線五条駅(京都市営。西南出口)から67m
 烏丸五条の1つ西の細い通りを南へ60m
 フェイスブック https://ja-jp.facebook.com/aspergeblanche
 ホームページ  http://www.aspergeblanche.com/


西陣はしもと(和食)
 京都市上京区大宮通今出川上ル観世町109  TEL:075-203-4813
 HP: http://www.nishijin-hashimoto.com/
 MAIL:info@nishijin-hashimoto.com


魚棚、ふみ文 (和食)
 中京区三条木屋町下ル石屋町121
 先斗町松屋ビルB1
 TEL:075-212-3266
フェイスブック https://ja-jp.facebook.com/kyotofumibun/
食べログ https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260201/26003326/


フリュイ・ドゥ・メール(フランス料理)
 京都市左京区下鴨松原町24  TEL:075-781-9137
京都グルメマップ http://www.kyotogmap.com/shop/0376_furyuido/




みたか(和食)
京都市上京区下立売通黒門西入
(堀川下立売を西へ三筋目が黒門通り)
 京都駅から、京都市バスのバス停「堀川下立売」から徒歩2分
 電話 075-202-8930
 http://misai-mitaka.com/


「みたか」は、閑静な場所にあり、ゆっくり落ち着いて食べることができます。
カウンターと座敷があります。座敷は掘りごたつ式で足をおろして座れます。
板前修業17年を経て開店で、和食が中心ですが、店主の藤田貴浩さんのセンスで、
和食以外にも美味しい料理がでます。
勿論、糖質制限OKな料理がたくさんあります。

2018/2/10(土)は、ライブハウス「拾得」の『ゴトウゆうぞうSHOW』に行ったあと
徒歩3分の「みたか」さんに、予約しておきました。
6名でいって、赤ワインボトル1本空けて、
刺身、アン肝、クモコ、出汁巻き、イノシシロース、地鶏、アブラメのから揚げ、
天ぷら・・・etc
いろんな料理を堪能しましたが、皆とても美味しかったです。。
焼酎、ハイボール、日本酒、各自おおいに呑みました。
天ぷらは、私は海老を一尾だけ、食べましたが糖質量は合計でOK範囲です。
焼酎は芋をロックでチビチビと3杯ほど呑みました。
ライブ、料理、お酒とおおいに楽しんだ一夜でした。


江部康二
日本糖質制限医療推進協会主催 医療従事者向けセミナー(東京)のご案内。
こんにちは。

2017年、東京、大阪にて開催し、ご好評いただいた医療従事者向けセミナーを
2018年3月11日(日)、東京にて開催致します。

日本糖質制限医療推進協会主催

医療従事者向けセミナー(東京)

「糖質制限食による糖尿病指導~理論と実践~」

第1部 理論編
糖尿病治療に関して、最新糖質制限食理論と共にエビデンスのお話を簡単に説明します。
2017年に得られた最新の糖質制限食情報もお話しします。
第1部は講義と質疑応答含めて45分間です。

第2部 栄養指導編

高雄病院の栄養指導の実際を、橋本眞由美管理栄養士がお話します。
第2部は講義と質疑応答を含めて60分間です。

第3部 臨床実践編
糖尿病合併症の現状や久山町の悲劇など、そして薬剤の使い方のコツをお話します。

また、糖質制限食を実践していて、「すぐに良くなった症例」「治療に難渋した症例」「1型のインスリン分泌ゼロの症例」
「SGLT2阻害薬が著効した症例」「糖質制限食でインスリン注射が入院中に離脱できた例」などを、
実際に入院された患者さんのデータを見ながら検討します。

SGLT2阻害薬は心臓など臓器保護作用が、経口糖尿病薬で初めて報告されました。
SGLT2阻害薬は、薬物による『糖質制限食』と考えることも可能です。


第3部は90分間ありますので、前回と同様に、
参加者の皆さんと共にディスカッション形式の症例検討を導入したいと思っています。

ご参加頂いた皆さんには、講演PPTスライドの、
CD(PDFファイル)をお配りします。

東京、関東、東北などの医療従事者の皆さん、奮ってご参加くださいね。

江部康二



以下事務局からのお知らせです。

***********

ブログ読者の皆様、いつも弊会のイベントへ多数ご参加
いただきましてありがとうございます。

2018年3月11日(日)、東京にて医療従事者の方を対象に
糖質制限食セミナーを開催致します。

内容につきましては、2月25日(日)大阪にて開催しますセミナーと
同様を予定しております。

第一部、第三部では、理事長 江部康二医師が、糖質制限食指導に
必要な生理学的基礎理論ならびに高雄病院での豊富な臨床例について
ディスカッションも交えながら詳しく解説いたします。

第二部は 高雄病院の橋本眞由美 管理栄養士が、外来・入院時における
栄養指導のポイント、問題点と改善のプロセスなどについてお話しいたします。

医療従事者の皆様のご参加を心よりお待ちしております。

*2/25(日)の医療従事者向けセミナー(大阪)も引き続き募集しております。

//////////////ご案内/////////////////

(一社)日本糖質制限医療推進協会主催
医療従事者向け糖質制限食セミナー in 東京

「糖質制限食による糖尿病指導 ~理論と実践 」

■日時:2018年3月11日(日)13:00~16:40頃 ※開場・受付は12:40~

■会場: WATERRAS COMMON 3F「ワテラスコモンホール」

東京都千代田区神田淡路町2丁目101番地
http://www.waterrascommon.com/access.html

■講師:

A:江部 康二 医師
  (一財)高雄病院 理事長/(一社)日本糖質制限医療推進協会 理事長

B:橋本 眞由美 管理栄養士 (一財)高雄病院 栄養管理科 科長

■内容:

第1部:理論編(45分) ※講師A

糖質制限食指導に必要な生理学的基礎理論を説明。
三大栄養素と血糖値、ケトン体の安全性、米国糖尿病学会の見解、CKDガイド2013の記載などについて言及。
宗田哲男氏のケトン体英文論文を解説。
門脇孝氏、渡邊昌氏、江部康二の鼎談(東大病院にて)について紹介。
糖質制限食の有効性と安全性について、EBMの観点からRCT研究論文、長期のコホート研究により根拠を示し、
最新の話題・研究についてもお話します。

第2部:栄養指導編(60分) ※講師B

高雄病院では、3食とも主食なしのスーパー糖質制限食を実施しており、その具体的な食事内容を紹介します。
また、外来時と入院時における栄養指導の方法及びポイント、
よくある問題点と改善のプロセスなどを指導事例を交えて解説し、
糖質制限食を継続していただくための栄養士の関わり方についてお話しします。
糖質制限食導入を検討されている院所にとりまして、
少しでもヒントになるよう管理栄養士の立場からお話を進めていきたいと思います。

第3部:臨床実践編(90分) ※講師A

高雄病院の豊富な 臨床例を取り上げて検討。
著好例や治療に難渋した症例なども提示して参加者と共に ディスカッション。
メトホルミン・DPP-4阻害薬・α-GI薬・速効型インスリン分泌促進剤・SGLT阻害薬は比較的使用頻度が高いのでコツを伝授。
SGLT阻害薬は糖毒解除などに有用、外部食事由来のブドウ糖を減らすのが糖質制限食、
体内の糖新生由来のブドウ糖も排泄するのがSGLT阻害薬。
SU剤とチアゾリジン誘導体の位置づけを示します。
糖質制限食実践中に生じうる好ましくない症状・ 変化について検討します。

*各所要時間は、質疑応答、ディスカッションの時間を含みます。

■対象: 医療従事者(医師、歯科医師、薬剤師、看護師、栄養士、鍼灸師など)

■受講費:

・医師・歯科医師の方: 賛助会員 7,200円 / 一般(非会員) 9,000円

・上記以外の医療従事者の方: 賛助会員 5,200円 / 一般(非会員) 6,500円

*参加頂いた皆様には、映写・配布資料のデータ(PDF)CDをお配りします。

■お支払い方法: クレジットカード/銀行振込/郵便振替

※事前決済のみとなります。
※領収書をご希望の場合は、領収書宛名もお知らせ願います。

■お申し込みの流れ:

1. 下記「お申し込み方法」の該当するものからお申し込み下さい。
2. 事務局よりお支払い方法についてメールでご連絡します。
3. 入金確認後、予約確定のメールをお送りします。
4. 当日、直接会場までお越し下さい。

■お申し込み方法:

★賛助会員の方

  事務局までメールにて、医療機関でのご職種をご記入の上、お申し込み下さい。

★賛助会員入会をご希望の方:

 1. 入会案内および会員規約をお読み下さい。
   http://www.toushitsuseigen.or.jp/sign-up

 2. お申し込みは下のフォームからお願いします。
   「通信」欄に以下をご記入下さい。
    ① 「3/11東京セミナー、参加希望」 とご記入下さい。
    ② 医療機関でのご職種をご記入下さい。
    http://www.toushitsuseigen.or.jp/contact
  
★一般(非会員)で、セミナーの受講のみご希望の方:

 下のフォームからお申し込み下さい。
  http://www.toushitsuseigen.or.jp/seminar-med

■その他:
・予約制です。当日参加はできません。
・キャンセルは3月9日(金)までに事務局までご連絡願います。
それ以降のご返金は対応致しかねますので予めご了承下さい。

*掲載サイト: http://www.toushitsuseigen.or.jp/activity
ビタミンB6・B12サプリは男性の肺がんリスクを上昇させる
匿名さんから、

『ビタミンB6・B12サプリは男性の肺がんリスクを上昇させる』

という論文の情報をコメント頂きました。
『ジャーナル オブ クリニカル オンコロジー』
に掲載された論文です。(☆)
ありがとうございます。

結果(Results)
ビタミンB6・葉酸・B12は、女性の肺がんリスクとは関連しなかった。
一方、男性ではマルチビタミンではなく
ビタミンB6・ビタミンB12の個別サプリメント利用は30~40%の肺がんリスク増加と関連した。
10年平均摂取量で評価すると、最高位のビタミンB6摂取(>20 mg/d)とB12摂取(>55µg/d)の男性で、
ビタミンを飲んでいない人と比べるとリスクが約2倍となった(ハザード比は1.82と1.98)。
B6とB12摂取で、男性では、喫煙者においては、リスクがさらに高かった。
それに加えて、B6とB12は、喫煙と関係が少ない腺癌以外の全ての組織タイプとの関連が明らかであった。


わたしは、サプリは自分では全く飲みませんし、
患者さんに奨めるとこともほとんどありません。

しかし、人畜無害かと思っていた、ビタミンB6・ビタミンB12摂取が
あろうことか、男性では肺がんリスクを高めるとは、衝撃的ですね。


江部康二



(☆)


Long-Term, Supplemental, One-Carbon Metabolism–Related Vitamin B Use in Relation to Lung Cancer Risk in the Vitamins and Lifestyle (VITAL) Cohort
Theodore M. Brasky, Emily White, and Chi-Ling Chen
Show More
https://doi.org/10.1200/JCO.2017.72.7735


Abstract
Purpose
Inconsistent findings have been reported of a link between the use of one-carbon metabolism–related B vitamins and lung cancer risk. Because of the high prevalence of supplemental vitamin B use, any possible increased association warrants further investigation. We examined the association between long-term use of supplemental B vitamins on the one-carbon metabolism pathway and lung cancer risk in the Vitamins and Lifestyle (VITAL) cohort, which was designed specifically to look at supplement use relative to cancer risk.

Methods
A total of 77,118 participants of the VITAL cohort, 50 to 76 years of age, were recruited between October 2000 and December 2002 and included in this analysis. Incident, primary, invasive lung cancers (n = 808) were ascertained by prospectively linking the participants to a population-based cancer registry. The 10-year average daily dose from individual and multivitamin supplements were the exposures of primary interest.

Results
Use of supplemental vitamins B6, folate, and B12 was not associated with lung cancer risk among women. In contrast, use of vitamin B6 and B12 from individual supplement sources, but not from multivitamins, was associated with a 30% to 40% increase in lung cancer risk among men. When the 10-year average supplement dose was evaluated, there was an almost two-fold increase in lung cancer risk among men in the highest categories of vitamin B6 (> 20 mg/d; hazard ratio, 1.82; 95% CI, 1.25 to 2.65) and B12 (> 55µg/d; hazard ratio, 1.98; 95% CI, 1.32 to 2.97) compared with nonusers. For vitamin B6 and B12, the risk was even higher among men who were smoking at baseline. In addition, the B6 and B12 associations were apparent in all histologic types except adenocarcinoma, which is the type less related to smoking.

Conclusion
This sex- and source-specific association provides further evidence that vitamin B supplements are not chemopreventive for lung cancer and may be harmful.

朝日カルチャーセンター湘南教室。2018年3月10日(土)ご案内。
こんばんは。

朝日カルチャーセンター湘南教室教室・糖質制限食講座のご案内です。
糖質制限食の最新の知識や情報をわかりやすく楽しくお話します。
70分間の講演と20分間の質疑応答となります。
横浜、東京、関東方面の方々、是非ご参加いただけば幸いです。

お陰様で、糖質制限食は順調に普及してきています。

2005年に私が「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」(東洋経済新報社)
を日本初の糖質制限食の本として刊行したころとは、大きな違いがあります。

なんと言っても、2013年10月に米国糖尿病学会が5年ぶりに改訂した
「栄養療法に関する声明」のなかで、
地中海食やベジタリアン食などどともに「糖質制限食」を正式に容認したことが、
大きな追い風となりました。

この1~2年、糖質制限食の展開において大きな発展があり
いい意味のサプライズもありました。

2016年7月のNHKクローズアップ現代の試算によれば、
糖質制限市場は、3184億円とのことです。
医学界より、企業のほうが糖質制限食をビジネスチャンスと捉えて
行動が迅速なようです。
2017年にはくら寿司やガストなども糖質制限メニューを投入で、なかなかのものです。

一方、医学界においても、嬉しいサプライズです。
2017年2月7日(火)午後から、生まれて初めて東京大学医学部に行ってきました。
教授室で、渡邊昌先生、門脇孝先生、江部康二の3人で鼎談を行いました。
二人で話し合うのが対談で、三人で話し合うのが鼎談です。
渡邊昌先生は、医学雑誌「医と食」の編集長です。
門脇孝先生は、
一般社団法人 日本糖尿病学会 理事長
であり、
東京大学大学院医学系研究科糖尿病・代謝内科教授
です。

日本糖尿病学会のトップとじっくり話し合うことができて、
とても有意義な90分間でした。

糖質制限食の発展、まさに、今昔の感ありですね。


江部康二


☆☆☆
以下
朝日カルチャーセンター湘南教室のサイトから
https://www.asahiculture.jp/shonan/course/33aeaa44-8384-4b97-fc0d-59cf80830b3e

糖尿病&生活習慣病と糖質制限食
人類本来の食事、人類の健康食

講師名 高雄病院理事長 江部 康二

講座内容

近年糖質制限食が注目されています。糖質制限食は糖尿病治療食として開始され、
数多くの臨床活動を通して肥満・メタボなど様々な生活習慣病にも有効ということが判明しました。
私自身が2002年から15年間実践中で、肥満と糖尿病を克服しています。
運動を勧められても長続きしなかった方や色々なダイエットを試したけれど効果が表れなかった方、
またこれから糖質制限食を始めてみようと思われている方に向け、
その正しい知識と治療効果、カロリー制限食と糖質制限食の比較、注意点等をお話しします。
糖質制限食で、明日からの食生活を美味しく・楽しく・健康に!(講師記)

日時・期間 土曜 15:30-17:00  3/10  1回
日程 2018年 3/10
受講料(税込み) 会員 3,024円  一般 3,672円
注意事項 席は自由席です。必要に応じて資料を配布します。
*個人的は治療相談は承りかねますので、ご了承ください。

お申し込み

電話:0466-24-2255

講師紹介 江部 康二 (エベ コウジ)
<プロフィール>
・1950年生まれ。
・1974年京都大学医学部卒業。
・1974年から京都大学胸部疾患研究所第一内科(現在京大呼吸器内科)
にて呼吸器科を学ぶ。
・1978年から高雄病院に医局長として勤務。1996年副院長就任。
・1999年高雄病院に糖質制限食導入。
・2000年理事長就任。
・2001年から糖質制限食に本格的に取り組む。
・ 2002年に自ら糖尿病であると気づいて以来、さらに糖尿病治療の研究に力を 注ぎ、「糖質制限食」の体系を確立。これにより自身の糖尿病を克服。
内科医/漢方医/一般財団法人高雄病院理事長/一般社団法人日本糖質制限医療推進協会理事長。

<著書>

『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』2005年(東洋経済新報社)
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編』2008年(東洋経済新報社)
『我ら糖尿人、元気なのにはわけがある』2009年(東洋経済新報社・作家宮本輝氏との対談本)
『糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食』2010年(ナツメ社)
『主食をやめると健康になる』2011年(ダイヤモンド社)
『食品別糖質量ハンドブック』2012年(洋泉社)監修
『糖質オフ!健康法』2012年(PHP文庫)
『糖尿病治療のための!糖質制限食パーフェクトガイド』2013年(東洋経済新報社)
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!新版』2014年(東洋経済新報社)
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!2 実践編 新版』2014年(東洋経済新報社)
『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』2014年(東洋経済新報社)
『なぜ糖質制限をすると糖尿病が良くなるのか』2015年(ナツメ社)
『糖質制限の教科書』2015年(洋泉社)監修
『よくわかる! すぐできる! 「 糖質オフ! 」健康法 』2016年(PHP研究所)
『人類最強の「糖質制限」論~ケトン体を味方に して痩せる、健康になる』2016年(SB新書)
『江部康二の糖質制限革命』2017年(東洋経済新報社)
など多数。
ブログ『ドクター江部の糖尿病徒然日記( http://koujiebe.blog95.fc2.com/ )は日に数千件のアクセスがあり、糖尿病のかたやそのご家族から寄せられた質問への回答や、糖尿病・糖質制限食に関する 情報の発信に、日々尽力している。
食後一旦下がった血糖値が再び上昇。何故?。蛋白質とグルカゴン。
【18/02/06 けん
血糖値の推移について
江部先生のブログをいつも拝見しています。
以前も食後高血糖について質問させていただき、
おかげさまで徐々にコントロールができてきています。

今回は私の血糖の推移について教えて下さい。

食前116mg 食後45分158mg 60分後146mg 90分後114mg 120分後99mg
180分後113mgという結果でした。
普段から3時間から4時間後に一度下がった血糖が再度上昇しています。
順調に下がった血糖値が3、4時間後に上昇しているのは何故なのでしょうか。
低血糖の様な症状はなく糖新生とも考えにくいと思っています。

この日は夕食で、メニューは鶏むね肉175g、玉ねぎの酢のもの20g、
アボカド70g、キャベツの千切り130g、玄米150g、納豆1パック、生卵1個でした。
測定条件は、食後安静の状態、使用した機器はグルテストNeoアルファになります。
年齢は30歳で、普段からウェイトトレーニングを行なっていて筋肉質です。
普段の食事は高タンパクで、不飽和度脂肪酸を多く、
炭水化物は200g程度(PFCバランス 25.50.25)となっています。】



こんにちは。

けんさんから、
『食後一旦下がった血糖値が再び上昇したが、何故?』
という、コメント・質問を頂きました。

a)
血糖値に直接影響を与えるのは糖質のみです。
蛋白質・脂質は直接血糖値に影響を与えることはありません。

b)
蛋白質は、グルカゴンによる糖新生を介して、
間接的に血糖値を上昇させますが、同時にインスリンも分泌されるので
通常は作用が相殺されることが多いですが、上昇させることもあります。

c)
脂質は、直接的にも間接的にも血糖値を上昇させません。



A)
2型糖尿病のAさん 60代男性 内服薬なし HbA1c:5.9% 糖質セイゲニスト
2017/2月
          血糖値    インスリン   グルカゴン
8:30      139     8.0(3~15)      151
ささみ200g摂取(210kcal。46.0gの蛋白質)
30分後       140    7.7         190
60分後       151    23.3       257
2時間後       147    26.2        195
3時間後       137    7.5        144
4時間後       127    5.7        100

Aさんは、
①グルカゴン作用 > インスリン作用 →血糖値上昇
タイプで、蛋白質が糖新生で血糖値を上昇させています。
1gの糖質が、ピーク0.26mg/dl血糖値を上昇させています。

②グルカゴン作用 = インスリン作用 → 血糖値上昇なし
③グルカゴン作用 < インスリン作用 → 血糖値低下

①のタイプは結構おられます。
③はまれです。

けんさんは、食前116mgと境界型ですが、①のタイプと思われます。
蛋白質をしっかり摂取して、脂肪もしっかり摂取なので
消化吸収がゆっくりで、蛋白質摂取による糖新生の影響が 3~4時間後と
やや遅れてでたのだと思います。


B)

1型のBさん 10代男性 インスリン強化療法(持続型1回+食前3回)。
HbA1c:6.0% 糖質セイゲニスト 食前のインスリンなしで以下検査。

2017/2月
           血糖値     CPR       グルカゴン
8:30       115     0.6(1.5~3.5ng/ml) 128(70~174pg/ml)
ささみ200g摂取  
30分後       160    1.0         229
60分後       176    1.3         186
2時間後       193    1.3         154
3時間後       167    1.2         173
4時間後       159    0.9         122

1型のBさんの場合は、内因性インスリン分泌能がかなり低下しているので
グルカゴン作用がより目立っており、血糖値の上昇も大きいです。
グルカゴン作用 >> インスリン作用 →血糖値上昇
1gの蛋白質が、ピーク1.7mg/dl血糖値を上昇させています。



江部康二
日本糖質制限医療推進協会主催 医療従事者向けセミナー(大阪)のご案内。
おはようございます。

2017年、東京、大阪にて開催し、ご好評いただいた医療従事者向けセミナーを

2018年2月25日(日)、大阪にて開催致します。

日本糖質制限医療推進協会主催

医療従事者向けセミナー(大阪)

「糖質制限食による糖尿病指導~理論と実践~」

第1部 理論編
糖尿病治療に関して、最新糖質制限食理論と共にエビデンスのお話を簡単に説明します。
2017年に得られた最新の糖質制限食情報もお話しします。
第1部は講義と質疑応答含めて45分間です。

第2部 栄養指導編

高雄病院の栄養指導の実際を、橋本眞由美管理栄養士がお話します。
第2部は講義と質疑応答を含めて60分間です。

第3部 臨床実践編
糖尿病合併症の現状や久山町の悲劇など、そして薬剤の使い方のコツをお話します。


また、糖質制限食を実践していて、
「すぐに良くなった症例」「治療に難渋した症例」「1型のインスリン分泌ゼロの症例」
「SGLT2阻害薬が著効した症例」「糖質制限食でインスリン注射が入院中に離脱できた例」などを、
実際に入院された患者さんのデータを見ながら検討します。


SGLT2阻害薬は心臓など臓器保護作用が、経口糖尿病薬で初めて報告されました。
SGLT2阻害薬は、薬物による『糖質制限食』と考えることも可能です。


第3部は90分間ありますので、前回と同様に、
参加者の皆さんと共にディスカッション形式の症例検討を導入したいと思っています。

ご参加頂いた皆さんには、講演PPTスライドの、
CD(PDFファイル)をお配りします。

あと、数名ほど、参加OKです。
関西、中国、九州、北陸の医療従事者の皆さん、奮ってご参加くださいね。


江部康二


以下事務局からのお知らせです。


***********

ブログ読者の皆様、いつも弊会のイベントへ多数ご参加
いただきましてありがとうございます。

2018年2月25日(日)、大阪にて医療従事者の方を対象に
糖質制限食セミナーを開催致します。

第一部、第三部では、理事長 江部康二医師が、糖質制限食指導に
必要な生理学的基礎理論ならびに高雄病院での豊富な臨床例について
ディスカッションも交えながら詳しく解説いたします。

第二部は 高雄病院の橋本眞由美 管理栄養士が、外来・入院時における
栄養指導のポイント、問題点と改善のプロセスなどについてお話しいたします。

医療従事者の皆様のご参加を心よりお待ちしております。


*3/11(日)の医療従事者向けセミナー(東京)も引き続き募集しております。

//////////////ご案内/////////////////

(一社)日本糖質制限医療推進協会主催
医療従事者向け糖質制限食セミナー in 大阪

「糖質制限食による糖尿病指導 ~理論と実践 」

■日時:2018年2月25日(日)13:15~16:50頃 ※開場・受付は13:00~

■会場: 大阪大学中之島センター5F  講義室507
〒530-0005 大阪市北区中之島4-3-53
http://www.onc.osaka-u.ac.jp/others/map/index.php

■講師:

A:江部 康二 医師
  (一財)高雄病院 理事長/(一社)日本糖質制限医療推進協会 理事長

B:橋本 眞由美 管理栄養士 (一財)高雄病院 栄養管理科 科長

■内容:

第1部:理論編(45分) ※講師A

糖質制限食指導に必要な生理学的基礎理論を説明。
三大栄養素と血糖値、ケトン体の安全性、米国糖尿病学会の見解、CKDガイド2013の記載などについて言及。
宗田哲男氏のケトン体英文論文を解説。
門脇孝氏、渡邊昌氏、江部康二の鼎談(東大病院にて)について紹介。
糖質制限食の有効性と安全性について、EBMの観点からRCT研究論文、長期のコホート研究により根拠を示し、最新の話題・研究についてもお話します。

第2部:栄養指導編(60分) ※講師B

高雄病院では、3食とも主食なしのスーパー糖質制限食を実施しており、その具体的な食事内容を紹介します。
また、外来時と入院時における栄養指導の方法及びポイント、よくある問題点と改善のプロセスなどを指導事例を交えて解説し、糖質制限食を継続していただくための栄養士の関わり方についてお話しします。
糖質制限食導入を検討されている院所にとりまして、少しでもヒントになるよう管理栄養士の立場からお話を進めていきたいと思います。

第3部:臨床実践編(90分) ※講師A

高雄病院の豊富な 臨床例を取り上げて検討。
著好例や治療に難渋した症例なども提示して参加者と共に ディスカッション。
メトホルミン・DPP-4阻害薬・α-GI薬・速効型インスリン分泌促進剤・SGLT阻害薬は比較的使用頻度が高いのでコツを伝授。
SGLT阻害薬は糖毒解除などに有用、外部食事由来のブドウ糖を減らすのが糖質制限食、体内の糖新生由来のブドウ糖も排泄するのがSGLT阻害薬。
SU剤とチアゾリジン誘導体の位置づけを示します。
糖質制限食実践中に生じうる好ましくない症状・ 変化について検討します。

*各所要時間は、質疑応答、ディスカッションの時間を含みます。

■対象: 医療従事者(医師、歯科医師、薬剤師、看護師、栄養士、鍼灸師など)

■受講費:

・医師・歯科医師の方: 賛助会員 7,200円 / 一般(非会員) 9,000円

・上記以外の医療従事者の方: 賛助会員 5,200円 / 一般(非会員) 6,500円

*参加頂いた皆様には、映写・配布資料のデータ(PDF)CDをお配りします。

■お支払い方法: クレジットカード/銀行振込/郵便振替

※事前決済のみとなります。
※領収書をご希望の場合は、領収書宛名もお知らせ願います。

■お申し込みの流れ:

1. 下記「お申し込み方法」の該当するものからお申し込み下さい。
2. 事務局よりお支払い方法についてメールでご連絡します。
3. 入金確認後、予約確定のメールをお送りします。
4. 当日、直接会場までお越し下さい。

■お申し込み方法:

★賛助会員の方

  事務局までメールにて、医療機関でのご職種をご記入の上、お申し込み下さい。

★賛助会員入会をご希望の方:

  1. 入会案内および会員規約をお読み下さい。
   http://www.toushitsuseigen.or.jp/sign-up

 2. お申し込みは下のフォームからお願いします。
   「通信」欄に以下をご記入下さい。
    ① 「2/25大阪セミナー、参加希望」 とご記入下さい。
    ② 医療機関でのご職種をご記入下さい。
    http://www.toushitsuseigen.or.jp/contact
  
★一般(非会員)で、セミナーの受講のみご希望の方:

  下のフォームからお申し込み下さい。
  http://www.toushitsuseigen.or.jp/seminar-med

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糖質制限食を実践するときの基準は?
【18/02/03 くまもと
タイトルなし
こんにちは。先生の書かれた著書やネット記事などを拝見させていただいています。
私は来年度から一人暮らしを始めることなり、毎日の献立を自分で考える必要があり、
栄養バランスが気になっています。
そこで糖質制限を意識しながら、
一日に必要な栄養素を計算して献立を考えようと思っています。
しかし、2015年版の食事摂取基準http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10904750-Kenkoukyoku-Gantaisakukenkouzoushinka/0000041955.pdf
に記されている栄養素は大量にあり、
すべての基準を満足させるために計算を行うのは困難だと考えいます。
そこで、献立を考える上で重要な基準をご教示いただければ嬉しいです。

例えば、

カロリー > 2650 kcal
タンパク質 = 60 g ~ 程度

という2項目は重要な基準量かつ計算するのが楽なので、
献立を考える上で計算に取り入れようと考えています。
しかし、他の栄養素はどれが重要で特にどれの摂取を意識すればいいのか分かりません。
本来ならば栄養学などの専門家に聞くべきことかもしれません。
しかし、栄養学や献立に関する本を読んだのですが、
糖質制限の考えが入ってないものばかりで、
それに従うと糖質過多な献立になってしまい、
そこで先生に質問した次第です。
申し訳ありません。
部分的な回答でも構いません。

ちなみに糖質量は糖質制限を意識していても必要量は摂取できると考えているため、
糖質制限をするという大前提のもと、定量的にはあまり気にしないつもりです。

よろしくお願いいたします。】



こんにちは。
くまもとさんから、「糖質制限食を実践するときの基準」について
コメント・質問を頂きました。

くまもとさん、拙著のご購入、ありがとうございます。
基準ですが、とてもシンプルです。

<糖質制限食の基準>
①糖質制限をする。
②糖質を制限した分、脂質・蛋白質摂取を増やす。
③厚生労働省のいう推定エネルギー必要量を摂取する。


この①②③だけと言っても過言ではありません。
①②③を守れば、自然にお腹一杯になると思います。

ヒトには人体で作れない栄養素があります。
人体で作れないので、
「必須脂肪酸、必須アミノ酸、ビタミン、ミネラル、食物繊維」は、
食事から摂取する必要があります。

高雄病院のスーパー糖質制限食では、
魚介類、肉類、卵、卵製品、乳製品、野菜、海草、茸、大豆製品など・・・
まんべんなく摂取するので、これらが不足することはまずありません。

そして必須糖質は存在しません。
体内で必要なブドウ糖は、肝臓で糖新生してまかなうので、
食物から摂取する必要はないのです。
国際食事エネルギーコンサルテーショングループの報告では、
「炭水化物(この場合は糖質とほぼ同義)の理論的な最小必要量はゼロである」(☆)
と明記されています。
現実には、糖質制限食でも食物繊維を摂るために野菜を食べるので、
その分の少量の糖質は摂取することとなります。


次に、エビデンスという意味で、
信頼度の高いRCT(ランダム化比較試験)を検討してみます。
DIRECT.jpg

よく引用されるイスラエルのShai先生の有名な論文、DIRECT
「低炭水化物食で体重減少・ HDL-C増加・HbA1c改善  RCT」

イスラエルの322人(男性86%)
(1)低脂肪食(カロリー制限あり)女性1500kcal、男性1800kcal
(2)オリーブ油の地中海食(カロリー制限あり)女性1500kcal、男性1800kcal
(3)低炭水化物食(カロリー制限なし)
3グループの食事法を2年間
低炭水化物食が、最も体重減少。HDL-Cも増加。
36名の糖尿病患者においてHbA1cが有意差をもって改善

Iris Shai,et all:Weight Loss with a Low-Carbohydrate,Mediterranean,or Low-Fat Diet. NENGLJ MED
JULY17,2008、VOL359. NO.3 229-241


低炭水化物食群は、最初の2ヶ月は20g/日に糖質を制限、
その後3ヶ月目からは徐々に緩めて120g/日までOKと設定しています。
興味深いことは、「低炭水化物食群」は、カロリー制限なしの設定でしたが、
現実には「低脂肪食群」「地中海食群」と全く同様に摂取カロリーが減少しました。

つまり低炭水化物食群は、お腹一杯食べているのに摂取エネルギーが減少したのです。
これは、満足感・満腹感が大きかったので我慢することなく自然に減少したと考えられますので、
糖質制限食の大きな利点と言えます。


まとめるとDIRECTは、同一摂取エネルギーの3群を2年間フォローしたRCTであり、
結果として、「低炭水化物食群」が一番、体重減少効果があったということです。

このDIRECTの結果も考慮すれば
上記の<糖質制限食の基準>①②③を実践していれば
何の問題もないと考えられます。

糖尿人の私も2002年以来、16年間、お腹一杯食べて①②③を実践して
糖尿病合併症も皆無で、検査データは全て基準値です。


(☆)
Eur J Clin Nutr. 1999 Apr;53 Suppl 1:S177-8.
Report of the IDECG Working Group on lower and upper limits of carbohydrate and fat intake. International Dietary Energy Consultative Group.
Bier DM, Brosnan JT, Flatt JP, Hanson RW, Heird W, Hellerstein MK, Jéquier E, Kalhan S, Koletzko B, Macdonald I, Owen O, Uauy R.


江部康二
「におい物質」が血糖値を下げる。β細胞に「嗅覚受容体」が存在。
【18/02/02 福助
「におい物質」が血糖値を下げる
糖尿病ネットワーク
「におい物質」が血糖値を下げる 新しい糖尿病治療薬の開発に期待
                       2018年01月29日
http://www.dm-net.co.jp/calendar/2018/027739.php

--------------------------------------------------------
血糖値を下げるインスリンの分泌が、特定のにおい物質に反応して活発化することを、
東北大などの研究チームが突き止めた。
高血糖時のみにインスリン分泌を促進する、
これまでにない新しいメカニズムの糖尿病の治療薬を開発できる可能性があるという。

<略>

インスリン分泌が「におい物質」により増強

<略>

また、マウスにオクタン酸を経口投与した後にブドウ糖を投与すると、
血糖値が上昇したときだけ血中インスリン濃度が高まり、血糖値が改善した。

<略>
--------------------------------------------------------

江部先生

におい物質で血糖値を下げるとのことですが、
オクタン酸(カプリル酸)は中鎖脂肪酸とのことで、
ココナッツオイルやMCTオイルに含まれるということは、
もしかしたら、食前に摂取したら効果があるかも知れません。

血糖値が上昇したときだけ血中インスリン濃度が高まるというのは嬉しいですし、
セイゲニストには中鎖脂肪酸でケトン体も高まることになりますし、
これが本当なら嬉しい限りです。】



こんにちは。
『「におい物質」が血糖値を下げる』
という耳よりな情報を福助さんにコメント頂きました。
ありがとうございます。

http://www.dm-net.co.jp/calendar/2018/027739.php
糖尿病ネットワークから以下、抜粋。

【鼻の嗅覚神経で「におい」を感知することに役立っている「嗅覚受容体」が、
ヒトやマウスなどで、インスリンを分泌する膵臓のβ細胞にも存在していることを、
東北大学などの研究グループが発見した。
 さらに、「オクタン酸」というにおい物質が、
この膵臓β細胞にある嗅覚受容体のひとつ「Olfr15」によって感知されると、
血糖値が高いときにだけインスリン分泌が促され、
血糖値が改善することを明らかにした。】


膵臓のβ細胞に、「嗅覚受容体」が存在するとは、
確かに画期的な新発見ですね。
いい意味のサプライズと言えます。

福助さん、ご指摘のように、におい物質のオクタン酸が、
ココナッツオイルやMCTオイルに含まれているなら
糖質セイゲニストにとって一石二鳥です。

オクタン酸は、血糖値が高いときだけインスリンを分泌させるのも
とても好都合です。
オクタン酸は、母乳にも含まれているようです。

ココナッツオイルやMCTオイルは、血糖値上昇作用はゼロで、
糖質制限OK食品ですし、ケトン体上昇効果もあり、
なおかつオクタン酸が含まれていて、花丸をあげたいです。

江部康二
ケトン体は安全な物質です。
【18/02/01 milk
タイトルなし
テーマが「ケトン体」だったので、疑問だったことがあり、コメント投稿します。

「周期性嘔吐症候群」と診断された娘がいます。
昔は「自家中毒」と呼んでいた、幼児期の「病気(体質?)」とのことです。

娘の場合、幼児期に始まり、5回ぐらい入院をしましたが、
小学校3年の入院を最後に、小学4年(10歳)になった現在まで症状はでていません。
ドクターから「10歳ぐらいになって体ができてくると自然に治る」と聞いていたので、
もう大丈夫なのかなと、安堵しているところです。

お聞きしたいことですが、
昔、嘔吐の症状が始まって小児科へ行くと、必ず尿中の「ケトン」をチェックしました。
そして検査するといつも「ケトン」が出ていました。

「ケトンが出ている、だから周期性嘔吐症です」と言われ、
ケトンは悪いもの、というイメージを持っているのですが、
今日のお話のケトンは、周期性嘔吐症で尿に出るケトンのことなのでしょうか。

もしそうであるなら、2つのケトンはどう違うのでしょうか。
ケトンとはどういうものなのか(悪者なのか?)、よくわからなくて、お聞きしたく思いました。
ビギナーのため、見当違いの質問だったら申し訳ありません。】



こんばんは。
milk さんから、ケトン体について、コメント・質問を頂きました。

A)『周期性嘔吐症』の時のケトン体、
B)『糖尿病ケトアシドーシス』の時のケトン体、
C)2018/2/1(木)ブログのケトン食実践時のケトン体、


ケトン体という物質は、
A)B)C)三者とも同一ですので、確かにわかりにくい面がありますね。

まず最初に、強調したいのはケトン体は安全な物質であるということです。

宗田哲男医師らは、2016年、
胎盤・臍帯・新生児のケトン体値に関する研究を英文で発表しました。(*)
胎盤・臍帯のケトン体値論文は、世界初で、江部康二も共著者の一人です。
胎盤のケトン体値は基準値の20~30倍、 平均2235.0μmol/L(60検体)
臍帯のケトン体値は基準値の数倍~10倍、平均779.2μmol/L(60検体)
新生児の血中ケトン体値は、基準値の3倍~数倍、平均240.4μmol/L(312例、生後4日)

基準値は85 μmol/L以下ですので、胎盤と臍帯と新生児では、
ケトン体は基準値より高値が当たり前というこがと確認できました。
この生理学的事実により、ケトン体の安全性は保証されたと言えます。


A)周期性嘔吐症ですが、
じつは、この病気は片頭痛の子ども版と言われていて、
大人で片頭痛の持病がある人の幼少期の症状だという見方もあります。
ケトン体そのものは、インスリン作用があるかぎり、
胎児や新生児においても、上記のように安全なものです。
従って、ケトン体高値は、周期性嘔吐症の原因ではありません。
過労、精神的緊張、感染、ストレスなどが誘因となって
頻回に嘔吐したり体調不良で食事ができなくて
飢餓状態になって低血糖になったりします。
その結果としてケトン体高値となると考えられます。
2~10歳くらいの小児に多い病気で、この年齢では肝臓の糖新生能力がまだ
未熟で、低血糖を誘発しやすいことも関与していると思います。

『周期性嘔吐症』に関するより詳しい解説は
以下のたがしゅう先生のブログをご参照頂けば幸いです。
「アセトン血性嘔吐症の正体」
http://tagashuu.blog.fc2.com/blog-entry-201.html



B)糖尿病ケトアシドーシスは、
インスリン作用が欠落していることが前提となる病気です。
すなわち、インスリン作用が少しでも残っていれば、
糖尿病ケトアシドーシスは発症しません。
こちらも、原因はインスリン作用の欠落であり、
そのため全身の代謝失調を生じ、血糖が利用不能となり、
最終的に脂肪酸が燃えてエネルギー源となるので、
結果としてケトン体が高値となるに過ぎません。

A)B)含めて、ケトン体そのものは、安全であることが
おわかり頂けば幸いです。


(*)
Ketone body elevation in placenta, umbilical cord,newborn and mother in normal delivery  Glycative Stress Research 2016; 3 (3): 133-140
Tetsuo Muneta 1), Eri Kawaguchi 1), Yasushi Nagai 2), Momoyo Matsumoto 2), Koji Ebe 3),Hiroko Watanabe 4), Hiroshi Bando 5)



江部康二
ケトン食とスーパー糖質制限食、違いは?
こんばんは。

今回は
ケトン食とスーパー糖質制限食の違いについて考えてみます。

Ketogenic Diet(ケトン食)
<脂肪>:<非脂肪(炭水化物+たんぱく質)>
の重量比がケトン比です。

小児難治性てんかんの治療食として、
確立している本格的「ケトン食」は、ケトン比3:1で、
脂質摂取比率が87%くらいです。
従って糖質は勿論のこと、蛋白質もあるていど制限されます。
血中総ケトン体は、4000~5000μM/L(基準値26~122)レベルの高値となりますが、
インスリン作用が保たれていれば、安全です。

これくらい血中ケトン体が高値だと、尿中ケトン体も常に陽性です。
つまり、体内で利用しきれない血中ケトン体が尿中に出続けるということです。
難治性てんかんの治療には、それほど高濃度のケトン体が必要となりますので、
ケトン食はあくまでも治療食という位置づけとなります。


一方、スーパー糖質制限食は脂質摂取比率が56%くらいです。
たんぱく質は32%くらい、糖質は12%くらいです。

これらは、高雄病院糖質制限給食一週間のメニューの平均値ですから、
個々の食事ではそこそこのバラツキはあります。

スーパー糖質制限食の場合は、
当初は尿中ケトン体が陽性となりますが1~3ヶ月くらいで陰性となります。
血中総ケトン体は、400~800~1200μM/L(基準値26~122)レベルですが、
心筋や骨格筋や体細胞がしっかりケトン体を利用して、
腎臓の再吸収の効率も良くなるので、尿中には排泄されなくなります。
つまり血中ケトン体は全て体内で利用されています。

スーパー糖質制限食は、狩猟・採集時代700万年間の人類の食生活が目安であり、
糖尿病や生活習慣病の治療食ではありますが、
その本質は人類本来の食事、人類の健康食と言えます。

従いまして、スーパー糖質制限食では、糖質制限をしっかり意識していれば、
たんぱく質の計算までは要らないと思います。
スーパー糖質制限食実践では、脂質とたんぱく質は満足いくまで充分量摂取して貰います。
つまり、スーパー糖質制限食では、たんぱく質制限は推奨しません。


<結論>
1、ケトン食は「治療食」である。糖質も蛋白質も制限される。
2、スーパー糖質制限食は、「人類の健康食」である。脂質、蛋白質は制限なし。


江部康二



【18/02/02 ギー
スーパー糖質制限食について
江部先生いつも勉強させていただいております。お聞きしたいのですが、スーパー糖質制限食ですが、比率が出ており、ますが、でも最後にたんぱく質と脂肪の制限はなし、なんですがどうなんでしょうか?比率は重視するべきでしょうか?また、比率についてなんですが、どういうふうにその数値になったのでしょうか?やはりデータの積み重ねですか?知りたくなってきました。教えてください。よろしくお願いいたします。】


ギー さん

スーパー糖質制限食が『たんぱく質と脂肪の制限はなし』

というのは、ケトン食に比べて蛋白質の制限は必要ないという意味を強調しました。

それで、糖質だけは制限して、蛋白質と脂質はしっかり摂取してOKとして、
その結果が、平均したら高雄病院のスーパー糖質制限食で
<脂質56%、蛋白質32%、糖質12%>となりました。

従って、
<脂質60%、蛋白質30%、糖質10%>
<脂質60%、蛋白質32%、糖質8%>
<脂質50%、蛋白質36%、糖質14%>
など、いろいろなパターンの平均値です。

今は、一回の食事の糖質量のほうがわかりやすいかと考えています。
一回の食事の糖質量が10g以下が厳しいスーパー糖質制限食です。
一回の食事の糖質量が20g以下がスーパー糖質制限食です。