スーパー糖質制限食2年間実践で、クレアチニン値改善。
【スーパー糖質制限2年
初めまして、61歳の♂です。
2年前人間ドックでHbA1cが、5.6になったことから、以前から江部先生の著作を読んでいたので、スーパー糖質制限をかなりストイックに実施して、本日再検査したところ、
HbA1c     5.6→5.1
空腹血糖値 95→85
中性脂肪   57→33
HDL 105→96
LDL       154→130

クレアチニン  1.16→0.80
と改善していました、血糖に関してはこの結果を予測していましたが、
実を言うとクレアチニン値がこの10年間ずっと約1.1付近で、
{eGFR値 51.2} でじりじりと毎年数値が上がっていたので、
高タンパク食の糖質制限は不安があったのですが、
母が糖尿病で亡くなっているので、
糖尿病を優先するため、糖質制限をしました。
ですから、クレアチニン値が低くなったのはすごくうれしく、驚きでした。
先生これからも頑張ってください。
ありがとうございました。
いつも江部粉でパンを焼いています。】


こんにちは。

merdeka さんから
スーパー糖質制限食2年間実践で、クレアチニン値改善という
とても嬉しいコメントを頂きました。
ありがとうございます。

merdeka さん、
拙著のご購入、そして江部粉のご購入、ありがとうございます。
検査データの改善、素晴らしいです。

          2年前    現在
HbA1c       5.6    →5.1%
平均血糖値    114   →99.7mg/dl
空腹血糖値    95   →85mg/dl
中性脂肪     57   →33mg/dl
HDL        105   →96mg/dl
LDL       154    →130mg/dl
クレアチニン   1.16   →0.80mg/dl
eGFR        50.7   →76.1ml/min./1.73m2

クレアチニン値も見事です。
10年間、1.1mg/dlくらいだったのが、2年間のスーパー糖質制限食で
0.80mg/dlですから、大きな意味があると思います。
eGFRが60以上となり、正常な腎機能に改善しています。

ストイックなスーパー糖質制限食で、高たんぱく食なのに腎機能改善です。
2年前は平均血糖値が111mgだったのが、現在99.7mgですから、
血糖値の改善がクレアチニン値の改善に貢献している可能性があります。

またストイックなスーパー糖質制限食なら、血中ケトン体が
かなり高値となっていると思います。
ケトン体高値による臓器保護作用(腎・心・脳保護作用)
クレアチニン値改善に貢献している可能性がありますね。

念のため、一度、血清シスタチンCを検査しましょう。
血清シスタチンCのほうが、クレアチニンより信頼度の高い、腎機能検査です。

HDL-Cは高値を維持し、LDL-Cは基準値内に改善しています。
中性脂肪も低値なので、LDL-Cは標準の大きさの
肝臓から末梢組織に細胞膜の原材料のコレステロールを運んでいく役割を担う
善玉のLDL-Cです。
HDL-Cが高値で中性脂肪が低値なので、
小粒子LDL-Cや酸化LDL-Cといった悪玉コレステロールはほとんどないです。
とても好ましいデータです。


このまま美味しく楽しく末長く糖質制限食を続けられて
健康ライフを送って頂けば幸いです。


江部康二
妊娠糖尿病から出産後、糖尿病型へ。糖質制限食は?
【17/06/28 タマゴ
妊娠糖尿病から出産後、糖尿病型へ
こんにちは。以前コメントさせていただいたタマゴです。
40歳、第3子の今回の妊娠後期に初めて妊娠糖尿病と診断され、
以後、ほぼほぼスーパー糖質制限を行い、39週で無事出産できました。
ありがとうございました。

さて、先日、産後1か月で75g OGTTを受けたのですが、
結果が、残念ながら糖尿病型でした。というか、妊娠中より悪くなっていました。
検査前3日間は、75g OGTTのプロトコール通り、厳密に糖質150g/日ではないけれど、ある程度の糖質を摂取したのでβ細胞のプライミングはできていたと思われます。

妊娠中の75g OGTTの結果では、
すでにかなりしっかりした食後高血糖がみられていたので、
耐糖能は悪いと思います。
このまま、私の糖尿病は治らなさそうでしょうか?
ちなみに、学生時代から、食後4-5時間すると、
今思えば機能性低血糖のような症状(強い空腹感、冷や汗がでそうな感じ、フラフラする)がありました。
その時からインスリンの出が遅かったのかもしれません。

データは
妊娠27週 75g OGTT
血糖 
前 87mg/dl,
60 min 250 mg/dl,
120 min 204 mg/dl

妊娠30週
随時血糖 98 mg/dl
HbA1c 5.7%
グリコアルブミン 14.4%
Cペプチド 2.7 ng/ml
抗GAD抗体 陰性

妊娠30週ごろから糖質制限を開始。

妊娠34週
空腹時血糖 98 mg/dl
HbA1c 5.6%
グリコアルブミン 12.7%

出産後も糖質制限を続けるが、時々守れないことがあった。

産後4週間 75g OGTT
血糖
前  77 mg/dl
30 min 190 mg/dl
60 min 217 mg/dl
120 min 262 mg/dl

インスリン CLIA
前  1.8 μU/ml
30 min 36.8 μU/ml
60 min 41.6 μU/ml
120 min 44.6 μU/ml
HbA1c 6.0%

現在の身長156㎝ 体重54㎏でほぼ妊娠前の状態に戻りました。
先生のご経験からアドバイスをどうぞよろしくお願いいたします。】



タマゴさん。
40歳、第3子無事出産、おめでとうございます。
第30週ごろから、糖質制限食実践されていますので、
体重コントロールも容易で安産で、
母子ともに健康度が高かったと思います。


産後4週間 75g OGTT
血糖
前  77 mg/dl
30 min 190 mg/dl
60 min 217 mg/dl
120 min 262 mg/dl

インスリン CLIA
前  1.8 μU/ml
30 min 36.8 μU/ml
60 min 41.6 μU/ml
120 min 44.6 μU/ml
HbA1c 6.0%


インスリン分泌指数 :0.31  0.4以下で、糖尿病型
HOMA-R :0.34 (1.6以下正常) インスリン抵抗性なし
HOMA-β :46.3  (40~60) 正常

産後4週間の75g経口ブドウ糖負荷試験では、糖尿病型です。
検査前の3日間は、糖質を150g摂取しておられたので、
検査の信頼度も高いと思います。

HOMA-β は正常なのですが、
120分後のインスリン分泌のほうが、60分後より多いので
やや遷延していると思われます。

『学生時代から、食後4-5時間すると、
今思えば機能性低血糖のような症状(強い空腹感、冷や汗がでそうな感じ、フラフラする)がありました。
その時からインスリンの出が遅かったのかもしれません。』


仰る通りと思います。
機能性低血糖は、家族歴で糖尿病がない人でも起こりますが、
家族歴で糖尿病がある人にも結構、生じやすいです。


このように、考察してみると、タマゴさんは現時点で、糖尿病の可能性が高いです。
インスリン抵抗性は、全くないので、
膵臓のβ細胞があるていど壊れていて、
インスリン分泌不足が主の糖尿病と思われます。
このタイプは、基本的には、将来的にも治らないと考えられます。
まあ、日本人の2型糖尿病では、一番多いタイプであり、
かくいう私もその一人です。
一方、ベースにインスリン分泌不足があるのですが、
糖質制限食があるので、まったく問題はありません。

タマゴさんも私も、
スーパー糖質制限食を実践する限りは正常人であり、
糖質を食べたら糖尿人ということです。

『現在の身長156㎝ 体重54㎏』
BMIも22.2でほどよいです。
このまま、美味しく楽しく糖質制限食を続けられて、
健康ライフを維持して頂けば幸いです。

タマゴさんは、現在40歳ですから、
スーパー糖質制限食で、糖化を防ぎ、AGEsの経年的蓄積を減らしましょう。
そうすれば、将来の糖化(AGEs)に関連する老化が予防できるので、
現在糖尿病ではない40歳の方々より若さが保てる可能性が高いです。
背が縮みにくい、聴力が低下しにくい、歯が丈夫、視力も低下しにくいなどです。


江部康二





☆☆☆
インスリン分泌指標

【インスリン分泌指数】
インスリン追加分泌第1相をみるのが、インスリン分泌指数です。
インスリン分泌指数: insulinogenic index→略してII

75gブドウ糖負荷試験で調べます。

II=<30分インスリン値-空腹時インスリン値>÷<30分血糖値-空腹時血糖値>

という式で計算します。

0.4以上あれば正常です。0.4未満は糖尿病型です。
0.4未満の場合、現在負荷試験が正常型や境界型でも
将来糖尿病になりやすいとされています。

【HOMA-β】
HOMA-βは内因性インスリン分泌機能を推定する指数です。

HOMA-βは、空腹時血糖値と空腹時インスリン値で計算するのですが、
経口血糖負荷試験(OGTT)時の2時間値のインスリン分泌量と、
よく相関することがわかっています。

homeostatic model assessment beta cell function
→略してHOMA-β



という式で計算します。
空腹時血糖値130mg/dl以下なら信頼度が高いです。

正常値:40-60



インスリン抵抗性指標
【HOMA-R】
HOMA-Rとはインスリン抵抗指数のことです。



という式で計算します。

homeostasis model assessment insulin resistance
→略して HOMA-R

HOMA-Rが大きいほど、インスリン抵抗性が強いと考えられます。

1.6以下が正常で、2.5以上は抵抗性があると考えられます。
空腹時血糖値140mg/dl以下なら信頼度が高いです。



<インスリン、基礎分泌、追加分泌第1相、第2相>
インスリンは、人体で唯一血糖値を下げるホルモンで、
膵臓のランゲルハンス島のβ細胞でつくられ分泌されます。

24時間少量持続的に出ている基礎分泌のインスリンと、
糖質を摂取して食後血糖値が上昇したときに、
その10~30倍の量が出る追加分泌のインスリンがあります。

追加分泌のインスリンには、
即分泌される第1相と少し遅れて出る第2相があります。

正常人は、血糖値が上昇し始めたら即インスリンが追加分泌されます。

この第1相反応は、もともとプールされていたインスリンが5~10分間分泌されて、
糖質摂取時の急激な食後高血糖を防いでいます。

その後、膵臓のベータ細胞は、第2相反応と呼ばれる持続するインスリン分泌を行います。

これは、食事における糖質の残りをカバーしています。
即ち、糖質を摂取している間は、第2相のインスリン分泌が持続します。

2型糖尿人は、通常、第1相反応が低下或いはなくなっていることが多いようです。
従って、糖質摂取時に血糖値の急激な上昇(グルコーススパイク)が起きてしまいます。

また、第二相も低下していることが多いので、糖質を摂取する限り、
一旦上昇した血糖値はなかなか下がってきません。

糖質制限食ならば、野菜分のごく少量の糖質だけなので、
2型糖尿人においても、食後高血糖はほとんど生じません。
追加分泌インスリンも、ごく少量ですみます。



ローソンで 『江部康二の糖質制限革命』 販売開始 2017/6/27
こんにちは。

ローソン × 雑誌『ダ・ヴィンチ』 タイアップ企画
http://www.lawson.co.jp/recommend/ent/books/

ということで、

江部康二の糖質制限革命: 医療、健康、食、そして社会のパラダイムシフト
単行本 – 2017/4/7 江部康二著 東洋経済新報社



が、ローソンで販売です。
発売日は2017年6月27日(火)からです。

ローソンはブランパン(糖質制限パン)を販売していて
以前から、糖質制限食に理解のあるコンビニです。
ありがたいことです。


糖質制限食は、1999年、日本で最初に、
私の兄の江部洋一郎医師(高雄病院院長・当時)が開始しました。

2001年、高雄病院で私も糖質制限食に取り組み始めました。

2005年に、高雄病院の臨床経験をもとに
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』(東洋経済新報社)を出版しましたが、
糖質制限食の本としては日本初でした。

これをきっかけに日本に糖質制限食が普及していき、近年、
外食産業やコンビニでも糖質制限食OK食材が販売されるようになりました。

NHKクローズアップ現代によれば2016年7月時点で、
糖質制限食の社会への浸透による市場規模は既に3000億円を超えているそうです。

このような現状において、本書では、
糖質制限食が様々な生活習慣病の予防と治療に顕著な効果を発揮し、
医療費削減の切り札となることを提言しています。

さらに糖質制限食により社会が大きく変わり、様々な経済効果をもたらし、
健康寿命をのばす可能性を展望します。

糖質制限食に内在する大きなポテンシャルにより、
日本において、栄養学や医学における意識革命、
産業界における経済革命が起こる可能性が高いと考えています。

糖質制限食の日本社会への順調な普及を踏まえて、
機は熟したと思い本書を執筆しました。

本書が読者の皆さんの、
知的好奇心を幾ばくかでも満足させることができれば嬉しく思います。


江部康二



☆☆☆
http://www.lawson.co.jp/recommend/ent/books/
以下はローソンのホームページから一部抜粋です。

発売日2017年6月27日
ローソン × 雑誌『ダ・ヴィンチ』 タイアップ企画

雑誌『ダ・ヴィンチ』の「旬の本棚」で紹介された、
話題の書籍8タイトルをローソン(一部店舗)で販売します。

『江部康二の糖質制限革命』
(東洋経済新報社)
定価1,404円


『スタンフォード式 最高の睡眠』
(サンマーク出版)
定価1,620円

『貯められる人は、超シンプル!』
(大和書房)
定価1,404円

『会話力のある人は、うまくいく。』
(学研プラス)
定価1,404円

『買ってはいけない家と土地』
(自由国民社)
定価1,512円

『幸せになりたければねこと暮らしなさい』
(自由国民社)
定価1,404円

『ひとりビジネスの教科書』
(学研プラス)
定価1,512円

『一流のリーダーになる 野村の言葉』
(新星出版社)
定価1,512円
糖質制限食と皮膚病。色素性痒疹。 追加
【17/06/27 植木屋
タイトルなし
40代男ですが、糖質制限でにきび(吹き出物)が出なくなったのは事実です。
暑い季節はヘルメットやタオルがあたる首の後ろに
必ず吹き出物が出るので毎年困っていました。
私は糖尿病ではありませんが、仲間(男)が糖質制限で体調すこぶる良く
肌も見違えるほどきれいになったのを見て、ちょっとマネしてみるか・・程度で
糖質制限を始めてそろそろ3年目ですが、久々に会う人には必ず
「肌がきれいになった。」と言われます。僕の変化を見た妻も
糖質制限を始めましたが、彼女はもっと顕著で、安い化粧品なのに
友人知人から「肌がきれいになった!」と絶賛されています。
年単位で続ける事だと思いますが、糖質制限で肌トラブルが
改善するのは本当だと思います。
僕は糖質制限で薄毛が改善した国立病院の名誉教授も知っていますよ。
ビフォー・アフターみたいです、本当に。】


【17/06/27 六花
乾皮症にも効果があるのでは
私は乾皮症がひどく、冬になると足首やひざの内側などが痒くてたまりませんでした。
糖質制限をしてから、だんだん良くなり3年目の今年は殆んど痒くありませんでした。
それには、足のむくみが関係していたと思われます。
以前は足がむくみ、靴下のゴムの跡がくっきり付いていたのに最近は無くなったので。
高血糖から足がむくみ、それが乾皮症に結びついていたと思います。
ちなみに空腹時血糖値99、Hba1cは5.6です。】


おはようございます。
植木屋さんと六花さんから、
にきび(吹き出物)、乾皮症が改善したという嬉しいコメンとを頂きました。
ありがとうございます。

お二人とも素晴らしい改善ですね。
良かったです。


江部康二



【17/06/27 ちひろ
皮膚病について
こんにちは。

糖質制限は皮膚病にも効きますか?
本やネットなどで調べると玄米菜食が良いって書いてあるのですが、どうにも眠くなってだるくなってしまうのです。

糖質制限すると体調もよくなるしイライラもしません。でも皮膚はよくも悪くもならないというか…。
このまま続けても良いのか迷ってます。
分かりにくくてすみません。よろしくお願いします。】



こんにちは。

ちひろさんから、糖質制限食と皮膚病について
コメント、質問を頂きました。
ちひろさん、体調;良好、良かったです。

ご質問の件ですが
アトピー性皮膚炎
尋常性乾癬
尋常性ざ瘡


など皮膚の病気にも、糖質制限食は有効です。

長年のアトピー性皮膚炎の患者さんが、50歳、60歳で糖尿病を発症することがあります。
糖質制限食を実践したら、血糖コントロール良好はもちろんのこと、
1~2年経過で肌がしっとりして、長年のアトピーがすっかり良くなったというケースが
複数例あります。

尋常性乾癬は、一般には非常に難治性の皮膚疾患ですが、
スーパー糖質制限食で、改善することが多いです。
早ければ、1~2ヶ月で劇的に改善するケースもあります。
問題は、糖質を摂取すると再発するということです。

糖尿病がある場合、『透析・切断・失明』といった合併症が
あるので、多くの人が、コントロール良好になったあと
一定のモチベーションを保って維持できることが多いです。

しかし尋常性乾癬の場合は、糖尿病のような合併症がないので
一旦良くなったあと、また糖質を摂取するケースがわりと多いです。
糖質を摂取して、そこそこ再発しても、
「元の木阿弥ほど悪化しなければまあいいか・・・」
といった雰囲気でしょうか?
惜しいですね。
スーパー糖質制限食なら、コントロール良好を維持できるのですが・・・。

尋常性ざそう(にきび)も糖質制限で、速やかに良くなります。
糖質を制限すると新しいニキビができなくなります。
糖質を食べると新しいニキビが出現します。
とてもわかりやすいです。
ニキビの青少年諸君は、それなりにモチベーションが高いので
案外、ニキビがでないていどの糖質量で、続けてくれることが多いです。


江部康二

☆☆☆色素性痒疹
糖質制限食実践者で、まれに「色素性痒疹」 が出ることがあります。
ほとんどの場合は、「糖質制限+カロリー制限」 となっていて、
結果としてエネルギー不足で色素性痒疹がでるパターンです。
糖質制限は関係なく、断食やカロリー制限食で
色素性痒疹がでることもあります。
糖質制限食と皮膚病。色素性痒疹。
【17/06/27 ちひろ
皮膚病について
こんにちは。

糖質制限は皮膚病にも効きますか?
本やネットなどで調べると玄米菜食が良いって書いてあるのですが、どうにも眠くなってだるくなってしまうのです。

糖質制限すると体調もよくなるしイライラもしません。でも皮膚はよくも悪くもならないというか…。このまま続けても良いのか迷ってます。
分かりにくくてすみません。よろしくお願いします。】



こんにちは。

ちひろさんから、糖質制限食と皮膚病について
コメント、質問を頂きました。
ちひろさん、体調;良好、良かったです。

ご質問の件ですが
アトピー性皮膚炎
尋常性乾癬
尋常性ざ瘡


など皮膚の病気にも、糖質制限食は有効です。

長年のアトピー性皮膚炎の患者さんが、50歳、60歳で糖尿病を発症することがあります。
糖質制限食を実践したら、血糖コントロール良好はもちろんのこと、
1~2年経過で肌がしっとりして、長年のアトピーがすっかり良くなったというケースが
複数例あります。

尋常性乾癬は、一般には非常に難治性の皮膚疾患ですが、
スーパー糖質制限食で、改善することが多いです。
早ければ、1~2ヶ月で劇的に改善するケースもあります。
問題は、糖質を摂取すると再発するということです。

糖尿病がある場合、『透析・切断・失明』といった合併症が
あるので、多くの人が、コントロール良好になったあと
一定のモチベーションを保って維持できることが多いです。

しかし尋常性乾癬の場合は、糖尿病のような合併症がないので
一旦良くなったあと、また糖質を摂取するケースがわりと多いです。
糖質を摂取して、そこそこ再発しても、
「元の木阿弥ほど悪化しなければまあいいか・・・」
といった雰囲気でしょうか?
惜しいですね。
スーパー糖質制限食なら、コントロール良好を維持できるのですが・・・。

尋常性ざそう(にきび)も糖質制限で、速やかに良くなります。
糖質を制限すると新しいニキビができなくなります。
糖質を食べると新しいニキビが出現します。
とてもわかりやすいです。
ニキビの青少年諸君は、それなりにモチベーションが高いので
案外、ニキビがでないていどの糖質量で、続けてくれることが多いです。


江部康二

☆☆☆色素性痒疹
糖質制限食実践者で、まれに「色素性痒疹」 が出ることがあります。
ほとんどの場合は、「糖質制限+カロリー制限」 となっていて、
結果としてエネルギー不足で色素性痒疹がでるパターンです。
糖質制限は関係なく、断食やカロリー制限食で
色素性痒疹がでることもあります。
インスリン、インスリン抵抗性。リポタンパクリパーゼ、中性脂肪。
こんばんは。

今回は、
「インスリン、インスリン抵抗性。リポタンパクリパーゼ、中性脂肪」
のお話しです。

筋肉細胞や脂肪細胞の毛細血管の壁には、
リポタンパクリパーゼ(LPL)があります。

毛細血管壁のリポタンパクリパーゼ(LPL)が、
血中のキロミクロンやV-LDLの積み荷の中性脂肪を、
脂肪酸とグリセロールに分解して、
筋肉細胞や脂肪細胞に取り込ませてエネルギー源として利用させます。
脂肪細胞では、リポ蛋白リパーゼによって分解されて取り込まれた脂肪酸は、
余剰のものは中性脂肪に再合成して蓄えるのです。
リポ蛋白リパーゼは脂肪細胞内の中性脂肪貯蔵を促進する方向に働きます。

健康でスリムな体型で内臓脂肪も正常範囲の人が、
主食で糖質を摂取して、あと普通におかずで脂質も摂取したと仮定します。

糖質摂取で血糖値が上昇して、
追加分泌インスリンが大量にでます。
脂質摂取でキロミクロン(積み荷は中性脂肪)も出現します。

インスリンは、
A)筋肉中のリポタンパクリパーゼ(LPL)を抑制します。
B)脂肪細胞中の リポタンパクリパーゼ(LPL)を活性化します。


筋肉細胞の毛細血管壁では、
インスリンによりリポタンパクリパーゼ(LPL)が抑制されるので、
血中の脂肪酸・ケトン体をエネルギーとして使えなくなるので、
もっぱらブドウ糖を利用します。
それで血糖値は下がります。

一方、脂肪細胞の毛細血管壁のリポタンパクリパーゼ(LPL)は、
インスリンにより活性化されるので、
血中の中性脂肪を脂肪酸とグリセロールにどんどん分解します。
分解された脂肪酸は脂肪細胞に取り込まれてエネルギー源として利用されますが、
余剰のものは、中性脂肪に再合成して脂肪細胞に蓄えます。

このようにして、食事由来の血液中の中性脂肪は、
徐々に基準値に下がります。

健康でスリムな体型で内臓脂肪も正常範囲の人は、
このように、糖質や脂質を食べても血糖値も正常にコンロトールされますし、
中性脂肪値も空腹時には基準値内に戻ります。


一方、肥満などでインスリン抵抗性がある人が、
主食で糖質を摂取して、あと普通に脂質も摂取したと仮定します。

インスリン抵抗性の本質は、何らかの理由で、
「生理的なインスリン濃度では、本来の作用が発揮できないこと」
とされています。


インスリン本来の作用とは、「筋肉・肝臓・脂肪におけるエネルギーの蓄積」です。

インスリン抵抗性があると、生理的なインスリン濃度では、
脂肪細胞の毛細血管壁のリポタンパクリパーゼ(LPL)が充分に活性化されず、
血中の中性脂肪は分解されにくい状況であり、
脂肪細胞内にそれ以上エネルギー蓄積をできない状態となっています。
それでキロミクロンの積み荷の中性脂肪は減りません。

そして、脂肪細胞が脂肪酸を細胞内に蓄えることができなくなると、
肝臓に過剰に供給されます。
肝臓でもインスリン抵抗性があり、
過剰な遊離脂肪酸は中性脂肪の合成を促進して、
VLDLとして血中に放出されますので食後高中性脂肪血症となります。

肝臓でのVLDL合成は、通常はインスリン濃度が増えれば抑制されますが、
インスリン抵抗性があるため、抑制がきかず合成されるのです。


一方、筋肉細胞にもインスリン抵抗性はあり、
血糖値を取り込みにくくなっていますが、
追加分泌インスリンにより
筋肉の毛細血管壁の中のリポタンパクリパーゼ(LPL)は抑制されます。

糖尿病になっていない段階なら、
筋肉細胞は脂肪酸を取り込めない代わりに、
ブドウ糖を取り込んで血糖値は下がりますが、
中性脂肪は分解されず血中に残ります。


このようにインスリン抵抗性がある人が、
<糖質+脂質>を摂取すれば、
食事由来のキロミクロンと肝臓由来のVLDLの両方で
血中の中性脂肪が高値となります。
この場合、食後高中性脂肪血症は遷延して、
空腹時中性脂肪値も高値となることが多いです。

インスリン抵抗性がある人が、
スーパー糖質制限食を摂取した時は、
追加分泌インスリンは極少量しか出ません。
従いまして、筋肉中のリポタンパクリパーゼは、
食中・食後もよく働いて
キロミクロンの中性脂肪を分解して筋肉細胞に取り込みます。
そして血中の中性脂肪値は減少するわけです。 (^^)


いやはや食後脂質代謝は、なかなか複雑で難しいです。
あるていど自分に理解できたことを説明してみましたが、
まだまだ不十分と思います。(・・?)


江部康二
北海道、帯広市での糖質制限食講演会のご報告です。
こんばんは。

北海道、帯広市での糖質制限食講演会のご報告です。
「第9回 にこにこ健康・福祉フェア」
特別講演会
 「糖質減らして健康美 ~糖質制限とその実践・効果について~」 
平成29年6月25日(日) 時間:正午~午後2時

http://www.occi.or.jp/regional-development_event/event/nikoniko_321.html

先ほど、帰京しました。
行き:伊丹→羽田→帯広
帰り:帯広→羽田→伊丹
国内で、飛行機を乗り継いだのは初めての経験でした。
結構、遠かったですね。

帯広空港に着いたら、いきなり「じゃがいも王国十勝!」の看板があって
若干、ひきました。( ̄_ ̄|||)

しかし講演会には、170名もの参加者があり、嬉しい限りでした。(^^)
数名の医師も参加されていました。
3名は、糖質制限食を実践されているとのことでした。
帯広の地にも糖質制限食が浸透しつつあるようです。

講演が90分間で、質疑応答が30分間だったので
ゆっくりわかりやすく話すことができました。
会場からは、ご主人が糖質制限食で30kgの減量に成功されて
検査データも全て正常になっという嬉しいご報告もありました。
座長をつとめて頂きました帯広第一病院理事長、小林光樹先生、
ありがとうございました。

内科・循環器科 ハートサウンズ もりクリニック 森光弘先生
Green House の神秀樹さん
のお二人に、帯広空港まで迎えに来て頂き、帰りも送って頂きました。
ありがとうございました。

森光弘先生はご自身も糖質制限食を実践しておられ、15kgの減量に成功されました。
また、会場に来ておられた、森先生の患者さんのご婦人は、糖質制限食実践で
104kgの体重が45kg減少して59kgになったとのことで、
Mサイズの服を着ることができるようになったそうです。

6月24日(土)は、森先生御夫妻、神秀樹さん、帯広商工会議所の網渕瞬さん、
と、ホテル日航ノースランド帯広において
糖質制限な和食のフルコース「江部御膳」を堪能しました。
総支配人の鈴木優さん、総料理長の藤原隆一さん、ありがとうございました。


朝は、時間があったのでホテルの周りを散歩しましが、半袖で少し寒かったです。

帰りは帯広空港売店で「白子スモーク」がおいてあり、
珍しいので購入しました。
原材料は鮭白子と岩塩だけなので、糖質制限OK食材です。
150gで¥432-でしたが、お酒の摘まみにぴったりです。


空港って、結構な距離歩くので、
本日は、京都に着いた時点で、8600歩で、速歩が20分で、
目標達成でした。(^_^)


江部康二
<糖質制限食に関するお知らせ・お願い・ご注意など> 2017年6月
【本ブログのコメント・質問・記事に関するお願い】

ブログ読者の皆さんには、いつもコメントいただき、ありがとうございます。

糖質制限食に関する質問についてですが、実際に高雄病院や江部診療所に来院されて診察した患者さんに対しては、
医師としての責任・債務がありますので、個別に説明もしっかりさせて頂いていますし、フォローもしております。

一方、ブログ読者の皆さんの質問に関しては、糖質制限食に詳しい医師として、
ボランティアで回答させていただいています。

診察もしておりませんしフォローもできませんので、責任もとれません。

私の回答は、あくまでも一般論としての参考意見とお考え頂けば幸いです。

また、ブログ記事や本に関しても同様に、糖質制限食に関する一般論としての参考意見とお考え下さい。

従いまして、読者の皆さんが私の参考意見を読まれて、どのように利用されるかは、
自己責任でよろしくお願い申し上げます。m(_ _)m

そして読者の皆さんからもご意見いただきましたが、普通のお医者さんに相談可能な個人的な内容の質問は、
ご自分の主治医にご相談頂けば助かります。

またネットで簡単に検索可能なことは、ご自分でお調べください。

質問が増えてきましたので、
糖質制限食と関わりがないと判断した質問にはお答えできない場合もありますので、ご了承ください。m(_ _)m

普通のお医者さんでは解答不能の、糖質制限食に関わる質問は、
何でもどんどんしていただけば嬉しいです。 (^_^)

掲載OKの質問に関して、読者の皆さんに共有していただきたい情報の場合は、ブログ本文記事にて、
できるだけ順番にお答えしたいと思います。

質問によってはコメント欄でお早めにお答えする場合もありますのでご了承ください。

一方、質問がかなり増えてきていますので、なかなか即、お答えすることが困難となってきています。

糖質制限食に関わりのある全ての質問に、本文かコメントでお答えするようできるだけ努力はしていますが、
できないときはご容赦願います。m(_ _)m

それから、「管理人のみ閲覧できる」「匿名希望」などの質問に関しては、コメント欄にお答えするか、
一般的な話題に置き換えてブログに記載するようにしていますので、よろしくお願い申し上げます。


【糖質制限食を実践される時のご注意】

糖質制限食実践によりリアルタイムに血糖値が改善します。

このため既に、経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は、
減薬しないと低血糖の心配がありますので必ず主治医と相談して頂きたいと思います。


一方、薬を使用してない糖尿人やメタボ人は、低血糖の心配はほとんどないので、
自力で糖質制限食を実践して糖尿病やメタボ改善を目指していただけば幸いです。

内服薬やインスリン注射なしの糖尿人が糖質制限食を実践すると、食後高血糖は改善しますが、低血糖にはなりません。

血糖値が正常範囲である程度下がると、肝臓でアミノ酸・乳酸・グリセロール(脂肪の分解物)などから、
ブドウ糖を作るからです。

これを糖新生といいます。

診断基準を満たす膵炎がある場合、肝硬変の場合、そして長鎖脂肪酸代謝異常症は、
糖質制限食は適応となりませんのでご注意ください。

糖質制限食は相対的に高脂肪食になるので、診断基準を満たしている膵炎の患者さんには適応とならないのです。

進行した肝硬変では、糖新生能力が低下しているため適応となりません。

長鎖脂肪酸代謝異常症では、肉や魚などに含まれる長鎖脂肪酸が上手く利用できないので、適応となりません。

腎機能に関して、日本腎臓病学会編「CKD診療ガイド2013」において、eGFR60ml/分以上あれば顕性たんぱく尿の段階でも、
たんぱく質は過剰な摂取をしないという表現となっていて、制限という記載はなしです。

従いまして、糖尿病腎症第3期でも、eGFR60ml/分以上なら、糖質制限食OKです。

また、米国糖尿病学会(ADA)は

Position Statement on Nutrition Therapy(栄養療法に関する声明)
Diabetes Care 2013年10月9日オンライン版

において、糖尿病腎症患者に対する蛋白質制限の意義を明確に否定しました。

根拠はランク(A)ですので、信頼度の高いRCT研究論文に基づく見解です。

今後は、糖尿病腎症第3期以降で、eGFRが60ml/分未満の場合も、患者さんとよく相談して、糖質制限食を実践するか否か、
個別に対応することとなります。


なお、機能性低血糖症の場合、炭水化物依存症レベルが重症のとき、糖新生能力が低下していることがあり、
まれに低血糖症を生じますので注意が必要です。

また、どのような食事療法でも合う合わないがあります。

糖質制限食もその一つですので、合わないとご自分で判断されたら中止していただけば幸いです。


【糖質制限食とは】

米国糖尿病協会(ADA)の患者教育用のテキストブックLife With Diabetes(2004年版)には、以下の記載があります。

「摂取後直接血糖に影響を与えるのは糖質のみである。
糖質は速やかに吸収され、直接100%血糖に変わり、ほぼ120分以内に吸収は終了する。
蛋白質・脂質は、摂取後、直接血糖に影響を及ぼすことはない。
『炭水化物・タンパク質・脂肪はカロリーを含有している。
炭水化物だけが、血糖値に直接影響を及ぼす。』」


これらは含有エネルギーとは無関係な三大栄養素の生理学的特質です。 

1997年版のLife With Diabetes(ADA刊行)では、

「タンパク質は約半分が血糖に変わり、脂質は10%未満が血糖に変わる」

という記載がありましたが、2004年版以降は変更されています。

このように糖質、脂質、タンパク質のうち糖質だけが直接、血糖値を上昇させます。

従って、糖質を摂取した時にはインスリンが大量に追加分泌されます。

脂質を摂取しても、インスリンの追加分泌はありません。

タンパク質はごく少量のインスリンを追加分泌させます。

現在糖尿病において、食後の急激な高血糖(グルコーススパイク)が大きな問題として注目されています。

食後高血糖が、心筋梗塞や脳梗塞などの合併症を起こす危険因子として確立されたからです。

また一日における、食前・食後・空腹時など血糖値の変動幅(平均血糖変動幅)が大きいほど、
酸化ストレスが増強し動脈硬化のリスクとなることがわかってきました。

そして、食後高血糖と平均血糖変動幅増大を起こすのは、三大栄養素のなかで糖質だけなのです。

1gの糖質が、体重64kgの2型糖尿病の人の血糖値を約3mg上昇させます。

炊いた白ご飯茶碗1杯150g(252kcal)には、55.3gの糖質が含まれており、血糖値を166mg上昇させます。

一方、和牛サーロインステーキ(脂身つき)を200g(約1000キロカロリー)食べても、
糖質含有量は1gもないので、食後血糖は3mg未満の上昇しかないのです。 

なお、1gの糖質が体重64kgの1型糖尿病の人の血糖値を5mg上昇させます。

糖質制限食の基本的な考え方は、上述のような生理学的事実をベースに、
できるだけ糖質の摂取を低く抑えて、食後高血糖を防ぐというものです。

簡単に言えば、主食を抜いておかずばかり食べるというイメージになります。

抜く必要がある主食とは 、米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類など糖質が主成分のものです。

3食主食抜きのスーパー糖質制限食(糖質12%、タンパク質32%、脂質56%)なら、
薬に頼ることなく速やかにリアルタイムで良好な血糖コントロールが可能です。

一方、上述の白ご飯とステーキの例でも明らかなように、
カロリー計算に基づいて血糖値をコントロールすることは理論的に不可能です。

従って、現行の日本糖尿病学会推薦の糖尿病食(糖質60%、タンパク質20%、脂質20%)を実践する限りは、
一日の摂取カロリーを1200キロカロリーと低く抑えたとしても、食後高血糖が必ず生じるのです。

糖尿病の改善には、カロリー制限より糖質制限ということがおわかりいただけたと思います。


なお糖質制限食は、カロリー無制限ということではありません。

日本糖尿病学会「糖尿病治療ガイド2014-2015」の

男性1400~2000kcal
女性1200~1800kcal

ほど厳しいカロリー制限は必要ありませんが、

「日本人の食事摂取基準」(2015年、厚生労働省)
に示す推定エネルギー必要量の範囲、
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10904750-Kenkoukyoku-Gantaisakukenkouzoushinka/0000041955.pdf

推定エネルギー必要量(一日あたり)
              男性                  女性
15-17才        2500 2850 3150           2050 2300 2550kcal
18-29才        2300 2650  3050          1650  1950   2200
30-49才        2300 2650  3050            1750  2000  2300
50-69才        2100 2450  2800           1650  1900 2200 
70才          1850 2200  2500            1500  1750 2000

身体活動レベル    低い 普通 高い         低い  普通  高い

くらいが目安です。


そして2013年に糖尿病食事療法に関して画期的な変化がありました。

米国糖尿病学会が、
2013年10月発表の『栄養療法に関する声明』において、
全ての糖尿病患者に適した唯一無二の治療食は存在しないと明記したのです。

これはそのまま、1969年の食品交換表第2版以降一貫して、糖尿病治療食として、
唯一無二の「カロリー制限・高糖質食」を推奨し続けている日本糖尿病学会への痛烈な批判となっています。

さらに、米国糖尿病学会は『栄養療法に関する声明2013』において
地中海食、ベジタリアン食、DASH食、低脂質食などと共に
「糖質制限食」も正式に受容しました。
このことは糖質制限食を推進する私達にとって、大変大きな追い風となりました。

なお、門脇孝日本糖尿病学会理事長によれば
東大病院では、2015年4月から、糖質40%の糖質制限食を供給しているそうです。
また門脇孝東大糖尿病・代謝内科教授ご自身も、緩やかな糖質制限食を実践されているとのことです。
2016/7/1(金)
東洋経済オンライン 
http://toyokeizai.net/articles/-/125237



<江部康二著 参考図書>


理論
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!糖質制限食のすすめ」2005年
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編」2008年
「我ら糖尿人、元気なのには理由がある。」2009年 宮本輝先生との対談本
「やせる食べ方」2010年
「うちの母は糖尿人」2010年 監修:江部康二 著:伊藤きのと
(東洋経済新報社)
「糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食」2010年(ナツメ社)
腹いっぱい食べて楽々痩せる『満腹ダイエット』 (ソフトバンク新書)2011年
「主食をやめると健康になる」(ダイヤモンド社)2011年
「血糖コントロールの新常識! 糖質制限 完全ガイド」 (別冊宝島)2012年
「食品別糖質量ハンドブック」2012年(洋泉社)、
「糖質オフ!健康法」(PHP文庫)2012年
「主食を抜けば糖尿病はよくなる!糖質制限食のすすめ」(文春文庫)2012年
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編」(文春文庫)2012年
「女性のための糖質制限ダイエットハンドブック」2012年(洋泉社)
「糖尿病治療のための!糖質制限食パーフェクトガイド」2013年(東洋経済新報社)
「医療の巨大転換を加速する」糖質制限食と湿潤療法のインパクト
 2013年(東洋経済新報社) 夏井睦先生との対談本
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!糖質制限食のすすめ 新版」2014年(東洋経済新報社)
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!2 実践編 新版」2014年(東洋経済新報社)
「炭水化物の食べ過ぎで早死にしてはいけません」2014年(東洋経済新報社)
一生太らない「やせる! 食べ方」2014年 (PHP文庫)
江部先生、「糖質制限は危ない」って本当ですか?2015年(洋泉社)
「なぜ糖質制限をすると糖尿病が良くなるのか」2015年(ナツメ社)
「糖質制限の教科書」2015年(洋泉社)監修
「人類最強の糖質制限論」2016年4月(SB新書)
「ハンディ版糖質制限の教科書」2016年4月(洋泉社)
「増補新版食品別糖質量ハンドブック」2016年6月(洋泉社)
「Dr.江部の健康食の新常識100 」(TJMOOK)2016年11月(宝島社)
マンガでわかる「糖質オフ! 」健康法2016年12月、(PHP研究所 )
外食でやせる! 「糖質オフ」で食べても飲んでも太らない体を手に入れる、2017年(毎日新聞出版)

「江部康二の糖質制限革命」2017年(東洋経済新報社)
など多数。

レシピ
「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」2006年(東洋経済新報社)
「糖質オフ」ごちそうごはん2009年(アスペクト)
dancyuプレジデントムック 「満腹ダイエット 」 2009年(プレジデント社)
「血糖値を上げない!健康おつまみ109」2010年(東洋経済新報社)
「やせる食べ方レシピ集」 2010年(東洋経済新報社)
「糖質オフダイエット 」2011年(レタスクラブ、角川マーケティング)
「誰もがストレスなくやせられる!糖質制限ダイエット」2011年(講談社)
「主食を抜けば糖尿病はよくなる」レシピ集2011年(東洋経済新報社)
高雄病院の「糖質制限」給食2012年(講談社)
糖尿病がどんどんよくなる「糖質制限食」おすすめレシピ集2012年(ナツメ社)
糖質制限の「主食もどき」レシピ2013年(東洋経済新報社)
高雄病院Dr江部が食べている「糖質制限」ダイエット2013年(講談社)
糖質オフのダイエット弁当2013年(家の光協会)
高雄病院「糖質制限給食」朝 昼 夕 14日間完全プログラム
糖尿病・肥満改善が自宅でできる! 2013年(講談社)
2週間チャレンジ! 糖質制限の太らない生活 2014年(洋泉社mook)
電子レンジで糖質オフの作りおき 2016年10月(宝島社)
「やせぐせがつく糖質オフの作りおき 」2017年(宝島社)
「高雄病院の糖質制限作りおき 」2017年(洋泉社)
糖質制限食と腎機能:クレアチニンとシスタチンCとBUN
こんばんは。

血液による腎機能検査には、

・尿素窒素(BUN):8~20mg/dl
・クレアチニン:0.6~1.1mg/dl
・血清シスタチンC:0.53~0.95mg/dl


などがあります。

数値は、検査機関により差がありますが、およその基準値です。

糖質制限食実践により、尿素窒素(BUN)がやや高値となることがあります。
これは糖質制限食により、相対的に高蛋白食になるためで、
生理的範囲内で心配要りません。

細胞内の蛋白質が限度まで満たされると、体液中のアミノ酸は分解され、
エネルギーとして使われたり、主に脂質あるいは、
わずかながらグリコーゲンとして貯蔵されます。
この大部分は、肝臓で行われます。

アミノ酸分解産物であるアンモニアが、そのままでは神経毒性を有するため、
肝で尿素サイクルの代謝をうけて尿素が産生されます。

尿素のほとんどは、腎臓の糸球体で濾過されて尿中に排泄されますが、
その一部は再吸収され、血中に戻されます。

一部再吸収されるので、
高タンパク食(糖質制限食)により
血中尿素窒素(BUN)が高値となることはありますが、
これは生理的な現象で、腎機能障害ではありません。
血中クレアチニン値や血中シスタチンCの値が正常であれば問題ありません。

また、厚生労働省によれば、
高タンパク食(糖質制限食)で、
正常な腎臓に負担がかかるというエビデンスはありません。

クレアチニン値は、
尿素窒素よりは腎機能以外の要素の影響は受けにくいのですが、
筋トレなどをしていて筋肉量が多い人は、やや高値となります。
逆に筋肉量が少ない高齢者では、見かけ上の低値となるので、注意が必要です。
運動後などでもクレアチニン値は高値となることがあります。

この場合は、クレアチニン値が高値でも腎機能傷害ではありません。
このようなとき、血清シスタチンCを検査すれば本当の腎機能がわかります。

つまり、血清クレアチニン値が上昇でも、血清シスタチンCが正常ならば、
腎機能は正常と考えられ、心配はいりません。

血清シスタチンCは、血清クレアチニンよりは、
かなり鋭敏な腎機能検査の指標で、
初期の腎機能障害を拾い上げることができます。

つまりクレアチンが異常値になった段階はすでに、
腎障害はあるていど進んでいる段階なので要注意なのです。

血清クレアチニン値は、GFRが30ml/min前後に低下する時期から上昇するのに対し、
血清シスタチンC値はGFR 70ml/min前後に低下したころから上昇します。

したがって、シスタチンCはクレアチニンより初期の段階から
腎機能障害をチェックできる利点があります。

シスタチンCを用いた、eGFR (eGFRcys) は、
食事や筋肉量、運動の影響を受けずに、糸球体濾過量を反映するので、
実際の腎機能を示す最もよい指標と考えられます。

グーグルで、「シスタチンC eGFR」で
http://www.hdtool.net/99_blank006.html
などのサイトがでます。
年齢、性別、数値をいれれば、簡単に計算できます。

『CKD診療ガイド2012』において、
「るいそうまたは下肢切断者などの筋肉量の少ない場合には、
eGFRcysがより適切である」と、
クレアチニンを用いた場合よりも
シスタチンCを用いたeGFRが望ましいとされています。

江部康二
大人も子供も健やかになれる食事法 糖質制限食講演会 in 大阪
こんにちは。

2017年8月6日(日) 13:20~
大阪大学中之島センターにおいて、
日本糖質制限医療推進協会主催の一年ぶりの講演会の開催です。
※開場・受付は13:00~

「糖質制限~大人も子供も健やかになれる食事法~その理論と実際」

三島塾塾長の三島学先生、
当会アドバイザーの山本心 管理栄養士(江部診療所)、
江部康二の三人の講師によるコラボ講演会です。

糖質制限で子どもが変わる! 三島塾レシピ
― 成績&集中力アップ! もう「勉強しなさい! 」は言わなくてOK
主婦の友社 (2017/6/7)
三島 学 (著), 江部 康二 (監修)


「糖質制限」が子供を救う
日本糖質制限医療推進協会( 2016/11/9)
三島 学 (著), 江部 康二 (監修)


で、おなじみの三島学塾長とは、初めて一緒に本格的に講演会をすることとなります。
山本心管理栄養士とは、札幌で一緒に講演会をしました。

三人で盛りだくさんの内容でお話しますので、
関西在住の皆さん、ブログ読者の皆さん、
是非、ご参加いただければ嬉しい限りです。

講演会の後は、近くのリーガロイヤルホテル大阪にて、
糖質制限な交流会を開催いたします。
子どもさんも参加OKですので、皆さん奮ってどうぞ。
交流会は17:30~19:30 です。
※開場・受付は17:10~



江部康二


☆☆☆
以下、事務局からのお知らせです。

***********

ブログ読者の皆様、いつも弊会のイベントへ多数ご参加いただきまして、
ありがとうございます。

8月6日(日)、大阪市内で、
「糖質制限~大人も子供も健やかになれる食事法~その理論と実際」
と題して、一般の方向けの講演会を開催いたします。

講師は、当会理事長 江部康二と、三島塾塾長の三島学先生、
当会アドバイザーの山本心 管理栄養士(江部診療所)です。

理事長は、糖質制限食が多くの良い効果をもたらす理由と仕組み、
基礎理論、これまでの歩みなどについてお話しします。

三島先生は、北九州・東京の三島塾での糖質制限の実践法や塾生の
子供たちの劇的な変化、成果をはじめ、子供の糖質制限について、
分かりやすくお話しくださいます。

山本管理栄養士は、昨秋の札幌講演会で好評いただいた内容ベースに、
実践の基本、実際に陥りやすいケース、自分にあった糖質制限を行う
ポイントなどをご説明します。

美味しく、楽しい糖質制限で、大人も子供も健やかに。各講師それぞれの
立場からお話しします。

また、講演会の後は、近くのリーガロイヤルホテル大阪にて、交流会を
開催いたします。

「オールデイダイニング リモネ」から供される、美味しいビュッフェ料理を
味わいつつ、楽しく親交を温めませんか。

関西にお住まいの方をはじめ、たくさんのご参加を心よりお待ちしております。

◆掲載サイト: http://www.toushitsuseigen.or.jp/activity

///////////////////ご案内/////////////////////

(一社)日本糖質制限医療推進協会主催 講演会・交流会(大阪)

<講演会>

「糖質制限~大人も子供も健やかになれる食事法~その理論と実際」

◆日程:2017年8月6日(日) 13:20~16:30頃 ※開場・受付は13:00~

◆会場: 大阪大学中之島センター10F 「佐治敬三メモリアルホール」

〒530-0005 大阪市北区中之島4-3-53
http://www.onc.osaka-u.ac.jp/others/map/index.php
京阪中之島線「中之島」駅 徒歩約5分

◆内容:

(1)「糖質制限食とは~基礎理論と歩み」(50分)

  江部 康二 医師 (高雄病院理事長/当会理事長)

(2)「糖質制限 実践の基本とコツ」(40分)

  山本 心 管理栄養士 (江部診療所/㈱京都高雄倶楽部/当会アドバイザー)

(3)「糖質制限でなぜ子供が変わるのか」(40分)

  三島 学 先生 (三島塾塾長/糖質セイゲニストin北九州世話人)

(4) 質疑応答(30-40分)

◆受講費: 賛助会員 2,400円  一般(会員の方以外)2,900円
       ※高校生以下は、受講費無料。


<交流会>

♪日程: 2017年8月6日(日) 17:30~19:30 ※開場・受付は17:10~

♪会場: リーガロイヤルホテル大阪「アネックス リモネ」(アネックス7F)

〒530-0005 大阪市北区中之島 5-3-68
https://www.rihga.co.jp/osaka/access
京阪電車中之島線「中之島」駅直結

♪会費: 賛助会員 6,000円  一般(会員の方以外)6,500円
小学生 3,300円 
      ※小学生未満は、お一人は無料、お二人目から3,000円 

♪形式など: 立食スタイル/ローストビーフ付ビュッフェ+フリードリンク


<以下講演会、交流会共通>

■お支払い方法: クレジットカード/銀行振込/郵便振替 ※事前決済のみとなります。

■お申し込みの流れ:

1. 下記「お申し込み方法」の該当するものからお申し込み下さい。
2. 事務局よりお支払い方法についてメールでご連絡します。
3. 入金確認後、予約確定のメールをお送りします。
4. 当日、直接会場までお越しいただき、受付にてお名前をお伝え下さい。

■お申し込み方法:

★賛助会員の方:

 事務局まで、メールにて参加ご希望のイベント名(8/6大阪講演会、8/6大阪交流会、
 8/6大阪講演会・交流会)、ご参加人数をご明記の上、お申し込み下さい。

 ※領収書の発行をご希望の場合は、領収書宛名もお知らせ願います。
 ※講演会への高校生以下のご参加は無料ですが、人数把握のため、お知らせ下さい。
※交流会への小学生以下のご参加は小学生か小学生未満かをお知らせ下さい。

★賛助会員入会をご希望の方:

1. 入会案内および会員規約をお読み下さい。
   http://www.toushitsuseigen.or.jp/sign-up

 2. お申し込みは下のフォームからお願いします。
   「入会ならびに講演会出席のお問い合わせ」を選択いただき、
   「通信」欄に参加ご希望のイベント名(8/6大阪講演会、8/6大阪交流会、
   8/6大阪講演会・交流会)をご記入下さい。
    http://www.toushitsuseigen.or.jp/contact
  
★一般(非会員)で、講演会、交流会参加のみご希望の方:

 下のフォームからお申し込み下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/seminar-gen


■その他:

・予約制です。事前にお申し込みください。

・交流会のみのご参加も受け付けております。

・講演会のキャンセルは8月4日(金)までに事務局へご連絡願います。
それ以降のご返金は対応致しかねますので、予めご了承ください。

・交流会のキャンセルは8月1日(火)までに事務局へご連絡願います。
それ以降のご返金は対応致しかねますので、予めご了承ください。

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北海道、帯広市での糖質制限食講演会のご案内。
おはようございます。

北海道、帯広市での講演会のご案内です。
「第9回 にこにこ健康・福祉フェア」
特別講演会
 「糖質減らして健康美 ~糖質制限とその実践・効果について~」 
平成29年6月25日(日) 時間:正午~午後2時

http://www.occi.or.jp/regional-development_event/event/nikoniko_321.html

札幌では何回か糖質制限食講演会(一般向け、医家向け)を開催したことがありますが
帯広では初めてです。

私の講演は、正午~14時までです。
講演90分、質疑応答30分と時間をたっぷりとって
わかりやすくゆっくりお話しするつもりです。

2016年7月のNHKクローズアップ現代の試算によれば、
糖質制限市場は、3184億円とのことです。
医学界より、産業界のほうが糖質制限食をビジネスチャンスと捉えて
行動が迅速なようです。

一方、医学界においても、嬉しいサプライズです。
2017年2月7日(火)午後から、東京大学医学部に行ってきました。
渡邊昌先生、門脇孝先生、江部康二の3人で鼎談を行いました。
二人で話し合うのが対談で、三人で話し合うのが鼎談です。
渡邊昌先生は、医学雑誌「医と食」の編集長です。
門脇孝先生は、
一般社団法人 日本糖尿病学会 理事長
であり、
東京大学大学院医学系研究科糖尿病・代謝内科教授
です。

日本糖尿病学会のトップとじっくり話し合うことができて、
とても有意義な90分間でした。

ケトン体に関しても「心血管イベント(脳卒中や心筋梗塞など)、および全死亡の発症率を低下」という
とてもポジティブな評価を示す研究が最近発表され、
糖質制限食にとって大きな追い風となりました。

また、宗田哲男医師は、
胎盤・臍帯・新生児のケトン体値に関する研究を英文で発表されました。
胎盤・臍帯のケトン体値論文は、世界初と思われます。
江部康二も共著者の一人です。
胎盤と臍帯と新生児では、ケトン体は高値が当たり前であり、
ケトン体の安全性が担保されました。

このような、糖質制限食に関する最新の動向を、本講演において
余すこと無くお話ししたいと思います。

北海道の皆様のご参加をお待ちしております。


江部康二



☆☆☆
帯広商工会議所主催
第9回 にこにこ健康・福祉フェア:6月25日開催


以下のサイトにいけば、申し込みフォームがあります。
http://www.occi.or.jp/regional-development_event/event/nikoniko_321.html


「医食同源~糖質減らして健康美~」
健康・福祉フェア

家族が元気であれば、働く人は安心して働くことができ、
また、働く人が元気であれば家族は安心して生活し続けられます。
そして、働く人が元気であれば、
企業も優秀な人材を失くすことなく安心して事業を営み続けることができ、
元気なまちづくりにもつながります。
本フェアでは、働く人々の健康チェック機会の創出と予防の大切さを
認識してもらうことを目的として実施します。


日時
平成29年6月25日(日) 午前10時~午後2時


場所
とかちプラザ(帯広市西4条南13丁目1番地)
大集会室 (講演会)、レインボーホール(特別講演会)、
アトリウム・ギャラリー(PR・実演(体験)コーナー)


講演会
「歯周病と全身疾患」(午前11時~11時20分)
講師:佐々木 嘉晃 氏(医療法人社団 佐々木歯科医院 院長)

「十勝発・低糖クッキーの話」(午前11時20分~11時40分)
講師:景山 善美 氏・安久 澤智子 氏(晴café)

「音楽健康体操」(午前11時40分~正午)
講師:沼口 奈美子 氏
(社会福祉法人ふるさと 介護予防運動指導員(いつも手をつないで))


特別講演会
テ ー マ:「糖質減らして健康美~糖質制限とその実践・効果について~」
講  師:江部 康二 氏(日本糖質制限医療普及推進協会 代表理事・一般財団法人 高雄病院 理事長)
時  間:正午~午後2時
会  場:とかちプラザ 2階 レインボーホール
定  員:350名
参加費:無料(定員になり次第締め切らせていただきます)
申し込み:申込フォームからお申込みいただくか
       または下記募集要項に必要事項をご記載の上、
       FAXにてお申し込みください
http://www.occi.or.jp/wp/wp-content/uploads/2016/02/de24e81910fd7f178c791eb5436e699c.pdf

募集要項:【一般用】  【事業者用】
月曜日の糖質制限な夕食。ライクス常盤店。歩数。速歩数。
こんにちは。

月曜日は高雄病院京都駅前診療所で外来診察です。
ビルの階段4階昇降は小走りで、駐車場との往復も早足です。
外来終了後、高雄病院に移動して、病棟回診も早足です。
これだけで、帰宅したときは、
4500歩くらいで、速歩は12分くらいでした。
午後8時前に血糖値を測定したら、87mg/dlでした。

いかりライクス常盤店が、新店舗となり、
2017年5月26日(金)、移転・拡張オープンしました。

自宅から、徒歩10分くらいなので、
「一日8000歩、その内速歩20分(中等度の活動)。」
の目標達成のために調度いいので、
2017/6/19(月)夜、初めてライクスまで買い物に行きました。
広くて、清潔感のあるいいお店でした。

2017/6/19(月)
歩数:8119歩/日
速歩:32分/日

買い物から帰宅したら、 堂々の目標達成でした。 (⌒o⌒)v

東京都健康長寿医療センター研究所の青柳幸利氏によると、

男性で8000歩/日、そのうち20分間の速歩(中等度の活動)。
女性で7000歩/日、そのうち15分間の速歩。


くらいの、ぼちぼちの運動で、筋力を保ち、体力低下を抑えることができるそうです。

そして、うつ病、認知症、心疾患、脳卒中、がん、動脈硬化、骨粗鬆症、
高血圧、糖尿病、メタボリックシンドロームの予防効果が期待できるとのことです。

そういえば、最近、私も暁現象が少し改善したように思います。

なお、年齢不相応の激しい運動は、活性酸素も多く発生するので、逆効果ということです。


月曜日の夜は、江部診療所は同級生の革島定雄ドクターの外来診察日で、
連れ合いが江部診療所で勤務なので、私は一人飯が多いです。

たまに、すき家の牛丼ライトとか、さとしゃぶ食べ放題に行きますが、
生協やスーパーで買い物して、家で食べることもあります。

この日は、いかりライクスで
冷やし茶碗蒸し:¥194-
ローストビーフ:¥638-
刺身の三種盛り:¥479-
冷やし豚シャブサラダ:¥399-
出汁巻き:¥250-
サントリー角ハイボール350ml、1缶:¥170-

を購入しました。

午後8時過ぎだったので、2割引きサービスの商品が半分ほどありました。 (^_^)
メニューを眺めると、そこそこ豪華なラインアップですね。
一応、いかりライクスは、高級感のあるスーパーですし、
美味しかったですよ。
居酒屋でこれだけ食べたら、軽く¥4000-くらいはいきますね。

午後8:30に食べ初めて、
午後9:30に血糖測定の予定でしたが、忘れてました。
午後10:30に測定で、血糖値:102mg/dlでした。

私の食後血糖値のピークは、60分後なのですが、
この日は2時間後で、15mg上昇して、102mg/dlです。
1時間値だと約20mgくらいは上昇していたかもしれません。

ともあれ、夕食の合計糖質量は、10g未満と考えられ、
とても糖質制限な夕食を満喫しました。

ああ、そうそう、角ハイボールのあとは、焼酎ハイボールを4杯くらい吞んで就寝でした。 (^^)  


江部康二
朝日カルチャー立川教室講座 糖尿病&生活習慣病と糖質制限食 ご報告
こんばんは

朝日カルチャー立川教室講座 
糖尿病&生活習慣病と糖質制限食 
~人類本来の食事・人類の健康食とは~
6/18(日)

のご報告です。

ブログ読者の皆さんも大勢参加していただき、
合計80名の参加者で、満員の盛況でした。
ありがとうございます。
質問された方の多くが、既に糖質制限食を実践されて
成果を上げておられました。

以下(☆)のようなスライドにより
わかりやすく詳しくお話ししました。
並べてみると結構盛りだくさんですね。 (^_^)

従来の糖尿病食(カロリー制限・高糖質食)では、
食後高血糖と平均血糖変動幅増大を必ず生じるので
理論的に考えて合併症を予防することは困難である
ことを強調してお話ししました。

糖尿病合併症予防が可能な唯一の食事療法は『糖質制限食』です。

質疑応答も活発で、30分くらいかかりました。
本のサイン会も、沢山ご購入頂き、30分くらいかかりました。
電車の時刻がギリギリでやや心配でした。

2016年7月のNHKクローズアップ現代の試算によれば、
糖質制限市場は、3184億円とのことです。
医学界より、企業のほうが糖質制限食をビジネスチャンスと捉えて
行動が迅速なようです。

一方、医学界においても、嬉しいサプライズです。
2017年2月7日(火)午後から、東京大学医学部に行ってきました。
教授室で、渡邊昌先生、門脇孝先生、江部康二の3人で鼎談を行いました。

医学界も、ゆっくりですが確実に良い方に変わりつつあるようです。
渡邊昌先生は、医学雑誌「医と食」の編集長です。
門脇孝先生は、
一般社団法人 日本糖尿病学会 理事長
であり、
東京大学大学院医学系研究科糖尿病・代謝内科教授
です。


(☆)<講演のスライドメニュー 一覧>
江部康二 プロフィールと糖質制限食
糖質制限食は変わった食事?人類の食生活の変遷は?
人類の食生活 農耕の始まる前
人類の進化と遺伝子
農耕の始まりと穀物
日本、旧石器・縄文・弥生時代
穀物精製技術以後の食生活
人類の食生活3段階と血糖値
血糖値の恒常性(ホメオスタシス)
「酸化ストレス」って何?
ブドウ糖スパイク(グルコーススパイク)
ブドウ糖ミニスパイク
グルコースミニスパイクと生活習慣病
糖質制限が有効な生活習慣病
糖尿病・肥満増加の真の原因は?
脂肪摂取比率低下しても糖尿病・肥満増加 米国
米国 脂肪が無実なら真犯人は?
血糖と糖質・蛋白質・脂質
糖尿病の人と糖質
糖尿病の人と蛋白質・脂質
糖質制限→食後血糖値の上昇が極めて少ない→糖尿病予防
糖質制限→インスリン分泌がごく少量で済む→肥満・メタボ予防

インスリン発見以前 糖尿病治療食=糖質制限食
インスリンの発見・抽出・使用
インスリンと糖尿病と肥満
インスリンは三重の肥満ホルモン
近年の米国糖尿病学会(ADA)と糖質制限食
米国糖尿病学会が糖質制限食も受容
ADAの見解は日本糖尿病学会への痛烈な批判
日本の糖尿病食の歴史
日本糖尿病学会の「食品交換表」
糖質制限食の普及と書籍
糖質制限食の普及と医師、転換点、
糖質制限食に追い風
良い意味でのサプライズ
 東大病院でも緩やかな糖質制限食を供給
 渡邊昌先生、門脇孝先生と鼎談

糖質制限食(低炭水化物食)の安全性に関する考察
飽和脂肪酸摂取量と脳心血管イベント発生は関係がない
低脂肪食は心疾患リスクを下げない脂肪悪玉説→根拠なし
糖尿病・肥満など生活習慣病には     糖質制限食が最適
通常の糖尿病食と糖質制限食 写真
カロリー制限食と糖質制限食 比較
糖質制限食実行する糖尿人
糖質制限食実行しない糖尿人
糖質制限食十か条
糖質制限食の対象
2型糖尿病 症例3例
2型糖尿人 江部康二のデータ
高血糖の記憶
 高血糖の記憶 症例
糖尿病合併症
米国では糖尿病合併症が激減
日本糖尿病学会『第56回日本糖尿病学会年次学術集会』熊本宣言2013の記載
  糖尿病合併症で苦しむ患者さんの数は今なお減少していません。

糖尿病に対する糖質制限食の利点
糖質制限食とその可能性
コレステロールについて
家族性高コレステロール血症



江部康二
グリコアルブミン(GA)とグリコヘモグロビン(HbA1c)を比較
おはようございます。

今回の記事は、
グリコアルブミン(GA)とグリコヘモグロビン(HbA1c)を比較してみます。

<GAとHbA1cのそれぞれの意義>

HbA1cは赤血球の寿命が120日であるため4ヵ月前から採血時まで、
一般には、過去2ヶ月の平均血糖値を反映します。

GAはアルブミンの半減期が17日であるため17日前から採血時まで、
一般には、過去2週間の平均血糖値を反映します。
高雄病院の糖尿病学校(14日間入院)では、
糖質制限入院時と退院時のGAを検査します。
必ず退院時GAが改善しますので患者さんに説明しやすいです。
HbA1cは2週間では、血糖コントロール良好でも変化はありません。
従って、退院時のHbA1cは検査しません。

<GAとHbA1cの測定原理と食後高血糖の反映度合い>

HbA1cとグリコアルブミン(GA)は、血液中のヘモグロビンとアルブミンが、
それぞれ血糖と結合して変化したものの割合を示す検査値で、原理は同じです。

血液中のブドウ糖は、いろんなものにへばり付く性質があり、ヘモグロビン(赤血球の中にあるタンパク質)にくっついて変化したものがHbA1cで、アルブミンという血清中のタンパク質にくっついて変化したものが、グリコアルブミン(GA)ということです。

そして、同じ HbA1C値の糖尿病患者さんでも、食後高血糖が頻回にある患者さんの方が、グリコアルブミンが高くなりやすいことが分かりました。

アルブミンが血糖と結合してグリコアルブミンになるスピードは、
ヘモグロビンが血糖と結合して HbA1Cになるスピードより、
9倍くらい速いと推測されています。


そのため、ごく短時間だけ現れる高血糖に対しては、
グリコアルブミン値の方が HbA1C値より敏感に反応しやすいと考えられます。

ごく短時間だけ現れる高血糖は、通常は糖質摂取後の高血糖です。

これが、「グリコアルブミン検査は食後高血糖の評価に適している」とされる理由です。

<GA/HbA1cの比が大きいと食後高血糖が頻回>

食後高血糖の存在をよりはっきりとさせる方法として、
グリコアルブミン値を HbA1C値で割って両者の比を計算する方法があります。

血糖コントロールが良いにしろ悪いにしろ、それが安定している場合、
両者の比は、およそ3:1です。(但しHbA1cはJDS値)

つまりGA値が HbA1C(JDS)の約3倍です。

この約3倍というのは昔のHbA1c(JDS値)で計算したらぴったりですが、
HbA1c(NGSP値)の場合は少し小さくずれます。

従って、GA/HbA1c比の計算をするときは、
JDS値のHbA1cにする
とよいです。

*JDS値+0.4=NGSP値
*NGSP値-0.4=JDS値


食後血糖値の変動が大きい糖尿人では、
先ほど述べたようにグリコアルブミンの方が上昇しやすいため、
GA/HbA1c比が大きくなります。

食後高血糖が頻回の場合は、GA/HbA1c比が4:1に近付いたり、
それ以上に差が開くこともあるようです。

この差が大きいほど、
合併症が進行しやすくなることを示した研究報告が最近増えてきました。

<糖質制限食なら、GA/HbA1cの比が小さい>
江部康二の検査データ
HbA1c(NGSP):5.8%(基準値4.6~6.2%) 
HbA1c(JDS):5.4%(基準値4.3~5.8%)
グリコアルブミン(GA):13.9%(基準値11.8~16.0%)

上記、江部康二の検査データ(2017年6月)だと、
JDS値で計算して、GA/HbA1c比は、2.57:1とかなり低いです。
食後高血糖が極めて少ないことを示しています。

一方、
ある50代男性糖尿人Aさんの検査では
HbA1c(NGSP):5.8%
HbA1c(JDS):5.4% 
グリコアルブミン(GA):18.0%
でした。

江部康二とAさんと、HbA1cは全く同じです。

一方AさんのGAも20%未満と、コントロール良好ではあるのですが、
私のデータと比べるとかなり高値です。
Aさんの、GA/HbA1c比は、3.33:1で、私よりかなり高いです。

つまりAさんは、私に比べると食後高血糖が一定あったこととなります。

よくよくAさんに聞いてみると

「麺類が好きで時々食べていました」

ということでした。

麺類を止めて貰ったら、GAも16.0%をきるようになりました。


すなわち、食後高血糖のない質の良いHbA1cと、食後高血糖のある質の悪いHbA1cとを、
GA/HbA1c比によって、区別し評価できるということになります。

GAとHbA1cは同じ月には保険請求できませんので、
やや安価なHbA1cのほうを実費で保険外で調べればいいと思います。

私費で、HbA1cは¥500-くらいと思います。

HbA1cより、有用なので、グリコアルブミン検査は今後、
もっと普及して欲しいと思います。

それによりグリコアルブミンと合併症の関係がさらに明確になることでしょう。




江部康二
HbA1c(ヘモグロビン・エイワンシー)に関する考察。
こんにちは。
今日の記事は、HbA1c(ヘモグロビン・エイワンシー)に関しての考察です。

<HbA1c(ヘモグロビン・エイワンシー)>
HbA1c(ヘモグロビン・エイワンシー)
赤血球の中に含まれているヘモグロビンは、鉄を含む赤色の色素部分のヘムと、
蛋白部分のグロビンでできています。
ヘモグロビンはグロビン部分の違いによりHbA、HbA2、HbFの3種類に分けられます。
成人では、HbAが97%を占めています。

血液中には、赤血球や糖類やその代謝産物が流れていて、
お互いに結合する傾向があります。
赤血球中のヘモグロビンと、血中のブドウ糖など単糖類が結合したものが、
グリケーティッドヘモグロビンです。

これを略してグリコヘモグロビンですが、HbA1とほぼ同義語として使用されています。
グリコヘモグロビンは、元のヘモグロビンとは電気的性質が異なるため、
検査により識別することができます。

HbA1は、さらにHbA1a、HbA1b、HbA1cなどに分けることができます。
このうち糖尿病の検査の指標として汎用されているHbA1cは、
ヘモグロビンA(HbA)にグルコース(ブドウ糖)が結合したものです。
当然、血糖値が高値であるほど、ヘモグロビンと結合しやすいのです。

HbA1cの生産量は、Hb(ヘモグロビン)の寿命と血糖値に依存します。
赤血球は骨髄で作られ、血液中を循環し寿命は約120日間ですから、
HbA1cは過去4ヶ月(120日間)の血糖値の動きを示しています。

より詳しく分析すると、HbA1c値の約50%は過去1ヶ月間の間に作られ、
約25%が過去2ヶ月、残りの約25%が過去3、4ヶ月で作られます。

従いまして、HbA1cの値は通常は、
過去1、2ヶ月の平均血糖値を反映していると考えればよいことになります。

血糖値は、空腹時や食後で変動するのに対し、
HbA1cはそれらにほとんど影響を受けないという特徴があります。
すなわち、血糖値は常に変化していますが、HbA1cは血中濃度が安定しています。

<HbA1cが実態より低値を示す場合>
溶血性貧血、腎性貧血など、赤血球の寿命が短縮するような病態のときは、
HbA1cの生産量がその分蓄積されずに減りますので、実際の値よりも低くなります。
肝硬変に伴う脾機能亢進による貧血も赤血球の寿命が短縮します。

鉄欠乏性貧血が鉄剤投与により急速に回復している時期も、
幼弱赤血球が増えて、赤血球の寿命が短くなり、HbA1cは低値となります。

糖尿病腎症から透析になった糖尿人の場合は、
腎性貧血で赤血球の寿命が短くなっているので、
見かけ上はHbA1cが改善して、低下したようにみえますが、
実態を反映していないことになります。

それで日本透析医学会では透析患者の血糖指標としては、
グリコアルブミン(GA)を推奨しています。

血液中のタンパク質の一種であるアルブミンに
ブドウ糖がくっついたものをグリコアルブミン(GA)といい、
GAは、約2週間の血糖状態をもっとも鋭敏に反映すると言われています。

そして、アルブミンは赤血球の寿命とは無関係なので、
貧血にも影響されないので、日本透析医学会が推奨しているわけですね。

<HbA1cが実態より高値を示す場合>
鉄欠乏性貧血の場合、鉄不足で貧血があり未治療のときは、
代償性に赤血球の寿命が延びるので、
HbA1cは寿命が延びた分蓄積して、高値にシフトします。

妊婦においては、妊娠の進行とともに胎児の鉄需要が増加しますが、
それに供給が追いつかず、しばしば鉄欠乏性貧血が生じます。
そのとき、代償的に赤血球寿命が延びて、
血糖と結合するヘモグロビンの量が相対的に増えます。
結果として、妊娠中、特に妊娠後期には、
HbA1cが偽高値をとることが知られています。
従って妊娠中の血糖コントロールの指標は
HbA1cではなく、グリコアルブミン(GA)が推奨されています。
「GA15.8%未満」をめざして妊娠中の血糖管理をします。


<HbA1cが異常値な場合に疑われる病気>

高値…糖尿病、異常ヘモグロビン血症、未治療の鉄欠乏性貧血など
低値…溶血性貧血、、腎不全、肝硬変、インスリノーマ(膵島線種)など


江部康二
食後血糖値測定は60分後?120分後?血糖コントロール目標は?
こんばんは。

食後血糖値測定は60分後?120分後?
どちらがいいのでしょう?
そしてコントロール目標は?


<血糖コントロール目標>

Ⅰ)日本糖尿病学会
糖尿病治療ガイド2016-2017の「血糖コントロール目標」
合併症予防ののための目標として
・HbA1c:7.0%未満
あり、それに対応する血糖値として
・空腹時血糖値:130mg/dl未満
・食後2時間血糖値:180mg/dl未満


の3つが採用されています。
それで食後に関しては2時間値が、重視されます。

食後2時間値については、Kumamoto Study(2000年)において、
・食後2時間血糖値180mg/dl未満、
を保つことが、
合併症進展を阻止する閾値であることが示されたことも根拠になっています。

第56回日本糖尿病学会年次学術集会の「熊本宣言2013」以降、
血糖コントロール目標は上記のように、
従来のコントロール目標より、緩やかとなりました。
これは、従来の糖尿病食(糖質たっぷり)を摂取しながら、
薬物で濃厚に治療して、HbA1cや血糖値を厳格な目標に設定すると、
低血糖発症のリスクが高くなるためと考えられます。

Ⅱ)糖質セイゲニスト
しかし我々糖質セイゲニストにおいては、
血糖コントロール目標は
・HbA1c:6.2%未満
・空腹時血糖値:110mg/dl未満
・食後2時間血糖値:140mg/dl未満

となります。
糖質制限食なら、薬物は使わないか、使っても最少量なので
低血糖リスクは極めて低いので、安心です。

Ⅲ)国際糖尿病連合
国際糖尿病連合・2011年「食後血糖値の管理に関するガイドライン」 
においては
HbA1cは6.5%未満、
空腹時血糖値は100mg/dl未満、
食後血糖値は、食後1~2時間で測定されるべきで、160mg/dl未満、

が目標です。
空腹時血糖値の目標が結構厳しいですね。


<食後血糖値のピーク>

慈恵医科大学の西村理明氏によれば

(1) 耐糖能正常者24名の食後血糖値のピークは、40分から50分

(2) HbA1c8%未満の患者はおおむね1時間から90分の間にピーク

(3) HbA1cが8%を超える患者では2時間後にピーク


です。

ピークが後にずれるほど、耐糖能が良くないと言えるようです。

糖尿人ではブドウ糖が吸収されたあと、
インスリン作用が不足しているので血糖値がなかなか下がらないのです。

従って糖尿人においては、自分の食後血糖値のピークが、
60分なのか、90分なのか、120分なのかを知っておくと便利です。

ピークがわかれば、糖質を摂取したとき、
60分か120分のどちらか1回測定すればいいので、センサーの節約になりますね。


江部康二
「糖質制限食で、血糖値、HbA1c、脂肪肝が劇的改善」
【17/06/14 初心者2017
HbA1c:12.1 → 5.5%(3ヶ月)
江部康二先生
突然のコメントお許し下さい。

お米や麺類そして甘いお菓子が大好きで、毎食ご飯を何杯も食べた後にデザート、
そして夜寝る前に麺類を食べるというむちゃくちゃな生活を続けていました。
ある日、夜中に激しく両足がつりました。
経験したことのない激しい足のつりかたでした。
その半年くらい前から飲む水やお茶が多くなっていたこともあり
念のために血液検査して貰ったところ、
初回検査(3月)では朝食後の血糖値が282あり、
二日後にその検査結果を聞きに行った日に再度血液検査していただき、
HbA1c:12.1、朝食後血糖値365の結果が出てしまいました。

脂肪肝はかなり前から指摘されていたのですが、
まさか糖尿病とは、と愕然とし、そこから始めて糖尿病についてかなり調べました。
書店にある先生の書籍はほとんど購入し勉強させていただきました。
GOT130,GPT200、γGTP186、中性脂肪218、最悪の数値でした。

一ヶ月後にHbA1c:9.2、二ヶ月後HbA1c:6.8、三ヶ月後には5.5となりました。
食前血糖値は84です。
これも先生のおかげと深く感謝しております。

ただ初心者なので、血液数値の他の何を見れば何がわかるのかが
いまいちよくわかりません。

GTP.GOT,γGTPは正常値になりました。
気になることはずっと窒素尿素が高いことです。(24~25)。
クレアチニン0.78、尿酸5.9、

三ヶ月で血糖関連はかなり改善したのですが、
1,2ヶ月後の検査では正常値だったTTTが3ヶ月目の検査で
突然13.6になり中性脂肪も少し上がってしまいました。

ここ数週間、糖質が少なく美味しいということで、
素焼きクルミやナッツ類を多く食べたことで
高脂血症になってしまったのかもと反省しています。

総コレステロール184、HDL50で、LDLの項目はありません。
このページで皆さんが良く書いておられるケトン体の項目もありません・・・。
全く初心者のコメントさせていただき申し訳ございません。

何はともあれ、3ヶ月でかなり改善できました。
15キロの減量も叶いました。
先生には深く深く感謝申し上げます。
ありがとうございました。】


こんにちは。
初心者2017 さんから、
「糖質制限食で、血糖値、HbA1cが劇的改善」
という、とても嬉しいコメントをいただきました。
初心者2017 さん、拙著をたくさんご購入いただき、ありがとうございます。

2017年3月
『HbA1c:12.1%、朝食後血糖値365mg/dl』
これは、なかなかの数字で、
糖尿病の重症度で横綱まで行かなくても大関クラスのデータです。

2017年3月
『GOT130,GPT200、γGTP186、中性脂肪218』
こちらは脂肪肝ですが、かなり立派な脂肪肝です。

『一ヶ月後、HbA1c:9.2%、
二ヶ月後HbA1c:6.8%、
三ヶ月後、5.5%、食前血糖値:84mg/dl、GTP.GOT,γGTPは正常値、体重は15kg減少』

血糖値も脂肪肝も素晴らしい改善です。
上手に糖質制限食を実践しておられるのでしょう。
この改善速度には、主治医もさぞかし、びっくりされたことと思います。

『気になることはずっと窒素尿素が高いことです。(24~25)。
クレアチニン0.78』

糖質制限食実践で、相対的に高タンパク食になります。
そのため、生理的に尿素窒素がやや高値となることがあります。
初心者2017さんの場合、血清クレアチニン値が0.78mg/dlと正常なので
腎機能は大丈夫であり、まったく心配はいりません。

『TTT:13.6』
他の肝機能が改善しているので、経過をみて問題ないです。

『中性脂肪も少し上がってしまいました。』
中性脂肪は、早朝空腹時の検査が一番いいです。
食後数時間までの検査では、食事中の中性脂肪がまだ血中に残っていて
それをカウントしてしまいます。
スーパー糖質制限食でも、食後の中性脂肪値は高値となることが多いですが、
早朝空腹時の中性脂肪値は、基準値となります。
素焼きクルミやナッツは大丈夫と思います。
特にクルミの糖質量は極めて少なく、100g中に4gです。
他のナッツ類は適量にとどめましょう。

『総コレステロール184、HDL50』
こちらも基準値で問題ないです。

初心者2017 さん、
これからも美味しく楽しく糖質制限食で、健康ライフをお続けくださいね。

江部康二
空腹時血糖値とHbA1cでは、食後高血糖はわからない。
【17/06/14 はな
食後血糖値
いつも江部先生のブログ拝見し勉強させていただきがんばっております。
現在40歳、アメリカ在住です。数年前からヘモグロビンA1Cの値が境界型です。
江部先生のブログを参考にさせていただきながら
年に一度の健康診断血液検査とA1C Nowという簡易のA1c検査機で自己管理しています。
3年前 A1C 5.9 (ラボで検査)
2年前 A1C 5.4 (ラボで検査)
1年前 A1C 6.1 (ラボで検査)
2週間前 A1C 5.1 (自分で簡易検査機)

昨日から日本に一時帰国中で 今朝父の簡易血糖値検査機で190とでてしまいました。(うにイカ酒盗、キウイ、チョコレート一粒 を食べて30分後くらいです)
ビックリして 二時間くらい過ぎてしまいましたが病院に行きました。
血糖値は120、A1Cは5.4でした。
普通の人なら 食後に190になることは考えにくいですよね?
今は空腹時血糖値とヘモグロビンA1Cしか気にしてなかったのですが、今後はどのような点に注意して生活をしていったらいいのか、アドバイスをいただけたらと思い投稿させていただきました。どうかよろしくお願いいたします。】



はな さん
とても良いことに気がつかれたと思います。

現在、一般に病院で糖尿病のコントロールの指標とされているのは
「空腹時血糖値とHbA1c」です。

しかし、実は
空腹時血糖値とHbA1cだけでは、食後の高血糖が存在しても、
ほとんど見逃すことになるのです。

HbA1cという検査は、食後1~2時間だけ180mg/dlを超えるような高血糖があっても、
それが全く反映されないということが判っています。

従って、HbA1cと早朝空腹時血糖値だけで血糖コントロールを評価すると、
短時間の食後高血糖を見逃すので、隠れている合併症のリスクも見逃すこととなります。

「HbA1Cがそれほど悪くないのに合併症が発症・進行してしまう」ケースが後を絶たないのは、
見逃されている食後高血糖の影響があると考えられます。

とくに、糖尿病のさまざまな合併症の中でも大血管に生じる「動脈硬化」には、
食後高血糖が大きく関与していることが明らかになっています。

大血管の合併症である動脈硬化は、糖尿病予備群の段階でも発症・進行することがわかってきましたが、
その元凶はやはり「食後高血糖」だったのです。

食後高血糖を調べるのに一番わかりやすいのは、
血糖自己測定器で自分で調べることです。

今後は、 はなさんも、血糖自己測定器で食後血糖値を調べるようにすれば
今まで見逃していた食後高血糖をチェックできると思いますよ。


江部康二
アボット、改良された糖質制限経腸栄養製品、グルセルナ(R)-REXを発売 。
【17/06/13 精神科医師A
グルセルナ(R)-REX発売
アボット、改良された糖質制限経腸栄養製品、グルセルナ(R)-REXを発売

http://www.jiji.com/jc/article?k=000000059.000002119&g=prt



こんにちは。
精神科医師Aさんから
糖質制限経腸栄養製品の情報をコメント頂きました。
ありがとうございます。
アボット社のグルセルナ(R)-REXが新発売です。
アボット社は以前から、糖質制限な製品を発売していますので、注目していました。

アボット、グルセルナ(R)-REX
100mlあたり
熱量    100kcal
たんぱく質 4.2g
脂質    5.6g
糖質    8.8g
食物繊維  0.9g
食塩相当量 0.25g
フラクトオリゴ糖 0.8g
カルニチン 8mg
イノシトール 85mg


アボット、プルモケア®-EX
1缶250ml中、375kcalで
糖質:28.4%
脂質:54.8%
たんぱく質:16.8%
です。
以前からあるプルモケア®-EXは
今回の新製品(糖質33%)より、さらに糖質が少ないく、28.4%です。


プレスリリースに、
『糖質制限経腸栄養食品』と記載できるよき時代となったのですね。
嬉しい限りです。

アボット社さん、こうなったら、もうひと頑張りで
総摂取カロリーの内、糖質が12%くらいの「スーパー糖質制限食」対応の
製品も発売して欲しいですね。


江部康二


☆☆☆
以下、アボット社のプレスリリースから一部抜粋です。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000059.000002119.html


アボット、改良された糖質制限経腸栄養製品、グルセルナ®-REXを発売。
アボット ジャパン株式会社 2017年6月13日 11時00分

2017年6月13日 ― 4人に1人以上が65歳以上の高齢者となった日本において、
高齢者が健康であり続けるためには、十分な栄養を摂取することが重要ですが、
中には、糖質制限を必要とされる方もいます。
この度、アボットでは糖質を制限した栄養管理をサポートし、
医療従事者に栄養管理の選択肢となる、
経腸栄養製品のグルセルナ®-REXを発売しました。


人口の高齢化に伴い、さまざまな理由で咀嚼・嚥下が難しくなったり、
栄養素を効率的に吸収できなくなる等、
栄養計画を再評価する必要がある方は今後も増加すると予想されます。
例えば食物繊維やオリゴ糖は、生活習慣病の予防や排便習慣等に重要とされていますが、日本人の食事摂取基準2015年版では、生活習慣病、排便習慣等に対して理想的とされる食物繊維摂取量(24g/日)に対して、国民健康・栄養調査による食物繊維摂取量は13.7g/日(中央値、18歳以上)と、理想的な摂取量をはるかに下回っています。

グルセルナ®-REXは、従来のグルセルナ®-EX同様に糖質を制限した三大栄養バランスをそのまま踏襲しているだけでなく、不足しがちな食物繊維やオリゴ糖の摂取を助ける、以下の独自の組み合わせである、REXカーボシステムを新たに採用しました。

▶ フラクトオリゴ糖:多くの食品(玉ネギ、小麦、バナナなど)に含まれるオリゴ糖
▶ イソマルツロース:スクロースに転移酵素を作用させた二糖類のひとつ
▶ 難消化性デキストリン:トウモロコシでんぷん由来の水溶性食物繊維
▶ 燕麦繊維:オートミールの原料である燕麦由来の不溶性食物繊維
▶ グリセリン:食品甘味料として広く用いられている糖アルコールの一種

REXカーボシステムは、日本人に不足しがちな食物繊維やオリゴ糖の効率よい摂取を可能にすると同時に、流動性を改善することで滴下停滞が解消し、より確実で信頼性の高い栄養管理に寄与します。また、
医療・介護現場で用いられる多くの液状栄養食品の糖質比率が50%を超えているところ、グルセルナ®-REXは33%であり、糖質を制限した栄養管理に貢献します。

今回、容器を缶からアルミパウチ、RTHバッグに変更することで、医療現場で広く採用されている紙容器のように開封時にハサミを必要とせず、また缶のように廃棄の手間もかからなくなりました。RTHバッグではコンテナ等に移し替える必要がなく、直接栄養セットに接続できるため、細菌汚染リスクを減らすことにもつながり、医療従事者の手間を大きく低減するだけでなく、リスク管理を徹底することが可能になります。また、医療機関で採用されている多くの液状栄養食品の賞味期限が6カ月であるのに対し、グルセルナ-REXの賞味期限は製造後9カ月であり、医療機関にとって効率的な在庫管理が可能となります。

一般社団法人日本臨床栄養実践協会 理事長の足立香代子先生は、「栄養食品は人々が健康を回復する際、非常に重要な役割を果たします。グルセルナ®-REXは、糖質を制限したい患者さんに適した栄養食品です。今回、より進化した栄養組成となることや、パッケージが改良されることで、医療従事者の手間を大幅に低減でき、さらに充実した栄養管理が実現すると確信しています」と述べています。

「グルセルナ®-REX」は現在、主に医療機関・介護施設等でご利用いただけます。

2017年6月18日(日) 朝日カルチャーセンター立川教室。糖質制限食の講座。
おはようございます。

2017年6月18日(日)
朝日カルチャーセンター立川教室にて
糖質制限食の講座の講師をつとめます。

2016年4月30日(土)以来、立川では久しぶりです。
この1年、糖質制限食の展開において大きな発展があり
いい意味のサプライズもありました。

2016年7月のNHKクローズアップ現代の試算によれば、
糖質制限市場は、3184億円とのことです。
医学界より、産業界のほうが糖質制限食をビジネスチャンスと捉えて
行動が迅速なようです。

一方、医学界においても、嬉しいサプライズです。
2017年2月7日(火)午後から、東京大学医学部に行ってきました。
渡邊昌先生、門脇孝先生、江部康二の3人で鼎談を行いました。
二人で話し合うのが対談で、三人で話し合うのが鼎談です。
渡邊昌先生は、医学雑誌「医と食」の編集長です。
門脇孝先生は、
一般社団法人 日本糖尿病学会 理事長
であり、
東京大学大学院医学系研究科糖尿病・代謝内科教授
です。

日本糖尿病学会のトップとじっくり話し合うことができて、
とても有意義な90分間でした。

ケトン体に関しても「心血管イベント,および全死亡の発症率を低下」という
とてもポジティブな評価を示す研究が最近発表され、
糖質制限食にとって大きな追い風となりました。

このような、糖質制限食に関する最新の動向を、本講座において
余すこと無くお話ししたいと思います。
東京、関東方面の皆さん、是非奮って、ご参加頂けば幸いです。


江部康二


☆☆☆
以下、朝日カルチャーセンター立川教室のサイトから一部抜粋。

朝日カルチャーセンター立川教室
糖尿病&生活習慣病と糖質制限食
講師名 高雄病院理事長 江部 康二
https://www.asahiculture.jp/tachikawa/course/6b4de227-9489-6f6c-0701-585a6ad79f60

講座内容
糖質制限食は、1999年から京都・高雄病院において糖尿病治療食として開始され、
合併症を予防できる唯一の食事療法として画期的な成果をあげてきました。
この課程で、肥満・メタボなど様々な生活習慣病にも有効ということが判明しました。
従来の糖尿病食(カロリー制限食)と糖質制限食の比較や注意点についてもお話します。(講師記)


日時・期間   日曜 13:30-15:00  6/18  1回
日程   2017年 6/18

受講料(税込み)
6月(1回)
会員 3,024円
一般 3,672円

お申し込み①
https://www.asahiculture.jp/tachikawa/course/6b4de227-9489-6f6c-0701-585a6ad79f60

お申し込み②
朝日カルチャーセンター立川教室 
電話:042-527-6511

講師紹介 江部 康二 (エベ コウジ)
<プロフィール>
・ 1950年生まれ。
・ 1974年京都大学医学部卒業。
・ 1974年から京都大学胸部疾患研究所第一内科(現在京大呼吸器内科)
にて呼吸器科を学ぶ。
・ 1978年から高雄病院に医局長として勤務。1996年副院長就任。
・1999年高雄病院に糖質制限食導入。
・2000年理事長就任。
・ 2001年から糖質制限食に本格的に取り組む。
・2002年に自ら糖尿病であると気づいて以来、さらに糖尿病治療の研究に力を 注ぎ、
「糖質制限食」の体系を確立。これにより自身の糖尿病を克服。
内科医/漢方医/
一般財団法人高雄病院理事長/一般社団法人日本糖質制限医療推進協会理事長

<著書>
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』2005年(東洋経済新報社)
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編』2008年(東洋経済新報社)
『我ら糖尿人、元気なのにはわけがある』2009年(東洋経済新報社・作家宮本 輝氏との対談本)
『糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食』2010年(ナツメ社)
『主食をやめると健康になる』2011年(ダイヤモンド社)
『食品別糖質量ハンドブック』2012年(洋泉社)
『糖質オフ!健康法』2012年(PHP文庫)
『糖尿病治療のための!糖質制限食パーフェクトガイド』2013年(東洋経済新 報社)
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!新版』2014年(東洋経済新報社)
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!2 実践編 新版』2014年(東洋経済新報社)
『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』2014年(東洋経済新報社)
『江部先生、「糖質制限は危ない」って本当ですか? 』 2015年(洋泉社)
『なぜ糖質制限をすると糖尿病が良くなるのか』2015年(ナツメ社)
『糖質制限の教科書』2015年(洋泉社)監修
『よくわかる! すぐできる! 「 糖質オフ! 」健康法 』2016年(PHP研究所)
『人類最強の「糖質制限」論~ケトン体を味方に して痩せる、健康になる』2016年(SB新書)
『江部康二の糖質制限革命』2017年(東洋経済新報社)
など多数。

ブログ
『ドクター江部の糖尿病徒然日記』( http://koujiebe.blog95.fc2.com/
は日に約数千件のアクセスがあり、
糖尿病のかたやそのご家族から寄せられ た質問への回答や、
糖尿病・糖質制限食に関する 情報の発信に、日々尽力している。
KETOLUNGが、終了。研究成績は掲載されず。
こんばんは。

2011年7月から、アメリカではアイオワ大学とNIH(米国国立衛生研究所)などによって、

「放射線治療と化学療法を実施した第4期の肺がんと膵臓がん」

に対するケトン食の効果を確かめる臨床研究が進められていました。

症例が集まらなかったのとコンプライアンスが悪かったということで
終了となりました。
研究成績は掲載されていません。

残念です。


江部康二


☆☆☆
https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT01419587

Ketogenic Diet With Chemoradiation for Lung Cancer (KETOLUNG)
This study has been terminated.
(Poor accrual and compliance)

Sponsor:
University of Iow
a
Collaborators:
National Institutes of Health (NIH)
National Cancer Institute (NCI)
Nutricia North America
Information provided by (Responsible Party):
Allen, Bryan G, University of Iowa

ClinicalTrials.gov Identifier:
NCT01419587
First received: July 29, 2011
Last updated: February 9, 2017
Last verified: February 2017
History of Changes

Purpose
This study investigates if using a very low carbohydrate diet during combined chemotherapy and radiation therapy is safe and if it can be tolerated by lung cancer patients.
[続きを読む...]
糖質制限で子どもが変わる! 三島塾レシピ 発売開始。
こんばんは。

糖質制限で子どもが変わる! 三島塾レシピ
― 成績&集中力アップ! もう「勉強しなさい! 」は言わなくてOK
– 2017/6/7
三島 学 (著), 江部 康二 (監修)


が、アマゾンで2017年6月7日から販売開始です。
三島学塾長の、子供の糖質制限シリーズの第2弾です。
カテゴリ こどもの医学 でランキング1位と好調です。

 前著で、世界で初めての「子供の糖質制限」の本を上梓された三島塾長が、
今回、『糖質制限で子供が変わる!三島塾レシピ』を刊行されました。

 嬉しいことに、
「糖質制限」が子供を救う
を読んでいただいた主婦の友社さんから依頼があり、
とてもスムースに出版の運びとなりました。
三島塾長の血と汗と涙のこもった珠玉のレシピ集ですから、
必ずや読者の皆さんのお役にたてると思います。 

 私が常々言うように、糖質制限食は人類本来の食事であり、人類の健康食です。
ですから、子供の健康にもおおいに役立つはずです。
人類700万年間の歴史において、穀物を食べ始めたのは、約1万年前。
人体はその歴史のほぼすべての期間で、
糖質制限食を摂取しつつ突然変異を繰り返して、
消化・吸収・代謝のシステムを完成させています。

 すなわち我々の体は糖質制限食に特化して適合していると考えられるのです。
農耕開始前の人類は糖質制限食を実践しながら
妊娠・出産・子育てを含む日常生活を過ごしていたと考えられます。

 子供の成長において必須であるのは、
たんぱく質と脂質、そしてビタミン、ミネラル、食物繊維です。
筋肉や骨格や内臓の成長に特に大切なのは
たんぱく質と脂質であり、糖質ではありません。

 体の組成は、
水分55~65%、たんぱく質14~18%、脂肪=15~30%、ミネラル5~6%、
そして糖質は1%以下です。
もちろん個人差がありますが、
糖質は身体組成の成分としては、極めて微々たるものであり、
理論的には必須糖質はありません。

 本の内容はぜひ読んでいただきたいのですが、糖質制限食を実践することで、
子どもの授業中の眠気がなくなり、多動が消え、
集中力が増して学力がどんどん向上して、
劇的に変わったという三島塾での実例も、理論編でたくさん出てきます。

 おかだ小児科医院(滋賀県高島市)の岡田清春先生は
「おかゆから始めない離乳食のすすめ」を実践しておられます。
赤ちゃんの発育がとても健康的で丈夫になるとのことです。
本書に2ページ執筆していただいてます。

おかげさまで前著

「糖質制限」が子供を救う(日本糖質制限医療推進協会、大垣書店)
http://books.rakuten.co.jp/rb/14600870/
 → こちらは楽天ブックスでご購入頂けます。

の売れ行きも好調で、早くも増刷となりましたが、
自費出版本としては破格のことです。

 妊婦も赤ちゃんも子供も大人も糖質制限食で、健康になります。
まさに人類本来の食事、人類の健康食と言えます。
2017年は「子供の糖質制限」が重要なキーワードになるかもしれません。


江部康二
“糖質制限ブーム”生みの親、江部康二医師を直撃。夕刊フジ。
こんにちは。
最近、夕刊フジからインタビューを受けて、その内容が記事として掲載されました。

合計9回の連載記事で、
夏井睦先生、深作秀春先生、宗田哲男先生も登場しておられます。
一応私が、トリをつとめさせていただきました。

その記事が夕刊フジのウェブサイトで見ることができると
精神科医師Aさんから、情報を頂きました。
ありがとうございます。

それがどうしたと言われるかもしれませんが、
最近の私の写真もアップで載っていますよ。(^^)


江部康二


☆☆☆
以下、夕刊フジのサイトから一部抜粋です。

夕刊フジ
http://www.zakzak.co.jp/lif/news/170606/lif1706060003-n1.html

【糖質制限 結局いいのか、悪いのか】
“糖質制限ブーム”生みの親、江部康二医師を直撃
「健康な食事とは何かを考えていくことが大切」

2017.6.6

「私が糖質制限の書籍を初めて刊行した2005年当時、米国糖尿学会は糖質制限食を全否定していましたが、
08年から肥満の患者に期限付きで認め、
13年には肥満の有無や期限も付けずに糖質制限食を治療食の1つとして容認しました。
このため日本の医学界も糖質制限への態度を変えつつあります」

 こう語るのは“糖質制限ブーム”の生みの親ともいえる高雄病院(京都市右京区)理事長の江部康二医師だ。

 低糖質食品などの市場は3000億円を超えるとみられ、
「糖質制限」はすでにブームの域を超えて社会に認知されている。
次の段階として、どんな糖質制限が最適なのかが問われる中、
江部医師は厳しい糖質制限(スーパー糖質制限=1日の糖質摂取量50グラム以下)を推奨し、
自身の病院でも実践している。

 「糖質制限の有効性や安全性に関するエビデンスが蓄積されていくなか、
一部の観察研究で厳しい糖質制限に対して否定的な結果があるのは承知しています。
しかし、観察研究は切り口次第でいくらでも恣意的な解釈が可能です」

 「一方、糖質摂取後の『食後高血糖』『血糖変動幅増大』で生じる酸化ストレスが、
動脈硬化や老化、がん、アルツハイマー病などの疾患の元凶であるのは紛れもない生理学的な事実。
ゆえに、糖質を制限すればするほどこれらの病気になるリスクが低下するのは理論的に明らかです」

 江部医師はそう断言する。

http://www.zakzak.co.jp/lif/news/170606/lif1706060003-n2.html

 さらに厳しい糖質制限で、ブドウ糖の代わりに主なエネルギー源として使われるケトン体が近年、
多くの病気予防にかかわっているのではないかと注目されている。

 14年に日本でも発売されたSGLT2阻害薬を、
米国で先行して心疾患リスクの高い糖尿病患者に投与したところ、
心血管疾患の発症が有意に減少し、他の研究では腎保護作用などがあることも分かってきたからだ。

 江部医師は忠告する。

 「SGLT2阻害薬は尿から余分な糖を排出して血糖値を下げる薬で、
薬物による糖質制限という側面を持ち、体内のケトン体を上昇させます。
つまり、少し前まで危険視されていたケトン体が危険どころか、
その臓器保護作用が世界的に認められたわけです。
動物性脂肪しかり、コレステロールしかりで食の常識が次々と覆っていることからも、
最新の情報を入手して健康な食事とは何か-を考えていくことが大切です」

 8回にわたって糖質制限に関する推進派、慎重派の見解を紹介してきたが、
「過剰な糖質摂取が健康によいはずがない」という認識は共通している。

 江部医師が指摘するとおり、日本の医学界はいつまでも体面にこだわらず、
糖質制限に関する正確な情報を国民に伝えていく責任がある。 (吉澤隆弘)=おわり
『江部康二の糖質制限革命』(東洋経済新報社)、第3刷に。
こんにちは。
2017/4/7『江部康二の糖質制限革命』を、東洋経済新報社より上梓しました。
このたび、おかげさまで、第3刷となりました。
ブログ読者の皆さんには、いつもご協力いただき、ありがとうございます。

江部康二の糖質制限革命: 医療、健康、食、そして社会のパラダイムシフト
単行本 – 2017/4/7 江部康二著 東洋経済新報社




1999年、糖質制限食は日本で最初に、
私の兄の江部洋一郎医師(高雄病院院長・当時)が開始しました。

2001年、高雄病院で私も糖質制限食に取り組み始めました。

2005年に、高雄病院の臨床経験をもとに
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』(東洋経済新報社)を出版しましたが、
糖質制限食の本としては日本初でした。

これをきっかけに日本に糖質制限食が普及していき、近年、
外食産業やコンビニでも糖質制限食OK食材が販売されるようになりました。

NHKクローズアップ現代によれば2016年7月時点で、
糖質制限食の社会への浸透による市場規模は既に3000億円を超えているそうです。

このような現状において、本書では、
糖質制限食が様々な生活習慣病の予防と治療に顕著な効果を発揮し、
医療費削減の切り札となることを提言しています。

さらに糖質制限食により社会が大きく変わり、様々な経済効果をもたらし、
健康寿命をのばす可能性を展望します。

糖質制限食に内在する大きなポテンシャルにより、
日本において、栄養学や医学における意識革命、
産業界における経済革命が起こる可能性が高いと考えています。

糖質制限食の日本社会への順調な普及を踏まえて、
機は熟したと思い本書を執筆しました。

本書が読者の皆さんの、
知的好奇心を幾ばくかでも満足させることができれば嬉しく思います。


江部康二
「高齢者はタンパク質をしっかり食べることが大切」NHK『ガッテン!』
こんばんは。

2017年3月16日の放送をもってNHK『ためしてガッテン』が終了し、
4月13日からはリニューアルしたNHK『ガッテン!』が放送を開始しました。

2017年5月24日(水)午後7時30分放送の『ガッテン!』
http://www9.nhk.or.jp/gatten/articles/20170524/index.html

では、「高齢者はタンパク質をしっかり食べることが大切」という
糖質制限なお話しがテーマでした。
精神科医師A さんから、コメントを頂きました。
面白い情報をありがとうございます。
NHK、なかなか良いことも言いますね。

厚生労働省が毎年行っている国民健康栄養調査の結果から推計すると、
70歳以上の3~4人に1人が低栄養(栄養失調)の恐れがあるそうです。

予防には「たんぱく質」の摂取が肝要で、
特に肉は体内のたんぱく質を効率的に増やすのに優れているそうです。
卵や大豆、魚、肉などの食品を積極的に食べることも推奨されています。

低栄養の発見には、血液検査が血清アルブミン値を測定するのが簡単です。
血清アルブミン値が4.0g/dLを下回る
様々な病や症状が現れる危険性が高まることが分かっています。
理想を言えば、血清アルブミン値が4.3g/dl以上あるともっと安心です。

2017年5月17日の朝日新聞によれば、
日本老年医学会と日本糖尿病学会は
65歳以上の糖尿病患者に限定した診療指針を作成して、
「重度の腎機能障害がなければ、十分なたんぱく質をとることが望ましい」
としました。

このように、日本医学界の流れとして、
「高たんぱく食」を容認するということが明らかとなってきました。
糖質制限食には、大きな追い風と言えます。

糖質制限食は、「高たんぱく・高脂質食」です。
「高たんぱく・高脂質食」は人類本来の食事、人類の健康食です。

2015年には、米国農務省、日本の厚生労働省が
コレステロールの摂取制限基準を撤廃しました。
この流れに沿って、米国農務省や日本の厚生労働省が
高脂肪食(動物性脂肪を含む)もOKとする日も近いのでしょうか?


江部康二

☆☆☆
以下、
2017年5月24日(水)午後7時30分放送のNHK『ガッテン!』
http://www9.nhk.or.jp/gatten/articles/20170524/index.html
のサイトから、一部抜粋です。

01
飽食の時代に栄養失調?

この飽食の時代に栄養失調なんて、と思う方もいるかもしれません。しかし、厚生労働省が毎年行っている国民健康栄養調査の結果から推計すると、70歳以上の3~4人に1人が低栄養(栄養失調)の恐れがあることが分かりました。低栄養になると、心筋梗塞や肺炎になったり、介護が必要になったり、死亡するリスクが高まることが様々な研究で分かってきています。では、一体どうすれば低栄養を防ぐことが出来るのでしょうか。ずばり、それは「たんぱく質」の摂取。卵や大豆、魚、肉などの食品を積極的に食べることが推奨されています。特に肉は体内のたんぱく質を効率的に増やすのに優れています。60歳を過ぎたら、低栄養にぜひご注意ください。
※とりすぎは、カロリーオーバーや病気のリスクとなります。ご注意ください。
※特に腎臓病の方は、たんぱく質を多く取ることで、腎機能が悪化する可能性があります。医師と相談の上、必要なたんぱく質量を決めて下さい。

02
健康診断でわかる!「低栄養」のおそれ


自分では気づきにくい「低栄養」ですが、人間ドックや健康診断などの血液検査で知ることができます。それが「アルブミン値」という検査項目です。アルブミンは血液中のたんぱく質であり、体にたんぱく質が足りているかどうかの目安になります。これまで国内外の様々な疫学的調査から、アルブミン値が4.0g/dLを下回ると様々な病や症状が現れる危険性が高まることが分かっています。皆さんも是非、自分自身のアルブミン値を知ることから始めて下さい。人間ドックや健康診断ができる施設で「アルブミン値」は検査できますが、検査項目に含まれていない場合もあるので、事前に確認してください。
2017年6月18日(日) 朝日カルチャーセンター立川教室。糖質制限食の講座。
こんにちは。

2017年6月18日(日)
朝日カルチャーセンター立川教室にて
糖質制限食の講座の講師をつとめます。

2016年4月30日(土)以来、立川では久しぶりです。
この1年、糖質制限食の展開において大きな発展があり
いい意味のサプライズもありました。

2016年7月のNHKクローズアップ現代の試算によれば、
糖質制限市場は、3184億円とのことです。
医学界より、企業のほうが糖質制限食をビジネスチャンスと捉えて
行動が迅速なようです。

一方、医学界においても、嬉しいサプライズです。
2017年2月7日(火)午後から、東京大学医学部に行ってきました。
渡邊昌先生、門脇孝先生、江部康二の3人で鼎談を行いました。
二人で話し合うのが対談で、三人で話し合うのが鼎談です。
渡邊昌先生は、医学雑誌「医と食」の編集長です。
門脇孝先生は、
一般社団法人 日本糖尿病学会 理事長
であり、
東京大学大学院医学系研究科糖尿病・代謝内科教授
です。

日本糖尿病学会のトップとじっくり話し合うことができて、
とても有意義な90分間でした。

ケトン体に関しても「心血管イベント,および全死亡の発症率を低下」という
とてもポジティブな評価を示す研究が最近発表され、
糖質制限食にとって大きな追い風となりました。

このような、糖質制限食に関する最新の動向を、本講座において
余すこと無くお話ししたいと思います。
東京、関東方面の皆さん、是非奮って、ご参加頂けば幸いです。


江部康二


☆☆☆
以下、朝日カルチャーセンター立川教室のサイトから一部抜粋。

朝日カルチャーセンター立川教室
糖尿病&生活習慣病と糖質制限食
講師名 高雄病院理事長 江部 康二
https://www.asahiculture.jp/tachikawa/course/6b4de227-9489-6f6c-0701-585a6ad79f60

講座内容
糖質制限食は、1999年から京都・高雄病院において糖尿病治療食として開始され、
合併症を予防できる唯一の食事療法として画期的な成果をあげてきました。
この課程で、肥満・メタボなど様々な生活習慣病にも有効ということが判明しました。
従来の糖尿病食(カロリー制限食)と糖質制限食の比較や注意点についてもお話します。(講師記)


日時・期間   日曜 13:30-15:00  6/18  1回
日程   2017年 6/18

受講料(税込み)
6月(1回)
会員 3,024円
一般 3,672円

お申し込み①
https://www.asahiculture.jp/tachikawa/course/6b4de227-9489-6f6c-0701-585a6ad79f60

お申し込み②
朝日カルチャーセンター立川教室 
電話:042-527-6511

講師紹介 江部 康二 (エベ コウジ)
<プロフィール>
・ 1950年生まれ。
・ 1974年京都大学医学部卒業。
・ 1974年から京都大学胸部疾患研究所第一内科(現在京大呼吸器内科)
にて呼吸器科を学ぶ。
・ 1978年から高雄病院に医局長として勤務。1996年副院長就任。
・1999年高雄病院に糖質制限食導入。
・2000年理事長就任。
・ 2001年から糖質制限食に本格的に取り組む。
・2002年に自ら糖尿病であると気づいて以来、さらに糖尿病治療の研究に力を 注ぎ、
「糖質制限食」の体系を確立。これにより自身の糖尿病を克服。
内科医/漢方医/
一般財団法人高雄病院理事長/一般社団法人日本糖質制限医療推進協会理事長

<著書>
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』2005年(東洋経済新報社)
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編』2008年(東洋経済新報社)
『我ら糖尿人、元気なのにはわけがある』2009年(東洋経済新報社・作家宮本 輝氏との対談本)
『糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食』2010年(ナツメ社)
『主食をやめると健康になる』2011年(ダイヤモンド社)
『食品別糖質量ハンドブック』2012年(洋泉社)
『糖質オフ!健康法』2012年(PHP文庫)
『糖尿病治療のための!糖質制限食パーフェクトガイド』2013年(東洋経済新 報社)
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!新版』2014年(東洋経済新報社)
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!2 実践編 新版』2014年(東洋経済新報社)
『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』2014年(東洋経済新報社)
『江部先生、「糖質制限は危ない」って本当ですか? 』 2015年(洋泉社)
『なぜ糖質制限をすると糖尿病が良くなるのか』2015年(ナツメ社)
『糖質制限の教科書』2015年(洋泉社)監修
『よくわかる! すぐできる! 「 糖質オフ! 」健康法 』2016年(PHP研究所)
『人類最強の「糖質制限」論~ケトン体を味方に して痩せる、健康になる』2016年(SB新書)
『江部康二の糖質制限革命』2017年(東洋経済新報社)
など多数。

ブログ
『ドクター江部の糖尿病徒然日記』( http://koujiebe.blog95.fc2.com/
は日に約数千件のアクセスがあり、
糖尿病のかたやそのご家族から寄せられ た質問への回答や、
糖尿病・糖質制限食に関する 情報の発信に、日々尽力している。
高齢の糖尿患者たんぱく質食べて 学会が診療指針
こんにちは。

2017年5月17日の朝日新聞によれば、
 日本老年医学会と日本糖尿病学会は
65歳以上の糖尿病患者に限定した診療指針を作成して、
「重度の腎機能障害がなければ、十分なたんぱく質をとることが望ましい」
としました。

たんぱく質を十分摂取というのは、糖質制限食的には、好ましい変化です。
スーパー糖質制限食は、どうしても高たんぱく・高脂質食になるので
二の足を踏んでいた高齢糖尿病患者さんもおられると思います。
おっと、65歳以上って、私も67歳でしっかり該当してますね。

もっとも、私は、元々スーパー糖質セイゲニストですから、
しっかり高たんぱく食を食べています。
140g~160g/日のたんぱく質を、私は食べています。

『通常、糖尿病の治療ではたんぱく質の摂取量が制限されるが、
高齢者の場合、筋肉量が落ち、歩行や立ち上がる能力の低下につながる恐れがある』


確かに日本糖尿病学会は、今までは高たんぱく食は腎臓によくない可能性があるので、
糖尿病腎症の人は、低たんぱく食がいいというふうに指導してきました。

今回は、
A)
「高たんぱく食で糖尿病腎症の場合、腎機能が悪化するかもしれないという不確かな懸念」
よりも、より現実的な
B)
「低たんぱく食による筋肉量低下や歩行能力・立ち上がり能力低下」
とを天秤にかけたら、
B)のほうがよほど心配なので、高たんぱく食を容認ということです。

でも、これって65歳以上でなくても
40歳でも50歳でも60歳でも、低たんぱく食は、
B)「低たんぱく食による筋肉量低下や歩行能力・立ち上がり能力低下」
を起こすリスクが、65歳以上ほどではなくてもあるということですよね。

そう考えると、スーパー糖質制限食で
高たんぱく・高脂質食を摂取していれば、
血糖値もメタボ・肥満も改善ですし
筋力低下や歩行能力・立ち上がり能力低下もないし、
まさに人類本来の食事であり、人類の健康食ですね。

なお米国糖尿病学会は、2013年10月の「栄養療法に関する声明」において
糖尿病腎症にたんぱく質制限は推奨しないと言い切っています。


江部康二


☆☆☆
以下
2017年5月17日の朝日新聞デジタル記事から
http://www.asahi.com/articles/ASK5K65Q6K5KUBQU00Q.html
から、一部抜粋です。

【高齢の糖尿患者たんぱく質食べて 学会が診療指針
南宏美
2017年5月17日18時44分

 日本老年医学会と日本糖尿病学会は65歳以上の糖尿病患者に限定した診療指針を初めて作成した。通常、糖尿病の治療ではたんぱく質の摂取量が制限されるが、高齢者の場合、筋肉量が落ち、歩行や立ち上がる能力の低下につながる恐れがある。このため「重度の腎機能障害がなければ、十分なたんぱく質をとることが望ましい」とした。

 高齢の糖尿病患者は重い低血糖になりやすく、うつやQOL(生活の質)の低下、転倒につながる場合がある。そのため指針は、昨年5月に両学会が公表した、若い患者の目標値よりもやや緩くした血糖管理の基準値を記載。日常生活活動度(ADL)や認知機能、薬の使用状況などに応じて7グループに分類し、直近1~2カ月間の血糖の状態を示す「ヘモグロビン(Hb)A1c」の上限について、従来の6~8%未満を7~8・5%未満に変更した。

 また、認知機能や身体機能の評価、血糖管理の目標値など15項目についても解説。
終末期ケアについては、患者が「尊厳のある人生を全うできるように援助する」と記載し、薬の減量や中止も選択肢とした。

 日本老年医学会の代表として指針の作成にかかわった井藤英喜・東京都健康長寿医療センター理事長は「この指針を診療に生かしてもらうと同時に、指針で明らかにした解決すべき課題について研究が進んでほしい」と話している。】

7/1(土)、7/2(日)「低糖質スイーツ(洋)、和菓子教室」開催。
こんにちは。

2017年7月1日(土)、2日(日)、東京・池袋にて、日本糖質制限医療
推進協会主催の「低糖質スイーツ(洋)、和菓子教室」を開催します。

1日(土)のメイン講師は、「パティスリー ロア・レギューム」
(埼玉県朝霞市)の小寺幹成オーナーパティシエです。

小寺パティシエは、昨年11月には文化出版局から、
著書「おいしく作れる低糖質スイーツ」
http://books.bunka.ac.jp/np/isbn/9784579212866/
を出版され、ご自身がこれまでに開発された低糖質スイーツのレシピを
惜しみなく披露しておられます。 私は帯の推薦文を書きました(*^^)v

2日(日)の講師は、管理栄養士の佐々木栄子さん(ローカーボクラブ
代表/協会アドバイザー)です。

佐々木栄子さんも今年1月に、著書『糖質オフのやせる「おきかえ」レシピ』を
PHP研究所より出版されました。
こちらの書籍は、私が監修し、解説を執筆しています。

生協会員の方向けの限定販売で、一般書店では販売していませんが、
生協に加入されていない方でも、PHP研究所さんのHP(※)より
直接ご購入いただけます。
http://www.php.co.jp/family/detail.php?id=83505

7月教室のテーマは、1日(土)が「アーモンドタルト & カスタードクリーム」 、
2日(日)が「低糖質な和菓子 ~基本の生地&餡のバリエーション」
だそうです^^v

定員は1日(土)が24名様、2日(日)が18名様で、いずれも先着順です。
皆さん奮ってご参加くださいね。

江部康二


以下、事務局からのお知らせです。

*********

ブログ読者の皆様、いつも弊会の講演会や料理教室へ多数ご参加
いただきまして、ありがとうございます。

本日は、低糖質スイーツ・料理教室(東京)の開催をご案内申し上げます。

●―○―●―○―●―○―●―○―●―○―●―○―●―○

日本糖質制限医療推進協会主催 低糖質スイーツ・料理教室(東京)

1.『人気店のパティシエに学ぶ、低糖質スイーツ教室(東京)』

  第3回 「アーモンドタルト & カスタードクリーム」

◆日時: 2017年7月1日(土) 13:00~16:00頃 ※開場・受付は12:45~

♪講師: 小寺幹成 「パティスリー ロア・レギューム」オーナーパティシエ
      佐々木栄子 管理栄養士/健康運動実践指導者

◆参加費: 賛助会員料金 3,400円/一般料金 4,000円

◆定員: 24名様

☆内容ご紹介☆

美味しい低糖質菓子をご自宅で作っていただけるように、
お菓子作りの基礎から学べる講座です。

講師の小寺幹成パティシエに低糖質菓子を作る際のコツや工夫、
様々な技術をデモンストレーションや実習でレクチャーいただき、
参加者の皆様からの質問や疑問にもお答えいただきます。

今回は、低糖質の粉類を組み合わせて、基本のタルトの作り方を
実習いただきます。
プレーンのタルト生地にアーモンドクリームをのせ、2層の味が楽しめる
アーモンドタルトを作りましょう。
サクサクのタルト生地をマスターすれば、様々なタルトへのアレンジを
楽しめます。

さらに、低糖質の「カスタードクリーム」の実習も。タルトと組み合わせて、
「カスタードタルト」に仕上げます。
カスタードクリームを低糖質で作るのは難しいところですが、今回も、
小寺パティシエが様々なテクニックをしっかりレクチャーくださいます。


2.『 置き換えレシピで、美味しく楽しく!低糖質料理教室(東京)』

 第2回 「低糖質な和菓子 ~基本の生地&餡のバリエーション」

◆日時: 2017年7月2日(日) 11:30~15:30頃  ※開場・受付は11:15~

♪講師: 佐々木栄子 管理栄養士/健康運動実践指導者

◆参加費: 賛助会員料金 3,200円/一般料金 3,800円

◆定員: 18名様

☆内容ご紹介☆

今回のテーマは、たくさんのリクエストをいただいている
「低糖質な和菓子」です。

和菓子といえば、もともと高糖質なものばかり、低糖質な和菓子は
まだ市場に数少なく…と、断念せざるを得ないケースがほとんどでしょう。

しかし、低糖質の食材を上手に活用すれば、ご家庭で団子や餅菓子、
饅頭などの和菓子を作ることも可能です。

小麦粉や米粉、餅粉などの代用になる食材の紹介しながら、
お団子やお餅といった基本の生地や糖質量の少ない餡の作り方などを
実習いただきます。

また、夏におすすめの、ひんやり和デザートのご紹介も予定しております。

~以下両日共通~

◆会場:生活産業プラザ 5F 実習室(調理室)

〒170-0013 東京都豊島区東池袋1-20-15
JR、東京メトロ(丸の内線、有楽町線、副都心線)、西武線、
東上線、都バス、民営バス、各線池袋東口下車徒歩7分
http://www.city.toshima.lg.jp/121/machizukuri/sangyo/003513/027291.html

◆当日の流れ: レシピ説明 → 実習 → 試食(復習・歓談) → 片付け後、解散

◆持参いただくもの:エプロン、三角巾、ふきん(タオル)大・小各1枚(台ふき用・食器ふき用)、筆記用具

◆参加対象: 一般(18歳以上)

■お申し込みの流れ:

1. 下記「お申し込み方法」の該当するものからお申し込み下さい。
2. 事務局よりお支払い方法についてメールでご連絡します。
3. 入金確認後、予約確定のメールをお送りします。
4. 当日、直接会場までお越し下さい。

■お申し込み方法:

◆お願い◆
当教室は、一般の方にご自宅で作っていただくことを趣旨とした教室です。
製菓や料理(教室を含む)関連のお仕事をしておられる方、食品会社で企画・開発をしておられる方など業界の方の場合は、その旨をお書き添えの上、お申し込みください。

★賛助会員の方:

 参加ご希望の教室の「開催日と教室名(スイーツ、和菓子)」をご明記の上、
 事務局までメールにてお申し込み下さい。

★賛助会員入会をご希望の方:

1. 入会案内および会員規約をお読み下さい。
   http://www.toushitsuseigen.or.jp/sign-up

 2. お申し込みは下のフォームからお願いします。
   「入会ならびに講演会出席のお問い合わせ」を選択いただき、
   「通信」欄に参加ご希望の教室の「開催日と教室名(スイーツ、和菓子)」を
   ご記入下さい。
   http://www.toushitsuseigen.or.jp/contact
  
★一般(非会員)で、教室参加のみご希望の方:

 下のフォームからお申し込み下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/lesson-a

◆その他
・お申し込み後、キャンセルされる場合は、6月27日(火)までに
ご連絡ください。

・6月28日(水)以降のキャンセルは、参加費の半額をキャンセル
料金としていただきますので、予めご了承ください。

・当日の開場・受付開始は、レッスン開始時間の15分前からです。

・実習室で作ったもの以外の飲食はできません。ご自宅で作った
お料理やお菓子などの持ち込みはできませんのでご注意ください。

・皆さまで実習と試食を行っていただきますので、香水などのフレ
グランスはお控えください。

●―○―●―○―●―○―●―○―●―○―●―○―●―○

◇イベント情報掲載URL: http://www.toushitsuseigen.or.jp/activity
炭水化物摂取比率が減少し、糖尿病の増加が急減、 糖尿病予備軍は減少。
スライド1


スライド2


「糖尿病疑い950万人 厚労省推計2007年から60万人増」

炭水化物摂取比率が減少して、糖尿病の増加が急減し、糖尿病予備軍は減少。


2013年12月19日に厚生労働省が発表。

厚生労働省は、毎年国民健康・栄養調査を実施しています。

その中で、5年に1回、糖尿病有病率を集計しています。
次回は、2017年度の集計で、2018年12月に厚生労働省が発表予定です。


今回2012年の糖尿病有病率は、
2007年に比し、約60万人増加で、かなり歯止めがかかっています。

1990年:560万人
1997年:690万人(130万人増加)
2002年:740万人(50万人増加)
2007年:890万人(5年間で150万人増加)
2012年:950万人(5年間で60万人増加)

これで見ると、2002年→2007年の増加率が、半端じゃないですね。

2007年→2012年の増加は、60万人で
1997年→2002年の増加、50万人と似たようなもので、
2002年→2007年の増加、150万人に比しかなり少ないです。

さらに、糖尿病予備軍は、約1100万人で、2007年から約220万人減少で、
国民健康・栄養調査が始まって以来の快挙です。

冷静に考えて、糖尿病増加の勢いが、弱まったことになります。

実はずっと増え続けいた炭水化物摂取比率が、2008年から2010年にかけて、60.4%から59.4%に減ってるのです。

そして、ずっと減少傾向だった脂質摂取比率が、2008年から2010年にかけて、24.9%から25.9%に増えているのです。


そして、これを受けて、20007年から2012年にかけて糖尿病の増加が急減して、
糖尿病予備群は220万人も減少しているのです。

保健所や一般の医師・栄養士の食事指導は、旧態依然たる日本糖尿病学会推奨で唯一無二のカロリー制限食で、
数十年来不変ですので、今更この影響はないと思います。

こうなると、あくまでも仮説ですが、炭水化物摂取が減って脂質摂取が増えて、糖尿病の激増に歯止めがかかったのは、
糖質制限食の影響の可能性がありえますね。(^^) 

なお、
2000年~2012年まで日本の人口は1億2000万ちょっとで大きな変化はありません。
そして、この間、高齢化はどんどん進んでいるので、普通に考えると
高齢者に多い病気である糖尿病は、より増加し易い状況だったと言えます。
それが歯止めがかかったというわけです。

今のまま、炭水化物摂取比率が減少し、脂質摂取比率が増加すれば、
2017年度の集計では、
糖尿病予備群だけでなく、糖尿病も減少する可能性がありますね。
楽しみです。ヾ(^▽^)


江部康二


☆☆☆
国民健康・栄養調査|厚生労働省
       エネルギー  脂肪エネルギー比率  炭水化物エネルギー比率
2010年   1849kcal           25.9%           59.4%
2011     1840              26.2            59.2
2012    1874              26.2             59.2
2013     1873              26.2            58.9
2014    1863               26.3           59.0
2015    1889               26.9            58.4
日本人も高糖質食を食べると糖尿病になる。奥田昌子医師への反論。
【17/06/02 るる
こちらの書籍の内容は?
江部様

初めまして、いつもブログを拝見し、日々糖質制限にて健康を取り戻しています。
自身の状況についてはまたお話したいと思いますが、母が糖尿病&膵臓癌なこともあり、以下の書籍が目に留まりました。

日本人の体質
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170602-00532401-bookbang-life

こちらの概要に疑問を感じたのですが、いかがでしょうか?

情報が色々で混乱しますね…
よろしくお願い致します。】



こんばんは。
るるさんからコメントをいただきましたが、
奥田昌子医師が、最近よくマスコミに登場されます。
「日本人の体質」(講談社、2016年)の著者です。

この本の「はじめに」において
『③糖尿予防やダイエットのために炭水化物(糖質)を控えている』

は間違いであると、書いてあります。
これは糖質制限食に対する無根拠な批判ですので、反論します。


欧米人と日本人は、人種が違うというのは当たり前ですが、
人類という範疇では同一です。

そもそも、日本人も含めて、人類には過剰の糖質摂取は適さないのです。
人類は700万年の狩猟・採集時代(糖質制限食時代)を経て、
このわずか1万年間が農耕時代(穀物、糖質摂取時代)になったに過ぎないというのが
歴史的事実です。

ともあれ、奥田昌子医師の土俵である、日本人について考察してみます。
日本人と糖質摂取と糖尿病に関する信頼度の高いエビデンスを、
まず一つ上げてみましょう。

Ⅰ)
奥田昌子医師の主張
『日本人は炭水化物を取らないと、糖尿病のリスクを高めてしまう。』


これは、奥田昌子医師が明確に間違っています。
事実は真逆で、「日本人も炭水化物を多く摂取すると糖尿病になる」が正解です。

ご著書に「多目的コホート研究(JPHC研究)」のことも書いておられるのに
以下の信頼度の高い論文をご存じないのか、
あえて無視されたのか、不可思議です。

実は、国立がん研究センター「多目的コホート研究(JPHC研究)」において

『米飯をたくさん摂取すると糖尿病発症が多くなる』

という結果が、2010年にすでに報告されています。
JPHC研究は、信頼度の高い研究です。

米飯摂取と糖尿病との関連について、国立がん研究センター、がん予防・検診研究センター研究部による
「多目的コホート研究(JPHC研究)」からの成果で、

がん予防・検診研究センター研究部のサイト
http://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/2418.html

で正式に、発表されています。


AJCNという一流雑誌に論文として掲載されました。
(American Journal of Clinical Nutrition 2010年12巻1468-77)

お茶碗1杯が約140gとして、1日に420g以上の米飯を食べる女性は、
有意に糖尿病発症が多いです。
さらに1日に560g以上の米飯を摂取する女性は、もっと糖尿病発症が多いです。


Ⅱ)
『・・・インスリンが少なくても、炭水化物の摂取が多ければブドウ糖を必要なだけ細胞に取り込むことができました。・・・』
「日本人の体質」の70ページを見ると、上記の記載があり、奥田昌子医師は、
インスリンと炭水化物摂取に関して、根本的に間違った認識を持っておられます。

人類における生理学的事実として
1)炭水化物摂取で大量のインスリンが分泌される。
2)タンパク質摂取では、あるていどの量のインスリンとグルカゴンが分泌される。
3)脂肪摂取では、インスリンは分泌されない。

この基本的な1)2)3)を奥田昌子医師は、理解されていません。
日本人であろうと、白人であろうと
炭水化物を摂取したときにのみ、大量のインスリンが分泌されますが、
これは生理学的事実です。
すなわち、炭水化物の摂取が多ければ、必然的に大量のインスリン分泌が必要となるということです。


Ⅲ)
NIPPON DATA 80の研究成果が論文として、英文雑誌に掲載されました。
Br J Nutr. 2014 Sep 28;112(6):916-24.

NIPPON DATA 80の29年間の追跡結果データを検討したものです。
NIPPON DATA(National Integrated Project for Prospective Observation of Non-communicable Disease And its Trends in the Aged)は、日本の前向きコホート試験です。

日本全国から選ばれた13771人の30歳以上の住民が対象で、
登録に同意した10546人をその後、経過観察しました。

1980年に基礎調査が行われたコホートがNIPPON DATA80です。

今回の研究報告は、2009年の時点での死亡データを解析したものです。

登録時のデータがない者、登録時点で心血管イベントの既往のあった者、経過観察ができなかった者を除いて、9200人(女性5160人、男性4040人)での解析が行われました。

9200人を29年間追跡して、

第1分位:糖質を一番摂取している群:糖質摂取比率は総摂取エネルギーの72.7%
第2分位~第9分位
第10分位:糖質制限を一番している群:糖質摂取比率は総摂取エネルギーの51.5%

糖質を一番摂取している群から順番に一番摂取してない群まで10群に分けて検討です。

その結果、

第10分位(糖質摂取比率51.5%)のグループは、
第1分位(糖質摂取比率72.7%)のグループに比べて、

女性においては心血管死のリスクが59%、
総死亡のリスクが79%しかないという素晴らしい結論です。

緩やかな糖質制限食でも、
女性では、糖質たっぷり食に比べたら4割以上、心血管死が減る
ということです。

男女合わせた解析でも心血管死リスクが74%、総死亡リスクが84%と低下しました。
糖質制限食にとって、画期的な信頼度の高いエビデンスと言えます。

この研究は糖質摂取が多くなるほど、心血管死、総死亡リスクが増えるというエビデンスであり、
奥田昌子医師の主張とは真逆です。


Ⅳ)久山町の研究、従来の糖尿病食(高糖質食)で糖尿病が激増
<総説>
糖尿病、久山町の悲劇と糖質制限法
糖質制限は人類本来の食事、人類の健康食
江部康二
J. Lipid Nutr. Vol.26, No.1(2017)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jln/26/1/26_47/_pdf
51~52ページ
『従来の糖尿病食(エネルギー制限・高糖質食)は糖尿病を増加させる ―久山町研究 久山町は、福岡市の東に隣接する、人口 8,000 人足らずの町である。1961 年から九 州大学医学部が、ずっと継続して 40 才以上の全住民を対象に研究を続けている。5 年 に一度の健康診断の受診率は約 80%で、他の市町村に比し高率である。また、死後の 剖検率も 82%の住民において実施されていて、精度の高い研究の支えとなっている。 1961 年当時、日本の脳卒中死亡率は非常に高く問題となっていたが、久山町の研 究により、高血圧が脳出血の最大の原因であることが判明した。それを受けて、食事 の減塩指導や降圧剤の服用で血圧のコントロールを行ったところ、久山町の脳卒中は 1970 年代には 1/3 に激減した。 その後、久山町では、糖尿病が最重要研究テーマとなっている。その研究の結果、 糖尿病は心筋梗塞、脳梗塞、悪性腫瘍、アルツハイマー病などの発症要因となること が判明した。1988 年と 2002 年に 40 ~ 79 才の年齢層の 80%近い住民を対象に 75g 経 口血糖負荷試験を用いた糖尿病の有病率調査が行われた。1988 年の時点で、想定さ れていたより、糖尿病や境界型の比率が多かったのを受けて、「食事指導+運動療法」 による介入が実施され、糖尿病の発症を予防しようと試みられた。 しかし、その結果は、表 2、表 3 にみられるように、糖尿病および予備軍発症予防 は失敗し、著明な増加が認められた 8)。実際 14 年間の努力にも関わらず、糖尿病の確 定診断がついた人が男性で 15.0 から 23.6%、女性で 9.9 から 13.4%と著明に増加した。 また男性では、40 歳以上の久山町住人の約 6 割が、予備軍を含めた耐糖能異常という、 数字に増えていた。研究責任者の九州大学・清原裕教授も 2007 年 7 月 27 日(金)の 毎日新聞朝刊 で「1988 年以後、運動や食事指導など手を尽くしたのに糖尿病は増え る一方。どうすれば減るのか、最初からやり直したい」とのコメントを述べた。 久山町で指導された食事療法・運動療法は、当然、日本糖尿病学会推奨のもので ある。即ち、食事療法は、カロリー制限の高糖質食(糖質 60%、脂質 20%、タンパク 質 20%)である。運動は本来、糖尿病発症予防に悪いわけがない。従って、日本糖尿 病学会推奨の「糖質 60%、脂質 20%、タンパク質 20%」で食事指導を行う限りは、運動療法を少々頑張っても糖尿病発症の増加をくい止めることはできないということが、 証明されたわけである。「カロリー制限重視の高糖質食で 14 年間指導した結果、糖尿 病が激増した」ということが久山町研究という信頼度の高いデータから導き出される 結論である。』

Ⅰ)Ⅲ)Ⅳ)は信頼度の高い疫学的研究であり、
高糖質食の危険性を証明する有力なエビデンスです。

Ⅱ)
は、基本的な生理学的知識であり、このこともご存じない奥田昌子医師には
糖尿病を語る資格はないと私は思います。


江部康二