ペットボトル症候群(清涼飲料水ケトアシドーシス)と糖毒。
こんばんは。

今日は、とても暖かくて、テニス日和でした。
車が混み合うかもしれないので、自転車でテニスクラブに行きました。
行きはなだらかな下りで楽ですが、帰りは必然的に登りなので、汗もたっぷりかきました。

さて、暑くなってくるとペットボトルを持ち歩いたりして、
清涼飲料水を1日2~3リットル毎日飲み続ける人がいます。

もともと2型糖尿病であったり境界型糖尿病レベルの人が、
液体の糖質(清涼飲料水)のような吸収されやすい糖質を、
多量に毎日のように摂取していると、飲む度に血糖値が急上昇するので、
高血糖にならないようにインスリンが大量に追加分泌されます。

このようなペットボトル生活を、1~2週間から1ヶ月近く続けていると、
ついには膵臓のβ細胞(インスリンを作る細胞)が疲弊してしまい、
インスリンの生産が追いつかなくなり血糖値が高くなり、
一日を通して、200mg/dlを超えるようになってしまいます。

一旦血糖値が高くなると糖毒状態となります。(*)

糖毒の悪循環が続けばインスリン作用は遂に欠落してしまい、
糖尿病性ケトアシドーシスという重篤な病態になり、
血糖値は300~1000mg/dlにもなり、
ものの1~2週間で意識の混濁や昏睡に陥るケースもあります。
治療が遅れたら、死亡することもあり得ます。

この状態を俗にペットボトル症候群と呼びますが、正式名称は清涼飲料水ケトアシドーシスです。

この様なときは、緊急入院して生理的食塩水の点滴で脱水を補正し、
インスリン注射をして、血糖値をコントロールします。

血糖がコントロールできれば糖毒状態は急速に改善し、
インスリン分泌能力も回復することがほとんどです。

従って、退院後はもとの状態に戻るので、インスリン注射も勿論必要ありません。

清涼飲料水ケトアシドーシスの特徴

①清涼飲料水を大量に摂取する(一日平均約2リットル)
②青年期から中年にかけての男性に多い
③発症時に肥満があるが肥満歴を有する人が大半
④血縁者に糖尿病患者がいるケースが半分以上
⑤患者に病識がないか乏しい


大量の液体の糖質を摂取することが、ペットボトル症候群(清涼飲料水ケトーシス)の元凶です。

液体糖質大量摂取以外には起こりえない病態ですが、
今でも時々見かけますので、注意が必要です。

2型糖尿病で、糖尿病ケトアシドーシスを発症する場合、ほとんどがペットボトル症候群です。


液体糖質摂取によるペットボトル症候群は、
日本人に多い病態で、欧米人にはほとんど見られません。
このことには、インスリン分泌能力の差が関係していると思われます。

日本人は、生来、インスリン分泌能力が、欧米人に比べると低いので、
β細胞が疲弊しやすく、ペットボトル症候群を生じやすいものと思われます。

これに対して欧米人は、、清涼飲料水を大量に飲んでも、
元々インスリン分泌能力が高いので、β細胞が疲弊することがなく、
200mg/dlを超える高血糖にもなりにくいにくいものと思われます。

そのかわり、肥満ホルモンであるインスリンを長期にわたり大量に分泌し続ける能力により、
欧米人においては、150kgを超える巨大な肥満患者が多数存在することになります。


いずれにせよ、ブドウ糖や砂糖入りの清涼飲料水は、危険な飲み物という認識が必要と思います。
コーラやファンタやスポーツ飲料など、糖質を含有しているものは、
全てペットボトル症候群の元凶となり得ます。

糖尿人や境界人の方々は、
水分補給はお水や麦茶やルイボスティーなど、糖質ゼロでカフェインゼロのものが好ましいです。

ちなみに米国飲料協会(ABA)は、
公立小中学校でのエネルギー量(糖質)の多い清涼飲料水の発売を2009年、全面停止しています。


(*)糖毒
① 高血糖の持続→膵臓のランゲルハンス島のβ細胞にダメージ→インスリン分泌低下
② 高血糖の持続→細胞レベルでのインスリン抵抗性増大
高血糖があると①と②が体内で生じます。
インスリン分泌低下と抵抗性増大が生じれば、ますます高血糖となります。

≪高血糖の持続→インスリン分泌低下とインスリン抵抗性増大→高血糖の持続→≫

この悪循環パターンを、臨床的には「糖毒」 と呼びます。

なぜ、高血糖自体がインスリン分泌を低下させるのか、インスリン抵抗性を増大させるのか、
最先端の研究で調べられてはいるのですが、はっきり言ってまだよくわからないのが現状です。




江部康二
高雄病院の糖質制限作りおき 洋泉社 (2017/5/1) 刊行
こんにちは。

高雄病院の糖質制限作りおき 洋泉社 (2017/5/1)
江部 康二 (監修), 検見﨑 聡美 (料理)
栄養指導 橋本眞由美(一般財団法人高雄病院栄養管理部長)





が、5月1日に刊行されます。

『高雄病院の糖質制限作りおき』は

高雄病院の糖質制限給食献立から、作りおきに適した料理を
検見崎先生に選んでいただき完成しました。
料理の栄養計算は、橋本眞由美栄養管理部長に御願いしました。

今、さまざまなメディアで注目を集めている糖質制限。
実は、日本での発祥は、高雄病院なのです。
 1999年に当時の、江部洋一郎院長が糖尿病の治療食として糖質制限食を導入しました。
 当初なかなか受け入れられなかった糖質制限という考え方ですが、
実際に糖尿病が改善することが知られるようになり、今では、
全国から糖尿病患者の方々が多数、高雄病院に入院されます。
 高雄病院では、糖質制限食を実施した入院患者の方が1200人以上にのぼり、
外来患者を合せると約3000人以上の治療実績を持っています。
 そしてほぼ全員に劇的な改善がみられています。

そのなかには、脂質と総カロリーを制限する一般的な糖尿病食のストレスに耐えかねてどうしても続けられなくなった人や、
あるいはきちんとカロリー制限食を続けていたのに血糖値をコントロールできなくなった方々も大勢います。
そんな方々も糖質制限による治療食を実践することで、例外なく改善しています。

 高雄病院では糖質制限食をはじめる際には、できれば一度入院し、
その間に糖質制限食について理解してもらうことを推奨しています。
そのおかげで、退院後も多くの方々が糖質制限食を継続していて、
大多数がコントロール良好な状態を維持できているのです。
 糖質制限は人体の代謝全体に関わるので、糖尿病を根本的なところから改善する効果が期待できます。

 糖尿病だけでなく、肥満、花粉症などのアレルギー疾患、逆流性食道炎、片頭痛、潰瘍性大腸炎、尋常性乾癬などなど
様々な生活習慣病が糖質制限食で改善します。
私は最近、生活習慣病と一般に言われている病気は、
実は『糖質頻回過剰摂取病』ではないかと思うようになりました。
なぜなら、上記のような様々な生活習慣病が、糖質制限食j実践で見事に改善するからです。

本書では高雄病院の糖質制限食を再現したレシピを紹介します。
ただし病院で出される食事は保存できません。
ですから本書で紹介する作りおきレシピは、高雄病院の糖質制限食を家庭でもつくれて、
保存がきくようにアレンジしたものになっています。

是非ご家庭で試していただければ嬉しいです。

江部康二
伊藤忠商事、ダイエット優勝者に、なぜか焼き肉店の食事券?
【17/04/28 福助
伊藤忠の若手104人、減量に挑戦 優勝賞品はなぜか…
江部先生

続けて失礼します。


件の記事の記者は優勝賞品に疑問を感じていますが、まだまだですね(笑

------------------------------------------------------------------
「伊藤忠の若手104人、減量に挑戦 優勝賞品はなぜか…」
http://www.asahi.com/articles/ASK4T4QGDK4TUTFK00F.html

商社で働きながら、ダイエットで格好良くなる――。伊藤忠商事は25日、若手社員の健康増進に向けて実施した企画「スタイルアッププログラム」の結果を発表した。社員104人が2カ月間、専門家のアドバイスを受けながらダイエットに取り組んだ。10キロの減量に成功した社員もいた。

<中略>

山崎さんには会社から、スーツの仕立券と、なぜか焼き肉店の食事券が贈られた。
------------------------------------------------------------------



伊藤忠は岡藤社長が糖質制限に目覚め絶賛されてましたね。

------------------------------------------------------------------
伊藤忠・岡藤社長「糖質制限、ファンになった」
わずか1カ月で血液検査の結果が劇的に改善!
日野 なおみ 2016年11月7日(月)
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/110400080/110400003/
------------------------------------------------------------------


ファミマHDの社長も伊藤忠系ですし、最近は良くファミマに行くようになりましたが、伊藤忠・ライザップ・ファミマの連携が徐々に加速しだしている感じがしてます。
(糖質量は甘めのロカボレベルですが)

------------------------------------------------------------------
伊藤忠商事、RIZAPグループ、ファミリーマート、ヘルスケア及びライフスタイル領域におけるアライアンスを締結
2016年10月14日
https://www.itochu.co.jp/ja/news/press/2016/161014_2.html
------------------------------------------------------------------


そして今回のダイエットにはドコモも関わっているようです。
大手企業への展開もありそうですね。

『NTTドコモと共同で企業向け健康管理・増進支援モバイルアプリ「Re:Body」を開発 2017年1月より伊藤忠社員向け導入開始
2017年1月10日
https://www.itochu.co.jp/ja/news/press/2017/170110.html』 】


こんばんは。

福助さんから、
面白い話題をコメント頂きました。
ありがとうございます。

http://www.asahi.com/articles/ASK4T4QGDK4TUTFK00F.html
朝日新聞デジタル
2017年4月25日の記事ですね。

以下、一部抜粋です。

『伊藤忠の若手104人、減量に挑戦・・・

 優勝した山崎祐輔さん(35)は、80・4キロあった体重を70・4キロに、92センチのウエストを74センチに絞った。間食をやめ、夕食の時間を早めた。毎日の歩数は1万数千歩に上ったという。「現状把握から、すべきこととやめることを決める。ダイエットも仕事と一緒でした」と話した。

 山崎さんには会社から、スーツの仕立券と、
なぜか焼き肉店の食事券が贈られた。 (鬼原民幸)』


この朝日新聞の鬼原記者、
伊藤忠・岡藤社長が、糖質制限食を実践して、
わずか1カ月で血液検査の結果が劇的に改善! となり、
「糖質制限、ファンになった」という、
日経ビジネス11月7日号の、特集「糖質制限パニック」という記事
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/110400080/110400003/
をご存知ないのでのでしょうね。
伊藤忠・岡藤社長は体重も68kgから62kgに減量成功です。

これらの社長の成功体験を経ての、
若手社員の健康増進に向けて実施した伊藤忠商事の企画
「スタイルアッププログラム」です。

当然、糖質制限食の実践ですので、
なぜか焼き肉店の食事券
ではなくて
必然的に焼き肉店の食事券
ですね。

山崎祐輔さん、しっかり焼き肉食べて糖質制限ダイエットに成功したのでしょう。
朝日新聞の鬼原記者、
糖質制限市場3000億円以上時代なのに
糖質制限食をご存じないとは、
福助さんの仰る通り、まだまだですね。( ̄_ ̄|||)


江部康二

グリコアルブミン(GA)とHbA1cの比較。食後高血糖の反映は?
おはようございます。

2017年04月23日 (日)の本ブログ記事
『合併症を防ぐには、糖尿人は食後血糖値を測定しよう。』
において、
「HbA1cは短時間の食後高血糖を見逃すので
欠陥のある検査である」
と説明しました。

それで、食後血糖値の測定を推奨しました。
GA(グリコアルブミン)なら、空腹時の検査でも、HbA1cと異なり
食後血糖値も評価できるという利点があります。

今回の記事は、復習をかねて
グリコアルブミン(GA)とグリコヘモグロビン(HbA1c)を比較してみます。

<GAとHbA1cのそれぞれの意義>

一般的知識では、

「HbA1cは赤血球の寿命が120日であるため3ヵ月前から採血時まで」
「GAはアルブミンの半減期が17日であるため3週間前から採血時まで」

の平均血糖値を反映します。

<GAとHbA1cの測定原理と食後高血糖の反映度合い>

HbA1cとグリコアルブミン(GA)は、血液中のヘモグロビンとアルブミンが、それぞれ血糖と結合して変化したものの割合を示す検査値で、原理は同じです。

血液中のブドウ糖は、いろんなものにへばり付く性質があり、ヘモグロビン(赤血球の中にあるタンパク質)にくっついて変化したものがHbA1cで、アルブミンという血清中のタンパク質にくっついて変化したものが、グリコアルブミン(GA)ということです。

そして、同じ HbA1C値の糖尿病患者さんでも、食後高血糖が頻回にある患者さんの方が、グリコアルブミンが高くなりやすいことが分かりました。

アルブミンが血糖と結合してグリコアルブミンになるスピードは、ヘモグロビンが血糖と結合して HbA1Cになるスピードより、9倍くらい速いと推測されています。

そのため、ごく短時間だけ現れる高血糖に対しては、グリコアルブミン値の方が HbA1C値より敏感に反応しやすいと考えられます。

ごく短時間だけ現れる高血糖は、通常は糖質摂取後の高血糖です。

これが、「グリコアルブミン検査は食後高血糖の評価に適している」とされる理由です。

<GA/HbA1cの比が大きいと食後高血糖が頻回>

食後高血糖の存在をよりはっきりとさせる方法として、グリコアルブミン値を HbA1C値で割って両者の比を計算する方法があります。

血糖コントロールが良いにしろ悪いにしろ、それが安定している場合、両者の比は、
およそ3:1です。(但しHbA1cはJDS値)

つまりGA値が HbA1C(JDS)の約3倍です。

この約3倍というのは昔のHbA1c(JDS値)で計算したらぴったりですが、HbA1c(NGSP値)の場合は少し小さくずれます。

従って、GA/HbA1c比の計算をするときは、JDS値のHbA1cにするとよいです。

*JDS値+0.4=NGSP値
*NGSP値-0.4=JDS値


食後血糖値の変動が大きい糖尿人では、先ほど述べたようにグリコアルブミンの方が上昇しやすいため、GA/HbA1c比が大きくなります。

食後高血糖が頻回の場合は、GA/HbA1c比が4:1に近付いたり、それ以上に差が開くこともあるようです。

この差が大きいほど、合併症が進行しやすくなることを示した研究報告が最近増えてきました。

<糖質制限食なら、GA/HbA1cの比が小さい>
HbA1c(NGSP):5.8%(基準値4.6~6.2%) 
HbA1c(JDS):5.4%(基準値4.3~5.8%)
グリコアルブミン(GA):13.4%(基準値11.8~16.0%)

上記、江部康二の検査データ(2017年3月)だと、JDS値で計算して、GA/HbA1c比は、2.48:1とかなり低いです。
食後高血糖が極めて少ないことを示しています。

一方、〔インスリン治療中の糖質摂取ありの1型糖尿人〕で
HbA1cが、6.6%(NGSP)
HbA1c6.2%(JDS)
グリコアルブミン(GA):25.0%(基準値11.8~16.0%)
GA/HbA1c比は、4:1であり、
HbA1cは一見コントロール良好でも食後高血糖が頻回の可能性が高いのです。
この方の場合、食後高血糖と空腹時低血糖が相殺されて
平均血糖値としてのHbA1cは一見良好に見えているわけです。

すなわち、食後高血糖のない質の良いHbA1cと、食後高血糖のある質の悪いHbA1cとを、
GA/HbA1c比によって、区別し評価できるということになります。

GAとHbA1cは同じ月には保険請求できませんので、
やや安価なHbA1cのほうを実費で保険外で調べればいいと思います。

私費で、HbA1cは¥500-くらいと思います。

HbA1cより、有用なので、グリコアルブミン検査は今後、もっと普及して欲しいと思います。

それによりグリコアルブミンと合併症の関係がさらに明確になることでしょう。

なお、1型糖尿人の場合は、HbA1cとGAを同時に健康保険で検査できます。

江部康二
糖質制限と血糖値測定器活用でデータ、症状が大幅改善。続報。鬱が改善。
【17/04/24 赤備え
血糖値測定器活用で大幅改善
初めまして。岐阜県に住む44歳男性です。
昨年12月に肥満外来クリニックを受診し糖尿病と診断され、
糖質制限によるダイエットを勧められて以来スーパー糖質制限に励んだところ、
各項目で大幅な改善が見られました。

【日付        12/8    ->   4/6
体重          91kg   ->   76kg
AST(GOT)       62   ->    19
ALT(GPT)        88   ->    20
γGTP          65   ->    15
コリンエステラーゼ    650   ->   416
LDLコレステロール    179   ->   126
中性脂肪         285   ->   116
HDLコレステロール    37   ->   50
尿酸           8.4   ->   7.7
血糖           175   ->   103
HbA1c           9.0  ->    6.0

HbA1c だけで見ると
12月   9.0
1月   7.5
2月   6.7
4月   6.0
という下がり方でした。

特に、このブログの記事を参考にし、
2月に血糖値測定器を購入してから
食後1時間の血糖値が140を超えないような食事を
心がけたことも大きかったように思います。

また、糖質制限を始めて以来、
肩こり、痔、前立腺炎、脂漏性皮膚炎なども解消しました。
おかげさまで、今が人生で一番体調がいいように思います。
糖質制限に理解があるクリニックやこのブログに巡り合えて本当にラッキーでした。
江部先生、本当にどうもありがとうございました。】



こんにちは

赤備え さん から、
血糖値測定器活用で、データと症状ともに大幅改善という嬉しいコメントを頂きました。
ありがとうございます。

赤備え さん
素晴らしい改善ですね。
良かったです。
血糖自己測定器は上手に利用すると大変役に立つと思います。

血糖自己測定=SMBG(Self Monitoring of Blood Glucose)
血糖自己測定を簡易に測定できる器具でずいぶん安価となり
購入しやすくなりました。

ニプロトゥルーピコ
http://sales.nipro.co.jp/freestyle/product/true_pico/

三和化学のグルテストNeoアルファ
http://med.skk-net.com/diagnostics/products/post_9.html

などが
安価で測定も早いです。

食後1時間の血糖値が140mg/dlを超えないような食事なら、理想的です。
私もそれを目指しています。

岐阜県のクリニック、糖質制限賛成派で良かったです。
やはり、どうせなら気持ちよく糖質制限したいですものね。

4日ヶ月間の糖質制限食で
体重: 91kg  → 76kg
15kg減量成功ですが、BMIはもう基準値内でしょうか?

脂肪肝も見事に改善しており、
HDLコレステロール、LDLコレステロール、中性脂肪など脂質データも
すべて基準値となり、見事です。
尿酸値改善は、体重減少効果かもしれませんね。

肩こり、痔、前立腺炎、脂漏性皮膚炎なども解消とは、良かったです。
糖質制限食により全身の血流・代謝が改善するので、
このような良い結果がでたと思われます。
血糖変動幅が極めて少なくて済むので、代謝の改善そして
気分の安定につながると思います。

44歳で、脂肪肝、メタボ、糖尿病、尿酸が改善 ですから
充分間に合ったと思います。
これからも美味しく楽しく末長く糖質制限食で、健康ライフをお過ごしくださいね。

江部康二



☆☆☆
おはようございます。
赤備え さんから、さらに嬉しい続報をコメント頂きました。
鬱がよくなったとは素晴らしいですね。
仰るように、糖質制限食で血糖変動幅が顕著に改善するので、
それにともなう気分変動も良くなることが多いのです。

江部康二

【17/04/25
記事にして頂きましてありがとうございます
赤備えです。
記事に取り上げていただきまして、嬉しい限りです。
身長は170cmなのでBMIは31から26になりました。あと4kg減量で標準体重に入ります。
また、実は12年間に渡る鬱もほとんど治ったのです。糖尿病の改善とともに食物繊維を摂ることを心掛けていることでセロトニンがよく分泌されるようになったのだと思います。あと血糖値が安定したことで、お腹が空いてイライラする、ということが無くなり気分が非常に安定するのを感じます。
さらに、今日某携帯ショップで店員のお嬢様に免許証を見せたところ、あまりの変貌ぶりに驚かれ、糖質制限の話をしたら大いに盛り上がりなぜかまた会う約束までしてしまいました。笑。
本当にいいことばかりで嬉しくて仕方がありません。これからも糖質制限ライフを大いに楽しんでいきたいと思います。ありがとうございました。】


糖質制限と血糖値測定器活用で、データ、症状が大幅改善
【17/04/24 赤備え
血糖値測定器活用で大幅改善
初めまして。岐阜県に住む44歳男性です。
昨年12月に肥満外来クリニックを受診し糖尿病と診断され、
糖質制限によるダイエットを勧められて以来スーパー糖質制限に励んだところ、
各項目で大幅な改善が見られました。

【日付        12/8    ->   4/6
体重          91kg   ->   76kg
AST(GOT)       62   ->    19
ALT(GPT)        88   ->    20
γGTP          65   ->    15
コリンエステラーゼ    650   ->   416
LDLコレステロール    179   ->   126
中性脂肪         285   ->   116
HDLコレステロール    37   ->   50
尿酸           8.4   ->   7.7
血糖           175   ->   103
HbA1c           9.0  ->    6.0

HbA1c だけで見ると
12月   9.0
1月   7.5
2月   6.7
4月   6.0
という下がり方でした。

特に、このブログの記事を参考にし、
2月に血糖値測定器を購入してから
食後1時間の血糖値が140を超えないような食事を
心がけたことも大きかったように思います。

また、糖質制限を始めて以来、
肩こり、痔、前立腺炎、脂漏性皮膚炎なども解消しました。
おかげさまで、今が人生で一番体調がいいように思います。
糖質制限に理解があるクリニックやこのブログに巡り合えて本当にラッキーでした。
江部先生、本当にどうもありがとうございました。】



こんにちは

赤備え さん から、
血糖値測定器活用で、データと症状ともに大幅改善という嬉しいコメントを頂きました。
ありがとうございます。

赤備え さん
素晴らしい改善ですね。
良かったです。
血糖自己測定器は上手に利用すると大変役に立つと思います。

血糖自己測定=SMBG(Self Monitoring of Blood Glucose)
血糖自己測定を簡易に測定できる器具でずいぶん安価となり
購入しやすくなりました。

ニプロトゥルーピコ
http://sales.nipro.co.jp/freestyle/product/true_pico/

三和化学のグルテストNeoアルファ
http://med.skk-net.com/diagnostics/products/post_9.html

などが
安価で測定も早いです。

食後1時間の血糖値が140mg/dlを超えないような食事なら、理想的です。
私もそれを目指しています。

岐阜県のクリニック、糖質制限賛成派で良かったです。
やはり、どうせなら気持ちよく糖質制限したいですものね。

4日ヶ月間の糖質制限食で
体重: 91kg  → 76kg
15kg減量成功ですが、BMIはもう基準値内でしょうか?

脂肪肝も見事に改善しており、
HDLコレステロール、LDLコレステロール、中性脂肪など脂質データも
すべて基準値となり、見事です。
尿酸値改善は、体重減少効果かもしれませんね。

肩こり、痔、前立腺炎、脂漏性皮膚炎なども解消とは、良かったです。
糖質制限食により全身の血流・代謝が改善するので、
このような良い結果がでたと思われます。
血糖変動幅が極めて少なくて済むので、代謝の改善そして
気分の安定につながると思います。

44歳で、脂肪肝、メタボ、糖尿病、尿酸が改善 ですから
充分間に合ったと思います。
これからも美味しく楽しく末長く糖質制限食で、健康ライフをお過ごしくださいね。

江部康二
創始者が警告。糖質制限ダイエットの恐ろしい「落とし穴」。
【17/04/24 精神科医師A

創始者が警告
糖質制限ダイエットの恐ろしい「落とし穴」

http://toyokeizai.net/articles/-/168263


こんにちは。
精神科医師Aさんから、嬉しい情報をコメント頂きました。
ありがとうございます。

東洋経済オンラインに、私の記事が載っているとのことです。
http://toyokeizai.net/articles/-/168263

アクセスランキングで2位と人気です。
http://toyokeizai.net/list/ranking

糖質制限ダイエットの恐ろしい「落とし穴」
創始者が警告「そのやり方、間違っています」
江部 康二 :高雄病院理事長

ご飯やパン、めん類など糖質の摂取を控える「糖質制限食」が大ブームとなっている。
「糖質ゼロ」や「糖質オフ」をうたう飲料・食品も相次いで出されるなど、
単なるブームを超えて、もはやメガトレンドになったとの声もある。
著しいダイエット効果があるとされる糖質制限を、
夏に向け始めたいという方も多いことだろう。

だが、糖質制限食を日本で初めて紹介した江部康二医師によると、
糖質制限を行うにあたっては「落とし穴」があるので注意が必要であるという。
「正しい知識」が欠如したまま自己流で実践すると、
体調不良に陥る場合もあるというのだ。

このたび、『江部康二の糖質制限革命』を上梓した江部医師に、
糖質制限ダイエットの注意点を解説してもらった。



記事全文は、以下の東洋経済オンラインでご覧いただけば幸いです。
http://toyokeizai.net/articles/-/168263


江部康二
合併症を防ぐには、糖尿人は食後血糖値を測定しよう。
こんばんは。
現在、ほとんどの病院で、
朝の空腹時血糖値とHbA1cの2つで、
糖尿病コントロールの指標としています。

日本糖尿病学会熊本宣言2013によれば、
合併症予防のための目標は、
HbA1c:7.0%未満 です。

対応する血糖値としては
空腹時血糖値:130mg/dl未満  随時血糖値:180mg/dl未満
が目安とされています。

しかし、実はHbA1cは、短時間の食後高血糖は、感知できない検査なのです。
例えば、毎食後1~2時間くらいの短時間、食後血糖値が200mg/dlを超えていても
HbA1cには反映されないのです。

血糖がヘモグロビンと結合して HbA1Cになるスピードが、
かなり遅いので、短時間の食後高血糖が見過ごされてしまうのです。

少し前にNHKで、食後高血糖がこわいという番組を放送しました。
75g経口ブドウ糖負荷試験では、1時間値が200mg/dlを超えていても
食後2時間値が200mg/dl未満なら、境界型となり、
糖尿病ではなくて予備軍と診断されます。
食後高血糖タイプの予備軍は、心筋梗塞のリスクが糖尿病に近いレベルということが
過去の研究でわかっていますが、この食後高血糖に対して警鐘を鳴らしたのですから、
NHK、good jobではあります。

糖尿人では勿論、食後高血糖が心筋梗塞などの合併症のリスクとなることには
明白なエビデンスがあります。
ところが、朝の空腹時血糖値とHbA1cの2つでは、
食後高血糖が実際には存在しても、見過ごしてしまう可能性が極めて高いのです。

繰り返しますが、糖質を普通に食べている糖尿人は、
例え、HbA1cが7.0%未満でも、
朝・昼・夕の3食及び、午後3時のおやつ、夜食などで、
1日に3~5回の食後高血糖を生じている可能性が高いのです。

従って、HbA1cが7.0%未満でコントロール良好のはずの糖尿人が、
いくらでも合併症を発症してしまうという日本の現状と、
そのカラクリがここにあるということを
糖尿人の皆さんは、しっかり認識して欲しいと思います。

日本全国の糖尿人の皆さん、是非、主治医に御願いして、
HbA1cに加えて、食後1時間か2時間の血糖値を測定してみましょう。


江部康二
スーパー糖質制限食実践:体重減少、脂肪率減少、筋肉量維持。その後の経過。
【17/04/21 サラリーマン

IRI値2.0 総ケトン体1202
3年程前に一度コメントさせていただいた者です。
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-2983.html

その後も糖質制限を継続、少し緩めてますが体重71.5・体脂肪率15%前後で安定推移、体調も引き続きとっても良好で、
目立ち始めていた白髪も3年の間にほとんどなくなったのは新たな発見です。
改めて御礼申し上げます。
本当にありがとうございます!

さて、本題です。
記事を拝見した翌週が健康診断だったので、
血液検査項目を追加してもらった結果のご報告です。

IRI 2.0
総ケトン体 1202
でした。
ほか、
HbA1c5.2
空腹時血糖73
HDL92
LDL79
中性脂肪38 です。

現在は概ね一日2食で昼は糖質10g内外ですが、夜は割と緩めにしていて、
月に1、2回はお祝いのケーキやお寿司を制限なしに食べることもあるので、
IRI・ケトン体とも一般の基準値内かな、と思っていましたが、
うまく代謝が切り替わっているということでしょうか、
先生の理論どおりの結果です。

担当していただいた医師には、
「なんで?どうせ結果はわかっているのに・・・」と言われ
「糖質制限しているので知っておきたいので」等押し問答がありましたが、
少々不機嫌ながら「全額自費ですよ」ということで追加してもらいました。

といっても合計1,000円程度なので、他の読者の皆さんも確認してみては、
ということと先生のもとに事例が集まったら、
などと思いつつご報告させていただきました。

先生の益々のご活躍を祈念しております。】


サラリーマンさん。
貴重な体験のご報告、ありがとうございます。
前回、2014年6月のコメントの時が49歳ですから、
現在52歳くらいですね。
糖質制限食のその後の経過が、わかり、とても参考になります。
インスリンとケトン体だけは、保険外で検査ということですね。


糖質制限開始後3年4ヶ月目で、
体重71.5kg、体脂肪率15%前後で安定推移、
体調も引き続きとっても良好。
目立ち始めていた白髪も3年の間にほとんどなくなった。


体重と体脂肪率も、好調ですが、白髪が消えたのは素晴らしいですね。


IRI:2.0µU/ml 空腹時血糖値:73mg/dl HOMA-R:0.36(1.6以下正常)
HbA1c:5.2 %


インスリン値が、基準値下限くらいですが、
空腹時血糖値は正常低めなので、インスリンの効きがとても良い状態です。
即ち、インスリン抵抗性は、全くないです。
とても好ましい状態です。
HbA1cも全くの正常です。


HDL-C:92mg/dl LDL-C:79mg/dl 中性脂肪:38mg/dl

脂質も、HDL-Cが多く、中性脂肪が少なく、LDL-Cも基準値で
とても、好ましいです。
問題となる、小粒子LDL-Cや酸化LDL-Cは、ほとんんどないと思われます。


総ケトン体:1202 μM/L(26~122)

ケトン体は、基準値より、はるかに高値であり、脂肪が良く燃えていて、
「脂肪酸-ケトン体エネルギーシステム」が、しっかり稼働しており、
スタミナ充分な状態です。
これなら、サッカーの長友選手と同様に「ケトン人間」ですから、
ほとんどのスポーツにおいて、疲れにくくて、持久力抜群と思います。
食後の眠気もなく、体調良好を維持しておられることと思います。

このまま、美味しく楽しくスーパー糖質制限食を続けられて
末長く健康を維持して頂きたいと思います。


江部康二



☆☆☆
2014/6/2のブログ記事です。

スーパー糖質制限食実践:体重減少、脂肪率減少、筋肉量維持。

【14/06/01 サラリーマン

糖質制限6ヶ月の結果です

49才のサラリーマンです。

糖質制限6ヶ月の一事例ということで、お役に立つかわかりませんがご参考までに経過をご報告させていただきます。

体重等の推移は以下のとおりです(身長180㎝。スポーツクラブの体組成計です。筋肉量として何を計測しているかは不明ですが推移ということでご覧ください。ちなみにタニタの体組成計では61㎏と出ます)。

   体重  脂肪率(量)  筋肉量
4月 83.3㎏ 25.1%(20.9㎏) 26.8㎏(参考)
11月 85.8㎏ 26.6%(22.8㎏) 27.2㎏(開始時)
12月 80.5㎏ 25.1%(20.2㎏) 25.8㎏
1月  78.3㎏ 22.8%(17.9kg) 25.8㎏
2月  75.6㎏ 21.0%(15.9㎏) 25.5㎏
3月  75.8㎏ 19.2%(14.6㎏) 26.1㎏
4月  74.3㎏ 18.1%(13.4㎏) 26.1㎏
5月  73.1㎏ 15.7%(11.5㎏) 26.3㎏(6ヶ月経過)

結果 -12.5㎏ -10.9%(-11.3㎏) -0.9㎏

このほかウエストは94㎝→82㎝、スポーツクラブの体組成計の内臓脂肪指数は120→60と大成功です。

もともと平日1万歩前後と土日にエアロビクス(ハード系)+ジム計2時間程度の運動習慣があってもそれまでは順調に増量していた中この結果、やはり食生活(=糖質制限)のおかげです。

筋肉量については、減っても仕方がないと思っていましたが、体重減少の大半が脂肪で正直驚いています。

土日の筋トレを少し増やしていますのでその効果もあるかもしれませんが、かなり厳格に糖質制限してきた中、1月以降は脂肪減で筋肉増加で推移しており、カロリー不足でなければ筋肉を分解あるいはアミノ酸を利用してエネルギーに…、ではないということですね。

また、運動中も最初の1ヶ月程度は若干重たい感じがいていまいたが、その後はハイテンションでしっかり動けています。

体の順応の速さについては個人差があるかもしれませんが、一般人の健康増進レベルの運動であれば、全く問題ないという一例です。

・・・・・・・

実は、もともと食後の強烈な眠気があったところ昨年11月に入り夕方だるさとともに冷汗がでるようになりネットで検索、先生のブログを拝見したことがきっかけで、即スーパー糖質制限を初めました。

最初の2~3週間は食後の眠気や冷汗はなくなったものの、何となくテンションが上がらないなあと思っていたところ、単に主食と芋類を抜いただけで完全にカロリー不足だったようで(最初筋肉が落ちた原因かもしれません)、その後は先生のごご著書を参考に糖質を毎食20ℊ未満に抑える一方、おかずを増量したりナッツ類やチーズの間食を加えたところ、体が順応してきたこともあってか、とても快調な日々を送っております(ちなみに晩酌はスタイルフリー2本を毎日。宴席は乾杯のビールの後、焼酎かハイボールにしてます)。

また精神面の安定や睡眠、集中力、乾燥肌、便通についても大きく改善しています。
本当にありがとうございます。

健康診断を含め、今後も経過を記録していくつもりです。
勝手ながら時々ご報告させていただきます。

先生の益々のご活躍を祈念しております。】



こんにちは。

サラリーマンさんから

スーパー糖質制限食実践で、「体重減少、脂肪率減少、筋肉量維持」

という嬉しいコメントをいただきました。

11月 85.8㎏ 26.6%(22.8㎏) 27.2㎏(開始時)
12月 80.5㎏ 25.1%(20.2㎏) 25.8㎏


開始直後の1ヶ月で、5.3kgとかなりの体重減少です。

この間脂肪が2.6kg、筋肉が1.4kgの減少です。

この時の筋肉量の減少ですが、カロリー不足の影響と共に、筋肉中の水分が初期段階で急速に減ったための可能性があります。

その後、摂取エネルギーを増やしてスーパー糖質制限食を継続したところ
2月  75.6㎏ 21.0%(15.9㎏) 25.5㎏
3月  75.8㎏ 19.2%(14.6㎏) 26.1㎏
4月  74.3㎏ 18.1%(13.4㎏) 26.1㎏
5月  73.1㎏ 15.7%(11.5㎏) 26.3㎏(6ヶ月経過)


脂肪が、減少して、筋肉量は増えていますので、理想的な展開です。


サラリーマンさんの仰有るとおり、一般人の健康増進レベルの運動であれば、スーパー糖質制限食は全く問題ないし、筋肉量も増えうるということなのでしょう。

瞬発力やパワーが主となるハードな運動の場合、アスリートもどきさんのコメントにもあったように上手くいかない場合があるようなので、今後の課題です。


「もともと平日1万歩前後と土日にエアロビクス(ハード系)+ジム計2時間程度の運動習慣があってもそれまでは順調に増量していた中この結果、やはり食生活(=糖質制限)のおかげです。 」

サラリーマンさん、一般人に比べたら、結構運動量豊富なライフスタイルだったのに、体重増加でピークは85.8kgだったのが、
スーパー糖質制限食で見事に体重減少、筋肉量維持、体調良好・・・

素晴らしいです。

やはり糖質を食べながら、運動だけで体重を減らすというのは、なかなか難しいことなのですね。


江部康二
外食でも我慢せずに糖質制限。外食でやせる!
【17/04/21 ちーまる
産経新聞に
江部先生いつもブログの更新ありがとうございます!
産経新聞に嬉しいニュースが掲載されていましたので、コピーします。
糖質制限食に励んでいます。
目標ヘモグロビン7未満へ、必ず達成して、またご報告します。

https://news.goo.ne.jp/article/sankei/business/sankei-wst1704210005.html



こんにちは。
ちーまるさんから、糖質制限食に関する嬉しい情報をコメント頂きました。
ありがとうございます。

gooニュースの産経新聞の記事ですね。

以下、一部抜粋してみました。

【ビジネスの裏側】ご飯減らして「オムッコリー」 外食でも我慢せずに糖質制限
「エスタシオンカフェグラン大阪」の糖質制限メニュー。

 JR大阪駅構内にある「エスタシオンカフェグラン大阪」は、
ご飯や麺と同じくらい食べごたえがあり、
栄養価が高いものとしてブロッコリーに着目。今年1月に新メニューの提供を始めた。


 オムライスのご飯のかわりにブロッコリーを使った「オムッコリー」(900円)、
パスタの麺をブロッコリーに替えた「カルボナーラブロッコリー」(990円)、
和風しょうゆブロッコリー(950円)の3種類。

これは、文句なしに素晴らしいです。
3メニューとも、スーパー糖質制限OK食材です。
ブロッコリーに目をつけてくれたシェフに拍手喝采です。
ブロッコリーなら、100gで、糖質が0.8gしかないので超優良食材です。
200g食べても、糖質1.6gにしかならず、
満腹度、満足度も問題なしで、糖尿人もニッコリですね。


ファミリーレストランのロイヤルホストは4月12日から、
オリジナルの低糖質パン(270円)の提供を始める。
小麦粉の代わりに大豆粉を使い、しっとりとした食感になるよう工夫した。
ハンバーグなどのセットメニューとしても選べるという。

ロイヤルホストで、ステーキとサラダバーなら、
スーパー糖質制限食ですので、私も時に利用します。
ただし、スープバーは糖質が多いのでNGです。
オリジナルの低糖質パンの糖質量が、調べてもわかりませんでした。 (∵)?

低糖質パン 250円(税込270円)
バター含む 164kcal / たんぱく質7.3g / 脂質8.8g / 炭水化物17.8g / 塩分0.7g
炭水化物17.8gですので、糖質制限的には、残念ながら△~NGですね。
ヒロさんから、コメントを頂きましした。ありがとうございます。

さらに、ぐうたら糖質制限 さんからの正確な情報です。ありがとうございます。
グランドメニューのpdfによると1個あたり糖質9.3g
http://www.royalhost.jp/menu/images/956546dd5371e1ab69fe4b663b3683a7.pdf
大豆粉、ふすま粉を用いてるとあるので食物繊維が多いか。
これなら、おかずを選べば、何とかOKでしょうか。


 オーベルジュ(宿泊型のレストラン)スタイルの神戸北野ホテル(神戸市中央区)は、フランス料理のディナーに低糖質のコース(1万1880円)を用意している。
 神戸高見牛のローストをメインディッシュにデザートまで12品。
小麦粉の代わりに大豆やナッツの粉を、砂糖の代わりに低糖質の甘味料を使用する。
このほか素材の持つコクやうまみで調理を工夫し、
1食の糖質量を38・55グラムに抑えた。


こちらは、残念ですね。
糖尿人がこのコース(糖質量38.55g)を食べたら、食後血糖値は、
200mg/dlを超える可能性が極めて高いです。
従って、糖尿人には、NGです。
ダイエット目的なら、ボチボチですね。


 アルコール飲料や清涼飲料水、菓子などでは「糖質オフ」製品が近年相次いで発売されている。調査会社の富士経済の調べでは、「糖質オフ・ゼロ」商品の平成28年の市場規模は、前年比7・7%増の3431億円の見込みと、近年伸び続けている。


2016年7月のNHKの試算が、3184億円ですから、
糖質制限の市場規模、順調に伸びているということで嬉しい限りです。

江部康二


 

☆☆☆

外食でやせる! 「糖質オフ」で食べても飲んでも太らない体を手に入れる
単行本 – 2017/3/27 
毎日新聞出版 
江部 康二 (著) 

が出版されました。 糖質制限な外食に特化して、本を一冊作ってみました。
サラリーマンのほとんどが、一日に1~2回は外食になると思います。
私の糖尿病患者さんにおいても、
「外食が多いので、糖質制限はなかなか難しいです。」 と仰る方が結構おられます。
最近は、ファミレスやコンビニでも糖質制限なメニューや食材がどんどん増えていて、
糖質セイゲニストにとって、とても暮らしやすい日本となっています。 
本書が、 『全国の糖質セイゲニストの外食のバイブル』 になってくれれば、
嬉しい限りです。 

閉経後の骨粗鬆症にはピルが有効。ニキビにもピルが有効。
【17/04/19 産婦人科医師
女性の骨粗鬆症予防にはホルモン補充療法が有効
閉経後の骨粗鬆症の原因として最も重要なのは、
エストロゲン低下による骨密度の低下と骨梁構造の悪化です。
もちろんビスフォスフォネートによる治療も有効ですが、
顎骨壊死や食道ビランなど重篤な副作用も多数報告されており、
継続した服用には注意が必要です。
ぶっちゃけ、閉経後のご婦人の血中エストロゲン量は、
同年代のオッサンの血中エストロゲン量よりも低いです。
そこでオススメなのが更年期のホルモン補充療法です。

ビスフォスフォネートが骨にしか効果が無いのに対し、
ホルモン補充療法は全身の細胞に数々の効果があります。

もちろん骨密度も増加、お肌ツルツル、髪の毛シットリ、
動脈プルプルになること間違いなしです。

糖質制限も併用すれば更に効果が上がることでしょう。

骨粗鬆症のガイドラインにはホルモン補充療法は出てきません。
なぜって?整形外科医が作成したからです。

ニキビのガイドラインにピルが出てこないのと同じです。
皮膚科医はピルを処方しないからです。】



こんばんは。
産婦人科医師さんから、とても役に立つ情報をコメントして頂きました。
ありがとうございます。

そうですね。
ご指摘通り、閉経後の女性の骨粗鬆症予防にはピルが有効ですね。

私は、整形外科の情報ばかり見ていましたので、
うっかりしていました。
助かります。

閉経後のご婦人の血中エストロゲン量は、
同年代のオッサンの血中エストロゲン量よりも低いとは、
びっくりしました。

『糖質制限食+低容量ピル』で、女性の骨粗鬆症は、かなりカバーできそうです。

ただし、ピルには副作用もあるので、
どのくらい継続服用するのか、産婦人科医とよく相談することが必要です。

ピルのこわい副作用としてまれではありますが
乳がん・子宮がん、血栓症があります。
小さな副作用として
頭痛、吐き気、乳房の張り、体重増加などがあります。

ニキビにも低容量ピルが有効なことがあるのですね。
勉強になります。
生理前に増える男性ホルモンは、皮脂分泌を過剰にする働きがあり、毛穴をふさぎ、
ニキビをできやすくさせます。
低容量ピルを飲むことで、男性ホルモンを抑え、
女性ホルモンを補うことで、ニキビが改善するという理屈です。

ニキビは、スーパー糖質制限食で、ほとんど良くなります。
しかし、スーパー糖質制限食が困難な女性でニキビに悩んでいる方は
産婦人科医師と相談という選択肢もありですね。


江部康二
骨粗鬆症と骨強度。骨密度と骨質。糖化と骨質劣化。糖質制限食の役割。
こんばんは。

日本の骨粗鬆症患者は約1,100万人と推定されています。
総人口が1億2676万人ですから、かなりの人数であり、国民病レベルですね。

<骨粗鬆症の原因>
それでは、骨粗鬆症は何故生じるのでしょう。
実は、骨は毎日、常に新しく作りかえられています。

古くなった骨は、破骨細胞によって溶かされ、カルシウムが血液中に出ますが、これを骨吸収といいます。一方、新しい骨をつくる骨芽細胞が、骨の溶けた部分にカルシウムをくっつけて、骨を形成します。
この「骨吸収」と「骨形成」のバランスがとれていれば、骨は安泰です。
このバランスが崩れると、骨粗しょう症になる危険が高まります。

<骨密度と骨質>
さて体内のカルシウムの99%は、骨に蓄えられています。残りの1%は血液中に含まれており、筋肉や内臓など全身の代謝を正常に保つ重要な役割を担っています。

体に必要な血液中のカルシウムが不足すると、
骨に蓄えられたカルシウムが溶け出して不足分を補います。
それが続けば、、骨の量(骨密度)が減ってしまい、骨粗しょう症になっていきます。

骨の体積の約半分はカルシウムですが、残りの約半分はコラーゲンでできています。
皆さん、骨はカルシウムというイメージが強いと思いますが、実は半分はコラーゲンというタンパク質でできているのです。

骨を鉄筋コンクリートの建物にたとえると、
カルシウムはコンクリートでコラーゲンが鉄筋にあたります。
つまり、両者がバランス良く構成されていれば、骨は丈夫で、
骨粗鬆症も骨折リスクも低くてすむのです。

近年の研究で、骨の量(骨密度)の減少だけではなく、
コラーゲンの劣化や減少による骨質の異常も
骨粗しょう症の原因となることが明らかとなりました。

<骨粗鬆症と骨強度>
骨粗鬆症は「骨強度の低下を特徴とし、骨折リスクが増大しやすくなる骨格疾患」という定義に改訂されましたが、骨強度には骨密度と骨質の両方が関与します。

骨粗しょう症を予防するためには、カルシウムをとって「骨量(骨密度)」を増やすだけでなく、コラーゲンに着目して「骨の質(骨質)」を良くすることも重要ということがわかってきました。

現在汎用されている骨粗鬆症治療薬は、骨密度を増加させる働きを持っています。しかし残念ながら、骨密度増加だけでは 骨折リスク低下は、完全ではありません。最近は、骨質が骨強度因子として大変重要であると認識されています。

<骨粗鬆症による骨脆弱化>
東京慈恵医大の斎藤充準教授(整形外科)によれば、
① カルシウム不足:骨密度低下
② コラーゲンの糖化による老化:骨の弾力低下、骨質の低下
③ ①+②
骨粗鬆症による骨脆弱化は、①②③の3タイプにわかれます。
骨粗鬆症がない人に比べると
骨折リスクは、順に3.6倍、1.5倍、7.2倍となり、混在型が非常にリスクが高いです。
患者数では、順に5対3対2です。

<骨質の劣化と糖化とAGEs、そして糖質制限食>
骨コラーゲンの糖化およびAGEs蓄積が、骨質の劣化に大きく関与しています。
しかし、骨コラーゲンの糖化およびAGEs蓄積を抑えるような薬は存在しません。
そうなると、糖質制限食の出番です。
正常人でも糖尿人でも、糖質制限食で食後血糖値の上昇を低く抑えれば抑えるほど、
骨のコラーゲンの糖化とAGEs蓄積が防げるので骨質の劣化も予防できるのです。

ちなみに私は現在67歳で、身長167cmですが、20歳のころと一緒で縮んでいません。
52歳から実践しているスーパー糖質制限食のおかげと思います。

<結論>
1)骨粗鬆症予防に重要な骨強度には骨密度と骨質の両者が関与しています。
2)カルシウムや内服薬で、骨密度は改善可能ですが、骨質の改善は困難です。
3)糖質制限食なら、コラーゲンの糖化とAGEsの蓄積を防ぎ、骨質の劣化予防が可能です。


江部康二
「糖質制限」は一過性のブームで終わらない。『江部康二の糖質制限革命』。東洋経済ONLINE。
こんばんは。
東洋経済ONLINEに、私のインタビュー記事が掲載されました。

東洋経済ONLINE
http://toyokeizai.net/articles/-/166832
ここで、写真入りの全部の記事が読めます。

「糖質制限」は一過性のブームで終わらない

すでに社会的な革命を起こしている

以下、
中村 陽子 :東洋経済 記者 によるインタビュー記事の一部抜粋です。
2017年04月16日


コンビニからファミレス、外食チェーンに食品メーカー等々、爆発的な拡大を見せる「糖質制限食」市場。
2005年、日本で初めて糖質制限食を紹介した第一人者、医師・高雄病院理事長の江部康二氏はこのたび、
『江部康二の糖質制限革命』を上梓した。
現時点で確認されている糖質制限食の幅広い効果、誤解や疑問に対する回答をQ&A方式で解説、
今後の展望についてまとめた同書について詳しく聞いた。


糖質制限食はブームではない、真実だから消えない

──長年、カロリー制限だけを頼りにダイエットを志してきた身には、天地が引っくり返りそうです。

ダイエットに関するカロリー制限説はもう古いし、理論的に根本から間違っており破綻してる。だから無意味。基本的に糖質摂取量だけ気にすればいい。糖質制限食の場合、腹いっぱい満足するまで食べても、自然に適切なカロリーになるという明確なエビデンスがある。悪者視されてきたバターや油は善だし、動物性脂肪が危険という常識も完全に覆された。カロリー制限で1日1200キロカロリーとかひもじい思いして、3度の食事で150グラム程度の軽めのご飯食べれば1日3回血糖値がハネ上がる。それを5年10年続けていいことがあるか。絶対にないやろ。カロリー制限食は糖尿病合併症製造食。

──本の題名を見た同僚に、「健康だの医学だの、ブームや学説がコロコロ変わって信用できない」とけげんな顔をされてしまいました。

過去の実績からそれは100%正しいね。紅茶キノコだバナナ健康法だリンゴダイエットだと、全部半年で消えていったでしょ。それがブーム。こないだテレビで管理栄養士の先生が、「糖質制限食ブームは10年も続いて気味が悪い」と言っていた。そこに大いなる真実があってね、つまり糖質制限食はブームじゃない、真実だから消えない、ってこと。

糖質制限食は生理学的事実に基づく、1つのムーブメントやな。だから糖尿病はもちろん、メタボや肥満、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病、肝臓がん・大腸がん・乳がんなど生活習慣病型がん、心疾患、肺炎、脳血管疾患、花粉症からアルツハイマー病まで、いろんな病気の予防効果が期待できる。10~20年経たないとエビデンスは得られないけど、理論的には有効であることが極めて明らか。糖尿病治療に関しては、07年まで糖質制限食を全面否定し、カロリー制限食を推奨していた米国糖尿病学会が、13年10月にガイドラインにおいて正式認可したことで、議論に決着がついた。

──糖質制限食の有効性は「誤りだった」と覆ることはもうない?

ないです。米国では十分なエビデンスと論文が蓄積され、学問的に決着がついている。日本糖尿病学会ではまだまだ反対派もいます。だけど学会の理事長自らカロリーの40%程度を糖質にする糖質制限食を実践し、15年4月からは東京大学医学部附属病院でも糖質40%の糖質制限食を供給している。米国は論理的に信頼度が極めて高いとなれば推奨対象をコロッと変える。日本の場合その辺ウエット。カロリー制限食なんてエビデンスはゼロなんだけど、おっちゃんたちのコンセンサスが推奨の根拠になっている。医者はほとんど栄養学を勉強しとらんし、食事療法を丸投げされる栄養士には「脳はブドウ糖しか使えない」などの大間違いをいまだに信じてる人も多い。

人類700万年の先祖が食べていた本来の食生活

──そもそも、糖質制限食とは。

ご飯やパン、麵類などの摂取糖質量を抑え、その分をタンパク質と脂質で補って、必要なカロリーはしっかり確保する。血糖値を直接上げるのは糖質だけ。食後血糖値が上がると血管の内皮を傷つけ動脈硬化、糖尿病の合併症につながっていく。糖質過剰は“肥満ホルモン”インスリンの大量分泌を招いて代謝を乱し、血管をさびやすくする酸化ストレスが増す。食後血糖値上昇がない唯一の食事療法が糖質制限食です。

糖質制限食は人類700万年の先祖が食べていた本来の食生活に戻すということ。狩猟採集生活をしながら消化管、栄養代謝制御のシステムを作りあげたわれわれの体はもともと糖質制限食に適合してる。穀物栽培が始まった1万年前から、カロリーの60%が糖質という食生活へ激変した。この矛盾が現代の生活習慣病の根本原因。だから糖質制限食は基本的にありとあらゆる生活習慣病の予防・治療になるわけ。ちなみに高雄病院のスーパー糖質制限食の給食メニューは、平均して糖質12%、タンパク質32%、脂肪が56%です。

──すでに多数の関連著書を書かれた今、あえて集大成の本を出されたのは?

機が熟したということですな。題名に「革命」とつけたくらいだから強調したいことはいっぱいある。栄養学や医学における意識革命、産業界、社会全体の革命につながる。

周囲を見てもコンビニ、外食チェーン、食品メーカーで糖質制限食の開発が相次ぎ、その市場は昨年3000億円超、今年は5000億円とかいわれてる。産業に革命が起きつつあると考えてもらったらいい。すでに製品化されてる糖質ゼロビール系飲料とか麺とか、今後糖質制限が世界中で成熟していくとき、ものづくりで先行する日本企業が輸出力を増す。雪崩を打っていろんな産業・業態が参入していくやろうね。

糖質制限の習慣が定着すれば糖尿病の合併症リスクが減り、動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞を予防でき健康寿命が延びる。高齢者の生活の質は向上し、消費の面でプラスの経済効果も表れる。そして、かなりの部分が糖質過多を原因とする生活習慣病が半減すれば、治療にかかっている医療費が私の試算では2兆5000億円削減可能。ここに糖尿病予防による削減分を加えると、糖質削減食による医療費削減の総額は3兆5000億円の巨額になる計算が成り立つ。

スーパー糖質制限食を推奨

──1日3食主食を抜く、糖質摂取量30~60グラムのスーパー糖質制限食を推奨されていますが、米国の1日130グラム以下と比べ厳しいですね。

米国の130グラムはあくまでも糖質制限食の定義やからね。スーパー糖質制限食がベストだけど、昼だけ主食を食べ1日70~100グラムの糖質を取るスタンダード型でも、夕食だけ抜くプチ型でも、何でもいいからやらんよりやったほうがマシなんです。栄養表示に糖質を表示している商品はまだ少ないけど、炭水化物の表示を目安にできる。糖質は炭水化物から食物繊維を引いた量。一般には炭水化物のほとんどが糖質で、少なくとも、炭水化物の量がその食品の糖質量の最大値と取ればいい。

勤め人が昼飯で主食抜いた分をタンパク質や脂肪でしっかり埋めるのは難しいという方もおるけど、そんなことない。コンビニに糖質制限に向いた総菜がなんぼでもあるし、食べ足りなかったら空揚げ1、2個追加すればいい。カロリー制限は無視無視!


『江部康二の糖質制限革命』(東洋経済新報社/192ページ)


江部 康二(えべ こうじ)/1950年生まれ。京都大学医学部卒業。京大研究所を経て、78年に医局長として高雄病院勤務。2000年に理事長就任。01年から糖尿病治療研究に本格的に取り組み、糖質制限食の体系確立。05年『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』で糖質制限食を初めて全国に紹介。日本糖質制限医療推進協会理事長。著書多数。


(聞き手:本誌・中村陽子)
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
田辺市、西牟婁郡、日高郡、3医師会合同講演会のご報告
こんにちは。

2017/4/15(土)17:00から、
和歌山県田辺市、西牟婁郡、日高郡、3医師会合同講演会、
糖尿病治療と糖質制限食  ~薬物療法のこつ~
が開催され、私が講師をつとめました。

40名以上の参加者があり、大盛況でした。
田辺市では初の糖質制限食講演会でした。
私が京大胸部研時代に一緒に働いていた西山秀樹先生も駆けつけて下さり、
ありがたいことでした。

本会は、3医師会主催の、
医師、栄養士、看護師など医療従事者向けの講演会でした。
今回は、特に医師の参加者が多く、糖質制限食普及において心強いことでした。
講演が70分で、質疑応答が20分の予定でしたが、
30分以上の活発な臨床に即した質疑応答となりました。

講演会をきっかけに
田辺市、西牟婁郡、日高郡などで、
糖質制限食が広がっていけば嬉しい限りです。

講演終了後は、3医師会の開業の先生方、
南和歌山医療センターの、外科や内科や整形外科の若手の先生方など
10人くらいで、「味処やぶ」で懇親会となりました。
すでに、糖質制限食で5kg~数kg減量成功した先生もお二人おられました。
南和歌山医療センターの中井國雄病院長(脳神経外科)も糖質制限食を実践しておられ、
ゴルフで後半も疲れなくなって、スコアが伸びたと仰ってました。
さらに花粉症も軽くなったそうです。

お料理ですが、
尾の身造り、赤身造り、畝須、さえずり、ベーコン、脂すのこ
などを、生姜醤油か辛子で、まずはお造りで賞味しました。
これだけ、いろんな部位の鯨を食べたのは人生で、初めての体験でした。
そのあと鯨ハリハリ鍋を堪能しました。
〆は糖質制限な麺まで用意していただき、感激でした。(⌒o⌒)v
鯨料理のフルコース、とても美味しかったです。

今朝はとても良い天気でした。
夜は、お酒も入っていて、すぐ寝たので全く気づきませんでしたが、
朝起きて、窓の外を見たら、見事なオーシャンビューで、
気分も爽快になりました。
田辺市は初めて訪れましたが、海岸沿いの街なのでした。
朝食のバイキングも、日に照らされた穏やかな海の眺めを楽しみながら
ゆっくりといただきました。
宿泊したホテルハーベスト南紀田辺、なかなか快適なホテルでした。

最後になりましたが、
座長をつとめて頂き、
糖質制限な懇親会の手配をして頂いた
薮内以和夫南和歌山医療センター副院長(肝臓内科)、
この度はお招きいただき、珍しい料理をご馳走していただき
ありがとうございました。m(_ _)m


江部康二

カロリー制限食VS糖質制限食。日本糖尿病学会への提言。
1)カロリー制限食
  カロリー制限食(高糖質・低脂質食)は
  1969年の食品交換表(改訂第2版)以降、
  日本糖尿病学会が、糖尿病患者さんに推奨してきた唯一無二の食事療法で、
  長い臨床経験がある。
  しかし、長期的安全性や有効性に関しては、エビデンスはない。
  そして血糖値を直接上げるのは糖質だけなので、
カロリー制限食は、短期的にはリアルタイムに、
平均血糖変動幅の増大と食後高血糖を必ず生じる。

2)糖質制限食
  糖質制限食は、
  日本では1999年以降の新しい糖尿病食事療法であり、
  臨床経験はまだ短い。
  糖質制限食にも、カロリー制限食と同様に、
  長期的安全性と有効性のエビデンスはない。
  一方、短期的には「平均血糖変動幅の増大」と「食後高血糖」
  を生じない唯一の食事療法である。

3)「平均血糖変動幅の増大」と「食後高血糖」と酸化ストレスリスク

 「平均血糖変動幅の増大」と「食後高血糖」が
  酸化ストレスのリスクとなることにはエビデンスがある。

4)酸化ストレスによる疾患
 酸化ストレスは、動脈硬化や老化や癌、パーキンソン病やアルツハイマー病や認知症、 
糖尿病合併症にも深く関わっている。

5)カロリー制限食VS糖質制限食
 カロリー制限食実践では、食事のたびに、酸化ストレスを生じるので糖尿病合併症を予防することは、
理論的に不可能である。
 現実に、糖尿病合併症である人工透析、失明、下肢切断は全く減少していない。
 糖質制限食なら、食事による酸化ストレスが生じないので、
理論的に考えて、糖尿病合併症を予防できる可能性が高い。


☆☆☆日本糖尿病学会への提言
日本糖尿病学会や糖尿病専門医は糖尿病患者さんに対して、
少なくとも1)2)3)4)の事実を説明する義務がある。
そして米国糖尿病学会が、2013年10月、正式に糖質制限食も受容したことを 
医療関係者や患者に知らせる義務がある。
血糖値に直接影響を与えるのは糖質だけで、タンパク質・脂質は与えないことを
医師・栄養士などに教育する義務がある。
説明して選択肢を与えることなく、
糖尿病専門医が一方的にカロリー制限食を患者さんに押しつけることは、
倫理的に問題がある。
カロリー制限食を、唯一無二の糖尿病食事療法として糖尿病患者さんに押しつけて、
毎日、「平均血糖変動幅の増大」と「食後高血糖」を起こして、
将来合併症が発症して、失明や透析となった場合は、
当該の糖尿病専門医はどのように責任をとるのか。
脳はケトン体をエネルギー源にできるのに、何故低血糖症になる?
こんにちは。

赤血球だけは、ミトコンドリアがないので、
身体で唯一、ブドウ糖しかエネルギー源にできません。

一方、脳を始めとして赤血球以外の他の組織は、
ケトン体をエネルギーとして利用できるはずなのに、
何故、低血糖になると、意識障害を生じるのでしょう?

脳がケトン体をいくらでも利用できるなら、50~60mg/dl以下の低血糖になっても
意識障害とかなくてすみそうな気もしますよね。
今回はそこら辺の理由を検討してみます。

さて
糖質を普通に食べている人の、総ケトン体の基準値は、「26~122μM/L」
その中でβヒドロキシ酪酸の基準値は、「76μM/L以下」です。

宗田先生のご研究で、
正常分娩胎盤組織液の、βヒドロキシ酪酸は、
60検体の平均値で2235.0μM/Lと、基準値より、30~40倍の高値です。

私が34才のとき、本断食(カロリーゼロ、塩ゼロ)をしましたが、
極期の血糖値は35mg/dlしかありませんでした。
しかし、外来診察もこなしていました。

このときのβヒドロキシ酪酸は5000μM/Lくらいはあったと思います。

1991年に
甲田光雄先生推奨のすまし汁断食(210kcalの黒砂糖、3gの塩)
を行った時のデータが以下です。

3日間の漸減食
3日間の210kcal/日の超少食期
3日間の漸増食

というパターンです。

1991年
3/4   1200kcal/日
3/5   1200
3/6   1200
3/7   1000
3/8    700
3/9    330
3/10    210
3/11    210
3/12    210
3/13   350
3/14   600
3/15  1000
3/16  1200
3/17  1600
3/18  1600

3/13、断食(超少食期)あけの朝で
βヒドロキシ酪酸:3507μM/L
空腹時血糖値:52mg/dl
でした。

すまし汁断食中は、外来業務、病棟業務、テニスクラブでテニス・・・要するに、
ごく普通の日常を送っていました。

私以外にも、2015年2月に
高雄病院に入院されて超少食療法を実践された男性のデータも示します。
この男性は、スーパー糖質制限食流の超少食療法を実践されました。
すなわち、甲田式の黒砂糖はなしで、豆腐を主として超少食療法です。
甲田式すまし汁断食に比べて、スーパー糖質制限食流の超少食療法のほうが
ケトン体は高値となります。

断食(超少食期:210kcal/日)あけの朝で

空腹時血糖値:41mg/dl
βヒドロキシ酪酸:5562μM/L

というデータでしたが、全く普通に喋って歩いて問題なしでした。

つまり、ケトン体(βヒドロキシ酪酸)が、
2000~3000~4000~5000レベルあれば、
血糖値が35mg/dlとか41mg/dlとか52mg/dlとかでも、
脳はケトン体をエネルギー源として普通に活動できるわけです。

米ハーバード大のDr.Cahillはその論文で「多くの研究により、
ヒトの脳はブドウ糖なしでケトン体だけでも生存できると思われるが、
実験的にも倫理的にも証明は難しい」
としています。(注1)

血糖値35mg/dlは、ブドウ糖しかエネルギー源として使えない赤血球のために、
肝臓が糖新生して確保していると考えられます。

日頃糖質を摂取している人は、「ブドウ糖-グリコーゲンエネルギーシステム」を主に使っていますので、
脳はもっぱらブドウ糖をエネルギー源として利用しています。

このときインスリン注射やSU剤で急に低血糖になったら、
総ケトン体は「26~122」、βヒドロキシ酪酸は「76以下」しかないので、
脳のエネルギー源としてはまったく足らないのです。

脳が低血糖発作を生じないレベルのケトン体数値の目安は、
胎児の胎盤組織液の、
βヒドロキシ酪酸濃度の2235.0μM/Lくらいかなと推測しています。


注1:Annu. Rev. Nutr. 2006. 26:1-22 FUEL METABOLISM IN STARVATION George F. Cahill, Jr.


江部康二


☆☆☆Glut1(糖輸送体1)欠損症とケトン食

Glut1(糖輸送体1)欠損症による難治性てんかんや成長障害にケトン食が有効です。
というか、ケトン食が唯一無二の治療法なのです。

ケトン食は、脂質が87%で糖質はほとんどなしです。

ケトン食の場合は、尿中にケトン体が出続けますので、
血中ケトン体濃度は3000~5000μM/Lレベルと考えられます。

血中総ケトン体の基準値は26~122μM/Lですので30~50倍レベルです。

脳細胞の糖輸送体はGlut1で細胞表面にあり、
通常は血流さえあれば常に血糖を取り込めるはずです。

しかし、Glut1欠損症では、糖輸送体が上手く機能していないので、
脳細胞は血中ブドウ糖を取り込めずに、
「脳細胞内低血糖+難治性てんかん」を発症すると考えられます。

ケトン食実践により、血中ケトン体が3000~5000レベルになれば、
脳細胞のエネルギー源は、ほとんど全てケトン体でまかなわれます。

従って、脳細胞はブドウ糖をあまり利用できなくても、
ケトン体をエネルギー源として正常な活動を続けることができるのです。

通常の糖質ありの食事でケトン体が26~122μM/L程度であれば、
Glut1欠損症で脳が低血糖になったとき、脳細胞はケトン体を充分量供給されていないので、
正常の活動を営むことができずに低血糖症状がでます。
その結果、てんかん発作や成長障害が出現します。
[続きを読む...]
糖質制限食と急性膵炎、慢性膵炎。単なるアミラーゼ高値は?
【17/04/10 ハルカ セミナー参加しました
セミナー聴講いたしました。今まで先生の著書は何冊か読みましたが、
栄養士の先生の病院給食の話もあり、より具体的に知ることができ勉強になりました。
ありがとうございました。

会場で質問したかったのですが、時間がありませんでしたので、こちらで失礼します。
糖質制限は膵炎の患者は不適応ということでしたが、
膵炎が治癒した場合は糖質制限をしても良いのでしょうか。
糖質制限をすることで再び膵炎になるということはないのでしょうか。
よろしくお願いします。】


おはようございます。
ハルカ さん から、膵炎と糖質制限食について、コメント・質問を頂きました。

ハルカさん、
医療従事者向けセミナーへのご参加、拙著のご購入、ありがとうございます。
以下、膵炎やアミラーゼ高値と糖質制限食について考察してみます。


急性膵炎は重症の病気で入院が必要です。
しかし急性膵炎は、致命的経過をとることがある重症例を除き、
一般的には可逆性であり、臨床的回復後約 6 か月経過すると、
膵臓は機能的・形態的にほぼ旧に復するとされます。

従って、治ったあとは糖質制限食OKです。
糖質制限食で膵炎になるということは、ありません。
一方アルコールが急性膵炎のもっとも多い原因ですから、
過度な飲酒を控えることが大変重要です。
1日あたりの飲酒量が増えるに伴い
急性膵炎のリスクが上昇することが知られています。


慢性膵炎は、再燃と改善(間欠期)を繰り返しながら、
徐々に膵臓が慢性炎症のために壊れて膵機能不全に進行していく病気です。
再燃を予防するには、アルコールを控えることと禁煙が最も重要です。

厚生労働省難治性疾患克服研究事業難治性膵疾患に関する調査研究班の全国調査によると、
2011年1年間に医療機関を受診した慢性膵炎患者さんの数は約67,000人、
人口10万人あたりの数は52.4人と推定されています。
2011年の1年間に新たに慢性膵炎を発病した患者さんは約18,000人でした。

慢性膵炎は高脂肪食はなしとなりますので、糖質制限食は適応となりません。
一方、慢性膵炎の確定診断には画像診断或いは組織診断が必須です。
そのため、確定診断のついた慢性膵炎は、そんなにはおられません。

従って、確定診断がついていない、
血清アミラーゼやリパーゼがやや高値で、腹痛もないレベルなら
糖質制限食OKです。
実際、糖尿病があり、アミラーゼ高値でも
腹痛はない患者さんが
糖質制限食を実践したところ、血清アミラーゼ値が改善したことがあります。


より詳しくは以下の本ブログ記事をご参照頂けば幸いです。


2015年05月12日 (火)の本ブログ記事
「膵炎と糖質制限食。急性膵炎。」
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-3377.html

2015年05月14日 (木)の本ブログ記事
「膵炎と糖質制限食2。慢性膵炎。」
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-3379.html



江部康二
糖質制限食で花粉症が改善、減量成功。
【17/04/10 コジマ
タイトルなし
48才男性です。
毎年花粉症が酷く、耳鼻科の処方薬を大量に飲んでも治まらず、
春は修行のような苦しい毎日を送っておりました。・・・3年前までは。
実は5年前、ガンで入院中の妻に耐糖能異常が見つかり、
江部先生のブログを見つけて必死になって読んだそうです。
それで、癌にも糖質は良くないらしいと聞いて、妻は緩やかな糖質制限を
行いました。身長170cm 68kgだった妻は2年間の糖質制限だけで
56kgになり、体調も良く、空腹感もなさそうでしたので、
私もモノは試しと糖質制限を始めてみました。すると85kgあった体重が
苦も無くスルスルと70kgまで落ち、体が軽くなって膝や腰の痛みが
無くなりました。なかでも一番びっくりしたのが冒頭の花粉症です。

糖質制限を始めて1年目は「去年より少しは楽かな?」程度、
2年目は症状が出るのが明らかに1カ月遅く、治まるのも数週間早かったです。
花粉症が改善したものの、それでもまさか糖質制限の賜物とは思わず、、
そしたらなんと、今年は薬を飲んだ期間が1週間足らずだったのです。
明らかに大きく改善しています。これはもう、絶対に糖質制限のおかげだと
感謝してもしきれません。
今まで1月から5月まで苦しんできたのがウソのようです。
同じ花粉症仲間に話しても本気にされないのが残念ですが、
江部先生のブログにであえて本当に良かったです。
妻も私も感謝しています。これからも素晴らしい情報を発信し続けて、
たくさんの人を救ってください。ありがとうございました。】



おはようございます。
コジマさんから
糖質制限食で花粉症が改善、。減量成功という嬉しいコメントを頂きました。
コジマさん、良かったですね。

奥さんが、68kgから56kgと12kgの減量、
コジマさんが、85kgから70kgと15kgの減量、
ご夫婦合わせて、27kgの減量成功、素晴らしいです。

糖質制限食で、糖尿病や肥満が改善するのは、よく知られていることですが、
実は花粉症も良くなることが多いです。

コジマさんの他にも、糖質制限食で花粉症が改善された方は、たくさんおられます。
ほとんど出なくなった人、半減した人など様々です。
中には不変の人もおられますが、過半数の人が良くなっておられます。

糖質制限食実践により、代謝全てが安定し(血糖上昇と変動幅増大がほとんどない)、
動脈硬化のリスク要因全てが改善し、血流も毛細血管に到るまでさらさらとなります。

これにより、人体の自然治癒力が高まるので、
糖尿病・メタボは勿論のこと、様々な生活習慣病の改善が期待できます。

例えば、アトピー性皮膚炎などでも、皮膚がしっとりしてくることが多いです。
花粉症に関しても、ブログ読者の皆さんのコメントでも、
かなりの確率で改善するようです。

お馴染み、糖質制限ドットコムのあらてつさん、
小学生からのスギ花粉症で、年々症状がきつくなっていったそうです。

2004年、の花粉症シーズン、耳鼻科医のお薦め通り、
1ヶ月前から抗アレルギー剤を内服し、点眼薬、点鼻薬も開始して
準備万端整えていたそうです。

しかしあに図らんや、例年にも増してくしゃみ・鼻水・鼻詰まりのフルコースで、
息も絶え絶えで、仕事も手につかない状態でした。(+_+)

とうとう、意を決して、高雄病院の漢方の煎じ薬を内服して、なんとか事なきを得ました。
煎じ薬、はっきり言ってメチャまずいです。σ(=_=;)ヾ

それでも男あらてつ、まずさに耐えて、それからシーズン中はずっと飲み続けました。
そしてその年の冬からは、花粉症予防薬の漢方エキスを飲んで、
翌シーズン中は煎じ薬に切り替えて、
2005年、2006年はほとんど花粉症が出ずに済みました。

この頃からスーパー糖質制限食も開始して、
2007年、2008年、2009年、2010年、2011年まで、
まったく西洋薬なしで、花粉症予防の漢方エキスだけで、
花粉症ほぼフリー状態となりました。
耳鼻科の先生、売り上げを減らして申し訳ありません・・・。m(_ _)m

2012年頃からは、スーパー糖質制限食だけで、漢方薬もなしでOKとなりました。

花粉症でお悩みの方々、是非、スーパー糖質制限食をお試しあれ。

コジマさんも、花粉症仲間にもう一回話してみてくださいね。 (^^)


江部康二

2017年4月9日(日)糖質制限食医療従事者対象セミナー in 東京 のご報告
こんにちは。

<2017年4月9日(日)糖質制限食医療従事者対象セミナー in 東京>
無事終了しました。 

日本糖質制限医療推進協会主催 医療従事者対象セミナー(東京)
「糖質制限食による糖尿病指導~理論と実践~」


第1部 理論編

糖尿病治療に関して、
最新糖質制限食理論と共にエビデンスのお話を簡潔にお話しました。
2016年に得られた最新の糖質制限食情報もお話ししました。
第1部は講義が45分間で、質疑応答の時間がなくて申し訳ありませんでした。
エビデンスレベルの高い研究論文の報告を少し詰め込み過ぎたようです。

第2部 栄養指導編

高雄病院の栄養指導の実際を、橋本眞由美管理栄養士がお話しました。
第2部は講義と質疑応答を含めて60分間でした。
実践的なノウハウが説明され、活発な質疑応答もありました。

第3部 臨床実践編
米国では糖尿病合併症が激減しているのに、
日本では合併症は減少していないこと、
久山町の悲劇(従来の糖尿病食で糖尿病発症が激増)などを報告しました。
そして薬剤の使い方のコツをお話しました。

また、糖質制限食を実践していて、「すぐに良くなった症例」「治療に難渋した症例」
「1型のインスリン分泌ゼロの症例」「SGLT2阻害薬が著効した症例」などを、
実際に入院された患者さんのデータを見ながら検討しました。
第3部は100分間ありますので、
今回、大阪セミナーと同様に、症例を提示して、リアルタイムに
参加者の皆さんと一緒にディスカッション形式でのセミナーという試みでした。
この試み、参加者の皆さんに活発にご発言いただき、
和気藹々としたとても良い雰囲気のなかで、
臨床のノウハウなどかなり深い検討ができました。


80名超の参加者で、満員御礼でした。
ブログで告知して、あっというまに満席となりました。
ありがたいことです。
糖質制限食医療従事者対象セミナー、
年々熱気が溢れ盛り上がってきています。

今回のセミナーも、
関東・甲信越圏はもちろん、北海道、青森、宮城、秋田、山形、静岡、岡山、広島、高知、宮崎、長崎、沖縄・・・など遠方の方々に大勢ご参加頂き嬉しい限りです。

医師の参加が30数名くらいあり、まさに北海道から沖縄まで、
糖質制限食賛成派医師のネットワークが、
今まで以上に充実していくと思います。
乞うご期待です。

ブログ読者の医療従事者の皆さんにも沢山ご参加頂き、ありがとうございました。

なおご参加頂いた皆さんには、
前回と同様に講演PPTスライドの、CD(PDFファイル)をお配りしました。


江部康二
糖化とAGEs(終末糖化産物)。糖質制限で糖化は防げるか?
おはようございます。
糖化とは、グルコース(ブドウ糖)などの糖が、 直接タンパク質などに結合する反応の事です。
糖尿病の検査指標の HbA1cは糖化したヘモグロビンのことで、 グリコアルブミンは糖化したアルブミンのことです。

糖化反応の初期段階のアマドリ化合物としては、 HbA1cやグリコアルブミンなどが代表的な物質です。
糖化反応系はアマドリ化合物生成までの反応を初期段階と呼び、 以降の後期段階反応と区別しています。
糖化反応の最終段階が、 AGEs*(advanced glycation endprpducts:終末糖化産物)です。

最近このAGEsが注目されています。
それは、AGEsが、動脈硬化や糖尿病合併症の元凶と考えられるようになったからです。
AGEsが血管壁に溜まると動脈硬化から心筋梗塞や脳梗塞になり、 骨に溜まると骨粗鬆症を生じ、
目に溜まると白内障の一因となります。
また皮膚にAGEsが蓄積していくと、弾力を失っていきます。

「血糖値×持続期間」に従って、 体内で生成されるAGEsの量が決まります。
すなわち、高血糖であればあるほど、 そして、持続期間が長ければ長いほど、
AGEsは多く生成されて蓄積されていくのです。

従って、長年高血糖が続く糖尿病患者においては、糖化も生じやすく AGEsの蓄積も、
糖尿病でない人に比べて、必然的に多くなるのです。 それで心筋梗塞や脳梗塞になりやすいので、
糖尿病は「老化」が早く進む病気とも言われてきました。

もっとも、血糖コントロール良好の糖質セイゲニストの糖尿人なら その限りにあらずです。

さらに、糖尿人でも糖質セイゲニストであれば、 耐糖能正常の人に比べても、
食後血糖値の上昇は少ないです。
耐糖能正常の人でも、一定の年齢になってくると ガッツリ糖質を食べると食後血糖値はピークで、
140~180mg/dlくらいになる人は結構多いです。

そうすると、糖尿人で糖質制限ニストなら、 食後血糖値140mg/dl未満のことが多いので、
AGEsの蓄積も一般人よりかえって少なくてすむこととなります。

結論です。 加齢とともに、誰でも糖化は蓄積していき、体内のAGEsも増えていきます。
それで糖化は老化のもととも言われています。
しかし、糖質制限食なら、糖化を最小限に抑えることで
AGEsの蓄積も最小限にできる可能性が高いのです。


*AGEs タンパク質と糖が結びついた物質で、
Advanced Glycation End-productsの頭文字をとって AGEsと呼ばれます。
日本語では終末糖化産物と訳されています。
血糖は、糖化反応により血管壁のコラーゲンなど様々なタンパク質に付着します。
付着した糖は一部変性してアマドリ化合物(変性ブドウ糖)となります。
このアマドリ化合物からさらに糖化反応が進行するとAGEs(終末糖化産物)ができます。
AGEsは、糖尿病合併症を引き起こす、重大な原因の1つです。
AGEsには多種の物質があります。
それらを総称してAGEsといわれます。
日常よく検査されるグリコヘモグロビンやグリコアルブミンは、
糖化反応の前期生成物であるアマドリ転位生成物です。


江部康二
健常者、糖尿病患者における食後血糖値のピークは?
こんにちは。

今朝は小雨のそぼ降る中、家を出発して、
広沢の池を通過して高雄病院に向かいました。
広沢の池周辺では、小雨に煙る桜が満開でまずは目の保養です。(^^)

次いで、観光道路を東に向かい、
「桜守」佐野藤右衛門さんの庭園の満開の桜を愛でながら、
ゆっくりゆっくり車を走らせました。
幸い他の車も、とてもゆっくり走っています。

高雄病院に着いて、糖尿病患者さんを3人、CGMなどをチェックしたあと、
左京区の江部診療所に向かいました。
何と、3人とも1型糖尿病という珍しい状況でした。

高雄病院から国道162号線を、車で5分くらい東にいくと
御室仁和寺の門あたりの桜が満開でした。
さらに、仁和寺の駐車場の桜も楽しみながら、車を走らせました。
京都は、桜が多くて、あと一週間くらいは楽しめそうです。 (^_^)


さて、今日は、
健常者、糖尿病患者における食後血糖値のピークはどのくらいなのかを
検討してみました。
しばらく前になりますが、m3.comに掲載された
東京慈恵医大の西村理明準教授の記事が大変参考になりました。

西村氏はCGMを駆使して血糖の変動を研究しています。
例えば、耐糖能正常者の24人を調べたところ、
朝食後、昼食後、夕食後ともに血糖のピークは、
40分から50分の時間帯に収まっていました。

さらに、糖尿病患者の血糖変化も検証しています。
その結果、HbA1cが8%を超える患者では2時間後にピークがあったものの、
8%未満の患者はおおむね1時間から90分の間にピークがありました。

1)耐糖能正常者24名の食後血糖値のピークは、40分から50分
2)HbA1c8%未満の患者はおおむね1時間から90分の間にピーク
3)HbA1cが8%を超える患者では2時間後にピーク

です。

ピークが、後にずれるほど、耐糖能が良くないと言えるようです。

江部康二

『江部康二の糖質制限革命』(東洋経済新報社)、本日発売開始です。
おはようございます。
このたび『江部康二の糖質制限革命』を、東洋経済新報社より上梓しました。

江部康二の糖質制限革命: 医療、健康、食、そして社会のパラダイムシフト
単行本 – 2017/4/7 江部康二著 東洋経済新報社




1999年、糖質制限食は日本で最初に、
私の兄の江部洋一郎医師(高雄病院院長・当時)が開始しました。

2001年、高雄病院で私も糖質制限食に取り組み始めました。

2005年に、高雄病院の臨床経験をもとに
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』(東洋経済新報社)を出版しましたが、
糖質制限食の本としては日本初でした。

これをきっかけに日本に糖質制限食が普及していき、近年、
外食産業やコンビニでも糖質制限食OK食材が販売されるようになりました。

NHKクローズアップ現代によれば2016年7月時点で、
糖質制限食の社会への浸透による市場規模は既に3000億円を超えているそうです。

このような現状において、本書では、
糖質制限食が様々な生活習慣病の予防と治療に顕著な効果を発揮し、
医療費削減の切り札となることを提言しています。

さらに糖質制限食により社会が大きく変わり、様々な経済効果をもたらし、
健康寿命をのばす可能性を展望します。

糖質制限食に内在する大きなポテンシャルにより、
日本において、栄養学や医学における意識革命、
産業界における経済革命が起こる可能性が高いと考えています。

糖質制限食の日本社会への順調な普及を踏まえて、
機は熟したと思い本書を執筆しました。

本書が読者の皆さんの、
知的好奇心を幾ばくかでも満足させることができれば嬉しく思います。



江部康二
静岡市 <三島学先生&宗田哲男先生 ジョイント講演会>のお知らせ
こんにちは。

昨年11月に静岡市で夏井睦先生と私のジョイント講演会を企画された、
「ろかぼしぞーか」の長谷川幸男先生(歯科医師)より、
ジョイント講演会第2弾のお知らせをいただきました。

今回の講師は、宗田哲男先生(宗田マタニティクリニック)と三島学先生(三島塾)です。

静岡県や東海地方の糖尿人やメタボ人、子供の糖質制限に興味のある方々、
是非、ご参加くださいね。

江部康二


以下、長谷川先生からのお知らせです。

********

<三島学先生 & 宗田哲男先生 ジョイント講演会>のお知らせ

来たる5月21日(日)に三島先生、宗田先生を静岡にお招きして講演会を開催いたします。
福岡と千葉を拠点に活躍されているお二人。その中間の静岡でのジョイント講演会です。
ぜひ多くの方に足をお運びいただきたいと思います。

[ 三島学先生&宗田哲男先生 ジョイント講演会 ]

 (第2回 糖質制限医療講座)

[日時] 5月21日(日) 開場 13:00 開演 13:30 
[会場] 清水テルサ(静岡市東部勤労者福祉センター)7階大会議室 
[交通] JR清水駅 みなと口より徒歩約5分 静鉄新清水駅から徒歩約7分  
[受講料] 3,000円

 第一講演 「子どもを賢く育てる栄養」 
  講師 三島 学 先生 
 第二講演 「ケトン体 敵か味方か?」
  講師 宗田 哲男 先生

ジョイント講演会のお申し込みは、メールにて承ります。
1ご氏名 2メールアドレス 3参加人数(お連れの方の氏名) を明記し、
下記アドレスに 「5/21講演会受講希望」というタイトルでお送りください。
手続き方法をお知らせいたします。

お問合せ・お申込み: toushitsuseigeniryou@gmail.com

イベントぺージ: https://www.facebook.com/events/1838827349667536/

また、関連イベントとして前回も好評だった
○講師との糖質オフフルコースランチ会
○懇親会
も開催予定です。
こちらは4月初旬からの募集となります。

講演会前日の5/20(土)には、夏井睦先生主催の
○豚皮を揚げて食べる会in静岡6thも開催されます。
こちらは4月初旬に夏井先生のサイト「新しい創傷治療」にて募集があります。
ご応募をお忘れないようお願いいたします。

外食でやせる! 「糖質オフ」で食べても飲んでも太らない体を手に入れる 。刊行。
こんばんは。 

外食でやせる! 「糖質オフ」で食べても飲んでも太らない体を手に入れる 単行本 – 2017/3/27 
毎日新聞出版 
江部 康二 (著) 

が出版されました。 糖質制限な外食に特化して、本を一冊作ってみました。 サラリーマンのほとんどが、一日に1~2回は外食になると思います。 私の糖尿病患者さんにおいても、 「外食が多いので、糖質制限はなかなか難しいです。」 と仰る方が結構おられます。 最近は、ファミレスやコンビニでも糖質制限なメニューや食材がどんどん増えていて、糖質セイゲニストにとって、とても暮らしやすい日本となっています。 
本書が、 『全国の糖質セイゲニストの外食のバイブル』 になってくれれば、
嬉しい限りです。 

江部康二

☆☆☆
 以下は、 外食でやせる! 「はじめに」です。

 はじめに ダイエットは現代人にとって永遠のテーマです。 それを実践するために、これまでさまざまな方法が紹介されてきました。 そのなかでも長年主流になってきたのが「カロリー制限」です。 しかし、カロリー制限で成果を上げるにはかなりの努力が必要です。 頑張っても思うように効果が出なかったり、リバウンドしてしまったり、ついには、「もうダイエットなんかやめてやるー!」と投げ出してしまった人もいるかもしれません。 そうした“挫折経験”を持つ人たちに伝えたいのが、私が提唱する「糖質制限ダイエット」です。 やり方はいたって簡単。 ご飯、パン、麺類、砂糖などの「糖質」を可能な限りカットし、肉、魚、豆腐などから「タンパク質」と「脂質」をしっかりとるだけ。 糖質さえ控えれば、あとは何を食べても大丈夫。 お酒を飲んでも問題ありません。 それなのに、すとんと体重が落ちますし、血糖値コントロールができることから健康増進効果も期待できます。 この糖質制限を取り入れた食事は、もともとは糖尿病の治療目的のために開発されました。 私が理事長を務める京都・高雄病院が血糖値をコントロールし、糖尿病とその合併症を防ぐため、1999年、日本で初めて取り入れたのが糖質制限食でした。 糖質を制限するだけという手軽さと、確かな効果が話題を呼び、糖尿病の患者さん以外にも実践する人が増えました。 今や“糖質制限ブーム”と呼べるほどのムーブメントが起きているともいえるでしょう。 その一方で、「外食が多いから糖質制限なんて無理」という声も聞こえてきます。 どうも働き盛りの40代、50代の男性会社員に多いようで、実際、高雄病院でも、外食を理由に糖質制限に踏み切れない、挫折してしまうという方がいらっしゃいます。 接待や宴会が多く、その席で自分だけ特別なメニューを食べるわけにいかないとか、昼は定食や丼モノなどしか選択肢がないとか言いわけする男性もいます。 しかし、本当に外食だけが理由でしょうか。 私はそうは思いません。 実際、私も外食派のひとりですが、身長167cm、体重57kg前後をもう14年以上キープしています。 2002年に52歳で糖尿病、メタボ、高血圧を発症した時は67kgありましたが、糖質制限食開始から半年で10kgの減量に成功し、全てのデータが正常となり現在に至っています。 どうも「糖質制限」と聞くと、糖質の少ない食材を選び、自分であれこれ工夫して調理しないとできない、ちょっと面倒なものと思い込んでしまう人が多いようですが、決してそうではありません。 外食でも、メニュー選びさえ間違えなければ、糖質制限は実践できるのです。 確かに忙しく働いている会社員のみなさんは、外食のメニュー選びに時間をかけている暇はないかもしれません。 ファーストフードや牛丼チェーンなどでパッと済ませたいときもあるでしょう。 しつこいようですが、それでも糖質制限は可能なのです。 今回は、そんな働く大人たちのために、「外食でできる糖質制限」をテーマにまとめてみました。 仕事の合間にパパッと済ませたい“早メシ”から、働く大人に欠かせない会食や接待、ストレス解消の宴会、さらに仕事の合間のおやつタイムまで、あらゆる場面での糖質制限食を提案しています。 ちょっとアプローチを変えるだけで、これまで口にしていた糖質たっぷりの食事を糖質制限食に切り替えることができるのです。 これを読んだらもう、「外食だから糖質制限ができない」とは言えなくなると思いますよ。
糖尿病からの人工透析患者数は増加し続けている。2015年までの統計。
こんばんは。

 日本透析医学会が毎年実施している統計調査「わが国の慢性透析療法の現況」によると、

2015年末現在、国内の透析人口は、32万4986人で、

前年(2014年)より4538人増加しました

 このうち、原因疾患は糖尿病腎症が12万0278人と最も多く、

透析患者全体の38.4%を占めています。

その次に慢性糸球体腎炎が9万3347人(全体の29.8%)で続き、

前回同様にこの2つの疾患で全体の約7割を占める結果となりました。

 2015年の新規透析導入数は3万9462人で、前年より1135人増加となりました。

2009年以降、一時的に減少したこともありましたが、

再び増加し始めて3万9000人を超え、4万人に迫っています。


 この1年で新たに透析を始めた患者さんの原疾患は、

糖尿病腎症が1万6072人と最も多く、全体の43.7%に上ります。

2014年度に比し2015年度は、糖尿病腎症からの導入は263人増加です。

1998年にそれまで最多だった糸球体腎炎を抜いて以来、

糖尿病患者の急激な増加を反映して、その割合も大きく増えました。

糖尿病性腎症が、総新規人工透析導入患者数に占める割合は

2005年に42.0%、2006年に42.9%、

その後43.4%、43.3%、44.5%、

43.6%、44.3%、44.2%、43.8%、43.5%、2015年43.7%と

だいたい43~44%くらいでここ7~8年は横ばいです。

しかし、人工透析新規導入患者数は増え続けているので、

糖尿病腎症からの新規導入数も増え続けています。

つまり日本では糖尿病合併症としての糖尿病腎症からの新規人工透析導入患者数は

1983年の調査開始以来、2015年まで、一貫して増え続けていることとなります。


医学誌「ニューイングランド ジャーナル オブ メディスン」に

2014年4月17日発表された論文によると

米国では、糖尿病合併症の発症率が、

この20年間(1990~2010年)に急速に低下です。

(1)急性心筋梗塞 マイナス67.8% 

(2)高血糖症による死亡 マイナス64.4% 

(3)脳卒中 マイナス52.7%

(4)下肢切断 マイナス51.4%

(5)末期腎不全 マイナス28.3%



日本では、少なくとも下肢切断と末期腎不全(人工透析)においては、
発症率が低下どころか増加のように思えます。
米国と比較すると、
これは、日本の糖尿病治療における大変大きな問題と言えます。


次いで慢性糸球体腎炎が6,232人(16.9%)、腎硬化症が5,225(14.2%)と続きます。

慢性糸球体腎炎が透析全体に占める割合は、1983年には60%を超えていましたが、

治療の進歩などで減り続けています。

 導入時の平均年齢は、糖尿病性腎症が67.29歳、

慢性糸球体腎炎が68.77歳、腎硬化症が75.33歳という結果でした。

 なお、透析を行っている患者さんのうち、死亡したのは3万1068人で、

前年より361人増加しました。

日本の透析患者は、2005年ごろまでは毎年約1万人ずつ増加していました。

その後、勢いは鈍化しているものの、増加傾向は変わらず、

2011年には30万人を超えました。

日本の人口が2011年以降、減少し続けています。

総人口は減少し続けているのに、人工透析患者は増え続けています。

そのため100万人当たりの患者数は1990年の836人から、

2015年は2592人と急激に増加しています。

これには、糖尿病腎症からの人工透析患者数増加が大きく関与していると思われます。


江部康二
5月19日(金)、20日(土)、東京・池袋、「低糖質スイーツ、料理教室」開催
こんばんは。

2017年5月19日(金)、20日(土)、東京・池袋にて、日
本糖質制限医療推進協会主催の「低糖質スイーツ、料理教室」を開催します。

19日(金)のメイン講師は、「パティスリー ロア・レギューム」(埼玉県朝霞市)の小寺幹成オーナーパティシエです。

小寺パティシエは、低糖質スイーツの研究開発にも力を注いでこられ、昨年11月には文化出版局から、著書「おいしく作れる低糖質スイーツ」http://books.bunka.ac.jp/np/isbn/9784579212866/ を出版されました。

ご自身がこれまで開発されたきた低糖質スイーツのレシピを惜しみなく披露しておられ、ちなみに、私は帯の推薦文を書きました(*^^)v

洋菓子作りの腕に覚えありだったけれど、糖質制限を始めてから断念しているという方はもちろん、初心者でもやる気あり!という方、歓迎だそうです。

20日(土)の講師は、管理栄養士の佐々木栄子さん(ローカーボクラブ代表/協会アドバイザー)です。

京都でご好評いただいている、低糖質料理教室を東京でも開催します。

定員は19日(金)が24名様、20日(土)が18名様、いずれも先着順です。

皆さん奮ってご参加くださいね。

江部康二

以下、事務局からのお知らせです。

*********

ブログ読者の皆様、いつも弊会の講演会や料理教室へ多数ご参加いただきまして、ありがとうございます。

本日は、低糖質スイーツ・料理教室(東京)の開催をご案内申し上げます。

●―○―●―○―●―○―●―○―●―○―●―○―●―○

日本糖質制限医療推進協会主催 低糖質スイーツ・料理教室(東京)

1.『人気店のパティシエに学ぶ、低糖質スイーツ教室(東京)』

第2回 「しっとり、ふわふわ。低糖質ショートケーキ」

◆日時: 2017年5月19日(金) 12:45~16:00頃 ※開場・受付は12:30~

♪講師: 
小寺幹成 「パティスリー ロア・レギューム」オーナーパティシエ
佐々木栄子 管理栄養士/健康運動実践指導者

◆参加費: 賛助会員料金 3,400円/一般料金 4,000円

◆定員: 24名様

☆内容ご紹介☆

美味しい低糖質菓子をご自宅で作っていただけるように、お菓子作りの基礎から学べる講座です。

講師の小寺幹成パティシエに低糖質菓子を作る際のコツや工夫、様々な技術をデモンストレーションや実習でレクチャーいただき、参加者の皆様からの質問や疑問にもお答えいただきます。

第2回目のテーマは「低糖質ショートケーキ」で、スポンジ生地作りを細かく丁寧にレクチャーいただきます。

しっとり、ふわふわ感のあるスポンジシートが焼けるようになれば様々な種類や形のケーキにも応用できます。

この機会に、ケーキの基本「スポンジ」作りをしっかりマスターしてみませんか。

2.『 置き換えレシピで、美味しく楽しく!低糖質料理教室(東京)』

 第1回「とろみと煮込み ~クリーム系の料理を低糖質に!」

◆日時: 2017年5月20日(土) 11:30~15:30頃 ※開場・受付は11:15~

♪講師: 佐々木栄子 管理栄養士/健康運動実践指導者

◆参加費: 賛助会員料金  3,200円/一般料金 3,800円

◆定員: 18名様

☆内容ご紹介☆

京都でご好評いただいている、管理栄養士の佐々木栄子先生による低糖質料理教室を東京で開催いたします。

初回のテーマは、「とろみと煮込み ~クリーム系の料理を低糖質に!」です。

糖質制限では、片栗粉を使ってとろみづけした料理や小麦粉を使っクリーム系の料理は、難題です。

クリームシチューにポタージュ、グラタン、チーズフオンデュ...低糖質な食材を活用して、これらの料理の作り方を習得しましょう

短時間で失敗なくできて、糖質制限食がますます楽しく、食卓が豊かになる、佐々木先生のアイデアが詰まったレッスンです。

~以下両日共通~

◆会場:生活産業プラザ 5F 実習室(調理室)

〒170-0013 東京都豊島区東池袋1-20-15
JR、東京メトロ(丸の内線、有楽町線、副都心線)、西武線、東上線、都バス、民営バス、各線池袋東口下車徒歩7分

http://www.city.toshima.lg.jp/121/machizukuri/sangyo/003513/027291.html

◆当日の流れ: レシピ説明 → 実習 → 試食(復習・歓談) → 片付け後、解散

◆持参いただくもの:エプロン、三角巾、ふきん(タオル)大・小各1枚(台ふき用・食器ふき用)、筆記用具

◆参加対象: 一般(18歳以上)

■お申し込みの流れ:

1. 下記「お申し込み方法」の該当するものからお申し込み下さい。
2. 事務局よりお支払い方法についてメールでご連絡します。
3. 入金確認後、予約確定のメールをお送りします。
4. 当日、直接会場までお越し下さい。

■お申し込み方法:

◆お願い◆
当教室は、一般の方にご自宅で作っていただくことを趣旨とした教室です。製菓や料理(教室を含む)関連のお仕事をしておられる方、食品会社で企画・開発をしておられる方など業界の方の場合は、その旨をお書き添えの上、お申し込みください。

★賛助会員の方:

参加ご希望の教室の「開催日と教室名(スイーツ、料理)」をご明記の上、事務局までメールにてお申し込み下さい。

★賛助会員入会をご希望の方:

  1. 入会案内および会員規約をお読み下さい。
 http://www.toushitsuseigen.or.jp/sign-up

2. お申し込みは下のフォームからお願いします。

 「入会ならびに講演会出席のお問い合わせ」を選択いただき、 「通信」欄に参加ご希望の教室の「開催日と教室名(スイーツ、料理)」をご記入下さい。
 http://www.toushitsuseigen.or.jp/contact

★一般(非会員)で、スイーツ教室参加のみご希望の方:

下のフォームからお申し込み下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/lesson-a

◆その他
・お申し込み後、キャンセルされる場合は、5月15日(月)までご連絡ください。

・5月16日(火)以降のキャンセルは、参加費の半額をキャンセ料金としていただきますので、予めご了承ください。

・当日の開場・受付開始は、レッスン開始時間の15分前からです

・実習室で作ったもの以外の飲食はできません。ご自宅で作ったお料理やお菓子などの持ち込みはできませんのでご注意ください。

・皆さまで実習と試食を行っていただきますので、香水などのフレグランスはお控えください。

●―○―●―○―●―○―●―○―●―○―●―○―●―○
糖質制限食の過去・現在・未来
【17/04/02 クワトロ 
おはようございます
糖質制限、ロカボ、地中海食など・・健康食と呼ばれるものに身近に接することが多くなりました。 
世間では、どのようにその構図が作られているのか、何をもって判断するのか、
メディアは大きな影響を与え、国をも動かす力があるようです。 
私自身、糖質制限モドキ5年目ですが、本当に快調な日々を過ごさせてもらっています。 
始めた当初は変人扱い。 
自身も低血糖になったらどうしよう、倒れたら病院へ運んでくれ、
といいながら始めたのが懐かしいです。 
結果は病院どころか、体重が大幅に減り、細マッチョを自負していますが、
健康体になってきております。 
このコメントに参加されてる糖尿病サバイバーの方々の草の根情報が、
今のブームというとおかしいのですが、
力となって良いものが残ってきてるように感じます。 
サバイバーの人体実験があり、その効果も絶大なものがあるのが事実でしょう。 

私たちは、気が付いたら生まれていて、常にその世界の内側の空しか見ていません。 
江部先生のおかげで、外側から世界を見ることができました。 
すると、なんとえげつない情報に振り回され、未だに正直者が本当にバカを見る現状に、心ある人はいないのか?と思ってしまいたくなります。 

自分の身体に変調があれば、人は本気になります。 
でも、それでは遅いのです。 
そして、そうならないとわからないのも事実です。 
長くなりました、申し訳ありません。 
ただ、フッとたまに感謝の念が込み上げてくるので投稿させてもらいました。 
江部先生を始め、サバイバーの皆様のコメントを毎日楽しみさせていただいています。 
これからもよろしくお願いします。】


こんにちは。

クワトロさんから、糖質制限食の過去・現在に関するコメントを頂きました。
ありがとうございます。
糖質制限食で体調良好、良かったですね。


<糖質制限食の過去・現在>
たしかに私が、一般向けの初の糖質制限の本
主食を抜けば糖尿病は良くなる!、2005年(東洋経済新報社)
を上梓したころは、はっきり言って、四面楚歌の状態でした。
糖質制限食賛成派の医師は、高雄病院グループ以外は皆無であり、
本を読んで入院してきた糖尿病患者さんも、
「主治医には黙ってこっそり来た」
「主治医に言ったら、怒られた」
といった状況でした。
私も、勿論、他の医師には、奇人・変人扱いされていたと思います。

本ブログを立ち上げたのが、2007/2/27(火)です。
その後、理論面の本やレシピ本などを各社から多数出版してきました。
クワトロさんが仰るように
ブログを見たり、本を購入した糖尿病サバイバーの皆さんや
減量に成功したダイエッターの方々が、ご自分のブログ、フェイスブックなどで
糖質制限食のことを草の根的に広めて頂いたのも
今日の隆盛の大きな力となったと思います。
この間、私自身も、ブログで毎日情報発信し、本を上梓するなど、
糖質制限食を日本に広める役目を確実に果たしてきたかなと自負しています。

2010年頃からは、テレビ・新聞・雑誌などのマスコミが、
こぞって糖質制限食を取り上げるようになり、
世間一般の認知度は格段に上がりました。

さらに流れが、はっきり変わったのは、2012/1/15(日)
第15回日本病態栄養学会年次学術集会(国立京都国際会館)において
「糖尿病治療に低炭水化物食は是か?非か?」
というディベートセッションが開催されてからです。

通常は3000人規模の学会に4000人の医師・栄養士が参加し
大きな反響を巻き起こしました。
このことは糖質制限食が医学界の表舞台に初登場したという意味で、
大きな一歩といえます。
私のブログ「ドクター江部の糖尿病徒然日記」のアクセス件数もこの日を境に
1000件以上増えて、現在1日に数千件のアクセスがある人気ブログとなりました。
このセッション以降、日本全国の医師会や病院から講演依頼が相次ぐようになり、
医学界にも爆発的に糖質制限食が広がり始めました。
2012年は、糖質制限食普及において、飛躍の年となりました。

このように、医学界ではなく、
在野の糖質セイゲニスト達(医師、糖尿人、ダイエッターなど)が
今日の日本の糖質制限食の歴史を切り開いてきたと言えます。

さらに、米国糖尿病学会は『栄養療法に関する声明2013』において
地中海食、ベジタリアン食、DASH食、低脂質食などと共に
「糖質制限食」も正式に受容しました。
このことは糖質制限食を推進する私達にとって、大変大きな追い風となりました。

近年、外食産業やコンビニでも糖質制限食OK食材が販売されるようになりました。
NHKクローズアップ現代によれば2016年7月時点で、
糖質制限食の社会への浸透による市場規模は既に3000億円を超えているそうです。


<糖質制限食の未来>
このような現状において、
糖質制限食は様々な生活習慣病の予防と治療に顕著な効果を発揮し、
医療費削減の切り札となると思います。

さらに糖質制限食により社会が大きく変わり、
様々な経済効果をもたらし、健康寿命をのばす可能性があります。

糖質制限食に内在する大きなポテンシャルにより、
日本において、栄養学や医学における意識革命、
産業界における経済革命が起こる可能性が高いと考えています。


<間違った常識に囚われるのは危険>
そして最後に、クワトロさんがご指摘のように
従来の常識に囚われていたら、生命の危険があるのが、糖尿病食の世界です。
『血糖値を直接上昇させるのは糖質だけであり、タンパク質・脂質は上げない』
という生理学的事実に基づき、
「食後高血糖」と「平均血糖変動幅増大」を予防できるのは糖質制限食だけです。

糖質を摂取すれば、必ず「食後高血糖」と「平均血糖変動幅増大」を生じます。
「食後高血糖」と「平均血糖変動幅増大」は酸化ストレスを生じ、
合併症のリスクとなります。

従って、従来の糖尿病食(高糖質食)実践では、
純粋理論的に合併症予防は不可能です。
従来の糖尿病食は、『合併症製造食』としか言いようがないのが現実なのです。

糖尿人の皆さんは、まだ間に合ううちに、
是非、自分の頭でしっかり考えて、常識の殻を打ち破り
真実を理解されて、身を守って欲しいと思います。


☆☆☆参考
<戦後の日本の糖質制限食の歴史>
戦後日本の糖質制限食の臨床実践は、
1999年から釜池医師が宇和島で開始し、
同時に京都の高雄病院でも筆者の兄江部洋一郎医師が開始し有効例を重ねました。
その経験を踏まえ医学文献では、
2004年に筆者が本邦初の糖質制限食有効例の報告を行いました1)。
2005年には上述の如く、筆者が本邦初の一般向けの本を出版しました2)。

その後、2012年に山田悟医師、2013年に夏井睦医師、2014年に渡辺信幸医師、
2015年に宗田哲男医師が一般向け糖質制限食の本を出版しました3)4)5)6)。

糖質制限食の広がり、いよいよ加速がついてきました。

2015年4月から、東大病院でも糖質摂取比率40%の糖尿病食が導入されました。
2017年2月7日、東大病院の教授室で、渡邊昌先生、門脇孝先生、江部康二の3人で
90分間ほど鼎談を行いました。渡邊昌先生は、医学雑誌「医と食」の編集長です。
門脇孝先生は、一般社団法人 日本糖尿病学会 理事長であり、
東京大学大学院医学系研究科糖尿病・代謝内科教授です。


1)江部康二他:糖尿病食事療法として糖質制限食を実施した3症例,
      京都医学会雑誌51(1):125-130、2004
2)江部康二:主食を抜けば糖尿病は良くなる!、2005年(東洋経済新報社)
3)山田悟:糖質制限食のススメ、2012年(東洋経済新報社)
4)夏井睦:「炭水化物が人類を滅ぼす」2013年(光文社新書)
5)渡辺信幸:日本人だからこそ「ご飯」を食べるな  、2014年(講談社)
6)宗田哲男:「ケトン体が人類を救う」、2015年(光文社新書)


江部康二

糖質制限4年目で、一旦上がったLDLコレステロールが基準値に。
【17/04/01 浩ちゃんママ  
米を食べない体調の良さ
江部先生いつも、著書のお世話になっています。先生の本を参考にしながら、米を食べなくなって、4年目に入りました。体重は、62キロから、2年ほど前から50キロを維持しています。最初はコレステロールが高く、LDL か185、HDL が100でした。先日健康診断を受けたところ、LDL が115HDL が110と、とても驚くようなよい結果でした。糖質制限を信じて続けて本当に良かったです。もちろん中性脂肪も58で、病院の先生に素晴らしいですねと、誉めていただけました。本当にありがとうございます。これからも今の生活を続けて行きます。】


こんにちは。
浩ちゃんママ さんから
糖質制限4年目で、一旦上がったLDLコレステロールが基準値になったという
嬉しいコメントを頂きました。

浩ちゃんママ さん、拙著のご購入、ありがとうございます。

体重:当初は62kg、糖質制限2年で50kgとなり、その後維持。
LDLコレスステロール:当初は185mgに一旦上昇、その後4年目で115mg/dl。
HDLコレステロール:当初は100mgで、4年目に110mg/dl。
中性脂肪:58mg/dl

主治医が仰るように、素晴らしいデータであり、良かったです。

スーパー糖質制限食実践時の、好ましいパターンと思います。
スーパー糖質制限食実践で、
早朝空腹時中性脂肪値は、速やかに改善し、正常下限くらいになります。
HDLコレステロールは徐々に増えますが、どのていど増えるかは個人差があります。
LDLコレステロールに関しては、不変・上昇・低下と3パターンがあります。

一旦、上昇したLDLコレステロールは、肝臓が生産調整をするので
徐々に本来の値に戻りますが、それに要する期間は個人差があります。
だいたい、半年~1.2年~数年です。
浩ちゃんママ さんの場合は、3年間で肝臓が生産調整したものと思います。

LDLコレステロールが、185mg/dlと一旦上昇したときも
これは、標準の大きさの善玉LDLコレステロールなので、問題ありません。

糖質制限食開始当初は、
①<肝臓で産生するコレステロール>
②<食材からのコレステロールの増加>
③<小粒子LDLコレステロールが減って、大きいLDLコレステロールが増加>

①がベースにあり、②と③が加わるので、
血清LDLコレステロール値は一旦、上昇することが多いです。
③は一見、LDLコレステロールが増加するのですが、
標準の大きさの善玉のLDLコレステロールが増えるのでよいことです。
そのうち①が徐々に減少して調整するので、
徐々に基準値になっていきます。

私のデータは糖質制限食開始前は以下です。
1999年2月 LDL123 HDL69  
2002年6月糖質制限開始
糖質制限開始後
2004年8月 LDL97 HDL99 TG75
2007年12月 LDL138 HDL101 TG41
2016年12月 LDL140  HDL112 TG52

私のデータ、LDLコレステロールが138,140ですが、
HDLコレステロールが多く中性脂肪が少ないのでこれは
標準の大きさの善玉LDLコレステロールです。
肝臓から末梢組織に細胞膜の原料のコレステロールを運んでくれるいい奴です。


HDLコレステロールが100mg/dl以上ある時は、
教科書的には、CETP(コレステロールエステル転送蛋白)欠損症も
考慮する必要があります。

しかし浩ちゃんママ さんも私も、一連の流れを持って
HDLコレステロールが増加していますので、
これはスーパー糖質制限食による好ましい変化であり、
先天的なCETP欠損症での高値ではありません。

CETP欠損症ならば、食事に関係なく、HDLコレステロールが常に高値が続くと思われます。
浩ちゃんママ さん、これからも美味しく楽しく末長く、
糖質制限食を続けられて、健康ライフを送って下さいね。


江部康二