高雄病院の「糖尿病・糖質制限食入院治療」について
【16/10/29

江部先生こんにちは。

ブログに始めての書き込みをさせていただきます。

私はひょんな事から高雄病院の糖尿病治療に用いられている糖質制限を知り、半ば興味本位で先生のブログ等を拝見させていただきました。

先生の様々な書き込みや、診察の予約をした時の受付の方の親切な対応に勇気を出し関東圏から約3週間の入院治療をさせていただいた者です。

前置きが長くなりましたが…

治療の甲斐もあって血糖値は正常に戻り体重や血圧も大幅にダウンしました。
これも治療して下さった宗本先生や看護士さん達のお陰と感謝しております。
この場を借りてお礼を述べさせていただきます。
ありがとうございました。

11月の初旬より二男が糖尿病治療のために一ヶ月程お世話になる事になりました。

二男は食べ物の好き嫌いが激しいため入院生活が上手くいくか心配しておりますが、糖質制限をしっかりと貫き回復して戻る事を祈っております。

そして、私の治療過程での数値をブログ愛好者の皆さま方への参考になればと思い、数値を羅列させていただきます。


入院時のHbA1c:8.9 %
入院初日と2日目までは、通常の糖尿病食(高糖質食)で検査。
3日目からは、スーパー糖質制限食に切り替えて検査。

血糖値
入院初日
180分後 358
二日目
朝食前 170
120分後 257

四日目
朝食前 145
120分後 200
10日目
朝食前 161
120分後 136

退院時
朝食前 120
120分後 126

中性脂肪
初日 523
8日目 251
退院時 81

HDL
初日 46
8日目 51
退院時 53

LDL
初日 112
8日目 157
退院時 108

体重
入院時 79.3
退院時 71.3

血圧
入院時 129/98
(血圧降下剤服用)
入院一週間後に血圧降下剤服用停止
(最低数値) 97/73


最後になりますが、12月の下旬に診察を受けに行きます。

11月にも予約を入れたのですが流動的でキャンセルする可能性もありますが診察の結果現状をしっかり把握したいと思っております。

江部先生のご活動と糖質制限の普及が広がる事を祈っております。】



こんばんは。
高雄病院に入院治療された糖尿病患者さんから嬉しいコメントをいただきました。
ありがとうございます。

糖尿病の改善も、なかなかのものですが、体重が8kgの減量成功で、降圧剤がなしになったのも素晴らしいですね。

高雄病院の「糖尿病・糖質制限食入院治療」ですが、基本的には、まず外来診察を経て、担当医が入院の適応ありと判断して、入院の手続きが始まります。

一方、高雄病院では、県外や遠方の患者さんで入院希望の方も多いので、「診療情報提供書」があれば、場合により、外来受診なしで、直接入院も可能としています。

具体的には、主治医の先生に前もって診療情報提供書を高雄病院に送付して頂いて、高雄病院の担当医が入院可能か否かをまず、判断します。

入院OKとなれば、入院担当職員と電話で相談していただき、入院日、入院期間などを決めていきます。

診療情報提供書があり、入院OKとなった時は、外来診察を経ずに、直接入院も可能です。

通常、2週間くらいの入院が多いです。

入院初日と2日目までは、通常の糖尿病食(高糖質食)で検査します。
3日目からは、スーパー糖質制限食に切り替えて検査します。

糖尿病や肥満が改善すれば、高脂血症、喘息、痛風、睡眠時無呼吸症候群、高血圧、脂肪肝も良くなると思います。

糖尿病の病名がありますので、健康保険が効きます。

高雄病院には、2016年現在月に平均15名の糖尿人が、全国から糖質制限食治療を希望して入院されます。

遠方の方は、入院して糖質制限食で糖尿病自己管理の体験をし知識を会得してもらい、退院されたら地元の医師にフォローしていただきます。

京都や近くの糖尿人でも、外来で、なかなか血糖値が下がりきらない時などは、入院すると改善する人がほとんどですので、『コントロール・教育入院』がお奨めです。

14日間あれば、コントロール・教育入院が可能です。
勿論健康保険が効きます。

最初の数日間のスーパー糖質制限食で内服薬中止して、コントロール良好となることがほとんどなので、次の7日間は、グルコバイ(100)1錠を、食直前30秒に内服して、あえて炊いたご飯2/3膳(約100g)など摂取して、食後血糖値がどのくらい上昇するかを試してみます。

食後2時間で180mg/dl未満ならまあまあで、140mg/dl未満なら合格です。

グルコバイだけで力が及ばない時は、「グルコバイ+グルファスト」食直前30秒に内服で試します。

期間的に余裕があれば、パンやうどんなども試します。

これは、退院後どうしても、或いはやむを得ず糖質摂取せざるを得ないときのためのシミュレーションです。(^^)

インスリン注射をされている時は、3~4週間あった方が確実に減量できます。
インスリンの量は1/3以下になります。

内因性インスリンがあるていど残存している方は、インスリン離脱もできます。

2型だけでなく、1型の糖尿人でも、インスリンの量は1/3以下になります。

入院して一日7~8回、毎食前・食後の血糖値を測定することで、「通常のカロリー制限の糖尿病食」と「糖質制限食」の効果の大きな差がリアルタイムに確認できます。

血糖値を直接上げるのは糖質だけで、タンパク質・脂質はあげないということを、身をもって体験することで、糖質制限食へのモチベーションが高まります。

この検査を血糖値の日内変動といいます。

入院2日目に「カロリー制限食(高糖質)」、4日目に「スーパー糖質制限食」で同一カロリーにして日内変動を行います。

入院して糖質制限食を摂取しての血糖値日内変動検査を実施しているのは、日本中で高雄病院以外はほとんどありません。

同一カロリーでも、糖質を摂取すれば、インスリン注射や経口血糖降下剤を内服していても、食後血糖値は200mg/dlを超えることが多いですが、スーパー糖質制限食なら、薬・注射なしで食後血糖値は140mg/dlのことがほとんどです。

勿論、個人差はあります。

入院中はその他、内臓脂肪CTや頸動脈エコーなど、糖尿病に関連するいろいろな検査もあります。

一日の尿をためて、尿糖測定やインスリン分泌量測定(尿中Cペプチド測定)も行います。

一日尿のCペプチド測定で、トータルなインスリンの分泌量がチェックできます。

早朝空腹時の血中IRI(インスリン)かCペプチド(インスリン注射をしている人はこちらを測定)を調べることで、基礎分泌のインスリンがどのくらいでているかわかります。

インスリン抵抗性の検査やインスリン追加分泌能の検査もあります。

管理栄養士による具体的な栄養指導もあります。
 
糖質制限食を体験し学ばれて、退院後は地元の病院で通院され、6ヶ月に一回くらい京都観光を兼ねて、高雄病院あるいは高雄病院京都駅前診療所に来て頂いている方もおられます。

遠方の場合、年に一回、糖質制限食入院をされる方もおられます。

入院・外来治療の実績があれば、高雄病院への電話で栄養相談やメールでの質問もOKです。

高雄病院では現実に、関東、北海道、九州、東海、中部、中国地方など、様々な遠方地域の糖尿人の入院も多いです。
北海道から九州まで万遍なくこられます。

全国の糖尿人の方々も、糖質制限食入院治療ご希望の場合は、

高雄病院 075-871-0245

まで、電話され、入院担当職員とご相談いただけば幸いです。 (^_^)



江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
健常者および糖尿人における食後血糖値のピーク時間は?
こんばんは。

健常者および糖尿人における食後血糖値のピーク時間は、何時なのでしょうか?

答えは、
1)耐糖能正常者24名の食後血糖値のピークは、40分から50分
2)HbA1c8%未満の患者はおおむね1時間から90分の間にピーク
3)HbA1cが8%を超える患者では2時間後にピーク


です。

ピークが、後にずれるほど、耐糖能が良くないと言えるようです。

上記データは慈恵医科大学の西村理明氏の研究結果です。(*)

西村氏はCGMを駆使して血糖の変動を研究しています。

例えば、耐糖能正常者の24人を調べたところ、朝食後、昼食後、夕食後ともに血糖のピークは、40分から50分の時間帯に収まっていました。

西村氏は、
「スクリーニングの観点では、食後1時間の血糖値を見るのが重要なのは明らか」
とこれまでの検討から考えています。

さらに、治療目標の観点から、糖尿病患者の血糖変化も検証しています。

その結果、HbA1cが8%を超える患者では2時間後にピークがあったものの、8%未満の患者はおおむね1時間から90分の間にピークがありました。

西村氏は、「管理目標として考える場合にも食後1時間をめどに血糖を測定するのが重要」としています。

現在、75gブドウ糖負荷試験では、負荷後2時間値で評価しています。

一方、IDF(国際糖尿病連合)の指針は2011年に改訂され、
「食後高血糖の目標値は食後の時間にかかわらず、160mg/dL未満にする」
と変更されました。

今後、食後2時間血糖値ではなく、食後1時間血糖値による評価が、糖尿病の早期発見には、有用である可能性が高まりました。

私も、糖質制限食を推進する立場としては、
食後1時間血糖値を、IDFの目標のように、160mg/dl未満を目指すのが良いと思います。
スーパー糖質制限食なら、ほとんどの2型糖尿病患者においてそれが可能となります。



(*)
m3.com
https://www.m3.com/clinical/sanpiryoron/152762
食後血糖値、1時間か2時間か?


江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食でやせすぎる。生理が来ない。
【16/10/29 雨音

体重減少と生理不順

こんばんは。
以前、ステビアについてお伺いした雨音です。

あの後、糖質制限ドットコムにて菓子パンとパウンドケーキを注文し、少しずつ大事に食べています。

実は、少し困ったことになりまして、お忙しいところ恐縮なのですが、ご相談にのっていただけるとありがたいです。

糖質制限を始めて4か月が過ぎましたが、今月の生理が来ないのです。

産婦人科で診てもらうと、「ホルモンバランスが悪いのだろう」と言われました。

今まで、若い頃に無理なダイエットをした時と妊娠・授乳期以外に生理が来なかったことはないので、ストレスのせいかと思っていたのですが、昨日の朝何となく体重を測ってみたら、45.2kgになっていました。

糖質制限を始める前は多分49kgぐらいだったと思います。

身長が166cmなので、BMI16.4となり、痩せ過ぎの範疇に入ってしまいました。

生理が止まったのはもしかしたらそのせいなのでしょうか…ただ、第2子を妊娠した時は確か46kg台で、生理も順調だったので、関係ないかもしれませんが…

あと、基礎体温が低いのも気になります。平熱はだいたい36.5℃ぐらいだったのですが、最近35℃台のことが多いです。糖質制限をすると代謝が良くなるはずなので体温も上がるのではないかと思うのですが…

食事はたっぷり食べています。
ある1日の例です。

朝 : 卵2個入り野菜たっぷり味噌汁・ヨーグルト130g強に乳菓オリゴ糖シロップをかけたもの・りんご1/4個・くるみ30gぐらい・キャンディーチーズ3個

昼 : 豚こま切れ肉250〜300gともやし1袋200gと舞茸1袋と青ネギ3本を炒めて塩コショウで味付けしたもの・ラカントカロリーゼロ飴1個

おやつ : アーモンド50gぐらい

夜 : 鯖の缶詰190gと白菜1/4個を酒と醤油で煮たもの・朝の味噌汁に絹ごし豆腐150gを入れたもの・ヨーグルト130g強にラカントS液状をかけたもの


といった感じです。

もともとすごい大食漢(女性ですが…)なので、食べようと思えばもっと食べられますが(むしろ食べたい)、現状でもかなり多いですよね?何せ私の分の食費が糖質制限前の3倍以上になったくらいなので…(汗)

空腹感も糖質制限を始める前に比べて軽くなりました。夕食時はいつもお腹が空いていないぐらいです(食べるのが好きなので食べますが…)

それでも痩せてしまうということは、もう少し食べた方がいいということなのでしょうか?

そもそも妊娠希望で体質改善のため糖質制限を始めたのですが、機能性低血糖症であることが判明し、糖質制限は必須となりました。ですので、やめるという選択肢はないのですが、両親が「そんなに痩せるなんて糖質制限が良くないに決まっている。今日からもうやめなさい」と言ってききません。

どのように説得すればよいでしょうか?

先生の本を読んでもらえれば一番良いのでしょうが、はなから「糖質制限=健康を害する間違った食事法」と思い込んでいるため、とても読んでくれそうにありません。

あと、体温が低いのはどういう理由が考えられるでしょうか?
先生は、糖質制限を始められてから体温は上がりましたか?

お時間のある時で構いませんので、お返事いただければ幸いです。】


糖質制限食でやせすぎるというコメントと質問を雨音さんから、頂きました。


朝:約562kcal
卵2個・・・約170kcal
ヨーグルト130g・・・約80kcal
りんご1/4個・・・約36kcal
くるみ30g・・・約200kcal
キャンディーチーズ3個・・・約46kcal
味噌汁の野菜・・・30kcal

昼:約800kcal
豚こまぎれ肉300g・・・カロリーは700~900kcal
もやし200g・・・約28kcal

アーモンド50g・・・約300kcal

夜:約540kcal
鯖缶190g・・・約360kcal
豆腐150g・・・約100kcal
ヨーグルト130g・・・約80kcal


この日は、合計約2200kcal/日摂取ですので、摂取エネルギーは一般的にみれば、足りているはずです。

「日本人の食事摂取基準」(2015年、厚生労働省)
に示す推定エネルギー必要量の範囲、
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10904750-Kenkoukyoku-Gantaisakukenkouzoushinka/0000041955.pdf

推定エネルギー必要量(一日あたり)
              男性                  女性
15-17才        2500 2850 3150           2050 2300 2550kcal
18-29才        2300 2650  3050           1650  1950   2200
30-49才        2300 2650  3050            1750  2000  2300
50-69才        2100 2450  2800            1650  1900 2200 
70才          1850 2200  2500           1500  1750 2000

身体活動レベル    低い 普通 高い         低い  普通  高い



しかし、現実に糖質制限食開始4ヶ月で、体重が49kgから45.2kgに減少して、BMI16.4となり、生理がとまっていますので、相対的には摂取エネルギー不足と考えられます。

体重が回復して生理が再開するよう、摂取エネルギーを増やす必要があります。

基礎体温が下がったのも、相対的摂取エネルギー不足のためと思われます。

ハードに運動をしておられるのでしょうか?

私自身は、糖質制限食開始時、体温を測定していません。

またほとんど風邪もひかないので、普段体温を測定する習慣がありません。

一度、測定してみます。


江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限おせち、予約好評受付中です。
こんにちは。

以前からリクエストが多かった糖質制限おせちが、とうとう発売となりました(^^)
冷凍ですので、日持ちもします。

現在、糖質制限ドットコムにて予約受付中です。

私の糖尿病患者さんにもとても好評で喜んでいただき、嬉しい限りです。

通常のおせちですと、日持ちさせるためにけっこうな量の砂糖を使うので、我々糖尿人にとっては鬼門のメニューでした(^_^;)

なので、糖尿人でも安心して食べられるおせちを作ってくれるように、糖質制限ドットコムのあらてつさんに指示を出し、何回も試作を繰り返して完成したのがこちらのおせちです。

おせち

もちろんこのおせちも私、江部康二が自ら血糖測定を実施、合格した料理のみを厳選して詰め合わせています。

以下、あらてつさんとCocoroちゃんに送った測定結果です。


あらてつさん、Cocoroさん

2016/7/8(金)
午後5:00 血糖値:117mg

おせちを、一段丸ごと摂取。
合鴨スモーク、有頭エビ黄金松風
スモークサーモンマリネ、焼きホタテ・松笠白焼き
きんとん、黒豆、数の子、いくら

午後6:00 血糖値:124mg

合格ですね。
そうそう、美味しかったですよ。

江部康二


二回目の測定になります。

2016/7/9(土)

14:30 血糖値:96mg

おせち10品
鶏ゆず胡椒、博多焼きチーズ
紅ズワイガニ爪ポーション、一口湯葉巻き
鰆昆布〆、身巻唐墨
小鯛西京焼き、ほうれん草と若鶏のテリーヌ
日の出きぬた、蛸煮付け柔らか煮
エビ高野サンド、子持ちイカ
田作り大和煮
サーモンかんざし、ローストポーク
小松菜と揚げ物
アワビ割烹煮

15:30 血糖値:123mg

10品で、糖質9g相当ですから、まあまあです。
なかなか美味しかったです。



それぞれの料理を一品ずつ検査して、合格した最終の試作品をまた検査しているので、正直なところ血糖測定が辛かったです(^_^;)

ですが、その甲斐あって1段まるごと食べても最小限の血糖上昇に抑えられたと自負しています(^^)

糖尿人だけでなく、メタボ人、ダイエッター、全ての糖質セイゲニストの皆さん、来年の正月は糖質制限おせちで、お屠蘇気分を満喫しましょう\(^o^)/


江部康二


詳細と予約はこちらです。
糖質制限 おせち
https://www.toushitsuseigen.com/products/detail171.html
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
縄文人、意外と長生き。65歳以上が3割。
こんにちは。

精神科医師Aさんから、縄文人の寿命に関してコメントを頂きました。
ありがとうございます。

定説とは異なり、縄文人は意外に長生きだったようです。

朝日新聞デジタル2010年11月13日に、聖マリアンナ医科大講師の長岡朋人氏の今までの定説を覆す内容の研究結果が掲載されました。

以下の小林和正氏のような論述が、今までの定説の典型です。

「縄文時代に出土した人骨は15歳以上がほとんど、235例のデータで、男女とも平均の余命は16歳で、31歳までにほとんどが死亡」

と、

『小林和正:出土人骨による日本縄文時代人の寿命の推定、人口問題研究、No.102,1-10,1967)』


に記載されています。

小林和正氏の時代の年齢推定は「恥骨結合面」の骨により判定されていましたが、そもそもこの部位は、後世に残りにくいのです。

このため、長岡朋人氏は比較的残りやすく細かな年齢推定が可能な、同じ腰骨の腸骨耳状面という部分を検討対象にしました。

その結果、新しい方法で再調査した岩手・蝦島貝塚や千葉・祇園原貝塚など9遺跡から出土した計86体の人骨は、65歳以上が32.5%を占めました。

「縄文人=早死に」のイメージのもとになった人類学者小林和正氏の1967年の論文では、65歳以上はゼロでしたので大きく異なります。

人類学者や考古学者においても、今回の長岡氏氏の研究は評価が高いようです。

一部慎重な意見もありますが、今までの定説とは異なり、縄文人は意外に長生きだったと考えられます。



江部康二


☆☆☆

以下、朝日新聞デジタルより、一部転載。
http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY201011130129.html
縄文人、意外と長生き 65歳以上が3割 聖マリアンナ医科大

2010年11月13日

 平均寿命が30歳前後とされ、「過酷な生活環境のため、早死にする人が多かった」と考えられてきた縄文時代の人たち。しかし、出土人骨の年齢推定に関する最新の研究で、実は65歳以上とみられる個体が全体の3割以上を占める――という結論がこのほど提示された。なぜ、これほど違う結果が出たのだろうか。

 この研究を行ったのは聖マリアンナ医科大講師の長岡朋人さん(人類学・古人口学)。文部科学省の科学研究費の成果として、このほど「月刊考古学ジャーナル」の臨時増刊号で発表した。

 年齢にまつわるデータがまったくない人骨について、人類学者たちは、歯の生え具合や、すり減り具合、手足の軟骨の癒合(ゆごう)の程度(くっつき具合)などを基準に年齢推定をしている。中でも、成人以上の判定でよく使われるのが「恥骨結合面」と呼ばれる部分だ。腰骨の一部で、年齢が若いと表面の凹凸が激しく、年をとるにつれ滑らかになる特徴がある。

 「ただし、恥骨は残りにくい。このため今回は、比較的残りやすく細かな年齢推定が可能な、同じ腰骨の腸骨耳状面という部分を検討対象にしました」。この部分は若い時は滑らかだが、年をとると、骨棘(こつきょく)ができたり穴があいたりすることが指摘されている。

 「ベイズ推定」と呼ばれる、新たな統計的手法も採用した。これまでは、たとえば20代の可能性が高い人骨の年齢を表す場合、他の年齢の可能性が残っていてもそれらを切り捨て、単に「20代」と表現してきた。

 「でも、20代の可能性が7割だったとしても、あとの3割は30代や40代の可能性が残されている。それらの誤差が蓄積され続けると、集団全体で考えた際、事実と異なる結果が出る可能性が高い」

 長岡さんがこう考えたのは、古人骨に基づく研究では、いずれの人類集団も30~40代で構成員の大半が死んでしまうことが指摘されているのに、古文書などの記録に残っている範囲では、このような傾向を示す集団はほとんど存在しないからだ。

 「縄文人と近い暮らしをしていたと考えられるアフリカの狩猟採集民でも、乳幼児死亡率が高かった江戸時代の人々でも、50代以上でなくなった人が3割を超す。とすれば、今までの縄文人の年齢構成には疑問符がつく」

 長岡さんが新しい方法で再調査した岩手・蝦島貝塚や千葉・祇園原貝塚など9遺跡から出土した計86体の人骨は、65歳以上が32.5%を占めたという。「縄文人=早死に」のイメージのもとになった人類学者小林和正さんの1967年の論文では、65歳以上はゼロだったから大きく異なる。「今までの年齢推定法は老年の人を実際より若く推定してきたのではないか」

 琉球大教授の石田肇さん(形質人類学)は「長岡君の精密な調査で、どんな集団でも長命な個体が存在することが分かってきた。確率的にみても、縄文時代における65歳以上の個体が3割という割合は間違いない」と評価する。

 考古学者も肯定的だ。「縄文時代は伝統的、かつ複雑な社会構造を持った社会だったことが明らかになりつつある。30代で大半の人が亡くなるのでは、技術継承などの面で支障があったはず。寿命が長かったなら、そうした問題はなくなる」と、明治大教授の阿部芳郎さん(考古学)。

 国学院大名誉教授(考古学)の小林達雄さんも「若い人には創造性があるが、それらを体系づけ、安定した状態を維持していくためには、30代以下だけでは無理。50代以上の構成員も多かったのなら納得できる」と話す。

 一方で、やや慎重な意見も。国立長寿医療センター研究所所長の鈴木隆雄さん(老年学・古病理学)は「興味深い説だが、完全に結論が出たわけではない。今回の腸骨耳状面を使うやり方が、従来、年齢推定の判断基準となってきた恥骨結合面などの変化と整合性があるかどうか。今後、年齢推定のやり方を総合的に検証する必要があるのではないか」と話している。(宮代栄一)】




テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
2016/11/5(土)大津市、よつ葉会、糖質制限食講演会のご案内。
こんにちは。

2015年10月の
『滋賀医科大学 第41回若鮎祭 特別講演会
健康は食事から!糖質制限食を始めよう!』

以来、1年ぶりの大津市での、よつ葉会主催の糖質制限食講演会です。

2016年11月5日(土) 16:30~18:30

◇江部康二 講演 70分
 「糖尿病・生活習慣病を予防&改善する糖質制限食
  ~糖質制限食は人類の健康食」

◇橋本眞由美管理栄養士 (高雄病院) 講演 30分
 「実践のいろは ~今話題の糖質って何?糖質制限食ってどんな食事?」


今回は、よつ葉会会員の方々で初めて糖質制限食のお話しを
聞かれる場合も多いと思いますので、
できるだけわかりやすくを心がけたいと思います。

一般の方も0Kですので、大津市、滋賀県など近隣の方々、
是非、ご参加いただければ幸いです。


江部康二


☆☆☆
以下よつ葉会からのご案内です。

「糖質制限食」の提唱者・高雄病院理事長
    江部康二先生講演会

成人病の1つの糖尿病や糖尿病予備軍が多くなっています。
糖尿病治療・予防以外にも、ダイエットをはじめ効果があると
注目されている糖質制限。その効果や正しい方法のお話です。
管理栄養士さんによる実践法のお話、最後に質問コーナーもあります。

・日時:11月5日(土) 16:30~18:30

・場所:大津市生涯学習センター 視聴覚室
大津市本丸町6番50号
http://www.city.otsu.lg.jp/manabi/lifelong/c/

京阪電鉄石山坂本線「膳所本町」下車徒歩7分
路線バス/湖岸経由『膳所公園』バス停下車徒歩2分

・参加費: よつ葉会員とご家族 800円 / 非会員1,500円

・主催:よつ葉会(滋賀共同購入会)

・内容
◇江部先生 講演 70分

 「糖尿病・生活習慣病を予防&改善する糖質制限食
  ~糖質制限食は人類の健康食」

◇管理栄養士 橋本眞由美先生(高雄病院) 講演 30分

 「実践のいろは ~今話題の糖質って何?糖質制限食ってどんな食事?」

◇お二人による質疑応答 20分


江部康二先生プロフィール

 京都大学医学部卒業。1978年より京都大呼吸器内科にて呼吸器科を学ぶ。
 1978年より高雄病院副病院長、1999年より高雄病院に糖質制限食導入
 2000年 高雄病院理事長就任、2001年より本格的に糖質制限食の体系確立。

<著書>

 主食を抜けば糖尿病は良くなる!  (東洋経済新報社)
 主食をやめると健康になる     (ダイヤモンド社)
 糖質オフ!健康法         (PHP文庫)


★お申し込み方法:

予約制です。11月3日までに電話かFAXにて予約をお願いいたします。

FAXでお申し込みの場合は、11/5(土)講演会申し込みであることと、
ご氏名、参加人数、FAX番号をご記入ください。
(FAXでお申し込みの場合は、折り返しFAXにてご連絡いたします。)

★お申し込みTEL:075-702-4885 / FAX:075-712-4901
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
狩猟採集民は農耕民より長命だった。
こんにちは。

今回の記事は『狩猟採集民は農耕民より長命だった』という研究を紹介します。

A)
ケンタッキー州,インディアン・ノール貝塚出土の285体の人骨
前者は紀元前3400年から同2000年ころ
狩猟,漁労,植物採取をしていた人々の残した貝塚で出土


B)
ケンタッキー州,ハーディン・ビレッジ遺構出土の人骨296体
西暦1500年から1675年ころの間
トウモロコシ,豆類,カボチャ類を栽培した人々が住んだ村落


A)とB)を比較した研究です。

米国、ケンタッキー州で出土した、狩猟・漁労・採集が生業の人骨285体と 、トウモロコシ・豆類・カボチャ栽培が生業の人骨296体を比較したところ、狩猟採集民のほうが、農耕民より長命であったことが判明しました。

男女ともにインディアン・ノールの狩猟採取民の方が長命でした。

死亡年齢で特に対照的なのは、4歳未満の小児死亡率の分布でした。

インディアン・ノールでは、70%が新生児と12ヶ月未満の乳児でしたが、狩猟採集民は、新生児の間引きをする習慣があるので、その影響があると考えられます。

一方ハーディン・ビレッジではその逆で、1~3歳の幼児が60%に達っしました。

すなわち、農耕民のほうは、離乳期に入ってからが危機であることが明らかです。

ハーディン・ビレッジの農耕民はトウモロコシ粉を水溶きしたようなものを離乳食に用いたと考えられます。

それが生涯を通じての栄養的欠陥の始まりになったと思われます。

アフリカや中央アメリカの農耕社会では柔らかいでんぷん質の食事が離乳食として与えられると、下痢が始まり、各種の細菌侵入による疾患が起こり、タンパク質欠乏症を示すことが多いとされています。

ハーディン・ビレッジの農耕民でも同様のパターンが生じて、短命に繋がった可能性があります。


江部康二


☆☆☆
骨で見分ける古代人の生活ぶり
http://www.wound-treatment.jp/dr/glucide_data/kagaku-asahi_1981.htm
科学朝日,41巻12号,1981年 記載の
カナダ・マックギル大教授/人類学 井川史子氏の論文から
以下一部抜粋。

狩猟採集民は農耕民より長命
人骨の研究から古代の狩猟採取民と農耕民の栄養状態を比較した試みとして,現在メリーランド大講師のクレア・カシディの仕事がある。

大昔,農耕を知らなかったころの人は,野獣を追い,木の実や草の根をかじってやっと飢えをしのいでいたと考えられていた。

つい最近まで,狩猟・採集に頼る生活をしていたアフリカのブッシュマンやオーストラリア原住民について研究が進み,彼らの生活は,農耕民に比べて労働時間は短く,栄養上のバランスもよく,健康状態もすぐれているらしいことが明らかになった。

狩猟採集生活の欠陥は,一定面積内では居住可能な人口が制限されることである。

逆にいえば,農耕が始まって,人口が高密度で定着するようになり,その人口がカロリー減としてのでんぷん質の食料に依存するようになってから,病気の伝染する機会も増え,病気に対する抵抗力も低下したと考えられる。

カシディが対象として選んだのは,ケンタッキー州,インディアン・ノール貝塚出土の285体の人骨と,同州,ハーディン・ビレッジ遺構出土の人骨296体である。

前者は紀元前3400年から同2000年ころに,狩猟,漁労,植物採取をしていた人々の残した貝塚で,後者は西暦1500年から1675年ころの間に,トウモロコシ,豆類,カボチャ類を栽培した人々が住んだ村落である。

比較研究の条件として,相当数の人骨資料があることのほかに,人種的,環境的条件が同じであること,そしてヨーロッパ伝来の疾病が新しい要因として入っていないことに留意している。

ハーディン・ビレッジの居住期間中,ヨーロッパ人の侵入はこの地域に関する限り無視してよいという前提で考察している。

人骨の推定死亡年齢から平均余命を算出すると,男女ともにインディアン・ノールの狩猟採取民の方が長命である。

死亡年齢で特に対照的なのは,4歳未満の小児死亡率の分布である。

インディアン・ノールでは,このうちの70%が新生児と12ヶ月未満の乳児であるのに対して,ハーディン・ビレッジではその逆で,1~3歳の幼児が60%に達する。

狩猟採取民は新生児の間引きをすることが民族例から知られているから,インディアン・ノールの新生児と乳児死亡例の幾分かは,そのように理解すべきものかもしれない。

これに対しハーディン・ビレッジの場合は離乳期に入ってからが危機であることが明らかである。アフリカや中央アメリカの農耕社会では,柔らかいでんぷん質の食事が離乳食として与えられる。そこで下痢が始まり,各種の細菌侵入による疾患が起こり,タンパク質欠乏症を示すことが多い。ハーディン・ビレッジの農民も,トウモロコシ粉を水溶きしたようなものを離乳食に用いたのであろう。それが生涯を通じての栄養的欠陥の始まりになったのだろう,とカシディは言っている。


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
宗田先生の胎盤などケトン体値英文論文、クリックお願い申し上げます。
精神科医師Aさんから、宗田論文の日本語版についてコメント頂きました。

ありがとうございます。

【16/10/25 精神科医師A
日本語訳
宗田哲男医師の胎盤・臍帯・新生児のケトン体値の英文論文日本語版
http://ketontai.com/archives/2248


こんにちは。

宗田哲男先生の、胎盤・臍帯・新生児のケトン体値の英文論文が、2016年9月30日(金)いよいよ、インターネットにアップされました。

以下の如く、世界初の革命的な内容の論文です。ヽ(*`▽´)ノ

【1)胎盤 組織内のケトン体値(βヒドロキシ酪酸)は平均 2235.0 μmol/L、臍帯ケトン体値は、平均779.2μmol/Lであり、胎盤内は有意に高かった(p<0.001)。新生児(4日、30日)のケトン体濃度も標準値よりも高値だった。さらに、臍帯血と胎盤内の血糖値は同様であった(表1)。

2)胎盤組織内のケトン体値は、臍帯血よりも有意に高かった(p<0.001)(図1)。前者は後者の約3倍高く、通常の血液中濃度の標準値(85μmol/L以下)より20-30倍の高値を示した。

3)胎盤組織内の血糖値は75-80 mg/dLであり、すべての妊婦で臍帯血の血糖値と比べて有意差は見られなかった(図2)。】



この論文が世界に広がるために、ブログ読者の皆さんのご協力を是非お願い申し上げます。m(_ _)m

胎盤のケトン体値は、標準値の20~30倍、
臍帯血のケトン体値は、標準値の10倍、
新生児(4日、30日)のケトン体値は標準値の3~4倍、
が、それぞれ普通です。

この論文により、ケトン体の安全性が確立されたと言えます。

英語が苦手な人も得意な人も、兎に角、下記アドレスをクリックして頂けば幸いです。
http://www.toukastress.jp/webj/article/2016/GS16-10.pdf

クリックしたらそのまま論文が出てきます。

論文へのアクセスが増えると、インターネット上で広がる速度が早まります。

ブログ読者の皆さん、クリック、よろしくお願い申し上げます。 m(_ _)mVV


江部康二



☆☆☆
http://www.toukastress.jp/webj/article/2016/GS16-10.pdf

Glycative Stress Research 2016; 3 (3): 133-140
Ketone body elevation in placenta, umbilical cord,
newborn and mother in normal delivery
Tetsuo Muneta 1), Eri Kawaguchi 1), Yasushi Nagai 2), Momoyo Matsumoto 2), Koji Ebe 3),
Hiroko Watanabe 4), Hiroshi Bando 5)

Abstract
Background: Low carbohydrate diets (LCD) have been recently prevalent in the medical and health field, especially in diabetes mellitus. We have applied LCD on thousands of patients with metabolic diseases and reported the clinical effect of LCD so far. Through our experience and research concerning LCD, the physiological role of glucose and ketone bodies during the pre- and post-partum period was investigated in this study.

Subjects and methods: Subjects were 60 normal pregnant woman who had a normal delivery in full-term, without an
abnormal glucose intolerance. Methods included the measurement of the value of ketone bodies in the umbilical cord
blood, placental tissue fluid and maternal blood, associated with the value of blood glucose. As ketone bodies, the value of
3-hydroxybutyric acid (3-OHBA, beta-hydroxybutyric acid) was measured. 3-OHBA and glucose values were measured by
the electrode method using Precision Exceed Kit (Abbott) and the conventional enzymatic cycling method, with comparison
investigation of the data from two kits.

Results: The average 3-OHBA levels were as follows: 2,235.0 μmol/L in the placenta, 779.2 μmol/L in the umbilical cord
blood, in which the former is significantly higher than the latter (p < 0.001), 240.4μmol/L in the newborn after four days,
and 366.7μmol/L after 30 days. The standard 3-OHBA level in a healthy man is less than 85 μmol/L. Glucose levels in the
umbilical cord and placenta were 78.6 mg/dL vs 74.9 mg/dL, with no significant difference, and was the same as that of the
pregnant woman. Accuracy management of the two kits revealed a significant correlation (r = 0.94, p < 0.001). 3-OHBA
values of the maternal blood and umbilical cord blood were extremely elevated from the standard level, with a mutual
significant correlation (r = 0.724, p < 0.001, n = 416).

Conclusion: This clinical study concerning ketone bodies during pre- and post-partum period was investigated, and
revealed that 1) a clinically rapid useful kit for ketone bodies had high reliability and validity compared with conventional
kit, 2) elevated values of 3-OHBA were shown in the placental tissue fluid, umbilical cord, newborn and maternal blood, 3)
3-OHBA would be a physiologically indispensable element in nutrition metabolism for fetus and newborn at least until 30
days, with further development of investigation for ketone bodies.

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
Tarzan11月10日号の記事(糖質制限批判)に反論です。
【16/10/23 Taka

先生こんにちは。
いつも参考にさせて頂いてます。
最近では、糖質制限の認知度も上がってきて、雑誌などでも言及するコメントがみられてきました。
そのような中、先日発売されたスポーツ雑誌Tarzan11月10日号に、糖尿病に関してこのようなことが記載されていました。

以下、引用

『糖質をあまりに制限し過ぎると逆に血糖値が上がりやすくなる。
糖尿病の食事療法で効果的なのはエネルギー制限のみ。
糖質制限で糖尿病が予防できる保証はない。
糖質摂取を抑え過ぎると、糖質を摂った後に血糖値が逆に上がりやすくなることもある。
糖尿病は罹患期間が長いほど血糖コントロールが難しく治りにくい。
放置して最後の手段で糖質制限に頼っても合併症の危険度は下げられない。』


このように記載されていました。
私が最近、気になっていることは糖質を抑えたことによるβ細胞の退化です。
以前、先生 おブログではそのようなことはないと書かれてありましたが、最近発売された「ケトン食ががんを消す」でも極度の糖質制限ではβ細胞の退化が懸念されるとのことで、時折、糖質を摂る工夫をしていると書かれてました。

糖質制限をすると、インスリンも今までよりは必要がなくなりますし、それを続けていて急に糖質がたくさん入ってきたら、インスリンを作ることが間に合わず血糖値が上昇してしまうこともあると思うのですが…
細胞が退化してしまうのかどうなのか、気になっているところです。】



こんばんは。

Takaさんから、Tarzan11月10日号の、糖質制限食批判の記事に関してコメント・質問を頂きました。


『①糖質をあまりに制限し過ぎると逆に血糖値が上がりやすくなる。
②糖尿病の食事療法で効果的なのはエネルギー制限のみ。
③糖質制限で糖尿病が予防できる保証はない。
④糖質摂取を抑え過ぎると、糖質を摂った後に血糖値が逆に上がりやすくなることもある。
⑤糖尿病は罹患期間が長いほど血糖コントロールが難しく治りにくい。
⑥放置して最後の手段で糖質制限に頼っても合併症の危険度は下げられない。』


ターザンの記事に対して、
以下A)B)C)D)と反論していきます。

A)
正常人が糖質制限食を実践した場合
①と④に関しては、あり得るのですが、特に問題はありません。

75g経口ブドウ糖負荷試験前3日間は、150g/日以上の糖質を摂取が推奨です。

これは糖質制限をあるていどの期間続けた正常人が、いきなりブドウ糖負荷試験をすると、一見耐糖能低下(血糖上昇)のようなデータがでることが時にあるからです。

追加分泌インスリンを出す必要がほとんどない糖質制限食を続けていた場合には、糖質摂取に対して、β細胞の追加分泌がが準備ができていない状態の可能性があります。それで、一見、耐糖能低下のように見えるのだと思います。

このような場合も、スーパー糖質制限食実践でβ細胞は休養できていて血糖コントロールは良好となるので、β細胞が障害されている可能性はありません。

すなわち、β細胞のインスリン分泌能力も準備さえ整えば、正常に作用すると考えられます。

糖質制限食実践者においては、食後高血糖によるβ細胞の障害はないので、本当にインスリン分泌能が低下するということは考えられません。

基礎分泌インスリンは、糖質制限食実践者においてもしっかり分泌されていますしβ細胞は退化などしません。

糖質制限食は、狩猟・採集時代700万年間における人類本来の食事であり、人類の健康食と考えられます。

さらに2型糖尿病の人で、糖質制限食実践によりβ細胞が休養できて、耐糖能が改善することも時にあります。

B)
②糖尿病の食事療法で効果的なのはエネルギー制限のみ。

エネルギー制限食は、高糖質食なので、「食後高血糖」「平均血糖変動幅増大」という酸化ストレスリスクを必ず生じます。

つまり、エネルギー制限食(高糖質食)で、糖尿病合併症を予防することは理論的に不可能なのです。

その証明として、現行の糖尿病治療により 、毎年16000人の透析、3000人の失明、3000人の足切断という悲劇が生じています。

エネルギー制限食(高糖質食)は糖尿病に効果的どころか合併症製造食というのが偽らざる実態なのです。

そして、米国糖尿病学会は、2013年10月の「栄養療法に関する声明」において糖質制限食も糖尿病治療食の一つとして正式に容認しています。

C)
③糖質制限で糖尿病が予防できる保証はない。

米国糖尿病学会によれば、血糖値に直接影響を与えるのは糖質だけで、たんぱく質、脂質は与えません。

従って、糖質制限食を実践することで、食後高血糖を防げば、理論的には、当然将来の糖尿病発症も予防できます。

新潟労災病院消化器内科部長前川智先生が書かれた
「耐糖能異常に対する低炭水化物食の効果に関する後ろ向き研究」
と題した英文論文がPubMedに掲載されました。
Diabetes, Metabolic syndrome, Obesity, Target and Therapy
というニュージーランドの英文雑誌です。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4063858/  → ここで全文が閲覧可能です。
Diabetes Metab Syndr Obes. 2014; 7: 195–201.
『糖質制限食が境界型糖尿病において、血糖コントロール及び2型糖尿病への進行を予防するのに有効である。』
という結論です。

D)
⑤と⑥に関して、見解を述べます。

糖尿病の罹病期間が長いほど血糖コントロールが困難なのはそのとおりです。

だからこそ、できるだけ早期に糖質制限食を開始して「食後高血糖」と「平均血糖変動幅増大」を防ぐことが大切なのです。

そして、「食後高血糖」と「平均血糖変動幅増大」を防いで、糖尿病合併症を予防可能なのは糖質制限食だけです。


江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
第20回日本病態栄養学会年次学術集会にてディベート。2017/1/15。
日時: 2017年1月15日(日)10:10~11:30
会場: 国立京都国際会館 Main Hall
テーマ: コントラバシー3 『低炭水化物の食事療法の是非』
座長: 稲垣暢也 先生 
    京都大学大学院医学研究科 糖尿病・内分泌・栄養内科学講座 教授
演者
是側: 江部康二 財団法人高雄病院 理事長 
非側: 武田純先生 岐阜大学大学院医学系研究科 内分泌代謝病態学 教授



こんにちは。

第20回日本病態栄養学会年次学術集会にて、5年ぶりに、『低炭水化物の食事療法の是非』と題してディベートが開催されることとなりました。

今回は、Main Hallですから、とても楽しみです。

5年の間に、大きな変化がありました。
ディベートでも言及したいと思います。

何といっても一番インパクトが大きかったのは、2013年10月、米国糖尿病学会が正式に糖質制限食を容認したことです。

「成人糖尿病患者の食事療法に関する声明
(Nutrition Therapy Recommendations for the Management of Adults With Diabetes)2013」
1)全ての糖尿病患者に適した唯一無二の食事パターンは存在しない。 
2)患者ごとに個別に様々な食事パターン
〔地中海食,ベジタリアン食,糖質制限食,低脂質食, DASH(Dietary Approaches to Stop Hypertension)食〕
が受容可能。
3)炭水化物、蛋白質、脂質における理想的な比率を示唆するエビデンスはない。
4)炭水化物摂取をモニタリングは、依然として血糖管理の改善における重要な戦略。


そして日本においては
門脇孝日本糖尿病学会理事長が
2016/7/1(金)東洋経済オンライン http://toyokeizai.net/articles/-/125237 
において
「東大病院では、2015年4月から、糖質40%の糖質制限食を供給している。」
と述べられ、
門脇孝東大糖尿病・代謝内科教授ご自身も、
「緩やかな糖質制限食を実践している。」
と言及されたのも、びっくりでしたね。

江部康二


☆☆☆
以下、前回のディベートのご報告です。

2012年1月15日(日)、第15回日本病態栄養学会年次学術集会で
「糖尿病治療に糖質制限食は是か?非か?」ディベートが、
京都国際会館開催され大きな反響を巻き起こしました。
日本糖尿病学会会員の医師から多数、学会にディベート開催の要望あって
実現した企画でした。
糖質制限食が医学界の表舞台に初登場したという大きな意味があったと思います

通常3000人規模の学会に約4000人の医師・栄養士が参加して大盛況でした。
ディベートを境に江部康二のブログのアクセス数は1000件ほど急増し、
全国の医師会、保険医協会、病院などからの講演依頼が増加しました。
糖質制限食に興味を抱き、自分で始める医師も目に見えて増加しました。
ブログ「ドクター江部の糖尿病徒然日記」には、
一日に8000~10000件のアクセスがあるようになりました。

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
2016/11/20。夏井睦先生と静岡でジョイント講演会です。
こんにちは。

朋友かつ畏友、夏井睦先生と静岡でジョイントコンサート(夏井先生、ピアノがとても上手)ではなくて、ジョイント講演会、開催です。

2016年11月20日(日)
清水テルサが会場です。

辛口糖質セイゲニスト二人が、目一杯、面白おかしく語ります。

静岡県や東海地方の糖尿人、メタボ人・・・そして生活習慣病(糖質病)の方々是非、ご参加くださいね。
目から鱗が落ちること請け合いです。


江部康二


☆☆☆

以下、事務局の長谷川 幸男先生(歯科)からのご案内です。

***************

糖質制限、糖質制限医療を確立し、普及に努めておられる2大医師、江部康二先生、夏井睦先生に静岡でご講演いただきます。

ぜひこの機会に 糖質制限・糖質制限医療について深く知っていただき、医療界に巻き起こっている大転換(パラダイムシフト)の目撃者になりましょう!

   ジョイント講演会(糖質制限医療講座)

 ~ 医学会の革命児が牽引する糖質制限医療
    『医療のパラダイムシフト』を見届けよう!~

■日時: 2016年11月20日(日) 13:30〜16:00 (開場13:00)

■会場: 清水テルサ(静岡市東部勤労者福祉センター) 7階大会議室
     JR清水駅 みなと口より徒歩約5分 静鉄新清水駅から徒歩約7分

■講師:
・江部康二 医師
高雄病院理事長
日本糖質制限医療推進協会理事長

・夏井 睦 医師
 練馬光が丘病院 傷の治療センター科長
 日本糖質制限医療推進協会顧問

■受講料: 3,000円

■お申し込み方法:

お申し込みは、メールにて承ります。
①ご氏名 ②メールアドレス ③参加人数(お連れの方の氏名)を明記し、
下記アドレスに「11/20講演会受講希望」というタイトルでお送りください。
手続き方法をお知らせいたします。

■お問い合わせ・お申し込み:

長谷川 幸男 toushitsuseigeniryou@gmail.com
(日本糖質制限医療推進協会会員・ろかぼしぞーか
ブログ: http://green-dental-clinic.com/blog/

***************


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
2016/11/5(土)大津市、よつ葉会、糖質制限食講演会のご案内。
こんにちは。

2015年10月の
『滋賀医科大学 第41回若鮎祭 特別講演会
健康は食事から!糖質制限食を始めよう!』

以来、1年ぶりの大津市での、よつ葉会主催の糖質制限食講演会です。

2016年11月5日(土) 16:30~18:30

◇江部康二 講演 70分
 「糖尿病・生活習慣病を予防&改善する糖質制限食
  ~糖質制限食は人類の健康食」

◇橋本眞由美管理栄養士 (高雄病院) 講演 30分
 「実践のいろは ~今話題の糖質って何?糖質制限食ってどんな食事?」


今回は、よつ葉会会員の方々で初めて糖質制限食のお話しを
聞かれる場合も多いと思いますので、
できるだけわかりやすくを心がけたいと思います。

一般の方も0Kですので、大津市、滋賀県など近隣の方々、
是非、ご参加いただければ幸いです。


江部康二


☆☆☆
以下よつ葉会からのご案内です。

「糖質制限食」の提唱者・高雄病院理事長
    江部康二先生講演会

成人病の1つの糖尿病や糖尿病予備軍が多くなっています。
糖尿病治療・予防以外にも、ダイエットをはじめ効果があると
注目されている糖質制限。その効果や正しい方法のお話です。
管理栄養士さんによる実践法のお話、最後に質問コーナーもあります。

・日時:11月5日(土) 16:30~18:30

・場所:大津市生涯学習センター 視聴覚室
大津市本丸町6番50号
http://www.city.otsu.lg.jp/manabi/lifelong/c/

京阪電鉄石山坂本線「膳所本町」下車徒歩7分
路線バス/湖岸経由『膳所公園』バス停下車徒歩2分

・参加費: よつ葉会員とご家族 800円 / 非会員1,500円

・主催:よつ葉会(滋賀共同購入会)

・内容
◇江部先生 講演 70分

 「糖尿病・生活習慣病を予防&改善する糖質制限食
  ~糖質制限食は人類の健康食」

◇管理栄養士 橋本眞由美先生(高雄病院) 講演 30分

 「実践のいろは ~今話題の糖質って何?糖質制限食ってどんな食事?」

◇お二人による質疑応答 20分


江部康二先生プロフィール

 京都大学医学部卒業。1978年より京都大呼吸器内科にて呼吸器科を学ぶ。
 1978年より高雄病院副病院長、1999年より高雄病院に糖質制限食導入
 2000年 高雄病院理事長就任、2001年より本格的に糖質制限食の体系確立。

<著書>

 主食を抜けば糖尿病は良くなる!  (東洋経済新報社)
 主食をやめると健康になる     (ダイヤモンド社)
 糖質オフ!健康法         (PHP文庫)


★お申し込み方法:

予約制です。10月29日までに電話かFAXにて予約をお願いいたします。

FAXでお申し込みの場合は、11/5(土)講演会申し込みであることと、
ご氏名、参加人数、FAX番号をご記入ください。
(FAXでお申し込みの場合は、折り返しFAXにてご連絡いたします。)

★お申し込みTEL:075-702-4885 / FAX:075-712-4901


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
HbA1cが糖質制限6ヶ月で、10.5%から5.7%に改善。
【16/10/21 黒兎

半年後の結果です

こんばんは。糖尿発覚&糖質制限を始めて半年経過しました。
最新検査結果が出ましたので、ご報告します。

凄い改善ぶりです。

気になっていた「HbA1cが2か月間6.0から下がらなかった」のも、半年丁度でやっと5.7になりました。

☆発覚時のHbA1c 10.5(3/22検査・結果が分かったのは4/2)
結果を聞いてすぐに糖質制限を開始し、同時にジャヌビア100服用。
4/13よりクレストール服用。8月頭からジャヌビアは50に減薬。

☆3/22・4/8のHbA1cはBMLでの数値、
それ以降は転院した病院内の機器測定なので、誤差があるようです。

<4/8、4/12、最新10/17の数値>

HbA1c 9.7→10.2→5.7
総コレステロール 記載無→331→196
中性脂肪 292→141→89
HDL 46→51→52
LDL 266→247→120
L/H比 5.8→4.8→2.3

<4/13、最新10/17のインスリン関係数値>
空腹時IRI 6.0→3.2
HOMA-R 1.91→0.79
HOMA-β 32.7→31.1

なお、4/12のコレステロール関係の数値は食後1.5h、それ以外は空腹時です。

気になるのはHOMA-βの数値が微妙に下がっている点です。
当日の空腹時血糖は100になっています。
その1時間前に自宅で計測した際は84でしたが、車の運転をして病院に行ったため、確実に上昇しています(自分の測定器でも確認済みです)。
こういうのはどれ程影響するものなのか…。
主治医は「別に問題ないですよ」と仰っていましたが。

クレストールは今後も継続、ジャヌビアは終了しました。

今後はL/H比が下がる事を目標に…と言っても、今まで通りやっていけば問題は無さそうなので、このままのんびり糖質制限生活を楽しみたいと思います。

そしてついに夫も糖質制限を始めました。
もっと脂肪を落としたいそうです。
おかずで共通で食べるものについては既に糖質制限仕様にしており、主食部分をお豆腐と糖質制限パンにするだけです。
ただ、パンを焼く頻度が上がるのでちょっとそこだけ面倒かも…(笑)

江部先生には本当に感謝しております。】



おはようございます。

黒兎 さんから、
「HbA1cが糖質制限6ヶ月で、10.5%から5.7%に改善。」
という嬉しいコメントをいただきました。
黒兎さん、良かったですね。

<4/13、最新10/17のインスリン関係数値>
空腹時IRI 6.0→3.2
HOMA-R 1.91→0.79
HOMA-β 32.7→31.1


このデータですが、素晴らしい改善です。
インスリン抵抗性の傾向が、あったのが、完全正常になっています。

IRIも6.0から3.2と正常範囲のなかで、減少していますが、HbA1cも改善していますので、少ないインスリンの量で折り合いがつくようになったわけで、大変良いことです。

また、IRIが3.2で、空腹時血糖値が100mg/dlなのも、少なくなったインスリン量で空腹時血糖値が正常であり、インスリン抵抗性が改善して、インスリンの効きが良くなったということです。

空腹時血糖値100mg/dlは、車の運転を1時間してのデータで、家の血糖自己測定器では、84mg/dlなのでそちらが本当のデータと思います。

すなわち、インスリン抵抗性の改善は正常範囲でも、もっと良いはずです。

車の運転で緊張してアドレナリンとか出れば、血糖値は上昇します。

HOMA-βも、このていどは、誤差範囲ですので心配ないです。

兎に角、インスリンの量は、血糖コントロールができている限り、少なければ少ないほど、好ましいのです。

インスリンは人体にとって、絶対に必要なホルモンですが、一方で、肥満、高血圧、老化、がん、アルツハイマー病などのリスクを上昇させますので、分泌量が少なくてすめばそれに越したことはないのです。

そして、インスリンの分泌量が、少なくてすむ食生活が糖質制限食なのです。

このまま、美味しく楽しく末長く糖質制限食をお続け下さいね。

そうそう、ジャヌビアが終了できて、良かったです。
クレストールもその内終了できたらいいですね。


江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
空腹時血糖値高値、たんぱく尿、微量アルブミン尿について
【16/10/19 DM
ご相談

初めまして、江部先生、質問させて下さい。

5年前に人間ドッグでHbA1c6.3%と指摘され、叔父が糖尿病もあり、予備軍なので 食生活に注意してくださいと指導を受けました。その際には非常に軽く考えており、 麺類などの糖質が大好きなままの生活を続けており、日々の仕事の忙しさを理由に 人間ドッグなどの健康診断をまったく受けないままとなっておりました。

数年ぶりに人間ドッグで空腹時血糖 192、HbA1c 9.3%、尿糖3+、蛋白1+という結果をつきつけられました。

20代半ばから尿蛋白1+~2+、+-をいったりきたりしており、 何らかの腎炎はあるが、血圧も浮腫もないので腎生検することもないので経過観察と されていたのもあり、人間ドッグでは評価困難とのことでした。腹部エコーなどでも腎臓は異常なしとの結果。

後悔先に立たず・・・と江部先生の糖質制限に出会い、1日60gのスーパー糖質制限を妻の協力のもと始めました。

最初は簡易血糖検査を使い、90~100まで空腹時血糖にまで下がり、非常に喜んでいたのですが、中途で同じことをしているのに140とかになるようになってしまい、いくつものメーカーの簡易血糖検査でみると全く異なることに愕然とし、測定することをやめました。

そのままスーパー糖質制限をして、2か月が過ぎた頃に採血と尿検査を実施しました。

その結果、

空腹時血糖 148、
60分 188
120分 153
HbA1c 7.0%
空腹時インスリン 6.9
60分 24.5
120分 26.8
尿検査:蛋白 33.6
    糖 10
    アルブミン 188.7
    クレアチニン換算値 135.3
尿一般定性:蛋白1+
      糖 -
      ケトン体 -

空腹時血糖が148なのであまりあてにならないのでしょうけど、一応、 HOMA-R=2.521、HOMA-β=29.22 となっています。

そこで質問なのですが、空腹時血糖が今のこの状態で148と高いのはなぜでしょうか?

他の数値などから考えると130未満でもいいような気もするのですがいかがでしょうか?

それともともと何らかの腎炎があり、20年ほど、尿蛋白が1+、+-、時に2+の時ある状態で今回の尿検査の結果をどう解釈したらよいのでしょうか?

血圧は121~131/70~90、e-GFR 97.6。(人間ドッグ時で90)

この微量アルブミン尿 188.7は・・・

上記2点について、御助言頂けると幸いです。

精査すべき検査項目などありますでしょうか?精神的に妻とともにショックを受けており、 どのように解釈をしてよいか、悩んでおります。

私も妻も医療従事者ですが、近隣に糖尿病専門医、また、糖質制限に理解のある医師が 不在というのもあり、一度、受診し、処方を受けたりすると断るわけにもいかず・・・

眼科の先生に網膜症の有無のチェックだけで受診しただけで、病院には糖尿病に関してはかかっておりません。(網膜症:なし)

どこにかかるべきは、もう少し自分で勉強しつつ頑張るべきか。。。悩んでおります。

今回も負荷試験は糖質制限中はあまり意味がなく、膵臓に負担をかけるだけになるので、 30分の採血は失念して、実施せずでした。。。

御多忙かとは存じますが、御助言頂けると幸いです。一度、先生の外来に受診させて頂きたいと思っております。

下記の結果が検査待ちです。
グリコアルブミン
静脈中ケトン体分画
抗GAD抗体】


おはようございます。

医療従事者のDMさんから、空腹時血糖値高値、たんぱく尿、微量アルブミン尿についてコメント・質問を頂きました。

DMさんは、『5年前に、人間ドックでHbA1cが6.3%で、予備軍。』

この時点で、平均血糖値は134.1mg/dlです。

『2016年、人間ドッグで空腹時血糖 192mg、HbA1c 9.3%、尿糖3+、蛋白1+』
立派な糖尿病で、平均血糖値は220.2mg/dlです。

その後スーパー糖質制限食実践して2ヶ月後には、
『空腹時血糖値が148mg/dl、HbA1c 7.0% 、空腹時インスリン 6.9 』
平均血糖値は154.2mg/dlです。

人間ドック後、2ヶ月のスーパー糖質制限食で、HbA1cは9.3% → 7.0%と著明な改善です。


1)
早朝空腹時血糖値が148mg/dlと高値なのは暁現象と思われます。

このまま、スーパー糖質制限食で、経過をみてよいと思います。

3ヶ月経過して、改善がないなら、メトグルコやDPP-4阻害剤の投与で、早朝空腹時血糖値を下げることを考慮です。

2)
『何らかの腎炎があり、20年ほど、尿蛋白が1+、+-、時に2+』

今回の尿蛋白が33.6mg/dlなのは、元々の腎炎の影響があると考えられます。
蛋白尿がある場合、尿中微量アルブミンは、通常は検査しません。

何故なら、蛋白尿がある場合は、クレアチニン補正値で、尿中微量アルブミンは300mgを超えることがほとんどだからです。
DMさんの場合、クレアチニン換算値 135.3 なので、30mgを超えていて尿中微量アルブミン陽性です。

ともあれ、蛋白尿が陽性の場合は、尿中微量アルブミンを検査してもあまり意味がありません。

3)
75g経口ブドウ糖負荷試験は、仰るとおり、糖尿病の診断が確定している場合は、実施しません。

糖尿病と判っている人に、わざわざ高血糖を招く検査は、倫理的にも良くないです。

4)
空腹時インスリンは6.9 と正常値ですが、空腹時血糖値が148mg/dlと高値なので明らかにインスリン抵抗性があります。

スーパー糖質制限食を続けることで、改善が期待できますが、必要なら、上述のようにメトグルコやDPP-4阻害剤の投与を考慮です。



江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限フランスワイン、再販と値下げのお知らせです。
おはようございます。

昨日、アルコール摂取についての話が出たついでと言ってはなんですが、今日は糖質制限ワインのお知らせです。

これまで何度か紹介している、私が監修して完成した糖質制限フランスワイン、CUVEE MONTAGUT (キュベモンタグ)、とSELECTION MONTAGUT(セレクシオンモンタグ)。

初回製造分は全て売り切れたとのことで、監修した身としては嬉しい限りです(^o^)V

買って頂いたブログ読者の皆さんにはお礼申し上げますm(_ _)m

そのキュベモンタグとセレクシオンモンタグですが、再生産して欲しいとのリクエストが糖質制限ドットコムに沢山入ったそうです。

そこで、醸造元に相談した所、なんとか追加生産してくれることになり、今月から再販となりました。

キュベモンタグとセレクシオンモンタグ、南フランスのラングドックで作られています。

ワインに詳しい方ならご存知かと思いますが、この南仏ラングドックは、ブドウの栽培にとても適した気候で、豊富に収穫されるブドウから作ったデイリーワインの産地でした。大量に安いワインが作られることから、「ラングドック=安物」のレッテルが貼られてしまいました。

ところが、近年になって意欲的な新進気鋭の醸造家が集まるようになり、品質が目覚ましく向上、ボルドーにも負けないワインが作られるようになったことから、「フランスのニューワールド」と呼ばれるようになり、高品質ワインの産地となっています。

今回のワインも、そんな意欲的な醸造家が「新しいことにチャレンジしたい」と取組んでくれたお陰で完成しました。

特筆すべきは、白ワインとロゼも糖質制限で醸造してくれたことです。

糖質制限では、辛口の白ワインですと少量ならOKとしていますが、それでも何処までが許容範囲なのか、正直なところ開けて飲んで血糖測定をしてみないと分からない部分があります。

ましてやロゼになると、現在市販されているものは、ほぼ全てがNGと言ってもよいでしょう。

ですが、キュベモンタグの白ワインとロゼなら、徹底して糖質を減らして醸造されているので、我々糖尿人でも安心して飲むことができます(^o^)

こんな素晴らしい糖質制限ワインを作ってくれたクリストフ氏の友人たちに、感謝の言葉を贈りたいと思います\(^o^)/

しかも、ここ最近の円高で、前回販売時よりも大幅に価格が下がりったのも大変うれしいです(^^)v

ちょっと値段が…とためらっていた方も、手が出やすくなったのではないでしょうか。

新進気鋭の醸造家が作った糖質制限フランスワイン、ワイン選びで悩んでいた全ての糖質セイゲニストの皆さん、是非一度お試しあれ。



江部康二


キュベモンタグ・セレクシオンモンタグの詳細はこちらです。

キュベ3種類
キュベ・モンタグシリーズ
https://www.toushitsuseigen.com/products/detail113.html

オオジワイン
セレクシオン・モンタグシリーズ
https://www.toushitsuseigen.com/products/detail114.html







テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
過度のアルコール・糖質摂取で筋肉痛、横紋筋融解症を発症。
【16/10/17 糖質制限2年11ヶ月

筋肉が糖質を受け付けなくなっている?

はじめまして。2013年11月から糖質制限を始め、2年11ヶ月になる50歳女性です。

最初の半年で25キロ減り現在もほぼキープ、年1回の健康診断でも異常なしを保っております。(こちらのブログでいろいろ勉強させていただき感謝しております)

ですが実は2か月に1度くらいのペースで2~3日糖質制限を解除し、菓子・麺類やビール・ワインをドカ摂取しガス抜きをしておりました。(その後一週間ほどスーパー糖質制限で元の体重に戻す)

そんな糖質制限生活を丸2年以上続けた今年の2月、いつもの解除で糖質・アルコールをドカ食いした後ふくらはぎの激しい筋肉痛に襲われ、歩行もままならなくなりました。(こむら返りではなくずっと激痛が続く)

医院で検査したところ筋肉が壊れた時に出る酵素(?)の数値が何万倍とのことで大きい病院を紹介されました。そこでも異常値だったのですが、数値的には改善しており、原因とみられる病変が特段見つからなかったこともあり経過観察ということで終了。(私には橋本病があるので自己免疫性の何かが原因かもしれないとは言われました。)結局痛みは一週間ほどで自然に治りました。自分では年齢的にもアルコールに弱くなってきたのが原因かなと考えておりました。

その後も2か月に一度のドカ糖質のたびにふくらはぎの筋肉痛に襲われます。2月に懲りたのでアルコール量は控えめにしているのですが、まだ症状が出るのは糖質の方が原因かとここにきて考え始めました。

そして先生のブログの
>「ブドウ糖-グリコーゲンシステム」主体から「脂肪酸-ケトン体システム」

の記事を拝読。もしや「長年の糖質制限で筋肉の糖質受け入れ可能値が衰えたか、またあるいは『ブドウ糖-グリコシステム』が働かなくなっている、そのためたまに糖質を摂取するとすぐ筋肉内が糖質飽和状態となり、電解質のバランスが崩れ筋組織崩壊→ふくらはぎ激痛」という事になっているのではないかと素人なりに考えてみました。このような可能性はあるでしょうか?

ちなみに私は定期的に運動をしており、筋肉量もジムで時々測定しますがいつも女性としては多いという判定です。(161センチ52キロ)

お忙しいのにこんな漠然とした質問をしてすみません。こういう症例もあるよ、という一報告としてでもお耳に入れさせていただければと思い書かせていただきました。

先生のお考えをお聞かせいただければ幸甚に存じます。】


おはようございます。

糖質制限2年11ヶ月 さんから、アルコール摂取と糖質摂取で筋肉痛が生じるというコメントを頂きました。

25kgの減量成功で、健康診断も異常なしで良かったです。

しかし、2016年2月、

『いつもの解除で糖質・アルコールをドカ食いした後ふくらはぎの激しい筋肉痛に襲われ、歩行もままならなくなりました。(こむら返りではなくずっと激痛が続く) 』

横紋筋融解症と思われる症状を発症です。

この時は、CK(CPK)という筋肉細胞が壊れたとき上昇する酵素が異常に高値となったようですが、過度のアルコール摂取が誘因となり、『横紋筋融解症』を発症したと考えられます。

横紋筋融解症は、スタチン系薬剤(コレステロール低下剤)などの副作用として、有名ですが、過度のアルコール摂取でも生じるようです。

横紋筋融解症は、骨格筋細胞に融解や壊死が起こり、筋肉の成分が血液中に流出してしまう病気で、筋肉痛と筋力低下が必発です。

熱中症、長時間の運動、過度のトレーニングなどでも横紋筋融解症を起こすことがあります。


糖質制限2年11ヶ月 さんの、2月の症状は<過度のアルコール+過度の糖質>のダブルパンチで、かなり重症に陥ったものと考えられます。

糖質過剰摂取で血糖値が上昇するとインスリンの過剰分泌を生じ、筋肉細胞中に血糖を取り込みエネルギー源としたあと、 グリコーゲンとして蓄積します。

このグリコーゲン生成の過程で細胞内にカリウムが移動して、血中のカリウム濃度が低下することがあります。
低カリウム血症があると筋肉痛を生じることがあります。

インスリンは血中のブドウ糖を細胞内に取り込んで血糖値を下げます。

この際ブドウ糖が細胞内に取り込まれる過程で、血清中のカリウムが同時に細胞内に取り込まれます。

この性質を利用して高濃度ブドウ糖液とインスリンを同時投与することで、血清中カリウム濃度を下げようとする治療法を、 グルコース・インスリン療法といいます。

高カリウム血症で、危険なときは、グルコース・インスリン療法により血清カリウム値を低下させるのです。

ともあれ、「ブドウ糖-グリコーゲンシステム」が働かなくなるようなことはありません。

低カリウム血症は、徐々にくれば、症状もゆっくりです。

しかし、糖質のどか食いで、大量のインスリンが分泌されて、細胞内にカリウムが移動して、急激に低カリウム血症になれば、筋肉痛が生じてもおかしくありません。

過度のアルコール摂取も、過度の糖質摂取も、ご用心、ご用心。


江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食講演会 in さっぽろ ご報告
こんにちは。

2016/10/15(土)前夜祭
2016/10/16(日)講演会
糖質制限食講演会 in さっぽろ 


ご報告です。

前夜祭には、
得地令郎先生(内科) 岩見沢
田代典夫先生(内科呼吸器科) 札幌市
美田晃章先生(内科循環器科) 札幌市
清水泰行先生(新川新道整形外科病院麻酔科) 札幌市
村本信之助先生(循環器内科) 札幌市 → 村元信之介先生(循環器内科) 札幌市 訂正です
倉内宣明先生(倶知安厚生病院外科) 虻田郡

糖質セイゲニストの医師が集まっておおいに語りました。

先生方のお近くの北海道の糖尿人、メタボ人の皆さん、相談事があれば、受診していただけば、幸いです。

きよすクリニックの伊藤喜亮先生(愛知県清須市)も、はるばる駆けつけてくださいました。
ありがとうございました。

講演会には100名の参加があり、活発な質疑応答で充実した会となりました。

1型糖尿病のお三方からも質問がありました。

同じ1型糖尿病の、山本心管理栄養士が、しっかり対応してくれました。
私もおおいに助かりました。

ご参加の皆さんに、現在糖質制限食を実践している人はと質問して、挙手をお願いしたところ、7割くらいの手が上がり、びっくりするやら嬉しいやらでした。


☆☆☆

山本心さんのブログです。
http://cocolowcarb.blog.fc2.com/

Ⅰ型糖尿病+管理栄養士Cocoroの糖質制限Blog

管理栄養士養成大学に通っていた最中にインフルエンザが原因で1型糖尿病を発症。
教育入院中に江部康二先生のblogに出逢い、退院後から現在まで糖質制限食で食事療養中。
2015年から京都高雄倶楽部と江部診療所の管理栄養士をしています。
糖質制限や栄養のお話、私の病気の体験談など色々な情報を発信していきます♪



江部康二



 (一社)日本糖質制限医療推進協会主催

    糖質制限食講演会 in さっぽろ

■日時: 2016年10月16日(日)12:30~15:10 講演
                15:15~16:15 質疑応答

■会場: 札幌市教育文化会館 研修室305

〒060-0001 札幌市中央区北1条西13丁目
https://www.kyobun.org/etc/access.html

■内容:

◇第1部: 「正しい糖質制限~実践のコツ、教えます!」 
 
 講師: 山本 心 管理栄養士
     江部診療所/株式会社 京都高雄倶楽部/当会アドバイザー

◇第2部: 「 糖尿病・生活習慣病がどんどんよくなる、糖質制限食
           ~糖質制限食は、人類の健康食 」

 講師: 江部 康二 医師  一般財団法人高雄病院理事長/当会理事長


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
<糖質制限食に関するお知らせ・お願い・ご注意など> 2016年10月
こんばんは。
先ほど、札幌から、帰京しました。

札幌は暑かった。 (*_*)

コートは持って行かず、背広だけは冬用にと思っていたのですが、間違えて夏用でいってしまいました。

それでも暑かったです。

講演会場には冷房を入れて貰いましたが、汗だくの講演会でした。

「糖質制限食講演会 in 札幌」のご報告は、また明日に。


江部康二



【糖質制限食を実践される時のご注意】

糖質制限食実践によりリアルタイムに血糖値が改善します。

このため既に、経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は、減薬しないと低血糖の心配がありますので必ず主治医と相談して頂きたいと思います。

一方、薬を使用してない糖尿人やメタボ人は、低血糖の心配はほとんどないので、自力で糖質制限食を実践して糖尿病やメタボ改善を目指していただけば幸いです。

内服薬やインスリン注射なしの糖尿人が糖質制限食を実践すると、食後高血糖は改善しますが、低血糖にはなりません。

血糖値が正常範囲である程度下がると、肝臓でアミノ酸・乳酸・グリセロール(脂肪の分解物)などから、ブドウ糖を作るからです。

これを糖新生といいます。

診断基準を満たす膵炎がある場合、肝硬変の場合、そして長鎖脂肪酸代謝異常症は、糖質制限食は適応となりませんのでご注意ください。

糖質制限食は相対的に高脂肪食になるので、診断基準を満たしている膵炎の患者さんには適応とならないのです。

進行した肝硬変では、糖新生能力が低下しているため適応となりません。

長鎖脂肪酸代謝異常症では、肉や魚などに含まれる長鎖脂肪酸が上手く利用できないので、適応となりません。

腎機能に関して、日本腎臓病学会編「CKD診療ガイド2013」において、eGFR60ml/分以上あれば顕性たんぱく尿の段階でも、たんぱく質は過剰な摂取をしないという表現となっていて、制限という記載はなしです。

従いまして、糖尿病腎症第3期でも、eGFR60ml/分以上なら、糖質制限食OKです。

また、米国糖尿病学会(ADA)は

Position Statement on Nutrition Therapy(栄養療法に関する声明)
Diabetes Care 2013年10月9日オンライン版

において、糖尿病腎症患者に対する蛋白質制限の意義を明確に否定しました。

根拠はランク(A)ですので、信頼度の高いRCT研究論文に基づく見解です。

今後は、糖尿病腎症第3期以降で、eGFRが60ml/分未満の場合も、患者さんとよく相談して、糖質制限食を実践するか否か、個別に対応することとなります。


なお、機能性低血糖症の場合、炭水化物依存症レベルが重症のとき、糖新生能力が低下していることがあり、まれに低血糖症を生じますので注意が必要です。

また、どのような食事療法でも合う合わないがあります。

糖質制限食もその一つですので、合わないとご自分で判断されたら中止していただけば幸いです。


【糖質制限食とは】

米国糖尿病協会(ADA)の患者教育用のテキストブックLife With Diabetes(2004年版)には、以下の記載があります。

「摂取後直接血糖に影響を与えるのは糖質のみである。
糖質は速やかに吸収され、直接100%血糖に変わり、ほぼ120分以内に吸収は終了する。
蛋白質・脂質は、摂取後、直接血糖に影響を及ぼすことはない。
『炭水化物・タンパク質・脂肪はカロリーを含有している。
炭水化物だけが、血糖値に直接影響を及ぼす。』」


これらは含有エネルギーとは無関係な三大栄養素の生理学的特質です。 

1997年版のLife With Diabetes(ADA刊行)では、

「タンパク質は約半分が血糖に変わり、脂質は10%未満が血糖に変わる」

という記載がありましたが、2004年版以降は変更されています。

このように糖質、脂質、タンパク質のうち糖質だけが直接、血糖値を上昇させます。

従って、糖質を摂取した時にはインスリンが大量に追加分泌されます。

脂質を摂取しても、インスリンの追加分泌はありません。

タンパク質はごく少量のインスリンを追加分泌させます。

現在糖尿病において、食後の急激な高血糖(グルコーススパイク)が大きな問題として注目されています。

食後高血糖が、心筋梗塞や脳梗塞などの合併症を起こす危険因子として確立されたからです。

また一日における、食前・食後・空腹時など血糖値の変動幅(平均血糖変動幅)が大きいほど、酸化ストレスが増強し動脈硬化のリスクとなることがわかってきました。

そして、食後高血糖と平均血糖変動幅増大を起こすのは、三大栄養素のなかで糖質だけなのです。

1gの糖質が、体重64kgの2型糖尿病の人の血糖値を約3mg上昇させます。

炊いた白ご飯茶碗1杯150g(252kcal)には、55.3gの糖質が含まれており、血糖値を166mg上昇させます。

一方、和牛サーロインステーキ(脂身つき)を200g(約1000キロカロリー)食べても、糖質含有量は1gもないので、食後血糖は3mg未満の上昇しかないのです。 

なお、1gの糖質が体重64kgの1型糖尿病の人の血糖値を5mg上昇させます。

糖質制限食の基本的な考え方は、上述のような生理学的事実をベースに、できるだけ糖質の摂取を低く抑えて、食後高血糖を防ぐというものです。

簡単に言えば、主食を抜いておかずばかり食べるというイメージになります。

抜く必要がある主食とは 、米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類など糖質が主成分のものです。

3食主食抜きのスーパー糖質制限食(糖質12%、タンパク質32%、脂質56%)なら、薬に頼ることなく速やかにリアルタイムで良好な血糖コントロールが可能です。

一方、上述の白ご飯とステーキの例でも明らかなように、カロリー計算に基づいて血糖値をコントロールすることは理論的に不可能です。

従って、現行の日本糖尿病学会推薦の糖尿病食(糖質60%、タンパク質20%、脂質20%)を実践する限りは、一日の摂取カロリーを1200キロカロリーと低く抑えたとしても、食後高血糖が必ず生じるのです。

糖尿病の改善には、カロリー制限より糖質制限ということがおわかりいただけたと思います。


なお糖質制限食は、カロリー無制限ということではありません。

日本糖尿病学会「糖尿病治療ガイド2014-2015」の

男性1400~2000kcal
女性1200~1800kcal

ほど厳しいカロリー制限は必要ありませんが、

「日本人の食事摂取基準」(2015年、厚生労働省)
に示す推定エネルギー必要量の範囲、
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10904750-Kenkoukyoku-Gantaisakukenkouzoushinka/0000041955.pdf

推定エネルギー必要量(一日あたり)
              男性                  女性
15-17才        2500 2850 3150           2050 2300 2550kcal
18-29才        2300 2650  3050          1650  1950   2200
30-49才        2300 2650  3050            1750  2000  2300
50-69才        2100 2450  2800           1650  1900 2200 
70才          1850 2200  2500            1500  1750 2000

身体活動レベル    低い 普通 高い         低い  普通  高い

くらいが目安です。


そして2013年に糖尿病食事療法に関して画期的な変化がありました。

米国糖尿病学会が、
2013年10月発表の『栄養療法に関する声明』において、全ての糖尿病患者に適した唯一無二の治療食は存在しないと明記したのです。

これはそのまま、1969年の食品交換表第2版以降一貫して、糖尿病治療食として、唯一無二の「カロリー制限・高糖質食」を推奨し続けている日本糖尿病学会への痛烈な批判となっています。

さらに、米国糖尿病学会は『栄養療法に関する声明2013』において地中海食、ベジタリアン食、DASH食、低脂質食などと共に
「糖質制限食」も正式に受容しました。
このことは糖質制限食を推進する私達にとって、大変大きな追い風となりました。

なお、門脇孝日本糖尿病学会理事長によれば
東大病院では、2015年4月から、糖質40%の糖質制限食を供給しているそうです。
また門脇孝東大糖尿病・代謝内科教授ご自身も、緩やかな糖質制限食を実践されているとのことです。
2016/7/1(金)
東洋経済オンライン 
http://toyokeizai.net/articles/-/125237

【本ブログのコメント・質問・記事に関するお願い】

ブログ読者の皆さんには、いつもコメントいただき、ありがとうございます。

糖質制限食に関する質問についてですが、実際に高雄病院や江部診療所に来院されて診察した患者さんに対しては、医師としての責任・債務がありますので、個別に説明もしっかりさせて頂いていますし、フォローもしております。

一方、ブログ読者の皆さんの質問に関しては、糖質制限食に詳しい医師として、ボランティアで回答させていただいています。

診察もしておりませんしフォローもできませんので、責任もとれません。

私の回答は、あくまでも一般論としての参考意見とお考え頂けば幸いです。

また、ブログ記事や本に関しても同様に、糖質制限食に関する一般論としての参考意見とお考え下さい。

従いまして、読者の皆さんが私の参考意見を読まれて、どのように利用されるかは、自己責任でよろしくお願い申し上げます。m(_ _)m

そして読者の皆さんからもご意見いただきましたが、普通のお医者さんに相談可能な個人的な内容の質問は、ご自分の主治医にご相談頂けば助かります。

またネットで簡単に検索可能なことは、ご自分でお調べください。

質問が増えてきましたので、糖質制限食と関わりがないと判断した質問にはお答えできない場合もありますので、ご了承ください。m(_ _)m

普通のお医者さんでは解答不能の、糖質制限食に関わる質問は、何でもどんどんしていただけば嬉しいです。 (^_^)

掲載OKの質問に関して、読者の皆さんに共有していただきたい情報の場合は、ブログ本文記事にて、できるだけ順番にお答えしたいと思います。

質問によってはコメント欄でお早めにお答えする場合もありますのでご了承ください。

一方、質問がかなり増えてきていますので、なかなか即、お答えすることが困難となってきています。

糖質制限食に関わりのある全ての質問に、本文かコメントでお答えするようできるだけ努力はしていますが、できないときはご容赦願います。m(_ _)m

それから、「管理人のみ閲覧できる」「匿名希望」などの質問に関しては、コメント欄にお答えするか、一般的な話題に置き換えてブログに記載するようにしていますので、よろしくお願い申し上げます。


<江部康二著 参考図書>


理論
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!糖質制限食のすすめ」2005年
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編」2008年
「我ら糖尿人、元気なのには理由がある。」2009年 宮本輝先生との対談本
「やせる食べ方」2010年
「うちの母は糖尿人」2010年 監修:江部康二 著:伊藤きのと
(東洋経済新報社)
「糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食」2010年(ナツメ社)
腹いっぱい食べて楽々痩せる『満腹ダイエット』 (ソフトバンク新書)2011年
「主食をやめると健康になる」(ダイヤモンド社)2011年
「血糖コントロールの新常識! 糖質制限 完全ガイド」 (別冊宝島)2012年
「食品別糖質量ハンドブック」2012年(洋泉社)、
「糖質オフ!健康法」(PHP文庫)2012年
「主食を抜けば糖尿病はよくなる!糖質制限食のすすめ」(文春文庫)2012年
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編」(文春文庫)2012年
「女性のための糖質制限ダイエットハンドブック」2012年(洋泉社)
「糖尿病治療のための!糖質制限食パーフェクトガイド」2013年(東洋経済新報社)
「医療の巨大転換を加速する」糖質制限食と湿潤療法のインパクト
 2013年(東洋経済新報社) 夏井睦先生との対談本
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!糖質制限食のすすめ 新版」2014年(東洋経済新報社)
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!2 実践編 新版」2014年(東洋経済新報社)
「炭水化物の食べ過ぎで早死にしてはいけません」2014年(東洋経済新報社)
一生太らない「やせる! 食べ方」2014年 (PHP文庫)
江部先生、「糖質制限は危ない」って本当ですか?2015年(洋泉社)
「なぜ糖質制限をすると糖尿病が良くなるのか」2015年(ナツメ社)
「糖質制限の教科書」2015年(洋泉社)監修
「人類最強の糖質制限論」2016年(SB新書)
「ハンディ版糖質制限の教科書」2016年(洋泉社)
「増補新版食品別糖質量ハンドブック」2016年(洋泉社)
など多数。

レシピ
「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」2006年(東洋経済新報社)
「糖質オフ」ごちそうごはん2009年(アスペクト)
dancyuプレジデントムック 「満腹ダイエット 」 2009年(プレジデント社)
「血糖値を上げない!健康おつまみ109」2010年(東洋経済新報社)
「やせる食べ方レシピ集」 2010年(東洋経済新報社)
「糖質オフダイエット 」2011年(レタスクラブ、角川マーケティング)
「誰もがストレスなくやせられる!糖質制限ダイエット」2011年(講談社)
「主食を抜けば糖尿病はよくなる」レシピ集2011年(東洋経済新報社)
高雄病院の「糖質制限」給食2012年(講談社)
糖尿病がどんどんよくなる「糖質制限食」おすすめレシピ集2012年(ナツメ社)
糖質制限の「主食もどき」レシピ2013年(東洋経済新報社)
高雄病院Dr江部が食べている「糖質制限」ダイエット2013年(講談社)
糖質オフのダイエット弁当2013年(家の光協会)
高雄病院「糖質制限給食」朝 昼 夕 14日間完全プログラム
糖尿病・肥満改善が自宅でできる! 2013年(講談社)
2週間チャレンジ! 糖質制限の太らない生活 2014年(洋泉社mook)
電子レンジで糖質オフの作りおき 2016/10/13(宝島社)


DVD「糖質制限食を語る」http://www.yaserutabekata.com/shop/dvd.php 2011年
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
『「糖質制限」が子供を救う』三島学塾長セミナーのご案内。
おはようございます。

『「糖質制限」が子供を救う』、三島学著、監修江部康二(2016年11月)
発行者:日本糖質制限医療推進協会
発売元:大垣書店


がもうすぐ、刊行されます。

この本は、日本で初めての子供の糖質制限の本です。

私が常々言っているように糖質制限食は人類本来の食事であり、人類の健康食ですので、大人は勿論のこと子供の健康にもおおいに役立つはずです。

そのことを証明するため、子供の糖質制限に実績のある三島学さんに執筆をお願いしたのです。

三島さんは、北九州市にある学習塾「三島塾」の塾長です。

実際、糖質制限食実践で、速やかに子供達の眠気がなくなり、多動がなくなり、集中力が増します。
結果、学力はどんどん向上して、偏差値も上昇、受験も成功です。

そのような実例が本書には満載であり、読めば、まさに目から鱗が落ちると思います。

本書は、インターネット通販サイトや大垣書店の店舗でご購入頂けます。

最寄りの書店からのお取り寄せも可能です。

大変、価値のある画期的な内容の本ですので、私のブログでどんどん紹介したいと思います。

さて、その三島学塾長が、
『「糖質制限」が子供を救う』と題して、草津温泉セミナーを開催されます。
10/23(日)11:00~13:00
会場は、草津スカイランドホテル(群馬県吾妻郡草津町)です。

子供の糖質制限に興味のある方は、是非ご参加いただけば幸いです。

江部康二




☆☆☆
以下事務局からの案内です。

フエイスブック「子供の糖質制限」「糖質セイゲニストin北九州」世話人の三島塾(北九州)三島 学 塾長の、
草津温泉セミナーのご案内です。

三島先生は、北九州市で、「糖質制限」を推進する学習塾を経営され、塾生に自らの低糖質料理を補食として提供し、
塾生の集中力・持久力向上はもちろんのこと、成績UP、各中学・高校・大学の合格率UPと、塾生とともに、
その効果を日々共有されております。

また、糖質セイゲニストin北九州での、月1回の月例会(勉強会)も50回を超え、糖質制限の普及に尽力されております。

以下、ご案内です。
◆日時:10月23日(日) 11:00~13:00
◆会場:草津スカイランドホテル
    群馬県吾妻郡草津町大字草津530
    TEL:0279-88-5050
◆講演
1. 糖質セイゲニストin北九州・月例会の5年間で実践したこと。
2. 「糖質制限」が子供を救う。
◆質疑応答
 事前にご質問内容を賜ります。(追って参加者の皆様にご連絡させていただきます)
※講演90分、質疑応答30分程度を予定(途中休憩15分程度あり)
◆参加費:大人2,000円 子供1,000円
◆お楽しみ抽選会
 講演会終了後、お楽しみ大抽選会。
 *三島先生も出品のご予定です
◆サイン会:アマゾンでお買い求めの上、ご来場ください。(近日、予約開始の予定)
■ワイガヤトークのご案内
 三島先生は、会場のホテルに前泊されます。
 この機会に是非、ゆっくりまったりと語りあいませんか?
  宿泊料金:1泊2食付(飲み物代別) 15,000円/人(相部屋となります)
 (宿泊料金は、直接ホテルへお支払いください、お子様の料金は別途ご案内とします)
  皆様のご参加をお待ちしております。参加希望の方は、
1. ①講演会参加 ②前泊及び講演会参加 ③前泊ワイガヤトーク参加を明記し
2.氏名・参加人数(大人、子供)連絡先を明記し下記宛にご連絡ください。
Mail: wkozo1231@yahoo.co.jp  渡辺 浩造(ワタナベ コウゾウ


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
10月23日、宗田先生と水野先生の医療関係者向けセミナー開催です。
おはようございます。

2016年10月23日(日)に、東京で宗田先生と水野先生とで医師向け医療関係者向けのセミナーが開催されます。

宗田哲男先生が「糖質制限時代の妊娠糖尿病の管理」
水野雅登先生が「糖質制限時代の糖尿病の食事・検査・薬」

セミナーは医師、医療関係者向けで、インターネット中継もあります。

宗田先生の英文のケトン体論文は、今や世界を駆け巡っています。
世界で初めて、ケトン体の安全性を確立させたのが宗田哲男先生です。

水野先生は、糖質制限食で、多くの2型糖尿病の患者さんをインスリンフリーにした実績をもつ医師です。

糖質制限食に興味がある医療関係者の方々、是非、ご参加頂けば幸いです。

江部康二


☆☆☆
以下事務局からのご案内です。

開催日
2016年10月23日(日) 13:30~17:00 ※開場 13:00
 セミナー会場
東京八重洲ホール
(東京都中央区日本橋3丁目4番13号 新第一ビル)
 講師
■宗田哲男 先生(市原市・宗田マタニティクリニック 院長)
■水野雅登 先生(足立区・友愛病院 副院長)
 定員
50人
 受講料
【医師】
■会場受講: 10000 円(お一人様/税込み)
■ネット受講: 10000 円(スポット)、※初期登録料:5,000 円(最初の1回のみ)
【コ・メディカル】
■会場受講: 5,000 円(お一人様/税込み)
■ネット受講: 5,000 円(スポット)、※初期登録料:5,000 円(最初の1回のみ)
 分野/対象
■分野: 診療・診察技術
■対象: 医師/看護師/薬剤師/管理栄養士・栄養士

お申し込み
医療技術セミナー 
スキルアップ
http://skillup-mt.jp/seminar/procedure.html

申し込み
電話:03-4588-9056



実地医家が知っておくべき糖質制限を含む新しい糖尿病治療の最前線
-糖質制限による糖尿病、肥満、癌、認知症、アルツハイマー等の治療;『ケトン体が人類を救う!』出版記念(光文社新書);これまでの多くの栄養学神話を覆す-

【セミナー概要】
 アメリカ糖尿病学会が認め、日本糖尿病学会理事長の門脇孝氏までが糖質制限を実践中という大転換期に、今までのカロリー主義の医師は生き残れない。糖質制限を取り入れて、どうしたら安全確実な結果を出すのかを豊富な実践から解説します。

宗田哲男医師 
 妊娠すると、耐糖能が下がります。この病態がある基準を超えると妊娠糖尿病と言いますが、現在の管理法は糖質を必要としたくさん摂取して、インスリンを使います。ところが、インスリンは効果がないのに使うために、管理が難しくなり、低血糖と肥満を起こして結局は、巨大児を帝王切開で生むという愚を引き起こします。私たちは、胎児の栄養源はブドウ糖ではなくケトン体であることを発見しました。胎児の成長には、脂肪やたんぱく質の方が必要なのです。こうした考えに立てば、産科クリニックでも、簡単に、妊娠糖尿病、糖尿病妊娠の管理をすることができます。

水野雅登医師 
 近年、糖尿病合併症は右肩上がりで増加しており留まる所を知りません。従来型の治療は喧伝されている程の効果はあったのでしょうか?一方で従来治療では考えられない革新的な治療も現れました。2型糖尿病であれば、インスリン100単位近くですらやめられます。インスリンやインスリン分泌薬で2型糖尿病の治療をする時代は終わりました。わざわざ血糖値を上げる従来の食事指導も通用しなくなりました。一流大学の専門医からも患者は逃げ出す時代です。今後の糖尿病治療は、インスリン・オフ、高ケトン体です。私達の目の前にいる糖尿病患者を明日から良くする方法、そして患者に選ばれる治療をお伝えします。
 皆さま、奮ってご参加下さい。


■講師
宗田哲男 先生
(市原市・宗田マタニティクリニック 院長)
(略歴)
1947年生まれ。1965年北海道大学理学部地質学鉱物学科入学。卒業後は国際航業に入社。
その後医師を志し、1973年帝京大学医学部入学。
卒業後は、小豆沢病院、立川相互病院勤務を経て、千葉県市原市に宗田マタニティクリニックを開院。
(著書)
『楽しくなるお産-自然分娩・母子同室のすすめ』(桐書房、  年)
『ケトン体が人類を救う-糖質制限でなぜ健康になるのか』(光文社新書、2015年)
共著、多数
 クリニックは、糖尿病妊娠、妊娠糖尿病の糖質制限による管理で成果をあげている。

■講師
水野雅登 先生
(足立区・友愛病院 副院長)
(略歴)
1977年愛知県生まれ。1997年杏林大学医学部医学科入学。卒業後は杏林大学医学部付属病院の高齢医学科に所属。その後、東京警察病院を経て、2006年より友愛病院に勤務。翌2007年より副院長を務める。
2015年より院外での講演活動を開始し、2016年は東京足立区、神戸、東京五反田、金沢と講演を行っている。今までの講演会の様子は自ら編集し、YouTubeにアップしており誰でも見られるようになっている。
最近ではマイナビのインタビュー(病院の先生に聞く!糖質制限ダイエットの注意点とポイント)
も受けている。

両親ともに糖尿病の家系だったとこともあり、精力的に糖尿病治療に取り組み成果を上げている。
100単位に及ぶインスリン注射も不要となった実績を持ち、外来では関東一円から診察に訪れている。


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
砂糖入り飲料に課税を=肥満、糖尿病対策訴え―WHO
【16/10/12 東京たぬき

砂糖真時代

WHOは、本気で動いているのですね。

加糖飲料に警鐘を鳴らす意味合いも兼ねて、ぜひ課税してほしいです。

さて、「お砂糖”真”時代」推進協議会というのがありましたが、あの団体が11月30日と、3月10日を砂糖の日と定めたのですね。知りませんでした。彼らの姿は、https://www.alic.go.jp/joho-s/joho07_001204.htmlで明らかにされています。

国の外郭団体のお墨付きをもらっている団体だったんですね。

それにしても、防災備蓄食品としての砂糖の良さの訴求をするとは、情けない話です。】


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161011-00000125-jij-int
ヤフーニュースより抜粋。
砂糖入り飲料に課税を=肥満、糖尿病対策訴え―WHO
時事通信 10月11日(火)19時28分配信
 【ベルリン時事】世界保健機関(WHO)は11日、肥満や糖尿病を減らすため、
砂糖の入った飲料への課税を進めるよう各国に呼び掛けた。
 
 WHOは、砂糖入り飲料などの消費は「肥満や糖尿病に苦しむ人々を世界で増やす主要因だ」と指摘。
価格が上がれば、消費が減る明確な証拠があるとし、「政府が課税すれば、人々の命を救える」と訴えた。

 WHOによると、2014年には世界で18歳以上の39%が「過体重」だった。
糖尿病患者の数は1980年に1億800万人だったが、14年には4億2200万人に増えている。』 



おはようございます。

東京たぬきさんから、「お砂糖“真”時代」推進協議会についてコメントを頂きました。
ありがとうございます。

WHOが、2016/10/11、砂糖入り飲料に課税を進めるように、各国に呼びかけました。
それにより、肥満・糖尿病が減るということです。

「お砂糖“真”時代」推進協議会、さぞかし困っているでしょうね。

WHOは、2015年3月5日、「1日の糖類は小さじ6杯分まで」という新指針を発表しました。

ただ『糖類』に関する指針で、『糖質』に関する指針ではありませんので、誤解のないように注意が必要です。

新指針では、糖類のうち単糖類(ブドウ糖、果糖など)と2糖類のショ糖(砂糖)の摂取を総摂取カロリーの5%未満に抑えれば、健康増進効果が得られるとしています。

一日の摂取エネルギーが2000kcalとして、5%なら、25g(ティースプーン6杯分)となります。

従来は10%でしたので、半分になりました。

2015年、2016年のWHOの砂糖や単糖類に対する見解は糖質制限食的には、好ましい変化です。

でも、売り上げが半分になっちゃったら、「お砂糖“真”時代」推進協議会の運命や如何に?

さてWHOは糖類の害までたどり着いたのは良いことなのですが、そろそろ糖質の害にも気がついて言及して欲しいですね。


江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
京都江部粉を使った糖質制限パン
おはようございます。

先日入院された患者さんから、「普段は◯◯のパンを食べてましたが、食後に血糖値を測ると上がっているんです。」との話を聞きました。

確かに、読者の皆様から

「○○の糖質制限パンは食べて大丈夫なのでしょうか?」

と言った質問を頂きます。

糖質制限パンと名うっているメーカーのパンがいろいろと販売されていますが、 確かに一般の小麦のパンに比べたら、糖質が少ないことは間違いないと思います。

ただ残念ながら、糖質表示が過小の商品もあることは間違いないようです。

表示してある糖質量から換算するよりも、かなり大きく血糖値を上げてしまう糖質制限パンもあるので、一定の注意が必要ということです。

私自身、友人に頼んで某メーカーの糖質オフケーキを取り寄せて人体実験してみたところ、糖質表示量の、2・5倍くらい血糖値上昇がみられました。

普通のケーキよりはましですが、やはりこれではフェアではなく、如何なものかと思います。

また、あらてつさんに何社かのふすまパンと糖質制限パンの実験台にされましたが、こちらも同じく表示してある糖質量よりも大きな血糖値の上昇が見られました。

血糖自己測定器を持っている人は、自分で確かめた方が無難です。

血糖自己測定器を持っていない人は、ドラッグストアで尿糖試験紙を購入して、食後1時間程度の尿糖を測定してみましょう。

もし尿糖陽性なら、血糖値が180mgを超えた可能性が高いので注意が必要です。

その点、私が監修している糖質制限ドットコムの糖質制限パンは、私自身が開発段階から何度も試食と血糖検査を行い、大学の専門家の助言を受け完成した糖質制限ミックス粉、京都江部粉を使用しています。

膨大な手間と時間をかけて、研究・研鑽を積んできましたので、京都江部粉を使用した糖質制限ドットコムの糖質制限パンより、実際に血糖値をあげる糖質含有量が少ないパンは、この世に存在しないと自負しています。

タイプも3種ありますので、それぞれ食べ方に合わせて選んで頂けます。


おいしい糖質制限ぱん
おいしい糖質制限パン(5個入)
https://www.toushitsuseigen.com/products/detail6.html


しょくぱん
おいしい糖質制限食パン(5枚入)
https://www.toushitsuseigen.com/products/detail72.html


やまぱん
ローカーボ山形食パン
https://www.toushitsuseigen.com/products/detail7.html



それぞれ、一流のパン職人さんに1点1点手作りで焼いて頂いてます。

血糖値の上昇を最低限に抑え、尚且つ小麦のパンに限りなく近づいたおいしい糖質制限パン。

糖尿病人、メタボ人、ダイエッターと全ての糖質セイゲニストの皆さんに、自信を持ってお勧め致します(^^)

是非、お試しあれ。


なお、一部、マーガリンを使って「糖質制限食」と謳っているメーカーがあるそうですが、私が糖質制限食でマーガリンを勧めることはありえませんのでご注意下さい。



江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
健康を守る運動は、8000歩/日と20分間の速歩(中等度の活動)。
こんにちは。

東京都健康長寿医療センター研究所の青柳幸利氏によると、

男性で8000歩/日、そのうち20分間の速歩(中等度の活動)。
女性で7000歩/日、そのうち15分間の速歩。

くらいの、ぼちぼちの運動で、筋力を保ち、体力低下を抑えることができるそうです。

そして、うつ病、認知症、心疾患、脳卒中、がん、動脈硬化、骨粗鬆症、高血圧、糖尿病、メタボリックシンドロームの予防効果が期待できるとのことです。(*)

年齢不相応の激しい運動は、活性酸素も多く発生するので、逆効果ということです。

私は、1回/1~2週、テニスをしていますが、日常的に運動するのは時間的に無理なので、病院内でよく歩いています。

電話は滅多に使わずに、給食(地下)から病棟(2階、3階)までいったりきたり歩きます。

高雄病院の理事長室は、ちょっとした丘の上にあります。

取材にこられた記者さんなど、正面玄関から理事長室までたどり着いた時には、ほとんどの方が息切れしてます。( ̄_ ̄|||)

高雄病院京都駅前診療所はビルの4階ですが、階段を早足で歩いて上がるようにしています。
まあ、ほとんど軽く走っている感じですね。

講演などの時も駅の階段を歩きます。

ビルも7階くらいまでは階段を歩きます。

日常生活のなかで、いったいどの程度の歩数を歩いていて、そのうち速歩は何分なのか興味があったので、
<テルモ活動量計MT-KT01>を購入して自分で測定してみました。

日常の歩数を見たかったので、わざわざ散歩とかはしませんでした。


10/3(月)
テルモ活動量計を使用開始
高雄病院京都駅前診療所で外来診察。
階段4階昇降、駐車場との往復。
外来終了後、高雄病院に移動して、病棟回診。
夕食はすき家、TSUTAYAで本を購入。
総1854kcal 4393歩、速歩15分、3.3km、113kcal、
運動はしていないのですが、思ったより速歩もありました。
運動による消費カロリーは113kcal/日と少ないです。基礎代謝分を足して、1854kcal/日です。

10/4(火)
この日は、午前中は家でパソコン。
近くのコンビニまで往復。
昼から出勤で、病棟回診。
総1854kcal 5361歩、速歩16分、3.9km、138kcal、
病棟回診だけでも結構歩いてます。
それも結構速歩で歩いています。
日頃から自分からは電話することはほとんどなくて、相手のところまで歩いて行くようにしています。

10/5(水)
午前中は高雄病院で病棟回診。
昼から、江部診療所に移動して夜診。
駐車場から江部診療所までは徒歩。
総1913kcal 6869歩、速歩24分、5.0km、181kcal、

10/6(木) 
午前と午後と、高雄病院で外来診察。
合間に病棟回診。
総1913kal 6383歩、速歩28分、4.8km、180kcal
院内勤務だけで、そこそこ歩いてますね。

10/7(金)
午前中は江部診療所で外来。
駐車場の往復。
午後から高雄病院へ移動して病棟回診など。
総1880kcal 6528歩、速歩23分、4.7km、175kcal

10/8(土)
午前中は江部診療所で外来。
昼から大阪梅田に移動。
梅田ハンキュウタワー17階で、NHKカルチャー梅田で講演。
総1891kcal 7441歩、速歩33分、5.6km、194kcal、
阪急梅田とJR梅田の距離が案外あったり、JRのホームでも結構歩きました。
17階はさすがにエレベーターですよ。 (^^)

10/9(日) 
午前中は家でパソコン。
昼から、おじさんのダブルステニスを4セット。
総2059kcal 14358歩、速歩39分、9.8km、365kcal、
テニスは1セット2500~2800歩くらいです。
速歩がテニスでもっと増えるかと思いましたがしれてました。
テニスって止まっているときも多いですのでこんなものでしょうか。
テニスをしても運動による消費カロリーは少々の増加ていどですね。

10/10(月) 
家でずっとパソコンと原稿の校正。
夕食は娘夫婦と孫とで焼肉に。
総1776kcal 2877歩、速歩2分、2.0km、60kcal
家にいると、さすがに歩数が少ないですね。


10/3(月)~10/10(月)まで身体活動量を見てみましたが、病院内で病棟と理事長室をいったりきたりするだけで結構な歩数(4000~5000)になることがわかりました。

それに外食時やコンビニや本屋での歩行を加えると4393~6869歩です。

講演会だと、かなり移動時の歩数が増えます。

テニスはさすがに、試合だけで10000歩を軽く超えたと思います。

こうみてくると、普通に仕事をしている日は、コンビニや生協に歩いて買い物に行くとか、散歩を10~20分くらするとかで、充分8000歩確保できるように思います。

私の場合、速歩20分間は、日常の仕事でほぼOKのようです。

ブログ読者の皆さんも、ちょっとした日常生活の工夫で
8000歩/日と20分間の速歩が、クリアできると思いますので、
是非、試してみましょう。


(*)なぜ、健康な人は「運動」をしないのか?青柳幸利著、あさ出版、2014年


江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
12/4(日)NHKカルチャー柏教室、糖尿病&生活習慣病と糖質制限食のご案内
こんにちは。

2016/10/9の本ブログ記事では、NHKさんに、喝をいれました。

本日の記事も、NHKつながりです。

NHKカルチャー柏教室
2016/12/4(日)
糖尿病&生活習慣病と糖質制限食
~糖質制限は人類本来の食事、人類の健康食~
開催期間 2016/12/04(日)
曜日・日時 13:30~15:00 (90分間)
        講演:70分間 質疑応答:20分間


NHKカルチャー柏教室のご案内です。

千葉県柏市での糖質制限食講演会は、初めてです。
糖質制限食の最新の知識や情報をわかりやすく楽しくお話します。
柏市をはじめ、千葉県や東京方面の方々、是非ご参加いただけば幸いです。

お陰様で、糖質制限食はとても順調に普及してきています。
2005年に私が「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」(東洋経済新報社)
を日本初の糖質制限食の本として上梓したころとは、大きな違いがあります。

日本糖質制限医療推進協会 http://www.toushitsuseigen.or.jp/

提携医療機関 http://www.toushitsuseigen.or.jp/med-institution
も、おかげさまで、北海道から沖縄まで、ラインナップが完成です。ヾ(^▽^)

なんと言っても、2013年10月に米国糖尿病学会が5年ぶりに改訂した「栄養療法に関する声明」のなかで、
地中海食やベジタリアン食などどともに「糖質制限食」を正式に容認したことが大きな追い風となりました。

あれだけ、糖質制限食を批判されていた門脇孝日本糖尿病学会理事長が、

「東大病院では、2015年4月から、糖質40%の糖質制限食を供給している。」

と発言されています。

そして、門脇孝東大糖尿病・代謝内科教授ご自身も、緩やかな糖質制限食を実践されているそうです。

まさに、今昔の感ありですね。


江部康二



☆☆☆


以下NHKカルチャー柏教室からのご案内です。
https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1110901.html

2016/12/4(日) 
糖尿病&生活習慣病と糖質制限食
~糖質制限は人類本来の食事、人類の健康食~

講師
一般財団法人高雄病院 理事長 江部 康二
一般社団法人日本糖質制限医療推進協会 理事長 内科医 漢方医

講演内容
糖質制限食は糖尿病治療食として開始され、数多くの臨床活動を通して
メタボなど様々な生活習慣病にも有効ということが判明しました。
運動を勧められても長続きしなかった方、
ダイエットの効果が表れなかった方に向け正しい知識と治療効果、
カロリー制限食と糖質制限食の比較や注意点などをお話します。

受講料 会員:3,369円 一般:3,596円

お申し込み(NHKカルチャー柏教室) 
1)電話:04-7148-1711
2)インターネット:https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1110901.html


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
NHKスペシャル“血糖値スパイク”が危ない、対策が残念。喝!。
おはようございます。

2016年10月8日(土)
午後7時30分~8時43分
NHKスペシャル 
“血糖値スパイク”が危ない
~見えた!糖尿病・心筋梗塞の新対策~

視聴しました。

おおたさん、岸和田のセイゲニストさんからコメントを頂きました。
ありがとうございます。

お二人が仰っているように、私が日頃、警鐘を鳴らし続けてきた「グルコーススパイク(ブドウ糖スパイク)」について、詳しく解説があったのは大変良かったです。

糖尿病と診断される前の段階で、健康診断では正常な人でも、ブドウ糖スパイクがあり、心筋梗塞、脳梗塞、ガン、認知症のリスクとなることがきちんと説明されていました。

また、インスリンの過剰分泌が認知症のリスクになることも説明されました。

ある会社では、65人中20人にブドウ糖スパイクが認められたそうです。

ご本人は、全く気がついてないわけですから、実に危険です。

早期に、発見するには、食事開始後、60分で採血して血糖値で測定することです。

例えば、午前8時に食事開始なら、午前9時に医院で血糖測定です。

また出演した医師が、血糖自己測定器を奨めていました。

これは、とても良いことです。

血糖自己測定器、大分、安価となりました。

私から見ると、『糖尿病学会さん、墓穴を掘った』と思いました。

血糖自己測定器が普及すれば、<糖質摂取→血糖値上昇→ブドウ糖スパイク>という流れが一目瞭然です。

ステーキを食べても、ブドウ糖スパイクを生じないことはすぐに分かります。

そうなると、糖質制限食の理論的正当性が認識されると思います。

それにしても、「ブドウ糖スパイク」「インスリン過剰分泌」は、糖質摂取のときだけ生じて、たんぱく質と脂質では生じないという肝腎なことが説明なしだったのは如何なものでしょう?

このように前半はそれなりに良いところが多かったのですが、ブドウ糖スパイクに対する対策が、残念でした。

◆対策1 食べる順番は「野菜」⇒「肉・魚」⇒「ご飯・パン」

こんな方法では効果は限定的です。

結局、6人が試みて、2人しか改善していません。

糖質の摂取量を減らす糖質制限食こそが、ブドウ糖スパイク改善の根本的な食事療法です。
糖質制限食なら、全員が改善です。

◆対策2 「朝ごはん」はちゃんと食べよう!「ごはん抜き」は厳禁

そもそも人類は長い間、1日2食です。

日本でも1日3食になったのは、江戸中期以降です。

そして糖質制限食なら、朝食抜きの、1日2食でもブドウ糖スパイクは、まったく生じません。

◆対策3 「食後すぐ」の「ちょこちょこ動き」が効果的!

これは、良いと思います。
やる価値があります。

糖質制限食に関して、折角視聴者から質問があったのですが、回答した医師は、「ブドウ糖スパイクは予防できる。体重も改善する。極端な糖質制限は良くない」と煮え切らない説明をしました。

ともあれ、NHKさん、喝!ですね。

このようなテーマの番組を企画したならば、

『「ブドウ糖スパイク」「インスリン過剰分泌」は糖質摂取のときだけ生じて、たんぱく質と脂質では生じない。』

『糖質制限食実践で、ブドウ糖スパイクとインスリン過剰分泌は防げる』


という明確な事実を、NHKは国民に広く知らせる義務があったと思います。


江部康二


【16/10/09 岸和田のセイゲニスト
昨夜のNHKスペシャル「血糖値スパイクが危ない」観ました。

http://www6.nhk.or.jp/special/sp/detail/index.html?aid=20161008

放送内容は、血糖値スパイクの身体への影響が取り上げられてました。これは、江部先生がいつも言われてる事が放送されたのは、本当に嬉しかったです。

ですが「誰でも食事をすれば血糖値スパイクが起こりえる」という流れから、最後は、「野菜から食べる」「食後の運動」などありきたりのお茶を濁す感じになりました。

この糖質(炭水化物)制限は、酒やタバコとは違い、日本の食生活の根幹(生産から加工供給に至るまで、関わってる人口が多すぎる)に関わる事なので、本当にこれからも苦難な道のりと再認識出来ました。

今後は、現在の血圧計の様な(さらに出来ればスマホで)針を刺すことなく、簡単に血糖値が計測出来る物が出回れば、より説得力が強まると思いました。】


【16/10/08 おおた
NHKスペシャル「血糖値スパイク」
本日、放送のNHKスペシャルを見ました。

1.良かった点
江部先生が重要視されていらっしゃる、血糖値スパイクをこれだけ大々的に特集した番組は、おそらく初めてではないでしょうか。
番組の説明で、血糖値スパイクは糖尿病とは別の病気であり、健康診断で正常な人でも血糖値スパイクになり得る。 血糖値スパイクは認知症、心筋梗塞、脳梗塞、ガンの元となる。これらのことを解りやすく説明されており、私を含めて多くの視聴者は、血糖値スパイクの恐ろしさが良く理解できたのではないでしょうか?

2.悪かった点
肝心な糖質制限の話がほんの少ししか出ませんでした。視聴者の糖質制限の質問に慶応大の先生が肯定的なのか、否定的なのか、よく分からない回答をしていました。
また、血糖値スパイクの改善方法として、「食べる順番に気を付けろ」で最後にしっかり糖質を食べて「改善した」という人は6人中たった2人であり、根本的な改善とは言えないではないでしょうか?

以上、乱文申し訳ありませんが、取り急ぎ御報告までです。】



☆☆☆
以下、NHKのサイトから一部抜粋
http://www.nhk.or.jp/special/kettouchi/result/index.html

NHKスペシャル 
“血糖値スパイク”が危ない
~見えた!糖尿病・心筋梗塞の新対策~ 
放送:10月8日(土)午後7時30分~午後8時43分


健康診断では「血糖値は正常」と言われたのに、知らないうちに体中の大事な血管が痛めつけられ、突然死やがん、認知症まで招いてしまう――。そんな恐ろしい「血糖値の異常」がいま日本人に蔓延しているという事実が、最新研究によって明らかになってきました。名付けて“血糖値スパイク”(食後高血糖)。
その知られざる実態と、超簡単な撃退法を大特集!

健康診断では見つかりにくい「血糖値の異常」

「血糖値」とは血液中を流れる糖分の量を示すもので、一般的な健康診断の検査項目にも入っています。これが一定値より高い状態が続くと「糖尿病」と診断されます。
ところが最近の研究で、糖尿病ではない人の中に、「普段は正常だが、“食後の短時間だけ”血糖値が急上昇する」という現象が起きていることがわかってきました。それこそが、今回取り上げた「血糖値スパイク」。番組の調査では、健康診断で正常と言われていた働き盛りの世代65人のうち、20人で“血糖値スパイク”が起きていることが判明。また別の調査では、やせ型の20代女性の5人に1人に、“血糖値スパイク”が起きているというデータもあります。老若男女、誰にでも起こりうる問題なのです。
厄介なことに、この“血糖値スパイク”は「空腹時の血糖値」を調べる通常の健康診断などではなかなか見つけられません。食後1~2時間のうちに血糖値を調べない限り、“血糖値スパイク”が起きていることに気づきにくいのです。


青線は、健康な人の1日の典型的な血糖値の変化。ゆるやかに上下している。
一方、赤線が「血糖値スパイク」が起きている人。
とがった針のような血糖値の急上昇が、食後にだけ起きるのが特徴だ。
(血糖値が140以上に急上昇すると、「血糖値スパイク」と判定される。)

突然死のリスクを高める”血糖値スパイク”
心筋梗塞を起こして病院に運ばれた40代の男性。検査の結果、心臓から延びる太い血管が「動脈硬化」を起こして細くくびれ、血流が滞っていました。これまで男性は、健康診断で心臓に問題を指摘されたことはありません。しかし、医師から告げられた思いもよらない動脈硬化の原因は、“血糖値スパイク”。なぜ食後の血糖値の急上昇が、動脈硬化を引き起こすのでしょうか?
イタリアの最新研究で、そのメカニズムが突き止められました。血管の内壁の細胞を糖分の多い液と少ない液にかわるがわる浸し、“血糖値スパイク”が繰り返し起きている状態を再現したところ、細胞から大量の「活性酸素」が発生することが判明。活性酸素は、細胞を傷つける有害物質です。“血糖値スパイク”の状態を2週間続けると、細胞のおよそ4割が死んでしまいました。実はこれが動脈硬化につながる原因。
血管の壁が傷つくと、それを修復しようと集まった免疫細胞が、傷ついた血管壁の内側に入り込んで壁を厚くし、血管の内側を狭めていきます。それが「動脈硬化」です。“血糖値スパイク”が起きている人は、血管の随所で動脈硬化が多発し、やがて心筋梗塞や脳梗塞を引き起こして、突然死のリスクが高まることになります。

動脈硬化によってふさがり、血流が滞った状態の心臓の血管。
こうした動脈硬化が至るところで多発するのが、「血糖値スパイク」を起こしている人の特徴であることがわかってきた。


認知症・がんのリスクを高めることも
通常、食事から摂取された糖分は、すい臓から分泌される「インスリン」というホルモンの働きによって筋肉の細胞などに取り込まれ、血液中に残る糖分の量(=血糖値)は適正に調整されています。
ところが、生まれ持った体質や生活習慣の乱れが原因で、細胞が糖を吸収する能力が低下することがあります。すると、インスリンが頑張っても、血液中の糖をうまくに細胞に送りこむことができず、血糖値が急上昇します。そこですい臓は、さらに大量のインスリンを出し、なんとか糖を細胞に取り込ませて血糖値を正常レベルに戻します。このようにして、針のように上がり下がりする“血糖値スパイク”が生じるのです。
最近、この「インスリンの多い状態」が体に及ぼす“悪影響”が、明らかになってきました。インスリンが多い状態では、記憶力が衰えやすいことが、ネズミの実験で確かめられたのです。脳を調べると、「アミロイドベータ」という物質が蓄積していました。この物質は、アルツハイマー型認知症の原因とも言われ、脳の神経細胞を死に至らしめる有害な老廃物です。つまり“血糖値スパイク”が生じて体内のインスリンが多い状態の人は、脳内で「アミロイドベータ」の蓄積が進んでいる可能性があるのです。 さらにインスリンには細胞を増殖させる働きがあるため、がん細胞の増殖も促す危険性が指摘されています。

アミロイドベータが脳に蓄積すると、神経細胞が死んで脳が萎縮してしまう。
これがアルツハイマー型認知症の原因とも考えられている。
「血糖値スパイク」は、そんなアミロイドベータを増やしてしまうことが、最新研究でわかってきた。


“血糖値スパイク”が起きているかどうか、どうすればわかる?
福岡県久山町では九州大学と共同で、40代以上の住民およそ8000人を対象に大規模な健康調査を行い、そのおよそ2割に“血糖値スパイク”が生じていることを突き止めました。同様な状況が全国で生じているとすると、日本全体で“血糖値スパイク”を生じている人は1400万人以上もいると推定されます。
さらに大量の調査データを分析したところ、どんな人が“血糖値スパイク”を起こしやすいかという「条件」も明らかになってきました。それを基に、今回番組では九州大学の研究者と共同で、“血糖値スパイク”の危険度を判定できる「チェックテスト」を作成しました。“血糖値スパイク”の起こりやすさに影響する8つの大きな要素から、あなたが“血糖値スパイク”を起こしているかどうか、その危険性を判定することができます。ぜひ試してみてください。


どうすれば”血糖値スパイク”を解消できる?
チェックテストで“血糖値スパイク”の危険度が高いと判定されたら、どうすれば良いのか?ご安心ください。実は最新研究で、恐ろしい“血糖値スパイク”も、ごく簡単な食事や生活の工夫によって、たちまち解消できることがわかってきているのです。
重要なポイントは、ご飯やパンなどに多く含まれる糖質が体に吸収されるスピードを遅くし、血糖値の急上昇を抑えること。
番組では、大きく3つの対策をご紹介しました。

◆対策1 食べる順番は「野菜」⇒「肉・魚」⇒「ご飯・パン」

食物繊維を多く含む野菜などを最初に食べると、食物繊維が腸の壁をコーティングし、後から糖が入ってきた時に、その吸収をゆっくりにする作用があります。
その次に食べるなら、タンパク質や脂質を含む肉や魚など。胃から腸へ運ばれる際、タンパク質や脂質に反応して「インクレチン」というホルモンが放出され、その働きで胃腸の動きが遅くなります。
その後にご飯やパンなど糖質を含むものを食べれば、消化吸収に時間がかかるため、血糖値の上昇が緩やかになるのです。(とはいえ、糖質をたくさんとれば、やはり食後の血糖値の過剰な上昇を招きます。糖のとりすぎには気をつけましょう。)

◆対策2 「朝ごはん」はちゃんと食べよう!「ごはん抜き」は厳禁

実験によれば、1日3食を規則正しく食べている時には“血糖値スパイク”が生じなかった人でも、朝ごはんを抜くと、昼食の後に“血糖値スパイク”が発生。朝食も昼食も抜くと、夕食の後にさらに大きな“血糖値スパイク”が生じてしまうことがわかりました。つまり、しばらく何も食べずにいた後の食事では、“血糖値スパイク”が一層起きやすくなるのです。
忙しくても、きちんと3食食べることが、“血糖値スパイク”を解消する重要なポイントだったのです。

◆対策3 「食後すぐ」の「ちょこちょこ動き」が効果的!

“血糖値スパイク”を抑えるには、運動も大事。と言っても、そんなに大したことをしなくても効果があることが、最近の研究で明らかになってきました。食事のあと、「食休み」と思って動かずにいると、とくに “血糖値スパイク”が起きている人はなかなか血糖値が下がらず、血糖値の高い状態が続いてしまいます。ところが食後すぐにちょっとした散歩をした程度でも、速やかに血糖値が下がることがわかったのです。
食後15分間程度は、消化吸収をよくするため、全身の血液が胃腸に集められます。すると胃腸の動きが活発になり、食事中の糖分もどんどん腸から吸収されて、血糖値が急速に上がりがちです。ところがこの間に体を動かすと、手や足の筋肉などに血液が奪われ、胃腸の活動が低下します。すると、食べたものに含まれる糖分の吸収にも時間がかかり、“血糖値スパイク”が抑えられるのです。
つまり、体を動かすなら「食後すぐ」が効果的!少し離れたところまでランチを食べに出て、食後すぐ歩いて帰るのも良いでしょう。日常的な動作程度でも、とにかく意識して食後すぐに活発に体を動かしてみることをお勧めします。

糖尿病ばかりか、心筋梗塞・脳梗塞、がん、認知症まで招く、恐ろしい“血糖値スパイク”。でも、血糖値が上昇するメカニズムを知り、それを抑える生活習慣を心がければ、たちまち解消できます!大事なのは、健康診断の「正常」という結果だけで慢心せず、自分の日ごろの血糖値の変化に意識・関心を持つことです。

「危険度チェック」でリスクが高いと判定された人も、上記のような対策を続けるうちに、血糖値が上がりにくい体が取り戻され、様々な病気のリスクを解消することができます。ぜひこれを機会に、ふだんの食事や生活の習慣を見直して、“血糖値スパイク”の脅威と決別しましょう!


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
錦織圭選手の元管理栄養士さん、知識不足です。
おはようございます。

間違いだらけの女性自身の記事が、ネットに掲載されました。

この錦織圭の元管理栄養士さん、知識不足です。

「糖質制限食」に対して、根拠のない批判を展開されてますので反論します。

細野恵美さんの本「一流アスリートの食事」も購入して読みました。

まず、びっくりしたのは、24ページに

「ブドウ糖は脳の唯一のエネルギー源なのだ。」

と明言してあることでした。

脳が、ケトン体という脂肪酸の分解物をいくらでも利用できることは、いまや素人でも知っている常識です。

こんなこともご存知ない栄養士がまだ日本に存在したことが、ある意味衝撃的です。

そして、こんな知識不足の栄養士が本を書いて間違った知識を広めることは、極めて有害です。

ハーパー生理学、ガイトン臨床生理学といった有名な医学の教科書に、脳はケトン体をエネルギー源として利用すると記載してあるので、欧米では医師も栄養士もナースも患者も共通知識として知っています。

錦織選手が毎年、怪我に苦しむのは、糖質過剰摂取の所為と思われます。

ジョコビッチ選手(夜は糖質制限食)と比較すると、錦織選手の怪我の多さは際立っています。

錦織選手、細野恵美栄養士のような知識不足の人を信用することなく、せめてジョコビッチ選手の食事を参考にして欲しいと思います。

それで怪我が減ると思います。

研究論文においても、糖質制限食(ケトン食)の方が、筋肉のダメージも少なくて回復も早いのです。


1)
もともと錦織選手は糖質制限食をしていないと思います。
日清食品がスポンサーなので、糖質制限はできないです。

2)
「糖質制限ダイエットがはやったことですっかり悪者になってしまいましたが、そもそも糖質は大切なエネルギー源なのです。人間の3大栄養素は糖質・タンパク質・脂質です。1日の適正量は『糖質50~60%、タンパク質15%、脂質25%』なんです。糖質が不足すると脳にエネルギーが行き渡らず、頭が働かなくなります。集中力が続かず、仕事も手につかなくなるのです」

無根拠です。

国際食事エネルギーコンサルテーショングループの報告では、理論的には必須糖質はゼロです。

糖質を摂取しなくても、肝臓や腎臓が糖新生によりブドウ糖を作りますので、そもそも低血糖にはならず、血糖値は確保されます。
これを糖新生といいます。

細野恵美栄養士、糖新生のこともご存じないようです。

なお必須脂肪酸、必須アミノ酸、ビタミン、ミネラルは必要です。

糖質制限食でもビタミンCは野菜から摂取するので、その分の糖質は摂ることになります。

3)
「体が重く、だるく、慢性的に疲れている状態になります。気分も不安定になり、ずっとイライラしているなんていうことも……。一時的に体重は落ちますが、生活にハリがなくなり、幸福感も感じにくくなります。さらにもっと悪いことに、糖質制限をやめれば、以前に増して太ってしまいがちなんです」

「糖質制限をすると急激にエネルギー源が断たれるので、女性ホルモンのバランスが乱れ、月経が止まることがあります。月経の乱れは女性の体に深刻な影響をもたらしますし、更年期に糖質制限をすると症状を悪化させる一因になります」

これは、そのまま「カロリー制限食」にあてはまります。

糖質制限食なら、食後の眠気はなくなり、血糖値の上下動がないので心理的にも安定して減量できて、一日中、活力が満ちています。

4)
『実は記者(34)も、糖質制限ダイエットの経験がある。「ごはんは太る」と思い込み、炭水化物を完全に遮断。朝食は豆腐とワカメにポン酢をかけたもの、昼食はフルーツとゆで卵とヨーグルト、夕食は抜きという食生活を3カ月ほど続けた結果、体重は15キロ減。みるみるヤセて舞い上がっていたが、月経は3カ月止まっていた。』

これも、同様に、ご本人は糖質制限しているつもりでも実態は『極端なカロリー制限』です。

極端なカロリー制限により、生理が止まったと考えられます。

5)
「糖質はほかの栄養素よりも早く体を動かすエネルギー源となります。糖質を摂取しなければ、自分の筋肉を分解してエネルギー源にしてしまいます。筋量が落ちれば代謝が悪くなり、さらに脂肪をため込みやすくなっていくのです。加齢にともなって筋力は低下しますし、一度落ちた筋肉を取り戻すのは時間がかかります。閉経後の糖質制限はかなり危険といえます」

2016/10/6(木)の本ブログ記事
「糖質制限食は持久力アスリートにおいて、不利にはならない。」
にも書いたように、一流ランナーにおいても糖質制限食はOKです。

人類は、空腹時や睡眠時は、「脂肪酸-ケトン体」をエネルギー源としています。

「ブドウ糖-グリコーゲン」は運動時と糖質を摂取したときの一時的なエネルギー源です。

体重50kgで体脂肪率20%として備蓄は、脂肪は10kgで90000キロカロリーです。

糖質はグリコーゲンが250gとして備蓄は、1000kcalです。

どちらがメインのエネルギー源であるかは明白ですね。

6)
「高齢者の筋力低下はそのまま健康寿命の短縮にもつながる。老後を元気に過ごしたければ、糖質制限はNGだ。」

糖質制限食なら、高たんぱく食になるので、血清アルブミンが確保できて筋力低下になりません。

高齢者はしっかり、肉や魚など動物性たんぱく質を食べることが、血清アルブミンの確保と筋力確保につながります。

糖質を摂取しても血清アルブミンは増えません。

高糖質食こそが、筋力低下の原因となります。

103歳で現役医師の日野原重明先生は、糖質制限食ですし、週に2回はビーフステーキを食べておられます。


江部康二


☆☆☆

以下「女性自身」の記事から抜粋。
http://news.livedoor.com/article/detail/12109592/

【錦織圭の元管理栄養士が語る「なぜ“糖質制限”は危険なのか」

2016年10月6日 6時0分 女性自身

「糖質制限ダイエットは、たしかに短期間で体重が落ち、一時的にはヤセます。目に見えて効果が出るので、ヤセた実感も満足度も高い。さらに面倒なカロリー計算が不要で、炭水化物を抜くだけとカンタンなのも飛びつきやすい理由です。でも実はさまざまな弊害があり、危険なんです」

そう緊急提言をするのは、森永製菓のウイダートレーニングラボで管理栄養士を務める細野恵美さん。’05~’10年、千葉ロッテマリーンズの栄養管理を担当後、錦織圭選手、浅田真央選手など一流アスリートの管理栄養士を歴任。現在は高梨沙羅選手ほか7人のアスリートを担当している。

錦織選手も、以前は糖質制限を取り入れていた結果、スタミナ不足に悩まされていた。’12年から細野さんが担当となったことで適切に糖質を取り入れ、世界ランキングは25位から5位までアップした。浅田選手、高梨選手も糖質メシによってスタミナと身体バランスをキープすることに成功している。

「糖質制限ダイエットがはやったことですっかり悪者になってしまいましたが、そもそも糖質は大切なエネルギー源なのです。人間の3大栄養素は糖質・タンパク質・脂質です。1日の適正量は『糖質50~60%、タンパク質15%、脂質25%』なんです。糖質が不足すると脳にエネルギーが行き渡らず、頭が働かなくなります。集中力が続かず、仕事も手につかなくなるのです」

糖質が足りないと脳がガス欠状態になり、正常な生活を送れなくなる。

「体が重く、だるく、慢性的に疲れている状態になります。気分も不安定になり、ずっとイライラしているなんていうことも……。一時的に体重は落ちますが、生活にハリがなくなり、幸福感も感じにくくなります。さらにもっと悪いことに、糖質制限をやめれば、以前に増して太ってしまいがちなんです」

実は記者(34)も、糖質制限ダイエットの経験がある。「ごはんは太る」と思い込み、炭水化物を完全に遮断。朝食は豆腐とワカメにポン酢をかけたもの、昼食はフルーツとゆで卵とヨーグルト、夕食は抜きという食生活を3カ月ほど続けた結果、体重は15キロ減。みるみるヤセて舞い上がっていたが、月経は3カ月止まっていた。

「糖質制限をすると急激にエネルギー源が断たれるので、女性ホルモンのバランスが乱れ、月経が止まることがあります。月経の乱れは女性の体に深刻な影響をもたらしますし、更年期に糖質制限をすると症状を悪化させる一因になります」

細野さんが女性アスリートの栄養管理をする際には、体脂肪率15%を目安にしている。15%を下回ると、月経が乱れやすいからだ。

閉経後の女性はさらに注意が必要だ。閉経後は代謝が落ち、コレステロールをためやすくなる。つまり脂肪を蓄積しやすい体質になるが、安直に糖質制限をすると、体が不足したエネルギーを筋肉から使うようになる。

「糖質はほかの栄養素よりも早く体を動かすエネルギー源となります。糖質を摂取しなければ、自分の筋肉を分解してエネルギー源にしてしまいます。筋量が落ちれば代謝が悪くなり、さらに脂肪をため込みやすくなっていくのです。加齢にともなって筋力は低下しますし、一度落ちた筋肉を取り戻すのは時間がかかります。閉経後の糖質制限はかなり危険といえます」

高齢者の筋力低下はそのまま健康寿命の短縮にもつながる。老後を元気に過ごしたければ、糖質制限はNGだ。】


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
2016年10月16日(日)札幌・一般向け糖質制限食講演会のご案内
こんにちは。

2016年10月16日(日)札幌市にて、一般向け糖質制限食講演会を開催します。

数年前に、一回だけ、札幌で一般向け講演会を開催しましたが、本当に久し振りとなります。

第1部の講師は、山本心 管理栄養士(江部診療所/当会アドバイザー)です。

「正しい糖質制限~実践のコツ、教えます!」と題して、実践の基本から、実際にあった陥りやすいケース、自分にあった糖質制限を行うポイントまで分かりやすくお話しします。

山本心管理栄養士は、自らが1型糖尿病であり、その分、実践的なノウハウを沢山持っていますので、乞うご期待です。

第2部は私の講演です。

「 糖尿病・生活習慣病がどんどんよくなる、糖質制限食」
    ~糖質制限食は人類の健康食~

と題して、15年に渡り実践・指導してきた「糖質制限食」の基礎理論やその有効性と安全性などについて、最新の話題も含めて、80分たっぷりとお話しします。

2013年10月、米国糖尿病学会が、「栄養療法に関する声明」を5年ぶりに改定して、糖質制限食を正式に容認したことは、私達糖質セイゲニストにおいて大きな追い風となりました。

改定委員の一人であるヤンシー氏は、デューク大学の医師です。

デューク大学では、炭水化物を20g/日未満に制限する「糖質制限-ケトジェニック食」(ケトン食)を臨床で用いています。

日本でも、東大病院の糖尿病代謝内科で、2015年4月から糖質摂取比率40%の糖質制限食を提供する時代となりました。

楽しくわかりやすいお話を目指しますので、札幌市、小樽市、北海道の方々、是非奮ってご参加いただけば幸いです。



江部康二


*********

以下、事務局からのお知らせです。

ブログ読者の皆様、弊会の講演会、料理教室へいつも多数ご参加いただきまして、ありがとうございます。

9/25(日)の東京での講演&トークイベントは、定員(160名様)に達し、キャンセル待ちいただいている方も多数となりましたので、募集終了致しました。大変申し訳ありません。たくさんのお申し込みをありがとうございました。

10月16日(日)、札幌市内で一般の方向けの講演会を開催いたします。

第1部の講師は、山本心 管理栄養士(江部診療所/当会アドバイザー)で、「正しい糖質制限~実践のコツ、教えます!」と題して、実践の基本から、実際にあった陥りやすいケース、自分にあった糖質制限を行うポイントまで分かりやすくお話しします。

第2部は、当会理事長、江部康二による講演で、「 糖尿病・生活習慣病がどんどんよくなる、糖質制限食~糖質制限食は、人類の健康食 」 と題して、15年に渡り実践・指導してきた「糖質制限食」の基礎理論やその有効性と安全性などについて、80分たっぷりとお話しします。

道央にお住まいの方をはじめ、たくさんのご参加を心よりお待ちしております。

*講演会の前夜(10月15日(土))に、賛助会員交流会を開催致します。

◆講演会・賛助会員交流会情報URL: http://www.toushitsuseigen.or.jp/activity

///////////////////ご案内/////////////////////

 (一社)日本糖質制限医療推進協会主催

    糖質制限食講演会 in さっぽろ

■日時: 2016年10月16日(日)12:30~15:10頃 ※開場・受付は12:00~

■会場: 札幌市教育文化会館 研修室305

〒060-0001 札幌市中央区北1条西13丁目
https://www.kyobun.org/etc/access.html

■内容:

◇第1部: 「正しい糖質制限~実践のコツ、教えます!」 
 
 講師: 山本 心 管理栄養士
     江部診療所/株式会社 京都高雄倶楽部/当会アドバイザー

◇第2部: 「 糖尿病・生活習慣病がどんどんよくなる、糖質制限食
           ~糖質制限食は、人類の健康食 」

 講師: 江部 康二 医師  一般財団法人高雄病院理事長/当会理事長

※第1部は30分、第2部は80分、その後、質疑応答を30分程度、予定しております。
 
■受講費: 賛助会員 2,000円 / 一般 2,500円

■お支払い方法: クレジットカード/銀行振込/郵便振替 ※事前決済のみとなります。

■お申し込みの流れ:

1. 下記「お申し込み方法」の該当するものからお申し込み下さい。
2. 事務局よりお支払い方法についてメールでご連絡します。
3. 入金確認後、予約確定のメールをお送りします。
4. 当日、直接会場までお越し下さい。

■お申し込み方法:

★賛助会員の方:事務局までメールにてお申し込み下さい。
  ※領収書の発行をご希望の場合は、領収書宛名もお知らせ願います。

★賛助会員入会をご希望の方:

1. 入会案内および会員規約をお読み下さい。
  http://www.toushitsuseigen.or.jp/sign-up

2. お申し込みは下のフォームからお願いします。
  「通信」欄に「10/16札幌講演会、参加希望」とご記入下さい。
  (10/15の賛助会員交流会へ参加ご希望の場合は、その旨をご記入下さい。)
  http://www.toushitsuseigen.or.jp/contact
  
★一般(非会員)で、講演会の受講のみご希望の方:
 下のフォームからお申し込み下さい。
 http://www.toushitsuseigen.or.jp/seminar-gen

■その他:

・予約制です。当日参加はできません。

・キャンセルは10月14日(金)までに事務局へご連絡願います。
 それ以降のご返金は原則、対応致しかねますので予めご了承ください。

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食は持久力アスリートにおいて、不利にはならない。
こんにちは。

米国の医学雑誌・代謝(Metabolism)に、2016年3月、興味深い論文が掲載されました。

『糖質制限食は、ウルトラマラソンやトライアスロンにおいて普通の高糖質食と比べて、遜色なし』

という内容です。

普段から

(A)<炭水化物:たんぱく質:脂質 = 10:19:70>の糖質制限食を食べている10人
(B)<炭水化物:たんぱく質:脂質 = 59:14:25>の高炭水化物食を食べている10人

いずれの群もエリートランナーです。

(A)(B)群を比較したところ、糖質制限群(A)は、(B)群と比較して、運動中のエネルギー源として脂肪酸化の利用が極めて高率でした。

一方、筋肉のグリコーゲン利用と充満のパターンは、運動中も3時間のランニング後も、(A)(B)群で同様でした。

つまり、普通に糖質制限食をしているランナーがそのまま、ウルトラマラソンやトライアスロンをしても、筋肉中のグリコーゲンの量及び増減と回復パターンは、糖質摂取群と比べて、全く遜色ないという結論です。


江部康二


ケトン適合したウルトラ持久力ランナーの代謝特性について

要約

背景

多くの成功したウルトラ持久力アスリートが、高炭水化物から低炭水化物食に切り替えた、しかし彼らは代謝適合の度合いを決定するために前もって研究はされてはいない。

方法

20人のエリートウルトラマラソンランナーとアイアンマン距離のトライアスリートが、代謝反応を決定するために最大強度の運動テストと180分間の64% VO2maxのサブ最大強度のトレッドミル運動を実行した。

1グループは従来の常に高炭水化物食(HC: n = 10, %炭水化物:たんぱく質:脂質 = 59:14:25),
もう1つのグループは、低炭水化物食(LC: n = 10, %炭水化物:たんぱく質:脂質 = 10:19:70),

で、平均20ヶ月(9~36ヶ月の範囲)実践した。

結果

ピークの脂肪酸化はLCグループ((1.54 ± 0.18 vs 0.67 ±0.14 g/min; P = 0.000))が2~3倍高く、VO2max (70.3 ± 6.3 vs 54.9 ±7.8%; P = 0.000)もより高かった。

サブ最高強度の運動中で平均脂肪酸化は、LCグループ(1.21 ± 0.02 vs 0.76 ± 0.11 g/min; P = 0.000)で、脂肪のが大きな貢献(88 ± 2 vs 56 ± 8%; P = 0.000)に対応して59%高かった。

燃料使用量における、LCとHCの著明な相違にも関わらず、休息中の筋肉中のグリコーゲンと180分間ランニング (−64% from pre-exercise) 後のグリコーゲンレベルの低下と120分の回復(−36% from pre-exercise)において有意差はなかった。.

結論

HC(高糖質)食を実践している高度に訓練されたウルトラ持久力アスリートと比較して、長期のケトン適合食は著明に脂肪酸化の比率が高かった。

一方、筋肉のグリコーゲン利用と充満パターンは運動中も3時間のランニング後も同様であった。




METABOLISM CLINICAL AND EXPERIMENTAL 65 (2016) 100 – 110

Metabolic characteristics of keto-adapted ultra-endurance runners

ABSTRACT

Background.
Many successful ultra-endurance athletes have switched from a highcarbohydrate
to a low-carbohydrate diet, but they have not previously been studied to
determine the extent of metabolic adaptations.

Methods.
Twenty elite ultra-marathoners and ironman distance triathletes performed a
maximal graded exercise test and a 180 min submaximal run at 64% VO2max on a treadmill
to determine metabolic responses.
One group habitually consumed a traditional highcarbohydrate
(HC: n = 10, %carbohydrate:protein:fat = 59:14:25) diet, and the other a lowcarbohydrate
(LC; n = 10, 10:19:70) diet for an average of 20 months (range 9 to 36 months).

Results.
Peak fat oxidation was 2.3-fold higher in the LC group (1.54 ± 0.18 vs 0.67 ±0.14 g/min; P = 0.000) and it occurred at a higher percentage of VO2max (70.3 ± 6.3 vs 54.9 ±7.8%; P = 0.000).
Mean fat oxidation during submaximal exercise was 59% higher in the LC
group (1.21 ± 0.02 vs 0.76 ± 0.11 g/min; P = 0.000) corresponding to a greater relative
contribution of fat (88 ± 2 vs 56 ± 8%; P = 0.000). Despite these marked differences in fuel
use between LC and HC athletes, there were no significant differences in resting muscle
glycogen and the level of depletion after 180 min of running (−64% from pre-exercise) and
120 min of recovery (−36% from pre-exercise).

Conclusion.
Compared to highly trained ultra-endurance athletes consuming an HC diet,
long-term keto-adaptation results in extraordinarily high rates of fat oxidation, whereas
muscle glycogen utilization and repletion patterns during and after a 3 hour run are similar


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限おせち、予約受付中のお知らせ。
糖質制限おせち、予約受付中のお知らせ。


おはようございます。

以前からリクエストが多かった糖質制限おせちが、とうとう発売となりました(^^)

現在、糖質制限ドットコムにて予約受付中です。

通常のおせちですと、日持ちさせるためにけっこうな量の砂糖を使うので、我々糖尿人にとっては鬼門のメニューでした(^_^;)

なので、正月は家族がおせちを食べているのを横目にみているしかなく、淋しい思いをしてきました。

糖尿人でも安心して食べられるおせちを作ってくれるように、糖質制限ドットコムのあらてつさんに指示を出し、何回も試作を繰り返して完成したのがこちらのおせちです。

おせち

もちろんこのおせちも私、江部康二が自ら血糖測定を実施、合格した料理のみを厳選して詰め合わせています。

以下、あらてつさんとCocoroちゃんに送った測定結果です。


あらてつさん、Cocoroさん

2016/7/8(金)
午後5:00 血糖値:117mg

おせちを、一段丸ごと摂取。
合鴨スモーク、有頭エビ黄金松風
スモークサーモンマリネ、焼きホタテ・松笠白焼き
きんとん、黒豆、数の子、いくら

午後6:00 血糖値:124mg

合格ですね。
そうそう、美味しかったですよ。

江部康二


二回目の測定になります。

2016/7/9(土)

14:30 血糖値:96mg

おせち10品
鶏ゆず胡椒、博多焼きチーズ
紅ズワイガニ爪ポーション、一口湯葉巻き
鰆昆布〆、身巻唐墨
小鯛西京焼き、ほうれん草と若鶏のテリーヌ
日の出きぬた、蛸煮付け柔らか煮
エビ高野サンド、子持ちイカ
田作り大和煮
サーモンかんざし、ローストポーク
小松菜と揚げ物
アワビ割烹煮

15:30 血糖値:123mg

10品で、糖質9g相当ですから、まあまあです。
なかなか美味しかったです。



それぞれの料理を一品ずつ検査して、合格した最終の試作品をまた検査しているので、正直なところ血糖測定が辛かったです(^_^;)

ですが、その甲斐あって1段まるごと食べても最小限の血糖上昇に抑えられたと自負しています(^^)

糖尿人だけでなく、メタボ人、ダイエッター、全ての糖質セイゲニストの皆さん、来年の正月は糖質制限おせちで、お屠蘇気分を満喫しましょう\(^o^)/


江部康二


詳細と予約はこちらです。
糖質制限 おせち
https://www.toushitsuseigen.com/products/detail171.html


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
すき家の牛丼ライトと血糖値。
こんにちは。

月曜日の夜は、連れ合いが江部診療所で仕事です。

担当医は私の京大医学部の同級生である革島定雄医師です。

私は、月曜日の午前中は、高雄病院京都駅前診療所で外来です。

外来終了後、昼から高雄病院本院に移動して、担当の入院患者さんを診察します。

夕方は本や雑誌の原稿をチェックしたり、入院患者さんの診療情報提供書やブログの記事を書いたりしています。
新入院のカルテチェックもあります。
こうみえても、結構、忙しいのですぞ! ヽ(*`▽´)ノ 

まあ、月曜日は、少年ジャンプ、ヤングマガジン、ビッグコミックスピリッツもばっちり読んでますが・・・。( ̄_ ̄|||)

連れ合いが夜診なので、月曜日は、基本は一人で外食か生協で刺し身やサラダなど購入して家で食べるかのパターンです。

2016/10/3(月)夕食は、すき家に行きました。

牛丼ライト、豚汁、唐揚げ2ケ、鮭1匹、温泉卵1個。・・・¥840-

豚汁の里芋は、除去しました。

牛丼ライトはタレが甘いのが気になりましたが、全メニュー完食で結構、お腹いっぱいになりました。

19:50 血糖値:106mg
20:00 牛丼ライト、豚汁、唐揚げ2ケ、鮭1匹、温泉卵1個・・・摂取
21:00 血糖値:126mg(私の場合、食後1時間値がピ-クです)


20mgの上昇ですから、糖質6.7gの計算になります。

牛丼ライトは、炭水化物15.6gですが、食物繊維をひくともう少し少ないでしょう。

豚汁が炭水化物10.9gですが、里芋と食物繊維を差し引けます。

ということで、想定総糖質量に比べて、血糖値の上昇が少なかったです。

耐糖能が改善とは思えないので、不思議です。 (∵)?

なお、この時間帯のすき家は、お客の8割は、ひとり飯の男性で、私も行きやすい環境でした。  (^_^)


江部康二
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