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2016/10/8(土)NHKカルチャー梅田教室。糖質制限食のすすめ。
こんにちは。

2016年10月8日(土)
NHKカルチャー梅田教室
美味しく楽しく健康に!糖質制限食のすすめ


のご案内です。

糖質制限食の最新の知識や情報をわかりやすく楽しくお話します。

大阪、神戸、関西方面の方々、是非ご参加いただけば幸いです。

お陰様で、糖質制限食は順調に普及してきています。

2005年に私が「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」(東洋経済新報社)
を日本初の糖質制限食の本として刊行したころとは、大きな違いがあります。

なんと言っても、2013年10月に米国糖尿病学会が5年ぶりに改訂した「栄養療法に関する声明」のなかで、
地中海食やベジタリアン食などどともに「糖質制限食」を正式に容認したことがい大きな追い風となりました。

あれだけ、糖質制限食を批判されていた門脇孝日本糖尿病学会理事長が、

「東大病院では、2015年4月から、糖質40%の糖質制限食を供給している。」

と発言されています。

そして、門脇孝東大糖尿病・代謝内科教授ご自身も、緩やかな糖質制限食を実践されているそうです。

まさに、今昔の感ありですね。


江部康二



☆☆☆


以下、NHKカルチャー梅田教室のサイトから抜粋です。

美味しく楽しく健康に!糖質制限食のすすめ
講師高雄病院理事長 江部 康二

家庭でできる糖質制限食についてわかりやすくご説明します。


近年注目されている糖質制限について、ご自身も実践し、肥満と糖尿病を克服された江部康二先生による講演会です。
数多くの臨床活動を通して、糖尿病、肥満、メタボリックシンドロームなどに対する糖質制限食の画期的な治療効果が証明されています。
運動を勧められても長続きしなかった方や色々なダイエットを試したけれど効果が表れなかった方、またこれから糖質制限食を始めてみようと思われている方に向け、その正しい知識と治療効果、カロリー制限食と糖質制限食の比較、注意点等をお話しします。
糖質制限食で、明日からの食生活を美味しく・楽しく・健康に!


受講申し込み
https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1108821.html
教室名 NHKカルチャー梅田教室
電話 06-6367-0880
住所 大阪市北区角田町8-1梅田阪急ビルオフィスタワー17階
開催期間 2016/10/8(土) 16:00~18:00 
受講料 (税込み)会員 3,369円  一般(入会不要) 3,931円


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食とコルチゾールの関係について。2型糖尿病は農耕以降の病気。
【16/10/02 コンタ

まだ先生が言及なさっていない、糖質制限を否定する根拠の一つについて

江部先生
はじめまして。

桐山秀樹さんが亡くなった際、先生の「高血糖の記憶」の説明を「言い訳」と断定し、聞く耳を持たなかった人が居たことは記憶に新しいです(そして、その人が桐山秀樹さんが糖質制限を中止していたことを知っているかも疑問です)。
どうかそのような人達が、ケトン体の安全性を確認する日が来てほしいものですね。

さて、本日は一つ先生に確認して頂きたいことがございましてコメントを投稿させて頂きました。「糖質制限とコルチゾールの関係について」です。ブログ内を探してみたところ、まだ言及をなさっていないことに気付いたので、よい機会なのでお伺いしてみようかと思ったのです。

糖質制限を否定する方の中に「糖質制限をすると糖新生のためにコルチゾールが分泌され、インスリン抵抗性が上がり、かえって糖尿病を発症するリスクが高まる」と主張する人が散見されます。しかし、高校で生物を少し学んだことのある私は、この主張に強い疑問を覚え、以下のような推測をしました。
(今回のお伺いとは無関係ですが、「糖質制限や食事回数の削減を行うと、少量の糖質に対しても過剰にインスリンが分泌されるようになり、結果膵臓のランゲルハンス島β細胞が疲弊し、糖尿病に至る」と主張する方もおられました)

・確かに血糖値が下がると糖質コルチコイドの一つとしてコルチゾールが分泌されるが、血糖値が安定すればコルチゾールの分泌は抑制され、元のホルモンバランスに戻る。

・コルチゾールが分泌されるとインスリン抵抗性が上がるというのは、コルチゾール自体がインスリンの働きを抑制するのであって、コルチゾール自体が直接インスリン感受性にダメージを与えるのではないため、上の通りに血糖値とホルモンバランスが安定すれば全くの無問題である。

上記の私の推測は正しいでしょうか。そして結局、糖質制限を行うことががかえって糖尿病のリスクを上げることになるのでしょうか。

この、「糖質制限とコルチゾールの関係について」がはっきりしないために、糖質制限を断念するという方は多いはずですので、是非先生の意見をお聞きしたいです。

失礼致しました。】



コンタ さん

副腎皮質からのコルチゾール分泌は、視床下部-下垂体-副腎皮質系のnegative feedback機構により調節されています。

例えば生体は、ストレス(飢餓、寒冷、外傷など)があると、下垂体のACTH分泌を介して、副腎皮質からのコルチゾール分泌を促し、
糖新生で血糖値が上昇します。コルチゾールには糖新生作用があります。


『・確かに血糖値が下がると糖質コルチコイドの一つとしてコルチゾールが分泌されるが、血糖値が安定すればコルチゾールの分泌は抑制され、元のホルモンバランスに戻る。

・コルチゾールが分泌されるとインスリン抵抗性が上がるというのは、コルチゾール自体がインスリンの働きを抑制するのであって、コルチゾール自体が直接インスリン感受性にダメージを与えるのではないため、上の通りに血糖値とホルモンバランスが安定すれば全くの無問題である。』



コンタ さんのお考えに、私も賛成です。

糖質制限食で、血糖変動幅が極めて少なくなり、全身の代謝が安定するので、コルチゾールをはじめ全身のホルモンバランスも安定すると考えられます。

糖質制限食を続けている場合、インスリン基礎分泌は普通に必要ですが、インスリン追加分泌は少量で済みます。

従って、膵臓のβ細胞は休養できるので疲弊はしません。

糖質制限食は、人類700万年間の狩猟・採集時代の食生活であり、人類本来の食事で、人類の健康食と言えます。

狩猟・採集時代は、やはりインスリンの基礎分泌は必要ですが、追加分泌は時々程度だったと考えられます。

ブドウ糖しかエネルギー源にできない赤血球のために、人体には血糖値確保のためのバックアップシステムが複数あります。

これに対して、血糖値を下げるのは唯一インスリンのみであり、バックアップシステムがありません。狩猟・採集時代の700万年間は血糖が上がるのは、時々手に入った野生の果物、ナッツ類、根茎類を摂取したときくらいであり、このときに追加分泌インスリンが必要だった程度です。

このように、700万年間、インスリン追加分泌は時々必要だった程度なので、わざわざバックアップシステムを構築する必然性がなかったと考えられます。


<血糖値確保のためのバックアップシステム>
1)グルカゴン
2)アドレナリン→ストレスで分泌増加
3)コルチゾール→ストレスで分泌増加
4)成長ホルモン
5)アミノ酸からの糖新生
6)グリセロール(中性脂肪の分解産物)からの糖新生
7)乳酸から糖新生

<血糖値を下げるのはインスリンだけ>



現代のように糖質を、頻回に摂取し、「血糖値上昇とインスリン大量分泌」を頻回に生じるとβ細胞は疲弊していき、インスリン分泌能力が低下して、40年、50年経過していくとで糖尿病発症となると考えられます。

700万年間、さほど働いていなかったβ細胞が、農耕開始後1万年間は、結構、毎日稼働し始めて、とくに精製炭水化物摂取後のこの200~300年は、朝昼晩、3時のおやつ、夜食のラーメンと、馬車馬の如く働きづめです。

現代の食生活は、膵臓のβ細胞にとって、まさに受難の時代と言えます。

2型糖尿病は、狩猟・採集時代の700万年間は存在しなかった病気であり、農耕開始(穀物食開始)以降に生じた新しい病気と考えられます。



江部康二


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
和歌山保険医協会、糖質制限食研究会のご報告
こんにちは。

2016/10/1(土)江部診療所の外来が終了したあと、くろしお23号で乗り換えなしで和歌山に移動しました。

ホテル「アバローム紀の国」にて、和歌山保険医協会の理事の方々と、糖質制限な料理とワイン・焼酎で、前夜祭を満喫しました。

2016/10/2(日)10:00~12:00
ホテル「アバローム紀の国」にて『糖質制限食の有効性と安全性』と題してお話ししました。
約40名の参加者で盛況でした。

医師の方々に糖質制限食が広まることは、とても大きな意味があるので気合いが入りました。

すでに、1年間の糖質制限食実践で10kg減量成功という医師もおられて心強い思いでした。

90分間じっくり講演で、30分間たっぷりと質疑応答でした。

とても充実した内容の講演会になったと思います。

和歌山に糖質制限食がさらに広がっていく、きっかけになれば嬉しい限りです。

和歌山保険医協会理事の松井和夫先生、
講演会の座長をつとめて頂いた西本真司先生、
和歌山保険医協会事務局長の上野佳男さん、
講演会にお招きいただき、またご馳走になり
ありがとうございました。 m(_ _)m


江部康二


和歌山保険医協会主催 糖質制限食研究会

演題
      糖質制限食の有効性と安全性
 -糖尿病・動脈硬化・癌・生活習慣病と糖質制限食-


講演要旨
米国糖尿病学会によれば、食べ物が消化・吸収されたあと、糖質は速やかに吸収され120分で100%直接血糖に変わる。一方、タンパク質・脂質は直接血糖に変わることはない。これらは含有エネルギーとは無関係の生理学的事実である。食後高血糖と一日平均血糖変動幅増大が酸化ストレスの最大のリスクとなるが、これらを生じるのは糖質摂取だけである。糖質制限食なら食後高血糖は生じず、平均血糖変動幅は速やかに改善する。一方カロリー制限をしても糖質を摂取すれば必ず食後高血糖を生じ、平均血糖変動幅増大を招き、酸化ストレスが亢進する。酸化ストレス亢進は、糖尿病合併症、動脈硬化、ガン、老化、アルツハイマ-病、パーキンソン病などの元凶とされている。即ち従来の糖尿病食では、酸化ストレスが亢進し、合併症は防げない。糖質制限食なら、酸化ストレスは生じず合併症が予防できる。


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
宗田先生の胎盤などケトン体値英文論文、クリックお願い申し上げます。
ブログ読者の皆さん、ありがとうございます。

おかげさまで、
Ketone body elevation in placenta, umbilical cord,
newborn and mother in normal delivery


と、論文のタイトルを入力して、グーグルで検索するとPDFファイルがトップにでてくるようになりました。

2016年10月1日。午後3:45。
江部康二



おはようございます。

宗田哲男先生の、胎盤・臍帯・新生児のケトン体値の英文論文が、2016年9月30日(金)いよいよ、インターネットにアップされました。

以下の如く、世界初の革命的な内容の論文です。ヽ(*`▽´)ノ

【1)胎盤 組織内のケトン体値(βヒドロキシ酪酸)は平均 2235.0 μmol/L、臍帯ケトン体値は、平均779.2μmol/Lであり、胎盤内は有意に高かった(p<0.001)。新生児(4日、30日)のケトン体濃度も標準値よりも高値だった。さらに、臍帯血と胎盤内の血糖値は同様であった(表1)。
2)胎盤組織内のケトン体値は、臍帯血よりも有意に高かった(p<0.001)(図1)。前者は後者の約3倍高く、通常の血液中濃度の標準値(85μmol/L以下)より20-30倍の高値を示した。
3)胎盤組織内の血糖値は75-80 mg/dLであり、すべての妊婦で臍帯血の血糖値と比べて有意差は見られなかった(図2)。】



この論文が世界に広がるために、ブログ読者の皆さんのご協力を是非お願い申し上げます。m(_ _)m

胎盤のケトン体値は、標準値の20~30倍、
臍帯血のケトン体値は、標準値の10倍、
新生児(4日、30日)のケトン体値は標準値の3~4倍、
が、それぞれ普通です。

この論文により、ケトン体の安全性が確立されたと言えます。

英語が苦手な人も得意な人も、兎に角、下記アドレスをクリックして頂けば幸いです。
http://www.toukastress.jp/webj/article/2016/GS16-10.pdf

クリックしたらそのまま論文が出てきます。

論文へのアクセスが増えると、インターネット上で広がる速度が早まります。

ブログ読者の皆さん、クリック、よろしくお願い申し上げます。 m(_ _)mVV


江部康二


☆☆☆
http://www.toukastress.jp/webj/article/2016/GS16-10.pdf

Glycative Stress Research 2016; 3 (3): 133-140
Ketone body elevation in placenta, umbilical cord,
newborn and mother in normal delivery
Tetsuo Muneta 1), Eri Kawaguchi 1), Yasushi Nagai 2), Momoyo Matsumoto 2), Koji Ebe 3),
Hiroko Watanabe 4), Hiroshi Bando 5)

Abstract
Background: Low carbohydrate diets (LCD) have been recently prevalent in the medical and health field, especially in diabetes mellitus. We have applied LCD on thousands of patients with metabolic diseases and reported the clinical effect of LCD so far. Through our experience and research concerning LCD, the physiological role of glucose and ketone bodies during the pre- and post-partum period was investigated in this study.

Subjects and methods: Subjects were 60 normal pregnant woman who had a normal delivery in full-term, without an
abnormal glucose intolerance. Methods included the measurement of the value of ketone bodies in the umbilical cord
blood, placental tissue fluid and maternal blood, associated with the value of blood glucose. As ketone bodies, the value of
3-hydroxybutyric acid (3-OHBA, beta-hydroxybutyric acid) was measured. 3-OHBA and glucose values were measured by
the electrode method using Precision Exceed Kit (Abbott) and the conventional enzymatic cycling method, with comparison
investigation of the data from two kits.

Results: The average 3-OHBA levels were as follows: 2,235.0 μmol/L in the placenta, 779.2 μmol/L in the umbilical cord
blood, in which the former is significantly higher than the latter (p < 0.001), 240.4μmol/L in the newborn after four days,
and 366.7μmol/L after 30 days. The standard 3-OHBA level in a healthy man is less than 85 μmol/L. Glucose levels in the
umbilical cord and placenta were 78.6 mg/dL vs 74.9 mg/dL, with no significant difference, and was the same as that of the
pregnant woman. Accuracy management of the two kits revealed a significant correlation (r = 0.94, p < 0.001). 3-OHBA
values of the maternal blood and umbilical cord blood were extremely elevated from the standard level, with a mutual
significant correlation (r = 0.724, p < 0.001, n = 416).

Conclusion: This clinical study concerning ketone bodies during pre- and post-partum period was investigated, and
revealed that 1) a clinically rapid useful kit for ketone bodies had high reliability and validity compared with conventional
kit, 2) elevated values of 3-OHBA were shown in the placental tissue fluid, umbilical cord, newborn and maternal blood, 3)
3-OHBA would be a physiologically indispensable element in nutrition metabolism for fetus and newborn at least until 30
days, with further development of investigation for ketone bodies.

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット