多嚢胞性卵巣の症状が糖質制限食実践半年で改善。
【16/03/30 ぴーこ

先生、お久しぶりです(^o^)

2015年の9〜10月頃、毎日のように糖質制限についてコメントで質問攻めをしていました、ぴーこと申します。
覚えておられますでしょうか?

多嚢胞性卵巣と診断され、体重が減りにくいと相談していたと思います。

あれから半年間、職場での付き合い等の食事以外ではずっとスーパー糖質制限を続けてきました。

11月の時点ではまだ多嚢胞性卵巣特有のネックレスサインが卵巣の周りに出ていたのですが、なんと!

先日かかりつけの婦人科で卵巣のエコーを見たら、ネックレスサインが綺麗に消えていました!!(^o^)

糖質制限を始めてから、多嚢胞性卵巣の症状が改善したという方はネットやSNSでチラホラ見かけます。

現に私も、数年ピルを飲んでも改善しなかった多嚢胞性卵巣が、半年間で改善されました☆

糖質制限中もピルと漢方は服用していましたが、これは糖質制限の効果だと思ってます!

自分なりに地元の糖質制限セミナーに通って勉強したりインスリン抵抗性を採血して調べてもらったり(HOMA-Rの数値は2.4でやや高めとのことでした)

職場に毎日低糖質のお弁当を作って持って行ったりと 色々と大変でしたが…

家族や友人の協力(←私の糖質制限に付き合って外食はステーキばかり笑)もあって、スーパー糖質制限を続けられました(^o^)

数年悩んでいた多嚢胞性卵巣の症状が改善されて、本当に本当に嬉しいです!!
江部先生、ありがとうございました(^o^)

これからも頑張って続けていきたいと思います!

最後に質問なのですが…

いつものようにネットで糖質制限について調べていたところ、押し麦100%の麦飯(白米ナシ)は糖質を上げないと書いてある記事を見つけました。

その記事には食後血糖値も写真で載せてあり、確かに食前・食後では20くらいしか数値が上がっていませんでした。

確かに食物繊維は白米より多いかとは思いますが、同じ炭水化物なのにこんなに数値が上がらないものなのでしょうか??

私としてはどうしてもお米が食べたくなる時があるので、押し麦100%の麦飯が血糖値を上げないならたまに食べたいのですが…

勉強不足ですみませんが、ご教示下さい。

よろしくお願いします! 】


ぴーこ さんから、多嚢胞性卵巣の症状が、糖質制限食実践半年で改善したという嬉しいコメントをいただきました。

ネックレスサインとは、卵巣内に成熟できない卵胞が、数珠状(ネックレス状)に並んで見えることです

ネックレクスサインが消えたとは素晴らしいですね。

当ブログでも、過去、多嚢胞性卵巣の症状が改善したというコメントを複数いただいたことがあります。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とは、卵胞が嚢胞性変化を起こし排卵しにくくなる障害です。

卵巣には多くの卵細胞がありますが、通常は月に一つずつ成長して排卵します。

卵細胞は卵胞という袋に包まれています。

卵細胞が成長していくにつれて、卵胞も大きくなっていきます。

卵胞が約2cmくらいまで大きくなると破裂して、卵細胞が排卵されます。

多嚢胞性卵巣症候群では、卵胞が卵巣の中に慢性的に多くあり、一定の大きさまでは成長するのですが、そこで止まってしまいます。卵胞はそれ以上大きくなれないので、排卵がおこりにくくなる病気です。

排卵がないので、症状としては9割以上の人に月経異常が生じます。

排卵障害があれば当然不妊となります。50%くらいが肥満を伴います。

男性ホルモン増加による症状もみられます。

日本産婦人科学会によれば、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の原因には諸説がありますが、はっきりとは解明されてるわけではありません。

現時点では、原因として黄体ホルモン過剰によるテストステロン(男性ホルモン)過剰、糖代謝異常(インスリン過剰)、遺伝要因などが考えられています。

近年とくに、インスリン抵抗性とそれに伴うインスリンの過剰分泌とPCOSとの関連が注目されています。

インスリンの過剰分泌を正常化するという意味では、糖質制限食がベストの治療法です。

ぴーこさんの場合も、HOMA-Rの数値は2.4です。1.6以下が正常、2.5以上は抵抗性ありなので、インスリン抵抗性ありです。
順調に体重が減っていれば、インスリン抵抗性も改善してくると思います。

これはあくまでも仮説ですが、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の発症そのものに、「糖質の頻回・過剰摂取によるグルコース・ミニスパイクとそれに伴う頻回・過剰のインスリン追加分泌」が大きく関わっている可能性があります。

なお、押し麦100%の麦飯・・・押し麦は大麦です。

大麦100g中に、炭水化物が77.8g、糖質が68.2g、食物繊維が9.6gです。

従って、理論的には、血糖値を上昇させます。


江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
日本食品成分表2015年版。炭水化物と利用可能炭水化物。結論。
『16/03/30 yuuko

炭水化物と利用可能炭水化物(単糖当量)

病院で管理栄養士をしているものです。

私の母校の渡邊先生が食品成分表2015年版改正のポイントを下記書籍で解説しています。

なお、単糖当量への換算係数(FAO推奨方式)についてや、
英国成分表からの推計などは以前の投稿(オスティナートさん)が参考になります。
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-3740.html#comment



【日本食品成分表2015年版(七訂)本表編 2016/2/15 医歯薬出版 (編集) 】

日本食品標準成分表2015年版(七訂)改正のポイント

渡邊智子先生(千葉県保健医療大学健康科学栄養学科教授)

2:炭水化物の成分項目が追加されました

炭水化物と利用可能炭水化物(単糖当量)

新しい栄養成分の項目として、本表では「炭水化物と利用可能炭水化物(単糖当量)」が追加され、炭水化物付加情報として提示されています。

これは、2003年に国際連合食料農業機関(FAO)が公表した技術ワークショップ報告書において、炭水化物の成分量の算出に当たっては、利用可能炭水化物と食物繊維とを直接分析して求めることが推奨されていることを受けてのことです。


差し引き法とFAO推奨方式

これまで、炭水化物の成分値は、「差し引き法」(水分、たんぱく質、脂質、灰分等の合計重量を100gから差し引く)で計算されていましたが、この方法では他の成分誤差などがすべて炭水化物にしわ寄せされてしまいます。また、炭水化物を構成するでん粉、糖類、食物繊維など、異なる栄養価値をもつものが一緒に評価されてしまう問題があります。

以上の点や、国際的な情報交換なども踏まえて、炭水化物を構成するでん粉、糖類を直接分析または推計し、単糖換算するFAO推奨方式が採用されました。

これに伴い、利用可能炭水化物、糖アルコール、有機酸の成分をまとめた
「炭水化物成分表編2015年版」が別表として新たに発売されています。

炭水化物と利用可能炭水化物(単糖当量)

炭水化物と利用可能炭水化物(単糖当量)が収載されている食品はまだ限られており、
本表では原則として「差し引き法」で求められた成分値「炭水化物」の値としていますので、実務ではこちらを利用することになります。



yuuko さん。

コメントおよび渡邊智子先生の解説をご紹介頂き、ありがとうございます。

お陰様で、ほぼ理解できました。

国際連合食料農業機関(FAO)が、炭水化物の成分量の算出にあたって、利用可能炭水化物と食物繊維とを直接分析して求めることを推奨しているのですね。

それを受けて日本食品標準成分表2015年版(七訂)において、利用可能炭水化物(単糖当量)が新規登場したわけですか。

しかし、利用可能炭水化物(単糖当量)が収載されている食品は限られるので、実務的には結局は従来の「差し引き法」で求められた成分値「炭水化物」のデータを使うということになります。

つまりFAO推奨の「利用可能炭水化物」というのは、新規登場したものの、実務的には利用しにくい代物で参考程度ということですね。

今はまだ「利用可能炭水化物」にとっては、過渡期ということでしょう。

結論としては、<炭水化物-食物繊維=糖質>であり、実務的には今まで通りです。


江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
新食品成分表、「炭水化物」と「利用可能炭水化物」の規定の違いがわからない。
【16/03/27 オスティナート

Re:Re: Re: 炭水化物成分表

2015年版の食品成分表から、これまでの「差引き法による炭水化物量」と 、新しく炭水化物成分表で単糖類、二糖類等(でん粉、ぶどう糖、果糖、しょ糖、麦芽糖、乳糖、ガラクトース、トレハロース)を直接定量分析する方法が用いられているようです。

2015年版の食品成分表ではコーヒーの侵出液の炭水化物の質量が0.7gと記載があります。
2015年版の炭水化物成分表では、炭水化物との記載はなく「利用可能炭水化物(単糖当量)」と記載されています。
よってデータのないものは豪州、米国、英国などの成分表から推計したのではないでしょうか。

多糖類および二糖類の単糖当量への換算係数についてついても次のような記載がありました。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu3/008/attach/1341939.htm
「単糖当量で利用可能炭水化物量を収載している(知り限りにおいて)唯一の成分表である英国成分表(Food Standards Agency, 2002)において、二糖類については1.05およびでん粉については1.10の換算係数を用いているので、FAO/INFOODSはこの数値を採用したと考えられる。」

版を重ねるごとに、英国成分表からの推計ではなく、日本版の数値が掲載なされる用になるといいですね。】



こんばんは。

オスティナートさんから、2015年版の日本食品標準成分表と炭水化物成分表(新規)についてコメント頂きました。
ありがとうございます。

文部科学省
新しい日本食品標準成分表
http://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/1365295.htm
A)日本食品標準成分表2015年版(七訂)
B)日本食品標準成分表2015年版(七訂)アミノ酸成分表編
C)日本食品標準成分表2015年版(七訂)脂肪酸成分表編
D)日本食品標準成分表2015年版(七訂)炭水化物成分表編(新規)


A)
2015年版の日本標準食品成分表では、コーヒーの侵出液の炭水化物の質量が0.7gです。

利用可能炭水化物(単糖当量)は0gだけれど、別個に炭水化物0.7gとなっているのが、まず、意味がよくわかりません。

下記の(☆)の記載によれば

「2015年に予定されている日本食品標準成分表(食品成分表)の次期改訂において,炭水化物のうち直接分析した成分(でん粉、ぶどう糖、果糖、しょ糖、麦芽糖、乳糖、ガラクトース、トレハロース)の合計値は、成分項目名を「利用可能炭水化物」とし,単位を「単糖当量(g/100 g)」として収載することとしている。」

とあります。

とすれば利用可能炭水化物(単糖当量)というのは、直接測定したデータということになります。

直接分析した成分以外の炭水化物って、一体何? (・・?)

一方、D)炭水化物成分表編(新規)の方では、コーヒーの侵出液の利用可能炭水化物(単糖当量)は0と記載されています。

欄外には、米国成分表から推計し、でん粉は英国成分表から推計と記載されています。

これも、利用可能炭水化物(単糖当量)は直接測定という規定のはずであり、その値に関しては、日本標準食品成分表と一致していて0gです。D)では、炭水化物の記載がありません。

直接測定したのなら米国や英国の成分表を参考にしなくてもいいのですから、やや矛盾です。

利用可能炭水化物は、直接分析した成分の合計値と規定してあります。

一方の炭水化物の規定が明確でないのが、問題です。

濃い口しょうゆに関しても同様で、2015年版の日本標準食品成分表では、炭水化物が10.1g、利用可能炭水化物が1.6gとありますが

炭水化物成分表編(新規)には、炭水化物の記載がなくて利用可能炭水化物が1.6gとだけ記載してあります。

いやはや、よくわかりません (∵)?

いくらお役所仕事とはいえ、我々門外漢にも理解できるように、わかりやすい日本語で説明できないものですかね ( ̄_ ̄|||)

<疑問点>
1)2015年版の日本標準食品成分表や炭水化物成分表編(新規)の
  利用可能炭水化物(単糖当量)は直接測定という規定通りなのか?

2)「炭水化物」と「利用可能炭水化物」とは、規定あるいは定義は何が違うのか?

3)何故、2015年版の日本標準食品成分表には、両者が記載されているのに
  炭水化物成分表編(新規)の方には、利用可能炭水化物しか記載されてないのか?



どなたか、詳しい方、ご教示頂ければ幸いです。  m(_ _)m


江部康二



(☆)
以下、オスティナートさんご指摘の
文部科学省のサイトから転載

文部科学省
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu3/008/attach/1341939.htm

多糖類および二糖類の単糖当量への換算係数について(案)

背景
 2015年に予定されている日本食品標準成分表(食品成分表)の次期改訂において,炭水化物のうち直接分析した成分(でん粉、ぶどう糖、果糖、しょ糖、麦芽糖、乳糖、ガラクトース、トレハロース)の合計値は、成分項目名を「利用可能炭水化物」とし,単位を「単糖当量(g/100 g)」として収載することとしている。食品成分表においては,初めて単糖当量という用語および単位を用いるため、予め規定しておくべき事項がある。
この資料は、多糖類であるでん粉ならびに二糖類であるしょ糖、麦芽糖、乳糖およびトレハロースに関して、質量から単糖当量への換算係数についての提案等を取りまとめたものである。なお、直接分析した成分のうち、単糖類であるぶどう糖、果糖およびガラクトースについては、質量から単糖当量への換算は必要ない。

換算係数の種類

(1) 分子量(式量)に基づく換算係数

1) 六炭糖の単糖類(ぶどう糖、果糖、ガラクトース)の分子量を180.16とする;六炭糖のみからなる二糖類(しょ糖,麦芽糖,乳糖およびトレハロース)の分子量を342.30とする;水の分子量を18.02(18.0153を小数点以下2桁にまるめた)とすると、でん粉中のぶどう糖残基の式量は180.16-18.02=162.14となる。

2) 従って、二糖類の質量を単糖当量に換算するための係数は、(180.16 + 180.16) / 342.30= 1.0526(4388...) である。また、でん粉の質量を単糖当量に換算するための係数は、180.16/ 162.14= 1.1111(3852...)である。

(2) FAO/INFOODSの指針(FAO/INFOODS, 2012)に基づく換算係数

1) 二糖類についての単糖当量への換算係数は1.05とし、多糖類についての単糖当量への換算係数は1.10とする。
なお、この指針には係数の根拠が示されていない。しかし、単糖当量で利用可能炭水化物量を収載している(知り限りにおいて)唯一の成分表である英国成分表(Food Standards Agency, 2002)において、二糖類については1.05およびでん粉については1.10の換算係数を用いているので、FAO/INFOODSはこの数値を採用したと考えられる。


換算係数についての提案

(1) わが国の食品成分表の策定過程においては、これまでもFAO/INFOODSの提案や指針をできる限り尊重しているので、独自の換算係数を採用することはしない。単糖当量への換算係数は、二糖類については1.05とし、でん粉については1.10とする。

(2) 科学的には、上記、「換算係数の種類」(1)2)に示した係数が適切であるため、利用者が当然の疑問をもつことが予想される。そこで、食品成分表の適切な箇所に、食品成分表ではFAO/INFOODS(2012)の指針に従って、「換算係数についての提案」(1)の数値を採用した旨を記載する。

関連する事項についての提案

(1) 日本食品標準成分表における炭水化物量に関する妥当性検証調査 成果報告書(日本食品分析センター、2010)では、でん粉、ぶどう糖、果糖、しょ糖、麦芽糖、乳糖、ガラクトース、トレハロース以外に、ラフィノース、スタキオース(三糖類以上のオリゴ糖類)およびフラクタン(果糖を構成単糖とする二糖-多糖類)についても分析している(これらのラフィノース系列のオリゴ糖類およびフラクタンは、利用可能炭水化物ではなく、〈水溶性〉食物繊維である)。これらの糖類は、食品成分表2010で採用している食物繊維の分析法(プロスキー変法等)の特性により、食物繊維には含まれず、炭水化物に含まれている。しかし、将来見込まれる食物繊維の定義の変更により、食物繊維を構成する成分として扱われるので、ラフィノース系列のオリゴ糖類およびフラクタンについては、単糖当量への換算係数は規定しない。
なお、FAO/INFOODSの指針(FAO/INFOODS, 2012)では、ラフィノース系列のオリゴ糖類であるラフィノース(三糖類)、スタキオース(四糖類)およびベルバスコース(五糖類)の単糖類への換算係数は,それぞれ1.07、1.08および1.09としている。

(2) 上記報告書(日本食品分析センター、2010)には、イソマルト-スおよびアラビノースが存在する食品が収載されている。
イソマルトースは、利用可能炭水化物である。次期改訂では、上記報告書(日本食品分析センター、2010)において存在が認められた食品については、二糖類の換算係数を適用し、利用可能炭水化物に含める。
アラビノースは五炭糖であり、ヒト体内での挙動が六炭糖とは異なると予想されるので、ヒトにおけるエネルギー換算係数等についての情報収集をすることとする。次期改訂では、上記報告書(日本食品分析センター、2010)において存在が認められた食品については、食品群別留意点等にその量を記すことにとどめ、利用可能炭水化物には含めない。

(3) これまで、魚介類、肉類および卵類の炭水化物は、ぶどう糖を標準物質として、アンスロン-硫酸法を用いて、(差し引き法ではなく)直接分析により全糖を分析している(文部科学省、2004)。アンスロン-硫酸法の特徴として、硫酸の添加および加熱の過程で、二糖類以上の糖類は加水分解により単糖類となりアンスロンと反応し発色する。このため、二糖類以上の糖類の構成単糖がぶどう糖のみであり、共存物資の影響がないと仮定すれば、該当する食品の全糖の質量は、(単糖当量で示した)ぶどう糖の質量に相当すると考えられる。従って、次期改訂では,アンスロン-硫酸法で炭水化物を分析した食品(=アンスロン-硫酸法以外の方法で炭水化物を分析していない食品)については、該当する食品の利用可能炭水化物(単糖当量)の収載値は、食品成分表2010における炭水化物の収載値を用いることとする。この場合、全糖を構成する糖類についての情報はないので、(別冊における)単糖類や二糖類等の収載値は空欄(-)とする。
なお、魚介類、肉類および卵類のうち、炭水化物組成を分析した食品については、その分析値を参考に利用可能炭水化物(単糖当量)の収載値および別冊における単糖類や二糖類等の収載値を決定する。

(4) 水あめ等の食品には,利用可能炭水化物であるマルトオリゴ糖類やα-グルカン(重合度<~18かつα-1,4あるいはα-1,6結合のもの;この程度重合度のものは80% EtOHに溶解するといわれている)(以下、マルトオリゴ糖類等)が含まれる。炭水化物組成を分析している食品のうち、これらの糖類の存在が予想される食品については、EtOH処理をしない条件下でもでん粉を分析しておくことが望ましい。
理由:その分析値とEtOH処理をしたでん粉の分析値との差は、マルトオリゴ糖類等+麦芽糖+ぶどう糖の(でん粉量としての)合計値と考えられる。従って,直接分析した麦芽糖+ぶどう糖の(でん粉量に換算した)分析値を差し引く等の方法により,マルトオリゴ糖類等の(でん粉量に換算した)質量を求め,それにでん粉の換算係数(1.10)を乗ずれば,利用可能炭水化物としてのマルトオリゴ糖類等の量を知ることができるためである。

文献

FAO/INFOODS (2012) FAO/INFOODS Guidelines for Converting Units, Denominators and Expressions, version 1.0. FAO, Rome.
Food Standards Agency (2002) McCance and Widdowson’s The Composition of Foods, Sixth summary edition, Cambridge: Royal Society of Chemistry.
日本食品分析センター(2010)日本食品標準成分表における炭水化物量に関する妥当性検証調査 成果報告書(平成22年度 文部科学省委託調査報告書)、財団法人 日本食品分析センター,平成22年10月29日.
文部科学省(2004)五訂増補 日本食品標準成分表 分析マニュアル,文部科学省 科学技術・学術審議会 資源調査分科会 食品成分委員会 資料,平成16年12月.

お問合せ先

科学技術・学術政策局政策課資源室

(科学技術・学術政策局政策課資源室)
-- 登録:平成25年12月 --

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食実践時の検査データの推移。江部康二のデータ。2016年。
こんにちは。

糖質制限食実践により、血液・尿検査のデータが変化します。

例えば、血糖値や中性脂肪やHDLコレステロール値など、さまざまな数値が改善します。

ただ、これらの検査データは、はっきり一定の傾向が出るものと、そうでないものがありますので、まずはその変化を示します。

最後に、私自身の検査データを示します。


<スーパー糖質制限食実践時の血液・尿検査データの推移>

①血糖値は糖質制限食実践時にリアルタイムに改善します。
②スーパー糖質制限食なら、HbA1cは月に1~2%改善します。
③中性脂肪も速やかに改善します。
④HDLコレステロールは増加しますが、増加の程度と速度に個人差があります。
⑤LDLコレステロールは低下・不変・上昇と個人差があります。
 上昇した人も半年〜1年~2年、3年くらいで落ち着くことが多いですが、
 個人差があります。
⑥総コレステロールは、低下・不変・上昇と個人差があります。
 上昇した人も半年〜1年~2年、3年くらいで落ち着くことが多いですが、
個人差があります。
⑦尿酸も低下・不変・上昇と個人差があります。
 上昇した場合は、ほとんどが摂取エネルギー不足が原因です。
⑧尿素窒素はやや増加傾向になる人が多いですが、そのうち落ちつくことが多いです。
⑨クレアチニンは不変です。
⑩血清シスタチンCも不変です。
⑪血清カリウムも不変です。
⑫血中ケトン体は基準値より高値となりますが、生理的なもので心配ありません。
⑬尿中ケトン体は当初3カ月〜半年は陽性になりますが、その後陰性になることが多いです。
⑭脂肪肝に付随するGPTやγGTP値も改善します。
⑮TSH、FT4、FT3も不変です。


上記に記載していない血液検査や尿検査については、糖質制限食開始前後で差はありません。

TSH、FT4が正常でFT3だけ低下している場合「低T3症候群」といい、ほとんどの場合は摂取エネルギー不足が原因です。
これは甲状腺機能低下症ではありませんので注意が必要です。
例えば「神経性食欲不振症」などでも「低T3症候群」を呈します。

LDLコレステロール・総コレステロールに関して「低下・不変・上昇」と個人差があるのですが、糖質制限食開始前に菜食中心で食材のコレステロールが少ない場合、肝臓でコレステロールをつくる能力が高まっています。

そういう場合糖質制限食で肉や卵などコレステロールの多い食材を摂取すると、一過性にLDL-コレステロール値が高くなりますが、半年~1年~2年~3年くらいで落ち着くことが多いです。

私自身は、HDLコレステロールはかなり増加し、LDLコレステロールは少し低下しました。

尿酸値が上昇した場合、摂取エネルギー不足のことが多いので注意が必要です。

私は2002年発覚の糖尿人で、その数年前から、早朝の空腹時血糖値109~111~112mg/dlとか、ギリギリ境界型でした。

2002年に糖尿病が発覚していらい、スーパー糖質制限食を実践しています。

食事は朝食抜きで、1984年34才から昼と夕の2回です。

身長:167cm 体重:67kg 
からスーパー糖質制限食を開始して半年で56~57kgとなりました。

現在57~58kgくらいです。2016年1月8日で66才となりました。


以下は2016年3月11日、朝9時、空腹時の検査結果です。

<江部康二の検査データ>
空腹時血糖値:110mg  
HbA1c:5.9%(6.2未満、NGSP)
GA:13.2%(11.8~16.0)
CRP:0.06mg/dl
ケトン体:447μM/L(26~122) 糖質制限食中は生理的で正常値
アセト酢酸:98M/L(13~69)
3ヒドロキシ酪酸:349μM/L(76以下)
尿酸:3.4mg/dl(3.4~7.0)
TC:233mg/dl(150~219)
TG:68mg/dl(50~149)
HDL-C:102mg/dl(40~98)
LDL-C:117mg/dl(140未満)
BUN:19.88mg/dl(8~20)
クレアチニン:0.61mg/dl(0.6~1.1)   eGFR:100.1
シスタチンC:0.61/L   (0.61~1.00)eGFR:124.1ml/min./1.73m2
IRI:2.7(3~15μU/ml)

γGTP:39IU/L(48以下)
GOT:21IU/L(9~38)
GPT:19IU/L(5~39)
アルブミン:4.7g/dl(3.8~5.3)

尿中アルブミン:6.6mg/g・c(30.0未満)
尿蛋白:陰性
尿糖:陰性
尿中アセトン体:陰性

IRI:2.7(3~15μU/ml)
空腹時採血血糖値110mg 
<HOMA-R=空腹時血糖値×空腹時インスリン値÷405>

<HOMA-β=360×空腹時インスリン値(μU/ml)÷(空腹時血糖値mg/dl-63)>

HOMA-R:0.65     1.6以下が正常で、2.5以上は抵抗性があり。
HOMA-β:17.0     正常値:40-60


空腹時血糖値110mgで、今回は境界型でした。
90mg台とか100mg台のこともありますし、不摂生だと120mg台もあります。
若干、暁現象もあります。

IRI2.7μUと、今回はやや低値でしたが、HOMA-R:0.65 で正常です。

HOMA-βは、2002年以降ずっと、40未満でインスリン分泌能が減少でしたが、2014年4月初めて、40と基準値下限に達しました。

その後は波がありましたが、2015年9月は68と過去最高値でした。

今回はまた17と低下ですが、計算式による推定ですので、いきなり、インスリン分泌能が低下したとは考えていません。

HbA1cは5.6~5.9%(NGSP値)くらいを行ったり来たりしています。

グリコアルブミン(GA)は、過去ずっと13.4%(11.8~16.0)、13.1%、13.2%ですので、極めて良好なデータです。

HbA1cの値に対して、GAが相対的にさらに良い値なのは、食後高血糖がほとんどないことを示していて大変好ましいのです。

ケトン体は447μM と基準値よりはるかに高値ですが、心筋・骨格筋をはじめ全身の細胞がケトン体をしっかり効率よく利用していて、腎臓の再吸収も良好なので、尿中アセトン体は陰性です。

尿酸は3.4mgと低いくらいですが、これは体質と思います。

一日のタンパク質摂取量は130~140gくらいと、普通人よりかなり大量のタンパク質を摂取してます。

14年間、体重1kgあたり2.4gのタンパク質摂取ですね。

それでも尿酸は低めですし、腎機能に何の問題もありません。

BUN:19.88mg/dl(8~20)と基準値内で、クレアチニンもシスタチンCも正常です。

高タンパク食を14年間続けてますが、eGFRはとても良いです。
クレアチニン:0.61mg/dl(0.6~1.1)   eGFR:100.1
シスタチンC:0.61/L   (0.61~1.00)eGFR:124.1


脂質もかなりの量(110g/日)食べていますが中性脂肪は68mgです。

糖質は1日に40g足らずです。

TCは233mg、HDL-Cは102mg、LDL-Cは117mg、TGは68mg。

コレステロールに関しては、HDL-コレステロールが多いのが目立ちます。

中性脂肪が少なくて、HDL-Cが多いので、真の悪玉の小粒子LDL-Cや酸化LDL-Cは少ないと考えられ安心です。

糖質制限食でHDL-Cが増加しますが、程度には個人差があります。

総コレステロール値は、2007年ガイドライン以降では、評価基準から外されています。

なお、お酒は、糖質ゼロ発泡酒、焼酎の水割り、赤ワイン、辛口白ワインなどを、雨の日も風の日も雪の日も嵐の日も雷が鳴っても・・・。

毎日毎日、適宜、適量??飲んでいます。( ̄_ ̄|||)

肝機能は幸い、過去から現在まで常に正常です。 (^^)

患者さんには、「もし肝機能に異常がでたら、必ずお酒は減らします。」と言っておりますが・・・。


江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
朝日カルチャー立川教室講座、「糖質制限と生活習慣病」のご案内
こんにちは。

朝日カルチャーセンター立川教室にて

糖質制限と生活習慣病
-人類本来の食事、人類の健康食-

と題して、講座の講師をつとめます。

2016年4月30日(土)
講演:15:00~16:10 70分間
質疑応答:16:10~16:30 20分間


米国糖尿病学会によれば、食べ物が消化・吸収されたあと、血糖に直接影響を与えるのは、糖質だけであり、タンパク質・脂質は直接血糖に影響を与えることはありません。

この生理学的事実をもとに糖尿病の治療に画期的な効果をあげて来た糖質制限食ですが、今回は他の様々な生活習慣病にも有効であることも、お話ししたいと思います。

そして米国糖尿病学会は、2013 年 10 月、5 年ぶりに「栄養療法に関する声明」を発表し、全ての糖尿病患者に適した唯一無二の食事パターンはないと明言し、糖質制限食を、地中海食、ベジタリアン食などど共に正式に受容しました。

この米国の変化以降、日本の医学界において、糖質制限食賛成派の医師が確実に増えました。

私が理事長をつとめる「日本糖質制限医療推進協会」においても、北海道から沖縄まで、提携医療機関のラインアップが構築されました。

糖質制限食実践中の方々には朗報と思います。

糖質制限食というと現代の普通の食事である高糖質食と比べると変わった食事というふうに思いがちですが、実は糖質制限食こそが人類本来の食事なのです。

諸説ありますが、人類がチンパンジーと分かれて誕生したのが約700万年前で、農耕が始まったのが約1万年前です。

農耕が始まる前は、「狩猟」「採集」「漁労」で食べ物を手に入れていて、穀物はなかったのですから、人類みな糖質制限食と言えます。

すなわち、糖質制限食は700万年間の人類本来の食事であり人類の健康食と言えます。

立川、東京方面の、糖尿人、メタボ人の方々、そして生活習慣病に興味のある人は奮ってご参加下さいね。

美味しく楽しく末長く糖質制限食を実践されて、健康を保っていただきたいと思います。



江部康二



☆☆☆

以下は、アサヒカルチャー立川教室のサイトからの抜粋です

糖質制限と生活習慣病
-人類本来の食事、人類の健康食-

お申し込み
https://www.asahiculture.jp/tachikawa/course/1af1dcad-2f33-55ba-2bc1-568b7876f91f
朝日カルチャーセンター 朝日JTB・交流文化塾 立川教室
042-527-6511

講師名 高雄病院理事長 江部 康二

講座内容
近年注目されている糖質制限食ですが、1999年から京都・高雄病院において糖尿病治療食として開始されました。
その後、血糖値を良好に保ち、糖尿病合併症を予防できる唯一の食事療法として画期的な成果をあげてきました。
この課程で、肥満・メタボリックシンドロームなど様々な生活習慣病にも有効ということが判明しました。
この講座では、データをもとに質疑応答も交えて、わかりやすく解説していただきます。糖質制限について疑問をお持ちの方、実践中の方、ぜひ、ご参加ください。

日程・日時 2016/4/30(土) 15:00-16:30

受講料(税込み) 会員 3,024円  一般 3,672円


講師紹介 江部 康二 (エベ コウジ)
1950年生まれ。 1974年京都大学医学部卒業。1974年から京都大学胸部疾患研究所第一内科(現在京大呼吸器内科) にて呼吸器科を学ぶ。1978年から高雄病院に医局長として勤務。1996年副院長就任。2000年理事長就任。2001年から糖質制限食に取り組む。2002年に自ら糖尿病であると気づいて以来、さらに糖尿病治療の研究に力を注ぎ、「糖質制限食」の体系を確立。これにより自身の糖尿病を克服。内科医/漢方医/一般財団法人高雄病院理事長/一般社団法人日本糖質制限医療推進協会理事長著書『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』(東洋経済新報社)作家宮本輝氏との対談、『我ら糖尿人、元気なのには理由がある』(東洋経済新報社)『主食をやめると健康になる』(ダイヤモンド社)『高雄病院の「糖質制限」給食』(講談社)『糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食』 (ナツメ社)『高雄病院 Dr.江部が食べている「糖質制限」ダイエット1ヵ月献立レシピ109』(講談社)『糖尿病治療のための! 糖質制限食パーフェクトガイド』 (東洋経済新報社)『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません: 生活習慣病を予防&改善する糖質制限食31のポイント』 (東洋経済新報社)など多数。ブログ『ドクター江部の糖尿病徒然日記(http://koujiebe.blog95.fc2.com/)は、日に10000件のアクセスがあり、糖尿病のかたやそのご家族から寄せられ↓↓た質問への回答や、糖尿病・糖質制限食に関する情報の発信に、日々尽力している。

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
アミノ酸が細胞の材料、ブドウ糖とグルタミンはエネルギー源。MITニュース。
こんにちは。

GIGAZINE(ギガジン)
というサイトの
2016年03月15日版に
http://gigazine.net/news/20160315-how-cancer-cell-growth/

MITニュース
がん細胞はブドウ糖ではなくアミノ酸で増殖していくことが判明
という記事が載りました。

その中で
MITニュースの原文
http://news.mit.edu/2016/how-cancer-cells-fuel-their-growth-0307

『Scientists had believed that most of the cell mass that makes up new cells, including cancer cells, comes from that glucose. However, MIT biologists have now found, to their surprise, that the largest source for new cell material is amino acids, which cells consume in much smaller quantities.』

に対して、以下のGIGAZINE(ギガジン)の訳は誤訳です。

『がん細胞を含む細胞分裂では、糖の一種であるグルコース(ブドウ糖)がそのエネルギー源になると考えられてきたのですが、MITの生物学者が行った研究により、がん細胞の分裂で最も大きなエネルギー源となるのはブドウ糖ではなくアミノ酸であることが判明しました。』

赤字部分が、誤訳です。

MITニュースなので、信頼度が高い情報と考えられますが、誤訳してしまっては,話になりません。

MITニュース(マサチューセッツ工科大学ニュース)の英文を読んで、その部分を訳してみました。

『科学者達は、「ガン細胞を含む新生細胞を構成する細胞マスのほとんどがグルコースから作られる」と信じていました。
しかし、MITの生物学者は、「新生細胞構成要素の最大の材料は、はるかに少ない量を消費されるアミノ酸であることを発見しました。』


すなわち、細胞分裂して新しい細胞を作るときに、その細胞の構成要素となる物質はアミノ酸であるということであり、アミノ酸が細胞分裂のもっとも大きなエネルギー源になるとは、ひと言も書いてありません。


<MITニュース(マサチューセッツ工科大学ニュース)の趣旨>
「細胞はブドウ糖とグルタミンを大量に消費しているが細胞の構成物質としては、ブドウ糖で10~15%、グルタミンは10%の量であり、
グルタミン以外のアミノ酸は細胞の構成物質として新しい細胞の20~40%である」

これは、シャーレ内に入れた様々な細胞(がん細胞を含む)に、ブドウ糖、グルタミン、グルタミン以外のアミノ酸を与えて、新しい細胞マス増殖のプロセスをみた研究に基づくものです。

従って生体における反応ではありません。例えば正常細胞は脂肪酸やケトン体をエネルギー源として大量に消費します。


A)正常細胞やがん細胞が分裂して新しい細胞を作るときの材料は、
  主としてグルタミン以外のアミノ酸である。
B)ブドウ糖とグルタミンは、細胞がエネルギーを得るために大量に消費している。


ということです。


江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
脱・肥満県 宮崎の未来を考えるシンポジウム〜糖質制限という選択〜
こんにちは。

脱・肥満県 
宮崎の未来を考えるシンポジウム

〜糖質制限という選択〜

のご案内です。

宮崎県は、

お菓子の購入率が全国1位、
成人男性肥満率全国2位
糖尿病患者数 女性全国3位
糖尿病患者数 男性全国10位

とのことです。

今回の講演会、おおいに話し甲斐があります。

まさに「糖質制限食が宮崎県を救う!」ですね。


江部康二



☆☆☆

以下事務局からのご案内です。

お申し込みは、こちらのサイトになります。

http://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/010z1uy0xm0e.html


脱・肥満県 
宮崎の未来を考えるシンポジウム

〜糖質制限という選択〜

2016/4/10(日) 11:30~2016/4/10(日) 14:30
イベント受付開始時間 2016/4/10(日) 10:30~
メディキット県民文化センター

脱・肥満県 宮崎の未来を考えるシンポジウム
〜糖質制限という選択〜

私達は、糖質制限医療の第一人者、江部先生を宮崎にお呼びすることにしました。

宮崎の、10年後、20年後の未来を変えるために。

『日本のひなた 宮崎県』の未来は、決して明るいとは言えません。

成人男性肥満率全国2位
11歳女子肥満率全国1位
11歳男子肥満率全国2位

この『肥満』という事実は、様々な『結果』を現にもたらしています。

糖尿病患者数 女性全国3位
糖尿病患者数 男性全国10位
新規透析導入率全国2位

この原因について、様々な検討がありましたが、最新の県民健康栄養調査で、このようなデータが新たに上がってきました

お菓子の購入率全国1位
砂糖の消費量全国10位

私達は、ここに、重大な『課題』を発見しました。

『宮崎糖質摂りすぎ』

過剰な糖質は、脂肪に変わり、肥満につながる、という事実を、私達は、県民全体の『課題』としてもっと広く認識し、糖質オフを意識して体重を適正化することに県民上げて取り組む必要があるのではないでしょうか。

『糖質制限』は正に糖尿病、肥満の本質を攻めた、非常に論理的、かつ、非常に効果的な治療法です。

着目すべきは、その『即効性』と『シンプルさ』で、

何をしてもダイエットに成功しなかった
挫折、リバウンドを繰り返した
頑張っても、なかなか痩せない
食事制限が辛い
食事面でのサポートが得られない環境にある

そんな方でも、比較的ストレスなく取り組め、素晴らしい成果を出せていますが、まだまだ誤解も多く、知識不足も伴い、普及には様々な壁も、実際存在しています。

私達は、

『過剰な糖質を控える』
『食後高血糖を避け、血糖値を食事でコントロールする』

ということの素晴らしさを、もっと多くの人に知っていただき、糖質オフを正しく、宮崎で広げていきたいと思います。

子供たちにより良い未来を引き継ぐために。

是非、あなたの大事な方とご一緒に、講演を聞きに来てくださったら、と思います。

そして、ご自身のこととして、ご家族のこととして。一緒に考え、課題解決に繋がるアクションを起こしてくださることを願っています。

広がれ!伝われ!
糖質オフ!!
文字色
会場でお待ちしています!!


お申し込みはこちらのサイトから!

http://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/010z1uy0xm0e.html
日本食品標準成分表2015年版(七訂)について。ネットで無料で閲覧OK。
こんにちは。

私はインターネットはそんなに得意ではありません。

まあ論文検索とか、信頼度の高いサイトを判断して、情報を集めるとかはしています。

そんな私が、日本食品標準成分表2015年版(七訂)にインターネットで辿り着いて内容を見て、2016/3/24(木)の記事を書きました。

紙媒体の本を購入しようと思ったのですが、しばらく売り切れ状態で困ってしまいました。

そうしたらインターネット上で無料でいつでも閲覧できることがわかり、本の購入はやめました。

まずは

文部科学省
http://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/1365295.htm

のサイトを訪問します。

そして下記の
A)の画面の日本食品標準成分表2015年版(七訂)をクリックすると
B)の画面になります。

B)の画面の
第2章 日本食品標準成分表の
PDF(日本語版) Excel(日本語版)をクリックすれば

C)の画面になり、いろんな食品の成分を見ることができます。

16 し好飲料類
を見て、コーヒーやお茶のデータを確認して、3/24(木)の記事を書きました。

江部康二


A)

http://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/1365295.htm

日本食品標準成分表2015年版(七訂)について
文部科学省科学技術・学術審議会資源調査分科会では、日本食品標準成分表を5年ぶりに改訂しましたので公表します。
今般の改訂は、15年ぶりとなる収載食品の拡充や、新たに炭水化物成分表を作成するなど、大幅なものとなりました。

日本食品標準成分表(資源調査分科会報告)

新しい日本食品標準成分表

日本食品標準成分表2015年版(七訂) → ここをクリックすると2)の画面

・・・後略

B)
日本食品標準成分表2015年版(七訂)


日本食品標準成分表2015年版(七訂)

書籍版をご利用の方は必ず以下の正誤表をご確認下さい。
正誤表

日本食品標準成分表2015年版(七訂)

目次 (PDF:734KB) PDF

第1章 説明
説明 (PDF:627KB) PDF
表15 重量変化率 (PDF:1747KB) PDF

第2章 日本食品標準成分表
PDF(日本語版)
Excel(日本語版)
Excel(英語版:English) (Excel:1005KB) excel

第3章 資料
・・・後略

C)
第2章 日本食品標準成分表 PDF(日本語版)


1 穀類 (PDF:201KB) PDF
2 いも及びでん粉類 (PDF:137KB) PDF
3 砂糖及び甘味類 (PDF:277KB) PDF
4 豆類 (PDF:755KB) PDF
5 種実類 (PDF:122KB) PDF
6 野菜類 (PDF:381KB) PDF
7 果実類 (PDF:229KB) PDF
8 きのこ類 (PDF:125KB) PDF
9 藻類 (PDF:735KB) PDF
10 魚介類 (PDF:403KB) PDF
11 肉類 (PDF:277KB) PDF
12 卵類 (PDF:279KB) PDF
13 乳類 (PDF:570KB) PDF
14 油脂類 (PDF:282KB) PDF
15 菓子類 (PDF:193KB) PDF
16 し好飲料類 (PDF:137KB) PDF
17 調味料及び香辛料類 (PDF:190KB) PDF
18 調理加工食品類 (PDF:273KB) PDF
別表 調理後の食品と同一試料の「生」等の成分値(参考値) (PDF:106KB) PDF


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
アルコールなしの主な飲料の糖質含有量。
こんばんは。

私は朝は、インスタントコーヒーに生クリームを入れて飲むのが習慣です。

インスタントコーヒーの成分を日本食品標準成分表(2015)で調べて見ると、100g中に56.5gでしたので、一瞬びびりました。

しかし、実際に飲むのは、インスタントコーヒーの粉末約2gをお湯で薄めて飲むのですから、1杯あたり1.13gの糖質です。

それでも、1gの糖質が約3mg血糖値を上昇ですので、思ったよりは糖質が含まれていました。

それで、高雄倶楽部の新製品の血糖上昇人体実験をするときは、紅茶を飲むことにしました。

パンとかケーキとかクッキーの試食に水分なしではちょっとつらいし、白湯では情緒がないので、紅茶としたのです。

紅茶なら100g中に0.1gの糖質なので、血糖上昇実験への影響は無しと考えても大丈夫です。

以下は、主な飲料の100gあたりの糖質含有量です。
玄米茶だけが糖質ゼロです。
コーヒーは、これらの中では意外に糖質が含まれてました。
玉露の糖質がTrというのは、trace (痕跡量) の意味と思います。


紅茶・浸出液100g中に炭水化物は0.1g。食物繊維なし。
コーヒー・滲出液100g中に炭水化物は0.7g。食物繊維なし。
煎茶・滲出液100g中に炭水化物は0.2g。食物繊維なし。
番茶・滲出液100g中に炭水化物は0.1g。食物繊維なし。
ウーロン茶・滲出液100g中に炭水化物は0.1g。食物繊維なし。
玉露・滲出液100g中に炭水化物はTr。食物繊維なし。
ほうじ茶・滲出液100g中に炭水化物は0.1g。食物繊維なし。
玄米茶・滲出液100g中に炭水化物は0.0g。食物繊維なし。
麦茶・滲出液100g中に炭水化物は0.3g。食物繊維なし。




江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
名古屋講演会満員御礼のお知らせと「賛助会員交流会」のご案内
こんにちは。

おかげさまで糖質制限食名古屋講演会(2016/4/17、日曜日)は、満員御礼となりました。
たくさんのお申し込み、ありがとうございました。

講演会終了後の「賛助会員交流会」の方は、まだ10名くらい余裕がありますのでご案内申し上げます。
先着順とさせて頂きますのでよろしくお願い申し上げます。

会場は、栄の「ラ ポルト マルセイユ(http://www.marseille.jp/)」さ んです。

低糖質な美味しいビュッフェに舌鼓をうちつつ、賛助会員の方々と講師の伊藤先生や私も一緒に楽しく交流を深めましょうという会です。

中部・東海地域の皆様、この機会にご入会と賛助会員交流会へのご参加をご検討いただけば幸いです。

◆賛助会員交流会情報URL: http://www.toushitsuseigen.or.jp/activity


江部康二


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
DPP-4阻害剤とSU剤の作用機序の違い
おはようございます。

今回は、質問もありましたので
DPP-4阻害剤(ジャヌビア、トラゼンタ、ネシーナ、エクアなど)と
SU剤(アマリール、グリミクロン、オイグルコンなど)の
作用機序の違いについて、考えて見ます。

さて、インクレチンがインスリン分泌を促す仕組みと、SU剤がインスリン分泌を促す仕組み(☆)は、異なっています。

まず、SU剤の作用機序です。

難しい箇所は省いて、超簡単に言うと、SU剤はβ細胞表面のSU受容体と結合して、カリウムチャンネルを閉じっぱなしにしてしまい、その結果カルシウムが細胞内に流入してインスリンを分泌させます。

この場合、SU剤の作用時間(12~24時間)の間は、血糖が高かろうが低かろうが関係なく、ずっとインスリンはだだ漏れ状態です。
だから低血糖が生じやすいのですね。

そして、インスリンを分泌しっぱなしのβ細胞が、疲弊していく可能性があるわけです。

まあ、人為的に無理矢理カリウムチャンネルを閉じて、β細胞を騙しているようなものですかね。

次にインクレチンです。

インクレチンは、食事摂取により消化管から分泌され、インスリン分泌を促進するホルモンで、上部小腸にあるK細胞から分泌されるGIPと、下部小腸にあるL細胞から分泌されるGlp1があります。

Glp1の主な生理作用はインスリン分泌促進作用ですが、それ以外に膵グルカゴン分泌抑制作用、消化管運動抑制作用、インスリン感受性亢進作用、そして膵β細胞保護・増殖作用が認められています。

GIPはGlp1に比べると作用は弱いとされています。

そして、Glp1やGIPを分解するDPP-4という酵素を阻害して分解を抑制し、血中濃度を上昇させて保つのがDPP-4阻害剤です。

つまり、通常の食事では半減期が2分で失活が早いインクレチンというホルモンを、DPP-4阻害薬によりDPP-4をブロックすることで、血中に保つわけです。

インクレチンは糖質や脂質を摂取すると消化管から分泌されて、β細胞のインクレチン受容体に作用してβ細胞内のサイクリックAMPを上昇させ、インスリン分泌の増幅経路に働きます。

こちらは、糖質を食べて血糖値が上昇し、β細胞内にとりこまれてATPが産生されて、カリウムチャンネルが閉じてカルシウムが細胞内に入ってきたときだけ、増幅経路に働いてインスリンを分泌させます。

血糖値が下がって108mg/dlくらいになると、β細胞はブドウ糖を取り込まなくなり細胞内カルシウムは増加しないので、インクレチン濃度が高くても増幅経路は作用せず、インスリンは分泌されません。


はてさて、どうころんでも、結構難しいお話しですね。 ε-(-Д-)

<糖質摂取後、インスリン分泌に到る流れ>

以下は、糖質摂取後、インスリン分泌に到る一連の流れです。

①糖質摂取→血糖値上昇→糖輸送体でβ細胞内にブドウ糖取り込み→β細胞内ATP上昇→Kチャンネル閉鎖→脱分極→カルシウムチャンネル活性化→細胞内カルシウム濃度上昇→インスリン分泌


上記の一連の流れの過程において、インクレチンによる「β細胞内サイクリックAMP上昇」が加わると『Kチャンネル閉鎖』や『カルシウムチャンネル活性化』が促進されインスリン分泌が増幅されます。
さらにサイクリックAMP上昇はインスリン分泌を直接促進させるとされています。

このようにインクレチンは、β細胞内サイクリックAMP上昇を増幅させてブドウ糖濃度が高いときにだけインスリン分泌を促します。


こういう作用機序なので、インクレチンは血糖値が高いときのみにインスリン分泌作用を有し、108mg/dl以下に血糖値が下がってきたらインスリン分泌作用がなくなるわけなので、単独使用では低血糖は理論的には起こりません。

またSU剤のように、24時間β細胞を鞭打つといった側面は皆無なので、β細胞も疲弊しないのだと思います。

なお2型糖尿人では、血中Glp1濃度の低下が認められ、膵β細胞におけるGlp1によるインスリン分泌の感受性も低いと言われています。

その意味では、DPP-4阻害剤は、初期の糖尿病患者には特に有効性が高い可能性があります。



江部康二


(☆)<SU剤の作用機序とブドウ糖刺激による一般的なインスリンの分泌経路>

血液中のブドウ糖濃度が上昇すると、ブドウ糖は膵臓のβ細胞の表面に発現するGLUT2(糖輸送体2)により、
細胞の中に取り込まれます。

取り込まれたブドウ糖は代謝を受け、ミトコンドリアでATP(エネルギー)が産生されます。
このATP濃度が増すと、β細胞表面のカリウムチャンネルが閉じます。

そうするとKが細胞外にでなくなり、細胞膜の脱分極が起こり細胞内外で電位差が生じます。
その結果、カルシウムチャンネルが活性化しカルシウムが細胞内に流入します。
カルシウム濃度が上昇すると、β細胞は活発になり、インスリンを分泌します。

この一連の流れが、ブドウ糖刺激による一般的なインスリンの分泌経路です。

SU剤は、カリウムチャンネルの一部を構成するSU受容体と結合して、ATP濃度とは無関係にカリウムチャンネルを閉じてしまいます。

SU剤によりカリウムチャンネルが閉じてしまえば、上述の一般的なインスリン分泌経路の一連の流れと同様に、

(Kが細胞外にでなくなり、細胞膜の脱分極が起こり細胞内外で電位差が生じ、カルシウムチャンネルが活性化し)

カルシウムが細胞内に流入しカルシウム濃度が上昇し、β細胞は活発になりインスリンを分泌します。

この場合、SU剤の作用時間(12~24時間)の間は、血糖が高かろうが低かろうが関係なく、ずっとインスリンはだだ漏れ状態です。
だから低血糖が生じやすいのです。


テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
朝日カルチャー立川教室講座、「糖質制限と生活習慣病」のご案内
こんにちは。

朝日カルチャーセンター立川教室にて

糖質制限と生活習慣病
-人類本来の食事、人類の健康食-

と題して、講座の講師をつとめます。

2016年4月30日(土)
講演:15:00~16:10 70分間
質疑応答:16:10~16:30 20分間


米国糖尿病学会によれば、食べ物が消化・吸収されたあと、血糖に直接影響を与えるのは、糖質だけであり、タンパク質・脂質は直接血糖に影響を与えることはありません。

この生理学的事実をもとに糖尿病の治療に画期的な効果をあげて来た糖質制限食ですが、今回は他の様々な生活習慣病にも有効であることも、お話ししたいと思います。

そして米国糖尿病学会は、2013 年 10 月、5 年ぶりに「栄養療法に関する声明」を発表し、全ての糖尿病患者に適した唯一無二の食事パターンはないと明言し、糖質制限食を、地中海食、ベジタリアン食などど共に正式に受容しました。

この米国の変化以降、日本の医学界において、糖質制限食賛成派の医師が確実に増えました。

私が理事長をつとめる「日本糖質制限医療推進協会」においても、北海道から沖縄まで、提携医療機関のラインアップが構築されました。

糖質制限食実践中の方々には朗報と思います。

糖質制限食というと現代の普通の食事である高糖質食と比べると変わった食事というふうに思いがちですが、実は糖質制限食こそが人類本来の食事なのです。

諸説ありますが、人類がチンパンジーと分かれて誕生したのが約700万年前で、農耕が始まったのが約1万年前です。

農耕が始まる前は、「狩猟」「採集」「漁労」で食べ物を手に入れていて、穀物はなかったのですから、人類みな糖質制限食と言えます。

すなわち、糖質制限食は700万年間の人類本来の食事であり人類の健康食と言えます。

立川、東京方面の、糖尿人、メタボ人の方々、そして生活習慣病に興味のある人は奮ってご参加下さいね。

美味しく楽しく末長く糖質制限食を実践されて、健康を保っていただきたいと思います。



江部康二



☆☆☆

以下は、アサヒカルチャー立川教室のサイトからの抜粋です

糖質制限と生活習慣病
-人類本来の食事、人類の健康食-

お申し込み
https://www.asahiculture.jp/tachikawa/course/1af1dcad-2f33-55ba-2bc1-568b7876f91f
朝日カルチャーセンター 朝日JTB・交流文化塾 立川教室
042-527-6511

講師名 高雄病院理事長 江部 康二

講座内容
近年注目されている糖質制限食ですが、1999年から京都・高雄病院において糖尿病治療食として開始されました。
その後、血糖値を良好に保ち、糖尿病合併症を予防できる唯一の食事療法として画期的な成果をあげてきました。
この課程で、肥満・メタボリックシンドロームなど様々な生活習慣病にも有効ということが判明しました。
この講座では、データをもとに質疑応答も交えて、わかりやすく解説していただきます。糖質制限について疑問をお持ちの方、実践中の方、ぜひ、ご参加ください。

日程・日時 2016/4/30(土) 15:00-16:30

受講料(税込み) 会員 3,024円  一般 3,672円


講師紹介 江部 康二 (エベ コウジ)
1950年生まれ。 1974年京都大学医学部卒業。1974年から京都大学胸部疾患研究所第一内科(現在京大呼吸器内科) にて呼吸器科を学ぶ。1978年から高雄病院に医局長として勤務。1996年副院長就任。2000年理事長就任。2001年から糖質制限食に取り組む。2002年に自ら糖尿病であると気づいて以来、さらに糖尿病治療の研究に力を注ぎ、「糖質制限食」の体系を確立。これにより自身の糖尿病を克服。内科医/漢方医/一般財団法人高雄病院理事長/一般社団法人日本糖質制限医療推進協会理事長著書『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』(東洋経済新報社)作家宮本輝氏との対談、『我ら糖尿人、元気なのには理由がある』(東洋経済新報社)『主食をやめると健康になる』(ダイヤモンド社)『高雄病院の「糖質制限」給食』(講談社)『糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食』 (ナツメ社)『高雄病院 Dr.江部が食べている「糖質制限」ダイエット1ヵ月献立レシピ109』(講談社)『糖尿病治療のための! 糖質制限食パーフェクトガイド』 (東洋経済新報社)『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません: 生活習慣病を予防&改善する糖質制限食31のポイント』 (東洋経済新報社)など多数。ブログ『ドクター江部の糖尿病徒然日記(http://koujiebe.blog95.fc2.com/)は、日に10000件のアクセスがあり、糖尿病のかたやそのご家族から寄せられ↓↓た質問への回答や、糖尿病・糖質制限食に関する情報の発信に、日々尽力している。


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
脱・肥満県 宮崎の未来を考えるシンポジウム〜糖質制限という選択〜
こんばんは。

脱・肥満県 
宮崎の未来を考えるシンポジウム

〜糖質制限という選択〜

のご案内です。

宮崎県は、

お菓子の購入率が全国1位、
成人男性肥満率全国2位
糖尿病患者数 女性全国3位
糖尿病患者数 男性全国10位

とのことです。

今回の講演会、おおいに話し甲斐があります。

まさに「糖質制限食が宮崎県を救う!」ですね。


江部康二



☆☆☆

以下事務局からのご案内です。

お申し込みは、こちらのサイトになります。

http://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/010z1uy0xm0e.html


脱・肥満県 
宮崎の未来を考えるシンポジウム

〜糖質制限という選択〜

2016/4/10(日) 11:30~2016/4/10(日) 14:30
イベント受付開始時間 2016/4/10(日) 10:30~
メディキット県民文化センター

脱・肥満県 宮崎の未来を考えるシンポジウム
〜糖質制限という選択〜

私達は、糖質制限医療の第一人者、江部先生を宮崎にお呼びすることにしました。

宮崎の、10年後、20年後の未来を変えるために。

『日本のひなた 宮崎県』の未来は、決して明るいとは言えません。

成人男性肥満率全国2位
11歳女子肥満率全国1位
11歳男子肥満率全国2位

この『肥満』という事実は、様々な『結果』を現にもたらしています。

糖尿病患者数 女性全国3位
糖尿病患者数 男性全国10位
新規透析導入率全国2位

この原因について、様々な検討がありましたが、最新の県民健康栄養調査で、このようなデータが新たに上がってきました

お菓子の購入率全国1位
砂糖の消費量全国10位

私達は、ここに、重大な『課題』を発見しました。

『宮崎糖質摂りすぎ』

過剰な糖質は、脂肪に変わり、肥満につながる、という事実を、私達は、県民全体の『課題』としてもっと広く認識し、糖質オフを意識して体重を適正化することに県民上げて取り組む必要があるのではないでしょうか。

『糖質制限』は正に糖尿病、肥満の本質を攻めた、非常に論理的、かつ、非常に効果的な治療法です。

着目すべきは、その『即効性』と『シンプルさ』で、

何をしてもダイエットに成功しなかった
挫折、リバウンドを繰り返した
頑張っても、なかなか痩せない
食事制限が辛い
食事面でのサポートが得られない環境にある

そんな方でも、比較的ストレスなく取り組め、素晴らしい成果を出せていますが、まだまだ誤解も多く、知識不足も伴い、普及には様々な壁も、実際存在しています。

私達は、

『過剰な糖質を控える』
『食後高血糖を避け、血糖値を食事でコントロールする』

ということの素晴らしさを、もっと多くの人に知っていただき、糖質オフを正しく、宮崎で広げていきたいと思います。

子供たちにより良い未来を引き継ぐために。

是非、あなたの大事な方とご一緒に、講演を聞きに来てくださったら、と思います。

そして、ご自身のこととして、ご家族のこととして。一緒に考え、課題解決に繋がるアクションを起こしてくださることを願っています。

広がれ!伝われ!
糖質オフ!!
文字色
会場でお待ちしています!!


お申し込みはこちらのサイトから!

http://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/010z1uy0xm0e.html
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
2016/4/17(日)名古屋市。糖質制限食一般向け 講演会のご案内。
こんばんは。

2016/4/17(日)名古屋市にて一般向けの講演会を開催します。

◇講演1 
『糖尿病および慢性腎不全の食事療法について』 

 講師: 伊藤 喜亮 医師/きよすクリニック 院長

◇講演2 
『糖質制限食で治す糖尿病・メタボ・生活習慣病』
  -人類本来の食事、人類の健康食-

 講師: 江部 康二  



伊藤喜亮先生は、私の朋友であり、ブレーンでもあります。

糖質制限食および腎不全の食事療法に精通しておられ、内分泌学のプロでもあります。

ブログ関連で難しい質問とかがあった時は、よく助けて貰っていて感謝です。

今回は、伊藤喜亮先生とのコラボ講演会なのでとても楽しみです。

江部康二


☆☆☆

以下、事務局からのご案内です。

ブログ読者の皆様、講演会へいつも多数ご参加いただきましてありがとうございます。

4月17日(日)名古屋市で一般の方向けの講演会を開催いたします。

理事長の講演に加えて、きよすクリニック(愛知県清須市)院長の伊藤喜亮先生による講演を予定しております。

伊藤先生は「糖尿病および慢性腎不全の食事療法について」と題して糖質制限食や低たんぱく食について、豊富な臨床経験に基づき、お話しいただける予定です。

中部・東海地域の皆様をはじめ、たくさんのご参加を心よりお待ちしております。

*当日講演会終了後に、賛助会員交流会を開催致します。

◆講演会・賛助会員交流会情報URL: http://www.toushitsuseigen.or.jp/activity

///////////////////ご案内/////////////////////

一般社団法人日本糖質制限医療推進協会主催

   糖質制限食講演会 in 名古屋

■日時:2016年4月17日(日)14:00~16:30頃 ※開場・受付は13:40~

■会場: 愛知県産業労働センター「ウインクあいち」 12階 1203会議室
      〒450-0002 愛知県名古屋市中村区名駅4丁目4-38
      http://www.winc-aichi.jp/access/

■内容:
◇講演1 『糖尿病および慢性腎不全の食事療法について』 

 講師: 伊藤 喜亮 医師/きよすクリニック 院長

◇講演2 『糖質制限食で治す糖尿病・メタボ・生活習慣病
             -人類本来の食事、人類の健康食-』

 講師: 江部 康二 医師  (一財)高雄病院・(一社)日本糖質制限医療推進協 会理事長

※講演1は30分、講演2は70分、両講演後に質疑応答30分を予定しております。

■受講費: 賛助会員 2,000円 / 一般(非会員) 2,500円

■お支払い方法:クレジットカード/銀行振込/郵便振替 ※事前決済のみとなります。

■お申し込みの流れ:

1. 下記「お申し込み方法」の該当するものからお申し込み下さい。
2. 事務局よりお支払い方法についてメールでご連絡します。
3. 入金確認後、予約確定のメールをお送りします。
4. 当日、直接会場までお越し下さい。

■お申し込み方法:

★賛助会員の方
  事務局までメールにて、お申し込み下さい。
  ※領収書をご希望の場合は、領収書宛名もお知らせ願います。

★賛助会員入会をご希望の方:
  1. 入会案内および会員規約をお読み下さい。
   http://www.toushitsuseigen.or.jp/#!membership/cdt9

 2. お申し込みは下のフォームからお願いします。
   「通信」欄に「4/17名古屋講演会(・交流会)、参加希望」 とご記入下さい。
   ※領収書をご希望の場合は、領収書宛名もお知らせ願います。
   http://www.toushitsuseigen.or.jp/contact

★一般(非会員)で、講演会の受講のみご希望の方:
  下のフォームからお申し込み下さい。
  http://www.toushitsuseigen.or.jp/seminar-gen


■その他:

・予約制です。当日参加はできません。
・キャンセルは4月15日(金)までに事務局までご連絡願います。
 それ以降のご返金は原則、対応致しかねますので予めご了承ください。

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
『人類最強の「糖質制限」論』刊行。
こんばんは。

◎『人類最強の「糖質制限」論』(江部康二 著)(SB新書)
ケトン体を味方にして痩せる、健康になる





2016年4月6日、発売。
現在、アマゾンなどで予約を開始しています。

以下の目次を見て頂ければ分かるように、「どうすれば糖質制限は続けられるのか?」のノウハウから始まって、実践的な知識のエッセンスが沢山盛り込まれています。
糖質制限食の基礎理論・応用理論もしっかり説明しています。
糖質制限食に肯定的な信頼度の高い最新エビデンスを揃えてみました。
ケトン体やコレステロールに関しても言及しました。

糖質制限食初級者から上級者まで、幅広く役に立つ構成となっていますので、是非、ご一読頂けば幸いです。



江部康二


目次

序章 なぜ糖質制限食は続かないのか?
   ダイエット効果抜群!でも続かない
   困るのは自分自身
   糖質制限はアドラー心理学に通じる
   ”今そこにある危機”からの脱出

第1章 糖質を<意識すれば>続けられる
    「無意識」を「意識化」しよう
    うどんはダメでもそばならOK!?
    加工食品の落とし穴
    飲料の落とし穴
    「レコーディング」で糖質を意識化してみる
    糖質を無意識に避けられる究極の境地
    気軽に血糖値を測ってみよう-「尿糖試験紙」
    気軽に血糖値を測ってみよう-血糖
    糖質1gが自分の血糖値をどのくらい上げるか

第2章 実践!炭水化物好きの<もどき>糖質制限法
    「炭水化物好き」でも続けられる糖質制限法
    コンビニでも低糖質食が手に入る
    ”ご飯もどき”で美味しく糖質制限
    ”麺もどき”で美味しく糖質制限
    ”パンもどき”で美味しく糖質制限

第3章 実践!炭水化物好きの<外食>糖質制限法

外食の糖質制限注意法-和食
外食の糖質制限注意法-洋食
    外食の糖質制限注意法-フレンチ、イタリアン、中華

第4章 実践!炭水化物好きの<3食>糖質制限法
    糖質制限の食生活をパターン化してみよう
    糖質制限のパターン化-朝食編
    糖質制限のパターン化-昼食編
    糖質制限のパターン化-夕食編

第5章 カロリーを制限するから続かない
    ”欲張りダイエット”は長続きしない
    カロリー制限はリバウンドするのがオチ
    しゃぶしゃぶ10人前はさすがに・・・・
    「推定エネルギー必要量」を知っておこう

第6章 自分に合った糖質制限法を学ぶ
    3パターンの糖質制限法
    糖質を意識することが基本
    禁断の”ダブル糖質”
    代表的な3つの糖質制限食を比較
    3つの糖質制限食を比較-続けやすさ
    3つの糖質制限食を比較-食後高血糖の改善効果
    3つの糖質制限食を比較-インスリン追加分泌の抑止効果
    3つの糖質制限食を比較-問題点と結論は
    そのほかの糖質制限法-「断糖食」と「MEC食」

第7章 糖質制限食は最初厳しく、徐々にゆるやかに

    「スーパー・スタンダード・プチ」 順がいい
    週1回の解禁日で自分にご褒美
    糖尿人の解禁日はくれぐれも慎重に

第8章 糖質制限の実践マニュアル
    糖質制限食十箇条を守る
    糖質のバランスを60%から12%に
    たんぱく質と脂質をしっかりとる
    「穀物」と「イモ類」を控える
    イモ類でOKなのはコンニャクイモ
    缶詰、佃煮などにも要注意

第9章 人工甘味料をうまく活用しよう
    恐ろしい甘さの清涼飲料水
    人工甘味料は血糖値を上げない
    人工甘味料を適度に利用して糖質制限
    甘味料について詳しくなろう

第10章 ご飯やパンと上手につき合う
     茶色っぽい精製度の低い穀物がベター
     血糖値が上がりやすい食べ物を見分ける
     「GI値」より糖質の「絶対量」
     野菜、海藻、キノコでサプリいらず

第11章 ヘルシーなイメージの飲み物にダマされるな!

     スポーツドリンクは健康的?
     牛乳の落とし穴
     油断大敵の果物ジュース
     野菜ジュースも油断大敵

第12章 脂質は悪ではない

     脂質を味方につける
     オリーブオイルと魚油をとろう
     「リノール酸」を避けよう
     「トランス脂肪酸」を避けよう
     低カロリーのマヨネーズの落とし穴
     マーガリンではなくバターを

第13章 酒とつまみと間食と上手くつき合う
     醸造酒はNG、蒸留酒はOK
     飲んでOKな醸造酒
     飲んでNGの蒸留酒
     塩味や醤油味のサッパリ系菓子に注意
     ミックスナッツを昼食代わりにすることも

第14章 糖質制限が続く柔軟な発想法
     食品添加物に過敏?
     食品添加物を無闇に恐れなくていい
     1日3食でも2食でも好きなほうでOK
     1日1食は試してみた
     BMIから理想の体重を知る
     目指すべきは「BMI20.0~25.0」

第15章 糖質制限で健康的に痩せられるワケ

     カロリー神話、脂質神話はウソだった
     肥満・糖尿病大国アメリカの失敗
     血糖値が上がると”肥満ホルモン”が出る
     体脂肪の根源は余った血糖
     血糖値を上昇させないことが大事
     体は脂肪をためこむようにできている

第16章 糖質制限の3大効果
     糖質制限で体脂肪が燃焼しやすくなる
     脂肪が脳のエネルギー源になる
     自分の体でブドウ糖を作り出す「糖新生」
     糖質をまったくとらなくても大丈夫
     たんぱく質は”熱消費”が大きい
     たんぱく質は食事から日々補う
     たんぱく質のとりすぎは心配なし
     糖尿病腎症でたんぱく質の制限は必要なし

第17章 糖質制限で大病を防ぐ
     糖質制限の健康効果-メタボを防ぐ
     普通預金の内臓脂肪を下ろす
     糖質制限の健康効果-がんを防ぐ
     血糖はがん細胞の大好物
     肉の食べすぎはがんの発生率を高める?
     糖質制限の健康効果-心臓病、脳卒中を防ぐ
     コレステロールを正しく知る
     制限すべきはコレステロールではなく糖質
     糖質制限は脳出血も防ぐ
     糖質制限の健康効果-認知症を防ぐ
     アルツハイマー病を防ぐ
     糖質制限の健康効果-糖尿病を防ぐ
     血糖値を上げるのは糖質だけ
     インスリンの皮肉
     糖尿病合併症を防げるのは糖質制限食だけ

第18章 アメリカでの糖質制限の変遷
     アメリカでの糖質制限の変遷~その1
     アメリカでの糖質制限の変遷~その2
     ガラパゴス化する日本の糖尿病治療
     アメリカでの糖質制限の変遷~その3

第19章 人類の身体は糖質摂取に適していない
     「高血糖の記憶」を避けよう
     「ミニ・スパイク」を避けよう
     糖尿病予備軍を救う
     人類にとって糖質制限は自然なこと
     インスリンは飢餓に備えたツール
     人類の消化管は糖質摂取に適していない

第20章 糖質制限の最新エビデンス(科学的根拠)
     糖質制限の最新エビデンス~その1
     ゆるい糖質制限でも絶大な効果
     糖質制限の最新エビデンス~その2
     アンチ糖質制限は信頼性が低い
     欠陥だらけの論文への6つの指摘
     糖質制限のダイエット&健康効果のエビデンス~その1
糖質制限のダイエット&健康効果のエビデンス~その2

終章   ケトン体と脂質は糖質制限の強い味方
ケトン体が健康を守ってくれる
     「ケトン体」が増えても危険なし
     飽和脂肪酸は脳卒中リスクを下げる
コレステロールの多い卵を敬遠しない
生理的ケトアシドーシス」と「糖尿病ケトアシドーシス」の違い」
ヒトは胎児、新生児のうちからケトン体をメインに使う
ケトン体は運動時にもエネルギー源になる
中強度の運動まではケトン体でパフォーマンス向上
     「難治性てんかんに「ケトン食」
     ケトン食は究極の糖質制限食
低脂質で病気リスクが下がる」のウソ


出版社からのコメント
ここ数年、糖質制限ダイエットが注目を集め続けています。

ごはんやパン、麺類などの炭水化物(≒糖質)を抜くことで、1週間で体重が2~3㎏ストンと落ちることから、即効性があるため実践する人が増えているのです。

しかし、炭水化物が豊富な食べものは美味しい!

それだけに、意をけっして糖質制限して、いったん成果を上げても、そこで気を許してしまって“糖質の魔力"に引き寄せられることが多いのです。

そうやって、リバウンドの道をたどる……という悪循環が多発しています。

そう、多くの人は炭水化物が大好きですし、なかなかやめることはできないのです。

平均的な日本人は摂取カロリーの6割以上を炭水化物(≒糖質)から得ているわけで……

なら、どうするか!?

糖質制限にトライしてみたいけれど今一歩踏み出せないでいる人、トライしてみたけれどリバウンドしてしまった人、そんな炭水化物が好きな人に向けた糖質制限論を、提唱者で10年来の実践者でもある江部先生が徹底指南します。
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
「良質のHbA1c」と「不良のHbA1c」
【16/03/17 ココア

ヘモグロビン

江部先生、こんにちは。
いつも暖かくアドバイス頂き感謝しています。

さてスーパー実施中ですがヘモグロビンが5.5%からなかなか改善しません。現在は朝空腹時95、1時間値120以下、2時間値110以下に抑えてるのですが。
それとも空腹時90-100で5.5%は妥当な数字ですか?
糖質制限始める前、食後180あった時とヘモグロビンの値が同じで不思議です。

年齢と共に上がっていくので30台のうちにもう少し下げたいのですが。。。糖質制限すると5%位になると思っていました。

スーパー糖質制限、気長に続けます! 】



ココアさんから、糖質制限食をしているのに、HbA1cが5.5%で、糖質制限前と不変なのが不思議というコメントを頂きました。

ココアさん
朝空腹時95、1時間値120以下、2時間値110以下
HbA1c5.5%なら、平均血糖値は、111mg/dlです。
*<HbA1c×28.7>-46.7=平均血糖値

血糖変動も少なくて、とてもよいコントロールと思います。

糖質制限開始前は、食後血糖値180mgとやや高値です。

この頃は、夕方空腹時血糖値とか夜中の血糖値が50~60mgくらいの低血糖気味な状態があった可能性が高いです。

つまり血糖値の乱高下があったと考えられます。

そうでないとHbA1cが5.5%にはなりません。

平均血糖値の指標であるHbA1cは見かけ上は5.5%と良好でも、中身は血糖値の乱高下(平均血糖変動幅増大)を伴う質の悪いHbA1cです。

糖質制限後のHbA1c5.5%は血糖の乱高下がない質のいいHbA1cです。


糖尿病コントロールにおいて、「平均血糖値」だけではなく「平均血糖変動幅」の改善も大切です。

つまり、見かけ上の平均血糖値の改善(HbA1cの改善)だけでは、糖尿病合併症のリスクは防げないということです。

この『上質のHbA1c』という興味深い概念について、考えてみました。

HbA1cは過去1~2ヶ月の平均血糖値を示しています。

弱点としては、同じHbA1c:6.5%で一見コントロール良好の人でも『上質のHbA1c』の場合と『不良のHbA1c』の場合の区別がつかないことです。

例えばHbA1c6.5%でコントロール良好のAさんとBさんがいたとします。

HbA1c:6.5%ということは、平均血糖値は140mgくらいです。

Aさんは、薬なしでやや緩い糖質制限食を実践中で、食前血糖値が108mgくらい、食後血糖値が172mgくらいだったとしたら、アバウトには平均血糖値は140mgですからHbA1cは6.5%です。

Bさんは、糖質を摂取してインスリン注射をしていて、HbA1c6.5%というコントロール良好を見かけ上は保っています。

しかしその実態は、過剰のインスリンの時は血糖値が50mgくらいになり、糖質が多くてインスリンが足らないと食後血糖値は230mgくらいに上昇しますが、それでも平均血糖値は141mgです。

AさんとBさんは、HbA1cという「平均血糖値」の指標は同じですが、「平均血糖変動幅」は大きく異なっています。

平均血糖変動幅の増大は糖尿病合併症の大きなリスクとなりますし、低血糖も急性冠症候群(心筋梗塞や狭心症など)の大きなリスクとなることがわかっています。

従って、同じHbA1c6.5%でも、Bさんの場合は、<平均血糖変動幅の増大・食後高血糖・低血糖>というの3つのリスクが、日常的な糖尿病治療の中に隠れ潜んでいるわけで、心筋梗塞や糖尿病合併症のリスクも、常に存在していることとなります。

このように分析してみると、糖質制限食でHbA1c:6.5%を保っているAさんは、『良質のHbA1c』であり、糖質を摂取して、インスリンでHbA1c:6.5%を見かけ上保っているBさんは、実際には『不良のHbA1c』ということがよくわかると思います。

糖質を普通に摂取しながら、強化インスリン療法や経口剤でHbA1c:6.0%を目指した群が、7.5%程度のゆるい目標の群より総死亡率が増加したという衝撃的な結果となったACCORD試験が、まさに『不良のHbA1c』の存在の証明と言えるでしょう。

スーパー糖質制限食なら、薬物に頼ることなく「平均血糖値」と「平均血糖変動幅」の両者をコントロール良好に保つことが、多くの糖尿人において可能です。

また薬もなしなので低血糖も起こりません。

なお、グリコアルブミン検査なら、不良のHbA1cのときは、高値となるのでわかりやすいです。



江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
作りおきおかずで簡単! 糖質オフのダイエット弁当 好評発売中です。
こんにちは。

昨年8月31日に拙著

『作りおきおかずで簡単! 糖質オフのダイエット弁当』家の光協会
江部康二 大庭英子 著




が、第7版、2,500部の増刷が決定、2万部突破、累計で21000部達成ですと記事にしたところ、12月5日には、第8版、3,000部の増刷の連絡が入りました(^O^)

これで累計24,000部となりました\(^o^)/

ブログ読者の皆様には、多くの応援をいただきありがとうございますm(__)m

家の光協会は、JAの出版部門になります。

あまり大々的な宣伝はしていないのですが、昨年から増刷のペースがかなり早まっています。

著名な料理研究家の大庭英子先生にメニューを考えて頂いてますので、レストランのメニューのようなレシピではなく、実際に簡単に作れてしかも美味しいといったところが好評のようです(^^)

糖質制限食でどんなお弁当を作ればよいか悩まれてる方はもちろん、日々のおかずの参考にもなりますので、是非ご一読いただければ幸いです。


江部康二


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
食物繊維はエネルギー源になる。大腸のエネルギー源は短鎖脂肪酸。
【16/03/16 コバタケ

総合ビタミン剤
食事のことですが、肉、魚、ミックスナッツ(少量)、コーヒー、日本茶、紅茶は糖質制限をしていく上で良いと思うのですが、野菜のことで悩んでおります。野菜は冷蔵庫保存しても日持ちしにくく、しょっちゅうスーパーに配達してもらってます。そこで総合ビタミン剤で代替できないかと思ってます。いかがでしょうか?】


こんにちは。
こばたけさんから、野菜は総合ビタミン剤で代替できるのかというコメント・質問を頂きました。

結論からいうと、ビタミンCなどは野菜が少なくても、総合ビタミン剤で代替できますが、食物繊維は代替できないので、やはり野菜を食べるほうがいいと思います。食物繊維も人間には必要と考えられます。

以下その理由を考察してみます。

細胞が活動するにはエネルギー源が必要です。

その中で、小腸と大腸は特殊なエネルギー源を利用しています。

A)小腸の細胞のエネルギー源はグルタミンが50~60%、ケトン体が15~20%、ブドウ糖は5~7%とごく少ない。グルタミンは血中に最も多く含まれている遊離アミノ酸です。

*江部注
その他食事中のグルタミン酸、アスパラギン酸も小腸細胞でエネルギー源として代謝されます。
グルタミン、グルタミン酸、アスパラギン酸は、小麦粉、海藻、大豆、サトウキビ、肉、魚、卵、チーズ、トマトなど、いろいろな食品に含まれています。


B)大腸の細胞のエネルギー源は、短鎖脂肪酸(☆)のみである。

*江部注
短鎖脂肪酸は「食物繊維+腸内細菌」由来のものと血中にある短鎖脂肪酸があります。
血中にある短鎖脂肪酸は、βヒドロキシ酪酸とアセト酢酸などケトン体です。



さて、

『B)大腸の細胞のエネルギー源は、短鎖脂肪酸のみである』

このことの意味を、考えてみます。

短鎖脂肪酸は食材では、バターや酢くらいにしか含まれていません。

バターや酢だけでは、食材からの短鎖脂肪酸補充は、大腸のエネルギー源としては到底足りません。

そうすると、短鎖脂肪酸を人体内で自ら作成するしかありません。

つまり、体脂肪を分解して作る血中にある短鎖脂肪酸および大腸内の腸内細菌が、食物繊維を餌にして産生する短鎖脂肪酸が
ヒトの大腸細胞のエネルギー源となっているということです。

このヒト腸内の短鎖脂肪酸は、主として酪酸と考えられます。

大腸内の酪酸菌が酪酸を生産しています。

ヒトにおいて、食物繊維の摂取が極めて重要ということになります。

大腸細胞で利用せずに余った短鎖脂肪酸は、吸収されて全身の臓器のエネルギー源となります。

「食物繊維から腸内細菌が産生する短鎖脂肪酸が、大腸細胞のエネルギー源になる」

というのは、少なくとも現世人類全てにおいて共通の生理学的事実と考えられます。


Ⅰ)摂取エネルギー > 消費エネルギー   → 体重増加
Ⅱ)摂取エネルギー = 消費エネルギー   → 体重不変
Ⅲ)摂取エネルギー < 消費エネルギー   → 体重減少


Ⅰ)Ⅱ)Ⅲ)は、長らく、定説として、信じられてきましたが、間違いでした。

今後は、以下のようになると考えられます。

①摂取エネルギー+腸内細菌の作るエネルギー > 消費エネルギー  → 体重増加
②摂取エネルギー+腸内細菌の作るエネルギー = 消費エネルギー  → 体重不変
③摂取エネルギー+腸内細菌の作るエネルギー < 消費エネルギー  → 体重減少


①②③で、考察していくと、腸内細菌の作る短鎖脂肪酸エネルギーが多い人は、大腸で利用しない余剰のエネルギーが体内に吸収されて利用されるので、低カロリーに抑えても、体重が減りにくいと考えられます。

食糧危機の時代が到来したときには、腸内細菌の作るエネルギーが多い人は大きなアドバンテージとなりますね。


なお食物繊維はゼロカロリーとアバウトに計算されていることも多いですが、
実は厳密には食物繊維は0~2ゼロカロリー/gなのです。

Japan Food Research Laboratoriesによれば

第1群の食物繊維素材
グァーガム,グァーガム分解物,小麦胚芽,プルラン,
水溶性大豆食物繊維(WSSF),タマリンドシードガム
湿熱処理でんぷん(難消化性でんぷん)

第2群の食物繊維素材
アラビアガム,難消化性デキストリン,ビートファイバー

第3群の食物繊維素材
寒天,キサンタンガム,サイリウム種皮,ジェランガム,
セルロース,低分子化アルギン酸ナトリウム,
ポリデキストロース

第1群は2キロカロリー
第2群は1キロカロリー
第3群は0キロカロリー


とされています。


(☆)
短鎖脂肪酸
ウィキペディア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%AD%E9%8E%96%E8%84%82%E8%82%AA%E9%85%B8

短鎖脂肪酸(たんさしぼうさん、英: SCFA)は脂肪酸の一部で、炭素数6以下のものを指す。具体的には酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、酪酸、イソ吉草酸、吉草酸、カプロン酸、乳酸、コハク酸を指す。

反芻動物における役割

摂取した飼料が反芻胃内で微生物の発酵を受ける反芻動物においては、この発酵の際に生じる短鎖脂肪酸(主に酢酸、プロピオン酸、酪酸)が主なエネルギー源となる。 反すう胃内で生成した酪酸の多くは反すう胃粘膜でβ-ヒドロキシ酪酸に換されるため、肝門脈に現れるのはおよそ10分の1となる。このとき生成されるβ–ヒドロキシ酪酸も反すう家畜にとってはエネルギー源となる。 また、プロピオン酸の多くは肝臓で糖新生に利用され、反芻動物の糖要求の多くはプロピオン酸からの糖新生によってまかなわれる。



テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
低糖質高タンパク質食が体重減少にもっとも効果的。ストライヤー生化学。
『16/03/15 オスティナート

カロリー恒常性と肥満

江部先生こんにちは、

今回の投稿、肥満に関連して、ストライヤーの生化学からカロリー恒常性と肥満について、抜粋して投稿します

最後に「肥満と戦うために、食事療法がおこなわれる」で低糖質高タンパク質食についての記述がありました。
全1101ページの中のたった12行ですがやっと糖質制限に関する記述を発見しました。
版を重ねるごとに、もっと増やしていってもらいたいものです。

【ストライヤーの生化学第7版 東京化学同人 742p・743p・744p

●レプチンとインスリンはカロリー恒常性の長期的な制御を行う

数時間から数日という尺度でエネルギーの恒常性を調節する重要なシグナル分子が二つある。
脂肪細胞から分泌されるレプチン(leptin)と、膵臓β細胞から分泌されるインスリン(insulin)である。
レプチンはトリアシルグリセロールの貯蔵状況を知らせ、インスリンは血中のグルコース量、すなわち糖質の供給状況を示す。

中略

●レプチンは脂肪細胞が分泌する数種類のホルモンの一つである。



●レプチン抵抗性は肥満の要因になる可能性がある

レプチンが体の脂肪量に比例して産生され、食べるのを抑制するのだとすれば、なぜヒトは肥満になるのだろう。
肥満したヒトでもほとんどの場合は、正しく機能するレプチンをもち、その血中濃度も高い。
レプチンの食欲抑制効果に対応できないことを、レプチン抵抗性(leptin resistance)という。
レプチン抵抗性の原因はなんだろう。

中略

よくわかっていないが、最近得られた証拠が示すようにサイトカインシグナル抑制因子(suppressor of cytokin signaring)(SOCS)と呼ばれる一群のタンパク質がかかわっているらしい。

中略

SOCSがレプチンの抵抗性にかかわっている事を裏付ける証拠は、POMC発現ニューロンから、SOCSを選択的に欠損させたマウスの研究で得られた。

中略

◎肥満と戦うために、食事療法がおこなわれる。

現在我々は肥満の蔓延とそれに関連した病気に直面しており、
どのような食事療法で最も体重を減らせるかが関心の的になっている。

一般に、カロリー摂取を調節しようとして行われる食事療法は大きく分けて二つある。

低糖質食と低脂肪食である。

低糖質食では普通、タンパク質の摂取を奨励する。

食事療法の効果の研究は非常に手間がかかるが、低糖質高タンパク質食が体重減少にもっとも効果的であることを示す証拠が増えている。

詳しい理由は不明だが、二つの説が広く言われている。

第一に、タンパク質は脂肪や糖質よりも満腹感を得やすいらしい。

第二に、タンパク質は脂肪や糖質に比べて消化するのに多くのエネルギーが必要で、エネルギー消費の増加が体重減少につながるという。

たとえば最近の研究で、タンパク質30%の食事は、タンパク質10%の食事よりも消化に必要なエネルギーが約30%多いことが明らかとなった。

タンパク質の多い食事がエネルギー消費を促進するしくみ、満足感を亢進するしくみは、まだわかっていない。

食事の量を減らして、運動量を増やせば、すべてに当てはまる。]


最後の食事誘発性熱産生DITまたは特異動的作用SDAについては
江部康二著「糖質制限パーフェクトガイド88p」が解り易く参考になりました。
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-category-106.html

厚生労働省のサイト e-ヘルスネット
http://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/exercise/ys-030.html



こんばんは。

オスティナートさんから、ストライヤー生化学に記載してある「肥満と戦うために、食事療法がおこなわれる」について、貴重な情報をコメントいただきました。ありがとうございます。

オスティナートさん、高価な本をご購入され、肥満に対する糖質制限食の有効性についての記載を発見していただき、重ねてありがとうございます。

ストライヤー生化学 (第7版)は以下の如く、最新の知識が取り入れられていて
2013/02/22が、出版日です。

ストライヤー生化学 (第7版)
J. M. Berg  J. L. Tymoczko  L. Stryer 著
入村 達郎  岡山 博人 清水 孝雄 監訳
出版社 東京化学同人
本体13,900円+税

内容説明
監訳者のことばから:かつて,生化学の興味の中心は,代謝であり,“ストライヤー生化学”もその過半をこの代謝の記述に当てているが,本書の大きな特徴は,最新の分子生物学,細胞生物学の成果をいち早く取入れ,分子の構造と機能とに視点をおいて各領域の生命現象を論じ,解説している点である.今回の改訂では,代謝の全体像が最新の情報に基づいて見直され,また遺伝子調節の生化学的側面の解明が急速に進んでいることを受けて記述が増えている.新しい実験技術についても,最新の生化学研究における重要性を意識して詳しく述べてある.


『今回の投稿、肥満に関連して、ストライヤーの生化学からカロリー恒常性と肥満について、抜粋して投稿します。

最後に「肥満と戦うために、食事療法がおこなわれる」で低糖質高タンパク質食についての記述がありました。
全1101ページの中のたった12行ですがやっと糖質制限に関する記述を発見しました。
版を重ねるごとに、もっと増やしていってもらいたいものです。』


オスティナートさん。
同感です。

代謝の全体像が最新の情報に基づいて見直されたということで糖質制限食に有利な記載につながったのですね。


『低糖質食では普通、タンパク質の摂取を奨励する。

食事療法の効果の研究は非常に手間がかかるが、低糖質高タンパク質食が体重減少にもっとも効果的であることを示す証拠が増えている。

詳しい理由は不明だが、二つの説が広く言われている。

第一に、タンパク質は脂肪や糖質よりも満腹感を得やすいらしい。

第二に、タンパク質は脂肪や糖質に比べて消化するのに多くのエネルギーが必要で、エネルギー消費の増加が体重減少につながるという。

たとえば最近の研究で、タンパク質30%の食事は、タンパク質10%の食事よりも消化に必要なエネルギーが約30%多いことが明らかとなった。』


低糖質高タンパク食が体重減少に効果的であることを示す証拠が増えているとは嬉しいですね。

タンパク質が、満腹感を得やすいとのことですが、確かに、本ブログでもよく取り上げている有名な「DIRECT」というニューイングランド・ジャーナルに掲載されたイスラエルの研究があります。
Iris Shai et al. :NENGLJ MED , VOL359.NO.3 :229-241,2008
322人を
1)脂肪制限食(カロリー制限あり)
2)地中海食(カロリー制限あり)
3)糖質制限食(カロリー制限なし)
の3群に分けて2年間経過をみたものです。
その結果、糖質制限食は、カロリー無制限だったのに
自然に、脂肪制限食、地中海食と同じだけカロリー摂取が減って
結局3群とも同カロリーとなったのです。
そして結果は、糖質制限食が一番体重が減って、HDLコレステロールも一番増えたのです。

カロリー無制限なのに、自然に摂取カロリーが減ったのは、糖質制限食群では満腹感が得られやすかったからと思われます。

糖質制限食群では他の2群に比し、タンパク質の摂取比率は一番増えていました。

同様に、ストライヤー生化学で述べているように高タンパク食だと、食事誘発性熱産生DITまたは特異動的作用SDAが増加して消費エネルギーが増えることとなり、体重減少に有益です。



江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
「2016年3月13日(日)糖質制限食医療従事者対象セミナー in 東京」ご報告
こんばんは。

<2016年3月13日(日)糖質制限食医療従事者対象セミナー in 東京> 

無事終了しました。

満員御礼で、開催1ヶ月前からキャンセル待ちという状況でした。
ブログで告知して、あっというまに満席となりました。
糖質制限食医療従事者対象セミナー、年々熱気が溢れ盛り上がってきています。

関東・甲信越圏はもちろん、北海道、青森、宮城、秋田、山形、静岡、岡山、広島、高知、宮崎、長崎、沖縄・・・など遠方の方々に大勢ご参加頂き嬉しい限りです。

医師の参加が30名くらいあり、まさに北海道から沖縄まで、糖質制限食賛成派医師のネットワークが、今まで以上に充実していくと思います。

第2部では、6年に渡り糖質制限食の指導を行っておられる医療法人鴻生会 小室クリニック(埼玉県)の小室富美子先生に
1型、2型糖尿病の症例や指導の工夫などについてお話しいただきました。
小室富美子先生、ありがとうございました。

鴻巣市の中に、糖質制限食OKの
フレンチレストラン
中華レストラン
パン屋
ケーキ屋
薬局
などネットワークを構築されて、とても上手に地域と付き合っておられ、患者さんは大喜びだそうです。
糖質制限な料理教室も開催しておられます。


今回、京都セミナーと同様に、第3部では症例を提示して、参加者の皆さんと一緒にディスカッション形式でのセミナーという試みでした。

この試み、参加者の皆さんに活発にご発言いただき、和気藹々としたとても良い雰囲気のなかで、臨床のノウハウなどかなり深い検討ができました。

医療従事者向けセミナーでは、ディスカッション形式、今後も、ありかなと思います。


江部康二



2016年3月13日(東京)
日本糖質制限医療推進協会主催 医療従事者向けセミナー(東京)
「糖質制限食による糖尿病指導~理論と実践~」

受付:12:20~
講演と質疑応答:12:50~16:40 
場所:ソラシティカンファレンスセンター 2Fテラスルーム


第1部 理論編

糖尿病治療に関して、最新糖質制限食理論と共にエビデンスのお話し。
2015年に得られた最新の糖質制限食情報もお話し。
第1部は講義と質疑応答含めて40分間。

第2部 症例報告と食事療法継続の工夫

6年に渡り糖質制限食の指導を行っておられる
医療法人鴻生会 小室クリニック(埼玉県)の小室富美子先生の
1型、2型糖尿病の症例や指導の工夫などについてお話し。

第3部 臨床実践編

糖尿病合併症の現状や久山町の悲劇など、そして薬剤の使い方のコツをお話し。

また、「すぐに良くなった症例」「治療に難渋した症例」「1型のインスリン分泌ゼロの症例」などを、
実際に入院された患者さんのデータを見ながら検討。

第3部は110分間ありますので、参加者の皆さんと共にディスカッション形式の症例検討。


ご参加頂いた皆さんには、前回と同様に講演PPTスライドの、CD(PDFファイル)を提供。


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
脱・肥満県 宮崎の未来を考えるシンポジウム〜糖質制限という選択〜
おはようございます。

今日は、「糖質制限食医療従事者向けセミナー in 東京」に日帰りで出掛けます。
セミナーのあとは懇親会ですからお酒も呑みます。
京都に帰ったら、寝るだけですね。

さて、

脱・肥満県 
宮崎の未来を考えるシンポジウム

〜糖質制限という選択〜

のご案内です。

宮崎県は、

お菓子の購入率が全国1位、
成人男性肥満率全国2位
糖尿病患者数 女性全国3位
糖尿病患者数 男性全国10位

とのことです。

今回の講演会、おおいに話し甲斐があります。

まさに「糖質制限食が宮崎県を救う!」ですね。


江部康二


☆☆☆

以下事務局からのご案内です。

お申し込みは、こちらのサイトになります。

http://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/010z1uy0xm0e.html


脱・肥満県 
宮崎の未来を考えるシンポジウム

〜糖質制限という選択〜

2016/4/10(日) 11:30~2016/4/10(日) 14:30
イベント受付開始時間 2016/4/10(日) 10:30~
メディキット県民文化センター

脱・肥満県 宮崎の未来を考えるシンポジウム
〜糖質制限という選択〜

私達は、糖質制限医療の第一人者、江部先生を宮崎にお呼びすることにしました。

宮崎の、10年後、20年後の未来を変えるために。

『日本のひなた 宮崎県』の未来は、決して明るいとは言えません。

成人男性肥満率全国2位
11歳女子肥満率全国1位
11歳男子肥満率全国2位

この『肥満』という事実は、様々な『結果』を現にもたらしています。

糖尿病患者数 女性全国3位
糖尿病患者数 男性全国10位
新規透析導入率全国2位

この原因について、様々な検討がありましたが、最新の県民健康栄養調査で、このようなデータが新たに上がってきました

お菓子の購入率全国1位
砂糖の消費量全国10位

私達は、ここに、重大な『課題』を発見しました。

『宮崎糖質摂りすぎ』

過剰な糖質は、脂肪に変わり、肥満につながる、という事実を、私達は、県民全体の『課題』としてもっと広く認識し、糖質オフを意識して体重を適正化することに県民上げて取り組む必要があるのではないでしょうか。

『糖質制限』は正に糖尿病、肥満の本質を攻めた、非常に論理的、かつ、非常に効果的な治療法です。

着目すべきは、その『即効性』と『シンプルさ』で、

何をしてもダイエットに成功しなかった
挫折、リバウンドを繰り返した
頑張っても、なかなか痩せない
食事制限が辛い
食事面でのサポートが得られない環境にある

そんな方でも、比較的ストレスなく取り組め、素晴らしい成果を出せていますが、まだまだ誤解も多く、知識不足も伴い、普及には様々な壁も、実際存在しています。

私達は、

『過剰な糖質を控える』
『食後高血糖を避け、血糖値を食事でコントロールする』

ということの素晴らしさを、もっと多くの人に知っていただき、糖質オフを正しく、宮崎で広げていきたいと思います。

子供たちにより良い未来を引き継ぐために。

是非、あなたの大事な方とご一緒に、講演を聞きに来てくださったら、と思います。

そして、ご自身のこととして、ご家族のこととして。一緒に考え、課題解決に繋がるアクションを起こしてくださることを願っています。

広がれ!伝われ!
糖質オフ!!
文字色
会場でお待ちしています!!


お申し込みはこちらのサイトから!

http://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/010z1uy0xm0e.html

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
<糖質制限食に関するお知らせ・お願い・ご注意など> 2016年3月

【患者の皆様、ブログ・本の読者の皆様へのお願い】

皆様から、直接、様々な内容(ご質問、ご相談、近況報告など)のお手紙やFAXを頂くことが多々あるのですが、返事を出すことは困難であることをご理解頂きたいと思います。

糖質制限食や病状に関するご質問についてですが、高雄病院や江部診療所に受診された患者さんに対しては、診察室で、個別に説明し対応させて頂いております。

お手紙やFAXでの個人的なご相談は、どうかご遠慮頂きますよう重ねてお願い申し上げます。



ブログ読者の皆さんの質問に関しては、本ブログ内にて、糖質制限食に詳しい医師として、ボランティアで回答させていただいています。

ブログでの回答に関しては、診察をしておりませんので、責任も取れません。

私の回答は、あくまでも一般論としての参考意見とお考え頂けば幸いです。

また、ブログ記事や本に関しても同様に、糖質制限食に関する一般論としての参考意見とお考え下さい。

従いまして、読者の皆さんが私の参考意見を読まれて、どのように利用されるかは、自己責任でよろしくお願い申し上げます。m(_ _)m

そして読者の皆さんからもご意見いただきましたが、普通のお医者さんに相談可能な個人的な内容の質問は、ご自分の主治医にご相談頂けば助かります。

またネットで簡単に検索可能なことは、ご自分でお調べください。

糖質制限食と関わりがないと判断した質問にはお答えできない場合もありますので、ご了承ください。m(_ _)m

普通のお医者さんでは解答不能の、糖質制限食に関わる質問は、何でもどんどんしていただけば嬉しいです。 (^_^)

掲載OKの質問に関して、読者の皆さんに共有していただきたい情報の場合は、ブログ本文記事にて、できるだけ順番にお答えしたいと思います。

質問によっては、コメント欄でお早めにお答えする場合もありますのでご了承ください。

質問が増えてきております。

糖質制限食に関わりのある全ての質問に、本文かコメントでお答えするようできるだけ努力はしていますが、できないときはご容赦願います。m(_ _)m



【糖質制限食を実践される時のご注意】

糖質制限食実践によりリアルタイムに血糖値が改善します。

このため既に、経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は、減薬しないと低血糖の心配がありますので必ず主治医と相談して頂きたいと思います。

一方、薬を使用してない糖尿人やメタボ人は、低血糖の心配はほとんどないので、自力で糖質制限食を実践して糖尿病やメタボ改善を目指していただけば幸いです。

内服薬やインスリン注射なしの糖尿人が糖質制限食を実践すると、食後高血糖は改善しますが、低血糖にはなりません。

血糖値が正常範囲である程度下がると、肝臓でアミノ酸・乳酸・グリセロール(脂肪の分解物)などから、ブドウ糖を作るからです。

これを糖新生といいます。

診断基準を満たす膵炎がある場合、肝硬変の場合、そして長鎖脂肪酸代謝異常症は、糖質制限食は適応となりませんのでご注意ください。

糖質制限食は相対的に高脂肪食になるので、診断基準を満たしている膵炎の患者さんには適応とならないのです。

進行した肝硬変では、糖新生能力が低下しているため適応となりません。

長鎖脂肪酸代謝異常症では、肉や魚などに含まれる長鎖脂肪酸が上手く利用できないので、適応となりません。

腎機能に関して、日本腎臓病学会編「CKD診療ガイド2013」において、eGFR60ml/分以上あれば顕性たんぱく尿の段階でも、たんぱく質は過剰な摂取をしないという表現となっていて、制限という記載はなしです。

従いまして、糖尿病腎症第3期でも、eGFR60ml/分以上なら、糖質制限食OKです。

また、米国糖尿病学会(ADA)は

Position Statement on Nutrition Therapy(栄養療法に関する声明)
Diabetes Care 2013年10月9日オンライン版

において、糖尿病腎症患者に対する蛋白質制限の意義を明確に否定しました。

根拠はランク(A)ですので、信頼度の高いRCT研究論文に基づく見解です。

今後は、糖尿病腎症第3期以降で、eGFRが60ml/分未満の場合も、患者さんとよく相談して、糖質制限食を実践するか否か、個別に対応することとなります。


なお、機能性低血糖症の場合、炭水化物依存症レベルが重症のとき、糖新生能力が低下していることがあり、まれに低血糖症を生じますので注意が必要です。

また、どのような食事療法でも合う合わないがあります。

糖質制限食もその一つですので、合わないとご自分で判断されたら中止していただけば幸いです。



【糖質制限食とは】

米国糖尿病協会(ADA)の患者教育用のテキストブックLife With Diabetes(2004年版)には、以下の記載があります。

「摂取後直接血糖に影響を与えるのは糖質のみである。
糖質は速やかに吸収され、直接100%血糖に変わり、ほぼ120分以内に吸収は終了する。
蛋白質・脂質は、摂取後、直接血糖に影響を及ぼすことはない。
『炭水化物・タンパク質・脂肪はカロリーを含有している。
炭水化物だけが、血糖値に直接影響を及ぼす。』」


これらは含有エネルギーとは無関係な三大栄養素の生理学的特質です。 

1997年版のLife With Diabetes(ADA刊行)では、

「タンパク質は約半分が血糖に変わり、脂質は10%未満が血糖に変わる」

という記載がありましたが、2004年版以降は変更されています。

このように糖質、脂質、タンパク質のうち糖質だけが直接、血糖値を上昇させます。

従って、糖質を摂取した時にはインスリンが大量に追加分泌されます。

脂質を摂取しても、インスリンの追加分泌はありません。

タンパク質はごく少量のインスリンを追加分泌させます。

現在糖尿病において、食後の急激な高血糖(グルコーススパイク)が大きな問題として注目されています。

食後高血糖が、心筋梗塞や脳梗塞などの合併症を起こす危険因子として確立されたからです。

また一日における、食前・食後・空腹時など血糖値の変動幅(平均血糖変動幅)が大きいほど、酸化ストレスが増強し動脈硬化のリスクとなることがわかってきました。

そして、食後高血糖と平均血糖変動幅増大を起こすのは、三大栄養素のなかで糖質だけなのです。

1gの糖質が、体重64kgの2型糖尿病の人の血糖値を約3mg上昇させます。

炊いた白ご飯茶碗1杯150g(252kcal)には、55.3gの糖質が含まれており、血糖値を166mg上昇させます。

一方、和牛サーロインステーキ(脂身つき)を200g(約1000キロカロリー)食べても、糖質含有量は1gもないので、食後血糖は3mg未満の上昇しかないのです。 

なお、1gの糖質が体重64kgの1型糖尿病の人の血糖値を5mg上昇させます。

糖質制限食の基本的な考え方は、上述のような生理学的事実をベースに、できるだけ糖質の摂取を低く抑えて、食後高血糖を防ぐというものです。

簡単に言えば、主食を抜いておかずばかり食べるというイメージになります。

抜く必要がある主食とは 、米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類など糖質が主成分のものです。

3食主食抜きのスーパー糖質制限食(糖質12%、タンパク質32%、脂質56%)なら、薬に頼ることなく速やかにリアルタイムで良好な血糖コントロールが可能です。

一方、上述の白ご飯とステーキの例でも明らかなように、カロリー計算に基づいて血糖値をコントロールすることは理論的に不可能です。

従って、現行の日本糖尿病学会推薦の糖尿病食(糖質60%、タンパク質20%、脂質20%)を実践する限りは、一日の摂取カロリーを1200キロカロリーと低く抑えたとしても、食後高血糖が必ず生じるのです。

糖尿病の改善には、カロリー制限より糖質制限ということがおわかりいただけたと思います。


なお糖質制限食は、カロリー無制限ということではありません。

日本糖尿病学会「糖尿病治療ガイド2014-2015」の

男性1400~2000kcal
女性1200~1800kcal

ほど厳しいカロリー制限は必要ありませんが、

「日本人の食事摂取基準」(2015年、厚生労働省)
に示す推定エネルギー必要量の範囲、
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10904750-Kenkoukyoku-Gantaisakukenkouzoushinka/0000041955.pdf

推定エネルギー必要量(一日あたり)
              男性                  女性
15-17才        2500 2850 3150           2050 2300 2550kcal
18-29才        2300 2650  3050          1650  1950   2200
30-49才        2300 2650  3050            1750  2000  2300
50-69才        2100 2450  2800           1650  1900 2200 
70才          1850 2200  2500            1500  1750 2000

身体活動レベル    低い 普通 高い         低い  普通  高い

くらいが目安です。


そして2013年に糖尿病食事療法に関して画期的な変化がありました。

米国糖尿病学会が、
2013年10月発表の『栄養療法に関する声明』において、全ての糖尿病患者に適した唯一無二の治療食は存在しないと明記したのです。

これはそのまま、1969年の食品交換表第2版以降一貫して、糖尿病治療食として、唯一無二の「カロリー制限・高糖質食」を推奨し続けている日本糖尿病学会への痛烈な批判となっています。

さらに、米国糖尿病学会は『栄養療法に関する声明2013』において地中海食、ベジタリアン食、DASH食、低脂質食などと共に
「糖質制限食」も正式に受容しました。

このことは糖質制限食を推進する私達にとって、大変大きな追い風となりました。



江部康二


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
『人類最強の「糖質制限」論』刊行。予約受付中。
おはようございます。

◎『人類最強の「糖質制限」論』(江部康二 著)(SB新書)
ケトン体を味方にして痩せる、健康になる





2016年4月6日、発売。
現在、アマゾンなどで予約を開始しています。

以下の目次を見て頂ければ分かるように、「どうすれば糖質制限は続けられるのか?」のノウハウから始まって、実践的な知識のエッセンスが沢山盛り込まれています。
糖質制限食の基礎理論・応用理論もしっかり説明しています。
糖質制限食に肯定的な信頼度の高い最新エビデンスを揃えてみました。
ケトン体やコレステロールに関しても言及しました。

糖質制限食初級者から上級者まで、幅広く役に立つ構成となっていますので、是非、ご一読頂けば幸いです。



江部康二


目次

序章 なぜ糖質制限食は続かないのか?
   ダイエット効果抜群!でも続かない
   困るのは自分自身
   糖質制限はアドラー心理学に通じる
   ”今そこにある危機”からの脱出

第1章 糖質を<意識すれば>続けられる
    「無意識」を「意識化」しよう
    うどんはダメでもそばならOK!?
    加工食品の落とし穴
    飲料の落とし穴
    「レコーディング」で糖質を意識化してみる
    糖質を無意識に避けられる究極の境地
    気軽に血糖値を測ってみよう-「尿糖試験紙」
    気軽に血糖値を測ってみよう-血糖
    糖質1gが自分の血糖値をどのくらい上げるか

第2章 実践!炭水化物好きの<もどき>糖質制限法
    「炭水化物好き」でも続けられる糖質制限法
    コンビニでも低糖質食が手に入る
    ”ご飯もどき”で美味しく糖質制限
    ”麺もどき”で美味しく糖質制限
    ”パンもどき”で美味しく糖質制限

第3章 実践!炭水化物好きの<外食>糖質制限法

外食の糖質制限注意法-和食
外食の糖質制限注意法-洋食
    外食の糖質制限注意法-フレンチ、イタリアン、中華

第4章 実践!炭水化物好きの<3食>糖質制限法
    糖質制限の食生活をパターン化してみよう
    糖質制限のパターン化-朝食編
    糖質制限のパターン化-昼食編
    糖質制限のパターン化-夕食編

第5章 カロリーを制限するから続かない
    ”欲張りダイエット”は長続きしない
    カロリー制限はリバウンドするのがオチ
    しゃぶしゃぶ10人前はさすがに・・・・
    「推定エネルギー必要量」を知っておこう

第6章 自分に合った糖質制限法を学ぶ
    3パターンの糖質制限法
    糖質を意識することが基本
    禁断の”ダブル糖質”
    代表的な3つの糖質制限食を比較
    3つの糖質制限食を比較-続けやすさ
    3つの糖質制限食を比較-食後高血糖の改善効果
    3つの糖質制限食を比較-インスリン追加分泌の抑止効果
    3つの糖質制限食を比較-問題点と結論は
    そのほかの糖質制限法-「断糖食」と「MEC食」

第7章 糖質制限食は最初厳しく、徐々にゆるやかに

    「スーパー・スタンダード・プチ」 順がいい
    週1回の解禁日で自分にご褒美
    糖尿人の解禁日はくれぐれも慎重に

第8章 糖質制限の実践マニュアル
    糖質制限食十箇条を守る
    糖質のバランスを60%から12%に
    たんぱく質と脂質をしっかりとる
    「穀物」と「イモ類」を控える
    イモ類でOKなのはコンニャクイモ
    缶詰、佃煮などにも要注意

第9章 人工甘味料をうまく活用しよう
    恐ろしい甘さの清涼飲料水
    人工甘味料は血糖値を上げない
    人工甘味料を適度に利用して糖質制限
    甘味料について詳しくなろう

第10章 ご飯やパンと上手につき合う
     茶色っぽい精製度の低い穀物がベター
     血糖値が上がりやすい食べ物を見分ける
     「GI値」より糖質の「絶対量」
     野菜、海藻、キノコでサプリいらず

第11章 ヘルシーなイメージの飲み物にダマされるな!

     スポーツドリンクは健康的?
     牛乳の落とし穴
     油断大敵の果物ジュース
     野菜ジュースも油断大敵

第12章 脂質は悪ではない

     脂質を味方につける
     オリーブオイルと魚油をとろう
     「リノール酸」を避けよう
     「トランス脂肪酸」を避けよう
     低カロリーのマヨネーズの落とし穴
     マーガリンではなくバターを

第13章 酒とつまみと間食と上手くつき合う
     醸造酒はNG、蒸留酒はOK
     飲んでOKな醸造酒
     飲んでNGの蒸留酒
     塩味や醤油味のサッパリ系菓子に注意
     ミックスナッツを昼食代わりにすることも

第14章 糖質制限が続く柔軟な発想法
     食品添加物に過敏?
     食品添加物を無闇に恐れなくていい
     1日3食でも2食でも好きなほうでOK
     1日1食は試してみた
     BMIから理想の体重を知る
     目指すべきは「BMI20.0~25.0」

第15章 糖質制限で健康的に痩せられるワケ

     カロリー神話、脂質神話はウソだった
     肥満・糖尿病大国アメリカの失敗
     血糖値が上がると”肥満ホルモン”が出る
     体脂肪の根源は余った血糖
     血糖値を上昇させないことが大事
     体は脂肪をためこむようにできている

第16章 糖質制限の3大効果
     糖質制限で体脂肪が燃焼しやすくなる
     脂肪が脳のエネルギー源になる
     自分の体でブドウ糖を作り出す「糖新生」
     糖質をまったくとらなくても大丈夫
     たんぱく質は”熱消費”が大きい
     たんぱく質は食事から日々補う
     たんぱく質のとりすぎは心配なし
     糖尿病腎症でたんぱく質の制限は必要なし

第17章 糖質制限で大病を防ぐ
     糖質制限の健康効果-メタボを防ぐ
     普通預金の内臓脂肪を下ろす
     糖質制限の健康効果-がんを防ぐ
     血糖はがん細胞の大好物
     肉の食べすぎはがんの発生率を高める?
     糖質制限の健康効果-心臓病、脳卒中を防ぐ
     コレステロールを正しく知る
     制限すべきはコレステロールではなく糖質
     糖質制限は脳出血も防ぐ
     糖質制限の健康効果-認知症を防ぐ
     アルツハイマー病を防ぐ
     糖質制限の健康効果-糖尿病を防ぐ
     血糖値を上げるのは糖質だけ
     インスリンの皮肉
     糖尿病合併症を防げるのは糖質制限食だけ

第18章 アメリカでの糖質制限の変遷
     アメリカでの糖質制限の変遷~その1
     アメリカでの糖質制限の変遷~その2
     ガラパゴス化する日本の糖尿病治療
     アメリカでの糖質制限の変遷~その3

第19章 人類の身体は糖質摂取に適していない
     「高血糖の記憶」を避けよう
     「ミニ・スパイク」を避けよう
     糖尿病予備軍を救う
     人類にとって糖質制限は自然なこと
     インスリンは飢餓に備えたツール
     人類の消化管は糖質摂取に適していない

第20章 糖質制限の最新エビデンス(科学的根拠)
     糖質制限の最新エビデンス~その1
     ゆるい糖質制限でも絶大な効果
     糖質制限の最新エビデンス~その2
     アンチ糖質制限は信頼性が低い
     欠陥だらけの論文への6つの指摘
     糖質制限のダイエット&健康効果のエビデンス~その1
糖質制限のダイエット&健康効果のエビデンス~その2

終章   ケトン体と脂質は糖質制限の強い味方
ケトン体が健康を守ってくれる
     「ケトン体」が増えても危険なし
     飽和脂肪酸は脳卒中リスクを下げる
コレステロールの多い卵を敬遠しない
生理的ケトアシドーシス」と「糖尿病ケトアシドーシス」の違い」
ヒトは胎児、新生児のうちからケトン体をメインに使う
ケトン体は運動時にもエネルギー源になる
中強度の運動まではケトン体でパフォーマンス向上
     「難治性てんかんに「ケトン食」
     ケトン食は究極の糖質制限食
低脂質で病気リスクが下がる」のウソ


出版社からのコメント
ここ数年、糖質制限ダイエットが注目を集め続けています。

ごはんやパン、麺類などの炭水化物(≒糖質)を抜くことで、1週間で体重が2~3㎏ストンと落ちることから、即効性があるため実践する人が増えているのです。

しかし、炭水化物が豊富な食べものは美味しい!

それだけに、意をけっして糖質制限して、いったん成果を上げても、そこで気を許してしまって“糖質の魔力"に引き寄せられることが多いのです。

そうやって、リバウンドの道をたどる……という悪循環が多発しています。

そう、多くの人は炭水化物が大好きですし、なかなかやめることはできないのです。

平均的な日本人は摂取カロリーの6割以上を炭水化物(≒糖質)から得ているわけで……

なら、どうするか!?

糖質制限にトライしてみたいけれど今一歩踏み出せないでいる人、トライしてみたけれどリバウンドしてしまった人、そんな炭水化物が好きな人に向けた糖質制限論を、提唱者で10年来の実践者でもある江部先生が徹底指南します。


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
高たんぱく食と腎機能、糖質制限食について。2016年。
【16/03/09 ハイジ

糖質制限による腎機能への影響について

こんにちは。いつも勉強させて頂いております。

32歳、1型糖尿病発症2年目の女です。半年程前から、糖質制限をはじめました。スーパー糖質制限とまでは行きませんが、1日の糖質量は50〜80g程度だと思います。

1型なのでインスリンはベーサル、ボーラス共に欠かせませんが、糖質OFFメニューのお陰で両方のインスリンとも少量で済み、血糖コントロールはかなり良好、a1cは毎月5%前半、低血糖もほぼないです。

体調も良く、コレステロール、中性脂肪共に標準低値なのですが、クレアチニンのみ0.74と女性にしては高い値が出てしまいました。

またそのときの検診で尿蛋白も±が出てしまい、怖くなって自身で検査シートを買い朝一の尿で尿検査してみたところ、明らかに+寄りの±が出てしまい、心配しています...。

1月の時点でのクレアチニンは0.57、尿蛋白も−なので、急激に腎機能が悪化したのかとも思いましたが、一つ思い当たる節といえばここ2.3ヶ月はかなりガチガチの糖質制限をしていたことです。

肉、魚中心、パン等も全て小麦たんぱくかふすま粉、大豆粉を使用しています。

この生活に満足しているだけに、もしもこの高たんぱく食が影響しているとしたらとてもショックです...。

高たんぱく食によって尿蛋白が出たりクレアチニンが上がるということはありえるのでしょうか。ご教授いただければ嬉しいです。】


こんにちは。

高たんぱく食と腎機能について、1型糖尿病のハイジさんから、コメント・質問を頂きました。

ハイジさん、糖質制限食で血糖、HbA1cコントロール良好、良かったです。

クレアチニンはまず大丈夫と思いますが、念のために血清シスタチンCを調べましょう。

腎機能に関してシスタチンCのほうが信頼度が高い検査です。

尿たんぱくも定量検査をしてみましょう。

試験紙は色で判断しているのでそれほど正確ではありません。

糖質制限食は、相対的に高たんぱく食になるので、腎機能が心配というのは、よくある質問です。

従来の古い知識では、医師でもそのように説明する場合もあると思います。

しかし、私自身は、そう単純なものではないと思っていますので、以下、考察してみます。


1)日本腎臓病学会編「CKD診療ガイド2013」

腎機能に関して、日本腎臓病学会編「CKD診療ガイド2013」において、eGFR60ml/分以上あれば顕性たんぱく尿の段階でも、たんぱく質は過剰な摂取をしないという表現となっていて、制限という記載はなし。


2)米国糖尿病学会の栄養療法に関する声明

米国糖尿病学会(ADA)は、Position Statement on Nutrition Therapy(栄養療法に関する声明)
Diabetes Care 2013年10月9日オンライン版において、糖尿病腎症患者に対する蛋白質制限の意義を明確に否定。
根拠はランク(A)で、信頼度の高いRCT研究論文に基づく見解。


糖質制限食は、高タンパク・高脂質食になりますが1)により、糖尿病腎症第3期でも、eGFR60ml/分以上なら、糖質制限食OKです。

そして2)により、今後は、糖尿病腎症第3期以降で、eGFRが60ml/分未満の場合も、患者さんとよく相談して、糖質制限食を実践するか否か、個別に対応することとなります。


3)「日本人の食事摂取基準」(2015年、厚生労働省)

「日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会」 報告書
II  各論
たんぱく質(PDF:1,149KB)
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000042630.pdf
<97ページ>

3─1.耐容上限量の設定
たんぱく質の耐容上限量は、たんぱく質の過剰摂取により生じる健康障害を根拠に設定されなければならない。
しかし現時点では、たんぱく質の耐容上限量を設定し得る明確な根拠となる報告は十分には見当たらない。
そこで、耐容上限量は設定しないこととした。


結局、現時点では、正常人がタンパク質をたくさん食べて危険という根拠もないけれど、たくさん食べても安全という根拠もないということですね。

まさに、自分で考えて選択して自己責任で食事療法を実践することとなります。

ちなみに、江部康二は、糖尿病発覚の2002年(52才)からスーパー糖質制限食を開始して2016年3月(66才)現在まで続けています。

タンパク質の摂取量は、一日あたり130~140gくらいと、普通人よりかなり大量のタンパク質を摂取してます。
体重1kgあたり2.4gのタンパク質なので、超高たんぱく食です。
それでも尿酸は低めですし、腎機能に何の問題もありません。

最近の検査データは
クレアチニン:0.67mg/dl(0.6~1.1)  eGFR:90.7ml/min./1.73m2
シスタチンC:0.58/L(0.53~0.95)  eGFR:131.6ml/min./1.73m2
尿中アルブミン:4.6mg/g・c(30.0未満)
です。

クレアチニン、シスタチンC、eGFR、尿中微量アルブミンの検査が全て基準値内なので、腎機能に何の問題もありません。

<高雄病院の方針>

現時点で高雄病院では、糖尿病腎症でもeGFRが60ml/分以上の場合は、糖尿病コントロールのためにも糖質制限食を推奨しています。

糖尿病腎症で、腎機能悪化の最大のリスクは「食後高血糖」と「平均血糖変動幅増大」と考えられるからです。

糖尿病腎症第3期以降で、eGFRが60ml/分未満の場合も、患者さんとよく相談して、糖質制限食を実践するか否か、個別に対応するようにしています。

万一スーパー糖質制限食でクレアチニン値の悪化傾向があれば、「超低たんぱく・低糖質・高脂肪食」・・・即ちケトン食も、腎不全に一考の余地ありと現在検討中です。

<結論>

1)GFRが60ml/分以上の場合は、タンパク質制限よりも血糖コントロールを優先して、
  糖尿病腎症でも、普通にスーパー糖質制限食を実践することを推奨する。 

2)GFRが60ml/分未満の場合は、よく相談して糖質制限食を実践するかどうか個別に対応する。

3)GFRが60ml/分未満で、スーパー糖質制限食を選択開始した場合、毎月腎機能検査を実施して、
 血清クレアチニン値を測定し、その結果でスーパー糖質制限食を継続するか否かを決める。


江部康二

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
飲酒と血糖値
【16/03/08 コアラ

飲酒と血糖値

江部先生、

いつも楽しく拝見させて頂いております。美味しく楽しく糖質制限実施中です。

さて私は赤ワイン、辛口白ワインを週末のみ楽しんで居るのですが少し飲みすぎたなー(ワイン250ML程)って思う翌日は血糖値が乱れます。空腹で126を超えたり、野菜しか食べてないのに145近くまで行ったり。普段は糖質制限をしているので空腹時は高くても100です。血糖値の乱れは翌々日くらいには落ち着きます。
これはやっぱり飲酒の影響でしょうか。お酒は血糖値を下げると思っていましたが。
禁酒すべきなのはわかって居るのですがお酒が好きなので。。。。。苦笑

まだ糖尿病と診断されていませんが空腹時や食後自己測定で既に予備軍若しくは本軍と自覚しています。】


こんにちは。

コアラさんから、飲酒と血糖値について、コメント・質問をいただきました。

まずは、アルコールの適量とはどのくらいなのでしょう?

欧米では、「適量」を守れば糖尿人でも、飲酒OKとしています。

例えば、米国糖尿病学会では、アルコール24g/日を食事と共に摂る程度なら適量としています。

30mlの液体のアルコールが、重さとしては24gです。

アルコール24g(30ml)というのは、おおよそ

糖質ゼロ発泡酒350ml缶を2本
辛口ワイン150ml×2杯
ウイスキー30ml(シングル)×3杯
25%の焼酎なら、120ml


です。

コアラさんが辛口白ワイン250mlなら、「適量」に入ってますので、禁酒はしなくてもよいと思いますよ。
まして、週末のみなら、全く心配ないです。

通常は、血中アルコールがある場合は、肝臓の糖新生が阻害されて、翌朝の血糖値が下がることの方が多いので、コアラさんはやや例外的ですね。

他の読者の皆さんの中で、アルコールを飲んだ翌朝は、起床時血糖値が上昇する方はおられるでしょうか?

飲酒翌朝の血糖値上昇の理由はよくわかりませんが、血糖値には以下の要素も関与します。

血糖調節には食事とインスリン以外に、肝臓のグリコーゲン分解・糖新生、運動、睡眠不足、怒り、ストレス、内服薬などいろいろな要素が絡みます。

これらの中で、空腹時には勿論肝臓のグリコーゲン分解・糖新生が関係していますが、糖尿人では摂食時にも、グリコーゲン分解・糖新生が関わってきます。

1) 夜間就寝時以外に、日中でも空腹時には
  肝臓のグリコーゲン分解と糖新生が血糖の供給源となります。

2) 摂食時には消化管から吸収されたブドウ糖はまず肝臓に約50% 取り込まれて、
  それ以外が血液の大循環に回ります。
  摂食時には肝臓のグリコーゲン分解・糖新生は抑制されます。

正常人では上記1)と2)がうまく機能していますが、糖尿人では「肝臓のグリコーゲン分解と糖新生」が摂食時にも抑制されにくいので、食後高血糖となります。

また糖尿人は、肝臓のブドウ糖取り込みも低下しているので、この面でも食後高血糖を起こしやすいのです。

つまり糖尿人では、2)がうまく機能していないのです。

1)に関しても、糖尿人では夜間から明け方の糖新生が制御困難となり、就寝時より翌朝起床時の血糖値の方が髙値となることがあり「暁現象」と呼ばれています。


次に、糖尿人がアルコールを摂取した場合を考えてみます。

アルコールそのものはカロリーはありますが、摂取しても体重増加作用がありませんし、血糖値も上昇させません。

アルコールを摂取すると、人体に対する毒物とみなされて優先的に肝臓で分解されますので、その間、同じ補酵素を使う糖新生がブロックされます。

従ってアルコールを摂取していると、糖尿人においても肝臓の糖新生がブロックされるので、その分、糖質を少々摂取しても食後高血糖を起こしにくい理屈になります。

インスリン注射やSU剤を内服している糖尿人が、空腹時にアルコールを飲んだりすると、糖新生がブロックされて低血糖になりやすいので、注意が必要です。

「アルコール+糖質摂取で血糖値が上がらない」というケースは個人差があると思いますし、全て説明できるわけではありませんが、
「糖新生のブロック」が関与していると考えられます。

同じ理由で、正常人で糖尿病の薬なしでも、空腹時にお酒を大量に飲んだら低血糖を起こす可能性がありますので要注意です。



江部康二

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食の基本のキホン。朝日カルチャー京都講座。2016/3/15。
こんにちは。

朝日カルチャー京都教室講座のご案内です。

今回は「糖質制限食の基本のキホン」と題して、ひたすらわかりやすく糖質制限食のエッセンスをお話したいと思います。

京都、大阪、滋賀、奈良をはじめ、関西や北陸の糖尿人・メタボ人の皆さんのご参加をお待ちしてます。


江部康二


☆☆☆

以下朝日カルチャ-センター京都教室のサイトから転載です。

<公開講座>
糖質制限食の基本のキホン
人類本来の食事、人類の健康食
講師  高雄病院理事長 江部 康二

<講座内容>
人類700万年の進化の歴史と食生活 について考えてみました。
さらに食前と食後の血糖値の変動幅から人類の食生活を3段階にわけて検討してみました。
農耕が始まる前の700万年間は、狩猟・採集・漁労が生業であり、人類皆糖質制限食でした。
農耕が始まり穀物を食べ始めたのはわずか1万年前からです。
すなわち糖質制限食は人類本来の食事であり、人類の健康食です。
糖尿病・メタボなど生活習慣病、日本人の5大疾病、4大死因の予防と治療に糖質制限食が有効なのも、
人類の健康食という意味ではおおいに納得できます。
今回は、糖質制限の基本のキホンをお話しします。
講師のブログ http://koujiebe.blog95.fc2.com/"

<日時・期間> 火曜 13:00-14:30  3/15

<受講料(税込み)>  会員 3,024円  一般 3,564円

<お申し込み>  朝日カルチャーセンター京都教室
電話番号 075-231-9693
https://www.asahiculture.jp/kyoto/course/d7fe558d-ce04-679e-f973-564479eec108

<講師紹介>
江部 康二 (エベ コウジ)
1950年生まれ。 1974年京都大学医学部卒業。
1974年から京都大学胸部疾患研究所第一内科(現在京大呼吸器内科) にて呼吸器科を学ぶ。
1978年から高雄病院に医局長として勤務。
1996年副院長就任。
2000年理事長就任。
2001年から糖質制限食に取り組む。
2002年に自ら糖尿病であると気づいて以来、さらに糖尿病治療の研究に力を注ぎ、「糖質制限食」の体系を確立。
これにより自身の糖尿病を克服。
内科医/漢方医/一般財団法人高雄病院理事長/一般社団法人日本糖質制限医療推進協会理事長

著書『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』(東洋経済新報社)
作家宮本輝氏との対談、『我ら糖尿人、元気なのには理由がある』(東洋経済新報社)
『主食をやめると健康になる』(ダイヤモンド社)
『高雄病院の「糖質制限」給食』(講談社)
『糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食』 (ナツメ社)
『高雄病院 Dr.江部が食べている「糖質制限」ダイエット1ヵ月献立レシピ109』(講談社)
『糖尿病治療のための! 糖質制限食パーフェクトガイド』 (東洋経済新報社)
『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません: 生活習慣病を予防&改善する糖質制限食31のポイント』 (東洋経済新報社)
など多数。

ブログ『ドクター江部の糖尿病徒然日記(http://koujiebe.blog95.fc2.com/)は、
日に10000件のアクセスがあり、糖尿病のかたやそのご家族から寄せられた質問への回答や、
糖尿病・糖質制限食に関する情報の発信に、日々尽力している。




テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
インフルエンザと糖尿病。感染症と糖尿病。
こんばんは。

インフルエンザが、まだまだ発生しています。

京都府感染症情報センターによれば、2016年2月22日~2016年2月28日の期間で京都市は注意報ですが、京都府には警報が出ています。

今日の高雄病院駅前診療所の外来にも、

「先週インフルエンザに罹ったので外来予約の日に来院できませんでした。」

という患者さんが2人おられました。

うち、1名は糖尿人でしたが、HbA1cはコントロール良好であり、幸い軽くてすんだそうですが、新聞のインフルエンザの報道に「糖尿病患者は要注意」と、よく記載されています。

糖尿人がインフルエンザに感染した場合、非糖尿人よりも危険なのでしょうか?

実は「糖尿病患者は要注意」は、インフルエンザに限られたことではありません。

インフルエンザを含めたあらゆるウィルス感染も細菌感染も真菌感染も、全ての感染症において「糖尿病患者は要注意」なのです。

これは、正確には「血糖コントロールの悪い糖尿病患者は感染症に要注意」ということを意味します。

確かにコントロール不良の糖尿人は、感染症にかかりやすく悪化しやすいのです。

それでは血糖コントロールが悪いと、なぜ感染症に弱くなるのでしょう?

高血糖があると

1) 白血球の種類の中で好中球の機能が低下します。

2) 免疫反応が低下します。

3) 毛細血管の血流が悪くなります。
  血流が悪いと酸素や栄養が充分に行き渡りませんし白血球も感染部位に到達しにくくなります。

4) 糖尿病神経障害がある人では、尿路感染症や胆のう炎にかかりやすくなります。

5) 細菌やウィルスのなどの感染があると血糖値が普段より高くなるので悪循環となります。

これらが、重なり合って高血糖があると感染症に弱くなるのです。

例えば、身近な感染症で「おでき」とか皮膚にできることがあります。

白血球など免疫系の細胞がおできの中の細菌を退治にかけつけますが、血糖値が高いと毛細血管レベルで血流が悪くて末梢まで到達しにくくなります。血糖値が高いと白血球そのものの機能も低下しています。

また、最終的におできの傷がふさがって治るときに、血流が良ければどんどん肉が盛り上がって治りますが、血流が悪い糖尿病の人は、栄養分も酸素も不足して治りにくいのです。

糖尿病で血流が悪くなる最大の理由は、血糖値が高いことそのものです。

それでは、糖尿人には救いは無いのかというと、そんなことはありません。

血糖コントロールが良好な糖尿人においては、白血球など免疫細胞もしっかり働いてくれるし、血流も毛細血管にいたるまでスムースに保たれています。

従って、糖質制限食実践で正常の血糖値を保っていれば、感染症に対しても正常人と同様の力を発揮できます。

一方、糖尿病歴が長くて既に末梢の細小血管に動脈硬化など、回復不能の血流障害がある場合、その時点で血糖コントロールを良くすれば進行はとまります。

しかし過去の高血糖の記憶と言える動脈硬化そのものの改善は見込めませんので消えない借金として残ります。

読者の糖尿人の皆さん、血糖コントロールは早ければ早いほど、合併症予防に関して好ましいので、少しでも早く美味しく楽しく「糖質制限食」に取り組みましょう。



江部康二

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
『人類最強の「糖質制限」論』刊行。
こんばんは。

◎『人類最強の「糖質制限」論』(江部康二 著)(SB新書)
ケトン体を味方にして痩せる、健康になる





2016年4月6日、発売。
現在、アマゾンなどで予約を開始しています。

以下の目次を見て頂ければ分かるように、「どうすれば糖質制限は続けられるのか?」のノウハウから始まって、実践的な知識のエッセンスが沢山盛り込まれています。
糖質制限食の基礎理論・応用理論もしっかり説明しています。
糖質制限食に肯定的な信頼度の高い最新エビデンスを揃えてみました。
ケトン体やコレステロールに関しても言及しました。

糖質制限食初級者から上級者まで、幅広く役に立つ構成となっていますので、是非、ご一読頂けば幸いです。



江部康二


目次

序章 なぜ糖質制限食は続かないのか?
   ダイエット効果抜群!でも続かない
   困るのは自分自身
   糖質制限はアドラー心理学に通じる
   ”今そこにある危機”からの脱出

第1章 糖質を<意識すれば>続けられる
    「無意識」を「意識化」しよう
    うどんはダメでもそばならOK!?
    加工食品の落とし穴
    飲料の落とし穴
    「レコーディング」で糖質を意識化してみる
    糖質を無意識に避けられる究極の境地
    気軽に血糖値を測ってみよう-「尿糖試験紙」
    気軽に血糖値を測ってみよう-血糖
    糖質1gが自分の血糖値をどのくらい上げるか

第2章 実践!炭水化物好きの<もどき>糖質制限法
    「炭水化物好き」でも続けられる糖質制限法
    コンビニでも低糖質食が手に入る
    ”ご飯もどき”で美味しく糖質制限
    ”麺もどき”で美味しく糖質制限
    ”パンもどき”で美味しく糖質制限

第3章 実践!炭水化物好きの<外食>糖質制限法

外食の糖質制限注意法-和食
外食の糖質制限注意法-洋食
    外食の糖質制限注意法-フレンチ、イタリアン、中華

第4章 実践!炭水化物好きの<3食>糖質制限法
    糖質制限の食生活をパターン化してみよう
    糖質制限のパターン化-朝食編
    糖質制限のパターン化-昼食編
    糖質制限のパターン化-夕食編

第5章 カロリーを制限するから続かない
    ”欲張りダイエット”は長続きしない
    カロリー制限はリバウンドするのがオチ
    しゃぶしゃぶ10人前はさすがに・・・・
    「推定エネルギー必要量」を知っておこう

第6章 自分に合った糖質制限法を学ぶ
    3パターンの糖質制限法
    糖質を意識することが基本
    禁断の”ダブル糖質”
    代表的な3つの糖質制限食を比較
    3つの糖質制限食を比較-続けやすさ
    3つの糖質制限食を比較-食後高血糖の改善効果
    3つの糖質制限食を比較-インスリン追加分泌の抑止効果
    3つの糖質制限食を比較-問題点と結論は
    そのほかの糖質制限法-「断糖食」と「MEC食」

第7章 糖質制限食は最初厳しく、徐々にゆるやかに

    「スーパー・スタンダード・プチ」 順がいい
    週1回の解禁日で自分にご褒美
    糖尿人の解禁日はくれぐれも慎重に

第8章 糖質制限の実践マニュアル
    糖質制限食十箇条を守る
    糖質のバランスを60%から12%に
    たんぱく質と脂質をしっかりとる
    「穀物」と「イモ類」を控える
    イモ類でOKなのはコンニャクイモ
    缶詰、佃煮などにも要注意

第9章 人工甘味料をうまく活用しよう
    恐ろしい甘さの清涼飲料水
    人工甘味料は血糖値を上げない
    人工甘味料を適度に利用して糖質制限
    甘味料について詳しくなろう

第10章 ご飯やパンと上手につき合う
     茶色っぽい精製度の低い穀物がベター
     血糖値が上がりやすい食べ物を見分ける
     「GI値」より糖質の「絶対量」
     野菜、海藻、キノコでサプリいらず

第11章 ヘルシーなイメージの飲み物にダマされるな!

     スポーツドリンクは健康的?
     牛乳の落とし穴
     油断大敵の果物ジュース
     野菜ジュースも油断大敵

第12章 脂質は悪ではない

     脂質を味方につける
     オリーブオイルと魚油をとろう
     「リノール酸」を避けよう
     「トランス脂肪酸」を避けよう
     低カロリーのマヨネーズの落とし穴
     マーガリンではなくバターを

第13章 酒とつまみと間食と上手くつき合う
     醸造酒はNG、蒸留酒はOK
     飲んでOKな醸造酒
     飲んでNGの蒸留酒
     塩味や醤油味のサッパリ系菓子に注意
     ミックスナッツを昼食代わりにすることも

第14章 糖質制限が続く柔軟な発想法
     食品添加物に過敏?
     食品添加物を無闇に恐れなくていい
     1日3食でも2食でも好きなほうでOK
     1日1食は試してみた
     BMIから理想の体重を知る
     目指すべきは「BMI20.0~25.0」

第15章 糖質制限で健康的に痩せられるワケ

     カロリー神話、脂質神話はウソだった
     肥満・糖尿病大国アメリカの失敗
     血糖値が上がると”肥満ホルモン”が出る
     体脂肪の根源は余った血糖
     血糖値を上昇させないことが大事
     体は脂肪をためこむようにできている

第16章 糖質制限の3大効果
     糖質制限で体脂肪が燃焼しやすくなる
     脂肪が脳のエネルギー源になる
     自分の体でブドウ糖を作り出す「糖新生」
     糖質をまったくとらなくても大丈夫
     たんぱく質は”熱消費”が大きい
     たんぱく質は食事から日々補う
     たんぱく質のとりすぎは心配なし
     糖尿病腎症でたんぱく質の制限は必要なし

第17章 糖質制限で大病を防ぐ
     糖質制限の健康効果-メタボを防ぐ
     普通預金の内臓脂肪を下ろす
     糖質制限の健康効果-がんを防ぐ
     血糖はがん細胞の大好物
     肉の食べすぎはがんの発生率を高める?
     糖質制限の健康効果-心臓病、脳卒中を防ぐ
     コレステロールを正しく知る
     制限すべきはコレステロールではなく糖質
     糖質制限は脳出血も防ぐ
     糖質制限の健康効果-認知症を防ぐ
     アルツハイマー病を防ぐ
     糖質制限の健康効果-糖尿病を防ぐ
     血糖値を上げるのは糖質だけ
     インスリンの皮肉
     糖尿病合併症を防げるのは糖質制限食だけ

第18章 アメリカでの糖質制限の変遷
     アメリカでの糖質制限の変遷~その1
     アメリカでの糖質制限の変遷~その2
     ガラパゴス化する日本の糖尿病治療
     アメリカでの糖質制限の変遷~その3

第19章 人類の身体は糖質摂取に適していない
     「高血糖の記憶」を避けよう
     「ミニ・スパイク」を避けよう
     糖尿病予備軍を救う
     人類にとって糖質制限は自然なこと
     インスリンは飢餓に備えたツール
     人類の消化管は糖質摂取に適していない

第20章 糖質制限の最新エビデンス(科学的根拠)
     糖質制限の最新エビデンス~その1
     ゆるい糖質制限でも絶大な効果
     糖質制限の最新エビデンス~その2
     アンチ糖質制限は信頼性が低い
     欠陥だらけの論文への6つの指摘
     糖質制限のダイエット&健康効果のエビデンス~その1
糖質制限のダイエット&健康効果のエビデンス~その2

終章   ケトン体と脂質は糖質制限の強い味方
ケトン体が健康を守ってくれる
     「ケトン体」が増えても危険なし
     飽和脂肪酸は脳卒中リスクを下げる
コレステロールの多い卵を敬遠しない
生理的ケトアシドーシス」と「糖尿病ケトアシドーシス」の違い」
ヒトは胎児、新生児のうちからケトン体をメインに使う
ケトン体は運動時にもエネルギー源になる
中強度の運動まではケトン体でパフォーマンス向上
     「難治性てんかんに「ケトン食」
     ケトン食は究極の糖質制限食
低脂質で病気リスクが下がる」のウソ


出版社からのコメント
ここ数年、糖質制限ダイエットが注目を集め続けています。

ごはんやパン、麺類などの炭水化物(≒糖質)を抜くことで、1週間で体重が2~3㎏ストンと落ちることから、即効性があるため実践する人が増えているのです。

しかし、炭水化物が豊富な食べものは美味しい!

それだけに、意をけっして糖質制限して、いったん成果を上げても、そこで気を許してしまって“糖質の魔力"に引き寄せられることが多いのです。

そうやって、リバウンドの道をたどる……という悪循環が多発しています。

そう、多くの人は炭水化物が大好きですし、なかなかやめることはできないのです。

平均的な日本人は摂取カロリーの6割以上を炭水化物(≒糖質)から得ているわけで……

なら、どうするか!?

糖質制限にトライしてみたいけれど今一歩踏み出せないでいる人、トライしてみたけれどリバウンドしてしまった人、そんな炭水化物が好きな人に向けた糖質制限論を、提唱者で10年来の実践者でもある江部先生が徹底指南します。




テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖尿人にも安心のチョコレート、モリドル糖質制限チョコレート
おはようございます。

りんごさんから、チョコレートについてコメント頂きました。

『教えて下さい

こんにちは。
私は最近健康診断で空腹時血糖値とA1Cが高いことがわかり、食事を気をつけ始めたばかりの者です。
空腹時血糖値136 a1cは6.7

ただ私は好き嫌いが多く野菜が特にほとんど食べられず、でも甘いものは大好き、炭水化物大好きでよく考えると糖しか取っていなかったなと反省するばかりです。

A1Cの結果を変えるため2月初めにもらった結果なので4月おわり頃測定に行こうと考えています。

糖質を考えた食事をしているつもりではいますが、まだまだ手探り状態でうまくできているかもわかりません。ですが、突然大好きだった甘いものを止めたせいかイライラが止まらなくなり、人に八つ当たりしてしまう始末。これではダメだと思いネットを使いロッテのZEROチョコレートにたどり着きました。江部先生のブログでも書かれていたので、昼食後に続けてZEROチョコレートを2日間食べました。するとイライラはだいぶおさまりました。(思い込みかもしれませんが今の私にはとってもありがたいチョコレートでした)

ただ、そんな私を見た姉に言われた言葉で、こんなに甘いチョコレートが大丈夫なわけがないのにバカみたいと。
糖が全く入っていないわけではないと十分承知していたつもりでしたが気になりました。
でもチョコが全く食べることが出来ないとなるとまたイライラ人に八つ当たりしてしまうのが嫌で、ネットで調べると、高カカオチョコレートが良いと。そしてmeijiのチョコレート効果とゆうチョコをみつけました。 72% 84%?95% 3つほど種類があるチョコレートです。

まだ計算式など全くとゆうほど理解ができず、このチョコレート効果を食べても良いのかわかりません。
95%とゆうのを一箱買ってはみましたが、ZEROのほうが良いのではないかと思う自分もいます。
ぜひ先生に教えていただきたいと思いコメントさせて頂きました。』


りんごさん。
コメントありがとうございます。

高カカオチョコレートは、含有するカカオの割合が高いですが、砂糖が使われているので、我々糖尿人には残念ながらNGです(^_^;)

私、江部康二、実は大のチョコレート好きで、小さい頃から甘いものはそんなに好きではなく、ケーキや饅頭など無くても全く困らないタイプでした。しかし、なぜかチョコレートだけは大好物でした。

50年間くらいチョコレートは嫌と言うほど食べましたが、歯は丈夫で全部残ってます。大学1年生の時1回だけ、奥歯を1本虫歯の治療をしましたが、その後歯の治療はしたことはありません。

そんな私ですが、52歳で、糖尿病になってからは砂糖入りのチョコレートなどもってのほかなので、つらいものがありましたが当初はもうあきらめてました。

ですが、ないのならいっその事作ってしまおうと、糖質制限ドットコムのあらてつさんに「糖質制限のチョコレートを作るように」と指示を出し、紆余曲折ありながら完成したのが、こちらのモリドル 糖質制限チョコレートです。

チョコラテ

モリドル 糖質制限チョコレート
https://www.toushitsuseigen.com/products/detail94.html

このモリドル糖質制限チョコレートですが、私の指示で、甘味料をエリスリトールとステビアにしてもらいました。

エリスリトールはもちろん血糖値を上げませんが、日本で販売されているステビアにはけっこう混ぜ物が多いので、血糖値を上昇させてしまうことがあります。

ステビアの選定時から私が血糖値検査を行い、上昇が認められなかったものだけを指定材料にしました。

また、モリドルチョコレートの製造は、チョコレートの本場であるヨーロッパで行いました。

それは何故でしょう?

ヨーロッパでは、チョコレートを植物油脂でかさ増ししたりしないのと、コンチングの時間が日本と圧倒的に違うからです。

ブログ読者の皆さんも、チョコレートの原材料に「植物油脂」と書かれているのを見たことがあると思います。

日本のチョコレートのほとんどが、コストを減らしてかさ増しするために、カカオバターの割合を減らし植物油脂を使います。

ところが、チョコレートの国際基準では、植物油脂が5%以上入っているものは、チョコレートと呼んで販売できません。

なので日本のほとんどのチョコレートは、国際基準では“チョコレート”として認められないのです。

さらにヨーロッパでチョコレートの伝統を重んじる国では、植物油脂を入れたものをチョコレートとは認めていません。

今回発売のモリドルノンシュガーチョコレートは、植物油を一切使わず、ちゃんとカカオバターだけを使っています。

またヨーロッパでのチョコレート作りにおいて、コンチングに掛ける時間も日本の比ではありません。

コンチングとは、微粒子状に粉砕した原材料を高温で練り合わせる、チョコレート作製におけるとても重要な工程です。

このコンチングでチョコレートの味が決まると入っても過言ではないでしょう。

コンチングの時間が短いとカカオの風味が出ずチョコレートに酸味が残ってしまいます。

日本のチョコレートメーカーのコンチング時間は、コストを下げるため12~24時間ていどしか行いません。

日本製のチョコレートに独特の酸味があるのはこのためです。

それに比べ、ヨーロッパでは72時間のコンチングが通常です。

モリドルノンシュガーチョコレートのコンチングは、なんと78時間。

じっくりと手間と時間を掛けてしっかりコンチングすることにより、なめらかな舌ざわりとカカオの風味を最大限に引き出しています。

お土産でもらう海外の安いチョコレートが意外と美味しかったりするのは、これらの理由があるからです。

モリドルノンシュガーチョコレートは、ヨーロッパの伝統に基づく、本物のチョコレートです(^O^)

さて、美味しさもさることながら、糖尿人の皆さんが一番気になるのは、血糖値の上昇でしょう。

以下は、私、江部康二自らの測定結果です。

モリドルノンシュガーチョコレート ダーク 
1枚100g中の糖質 0.5ḡ

2014年1月7日(火)
午後4:45 空腹時血糖値:119mg
スペイン新作ダークチョコレート60g摂取
午後5:45 食後1時間血糖値宇:111mg・・・

びっくりして測定し直して104mg

大成功です。


モリドルノンシュガーチョコレート ミルク
1枚100gあたりの糖質14.6g

2014年1月6日(月)
午後5:55 血糖値:114mg
スペイン新作ミルクチョコレート:60g摂取
午後6:55 血糖値:124mg

60gを丸ごと食べて、10mgの上昇。
60g中に3.33gの糖質。
10g中に0.555gの糖質。
100g中なら、5.55gの糖質。


合格ですね。

ミルクチョコレートの方は、100ḡあたりの糖質量が14.6gと多く表記されていますが、これは原材料の分析方法が日本と違うため、「糖質」に分類されてしまう成分が多いからだと思われます。

なので、血糖測定から逆算した糖質量と分析値に違いが出たのでしょう。

因みに、この原材料単体でも私が血糖測定しましたが、全く血糖値を上昇させませんでした(^O^)

チョコレートの本場ヨーロッパで私がとことん監修し、見事に血糖測定にも合格した モリドルノンシュガーチョコレート、糖尿人、メタボ人、ダイエッターなどの糖質セイゲニストはもちろん、一般の方に食べて頂いても充分以上に満足してもらえるでしょう\(^o^)/

ブログ読者の皆さん、是非お試しあれ。


江部康二


詳細と販売はこちらから

モリドル 糖質制限チョコレート
https://www.toushitsuseigen.com/products/detail94.html


チョコラテカケラ



テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食に効果;日本内科学会で発表。
【16/03/04 呼吸器科医師

糖質制限食に効果;日本内科学会で発表

来る4月15日から3日間開催される113回日本内科学会講演会の一般演題ポスター発表の抄録に下記の演題が見られました。

前任教授は糖質制限に批判的でしたが、順天堂大学も新たな一歩を踏み出したようで喜ばしい限りです。

1日130グラムの糖質を摂取する緩い糖質制限ですが、それでも低血糖を起こしたりしているので、正しい糖質制限の普及には時間がかかりそうです。

糖質制限は確実に主流となりつつあります


『113回日本内科学会講演会2016年4月17日(日曜日,第7ブース)
演題番号442: 2型糖尿病患者における糖質制限食(130g/日)の有用性と安全性
順天堂大学大学院代謝内分泌内科
順天堂大学医学部附属順天堂医院栄養部
順天堂大学医学部附属練馬病院栄養部
佐藤淳子,他

エネルギー制限食(CRD)の指導を2回以上受けてもHbA1c7.5%以上BMI23以上の患者66人をを2群に分け6ヶ月間の前向き試験を施行。LCDでは1日130グラムの糖質摂取を指導した。
0,1,2,4,6ヶ月目に栄養指導と採血を実施。
6ヶ月時のHbA1cはLCD群で-0.65,CRD群では0(変動なし)(p=0.008),BMIの変動はそれぞれ-0.58,-0.22で(p=0.03)、いずれも有意に改善していました。腎機能や脂質代謝の悪化は無かった。LCDでは糖尿病薬が減ったが、低血糖を生じた症例もあった。
今後さらなる長期的検討が必要である。』


と総括しています。】


こんばんは。
呼吸器科医師さんから、とても嬉しいコメントをいただきました。
ありがとうございます。

順天堂大学ですから、河盛隆造氏が、先進糖尿病治療学講座の特任教授です。
河盛氏は、糖質制限反対派の重鎮の一人です。

河盛氏に気を遣うことなく・・・?
順天堂大学大学院代謝内分泌内科の佐藤淳子医師、なかなかの勇気で素晴らしいです。

現在欧米でも、糖質制限食の定義として、130g/日以下の糖質摂取量が共通理解となっています。

それで糖質制限食を、「130g/日」に設定されたのだと思います。

6ヶ月経過時点で、糖質制限食群の方が、HbA1c、BMIに関してカロリー制限群に比し、有意に改善ですので、緩やかな糖質制限食でも、有効であるという結果です。

私としても喜ばしい結果なのですが、スーパー糖質制限食ならもっといい結果が出るのになという思いもあります。

緩やかな糖質制限でも糖尿病薬が減ったのは良いことなのですが、呼吸器科医師さんがご指摘のように低血糖を起こした症例もあったのは、いただけません。

1gの糖質が体重64kgの糖尿人の血糖値を約3mg上昇させることとか、たんぱく質、脂質は血糖値を直接上昇させることはないこととか、しっかり勉強して、低血糖予防もして頂きたかったですね。



江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット