FC2ブログ
生島ヒロシの サントリーウェルネス おはよう健康塾 『心を変えれば健康になれる』 
こんにちは。

生島ヒロシさんの
サントリーウェルネス おはよう健康塾 において
『心を変えれば健康になれる』
を取り上げていただくこととなりました。

2015年12月4日(金)午前6時10分頃から数分間生放送で、生島ヒロシさんと私の質疑応答があります。

早起きの人は、是非聞いてくださいね。

私も、いつもより1時間早起きでスタンバイです。

本音を言うと、早起きはちょっとつらいですが、寝ぼけないでしっかり話します。


『心を変えれば健康になれる!』アドラー心理学で病気も良くなる 江部康二著
東洋経済新報社 2015/10/16 刊行





簡単にいうと、

「スーパー糖質制限食をしながら、アドラー的な生き方を実践しているととても健康になれる」

というメッセージをこめた本です。

私の65年間の人生の流れを振り返って、自分の成長・変化の過程を物語っている本でもあります。

本書が少しでも、ブログ読者の皆さんのお役にたてれば幸いです。


江部康二


以下は
『心を変えれば健康になれる!』
のはじめにです。

☆☆☆
アドラー的な医者の健康則

私の生き方、考え方、心の持ち方などが、アドラー心理学の立場ととても似ていると、知り合いの医師に言われたことをきっかけに、今回の本は生まれました。

実際にアドラー心理学の本を最近になって初めて読んでみると、共感できることばかりで、感動したのです。

例えば、先日も高雄病院のあるスタッフから、こう言われました。

「先生は目上の人と話すときも、スタッフと話すときも患者さんと話すときも、いつも話し方や態度が変わりませんね。」

と言われました。

言われて気づくと、確かに私は昔から、誰とでも対等の目線で接してきたように思います。

どうもこんな人間は医者には珍しいらしいのですが、誰とでも対等であることは、アドラー心理学でも重視していると知り、共感したわけです。

他にも、私の生き方や考え方とアドラー心理学とは似ているところが多々あり、そのおかげか私は基本的にいつも機嫌がよくて、気分のムラがほとんどありません。

つまり心理的にとても安定しているので、一緒に仕事をしているスタッフにとっては、プレッシャーがなくてチーム医療をやりやすい医師として重宝されているようです。

アドラー的な医師であるため、周囲に安心感が生まれリラックスできる空間を提供できているように思うのです。

私は、1950年1月8日生まれで、エルビス・プレスリー、小泉純一郎元首相、そしてアジア最強?有名人の一人金正恩(キム・ジョンウン)第1書記とも同じ誕生日です。こう並べてみるとなかなか濃いメンバーですね。

2015年8月現在、私は65才ですが、年齢の割にはかなり健康です。

身長は167cm、体重は57~58kgで、BMIは20.4~20.8です。
一般に、身長については、年齢と共に縮む傾向があります。
骨密度が下がって骨の長さが縮んだり、骨格が歪んだりするからです。

事実、60才の男性患者さんが「若い頃に比べて、2cm縮んだ」と言っておられたので、(俺は大丈夫かいな?)とほんのチョッピリ不安でした。そこで、つい最近身長を計測したところ、20才のころから全く縮んでいなかったので、ほっと一安心でした。

この年齢で背がほとんど縮んでないのは、数%ほどしかいないでしょう。

歯は全て残っていて、虫歯もなく歯周症もありません。
65才で歯が全部残っているのは日本人100人中に1~3人だそうです。

目は近眼・老眼・乱視が三位一体となって何故か調和がとれて、眼鏡なしで、「広辞苑」も読めますし日常生活には全く不自由なしで、白内障もありません。

医学部の同級生である眼科医には「運がいい奴!」と言われているほどに目の健康度は高く、100人強の同級生にそんな奴は他にいません。

排尿もまったく不自由なしで、午前9時から外来診察でお茶やコーヒーを飲みながら、午後2時くらいまでぶっ通しで、50~60人くらいの患者さんを診察したあと、やおらトイレにたちます。
夜間尿も基本的には1回も行きません。
排尿に全く変化のない人は、私の世代だと数%ほどでしょうか。

聴力も全く低下していませんでいたが、これは同世代の数%しかいないでしょう。

同年齢の中で、私の健康度がどのくらい珍しいか、ざっと計算してみました。

歯と目の健康度がそれぞれ上位3%以内、排尿の健全さについては、数%ほど聴力の良さが上位数%、身長が縮んでない人は数%。
というわけでこれらの確率を全て掛け合わせてみると、な、な、何とビックリ!

私と同じほど健康な65歳は、「約1000万人に1人」ということになるじゃありませんか!?
自慢話になってしまってすいません。

もっとも、私にも加齢は髪の毛にでていて、白髪がめっきり増えて、おでこが大分広くなりました。

それでも、月曜日から土曜日まで毎日外来診察をし、病棟入院患者さんも普通に担当し、ブログは毎日更新し質問に回答し、講演は年間30件くらいこなし、本も50冊以上刊行し、マスコミの取材にも適宜応じていますので、結構忙しくしてますが、まあ元気です。

このように私が心身共に健康なのは、アドラー的生き方に原因の一つがあるように思うのです。

自慢ついでといってはなんですが、実は私にはギネスブックなみの記録が2つあります。

1つは、夏のテニス合宿で、1982年開始以来、2015年まで、34回ほど毎年続いています。

医師・看護師仲間とその家族・友人などをメンバーにした30名くらいの合宿ですが、大学体育会の合宿とかではなくて個人が主催する合宿としては、ギネスブックものかなと思っています。

もう1つは、バンド活動です。1994年11月以来、バンド<TURNING POINT> を率いて、毎月1回第三金曜日夜に、ライブ活動を続けてきました。
私はボーカルで、キーボード、ギター、ベース、ドラムス、女性ボーカル2名で、総勢7名です。
定期ライブ開始以来、一度も休んだことがないのはちょっと自慢です。
ジャンルはビートルズ、オーティス・レディング、スティービー・ワンダーなどの洋楽から、サザン・オールスターズ、坂本九、柳ジョージ、尾崎豊などの邦楽まで、要するに何でもありのバンドなので飽きが来なくて長続きしてるようです。

2014年12月に、ライブハウスが閉鎖するまで、20年間、アマチュアバンドで一回も休まずに定例ライブというのは、やはりギネスブックものかと秘かに自負しています。今も年に2回くらいはライブ活動を続けています。

34年続くテニス合宿、20年間の定例ライブ、いずれも人間関係良好の賜物かもしれません。

私の対等目線の付き合いとか心理的に安定しているとかアドラー的な側面が長年にわたるギネスブックものの記録につながったのかと思います。

本書は、65年間の人生の流れを振り返って、自分の成長・変化の過程を物語っています。

そして医師として経験的に掴んできた心と健康についての真実を、アドラーの考え方を借りて、整理してみました。

今までにないユニークな健康書であると同時に、人間関係など生き方・人生に対しても有益なヒントを提供する本になったと自負しております。

読者の皆さんの変化に役立てば幸いですし、今の私の生き方に共感していただけるなら、とても嬉しいです。

2015年10月
江部康二





以下は出版社の内容紹介です。

☆☆☆内容紹介

◆糖質制限食ブームを巻き起こしたカリスマ医師が
今いちばん伝えたいこと――。
「病気を治すのは医者ではなく、あなた自身の心の持ち方です」


◆漢方、心理療法、断食療法などを全国に先駆けて導入・実践し、
糖質制限食を日本で初めて提唱したことでも知られる著者が、
「心の持ち方」こそが健康への一番の近道であると説く異色の健康(自己啓発)書。

対人ストレスがなくなることで難病が治る例などもあり、
人間関係・心・身体は一体であると著者は早くから気づき治療に生かしてきた。
最近になり著者は、自身の経験から導き出した健康と病気の経験則は、
人間関係の心理学であるアドラーの教えと、驚くほど一致していることを発見する。
「人を心と身体に分けることはできない」
「原因よりも目的を重視せよ」
「自分と他人の課題を分ける」
……などとするアドラー心理学は、
健康を手に入れるための最適な教えでもあるというのだ。

本書では、そうした長年の医療経験から得た著者の結論を、
アドラー心理学を柱にしながら、豊富な症例を交え
分かりやすく解説している。

どんな健康法よりも大事な「心と健康」の問題に
真正面から斬りこんだ健康書であると同時に、
幸福な人生を手に入れるための自己啓発書ともなっている。


【著者の言葉】
医師として経験的につかんできた心と健康についての真実を、アドラーの考え方を借りて、整理してみました。今までにないユニークな健康書であると同時に、人間関係など生き方・人生に対しても有益なヒントを提供する本になったと自負しております。読者の皆さんの変化に役立てば幸いです……(「はじめに」より)


【本書の内容例】
○心と身体と人間関係はつながっている
○人間関係が病気の元になる
○治らなくていい病気もある
○治ると他の病気を引き起こすこともある
○アドラー心理学は最高の健康書にもなる
○ストレスがあると、治癒力そのものが落ちてしまう
○病気になりやすい性格、なりにくい性格
○他の人の役に立つ→幸福を感じる→健康
○時には主治医を替える勇気も必要
○がんであっても健康は求めることができる
○時には逃げることも必要
○身体の不調は、自分を変えろというサイン
○心を変えればストレスが減る
○人間関係の不安が減ると治療効果が高まる
○治療方針を選ぶのは医師ではなく患者自身
○病気発覚も好機ととらえる
○人間関係がきっかけとなり心は変わる
……
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コレステロールと糖質制限食について。
【15/12/01 そらママ

コレステロールについて

いつもお世話になります。甲状腺機能低下で血糖値が予備軍の者です。

糖質制限をはじめて、7ヶ月がたちます。

本日、定期検診を受けて、総コレステロール244 LDLコレステロール158 HDLコレステロール80 で医師からは、やっぱり糖質制限はよくないと言われ困惑です。

中性脂肪は32です。

3ヶ月前は総コレステロール190
LDLコレステロール121
HDlコレステロール61

でした。

先生のブログを拝見してますと、中性脂肪が低めならば、そこまで問題じゃないと思ったのですが、次回さらに悪化してたらコレステロールの薬を飲まされそうで、糖質制限は脂質の取り過ぎだからダメ!と念をおされます。

今までコレステロールが高くなった事がなく、また痩せすぎなため、バター、チーズ、アーモンド、豚肉バラ肉を多く食べてます。ヘモグロビンa1cはずっと5.3です。

やはり卵や肉類、炒めもの、揚げ物は避けた方が良いでしょうか?】



こんにちは。

そらママさんから、コレステロールと糖質制限食についてコメント・質問を頂きました。


A)
2015年5月1日
日本動脈硬化学会が、「食事で体内のコレステロール値は大きく変わらない」との声明を発表しました。

B)
厚生労働省は、5年おきに改定する「食事摂取基準」の2015年版で、科学的根拠が得られなかったとしてコレステロールの摂取基準を撤廃しました。

C)
米農務省は「コレステロールは過剰摂取を懸念すべき栄養素ではない」として、摂取量を1日300ミリグラム未満に抑えていた食事指針を2015年見直す方向です。



A)B)C)のいずれもコレステロール摂取基準撤廃です。

これらを考慮すると今まで、日米共に長い間、コレステロールの摂取基準を設定して摂取制限を推奨してきたことが、無意味だったと認めたわけです。

米国ではずっと

「1日あたりのコレスレテロール摂取量上限は300mg。棒状のバター1本、または小さい卵2個、ステーキ300グラムに含まれる量」

を推奨し続けていましたが撤廃です。

日本の厚生労働省もこれまでは、コレステロール摂取量に関して

「18歳以上の男性は1日当たり750mgム未満、女性は600mg未満の摂取基準値」

を推奨でしたが撤廃です。


厚生労働省は

「食事からのコレステロールは一部に過ぎず、食事から多く取れば、体内で作る量を減らすなどの調整する仕組みがある」

と解説しています。

こんなことは、とっくにわかっていたこととなのですが、いまさらでも、厚生労働省がお墨付きを出してくれたのは良いことです。

卵や肉類、炒めもの、揚げ物など、コレステロールの多い食材も大丈夫ということですね。

そらママ さんの検査データですが

総コレステロール244
LDLコレステロール158
HDLコレステロール80
中性脂肪は32


なら、まったく問題ないデータです。

糖質制限食を続けていけば、いずれ基準値に戻ると思います。

さて、人体はタンパク質、脂質、無機質、水分等の主要成分により構成されています。
男と女で比べると、一般に女性は少し脂肪の割合が多いです。
人体全体の体組成はおよそですが以下のようです。

水分:55~65%
タンパク質:14~18%
脂肪:15~30%
ミネラル:5~6%
糖質は:1%以下・・・

つまり糖質は人体の構成成分としては極微量。


その中で、脳は脂質に富み、ヒト脳の乾燥重量の65%が脂質です。

脳脂質の半分がリン脂質、コレステロールが1/4、糖脂質が1/4です。

コレステロールは、生体のあらゆる細胞膜の構築に必須の物質であり、肝臓で合成し腸肝循環によって制御・調節されています。

このように、コレステロールは、人体にとって必要不可欠な、重要な構成成分の一つです。

ヒトだけではなく、約2億2500万年前に哺乳類が誕生して以来、生命現象の根幹をなす細胞膜などの原料として一貫して利用されてきたのです。

そのため血清コレステロール値は、摂取された食物のコレステロールが少ない場合は肝臓での合成が高まり、一方、摂取コレステロールが多い場合は、肝臓での合成が徐々に減少して、一定量を必ず確保するよう調整しています。

一般にLDLコレステロールは悪玉でHDLコレステロールは善玉という言い方をしますが、これは正確ではありません。

正常サイズのLDLは、中に約40%のコレステロールを含んでおり、それを末梢組織に運ぶ真っ当な役割を果たしています。

HDLは末梢組織の細胞で原料として使用されたあと余ったコレステロールを回収して肝臓に運んでいます。 

即ち、LDLもHDLも人体に必要なものであり、日々良い仕事をしており逆に少なすぎたら困るわけです。

LDLコレステロールの中で本当に問題となるのは、小粒子LDLコレステロール(小さくて高密度のLDL)と酸化LDLコレステロールです。

小粒子LDLは、真の悪玉である酸化LDLに変化しやすく危険な存在です。

酸化LDLは血液中で異物と見なされて大食細胞という免疫系の細胞に取り込まれていき、血管内皮細胞内でコレステロールを蓄積させ、動脈硬化を起こし心筋梗塞のリスクとなります。

酸化していない普通のLDLは、異物ではないので血管内皮に障害を起こしません。
 
中性脂肪が多くて、HDLコレステロールが少ない人は、小粒子LDLがたくさんある可能性が高いので要注意です。

HDLコレステロールが多くて中性脂肪が少ない人は、小粒子LDLコレステロールと酸化LDLコレステロールは少ないので安全です。

そして糖質制限食実践中の人は、HDLコレステロールが多くて、中性脂肪が少ないです。

つまり糖質制限食実践中であれば、少々LDLコレステロールが高値でも問題ないわけです。



江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
アルコール摂取と糖新生と血糖値
こんばんは。

いよいよ、年の瀬12月になり、忘年会シーズンを迎えました。
ブログ読者の皆さんもお酒を飲む機会が多くなると思います。
私も、忘年会が目白押しです。

今回はアルコール摂取と血糖値について考えてみます。

2型糖尿人で、お酒を飲んで食事(糖質あり)をすると、不思議と血糖値が上がらないケースがあります。

また、インスリン注射をしている人がアルコールを摂取すると、低血糖で倒れてしまうこともあります。

アルコールが血糖値を下げていると言えるのでしょうか?

まずは人体の血糖調節の仕組みを考えてみましょう。

血糖調節には食事とインスリン以外に、肝臓のグリコーゲン分解・糖新生、運動、ストレスなどいろいろな要素が絡みます。

これらの中で、空腹時には勿論肝臓のグリコーゲン分解・糖新生が関係していますが、糖尿人では摂食時にも、グリコーゲン分解・糖新生が関わってきます。

1) 夜間就寝時以外にも、空腹時には日中でも
  肝臓のグリコーゲン分解と糖新生が血糖の供給源となります。

2) 摂食時には消化管から吸収されたブドウ糖はまず肝臓に約50% 取り込まれて、
  それ以外が血液の大循環に回ります。
  摂食時には肝臓のグリコーゲン分解・糖新生は抑制されます。

正常人では上記1)と2)がうまく機能していますが、糖尿人では「肝臓のグリコーゲン分解と糖新生」が摂食時にも抑制されにくいので、食後高血糖となります。

また糖尿人は、肝臓のブドウ糖取り込みも低下しているので、この面でも食後高血糖を起こしやすいのです。

つまり糖尿人では、2)がうまく機能していないのです。

次に、糖尿人がアルコールを摂取した場合を考えてみます。

アルコールそのものはカロリーはありますが、摂取しても体重増加作用がありませんし、血糖値も上昇させません。

アルコールを摂取すると、人体に対する毒物とみなされて優先的に肝臓で分解されますので、その間、同じ補酵素を使う糖新生がブロックされます。

従ってアルコールを摂取していると、糖尿人においても肝臓の糖新生がブロックされるので、その分、糖質を少々摂取しても食後高血糖を起こしにくい理屈になりますね。

一方で、インスリン注射やSU剤を内服している糖尿人が、空腹時にアルコールを飲んだりすると、糖新生がブロックされて低血糖になりやすいので、注意が必要です。

「アルコール+糖質摂取で血糖値が上がらない」というケースは個人差があると思いますし、全て説明できるわけではありませんが、
「糖新生のブロック」が関与していると考えられます。

同じ理由で、正常人で糖尿病の薬なしでも、空腹時にお酒を大量に飲んだら低血糖を起こす可能性がありますので要注意です。

それでは、アルコールの適量とはどのくらいなのでしょう?

欧米では、「適量」を守れば糖尿人でも、飲酒OKとしています。

例えば、米国糖尿病学会では、アルコール24g/日を食事と共に摂る程度なら適量としています。

30mlの液体のアルコールが、重さとしては24gです。

アルコール24g(30ml)というのは、おおよそ

糖質ゼロ発泡酒350ml缶を2本
辛口ワイン150ml×2杯
ウイスキー30ml(シングル)×3杯
25%の焼酎なら、120ml

です。

いやはや「お酒は飲むべし、飲まれるべからず」ですね。


江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット