2015年11月30日 (月)
こんばんは。
今回は、高雄病院での糖質制限食入院治療について説明したいと思います。
外来でなかなか血糖値が下がりきらない時など、入院すると改善する人が殆どですので、そのような場合は『コントロール・教育入院』がお奨めです。14日間あれば、コントロール・教育入院が可能です。
もちろん、糖尿病という立派な病名がありますので健康保険が効きます。
インスリン注射をされている場合は、3-4週間あればより確実に、インスリンの単位を減量できます。
食前に注射している、速効型や超速効型インスリンの単位は、1/3以下になります。
1日1回注射している長時間作用型インスリンの単位は、不変~1/2~1/3程度になります。
自分自身の内因性インスリンがある程度残存している方はインスリン離脱も可能です。
入院して、同一摂取カロリーにそろえた
「従来の糖尿病食(高糖質食)」と
「スーパー糖質制限食」を食べていただきます。
それぞれ一日7-8回、毎食前・食後の血糖値を測定し、血糖値の日内変動を評価します。
そうすることで、食事療法効果の差がリアルタイムに確認できます。
勿論、スーパー糖質制限食の圧勝です。
入院中はその他、頭部CT、腹部CT、頸動脈エコー、心エコーなど、糖尿病に関連するいろいろな検査も行います。
一日の尿をためて、尿糖測定やインスリン分泌量測定(尿中Cペプチド測定)も行います。
一日を通しての内因性インスリンの分泌量(基礎分泌+追加分泌)が蓄尿することで評価できます。
早朝空腹時の血中IRI(インスリン)かCペプチド(インスリン注射をしている人はこちらを測定)を調べることで、基礎分泌のインスリンがどのくらいでているかわかります。
インスリン抵抗性の検査(HOMA-R)やインスリン追加分泌能の検査(HOMA-β)も行います。
いずれも早朝空腹時血液検査(血糖とインスリン)のデータをもとに計算します。
管理栄養士による具体的な栄養指導や、医師による糖質制限食の健康講座もあります。
糖質制限食を体験し学ばれて、退院後は地元の病院で通院され、3-6ヶ月に一回くらい、京都観光を兼ねて高雄病院あるいは高雄病院京都駅前診療所に来て頂ければよいかと思います。
入院・外来治療の実績があれば、電話やメールでの質問もOKです。
高雄病院では現実に、北海道、関東、東海、中部、北陸、中国、山陰、九州、沖縄など、様々な遠方地域の糖尿人の入院も多いです。
興味がある方は、高雄病院の「糖質制限食、コントロール・教育入院」熱烈歓迎いたしますので是非一度どうぞヾ(^▽^)
全国の糖尿人の方々も、入院治療ご希望の場合は、
高雄病院 075-871-0245
まで電話でご相談いただけば幸いです。
遠方の場合、地元の病院や医院の診療情報提供書があれば、高雄病院へ直接入院していただくことも可能です。
江部康二
今回は、高雄病院での糖質制限食入院治療について説明したいと思います。
外来でなかなか血糖値が下がりきらない時など、入院すると改善する人が殆どですので、そのような場合は『コントロール・教育入院』がお奨めです。14日間あれば、コントロール・教育入院が可能です。
もちろん、糖尿病という立派な病名がありますので健康保険が効きます。
インスリン注射をされている場合は、3-4週間あればより確実に、インスリンの単位を減量できます。
食前に注射している、速効型や超速効型インスリンの単位は、1/3以下になります。
1日1回注射している長時間作用型インスリンの単位は、不変~1/2~1/3程度になります。
自分自身の内因性インスリンがある程度残存している方はインスリン離脱も可能です。
入院して、同一摂取カロリーにそろえた
「従来の糖尿病食(高糖質食)」と
「スーパー糖質制限食」を食べていただきます。
それぞれ一日7-8回、毎食前・食後の血糖値を測定し、血糖値の日内変動を評価します。
そうすることで、食事療法効果の差がリアルタイムに確認できます。
勿論、スーパー糖質制限食の圧勝です。
入院中はその他、頭部CT、腹部CT、頸動脈エコー、心エコーなど、糖尿病に関連するいろいろな検査も行います。
一日の尿をためて、尿糖測定やインスリン分泌量測定(尿中Cペプチド測定)も行います。
一日を通しての内因性インスリンの分泌量(基礎分泌+追加分泌)が蓄尿することで評価できます。
早朝空腹時の血中IRI(インスリン)かCペプチド(インスリン注射をしている人はこちらを測定)を調べることで、基礎分泌のインスリンがどのくらいでているかわかります。
インスリン抵抗性の検査(HOMA-R)やインスリン追加分泌能の検査(HOMA-β)も行います。
いずれも早朝空腹時血液検査(血糖とインスリン)のデータをもとに計算します。
管理栄養士による具体的な栄養指導や、医師による糖質制限食の健康講座もあります。
糖質制限食を体験し学ばれて、退院後は地元の病院で通院され、3-6ヶ月に一回くらい、京都観光を兼ねて高雄病院あるいは高雄病院京都駅前診療所に来て頂ければよいかと思います。
入院・外来治療の実績があれば、電話やメールでの質問もOKです。
高雄病院では現実に、北海道、関東、東海、中部、北陸、中国、山陰、九州、沖縄など、様々な遠方地域の糖尿人の入院も多いです。
興味がある方は、高雄病院の「糖質制限食、コントロール・教育入院」熱烈歓迎いたしますので是非一度どうぞヾ(^▽^)
全国の糖尿人の方々も、入院治療ご希望の場合は、
高雄病院 075-871-0245
まで電話でご相談いただけば幸いです。
遠方の場合、地元の病院や医院の診療情報提供書があれば、高雄病院へ直接入院していただくことも可能です。
江部康二
2015年11月29日 (日)
こんにちは。
2015年11月28日(土)18:30~20:30
ウェスティン都ホテルで、 京都糖尿病治療講演会が開催されました。
一般演題
座長 福井道明先生 京都府立医科大学大学院医学研究科 内分泌・代謝内科学 教授
演者 原島伸一先生 京都大学大学院医学研究科 糖尿病・内分泌・栄養内科学 講師
「高齢者糖尿病患者の現状と糖尿病治療」
特別講演
座長 稲垣暢也先生 京都大学大学院医学研究科 糖尿病・内分泌・栄養内科学 教授 演者 石井均先生 奈良県立医科大学 糖尿病学講座 教授
「One size fits allから個別性へ;患者価値観を尊重する医療」
そうそうたるメンバーの講演会ですね。
私も勉強のために参加しました。
原島先生は、高齢糖尿病患者さんに関して「フレイル」(*)あるいは「プレフレイル」の段階で気がついて対応していくことが必要と話されました。
そして低血糖の既往がある人はフレイルになりやすいし、転倒もしやすいし、認知症にもなりやすいし、要注意であることを指摘されました。
(*)
『フレイルとは、健常な状態と要介護状態(日常生活でサポートが必要な状態)の中間の状態として、日本老年医学会は提唱しています。 多くの方は健常な状態から、フレイルの時期を経て要介護状態に至ります。』
石井先生は、ワンパターンの治療を押しつけるのではなく、患者さんの価値観を尊重して一人一人に個別に対応することの大切さを強調されました。
そして、米国糖尿病学会とヨーロッパ糖尿病学会の
『patient centered approrch (患者が中心のアプローチ)』
という考え方を紹介されました。
これは、生活習慣の改善を主眼においた教育を基本とし、必要に応じて薬物治療で補い、患者さんに応じたアプローチにより治療方法や目標を個別化するという新しい概念です。
講演会のあと、立食パーティーがありましたので私も参加しました。
稲垣暢也先生とお話できたので、ちゃっかりお願いをしてきました。
1)現行の糖尿病コントロール目標の評価基準である「HbA1c」は、
短時間の食後高血糖を反映しない。
2)「グリコアルブミン」なら短時間の食後高血糖も反映する。
これらは、勿論、稲垣先生はご存知のことなのですが、1)2)を考慮して、日本糖尿病学会として、糖尿病コントロール目標の指標に、
「グリコアルブミン」も取り上げて頂けないかというお願いです。
稲垣先生、話を聞いて頂き、ありがとうございました。
HbA1cは6.5%(7.0未満良好)でコントロール良好なのにグリコアルブミンは28%(20未満良好)でコントロール不良な私が担当している1型の患者さんの例もお話しました。
この1型の患者さんは、300mg/dlとか400mg/dlとかの食後高血糖もあるのですが、50mg/dlとか60mg/dlの低血糖もあり、HbA1cでは、食後高血糖が反映されていません。一方、グリコアルブミンは、食後高血糖をしっかり反映しています。
このように、HbA1cとグリコアルブミン(GA)が乖離している時は、GAの方が信頼できるのです。
グリコアルブミン(GA)という検査が、日本中にもっともっと普及していけば、食後高血糖による糖尿病合併症予防に繋がります。
是非、グリコアルブミン(GA)がメジャーな検査になって欲しいものです。
江部康二
2015年11月28日(土)18:30~20:30
ウェスティン都ホテルで、 京都糖尿病治療講演会が開催されました。
一般演題
座長 福井道明先生 京都府立医科大学大学院医学研究科 内分泌・代謝内科学 教授
演者 原島伸一先生 京都大学大学院医学研究科 糖尿病・内分泌・栄養内科学 講師
「高齢者糖尿病患者の現状と糖尿病治療」
特別講演
座長 稲垣暢也先生 京都大学大学院医学研究科 糖尿病・内分泌・栄養内科学 教授 演者 石井均先生 奈良県立医科大学 糖尿病学講座 教授
「One size fits allから個別性へ;患者価値観を尊重する医療」
そうそうたるメンバーの講演会ですね。
私も勉強のために参加しました。
原島先生は、高齢糖尿病患者さんに関して「フレイル」(*)あるいは「プレフレイル」の段階で気がついて対応していくことが必要と話されました。
そして低血糖の既往がある人はフレイルになりやすいし、転倒もしやすいし、認知症にもなりやすいし、要注意であることを指摘されました。
(*)
『フレイルとは、健常な状態と要介護状態(日常生活でサポートが必要な状態)の中間の状態として、日本老年医学会は提唱しています。 多くの方は健常な状態から、フレイルの時期を経て要介護状態に至ります。』
石井先生は、ワンパターンの治療を押しつけるのではなく、患者さんの価値観を尊重して一人一人に個別に対応することの大切さを強調されました。
そして、米国糖尿病学会とヨーロッパ糖尿病学会の
『patient centered approrch (患者が中心のアプローチ)』
という考え方を紹介されました。
これは、生活習慣の改善を主眼においた教育を基本とし、必要に応じて薬物治療で補い、患者さんに応じたアプローチにより治療方法や目標を個別化するという新しい概念です。
講演会のあと、立食パーティーがありましたので私も参加しました。
稲垣暢也先生とお話できたので、ちゃっかりお願いをしてきました。
1)現行の糖尿病コントロール目標の評価基準である「HbA1c」は、
短時間の食後高血糖を反映しない。
2)「グリコアルブミン」なら短時間の食後高血糖も反映する。
これらは、勿論、稲垣先生はご存知のことなのですが、1)2)を考慮して、日本糖尿病学会として、糖尿病コントロール目標の指標に、
「グリコアルブミン」も取り上げて頂けないかというお願いです。
稲垣先生、話を聞いて頂き、ありがとうございました。
HbA1cは6.5%(7.0未満良好)でコントロール良好なのにグリコアルブミンは28%(20未満良好)でコントロール不良な私が担当している1型の患者さんの例もお話しました。
この1型の患者さんは、300mg/dlとか400mg/dlとかの食後高血糖もあるのですが、50mg/dlとか60mg/dlの低血糖もあり、HbA1cでは、食後高血糖が反映されていません。一方、グリコアルブミンは、食後高血糖をしっかり反映しています。
このように、HbA1cとグリコアルブミン(GA)が乖離している時は、GAの方が信頼できるのです。
グリコアルブミン(GA)という検査が、日本中にもっともっと普及していけば、食後高血糖による糖尿病合併症予防に繋がります。
是非、グリコアルブミン(GA)がメジャーな検査になって欲しいものです。
江部康二
2015年11月28日 (土)
こんばんは。
日本医事新報No.4779(2015年11月28日発行)に
糖質制限のプロス&コンス:糖尿病の食事療法
という記事が載りました。
精神科医師Aさんから、コメントをいただきました。
ありがとうございます。
プロスは賛成派、コンスは反対派という意味です。
プロスの記事は、北里研究所病院糖尿病センター長 山田 悟氏が、書いておられます。
情報的には、すでに本ブログ記事で何度か取り上げた内容ばかりですが、わかりやすくまとめてあるので、閲覧可能な部分を、転載します。
▼糖質制限食は世界的に広く認められるようになった
▼糖質制限食にかつて突きつけられていた問題点はほぼ解決した
▼糖質制限食は楽しくて続けたくなる糖尿病療養のための選択肢の1つである
私も、同様に思います。
さらに
『「食後高血糖」「平均血糖変動幅増大」という酸化ストレスリスクを防ぎ合併症を予防できる糖尿病食事療法は糖質制限食のみである。』
ということを強調したいと思います。
江部康二
以下日本医事新報の記事を転載
http://www.jmedj.co.jp/article/detail.php?article_id=21363
糖質制限のプロス&コンス:糖質制限:プロスの立場から
北里研究所病院糖尿病センター長 山田 悟
(Point)
▼糖質制限食は世界的に広く認められるようになった
▼糖質制限食にかつて突きつけられていた問題点はほぼ解決した
▼糖質制限食は楽しくて続けたくなる糖尿病療養のための選択肢の1つである
1. 米英糖尿病学会の食事療法ガイドラインにおける糖質制限食
2013年10月,米国糖尿病学会(American Diabetes Association:ADA)が5年ぶりに食事療法に関するガイドラインを改訂した1)。このガイドライン(以下,ADA2013)における提言の中で特に重要な改訂ポイントは以下の3つである。
(1)理想的な三大栄養素比率の存在を否定し,三大栄養素比率は個々の患者ごとに設定すべきものとした。
(2)糖尿病に対する唯一無二の食事療法の存在を否定し,様々な食事療法を受容可能とした。
(3)糖尿病腎症に対する蛋白制限食の意義を否定し,推奨しないとした。
この2つ目のポイントの受容可能な食事療法の一例として糖質制限食が含まれていたわけであり,ADAの糖質制限食に対するスタンスは,食事療法のガイドラインが改訂されるたびに変更されてきたことになる。
まず,2006年版(以下,ADA2006)2)までは,「糖質制限食(糖質摂取130g/日未満)は推奨されない(エビデンスレベルB)」とされていた。それが2008年版(以下,ADA2008)3)において「糖質制限食は減量のための食事療法として低脂質カロリー制限食と同様に有効である(1年まで,エビデンスレベルA)」と変更され,そして,ADA2013において「(糖質制限食を含む)様々な食事療法が受容可能である(エビデンスレベルE)」と変更された1)。
何年までという年数制限や,脂質や腎機能に対する注意喚起など,ADA2008 3)に付記されていた糖質制限食の許可条件が一切除外されたのである。実際,ADA2013 1 )の改訂のためになされた2012年の系統的レビュー4 )においては,糖質制限食について無作為化比較試験が8件引用されており,「いずれの試験も血糖管理か脂質管理か,あるいは両方において糖質制限食が対照食よりも優れていた」とある。ただの1件として糖質制限食が劣っているという試験はなかったのである。
実は,2011年に英国糖尿病学会(Diabetes UK)が食事療法に関するガイドラインを8年ぶりに改訂していたが5),このガイドラインでも糖質制限食は体重減少や血糖管理に有効 であり,選択肢にできる旨が記載されていた。このDiabetes UK 2011では,まずは三大栄養素比率よりも総カロリー摂取量に焦点を当てて,カロリー制限をすべきであるとされており,その上で,選択肢として糖質制限食を受容していた。ADA2013 1)のように糖質制限食を第一選択肢の1つとするのか,Diabetes UK 2011 5)のようにカロリー制限食を第一選択肢とした上で次の選択肢とするのかは議論が残るにしても,糖質制限食を糖尿病治療食として受容することについては世界的なコンセンサスが形成されたと言える。
2. 糖質制限食の有効性
このように世界的に糖質制限食が受容されるようになったのは,糖質制限食の有効性と安全性を示す複数の研究結果が蓄積されたからである。以降,エポックメイキングであった2つの研究と筆者らのデータなどを紹介する。
(1)A to Z研究6)
様々な食事療法が体重減少に与える効果を検討し,糖質制限食が最善であることを示した研究である。広告によって募集された,米国・サンフランシスコ近郊の311名の体重異常者(BMI 27~40)が無作為に糖質制限食の一種であるAtkins diet(A),ラーン食〔カロリーを制限し,糖質をエネルギー比55~60%とし,飽和脂肪酸をエネルギー比10%未満とする伝統的な(traditional)食事療法〕(T),オーニッシュ食(O),ゾーン食(Z)の4つの食事療法に割り付けられた。1年間での体重変化については,どの群も減量に成功していたが,糖質制限食群が最も効果を上げていた(図1)。また,この研究では脂質や血圧の改善についても糖質制限食が最善であった。
(2)DIRECT試験7)~10)
DIRECT試験(Dietary Intervention Randomized Controlled Trial)ではイスラエルの一施設に勤務する322名の体重異常者(BMI 27以上)が無作為に糖質制限食(カロリーは無制限で,当初は炭水化物摂取を20g/日以下に,その後120g/日以下にする),地中海食(カロリーは男性1800kcal,女性1500kcal,肉を少なめに,魚や野菜を多くして,オリーブ油を中心に油脂の摂取はエネルギー比35%まで可とする),脂質制限食(カロリーは男性1800kcal,女性1500kcal,脂質を30%以下とする)の3つの食事療法に割り付けられた。2年間の体重変化については,どの群も体重減少に成功していたが,糖質制限食が最も効果を上げていた7 () 図2)。また,脂質,高感度CRP(hsCRP),アディポネクチン,HbA1c改善のいずれに対しても糖質制限食が最も効果を上げていた7 )。さらに,その後のサブ解析において,糖質制限食が推算糸球体濾過量(eGFR)を改善させることや 8),頸動脈内膜中膜肥厚度を改善させること9 ),糖質制限食の体重減少・脂質改善効果が6年にわたって維持されることが示されている10)。
【全文はPDFをダウンロードの上、ご覧ください】
日本医事新報No.4779(2015年11月28日発行)に
糖質制限のプロス&コンス:糖尿病の食事療法
という記事が載りました。
精神科医師Aさんから、コメントをいただきました。
ありがとうございます。
プロスは賛成派、コンスは反対派という意味です。
プロスの記事は、北里研究所病院糖尿病センター長 山田 悟氏が、書いておられます。
情報的には、すでに本ブログ記事で何度か取り上げた内容ばかりですが、わかりやすくまとめてあるので、閲覧可能な部分を、転載します。
▼糖質制限食は世界的に広く認められるようになった
▼糖質制限食にかつて突きつけられていた問題点はほぼ解決した
▼糖質制限食は楽しくて続けたくなる糖尿病療養のための選択肢の1つである
私も、同様に思います。
さらに
『「食後高血糖」「平均血糖変動幅増大」という酸化ストレスリスクを防ぎ合併症を予防できる糖尿病食事療法は糖質制限食のみである。』
ということを強調したいと思います。
江部康二
以下日本医事新報の記事を転載
http://www.jmedj.co.jp/article/detail.php?article_id=21363
糖質制限のプロス&コンス:糖質制限:プロスの立場から
北里研究所病院糖尿病センター長 山田 悟
(Point)
▼糖質制限食は世界的に広く認められるようになった
▼糖質制限食にかつて突きつけられていた問題点はほぼ解決した
▼糖質制限食は楽しくて続けたくなる糖尿病療養のための選択肢の1つである
1. 米英糖尿病学会の食事療法ガイドラインにおける糖質制限食
2013年10月,米国糖尿病学会(American Diabetes Association:ADA)が5年ぶりに食事療法に関するガイドラインを改訂した1)。このガイドライン(以下,ADA2013)における提言の中で特に重要な改訂ポイントは以下の3つである。
(1)理想的な三大栄養素比率の存在を否定し,三大栄養素比率は個々の患者ごとに設定すべきものとした。
(2)糖尿病に対する唯一無二の食事療法の存在を否定し,様々な食事療法を受容可能とした。
(3)糖尿病腎症に対する蛋白制限食の意義を否定し,推奨しないとした。
この2つ目のポイントの受容可能な食事療法の一例として糖質制限食が含まれていたわけであり,ADAの糖質制限食に対するスタンスは,食事療法のガイドラインが改訂されるたびに変更されてきたことになる。
まず,2006年版(以下,ADA2006)2)までは,「糖質制限食(糖質摂取130g/日未満)は推奨されない(エビデンスレベルB)」とされていた。それが2008年版(以下,ADA2008)3)において「糖質制限食は減量のための食事療法として低脂質カロリー制限食と同様に有効である(1年まで,エビデンスレベルA)」と変更され,そして,ADA2013において「(糖質制限食を含む)様々な食事療法が受容可能である(エビデンスレベルE)」と変更された1)。
何年までという年数制限や,脂質や腎機能に対する注意喚起など,ADA2008 3)に付記されていた糖質制限食の許可条件が一切除外されたのである。実際,ADA2013 1 )の改訂のためになされた2012年の系統的レビュー4 )においては,糖質制限食について無作為化比較試験が8件引用されており,「いずれの試験も血糖管理か脂質管理か,あるいは両方において糖質制限食が対照食よりも優れていた」とある。ただの1件として糖質制限食が劣っているという試験はなかったのである。
実は,2011年に英国糖尿病学会(Diabetes UK)が食事療法に関するガイドラインを8年ぶりに改訂していたが5),このガイドラインでも糖質制限食は体重減少や血糖管理に有効 であり,選択肢にできる旨が記載されていた。このDiabetes UK 2011では,まずは三大栄養素比率よりも総カロリー摂取量に焦点を当てて,カロリー制限をすべきであるとされており,その上で,選択肢として糖質制限食を受容していた。ADA2013 1)のように糖質制限食を第一選択肢の1つとするのか,Diabetes UK 2011 5)のようにカロリー制限食を第一選択肢とした上で次の選択肢とするのかは議論が残るにしても,糖質制限食を糖尿病治療食として受容することについては世界的なコンセンサスが形成されたと言える。
2. 糖質制限食の有効性
このように世界的に糖質制限食が受容されるようになったのは,糖質制限食の有効性と安全性を示す複数の研究結果が蓄積されたからである。以降,エポックメイキングであった2つの研究と筆者らのデータなどを紹介する。
(1)A to Z研究6)
様々な食事療法が体重減少に与える効果を検討し,糖質制限食が最善であることを示した研究である。広告によって募集された,米国・サンフランシスコ近郊の311名の体重異常者(BMI 27~40)が無作為に糖質制限食の一種であるAtkins diet(A),ラーン食〔カロリーを制限し,糖質をエネルギー比55~60%とし,飽和脂肪酸をエネルギー比10%未満とする伝統的な(traditional)食事療法〕(T),オーニッシュ食(O),ゾーン食(Z)の4つの食事療法に割り付けられた。1年間での体重変化については,どの群も減量に成功していたが,糖質制限食群が最も効果を上げていた(図1)。また,この研究では脂質や血圧の改善についても糖質制限食が最善であった。
(2)DIRECT試験7)~10)
DIRECT試験(Dietary Intervention Randomized Controlled Trial)ではイスラエルの一施設に勤務する322名の体重異常者(BMI 27以上)が無作為に糖質制限食(カロリーは無制限で,当初は炭水化物摂取を20g/日以下に,その後120g/日以下にする),地中海食(カロリーは男性1800kcal,女性1500kcal,肉を少なめに,魚や野菜を多くして,オリーブ油を中心に油脂の摂取はエネルギー比35%まで可とする),脂質制限食(カロリーは男性1800kcal,女性1500kcal,脂質を30%以下とする)の3つの食事療法に割り付けられた。2年間の体重変化については,どの群も体重減少に成功していたが,糖質制限食が最も効果を上げていた7 () 図2)。また,脂質,高感度CRP(hsCRP),アディポネクチン,HbA1c改善のいずれに対しても糖質制限食が最も効果を上げていた7 )。さらに,その後のサブ解析において,糖質制限食が推算糸球体濾過量(eGFR)を改善させることや 8),頸動脈内膜中膜肥厚度を改善させること9 ),糖質制限食の体重減少・脂質改善効果が6年にわたって維持されることが示されている10)。
【全文はPDFをダウンロードの上、ご覧ください】
2015年11月27日 (金)
【15/11/25 馬馬虎虎32
江部先生の苦労がよく分かりました
江部先生
あれほど熱心に「糖質制限食」+「糖尿病診断はブドウ糖負荷試験で」を全国で啓蒙活動されて理解して実行している江部教の信者(HbA1c11.4 インスリン1日71単位から、今は76歳 GA16.5 インスリン4回打ちで16単位)として、
むしろ日本糖尿病学会+日本糖尿病協会こそ、糖尿病患者を増加を推進しているのではないかと思うことがありました。
日本糖尿病協会の月刊 糖尿病ライフ「さかえ12月号」の付録
専門・短大・大学生による糖尿病レシピコンテスト第2回 アイデアレシピ作品集
朝食部門 目覚めスッキリいただきます(京都女子大 3名)538kcal
炭水化物81.4g
朝食部門 彩り香る朝食で目覚めスッキリ!(武庫川女子大 3名)495kcal
炭水化物72.4g
朝食部門 おひさまモーニングプレート(名古屋学芸大)498kcal
炭水化物71.2g
朝食部門 ポケットサンドdeモーニング(奈良女子大)500kcal
炭水化物74.7g
昼食部門 ベトナム風エスニックランチ(佐賀女子短大)494kcal
炭水化物80.7g
昼食部門 彩りヘルシーお弁当(釧路短大)508kcal 炭水化物70.3g
昼食部門 ひと味違う!満腹和洋ランチ(和洋女子大)529kcal
炭水化物83.7g
昼食部門 とく徳!満腹やさいランチ(四国大学短大)535kcal
炭水化物73.0g
夕食部門 彩り野菜で見た目も味も満足Dinner(名古屋学芸大)623kcal 炭水化物90.1g
夕食部門 家族で祝おう!まーるい記念日(帝京平成大)651kcal
炭水化物103.5g
夕食部門 まごわやさしいよ!もぐもぐ御膳(仙台青葉学院短大)598kcal
炭水化物92.4g
夕食部門 モリモリ野菜の創作中華(兵庫県立大)619kcal
炭水化物90.2g
くどくどと書きましたがエントリー104件 1次書類審査223件 75校とあり
推察するに、この人達は、栄養士の卵達ですネ。
1食の炭水化物が70~100gだと1時間後、2時間後の血糖値アップを全く無意識で教育を受けています。
全国の糖尿病専門医の再教育も大変ですが、食事指導を担当する?栄養士の卵にせめて1日炭水化物130gだよと教える方法はないのでしょうか。
本当に江部先生のご苦労をよく分かりました。】
こんばんは。
馬馬虎虎32さんから、糖尿病レシピコンテストに関する興味深いコメントを頂きました。
ありがとうございます。
76歳。
インスリン1日71単位のインスリン注射でもHbA1c11.4%
今は、インスリン4回打ちで16単位で、GA16.5%
HbA1cの基準値は6.2%以下で、コントロール目標は7.0未満
GAの基準値は、11.8~16.0%で、コントロール目標は20.0未満
なので、糖質制限食実践で、インスリンの単位が1/4以下になって、なおかつコントロール良好ですので素晴らしい改善です。
良かったです。
日本糖尿病協会の月刊 糖尿病ライフ「さかえ12月号」の付録
専門・短大・大学生による糖尿病レシピコンテスト第2回 アイデアレシピ作品集
の情報を、ありがとうございます。
アイデアレシピとは言いながら、炭水化物70~100gと、強烈な炭水化物祭りなのは、残念至極です。
全て「カロリー制限・高糖質食」です。
「炭水化物・タンパク質・脂肪はカロリーを含有している。炭水化物だけが、
血糖値に直接影響を与える。」(*)
米国糖尿病学会が、2004年から患者教育用テキストブックに記載。
(炭水化物=糖質+食物繊維)
このような、重要な生理学的事実を、栄養士学校では教育しないのでしょうか?
また、
「1gの糖質が体重64kgの2型糖尿病患者の血糖値を約3mg上昇させ、
1型糖尿病患者なら約5mg上昇させる。」
という生理学的事実も、栄養士学校では教育されないのでしょうか?
糖質70gを摂取したら、2型で、210mgの血糖を上昇させます。
すなわち、空腹時血糖値が100mg/dlと良好でも
食後1時間か2時間のピークの血糖値は310mgとなります。
このような糖質たっぷり食を、朝・昼・夕と摂取すれば、1日3回巨大な食後高血糖を生じて、動脈硬化のリスクとなり、数年後には確実に合併症を生じます。
「さかえ12月号」に載っている糖尿病レシピは、全て「合併症製造食」あるいは「慢性殺人食」としか言いようがありません。
食後高血糖を生じない唯一の糖尿病治療食は「糖質制限食」です。
糖質制限食なら、血糖コントロール良好を保つことができて、合併症予防もできます。
日本全国の糖尿人の皆さん、糖尿病専門医や栄養士の言うことを、そのまま信用したら、極めて危険です。
自分の頭で考えて、決断して、食事療法を選択して、身を守ってくださいね。
(*)ADA:Life With Diabetes A Series of Teaching Outlines
by the Michigan Diabetes Research and Training Center 2004
江部康二
江部先生の苦労がよく分かりました
江部先生
あれほど熱心に「糖質制限食」+「糖尿病診断はブドウ糖負荷試験で」を全国で啓蒙活動されて理解して実行している江部教の信者(HbA1c11.4 インスリン1日71単位から、今は76歳 GA16.5 インスリン4回打ちで16単位)として、
むしろ日本糖尿病学会+日本糖尿病協会こそ、糖尿病患者を増加を推進しているのではないかと思うことがありました。
日本糖尿病協会の月刊 糖尿病ライフ「さかえ12月号」の付録
専門・短大・大学生による糖尿病レシピコンテスト第2回 アイデアレシピ作品集
朝食部門 目覚めスッキリいただきます(京都女子大 3名)538kcal
炭水化物81.4g
朝食部門 彩り香る朝食で目覚めスッキリ!(武庫川女子大 3名)495kcal
炭水化物72.4g
朝食部門 おひさまモーニングプレート(名古屋学芸大)498kcal
炭水化物71.2g
朝食部門 ポケットサンドdeモーニング(奈良女子大)500kcal
炭水化物74.7g
昼食部門 ベトナム風エスニックランチ(佐賀女子短大)494kcal
炭水化物80.7g
昼食部門 彩りヘルシーお弁当(釧路短大)508kcal 炭水化物70.3g
昼食部門 ひと味違う!満腹和洋ランチ(和洋女子大)529kcal
炭水化物83.7g
昼食部門 とく徳!満腹やさいランチ(四国大学短大)535kcal
炭水化物73.0g
夕食部門 彩り野菜で見た目も味も満足Dinner(名古屋学芸大)623kcal 炭水化物90.1g
夕食部門 家族で祝おう!まーるい記念日(帝京平成大)651kcal
炭水化物103.5g
夕食部門 まごわやさしいよ!もぐもぐ御膳(仙台青葉学院短大)598kcal
炭水化物92.4g
夕食部門 モリモリ野菜の創作中華(兵庫県立大)619kcal
炭水化物90.2g
くどくどと書きましたがエントリー104件 1次書類審査223件 75校とあり
推察するに、この人達は、栄養士の卵達ですネ。
1食の炭水化物が70~100gだと1時間後、2時間後の血糖値アップを全く無意識で教育を受けています。
全国の糖尿病専門医の再教育も大変ですが、食事指導を担当する?栄養士の卵にせめて1日炭水化物130gだよと教える方法はないのでしょうか。
本当に江部先生のご苦労をよく分かりました。】
こんばんは。
馬馬虎虎32さんから、糖尿病レシピコンテストに関する興味深いコメントを頂きました。
ありがとうございます。
76歳。
インスリン1日71単位のインスリン注射でもHbA1c11.4%
今は、インスリン4回打ちで16単位で、GA16.5%
HbA1cの基準値は6.2%以下で、コントロール目標は7.0未満
GAの基準値は、11.8~16.0%で、コントロール目標は20.0未満
なので、糖質制限食実践で、インスリンの単位が1/4以下になって、なおかつコントロール良好ですので素晴らしい改善です。
良かったです。
日本糖尿病協会の月刊 糖尿病ライフ「さかえ12月号」の付録
専門・短大・大学生による糖尿病レシピコンテスト第2回 アイデアレシピ作品集
の情報を、ありがとうございます。
アイデアレシピとは言いながら、炭水化物70~100gと、強烈な炭水化物祭りなのは、残念至極です。
全て「カロリー制限・高糖質食」です。
「炭水化物・タンパク質・脂肪はカロリーを含有している。炭水化物だけが、
血糖値に直接影響を与える。」(*)
米国糖尿病学会が、2004年から患者教育用テキストブックに記載。
(炭水化物=糖質+食物繊維)
このような、重要な生理学的事実を、栄養士学校では教育しないのでしょうか?
また、
「1gの糖質が体重64kgの2型糖尿病患者の血糖値を約3mg上昇させ、
1型糖尿病患者なら約5mg上昇させる。」
という生理学的事実も、栄養士学校では教育されないのでしょうか?
糖質70gを摂取したら、2型で、210mgの血糖を上昇させます。
すなわち、空腹時血糖値が100mg/dlと良好でも
食後1時間か2時間のピークの血糖値は310mgとなります。
このような糖質たっぷり食を、朝・昼・夕と摂取すれば、1日3回巨大な食後高血糖を生じて、動脈硬化のリスクとなり、数年後には確実に合併症を生じます。
「さかえ12月号」に載っている糖尿病レシピは、全て「合併症製造食」あるいは「慢性殺人食」としか言いようがありません。
食後高血糖を生じない唯一の糖尿病治療食は「糖質制限食」です。
糖質制限食なら、血糖コントロール良好を保つことができて、合併症予防もできます。
日本全国の糖尿人の皆さん、糖尿病専門医や栄養士の言うことを、そのまま信用したら、極めて危険です。
自分の頭で考えて、決断して、食事療法を選択して、身を守ってくださいね。
(*)ADA:Life With Diabetes A Series of Teaching Outlines
by the Michigan Diabetes Research and Training Center 2004
江部康二
2015年11月26日 (木)
こんばんは。
熊本講演会から一夜明けで、11月23日(月)熊本から福岡市に移動しました。
地元住民の緋田さんのご紹介で、
花岡篤哉先生、田頭秀吾先生、新井達也さん、江部康二の5人で
鉄板 楽久平(てっぱん らくへい)さんで
昼食会をしました。
2015年11月15日 が開店4周年だったそうで、比較的新しいお店です。
玄関で靴をぬいで上がります。
ご夫婦で営業されていて、こじんまりしていますが、アットホームで清潔感にあふれる和やかな空間のお店です。
大将の坂口さんは、優しくて温厚で木訥とした感じの好漢で、焼きの腕は確かです。
実は大将は歌が大好きで、たまに、「ギターの弾き語りライブ」をしているそうです。
大将を支える奥さんは、食材に関する知識がとても豊富で、緋田さんによれば、糖質制限食のことも、すぐに理解して頂いたそうです。奥さん、とてもテキパキして明るい方です。
お二人のおもてなしも、爽やかで、手際よく好感が持てました。
そして高級になりがちな ステーキも、リーズナブルな価格で美味しくいただけます。
いろんな種類の野菜も楽しめます。
全席 足を伸ばせる掘りごたつ式なので、ゆったりと過ごせます。
私達はカウンターで目の前で焼いていただいて、糖質制限なコースを堪能しました。
山口県岩国市周東町に旭酒造があり、そこに獺(かわうそ)に祭と書き「獺祭(だっさい)」と読むお酒があります。
知る人ぞ知る吟醸香の漂う、清酒粕からつくる焼酎です。
花岡先生が、貴重な獺祭を、楽久平に持ってこられました。
アルコールが35度ですので、水割りが無難です。
昼間から皆さん、2杯ずつ、こちらも堪能しました。
花岡先生、ありがとうございました。
ステーキコース5,500円
色々というより、とにかくステーキを食べたい方におすすめ。
当店自慢のステーキを堪能してください。
・スープ
・サラダ
・前菜
・海鮮
・焼野菜
・ステーキ100g(ヒレorロース)
・ガーリックライス
・デザート
・コーヒー(ホットorアイス)
上記は、糖質セイゲニストではない普通の人のコースです。
私達は、緋田さんから、前もって伝えて貰っていたので、糖質制限バージョンでいただきました。
緋田さん、ありがとうございました。
ガーリックライスとデザートはなしにして、卵で作った皮を下敷きに、もやしなど野菜と牛肉を盛って、広島風お好み焼きを作っていただき糖質制限なシメとしました。
糖質制限な広島風お好み焼き、とても美味しかったです。
楽久平コース3,900円もお奨めだそうです。
前もって電話で予約して、糖質セイゲニストであることを伝えておけば、満足度の高い糖質制限なコースを用意して頂けます。
福岡の糖質セイゲニストの方々、福岡市を訪れた全国の糖質セイゲニストの皆さん、是非、予約して鉄板 楽久平(てっぱん らくへい)に行ってみてくださいね。
http://teppan-rakuhei.com/menu/
【店名】鉄板 楽久平(てっぱん らくへい)
【住所】〒810-0011
福岡市中央区高砂1-22-2 アーク7番館2F
【TEL】092-791-5420
【営業時間】18:00~0:00
オーダーストップ 23:00
【定休日】日曜日
【アクセス】薬院駅、渡辺通り駅から徒歩5分
【座席数】テーブル16席、カウンター6席
【駐車場】近隣にコインパーキング有り
【カード】VISA、MASTER、AmericanExpress
江部康二
熊本講演会から一夜明けで、11月23日(月)熊本から福岡市に移動しました。
地元住民の緋田さんのご紹介で、
花岡篤哉先生、田頭秀吾先生、新井達也さん、江部康二の5人で
鉄板 楽久平(てっぱん らくへい)さんで
昼食会をしました。
2015年11月15日 が開店4周年だったそうで、比較的新しいお店です。
玄関で靴をぬいで上がります。
ご夫婦で営業されていて、こじんまりしていますが、アットホームで清潔感にあふれる和やかな空間のお店です。
大将の坂口さんは、優しくて温厚で木訥とした感じの好漢で、焼きの腕は確かです。
実は大将は歌が大好きで、たまに、「ギターの弾き語りライブ」をしているそうです。
大将を支える奥さんは、食材に関する知識がとても豊富で、緋田さんによれば、糖質制限食のことも、すぐに理解して頂いたそうです。奥さん、とてもテキパキして明るい方です。
お二人のおもてなしも、爽やかで、手際よく好感が持てました。
そして高級になりがちな ステーキも、リーズナブルな価格で美味しくいただけます。
いろんな種類の野菜も楽しめます。
全席 足を伸ばせる掘りごたつ式なので、ゆったりと過ごせます。
私達はカウンターで目の前で焼いていただいて、糖質制限なコースを堪能しました。
山口県岩国市周東町に旭酒造があり、そこに獺(かわうそ)に祭と書き「獺祭(だっさい)」と読むお酒があります。
知る人ぞ知る吟醸香の漂う、清酒粕からつくる焼酎です。
花岡先生が、貴重な獺祭を、楽久平に持ってこられました。
アルコールが35度ですので、水割りが無難です。
昼間から皆さん、2杯ずつ、こちらも堪能しました。
花岡先生、ありがとうございました。
ステーキコース5,500円
色々というより、とにかくステーキを食べたい方におすすめ。
当店自慢のステーキを堪能してください。
・スープ
・サラダ
・前菜
・海鮮
・焼野菜
・ステーキ100g(ヒレorロース)
・ガーリックライス
・デザート
・コーヒー(ホットorアイス)
上記は、糖質セイゲニストではない普通の人のコースです。
私達は、緋田さんから、前もって伝えて貰っていたので、糖質制限バージョンでいただきました。
緋田さん、ありがとうございました。
ガーリックライスとデザートはなしにして、卵で作った皮を下敷きに、もやしなど野菜と牛肉を盛って、広島風お好み焼きを作っていただき糖質制限なシメとしました。
糖質制限な広島風お好み焼き、とても美味しかったです。
楽久平コース3,900円もお奨めだそうです。
前もって電話で予約して、糖質セイゲニストであることを伝えておけば、満足度の高い糖質制限なコースを用意して頂けます。
福岡の糖質セイゲニストの方々、福岡市を訪れた全国の糖質セイゲニストの皆さん、是非、予約して鉄板 楽久平(てっぱん らくへい)に行ってみてくださいね。
http://teppan-rakuhei.com/menu/
【店名】鉄板 楽久平(てっぱん らくへい)
【住所】〒810-0011
福岡市中央区高砂1-22-2 アーク7番館2F
【TEL】092-791-5420
【営業時間】18:00~0:00
オーダーストップ 23:00
【定休日】日曜日
【アクセス】薬院駅、渡辺通り駅から徒歩5分
【座席数】テーブル16席、カウンター6席
【駐車場】近隣にコインパーキング有り
【カード】VISA、MASTER、AmericanExpress
江部康二
2015年11月25日 (水)
【15/11/24 九州の学生
お礼
江部先生
講演会に参加した九州の学生です。
質疑応答の際、丁寧にお答えくださり誠にありがとうございます。
以下、講演会後に考えたこと、感じたことをまとめてみました。
江部先生ご指摘の通り、私自身を含む家族全員が"機能性低血糖"であると思われます。
機能性低血糖の症状がドンピシャで家族全員に当てはまるからです。
さらに、父方の祖母が2型糖尿病を患った後に死去したことからも確実と感じています。
家族構成は父、母、姉二人、兄、私の六人です。
家族にもこのことを伝えました。
おかげで、母は地元の日本糖質制限医療推進協会の提携病院での診察を予定しています。
母以外の家族はまだ半信半疑といったところですが、徐々に興味を示してきており、 私と母の結果が示せれば、自然と受け入れてくれると思っています。
私が糖質制限を始めたきっかけは、プロテニスプレイヤーのジョコビッチ選手が、食事療法により成績を飛躍的に上げたという話を聞いたところからです。
ジョコビッチ選手の書籍では、"グルテンおよび精製糖質の摂取を極力避けるべき"と繰り返し主張しており、他の書籍やネット検索で詳細を調査するうちに 江部先生のブログと書籍に辿り着いた次第です。
私自身は糖質制限食を1ヶ月前から実施しています。スタンダードとスーパーの間くらいと少し緩めです。
典型的な食事例は以下の通りです。
朝食:ココナッツオイルおよびイリコ粉末入りお湯、
間食:ココナッツオイル入りお湯、またはコーヒー
昼食:塩さば定食 ご飯2口ほど
間食:ココナッツオイル入りお湯、またはコーヒー
夕食:焼肉定食 もちろんご飯抜き
*あとは適宜、間食でミカン等の低糖果物を食す程度
運動量は週1回のペースでテニスを1時間ほどする程度です。身長は171cm, 体重は58-60kgです。
元々痩せ型で最初は体重減少を懸念していましたが、1ヶ月後も変わらず59kgを維持しており良好です。
また、実施前は以下9つの症状が26年間断続的に続いていました。
1) 鼻水、鼻づまり、のどの不調
2) 夜、寝付くのに時間がかかる
3) 寝る前の眼内閃光
4) 朝起きるのがつらい
5) 日中の倦怠感、眠気
6) 日中の集中力散漫
7) 切れ痔とそれによる出血
8) 顔面の皮膚炎症
9) フケ
実施後は、驚くべきことに、一気に同時にほぼ完璧に治っており、毎日の朝がすがすがしく、人生の中で一番体調が良いと断言できます。身体・認知機能も確実に上がっており、先日受けた某英語テストも予想以上に大幅スコアアップを達成し、今後の飛躍を確信できるものでした。体脂肪率、筋肉量、内臓脂肪量、血糖値、ケトン体濃度等の定量的データはまだ調べていませんが、概ね良好と思われます。家族を説得するためにも、これらデータも調べたいとは思っているのですが...
とはいえ、江部先生には命を救ってもらったといっても過言ではなく、感謝してもしきれません。これに気づかず、考えようともせず、後の人生を歩んでいたらと思うとゾッとします。
また、吉田先生がご紹介した
W. A. プライス博士(著)、片山恒夫(訳)「食生活と身体の退化」1939年
の調査も大変興味深く、IT・交通インフラ設備が今とは比ではない1930年代に、これら膨大なデータをまとめ上げているプライス博士の功績は物凄いと感じました。早速、原本と翻訳版を注文しました。まだ糖質制限食をはじめて1ヶ月と新米ですが、これからも江部先生の書籍とブログおよび上記書籍を参考に健康増進に努めます。また、吉田先生と野口先生の体験談も激しく同意できるもので勇気を頂きました。この場を借りて、再度お礼を申し上げます。
長文失礼しました。】
おはようございます。
九州の学生さんから、機能性低血糖と糖質制限食について、コメントを頂きました。
九州の学生さん、拙著の御購入、熊本講演会へのご参加、ありがとうございました。
糖質制限食で、症状が改善して良かったです。
26年間断続的に続いていた9つの症状が一気に改善したとはすごいです。
食事例を拝見すると、やや少食のようにも思えますが、体重が59kgと維持されているので、OKです。
ココナッツオイルが結構、カロリーがあるのでしょうね。
さて、機能性低血糖と糖質制限食についてです。
A)機能性低血糖が原因で生じている症状は、糖質制限食でリアルタイムに改善します。
B)糖質制限食で改善しない症状は、機能性低血糖とは無関係ということです。
A)B)はシンプルですが、重要なことなので、「自分は機能性低血糖かも?」と思っている皆さんは、しっかり覚えておきましょう。
機能性低血糖症は、1924年アメリカのSeale Harrisによって指摘された疾患で、血糖値の低下に伴ない、精神的・身体的症状を来たす疾患です。
易疲労感、気力低下、眠気、集中力低下、物忘れ、不安、いらいら、頭痛、めまい、発汗、震え、心悸亢進、筋肉痛、甘いものに対する異常な欲求、異常な空腹感・・・ などの症状がみられます。
ほとんどの機能性低血糖の背景には、インスリンの過剰分泌及び遷延分泌があります。
やせ型でインスリン抵抗性がなくても、機能性低血糖を生じる人はおられます。
機能性低血糖症は、糖質を摂取して血糖値が上昇して、追加分泌インスリンが基礎分泌インスリンの10倍、20倍、30倍レベル出たときに、早ければ食後2時間、通常は4時間から5時間くらいで発症することが多いです。
はっきりしている場合は、糖質摂取4~5時間後の血糖値が60mg/dl以下になります。
家族歴に2型糖尿病があって、現在は正常型で糖尿病を発症していない人は、インスリン追加分泌が遷延することがあり、機能性低血糖が特に起こりやすいです。
境界型および糖尿病でも、軽症の段階だと、インスリン分泌能力はまだ残っています。
そして、インスリン追加分泌が出遅れて遷延するのが2型糖尿病の特徴なので、
「機能性低血糖+境界型」あるいは「機能性低血糖+糖尿病型」
というパターンは、結構あると思います。
一方、家族歴に2型糖尿病がなくて、現在糖尿病的には全く正常でも、インスリンが過剰に分泌されるタイプの「機能性低血糖+正常型」もあります。
こちらは若い人に多く、それこそ小学生や中学生でもありえると思います。
当然、高校生や大学生は言うまでもありません。
いずれにせよ
<糖質摂取による血糖値上昇→インスリン過剰分泌・分泌遷延→機能性低血糖>
というパターンです。
従って、精製炭水化物が、最も機能性低血糖を起こしやすいです。
未精製の炭水化物はややましですが、やはり起こす可能性があります。
糖質制限食なら、食後高血糖がほとんどなくて、インスリン追加分泌もごく少量なので機能性低血糖をほとんど生じません。
スーパー糖質制限食なら、インスリン追加分泌は、野菜分の少量の糖質に対応して、せいぜい2~3倍くらいまでです。
この機能性低血糖症、日本ではあまり認知されていませんが、きっちり問診してみると、若い人でも結構おられますので注意が必要ですね。
機能性低血糖症の場合、糖質摂取後30分で140mg/dl程度に上昇した血糖値が、60分後に80mg/dlなったりします。
これだけ血糖の変動幅が大きい(60mg)と、眠気も来そうですね。
さらに4時間~5時間に40~60mg/dlとかまで下がることがあり、低血糖症状を生じます。
血糖値が40mg~60mg/dlなら明らかな低血糖ですが、60mg/dl以上あって正常範囲でも、血糖値が1時間で50mg以上下がると眠気などの症状も出やすいようです。
江部康二
☆☆☆追加
【訂正および補足
江部先生
ブログに取り上げてくださり、ありがとうございます。
細かいことで恐縮ですが、訂正箇所があります。諸症状が現れていた期間は26年間と示しましたが、物心ついて数年後から今までという意味なので、厳密には20年間程です。かなり細かいですが、念のため。
また補足致しますと、諸症状は今年5月から8月までの間、フランス滞在時に特にひどく出ていました。そのときの典型的な食事例は以下です。
朝食:クロワッサン大1個、砂糖入りコーヒー
昼食:フランスパン小2個、ポテト、ステーキ、温野菜、砂糖入りコーヒー
夕食:ミートソーススパゲッティ、フランスパン、100%オレンジジュース
これで、健康でいられるはずがありません...最初は時差ボケ、慣れない土地での生活ストレスと漫然と考えていましたが、今となっては明確な糖質過剰摂取だとわかります。調べてみるとフランスパンにいたってはGI値はなんと93(注)。体は正直だと改めて実感しました。
(注)引用元:http://tst.japan-topics.com/archives/3820
2015/11/25(Wed) 17:19 | URL | 九州の学生 | 】
九州の学生さんから訂正と補足をコメントいただきました。
ありがとうございます。
確かにフランス滞在期間中は、朝昼夕と、ダブル炭水化物ですね。
お礼
江部先生
講演会に参加した九州の学生です。
質疑応答の際、丁寧にお答えくださり誠にありがとうございます。
以下、講演会後に考えたこと、感じたことをまとめてみました。
江部先生ご指摘の通り、私自身を含む家族全員が"機能性低血糖"であると思われます。
機能性低血糖の症状がドンピシャで家族全員に当てはまるからです。
さらに、父方の祖母が2型糖尿病を患った後に死去したことからも確実と感じています。
家族構成は父、母、姉二人、兄、私の六人です。
家族にもこのことを伝えました。
おかげで、母は地元の日本糖質制限医療推進協会の提携病院での診察を予定しています。
母以外の家族はまだ半信半疑といったところですが、徐々に興味を示してきており、 私と母の結果が示せれば、自然と受け入れてくれると思っています。
私が糖質制限を始めたきっかけは、プロテニスプレイヤーのジョコビッチ選手が、食事療法により成績を飛躍的に上げたという話を聞いたところからです。
ジョコビッチ選手の書籍では、"グルテンおよび精製糖質の摂取を極力避けるべき"と繰り返し主張しており、他の書籍やネット検索で詳細を調査するうちに 江部先生のブログと書籍に辿り着いた次第です。
私自身は糖質制限食を1ヶ月前から実施しています。スタンダードとスーパーの間くらいと少し緩めです。
典型的な食事例は以下の通りです。
朝食:ココナッツオイルおよびイリコ粉末入りお湯、
間食:ココナッツオイル入りお湯、またはコーヒー
昼食:塩さば定食 ご飯2口ほど
間食:ココナッツオイル入りお湯、またはコーヒー
夕食:焼肉定食 もちろんご飯抜き
*あとは適宜、間食でミカン等の低糖果物を食す程度
運動量は週1回のペースでテニスを1時間ほどする程度です。身長は171cm, 体重は58-60kgです。
元々痩せ型で最初は体重減少を懸念していましたが、1ヶ月後も変わらず59kgを維持しており良好です。
また、実施前は以下9つの症状が26年間断続的に続いていました。
1) 鼻水、鼻づまり、のどの不調
2) 夜、寝付くのに時間がかかる
3) 寝る前の眼内閃光
4) 朝起きるのがつらい
5) 日中の倦怠感、眠気
6) 日中の集中力散漫
7) 切れ痔とそれによる出血
8) 顔面の皮膚炎症
9) フケ
実施後は、驚くべきことに、一気に同時にほぼ完璧に治っており、毎日の朝がすがすがしく、人生の中で一番体調が良いと断言できます。身体・認知機能も確実に上がっており、先日受けた某英語テストも予想以上に大幅スコアアップを達成し、今後の飛躍を確信できるものでした。体脂肪率、筋肉量、内臓脂肪量、血糖値、ケトン体濃度等の定量的データはまだ調べていませんが、概ね良好と思われます。家族を説得するためにも、これらデータも調べたいとは思っているのですが...
とはいえ、江部先生には命を救ってもらったといっても過言ではなく、感謝してもしきれません。これに気づかず、考えようともせず、後の人生を歩んでいたらと思うとゾッとします。
また、吉田先生がご紹介した
W. A. プライス博士(著)、片山恒夫(訳)「食生活と身体の退化」1939年
の調査も大変興味深く、IT・交通インフラ設備が今とは比ではない1930年代に、これら膨大なデータをまとめ上げているプライス博士の功績は物凄いと感じました。早速、原本と翻訳版を注文しました。まだ糖質制限食をはじめて1ヶ月と新米ですが、これからも江部先生の書籍とブログおよび上記書籍を参考に健康増進に努めます。また、吉田先生と野口先生の体験談も激しく同意できるもので勇気を頂きました。この場を借りて、再度お礼を申し上げます。
長文失礼しました。】
おはようございます。
九州の学生さんから、機能性低血糖と糖質制限食について、コメントを頂きました。
九州の学生さん、拙著の御購入、熊本講演会へのご参加、ありがとうございました。
糖質制限食で、症状が改善して良かったです。
26年間断続的に続いていた9つの症状が一気に改善したとはすごいです。
食事例を拝見すると、やや少食のようにも思えますが、体重が59kgと維持されているので、OKです。
ココナッツオイルが結構、カロリーがあるのでしょうね。
さて、機能性低血糖と糖質制限食についてです。
A)機能性低血糖が原因で生じている症状は、糖質制限食でリアルタイムに改善します。
B)糖質制限食で改善しない症状は、機能性低血糖とは無関係ということです。
A)B)はシンプルですが、重要なことなので、「自分は機能性低血糖かも?」と思っている皆さんは、しっかり覚えておきましょう。
機能性低血糖症は、1924年アメリカのSeale Harrisによって指摘された疾患で、血糖値の低下に伴ない、精神的・身体的症状を来たす疾患です。
易疲労感、気力低下、眠気、集中力低下、物忘れ、不安、いらいら、頭痛、めまい、発汗、震え、心悸亢進、筋肉痛、甘いものに対する異常な欲求、異常な空腹感・・・ などの症状がみられます。
ほとんどの機能性低血糖の背景には、インスリンの過剰分泌及び遷延分泌があります。
やせ型でインスリン抵抗性がなくても、機能性低血糖を生じる人はおられます。
機能性低血糖症は、糖質を摂取して血糖値が上昇して、追加分泌インスリンが基礎分泌インスリンの10倍、20倍、30倍レベル出たときに、早ければ食後2時間、通常は4時間から5時間くらいで発症することが多いです。
はっきりしている場合は、糖質摂取4~5時間後の血糖値が60mg/dl以下になります。
家族歴に2型糖尿病があって、現在は正常型で糖尿病を発症していない人は、インスリン追加分泌が遷延することがあり、機能性低血糖が特に起こりやすいです。
境界型および糖尿病でも、軽症の段階だと、インスリン分泌能力はまだ残っています。
そして、インスリン追加分泌が出遅れて遷延するのが2型糖尿病の特徴なので、
「機能性低血糖+境界型」あるいは「機能性低血糖+糖尿病型」
というパターンは、結構あると思います。
一方、家族歴に2型糖尿病がなくて、現在糖尿病的には全く正常でも、インスリンが過剰に分泌されるタイプの「機能性低血糖+正常型」もあります。
こちらは若い人に多く、それこそ小学生や中学生でもありえると思います。
当然、高校生や大学生は言うまでもありません。
いずれにせよ
<糖質摂取による血糖値上昇→インスリン過剰分泌・分泌遷延→機能性低血糖>
というパターンです。
従って、精製炭水化物が、最も機能性低血糖を起こしやすいです。
未精製の炭水化物はややましですが、やはり起こす可能性があります。
糖質制限食なら、食後高血糖がほとんどなくて、インスリン追加分泌もごく少量なので機能性低血糖をほとんど生じません。
スーパー糖質制限食なら、インスリン追加分泌は、野菜分の少量の糖質に対応して、せいぜい2~3倍くらいまでです。
この機能性低血糖症、日本ではあまり認知されていませんが、きっちり問診してみると、若い人でも結構おられますので注意が必要ですね。
機能性低血糖症の場合、糖質摂取後30分で140mg/dl程度に上昇した血糖値が、60分後に80mg/dlなったりします。
これだけ血糖の変動幅が大きい(60mg)と、眠気も来そうですね。
さらに4時間~5時間に40~60mg/dlとかまで下がることがあり、低血糖症状を生じます。
血糖値が40mg~60mg/dlなら明らかな低血糖ですが、60mg/dl以上あって正常範囲でも、血糖値が1時間で50mg以上下がると眠気などの症状も出やすいようです。
江部康二
☆☆☆追加
【訂正および補足
江部先生
ブログに取り上げてくださり、ありがとうございます。
細かいことで恐縮ですが、訂正箇所があります。諸症状が現れていた期間は26年間と示しましたが、物心ついて数年後から今までという意味なので、厳密には20年間程です。かなり細かいですが、念のため。
また補足致しますと、諸症状は今年5月から8月までの間、フランス滞在時に特にひどく出ていました。そのときの典型的な食事例は以下です。
朝食:クロワッサン大1個、砂糖入りコーヒー
昼食:フランスパン小2個、ポテト、ステーキ、温野菜、砂糖入りコーヒー
夕食:ミートソーススパゲッティ、フランスパン、100%オレンジジュース
これで、健康でいられるはずがありません...最初は時差ボケ、慣れない土地での生活ストレスと漫然と考えていましたが、今となっては明確な糖質過剰摂取だとわかります。調べてみるとフランスパンにいたってはGI値はなんと93(注)。体は正直だと改めて実感しました。
(注)引用元:http://tst.japan-topics.com/archives/3820
2015/11/25(Wed) 17:19 | URL | 九州の学生 | 】
九州の学生さんから訂正と補足をコメントいただきました。
ありがとうございます。
確かにフランス滞在期間中は、朝昼夕と、ダブル炭水化物ですね。
2015年11月24日 (火)
こんにちは。
糖質制限食講演会in熊本(熊本市、11/22)のご報告です。
84名の参加者があり、盛況でした。
ブログ読者の皆さんも大勢のご参加、ありがとうございました。
序盤は、
糖質制限食実践中の熊本市の歯科医師、
吉田毅先生(医療法人社団鏡会理事長)
スマイルラン歯科クリニック(医療法人社団鏡会)院長
野口和宏先生
の糖質制限食体験談および歯科治療との関わりのお話でした。
吉田先生は、減量成功と糖尿病改善のご報告と、現在の歯科治療が決して上手くいってないことを話されました。
現状は、20歳~80歳までの日本人は95%虫歯ありで、30歳~80歳の86%が歯周疾患と歯の欠損といった状況とのことです。
そして、W.A.プライス著の「食生活と身体の退化」を引用されて、近代的な食生活(精白小麦、砂糖、甘い食品)が歯に与える悪影響を
強調されました。
伝統的な食生活を営んでいたころの先住民族は虫歯が極めて少なかったのに近代食が入ってからは、虫歯が激増しています。
このことは、糖質制限食で虫歯が予防できる事実にも通じますね。
野口先生は、減量成功と高血圧改善の体験談を話されました。
そして、口腔内のバイオフィルムのことを説明していただきました。
バイオフィルムとは、細菌同士が寄り集まって何かにへばりついている状態のことです。
台所のシンクにヌルヌルとしたものが表面につきますが、これもバイオフィルムの一種です。
バイオフィルムは構成細菌が様々な情報伝達を行いながら生活している膜状のコミュニティと考えられています。
歯の表面にへばりついてネバネバヌルヌルした白っぽいものは、一般にプラークと言われますが、口腔内をトータルにみると、プラークを含めて歯にへばり付いた細菌の典型的なバイオフィルムと考えられます。
この口腔内バイオフィルムが、虫歯や歯周症の原因となるのですが、糖質制限食で予防できると思います。
口腔内バイオフィルムの細菌の餌は糖質なので、糖質を摂らなければバイオフィルムそのものが形成しにくくなるのです。
私は最新の糖質制限食の話題や人類700万年の進化の歴史と食生活 についてもお話ししました。
さらに食前 と食後の血糖値の変動幅から人類の食生活を3段階にわけて検 討してみました。
農耕が始まる前の700万年間は、狩猟・採集が生業であり、人類皆糖質制限食でした。
農耕が始まり穀物を食べ始めたのはわずか1万年前からです。
すなわち糖質制限食は人類本来の食事であり、人類の健康食です。
糖尿病・メタボ以など生活習慣病、日本人の5大疾病、4大死因の予防と治療に糖質制限食が有効というお話もしましたが、人類の健康食という意味ではおおいに納得できます。
最後は30分間きっちり使って熱心な質疑応答が行われました。
吉田毅先生、野口和宏先生 、ありがとうございました。
江部康二
糖質制限食講演会in熊本(熊本市、11/22)のご報告です。
84名の参加者があり、盛況でした。
ブログ読者の皆さんも大勢のご参加、ありがとうございました。
序盤は、
糖質制限食実践中の熊本市の歯科医師、
吉田毅先生(医療法人社団鏡会理事長)
スマイルラン歯科クリニック(医療法人社団鏡会)院長
野口和宏先生
の糖質制限食体験談および歯科治療との関わりのお話でした。
吉田先生は、減量成功と糖尿病改善のご報告と、現在の歯科治療が決して上手くいってないことを話されました。
現状は、20歳~80歳までの日本人は95%虫歯ありで、30歳~80歳の86%が歯周疾患と歯の欠損といった状況とのことです。
そして、W.A.プライス著の「食生活と身体の退化」を引用されて、近代的な食生活(精白小麦、砂糖、甘い食品)が歯に与える悪影響を
強調されました。
伝統的な食生活を営んでいたころの先住民族は虫歯が極めて少なかったのに近代食が入ってからは、虫歯が激増しています。
このことは、糖質制限食で虫歯が予防できる事実にも通じますね。
野口先生は、減量成功と高血圧改善の体験談を話されました。
そして、口腔内のバイオフィルムのことを説明していただきました。
バイオフィルムとは、細菌同士が寄り集まって何かにへばりついている状態のことです。
台所のシンクにヌルヌルとしたものが表面につきますが、これもバイオフィルムの一種です。
バイオフィルムは構成細菌が様々な情報伝達を行いながら生活している膜状のコミュニティと考えられています。
歯の表面にへばりついてネバネバヌルヌルした白っぽいものは、一般にプラークと言われますが、口腔内をトータルにみると、プラークを含めて歯にへばり付いた細菌の典型的なバイオフィルムと考えられます。
この口腔内バイオフィルムが、虫歯や歯周症の原因となるのですが、糖質制限食で予防できると思います。
口腔内バイオフィルムの細菌の餌は糖質なので、糖質を摂らなければバイオフィルムそのものが形成しにくくなるのです。
私は最新の糖質制限食の話題や人類700万年の進化の歴史と食生活 についてもお話ししました。
さらに食前 と食後の血糖値の変動幅から人類の食生活を3段階にわけて検 討してみました。
農耕が始まる前の700万年間は、狩猟・採集が生業であり、人類皆糖質制限食でした。
農耕が始まり穀物を食べ始めたのはわずか1万年前からです。
すなわち糖質制限食は人類本来の食事であり、人類の健康食です。
糖尿病・メタボ以など生活習慣病、日本人の5大疾病、4大死因の予防と治療に糖質制限食が有効というお話もしましたが、人類の健康食という意味ではおおいに納得できます。
最後は30分間きっちり使って熱心な質疑応答が行われました。
吉田毅先生、野口和宏先生 、ありがとうございました。
江部康二
2015年11月22日 (日)
【糖質制限食を実践される時のご注意】
糖質制限食実践によりリアルタイムに血糖値が改善します。
このため既に、経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は、減薬しないと低血糖の心配がありますので必ず主治医と相談して頂きたいと思います。
一方、薬を使用してない糖尿人やメタボ人は、低血糖の心配はほとんどないので、自力で糖質制限食を実践して糖尿病やメタボ改善を目指していただけば幸いです。
内服薬やインスリン注射なしの糖尿人が糖質制限食を実践すると、食後高血糖は改善しますが、低血糖にはなりません。
血糖値が正常範囲である程度下がると、肝臓でアミノ酸・乳酸・グリセロール(脂肪の分解物)などから、ブドウ糖を作るからです。
これを糖新生といいます。
診断基準を満たす膵炎がある場合、肝硬変の場合、そして長鎖脂肪酸代謝異常症は、糖質制限食は適応となりませんのでご注意ください。
糖質制限食は相対的に高脂肪食になるので、診断基準を満たしている膵炎の患者さんには適応とならないのです。
進行した肝硬変では、糖新生能力が低下しているため適応となりません。
長鎖脂肪酸代謝異常症では、肉や魚などに含まれる長鎖脂肪酸が上手く利用できないので、適応となりません。
腎機能に関して、日本腎臓病学会編「CKD診療ガイド2013」において、eGFR60ml/分以上あれば顕性たんぱく尿の段階でも、たんぱく質制限の必要なしと明示されました。
従いまして、糖尿病腎症第3期でも、eGFR60ml/分以上なら、糖質制限食OKです。
また、米国糖尿病学会(ADA)は
Position Statement on Nutrition Therapy(栄養療法に関する声明)
Diabetes Care 2013年10月9日オンライン版
において、糖尿病腎症患者に対する蛋白質制限の意義を明確に否定しました。
根拠はランク(A)ですので、信頼度の高いRCT研究論文に基づく見解です。
今後は、糖尿病腎症第3期以降で、eGFRが60ml/分未満の場合も、患者さんとよく相談して、糖質制限食を実践するか否か、個別に対応することとなります。
なお、機能性低血糖症の場合、炭水化物依存症レベルが重症のとき、糖新生能力が低下していることがあり、まれに低血糖症を生じますので注意が必要です。
また、どのような食事療法でも合う合わないがあります。
糖質制限食もその一つですので、合わないとご自分で判断されたら中止していただけば幸いです。
【糖質制限食とは】
米国糖尿病協会(ADA)の患者教育用のテキストブックLife With Diabetes(2004年版)には、以下の記載があります。
「摂取後直接血糖に影響を与えるのは糖質のみである。
糖質は速やかに吸収され、直接100%血糖に変わり、ほぼ120分以内に吸収は終了する。
蛋白質・脂質は、摂取後、直接血糖に影響を及ぼすことはない。
『炭水化物・タンパク質・脂肪はカロリーを含有している。
炭水化物だけが、血糖値に直接影響を及ぼす。』」
これらは含有エネルギーとは無関係な三大栄養素の生理学的特質です。
1997年版のLife With Diabetes(ADA刊行)では、
「タンパク質は約半分が血糖に変わり、脂質は10%未満が血糖に変わる」
という記載がありましたが、2004年版以降は変更されています。
このように糖質、脂質、タンパク質のうち糖質だけが直接、血糖値を上昇させます。
従って、糖質を摂取した時にはインスリンが大量に追加分泌されます。
脂質を摂取しても、インスリンの追加分泌はありません。
タンパク質はごく少量のインスリンを追加分泌させます。
現在糖尿病において、食後の急激な高血糖(グルコーススパイク)が大きな問題として注目されています。
食後高血糖が、心筋梗塞や脳梗塞などの合併症を起こす危険因子として確立されたからです。
また一日における、食前・食後・空腹時など血糖値の変動幅(平均血糖変動幅)が大きいほど、酸化ストレスが増強し動脈硬化のリスクとなることがわかってきました。
そして、食後高血糖と平均血糖変動幅増大を起こすのは、三大栄養素のなかで糖質だけなのです。
1gの糖質が、体重64kgの2型糖尿病の人の血糖値を約3mg上昇させます。
炊いた白ご飯茶碗1杯150g(252kcal)には、55.3gの糖質が含まれており、血糖値を166mg上昇させます。
一方、和牛サーロインステーキ(脂身つき)を200g(約1000キロカロリー)食べても、糖質含有量は1gもないので、食後血糖は3mg未満の上昇しかないのです。
なお、1gの糖質が体重64kgの1型糖尿病の人の血糖値を5mg上昇させます。
糖質制限食の基本的な考え方は、上述のような生理学的事実をベースに、できるだけ糖質の摂取を低く抑えて、食後高血糖を防ぐというものです。
簡単に言えば、主食を抜いておかずばかり食べるというイメージになります。
抜く必要がある主食とは 、米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類など糖質が主成分のものです。
3食主食抜きのスーパー糖質制限食(糖質12%、タンパク質32%、脂質56%)なら、薬に頼ることなく速やかにリアルタイムで良好な血糖コントロールが可能です。
一方、上述の白ご飯とステーキの例でも明らかなように、カロリー計算に基づいて血糖値をコントロールすることは理論的に不可能です。
従って、現行の日本糖尿病学会推薦の糖尿病食(糖質60%、タンパク質20%、脂質20%)を実践する限りは、一日の摂取カロリーを1200キロカロリーと低く抑えたとしても、食後高血糖が必ず生じるのです。
糖尿病の改善には、カロリー制限より糖質制限ということがおわかりいただけたと思います。
なお糖質制限食は、カロリー無制限ということではありません。
日本糖尿病学会「糖尿病治療ガイド2014-2015」の
男性1400~2000kcal
女性1200~1800kcal
ほど厳しいカロリー制限は必要ありませんが、
「日本人の食事摂取基準」(2015年、厚生労働省)
に示す推定エネルギー必要量の範囲、
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10904750-Kenkoukyoku-Gantaisakukenkouzoushinka/0000041955.pdf
推定エネルギー必要量(一日あたり)
男性 女性
15-17才 2500 2850 3150 2050 2300 2550kcal
18-29才 2300 2650 3050 1650 1950 2200
30-49才 2300 2650 3050 1750 2000 2300
50-69才 2100 2450 2800 1650 1900 2200
70才 1850 2200 2500 1500 1750 2000
身体活動レベル 低い 普通 高い 低い 普通 高い
くらいが目安です。
そして2013年に糖尿病食事療法に関して画期的な変化がありました。
米国糖尿病学会が、
2013年10月発表の『栄養療法に関する声明』において、全ての糖尿病患者に適した唯一無二の治療食は存在しないと明記したのです。
これはそのまま、1969年の食品交換表第2版以降一貫して、糖尿病治療食として、唯一無二の「カロリー制限・高糖質食」を推奨し続けている日本糖尿病学会への痛烈な批判となっています。
さらに、米国糖尿病学会は『栄養療法に関する声明2013』において地中海食、ベジタリアン食、DASH食、低脂質食などと共に
「糖質制限食」も正式に受容しました。
このことは糖質制限食を推進する私達にとって、大変大きな追い風となりました。
【本ブログのコメント・質問・記事に関するお願い】
ブログ読者の皆さんには、いつもコメントいただき、ありがとうございます。
糖質制限食に関する質問についてですが、実際に高雄病院や江部診療所に来院されて診察した患者さんに対しては、
医師としての責任・債務がありますので、個別に説明もしっかりさせて頂いていますし、フォローもしております。
一方、ブログ読者の皆さんの質問に関しては、糖質制限食に詳しい医師として、ボランティアで回答させていただいています。
診察もしておりませんしフォローもできませんので、責任もとれません。
私の回答は、あくまでも一般論としての参考意見とお考え頂けば幸いです。
また、ブログ記事や本に関しても同様に、糖質制限食に関する一般論としての参考意見とお考え下さい。
従いまして、読者の皆さんが私の参考意見を読まれて、どのように利用されるかは、
自己責任でよろしくお願い申し上げます。m(_ _)m
そして読者の皆さんからもご意見いただきましたが、普通のお医者さんに相談可能な個人的な内容の質問は、
ご自分の主治医にご相談頂けば助かります。
またネットで簡単に検索可能なことは、ご自分でお調べください。
質問が増えてきましたので、糖質制限食と関わりがないと判断した質問にはお答えできない場合もありますので、
ご了承ください。m(_ _)m
普通のお医者さんでは解答不能の、糖質制限食に関わる質問は、
何でもどんどんしていただけば嬉しいです。 (^_^)
掲載OKの質問に関して、読者の皆さんに共有していただきたい情報の場合は、
ブログ本文記事にて、できるだけ順番にお答えしたいと思います。
質問によってはコメント欄でお早めにお答えする場合もありますのでご了承ください。
一方、質問がかなり増えてきていますので、なかなか即、お答えすることが困難となってきています。
糖質制限食に関わりのある全ての質問に、本文かコメントでお答えするようできるだけ努力はしていますが、
できないときはご容赦願います。m(_ _)m
それから、「管理人のみ閲覧できる」「匿名希望」などの質問に関しては、コメント欄にお答えするか、
一般的な話題に置き換えてブログに記載するようにしていますので、よろしくお願い申し上げます。
<江部康二著 参考図書>
理論
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!糖質制限食のすすめ」2005年
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編」2008年
「我ら糖尿人、元気なのには理由がある。」2009年 宮本輝先生との対談本
「やせる食べ方」2010年
「うちの母は糖尿人」2010年 監修:江部康二 著:伊藤きのと
(東洋経済新報社)
「糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食」2010年(ナツメ社)
腹いっぱい食べて楽々痩せる『満腹ダイエット』 (ソフトバンク新書)2011年
「主食をやめると健康になる」(ダイヤモンド社)2011年
「血糖コントロールの新常識! 糖質制限 完全ガイド」 (別冊宝島)2012年
「食品別糖質量ハンドブック」2012年(洋泉社)、
「糖質オフ!健康法」(PHP文庫)2012年
「主食を抜けば糖尿病はよくなる!糖質制限食のすすめ」(文春文庫)2012年
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編」(文春文庫)2012年
「女性のための糖質制限ダイエットハンドブック」2012年(洋泉社)
「糖尿病治療のための!糖質制限食パーフェクトガイド」2013年(東洋経済新報社)
「医療の巨大転換を加速する」糖質制限食と湿潤療法のインパクト
2013年(東洋経済新報社) 夏井睦先生との対談本
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!糖質制限食のすすめ 新版」2014年(東洋経済新報社)
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!2 実践編 新版」2014年(東洋経済新報社)
「炭水化物の食べ過ぎで早死にしてはいけません」2014年(東洋経済新報社)
一生太らない「やせる! 食べ方」2014年 (PHP文庫)
江部先生、「糖質制限は危ない」って本当ですか?2015年(洋泉社)
「なぜ糖質制限をすると糖尿病が良くなるのか」2015年(ナツメ社)
「糖質制限の教科書」2015年(洋泉社)監修
レシピ
「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」2006年(東洋経済新報社)
「糖質オフ」ごちそうごはん2009年(アスペクト)
dancyuプレジデントムック 「満腹ダイエット 」 2009年(プレジデント社)
「血糖値を上げない!健康おつまみ109」2010年(東洋経済新報社)
「やせる食べ方レシピ集」 2010年(東洋経済新報社)
「糖質オフダイエット 」2011年(レタスクラブ、角川マーケティング)
「誰もがストレスなくやせられる!糖質制限ダイエット」2011年(講談社)
「主食を抜けば糖尿病はよくなる」レシピ集2011年(東洋経済新報社)
高雄病院の「糖質制限」給食2012年(講談社)
糖尿病がどんどんよくなる「糖質制限食」おすすめレシピ集2012年(ナツメ社)
糖質制限の「主食もどき」レシピ2013年(東洋経済新報社)
高雄病院Dr江部が食べている「糖質制限」ダイエット2013年(講談社)
糖質オフのダイエット弁当2013年(家の光協会)
高雄病院「糖質制限給食」朝 昼 夕 14日間完全プログラム
糖尿病・肥満改善が自宅でできる! 2013年(講談社)
2週間チャレンジ! 糖質制限の太らない生活 2014年(洋泉社mook)
DVD「糖質制限食を語る」http://www.yaserutabekata.com/shop/dvd.php 2011年
江部康二
糖質制限食実践によりリアルタイムに血糖値が改善します。
このため既に、経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は、減薬しないと低血糖の心配がありますので必ず主治医と相談して頂きたいと思います。
一方、薬を使用してない糖尿人やメタボ人は、低血糖の心配はほとんどないので、自力で糖質制限食を実践して糖尿病やメタボ改善を目指していただけば幸いです。
内服薬やインスリン注射なしの糖尿人が糖質制限食を実践すると、食後高血糖は改善しますが、低血糖にはなりません。
血糖値が正常範囲である程度下がると、肝臓でアミノ酸・乳酸・グリセロール(脂肪の分解物)などから、ブドウ糖を作るからです。
これを糖新生といいます。
診断基準を満たす膵炎がある場合、肝硬変の場合、そして長鎖脂肪酸代謝異常症は、糖質制限食は適応となりませんのでご注意ください。
糖質制限食は相対的に高脂肪食になるので、診断基準を満たしている膵炎の患者さんには適応とならないのです。
進行した肝硬変では、糖新生能力が低下しているため適応となりません。
長鎖脂肪酸代謝異常症では、肉や魚などに含まれる長鎖脂肪酸が上手く利用できないので、適応となりません。
腎機能に関して、日本腎臓病学会編「CKD診療ガイド2013」において、eGFR60ml/分以上あれば顕性たんぱく尿の段階でも、たんぱく質制限の必要なしと明示されました。
従いまして、糖尿病腎症第3期でも、eGFR60ml/分以上なら、糖質制限食OKです。
また、米国糖尿病学会(ADA)は
Position Statement on Nutrition Therapy(栄養療法に関する声明)
Diabetes Care 2013年10月9日オンライン版
において、糖尿病腎症患者に対する蛋白質制限の意義を明確に否定しました。
根拠はランク(A)ですので、信頼度の高いRCT研究論文に基づく見解です。
今後は、糖尿病腎症第3期以降で、eGFRが60ml/分未満の場合も、患者さんとよく相談して、糖質制限食を実践するか否か、個別に対応することとなります。
なお、機能性低血糖症の場合、炭水化物依存症レベルが重症のとき、糖新生能力が低下していることがあり、まれに低血糖症を生じますので注意が必要です。
また、どのような食事療法でも合う合わないがあります。
糖質制限食もその一つですので、合わないとご自分で判断されたら中止していただけば幸いです。
【糖質制限食とは】
米国糖尿病協会(ADA)の患者教育用のテキストブックLife With Diabetes(2004年版)には、以下の記載があります。
「摂取後直接血糖に影響を与えるのは糖質のみである。
糖質は速やかに吸収され、直接100%血糖に変わり、ほぼ120分以内に吸収は終了する。
蛋白質・脂質は、摂取後、直接血糖に影響を及ぼすことはない。
『炭水化物・タンパク質・脂肪はカロリーを含有している。
炭水化物だけが、血糖値に直接影響を及ぼす。』」
これらは含有エネルギーとは無関係な三大栄養素の生理学的特質です。
1997年版のLife With Diabetes(ADA刊行)では、
「タンパク質は約半分が血糖に変わり、脂質は10%未満が血糖に変わる」
という記載がありましたが、2004年版以降は変更されています。
このように糖質、脂質、タンパク質のうち糖質だけが直接、血糖値を上昇させます。
従って、糖質を摂取した時にはインスリンが大量に追加分泌されます。
脂質を摂取しても、インスリンの追加分泌はありません。
タンパク質はごく少量のインスリンを追加分泌させます。
現在糖尿病において、食後の急激な高血糖(グルコーススパイク)が大きな問題として注目されています。
食後高血糖が、心筋梗塞や脳梗塞などの合併症を起こす危険因子として確立されたからです。
また一日における、食前・食後・空腹時など血糖値の変動幅(平均血糖変動幅)が大きいほど、酸化ストレスが増強し動脈硬化のリスクとなることがわかってきました。
そして、食後高血糖と平均血糖変動幅増大を起こすのは、三大栄養素のなかで糖質だけなのです。
1gの糖質が、体重64kgの2型糖尿病の人の血糖値を約3mg上昇させます。
炊いた白ご飯茶碗1杯150g(252kcal)には、55.3gの糖質が含まれており、血糖値を166mg上昇させます。
一方、和牛サーロインステーキ(脂身つき)を200g(約1000キロカロリー)食べても、糖質含有量は1gもないので、食後血糖は3mg未満の上昇しかないのです。
なお、1gの糖質が体重64kgの1型糖尿病の人の血糖値を5mg上昇させます。
糖質制限食の基本的な考え方は、上述のような生理学的事実をベースに、できるだけ糖質の摂取を低く抑えて、食後高血糖を防ぐというものです。
簡単に言えば、主食を抜いておかずばかり食べるというイメージになります。
抜く必要がある主食とは 、米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類など糖質が主成分のものです。
3食主食抜きのスーパー糖質制限食(糖質12%、タンパク質32%、脂質56%)なら、薬に頼ることなく速やかにリアルタイムで良好な血糖コントロールが可能です。
一方、上述の白ご飯とステーキの例でも明らかなように、カロリー計算に基づいて血糖値をコントロールすることは理論的に不可能です。
従って、現行の日本糖尿病学会推薦の糖尿病食(糖質60%、タンパク質20%、脂質20%)を実践する限りは、一日の摂取カロリーを1200キロカロリーと低く抑えたとしても、食後高血糖が必ず生じるのです。
糖尿病の改善には、カロリー制限より糖質制限ということがおわかりいただけたと思います。
なお糖質制限食は、カロリー無制限ということではありません。
日本糖尿病学会「糖尿病治療ガイド2014-2015」の
男性1400~2000kcal
女性1200~1800kcal
ほど厳しいカロリー制限は必要ありませんが、
「日本人の食事摂取基準」(2015年、厚生労働省)
に示す推定エネルギー必要量の範囲、
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10904750-Kenkoukyoku-Gantaisakukenkouzoushinka/0000041955.pdf
推定エネルギー必要量(一日あたり)
男性 女性
15-17才 2500 2850 3150 2050 2300 2550kcal
18-29才 2300 2650 3050 1650 1950 2200
30-49才 2300 2650 3050 1750 2000 2300
50-69才 2100 2450 2800 1650 1900 2200
70才 1850 2200 2500 1500 1750 2000
身体活動レベル 低い 普通 高い 低い 普通 高い
くらいが目安です。
そして2013年に糖尿病食事療法に関して画期的な変化がありました。
米国糖尿病学会が、
2013年10月発表の『栄養療法に関する声明』において、全ての糖尿病患者に適した唯一無二の治療食は存在しないと明記したのです。
これはそのまま、1969年の食品交換表第2版以降一貫して、糖尿病治療食として、唯一無二の「カロリー制限・高糖質食」を推奨し続けている日本糖尿病学会への痛烈な批判となっています。
さらに、米国糖尿病学会は『栄養療法に関する声明2013』において地中海食、ベジタリアン食、DASH食、低脂質食などと共に
「糖質制限食」も正式に受容しました。
このことは糖質制限食を推進する私達にとって、大変大きな追い風となりました。
【本ブログのコメント・質問・記事に関するお願い】
ブログ読者の皆さんには、いつもコメントいただき、ありがとうございます。
糖質制限食に関する質問についてですが、実際に高雄病院や江部診療所に来院されて診察した患者さんに対しては、
医師としての責任・債務がありますので、個別に説明もしっかりさせて頂いていますし、フォローもしております。
一方、ブログ読者の皆さんの質問に関しては、糖質制限食に詳しい医師として、ボランティアで回答させていただいています。
診察もしておりませんしフォローもできませんので、責任もとれません。
私の回答は、あくまでも一般論としての参考意見とお考え頂けば幸いです。
また、ブログ記事や本に関しても同様に、糖質制限食に関する一般論としての参考意見とお考え下さい。
従いまして、読者の皆さんが私の参考意見を読まれて、どのように利用されるかは、
自己責任でよろしくお願い申し上げます。m(_ _)m
そして読者の皆さんからもご意見いただきましたが、普通のお医者さんに相談可能な個人的な内容の質問は、
ご自分の主治医にご相談頂けば助かります。
またネットで簡単に検索可能なことは、ご自分でお調べください。
質問が増えてきましたので、糖質制限食と関わりがないと判断した質問にはお答えできない場合もありますので、
ご了承ください。m(_ _)m
普通のお医者さんでは解答不能の、糖質制限食に関わる質問は、
何でもどんどんしていただけば嬉しいです。 (^_^)
掲載OKの質問に関して、読者の皆さんに共有していただきたい情報の場合は、
ブログ本文記事にて、できるだけ順番にお答えしたいと思います。
質問によってはコメント欄でお早めにお答えする場合もありますのでご了承ください。
一方、質問がかなり増えてきていますので、なかなか即、お答えすることが困難となってきています。
糖質制限食に関わりのある全ての質問に、本文かコメントでお答えするようできるだけ努力はしていますが、
できないときはご容赦願います。m(_ _)m
それから、「管理人のみ閲覧できる」「匿名希望」などの質問に関しては、コメント欄にお答えするか、
一般的な話題に置き換えてブログに記載するようにしていますので、よろしくお願い申し上げます。
<江部康二著 参考図書>
理論
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!糖質制限食のすすめ」2005年
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編」2008年
「我ら糖尿人、元気なのには理由がある。」2009年 宮本輝先生との対談本
「やせる食べ方」2010年
「うちの母は糖尿人」2010年 監修:江部康二 著:伊藤きのと
(東洋経済新報社)
「糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食」2010年(ナツメ社)
腹いっぱい食べて楽々痩せる『満腹ダイエット』 (ソフトバンク新書)2011年
「主食をやめると健康になる」(ダイヤモンド社)2011年
「血糖コントロールの新常識! 糖質制限 完全ガイド」 (別冊宝島)2012年
「食品別糖質量ハンドブック」2012年(洋泉社)、
「糖質オフ!健康法」(PHP文庫)2012年
「主食を抜けば糖尿病はよくなる!糖質制限食のすすめ」(文春文庫)2012年
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編」(文春文庫)2012年
「女性のための糖質制限ダイエットハンドブック」2012年(洋泉社)
「糖尿病治療のための!糖質制限食パーフェクトガイド」2013年(東洋経済新報社)
「医療の巨大転換を加速する」糖質制限食と湿潤療法のインパクト
2013年(東洋経済新報社) 夏井睦先生との対談本
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!糖質制限食のすすめ 新版」2014年(東洋経済新報社)
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!2 実践編 新版」2014年(東洋経済新報社)
「炭水化物の食べ過ぎで早死にしてはいけません」2014年(東洋経済新報社)
一生太らない「やせる! 食べ方」2014年 (PHP文庫)
江部先生、「糖質制限は危ない」って本当ですか?2015年(洋泉社)
「なぜ糖質制限をすると糖尿病が良くなるのか」2015年(ナツメ社)
「糖質制限の教科書」2015年(洋泉社)監修
レシピ
「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」2006年(東洋経済新報社)
「糖質オフ」ごちそうごはん2009年(アスペクト)
dancyuプレジデントムック 「満腹ダイエット 」 2009年(プレジデント社)
「血糖値を上げない!健康おつまみ109」2010年(東洋経済新報社)
「やせる食べ方レシピ集」 2010年(東洋経済新報社)
「糖質オフダイエット 」2011年(レタスクラブ、角川マーケティング)
「誰もがストレスなくやせられる!糖質制限ダイエット」2011年(講談社)
「主食を抜けば糖尿病はよくなる」レシピ集2011年(東洋経済新報社)
高雄病院の「糖質制限」給食2012年(講談社)
糖尿病がどんどんよくなる「糖質制限食」おすすめレシピ集2012年(ナツメ社)
糖質制限の「主食もどき」レシピ2013年(東洋経済新報社)
高雄病院Dr江部が食べている「糖質制限」ダイエット2013年(講談社)
糖質オフのダイエット弁当2013年(家の光協会)
高雄病院「糖質制限給食」朝 昼 夕 14日間完全プログラム
糖尿病・肥満改善が自宅でできる! 2013年(講談社)
2週間チャレンジ! 糖質制限の太らない生活 2014年(洋泉社mook)
DVD「糖質制限食を語る」http://www.yaserutabekata.com/shop/dvd.php 2011年
江部康二
2015年11月21日 (土)
こんにちは。
精神科医師Aさんから
興味深い研究に関するコメントを頂きました。
ありがとうございます。
『肥満の日本人男性では、炭水化物摂取量が増えると糖尿病リスクが上昇するが、
正常体重者ではこの関連はみられず、両者の関連には肥満度が影響する』
というのが、研究を行った金沢医科大学公衆衛生学の櫻井勝氏らの結論です。
一方
『10年間の追跡期間中、232人が糖尿病を発症した。対象を炭水化物エネルギー比率で4群に分けて糖尿病の粗発生率を比較したところ、50%未満群が16.5、50~57.4%群が14.4、57.5~65%群が12.7、65%超群では17.6(単位はいずれも/1,000人・年)であり、食事や生活習慣に関連する因子を補正後も、炭水化物摂取量と糖尿病リスクに関連はみられなかった。』
炭水化物摂取エネルギー比率
1)50%未満群
2)50~57.4%群
3)57.5~65%群
4)65%超群
1)2)3)4)群で、糖尿病発症率に有意差なしです。
これを私なりに考察してみると、
日本人の工場勤務の男性の研究ですから結局一番糖質摂取が少ない
50%未満群でも、糖質制限食を意識していることは考えられないので
40数%以上の炭水化物摂取比率があると思います。
すなわち40%以下の炭水化物摂取比率の対象者は、ほぼ皆無と思います。
つまり、工場に勤務する33~55歳の男性勤労者2,006人において
普通に炭水化物を摂取している限り(40数%~65%超)、少々少なかろうと多かろうと
12.7~17.6%くらいの、一定の有意差のない糖尿病発症率だったというのが、この研究だと思います。
さて
よく引用されるイスラエルのShai先生の有名な論文、DIRECT(以下の緑太字)
「低炭水化物食で体重減少・ HDL-C増加・HbA1c改善 RCT研究論文」
イスラエルの322人(男性86%)
(1)低脂肪食(カロリー制限あり)女性1500kcal、男性1800kcal
(2)オリーブ油の地中海食(カロリー制限あり)女性1500kcal、男性1800kcal
(3)低炭水化物食(カロリー制限なし)
3グループの食事法を2年間
低炭水化物食群が、最も体重減少。HDL-Cも増加。
36名の糖尿病患者で、低炭水化物食群だけHbA1cが有意差をもって改善。
Iris Shai,et all:Weight Loss with a Low-Carbohydrate,Mediterranean,or Low-Fat Diet.
NENGLJ MED JULY17,2008、VOL359. NO.3 229-241
を検討してみます。
糖質制限群は、最初の2ヶ月は20g/日に糖質を制限、
その後3ヶ月目からは徐々に緩めて120g/日までOKと設定しています。
しかしながら、6ヶ月後、12ヶ月後、24ヶ月後、
全て40~41%の糖質を摂取しています。
つまり、このDIRECT論文は、最初の2ヶ月間~5ヶ月間を除いたら、
糖質40%の糖質制限食群(中糖質群)と
糖質約50%の低脂肪食群、地中海食群(高糖質群)を
比べた研究ということになります。
そして、炭水化物摂取比率が40~41%の低炭水化物食群だけが
糖尿病患者において、HbA1cを有意差をもって改善させています。
このDIRECTの結果を考慮すると、
金沢医科大学公衆衛生学の櫻井勝氏らの研究においても、
もし、炭水化物摂取比率40%群が存在していたら、
糖尿病発症率が有意差をもって少なかった可能性が高いと思います。
「炭水化物制限により、脂質摂取の増加に伴う脂質異常症や、蛋白質摂取の増加に伴う腎臓への負担が危惧される。」
これは、桜井氏の誤解です。糖質制限食により、TGは減少しHDL-Cが増加することは明らかです。
LDL-Cも不変・増加・低下と3パターンありますが、1年~数年で基準値内になることがほとんどです。
そして、蛋白質摂取の増加で腎機能が悪化したという研究は皆無です。
「最近では、青壮年期の蛋白質過剰摂取はがんのリスク増加と関連する可能性も示唆されている。」
こちらも、根拠となる論文は示されていませんね。
江部康二
【日付 名前
15/11/20 精神科医師A
日本人対象の臨床研究
肥満者で炭水化物摂取量と糖尿病リスクが関連―日本人男性で検討
http://www.carenet.com/news/general/hdnj/40987
肥満の日本人男性では、炭水化物摂取量が増えると糖尿病リスクが上昇するが、正常体重者ではこの関連はみられず、両者の関連には肥満度が影響することが、金沢医科大学公衆衛生学の櫻井勝氏らの検討でわかった。詳細は「Journal of Diabetes Investigation」10月31日オンライン版に掲載された。
わが国の糖尿病患者数は増加の一途をたどっている。この背景には、食生活の欧米化も一因である可能性が指摘されている。日本人の食事摂取における脂肪エネルギー比率は、1960年の10.6%から2011年の25.5%に著増している一方で、炭水化物のエネルギー比率は76.1%から59.7%まで大きく低下している。しかし、日本人の炭水化物エネルギー比率は欧米と比較するとまだ高く、炭水化物の過剰摂取が日本人の糖尿病発症と関連している可能性がある。
そこで、櫻井氏らは、日本人男性を対象に、炭水化物摂取量と2型糖尿病の発症リスクの関連を検証する10年間の前向きコホート研究を行った。
対象は、工場に勤務する33~55歳の男性勤労者2,006人(平均年齢45.9歳、平均BMI 23.4)。対象のうち肥満者(BMI≧25)は557人(27%)だった。2003年に食事に関する質問票調査を行い、栄養摂取状況を評価した。2型糖尿病の発症の有無は、2003~2013年の健康診断データ(年1回)の血液検査で判断した。
10年間の追跡期間中、232人が糖尿病を発症した。対象を炭水化物エネルギー比率で4群に分けて糖尿病の粗発生率を比較したところ、50%未満群が16.5、50~57.4%群が14.4、57.5~65%群が12.7、65%超群では17.6(単位はいずれも/1,000人・年)であり、食事や生活習慣に関連する因子を補正後も、炭水化物摂取量と糖尿病リスクに関連はみられなかった。
次に、対象者を肥満(BMI≧25)の有無に分けて検討したところ、肥満があると、炭水化物摂取量の増加に伴い糖尿病リスクが上昇した。肥満者で炭水化物エネルギー比率が65%を超えると、50~57.4%の場合に比べて、関連因子を補正後も糖尿病リスクが約2倍に増加した。一方、正常体重者ではこの関連はみられなかった。
櫻井氏は、HealthDayの取材に応じ、「肥満者では、肥満に伴うインスリン抵抗性に炭水化物の過剰摂取が加わることで、食後の高血糖・高インスリン血症を介して糖尿病を引き起こす可能性が考えられる。肥満者では、食事摂取基準で推奨される50~65%以下に炭水化物を制限した食事も有用な可能性が示唆される」と述べている。
一方で、炭水化物制限により、脂質摂取の増加に伴う脂質異常症や、蛋白質摂取の増加に伴う腎臓への負担が危惧されるとし、同氏は、「最近では、青壮年期の蛋白質過剰摂取はがんのリスク増加と関連する可能性も示唆されている。これらを踏まえると、単純に炭水化物摂取量を制限すればよいというわけではなく、三大栄養素のバランスを考えた食事が重要と思われる」とアドバイスしている。
原文
Dietary carbohydrate intake, presence of obesity and the incident risk of type 2 diabetes in Japanese men
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/jdi.12433/full】
精神科医師Aさんから
興味深い研究に関するコメントを頂きました。
ありがとうございます。
『肥満の日本人男性では、炭水化物摂取量が増えると糖尿病リスクが上昇するが、
正常体重者ではこの関連はみられず、両者の関連には肥満度が影響する』
というのが、研究を行った金沢医科大学公衆衛生学の櫻井勝氏らの結論です。
一方
『10年間の追跡期間中、232人が糖尿病を発症した。対象を炭水化物エネルギー比率で4群に分けて糖尿病の粗発生率を比較したところ、50%未満群が16.5、50~57.4%群が14.4、57.5~65%群が12.7、65%超群では17.6(単位はいずれも/1,000人・年)であり、食事や生活習慣に関連する因子を補正後も、炭水化物摂取量と糖尿病リスクに関連はみられなかった。』
炭水化物摂取エネルギー比率
1)50%未満群
2)50~57.4%群
3)57.5~65%群
4)65%超群
1)2)3)4)群で、糖尿病発症率に有意差なしです。
これを私なりに考察してみると、
日本人の工場勤務の男性の研究ですから結局一番糖質摂取が少ない
50%未満群でも、糖質制限食を意識していることは考えられないので
40数%以上の炭水化物摂取比率があると思います。
すなわち40%以下の炭水化物摂取比率の対象者は、ほぼ皆無と思います。
つまり、工場に勤務する33~55歳の男性勤労者2,006人において
普通に炭水化物を摂取している限り(40数%~65%超)、少々少なかろうと多かろうと
12.7~17.6%くらいの、一定の有意差のない糖尿病発症率だったというのが、この研究だと思います。
さて
よく引用されるイスラエルのShai先生の有名な論文、DIRECT(以下の緑太字)
「低炭水化物食で体重減少・ HDL-C増加・HbA1c改善 RCT研究論文」
イスラエルの322人(男性86%)
(1)低脂肪食(カロリー制限あり)女性1500kcal、男性1800kcal
(2)オリーブ油の地中海食(カロリー制限あり)女性1500kcal、男性1800kcal
(3)低炭水化物食(カロリー制限なし)
3グループの食事法を2年間
低炭水化物食群が、最も体重減少。HDL-Cも増加。
36名の糖尿病患者で、低炭水化物食群だけHbA1cが有意差をもって改善。
Iris Shai,et all:Weight Loss with a Low-Carbohydrate,Mediterranean,or Low-Fat Diet.
NENGLJ MED JULY17,2008、VOL359. NO.3 229-241
を検討してみます。
糖質制限群は、最初の2ヶ月は20g/日に糖質を制限、
その後3ヶ月目からは徐々に緩めて120g/日までOKと設定しています。
しかしながら、6ヶ月後、12ヶ月後、24ヶ月後、
全て40~41%の糖質を摂取しています。
つまり、このDIRECT論文は、最初の2ヶ月間~5ヶ月間を除いたら、
糖質40%の糖質制限食群(中糖質群)と
糖質約50%の低脂肪食群、地中海食群(高糖質群)を
比べた研究ということになります。
そして、炭水化物摂取比率が40~41%の低炭水化物食群だけが
糖尿病患者において、HbA1cを有意差をもって改善させています。
このDIRECTの結果を考慮すると、
金沢医科大学公衆衛生学の櫻井勝氏らの研究においても、
もし、炭水化物摂取比率40%群が存在していたら、
糖尿病発症率が有意差をもって少なかった可能性が高いと思います。
「炭水化物制限により、脂質摂取の増加に伴う脂質異常症や、蛋白質摂取の増加に伴う腎臓への負担が危惧される。」
これは、桜井氏の誤解です。糖質制限食により、TGは減少しHDL-Cが増加することは明らかです。
LDL-Cも不変・増加・低下と3パターンありますが、1年~数年で基準値内になることがほとんどです。
そして、蛋白質摂取の増加で腎機能が悪化したという研究は皆無です。
「最近では、青壮年期の蛋白質過剰摂取はがんのリスク増加と関連する可能性も示唆されている。」
こちらも、根拠となる論文は示されていませんね。
江部康二
【日付 名前
15/11/20 精神科医師A
日本人対象の臨床研究
肥満者で炭水化物摂取量と糖尿病リスクが関連―日本人男性で検討
http://www.carenet.com/news/general/hdnj/40987
肥満の日本人男性では、炭水化物摂取量が増えると糖尿病リスクが上昇するが、正常体重者ではこの関連はみられず、両者の関連には肥満度が影響することが、金沢医科大学公衆衛生学の櫻井勝氏らの検討でわかった。詳細は「Journal of Diabetes Investigation」10月31日オンライン版に掲載された。
わが国の糖尿病患者数は増加の一途をたどっている。この背景には、食生活の欧米化も一因である可能性が指摘されている。日本人の食事摂取における脂肪エネルギー比率は、1960年の10.6%から2011年の25.5%に著増している一方で、炭水化物のエネルギー比率は76.1%から59.7%まで大きく低下している。しかし、日本人の炭水化物エネルギー比率は欧米と比較するとまだ高く、炭水化物の過剰摂取が日本人の糖尿病発症と関連している可能性がある。
そこで、櫻井氏らは、日本人男性を対象に、炭水化物摂取量と2型糖尿病の発症リスクの関連を検証する10年間の前向きコホート研究を行った。
対象は、工場に勤務する33~55歳の男性勤労者2,006人(平均年齢45.9歳、平均BMI 23.4)。対象のうち肥満者(BMI≧25)は557人(27%)だった。2003年に食事に関する質問票調査を行い、栄養摂取状況を評価した。2型糖尿病の発症の有無は、2003~2013年の健康診断データ(年1回)の血液検査で判断した。
10年間の追跡期間中、232人が糖尿病を発症した。対象を炭水化物エネルギー比率で4群に分けて糖尿病の粗発生率を比較したところ、50%未満群が16.5、50~57.4%群が14.4、57.5~65%群が12.7、65%超群では17.6(単位はいずれも/1,000人・年)であり、食事や生活習慣に関連する因子を補正後も、炭水化物摂取量と糖尿病リスクに関連はみられなかった。
次に、対象者を肥満(BMI≧25)の有無に分けて検討したところ、肥満があると、炭水化物摂取量の増加に伴い糖尿病リスクが上昇した。肥満者で炭水化物エネルギー比率が65%を超えると、50~57.4%の場合に比べて、関連因子を補正後も糖尿病リスクが約2倍に増加した。一方、正常体重者ではこの関連はみられなかった。
櫻井氏は、HealthDayの取材に応じ、「肥満者では、肥満に伴うインスリン抵抗性に炭水化物の過剰摂取が加わることで、食後の高血糖・高インスリン血症を介して糖尿病を引き起こす可能性が考えられる。肥満者では、食事摂取基準で推奨される50~65%以下に炭水化物を制限した食事も有用な可能性が示唆される」と述べている。
一方で、炭水化物制限により、脂質摂取の増加に伴う脂質異常症や、蛋白質摂取の増加に伴う腎臓への負担が危惧されるとし、同氏は、「最近では、青壮年期の蛋白質過剰摂取はがんのリスク増加と関連する可能性も示唆されている。これらを踏まえると、単純に炭水化物摂取量を制限すればよいというわけではなく、三大栄養素のバランスを考えた食事が重要と思われる」とアドバイスしている。
原文
Dietary carbohydrate intake, presence of obesity and the incident risk of type 2 diabetes in Japanese men
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/jdi.12433/full】
2015年11月20日 (金)
おはようございます。
今日は、糖尿病発症に至る流れを考察してみます。
<糖尿病発症に到る流れ>
1) 正常型→IGT→糖尿病
2) 正常型→ IGT→IFG/IGT→糖尿病
3) 正常型→IFG→IFG/IGT→糖尿病
糖尿病発症に到る流れとしては、上記1)2)3)の3つのパターンがあります。
1)の場合は、既に糖尿病を発症していても早朝空腹時血糖値は正常で健診で見逃されるので、注意が必要です。
2)の場合は、IFG/IGTの段階で、通常の健診でもチェックできます。
3)の場合も通常の健診でチェックできますが、パターンとしては少ないです。
日本人では、IGTや200mg/dl以上の食後高血糖が数年から10年続いて、初めて早朝空腹時血糖値が110mg/dlを超えることが多いとされています。
つまり1)のパターンが多くて、3)のパターンは少ないのですね。
従いまして、一般的な健康診断の早朝空腹時血糖値で、糖尿病の早期診断をするのは、大いに無理があります。
そもそも日本人ではIFG単独の例は、かなり少ないと考えられます。
1)2)3)どのパターンでも、最終的には、IGTを経て糖尿病型になると考えられます。
IFGからいきなり糖尿病型になるというのは、少ないと思います。
<糖尿病早期発見のためには>
従って、なんとかIGTの段階(糖尿病発症前)でチェックできれば、治療的には大変役立ちます。
そのためには、75g経口ブドウ糖負荷試験が一番確実です。
しかし、かなり面倒で手間暇がかかりますから、一人前のご飯やパンを食べ始めて60分後の血糖値、あるいは60~90分後の尿糖を調べれば簡便です。
1時間値が180mg/dlを超えていると、2時間値が140mg/dl未満で正常でも、将来糖尿病になりやすいので注意が必要なのです。
尿糖が陽性だと、ピークの血糖値が180mg/dlを超えている可能性が高いのです。
ともあれ、IGT、IFG、IFG/IGTの段階で発見できればおおきなアドバンテージですね。
この段階でなら、緩やかな糖質制限食でも、糖尿病発症は防げると思いますよ。
勿論、すでに糖尿病と診断された人は、スーパー糖質制限食が最適です。
<日本人と糖尿病発症パターンと欧米人の糖尿病発症パターンは異なる>
糖尿病は、インスリン作用不足(インスリン分泌不足+インスリン抵抗性)がベースにあり、発症します。
日本人では、インスリン分泌不足が主で、インスリン抵抗性が従と言われています。
IGTの段階で、まずインスリン追加分泌が不足、あるいは遷延しています。
それが数年以上続いて、インスリン基礎分泌も不足してきたら、IFGも合併してきます。
発症時の平均BMIは24~25くらいです。
一方、欧米人では、インスリン抵抗性が主で、インスリン分泌不足が従とされています。
発症時の平均BMIは31~32くらいで、かなりの肥満です。
この場合、インスリン分泌能力はまだあるけれど、効きが悪い(インスリン抵抗性)ため高血糖となります。
そうすると、インスリン抵抗性のため、基礎分泌のインスリンの量では早朝空腹時血糖値がやや高いけど、追加分泌は大量に出せるので食後高血糖は防いでいるというIFGの人が、欧米人では日本より高率に存在する可能性があります。
日本人でも肥満が目立つ人は、インスリン抵抗性が主の欧米パターンの糖尿病発症もありえます。
この場合、早期に発見できれば、インスリン分泌能力は残っているので、肥満が改善してインスリン抵抗性が改善すれば、糖尿病がほぼ治ることもあり得ます。
☆☆☆ 参考
A) 正常型
「空腹時血糖値が110mg/dl未満かつ
120分後血糖値が140mg/dl未満」を満たせば正常型。
B) 境界型
正常型にも糖尿病型にも属さない場合を言う。
具体的にはWHO分類のIGT、IFG、IFG/IGTがある。
1) 2時間値が140-199mg/dlとなる耐糖能異常であるIGT (Impaired Glucose Tolerance)
IGT単独なら早朝空腹時血糖値は110mg/dl未満で正常である。
2) 空腹時血糖値が110-125mg/dlとなるIFG (Impaired fasting glycaemia)
IFG単独なら75gOGTTにて2時間値は140mg/dl未満で正常である。
3) 両者の合併であるIFG/IGT
の3つのパターンがある。
C) 糖尿病型
①「空腹時血糖値が126mg/dl以上または120分後血糖値が200mg/dl以上」
を満たせば糖尿病型。
② 随時血糖値200mg/dl以上は糖尿病型
③ HbA1c≧6.5%は糖尿病型
江部康二
今日は、糖尿病発症に至る流れを考察してみます。
<糖尿病発症に到る流れ>
1) 正常型→IGT→糖尿病
2) 正常型→ IGT→IFG/IGT→糖尿病
3) 正常型→IFG→IFG/IGT→糖尿病
糖尿病発症に到る流れとしては、上記1)2)3)の3つのパターンがあります。
1)の場合は、既に糖尿病を発症していても早朝空腹時血糖値は正常で健診で見逃されるので、注意が必要です。
2)の場合は、IFG/IGTの段階で、通常の健診でもチェックできます。
3)の場合も通常の健診でチェックできますが、パターンとしては少ないです。
日本人では、IGTや200mg/dl以上の食後高血糖が数年から10年続いて、初めて早朝空腹時血糖値が110mg/dlを超えることが多いとされています。
つまり1)のパターンが多くて、3)のパターンは少ないのですね。
従いまして、一般的な健康診断の早朝空腹時血糖値で、糖尿病の早期診断をするのは、大いに無理があります。
そもそも日本人ではIFG単独の例は、かなり少ないと考えられます。
1)2)3)どのパターンでも、最終的には、IGTを経て糖尿病型になると考えられます。
IFGからいきなり糖尿病型になるというのは、少ないと思います。
<糖尿病早期発見のためには>
従って、なんとかIGTの段階(糖尿病発症前)でチェックできれば、治療的には大変役立ちます。
そのためには、75g経口ブドウ糖負荷試験が一番確実です。
しかし、かなり面倒で手間暇がかかりますから、一人前のご飯やパンを食べ始めて60分後の血糖値、あるいは60~90分後の尿糖を調べれば簡便です。
1時間値が180mg/dlを超えていると、2時間値が140mg/dl未満で正常でも、将来糖尿病になりやすいので注意が必要なのです。
尿糖が陽性だと、ピークの血糖値が180mg/dlを超えている可能性が高いのです。
ともあれ、IGT、IFG、IFG/IGTの段階で発見できればおおきなアドバンテージですね。
この段階でなら、緩やかな糖質制限食でも、糖尿病発症は防げると思いますよ。
勿論、すでに糖尿病と診断された人は、スーパー糖質制限食が最適です。
<日本人と糖尿病発症パターンと欧米人の糖尿病発症パターンは異なる>
糖尿病は、インスリン作用不足(インスリン分泌不足+インスリン抵抗性)がベースにあり、発症します。
日本人では、インスリン分泌不足が主で、インスリン抵抗性が従と言われています。
IGTの段階で、まずインスリン追加分泌が不足、あるいは遷延しています。
それが数年以上続いて、インスリン基礎分泌も不足してきたら、IFGも合併してきます。
発症時の平均BMIは24~25くらいです。
一方、欧米人では、インスリン抵抗性が主で、インスリン分泌不足が従とされています。
発症時の平均BMIは31~32くらいで、かなりの肥満です。
この場合、インスリン分泌能力はまだあるけれど、効きが悪い(インスリン抵抗性)ため高血糖となります。
そうすると、インスリン抵抗性のため、基礎分泌のインスリンの量では早朝空腹時血糖値がやや高いけど、追加分泌は大量に出せるので食後高血糖は防いでいるというIFGの人が、欧米人では日本より高率に存在する可能性があります。
日本人でも肥満が目立つ人は、インスリン抵抗性が主の欧米パターンの糖尿病発症もありえます。
この場合、早期に発見できれば、インスリン分泌能力は残っているので、肥満が改善してインスリン抵抗性が改善すれば、糖尿病がほぼ治ることもあり得ます。
☆☆☆ 参考
A) 正常型
「空腹時血糖値が110mg/dl未満かつ
120分後血糖値が140mg/dl未満」を満たせば正常型。
B) 境界型
正常型にも糖尿病型にも属さない場合を言う。
具体的にはWHO分類のIGT、IFG、IFG/IGTがある。
1) 2時間値が140-199mg/dlとなる耐糖能異常であるIGT (Impaired Glucose Tolerance)
IGT単独なら早朝空腹時血糖値は110mg/dl未満で正常である。
2) 空腹時血糖値が110-125mg/dlとなるIFG (Impaired fasting glycaemia)
IFG単独なら75gOGTTにて2時間値は140mg/dl未満で正常である。
3) 両者の合併であるIFG/IGT
の3つのパターンがある。
C) 糖尿病型
①「空腹時血糖値が126mg/dl以上または120分後血糖値が200mg/dl以上」
を満たせば糖尿病型。
② 随時血糖値200mg/dl以上は糖尿病型
③ HbA1c≧6.5%は糖尿病型
江部康二
2015年11月19日 (木)
おはようございます。
以前、私が監修している糖質制限食販売サイト、糖質制限ドットコムの運営会社、京都高雄倶楽部に新人さんが入りましたと記事にしました。
管理栄養士のCocoroちゃんです。

北九州の透析病院に務めていましたが、あらてつさんの3年に亘る説得の末、引き抜かれて来ました。
Cocoroちゃんは、5年前に新型インフルエンザに罹ったことから1型糖尿病を発症、私のブログと本に出会って糖質制限食を実践するようになったそうです。
コントロールの難しい1型糖尿病にも関わらず、なんと私、江部康二よりも良好なHbA1cを保っています(^_^;)
写真の通りまだ若いですが、管理栄養士としてとても優秀で、九州でも有数の透析病院に勤務していたので、沢山の症例を診てきていますし、何と言っても本人が1型糖尿病で、糖質制限食で良好なコントロールを保てていますので、他の誰よりも説得力が違います。
これまでの経験を活かし、毎週金曜日、江部診療所でも管理栄養士として栄養指導をしてもらっています(^^)
ブログ読者の皆さん、どうぞ宜しくお願い致しますm(__)m
江部康二
☆☆☆
管理栄養士のCocoroちゃんのブログです
Ⅰ型糖尿病+管理栄養士Cocoroの糖質制限Blog
http://cocolowcarb.blog.fc2.com/
以前、私が監修している糖質制限食販売サイト、糖質制限ドットコムの運営会社、京都高雄倶楽部に新人さんが入りましたと記事にしました。
管理栄養士のCocoroちゃんです。

北九州の透析病院に務めていましたが、あらてつさんの3年に亘る説得の末、引き抜かれて来ました。
Cocoroちゃんは、5年前に新型インフルエンザに罹ったことから1型糖尿病を発症、私のブログと本に出会って糖質制限食を実践するようになったそうです。
コントロールの難しい1型糖尿病にも関わらず、なんと私、江部康二よりも良好なHbA1cを保っています(^_^;)
写真の通りまだ若いですが、管理栄養士としてとても優秀で、九州でも有数の透析病院に勤務していたので、沢山の症例を診てきていますし、何と言っても本人が1型糖尿病で、糖質制限食で良好なコントロールを保てていますので、他の誰よりも説得力が違います。
これまでの経験を活かし、毎週金曜日、江部診療所でも管理栄養士として栄養指導をしてもらっています(^^)
ブログ読者の皆さん、どうぞ宜しくお願い致しますm(__)m
江部康二
☆☆☆
管理栄養士のCocoroちゃんのブログです
Ⅰ型糖尿病+管理栄養士Cocoroの糖質制限Blog
http://cocolowcarb.blog.fc2.com/
2015年11月18日 (水)
■ 糖尿病あるいは境界型、早期発見のために
糖尿病早期発見の流れにおいて大切な二つの概念について、考えてみます。
・IFG(Impaired fasting glucose): 空腹時血糖異常
・IGT(Impaired Glucose Tolerance): 耐糖能異常
IFGとIGTは、糖尿病を発症する前段階です。
この段階で発見できれば、とても好ましいです。
<75g経口ブドウ糖負荷試験 (75gOGTT) および、
空腹時血糖値による判定基準(日本糖尿病学会)>
A) 正常型
「空腹時血糖値が110mg/dl未満かつ
120分後血糖値が140mg/dl未満」を満たせば正常型。
B) 境界型
正常型にも糖尿病型にも属さない場合を言う。
具体的にはWHO分類のIGT、IFG、IFG/IGTがある。
1) 2時間値が140-199mg/dlとなる耐糖能異常であるIGT (Impaired Glucose Tolerance)
IGT単独なら早朝空腹時血糖値は110mg/dl未満で正常である。
2) 空腹時血糖値が110-125mg/dlとなるIFG (Impaired fasting glycaemia)
IFG単独なら75gOGTTにて2時間値は140mg/dl未満で正常である。
3) 両者の合併であるIFG/IGT
の3つのパターンがある。
C) 糖尿病型
①「空腹時血糖値が126mg/dl以上または120分後血糖値が200mg/dl以上」
を満たせば糖尿病型。
② 随時血糖値200mg/dl以上は糖尿病型
③ HbA1c≧6.5%は糖尿病型
<糖尿病の診断>
1) ①②の糖尿病型(血糖値が糖尿病型)を、異なる日に2回確認できたら糖尿病と診断。
2) <「①或いは②」+③>は糖尿病と診断
3) ③単独の場合、再検査で血糖値が糖尿病型なら、糖尿病と診断
4) 血糖値が糖尿病型で糖尿病の典型的症状(口渇、多飲、多尿、体重減少)があるか
糖尿病網膜症があれば糖尿病と診断
*糖尿病の診断には血糖検査は必須であり、HbA1cだけでは診断できない。
<境界型段階で発見するには>
早朝空腹時血糖値は、健康診断で検査するので、IFG(Impaired fasting glucose: 空腹時血糖異常)があれば、発見できるでしょう。
これに対して、IGT(Impaired Glucose Tolerance: 耐糖能異常)、いわゆる食後高血糖タイプは、会社の健康診断では空腹時しか検査しないので、見過ごされます。
IGTのほうがIFGより、確率的には多いので、現行の健康診断のシステムには、問題があります。
判定基準では、摂取後2時間血糖値の測定ですが、糖尿病の家族歴がある人が身を守るには、食事開始1時間後の血糖値を測定してみるとよいでしょう。
早期の段階では1時間値の方が高値となりやすいのです。
例えば朝8時に糖質ありの食事を開始したら、午前9時に採血です。
180mg/dlを超えているなら、将来糖尿病になりやすいのです。
病院に行くのが面倒くさい人は、午前8時に糖質ありの食事を開始して、午前9時30分に検尿です。
市販の検尿試験紙でOKです。
食後の尿糖が陽性なら、ピークの血糖値が170~180mg/dlを超えていた可能性が高いので、今度は食後1時間血糖値とグリコアルブミン(GA)を測定しましょう。グリコアルブミンは、食後高血糖を鋭敏に反映します。
なお献血に行くと、GAを無料で検査して貰えます。
残念ながら血糖値の検査はありません。
以下は献血時の無料採血の項目です。
1)血液型検査
2)赤血球・白血球・血小板など血球計数検査
3)生化学検査:グリコアルブミン、GPT、γ-GTP、総蛋白、アルブミン、
コレステロール、アルブミン対グロブリン比、コレステロール
江部康二
糖尿病早期発見の流れにおいて大切な二つの概念について、考えてみます。
・IFG(Impaired fasting glucose): 空腹時血糖異常
・IGT(Impaired Glucose Tolerance): 耐糖能異常
IFGとIGTは、糖尿病を発症する前段階です。
この段階で発見できれば、とても好ましいです。
<75g経口ブドウ糖負荷試験 (75gOGTT) および、
空腹時血糖値による判定基準(日本糖尿病学会)>
A) 正常型
「空腹時血糖値が110mg/dl未満かつ
120分後血糖値が140mg/dl未満」を満たせば正常型。
B) 境界型
正常型にも糖尿病型にも属さない場合を言う。
具体的にはWHO分類のIGT、IFG、IFG/IGTがある。
1) 2時間値が140-199mg/dlとなる耐糖能異常であるIGT (Impaired Glucose Tolerance)
IGT単独なら早朝空腹時血糖値は110mg/dl未満で正常である。
2) 空腹時血糖値が110-125mg/dlとなるIFG (Impaired fasting glycaemia)
IFG単独なら75gOGTTにて2時間値は140mg/dl未満で正常である。
3) 両者の合併であるIFG/IGT
の3つのパターンがある。
C) 糖尿病型
①「空腹時血糖値が126mg/dl以上または120分後血糖値が200mg/dl以上」
を満たせば糖尿病型。
② 随時血糖値200mg/dl以上は糖尿病型
③ HbA1c≧6.5%は糖尿病型
<糖尿病の診断>
1) ①②の糖尿病型(血糖値が糖尿病型)を、異なる日に2回確認できたら糖尿病と診断。
2) <「①或いは②」+③>は糖尿病と診断
3) ③単独の場合、再検査で血糖値が糖尿病型なら、糖尿病と診断
4) 血糖値が糖尿病型で糖尿病の典型的症状(口渇、多飲、多尿、体重減少)があるか
糖尿病網膜症があれば糖尿病と診断
*糖尿病の診断には血糖検査は必須であり、HbA1cだけでは診断できない。
<境界型段階で発見するには>
早朝空腹時血糖値は、健康診断で検査するので、IFG(Impaired fasting glucose: 空腹時血糖異常)があれば、発見できるでしょう。
これに対して、IGT(Impaired Glucose Tolerance: 耐糖能異常)、いわゆる食後高血糖タイプは、会社の健康診断では空腹時しか検査しないので、見過ごされます。
IGTのほうがIFGより、確率的には多いので、現行の健康診断のシステムには、問題があります。
判定基準では、摂取後2時間血糖値の測定ですが、糖尿病の家族歴がある人が身を守るには、食事開始1時間後の血糖値を測定してみるとよいでしょう。
早期の段階では1時間値の方が高値となりやすいのです。
例えば朝8時に糖質ありの食事を開始したら、午前9時に採血です。
180mg/dlを超えているなら、将来糖尿病になりやすいのです。
病院に行くのが面倒くさい人は、午前8時に糖質ありの食事を開始して、午前9時30分に検尿です。
市販の検尿試験紙でOKです。
食後の尿糖が陽性なら、ピークの血糖値が170~180mg/dlを超えていた可能性が高いので、今度は食後1時間血糖値とグリコアルブミン(GA)を測定しましょう。グリコアルブミンは、食後高血糖を鋭敏に反映します。
なお献血に行くと、GAを無料で検査して貰えます。
残念ながら血糖値の検査はありません。
以下は献血時の無料採血の項目です。
1)血液型検査
2)赤血球・白血球・血小板など血球計数検査
3)生化学検査:グリコアルブミン、GPT、γ-GTP、総蛋白、アルブミン、
コレステロール、アルブミン対グロブリン比、コレステロール
江部康二
2015年11月17日 (火)
こんにちは。
2015/11/22(日)糖質制限食講演会in熊本(熊本市)のご案内です。
熊本では、初めての一般向け講演会です。
糖質制限食実践中の熊本市の歯科医師、吉田毅先生のお話もあります。
私も最新の糖質制限食の話題を、できるだけわかりやすく楽しくお話したいと思います。
人類700万年の進化の歴史と食生活 についてもお話しします。
さらに食前 と食後の血糖値の変動幅から人 類の食生活を3段階にわけて検 討してみました。
農耕が始まる前の700万年間は、狩猟・採集・漁労が生業であり、人類皆糖質制限食でした。
農耕が始まり穀物を食べ始めたのはわずか1万年前からです。
すなわち糖質制限食は人類本来の食事であり、人類の健康食です。
糖尿病・メタボ以など生活習慣病、日本人の5大疾病、4大死因の予防と治療に糖質制限食が有効なのも、
人類の健康食という意味ではおおいに納得できます。
質疑応答の時間もたっぷりとってあります。
現在、約70名の参加者となっておりますが、お席にまだ少し余裕があります。
熊本の皆様、是非奮ってご参加くださいね。
江部康二
*********
以下、事務局からのお知らせです。
ブログ読者の皆様、講演会へいつも多数ご参加いただきまして、ありがとうございます。
11月22日(日)、熊本市で一般の方向けの講演会を開催いたします。
理事長の講演に加えて、医療法人社団鏡会(熊本県八代市)理事長で歯科医師の吉田毅先生によるゲストトークを予定しております。
吉田先生は「糖質制限の勧め」と題し歯科医師として、糖質セイゲニストとして、糖質制限食のメリットについて実体験を語られます。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。
///////////////////ご案内/////////////////////
一般社団法人日本糖質制限医療推進協会主催
糖質制限食講演会in熊本(熊本市)
■日時:2015年11月22日(日)14:10~16:30
※開場・受付は13:50~
■会場:くまもと県民交流館パレア 9F「会議室1」
熊本市中央区手取本町8番9号テトリアくまもとビル
title="http://www.parea.pref.kumamoto.jp/about03.html">
http://www.parea.pref.kumamoto.jp/about03.html
■内容:
◇ゲストトーク 『糖質制限の勧め』
吉田 毅 歯科医師/医療法人社団鏡会(熊本県八代市)理事長
◇講演 『糖質制限食で治す糖尿病・メタボ・生活習慣病
-人類本来の食事、人類の健康食-』
江部 康二
(一財)高雄病院・(一社)日本糖質制限医療推進協会理事長
※ゲストトーク20分、講演80分、質疑応答30分を予定しております。
■受講費: 賛助会員 2,000円 / 一般(非会員) 2,500円
■お支払い方法:
クレジットカード/銀行振込/郵便振替 ※事前決済のみとなります。
■お申し込みの流れ:
1. 下記「お申し込み方法」の該当するものからお申し込み下さい。
2. 事務局よりお支払い方法についてメールでご連絡します。
3. 入金確認後、予約確定のメールをお送りします。
4. 当日、直接会場までお越し下さい。
■お申し込み方法:
★賛助会員の方:事務局までメールにてお申し込み下さい。
★賛助会員入会をご希望の方:
1. 入会案内および会員規約をお読み下さい。
target="_blank" title=" http://www.toushitsuseigen.or.jp/#!membership/cdt9
"> http://www.toushitsuseigen.or.jp/#!membership/cdt9
2. お申し込みは下のフォームからお願いします。
「通信」欄に「11/22 熊本講演会参加希望」とご記入下さい。
(賛助会員交流会への参加もご希望の場合は、
「11/22 熊本講演会・交流会参加希望」とご記入下さい。)
http://www.toushitsuseigen.or.jp/contact">
http://www.toushitsuseigen.or.jp/contact
★一般(非会員)で、講演会の受講のみご希望の方:
下のフォームからお申し込み下さい。
title="http://www.toushitsuseigen.or.jp/seminar-gen">
http://www.toushitsuseigen.or.jp/seminar-gen
■その他:
・予約制です。当日参加はできません。
・キャンセルは11月20日(金)までに事務局までご連絡願います。
◇講演会終了後、別会場で賛助会員交流会を開催致します。
◇掲載ページ:title="http://www.toushitsuseigen.or.jp/activity">
http://www.toushitsuseigen.or.jp/activity
//////////////////////////////////////
2015/11/22(日)糖質制限食講演会in熊本(熊本市)のご案内です。
熊本では、初めての一般向け講演会です。
糖質制限食実践中の熊本市の歯科医師、吉田毅先生のお話もあります。
私も最新の糖質制限食の話題を、できるだけわかりやすく楽しくお話したいと思います。
人類700万年の進化の歴史と食生活 についてもお話しします。
さらに食前 と食後の血糖値の変動幅から人 類の食生活を3段階にわけて検 討してみました。
農耕が始まる前の700万年間は、狩猟・採集・漁労が生業であり、人類皆糖質制限食でした。
農耕が始まり穀物を食べ始めたのはわずか1万年前からです。
すなわち糖質制限食は人類本来の食事であり、人類の健康食です。
糖尿病・メタボ以など生活習慣病、日本人の5大疾病、4大死因の予防と治療に糖質制限食が有効なのも、
人類の健康食という意味ではおおいに納得できます。
質疑応答の時間もたっぷりとってあります。
現在、約70名の参加者となっておりますが、お席にまだ少し余裕があります。
熊本の皆様、是非奮ってご参加くださいね。
江部康二
*********
以下、事務局からのお知らせです。
ブログ読者の皆様、講演会へいつも多数ご参加いただきまして、ありがとうございます。
11月22日(日)、熊本市で一般の方向けの講演会を開催いたします。
理事長の講演に加えて、医療法人社団鏡会(熊本県八代市)理事長で歯科医師の吉田毅先生によるゲストトークを予定しております。
吉田先生は「糖質制限の勧め」と題し歯科医師として、糖質セイゲニストとして、糖質制限食のメリットについて実体験を語られます。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。
///////////////////ご案内/////////////////////
一般社団法人日本糖質制限医療推進協会主催
糖質制限食講演会in熊本(熊本市)
■日時:2015年11月22日(日)14:10~16:30
※開場・受付は13:50~
■会場:くまもと県民交流館パレア 9F「会議室1」
熊本市中央区手取本町8番9号テトリアくまもとビル
title="http://www.parea.pref.kumamoto.jp/about03.html">
http://www.parea.pref.kumamoto.jp/about03.html
■内容:
◇ゲストトーク 『糖質制限の勧め』
吉田 毅 歯科医師/医療法人社団鏡会(熊本県八代市)理事長
◇講演 『糖質制限食で治す糖尿病・メタボ・生活習慣病
-人類本来の食事、人類の健康食-』
江部 康二
(一財)高雄病院・(一社)日本糖質制限医療推進協会理事長
※ゲストトーク20分、講演80分、質疑応答30分を予定しております。
■受講費: 賛助会員 2,000円 / 一般(非会員) 2,500円
■お支払い方法:
クレジットカード/銀行振込/郵便振替 ※事前決済のみとなります。
■お申し込みの流れ:
1. 下記「お申し込み方法」の該当するものからお申し込み下さい。
2. 事務局よりお支払い方法についてメールでご連絡します。
3. 入金確認後、予約確定のメールをお送りします。
4. 当日、直接会場までお越し下さい。
■お申し込み方法:
★賛助会員の方:事務局までメールにてお申し込み下さい。
★賛助会員入会をご希望の方:
1. 入会案内および会員規約をお読み下さい。
target="_blank" title=" http://www.toushitsuseigen.or.jp/#!membership/cdt9
"> http://www.toushitsuseigen.or.jp/#!membership/cdt9
2. お申し込みは下のフォームからお願いします。
「通信」欄に「11/22 熊本講演会参加希望」とご記入下さい。
(賛助会員交流会への参加もご希望の場合は、
「11/22 熊本講演会・交流会参加希望」とご記入下さい。)
http://www.toushitsuseigen.or.jp/contact">
http://www.toushitsuseigen.or.jp/contact
★一般(非会員)で、講演会の受講のみご希望の方:
下のフォームからお申し込み下さい。
title="http://www.toushitsuseigen.or.jp/seminar-gen">
http://www.toushitsuseigen.or.jp/seminar-gen
■その他:
・予約制です。当日参加はできません。
・キャンセルは11月20日(金)までに事務局までご連絡願います。
◇講演会終了後、別会場で賛助会員交流会を開催致します。
◇掲載ページ:title="http://www.toushitsuseigen.or.jp/activity">
http://www.toushitsuseigen.or.jp/activity
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2015年11月16日 (月)
こんばんは。
店長ヤマモトさんの糖質制限ドットコムにて、今年も糖質制限クリスマスケーキの予約受付中です。

菓子職人 クリスマスケーキ
http://www.toushitsuseigen.com/products/detail75.html
今年は、ホールタイプ2種類、ビッシュ・ド・ノエルが二種類となっています(^^)
私、江部康二、早速3台とも予約しました(^O^)
今回のクリスマスケーキも、試作段階から最終製品まで何度も試食しましたが、今年のクリスマスケーキの完成度は過去最高、糖質制限と言われなければ、分かる人はいないのではないかと思います。
もちろん、3種類とも私江部康二が徹底して試食と血糖測定を行っていますので、糖尿人の皆さんにも自信を持ってお勧めできます。
以下、私の測定結果です。
半熟チーズとなめらかレアチーズ
2015年10月17日(土)
午後3:35 空腹時血糖値:114mg
クリスマスケーキ クリーム 1ピース摂取
午後4:35 食後1時間血糖値:117mg
極上ショコラのクリスマスケーキ
2015年11月6日(金)空腹時血糖値:114mg
午前7:30分、クリスマスケーキショコラ、102g摂取
午前8:30分、1時間後血糖値:118mg
ぜいたくチョコとナッツのビッシュ・ドゥ・ノエル
2015/11/6(金)
午後5:12・・・空腹時血糖値:125mg
菓子職人・クリスマスケーキ・ノエルを103g摂取
午後6:22・・・摂取70分後血糖値:128mg
美味しくて血糖値の上昇も最小限に抑えられています。
こんなに素晴しいケーキを作ってくださった、菓子職人の稲井シェフに心から敬意を払いたいと思います\(^o^)/
詳細・ご予約はこちらになります。
↓ ↓ ↓
菓子職人 糖質制限クリスマスケーキ
http://www.toushitsuseigen.com/products/detail75.html
店長ヤマモトさんによると、毎年売り切れてお客様に怒られるので、今年はさらに数量を増やしたとのことです。
ブログ読者の糖質セイゲニストの皆さん、今年のクリスマスは、稲井シェフ渾身の糖質制限クリスマスケーキを是非お試しあれ。
江部康二
店長ヤマモトさんの糖質制限ドットコムにて、今年も糖質制限クリスマスケーキの予約受付中です。

菓子職人 クリスマスケーキ
http://www.toushitsuseigen.com/products/detail75.html
今年は、ホールタイプ2種類、ビッシュ・ド・ノエルが二種類となっています(^^)
私、江部康二、早速3台とも予約しました(^O^)
今回のクリスマスケーキも、試作段階から最終製品まで何度も試食しましたが、今年のクリスマスケーキの完成度は過去最高、糖質制限と言われなければ、分かる人はいないのではないかと思います。
もちろん、3種類とも私江部康二が徹底して試食と血糖測定を行っていますので、糖尿人の皆さんにも自信を持ってお勧めできます。
以下、私の測定結果です。
半熟チーズとなめらかレアチーズ
2015年10月17日(土)
午後3:35 空腹時血糖値:114mg
クリスマスケーキ クリーム 1ピース摂取
午後4:35 食後1時間血糖値:117mg
極上ショコラのクリスマスケーキ
2015年11月6日(金)空腹時血糖値:114mg
午前7:30分、クリスマスケーキショコラ、102g摂取
午前8:30分、1時間後血糖値:118mg
ぜいたくチョコとナッツのビッシュ・ドゥ・ノエル
2015/11/6(金)
午後5:12・・・空腹時血糖値:125mg
菓子職人・クリスマスケーキ・ノエルを103g摂取
午後6:22・・・摂取70分後血糖値:128mg
美味しくて血糖値の上昇も最小限に抑えられています。
こんなに素晴しいケーキを作ってくださった、菓子職人の稲井シェフに心から敬意を払いたいと思います\(^o^)/
詳細・ご予約はこちらになります。
↓ ↓ ↓
菓子職人 糖質制限クリスマスケーキ
http://www.toushitsuseigen.com/products/detail75.html
店長ヤマモトさんによると、毎年売り切れてお客様に怒られるので、今年はさらに数量を増やしたとのことです。
ブログ読者の糖質セイゲニストの皆さん、今年のクリスマスは、稲井シェフ渾身の糖質制限クリスマスケーキを是非お試しあれ。
江部康二
糖質制限食・ダイエット食の通信販売|糖質制限ドットコム
糖質制限ドットコムは、糖質制限食の第一人者、高雄病院、江部康二先生監修による糖質オフな食材を販売、糖質制限食に取り組む皆様をサポートします。
2015年11月16日 (月)
【15/11/16 風太郎
血液検査結果
江部先生 こんにちは
私は今年の7月からインスリン(トレシーバ)8単位を始めました
その時7月のHbA1Cは9.4、インスリン注射を始めて8月に8.9、9月25日から糖質制限を始めて10月初旬に7.7、
10月下旬で7.2、おととい7.1という結果です。ちなみにトレシーバは7.2に下がった時から6単位に減薬できました。
さてHbA1cについて質問があります。
もしお応えいただければ幸いです。
私は自己血糖測定を1日8回前後行っていてこの1.5か月の平均血糖値は125ml程です
先生のブログの09年6・19の計算式から逆算するとHbA1c5.9程が予測されます。
もちろんHba1cは2か月ほどの平均値というのを考えてもおとといの7.1というのはあまりにも高すぎて、
当然最悪でも6台は達成と思っていたのでショックでした。
この程度の誤差はあり得るのでしょうか?
次回12月の検査で達成するよう糖質制限をさらに頑張ります。】
こんばんは。
風太郎さんから、
血糖自己測定器の平均血糖値と
HbA1cから計算する「推定平均血糖値」の数値が
乖離するというコメントを頂きました。
推定平均血糖値=HbA1c(NGSP)×28.7 - 46.7
上記の計算式で、推定平均血糖値を計算します。
そうすると、
風太郎さんの血糖自己測定器の平均血糖値(1.5ヶ月)が125mg/dlなら
HbA1c(NGSP)は、5.9~6.0%くらいが想定されますので、
7.1%は想定より高いですね。
風太郎さんの早朝空腹時血糖値はどのくらいでしょうか?
私の友人にも風太郎さんと同様のタイプがいます。
血糖自己測定器の数値から想定されるHbA1cより
実際に測定したHbA1cが高値となるのです。
彼の場合は、グリコアルブミン(GA)を調べたところ、
血糖自己測定器の血糖値とほぼ相関していました。
風太郎さんも、グリコアルブミンを調べて見ましょう。
私は最近、GAのほうが、HbA1cより信頼度が高いのではないかと
思うようになりました。
GAとHbA1cは、2型糖尿病では、保険で同時算定ができませんが、
¥400-くらいの実費を払って、
GAとHbA1cを次回同時に測定してみましょう。
風太郎さんの場合もGAが血糖自己測定器の数値と相関するなら、今後は
HbA1cをやめて、GAに変更すればいいと思います。
2015年11月03日 (火)の本ブログ記事
「グリコアルブミン(GA)とHbA1cの比較。」
もご参照いただけば幸いです。
江部康二
血液検査結果
江部先生 こんにちは
私は今年の7月からインスリン(トレシーバ)8単位を始めました
その時7月のHbA1Cは9.4、インスリン注射を始めて8月に8.9、9月25日から糖質制限を始めて10月初旬に7.7、
10月下旬で7.2、おととい7.1という結果です。ちなみにトレシーバは7.2に下がった時から6単位に減薬できました。
さてHbA1cについて質問があります。
もしお応えいただければ幸いです。
私は自己血糖測定を1日8回前後行っていてこの1.5か月の平均血糖値は125ml程です
先生のブログの09年6・19の計算式から逆算するとHbA1c5.9程が予測されます。
もちろんHba1cは2か月ほどの平均値というのを考えてもおとといの7.1というのはあまりにも高すぎて、
当然最悪でも6台は達成と思っていたのでショックでした。
この程度の誤差はあり得るのでしょうか?
次回12月の検査で達成するよう糖質制限をさらに頑張ります。】
こんばんは。
風太郎さんから、
血糖自己測定器の平均血糖値と
HbA1cから計算する「推定平均血糖値」の数値が
乖離するというコメントを頂きました。
推定平均血糖値=HbA1c(NGSP)×28.7 - 46.7
上記の計算式で、推定平均血糖値を計算します。
そうすると、
風太郎さんの血糖自己測定器の平均血糖値(1.5ヶ月)が125mg/dlなら
HbA1c(NGSP)は、5.9~6.0%くらいが想定されますので、
7.1%は想定より高いですね。
風太郎さんの早朝空腹時血糖値はどのくらいでしょうか?
私の友人にも風太郎さんと同様のタイプがいます。
血糖自己測定器の数値から想定されるHbA1cより
実際に測定したHbA1cが高値となるのです。
彼の場合は、グリコアルブミン(GA)を調べたところ、
血糖自己測定器の血糖値とほぼ相関していました。
風太郎さんも、グリコアルブミンを調べて見ましょう。
私は最近、GAのほうが、HbA1cより信頼度が高いのではないかと
思うようになりました。
GAとHbA1cは、2型糖尿病では、保険で同時算定ができませんが、
¥400-くらいの実費を払って、
GAとHbA1cを次回同時に測定してみましょう。
風太郎さんの場合もGAが血糖自己測定器の数値と相関するなら、今後は
HbA1cをやめて、GAに変更すればいいと思います。
2015年11月03日 (火)の本ブログ記事
「グリコアルブミン(GA)とHbA1cの比較。」
もご参照いただけば幸いです。
江部康二
2015年11月16日 (月)
こんばんは。
店長ヤマモトさんの糖質制限ドットコムにて、今年も糖質制限クリスマスケーキの予約受付中です。

菓子職人 クリスマスケーキ
http://www.toushitsuseigen.com/products/detail75.html
今年は、ホールタイプ2種類、ビッシュ・ド・ノエルが二種類となっています(^^)
私、江部康二、早速3台とも予約しました(^O^)
今回のクリスマスケーキも、試作段階から最終製品まで何度も試食しましたが、今年のクリスマスケーキの完成度は過去最高、糖質制限と言われなければ、分かる人はいないのではないかと思います。
もちろん、3種類とも私江部康二が徹底して試食と血糖測定を行っていますので、糖尿人の皆さんにも自信を持ってお勧めできます。
以下、私の測定結果です。
半熟チーズとなめらかレアチーズ
2015年10月17日(土)
午後3:35 空腹時血糖値:114mg
クリスマスケーキ クリーム 1ピース摂取
午後4:35 食後1時間血糖値:117mg
極上ショコラのクリスマスケーキ
2015年11月6日(金)空腹時血糖値:114mg
午前7:30分、クリスマスケーキショコラ、102g摂取
午前8:30分、1時間後血糖値:118mg
ぜいたくチョコとナッツのビッシュ・ドゥ・ノエル
2015/11/6(金)
午後5:12・・・空腹時血糖値:125mg
菓子職人・クリスマスケーキ・ノエルを103g摂取
午後6:22・・・摂取70分後血糖値:128mg
美味しくて血糖値の上昇も最小限に抑えられています。
こんなに素晴しいケーキを作ってくださった、菓子職人の稲井シェフに心から敬意を払いたいと思います\(^o^)/
詳細・ご予約はこちらになります。
↓ ↓ ↓
菓子職人 糖質制限クリスマスケーキ
http://www.toushitsuseigen.com/products/detail75.html
店長ヤマモトさんによると、毎年売り切れてお客様に怒られるので、今年はさらに数量を増やしたとのことです。
ブログ読者の糖質セイゲニストの皆さん、今年のクリスマスは、稲井シェフ渾身の糖質制限クリスマスケーキを是非お試しあれ。
江部康二
店長ヤマモトさんの糖質制限ドットコムにて、今年も糖質制限クリスマスケーキの予約受付中です。

菓子職人 クリスマスケーキ
http://www.toushitsuseigen.com/products/detail75.html
今年は、ホールタイプ2種類、ビッシュ・ド・ノエルが二種類となっています(^^)
私、江部康二、早速3台とも予約しました(^O^)
今回のクリスマスケーキも、試作段階から最終製品まで何度も試食しましたが、今年のクリスマスケーキの完成度は過去最高、糖質制限と言われなければ、分かる人はいないのではないかと思います。
もちろん、3種類とも私江部康二が徹底して試食と血糖測定を行っていますので、糖尿人の皆さんにも自信を持ってお勧めできます。
以下、私の測定結果です。
半熟チーズとなめらかレアチーズ
2015年10月17日(土)
午後3:35 空腹時血糖値:114mg
クリスマスケーキ クリーム 1ピース摂取
午後4:35 食後1時間血糖値:117mg
極上ショコラのクリスマスケーキ
2015年11月6日(金)空腹時血糖値:114mg
午前7:30分、クリスマスケーキショコラ、102g摂取
午前8:30分、1時間後血糖値:118mg
ぜいたくチョコとナッツのビッシュ・ドゥ・ノエル
2015/11/6(金)
午後5:12・・・空腹時血糖値:125mg
菓子職人・クリスマスケーキ・ノエルを103g摂取
午後6:22・・・摂取70分後血糖値:128mg
美味しくて血糖値の上昇も最小限に抑えられています。
こんなに素晴しいケーキを作ってくださった、菓子職人の稲井シェフに心から敬意を払いたいと思います\(^o^)/
詳細・ご予約はこちらになります。
↓ ↓ ↓
菓子職人 糖質制限クリスマスケーキ
http://www.toushitsuseigen.com/products/detail75.html
店長ヤマモトさんによると、毎年売り切れてお客様に怒られるので、今年はさらに数量を増やしたとのことです。
ブログ読者の糖質セイゲニストの皆さん、今年のクリスマスは、稲井シェフ渾身の糖質制限クリスマスケーキを是非お試しあれ。
江部康二
糖質制限食・ダイエット食の通信販売|糖質制限ドットコム
糖質制限ドットコムは、糖質制限食の第一人者、高雄病院、江部康二先生監修による糖質オフな食材を販売、糖質制限食に取り組む皆様をサポートします。
2015年11月15日 (日)
【15/11/14 tsune
先生に感謝です!
はじめまして、こんにちは。
私の主人が糖尿人です。
いつも、江部先生のブログを拝読させて頂いております。
又、心を変えれば健康になれる! を購入させて頂き、 日々、読み返して勉強しております。
先日のブログに掲載されていらっしゃいました、
「糖質制限食で血糖値が改善したのに、心筋梗塞に。何故?再発予防は。」
の話を主人に話しましたら、今一度、気を引き締めて、精進しなくては! と言ってくれました。
主人が糖尿病と診断されたのは、去年の夏で、 恐らく春の終わりから症状は出ていたのですが、気がつかず、 中学時代からアレルギー性鼻炎をもっていた主人が副鼻腔炎を患い、 2週間通院しても良くならなかったのを疑った主治医から、 血液検査を進められ、結果が直ぐに出る総合病院に行きなさい。と言われ、 直ぐに総合病院へ急患で行き、血液検査をした結果、血糖値が676でした。
(直前の昼食時に、マックダブルバーガーセット、コーラ追加、クーリッシュというアイスを食べました。←今思うと、恐怖です。)
ただ、急患で対応してくださった先生が、 外科担当でしたので週明けに内科へ行き、 受診の結果、、、血糖値302、Hba1c12.4と、立派な糖尿病患者でした。
即入院と言われましたが、仕事上無理なので、通院するからとの条件で、 ランタスを1日1回6単位、ジャヌビア1日1錠処方されて帰ってきた主人は、 食卓に並べた食べ物を見ても、これ食べても死なない?と言う程、 絶望してました。
(因みに、私が別の日の付き添いで受診した際、 先生に治療放棄した場合を聞きましたら、 1年以内に脳内出血して、寝たきりかなぁ、、、と。 看護師さんからは、 薬で血糖値をさげられるから、糖質制限は、ダメだよ。と言われました。)
実は私の身内に糖尿病合併症である透析、四肢切断後、 亡くなった方が2人居て、私自身は、本当に心配で心不安で、、、
子供も8歳と6歳で、、、
四肢切断と言葉では言っても、右足を切断して火葬場へ、 左足を切断して2度目の火葬場、3度目は、本人の火葬、、、と、 壮絶な日々でした。
私は必死でネット検索して、江部先生のブログを知り、これしかない!と思い、 時間を見つけては先生のブログを読みまくり主人に話して、血糖値を測定して、 主人の体調(手足のしびれ、倦怠感、空腹感)を聞きながら、 食事を用意して、ランタスとジャヌビアを少なくしたりと調整しました。
その結果、
2014年7月 急患時血糖値676(体重98キロ、身長171cm)
内科受診時血糖値302、Hba1c12.4(ランタス6、ジャヌビア1錠)
8月 血糖値82、Hba1c10.0(ランタス5~6、ジャヌビア1錠)
9月 血糖値103、Hba1c7.7(ジャヌビア1錠)
11月 血糖値102、Hba1c6.1(メトグルコ1日1錠)
2015 1月 血糖値94、Hba1c6.0(メトグルコ1日1錠)
(体重82キロまで減。)
4月 血糖値119、Hba1c5.9(メトグルコ1日1錠)
7月 血糖値114、Hba1c6.0(メトグルコ1日1錠)
10月 血糖値116、Hba1c5.7(処方薬なし!)
と改善されました。
主人は、自身の体の声を聞きながら、他人から何を言われても、 今の食事療法が一番良い!と、最善を尽くして頑張っております。
あとは、体重が75キロ位まで減ることを祈ってます(笑)
まだスーパー糖質制限を始めて1年ですが、食事による延命治療だと認識し、 合併症を発症された方々のブログを読みながら勉強しております。
ただ、主人の病気によって私は20キロ減 (産後の異常な糖質摂取だったと思います。)に成功し、 中高学生時代のスタイルまで戻り、主人には感謝しております!
これからも、江部先生のブログを拝読させて頂きながら、 日々勉強して精進していきますので、宜しくお願い致します。
長々と失礼いたしました。】
こんばんは。
tsune さんから、糖質制限食でHbA1c改善、減量成功というとても嬉しいコメントをいただきました。
tsune さん
コメント、拙著のご購入、ありがとうございます。
ご主人、見事な改善ですね。
良かったです。
tsune さんも、20kgの減量成功で中高学生時代のスタイルまで戻ったとは素晴らしいです。
「・・・看護師さんからは、 薬で血糖値をさげられるから、糖質制限は、ダメだよ。と言われました。」
結局、この病院では、インスリンや内服薬を必ず使うことを前提に「糖尿病治療」を考えているのでしょうね。
『血糖値を唯一直接上昇させる糖質を糖尿人に食べさせて、その分、内服薬やインスリン注射を使用する。』
まさに、マッチポンプですね。
マッチポンプに自分たちでは気がついていないことは、滑稽でお気の毒としかいいようがないのですが、そんな治療を押しつけられる糖尿人にとっては大迷惑です。
糖質制限推進派の医師なら
「糖質制限食なら、内服薬やインスリン注射なしで血糖コントロールできるので、是非取り組んでみましょう。米国糖尿病学会は、2013年10月から正式に糖質制限食を受容していますよ。」
です。
「私の身内に糖尿病合併症である透析、四肢切断後、亡くなった方が2人」
ご身内の合併症、まことにお気の毒なことです。
現在でも、<従来の糖尿病食(カロリー制限高糖質食)+薬物療法>という標準治療により、糖尿病合併症の被害者が後を絶ちません。
毎年新たに、糖尿病患者において人工透析が16000人以上、足切断が3000人以上、失明が3000人以上発生しています。
これは、日本糖尿病学会の推奨する現行の「糖尿病標準治療」が決してうまく行っていない動かぬ証拠です。
従来の糖尿病食(カロリー制限高糖質食)では、食後高血糖と平均血糖変動幅増大という酸化ストレスリスクが必ず生じるのですから
合併症を防げるはずがないのです。
「2014年
7月 急患時血糖値676(体重98キロ、身長171cm)
内科受診時血糖値302、Hba1c12.4(ランタス6、ジャヌビア1錠)
8月 血糖値82、Hba1c10.0(ランタス5~6、ジャヌビア1錠)
9月 血糖値103、Hba1c7.7(ジャヌビア1錠)
11月 血糖値102、Hba1c6.1(メトグルコ1日1錠)
2015
1月 血糖値94、Hba1c6.0(メトグルコ1日1錠)
(体重82キロまで減。)
4月 血糖値119、Hba1c5.9(メトグルコ1日1錠)
7月 血糖値114、Hba1c6.0(メトグルコ1日1錠)
10月 血糖値116、Hba1c5.7(処方薬なし!) 」
素晴らしいデータです。
tsune さんご夫婦が、総合病院の医師や看護師の反対意見に対して、自分たちで調べて自分たちの頭で考えられて、糖質制限食を選択されたのは見事な決断です。
今や、インターネットで様々な有益な情報を獲得できる時代です。
不勉強な糖尿病専門医より、しっかりネットや本で勉強した一般の糖尿人の方が、よほどしっかりした知識をもっておられると思います。
何せ、未だにタンパク質や脂質が直接血糖血に影響を与えると思っている糖尿病専門医は結構多く、本当に困ったものなのです。
糖尿人の皆さんは、頑迷な糖尿病専門医に身を委ねたりすることなく、「自分で調べて、自分で考えて、自分で決断する」というスタンスがとても大切であり、それが自分自身を合併症や糖尿病死から守る唯一の道です。
江部康二
先生に感謝です!
はじめまして、こんにちは。
私の主人が糖尿人です。
いつも、江部先生のブログを拝読させて頂いております。
又、心を変えれば健康になれる! を購入させて頂き、 日々、読み返して勉強しております。
先日のブログに掲載されていらっしゃいました、
「糖質制限食で血糖値が改善したのに、心筋梗塞に。何故?再発予防は。」
の話を主人に話しましたら、今一度、気を引き締めて、精進しなくては! と言ってくれました。
主人が糖尿病と診断されたのは、去年の夏で、 恐らく春の終わりから症状は出ていたのですが、気がつかず、 中学時代からアレルギー性鼻炎をもっていた主人が副鼻腔炎を患い、 2週間通院しても良くならなかったのを疑った主治医から、 血液検査を進められ、結果が直ぐに出る総合病院に行きなさい。と言われ、 直ぐに総合病院へ急患で行き、血液検査をした結果、血糖値が676でした。
(直前の昼食時に、マックダブルバーガーセット、コーラ追加、クーリッシュというアイスを食べました。←今思うと、恐怖です。)
ただ、急患で対応してくださった先生が、 外科担当でしたので週明けに内科へ行き、 受診の結果、、、血糖値302、Hba1c12.4と、立派な糖尿病患者でした。
即入院と言われましたが、仕事上無理なので、通院するからとの条件で、 ランタスを1日1回6単位、ジャヌビア1日1錠処方されて帰ってきた主人は、 食卓に並べた食べ物を見ても、これ食べても死なない?と言う程、 絶望してました。
(因みに、私が別の日の付き添いで受診した際、 先生に治療放棄した場合を聞きましたら、 1年以内に脳内出血して、寝たきりかなぁ、、、と。 看護師さんからは、 薬で血糖値をさげられるから、糖質制限は、ダメだよ。と言われました。)
実は私の身内に糖尿病合併症である透析、四肢切断後、 亡くなった方が2人居て、私自身は、本当に心配で心不安で、、、
子供も8歳と6歳で、、、
四肢切断と言葉では言っても、右足を切断して火葬場へ、 左足を切断して2度目の火葬場、3度目は、本人の火葬、、、と、 壮絶な日々でした。
私は必死でネット検索して、江部先生のブログを知り、これしかない!と思い、 時間を見つけては先生のブログを読みまくり主人に話して、血糖値を測定して、 主人の体調(手足のしびれ、倦怠感、空腹感)を聞きながら、 食事を用意して、ランタスとジャヌビアを少なくしたりと調整しました。
その結果、
2014年7月 急患時血糖値676(体重98キロ、身長171cm)
内科受診時血糖値302、Hba1c12.4(ランタス6、ジャヌビア1錠)
8月 血糖値82、Hba1c10.0(ランタス5~6、ジャヌビア1錠)
9月 血糖値103、Hba1c7.7(ジャヌビア1錠)
11月 血糖値102、Hba1c6.1(メトグルコ1日1錠)
2015 1月 血糖値94、Hba1c6.0(メトグルコ1日1錠)
(体重82キロまで減。)
4月 血糖値119、Hba1c5.9(メトグルコ1日1錠)
7月 血糖値114、Hba1c6.0(メトグルコ1日1錠)
10月 血糖値116、Hba1c5.7(処方薬なし!)
と改善されました。
主人は、自身の体の声を聞きながら、他人から何を言われても、 今の食事療法が一番良い!と、最善を尽くして頑張っております。
あとは、体重が75キロ位まで減ることを祈ってます(笑)
まだスーパー糖質制限を始めて1年ですが、食事による延命治療だと認識し、 合併症を発症された方々のブログを読みながら勉強しております。
ただ、主人の病気によって私は20キロ減 (産後の異常な糖質摂取だったと思います。)に成功し、 中高学生時代のスタイルまで戻り、主人には感謝しております!
これからも、江部先生のブログを拝読させて頂きながら、 日々勉強して精進していきますので、宜しくお願い致します。
長々と失礼いたしました。】
こんばんは。
tsune さんから、糖質制限食でHbA1c改善、減量成功というとても嬉しいコメントをいただきました。
tsune さん
コメント、拙著のご購入、ありがとうございます。
ご主人、見事な改善ですね。
良かったです。
tsune さんも、20kgの減量成功で中高学生時代のスタイルまで戻ったとは素晴らしいです。
「・・・看護師さんからは、 薬で血糖値をさげられるから、糖質制限は、ダメだよ。と言われました。」
結局、この病院では、インスリンや内服薬を必ず使うことを前提に「糖尿病治療」を考えているのでしょうね。
『血糖値を唯一直接上昇させる糖質を糖尿人に食べさせて、その分、内服薬やインスリン注射を使用する。』
まさに、マッチポンプですね。
マッチポンプに自分たちでは気がついていないことは、滑稽でお気の毒としかいいようがないのですが、そんな治療を押しつけられる糖尿人にとっては大迷惑です。
糖質制限推進派の医師なら
「糖質制限食なら、内服薬やインスリン注射なしで血糖コントロールできるので、是非取り組んでみましょう。米国糖尿病学会は、2013年10月から正式に糖質制限食を受容していますよ。」
です。
「私の身内に糖尿病合併症である透析、四肢切断後、亡くなった方が2人」
ご身内の合併症、まことにお気の毒なことです。
現在でも、<従来の糖尿病食(カロリー制限高糖質食)+薬物療法>という標準治療により、糖尿病合併症の被害者が後を絶ちません。
毎年新たに、糖尿病患者において人工透析が16000人以上、足切断が3000人以上、失明が3000人以上発生しています。
これは、日本糖尿病学会の推奨する現行の「糖尿病標準治療」が決してうまく行っていない動かぬ証拠です。
従来の糖尿病食(カロリー制限高糖質食)では、食後高血糖と平均血糖変動幅増大という酸化ストレスリスクが必ず生じるのですから
合併症を防げるはずがないのです。
「2014年
7月 急患時血糖値676(体重98キロ、身長171cm)
内科受診時血糖値302、Hba1c12.4(ランタス6、ジャヌビア1錠)
8月 血糖値82、Hba1c10.0(ランタス5~6、ジャヌビア1錠)
9月 血糖値103、Hba1c7.7(ジャヌビア1錠)
11月 血糖値102、Hba1c6.1(メトグルコ1日1錠)
2015
1月 血糖値94、Hba1c6.0(メトグルコ1日1錠)
(体重82キロまで減。)
4月 血糖値119、Hba1c5.9(メトグルコ1日1錠)
7月 血糖値114、Hba1c6.0(メトグルコ1日1錠)
10月 血糖値116、Hba1c5.7(処方薬なし!) 」
素晴らしいデータです。
tsune さんご夫婦が、総合病院の医師や看護師の反対意見に対して、自分たちで調べて自分たちの頭で考えられて、糖質制限食を選択されたのは見事な決断です。
今や、インターネットで様々な有益な情報を獲得できる時代です。
不勉強な糖尿病専門医より、しっかりネットや本で勉強した一般の糖尿人の方が、よほどしっかりした知識をもっておられると思います。
何せ、未だにタンパク質や脂質が直接血糖血に影響を与えると思っている糖尿病専門医は結構多く、本当に困ったものなのです。
糖尿人の皆さんは、頑迷な糖尿病専門医に身を委ねたりすることなく、「自分で調べて、自分で考えて、自分で決断する」というスタンスがとても大切であり、それが自分自身を合併症や糖尿病死から守る唯一の道です。
江部康二
2015年11月15日 (日)
第18回日本腎不全看護学会学術集会・総会(11/14~16)
会場:名古屋国際会議場
大会長:江崎アサ子 先生
教育講演3
2015年11月15日(日)9:10~10:10 )
「糖質制限食による糖尿病治療 ~理論と実践~」
座長:佐藤 久光 先生(増子記念病院)
演者:江部 康二(一般財団法人 髙雄病院)
こんにちは。
本日は、第18回日本腎不全看護学会学術集会・総会で演者をつとめてきました。
11月14日(土)の夕方から、懇親会があり、200名の参加者で賑わいました。
学術集会には、2,091名の参加者があったそうです。
看護師の皆さん、とってもお元気でノリノリでした。
ビュッフェ形式だったので糖質制限なメニューも豊富で良かったです。
イリュージョンもあり、間近でマジックを見るのは久しぶりだったのでおおいに楽しみました。
その後、江崎アサ子大会長、内田明子理事長、佐藤久光先生をはじめ看護師の方々と会食させていただきました。
日頃はなかなか聞けないような看護のお話を聞かせて頂き、とても有意義なひとときでした。
二日酔いにならないていどに、芋焼酎の水割りとハイボールを飲んで無事ホテルに帰り着きました。
看護師の前田さん、送って頂いてありがとうございました。
11月15日(日)朝、私の「教育講演3」には、約500名の参加者があり盛況でした。
糖質制限食の最新の理論と実践を凝縮して話すことができ、多くの看護師の皆さんにアピールすることができて嬉しく思います。
質疑応答の時間がなくて残念でしたが、そのあと、私の本の販売とサイン会がありました。
たくさんの人に私の本を、ご購入頂きありがたいことでした。
既に糖質制限食を実践しておられる方もあり、またご主人が糖尿人で、夫婦で開始したという方もおられました。
糖質制限食の普及がまた一段と進んだと思いました。
日本腎不全看護学会の江崎アサ子大会長、内田明子理事長、佐藤久光先生、
この度は、学会にお招きいただき、またご馳走になり、大変ありがとうございました。
江部康二
会場:名古屋国際会議場
大会長:江崎アサ子 先生
教育講演3
2015年11月15日(日)9:10~10:10 )
「糖質制限食による糖尿病治療 ~理論と実践~」
座長:佐藤 久光 先生(増子記念病院)
演者:江部 康二(一般財団法人 髙雄病院)
こんにちは。
本日は、第18回日本腎不全看護学会学術集会・総会で演者をつとめてきました。
11月14日(土)の夕方から、懇親会があり、200名の参加者で賑わいました。
学術集会には、2,091名の参加者があったそうです。
看護師の皆さん、とってもお元気でノリノリでした。
ビュッフェ形式だったので糖質制限なメニューも豊富で良かったです。
イリュージョンもあり、間近でマジックを見るのは久しぶりだったのでおおいに楽しみました。
その後、江崎アサ子大会長、内田明子理事長、佐藤久光先生をはじめ看護師の方々と会食させていただきました。
日頃はなかなか聞けないような看護のお話を聞かせて頂き、とても有意義なひとときでした。
二日酔いにならないていどに、芋焼酎の水割りとハイボールを飲んで無事ホテルに帰り着きました。
看護師の前田さん、送って頂いてありがとうございました。
11月15日(日)朝、私の「教育講演3」には、約500名の参加者があり盛況でした。
糖質制限食の最新の理論と実践を凝縮して話すことができ、多くの看護師の皆さんにアピールすることができて嬉しく思います。
質疑応答の時間がなくて残念でしたが、そのあと、私の本の販売とサイン会がありました。
たくさんの人に私の本を、ご購入頂きありがたいことでした。
既に糖質制限食を実践しておられる方もあり、またご主人が糖尿人で、夫婦で開始したという方もおられました。
糖質制限食の普及がまた一段と進んだと思いました。
日本腎不全看護学会の江崎アサ子大会長、内田明子理事長、佐藤久光先生、
この度は、学会にお招きいただき、またご馳走になり、大変ありがとうございました。
江部康二
2015年11月14日 (土)
こんにちは。
糖質制限食講演会in熊本(熊本市)のご案内です。
熊本では、初めての一般向け講演会です。
糖質制限食実践中の熊本市の歯科医師、吉田毅先生のお話もあります。
私も最新の糖質制限食の話題を、できるだけわかりやすく楽しくお話したいと思います。
人類700万年の進化の歴史と食生活 についてもお話しします。
さらに食前 と食後の血糖値の変動幅から人 類の食生活を3段階にわけて検 討してみました。
農耕が始まる前の700万年間は、狩猟・採集・漁労が生業であり、人類皆糖質制限食でした。
農耕が始まり穀物を食べ始めたのはわずか1万年前からです。
すなわち糖質制限食は人類本来の食事であり、人類の健康食です。
糖尿病・メタボ以など生活習慣病、日本人の5大疾病、4大死因の予防と治療に糖質制限食が有効なのも、人類の健康食という意味ではおおいに納得できます。
質疑応答の時間もたっぷりとってあります。
熊本の皆様、奮ってご参加くださいね。
江部康二
*********
以下、事務局からのお知らせです。
ブログ読者の皆様、講演会へいつも多数ご参加いただきまして、ありがとうございます。
11月22日(日)、熊本市で一般の方向けの講演会を開催いたします。
理事長の講演に加えて、医療法人社団鏡会(熊本県八代市)理事長で歯科医師の吉田毅先生によるゲストトークを予定しております。
吉田先生は「糖質制限の勧め」と題し歯科医師として、糖質セイゲニストとして、糖質制限食のメリットについて実体験を語られます。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。
///////////////////ご案内/////////////////////
一般社団法人日本糖質制限医療推進協会主催
糖質制限食講演会in熊本(熊本市)
■日時:2015年11月22日(日)14:10~16:30
※開場・受付は13:50~
■会場:くまもと県民交流館パレア 9F「会議室1」
熊本市中央区手取本町8番9号テトリアくまもとビル
title="http://www.parea.pref.kumamoto.jp/about03.html">
http://www.parea.pref.kumamoto.jp/about03.html
■内容:
◇ゲストトーク 『糖質制限の勧め』
吉田 毅 歯科医師/医療法人社団鏡会(熊本県八代市)理事長
◇講演 『糖質制限食で治す糖尿病・メタボ・生活習慣病
-人類本来の食事、人類の健康食-』
江部 康二
(一財)高雄病院・(一社)日本糖質制限医療推進協会理事長
※ゲストトーク20分、講演80分、質疑応答30分を予定しております。
■受講費: 賛助会員 2,000円 / 一般(非会員) 2,500円
■お支払い方法:
クレジットカード/銀行振込/郵便振替 ※事前決済のみとなります。
■お申し込みの流れ:
1. 下記「お申し込み方法」の該当するものからお申し込み下さい。
2. 事務局よりお支払い方法についてメールでご連絡します。
3. 入金確認後、予約確定のメールをお送りします。
4. 当日、直接会場までお越し下さい。
■お申し込み方法:
★賛助会員の方:事務局までメールにてお申し込み下さい。
★賛助会員入会をご希望の方:
1. 入会案内および会員規約をお読み下さい。
target="_blank" title=" http://www.toushitsuseigen.or.jp/#!membership/cdt9
"> http://www.toushitsuseigen.or.jp/#!membership/cdt9
2. お申し込みは下のフォームからお願いします。
「通信」欄に「11/22 熊本講演会参加希望」とご記入下さい。
(賛助会員交流会への参加もご希望の場合は、
「11/22 熊本講演会・交流会参加希望」とご記入下さい。)
http://www.toushitsuseigen.or.jp/contact">
http://www.toushitsuseigen.or.jp/contact
★一般(非会員)で、講演会の受講のみご希望の方:
下のフォームからお申し込み下さい。
title="http://www.toushitsuseigen.or.jp/seminar-gen">
http://www.toushitsuseigen.or.jp/seminar-gen
■その他:
・予約制です。当日参加はできません。
・キャンセルは11月20日(金)までに事務局までご連絡願います。
◇講演会終了後、別会場で賛助会員交流会を開催致します。
◇掲載ページ:title="http://www.toushitsuseigen.or.jp/activity">
http://www.toushitsuseigen.or.jp/activity
//////////////////////////////////////
糖質制限食講演会in熊本(熊本市)のご案内です。
熊本では、初めての一般向け講演会です。
糖質制限食実践中の熊本市の歯科医師、吉田毅先生のお話もあります。
私も最新の糖質制限食の話題を、できるだけわかりやすく楽しくお話したいと思います。
人類700万年の進化の歴史と食生活 についてもお話しします。
さらに食前 と食後の血糖値の変動幅から人 類の食生活を3段階にわけて検 討してみました。
農耕が始まる前の700万年間は、狩猟・採集・漁労が生業であり、人類皆糖質制限食でした。
農耕が始まり穀物を食べ始めたのはわずか1万年前からです。
すなわち糖質制限食は人類本来の食事であり、人類の健康食です。
糖尿病・メタボ以など生活習慣病、日本人の5大疾病、4大死因の予防と治療に糖質制限食が有効なのも、人類の健康食という意味ではおおいに納得できます。
質疑応答の時間もたっぷりとってあります。
熊本の皆様、奮ってご参加くださいね。
江部康二
*********
以下、事務局からのお知らせです。
ブログ読者の皆様、講演会へいつも多数ご参加いただきまして、ありがとうございます。
11月22日(日)、熊本市で一般の方向けの講演会を開催いたします。
理事長の講演に加えて、医療法人社団鏡会(熊本県八代市)理事長で歯科医師の吉田毅先生によるゲストトークを予定しております。
吉田先生は「糖質制限の勧め」と題し歯科医師として、糖質セイゲニストとして、糖質制限食のメリットについて実体験を語られます。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。
///////////////////ご案内/////////////////////
一般社団法人日本糖質制限医療推進協会主催
糖質制限食講演会in熊本(熊本市)
■日時:2015年11月22日(日)14:10~16:30
※開場・受付は13:50~
■会場:くまもと県民交流館パレア 9F「会議室1」
熊本市中央区手取本町8番9号テトリアくまもとビル
title="http://www.parea.pref.kumamoto.jp/about03.html">
http://www.parea.pref.kumamoto.jp/about03.html
■内容:
◇ゲストトーク 『糖質制限の勧め』
吉田 毅 歯科医師/医療法人社団鏡会(熊本県八代市)理事長
◇講演 『糖質制限食で治す糖尿病・メタボ・生活習慣病
-人類本来の食事、人類の健康食-』
江部 康二
(一財)高雄病院・(一社)日本糖質制限医療推進協会理事長
※ゲストトーク20分、講演80分、質疑応答30分を予定しております。
■受講費: 賛助会員 2,000円 / 一般(非会員) 2,500円
■お支払い方法:
クレジットカード/銀行振込/郵便振替 ※事前決済のみとなります。
■お申し込みの流れ:
1. 下記「お申し込み方法」の該当するものからお申し込み下さい。
2. 事務局よりお支払い方法についてメールでご連絡します。
3. 入金確認後、予約確定のメールをお送りします。
4. 当日、直接会場までお越し下さい。
■お申し込み方法:
★賛助会員の方:事務局までメールにてお申し込み下さい。
★賛助会員入会をご希望の方:
1. 入会案内および会員規約をお読み下さい。
target="_blank" title=" http://www.toushitsuseigen.or.jp/#!membership/cdt9
"> http://www.toushitsuseigen.or.jp/#!membership/cdt9
2. お申し込みは下のフォームからお願いします。
「通信」欄に「11/22 熊本講演会参加希望」とご記入下さい。
(賛助会員交流会への参加もご希望の場合は、
「11/22 熊本講演会・交流会参加希望」とご記入下さい。)
http://www.toushitsuseigen.or.jp/contact">
http://www.toushitsuseigen.or.jp/contact
★一般(非会員)で、講演会の受講のみご希望の方:
下のフォームからお申し込み下さい。
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■その他:
・予約制です。当日参加はできません。
・キャンセルは11月20日(金)までに事務局までご連絡願います。
◇講演会終了後、別会場で賛助会員交流会を開催致します。
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2015年11月13日 (金)
【15/11/12 クルミ
糖質制限を続けても大丈夫でしょうか?
どうもこんばんは。
18歳でスーパー糖質制限をしてます。
高校1年生の5月に糖尿病とわかり、インスリンを使い治療してます。
今日の受診時に、看護師さんから、糖質制限は止めた方がいいと言われました…
理由は糖質をとらないと、ケトン体がでてきて体に悪いから、今日から、糖質制限は止めてご飯などの、糖質を摂るように言われました。
血糖が上がると体がきつく、ダル重くなるのに、やはり、糖質はとらないといけませんか?
私は、まだ、10代で結婚もしたいし、子供も、欲しいです‼
合併症に対しても不安で一杯で、急に不安になって涙が溢れることもあります。
スーパー糖質制限は、私にとって、悩みに悩んで見つけた答えなのですが、それを否定されたので、どうすればいいか分かりません…
私は今のまま糖質制限を続けていきたいと思うのですが、どうすれば、いいでしょうか?
今まで、何度も入退院を繰り返し、あまり、改善しないままで、退院することが多く、インスリンの単位数だけが増え続けていくだけで、何の解決にも、ならない治療をしてきたのですが、江部先生の糖質制限の本を見かけて、実践してみて、血糖が落ち着き、今では、HbA1cが8.4→6.4になりました。
まだ、はじめて2ヶ月ぐらいですが、結果として成果が表れてきているのに、糖質制限を止めるように言われました…
どのようにするのがいいのか、教えてください。
質問が長くなってしまいましたが、返事お待ちしています。】
クルミ さん
拙著のご購入、ありがとうございます。
まずは、糖質制限食を続けて大丈夫ですので、安心してください。
糖質制限食を開始して2ヶ月で
HbA1cが8.4→6.4%
とは、素晴らしい改善です。(^-^)v(^-^)v
とても良い成果がでているのですから、このまま続けて何の問題もありません。
そして良い結果を継続することで合併症も予防できます。
ご自分で、血糖自己測定器をお持ちですね。
糖質を食べると血糖が上昇することは自分で測定すればすぐわかります。
自分で食後血糖値を測定して、
「血糖値に直接影響を与えるのは、糖質だけで、タンパク質、脂質は与えない」
という米国糖尿病学会が2004年以降明言している生理学的事実を実感されたと思います。
そういった生理学的事実を自分で確かめて、自分で考えて糖質制限食を選択されたのは、素晴らしい決断です。
日本では、まだ自分で考えて決断する糖尿病患者さんは少数派なので、誇りに思っていいですよ。ヾ(^▽^)
糖質制限食を止めるよう指導したそのナースは、単純に知識不足です。
ケトン体はインスリンの作用が一定ていど確保されていれば、極めて安全な物質です。
例えば宗田哲男医師の研究により、
分娩時の胎盤のケトン体は平均2235.0μmol/L(60例)
生後4日目の新生児のケトン体は平均240.4μmol/L(312例)
であることが明らかとなりました。
成人の基準値である<85μmol/L以下>に比しはるかに高値です。
成人基準値より胎盤のケトン体は、20~30倍以上の高値ですが、これが普通ということで、危険でも何でもないのです。
そして、そのナースに教えてあげましょう。
2013年10月に米国糖尿病学会は、「栄養療法に関する声明」を5年ぶりに改訂して、地中海食、ベジタリアン食、脂質制限食、高血圧食などと共に<糖質制限食>を正式に容認しました。
つまり米国では、糖質制限食は既に、糖尿病治療食の選択肢の一つとして公認されているのです。
さて、『血糖値に直接影響を与えるのは糖質だけ』ということは、従来の糖尿病食(カロリー制限高糖質食)では、「食後高血糖」「平均血糖変動幅増大」が防げません。
従って、動脈硬化が徐々に進行するので合併症は防げません。
近年、糖尿病患者において、動脈硬化と合併症の大きなリスクとなるのは、「食後高血糖」「平均血糖変動幅増大」であることが明確となりました。
私は、この理由により、講演会などでは、
「従来の糖尿病食(カロリー制限高糖質食)は、合併症産生食である。」
と警鐘を鳴らしています。
つまり危険なのは、従来の糖尿病食(カロリー制限高糖質食)なのです。
その点糖質制限食なら、「食後高血糖」「平均血糖変動幅増大」を生じないので、合併症も予防できます。
インスリンの量も少なくて済むので低血糖も生じにくく、安全性の上でも従来の糖尿病食(カロリー制限高糖質食)より、はるかに優れています。
一般社団法人
日本糖質制限医療推進協会
http://www.toushitsuseigen.or.jp/
の提携医療機関も参考にして頂けば幸いです。
江部康二
糖質制限を続けても大丈夫でしょうか?
どうもこんばんは。
18歳でスーパー糖質制限をしてます。
高校1年生の5月に糖尿病とわかり、インスリンを使い治療してます。
今日の受診時に、看護師さんから、糖質制限は止めた方がいいと言われました…
理由は糖質をとらないと、ケトン体がでてきて体に悪いから、今日から、糖質制限は止めてご飯などの、糖質を摂るように言われました。
血糖が上がると体がきつく、ダル重くなるのに、やはり、糖質はとらないといけませんか?
私は、まだ、10代で結婚もしたいし、子供も、欲しいです‼
合併症に対しても不安で一杯で、急に不安になって涙が溢れることもあります。
スーパー糖質制限は、私にとって、悩みに悩んで見つけた答えなのですが、それを否定されたので、どうすればいいか分かりません…
私は今のまま糖質制限を続けていきたいと思うのですが、どうすれば、いいでしょうか?
今まで、何度も入退院を繰り返し、あまり、改善しないままで、退院することが多く、インスリンの単位数だけが増え続けていくだけで、何の解決にも、ならない治療をしてきたのですが、江部先生の糖質制限の本を見かけて、実践してみて、血糖が落ち着き、今では、HbA1cが8.4→6.4になりました。
まだ、はじめて2ヶ月ぐらいですが、結果として成果が表れてきているのに、糖質制限を止めるように言われました…
どのようにするのがいいのか、教えてください。
質問が長くなってしまいましたが、返事お待ちしています。】
クルミ さん
拙著のご購入、ありがとうございます。
まずは、糖質制限食を続けて大丈夫ですので、安心してください。
糖質制限食を開始して2ヶ月で
HbA1cが8.4→6.4%
とは、素晴らしい改善です。(^-^)v(^-^)v
とても良い成果がでているのですから、このまま続けて何の問題もありません。
そして良い結果を継続することで合併症も予防できます。
ご自分で、血糖自己測定器をお持ちですね。
糖質を食べると血糖が上昇することは自分で測定すればすぐわかります。
自分で食後血糖値を測定して、
「血糖値に直接影響を与えるのは、糖質だけで、タンパク質、脂質は与えない」
という米国糖尿病学会が2004年以降明言している生理学的事実を実感されたと思います。
そういった生理学的事実を自分で確かめて、自分で考えて糖質制限食を選択されたのは、素晴らしい決断です。
日本では、まだ自分で考えて決断する糖尿病患者さんは少数派なので、誇りに思っていいですよ。ヾ(^▽^)
糖質制限食を止めるよう指導したそのナースは、単純に知識不足です。
ケトン体はインスリンの作用が一定ていど確保されていれば、極めて安全な物質です。
例えば宗田哲男医師の研究により、
分娩時の胎盤のケトン体は平均2235.0μmol/L(60例)
生後4日目の新生児のケトン体は平均240.4μmol/L(312例)
であることが明らかとなりました。
成人の基準値である<85μmol/L以下>に比しはるかに高値です。
成人基準値より胎盤のケトン体は、20~30倍以上の高値ですが、これが普通ということで、危険でも何でもないのです。
そして、そのナースに教えてあげましょう。
2013年10月に米国糖尿病学会は、「栄養療法に関する声明」を5年ぶりに改訂して、地中海食、ベジタリアン食、脂質制限食、高血圧食などと共に<糖質制限食>を正式に容認しました。
つまり米国では、糖質制限食は既に、糖尿病治療食の選択肢の一つとして公認されているのです。
さて、『血糖値に直接影響を与えるのは糖質だけ』ということは、従来の糖尿病食(カロリー制限高糖質食)では、「食後高血糖」「平均血糖変動幅増大」が防げません。
従って、動脈硬化が徐々に進行するので合併症は防げません。
近年、糖尿病患者において、動脈硬化と合併症の大きなリスクとなるのは、「食後高血糖」「平均血糖変動幅増大」であることが明確となりました。
私は、この理由により、講演会などでは、
「従来の糖尿病食(カロリー制限高糖質食)は、合併症産生食である。」
と警鐘を鳴らしています。
つまり危険なのは、従来の糖尿病食(カロリー制限高糖質食)なのです。
その点糖質制限食なら、「食後高血糖」「平均血糖変動幅増大」を生じないので、合併症も予防できます。
インスリンの量も少なくて済むので低血糖も生じにくく、安全性の上でも従来の糖尿病食(カロリー制限高糖質食)より、はるかに優れています。
一般社団法人
日本糖質制限医療推進協会
http://www.toushitsuseigen.or.jp/
の提携医療機関も参考にして頂けば幸いです。
江部康二
2015年11月12日 (木)
【15/11/11 コバタケ
心筋梗塞
5年前に江部先生の糖質制限を知って実践して血糖値が大幅ダウンしました。ところが昨年突如心筋梗塞で倒れ見知らぬ人に救急車を呼んでもらい一命を救われました。退院してから心筋梗塞の原因や再発防止を調べ考えてます。今のところ、
1)長年の糖尿病で動脈硬化が進み回復しなかったのではないか?、
2)元々大食い派で炭水化物の食べ過ぎで糖尿病になりましたが、糖質制限後も糖質以外ならということで肉、魚などを大食いしてきました。コレステロールとはどういうものかよく分かりませんが、血管壁などに使い古しのコレステロールがへばりつき心臓の血管を詰まらせたのではないか?
3)酒飲みで糖質オフの焼酎をよく飲み、心臓の血管に障害となったのではないか?
などと考えています。ご多忙中申し訳ありませんが、よろしければご教示願います。
なお、先ほども同趣旨のコメントを投稿しましたが、若干訂正して再投稿しました。】
こんばんは。
コバタケ さん から糖質制限食で血糖値が大幅に改善したのに、4年後に心筋梗塞になってしまったというコメントを頂きました。
コバタケさん、助かって良かったです。
コバタケさんのようなケースを高血糖の記憶といいます。
すなわち、糖尿人において一定期間血糖コントロールが不良であれば、高血糖の記憶が「借金」のように生体内に残り動脈硬化を生じています。
その後、継続して良好なコントロールが得られても、血管合併症リスクは、その動脈硬化の部分では、消えないということです。
過去のコントロール不良の頃の消えない動脈硬化の借金です。
それがコントロール良好となったのに4年後に心筋梗塞を発症した理由です。
ただ、糖質制限実践後は、新たな借金はないので、再発のリスクは少ないと思います。
私の患者さんでも、同様のケースを経験しました。
『2007年8月13日初診時、64才男性。初診時糖尿病診断後5年。
アマリール(1)2錠×1朝後 内服。
HbA1cは9.5%(NGSP)、随時血糖値371mg/dl。
高雄病院初診後、アマリールは中止して、スタンダード糖質制限食開始、
〔昼はグルコバイ(50)2錠とグルファスト(10)1錠〕を食直前内服
にて血糖値速やかに改善、11月15日にはHbA1c6.8%に改善。
そのまま6.1~6.7%、コントロール良好を維持。
2009年4月16日、頸動脈エコーにて、左右にプラークあり。
2009年10月1日、早足で歩くと胸痛(+)~(±)。 → 循環器科紹介
循環器受診で負荷心電図陽性所見。10月28日入院し冠動脈造影。
右冠動脈50-75%、左前下行枝99%、左回旋枝75%狭窄。
高血糖の記憶による冠動脈硬化のための労作性狭心症で左前下行枝にステントを挿入。
その後2015年11月まで6年間、狭心症再発なくHbA1cも6.0~6.5%ていど。』
私の患者さんのケースでは、血糖コントロール良好になって2年目に労作時狭心症を発症し、左前下行枝が99%狭窄しておりステントを挿入されました。
しかし、その後も糖質制限食でコントロール良好を保たれて、6年間は発作もなく、年一回の循環器科の検査も良好です。
ステントは最初の1本だけです。
糖尿人が冠動脈狭窄で、狭心症や心筋梗塞を起こしてステントが挿入された場合、同じようにカロリー制限高糖質食を食べていると、食後高血糖や平均血糖変動幅増大を毎日生じて、1年後や2年後に、冠動脈の別の枝に再狭窄を起こしてまたステントが入ります。
これを繰り返して、ステントが4本、5本というケースがかなり多いのです。
この点、糖質制限食だと血糖コントロール良好で、食後高血糖や平均血糖変動幅増大もないので、再狭窄のリスクがなく、ステントが新たに挿入されることはないのです。
コバタケ さんも、このまま美味しく楽しくスーパー糖質制限食を継続されれば、再発予防ができて、今後はステントを入れる必要はないと思います。
一方、現在、糖質制限食で血糖コントロール良好の糖尿人も眼科、循環器科、など合併症のチェックは肝要ということですね。
また、糖質制限食開始時に、まず眼科や循環器科のチェックをしておくとさらに安心です。
江部康二
心筋梗塞
5年前に江部先生の糖質制限を知って実践して血糖値が大幅ダウンしました。ところが昨年突如心筋梗塞で倒れ見知らぬ人に救急車を呼んでもらい一命を救われました。退院してから心筋梗塞の原因や再発防止を調べ考えてます。今のところ、
1)長年の糖尿病で動脈硬化が進み回復しなかったのではないか?、
2)元々大食い派で炭水化物の食べ過ぎで糖尿病になりましたが、糖質制限後も糖質以外ならということで肉、魚などを大食いしてきました。コレステロールとはどういうものかよく分かりませんが、血管壁などに使い古しのコレステロールがへばりつき心臓の血管を詰まらせたのではないか?
3)酒飲みで糖質オフの焼酎をよく飲み、心臓の血管に障害となったのではないか?
などと考えています。ご多忙中申し訳ありませんが、よろしければご教示願います。
なお、先ほども同趣旨のコメントを投稿しましたが、若干訂正して再投稿しました。】
こんばんは。
コバタケ さん から糖質制限食で血糖値が大幅に改善したのに、4年後に心筋梗塞になってしまったというコメントを頂きました。
コバタケさん、助かって良かったです。
コバタケさんのようなケースを高血糖の記憶といいます。
すなわち、糖尿人において一定期間血糖コントロールが不良であれば、高血糖の記憶が「借金」のように生体内に残り動脈硬化を生じています。
その後、継続して良好なコントロールが得られても、血管合併症リスクは、その動脈硬化の部分では、消えないということです。
過去のコントロール不良の頃の消えない動脈硬化の借金です。
それがコントロール良好となったのに4年後に心筋梗塞を発症した理由です。
ただ、糖質制限実践後は、新たな借金はないので、再発のリスクは少ないと思います。
私の患者さんでも、同様のケースを経験しました。
『2007年8月13日初診時、64才男性。初診時糖尿病診断後5年。
アマリール(1)2錠×1朝後 内服。
HbA1cは9.5%(NGSP)、随時血糖値371mg/dl。
高雄病院初診後、アマリールは中止して、スタンダード糖質制限食開始、
〔昼はグルコバイ(50)2錠とグルファスト(10)1錠〕を食直前内服
にて血糖値速やかに改善、11月15日にはHbA1c6.8%に改善。
そのまま6.1~6.7%、コントロール良好を維持。
2009年4月16日、頸動脈エコーにて、左右にプラークあり。
2009年10月1日、早足で歩くと胸痛(+)~(±)。 → 循環器科紹介
循環器受診で負荷心電図陽性所見。10月28日入院し冠動脈造影。
右冠動脈50-75%、左前下行枝99%、左回旋枝75%狭窄。
高血糖の記憶による冠動脈硬化のための労作性狭心症で左前下行枝にステントを挿入。
その後2015年11月まで6年間、狭心症再発なくHbA1cも6.0~6.5%ていど。』
私の患者さんのケースでは、血糖コントロール良好になって2年目に労作時狭心症を発症し、左前下行枝が99%狭窄しておりステントを挿入されました。
しかし、その後も糖質制限食でコントロール良好を保たれて、6年間は発作もなく、年一回の循環器科の検査も良好です。
ステントは最初の1本だけです。
糖尿人が冠動脈狭窄で、狭心症や心筋梗塞を起こしてステントが挿入された場合、同じようにカロリー制限高糖質食を食べていると、食後高血糖や平均血糖変動幅増大を毎日生じて、1年後や2年後に、冠動脈の別の枝に再狭窄を起こしてまたステントが入ります。
これを繰り返して、ステントが4本、5本というケースがかなり多いのです。
この点、糖質制限食だと血糖コントロール良好で、食後高血糖や平均血糖変動幅増大もないので、再狭窄のリスクがなく、ステントが新たに挿入されることはないのです。
コバタケ さんも、このまま美味しく楽しくスーパー糖質制限食を継続されれば、再発予防ができて、今後はステントを入れる必要はないと思います。
一方、現在、糖質制限食で血糖コントロール良好の糖尿人も眼科、循環器科、など合併症のチェックは肝要ということですね。
また、糖質制限食開始時に、まず眼科や循環器科のチェックをしておくとさらに安心です。
江部康二
2015年11月11日 (水)
こんばんは。
糖質制限ドットコムの店長ヤマモトさんより、モリドル糖質制限ミルクチョコレートが入荷しましたと報告がありました。
予想を遥かに上回る売れ行きで、しばらくの間売り切れていたそうですが、本日、ようやく届いたそうです(^^)

モリドル 糖質制限チョコレート
http://www.toushitsuseigen.com/products/detail94.html
私は小さい頃から甘いものはそんなに好きではなく、ケーキや饅頭など無くても全く困らないタイプでした。しかし、なぜかチョコレートだけは大好物でした。
50数年間チョコレートは嫌と言うほど食べましたが、歯は丈夫で全部残ってます。大学1年生の時1回だけ、奥歯を1本虫歯の治療をしましたが、その後歯の治療はしたことはありません。
そんな私ですが、糖尿病になってからは砂糖入りのチョコレートなどもっての外なので辛いものがありましたが、当初はもう諦めていました。
ですが、ないのならいっその事作ってしまおうと、あらてつさんに「糖質制限のチョコレートを作るように」と指示を出し、紆余曲折ありながら完成したチョコレートなので、万感の思いがあります。
さてこのモリドルチョコレートですが、甘味料は私の指示で、エリスリトールとステビアを使っています。
エリスリトールはもちろん血糖値を上げませんが、日本で販売されているステビアにはけっこう混ぜ物が多いので、血糖値を上昇させてしまうことがあります。
ステビアの選定時から私が血糖値検査を行い、上昇が認められなかったものだけを指定材料にしました。
また、モリドルチョコレートの製造は、チョコの本場であるヨーロッパで行いました。
それは何故でしょう?
ヨーロッパでは、チョコレートを植物油脂でかさ増ししたりしないのと、コンチングの時間が日本と圧倒的に違うからです。
ブログ読者の皆さんも、チョコレートの原材料に「植物油脂」と書かれているのを見たことがあると思います。
日本のチョコレートのほとんどが、コストを減らしてかさ増しするために、カカオバターの割合を減らし植物油脂を使います。
ところが、チョコレートの国際基準では、植物油脂が5%以上入っているものは、チョコレートと呼んで販売できません。
なので日本のほとんどのチョコレートは、国際基準では“チョコレート”として認められないのです。
さらにヨーロッパでチョコレートの伝統を重んじる国では、植物油脂を入れたものをチョコレートとは認めていません。
今回発売のモリドルノンシュガーチョコレートは、植物油を一切使わず、ちゃんとカカオバターだけを使っています。
またヨーロッパでのチョコレート作りにおいて、コンチングに掛ける時間も日本の比ではありません。
コンチングとは、微粒子状に粉砕した原材料を高温で練り合わせる、チョコレート作製におけるとても重要な工程です。
このコンチングでチョコレートの味が決まると入っても過言ではないでしょう。
コンチングの時間が短いとカカオの風味が出ずチョコレートに酸味が残ってしまいます。
日本のチョコレートメーカーのコンチング時間は、コストを下げるため12~24時間ていどしか行いません。
日本製のチョコレートに独特の酸味があるのはこのためです。
それに比べ、ヨーロッパでは72時間のコンチングが通常です。
モリドルノンシュガーチョコレートのコンチングは、なんと78時間。
じっくりと手間と時間を掛けてしっかりコンチングすることにより、なめらかな舌ざわりとカカオの風味を最大限に引き出しています。
お土産でもらう海外の安いチョコレートが意外と美味しかったりするのは、これらの理由があるからです。
モリドルノンシュガーチョコレートは、ヨーロッパの伝統に基づく、本物のチョコレートです(^O^)
美味しさもさることながら、糖尿人の皆さんが一番気になるのは、血糖値の上昇でしょう。
以下は、私、江部康二自らの測定結果です。
モリドル糖質制限チョコレート ダーク
1枚100g中の糖質 0.5ḡ
2014年1月7日(火)
午後4:45 空腹時血糖値:119mg
スペイン新作ダークチョコレート60g摂取
午後5:45 食後1時間血糖値宇:111mg・・・
びっくりして測定し直して104mg
大成功です。
モリドル糖質制限チョコレート ミルク
1枚100gあたりの糖質14.6g
2014年1月6日(月)
午後5:55 血糖値:114mg
スペイン新作ミルクチョコレート:60g摂取
午後6:55 血糖値:124mg
60gを丸ごと食べて、10mgの上昇。
60g中に3.33gの糖質。
10g中に0.555gの糖質。
100g中なら、5.55gの糖質。
合格ですね。
ミルクチョコレートの方は、100ḡあたりの糖質量が14.6gと多く表記されていますが、これは原材料の分析方法が日本と違うため、「糖質」に分類されてしまう成分が多いからだと思われます。
なので、血糖測定から逆算した糖質量と分析値に違いが出たのでしょう。
因みに、この原材料単体でも私が血糖測定しましたが、全く血糖値を上昇させませんでした(^O^)
私の監修でチョコレートの本場ヨーロッパにて製造、見事に血糖測定にも合格した モリドルノンシュガーチョコレート、糖尿人、メタボ人、ダイエッターなどの糖質セイゲニストはもちろん、一般の方に食べて頂いても充分以上に満足してもらえるでしょう\(^o^)/
ブログ読者の皆さん、是非お試しあれ。
江部康二
☆☆☆
モリドル糖質制限チョコレートの詳細とお求めはこちらから
モリドル 糖質制限チョコレート
http://www.toushitsuseigen.com/products/detail94.html
糖質制限ドットコムの店長ヤマモトさんより、モリドル糖質制限ミルクチョコレートが入荷しましたと報告がありました。
予想を遥かに上回る売れ行きで、しばらくの間売り切れていたそうですが、本日、ようやく届いたそうです(^^)

モリドル 糖質制限チョコレート
http://www.toushitsuseigen.com/products/detail94.html
私は小さい頃から甘いものはそんなに好きではなく、ケーキや饅頭など無くても全く困らないタイプでした。しかし、なぜかチョコレートだけは大好物でした。
50数年間チョコレートは嫌と言うほど食べましたが、歯は丈夫で全部残ってます。大学1年生の時1回だけ、奥歯を1本虫歯の治療をしましたが、その後歯の治療はしたことはありません。
そんな私ですが、糖尿病になってからは砂糖入りのチョコレートなどもっての外なので辛いものがありましたが、当初はもう諦めていました。
ですが、ないのならいっその事作ってしまおうと、あらてつさんに「糖質制限のチョコレートを作るように」と指示を出し、紆余曲折ありながら完成したチョコレートなので、万感の思いがあります。
さてこのモリドルチョコレートですが、甘味料は私の指示で、エリスリトールとステビアを使っています。
エリスリトールはもちろん血糖値を上げませんが、日本で販売されているステビアにはけっこう混ぜ物が多いので、血糖値を上昇させてしまうことがあります。
ステビアの選定時から私が血糖値検査を行い、上昇が認められなかったものだけを指定材料にしました。
また、モリドルチョコレートの製造は、チョコの本場であるヨーロッパで行いました。
それは何故でしょう?
ヨーロッパでは、チョコレートを植物油脂でかさ増ししたりしないのと、コンチングの時間が日本と圧倒的に違うからです。
ブログ読者の皆さんも、チョコレートの原材料に「植物油脂」と書かれているのを見たことがあると思います。
日本のチョコレートのほとんどが、コストを減らしてかさ増しするために、カカオバターの割合を減らし植物油脂を使います。
ところが、チョコレートの国際基準では、植物油脂が5%以上入っているものは、チョコレートと呼んで販売できません。
なので日本のほとんどのチョコレートは、国際基準では“チョコレート”として認められないのです。
さらにヨーロッパでチョコレートの伝統を重んじる国では、植物油脂を入れたものをチョコレートとは認めていません。
今回発売のモリドルノンシュガーチョコレートは、植物油を一切使わず、ちゃんとカカオバターだけを使っています。
またヨーロッパでのチョコレート作りにおいて、コンチングに掛ける時間も日本の比ではありません。
コンチングとは、微粒子状に粉砕した原材料を高温で練り合わせる、チョコレート作製におけるとても重要な工程です。
このコンチングでチョコレートの味が決まると入っても過言ではないでしょう。
コンチングの時間が短いとカカオの風味が出ずチョコレートに酸味が残ってしまいます。
日本のチョコレートメーカーのコンチング時間は、コストを下げるため12~24時間ていどしか行いません。
日本製のチョコレートに独特の酸味があるのはこのためです。
それに比べ、ヨーロッパでは72時間のコンチングが通常です。
モリドルノンシュガーチョコレートのコンチングは、なんと78時間。
じっくりと手間と時間を掛けてしっかりコンチングすることにより、なめらかな舌ざわりとカカオの風味を最大限に引き出しています。
お土産でもらう海外の安いチョコレートが意外と美味しかったりするのは、これらの理由があるからです。
モリドルノンシュガーチョコレートは、ヨーロッパの伝統に基づく、本物のチョコレートです(^O^)
美味しさもさることながら、糖尿人の皆さんが一番気になるのは、血糖値の上昇でしょう。
以下は、私、江部康二自らの測定結果です。
モリドル糖質制限チョコレート ダーク
1枚100g中の糖質 0.5ḡ
2014年1月7日(火)
午後4:45 空腹時血糖値:119mg
スペイン新作ダークチョコレート60g摂取
午後5:45 食後1時間血糖値宇:111mg・・・
びっくりして測定し直して104mg
大成功です。
モリドル糖質制限チョコレート ミルク
1枚100gあたりの糖質14.6g
2014年1月6日(月)
午後5:55 血糖値:114mg
スペイン新作ミルクチョコレート:60g摂取
午後6:55 血糖値:124mg
60gを丸ごと食べて、10mgの上昇。
60g中に3.33gの糖質。
10g中に0.555gの糖質。
100g中なら、5.55gの糖質。
合格ですね。
ミルクチョコレートの方は、100ḡあたりの糖質量が14.6gと多く表記されていますが、これは原材料の分析方法が日本と違うため、「糖質」に分類されてしまう成分が多いからだと思われます。
なので、血糖測定から逆算した糖質量と分析値に違いが出たのでしょう。
因みに、この原材料単体でも私が血糖測定しましたが、全く血糖値を上昇させませんでした(^O^)
私の監修でチョコレートの本場ヨーロッパにて製造、見事に血糖測定にも合格した モリドルノンシュガーチョコレート、糖尿人、メタボ人、ダイエッターなどの糖質セイゲニストはもちろん、一般の方に食べて頂いても充分以上に満足してもらえるでしょう\(^o^)/
ブログ読者の皆さん、是非お試しあれ。
江部康二
☆☆☆
モリドル糖質制限チョコレートの詳細とお求めはこちらから
モリドル 糖質制限チョコレート
http://www.toushitsuseigen.com/products/detail94.html
2015年11月11日 (水)
【15/11/10 高知の高橋(歯科医師)
ご報告です
高知市の高橋純一(歯科医師)です。平素は、お世話になっております。
高知にて糖尿病研修会がございました。ご報告させて頂きます。
平成27年11月8日(日)13:00~17:00 高知市総合あんしんセンターにて、第34回 高知糖尿病チーム医療研修会が行われました。参加者は、糖尿病に関わる医療従事者のみで、250名超の参加がありました。
同会にて、講師の先生への質問欄に文章にて質問致しました。
質問内容です。
「私は江部康二先生の日本糖質制限医療推進協会の賛助会員です。実際に糖質制限を実施して良好な数値を保っております。糖質制限医療に対する先生方のご意見をお聞かせ下さい。」
講師の先生方のお答えです。
プログラムの教育講演1の金田伊史医師(倉敷成人病センター内科部長)は、今回のテーマの終末期医療や介護の場では、糖質制限は難しい という事で、自分は今回は、答える立場ではないと仰られました。
プログラムの教育講演2の眼科医 橋田正継医師(町田病院 副院長)は、眼科医の立場で、1ヶ月に、HbA1cを1%程度 落としていく緩やかな糖質制限を行って下さいという事でした。
理由は、過度の糖質制限による眼球内の高血糖の急激な浸透圧是正でソルビトールが沈着しやすい眼球内では、浸透圧変化が著しい場合、視力の急激な変化が生じて、2ヶ月程度、ロービジョンに苦しむ事があるので結果を焦って欲しくないという事でした。後は、急激な糖質制限では、アドレナリンの急上昇でメンタルに影響すると付け加えられました。
大会運営委員長で教育講演座長の末廣 正先生(高知高須病院)は、糖質制限医療は、痩せ型の2型糖尿人には、難しいが、肥満型の糖尿人には最初から一度は糖質制限を指導すべきだと仰って、例としてアトキンスダイエットの治療経験を述べられました。
江部先生のご活躍で糖質制限の着実な浸透を感じました。
ただ、地方行政が行っている管理栄養士による旧態依然とした管理食で、数十名のデータの殆どに亘って、食後1時間の血糖値がグルコーススパイクの頻発で驚きました。演者は、良好な結果と言ってましたが、とても恐ろしく感じてしまいました。
以上、報告させて頂きました。】
こんにちは。
高知の歯科医師、高橋純一先生から興味深いコメントをいただきました。
第34回 高知糖尿病チーム医療研修会において、高橋純一先生が、
「私は江部康二先生の日本糖質制限医療推進協会の賛助会員です。実際に糖質制限を実施して良好な数値を保っております。糖質制限医療に対する先生方のご意見をお聞かせ下さい。」
と文書で糖質制限食に関する質問をされたそうです。
『教育講演1の金田伊史医師(倉敷成人病センター内科部長)は、今回のテーマの終末期医療や介護の場では、糖質制限は難しいという事で、自分は今回は、答える立場ではない』
金田医師のご発言は、ニュートラルだと思います。
頭ごなしに糖質制限食を否定することなく、冷静な対応と思います。
『教育講演2の眼科医 橋田正継医師(町田病院 副院長)は、眼科医の立場で、1ヶ月に、HbA1cを1%程度 落としていく緩やかな糖質制限を行って下さいという事でした。理由は、過度の糖質制限による眼球内の高血糖の急激な浸透圧是正でソルビトールが沈着しやすい眼球内では、浸透圧変化が著しい場合、視力の急激な変化が生じて、2ヶ月程度、ロービジョンに苦しむ事があるので結果を焦って欲しくない』
橋田医師も緩やかな糖質制限は容認しておられるのですね。
「過度の糖質制限で高血糖の急激な浸透圧是正」というご発言ですが、カロリー制限高糖質食では、毎日3回から5回、食事や間食の度に食後高血糖を生じ、その後の急激な血糖値下降により平均血糖変動幅増大を生じています。
つまり、従来の糖尿病食の方々は、日々眼球の浸透圧変化が平均血糖変動幅増大により生じていることになります。
インスリンやSU剤でHbA1cを急速に改善させると、糖尿病網膜症が一過性ではありますが悪化するということもよく知られています。
これも、インスリンやSU剤で急速にHbA1cを改善させた場合は、必然的に食後高血糖と空腹時低血糖を生じ、その結果平均血糖変動幅増大となり、大きな酸化ストレスリスクを生じることが元凶と私は考えています。
スーパー糖質制限食なら、食後高血糖が速やかに改善して、平均血糖変動幅増大もないので、糖尿病網膜症の悪化や浸透圧変化もないと思います。
従って、スーパー糖質制限食なら、糖尿病に伴う眼科的問題も生じないと思います。
『大会運営委員長で教育講演座長の末廣 正先生(高知高須病院)は、糖質制限医療は、痩せ型の2型糖尿人には、難しいが、肥満型の糖尿人には最初から一度は糖質制限を指導すべきだと仰って、例としてアトキンスダイエットの治療経験を述べられました。』
末廣先生は、「肥満型の糖尿人には最初から一度は糖質制限を指導すべきだ」ということで、しかもアトキンスダイエットの治療経験を述べられたので、スーパー糖質制限食も容認ということですので、嬉しいですね。
欲を言えば、痩せ型も肥満型も関係なく、1型でも2型でも糖質制限食が有効であるという認識であれば、100点なのですが・・・
ともあれ、ここまで、高橋先生が仰有っておられるように、糖質制限食が確実に浸透しているように思います。
『地方行政が行っている管理栄養士による旧態依然とした管理食で、数十名のデータの殆どに亘って、食後1時間の血糖値がグルコーススパイクの頻発で驚きました。演者は、良好な結果と言ってましたが、とても恐ろしく感じてしまいました。』
カロリー制限・高糖質食では、グルコーススパイク(食後高血糖)は必ず生じるわけで、そのリスクを管理栄養士が全く認識していないのはとても困ったことです。
日本の糖尿人を合併症から救うためには、より、糖質制限食の普及を進めることが、急務と言えます。
江部康二
ご報告です
高知市の高橋純一(歯科医師)です。平素は、お世話になっております。
高知にて糖尿病研修会がございました。ご報告させて頂きます。
平成27年11月8日(日)13:00~17:00 高知市総合あんしんセンターにて、第34回 高知糖尿病チーム医療研修会が行われました。参加者は、糖尿病に関わる医療従事者のみで、250名超の参加がありました。
同会にて、講師の先生への質問欄に文章にて質問致しました。
質問内容です。
「私は江部康二先生の日本糖質制限医療推進協会の賛助会員です。実際に糖質制限を実施して良好な数値を保っております。糖質制限医療に対する先生方のご意見をお聞かせ下さい。」
講師の先生方のお答えです。
プログラムの教育講演1の金田伊史医師(倉敷成人病センター内科部長)は、今回のテーマの終末期医療や介護の場では、糖質制限は難しい という事で、自分は今回は、答える立場ではないと仰られました。
プログラムの教育講演2の眼科医 橋田正継医師(町田病院 副院長)は、眼科医の立場で、1ヶ月に、HbA1cを1%程度 落としていく緩やかな糖質制限を行って下さいという事でした。
理由は、過度の糖質制限による眼球内の高血糖の急激な浸透圧是正でソルビトールが沈着しやすい眼球内では、浸透圧変化が著しい場合、視力の急激な変化が生じて、2ヶ月程度、ロービジョンに苦しむ事があるので結果を焦って欲しくないという事でした。後は、急激な糖質制限では、アドレナリンの急上昇でメンタルに影響すると付け加えられました。
大会運営委員長で教育講演座長の末廣 正先生(高知高須病院)は、糖質制限医療は、痩せ型の2型糖尿人には、難しいが、肥満型の糖尿人には最初から一度は糖質制限を指導すべきだと仰って、例としてアトキンスダイエットの治療経験を述べられました。
江部先生のご活躍で糖質制限の着実な浸透を感じました。
ただ、地方行政が行っている管理栄養士による旧態依然とした管理食で、数十名のデータの殆どに亘って、食後1時間の血糖値がグルコーススパイクの頻発で驚きました。演者は、良好な結果と言ってましたが、とても恐ろしく感じてしまいました。
以上、報告させて頂きました。】
こんにちは。
高知の歯科医師、高橋純一先生から興味深いコメントをいただきました。
第34回 高知糖尿病チーム医療研修会において、高橋純一先生が、
「私は江部康二先生の日本糖質制限医療推進協会の賛助会員です。実際に糖質制限を実施して良好な数値を保っております。糖質制限医療に対する先生方のご意見をお聞かせ下さい。」
と文書で糖質制限食に関する質問をされたそうです。
『教育講演1の金田伊史医師(倉敷成人病センター内科部長)は、今回のテーマの終末期医療や介護の場では、糖質制限は難しいという事で、自分は今回は、答える立場ではない』
金田医師のご発言は、ニュートラルだと思います。
頭ごなしに糖質制限食を否定することなく、冷静な対応と思います。
『教育講演2の眼科医 橋田正継医師(町田病院 副院長)は、眼科医の立場で、1ヶ月に、HbA1cを1%程度 落としていく緩やかな糖質制限を行って下さいという事でした。理由は、過度の糖質制限による眼球内の高血糖の急激な浸透圧是正でソルビトールが沈着しやすい眼球内では、浸透圧変化が著しい場合、視力の急激な変化が生じて、2ヶ月程度、ロービジョンに苦しむ事があるので結果を焦って欲しくない』
橋田医師も緩やかな糖質制限は容認しておられるのですね。
「過度の糖質制限で高血糖の急激な浸透圧是正」というご発言ですが、カロリー制限高糖質食では、毎日3回から5回、食事や間食の度に食後高血糖を生じ、その後の急激な血糖値下降により平均血糖変動幅増大を生じています。
つまり、従来の糖尿病食の方々は、日々眼球の浸透圧変化が平均血糖変動幅増大により生じていることになります。
インスリンやSU剤でHbA1cを急速に改善させると、糖尿病網膜症が一過性ではありますが悪化するということもよく知られています。
これも、インスリンやSU剤で急速にHbA1cを改善させた場合は、必然的に食後高血糖と空腹時低血糖を生じ、その結果平均血糖変動幅増大となり、大きな酸化ストレスリスクを生じることが元凶と私は考えています。
スーパー糖質制限食なら、食後高血糖が速やかに改善して、平均血糖変動幅増大もないので、糖尿病網膜症の悪化や浸透圧変化もないと思います。
従って、スーパー糖質制限食なら、糖尿病に伴う眼科的問題も生じないと思います。
『大会運営委員長で教育講演座長の末廣 正先生(高知高須病院)は、糖質制限医療は、痩せ型の2型糖尿人には、難しいが、肥満型の糖尿人には最初から一度は糖質制限を指導すべきだと仰って、例としてアトキンスダイエットの治療経験を述べられました。』
末廣先生は、「肥満型の糖尿人には最初から一度は糖質制限を指導すべきだ」ということで、しかもアトキンスダイエットの治療経験を述べられたので、スーパー糖質制限食も容認ということですので、嬉しいですね。
欲を言えば、痩せ型も肥満型も関係なく、1型でも2型でも糖質制限食が有効であるという認識であれば、100点なのですが・・・
ともあれ、ここまで、高橋先生が仰有っておられるように、糖質制限食が確実に浸透しているように思います。
『地方行政が行っている管理栄養士による旧態依然とした管理食で、数十名のデータの殆どに亘って、食後1時間の血糖値がグルコーススパイクの頻発で驚きました。演者は、良好な結果と言ってましたが、とても恐ろしく感じてしまいました。』
カロリー制限・高糖質食では、グルコーススパイク(食後高血糖)は必ず生じるわけで、そのリスクを管理栄養士が全く認識していないのはとても困ったことです。
日本の糖尿人を合併症から救うためには、より、糖質制限食の普及を進めることが、急務と言えます。
江部康二
2015年11月10日 (火)
こんばんは。
第4回食後血糖コントロールセミナー
が、仙台市青葉区の 勝山館 6階 スカーレットプラザ
にて開催されました。
一般演題(19:00~19:30)
座長:橋本 雄二 先生
1)「高齢者糖尿病の治療戦略」
演者:五十嵐 康宏 先生
東北大学病院 腎・高血圧・内分泌科
2)「当クリニックにおける糖質制限食の有効性について」
演者: 橋本 雄二 先生
橋本クリニック院長
特別講演(19:30~20:30)
座長:佐藤 文俊 先生
東北大学大学院医学系研究科
難治性高血圧・内分泌代謝疾患 地域連携寄付口座 特任教授
「 糖質制限食と糖尿病 -理論と実践- 」
演者:江部康二
高雄病院理事長
私は特別講演の講師をつとめました。
医師、栄養士など医療関係者対象のクローズドの講演会でした。
50人くらい参加されて、熱心な質疑応答もありおおいに盛り上がりました。
勝山館には、糖質制限な食事を提供していただき、懇親会も美味しく楽しくでした。
ありがとうございました。
五十嵐先生は、2025年問題(団塊の世代の高齢化)を取り上げられて、高齢者糖尿病治療は、画一的ではなくて、一人一人に対応した。
patient centered approach (患者さん中心のアプローチ)が肝要であることを強調されました。
そして高齢者(60歳以上)の場合、強化治療でHbA1cを下げるほど低血糖のリスクが高まるので注意が必要と述べられました。
仰有るとおりで、糖質を摂取しながら、SU剤やインスリンでHbA1cを厳格にコントロールすると低血糖のリスクが増えて、総死亡率が上がるというエビデンスがあります。
糖質制限食の場合は、高齢者でも、SU剤は使わないし、インスリンは使わないか最小限ですむのでHbA1cが良好でも低血糖のリスクがないので安心です。
橋本先生は、スーパー糖質制限食で、インスリンも内服薬もなしで、コントロール良好を保ってる1型糖尿病患者さんを症例報告されました。
抗GAD抗体は103U/mlと陽性ですが、幸い内因性インスリンは正常下限くらい分泌されていました。
2014年1月がHbA1c14%
3月が、12.9%
4月が、 9.8%
5月が、 7.4%
6月が、 5.9%
その後も、薬、インスリンなしで、2015年9月も、経過良好です。
皆が皆とは行きませんが、1型でもスーパー糖質制限食でコントロール良好を保てば、ある程度の期間、インスリン分泌を保つことがあるということですね。
橋本 雄二 先生
五十嵐 康宏 先生
佐藤 文俊 先生
今回は、お招きいただき、お世話になりありがとうございました。
江部康二
第4回食後血糖コントロールセミナー
が、仙台市青葉区の 勝山館 6階 スカーレットプラザ
にて開催されました。
一般演題(19:00~19:30)
座長:橋本 雄二 先生
1)「高齢者糖尿病の治療戦略」
演者:五十嵐 康宏 先生
東北大学病院 腎・高血圧・内分泌科
2)「当クリニックにおける糖質制限食の有効性について」
演者: 橋本 雄二 先生
橋本クリニック院長
特別講演(19:30~20:30)
座長:佐藤 文俊 先生
東北大学大学院医学系研究科
難治性高血圧・内分泌代謝疾患 地域連携寄付口座 特任教授
「 糖質制限食と糖尿病 -理論と実践- 」
演者:江部康二
高雄病院理事長
私は特別講演の講師をつとめました。
医師、栄養士など医療関係者対象のクローズドの講演会でした。
50人くらい参加されて、熱心な質疑応答もありおおいに盛り上がりました。
勝山館には、糖質制限な食事を提供していただき、懇親会も美味しく楽しくでした。
ありがとうございました。
五十嵐先生は、2025年問題(団塊の世代の高齢化)を取り上げられて、高齢者糖尿病治療は、画一的ではなくて、一人一人に対応した。
patient centered approach (患者さん中心のアプローチ)が肝要であることを強調されました。
そして高齢者(60歳以上)の場合、強化治療でHbA1cを下げるほど低血糖のリスクが高まるので注意が必要と述べられました。
仰有るとおりで、糖質を摂取しながら、SU剤やインスリンでHbA1cを厳格にコントロールすると低血糖のリスクが増えて、総死亡率が上がるというエビデンスがあります。
糖質制限食の場合は、高齢者でも、SU剤は使わないし、インスリンは使わないか最小限ですむのでHbA1cが良好でも低血糖のリスクがないので安心です。
橋本先生は、スーパー糖質制限食で、インスリンも内服薬もなしで、コントロール良好を保ってる1型糖尿病患者さんを症例報告されました。
抗GAD抗体は103U/mlと陽性ですが、幸い内因性インスリンは正常下限くらい分泌されていました。
2014年1月がHbA1c14%
3月が、12.9%
4月が、 9.8%
5月が、 7.4%
6月が、 5.9%
その後も、薬、インスリンなしで、2015年9月も、経過良好です。
皆が皆とは行きませんが、1型でもスーパー糖質制限食でコントロール良好を保てば、ある程度の期間、インスリン分泌を保つことがあるということですね。
橋本 雄二 先生
五十嵐 康宏 先生
佐藤 文俊 先生
今回は、お招きいただき、お世話になりありがとうございました。
江部康二
2015年11月09日 (月)
【15/11/08 ぽんた
34歳 男、身長170cm、体重92kg
(開始当初より-3kg)
スーパー糖質制限を実践して約3週間、血糖値とA1Cの値が改善してまいりました。
その点やって良かったと本当に思っております。
ただ数点気になる箇所があり度々の質問お許し下さい。
検査の結果・1回目→2回目→3回目
項目「生化学」
血糖(基準値65~110)
・347→141→84
尿素窒素(基準値8~20)
・13.7→( )→( )
クレアチン(基準値0.7~1.4)
・0.7→( )→0.7
中性脂肪(基準値50~150)
・476→ 94→103
アルブミン(基準値3.8~5.1)
・4.4→( )→3.9
γ-GTP(基準値11~64)
・75→65→51
AST(基準値13~33)
・18→22→30
ALT(基準値8~42)
・30→29→46
ALP(基準値115~359)
・392→325→( )
eGFR
・≧90ml/分→( )→≧90ml/分
A1C(基準値4.2~6.2)
・12.7→( )→10.4
項目「免疫学」
Cペプチド(基準値0.8~2.5)
・( )→2.5→( )
項目「尿化学」
尿微ALB(基準値0.0~<30.0)
・( )→( )→42.0
項目「尿検査」
ウルビリ(基準値normal)
・normal→normal→normal
潜血(基準値-)
・1+ → - → -
ケトン(基準値-)
・3+ → 3+ → 3+
糖(基準値-)
・4+ → 1+ → -
蛋白(基準値-)
・- → 1+ → -
PH
・5.0
比重(基準値1.005~1.030)
・1.005→1.020→1.015
検査結果よりアルブミンの値が下がりAST(GOT)とALT(GPT)の値が上がってきました。
尿微ALBは42.0と腎症前期・微量蛋白尿(アルブミン)期の値を指しています。
AST(GOT)とALT(GPT)が上がり尿微ALBが基準値を超える形になり、このままスーパー糖質制限を続けていってもいいのか揺らいでいます。
急性ペットボトル症候群の喉が渇き大量に水分を取り頻繁にトイレ小へ行っていた症状が改善し、飲料する水分(お茶又は水)が今は1日1L未満で事足りる様になり余り水分を取らなくなったのが今回の肝機能又は腎機能の悪化に繋がったのでしょうか?
それともこれは糖質制限における一時的なものなのでしょうか?
食事に関しては「食品別糖質量ハンドブック」を参考にして 1食600kcal前後としタンパク質量は40g前後(総タンパク質量130~140g)、
野菜も織り交ぜ糖質量は15g前後を上限に献立をしております。
こむら返り対策に海藻類でミネラルを補給する様にもしております。
夕食後すぐに毎日ウォーキング40分を行っております。】
ぽんた さん。
347→141→84mg/dl
空腹時血糖値は、著明な改善ですね。
12.7→( )→10.4%
HbA1cも、素晴らしい改善であり、あと3~4ヶ月で7.0%未満のコントロール良好を達成できると思います。
0.7→( )→0.7 mg/dl
腎機能(クレアチニン値)は正常であり、不変です。
尿蛋白は、一旦(1+)になったあと、陰性となって改善です。
尿微ALB(基準値0.0~<30.0) 42.0
最近の検査で、尿中微量アルブミンが陽性ですが、蛋白尿陽性の段階から尿中微量アルブミン陽性の段階に改善しています。
軽度ですので、このまま血糖コントロール良好を保てば、正常になる可能性が高いです。
「アルブミンの値が下がりAST(GOT)とALT(GPT)の値が上がってきました。」
このデータは、摂取エネルギー不足をしめしています。
摂取エネルギーが足りているならば、糖質制限食実践で、アルブミンが下がることもAST(GOT)とALT(GPT)が上昇することもありません。
摂取エネルギーが充分量なら、糖質制限食実践で、血清アルブミンは増加します。
摂取エネルギー:600kcal×3=1800kcal/日
170cm 92kg(3kg減少) 34才 男性
「日本人の食事摂取基準」(2015年、厚生労働省)
に示す推定エネルギー必要量の範囲、
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10904750-Kenkoukyoku-Gantaisakukenkouzoushinka/0000041955.pdf
<推定エネルギー必要量>
身体活動レベル 低い 普通 高い
30-49才 2300 2650 3050kcal/日
ぽんたさんの場合、2300kcal/日は必要ということとなります。
1800kcal/日では摂取エネルギー不足です。
動物性脂質もしっかり摂取して、あと500kcal/日、摂取エネルギーを増やしましょう。
それで、全てが解決すると思います。
江部康二
34歳 男、身長170cm、体重92kg
(開始当初より-3kg)
スーパー糖質制限を実践して約3週間、血糖値とA1Cの値が改善してまいりました。
その点やって良かったと本当に思っております。
ただ数点気になる箇所があり度々の質問お許し下さい。
検査の結果・1回目→2回目→3回目
項目「生化学」
血糖(基準値65~110)
・347→141→84
尿素窒素(基準値8~20)
・13.7→( )→( )
クレアチン(基準値0.7~1.4)
・0.7→( )→0.7
中性脂肪(基準値50~150)
・476→ 94→103
アルブミン(基準値3.8~5.1)
・4.4→( )→3.9
γ-GTP(基準値11~64)
・75→65→51
AST(基準値13~33)
・18→22→30
ALT(基準値8~42)
・30→29→46
ALP(基準値115~359)
・392→325→( )
eGFR
・≧90ml/分→( )→≧90ml/分
A1C(基準値4.2~6.2)
・12.7→( )→10.4
項目「免疫学」
Cペプチド(基準値0.8~2.5)
・( )→2.5→( )
項目「尿化学」
尿微ALB(基準値0.0~<30.0)
・( )→( )→42.0
項目「尿検査」
ウルビリ(基準値normal)
・normal→normal→normal
潜血(基準値-)
・1+ → - → -
ケトン(基準値-)
・3+ → 3+ → 3+
糖(基準値-)
・4+ → 1+ → -
蛋白(基準値-)
・- → 1+ → -
PH
・5.0
比重(基準値1.005~1.030)
・1.005→1.020→1.015
検査結果よりアルブミンの値が下がりAST(GOT)とALT(GPT)の値が上がってきました。
尿微ALBは42.0と腎症前期・微量蛋白尿(アルブミン)期の値を指しています。
AST(GOT)とALT(GPT)が上がり尿微ALBが基準値を超える形になり、このままスーパー糖質制限を続けていってもいいのか揺らいでいます。
急性ペットボトル症候群の喉が渇き大量に水分を取り頻繁にトイレ小へ行っていた症状が改善し、飲料する水分(お茶又は水)が今は1日1L未満で事足りる様になり余り水分を取らなくなったのが今回の肝機能又は腎機能の悪化に繋がったのでしょうか?
それともこれは糖質制限における一時的なものなのでしょうか?
食事に関しては「食品別糖質量ハンドブック」を参考にして 1食600kcal前後としタンパク質量は40g前後(総タンパク質量130~140g)、
野菜も織り交ぜ糖質量は15g前後を上限に献立をしております。
こむら返り対策に海藻類でミネラルを補給する様にもしております。
夕食後すぐに毎日ウォーキング40分を行っております。】
ぽんた さん。
347→141→84mg/dl
空腹時血糖値は、著明な改善ですね。
12.7→( )→10.4%
HbA1cも、素晴らしい改善であり、あと3~4ヶ月で7.0%未満のコントロール良好を達成できると思います。
0.7→( )→0.7 mg/dl
腎機能(クレアチニン値)は正常であり、不変です。
尿蛋白は、一旦(1+)になったあと、陰性となって改善です。
尿微ALB(基準値0.0~<30.0) 42.0
最近の検査で、尿中微量アルブミンが陽性ですが、蛋白尿陽性の段階から尿中微量アルブミン陽性の段階に改善しています。
軽度ですので、このまま血糖コントロール良好を保てば、正常になる可能性が高いです。
「アルブミンの値が下がりAST(GOT)とALT(GPT)の値が上がってきました。」
このデータは、摂取エネルギー不足をしめしています。
摂取エネルギーが足りているならば、糖質制限食実践で、アルブミンが下がることもAST(GOT)とALT(GPT)が上昇することもありません。
摂取エネルギーが充分量なら、糖質制限食実践で、血清アルブミンは増加します。
摂取エネルギー:600kcal×3=1800kcal/日
170cm 92kg(3kg減少) 34才 男性
「日本人の食事摂取基準」(2015年、厚生労働省)
に示す推定エネルギー必要量の範囲、
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10904750-Kenkoukyoku-Gantaisakukenkouzoushinka/0000041955.pdf
<推定エネルギー必要量>
身体活動レベル 低い 普通 高い
30-49才 2300 2650 3050kcal/日
ぽんたさんの場合、2300kcal/日は必要ということとなります。
1800kcal/日では摂取エネルギー不足です。
動物性脂質もしっかり摂取して、あと500kcal/日、摂取エネルギーを増やしましょう。
それで、全てが解決すると思います。
江部康二
2015年11月08日 (日)
【15/11/07 キース
LDLコレステロールについて
こんばんは、春には質問にお答えいただき有難うございました。
さて今月61歳になりますが、2014年9月より糖質制限食を始め、一年数ヶ月後の現在、週2日はスーパー、
他はスタンダード~プチ(時々はめをはずし暴食しますが)といった食生活です。
健康に大きな問題はありません。
ところが今年10月に受けた健康診断の多くの項目の内、ただ一つLDLコレステロールのみが204で、脂質異常症、要治療と判定されました。
HDLコレステロール、トリグリセライドは正常でした。
2014 5月21日の先生の御説明では、菜食中心の人が糖質制限した場合のパターンとのことですが、私の糖質制限以前は、食事に少しは気配りしておりましたが、時々暴食するなどし、菜食や何らかの健康食を取ったことはありません。
今回の質問は、糖質制限前の食事が、菜食の人のようにコレステロールが少なくない場合も、LDLコレステロールの値は高くなるのでしょうか。
また、1~3年で肝臓の調整によって元に戻るのでしょうか。
ご多忙のところ、宜しくお願い致します。】
おはようございます。
キースさんから、「糖質制限食を始めてLDL-Cが増えたが・・・」というコメント・質問をいただきました。
キース さん、スーパー糖質制限食実践者は、ほとんどの場合、1~3年で、全ての検査データが基準値となります。
私の外来の患者さんも同様です。
2015年10月20日 (火)の本ブログ記事
「江部康二の検査データ及び糖質制限食実践時の検査データの推移。」
をご参照いただけば幸いです。
それから、多くの人において、糖質制限前と糖質制限後では、当然糖質制限後の方が食材からのコレステロール摂取は増えると思います。
その場合は、一旦LDL-Cが増えると思います。
菜食主義の場合は、その差が顕著という意味です。
HDL-Cと中性脂肪が正常なら、LDL-Cが高値でも、それは善玉の良いLDL-Cであり、悪玉の小粒子LDL-Cや酸化LDL-Cは少ないので、動脈硬化へのリスクの心配はないと思います。
普通の大きさのLDL-Cは、肝臓から末梢組織に細胞膜の原料であるコレステロールを運んで行きます。
HDL-Cは、末梢組織で細胞膜の原料となったあと余ったコレステロールを肝臓まで回収しています。
つまり、小粒子LDL-Cや酸化LDL-Cは身体には要らない悪玉ですが、普通の大きさのLDL-Cは人体に必要不可欠な大切な物質なので善玉なのです。
「HDL-Cが運び、LDL-Cが回収する」ということで、両者とも人体に必要なのです。
このまま、できればスーパー糖質制限症を続ければ、徐々に基準値になると思います。
江部康二
LDLコレステロールについて
こんばんは、春には質問にお答えいただき有難うございました。
さて今月61歳になりますが、2014年9月より糖質制限食を始め、一年数ヶ月後の現在、週2日はスーパー、
他はスタンダード~プチ(時々はめをはずし暴食しますが)といった食生活です。
健康に大きな問題はありません。
ところが今年10月に受けた健康診断の多くの項目の内、ただ一つLDLコレステロールのみが204で、脂質異常症、要治療と判定されました。
HDLコレステロール、トリグリセライドは正常でした。
2014 5月21日の先生の御説明では、菜食中心の人が糖質制限した場合のパターンとのことですが、私の糖質制限以前は、食事に少しは気配りしておりましたが、時々暴食するなどし、菜食や何らかの健康食を取ったことはありません。
今回の質問は、糖質制限前の食事が、菜食の人のようにコレステロールが少なくない場合も、LDLコレステロールの値は高くなるのでしょうか。
また、1~3年で肝臓の調整によって元に戻るのでしょうか。
ご多忙のところ、宜しくお願い致します。】
おはようございます。
キースさんから、「糖質制限食を始めてLDL-Cが増えたが・・・」というコメント・質問をいただきました。
キース さん、スーパー糖質制限食実践者は、ほとんどの場合、1~3年で、全ての検査データが基準値となります。
私の外来の患者さんも同様です。
2015年10月20日 (火)の本ブログ記事
「江部康二の検査データ及び糖質制限食実践時の検査データの推移。」
をご参照いただけば幸いです。
それから、多くの人において、糖質制限前と糖質制限後では、当然糖質制限後の方が食材からのコレステロール摂取は増えると思います。
その場合は、一旦LDL-Cが増えると思います。
菜食主義の場合は、その差が顕著という意味です。
HDL-Cと中性脂肪が正常なら、LDL-Cが高値でも、それは善玉の良いLDL-Cであり、悪玉の小粒子LDL-Cや酸化LDL-Cは少ないので、動脈硬化へのリスクの心配はないと思います。
普通の大きさのLDL-Cは、肝臓から末梢組織に細胞膜の原料であるコレステロールを運んで行きます。
HDL-Cは、末梢組織で細胞膜の原料となったあと余ったコレステロールを肝臓まで回収しています。
つまり、小粒子LDL-Cや酸化LDL-Cは身体には要らない悪玉ですが、普通の大きさのLDL-Cは人体に必要不可欠な大切な物質なので善玉なのです。
「HDL-Cが運び、LDL-Cが回収する」ということで、両者とも人体に必要なのです。
このまま、できればスーパー糖質制限症を続ければ、徐々に基準値になると思います。
江部康二
2015年11月08日 (日)
おはようございます。
私が監修して完成した糖質制限ワインと糖質制限ビュッフェを楽しむ会が、昨年11月は京都、今年の5月は東京で開催されました。
どちらも満員御礼で、会場ではグラスが足らなくなるくらいのワインが参加した皆さんの胃袋に消えていきました(^_^;)
関西、関東で開催したので、今度は九州地方でやって欲しいとリクエストを多数頂きましたので、福岡は博多での開催を決定です。
会場は、糖質制限の聖地、六本木のBotanicaと同じASOグループの、リストランテASO福岡天神です。
リストランテASO福岡天神では、普段は糖質制限メニューは出されていませんが、あらてつさんが博多に出張の際は糖質制限メニューをリクエストして作ってもらっているそうなので安心ですね(^O^)
ワインは、もちろん全て糖質制限の為に特別に醸造されたものばかりです。
赤はもちろん、白、ロゼ、カバ、限定生産カバに加え、今回は、5月の東京での開催時に大好評だったフランス、ラングドック産の糖質制限赤ワインが3種類も登場します。
因みにこのラングドックの赤ワイン、5月のパーティーでお披露目した時に夏井先生が随分と気に入ったみたいで、ひたすらこればっかり飲んでおられました(^_^;)
その時の様子です。
試飲会の様子です。
いつも大変お世話になっている、Botanica 星野支配人

飲む少し前に空気に触れさせるため栓を開けて頂いてます。

笑顔が素敵なスタッフの方

星野支配人とクリストフさん

不詳、私、江部康二がご挨拶させて頂きました

クリストフからワインの説明です

まだシラフの夏井先生の拍手(笑)

クリストフさんがあちこちで糖質制限ワインについて質問されていました

私もいろいろとご質問頂きました

前日は雨でしたが、この日は快晴で良かったです

小室先生ご夫妻です

新たにBotanicaの料理長になられた藤田シェフと星野支配人とクリストフさん

藤田シェフはフランスで料理の修行をされておられ、新井田シェフの右腕だった方です。
この度、Bitanica料理長に抜擢されました。
今回のワイン試飲会では、新しい糖質制限ワイン「MONTAGUT(モンタグ)」シリーズがお披露目されました。
現在糖質制限ドットコムで販売しているサーメンタムシリーズはスペインワインですが、MONTAGUTシリーズは、フランス産糖質制限ワインとなります。
クリストフさんの親友が経営しているシャトーで、手間暇かけて特別に糖質制限用に醸造してくれた赤ワインです。
試作品が完成する度に送って来て私が全部血糖測定して、正に私の血と汗と涙の結晶です(T_T)
小室先生がお持ちのワインがモンタグです

サーメンタムシリーズの赤ワインがメルローバリカ2009から2011に変わり、会場でも提供されて「美味しい!」と好評でしたが、今回の「MONTAGUT(モンタグ)」シリーズ、この日準備されたワインでカバに並んで人気でした。
因みに夏井先生、随分とモンタグが気に入ったのか、うまいうまいを連発してこればっかり飲んでました(^_^;)
モンタグで上機嫌の夏井先生

最後にあらてつさんから一本締めを頼まれましたが、「俺がする!」とゴキゲンの夏井先生が立候補したので奥ゆかしくゆずっておきました(笑)
上機嫌の夏井先生による一本締(笑)

テラスにて皆さんで記念撮影

なぜだか夏井先生までお見送りに参加(^_^;)

夏井先生、終始ご機嫌でした(笑)
糖質制限ワインをこれだけいっぺんに飲み比べできる機会は、そうそうありません。
しかも、ワインはどれも飲み放題なので、お値打ちでしょう(^O^)
糖尿人、メタボ人、ダイエッター、全ての糖質セイゲニストの皆さん、連休最後の夜を、スペシャルな糖質制限メニューと糖質制限ワインで締めくくろうではありませんか。
ご参加、お待ちしています。
江部康二
☆☆☆
以下、主催の京都高雄倶楽部からの参加申し込みの案内です。
【糖質オフ・ディナー&ワインの会 in 福岡】
■日時:2015年11月23日(月)18:30~20:30(18:00開場)
■会場:リストランテASO 福岡・天神
http://www.aso-net.jp/tenjin/
■ゲスト:江部康二 医師
(一財)高雄病院 理事長
(一社)日本糖質制限医療推進協会 理事長
■料金:12,000円(税サ込)
■形式:立食(糖質制限ディナービュッフェ)
■備考:アルコール飲料はCovides社の糖質制限ワイン・カヴァのみのご提供となります。ビール、糖質オフ発泡酒、焼酎等はございません。
■主催:Covides社 /(株)京都高雄倶楽部
■お申し込み
こちらのフォームよりお申し込みください。
http://event001.shop-pro.jp/
皆様のご参加、心よりお待ちしております。
私が監修して完成した糖質制限ワインと糖質制限ビュッフェを楽しむ会が、昨年11月は京都、今年の5月は東京で開催されました。
どちらも満員御礼で、会場ではグラスが足らなくなるくらいのワインが参加した皆さんの胃袋に消えていきました(^_^;)
関西、関東で開催したので、今度は九州地方でやって欲しいとリクエストを多数頂きましたので、福岡は博多での開催を決定です。
会場は、糖質制限の聖地、六本木のBotanicaと同じASOグループの、リストランテASO福岡天神です。
リストランテASO福岡天神では、普段は糖質制限メニューは出されていませんが、あらてつさんが博多に出張の際は糖質制限メニューをリクエストして作ってもらっているそうなので安心ですね(^O^)
ワインは、もちろん全て糖質制限の為に特別に醸造されたものばかりです。
赤はもちろん、白、ロゼ、カバ、限定生産カバに加え、今回は、5月の東京での開催時に大好評だったフランス、ラングドック産の糖質制限赤ワインが3種類も登場します。
因みにこのラングドックの赤ワイン、5月のパーティーでお披露目した時に夏井先生が随分と気に入ったみたいで、ひたすらこればっかり飲んでおられました(^_^;)
その時の様子です。
試飲会の様子です。
いつも大変お世話になっている、Botanica 星野支配人

飲む少し前に空気に触れさせるため栓を開けて頂いてます。

笑顔が素敵なスタッフの方

星野支配人とクリストフさん

不詳、私、江部康二がご挨拶させて頂きました

クリストフからワインの説明です

まだシラフの夏井先生の拍手(笑)

クリストフさんがあちこちで糖質制限ワインについて質問されていました

私もいろいろとご質問頂きました

前日は雨でしたが、この日は快晴で良かったです

小室先生ご夫妻です

新たにBotanicaの料理長になられた藤田シェフと星野支配人とクリストフさん

藤田シェフはフランスで料理の修行をされておられ、新井田シェフの右腕だった方です。
この度、Bitanica料理長に抜擢されました。
今回のワイン試飲会では、新しい糖質制限ワイン「MONTAGUT(モンタグ)」シリーズがお披露目されました。
現在糖質制限ドットコムで販売しているサーメンタムシリーズはスペインワインですが、MONTAGUTシリーズは、フランス産糖質制限ワインとなります。
クリストフさんの親友が経営しているシャトーで、手間暇かけて特別に糖質制限用に醸造してくれた赤ワインです。
試作品が完成する度に送って来て私が全部血糖測定して、正に私の血と汗と涙の結晶です(T_T)
小室先生がお持ちのワインがモンタグです

サーメンタムシリーズの赤ワインがメルローバリカ2009から2011に変わり、会場でも提供されて「美味しい!」と好評でしたが、今回の「MONTAGUT(モンタグ)」シリーズ、この日準備されたワインでカバに並んで人気でした。
因みに夏井先生、随分とモンタグが気に入ったのか、うまいうまいを連発してこればっかり飲んでました(^_^;)
モンタグで上機嫌の夏井先生

最後にあらてつさんから一本締めを頼まれましたが、「俺がする!」とゴキゲンの夏井先生が立候補したので奥ゆかしくゆずっておきました(笑)
上機嫌の夏井先生による一本締(笑)

テラスにて皆さんで記念撮影

なぜだか夏井先生までお見送りに参加(^_^;)

夏井先生、終始ご機嫌でした(笑)
糖質制限ワインをこれだけいっぺんに飲み比べできる機会は、そうそうありません。
しかも、ワインはどれも飲み放題なので、お値打ちでしょう(^O^)
糖尿人、メタボ人、ダイエッター、全ての糖質セイゲニストの皆さん、連休最後の夜を、スペシャルな糖質制限メニューと糖質制限ワインで締めくくろうではありませんか。
ご参加、お待ちしています。
江部康二
☆☆☆
以下、主催の京都高雄倶楽部からの参加申し込みの案内です。
【糖質オフ・ディナー&ワインの会 in 福岡】
■日時:2015年11月23日(月)18:30~20:30(18:00開場)
■会場:リストランテASO 福岡・天神
http://www.aso-net.jp/tenjin/
■ゲスト:江部康二 医師
(一財)高雄病院 理事長
(一社)日本糖質制限医療推進協会 理事長
■料金:12,000円(税サ込)
■形式:立食(糖質制限ディナービュッフェ)
■備考:アルコール飲料はCovides社の糖質制限ワイン・カヴァのみのご提供となります。ビール、糖質オフ発泡酒、焼酎等はございません。
■主催:Covides社 /(株)京都高雄倶楽部
■お申し込み
こちらのフォームよりお申し込みください。
http://event001.shop-pro.jp/
皆様のご参加、心よりお待ちしております。
2015年11月06日 (金)
宗田先生からコメントをいただきました。
宗田先生、ありがとうございます。
【15/11/07 宗田哲男
ご紹介いただきありがとうございます
江部先生、ご紹介いただきありがとうございます。
この本は江部先生からいただいた、1通のメールがなければ生まれなかった本です。
糖質制限で健康になった私に与えられた江部先生の宿題は、胎児新生児は何を栄養源にしているのかという問いかけでした。それの答えを出すために、何年かかかりましたが、江部先生の予想通り、胎児はケトン体で生きていることがわかりました。そして、新生児もです。胎盤に高濃度のケトン体が存在することがわかって、ケトン体が危険なものではなく、むしろヒトの根源的なエネルギー源ということが、示唆されました。
さらに妊婦が妊娠後期にはコレステロールと中性脂肪がきわめて高くなることも、理由がわかりました。卵は、もっともコレステロールが高い食品です。これは、ヒナのために栄養源です。されば、妊婦の高いコレステロールも、胎児のためのものなのです。このコレステロールを下げようという医者はいません。コレステロール悪玉説はこうして根拠を失います。
胎児は今までブドウ糖で生きていると言われてきました。ところが、胎児はケトン体で生きているのです。ヒトの歴史では、ほとんどの期間、ケトン体優位の生活でした。胎児も新生児もケトン体で生きているとしたら、現代人が糖質優位の生活をしていることこそ不合理でしょう。
この本には江部先生のブログから当院にたどり着き、みごとに糖質制限でお産した、1型、2型糖尿病の妊婦をはじめ、たくさんの、高レベルのケトン体人間が登場します。
夏井睦先生は「炭水化物が人類を滅ぼす」と警鐘を鳴らしました。これに応えて私は「ケトン体が人類を救う」という未来予想図を提案します。
ケトン体が危険といって、糖質制限に反対する日本糖尿病学会幹部のみなさまには到底理解できない、5000-7000μmol/Lというケトン人間の素晴らしさを紹介して、ケトン体の無実を晴らし、ケトン体で生きる未来を探求したものです。御笑覧いただければ幸いです。】
こんばんは。
私の畏友、宗田哲男先生がとうとう本を上梓されました。
ケトン体が人類を救う 糖質制限でなぜ健康になるのか (光文社新書)
2015/11/17発売 宗田 哲男 (著)
が、アマゾンで予約受付中です。
胎児絨毛のケトン体値
臍帯血のケトン体値
新生児のケトン体値
など、極めて貴重な科学的成果が、この本にまとめられています。
特に、「胎盤絨毛のケトン体値」「臍帯血のケトン体値」に関しては、世界で初の報告の可能性があります。
そして、胎児の主たるエネルギー源はケトン体であるという重要な事実も、しっかり根拠を示してこの本で取り上げられています。
ケトン体のうち、β-ヒドロキシ酪酸を測定した研究です。
β-ヒドロキシ酪酸の基準値は、成人では85μmol/L以下です。
それが
胎盤絨毛のケトン体値:600~4500 平均1930 98症例
臍帯血のケトン体値:16~1980 平均254.4 416症例
新生児のケトン体値(生後4日目):100~800 平均240.4 312症例
です。
成人の基準値に比し、胎児絨毛のβ-ヒドロキシ酪酸値は、20倍~30倍以上です。
これはとりもなおさず、胎児の主たるエネルギー源はケトン体であることを示しています。
従来の常識を、根底から覆した素晴らしい研究成果だと思います。
保守的な医学界にも衝撃が走ると思います。
ケトン体が危険なんてとんでもない誤解で、胎児にとってはこれ以上ない重要なエネルギー源なのです。
このように知的興味満載の本書ですので、ブログ読者の皆さん、是非ご一読いただけば幸いです。
江部康二
☆☆☆
以下は出版社の内容紹介と目次です
商品の説明
内容紹介
ブドウ糖信仰から目を覚ませ!
今、世界中で注目の「ケトン生活」の安全性を実証した待望の書
これまでの治療は間違っている! !
糖尿病、肥満をはじめ、がんやアルツハイマー病…etc.の治療に、
なぜ、糖質制限やケトン食が有効なのか……??
世界ではじめて、胎児や赤ちゃんが「糖質制限」していることを
発見し、多くの糖尿病妊婦を救っている医師による、渾身の1冊!
【内容】
胎児、赤ちゃんは糖質制限していた!
著者は、これまでに新生児や胎児の臍帯血や絨毛のケトン体(体内の脂肪の分解によって生まれる物質)
の濃度を多数測定、基準値の20~30倍にもなることを世界で初めて明らかにした。
これは、赤ちゃんがブドウ糖ではなくケトン体をエネルギー源としていることを意味し、さらにヒトが本来、ブドウ糖ではなくケトン体代謝によるエネルギーシステムを基本としていた食物史を暗示させる。
今も危険とされる高ケトン状態だが、ケトン食は今では糖尿病や肥満だけではなく、アルツハイマー病やがんなど、多くの疾患に有効として研究が進んでいる。
本書では自身の糖尿病や、妊娠糖尿病の妊婦の管理への有効性の実証に始まり、学会からの激しい非難、それに対する反証を展開。
豊富な実例や体験談も交えながら、栄養学の新しい常識を打ち立て、医学の新たな地平へと読者を案内する。
出版社からのコメント
【目次】
はじめに
序章 本書で伝えたいことのあらかじめのまとめ
第1章 私が糖尿病になったころ
第2章 妊婦の糖尿病に、はじめての糖質制限
第3章 ケトン体物語・前編……学会での非難から、新発見へ
(1)簡易ケトン体測定器との出会い、そして江部先生からの手紙
(2)私たちのケトン体研究
(3)翌年の学会発表は、まるで戦争状態だった!
(4)日本産婦人科学会での発表(2014年3月、東京)
(5)最終章 胎盤のケトン体研究 学会発表
(6)ケトン食の再発見……高ケトン体は危険ではない!
第4章 ケトン体物語・中編……さらに勇気ある妊婦の登場!
第5章 ケトン体物語・後編……こんなにすごい「ケトン体エンジン」
第6章 栄養学の常識は、じつは間違っている!
(1)栄養指導は間違いだらけ
(2)コレステロール悪玉説の終焉
第7章 妊娠糖尿病とはいったい何か……妊娠期の人体が教えてくれること
(1)妊娠糖尿病とはどんな病気なのか?
(2)では、妊娠糖尿病とはなぜ起こるのでしょう?
コラム1 タニタの弁当:カロリーでは血糖管理は無理!
第8章 さらば、白米幻想!
(1)ヒトは何を食べてきたのか?
(2)白米中毒から脱出せよ!
第9章 学会というおかしな世界……糖質制限批判を考える
(1)日本糖尿病学会誌からのなさけない告発状
(2)糖尿病治療の不思議……マッチポンプの医学
コラム2 全血液中の糖質はティースプーン1杯
第10章 「たくましき妊婦たち」と「ケトン体」が日本を救う! 《体験談》
最終章 ケトン体がつくる未来
(1)ケトン体が人類を救う! ……認知症、がん、…etc.への効果
(2)ケトジェニックな医師たち、ケトジェニックの達人たち
(3)Facebookグループの活躍と発展、人気ブログやHPからの発信
コラム3 合併症のある2型糖尿病も改善中 菊池啓司さん
コラム4 素晴らしきかなケトン人間(親子)の快適生活
コラム5 どんどんよくなる糖尿病
おわりに
宗田先生、ありがとうございます。
【15/11/07 宗田哲男
ご紹介いただきありがとうございます
江部先生、ご紹介いただきありがとうございます。
この本は江部先生からいただいた、1通のメールがなければ生まれなかった本です。
糖質制限で健康になった私に与えられた江部先生の宿題は、胎児新生児は何を栄養源にしているのかという問いかけでした。それの答えを出すために、何年かかかりましたが、江部先生の予想通り、胎児はケトン体で生きていることがわかりました。そして、新生児もです。胎盤に高濃度のケトン体が存在することがわかって、ケトン体が危険なものではなく、むしろヒトの根源的なエネルギー源ということが、示唆されました。
さらに妊婦が妊娠後期にはコレステロールと中性脂肪がきわめて高くなることも、理由がわかりました。卵は、もっともコレステロールが高い食品です。これは、ヒナのために栄養源です。されば、妊婦の高いコレステロールも、胎児のためのものなのです。このコレステロールを下げようという医者はいません。コレステロール悪玉説はこうして根拠を失います。
胎児は今までブドウ糖で生きていると言われてきました。ところが、胎児はケトン体で生きているのです。ヒトの歴史では、ほとんどの期間、ケトン体優位の生活でした。胎児も新生児もケトン体で生きているとしたら、現代人が糖質優位の生活をしていることこそ不合理でしょう。
この本には江部先生のブログから当院にたどり着き、みごとに糖質制限でお産した、1型、2型糖尿病の妊婦をはじめ、たくさんの、高レベルのケトン体人間が登場します。
夏井睦先生は「炭水化物が人類を滅ぼす」と警鐘を鳴らしました。これに応えて私は「ケトン体が人類を救う」という未来予想図を提案します。
ケトン体が危険といって、糖質制限に反対する日本糖尿病学会幹部のみなさまには到底理解できない、5000-7000μmol/Lというケトン人間の素晴らしさを紹介して、ケトン体の無実を晴らし、ケトン体で生きる未来を探求したものです。御笑覧いただければ幸いです。】
こんばんは。
私の畏友、宗田哲男先生がとうとう本を上梓されました。
ケトン体が人類を救う 糖質制限でなぜ健康になるのか (光文社新書)
2015/11/17発売 宗田 哲男 (著)
が、アマゾンで予約受付中です。
胎児絨毛のケトン体値
臍帯血のケトン体値
新生児のケトン体値
など、極めて貴重な科学的成果が、この本にまとめられています。
特に、「胎盤絨毛のケトン体値」「臍帯血のケトン体値」に関しては、世界で初の報告の可能性があります。
そして、胎児の主たるエネルギー源はケトン体であるという重要な事実も、しっかり根拠を示してこの本で取り上げられています。
ケトン体のうち、β-ヒドロキシ酪酸を測定した研究です。
β-ヒドロキシ酪酸の基準値は、成人では85μmol/L以下です。
それが
胎盤絨毛のケトン体値:600~4500 平均1930 98症例
臍帯血のケトン体値:16~1980 平均254.4 416症例
新生児のケトン体値(生後4日目):100~800 平均240.4 312症例
です。
成人の基準値に比し、胎児絨毛のβ-ヒドロキシ酪酸値は、20倍~30倍以上です。
これはとりもなおさず、胎児の主たるエネルギー源はケトン体であることを示しています。
従来の常識を、根底から覆した素晴らしい研究成果だと思います。
保守的な医学界にも衝撃が走ると思います。
ケトン体が危険なんてとんでもない誤解で、胎児にとってはこれ以上ない重要なエネルギー源なのです。
このように知的興味満載の本書ですので、ブログ読者の皆さん、是非ご一読いただけば幸いです。
江部康二
☆☆☆
以下は出版社の内容紹介と目次です
商品の説明
内容紹介
ブドウ糖信仰から目を覚ませ!
今、世界中で注目の「ケトン生活」の安全性を実証した待望の書
これまでの治療は間違っている! !
糖尿病、肥満をはじめ、がんやアルツハイマー病…etc.の治療に、
なぜ、糖質制限やケトン食が有効なのか……??
世界ではじめて、胎児や赤ちゃんが「糖質制限」していることを
発見し、多くの糖尿病妊婦を救っている医師による、渾身の1冊!
【内容】
胎児、赤ちゃんは糖質制限していた!
著者は、これまでに新生児や胎児の臍帯血や絨毛のケトン体(体内の脂肪の分解によって生まれる物質)
の濃度を多数測定、基準値の20~30倍にもなることを世界で初めて明らかにした。
これは、赤ちゃんがブドウ糖ではなくケトン体をエネルギー源としていることを意味し、さらにヒトが本来、ブドウ糖ではなくケトン体代謝によるエネルギーシステムを基本としていた食物史を暗示させる。
今も危険とされる高ケトン状態だが、ケトン食は今では糖尿病や肥満だけではなく、アルツハイマー病やがんなど、多くの疾患に有効として研究が進んでいる。
本書では自身の糖尿病や、妊娠糖尿病の妊婦の管理への有効性の実証に始まり、学会からの激しい非難、それに対する反証を展開。
豊富な実例や体験談も交えながら、栄養学の新しい常識を打ち立て、医学の新たな地平へと読者を案内する。
出版社からのコメント
【目次】
はじめに
序章 本書で伝えたいことのあらかじめのまとめ
第1章 私が糖尿病になったころ
第2章 妊婦の糖尿病に、はじめての糖質制限
第3章 ケトン体物語・前編……学会での非難から、新発見へ
(1)簡易ケトン体測定器との出会い、そして江部先生からの手紙
(2)私たちのケトン体研究
(3)翌年の学会発表は、まるで戦争状態だった!
(4)日本産婦人科学会での発表(2014年3月、東京)
(5)最終章 胎盤のケトン体研究 学会発表
(6)ケトン食の再発見……高ケトン体は危険ではない!
第4章 ケトン体物語・中編……さらに勇気ある妊婦の登場!
第5章 ケトン体物語・後編……こんなにすごい「ケトン体エンジン」
第6章 栄養学の常識は、じつは間違っている!
(1)栄養指導は間違いだらけ
(2)コレステロール悪玉説の終焉
第7章 妊娠糖尿病とはいったい何か……妊娠期の人体が教えてくれること
(1)妊娠糖尿病とはどんな病気なのか?
(2)では、妊娠糖尿病とはなぜ起こるのでしょう?
コラム1 タニタの弁当:カロリーでは血糖管理は無理!
第8章 さらば、白米幻想!
(1)ヒトは何を食べてきたのか?
(2)白米中毒から脱出せよ!
第9章 学会というおかしな世界……糖質制限批判を考える
(1)日本糖尿病学会誌からのなさけない告発状
(2)糖尿病治療の不思議……マッチポンプの医学
コラム2 全血液中の糖質はティースプーン1杯
第10章 「たくましき妊婦たち」と「ケトン体」が日本を救う! 《体験談》
最終章 ケトン体がつくる未来
(1)ケトン体が人類を救う! ……認知症、がん、…etc.への効果
(2)ケトジェニックな医師たち、ケトジェニックの達人たち
(3)Facebookグループの活躍と発展、人気ブログやHPからの発信
コラム3 合併症のある2型糖尿病も改善中 菊池啓司さん
コラム4 素晴らしきかなケトン人間(親子)の快適生活
コラム5 どんどんよくなる糖尿病
おわりに
2015年11月05日 (木)
おはようございます。
糖質制限食講演会in熊本(熊本市)のご案内です。
熊本では、初めての一般向け講演会です。
糖質制限食実践中の熊本市の歯科医師、吉田毅先生のお話もあります。
私も最新の糖質制限食の話題を、できるだけわかりやすく楽しくお話したいと思います。
人類700万年の進化の歴史と食生活 についてもお話しします。
さらに食前 と食後の血糖値の変動幅から人 類の食生活を3段階にわけて検 討してみました。
農耕が始まる前の700万年間は、狩猟・採集・漁労が生業であり、人類皆糖質制限食でした。
農耕が始まり穀物を食べ始めたのはわずか1万年前からです。
すなわち糖質制限食は人類本来の食事であり、人類の健康食です。
糖尿病・メタボ以など生活習慣病、日本人の5大疾病、4大死因の予防と治療に糖質制限食が有効なのも、人類の健康食という意味ではおおいに納得できます。
熊本の皆様、奮ってご参加くださいね。
江部康二
*********
以下、事務局からのお知らせです。
ブログ読者の皆様、講演会へいつも多数ご参加いただきまして、ありがとうございます。
11月22日(日)、熊本市で一般の方向けの講演会を開催いたします。
理事長の講演に加えて、医療法人社団鏡会(熊本県八代市)理事長で歯科医師の吉田毅先生によるゲストトークを予定しております。
吉田先生は「糖質制限の勧め」と題し歯科医師として、糖質セイゲニストとして、糖質制限食のメリットについて実体験を語られます。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。
///////////////////ご案内/////////////////////
一般社団法人日本糖質制限医療推進協会主催
糖質制限食講演会in熊本(熊本市)
■日時:2015年11月22日(日)14:10~16:30
※開場・受付は13:50~
■会場:くまもと県民交流館パレア 9F「会議室1」
熊本市中央区手取本町8番9号テトリアくまもとビル
http://www.parea.pref.kumamoto.jp/about03.html
■内容:
◇ゲストトーク 『糖質制限の勧め』
吉田 毅 歯科医師/医療法人社団鏡会(熊本県八代市)理事長
◇講演 『糖質制限食で治す糖尿病・メタボ・生活習慣病
-人類本来の食事、人類の健康食-』
江部 康二
(一財)高雄病院・(一社)日本糖質制限医療推進協会理事長
※ゲストトーク20分、講演80分、質疑応答30分を予定しております。
■受講費: 賛助会員 2,000円 / 一般(非会員) 2,500円
■お支払い方法:
クレジットカード/銀行振込/郵便振替 ※事前決済のみとなります。
■お申し込みの流れ:
1. 下記「お申し込み方法」の該当するものからお申し込み下さい。
2. 事務局よりお支払い方法についてメールでご連絡します。
3. 入金確認後、予約確定のメールをお送りします。
4. 当日、直接会場までお越し下さい。
■お申し込み方法:
★賛助会員の方:事務局までメールにてお申し込み下さい。
★賛助会員入会をご希望の方:
1. 入会案内および会員規約をお読み下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/#!membership/cdt9 "> http://www.toushitsuseigen.or.jp/#!membership/cdt9
2. お申し込みは下のフォームからお願いします。
「通信」欄に「11/22 熊本講演会参加希望」とご記入下さい。
(賛助会員交流会への参加もご希望の場合は、
「11/22 熊本講演会・交流会参加希望」とご記入下さい。)
http://www.toushitsuseigen.or.jp/contact
★一般(非会員)で、講演会の受講のみご希望の方:
下のフォームからお申し込み下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/seminar-gen
■その他:
・予約制です。当日参加はできません。
・キャンセルは11月20日(金)までに事務局までご連絡願います。
◇講演会終了後、別会場で賛助会員交流会を開催致します。
◇掲載ページ:http://www.toushitsuseigen.or.jp/activity
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糖質制限食講演会in熊本(熊本市)のご案内です。
熊本では、初めての一般向け講演会です。
糖質制限食実践中の熊本市の歯科医師、吉田毅先生のお話もあります。
私も最新の糖質制限食の話題を、できるだけわかりやすく楽しくお話したいと思います。
人類700万年の進化の歴史と食生活 についてもお話しします。
さらに食前 と食後の血糖値の変動幅から人 類の食生活を3段階にわけて検 討してみました。
農耕が始まる前の700万年間は、狩猟・採集・漁労が生業であり、人類皆糖質制限食でした。
農耕が始まり穀物を食べ始めたのはわずか1万年前からです。
すなわち糖質制限食は人類本来の食事であり、人類の健康食です。
糖尿病・メタボ以など生活習慣病、日本人の5大疾病、4大死因の予防と治療に糖質制限食が有効なのも、人類の健康食という意味ではおおいに納得できます。
熊本の皆様、奮ってご参加くださいね。
江部康二
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以下、事務局からのお知らせです。
ブログ読者の皆様、講演会へいつも多数ご参加いただきまして、ありがとうございます。
11月22日(日)、熊本市で一般の方向けの講演会を開催いたします。
理事長の講演に加えて、医療法人社団鏡会(熊本県八代市)理事長で歯科医師の吉田毅先生によるゲストトークを予定しております。
吉田先生は「糖質制限の勧め」と題し歯科医師として、糖質セイゲニストとして、糖質制限食のメリットについて実体験を語られます。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。
///////////////////ご案内/////////////////////
一般社団法人日本糖質制限医療推進協会主催
糖質制限食講演会in熊本(熊本市)
■日時:2015年11月22日(日)14:10~16:30
※開場・受付は13:50~
■会場:くまもと県民交流館パレア 9F「会議室1」
熊本市中央区手取本町8番9号テトリアくまもとビル
http://www.parea.pref.kumamoto.jp/about03.html
■内容:
◇ゲストトーク 『糖質制限の勧め』
吉田 毅 歯科医師/医療法人社団鏡会(熊本県八代市)理事長
◇講演 『糖質制限食で治す糖尿病・メタボ・生活習慣病
-人類本来の食事、人類の健康食-』
江部 康二
(一財)高雄病院・(一社)日本糖質制限医療推進協会理事長
※ゲストトーク20分、講演80分、質疑応答30分を予定しております。
■受講費: 賛助会員 2,000円 / 一般(非会員) 2,500円
■お支払い方法:
クレジットカード/銀行振込/郵便振替 ※事前決済のみとなります。
■お申し込みの流れ:
1. 下記「お申し込み方法」の該当するものからお申し込み下さい。
2. 事務局よりお支払い方法についてメールでご連絡します。
3. 入金確認後、予約確定のメールをお送りします。
4. 当日、直接会場までお越し下さい。
■お申し込み方法:
★賛助会員の方:事務局までメールにてお申し込み下さい。
★賛助会員入会をご希望の方:
1. 入会案内および会員規約をお読み下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/#!membership/cdt9 "> http://www.toushitsuseigen.or.jp/#!membership/cdt9
2. お申し込みは下のフォームからお願いします。
「通信」欄に「11/22 熊本講演会参加希望」とご記入下さい。
(賛助会員交流会への参加もご希望の場合は、
「11/22 熊本講演会・交流会参加希望」とご記入下さい。)
http://www.toushitsuseigen.or.jp/contact
★一般(非会員)で、講演会の受講のみご希望の方:
下のフォームからお申し込み下さい。
http://www.toushitsuseigen.or.jp/seminar-gen
■その他:
・予約制です。当日参加はできません。
・キャンセルは11月20日(金)までに事務局までご連絡願います。
◇講演会終了後、別会場で賛助会員交流会を開催致します。
◇掲載ページ:http://www.toushitsuseigen.or.jp/activity
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2015年11月04日 (水)
おはようございます。
2015年10月29日から31日に京都(国立京都国際会館)で行われた第53回日本癌治療学会学術州会において、
29日木曜日に、
「肺癌患者におけるケトン食の有用性と安全性についての検討」
と題して、大阪大学大学院医学系研究科漢方医学寄附講座、
萩原 圭祐教授らの発表がありました。
本ブログにおいても、2013年に何回か、
「非小細胞肺がんⅣ期の患者さんとケトン食、臨床研究のお知らせ」
と題して、大阪大学漢方医学寄附講座における研究開始のことを記事にしました。
研究に参加された5症例いずれも、ケトン食同意のインフォームド・コンセント時は、肺腺癌Ⅳ期でした。
以下は2015年10月29日の癌学会での発表時点でのデータです。
2013年2月から研究開始です。
症例1は、化学療法、放射線治療、手術あり。
ケトン食開始1年後寛解。開始後974日生存で、ケトン食継続中。
症例2は、ケトン食への同意をその後撤回、治療なし。当初同意日602日後死亡。
症例3は、化学療法あり。ケトン食開始3ヶ月後がん胸膜播種あり。
その後がん胸膜病変はあるが、792日後も生存で、ケトン食継続中。
症例4は、化学療法、放射線治療、手術あり。
ケトン食開始1年後寛解。開始後617日生存で、ケトン食継続中。
症例5は、化学療法、放射線治療、手術あり。
ケトン食開始を同意するも、その後不参加。当初同意日172日後に死亡。
肺がんⅣ期の症例で、ケトン食を導入して症例1と症例4は、1年後に寛解して、その後も経過良好で、それぞれ974日間生存中、617日間生存中で、ケトン食を継続中です。
症例3は、がん胸膜播種がありますが、792日後も生存で、ケトン食継続中です。
症例2と症例5はケトン食を継続せずにいずれも死亡されています。
症例が少ないので、断定的なことは言えませんが、2例は寛解(がんが消えること)して、Ⅳ期と診断後974日間、617日間の比較的長期の生存ですから、ケトン食には肺癌Ⅳ期の患者さんに対して、一定の延命効果がある可能性が示されたと思います。
Ⅳ期肺癌の生存中央値が、8~10ヶ月ですので、ケトン食継続中の3名の、32ヶ月、26ヶ月、20ヶ月というのは、なかなかの数字と思います。
江部康二
2015年10月29日から31日に京都(国立京都国際会館)で行われた第53回日本癌治療学会学術州会において、
29日木曜日に、
「肺癌患者におけるケトン食の有用性と安全性についての検討」
と題して、大阪大学大学院医学系研究科漢方医学寄附講座、
萩原 圭祐教授らの発表がありました。
本ブログにおいても、2013年に何回か、
「非小細胞肺がんⅣ期の患者さんとケトン食、臨床研究のお知らせ」
と題して、大阪大学漢方医学寄附講座における研究開始のことを記事にしました。
研究に参加された5症例いずれも、ケトン食同意のインフォームド・コンセント時は、肺腺癌Ⅳ期でした。
以下は2015年10月29日の癌学会での発表時点でのデータです。
2013年2月から研究開始です。
症例1は、化学療法、放射線治療、手術あり。
ケトン食開始1年後寛解。開始後974日生存で、ケトン食継続中。
症例2は、ケトン食への同意をその後撤回、治療なし。当初同意日602日後死亡。
症例3は、化学療法あり。ケトン食開始3ヶ月後がん胸膜播種あり。
その後がん胸膜病変はあるが、792日後も生存で、ケトン食継続中。
症例4は、化学療法、放射線治療、手術あり。
ケトン食開始1年後寛解。開始後617日生存で、ケトン食継続中。
症例5は、化学療法、放射線治療、手術あり。
ケトン食開始を同意するも、その後不参加。当初同意日172日後に死亡。
肺がんⅣ期の症例で、ケトン食を導入して症例1と症例4は、1年後に寛解して、その後も経過良好で、それぞれ974日間生存中、617日間生存中で、ケトン食を継続中です。
症例3は、がん胸膜播種がありますが、792日後も生存で、ケトン食継続中です。
症例2と症例5はケトン食を継続せずにいずれも死亡されています。
症例が少ないので、断定的なことは言えませんが、2例は寛解(がんが消えること)して、Ⅳ期と診断後974日間、617日間の比較的長期の生存ですから、ケトン食には肺癌Ⅳ期の患者さんに対して、一定の延命効果がある可能性が示されたと思います。
Ⅳ期肺癌の生存中央値が、8~10ヶ月ですので、ケトン食継続中の3名の、32ヶ月、26ヶ月、20ヶ月というのは、なかなかの数字と思います。
江部康二