FC2ブログ
宗田哲男先生からも、ケトン体安全宣言です。
こんにちは。

宗田マタニティクリニックの宗田哲男先生からも「ケトン体は安全です!」とのコメントを頂きました。

宗田先生、ありがとうございます。

宗田先生は、年間約700の分娩を手がける第一線の産婦人科医師です。

妊娠糖尿病に関しても2010年から糖質制限食でコントロールしておられます。

妊婦に糖質制限食を導入された結果、安産となり、帝王切開率が約1/3に減少したそうです。

年間分娩数約1300の永井クリニックの永井泰先生と共に、第1回目の
母子栄養懇話会
http://www.nagai-cl.com/srv_nut_blog.asp?blog_eiyou=1164

を開催されました。
素晴らしいことです。

妊娠糖尿病の患者さんに対し、安易に「糖質摂取+インスリン」を押しつける旧来の常識を覆すには、宗田先生や永井先生のような産婦人科医師が増えていくことが必要です。

母子栄養懇話会がそのきっかけになればいいですね。


【15/06/03 宗田

ケトン体は安全です!

まなさん、ケトン体が危険なものなら人類はつわりを切り抜けられなかったでしょう。

今や糖尿病医は、ケトン体に対する正しい知識が求められていますが、ほとんど無理です。ケトン体は怖いということで患者さんを脅かすだけで実際考えたことがないのです。

でも、生まれたばかりの赤ちゃんはみんなケトン人間です。もともとケトン体で栄養されているからです。

糖尿病専門医に、脅かされたら、鶏の卵は、何をエネルギーにしているのか質問してみてください。生物はほとんどみな、卵の時代を通過します。でもそこにはブドウ糖は、ありません。

ケトン体を理解できるかどうかがこれからの医者の試される時です。

でもまだ卵は1日1個だと言っている医師もいることでしょう。

考えない医師が多すぎますが、実はよく考える妊婦さんは増え続けています。

まなさんは間違っていませんから頑張ってください。】


テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
アサヒカルチャー立川講座、宇都宮講演のご報告
こんにちは。

朝日カルチャーセンター立川教室にて

『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』
 -生活習慣病を予防&改善する糖質制限食-

と題して、講座の講師をつとめました。

2015年5月30日(土)
講演:15:00~16:30 90分間
質疑応答:16:30~17:00  30分間


90名満員御礼で、熱心な参加者の方から多岐にわたる質問があり、さらに本へのサイン会のような状況となり、電車の時間がギリギリとなりました。(^^;)


17:19発 立川
↓JR中央線快速 東京行
17:24着 西国分寺

17:35発 西国分寺
↓JR武蔵野線 東京行 
18:00着 武蔵浦和

18:07発 武蔵浦和
↓JR埼京線 大宮行 
18:19着 大宮(埼玉県)

18:26発 大宮(埼玉県)
↓つばさ153号 山形行
18:49着 宇都宮

となかなか、タイトなスケジュールでした。

同行者つきでなければ、辿り着いていませんね。(=_=;) 

宇都宮では、7:30から現地の医師や医師ご夫妻と前夜祭でした。

宇都宮駅の周囲は、とにかく「餃子」ばっかりでしたが、前夜祭は居酒屋さんで行いました。

糖質制限なおかずと焼酎と「快傑ハリマオ」「仮面の忍者赤影」「月光仮面」・・・などの話題と主題歌を歌って盛り上がりました。(⌒o⌒)v

いやはや、出席者の年齢がわかりますね・・・。

糖質制限なおかずの中に「カエル足塩焼き」とかあってびっくりしましたが、大変盛り上がりました。

京都や大阪の居酒屋では、「カエル足塩焼き」にはまだお目にかかっていないです。

高校生の頃は生物班だったので、カエルの解剖実験のあと、塩焼きにして食べた記憶がありますが・・・。

調度、宴たけなわの、20:24ころに地震がありました。

私達は宇都宮市のホテル宿泊なので、被害はなかったのですが、5月31日(日)に講師をつとめて頂いた佐々木栄子管理栄養士は、朝霞市方面の自宅に帰宅できたのは午前1時とのことで大変でした。


一般般社団法人日本糖質制限医療推進協会主催

  糖質制限食講演会in宇都宮(栃木県)

■日時:2015年5月31日(日) 13:30~16:30 

■会場:栃木県総合文化センター 

■内容

・第一部:「炭水化物の食べ過ぎで早死にしてはいけません
        -糖尿病・生活習慣病を予防&改善する糖質制限食-」

 講師:江部 康二  医師
     
   (一財)高雄病院理事長/(一社)日本糖質制限医療推進協会理事長

・第二部:「美味しい&楽しい糖質オフ入門-実践編」

 講師:佐々木 栄子  管理栄養士・健康運動実践指導者
     
   ローカーボクラブ代表/(一社)日本糖質制限医療推進協会アドバイザー

※第一部は講演70分、質疑応答30分、第二部は講演45分、質疑応答15分。


糖質制限食講演会in宇都宮
も60名、満員御礼で熱気溢れる講演会となりました。

佐々木管理栄養士は、写真をたっぷり使って糖質制限な

1)主食(ごはん、麺など)
2)おかず
3)その他のスイーツなど

を紹介されました。

レシピも惜しみなく公開なのでその日からでも、作れそうでした。
そうそう、「低糖質餃子・かわり餃子」のレシピもありましたよ。

質疑応答もたっぷりあって、とても充実した講演会となりました。

日本糖質制限医療推進協会 http://www.toushitsuseigen.or.jp/
に入会して頂いた方もありました。
ありがとうございました。


講演会終了後は小室クリニックの小室先生ご夫妻、
佐々木栄子管理栄養士、
歯科医の小室先生ご夫妻、(弟さんです)、
呉竹 メディカルクリニックの杉山友彦先生、
糖質制限スイーツのサッシー野口さんの奥様、
江部康二、
糖質制限医療推進協会事務局・久保あゆみ
糖質制限医療推進協会副理事長・新井達也

合計、10人で、美味しく楽しく糖質制限な打ち上げでまたまた盛り上がりました。

帰京は、
宇都宮(やまびこ) → 東京(のぞみ) → 京都
京都の自宅についたら、午後11時前でした。

ともあれ、皆様、お疲れ様でした。


江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
妊娠糖尿病。ケトン体は胎児のエネルギー源であり安全。
【15/06/01 まな

妊娠糖尿病

こんばんは☆
妊娠4ヶ月で妊娠糖尿病と分かり色々勉強しスーパー糖質制限をしています。

糖尿病内科の先生にはケトン体のことを指摘され涙しました。自分なりに調べて調べてケトン体は大丈夫なんだと言い聞かせています。でも病院にいくたびに不安で赤ちゃんに影響でたらどうしようと不安です。糖質制限で血糖値は落ち着いてるのでインスリンではなく糖質制限で進めていきたいです。赤ちゃんは元気に産まれてもケトン体のせいで成長していくにすれ影響下したらどうしようと怖くなります。宗田マタニティクリニックに通院したいけれど大阪なので通えないし、、、江部先生を信じて安心して産んで良いんですよね?ケトン体て言葉がもう恐怖でしかないです。。】


まな さん

インスリン作用が保たれている時のケトン体が基準値より高値でも生理的なもので、なんの心配もないです。

胎盤のケトン体の基準値は成人の20~30倍です。
新生児の血中ケトン体濃度も成人の3~4倍です。
胎児や新生児はケトン体を重要なエネルギー源として利用しているのです。

成人のβヒドロキシ酪酸(ケトン体の一種)の血中濃度基準値は
85μmol/L以下です。
胎盤60検体の平均値は2235.0μmol/Lです。
臍帯血60検体のは平均値は779.2μmol/Lです。
生後4日目の新生児312例の平均値は240.4μmol/Lです。

つまり、胎盤や胎児や新生児のケトン体の基準値は成人の数倍~30倍ということで、それが当たり前なので、危険でも何でもないです。

宗田先生と永井先生のおかげで、ケトン体の安全性が証明されたわけです。

あとは、医師が、ケトン体に対する、上記の最新の知識を知っているか否かの差です。

2015年第18回日本病態栄養学会。宗田先生らの発表。60検体。
 *胎盤組織液の平均βヒドロキシ酪酸値は2235.0μmol/L、臍帯血は平均779.2μmol/L

2014年第17回日本病態栄養学会。宗田先生らの発表。
 *胎児の胎盤(絨毛間液)の平均βヒドロキシ酪酸値、平均1730μmol/L(58検体)
 *新生児の血中平均βヒドロキシ酪酸値は、 平均240.4μmol/L(312例、生後4日)

◎成人の現行の基準値は、 βヒドロキシ酪酸値は85 μmol/L以下。






☆☆☆
以下は
2015年1月13日(火)の本ブログ記事です。


宗田先生ポスター発表。ケトン体は安全。日本病態栄養学会。

こんにちは。

第18回日本病態栄養学会年次学術集会において、2015年1月10日(土)宗田先生がポスター発表されました。
私も共同発表者の一人です。

宗田哲男先生は、2014年の病態栄養学会年次学術集会で、普通に糖質を食べている女性における人工流産児の絨毛のβヒドロキシ酪酸値を、58検体測定され、平均1730μmol/Lで、通常の基準値(βヒドロキシ酪酸85μmol/l以下)に比し、はるかに高値であることを報告されました。

58検体全てが成人の基準値よりはるかに高値(20~30倍)でしたので、胎児のケトン体の基準値は成人よりかなり高値であると言えます。

これは世界で初めての報告であり、極めて貴重なデータです。(^-^)v(^-^)v 

6週から18週までの胎児の絨毛間液のケトン体値がこれほど高値であることは、胎児の脳を始めとした組織の主たるエネルギー源はケトン体である可能性を示唆しており、このことはそのままケトン体の本質的安全性を証明するものです。

勿論58検体全例で、酸性血症(アシドーシス)ありませんでした。


今回は、耐糖能正常妊婦60名において、分娩時に胎盤組織液と臍帯血のβヒドロキシ酪酸値を測定です。

その結果、胎盤組織内のβヒドロキシ酪酸値は、平均2235.0μmol/Lであり、臍帯βヒドロキシ酪酸値は、平均779.2μmol/Lで、胎盤内が有意に高値でした。

胎盤組織内のβヒドロキシ酪酸値は、いわゆる基準値(85μmol/L以下)に対して20~30倍の高値でした。

胎盤でエネルギー源であるβヒドロキシ酪酸を産生して、胎児に供給しているということです。

前回は、妊娠初期の段階での絨毛間液の測定で、今回は分娩時の測定です。

これにより、妊娠初期から分娩時まで、胎盤のβヒドロキシ酪酸値は、一貫して成人の基準値の20~30倍という高値が当たり前ということが判明しました。

妊娠初期から分娩時まで、胎盤のβヒドロキシ酪酸高値は当たり前のことであり、再び安全性は確立されました。

胎盤組織内の血糖値は75~80mg/dlで、全ての妊婦で臍帯血の血糖値と比べて有意差なしですから、胎児は、ブドウ糖よりもβヒドロキシ酪酸などケトン体を主たるエネルギー源としているので、胎盤でせっせと生産していると考えられます。

つまり、胎児においてはケトン体高値は当たり前のことであり、危険であるどころか、主たるエネルギー源である可能性が極めて高いのです。

母体のケトン体が高値だと、出生児が2才時点で知能テストで低下がみられたというRizzo Tらの論文がよく引用されます。(*)

Rizzo Tらの論文は、βヒドロキシ酪酸値は100から180μmol/Lでの比較です。

正常分娩の胎盤のβヒドロキシ酪酸値は、平均2235.0μmol/L、臍帯血臍帯βヒドロキシ酪酸値は、平均779.2μmol/Lですので、Rizzo Tらの論文の、βヒドロキシ酪酸値「100から180μmol/L」というのが、いかに無意味であるかは一目瞭然です。

Rizzo Tらの論文は、結局、飢餓や血糖コントロール不良からの結果として、βヒドロキシ酪酸値が180μmol/Lと軽度高値になった母体のグループをチェックしたものと思われます。


(*)Rizzo T, Metzger BE, Burns WJ, Burns KC: Correlations between antepartum
maternal metabolism and child intelligence. N Engl J Med 325: 911-16, 1991.


江部康二


☆☆☆
以下宗田先生ポスター発表の抜粋。
第18回日本病態栄養学会年次学術集会。


ポスター22 小児栄養・母子栄養
第1日目 1月10 日(土) 18:00~18:56 イベントホール

P-169 胎児、新生児-胎盤系の高ケトン血症の研究(糖質制限食による妊娠管理第3報)
宗田マタニティクリニック 宗田 哲男、他

<目的>
糖質制限食では、βヒドロキシ酪酸値(以降ケトン体という)が上昇する。

これを危険なこととする考えがある一方、近年ケトン体は小児の重症てんかんの治療や活性酸素を無害化すること、アルツハイマー病の治療や予防、がん治療などにも使われて、積極的に脳の保護的エネルギー源になるという知見が増えている。

2013年、2014年と我々は、臍帯血、胎児、新生児には、高濃度のケトン体が存在することを発表した。

今回は初めて、胎盤組織内のケトン体を測定することができ、そこにさらに高濃度のケトン体があることを発見した。

これをもとに胎児、新生児、胎盤系のケトン体について検討した。


<方法>
60名の耐糖能が正常の妊婦の分娩時の胎盤と臍帯血のケトン体値(βヒドロキシ酪酸値)を検討。


<成績>
1)胎盤組織内のβヒドロキシ酪酸値は、平均2235.0μmol/Lであり
臍帯βヒドロキシ酪酸値は、平均779.2μmol/Lで、胎盤内が有意に高値であった。
胎盤組織内のβヒドロキシ酪酸値は、いわゆる基準値85μmol/Lに対して
20~30倍の高値であった。
2)胎盤組織内の血糖値は75~80mg/dlで、全ての妊婦で臍帯血の血糖値と比べて有意差なし。


<考察>
1)
ケトン体値は胎盤組織で極めて高く、血糖値は、臍帯と胎盤組織で差はない。
これは妊娠中の胎児の栄養代謝が脂肪酸に依存していることを示す。
自然流産の場合でも絨毛のケトン体は高値であって、これは絨毛でケトン体が産生されていることを示唆する。

2)
卵生動物、例えば両生類、鳥類などの卵には糖質はなく、脂肪とタンパク質で胎仔となる。
哺乳類はこれらの進化を受け継いで受精卵が着床し卵黄嚢造血を行う間巨大有核赤血球が存在する。
これは糖質がない状態で代謝が可能であることを示す。

3)
酸素の十分にない環境でも、ケトン体は効率的にエネルギーを生み、脳神経にも好影響を与える。
我々はこの時期の絨毛が、ケトン体2000μmol/Lになることを、2014年発表した。
妊娠初期から分娩まで胎児は高ケトン体環境下にある。

4)
RizzoTは、ケトン体高値が知能指数を低下させると述べたが(1991年)
そのケトン体値は100から180μmol/Lでの比較である。
ところが、
①つわりの妊婦でもケトン体は3000μmol/Lを超える。
②胎盤には、ケトン体が、常に2000μmol/Lは存在。
③新生児の4日-30日目のケトン体は240μmol/Lである。
RizzotTのいう知能低下は、ケトン体には無関係と考える。

5)
糖質制限食ではケトン体が上昇するが、胎児の体内環境を考えるとそもそもケトン体は上記のように高値であるので、危険なものではない。
胎児は脂肪酸-ケトン体をエネルギー源としていると考える。

6)
電極法ケトン体測定器は、臍帯血、胎盤組織液などでも酵素サイクリング法などのラボデータときわめて高い相関を示し、これらのケトン体の迅速な検査に利用できることがわかった。


<結論>
1)
妊娠中の胎児は母体からのブドウ糖を主なエネルギー源としていると言われてきたが、初期から全妊娠期間を通じて脂肪酸-ケトン体を中心にした栄養に依存していることが推測される。

2)
糖質制限食によるケトン体上昇は、脂肪酸代謝の結果であって、飢えの結果でもなく、危険なものでもない。
催奇形性や知能低下の影響因子とは考えにくい。

3)
胎児の影響環境は、ヒトの本来の栄養が、今ほど糖質依存ではなかった可能性を示している。

4)
ヒトの栄養代謝には、糖質制限食は、合理的なものであり、とくに、妊娠時は、妊娠糖尿病にも糖尿病合併妊娠に管理にも効果的で、安全であると考える。



テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
ダイエット飲料で糖尿病リスクが高まる!?ネイチャーの論文。
おはようございます。

mmxさんと精神科医師Aさんから

ダイエット飲料で糖尿病リスクが高まる!?
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150305-00000020-pseven-life


という記事に関して、コメントをいただきました。

この記事は、2014年9月17日、英科学誌ネイチャー(Nature)に発表された論文に関するものです。

2014年09月19日 (金)の本ブログ記事
「人工甘味料で糖尿病リスク増加、ネイチャー誌に論文」

でとりあげました。

結局、この論文、メインは動物実験(マウス)の話なので、ヒトに再現性があるかどうかは、よくわかりません。

人工甘味料が、マウスの腸内細菌に影響を与えて、耐糖能を障害しているという仮説です。

ヒトでは、7人中の4人に腸内細菌の構成変化と血糖値の上昇がみられたということですが、あまりに少数ですので、今後のより大規模な研究が待たれるといったところですね。

現時点では、この論文のように、「ヒトにおける推奨最大摂取量」を、毎日のように継続摂取しない限りほとんど心配ないと思います。

以下、再掲します。


☆☆☆
人工甘味料で糖尿病リスク増加、ネイチャー誌に論文
2014年09月19日 (金)の本ブログ記事

こんばんは。

「人工甘味料で糖尿病リスク増加、ネイチャー誌に論文」
という記事が、新聞やネットに載りました。

その中で下記(☆)は、比較的良くまとまっている、BB NEWS のAFPというサイトの記事です。

ネイチャーですから、一流紙です。

しかし、

「複数のマウスと少人数の人間に対して実験を行った結果」
「広く使用されている3種類のNAS(アスパルテーム、スクラロース、サッカリン)を選び、人間の推奨最大摂取量をマウスの体の大きさに合わせて換算した量を飲み水に混ぜてマウスに与えた」


つまり、人間の推奨最大量をマウスに与えた実験で、

「NASを与えられたマウスには耐糖能障害がみられたが、ただの水や砂糖水を摂取したマウスにはみられなかった。」

ということです。

まあ、とりあえず、いわゆる人工甘味料は、少量にとどめておけば、めったなことはないと思います。

もともと、人工甘味料は大量に摂取するようなものではないと思います。

なお、エリスリトールはいわゆる人工甘味料の範疇には入りませんのでご安心を。


江部康二


(☆)
AFP
BB NEWS
http://www.afpbb.com/articles/-/3026232

人工甘味料で糖尿病リスク増加、ネイチャー誌に論文
2014年09月18日 10:34 発信地:パリ/フランス

【9月18日 AFP】
健康的とされる人工甘味料が、実際には糖尿病のリスクを高めている可能性があるとする研究論文が17日、英科学誌ネイチャー(Nature)に発表された。

人工甘味料が幅広い食品に使用され推奨されている現状の見直しを訴えている。

 ノンカロリー人工甘味料(NAS)とも呼ばれるこの添加物は、ソーダやシリアル、デザートなどに使用されており、体重増加や糖分摂取を気にする人々向けの巨大市場となっている。

 一部の専門家らは、世界各国で増加している2型糖尿病患者や、血糖値の上昇を伴う「耐糖能障害」と呼ばれる糖尿病の前段階に当たる状態の患者に対して、NASを推奨している。

 NAS分子は、舌の上に甘い味覚を残した後、体内に吸収されることなく腸管を通過する。これが、砂糖とは違い、カロリー量が無視できる程度(あるいはゼロ)になる理由だ。

 しかし論文によると、複数のマウスと少人数の人間に対して実験を行った結果、NASが腸内細菌の増殖と機能を阻害し、実は耐糖能障害を促進していることが分かったという。

 イスラエル・ワイツマン科学研究所(Weizmann Institute of Science)のエラン・エリナフ(Eran Elinav)氏とエラン・セガル(Eran Segal)氏が率いる研究チームは、広く使用されている3種類のNAS(アスパルテーム、スクラロース、サッカリン)を選び、人間の推奨最大摂取量をマウスの体の大きさに合わせて換算した量を飲み水に混ぜてマウスに与えた。

 その結果、NASを与えられたマウスには耐糖能障害がみられたが、ただの水や砂糖水を摂取したマウスにはみられなかった。

 また研究チームは、NASを摂取したマウスとブドウ糖を摂取したマウスの排せつ物を、腸内細菌を持たないマウスの体内に注入した。すると、NASの排せつ物を注入されたマウスの血糖値は急上昇し、腸内細菌が別のグループと比べより活発に栄養分からブドウ糖を搾取する働きを見せた。

 チームは次の段階として、研究対象を人間に移した。まず、糖尿病ではない381人から得たアンケートや健康データを入念に調べたところ、耐糖能障害とNAS摂取量増加との間には「重要な」関連性があることが分かった。

 さらに研究チームは、普段はNASを摂取しないボランティア7人に、米食品医薬品局(US Food and Drug Administration、FDA)が推奨する最大摂取量の甘味料を含んだ食事を7日間とってもらった。結果、マウスと同様に、4人の血糖値は5~7日以内に上昇し、腸内細菌の構成にも変化が見られたという。(c)AFP/Richard INGHAM ]



テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
スーパー糖質制限食でHbA1c改善。27kg減量成功。
【15/05/31 やまさと

お礼

何処に書いたら良いかわからなかったのですが、似たようなコメントを見つけたので是非書かせてください。

2014/7/22の血液検査で、糖尿病が発覚しました。そのときたまたまテレビで観た糖尿病の諸症状が自分の状況と同じで、病院に行きその旨を伝えたら、夏だから喉が渇くんですよって笑われました。そこまで言うならと検査をしてもらい、翌日に病院に行くと、あまりにも酷いのですぐに大きな病院(糖尿病専門)に行けと手のひらを返したかのように深刻に言われました。

そのときの結果がHbA1Cが10.7でした。

自分としてもまさか糖尿病とは…と思っており途方に暮れていたところ、ネットで先生のブログを見つけ、本を買い込みました。当初は糖尿病の本を読んでいたら「あんな食生活はしたくない」とおもっており、先生の本を読み…スーパー糖質制限を行い、毎日5km夜に歩き…を2箇月続きました。

そうしたら、結果2014/10/17には6.6に下がり、体重もどんどん落ちていき、現在(2015/5/29)はHbA1C:5.7になり、体重も-27kg(元々92kgで、現在65kg)です。

洋服も全部ダメになり、買換でお金は多少かかりましたが、健康はお金で買えるものではなく、本当に先生のこのブログ・本に出会えて、感謝してもしきれません。

医者には糖質制限していることは伝えていませんが、まだクスリ(メトグルコ250×2錠×2回)は続けています。

たまに尿酸が高くなったり(今回の検査では7.3)、コレステロールや血圧は低いくらいで、あとは尿の蛋白が±で出たりとふらついていますが、少なくとも自分で感じる健康は以前にも増してすこぶる良いです。

お酒の量も前よりだいぶ増えたのですが、ビールなどは避け(最近の糖質ゼロは飲みますが)、基本ワインと焼酎のみです。

痩せることにより、おもしろいことは 男性は「どうしたの?」女性は「どうやって痩せたの?」と真っ二つに反応が分かれたことです。

また「糖質制限なんて出来ない」ということを言う方がいらっしゃいました。ただ言えることは「きついのは最初の2週間程度」であり、それ以降は慣れれば楽です。

仕事柄海外に行くことが多いのですが、かなり最初は苦労するかと思ったのですが、ホテルのバイキングなどに行けば、非常に助かります。

好きなもの(=食べられるもの)を選んで食べれば良いだけです。

それとダイエットという観点から言えば、どんなクスリよりも、自分との戦いだと実感しました。糖質を減らすこと、最初は本当にきつかったです。でもたまに食べる(それしかないとき)のおいしさや、ここで食べたら今までの何ヶ月かがダメになるとか、ここで食べるよりもっとおいしいのを食べたいから今日は我慢しようとか、そういう考え方をもって、クリアしています。

何処にお礼を書いたら良いかわかりませんでしたので、僭越ながらこちらに書かせていただきました。これを半信半疑で読んでいる皆さんに少しでも、成功例をお伝えしたく書かせていただきました。

長くなりましたが、本当に感謝です。

ありがとうございます。】



やまさとさんから「スーパー糖質制限食でHbA1c改善。27kg減量成功。」という大変嬉しいコメントを頂きました。

拙著のご購入も、ありがとうございます。

            HbA1c     体重
2014/7/22     10.7%      92kg
2014/10/17    6.6% 
2015/5/29     5.7%     65kg


すばらしい改善です。

尿蛋白(±)は、このままHbA1c5.7%を維持していれば正常に回復し、尿蛋白(-)になると思います。

「メトグルコ(250)2錠×2回/日」

早朝空腹時血糖値が110mg/dl未満なら、27kgの減量によりインスリン抵抗性もかなり改善していると考えられますので、内服薬中止できる可能性がありますね。


【痩せることにより、おもしろいことは 男性は「どうしたの?」女性は「どうやって痩せたの?」と真っ二つに反応が分かれたことです。

また「糖質制限なんて出来ない」ということを言う方がいらっしゃいました。ただ言えることは「きついのは最初の2週間程度」であり、それ以降は慣れれば楽です。

仕事柄海外に行くことが多いのですが、かなり最初は苦労するかと思ったのですが、ホテルのバイキングなどに行けば、非常に助かります。

好きなもの(=食べられるもの)を選んで食べれば良いだけです。

それとダイエットという観点から言えば、どんなクスリよりも、自分との戦いだと実感しました。糖質を減らすこと、最初は本当にきつかったです。でもたまに食べる(それしかないとき)のおいしさや、ここで食べたら今までの何ヶ月かがダメになるとか、ここで食べるよりもっとおいしいのを食べたいから今日は我慢しようとか、そういう考え方をもって、クリアしています。】



やまさとさん、大変参考になります。

国内でも国外でもバイキングは、糖質セイゲニストの強い味方になりますね。

自分との戦いというのは、当初はその通りと思います。

そして大事なのは、糖質制限食を選択したのは自分であり、それを続けるのも自分の意志ということです。

まあ、そんなに難しく言わなくても、軽く慣れるのに2週間、本格的に慣れるには3ヶ月~半年ですね。

そうなると、もうつらくないし、自分と戦う必要もなくなり、美味しく楽しく末長く糖質制限食です。 (^^)    


江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食と血糖値を下げる薬
【15/05/31 もり

糖質制限食の効果を確認

3月23日から糖質制限という食事が妻の糖尿病や私のダイエットに効果があることを期待して夫婦で試みております。

妻の場合は、
 体重:3月30日に64.3kg→5月31日に60.8kg(2か月で3.5kg減量)
 HbA1c:3月26日に7.3→5月2日に6.5

近所の医師は、妻が糖質制限をしていると話したら低血糖症になることを恐れたようで血糖値を下げる薬を出してくれませんでした。やむを得ず別の医院で薬を出してもらいました。妻の場合は、まだ食後血糖値が高いので、血糖値低下薬を服用しながら糖質制限食を続ける必要がありそうです。

私の場合は、
 体重:3月30日に75.0kg→5月31日に69.5kg(2か月で5.5kg減量)
私は朝食を元々食べないのですが、昼食も知人と外食するときにしか食べないようにしたので妻より減量が大きかったようです。

2か月の取り組みで、糖質制限食が糖尿病の改善とダイエットに効果があったので、今後も継続するつもりです。】


こんにちは。

もりさんから、夫婦で糖質制限食を実践して、減量成功というコメントをいただきました。

食事療法は長く続けることが大切なので、ご夫婦で、一緒というのはとてもいいですね。

「HbA1c:3月26日に7.3%→5月2日に6.5%」

なら、内服薬は無しでもいけそうに思います。

スーパー糖質制限食なら、食後血糖値の上昇はとても少ないです。

とくに、アマリールなどのSU剤はすぐに中止してください。
低血糖の危険があります。


スーパー糖質制限食なら、グリニド系の速効型インスリン分泌促進剤も、グルコバイやベイスンなどのα-GI薬も必要ないと思います。

スーパー糖質制限食実践中の場合、食後血糖値はまず大丈夫ですが、時に早朝空腹時血糖値が下がりにくいことがあります。

この場合は、メトグルコやDPP-4阻害剤を内服すれば、早朝空腹時血糖値が改善することが多いです。

必要なら両者併用もあります。


江部康二


テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食と耐糖能
【15/05/31 ひとみ

江部先生こんにちは。

今回、妊娠糖尿病になり、糖質制限で無事にインスリンなしで出産しましたが、2ヶ月後の75g負荷試験で糖尿病に移行していることがわかり、すごくショックを、うけています。

ヘモグロビンAICも5.4から6.4にあがってしまっていました。

糖質制限をすると、耐糖能が悪化すると聞いたのですが本当でしょうか??

このまま糖質制限していいのが不安に、なってしました。】



おはようございます。

糖質制限と耐糖能について、ひとみさんからコメント・質問ををいただきました。

妊娠糖尿病から糖尿病を発症する場合が少数例ですがあります。

その場合も糖質制限食を実践すれば、健康ライフが送れます。

ご質問の件ですが、結論から言えば、糖質制限食で耐糖能がどうなるかは、個人差があるようです。

つまり耐糖能が良くなる人もいれば、低下する人もいるようです。

ともあれ、糖尿病と既にわかっている人が、耐糖能検査である75g経口ブドウ糖負荷試験を受けるのは、高血糖というリスクが必発なので原則的にはしません。

予備軍の場合は確認のために、75g経口ブドウ糖負荷試験をすることはあります。

75g経口ブドウ糖負荷試験で糖尿病と診断されても、現実には糖質制限食を実践すれば、
血糖コントロールは良好で合併症の恐れもないのでそれでいいと思います。

私自身も2002年に糖尿病の診断基準を満たしましたが、2014年現在まで、75g経口ブドウ糖負荷試験は一回もしていません。

2型糖尿病の診断基準をしっかり満たした人が、1年間のスーパー糖質制限食実践で血糖値もHbA1cも正常値となり、試しに白ご飯を一人前(糖質量は55g)摂取しても、血糖はピーク140mg/dlを超えなくなった例もあります。

これは、スーパー糖質制限食で膵臓が休養できて、β細胞が回復して耐糖能も改善したためと考えられます。

また本ブログの読者の方々で、糖質制限食で耐糖能改善されたかたは多数おられます。

2008/10/29のブログ「糖質制限食と耐糖能改善」
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-590.html

などもご参照いただけば幸いです。

一方、耐糖能が悪化したとのコメントも複数ありました。

以下に、糖質制限食と耐糖能に関する論文をあげてみましたので参考にしてください。


<糖質制限食と耐糖能に関する研究論文>
1)
新潟労災病院消化器内科部長前川智先生の論文
「耐糖能異常に対する低炭水化物食の効果に関する後ろ向き研究」
Diabetes, Metabolic syndrome, Obesity, Target and Therapy
(ニュージーランドの英文雑誌)
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4063858/  → ここで全文が閲覧可能です。

Diabetes Metab Syndr Obes. 2014; 7: 195–201.
Retrospective study on the efficacy of a low-carbohydrate diet for impaired glucose tolerance
Satoshi Maekawa,1 Tetsuya Kawahara,2 Ryosuke Nomura,1 Takayuki Murase,1 Yasuyoshi Ann,1 Masayuki Oeholm,1 and Masaru Harada3

12ヶ月間の低炭水化物ダイエット(120g/日の糖質)により、
境界型糖尿病36名中25名(69.4%)が、OGTTで正常化。
11名(30%)は境界型(IGT)のまま。
糖尿病発症は0名(0%)。

対照群(普通食)36名中、3名(8%)が正常化。
28名(78%)は不変でIGTのまま。
5名(14%)が糖尿病発症です。

糖質制限食実践により、境界型糖尿病の耐糖能が69%も正常化していて、対照群に比べて素晴らしい成果です。


2)
「糖質制限食を行うと耐糖能が低下する」という説を最初に唱えたのは、
ヒムスワースです。

「健康人に糖質の少ない食事を1週間与えて糖負荷試験を行った。高糖質食を与えたときには耐糖能は正常であったのに、低糖質食によって糖尿病と判定されるほどに耐糖能が悪化した。」

というのが、ヒムスワースが1935年に発表した論文の結論です。

Himsworth HP. The dietetic factor determining the glucose tolerance and sensitivity to insulin of healthy men. Clin Sci 2, 67-94, 1935.


3)
ウィルカーソンらは「糖質制限食を行っても耐糖能は低下しない」という論文を発表しました。

1960年、ウィルカーソン(Wilkerson)らが、複数の受刑者を被験者として低糖質食が耐糖能に与える影響を再検討して、糖質の摂取量を1日50グラムに制限しても、耐糖能には大きな影響を及ぼさないという報告を行いました。

この報告がNew England Journal of Medicineという影響力の大きな医学誌に掲載されました。

Wilkerson HLC, Hyman C, Kaufman M, McCuistion AC, Francis JO. Diagnostic evaluation of oral glucose tolerance tests in nondiabetic subjects after various levels of carbohydrate intake. N Engl J Med 262, 1047-1053, 1960.
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット