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<糖質制限食に関するご注意・お知らせ・お願いなど> 2015年1月
【糖質制限食を実践される時のご注意】

本にも書いてありますが、 糖質制限食によりリアルタイムに血糖値が改善します。

このため既に、経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は、低血糖の心配がありますので必ず主治医と相談して頂きたいと思います。

一方、薬を使用してない糖尿人やメタボ人は、低血糖の心配はほとんどないので、自力で 糖質制限食を実践して糖尿病やメタボ改善を目指していただけば幸いです。

内服薬やインスリン注射なしの糖尿人が糖質制限食を実践すると、食後高血糖は改善しますが、低血糖にはなりません。

血糖値が正常範囲であるていど下がると、肝臓でアミノ酸・乳酸・グリセロール(脂肪の分解物)などから、ブドウ糖をつくるからです。

これを糖新生といいます。

血液検査で、活動性の膵炎がある場合、肝硬変の場合、そして長鎖脂肪酸代謝異常症は、糖質制限食は適応となりませんのでご注意ください。

糖質制限食は相対的に高脂肪食になるので、活動性膵炎には適応とならないのです。

進行した肝硬変では、糖新生能力が低下しているため適応となりません。

長鎖脂肪酸代謝異常症では、脂肪酸が上手く利用できないので、適応となりません。

腎機能に関して、日本腎臓病学会編「CKD診療ガイド2012」において、eGFR60ml/分以上あれば顕性たんぱく尿の段階でも、たんぱく質制限の必要なしと明示され、日本糖尿病学会も2013年3月の提言で、それに従うとしました。

従いまして、糖尿病腎症第3期でも、eGFR60ml/分以上なら、糖質制限食OKです。

また、米国糖尿病学会(ADA)は

Position Statement on Nutrition Therapy(栄養療法に関する声明)
Diabetes Care 2013年10月9日オンライン版

において、糖尿病腎症患者に対する蛋白質制限の意義を明確に否定しました。

根拠はランク(A)ですので、信頼度の高いRCT研究論文に基づく見解です。

今後は、糖尿病腎症第3期以降で、eGFRが60ml/分未満の場合も、患者さんとよく相談して、
糖質制限食を実践するか否か、個別に対応することとなります。

なお、機能性低血糖症の場合、炭水化物依存症レベルが重症のとき、糖新生能力が低下していることがあり、
まれに低血糖症を生じますので注意が必要です。

また、どのような食事療法でも合う合わないがあります。

糖質制限食もその一つですので、合わないとご自分で判断されたら中止していただけば幸いです。



【糖質制限食とは】

米国糖尿病協会(ADA)の患者教育用のテキストブックLife With Diabetesによれば、食べ物が消化・吸収されたあと、糖質は100%血糖に変わりますが、タンパク質・脂質は血糖に変わりません。

また糖質は、摂取直後から急峻に血糖値を高く速く上昇させ、2時間以内にほとんどすべてが吸収されます。

これらは含有エネルギーとは無関係な三大栄養素の生理学的特質です。 

1997年版のLife With Diabetes(ADA刊行)では、

「タンパク質は約半分が血糖に変わり、脂質は10%未満が血糖に変わる」

という記載がありましたが、2004年版以降は変更されています。

このように糖質、脂質、タンパク質のうち糖質だけが血糖値を上昇させます。

従って、糖質を摂取した時にはインスリンが大量に追加分泌されます。

脂質を摂取しても、インスリンの追加分泌はありません。

タンパク質はごく少量のインスリンを追加分泌させます。

現在糖尿病において、食後の急激な高血糖(グルコーススパイク)が大きな問題として注目されています。

食後高血糖が、心筋梗塞や脳梗塞などの合併症を起こす危険因子として確立されたからです。

また一日における、食前・食後・空腹時など血糖値の変動幅(平均血糖変動幅)が大きいほど、酸化ストレスが増強し動脈硬化のリスクとなることがわかってきました。

そして、食後高血糖と平均血糖変動幅増大を起こすのは、三大栄養素のなかで糖質だけなのです。

1gの糖質が、体重64kgの2型糖尿病の人の血糖値を約3mg上昇させます。

炊いた白ご飯茶碗1杯150g(252kcal)には、55.3gの糖質が含まれており、血糖値を166mg上昇させます。

一方、牛サーロインステーキを200g(約1000キロカロリー)食べても、糖質含有量は1gもないので、食後血糖は3mg未満の上昇しかないのです。 

なお、1gの糖質が体重64kgの1型糖尿病の人の血糖値を5mg上昇させます。

糖質制限食の基本的な考え方は、上述のような生理学的事実をベースに、できるだけ糖質の摂取を低く抑えて、食後高血糖を防ぐというものです。

簡単に言えば、主食を抜いておかずばかり食べるというイメージになります。

抜く必要がある主食とは米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類など糖質が主成分のものです。

3食主食抜きのスーパー糖質制限食(糖質12%、タンパク質32%、脂質56%)なら、薬に頼ることなく速やかにリアルタイムで良好な血糖コントロールが可能です。

一方、上述の白ご飯とステーキの例でも明らかなように、カロリー計算に基づいて血糖値をコントロールすることは理論的に不可能です。

従って、現行の日本糖尿病学会推薦の糖尿病食(糖質60%、タンパク質20%、脂質20%)を実践する限りは、一日の摂取カロリーを1200キロカロリーと低く抑えたとしても、食後高血糖が必ず生じるのです。

糖尿病の改善には、カロリー制限より糖質制限ということがおわかりいただけたと思います。

なお糖質制限食は、カロリー無制限ということではありません。

日本糖尿病学会「食品交換表」の

男性1400~1800kcal
女性1200~1600kcal

ほど厳しいカロリー制限は必要ありませんが、

国立健康・栄養研究所の
「日本人の食事摂取基準」(2010年、厚生労働省)
への解説に示す推定エネルギー必要量の範囲、

すなわち18才以上の成人で身体活動レベルが普通なら

男性:2200~2650キロカロリー 
女性:1700~1950キロカロリー

身体活動レベルが低い人は

男性:1850~2250キロカロリー  
女性:1450~1700キロカロリー

くらいが目安です。

なお、米国糖尿病学会は、2013年10月発表の『栄養療法に関する声明』において全ての糖尿病患者に適した唯一無二の治療食は存在しないと明記しました。

これはそのまま、日本糖尿病学会への痛烈な批判となっています。

そして、地中海食、ベジタリアン食、DASH食、低脂質食などと共に
「糖質制限食」も正式に受容しました。



<江部康二著 参考図書>


理論
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!糖質制限食のすすめ」2005年
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編」2008年
「我ら糖尿人、元気なのには理由がある。」2009年 宮本輝先生との対談本
「やせる食べ方」2010年
「うちの母は糖尿人」2010年 監修:江部康二 著:伊藤きのと
(東洋経済新報社)
「糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食」2010年(ナツメ社)
腹いっぱい食べて楽々痩せる『満腹ダイエット』 (ソフトバンク新書) 2011年
「主食をやめると健康になる」(ダイヤモンド社)2011年
「血糖コントロールの新常識! 糖質制限 完全ガイド」 (別冊宝島)2012年
「食品別糖質量ハンドブック」2012年(洋泉社)、
「糖質オフ!健康法」(PHP文庫)2012年
「主食を抜けば糖尿病はよくなる!糖質制限食のすすめ」(文春文庫)2012年
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編」(文春文庫)2012年
「女性のための糖質制限ダイエットハンドブック」2013年(洋泉社)
「糖尿病治療のための!糖質制限食パーフェクトガイド」2013年(東洋経済新報社)
「医療の巨大転換を加速する」糖質制限食と湿潤療法のインパクト
 2013年(東洋経済新報社) 夏井睦先生との対談本
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!糖質制限食のすすめ 新版」2014年(東洋経済新報社)
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!2 実践編 新版」2014年(東洋経済新報社)
「炭水化物の食べ過ぎで早死にしてはいけません」2014年(東洋経済新報社)
一生太らない「やせる! 食べ方」2014年 (PHP文庫)

レシピ
「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」2006年(東洋経済新報社)
「糖質オフ」ごちそうごはん2009年(アスペクト)
dancyuプレジデントムック 「満腹ダイエット 」 2009年(プレジデント社)
「血糖値を上げない!健康おつまみ109」2010年(東洋経済新報社)
「やせる食べ方レシピ集」 2010年(東洋経済新報社)
「糖質オフダイエット 」2011年(レタスクラブ、角川マーケティング)
「誰もがストレスなくやせられる!糖質制限ダイエット」 2011年(講談社)
「主食を抜けば糖尿病はよくなる」レシピ集2011年(東洋経済新報社)
高雄病院の「糖質制限」給食2012年(講談社)
糖尿病がどんどんよくなる「糖質制限食」おすすめレシピ集2012年(ナツメ社)
糖質制限の「主食もどき」レシピ2013年(東洋経済新報社)
高雄病院Dr江部が食べている「糖質制限」ダイエット2013年(講談社)
糖質オフのダイエット弁当2013年(家の光協会)
高雄病院「糖質制限給食」朝 昼 夕 14日間完全プログラム
糖尿病・肥満改善が自宅でできる! 2013年(講談社)
2週間チャレンジ! 糖質制限の太らない生活 2014年(洋泉社mook)

DVD「糖質制限食を語る」http://www.yaserutabekata.com/shop/dvd.php 2011年



【本ブログのコメント・質問・記事に関するお願い】

ブログ読者の皆さんには、いつもコメントいただき、ありがとうございます。

糖質制限食に関する質問についてですが、実際に高雄病院や江部診療所に来院されて診察した患者さんに対しては、医師としての責任・債務がありますので、個別に説明もしっかりさせて頂いていますし、フォローもしております。

一方、ブログ読者の皆さんの質問に関しては、糖質制限食に詳しい医師として、ボランティアで回答させていただいています。

診察もしておりませんしフォローもできませんので、責任もとれません。

私の回答は、あくまでも一般論としての参考意見とお考え頂けば幸いです。

また、ブログ記事や本に関しても同様に、糖質制限食に関する一般論としての参考意見とお考え下さい。

従いまして、読者の皆さんが私の参考意見を読まれて、どのように利用されるかは、自己責任でよろしくお願い申し上げます。m(_ _)m

そして読者の皆さんからもご意見いただきましたが、普通のお医者さんに相談可能な個人的な内容の質問は、ご自分の主治医にご相談頂けば助かります。

またネットで簡単に検索可能なことは、ご自分でお調べください。

質問が増えてきましたので、糖質制限食と関わりがないと判断した質問にはお答えできない場合もありますので、ご了承ください。m(_ _)m

普通のお医者さんでは解答不能の、糖質制限食に関わる質問は、何でもどんどんしていただけば嬉しいです。 (^_^)

掲載OKの質問に関して、読者の皆さんに共有していただきたい情報の場合は、ブログ本文記事にて、できるだけ順番にお答えしたいと思います。

質問によってはコメント欄でお早めにお答えする場合もありますのでご了承ください。

一方、質問がかなり増えてきていますので、なかなか即、お答えすることが困難となってきています。

糖質制限食に関わりのある全ての質問に、本文かコメントでお答えするようできるだけ努力はしていますが、できないときはご容赦願います。m(_ _)m

それから、「管理人のみ閲覧できる」「匿名希望」などの質問に関しては、コメント欄にお答えするか、一般的な話題に置き換えてブログに記載するようにしていますので、よろしくお願い申し上げます。



江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
暁現象と糖新生とメトグルコ
【14/12/29 しらねのぞるば

暁現象と糖新生
早朝起床時の血糖値が高くなる原因に,ソモジー効果と暁現象が挙げられていますが,ソモジー効果は夜間低血糖のリバウンドであり,暁現象は明け方に成長ホルモンの分泌が増えるためと説明されています.

糖質制限食(スーパーですが,時々緩みます)を継続して3年以上になりますが,私も起床時の血糖値が不安定な時があります. 糖質制限のおかげで,食後血糖値,及び昼食前・夕食前の空腹時血糖値は安定しているのですが,起床時だけはまれに110以上になるのです.

そこで,この暁現象が,[成長ホルモン亢進]→[インスリン作用阻害]→[結果として糖新生優勢]の機序で血糖値を上げているものならば,暁現象が始まる時間帯に糖新生を抑制すれば血糖値上昇は起こらないのではないか,と考えて以下の実験を行ってみました.

メトホルミンは,通常服用後血漿中濃度が2~3時間後にピークになりますから(※),起床の2~3時間前にメトホルミンをのめば糖新生が抑制されて血糖値上昇が起りにくくなるはずです. 私の起床時刻はだいたい6時~6時半なのですが,具合のいいことに夜間に1~2回は,トイレに立ちます. そこで,このトイレ時刻がたまたま起床の2~3時間前であった場合には,メトホルミン(250mg×1錠)を服用してみることにしてみました. メトホルミンを【A】服用しなかった場合/【B】服用した場合で,それぞれ n=10の結果が下記の通りでした.

(※)=大日本住友製薬 メトグルコ添付文書 第8版

【A】服用しなかった場合
101, 107, 97, 104, 102, 98, 102, 107, 108, 102

【B】服用した場合
92, 94, 88, 96, 89, 90, 99, 95, 84, 96

平均値±標準偏差で見ると,
【A】は102.8±3.7,【B】は92.3±4.5であり,p=0.0002で有意です.

この結果から,暁現象による血糖値上昇はたしかに糖新生によるものであり,それをメトホルミンで抑制すると,私の場合は起床時血糖値が約10mg/dl低下することがわかりました.

もちろん結果がこうだからといって,これを続ける気はありませんが,やはりほんの少しだけまだ基礎インスリン分泌が足りないのですね.

新年からは,あまり緩まずにスーパー糖質制限に邁進して参ります.来年もよろしくお願い申し上げます.】



こんばんは。

京都は1月1日の昼過ぎから雪が降り始め、どんどん積もって、2日の朝には家の屋根や車の屋根に20cmくらいの積雪量となりました。

道は凍結で、テニスに出かけるのも止めました。

2日の昼過ぎに少し溶けかけたかと思ったのもつかの間で、また夕方から雪がしんしんと降り積もり、3日の朝には2日の朝以上の積雪量となりました。

2日間にわたって、屋根も道路も山も車も、見渡せば雪です。

長いこと京都に住んでいますが、2日続けて積雪・凍結というのは初体験かもしれません。
雪景色の観賞なんて余裕はありません。
いやはや寒いです。 (-_-;)

さて。

しらねのぞるば さん から、暁現象と糖新生とメトグルコについて、貴重なコメント・データをいただきました。
ありがとうございます。

しらねのぞるば さんのデータ、とてもわかりやすいですね。

早朝の空腹時血糖値は、正常人では、寝る前より低いのが普通です。

ところが、糖尿人においては、就寝前よりも朝起きたときの血糖値のほうが高いという現象は、糖尿人によくみられ、「暁現象」と呼ばれています。

スーパー糖質制限食で、食後血糖値はHbA1cはおおいに改善しても、早朝空腹時血糖値だけが下がりにくいという糖尿人はよくあり、かくいう私もその一人です。

朝方3~4時ころは、基礎分泌インスリンは一番低値になります。

さらにこの時間帯、成長ホルモンとコルチゾールが増えて血糖が上がりやすくなるのですが、正常人は即座にインスリン分泌を増やして対応します。

糖尿人はインスリンを増加させてそれに対抗できないから、暁現象を生じるとされています。

成長ホルモンは、肝臓でのグリコーゲン分解を促し、また抗インスリン作用(インスリンを抑制し、血糖値を上昇させる)を持つため、血糖値を上昇させます。

コルチゾールは肝臓での糖新生を促進させて、血糖値を上昇させます。

夜間睡眠時は、肝臓がブドウ糖を合成して(糖新生)血液中に送り、血糖値を維持しますが、もともと糖尿人は正常人に比べて糖新生が増加しています。

この時間帯、基礎分泌インスリンは、正常人なら少し分泌されれば血糖値が下がりますが、2型の糖尿人は正常人の2倍の量が必要だといわれていますので、そもそもハンディがありますね。

糖新生が多くなると、正常人なら即座に基礎分泌インスリンの分泌を増加させて対応します。

しかし、糖尿人はインスリンの分泌量調整がスムースにいかないために、糖新生を制御できず、暁現象が起きると考えられます。


午前3~4時頃~午前6時頃の、の肝臓の糖新生を抑制するため、メトグルコ(250)1錠を、午前3時に内服すると

【A】服用しなかった場合
101, 107, 97, 104, 102, 98, 102, 107, 108, 102

【B】服用した場合
92, 94, 88, 96, 89, 90, 99, 95, 84, 96

平均値±標準偏差で見ると、
【A】は102.8±3.7,【B】は92.3±4.5であり,p=0.0002で有意です.


早朝起床時の血糖値が、見事に10mgくらい下がってますね。

血中濃度を上手く保てば、メトグルトは確実に肝臓の糖新生を抑制しています。

私も、早朝空腹時血糖値を下げる意味で、寝る前のメトホルミン内服を勧めることがあります。

しらねのぞるば さんのように、夜中の3時にメトホルミンを内服するのがより論理的ですが、さすがに無理なので・・・。

でも、朝昼夕とかにダラッと内服するよりは、夕食後と眠前とか工夫して処方する方が、早朝空腹時血糖値を下げるには有効という印象を持っています。



江部康二

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
胎児新生児のケトン体は高値であり、危険なものではない!
【15/01/02 宗田 哲男

江部先生、明けましておめでとうございます。

昨年の糖質制限食10大ニュースでは、トップには、私たち永井クリニックと宗田マタニティクリニックの共同研究である「胎児新生児のケトン体は高値であり、危険なものではない!」という学会発表が取り上げられました。大変うれしいことです。

もとはと言えば、この研究は、3年になりますが、4年前の江部先生から与えられた、「新生児・胎児は何を栄養源にしているのか?」という私たち永井クリニック、宗田マタニティクリニックへの宿題から始まった研究です。ですから、この結果は江部先生とともに喜びたく思います。

同時にこの重大な発表を理解できずに、自分で、検証せずに「ケトン体は危険だ」と推測で言い続けている、学会幹部や栄養学者たちは、犯罪者だと思います。

1滴だけ、分娩時の臍帯血か赤ちゃんのかかとの血液で測ればケトン体が測れます。そうすれば「ケトン体が高いと知能を低下させる」とか「ケトン体が高いとケトアシドーシスをおこす」とか言う論文が、無意味で、誤った作文だと気が付くはずです。

今度の病態栄養学会では、もっとすごいことを発表します。

江部先生からの宿題の最終章です。ブログの読者のみなさま、楽しみにしてください。】



こんばんは。
宗田哲男先生から、心強いコメントをいただきました。

宗田先生、ありがとうございます。
2015年1月10日(土)11日(日)
国立京都京都国際会館で、第18回日本病態栄養学会年次学術集会が開催されます。

宗田先生のご発表、とても楽しみです。

永井クリニッックの松本桃代さん、生田佳絵さんのご発表も楽しみです。

コントラバシー2では、糖質制限食を正面から取り上げているので、山田悟氏次第ですが、論争なるのか否か、これも楽しみですね。

宗田マタニティクリニック、永井クリニック以外にも、井上病院 栄養科 梶塚 智子氏と東京大学医学部附属病院 病態栄養治療部 大谷 遼子氏も糖質制限食の演題です。

糖質制限食、広がりを見せているようですね。

今回の発表(最終章)で、いよいよ長年のケトン体への濡れ衣が払拭されるといいですね。

「1滴だけ、分娩時の臍帯血か赤ちゃんのかかとの血液で測ればケトン体が測れます。」

本当に簡単にできる検査なのに、ケトン体危険説の産婦人科医は何故、実行しないのでしょうね。

或いは本当はすでに調べていて、新生児のケトン体は高値とわかっているけれど、いままでの行きがかり上、公にできずに隠しているのでしょうか?


いずれにせよ犯罪的ですが・・・。


江部康二



☆☆☆
第18回日本病態栄養学会年次学術集会


コントラバーシー2
1月11日(日) 14:00~15:00 Main Hall

◇妊娠中の糖質制限は適切か?
 座長 東北大学病院 周産母子センター 杉山 隆

CV2-1 妊婦の糖質制限の懸念点
 京都府立医科大学 内分泌・代謝内科学 福井 道明

CV2-2 妊娠中の糖質摂取をどうすべきか?
 北里大学北里研究所病院 糖尿病センター 山田 悟


一般演題(ポスター)3・4 イベントホール
ポスター3 栄養教育・指導②
第1日目 1月10 日(土) 13:10~14:06 イベントホール

P-022 厳格な血糖コントロールを求め低炭水化物療法を実践した1 例
井上病院 栄養科 梶塚 智子、他


ポスター22 小児栄養・母子栄養
第1日目 1月10 日(土) 18:00~18:56 イベントホール

P-168 妊娠糖尿病における糖質制限食事療法の導入効果の検証 第3 報
永井クリニック 松本 桃代、他
P-169 胎児、新生児-胎盤系の高ケトン血症の研究(糖質制限食による妊娠管理第3報)
宗田マタニティクリニック 宗田 哲男、他


一般演題28 糖尿病④
第2日目 1月11 日(日) 14:00~15:00 Room B-1

O-160 入院中糖質制限食を導入した患者の検討
東京大学医学部附属病院 病態栄養治療部 大谷 遼子、他

一般演題29 糖尿病⑤
O-164 妊娠糖尿病の産後検査の実態とアプローチ方法について
永井クリニック 生田 佳絵、他


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
『幸福とは貢献感である』アドラー心理学。勉強します。
【14/12/31 tagashuu

ブログを続けて

江部先生

いつもお世話になります。

また毎日のブログ更新、誠に有難うございます。
今年もまたいろいろと勉強させて頂きました。

10大ニュースを振り返ると、新たなエビデンスの確立が目立つとともに、 社会の糖質制限の理解も随分受容的になってきた印象を受けました。

私の周囲でも糖質制限推進派の医師が増え、理解派も含めればかなり数が増えてきた印象を持っています。

年末にアドラー心理学の本を読んでいました。

『幸福とは貢献感である』という言葉がありました。

江部先生の毎日のブログ更新、その無償の愛のような試みに私は憧れ、心から尊敬しておりました。

その一方で、どうしてそんなすごい事が続けられるのか不思議にも思っていましたが、 私も自分でブログを書いてみてわかった事があります。

先生はブログによって貢献感を感じ、御自身におかれても幸せを感じ、 その事がさらなる好循環を生み出していたのではないでしょうか。

見当外れであればすみません。でもとにかく私は先生の偉業に心から感謝しています。

私も微力ですが、自分なりの糖質制限普及活動を続けていきたいと思います。

今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。】



明けましておめでとうございます。 (^-^)v(^-^)v 

本年もよろしくお願い申しあげます。 m(_ _)mV

tagashuu さんから、『幸福とは貢献感である』アドラー心理学というとても興味深いコメントをいただきました。
ありがとうございます。


さて
『情けは人の為ならず(なさけはひとのためならず)』
という、ことわざがあります。

「日本国語大辞典 第2版」(平成12~14年 小学館)
情けは人(ひと)の為(ため)ならず

情をかけておけば,それがめぐりめぐってまた自分にもよい報いが来る。
人に親切にしておけば必ずよい報いがある。  
補注:情をかけることは,かえってその人のためにならないと解するのは誤り。


近年、補注のように、誤解している人がかなり多いようです。

文化庁の平成22年度の「国語に関する世論調査」によると、60代以上では、55.4%の人が本来の意味を正解ですが、50代以下では、全年齢において、半数以上の人が誤解していました。

アドラー心理学の『幸福とは貢献感である』というのは、『情けは人の為ならず』に解を与えて、さらにプラスαとういう感じですね。

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え 2013年12月
岸見 一郎 (著), 古賀 史健 (著)


という本が、ベストセラーとなってますが、tagashuu さんの読まれたのは、この本ですね。

たがしゅうブログ 
http://tagashuu.blog.fc2.com/

で確かめました。

私も、早速購入して読んで、勉強しようと思います。


『幸福とは貢献感である』
これは、おおいに共感します。

「先生はブログによって貢献感を感じ、御自身におかれても幸せを感じ、 その事がさらなる好循環を生み出していたのではないでしょうか。」

今まで、そうはっきりとは自覚していなかったのですが、言われてみればその通りと思います。

ネットで調べて、「自己受容」「他者信頼」「他者貢献」の3つがアドラー心理学の基本姿勢ということを知りました。

読んでもいないのにおこがましいのですが、言われてみれば、確かに私はアドラー心理学の基本姿勢的に生きているように思います。

使命感という言葉もあるのですが、こちらはやや重くてストレスにもなりそうです。

貢献感は、自分にできることをできる範囲で実践して、それが「他者貢献」になっているという感じで、気持ち的に楽ですね。


外国在住の糖尿人の方々から、時々コメント・質問を貰います。

当初は、文明国なら普通に医師もいるし、わざわざブログで質問しなくてもと思っていたのですが、外国人の医師の多くが、日本の医師に比べるとかなりアバウトで、きめ細かい対応が苦手のようです。

これは、アメリカ、フランス、イギリス、ドイツ、スペイン、イタリア、オーストラリア・・・、皆同じようなものです。

例えば、米国在住の女性が、糖尿病と診断されて、いきなりアマリール(1mg)3錠/日処方されました。

150cm、45kg の小柄な日本女性ですので、日本の医師なら、アマリール(1mg)1錠/日、までの量と思います。

おそらく、体重が80~90kgくらいある米国人の薬物の量をそのまま処方したものと考えられます。

体重が45kgの人に、3mg/日のアマリールでは、低血糖のリスクが極めて高いです。

コメント・質問がブログに来たので、即、アマリールは中止して、スーパー糖質制限食にするようアドバイスして、血糖値は速やかに改善し、事なきを得ました。

このようなときには、確かに、おおいに貢献感がありますね。

他にも海外在住で困っておられる糖尿人などからのコメント・質問に対してかなり貢献できていると思います。


また、毎日ブログを更新して、いろんな情報を発信しています。

信頼度が高い情報を供給するよう目指していますし、エビデンスとなる文献があれが提示するようにしています。

仮説のときは仮説と書くようにつとめています。

これらの情報により、内外を問わず糖尿病や肥満や様々な生活習慣病が改善した読者の方々から、感謝のコメントがあるのも嬉しいですね。

貢献感、幸福・・・やりがい、生きがいにも繋がりますね。

<スーパー糖質制限食+貢献感+幸福+やりがい+生きがい>
なんだか、どんどん健康になりそうです。 (^^)

そうそう
tagashuu さんもブログ更新ご苦労様です。
たがしゅうブログ http://tagashuu.blog.fc2.com/
は、内容充実で素晴らしいですね。

私と同様に
<スーパー糖質制限食+貢献感+幸福+やりがい+生きがい>
で健康度高まりそうですね。


江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット