2014年糖質制限食10大ニュース。2014年12月31日(水)。
こんにちは。

思いつくままに、2014年糖質制限食10大ニュースを選んでみました。


1)
胎児・新生児のケトン体は高値。ケトン体の安全性の証明。
2014年01月12日 (日)の記事をご参照下さい


第17回日本病態栄養学会年次学術集会
一般演題69 小児栄養・母子栄養②
第2日目1月12日(日)10:50~12:00  会議室801+802
O-429 妊娠糖尿病における糖質制限食事療法の導入効果の検証第2報1
永井クリニック松本桃代、他
O-430 妊娠糖尿病における糖質制限食事療法の導入効果の検証2第二報
CGMによる検討を加えて
宗田マタニティクリニック河口江里、他
O-431 妊娠糖尿病における糖質制限食事療法の導入効果の検証3
糖質制限食による高ケトン血症は危険か?
宗田マタニティクリニック宗田哲男

2014年1月12日(日)大阪国際会議場で、第17回日本病態栄養学会年次学術集会が開催されました。

松本桃代管理栄養士と河口江里管理栄養士は、妊娠糖尿病における糖質制限食の有効性と安全性を報告しました。

宗田哲男医師は、普通に糖質を食べている女性における人工流産児の絨毛のケトン体(βヒドロキシ酪酸)値を、58検体測定され、平均1730μmol/Lで、通常の基準値(血中βヒドロキシ酪酸値85μmol/l以下)に比しはるかに高値であることを報告されました。

58検体全てが成人の基準値よりはるかに高値でしたので、胎児のケトン体の基準値は成人よりかなり高値であると言えます。

これは世界で初めての報告であり、極めて貴重なデータです。(^-^)v(^-^)v

宗田先生のご研究により、ケトン体は危険でも何でもなく、ごく日常的な胎児のエネルギー源であり、その安全性が保証されたと言えます。 


2)夏井先生の糖質制限アンケート結果。
2014年04月10日 (木)の記事をご参照下さい

夏井先生の糖質制限アンケート結果が公表されています。
https://docs.google.com/forms/d/1l5M-yzXroALSlGwpuy1FK-qCB3zghmCMfrCWMwOb1-0/viewanalytics

とても興味深いです。
33項目の膨大なアンケートです。
男性810名、女性598名 → 現在もっと増えていると思います。
夏井先生、ご苦労様です。
ありがとうございます。

アンケートをとって数を集めてみると、印象で思っていたことが確認される場合がほとんどで、安心しました。

しかし、たまに印象と異なる結果があるので考察が必要です。


3)日経メディカルアンケート、医師の過半数が「糖質制限」支持
2014年07月10日 (木)の記事をご参照下さい


日経メディカル・オンライン2014年7月9日号の記事。
インターネットで医師にアンケートし、2263名が有効回答。
支持が15.1%、どちらかというと支持が43.2%。
合計58.3%の医師が容認し、過半数超え。
3人に1人は、自ら糖質制限食を実践。
4人に1人が、患者さんに推奨。

過半数の医師が「糖質制限」を支持していて、良い意味で衝撃的で、びっくりしました。

このことは、私が思っていたよりはるかに早い速度で医学界に糖質制限食が浸透していたということで、とても嬉しいサプライズです。

賛成派の医師でも、温度差があるようで患者さんにも勧める人もいれば、自分は30kgの減量に成功していても、

「学会の指針もあるし何かあると大変なので、患者さんには一切勧めていません。」

というスタンスの人もいます。

勿論、反対派の医師も4割はいました。

なお、過半数の医師が「糖質制限」を支持という結果は、賛成派が積極的にアンケートに答えたという可能性があります。

私自身が回りを見渡しても、過半数の医師が支持とはさすがに思えませんので・・・。


4)糖質制限食の長期的安全性と根拠となる信頼度の高い論文
2014年2月26日(水)の記事をご参照下さい。
2014年11月06日 (木)の記事をご参照下さい


糖質制限食の長期的安全性と根拠となる信頼度の高い論文がでました。

NIPPON DATA 80の29年間(9200人)の追跡結果データを検討したもので、発表者の中村保幸氏は、私の京大医学部の同級生です。

前向きコホート研究
「糖質制限食の安全性にエビデンス」
前向きコホート試験NIPPON DATA80 29年間 中村保幸
第10分位(糖質摂取比率51.5%)のグループは、
第1分位(糖質摂取比率72.7%)のグループに比べて
女性においては心血管死のリスクが、
59%しかないという素晴らしい結論で、糖質制限食の圧勝。
Br J Nutr 2014; 112: 916-924

糖質大量摂取の弊害(心血管リスク)を如実に示しています。

結果として糖質摂取比率が少ない程、心血管リスク軽減において有利になることも示しています。


5)糖質制限食の有効性を示す信頼度の高いRCT論文
2014年11月07日 (金)の記事をご参照下さい


2014年度発表の糖質制限食の有効性を示す信頼度の高いRCT論文です。
食事療法のRCTはそんなにないので、貴重な論文です。
RCT論文はエビデンスレベルが最も高いとされています。

1)は糖質摂取量40g/日未満の、スーパー糖質制限食の論文です。
  低脂質食との比較です。
2は糖質50%未満の低糖質地中海食群と低脂肪食群の比較で、同一カロリーです。

RCT論文
1)
低糖質食 vs. 低脂質食,減量やCVDリスク低減で、低糖質食の圧勝。1年間。
低糖質食は40g/日未満。
Ann Intern Med. 2014 Sep 2;161(5):309-18

2)
低糖質地中海食(LCMD)。8年間RCT研究論文。
糖質50%未満のLCMD群と低脂肪群の比較。
女性は1500kcal/日。男性は1800kcal/日。
新たに診断された2型糖尿病患者では、LCMDは低脂肪食と比較して、HbA1cレベルの大きな減少、糖尿病の寛解率が高く、糖尿病治療薬の導入を遅らせた。
Diabetes Care. 2014 Jul;37(7):1824-30.
The effects of a Mediterranean diet on the need for diabetes drugs and remission of newly diagnosed type 2 diabetes: follow-up of a randomized trial.


6)SGLT2阻害薬の市販直後調査で5人の死亡例
2014年10月21日 (火)の記事をご参照下さい
「SGLT2阻害薬でカロリー制限食と同様、基礎代謝が低下か。」
2014年09月14日 (日) の記事をご参照下さい
SGLT2阻害薬、副作用多発。対象例は、絞るべき。
2014年09月05日 (金)の記事をご参照下さい


「SGLT2阻害薬の市販直後調査で5人の死亡例」という記事が、2014/10/17日経メディカルウェブサイトに載りました。

日本糖尿病学会の鳴り物入りで登場し、マスコミももて囃した「SGLT2阻害薬」ですが、脱水などの副作用による死亡例が相次ぎました。

夢の新薬のように登場したSGLT2阻害薬ですが、そんなええもんではなかったようです。 (*_*)

日本糖尿病学会は、SGLT2阻害薬について勧告(Recommendation )を出しました。

2014年4月から発売開始ですが、想定した以上に副作用が発生したために、まず、2014年6月13日 に勧告を策定しました。
さらに副作用報告が相次いだので、2014年8月29日に、早速に策定の改訂版をリリースしました。

もともと、予想された副作用である「尿路・性器感染症」に加え、想定範囲を上回る頻度で、「重症低血糖、ケトアシドーシス、脳梗塞、全身性皮疹」などの重篤な副作用が報告されたので、相次いで勧告が出されたわけです。

私の場合、SGLT2阻害薬は、ご本人の希望があり、40代、50代までで比較的若く、他の内服薬がないか1種類までで、脱水などの副作用に関して理解力がある患者さんに限り、ごく少数に処方していました。

しかし、基礎代謝を減らす可能性が高いこともあり、短期間の使用にとどめるべき薬と判断しましたので、一旦、休薬する方向で全ての患者さんを説得しました。

今後は旅行中とかに限定して、短期的に処方する薬かと思っています。


7)埼玉県朝霞市で行政の企画事業として「糖質制限食」の講座開催
2014年11月15日 (土)の記事をご参照下さい


埼玉県朝霞市で、2010年に「ローカーボクラブ」を設立し、糖質制限食の普及活動を精力的に展開している、佐々木栄子管理栄養士から、とても嬉しいお便りを頂きました。

2014年11月、埼玉県朝霞市で行政の企画事業として「糖質制限食」の市民向け講座が開催されました。

座学の講義で2時間、一枠。調理実習が、2日間連続で、合計二枠というとても充実した内容でした。

地方自治体の企画事業として「糖質制限食」が組み込まれたことは、日本で初めてのことで画期的なことと思います。 ヾ(^▽^)


8)カロリー制限食の落日、骨密度低下。ディアベテス・ケア論文。
2014年11月18日 (火)の記事をご参照下さい


MT Proの2014年10月23日のドクターズアイにおいて
「カロリー制限食の安全性神話に暗雲
Look AHEAD試験の骨密度に関するサブ解析から」
と題して、山田悟氏の解説が掲載されました。
Look AHEAD試験は2013年に報告されたランダム化比較試験(RCT)です。
BMI 25以上の2型糖尿病患者が対象です。
サブ解析の結果、男性では強化介入群では対照群に比べて、有意に全大腿骨近位部、大腿骨頸部の骨密度の低下が大きいことが判明しましたが、腰椎では差はなしでした。
全大腿骨近位部の骨密度の変化に対しては体重減少が有意に相関していました。

結局、本研究は1,200~1,800kcalのカロリー制限食が、平均身長174.9cmの男性において有意に骨密度を低下させることを示しています。


9)「糖尿病治療ガイド2014-2015」の変化にビックリ
2014年11月28日 (金)の記事をご参照下さい


「糖尿病治療ガイド 日本糖尿病学会編・著」は、2年に1回、刊行されています。

それで
「糖尿病治療ガイド2012-2013」 → 「糖尿病治療ガイド2014-2015」
において、かなり大きな変化があって、個人的にはびっくりしました。

食事療法の項目で
「男性では1400~1800kcal、女性では1200~1600kcal」だったのが
「男性では1400~2000kcal、女性では1200~1800kcal」
いきなり男女とも、200kcalずつ増えていました。
糖尿病学会、いったい如何なる心境の変化なのでしょうね?


10)
日本人初の糖質制限食RCT研究論文、山田悟氏
2014年02月08日 (土)の記事をご参照下さい


2014年1月16日のMT Pro記事
Doctor's Eye  最新論文で考える日常臨床に、
日本人でも糖質制限食は有効−初のRCT
と題して、
北里研究所病院糖尿病センター長 山田 悟氏の論考が掲載されました。
http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/doctoreye/dr140101.html

山田氏自身の論文《日本内科学会の英文誌Intern Med(2014;53:13-19)に掲載》
の解説などです。

糖質制限食英文論文、新潟労災、前川智先生。境界型が正常型に。
2014年07月20日 (日)の記事をご参照下さい


新潟労災病院消化器内科部長前川智先生が書かれた
「耐糖能異常に対する低炭水化物食の効果に関する後ろ向き研究」
と題した英文論文がPubMedに掲載されました。
Diabetes, Metabolic syndrome, Obesity, Target and Therapy
というニュージーランドの英文雑誌です。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4063858/  → ここで全文が閲覧可能です。
『糖質制限食が境界型糖尿病において、血糖コントロール及び2型糖尿病への進行を予防するのに有効である。』
という糖質セイゲニストにとって大変喜ばしい研究結果です。




番外編

☆糖質制限ドットコムより、エリスリトールチョコ新発売です。
 2014年11月21日 (金)の記事をご参照下さい


久しぶりに糖質制限ドットコムより、待望のエリスリトールチョコが新発売となりました(^O^)
モリドルノンシュガーチョコレート
http://www.toushitsuseigen.com/products/detail94.html

私は小さい頃から甘いものはそんなに好きではなく、ケーキや饅頭など無くても全く困らないタイプでした。

しかし、なぜかチョコレートだけは大好物でした。

個人的には、とても嬉しい大きな出来事でしたね。(^-^)v(^-^)v


☆第57回日本糖尿病学会学術総会(2014年)の総括
 2014年05月29日 (木)の記事をご参照下さい


第57回日本糖尿病学会学術総会(2014年5月22日~24日)ですが、糖質制限食的には、デューク大学のYancy氏や、北里研究所病院山田悟氏の講演もあり、大変有意義なものと思われました。

一方、3日間を通して、米国糖尿病学会2013年10月の「成人糖尿病患者の食事療法に関する声明」に関して、糖尿病学会としての見解はなしでした。


☆三大栄養素と血糖値。血糖に直接影響を与えるのは糖質のみ。
 2014年11月29日 (土)の記事をご参照下さい


face book で
「血糖値に影響を与えるのは糖質のみ。」
というADAの記載、正確には
「血糖値に直接影響を与えるのは糖質のみ。」
「タンパク質・脂肪は血糖値に直接影響を与えない。」
と言うADAの文言に関して、糖尿病専門医と糖質セイゲニスト医の間で、
論争があったようです。
科学的な学術論争はとても良いことです。
学問の進歩には必要不可欠なものと思います。
私はface book はほとんど見ないのですが、友人が、やり取りをコピーして送信してくれたので見ることができました。


☆ケトン体は人体に必須の生化学的役割を担っている重要な物質。
 2014年12月14日 (日)の記事をご参照下さい


しらねのぞるば さんから、

「ケトン体は人体に必須の生化学役割を担っている」

という当然とは言え重要なコメントをいただきました。

ディアベテス・リサーチ アンド クリニカル・プラクティスという英文医学雑誌に掲載された最新論文の要約を紹介していただきました。

ケトン体(β-ヒドロキシ酪酸)はエネルギー源としてとても便利なだけではなく、人体の機能が正常に働くために、大変重要な役割を果たしていることは明白です。

すなわちケトン体(β-ヒドロキシ酪酸)がなければ、そもそも人体の細胞は、まともに機能できないということです。


☆糖尿病の都道府県別ランキング ワーストは徳島、ベストは神奈川
 2014年06月07日 (土)の記事をご参照下さい


人口10万人に対する糖尿病による死亡率を都道府県別にみると、徳島県が17.6人と、全国平均の11.0人を大きく上回り、6年連続で全国ワースト1位でした。

徳島県の糖尿病死亡率は、1993年から去年までの20年間で、ワースト1位を脱したのは2007年の1度だけです。


☆炭水化物は飽和脂肪より健康に悪い。米科学誌プロスワンの論文。
 2014年11月26日 (水)の記事をご参照下さい


11月24日のヤフーニュースに 『炭水化物は飽和脂肪より健康に悪い? 研究』 という記事が載りました。

米オンライン科学誌プロスワン(PLOS ONE)で発表された、米オハイオ州立大学のジェフ・ボレック氏の論文の紹介記事です。
結論としては、

「摂取する飽和脂肪は必ずしも体内にセーブ(蓄積)されないこと、そして、脂肪に関してセーブ(調節)すべき主要な因子は、食事に含まれる炭水化物だということ」

です。

「食事中の炭水化物を減らして飽和脂肪を約2倍に増やした場合、血液中の飽和脂肪の総量は増加せず、大半の参加者で血中の飽和脂肪が低下していた」

そうです。


☆☆☆2014年のご挨拶

今年もまたまた大晦日となりました。

時の流れに身を任せ・・・という感じですが時に逆らえる人はいないですよね。

京都は相変わらず寒い日が続いています。
山々は、うっすらと雪化粧です。
元旦は雪が降りそうです。

本年もブログ読者の皆さんには、コメント・質問・ご意見・情報など、本ブログにご参加いただき、大変ありがとうございました。

皆さんのおかげで、充実した内容のブログを毎日更新できています。

また拙著のご購入や講演会へのご参加、そして糖質制限食普及活動・・・も誠にありがとうございました。m(_ _)mVV

ブログアクセス件数も、平日は10000件くらいで、おかげさまでFC2ブログヘルス・ダイエット部門約30000サイトの中でたいてい1位です。

累積アクセス数も、2014年12月31日現在で、18643106件です。

2014年度も、講演、ブログ、執筆、マスコミ、ライブ、テニス・・・とても忙しい日々を過ごしました。

特に、各地の医師会、保険医協会、病院など、医療関係の組織や施設で、糖質制限食の講演をこなしました。

40回の講演会のうち、半分くらいが医療関係者向けでした。

第一線の医師・栄養士・薬剤師・看護師・鍼灸師など医療従事者の方々が、糖質制限食に興味をもち学んでみたいという意欲と流れを、強く感じた2014年でした。

一般社団法人「日本糖質制限医療推進協会」の活動の一貫として、東京、大阪、京都などの大都市以外でも一般向けの講演会を開催したいと思っています。

2014年度は、宮崎、岡山、米子、富山、静岡などの各地で講演会を行いました。

2014年度は以下の6冊の本を刊行しました。
*「主食を抜けば糖尿病は良くなる!糖質制限食のすすめ 新版」(東洋経済新報社)
  2014年
*「主食を抜けば糖尿病は良くなる!2 実践編 新版」(東洋経済新報社)2014年
*「炭水化物の食べ過ぎで早死にしてはいけません」(東洋経済新報社)2014年
*「2週間チャレンジ! 糖質制限の太らない生活」(洋泉社mook)2014年
*「糖質制限食90日間健康ノート」(洋泉社) 2014年
*一生太らない「やせる! 食べ方」 (PHP文庫) 2014年


ブログ読者の皆さん、今年、1年間、大変お世話になりありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

それでは、良いお年を。



江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖尿病とスーパー糖質制限食と尿中ケトン体、眼科
【14/12/30 デイズ

はじめまして。

手術の血液検査で糖尿病と診断されました。

A1cの数値を下げないと手術が出来ないと告げられ、すぐに書店に行き、江部先生の本を5冊ほど購入。
直ぐにスーパー糖質制限を開始しました。

糖尿病診断時(43歳 161cm 96Kg )
血糖 233mg/dL
A1c 9.1%
ALT 56U/L
でした。
(採血は11月17日)

2週間後に糖尿治療の病院で検査を受けました。

スーパー糖質制限2週間後(91.6Kg )
血糖 100mg/dL
A1c 8.7%
ALT 62U/L
尿酸 11.0mg/dL
ケトン定性 3+
HDL コレステロール 34mg/dl
(採血・採尿12月26日)

血糖とA1c が少し改善し、体重も減り体調も良好になりました。

糖尿病発覚後、食事をする事に恐怖を感じ糖質とカロリーをスーパー糖質制限よりも少なくしていた気がします。

今のところ、薬は何も処方されていません。

尿酸とケトン定性の数値がかなり高く、このままスーパー糖質制限を行っても大丈夫か心配になり質問させて頂きました。
よろしくお願い致します。】



おはようございます。

デイズ さんから、糖尿病とスーパー糖質制限食と尿中ケトン体についてコメント・質問を頂きました。
デイズさん、拙著のご購入、ありがとうございます。

スーパー糖質制限食を開始すると、血中ケトン体が高値になりますが、インスリン作用があるていど保たれている限り、生理的なものでまったく心配はいりません。

デイズさんは、血糖 100mg/dLなので、インスリン作用はしっかり保たれています。

心配はないのですが、血中ケトン体が高値の場合、当初は尿中ケトン体が陽性となります。

インスリン作用が保たれている場合の尿中ケトン体陽性は、やはり安全なもので、まったく心配要りません。

インスリン作用が欠落したために生じる「糖尿病ケトアシドーシス」のような危険な病態とは全く異なるので、混同しないようにしましょう。

このまま、内服薬なしで、スーパー糖質制限食を続ければあと1~2ヶ月で、HbA1cは7.0%未満で、手術OKとなると思います。

血糖値とHbA1cの改善は順調です。

尿酸 11.0mg/dLと高値になったのは、仰る通り、摂取エネルギー不足が考えられます。

厚生労働省のいう標準必要エネルギー、
身体活動レベルが低い人は
男性:1850~2250キロカロリー  
女性:1450~1700キロカロリー

くらいは摂取して、少しずつ減量していけばいいと思います。

あと、糖尿病の発覚は2014/11/17ですが、発症がいつかはわかりません。

糖尿病合併症の検査もしたほうがいいと思います。

手術するということですので、心臓や肺の検査はあると思います。

眼科で、眼底検査など糖尿病関連のチェックをすることも必要です。


江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
本ブログで取り上げた、2014年度の主な糖質制限なニュース記事
こんばんは。

本ブログにおける、糖質制限なニュース記事を、2014年1月から順に、主なものを、並べてみました。

2014年12月31日は、例年通り「糖質制限10大ニュース」を掲載します。


胎児・新生児のケトン体は高値。ケトン体の安全性の証明。
2014年01月12日 (日)


第17回日本病態栄養学会年次学術集会
一般演題69 小児栄養・母子栄養②
第2日目1月12日(日)10:50~12:00  会議室801+802

O-429 妊娠糖尿病における糖質制限食事療法の導入効果の検証第2報1
永井クリニック松本桃代、他

O-430 妊娠糖尿病における糖質制限食事療法の導入効果の検証2第二報
CGMによる検討を加えて
宗田マタニティクリニック河口江里、他

O-431 妊娠糖尿病における糖質制限食事療法の導入効果の検証3
糖質制限食による高ケトン血症は危険か?
宗田マタニティクリニック宗田哲男

2014年1月12日(日)大阪国際会議場で第17回日本病態栄養学会年次学術集会が開催されました。

宗田哲男先生は、普通に糖質を食べている女性における人工流産児の絨毛のケトン体(βヒドロキシ酪酸)値を、58検体測定され、平均1730μmol/Lで、通常の基準値(血中βヒドロキシ酪酸値85μmol/l以下)に比しはるかに高値であることを報告されました。

58検体全てが成人の基準値よりはるかに高値でしたので、胎児のケトン体の基準値は成人よりかなり高値であると言えます。

これは世界で初めての報告であり、極めて貴重なデータです。(^-^)v(^-^)v

宗田先生のご研究により、ケトン体は危険でも何でもなく、ごく日常的な胎児のエネルギー源であり、その安全性が保証されたと言えます。 


日本人初の糖質制限食RCT研究論文、山田悟氏
2014年02月08日 (土)

2014年1月16日のMT Pro記事
Doctor's Eye  最新論文で考える日常臨床
に、
日本人でも糖質制限食は有効−初のRCTと題して、北里研究所病院糖尿病センター長 山田 悟氏の論考が掲載されました。
http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/doctoreye/dr140101.html

山田氏自身の論文《日本内科学会の英文誌Intern Med(2014;53:13-19)に掲載》の解説などです。

第24回日本疫学会学術総会での報告。 糖質制限食の安全性にエビデンス。
2014年02月26日 (水)



第24回日本疫学会学術総会での報告です。
「糖質制限食の安全性にエビデンス」
というタイトルで、ウェブ版のメディカル・トリビューンに掲載されました。

NIPPON DATA 80の29年間の追跡結果データを検討したもので、発表者の中村保幸先生は、私の京大医学部の同級生です。


厚生労働省・日本人の食事摂取基準(2015 年版、案)
2014年03月18日 (火)


厚生労働省・日本人の食事摂取基準(2015 年版、案)
概略
www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000040332.html

日本人の食事摂取基準(2015 年版、案)
資料2(PDF:3,078KB)
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000040331.pdf

このURLからアクセスできます。


夏井先生の糖質制限アンケート結果。
2014年04月10日 (木)


夏井先生の糖質制限アンケート結果が公表されています。
https://docs.google.com/forms/d/1l5M-yzXroALSlGwpuy1FK-qCB3zghmCMfrCWMwOb1-0/viewanalytics

とても興味深いです。
33項目の膨大なアンケートです。
男性810名、女性598名
夏井先生、ご苦労様です。
ありがとうございます。


第57回日本糖尿病学会学術総会(2014年)の総括
2014年05月29日 (木)


第57回日本糖尿病学会学術総会(2014年5月22日~24日)ですが、糖質制限食的には、デューク大学のYancy氏や、北里研究所病院山田悟氏の講演もあり、大変有意義なものと思われました。

一方、3日間を通して、米国糖尿病学会2013年10月の「成人糖尿病患者の食事療法に関する声明」に関して、糖尿病学会としての見解はなしでした。


太りすぎ、3人に1人 世界で21億人に増加 。
2014年06月05日 (木)


日本経済新聞電子版
【太りすぎ、3人に1人 世界で21億人に増加】
2014/5/31 11:59
ワシントン=共同
1990年代以降に世界的に体重増加の傾向が強まり、現在は3人に1人が肥満か体重超過の状態にあるとする報告を、日本を含む国際研究チームがまとめた。特に先進国の子供や若者で90年代に肥満が急増していた。
29日付の英医学誌ランセット電子版に発表した。


糖尿病の都道府県別ランキング ワーストは徳島、ベストは神奈川
2014年06月07日 (土)


人口10万人に対する糖尿病による死亡率を都道府県別にみると、徳島県が17.6人と、全国平均の11.0人を大きく上回り、6年連続で全国ワースト1位でした。
徳島県の糖尿病死亡率は、1993年から去年までの20年間で、ワースト1位を脱したのは2007年の1度だけです。


高強度スタチンは糖尿病リスク上昇に関連
2014年06月13日 (金)


「高強度スタチンは糖尿病リスク上昇に関連」
という記事が、日経メディカルに掲載されました。
BMJ誌(ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル)の記事です。

心血管疾患の2次予防を目的とする高強度スタチンの使用は、糖尿病発症リスクの中等度上昇に関係していた。

「リスク上昇は強力ではないが、高強度スタチンを処方する際には、糖尿病リスクに留意する必要がある」と著者らは述べている。


米国と英国で糖尿病が爆発的に増加。日本で血糖自己測定器を支給は?
2014年06月28日 (土)


糖尿病ネットワークのニュース/資料室に 

2014年06月19日
「米国と英国で糖尿病が爆発的に増加 3人に1人が糖尿病予備群」
という記事が掲載されました。

米国の2012年の調査によると、糖尿病有病数は2,900万人を超え、全人口の9.3%が糖尿病と推定されています。
2012年の人口は3億1390万人です。

日本の2012年の調査では、糖尿病有病者数は950万人で、全人口の7.4%が糖尿病です。
2012年の人口は1億2760万人です。

英国の2012年の調査では、糖尿病有病者数は320万人で、全人口の7.3%が糖尿病です。

ともあれ、米国の糖尿病有病率が一番多いのは当たり前として、日本の方が、英国より糖尿病有病率が僅かですが多いというのは、大変意外でした。


日経メディカルアンケート、医師の過半数が「糖質制限」支持
2014年07月10日 (木)


日経メディカル・オンライン2014年7月9日号の記事。
インターネットで医師にアンケートし、2263名が有効回答。
支持が15.1%、どちらかというと支持が43.2%。
合計58.3%の医師が容認し、過半数超え。
3人に1人は、自ら糖質制限食を実践。
4人に1人が、患者さんに推奨。


糖質制限食英文論文、新潟労災、前川智先生。境界型が正常型に。
2014年07月20日 (日)


新潟労災病院消化器内科部長前川智先生が書かれた
「耐糖能異常に対する低炭水化物食の効果に関する後ろ向き研究」
と題した英文論文がPubMedに掲載されました。
Diabetes, Metabolic syndrome, Obesity, Target and Therapy
というニュージーランドの英文雑誌です。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4063858/  → ここで全文が閲覧可能です。
『糖質制限食が境界型糖尿病において、血糖コントロール及び2型糖尿病への進行を予防するのに有効である。』
という糖質セイゲニストにとって大変喜ばしい研究結果です。


コレステロールおよび卵の摂取は糖尿病発症リスクを上げない
2014年10月05日 (日)


JPHC study
◇コレステロールおよび卵の摂取と糖尿病との関連について
http://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/3460.html
①男女ともにコレステロールの高摂取では糖尿病発症リスクは上がらない
②閉経後女性において、コレステロールの摂取により糖尿病発症リスクが低下
③男女ともに卵の高摂取で糖尿病発症リスクは上がらない


SGLT2阻害薬の市販直後調査で5人の死亡例
2014年10月21日 (火)


「SGLT2阻害薬の市販直後調査で5人の死亡例」という記事が、日経メディカルに載りました。
SGLT2阻害薬、想定外の死亡例が相次いでいます。

私の場合、SGLT2阻害薬は、ご本人の希望があり、40代、50代までで比較的若く、他の内服薬がないか1種類までで、脱水などの副作用に関して理解力がある患者さんに限り、ごく少数に処方していました。

しかし、基礎代謝を減らす可能性が高いこともあり、短期間の使用にとどめるべき薬と判断しましたので、一旦、休薬する方向で全ての患者さんを説得しました。

今後は旅行中とかに限定して、短期的に処方する薬かと思っています。


糖質制限食の長期的安全性と根拠となる信頼度の高い論文
2014年11月06日 (木)


糖質制限食の長期的安全性と根拠となる信頼度の高い論文を紹介したいと思います。

糖質摂取比率51.5%のグループと糖質摂取比率72.7%のグループの比較です。

糖質摂取比率が一番少ない51.5%のグループは一番多い72.7%のグループに比較すると心血管死のリスクが59%しかありません。

いずれも糖質大量摂取の弊害(心血管リスク)を如実に示しています。

結果として糖質摂取が少ないほど心血管リスク軽減において有利になることも示しています。

前向きコホート研究
「糖質制限食の安全性にエビデンス」
前向きコホート試験NIPPON DATA80 29年間 中村保幸
第10分位(糖質摂取比率51.5%)のグループは、第1分位(糖質摂取比率72.7%)のグループに比べて女性においては心血管死のリスクが、59%しかないという素晴らしい結論で、糖質制限食の圧勝。
Br J Nutr 2014; 112: 916-924


糖質制限食の有効性を示す信頼度の高いRCT論文
2014年11月07日 (金)


今回は、糖質制限食の有効性を示す信頼度の高いRCT論文を紹介します。
食事療法のRCTはそんなにないので、貴重な論文です。
RCT論文はエビデンスレベルが最も高いとされています。

1)は糖質摂取量40g/日未満の、スーパー糖質制限食の論文です。
  低脂質食との比較です。
5)は糖質50%未満の低糖質地中海食群と低脂肪食群の比較で、同一カロリーです。

RCT論文
1)
低糖質食 vs. 低脂質食,減量やCVDリスク低減で、低糖質食の圧勝。1年間。
低糖質食は40g/日未満。
Ann Intern Med. 2014 Sep 2;161(5):309-18

5)
低糖質地中海食(LCMD)。8年間RCT研究論文。
糖質50%未満のLCMD群と低脂肪群の比較。
女性は1500kcal/日。男性は1800kcal/日。
新たに診断された2型糖尿病患者では、LCMDは低脂肪食と比較して、HbA1cレベルの大きな減少、
糖尿病の寛解率が高く、糖尿病治療薬の導入を遅らせた。
Diabetes Care. 2014 Jul;37(7):1824-30.
The effects of a Mediterranean diet on the need for diabetes drugs and remission of newly diagnosed type 2 diabetes: follow-up of a randomized trial.


埼玉県朝霞市で行政の企画事業として「糖質制限食」の講座開催
2014年11月15日 (土)


埼玉県朝霞市で、2010年に「ローカーボクラブ」を設立され、糖質制限食の普及活動を精力的に展開されている、管理栄養士の佐々木栄子さんから、とても嬉しいお便りを頂きました。

2014年11月、埼玉県朝霞市で行政の企画事業として「糖質制限食」の市民向け講座が開催されました。

座学の講義で2時間、一枠。調理実習が、2日間連続で、合計二枠というとても充実した内容でした。

地方自治体の企画事業として「糖質制限食」が組み込まれたことは、日本で初めてのことで画期的なことと思います。 ヾ(^▽^)


カロリー制限食の落日、骨密度低下。ディアベテス・ケア論文。
2014年11月18日 (火)


MT Proの2014年10月23日のドクターズアイにおいて
「カロリー制限食の安全性神話に暗雲
Look AHEAD試験の骨密度に関するサブ解析から」
と題して、山田悟氏の解説が掲載されました。
Look AHEAD試験は2013年に報告されたランダム化比較試験(RCT)です。
BMI 25以上の2型糖尿病患者が対象です。

サブ解析の結果、男性では強化介入群では対照群に比べて、有意に全大腿骨近位部、大腿骨頸部の骨密度の低下が大きいことが判明しましたが、腰椎では差はなしでした。

全大腿骨近位部の骨密度の変化に対しては体重減少が有意に相関していました。

結局、本研究は1,200~1,800kcalのカロリー制限食が、平均身長174.9cmの男性において有意に骨密度を低下させることを示しています。


糖質制限ドットコムより、エリスリトールチョコ新発売です。
2014年11月21日 (金)


糖質制限ドットコムより、待望のエリスリトールチョコが新発売となりました(^O^)
モリドルノンシュガーチョコレート
http://www.toushitsuseigen.com/products/detail94.html
私は小さい頃から甘いものはそんなに好きではなく、ケーキや饅頭など無くても全く困らないタイプでした。
しかし、なぜかチョコレートだけは大好物でした。


炭水化物は飽和脂肪より健康に悪い。米科学誌プロスワンの論文。
2014年11月26日 (水)


11月24日のヤフーニュースに 『炭水化物は飽和脂肪より健康に悪い? 研究』 という記事が載りました。

米オンライン科学誌プロスワン(PLOS ONE)で発表された、米オハイオ州立大学のジェフ・ボレック氏の論文の紹介記事です。
結論としては、

「摂取する飽和脂肪は必ずしも体内にセーブ(蓄積)されないこと、そして、脂肪に関してセーブ(調節)すべき主要な因子は、食事に含まれる炭水化物だということ」

です。

「食事中の炭水化物を減らして飽和脂肪を約2倍に増やした場合、血液中の飽和脂肪の総量は増加せず、大半の参加者で血中の飽和脂肪が低下していた」

そうです。


「糖尿病治療ガイド2014-2015」の変化にビックリ
2014年11月28日 (金)


「糖尿病治療ガイド 日本糖尿病学会編・著」は、2年に1回、刊行されています。

それで

「糖尿病治療ガイド2012-2013」 → 「糖尿病治療ガイド2014-2015」

において、かなり大きな変化があって、個人的にはびっくりしました。

食事療法の項目で
「男性では1400~1800kcal、女性では1200~1600kcal」だったのが
「男性では1400~2000kcal、女性では1200~1800kcal」
いきなり男女とも、200kcalずつ増えていました。
糖尿病学会、いったい如何なる心境の変化なのでしょうね?


三大栄養素と血糖値。血糖に直接影響を与えるのは糖質のみ。
2014年11月29日 (土)


face book で
「血糖値に影響を与えるのは糖質のみ。」
というADAの記載、正確には
「血糖値に直接影響を与えるのは糖質のみ。」
と言うADAの文言に関して、糖尿病専門医と糖質セイゲニスト医の間で、論争があったようです。
科学的な学術論争はとても良いことです。
学問の進歩には必要不可欠なものと思います。
私はface book はほとんど見ないのですが、友人が、やり取りをコピーして送信してくれたので見ることができました。


宗田哲男先生のご報告。長崎での糖尿病妊娠学会。
2014年12月04日 (木)


宗田先生のコメント
【4演題。1-3は永井クリニック、4は宗田マタニティクリニックです。
1)妊娠末期における母体の血中β-ヒドロキシ酪酸濃度の測定
2)臍帯動脈血中のケトン体測定による胎児・新生児の熱源の検討-第2報
3)2型糖尿病合併妊娠の低糖質食事療法による管理の1例
4)インスリンを使わないで分娩に至った1型糖尿病合併妊娠管理の1例

この4演題を合わせますと、ケトン体の妊婦、胎児、新生児の環境での安全性と2型糖尿病、あるいは1型糖尿病にも糖質制限が有効、有利であることが示せたかと思います。】


2014年の世界の糖尿病人口、日本は依然ワースト10を維持。
2014年12月09日 (火)


交際糖尿病連合の発表で
世界各国の糖尿病人口ですが、人口が多いこともあり、中国が1位でインドが2位です。
日本は、10位です。


ケトン体は人体に必須の生化学的役割を担っている重要な物質。
2014年12月14日 (日)


しらねのぞるば さんから、
「ケトン体は人体に必須の生化学役割を担っている」
という当然とは言え重要なコメントをいただきました。

ディアベテス・リサーチ アンド クリニカル・プラクティスという英文医学雑誌に掲載された最新論文の要約を紹介していただきました。

ケトン体(β-ヒドロキシ酪酸)はエネルギー源としてとても便利なだけではなく、人体の機能が正常に働くために、大変重要な役割を果たしていることは明白です。

すなわちケトン体(β-ヒドロキシ酪酸)がなければ、そもそも人体の細胞は、まともに機能できないということです。


脂質管理ガイドライン(米国心臓病学会/米国心臓協会、2013年)
2014年12月16日 (火)


2013年12月、米国心臓病学会(ACC)/米国心臓協会(AHA)は、

「成人のアテローム性動脈硬化疾患予防のための脂質管理ガイドライン(GL)」

を改訂し、公開しました。

今までのガイドラインはかなり異なる画期的ガイドラインでした。

このガイドラインでは、心臓に健康的な生活習慣の遵守が、アテローム性動脈硬化症予防の基礎であると強調しました。

その上で、スタチンを用いた脂質低下療法による利益を得ることができる集団を以下の4つに特定しました。

①アテローム性動脈硬化症の臨床症状
②二次性脂質異常症(甲状腺機能低下症・ネフローゼ症候群などほかの疾患が原因)を除くLDL-C値≥190mg/dL
③糖尿病患者の一次予防(LDL-C値70~189mg/dL、40~75歳)
④アテローム性動脈硬化症発生リスク≥7.5%の非糖尿病患者(LDL-C値70~189mg/dL、40~75歳)


米国糖尿病学会が診療ガイドラインを改訂
2014年12月30日(火)


 【全ての糖尿病患者にスタチンを推奨,降圧目標値は緩和
米国糖尿病学会が診療ガイドラインを改訂

米国糖尿病学会(ADA)は2014年12月23日,糖尿病の診療に関するガイドライン(GL)2015年度版“Standards of Medical Care in Diabetes-2015”をDiabetes Care(2015; 38: S 1-S94)で公表した。改訂に伴い糖尿病患者の降圧目標値が緩和された他,全ての糖尿病患者に中強度~高強度のスタチン療法が推奨され,脂質管理に関しては2013年に発表された米国心臓病学会(ACC)と米国心臓協会(AHA)による合同GLと足並みをそろえた内容に変更された。】 MT Pro 2014年12月25日記事

全ての糖尿病患者にスタチンが推奨されています。

しかしこのガイドラインは普通に糖質を食べている糖尿病患者を対象としたものです。

なぜなら、スーパー糖質制限食を実践している糖尿病患者群(スタチン無投与)とスタチン投与糖尿病患者群を比較したRCT研究論文はなく、エビデンスがないからです。

そもそもスーパー糖質制限食で血糖コントロール良好の糖尿病患者では、「食後高血糖」「平均血糖変動幅増大」といった酸化ストレスリスクがないし、脂質データも「HDL-C増加」「TG改善」「LDL-C基準値」となるので、スタチン含めて薬は不必要なのです。



江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
米国糖尿病学会が診療ガイドラインを改訂
 【全ての糖尿病患者にスタチンを推奨,降圧目標値は緩和

米国糖尿病学会が診療ガイドラインを改訂

米国糖尿病学会(ADA)は2014年12月23日,糖尿病の診療に関するガイドライン(GL)2015年度版“Standards of Medical Care in Diabetes-2015”をDiabetes Care(2015; 38: S 1-S94)で公表した。改訂に伴い糖尿病患者の降圧目標値が緩和された他,全ての糖尿病患者に中強度~高強度のスタチン療法が推奨され,脂質管理に関しては2013年に発表された米国心臓病学会(ACC)と米国心臓協会(AHA)による合同GLと足並みをそろえた内容に変更された。】
MT Pro 2014年12月25日記事 から抜粋


こんにちは。
米国糖尿病学会が診療ガイドラインを改訂し、発表しました。

全ての糖尿病患者にスタチンが推奨されています。

しかしこのガイドラインは普通に糖質を食べている糖尿病患者を対象としたものです。

なぜなら、スーパー糖質制限食を実践している糖尿病患者群(スタチン無投与)とスタチン投与糖尿病患者群を比較したRCT研究論文はなく、エビデンスがないからです。


そもそもスーパー糖質制限食で血糖コントロール良好の糖尿病患者では、「食後高血糖」「平均血糖変動幅増大」といった酸化ストレスリスクがないし、脂質データも「HDL-C増加」「TG改善」「LDL-C基準値」となるので、スタチン含めて薬は不必要なのです。

ちなみに以下は、2014年9月の江部康二の検査データです。
内服薬は一切なしです。

身長167cm 57.5kg
空腹時血糖値:99mg/dl(110未満)
HbA1c:5.8% (NGSP)
ケトン体:265μM/L(26~122) 糖質制限食中は生理的で正常値
尿中ケトン体:陰性 心筋・骨格筋でケトン体をよく利用し腎再吸収増加
尿酸:3.7mg/dl(3.4~7.0)
TC:240mg/dl(150~219)
TG:55mg/dl(50~149)
HDL-C:85 mg/dl(40~98)
LDL-C:123 mg/dl(140未満)


2002年糖尿病発症、メタボの基準も満たしていた。

2002年からスーパー糖質制限食を開始し、全ての検査データは正常となり、半年で10kg減量に成功し、足かけ13年実践中。

糖質を一人前摂取すれば、食後血糖値は200mg/dlアップとなる。


江部康二



☆☆☆

以下は、2014年12月25日のMT Pro記事からの抜粋です。

全ての糖尿病患者にスタチンを推奨,降圧目標値は緩和
米国糖尿病学会が診療ガイドラインを改訂

 米国糖尿病学会(ADA)は2014年12月23日,糖尿病の診療に関するガイドライン(GL)2015年度版“Standards of Medical Care in Diabetes-2015”をDiabetes Care(2015; 38: S 1-S94)で公表した。改訂に伴い糖尿病患者の降圧目標値が緩和された他,全ての糖尿病患者に中強度~高強度のスタチン療法が推奨され,脂質管理に関しては2013年に発表された米国心臓病学会(ACC)と米国心臓協会(AHA)による合同GLと足並みをそろえた内容に変更された。

拡張期血圧の目標値を80mmHgから90mmHgに引き上げ

 成人と小児の1型および2型糖尿病の診断や治療,合併症の管理などを総合的に網羅した同GLは,最新知見に基づき毎年改訂される。今回公表されたGLは妊娠中の糖尿病管理に関する新たな章を含む14章で構成され,各章で詳細な推奨が示された。

 前GLから大きな変更があったのは,糖尿病患者の心血管疾患(CVD)リスク管理に関する推奨内容だ。まず,複数のランダム化比較試験(RCT)で得られたエビデンスを踏まえ,拡張期血圧(DBP)の目標値が前GLの80mmHgから90mmHgに引き上げられた(推奨グレードA)。ただし,「若年患者で過度の治療負荷なしで目標値を達成できる場合など,一部の患者では80mmHg未満が適切な可能性がある(同B)」との見解が示された。収縮期血圧(SBP)の目標値は従来通り140mmHgとされた。

 一方,脂質管理に関しては,脂質目標値を目指した治療から個々の患者の心血管リスクプロファイルに基づく治療への方針転換を示した2013年発表のACC/AHA合同GLに準じ,全ての糖尿病患者に対して中強度~高強度のスタチン療法が推奨された。具体的な推奨項目には「CVDを有する全糖尿病患者では,生活習慣の是正に高強度のスタチン療法を加えるべき(同A)」「40~75歳で他にCVD危険因子のない糖尿病患者では,中強度スタチン療法と生活習慣の是正を考慮(同A)」「他にCVD危険因子を有する糖尿病患者では,中強度~高強度スタチン療法と生活習慣の是正を行うことを考慮する(40歳未満の場合:同C,40~75歳の場合:同B)」などが含まれた。

アジア系でスクリーニング対象者のBMIカットオフ値を引き下げ

 2型糖尿病患者の血糖管理に関しては,血糖降下療法のアルゴリズムが改訂された。使用薬剤にSGLT2阻害薬が追加されたこと,注射製剤の併用療法として基礎インスリンとGLP-1受容体作動薬の併用が記載されたことなどが主な変更点だ(図)。

1412067_fig.jpg
 また,小児および青少年の糖尿病管理に関する章では,2014年6月にPosition Paperで示された1型糖尿病管理の推奨内容を踏襲し,18歳未満の小児のHbA1c目標値を7.5%未満とすることが推奨された(同E)。

 この他,今回の改訂で注目されるのは,過体重・肥満者における前糖尿病・2型糖尿病スクリーニング対象者のBMIカットオフ値を,アジア系米国人に限定して25から23に引き下げられた点だ。これについて,ADAは「一般人口に比べてアジア系ではより低いBMIでも糖尿病リスクが上昇することを支持するエビデンスに基づいた推奨」と説明。GLとは別に公表されたPosition paperには,推奨の根拠となった研究のレビューが紹介された。

 米国では近年,中国や日本,韓国などの東アジアや東南アジア,南アジアからの移民が急増。2060年までに米国民に占めるアジア系人口の割合は8.2%に上昇すると予測されているという。Position paperの筆頭著者である米・Joslin Diabetes CenterのWilliam C. Hsu氏は「以前のGLを適用すると,アジア系米国人では多くの高リスク者を見逃すことになる」と指摘。今後,さらなる研究によりアジア系と他の民族との違いを明らかにするためのデータを蓄積する必要があると強調している。

(岬 りり子)】


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖尿人と飲酒、飲酒と肝臓・膵臓、飲酒とガンについて
こんにちは。

忘年会、クリスマス、新年会と飲酒の機会が多くなるのが年末年始です。

今回は、糖尿人と飲酒、飲酒と肝臓・膵臓、飲酒とガンについて考えてみましょう。


アルコールそのものは、血糖値を全く上昇させませんし、体重増加作用もないので、適量の飲酒は糖尿病には影響ないと思います。

しかしWHO(世界保健機関)の2007年の報告では、飲酒は口腔・咽頭・喉頭・食道・肝臓・大腸と女性の乳房の癌の原因となるとされています。

そして、特に2型アルデヒド脱水素酵素の働きが弱くて、少量の飲酒で赤くなるタイプでは、アルコール代謝産物のアセトアルデヒドが食道癌の原因となるとしています。

日本の従来の糖尿病治療では、飲酒は原則禁止ですが、一定の条件下で許可されることもあります。

糖尿病専門医研修ガイドブック・改定第5版(2012年)、93ページによれば、その条件は、以下の5項目をクリアしていることです。

1)、良好な血糖コントロールが長期にわたって得られている
2)、糖尿病の合併症がないか、あっても軽度である
3)、脂質代謝異常(特に高トリグリセリド血症)がない
4)、肝・膵疾患がない
5)、決められた上限量を守る患者である


4)の肝臓や膵臓の疾患がないことが、条件となっているのは、アルコールが、肝臓と膵臓に一定の負担をかけることが明らかだからです。

アルコール性肝障害は大変有名で、皆さんよくご存知と思います。

それから急性膵炎による入院の80%以上を、胆道疾患とアルコール多飲が占めています。

これはアルコール多飲であって、適量なら急性膵炎など起こしません。

また個人差があると思いますが、適量のアルコールなら肝障害にもなりません。

で、5)はなかなか耳が痛いですね。(=_=;) 

私の場合、1)~4)は完璧にクリアなのですが、5)だけはハードルが高いです。 (*- -)(*_ _)

それでは、アルコールの適量とはどのくらいなのでしょう?

欧米では、「適量」を守れば糖尿人でも、飲酒OKとしています。

例えば、米国糖尿病学会では、アルコール24g/日を食事と共にとるていどなら適量としています。

30mlの液体のアルコールが、重さとしては24gです。

アルコール24g(30ml)というのは、

おおよそ

糖質ゼロ発泡酒350ml缶を2本
辛口ワイン150ml×2杯
ウイスキー30ml(シングル)×3杯
25%の焼酎なら、120ml

です。

アルコールそのものは、1gが約7キロカロリーの燃焼エネルギーをもっていますが、摂取時の利用効率は約70%です。

エネルギー源としては、<アルコール→糖質→脂質→タンパク質>の順で利用されます。

またアルコールは、糖質や脂質と違って摂取しても体重増加作用がありませんし、血糖値も上昇させませんし、ビタミンやミネラルにも乏しいので、empty calory と言われています。

なお、アルコールを摂取すると、人体に対する毒物とみなされて優先的に肝臓で分解されますので、その間、同じ補酵素を使う糖新生がブロックされてしまいます。

従って、アルコールを摂取すると結果として、肝臓の糖新生を抑制することとなります。

一定量以上のアルコールを摂取すれば、肝臓の夜間糖新生はブロックされ、翌朝の早朝空腹時血糖値は、下がる可能性が高いです。

しかしながら、血糖値を下げる目的で、大量の飲酒をするようなことは、発がん、肝炎、膵炎のリスクとなるので、勿論NGですね。

また、空腹時に飲んだりすれば、糖新生が抑制される分、インスリン注射やスルフォニル尿素剤を内服している人は、低血糖を起しやすくなるので、充分な注意が必要です。



江部康二
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖尿病が治った!? 糖質制限食でインスリン抵抗性改善。第二弾。
【14/12/27 きーぶー

偶然にも・・・。

昨日、過去の検査結果を見返しながら、偶然にも柴宏くんさんと同じようなことを考えていました。

私は今年1月に糖尿病と診断されました。

身長は166cmで1月の時点では、
- 体重:106kg(BMI:38)
- HbA1c:8.0
- 空腹時血糖値:117
- 糖負荷30分後血糖値:212
- 糖負荷60分後血糖値:276
- 糖負荷120分後血糖値:206
- 空腹時インスリン:19.9
- 糖負荷30分後インスリン:74,3
でした。

そこからすぐにスーパー糖質制限食を開始し、4月時点で
- 体重:88kg(BMI:32)
- HbA1c:5.7
- 空腹時血糖値:93
- 空腹時インスリン:8.1
になり、この結果から計算してみたところ
HOMA−β:132.6 -> 97.2
HOMA-R:5.75 -> 1.86
でした。

4月時点ではまだHOMA-Rは高値ですが、11月には
- 体重:68kg(BMI:24.7)
- 空腹時血糖値:85
- HbA1c:4.9

となり、インスリンは測定していないのであくまでも推測でしかありませんが、インスリン分泌能が極端に悪化していなく、減量によりHOMA-Rが改善されていると仮定すればもしかしたら正常型に近くなっているのかな?と。

自分の場合は無理なくスーパー糖質制限食に移行できたので今更元の食生活に戻すつもりもありませんが、もし正常型近くにまで改善できているとすれば、たまにやむを得ず高糖質食を摂取する場合の罪悪感が多少は薄れるかなと。

ただ、これはあくまでも推測なので、次回、血液検査をするときにはインスリンの測定も主治医に相談してみようかと思います。

長文で失礼致しました。】



きーぶーさん
コメントをありがとうございます。
とても参考になります。

2014年1月、糖尿病診断
身長は166cm
- 体重:106kg(BMI:38)
- HbA1c:8.0%
- 空腹時血糖値:117 mg/dl
- 糖負荷30分後血糖値:212
- 糖負荷60分後血糖値:276
- 糖負荷120分後血糖値:206
- 空腹時インスリン:19.9 μU/ml
- 糖負荷30分後インスリン:74,3
-HOMA-β:132.6 (40~60)
-HOMA-R:5.75 (1.6以下が正常、2.5以上は抵抗性あり)


空腹時インスリン(基礎分泌インスリン)が19.9μU/mlと高値です。

基準値が検査会社により、「3~15μU/ml」とか「2~10μU/ml」ですから、肥満によるインスリン抵抗性に、身体が対抗して過剰のインスリン分泌を生じています。

それで、空腹時血糖値は117mg/dlと何とか境界型レベルを保っています。

HOMA-βも高値なので、インスリン追加分泌も過剰です。

「肥満→インスリン抵抗性増大→インスリン過剰分泌→肥満→・・・」の悪循環で、106kgに育ってしまった?と考えられます。


すぐにスーパー糖質制限食を開始
2014年4月
- 体重:88kg(BMI:32)
- HbA1c:5.7
- 空腹時血糖値:93
- 空腹時インスリン:8.1
になり、この結果から計算してみたところ
-HOMA-β:132.6  →  97.2
-HOMA-R:5.75 →  1.86


BMIが38から32に改善して、HbA1cと空腹時血糖値は素晴らしい改善で基準値内ですね。
HOMA-βとHOMA-Rも大分改善です。

2014年11月
- 体重:68kg(BMI:24.7)
- 空腹時血糖値:85mg/dl
- HbA1c:4.9 %


スーパー糖質制限食開始10ヶ月で、166cm、68kg。BMI24.7と肥満脱却。(^-^)v(^-^)v 
空腹時血糖値もHbA1cも基準値内です。

きーぶーさんの場合も柴宏くんと同様、「インスリン抵抗性」が主たる要因で糖尿病を発症したと考えられます。

糖尿病発症時には、インスリン分泌能力は充分保たれており、過剰に分泌されています。

従って、肥満脱却により、インスリン抵抗性が基準値内に改善しているなら、仰る通り、11月時点では、正常型に回復している可能生が高いと思います。

次回、血液検査をするときにはインスリンの測定もして、結果をまた教えて頂ければ、大いに参考になります。

なお、たまにやむを得ず高糖質食を摂取しても、食後高血糖にはならないと思いますが、柴宏くんと同様に、機能性低血糖になりやすい可能性がありますので要注意ですね。


江部康二

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖尿病が治った!?インスリン抵抗性改善。
【14/12/26 柴宏くん

糖尿病が良くなった!?

先生お久しぶりです。糖質制限食を開始し約8カ月経過しました。おかげで体重が88→57.8と30Kg減 身長は162.7 でBMI22前後で脂肪肝、肥満も改善されました。高血糖症状がみられた時点で空腹時血糖222HbA1c8.2でしたが24日の検査では空腹時血糖77HbA1c5.4と安定しています。中性脂肪95→51 HDL39→67 LDL202(10月)→179と下がってきていたのですが、主治医からそろそろ薬飲みなさいとゼチーアを処方されました。以前約3年以内に基準値になるといわれてたんですが主治医は待てなかったみたいです。

先生に質問したいのですが今回の血液検査でインスリン値が4.4と基準値でありHOMA-R:0.83 HOMA-β:113でした。自分なりに考えたのですが糖尿病発症した原因は肥満と脂肪肝でそのせいでインスリンが効きにくくなりβ細胞が疲弊し糖尿病を発症したのではないかと思いました。しかし糖質制限食によって膵臓が回復し脂肪肝、肥満が改善し数値が良くなったと思います。インスリン値が基準値になっていますがこれは糖尿病が治ったと考えてもいいのでしょうか?すみませんが回答頂ければ幸いです。宜しくお願いします。】


こんにちは。

柴宏くんから、「糖尿病が治った?」というコメント・質問を頂きました。

糖質制限食開始、約8カ月。
身長は162.7cm 。
体重が88 → 57.8と30kg減 。
BMI:33.2 → 22 と改善。
脂肪肝も改善。
HbA1c:8.2 → 5.4%
空腹時血糖値:77mg
中性脂肪:95 → 51mg/dl
HDLコレステロール:39 → 67mg/dl
LDLコレステロール:202 → 179mg/dl


インスリン:4.4と基準値
HOMA-R:0.83 インスリン抵抗性は正常
HOMA-β:113 インスリン分泌能力は多い



柴宏くん、見事な改善ですね。
良かったです。

体重が88kg、身長が162.7cm、BMIが33.2の頃は、インスリン抵抗性がかなり強くあったと考えられます。

そのころのインスリン分泌能力はわからないのですが、柴宏くんの場合は、日本人に多い

「インスリン分泌不足>インスリン抵抗性」

というパターンではなくて

「インスリン抵抗性>インスリン分泌不足」

というパターンであった可能性が高いと思います。

そして糖尿病発症の主たる要因であった「インスリン抵抗性」が、30kgの減量により、正常域にまで改善しています。

またインスリンも、基礎分泌は基準値です。

それからHOMA-βは、空腹時血糖値と空腹時インスリン値で計算するのですが、経口血糖負荷試験時の2時間値のインスリン分泌量と、よく相関することがわかっています。

つまり、HOMA-βは追加分泌インスリンの分泌能力をみる検査です。

柴宏くんは、この様に「基礎分泌インスリン」「追加分泌インスリン」ともにしっかり確保されていて、インスリン抵抗性もないので、仰有るとおり、糖尿病がいったん治っている可能性がありますね。

普通に一人前の糖質を食べて食後血糖値を測定して実験してみてもいいでしょう。

ただし、HOMA-βが高値なので、機能性低血糖の症状には、要注意です。

通常、糖尿病と診断されたら一生治らないというのは、「インスリン分泌不足」が主たる要因の糖尿病のことです。

インスイリン分泌不足の場合、膵臓のβ細胞が既に一定程度死滅しているので、その分は絶対に治らないわけです。

なお、柴宏くん、もし糖尿病が治った状態に回復していたたしても、糖質を普通に食べて、また肥満すれば元の木阿弥ですので、ご用心、ご用心。



江部康二

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食医療従事者向けセミナー(京都)2015/2/8(日)のお知らせ
こんにちは

2014年度も、糖質制限食、医学界にも一般社会にも順調に普及が進んでいます。
嬉しい限りです。

2014年、東京、京都にて開催し、ご好評いただいた医療従事者向けセミナーを
2015年2月8日(日)、京都にて開催致します。

日本糖質制限医療推進協会主催 医療従事者向けセミナー(京都)
「糖質制限食による糖尿病指導~理論と実践~」
受付:12:30~
講演と質疑応答:12:45~16:30 
場所: メルパルク京都 4F 研修室5

第一部、第二部では、糖尿病治療に関して、最新糖質制限食理論と共に

「すぐに良くなった症例」「苦労して良くなった症例」「1型の難しい症例」

など、実際に入院された患者さんのデータを見ながら検討します。

2014年に得られた最新の糖質制限食情報もお話しします。

第三部では、高雄病院の栄養指導の実際を橋本眞由美管理栄養士がお話しします。

参加頂いた皆さんには、前回と同様に、講演PPTスライドの、CD(PDFファイル)をお配りします。

関西、中国、九州の医療従事者の皆さん、奮ってご参加くださいね。


江部康二




****************

以下、事務局からのご案内です。

ブログ読者の皆様、講演会へいつも多数ご参加いただきまして
ありがとうございます。

2014年東京、京都にて開催し、ご好評いただいた医療従事者向けセミナーを
2015年2月8日(日)、京都にて開催致します。

第一部は基礎理論編、第二部は、症例の検討や薬剤の使い方など実践・応用編です。
第三部は高雄病院での糖質制限給食や栄養指導、健康講座などの取り組みについ ての講義です。
昨年度の講義をベースに難しい症例への対応や栄養士以外の取り組み事例なども 盛り込む予定です。

医療従事者の皆様の多数のご参加を心よりお待ちしております。

*2015年3月8日(日)に東京でも医療従事者向けセミナーを開催致します。
 (詳細のご案内やお申し込みの受付は、1月中旬からとなります。)


///////////////////ご案内/////////////////////

日本糖質制限医療推進協会主催 医療従事者向けセミナー(京都)

  「糖質制限食による糖尿病指導~理論と実践~」

■日時: 2015年2月8日(日)12:45~16:30頃 ※受付・会場:12:30~

■場所: メルパルク京都 4F 研修室5【萩】

  京都市下京区東洞院通七条下ル東塩小路町676番13
  http://www.mielparque.jp/kyoto/access/
  
  ☆アクセス:JR京都駅(烏丸中央口)から徒歩1分
 
■スケジュール:

第一部  12:45~13:35 「基礎理論」 ※講師A

 休憩   13:35~13:45

第二部  13:45~14:35 「症例検討と薬剤の使い方など」 ※講師A

質疑応答 14:35~15:05

 休憩   15:05~15:20

第三部  15:20~16:10
       「高雄病院における糖質制限給食とその取り組み」※講師B

質疑応答 16:10~16:30

■講師:

A:江部 康二 医師
  (一財)高雄病院 理事長/(一社)日本糖質制限医療推進協会 理事長

B:橋本 眞由美 管理栄養士
  (一財)高雄病院 栄養管理部 部長

■対象: 医療従事者(医師、歯科医師、薬剤師、看護師、栄養士、鍼灸師など)

■受講費: 賛助会員 8,000円 / 一般(非会員) 10,000円

※参加頂いた皆様には、映写・配布資料のデータ(PDF)CDをお配りします。

■お支払い方法:クレジットカード/銀行振込/郵便振替

※事前決済のみとなります。
※領収書をご希望の場合は、領収書宛名もお知らせ願います。

■お申し込み方法:
・賛助会員の方
 事務局までメールにて、医療機関でのご職種をご記入の上、お申し込み下さい。

・賛助会員入会をご希望の方
 1.入会案内および会員規約をお読み下さい。
   http://toushitsuseigen.or.jp/member.html

 2.お申し込みはこちらのフォームからお願いします。
   http://toushitsuseigen.or.jp/contact.php
  
   「お問い合せ内容」欄に以下をご記入ください。
    ①「2/8京都セミナー、受講希望」とご記入下さい。
    ②医療機関でのご職種をご記入下さい。
 
・一般(非会員)で、講演会の受講のみご希望の方
 こちらのフォームよりお申し込み下さい。
  https://ssl.form-mailer.jp/fms/0625a3b0281969

■お申し込みの流れ:
1.会員の方はメールにて、会員以外の方は各種フォームにてご連絡下さい。
2.事務局よりお支払い方法についてメールでご連絡します。
3.入金確認後、予約確定のメールをお送りします。
4.当日、直接会場までお越し下さい。

■その他:
・予約制です。当日参加はできません。
・キャンセルは2月5日(木)までに事務局までご連絡願います。
 それ以降のご返金は原則、対応致しかねますので予めご了承ください。
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
スーパー糖質制限食実践と検査データの推移
【14/12/24 オサム

心配で

先生の本や朝日カルチャーセンターで直接お話を聞き、スーパー糖質制限を開始してから4カ月で人間ドックを受けました。

糖尿病の既往は無いのてますが4カ月前はメタボでしたが人間ドックでは
腹囲74. 血圧126-78. HbA1c5.2%
とメタボ非該当となり嬉しい報告だったのですが…
総コレステロール324. 中性脂肪44. HDL103 .LDL222
そして肝機能アルブミン4.9異常
AG比1.8異常
GOT19正常
GPT15正常
LDH143正常
ALP152正常
γ-GTP10異常
腎機能クレアチニン0.87正常
BUN21.4異常
更には20㎜血管腫と超音波検査で明記されておりました。
糖質制限で体重も減少出来て体調もすこぶる元気なのですが…自信をもって望んだ人間ドックだったので心配倍増となりメールさせていただきました。】


こんばんは。

オサムさんから、スーパー糖質制限食と検査データの推移について、コメント、質問をいただきました。

オサムさん
スーパー糖質制限食でメタボ改善、良かったです。

検査会社の基準値にもよりますが、

1)
アルブミンとAG比は異常ではないと思います。
そしてアルブミンが多めなのは好ましいことです。
例えば一般的な基準値は以下です。
アルブミン(ALB)の基準値の範囲 4.10~5.10
A/G比の基準値の範囲 1.22~2.13

2)
γGTPも10と低めですが、高値なのは問題ですが低めなのは大丈夫ですので、心配いりません。

3)
腎機能検査
腎機能クレアチニン0.87正常
BUN21.4異常

スーパー糖質制限食で、BUNが高値となることがありますが、クレアチニンや血清シスタチンCが正常なら、腎機能に問題なしで、心配ないです。

4)
肝血管腫も、良性で何の心配もいりません。

5)
血清の脂質
総コレステロール324. 中性脂肪44. HDL103 .LDL222

中性脂肪が正常低めで、HDLコレステロールが103と多めなので、小粒子LDLや酸化LDLといった問題のあるコレステロールは少ないです。

従って心配なしですが、1~2年~3年くらいで、LDLコレステロールも基準値になることが多いです。


糖質制限食を実践により、血糖値や中性脂肪やコレステロール値など、さまざまな数値が改善します。

ただ、これらの検査データは、はっきり一定の傾向が出るものと、そうでないものがありますので、まずはその変化を示します。


<スーパー糖質制限食実践時の検査データの推移>

①血糖値は糖質制限食実践時にリアルタイムに改善します。
②スーパー糖質制限食なら、HbA1cは月に1~2%改善します。
③中性脂肪も速やかに改善します。
④HDLコレステロールは増加しますが、増加の程度と速度に個人差があります。
⑤LDLコレステロールは低下・不変・上昇と個人差があります。
 上昇した人も半年〜1年~2年、3年くらいで落ち着くことが多いですが、
個人差があります。
⑥総コレステロールは、低下・不変・上昇と個人差があります。
 上昇した人も半年〜1年~2年、3年くらいで落ち着くことが多いですが、
個人差があります。
⑦尿酸も低下・不変・上昇と個人差があります。
 上昇した場合は、ほとんどが摂取エネルギー不足が原因です。
⑧尿素窒素はやや増加傾向になる人が多いですが、そのうち落ちつくことが多いです。
⑨クレアチニンは不変です。
⑩血清シスタチンCも不変です。
⑪血清カリウムも不変です。
⑫血中ケトン体は基準値より高値となりますが、生理的なもので心配ありません。
⑬尿中ケトン体は当初3カ月〜半年は陽性になりますが、その後陰性になることが多いです。
⑭脂肪肝に付随するGPTやγGTP値も改善します。



LDLコレステロール・総コレステロールに関して「低下・不変・上昇」と個人差があるのですが、糖質制限食開始前に菜食中心で食材のコレステロールが少ない場合、肝臓でコレステロールをつくる能力が高まっています。

そういう場合糖質制限食で肉や卵などコレステロールの多い食材を摂取すると、一過性にLDL-コレステロール値が高くなりますが、半年~1年~2年、3年で落ち着くことが多いです。



江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食に使える調味料
こんにちは。

昨日、江部診療所での診察が終わって、スタッフのみんなと、菓子職人さんの糖質制限クリスマスケーキを食べました(^^)

チョコレートケーキだったのですが、とても濃厚でチョコ好きの私としては大満足のケーキでした(^O^)

自宅に帰ってからは、ピキタンさんの12月のタルトを家族と食べました。

見た目はフルーツたっぷりでボリュームがあるのですが、食べてみるとあっさりと程よい甘さで、しかもフルーツたっぷりの割に血糖値も上がらず、素晴らしい出来でした(^O^)

こんなケーキを作ってくださった菓子職人の稲井社長とピキタンの奥さんに、感謝と拍手を送りたいと思います\(^o^)/

このように、ケーキやパンやチョコレートなどは、糖質制限でも通常のものと遜色の無い、いやそれ以上のものが完成していますが、取り敢えず困るのが調味料(^_^;)

読者の方からも

『糖質制限で使っていい調味料は具体的に何がありますでしょうか?』

との質問を頂きます。

基本的に市販の調味料は、砂糖が入っているものが多いので、糖質制限食には向きません。

ですから自ずと塩だけの味付けになるのですが、なんぼなんでも、塩味ばかりで飽きてくると口をそろえておっしゃいます。

あらてつさんの糖質制限ドットコムでは、

糖質制限ケチャップ・糖質制限ウスターソース・糖質制限とんかつソース・糖質制限お好みソース・糖質制限焼き肉のタレ・糖質制限だし醤油・糖質制限サウザンアイランドドレッシング・糖質制限ぽん酢二種類…

と、糖質制限食対応の調味料をいろいろと発売していますので、これらを使ってもらうのもいいでしょう。

また、ご自分で料理される方には、このような調味料も販売しています。

アルベキーナ

モリドル アルベキーナオリーブ デリカテッセン
http://www.toushitsuseigen.com/products/detail88.html


アルベキーナ塩

オリーブ塩は、モリドルエキストラヴァージンオリーブオイルで使われているアルベキーナを、世界的に有名なアニャーナの塩に混ぜたものです。

あらてつさんによると、

「世界的に有名なミシュランスターのシェフ達が使うAñanaの塩。

工業的なプロセスを一切省き、伝統的な技法によってのみ結晶化されるAñanaの塩は、ミネラルや微量元素に富み、あらゆる食材の風味を引き立ててくれます。

そのAñanaの塩に、最適な熟度で収穫したアルベキーナオリーブを合わせました。

ミネラルに富むAñanaの塩とアルベキーナオリーブの風合いは格別で、牛肉、豚肉、鶏肉、魚介類、野菜など、料理の種類を選びません。」


とのこと。

これだけではよく分かりませんので、さらに突っ込んで聞いたところ…

「ほら、所謂食塩って、その名の通り塩っ辛いだけで、旨味も何もないやないですか。

私は、基本的に殆どの料理を塩で味付けするので、塩が美味しく無いと料理そのものが美味しく無いんですよね。

で、この5年ほど「石垣島の塩」を使っていますが、いくら美味しい塩とは云え、やはり塩だけに塩の味しかしません(笑)

流石に10年近く糖質制限食を続けていると、すっかり習慣になっているので、もはや「味付けに飽きた」なんて無くなってしまいました。

ですが、肉食べるのに、たまには変化が欲しいなと思う時もあります。

そんな時に、このアルベキーナ塩が重宝します。

パラパラっとふりかけるだけで、最適に熟したアルベキーナオリーブが、何とも言えない芳しさで口内をいっぱいにしてくれつつ、素材の味をMAXに引き出してくれるという離れ業をやってのけます。

しかも、牛肉、豚肉、鶏肉、羊肉、魚、野菜と、食材を選ばないところがミソです。

サラダでも、モリドルオリーブオイルをどばどば〜っと掛けて頂いて、上からぱらぱらっとこのオリーブ塩を振掛ければ、これまでのサラダなどもはやサラダと呼べないくらい美味しくなります、きっと(笑)

このアルベキーナ塩、「糖質制限で使える調味料がない」とお嘆きの皆さんに、是非ともお使い頂きたい一品、いや逸品です。」


と熱く語りだしました(^_^;)

アルベキーナペースト

もう一つのお勧め、アルベキーナペーストについて聞いてみると、

「アルベキーナペーストは、アルベキーナオリーブの実を磨り潰し、塩で味を整えてエクストラバージンオリーブオイルとセイボリーで風味付けした以外、一切無添加アルベキーナ100%のペーストです。

バルセロナに行った際、バルに入ると、スライスしたパンにこのペーストを塗って、アンチョビとトマトをトッピングしたものを良く見かけました。

以前にクリストフが持って来た時に、カフェ・ハルディンで美味しい糖質制限パンにこのペーストを塗って皆んなで試食したら、速攻で無くなりましたから。

で、パンに塗って食べるだけでは能がないので、他の食べ方なんかナイかいな?と宮本マスターに聞いてみたんです。

そしたら、

「肉焼いて塗っても美味しいですよ」

と作ってくださったんですよ。

先生も次回ハルディンさんに行かれたら、是非ご注文してみてください。

このペーストも、肉の種類や魚、野菜など素材を選びませんので、是非是非お試しくださいませ。」


だそうです。

因みに、その時あらてつさんが作ってもらったのがこの料理だそうです。

肉2

奥のピンチョスは、美味しい糖質制限パンにアルベキーナペーストを塗って、アンチョビとトマト乗せてありますね。

私も家族と一緒に行ったときにリクエストしてみましたが、とても美味しかったですね(^O^)

これは調味料ではありませんが、私がワインのあてに気に入っている、アルベキーナオリーブです。

オリーブの実

このアルベキーナオリーブ、ワイン片手に食べだしたら、止まらなくなります(^_^;)

日本で一般的に手に入るどのオリーブの実よりも美味しいですね。

クリストフさんがいろんな種類のオリーブの実をサンプルで持って来てくれて、私も試食しましたが、その中で一番美味しいと意見が一致したのが、アルベキーナオリーブでした。

モリドルアルベキーナオリーブのオリーブオイルがあれだけ美味しいのですから、実が美味しいのは当然ですね。

アルベキーナオリーブの実は、他のオリーブに比べて小ぶりで、味が濃縮されている感じがあります。

定番のワインのおつまみはもちろん、料理に添えたりサラダに混ぜてもらってもいいですね(^^)

もちろん、そのままおやつにして頂いてもいいですが、止まらなくなるのでご注意くださいね(^_^;)

このアルベキーナの実は調味料とは違いますが、糖質制限食のメニューの幅を広げてくれることは間違いありませんので、糖質セイゲニストの皆さん、是非ともお試しください\(^o^)/


江部康二

詳細&ご注文はこちらから。
↓ ↓ ↓
モリドル アルベキーナオリーブ デリカテッセン
http://www.toushitsuseigen.com/products/detail88.html

モリドル社のパトリシアさん

72パトリシア



テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
CGMにより、α-グルコシダーゼ阻害剤が見なおされるか?
こんにちは。

今日はα(アルファ)-グルコシターゼ阻害薬剤(α-GI薬)について考えてみます。

デンプンのような多糖類は、α-アミラーゼという消化酵素の作用を得て、二糖類(麦芽糖や蔗糖)やオリゴ糖に分解されます。

この二糖類やオリゴ糖は、マルターゼ、スクラーゼ、グルコアミラーゼなどの酵素により、単糖(ブドウ糖、果糖、ガラクトース等)に分解されて小腸から体内に吸収されます。

マルターゼ、スクラーゼ、グルコアミラーゼなどの酵素を総称して、α-グルコシダーゼと呼びます。

この、α-グルコシダーゼの働きを阻害することにより、腸管からの糖質の分解・吸収を遅延させて、食後高血糖を抑制するお薬が、『α-グルコシダーゼ阻害薬』(グルコバイ、ベイスン、セイブル)です。

グルコバイ(アカルボース)はα-グルコシダーゼだけではなく、α-アミラーゼに対する阻害作用も、もっています。

ベイスン(ボグリボース)やセイブル(ミグリトール)は、α-グルコシダーゼの活性を阻害しますが、α-アミラーゼには影響を与えません。

従って、グルコバイの方が少し効果が強いですが、副作用もやや起こりやすいです。

それぞれ常用量で下記程度に血糖値を下げるとされています。

グルコバイ: 1時間値50mg、2時間値40mg
ベイスン: 1時間値40mg、2時間値30mg
セイブル: 1時間値60mg、2時間値20mg

しかし、これほど下がらない人もあります。

セイブルは1時間値を下げるけれど、2時間値はあまり下げないのが特徴です。

いずれの薬も結構個人差が大きいですし、印象としては上記の数字ほど下がらない人のほうが多いです。

朗報として、最近のCGM(Continuous Glucose Monitoring:持続ブドウ糖測定)システムの普及で、α-GI薬が、食後高血糖と共に平均血糖変動幅増大をある程度コントロールしていることが判明し、その有効性が見直されています。

2002年、2003年に、LancetやJAMA(米国医師会雑誌)に掲載されたSTOP-NIDDMという臨床試験(☆)で、アカルボース(α-グルコシダーゼ阻害薬・グルコバイ)による治療は、2型糖尿病の発症を36%、心血管疾患の発症を49%抑制すると報告されました。

2008年6月にヘルシンキで「第5回糖尿病とその合併症予防に関する世界会議」(WCPD)が開催され、STOP-NIDDM試験のまとめが発表されました。

あまりにも、結果が良すぎるので、当時私は信用していなかったのですが、近年のCGMの普及により、STOP-NIDDMの結果は、信頼できるものであったと納得がいきました。

CGMの普及により、α-GI薬のように見直される薬剤もあれば、SU剤のように欠点がもろに暴露された薬剤もあり、栄枯盛衰ですね。

作用機序から考えて、膵臓のβ細胞には全く影響を与えないので、SU剤のように疲れた膵臓を鞭打つといった欠点はありません。(^^)

しかし、比較的頻度の多い副作用として、分解が遅れて腸管に残った糖質が醗酵してガスがでたり、お腹が張ったり、下痢をすることがあります。(-_-;)

ガスの貯留により、腸閉塞(イレウス)のような症状になる事があるので、腹部手術歴の有る方は、禁忌とされています。

私自身で行った人体実験では、かなり興味深いことがありました。

グルコバイの常用量を食直前に服用して何種類かの食品を試食してみました。

蕎麦はほとんど腹満がなかったのですが、お餅は最悪で、腹満・腹痛・ガスのフルコースで、病院に行こうか?(∵)?と思ったくらいでした。

うどんやご飯は、蕎麦に比べたらやや腹満・ガスなど出やすかったですね。

個人差はあると思いますが、参考にしていただけばと思います。

現在は、私は、食事の工夫をしてますので、内服薬は一切なしです。

糖尿人でスーパー 糖質制限食の場合は、ほとんど薬はなしですが、お昼だけ主食ありの『スタンダード 糖質制限食』の時は、α-GI薬を内服してもらうことがあります。

従いまして、「糖尿病には糖質制限食」の高雄病院でも比較的使用頻度の高いのが『α-グルコシダーゼ阻害薬』です。

高雄病院入院中にグルコバイ100mgを、食直前30秒前に内服して、昼食に例えば炊いたご飯100gなどで実験し、食後2時間血糖値値が180mgを超えない量をリサーチすることも多いです。

グルコバイ・ベイスン・セイブルを飲み忘れた場合、食べ始めてから飲んでもそれなりに有効です。食事終了時に内服しても無効です。

基本的に安全性の高い薬ですが、まれに肝障害を来す例があるので、定期的な血液検査を推奨します。



(☆)

以下は糖尿病ネットワーク
2008年6月22日の記事を一部転載です。
糖尿病ネットワーク
http://www.dm-net.co.jp/calendar/2008/007131.php

2008年06月22日
カテゴリー:2008年 糖尿病の予防

アカルボース(α-グルコシダーゼ阻害薬)による治療は、2型糖尿病の発症を36%、心血管疾患の発症を49%抑制すると発表された。

今年6月にヘルシンキで「第5回糖尿病とその合併症予防に関する世界会議」(WCPD)が開催された。

バイエル・シエーリング・ファーマ社のキャンペーン「糖尿病、心に留めて(We Take Diabetes To Heart)」の一環として行われた「糖尿病と心血管疾患(CVD)の予防―アカルボースと迎える新時代」と題したシンポジウムで、欧州と北米で実施された「STOP-NIDDM」試験の結果が発表された。

3年間行われたこの試験では、アカルボースによる治療で2型糖尿病へ進展するリスクが36%有意に減少し、心筋梗塞などの心血管疾患の発症は49%減ったという。

アカルボースは前糖尿病(Pre-Diabetes)と2型糖尿病の治療薬として、主要なガイドラインで推奨されている。

現在、国際的な研究グループが、「アカルボース」(製品名:グルコバイ)の脳血管疾患・心血管疾患の予防効果を調べる大規模な臨床研究「ACE試験」を準備している。

アカルボースなどのα-グルコシダーゼ阻害薬は、食物に含まれている糖質の分解・吸収を遅らせ、食後高血糖を抑制する作用がある。

ACE試験は、多施設二重盲験無作為化治験で、アカルボースとプラセボ投与の比較が行われる。

すでに中国と香港で、心血管疾患があり前糖尿病と診断された患者7500人以上が登録しているという。

試験の結果は2014年に出る見込み。

ルーリー・ホルマン・英オックスフォード大学糖尿病試験課教授は、

「この結果は、前糖尿病と心血管疾患という『死の二重奏』に対し、早期介入とリスク管理面での総合的手法を確立する基礎となるでしょう。また、患者さん個人と社会全体の医療負担を減らす一助となるでしょう」

と述べている。

(*)
Lancet. 2002 Jun 15;359(9323):2072-7.
Acarbose for prevention of type 2 diabetes mellitus: the STOP-NIDDM randomised trial.
Chiasson JL1, Josse RG, Gomis R, Hanefeld M, Karasik A, Laakso M; STOP-NIDDM Trail Research Group.

(**)
Chiasson JL, Josse RG, Gomis R, Hanefeld M, Karasik A, Laakso M, STOP-NIDDM Trial Research Group: Acarbose treatment and the risk of cardiovascular disease and hypertension in patients with impaired glucose tolerance: the STOP-NIDDM trial. JAMA 2003; 290: 486-494.


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質オフで楽しむ  カロリー制限つらい糖尿病
こんばんは。

中日新聞の、2014年12月23日のウェブサイトに
「糖質オフで楽しむ カロリー制限つらい糖尿病」
という、林勝記者の記事が掲載されました。

林勝記者はニュートラルな視点から、糖質制限食の話題も時々取り上げていただいており、おおいに勇気づけられます。

名古屋市中区のフランス料理店「ラポルトマルセイユ」は、低糖質のディナーを提供しているそうです。

今度、名古屋に行ったときは、お邪魔してみようかと思います。

各地に糖質制限食OKレストランが増えてきて、嬉しい限りです。

ローソンの「ブランパン」も当初は売れなくて苦戦したそうですが、今やヒット商品ですね。


「食事量の少なさ」「カロリー計算が面倒」「主食が食べられない」などが理由で、6割の糖尿人が食事療法で挫折を体験していたそうです。

カロリー制限がつらくてひもじくての挫折はよくわかります。

糖質制限OKの主食に関しては、インターネットでも購入できますし、コンビニやスーパーにもおいてありますし、糖質制限食がとてもやりやすい良い時代となりましたね。

「山田さんは糖尿病患者の糖質制限の有効性を報じる海外論文を多数調査。
自らも日本人患者を対象に、糖質制限(糖質量一食二十~四十グラムかつ一日七十~百三十グラム)と、
従来のカロリー制限に分けた無作為比較試験をし、論文発表した。
糖質制限グループはカロリー、脂質、タンパク質摂取が無制限だったが、
HbA1cや中性脂肪が有意に改善した。脂質摂取が増えると動脈硬化が進むという従来説を否定する内容だ。」

「学術的な事実の積み上げが大切だが、どの程度の糖質制限を許容するかを、学会として早急に明らかにすべき時機に来ている」と山田さんは訴えている。


山田悟医師、頑張っておられますね。
糖尿病専門医として糖尿病学会内部での発言は心強いです。

それにしても、「食後高血糖」と「平均血糖変動幅増大」という酸化ストレスをリアルタイムに必ず生じて合併症リスクを増大させることが明白な『高糖質食』を根拠(エビデンス)なしに推奨し続ける日本糖尿病学会指導部の姿勢は、もはや犯罪的と言えるレベルと思います。一糖尿人として、憤りを覚えます。

日本全国の糖尿人の皆さん、必ず自分自身の頭でしっかり考えて、「食後高血糖」と「平均血糖変動幅増大」を生じない食事療法『糖質制限食』を実践して合併症の危険から身を守って下さいね。


江部康二




☆☆☆
2014年12月23日、中日新聞のサイト
http://www.chunichi.co.jp/article/living/life/CK2014122302000005.html
から一部転載


糖質オフで食楽しむ カロリー制限つらい糖尿病

 血糖値を抑えたいが、食事の楽しみを失いたくない-。カロリー制限にストレスを感じている血糖値が高めの人や、2型糖尿病患者のための、糖質を抑えたメニューや食材が増えている。従来は脂肪の摂取量を抑える栄養指導が一般的。だが、糖質制限による健康維持効果を明らかにする研究が増えており、今後、食事療法のあり方が変わる可能性もある。

 「運動してもだめだったのが、糖質を控えると血液検査値が改善した」。糖尿病の指標(HbA1c値)の上昇に悩んでいた名古屋市内の男性(65)は昨年三月、糖質制限の本を読んだのを機にご飯やパン、麺類、砂糖を控えた食事に変えた。代わりに肉や魚、卵、大豆食品など、タンパク質や脂質の多い食品を総カロリーを気にせず食べた。

 指標は数カ月で正常範囲に。脂質を以前より多く摂取しているのに中性脂肪の値は半減。「カロリー制限では生きがいを感じられなかった。今の食事なら続けられる」と、男性は自信を深めている。


 名古屋市中区のフランス料理店「ラポルトマルセイユ」は、低糖質のディナーを提供。大豆粉を使い、パンの代用となるスフレやケーキを考案した。前菜、肉、魚料理まで食べても、全糖質量は食パン一枚に満たない。オーナーの森安美月さんは「糖質制限でも、食を楽しめることを知ってほしい」と話す。

 コンビニ大手のローソンは二年前、低糖質の「ブランパン」を発売。主に小麦のふすま粉を使い、糖質量を通常の三分の一程度に抑えた。「当初はほとんど売れなかった」と開発担当の鈴木嘉之さん(48)。多くの店舗で一時は商品棚から消えたが、「糖尿病でパンを諦めていた女性の訴えもあり、使命感を覚えた」という。食感や味を追求し、今では種類も増えてヒット商品に成長した。今後、低糖質食品を総菜や麺類などにも広げる方針だ。

◆食事療法、6割が挫折を体験

 低糖質麺が作れる製麺機を開発したフィリップス・エレクトロニクス・ジャパンは今秋、糖尿病患者三百人から食事療法に関するアンケートを回収。六割が食事制限の挫折を体験していた。主な理由は「食事量の少なさ」「カロリー計算が面倒」「主食が食べられない」だった。

      ◇

 日本糖尿病学会は、患者に合わせて一日のカロリー摂取量を制限し、その50~60%を糖質で取るように勧告している。一方、低糖質への関心の高まりから昨年三月、(この値も含め)適正な糖質摂取量が未確立で、研究課題と認める発表をした。北里研究所病院(東京都港区)の山田悟・糖尿病センター長は「患者の好みを基に、医師の裁量で糖質量の変更を認めた点が評価できる」と指摘する。

 山田さんは糖尿病患者の糖質制限の有効性を報じる海外論文を多数調査。自らも日本人患者を対象に、糖質制限(糖質量一食二十~四十グラムかつ一日七十~百三十グラム)と、従来のカロリー制限に分けた無作為比較試験をし、論文発表した。糖質制限グループはカロリー、脂質、タンパク質摂取が無制限だったが、HbA1cや中性脂肪が有意に改善した。脂質摂取が増えると動脈硬化が進むという従来説を否定する内容だ。

 「学術的な事実の積み上げが大切だが、どの程度の糖質制限を許容するかを、学会として早急に明らかにすべき時機に来ている」と山田さんは訴えている。

(林勝)
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
乳幼児の糖質制限。ケトン食のこと。
【14/12/19 ひな祭り

乳幼児の糖質制限

はじめまして。
私は息子のアトピーをきっかけに家族で糖質制限をして4年になります。

4年の経験で、体調がよくなったことがたくさんありました。今は第二子に授乳中ですが、離乳食も糖質制限で進めて行きたいと考えております。

そんな時にsnsで下記のコメントをいただきました。

糖質制限の批判はよくあるものだと思うのですが、人類史以前の食事は果実だったこと、700万年ほどでは、書き換えられないという指摘に、どうなんだろう?と疑問が湧きます。

先生はいかがお考えでしょうか?
また、乳幼児への糖質制限へのお考えもお聞かせいただけると嬉しいです。


お医者様にいただいたコメントです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
糖質制限食を小児や乳児に持ち込むことは危険です。
ケトン性低血糖は正常児でも36時間程度の絶食で起き得るとNelsonに書かれています。
何らかの酵素異常があれば12時間ぐらいで起きますが。
brain glucose uptake は新生児期は20g/day以下、5歳で 170g/dayと最大になる。
10歳で 130g/dayと低下、成人90-100g/day
(/kg当たりではありません。絶対量で成人より糖を必要としています。)
4~5歳時の基礎代謝量は800~900kcal/day(必要エネルギー摂取量は1.75倍の1400-1500kcal/day)
5歳児は安静時にエネルギーの2/3(600kcal以上)以上を脳が消費します。

新生児は脳の糖必要量も少ないので母乳で何とかなっていますが、5歳まで直線的に糖の需要が増えて、乳児後半では足りません。

実際に私は数例の意識障害や痙攣重積を経験しています。

母乳の重量比でタンパク質は1~2%(初乳は2%近く、次第に1%程度まで下がっていく)、脂質3~4%、糖質6~7%で最も多いのは糖質です。(スイカの半分ぐらいの糖度)

少なくともハイハイや歩行が始まるまでタンパク質はそれほど必要には思えません。乳児に最も大切な栄養は脂質と糖質です。脳は何でできていますか?

因みにお米は乾燥質量で6.8%、炊いた状態で2.5%がタンパク質です。お粥にしてちょうど母乳程度である1%のタンパク質です。

人類史の解釈も間違っています。

多く見積もっても人間が肉食を主体にしていたかも知れないのは6万年前から1万年前までです。
脳の代謝メカニズムを変えるには期間が短すぎます。
猿は果実を主食としてきたのですよ。

哺乳類ではテンジクネズミや直鼻猿亜目の霊長類がL-グロノラクトンオキシダーゼ(ビタミンC合成酵素)遺伝子の活性を失っているため、ビタミンCを合成することができません。

イヌイットの研究から極端な肉食で退化する酵素はCPT1およびCPT2です。
日本人には確かにCPT酵素の異常を少なくともheteroで持つ人は13%程度いるので、ユーラシア大陸を渡ってくる数万年はマンモスに頼っていたのかも知れませんが、数千万年の樹上生活は果実と木の実に頼っていたのですよ。

これは酵素の退化の歴史から明らかです。

私は外来で耐糖能異常のある成人には糖質制限食をお勧めしていますが、健康成人にすら普段の食事として糖質制限食が利益をもたらすのかEBMが乏しいのに、乳幼児に糖質制限食を勧めるべきではありません。】



こんにちは。
ひな祭りさんから、幼児の糖質制限について、コメント・質問を頂きました。

ひな祭り さん
糖質制限食で体調良好、良かったです。
家族で糖質制限とはいいですね。

さてsnsのお医者さんのコメント、突っ込みどころ満載です。

一つ一つ検討してみます。

1)
まず、ネルソンという小児科学の教科書に書いてあることは、その通りなのだと思います。

しかし、この教科書は、普通に糖質を摂取している小児のデータを基に書いてあるので、糖質制限食云々という批判の根拠にはそもそもなりません。

このお医者さん、小児科の医師なら「ケトン食」(☆)のことはご存知と思います。

Ketogenic Diet(ケトン食)が、2010年版COCHRANE LIBRARLY(コクラン ライブラリー)と、2011年版NICE(英国政府ガイドライン)の、難治性小児てんかん治療に採用されました。

これまでは、ケトン食の治療効果は認められていましたが、ガイドラインでは治療の選択肢には入れられず、「推奨しない」とされていました。

RCTなどのエビデンスには乏しいとの指摘はありますが、難治性の小児てんかん発作を50%削減する点で有意差が得られたことが、評価されたのだと思います。

また、一時的な副作用はありえますが、重篤な副作用が無いことも認められました。

2010年版COCHRANE LIBRARLY(コクラン ライブラリー)
2011年版NICE(英国政府ガイドライン)

という極めて権威のある二つのガイドラインが、ケトン食に対して明確にポジティブな評価を与えたことは歴史的転換点であり、ビッグニュースと思います。

そして、GLUT1欠損症という病気がありますが、この病気は生後半年から1年以内に診断してケトン食治療を開始することが唯一無二の有効な方法です。

脳はミトコンドリアを有しているので、ブドウ糖と共にケトン体という脂肪酸の分解物をいくらでもエネルギー源として利用することができます。

脳は、ケトン体だけで、ブドウ糖がなくても充分に活動できます。

このことは、GLUT1欠損症の場合を考察すれば明らかです。

GLUT1欠損症では脳はブドウ糖をほとんど利用できません。GLUT1欠損症の唯一の治療法は、ケトン食です。

ケトン食により、脳はエネルギー源のほとんどをケトン体から確保できるので健康に生きることが可能となります。

GLUT1欠損症の場合は、ケトン食以外には有効な治療法はないので、赤ちゃんの内に発見して速やかにケトン食を開始することが極めて大切です。

ケトン食を実践しなければ、GLUT欠損症では、発育障害・発達障害・知的障害・生命の危険などが生じます。

ケトン食を実践すれば生涯健康な生活が可能です。

ケトン食のことを考えれば、乳幼児で糖質制限食を実践してもなんの問題もないと考えられます。

また、イヌイット、マサイ族、モンゴル遊牧民が伝統的な食生活をしている頃は、1000年、2000年以上皆スーパー糖質制限食ですが、子育てで問題があったとは考えられませんね。

ただ、小学校の給食とかの社会的問題もあるので、学校と糖質制限食バトルをして、給食を拒否して糖質制限食弁当を持たすまでのことはいらないと思います。


2)
母乳のエネルギー比率ですが、五訂日本食品標準成分表を見てみました。

人乳は100gで、65kcal、
糖質が7.2g、脂質が3.5g、タンパク質が1.1gくらいです。
糖質が総カロリーの44.3%
脂質が総カロリーの48.46%
タンパク質が総カロリーの6.8%
です。

すなわちエネルギー比率で一番多いのは脂質です。


3)
霊長類の進化は約6500万年前、白亜紀末期頃に始まったと考えられています。人類がチンパンジーと分かれたのが約700万年前とされています。その後、7属23種の人類が生まれては消え、現在残っているのは我々、ホモ・サピエンスだけです。

人類は、基本雑食だと考えられますが、この間各人類の主食が何であったかは明確ではありませんが、少なくとも穀物は、ほとんど摂取していません。

何故なら農耕の開始は約1万年前からだからです。

700万年間の狩猟・採集時代は、野草・木の葉・小動物・動物の肉・内臓・骨髄・昆虫・魚貝類が日常的な食料であり、時にナッツ類・果物・根茎類(山芋など)を食べていたと思われます。


4)
サルの主食は果実というのは、大きな誤解です。

例えばゴリラの主食は「棘の多い大きな蔓や大きな草」です。

チンパンジーは雑食ですが肉食もします。

コロブスザルは、30~40頭の群れをなし、木の葉が主食で、樹上に住んでいます。

チンパンジーはこのコロブスサルを獲物として狩りをして獲ります。

現在では、200種の霊長類のうち40種以上が肉食することが知られています。

日本サルは植物食傾向の強い雑食で、主に果実を食べますが、植物の葉、芽、草、花、種子、キノコ、昆虫なども食べます。
このようにいろんなサルの食性を見てくると、「サルの主食は果実」というのはいかにも乱暴な決めつけですね。


5)
穀物(草の種子)が主食だったのは、ネズミ類です。

マウスやラットなどネズミ類は、本来の主食は草の種子(即ち今の穀物)です。

草原が地球上の有力な植生として現れる鮮新世(510万年前)以降、ネズミ科の動物が出現して爆発的に繁栄します。

ネズミ類は510万年間、草原の草の種子(穀物)を食べ続けてきたのです。

人類が穀物を食べ始めたのは、僅か1万年前からに過ぎません。


6)
イヌイットとCPT1およびCPT2・・・?
イヌイットにCPT1およびCPT2の退化があるとは聞いたことがありません。
何かの誤解と思われます。

【主な脂肪酸代謝異常症】
MCAD欠損症
VLCAD欠損症
TFP(LCHAD)欠損症
CPT1欠損症
CPT2欠損症
全身性カルニチン欠乏症
グルタル酸血症2型


脂肪酸代謝異常症の中に、CPT1欠損症とCPT2欠損症があります。

いずれにせよ、脂肪酸代謝異常症そのものが極めてまれな病気です。

イヌイットは、生肉と生魚が主食だった時代は、脂肪酸やケトン体が主たるエネルギー源であり、脂肪酸代謝異常症があったとは考えられません。



(☆)ケトン食

小児のてんかんで極めて難治性の場合があります。

これは、通常のてんかんの薬を飲んでもひきつけの発作が治まらないというものなのですが、その治療として用いられているのがケトン食です。

この食事は、総摂取カロリーの75~80%が脂質という内容で、これによって難治性てんかんの発作が治まるようになるのです。

これは、欧米で1920年代から続いている治療法です。

日本でも、小児科領域でケトン食療法は実施されています。

ケトン食療法は、「糖質制限食」以上の超高脂肪食で脂肪からケトン体への変換を起こし、そのケトン体が、ブドウ糖の代わりのエネルギー源として利用されることにその名前が由来しています。

実際、脳を始めとして身体のほとんどのエネルギー源としてケトン体が利用されます。



江部康二


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限と耐糖能。改善と低下、個人差あり。
【14/12/19 アンナ

私もお聞きしたかったのです。

こんばんは。
私も今日のお話は以前から気になっていました。

私がスーパー糖質制限を始めたきっかけは、食後糖質1gあたり2.5㎎ /dlの上昇がみられたからです。
1年半経過した頃には、糖質1gあたり4.5㎎ /dlの上昇となりました。

体重が45㎏なので、糖尿人としては妥当な上昇率なのだとは思うのですが、明らかに耐糖能が低下しています。

空腹時は以前同様80㎎/dl前後のままなのですが、どうすればよいか悩んでいます。

もちろん糖質制限が体に良いのは身を持ってわかっております。

ありとあらゆる不調が改善し、スーパー糖質制限2年半の今、人生で一番の健康体だと自負しております。

江部先生のお陰で超健康と引き締まった体を手に入れた私は幸せです。

これ以上を求めるのは贅沢だと思うのですが、 糖耐能の低下はやはり気になります。

インスリンのプール能力が無くなったのでしょうか。。。? 】


【14/12/20 SHUKAN

糖質制限と耐糖能

WHOのTRS(Technical Report Series)727
http://whqlibdoc.who.int/trs/WHO_TRS_727.pdf
の99頁には、糖負荷試験前には150g/日以上の炭水化物を3日以上摂取するようにと書かれています。(日本糖尿病学会の報告にもあったかと思います)

耐糖能低下が明確な私は、糖負荷試験などする気にはもちろんなりません。

以下は私の想像ですが、耐糖能が正常な人でも検査前に糖質を制限すると、膵臓のβ細胞がインスリンを作るのを休んでしまうのではないでしょうか。

そして、検査前に糖質を摂取するとβ細胞が呼び覚まされる(当然個人差はあると思いますが)のではないかと思いますがいかがでしょうか。

もし、このようなことがあるとすれば糖質制限で耐糖能が低下するということはそれほど心配が要らないと思うのですが。】


【14/12/20 おかだ

耐糖能

そもそも「耐糖能」とは検索してみると「 グルコースの処理能力の指標で,通常グルコースを経口もしくは血管内に投与し,一定時間後,もしくは経時的に血中グルコース濃度を定量して判断する.糖尿病の基礎検査の一つ」と有ります。

すなわち、追加分泌のインスリンの分泌能を調べる検査です。インスリン分泌は、血糖上昇に対するもの(追加分泌)と、ずっと出続けている基礎分泌が有ります。

すなわち、急激な血糖値上昇という危機に対応する分泌です。糖質制限をしていると、この危機が訪れないので、ひょっとして体はスクランブル体制を解いている場合があるかもしれません。

その結果、糖負荷試験(OGTT)をすると2時間後の血糖値が、糖質制限前より上昇します。これをみて、普通の先生は糖質制限をすると「耐糖能」落ちるというでしょう。

そもそも、糖質制限をしていれば、75gのグルコースを飲むという馬鹿なことはしません。

また、OGTTを施工する数日前は炭水化物を三食しっかり摂るようにとのことです。

糖尿病の方が糖質制限をすると、殆どの場合、HOMA-β(インスリン分泌能)とHOMA-R)インスリン抵抗性)が改善されます。

例えにならないかもしれませんが、禁煙して久しぶりにタバコを吸うとクラクラしますね。これを「耐ニコチン能」が悪くなったって言いますか。という話だと考えます。】


こんにちは。

糖質制限と耐糖能について、アンナさん、 SHUKAN さん、岡田先生からコメントをいただきました。

ありがとうございます。

結論から言えば、糖質制限食で耐糖能がどうなるかは、個人差があるようです。

つまり耐糖能が良くなる人もいれば、低下する人もいるようです。

ともあれ、糖尿病と既にわかっている人が、耐糖能検査である75g経口ブドウ糖負荷試験を受けるのは、高血糖というリスクが必発なので原則的にはしません。

予備軍の場合は確認のために、75g経口ブドウ糖負荷試験をすることはあります。

アンナさんも、すでに、「糖質1gあたり4.5㎎ /dlの上昇」、とわかっているならば、どうしても結果を確認したい場合以外は、75g経口ブドウ糖負荷試験をする必要はないと思います。

現実には糖質制限食を実践すれば、血糖コントロールは良好で合併症の恐れもないのでそれでいいと思います。

私自身も2002年に糖尿病の診断基準を満たしましたが、2014年現在まで、75g経口ブドウ糖負荷試験は一回もしていません。

2型糖尿病の診断基準をしっかり満たした人が、1年間のスーパー糖質制限食実践で血糖値もHbA1cも正常値となり、試しに白ご飯を一人前(糖質量は55g)摂取しても、血糖はピーク140mg/dlを超えなくなった例もあります。

これは、スーパー糖質制限食で膵臓が休養できて、β細胞が回復して耐糖能も改善したためと考えられます。

また本ブログの読者の方々で、糖質制限食で耐糖能改善されたかたは多数おられます。

2008/10/29のブログ「糖質制限食と耐糖能改善」
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-590.html

などもご参照いただけば幸いです。

一方、アンナさんと同様、耐糖能が悪化したとのコメントも複数ありました。

以下は江部康二のHOMA-βの推移です。正常値「40-60」です。

HOMA-βは経口血糖負荷試験時の2時間値のインスリン分泌量と、よく相関するとされています。

ある程度の波はありましたが、10年間経過をみるとHOMA-βが正常化しています。

もっともHOMA-βは正常化しましたが、今も糖尿病です。

2004年4月:12
2008年8月:21
2009年10月:29
2012年3月:40
2014年4月:40
2014年9月:49



以下に糖質制限食と耐糖能に関する論文をあげてみましたので参考にしてください。


<糖質制限食と耐糖能に関する研究論文>
1)
新潟労災病院消化器内科部長前川智先生の論文
「耐糖能異常に対する低炭水化物食の効果に関する後ろ向き研究」
Diabetes, Metabolic syndrome, Obesity, Target and Therapy
(ニュージーランドの英文雑誌)
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4063858/  → ここで全文が閲覧可能です。

Diabetes Metab Syndr Obes. 2014; 7: 195–201.
Retrospective study on the efficacy of a low-carbohydrate diet for impaired glucose tolerance
Satoshi Maekawa,1 Tetsuya Kawahara,2 Ryosuke Nomura,1 Takayuki Murase,1 Yasuyoshi Ann,1 Masayuki Oeholm,1 and Masaru Harada3

12ヶ月間の低炭水化物ダイエット(120g/日の糖質)により、境界型糖尿病36名中25名(69.4%)が、OGTTで正常化。
11名(30%)は境界型(IGT)のまま。
糖尿病発症は0名(0%)。

対照群(普通食)36名中、3名(8%)が正常化。
28名(78%)は不変でIGTのまま。
5名(14%)が糖尿病発症です。

糖質制限食実践により、境界型糖尿病の耐糖能が69%も正常化していて、対照群に比べて素晴らしい成果です。


2)
「糖質制限食を行うと耐糖能が低下する」という説を最初に唱えたのは、ヒムスワースです。

「健康人に糖質の少ない食事を1週間与えて糖負荷試験を行った。高糖質食を与えたときには耐糖能は正常であったのに、低糖質食によって糖尿病と判定されるほどに耐糖能が悪化した。」

というのが、ヒムスワースが1935年に発表した論文の結論です。

Himsworth HP. The dietetic factor determining the glucose tolerance and sensitivity to insulin of healthy men. Clin Sci 2, 67-94, 1935.


3)
ウィルカーソンらは「糖質制限食を行っても耐糖能は低下しない」という論文を発表しました。

1960年、ウィルカーソン(Wilkerson)らが、複数の受刑者を被験者として低糖質食が耐糖能に与える影響を再検討して、糖質の摂取量を1日50グラムに制限しても、耐糖能には大きな影響を及ぼさないという報告を行いました。

この報告がNew England Journal of Medicineという影響力の大きな医学誌に掲載されました。

Wilkerson HLC, Hyman C, Kaufman M, McCuistion AC, Francis JO. Diagnostic evaluation of oral glucose tolerance tests in nondiabetic subjects after various levels of carbohydrate intake. N Engl J Med 262, 1047-1053, 1960.



江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
食材と追加分泌のインスリンとの関係について
【14/12/19 kei

境界型で糖尿病予防のため糖質制限をしています。

野菜の糖質でインスリンが追加分泌されることは分かりました。

例えば、野菜を摂らず、味付けもシンプルな糖質がほぼ0に違い食事ではどうでしょうか?このような食事では追加のインスリンは出ないと思いますが、続けるとインスリンが出にくくなってしまいますか?

私自身、野菜はほとんど食べていないのですが、糖質が0に近い食事は良くないでしょうか?】


こんばんは。

keiさんから、食材と追加分泌のインスリンとの関係についてコメント・質問をいただきました。

1)糖質摂取は大量のインスリンを追加分泌させます。
2)タンパク質摂取は少量のインスリンを追加分泌させます。
3)脂質摂取はインスリンを分泌させません。

アミノ酸の中で、ロイシン、アルギニン、リジンはインスリンを分泌させます。

そして、例えば牛肉のタンパク質の成分には、ロイシン、アルギニン、リジンが含まれています。

正常人が牛サーロインステーキを200g食べても、血糖値に直接影響を与えるのはグリコーゲン分だけなので、3mgも上昇しません。

それなのにインスリンだけが分泌されたら、低血糖になってしまいます。

低血糖にならないのは、同時にインスリン拮抗ホルモンのグルカゴン(血糖上昇作用あり)も分泌されて、効果が相殺されるからです。

つまり、ロイシン、アルギニン、リジンが含まれているタンパク質を食べると、追加分泌のインスリンが少量ながら分泌されるということですね。

スーパー糖質制限食でも少量の追加分泌インスリンはでますし、野菜もなしの糖質ゼロ食でも、タンパク質分の追加分泌インスリンはでるということです。

また、基礎分泌インスリンは、スーパー糖質制限食でも糖質ゼロ食でも、24時間常に出続けていますので膵臓のβ細胞はずっと働き続けているわけです。



なお、野菜や果物が一切ない食事は、ビタミンCが不足する恐れがあるのでお奨めではないですね。


江部康二

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食に対する不安。インスリン分泌能は?
【14/12/19 yayoi

糖質制限に対する不安

ダイエット目的で糖質制限を始めました。糖尿病ではありません。

糖質制限をするとインスリン分泌量が減るということですが、日常的にインスリン分泌が減った膵臓の機能が低下するということはないのでしょうか?

よく、身体の使わない部分は衰えるという話を聞きます。主に筋系の話だとは思うのですが、すこし不安なので教えて頂きたいです。

例えば糖質制限を続けていて、1年振りに糖質を摂取した場合、インスリンの分泌が鈍くなっている…というようなことにはならないのでしょうか?

的外れな質問だったらごめんなさい。】


こんにちは。

yayoiさんから、糖質制限食に対する不安ということでコメント・質問をいただきました。

「糖質制限食で、膵臓のβ細胞機能が低下して、インスリン分泌能力がおちてしまわないか?」

という懸念と質問です。

同様の懸念を抱いたことのある読者もおられると思いますので、検討してみましょう。

まず、糖質制限食を実践することで、追加分泌インスリンの必要量が激減します。

食後高血糖もリアルタイムで改善しますので、「180mg/dl以上の高血糖によるβ細胞の障害」もなくなります。

これらにより糖尿病や糖尿病予備軍だった場合は、疲弊していたβ細胞が休養することができて、正常に回復する可能性が高いです。

疲弊していたβ細胞が回復することで、基礎分泌インスリンも追加分泌インスリンも回復します。

そうなると空腹時血糖値も改善し食後血糖値もさらに改善します。

私自身、2002年からスーパー糖質制限食を続けていますが、長年HOMA-βというインスリン追加分泌能の検査が低値だったのが少しづつ増えて、2014年、とうとう基準値内まで回復しました。

もう正常に回復することはないと思っていたので少し驚いています。

もっとも、まだ糖尿病は糖尿病ですが・・・。

スーパー糖質制限食は、人類が農耕前の700万年間(狩猟・採集時代)に食べていたものが目安ですので、穀物や芋はなしですが、野菜分の糖質は摂取しますので、追加分泌インスイリンがゼロということではありません。

正常人が糖質を一人前食べると、追加分泌インスリンのピークは基礎分泌インスリンの数倍~30倍レベルとなりますが、スーパー糖質制限食なら追加分泌インスリンは2~3倍ですみます。

つまり、スーパー糖質制限食実践者の追加分泌インスリンは、人類のご先祖と同じくらいのレベルの少量ですむということです。

言い換えれば、現代人で普通に糖質を摂取している人は、毎日数回ご先祖の10倍~15倍の追加分泌インスリンを必要とし、
β細胞を酷使しているということです。


これだけ人類に糖尿病が増えてきた根本要因は下記のパターンと思われます、

「毎日、糖質の頻回・過剰摂取」
 ↓
「毎日、インスリンの頻回・大量分泌」
 ↓
数十年の期間「インスリンの頻回・大量分泌」
 ↓
「とうとう膵臓のβ細胞が酷使で疲弊して分泌能力低下」
 ↓
「糖尿病発症」

という流れです。

穀物や芋(糖質)という新参者の食材の怖さ、まざまざですね。


江部康二
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
膵臓60%摘出と糖質制限食
【14/12/18 sakura

すい臓摘出

江部先生、
アメリカ在住の者(70歳)です。
最近このサイトを知り、アマゾンから先生の著書をオーダしました。

私は、12年ほど前にすい臓(60%)、脾臓100%を摘出しました。良性ということでしたが、将来的には糖尿病になると言われ、家系にも糖尿病がおおいです。10月の血液検査では、FingerGlucose=104,Normal Range=70-99とあります。 Hgb A1CIn-house only?=5.9(NR=4.2-5.6)
Lipase,Serum=21(NR0-59)
Cholesterol,Total=205 (NR=100-199) HDL=74LDL(NR>39) VLDL Cholesterol Cal=19(NR 5-40)LDL Cholesterol 112(NR0-99)
ここ数年血糖値が高くなり医者からは、薬の投与を考えてみてはと言われていますが、なるべくら薬無しで行きたいと考えています。

すい臓摘出者でも、主食抜きの生活でも大丈夫なのでしょうか?また、炭水化物が不足すると、思考力低下、体力低下とききましたが、エネルギー源は何からとるのでしょうか?

お忙しいところ申し訳ありません。よろしくお願い致します。なお、アマゾンからは、2,3日で届きます。
このサイトを知り、本当に喜んでおります。】



sakura さん
拙著のご購入、ありがとうございます。

血糖値:104mg(70-99)
HbA1c:5.9%(4.2-5.6)
リパーゼ:21(-59)
総コレステロール:205(100-199)
HDLコレステロール:74(40以上)
LDLコレステロール:112(-99)


確かに膵臓を60%摘出しておられたら、将来糖尿病になりやすいですが、糖質制限食で、内服薬なしで予防できると思います。

血糖値が104mg/dlは日本なら正常範囲のなかでやや高値となります。
早朝空腹時血糖値110mg/dl未満は日本では正常範囲内です。
HbA1c5.9%も、日本なら、基準値内で、正常です。

例えば、検査会社SRL(日本最大手)のHbA1cの基準値は4.6~6.2% (2014年)です。

日本糖尿病学会のコントロール目標(2013年6月)では、

合併症予防のためには、7.0%未満

血糖正常化を目指す際の目標は、6.0未満

です。

「すい臓摘出者でも、主食抜きの生活でも大丈夫なのでしょうか?」

40%の膵臓が残っていますので、大丈夫と思われます。


「また、炭水化物が不足すると、思考力低下、体力低下とききましたが、エネルギー源は何からとるのでしょうか?」

必須アミノ酸、必須脂肪酸はありますが、必須炭水化物はありません。

体内で必要なブドウ糖は、肝臓で糖新生してまかなうので、食物から摂取する必要はないのです。

つまり、炭水化物を摂取しなくても、低血糖になることはありませんし、エネルギー不足にもなりませんので、思考力低下、体力低下もありません。

肝臓の糖新生により、必要な血糖値は常に確保されるように人体は設計されているのです。

肝臓では、アミノ酸、乳酸、グリセロール(脂肪の分解物)などからブドウ糖を作ります。

国際食事エネルギーコンサルテーショングループの報告では、「炭水化物(この場合は糖質とほぼ同義)の理論的な最小必要量はゼロである」(☆)と明記されています。

なお、血糖値の確保は赤血球のために絶対に必要です。

赤血球にはミトコンドリアがないので、ブドウ糖が唯一のエネルギー源なのです。

脳は他の細胞と同様にミトコンドリアを有しているので、ブドウ糖と共にケトン体という脂肪酸の分解物をいくらでもエネルギー源として利用することができます。

脳は、ケトン体だけで、ブドウ糖がなくても充分に活動できます。

このことは、GLUT1欠損症の場合を考察すれば明らかです。

GLUT1欠損症では脳はブドウ糖をほとんど利用できません。

GLUT1欠損症の唯一の治療法は、ケトン食です。

ケトン食により、脳はエネルギー源のほとんどをケトン体から確保できるので健康に生きることが可能となります。

GLUT1欠損症の場合は、ケトン食以外には有効な治療法はないので、赤ちゃんの内に発見して速やかにケトン食を開始することが極めて大切です。

ケトン食を実践しなければ、GLUT欠損症では、発育障害・発達障害・知的障害・生命の危険などが生じます。

ケトン食を実践すれば健康な生活が可能です。

(☆)
Eur J Clin Nutr. 1999 Apr;53 Suppl 1:S177-8.
Report of the IDECG Working Group on lower and upper limits of carbohydrate and fat intake. International Dietary Energy Consultative Group.
Bier DM, Brosnan JT, Flatt JP, Hanson RW, Heird W, Hellerstein MK, Jéquier E, Kalhan S, Koletzko B, Macdonald I, Owen O, Uauy R.


江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食医療従事者向けセミナー(京都)2015/2/8(日)
こんにちは

糖質制限食、医学界にも一般社会にも順調に普及が進んでいます。
嬉しい限りです。

2014年、東京、京都にて開催し、ご好評いただいた医療従事者向けセミナーを
2015年2月8日(日)、京都にて開催致します。

日本糖質制限医療推進協会主催 医療従事者向けセミナー(京都)
「糖質制限食による糖尿病指導~理論と実践~」
受付:12:30~
講演と質疑応答:12:45~16:30 
場所: メルパルク京都 4F 研修室5

第一部、第二部では、糖尿病治療に関して、「すぐに良くなった症例」「苦労して良くなった症例」「1型の難しい症例」など、実際に入院された患者さんのデータを見ながら検討します。

2014年に得られた最新の糖質制限食情報もお話しします。

第三部では、高雄病院の栄養指導の実際を橋本眞由美管理栄養士がお話しします。

参加頂いた皆さんには、前回と同様に、講演PPTスライドの、CD(PDFファイル)をお配りします。

関西の医療従事者の皆さん、奮ってご参加くださいね。


江部康二




****************

以下、事務局からのご案内です。

ブログ読者の皆様、講演会へいつも多数ご参加いただきまして
ありがとうございます。

2014年東京、京都にて開催し、ご好評いただいた医療従事者向けセミナーを
2015年2月8日(日)、京都にて開催致します。

第一部は基礎理論編、第二部は、症例の検討や薬剤の使い方など実践・応用編です。
第三部は高雄病院での糖質制限給食や栄養指導、健康講座などの取り組みについ ての講義です。
昨年度の講義をベースに難しい症例への対応や栄養士以外の取り組み事例なども 盛り込む予定です。

医療従事者の皆様の多数のご参加を心よりお待ちしております。

*2015年3月8日(日)に東京でも医療従事者向けセミナーを開催致します。
 (詳細のご案内やお申し込みの受付は、1月中旬からとなります。)


///////////////////ご案内/////////////////////

日本糖質制限医療推進協会主催 医療従事者向けセミナー(京都)

  「糖質制限食による糖尿病指導~理論と実践~」

■日時: 2015年2月8日(日)12:45~16:30頃 ※受付・会場:12:30~

■場所: メルパルク京都 4F 研修室5【萩】

  京都市下京区東洞院通七条下ル東塩小路町676番13
  http://www.mielparque.jp/kyoto/access/
  
  ☆アクセス:JR京都駅(烏丸中央口)から徒歩1分
 
■スケジュール:

第一部  12:45~13:35 「基礎理論」 ※講師A

 休憩   13:35~13:45

第二部  13:45~14:35 「症例検討と薬剤の使い方など」 ※講師A

質疑応答 14:35~15:05

 休憩   15:05~15:20

第三部  15:20~16:10
       「高雄病院における糖質制限給食とその取り組み」※講師B

質疑応答 16:10~16:30

■講師:

A:江部 康二 医師
  (一財)高雄病院 理事長/(一社)日本糖質制限医療推進協会 理事長

B:橋本 眞由美 管理栄養士
  (一財)高雄病院 栄養管理部 部長

■対象: 医療従事者(医師、歯科医師、薬剤師、看護師、栄養士、鍼灸師など)

■受講費: 賛助会員 8,000円 / 一般(非会員) 10,000円

※参加頂いた皆様には、映写・配布資料のデータ(PDF)CDをお配りします。

■お支払い方法:クレジットカード/銀行振込/郵便振替

※事前決済のみとなります。
※領収書をご希望の場合は、領収書宛名もお知らせ願います。

■お申し込み方法:
・賛助会員の方
 事務局までメールにて、医療機関でのご職種をご記入の上、お申し込み下さい。

・賛助会員入会をご希望の方
 1.入会案内および会員規約をお読み下さい。
   http://toushitsuseigen.or.jp/member.html

 2.お申し込みはこちらのフォームからお願いします。
   http://toushitsuseigen.or.jp/contact.php
  
   「お問い合せ内容」欄に以下をご記入ください。
    ①「2/8京都セミナー、受講希望」とご記入下さい。
    ②医療機関でのご職種をご記入下さい。
 
・一般(非会員)で、講演会の受講のみご希望の方
 こちらのフォームよりお申し込み下さい。
  https://ssl.form-mailer.jp/fms/0625a3b0281969

■お申し込みの流れ:
1.会員の方はメールにて、会員以外の方は各種フォームにてご連絡下さい。
2.事務局よりお支払い方法についてメールでご連絡します。
3.入金確認後、予約確定のメールをお送りします。
4.当日、直接会場までお越し下さい。

■その他:
・予約制です。当日参加はできません。
・キャンセルは2月5日(木)までに事務局までご連絡願います。
 それ以降のご返金は原則、対応致しかねますので予めご了承ください。
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
脂質管理ガイドライン(米国心臓病学会/米国心臓協会、2013年)
【14/12/15 nana

江部先生

はじめまして。nanaと申します。

いつも先生のブログとご著書(すべて持っております)で勉強させていただいております。先生の講演会も何度か参加させていただいております。

私はスタンダード、たまにスーパーで糖質制限をしてもう10年以上になります。

糖尿病ではなく全くの健康体ですが、血糖コントロールと体調維持のために糖質制限を続けています。先生と同様、毎晩アサヒスタイルフリーと黒霧島を楽しんでおります。

私の夫ですが、毎年健康診断でLDLコレステロール値が170~190mg/dlを推移していて、企業医の先生にコレステロールを下げる薬を毎年勧められています。(薬は断っています)

私の勧めで夫も3年前にスーパーで糖質制限をしまして、半年で10キロ近く減量して標準体重になりました。その結果、長年悩まされていた花粉症がかなり軽減し、首に出来ていた小さいブツブツしたいぼ状のものが目立たないくらい小さくなりました。疲れにくくなり、体調も改善したので、それ以来緩めの糖質制限を続けています。

ちなみに今年の診断結果ですが、LDLが175mg/dl、HDLは59mg/dl、中性脂肪113mg/dl、体重63㎏でした。身長は173㎝です。

LDLよりも私が気になったのは、空腹時血糖が100mg/dl、HbA1c(NGSP)が5.6%という今回の数値です。

企業医の先生はかなり怒ってらして、薬を飲まないとどうなっても知らない、と言っているそうです。

今までのLDLの数値だけなら心配しなかったのですが、今回の空腹時血糖とHbA1cの結果を見たら、糖尿病予備軍の範囲なのではないかと心配になりました。

私の考えは、緩めだった糖質制限をスタンダードにして、しばらく様子を見ようかと思ったのですが、企業医の先生の仰るように、薬の服用を検討した方がよろしいのでしょうか。

お忙しいところ大変恐縮ですが、先生のご意見をお伺い出来ましたらありがたく思います。
どうぞよろしくお願い申し上げます。】



こんにちは。

nanaさんから、LDL-コレステロール値に関して、コメント質問をいただきました。

拙著のご購入、講演会へのご参加、ありがとうございます。

アサヒスタイルフリーと黒霧島、美味しく楽しくで、いいですね。

LDL-コレステロール値に関しては、日本動脈硬化学会と日本脂質栄養学会のバトルが記憶に新しい所です。

日本動脈硬化学会は、「LDLを下げるべし」という立場で、日本脂質栄養学会は、「LDLは高値の方がいい」という立場です。

このバトル、未だに決着はついていません。

さて、2013年12月、米国心臓病学会(ACC)/米国心臓協会(AHA)は、

「成人のアテローム性動脈硬化疾患予防のための脂質管理ガイドライン(GL)」

を改訂し、公開しました。

今までのガイドラインはかなり異なる画期的ガイドラインでした。

このガイドラインでは、心臓に健康的な生活習慣の遵守が、アテローム性動脈硬化症予防の基礎であると強調しました。その上で、スタチンを用いた脂質低下療法による利益を得ることができる集団を以下の4つに特定しました。

①アテローム性動脈硬化症の臨床症状
②二次性脂質異常症(甲状腺機能低下症・ネフローゼ症候群などほかの疾患が原因)を除くLDL-C値≥190mg/dL
③糖尿病患者の一次予防(LDL-C値70~189mg/dL、40~75歳)
④アテローム性動脈硬化症発生リスク≥7.5%の非糖尿病患者(LDL-C値70~189mg/dL、40~75歳)


は動脈硬化の臨床症状がすでに存在するグループです。


は、LDL-C値≥190mg/dLのグループです。
つまり他に特に病気がないLDL-コレステロール値だけが高値のグループです。


糖尿病患者(LDL-C値70~189mg/dL、40~75歳)は過去に心筋梗塞や狭心症を起こしていなくても適応となるということです。


アテローム性動脈硬化症のリスクスコアについては、性別、年齢、人種、コレステロール値、HDL-C値、血圧値、降圧薬による治療の有無、糖尿病の既往、喫煙歴などを入力すると、10年間のアテローム性動脈硬化症の発生リスクが分かります。
リスク計算ツールは、http://my.americanheart.org/professional/StatementsGuidelines/PreventionGuidelines/Prevention-Guidelines_UCM_457698_SubHomePage.jspから、ダウンロードできます。


米国心臓病学会(ACC)/米国心臓協会(AHA)のガイドラインは、質の高いRCT研究論文とメタ解析のみを参考としていますので、一定の信頼度があります。

一番の特徴は、過去の様々なガイドラインとは異なり、LDL-コレステロールの管理目標値をエビデンスがないとして排除したことです。

さて、nanaさんのお連れ合いですが、
<空腹時血糖が100mg/dl、HbA1c(NGSP)が5.6%>
なので、糖尿病ではないので、まず③ではないです。

<LDLが175mg/dl、HDLは59mg/dl、中性脂肪113mg/dl、体重63㎏。身長173㎝>
で、10kg減量成功で花粉症が軽減し、疲れにくくなり、体調良好であれば、①と④もまず大丈夫と思います。

あと②ですが、
<毎年健康診断でLDLコレステロール値が170~190mg/dlを推移>
なら190mg/dl以上ではないので、②も大丈夫です。


いろんなガイドラインがありますが、米国心臓病学会(ACC)/米国心臓協会(AHA)の最新のガイドラインに従えば、nanaさんのお連れ合いは、スタチンの適応ではないので、薬は要らないこととなります。

ここまでは、米国心臓病学会(ACC)/米国心臓協会(AHA)のガイドラインに基づくエビデンスレベルの話です。

ここからは、③に関しての私見ですが、私のように2型糖尿病の診断基準は一旦満たしたけれど、スーパー糖質制限食実践で血糖コントロールが、食前も食後も基準値内の場合は範疇に入らないと考えられます。

逆に言えば糖尿病で糖質を食べている方々は、「食後高血糖」と「平均血糖変動幅増大」という酸化ストレスリスクを毎食生じているので、③の要件を満たすことになるのだと思います。

米国心臓病学会(ACC)/米国心臓協会(AHA)のガイドラインは、普通に糖質を摂取している2型糖尿病患者におけるエビデンスに基づいています。

私の場合2002年の糖尿病発覚以降ずっとスーパー糖質制限食を続けていて、スタチンを含め、定期的な薬は一切飲んでいませんが、現時点で心身共に健康です。



江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
空腹時中性脂肪値と食後中性脂肪値
【14/12/15 ぼたぼた

食後高脂血症

糖尿人歴2年になります。先生のブログで糖質制限に出会って血糖値は良好です。

毎月血液検査に行きますが毎回毎回反省の日々です。何かが良いと何かが悪い。先月の検査結果で中性脂肪値が241と高値だったのでショックで悩んでおります。血糖値が目的の検査なので朝は食べて行きます。この時はくるみとアーモンド少し多めに食べて行きました。大体食後4時間ぐらいで採血です。

食べ物に影響する値なのは知っておりましたが、食後高脂血症は動脈硬化リスクが高いと聞いて更に悩んでおります。

糖質制限食は中性脂肪も下げるとありますが、 自分なりに糖質制限をやって、中性脂肪を下げる有効なこともしているつもりですがどうしてこんなにも値が上がるのか疑問です。

空腹時には測ったことがないのですが一度空腹時と食後の値を検査してもらったほうがよいでしょうか?やはり食後高脂血症は危険なのでしょうか?】



ぼたぼたさんから、糖質制限食をしているのに、食後中性脂肪値が高値なのが疑問というコメント・質問を頂きました。

スーパー糖質制限食で、早朝空腹時の中性脂肪値は速やかに改善します。

中性脂肪値の基準値が50~149mg/dl くらいですが、そもそもこれは早朝空腹時の基準値です。

スーパー糖質制限食なら、100mg/dlを下回ることがほとんどです。

ちなみに私の早朝空腹時中性脂肪値は、50~70mg/dlくらいです。

スーパー糖質制限食を実践すれば、食事由来の脂肪とタンパク質は増えます。

スーパー糖質制限食実践で、食後の中性脂肪値はどうなるのか考えてみます。

まず、中性脂肪を中心とした代謝を整理してみます。

「外因性代謝」
食物摂取(中性脂肪)→小腸→キロミクロン→筋・脂肪組織→レムナント→肝

「内因性代謝」
肝で合成(中性脂肪)→VLDL→筋・脂肪組織→LDL→肝


食物中の脂質(ほとんどが中性脂肪)は、グリセロールと脂肪酸に分解されて小腸上皮から吸収されますが、そのなかで中性脂肪に再合成され集合します。

この集合体は、キロミクロンと呼ばれ、リンパ液に瞬時に入り、リンパ管に拡散します。

キロミクロンは、胸管を上行し鎖骨下静脈内に移行します。

キロミクロンの積み荷は、外部から摂取した食物由来の中性脂肪です。

鎖骨下静脈に入ったキロミクロンのほとんどは、肝臓、あるいは脂肪組織・筋肉組織などの毛細血管を通る間に、毛細血管壁にあるリポ蛋白リパーゼにより、その積み荷の中性脂肪は、脂肪酸とグリセロールに分解されます。その分、中性脂肪は血液中から取り除かれます。

キロミクロンは、食後2~3時間以降に血中に出現し血清乳びを示しますが、通常5~6時間で清明となります。
キロミクロンは食後にのみ、出現します。

血液検査で測定されている中性脂肪値は、食事由来のキロミクロンの積み荷の中性脂肪と、肝臓で作っているVLDLの積み荷の中性脂肪を合計したものです。

筋肉細胞や脂肪細胞の毛細血管の壁には、リポタンパクリパーゼ(LPL)があります。

リポタンパクリパーゼ(LPL)が、リポタンパク質の積み荷の中性脂肪を、脂肪酸とグリセロールに分解して、筋肉細胞や脂肪細胞に取り込ませて利用させ、余ったら中性脂肪に再合成して蓄えるのです。

リポタンパクリパーゼが正常に働いていれば、中性脂肪値は食後5~6時間で基準値内に戻るはずです。

しかし、食後2~3時間から4~5時間ぐらいは、食事由来の中性脂肪が血中に乳び状態であるので、個人差はあると思いますが、高中性脂肪値となります。

スーパー糖質制限食実践中で、脂質・タンパク質を中心の食生活なら、食後2時間~5時間くらいは食事由来のキロミクロンで高中性脂肪血症になる理屈です。

この間リポタンパクリパーゼ(LPL)がせっせと働いて、食後5~6時間経過すれば中性脂肪値を基準値内に下げてくれると思います。

従いまして、スーパー糖質制限食で、食後5~6時間以降と空腹時の中性脂肪値は当然基準値内に治まりますが、食後2~5時間くらいの間は中性脂肪値は高値となります。これは生理的な現象ですので心配はいりません。

ぼたぼたさんも、一度早朝空腹時の中性脂肪値を測定してみたください。

「食後高脂血症は動脈硬化リスク」というのは、インスリン抵抗性のある場合と思います。

糖尿病と共にインスリン抵抗性症候群(メタボリックシンドローム)が動脈硬化の重要な危険因子ということが解ってきました。

インスリン抵抗性症候群における脂質代謝異常の特徴としては、高中性脂肪血症(空腹時)、低HDL-コレステロール血症、食後高脂血症です。

肝臓でもインスリン抵抗性があると、遊離脂肪酸が中性脂肪の合成を促進して、VLDLとして血中に放出されます。


江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
ケトン体は人体に必須の生化学的役割を担っている重要な物質。
【14/12/06 しらねのぞるば

ケトン体は人体に必須の生化学役割を担っている.
そういえば,Diabetes Research and Clinical Practiceの
最新号にもこんな論文が発表されていましたね.

Diabetes Research and Clinical Practice
Volume 106, Issue 2, Pages 173–181, November 2014

β-hydroxybutyrate: Much more than a metabolite

John C. Newman, Eric Verdin

Abstract
The ketone body β-hydroxybutyrate (βOHB) is a
convenient carrier of energy from adipocytes
to peripheral tissues during fasting or exercise.

However, βOHB is more than just a metabolite,
having important cellular signaling roles as well.
βOHB is an endogenous inhibitor of
histone deacetylases (HDACs) and a ligand
for at least two cell surface receptors.

In addition, the downstream products of
βOHB metabolism including acetyl-CoA,
succinyl-CoA, and NAD+ (nicotinamide
adenine dinucleotide) themselves have signaling activities.

These regulatory functions of βOHB serve
to link the outside environment to cellular function
and gene expression, and have important implications
for the pathogenesis and treatment of metabolic
diseases including type 2 diabetes.


ケトン体(β-ヒドロキシ酪酸)は, 単にエネルギー運搬物質として有用なだけでなく, 細胞間信号伝達にも重要な役割を果たしている, という報告です.

心筋などのエネルギー源であるケトン体は, 更に重要な生化学的役割も果たしているというわけです.

ケトン体を「毒物」と信じてやまない, 学会の多くの先生には, 胸に手をあてて(心臓の鼓動を感じつつ), この論文をよく読んでもらいたいものですね.】



こんにちは。

しらねのぞるば さんから、

「ケトン体は人体に必須の生化学役割を担っている」

という当然とは言え重要なコメントをいただきました。

ディアベテス・リサーチ アンド クリニカル・プラクティスという英文医学雑誌に掲載された最新論文の要約を紹介していただきました。

しらねのぞるばさん、ありがとうございます。


要約

ケトン体(β-ヒドロキシ酪酸)は、空腹時や運動時において、脂肪組織から末梢組織への便利なエネルギー運搬体である。

しかしながらβ-ヒドロキシ酪酸は、単なる代謝産物ではなく、重要な細胞内シグナル伝達の役割を持っている。

β-ヒドロキシ酪酸はヒストン脱アセチル化酵素の内因性抑制物質であり、少なくとも二つの細胞表面受容体のリガンドである。

それに加えてβ-ヒドロキシ酪酸代謝のダウンストリーム産物(アセチル-CoA、サクシニル-CoA、NAD+を含む)は、それ自体がシグナル活性を持っている。

β-ヒドロキシ酪酸のこれらの調整機能は、細胞機能と遺伝子発現との外部環境リンクに役立ち、2型糖尿病を含む代謝性疾患の病因論と治療に重要な意味をもつ。



上記は論文の要約を直訳したものです。

現在、本文を手に入れるよう試みています。

ヒストン脱アセチル化酵素とかリガンドとか、難しい医学用語がでてきますが、これらはさっと流していただいて結構です。

論文の本意は、しらねのぞるばさんが、コメントしておられる通りです。

1)
ケトン体(β-ヒドロキシ酪酸)は、空腹時や運動時において、脂肪組織から末梢組織への便利なエネルギー運搬体である。

2)
β-ヒドロキシ酪酸は、エネルギー源であるだけではなく、重要な細胞内シグナル伝達の役割を持っている。

3)
β-ヒドロキシ酪酸は遺伝子の発現の制御にも関与している。

4)
β-ヒドロキシ酪酸のダウンストリーム産物もシグナル活性を持っている。

5)
β-ヒドロキシ酪酸のこれらの調整機能は、細胞機能と遺伝子発現の外部環境リンクに役立つ。

6)
β-ヒドロキシ酪酸のこれらの調整機能は、2型糖尿病を含む代謝性疾患の病因論と治療に重要な意味をもつ。

ということで、

ケトン体(β-ヒドロキシ酪酸)はエネルギー源としてとても便利なだけではなく
人体の機能が正常に働くために、大変重要な役割を果たしていることは明白です。

すなわちケトン体(β-ヒドロキシ酪酸)がなければ、そもそも人体の細胞は、まともに機能できないということです。


このように大切なケトン体のことを、まるで悪者のように扱う日本糖尿病学会の一部の医師には、猛省を促したいですね。


江部康二



ウィキペディア
*ヒストン脱アセチル化酵素
ヒストン脱アセチル化酵素(Histone Deacetylase(HDAC))とはクロマチン構造において主要な構成因子であるヒストンの脱アセチル化を行う酵素である。
遺伝子の転写制御において重要な役割を果たしている。ヒトでは、現在HDAC1-11までの11種類が同定されている。
・・・中略・・・
ヒストンでは、N末端のリシン残基がアセチル化、脱アセチル化され、これが遺伝子発現の制御に関わっている。
ヒストンが多数アセチル化されている染色体領域は、遺伝子の転写が活発に行われており、
ヒストンのアセチル化は遺伝子発現を活性化させ、脱アセチル化は遺伝子の発現を抑制していると考えられている。

*リガンド
リガンド(ligand; ライガンド)とは、特定の受容体(receptor; レセプター)に特異的に結合する物質のことである。
リガンドが対象物質と結合する部位は決まっており、選択的または特異的に高い親和性を発揮する。
例えば、酵素タンパク質とその基質、
ホルモンや神経伝達物質などのシグナル物質とその受容体などが顕著な例である。
リガンドの代わりにはたらく薬物がアゴニスト、リガンドのはたらきを弱める薬物はアンタゴニストである。
特にタンパク質と特異的に結合するリガンドは、微量であっても生体に対して非常に大きな影響を与える。
そのため薬学や分子生物学の分野では重要な研究対象になっている。

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
緩い糖質制限食とスーパー糖質制限食と従来の糖尿病食
こんにちは。

精神科医師Aさんから産経ニュースの情報をいただきました。

ありがとうございます。

北里研究所病院の山田悟医師の談話が、
2014.12.12 の産経ニュース(インターネット)
http://www.sankei.com/life/news/141212/lif1412120023-n1.html

で記事にされています。

山田悟医師、今回はかなり踏み込んだ発言で、以前のカロリー制限食擁護の立場から、鮮明に糖質制限食にシフトしています。

2年前くらいまでは、カロリー制限食で上手くいかないときは、糖質制限食も選択肢の一つといったスタンスでした。

今回の記事では、

「カロリー制限食は空腹感で継続しがたく、筋肉や骨を減少させる。また、オメガ3脂肪酸はじめ特定の不飽和脂肪酸の積極的な摂取は死亡率や心血管疾患の減少がみられることなどから、脂質制限食も一般には推奨できない」

とカロリー制限食・脂肪制限食に批判的な姿勢が鮮明となっています。

すなわち、現行の日本糖尿学会推奨の従来の糖尿病食(カロリー制限、脂肪制限、高糖質食)を批判しています。

「糖質制限食は1食の糖質が20~40グラム、スイーツの糖質で10グラムを加えて1日の総量を70~130グラムとし、満腹になるまで食べても血糖、体重、血圧、脂質を改善させる」

山田流の緩い糖質制限食ですね。

この緩い糖質制限食で、
空腹時血糖値:110mg/dl未満
食後1時間血糖値:180mg/dl未満
食後2時間血糖値:140mg/dl未満

が達成できる糖尿人は、それでいいと思います。

しかし、上記数値目標が緩い糖質制限で達成できない糖尿人は、合併症予防のためには、スーパー糖質制限食がお奨めです。

スーパー糖質制限食は、

1回の食事の糖質量が10~20g以下
間食の糖質量は5g以下で一日に2回くらい

が目標となります。

緩い糖質制限食の<血糖、体重、血圧、脂質を改善効果>は、スーパー糖質制限食には及びませんが、従来の糖尿病食に比べたら、はるかにましです。

ともあれ、日本糖尿病学会推奨の糖尿病食(カロリー制限、脂肪制限、高糖質食)は、食後高血糖と平均血糖変動幅増大を必ず生じて酸化ストレスリスクとなり、合併症の予防は、極めて困難であり、糖尿人にとっては「慢性殺人食」と言える代物です。

日本全国の糖尿人の皆さん、せめて「慢性殺人食」だけは止めましょう。


江部康二


☆☆☆

以下、産経ニュースから、転載です。

糖質コントロール 無理なくおいしく食事制限

 糖尿病をはじめ肥満や脂質異常症、高血圧症などメタボリックシンドロームによるリスクや疾患に対し、さまざまな食事療法が行われている。

 北里研究所病院(東京都港区)の山田悟・糖尿病センター長は「カロリー制限食は空腹感で継続しがたく、筋肉や骨を減少させる。また、オメガ3脂肪酸はじめ特定の不飽和脂肪酸の積極的な摂取は死亡率や心血管疾患の減少がみられることなどから、脂質制限食も一般には推奨できない」とする。

 山田センター長は糖尿病などの食事療法で糖質制限食に着目した。糖質の多いパン、ご飯や麺、根菜類や果物、甘いものだけを制限し、肉や魚、卵、大豆や乳製品、葉もの野菜などによるカロリー摂取は基本的に制限しない。

 「糖質制限食は1食の糖質が20~40グラム、スイーツの糖質で10グラムを加えて1日の総量を70~130グラムとし、満腹になるまで食べても血糖、体重、血圧、脂質を改善させる」と説明する。茶碗(ちゃわん)に半分のご飯で糖質は25グラム程度と“主食OK”は受け入れやすい。さらに「高タンパク質食は血糖改善効果があるといわれる。満腹になりやすく、エネルギー消費を高めるが、高脂質食もその維持に役立つ」。

 フィリップス・エレクトロニクス・ジャパン(同港区)は10~11月に糖尿病患者を調査し、64.7%が食事制限の挫折を経験していたことが分かった。「食事制限中も食べたい」は、ご飯、麺類が1、2位となり、4割が低糖質の食品を取る。低糖質食品を手軽に購入したいも4割に及ぶ。

 同社はパスタ、うどんなど生麺が作れるヌードルメーカーを6月から販売して好調だが、鳥越製粉(福岡市)の製品開発に協力し、糖質を最大70%抑えた専用の「低糖質めんミックス」も10月に発売された。

 フィリップスのマーケティング担当、佐野泰介さんは「手作りの価値が見直される中、低糖質の食品に対する要望も寄せられました。家族で同じものを食べたいという思いに添い、食の安心にも役立ちたい」と語っている。(谷口康雄)】




テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
スーパー糖質制限食で様々な症状が改善。人類の健康食。糖質病。
【14/12/10 冬雄

いつもブログを面白く読んでいます。

私は、元々肥満で、最低血圧が高い高血圧で、何とかしなければならないと思っていたところ、今年の11月の最初に糖質制限を知り、江部先生の本を中心に糖質制限の本を読み漁り、糖質制限を始めた30代男性です。最初はプチでしたが、今はスーパー糖質制限です。現在までに

①体重が90kg→84kg
②血圧が下がる。
③鼻炎が例年よりましになる。
④疲れにくくなる。
⑤風邪をひきにくくなる。
⑥数カ月おきに虫歯で歯医者に行ってたのが、歯の歯石がましになる(ただし虫歯にならなくなるかはまだ不明)。
⑦毎年冬には、なぜか頭にたくさんフケができていたのが、今年はそれが無い。

などの体重減少以外の効果があり、江部先生には大変感謝しています。なにより、やっていて大変気持ちがよいので、糖質制限は当分続ける予定です。】



冬雄 さん

拙著のご購入、ありがとうございます。
スーパー糖質制限食で、様々な症状が改善しておられますね。
良かったです。

①②
減量に成功して、それに伴い血圧が下がることはよく経験します。
私自身も52才のとき、10kg減量に成功して、血圧が正常になりました。

③④⑤
鼻炎がましになり、疲れにくくなり、風邪をひきにくくなる。
これらもよく経験します。

私も、50年以上アレルギー性鼻炎ですが、スーパー糖質制限食で随分よくなりました。(^_^)

しかし、たとえ焼酎でもお酒を飲み過ぎると、てきめん鼻炎がでます。( ̄_ ̄|||)

私も、月)~土)毎日、外来をこなし、病棟をみて、講演会も年間40件、月に1回バンドライブ、練習とリハーサルも各1回/月、ブログも毎日更新して、マスコミにも適宜対応し、執筆もこなしていますので、普通の人よりは疲れにくいのでしょうね。


虫歯や歯周症は、スーパー糖質制限食で改善する可能性が高いです。

虫歯も歯周症も、ミュータンス菌などが関与していますが、その餌は糖質のみなので菌への兵糧攻めになりますね。

私は、64才ですが虫歯ゼロで歯は全部残っていて、歯周症もほぼないです。


全身の血流・代謝が良くなるので、乾燥肌だったのがしっとりしてくることが多いです。

私も、52才で、糖質制限食を開始したときは、冬は顔がカサカサで粉をふいて、手指は逆むけでしもやけもあって、結構つらいものがあったのですが、1~2年で、改善しました。

ともあれ 、スーパー糖質制限食は、狩猟・採集時代700万年間の食事で、人類本来の食事ですからまさに人類の健康食です。様々な症状が改善するのも当たり前といえば当たり前と言えますね。

1999年高雄病院で江部洋一郎院長(当時)が糖質制限食を開始し
2001年から、私も開始しました。
2014年で、高雄病院の糖質制限食の歴史は、15年間となります。

そして現在、私は
「生活習慣病のほとんどは糖質病である。」
と考えています。
根拠は、スーパー糖質制限食で、ほとんどの生活習慣病が改善するからです。

狩猟・採集時代(糖質制限食時代)700万年の進化の過程で、人類の身体は糖質制限食に特化して適合するようになっています。

そこに、農耕以後の1万年は穀物からの摂取エネルギーが50~60%となり、とんでもないバランスの食事となっています。

とくに、第二次世界大戦が終了して、世界が豊かになってからは、大量の穀物や芋が出回るようになり、頻回・過剰の糖質が摂取されています。

糖質の頻回・過剰摂取こそが、生活習慣病の元凶と考えられます。


江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食で、HbA1c改善、中性脂肪低下、HDLコレステロール上昇。
【14/12/10 たとこ

糖質制限と、中性脂肪・善玉コレステロールの相関

いつも拝読して勉強させてもらっています。

私の体調について相談させてください。

46才主婦。
9月の健康診断でHbA1cが5.9と高めだったので、 このサイトや本を参考にして、糖質制限や食事療法を 自分なりに試してみました。

やったのは、

・昼食・夕食は米飯抜き
・毎食前にお酢入り牛乳を飲む
・トマト・酢タマネギ・リンゴ・キャベツ
 を務めて沢山食べる
・肉・卵を今までの倍量食べる
・間食はクルミとチーズのみ
・朝・昼の食後に15分の体操か散歩

これを3か月試しての効果をチェックするために、 血液検査をしてみたところ、 HbA1cがみごと5.9→5.3に減りました。

ただし!他にも変化があって、
中性脂肪が60→25と激減、
HDLコレステロールが84→102と増加
していました。

中性脂肪は少ない方が良いとはいえこれでは少なすぎ、 善玉コレステロールは多くてもよいとはいえ範囲を 超えています。

これって健康上、大丈夫でしょうか。

糖質制限や食生活の改善が過激すぎたの でしょうか?

アドバイス頂けたら嬉しいです。】


こんばんは

たとこさんから、糖質制限食で、HbA1c改善、中性脂肪低下、HDL上昇というコメントをいただきました

HbA1cがみごと5.9→5.3
中性脂肪が60→25
HDLコレステロールが84→102と増加

まったく問題のないデータです。

中性脂肪が基準値より低値なのもHDLコレステロールが84→102と増加したのも全く問題ないです。

糖質制限食が上手く実践できている証拠のようなものです。

とても素晴らしいデータで、血液サラサラです。

このまま美味しく楽しく糖質制限食をお続け下さい。

リンゴは糖質が多いので少量に、
牛乳も100ccくらいまでにするのがいいと思います。
牛乳100ccに5gの糖質が含まれています。

あと、魚貝類も食べましょう。

葉野菜、ブロッコリ、ピーマンなどの野菜、 アボカド、 海藻、茸・・・

もいいですね。

良質の食物繊維摂取とビタミンC摂取ができます。


江部康二


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
妊娠糖尿病とスーパー糖質制限食、母乳育児で乳腺炎なし。
こんにちは。

ばんちゃん さんから、「妊娠糖尿病をスーパー糖質制限食で乗り切り無事出産」という、嬉しいコメントを頂きました。

ありがとうございます。

妊娠中、インスリン治療なしで、GA値はコントロール良好であり、スーパー糖質制限食の効果はバッチリですね。

授乳中もスーパー糖質制限食で完全母乳育児を実施で、乳腺炎もなく、とても順調な経過です。

第一子のときは、普通食(高糖質食)で乳腺炎にかかりやすかったということなので、糖質制限食の威力は素晴らしいです。

さらに、スーパー糖質制限食のまま、インスリンなしで、GA値良好で第三子を妊娠・出産されました。

糖質制限食ベビー、二人目ですね。
おめでとうございます。

母子共にお元気で何よりです。

低容量ピルに関して、精神科医師Aさん、宗田哲男先生、コメントをありがとうございます。

糖尿病でも、ピル内服はOKとのことです。


江部康二


【14/12/09 ばんちゃん

境界型糖尿病とピル

いつも、拝見して勉強させて頂いております。

三年前の妊娠時に、妊娠糖尿病となり、こちらのブログで糖質制限を知りました。先生の御著書でも勉強させて頂き、スーパー糖質制限でインスリンなし、GA値も基準内で無事出産することができました。

産後1ヶ月の75gOGTTにて、境界型糖尿病との診断され、以降スーパー糖質制限を続けております。

授乳中もスーパー糖質制限でしたが、完全母乳育児が出来ました。(産院では、母乳のためにご飯や芋類をたくさん食べなさいと言う指導でしたが…)

余談ですが、不思議なことに、妊娠糖尿病となる前に出産した上の子どもに授乳していた時(ご飯や芋類などの糖質たっぷりの食事)の方が、乳腺炎になりやすかったです。

スーパー糖質制限をしての授乳中では、一回も乳腺炎になりませんでした。

そして、スーパー糖質制限をしたまま、また妊娠、先々月に無事出産することが出来ました。

もちろん、今回もインスリンなし、GA値も良好。赤ちゃんも産後低血糖になることなく、母乳もたくさん出ています。

先生にお聞きしたいのですが、授乳期間が終わったら、避妊と子宮内膜症の為に低用量ピルを服用したいと思っております。
糖尿病でも血糖値の管理が良好であれば、低用量ピルの服用は可能でしょうか?

また服用することによってのリスクや、血糖値への影響などあれば教えて頂きたいのです。

お忙しい中すみませんが宜しくお願いいたします。】



【14/12/09 精神科医師A

Re: 境界型糖尿病とピル
婦人科関連の質問は、宗田Drのblogをご利用されほうがよいでしょう
https://www.facebook.com/tetsuo.muneta


【14/12/09 宗田 哲男
Re: 境界型糖尿病とピル

ばんちゃんさん、千葉で開業している産婦人科医です。

スーパー糖質制限をしたまま、妊娠、出産おめでとうございます。

スーパー糖質制限をしての授乳中では、一回も乳腺炎になりませんでした

とのこと、脂肪の多い食事が乳腺炎になるという迷信は、またしても砕かれたようですね。離乳食も糖質制限で行うと快調だと思います。

さてピルのお話ですが、糖尿病であってももちろん内服には何も問題はありません。産後3か月ないしは6か月くらいから開始していいと思います。頑張ってくださいね。】





テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
2014年の世界の糖尿病人口、日本は依然ワースト10を維持。
こんばんは

11月14日は世界糖尿病デーです。

1921年、カナダのトロント大学で、フレデリック バンティングとチャールズ ベストが、インスリンの抽出に成功しました。

1922年からインスリンは臨床に使用されるようになり、1型糖尿病でインスリン分泌が枯渇した場合でも生命を保つことが可能となりました。

11月14日は、バンティングの誕生日にあたりますので、それにちなんで「世界糖尿病デー」と決められたようです。

世界各国の糖尿病人口ですが、人口が多いこともあり、中国が1位でインドが2位です。
日本は、10位です。

IDF(国際糖尿病連合)は

「砂糖やトランス脂肪酸を多く含む飲料や食品ではなく,魚やナッツ,全粒粉のパンや野菜,果物などの健康的な朝食の積極的な摂取の他,健康的な食事と運動の励行というお金のかからない方法で2型糖尿病の70%は防げる」

といった呼びかけを行っているそうですが、穀物を普通に摂取していては、糖尿病発症を70%防ぐことは困難と思います。

確かに、精製された穀物に比べれれば未精製の穀物のGIは少し低いので、血糖値の上昇はやや緩やかになるので、それなりに有効とは思います。

しかし、所詮は糖質の塊ですから、未精製の穀物でもなかなか糖尿病は防げません。現実に私自身も「玄米魚菜食」を18年間実践したあと糖尿病が発覚しました。

糖尿病発症を防ぐには、緩くてもいいので糖質制限食を実践することです。

120g/日、すなわち1回の食事の糖質摂取量が40gくらいまでなら、かなりの確率で糖尿病発症を防げると思います。

例えば、新潟労災病院の前川智先生のご研究では、120g/日の糖質制限食1年間で、境界型糖尿病の69.4%が正常型に改善しています。

2014年07月01日 (火)の本ブログ記事

「糖質制限食に関する英文論文、PubMed掲載。新潟労災、前川智先生。」

をご参照ください。

このように、将来の糖尿病発症予防には、120g/日の緩やかな糖質制限食が、一つの目安となると思います。


江部康二


以下、

MT Pro のサイト
http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/1411/1411039.html

から一部、抜粋

[2014年11月14日]

2014年の世界の糖尿病人口,日本は依然ワースト10を維持
IDFがDiabetes Atlas第6版をアップデート

国際糖尿病連合(IDF)は世界糖尿病デーの本日(11月14日),Diabetes Atlas 第6版改訂を発表。2014年の世界各国の糖尿病患者人口などの推計を示した。日本の成人糖尿病患者数は721万2,000人で,昨年同様ワースト10を維持。昨年5位に入っていたロシアは今年ワースト10を離脱,一方でトルコが新たにランクインした。

患者医療費の上位ランク国には治療薬販売企業の拠点国が多い?!

今年の世界糖尿病デーのスローガンは「良いスタートを切ろう(off to the right start)」。砂糖やトランス脂肪酸を多く含む飲料(ちなみに,今ブームのスムージーも“unhealthy breakfast”に分類されている)や食品ではなく,魚やナッツ,全粒粉のパンや野菜,果物などの健康的な朝食(関連記事)の積極的な摂取の他,健康的な食事と運動の励行というお金のかからない方法で2型糖尿病の70%は防げるといった呼びかけを行っている。


IDFによる今年の成人糖尿病患者(20~79歳)数の世界ワーストのランキングは以下の通り。

    患者数(100万人)

中国     96.288 
インド    66.847
米国     25.779
ブラジル   11.628
インドネシア 9.116
メキシコ   9.019
エジプト   7.593
ドイツ    7.279
トルコ    7.227
日本     7.212


日本が属する西太平洋地域からは1位の中国,5位のインドネシア,そして10位の日本がランクインした。西太平洋地域全体の2014年の糖尿病患者数は1億3,800万人,罹患率は12人に1人で,糖尿病関連死の件数は182万1,000件と世界の各地域中ワーストを記録。同地域で適切な対策が講じられなかった場合,2035年の患者数は2億200万人にまで増えるとの予測が示された。

世界で最も疾病負担が高いにもかかわらず同地域の糖尿病治療費は世界全体のわずか16%(約1,010億米ドル)にすぎないと述べられている。

なお,世界各国で糖尿病患者1人当たりの平均年間医療費が最も高かったのは米国(約1万902ドル),次いでスイス(約1万592USドル),オーストラリア(約7,931USドル),モナコ(約7,712USドル),デンマーク(約7,505USドル)など。あくまで推測だが,糖尿病治療薬を主要製品に位置付ける企業が籍を置く国が上位に多いようだ。日本は西太平洋地域内ではオーストラリアに次いで患者1人当たりの医療費が高かった(4,908USドル)。

(坂口 恵)
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
「糖尿病妊娠」「妊娠糖尿病」と『糖質制限食』『従来の糖尿病食』
こんばんは。

今回は、「糖尿病妊娠」「妊娠糖尿病」と『糖質制限食』『従来の糖尿病食』について、わかりやすく考察してみました。


A)「糖尿病妊娠」と「妊娠糖尿病」

すでに糖尿病であった人が妊娠したら「糖尿病妊娠」です。

糖尿病ではなかった人が、妊娠後初めて基準をみたした場合は「妊娠糖尿病」です。

妊娠糖尿病は、糖尿病にいたっていない糖代謝異常であり、妊娠時に診断された明らかな糖尿病は含まれません。

妊娠糖尿病は75g経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)によって診断されます。

前値が92mg/dl以上、1時間値180mg/dl以上、2時間値153mg/dl以上のいずれかがあれば、妊娠糖尿病(GDM)と診断されます。


B)<妊娠中の血糖値コントロール目標>は

朝食前血糖値70~100mg/dl
食後1時間血糖値140mg/dl未満
食後2時間血糖値120mg/dl未満
GA(グリコアルブミン)15.8%未満

となります。

HbA1c6.2未満、NGSP値、も目標なのですが、妊婦で鉄欠乏状態があると、HbA1cは正確な数値を示さないので、GA(グリコアルブミン)の方が頼りになるのです。


C)妊婦の高血糖によるリスクと弊害

高血糖による母体、胎児への合併症として

【胎児への影響】
・流産、奇形、巨大児、未熟児、低血糖児、心臓病、胎児死亡 など

【母体への影響】
・糖尿病腎症の悪化、糖尿病網膜症の悪化
・早産、
・尿路感染症
・妊娠高血圧症候群、羊水過多
・赤ちゃんが巨大児になることにより、難産になったり、帝王切開になるリスクの増加などがあります。

高血糖により、これだけのリスクが母体と胎児に生じます。


D)従来の糖尿病食(高糖質食)の欠陥

日本糖尿病学会推奨の糖尿病食(カロリー制限・高糖質食)で食後高血糖を防ぐことは、インスリン注射をしていても至難の業です。

さらに、食後高血糖を防ごうとして、インスリンの量を増やせば、今度は母体は低血糖のリスクが大きく増加します。

そして、普通に糖質を摂取して、インスリン注射で厳格にコントロールしようとすると、一日の血糖値の変動幅が、増大します。

食後高血糖と平均血糖変動幅の増大が一番大きな酸化ストレスリスクとなります。(*)

酸化ストレスは、母体にも胎児にも当然、悪影響を及ぼします。

「糖尿病妊娠」あるいは「妊娠糖尿病」で、糖質を普通に食べてインスリン注射を打っている場合は、上記のリスクは常にあるわけです。

糖尿病妊娠で糖質を普通に食べてインスリンを注射して、無事出産されている方も多いと思いますが、このように見てくると、それはある意味運が良い人と言えるのかもしれません。


E)スーパー糖質制限食の利点

スーパー糖質制限食に切り替えると、「糖尿病妊娠」あるいは「妊娠糖尿病」でもインスリンフリーになり、血糖コントロールが一日を通して、とても良好となります。

そして、食後高血糖、低血糖、平均血糖変動幅増大、酸化ストレス増大といった母体と胎児に悪影響を及ぼす要因が、
全てなくなります。

また妊婦体重コントロールも、糖質制限食なら、ほとんど苦労はいりません。

その結果、安産で、元気な赤ちゃん誕生の可能性がとても高いということとなります。


F)βヒドロキシ酪酸(ケトン体)の安全性

2014年1月12日(日)第17回日本病態栄養学会年次学術集会(大阪国際会議場)で、宗田哲男先生が、画期的な研究成果を発表されました。

人工流産胎児(58検体)の絨毛の組織間液のβヒドロキシ酪酸値の測定です。

何と平均1730μmol/Lとかなりの高値です。

成人の基準値は76~85μmol/L以下くらいなのですが、胎児の絨毛間液においては、1730μmol/L程度が基準値ということになります。

糖質を普通に摂取している成人の基準値の、約20~30倍です。

また生後4日目の新生児312名において、一般食、糖質制限食にかかわらず、βヒドロキシ酪酸値の平均値は240.4μmol/L、同様に生後1ヶ月の新生児40名において、βヒドロキシ酪酸値の平均値は400μmol/Lと、一般的な基準値(76~85μmol/L以下)より、はるかに高値であることを報告されました。

インスリン作用が保たれている場合、ケトン体が現行の基準値よりはるかに高値でも、安全であることの証明がなされたと言えます。

そして、胎児・新生児のケトン体の基準値は、現行の基準値よりはるかに高値であることがわかりました。

胎児、新生児は、ケトン体を主たるエネルギー源として利用している可能性が高いことを示唆する、画期的な研究です。

このように、胎盤、新生児のケトン体の基準値は、現行の基準値よりはるかに高値であることが確認されたわけですから、妊婦のケトン体が少々高値でも胎児へ悪影響などあるはずもないのです。

スーパー糖質制限食で、妊婦のケトン体が、一般的基準値より高値になりますが、妊婦においても、胎児においても、ケトン体の安全性(基準値より高値でも)が確認されたと言えます。



(*)
酸化ストレスに関しては、
2014年07月14日 (月)の本ブログ記事
酸化ストレス・・・て何?食後高血糖と平均血糖変動幅増大がリスク!
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-3030.html
をご参照いただけば幸いです。



江部康二

テーマ:糖尿病
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スペイン産エクストラバージンオリーブオイル モリドルアルベキーナオリーブオイルのお知らせ
こんにちは。

先月ご紹介したエリスリトールチョコ、モリドルノンシュガーチョコレート、大変好評で早くも次回の輸入が決まったそうです(^^)

監修した私としても、とても嬉しいです(^O^)

チョコレートの本場ヨーロッパで私がとことん監修し、見事に血糖測定にも合格した モリドルノンシュガーチョコレート、糖尿人、メタボ人、ダイエッターなどの糖質セイゲニストはもちろん、一般の方に食べて頂いても充分以上に満足してもらえるでしょう\(^o^)/

ブログ読者の皆さん、是非お試しあれ。

チョコラテ


モリドルノンシュガーチョコレート
http://www.toushitsuseigen.com/products/detail94.html

さて、今日のブログは、そのモリドルから出ているオリーブオイルのご紹介です。

拙著を買ってくださった方やブログ読者の皆さんから、時折、糖質制限食で使っていい油は何がありますかとご質問頂きます。

このような時、私は、オレイン酸が主成分のオリーブオイルの使用を勧めています。

かつて、「植物油に含まれるリノール酸が身体に良いので積極的に摂りましょう」と言われた時期がありました。

ところが日本の現状では、リノール酸の過剰摂取が問題となっています。

リノール酸摂りすぎの弊害(心臓・脳血管系疾患、欧米型癌、アレルギー性疾患、その他炎症性疾患)が、動物実験のみならず臨床的にも明らかにされてきたのです。

そして、リノール酸は多くの植物油の主成分で、安価な大豆油やコーン油には特に多く含まれています。

オリーブオイルの主成分は、一価不飽和脂肪酸であるオレイン酸です。そして大多数の栄養学者がオリーブオイルの摂取を奨めています。

オリーブオイル摂取とヒトに関しては、現在までの疫学的報告では、心血管系ににも癌予防にもよい結果がでています。私自身も、もっぱらオリーブオイルを使っています。

このオリーブオイルをたっぷり摂取することで有名なのが地中海食です。

2004年の米国医師会雑誌の論文で「地中海食摂取、喫煙なし、適度なアルコール摂取、身体活動」を実践しているヨーロッパの人々において、心血管疾患と癌の発症が統計的に有意に少ないことが報告されました。(*)

またヒトにおける、信頼度の高い疫学研究に関する論文が、Nature Reviews Cardiology という世界心臓連合(WHF)の公式誌にハーバード大学の研究者により2007年に報告されました。

この論文に「地中海食は、心血管系への利点と、種々の美味しい物を食べられるので持続しやすいこともあり、ますます人気が上昇している。」との記載があります。(**)

その地中海食の本場、スペインはカタルーニャから届いたオリーブオイルが、これまで何度かご紹介した、あらてつさんの糖質制限ドットコムで販売している、モリドルオリーブオイルです。

我々日本人は、オリーブオイルと言えば真っ先にイタリアが思い浮かびますが、実はスペインの方が生産量が遥かに多く、スペインのオリーブオイル生産量は、世界のおよそ40%を締めていて、しかも、イタリア製オリーブオイルの70%以上がなんとスペイン産とのこと(-_-;)

これまでイタリア産と思って買っていたものが、実はスペイン産だったのですね(^_^;)

さらに、オリーブオイル業界、聞くところによるといろいろと複雑で、「エクストラヴァージンオリーブオイル」といいながら、そうでないものがかなりの割合で流通しているそうです(-_-;)

ですがこのモリドルオリーブオイルは、あらてつさんが直接工場まで行って「冷温圧搾・無濾過・無添加・混ざりっけ無しのエクストラヴァージンオリーブオイル」であることを確認してきました。

あらてつさん、知っている人は知っている、知らない人も知っている「かなりうるさい男」ですので、工場を隅から隅まで調べて現地の人たちに嫌がられてきたことは、想像に難くありません。

スペインでも「うるさいぶり」を遺憾なく発揮してきたあらてつさん太鼓判のモリドルオリーブオイル、私もこのブログをご覧の糖尿人、メタボ人、ダイエッターの皆さんにお勧め致します(^O^)

以下、あらてつさんからの案内です。


江部康二

(*)
Knoops KTB, de Groot LCPGM, Kromhout D, et al. 2004. Mediterranean diet, lifestyle factors, and 10-year mortality in elderly European men and women: the HALE Project. JAMA 292: 1433-39.

(**)Popular weight-loss diets: from evidence to practice
  Vasanti S Malik & Frank B Hu
  Nature Reviews Cardiology 4, 34–41 (1 January 2007)




オリーブオイル百年の伝統のあるシウラナ地方(スペイン北東部、カタルーニャ地方)からお届けする、混じりっけナシの100%エクストラヴァージンオリーブオイル、モリドルオリーブオイル、好評発売中です。

このモリドルオリーブオイル、実際に現地に言ってオリーブ畑とオリーブ工場を見学してきましたが、いやはや、ほんまに手間暇かけて愛情注いでオリーブオイルを作っておられるのが、よ〜くわかりました。

そりゃ機械は使っていますが、オリーブの収穫からオイルの製造・瓶詰めまで、行程がほとんど手作業に近いんですよね。

正直、「ここまで手かけてんねや!」と驚きましたもん。

あとね、オリーブ畑で生産農家の方とお話させて頂いた際に、

「うちでは化学肥料や農薬は一切使っていない。この栽培方法で州からメダルをもらったんだ。」

と誇らしげに語っておられましたし、

モリドルオリーブオイルの方は

「このオイルは、私の子どものようなものです。」

と仰ってましてね、なるほど、モリドルオリーブオイルは、この方たちが作っているから美味しんだ、このオイルの販売を決めた私の目に狂いはなかったと、思いっきり自画自賛しました(笑)

まあ、冗談さておき、

「江部康二先生はオリーブオイルを推奨されてるけど、正直どれを選んでいいのかわからない」



「よく店でエクストラヴァージンオリーブオイルって書いてあるけど、ほんまなんか?」

とお悩みや疑問のお声を頂戴します。

そんなお悩みの皆様に、本場スペインから直輸入、少量生産のエクストラヴァージンオリーブオイル、モリドルオリーブオイル、あらてつが全身全霊をもってお勧め致します。

それでは、モリドル社のパトリシアさんからのメッセージを紹介します。



モリ・ドルのエクストラバージン・オリーブオイル


モリ・ドルは、私たちの地域の人々や農作業員が、黄金の液体とも呼ばれるエクストラバージン・オリーブオイルを抽出するために、一年を通じてその大地に施してきた入念な作業と手入れの結晶です。

オイル百年の伝統のあるシウラナ地方(スペイン北東部、カタルーニャ地方)では、最高のシェフや料理批評家から最も高い評価を受けている、アルベキナ種と言うオリーブオイル生産用の品種のみを使用しています。

モリ・ドルのオリーブは、木から直接採取し、フライス(オリーブを碾く作業)は、果実の自然な特性を保持するため、冷温で行われます。その優れた特性と官能特性をそのまま維持するために、モリ・ドルは、フィルタリングされていないエクストラバージン・オリーブオイルとなっています。

この製法によって密度、香り、ボディが保たれている、という、極めて例外的ともいえる評価を受けています。瓶の底に堆積物が沈降することがありますが、健康上全く無害であり、自然由来のものであることの証拠でもあります。

つまり、これは100%純粋な天然オリーブ果汁なのです。

オリーブオイルには、多くの種類と品種があります。しかしその中でも、酸性度を1°未満に保持したものだけが、エクストラバージンと呼ばれる最高ランクのカテゴリとして(EEC規則1513/2001による)最も高い評価を得ることができます。私たちは、モリ·ドルが酸性度を0.3°に抑えてこのカテゴリに入っていることを、誇りに思っています。

オリーブそのものの持つ天然成分によって、このオイルが、抗酸化成分やポリフェノール性化合物を豊富に含んでいるため、酸化を抑えたり、体の諸器官に非常に有益な効果をもたらしたりするということも、忘れてはいけません。

その複雑な香りと味わいは、料理のうま味を引き立たせることができます。フルーティーかつ丸みのある味わいがあり、収斂性が低く、バナナ、イチゴ、リンゴ、クルミ、アーモンドやアーティチョークの熟したような非常にバランスのとれた香りがします。トマトを思わせる懐かしい趣を鼻腔に感じます。そして、非常に表現力のある、すっきりとしたナッツのような後味がします。

料理に使えば、味に力を与え、個性を引き立たせます。生鮮食品(パン、サラダ、野菜など)に使用すれば、より一層の官能特性を感じることができます。オイルを加熱して使用する際も、食品がカリっとした状態で形よく保持し、オイルに含まれている脂肪酸と抗酸化物質が食品に回って安定し、ボリュームが増すことから、高温にもよく対応すると言えます。

これらすべての特性のおかげで、モリ・ドルは、最高レベルのエクストラバージン・オリーブオイルであると同時に、健康的でよく知られている地中海料理を作る際に欠かせない食品の一つとして、認められるようになりました。


パトリシアさん_convert_20130222094359


モリドルエクストラバージンオリーブオイル

是非皆さんもお試しください。

詳細・ご購入はこちらから
↓ ↓ ↓
モリドルエクストラヴァージンオリーブオイル
http://www.toushitsuseigen.com/products/detail48.html




糖質制限食・ダイエット食の通信販売|糖質制限ドットコム

糖質制限ドットコムは、糖質制限食の第一人者、高雄病院、江部康二先生監修による糖質オフな食材を販売、糖質制限食に取り組む皆様をサポートします。

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
<糖質制限食に関するご注意・お知らせ・お願いなど> 2014年12月

【糖質制限食を実践される時のご注意】

本にも書いてありますが、 糖質制限食によりリアルタイムに血糖値が改善します。

このため既に、経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は、低血糖の心配がありますので必ず主治医と相談して頂きたいと思います。

一方、薬を使用してない糖尿人やメタボ人は、低血糖の心配はほとんどないので、自力で 糖質制限食を実践して糖尿病やメタボ改善を目指していただけば幸いです。

内服薬やインスリン注射なしの糖尿人が糖質制限食を実践すると、食後高血糖は改善しますが、低血糖にはなりません。

血糖値が正常範囲であるていど下がると、肝臓でアミノ酸・乳酸・グリセロール(脂肪の分解物)などから、ブドウ糖をつくるからです。

これを糖新生といいます。

血液検査で、活動性の膵炎がある場合、肝硬変の場合、そして長鎖脂肪酸代謝異常症は、糖質制限食は適応となりませんのでご注意ください。

糖質制限食は相対的に高脂肪食になるので、活動性膵炎には適応とならないのです。

肝硬変では、糖新生能力が低下しているため適応となりません。

長鎖脂肪酸代謝異常症では、脂肪酸が上手く利用できないので、適応となりません。

腎機能に関して、日本腎臓病学会編「CKD診療ガイド2013」において、eGFR60ml/分以上あれば顕性たんぱく尿の段階でも、たんぱく質制限の必要なしと明示されています。

従いまして、糖尿病腎症第3期でも、eGFR60ml/分以上なら、糖質制限食OKです。

また、米国糖尿病学会(ADA)は

Position Statement on Nutrition Therapy(栄養療法に関する声明)
Diabetes Care 2013年10月9日オンライン版

において、糖尿病腎症患者に対する蛋白質制限の意義を明確に否定しました。

根拠はランク(A)ですので、信頼度の高いRCT研究論文に基づく見解です。

今後は、糖尿病腎症第3期以降で、eGFRが60ml/分未満の場合も、患者さんとよく相談して、糖質制限食を実践するか否か、個別に対応することとなります。


なお、機能性低血糖症の場合、炭水化物依存症レベルが重症のとき、糖新生能力が低下していることがあり、まれに低血糖症を生じますので注意が必要です。

また、どのような食事療法でも合う合わないがあります。

糖質制限食もその一つですので、合わないとご自分で判断されたら中止していただけば幸いです。



【糖質制限食とは】


米国糖尿病学会(ADA)の患者教育用のテキストブック「Life With Diabetes」によれば、食べ物が消化・吸収されたあと、血糖値に直接影響を与えるのは糖質だけで、タンパク質・脂質は血糖値に直接影響を与えることはありません。

ほとんどの摂取した糖質は2時間以内に消化・吸収され、体内でほぼ100%血糖に変わります。


また糖質は、摂取直後から急峻に血糖値を高く速く上昇させます。

これらは含有エネルギーとは無関係な三大栄養素の生理学的特質です。 

1997年版のLife With Diabetes(ADA刊行)では、

「タンパク質は約半分が血糖に変わり、脂質は10%未満が血糖に変わる」

という記載がありましたが、2004年版以降は変更されています。

このように糖質、脂質、タンパク質のうち糖質だけが血糖値を上昇させます。

従って、糖質を摂取した時にはインスリンが大量に追加分泌されます。

脂質を摂取しても、インスリンの追加分泌はありません。

タンパク質はごく少量のインスリンを追加分泌させます。

現在糖尿病において、食後の急激な高血糖(グルコーススパイク)が大きな問題として注目されています。

食後高血糖が、心筋梗塞や脳梗塞などの合併症を起こす危険因子として確立されたからです。

また一日における、食前・食後・空腹時など血糖値の変動幅(平均血糖変動幅)が大きいほど、酸化ストレスが増強し動脈硬化のリスクとなることがわかってきました。

そして、食後高血糖と平均血糖変動幅増大を起こすのは、三大栄養素のなかで糖質だけなのです。

1gの糖質が、体重64kgの2型糖尿病の人の血糖値を約3mg上昇させます。

炊いた白ご飯茶碗1杯150g(252kcal)には、55.3gの糖質が含まれており、血糖値を166mg上昇させます。

一方、牛サーロインステーキを200g(約1000キロカロリー)食べても、糖質含有量は1gもないので、食後血糖は3mg未満の上昇しかないのです。 

なお、1gの糖質が体重64kgの1型糖尿病の人の血糖値を5mg上昇させます。

糖質制限食の基本的な考え方は、上述のような生理学的事実をベースに、できるだけ糖質の摂取を低く抑えて、食後高血糖を防ぐというものです。

簡単に言えば、主食を抜いておかずばかり食べるというイメージになります。

抜く必要がある主食とは米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類など糖質が主成分のものです。

3食主食抜きのスーパー糖質制限食(糖質12%、タンパク質32%、脂質56%)なら、薬に頼ることなく速やかにリアルタイムで良好な血糖コントロールが可能です。

一方、上述の白ご飯とステーキの例でも明らかなように、カロリー計算に基づいて血糖値をコントロールすることは理論的に不可能です。

従って、現行の日本糖尿病学会推薦の糖尿病食(糖質60%、タンパク質20%、脂質20%)を実践する限りは、一日の摂取カロリーを1200キロカロリーと低く抑えたとしても、食後高血糖が必ず生じるのです。

糖尿病の改善には、カロリー制限より糖質制限ということがおわかりいただけたと思います。

なお糖質制限食は、カロリー無制限ということではありません。

日本糖尿病学会「食品交換表」の

男性1400~1800kcal
女性1200~1600kcal

ほど厳しいカロリー制限は必要ありませんが、

国立健康・栄養研究所の
「日本人の食事摂取基準」(2010年、厚生労働省)
への解説に示す推定エネルギー必要量の範囲、

すなわち18才以上の成人で身体活動レベルが普通なら

男性:2200~2650キロカロリー 
女性:1700~1950キロカロリー

身体活動レベルが低い人は

男性:1850~2250キロカロリー  
女性:1450~1700キロカロリー

くらいが目安です。

なお、米国糖尿病学会は、2013年10月発表の『栄養療法に関する声明』において、全ての糖尿病患者に適した唯一無二の治療食は存在しないと明記しました。

これはそのまま、日本糖尿病学会への痛烈な批判となっています。

そして、地中海食、ベジタリアン食、DASH食、低脂質食などと共に「糖質制限食」も正式に受容しました。



<江部康二著 参考図書>

理論
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!糖質制限食のすすめ」2005年
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編」2008年
「我ら糖尿人、元気なのには理由がある。」2009年 宮本輝先生との対談本
「やせる食べ方」2010年
「うちの母は糖尿人」2010年 監修:江部康二 著:伊藤きのと
(東洋経済新報社)
「糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食」2010年(ナツメ社)
腹いっぱい食べて楽々痩せる『満腹ダイエット』 (ソフトバンク新書) 2011年
「主食をやめると健康になる」(ダイヤモンド社)2011年
「血糖コントロールの新常識! 糖質制限 完全ガイド」 (別冊宝島)2012年
「食品別糖質量ハンドブック」2012年(洋泉社)、
「糖質オフ!健康法」(PHP文庫)2012年
「主食を抜けば糖尿病はよくなる!糖質制限食のすすめ」(文春文庫)2012年
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編」(文春文庫)2012年
「女性のための糖質制限ダイエットハンドブック」2013年(洋泉社)
「糖尿病治療のための!糖質制限食パーフェクトガイド」2013年(東洋経済新報社)
「医療の巨大転換を加速する」糖質制限食と湿潤療法のインパクト
 2013年(東洋経済新報社) 夏井睦先生との対談本
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!糖質制限食のすすめ 新版」2014年(東洋経済新報社)
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!2 実践編 新版」2014年(東洋経済新報社)
「炭水化物の食べ過ぎで早死にしてはいけません」2014年(東洋経済新報社)

レシピ
「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」2006年(東洋経済新報社)
「糖質オフ」ごちそうごはん2009年(アスペクト)
dancyuプレジデントムック 「満腹ダイエット 」 2009年(プレジデント社)
「血糖値を上げない!健康おつまみ109」2010年(東洋経済新報社)
「やせる食べ方レシピ集」 2010年(東洋経済新報社)
「糖質オフダイエット 」2011年(レタスクラブ、角川マーケティング)
「誰もがストレスなくやせられる!糖質制限ダイエット」 2011年(講談社)
「主食を抜けば糖尿病はよくなる」レシピ集2011年(東洋経済新報社)
高雄病院の「糖質制限」給食2012年(講談社)
糖尿病がどんどんよくなる「糖質制限食」おすすめレシピ集2012年(ナツメ社)
糖質制限の「主食もどき」レシピ2013年(東洋経済新報社)
高雄病院Dr江部が食べている「糖質制限」ダイエット2013年(講談社)
糖質オフのダイエット弁当2013年(家の光協会)
高雄病院「糖質制限給食」朝 昼 夕 14日間完全プログラム
糖尿病・肥満改善が自宅でできる! 2013年(講談社)
2週間チャレンジ! 糖質制限の太らない生活 2014年(洋泉社mook)

DVD「糖質制限食を語る」http://www.yaserutabekata.com/shop/dvd.php 2011年



【本ブログのコメント・質問・記事に関するお願い】


ブログ読者の皆さんには、いつもコメントいただき、ありがとうございます。

糖質制限食に関する質問についてですが、実際に高雄病院や江部診療所に来院されて診察した患者さんに対しては、
医師としての責任・債務がありますので、個別に説明もしっかりさせて頂いていますし、フォローもしております。

一方、ブログ読者の皆さんの質問に関しては、糖質制限食に詳しい医師として、
ボランティアで回答させていただいています。

診察もしておりませんしフォローもできませんので、責任もとれません。

私の回答は、あくまでも一般論としての参考意見とお考え頂けば幸いです。

また、ブログ記事や本に関しても同様に、糖質制限食に関する一般論としての参考意見とお考え下さい。

従いまして、読者の皆さんが私の参考意見を読まれて、どのように利用されるかは、
自己責任でよろしくお願い申し上げます。m(_ _)m

そして読者の皆さんからもご意見いただきましたが、普通のお医者さんに相談可能な個人的な内容の質問は、ご自分の主治医にご相談頂けば助かります。

またネットで簡単に検索可能なことは、ご自分でお調べください。


質問が増えてきましたので、糖質制限食と関わりがないと判断した質問にはお答えできない場合もありますので、
ご了承ください。m(_ _)m

普通のお医者さんでは解答不能の、糖質制限食に関わる質問は、
何でもどんどんしていただけば嬉しいです。 (^_^)

掲載OKの質問に関して、読者の皆さんに共有していただきたい情報の場合は、
ブログ本文記事にて、できるだけ順番にお答えしたいと思います。

質問によってはコメント欄でお早めにお答えする場合もありますのでご了承ください。

一方、質問がかなり増えてきていますので、なかなか即、お答えすることが困難となってきています。

糖質制限食に関わりのある全ての質問に、本文かコメントでお答えするようできるだけ努力はしていますが、
できないときはご容赦願います。m(_ _)m

それから、「管理人のみ閲覧できる」「匿名希望」などの質問に関しては、コメント欄にお答えするか、
一般的な話題に置き換えてブログに記載するようにしていますので、よろしくお願い申し上げます。



江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食と色素性痒疹
こんにちは。

柏木さんから、糖質制限食で減量成功したけれど、『色素性痒疹』がでてきて痒いというコメントを頂きました。

色素性痒疹の症状は、上半身を主に痒みの強い紅色の丘疹が出ます。うなじや背中、鎖骨の周辺、胸の周辺は特に発生しやすい場所です。発疹が消えた後に網状の色素沈着を残すことが多いです。発疹は発作性に生じ1週間くらいでいったん引きますが、その後何度も繰り返すことが多いです。

色素性痒疹に関して、以前にも、他のブログ読者さんからコメントをいただいたことがあります。

原因不明なのですが低カロリー過ぎると、色素性痒疹が出ることがあるようです。糖質制限とは無関係に、女性(あるいは男性)のダイエットで、急速に体重が減っていて色素性痒疹がでる場合は、まず低カロリーが主たる要因と思います。

また原因不明なのですが、高ケトン血症や血糖値の急激な変化も関与するとされています。

柏木さん、まずは、もう少し摂取カロリーを増やしてみましょう。

一日二食で間食なしなので、知らず知らずに摂取カロリー不足になっている可能性もありえます。基礎代謝くらいの摂取カロリーでは、全然足りないと思います。

少なくとも厚生労働省のいう
「日本人の食事摂取基準」(2010年、厚生労働省)
示す推定エネルギー必要量の範囲、

すなわち18才以上の成人で身体活動レベルが普通なら

男性:2200~2650キロカロリー 
女性:1700~1950キロカロリー

身体活動レベルが低い人は

男性:1850~2250キロカロリー   、
女性:1450~1700キロカロリー

くらいが目安です。

もし、高ケトン血症に関連する場合は、ケトン体高値とならないような、緩やかな糖質制限という手もあります。
例えば、1回の糖質量を20~30~40gというのもありです。

それでも治りにくい場合は、ミノマイシンという抗生物質やレクチゾールという内服薬を用いることが多いようです。



江部康二


【14/12/06 柏木

糖質制限を始めてから蕁麻疹ができました。
このまま糖質制限を続けても大丈夫でしょうか?

はじめまして。
東京に住む柏木と申します。

私は江部先生が執筆した本に感銘を受け、 先月から糖質制限ダイエットを始めました。

しかし糖質制限開始から1か月で身体中に蕁麻疹ができ、 今かなり酷い状況です。
痒くて仕方ありません。

いろいろネットで調べたら、 『色素性痒疹』という皮膚病に症状がそっくりでした。 蕁麻疹のブツブツの形もそっくりでしたし、 蕁麻疹ができる場所も『色素性痒疹』と同じでした。

さらに『色素性痒疹』は、今若い女性に多い皮膚病で、 無理なダイエットが原因と考えらているだけに、 まさに私の症状はこれではないかと考えています。

しかも、ネット上で『色素性痒疹』になった女性の体験談を 見てると、糖質制限でなった人もいたので、 私の蕁麻疹は『色素性痒疹』ではないかと確信しています。

先生の病院は京都なので、 さすがに京都まで診察には行くのが難しいのですが、 このまま糖質制限を続けても大丈夫でしょうか?

出来れば、このまま糖質制限を続けたいです。

今も蕁麻疹がすごいですが糖質制限は続けてます。

なぜなら、日に日に少しづつ健康的に痩せてくのが実感でき効果抜群ですし、 江部先生の本を読む限りでは 糖尿病予防や様々な健康につながると信じてます。

それに自分では超健康的な食事をしてるつもりなので、 これで健康に悪いとは思えないからです。

食べないものは、ご飯、パン、麺類、甘い食べ物飲み物だけです。

朝は自炊。昼は弁当持参。
超健康的な食事を心掛けてます。
朝も昼も、肉を必ずとり(たんぱく質)、 いろんな野菜でビタミンやミネラルもとっています。

あと、油も認知症になりやすいサラダ油はつかわず、 オリーブオイルで炒めて脂質もとろうと心掛けてます。

さらに全く糖質を断絶するのは極端だと思い、 カボチャやニンジンなどは糖質が多くても、 栄養をとるため食べてます。

さらに1日の摂取カロリーも 基礎代謝以上のカロリーはとってるつもりですし、 無理なダイエットはしてないつもりです。

ただし1日2食で、夜だけ食べません。
夜食べると太りやすいので。

それと間食も一切しません。
お菓子やデザートは一切食べませんし、 甘い清涼飲料水も一切クチにしません。
自動販売機かコンビニで飲み物を買う時は、 ミネラルウォーターか緑茶と決めてます。

あと、お酒も一切飲みません。
タバコも吸いません。

現在私は30歳で男性です。
生活も不規則とかではないです。
運動は通勤時に20分歩く程度しかできてませんが、 睡眠は人並みにとっています。

そんな感じです。

何がいけないんでしょうか。
アドバイスいただけたら、ものすごく助かります。
何卒、宜しくお願いいたします。】


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット