2014年08月07日 (木)
こんにちは。
朝日カルチャーセンター立川教室講座
糖質制限食の有効性・可能性
~糖尿病・メタボ・生活習慣病・がん・・・~
2014年8月23日(土)15:00~17:00
のご案内です。
朝日カルチャー立川では、2013年11月29日(金)以来の講座です。
前回はテーマを糖尿病に絞りましたが、今回は糖尿病、肥満、生活習慣病、がん・・・など範囲を広げてお話します。
合わせて糖質制限食のもつ可能性や健康への好影響などにも言及します。
勿論、有効性や安全性についてもお話します。
2時間の持ち時間なので、まず講演を90分間ゆっくりめにわかりやすくお話し、そのあと質疑応答の時間を30分間とたっぷりとる構成としました。
糖質制限食に興味のある東京、関東などの皆さん、奮ってご参加くださいね。
江部康二
☆☆☆
以下は朝日カルチャーセンター立川教室の案内文です。
講師名 高雄病院理事長 江部 康二
講座内容
血糖値を上げるのは糖質だけで、タンパク質・脂質はあげません。
従って糖質を制限すれば血糖値はリアルタイムに改善します。
糖質制限食は、米飯・めん類・パンや芋類などの糖質が多い食品を食べないで、肉や魚貝や豆腐や葉野菜などをしっかり摂取する食事療法です。
そしてカロリー制限なしで「美味しく楽しく」が特長です。
今回は有効性だけではなく可能性についても言及します。
朝日カルチャーセンター立川教室講座 糖質制限食
日時:2014年8月23日(土)15:00~17:00
会場:朝日カルチャー 立川教室
内容:糖質制限食の有効性・可能性
~糖尿病・メタボ・生活習慣病・がん・・・~
参加費:会員 3,024円 一般 3,672円
お問い合わせ先:朝日カルチャーセンター立川教室 042-527-6511
☆☆☆
新刊のご案内です。
おかげさまで、早くも第2版となりました。
『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』
生活習慣病を予防&改善する糖質制限食31のポイント
江部康二著 東洋経済新報社
2014年8月1日(金)から発売中
朝日カルチャーセンター立川教室講座
糖質制限食の有効性・可能性
~糖尿病・メタボ・生活習慣病・がん・・・~
2014年8月23日(土)15:00~17:00
のご案内です。
朝日カルチャー立川では、2013年11月29日(金)以来の講座です。
前回はテーマを糖尿病に絞りましたが、今回は糖尿病、肥満、生活習慣病、がん・・・など範囲を広げてお話します。
合わせて糖質制限食のもつ可能性や健康への好影響などにも言及します。
勿論、有効性や安全性についてもお話します。
2時間の持ち時間なので、まず講演を90分間ゆっくりめにわかりやすくお話し、そのあと質疑応答の時間を30分間とたっぷりとる構成としました。
糖質制限食に興味のある東京、関東などの皆さん、奮ってご参加くださいね。
江部康二
☆☆☆
以下は朝日カルチャーセンター立川教室の案内文です。
講師名 高雄病院理事長 江部 康二
講座内容
血糖値を上げるのは糖質だけで、タンパク質・脂質はあげません。
従って糖質を制限すれば血糖値はリアルタイムに改善します。
糖質制限食は、米飯・めん類・パンや芋類などの糖質が多い食品を食べないで、肉や魚貝や豆腐や葉野菜などをしっかり摂取する食事療法です。
そしてカロリー制限なしで「美味しく楽しく」が特長です。
今回は有効性だけではなく可能性についても言及します。
朝日カルチャーセンター立川教室講座 糖質制限食
日時:2014年8月23日(土)15:00~17:00
会場:朝日カルチャー 立川教室
内容:糖質制限食の有効性・可能性
~糖尿病・メタボ・生活習慣病・がん・・・~
参加費:会員 3,024円 一般 3,672円
お問い合わせ先:朝日カルチャーセンター立川教室 042-527-6511
☆☆☆
新刊のご案内です。
おかげさまで、早くも第2版となりました。
『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』
生活習慣病を予防&改善する糖質制限食31のポイント
江部康二著 東洋経済新報社
2014年8月1日(金)から発売中
2014年08月07日 (木)
おはようございます。
夏井睦先生の「炭水化物が人類を滅ぼす」のマンガ版
マンガ『炭水化物が人類を滅ぼす』
最終ダイエット「糖質制限」が女性を救う!
おちゃずけ
光文社
¥ 1,080
が、2014年8月6日(水)発売されました。
作者がおちゃづけさんで、監修は勿論、我が朋友、夏井睦先生です。
私も、ちらっと登場するので、出版社から本が届きました。
私は、マンガ的には仏様みたいなイメージで登場してますが、おちゃづけさんにはそう見えたのかな。
そして、「糖質制限」が女性を救う! ですから、あの私の朋友、産婦人科医の宗田哲男先生も、ドーンと登場されてますよ。
ともあれ、早速読んで、とても面白かったです。
このマンガなら、本が苦手の人にもスラスラ読めると思いました。
そして、上手くいかなかったときの実戦的ノウハウが、書いてあります。
作者のおちゃづけさん自身が、ダイエットで挫折の繰り返し人生だったので、失敗しかけたときの具体的解決法には説得力があります。
ブログ読者の皆さんも、是非一読の価値ありで、お奨めの一冊です。
そうそう、おちゃずけさん、本がしっかり売れたら、糖質セイゲニストとしては、そろそろ名前を変えてね。(^^;)
オムレツとか、がんもどきとか、ビフテキとか・・・。
江部康二
☆☆☆
以下出版社からのコメントです。
◆大ヒット・ベストセラー『炭水化物が人類を滅ぼす』が
コミック版となってパワーアップして登場!
みるみる痩せて、お肌もつやつや!
女性特有の身体と心の不調もことごとく改善!
……の「糖質制限」のヒミツ満載!
◆監修/夏井睦
「私のベストセラー本が、マンガ家のおちゃずけさんの力で女性向けにパワーアップして生まれ変わりました!
女性の皆さんにはこれを読んでぜひ、身体も心も美しくなっていただきたい! ! 」(夏井睦)
【内容】
20万部突破のベストセラー新書『炭水化物が人類を滅ぼす』が女性向けコミック版としてパワーアップして登場!
若い頃、ダイエットに挑戦しては失敗、を繰り返し、以来、ダイエットを封印してきた女性マンガ家が、糖質制限と出会い、その理論に衝撃を受け、一念発起。
人生半ばを越えて、糖質制限ダイエットにチャレンジしてみたところ……
体重減少だけでなく、体調不良はことごとく改善、の大成功。
家族や年頃の子どもたちへの糖質制限の有効性なども探りつつ、さまざまな専門家への取材や体験者への聞き取りも敢行。
糖質制限の理論や有効性、実践法、実践中の悩みとその解決法などを、マンガで分かりやすく解説する。
夏井睦氏監修、解説。
夏井睦先生の「炭水化物が人類を滅ぼす」のマンガ版
マンガ『炭水化物が人類を滅ぼす』
最終ダイエット「糖質制限」が女性を救う!
おちゃずけ
光文社
¥ 1,080
が、2014年8月6日(水)発売されました。
作者がおちゃづけさんで、監修は勿論、我が朋友、夏井睦先生です。
私も、ちらっと登場するので、出版社から本が届きました。
私は、マンガ的には仏様みたいなイメージで登場してますが、おちゃづけさんにはそう見えたのかな。
そして、「糖質制限」が女性を救う! ですから、あの私の朋友、産婦人科医の宗田哲男先生も、ドーンと登場されてますよ。
ともあれ、早速読んで、とても面白かったです。
このマンガなら、本が苦手の人にもスラスラ読めると思いました。
そして、上手くいかなかったときの実戦的ノウハウが、書いてあります。
作者のおちゃづけさん自身が、ダイエットで挫折の繰り返し人生だったので、失敗しかけたときの具体的解決法には説得力があります。
ブログ読者の皆さんも、是非一読の価値ありで、お奨めの一冊です。
そうそう、おちゃずけさん、本がしっかり売れたら、糖質セイゲニストとしては、そろそろ名前を変えてね。(^^;)
オムレツとか、がんもどきとか、ビフテキとか・・・。
江部康二
☆☆☆
以下出版社からのコメントです。
◆大ヒット・ベストセラー『炭水化物が人類を滅ぼす』が
コミック版となってパワーアップして登場!
みるみる痩せて、お肌もつやつや!
女性特有の身体と心の不調もことごとく改善!
……の「糖質制限」のヒミツ満載!
◆監修/夏井睦
「私のベストセラー本が、マンガ家のおちゃずけさんの力で女性向けにパワーアップして生まれ変わりました!
女性の皆さんにはこれを読んでぜひ、身体も心も美しくなっていただきたい! ! 」(夏井睦)
【内容】
20万部突破のベストセラー新書『炭水化物が人類を滅ぼす』が女性向けコミック版としてパワーアップして登場!
若い頃、ダイエットに挑戦しては失敗、を繰り返し、以来、ダイエットを封印してきた女性マンガ家が、糖質制限と出会い、その理論に衝撃を受け、一念発起。
人生半ばを越えて、糖質制限ダイエットにチャレンジしてみたところ……
体重減少だけでなく、体調不良はことごとく改善、の大成功。
家族や年頃の子どもたちへの糖質制限の有効性なども探りつつ、さまざまな専門家への取材や体験者への聞き取りも敢行。
糖質制限の理論や有効性、実践法、実践中の悩みとその解決法などを、マンガで分かりやすく解説する。
夏井睦氏監修、解説。
2014年08月06日 (水)
【14/08/06 yuko
3月の終わりに人間ドックを受け、糖尿病(血糖値166HbA1c8.6)肝機能GOT85GPT81γ-GT65LDH312LDLコレステロール122総コレステロール204中性脂肪237HDLコレステロール37蛋白尿+(腎機能は正常値でした)と診断。
すぐ医者にかかるように言われましたが、母のように(糖尿病歴20年)薬漬けになりたくなくいろいろ調べ、江部先生の本にたどり着きました。
自分なりに糖質制限をやり3ヶ月ですべての数値が正常値になりました。先生のおかげです。ありがとうございました!体重も10㌔以上減り体調もばっちりです。
一つだけ気がかりなのは3月のドックで蛋白尿+、最近の検査は血液だけなので(やはり腎機能は正常値)尿の結果だけはわかりません。
腎機能は大丈夫なのでいいかなと思うのですが…血液検査の腎機能が問題なければ尿検査しなくてもよいでしょうか?たんぱく質をかなりとっているので腎機能がおちて糖質制限ができなくなるのが不安です。
ご助言よろしくお願いします。】
yuko さん。
拙著のご購入、ありがとうございます。
糖尿病
血糖値:166mg/dl
HbA1c:8.6%
肝機能
GOT:85IU/l
GPT:81IU/l
γ-GT:65IU/l
LDH:312IU/l
脂質
LDLコレステロール:122mg/dl
総コレステロール:204mg/dl
中性脂肪:237mg/dl
HDLコレステロール:37mg/dl
腎臓
蛋白尿(+)
腎機能は正常値
3ヶ月後の検査で全てのデータが正常になったとは素晴らしい成果です。
体重も10kgの減量成功なので、肝機能改善は脂肪肝の改善と考えられます。
HDLコレステロールが少ないと、心筋梗塞や癌のリスクとなるので正常化したのはとても良いことです。
2014年3月末の人間ドックの時点で蛋白尿陽性なので糖尿病腎症第3期です。
eGFR60以上あれば、日本腎臓病学会のCKDガイドライン2012では蛋白質制限の必要なしです。
従って糖質制限食、問題なしです。
血清クレアチニン値や血清シスタチンC値から、計算式でeGFRをだします。
yuko さん の場合、血液検査で腎機能正常なので、eGFR60以上と思われますので、糖質制限食OKです。
スーパー糖質制限食で血糖コントロール良好を維持すると、蛋白尿が陰性となり、尿中微量アルブミンン陽性の段階までまず改善します。
そこからは、さらに尿中微量アルブミンも正常を目指します。
従いまして、毎月1回、尿も調べて、尿蛋白定量検査をしましょう。
糖尿病腎症第3期(蛋白尿陽性)
↓
糖尿病腎症第2期(蛋白尿陰性、尿中微量アルブミン陽性)
↓
糖尿病腎症第1期(尿中微量アルブミン正常)
尿中微量アルブミンは、30μg/mg creatinine未満が正常です。
30~300μg/mg creatinineは、微量アルブミン尿陽性。
300μg/mg creatinine 以上は、顕性蛋白尿となります。→糖尿病腎症第3期
eGFR60未満の場合、私は個別の患者さんとよく相談して、スーパー糖質制限食を行うかどうかを決めています。
スーパー糖質制限食実践で、1/月検査して
eGFRが改善か不変なら継続します。
eGFRが、悪化するようなら、中止を考慮します。
江部康二
☆☆☆
新刊のご案内です。
おかげさまで、早くも第2版となりました。
『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』
生活習慣病を予防&改善する糖質制限食31のポイント
江部康二著 東洋経済新報社
2014年8月1日(金)から発売中
3月の終わりに人間ドックを受け、糖尿病(血糖値166HbA1c8.6)肝機能GOT85GPT81γ-GT65LDH312LDLコレステロール122総コレステロール204中性脂肪237HDLコレステロール37蛋白尿+(腎機能は正常値でした)と診断。
すぐ医者にかかるように言われましたが、母のように(糖尿病歴20年)薬漬けになりたくなくいろいろ調べ、江部先生の本にたどり着きました。
自分なりに糖質制限をやり3ヶ月ですべての数値が正常値になりました。先生のおかげです。ありがとうございました!体重も10㌔以上減り体調もばっちりです。
一つだけ気がかりなのは3月のドックで蛋白尿+、最近の検査は血液だけなので(やはり腎機能は正常値)尿の結果だけはわかりません。
腎機能は大丈夫なのでいいかなと思うのですが…血液検査の腎機能が問題なければ尿検査しなくてもよいでしょうか?たんぱく質をかなりとっているので腎機能がおちて糖質制限ができなくなるのが不安です。
ご助言よろしくお願いします。】
yuko さん。
拙著のご購入、ありがとうございます。
糖尿病
血糖値:166mg/dl
HbA1c:8.6%
肝機能
GOT:85IU/l
GPT:81IU/l
γ-GT:65IU/l
LDH:312IU/l
脂質
LDLコレステロール:122mg/dl
総コレステロール:204mg/dl
中性脂肪:237mg/dl
HDLコレステロール:37mg/dl
腎臓
蛋白尿(+)
腎機能は正常値
3ヶ月後の検査で全てのデータが正常になったとは素晴らしい成果です。
体重も10kgの減量成功なので、肝機能改善は脂肪肝の改善と考えられます。
HDLコレステロールが少ないと、心筋梗塞や癌のリスクとなるので正常化したのはとても良いことです。
2014年3月末の人間ドックの時点で蛋白尿陽性なので糖尿病腎症第3期です。
eGFR60以上あれば、日本腎臓病学会のCKDガイドライン2012では蛋白質制限の必要なしです。
従って糖質制限食、問題なしです。
血清クレアチニン値や血清シスタチンC値から、計算式でeGFRをだします。
yuko さん の場合、血液検査で腎機能正常なので、eGFR60以上と思われますので、糖質制限食OKです。
スーパー糖質制限食で血糖コントロール良好を維持すると、蛋白尿が陰性となり、尿中微量アルブミンン陽性の段階までまず改善します。
そこからは、さらに尿中微量アルブミンも正常を目指します。
従いまして、毎月1回、尿も調べて、尿蛋白定量検査をしましょう。
糖尿病腎症第3期(蛋白尿陽性)
↓
糖尿病腎症第2期(蛋白尿陰性、尿中微量アルブミン陽性)
↓
糖尿病腎症第1期(尿中微量アルブミン正常)
尿中微量アルブミンは、30μg/mg creatinine未満が正常です。
30~300μg/mg creatinineは、微量アルブミン尿陽性。
300μg/mg creatinine 以上は、顕性蛋白尿となります。→糖尿病腎症第3期
eGFR60未満の場合、私は個別の患者さんとよく相談して、スーパー糖質制限食を行うかどうかを決めています。
スーパー糖質制限食実践で、1/月検査して
eGFRが改善か不変なら継続します。
eGFRが、悪化するようなら、中止を考慮します。
江部康二
☆☆☆
新刊のご案内です。
おかげさまで、早くも第2版となりました。
『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』
生活習慣病を予防&改善する糖質制限食31のポイント
江部康二著 東洋経済新報社
2014年8月1日(金)から発売中
2014年08月05日 (火)
こんばんは。
「脂肪・コレステロール、糖尿病の真実」
大阪中之島講演会、120名の参加者で、満員御礼となりました。
ブログ読者の皆さんには、いつもご協力いただきありがとうございます。
大櫛陽一先生は、根拠となる論文を逐一示しながら、中性脂肪が少々高値でも心配ないことをまず、話されました。
米国ガイドライン(N Engl J Med 2007;357:1009)では、
心筋梗塞の既往歴のない人
正常 999以下 (99.9%)
急性膵炎予防 1,000以上 ( 0.1%)
ということだそうで、私もびっくりでした。
中性脂肪値999mg/dlまでは治療の必要なしです。
急性膵炎を予防する意味で、血清中性脂肪値が1000mg/dl以上ある人は、治療の対象となるということです。
日本動脈硬化学会、特定健診(40~74歳)
判定基準
正常 149以下 (76%)
生活習慣指導 150~299 (20%)
受診勧奨 300以上 ( 4%)
日米の中性脂肪のガイドラインを比較すると、あまりの差に二度びっくりですね。
コレステロールに関しても、家族性高コレステロール血症の一部の人が、抗血栓薬の投与が必要であるけれど、それ以外はスタチンも含めて内服薬は不要との説明でした。
米国ガイドライン(心臓病学会 2013年11月)
正常 189以下 (97%)
遺伝病検査 190以上 ( 3%)
*低下治療目標値は廃止されました
日本動脈硬化学会、特定健診(40~74歳)
正常 119以下 (45%)
生活習慣指導 120~139 (25%)
受診勧奨 140以上 (30%)
日米のLDLコレステロールの基準に対するガイドラインも上述のように大きな差があります。
米国ガイドラインで、低下治療目標値が廃止されたのは、極めて大きな変化と言えます。
私は糖尿病を中心に、60分間、理論と実践を語りました。
藤原道長(日本最初の糖尿人)、
三大栄養素と血糖値、
米国糖尿病学会2013年の栄養療法に関する声明、
食品交換表第7版、2013年、
インスリンは三重の肥満ホルモン、
日本腎臓病学会のCKDガイド2012、
糖質制限食と腎不全、
厚生労働省、国民栄養の現状、三大栄養素の摂取比率の推移、
糖尿病患者数、糖尿病予備群患者数の推移、
信頼度の高いDIRECT、
信頼度の高いACCORD、
糖尿病患者さんの症例報告、
酸化ストレスと疾病、
日本糖尿病学会の血糖コントロール目標(2013年6月1日)
糖尿病合併症:透析、切断、失明、
久山町の悲劇、
薬物療法(内服薬7種、注射薬2種)の多さ、
テーラーメードダイエット
・・・・・
結構盛りだくさんにお話しました。
質疑応答もしっかりあって、大変充実した会となりました。
大阪中之島講演会にご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。
江部康二
☆☆☆
新刊のご案内です。
『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』
生活習慣病を予防&改善する糖質制限食31のポイント
江部康二著 東洋経済新報社
2014年8月1日(金)から発売中
「脂肪・コレステロール、糖尿病の真実」
大阪中之島講演会、120名の参加者で、満員御礼となりました。
ブログ読者の皆さんには、いつもご協力いただきありがとうございます。
大櫛陽一先生は、根拠となる論文を逐一示しながら、中性脂肪が少々高値でも心配ないことをまず、話されました。
米国ガイドライン(N Engl J Med 2007;357:1009)では、
心筋梗塞の既往歴のない人
正常 999以下 (99.9%)
急性膵炎予防 1,000以上 ( 0.1%)
ということだそうで、私もびっくりでした。
中性脂肪値999mg/dlまでは治療の必要なしです。
急性膵炎を予防する意味で、血清中性脂肪値が1000mg/dl以上ある人は、治療の対象となるということです。
日本動脈硬化学会、特定健診(40~74歳)
判定基準
正常 149以下 (76%)
生活習慣指導 150~299 (20%)
受診勧奨 300以上 ( 4%)
日米の中性脂肪のガイドラインを比較すると、あまりの差に二度びっくりですね。
コレステロールに関しても、家族性高コレステロール血症の一部の人が、抗血栓薬の投与が必要であるけれど、それ以外はスタチンも含めて内服薬は不要との説明でした。
米国ガイドライン(心臓病学会 2013年11月)
正常 189以下 (97%)
遺伝病検査 190以上 ( 3%)
*低下治療目標値は廃止されました
日本動脈硬化学会、特定健診(40~74歳)
正常 119以下 (45%)
生活習慣指導 120~139 (25%)
受診勧奨 140以上 (30%)
日米のLDLコレステロールの基準に対するガイドラインも上述のように大きな差があります。
米国ガイドラインで、低下治療目標値が廃止されたのは、極めて大きな変化と言えます。
私は糖尿病を中心に、60分間、理論と実践を語りました。
藤原道長(日本最初の糖尿人)、
三大栄養素と血糖値、
米国糖尿病学会2013年の栄養療法に関する声明、
食品交換表第7版、2013年、
インスリンは三重の肥満ホルモン、
日本腎臓病学会のCKDガイド2012、
糖質制限食と腎不全、
厚生労働省、国民栄養の現状、三大栄養素の摂取比率の推移、
糖尿病患者数、糖尿病予備群患者数の推移、
信頼度の高いDIRECT、
信頼度の高いACCORD、
糖尿病患者さんの症例報告、
酸化ストレスと疾病、
日本糖尿病学会の血糖コントロール目標(2013年6月1日)
糖尿病合併症:透析、切断、失明、
久山町の悲劇、
薬物療法(内服薬7種、注射薬2種)の多さ、
テーラーメードダイエット
・・・・・
結構盛りだくさんにお話しました。
質疑応答もしっかりあって、大変充実した会となりました。
大阪中之島講演会にご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。
江部康二
☆☆☆
新刊のご案内です。
『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』
生活習慣病を予防&改善する糖質制限食31のポイント
江部康二著 東洋経済新報社
2014年8月1日(金)から発売中
2014年08月05日 (火)
おはようございます。
朝日カルチャーセンター立川教室講座
糖質制限食の有効性・可能性
~糖尿病・メタボ・生活習慣病・がん・・・~
2014年8月23日(土)15:00~17:00
のご案内です。
朝日カルチャー立川では、2013年11月29日(金)以来の講座です。
前回はテーマを糖尿病に絞りましたが、今回は糖尿病、肥満、生活習慣病、がん・・・など範囲を広げてお話します。
合わせて糖質制限食のもつ可能性や健康への好影響などにも言及します。
勿論、有効性や安全性についてもお話します。
2時間の持ち時間なので、まず講演を90分間ゆっくりめにわかりやすくお話し、そのあと質疑応答の時間を30分間とたっぷりとる構成としました。
糖質制限食に興味のある東京、関東などの皆さん、奮ってご参加くださいね。
江部康二
☆☆☆
以下は朝日カルチャーセンター立川教室の案内文です。
講師名 高雄病院理事長 江部 康二
講座内容
血糖値を上げるのは糖質だけで、タンパク質・脂質はあげません。
従って糖質を制限すれば血糖値はリアルタイムに改善します。
糖質制限食は、米飯・めん類・パンや芋類などの糖質が多い食品を食べないで、肉や魚貝や豆腐や葉野菜などをしっかり摂取する食事療法です。
そしてカロリー制限なしで「美味しく楽しく」が特長です。
今回は有効性だけではなく可能性についても言及します。
朝日カルチャーセンター立川教室講座 糖質制限食
日時:2014年8月23日(土)15:00~17:00
会場:朝日カルチャー 立川教室
内容:糖質制限食の有効性・可能性
~糖尿病・メタボ・生活習慣病・がん・・・~
参加費:会員 3,024円 一般 3,672円
お問い合わせ先:朝日カルチャーセンター立川教室 042-527-6511
☆☆☆
新刊のご案内です。
『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』
生活習慣病を予防&改善する糖質制限食31のポイント
江部康二著 東洋経済新報社
2014年8月1日(金)から発売中
朝日カルチャーセンター立川教室講座
糖質制限食の有効性・可能性
~糖尿病・メタボ・生活習慣病・がん・・・~
2014年8月23日(土)15:00~17:00
のご案内です。
朝日カルチャー立川では、2013年11月29日(金)以来の講座です。
前回はテーマを糖尿病に絞りましたが、今回は糖尿病、肥満、生活習慣病、がん・・・など範囲を広げてお話します。
合わせて糖質制限食のもつ可能性や健康への好影響などにも言及します。
勿論、有効性や安全性についてもお話します。
2時間の持ち時間なので、まず講演を90分間ゆっくりめにわかりやすくお話し、そのあと質疑応答の時間を30分間とたっぷりとる構成としました。
糖質制限食に興味のある東京、関東などの皆さん、奮ってご参加くださいね。
江部康二
☆☆☆
以下は朝日カルチャーセンター立川教室の案内文です。
講師名 高雄病院理事長 江部 康二
講座内容
血糖値を上げるのは糖質だけで、タンパク質・脂質はあげません。
従って糖質を制限すれば血糖値はリアルタイムに改善します。
糖質制限食は、米飯・めん類・パンや芋類などの糖質が多い食品を食べないで、肉や魚貝や豆腐や葉野菜などをしっかり摂取する食事療法です。
そしてカロリー制限なしで「美味しく楽しく」が特長です。
今回は有効性だけではなく可能性についても言及します。
朝日カルチャーセンター立川教室講座 糖質制限食
日時:2014年8月23日(土)15:00~17:00
会場:朝日カルチャー 立川教室
内容:糖質制限食の有効性・可能性
~糖尿病・メタボ・生活習慣病・がん・・・~
参加費:会員 3,024円 一般 3,672円
お問い合わせ先:朝日カルチャーセンター立川教室 042-527-6511
☆☆☆
新刊のご案内です。
『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』
生活習慣病を予防&改善する糖質制限食31のポイント
江部康二著 東洋経済新報社
2014年8月1日(金)から発売中
2014年08月04日 (月)
こんにちは。
パブリックコメント制度(意見公募手続制度)に基づいて、政府が、食品表示基準(案)についての意見募集中です。
食品表示基準(案)についての意見募集
所管府省・部局名「消費者庁食品表示企画課食品表示一元化検討チーム」
概要食品表示基準(案)の概要P38~48)
食品関連事業者に対し、原則として、全ての消費者向けの加工食品及び添加物への栄養成分表示を義務付ける中で、
【義務化事項】
エネルギー、たんぱく質、脂質、炭水化物、ナトリウム(「食塩相当量」で表示)
【任意(推奨)事項】
飽和脂肪酸、食物繊維(第六条関係)
という案になっています。
相変わらず、義務化は、「炭水化物」表示です。
私は、先ほど、電子メールで
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=235080024&Mode=0
のサイトの、一番下の<意見提出フォーム>から以下の意見と理由を電子メールで送信しました。
日本糖質制限医療推進協会からも、送信します。
読者の皆さんも、是非応援してください。
意見送信フォームから「消費者庁食品表示企画課食品表示一元化検討チーム」にどんどんメールを送信しましょう。
せめて『義務化は、「炭水化物」ではなく「糖質」とする』くらいは確保したいですね。
■意見
・義務化は、「炭水化物」ではなく「糖質」とする
・任意(推奨)に、カロリーゼロの糖質を加える
■理由
糖尿病治療・予防をはじめ、生活習慣病全般の予防と改善に顕著な効果を発揮する糖質制限食が、一般的となり、医師の58%が支持(※1)する状況です。
また、大手飲料メーカーでは、2013年度には糖質に関して年間100件を超える問い合わせがあるなど、国民の糖質摂取量への意識、関心も高まっています。(※2)
従って糖質の表示は、時代及び広く国民が求めるものとなってきています。
また、糖質の中でも「カロリーゼロの糖質」は、血糖値を上昇させないことから、正確なカーボカウントのためには、推奨がふさわしいと考えます。
※1は以下
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/series/1000research/201407/537393.html
※2は以下
http://www.kagome.co.jp/company/news/2014/07/001994.html
江部康二
☆☆☆
以下、電子政府の総合窓口 イーガブ
から一部転載です。
食品表示基準(案)についての意見募集
電子政府の総合窓口 イーガブ
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=235080024&Mode=0
<意見応募要項>
平成 26 年7月7日
消費者庁食品表示企画課
食品表示基準(案)についての意見募集
1 意見募集の対象
食品表示基準(案)(別紙参照)
2 意見募集の趣旨
昨年の第 183 回通常国会におきまして、「食品表示法」が成立し、消費者庁
では、食品表示法の施行に向けた準備を進めております。
食品表示法に基づく新たな食品表示基準の検討につきましては、消費者委 員
会食品表示部会において、昨年 11 月より約半年にわたり、御議論いただいてい
るところです。
今般、その内容を踏まえた食品表示基準(案)を作成いたしました(食品 表
示基準(案)の詳細は別添資料をご参照ください)。
つきましては、下記の要領にて広く国民の皆様の御意見を募集いたしま す。
お寄せいただいた御意見につきましては、内容を検討の上、食品表示基準 作成
の参考とさせていただきます。
3 意見募集期間
平成26年7月7日(月)から平成26年8月10日(日)まで
(郵送の場合は同日必着)
E-mail:i.shokuhin@caa.go.jp あて
*電子メール件名を「食品表示基準(案)について」
☆☆☆
新刊のご案内です。
『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』
生活習慣病を予防&改善する糖質制限食31のポイント
江部康二著 東洋経済新報社
2014年8月1日(金)から発売中
パブリックコメント制度(意見公募手続制度)に基づいて、政府が、食品表示基準(案)についての意見募集中です。
食品表示基準(案)についての意見募集
所管府省・部局名「消費者庁食品表示企画課食品表示一元化検討チーム」
概要食品表示基準(案)の概要P38~48)
食品関連事業者に対し、原則として、全ての消費者向けの加工食品及び添加物への栄養成分表示を義務付ける中で、
【義務化事項】
エネルギー、たんぱく質、脂質、炭水化物、ナトリウム(「食塩相当量」で表示)
【任意(推奨)事項】
飽和脂肪酸、食物繊維(第六条関係)
という案になっています。
相変わらず、義務化は、「炭水化物」表示です。
私は、先ほど、電子メールで
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=235080024&Mode=0
のサイトの、一番下の<意見提出フォーム>から以下の意見と理由を電子メールで送信しました。
日本糖質制限医療推進協会からも、送信します。
読者の皆さんも、是非応援してください。
意見送信フォームから「消費者庁食品表示企画課食品表示一元化検討チーム」にどんどんメールを送信しましょう。
せめて『義務化は、「炭水化物」ではなく「糖質」とする』くらいは確保したいですね。
■意見
・義務化は、「炭水化物」ではなく「糖質」とする
・任意(推奨)に、カロリーゼロの糖質を加える
■理由
糖尿病治療・予防をはじめ、生活習慣病全般の予防と改善に顕著な効果を発揮する糖質制限食が、一般的となり、医師の58%が支持(※1)する状況です。
また、大手飲料メーカーでは、2013年度には糖質に関して年間100件を超える問い合わせがあるなど、国民の糖質摂取量への意識、関心も高まっています。(※2)
従って糖質の表示は、時代及び広く国民が求めるものとなってきています。
また、糖質の中でも「カロリーゼロの糖質」は、血糖値を上昇させないことから、正確なカーボカウントのためには、推奨がふさわしいと考えます。
※1は以下
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/series/1000research/201407/537393.html
※2は以下
http://www.kagome.co.jp/company/news/2014/07/001994.html
江部康二
☆☆☆
以下、電子政府の総合窓口 イーガブ
から一部転載です。
食品表示基準(案)についての意見募集
電子政府の総合窓口 イーガブ
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=235080024&Mode=0
<意見応募要項>
平成 26 年7月7日
消費者庁食品表示企画課
食品表示基準(案)についての意見募集
1 意見募集の対象
食品表示基準(案)(別紙参照)
2 意見募集の趣旨
昨年の第 183 回通常国会におきまして、「食品表示法」が成立し、消費者庁
では、食品表示法の施行に向けた準備を進めております。
食品表示法に基づく新たな食品表示基準の検討につきましては、消費者委 員
会食品表示部会において、昨年 11 月より約半年にわたり、御議論いただいてい
るところです。
今般、その内容を踏まえた食品表示基準(案)を作成いたしました(食品 表
示基準(案)の詳細は別添資料をご参照ください)。
つきましては、下記の要領にて広く国民の皆様の御意見を募集いたしま す。
お寄せいただいた御意見につきましては、内容を検討の上、食品表示基準 作成
の参考とさせていただきます。
3 意見募集期間
平成26年7月7日(月)から平成26年8月10日(日)まで
(郵送の場合は同日必着)
E-mail:i.shokuhin@caa.go.jp あて
*電子メール件名を「食品表示基準(案)について」
☆☆☆
新刊のご案内です。
『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』
生活習慣病を予防&改善する糖質制限食31のポイント
江部康二著 東洋経済新報社
2014年8月1日(金)から発売中
2014年08月03日 (日)
おはようございます。
第20回日本心臓リハビリテーション学会学術集会のシンポジウム
「心臓リハビリテーションと栄養:適度な運動と栄養のバランスを問う」
において、
『心リハ患者への糖質制限食実践で、体力・精神指標の悪化なく減量・血糖改善効果あり』
という研究結果を、北翔大学生涯スポーツ学部スポーツ教育学教授の沖田孝一氏が報告しました。
糖質制限食において、また追い風となる素晴らしい研究報告です。
心筋梗塞、狭心症、心臓手術後などの患者さんは、心臓の働きが低下しています。
低下した体力を安全なやり方で回復させ、精神面でも自信をつける必要があります。
心臓リハビリテーションとは、食事療法、禁煙など生活指導、運動療法、カウンセリングなどを実践することにより、心臓病の患者さんが、快適で質の良い生活を取り戻すための総合プログラムです。
今回、沖田氏は、肥満や糖尿病を有する心リハ患者(12例)を糖質制限食群(6例)と総カロリー制限食群(6例)に分け、両食事療法の開始前と1カ月間継続後における各指標の変化を検討しました。
その結果、体重、BMI、ウエスト周囲長(腹囲)は糖質制限食群で有意に低下しましたが、総カロリー制限食群ではいずれも有意な変化は見られませんでした。
HbA1cは、糖質制限食群でのみ有意に低下しました。
大腿筋厚、膝伸展筋力、持久力といった筋力と体力の指標も、不安、うつ、認知機能といった精神活動の各指標も両群とも有意な変化は認められませんでした。
一部の医師が懸念するような、糖質制限食で筋力低下とか精神活動レベルが低下するといったことはなく、糖質制限食で安全に減量でき、血糖改善効果があったわけです。
総カロリー制限群では、減量も血糖も有意な改善なしなので、明らかに糖質制限食が総カロリー制限食より優位です。
血中脂質を調べたところ、中性脂肪は両群で低下、HDLコレステロールは両群ともほぼ不変でした。
しかし、総コレステロールとLDLコレステロールは、総カロリー制限食群では不変だったのに対して、糖質制限食群ではむしろ上昇傾向が認められました。
LDLコレステロールに関してですが、1ヶ月の経過ですので、糖質制限食で上昇することはあると思います。
特に、もともと菜食を中心にした食事パターンの人は、食材に含まれるコレステロールが少ないので、肝臓のコレステロール生産能力が高くなっています。
普通の食事の人で、肝臓でつくるコレステロールが7~8割で、食材からのコレステロールは2~3割です。
菜食中心の場合は、食材からのコレステロールが少ないので、肝臓で9割くらい作っている可能性があります。
このような人が、糖質制限食を実践すると「亢進した肝臓のコレステロール生産+増加した食材からのコレステロール」となるので、当分の間は、総コレステロールとLDLコレステロールが高値となります。
例えば、LDLが140mg/dlくらいだった人が、250mg~300mgくらいになることもあります。
半年、1年、2年・・・数年で、肝臓が調整して落ち着くことがほとんどです。
脂肪摂取に関して制限した逆の方向からのRCT研究論文ですが、米国医師会雑誌、2006年2月8日号に掲載された3本の論文において、
「<低脂肪+野菜豊富な食生活>は乳癌、大腸癌、心血管疾患リスクを下げないし、総コレステロール値も不変であった。」
というのがあります。
結局肝臓が調整するので、脂肪制限食(コレステロール制限食)も脂肪(コレステロール)普通にありの食事も、8年間経つと血清コレステロール値には有意差なしということです。
5万人で8年間で、JAMAですので、信頼度が高い論文です。
脂肪制限群は20%です。
対照群は米国女性の普通摂取なので30数%と思います。
*Journal of American Medical Association(JAMA)誌
2006年2月8日号の疾患ごとにまとめられた3本の論文で報告です。
*Low-Fat Dietary Pattern and Risk of Invasive Breast Cancer?
Low-Fat Dietary Pattern and Risk of Colorectal Cancer?
Low-Fat Dietary Pattern and Risk of Cardiovascular Disease?
: The Women's Health Initiative Randomized Controlled Dietary Modification Trial?
JAMA ,295(6):629-642. 643-654. 655-666.
江部康二
☆☆☆
以下、MT Pro サイトから、一部転載
http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/1407/1407087.html
[2014年7月31日]
心リハ患者への糖質制限食の影響は?
体力・精神指標の悪化なく減量・血糖改善効果
肥満や糖尿病治療における低糖質食(糖質制限食)の是非が議論されている。肥満や糖尿病を有する心臓リハビリテーション(以下,心リハ)患者にはどう影響するのか-。心リハ患者に1カ月間,糖質制限食を続けてもらったところ,体重,BMIやHbA1cが有意に改善し,体力や精神面の指標には有意な変化が見られなかったという研究成果が明らかにされた。第20回日本心臓リハビリテーション学会学術集会(7月19~20日,会長=京都大学病院臨床研究総合センターEBM推進部特定教授・上嶋健治氏)のシンポジウム「心臓リハビリテーションと栄養:適度な運動と栄養のバランスを問う」で,北翔大学生涯スポーツ学部スポーツ教育学教授の沖田孝一氏が報告したもの。
糖質制限食群では体重,BMI,腹囲が有意に減少
糖質制限食は,低脂質食よりも速やかかつ顕著な体重減少効果をもたらすことが,海外のランダム化比較試験などで報告されている。わが国では,NIPPON DATA 80において,糖質摂取量の少ない群ほど心血管死のリスクが低いことが示されている(関連記事)。
糖尿病患者への糖質制限については,日本糖尿病学会が昨年(2013年)3月,炭水化物のみを極端に制限することはエビデンスが不足しており,現時点では勧められないとする声明を出した(関連記事)。しかし,糖質制限食の有効性を支持する声は今も少なくない。沖田氏もその1人だ。
同氏は,糖質制限食による減量のメカニズムを次のように説明した。炭水化物などの糖質摂取量を制限すると,血糖値が上がらない。このため,インスリン分泌がほとんど起こらない。したがって,臓器や筋肉にブドウ糖が貯蔵されず,エネルギー源が枯渇する。すると,ブドウ糖の代わりに脂肪がエネルギー源として使われ,減量につながる。
ただし,インスリンは筋力を増加させる方向に働く強力な蛋白同化ホルモンでもある。心リハ患者が低糖質食を取っていると,トレーニング効果が十分得られないのではないかとの疑問が湧く。また,ブドウ糖は脳活動のエネルギー源であるため,糖質制限食が精神活動を低下させることがないかという危惧も生じる。
そこで同氏らは,肥満や糖尿病を有する心リハ患者(12例)を糖質制限食群(6例),総カロリー制限食群(6例)に分け,両食事療法の開始前と1カ月間継続後における各指標の変化を検討した。
その結果,体重,BMI,ウエスト周囲長(腹囲)は糖質制限食群で有意に低下したが,総カロリー制限食群ではいずれも有意な変化は見られなかった(図1)。HbA1cは,糖質制限食群でのみ有意に低下した。ケトン体は糖質制限食群で有意に上昇した。大腿筋厚,膝伸展筋力,持久力は両群とも有意な変化が見られなかった。不安,うつ,認知機能の各指標も両群とも有意な変化は認められなかった。
症例によってはLDL-C上昇も
一方,血中脂質の各指標を調べたところ,トリグリセライドは両群で低下,HDLコレステロールは両群ともほぼ不変だった。しかし,総コレステロール(TC),LDLコレステロール(LDL-C)は総カロリー制限食群では不変だったのに対して,糖質制限食群ではむしろ上昇傾向が認められた(図2)。
症例ごとの変化を見ると,一部の患者でTC,LDL-Cが著明に上昇していた。
1カ月間の糖質制限食で有意な減量が得られ,体力面,精神面の指標を悪化させなかったことから,同氏は「糖質制限食は,肥満や糖尿病を伴う心リハ患者に考慮すべき食事療法の1つになる」と指摘した。ただし「患者によっては血清脂質が悪化する可能性がある」とし,その背景因子やメカニズムについて今後検討していく考えを示した。
(医学ライター・高橋 義彦)
☆☆☆
新刊のご案内です。
『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』
生活習慣病を予防&改善する糖質制限食31のポイント
江部康二著 東洋経済新報社
2014年8月1日(金)から発売中
第20回日本心臓リハビリテーション学会学術集会のシンポジウム
「心臓リハビリテーションと栄養:適度な運動と栄養のバランスを問う」
において、
『心リハ患者への糖質制限食実践で、体力・精神指標の悪化なく減量・血糖改善効果あり』
という研究結果を、北翔大学生涯スポーツ学部スポーツ教育学教授の沖田孝一氏が報告しました。
糖質制限食において、また追い風となる素晴らしい研究報告です。
心筋梗塞、狭心症、心臓手術後などの患者さんは、心臓の働きが低下しています。
低下した体力を安全なやり方で回復させ、精神面でも自信をつける必要があります。
心臓リハビリテーションとは、食事療法、禁煙など生活指導、運動療法、カウンセリングなどを実践することにより、心臓病の患者さんが、快適で質の良い生活を取り戻すための総合プログラムです。
今回、沖田氏は、肥満や糖尿病を有する心リハ患者(12例)を糖質制限食群(6例)と総カロリー制限食群(6例)に分け、両食事療法の開始前と1カ月間継続後における各指標の変化を検討しました。
その結果、体重、BMI、ウエスト周囲長(腹囲)は糖質制限食群で有意に低下しましたが、総カロリー制限食群ではいずれも有意な変化は見られませんでした。
HbA1cは、糖質制限食群でのみ有意に低下しました。
大腿筋厚、膝伸展筋力、持久力といった筋力と体力の指標も、不安、うつ、認知機能といった精神活動の各指標も両群とも有意な変化は認められませんでした。
一部の医師が懸念するような、糖質制限食で筋力低下とか精神活動レベルが低下するといったことはなく、糖質制限食で安全に減量でき、血糖改善効果があったわけです。
総カロリー制限群では、減量も血糖も有意な改善なしなので、明らかに糖質制限食が総カロリー制限食より優位です。
血中脂質を調べたところ、中性脂肪は両群で低下、HDLコレステロールは両群ともほぼ不変でした。
しかし、総コレステロールとLDLコレステロールは、総カロリー制限食群では不変だったのに対して、糖質制限食群ではむしろ上昇傾向が認められました。
LDLコレステロールに関してですが、1ヶ月の経過ですので、糖質制限食で上昇することはあると思います。
特に、もともと菜食を中心にした食事パターンの人は、食材に含まれるコレステロールが少ないので、肝臓のコレステロール生産能力が高くなっています。
普通の食事の人で、肝臓でつくるコレステロールが7~8割で、食材からのコレステロールは2~3割です。
菜食中心の場合は、食材からのコレステロールが少ないので、肝臓で9割くらい作っている可能性があります。
このような人が、糖質制限食を実践すると「亢進した肝臓のコレステロール生産+増加した食材からのコレステロール」となるので、当分の間は、総コレステロールとLDLコレステロールが高値となります。
例えば、LDLが140mg/dlくらいだった人が、250mg~300mgくらいになることもあります。
半年、1年、2年・・・数年で、肝臓が調整して落ち着くことがほとんどです。
脂肪摂取に関して制限した逆の方向からのRCT研究論文ですが、米国医師会雑誌、2006年2月8日号に掲載された3本の論文において、
「<低脂肪+野菜豊富な食生活>は乳癌、大腸癌、心血管疾患リスクを下げないし、総コレステロール値も不変であった。」
というのがあります。
結局肝臓が調整するので、脂肪制限食(コレステロール制限食)も脂肪(コレステロール)普通にありの食事も、8年間経つと血清コレステロール値には有意差なしということです。
5万人で8年間で、JAMAですので、信頼度が高い論文です。
脂肪制限群は20%です。
対照群は米国女性の普通摂取なので30数%と思います。
*Journal of American Medical Association(JAMA)誌
2006年2月8日号の疾患ごとにまとめられた3本の論文で報告です。
*Low-Fat Dietary Pattern and Risk of Invasive Breast Cancer?
Low-Fat Dietary Pattern and Risk of Colorectal Cancer?
Low-Fat Dietary Pattern and Risk of Cardiovascular Disease?
: The Women's Health Initiative Randomized Controlled Dietary Modification Trial?
JAMA ,295(6):629-642. 643-654. 655-666.
江部康二
☆☆☆
以下、MT Pro サイトから、一部転載
http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/1407/1407087.html
[2014年7月31日]
心リハ患者への糖質制限食の影響は?
体力・精神指標の悪化なく減量・血糖改善効果
肥満や糖尿病治療における低糖質食(糖質制限食)の是非が議論されている。肥満や糖尿病を有する心臓リハビリテーション(以下,心リハ)患者にはどう影響するのか-。心リハ患者に1カ月間,糖質制限食を続けてもらったところ,体重,BMIやHbA1cが有意に改善し,体力や精神面の指標には有意な変化が見られなかったという研究成果が明らかにされた。第20回日本心臓リハビリテーション学会学術集会(7月19~20日,会長=京都大学病院臨床研究総合センターEBM推進部特定教授・上嶋健治氏)のシンポジウム「心臓リハビリテーションと栄養:適度な運動と栄養のバランスを問う」で,北翔大学生涯スポーツ学部スポーツ教育学教授の沖田孝一氏が報告したもの。
糖質制限食群では体重,BMI,腹囲が有意に減少
糖質制限食は,低脂質食よりも速やかかつ顕著な体重減少効果をもたらすことが,海外のランダム化比較試験などで報告されている。わが国では,NIPPON DATA 80において,糖質摂取量の少ない群ほど心血管死のリスクが低いことが示されている(関連記事)。
糖尿病患者への糖質制限については,日本糖尿病学会が昨年(2013年)3月,炭水化物のみを極端に制限することはエビデンスが不足しており,現時点では勧められないとする声明を出した(関連記事)。しかし,糖質制限食の有効性を支持する声は今も少なくない。沖田氏もその1人だ。
同氏は,糖質制限食による減量のメカニズムを次のように説明した。炭水化物などの糖質摂取量を制限すると,血糖値が上がらない。このため,インスリン分泌がほとんど起こらない。したがって,臓器や筋肉にブドウ糖が貯蔵されず,エネルギー源が枯渇する。すると,ブドウ糖の代わりに脂肪がエネルギー源として使われ,減量につながる。
ただし,インスリンは筋力を増加させる方向に働く強力な蛋白同化ホルモンでもある。心リハ患者が低糖質食を取っていると,トレーニング効果が十分得られないのではないかとの疑問が湧く。また,ブドウ糖は脳活動のエネルギー源であるため,糖質制限食が精神活動を低下させることがないかという危惧も生じる。
そこで同氏らは,肥満や糖尿病を有する心リハ患者(12例)を糖質制限食群(6例),総カロリー制限食群(6例)に分け,両食事療法の開始前と1カ月間継続後における各指標の変化を検討した。
その結果,体重,BMI,ウエスト周囲長(腹囲)は糖質制限食群で有意に低下したが,総カロリー制限食群ではいずれも有意な変化は見られなかった(図1)。HbA1cは,糖質制限食群でのみ有意に低下した。ケトン体は糖質制限食群で有意に上昇した。大腿筋厚,膝伸展筋力,持久力は両群とも有意な変化が見られなかった。不安,うつ,認知機能の各指標も両群とも有意な変化は認められなかった。
症例によってはLDL-C上昇も
一方,血中脂質の各指標を調べたところ,トリグリセライドは両群で低下,HDLコレステロールは両群ともほぼ不変だった。しかし,総コレステロール(TC),LDLコレステロール(LDL-C)は総カロリー制限食群では不変だったのに対して,糖質制限食群ではむしろ上昇傾向が認められた(図2)。
症例ごとの変化を見ると,一部の患者でTC,LDL-Cが著明に上昇していた。
1カ月間の糖質制限食で有意な減量が得られ,体力面,精神面の指標を悪化させなかったことから,同氏は「糖質制限食は,肥満や糖尿病を伴う心リハ患者に考慮すべき食事療法の1つになる」と指摘した。ただし「患者によっては血清脂質が悪化する可能性がある」とし,その背景因子やメカニズムについて今後検討していく考えを示した。
(医学ライター・高橋 義彦)
☆☆☆
新刊のご案内です。
『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』
生活習慣病を予防&改善する糖質制限食31のポイント
江部康二著 東洋経済新報社
2014年8月1日(金)から発売中
2014年08月02日 (土)
こんにちは。
朝日カルチャーセンター京都教室講座
「糖質制限健康法~糖尿病克服とダイエット」
日時:2014年8月5日(火)15:00~16:30
のご案内です。
朝日カルチャー京都では、2014年1月21日(火)以来の講座です。
前回はテーマを糖尿病に絞りましたが、今回は糖尿病、肥満、生活習慣病、がん・・・など範囲を広げてお話します。
合わせて糖質制限食のもつ可能性や健康への好影響などにも言及します。
2014年7月の日経メディカルのアンケート(医師2263人)によれば、一般の医師の3人に1人が糖質制限食を実践中であり、58.3%が支持です。
糖尿病学会はさておいて、一般的な医学界においては、糖質制限食支持派が過半数を占めていてすでに革命が起こっていたのですね。
糖質制限食の浸透速度には私もびっくりです。
糖質制限食に興味のある京都、滋賀、大阪などの皆さん、奮ってご参加くださいね。
☆☆☆
以下は朝日カルチャーセンター京都教室の案内文です。
朝日カルチャーセンター京都教室講座 糖質制限食
日時:2014年8月5日(火)15:00~16:30
会場:朝日カルチャーセンター京都教室
内容:「糖質制限健康法~糖尿病克服とダイエット」
参加費:会員 3,024円 一般 3,564円
お問い合わせ先:
朝日カルチャーセンター京都教室 075-231-9693
糖質制限健康法~糖尿病克服とダイエット
講師名 高雄病院理事長 江部 康二
講座内容
糖質過多な現代の食生活。それによって引き起こされる糖尿病など生活習慣病の数々。 「糖質摂取が何故良くないか」そのメカニズムをわかりやすく説明し、対して人類本来の食事といえる糖質制限食の有効性と可能性についてお話しします。同一摂取カロリーで揃えた「従来の糖尿病食 VS スーパー糖質制限食」の血糖値の日内変動データ比較は糖質制限食の圧勝。その差は「月とスッポン」です。ダイエットにも抜群の効果です。ロングセラーの『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』(東洋経済新報社)は、最新情報を加えて2014年に新版としてリニューアル。
「ドクター江部の糖尿病徒然日記」は毎日10,000件のアクセスがある人気ブログです。
http://koujiebe.blog95.fc2.com/
☆☆☆
新刊のご案内です。
『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』
生活習慣病を予防&改善する糖質制限食31のポイント
江部康二著 東洋経済新報社
2014年8月1日(金)から発売中
朝日カルチャーセンター京都教室講座
「糖質制限健康法~糖尿病克服とダイエット」
日時:2014年8月5日(火)15:00~16:30
のご案内です。
朝日カルチャー京都では、2014年1月21日(火)以来の講座です。
前回はテーマを糖尿病に絞りましたが、今回は糖尿病、肥満、生活習慣病、がん・・・など範囲を広げてお話します。
合わせて糖質制限食のもつ可能性や健康への好影響などにも言及します。
2014年7月の日経メディカルのアンケート(医師2263人)によれば、一般の医師の3人に1人が糖質制限食を実践中であり、58.3%が支持です。
糖尿病学会はさておいて、一般的な医学界においては、糖質制限食支持派が過半数を占めていてすでに革命が起こっていたのですね。
糖質制限食の浸透速度には私もびっくりです。
糖質制限食に興味のある京都、滋賀、大阪などの皆さん、奮ってご参加くださいね。
☆☆☆
以下は朝日カルチャーセンター京都教室の案内文です。
朝日カルチャーセンター京都教室講座 糖質制限食
日時:2014年8月5日(火)15:00~16:30
会場:朝日カルチャーセンター京都教室
内容:「糖質制限健康法~糖尿病克服とダイエット」
参加費:会員 3,024円 一般 3,564円
お問い合わせ先:
朝日カルチャーセンター京都教室 075-231-9693
糖質制限健康法~糖尿病克服とダイエット
講師名 高雄病院理事長 江部 康二
講座内容
糖質過多な現代の食生活。それによって引き起こされる糖尿病など生活習慣病の数々。 「糖質摂取が何故良くないか」そのメカニズムをわかりやすく説明し、対して人類本来の食事といえる糖質制限食の有効性と可能性についてお話しします。同一摂取カロリーで揃えた「従来の糖尿病食 VS スーパー糖質制限食」の血糖値の日内変動データ比較は糖質制限食の圧勝。その差は「月とスッポン」です。ダイエットにも抜群の効果です。ロングセラーの『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』(東洋経済新報社)は、最新情報を加えて2014年に新版としてリニューアル。
「ドクター江部の糖尿病徒然日記」は毎日10,000件のアクセスがある人気ブログです。
http://koujiebe.blog95.fc2.com/
☆☆☆
新刊のご案内です。
『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』
生活習慣病を予防&改善する糖質制限食31のポイント
江部康二著 東洋経済新報社
2014年8月1日(金)から発売中
2014年08月02日 (土)
【14/08/01 書記。
江部先生こんにちは。
今年の初めにコメント欄にて相談したものです。
7月のドッグにて血糖値が、105になりました。
今までの経緯は・・・
空腹時血糖値 HA1c
2013年1月・・・260 9.3
2013年4月・・・175 6.2
2013年5月・・・148 5.7
2013年6月・・・161 5.8
2013年7月・・・162 5.6
2013年8月・・・140 4.9
2013年10月・・・129 5.2
2013年12月・・・122 5.2
2014年2月・・・125 5.4
2014年3月・・・113 5.4
2014年6月・・・110 5.2
2014年7月・・・105 4.9
2013年の5月より薬等は一切やめて先生の本を読み漁りスーパー糖質制限を現在も継続中です。
時折、どうしても食べたくてソバを食べるのですが、食後2時間後に検査紙で調べると多めに検出とでます。
3時間後には多少になり4時間後にはまったく出ていない状況です。
主治医の先生は神経質にならずに少しは糖質もとってもいい状況ではと言ってくれるのですが・・
やはり根が小心者な者で怖くて米はもちろんですが他の(ソバ)以外はとる気になれません。
他の中性脂肪等も範囲内でBMIも22です。
このままスーパー糖質制限を続けようと思っているのですが・・・
どう考えるといいのでしょうか?
宜しくお願い致します。】
おはようございます。
書記さんから
スーパー糖質制限食でHbA1c、空腹時血糖値改善。
蕎麦は?
というコメントを頂きました。
書記さん。
拙著のご購入ありがとうございます。
HbA1cと空腹時血糖値の素晴らしい改善、良かったですね。 (⌒o⌒)v
さて、一旦糖尿病と診断されたということは、インスリンを分泌する膵臓のβ細胞があるていど死滅しています。
「インスリン分泌不足+インスリン抵抗性」が合わさって、糖尿病を発症します。
インスリン抵抗性というのは肥満などによりインスリンの効きが悪くなった状態です。
糖尿病発症において、日本人の場合はインスリン分泌不足が主で、インスリン抵抗性は従であり、欧米人の場合はインスリン抵抗性が主で、インスリン分泌不足が従です。
書記さんの場合も、糖尿病発症時に既に、β細胞があるていど死滅しています。
この一旦死滅したβ細胞は決して元には戻りません。
疲弊していただけのβ細胞は、スーパー糖質制限食により休養を得て復活しますので、その分は書記さんのように、血糖値やHbA1cが改善するのです。
そして蕎麦を食べて2時間後に尿糖が陽性ということは、それまでの時点で、血糖値が180mg/dlを超えている可能性が高いのです。
勿論個人差はありますが、血糖値が180mg/dlを超えると尿糖が陽性になる人がほとんどです。
血糖値が180mg/dlを超えると、血管内皮に障害を生じるます。
従って、我々糖尿人は、食後の血糖値が180mg/dlを超えないことを目指します。
私も書記さんもスーパー糖質制限食を続ける限りは正常人で、糖質を摂取すれば糖尿人です。
蕎麦もご飯もパンもうどんも芋も、普通に食べると糖尿人においては、食後血糖値は200mg/dlを超えます。
勿論尿糖は陽性になります。
私は、2002年以来足かけ13年、スーパー糖質制限食を続けています。
スーパー糖質制限食は人類本来の食事であり、人類の健康食です。
私はこれからもずっとスーパー糖質制限食を続けて行きます。
書記さんもスーパー糖質制限食を続けられて何の問題も無いし、より健康になられると思いますよ。(^^)
江部康二
☆☆☆
新刊のご案内です。
『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』
生活習慣病を予防&改善する糖質制限食31のポイント
江部康二著 東洋経済新報社
2014年8月1日(金)から発売中
江部先生こんにちは。
今年の初めにコメント欄にて相談したものです。
7月のドッグにて血糖値が、105になりました。
今までの経緯は・・・
空腹時血糖値 HA1c
2013年1月・・・260 9.3
2013年4月・・・175 6.2
2013年5月・・・148 5.7
2013年6月・・・161 5.8
2013年7月・・・162 5.6
2013年8月・・・140 4.9
2013年10月・・・129 5.2
2013年12月・・・122 5.2
2014年2月・・・125 5.4
2014年3月・・・113 5.4
2014年6月・・・110 5.2
2014年7月・・・105 4.9
2013年の5月より薬等は一切やめて先生の本を読み漁りスーパー糖質制限を現在も継続中です。
時折、どうしても食べたくてソバを食べるのですが、食後2時間後に検査紙で調べると多めに検出とでます。
3時間後には多少になり4時間後にはまったく出ていない状況です。
主治医の先生は神経質にならずに少しは糖質もとってもいい状況ではと言ってくれるのですが・・
やはり根が小心者な者で怖くて米はもちろんですが他の(ソバ)以外はとる気になれません。
他の中性脂肪等も範囲内でBMIも22です。
このままスーパー糖質制限を続けようと思っているのですが・・・
どう考えるといいのでしょうか?
宜しくお願い致します。】
おはようございます。
書記さんから
スーパー糖質制限食でHbA1c、空腹時血糖値改善。
蕎麦は?
というコメントを頂きました。
書記さん。
拙著のご購入ありがとうございます。
HbA1cと空腹時血糖値の素晴らしい改善、良かったですね。 (⌒o⌒)v
さて、一旦糖尿病と診断されたということは、インスリンを分泌する膵臓のβ細胞があるていど死滅しています。
「インスリン分泌不足+インスリン抵抗性」が合わさって、糖尿病を発症します。
インスリン抵抗性というのは肥満などによりインスリンの効きが悪くなった状態です。
糖尿病発症において、日本人の場合はインスリン分泌不足が主で、インスリン抵抗性は従であり、欧米人の場合はインスリン抵抗性が主で、インスリン分泌不足が従です。
書記さんの場合も、糖尿病発症時に既に、β細胞があるていど死滅しています。
この一旦死滅したβ細胞は決して元には戻りません。
疲弊していただけのβ細胞は、スーパー糖質制限食により休養を得て復活しますので、その分は書記さんのように、血糖値やHbA1cが改善するのです。
そして蕎麦を食べて2時間後に尿糖が陽性ということは、それまでの時点で、血糖値が180mg/dlを超えている可能性が高いのです。
勿論個人差はありますが、血糖値が180mg/dlを超えると尿糖が陽性になる人がほとんどです。
血糖値が180mg/dlを超えると、血管内皮に障害を生じるます。
従って、我々糖尿人は、食後の血糖値が180mg/dlを超えないことを目指します。
私も書記さんもスーパー糖質制限食を続ける限りは正常人で、糖質を摂取すれば糖尿人です。
蕎麦もご飯もパンもうどんも芋も、普通に食べると糖尿人においては、食後血糖値は200mg/dlを超えます。
勿論尿糖は陽性になります。
私は、2002年以来足かけ13年、スーパー糖質制限食を続けています。
スーパー糖質制限食は人類本来の食事であり、人類の健康食です。
私はこれからもずっとスーパー糖質制限食を続けて行きます。
書記さんもスーパー糖質制限食を続けられて何の問題も無いし、より健康になられると思いますよ。(^^)
江部康二
☆☆☆
新刊のご案内です。
『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』
生活習慣病を予防&改善する糖質制限食31のポイント
江部康二著 東洋経済新報社
2014年8月1日(金)から発売中
2014年08月01日 (金)
こんにちは。
2014年9月28日(日)に、
「脂肪・コレステロール、糖尿病の真実」
と題し、東京千代田区「ワテラスコモンホール」にて、講演会を行います。
今回は、「脂肪・コレステロール」分野の第一人者である、
東海大学名誉教授 大櫛陽一先生
をお招きして、私と2人での講演会となります。
第5回 日本プライマリ・ケア連合学会学術大会、2014年5月10日(土)、
シンポジウム
10.新しい常識を人々に~糖質制限、褥瘡、脂質の考え方~
では、5人のパネリストの一人として大櫛先生と私も参加しましたが、
超満員になり、糖質制限や脂質の新常識に関心のある医師がどんどん増加しているのを実感できました。
『2263人の医師にインターネットでアンケートしたところ、過半数の医師が「糖質制限」を支持』という記事が、
日経メディカルの2014/7/9号に掲載されたのも記憶に新しいところです。
今回は、大櫛陽一先生と江部康二のコラボの講演会で、本邦初の試みなので、
とても楽しみです。
脂肪・コレステロール、糖尿病の真実を、2人でしっかり語り、質疑応答も30分たっぷり時間をとります。
東京そして関東の糖尿人、メタボ人、コレステロースや脂質関連に興味がある人
・・・奮ってご参加下さいね。ヾ(^▽^)
江部康二
☆☆☆
以下、事務局からのご案内です。
ブログ読者の皆様、講演会へいつも多数ご参加いただきましてありがとうございます。
8月3日(日)の大阪・中之島での開催に続きまして、9月28日(日)に、東京・御茶ノ水にて、東海大学名誉教授 大櫛陽一先生と江部康二理事長による、一般向けの講演会を開催いたします。
糖質制限食との関連性も高い「脂肪・コレステロール」について、この分野の第一人者、大櫛陽一先生によるレクチャーで理解を深めていただける、絶好の機会です。
糖質制限食とその有効性については、江部康二理事長がお話しいたします。
関東の皆様をはじめ、多数のご参加を心よりお待ちしております。
///////////////////ご案内/////////////////////
一般社団法人日本糖質制限医療推進協会主催 講演会(東京)
「脂肪・コレステロール、糖尿病の真実」
■日時: 9月28日(日) 13:20~16:00頃 ※入場受付・開場は、13:00~
■会場: WATERRAS COMMON (ワテラスコモン) 3F「ワテラスコモンホール」
東京都千代田区神田淡路町2丁目101番地
http://www.waterrascommon.com/access.html
☆アクセス
東京メトロ千代田線「新御茶ノ水」駅徒歩約2分
JR「御茶ノ水」駅徒歩約3分
東京メトロ丸ノ内線「淡路町」駅徒歩約2分
■内容
◆講演① 『脂肪とコレステロールは、あなたの体にいいですよ』
講師: 大櫛陽一 東海大学名誉教授/大櫛医学情報研究所所長
(講師略歴)
1971年 大阪大学大学院工学研究科修了
同年 大阪府に就職。以下を兼任(~1988年)
成人病センター、羽曳野病院、母子センター、府立病院
1988年 東海大学医学部教授(基礎医学系)
2012年 東海大学名誉教授、大櫛医学情報研究所所長
(著書)
・血圧が下がる新食事法(新DASH食) 成美堂出版 2013年
・健康診断の恐怖 宝島社 2013年
・間違っていた糖尿病治療 医学芸術社 2012年
・100歳まで長生きできるコレステロール革命 永岡書店 2012年
・長寿のためのコレステロールガイドライン 中日出版 2010年
・脳卒中データバンク2009 中山書店 2009年
・メタボの罠 角川SSC新書 2007年
◆講演② 『糖質制限食による糖尿病治療』
講師: 江部康二
(一財)高雄病院理事長/(一社)日本糖質制限医療推進協会理事長
※講演後、両講師による質疑応答を30分程度予定しています。
■受講費:賛助会員 2,800円 / 一般(非会員) 3,400円
■お支払い方法:クレジットカード/銀行振込/郵便振替
※事前決済のみとなります。
■お申し込み方法
・賛助会員の方
事務局までメールにてお申し込み下さい。
・賛助会員入会をご希望いただける方
1.入会案内および会員規約をお読み下さい。
http://toushitsuseigen.or.jp/member.html
2.お申し込みはこちらのフォームからお願いします。
http://toushitsuseigen.or.jp/contact.php
「お問い合せ内容」欄に「9/28東京講演会、受講希望」とご記入下さい。
・一般(非会員)で、講演会の受講のみご希望の方
こちらのフォームよりお申し込み下さい。
https://ssl.form-mailer.jp/fms/ecbe3241312842
■お申し込みの流れ
1.会員の方はメールにて、会員以外の方は各種フォームにてご連絡下さい。
2.事務局よりお支払い方法についてメールでご連絡します。
3.入金確認後、予約確定のメールをお送りします。
4.当日、直接会場までお越し下さい。
■その他
・予約制です。当日参加はできません。
・キャンセルは9月25日(木)までにお願い致します。
それ以降の返金は対応致しかねますので予めご了承ください。
☆☆☆
新刊のご案内です。
『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』
生活習慣病を予防&改善する糖質制限食31のポイント
江部康二著 東洋経済新報社
2014年8月1日(金)から発売中
2014年9月28日(日)に、
「脂肪・コレステロール、糖尿病の真実」
と題し、東京千代田区「ワテラスコモンホール」にて、講演会を行います。
今回は、「脂肪・コレステロール」分野の第一人者である、
東海大学名誉教授 大櫛陽一先生
をお招きして、私と2人での講演会となります。
第5回 日本プライマリ・ケア連合学会学術大会、2014年5月10日(土)、
シンポジウム
10.新しい常識を人々に~糖質制限、褥瘡、脂質の考え方~
では、5人のパネリストの一人として大櫛先生と私も参加しましたが、
超満員になり、糖質制限や脂質の新常識に関心のある医師がどんどん増加しているのを実感できました。
『2263人の医師にインターネットでアンケートしたところ、過半数の医師が「糖質制限」を支持』という記事が、
日経メディカルの2014/7/9号に掲載されたのも記憶に新しいところです。
今回は、大櫛陽一先生と江部康二のコラボの講演会で、本邦初の試みなので、
とても楽しみです。
脂肪・コレステロール、糖尿病の真実を、2人でしっかり語り、質疑応答も30分たっぷり時間をとります。
東京そして関東の糖尿人、メタボ人、コレステロースや脂質関連に興味がある人
・・・奮ってご参加下さいね。ヾ(^▽^)
江部康二
☆☆☆
以下、事務局からのご案内です。
ブログ読者の皆様、講演会へいつも多数ご参加いただきましてありがとうございます。
8月3日(日)の大阪・中之島での開催に続きまして、9月28日(日)に、東京・御茶ノ水にて、東海大学名誉教授 大櫛陽一先生と江部康二理事長による、一般向けの講演会を開催いたします。
糖質制限食との関連性も高い「脂肪・コレステロール」について、この分野の第一人者、大櫛陽一先生によるレクチャーで理解を深めていただける、絶好の機会です。
糖質制限食とその有効性については、江部康二理事長がお話しいたします。
関東の皆様をはじめ、多数のご参加を心よりお待ちしております。
///////////////////ご案内/////////////////////
一般社団法人日本糖質制限医療推進協会主催 講演会(東京)
「脂肪・コレステロール、糖尿病の真実」
■日時: 9月28日(日) 13:20~16:00頃 ※入場受付・開場は、13:00~
■会場: WATERRAS COMMON (ワテラスコモン) 3F「ワテラスコモンホール」
東京都千代田区神田淡路町2丁目101番地
http://www.waterrascommon.com/access.html
☆アクセス
東京メトロ千代田線「新御茶ノ水」駅徒歩約2分
JR「御茶ノ水」駅徒歩約3分
東京メトロ丸ノ内線「淡路町」駅徒歩約2分
■内容
◆講演① 『脂肪とコレステロールは、あなたの体にいいですよ』
講師: 大櫛陽一 東海大学名誉教授/大櫛医学情報研究所所長
(講師略歴)
1971年 大阪大学大学院工学研究科修了
同年 大阪府に就職。以下を兼任(~1988年)
成人病センター、羽曳野病院、母子センター、府立病院
1988年 東海大学医学部教授(基礎医学系)
2012年 東海大学名誉教授、大櫛医学情報研究所所長
(著書)
・血圧が下がる新食事法(新DASH食) 成美堂出版 2013年
・健康診断の恐怖 宝島社 2013年
・間違っていた糖尿病治療 医学芸術社 2012年
・100歳まで長生きできるコレステロール革命 永岡書店 2012年
・長寿のためのコレステロールガイドライン 中日出版 2010年
・脳卒中データバンク2009 中山書店 2009年
・メタボの罠 角川SSC新書 2007年
◆講演② 『糖質制限食による糖尿病治療』
講師: 江部康二
(一財)高雄病院理事長/(一社)日本糖質制限医療推進協会理事長
※講演後、両講師による質疑応答を30分程度予定しています。
■受講費:賛助会員 2,800円 / 一般(非会員) 3,400円
■お支払い方法:クレジットカード/銀行振込/郵便振替
※事前決済のみとなります。
■お申し込み方法
・賛助会員の方
事務局までメールにてお申し込み下さい。
・賛助会員入会をご希望いただける方
1.入会案内および会員規約をお読み下さい。
http://toushitsuseigen.or.jp/member.html
2.お申し込みはこちらのフォームからお願いします。
http://toushitsuseigen.or.jp/contact.php
「お問い合せ内容」欄に「9/28東京講演会、受講希望」とご記入下さい。
・一般(非会員)で、講演会の受講のみご希望の方
こちらのフォームよりお申し込み下さい。
https://ssl.form-mailer.jp/fms/ecbe3241312842
■お申し込みの流れ
1.会員の方はメールにて、会員以外の方は各種フォームにてご連絡下さい。
2.事務局よりお支払い方法についてメールでご連絡します。
3.入金確認後、予約確定のメールをお送りします。
4.当日、直接会場までお越し下さい。
■その他
・予約制です。当日参加はできません。
・キャンセルは9月25日(木)までにお願い致します。
それ以降の返金は対応致しかねますので予めご了承ください。
☆☆☆
新刊のご案内です。
『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』
生活習慣病を予防&改善する糖質制限食31のポイント
江部康二著 東洋経済新報社
2014年8月1日(金)から発売中