2014年07月31日 (木)
こんにちは。
新刊のご案内です。
『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』
生活習慣病を予防&改善する糖質制限食31のポイント
江部康二著 東洋経済新報社
がアマゾンで予約受付中ですが、いよいよ8月1日から発売開始です。
『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』
は一般向けのとてもわかりやすい内容の新刊です。
前著
「糖尿病治療のための!糖質制限食パーフェクトガイド」2013年(東洋経済新報社)
は、医師・医療関係者・専門的な知識を得たい人のための本です。
エビデンスレベルの高い研究論文から、従来の糖尿病治療の限界を証明し、糖質制限食の有効性や安全性を実証しました。
今回の
『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』
は、エビデンスだけにこだわるのではなく、それらをベースに糖質制限食の持つポテンシャル・可能性についてわかりやすく広く大胆に考察してみました。
例えば冒頭では、日本人の四大死因や五大疾病の元凶は、糖質の頻回過剰摂取である可能性が高いことを理論的に平易に説明しています。
つまり、日本人の四大死因や五大疾病は、
スーパー糖質制限食で予防できる可能性が高いのです。
読み出したら、一気に読みたくなる内容の本と自負しています。
糖質制限食や人間栄養学や健康に興味がある人、そして従来の医学や栄養学の常識を疑い、自分自身で考えることを目指す人には最適の本と思いますので是非ご一読を!
江部康二
☆☆☆
以下は出版社の紹介文です。
これまで主に糖尿病、ダイエットへの効果がいわれてきた糖質制限食だが、実践している医療現場では、ほかの様々な生活習慣病に対しても劇的な効果を示すことが発見されている。
これは、血糖値を上げる唯一の栄養素である糖質(炭水化物)を制限することにより、血糖値が安定して血流が良くなり、インスリン分泌が抑えられて代謝が安定するからである。健康人でも炭水化物を食べることにより血糖値上昇(ミニスパイク)を起こし血管を傷つけているが、これを避けることができる効果も大きい。
これまで確認されている適応症状は下記のように多岐にわたり、がんをはじめとする日本人の四大死因・五大疾病に対しても優れた予防・改善効果がある。
肝臓がん、すい臓がん、食道がん、大腸がん、乳がん、子宮体がん、腎臓がん、心筋梗塞、動脈硬化、脳梗塞、脳出血、肺炎、うつ病、眠気、イライラ、短気、倦怠感、機能性低血糖、統合失調症、糖尿病、糖尿病合併症、肥満、逆流性食道炎、偏頭痛、花粉症、アレルギー性鼻炎、アトピー、ぜんそく、尋常性乾癬、アルツハイマー、脳血管性認知症、不妊症、生理不順、生理痛、カゼ、虫歯・歯周病、脂肪肝、肺気腫、腰痛、ひざ痛、頻尿・尿もれ、痔、薄まつ毛、枝毛・薄毛・抜け毛、乾燥肌……
本書では、以上のような、日本人を悩ます様々な疾病・生活習慣病、精神疾患、美容的な悩み……などに対する糖質制限食の劇的効果を初公開。丈夫で長生きするための31の指針を示す。
【主要目次】
プロローグ 今こそ、糖質過剰の真の危険を明かします
第1章 四大死因① がんで死んではいけない
第2章 四大死因② 心筋梗塞、脳卒中、肺炎で死んではいけない
第3章 新しい五大疾病、精神疾患で死んではいけない
第4章 五大疾病の中核、糖尿病で死んではいけない
第5章 糖質過剰は全ての人に危険
第6章 身近に広がる糖質過剰病
第7章 糖質制限で現れるダイエット・美容効果
第8章 糖質過剰の社会を変える
おわりに
付録① 糖質制限食のやり方
付録② 食品の糖質量と○△×リスト
付録③ 食べてよい食品、避けたい食品 タイトル
新刊のご案内です。
『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』
生活習慣病を予防&改善する糖質制限食31のポイント
江部康二著 東洋経済新報社
がアマゾンで予約受付中ですが、いよいよ8月1日から発売開始です。
『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』
は一般向けのとてもわかりやすい内容の新刊です。
前著
「糖尿病治療のための!糖質制限食パーフェクトガイド」2013年(東洋経済新報社)
は、医師・医療関係者・専門的な知識を得たい人のための本です。
エビデンスレベルの高い研究論文から、従来の糖尿病治療の限界を証明し、糖質制限食の有効性や安全性を実証しました。
今回の
『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』
は、エビデンスだけにこだわるのではなく、それらをベースに糖質制限食の持つポテンシャル・可能性についてわかりやすく広く大胆に考察してみました。
例えば冒頭では、日本人の四大死因や五大疾病の元凶は、糖質の頻回過剰摂取である可能性が高いことを理論的に平易に説明しています。
つまり、日本人の四大死因や五大疾病は、
スーパー糖質制限食で予防できる可能性が高いのです。
読み出したら、一気に読みたくなる内容の本と自負しています。
糖質制限食や人間栄養学や健康に興味がある人、そして従来の医学や栄養学の常識を疑い、自分自身で考えることを目指す人には最適の本と思いますので是非ご一読を!
江部康二
☆☆☆
以下は出版社の紹介文です。
これまで主に糖尿病、ダイエットへの効果がいわれてきた糖質制限食だが、実践している医療現場では、ほかの様々な生活習慣病に対しても劇的な効果を示すことが発見されている。
これは、血糖値を上げる唯一の栄養素である糖質(炭水化物)を制限することにより、血糖値が安定して血流が良くなり、インスリン分泌が抑えられて代謝が安定するからである。健康人でも炭水化物を食べることにより血糖値上昇(ミニスパイク)を起こし血管を傷つけているが、これを避けることができる効果も大きい。
これまで確認されている適応症状は下記のように多岐にわたり、がんをはじめとする日本人の四大死因・五大疾病に対しても優れた予防・改善効果がある。
肝臓がん、すい臓がん、食道がん、大腸がん、乳がん、子宮体がん、腎臓がん、心筋梗塞、動脈硬化、脳梗塞、脳出血、肺炎、うつ病、眠気、イライラ、短気、倦怠感、機能性低血糖、統合失調症、糖尿病、糖尿病合併症、肥満、逆流性食道炎、偏頭痛、花粉症、アレルギー性鼻炎、アトピー、ぜんそく、尋常性乾癬、アルツハイマー、脳血管性認知症、不妊症、生理不順、生理痛、カゼ、虫歯・歯周病、脂肪肝、肺気腫、腰痛、ひざ痛、頻尿・尿もれ、痔、薄まつ毛、枝毛・薄毛・抜け毛、乾燥肌……
本書では、以上のような、日本人を悩ます様々な疾病・生活習慣病、精神疾患、美容的な悩み……などに対する糖質制限食の劇的効果を初公開。丈夫で長生きするための31の指針を示す。
【主要目次】
プロローグ 今こそ、糖質過剰の真の危険を明かします
第1章 四大死因① がんで死んではいけない
第2章 四大死因② 心筋梗塞、脳卒中、肺炎で死んではいけない
第3章 新しい五大疾病、精神疾患で死んではいけない
第4章 五大疾病の中核、糖尿病で死んではいけない
第5章 糖質過剰は全ての人に危険
第6章 身近に広がる糖質過剰病
第7章 糖質制限で現れるダイエット・美容効果
第8章 糖質過剰の社会を変える
おわりに
付録① 糖質制限食のやり方
付録② 食品の糖質量と○△×リスト
付録③ 食べてよい食品、避けたい食品 タイトル
2014年07月30日 (水)
こんにちは。
朝日カルチャーセンター京都教室講座
「糖質制限健康法~糖尿病克服とダイエット」
日時:2014年8月5日(火)15:00~16:30
のご案内です。
朝日カルチャー京都では、2014年1月21日(火)以来の講座です。
前回はテーマを糖尿病に絞りましたが、今回は糖尿病、肥満、生活習慣病、がん・・・など範囲を広げてお話します。
合わせて糖質制限食のもつ可能性や健康への好影響などにも言及します。
糖質制限食に興味のある京都、滋賀、大阪などの皆さん、奮ってご参加くださいね。
☆☆☆
以下は朝日カルチャーセンター京都教室の案内文です。
朝日カルチャーセンター京都教室講座 糖質制限食
日時:2014年8月5日(火)15:00~16:30
会場:朝日カルチャーセンター京都教室
内容:「糖質制限健康法~糖尿病克服とダイエット」
参加費:会員 3,024円 一般 3,564円
お問い合わせ先:朝日カルチャーセンター京都教室 075-231-9693
糖質制限健康法~糖尿病克服とダイエット
講師名 高雄病院理事長 江部 康二
講座内容
糖質過多な現代の食生活。それによって引き起こされる糖尿病など生活習慣病の数々。 「糖質摂取が何故良くないか」そのメカニズムをわかりやすく説明し、対して人類本来の食事といえる糖質制限食の有効性と可能性についてお話しします。同一摂取カロリーで揃えた「従来の糖尿病食 VS スーパー糖質制限食」の血糖値の日内変動データ比較は糖質制限食の圧勝。その差は「月とスッポン」です。ダイエットにも抜群の効果です。ロングセラーの『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』(東洋経済新報社)は、最新情報を加えて2014年に新版としてリニューアル。
「ドクター江部の糖尿病徒然日記」は毎日10,000件のアクセスがある人気ブログです。
http://koujiebe.blog95.fc2.com/
朝日カルチャーセンター京都教室講座
「糖質制限健康法~糖尿病克服とダイエット」
日時:2014年8月5日(火)15:00~16:30
のご案内です。
朝日カルチャー京都では、2014年1月21日(火)以来の講座です。
前回はテーマを糖尿病に絞りましたが、今回は糖尿病、肥満、生活習慣病、がん・・・など範囲を広げてお話します。
合わせて糖質制限食のもつ可能性や健康への好影響などにも言及します。
糖質制限食に興味のある京都、滋賀、大阪などの皆さん、奮ってご参加くださいね。
☆☆☆
以下は朝日カルチャーセンター京都教室の案内文です。
朝日カルチャーセンター京都教室講座 糖質制限食
日時:2014年8月5日(火)15:00~16:30
会場:朝日カルチャーセンター京都教室
内容:「糖質制限健康法~糖尿病克服とダイエット」
参加費:会員 3,024円 一般 3,564円
お問い合わせ先:朝日カルチャーセンター京都教室 075-231-9693
糖質制限健康法~糖尿病克服とダイエット
講師名 高雄病院理事長 江部 康二
講座内容
糖質過多な現代の食生活。それによって引き起こされる糖尿病など生活習慣病の数々。 「糖質摂取が何故良くないか」そのメカニズムをわかりやすく説明し、対して人類本来の食事といえる糖質制限食の有効性と可能性についてお話しします。同一摂取カロリーで揃えた「従来の糖尿病食 VS スーパー糖質制限食」の血糖値の日内変動データ比較は糖質制限食の圧勝。その差は「月とスッポン」です。ダイエットにも抜群の効果です。ロングセラーの『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』(東洋経済新報社)は、最新情報を加えて2014年に新版としてリニューアル。
「ドクター江部の糖尿病徒然日記」は毎日10,000件のアクセスがある人気ブログです。
http://koujiebe.blog95.fc2.com/
2014年07月30日 (水)
おはようございます。
7月26日(土)~29日(火)夏休みを取って、信州・八ヶ岳山麓、富士見高原にあるプチペンション・ジョナサンで、テニス合宿でした。
テニス合宿は33回目です。
個人的集団のテニス合宿で33回というのはギネスブックものですかね。(^^)
ジョナサンには1986年から2014年まで、連続29回目です。
1982年から開始して、岡山県の牛窓、岐阜県のひるがの高原、原村、蓼科を経てジョナサンで定着です。
よほど相性がよかったのでしょうね。
オーナーの安藤さん、いつも好き放題やらして貰ってありがとうございます。m(_ _)m
標高1250mの富士見高原、とにかく涼しいです。
28日(月)には、北八ヶ岳ロープウェイに行きましたが、山頂駅の展望レストランは、何と暖房をしていましたよ。ヾ(゜▽゜)
山頂駅は、標高2237mの溶岩台地にあります。
この日は、夕方から富士見高原病院で公開講演会の講師をつとめました。
富士見高原病院 公開講座
富士見高原病院 0266-62-3030
日時:2014年7月28日(月)17:30~19:15
内容:
1)富士見高原病院の栄養士さんが15分講演。
2)江部康二60分講演+質疑応答30分
糖尿病・メタボを解決する食事療法
-糖質制限食の有効性と可能性-
210名もの参加者があり、大盛況でした。
お招き頂きました、富士見高原病院の井上院長、矢代先生、ありがとうございました。
富士見高原病院の矢代先生は、糖尿病に関して、基本的に「糖質管理」というコンセプトで食事指導をされてますが、患者さんから糖質制限の申し出があれば、積極的に支援しておられます。すでに何人か実践者がおられるそうです。
糖質制限食の輪がどんどん広がっていますね。
江部康二
7月26日(土)~29日(火)夏休みを取って、信州・八ヶ岳山麓、富士見高原にあるプチペンション・ジョナサンで、テニス合宿でした。
テニス合宿は33回目です。
個人的集団のテニス合宿で33回というのはギネスブックものですかね。(^^)
ジョナサンには1986年から2014年まで、連続29回目です。
1982年から開始して、岡山県の牛窓、岐阜県のひるがの高原、原村、蓼科を経てジョナサンで定着です。
よほど相性がよかったのでしょうね。
オーナーの安藤さん、いつも好き放題やらして貰ってありがとうございます。m(_ _)m
標高1250mの富士見高原、とにかく涼しいです。
28日(月)には、北八ヶ岳ロープウェイに行きましたが、山頂駅の展望レストランは、何と暖房をしていましたよ。ヾ(゜▽゜)
山頂駅は、標高2237mの溶岩台地にあります。
この日は、夕方から富士見高原病院で公開講演会の講師をつとめました。
富士見高原病院 公開講座
富士見高原病院 0266-62-3030
日時:2014年7月28日(月)17:30~19:15
内容:
1)富士見高原病院の栄養士さんが15分講演。
2)江部康二60分講演+質疑応答30分
糖尿病・メタボを解決する食事療法
-糖質制限食の有効性と可能性-
210名もの参加者があり、大盛況でした。
お招き頂きました、富士見高原病院の井上院長、矢代先生、ありがとうございました。
富士見高原病院の矢代先生は、糖尿病に関して、基本的に「糖質管理」というコンセプトで食事指導をされてますが、患者さんから糖質制限の申し出があれば、積極的に支援しておられます。すでに何人か実践者がおられるそうです。
糖質制限食の輪がどんどん広がっていますね。
江部康二
2014年07月29日 (火)
こんにちは。
「脂肪・コレステロール、糖尿病の真実」
大阪中之島講演会、
満員御礼となりました。
ありがとうございます。
現在、キャンセル待ちです。
江部康二
******************************
以下、事務局からのご案内です。
ブログ読者の皆様、講演会へいつも多数ご参加いただきましてありがとうございます。
大阪・中之島にて、一般向けの講演会を開催いたします。
今回は、「脂肪・コレステロール、糖尿病の真実」というテーマのもと、東海大学名誉教授 大櫛陽一先生と江部康二理事長による講演を予定しております。
糖質制限食との関連性も高い「脂肪・コレステロール」について、この分野の第一人者、大櫛先生によるレクチャーで理解を深めていただける、絶好の機会です。
糖質制限食とその有効性については、今回も理事長 江部康二がしっかりとお話しいたします。
関西地区の皆様をはじめ、多数のご参加を心よりお待ちしております。
(関東地区でも秋に同様の講演会を開催する予定です。)
///////////////////ご案内/////////////////////
一般社団法人日本糖質制限医療推進協会主催 講演会(大阪)
「脂肪・コレステロール、糖尿病の真実」
■日時:8月3日(日)13:50~16:40頃
※入場受付・開場は13:30~
■会場: 大阪大学中之島センター10F 「佐治敬三メモリアルホール」
〒530-0005 大阪市北区中之島4-3-53
http://www.onc.osaka-u.ac.jp/others/map/index.php
■内容
◆講演① 『脂肪とコレステロールは、あなたの体にいいですよ』
講師: 大櫛陽一
東海大学名誉教授/大櫛医学情報研究所所長
[講師略歴]
1971年 大阪大学大学院工学研究科修了
同年 大阪府に就職。以下を兼任(~1988年)
成人病センター、羽曳野病院、母子センター、府立病院
1988年 東海大学医学部教授(基礎医学系)
2012年 東海大学名誉教授、大櫛医学情報研究所所長
[著書]
・血圧が下がる新食事法(新DASH食) 成美堂出版 2013年
・健康診断の恐怖 宝島社 2013年
・間違っていた糖尿病治療 医学芸術社 2012年
・100歳まで長生きできるコレステロール革命 永岡書店 2012年
・長寿のためのコレステロールガイドライン 中日出版 2010年
・脳卒中データバンク2009 中山書店 2009年
・メタボの罠 角川SSC新書 2007年
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆講演② 『糖質制限食による糖尿病治療』
講師: 江部康二
(一財)高雄病院理事長/(一社)日本糖質制限医療推進協会理事長
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
※抄録は、こちらでご覧いただけます。
http://toushitsuseigen.or.jp/pdf/20140803lecture.pdf
※講演後、両講師による質疑応答を30分、予定しております。
■受講費:賛助会員 2,800円 / 一般(非会員) 3,300円
■お支払い方法: クレジットカード/銀行振込/郵便振替
※事前決済のみとなります。
■お申し込み方法
・賛助会員の方
事務局までメールにてお申し込み下さい。
・賛助会員入会をご希望の方
1.入会案内および会員規約をお読み下さい。
http://toushitsuseigen.or.jp/member.html
2.お申し込みはこちらのフォームからお願いします。
http://toushitsuseigen.or.jp/contact.php
「お問い合せ内容」欄に「8/3大阪講演会、受講希望」とご記入下さい。
・一般(非会員)で、講演会の受講のみご希望の方
こちらのフォームよりお申し込み下さい。
https://ssl.form-mailer.jp/fms/9cbd1ef7287071
■お申し込みの流れ
1.会員の方はメールにて、会員以外の方は各種フォームにてご連絡下さい。
2.事務局よりお支払い方法についてメールでご連絡します。
3.入金確認後、予約確定のメールをお送りします。
4.当日、直接会場までお越し下さい。
■その他
・予約制です。当日参加はできません。
・キャンセルは7月31日(木)までにお願い致します。
それ以降の返金には対応致しかねますので予めご了承ください。
「脂肪・コレステロール、糖尿病の真実」
大阪中之島講演会、
満員御礼となりました。
ありがとうございます。
現在、キャンセル待ちです。
江部康二
******************************
以下、事務局からのご案内です。
ブログ読者の皆様、講演会へいつも多数ご参加いただきましてありがとうございます。
大阪・中之島にて、一般向けの講演会を開催いたします。
今回は、「脂肪・コレステロール、糖尿病の真実」というテーマのもと、東海大学名誉教授 大櫛陽一先生と江部康二理事長による講演を予定しております。
糖質制限食との関連性も高い「脂肪・コレステロール」について、この分野の第一人者、大櫛先生によるレクチャーで理解を深めていただける、絶好の機会です。
糖質制限食とその有効性については、今回も理事長 江部康二がしっかりとお話しいたします。
関西地区の皆様をはじめ、多数のご参加を心よりお待ちしております。
(関東地区でも秋に同様の講演会を開催する予定です。)
///////////////////ご案内/////////////////////
一般社団法人日本糖質制限医療推進協会主催 講演会(大阪)
「脂肪・コレステロール、糖尿病の真実」
■日時:8月3日(日)13:50~16:40頃
※入場受付・開場は13:30~
■会場: 大阪大学中之島センター10F 「佐治敬三メモリアルホール」
〒530-0005 大阪市北区中之島4-3-53
http://www.onc.osaka-u.ac.jp/others/map/index.php
■内容
◆講演① 『脂肪とコレステロールは、あなたの体にいいですよ』
講師: 大櫛陽一
東海大学名誉教授/大櫛医学情報研究所所長
[講師略歴]
1971年 大阪大学大学院工学研究科修了
同年 大阪府に就職。以下を兼任(~1988年)
成人病センター、羽曳野病院、母子センター、府立病院
1988年 東海大学医学部教授(基礎医学系)
2012年 東海大学名誉教授、大櫛医学情報研究所所長
[著書]
・血圧が下がる新食事法(新DASH食) 成美堂出版 2013年
・健康診断の恐怖 宝島社 2013年
・間違っていた糖尿病治療 医学芸術社 2012年
・100歳まで長生きできるコレステロール革命 永岡書店 2012年
・長寿のためのコレステロールガイドライン 中日出版 2010年
・脳卒中データバンク2009 中山書店 2009年
・メタボの罠 角川SSC新書 2007年
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆講演② 『糖質制限食による糖尿病治療』
講師: 江部康二
(一財)高雄病院理事長/(一社)日本糖質制限医療推進協会理事長
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
※抄録は、こちらでご覧いただけます。
http://toushitsuseigen.or.jp/pdf/20140803lecture.pdf
※講演後、両講師による質疑応答を30分、予定しております。
■受講費:賛助会員 2,800円 / 一般(非会員) 3,300円
■お支払い方法: クレジットカード/銀行振込/郵便振替
※事前決済のみとなります。
■お申し込み方法
・賛助会員の方
事務局までメールにてお申し込み下さい。
・賛助会員入会をご希望の方
1.入会案内および会員規約をお読み下さい。
http://toushitsuseigen.or.jp/member.html
2.お申し込みはこちらのフォームからお願いします。
http://toushitsuseigen.or.jp/contact.php
「お問い合せ内容」欄に「8/3大阪講演会、受講希望」とご記入下さい。
・一般(非会員)で、講演会の受講のみご希望の方
こちらのフォームよりお申し込み下さい。
https://ssl.form-mailer.jp/fms/9cbd1ef7287071
■お申し込みの流れ
1.会員の方はメールにて、会員以外の方は各種フォームにてご連絡下さい。
2.事務局よりお支払い方法についてメールでご連絡します。
3.入金確認後、予約確定のメールをお送りします。
4.当日、直接会場までお越し下さい。
■その他
・予約制です。当日参加はできません。
・キャンセルは7月31日(木)までにお願い致します。
それ以降の返金には対応致しかねますので予めご了承ください。
2014年07月28日 (月)
こんにちは。
朝日カルチャーセンター立川教室講座
糖質制限食の有効性・可能性
~糖尿病・メタボ・生活習慣病・がん・・・~
2014年8月23日(土)15:00~17:00
のご案内です。
朝日カルチャー立川では、2013年11月29日(金)以来の講座です。
前回はテーマを糖尿病に絞りましたが、今回は糖尿病、肥満、生活習慣病、がん・・・など範囲を広げてお話します。
合わせて糖質制限食のもつ可能性や健康への好影響などにも言及します。
勿論、有効性や安全性についてもお話します。
2時間の持ち時間なので、まず講演を90分間ゆっくりめにわかりやすくお話し、そのあと質疑応答の時間を30分間とたっぷりとる構成としました。
糖質制限食に興味のある東京、関東などの皆さん、奮ってご参加くださいね。
江部康二
☆☆☆
以下は朝日カルチャーセンター立川教室の案内文です。
講師名 高雄病院理事長 江部 康二
講座内容
血糖値を上げるのは糖質だけで、タンパク質・脂質はあげません。
従って糖質を制限すれば血糖値はリアルタイムに改善します。
糖質制限食は、米飯・めん類・パンや芋類などの糖質が多い食品を食べないで、肉や魚貝や豆腐や葉野菜などをしっかり摂取する食事療法です。
そしてカロリー制限なしで「美味しく楽しく」が特長です。
今回は有効性だけではなく可能性についても言及します。
朝日カルチャーセンター立川教室講座 糖質制限食
日時:2014年8月23日(土)15:00~17:00
会場:朝日カルチャー 立川教室
内容:糖質制限食の有効性・可能性
~糖尿病・メタボ・生活習慣病・がん・・・~
参加費:会員 3,024円 一般 3,672円
お問い合わせ先:朝日カルチャーセンター立川教室 042-527-6511
朝日カルチャーセンター立川教室講座
糖質制限食の有効性・可能性
~糖尿病・メタボ・生活習慣病・がん・・・~
2014年8月23日(土)15:00~17:00
のご案内です。
朝日カルチャー立川では、2013年11月29日(金)以来の講座です。
前回はテーマを糖尿病に絞りましたが、今回は糖尿病、肥満、生活習慣病、がん・・・など範囲を広げてお話します。
合わせて糖質制限食のもつ可能性や健康への好影響などにも言及します。
勿論、有効性や安全性についてもお話します。
2時間の持ち時間なので、まず講演を90分間ゆっくりめにわかりやすくお話し、そのあと質疑応答の時間を30分間とたっぷりとる構成としました。
糖質制限食に興味のある東京、関東などの皆さん、奮ってご参加くださいね。
江部康二
☆☆☆
以下は朝日カルチャーセンター立川教室の案内文です。
講師名 高雄病院理事長 江部 康二
講座内容
血糖値を上げるのは糖質だけで、タンパク質・脂質はあげません。
従って糖質を制限すれば血糖値はリアルタイムに改善します。
糖質制限食は、米飯・めん類・パンや芋類などの糖質が多い食品を食べないで、肉や魚貝や豆腐や葉野菜などをしっかり摂取する食事療法です。
そしてカロリー制限なしで「美味しく楽しく」が特長です。
今回は有効性だけではなく可能性についても言及します。
朝日カルチャーセンター立川教室講座 糖質制限食
日時:2014年8月23日(土)15:00~17:00
会場:朝日カルチャー 立川教室
内容:糖質制限食の有効性・可能性
~糖尿病・メタボ・生活習慣病・がん・・・~
参加費:会員 3,024円 一般 3,672円
お問い合わせ先:朝日カルチャーセンター立川教室 042-527-6511
2014年07月28日 (月)
おはようございます。
昨夜は晴天で、観音平(標高1570m)で満点の星を見ることができました。
読者の皆さん、応援ありがとうございました。
新月なので、空にお月様はいませんでした。
天の川も見ました。
北斗七星もみました。
あと、いろんな星座の説明も聞きましたが・・・
詳しくないのであまり覚えていません。
流れ星も見ました。
夜空の星を見続けて首が痛くなりました。
暗闇の中とても寒かったですが、寒さに耐える価値はありました。
観音平、照明は一切ないので、暗闇なのですが、10数年前の新月で快晴のときは、もっと漆黒の闇で、人の顔も全くわからないほどでした。
しかし今回は、下界の街の明かりでほのかに、ほんの僅かだけ明るさがあり、その分、星の鮮明度が少しだけ減ったように感じました。
まあそれでも贅沢はいえません、京都の空とは比べものにならないとても綺麗な星空でした。
また訪れたいですね。
江部康二
昨夜は晴天で、観音平(標高1570m)で満点の星を見ることができました。
読者の皆さん、応援ありがとうございました。
新月なので、空にお月様はいませんでした。
天の川も見ました。
北斗七星もみました。
あと、いろんな星座の説明も聞きましたが・・・
詳しくないのであまり覚えていません。
流れ星も見ました。
夜空の星を見続けて首が痛くなりました。
暗闇の中とても寒かったですが、寒さに耐える価値はありました。
観音平、照明は一切ないので、暗闇なのですが、10数年前の新月で快晴のときは、もっと漆黒の闇で、人の顔も全くわからないほどでした。
しかし今回は、下界の街の明かりでほのかに、ほんの僅かだけ明るさがあり、その分、星の鮮明度が少しだけ減ったように感じました。
まあそれでも贅沢はいえません、京都の空とは比べものにならないとても綺麗な星空でした。
また訪れたいですね。
江部康二
2014年07月27日 (日)
おはようございます。
7月26日(土)から、信州・八ヶ岳山麓の富士見高原(標高1250m)にてテニス合宿中です。
お天気に恵まれ、たっぷりテニスができてます。
夕方4時くらいから木陰がぐっと涼しくなり、絶好のテニス日和でした。
夜は、ワインと焼酎とペンションの食事で、美味しく楽しく糖質制限な夕餉でした。
テニスコートでは、夜、星がとても綺麗で、天の川も見えて流れ星たっぷりで星降る夜だったそうです。
だったそうですというのは、私は酔っ払って寝てしまったからです。
でも心配はいりません。本日27日(日)は新月で月が見えない日なのです。
月明かりがないので、星が一番たっぷり輝いて見えるのです。
新月と快晴が重なる日はめったにないので、今日はビッグ・チャンスです。
このまま、快晴が夜まで続くよう祈ってます。
江部康二
7月26日(土)から、信州・八ヶ岳山麓の富士見高原(標高1250m)にてテニス合宿中です。
お天気に恵まれ、たっぷりテニスができてます。
夕方4時くらいから木陰がぐっと涼しくなり、絶好のテニス日和でした。
夜は、ワインと焼酎とペンションの食事で、美味しく楽しく糖質制限な夕餉でした。
テニスコートでは、夜、星がとても綺麗で、天の川も見えて流れ星たっぷりで星降る夜だったそうです。
だったそうですというのは、私は酔っ払って寝てしまったからです。
でも心配はいりません。本日27日(日)は新月で月が見えない日なのです。
月明かりがないので、星が一番たっぷり輝いて見えるのです。
新月と快晴が重なる日はめったにないので、今日はビッグ・チャンスです。
このまま、快晴が夜まで続くよう祈ってます。
江部康二
2014年07月25日 (金)
こんにちは。
東京新聞の「健康」欄に、林勝記者の記事
『糖尿病 薬頼り過ぎ注意 低血糖になりやすく危険』
が掲載されました。
とても説得力のあるよい記事なので、ブログに取り上げました。
長谷川さん、情報をありがとうございます。
実際、高血糖より低血糖のほうが、少なくとも急性では危険なのです。
高血糖は、動脈硬化・がん・糖尿病合併症などのリスクとなりますが、基本的に、期間をかけてのことで慢性病としての問題です。
一方、低血糖は急性で、一気に意識不明とか、脳卒中や心筋梗塞の引き金となることもあります。
今回の大阪市の糖尿病患者の交通事故も、いきなりの低血糖発作で、意識もうろうとなり、車を止めるとかする余裕は全くなかったものと思われます。
低血糖発作のほとんどは、インスリン注射をしているか、SU剤内服の場合です。
時に速効型インスリン分泌促進剤でも低血糖を生じます。
内服薬でもインスリン注射でも、薬の量が多いほど、低血糖になりやすいのです。
ですから、糖質を普通に食べて、その分大量のインスリンを打ってというパターンは、「糖質量とインスリン量」のマッチングがよほど良くない限り、低血糖と高血糖の乱高下を生じやすいのです。
まして、カーボカウントもせずに、カロリー計算を主にインスリンの単位を決めているのは、「目をつぶって車の運転をする」くらい危険なことなのです。
まことに残念ながら、多くの病院、糖尿病専門医が
「カロリー計算でインスリン単位を決定するという暴挙」
を患者さんに指導しているのが日本の現状なのです。
欧米では、少なくともインスリン注射をしている糖尿人においては、カーボカウントが普通です。
これは、「血糖値を上げるのは糖質だけで、蛋白質・脂質は上げない」という知識が、医者にも患者にも共有されているから、当たり前のことなのです。
インスリン注射をしている糖尿人の皆さん、カロリー計算でインスリンの量を決めるのは、全く無意味ですので、せめて欧米並みにカーボカウントをしましょう。これにより、低血糖はかなり防げると思います。
勿論、スーパー糖質制限食導入により、最低限のインスリン量に減量することがベストなのはいうまでもありませんね。
食直前のインスリンの単位は、糖質摂取時に比べて、1/3以下になります。
江部康二
☆☆☆
以下東京新聞のサイトから一部抜粋
http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/health/CK2014072202000170.html
【健康】
糖尿病 薬頼り過ぎ注意 低血糖になりやすく危険
2014年7月22日
大阪市の繁華街で六月末、乗用車が暴走して通行人三人が重軽傷を負った事故。運転していた男性(65)は糖尿病で、事故当時は低血糖で意識がもうろうとしており、自動車運転処罰法違反(危険運転致傷)の疑いで逮捕された。薬の効き過ぎによる低血糖の疑いがあるという。患者が常に食事の質や量、運動を一定にするのは難しく、治療を薬に頼るほど低血糖の危険性が高まる。低血糖が認知症や死亡のリスクを高めることも明らかになりつつあり、専門家は「食事療法の原点に立ち返るべきだ」と指摘する。 (林勝)
血糖値は通常、一定に保たれているが、甘い物やご飯、パン、麺類などの糖質を食べると数値が上がる。糖尿病は上がり過ぎた血糖を下げる体の機能が悪くなり、高血糖が続いて多様な合併症を引き起こす。これを避けるため、食事療法や薬物療法で血糖を制御する治療が行われている。
低血糖の多くは薬で起こる。一般的に患者は服薬の際、医師から決まった時間に指示されたカロリー分を食べ、インスリンや経口血糖降下剤など一定量の薬を使うよう指導される。問題は、実生活でこれを忠実に実行できるかどうかだ。
食事量の違いや食事の間隔のほか、同じカロリーでも、血糖値がほとんど上がらない焼き肉と、逆に上がりやすい白米では大きな差がある。このため、血糖がそれほど上がらなかった場合に薬を規定量使うと、薬が効きすぎて低血糖を起こしやすくなる。
軽症では冷や汗や手足の震え、動悸(どうき)、不快感などが現れる。重くなると、集中力低下や強い眠気、めまいに襲われ、最悪の場合はけいれんを起こしたり、意識を失ったりする。そこで患者は軽症のうちに、事前に用意したブドウ糖や糖分を含む食べ物を摂取して、対処するよう指導されている。
薬の量が多めに設定されやすい背景があると、糖尿病治療に力を入れる小早川医院(名古屋市昭和区)の小早川裕之院長(56)は指摘。理由は「皮肉にも低血糖を起こすほど、糖尿病の指標となるグリコヘモグロビン値(HbA1c)が改善するため」。ひと昔前までは、血糖を下げるのを優先し、「ある程度の低血糖は仕方がない」という風潮があったという。
しかし、近年の研究で低血糖が引き起こす危険性に注目が高まっている。権威ある英国の医学誌「ランセット」に二〇一〇年に掲載された論文は、インスリンの働きが弱くなった糖尿病患者約二万八千人の長期追跡調査を報告。高くなったHbA1cの値を薬で下げると、ある値までは死亡リスクが低くなるが、それよりさらに健常者の値に近づけようとすると、逆に高まってしまうことを示した。
増えた死因は脳卒中や狭心症などの血管疾患。論文は低血糖が血管障害を促したと考察している。また、低血糖発作を繰り返すほど認知症になる確率が高まることや、血糖値の大きな変動が血管障害を引き起こすといった論文が相次いでいる。
小早川さんは「血糖が上がる食事を治療の前提とするのではなく、糖質摂取量を抑えて血糖を上げない食事で薬の量を減らす」という方針で診療。多くの患者でHbA1c値を改善させ、低血糖も防いでいる。「来院した患者で結局、薬が不要だった事例もある。副作用のない食事療法のメリットは大きい」と話す。
ただ、食事療法に伴う薬の見直しをするには、それに詳しい医師の指導が欠かせない。
◆自動車運転処罰法 「無自覚性」にも適用
飲酒運転など悪質な運転で死傷事故を起こしても、刑法の危険運転致死傷罪の適用が見送られるケースもあったため、新たに自動車運転処罰法が五月に施行された。
新法では「無自覚性の低血糖症」の患者が事故を起こして、人を死傷させた場合でも、懲役刑に問われることがある。無自覚性では低血糖が起きても、発汗や震えなどの初期症状が出にくく、本人が自覚できない。突然、意識障害や昏睡(こんすい)に陥るために危険度は高い。長期間、糖尿病を患い、自律神経障害になった人や、低血糖を頻繁に繰り返した人に起こりやすい。
東京新聞の「健康」欄に、林勝記者の記事
『糖尿病 薬頼り過ぎ注意 低血糖になりやすく危険』
が掲載されました。
とても説得力のあるよい記事なので、ブログに取り上げました。
長谷川さん、情報をありがとうございます。
実際、高血糖より低血糖のほうが、少なくとも急性では危険なのです。
高血糖は、動脈硬化・がん・糖尿病合併症などのリスクとなりますが、基本的に、期間をかけてのことで慢性病としての問題です。
一方、低血糖は急性で、一気に意識不明とか、脳卒中や心筋梗塞の引き金となることもあります。
今回の大阪市の糖尿病患者の交通事故も、いきなりの低血糖発作で、意識もうろうとなり、車を止めるとかする余裕は全くなかったものと思われます。
低血糖発作のほとんどは、インスリン注射をしているか、SU剤内服の場合です。
時に速効型インスリン分泌促進剤でも低血糖を生じます。
内服薬でもインスリン注射でも、薬の量が多いほど、低血糖になりやすいのです。
ですから、糖質を普通に食べて、その分大量のインスリンを打ってというパターンは、「糖質量とインスリン量」のマッチングがよほど良くない限り、低血糖と高血糖の乱高下を生じやすいのです。
まして、カーボカウントもせずに、カロリー計算を主にインスリンの単位を決めているのは、「目をつぶって車の運転をする」くらい危険なことなのです。
まことに残念ながら、多くの病院、糖尿病専門医が
「カロリー計算でインスリン単位を決定するという暴挙」
を患者さんに指導しているのが日本の現状なのです。
欧米では、少なくともインスリン注射をしている糖尿人においては、カーボカウントが普通です。
これは、「血糖値を上げるのは糖質だけで、蛋白質・脂質は上げない」という知識が、医者にも患者にも共有されているから、当たり前のことなのです。
インスリン注射をしている糖尿人の皆さん、カロリー計算でインスリンの量を決めるのは、全く無意味ですので、せめて欧米並みにカーボカウントをしましょう。これにより、低血糖はかなり防げると思います。
勿論、スーパー糖質制限食導入により、最低限のインスリン量に減量することがベストなのはいうまでもありませんね。
食直前のインスリンの単位は、糖質摂取時に比べて、1/3以下になります。
江部康二
☆☆☆
以下東京新聞のサイトから一部抜粋
http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/health/CK2014072202000170.html
【健康】
糖尿病 薬頼り過ぎ注意 低血糖になりやすく危険
2014年7月22日
大阪市の繁華街で六月末、乗用車が暴走して通行人三人が重軽傷を負った事故。運転していた男性(65)は糖尿病で、事故当時は低血糖で意識がもうろうとしており、自動車運転処罰法違反(危険運転致傷)の疑いで逮捕された。薬の効き過ぎによる低血糖の疑いがあるという。患者が常に食事の質や量、運動を一定にするのは難しく、治療を薬に頼るほど低血糖の危険性が高まる。低血糖が認知症や死亡のリスクを高めることも明らかになりつつあり、専門家は「食事療法の原点に立ち返るべきだ」と指摘する。 (林勝)
血糖値は通常、一定に保たれているが、甘い物やご飯、パン、麺類などの糖質を食べると数値が上がる。糖尿病は上がり過ぎた血糖を下げる体の機能が悪くなり、高血糖が続いて多様な合併症を引き起こす。これを避けるため、食事療法や薬物療法で血糖を制御する治療が行われている。
低血糖の多くは薬で起こる。一般的に患者は服薬の際、医師から決まった時間に指示されたカロリー分を食べ、インスリンや経口血糖降下剤など一定量の薬を使うよう指導される。問題は、実生活でこれを忠実に実行できるかどうかだ。
食事量の違いや食事の間隔のほか、同じカロリーでも、血糖値がほとんど上がらない焼き肉と、逆に上がりやすい白米では大きな差がある。このため、血糖がそれほど上がらなかった場合に薬を規定量使うと、薬が効きすぎて低血糖を起こしやすくなる。
軽症では冷や汗や手足の震え、動悸(どうき)、不快感などが現れる。重くなると、集中力低下や強い眠気、めまいに襲われ、最悪の場合はけいれんを起こしたり、意識を失ったりする。そこで患者は軽症のうちに、事前に用意したブドウ糖や糖分を含む食べ物を摂取して、対処するよう指導されている。
薬の量が多めに設定されやすい背景があると、糖尿病治療に力を入れる小早川医院(名古屋市昭和区)の小早川裕之院長(56)は指摘。理由は「皮肉にも低血糖を起こすほど、糖尿病の指標となるグリコヘモグロビン値(HbA1c)が改善するため」。ひと昔前までは、血糖を下げるのを優先し、「ある程度の低血糖は仕方がない」という風潮があったという。
しかし、近年の研究で低血糖が引き起こす危険性に注目が高まっている。権威ある英国の医学誌「ランセット」に二〇一〇年に掲載された論文は、インスリンの働きが弱くなった糖尿病患者約二万八千人の長期追跡調査を報告。高くなったHbA1cの値を薬で下げると、ある値までは死亡リスクが低くなるが、それよりさらに健常者の値に近づけようとすると、逆に高まってしまうことを示した。
増えた死因は脳卒中や狭心症などの血管疾患。論文は低血糖が血管障害を促したと考察している。また、低血糖発作を繰り返すほど認知症になる確率が高まることや、血糖値の大きな変動が血管障害を引き起こすといった論文が相次いでいる。
小早川さんは「血糖が上がる食事を治療の前提とするのではなく、糖質摂取量を抑えて血糖を上げない食事で薬の量を減らす」という方針で診療。多くの患者でHbA1c値を改善させ、低血糖も防いでいる。「来院した患者で結局、薬が不要だった事例もある。副作用のない食事療法のメリットは大きい」と話す。
ただ、食事療法に伴う薬の見直しをするには、それに詳しい医師の指導が欠かせない。
◆自動車運転処罰法 「無自覚性」にも適用
飲酒運転など悪質な運転で死傷事故を起こしても、刑法の危険運転致死傷罪の適用が見送られるケースもあったため、新たに自動車運転処罰法が五月に施行された。
新法では「無自覚性の低血糖症」の患者が事故を起こして、人を死傷させた場合でも、懲役刑に問われることがある。無自覚性では低血糖が起きても、発汗や震えなどの初期症状が出にくく、本人が自覚できない。突然、意識障害や昏睡(こんすい)に陥るために危険度は高い。長期間、糖尿病を患い、自律神経障害になった人や、低血糖を頻繁に繰り返した人に起こりやすい。
2014年07月24日 (木)
新刊のご案内です。
『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』
生活習慣病を予防&改善する糖質制限食31のポイント
江部康二著 東洋経済新報社
予約受付中
こんにちは。
朝日カルチャーセンター立川教室講座
糖質制限食の有効性・可能性
~糖尿病・メタボ・生活習慣病・がん・・・~
2014年8月23日(土)15:00~17:00
のご案内です。
朝日カルチャー立川では、2013年11月29日(金)以来の講座です。
前回はテーマを糖尿病に絞りましたが、今回は糖尿病、肥満、生活習慣病、がん・・・など範囲を広げてお話します。
合わせて糖質制限食のもつ可能性や健康への好影響などにも言及します。
勿論、有効性や安全性についてもお話します。
2時間の持ち時間なので、まず講演を90分間ゆっくりめにわかりやすくお話し、そのあと質疑応答の時間を30分間とたっぷりとる構成としました。
糖質制限食に興味のある東京、関東などの皆さん、奮ってご参加くださいね。
☆☆☆
以下は、朝日カルチャーセンター立川教室の案内文です。
朝日カルチャーセンター立川教室講座 糖質制限食
日時:2014年8月23日(土)15:00~17:00
会場:朝日カルチャー 立川教室
内容:糖質制限食の有効性・可能性
~糖尿病・メタボ・生活習慣病・がん・・・~
参加費:会員 3,024円 一般 3,672円
お問い合わせ先:朝日カルチャーセンター立川教室 042-527-6511
講師名 高雄病院理事長 江部 康二
講座内容
血糖値を上げるのは糖質だけで、タンパク質・脂質はあげません。
従って糖質を制限すれば血糖値はリアルタイムに改善します。
糖質制限食は、米飯・めん類・パンや芋類などの糖質が多い食品を食べないで、
肉や魚貝や豆腐や葉野菜などをしっかり摂取する食事療法です。
そしてカロリー制限なしで「美味しく楽しく」が特長です。
今回は有効性だけではなく可能性についても言及します。
『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』
生活習慣病を予防&改善する糖質制限食31のポイント
江部康二著 東洋経済新報社
予約受付中
こんにちは。
朝日カルチャーセンター立川教室講座
糖質制限食の有効性・可能性
~糖尿病・メタボ・生活習慣病・がん・・・~
2014年8月23日(土)15:00~17:00
のご案内です。
朝日カルチャー立川では、2013年11月29日(金)以来の講座です。
前回はテーマを糖尿病に絞りましたが、今回は糖尿病、肥満、生活習慣病、がん・・・など範囲を広げてお話します。
合わせて糖質制限食のもつ可能性や健康への好影響などにも言及します。
勿論、有効性や安全性についてもお話します。
2時間の持ち時間なので、まず講演を90分間ゆっくりめにわかりやすくお話し、そのあと質疑応答の時間を30分間とたっぷりとる構成としました。
糖質制限食に興味のある東京、関東などの皆さん、奮ってご参加くださいね。
☆☆☆
以下は、朝日カルチャーセンター立川教室の案内文です。
朝日カルチャーセンター立川教室講座 糖質制限食
日時:2014年8月23日(土)15:00~17:00
会場:朝日カルチャー 立川教室
内容:糖質制限食の有効性・可能性
~糖尿病・メタボ・生活習慣病・がん・・・~
参加費:会員 3,024円 一般 3,672円
お問い合わせ先:朝日カルチャーセンター立川教室 042-527-6511
講師名 高雄病院理事長 江部 康二
講座内容
血糖値を上げるのは糖質だけで、タンパク質・脂質はあげません。
従って糖質を制限すれば血糖値はリアルタイムに改善します。
糖質制限食は、米飯・めん類・パンや芋類などの糖質が多い食品を食べないで、
肉や魚貝や豆腐や葉野菜などをしっかり摂取する食事療法です。
そしてカロリー制限なしで「美味しく楽しく」が特長です。
今回は有効性だけではなく可能性についても言及します。
2014年07月23日 (水)
新刊のご案内です。
『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』
生活習慣病を予防&改善する糖質制限食31のポイント
江部康二著 東洋経済新報社
予約受付中
こんにちは。
朝日カルチャーセンター京都教室講座
「糖質制限健康法~糖尿病克服とダイエット」
のご案内です。
朝日カルチャー京都では、2014年1月21日(火)以来の講座です。
前回はテーマを糖尿病に絞りましたが、今回は糖尿病、肥満、生活習慣病、がん・・・など範囲を広げてお話します。
合わせて糖質制限食のもつ可能性や健康への好影響などにも言及します。
糖質制限食に興味のある京都、滋賀、大阪などの皆さん、奮ってご参加くださいね。
☆☆☆
以下は朝日カルチャーセンター京都教室の案内文です。
朝日カルチャーセンター京都教室講座 糖質制限食
日時:2014年8月5日(火)15:00~16:30
会場:朝日カルチャーセンター京都教室
内容:「糖質制限健康法~糖尿病克服とダイエット」
参加費:会員 3,024円 一般 3,564円
お問い合わせ先:朝日カルチャーセンター京都教室 075-231-9693
糖質制限健康法~糖尿病克服とダイエット
講師名 高雄病院理事長 江部 康二
講座内容
糖質過多な現代の食生活。それによって引き起こされる糖尿病など生活習慣病の数々。 「糖質摂取が何故良くないか」そのメカニズムをわかりやすく説明し、対して人類本来の食事といえる糖質制限食の有効性と可能性についてお話しします。同一摂取カロリーで揃えた「従来の糖尿病食 VS スーパー糖質制限食」の血糖値の日内変動データ比較は糖質制限食の圧勝。その差は「月とスッポン」です。ダイエットにも抜群の効果です。ロングセラーの『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』(東洋経済新報社)は、最新情報を加えて2014年に新版としてリニューアル。
「ドクター江部の糖尿病徒然日記」は毎日10,000件のアクセスがある人気ブログです。
http://koujiebe.blog95.fc2.com/
『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』
生活習慣病を予防&改善する糖質制限食31のポイント
江部康二著 東洋経済新報社
予約受付中
こんにちは。
朝日カルチャーセンター京都教室講座
「糖質制限健康法~糖尿病克服とダイエット」
のご案内です。
朝日カルチャー京都では、2014年1月21日(火)以来の講座です。
前回はテーマを糖尿病に絞りましたが、今回は糖尿病、肥満、生活習慣病、がん・・・など範囲を広げてお話します。
合わせて糖質制限食のもつ可能性や健康への好影響などにも言及します。
糖質制限食に興味のある京都、滋賀、大阪などの皆さん、奮ってご参加くださいね。
☆☆☆
以下は朝日カルチャーセンター京都教室の案内文です。
朝日カルチャーセンター京都教室講座 糖質制限食
日時:2014年8月5日(火)15:00~16:30
会場:朝日カルチャーセンター京都教室
内容:「糖質制限健康法~糖尿病克服とダイエット」
参加費:会員 3,024円 一般 3,564円
お問い合わせ先:朝日カルチャーセンター京都教室 075-231-9693
糖質制限健康法~糖尿病克服とダイエット
講師名 高雄病院理事長 江部 康二
講座内容
糖質過多な現代の食生活。それによって引き起こされる糖尿病など生活習慣病の数々。 「糖質摂取が何故良くないか」そのメカニズムをわかりやすく説明し、対して人類本来の食事といえる糖質制限食の有効性と可能性についてお話しします。同一摂取カロリーで揃えた「従来の糖尿病食 VS スーパー糖質制限食」の血糖値の日内変動データ比較は糖質制限食の圧勝。その差は「月とスッポン」です。ダイエットにも抜群の効果です。ロングセラーの『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』(東洋経済新報社)は、最新情報を加えて2014年に新版としてリニューアル。
「ドクター江部の糖尿病徒然日記」は毎日10,000件のアクセスがある人気ブログです。
http://koujiebe.blog95.fc2.com/
2014年07月23日 (水)
新刊のご案内です。
『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』
生活習慣病を予防&改善する糖質制限食31のポイント
江部康二著 東洋経済新報社
予約受付中
【14/07/21 のぼる
理解&安心しました。
こんにちは。
職場の健康診断では空腹時の状態を求められ、中性脂肪は正常値(55〜70くらい)。
通っているクリニックでは食後2時間の状態での検査で中性脂肪が正常高値〜基準オーバー(150〜220くらい)。
かなり厳密に糖質を制限しているのにクリニックでの検査結果が思わしくないのを、訝しく思っていました。
今日の記事から考えてみると、検査前の食事(かなり脂質多め)が自分の場合には大きく影響を与えているということですね。
モヤモヤが晴れて、安心することができました。
2年にわたる糖質制限で、40kg減、A1cも最大9.9あったのが5.4程度になりました。
腎機能も糖尿病性腎症3期Aから2期まで回復しました。
感謝の念にたえません。今後も続けていきたいと思います。】
のぼるさん。
体重40kg減量、
HbA1c:9.9% → 5.4%
糖尿病腎症第3期 → 糖尿病腎症第2期
スーパー糖質制限食で、素晴らしい改善ですね。
良かったです。
日本糖尿病学会・日本腎臓学会による糖尿病性腎症合同委員会は、2014年1月10日「糖尿病性腎症病期分類」を改訂し発表しました。第3期Aと第3期Bの分類がなくなり、第3期で統一されました。
新しい「糖尿病性腎症病期分類」に関しては
http://www.dm-net.co.jp/calendar/2014/021225.php
糖尿病ネットワークのサイトをご参照下さい。
新しい分類の糖尿病性腎症第3期でも、eGFRが60ml/分以上あるならば、日本腎臓病学会のCKDガイド2012以降に従えば、たんぱく質制限の必要なしですのでスーパー糖質制限食OKです。
のぼるさんは、蛋白尿の段階(第3期)から、蛋白尿陰性で微量アルブミン尿陽性(第2期)の段階に改善ですね。
このままスーパー糖質制限食で微量アルブミン尿も陰性になれば、糖尿病腎症第1期なので、それを目指しましょう。
スーパー糖質制限食実践中で、脂質・タンパク質を中心の食生活なら、食後2時間~5時間くらいは食事由来のキロミクロンで高中性脂肪血になる理屈です。
この間リポタンパクリパーゼ(LPL)がせっせと働いて、食後5~6時間経過すれば中性脂肪値を基準値内に下げます。
従ってスーパー糖質制限食なら、早朝空腹時の中性脂肪値は100mg/dlを切ることがほとんどです。
のぼるさんの中性脂肪のデータは、上記の通りで、全く心配ないです。
江部康二
『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』
生活習慣病を予防&改善する糖質制限食31のポイント
江部康二著 東洋経済新報社
予約受付中
【14/07/21 のぼる
理解&安心しました。
こんにちは。
職場の健康診断では空腹時の状態を求められ、中性脂肪は正常値(55〜70くらい)。
通っているクリニックでは食後2時間の状態での検査で中性脂肪が正常高値〜基準オーバー(150〜220くらい)。
かなり厳密に糖質を制限しているのにクリニックでの検査結果が思わしくないのを、訝しく思っていました。
今日の記事から考えてみると、検査前の食事(かなり脂質多め)が自分の場合には大きく影響を与えているということですね。
モヤモヤが晴れて、安心することができました。
2年にわたる糖質制限で、40kg減、A1cも最大9.9あったのが5.4程度になりました。
腎機能も糖尿病性腎症3期Aから2期まで回復しました。
感謝の念にたえません。今後も続けていきたいと思います。】
のぼるさん。
体重40kg減量、
HbA1c:9.9% → 5.4%
糖尿病腎症第3期 → 糖尿病腎症第2期
スーパー糖質制限食で、素晴らしい改善ですね。
良かったです。
日本糖尿病学会・日本腎臓学会による糖尿病性腎症合同委員会は、2014年1月10日「糖尿病性腎症病期分類」を改訂し発表しました。第3期Aと第3期Bの分類がなくなり、第3期で統一されました。
新しい「糖尿病性腎症病期分類」に関しては
http://www.dm-net.co.jp/calendar/2014/021225.php
糖尿病ネットワークのサイトをご参照下さい。
新しい分類の糖尿病性腎症第3期でも、eGFRが60ml/分以上あるならば、日本腎臓病学会のCKDガイド2012以降に従えば、たんぱく質制限の必要なしですのでスーパー糖質制限食OKです。
のぼるさんは、蛋白尿の段階(第3期)から、蛋白尿陰性で微量アルブミン尿陽性(第2期)の段階に改善ですね。
このままスーパー糖質制限食で微量アルブミン尿も陰性になれば、糖尿病腎症第1期なので、それを目指しましょう。
スーパー糖質制限食実践中で、脂質・タンパク質を中心の食生活なら、食後2時間~5時間くらいは食事由来のキロミクロンで高中性脂肪血になる理屈です。
この間リポタンパクリパーゼ(LPL)がせっせと働いて、食後5~6時間経過すれば中性脂肪値を基準値内に下げます。
従ってスーパー糖質制限食なら、早朝空腹時の中性脂肪値は100mg/dlを切ることがほとんどです。
のぼるさんの中性脂肪のデータは、上記の通りで、全く心配ないです。
江部康二
2014年07月22日 (火)
新刊のご案内です。
『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』
生活習慣病を予防&改善する糖質制限食31のポイント
江部康二著 東洋経済新報社
予約受付中
富士見高原病院 公開講演会
日時:2014年7月28日(月)17:30~19:15
内容:
1)富士見高原病院の栄養士さんが15分講演。
2)江部康二60分講演+質疑応答30分
糖尿病・メタボを解決する食事療法
-糖質制限食の有効性と可能性-
会場:富士見高原病院 西診療棟4階第一会議室
長野県諏訪郡富士見町落合11100
お問い合わせ先:富士見高原病院 0266-62-3030
参加費:無料
こんにちは
富士見高原病院公開講演会のご案内です。
勿論、富士見町初の糖質制限食講演会です。
私は1986年から、毎年この時期に、3泊4日で富士見高原ペンション村でテニス合宿をしています。
それで、富士見高原病院の前はいつも通り道でした。
現在の富士見高原病院は、1926年(大正15年)に結核患者のための富士見高原療養所として設立されました。
八ヶ岳山麓の澄んだ空気が療養にピッタリで「風立ちぬ」で有名な堀辰雄(小説家)もここに入院しています。
今や、宮崎駿監督のアニメ「風立ちぬ」のほうが有名かとも思いますが、堀越次郎(航空技術者)とともに、堀辰雄も宮崎アニメ版のモデルと思います。
竹久夢二(画家)、横溝正史(ミステリー作家)もここで療養しています。
今は、普通の総合病院なのですが、歴史的背景のある病院なので、是非一度見学に行きたいと思っていましたが、今回、ようやく夢が叶いました。
2014.5.29(木)に長野県諏訪市で医療関係者向けの糖質制限食講演会をしたとき、富士見高原病院内科の矢代泰章 先生が参加しておられて、懇親会でお話することができました。
それがご縁で今回の企画がまとまりました。
夢が叶い、嬉しい限りです。
矢代先生、ありがとうございました。
富士見高原病院周辺の糖尿人、メタボ人の皆さん、わかりやすいお話しを心がけますので、是非ご参加くださいね。
江部康二
『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』
生活習慣病を予防&改善する糖質制限食31のポイント
江部康二著 東洋経済新報社
予約受付中
富士見高原病院 公開講演会
日時:2014年7月28日(月)17:30~19:15
内容:
1)富士見高原病院の栄養士さんが15分講演。
2)江部康二60分講演+質疑応答30分
糖尿病・メタボを解決する食事療法
-糖質制限食の有効性と可能性-
会場:富士見高原病院 西診療棟4階第一会議室
長野県諏訪郡富士見町落合11100
お問い合わせ先:富士見高原病院 0266-62-3030
参加費:無料
こんにちは
富士見高原病院公開講演会のご案内です。
勿論、富士見町初の糖質制限食講演会です。
私は1986年から、毎年この時期に、3泊4日で富士見高原ペンション村でテニス合宿をしています。
それで、富士見高原病院の前はいつも通り道でした。
現在の富士見高原病院は、1926年(大正15年)に結核患者のための富士見高原療養所として設立されました。
八ヶ岳山麓の澄んだ空気が療養にピッタリで「風立ちぬ」で有名な堀辰雄(小説家)もここに入院しています。
今や、宮崎駿監督のアニメ「風立ちぬ」のほうが有名かとも思いますが、堀越次郎(航空技術者)とともに、堀辰雄も宮崎アニメ版のモデルと思います。
竹久夢二(画家)、横溝正史(ミステリー作家)もここで療養しています。
今は、普通の総合病院なのですが、歴史的背景のある病院なので、是非一度見学に行きたいと思っていましたが、今回、ようやく夢が叶いました。
2014.5.29(木)に長野県諏訪市で医療関係者向けの糖質制限食講演会をしたとき、富士見高原病院内科の矢代泰章 先生が参加しておられて、懇親会でお話することができました。
それがご縁で今回の企画がまとまりました。
夢が叶い、嬉しい限りです。
矢代先生、ありがとうございました。
富士見高原病院周辺の糖尿人、メタボ人の皆さん、わかりやすいお話しを心がけますので、是非ご参加くださいね。
江部康二
2014年07月21日 (月)
新刊のご案内です。
『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』
生活習慣病を予防&改善する糖質制限食31のポイント
江部康二著 東洋経済新報社
予約受付中
こんばんは。
スーパー糖質制限食を実践すると、早朝空腹時の中性脂肪値は、正常範囲内で低めとなることがほとんどです。
もともと中性脂肪値がかなり高かった人でも、家族性・遺伝性の場合を除けば、スーパー糖質制限食で速やかに基準値内の数値となります。(*前の晩から10時間以上の絶食があれば、早朝空腹時とみなされます。)
さてそれでは、スーパー糖質制限食実践で、食後の中性脂肪値はどうなるのか考えてみます。
まず、中性脂肪を中心とした代謝を整理してみます。
「外因性代謝」
食物摂取(中性脂肪)→小腸→キロミクロン→筋・脂肪組織→レムナント→肝
「内因性代謝」
肝で合成→VLDL→筋・脂肪組織→LDL→肝
キロミクロンは、小腸で作られます。
キロミクロンの積み荷は、外部から摂取した食物由来の中性脂肪です。
食物中の脂質(ほとんどが中性脂肪)は、グリセロールと脂肪酸に分解されて小腸上皮から吸収されますが、そのなかで中性脂肪に再合成され集合します。
この集合体は、キロミクロンと呼ばれ、リンパ液に瞬時に入り、リンパ管に拡散します。
キロミクロン(中性脂肪が積み荷)は、胸管(リンパ管)を上行し鎖骨下静脈内に移行します。
鎖骨下静脈に入ったキロミクロンのほとんどは、肝臓、あるいは脂肪組織・筋肉組織などの毛細血管を通る間に、毛細血管壁にあるリポ蛋白リパーゼにより、その積み荷の中性脂肪は、脂肪酸とグリセロールに分解されます。その分、中性脂肪は血液中から取り除かれます。
キロミクロンは、食後2~3時間以降に血中に出現し血清乳びを示しますが、通常5~6時間で清明となります。キロミクロンは食後にのみ、出現します。
血液検査で測定されている中性脂肪値は、食事由来のキロミクロンの積み荷の中性脂肪と、肝臓で作っているVLDLの積み荷の中性脂肪を合計したものです。
筋肉細胞や脂肪細胞の毛細血管の壁には、リポタンパクリパーゼ(LPL)があります。リポタンパクリパーゼ(LPL)が、リポタンパク質の積み荷の中性脂肪を、脂肪酸とグリセロールに分解して、筋肉細胞や脂肪細胞に取り込ませて利用させ、余ったら中性脂肪に再合成して蓄えるのです。
リポタンパクリパーゼが正常に働いていれば、中性脂肪値は食後5~6時間で基準値内にもどるはずです。
しかし、食後2~3時間から4~5時間ぐらいは、食事中の脂肪が血中に乳び状態であるので、個人差はあると思いますが、高中性脂肪値となります。
スーパー糖質制限食実践中で、脂質・タンパク質を中心の食生活なら、食後2時間~5時間くらいは食事由来のキロミクロンで高中性脂肪血になる理屈です。
この間リポタンパクリパーゼ(LPL)がせっせと働いて、食後5~6時間経過すれば中性脂肪値を基準値内に下げてくれると思います。
従ってスーパー糖質制限食なら、早朝空腹時の中性脂肪値は100mg/dlを切ることがほとんどです。
例えば、私の場合は空腹時中性脂肪値は、40~60mg程度です。
検査を依頼している会社の中性脂肪の基準値は50~148mgです。
従いまして、スーパー糖質制限食で、食後5~6時間以降と空腹時の中性脂肪値は当然基準値内におさまりますが、食後2~5時間くらいの間は中性脂肪値は高値となります。これは生理的な現象です。
江部康二
『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』
生活習慣病を予防&改善する糖質制限食31のポイント
江部康二著 東洋経済新報社
予約受付中
こんばんは。
スーパー糖質制限食を実践すると、早朝空腹時の中性脂肪値は、正常範囲内で低めとなることがほとんどです。
もともと中性脂肪値がかなり高かった人でも、家族性・遺伝性の場合を除けば、スーパー糖質制限食で速やかに基準値内の数値となります。(*前の晩から10時間以上の絶食があれば、早朝空腹時とみなされます。)
さてそれでは、スーパー糖質制限食実践で、食後の中性脂肪値はどうなるのか考えてみます。
まず、中性脂肪を中心とした代謝を整理してみます。
「外因性代謝」
食物摂取(中性脂肪)→小腸→キロミクロン→筋・脂肪組織→レムナント→肝
「内因性代謝」
肝で合成→VLDL→筋・脂肪組織→LDL→肝
キロミクロンは、小腸で作られます。
キロミクロンの積み荷は、外部から摂取した食物由来の中性脂肪です。
食物中の脂質(ほとんどが中性脂肪)は、グリセロールと脂肪酸に分解されて小腸上皮から吸収されますが、そのなかで中性脂肪に再合成され集合します。
この集合体は、キロミクロンと呼ばれ、リンパ液に瞬時に入り、リンパ管に拡散します。
キロミクロン(中性脂肪が積み荷)は、胸管(リンパ管)を上行し鎖骨下静脈内に移行します。
鎖骨下静脈に入ったキロミクロンのほとんどは、肝臓、あるいは脂肪組織・筋肉組織などの毛細血管を通る間に、毛細血管壁にあるリポ蛋白リパーゼにより、その積み荷の中性脂肪は、脂肪酸とグリセロールに分解されます。その分、中性脂肪は血液中から取り除かれます。
キロミクロンは、食後2~3時間以降に血中に出現し血清乳びを示しますが、通常5~6時間で清明となります。キロミクロンは食後にのみ、出現します。
血液検査で測定されている中性脂肪値は、食事由来のキロミクロンの積み荷の中性脂肪と、肝臓で作っているVLDLの積み荷の中性脂肪を合計したものです。
筋肉細胞や脂肪細胞の毛細血管の壁には、リポタンパクリパーゼ(LPL)があります。リポタンパクリパーゼ(LPL)が、リポタンパク質の積み荷の中性脂肪を、脂肪酸とグリセロールに分解して、筋肉細胞や脂肪細胞に取り込ませて利用させ、余ったら中性脂肪に再合成して蓄えるのです。
リポタンパクリパーゼが正常に働いていれば、中性脂肪値は食後5~6時間で基準値内にもどるはずです。
しかし、食後2~3時間から4~5時間ぐらいは、食事中の脂肪が血中に乳び状態であるので、個人差はあると思いますが、高中性脂肪値となります。
スーパー糖質制限食実践中で、脂質・タンパク質を中心の食生活なら、食後2時間~5時間くらいは食事由来のキロミクロンで高中性脂肪血になる理屈です。
この間リポタンパクリパーゼ(LPL)がせっせと働いて、食後5~6時間経過すれば中性脂肪値を基準値内に下げてくれると思います。
従ってスーパー糖質制限食なら、早朝空腹時の中性脂肪値は100mg/dlを切ることがほとんどです。
例えば、私の場合は空腹時中性脂肪値は、40~60mg程度です。
検査を依頼している会社の中性脂肪の基準値は50~148mgです。
従いまして、スーパー糖質制限食で、食後5~6時間以降と空腹時の中性脂肪値は当然基準値内におさまりますが、食後2~5時間くらいの間は中性脂肪値は高値となります。これは生理的な現象です。
江部康二
2014年07月20日 (日)
新刊のご案内です。
『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』
生活習慣病を予防&改善する糖質制限食31のポイント
江部康二著 東洋経済新報社
予約受付中
こんにちは。
新潟労災病院消化器内科部長前川智先生から、教育入院時の摂取エネルギーが1300kcal/日と少なめになったことに関してご回答を頂きました。
前川先生、ありがとうございます。
【回答
我々は糖質120g/日を定めました。カロリーにはこだわらず、入院中も本来はもっとステーキなど豊富なおかずを提供したかったのですが、入院で定められた食事の算定額の範囲内でコスト面から、1300Kcalになりました。糖尿病食を含め、入院食は元来かなりごはんが多いと思います。米がおかずに比べると安価のため、おかず中心の食事はかなりお金がかかってしまうようです。自費診療で行うなら、もっとカロリー設定を高くしたと思います。
ただこれまで入院された約300人のほとんどが、食事の全体量に関して満足していました。確かにおかず中心の食事では、見た目もボリュームがあり、私自身も食べてみましたが、満足できる量でした。
2014/07/17(Thu) 08:03 前川 智 】
7日間の教育入院中は1300Kcalとし、退院後はカロリーや脂肪摂取は無制限で、 糖質摂取だけは120g/日以下としたのが、 低炭水化物ダイエット群(LCD群)と考えられます。
12ヶ月間の低炭水化物ダイエット(LCD)により、境界型糖尿病36名中25名(69.4%)が、OGTTで正常化したのは素晴らしい成果です。11名(30%)は境界型(IGT)のままで、糖尿病発症は0名(0%)でした。
対照群(普通食)36名中、3名(8%)が正常化で。28名(78%)は不変でIGTのままで、5名(14%)が糖尿病発症です。
糖質制限食の耐糖能改善効果と糖尿病発症予防効果が、普通食に比し、有意差をもって明確に確認されたわけで、我々糖質セイゲニストにおいて、大変喜ばしい結果です。
糖質制限食の耐糖能改善効果と糖尿病発症予防効果を示したこの研究は、私の知る限りでは世界で初めてと思います。
以前の本ブログ記事
2011年02月09日 (水)「糖質制限食で耐糖能低下?」
で、正常人において、前もって1週間、糖質制限食を実施した後、75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)を行うと、耐糖能が悪化するというヒムスワースの研究(*)と耐糖能は悪化しないというウィルカーソンの研究(**)を紹介しました。
この2つの研究は、1週間という短期の糖質制限前後の75gOGTTです。
今回の、前川智先生のご研究は、12ヶ月間という長期の糖質制限食前後における75gOGTTの比較ですので、意義は大きいと思います。
また単なる個人の体験談ではなくて、境界型糖尿病72名を糖質制限群36名と対照群36名の2群にわけての研究ですので、数的にも信頼度的にも価値は高いです。
(*)
Himsworth HP. The dietetic factor determining the glucose tolerance and sensitivity to insulin of healthy men. Clin Sci 2, 67-94, 1935.
(**)
Wilkerson HLC, Hyman C, Kaufman M, McCuistion AC, Francis JO. Diagnostic evaluation of oral glucose tolerance tests in nondiabetic subjects after various levels of carbohydrate intake. N Engl J Med 262, 1047-1053, 1960.
江部康二
以下は、2014年07月01日 (火)の本ブログ記事です。
◇◇◇
糖質制限食に関する英文論文、PubMed掲載。新潟労災、前川智先生。
2014年07月01日 (火)
こんばんは。
新潟労災病院消化器内科部長前川智先生が書かれた
「耐糖能異常に対する低炭水化物食の効果に関する後ろ向き研究」
と題した英文論文がPubMedに掲載されました。
Diabetes, Metabolic syndrome, Obesity, Target and Therapy
というニュージーランドの英文雑誌です。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4063858/ → ここで全文が閲覧可能です。
『糖質制限食が境界型糖尿病において、血糖コントロール及び2型糖尿病への進行を予防するのに有効である。』
という糖質セイゲニストにとって大変喜ばしい研究結果です。
『糖質制限症群の69.4%において、血糖値は12ヶ月で正常化し、経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)において2時間の血漿グルコースレベルは、33mg/dl減少した。』
糖質制限食実践により、境界型糖尿病の耐糖能が改善していて、素晴らしい成果です。
前川先生は、新潟労災病院において糖質制限食をダイエットなどに導入しておられ、今回の研究は、2007年4月から2012年3月までの期間で行われました。
日本の研究者による糖質制限食の英文論文が、どんどん発表されていくといいですね。
前川智先生、貴重な研究報告をありがとうございます。
江部康二
☆☆☆
Diabetes Metab Syndr Obes. 2014; 7: 195–201.
Retrospective study on the efficacy of a low-carbohydrate diet for impaired glucose tolerance
Satoshi Maekawa,1 Tetsuya Kawahara,2 Ryosuke Nomura,1 Takayuki Murase,1 Yasuyoshi Ann,1 Masayuki Oeholm,1 and Masaru Harada3
「耐糖能異常に対する低炭水化物食の効果に関する後ろ向き研究」
要約
背景
近年では、耐糖能障害(IGT)を有する人の数は世界中で着実に増加している。糖尿病の予防は、公衆衛生、医療、経済学の観点から重要であることは明らかである。近年、低炭水化物食(LCD)は、体重減少及び血糖コントロールに有用であることが報告されたが、LCDのIGTへの効果についての情報は存在しない。私たちは、IGTに対するLCDに焦点を当てた7日間の院内教育プログラムを計画した。
方法
被験者は2007年4月から2012年3月までに登録され、12カ月間追跡したIGTの72人の患者(LCD群が36、対照群が36)であった。我々は、LCD群と対照群を後ろ向き調査により比較した。
結果
LCD群の69.4%において、血糖値は12ヶ月で正常化し、経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)において2時間の血漿グルコースレベルは、33mg/dl減少した。また、糖尿病の発生率は、12ヶ月目に対照群よりLCD群において有意に低かった(0%対13.9%、P = 0.02)。LCD群は12ヶ月後に、HbA1c、空腹時血糖値、HOMA-R、体重、血清トリグリセリド(TG)の有意な減少を示した。一方HDLコレステロール値は有意な増加を示した。
結論
LCDは、IGTを有する患者において、血糖値を正常化し、2型糖尿病への進行を予防するのに有効である。
『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』
生活習慣病を予防&改善する糖質制限食31のポイント
江部康二著 東洋経済新報社
予約受付中
こんにちは。
新潟労災病院消化器内科部長前川智先生から、教育入院時の摂取エネルギーが1300kcal/日と少なめになったことに関してご回答を頂きました。
前川先生、ありがとうございます。
【回答
我々は糖質120g/日を定めました。カロリーにはこだわらず、入院中も本来はもっとステーキなど豊富なおかずを提供したかったのですが、入院で定められた食事の算定額の範囲内でコスト面から、1300Kcalになりました。糖尿病食を含め、入院食は元来かなりごはんが多いと思います。米がおかずに比べると安価のため、おかず中心の食事はかなりお金がかかってしまうようです。自費診療で行うなら、もっとカロリー設定を高くしたと思います。
ただこれまで入院された約300人のほとんどが、食事の全体量に関して満足していました。確かにおかず中心の食事では、見た目もボリュームがあり、私自身も食べてみましたが、満足できる量でした。
2014/07/17(Thu) 08:03 前川 智 】
7日間の教育入院中は1300Kcalとし、退院後はカロリーや脂肪摂取は無制限で、 糖質摂取だけは120g/日以下としたのが、 低炭水化物ダイエット群(LCD群)と考えられます。
12ヶ月間の低炭水化物ダイエット(LCD)により、境界型糖尿病36名中25名(69.4%)が、OGTTで正常化したのは素晴らしい成果です。11名(30%)は境界型(IGT)のままで、糖尿病発症は0名(0%)でした。
対照群(普通食)36名中、3名(8%)が正常化で。28名(78%)は不変でIGTのままで、5名(14%)が糖尿病発症です。
糖質制限食の耐糖能改善効果と糖尿病発症予防効果が、普通食に比し、有意差をもって明確に確認されたわけで、我々糖質セイゲニストにおいて、大変喜ばしい結果です。
糖質制限食の耐糖能改善効果と糖尿病発症予防効果を示したこの研究は、私の知る限りでは世界で初めてと思います。
以前の本ブログ記事
2011年02月09日 (水)「糖質制限食で耐糖能低下?」
で、正常人において、前もって1週間、糖質制限食を実施した後、75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)を行うと、耐糖能が悪化するというヒムスワースの研究(*)と耐糖能は悪化しないというウィルカーソンの研究(**)を紹介しました。
この2つの研究は、1週間という短期の糖質制限前後の75gOGTTです。
今回の、前川智先生のご研究は、12ヶ月間という長期の糖質制限食前後における75gOGTTの比較ですので、意義は大きいと思います。
また単なる個人の体験談ではなくて、境界型糖尿病72名を糖質制限群36名と対照群36名の2群にわけての研究ですので、数的にも信頼度的にも価値は高いです。
(*)
Himsworth HP. The dietetic factor determining the glucose tolerance and sensitivity to insulin of healthy men. Clin Sci 2, 67-94, 1935.
(**)
Wilkerson HLC, Hyman C, Kaufman M, McCuistion AC, Francis JO. Diagnostic evaluation of oral glucose tolerance tests in nondiabetic subjects after various levels of carbohydrate intake. N Engl J Med 262, 1047-1053, 1960.
江部康二
以下は、2014年07月01日 (火)の本ブログ記事です。
◇◇◇
糖質制限食に関する英文論文、PubMed掲載。新潟労災、前川智先生。
2014年07月01日 (火)
こんばんは。
新潟労災病院消化器内科部長前川智先生が書かれた
「耐糖能異常に対する低炭水化物食の効果に関する後ろ向き研究」
と題した英文論文がPubMedに掲載されました。
Diabetes, Metabolic syndrome, Obesity, Target and Therapy
というニュージーランドの英文雑誌です。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4063858/ → ここで全文が閲覧可能です。
『糖質制限食が境界型糖尿病において、血糖コントロール及び2型糖尿病への進行を予防するのに有効である。』
という糖質セイゲニストにとって大変喜ばしい研究結果です。
『糖質制限症群の69.4%において、血糖値は12ヶ月で正常化し、経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)において2時間の血漿グルコースレベルは、33mg/dl減少した。』
糖質制限食実践により、境界型糖尿病の耐糖能が改善していて、素晴らしい成果です。
前川先生は、新潟労災病院において糖質制限食をダイエットなどに導入しておられ、今回の研究は、2007年4月から2012年3月までの期間で行われました。
日本の研究者による糖質制限食の英文論文が、どんどん発表されていくといいですね。
前川智先生、貴重な研究報告をありがとうございます。
江部康二
☆☆☆
Diabetes Metab Syndr Obes. 2014; 7: 195–201.
Retrospective study on the efficacy of a low-carbohydrate diet for impaired glucose tolerance
Satoshi Maekawa,1 Tetsuya Kawahara,2 Ryosuke Nomura,1 Takayuki Murase,1 Yasuyoshi Ann,1 Masayuki Oeholm,1 and Masaru Harada3
「耐糖能異常に対する低炭水化物食の効果に関する後ろ向き研究」
要約
背景
近年では、耐糖能障害(IGT)を有する人の数は世界中で着実に増加している。糖尿病の予防は、公衆衛生、医療、経済学の観点から重要であることは明らかである。近年、低炭水化物食(LCD)は、体重減少及び血糖コントロールに有用であることが報告されたが、LCDのIGTへの効果についての情報は存在しない。私たちは、IGTに対するLCDに焦点を当てた7日間の院内教育プログラムを計画した。
方法
被験者は2007年4月から2012年3月までに登録され、12カ月間追跡したIGTの72人の患者(LCD群が36、対照群が36)であった。我々は、LCD群と対照群を後ろ向き調査により比較した。
結果
LCD群の69.4%において、血糖値は12ヶ月で正常化し、経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)において2時間の血漿グルコースレベルは、33mg/dl減少した。また、糖尿病の発生率は、12ヶ月目に対照群よりLCD群において有意に低かった(0%対13.9%、P = 0.02)。LCD群は12ヶ月後に、HbA1c、空腹時血糖値、HOMA-R、体重、血清トリグリセリド(TG)の有意な減少を示した。一方HDLコレステロール値は有意な増加を示した。
結論
LCDは、IGTを有する患者において、血糖値を正常化し、2型糖尿病への進行を予防するのに有効である。
2014年07月19日 (土)
こんにちは。
新刊のご案内です。
『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』
生活習慣病を予防&改善する糖質制限食31のポイント
江部康二著 東洋経済新報社
8月1日発売
がアマゾンで予約できるようになりました。
『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』
は一般向けのとてもわかりやすい内容の新刊です。
前著
「糖尿病治療のための!糖質制限食パーフェクトガイド」2013年(東洋経済新報社)
は、医師・医療関係者・専門的な知識を得たい人のための本です。
エビデンスレベルの高い研究論文から、従来の糖尿病治療の限界を証明し、
糖質制限食の有効性や安全性を実証しました。
今回の
『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』は、エビデンスだけにこだわるのではなく、それらをベースに糖質制限食の持つポテンシャル・可能性についてわかりやすく広く大胆に考察してみました。
例えば冒頭では、日本人の四大死因や五大疾病の元凶は、糖質の頻回過剰摂取である可能性が高いことを理論的に平易に説明しています。
読み出したら、一気に読みたくなる内容の本と自負しています。
糖質制限食や人間栄養学や健康に興味がある人、そして従来の医学や栄養学の常識を疑い、自分自身で考えることを目指す人には最適の本と思いますので是非ご一読を!
江部康二
☆☆☆
以下は出版社の紹介文です。
これまで主に糖尿病、ダイエットへの効果がいわれてきた糖質制限食だが、実践している医療現場では、ほかの様々な生活習慣病に対しても劇的な効果を示すことが発見されている。
これは、血糖値を上げる唯一の栄養素である糖質(炭水化物)を制限することにより、血糖値が安定して血流が良くなり、インスリン分泌が抑えられて代謝が安定するからである。健康人でも炭水化物を食べることにより血糖値上昇(ミニスパイク)を起こし血管を傷つけているが、これを避けることができる効果も大きい。
これまで確認されている適応症状は下記のように多岐にわたり、がんをはじめとする日本人の四大死因・五大疾病に対しても優れた予防・改善効果がある。
肝臓がん、すい臓がん、食道がん、大腸がん、乳がん、子宮体がん、腎臓がん、心筋梗塞、動脈硬化、脳梗塞、脳出血、肺炎、うつ病、眠気、イライラ、短気、倦怠感、機能性低血糖、統合失調症、糖尿病、糖尿病合併症、肥満、逆流性食道炎、偏頭痛、花粉症、アレルギー性鼻炎、アトピー、ぜんそく、尋常性乾癬、アルツハイマー、脳血管性認知症、不妊症、生理不順、生理痛、カゼ、虫歯・歯周病、脂肪肝、肺気腫、腰痛、ひざ痛、頻尿・尿もれ、痔、薄まつ毛、枝毛・薄毛・抜け毛、乾燥肌……
本書では、以上のような、日本人を悩ます様々な疾病・生活習慣病、精神疾患、美容的な悩み……などに対する糖質制限食の劇的効果を初公開。丈夫で長生きするための31の指針を示す。
【主要目次】
プロローグ 今こそ、糖質過剰の真の危険を明かします
第1章 四大死因① がんで死んではいけない
第2章 四大死因② 心筋梗塞、脳卒中、肺炎で死んではいけない
第3章 新しい五大疾病、精神疾患で死んではいけない
第4章 五大疾病の中核、糖尿病で死んではいけない
第5章 糖質過剰は全ての人に危険
第6章 身近に広がる糖質過剰病
第7章 糖質制限で現れるダイエット・美容効果
第8章 糖質過剰の社会を変える
おわりに
付録① 糖質制限食のやり方
付録② 食品の糖質量と○△×リスト
付録③ 食べてよい食品、避けたい食品 タイトル
新刊のご案内です。
『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』
生活習慣病を予防&改善する糖質制限食31のポイント
江部康二著 東洋経済新報社
8月1日発売
がアマゾンで予約できるようになりました。
『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』
は一般向けのとてもわかりやすい内容の新刊です。
前著
「糖尿病治療のための!糖質制限食パーフェクトガイド」2013年(東洋経済新報社)
は、医師・医療関係者・専門的な知識を得たい人のための本です。
エビデンスレベルの高い研究論文から、従来の糖尿病治療の限界を証明し、
糖質制限食の有効性や安全性を実証しました。
今回の
『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』は、エビデンスだけにこだわるのではなく、それらをベースに糖質制限食の持つポテンシャル・可能性についてわかりやすく広く大胆に考察してみました。
例えば冒頭では、日本人の四大死因や五大疾病の元凶は、糖質の頻回過剰摂取である可能性が高いことを理論的に平易に説明しています。
読み出したら、一気に読みたくなる内容の本と自負しています。
糖質制限食や人間栄養学や健康に興味がある人、そして従来の医学や栄養学の常識を疑い、自分自身で考えることを目指す人には最適の本と思いますので是非ご一読を!
江部康二
☆☆☆
以下は出版社の紹介文です。
これまで主に糖尿病、ダイエットへの効果がいわれてきた糖質制限食だが、実践している医療現場では、ほかの様々な生活習慣病に対しても劇的な効果を示すことが発見されている。
これは、血糖値を上げる唯一の栄養素である糖質(炭水化物)を制限することにより、血糖値が安定して血流が良くなり、インスリン分泌が抑えられて代謝が安定するからである。健康人でも炭水化物を食べることにより血糖値上昇(ミニスパイク)を起こし血管を傷つけているが、これを避けることができる効果も大きい。
これまで確認されている適応症状は下記のように多岐にわたり、がんをはじめとする日本人の四大死因・五大疾病に対しても優れた予防・改善効果がある。
肝臓がん、すい臓がん、食道がん、大腸がん、乳がん、子宮体がん、腎臓がん、心筋梗塞、動脈硬化、脳梗塞、脳出血、肺炎、うつ病、眠気、イライラ、短気、倦怠感、機能性低血糖、統合失調症、糖尿病、糖尿病合併症、肥満、逆流性食道炎、偏頭痛、花粉症、アレルギー性鼻炎、アトピー、ぜんそく、尋常性乾癬、アルツハイマー、脳血管性認知症、不妊症、生理不順、生理痛、カゼ、虫歯・歯周病、脂肪肝、肺気腫、腰痛、ひざ痛、頻尿・尿もれ、痔、薄まつ毛、枝毛・薄毛・抜け毛、乾燥肌……
本書では、以上のような、日本人を悩ます様々な疾病・生活習慣病、精神疾患、美容的な悩み……などに対する糖質制限食の劇的効果を初公開。丈夫で長生きするための31の指針を示す。
【主要目次】
プロローグ 今こそ、糖質過剰の真の危険を明かします
第1章 四大死因① がんで死んではいけない
第2章 四大死因② 心筋梗塞、脳卒中、肺炎で死んではいけない
第3章 新しい五大疾病、精神疾患で死んではいけない
第4章 五大疾病の中核、糖尿病で死んではいけない
第5章 糖質過剰は全ての人に危険
第6章 身近に広がる糖質過剰病
第7章 糖質制限で現れるダイエット・美容効果
第8章 糖質過剰の社会を変える
おわりに
付録① 糖質制限食のやり方
付録② 食品の糖質量と○△×リスト
付録③ 食べてよい食品、避けたい食品 タイトル
2014年07月18日 (金)
おはようございます。
2014年8月3日(日)に、
「脂肪・コレステロール、糖尿病の真実」
と題し、大阪大学中之島センター10F 「佐治敬三メモリアルホール」にて、講演会を行います。
今回は、「脂肪・コレステロール」分野の第一人者である、
東海大学名誉教授 大櫛陽一先生
をお招きして、私と2人での講演会となります。
第5回 日本プライマリ・ケア連合学会学術大会、2014年5月10日(土)、
シンポジウム
10.新しい常識を人々に~糖質制限、褥瘡、脂質の考え方~
では、5人のパネリストの一人として大櫛先生と私も参加しましたが、超満員になり、糖質制限や脂質の新常識に関心のある医師がどんどん増加しているのを実感できました。
『2263人の医師にインターネットでアンケートしたところ、過半数の医師が「糖質制限」を支持』という記事が、日経メディカルの2014/7/9号に掲載されたのも記憶に新しいところです。
今回は、大櫛陽一先生と江部康二のコラボの講演会で、本邦初の試みなので、とても楽しみです。
脂肪・コレステロール、糖尿病の真実を、2人でしっかり語り、質疑応答も30分たっぷり時間をとります。
大阪そして大阪近隣の糖尿人、メタボ人、コレステロースや脂質関連に興味がある人・・・奮ってご参加下さいね。ヾ(^▽^)
江部康二
******************************
以下、事務局からのご案内です。
ブログ読者の皆様、講演会へいつも多数ご参加いただきましてありがとうございます。
大阪・中之島にて、一般向けの講演会を開催いたします。
今回は、「脂肪・コレステロール、糖尿病の真実」というテーマのもと、東海大学名誉教授 大櫛陽一先生と江部康二理事長による講演を予定しております。
糖質制限食との関連性も高い「脂肪・コレステロール」について、この分野の第一人者、大櫛先生によるレクチャーで理解を深めていただける、絶好の機会です。
糖質制限食とその有効性については、今回も理事長 江部康二がしっかりとお話しいたします。
関西地区の皆様をはじめ、多数のご参加を心よりお待ちしております。
(関東地区でも秋に同様の講演会を開催する予定です。)
///////////////////ご案内/////////////////////
一般社団法人日本糖質制限医療推進協会主催 講演会(大阪)
「脂肪・コレステロール、糖尿病の真実」
■日時:8月3日(日)13:50~16:40頃
※入場受付・開場は13:30~
■会場: 大阪大学中之島センター10F 「佐治敬三メモリアルホール」
〒530-0005 大阪市北区中之島4-3-53
http://www.onc.osaka-u.ac.jp/others/map/index.php
■内容
◆講演① 『脂肪とコレステロールは、あなたの体にいいですよ』
講師: 大櫛陽一
東海大学名誉教授/大櫛医学情報研究所所長
[講師略歴]
1971年 大阪大学大学院工学研究科修了
同年 大阪府に就職。以下を兼任(~1988年)
成人病センター、羽曳野病院、母子センター、府立病院
1988年 東海大学医学部教授(基礎医学系)
2012年 東海大学名誉教授、大櫛医学情報研究所所長
[著書]
・血圧が下がる新食事法(新DASH食) 成美堂出版 2013年
・健康診断の恐怖 宝島社 2013年
・間違っていた糖尿病治療 医学芸術社 2012年
・100歳まで長生きできるコレステロール革命 永岡書店 2012年
・長寿のためのコレステロールガイドライン 中日出版 2010年
・脳卒中データバンク2009 中山書店 2009年
・メタボの罠 角川SSC新書 2007年
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆講演② 『糖質制限食による糖尿病治療』
講師: 江部康二
(一財)高雄病院理事長/(一社)日本糖質制限医療推進協会理事長
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
※抄録は、こちらでご覧いただけます。
http://toushitsuseigen.or.jp/pdf/20140803lecture.pdf
※講演後、両講師による質疑応答を30分、予定しております。
■受講費:賛助会員 2,800円 / 一般(非会員) 3,300円
■お支払い方法: クレジットカード/銀行振込/郵便振替
※事前決済のみとなります。
■お申し込み方法
・賛助会員の方
事務局までメールにてお申し込み下さい。
・賛助会員入会をご希望の方
1.入会案内および会員規約をお読み下さい。
http://toushitsuseigen.or.jp/member.html
2.お申し込みはこちらのフォームからお願いします。
http://toushitsuseigen.or.jp/contact.php
「お問い合せ内容」欄に「8/3大阪講演会、受講希望」とご記入下さい。
・一般(非会員)で、講演会の受講のみご希望の方
こちらのフォームよりお申し込み下さい。
https://ssl.form-mailer.jp/fms/9cbd1ef7287071
■お申し込みの流れ
1.会員の方はメールにて、会員以外の方は各種フォームにてご連絡下さい。
2.事務局よりお支払い方法についてメールでご連絡します。
3.入金確認後、予約確定のメールをお送りします。
4.当日、直接会場までお越し下さい。
■その他
・予約制です。当日参加はできません。
・キャンセルは7月31日(木)までにお願い致します。
それ以降の返金には対応致しかねますので予めご了承ください。
2014年8月3日(日)に、
「脂肪・コレステロール、糖尿病の真実」
と題し、大阪大学中之島センター10F 「佐治敬三メモリアルホール」にて、講演会を行います。
今回は、「脂肪・コレステロール」分野の第一人者である、
東海大学名誉教授 大櫛陽一先生
をお招きして、私と2人での講演会となります。
第5回 日本プライマリ・ケア連合学会学術大会、2014年5月10日(土)、
シンポジウム
10.新しい常識を人々に~糖質制限、褥瘡、脂質の考え方~
では、5人のパネリストの一人として大櫛先生と私も参加しましたが、超満員になり、糖質制限や脂質の新常識に関心のある医師がどんどん増加しているのを実感できました。
『2263人の医師にインターネットでアンケートしたところ、過半数の医師が「糖質制限」を支持』という記事が、日経メディカルの2014/7/9号に掲載されたのも記憶に新しいところです。
今回は、大櫛陽一先生と江部康二のコラボの講演会で、本邦初の試みなので、とても楽しみです。
脂肪・コレステロール、糖尿病の真実を、2人でしっかり語り、質疑応答も30分たっぷり時間をとります。
大阪そして大阪近隣の糖尿人、メタボ人、コレステロースや脂質関連に興味がある人・・・奮ってご参加下さいね。ヾ(^▽^)
江部康二
******************************
以下、事務局からのご案内です。
ブログ読者の皆様、講演会へいつも多数ご参加いただきましてありがとうございます。
大阪・中之島にて、一般向けの講演会を開催いたします。
今回は、「脂肪・コレステロール、糖尿病の真実」というテーマのもと、東海大学名誉教授 大櫛陽一先生と江部康二理事長による講演を予定しております。
糖質制限食との関連性も高い「脂肪・コレステロール」について、この分野の第一人者、大櫛先生によるレクチャーで理解を深めていただける、絶好の機会です。
糖質制限食とその有効性については、今回も理事長 江部康二がしっかりとお話しいたします。
関西地区の皆様をはじめ、多数のご参加を心よりお待ちしております。
(関東地区でも秋に同様の講演会を開催する予定です。)
///////////////////ご案内/////////////////////
一般社団法人日本糖質制限医療推進協会主催 講演会(大阪)
「脂肪・コレステロール、糖尿病の真実」
■日時:8月3日(日)13:50~16:40頃
※入場受付・開場は13:30~
■会場: 大阪大学中之島センター10F 「佐治敬三メモリアルホール」
〒530-0005 大阪市北区中之島4-3-53
http://www.onc.osaka-u.ac.jp/others/map/index.php
■内容
◆講演① 『脂肪とコレステロールは、あなたの体にいいですよ』
講師: 大櫛陽一
東海大学名誉教授/大櫛医学情報研究所所長
[講師略歴]
1971年 大阪大学大学院工学研究科修了
同年 大阪府に就職。以下を兼任(~1988年)
成人病センター、羽曳野病院、母子センター、府立病院
1988年 東海大学医学部教授(基礎医学系)
2012年 東海大学名誉教授、大櫛医学情報研究所所長
[著書]
・血圧が下がる新食事法(新DASH食) 成美堂出版 2013年
・健康診断の恐怖 宝島社 2013年
・間違っていた糖尿病治療 医学芸術社 2012年
・100歳まで長生きできるコレステロール革命 永岡書店 2012年
・長寿のためのコレステロールガイドライン 中日出版 2010年
・脳卒中データバンク2009 中山書店 2009年
・メタボの罠 角川SSC新書 2007年
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◆講演② 『糖質制限食による糖尿病治療』
講師: 江部康二
(一財)高雄病院理事長/(一社)日本糖質制限医療推進協会理事長
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
※抄録は、こちらでご覧いただけます。
http://toushitsuseigen.or.jp/pdf/20140803lecture.pdf
※講演後、両講師による質疑応答を30分、予定しております。
■受講費:賛助会員 2,800円 / 一般(非会員) 3,300円
■お支払い方法: クレジットカード/銀行振込/郵便振替
※事前決済のみとなります。
■お申し込み方法
・賛助会員の方
事務局までメールにてお申し込み下さい。
・賛助会員入会をご希望の方
1.入会案内および会員規約をお読み下さい。
http://toushitsuseigen.or.jp/member.html
2.お申し込みはこちらのフォームからお願いします。
http://toushitsuseigen.or.jp/contact.php
「お問い合せ内容」欄に「8/3大阪講演会、受講希望」とご記入下さい。
・一般(非会員)で、講演会の受講のみご希望の方
こちらのフォームよりお申し込み下さい。
https://ssl.form-mailer.jp/fms/9cbd1ef7287071
■お申し込みの流れ
1.会員の方はメールにて、会員以外の方は各種フォームにてご連絡下さい。
2.事務局よりお支払い方法についてメールでご連絡します。
3.入金確認後、予約確定のメールをお送りします。
4.当日、直接会場までお越し下さい。
■その他
・予約制です。当日参加はできません。
・キャンセルは7月31日(木)までにお願い致します。
それ以降の返金には対応致しかねますので予めご了承ください。
2014年07月17日 (木)
こんにちは。
私が監修している糖質制限食の食材販売ショップ、糖質制限ドットコムで発売中の糖質制限炒飯、大変好評だそうです。
糖質制限 レンジ de ごはん

糖質制限 レンジ de ごはん は、ABSふっくライスを使ったレンジで温めるだけのごはんシリーズで、3月の発売当初、炒飯、高菜炒飯、ドライカレーの3種類をご紹介しました。
その後、あれよあれよとラインナップが増えまして、今ではなんと8種類になりました(^^)
追加で発売されたのは、鶏そぼろとひじきごはん、梅と干しエビごはん、ビビンバ炒飯、鶏ごぼう炒飯、そしてうなぎ飯!の5種類です。
これだけ味のバリエーションが広がれば、毎日食べても飽きないのがからですね(^O^)
この糖質制限 レンジ de ごはん シリーズ、電子レンジ対応パックに入って冷凍されてますので、本当に電子レンジで温めるだけで、お手軽に炒飯を食べることが出来ます(^^)
面倒くさがりの私にもピッタリの新商品です(笑)
食べた感じも、よくよく注意しないとABSふっくライスを使っているとは思えないくらい普通の炒飯で、とても美味しいです(^O^)
これなら、電子レンジさえあれば、職場でも糖質制限の昼食を摂ることができますね。
もちろん、私が監修していますので、血糖測定結果もバッチリです。
全て糖質の含有量とほぼ一致する上昇幅となっています(^^)
我々糖尿人でも安心して食べられる完成度です(^O^)
レンジで温めるだけで炒飯が楽しめる「糖質制限 レンジ de ごはん」
簡単なだけではなく、美味しく血糖上昇も最低限に抑えられています。
糖尿人のみならず、メタボ人、ダイエッターの方も、是非お試しあれ。
江部康二
詳細・ご注文は糖質制限ドットコムまで。
糖質制限 レンジ de ごはん
http://www.toushitsuseigen.com/products/detail85.html
私が監修している糖質制限食の食材販売ショップ、糖質制限ドットコムで発売中の糖質制限炒飯、大変好評だそうです。
糖質制限 レンジ de ごはん

糖質制限 レンジ de ごはん は、ABSふっくライスを使ったレンジで温めるだけのごはんシリーズで、3月の発売当初、炒飯、高菜炒飯、ドライカレーの3種類をご紹介しました。
その後、あれよあれよとラインナップが増えまして、今ではなんと8種類になりました(^^)
追加で発売されたのは、鶏そぼろとひじきごはん、梅と干しエビごはん、ビビンバ炒飯、鶏ごぼう炒飯、そしてうなぎ飯!の5種類です。
これだけ味のバリエーションが広がれば、毎日食べても飽きないのがからですね(^O^)
この糖質制限 レンジ de ごはん シリーズ、電子レンジ対応パックに入って冷凍されてますので、本当に電子レンジで温めるだけで、お手軽に炒飯を食べることが出来ます(^^)
面倒くさがりの私にもピッタリの新商品です(笑)
食べた感じも、よくよく注意しないとABSふっくライスを使っているとは思えないくらい普通の炒飯で、とても美味しいです(^O^)
これなら、電子レンジさえあれば、職場でも糖質制限の昼食を摂ることができますね。
もちろん、私が監修していますので、血糖測定結果もバッチリです。
全て糖質の含有量とほぼ一致する上昇幅となっています(^^)
我々糖尿人でも安心して食べられる完成度です(^O^)
レンジで温めるだけで炒飯が楽しめる「糖質制限 レンジ de ごはん」
簡単なだけではなく、美味しく血糖上昇も最低限に抑えられています。
糖尿人のみならず、メタボ人、ダイエッターの方も、是非お試しあれ。
江部康二
詳細・ご注文は糖質制限ドットコムまで。
糖質制限 レンジ de ごはん
http://www.toushitsuseigen.com/products/detail85.html
糖質制限食・ダイエット食の通信販売|糖質制限ドットコム
糖質制限ドットコムは、糖質制限食の第一人者、高雄病院、江部康二先生監修による糖質オフな食材を販売、糖質制限食に取り組む皆様をサポートします。
2014年07月16日 (水)
こんにちは。
以前、精神科医師Aさんから、コメントいただいた文献をざっと読んでみました。
「オフロードサイクリストにおける運動代謝と身体能力へのケトン食の影響」
という題のポーランドの研究です。(*)
以下、この研究の要約と結果を、かなりアバウトに意訳してみました。
面倒なところは一部省いていますが、大意は合っていると思います。
<要約>
本研究の主な目的は、オフロードサイクリストの好気的パフォーマンスと運動代謝においての、長期的ケトン食の効果を決定することであった
被験者はトレーニング経験が5年間以上のオフロードサイクリングのアスリート。
8人の男性被験者、年齢は28.3±3.9歳
クロスオーバーで、ケトン食と混合食を一ヶ月ずつ。
それぞれ同じトレーニング負荷。
ケトン食:P:C:F=15:15:70
混合食:P:C:F=20:50:30
様々な強度でサイクロエルゴメーターで連続的な運動手順で検査を行った。
ケトン食は、体重、体組成、脂質及びリポタンパク質プロファイルにいおいて好ましい変化があった。
最大酸素摂取量と乳酸閾値と呼吸交換率(RER)は、安静時および運動の最初の3つの段階(10分、45分、90分・・・低~中程度の強度)においては、ケトン食が優位であった。
最後のマックス強度の運動の時は、ケトン食の優位は逆転した。
<結果>
有酸素持続的なアスリートにおいては、ケトン食は好ましい可能性がある。
高容量で、低から中等度の強度のトレーニング負荷のトレーニング過程においては、ケトン食は優位である可能性がある。
筋肉のダメージも少ない。
しかし高強度の運動においては、ケトン食は筋肉中のグリコーゲン貯蔵が少なく解糖酵素の能力が低下するので運動能力を低下させる。
*ケトン食は脂肪酸代謝を活性化させ、インスリンレベルとブドウ糖利用を減少させる。
自転車のアスリート8名の研究で、ケトン食を摂取した1ヶ月と混合食を摂取した1ヶ月で、それぞれデータをとって、比較した研究です。
結論は、有酸素運動(この研究では自転車競技)において、低強度~中等度の強度トレーニングなら、ケトン食は混合食(普通食)より優位であるけれど、高強度のトレーニングでは、優位は逆転するということです。
これは、中程度の強度のトレーニングなら、ケトン食で脂肪酸代謝が活性化しているので、それをエネルギー源として筋肉は混合食(普通食)の時より効率的に活動できるということです。
この結論は、私の印象とも一致しています。
このことを考慮すると、有酸素運動が主のマラソンやトレイルランなどでは、ケトン食を実践していると、筋肉はしっかり「脂肪酸-ケトン体」を主たるエネルギー源として使って、中等度の強度の運動で走り続けて、ラストスパートだけは、「グリコーゲン-ブドウ糖」をエネルギーに使って無酸素運動で強度の運動で終了というパターンが可能です。
この研究のケトン食は、糖質15%ですから、高雄病院のスーパー糖質制限食の12%と似たようなものです。
そうすると、長距離ランナーなどでいつも通りのトレーニングでスーパー糖質制限食を実践していると、筋肉は「脂肪酸-ケトン体エネルギーシステム」を使いやすくなります。
そして中程度の強度の走行では、脂肪酸-ケトン体を利用してブドウ糖-グリコーゲンエネルギーシステムを節約しておいて、ラストスパートで最後に効率的にそれを使うということが可能となります。
(*)
http://www.mdpi.com/2072-6643/6/7/2493#tabs-5
Nutrients 2014, 6, 2493-2508; doi:10.3390/nu6072493
The Effects of a Ketogenic Diet on Exercise Metabolism and
Physical Performance in Off-Road Cyclists
Adam Zajac 1
Stanisław Poprzecki 2
Adam Maszczyk 1,*, Miłosz Czuba 1
Małgorzata Michalczyk 3
and Grzegorz Zydek 3
江部康二
以前、精神科医師Aさんから、コメントいただいた文献をざっと読んでみました。
「オフロードサイクリストにおける運動代謝と身体能力へのケトン食の影響」
という題のポーランドの研究です。(*)
以下、この研究の要約と結果を、かなりアバウトに意訳してみました。
面倒なところは一部省いていますが、大意は合っていると思います。
<要約>
本研究の主な目的は、オフロードサイクリストの好気的パフォーマンスと運動代謝においての、長期的ケトン食の効果を決定することであった
被験者はトレーニング経験が5年間以上のオフロードサイクリングのアスリート。
8人の男性被験者、年齢は28.3±3.9歳
クロスオーバーで、ケトン食と混合食を一ヶ月ずつ。
それぞれ同じトレーニング負荷。
ケトン食:P:C:F=15:15:70
混合食:P:C:F=20:50:30
様々な強度でサイクロエルゴメーターで連続的な運動手順で検査を行った。
ケトン食は、体重、体組成、脂質及びリポタンパク質プロファイルにいおいて好ましい変化があった。
最大酸素摂取量と乳酸閾値と呼吸交換率(RER)は、安静時および運動の最初の3つの段階(10分、45分、90分・・・低~中程度の強度)においては、ケトン食が優位であった。
最後のマックス強度の運動の時は、ケトン食の優位は逆転した。
<結果>
有酸素持続的なアスリートにおいては、ケトン食は好ましい可能性がある。
高容量で、低から中等度の強度のトレーニング負荷のトレーニング過程においては、ケトン食は優位である可能性がある。
筋肉のダメージも少ない。
しかし高強度の運動においては、ケトン食は筋肉中のグリコーゲン貯蔵が少なく解糖酵素の能力が低下するので運動能力を低下させる。
*ケトン食は脂肪酸代謝を活性化させ、インスリンレベルとブドウ糖利用を減少させる。
自転車のアスリート8名の研究で、ケトン食を摂取した1ヶ月と混合食を摂取した1ヶ月で、それぞれデータをとって、比較した研究です。
結論は、有酸素運動(この研究では自転車競技)において、低強度~中等度の強度トレーニングなら、ケトン食は混合食(普通食)より優位であるけれど、高強度のトレーニングでは、優位は逆転するということです。
これは、中程度の強度のトレーニングなら、ケトン食で脂肪酸代謝が活性化しているので、それをエネルギー源として筋肉は混合食(普通食)の時より効率的に活動できるということです。
この結論は、私の印象とも一致しています。
このことを考慮すると、有酸素運動が主のマラソンやトレイルランなどでは、ケトン食を実践していると、筋肉はしっかり「脂肪酸-ケトン体」を主たるエネルギー源として使って、中等度の強度の運動で走り続けて、ラストスパートだけは、「グリコーゲン-ブドウ糖」をエネルギーに使って無酸素運動で強度の運動で終了というパターンが可能です。
この研究のケトン食は、糖質15%ですから、高雄病院のスーパー糖質制限食の12%と似たようなものです。
そうすると、長距離ランナーなどでいつも通りのトレーニングでスーパー糖質制限食を実践していると、筋肉は「脂肪酸-ケトン体エネルギーシステム」を使いやすくなります。
そして中程度の強度の走行では、脂肪酸-ケトン体を利用してブドウ糖-グリコーゲンエネルギーシステムを節約しておいて、ラストスパートで最後に効率的にそれを使うということが可能となります。
(*)
http://www.mdpi.com/2072-6643/6/7/2493#tabs-5
Nutrients 2014, 6, 2493-2508; doi:10.3390/nu6072493
The Effects of a Ketogenic Diet on Exercise Metabolism and
Physical Performance in Off-Road Cyclists
Adam Zajac 1
Stanisław Poprzecki 2
Adam Maszczyk 1,*, Miłosz Czuba 1
Małgorzata Michalczyk 3
and Grzegorz Zydek 3
江部康二
2014年07月15日 (火)
こんにちは。
今日も、血糖変動幅のお話しです。
現在、血糖値が高いときと低いときの差(血糖変動幅)が大きいほど酸化ストレスを生じやすく、動脈硬化が進行し、糖尿病合併症につながりやすいと考えられています。
また糖尿病でない人においても、血糖変動幅の増大は、急性の心筋梗塞や狭心症にも関与することが知られています。
従って血糖変動幅を小さくして、一日を通して食前食後の血糖値の推移をできるだけ平坦に近づければ、急性冠症候群や糖尿病合併症も生じにくいという理屈となります。
すなわち血糖変動幅は、小さければ小さいほどいいのです。
例えば重症ICU入院患者を血糖変動の大きさに応じて、4分して死亡率をみた研究があります。
血糖変動の最も小さいグループの死亡率が12.1%であったのに対し、 血糖変動が大きくなるにつれ患者死亡率は19.9%、
27.7%、そして37.8%と有意に増加しました。(*)
東京慈恵会医科大学附属第三病院 糖尿病・代謝・内分泌内科の森豊診療部長によれば、
「初期の 2 型糖尿病患者と健常者に対して CGM にて血糖日内変動を比較した結果、両者の平均血糖値にはそれほど大きな差がなかったにもかかわらず、糖尿病患者の血糖変動幅の指標はいずれも健常者の 2 ~ 3 倍にのぼり、糖尿病患者ではHbA1c値がそれほど高くない段階から1日のなかで血糖値が大きく変動していることがわかった。」(**)
とのことです。
つまり、HbA1cには大差がなかったのに、糖尿人では健常人に比し、血糖変動幅が2~3倍もあり、それが将来の合併症につながっていくのだと思われます。
血糖値は、食事の内容で、全く違ってきます。
血糖値を上昇させるのは、糖質だけであり、蛋白質・脂質は上げません。
すなわち血糖変動幅を増大させるのは糖質摂取時だけです。
スーパー糖質制限食なら、血糖変動はほとんどなくなり、一日を通してフラットに近づきます。
そうなると、糖尿病合併症や急性冠症候群(心筋梗塞や狭心症)のリスクも大幅に減少します(^^)
日本糖尿病学会推奨の糖尿病食(高糖質食)では、血糖変動幅増大は決して防げず、糖尿病合併症や急性冠症候群(心筋梗塞や狭心症)のリスクも増大の一途なのです(=_=;)
一応、日本糖尿病学会的には、血糖変動は、70mg/dl以上で180mg/dl未満の間であれば、許容範囲としているようです。
しかし、理論的に言えば、血糖変動は小さければ小さいほどいいに決まっているのです。
(*)
Egi M,Bellomo R,Stachowski E,et al:Variability of Blood
Glucose Concentration and Short-term Mortality in Critically
Ill Patients.Anesthesiology 105:244-252,2006
(**)Online DITN 第 408 号 ■ EDITORIAL(1)
2012 Medical Journal Sha Co., Ltd. Online DITN 第 408 号
2012 年(平成 24 年)3 月 5 日発行
江部康二
今日も、血糖変動幅のお話しです。
現在、血糖値が高いときと低いときの差(血糖変動幅)が大きいほど酸化ストレスを生じやすく、動脈硬化が進行し、糖尿病合併症につながりやすいと考えられています。
また糖尿病でない人においても、血糖変動幅の増大は、急性の心筋梗塞や狭心症にも関与することが知られています。
従って血糖変動幅を小さくして、一日を通して食前食後の血糖値の推移をできるだけ平坦に近づければ、急性冠症候群や糖尿病合併症も生じにくいという理屈となります。
すなわち血糖変動幅は、小さければ小さいほどいいのです。
例えば重症ICU入院患者を血糖変動の大きさに応じて、4分して死亡率をみた研究があります。
血糖変動の最も小さいグループの死亡率が12.1%であったのに対し、 血糖変動が大きくなるにつれ患者死亡率は19.9%、
27.7%、そして37.8%と有意に増加しました。(*)
東京慈恵会医科大学附属第三病院 糖尿病・代謝・内分泌内科の森豊診療部長によれば、
「初期の 2 型糖尿病患者と健常者に対して CGM にて血糖日内変動を比較した結果、両者の平均血糖値にはそれほど大きな差がなかったにもかかわらず、糖尿病患者の血糖変動幅の指標はいずれも健常者の 2 ~ 3 倍にのぼり、糖尿病患者ではHbA1c値がそれほど高くない段階から1日のなかで血糖値が大きく変動していることがわかった。」(**)
とのことです。
つまり、HbA1cには大差がなかったのに、糖尿人では健常人に比し、血糖変動幅が2~3倍もあり、それが将来の合併症につながっていくのだと思われます。
血糖値は、食事の内容で、全く違ってきます。
血糖値を上昇させるのは、糖質だけであり、蛋白質・脂質は上げません。
すなわち血糖変動幅を増大させるのは糖質摂取時だけです。
スーパー糖質制限食なら、血糖変動はほとんどなくなり、一日を通してフラットに近づきます。
そうなると、糖尿病合併症や急性冠症候群(心筋梗塞や狭心症)のリスクも大幅に減少します(^^)
日本糖尿病学会推奨の糖尿病食(高糖質食)では、血糖変動幅増大は決して防げず、糖尿病合併症や急性冠症候群(心筋梗塞や狭心症)のリスクも増大の一途なのです(=_=;)
一応、日本糖尿病学会的には、血糖変動は、70mg/dl以上で180mg/dl未満の間であれば、許容範囲としているようです。
しかし、理論的に言えば、血糖変動は小さければ小さいほどいいに決まっているのです。
(*)
Egi M,Bellomo R,Stachowski E,et al:Variability of Blood
Glucose Concentration and Short-term Mortality in Critically
Ill Patients.Anesthesiology 105:244-252,2006
(**)Online DITN 第 408 号 ■ EDITORIAL(1)
2012 Medical Journal Sha Co., Ltd. Online DITN 第 408 号
2012 年(平成 24 年)3 月 5 日発行
江部康二
2014年07月14日 (月)
こんにちは。
今日は酸化ストレスのお話しです。
人体は、酸化反応と抗酸化反応のバランスがとれていると、正常に機能します。
酸化反応が抗酸化反応を上まわった状態を酸化ストレスといいます。
細胞内のミトコンドリア(*)の活動で日常的に活性酸素が発生しますが、生体の抗酸化反応で処理しています。
スーパーーパーオキシドディスムターゼ (Superoxide dismutase, SOD) は、細胞内に発生した活性酸素を分解する酵素です。生体内のビタミンC、ビタミンE、グルタチオンなどが抗酸化作用を有しています。
ヒトにおいて、最も一般的な酸化ストレスの発生源は喫煙と高血糖です。
『高血糖→糖化蛋白生成亢進→糖化蛋白が種々の酵素と反応して活性酸素生成。』
高血糖は、糖化蛋白(**)の生成を亢進させます。
糖化蛋白は、様々な酵素と反応して、活性酸素を生成します。
活性酸素は生体の酸化反応の大本です。
酸化ストレスが、動脈硬化・老化・癌・アルツハイマー・パーキンソン等、様々な疾病の元凶とされています。
血糖値に関しては食後高血糖と平均血糖変動幅増大が最大の酸化ストレスリスクとされています。
これは世界中の医学界において、認められています。
糖質・脂質・蛋白質のうち、食後高血糖と平均血糖変動幅増大を引き起こすのは、糖質だけです。
従って、日本糖尿病学会推奨のカロリー制限食(高糖質食)を、つらいのに一生懸命我慢して頑張っても食後高血糖と平均血糖変動幅増大を予防することは、理論的に不可能なのです。
糖尿病の食事療法において、食後高血糖と平均血糖変動幅増大を予防できるのは糖質制限食だけです。
日本糖尿病学会は、「食事療法」と「食後高血糖と平均血糖変動幅増大の予防」について、学会として指針を示すべきだと思います。
江部康二
(*)ミトコンドリア
ミトコンドリアは細胞の中にあるエネルギー生産装置です。
酸素の存在下において、ミトコンドリアの中でTCA回路(クエン酸回路)が作動して、エネルギーを作って、それにより身体は活動しています。
ミトコンドリアの活動の過程で出る「廃棄物」が活性酸素です。
(**)糖化蛋白
糖化反応(とうかはんのう)とは、グルコースなどの糖が、直接タンパク質または脂質に結合する反応の事です。
糖尿病の検査指標のHbA1cは、糖化したヘモグロビンのことです。
糖化反応の初期段階のアマドリ化合物としては、HbA1cやグリコアルブミンなどが代表的な物質です。
糖化反応系はアマドリ化合物生成までの反応を初期段階と呼び、以降の後期段階反応と区別しています。
最近AGEs(advanced glycation endprpducts:糖化最終産物)が注目されています。
AGEsは血管内皮を障害して動脈硬化の元となり、活性酸素も発生させます。
今日は酸化ストレスのお話しです。
人体は、酸化反応と抗酸化反応のバランスがとれていると、正常に機能します。
酸化反応が抗酸化反応を上まわった状態を酸化ストレスといいます。
細胞内のミトコンドリア(*)の活動で日常的に活性酸素が発生しますが、生体の抗酸化反応で処理しています。
スーパーーパーオキシドディスムターゼ (Superoxide dismutase, SOD) は、細胞内に発生した活性酸素を分解する酵素です。生体内のビタミンC、ビタミンE、グルタチオンなどが抗酸化作用を有しています。
ヒトにおいて、最も一般的な酸化ストレスの発生源は喫煙と高血糖です。
『高血糖→糖化蛋白生成亢進→糖化蛋白が種々の酵素と反応して活性酸素生成。』
高血糖は、糖化蛋白(**)の生成を亢進させます。
糖化蛋白は、様々な酵素と反応して、活性酸素を生成します。
活性酸素は生体の酸化反応の大本です。
酸化ストレスが、動脈硬化・老化・癌・アルツハイマー・パーキンソン等、様々な疾病の元凶とされています。
血糖値に関しては食後高血糖と平均血糖変動幅増大が最大の酸化ストレスリスクとされています。
これは世界中の医学界において、認められています。
糖質・脂質・蛋白質のうち、食後高血糖と平均血糖変動幅増大を引き起こすのは、糖質だけです。
従って、日本糖尿病学会推奨のカロリー制限食(高糖質食)を、つらいのに一生懸命我慢して頑張っても食後高血糖と平均血糖変動幅増大を予防することは、理論的に不可能なのです。
糖尿病の食事療法において、食後高血糖と平均血糖変動幅増大を予防できるのは糖質制限食だけです。
日本糖尿病学会は、「食事療法」と「食後高血糖と平均血糖変動幅増大の予防」について、学会として指針を示すべきだと思います。
江部康二
(*)ミトコンドリア
ミトコンドリアは細胞の中にあるエネルギー生産装置です。
酸素の存在下において、ミトコンドリアの中でTCA回路(クエン酸回路)が作動して、エネルギーを作って、それにより身体は活動しています。
ミトコンドリアの活動の過程で出る「廃棄物」が活性酸素です。
(**)糖化蛋白
糖化反応(とうかはんのう)とは、グルコースなどの糖が、直接タンパク質または脂質に結合する反応の事です。
糖尿病の検査指標のHbA1cは、糖化したヘモグロビンのことです。
糖化反応の初期段階のアマドリ化合物としては、HbA1cやグリコアルブミンなどが代表的な物質です。
糖化反応系はアマドリ化合物生成までの反応を初期段階と呼び、以降の後期段階反応と区別しています。
最近AGEs(advanced glycation endprpducts:糖化最終産物)が注目されています。
AGEsは血管内皮を障害して動脈硬化の元となり、活性酸素も発生させます。
2014年07月14日 (月)
糖質制限 サウザンアイランドドレッシング

こんにちは。
あらてつさんの糖質制限ドットコムから、糖質制限サウザンアイランドドレッシングが新発売になりました。
これまであるようで無かった、サウザンアイランドドレッシングの糖質制限版です。
糖質制限でドレッシングと云えば、ある意味鬼門でもありました(^_^;)
例えば、サラダバーのあるファミリーレストランでしたら、自分でドレッシングを選べるのでまだいいのですが、普通のお店ですとサラダを頼むと否応なしにドレッシングが掛って出てきます(T_T)
特に業務用のドレッシングを使っているレストランなどは、砂糖たっぷりのドレッシングを使ってる場合が多いです。
なので私は、サラダを注文したときなど、砂糖たっぷりの甘いドレッシングは断って、マヨネーズを持ってきてもらいます。
ですが、正直なところ、マヨネーズばかりでは流石に飽きてきます(^_^;)
糖質量が低くて美味しいドレッシングはないものかと思っていましたら、あらてつさん、サウザンアイランドドレッシングを糖質制限で作ってくれました。
試作の段階から何度か試食しましたが、糖質制限とは思えない完成度で、ちゃんとサウザンアイランドドレッシングの味がします(^O^)
これですと、マヨネーズだけのサラダに別れを告げて、美味しく楽しくサラダを味わうことができます(^_^)
いや、決してマヨネーズが美味しく無いといっている訳ではないので念のため(^_^;)
この糖質制限サウザンアイランドドレッシング、完成までにかなり時間がかかったそうで、なんでも、このような粘性のあるドレッシングを糖質制限で作るのは、けっこう難しいのだそうです。
それをここまでのレベルのドレッシングに完成させてくれたメーカーさんに、拍手を送りたいと思います\(^o^)/
それから、この糖質制限ドレッシング、サラダ以外にもお勧めの食べ方があります。
糖質制限ハンバーガーのハンバーガーソースです。
同じく、糖質制限ドットコムのおいしい糖質制限パンを半分に切って、ハンバーグを挟んでこの糖質制限サウザンアイランドドレッシングをかけてもらえば、糖質制限ハンバーガーが完成です(^O^)
私行きつけの糖質制限なスペイン料理店、ハルディンさんでも、大人気の隠れメニューになっています。

私の顔が旗になりました(^_^;)

この旗、孫のお気に入りです(^_^;)
サラダにもハンバーガーにも使える、糖質制限サウザンアイランドドレッシング、糖尿人、メタボ人、ダイエッター、全ての糖質セイゲニストの皆さんにお勧めします(^O^)
ご注文及び詳細はこちらです。
糖質制限 サウザンアイランドドレッシング
http://www.toushitsuseigen.com/products/detail89.html
江部康二

こんにちは。
あらてつさんの糖質制限ドットコムから、糖質制限サウザンアイランドドレッシングが新発売になりました。
これまであるようで無かった、サウザンアイランドドレッシングの糖質制限版です。
糖質制限でドレッシングと云えば、ある意味鬼門でもありました(^_^;)
例えば、サラダバーのあるファミリーレストランでしたら、自分でドレッシングを選べるのでまだいいのですが、普通のお店ですとサラダを頼むと否応なしにドレッシングが掛って出てきます(T_T)
特に業務用のドレッシングを使っているレストランなどは、砂糖たっぷりのドレッシングを使ってる場合が多いです。
なので私は、サラダを注文したときなど、砂糖たっぷりの甘いドレッシングは断って、マヨネーズを持ってきてもらいます。
ですが、正直なところ、マヨネーズばかりでは流石に飽きてきます(^_^;)
糖質量が低くて美味しいドレッシングはないものかと思っていましたら、あらてつさん、サウザンアイランドドレッシングを糖質制限で作ってくれました。
試作の段階から何度か試食しましたが、糖質制限とは思えない完成度で、ちゃんとサウザンアイランドドレッシングの味がします(^O^)
これですと、マヨネーズだけのサラダに別れを告げて、美味しく楽しくサラダを味わうことができます(^_^)
いや、決してマヨネーズが美味しく無いといっている訳ではないので念のため(^_^;)
この糖質制限サウザンアイランドドレッシング、完成までにかなり時間がかかったそうで、なんでも、このような粘性のあるドレッシングを糖質制限で作るのは、けっこう難しいのだそうです。
それをここまでのレベルのドレッシングに完成させてくれたメーカーさんに、拍手を送りたいと思います\(^o^)/
それから、この糖質制限ドレッシング、サラダ以外にもお勧めの食べ方があります。
糖質制限ハンバーガーのハンバーガーソースです。
同じく、糖質制限ドットコムのおいしい糖質制限パンを半分に切って、ハンバーグを挟んでこの糖質制限サウザンアイランドドレッシングをかけてもらえば、糖質制限ハンバーガーが完成です(^O^)
私行きつけの糖質制限なスペイン料理店、ハルディンさんでも、大人気の隠れメニューになっています。

私の顔が旗になりました(^_^;)

この旗、孫のお気に入りです(^_^;)
サラダにもハンバーガーにも使える、糖質制限サウザンアイランドドレッシング、糖尿人、メタボ人、ダイエッター、全ての糖質セイゲニストの皆さんにお勧めします(^O^)
ご注文及び詳細はこちらです。
糖質制限 サウザンアイランドドレッシング
http://www.toushitsuseigen.com/products/detail89.html
江部康二
2014年07月13日 (日)
こんにちは。
2014年、7月、8月の糖質制限食講演会のご案内です。
A)
富士見高原病院 公開講演会
日時:2014年7月28日(月)17:30~19:15
内容:
1)富士見高原病院の栄養士さんが15分講演。
2)江部康二60分講演+質疑応答30分
糖尿病・メタボを解決する食事療法
-糖質制限食の有効性と可能性-
会場:富士見高原病院 西診療棟4階第一会議室
長野県諏訪郡富士見町落合11100
お問い合わせ先:富士見高原病院 0266-62-3030
参加費:無料
B)
「脂肪・コレステロール、糖尿病の真実」 大阪中之島講演会
日時:2014年8月3日(日)13:50~16:40
入場受付・開場は13:30~
主催:日本糖質制限医療推進協会
内容:「コレステロールの真実」「糖質制限食と糖尿病」
1)「コレステロールの真実」 60分 大櫛陽一先生
2)「糖質制限食と糖尿病」 60分 江部康二
質疑応答:30分
会場:大阪大学中之島センター10F 「佐治敬三メモリアルホール」
参加費:賛助会員 2,800円 一般(非会員)3,300円
■お支払い方法: クレジットカード/銀行振込/郵便振替
※事前決済のみとなります。
■お申し込み方法
・賛助会員の方
事務局までメールにてお申し込み下さい。
・賛助会員入会をご希望の方
1.入会案内および会員規約をお読み下さい。
http://toushitsuseigen.or.jp/member.html
2.お申し込みはこちらのフォームからお願いします。
http://toushitsuseigen.or.jp/contact.php
「お問い合せ内容」欄に「8/3大阪講演会、受講希望」とご記入下さい。
・一般(非会員)で、講演会の受講のみご希望の方
こちらのフォームよりお申し込み下さい。
https://ssl.form-mailer.jp/fms/9cbd1ef7287071
■お申し込みの流れ
1.会員の方はメールにて、会員以外の方は各種フォームにてご連絡下さい。
2.事務局よりお支払い方法についてメールでご連絡します。
3.入金確認後、予約確定のメールをお送りします。
4.当日、直接会場までお越し下さい。
■その他
・予約制です。当日参加はできません。
・キャンセルは7月31日(木)までにお願い致します。
それ以降の返金には対応致しかねますので予めご了承ください。
C)
朝日カルチャーセンター京都教室講座 糖質制限食
日時:2014年8月5日(火)15:00~16:30
会場:朝日カルチャーセンター京都教室
内容:「糖質制限健康法~糖尿病克服とダイエット」
参加費:会員 3,024円 一般 3,564円
お問い合わせ先:朝日カルチャーセンター京都教室 075-231-9693
D)
朝日カルチャーセンター立川教室講座 糖質制限食
日時:2014年8月23日(土)15:00~17:00
会場:朝日カルチャー 立川教室
内容:糖質制限食の有効性・可能性
~糖尿病・メタボ・生活習慣病・がん・・・~
参加費:会員 3,024円 一般 3,672円
お問い合わせ先:朝日カルチャーセンター立川教室 042-527-6511
2014年、7月、8月の糖質制限食講演会のご案内です。
A)
富士見高原病院 公開講演会
日時:2014年7月28日(月)17:30~19:15
内容:
1)富士見高原病院の栄養士さんが15分講演。
2)江部康二60分講演+質疑応答30分
糖尿病・メタボを解決する食事療法
-糖質制限食の有効性と可能性-
会場:富士見高原病院 西診療棟4階第一会議室
長野県諏訪郡富士見町落合11100
お問い合わせ先:富士見高原病院 0266-62-3030
参加費:無料
B)
「脂肪・コレステロール、糖尿病の真実」 大阪中之島講演会
日時:2014年8月3日(日)13:50~16:40
入場受付・開場は13:30~
主催:日本糖質制限医療推進協会
内容:「コレステロールの真実」「糖質制限食と糖尿病」
1)「コレステロールの真実」 60分 大櫛陽一先生
2)「糖質制限食と糖尿病」 60分 江部康二
質疑応答:30分
会場:大阪大学中之島センター10F 「佐治敬三メモリアルホール」
参加費:賛助会員 2,800円 一般(非会員)3,300円
■お支払い方法: クレジットカード/銀行振込/郵便振替
※事前決済のみとなります。
■お申し込み方法
・賛助会員の方
事務局までメールにてお申し込み下さい。
・賛助会員入会をご希望の方
1.入会案内および会員規約をお読み下さい。
http://toushitsuseigen.or.jp/member.html
2.お申し込みはこちらのフォームからお願いします。
http://toushitsuseigen.or.jp/contact.php
「お問い合せ内容」欄に「8/3大阪講演会、受講希望」とご記入下さい。
・一般(非会員)で、講演会の受講のみご希望の方
こちらのフォームよりお申し込み下さい。
https://ssl.form-mailer.jp/fms/9cbd1ef7287071
■お申し込みの流れ
1.会員の方はメールにて、会員以外の方は各種フォームにてご連絡下さい。
2.事務局よりお支払い方法についてメールでご連絡します。
3.入金確認後、予約確定のメールをお送りします。
4.当日、直接会場までお越し下さい。
■その他
・予約制です。当日参加はできません。
・キャンセルは7月31日(木)までにお願い致します。
それ以降の返金には対応致しかねますので予めご了承ください。
C)
朝日カルチャーセンター京都教室講座 糖質制限食
日時:2014年8月5日(火)15:00~16:30
会場:朝日カルチャーセンター京都教室
内容:「糖質制限健康法~糖尿病克服とダイエット」
参加費:会員 3,024円 一般 3,564円
お問い合わせ先:朝日カルチャーセンター京都教室 075-231-9693
D)
朝日カルチャーセンター立川教室講座 糖質制限食
日時:2014年8月23日(土)15:00~17:00
会場:朝日カルチャー 立川教室
内容:糖質制限食の有効性・可能性
~糖尿病・メタボ・生活習慣病・がん・・・~
参加費:会員 3,024円 一般 3,672円
お問い合わせ先:朝日カルチャーセンター立川教室 042-527-6511
2014年07月13日 (日)
【14/07/13 bonita
目が離せませんでした
もう脳の栄養は糖分だけではないという事が、実証されているこの世の中で、このCMを流していいのでしょうか?テレビ局の倫理観最低ですね。
多くの人が騙されない様に祈るばかりです。
http://www.youtube.com/watch?v=KE_p6qNd0oI】
【13/06/20 Hix
JARO
はじめてコメントさせていただきます。
先生の著書に巡り会い、糖質制限を始めて一年が経とうとしています。
自分は38になりますが、20年近く糖尿病とつきあい、インスリンを使い続けてきました。従来のカロリー制限食を実践しながら、インスリンを増やすことも合併症もなくここまでやってこれたのは、今にして思えば奇跡ですね(^_^;)
現在はA1c:5.5(NGSP)あたりに落ちつき、インスリンも1/3ほど減らすことができ、先生には感謝の言葉もありません。
ひとつ残念なのは、これほどのデータを目の前にしながら、いまだに主治医が糖質制限に否定的なことです。
自分は群馬県に住んでいます。近くに糖質制限推奨を表明されている医師がいらしたらすぐにでも鞍替えするのですが、今のところ見つけることができていません。
ところで、話題になっていた「お砂糖真時代協議会」のCMを目にしました。
やはり表現に問題があったので、自分もJAROに電話し、あらためてケトン体やグルットワンについてお話しして、先方への指導をお願いしてみました。
すでに数件苦情が寄せられているとのことで、すぐに対応がありました。
CMの放映期間が来週いっぱいなので、撮り直すのは現実的ではない。
ケトン体については、問題の場面で字幕スーパーでふれる。
次回のCMは、今回の指摘を留意して作成する。
以上のような話にまとまったとの説明がJAROからの回答でした。
自分から行動すれば、少しずつでも環境は変えていける実感がしました。
これからも糖質制限を続け、微力でもその普及の支えになれる活動をしていきます。】
bonita さん
「お砂糖真時代協議会」の動画ですね。
この動画、大間違いです。
「お砂糖真時代協議会」の動画の内容は以下の1)2)3)4)です
1)脳は、ブドウ糖をたった一つのエネルギーとして活動を続けています。
2)脳は、ブドウ糖を蓄えておくことができません。
3)脳に素早くエネルギーを送り込むことができるのは砂糖です。
4)あなたの脳にお砂糖は足りているでしょうか?
1)は完全に間違っています。脳は脂肪酸の代謝産物のケトン体をいくらでも利用できるからです。正確には、脳はケトン体とブドウ糖をエネルギー源とします。
2)3)に関しては、脳はブドウ糖を蓄えることはできませんが、血流がある限りその中に血糖が存在しているので、脳においてブドウ糖が不足することはありません。
すなわち、砂糖など食べなくても、空腹時血糖値(60~109mg)があるていど下がってくれば、肝臓でアミノ酸、乳酸、グリセロール(中性脂肪の代謝産物)からブドウ糖をつくって血糖値を維持するシステムが、人体には備わっています。
これを糖新生といいます。
700万年間の狩猟・採集時代には飢餓との戦いが日常であった人類のご先祖においては、肝臓の糖新生はフル稼働していたことでしょう。
このように例え絶食状態でも肝臓の糖新生により、ご先祖は低血糖に陥ることはなかったのです。
4)必須アミノ酸、必須脂肪酸、ビタミン、ミネラル、微量元素は食材から必ず摂取する必要があります。
しかし必須糖質はありませんので、理論的には砂糖どころか糖質ゼロでもヒトは生きていけるのです。
砂糖など、そもそも必要ないのです。
なお、人体で唯一、エネルギー源として、ブドウ糖しか利用できないのは赤血球です。
赤血球には、細胞内エネルギー生産装置であるミトコンドリアがないので、ケトン体や脂肪酸がエネルギー源として利用できず、ブドウ糖だけなのです。
2013年6月にHix さんがJAROに電話されて、回答があり、この件は解決済みかと思っていたら、ほとぼりが冷めたらまた、復活ですか?
「お砂糖真時代協議会」・・・懲りない面々ですね。
いい加減にして欲しいです。
公共の電波で、嘘の情報を流すのは、即刻中止すべきです。
江部康二
目が離せませんでした
もう脳の栄養は糖分だけではないという事が、実証されているこの世の中で、このCMを流していいのでしょうか?テレビ局の倫理観最低ですね。
多くの人が騙されない様に祈るばかりです。
http://www.youtube.com/watch?v=KE_p6qNd0oI】
【13/06/20 Hix
JARO
はじめてコメントさせていただきます。
先生の著書に巡り会い、糖質制限を始めて一年が経とうとしています。
自分は38になりますが、20年近く糖尿病とつきあい、インスリンを使い続けてきました。従来のカロリー制限食を実践しながら、インスリンを増やすことも合併症もなくここまでやってこれたのは、今にして思えば奇跡ですね(^_^;)
現在はA1c:5.5(NGSP)あたりに落ちつき、インスリンも1/3ほど減らすことができ、先生には感謝の言葉もありません。
ひとつ残念なのは、これほどのデータを目の前にしながら、いまだに主治医が糖質制限に否定的なことです。
自分は群馬県に住んでいます。近くに糖質制限推奨を表明されている医師がいらしたらすぐにでも鞍替えするのですが、今のところ見つけることができていません。
ところで、話題になっていた「お砂糖真時代協議会」のCMを目にしました。
やはり表現に問題があったので、自分もJAROに電話し、あらためてケトン体やグルットワンについてお話しして、先方への指導をお願いしてみました。
すでに数件苦情が寄せられているとのことで、すぐに対応がありました。
CMの放映期間が来週いっぱいなので、撮り直すのは現実的ではない。
ケトン体については、問題の場面で字幕スーパーでふれる。
次回のCMは、今回の指摘を留意して作成する。
以上のような話にまとまったとの説明がJAROからの回答でした。
自分から行動すれば、少しずつでも環境は変えていける実感がしました。
これからも糖質制限を続け、微力でもその普及の支えになれる活動をしていきます。】
bonita さん
「お砂糖真時代協議会」の動画ですね。
この動画、大間違いです。
「お砂糖真時代協議会」の動画の内容は以下の1)2)3)4)です
1)脳は、ブドウ糖をたった一つのエネルギーとして活動を続けています。
2)脳は、ブドウ糖を蓄えておくことができません。
3)脳に素早くエネルギーを送り込むことができるのは砂糖です。
4)あなたの脳にお砂糖は足りているでしょうか?
1)は完全に間違っています。脳は脂肪酸の代謝産物のケトン体をいくらでも利用できるからです。正確には、脳はケトン体とブドウ糖をエネルギー源とします。
2)3)に関しては、脳はブドウ糖を蓄えることはできませんが、血流がある限りその中に血糖が存在しているので、脳においてブドウ糖が不足することはありません。
すなわち、砂糖など食べなくても、空腹時血糖値(60~109mg)があるていど下がってくれば、肝臓でアミノ酸、乳酸、グリセロール(中性脂肪の代謝産物)からブドウ糖をつくって血糖値を維持するシステムが、人体には備わっています。
これを糖新生といいます。
700万年間の狩猟・採集時代には飢餓との戦いが日常であった人類のご先祖においては、肝臓の糖新生はフル稼働していたことでしょう。
このように例え絶食状態でも肝臓の糖新生により、ご先祖は低血糖に陥ることはなかったのです。
4)必須アミノ酸、必須脂肪酸、ビタミン、ミネラル、微量元素は食材から必ず摂取する必要があります。
しかし必須糖質はありませんので、理論的には砂糖どころか糖質ゼロでもヒトは生きていけるのです。
砂糖など、そもそも必要ないのです。
なお、人体で唯一、エネルギー源として、ブドウ糖しか利用できないのは赤血球です。
赤血球には、細胞内エネルギー生産装置であるミトコンドリアがないので、ケトン体や脂肪酸がエネルギー源として利用できず、ブドウ糖だけなのです。
2013年6月にHix さんがJAROに電話されて、回答があり、この件は解決済みかと思っていたら、ほとぼりが冷めたらまた、復活ですか?
「お砂糖真時代協議会」・・・懲りない面々ですね。
いい加減にして欲しいです。
公共の電波で、嘘の情報を流すのは、即刻中止すべきです。
江部康二
2014年07月12日 (土)
【糖質制限食を実践される時のご注意】
本にも書いてありますが、 糖質制限食によりリアルタイムに血糖値が改善します。
このため既に、経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は、低血糖の心配がありますので必ず主治医と相談して頂きたいと思います。
一方、薬を使用してない糖尿人やメタボ人は、低血糖の心配はほとんどないので、自力で 糖質制限食を実践して糖尿病やメタボ改善を目指していただけば幸いです。
内服薬やインスリン注射なしの糖尿人が糖質制限食を実践すると、食後高血糖は改善しますが、低血糖にはなりません。
血糖値が正常範囲であるていど下がると、肝臓でアミノ酸・乳酸・グリセロール(脂肪の分解物)などから、ブドウ糖をつくるからです。
これを糖新生といいます。
血液検査で、活動性の膵炎がある場合、肝硬変の場合、そして長鎖脂肪酸代謝異常症は、糖質制限食は適応となりませんのでご注意ください。
糖質制限食は相対的に高脂肪食になるので、活動性膵炎には適応とならないのです。
肝硬変では、糖新生能力が低下しているため適応となりません。
長鎖脂肪酸代謝異常症では、脂肪酸が上手く利用できないので、適応となりません。
腎機能に関して、日本腎臓病学会編「CKD診療ガイド2012」において、eGFR60ml/分以上あれば顕性たんぱく尿の段階でも、たんぱく質制限の必要なしと明示され、日本糖尿病学会も2013年3月の提言で、それに従うとしました。
従いまして、糖尿病腎症第3期でも、eGFR60ml/分以上なら、糖質制限食OKです。
「糖尿病性腎症病期分類の改訂について」
糖尿病性腎症合同委員会からのお知らせ 2013年12月
『第3期A、第3期Bという分類がなくなり、第3期に統一する。
尿アルブミン値の程度に拘らずeGFR 30 ml/分/1.73m2未満を全て腎不全とする。』
また、米国糖尿病学会(ADA)は
Position Statement on Nutrition Therapy(栄養療法に関する声明)
Diabetes Care 2013年10月9日オンライン版
において、糖尿病腎症患者に対する蛋白質制限の意義を明確に否定しました。
根拠はランク(A)ですので、信頼度の高いRCT研究論文に基づく見解です。
今後は、糖尿病腎症第3期以降で、eGFRが60ml/分未満の場合も、患者さんとよく相談して、
糖質制限食を実践するか否か、個別に対応することとなります。
なお、機能性低血糖症の場合、炭水化物依存症レベルが重症のとき、糖新生能力が低下していることがあり、
まれに低血糖症を生じますので注意が必要です。
また、どのような食事療法でも合う合わないがあります。
糖質制限食もその一つですので、合わないとご自分で判断されたら中止していただけば幸いです。
【糖質制限食とは】
米国糖尿病協会(ADA)の患者教育用のテキストブックLife With Diabetesによれば、食べ物が消化・吸収されたあと、糖質は100%血糖に変わりますが、タンパク質・脂質は血糖に変わりません。
また糖質は、摂取直後から急峻に血糖値を高く速く上昇させ、2時間以内にほとんどすべてが吸収されます。
これらは含有エネルギーとは無関係な三大栄養素の生理学的特質です。
1997年版のLife With Diabetes(ADA刊行)では、
「タンパク質は約半分が血糖に変わり、脂質は10%未満が血糖に変わる」
という記載がありましたが、2004年版以降は変更されています。
このように糖質、脂質、タンパク質のうち糖質だけが血糖値を上昇させます。
従って、糖質を摂取した時にはインスリンが大量に追加分泌されます。
脂質を摂取しても、インスリンの追加分泌はありません。
タンパク質はごく少量のインスリンを追加分泌させます。
現在糖尿病において、食後の急激な高血糖(グルコーススパイク)が大きな問題として注目されています。
食後高血糖が、心筋梗塞や脳梗塞などの合併症を起こす危険因子として確立されたからです。
また一日における、食前・食後・空腹時など血糖値の変動幅(平均血糖変動幅)が大きいほど、酸化ストレスが増強し動脈硬化のリスクとなることがわかってきました。
そして、食後高血糖と平均血糖変動幅増大を起こすのは、三大栄養素のなかで糖質だけなのです。
1gの糖質が、体重64kgの2型糖尿病の人の血糖値を約3mg上昇させます。
炊いた白ご飯茶碗1杯150g(252kcal)には、55.3gの糖質が含まれており、血糖値を166mg上昇させます。
一方、牛サーロインステーキを200g(約1000キロカロリー)食べても、糖質含有量は1gもないので、食後血糖は3mg未満の上昇しかないのです。
なお、1gの糖質が体重64kgの1型糖尿病の人の血糖値を5mg上昇させます。
糖質制限食の基本的な考え方は、上述のような生理学的事実をベースに、できるだけ糖質の摂取を低く抑えて、食後高血糖を防ぐというものです。
簡単に言えば、主食を抜いておかずばかり食べるというイメージになります。
抜く必要がある主食とは米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類など糖質が主成分のものです。
3食主食抜きのスーパー糖質制限食(糖質12%、タンパク質32%、脂質56%)なら、薬に頼ることなく速やかにリアルタイムで良好な血糖コントロールが可能です。
一方、上述の白ご飯とステーキの例でも明らかなように、カロリー計算に基づいて血糖値をコントロールすることは理論的に不可能です。
従って、現行の日本糖尿病学会推薦の糖尿病食(糖質60%、タンパク質20%、脂質20%)を実践する限りは、一日の摂取カロリーを1200キロカロリーと低く抑えたとしても、食後高血糖が必ず生じるのです。
糖尿病の改善には、カロリー制限より糖質制限ということがおわかりいただけたと思います。
なお糖質制限食は、カロリー無制限ということではありません。
日本糖尿病学会「食品交換表」の
男性1400~1800kcal
女性1200~1600kcal
ほど厳しいカロリー制限は必要ありませんが、
国立健康・栄養研究所の
「日本人の食事摂取基準」(2010年、厚生労働省)
への解説に示す推定エネルギー必要量の範囲、
すなわち18才以上の成人で身体活動レベルが普通なら
男性:2200~2650キロカロリー
女性:1700~1950キロカロリー
身体活動レベルが低い人は
男性:1850~2250キロカロリー
女性:1450~1700キロカロリー
くらいが目安です。
なお、米国糖尿病学会は、2013年10月発表の『栄養療法に関する声明』において全ての糖尿病患者に適した唯一無二の治療食は存在しないと明記しました。
これはそのまま、日本糖尿病学会への痛烈な批判となっています。
そして、地中海食、ベジタリアン食、DASH食、低脂質食などと共に
「糖質制限食」も正式に受容しました。
<江部康二著 参考図書>
理論
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!糖質制限食のすすめ」2005年
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編」2008年
「我ら糖尿人、元気なのには理由がある。」2009年 宮本輝先生との対談本
「やせる食べ方」2010年
「うちの母は糖尿人」2010年 監修:江部康二 著:伊藤きのと
(東洋経済新報社)
「糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食」2010年(ナツメ社)
腹いっぱい食べて楽々痩せる『満腹ダイエット』 (ソフトバンク新書) 2011年
「主食をやめると健康になる」(ダイヤモンド社)2011年
「血糖コントロールの新常識! 糖質制限 完全ガイド」 (別冊宝島)2012年
「食品別糖質量ハンドブック」2012年(洋泉社)、
「糖質オフ!健康法」(PHP文庫)2012年
「主食を抜けば糖尿病はよくなる!糖質制限食のすすめ」(文春文庫)2012年
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編」(文春文庫)2012年
「女性のための糖質制限ダイエットハンドブック」2013年(洋泉社)
「糖尿病治療のための!糖質制限食パーフェクトガイド」2013年(東洋経済新報社)
「医療の巨大転換を加速する」糖質制限食と湿潤療法のインパクト
2013年(東洋経済新報社) 夏井睦先生との対談本
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!糖質制限食のすすめ 新版」2014年(東洋経済新報社)
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!2 実践編 新版」2014年(東洋経済新報社)
レシピ
「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」2006年(東洋経済新報社)
「糖質オフ」ごちそうごはん2009年(アスペクト)
dancyuプレジデントムック 「満腹ダイエット 」 2009年(プレジデント社)
「血糖値を上げない!健康おつまみ109」2010年(東洋経済新報社)
「やせる食べ方レシピ集」 2010年(東洋経済新報社)
「糖質オフダイエット 」2011年(レタスクラブ、角川マーケティング)
「誰もがストレスなくやせられる!糖質制限ダイエット」 2011年(講談社)
「主食を抜けば糖尿病はよくなる」レシピ集2011年(東洋経済新報社)
高雄病院の「糖質制限」給食2012年(講談社)
糖尿病がどんどんよくなる「糖質制限食」おすすめレシピ集2012年(ナツメ社)
糖質制限の「主食もどき」レシピ2013年(東洋経済新報社)
高雄病院Dr江部が食べている「糖質制限」ダイエット2013年(講談社)
糖質オフのダイエット弁当2013年(家の光協会)
高雄病院「糖質制限給食」朝 昼 夕 14日間完全プログラム
糖尿病・肥満改善が自宅でできる! 2013年(講談社)
DVD「糖質制限食を語る」http://www.yaserutabekata.com/shop/dvd.php 2011年
【本ブログのコメント・質問・記事に関するお願い】
ブログ読者の皆さんには、いつもコメントいただき、ありがとうございます。
糖質制限食に関する質問についてですが、実際に高雄病院や江部診療所に来院されて診察した患者さんに対しては、医師としての責任・債務がありますので、個別に説明もしっかりさせて頂いていますし、フォローもしております。
一方、ブログ読者の皆さんの質問に関しては、糖質制限食に詳しい医師として、ボランティアで回答させていただいています。
診察もしておりませんしフォローもできませんので、責任もとれません。
私の回答は、あくまでも一般論としての参考意見とお考え頂けば幸いです。
また、ブログ記事や本に関しても同様に、糖質制限食に関する一般論としての参考意見とお考え下さい。
従いまして、読者の皆さんが私の参考意見を読まれて、どのように利用されるかは、自己責任でよろしくお願い申し上げます。m(_ _)m
そして読者の皆さんからもご意見いただきましたが、普通のお医者さんに相談可能な個人的な内容の質問は、ご自分の主治医にご相談頂けば助かります。
またネットで簡単に検索可能なことは、ご自分でお調べください。
質問が増えてきましたので、糖質制限食と関わりがないと判断した質問にはお答えできない場合もありますので、ご了承ください。m(_ _)m
普通のお医者さんでは解答不能の、糖質制限食に関わる質問は、何でもどんどんしていただけば嬉しいです。 (^_^)
掲載OKの質問に関して、読者の皆さんに共有していただきたい情報の場合は、ブログ本文記事にて、できるだけ順番にお答えしたいと思います。
質問によってはコメント欄でお早めにお答えする場合もありますのでご了承ください。
一方、質問がかなり増えてきていますので、なかなか即、お答えすることが困難となってきています。
糖質制限食に関わりのある全ての質問に、本文かコメントでお答えするようできるだけ努力はしていますが、できないときはご容赦願います。m(_ _)m
それから、「管理人のみ閲覧できる」「匿名希望」などの質問に関しては、コメント欄にお答えするか、一般的な話題に置き換えてブログに記載するようにしていますので、よろしくお願い申し上げます。
本にも書いてありますが、 糖質制限食によりリアルタイムに血糖値が改善します。
このため既に、経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は、低血糖の心配がありますので必ず主治医と相談して頂きたいと思います。
一方、薬を使用してない糖尿人やメタボ人は、低血糖の心配はほとんどないので、自力で 糖質制限食を実践して糖尿病やメタボ改善を目指していただけば幸いです。
内服薬やインスリン注射なしの糖尿人が糖質制限食を実践すると、食後高血糖は改善しますが、低血糖にはなりません。
血糖値が正常範囲であるていど下がると、肝臓でアミノ酸・乳酸・グリセロール(脂肪の分解物)などから、ブドウ糖をつくるからです。
これを糖新生といいます。
血液検査で、活動性の膵炎がある場合、肝硬変の場合、そして長鎖脂肪酸代謝異常症は、糖質制限食は適応となりませんのでご注意ください。
糖質制限食は相対的に高脂肪食になるので、活動性膵炎には適応とならないのです。
肝硬変では、糖新生能力が低下しているため適応となりません。
長鎖脂肪酸代謝異常症では、脂肪酸が上手く利用できないので、適応となりません。
腎機能に関して、日本腎臓病学会編「CKD診療ガイド2012」において、eGFR60ml/分以上あれば顕性たんぱく尿の段階でも、たんぱく質制限の必要なしと明示され、日本糖尿病学会も2013年3月の提言で、それに従うとしました。
従いまして、糖尿病腎症第3期でも、eGFR60ml/分以上なら、糖質制限食OKです。
「糖尿病性腎症病期分類の改訂について」
糖尿病性腎症合同委員会からのお知らせ 2013年12月
『第3期A、第3期Bという分類がなくなり、第3期に統一する。
尿アルブミン値の程度に拘らずeGFR 30 ml/分/1.73m2未満を全て腎不全とする。』
また、米国糖尿病学会(ADA)は
Position Statement on Nutrition Therapy(栄養療法に関する声明)
Diabetes Care 2013年10月9日オンライン版
において、糖尿病腎症患者に対する蛋白質制限の意義を明確に否定しました。
根拠はランク(A)ですので、信頼度の高いRCT研究論文に基づく見解です。
今後は、糖尿病腎症第3期以降で、eGFRが60ml/分未満の場合も、患者さんとよく相談して、
糖質制限食を実践するか否か、個別に対応することとなります。
なお、機能性低血糖症の場合、炭水化物依存症レベルが重症のとき、糖新生能力が低下していることがあり、
まれに低血糖症を生じますので注意が必要です。
また、どのような食事療法でも合う合わないがあります。
糖質制限食もその一つですので、合わないとご自分で判断されたら中止していただけば幸いです。
【糖質制限食とは】
米国糖尿病協会(ADA)の患者教育用のテキストブックLife With Diabetesによれば、食べ物が消化・吸収されたあと、糖質は100%血糖に変わりますが、タンパク質・脂質は血糖に変わりません。
また糖質は、摂取直後から急峻に血糖値を高く速く上昇させ、2時間以内にほとんどすべてが吸収されます。
これらは含有エネルギーとは無関係な三大栄養素の生理学的特質です。
1997年版のLife With Diabetes(ADA刊行)では、
「タンパク質は約半分が血糖に変わり、脂質は10%未満が血糖に変わる」
という記載がありましたが、2004年版以降は変更されています。
このように糖質、脂質、タンパク質のうち糖質だけが血糖値を上昇させます。
従って、糖質を摂取した時にはインスリンが大量に追加分泌されます。
脂質を摂取しても、インスリンの追加分泌はありません。
タンパク質はごく少量のインスリンを追加分泌させます。
現在糖尿病において、食後の急激な高血糖(グルコーススパイク)が大きな問題として注目されています。
食後高血糖が、心筋梗塞や脳梗塞などの合併症を起こす危険因子として確立されたからです。
また一日における、食前・食後・空腹時など血糖値の変動幅(平均血糖変動幅)が大きいほど、酸化ストレスが増強し動脈硬化のリスクとなることがわかってきました。
そして、食後高血糖と平均血糖変動幅増大を起こすのは、三大栄養素のなかで糖質だけなのです。
1gの糖質が、体重64kgの2型糖尿病の人の血糖値を約3mg上昇させます。
炊いた白ご飯茶碗1杯150g(252kcal)には、55.3gの糖質が含まれており、血糖値を166mg上昇させます。
一方、牛サーロインステーキを200g(約1000キロカロリー)食べても、糖質含有量は1gもないので、食後血糖は3mg未満の上昇しかないのです。
なお、1gの糖質が体重64kgの1型糖尿病の人の血糖値を5mg上昇させます。
糖質制限食の基本的な考え方は、上述のような生理学的事実をベースに、できるだけ糖質の摂取を低く抑えて、食後高血糖を防ぐというものです。
簡単に言えば、主食を抜いておかずばかり食べるというイメージになります。
抜く必要がある主食とは米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類など糖質が主成分のものです。
3食主食抜きのスーパー糖質制限食(糖質12%、タンパク質32%、脂質56%)なら、薬に頼ることなく速やかにリアルタイムで良好な血糖コントロールが可能です。
一方、上述の白ご飯とステーキの例でも明らかなように、カロリー計算に基づいて血糖値をコントロールすることは理論的に不可能です。
従って、現行の日本糖尿病学会推薦の糖尿病食(糖質60%、タンパク質20%、脂質20%)を実践する限りは、一日の摂取カロリーを1200キロカロリーと低く抑えたとしても、食後高血糖が必ず生じるのです。
糖尿病の改善には、カロリー制限より糖質制限ということがおわかりいただけたと思います。
なお糖質制限食は、カロリー無制限ということではありません。
日本糖尿病学会「食品交換表」の
男性1400~1800kcal
女性1200~1600kcal
ほど厳しいカロリー制限は必要ありませんが、
国立健康・栄養研究所の
「日本人の食事摂取基準」(2010年、厚生労働省)
への解説に示す推定エネルギー必要量の範囲、
すなわち18才以上の成人で身体活動レベルが普通なら
男性:2200~2650キロカロリー
女性:1700~1950キロカロリー
身体活動レベルが低い人は
男性:1850~2250キロカロリー
女性:1450~1700キロカロリー
くらいが目安です。
なお、米国糖尿病学会は、2013年10月発表の『栄養療法に関する声明』において全ての糖尿病患者に適した唯一無二の治療食は存在しないと明記しました。
これはそのまま、日本糖尿病学会への痛烈な批判となっています。
そして、地中海食、ベジタリアン食、DASH食、低脂質食などと共に
「糖質制限食」も正式に受容しました。
<江部康二著 参考図書>
理論
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!糖質制限食のすすめ」2005年
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編」2008年
「我ら糖尿人、元気なのには理由がある。」2009年 宮本輝先生との対談本
「やせる食べ方」2010年
「うちの母は糖尿人」2010年 監修:江部康二 著:伊藤きのと
(東洋経済新報社)
「糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食」2010年(ナツメ社)
腹いっぱい食べて楽々痩せる『満腹ダイエット』 (ソフトバンク新書) 2011年
「主食をやめると健康になる」(ダイヤモンド社)2011年
「血糖コントロールの新常識! 糖質制限 完全ガイド」 (別冊宝島)2012年
「食品別糖質量ハンドブック」2012年(洋泉社)、
「糖質オフ!健康法」(PHP文庫)2012年
「主食を抜けば糖尿病はよくなる!糖質制限食のすすめ」(文春文庫)2012年
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編」(文春文庫)2012年
「女性のための糖質制限ダイエットハンドブック」2013年(洋泉社)
「糖尿病治療のための!糖質制限食パーフェクトガイド」2013年(東洋経済新報社)
「医療の巨大転換を加速する」糖質制限食と湿潤療法のインパクト
2013年(東洋経済新報社) 夏井睦先生との対談本
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!糖質制限食のすすめ 新版」2014年(東洋経済新報社)
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!2 実践編 新版」2014年(東洋経済新報社)
レシピ
「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」2006年(東洋経済新報社)
「糖質オフ」ごちそうごはん2009年(アスペクト)
dancyuプレジデントムック 「満腹ダイエット 」 2009年(プレジデント社)
「血糖値を上げない!健康おつまみ109」2010年(東洋経済新報社)
「やせる食べ方レシピ集」 2010年(東洋経済新報社)
「糖質オフダイエット 」2011年(レタスクラブ、角川マーケティング)
「誰もがストレスなくやせられる!糖質制限ダイエット」 2011年(講談社)
「主食を抜けば糖尿病はよくなる」レシピ集2011年(東洋経済新報社)
高雄病院の「糖質制限」給食2012年(講談社)
糖尿病がどんどんよくなる「糖質制限食」おすすめレシピ集2012年(ナツメ社)
糖質制限の「主食もどき」レシピ2013年(東洋経済新報社)
高雄病院Dr江部が食べている「糖質制限」ダイエット2013年(講談社)
糖質オフのダイエット弁当2013年(家の光協会)
高雄病院「糖質制限給食」朝 昼 夕 14日間完全プログラム
糖尿病・肥満改善が自宅でできる! 2013年(講談社)
DVD「糖質制限食を語る」http://www.yaserutabekata.com/shop/dvd.php 2011年
【本ブログのコメント・質問・記事に関するお願い】
ブログ読者の皆さんには、いつもコメントいただき、ありがとうございます。
糖質制限食に関する質問についてですが、実際に高雄病院や江部診療所に来院されて診察した患者さんに対しては、医師としての責任・債務がありますので、個別に説明もしっかりさせて頂いていますし、フォローもしております。
一方、ブログ読者の皆さんの質問に関しては、糖質制限食に詳しい医師として、ボランティアで回答させていただいています。
診察もしておりませんしフォローもできませんので、責任もとれません。
私の回答は、あくまでも一般論としての参考意見とお考え頂けば幸いです。
また、ブログ記事や本に関しても同様に、糖質制限食に関する一般論としての参考意見とお考え下さい。
従いまして、読者の皆さんが私の参考意見を読まれて、どのように利用されるかは、自己責任でよろしくお願い申し上げます。m(_ _)m
そして読者の皆さんからもご意見いただきましたが、普通のお医者さんに相談可能な個人的な内容の質問は、ご自分の主治医にご相談頂けば助かります。
またネットで簡単に検索可能なことは、ご自分でお調べください。
質問が増えてきましたので、糖質制限食と関わりがないと判断した質問にはお答えできない場合もありますので、ご了承ください。m(_ _)m
普通のお医者さんでは解答不能の、糖質制限食に関わる質問は、何でもどんどんしていただけば嬉しいです。 (^_^)
掲載OKの質問に関して、読者の皆さんに共有していただきたい情報の場合は、ブログ本文記事にて、できるだけ順番にお答えしたいと思います。
質問によってはコメント欄でお早めにお答えする場合もありますのでご了承ください。
一方、質問がかなり増えてきていますので、なかなか即、お答えすることが困難となってきています。
糖質制限食に関わりのある全ての質問に、本文かコメントでお答えするようできるだけ努力はしていますが、できないときはご容赦願います。m(_ _)m
それから、「管理人のみ閲覧できる」「匿名希望」などの質問に関しては、コメント欄にお答えするか、一般的な話題に置き換えてブログに記載するようにしていますので、よろしくお願い申し上げます。
2014年07月11日 (金)
こんにちは。
おかだ小児科医院
岡田清春先生(☆)
から以前ご教示いただいた『イノベーター理論』というマーケティング用語があります。
以下マーケティングWiki ~マーケティング用語集~
から引用。
イノベーター理論(Innovator theory)とは、1962年にスタンフォード大学の社会学者であるエベレット・M・ロジャース(Everett M. Rogers)によって提唱された、新製品や新サービスの市場浸透に関する理論のこと。
顧客の新製品や新サービスの購入態度をもとに、5つのタイプに分類される。
イノベーター(Innovators:革新者)
冒険的で新商品が出ると進んで採用する人々の層。
市場全体の2.5%を構成する。
イノベーター層の購買行動においては、商品の目新しさ、商品の革新性という点が重視される為、商品のベネフィットはほとんど無視される。
アーリーアダプター(Early Adopters:初期採用者)
社会と価値観を共有しているものの、流行には敏感で、自ら情報収集を行い判断する人々の層。
市場全体の13.5%を構成する。
他の消費層への影響力が大きく、オピニオンリーダーとも呼ばれ、商品の普及の大きな鍵を握るとされている。
新製品や新サービスが提供するベネフィットが必ずしも万人に受け入れられるとは限らないため、市場に広く浸透するかどうかはアーリーアダプターの判断や反応によるところが大きいとされる。
アーリーマジョリティ(Early Majority:前期追随者)
新しい様式の採用には比較的慎重な人々の層。
慎重派ではあるものの、全体の平均より早くに新しいものを取り入れる。
市場全体の34.0%を構成する。
アーリーアダプターからの影響を強く受け、新製品や新サービスが市場へ浸透する為の媒介層であることから、ブリッジピープルとも呼ばれる。
レイトマジョリティ(Late Majority:後期追随者)
新しい様式の採用には懐疑的な人々の層。
周囲の大多数が使用しているという確証が得られてから同じ選択をする。
市場全体の34.0%を構成する。
新市場における採用者数が過半数を越えた辺りから導入を始める為、フォロワーズとも呼ばれる。
ラガード(Laggards:遅滞者)
最も保守的な人々の層。流行や世の中の動きに関心が薄く、イノベーションが伝統化するまで採用しない。
市場全体の16.0%を構成する。
中には、最後まで不採用を貫く者もいる。
イノベーター理論は、プロダクト・ライフサイクルと合わせて、市場分析や需要分析に活用されることが多い。
一般社会にも糖質制限がどんどん広がっていることは間違いないですが、トレンド総研の記事(☆☆)によれば、
<2013年にメディア露出が多かった6つのダイエット法>ですが、
(1)糖質制限ダイエット
(2)食べ順ダイエット
(3)酵素ダイエット
(4)プチ断食ダイエット
(5)サバ缶ダイエット
(6)ココナッツウォーターダイエット
糖質制限食が、第一位です。
そして「最も知られていると思うダイエット法」も第一位は“糖質制限ダイエット”でした。
さらに20代~40代の女性500名を対象にインターネット調査した結果、2人に1人が2013年にダイエットを実践していて、そのうち半数が注目の6ダイエットにトライしていました。
しかし実際にトライされたのは
「食べ順ダイエット」(28%)
「プチ断食ダイエット」(18%)(週2日間だけ、摂取カロリーを通常の1/4に)
「糖質制限ダイエット」(16%)
でした。
結果として2013年のアンケートで、
一般の人においては、糖質制限食は知名度は一番でしたが、実践している人は、16%で、第三位でした。
そうすると、イノベーター理論的には「イノベーター:2.5%」と「アーリーアダプター13.5%」を足してぴったり16%です。
2014年6月の日経メディカル医師2263人のアンケートでは、糖質制限食賛成派が58.3%でした。
「糖質制限ダイエットを自身で実行し、患者にも勧めることがある」と答えた医師が14.3%。
「自身で実行しているが、患者に勧めることはない」と回答した医師が19.4%。
医師の33.7%が糖質制限ダイエットを自ら実行している実態が明らかになりました。
また、4人に1人が「患者に勧めることがある」と答えています。
医学界をイノベーター理論的に考察してみると
「イノベーター:2.5%」
「アーリーアダプター13.5%」
「アーリーマジョリティー34.0%」
33.7%ということは、イノベーターとアーリーアダプターの段階を超えて、アーリーマジョリティーの調度、中間段階くらいです。
医学界の方が、一般社会よりも糖質制限食へのシフトが一歩すすんでいるのは、やはり医師の方がより正確な知識を得て、
自分の頭でしっかり判断して「go sign」をだしているということなのでしょう。
一般の人においては、糖質制限食は知名度は一番でしたが、実践している人は16%で、第三位なので、何となく知っているけれど、内容は深くは知らないので実践しないという段階の人がかなりいると思われます。
そうすると、日本の医師もまだまだ捨てたものではなく、革新的なことへの対応も多いに期待できるという、とても嬉しい感想です。
日本糖尿病学会の重鎮諸氏も、糖質制限食に対する医学界の大きな変化にそろそろ気がついて欲しいですね。
江部康二
(☆)
岡田清春先生
おかだ小児科医院
0740-22-8071
http://www.okadaiin.com/
岡田先生は、創傷の湿潤療法にも精通しておられます。
タバコを吸わない、滋賀県湖西地域の糖尿人、メタボ人の方々、
おかだ小児科医院の岡田先生にご相談ください。
(☆☆)
~2013年「最も知名度が高い」ダイエット法ランキング~
http://www.sankeibiz.jp/business/news/131210/prl1312101438068-n1.htm
産経ビズ。Sankei Biz。
2013年12月10日
おかだ小児科医院
岡田清春先生(☆)
から以前ご教示いただいた『イノベーター理論』というマーケティング用語があります。
以下マーケティングWiki ~マーケティング用語集~
から引用。
イノベーター理論(Innovator theory)とは、1962年にスタンフォード大学の社会学者であるエベレット・M・ロジャース(Everett M. Rogers)によって提唱された、新製品や新サービスの市場浸透に関する理論のこと。
顧客の新製品や新サービスの購入態度をもとに、5つのタイプに分類される。
イノベーター(Innovators:革新者)
冒険的で新商品が出ると進んで採用する人々の層。
市場全体の2.5%を構成する。
イノベーター層の購買行動においては、商品の目新しさ、商品の革新性という点が重視される為、商品のベネフィットはほとんど無視される。
アーリーアダプター(Early Adopters:初期採用者)
社会と価値観を共有しているものの、流行には敏感で、自ら情報収集を行い判断する人々の層。
市場全体の13.5%を構成する。
他の消費層への影響力が大きく、オピニオンリーダーとも呼ばれ、商品の普及の大きな鍵を握るとされている。
新製品や新サービスが提供するベネフィットが必ずしも万人に受け入れられるとは限らないため、市場に広く浸透するかどうかはアーリーアダプターの判断や反応によるところが大きいとされる。
アーリーマジョリティ(Early Majority:前期追随者)
新しい様式の採用には比較的慎重な人々の層。
慎重派ではあるものの、全体の平均より早くに新しいものを取り入れる。
市場全体の34.0%を構成する。
アーリーアダプターからの影響を強く受け、新製品や新サービスが市場へ浸透する為の媒介層であることから、ブリッジピープルとも呼ばれる。
レイトマジョリティ(Late Majority:後期追随者)
新しい様式の採用には懐疑的な人々の層。
周囲の大多数が使用しているという確証が得られてから同じ選択をする。
市場全体の34.0%を構成する。
新市場における採用者数が過半数を越えた辺りから導入を始める為、フォロワーズとも呼ばれる。
ラガード(Laggards:遅滞者)
最も保守的な人々の層。流行や世の中の動きに関心が薄く、イノベーションが伝統化するまで採用しない。
市場全体の16.0%を構成する。
中には、最後まで不採用を貫く者もいる。
イノベーター理論は、プロダクト・ライフサイクルと合わせて、市場分析や需要分析に活用されることが多い。
一般社会にも糖質制限がどんどん広がっていることは間違いないですが、トレンド総研の記事(☆☆)によれば、
<2013年にメディア露出が多かった6つのダイエット法>ですが、
(1)糖質制限ダイエット
(2)食べ順ダイエット
(3)酵素ダイエット
(4)プチ断食ダイエット
(5)サバ缶ダイエット
(6)ココナッツウォーターダイエット
糖質制限食が、第一位です。
そして「最も知られていると思うダイエット法」も第一位は“糖質制限ダイエット”でした。
さらに20代~40代の女性500名を対象にインターネット調査した結果、2人に1人が2013年にダイエットを実践していて、そのうち半数が注目の6ダイエットにトライしていました。
しかし実際にトライされたのは
「食べ順ダイエット」(28%)
「プチ断食ダイエット」(18%)(週2日間だけ、摂取カロリーを通常の1/4に)
「糖質制限ダイエット」(16%)
でした。
結果として2013年のアンケートで、
一般の人においては、糖質制限食は知名度は一番でしたが、実践している人は、16%で、第三位でした。
そうすると、イノベーター理論的には「イノベーター:2.5%」と「アーリーアダプター13.5%」を足してぴったり16%です。
2014年6月の日経メディカル医師2263人のアンケートでは、糖質制限食賛成派が58.3%でした。
「糖質制限ダイエットを自身で実行し、患者にも勧めることがある」と答えた医師が14.3%。
「自身で実行しているが、患者に勧めることはない」と回答した医師が19.4%。
医師の33.7%が糖質制限ダイエットを自ら実行している実態が明らかになりました。
また、4人に1人が「患者に勧めることがある」と答えています。
医学界をイノベーター理論的に考察してみると
「イノベーター:2.5%」
「アーリーアダプター13.5%」
「アーリーマジョリティー34.0%」
33.7%ということは、イノベーターとアーリーアダプターの段階を超えて、アーリーマジョリティーの調度、中間段階くらいです。
医学界の方が、一般社会よりも糖質制限食へのシフトが一歩すすんでいるのは、やはり医師の方がより正確な知識を得て、
自分の頭でしっかり判断して「go sign」をだしているということなのでしょう。
一般の人においては、糖質制限食は知名度は一番でしたが、実践している人は16%で、第三位なので、何となく知っているけれど、内容は深くは知らないので実践しないという段階の人がかなりいると思われます。
そうすると、日本の医師もまだまだ捨てたものではなく、革新的なことへの対応も多いに期待できるという、とても嬉しい感想です。
日本糖尿病学会の重鎮諸氏も、糖質制限食に対する医学界の大きな変化にそろそろ気がついて欲しいですね。
江部康二
(☆)
岡田清春先生
おかだ小児科医院
0740-22-8071
http://www.okadaiin.com/
岡田先生は、創傷の湿潤療法にも精通しておられます。
タバコを吸わない、滋賀県湖西地域の糖尿人、メタボ人の方々、
おかだ小児科医院の岡田先生にご相談ください。
(☆☆)
~2013年「最も知名度が高い」ダイエット法ランキング~
http://www.sankeibiz.jp/business/news/131210/prl1312101438068-n1.htm
産経ビズ。Sankei Biz。
2013年12月10日
2014年07月10日 (木)
こんにちは
長谷川清久 さんから大変興味深い情報を頂きました。
日経メディカルのアンケートで2263人の医師に聞いたところ、過半数の医師が「糖質制限」を支持ということです。
長谷川さん、ありがとうございます。
良い意味で衝撃的で、びっくりしました。
調査概要
日経メディカル Onlineの医師会員を対象にオンラインアンケートを実施。☆期間は2014年6月16~23日。有効回答数は2263人。
年代の内訳は、20歳代92人(4.0%)、30歳代484人(21.4%)、40歳代744人(32.9%)、50歳代733人(32.4%)、60歳代190人(8.4%)、70歳以上20人(0.9%)。
過半数の医師が「糖質制限」を支持していて、医師の3人に1人は自ら実行していました。
4人に1人が「患者に勧めることがある」との回答でした。
回答した2263人の医師のうち、15.1%の医師が「支持する」と回答。
「どちらかと言えば支持する」と回答した43.2%も合わせると、約6割の医師が「糖質制限ダイエット」を肯定していました。
このことは、私が思っていたよりはるかに早い速度で医学界に糖質制限食が浸透していたということで、とても嬉しいサプライズです。
日経メディカルさん、ありがとうございます。
賛成派の医師でも、温度差があるようで患者さんにも勧める人もいれば、自分は30kgの減量に成功していても、
「学会の指針もあるし何かあると大変なので、患者さんには一切勧めていません。」
というスタンスの人もいます。
勿論、反対派の医師も4割はいました。
反対派の論拠は
1)「長期的な効果や安全性を示すエビデンスが不足している」
2)「おかず食いとなり、蛋白質や脂肪の摂取量が増える」
3)「糖質制限は代償的に肝臓での糖新生を亢進させ、筋肉量を減少させる」
4)「効果は認めるが、長続きしない。実際、高い脱落率が報告されている」
などです。
1)は、カロリー制限食も同様で、エビデンス不足です。
2)は、高蛋白・高脂肪食のリスクがないことを示す論文があります。
3)は、本ブログで筋肉量が減少しない理由を記事にしています。
4)は、カロリー制限食のほうこそ、脱落者が多いと思います。
江部康二
☆☆☆
以下日経メディカル記事から一部抜粋
日経メディカル
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/series/1000research/201407/537393.html
連載: 医師1000人に聞きました
医師2263人に聞く「糖質制限ダイエットを支持しますか?」
過半数の医師が「糖質制限」を支持
医師の3人に1人は自ら実行
2014/7/9大滝隆行=日経メディカル
図1 体重是正や血糖改善を目的とした「糖質(炭水化物)制限ダイエット」を支持しますか?
糖質制限(低炭水化物食)ダイエットとは、1日の食事の中で白飯やパン、麺類といった炭水化物の摂取量を減らすというもの。その分、脂肪や蛋白質の摂取量が増えても問題ないとする。
体重是正や血糖改善を目的とした一般的なダイエットでは、エネルギー消費量(身体活動)に応じて1日の摂取エネルギー量を制限し、体脂肪に変換されやすい脂肪の摂取を控えることが重要と考えられている。その場合の摂取成分は指示エネルギー量の50~60%を炭水化物とし、蛋白質は標準体重1kg当たり1.0~1.2g、脂肪は25%以内に抑えるべきとされている。
糖質制限ダイエットを行い「減量に成功した」「HbA1cが正常範囲に戻った」という声が聞かれる一方で、「長期的な効用は認めず、むしろ死亡リスクが有意に増加する」とのエビデンスも最近出ている(関連記事:糖質制限食の長期的効用は認められず)。日本糖尿病学会は今年3月、「2型糖尿病患者の糖質制限食(低炭水化物食)を現時点では薦めない」とする見解を発表した。
こうした賛否両論ある中、健康管理のプロフェッショナルである医師は糖質制限ダイエットをどう評価しているのだろうか。アンケートで聞いてみた。
図2 「糖質(炭水化物)制限ダイエット」をご自身で実行したり、患者にも勧めていますか?
回答した2263人の医師のうち、15.1%の医師が「支持する」と回答。「どちらかと言えば支持する」と回答した43.2%も合わせると、約6割の医師が「糖質制限ダイエット」を肯定していることが分かった(図1)。
さらに、「糖質制限ダイエットを自身で実行し、患者にも勧めることがある」と答えた医師も14.3%いた(図2)。「自身で実行しているが、患者に勧めることはない」と回答した19.4%を合わせると、医師の3人に1人が糖質制限ダイエットを自ら実行している実態が明らかになった。また、4人に1人が「患者に勧めることがある」と答えた。
一方、「どちらかと言えば支持しない」「支持しない」と答えた医師にその理由を尋ねたところ、「長期的な効果や安全性を示すエビデンスが不足している」を挙げた人(83.5%)が最も多かった。次いで「おかず食いとなり、蛋白質や脂肪の摂取量が増える」(37.2%)、「糖質制限は代償的に肝臓での糖新生を亢進させ、筋肉量を減少させる」(30.0%)「効果は認めるが、長続きしない。実際、高い脱落率が報告されている」(23.5%)が多く挙がった。
図3 「支持しない」「どちらかと言えば支持しない」理由は?(複数回答、n=944)
●効果を実感している
・2年間、自分自身が継続しているが、すこぶる良好に推移し(最初の3カ月でマイナス20kg、以後は体重の増減なし)、筋肉量は増加し、胃腸症状などはない。(40歳代勤務医、耳鼻咽喉科)
・何しろ昼食後、眠くならないのがいい。空腹を我慢せず、好きな酒も我慢せず、自然に体重が8kg減りました。いいと思いますが…。(40歳代勤務医、心臓血管外科)
・僕は夕食のみ炭水化物を減らすようにして、体重が少し減りました。朝や昼は、おにぎりを4つ食べたり、カレーの大盛りを食べているので、総カロリーとしては、今一つと思いますが。でも、今の食事は全体的に炭水化物が多すぎる印象を持っています。(40歳代勤務医、一般外科)
・自分で試して苦もなく2kg減量できた。潜在的に糖代謝異常がある人には危険かもしれず、患者さんには勧めない。(50歳代勤務医、精神科)
・実際自分はこれで30kgやせました。非常に健康になりました。自分で作るときはいいのですが、外食や売っているお弁当はやたら炭水化物ばかりで、残すのも悪いし困りますが。学会の指針もあるし何かあると大変なので、患者さんには一切勧めていません。(40歳代開業医、循環器内科)
・自分自身で炭水化物ダイエットで10数キロのダイエットに成功しており、血糖値やヘモグロビンA1cも正常値化した経験があるので一応の支持はしている。しかし長期間続けるのはそれなりの覚悟が必要なため、あまり人には勧めていない。(50歳代開業医、耳鼻咽喉科)
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/series/1000research/201407/537393_2.html
●度が過ぎなければ妥当な方法である
・リバウンドが問題といわれているが、短期的に目に見えて体重減少効果があることは、患者のモチベーション維持につながる。(30歳代勤務医、循環器内科)
・ダイエットとは摂取総カロリーを制限することなので、甘い物を控えるのは当たり前でしょう。(50歳代開業医、整形外科)
・極端な制限でなければ、理にかなった方法だと思います。(40歳代勤務医、その他の診療科)
・万能ではないが、糖質過多の先進国の肥満に対するダイエットとしては妥当性があると思う。しかし、炭水化物が「人類を滅ぼす」とまでは思わない。(40歳代勤務医、精神科)
・必要量を制限するのでなく、摂りすぎを避けることが重要。ハンバーガー、ポテト、コーラ、ラーメン、ライス、お酒。以上全て炭水化物。(40歳代勤務医、一般外科)
・完全に糖質をやめると低血糖などの副作用があると思われるので、3割程度減らすことから始めると良いと思います。また運動も併用しないと筋肉がやせて、血糖値の低下が悪くなると思われます。(40歳代勤務医、代謝・内分泌内科)
・スーパー糖質制限は勧めません。夕食のみ制限、あるいは、炭水化物の重ね食いを避けることで十分な効果が期待できます。(60歳代開業医、呼吸器内科)
●効果は認めるも実行性や理論に懐疑的
・効果はあると思うが、カロリー制限によるものかもしれない。(50歳代勤務医、神経内科)
・特に基礎疾患のない方において、比較的短期間での体重減少には効果が高いと思います。しかし、体重の維持がとても難しいです。他の食事制限との比較研究でも、調査対象期間中の離脱率が高いです。(30歳代勤務医、総合診療・一般内科)
・自分ではリバウンドを経験しています。(50歳代勤務医、神経内科)
・日本の糖質摂取量は世界的には多くはないし、この10年間でも増えてはいない。運動量低下が重要な要因では?(50歳代開業医、総合診療・一般内科)
・以前自分でも試してみたことがありますが、1日で挫折しました。糖質以外は何をとってもいいといわれても、おかずばかりそんなに食べられません。ストレスで翌日よけいに甘いものが食べたくなりました。向き不向きのある方法だと思います。(40歳代勤務医、総合診療・一般内科)
●弊害が少なくない、科学的根拠も乏しい
・炭水化物制限ダイエットにより胆石症を発症した症例を経験しました。体重減少は軽度であったのでリスクとベネフィットのバランスが悪いと思います。(40歳代勤務医、消化器外科)
・炭水化物摂取量を減らすことは支持するが、極端な制限は筋肉蛋白分解など明らかな弊害をもたらす。(50歳代勤務医、代謝・内分泌内科)
・いくつかのがんのリスクを上げる気がする。血糖ばかりにとらわれているのが残念。長期的な安全性を評価してほしいが、かなり時間がかかるので無理でしょう。(40歳代勤務医、総合診療・一般内科)
・筋肉減少や、腸内細菌への悪影響が懸念されるので、あまり賛成できません。(40歳代勤務医、精神科)
・実践している人を見ると、 イライラしている人が多いような印象を受ける。(40歳代勤務医、心臓血管外科)
・やはり患者主体でさせると過度の制限によりサルコペニアを招くことが危惧される。(20歳代勤務医、循環器内科)
・糖質制限食を行った臨床試験のメタ解析では半年後には有意な体重低下が見られるが、1年後には有意差がなくなると報告されている。(40歳代勤務医、循環器内科)
・糖質制限をすると食後の腹もちが悪くなり、そのため間食をして、かえって脂質と塩分を摂取して糖尿病を増悪させる症例を認めます。また、糖質制限をするのなら、果物の摂取制限に限っては有効と考えます。(60歳代勤務医、総合診療・一般内科)
・あくまで一時的な効果。血糖は良くなっても脂質異常症が悪化するのでは。(40歳代勤務医、総合診療・一般内科)
・特にSGLT2阻害薬が発売されたため、糖質制限を行っている患者に対し注意が必要。(50歳代開業医、総合診療・一般内科)
・血圧のみを診ている方で、患者様の希望で他院で糖質制限なさっていますが、HbA1cは思うほど下がらず、高脂血症が悪化しています。虚血性心疾患もある方で、非常に残念な思いで見守っています。(50歳代勤務医、総合診療・一般内科)
調査概要
日経メディカル Onlineの医師会員を対象にオンラインアンケートを実施。期間は2014年6月16~23日。有効回答数は2263人。年代の内訳は、20歳代92人(4.0%)、30歳代484人(21.4%)、40歳代744人(32.9%)、50歳代733人(32.4%)、60歳代190人(8.4%)、70歳以上20人(0.9%)。
長谷川清久 さんから大変興味深い情報を頂きました。
日経メディカルのアンケートで2263人の医師に聞いたところ、過半数の医師が「糖質制限」を支持ということです。
長谷川さん、ありがとうございます。
良い意味で衝撃的で、びっくりしました。
調査概要
日経メディカル Onlineの医師会員を対象にオンラインアンケートを実施。☆期間は2014年6月16~23日。有効回答数は2263人。
年代の内訳は、20歳代92人(4.0%)、30歳代484人(21.4%)、40歳代744人(32.9%)、50歳代733人(32.4%)、60歳代190人(8.4%)、70歳以上20人(0.9%)。
過半数の医師が「糖質制限」を支持していて、医師の3人に1人は自ら実行していました。
4人に1人が「患者に勧めることがある」との回答でした。
回答した2263人の医師のうち、15.1%の医師が「支持する」と回答。
「どちらかと言えば支持する」と回答した43.2%も合わせると、約6割の医師が「糖質制限ダイエット」を肯定していました。
このことは、私が思っていたよりはるかに早い速度で医学界に糖質制限食が浸透していたということで、とても嬉しいサプライズです。
日経メディカルさん、ありがとうございます。
賛成派の医師でも、温度差があるようで患者さんにも勧める人もいれば、自分は30kgの減量に成功していても、
「学会の指針もあるし何かあると大変なので、患者さんには一切勧めていません。」
というスタンスの人もいます。
勿論、反対派の医師も4割はいました。
反対派の論拠は
1)「長期的な効果や安全性を示すエビデンスが不足している」
2)「おかず食いとなり、蛋白質や脂肪の摂取量が増える」
3)「糖質制限は代償的に肝臓での糖新生を亢進させ、筋肉量を減少させる」
4)「効果は認めるが、長続きしない。実際、高い脱落率が報告されている」
などです。
1)は、カロリー制限食も同様で、エビデンス不足です。
2)は、高蛋白・高脂肪食のリスクがないことを示す論文があります。
3)は、本ブログで筋肉量が減少しない理由を記事にしています。
4)は、カロリー制限食のほうこそ、脱落者が多いと思います。
江部康二
☆☆☆
以下日経メディカル記事から一部抜粋
日経メディカル
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/series/1000research/201407/537393.html
連載: 医師1000人に聞きました
医師2263人に聞く「糖質制限ダイエットを支持しますか?」
過半数の医師が「糖質制限」を支持
医師の3人に1人は自ら実行
2014/7/9大滝隆行=日経メディカル
図1 体重是正や血糖改善を目的とした「糖質(炭水化物)制限ダイエット」を支持しますか?
糖質制限(低炭水化物食)ダイエットとは、1日の食事の中で白飯やパン、麺類といった炭水化物の摂取量を減らすというもの。その分、脂肪や蛋白質の摂取量が増えても問題ないとする。
体重是正や血糖改善を目的とした一般的なダイエットでは、エネルギー消費量(身体活動)に応じて1日の摂取エネルギー量を制限し、体脂肪に変換されやすい脂肪の摂取を控えることが重要と考えられている。その場合の摂取成分は指示エネルギー量の50~60%を炭水化物とし、蛋白質は標準体重1kg当たり1.0~1.2g、脂肪は25%以内に抑えるべきとされている。
糖質制限ダイエットを行い「減量に成功した」「HbA1cが正常範囲に戻った」という声が聞かれる一方で、「長期的な効用は認めず、むしろ死亡リスクが有意に増加する」とのエビデンスも最近出ている(関連記事:糖質制限食の長期的効用は認められず)。日本糖尿病学会は今年3月、「2型糖尿病患者の糖質制限食(低炭水化物食)を現時点では薦めない」とする見解を発表した。
こうした賛否両論ある中、健康管理のプロフェッショナルである医師は糖質制限ダイエットをどう評価しているのだろうか。アンケートで聞いてみた。
図2 「糖質(炭水化物)制限ダイエット」をご自身で実行したり、患者にも勧めていますか?
回答した2263人の医師のうち、15.1%の医師が「支持する」と回答。「どちらかと言えば支持する」と回答した43.2%も合わせると、約6割の医師が「糖質制限ダイエット」を肯定していることが分かった(図1)。
さらに、「糖質制限ダイエットを自身で実行し、患者にも勧めることがある」と答えた医師も14.3%いた(図2)。「自身で実行しているが、患者に勧めることはない」と回答した19.4%を合わせると、医師の3人に1人が糖質制限ダイエットを自ら実行している実態が明らかになった。また、4人に1人が「患者に勧めることがある」と答えた。
一方、「どちらかと言えば支持しない」「支持しない」と答えた医師にその理由を尋ねたところ、「長期的な効果や安全性を示すエビデンスが不足している」を挙げた人(83.5%)が最も多かった。次いで「おかず食いとなり、蛋白質や脂肪の摂取量が増える」(37.2%)、「糖質制限は代償的に肝臓での糖新生を亢進させ、筋肉量を減少させる」(30.0%)「効果は認めるが、長続きしない。実際、高い脱落率が報告されている」(23.5%)が多く挙がった。
図3 「支持しない」「どちらかと言えば支持しない」理由は?(複数回答、n=944)
●効果を実感している
・2年間、自分自身が継続しているが、すこぶる良好に推移し(最初の3カ月でマイナス20kg、以後は体重の増減なし)、筋肉量は増加し、胃腸症状などはない。(40歳代勤務医、耳鼻咽喉科)
・何しろ昼食後、眠くならないのがいい。空腹を我慢せず、好きな酒も我慢せず、自然に体重が8kg減りました。いいと思いますが…。(40歳代勤務医、心臓血管外科)
・僕は夕食のみ炭水化物を減らすようにして、体重が少し減りました。朝や昼は、おにぎりを4つ食べたり、カレーの大盛りを食べているので、総カロリーとしては、今一つと思いますが。でも、今の食事は全体的に炭水化物が多すぎる印象を持っています。(40歳代勤務医、一般外科)
・自分で試して苦もなく2kg減量できた。潜在的に糖代謝異常がある人には危険かもしれず、患者さんには勧めない。(50歳代勤務医、精神科)
・実際自分はこれで30kgやせました。非常に健康になりました。自分で作るときはいいのですが、外食や売っているお弁当はやたら炭水化物ばかりで、残すのも悪いし困りますが。学会の指針もあるし何かあると大変なので、患者さんには一切勧めていません。(40歳代開業医、循環器内科)
・自分自身で炭水化物ダイエットで10数キロのダイエットに成功しており、血糖値やヘモグロビンA1cも正常値化した経験があるので一応の支持はしている。しかし長期間続けるのはそれなりの覚悟が必要なため、あまり人には勧めていない。(50歳代開業医、耳鼻咽喉科)
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/series/1000research/201407/537393_2.html
●度が過ぎなければ妥当な方法である
・リバウンドが問題といわれているが、短期的に目に見えて体重減少効果があることは、患者のモチベーション維持につながる。(30歳代勤務医、循環器内科)
・ダイエットとは摂取総カロリーを制限することなので、甘い物を控えるのは当たり前でしょう。(50歳代開業医、整形外科)
・極端な制限でなければ、理にかなった方法だと思います。(40歳代勤務医、その他の診療科)
・万能ではないが、糖質過多の先進国の肥満に対するダイエットとしては妥当性があると思う。しかし、炭水化物が「人類を滅ぼす」とまでは思わない。(40歳代勤務医、精神科)
・必要量を制限するのでなく、摂りすぎを避けることが重要。ハンバーガー、ポテト、コーラ、ラーメン、ライス、お酒。以上全て炭水化物。(40歳代勤務医、一般外科)
・完全に糖質をやめると低血糖などの副作用があると思われるので、3割程度減らすことから始めると良いと思います。また運動も併用しないと筋肉がやせて、血糖値の低下が悪くなると思われます。(40歳代勤務医、代謝・内分泌内科)
・スーパー糖質制限は勧めません。夕食のみ制限、あるいは、炭水化物の重ね食いを避けることで十分な効果が期待できます。(60歳代開業医、呼吸器内科)
●効果は認めるも実行性や理論に懐疑的
・効果はあると思うが、カロリー制限によるものかもしれない。(50歳代勤務医、神経内科)
・特に基礎疾患のない方において、比較的短期間での体重減少には効果が高いと思います。しかし、体重の維持がとても難しいです。他の食事制限との比較研究でも、調査対象期間中の離脱率が高いです。(30歳代勤務医、総合診療・一般内科)
・自分ではリバウンドを経験しています。(50歳代勤務医、神経内科)
・日本の糖質摂取量は世界的には多くはないし、この10年間でも増えてはいない。運動量低下が重要な要因では?(50歳代開業医、総合診療・一般内科)
・以前自分でも試してみたことがありますが、1日で挫折しました。糖質以外は何をとってもいいといわれても、おかずばかりそんなに食べられません。ストレスで翌日よけいに甘いものが食べたくなりました。向き不向きのある方法だと思います。(40歳代勤務医、総合診療・一般内科)
●弊害が少なくない、科学的根拠も乏しい
・炭水化物制限ダイエットにより胆石症を発症した症例を経験しました。体重減少は軽度であったのでリスクとベネフィットのバランスが悪いと思います。(40歳代勤務医、消化器外科)
・炭水化物摂取量を減らすことは支持するが、極端な制限は筋肉蛋白分解など明らかな弊害をもたらす。(50歳代勤務医、代謝・内分泌内科)
・いくつかのがんのリスクを上げる気がする。血糖ばかりにとらわれているのが残念。長期的な安全性を評価してほしいが、かなり時間がかかるので無理でしょう。(40歳代勤務医、総合診療・一般内科)
・筋肉減少や、腸内細菌への悪影響が懸念されるので、あまり賛成できません。(40歳代勤務医、精神科)
・実践している人を見ると、 イライラしている人が多いような印象を受ける。(40歳代勤務医、心臓血管外科)
・やはり患者主体でさせると過度の制限によりサルコペニアを招くことが危惧される。(20歳代勤務医、循環器内科)
・糖質制限食を行った臨床試験のメタ解析では半年後には有意な体重低下が見られるが、1年後には有意差がなくなると報告されている。(40歳代勤務医、循環器内科)
・糖質制限をすると食後の腹もちが悪くなり、そのため間食をして、かえって脂質と塩分を摂取して糖尿病を増悪させる症例を認めます。また、糖質制限をするのなら、果物の摂取制限に限っては有効と考えます。(60歳代勤務医、総合診療・一般内科)
・あくまで一時的な効果。血糖は良くなっても脂質異常症が悪化するのでは。(40歳代勤務医、総合診療・一般内科)
・特にSGLT2阻害薬が発売されたため、糖質制限を行っている患者に対し注意が必要。(50歳代開業医、総合診療・一般内科)
・血圧のみを診ている方で、患者様の希望で他院で糖質制限なさっていますが、HbA1cは思うほど下がらず、高脂血症が悪化しています。虚血性心疾患もある方で、非常に残念な思いで見守っています。(50歳代勤務医、総合診療・一般内科)
調査概要
日経メディカル Onlineの医師会員を対象にオンラインアンケートを実施。期間は2014年6月16~23日。有効回答数は2263人。年代の内訳は、20歳代92人(4.0%)、30歳代484人(21.4%)、40歳代744人(32.9%)、50歳代733人(32.4%)、60歳代190人(8.4%)、70歳以上20人(0.9%)。
2014年07月10日 (木)
【14/07/09 bonita
唐沢さんも糖質制限
役作りのため、5か月間ステーキとブロッコリーで過ごされたそうです。
ステーキは太るなんてもう非常識ですね!!
http://mdpr.jp/news/detail/1356200】
おはようございます。
bonita さんから、俳優の唐沢寿明さんが、糖質制限食で減量成功というコメントをいただきました。
ありがとうございます。
『1日3食「オージー・ビーフとブロッコリーのみ」という食生活を5ヶ月間続けた』
だそうです。
味付けも塩コショウのみで、「面白いように体重が落ちる」とのことで、肉体改造に成功したそうです。
まさにスーパー糖質制限食ですね。
唐沢さんの場合、とてもシンプルでストイックです。
ブロコッリーは、ビタミンCが豊富なので理にかなっています。
もっとも我々一般大衆は、魚貝、卵、豚肉、鶏肉、羊肉、チーズ、豆腐、納豆、葉野菜、茸、海藻・・・など、いろいろな食材を食べて美味しく楽しくのほうが無難ですね。
江部康二
☆☆☆
インターネットサイト
モデルプレスから一部抜粋
唐沢寿明、「面白いように体重が落ちる」肉体改造法を明かす
2014-04-25 提供:モデルプレス
肉体改造法を明かした唐沢寿明
唐沢寿明
俳優の唐沢寿明が、「面白いように体重が落ちる」という肉体改造法を明かした。
唐沢は25日放送のTBS系「いっぷく!」(月~金、あさ8時~)のトークコーナーにゲスト出演。MCのTOKIO・国分太一が開口一番「唐沢さん、50歳には見えないですね!美の秘訣はあるんですか?」と問うと、「朝起きたらまず特殊メイクですよね」と飄々とジョークを飛ばしつつ、「いや、何もしてないですよ。やっぱり適度に運動して楽しく暮らすことじゃないですか」と話した。
◆ストイックな食事管理
一方で、最近は映画の役作りのためにストイックな肉体改造に取り組んでいたという。1日3食「オージー・ビーフとブロッコリーのみ」という食生活を5ヶ月間続けていたといい「面白いように体重が落ちるんですよ」と紹介。味付けは基本的に塩コショウのみ、肉は表面を軽く焼く程度というシンプルなものだが、ストレスがたまることはなく「役作りという目的があるから。結果が出るまで粛々とやる。癖がついちゃって、今でもやってますよ」とプロ意識の高さをのぞかせた。
◆妻・山口智子との変わらぬ愛
このほか番組では、妻・山口智子と結婚した1995年当時、記念で購入したというロレックスのペアウォッチを披露。2人の名前が彫られたもので、「最近も(結婚記念日のお祝いを)やってますけど、やっぱり(プレゼントは)時計が一番わかりやすい」と変わらぬ愛をうかがわせていた。(モデルプレス)
唐沢さんも糖質制限
役作りのため、5か月間ステーキとブロッコリーで過ごされたそうです。
ステーキは太るなんてもう非常識ですね!!
http://mdpr.jp/news/detail/1356200】
おはようございます。
bonita さんから、俳優の唐沢寿明さんが、糖質制限食で減量成功というコメントをいただきました。
ありがとうございます。
『1日3食「オージー・ビーフとブロッコリーのみ」という食生活を5ヶ月間続けた』
だそうです。
味付けも塩コショウのみで、「面白いように体重が落ちる」とのことで、肉体改造に成功したそうです。
まさにスーパー糖質制限食ですね。
唐沢さんの場合、とてもシンプルでストイックです。
ブロコッリーは、ビタミンCが豊富なので理にかなっています。
もっとも我々一般大衆は、魚貝、卵、豚肉、鶏肉、羊肉、チーズ、豆腐、納豆、葉野菜、茸、海藻・・・など、いろいろな食材を食べて美味しく楽しくのほうが無難ですね。
江部康二
☆☆☆
インターネットサイト
モデルプレスから一部抜粋
唐沢寿明、「面白いように体重が落ちる」肉体改造法を明かす
2014-04-25 提供:モデルプレス
肉体改造法を明かした唐沢寿明
唐沢寿明
俳優の唐沢寿明が、「面白いように体重が落ちる」という肉体改造法を明かした。
唐沢は25日放送のTBS系「いっぷく!」(月~金、あさ8時~)のトークコーナーにゲスト出演。MCのTOKIO・国分太一が開口一番「唐沢さん、50歳には見えないですね!美の秘訣はあるんですか?」と問うと、「朝起きたらまず特殊メイクですよね」と飄々とジョークを飛ばしつつ、「いや、何もしてないですよ。やっぱり適度に運動して楽しく暮らすことじゃないですか」と話した。
◆ストイックな食事管理
一方で、最近は映画の役作りのためにストイックな肉体改造に取り組んでいたという。1日3食「オージー・ビーフとブロッコリーのみ」という食生活を5ヶ月間続けていたといい「面白いように体重が落ちるんですよ」と紹介。味付けは基本的に塩コショウのみ、肉は表面を軽く焼く程度というシンプルなものだが、ストレスがたまることはなく「役作りという目的があるから。結果が出るまで粛々とやる。癖がついちゃって、今でもやってますよ」とプロ意識の高さをのぞかせた。
◆妻・山口智子との変わらぬ愛
このほか番組では、妻・山口智子と結婚した1995年当時、記念で購入したというロレックスのペアウォッチを披露。2人の名前が彫られたもので、「最近も(結婚記念日のお祝いを)やってますけど、やっぱり(プレゼントは)時計が一番わかりやすい」と変わらぬ愛をうかがわせていた。(モデルプレス)
2014年07月09日 (水)
【14/07/08 精神科医師A
産経ニュース
「糖質制限食」副作用リスクめぐり激論 体重・血糖・血圧では改善
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140708/bdy14070811040003-n1.htm】
こんにちは。
精神科医師Aさんから
「糖質制限食」副作用リスクめぐり激論 体重・血糖・血圧では改善」
という産経ニュースの記事の情報をコメントいただきました。
ありがとうございます。
第57回日本糖尿病学会学術総会(2014年5月)
<Controversy2 低炭水化物食は有益か有害か? >における、
北里大学北里研究所病院の山田悟・糖尿病センター長(推進派)
と
京都府立医大大学院の福井道明准教授(慎重派)
の論争の記事です。
山田悟氏は、去年までのカロリー制限派に気を遣った表現がなくなり、明確な糖質制限食推進派として、わかりやすい説明を展開しておられます。
『山田氏は米国の糖尿病学会が昨年、ガイドラインを改定し、糖質制限を糖尿病治療の第一選択肢としたことを紹介した』
これなんかも、結構過激な表現です。
その通りなのですが、ニュートラルにいうと
『米国糖尿病学会が2013年10月、5年ぶりに栄養療法に関する声明を改定し、患者ごとにさまざまな食事パターン〔地中海食,ベジタリアン食,糖質制限食,低脂質食,DASH(Dietary Approaches to Stop Hypertension)食〕が受容可能である』
とした、ということです。
つまり糖質制限食だけが、第一選択肢というわけではなくて、さまざまな食事パターンの一つとして受容可能ということですね。
『山田氏は無作為比較試験に触れ、「血糖、体重、血圧、脂質の全てが改善した。動脈硬化症の改善データも得られた」との結果を示し、
「糖尿病のさまざまな合併症予防の点からも意義がある」と語った。』
これは、その通りで、全面的に賛成です。
本ブログでも、過去記事で糖質制限食に肯定的な
無作為比較試験(RCT研究論文)を複数、紹介してきました。
『福井道明准教授は
「一日の食事の中でタンパク質摂取量が増えれば、腎機能障害になるケースがあるほか、骨密度の低下で骨折しやすくなる事例も出ている」と指摘。悪玉のLDLコレステロールが増える側面も挙げ、「動脈硬化からの心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まることもある」
と懸念を示した。』
これらは、全て根拠としてのエビデンスレベルが低いお話しです。
「ケースがある。」「事例も出ている。」・・・症例報告
「懸念を示した。」・・・単なる福井氏の仮説
すなわち、RCT研究論文に基づく糖質制限食批判ではないので、
山田氏の論に比べると信頼度が、数段低いことになります。
福井氏の言う
『糖質摂取の量をめぐる観察研究では、摂取が少ない集団での死亡率が上がるとの報告がある。』
これは、能登論文のことと思います。
日本糖尿病学会編集の
「科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン2013」のエビデンスレベルは、
レベル1、2、3、4というランクで評価してあります。
日経メディカルWebサイトの連載:「糖尿病治療のエビデンス」
という記事の中で、能登氏は以下の自分自身の論文に関して、
エビデンスレベル3と低レベルであることを認めています。
Noto H, Goto, et al. Low-carbohydrate diets and all-cause mortality: a systematic review and meta-analysis of observational studies.
PLoS One.2013;8(1):e55030.
山田氏や私が根拠としている、糖質制限食に肯定的な無作為比較試験(RCT研究論文)は、勿論エビデンスレベル1です。
山田氏の論拠は、エビデンスレベル1の論文であり、福井氏の根拠は、エビデンスレベル3の論文とエビデンスレベル4の症例報告です。
第57回日本糖尿病学会学術総会(2014年5月)
<Controversy2 低炭水化物食は有益か有害か? >における、山田氏(推進派)と福井氏(慎重派)の論争、山田氏の圧勝と言えます。
江部康二
☆☆☆
以下、産経ニュースの一部抜粋
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140708/bdy14070811040003-n1.htm
「糖質制限食」副作用リスクめぐり激論 体重・血糖・血圧では改善
2014.7.8
ダイエットの方法として糖質制限が話題となっていることに注目し、日本糖尿病学会はこの是非をめぐって討論会を開いた。糖質制限は比較的短期間で体重を減らせる特徴がある一方で、欠点もあるようだ。専門家はどのような知見を披露したのか。
激論となった討論会の一端を紹介する。(山本雅人)
◆合併症予防も
5月に開催された糖尿病学会年次学術集会では「低炭水化物食は有益か、有害か?」と題するプログラムがあった。あえて「コントラバーシー」(論争の意)の部に組み込まれた。
炭水化物とは、ご飯やパン、麺類の主成分であり、糖質制限ダイエットは主にこの炭水化物の摂取を控えることを目指すものだ。炭水化物を控えれば、摂取の総カロリー数はあまり気にせず、肉類でも一定量食べていいのが特徴だ。
推進派として、北里大学北里研究所病院の山田悟・糖尿病センター長は糖質制限についての無作為比較試験に触れ、「血糖、体重、血圧、脂質の全てが改善した。動脈硬化症の改善データも得られた」との結果を示し、「糖尿病のさまざまな合併症予防の点からも意義がある」と語った。
山田氏は米国の糖尿病学会が昨年、ガイドラインを改定し、糖質制限を糖尿病治療の第一選択肢としたことを紹介した。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140708/bdy14070811040003-n2.htm
これに対し、京都府立医大大学院の福井道明准教授は慎重派の立場から、「糖質制限をうまくやれば有効だが、やり方には注意が必要だ」と前置きし、「一日の食事の中でタンパク質摂取量が増えれば、腎機能障害になるケースがあるほか、骨密度の低下で骨折しやすくなる事例も出ている」と指摘。悪玉のLDLコレステロールが増える側面も挙げ、「動脈硬化からの心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まることもある」と懸念を示した。
◆死亡率で報告
糖質摂取の量をめぐる観察研究では、摂取が少ない集団での死亡率が上がるとの報告がある。
山田氏が「死亡率が上がった原因が糖質制限にあるかどうかがはっきりしない」と因果関係に疑問を提示。一方、福井氏は、糖質を減らした際、残りのタンパク質と脂質が動物性に偏った場合、死亡率が有意に上がるとのデータを示した。
糖質制限ダイエットは短期間で体重が減りやすいため、肥満やメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)、糖尿病の人も飛びつきやすい面がある。山田氏は「食事量を減らすカロリー制限のダイエット方法で挫折する人がいる中で、糖質制限にチャレンジするのも一考ではないか」と述べた。福井氏は「糖質制限は半年では体重が有意に減るが、1年たつとカロリー制限との有意差がほとんどなくなる。そういう研究データがある」と、リバウンドしやすい落とし穴を指摘した。
■ガイド本など出版界もブーム
糖質制限ダイエットをめぐっては毎月のように新しいガイド本が出版され、
一大ブームとなっている。
『食べながらやせて二度と太らない史上最強のダイエット』(王尉青著、PHPエディターズ・グループ)は糖質制限に取り組んだ人の成功例を紹介。
雑誌『Tarzan』(マガジンハウス)は6月26日号で、
糖質制限について「極端に糖質を減らすのは危険」「動物性タンパク質を取り過ぎずに豆腐や魚類も大切」という記事を掲載した。
産経ニュース
「糖質制限食」副作用リスクめぐり激論 体重・血糖・血圧では改善
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140708/bdy14070811040003-n1.htm】
こんにちは。
精神科医師Aさんから
「糖質制限食」副作用リスクめぐり激論 体重・血糖・血圧では改善」
という産経ニュースの記事の情報をコメントいただきました。
ありがとうございます。
第57回日本糖尿病学会学術総会(2014年5月)
<Controversy2 低炭水化物食は有益か有害か? >における、
北里大学北里研究所病院の山田悟・糖尿病センター長(推進派)
と
京都府立医大大学院の福井道明准教授(慎重派)
の論争の記事です。
山田悟氏は、去年までのカロリー制限派に気を遣った表現がなくなり、明確な糖質制限食推進派として、わかりやすい説明を展開しておられます。
『山田氏は米国の糖尿病学会が昨年、ガイドラインを改定し、糖質制限を糖尿病治療の第一選択肢としたことを紹介した』
これなんかも、結構過激な表現です。
その通りなのですが、ニュートラルにいうと
『米国糖尿病学会が2013年10月、5年ぶりに栄養療法に関する声明を改定し、患者ごとにさまざまな食事パターン〔地中海食,ベジタリアン食,糖質制限食,低脂質食,DASH(Dietary Approaches to Stop Hypertension)食〕が受容可能である』
とした、ということです。
つまり糖質制限食だけが、第一選択肢というわけではなくて、さまざまな食事パターンの一つとして受容可能ということですね。
『山田氏は無作為比較試験に触れ、「血糖、体重、血圧、脂質の全てが改善した。動脈硬化症の改善データも得られた」との結果を示し、
「糖尿病のさまざまな合併症予防の点からも意義がある」と語った。』
これは、その通りで、全面的に賛成です。
本ブログでも、過去記事で糖質制限食に肯定的な
無作為比較試験(RCT研究論文)を複数、紹介してきました。
『福井道明准教授は
「一日の食事の中でタンパク質摂取量が増えれば、腎機能障害になるケースがあるほか、骨密度の低下で骨折しやすくなる事例も出ている」と指摘。悪玉のLDLコレステロールが増える側面も挙げ、「動脈硬化からの心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まることもある」
と懸念を示した。』
これらは、全て根拠としてのエビデンスレベルが低いお話しです。
「ケースがある。」「事例も出ている。」・・・症例報告
「懸念を示した。」・・・単なる福井氏の仮説
すなわち、RCT研究論文に基づく糖質制限食批判ではないので、
山田氏の論に比べると信頼度が、数段低いことになります。
福井氏の言う
『糖質摂取の量をめぐる観察研究では、摂取が少ない集団での死亡率が上がるとの報告がある。』
これは、能登論文のことと思います。
日本糖尿病学会編集の
「科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン2013」のエビデンスレベルは、
レベル1、2、3、4というランクで評価してあります。
日経メディカルWebサイトの連載:「糖尿病治療のエビデンス」
という記事の中で、能登氏は以下の自分自身の論文に関して、
エビデンスレベル3と低レベルであることを認めています。
Noto H, Goto, et al. Low-carbohydrate diets and all-cause mortality: a systematic review and meta-analysis of observational studies.
PLoS One.2013;8(1):e55030.
山田氏や私が根拠としている、糖質制限食に肯定的な無作為比較試験(RCT研究論文)は、勿論エビデンスレベル1です。
山田氏の論拠は、エビデンスレベル1の論文であり、福井氏の根拠は、エビデンスレベル3の論文とエビデンスレベル4の症例報告です。
第57回日本糖尿病学会学術総会(2014年5月)
<Controversy2 低炭水化物食は有益か有害か? >における、山田氏(推進派)と福井氏(慎重派)の論争、山田氏の圧勝と言えます。
江部康二
☆☆☆
以下、産経ニュースの一部抜粋
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140708/bdy14070811040003-n1.htm
「糖質制限食」副作用リスクめぐり激論 体重・血糖・血圧では改善
2014.7.8
ダイエットの方法として糖質制限が話題となっていることに注目し、日本糖尿病学会はこの是非をめぐって討論会を開いた。糖質制限は比較的短期間で体重を減らせる特徴がある一方で、欠点もあるようだ。専門家はどのような知見を披露したのか。
激論となった討論会の一端を紹介する。(山本雅人)
◆合併症予防も
5月に開催された糖尿病学会年次学術集会では「低炭水化物食は有益か、有害か?」と題するプログラムがあった。あえて「コントラバーシー」(論争の意)の部に組み込まれた。
炭水化物とは、ご飯やパン、麺類の主成分であり、糖質制限ダイエットは主にこの炭水化物の摂取を控えることを目指すものだ。炭水化物を控えれば、摂取の総カロリー数はあまり気にせず、肉類でも一定量食べていいのが特徴だ。
推進派として、北里大学北里研究所病院の山田悟・糖尿病センター長は糖質制限についての無作為比較試験に触れ、「血糖、体重、血圧、脂質の全てが改善した。動脈硬化症の改善データも得られた」との結果を示し、「糖尿病のさまざまな合併症予防の点からも意義がある」と語った。
山田氏は米国の糖尿病学会が昨年、ガイドラインを改定し、糖質制限を糖尿病治療の第一選択肢としたことを紹介した。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140708/bdy14070811040003-n2.htm
これに対し、京都府立医大大学院の福井道明准教授は慎重派の立場から、「糖質制限をうまくやれば有効だが、やり方には注意が必要だ」と前置きし、「一日の食事の中でタンパク質摂取量が増えれば、腎機能障害になるケースがあるほか、骨密度の低下で骨折しやすくなる事例も出ている」と指摘。悪玉のLDLコレステロールが増える側面も挙げ、「動脈硬化からの心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まることもある」と懸念を示した。
◆死亡率で報告
糖質摂取の量をめぐる観察研究では、摂取が少ない集団での死亡率が上がるとの報告がある。
山田氏が「死亡率が上がった原因が糖質制限にあるかどうかがはっきりしない」と因果関係に疑問を提示。一方、福井氏は、糖質を減らした際、残りのタンパク質と脂質が動物性に偏った場合、死亡率が有意に上がるとのデータを示した。
糖質制限ダイエットは短期間で体重が減りやすいため、肥満やメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)、糖尿病の人も飛びつきやすい面がある。山田氏は「食事量を減らすカロリー制限のダイエット方法で挫折する人がいる中で、糖質制限にチャレンジするのも一考ではないか」と述べた。福井氏は「糖質制限は半年では体重が有意に減るが、1年たつとカロリー制限との有意差がほとんどなくなる。そういう研究データがある」と、リバウンドしやすい落とし穴を指摘した。
■ガイド本など出版界もブーム
糖質制限ダイエットをめぐっては毎月のように新しいガイド本が出版され、
一大ブームとなっている。
『食べながらやせて二度と太らない史上最強のダイエット』(王尉青著、PHPエディターズ・グループ)は糖質制限に取り組んだ人の成功例を紹介。
雑誌『Tarzan』(マガジンハウス)は6月26日号で、
糖質制限について「極端に糖質を減らすのは危険」「動物性タンパク質を取り過ぎずに豆腐や魚類も大切」という記事を掲載した。
2014年07月08日 (火)
こんにちは。
2014年、7月、8月の糖質制限食講演会のご案内です。
A)
富士見高原病院 公開講演会
日時:2014年7月28日(月)17:30~19:15
内容:
1)富士見高原病院の栄養士さんが15分講演。
2)江部康二60分講演+質疑応答30分
糖尿病・メタボを解決する食事療法
-糖質制限食の有効性と可能性-
会場:富士見高原病院 西診療棟4階第一会議室
長野県諏訪郡富士見町落合11100
お問い合わせ先:富士見高原病院 0266-62-3030
参加費:無料
B)
「脂肪・コレステロール、糖尿病の真実」 大阪中之島講演会
日時:2014年8月3日(日)13:50~16:40
入場受付・開場は13:30~
主催:日本糖質制限医療推進協会
内容:「コレステロールの真実」「糖質制限食と糖尿病」
1)「コレステロールの真実」 60分 大櫛陽一先生
2)「糖質制限食と糖尿病」 60分 江部康二
質疑応答:30分
会場:大阪大学中之島センター10F 「佐治敬三メモリアルホール」
参加費:賛助会員 2,800円 一般(非会員)3,300円
■お支払い方法: クレジットカード/銀行振込/郵便振替
※事前決済のみとなります。
■お申し込み方法
・賛助会員の方
事務局までメールにてお申し込み下さい。
・賛助会員入会をご希望の方
1.入会案内および会員規約をお読み下さい。
http://toushitsuseigen.or.jp/member.html
2.お申し込みはこちらのフォームからお願いします。
http://toushitsuseigen.or.jp/contact.php
「お問い合せ内容」欄に「8/3大阪講演会、受講希望」とご記入下さい。
・一般(非会員)で、講演会の受講のみご希望の方
こちらのフォームよりお申し込み下さい。
https://ssl.form-mailer.jp/fms/9cbd1ef7287071
■お申し込みの流れ
1.会員の方はメールにて、会員以外の方は各種フォームにてご連絡下さい。
2.事務局よりお支払い方法についてメールでご連絡します。
3.入金確認後、予約確定のメールをお送りします。
4.当日、直接会場までお越し下さい。
■その他
・予約制です。当日参加はできません。
・キャンセルは7月31日(木)までにお願い致します。
それ以降の返金には対応致しかねますので予めご了承ください。
C)
朝日カルチャーセンター京都教室講座 糖質制限食
日時:2014年8月5日(火)15:00~16:30
会場:朝日カルチャーセンター京都教室
内容:「糖質制限健康法~糖尿病克服とダイエット」
参加費:会員 3,024円 一般 3,564円
お問い合わせ先:朝日カルチャーセンター京都教室 075-231-9693
D)
朝日カルチャーセンター立川教室講座 糖質制限食
日時:2014年8月23日(土)15:00~17:00
会場:朝日カルチャー 立川教室
内容:糖質制限食の有効性・可能性
~糖尿病・メタボ・生活習慣病・がん・・・~
参加費:会員 3,024円 一般 3,672円
お問い合わせ先:朝日カルチャーセンター立川教室 042-527-6511
2014年、7月、8月の糖質制限食講演会のご案内です。
A)
富士見高原病院 公開講演会
日時:2014年7月28日(月)17:30~19:15
内容:
1)富士見高原病院の栄養士さんが15分講演。
2)江部康二60分講演+質疑応答30分
糖尿病・メタボを解決する食事療法
-糖質制限食の有効性と可能性-
会場:富士見高原病院 西診療棟4階第一会議室
長野県諏訪郡富士見町落合11100
お問い合わせ先:富士見高原病院 0266-62-3030
参加費:無料
B)
「脂肪・コレステロール、糖尿病の真実」 大阪中之島講演会
日時:2014年8月3日(日)13:50~16:40
入場受付・開場は13:30~
主催:日本糖質制限医療推進協会
内容:「コレステロールの真実」「糖質制限食と糖尿病」
1)「コレステロールの真実」 60分 大櫛陽一先生
2)「糖質制限食と糖尿病」 60分 江部康二
質疑応答:30分
会場:大阪大学中之島センター10F 「佐治敬三メモリアルホール」
参加費:賛助会員 2,800円 一般(非会員)3,300円
■お支払い方法: クレジットカード/銀行振込/郵便振替
※事前決済のみとなります。
■お申し込み方法
・賛助会員の方
事務局までメールにてお申し込み下さい。
・賛助会員入会をご希望の方
1.入会案内および会員規約をお読み下さい。
http://toushitsuseigen.or.jp/member.html
2.お申し込みはこちらのフォームからお願いします。
http://toushitsuseigen.or.jp/contact.php
「お問い合せ内容」欄に「8/3大阪講演会、受講希望」とご記入下さい。
・一般(非会員)で、講演会の受講のみご希望の方
こちらのフォームよりお申し込み下さい。
https://ssl.form-mailer.jp/fms/9cbd1ef7287071
■お申し込みの流れ
1.会員の方はメールにて、会員以外の方は各種フォームにてご連絡下さい。
2.事務局よりお支払い方法についてメールでご連絡します。
3.入金確認後、予約確定のメールをお送りします。
4.当日、直接会場までお越し下さい。
■その他
・予約制です。当日参加はできません。
・キャンセルは7月31日(木)までにお願い致します。
それ以降の返金には対応致しかねますので予めご了承ください。
C)
朝日カルチャーセンター京都教室講座 糖質制限食
日時:2014年8月5日(火)15:00~16:30
会場:朝日カルチャーセンター京都教室
内容:「糖質制限健康法~糖尿病克服とダイエット」
参加費:会員 3,024円 一般 3,564円
お問い合わせ先:朝日カルチャーセンター京都教室 075-231-9693
D)
朝日カルチャーセンター立川教室講座 糖質制限食
日時:2014年8月23日(土)15:00~17:00
会場:朝日カルチャー 立川教室
内容:糖質制限食の有効性・可能性
~糖尿病・メタボ・生活習慣病・がん・・・~
参加費:会員 3,024円 一般 3,672円
お問い合わせ先:朝日カルチャーセンター立川教室 042-527-6511
2014年07月07日 (月)
【14/07/06 元気な中高年
1日6,000キロカロリーを食べて太らなかった男の人体実験が凄すぎる
糖質制限と、高糖質摂取の人体実験!
「摂取カロリーを減らせばやせる」というダイエットの常識を否定すべく、1日6000Kcalも21日間食い続けて、英国の若者が自ら人体実験!
低炭水化物&高脂質・たんぱく質の糖質制限食では、21日間で体重1.3Kg増、ウエストは3cm減!
高炭水化物&低脂肪食では、21日間で7Kg体重増、ウエスト9.5cm増加
毎日の実験動画も、写真もありますので、参考にしてください。
以下のURL参照ください。
http://yuchrszk.blogspot.jp/2013/10/16000.html
小生も、糖尿病が昨年12月に血液検査で判明して、それ以来、江部先生の著書をもとに、現在もスーパ糖質制限を続けています。
去年12月から
夕食直前にベイスン、0.3mg
朝食後にネシーナ25mg
を服用しています。
その結果が以下です。
去年12月 空腹時血糖値159、A1cN7.5
今年02月 血糖値117、A1cN5.5
今年04月 血糖値109、A1cN5.9
今年05月 血糖値131、A1cN5.4
もう少し、血糖値とA1cNが下がるように食材の糖質量を江部先生発刊の食材糖質量バンドブックで勉強します。
以上 】
こんにちは。
元気な中高年さんから、大変興味深い内容のコメントを頂きました。
ありがとうございます。
元気な中高年さん、
拙著のご購入、ありがとうございます。
HbA1cは素晴らしい改善です。
5.5、5.9、5.4%なら、すでに基準値(正常値)です。
早朝空腹時血糖値が110mg/dl未満になれば、言うことはないですね。
スーパー糖質制限食なら、ベイスンはもう必要ないと思います。
早朝空腹時血糖値が下がりにくければ、メトグルコ内服で夜中の肝臓の糖新生を抑制するのも選択肢ですね。
私は、早朝空腹時血糖値を下げたいとき、メトグルコを夕食後と眠前とかで内服して貰い、夜中にメトグルコの血中濃度を維持できるように工夫しています。
さて
http://yuchrszk.blogspot.jp/2013/10/16000.html
このサイト覗いてみました。
パレオダイエット(原始人ダイエット)を実践している方のブログのようですね。
『1日6000Kcalも21日間食い続けて、英国の若者が自ら人体実験!
低炭水化物&高脂質・たんぱく質の糖質制限食では、21日間で体重1.3Kg増、ウエストは3cm減!
高炭水化物&低脂肪食では、21日間で7Kg体重増、ウエスト9.5cm増加 』
6000kcal/日、凄いですね。
よくぞ食べれたものです。
一例報告ですから、エビデンスレベルというような話ではないです。
しかし、この英国の若者、たかが一例、されど一例で、大変貴重な体験報告です。
エビデンスレベルでは、有名なイスラエルのニューイングランド・ジャーナルのRCT研究論文「DIRECT」(*)があります。
322人の大人を
(1)低脂肪食(カロリー制限あり)
(2)オリーブ油の地中海食(カロリー制限あり)
(3)低炭水化物食(カロリー制限なし)
3グループにわけて、2年間研究しました。
3群ともベースラインから比し同一カロリーが減少して、結果として3群とも同一摂取カロリーになり、低炭水化物食(糖質制限食)が最も体重減少しました。
糖質制限食は、満足度・満腹感が高く、のちの空腹感が少なかったので、カロリー制限なしのハンディにもかかわらず、同一カロリーが減少したものと思われます。
「DIRECT」の結論は、
「少なくとも同一摂取カロリーであれば、糖質制限食の体重減少効果がもっとも高く、脂肪制限食が一番低い」
ということになります。
今回の、英国の若者の実験も同一摂取カロリーですね。
6000kcal/日も21日間食べ続けたのに、1.3kgしか体重が増加せず、ウェストは3cm減とは、まさに「カロリー神話の崩壊」です。
「肥満の元凶は、脂肪ではなく炭水化物」ということが、エビデンスレベルでも示され、一例とはいえ驚異の人体実験(6000kcal/日)でも示されたということですね。
インスリンは
①脂肪細胞周囲の毛細血管のLPL(リポタンパクリパーゼ)を活性化させ、
血中の中性脂肪を分解して脂肪細胞内に取り込み再び中性脂肪に合成して蓄える。
②脂肪細胞内のHSL(ホルモン感受性リパーゼ)を抑制し、中性脂肪分解を妨げる。
③余剰の血糖を脂肪細胞に取り込んで中性脂肪に合成して蓄える。
という3つの作用があります。
すなわち「三重の肥満ホルモン」がインスリンといえます。
そしてインスリンを大量に分泌させるのは炭水化物、脂質、蛋白質のうち炭水化物だけです。
ケーヒル(ハーバード大・名誉教授)の
「脂肪を操るインスリンを、炭水化物が操る」は正鵠を射た名言と言えます。
(*)
Iris Shai,et all:Weight Loss with a Low-Carbohydrate,Mediterranean,or Low-Fat Diet.
NENGLJ MED JULY17,2008、VOL359.NO.3 229-241
DIRECT(Dietary Intervention Randomized Controlled Trial)
江部康二
1日6,000キロカロリーを食べて太らなかった男の人体実験が凄すぎる
糖質制限と、高糖質摂取の人体実験!
「摂取カロリーを減らせばやせる」というダイエットの常識を否定すべく、1日6000Kcalも21日間食い続けて、英国の若者が自ら人体実験!
低炭水化物&高脂質・たんぱく質の糖質制限食では、21日間で体重1.3Kg増、ウエストは3cm減!
高炭水化物&低脂肪食では、21日間で7Kg体重増、ウエスト9.5cm増加
毎日の実験動画も、写真もありますので、参考にしてください。
以下のURL参照ください。
http://yuchrszk.blogspot.jp/2013/10/16000.html
小生も、糖尿病が昨年12月に血液検査で判明して、それ以来、江部先生の著書をもとに、現在もスーパ糖質制限を続けています。
去年12月から
夕食直前にベイスン、0.3mg
朝食後にネシーナ25mg
を服用しています。
その結果が以下です。
去年12月 空腹時血糖値159、A1cN7.5
今年02月 血糖値117、A1cN5.5
今年04月 血糖値109、A1cN5.9
今年05月 血糖値131、A1cN5.4
もう少し、血糖値とA1cNが下がるように食材の糖質量を江部先生発刊の食材糖質量バンドブックで勉強します。
以上 】
こんにちは。
元気な中高年さんから、大変興味深い内容のコメントを頂きました。
ありがとうございます。
元気な中高年さん、
拙著のご購入、ありがとうございます。
HbA1cは素晴らしい改善です。
5.5、5.9、5.4%なら、すでに基準値(正常値)です。
早朝空腹時血糖値が110mg/dl未満になれば、言うことはないですね。
スーパー糖質制限食なら、ベイスンはもう必要ないと思います。
早朝空腹時血糖値が下がりにくければ、メトグルコ内服で夜中の肝臓の糖新生を抑制するのも選択肢ですね。
私は、早朝空腹時血糖値を下げたいとき、メトグルコを夕食後と眠前とかで内服して貰い、夜中にメトグルコの血中濃度を維持できるように工夫しています。
さて
http://yuchrszk.blogspot.jp/2013/10/16000.html
このサイト覗いてみました。
パレオダイエット(原始人ダイエット)を実践している方のブログのようですね。
『1日6000Kcalも21日間食い続けて、英国の若者が自ら人体実験!
低炭水化物&高脂質・たんぱく質の糖質制限食では、21日間で体重1.3Kg増、ウエストは3cm減!
高炭水化物&低脂肪食では、21日間で7Kg体重増、ウエスト9.5cm増加 』
6000kcal/日、凄いですね。
よくぞ食べれたものです。
一例報告ですから、エビデンスレベルというような話ではないです。
しかし、この英国の若者、たかが一例、されど一例で、大変貴重な体験報告です。
エビデンスレベルでは、有名なイスラエルのニューイングランド・ジャーナルのRCT研究論文「DIRECT」(*)があります。
322人の大人を
(1)低脂肪食(カロリー制限あり)
(2)オリーブ油の地中海食(カロリー制限あり)
(3)低炭水化物食(カロリー制限なし)
3グループにわけて、2年間研究しました。
3群ともベースラインから比し同一カロリーが減少して、結果として3群とも同一摂取カロリーになり、低炭水化物食(糖質制限食)が最も体重減少しました。
糖質制限食は、満足度・満腹感が高く、のちの空腹感が少なかったので、カロリー制限なしのハンディにもかかわらず、同一カロリーが減少したものと思われます。
「DIRECT」の結論は、
「少なくとも同一摂取カロリーであれば、糖質制限食の体重減少効果がもっとも高く、脂肪制限食が一番低い」
ということになります。
今回の、英国の若者の実験も同一摂取カロリーですね。
6000kcal/日も21日間食べ続けたのに、1.3kgしか体重が増加せず、ウェストは3cm減とは、まさに「カロリー神話の崩壊」です。
「肥満の元凶は、脂肪ではなく炭水化物」ということが、エビデンスレベルでも示され、一例とはいえ驚異の人体実験(6000kcal/日)でも示されたということですね。
インスリンは
①脂肪細胞周囲の毛細血管のLPL(リポタンパクリパーゼ)を活性化させ、
血中の中性脂肪を分解して脂肪細胞内に取り込み再び中性脂肪に合成して蓄える。
②脂肪細胞内のHSL(ホルモン感受性リパーゼ)を抑制し、中性脂肪分解を妨げる。
③余剰の血糖を脂肪細胞に取り込んで中性脂肪に合成して蓄える。
という3つの作用があります。
すなわち「三重の肥満ホルモン」がインスリンといえます。
そしてインスリンを大量に分泌させるのは炭水化物、脂質、蛋白質のうち炭水化物だけです。
ケーヒル(ハーバード大・名誉教授)の
「脂肪を操るインスリンを、炭水化物が操る」は正鵠を射た名言と言えます。
(*)
Iris Shai,et all:Weight Loss with a Low-Carbohydrate,Mediterranean,or Low-Fat Diet.
NENGLJ MED JULY17,2008、VOL359.NO.3 229-241
DIRECT(Dietary Intervention Randomized Controlled Trial)
江部康二