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「脂肪・コレステロール、糖尿病の真実」 大阪中之島講演会のご案内 
こんにちは。

2014年8月3日(日)に、

「脂肪・コレステロール、糖尿病の真実」

と題し、大阪大学中之島センター10F 「佐治敬三メモリアルホール」にて、講演会を行います。

今回は、「脂肪・コレステロール」分野の第一人者である東海大学名誉教授 大櫛陽一先生をお招きして、私と2人での講演会となります。

脂肪・コレステロール、糖尿病の真実を、2人でしっかり語り、質疑応答も30分たっぷり時間をとります。

大阪そして大阪近隣の糖尿人、メタボ人、脂質関連に興味がある人・・・奮ってご参加下さいね。

江部康二


******************************

以下、事務局からのご案内です。

ブログ読者の皆様、講演会へいつも多数ご参加いただきましてありがとうございます。

大阪・中之島にて、一般向けの講演会を開催いたします。

今回は、「脂肪・コレステロール、糖尿病の真実」というテーマのもと、東海大学名誉教授 大櫛陽一先生と江部康二理事長による講演を予定しております。

糖質制限食との関連性も高い「脂肪・コレステロール」について、この分野の第一人者、大櫛先生によるレクチャーで理解を深めていただける、絶好の機会です。

糖質制限食とその有効性については、今回も理事長 江部康二がしっかりとお話しいたします。

関西地区の皆様をはじめ、多数のご参加を心よりお待ちしております。

(関東地区でも秋に同様の講演会を開催する予定です。)

///////////////////ご案内/////////////////////

一般社団法人日本糖質制限医療推進協会主催 講演会(大阪)

    「脂肪・コレステロール、糖尿病の真実」

■日時:8月3日(日)13:50~16:40頃
             ※入場受付・開場は13:30~

■会場: 大阪大学中之島センター10F 「佐治敬三メモリアルホール」
 〒530-0005 大阪市北区中之島4-3-53
 http://www.onc.osaka-u.ac.jp/others/map/index.php

■内容

◆講演① 『脂肪とコレステロールは、あなたの体にいいですよ』

講師: 大櫛陽一
    東海大学名誉教授/大櫛医学情報研究所所長

[講師略歴]

1971年 大阪大学大学院工学研究科修了
  同年 大阪府に就職。以下を兼任(~1988年)
      成人病センター、羽曳野病院、母子センター、府立病院
1988年 東海大学医学部教授(基礎医学系)
2012年 東海大学名誉教授、大櫛医学情報研究所所長

[著書]

・血圧が下がる新食事法(新DASH食) 成美堂出版 2013年
・健康診断の恐怖 宝島社 2013年
・間違っていた糖尿病治療 医学芸術社 2012年
・100歳まで長生きできるコレステロール革命 永岡書店 2012年
・長寿のためのコレステロールガイドライン 中日出版 2010年
・脳卒中データバンク2009 中山書店 2009年
・メタボの罠 角川SSC新書 2007年

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆講演② 『糖質制限食による糖尿病治療』

講師: 江部康二
  (一財)高雄病院理事長/(一社)日本糖質制限医療推進協会理事長

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※抄録は、こちらでご覧いただけます。
  http://toushitsuseigen.or.jp/pdf/20140803lecture.pdf

※講演後、両講師による質疑応答を30分、予定しております。

■受講費:賛助会員 2,800円 / 一般(非会員) 3,300円

■お支払い方法: クレジットカード/銀行振込/郵便振替
           ※事前決済のみとなります。

■お申し込み方法

・賛助会員の方
事務局までメールにてお申し込み下さい。

・賛助会員入会をご希望の方
1.入会案内および会員規約をお読み下さい。
 http://toushitsuseigen.or.jp/member.html

2.お申し込みはこちらのフォームからお願いします。
 http://toushitsuseigen.or.jp/contact.php
 「お問い合せ内容」欄に「8/3大阪講演会、受講希望」とご記入下さい。

・一般(非会員)で、講演会の受講のみご希望の方
こちらのフォームよりお申し込み下さい。
https://ssl.form-mailer.jp/fms/9cbd1ef7287071

■お申し込みの流れ

1.会員の方はメールにて、会員以外の方は各種フォームにてご連絡下さい。
2.事務局よりお支払い方法についてメールでご連絡します。
3.入金確認後、予約確定のメールをお送りします。
4.当日、直接会場までお越し下さい。

■その他

・予約制です。当日参加はできません。
・キャンセルは7月31日(木)までにお願い致します。
 それ以降の返金には対応致しかねますので予めご了承ください。
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
<糖質制限食に関するお知らせ・お願いなど> 2014年7月
【糖質制限食を実践される時のご注意】

本にも書いてありますが、 糖質制限食によりリアルタイムに血糖値が改善します。

このため既に、経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は、低血糖の心配がありますので必ず主治医と相談して頂きたいと思います。

一方、薬を使用してない糖尿人やメタボ人は、低血糖の心配はほとんどないので、自力で 糖質制限食を実践して糖尿病やメタボ改善を目指していただけば幸いです。

内服薬やインスリン注射なしの糖尿人が糖質制限食を実践すると、食後高血糖は改善しますが、低血糖にはなりません。

血糖値が正常範囲であるていど下がると、肝臓でアミノ酸・乳酸・グリセロール(脂肪の分解物)などから、ブドウ糖をつくるからです。

これを糖新生といいます。

血液検査で、活動性の膵炎がある場合、肝硬変の場合、そして長鎖脂肪酸代謝異常症は、糖質制限食は適応となりませんのでご注意ください。

糖質制限食は相対的に高脂肪食になるので、活動性膵炎には適応とならないのです。

肝硬変では、糖新生能力が低下しているため適応となりません。

長鎖脂肪酸代謝異常症では、脂肪酸が上手く利用できないので、適応となりません。

腎機能に関して、日本腎臓病学会編「CKD診療ガイド2012」において、eGFR60ml/分以上あれば顕性たんぱく尿の段階でも、たんぱく質制限の必要なしと明示され、日本糖尿病学会も2013年3月の提言で、それに従うとしました。

従いまして、糖尿病腎症第3期でも、eGFR60ml/分以上なら、糖質制限食OKです。

「糖尿病性腎症病期分類の改訂について」
 糖尿病性腎症合同委員会からのお知らせ 2013年12月
 『第3期A、第3期Bという分類がなくなり、第3期に統一する。
 尿アルブミン値の程度に拘らずeGFR 30 ml/分/1.73m2未満を全て腎不全とする。』


また、米国糖尿病学会(ADA)は

Position Statement on Nutrition Therapy(栄養療法に関する声明)
Diabetes Care 2013年10月9日オンライン版

において、糖尿病腎症患者に対する蛋白質制限の意義を明確に否定しました。

根拠はランク(A)ですので、信頼度の高いRCT研究論文に基づく見解です。

今後は、糖尿病腎症第3期以降で、eGFRが60ml/分未満の場合も、患者さんとよく相談して、
糖質制限食を実践するか否か、個別に対応することとなります。


なお、機能性低血糖症の場合、炭水化物依存症レベルが重症のとき、糖新生能力が低下していることがあり、
まれに低血糖症を生じますので注意が必要です。

また、どのような食事療法でも合う合わないがあります。

糖質制限食もその一つですので、合わないとご自分で判断されたら中止していただけば幸いです。



【糖質制限食とは】


米国糖尿病協会(ADA)の患者教育用のテキストブックLife With Diabetesによれば、食べ物が消化・吸収されたあと、糖質は100%血糖に変わりますが、タンパク質・脂質は血糖に変わりません。

また糖質は、摂取直後から急峻に血糖値を高く速く上昇させ、2時間以内にほとんどすべてが吸収されます。

これらは含有エネルギーとは無関係な三大栄養素の生理学的特質です。 

1997年版のLife With Diabetes(ADA刊行)では、

「タンパク質は約半分が血糖に変わり、脂質は10%未満が血糖に変わる」

という記載がありましたが、2004年版以降は変更されています。

このように糖質、脂質、タンパク質のうち糖質だけが血糖値を上昇させます。

従って、糖質を摂取した時にはインスリンが大量に追加分泌されます。

脂質を摂取しても、インスリンの追加分泌はありません。

タンパク質はごく少量のインスリンを追加分泌させます。

現在糖尿病において、食後の急激な高血糖(グルコーススパイク)が大きな問題として注目されています。

食後高血糖が、心筋梗塞や脳梗塞などの合併症を起こす危険因子として確立されたからです。

また一日における、食前・食後・空腹時など血糖値の変動幅(平均血糖変動幅)が大きいほど、酸化ストレスが増強し動脈硬化のリスクとなることがわかってきました。

そして、食後高血糖と平均血糖変動幅増大を起こすのは、三大栄養素のなかで糖質だけなのです。

1gの糖質が、体重64kgの2型糖尿病の人の血糖値を約3mg上昇させます。

炊いた白ご飯茶碗1杯150g(252kcal)には、55.3gの糖質が含まれており、血糖値を166mg上昇させます。

一方、牛サーロインステーキを200g(約1000キロカロリー)食べても、糖質含有量は1gもないので、食後血糖は3mg未満の上昇しかないのです。 

なお、1gの糖質が体重64kgの1型糖尿病の人の血糖値を5mg上昇させます。

糖質制限食の基本的な考え方は、上述のような生理学的事実をベースに、できるだけ糖質の摂取を低く抑えて、食後高血糖を防ぐというものです。

簡単に言えば、主食を抜いておかずばかり食べるというイメージになります。

抜く必要がある主食とは米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類など糖質が主成分のものです。

3食主食抜きのスーパー糖質制限食(糖質12%、タンパク質32%、脂質56%)なら、薬に頼ることなく速やかにリアルタイムで良好な血糖コントロールが可能です。

一方、上述の白ご飯とステーキの例でも明らかなように、カロリー計算に基づいて血糖値をコントロールすることは理論的に不可能です。

従って、現行の日本糖尿病学会推薦の糖尿病食(糖質60%、タンパク質20%、脂質20%)を実践する限りは、一日の摂取カロリーを1200キロカロリーと低く抑えたとしても、食後高血糖が必ず生じるのです。

糖尿病の改善には、カロリー制限より糖質制限ということがおわかりいただけたと思います。

なお糖質制限食は、カロリー無制限ということではありません。

日本糖尿病学会「食品交換表」の

男性1400~1800kcal
女性1200~1600kcal

ほど厳しいカロリー制限は必要ありませんが、

国立健康・栄養研究所の
「日本人の食事摂取基準」(2010年、厚生労働省)
への解説に示す推定エネルギー必要量の範囲、

すなわち18才以上の成人で身体活動レベルが普通なら

男性:2200~2650キロカロリー 
女性:1700~1950キロカロリー

身体活動レベルが低い人は

男性:1850~2250キロカロリー  
女性:1450~1700キロカロリー

くらいが目安です。

なお、米国糖尿病学会は、2013年10月発表の『栄養療法に関する声明』において全ての糖尿病患者に適した唯一無二の治療食は存在しないと明記しました。

これはそのまま、日本糖尿病学会への痛烈な批判となっています。

そして、地中海食、ベジタリアン食、DASH食、低脂質食などと共に
「糖質制限食」
も正式に受容しました。




<江部康二著 参考図書>

理論
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!糖質制限食のすすめ」2005年
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編」2008年
「我ら糖尿人、元気なのには理由がある。」2009年 宮本輝先生との対談本
「やせる食べ方」2010年
「うちの母は糖尿人」2010年 監修:江部康二 著:伊藤きのと
(東洋経済新報社)
「糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食」2010年(ナツメ社)
腹いっぱい食べて楽々痩せる『満腹ダイエット』 (ソフトバンク新書) 2011年
「主食をやめると健康になる」(ダイヤモンド社)2011年
「血糖コントロールの新常識! 糖質制限 完全ガイド」 (別冊宝島)2012年
「食品別糖質量ハンドブック」2012年(洋泉社)、
「糖質オフ!健康法」(PHP文庫)2012年
「主食を抜けば糖尿病はよくなる!糖質制限食のすすめ」(文春文庫)2012年
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編」(文春文庫)2012年
「女性のための糖質制限ダイエットハンドブック」2013年(洋泉社)
「糖尿病治療のための!糖質制限食パーフェクトガイド」2013年(東洋経済新報社)
「医療の巨大転換を加速する」糖質制限食と湿潤療法のインパクト
 2013年(東洋経済新報社) 夏井睦先生との対談本
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!糖質制限食のすすめ 新版」2014年(東洋経済新報社)
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!2 実践編 新版」2014年(東洋経済新報社)

レシピ
「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」2006年(東洋経済新報社)
「糖質オフ」ごちそうごはん2009年(アスペクト)
dancyuプレジデントムック 「満腹ダイエット 」 2009年(プレジデント社)
「血糖値を上げない!健康おつまみ109」2010年(東洋経済新報社)
「やせる食べ方レシピ集」 2010年(東洋経済新報社)
「糖質オフダイエット 」2011年(レタスクラブ、角川マーケティング)
「誰もがストレスなくやせられる!糖質制限ダイエット」 2011年(講談社)
「主食を抜けば糖尿病はよくなる」レシピ集2011年(東洋経済新報社)
高雄病院の「糖質制限」給食2012年(講談社)
糖尿病がどんどんよくなる「糖質制限食」おすすめレシピ集2012年(ナツメ社)
糖質制限の「主食もどき」レシピ2013年(東洋経済新報社)
高雄病院Dr江部が食べている「糖質制限」ダイエット2013年(講談社)
糖質オフのダイエット弁当2013年(家の光協会)
高雄病院「糖質制限給食」朝 昼 夕 14日間完全プログラム
糖尿病・肥満改善が自宅でできる! 2013年(講談社)

DVD「糖質制限食を語る」http://www.yaserutabekata.com/shop/dvd.php 2011年



【本ブログのコメント・質問・記事に関するお願い】


ブログ読者の皆さんには、いつもコメントいただき、ありがとうございます。

糖質制限食に関する質問についてですが、実際に高雄病院や江部診療所に来院されて診察した患者さんに対しては、医師としての責任・債務がありますので、個別に説明もしっかりさせて頂いていますし、フォローもしております。

一方、ブログ読者の皆さんの質問に関しては、糖質制限食に詳しい医師として、ボランティアで回答させていただいています。

診察もしておりませんしフォローもできませんので、責任もとれません。

私の回答は、あくまでも一般論としての参考意見とお考え頂けば幸いです。

また、ブログ記事や本に関しても同様に、糖質制限食に関する一般論としての参考意見とお考え下さい。

従いまして、読者の皆さんが私の参考意見を読まれて、どのように利用されるかは、自己責任でよろしくお願い申し上げます。m(_ _)m

そして読者の皆さんからもご意見いただきましたが、普通のお医者さんに相談可能な個人的な内容の質問は、ご自分の主治医にご相談頂けば助かります。

またネットで簡単に検索可能なことは、ご自分でお調べください。


質問が増えてきましたので、糖質制限食と関わりがないと判断した質問にはお答えできない場合もありますので、ご了承ください。m(_ _)m

普通のお医者さんでは解答不能の、糖質制限食に関わる質問は、何でもどんどんしていただけば嬉しいです。 (^_^)

掲載OKの質問に関して、読者の皆さんに共有していただきたい情報の場合は、ブログ本文記事にて、できるだけ順番にお答えしたいと思います。

質問によってはコメント欄でお早めにお答えする場合もありますのでご了承ください。

一方、質問がかなり増えてきていますので、なかなか即、お答えすることが困難となってきています。

糖質制限食に関わりのある全ての質問に、本文かコメントでお答えするようできるだけ努力はしていますが、できないときはご容赦願います。m(_ _)m

それから、「管理人のみ閲覧できる」「匿名希望」などの質問に関しては、コメント欄にお答えするか、一般的な話題に置き換えてブログに記載するようにしていますので、よろしくお願い申し上げます。
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
仙台、糖質制限食講演会。第2回食後血糖コントロールセミナー。
こんばんは
仙台、糖質制限食講演会。
「第2回食後血糖コントロールセミナー」
のご報告です。


第2回食後血糖コントロールセミナー
日時:2014年6月30日(月)19:00~20:30
場所:勝山館 6階「コントゥワベール」
仙台市青葉区

プログラム
<一般講演>
座長:橋本クリニック 院長 橋本雄二 先生
①「当科におけるテネリグリプチンの使用経験」
 演者:東北大学病院 腎・高血圧・内分泌科 小野美澄先生
②「コンビニで楽しく糖質制限」
演者:花壇医院 管理栄養士 千石祐子先生

<特別講演>
座長:東北大学病院 腎・高血圧・内分泌科 講師 佐藤文俊先生
「糖質制限食と糖尿病 -理論と実践-」
 演者:高雄病院 理事長 江部康二 先生



こんばんは。

第2回食後血糖コントロールセミナーのご報告です。

6月29日(日)が米子講演会でした。
6月30日(月)は第五月曜日でしたので、休診にして仙台講演会にあてました。

東北大学病院 腎・高血圧・内分泌科 小野美澄先生は、糖尿病治療におけるDPP-4阻害剤の役割・運用について講演されました。

千石祐子先生は、コンビニで購入可能の食材を写真で紹介されました。

食材を3~4種ぐらい組み合わせて、1回分の食事として糖質が20g以下におさまるような工夫をされており、実践的なお話でした。

私は、糖質制限と糖尿病と題して、最新の知識と情報をわかりやすくお話しました。

約、40名の医師、栄養士、看護師が参加され、活発な質疑応答がなされました。

22:00まで、糖質制限なブッフェ形式の懇親会が開催されて、さらに糖質制限なお話で盛り上がりました。

仙台でも、一歩一歩、糖質制限な医療機関が増えつつあるのは、とても嬉しいことです。

そのあとさらに、二次会に繰り出しましたが、何とかシンデレラ時間内にホテルに辿り着きました。

仙台にはもう数回、訪れましたが、そのたびにすっかりご馳走になり橋本先生、佐藤先生、いつもありがとうございます。

京都にお越しの節はしっかりご馳走しますので、ご容赦のほど。m(_ _)mV


☆☆☆
仙台市で糖質制限食指導OKの医療機関

花壇医院
宮城県仙台市青葉区花壇5-3
電話:022-222-0052

桜ヶ丘クリニック
福島 健泰先生
電話:022-303-2555
仙台市青葉区桜ヶ丘7丁目22-8

宮城県仙台市青葉区立町27-26
橋本クリニック 橋本雄二先生
電話:022-222-8666

東北大学病院 腎・高血圧・内分泌科 講師 佐藤文俊先生 

も、医師の診療情報提供書があれば診察していただけます。



江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
ケトン体高値なら、低血糖になっても症状はでない?
【14/07/02 糖尿人の息子

お知恵をお貸しください。

はじめまして、管理栄養士をしているものです。

今いる患者さんでB型肝炎と糖尿病の診断がついています。この方に糖質制限をおすすめしてよいのか迷っています。

あと個人的に疑問に感じているのですが低血糖について質問させてください。

低血糖が起こるのは、そのほとんどが血糖降下薬が起因していると認識していますが、その諸症状は脳が血糖の不足で起こるのでしょうか?

ケトン体が十分産生できている場合で脳のエネルギー源となっている場合は、多少の低血糖が引き起こされたときには問題にはならない、または低血糖に陥ること自体がない、ということでしょうか?

いま糖質制限を自分で実施したりして勉強しています。ご教授のほどをよろしくお願いします。】


管理栄養士の糖尿人の息子 さんから、興味深いコメント・質問をいただきました。

要約すると

「ケトン体が十分産生できていて脳のエネルギー源となっている場合は、血糖値が低下したとき(60mg/dl以下)でも、いわゆる低血糖症状はでないのか?」

という質問です。

答えは、yes です。

私が初めて本断食(カロリーゼロ、塩分ゼロ、水摂取のみ)を行ったとき、4日目朝の空腹時血糖値は、35mg/dlでした。

1984年、34才の時のことです。

断食前は普通に糖質を摂取していましたし、初めての断食なので、肝臓の糖新生があまり上手くできていなかったのでしょう。

またスーパー糖質制限食でも30~60g/日の糖質を摂取しますが、断食の場合は0g/日の糖質摂取という差もあります。

糖尿病専門医研修ガイドブック(改訂第4版、2009年)293ページには、低血糖症の定義として、

「低血糖症状があり血糖値60mg/dl以下」

と記載されています。

35mg/dlという検査データは完全な低血糖ですが、動悸・頻脈・頭痛などいわゆる低血糖症状はなかったので、厳密には「低血糖症」とは言えないかもしれません。

35mg/dlというのは、普通なら意識不明で昏睡のレベルですが、断食中は血中ケトン体(脂肪酸の代謝産物)が高値となり、
脳の主エネルギー源となっているので、大丈夫なのです。実際、ちゃんと外来診察も行っていました。

脳はケトン体を利用するという事実を34才の本断食当時、既に自らの人体実験で証明していたみたいです。

脳がケトン体を利用できないならば、私は血糖値35mg/dlのとき、あの世に旅立っていたはずですね。

低血糖症の症状は、まずは低血糖によって誘発された自律神経系の変化に基づく反応から始まります。

個人差がありますが60mg/dl~70mg/dl以下になると、自律神経症状(アドレナリンなどの分泌による症状)が出現します。
 
自覚症状:不安、心悸亢進、動悸
他覚所見:発汗、蒼白、低体温、頻脈、振戦、高血圧、不整脈・・・

次いで中枢神経系の機能不全による症状が始まります。

血糖値が50mg/dl以下になると出現します。

中枢神経機能低下症状
 自覚症状:頭痛、かすみ目、複視、異常知覚、嘔気、眠気、倦怠感・・・
他覚所見:錯乱、奇異行動、興奮、譫妄、傾眠、失語、麻痺、痙攣、昏睡・・・


私の血糖値は35mg/dlでしたから、通常なら、上記の緑字の低血糖症状が出現して当たり前なのですが、高値のケトン体が脳や身体を守ってくれたのですね。

なお、B型肝炎と糖尿病の患者さんですが、スーパー糖質制限食実施において問題はありません。

肝硬変が重症のレベルだと、肝臓の糖新生が上手くいかなくなるので、スーパー糖質制限食で低血糖を生じる恐れがあるので適応となりませんが、肝炎ならOKです。

スーパー糖質制限食で食後高血糖は改善しますが、血糖値が正常範囲内で降下してくると、肝臓で糖新生が行われるので低血糖にはなりません。



江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限でHbA1c改善。主治医が理解。
【14/07/01 gansa

経過報告です

江部先生
いつもご指導、貴重なご意見ありがとうございます。
6月28日、食後2時間血糖を採血で計ってきました。
結果は109です。Hba1Cは5.8でまた下がっております。
また副次効果か、これまで140あった血圧が100まで下がっております。下は60です。
朝食はエリスリトールを入れたコーヒー、糖質2gの小麦ふすまのパン、普通のハム2枚です。

うれしかったことがひとつあります。
主治医の先生は糖質制限には反対しておりませんでしたが、昨年11月のHba1c14.5がここまで改善するのを見られて、
他の患者さんにも薦めてみようかなとおっしゃっています。
江部先生また一人理解ある先生が増えました。

残念なこともあります。
血糖値が高い時期があったためか、足に正座をしている時のような痺れがあります。
少し糖質制限を行うのが遅かったかなと後悔しております。
江部先生、一般的な見解で結構なのですが、足のしびれなど神経障害は治る事例はあるのでしょうか。
 ご教授いただければ幸いです。】


こんばんは。
gansa さんから、糖質制限食でHbA1c改善して、主治医も理解してくれたという、とても嬉しいコメントをいただきました。

2013年11月
 HbA1c:14.5%  血圧:140/
2014年6月28日
 HbA1c:5.8% 食後2時間血糖値:109mg/dl  血圧100/60

素晴らしい改善です。
良かったです。

主治医も糖質制限食に反対せず、半年以上も、見守って頂いたのは、ニュートラルで好ましい姿勢です。

そして、実際にデータが改善したことを真摯に受け止めて、糖尿病学会の常識に囚われず、自分の頭で考えて糖質制限食導入を考慮されているというのは、大変素晴らしいことです。

このような医師が増えていけば日本の医療の未来も明るいのですが・・・。

下肢のシビレは、おそらく高血糖の記憶による糖尿病神経障害の可能性が高いです。

慢性の糖尿病合併症ですが、罹病(りびょう)後、長期間血糖コントロールの悪い状態が持続して、細小血管や大血管に傷害が生じて初めて発生します。

罹病後というのは、診断後と同一ではありません。

糖尿病と診断される前に、例えば5年間高血糖状態をほったらかしていたら、診断時にはすでに罹病後5年間が経過しているわけです。→「高血糖の記憶が5年分存在」

細小血管合併症には、糖尿病神経障害、糖尿病網膜症、糖尿病腎症など、大血管合併症には、心筋梗塞、脳卒中、糖尿病足病変などがあります。

長期間というのは、一般的には、糖尿病発症後、数年間以上の単位となります。

通常は、少なくともHbA1c7.0%以上、通常は7.5%以上の血糖コントロール不良が、数年間以上継続して初めて細小血管や大血管に障害が生じて合併症を生じます。

2013年6月、日本糖尿病学会は、熊本宣言において、合併症予防の目標としてHbA1c:7.0%未満を制定しました。

糖尿病神経障害は、特に早ければ罹病後2~3年、通常は罹病後5~10年で発症してきます。

罹病期間が長くなるにつれて有病率が高くなります。

gansa さんの場合、罹病期間の長さにもよりますがこのまま血糖値良好を保てば、改善する可能性もありますので、美味しく楽しく糖質制限食をお続けくださいね。


江部康二

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食に関する英文論文、PubMed掲載。新潟労災、前川智先生。
こんばんは。

新潟労災病院消化器内科部長前川智先生が書かれた

「耐糖能異常に対する低炭水化物食の効果に関する後ろ向き研究」

と題した英文論文がPubMedに掲載されました。

Diabetes, Metabolic syndrome, Obesity, Target and Therapy
というニュージーランドの英文雑誌です。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4063858/  → ここで全文が閲覧可能です。

『糖質制限食が境界型糖尿病において、血糖コントロール及び2型糖尿病への進行を予防するのに有効である。』

という糖質セイゲニストにとって大変喜ばしい研究結果です。

『糖質制限症群の69.4%において、血糖値は12ヶ月で正常化し、経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)において2時間の血漿グルコースレベルは、33mg/dl減少した。』


糖質制限食実践により、境界型糖尿病の耐糖能が改善していて、素晴らしい成果です。

対照群(普通食)36名中、3名(8%)が正常化で、28名(78%)は不変でIGTのままで、5名(14%)が糖尿病発症です。

前川先生は、新潟労災病院において糖質制限食をダイエットなどに導入しておられ、今回の研究は、2007年4月から2012年3月までの期間で行われました。

日本の研究者による糖質制限食の英文論文が、どんどん発表されていくといいですね。

前川智先生、貴重な研究報告をありがとうございます。


江部康二


☆☆☆
Diabetes Metab Syndr Obes. 2014; 7: 195–201.
Retrospective study on the efficacy of a low-carbohydrate diet for impaired glucose tolerance
Satoshi Maekawa,1 Tetsuya Kawahara,2 Ryosuke Nomura,1 Takayuki Murase,1 Yasuyoshi Ann,1 Masayuki Oeholm,1 and Masaru Harada3

「耐糖能異常に対する低炭水化物食の効果に関する後ろ向き研究」

要約

背景
近年では、耐糖能障害(IGT)を有する人の数は世界中で着実に増加している。糖尿病の予防は、公衆衛生、医療、経済学の観点から重要であることは明らかである。近年、低炭水化物食(LCD)は、体重​​減少及び血糖コントロール​​に有用であることが報告されたが、LCDのIGTへの効果についての情報は存在しない。私たちは、IGTに対するLCDに焦点を当てた7日間の院内教育プログラムを計画した。

方法
被験者は2007年4月から2012年3月までに登録され、12カ月間追跡したIGTの72人の患者(LCD群が36、対照群が36)であった。我々は、LCD群と対照群を後ろ向き調査により比較した。

結果
LCD群の69.4%において、血糖値は12ヶ月で正常化し、経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)において2時間の血漿グルコースレベルは、33mg/dl減少した。また、糖尿病の発生率は、12ヶ月目に対照群よりLCD群において有意に低かった(0%対13.9%、P = 0.02)。LCD群は12ヶ月後に、HbA1c、空腹時血糖値、HOMA-R、体重、血清トリグリセリド(TG)の有意な減少を示した。一方HDLコレステロール値は有意な増加を示した。

結論
LCDは、IGTを有する患者において、血糖値を正常化し、2型糖尿病への進行を予防するのに有効である。


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
「糖質制限食一般向け講演会 in 米子」のご報告
ナイスさんいん創立10周年特別企画講演会
「糖質制限食の有効性・可能性 ~糖尿病・メタボ・生活習慣病・がん・・・~」

■日程: 2014年6月29日(日曜日)
■時間: 13:00より受付、13:30より開始
■会場: 米子全日空ホテル


こんにちは
「糖質制限食一般向け講演会 in 米子」
のご報告です。

80席の会場に80人の予約、3人キャンセルで、当日にお一人参加。

米子市で初めての糖質制限食講演会でしたが、合計78名参加で大盛況でした。

本ブログ経由からも約30名ご参加いただきました。
ありがとうございます。 m(_ _)m

看護師、保健師、栄養士、歯科医師など医療関係者もご参加いただき、活発な質疑応答もあり、熱気溢れる会となりました。

新幹線で岡山へ、岡山から特急八雲で米子へ・・・

京都からは、なかなか遙々で、4時間弱かかりました。

単線で待ち合わせもあったり、結構しっかり揺れながらで、特急八雲、昔懐かしい列車の旅でした。

八雲の座席から通路に移動するとき7~8cmの段差があり、往復でご丁寧に2度こけかけました。 (*_*)

捻挫にはいたりませんでしたが、学習してないですね。(^^)

ナイスさいいんの矢田社長、すっかりお世話になりご馳走になりありがとうございました。

とても有意義な講演会となり私も嬉しいです。

田頭先生も鳥取からかけつけていただきありがとうございました。

沢山、実りのある話ができて良かったです。


江部康二


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット