2014年04月05日 (土)
【14/04/05 ロードアンドスカイ
お礼です。
昨年12月末 糖尿病と診断された50歳の男性です。
その時 空腹血糖値259 HbA1c11.6でした。その時から糖尿病について色々調べて3日後 先生のブログ 糖質制限に出会いました。インシュリンをどうしても打ちたくなかった私は、糖質制限の効果を信じて先生の著書をかたっぱしから読み、見様見真似で実行始めました。
最初の2週間はスーパーを。効果は抜群で 空腹90朝食2時間後120 HbA1c9.3 それから3か月 今はスタンダード(昼のみごはんを80g食べます)を実行していますが 今日時点 空腹105 2時間後105 HbA1c5.8になり 今朝の通院診断で、今まで飲んでいた薬も飲まなくて良いといわれました・。これからは3か月に1回くらいの通院 数字が今の状態を保てれば 通院しなくても良いと医者から言われました。
長年糖尿病で苦しんでいる方がみえる中 約3か月で正常値に戻り コントロールさえできれば問題ないと言われ本当にうれしい限りです。
糖尿病と糖質制限で 体重も12kg減り 体は軽くなりましたし、昼食後の眠けがなくなったり γ-GTP コレステロールなどの数値も以前より良くなり 今は以前よりも健康な状態です。
先生にお会いできたお蔭で健康体に戻ることができました。お会いしていなかったら今頃どうなっていたか・・・ 本当にありがとうございました。
余談ですが、最初の医者は糖質制限に対して絶対的な否定でした。そんなキワモノをやりたい方はお世話できないといわれました。ひたすらインシュリンを打て、食事はカロリー制限をしろとも。知り合いの紹介で今の医者に変わりましたが、今の医者も最初は少し否定的でした。ただ、最初の医者と違い、最初の診断時の話し合いでこちらの意見(糖質制限)を聞き入れてくれたのと、短期間での効果で今は穏やかに見守ってくれています。
糖質制限について否定的な意見・記事などを時々みかけますが 糖質制限で健康体を取り戻した私としてはこれ以上の方法はないと確信しています。
本当にありがとうございました。どうしてもお礼が言いたくて、この場を借りてお礼申し上げます。 これからも糖質制限を継続します。
以上です。】
こんばんは。
ロードアンドスカイさんから、糖質制限食で糖尿病劇的改善というとても嬉しいコメントをいただきました。
ロードアンドスカイさん、拙著をたくさんご購入いただきありがとうございます。
2013年12月末
空腹血糖値259mg/dl HbA1c11.6%。
糖質制限食実践して、3ヶ月ちょっと後
2014年4月5日
空腹血糖値105mg/dl 2時間後血糖値105mg/dl HbA1c5.8%。
見事な改善です。
全て基準値内に入っていますので、今後合併症出現の可能性もないです。
日本糖尿病学会は2013年5月の熊本宣言で、2013年6月1日からのコントロール目標を発表しました。
まずは合併症予防のためには、血糖管理目標値をHbA1c7%未満とし、対応する血糖値としては、
空腹時血糖値130mg/dl未満、
食後2時間血糖値180mg/dl未満
をおおよその目安としました。
ロードアンドスカイさんは、この目標は軽くクリアです。
血糖正常化を目指す目標は、HbA1c6.0%未満ですが、こちらもクリアですね。
素晴らしいです。
熊本宣言では、合併症予防の目標ということで、2013年5月までの目標値より緩くなっています。
しかし、熊本宣言以前の今ままでの目標値の
早朝空腹時血糖値110mg/dl未満
食後1時間血糖値180mg/dl未満
食後2時間血糖値140mg/dl未満
を達成するほうが、より好ましいに決まっています。
ロードアンドスカイさんの4月5日のデータはこれらもクリアです。
「体重も12kg減り、昼食後の眠けがなくなり、γ-GTP コレステロールなどの数値も良くなり・・・」
糖質制限を実践すると、食後の眠気がなくなり、脂肪肝も改善し、ダイエット効果もでます。
健康感もアップで良かったです。
1番目の医師は、残念ですが、よくあるタイプの守旧派の権威主義の人ですね。
このタイプは、変化する気持ちも可能性もないので、バトルせずに医師を変えて大正解と思います。
2番目の医師は、ニュートラルで好ましい対応です。
自分が今まで実践していない糖質制限食ですので、当初批判的なのはやむを得ないと思いますが、患者さんの意思を尊重して試してくれたのはとても素晴らしい対応で許容力があります。
そして、糖質制限食で現実にロードアンドスカイさんが改善したのを目の当たりにして、穏やかに見守ってくれているとは、素敵な医師です。
このように頭ごなしに反対しないニュートラルな医師が増えていけばいいですね。
今後、糖質制限食推進派になってくれると更に嬉しいです。
江部康二
2014年04月04日 (金)
こんにちは。
岡山で初めての一般向け糖質制限食講演会です。
米国糖尿病学会が、2013年10月の「栄養療法に関する声明」において、糖質制限食も正式に容認しました。
日本における糖質制限食の普及においてこの上ない追い風です。
お近くの方々は是非ご参加くださいね。
岡山では、提携医療機関がまだないので、糖質制限食に興味ある医師のご参加も歓迎です。
医師の方は、前もって事務局にご連絡いただけば助かります。
よろしくお願い申し上げます。
江部康二
以下、事務局からのご案内です。
☆☆☆
ブログ読者の皆様、講演会へいつも多数ご参加いただきましてありがとうございます。
5月11日(日)に、岡山で一般向けの講演会を開催いたします。
今回は理事長 江部康二の講演に加えまして、
瀬尾クリニック(広島県福山市)院長 瀬尾一史先生
にも症例の検討を交えつつ、糖質制限食の有効性について講演いただきます。
中国地方の皆様をはじめ、多数のご参加を心よりお待ち申し上げております。
//////////////////ご案内////////////////////
一般社団法人 日本糖質制限医療推進協会主催 講演会(岡山)
「糖質制限食の有効性・可能性 ―糖尿病・メタボ・生活習慣病・がん・・・―」
◆日時: 2014年5月11日(日) 14:00~16:30頃 ※入場受付(開場)は、13:40~
◆会場: 岡山市民会館 4階大会議室
岡山県岡山市北区丸の内2丁目1番1号
http://www.okayama-shiminkaikan.jp/access.html
☆アクセス:路面電車の岡山駅前(停留所)で「東山行き」に乗車。
城下(停留所)で下車して下さい。下車後徒歩3分です。
(岡山駅前→城下の所要時間は5分です。)
◆講師: 瀬尾一史 瀬尾クリニック院長
江部康二 (一財)高雄病院理事長/(一社)日本糖質制限医療推進協会理事長
◆受講費: 賛助会員 2,500円 / 一般(非会員) 2,900円
◆お支払い方法:クレジットカード/銀行振込/郵便振替 ※事前決済のみとなります。
◆お申し込み方法:
・賛助会員の方
事務局までメールにてお申し込み下さい。
・賛助会員入会をご希望の方
1.入会案内および会員規約をお読み下さい。
http://toushitsuseigen.or.jp/member.html
2.お申し込みはこちらのフォームからお願いします。
http://toushitsuseigen.or.jp/contact.php
「お問い合せ内容」欄に「5/11岡山講演会、受講希望」とご記入下さい。
・一般(非会員)で、講演会の受講のみご希望の方
こちらのフォームよりお申し込み下さい。
https://ssl.form-mailer.jp/fms/9cbd1ef7287071
◆お申し込みの流れ:
1.会員の方はメールにて、会員以外の方は各種フォームにてご連絡下さい。
2.事務局よりお支払い方法についてメールでご連絡します。
3.入金確認後、予約確定のメールをお送りします。
4.当日、直接会場までお越し下さい。
◆その他:
・予約制です。当日参加はできません。
・キャンセルは5月8日(木)までにご連絡願います。
それ以降の返金には対応致しかねますので予めご了承ください。
岡山で初めての一般向け糖質制限食講演会です。
米国糖尿病学会が、2013年10月の「栄養療法に関する声明」において、糖質制限食も正式に容認しました。
日本における糖質制限食の普及においてこの上ない追い風です。
お近くの方々は是非ご参加くださいね。
岡山では、提携医療機関がまだないので、糖質制限食に興味ある医師のご参加も歓迎です。
医師の方は、前もって事務局にご連絡いただけば助かります。
よろしくお願い申し上げます。
江部康二
以下、事務局からのご案内です。
☆☆☆
ブログ読者の皆様、講演会へいつも多数ご参加いただきましてありがとうございます。
5月11日(日)に、岡山で一般向けの講演会を開催いたします。
今回は理事長 江部康二の講演に加えまして、
瀬尾クリニック(広島県福山市)院長 瀬尾一史先生
にも症例の検討を交えつつ、糖質制限食の有効性について講演いただきます。
中国地方の皆様をはじめ、多数のご参加を心よりお待ち申し上げております。
//////////////////ご案内////////////////////
一般社団法人 日本糖質制限医療推進協会主催 講演会(岡山)
「糖質制限食の有効性・可能性 ―糖尿病・メタボ・生活習慣病・がん・・・―」
◆日時: 2014年5月11日(日) 14:00~16:30頃 ※入場受付(開場)は、13:40~
◆会場: 岡山市民会館 4階大会議室
岡山県岡山市北区丸の内2丁目1番1号
http://www.okayama-shiminkaikan.jp/access.html
☆アクセス:路面電車の岡山駅前(停留所)で「東山行き」に乗車。
城下(停留所)で下車して下さい。下車後徒歩3分です。
(岡山駅前→城下の所要時間は5分です。)
◆講師: 瀬尾一史 瀬尾クリニック院長
江部康二 (一財)高雄病院理事長/(一社)日本糖質制限医療推進協会理事長
◆受講費: 賛助会員 2,500円 / 一般(非会員) 2,900円
◆お支払い方法:クレジットカード/銀行振込/郵便振替 ※事前決済のみとなります。
◆お申し込み方法:
・賛助会員の方
事務局までメールにてお申し込み下さい。
・賛助会員入会をご希望の方
1.入会案内および会員規約をお読み下さい。
http://toushitsuseigen.or.jp/member.html
2.お申し込みはこちらのフォームからお願いします。
http://toushitsuseigen.or.jp/contact.php
「お問い合せ内容」欄に「5/11岡山講演会、受講希望」とご記入下さい。
・一般(非会員)で、講演会の受講のみご希望の方
こちらのフォームよりお申し込み下さい。
https://ssl.form-mailer.jp/fms/9cbd1ef7287071
◆お申し込みの流れ:
1.会員の方はメールにて、会員以外の方は各種フォームにてご連絡下さい。
2.事務局よりお支払い方法についてメールでご連絡します。
3.入金確認後、予約確定のメールをお送りします。
4.当日、直接会場までお越し下さい。
◆その他:
・予約制です。当日参加はできません。
・キャンセルは5月8日(木)までにご連絡願います。
それ以降の返金には対応致しかねますので予めご了承ください。
2014年04月03日 (木)
こんにちは。
NHKスペシャル、妊婦の炭水化物摂取量と子供の肥満・・・反論追加版です。
2014年3月30日放送のNHKスペシャル
「イギリスのサウサンプトン大学のキース・ゴドフリー教授は、3000人の妊婦に妊娠中に日記をつけてもらい、調査。
妊婦を炭水化物の摂取量ごとに4グループに分けた時、炭水化物の摂取量が最も少ないグループの子どもがもっとも太りやすいという結果がわかった。」
との内容が放送されたようです。
私は直接見ていないので、ネットで調べて確かと思われる情報をピックアップしました。
その結果、炭水化物摂取量(1日あたり)が
351g以上
297.5g以上351g未満
261.5g以上297.5g未満
261.5g未満
の4グループでのアンケート調査で、糖質制限食とは似ても似つかぬものです。
261.5g/日ということは、1回の糖質量が87.2gで、炭水化物の摂取量が最も少ないグループでも立派な高糖質食です。
ですからこの調査は低炭水化物食の調査ではなく、全て高炭水化物食の4グループでの調査です。
そもそも130g/日以下でないと糖質制限食とは言いません。
スーパー糖質制限食なら、40~60g/日の糖質摂取量です。
それに総摂取カロリーに関しても、しっかり言及してもらわないと、 調査の意図が不明となります。
脂肪やタンパク質の摂取量や総摂取カロリーに関しては、私の調べた限りでは、番組内で言及がなかったようです。
4月3日(水)、NHKオンデマンドで購入して、この番組を見ました。
やはり、総摂取カロリーへの言及は全くなしで、脂肪やタンパク質の摂取量に関しても言及なしです。
しかも、当初は
「ダイエットした妊婦の子供は太りやすい」
という説明だったのが、途中で
「妊娠の早い時期に炭水化物の摂取量が少なかった妊婦の子供は太りやすい」
という言い方に変化し、さらに
「胎児が飢餓状況と判断して間葉系肝細胞が将来、脂肪細胞になりやすくなる」
と、キース・ゴドフリー教授は解説していました。
総摂取カロリーに全く触れずに、いきなり
「炭水化物の量が少なかったら胎児が飢餓と認識する」
とは、あまりにひどいすり替えです。
炭水化物の摂取量が少なくても(この調査では決して少なくないですが)、総摂取カロリーは脂肪やタンパク質からしっかり、摂取できるので飢餓とはとんでもない誤解です。
いやはや、NHKスペシャル、この部分に関してはお粗末としかいいようがありません。 (ノ`△´)ノ
総摂取カロリー不足と子供の肥満に関しては信頼度の高いデータがあります。
第2次大戦中、ナチスドイツ占領下のオランダにおいて、出入港禁止措置のため、オランダの一部の地域では厳しい食料難に陥りました。
母親たちは十分な食事が摂れず、飢餓状態で子供を産みました。
カロリー摂取量は700 kcalだったと言われています。
このとき生まれた子どもに対して疫学調査を行ったところ、成人した後に高確率で肥満・糖尿病・高血圧などの病気を発症していました。
これは、摂取エネルギー不足が主たる要因であり、炭水化物摂取量とは関係ありません。
さて人類は、700万年間、狩猟・採集(糖質制限食)を生業として、妊娠出産し、子育てしていたわけです。
このことにより、妊婦の糖質制限食において、安全性が担保されているわけで、安心して実践できます。
そして、イヌイット民族、マサイ族、モンゴル遊牧民も、伝統的食生活の頃は、ほとんどスーパー糖質制限食ですが、子供や成人に肥満が多いということはないですよね。
江部康二
NHKスペシャル、妊婦の炭水化物摂取量と子供の肥満・・・反論追加版です。
2014年3月30日放送のNHKスペシャル
「イギリスのサウサンプトン大学のキース・ゴドフリー教授は、3000人の妊婦に妊娠中に日記をつけてもらい、調査。
妊婦を炭水化物の摂取量ごとに4グループに分けた時、炭水化物の摂取量が最も少ないグループの子どもがもっとも太りやすいという結果がわかった。」
との内容が放送されたようです。
私は直接見ていないので、ネットで調べて確かと思われる情報をピックアップしました。
その結果、炭水化物摂取量(1日あたり)が
351g以上
297.5g以上351g未満
261.5g以上297.5g未満
261.5g未満
の4グループでのアンケート調査で、糖質制限食とは似ても似つかぬものです。
261.5g/日ということは、1回の糖質量が87.2gで、炭水化物の摂取量が最も少ないグループでも立派な高糖質食です。
ですからこの調査は低炭水化物食の調査ではなく、全て高炭水化物食の4グループでの調査です。
そもそも130g/日以下でないと糖質制限食とは言いません。
スーパー糖質制限食なら、40~60g/日の糖質摂取量です。
それに総摂取カロリーに関しても、しっかり言及してもらわないと、 調査の意図が不明となります。
脂肪やタンパク質の摂取量や総摂取カロリーに関しては、私の調べた限りでは、番組内で言及がなかったようです。
4月3日(水)、NHKオンデマンドで購入して、この番組を見ました。
やはり、総摂取カロリーへの言及は全くなしで、脂肪やタンパク質の摂取量に関しても言及なしです。
しかも、当初は
「ダイエットした妊婦の子供は太りやすい」
という説明だったのが、途中で
「妊娠の早い時期に炭水化物の摂取量が少なかった妊婦の子供は太りやすい」
という言い方に変化し、さらに
「胎児が飢餓状況と判断して間葉系肝細胞が将来、脂肪細胞になりやすくなる」
と、キース・ゴドフリー教授は解説していました。
総摂取カロリーに全く触れずに、いきなり
「炭水化物の量が少なかったら胎児が飢餓と認識する」
とは、あまりにひどいすり替えです。
炭水化物の摂取量が少なくても(この調査では決して少なくないですが)、総摂取カロリーは脂肪やタンパク質からしっかり、摂取できるので飢餓とはとんでもない誤解です。
いやはや、NHKスペシャル、この部分に関してはお粗末としかいいようがありません。 (ノ`△´)ノ
総摂取カロリー不足と子供の肥満に関しては信頼度の高いデータがあります。
第2次大戦中、ナチスドイツ占領下のオランダにおいて、出入港禁止措置のため、オランダの一部の地域では厳しい食料難に陥りました。
母親たちは十分な食事が摂れず、飢餓状態で子供を産みました。
カロリー摂取量は700 kcalだったと言われています。
このとき生まれた子どもに対して疫学調査を行ったところ、成人した後に高確率で肥満・糖尿病・高血圧などの病気を発症していました。
これは、摂取エネルギー不足が主たる要因であり、炭水化物摂取量とは関係ありません。
さて人類は、700万年間、狩猟・採集(糖質制限食)を生業として、妊娠出産し、子育てしていたわけです。
このことにより、妊婦の糖質制限食において、安全性が担保されているわけで、安心して実践できます。
そして、イヌイット民族、マサイ族、モンゴル遊牧民も、伝統的食生活の頃は、ほとんどスーパー糖質制限食ですが、子供や成人に肥満が多いということはないですよね。
江部康二
2014年04月02日 (水)
こんばんは。
朝、出勤する途中で、広沢の池を通過します。
桜が満開でした。
その東にある桜守の佐野藤右衛門さんの庭園の桜もほぼ満開でした。
2日前の朝は2分咲くらいで、夕は8分咲くらいでした。
桜って、咲き始めたら本当に早いですね。
今夜は、仕事の帰り道には、ライトアップされた佐野藤右衛門さんの庭園の桜を見物して帰ることとなります。
この季節、なんとも贅沢な行き帰りを楽しんでいます。
さて今日は、牛乳に含まれている乳糖と血糖値について、考えてみます。
「日本人やアジア人の多くは、乳糖分解酵素をあまり持っていないので消化吸収があまりできない。」
というのが、定説です。
そうすると、逆に言えば、日本人は牛乳を飲んでも血糖値は上昇しない可能性もあることとなります。
しかし、乳糖分解酵素が本当にゼロレべルの人は、100mlの牛乳でも下痢しそうです。
私の場合は、200ml飲んでも、下痢はありません。
とにかく、まずは実験してみました。
2013年10月31日(木)
午後5:30 空腹時血糖値:126mg
明治牛乳、200ml、炭水化物9.9g、食物繊維0
午後6:30血糖値:148mg・・・22mg上昇
私の場合、1gの乳糖が2.2mg血糖値を上昇させています。
しかし、炊いたご飯やパンのように、1gの糖質が3mg血糖値を上昇はさせていません。
つまり、私にはあるていど乳糖分解酵素が残っているので、牛乳を飲んでも下痢をすることはないし、かなり吸収されています。
「乳糖=ブドウ糖+ガラクトース」
です。
乳糖は、乳糖分解酵素(ラクターゼ)により、小腸で、ブドウ糖とガラクトースに分解されて体内に吸収されます。
このうちガラクトースは、小腸からの吸収は速やかですが、肝臓でのグリコーゲンへの変換がゆっくりで、しかも直接グルコースに変換されるものはごく一部とされています。
とすると、私の場合は乳糖分解酵素は、ほとんど普通に残っていて、乳糖(ラクトース)を分解して、ブドウ糖とガラクトースとして吸収しているけれど、ガラクトース分はあまり血糖値を上げないので、
1gの糖質が
「3mg血糖を上昇 → 2.2mgの上昇」
程度でおさまっているものと考えられます。
乳糖が血糖値をどの程度上昇させるかは、乳糖分解酵素の残存量により、かなり個人差がありそうですね。
なお明治牛乳にしたのは深い意味はありません。
森永でもグリコでも雪印でも何でも良かったのですが、たまたま立ち寄ったコンビニに明治牛乳が置いてあっただけですので。
江部康二
朝、出勤する途中で、広沢の池を通過します。
桜が満開でした。
その東にある桜守の佐野藤右衛門さんの庭園の桜もほぼ満開でした。
2日前の朝は2分咲くらいで、夕は8分咲くらいでした。
桜って、咲き始めたら本当に早いですね。
今夜は、仕事の帰り道には、ライトアップされた佐野藤右衛門さんの庭園の桜を見物して帰ることとなります。
この季節、なんとも贅沢な行き帰りを楽しんでいます。
さて今日は、牛乳に含まれている乳糖と血糖値について、考えてみます。
「日本人やアジア人の多くは、乳糖分解酵素をあまり持っていないので消化吸収があまりできない。」
というのが、定説です。
そうすると、逆に言えば、日本人は牛乳を飲んでも血糖値は上昇しない可能性もあることとなります。
しかし、乳糖分解酵素が本当にゼロレべルの人は、100mlの牛乳でも下痢しそうです。
私の場合は、200ml飲んでも、下痢はありません。
とにかく、まずは実験してみました。
2013年10月31日(木)
午後5:30 空腹時血糖値:126mg
明治牛乳、200ml、炭水化物9.9g、食物繊維0
午後6:30血糖値:148mg・・・22mg上昇
私の場合、1gの乳糖が2.2mg血糖値を上昇させています。
しかし、炊いたご飯やパンのように、1gの糖質が3mg血糖値を上昇はさせていません。
つまり、私にはあるていど乳糖分解酵素が残っているので、牛乳を飲んでも下痢をすることはないし、かなり吸収されています。
「乳糖=ブドウ糖+ガラクトース」
です。
乳糖は、乳糖分解酵素(ラクターゼ)により、小腸で、ブドウ糖とガラクトースに分解されて体内に吸収されます。
このうちガラクトースは、小腸からの吸収は速やかですが、肝臓でのグリコーゲンへの変換がゆっくりで、しかも直接グルコースに変換されるものはごく一部とされています。
とすると、私の場合は乳糖分解酵素は、ほとんど普通に残っていて、乳糖(ラクトース)を分解して、ブドウ糖とガラクトースとして吸収しているけれど、ガラクトース分はあまり血糖値を上げないので、
1gの糖質が
「3mg血糖を上昇 → 2.2mgの上昇」
程度でおさまっているものと考えられます。
乳糖が血糖値をどの程度上昇させるかは、乳糖分解酵素の残存量により、かなり個人差がありそうですね。
なお明治牛乳にしたのは深い意味はありません。
森永でもグリコでも雪印でも何でも良かったのですが、たまたま立ち寄ったコンビニに明治牛乳が置いてあっただけですので。
江部康二
2014年04月01日 (火)
こんにちは。
2014年3月30日放送のNHKスペシャル
「イギリスのサウサンプトン大学のキース・ゴドフリー教授は、3000人の妊婦に妊娠中に日記をつけてもらい、調査。
妊婦を炭水化物の摂取量ごとに4グループに分けた時、炭水化物の摂取量が最も少ないグループの子どもがもっとも太りやすいという結果がわかった。」
との内容が放送されたようです。
私は直接見ていないので、ネットで調べて確かと思われる情報をピックアップしました。
その結果、炭水化物摂取量(1日あたり)が
351g以上
297.5g以上351g未満
261.5g以上297.5g未満
261.5g未満
の4グループでのアンケート調査で、糖質制限食とは似ても似つかぬものです。
261.5g/日ということは、1回の糖質量が87.2gで、炭水化物の摂取量が最も少ないグループでも立派な高糖質食です。
ですからこの調査は低炭水化物食の調査ではなく、全て高炭水化物食の4グループでの調査です。
そもそも130g/日以下でないと糖質制限食とは言いません。
スーパー糖質制限食なら、40~60g/日の糖質摂取量です。
それに総摂取カロリーに関しても、しっかり言及してもらわないと、 調査の意図が不明となります。
脂肪やタンパク質の摂取量や総摂取カロリーに関しては、私の調べた限りでは、番組内で言及がなかったようです。
4月3日(水)、NHKオンデマンドで購入して、この番組を見ました。
やはり、総摂取カロリーへの言及は全くなしで、脂肪やタンパク質の摂取量に関しても言及なしです。
しかも、当初は
「ダイエットした妊婦の子供は太りやすい」
という説明だったのが、途中で
「妊娠の早い時期に炭水化物の摂取量が少なかった妊婦の子供は太りやすい」
という言い方に変化し、さらに
「胎児が飢餓状況と判断して間葉系肝細胞が将来、脂肪細胞になりやすくなる」
と、キース・ゴドフリー教授は解説していました。
総摂取カロリーに全く触れずに、いきなり
「炭水化物の量が少なかったら胎児が飢餓と認識する」
とは、あまりにひどいすり替えです。
炭水化物の摂取量が少なくても(この調査では決して少なくないですが)、総摂取カロリーは脂肪やタンパク質からしっかり、摂取できるので飢餓とはとんでもない誤解です。
いやはや、NHKスペシャル、お粗末としかいいようがありません。(ノ`△´)ノ
総摂取カロリー不足と子供の肥満に関しては信頼度の高いデータがあります。
第2次大戦中、ナチスドイツ占領下のオランダにおいて、出入港禁止措置のため、オランダの一部の地域では厳しい食料難に陥りました。
母親たちは十分な食事が摂れず、飢餓状態で子供を産みました。
カロリー摂取量は700 kcalだったと言われています。
このとき生まれた子どもに対して疫学調査を行ったところ、成人した後に高確率で肥満・糖尿病・高血圧などの病気を発症していました。
これは、摂取エネルギー不足が主たる要因であり、炭水化物摂取量とは関係ありません。
さて人類は、700万年間、狩猟・採集(糖質制限食)を生業として、妊娠出産し、子育てしていたわけです。
このことにより、妊婦の糖質制限食において、安全性が担保されているわけで、安心して実践できます。
そして、イヌイット民族、マサイ族、モンゴル遊牧民も、伝統的食生活の頃は、ほとんどスーパー糖質制限食ですが、子供や成人に肥満が多いということはないですよね。
江部康二
2014年3月30日放送のNHKスペシャル
「イギリスのサウサンプトン大学のキース・ゴドフリー教授は、3000人の妊婦に妊娠中に日記をつけてもらい、調査。
妊婦を炭水化物の摂取量ごとに4グループに分けた時、炭水化物の摂取量が最も少ないグループの子どもがもっとも太りやすいという結果がわかった。」
との内容が放送されたようです。
私は直接見ていないので、ネットで調べて確かと思われる情報をピックアップしました。
その結果、炭水化物摂取量(1日あたり)が
351g以上
297.5g以上351g未満
261.5g以上297.5g未満
261.5g未満
の4グループでのアンケート調査で、糖質制限食とは似ても似つかぬものです。
261.5g/日ということは、1回の糖質量が87.2gで、炭水化物の摂取量が最も少ないグループでも立派な高糖質食です。
ですからこの調査は低炭水化物食の調査ではなく、全て高炭水化物食の4グループでの調査です。
そもそも130g/日以下でないと糖質制限食とは言いません。
スーパー糖質制限食なら、40~60g/日の糖質摂取量です。
それに総摂取カロリーに関しても、しっかり言及してもらわないと、 調査の意図が不明となります。
脂肪やタンパク質の摂取量や総摂取カロリーに関しては、私の調べた限りでは、番組内で言及がなかったようです。
4月3日(水)、NHKオンデマンドで購入して、この番組を見ました。
やはり、総摂取カロリーへの言及は全くなしで、脂肪やタンパク質の摂取量に関しても言及なしです。
しかも、当初は
「ダイエットした妊婦の子供は太りやすい」
という説明だったのが、途中で
「妊娠の早い時期に炭水化物の摂取量が少なかった妊婦の子供は太りやすい」
という言い方に変化し、さらに
「胎児が飢餓状況と判断して間葉系肝細胞が将来、脂肪細胞になりやすくなる」
と、キース・ゴドフリー教授は解説していました。
総摂取カロリーに全く触れずに、いきなり
「炭水化物の量が少なかったら胎児が飢餓と認識する」
とは、あまりにひどいすり替えです。
炭水化物の摂取量が少なくても(この調査では決して少なくないですが)、総摂取カロリーは脂肪やタンパク質からしっかり、摂取できるので飢餓とはとんでもない誤解です。
いやはや、NHKスペシャル、お粗末としかいいようがありません。(ノ`△´)ノ
総摂取カロリー不足と子供の肥満に関しては信頼度の高いデータがあります。
第2次大戦中、ナチスドイツ占領下のオランダにおいて、出入港禁止措置のため、オランダの一部の地域では厳しい食料難に陥りました。
母親たちは十分な食事が摂れず、飢餓状態で子供を産みました。
カロリー摂取量は700 kcalだったと言われています。
このとき生まれた子どもに対して疫学調査を行ったところ、成人した後に高確率で肥満・糖尿病・高血圧などの病気を発症していました。
これは、摂取エネルギー不足が主たる要因であり、炭水化物摂取量とは関係ありません。
さて人類は、700万年間、狩猟・採集(糖質制限食)を生業として、妊娠出産し、子育てしていたわけです。
このことにより、妊婦の糖質制限食において、安全性が担保されているわけで、安心して実践できます。
そして、イヌイット民族、マサイ族、モンゴル遊牧民も、伝統的食生活の頃は、ほとんどスーパー糖質制限食ですが、子供や成人に肥満が多いということはないですよね。
江部康二