2013年11月30日 (土)
こんばんは。
2013年11月29日(金)15:00~16:30
朝日カルチャーセンター立川教室
糖質制限食による糖尿病の解決
- 糖質制限食の理論と実践-
おかげさまで、50数名と定員いっぱいの方に参加していただき、ありがとうございました。
今回は、糖尿病に絞ってのお話しでしたので、かなり詳しく展開することができました。
1型の糖尿人も参加しておれらました。
質疑応答も20分くらい時間確保していたのですが、一部打ち切りになりまして、済みませんでした。
それでも密度の濃い内容で、私としても満足のいく講演会でした。
そうそう、夏井睦先生の練馬光が丘病院から、栄養士さん3名が参加しておられ、15分間くらい懇談できて良かったです。
18:30からは、新橋の
「梅包(メイパオ)」
http://meihua.jp/home.html
で、夏井先生との対談でした。
梅包(メイパオ)さんの、糖質制限な中国料理を食べながら、いろいろ糖質制限なお話しができて、楽しかったです。
梅包(メイパオ)さん、美味しい糖質制限な中国料理をありがとうございます。
赤ワインと焼酎も飲みましたよ。
週刊誌「フラッシュ」で糖質制限の連載記事を夏井先生が連載されているのでそのどこかで対談のコーナーになるのかと思います。
このとき夏井先生から、糖質制限OKなチップスを教えて頂き、豚の真皮のチップスを1袋貰ってかえりました。(これは米国からの輸入品)
夏井先生ありがとうございます。
夏井先生のサイト、糖質制限チップスで盛り上がってます。
http://www.wound-treatment.jp/title_new.htm 11月30日
1)「よこやまのゆばちっぷす」
2) 広島名物「せんじ肉」大黒屋
3)ビールのおつまみにはこれでしょ!
【豚皮菓子】Pork King CHICHARON ポークキング チチャロン 60g フィリピン製
価格:315円(税込、送料別)
豚の真皮のチップス。糖質ほとんどなし。
4)プルルッカ・エスペシャル (チチャロン・豚皮の唐揚げ) 50g セルヴィパン
ロープライス ¥398 ブラジル製
こちらも豚真皮のお菓子で、糖質ほとんどなしです。
早速購入して、試食してみます。
夏井先生に貰った「米国製豚皮チップス」、焼酎呑みながらなら充分OKと思いました。
昨夜は、家に着いたら23時過ぎでした。
今日は江部診療所の外来が終わって、高雄病院に移動して入院患者さんを診察して、今はブログを書いています。
このあとは、祇園で1/月の同級生の集まりに出かけます。
何だか、忙しい日々を送ってますね。
江部康二
2013年11月29日(金)15:00~16:30
朝日カルチャーセンター立川教室
糖質制限食による糖尿病の解決
- 糖質制限食の理論と実践-
おかげさまで、50数名と定員いっぱいの方に参加していただき、ありがとうございました。
今回は、糖尿病に絞ってのお話しでしたので、かなり詳しく展開することができました。
1型の糖尿人も参加しておれらました。
質疑応答も20分くらい時間確保していたのですが、一部打ち切りになりまして、済みませんでした。
それでも密度の濃い内容で、私としても満足のいく講演会でした。
そうそう、夏井睦先生の練馬光が丘病院から、栄養士さん3名が参加しておられ、15分間くらい懇談できて良かったです。
18:30からは、新橋の
「梅包(メイパオ)」
http://meihua.jp/home.html
で、夏井先生との対談でした。
梅包(メイパオ)さんの、糖質制限な中国料理を食べながら、いろいろ糖質制限なお話しができて、楽しかったです。
梅包(メイパオ)さん、美味しい糖質制限な中国料理をありがとうございます。
赤ワインと焼酎も飲みましたよ。
週刊誌「フラッシュ」で糖質制限の連載記事を夏井先生が連載されているのでそのどこかで対談のコーナーになるのかと思います。
このとき夏井先生から、糖質制限OKなチップスを教えて頂き、豚の真皮のチップスを1袋貰ってかえりました。(これは米国からの輸入品)
夏井先生ありがとうございます。
夏井先生のサイト、糖質制限チップスで盛り上がってます。
http://www.wound-treatment.jp/title_new.htm 11月30日
1)「よこやまのゆばちっぷす」
2) 広島名物「せんじ肉」大黒屋
3)ビールのおつまみにはこれでしょ!
【豚皮菓子】Pork King CHICHARON ポークキング チチャロン 60g フィリピン製
価格:315円(税込、送料別)
豚の真皮のチップス。糖質ほとんどなし。
4)プルルッカ・エスペシャル (チチャロン・豚皮の唐揚げ) 50g セルヴィパン
ロープライス ¥398 ブラジル製
こちらも豚真皮のお菓子で、糖質ほとんどなしです。
早速購入して、試食してみます。
夏井先生に貰った「米国製豚皮チップス」、焼酎呑みながらなら充分OKと思いました。
昨夜は、家に着いたら23時過ぎでした。
今日は江部診療所の外来が終わって、高雄病院に移動して入院患者さんを診察して、今はブログを書いています。
このあとは、祇園で1/月の同級生の集まりに出かけます。
何だか、忙しい日々を送ってますね。
江部康二
2013年11月29日 (金)
おはようございます。
軽い体をつくる! 糖質制限の太らない生活 (洋泉社mook) ¥780-
2013年11月27日、発売となりました。
江部康二と桐山秀樹さんの二人が監修です。
何と言っても、¥780-とお安いのが値打ちですね。
絵と写真も多くて読みやすいのも特徴です。
そうそう、78~83ページまでは、夏井睦医師、宗田哲男医師を始めとして8人の糖質セイゲニストの医師に、桐山秀樹さんがインタビューをしてそれぞれの体験談を記事にまとめておられます。
現役バリバリの医師8人の体験談ですから、とても興味深いですよ。
64~65ページは、神戸市立医療センター中央市民病院整形外科、金村卓医師のインタビュー記事です。
金村医師は「おやじ・なでしこダイエット部会、神戸」の中心メンバーです。
金村医師は、糖質制限食で、ご自身9kgの減量に成功され、HDLコレステロール、LDLコレステロール値も改善されました。
66~73ページは、畏友中村巧医師(整形外科)の、インタビュー記事です。
中村医師は「糖質セイゲニスト+一流スポーツアスリート」です。
糖質制限食と運動について詳しく解説しておられ、とても勉強になります。
江部康二
以下は出版社の内容紹介です。
内容紹介
無理をしないで、どんどん体が軽く、健康になる! 運動、生活習慣や、糖質制限実践ガイドなど、軽い体をつくるためのヒントが満載!
【目次】
5分でわかる! 糖質制限入門
自分の生活スタイルに合わせて選ぼう! 目的・タイプ別 糖質制限食実践ガイド
糖質制限食成功者にきく 実践談&初体験レポ
これさえ押さえればOK! 食材のコツ 実践のコツ
チャレンジ1週間 糖質制限食の献立&かんたんメニュー
運動・入浴・生活リズム・睡眠・メンタルケア… ちょっとの工夫でもっと体が軽くなる生活のヒント
初心者も安心 糖質制限中のおすすめトレーニング
医師も続々始めた糖質制限 ドクターが語る! その効果とは
低糖質のおいしい食品!!
糖質制限食が楽しめるレストラン&カフェ6選
江部康二先生が疑問や悩みに答える! 糖質制限食Q&A
主要食品糖質量一覧表
軽い体をつくる! 糖質制限の太らない生活 (洋泉社mook) ¥780-
2013年11月27日、発売となりました。
江部康二と桐山秀樹さんの二人が監修です。
何と言っても、¥780-とお安いのが値打ちですね。
絵と写真も多くて読みやすいのも特徴です。
そうそう、78~83ページまでは、夏井睦医師、宗田哲男医師を始めとして8人の糖質セイゲニストの医師に、桐山秀樹さんがインタビューをしてそれぞれの体験談を記事にまとめておられます。
現役バリバリの医師8人の体験談ですから、とても興味深いですよ。
64~65ページは、神戸市立医療センター中央市民病院整形外科、金村卓医師のインタビュー記事です。
金村医師は「おやじ・なでしこダイエット部会、神戸」の中心メンバーです。
金村医師は、糖質制限食で、ご自身9kgの減量に成功され、HDLコレステロール、LDLコレステロール値も改善されました。
66~73ページは、畏友中村巧医師(整形外科)の、インタビュー記事です。
中村医師は「糖質セイゲニスト+一流スポーツアスリート」です。
糖質制限食と運動について詳しく解説しておられ、とても勉強になります。
江部康二
以下は出版社の内容紹介です。
内容紹介
無理をしないで、どんどん体が軽く、健康になる! 運動、生活習慣や、糖質制限実践ガイドなど、軽い体をつくるためのヒントが満載!
【目次】
5分でわかる! 糖質制限入門
自分の生活スタイルに合わせて選ぼう! 目的・タイプ別 糖質制限食実践ガイド
糖質制限食成功者にきく 実践談&初体験レポ
これさえ押さえればOK! 食材のコツ 実践のコツ
チャレンジ1週間 糖質制限食の献立&かんたんメニュー
運動・入浴・生活リズム・睡眠・メンタルケア… ちょっとの工夫でもっと体が軽くなる生活のヒント
初心者も安心 糖質制限中のおすすめトレーニング
医師も続々始めた糖質制限 ドクターが語る! その効果とは
低糖質のおいしい食品!!
糖質制限食が楽しめるレストラン&カフェ6選
江部康二先生が疑問や悩みに答える! 糖質制限食Q&A
主要食品糖質量一覧表
2013年11月28日 (木)
こんにちは。
高雄病院「糖質制限給食」朝 昼 夕 14日間完全プログラム
糖尿病・肥満改善が自宅でできる!
講談社 (2013/11/29)
が近日中発売で、アマゾンで現在予約受付中です。
朝昼夕の高雄病院入院中のスーパー糖質制限食のメニューを公開です。
14日間の糖尿病改善教育入院プログラムも紹介します。
今までの講談社の本のアンケートでリクエストが多かった企画とのことです。
江部康二
以下は、出版社の内容紹介です。
内容紹介
著者の1冊目の『糖尿病・肥満を克服する 高雄病院の糖質制限給食』では、最も品数が多く、自宅でのニーズも多いであろう晩ごはんのみを紹介していました。
しかし、読者葉書のアンケートでは、「夜だけではわからない。朝、昼も通しで紹介してほしい」との声が後をたちません。 2冊目の『糖質制限ダイエット~』では、昼の給食をいくつか紹介しましたが、いわゆる1日を通して紹介するものはまだやっておりません。
本来、高雄病院では、14日間の糖尿病改善教育入院プログラムとして「糖質制限給食」を実施しています。昨今のブームで認知度も高まり、全国から「糖質制限食治療」を目的とした、教育入院希望者が後を絶ちません。自己流「糖質制限」は、なかなか血糖値が下がりきらないうえ、様々な危険を伴うことさえありえます。
現在、雑誌などで“糖質制限は危険”とあおる記事がありますが、間違ったやり方をすれば危険を伴うのは当たり前で、正しく行う方法を今一度強く提案するのもひとつかと思います。
教育入院の基本プログラムは14日間で、14日間あれば現状から改善する人がほとんどです。
本書では、高雄病院に教育入院した場合の基本プログラムを紹介したうえ、最もオーソドックスな14日間の朝・昼・晩「糖質制限給食」レシピを紹介するものとします。
構成方法は、高雄病院に入院した人が踏んでいく段取りのとおり紹介し、自宅にいながらまるで高雄病院に教育入院したかのような感覚が得られるよう進めていきたいと考えます。
著者について
江部 康二
医師、財団法人高雄病院理事長。1950年生まれ。京都大学医学部卒業。
2002年に自らが糖尿病であることに気づいて以来、糖尿病治療の研究に取り組み、「糖質制限食」の体系を確立。
これにより自身の糖尿病を克服する。その後、高雄病院での数多くの臨床活動を通じて、糖尿病・肥満・メタボリック症候群などに対する糖質制限食の画期的な治療効果を証明。
糖質制限食を初めて紹介した『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』はベストセラーとなり、全国で大反響を巻き起こした。
高雄病院「糖質制限給食」朝 昼 夕 14日間完全プログラム
糖尿病・肥満改善が自宅でできる!
講談社 (2013/11/29)
が近日中発売で、アマゾンで現在予約受付中です。
朝昼夕の高雄病院入院中のスーパー糖質制限食のメニューを公開です。
14日間の糖尿病改善教育入院プログラムも紹介します。
今までの講談社の本のアンケートでリクエストが多かった企画とのことです。
江部康二
以下は、出版社の内容紹介です。
内容紹介
著者の1冊目の『糖尿病・肥満を克服する 高雄病院の糖質制限給食』では、最も品数が多く、自宅でのニーズも多いであろう晩ごはんのみを紹介していました。
しかし、読者葉書のアンケートでは、「夜だけではわからない。朝、昼も通しで紹介してほしい」との声が後をたちません。 2冊目の『糖質制限ダイエット~』では、昼の給食をいくつか紹介しましたが、いわゆる1日を通して紹介するものはまだやっておりません。
本来、高雄病院では、14日間の糖尿病改善教育入院プログラムとして「糖質制限給食」を実施しています。昨今のブームで認知度も高まり、全国から「糖質制限食治療」を目的とした、教育入院希望者が後を絶ちません。自己流「糖質制限」は、なかなか血糖値が下がりきらないうえ、様々な危険を伴うことさえありえます。
現在、雑誌などで“糖質制限は危険”とあおる記事がありますが、間違ったやり方をすれば危険を伴うのは当たり前で、正しく行う方法を今一度強く提案するのもひとつかと思います。
教育入院の基本プログラムは14日間で、14日間あれば現状から改善する人がほとんどです。
本書では、高雄病院に教育入院した場合の基本プログラムを紹介したうえ、最もオーソドックスな14日間の朝・昼・晩「糖質制限給食」レシピを紹介するものとします。
構成方法は、高雄病院に入院した人が踏んでいく段取りのとおり紹介し、自宅にいながらまるで高雄病院に教育入院したかのような感覚が得られるよう進めていきたいと考えます。
著者について
江部 康二
医師、財団法人高雄病院理事長。1950年生まれ。京都大学医学部卒業。
2002年に自らが糖尿病であることに気づいて以来、糖尿病治療の研究に取り組み、「糖質制限食」の体系を確立。
これにより自身の糖尿病を克服する。その後、高雄病院での数多くの臨床活動を通じて、糖尿病・肥満・メタボリック症候群などに対する糖質制限食の画期的な治療効果を証明。
糖質制限食を初めて紹介した『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』はベストセラーとなり、全国で大反響を巻き起こした。
2013年11月27日 (水)
こんにちは。
2013年11月29日(金)朝日カルチャーセンター立川教室において
糖質制限食による糖尿病の解決
- 糖質制限食の理論と実践-
と題して、講座を行います。
今回は、テーマを糖尿病に絞って、詳しく判りやすくお話します。
糖質制限食の最新の理論や有効性や安全性は勿論のこと、症例報告も今まで以上に豊富です。
糖尿病腎症からの人工透析が、毎年16000人(約44%) →医療費\800億円
糖尿病網膜症からの失明が、毎年3000人(約18%)
糖尿病足病変からの足切断が、毎年3000人(40~45%)
これらの数字を見れば、従来の日本糖尿病学会推奨の糖尿病食(カロリー制限・高糖質・低脂質食)では、いくら薬物療法を強化しても、合併症が予防できていないのは一目瞭然です。
早ければ早いほど、いいです。
従来の糖尿病食から糖質制限食に切り替えることで糖尿病合併症の予防ができます。
私自身も、2002年に糖尿病でメタボで高血圧ということが発覚して以来、2013年現在まで足かけ12年、スーパー糖質制限食を実践しています。
糖尿病発覚後半年で10kgの減量を達成し、全てのデータが正常となり維持です。
勿論、2013年現在もデータは全て正常で合併症もありません。
厚生労働省の2007年調査結果で、糖尿病が強く疑われる人は約890万人、
厚生労働省の推計で、2010年時点で1080万人の糖尿病患者が存在、
その内、継続的に受診しているのは2011年調査で、約270万人。
つまり糖尿病なのに、受診していない人が、4人中3人ということになります。
受診は、早ければ早いほどいいです。
東京、関東などの糖尿人の皆さん、是非、本講座を聞いていただいて、糖質制限食を実践して、糖尿病合併症予防を実現しましょう。
今回は平日ということもあり、まだ少し席に余裕があるとのことですので、奮ってご参加くださいね。
江部康二
朝日カルチャーセンター立川教室
糖質制限食による糖尿病の解決
- 糖質制限食の理論と実践-
日時: 11/29(金) 15:00-16:30
場所:〒190-0012 東京都立川市曙町2-1-1 ルミネ立川9階
http://www.asahiculture.com/tachikawa/access.html
受講料: 一般 3,570円 会員 2,940円
連絡先: 042-527-6511
講座内容:
血糖値を上げるのは糖質だけで、タンパク質・脂質はあげません。従って糖質を制限すれば血糖値はリアルタイムに改善します。糖質制限食は、米飯・ めん類・パンや芋類などの糖質が多い食品を食べないで、肉や魚貝や豆腐や葉野菜などをしっかり摂取する食事療法です。そしてカロリー制限なしで 「美味しく 楽しく」が特長です。今回は糖尿病に的を絞ってお話しします。
2013年11月29日(金)朝日カルチャーセンター立川教室において
糖質制限食による糖尿病の解決
- 糖質制限食の理論と実践-
と題して、講座を行います。
今回は、テーマを糖尿病に絞って、詳しく判りやすくお話します。
糖質制限食の最新の理論や有効性や安全性は勿論のこと、症例報告も今まで以上に豊富です。
糖尿病腎症からの人工透析が、毎年16000人(約44%) →医療費\800億円
糖尿病網膜症からの失明が、毎年3000人(約18%)
糖尿病足病変からの足切断が、毎年3000人(40~45%)
これらの数字を見れば、従来の日本糖尿病学会推奨の糖尿病食(カロリー制限・高糖質・低脂質食)では、いくら薬物療法を強化しても、合併症が予防できていないのは一目瞭然です。
早ければ早いほど、いいです。
従来の糖尿病食から糖質制限食に切り替えることで糖尿病合併症の予防ができます。
私自身も、2002年に糖尿病でメタボで高血圧ということが発覚して以来、2013年現在まで足かけ12年、スーパー糖質制限食を実践しています。
糖尿病発覚後半年で10kgの減量を達成し、全てのデータが正常となり維持です。
勿論、2013年現在もデータは全て正常で合併症もありません。
厚生労働省の2007年調査結果で、糖尿病が強く疑われる人は約890万人、
厚生労働省の推計で、2010年時点で1080万人の糖尿病患者が存在、
その内、継続的に受診しているのは2011年調査で、約270万人。
つまり糖尿病なのに、受診していない人が、4人中3人ということになります。
受診は、早ければ早いほどいいです。
東京、関東などの糖尿人の皆さん、是非、本講座を聞いていただいて、糖質制限食を実践して、糖尿病合併症予防を実現しましょう。
今回は平日ということもあり、まだ少し席に余裕があるとのことですので、奮ってご参加くださいね。
江部康二
朝日カルチャーセンター立川教室
糖質制限食による糖尿病の解決
- 糖質制限食の理論と実践-
日時: 11/29(金) 15:00-16:30
場所:〒190-0012 東京都立川市曙町2-1-1 ルミネ立川9階
http://www.asahiculture.com/tachikawa/access.html
受講料: 一般 3,570円 会員 2,940円
連絡先: 042-527-6511
講座内容:
血糖値を上げるのは糖質だけで、タンパク質・脂質はあげません。従って糖質を制限すれば血糖値はリアルタイムに改善します。糖質制限食は、米飯・ めん類・パンや芋類などの糖質が多い食品を食べないで、肉や魚貝や豆腐や葉野菜などをしっかり摂取する食事療法です。そしてカロリー制限なしで 「美味しく 楽しく」が特長です。今回は糖尿病に的を絞ってお話しします。
2013年11月27日 (水)
こんにちは。
高雄病院で常勤医師を、1名募集します。
非常勤の医師で、土曜日に外来ができる方も1名募集します。
自ら糖質制限食を実践しておられる医師、または糖質制限食の勉強に興味があり、糖尿病治療などに取り組んでみたい医師です。
漢方に興味がある医師で、糖質制限食にも興味がある方も勿論、結構です。
年齢、性別問わずで、内科以外が専門の医師もOKです。
幸い常勤の医師が、本ブログ経由で1名就労していただけることとなりました。
また、非常勤の医師も1名就労していただけることとなりました。
常勤の場合、外来診療を担当していただき、病棟では入院患者さんも担当していただきます。
非常勤の場合、外来診療担当だけでもOKです。
非常勤で療養型病床のみ担当という選択肢もOKです。
高雄病院は、療養型病床60床、一般病床(障害者病棟)52床があります。
糖尿病患者さん、アトピー患者さん、漢方患者さんなどの短期入院(2~3週間))は、一般病床の10ベッドくらいで回しています。
後の約100ベッドは、安定している患者さんで、ベッドの回転はほとんどないです。
医師の勤務は急性期の病院のように忙しくはありません。
病棟ナースも師長・主任以外は、定時に帰宅できることがほとんどです。
医師も、当直医待ちの待機担当医以外は、定時に帰宅できますし、勤務時間の空きの時間で糖質制限食や漢方の勉強もできる環境です。
給与は院内規定によります。一般的にみて中の下くらいだと思いますが、仕事量からすればお得感があるかもしれません。
1~2年間の勤務でも結構ですし、長期も歓迎です。
開業前に、1~2年間糖質制限食や漢方の勉強をしたいといったスタンスでもいいです。
高雄病院就職ご希望の医師は
〒616-8265
京都市右京区梅ヶ畑畑町3
高雄病院
高雄病院総務部
電話:075-872-0027
までご連絡いただけば幸いです。
メールのお問い合わせでもOKです。
高雄病院のEメールアドレス : takao-info@ac.auone-net.jp
高雄病院ホームページ
http://takao-hospital.jp/
江部康二
高雄病院で常勤医師を、1名募集します。
非常勤の医師で、土曜日に外来ができる方も1名募集します。
自ら糖質制限食を実践しておられる医師、または糖質制限食の勉強に興味があり、糖尿病治療などに取り組んでみたい医師です。
漢方に興味がある医師で、糖質制限食にも興味がある方も勿論、結構です。
年齢、性別問わずで、内科以外が専門の医師もOKです。
幸い常勤の医師が、本ブログ経由で1名就労していただけることとなりました。
また、非常勤の医師も1名就労していただけることとなりました。
常勤の場合、外来診療を担当していただき、病棟では入院患者さんも担当していただきます。
非常勤の場合、外来診療担当だけでもOKです。
非常勤で療養型病床のみ担当という選択肢もOKです。
高雄病院は、療養型病床60床、一般病床(障害者病棟)52床があります。
糖尿病患者さん、アトピー患者さん、漢方患者さんなどの短期入院(2~3週間))は、一般病床の10ベッドくらいで回しています。
後の約100ベッドは、安定している患者さんで、ベッドの回転はほとんどないです。
医師の勤務は急性期の病院のように忙しくはありません。
病棟ナースも師長・主任以外は、定時に帰宅できることがほとんどです。
医師も、当直医待ちの待機担当医以外は、定時に帰宅できますし、勤務時間の空きの時間で糖質制限食や漢方の勉強もできる環境です。
給与は院内規定によります。一般的にみて中の下くらいだと思いますが、仕事量からすればお得感があるかもしれません。
1~2年間の勤務でも結構ですし、長期も歓迎です。
開業前に、1~2年間糖質制限食や漢方の勉強をしたいといったスタンスでもいいです。
高雄病院就職ご希望の医師は
〒616-8265
京都市右京区梅ヶ畑畑町3
高雄病院
高雄病院総務部
電話:075-872-0027
までご連絡いただけば幸いです。
メールのお問い合わせでもOKです。
高雄病院のEメールアドレス : takao-info@ac.auone-net.jp
高雄病院ホームページ
http://takao-hospital.jp/
江部康二
2013年11月26日 (火)
【超肥満肝硬変患者へのケトン食
Citation: Nutrition & Diabetes (2013) 3, e95; doi:10.1038/nutd.2013.36
Published online 18 November 2013
Very low calorie ketogenic weight reduction diet in patients with cirrhosis: a case series
http://www.nature.com/nutd/journal/v3/n11/full/nutd201336a.html
Very low calorie ketogenic diets (VLCDs) を2名の肝移植予定患者に実施した。
800 kcal/day; 25%炭水化物, 45%蛋白, 30% 脂肪である
症例1:46歳男性。アルコール性肝硬変。VLCDを28週続け、特に副作用なく体重が145.8→101.7kgに減少。MELD scoreは改善し、肝臓移植の対象外となった
症例2:64歳女性。非アルコール性脂肪性肝炎。VLCDを30週続け、特に副作用なく体重が125.9→86.1kgに減少。MELD scoreは改善なく、肝臓移植待機者のリストに乗っている】
こんにちは。
精神科医師Aさんから、とても興味深い論文情報をコメントいただきました。
ありがとうございます。
1例目は、移植の必要がなくなったのですから、快挙です。
体重:145.8→101.7kg
身長:170.2cm
BMI:50.3→35.1
いやはや、BMI:50.3 て、想像を絶する肥満ですね。ヾ(゜▽゜)
2例目は、体重はかなり減少しましたが、MELD score(*)は不変で、移植待機が持続です。
しかし、BMIが49から34に改善して手術時のリスクは大分減っているので、
Very low calorie ketogenic diets (VLCDs)・・・超低カロリーケトジェニックダイエット
は、有効だったと考えられます。
超低カロリーケトジェニックダイエットは、低カロリーと低糖質を両立させた食事療法ですね。
<800 kcal/day; 25%炭水化物, 45%蛋白, 30% 脂肪>
超肥満肝硬変患者へのケトン食といっても、日本ではピンとこない人も多いと思います。
米国において肥満は、肝不全の主要な危険因子です。
非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)、インスリン抵抗性の肝症状は、肥満およびメタボリックシンドロームと並行して罹患率が増加しています。
非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)(**)は、炎症、肝細胞の損傷によって特徴づけられる、NAFLDのサブセットで、現在、米国での肝移植症例で3番目に多いのです。
肥満は生検で確認されたNASH患者において、線維症の進行に独立して関連しています。
日本では、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)で肝移植の適応など皆無ですが、米国では上記のような背景があるので、超低カロリーケトジェニックダイエットに意味があるのですね。
(*)MELD score(12歳以上の患者)
アメリカの移植ネットワーク(UNOS)において、12歳以上の肝臓移植希望患者の重症度の判定、優先順位の決定に用いられています。PT-INR, ビリルビン、クレアチニンの値から計算されます。
http://optn.transplant.hrsa.gov/resources/MeldPeldCalculator.asp?index=98
で簡単に計算する事ができます。
15点以上は移植すべきと考えられています。
(**)NASH
脂肪肝はかつては、放置してもさしたることはないと言われていましたが、近年、「NASH」が認識されるようになり、様相が一変しました。
非アルコール性脂肪性肝炎(Non-alcoholic steatohepatitis)を略してNASHです。
NASHは、肝炎から肝硬変や肝臓癌に進展することもあり、結構こわいのです。
肝臓に脂肪が蓄積→脂肪肝→非アルコール性脂肪性肝炎→肝硬変→肝癌
B型ウィルスやC型ウィルス以外に、NASHからも肝癌になり得るので、ゆめゆめ油断は禁物なのです。
江部康二
Citation: Nutrition & Diabetes (2013) 3, e95; doi:10.1038/nutd.2013.36
Published online 18 November 2013
Very low calorie ketogenic weight reduction diet in patients with cirrhosis: a case series
http://www.nature.com/nutd/journal/v3/n11/full/nutd201336a.html
Very low calorie ketogenic diets (VLCDs) を2名の肝移植予定患者に実施した。
800 kcal/day; 25%炭水化物, 45%蛋白, 30% 脂肪である
症例1:46歳男性。アルコール性肝硬変。VLCDを28週続け、特に副作用なく体重が145.8→101.7kgに減少。MELD scoreは改善し、肝臓移植の対象外となった
症例2:64歳女性。非アルコール性脂肪性肝炎。VLCDを30週続け、特に副作用なく体重が125.9→86.1kgに減少。MELD scoreは改善なく、肝臓移植待機者のリストに乗っている】
こんにちは。
精神科医師Aさんから、とても興味深い論文情報をコメントいただきました。
ありがとうございます。
1例目は、移植の必要がなくなったのですから、快挙です。
体重:145.8→101.7kg
身長:170.2cm
BMI:50.3→35.1
いやはや、BMI:50.3 て、想像を絶する肥満ですね。ヾ(゜▽゜)
2例目は、体重はかなり減少しましたが、MELD score(*)は不変で、移植待機が持続です。
しかし、BMIが49から34に改善して手術時のリスクは大分減っているので、
Very low calorie ketogenic diets (VLCDs)・・・超低カロリーケトジェニックダイエット
は、有効だったと考えられます。
超低カロリーケトジェニックダイエットは、低カロリーと低糖質を両立させた食事療法ですね。
<800 kcal/day; 25%炭水化物, 45%蛋白, 30% 脂肪>
超肥満肝硬変患者へのケトン食といっても、日本ではピンとこない人も多いと思います。
米国において肥満は、肝不全の主要な危険因子です。
非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)、インスリン抵抗性の肝症状は、肥満およびメタボリックシンドロームと並行して罹患率が増加しています。
非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)(**)は、炎症、肝細胞の損傷によって特徴づけられる、NAFLDのサブセットで、現在、米国での肝移植症例で3番目に多いのです。
肥満は生検で確認されたNASH患者において、線維症の進行に独立して関連しています。
日本では、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)で肝移植の適応など皆無ですが、米国では上記のような背景があるので、超低カロリーケトジェニックダイエットに意味があるのですね。
(*)MELD score(12歳以上の患者)
アメリカの移植ネットワーク(UNOS)において、12歳以上の肝臓移植希望患者の重症度の判定、優先順位の決定に用いられています。PT-INR, ビリルビン、クレアチニンの値から計算されます。
http://optn.transplant.hrsa.gov/resources/MeldPeldCalculator.asp?index=98
で簡単に計算する事ができます。
15点以上は移植すべきと考えられています。
(**)NASH
脂肪肝はかつては、放置してもさしたることはないと言われていましたが、近年、「NASH」が認識されるようになり、様相が一変しました。
非アルコール性脂肪性肝炎(Non-alcoholic steatohepatitis)を略してNASHです。
NASHは、肝炎から肝硬変や肝臓癌に進展することもあり、結構こわいのです。
肝臓に脂肪が蓄積→脂肪肝→非アルコール性脂肪性肝炎→肝硬変→肝癌
B型ウィルスやC型ウィルス以外に、NASHからも肝癌になり得るので、ゆめゆめ油断は禁物なのです。
江部康二
2013年11月25日 (月)
2013年10月17日(木)毎日新聞の記事で、
ドクター中川の「がんの時代を暮らす」(80)
というコラムを読みました。
中川恵一先生は東京大学付属病院放射線科准教授、緩和ケア診療部長で、放射線科専門医です。
以下はコラムの要約です。
「2008年のデータでは、日本人男性の58%、女性の43%が障害で何らかのがんにかかる。
男性の方が、多い理由は喫煙率や飲酒率の差が原因。
一生のうちにがんと診断される確率を表す『累積がん罹患リスク』は、
2002年が男性51%、女性39%、
2005年で男性が54%、女性が41%
と上昇の一途をたどっている。
がん急増の原因は、急速に進行する高齢化である。
日本の高齢化のスピードは世界の歴史で類を見ないほど速い。
日本の人口は、2012年10月1日現在で、1億2752万人でその内65才以上の高齢者は、過去最高の3079万人。
総人口に占める割合(高齢化率)も24.1%と世界最高。
高齢化のスピードがあまりにも速かった結果、がん患者の増加も史上例を見ないペースであった。
この急ピッチで増えるがんについて、個人の知識や心構え、行政、教育の対応などが追いついていないのが、今の日本の姿と言える。」
中川准教授の述べておられることは、一々もっともと思います。
大ざっぱには、日本人の2人に1人が、がんになります。
急ピッチで増えているがんは、高齢化がベースにあるとはいえ、いわゆる生活習慣病型のがんです。
2007年の厚生労働省の統計で、
がんによる死亡数 総数33万6,468人(全死因に対し30.4%)
[男性 20万2,743人](全死因に対し34.2%)
[女性 13万3,725人](全死因に対し25.9%)
→ “日本人の3人に1人ががんで死亡”
2010年現在、増え続けているのが、肺がん、大腸がん、乳がんです。
食道がんも、男性では増え続けています。胃がんは1985年ごろから減り続けています。肝がんは1990年ごろから減り始めています。
子宮がんは、1975年から1995年までいったん減少したあと、再び増加に転じています。
胃がんと肝がんは、感染症型のがんです。
胃がんは、Hピロリ菌の感染、肝がんは、B型ウィルスとC型ウィルスの感染が主たる原因です。
ベースにある、これらの感染症が減少してきたことに伴い、胃がんと肝がんは減少してきたと考えられます。
一方増加しているがんは、「肺がんとタバコ」の関係は密接として、大腸がん、乳がん、食道がんなどは、生活習慣病型のがんです。すなわち、食生活などライフスタイルが密接に関わるがんです。
世界がん研究基金の2007年の報告において、肥満が、食道・膵臓・大腸・乳房・子宮体部・腎臓の6つの各癌で「リスクを確実に上げる」とされていて、胆のう癌もおそらく上げるとされています。
これらのがんは、まさに生活習慣病型のがんです。
生活習慣病型のがんに関しては、
1)高インスリン血症がない(高インスリン血症は発がんリスクでエビデンスあり)
2)食後高血糖がない(食後高血糖も発がんリスクでエビデンスあり)
3)肥満がない(肥満も発がんリスクでありエビデンスあり)
4)HDLコレステロールが増加する(HDLコレステロールにはがん予防効果あり)
あくまでも仮説ですが、1)2)3)4)の利点により、生活習慣病型のがんは、スーパー糖質制限食で予防できる可能性があります。
一方、感染症型のがんに関しては、スーパー糖質制限食でも予防は困難と考えられます。
江部康二
ドクター中川の「がんの時代を暮らす」(80)
というコラムを読みました。
中川恵一先生は東京大学付属病院放射線科准教授、緩和ケア診療部長で、放射線科専門医です。
以下はコラムの要約です。
「2008年のデータでは、日本人男性の58%、女性の43%が障害で何らかのがんにかかる。
男性の方が、多い理由は喫煙率や飲酒率の差が原因。
一生のうちにがんと診断される確率を表す『累積がん罹患リスク』は、
2002年が男性51%、女性39%、
2005年で男性が54%、女性が41%
と上昇の一途をたどっている。
がん急増の原因は、急速に進行する高齢化である。
日本の高齢化のスピードは世界の歴史で類を見ないほど速い。
日本の人口は、2012年10月1日現在で、1億2752万人でその内65才以上の高齢者は、過去最高の3079万人。
総人口に占める割合(高齢化率)も24.1%と世界最高。
高齢化のスピードがあまりにも速かった結果、がん患者の増加も史上例を見ないペースであった。
この急ピッチで増えるがんについて、個人の知識や心構え、行政、教育の対応などが追いついていないのが、今の日本の姿と言える。」
中川准教授の述べておられることは、一々もっともと思います。
大ざっぱには、日本人の2人に1人が、がんになります。
急ピッチで増えているがんは、高齢化がベースにあるとはいえ、いわゆる生活習慣病型のがんです。
2007年の厚生労働省の統計で、
がんによる死亡数 総数33万6,468人(全死因に対し30.4%)
[男性 20万2,743人](全死因に対し34.2%)
[女性 13万3,725人](全死因に対し25.9%)
→ “日本人の3人に1人ががんで死亡”
2010年現在、増え続けているのが、肺がん、大腸がん、乳がんです。
食道がんも、男性では増え続けています。胃がんは1985年ごろから減り続けています。肝がんは1990年ごろから減り始めています。
子宮がんは、1975年から1995年までいったん減少したあと、再び増加に転じています。
胃がんと肝がんは、感染症型のがんです。
胃がんは、Hピロリ菌の感染、肝がんは、B型ウィルスとC型ウィルスの感染が主たる原因です。
ベースにある、これらの感染症が減少してきたことに伴い、胃がんと肝がんは減少してきたと考えられます。
一方増加しているがんは、「肺がんとタバコ」の関係は密接として、大腸がん、乳がん、食道がんなどは、生活習慣病型のがんです。すなわち、食生活などライフスタイルが密接に関わるがんです。
世界がん研究基金の2007年の報告において、肥満が、食道・膵臓・大腸・乳房・子宮体部・腎臓の6つの各癌で「リスクを確実に上げる」とされていて、胆のう癌もおそらく上げるとされています。
これらのがんは、まさに生活習慣病型のがんです。
生活習慣病型のがんに関しては、
1)高インスリン血症がない(高インスリン血症は発がんリスクでエビデンスあり)
2)食後高血糖がない(食後高血糖も発がんリスクでエビデンスあり)
3)肥満がない(肥満も発がんリスクでありエビデンスあり)
4)HDLコレステロールが増加する(HDLコレステロールにはがん予防効果あり)
あくまでも仮説ですが、1)2)3)4)の利点により、生活習慣病型のがんは、スーパー糖質制限食で予防できる可能性があります。
一方、感染症型のがんに関しては、スーパー糖質制限食でも予防は困難と考えられます。
江部康二
2013年11月24日 (日)
こんばんは。
2013年11月29日(金)朝日カルチャーセンター立川教室において
糖質制限食による糖尿病の解決
- 糖質制限食の理論と実践-
と題して、講座を行います。
今回は、テーマを糖尿病に絞って、詳しく判りやすくお話します。
糖質制限食の最新の理論や有効性や安全性は勿論のこと、症例報告も今まで以上に豊富です。
糖尿病腎症からの人工透析が、毎年16000人(約44%) →医療費\800億円
糖尿病網膜症からの失明が、毎年3000人(約18%)
糖尿病足病変からの足切断が、毎年3000人(40~45%)
これらの数字を見れば、従来の日本糖尿病学会推奨の糖尿病食(カロリー制限・高糖質・低脂質食)では、いくら薬物療法を強化しても、合併症が予防できていないのは一目瞭然です。
早ければ早いほど、いいです。
従来の糖尿病食から糖質制限食に切り替えることで糖尿病合併症の予防ができます。
私自身も、2002年に糖尿病でメタボで高血圧ということが発覚して以来、2013年現在まで足かけ12年、スーパー糖質制限食を実践しています。
糖尿病発覚後半年で10kgの減量を達成し、全てのデータが正常となり維持です。
勿論、2013年現在もデータは全て正常で合併症もありません。
厚生労働省の2007年調査結果で、糖尿病が強く疑われる人は約890万人、
厚生労働省の推計で、2010年時点で1080万人の糖尿病患者が存在、
その内、継続的に受診しているのは2011年調査で、約270万人。
つまり糖尿病なのに、受診していない人が、4人中3人ということになります。
受診は早ければ早いほどいいです。
東京、関東などの糖尿人の皆さん、是非、本講座を聞いていただいて、糖質制限食を実践して、糖尿病合併症予防を実現しましょう。
江部康二
朝日カルチャーセンター立川教室
糖質制限食による糖尿病の解決
- 糖質制限食の理論と実践-
日時: 11/29(金) 15:00-16:30
場所:〒190-0012 東京都立川市曙町2-1-1 ルミネ立川9階
http://www.asahiculture.com/tachikawa/access.html
受講料: 一般 3,570円 会員 2,940円
連絡先: 042-527-6511
講座内容:
血糖値を上げるのは糖質だけで、タンパク質・脂質はあげません。従って糖質を制限すれば血糖値はリアルタイムに改善します。糖質制限食は、米飯・ めん類・パンや芋類などの糖質が多い食品を食べないで、肉や魚貝や豆腐や葉野菜などをしっかり摂取する食事療法です。そしてカロリー制限なしで 「美味しく 楽しく」が特長です。今回は糖尿病に的を絞ってお話しします。
2013年11月29日(金)朝日カルチャーセンター立川教室において
糖質制限食による糖尿病の解決
- 糖質制限食の理論と実践-
と題して、講座を行います。
今回は、テーマを糖尿病に絞って、詳しく判りやすくお話します。
糖質制限食の最新の理論や有効性や安全性は勿論のこと、症例報告も今まで以上に豊富です。
糖尿病腎症からの人工透析が、毎年16000人(約44%) →医療費\800億円
糖尿病網膜症からの失明が、毎年3000人(約18%)
糖尿病足病変からの足切断が、毎年3000人(40~45%)
これらの数字を見れば、従来の日本糖尿病学会推奨の糖尿病食(カロリー制限・高糖質・低脂質食)では、いくら薬物療法を強化しても、合併症が予防できていないのは一目瞭然です。
早ければ早いほど、いいです。
従来の糖尿病食から糖質制限食に切り替えることで糖尿病合併症の予防ができます。
私自身も、2002年に糖尿病でメタボで高血圧ということが発覚して以来、2013年現在まで足かけ12年、スーパー糖質制限食を実践しています。
糖尿病発覚後半年で10kgの減量を達成し、全てのデータが正常となり維持です。
勿論、2013年現在もデータは全て正常で合併症もありません。
厚生労働省の2007年調査結果で、糖尿病が強く疑われる人は約890万人、
厚生労働省の推計で、2010年時点で1080万人の糖尿病患者が存在、
その内、継続的に受診しているのは2011年調査で、約270万人。
つまり糖尿病なのに、受診していない人が、4人中3人ということになります。
受診は早ければ早いほどいいです。
東京、関東などの糖尿人の皆さん、是非、本講座を聞いていただいて、糖質制限食を実践して、糖尿病合併症予防を実現しましょう。
江部康二
朝日カルチャーセンター立川教室
糖質制限食による糖尿病の解決
- 糖質制限食の理論と実践-
日時: 11/29(金) 15:00-16:30
場所:〒190-0012 東京都立川市曙町2-1-1 ルミネ立川9階
http://www.asahiculture.com/tachikawa/access.html
受講料: 一般 3,570円 会員 2,940円
連絡先: 042-527-6511
講座内容:
血糖値を上げるのは糖質だけで、タンパク質・脂質はあげません。従って糖質を制限すれば血糖値はリアルタイムに改善します。糖質制限食は、米飯・ めん類・パンや芋類などの糖質が多い食品を食べないで、肉や魚貝や豆腐や葉野菜などをしっかり摂取する食事療法です。そしてカロリー制限なしで 「美味しく 楽しく」が特長です。今回は糖尿病に的を絞ってお話しします。
2013年11月24日 (日)
おはようございます。
<糖質制限食に関するお知らせ・お願いなど> 2013年11月版 です。
腎機能に関して、新しい情報がでてきたので、改訂しました。
【糖質制限食を実践される時のご注意】
本にも書いてありますが、 糖質制限食によりリアルタイムに血糖値が改善します。
このため既に、経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は、低血糖の心配がありますので必ず主治医と相談して頂きたいと思います。
一方、薬を使用してない糖尿人やメタボ人は、低血糖の心配はほとんどないので、自力で 糖質制限食を実践して糖尿病やメタボ改善を目指していただけば幸いです。
内服薬やインスリン注射なしの糖尿人が糖質制限食を実践すると、食後高血糖は改善しますが、低血糖にはなりません。
血糖値が正常範囲である程度下がると、肝臓でアミノ酸・乳酸・グリセロール(脂肪の分解物)などから、ブドウ糖を作るからです。
これを糖新生といいます。
血液検査で、活動性の膵炎がある場合、肝硬変の場合、そして長鎖脂肪酸代謝異常症は、糖質制限食は適応となりませんのでご注意ください。
糖質制限食は相対的に高脂肪食になるので、活動性膵炎には適応とならないのです。
肝硬変では、糖新生能力が低下しているため適応となりません。
長鎖脂肪酸代謝異常症では、脂肪酸が上手く利用できないので、適応となりません。
腎機能に関して、日本腎臓病学会編「CKD診療ガイド2012」において、
GFR60ml/分以上あれば顕性たんぱく尿の段階でも、たんぱく質制限の必要なしと明示され、日本糖尿病学会も2013年3月の提言で、それに従うとしました。
従いまして、糖尿病腎症第3期Aまでは、糖質制限食OKです。
また、米国糖尿病学会(ADA)は、
Position Statement on Nutrition Therapy(栄養療法に関する声明)
Diabetes Care 2013年10月9日オンライン版
において、糖尿病腎症患者に対する蛋白質制限の意義を明確に否定しました。
根拠はランク(A)ですので、信頼度の高いRCT研究論文に基づく見解です。
今後は、糖尿病腎症第3期B以降(GFRが60ml/分未満)の場合も、患者さんとよく相談して、糖質制限食を実践するか否か、個別に対応することとなります。
なお、機能性低血糖症の場合、炭水化物依存症レベルが重症のとき、糖新生能力が低下していることがあり、まれに低血糖症を生じますので注意が必要です。
また、どのような食事療法でも合う合わないがあります。
糖質制限食もその一つですので、合わないとご自分で判断されたら中止していただけば幸いです。
【糖質制限食とは】
米国糖尿病協会(ADA)の患者教育用のテキストブックLife With Diabetesによれば、食べ物が消化・吸収されたあと、糖質は100%血糖に変わりますが、タンパク質・脂質は血糖に変わりません。
また糖質は、摂取直後から急峻に血糖値を高く速く上昇させ、2時間以内にほとんどすべてが吸収されます。
これらは含有エネルギーとは無関係な三大栄養素の生理学的特質です。
1997年版のLife With Diabetes(ADA刊行)では、
「タンパク質は約半分が血糖に変わり、脂質は10%未満が血糖に変わる」
という記載がありましたが、2004年版以降は変更されています。
このように糖質、脂質、タンパク質のうち糖質だけが血糖値を上昇させます。
従って、糖質を摂取した時にはインスリンが大量に追加分泌されます。
脂質を摂取しても、インスリンの追加分泌はありません。
タンパク質はごく少量のインスリンを追加分泌させます。
現在糖尿病において、食後の急激な高血糖(グルコーススパイク)が大きな問題として注目されています。
食後高血糖が、心筋梗塞や脳梗塞などの合併症を起こす危険因子として確立されたからです。
また一日における、食前・食後・空腹時など血糖値の変動幅(平均血糖変動幅)が大きいほど、酸化ストレスが増強し動脈硬化のリスクとなることがわかってきました。
そして、食後高血糖と平均血糖変動幅増大を起こすのは、三大栄養素のなかで糖質だけなのです。
1gの糖質が、体重64kgの2型糖尿病の人の血糖値を約3mg上昇させます。
炊いた白ご飯茶碗1杯150g(252kcal)には、55.3gの糖質が含まれており、血糖値を166mg上昇させます。
一方、牛サーロインステーキを200g(約1000キロカロリー)食べても、糖質含有量は1gもないので、食後血糖は3mg未満の上昇しかないのです。
なお、1gの糖質が体重64kgの1型糖尿病の人の血糖値を5mg上昇させます。
糖質制限食の基本的な考え方は、上述のような生理学的事実をベースに、できるだけ糖質の摂取を低く抑えて、食後高血糖を防ぐというものです。
簡単に言えば、主食を抜いておかずばかり食べるというイメージになります。
抜く必要がある主食とは米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類など、糖質が主成分のものです。
3食主食抜きのスーパー糖質制限食(糖質12%、タンパク質32%、脂質56%)なら、薬に頼ることなく速やかにリアルタイムで良好な血糖コントロールが可能です。
一方、上述の白ご飯とステーキの例でも明らかなように、カロリー計算に基づいて血糖値をコントロールすることは理論的に不可能です。
従って、現行の日本糖尿病学会推薦の糖尿病食(糖質60%、タンパク質20%、脂質20%)を実践する限りは、一日の摂取カロリーを1200キロカロリーと低く抑えたとしても、食後高血糖が必ず生じるのです。
糖尿病の改善には、カロリー制限より糖質制限ということがおわかりいただけたと思います。
なお糖質制限食は、カロリー無制限ということではありません。
日本糖尿病学会「食品交換表」の
男性1400~1800kcal
女性1200~1600kcal
ほど厳しいカロリー制限は必要ありませんが、
国立健康・栄養研究所の
「日本人の食事摂取基準」(2010年、厚生労働省)
への解説に示す推定エネルギー必要量の範囲、
すなわち18才以上の成人で身体活動レベルが普通なら
男性:2200~2650キロカロリー
女性:1700~1950キロカロリー
身体活動レベルが低い人は
男性:1850~2250キロカロリー
女性:1450~1700キロカロリー
くらいが目安です。
江部康二
<糖質制限食に関するお知らせ・お願いなど> 2013年11月版 です。
腎機能に関して、新しい情報がでてきたので、改訂しました。
【糖質制限食を実践される時のご注意】
本にも書いてありますが、 糖質制限食によりリアルタイムに血糖値が改善します。
このため既に、経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は、低血糖の心配がありますので必ず主治医と相談して頂きたいと思います。
一方、薬を使用してない糖尿人やメタボ人は、低血糖の心配はほとんどないので、自力で 糖質制限食を実践して糖尿病やメタボ改善を目指していただけば幸いです。
内服薬やインスリン注射なしの糖尿人が糖質制限食を実践すると、食後高血糖は改善しますが、低血糖にはなりません。
血糖値が正常範囲である程度下がると、肝臓でアミノ酸・乳酸・グリセロール(脂肪の分解物)などから、ブドウ糖を作るからです。
これを糖新生といいます。
血液検査で、活動性の膵炎がある場合、肝硬変の場合、そして長鎖脂肪酸代謝異常症は、糖質制限食は適応となりませんのでご注意ください。
糖質制限食は相対的に高脂肪食になるので、活動性膵炎には適応とならないのです。
肝硬変では、糖新生能力が低下しているため適応となりません。
長鎖脂肪酸代謝異常症では、脂肪酸が上手く利用できないので、適応となりません。
腎機能に関して、日本腎臓病学会編「CKD診療ガイド2012」において、
GFR60ml/分以上あれば顕性たんぱく尿の段階でも、たんぱく質制限の必要なしと明示され、日本糖尿病学会も2013年3月の提言で、それに従うとしました。
従いまして、糖尿病腎症第3期Aまでは、糖質制限食OKです。
また、米国糖尿病学会(ADA)は、
Position Statement on Nutrition Therapy(栄養療法に関する声明)
Diabetes Care 2013年10月9日オンライン版
において、糖尿病腎症患者に対する蛋白質制限の意義を明確に否定しました。
根拠はランク(A)ですので、信頼度の高いRCT研究論文に基づく見解です。
今後は、糖尿病腎症第3期B以降(GFRが60ml/分未満)の場合も、患者さんとよく相談して、糖質制限食を実践するか否か、個別に対応することとなります。
なお、機能性低血糖症の場合、炭水化物依存症レベルが重症のとき、糖新生能力が低下していることがあり、まれに低血糖症を生じますので注意が必要です。
また、どのような食事療法でも合う合わないがあります。
糖質制限食もその一つですので、合わないとご自分で判断されたら中止していただけば幸いです。
【糖質制限食とは】
米国糖尿病協会(ADA)の患者教育用のテキストブックLife With Diabetesによれば、食べ物が消化・吸収されたあと、糖質は100%血糖に変わりますが、タンパク質・脂質は血糖に変わりません。
また糖質は、摂取直後から急峻に血糖値を高く速く上昇させ、2時間以内にほとんどすべてが吸収されます。
これらは含有エネルギーとは無関係な三大栄養素の生理学的特質です。
1997年版のLife With Diabetes(ADA刊行)では、
「タンパク質は約半分が血糖に変わり、脂質は10%未満が血糖に変わる」
という記載がありましたが、2004年版以降は変更されています。
このように糖質、脂質、タンパク質のうち糖質だけが血糖値を上昇させます。
従って、糖質を摂取した時にはインスリンが大量に追加分泌されます。
脂質を摂取しても、インスリンの追加分泌はありません。
タンパク質はごく少量のインスリンを追加分泌させます。
現在糖尿病において、食後の急激な高血糖(グルコーススパイク)が大きな問題として注目されています。
食後高血糖が、心筋梗塞や脳梗塞などの合併症を起こす危険因子として確立されたからです。
また一日における、食前・食後・空腹時など血糖値の変動幅(平均血糖変動幅)が大きいほど、酸化ストレスが増強し動脈硬化のリスクとなることがわかってきました。
そして、食後高血糖と平均血糖変動幅増大を起こすのは、三大栄養素のなかで糖質だけなのです。
1gの糖質が、体重64kgの2型糖尿病の人の血糖値を約3mg上昇させます。
炊いた白ご飯茶碗1杯150g(252kcal)には、55.3gの糖質が含まれており、血糖値を166mg上昇させます。
一方、牛サーロインステーキを200g(約1000キロカロリー)食べても、糖質含有量は1gもないので、食後血糖は3mg未満の上昇しかないのです。
なお、1gの糖質が体重64kgの1型糖尿病の人の血糖値を5mg上昇させます。
糖質制限食の基本的な考え方は、上述のような生理学的事実をベースに、できるだけ糖質の摂取を低く抑えて、食後高血糖を防ぐというものです。
簡単に言えば、主食を抜いておかずばかり食べるというイメージになります。
抜く必要がある主食とは米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類など、糖質が主成分のものです。
3食主食抜きのスーパー糖質制限食(糖質12%、タンパク質32%、脂質56%)なら、薬に頼ることなく速やかにリアルタイムで良好な血糖コントロールが可能です。
一方、上述の白ご飯とステーキの例でも明らかなように、カロリー計算に基づいて血糖値をコントロールすることは理論的に不可能です。
従って、現行の日本糖尿病学会推薦の糖尿病食(糖質60%、タンパク質20%、脂質20%)を実践する限りは、一日の摂取カロリーを1200キロカロリーと低く抑えたとしても、食後高血糖が必ず生じるのです。
糖尿病の改善には、カロリー制限より糖質制限ということがおわかりいただけたと思います。
なお糖質制限食は、カロリー無制限ということではありません。
日本糖尿病学会「食品交換表」の
男性1400~1800kcal
女性1200~1600kcal
ほど厳しいカロリー制限は必要ありませんが、
国立健康・栄養研究所の
「日本人の食事摂取基準」(2010年、厚生労働省)
への解説に示す推定エネルギー必要量の範囲、
すなわち18才以上の成人で身体活動レベルが普通なら
男性:2200~2650キロカロリー
女性:1700~1950キロカロリー
身体活動レベルが低い人は
男性:1850~2250キロカロリー
女性:1450~1700キロカロリー
くらいが目安です。
江部康二
2013年11月22日 (金)
こんにちは。
高雄病院「糖質制限給食」朝 昼 夕 14日間完全プログラム
糖尿病・肥満改善が自宅でできる!
講談社 (2013/11/29)
が近日中発売で、アマゾンで現在予約受付中です。
朝昼夕の高雄病院入院中のスーパー糖質制限食のメニューを公開です。
14日間の糖尿病改善教育入院プログラムも紹介します。
今までの講談社の本のアンケートでリクエストが多かった企画とのことです。
江部康二
以下は、出版社の内容紹介です。
内容紹介
著者の1冊目の『糖尿病・肥満を克服する 高雄病院の糖質制限給食』では、最も品数が多く、自宅でのニーズも多いであろう晩ごはんのみを紹介していました。
しかし、読者葉書のアンケートでは、「夜だけではわからない。朝、昼も通しで紹介してほしい」との声が後をたちません。 2冊目の『糖質制限ダイエット~』では、昼の給食をいくつか紹介しましたが、いわゆる1日を通して紹介するものはまだやっておりません。
本来、高雄病院では、14日間の糖尿病改善教育入院プログラムとして「糖質制限給食」を実施しています。昨今のブームで認知度も高まり、全国から「糖質制限食治療」を目的とした、教育入院希望者が後を絶ちません。自己流「糖質制限」は、なかなか血糖値が下がりきらないうえ、様々な危険を伴うことさえありえます。
現在、雑誌などで“糖質制限は危険”とあおる記事がありますが、間違ったやり方をすれば危険を伴うのは当たり前で、正しく行う方法を今一度強く提案するのもひとつかと思います。
教育入院の基本プログラムは14日間で、14日間あれば現状から改善する人がほとんどです。
本書では、高雄病院に教育入院した場合の基本プログラムを紹介したうえ、最もオーソドックスな14日間の朝・昼・晩「糖質制限給食」レシピを紹介するものとします。
構成方法は、高雄病院に入院した人が踏んでいく段取りのとおり紹介し、自宅にいながらまるで高雄病院に教育入院したかのような感覚が得られるよう進めていきたいと考えます。
著者について
江部 康二
医師、財団法人高雄病院理事長。1950年生まれ。京都大学医学部卒業。
2002年に自らが糖尿病であることに気づいて以来、糖尿病治療の研究に取り組み、「糖質制限食」の体系を確立。
これにより自身の糖尿病を克服する。その後、高雄病院での数多くの臨床活動を通じて、糖尿病・肥満・メタボリック症候群などに対する糖質制限食の画期的な治療効果を証明。
糖質制限食を初めて紹介した『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』はベストセラーとなり、全国で大反響を巻き起こした。
高雄病院「糖質制限給食」朝 昼 夕 14日間完全プログラム
糖尿病・肥満改善が自宅でできる!
講談社 (2013/11/29)
が近日中発売で、アマゾンで現在予約受付中です。
朝昼夕の高雄病院入院中のスーパー糖質制限食のメニューを公開です。
14日間の糖尿病改善教育入院プログラムも紹介します。
今までの講談社の本のアンケートでリクエストが多かった企画とのことです。
江部康二
以下は、出版社の内容紹介です。
内容紹介
著者の1冊目の『糖尿病・肥満を克服する 高雄病院の糖質制限給食』では、最も品数が多く、自宅でのニーズも多いであろう晩ごはんのみを紹介していました。
しかし、読者葉書のアンケートでは、「夜だけではわからない。朝、昼も通しで紹介してほしい」との声が後をたちません。 2冊目の『糖質制限ダイエット~』では、昼の給食をいくつか紹介しましたが、いわゆる1日を通して紹介するものはまだやっておりません。
本来、高雄病院では、14日間の糖尿病改善教育入院プログラムとして「糖質制限給食」を実施しています。昨今のブームで認知度も高まり、全国から「糖質制限食治療」を目的とした、教育入院希望者が後を絶ちません。自己流「糖質制限」は、なかなか血糖値が下がりきらないうえ、様々な危険を伴うことさえありえます。
現在、雑誌などで“糖質制限は危険”とあおる記事がありますが、間違ったやり方をすれば危険を伴うのは当たり前で、正しく行う方法を今一度強く提案するのもひとつかと思います。
教育入院の基本プログラムは14日間で、14日間あれば現状から改善する人がほとんどです。
本書では、高雄病院に教育入院した場合の基本プログラムを紹介したうえ、最もオーソドックスな14日間の朝・昼・晩「糖質制限給食」レシピを紹介するものとします。
構成方法は、高雄病院に入院した人が踏んでいく段取りのとおり紹介し、自宅にいながらまるで高雄病院に教育入院したかのような感覚が得られるよう進めていきたいと考えます。
著者について
江部 康二
医師、財団法人高雄病院理事長。1950年生まれ。京都大学医学部卒業。
2002年に自らが糖尿病であることに気づいて以来、糖尿病治療の研究に取り組み、「糖質制限食」の体系を確立。
これにより自身の糖尿病を克服する。その後、高雄病院での数多くの臨床活動を通じて、糖尿病・肥満・メタボリック症候群などに対する糖質制限食の画期的な治療効果を証明。
糖質制限食を初めて紹介した『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』はベストセラーとなり、全国で大反響を巻き起こした。
2013年11月21日 (木)
こんばんは。
ここのところ、雑誌や新聞やテレビから、肥満改善と糖質制限食についての取材申し込みがありました。
自分の勉強を兼ねて、肥満の要因について整理してみました。
まずは、インスリンについて考えてみます。
インスリンは血糖値を下げる唯一のホルモンですが、実は肥満ホルモンでもあります。
肥満のメカニズムは、インスリンによる脂肪蓄積であり、その血中濃度と総量が関係します。
そしてインスリンを大量に分泌させるのは糖質のみです。
結局、糖質の頻回・過剰摂取とそれによるインスリンの頻回・過剰分泌が肥満の元凶なのです。
なおインスリンの名誉のために一言。
人類の歴史において、農耕開始前の700万年間、インスリンの卓越した中性脂肪合成能力は、飢餓に対する唯一のセーフティーネットである体脂肪蓄積に関して、極めて大きな役割を果たしていたことは忘れてはなりません。
インスリンがせっせと中性脂肪を蓄えてくれたからこそ、人類のご先祖は生き延びてきたのです。
その卓越した中性脂肪合成能力が、現代は結果としてあだとなってしまったのです。
<インスリンは三重の肥満ホルモン>
◇インスリンは脂肪細胞内の中性脂肪分解を抑制する。
◇インスリンは血中の中性脂肪を分解し脂肪細胞内に蓄える。
◇インスリンは筋肉細胞に血糖を取り込ませるが、
余剰の血糖は脂肪細胞に取り込ませて中性脂肪として蓄える。
◇肥満のメカニズムはインスリンによる脂肪蓄積。
◇インスリンを大量に分泌させるのは、糖質のみ。
◇ハーバード大学医学部元教授、ジョージ・ケーヒル
「脂肪を操るインスリンを、炭水化物(糖質)が操る」
<糖質制限食でやせるメカニズム>
糖質を制限した場合
1)肥満ホルモン(インスリン)分泌がごく少量ですむ。
2)食事中も体脂肪が常に燃えている。
3)食事中も肝臓でアミノ酸などから糖新生が行われるがそれに高エネルギーが消費される(ハーパー生化学)
4)糖質制限食は高タンパク食なので、食事誘発熱産生(DIT)が増加する。
<摂食時の食事誘発熱産生(DIT:Diet Induced Thermogenesis)>
◇食事をした後は安静にしていても代謝量が増える。
これを食事誘発熱産生(DIT)という。
体内に吸収された栄養素が分解され、
その一部が体熱となって消費されるからである。
◇DITによる消費エネルギーは、実質吸収エネルギーの、
糖質では6%、脂質では4%、タンパク質で30%であり、蛋白質が多い。
☆☆☆
食事誘発熱産生(DIT)を、簡単に説明すると、
100キロカロリーの糖質を摂取した時は、6キロカロリーが、
100キロカロリーの脂質を摂取した時は、4キロカロリーが、
100キロカロリーのタンパク質を摂取した時は、30キロカロリーが
熱に変わり、消費エネルギーとしてカウントされる。
<糖質を摂取すると太るメカニズム>
糖質を摂取した場合
1)血糖値が上昇しインスリンを大量に分泌。
2)脂肪は燃焼せず、血糖が中性脂肪に変わり脂肪細胞に蓄えられる。
3)糖新生はストップする。
4)食事誘発熱産生(DIT)の増加はなくなる。
このように、少なくとも同一カロリーなら、理論的に考察すると、糖質制限食の方が高糖質食に比し、減量効果があり、カロリー神話の崩壊ということになります。
<摂取エネルギーと消費エネルギー>
1)摂取エネルギー > 消費エネルギー → 体重増加
摂取エネルギー = 消費エネルギー → 体重不変
摂取エネルギー < 消費エネルギー → 体重減少
2)通常のカロリー制限食(高糖質食)なら
「消費エネルギー=基礎代謝量+身体活動量(運動や家事)+食事誘発熱産生(DIT)」
3) 糖質制限食なら、上記に加えて
「肝臓の糖新生でエネルギーを消費」→基礎代謝の亢進
「高蛋白食による亢進した食事誘発熱産生(DIT)」
ごく普通に考えて、摂取エネルギーが消費エネルギーを上回れば太るし、下回れば痩せます。
このことに関しては異論はないと思います。
糖質制限食の場合は、高糖質食に比し、基礎代謝及び食事誘発熱産生の亢進があります。
このことが減量において、大きなアドバンテージとなるのです。
私自身も、高糖質食から糖質制限食に切り替えるだけで、摂取エネルギーを減らすことなく、半年間で10kgの減量に成功しました。
2002年、身長167cm、体重67kgだったのが、半年間のスーパー糖質制限食で、57kgと学生時代の体重に戻り、高血圧も正常になりました。
2013年現在も、そのまま57kgを維持しています。
ブログ読者の肥満の方々、試してみる価値は充分ありますよ。
江部康二
ここのところ、雑誌や新聞やテレビから、肥満改善と糖質制限食についての取材申し込みがありました。
自分の勉強を兼ねて、肥満の要因について整理してみました。
まずは、インスリンについて考えてみます。
インスリンは血糖値を下げる唯一のホルモンですが、実は肥満ホルモンでもあります。
肥満のメカニズムは、インスリンによる脂肪蓄積であり、その血中濃度と総量が関係します。
そしてインスリンを大量に分泌させるのは糖質のみです。
結局、糖質の頻回・過剰摂取とそれによるインスリンの頻回・過剰分泌が肥満の元凶なのです。
なおインスリンの名誉のために一言。
人類の歴史において、農耕開始前の700万年間、インスリンの卓越した中性脂肪合成能力は、飢餓に対する唯一のセーフティーネットである体脂肪蓄積に関して、極めて大きな役割を果たしていたことは忘れてはなりません。
インスリンがせっせと中性脂肪を蓄えてくれたからこそ、人類のご先祖は生き延びてきたのです。
その卓越した中性脂肪合成能力が、現代は結果としてあだとなってしまったのです。
<インスリンは三重の肥満ホルモン>
◇インスリンは脂肪細胞内の中性脂肪分解を抑制する。
◇インスリンは血中の中性脂肪を分解し脂肪細胞内に蓄える。
◇インスリンは筋肉細胞に血糖を取り込ませるが、
余剰の血糖は脂肪細胞に取り込ませて中性脂肪として蓄える。
◇肥満のメカニズムはインスリンによる脂肪蓄積。
◇インスリンを大量に分泌させるのは、糖質のみ。
◇ハーバード大学医学部元教授、ジョージ・ケーヒル
「脂肪を操るインスリンを、炭水化物(糖質)が操る」
<糖質制限食でやせるメカニズム>
糖質を制限した場合
1)肥満ホルモン(インスリン)分泌がごく少量ですむ。
2)食事中も体脂肪が常に燃えている。
3)食事中も肝臓でアミノ酸などから糖新生が行われるがそれに高エネルギーが消費される(ハーパー生化学)
4)糖質制限食は高タンパク食なので、食事誘発熱産生(DIT)が増加する。
<摂食時の食事誘発熱産生(DIT:Diet Induced Thermogenesis)>
◇食事をした後は安静にしていても代謝量が増える。
これを食事誘発熱産生(DIT)という。
体内に吸収された栄養素が分解され、
その一部が体熱となって消費されるからである。
◇DITによる消費エネルギーは、実質吸収エネルギーの、
糖質では6%、脂質では4%、タンパク質で30%であり、蛋白質が多い。
☆☆☆
食事誘発熱産生(DIT)を、簡単に説明すると、
100キロカロリーの糖質を摂取した時は、6キロカロリーが、
100キロカロリーの脂質を摂取した時は、4キロカロリーが、
100キロカロリーのタンパク質を摂取した時は、30キロカロリーが
熱に変わり、消費エネルギーとしてカウントされる。
<糖質を摂取すると太るメカニズム>
糖質を摂取した場合
1)血糖値が上昇しインスリンを大量に分泌。
2)脂肪は燃焼せず、血糖が中性脂肪に変わり脂肪細胞に蓄えられる。
3)糖新生はストップする。
4)食事誘発熱産生(DIT)の増加はなくなる。
このように、少なくとも同一カロリーなら、理論的に考察すると、糖質制限食の方が高糖質食に比し、減量効果があり、カロリー神話の崩壊ということになります。
<摂取エネルギーと消費エネルギー>
1)摂取エネルギー > 消費エネルギー → 体重増加
摂取エネルギー = 消費エネルギー → 体重不変
摂取エネルギー < 消費エネルギー → 体重減少
2)通常のカロリー制限食(高糖質食)なら
「消費エネルギー=基礎代謝量+身体活動量(運動や家事)+食事誘発熱産生(DIT)」
3) 糖質制限食なら、上記に加えて
「肝臓の糖新生でエネルギーを消費」→基礎代謝の亢進
「高蛋白食による亢進した食事誘発熱産生(DIT)」
ごく普通に考えて、摂取エネルギーが消費エネルギーを上回れば太るし、下回れば痩せます。
このことに関しては異論はないと思います。
糖質制限食の場合は、高糖質食に比し、基礎代謝及び食事誘発熱産生の亢進があります。
このことが減量において、大きなアドバンテージとなるのです。
私自身も、高糖質食から糖質制限食に切り替えるだけで、摂取エネルギーを減らすことなく、半年間で10kgの減量に成功しました。
2002年、身長167cm、体重67kgだったのが、半年間のスーパー糖質制限食で、57kgと学生時代の体重に戻り、高血圧も正常になりました。
2013年現在も、そのまま57kgを維持しています。
ブログ読者の肥満の方々、試してみる価値は充分ありますよ。
江部康二
2013年11月20日 (水)
こんばんは。
高雄病院の近くにある、私の行きつけのスペイン料理屋さん、カフェ・ハルディン。
そのカフェ・ハルディンの宮本マスター、糖質制限食食材の開発に熱心で、これまでパンはもちろんのこと、パスタ、うどん、蕎麦と糖質制限麺を次々と完成させてきました。
今回、この糖質制限麺シリーズに、待望のラーメンが登場です(^O^)
ラーメンと云えば、飲んだ後のシメの定番でしたが、糖質セイゲニストには最も避けなければならないメニューのひとつ。
これまで拙著にも「お酒の後のシメのラーメンはご法度!」とくどいくらい書いてきました。
ですが、酔った勢いでついつい食べてしまい、食後高血糖とともに猛烈に後悔した人も多いのではないでしょうか(^_^;)
糖質制限麺が出たとき、「なんでラーメンがでないんだろう?」と不思議に思っていましたが、ようやく登場です。
この糖質制限ラーメンがあれば、アルコールで前後不覚に陥ってラーメンに手を伸ばしてしまっても、後悔の念に苛まれないばかりか、食後高血糖を引き起こす心配もありません\(^o^)/
この糖質制限ラーメン+ラーメンスープ(とんこつ)摂取時の、私、江部康二の血糖測定結果です。
9月23日(月)
12:35 空腹時血糖値:113mg
ハルディン新作ラーメンの太麺を1袋(スープ全量摂取)
13:35 1時間後血糖値:146mg
14:35 2時間後血糖値:141mg
ラーメンとスープ合わせてだいたい11g位の糖質なので、上昇幅はピッタリですね(^^)
素晴らしいです。
これなら安心してアルコールに浸ることができますね(笑)
糖質制限ドットコムでは、麺は細めんと中太麺の2種類、スープは、醤油、味噌、とんこつの3種類販売しています。
長らくラーメンを食べていない糖質セイゲニストに皆さん、晩酌のあとのシメに是非お試しあれ。

詳細・ご注文
↓ ↓ ↓
糖質制限 中華麺/ラーメンスープ
http://www.toushitsuseigen.com/products/detail77.html
江部康二
高雄病院の近くにある、私の行きつけのスペイン料理屋さん、カフェ・ハルディン。
そのカフェ・ハルディンの宮本マスター、糖質制限食食材の開発に熱心で、これまでパンはもちろんのこと、パスタ、うどん、蕎麦と糖質制限麺を次々と完成させてきました。
今回、この糖質制限麺シリーズに、待望のラーメンが登場です(^O^)
ラーメンと云えば、飲んだ後のシメの定番でしたが、糖質セイゲニストには最も避けなければならないメニューのひとつ。
これまで拙著にも「お酒の後のシメのラーメンはご法度!」とくどいくらい書いてきました。
ですが、酔った勢いでついつい食べてしまい、食後高血糖とともに猛烈に後悔した人も多いのではないでしょうか(^_^;)
糖質制限麺が出たとき、「なんでラーメンがでないんだろう?」と不思議に思っていましたが、ようやく登場です。
この糖質制限ラーメンがあれば、アルコールで前後不覚に陥ってラーメンに手を伸ばしてしまっても、後悔の念に苛まれないばかりか、食後高血糖を引き起こす心配もありません\(^o^)/
この糖質制限ラーメン+ラーメンスープ(とんこつ)摂取時の、私、江部康二の血糖測定結果です。
9月23日(月)
12:35 空腹時血糖値:113mg
ハルディン新作ラーメンの太麺を1袋(スープ全量摂取)
13:35 1時間後血糖値:146mg
14:35 2時間後血糖値:141mg
ラーメンとスープ合わせてだいたい11g位の糖質なので、上昇幅はピッタリですね(^^)
素晴らしいです。
これなら安心してアルコールに浸ることができますね(笑)
糖質制限ドットコムでは、麺は細めんと中太麺の2種類、スープは、醤油、味噌、とんこつの3種類販売しています。
長らくラーメンを食べていない糖質セイゲニストに皆さん、晩酌のあとのシメに是非お試しあれ。

詳細・ご注文
↓ ↓ ↓
糖質制限 中華麺/ラーメンスープ
http://www.toushitsuseigen.com/products/detail77.html
江部康二
2013年11月20日 (水)
こんにちは。
夏井睦先生が、ご著書
「炭水化物が人類を滅ぼす~糖質制限からみた生命の科学」(光文社新書)
の中で、現行のカロリー計算法に関して、第Ⅵ章で問題提起しておられますが、私も同感です。
今回、「日経サイエンス 2013 12 特集 食欲」に掲載の記事
「間違いだらけのカロリー計算」 R.ダン(ノースカロライナ州立大学) P53-56
を読んで大変興味深かったので、抜粋を簡単に紹介したいと思います。
鍵となる概念
■A)
現在売られている食品はほとんど全てにカロリー数がラベル表示されている。だが、これらの数値の大半は消化の複雑さを無視した平均値に基づいており、その意味で不正確だ。
■B)
食物から得られるカロリーが、食物の種類はもちろん、調理法や腸内微生物の種類、食物を消化するのに私達が費やすエネルギーによって変わることが、近年の研究で明らかになった。
■C)
現在のカロリー計算はこうした要因をまったく考慮に入れていない。消化は非常に複雑で入り組んだ過程なので、カロリー計算の改善に取り組んだとしても、完璧に正確なものにするのは不可能だろう。
鍵となる概念(KEY CONCEPTS)に関して、R.ダン氏の言う通りと思います。
今まで、19世紀の米国の化学者アトウオーターの計算式が、現在までさしたる疑問もなく使われ続けたのが不思議と言えば不思議です。
アトウォーターの換算係数は、例の
脂質:9kcal/g 蛋白質:4kcal/g 糖質:4kcal/g
というやつです。
食物の熱量=「食物を空気中で燃やした熱量」-「同量の食物を食べて出た排泄物を燃やして発生した熱量」
これの概算値が得られるのが、アトウォーターの換算係数です。
今までアトウォーターの換算係数に基づくカロリー計算に関して、きっちり追試した研究は皆無だったのですが、ハーバード大学のカーモディーが最近研究したものがあります。
カーモディーの原著までは、まだ調べていません。
すいません。 m(_ _)m
マウスにさつまいもか赤身の肉を与えて、体重の変化を比較したものです。
1)生で形もそのまま
2)生で砕いたもの
3)形はそのままで加熱
4)砕いて加熱
結果は、食材を砕いても体重は増加しませんでしたが、加熱すると、さつまいもでも赤身の肉でも、加熱していない餌のマウスに比べて体重が増えました。
加熱によって、消化吸収しやすくなり、摂取エネルギーが生食マウスに比べて、多くなったったと考えられます。
こうなると、アトウォーターの換算係数に基づくカロリー神話は、加熱という調理法だけでも、簡単に崩壊していることがわかります。
さらに、上記A)B)C)の、3つの鍵となる概念(KEY CONCEPTS)を考慮すれば、人体の消化・吸収におけるカロリー計算はそう簡単にはいかないということがわかります。
まあ、生肉、生魚、生野菜を食べると、加熱するよりは減量しやすいとは言えるでしょうが・・・。
江部康二
夏井睦先生が、ご著書
「炭水化物が人類を滅ぼす~糖質制限からみた生命の科学」(光文社新書)
の中で、現行のカロリー計算法に関して、第Ⅵ章で問題提起しておられますが、私も同感です。
今回、「日経サイエンス 2013 12 特集 食欲」に掲載の記事
「間違いだらけのカロリー計算」 R.ダン(ノースカロライナ州立大学) P53-56
を読んで大変興味深かったので、抜粋を簡単に紹介したいと思います。
鍵となる概念
■A)
現在売られている食品はほとんど全てにカロリー数がラベル表示されている。だが、これらの数値の大半は消化の複雑さを無視した平均値に基づいており、その意味で不正確だ。
■B)
食物から得られるカロリーが、食物の種類はもちろん、調理法や腸内微生物の種類、食物を消化するのに私達が費やすエネルギーによって変わることが、近年の研究で明らかになった。
■C)
現在のカロリー計算はこうした要因をまったく考慮に入れていない。消化は非常に複雑で入り組んだ過程なので、カロリー計算の改善に取り組んだとしても、完璧に正確なものにするのは不可能だろう。
鍵となる概念(KEY CONCEPTS)に関して、R.ダン氏の言う通りと思います。
今まで、19世紀の米国の化学者アトウオーターの計算式が、現在までさしたる疑問もなく使われ続けたのが不思議と言えば不思議です。
アトウォーターの換算係数は、例の
脂質:9kcal/g 蛋白質:4kcal/g 糖質:4kcal/g
というやつです。
食物の熱量=「食物を空気中で燃やした熱量」-「同量の食物を食べて出た排泄物を燃やして発生した熱量」
これの概算値が得られるのが、アトウォーターの換算係数です。
今までアトウォーターの換算係数に基づくカロリー計算に関して、きっちり追試した研究は皆無だったのですが、ハーバード大学のカーモディーが最近研究したものがあります。
カーモディーの原著までは、まだ調べていません。
すいません。 m(_ _)m
マウスにさつまいもか赤身の肉を与えて、体重の変化を比較したものです。
1)生で形もそのまま
2)生で砕いたもの
3)形はそのままで加熱
4)砕いて加熱
結果は、食材を砕いても体重は増加しませんでしたが、加熱すると、さつまいもでも赤身の肉でも、加熱していない餌のマウスに比べて体重が増えました。
加熱によって、消化吸収しやすくなり、摂取エネルギーが生食マウスに比べて、多くなったったと考えられます。
こうなると、アトウォーターの換算係数に基づくカロリー神話は、加熱という調理法だけでも、簡単に崩壊していることがわかります。
さらに、上記A)B)C)の、3つの鍵となる概念(KEY CONCEPTS)を考慮すれば、人体の消化・吸収におけるカロリー計算はそう簡単にはいかないということがわかります。
まあ、生肉、生魚、生野菜を食べると、加熱するよりは減量しやすいとは言えるでしょうが・・・。
江部康二
2013年11月19日 (火)
こんにちは。
2013年11月29日(金)朝日カルチャーセンター立川教室において
糖質制限食による糖尿病の解決
- 糖質制限食の理論と実践-
と題して、講座を行います。
今回は、テーマを糖尿病に絞って、詳しく判りやすくお話します。
糖質制限食の最新の理論や有効性や安全性は勿論のこと、症例報告も今まで以上に豊富です。
糖尿病腎症からの人工透析が、毎年16000人(約44%) →医療費\800億円
糖尿病網膜症からの失明が、毎年3000人(約18%)
糖尿病足病変からの足切断が、毎年3000人(40~45%)
これらの数字を見れば、従来の日本糖尿病学会推奨の糖尿病食(カロリー制限・高糖質・低脂質食)では、いくら薬物療法を強化しても、合併症が予防できていないのは一目瞭然です。
早ければ早いほど、いいです。
従来の糖尿病食から糖質制限食に切り替えることで糖尿病合併症の予防ができます。
私自身も、2002年に糖尿病でメタボで高血圧ということが発覚して以来、2013年現在まで足かけ12年、スーパー糖質制限食を実践しています。
糖尿病発覚後半年で10kgの減量を達成し、全てのデータが正常となり維持です。
勿論、2013年現在もデータは全て正常で合併症もありません。
厚生労働省の2007年調査結果で、糖尿病が強く疑われる人は約890万人、
厚生労働省の推計で、2010年時点で1080万人の糖尿病患者が存在、
その内、継続的に受診しているのは2011年調査で、約270万人。
つまり糖尿病なのに、受診していない人が、4人中3人ということになります。
受診は早ければ早いほどいいです。
東京、関東などの糖尿人の皆さん、是非、本講座を聞いていただいて、糖質制限食を実践して、糖尿病合併症予防を実現しましょう。
江部康二
朝日カルチャーセンター立川教室
糖質制限食による糖尿病の解決
- 糖質制限食の理論と実践-
日時: 11/29(金) 15:00-16:30
場所:〒190-0012 東京都立川市曙町2-1-1 ルミネ立川9階
http://www.asahiculture.com/tachikawa/access.html
受講料: 一般 3,570円 会員 2,940円
連絡先: 042-527-6511
講座内容:
血糖値を上げるのは糖質だけで、タンパク質・脂質はあげません。従って糖質を制限すれば血糖値はリアルタイムに改善します。糖質制限食は、米飯・ めん類・パンや芋類などの糖質が多い食品を食べないで、肉や魚貝や豆腐や葉野菜などをしっかり摂取する食事療法です。そしてカロリー制限なしで 「美味しく 楽しく」が特長です。今回は糖尿病に的を絞ってお話しします。
2013年11月29日(金)朝日カルチャーセンター立川教室において
糖質制限食による糖尿病の解決
- 糖質制限食の理論と実践-
と題して、講座を行います。
今回は、テーマを糖尿病に絞って、詳しく判りやすくお話します。
糖質制限食の最新の理論や有効性や安全性は勿論のこと、症例報告も今まで以上に豊富です。
糖尿病腎症からの人工透析が、毎年16000人(約44%) →医療費\800億円
糖尿病網膜症からの失明が、毎年3000人(約18%)
糖尿病足病変からの足切断が、毎年3000人(40~45%)
これらの数字を見れば、従来の日本糖尿病学会推奨の糖尿病食(カロリー制限・高糖質・低脂質食)では、いくら薬物療法を強化しても、合併症が予防できていないのは一目瞭然です。
早ければ早いほど、いいです。
従来の糖尿病食から糖質制限食に切り替えることで糖尿病合併症の予防ができます。
私自身も、2002年に糖尿病でメタボで高血圧ということが発覚して以来、2013年現在まで足かけ12年、スーパー糖質制限食を実践しています。
糖尿病発覚後半年で10kgの減量を達成し、全てのデータが正常となり維持です。
勿論、2013年現在もデータは全て正常で合併症もありません。
厚生労働省の2007年調査結果で、糖尿病が強く疑われる人は約890万人、
厚生労働省の推計で、2010年時点で1080万人の糖尿病患者が存在、
その内、継続的に受診しているのは2011年調査で、約270万人。
つまり糖尿病なのに、受診していない人が、4人中3人ということになります。
受診は早ければ早いほどいいです。
東京、関東などの糖尿人の皆さん、是非、本講座を聞いていただいて、糖質制限食を実践して、糖尿病合併症予防を実現しましょう。
江部康二
朝日カルチャーセンター立川教室
糖質制限食による糖尿病の解決
- 糖質制限食の理論と実践-
日時: 11/29(金) 15:00-16:30
場所:〒190-0012 東京都立川市曙町2-1-1 ルミネ立川9階
http://www.asahiculture.com/tachikawa/access.html
受講料: 一般 3,570円 会員 2,940円
連絡先: 042-527-6511
講座内容:
血糖値を上げるのは糖質だけで、タンパク質・脂質はあげません。従って糖質を制限すれば血糖値はリアルタイムに改善します。糖質制限食は、米飯・ めん類・パンや芋類などの糖質が多い食品を食べないで、肉や魚貝や豆腐や葉野菜などをしっかり摂取する食事療法です。そしてカロリー制限なしで 「美味しく 楽しく」が特長です。今回は糖尿病に的を絞ってお話しします。
2013年11月19日 (火)
こんにちは。
<糖尿病食事療法のための食品交換表 第7版>
(編著:日本糖尿病学会、発行所:文光堂)
2013年11月1日に発行
に関して、精神科医医師Aさんからも批判のコメントをいただきました。
「糖尿病腎症第3期Aまでは、蛋白質制限の必要なし」
ということを、
日本人の糖尿病の食事療法に関する日本糖尿病学会の提言(2013年3月 日本糖尿病学会)
にて、容認してますので、今回の<糖尿病食事療法のための食品交換表 第7版>において、腎症第2期以降の蛋白質制限を示唆しているのは、日本糖尿病学会の提言と矛盾しています。
このような混乱は困りものです。
せめて糖尿病学会内部で統一していただきたいものです。
【13/11/15 精神科医師A
食品交換表7版
P33
「炭水化物の割合を50%にすると、たんぱく質が標準体重1kgあたり1.2gを超える場合が多くありますので、腎症2期以降の方は使用できないことが多く注意が必要です。また、炭水化物含量が少ないと脂質の摂取過多につながることにも注意が必要です。」
これは矛盾である。CKD診療ガイド2012では、GFR=60%以上なら、蛋白質を制限する必要はないと書かれてある。つまり腎症3期Aなら、蛋白質制限は不要である。2013年3月18日の日本糖尿病学会の提言でも、蛋白質に関しては、CKD診療ガイドに従う、とある。
また。2013年10月のADAガイドラインでは、こうある
「糖尿病腎症(微量アルブミン尿、および、顕性蛋白尿)を有する糖尿病患者では、通常の摂取量以下に蛋白質摂取量を減量することは、血糖状態、心血管リスク、あるいは、糸球体ろ過率低下の経過に変化を与えないので、推奨されない。(A)」】
江部康二
☆☆☆以下は
2013年11月15日 (金)の本ブログ記事
2013年「食品交換表 第7版」への批判、血糖値に直接作用するのは糖質だけ。
の再掲です。
こんばんは。
日本糖尿病学会は
<糖尿病食事療法のための食品交換表 第7版>
(編著:日本糖尿病学会、発行所:文光堂)
2013年11月1日に発行しました。
<食品交換表>は1965年に第一版が発行され、長年にわたり、日本における糖尿病食事療法のバイブルとして
活用されてきました。
今回、2002年の改訂(第6版)以来、11年ぶりの改訂となりました。
変更としては、炭水化物からの摂取エネルギーを、従来は60%のみの配分例が表示されていましたが、今回の改訂で、新たに55%と50%の配分例も示されました。
めぼしい改訂はこれくらいですので、結局、「低カロリー・高糖質食」を3段階に分けただけで、変わり映えしません。
2013年10月の米国糖尿病学会の「栄養療法に関する声明」では、全ての糖尿病患者に適した“one-size-fits-all(唯一無二の)”食事パターンは存在しないとの見解を表明しました。
これに対して、日本糖尿病学会は、相も変わらず唯一無二の糖尿病食事療法として「カロリー制限・高糖質食」を推奨しています。
なかなか、学習されませんね。
困ったもんです。
さらに、
4 糖尿病治療のための食事とは
7ページ
3 血糖コントロールをよくする食事
●血糖値に影響を及ぼす栄養素は主に炭水化物ですが、脂質とたんぱく質も影響を及ぼします
●脂質は食後しばらくたってから血糖値が上がる原因となります。1回の食事でとりすぎないようにしましょう。
という記載があります。
これに対して米国糖尿病学会の見解は以下です。
2004年版のLife With Diabetes(米国糖尿病学会・ADA)によれば(☆☆)、
食べ物が消化・吸収されたあと、糖質は100%血糖に変わり、
タンパク質・脂質は血糖に変わりません。
「Carbohydrate,protein,and fat contain calories. Only Carbohydrates directly affect blood glucose levels. 」 3rd Ed,2004(☆☆)
直訳すると、
「炭水化物・タンパク質・脂肪はカロリーを含有している。炭水化物だけが、血糖値に直接作用する。」
1997年版のLife With Diabetesでは、(☆)
「タンパク質は約50%が血糖に変わり、脂質は10%未満が血糖に変わる」
という記載がありますが、2004年版では削除されています。
上記以外にも1997版で記載されていた、脂質とタンパク質と血糖に関する記載が 2004年版では全て削除されています。
2009年版もそれを継続しています。( ☆☆☆)
日本糖尿病学会さん、何の根拠もあげずに
●血糖値に影響を及ぼす栄養素は主に炭水化物ですが、脂質とたんぱく質も影響を及ぼします
●脂質は食後しばらくたってから血糖値が上がる原因となります。
食品交換表に、ADAの見解とは全く異なるこのような記載を載せられてますが、米国糖尿病学会に、真っ向から喧嘩を売っておられるのでしょうか?
人ごとながら、心配になります。
☆
Life With Diabetes:A Series of Teaching Outlines
by the Michigan Diabetes Research and Training Center,
American Diabetes Assoiation ,2nd Ed,1997
☆☆
Life With Diabetes:A Series of Teaching Outlines
by the Michigan Diabetes Research and Training Center,
American Diabetes Assoiation ,3rd Ed,2004
☆☆☆
Life With Diabetes:A Siries of Teaching Outlines
by the Michigan Diabetes Research and Training Center ,
American Diabetes Assoiation ,4th Edition,2009
江部康二
<糖尿病食事療法のための食品交換表 第7版>
(編著:日本糖尿病学会、発行所:文光堂)
2013年11月1日に発行
に関して、精神科医医師Aさんからも批判のコメントをいただきました。
「糖尿病腎症第3期Aまでは、蛋白質制限の必要なし」
ということを、
日本人の糖尿病の食事療法に関する日本糖尿病学会の提言(2013年3月 日本糖尿病学会)
にて、容認してますので、今回の<糖尿病食事療法のための食品交換表 第7版>において、腎症第2期以降の蛋白質制限を示唆しているのは、日本糖尿病学会の提言と矛盾しています。
このような混乱は困りものです。
せめて糖尿病学会内部で統一していただきたいものです。
【13/11/15 精神科医師A
食品交換表7版
P33
「炭水化物の割合を50%にすると、たんぱく質が標準体重1kgあたり1.2gを超える場合が多くありますので、腎症2期以降の方は使用できないことが多く注意が必要です。また、炭水化物含量が少ないと脂質の摂取過多につながることにも注意が必要です。」
これは矛盾である。CKD診療ガイド2012では、GFR=60%以上なら、蛋白質を制限する必要はないと書かれてある。つまり腎症3期Aなら、蛋白質制限は不要である。2013年3月18日の日本糖尿病学会の提言でも、蛋白質に関しては、CKD診療ガイドに従う、とある。
また。2013年10月のADAガイドラインでは、こうある
「糖尿病腎症(微量アルブミン尿、および、顕性蛋白尿)を有する糖尿病患者では、通常の摂取量以下に蛋白質摂取量を減量することは、血糖状態、心血管リスク、あるいは、糸球体ろ過率低下の経過に変化を与えないので、推奨されない。(A)」】
江部康二
☆☆☆以下は
2013年11月15日 (金)の本ブログ記事
2013年「食品交換表 第7版」への批判、血糖値に直接作用するのは糖質だけ。
の再掲です。
こんばんは。
日本糖尿病学会は
<糖尿病食事療法のための食品交換表 第7版>
(編著:日本糖尿病学会、発行所:文光堂)
2013年11月1日に発行しました。
<食品交換表>は1965年に第一版が発行され、長年にわたり、日本における糖尿病食事療法のバイブルとして
活用されてきました。
今回、2002年の改訂(第6版)以来、11年ぶりの改訂となりました。
変更としては、炭水化物からの摂取エネルギーを、従来は60%のみの配分例が表示されていましたが、今回の改訂で、新たに55%と50%の配分例も示されました。
めぼしい改訂はこれくらいですので、結局、「低カロリー・高糖質食」を3段階に分けただけで、変わり映えしません。
2013年10月の米国糖尿病学会の「栄養療法に関する声明」では、全ての糖尿病患者に適した“one-size-fits-all(唯一無二の)”食事パターンは存在しないとの見解を表明しました。
これに対して、日本糖尿病学会は、相も変わらず唯一無二の糖尿病食事療法として「カロリー制限・高糖質食」を推奨しています。
なかなか、学習されませんね。
困ったもんです。
さらに、
4 糖尿病治療のための食事とは
7ページ
3 血糖コントロールをよくする食事
●血糖値に影響を及ぼす栄養素は主に炭水化物ですが、脂質とたんぱく質も影響を及ぼします
●脂質は食後しばらくたってから血糖値が上がる原因となります。1回の食事でとりすぎないようにしましょう。
という記載があります。
これに対して米国糖尿病学会の見解は以下です。
2004年版のLife With Diabetes(米国糖尿病学会・ADA)によれば(☆☆)、
食べ物が消化・吸収されたあと、糖質は100%血糖に変わり、
タンパク質・脂質は血糖に変わりません。
「Carbohydrate,protein,and fat contain calories. Only Carbohydrates directly affect blood glucose levels. 」 3rd Ed,2004(☆☆)
直訳すると、
「炭水化物・タンパク質・脂肪はカロリーを含有している。炭水化物だけが、血糖値に直接作用する。」
1997年版のLife With Diabetesでは、(☆)
「タンパク質は約50%が血糖に変わり、脂質は10%未満が血糖に変わる」
という記載がありますが、2004年版では削除されています。
上記以外にも1997版で記載されていた、脂質とタンパク質と血糖に関する記載が 2004年版では全て削除されています。
2009年版もそれを継続しています。( ☆☆☆)
日本糖尿病学会さん、何の根拠もあげずに
●血糖値に影響を及ぼす栄養素は主に炭水化物ですが、脂質とたんぱく質も影響を及ぼします
●脂質は食後しばらくたってから血糖値が上がる原因となります。
食品交換表に、ADAの見解とは全く異なるこのような記載を載せられてますが、米国糖尿病学会に、真っ向から喧嘩を売っておられるのでしょうか?
人ごとながら、心配になります。
☆
Life With Diabetes:A Series of Teaching Outlines
by the Michigan Diabetes Research and Training Center,
American Diabetes Assoiation ,2nd Ed,1997
☆☆
Life With Diabetes:A Series of Teaching Outlines
by the Michigan Diabetes Research and Training Center,
American Diabetes Assoiation ,3rd Ed,2004
☆☆☆
Life With Diabetes:A Siries of Teaching Outlines
by the Michigan Diabetes Research and Training Center ,
American Diabetes Assoiation ,4th Edition,2009
江部康二
2013年11月18日 (月)
こんにちは。
2013年11月17日(日)博多にて、第163回福岡県鍼灸治療学会兼第47回生涯研修会において、糖質制限食の講演会が開催されました。200数十名の参加者で、盛況でした。
私は、
「糖質制限食と糖尿病
-メタボ・生活習慣病・がん- 」
と題して、13:00~14:40まで時間たっぷりで特別講演を行いました。
質疑応答時間20分間しっかりありましたが、質問されるかたが相次いで、一部答えきれなくて済みませんでした。
学校給食のこと、グルカゴンの話、インスリン治療・・・様々な質問の中で、糖質制限食OKの医療機関を教えて欲しいというのがありました。
糖質制限食OKの医療機関は着実に増えていて、北海道から沖縄まで日本全国にあります。
詳しくは、
一般社団法人糖質制限医療推進協会ホームページ
http://toushitsuseigen.or.jp/
の提携医療機関をご覧いただけば幸いです。
提携医療機関はこれからも増やしていきます。
今回、お招きいただきました福岡県鍼灸マッサージ師会の皆様、ありがとうございました。
江部康二
2013年11月17日(日)博多にて、第163回福岡県鍼灸治療学会兼第47回生涯研修会において、糖質制限食の講演会が開催されました。200数十名の参加者で、盛況でした。
私は、
「糖質制限食と糖尿病
-メタボ・生活習慣病・がん- 」
と題して、13:00~14:40まで時間たっぷりで特別講演を行いました。
質疑応答時間20分間しっかりありましたが、質問されるかたが相次いで、一部答えきれなくて済みませんでした。
学校給食のこと、グルカゴンの話、インスリン治療・・・様々な質問の中で、糖質制限食OKの医療機関を教えて欲しいというのがありました。
糖質制限食OKの医療機関は着実に増えていて、北海道から沖縄まで日本全国にあります。
詳しくは、
一般社団法人糖質制限医療推進協会ホームページ
http://toushitsuseigen.or.jp/
の提携医療機関をご覧いただけば幸いです。
提携医療機関はこれからも増やしていきます。
今回、お招きいただきました福岡県鍼灸マッサージ師会の皆様、ありがとうございました。
江部康二
2013年11月17日 (日)
こんばんは。
今、博多から帰ってきました。
「第163回福岡県鍼灸治療学会兼第47回生涯研修会」
講演会のご報告は、また明日です。
「現行糖尿病治療の負のスパイラル、合併症と医療費」
記事の記載の訂正です。
電卓の桁が振り切れてしまって、医療費の計算をとんでもない派手な勘違いをしてました。
すいません。m(_ _)mV
moireさんから、数字の間違いを、ご指摘頂きました。
ありがとうございます。
赤字で訂正です。
それにしても、私の想像をはるかに超える、巨額の医療費でした。ヾ(゜▽゜)
80億 → 800億
1500億 → 1兆5000億
江部康二
【13/11/14 北九州 三島
負のスパイラル
ダマされている患者(国民)
通院・服薬⇒お薬の追加⇒インスリン⇒人工透析(500万/年)、健康保険(個人負担1万円)、障害年金79万~、⇒合併症。
*公費の無駄遣いという観点から、患者でないあなたも犠牲者。
私は、それを知って、糖質制限で、服薬無し。こんな私でも、お国のお役に立っている?
今朝の新聞の広告(夏井先生のでなく、笑)を見て忸怩たる思いです。】
こんばんは
北九州 三島 さんから、辛辣なコメントをいただきました。
全く、仰有るとおりです。
三島さんも私も、糖尿病薬なしで合併症なしですから、医療費削減にはおおいに貢献しており、お国のために役立っていると確信してますよ。('-^*)☆
ここ数年間は、年間約16000人の糖尿人が、新たに人工透析になっています。
1年間に新たに、
16000人×500万円=800億円
ですね。
糖尿病腎症から透析になる患者さんで、年間800億が必要となります。
2011年度の人工透析患者さんは、全部で304592人で、初めて30万人を超えました。
30万人×500万円=1兆5000億円
です。
透析導入になった患者さんの原疾患の第一位は糖尿病性腎症で44.2%です。
1兆5000億円の内、3~4割くらいは、糖尿病腎症由来なのでしょうか?
人工透析だけではありません。
糖尿病網膜症で失明される人が、年間3000人。
糖尿病足病変で足切断にいたる人が、年間3000人です。
合併症に苦しむ本人がつらいのは勿論のこと、日本の医療費をかなり底上げしていることは間違いありません。
糖尿病治療の第一選択は、日本糖尿病学会のホームページに書いてあるように「食事療法と運動」です。
食事療法と運動でも血糖コントロール不良の場合、初めて薬物療法を開始します。
しかしながら、現行の糖尿病治療で薬物療法なしの糖尿人はいったいどのくらいいるのでしょう?
年々、新薬が開発されて、今や内服薬が7種類、注射薬が2種類です。
日本糖尿病学会推奨の「唯一無二の食事療法」である「カロリー制限・高糖質食」が血糖コントロールに本当に有効ならば、何故、9種類もの薬が必要となるのでしょう。
「カロリー制限・高糖質食」が血糖コントロールに無効であるからこそ、これだけの薬物が必要になるのです。
さらに「カロリー制限・高糖質食」は無効どころか、「食後高血糖」と「平均血糖幅増大」という最大の酸化ストレスを朝・昼・夕の三度の食事のたびに、必ず生じさせます。
これでは、動脈硬化は必発であり、糖尿病合併症が防げるはずがありません。
「カロリー制限・高糖質食」こそが、糖尿病合併症を起こす元凶なのです。
糖尿病通院→カロリー制限・高糖質食指導→血糖コントロール不良→糖尿病内服薬→血糖コントロール不良→糖尿病内服薬数種類に増加→血糖コントロール不良→インスリン→「食後高血糖」と「平均血糖幅増大」→糖尿病合併症
カロリー制限・高糖質食を摂取する限りは「食後高血糖」「平均血糖幅増大」は必発です。
現在、この負のスパイラルを断ち切るための唯一の治療法が、糖質制限食です。
糖尿病通院→糖質制限食→血糖コントロー良好→薬物療法必要なし、合併症なし
日本の糖尿人の皆さん、一医師として、一糖尿人として申し上げます。
できるだけ早く、「カロリー制限・高糖質食」から「糖質制限食」に切り替えてください。
糖尿病合併症を確実に防ぐには糖質制限食以外の選択肢はありません。
幸い、日本全国に北海道から沖縄まで糖質制限食を指導される医師が増えてきました。
経口糖尿病薬、インスリン、Glp-1注射薬を使用されている糖尿人は、低血糖を予防するために必ず医師と相談してくださいね。
江部康二
今、博多から帰ってきました。
「第163回福岡県鍼灸治療学会兼第47回生涯研修会」
講演会のご報告は、また明日です。
「現行糖尿病治療の負のスパイラル、合併症と医療費」
記事の記載の訂正です。
電卓の桁が振り切れてしまって、医療費の計算をとんでもない派手な勘違いをしてました。
すいません。m(_ _)mV
moireさんから、数字の間違いを、ご指摘頂きました。
ありがとうございます。
赤字で訂正です。
それにしても、私の想像をはるかに超える、巨額の医療費でした。ヾ(゜▽゜)
80億 → 800億
1500億 → 1兆5000億
江部康二
【13/11/14 北九州 三島
負のスパイラル
ダマされている患者(国民)
通院・服薬⇒お薬の追加⇒インスリン⇒人工透析(500万/年)、健康保険(個人負担1万円)、障害年金79万~、⇒合併症。
*公費の無駄遣いという観点から、患者でないあなたも犠牲者。
私は、それを知って、糖質制限で、服薬無し。こんな私でも、お国のお役に立っている?
今朝の新聞の広告(夏井先生のでなく、笑)を見て忸怩たる思いです。】
こんばんは
北九州 三島 さんから、辛辣なコメントをいただきました。
全く、仰有るとおりです。
三島さんも私も、糖尿病薬なしで合併症なしですから、医療費削減にはおおいに貢献しており、お国のために役立っていると確信してますよ。('-^*)☆
ここ数年間は、年間約16000人の糖尿人が、新たに人工透析になっています。
1年間に新たに、
16000人×500万円=800億円
ですね。
糖尿病腎症から透析になる患者さんで、年間800億が必要となります。
2011年度の人工透析患者さんは、全部で304592人で、初めて30万人を超えました。
30万人×500万円=1兆5000億円
です。
透析導入になった患者さんの原疾患の第一位は糖尿病性腎症で44.2%です。
1兆5000億円の内、3~4割くらいは、糖尿病腎症由来なのでしょうか?
人工透析だけではありません。
糖尿病網膜症で失明される人が、年間3000人。
糖尿病足病変で足切断にいたる人が、年間3000人です。
合併症に苦しむ本人がつらいのは勿論のこと、日本の医療費をかなり底上げしていることは間違いありません。
糖尿病治療の第一選択は、日本糖尿病学会のホームページに書いてあるように「食事療法と運動」です。
食事療法と運動でも血糖コントロール不良の場合、初めて薬物療法を開始します。
しかしながら、現行の糖尿病治療で薬物療法なしの糖尿人はいったいどのくらいいるのでしょう?
年々、新薬が開発されて、今や内服薬が7種類、注射薬が2種類です。
日本糖尿病学会推奨の「唯一無二の食事療法」である「カロリー制限・高糖質食」が血糖コントロールに本当に有効ならば、何故、9種類もの薬が必要となるのでしょう。
「カロリー制限・高糖質食」が血糖コントロールに無効であるからこそ、これだけの薬物が必要になるのです。
さらに「カロリー制限・高糖質食」は無効どころか、「食後高血糖」と「平均血糖幅増大」という最大の酸化ストレスを朝・昼・夕の三度の食事のたびに、必ず生じさせます。
これでは、動脈硬化は必発であり、糖尿病合併症が防げるはずがありません。
「カロリー制限・高糖質食」こそが、糖尿病合併症を起こす元凶なのです。
糖尿病通院→カロリー制限・高糖質食指導→血糖コントロール不良→糖尿病内服薬→血糖コントロール不良→糖尿病内服薬数種類に増加→血糖コントロール不良→インスリン→「食後高血糖」と「平均血糖幅増大」→糖尿病合併症
カロリー制限・高糖質食を摂取する限りは「食後高血糖」「平均血糖幅増大」は必発です。
現在、この負のスパイラルを断ち切るための唯一の治療法が、糖質制限食です。
糖尿病通院→糖質制限食→血糖コントロー良好→薬物療法必要なし、合併症なし
日本の糖尿人の皆さん、一医師として、一糖尿人として申し上げます。
できるだけ早く、「カロリー制限・高糖質食」から「糖質制限食」に切り替えてください。
糖尿病合併症を確実に防ぐには糖質制限食以外の選択肢はありません。
幸い、日本全国に北海道から沖縄まで糖質制限食を指導される医師が増えてきました。
経口糖尿病薬、インスリン、Glp-1注射薬を使用されている糖尿人は、低血糖を予防するために必ず医師と相談してくださいね。
江部康二
2013年11月16日 (土)
こんばんは。
今回の記事は、糖質制限食実践中に生じることがある好ましくない症状・変化について(7)
高血糖の記憶についてです。
糖尿病血管合併症のメカニズムを特徴的に説明する、高血糖の記憶(hyperglycemic memory)と呼ばれる概念があります。
「高血糖の記憶」とは、過去の高血糖レベルとその曝露期間が生体に記憶され、その後の血管合併症の進展を左右するという考え方です。
ヒトの糖尿病において、この「高血糖の記憶」の存在を示すエビデンス(証拠)として、米国の1型糖尿病患者の大規模臨床研究・DCCTのフォローアップ試験であるEDIC-DCCTの報告があります。
DCCTでは、1型糖尿病患者を従来の通常療法群と、より厳格に血糖管理を行う強化療法群に分け、平均6.5年間追跡しました。
その結果、通常療法群に比べ強化療法群で平均HbA1c値が1.9%低下し、強化療法群で血管合併症の進展リスクが大幅に減少しました。(*)
同研究終了後に行われたEDIC-DCCTでは、通常療法群にも強化療法を実施し、両群をさらに平均11年間追跡しました。
つまり「継続的な強化療法群」と「通常療法→強化療法群」の2つのグループの比較が、DCCT終了後11年間行われたことになりますね。
その結果、開始から3~4年で両群の平均HbA1c値がほぼ同等となったにも関わらず、11年間の心筋梗塞、脳卒中、心血管死のリスクは「継続的な強化療法群」の方がやはり低かった(相対リスク57%低下)ことが報告されたのです。(**)
すなわち、糖尿人において一定期間血糖コントロールが不良であれば、高血糖の記憶が「借金」のように生体内に残り、その後良好なコントロールが得られても、血管合併症リスクの差は縮まらないことが示されたわけです。
この借金の正体が、組織沈着AGEではないかと言われています。
まだ仮説ではありますが、組織に沈着したAGEが血管を傷害し続け、動脈硬化の元凶となり「高血糖の記憶」を最もよく説明するとされています。(***)
高血糖の記憶・借金を残さないためには、糖尿病発症の初期の段階から血糖コントロールを保つことが大切です。
当然、早ければ早いほどいいわけです。
糖尿人の皆さん、カロリー制限食(高糖質食)では必ず、食後高血糖が生じ将来に借金を残します。
是非、糖質制限食で速やかな血糖コントロールを目指して下さいね。
「高血糖の記憶」が存在すれば、例え糖質制限食で血糖コントロール良好になっても、半年後や1年後や2年後に、過去の借金の動脈硬化のために、狭心症や心筋梗塞など糖尿病合併症をおこしえるということですね。
(*)N Engl J Med 1993; 329: 977-986
(**)N Engl J Med 2005; 353: 2643-2653
(***)AGE
タンパク質と糖が結びついた物質で、Advanced Glycation End-productの頭文字をとってAGEと呼ばれます。日本語では終末糖化産物と訳されています。
過剰な血糖は、糖化反応により血管壁のコラーゲンなど様々なタンパク質に付着します。付着した糖は一部変性してアマドリ化合物(変性ブドウ糖)となります。このアマドリ化合物と糖が結合しAGEができます。AGEは、糖尿病合併症を引き起こす、重大な原因の1つです。
江部康二
今回の記事は、糖質制限食実践中に生じることがある好ましくない症状・変化について(7)
高血糖の記憶についてです。
糖尿病血管合併症のメカニズムを特徴的に説明する、高血糖の記憶(hyperglycemic memory)と呼ばれる概念があります。
「高血糖の記憶」とは、過去の高血糖レベルとその曝露期間が生体に記憶され、その後の血管合併症の進展を左右するという考え方です。
ヒトの糖尿病において、この「高血糖の記憶」の存在を示すエビデンス(証拠)として、米国の1型糖尿病患者の大規模臨床研究・DCCTのフォローアップ試験であるEDIC-DCCTの報告があります。
DCCTでは、1型糖尿病患者を従来の通常療法群と、より厳格に血糖管理を行う強化療法群に分け、平均6.5年間追跡しました。
その結果、通常療法群に比べ強化療法群で平均HbA1c値が1.9%低下し、強化療法群で血管合併症の進展リスクが大幅に減少しました。(*)
同研究終了後に行われたEDIC-DCCTでは、通常療法群にも強化療法を実施し、両群をさらに平均11年間追跡しました。
つまり「継続的な強化療法群」と「通常療法→強化療法群」の2つのグループの比較が、DCCT終了後11年間行われたことになりますね。
その結果、開始から3~4年で両群の平均HbA1c値がほぼ同等となったにも関わらず、11年間の心筋梗塞、脳卒中、心血管死のリスクは「継続的な強化療法群」の方がやはり低かった(相対リスク57%低下)ことが報告されたのです。(**)
すなわち、糖尿人において一定期間血糖コントロールが不良であれば、高血糖の記憶が「借金」のように生体内に残り、その後良好なコントロールが得られても、血管合併症リスクの差は縮まらないことが示されたわけです。
この借金の正体が、組織沈着AGEではないかと言われています。
まだ仮説ではありますが、組織に沈着したAGEが血管を傷害し続け、動脈硬化の元凶となり「高血糖の記憶」を最もよく説明するとされています。(***)
高血糖の記憶・借金を残さないためには、糖尿病発症の初期の段階から血糖コントロールを保つことが大切です。
当然、早ければ早いほどいいわけです。
糖尿人の皆さん、カロリー制限食(高糖質食)では必ず、食後高血糖が生じ将来に借金を残します。
是非、糖質制限食で速やかな血糖コントロールを目指して下さいね。
「高血糖の記憶」が存在すれば、例え糖質制限食で血糖コントロール良好になっても、半年後や1年後や2年後に、過去の借金の動脈硬化のために、狭心症や心筋梗塞など糖尿病合併症をおこしえるということですね。
(*)N Engl J Med 1993; 329: 977-986
(**)N Engl J Med 2005; 353: 2643-2653
(***)AGE
タンパク質と糖が結びついた物質で、Advanced Glycation End-productの頭文字をとってAGEと呼ばれます。日本語では終末糖化産物と訳されています。
過剰な血糖は、糖化反応により血管壁のコラーゲンなど様々なタンパク質に付着します。付着した糖は一部変性してアマドリ化合物(変性ブドウ糖)となります。このアマドリ化合物と糖が結合しAGEができます。AGEは、糖尿病合併症を引き起こす、重大な原因の1つです。
江部康二
2013年11月15日 (金)
こんばんは。
あらてつさんの糖質制限ドットコムにて、今年も糖質制限クリスマスケーキの予約受付中です。


今年も昨年に引き続き、ホールタイプが二種類、ビッシュ・ド・ノエルが2種類です。
私、江部康二、早速4台とも予約しました(^O^)
試作段階や最終製品まで、何度か試食しましたが、今年のクリスマスケーキの完成度は過去最高、糖質制限と言われなければ、分かる人はいないのではないかと思います。
こんなに素晴しいケーキを作ってくださった、菓子職人の稲井シェフに心から敬意を払いたいと思います\(^o^)/
この4台のうち、贅沢ナッツのビッシュ・ド・ノエルは、通常販売のロールケーキにもありますが、そちらとはクリームなどの素材が違い、別のものだそうです。
個人的には、ナッツのビッシュ・ド・ノエルが好きなので、クリスマスケーキ番贅沢ナッツのビッシュ・ド・ノエルもとても美味しく気に入っています(^^)
詳細・ご予約はこちらになります。
↓ ↓ ↓
菓子職人 クリスマスケーキ
http://www.toushitsuseigen.com/products/detail75.html
あらてつさんによると、毎年売り切れてお客様に怒られるので、今年はさらに数量を増やしたとのことです。
ブログ読者の糖質セイゲニストの皆さん、今年のクリスマスは、稲井シェフ渾身の糖質制限クリスマスケーキを是非お試しあれ。
江部康二
あらてつさんの糖質制限ドットコムにて、今年も糖質制限クリスマスケーキの予約受付中です。


今年も昨年に引き続き、ホールタイプが二種類、ビッシュ・ド・ノエルが2種類です。
私、江部康二、早速4台とも予約しました(^O^)
試作段階や最終製品まで、何度か試食しましたが、今年のクリスマスケーキの完成度は過去最高、糖質制限と言われなければ、分かる人はいないのではないかと思います。
こんなに素晴しいケーキを作ってくださった、菓子職人の稲井シェフに心から敬意を払いたいと思います\(^o^)/
この4台のうち、贅沢ナッツのビッシュ・ド・ノエルは、通常販売のロールケーキにもありますが、そちらとはクリームなどの素材が違い、別のものだそうです。
個人的には、ナッツのビッシュ・ド・ノエルが好きなので、クリスマスケーキ番贅沢ナッツのビッシュ・ド・ノエルもとても美味しく気に入っています(^^)
詳細・ご予約はこちらになります。
↓ ↓ ↓
菓子職人 クリスマスケーキ
http://www.toushitsuseigen.com/products/detail75.html
あらてつさんによると、毎年売り切れてお客様に怒られるので、今年はさらに数量を増やしたとのことです。
ブログ読者の糖質セイゲニストの皆さん、今年のクリスマスは、稲井シェフ渾身の糖質制限クリスマスケーキを是非お試しあれ。
江部康二
2013年11月15日 (金)
こんばんは
日本糖尿病学会は
<糖尿病食事療法のための食品交換表 第7版>
(編著:日本糖尿病学会、発行所:文光堂)
2013年11月1日に発行しました。
<食品交換表>は1965年に第一版が発行され、長年にわたり、日本における糖尿病食事療法のバイブルとして
活用されてきました。
今回、2002年の改訂(第6版)以来、11年ぶりの改訂となりました。
変更としては、炭水化物からの摂取エネルギーを、従来は60%のみの配分例が表示されていましたが、今回の改訂で、新たに55%と50%の配分例も示されました。
めぼしい改訂はこれくらいですので、結局、「低カロリー・高糖質食」を3段階に分けただけで、変わり映えしません。
2013年10月の米国糖尿病学会の「栄養療法に関する声明」では、全ての糖尿病患者に適した“one-size-fits-all(唯一無二の)”食事パターンは存在しないとの見解を表明しました。
これに対して、日本糖尿病学会は、相も変わらず唯一無二の糖尿病食事療法として「カロリー制限・高糖質食」を推奨しています。
なかなか、学習されませんね。
困ったもんです。
さらに、
4 糖尿病治療のための食事とは
7ページ
3 血糖コントロールをよくする食事
●血糖値に影響を及ぼす栄養素は主に炭水化物ですが、脂質とたんぱく質も影響を及ぼします
●脂質は食後しばらくたってから血糖値が上がる原因となります。1回の食事でとりすぎないようにしましょう。
という記載があります。
これに対して米国糖尿病学会の見解は以下です。
2004年版のLife With Diabetes(米国糖尿病学会・ADA)によれば(☆☆)、
食べ物が消化・吸収されたあと、糖質は100%血糖に変わり、
タンパク質・脂質は血糖に変わりません。
「Carbohydrate,protein,and fat contain calories. Only Carbohydrates directly affect blood glucose levels. 」 3rd Ed,2004(☆☆)
直訳すると、
「炭水化物・タンパク質・脂肪はカロリーを含有している。炭水化物だけが、血糖値に直接作用する。」
1997年版のLife With Diabetesでは、(☆)
「タンパク質は約50%が血糖に変わり、脂質は10%未満が血糖に変わる」
という記載がありますが、2004年版では削除されています。
上記以外にも1997版で記載されていた、脂質とタンパク質と血糖に関する記載が 2004年版では全て削除されています。
2009年版もそれを継続しています。( ☆☆☆)
日本糖尿病学会さん、何の根拠もあげずに
●血糖値に影響を及ぼす栄養素は主に炭水化物ですが、脂質とたんぱく質も影響を及ぼします
●脂質は食後しばらくたってから血糖値が上がる原因となります。
食品交換表に、ADAの見解とは全く異なるこのような記載を載せられてますが、米国糖尿病学会に、真っ向から喧嘩を売っておられるのでしょうか?
人ごとながら、心配になります。
☆
Life With Diabetes:A Series of Teaching Outlines
by the Michigan Diabetes Research and Training Center,
American Diabetes Assoiation ,2nd Ed,1997
☆☆
Life With Diabetes:A Series of Teaching Outlines
by the Michigan Diabetes Research and Training Center,
American Diabetes Assoiation ,3rd Ed,2004
☆☆☆
Life With Diabetes:A Siries of Teaching Outlines
by the Michigan Diabetes Research and Training Center ,
American Diabetes Assoiation ,4th Edition,2009
江部康二
日本糖尿病学会は
<糖尿病食事療法のための食品交換表 第7版>
(編著:日本糖尿病学会、発行所:文光堂)
2013年11月1日に発行しました。
<食品交換表>は1965年に第一版が発行され、長年にわたり、日本における糖尿病食事療法のバイブルとして
活用されてきました。
今回、2002年の改訂(第6版)以来、11年ぶりの改訂となりました。
変更としては、炭水化物からの摂取エネルギーを、従来は60%のみの配分例が表示されていましたが、今回の改訂で、新たに55%と50%の配分例も示されました。
めぼしい改訂はこれくらいですので、結局、「低カロリー・高糖質食」を3段階に分けただけで、変わり映えしません。
2013年10月の米国糖尿病学会の「栄養療法に関する声明」では、全ての糖尿病患者に適した“one-size-fits-all(唯一無二の)”食事パターンは存在しないとの見解を表明しました。
これに対して、日本糖尿病学会は、相も変わらず唯一無二の糖尿病食事療法として「カロリー制限・高糖質食」を推奨しています。
なかなか、学習されませんね。
困ったもんです。
さらに、
4 糖尿病治療のための食事とは
7ページ
3 血糖コントロールをよくする食事
●血糖値に影響を及ぼす栄養素は主に炭水化物ですが、脂質とたんぱく質も影響を及ぼします
●脂質は食後しばらくたってから血糖値が上がる原因となります。1回の食事でとりすぎないようにしましょう。
という記載があります。
これに対して米国糖尿病学会の見解は以下です。
2004年版のLife With Diabetes(米国糖尿病学会・ADA)によれば(☆☆)、
食べ物が消化・吸収されたあと、糖質は100%血糖に変わり、
タンパク質・脂質は血糖に変わりません。
「Carbohydrate,protein,and fat contain calories. Only Carbohydrates directly affect blood glucose levels. 」 3rd Ed,2004(☆☆)
直訳すると、
「炭水化物・タンパク質・脂肪はカロリーを含有している。炭水化物だけが、血糖値に直接作用する。」
1997年版のLife With Diabetesでは、(☆)
「タンパク質は約50%が血糖に変わり、脂質は10%未満が血糖に変わる」
という記載がありますが、2004年版では削除されています。
上記以外にも1997版で記載されていた、脂質とタンパク質と血糖に関する記載が 2004年版では全て削除されています。
2009年版もそれを継続しています。( ☆☆☆)
日本糖尿病学会さん、何の根拠もあげずに
●血糖値に影響を及ぼす栄養素は主に炭水化物ですが、脂質とたんぱく質も影響を及ぼします
●脂質は食後しばらくたってから血糖値が上がる原因となります。
食品交換表に、ADAの見解とは全く異なるこのような記載を載せられてますが、米国糖尿病学会に、真っ向から喧嘩を売っておられるのでしょうか?
人ごとながら、心配になります。
☆
Life With Diabetes:A Series of Teaching Outlines
by the Michigan Diabetes Research and Training Center,
American Diabetes Assoiation ,2nd Ed,1997
☆☆
Life With Diabetes:A Series of Teaching Outlines
by the Michigan Diabetes Research and Training Center,
American Diabetes Assoiation ,3rd Ed,2004
☆☆☆
Life With Diabetes:A Siries of Teaching Outlines
by the Michigan Diabetes Research and Training Center ,
American Diabetes Assoiation ,4th Edition,2009
江部康二
2013年11月14日 (木)
【13/11/14 北九州 三島
負のスパイラル
ダマされている患者(国民)
通院・服薬⇒お薬の追加⇒インスリン⇒人工透析(500万/年)、健康保険(個人負担1万円)、障害年金79万~、⇒合併症。
*公費の無駄遣いという観点から、患者でないあなたも犠牲者。
私は、それを知って、糖質制限で、服薬無し。こんな私でも、お国のお役に立っている?
今朝の新聞の広告(夏井先生のでなく、笑)を見て忸怩たる思いです。】
こんばんは
北九州 三島 さんから、辛辣なコメントをいただきました。
全く、仰有るとおりです。
三島さんも私も、糖尿病薬なしで合併症なしですから、医療費削減にはおおいに貢献しており、お国のために役立っていると確信してますよ。('-^*)☆
ここ数年間は、年間約16000人の糖尿人が、新たに人工透析になっています。
1年間に新たに、
16000人×500万円=800億円
ですね。
糖尿病腎症から透析になる患者さんで、年間800億が必要となります。
2011年度の人工透析患者さんは、全部で304592人で、初めて30万人を超えました。
30万人×500万円=1兆5000億円
です。
透析導入になった患者さんの原疾患の第一位は糖尿病性腎症で44.2%です。
1兆5000億円の内、3~4割くらいは、糖尿病腎症由来なのでしょうか?
人工透析だけではありません。
糖尿病網膜症で失明される人が、年間3000人。
糖尿病足病変で足切断にいたる人が、年間3000人です。
合併症に苦しむ本人がつらいのは勿論のこと、日本の医療費をかなり底上げしていることは間違いありません。
糖尿病治療の第一選択は、日本糖尿病学会のホームページに書いてあるように「食事療法と運動」です。
食事療法と運動でも血糖コントロール不良の場合、初めて薬物療法を開始します。
しかしながら、現行の糖尿病治療で薬物療法なしの糖尿人はいったいどのくらいいるのでしょう?
年々、新薬が開発されて、今や内服薬が7種類、注射薬が2種類です。
日本糖尿病学会推奨の「唯一無二の食事療法」である「カロリー制限・高糖質食」が血糖コントロールに本当に有効ならば、何故、9種類もの薬が必要となるのでしょう。
「カロリー制限・高糖質食」が血糖コントロールに無効であるからこそ、これだけの薬物が必要になるのです。
さらに「カロリー制限・高糖質食」は無効どころか、「食後高血糖」と「平均血糖幅増大」という最大の酸化ストレスを朝・昼・夕の三度の食事のたびに、必ず生じさせます。
これでは、動脈硬化は必発であり、糖尿病合併症が防げるはずがありません。
「カロリー制限・高糖質食」こそが、糖尿病合併症を起こす元凶なのです。
糖尿病通院→カロリー制限・高糖質食指導→血糖コントロール不良→糖尿病内服薬→血糖コントロール不良→糖尿病内服薬数種類に増加→血糖コントロール不良→インスリン→「食後高血糖」と「平均血糖幅増大」→糖尿病合併症
カロリー制限・高糖質食を摂取する限りは「食後高血糖」「平均血糖幅増大」は必発です。
現在、この負のスパイラルを断ち切るための唯一の治療法が、糖質制限食です。
糖尿病通院→糖質制限食→血糖コントロー良好→薬物療法必要なし、合併症なし
日本の糖尿人の皆さん、一医師として、一糖尿人として申し上げます。
できるだけ早く、「カロリー制限・高糖質食」から「糖質制限食」に切り替えてください。
糖尿病合併症を確実に防ぐには糖質制限食以外の選択肢はありません。
幸い、日本全国に北海道から沖縄まで糖質制限食を指導される医師が増えてきました。
経口糖尿病薬、インスリン、Glp-1注射薬を使用されている糖尿人は、低血糖を予防するために必ず医師と相談してくださいね。
江部康二
負のスパイラル
ダマされている患者(国民)
通院・服薬⇒お薬の追加⇒インスリン⇒人工透析(500万/年)、健康保険(個人負担1万円)、障害年金79万~、⇒合併症。
*公費の無駄遣いという観点から、患者でないあなたも犠牲者。
私は、それを知って、糖質制限で、服薬無し。こんな私でも、お国のお役に立っている?
今朝の新聞の広告(夏井先生のでなく、笑)を見て忸怩たる思いです。】
こんばんは
北九州 三島 さんから、辛辣なコメントをいただきました。
全く、仰有るとおりです。
三島さんも私も、糖尿病薬なしで合併症なしですから、医療費削減にはおおいに貢献しており、お国のために役立っていると確信してますよ。('-^*)☆
ここ数年間は、年間約16000人の糖尿人が、新たに人工透析になっています。
1年間に新たに、
16000人×500万円=800億円
ですね。
糖尿病腎症から透析になる患者さんで、年間800億が必要となります。
2011年度の人工透析患者さんは、全部で304592人で、初めて30万人を超えました。
30万人×500万円=1兆5000億円
です。
透析導入になった患者さんの原疾患の第一位は糖尿病性腎症で44.2%です。
1兆5000億円の内、3~4割くらいは、糖尿病腎症由来なのでしょうか?
人工透析だけではありません。
糖尿病網膜症で失明される人が、年間3000人。
糖尿病足病変で足切断にいたる人が、年間3000人です。
合併症に苦しむ本人がつらいのは勿論のこと、日本の医療費をかなり底上げしていることは間違いありません。
糖尿病治療の第一選択は、日本糖尿病学会のホームページに書いてあるように「食事療法と運動」です。
食事療法と運動でも血糖コントロール不良の場合、初めて薬物療法を開始します。
しかしながら、現行の糖尿病治療で薬物療法なしの糖尿人はいったいどのくらいいるのでしょう?
年々、新薬が開発されて、今や内服薬が7種類、注射薬が2種類です。
日本糖尿病学会推奨の「唯一無二の食事療法」である「カロリー制限・高糖質食」が血糖コントロールに本当に有効ならば、何故、9種類もの薬が必要となるのでしょう。
「カロリー制限・高糖質食」が血糖コントロールに無効であるからこそ、これだけの薬物が必要になるのです。
さらに「カロリー制限・高糖質食」は無効どころか、「食後高血糖」と「平均血糖幅増大」という最大の酸化ストレスを朝・昼・夕の三度の食事のたびに、必ず生じさせます。
これでは、動脈硬化は必発であり、糖尿病合併症が防げるはずがありません。
「カロリー制限・高糖質食」こそが、糖尿病合併症を起こす元凶なのです。
糖尿病通院→カロリー制限・高糖質食指導→血糖コントロール不良→糖尿病内服薬→血糖コントロール不良→糖尿病内服薬数種類に増加→血糖コントロール不良→インスリン→「食後高血糖」と「平均血糖幅増大」→糖尿病合併症
カロリー制限・高糖質食を摂取する限りは「食後高血糖」「平均血糖幅増大」は必発です。
現在、この負のスパイラルを断ち切るための唯一の治療法が、糖質制限食です。
糖尿病通院→糖質制限食→血糖コントロー良好→薬物療法必要なし、合併症なし
日本の糖尿人の皆さん、一医師として、一糖尿人として申し上げます。
できるだけ早く、「カロリー制限・高糖質食」から「糖質制限食」に切り替えてください。
糖尿病合併症を確実に防ぐには糖質制限食以外の選択肢はありません。
幸い、日本全国に北海道から沖縄まで糖質制限食を指導される医師が増えてきました。
経口糖尿病薬、インスリン、Glp-1注射薬を使用されている糖尿人は、低血糖を予防するために必ず医師と相談してくださいね。
江部康二
2013年11月13日 (水)
こんにちは。
2013年11月29日(金)朝日カルチャーセンター立川教室において
糖質制限食による糖尿病の解決
- 糖質制限食の理論と実践-
と題して、講座を行います。
今回は、テーマを糖尿病に絞って、詳しく判りやすくお話します。
糖質制限食の最新の理論や有効性や安全性は勿論のこと、症例報告も今まで以上に豊富です。
糖尿病腎症からの人工透析が、毎年16000人(約44%) →医療費\800億円
糖尿病網膜症からの失明が、毎年3000人(約18%)
糖尿病足病変からの足切断が、毎年3000人(40~45%)
これらの数字を見れば、従来の日本糖尿病学会推奨の糖尿病食(カロリー制限・高糖質・低脂質食)では、いくら薬物療法を強化しても、合併症が予防できていないのは一目瞭然です。
早ければ早いほど、いいです。従来の糖尿病食から糖質制限食に切り替えることで糖尿病合併症の予防ができます。
私自身も、2002年に糖尿病でメタボで高血圧ということが発覚して以来、2013年現在まで足かけ12年、スーパー糖質制限食を実践しています。
糖尿病発覚後半年で10kgの減量を達成し、全てのデータが正常となり維持です。
勿論、2013年現在もデータは全て正常で合併症もありません。
厚生労働省の2007年調査結果で、糖尿病が強く疑われる人は約890万人、
厚生労働省の推計で、2010年時点で1080万人の糖尿病患者が存在、
その内、継続的に受診しているのは2011年調査で、約270万人。
つまり糖尿病なのに、受診していない人が、4人中3人ということになります。
受診は早ければ早いほどいいです。
東京、関東などの糖尿人の皆さん、是非、本講座を聞いていただいて、糖質制限食を実践して、糖尿病合併症予防を実現しましょう。
江部康二
朝日カルチャーセンター立川教室
糖質制限食による糖尿病の解決
- 糖質制限食の理論と実践-
日時: 11/29(金) 15:00-16:30
場所:〒190-0012 東京都立川市曙町2-1-1 ルミネ立川9階
http://www.asahiculture.com/tachikawa/access.html
受講料: 一般 3,570円 会員 2,940円
連絡先: 042-527-6511
講座内容:
血糖値を上げるのは糖質だけで、タンパク質・脂質はあげません。従って糖質を制限すれば血糖値はリアルタイムに改善します。糖質制限食は、米飯・ めん類・パンや芋類などの糖質が多い食品を食べないで、肉や魚貝や豆腐や葉野菜などをしっかり摂取する食事療法です。そしてカロリー制限なしで 「美味しく 楽しく」が特長です。今回は糖尿病に的を絞ってお話しします。
2013年11月29日(金)朝日カルチャーセンター立川教室において
糖質制限食による糖尿病の解決
- 糖質制限食の理論と実践-
と題して、講座を行います。
今回は、テーマを糖尿病に絞って、詳しく判りやすくお話します。
糖質制限食の最新の理論や有効性や安全性は勿論のこと、症例報告も今まで以上に豊富です。
糖尿病腎症からの人工透析が、毎年16000人(約44%) →医療費\800億円
糖尿病網膜症からの失明が、毎年3000人(約18%)
糖尿病足病変からの足切断が、毎年3000人(40~45%)
これらの数字を見れば、従来の日本糖尿病学会推奨の糖尿病食(カロリー制限・高糖質・低脂質食)では、いくら薬物療法を強化しても、合併症が予防できていないのは一目瞭然です。
早ければ早いほど、いいです。従来の糖尿病食から糖質制限食に切り替えることで糖尿病合併症の予防ができます。
私自身も、2002年に糖尿病でメタボで高血圧ということが発覚して以来、2013年現在まで足かけ12年、スーパー糖質制限食を実践しています。
糖尿病発覚後半年で10kgの減量を達成し、全てのデータが正常となり維持です。
勿論、2013年現在もデータは全て正常で合併症もありません。
厚生労働省の2007年調査結果で、糖尿病が強く疑われる人は約890万人、
厚生労働省の推計で、2010年時点で1080万人の糖尿病患者が存在、
その内、継続的に受診しているのは2011年調査で、約270万人。
つまり糖尿病なのに、受診していない人が、4人中3人ということになります。
受診は早ければ早いほどいいです。
東京、関東などの糖尿人の皆さん、是非、本講座を聞いていただいて、糖質制限食を実践して、糖尿病合併症予防を実現しましょう。
江部康二
朝日カルチャーセンター立川教室
糖質制限食による糖尿病の解決
- 糖質制限食の理論と実践-
日時: 11/29(金) 15:00-16:30
場所:〒190-0012 東京都立川市曙町2-1-1 ルミネ立川9階
http://www.asahiculture.com/tachikawa/access.html
受講料: 一般 3,570円 会員 2,940円
連絡先: 042-527-6511
講座内容:
血糖値を上げるのは糖質だけで、タンパク質・脂質はあげません。従って糖質を制限すれば血糖値はリアルタイムに改善します。糖質制限食は、米飯・ めん類・パンや芋類などの糖質が多い食品を食べないで、肉や魚貝や豆腐や葉野菜などをしっかり摂取する食事療法です。そしてカロリー制限なしで 「美味しく 楽しく」が特長です。今回は糖尿病に的を絞ってお話しします。
2013年11月12日 (火)
こんばんは。
好ましくない症状・変化シリーズ第6弾、「便秘について」です。
糖質制限食と便通に関しては、よく質問があります。
過去、外来患者さん・入院患者さん・ブログ読者さんから、それぞれいろんな情報をもらってきました。
個人差があり、何種類かのパターンがあります。
Aさんは、3日に一度ひどい腹痛・下痢だったのが、糖質制限食の実践により、有形の写真に撮って飾りたくなるような、綺麗なUNKOに改善したそうです。
Bさんは、ひどい便秘だったのが、毎日便通があるようになったそうです。
Cさんは、糖質制限食を始める前は毎日あった便通が、糖質制限食を始めて10日目くらいから、便秘ぎみになったそうです。
でも「野菜をよく噛むようにして多めに摂って、1ヶ月目くらいから少しずつ改善し、3ヶ月目からは、快便」とのこと、良かったです。
さて、糖質制限食により、下痢が治った人、便秘が治った人、初期便秘になった人、三者三様の変化がでました。
私自身も、当初の三ヶ月間、普通の便の時と、便秘気味になったり、逆に急に下痢したりと定まらなかったのですが、四ヶ月目くらいから快便となり安定してきました。
今までと全く異なる食生活になるので、腸内細菌が安定するまで約2~3割程度の人に便通の変化が起こるようです。
一旦便秘気味になったとしても、糖質制限食で代謝全てが改善するので、しばらく経過したらCさんのように、便通も好調になることがほとんどです。
高雄病院にコントロール・教育入院した、800名以上の糖尿病患者さんの場合は、約7~8割の人は便通に特に問題はありませんでした。残りの2~3割くらいに便秘気味になる人がありました。
入院中、ダイエット希望も兼ねて、女性で1200kcal/日ていどに低めのエネルギー摂取だと、運動もあまりしないこともあり、便秘しやすいようです。単純に低カロリーで食事摂取量が少ないと便秘しやすいことがあります。
入院中、女性で1600kcal、男性で1800kcal/日くらいにしていくと、便通もましになることが多いです。
外来患者さんでは、便秘の訴えはそれほど多くありません。
運動量にもよりますが、 糖質制限食として、厚生労働省のいう標準必要カロリーくらい、身体活動レベルが低い人でも
男性:1850~2250キロカロリー/日
女性:1450~1700キロカロリー/日
くらいは食べた方が、便通には良いと思います。
肉類や魚貝類や豆腐などと共に、Cさんの如く野菜や海藻や茸をたっぷりよく噛んで摂取するのが、食物繊維も補充できて便通のコントロールには良いように思います。
江部康二
好ましくない症状・変化シリーズ第6弾、「便秘について」です。
糖質制限食と便通に関しては、よく質問があります。
過去、外来患者さん・入院患者さん・ブログ読者さんから、それぞれいろんな情報をもらってきました。
個人差があり、何種類かのパターンがあります。
Aさんは、3日に一度ひどい腹痛・下痢だったのが、糖質制限食の実践により、有形の写真に撮って飾りたくなるような、綺麗なUNKOに改善したそうです。
Bさんは、ひどい便秘だったのが、毎日便通があるようになったそうです。
Cさんは、糖質制限食を始める前は毎日あった便通が、糖質制限食を始めて10日目くらいから、便秘ぎみになったそうです。
でも「野菜をよく噛むようにして多めに摂って、1ヶ月目くらいから少しずつ改善し、3ヶ月目からは、快便」とのこと、良かったです。
さて、糖質制限食により、下痢が治った人、便秘が治った人、初期便秘になった人、三者三様の変化がでました。
私自身も、当初の三ヶ月間、普通の便の時と、便秘気味になったり、逆に急に下痢したりと定まらなかったのですが、四ヶ月目くらいから快便となり安定してきました。
今までと全く異なる食生活になるので、腸内細菌が安定するまで約2~3割程度の人に便通の変化が起こるようです。
一旦便秘気味になったとしても、糖質制限食で代謝全てが改善するので、しばらく経過したらCさんのように、便通も好調になることがほとんどです。
高雄病院にコントロール・教育入院した、800名以上の糖尿病患者さんの場合は、約7~8割の人は便通に特に問題はありませんでした。残りの2~3割くらいに便秘気味になる人がありました。
入院中、ダイエット希望も兼ねて、女性で1200kcal/日ていどに低めのエネルギー摂取だと、運動もあまりしないこともあり、便秘しやすいようです。単純に低カロリーで食事摂取量が少ないと便秘しやすいことがあります。
入院中、女性で1600kcal、男性で1800kcal/日くらいにしていくと、便通もましになることが多いです。
外来患者さんでは、便秘の訴えはそれほど多くありません。
運動量にもよりますが、 糖質制限食として、厚生労働省のいう標準必要カロリーくらい、身体活動レベルが低い人でも
男性:1850~2250キロカロリー/日
女性:1450~1700キロカロリー/日
くらいは食べた方が、便通には良いと思います。
肉類や魚貝類や豆腐などと共に、Cさんの如く野菜や海藻や茸をたっぷりよく噛んで摂取するのが、食物繊維も補充できて便通のコントロールには良いように思います。
江部康二
2013年11月12日 (火)
こんにちは。
2013年11月9日(土)
操体バランス運動研究会主催の公開講座
「食の常識非常識!?糖質の役割と糖質制限の可能性」
●会 場:東京エレクトロンホール宮城 (宮城県民会館6階601号会議室)
仙台市青葉区国分町3-3-7 TEL 022-225-8641
13時 基調講演「糖質制限の可能性―食のパラダイムシフト」
講師 江部康二(高雄病院)
15時 パネルディスカッション
「食における糖質の位置づけ―社会との共生」
講師 須永隆夫(木戸クリニック)
渡邉勝久(神戸温古堂)
江部康二(高雄病院)
橋本雄二(橋本クリニック)
200人を超える参加者で大入り満員の盛況でした。
質疑応答も活発で、充実した時間でした。
講師の先生方、お疲れ様でした。ありがとうございました。
渡邉勝久(神戸温古堂)先生
橋本雄二(橋本クリニック)先生
は、すでに2年間糖質制限食を実践しておられて、ダイエット大成功です。
講演の後、操体の実技指導もあり、とてもためになりました。
体が軽くなったような気がしました。
整形外科に行っても針をしても治らなかった「ギックリ腰」が、操体で一発で治り、それが縁で結婚されたご夫婦も参加しておられました。
操体法はとても柔軟な考え方の体系なので、新しいことを取り入れるのもOKです。
糖質制限食と操体法の組み合わせもリーズナブルと思いました。
講演会にお招き頂き、ご馳走して頂いた、橋本雄二先生、
ありがとうございました。
江部康二
操体法は橋本 敬三医師(1897~1993)が体系化されました。
☆☆☆操体法
誰もが他の人には替わってもらえない四つの基本的要件は「食べる」「呼吸する」「動く」「思いめぐらす」の四つであり、これらは互いに相関連しあっている。
そして、人は「環境」とのかかわりをもって存在している。
誰もが備えている「食・息・動・想の同時相関の体系」と、生存の土台である「環境」との全体的で総合的な関係を確認することが大切である。
「操体」とは、これらのことをベースに、基本的な人体の構造と仕組みとしての骨格と筋肉のかかわり(運動系)を、その成り立ちの根本に着目して誤りなく体をあやつり、動かすことを総称した表現である。
詳しくは下記
操体法の解説
http://www.sotai.com/soutai.html
をご参照ください。
2013年11月9日(土)
操体バランス運動研究会主催の公開講座
「食の常識非常識!?糖質の役割と糖質制限の可能性」
●会 場:東京エレクトロンホール宮城 (宮城県民会館6階601号会議室)
仙台市青葉区国分町3-3-7 TEL 022-225-8641
13時 基調講演「糖質制限の可能性―食のパラダイムシフト」
講師 江部康二(高雄病院)
15時 パネルディスカッション
「食における糖質の位置づけ―社会との共生」
講師 須永隆夫(木戸クリニック)
渡邉勝久(神戸温古堂)
江部康二(高雄病院)
橋本雄二(橋本クリニック)
200人を超える参加者で大入り満員の盛況でした。
質疑応答も活発で、充実した時間でした。
講師の先生方、お疲れ様でした。ありがとうございました。
渡邉勝久(神戸温古堂)先生
橋本雄二(橋本クリニック)先生
は、すでに2年間糖質制限食を実践しておられて、ダイエット大成功です。
講演の後、操体の実技指導もあり、とてもためになりました。
体が軽くなったような気がしました。
整形外科に行っても針をしても治らなかった「ギックリ腰」が、操体で一発で治り、それが縁で結婚されたご夫婦も参加しておられました。
操体法はとても柔軟な考え方の体系なので、新しいことを取り入れるのもOKです。
糖質制限食と操体法の組み合わせもリーズナブルと思いました。
講演会にお招き頂き、ご馳走して頂いた、橋本雄二先生、
ありがとうございました。
江部康二
操体法は橋本 敬三医師(1897~1993)が体系化されました。
☆☆☆操体法
誰もが他の人には替わってもらえない四つの基本的要件は「食べる」「呼吸する」「動く」「思いめぐらす」の四つであり、これらは互いに相関連しあっている。
そして、人は「環境」とのかかわりをもって存在している。
誰もが備えている「食・息・動・想の同時相関の体系」と、生存の土台である「環境」との全体的で総合的な関係を確認することが大切である。
「操体」とは、これらのことをベースに、基本的な人体の構造と仕組みとしての骨格と筋肉のかかわり(運動系)を、その成り立ちの根本に着目して誤りなく体をあやつり、動かすことを総称した表現である。
詳しくは下記
操体法の解説
http://www.sotai.com/soutai.html
をご参照ください。
2013年11月11日 (月)
こんばんは。
あらてつさんの糖質制限ドットコムにて、今年も糖質制限クリスマスケーキの予約受付が始まりました。


今年も昨年に引き続き、ホールタイプが二種類、ビッシュ・ド・ノエルが2種類です。
私、江部康二、早速4台とも予約しました(^O^)
試作段階や最終製品まで、何度か試食しましたが、今年のクリスマスケーキの完成度は過去最高、糖質制限と言われなければ、分かる人はいないのではないかと思います。
こんなに素晴しいケーキを作ってくださった、菓子職人の稲井シェフに心から敬意を払いたいと思います\(^o^)/
詳細・ご予約はこちらになります。
↓ ↓ ↓
菓子職人 クリスマスケーキ
http://www.toushitsuseigen.com/products/detail75.html
あらてつさんによると、毎年売り切れてお客様に怒られるので、今年はさらに数量を増やしたとのことです。
ブログ読者の糖質セイゲニストの皆さん、今年のクリスマスは、稲井シェフ渾身の糖質制限クリスマスケーキを是非お試しあれ。
江部康二
あらてつさんの糖質制限ドットコムにて、今年も糖質制限クリスマスケーキの予約受付が始まりました。


今年も昨年に引き続き、ホールタイプが二種類、ビッシュ・ド・ノエルが2種類です。
私、江部康二、早速4台とも予約しました(^O^)
試作段階や最終製品まで、何度か試食しましたが、今年のクリスマスケーキの完成度は過去最高、糖質制限と言われなければ、分かる人はいないのではないかと思います。
こんなに素晴しいケーキを作ってくださった、菓子職人の稲井シェフに心から敬意を払いたいと思います\(^o^)/
詳細・ご予約はこちらになります。
↓ ↓ ↓
菓子職人 クリスマスケーキ
http://www.toushitsuseigen.com/products/detail75.html
あらてつさんによると、毎年売り切れてお客様に怒られるので、今年はさらに数量を増やしたとのことです。
ブログ読者の糖質セイゲニストの皆さん、今年のクリスマスは、稲井シェフ渾身の糖質制限クリスマスケーキを是非お試しあれ。
江部康二
2013年11月10日 (日)
こんばんは。
第163回福岡県鍼灸治療学会兼第47回生涯研修会において、糖質制限食の講演会が開催されます。
私は、
「糖質制限食と糖尿病 -メタボ・生活習慣病・がん- 」
と題して、13:00~15:00まで時間たっぷりで特別講演を行います。
質疑応答時間もあると思います。
事前申し込みではなく、当日の先着順となっています。
席数は254席で、人数に達し次第締め切りとなります。
毎日数件ずつお問い合わせがあるとのことです。
お問い合わせの方がたには先着順ですので、9時30分に入場するように勧めておられるそうです。
入場は無料ですので、福岡県や近隣の方々、奮ってご参加 くださいね。
江部康二
第163回福岡県鍼灸治療学会兼第47回生涯研修会
★特別講演 13:00~15:00
「糖質制限食と糖尿病
-メタボ・生活習慣病・がん- 」
一般財団法人 高雄病院 理事長 江部 康二
★教育講演 10:00~11:00
「糖質制限食-女性の立場から-」
薬剤師 澤 百合子 先生
★特別講演 11:00~12:00
「糖質制限の基礎理論」
花野クリニック 角田 恭二 先生
★特別講演 15:00~16:00
「日本型統合医療の理念」
(一社)日本統合医療支援センター代表理事 織田 聡 先生
日時:平成25年11月17日(日) 受付9:30 開会9:50~16:00
会場:レソラNTT夢天神ホール
福岡市中央区天神2-5-55 レソラ天神5F
TEL:092-781-8888(代表)
会費無料
主催 (公社)福岡県鍼灸マッサージ師会
共催 (公社)東洋療法研修試験財団
協賛 福岡医健専門学校
担当 第一区会
博多区東雲町1-2-3 仲嶋 隆史
092-501-3513
第163回福岡県鍼灸治療学会兼第47回生涯研修会において、糖質制限食の講演会が開催されます。
私は、
「糖質制限食と糖尿病 -メタボ・生活習慣病・がん- 」
と題して、13:00~15:00まで時間たっぷりで特別講演を行います。
質疑応答時間もあると思います。
事前申し込みではなく、当日の先着順となっています。
席数は254席で、人数に達し次第締め切りとなります。
毎日数件ずつお問い合わせがあるとのことです。
お問い合わせの方がたには先着順ですので、9時30分に入場するように勧めておられるそうです。
入場は無料ですので、福岡県や近隣の方々、奮ってご参加 くださいね。
江部康二
第163回福岡県鍼灸治療学会兼第47回生涯研修会
★特別講演 13:00~15:00
「糖質制限食と糖尿病
-メタボ・生活習慣病・がん- 」
一般財団法人 高雄病院 理事長 江部 康二
★教育講演 10:00~11:00
「糖質制限食-女性の立場から-」
薬剤師 澤 百合子 先生
★特別講演 11:00~12:00
「糖質制限の基礎理論」
花野クリニック 角田 恭二 先生
★特別講演 15:00~16:00
「日本型統合医療の理念」
(一社)日本統合医療支援センター代表理事 織田 聡 先生
日時:平成25年11月17日(日) 受付9:30 開会9:50~16:00
会場:レソラNTT夢天神ホール
福岡市中央区天神2-5-55 レソラ天神5F
TEL:092-781-8888(代表)
会費無料
主催 (公社)福岡県鍼灸マッサージ師会
共催 (公社)東洋療法研修試験財団
協賛 福岡医健専門学校
担当 第一区会
博多区東雲町1-2-3 仲嶋 隆史
092-501-3513
2013年11月10日 (日)
こんばんは。
伸之介さんから「糖質制限食で膵炎所見が消滅」という嬉しいコメントをいただきました。
糖質制限食実践半年後の人間ドックにおいて
2012.10月「主膵管拡大(3mm)」判明、MRIで「慢性膵炎」の所見。
慢性膵炎になったのは、「生来(63歳)の食生活の長年の結果(ツケ)」か、「半年間の糖質制限の影響」なのか。
1年後の今回の人間ドックで、「主膵管拡大所見は完全に消滅」
伸之介さん、良かったですね。
慢性膵炎確定後も、1年間、糖質制限食を続けたところ、膵炎は改善・治癒。
私も安心しました。
活動性膵炎でなければ糖質制限食OKですし、糖質制限食(高脂質・高たんぱく食)をしたからといって、正常の膵臓が膵炎を起こすこともないと思います。
2011年12月09日 (金)の本ブログ記事
「糖質制限食と膵臓」も、ご参照いただけば幸いです。
江部康二
【13/11/09 伸之介
膵炎所見消滅報告
報告します。
2012.04月「スタンダード糖質制限開始」で現在一年半継続中です。2012.10月に人間ドックで初めて「主膵管拡大(3mm)」判明し、MRIを経て「慢性膵炎」の所見を得ました。当時先生に相談のところ、「活動性膵炎でなければ糖質制限続行OK」とのお話でした。客観的推測として、慢性膵炎になったのは、単に論理的に、「生来(63歳)の食生活の長年の結果(ツケ)」か、「半年間の糖質制限の影響」なのか二者択一でした。先生のアドヴァイスを糧にして、前者に賭けて、一年経ちました。
今回の人間ドック結果では、「主膵管拡大所見は完全に消滅」して膵臓に関するメッセージは何もなくなりました。今回腹部エコーでは昨年と同じ検査技師殿に、主膵管拡大の経過を念入りに計測するように依頼しての結果です。
家内も「糖質制限のお陰ですよ」と申しております。内心、糖質制限は脂肪摂取量が増えるので膵臓への影響を気にしておりましたが、これで気掛かりが完全に吹っ切れました。
6年前にHbA1cが9.9(JDS)に達し、カロリー制限と運動で数年間試行錯誤、この一年半はスタンダード糖質制限食を続けましたところ、5.6~6.0(JDS)、空腹時血糖値は114(今秋)~123(昨秋)で推移しています。「(膵管拡大に基づく)膵炎」宣告下の一年でしたが、晴れて解放されました。尚、血液検査の膵・肝・腎臓機能いずれもほぼ正常であったので、今後も「従業員食堂での昼食のみ軽~くご飯摂取」のスタンダード糖質制限食を引き続き精進します。
以上、感謝を込めましての一年の経過報告であります。】
伸之介さんから「糖質制限食で膵炎所見が消滅」という嬉しいコメントをいただきました。
糖質制限食実践半年後の人間ドックにおいて
2012.10月「主膵管拡大(3mm)」判明、MRIで「慢性膵炎」の所見。
慢性膵炎になったのは、「生来(63歳)の食生活の長年の結果(ツケ)」か、「半年間の糖質制限の影響」なのか。
1年後の今回の人間ドックで、「主膵管拡大所見は完全に消滅」
伸之介さん、良かったですね。
慢性膵炎確定後も、1年間、糖質制限食を続けたところ、膵炎は改善・治癒。
私も安心しました。
活動性膵炎でなければ糖質制限食OKですし、糖質制限食(高脂質・高たんぱく食)をしたからといって、正常の膵臓が膵炎を起こすこともないと思います。
2011年12月09日 (金)の本ブログ記事
「糖質制限食と膵臓」も、ご参照いただけば幸いです。
江部康二
【13/11/09 伸之介
膵炎所見消滅報告
報告します。
2012.04月「スタンダード糖質制限開始」で現在一年半継続中です。2012.10月に人間ドックで初めて「主膵管拡大(3mm)」判明し、MRIを経て「慢性膵炎」の所見を得ました。当時先生に相談のところ、「活動性膵炎でなければ糖質制限続行OK」とのお話でした。客観的推測として、慢性膵炎になったのは、単に論理的に、「生来(63歳)の食生活の長年の結果(ツケ)」か、「半年間の糖質制限の影響」なのか二者択一でした。先生のアドヴァイスを糧にして、前者に賭けて、一年経ちました。
今回の人間ドック結果では、「主膵管拡大所見は完全に消滅」して膵臓に関するメッセージは何もなくなりました。今回腹部エコーでは昨年と同じ検査技師殿に、主膵管拡大の経過を念入りに計測するように依頼しての結果です。
家内も「糖質制限のお陰ですよ」と申しております。内心、糖質制限は脂肪摂取量が増えるので膵臓への影響を気にしておりましたが、これで気掛かりが完全に吹っ切れました。
6年前にHbA1cが9.9(JDS)に達し、カロリー制限と運動で数年間試行錯誤、この一年半はスタンダード糖質制限食を続けましたところ、5.6~6.0(JDS)、空腹時血糖値は114(今秋)~123(昨秋)で推移しています。「(膵管拡大に基づく)膵炎」宣告下の一年でしたが、晴れて解放されました。尚、血液検査の膵・肝・腎臓機能いずれもほぼ正常であったので、今後も「従業員食堂での昼食のみ軽~くご飯摂取」のスタンダード糖質制限食を引き続き精進します。
以上、感謝を込めましての一年の経過報告であります。】
2013年11月10日 (日)
こんばんは。
イーサンさんから、おもしろいコメントをいただきました。
岸本忠三先生(元大坂大学総長、免疫学の大御所)
と
日本糖尿病学会理事長の門脇孝先生(東京大学)
との対談です。
岸本先生、
岸本:そうしたら、食事では直接糖が増えるようなものを食べなきゃいいんやなかと。ごはんを食べないで、肉とか、天ぷらとか食べる。僕はそれが正しいんやないかと思って、ごはんはデザートみたいにちょこっと食べるだけで。それはいかんのかね(笑)。
門脇:糖尿病の基本的な考え方としては、全体のカロリー制限が一番大事だと思います。
岸本:僕は食べたいだけ、食べとる。
岸本先生、いい突っ込みですね。
さらに、もう一突っ込みあれば最高でした。
岸本先生、どうやら、糖質制限食で、満足するまで食べておられるようですので、このまま続けていただければ正解です。
門脇先生は、何だかごまかしておられます。
カロリー制限が一番大事というのは、そもそも岸本先生の質問「糖が増えるものを食べなきゃいい」に答えてないです。
いくらカロリー制限しても糖質を摂取すれば、食後高血糖は必発です。
そのことは、いくら何でもご存知のはずですが・・・。
それにカロリー制限食ということは、脂質制限食ということです。
脂質が1gあたり9kcal
たんぱく質・糖質は1gあたり4kcal
です。
脂質が圧倒的にエネルギー含有量が多いです。
門脇先生が仰るように「日本人の食事は、平均すると糖質が60%」なのを、糖質制限してカロリー制限したら、
それこそたんぱく質しか食べるものがなくなり、摂取エネルギー不足で、筋力低下でへろへろになってしまいます。
江部康二
【13/11/09 イーサン
あの岸本忠三(元大坂大学総長、免疫学の大御所)が糖質制限食!
千里ライフサイエンス振興財団が発行しているニュース(2013年10月、季刊誌)で岸本先生が門脇先生(東京大学)と最近話題になっているアディポネクチン関連で対談しています。
ここで岸本先生が本人の糖質制限の話をしていますので、その部分を引用します。
「・・・・・・・・・・・・・
岸本:最後に、先生は坂口(康蔵)小坂と続く日本における伝統ある糖尿病の教室の跡継ぎですね。今は糖尿病学会の理事長でもある。それで聞きたいのは、糖尿病は素人的に考えたら、糖が利用されないで血液中に糖が、グルコースが増えるという状況ですね。
門脇:はい、そのとおりです。
岸本:そうしたら、食事では直接糖が増えるようなものを食べなきゃいいんやなかと。ごはんを食べないで、肉とか、天ぷらとか食べる。僕はそれが正しいんやないかと思って、ごはんはデザートみたいにちょこっと食べるだけで。それはいかんのかね(笑)。
門脇:糖尿病の基本的な考え方としては、全体のカロリー制限が一番大事だと思います。
岸本:僕は食べたいだけ、食べとる。
門脇:日本人の食事は、平均すると糖質が60%なんですね。ですから、糖質を制限することが一番カロリー制限につながるんです。もう一つは、アディポネクチンの性質とも関係していて、なぜ血糖値が上がるかというと、インスリンが効きにくくなるから。なぜインスリンが効きにくくなるかというと、脂肪細胞が肥大してアディポネクチンが出なくなるから。そのことを考えると、結局は肥満を抑えるということが大事なので、脂肪やタンパク質も摂りすぎないということですね。
岸本:肉や天ぷらも食べすぎるといかんのですね。(笑)。今日はどうもありがとうございました。」
岸本先生は素人的な直感(?)で緩い糖質制限食は始められていますが、少し勉強してもっと門脇先生に突っ込んでもらいかったですね。
門脇先生は相変わらず迷信に沿ったは発言をされています。】
イーサンさんから、おもしろいコメントをいただきました。
岸本忠三先生(元大坂大学総長、免疫学の大御所)
と
日本糖尿病学会理事長の門脇孝先生(東京大学)
との対談です。
岸本先生、
岸本:そうしたら、食事では直接糖が増えるようなものを食べなきゃいいんやなかと。ごはんを食べないで、肉とか、天ぷらとか食べる。僕はそれが正しいんやないかと思って、ごはんはデザートみたいにちょこっと食べるだけで。それはいかんのかね(笑)。
門脇:糖尿病の基本的な考え方としては、全体のカロリー制限が一番大事だと思います。
岸本:僕は食べたいだけ、食べとる。
岸本先生、いい突っ込みですね。
さらに、もう一突っ込みあれば最高でした。
岸本先生、どうやら、糖質制限食で、満足するまで食べておられるようですので、このまま続けていただければ正解です。
門脇先生は、何だかごまかしておられます。
カロリー制限が一番大事というのは、そもそも岸本先生の質問「糖が増えるものを食べなきゃいい」に答えてないです。
いくらカロリー制限しても糖質を摂取すれば、食後高血糖は必発です。
そのことは、いくら何でもご存知のはずですが・・・。
それにカロリー制限食ということは、脂質制限食ということです。
脂質が1gあたり9kcal
たんぱく質・糖質は1gあたり4kcal
です。
脂質が圧倒的にエネルギー含有量が多いです。
門脇先生が仰るように「日本人の食事は、平均すると糖質が60%」なのを、糖質制限してカロリー制限したら、
それこそたんぱく質しか食べるものがなくなり、摂取エネルギー不足で、筋力低下でへろへろになってしまいます。
江部康二
【13/11/09 イーサン
あの岸本忠三(元大坂大学総長、免疫学の大御所)が糖質制限食!
千里ライフサイエンス振興財団が発行しているニュース(2013年10月、季刊誌)で岸本先生が門脇先生(東京大学)と最近話題になっているアディポネクチン関連で対談しています。
ここで岸本先生が本人の糖質制限の話をしていますので、その部分を引用します。
「・・・・・・・・・・・・・
岸本:最後に、先生は坂口(康蔵)小坂と続く日本における伝統ある糖尿病の教室の跡継ぎですね。今は糖尿病学会の理事長でもある。それで聞きたいのは、糖尿病は素人的に考えたら、糖が利用されないで血液中に糖が、グルコースが増えるという状況ですね。
門脇:はい、そのとおりです。
岸本:そうしたら、食事では直接糖が増えるようなものを食べなきゃいいんやなかと。ごはんを食べないで、肉とか、天ぷらとか食べる。僕はそれが正しいんやないかと思って、ごはんはデザートみたいにちょこっと食べるだけで。それはいかんのかね(笑)。
門脇:糖尿病の基本的な考え方としては、全体のカロリー制限が一番大事だと思います。
岸本:僕は食べたいだけ、食べとる。
門脇:日本人の食事は、平均すると糖質が60%なんですね。ですから、糖質を制限することが一番カロリー制限につながるんです。もう一つは、アディポネクチンの性質とも関係していて、なぜ血糖値が上がるかというと、インスリンが効きにくくなるから。なぜインスリンが効きにくくなるかというと、脂肪細胞が肥大してアディポネクチンが出なくなるから。そのことを考えると、結局は肥満を抑えるということが大事なので、脂肪やタンパク質も摂りすぎないということですね。
岸本:肉や天ぷらも食べすぎるといかんのですね。(笑)。今日はどうもありがとうございました。」
岸本先生は素人的な直感(?)で緩い糖質制限食は始められていますが、少し勉強してもっと門脇先生に突っ込んでもらいかったですね。
門脇先生は相変わらず迷信に沿ったは発言をされています。】
2013年11月08日 (金)
こんにちは。
東京・品川にて、2013年12月8日(日)13:00~16:35
一般社団法人 日本糖質制限医療推進協会主催の医療関係者対象セミナーを開催します。
たっぷり時間をかけて、質疑応答もして実践的な糖質制限食による糖尿病治療の実際やノウハウをお伝えします。
医療関係者対象なので、少し難しい内容が多くなります。
糖質制限食実践中に投薬する場合もありますが、そのこつなどもお話しします。
学術論文のお話もします。
今回は、糖尿病治療に絞って焦点を合わせてのお話です。
管理栄養士の実務的なお話しもあります。
医療関係者対象セミナーですので、参加費がやや高い設定ですが、スライドのCD(PDFファイル)も付いており、一般的な医療セミナーに比べればお得感もあるかなと自負しています。
医師・歯科医師・栄養士・看護師・薬剤師・鍼灸師など医療関係者の皆さん、振るってご参加ください。
なお、今回は密度の濃いセミナーとするため、限定50名までとさせていただきます。
残席僅かとなっていますので、お早めにお申し込みください。
江部康二
以下事務局からの案内です。
***************************
東京・品川にて医療関係者向けの講演会を開催いたします。
臨床における糖質制限食療法の導入について、三部構成で具体的かつ実践的に講義いたします。
第一部と第二部は理事長 江部康二による糖質制限食療法の基礎理論・症例の検討・薬剤の使い方・最新の動向についての講義、第三部は当協会アドバイザー(管理栄養士)による食事指導方法に関する講義となります。
//////////////////ご案内////////////////////
一般社団法人 日本糖質制限医療推進協会主催
医療関係者向け講演会
「糖尿病治療のための糖質制限食指導」
■日時: 2013年12月8日(日)13:00~ ※受付12:45~
■場所: TKP品川カンファレンスセンター カンファレンスルーム4C
〒108-0074 東京都港区高輪3-26-33 京急第10ビル4F
http://tkpshinagawa.net/access.shtml
■スケジュール:
第一部:13:00~14:05 「基礎理論」 ※講師A
第二部:14:05~15:10 「症例検討と薬剤の使い方」 ※講師A
休憩 15:10~15:25
第三部:15:25~16:35 「糖質制限食 食事指導の実際」 ※講師B
■講師
A:江部 康二 医師
(一財)高雄病院 理事長
(一社)日本糖質制限医療推進協会理事長
B:松本 桃代 管理栄養士
(一社)日本糖質制限医療推進協会 アドバイザー
佐々木 栄子 管理栄養士
(一社)日本糖質制限医療推進協会 アドバイザー
※講義時間・質疑応答時間について
①②は講座各50分、質疑応答各15分
③は講座50分、質疑応答20分を予定しております。
■対象:医療従事者(医師、歯科医師、薬剤師、看護師、栄養士、鍼灸師など)
■定員:50名
■補足:
・「糖尿病治療のための!糖質制限食パーフェクトガイド」(東洋経済新報社)
レベルの内容を予定しておりますので、事前に同著を読んでおいていただく
ことを推奨致します。
・参加者には映写資料データ(PDF)のCDを配布致します
■その他:関西地区でも医療関係者向け講演会を開催予定です(日程未定)。
■受講費:
・賛助会員 8,000円
・一般(非会員) 10,000円
■お支払い方法:クレジットカード/銀行振込/郵便振替 ※事前決済のみとなります。
■お申し込み方法
・賛助会員の方
事務局までメールにてお申し込み下さい。
その際に医療機関にて従事していらっしゃる職種をご記入願います。
・賛助会員入会をご希望の方
1.入会案内および会員規約をお読み下さい。
http://toushitsuseigen.or.jp/member.html
2.お申し込みはこちらのフォームからお願いします。
http://toushitsuseigen.or.jp/contact.php
「お問い合せ内容」欄に以下2点をご記入下さい。
①「12/8講演、受講希望」のコメント
②医療機関にて従事していらっしゃる職種
・一般(非会員)で、講演会の受講のみご希望の方
こちらのフォームよりお申し込み下さい。
https://ssl.form-mailer.jp/fms/b39d80ed271415
※フォーム内の「職種」欄に
医療機関にて従事していらっしゃる職種をご記入下さい。
■お申し込みの流れ
1.会員の方はメールにて、会員以外の方は各種フォームにてご連絡下さい。
2.事務局よりお支払い方法についてメールでご連絡します。
3.入金確認後、予約確定のメールをお送りします。
4.当日、直接会場までお越し下さい。
■注意事項
・予約制です。当日参加はできません。
・キャンセルは12月4日(水)までにお願い致します。
それ以降の返金には対応致しかねますので予めご了承ください。
////////////////////////////////////////////////
東京・品川にて、2013年12月8日(日)13:00~16:35
一般社団法人 日本糖質制限医療推進協会主催の医療関係者対象セミナーを開催します。
たっぷり時間をかけて、質疑応答もして実践的な糖質制限食による糖尿病治療の実際やノウハウをお伝えします。
医療関係者対象なので、少し難しい内容が多くなります。
糖質制限食実践中に投薬する場合もありますが、そのこつなどもお話しします。
学術論文のお話もします。
今回は、糖尿病治療に絞って焦点を合わせてのお話です。
管理栄養士の実務的なお話しもあります。
医療関係者対象セミナーですので、参加費がやや高い設定ですが、スライドのCD(PDFファイル)も付いており、一般的な医療セミナーに比べればお得感もあるかなと自負しています。
医師・歯科医師・栄養士・看護師・薬剤師・鍼灸師など医療関係者の皆さん、振るってご参加ください。
なお、今回は密度の濃いセミナーとするため、限定50名までとさせていただきます。
残席僅かとなっていますので、お早めにお申し込みください。
江部康二
以下事務局からの案内です。
***************************
東京・品川にて医療関係者向けの講演会を開催いたします。
臨床における糖質制限食療法の導入について、三部構成で具体的かつ実践的に講義いたします。
第一部と第二部は理事長 江部康二による糖質制限食療法の基礎理論・症例の検討・薬剤の使い方・最新の動向についての講義、第三部は当協会アドバイザー(管理栄養士)による食事指導方法に関する講義となります。
//////////////////ご案内////////////////////
一般社団法人 日本糖質制限医療推進協会主催
医療関係者向け講演会
「糖尿病治療のための糖質制限食指導」
■日時: 2013年12月8日(日)13:00~ ※受付12:45~
■場所: TKP品川カンファレンスセンター カンファレンスルーム4C
〒108-0074 東京都港区高輪3-26-33 京急第10ビル4F
http://tkpshinagawa.net/access.shtml
■スケジュール:
第一部:13:00~14:05 「基礎理論」 ※講師A
第二部:14:05~15:10 「症例検討と薬剤の使い方」 ※講師A
休憩 15:10~15:25
第三部:15:25~16:35 「糖質制限食 食事指導の実際」 ※講師B
■講師
A:江部 康二 医師
(一財)高雄病院 理事長
(一社)日本糖質制限医療推進協会理事長
B:松本 桃代 管理栄養士
(一社)日本糖質制限医療推進協会 アドバイザー
佐々木 栄子 管理栄養士
(一社)日本糖質制限医療推進協会 アドバイザー
※講義時間・質疑応答時間について
①②は講座各50分、質疑応答各15分
③は講座50分、質疑応答20分を予定しております。
■対象:医療従事者(医師、歯科医師、薬剤師、看護師、栄養士、鍼灸師など)
■定員:50名
■補足:
・「糖尿病治療のための!糖質制限食パーフェクトガイド」(東洋経済新報社)
レベルの内容を予定しておりますので、事前に同著を読んでおいていただく
ことを推奨致します。
・参加者には映写資料データ(PDF)のCDを配布致します
■その他:関西地区でも医療関係者向け講演会を開催予定です(日程未定)。
■受講費:
・賛助会員 8,000円
・一般(非会員) 10,000円
■お支払い方法:クレジットカード/銀行振込/郵便振替 ※事前決済のみとなります。
■お申し込み方法
・賛助会員の方
事務局までメールにてお申し込み下さい。
その際に医療機関にて従事していらっしゃる職種をご記入願います。
・賛助会員入会をご希望の方
1.入会案内および会員規約をお読み下さい。
http://toushitsuseigen.or.jp/member.html
2.お申し込みはこちらのフォームからお願いします。
http://toushitsuseigen.or.jp/contact.php
「お問い合せ内容」欄に以下2点をご記入下さい。
①「12/8講演、受講希望」のコメント
②医療機関にて従事していらっしゃる職種
・一般(非会員)で、講演会の受講のみご希望の方
こちらのフォームよりお申し込み下さい。
https://ssl.form-mailer.jp/fms/b39d80ed271415
※フォーム内の「職種」欄に
医療機関にて従事していらっしゃる職種をご記入下さい。
■お申し込みの流れ
1.会員の方はメールにて、会員以外の方は各種フォームにてご連絡下さい。
2.事務局よりお支払い方法についてメールでご連絡します。
3.入金確認後、予約確定のメールをお送りします。
4.当日、直接会場までお越し下さい。
■注意事項
・予約制です。当日参加はできません。
・キャンセルは12月4日(水)までにお願い致します。
それ以降の返金には対応致しかねますので予めご了承ください。
////////////////////////////////////////////////
2013年11月07日 (木)
こんばんは。
kimura さんから、糖尿病腎症と糖質制限食についてコメント・質問をいただきました。
kimura さん、日本腎臓病学会は「CKDガイド2012年」において、GFR:60ml/分 以上なら、たんぱく質制限食の必要なしと明言しました。
日本糖尿病学会も、2013年3月の提言で「CKDガイドに従う」と述べました。
すなわち、糖尿病腎症第3期Aまでは、腎臓病学会、糖尿病学会ともに、たんぱく質制限食は必要ないという見解です。
従いまして、GFRCr:116ml/min なら、たんぱく尿が陽性でも糖質制限食(高たんぱく食)を実践して何の問題もありません。
ご主人は、糖尿病腎症第3期Aの段階なので、糖質制限食OKです。
肥満からくる脂肪肝に関しても、スーパー糖質制限食が最も有効な食事療法です。
カロリ制限の必要はなく、厚生労働省のいう標準必要摂取カロリーを摂取していいです。
運動量の少ない男性なら、1850~2250kcal/日です。
スーパー糖質制限食で血糖コントロール良好となれば、たんぱく尿が改善することも充分期待できます。
1型糖尿病のバーンスタイン医師(内因性インスリンゼロ)も、「インスリン注射+糖質制限食」で糖尿病腎症第3期Aから、正常に回復しておられます。
カロリー制限・高糖質食では、理論的に血糖コントロールは不可能であり、必ず食後高血糖を生じます。
なお、糖尿病の薬を服薬しておられる場合は、そのままの量でスーパー糖質制限食を実践すると低血糖の恐れがありますので、糖質制限食に理解のある医師を是非捜してください。
江部康二
【13/11/07 kimura
糖尿病腎症について
はじめまして。
9月に主人が糖尿病の診断を受け、色々と勉強するうちにこちらにたどり着き、江部先生の書籍を購入させていただいて毎日糖質制限食を作ることに努めておりました。
その矢先、2度目の検診で糖尿病腎症の診断を受け、たんぱく質とカロリー制限の指導を受けたため、たんぱく質制限食へ切り替えました。 しかしながら、先日の、糖質制限食で腎症が改善したとの記事を拝見し、江部先生のご意見がいただけたら…と思い、コメント欄にて失礼ですがご質問させてください。
主人の診断結果は
空腹時血糖値:9/26 222→(糖質制限食)
10/10 113→(たんぱく質制限食)
10/24 114 HbA1c:9/26 9.8
GFRCr:116ml/min
尿中アルブミンCr:358mg/g
尿たんぱく:2+
この他、肥満による肝機能障害が疑われるため、1600kcal/日のカロリー制限があります。
このような数値の場合、たんぱく質制限食を続けるべきでしょうか。 また、病院での空腹時血糖測定だけでなく、食後血糖値も測定するべく、測定器を入手した方がよろしいでしょうか。
主治医からは、
・腎症は改善することはないので現状維持に努めましょう
・一食200gの白米を食べて良い
・仕事柄昼食で調整は難しいだろうから、朝・夕で調整を
と言われましたが、なんだか随分緩い気もして、これでは一日一日透析に近づいているのではないかという怖さと、他にできることがあるのなら一日でも早く始めた方がいい のではという焦りでいっぱいです。
実際、糖質制限食からたんぱく質制限食へ切り替えてから、血糖値や体重の減少も芳しくなく、とても不安です。
本人は、緩めの制限に安心しきっているのか、服薬のせいで力が出ないこともあり、他の可能性や治療法について話し合おうとしても、私の素人意見だからと聞き入れてくれ ません・・・ 】
kimura さんから、糖尿病腎症と糖質制限食についてコメント・質問をいただきました。
kimura さん、日本腎臓病学会は「CKDガイド2012年」において、GFR:60ml/分 以上なら、たんぱく質制限食の必要なしと明言しました。
日本糖尿病学会も、2013年3月の提言で「CKDガイドに従う」と述べました。
すなわち、糖尿病腎症第3期Aまでは、腎臓病学会、糖尿病学会ともに、たんぱく質制限食は必要ないという見解です。
従いまして、GFRCr:116ml/min なら、たんぱく尿が陽性でも糖質制限食(高たんぱく食)を実践して何の問題もありません。
ご主人は、糖尿病腎症第3期Aの段階なので、糖質制限食OKです。
肥満からくる脂肪肝に関しても、スーパー糖質制限食が最も有効な食事療法です。
カロリ制限の必要はなく、厚生労働省のいう標準必要摂取カロリーを摂取していいです。
運動量の少ない男性なら、1850~2250kcal/日です。
スーパー糖質制限食で血糖コントロール良好となれば、たんぱく尿が改善することも充分期待できます。
1型糖尿病のバーンスタイン医師(内因性インスリンゼロ)も、「インスリン注射+糖質制限食」で糖尿病腎症第3期Aから、正常に回復しておられます。
カロリー制限・高糖質食では、理論的に血糖コントロールは不可能であり、必ず食後高血糖を生じます。
なお、糖尿病の薬を服薬しておられる場合は、そのままの量でスーパー糖質制限食を実践すると低血糖の恐れがありますので、糖質制限食に理解のある医師を是非捜してください。
江部康二
【13/11/07 kimura
糖尿病腎症について
はじめまして。
9月に主人が糖尿病の診断を受け、色々と勉強するうちにこちらにたどり着き、江部先生の書籍を購入させていただいて毎日糖質制限食を作ることに努めておりました。
その矢先、2度目の検診で糖尿病腎症の診断を受け、たんぱく質とカロリー制限の指導を受けたため、たんぱく質制限食へ切り替えました。 しかしながら、先日の、糖質制限食で腎症が改善したとの記事を拝見し、江部先生のご意見がいただけたら…と思い、コメント欄にて失礼ですがご質問させてください。
主人の診断結果は
空腹時血糖値:9/26 222→(糖質制限食)
10/10 113→(たんぱく質制限食)
10/24 114 HbA1c:9/26 9.8
GFRCr:116ml/min
尿中アルブミンCr:358mg/g
尿たんぱく:2+
この他、肥満による肝機能障害が疑われるため、1600kcal/日のカロリー制限があります。
このような数値の場合、たんぱく質制限食を続けるべきでしょうか。 また、病院での空腹時血糖測定だけでなく、食後血糖値も測定するべく、測定器を入手した方がよろしいでしょうか。
主治医からは、
・腎症は改善することはないので現状維持に努めましょう
・一食200gの白米を食べて良い
・仕事柄昼食で調整は難しいだろうから、朝・夕で調整を
と言われましたが、なんだか随分緩い気もして、これでは一日一日透析に近づいているのではないかという怖さと、他にできることがあるのなら一日でも早く始めた方がいい のではという焦りでいっぱいです。
実際、糖質制限食からたんぱく質制限食へ切り替えてから、血糖値や体重の減少も芳しくなく、とても不安です。
本人は、緩めの制限に安心しきっているのか、服薬のせいで力が出ないこともあり、他の可能性や治療法について話し合おうとしても、私の素人意見だからと聞き入れてくれ ません・・・ 】