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2013年8月の、糖質制限食、講演・講座・シンポジウムのご案内
こんばんは

2013年8月の、糖質制限食、講演・講座・シンポジウムのご案内です。


岐阜ハートセンター「ハートの日」

http://blog.gifu-heart.jp/2013/06/post-8690.html
対象:一般
参加費:無料
日時:2013年8月10日(土)
健康イベント:11:00~14:00 栄養教室、運動教室
ハート講演会:14:00~16:15
ハート座談会:16:15~16:45
講師:大下大圓住職 江部康二 上野克己院長
会場:じゅうろくプラザ 岐阜市橋本町1丁目10番地11

14:00~15:00 大下大圓住職「生きる意味とこころのケア」
15:15~16:15 江部康二「糖質制限食によるメタボコントロール」
16:15~16:45  座談会「ハートのケアと心のケア」

お問い合わせ:ハートの日in GIFU 実行委員会(担当稲田)
電話:058-277-2277


第2回「エビデンスに基づく統合医療(eBIM)研究会」
http://www.ebim.or.jp/
日 程: 2013年8月10日(土)13:00~
         8月11日(日)9:00~17:00

8月11日(日)15:00~17:00
シンポジウム2「エビデンスに基づく食事療法」
 糖質制限食の有効性と安全性 江部康二
 ロコモ・肥満患者と糖質制限食と運動 中村巧先生
 
会場:大阪大学中之島センター(大阪市北区中之島4-3-53)
テーマ:これからの医療に求められるもの、統合医療の将来像
主催:エビデンスに基づく統合医療研究会 http://www.ebim.or.jp/
共催:大阪大学大学院医学系研究科 生体機能補完医学寄附講座
参加登録料:一般・医療従事者¥5000- 学生¥1000-
問い合わせ先:日本コンベンションサービス株式会社
電話:06-6221-5933


朝日カルチャーセンター京都教室
対象:一般
受講料:会員 2,940円  一般 3,465円
日時:2013年8月20(火)13:00~14:30 
会 場:朝日カルチャーセンター京都
演題:「糖質オフによるダイエットおよび健康への効用」 
講師:江部康二
お問い合わせ:朝日カルチャーセンター京都教室
電話:075-231-9693


朝日カルチャーセンター中之島教室
対象:一般
受講料:会員 2,415円  一般 2,835円
日時:2013年8月31(土)13:00~14:30 
会 場:朝日カルチャーセンター中之島
演題:生活習慣病と糖質制限食 -その有効性と安全性-
    - 糖尿病・動脈硬化・がん-
講師:江部康二
お問い合わせ:朝日カルチャーセンター中之島教室
電話:06-6222-5222
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
『糖質制限の健康おつまみ』 江部康二 検見崎聡美 著、 発売
こんにちは。

『糖質制限の健康おつまみ』 江部康二 検見崎聡美 著  東洋経済新報社
2013年8月2日発売です。

アマゾンで購入できます。





大好評の『糖質制限の「主食もどき」レシピ』に引き続き、人気料理家・検見崎聡美先生とコラボした第二弾!です。

ダイエット、糖尿病対策などに大人気の糖質制限食は、基本的に“おかず食いの食事療法で、種類を選べばアルコールもOKなので、お酒好きに適しているといわれています。

本書は、そうした糖質制限食の長所を生かし、おつまみを中心に紹介するレシピ集です。

居酒屋のメニューのような楽しい構成で、「おいしく」「楽しく」「ストレスなく」糖質オフ生活を続けたい人たちにもってこいの内容になっています。

レシピの中には、糖質制限ではNGのはずの

「肉じゃが」「ポテサラ」「鶏のから揚げ」「ナポリタン」「焼きうどん」「羽根つき餃子」

などもあり、代替食材をうまく使うことにより本物と同じ食感と味が楽しめます。

種類も、定番の居酒屋メニューから、「アジア風おつまみ」「バル風タパス」まで幅広い人気おつまみが満載なので、「ウチ飲み」に楽しい変化をつけることができます。

もどき食材を使った「締めの麺&ご飯」「ひんやりスイーツ」も紹介しているので、炭水化物好き、女性にもたまらない1冊となっています。 

また、「糖質制限食で飲んでいいお酒の話」「糖質制限食の健康おつまみ 5つのポイント」などお役立ち情報も充実していますので、上戸のかたにも、糖質制限食ビギナーにもおすすめです。

<主要目次>
第1章 とりあえずの簡単おつまみ
第2章 居酒屋おつまみ
第3章 肉と魚のおつまみ
第4章 小皿おつまみ
第5章 締めのご飯と麺
第6章 別腹スイーツ


江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖尿病網膜症手術で入院、糖質制限食継続は?
こんばんは。

ジョー さんから、糖質制限食でご主人の血糖値改善という嬉しい報告と、糖尿病網膜症手術で入院中の糖質制限食についてのコメントをいただきました。

ジョーさん、拙著の御購入、ありがとうございます。

データ改善、良かったですね。

空腹時血糖値が300mg/dl以上になることもあったのが、90mg/dl前後に改善とは素晴らしいです。

現在、血糖値正常でも過去の高血糖時代の消えない借金(糖尿病網膜症)があるとご主人のように手術が必要になることもあります。

一方、血糖コントロール良好なら術後の経過も良いし、今後新たに網膜症が進行する可能性もないので安心です。

そして手術成功して無事退院、おめでとうございます。

退院日に、思う存分焼き肉堪能も良かったですね。(⌒o⌒)v

さて入院中のご苦労、お察しします。

私も過去声帯ポリープの手術で入院して、同様の経験をしました。

『初日のお昼のメニューが、いきなりの「うな丼」です!

その後も、「カレーライス」「冷やしうどん」などなど....糖質制限食を実行している者にとっては、めまいのするようなメニューが続きました(笑)

入院3日目。血糖値は投薬(持続型のインシュリン注射とアマリール)しているにも関わらず、空腹時血糖値が300を超えてきました!!!』


これは、ひどいですね。σ(=_=;)ヾ 

うな丼やカレーライスはダブル炭水化物で、糖質の量は半端じゃないです。

血糖値300mg超えも、さもありなんです。

『このままではマズイ!と、先生の著書にもありましたように病院で出される糖尿食のうち白米などの主食を残しおかずだけを食べ、後は自宅からゆで卵や野菜サラダ、豆腐などを持参しなんとか、空腹時血糖値90〜110に落ち着くようになりました。

毎食、主食を残す主人に病院側は食欲があるのなら完食するよう促し、栄養士まで病室へやってきて、食べろ!いや、食べない!の押し問答となりました´д` ;
当然、両者一歩も引かず(笑)』


いやはや、大変でしたね。

しかし、血糖に関しては、自己管理、自己防衛しかありません。

血糖値300mg超えとかになったら、術後の経過も心配です。

うな丼やカレーライスで現実に血糖300mg超え(今ここにある危機)にさせておいて、何の反省もないのが、私には不思議でなりませんが、常識の壁なのでしょうね。( ̄_ ̄|||)

ともあれ、主食抜きの自己管理で血糖が落ちついて、良かったです。

京都ご在住なら、高雄病院、江部診療所、高雄病院京都駅前診療所などありますので、 眼科が一段落したら、診療予約をおとりいただけば幸いです。

持続型のインシュリン注射とアマリール内服なら低血糖には充分ご注意くださいね。

スーパー糖質制限食で、アマリールの減量・離脱は可能と思いますよ。


江部康二


【13/08/01 ジョー
糖尿網膜症で入院
江部先生はじめまして。
いつも、先生の著書・ブログには
お世話になっております。
京都在住のジョーと申します。

長年糖尿病(の自覚があまりなく...)を患っていた主人が、先生の著書と出会い糖質制限食をはじめたのが数ヶ月前。

空腹時血糖値が300以上になることもある重症患者だった主人も、投薬と併用しながらの糖質制限食により、空腹時血糖値が90前後と劇的に改善されていきました。

しかし、内科の主治医にはなかなか糖質制限食を認めてもらえず...さらに、長年の蓄積もあり糖尿網膜症で硝子体手術を受ける事になってしまいました。

先日、手術のため市内のK大学附属病院へ入院し、無事手術も成功!視力も1.2 網膜剥離もなく昨日退院となりました。


さて、今日コメントさせていただいたのは、K大病院の糖尿食についてです。

主人は糖尿網膜症で入院しているのですから、当然の事ながら糖尿食が出される訳ですが....

初日のお昼のメニューが、いきなりの「うな丼」です!
その後も、「カレーライス」「冷やしうどん」などなど....糖質制限食を実行している者にとっては、めまいのするようなメニューが続きました(笑)

入院3日目。血糖値は投薬(持続型のインシュリン注射とアマリール)しているにも関わらず、空腹時血糖値が300を超えてきました!!!

このままではマズイ!と、先生の著書にもありましたように病院で出される糖尿食のうち白米などの主食を残しおかずだけを食べ、後は自宅からゆで卵や野菜サラダ、豆腐などを持参しなんとか、空腹時血糖値90〜110に落ち着くようになりました。

毎食、主食を残す主人に病院側は食欲があるのなら完食するよう促し、栄養士まで病室へやってきて、食べろ!いや、食べない!の押し問答となりました´д` ;

当然、両者一歩も引かず(笑)

いかに、世の糖尿食が無意味であるかを身を持って痛感しましたし、また、一人でも多くの糖尿人の方々が一日も早く糖質制限食と出会われます事を切実に願います。

退院した昨日は、糖質ドットコムで購入した糖質制限の焼肉のタレ(めちゃくちゃ美味しかったです!)で思う存分焼肉を堪能した主人でありました♪( ´▽`)

このまま、糖質制限食を続け、これ以上合併症がでないよう夫婦共々頑張って行く所存でございます! 】




テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
「糖尿病治療のための!糖質制限食パーフェクトガイド」予約受付中
こんばんは

「糖尿病治療のための!糖質制限食パーフェクトガイド」江部康二著
東洋経済新報社 2013年8月
アマゾンで予約受付中です。



今回の本、¥ 3,465と、高いです。 m(_ _)m

医家向けに書いた初めての本です。

一般の人には少し難しいと思います。

医師・医療関係者・専門的な知識を得たい人のための本です。

エビデンスレベルの高い研究論文から、従来の糖尿病治療の限界を証明し、糖質制限食の有効性や安全性を実証しました。

論文も各章で整理して、読者が調べやすいように配慮してあります。

繰り返される非科学的な糖質制限食批判へも徹底反論しています。

食事指導・投薬方針など、高雄病院で行われている治療の実際も公開し、これからの糖尿病治療、メタボ・肥満対策の具体的な指針を示しました。

平均血糖変動幅増大と食後高血糖の酸化ストレスリスクなども詳しく考察しています。

内容紹介

【主要目次】
第1章 糖質制限食に関するエビデンス
第2章 従来の糖尿病治療の限界を証明する研究
第3章 糖質制限食への批判に答える研究
第4章 生理学的な事実
第5章 生理学から見る糖質制限食の安全性
第6章 栄養学的な事実
第7章 糖質制限食の実際
第8章 糖質制限食の可能性


◆前帯コピー

医師をはじめ医療関者、専門的な知識を得たい人--必読!

もう、知らないではすまされない!

エビデンスレベルの高い最新研究から、従来の糖尿病治療の限界を証明し、糖質制限食の有効性や安全性を実証。
繰り返される非科学的な糖質制限食批判へも徹底反論。

食事指導・投薬方針など、高雄病院で行われている治療の実際も公開し、これからの糖尿病治療、メタボ・肥満対策の具体的な指針を示す。


◆後帯コピー

これからの糖尿病治療、メタボ・肥満対策のバイブル

三大栄養素の生理学的な事実から考えて、血糖コントロールの上で、従来の高糖質の治療食よりも糖質制限食のほうが有利となります。

さらに、体重減少、体内の脂質状況の改善についても効果があることは、複数の非常にエビデンスレベルの高い研究により証明されています。

近年、大きな注目を集めている、食後高血糖の防止、血糖変動幅の縮小、低血糖の予防に関しても、糖質制限食は抜群の効果があり、ますます評価が高まっています。

事実、欧米では、数々のエビデンスがあり、既に糖質制限食の有効性と安全性については認められていて、公式な治療食の選択肢の一つとなっています。

これからの糖尿病治療において、日本でも、糖質制限食は重要な選択肢となるでしょう。
(本書「まえがき」より)


☆出版社からのコメント
糖質制限食の最新理論から、高雄病院での治療の実際までを公開した、著者初めての医学書です。
医師はじめ医療関係者必見です。
「日本糖尿病学会への提言」も収録しています。



テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
2013. 7. 23の日経メディカルの能登氏の記事への反論
こんにちは。

2013. 7. 23の日経メディカルのHP

http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/series/noto/201307/531703.html

「炭水化物制限の方が総カロリー制限より減量効果が大きい。○か×か?」

という能登氏執筆の記事において

イスラエルのIris Shai先生の論文(ニューイングランド・ジャーナル掲載)

DIRECT(Dietary Intervention Randomized Controlled Trial)4)について、

問題点を指摘しておられます。


DIRECTの結論は、

イスラエルの322人(男性86%)

(1)低脂肪食(カロリー制限あり)女性1500kcal、男性1800kcal

(2)オリーブ油の地中海食(カロリー制限あり)女性1500kcal、男性1800kcal

(3)低炭水化物食(カロリー制限なし)

3群の食事法を2年間実施。

低炭水化物食が、最も体重減少し、HDL-Cも増加。

36名の糖尿病患者において低炭水化物食群だけがHbA1cが有意差をもって改善。

です。


糖質制限群は、最初の2ヶ月は20g/日に糖質を制限、

その後3ヶ月目からは徐々に緩めて120g/日までOKと設定しています。

しかしながら、6ヶ月後、12ヶ月後、24ヶ月後、

40~41%の糖質を摂取しています。


つまり、このDIRECT論文も、

糖質40%の糖質制限食群(中糖質群)と

糖質約50%の低脂肪食群、地中海食群(高糖質群)を

比べた研究ということになります。

それで女性1500kcal、男性1800calのカロリー制限ありの他の2群に摂取カロリーを合わせてみると糖質制限食群でも、女性で150g/日、男性で180g/日の炭水化物を摂取していたことになります。

高雄病院のスーパー糖質制限食とは、3ヶ月以降の糖質摂取量が異なる研究です。


それでは、能登氏のいうDIRECTの問題点を検証してみます。


能登氏

『まず、炭水化物制限食を1年以上継続できた人が約80%しかいなかった点である。』


この点に関しては、以下の精神科医医師Aさんのコメント(13/07/26)があります。

「原文のFig.1をよく読んでみよう


-----低脂肪食-地中海食-低炭水化物食

開始時---104---109----109名

06か月---104---107----105

12か月---100---105----102

18か月---096---096----089

24か月---094---093----085

http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa0708681#t=article

ごらんのように、炭水化物制限食を1年間継続できた人が約93.5%、

1年6ヶ月継続できた人が約81.7%、2年間継続できた人が約78.0%であった。

能登氏の文章表現は疑問である。」



精神科医師Aさん、ありがとうございます。

ご指摘通りと思います。


能登氏

『3食群間で総カロリーが異なっており,糖質制限食の総カロリーが最も低かったため,減量効果が糖質制限によるものなのか総カロリー制限によるものなのか結論づけることができない。』


これは、不思議です。論文をきっちり読まれたのでしょうか?

まずベースラインの総摂取カロリーや、タンパク質・脂質・糖質摂取組成は、無作為割り付け試験ですので基本的に同一で、それが出発点です。

原著の論文には、試験開始後3群とも、出発点のベースラインからは、日々の摂取カロリーが、6ヶ月後、12ヶ月後、24ヶ月後と全て、有意に減少しています。

そして、ベースラインからのカロリー減少幅に3群で有意差はないということが明記してあります。

つまり、原著において、著者が総摂取カロリーに有意差がないと明記しているのを無視して「3食群間で総カロリーが異なっており,糖質制限食の総カロリーが最も低かった」と能登先生が述べておられるのは、いくら何でも著者のShai先生に失礼だと思います。

それから、低脂肪食と地中海食は女性1500kcal、男性1800kcalというカロリー制限があったのに対して、糖質制限はカロリー無制限というハンディキャップがありました。

それにも関わらず、糖質制限食群の場合も他の2群と同等の摂取カロリー減が認められたのは一見不思議です。

理由があるとすれば、満足感の高い食事であったので多くのカロリーを摂取する必然性がなかったということでしょうか。

これは、あくまでも仮説ですが、糖質制限食の一つの利点と言えるかもしれません。

能登氏

『その後発表された報告では,6年後には3食群ともほぼベースラインの体重に戻っていた。』


これも、結論をねじ曲げた表現でフェアではありません。

「DIRECT 後の4年間のフォローアップ研究」が実施され、

6年後も、体重減少の幅は小さくなりましたが、糖質制限食と地中海食では体重減少に関してまだ統計的有意差を保っていました。

統計的有意差があるのを無視して、3群とも一緒くたにするのは、能登先生、如何なものでしょう。

唯一脂質制限食だけが、6年後には体重減少の有意差が無くなっていました。

ただ有意差はあったのですが、一旦減った体重が一定リバウンドしたのは、スーパー糖質制限食のように、糖質12%で継続せずに、40%くらい摂取したためと思われます。スーパー糖質制限食ならリバウンドしません。

同じ論文を読んで、能登先生がこのような歪曲した解釈を、医事新報という定評ある医学雑誌や日経メディカルに載せられたことは、極めて残念です。

能登氏

『総カロリーは同じだが、炭水化物、蛋白質、脂質の構成比率が異なる食事による減量効果の比較試験が09年に米国から発表された。その結果は、高炭水化物摂取群と炭水化物制限群では2年後の減量効果に有意差を認めなかったというものだった(図4)8)。』


この引用論文が、昨日(2013.7.31)の本ブログ記事で批判したものです。



江部康二


☆☆☆以下は

2013. 7. 23の日経メディカルのHP

http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/series/noto/201307/531703.html

「炭水化物制限の方が総カロリー制限より減量効果が大きい。○か×か?」

という能登氏執筆の記事からの抜粋です。



・・・前略

<減量に“効く”のは、カロリー制限>

 では具体的に、どのような減量法が効果的なのだろうか。

減量は、摂取カロリー制限や栄養指導、運動、行動変容、
精神状態の改善などをトータルに行うことが重要である。

中でも今回は、第2回連載の“続編”として「食事療法」に関するエビデンスをレビューしてみたい。

 前回解説した通り、炭水化物(糖質)制限を行えば、短期間で顕著に減量する。

では、炭水化物制限の方が総カロリー制限より減量効果は大きいのだろうか。

 レベルの高いエビデンスでは、現時点で両者の効果に有意な差はない。

冒頭の問題の答えは「×」である。

2008年、「炭水化物制限食」「脂質制限食」「地中海式食」の3群による減量効果の比較試験の結果がイスラエルから発表され、2年間の追跡期間で炭水化物制限食による減量効果が最も大きいことが実証され4)、注目を集めた(図2)。

しかし、この研究にはいくつか問題点が存在する。

まず、炭水化物制限食を1年以上継続できた人が約80%しかいなかった点である。

また,3群の中で炭水化物制限食群の総カロリーが最も低かったため(論文発表後に指摘されたため別報にて開示5)、減量効果が炭水化物制限によるものなのか総カロリー制限によるものなのか結論づけることができない問題がある。

さらに、その後発表された続報では、6年後には3群共ほぼベースラインの体重に戻っていたのである(図3)6)。

06年に発表されたメタアナリシスでは、脂質制限食と比較して炭水化物制限食は開始後6カ月までは有意な体重減少をもたらすが、継続率は50~70%で、1年後には有意差は消失することが報告された7)。

一方、総カロリーは同じだが、炭水化物、蛋白質、脂質の構成比率が異なる食事による減量効果の比較試験が09年に米国から発表された。その結果は、高炭水化物摂取群と炭水化物制限群では2年後の減量効果に有意差を認めなかったというものだった(図4)8)。


・・・後略



著者プロフィール

能登洋(国立国際医療研究センター病院 糖尿病・代謝・内分泌科 医長)

●東大医学部卒。同大附属病院、ベス・イスラエル医療センター(米国)、東京厚生年金病院、テキサス大サウスウェスタン医療センター(同)などを経て、2009年から現職。10年から東京医科歯科大臨床教授。



<参考文献>

1)Wing RR. Long-term effects of a lifestyle intervention on weight and cardiovascular risk factors in individuals with type 2 diabetes mellitus: four-year results of the Look AHEAD trial. Arch Intern Med. 2010;170:1566-75.

2)Rejeski WJ, Ip EH, Bertoni AG, et al. Lifestyle change and mobility in obese adults with type 2 diabetes. N Engl J Med. 2012;366:1209-17.

3)国立国際医療研究センター病院 糖尿病標準診療マニュアル(一般診療所・クリニック向け)

4)Shai I, Schwarzfuchs D, Henkin Y, et al. Weight loss with a low-carbohydrate, Mediterranean, or low-fat diet. N Engl J Med. 2008;359:229-41.

5)Moller K, Krogh-Madsen R. Weight loss with a low-carbohydrate, Mediterranean, or low-fat diet. N Engl J Med. 2008;359:2170; author reply 1-2.

6)Schwarzfuchs D, Golan R, Shai I. Four-year follow-up after two-year dietary interventions. N Engl J Med. 2012;367:1373-4.

7)Nordmann AJ, Nordmann A, Briel M, et al. Effects of low-carbohydrate vs low-fat diets on weight loss and cardiovascular risk factors: a meta-analysis of randomized controlled trials. Arch Intern Med. 2006;166:285-93.

8)Sacks FM, Bray GA, Carey VJ, et al. Comparison of weight-loss diets with different compositions of fat, protein, and carbohydrates. N Engl J Med. 2009;360:859-73.

9)Foster GD, Wyatt HR, Hill JO, et al. Weight and metabolic outcomes after 2 years on a low-carbohydrate versus low-fat diet: a randomized trial. Ann Intern Med. 2010;153:147-57.

10)Dansinger ML, Gleason JA, Griffith JL, Selker HP, Schaefer EJ. Comparison of the Atkins, Ornish, Weight Watchers, and Zone diets for weight loss and heart disease risk reduction: a randomized trial. JAMA. 2005;293:43-53.

11)Wadden TA, Volger S, Sarwer DB, et al. A two-year randomized trial of obesity treatment in primary care practice. N Engl J Med. 2011;365:1969-79.

12)Appel LJ, Clark JM, Yeh HC, et al. Comparative effectiveness of weight-loss interventions in clinical practice.N Engl J Med. 2011;365:1959-68.

13)Maggard-Gibbons M, Maglione M, Livhits M, et al. Bariatric surgery for weight loss and glycemic control in nonmorbidly obese adults with diabetes: a systematic review. JAMA. 2013;309:2250-61.

14)Schauer PR, Kashyap SR, Wolski K, Brethauer SA, Kirwan JP, Pothier CE, Thomas S, Abood B, Nissen SE, Bhatt DL. Bariatric surgery versus intensive medical therapy in obese patients with diabetes. N Engl J Med. 2012;366:1567-76.

15)kramuddin S, Korner J, Lee WJ, et al. Roux-en-Y gastric bypass vs intensive medical management for the control of type 2 diabetes, hypertension, and hyperlipidemia: the Diabetes Surgery Study randomized clinical trial. JAMA. 2013;309:2240-9.
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット