日本医事新報、能登氏の論文で引用されている論文の検証
こんにちは。

日本医事新報2013年4月6日号に『糖質制限食による長期的な影響』という論文が掲載されました。

国立国際医療研究センター病院糖尿病・代謝・内分泌科医長
東京医科歯科大学医学部臨床教授、能登洋氏が筆者です。

本日の記事は、『糖質制限食による長期的な影響』で引用されている論文について検証します。

【能登氏の論文からの抜粋
「Sacks FM, et al : N Engl J Med 360: 859, 2009. 」(☆)

総カロリー制限食による減量効果

総カロリーは同じだが糖質・蛋白質・脂質の構成比率が異なる食事による減量効果比較試験が2009年に米国から発表された.その結果は,高糖質摂取群と糖質制限群では2年後の減量効果に有意差を認めなかったというものだった(ベースライン平均体重約93kg,平均減量約3kg).蛋白質・脂質に関してもそれぞれ高摂取群と制限群で有意差を認めなかった.興味深いことに,この研究では栄養指導回数に比例して減量効果が増加することが示唆され,頻回の個別化指導の効果が期待される.】


この能登氏が引用したSacksらのニューイングランド・ジャーナル掲載の論文は、デザイン的に途中から破綻しており、結論はかなり無理があり、信頼度も低いものです。

このような信頼度の低い論文を引用されるとは、能登先生、残念です。

NEJM誌2009年2月26日号に掲載された米国Harvard公衆衛生大学院のFrank M. Sacks氏らの

「ダイエットの種類は減量の成否に影響しない。」

「3大栄養素の摂取割合よりも総熱量の制限が重要である。」

という結論の論文は、カロリー神話肯定のために、無理矢理作られたと言えます。

研究は、811人を4グループに分けて、2年間経過を追ったものです。

この研究では、高糖質食と中糖質食の比較検討が行われていたのですが、本当の低糖質食(糖質制限食)のグループ(糖質12%)はありません。

この研究のデザインした

高糖質食(低脂肪/標準たんぱく食)は、糖質65%、
低糖質食(高脂肪/高たんぱく食)は、糖質35%、

です。

高雄病院の糖質制限食の糖質12%に比べると、到底、低糖質食とは言えず、35%は、せいぜい中糖質食です。

また、研究の最初のデザインでは、糖質65%と糖質35%で、30%の差がありました。

しかし、6ヶ月経過した時点で、57.5%と43%で、早くもその差は14.5%と半分以下に減っています。

しかも2年間経過した時点で、

高糖質食グループの糖質割合は53.2%

とさらに減っており、

低糖質食グループの糖質割合は42.9%でした。

高糖質食グループと低糖質グループの糖質摂取比率の差は、僅か、10.3%と当初の1/3に減少しており、これでは体重減少に、有意差がでなくても当然です。

本来、当初の30%の差というデザインが、6ヶ月目で14.5%の差しかなくなった時点で、デザイン的には破綻しており、研究中止してもおかしくありません。

Sacksらの論文の結論を、明確にすると、

「同一摂取カロリーで、糖質53.2%と糖質42.9%くらいの差では2年後の体重減少に有意差は認められない。」

となります。

すなわち、「糖質制限食(糖質12%)に減量効果がない」と言えるような論文ではありません。

そして当初、目指したはずの

高糖質食(低脂肪/標準たんぱく食)、糖質65%
低糖質食(高脂肪/高たんぱく食)、糖質35%

の比較検討とは、2年後は全く別物となってしまっています。

糖質65%と糖質35%なら、減量効果に有意差がでた可能性もありえます。

このような、質の悪い論文が、ニューイングランド・ジャーナルに載ることが不思議であり、残念です。


江部康二



(☆)
Sacks FM, et al:Comparison of Weight-Loss Diets with Different Compositions of Fat, Protein, and Carbohydrates: N Engl J Med Volume 360: 859-873 Feb.26,2009

NEJM誌2009年2月26日号、
米国Harvard公衆衛生大学院のFrank M. Sacks氏らの論文からの抜粋。

811人(51±9歳、男性が36%)の過体重または肥満の成人を4等分し、
無作為に以下の食事療法のいずれかに割り付けた:

エネルギーの摂取比率がそれぞれ
脂質、     たんぱく質、      炭水化物     
20%、     15%、         65%(低脂肪/標準たんぱく食)
20%、      25%、        55%(低脂肪/高たんぱく食)
40%、     15%、         45%(高脂肪/標準たんぱく食)
40%、      25%、         35%(高脂肪/高たんぱく食)

 低脂肪/標準たんぱく食群:
  1636kcal、26.2%、17.6%、57.5%(6カ月時)
  1531kcal、26.5%、19.6%、53.2%(2年時)

 低脂肪/高たんぱく質食群:
  1572kacl、25.9%、21.8%、53.4%(6カ月時)
  1560kcal、28.4%、20.8%、51.3%(2年時)

 高脂肪/標準たんぱく食群: 
  1607kcal、33.9%、18.4%、49.1%(6カ月時)
  1521kcal、33.3%、19.6%、48.6%(2年時)

 高脂肪/高たんぱく食群:
 1624kcal、 34.3%、22.6%、43%(6カ月時)
 1413kcal、 35.1%、21.2%、42.9%(2年時)

 摂取熱量と共に運動量も、4群間に差はなかった。



テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
血糖値の上がらない白ワイン 糖質制限ドットコムより発売です
おはようございます。

先日ご紹介した、糖質制限ドットコムの糖質制限ワイン、「Sarmentum(サーメンタム)」

ワイン

朝一番から、

「早速沢山の注文を頂きました、ドクター江部ブログ読者の皆さん、ありがとうございました。」

とあらてつさんが喜んでいました。

紹介した私も嬉しいです(^O^)

以外だったのが、白よりも赤が沢山売れたそうです。

皆さん、糖質セイゲニストの皆さん、私と同じく赤好きの方が多いのですね(^_^)

確かにこのSarmentum Merlot Barrica 2009、なかなか美味しいです。

一度飲んでもらうと気に入ってもらえるのではないでしょうか(^^)

ですが、白ワインの Sarmentum Xarel.lo もどうしてなかなかの出来で、なんと言っても白ワインなのに血糖値に影響を与えないところが素晴らしいです。

かと言ってトンデモなく辛口かといえばそうではなく、白ワイン独特のフルーティーさと甘さを兼ね備えているところがスゴイです(^^)

醸造元のクリストフさんが「この白ワインは自信作だ!」と言っていたのもうなずけます。

もちろん、私、江部康二で人体実験済みです。


18:05 テニス後で空腹時血糖値:91mg

あらてつのスペインワイン白を約1/2本、摂取

30分後血糖値:93mg
60分後血糖値:92mg


クリストフさん、いい仕事してくださいました(^O^)

今の季節、キリッと冷やして飲むのにピッタリですね。

炭酸水で割ってもらってもいいと思います。

このフルーティーで爽やかなところは、女性に人気がでそうです。

世界初の糖質制限ワイン専門ブランド

糖質制限ワイン サーメンタム
http://www.toushitsuseigen.com/shop/spa_wine.html

左党の糖質セイゲニストの皆さんのみならず、女性読者の皆さんも是非お試しあれ。



江部康二




テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限専門ワイン、糖質制限ドットコムから発売です。
こんばんは。

あらてつさんの糖質制限ドットコムより、なんと今度はワインが発売されました。

ワイン

カロリー制限食では真っ先に禁止される「アルコール」ですが、糖質制限食では、種類を選べばOKとしています。

焼酎、ウイスキー、ブランデーなどの蒸留酒は糖質が0なので飲んでも血糖値に影響を与えません。

一方、ビールや日本酒なのど醸造酒は糖質量が多く、糖質制限食ではNGとなります(^_^;)

同じ醸造酒でも、赤ワインや辛口の白ワインは糖質量が少いので、適量であればOKとしました(^O^)

ですが、この「適量」が分かりませんとよくご質問を頂きます。

確かに、尿糖試験紙で測るにもワインを開けてしまわないといけませんし、沢山のワインの中でどんなワインを選んでいいのか正直なところ分かりにくいです。

糖質制限食実践中でも安心して飲めるワインはないものか?

そう考えたあらてつさん、オリーブオイルのモリドル社との商談にスペインに行った時、ワインの醸造所に「糖質制限でワイン作って!」と頼み込んできました。

紆余曲折を経て完成いたのが、Sarmentum(サーメンタム)

糖質制限専門ワインです。

あらてつさんが現地で尿糖試験紙で検査、合格したものを日本に持ち帰り、例によって、私、江部康二自らが血糖測定、見事に合格です。

空腹時でボトル半分開けるのはさすがにキビシイものがありましたが、これで糖質セイゲニストに皆さんに安心して飲んでもらえるワインが出来ると思うと、感無量です(^O^)

糖質制限食の定番、赤ワインに加え、本格白ワインも糖質制限で醸造です。


醸造元、コビデス社クリストフ氏より解説をご紹介します。


●Vino tinto(赤ワイン)

Sarmentum Merlot Barrica 2009

100%ペネデスのブドウ畑原産メルローを使い醸造。

収穫物は厳選し、精製には細心の注意を払っています。

アメリカンオーク樽で6ヶ月間寝かせ、当社ワイナリーにて最終調整したものです。

樽がもつザクロ色のトーンをもつ、鮮紅色が特徴です。

口の中では、パワフルでありながらまろやかで、後味が長く続き、バランスが取れています。テイスティングをすると、最初にメルローの品種の味が来て、あとからアメリカンオーク樽による、木の優しい味がします。

メルロー独自の、カカオやコーヒーといった類の香りと、樽から来る香ばしい感じがします。

米料理、チーズ、ソーセージ、鳥肉、肉の煮込み料理などのおともにおすすめです。

*Barricaはスペイン語で「樽」を意味し、600リットル以下の木樽で熟成した
 ワインに表示できます。

●Vino blanco(白ワイン)

Sarmentum Xarel.lo

ブドウ品種は、100%ペネデス原産地のブドウ畑産チャレロです。

このワインは、当社の他の製品同様、厳選されたブドウからとれたフリーラン果汁(高品質のワインを精製するために、ブドウから圧搾するのではなく、流れ出てくる果汁を使用している)によって精製されたものです。

若々しい白ワインで、ほんのり緑がかった青白い黄色をしています。

地中海のフルーツや白い花の、フルーティーな香りがします。

口の中ではさわやかで、バランスが取れた感じがします。味わいは、長く広がりをもっていて、非常にまろやかです。

果物や白い花の後味がします。

魚料理や癖の少ないチーズ、米料理や白身の肉料理に合わせるのが理想的です。

*サーメンタム チャレロは、果皮浸漬によって精製された特別なワインです。 これ(果皮浸漬)は、ブドウの果皮がより味わいと香りのある、特徴が際立つ部位であることから、フリーラン果汁にブドウの粒を入れて、非常に低い温度下で数時間浸すことで、官能特性の部分を形成させるというものです。


もちろん、赤白両方飲みましたが、赤はタンニンの程よい強さと繊細な後味のバランスが取れたワイン、白はとてもフルティーで飲みやすく、思わずグイグイ飲んでしまいます(^_^;)

どちらも血糖値に影響を与えませんので、安心してワインを楽しむことができます(^O^)

作ってくださったクリストフさんに大きな拍手を送りたいと思います\(^o^)/

この糖質制限ワイン、Sarmentum(サーメンタム)について、詳細&お買い求めはこちらから。
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糖質制限ワイン サーメンタム
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左党の糖質セイゲニストの皆さん、是非お試しあれ。




江部康二


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
日本糖質制限医療推進協会 大阪交流パーティーのお知らせ
おはようございます。

先日、糖質制限食の聖地、ボタニカで行われた

一般社団法人 日本糖質制限医療推進協会 立ち上げ記念パーティー

100人を超える参加者で大盛況となりました。

東京以外でもやって欲しいというご意見がたくさんありましたので、大阪で交流パーティーを開催することにしました(^o^)

関西でのこのようなイベントは、2010年11月28日に行いました「糖質制限食フルコースディナー&ライブ+ちょっぴり講演」 以来です(^_^;)

ゲストに、中村整形外科リハビリクリニックの中村巧先生と板東浩先生をお招きして、座談会も行いますので、関西地方の糖質セイゲニスト皆さん、関西以外の糖質セイゲニスト皆さんも、是非皆さんお誘い合わせの上ご参加くださいね(^o^)/


江部康二


以下、事務局からのご案内です。



*********************


日本糖質制限医療推進協会 大阪交流パーティーを開催いたします。

スペシャルゲストとして、板東浩医学博士(徳島市)と中村巧医学博士(中村整形外科リハビリクリニック)をお招きし、爆笑トークを繰り広げていただきます。

以下、パーティー詳細となります。

◆日時:2013年8月31日(土) 18:00~20:00 (17:40開場)

◆会場:大阪新阪急ホテル 花の間
     
大阪府大阪市北区芝田1-1-35
http://www.hankyu-hotel.com/hotel/osakashh/access/index.html

◆形式:立食

◆参加費:
・賛助会員    8,600円
・一般(非会員) 9,500円

◆お支払い方法:クレジットカード/銀行振込/郵便振替 ※事前決済のみとなります。

◆お申し込み方法
・賛助会員の方
 事務局 info@toushitsuseigen.or.jp までメールにてお申し込み下さい。

・賛助会員入会をご希望の方
 1.入会案内および会員規約をお読み下さい。
  http://toushitsuseigen.or.jp/member.html

 2.お申し込みはこちらのフォームからお願いします。
  http://toushitsuseigen.or.jp/contact.php
  「お問い合せ内容」欄に「パーティー参加希望」とご記入下さい。

・一般(非会員)で、パーティ参加のみの方
 こちらのフォームよりお申し込み下さい。
https://ssl.form-mailer.jp/fms/f26f0a46250588

◆お申し込みの流れ
1.会員の方はメールにて、会員以外の方は各種フォームにてご連絡下さい。
2.事務局よりお支払い方法についてメールでご連絡します。
3.入金確認後、予約確定のメールをお送りします。
4.当日、直接会場までお越し下さい。

◆注意事項
・完全予約制です。当日参加はできません。
・キャンセルは8月24日(土)までにお願い致します。
それ以降の返金には対応致しかねますので予めご了承ください。


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
8月の、糖質制限食、講演・講座・シンポジウムのご案内です。
おはようございます。

2013年8月の、糖質制限食、講演・講座・シンポジウムのご案内です。


岐阜ハートセンター「ハートの日」

http://blog.gifu-heart.jp/2013/06/post-8690.html
対象:一般
参加費:無料
日時:2013年8月10日(土)
健康イベント:11:00~14:00 栄養教室、運動教室
ハート講演会:14:00~16:15
ハート座談会:16:15~16:45
講師:大下大圓住職 江部康二 上野克己院長
会場:じゅうろくプラザ 岐阜市橋本町1丁目10番地11

14:00~15:00 大下大圓住職「生きる意味とこころのケア」
15:15~16:15 江部康二「糖質制限食によるメタボコントロール」
16:15~16:45  座談会「ハートのケアと心のケア」

お問い合わせ:ハートの日in GIFU 実行委員会(担当稲田)
電話:058-277-2277


第2回「エビデンスに基づく統合医療(eBIM)研究会」
http://www.ebim.or.jp/
日 程: 2013年8月10日(土)13:00~
         8月11日(日)9:00~17:00

8月11日(日)15:00~17:00
シンポジウム2「エビデンスに基づく食事療法」
 糖質制限食の有効性と安全性 江部康二
 ロコモ・肥満患者と糖質制限食と運動 中村巧先生
 
会場:大阪大学中之島センター(大阪市北区中之島4-3-53)
テーマ:これからの医療に求められるもの、統合医療の将来像
主催:エビデンスに基づく統合医療研究会 http://www.ebim.or.jp/
共催:大阪大学大学院医学系研究科 生体機能補完医学寄附講座
参加登録料:一般・医療従事者¥5000- 学生¥1000-
問い合わせ先:日本コンベンションサービス株式会社
電話:06-6221-5933


朝日カルチャーセンター京都教室
対象:一般
受講料:会員 2,940円  一般 3,465円
日時:2013年8月20(火)13:00~14:30 
会 場:朝日カルチャーセンター京都
演題:「糖質オフによるダイエットおよび健康への効用」 
講師:江部康二
お問い合わせ:朝日カルチャーセンター京都教室
電話:075-231-9693


朝日カルチャーセンター中之島教室
対象:一般
受講料:会員 2,415円  一般 2,835円
日時:2013年8月31(土)13:00~14:30 
会 場:朝日カルチャーセンター中之島
演題:生活習慣病と糖質制限食 -その有効性と安全性-
    - 糖尿病・動脈硬化・がん-
講師:江部康二
お問い合わせ:朝日カルチャーセンター中之島教室
電話:06-6222-5222



テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
信州は八ヶ岳山麓、富士見高原にテニス合宿にでかけます。
こんばんは。

7月27日(土)~7月30日(火)まで、信州は八ヶ岳山麓、富士見高原にテニス合宿にでかけます。

富士見高原は標高1200mくらいで、軽井沢より涼しいです。 (^^)

2013年度は第32回目のテニス合宿です。

「継続は力なり」ですが、何はともあれ、なかなかギネスブックもので続いています。

まあ、テニスの方は、近年は、ほどほど・ぼちぼち・それなりにしかしませんが・・・ (-_-;)

すいませんが、ブログ記事もその間お休みとなります。 o(_ _)o

久しぶりにゆっくりしてきます。ヾ(^▽^)

7月30日(火)の夜、帰京して京都で最後の宴会です。

7月27日(土)のあとのブログ更新は、7月31日(水)になります。


江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
各糖質制限食のスタンス
こんにちは。

日本で実践されている糖質制限食には

A)高雄病院のスーパー糖質制限食(1回の食事の糖質量20g以下)
B)山田悟先生の緩い糖質制限食(1回の食事の糖質量30~40g)
C)釜池豊秋先生の糖質ゼロ食(1日1食で、夕食、糖質は5g以下)

などがあり、1回の糖質摂取量設定に違いがあります。

それでは、各糖質制限食のスタンスはどう違うのでしょうか?

1)継続し易さと普及に関する配慮

継続し易さ、普及という面からは、普通に考えてB)が一番楽です。

A)はそれに、次いで楽ですし、当初から「スーパー」「スタンダード」「プチ」といったラインナップが設定されていて、最近は「緩やかな」という選択肢もあるので、継続し易さと普及ということを重視しているわけです。

C)は、ベストと思う食事療法をストイックに実践するという求道者のスタンスであり、継続し易さや普及ということは、優先順位としては全く考慮されていません。つまりC)はやりたい人やれる人が実践すればよいのであって、やりやすくするというスタンスは皆無です。

従って、A)B)の立場の糖質セイゲニストとC)の立場の求道者とは、いくら話し合っても折り合いがつくことは不可能ですので、私も無駄な努力をするつもりはありません。

2)食後高血糖改善効果

食後高血糖改善効果はC)が一番高いです。A)がその次でB)はかなり劣ります。

C)なら、食後高血糖はほとんどありません。

A)は、臨床的に合併症予防ができるレベル、食後1時間血糖値180mg/dl未満、食後2時間血糖値140mg/dl未満達成を目指していて、ほとんどの場合それが可能です。

B)は食後1時間血糖値180mg/dl未満、食後2時間血糖値140mg/dl未満を達成することは、困難な糖尿人が多いと思いますが、従来の糖尿病食(高糖質食)よりはましです。

3)追加分泌インスリン

C)は耐糖能正常型の人でも、インスリン追加分泌はごくごく少量です。
A)は耐糖能正常型の人の場合でもインスリン追加分泌は2~3倍レベルですみます。
B)は耐糖能正常型なら、追加分泌インスリンは10倍~20倍レベルでます。

インスリンは人体に絶対必要であり、基礎分泌インスリンがなければヒトは死にます。

しかし、インスリンには発ガンリスクやアルツハイマー病のリスクがあるので、少量ですむにこしたことはないのです。

従って、B)の場合は、野放しの高糖質食に比べればましですが、インスリン過剰のリスクがあるていどあることになります。

A)の場合は、人類700万年間の狩猟・採集時代に、野生の果物、ナッツ類、根茎類を食べたレベルと同程度の追加分泌インスリンなので許容範囲と思います。

4)問題点

B)は、インスリン分泌が多いこと以外にも、食後高血糖と平均血糖変動幅増大という酸化ストレスリスクに関しては、効果が弱いので問題と言えます。

C)は、始めにくいこと、継続しにくいこと、普及しにくいことが問題点です。


5)考察

A)の場合、C)よりは治療効果は若干劣りますが、殆どの糖尿人において、合併症予防という観点からは、問題ないと思われます。体重減少効果も同様であり、「継続し易さ」「普及」「治療効果」においてバランスのとれた食事療法と言えます。

B)は、「継続し易さ」「普及」は優れていますが、肝腎の治療効果が劣ることと、食後高血糖と平均血糖変動幅増大という問題点を抱えています。

C)は、始めにくいこと・継続しにくいこと・普及しにくいことという弱点がありますが、治療効果は抜群ですので、ビタミンCの摂取に留意して、個人的にやれる人はやればいいと思います。


結論として、自画自賛になりますが、高雄病院のスーパー糖質制限食が一番バランスがいいのかなと思います。(^^) 

一方、山田悟先生の緩い糖質制限食や釜池豊秋先生の糖質ゼロ食も役割分担という視点にたてば対立するというよりも、一人一人の嗜好やニーズに応じて、相補的なものと思います。

A)B)C)の3者ともに、日本糖尿病学会推奨の従来の糖尿病食(高糖質食)に比べれば治療効果ははるかに高いのですから。


江部康二


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
ヒトとビタミンC、糖質はどこまで減らす?
こんにちは。

「糖質制限食」という言葉は日本において、大分浸透してきました。

特に2012年以降は、知っている人がかなり増えたと思います。

その中で、

1)スーパー糖質制限食(1回の食事の糖質量20g以下)
2)山田悟先生の緩い糖質制限食(1回の食事の糖質量30~40g)
3)釜池豊秋先生の糖質ゼロ食(1日1食で、夕食、糖質は5g以下)

などがあり、1回の糖質摂取量設定に違いがあります。

さて、それでは糖質はどこまで減らせるのでしょう?

まず、理論的に考察すると、人体内で合成できない必須アミノ酸、必須脂肪酸、必須ビタミン、必須ミネラルは食事から摂る必要があります。

一方、必須糖質と呼ばれる物質は存在しません。

糖質摂取ゼロでも、肝臓で糖新生してブドウ糖を確保できるからです。

実際、国際食事エネルギーコンサルテーショングループの報告では、

「炭水化物(この場合は糖質とほぼ同義)の理論的な最小必要量はゼロである」(*)

と明記されています。

すなわち、理論的には、ヒトは糖質摂取ゼロで生きていけることになります。

しかしながら、哺乳類の中でヒトとサルとモルモットだけが、ビタミンCを作れません。

従って、食事からビタミンCを摂取しなくてはなりません。

進化の過程の食生活を通して、そのような身体を獲得したと考えられます。

それでは年間を通して、食べることができるビタミンC源にはどのようなものがあるでしょう。

チンパンジーと分岐して以降約700万年間、人類は狩猟・採集を生業としており、日常的な食料は、魚貝類、小動物や動物の肉・内臓・骨・骨髄、野草、野菜、キノコ、海藻、昆虫などです。

ときどき食べることができたのは、ナッツ類(種実類)、果物、山芋・百合根などの根茎類でしょうか。

上記のなかで、ビタミンCが豊富なのは、野草、野菜、果物です。

果物は、実りの秋といいますが、実は年間通して旬の物があります。

ただ野生種で小さいし、木になる果物は、サルやチンパンジーなどと競合しており、樹上生活者の猿のおこぼれくらいが人類の手に入ったのでしょうが、日常的なビタミンC補充には、足らなかったと思います。

野イチゴなどが、人類の先祖のほうが手に入れやすかったと思いますが、少量でしょう。

野草は年間通して、確実に獲得できるビタミンC供給源だった可能性があります。

せり、つくし、のびる、ふき・ふきのとうなどには、ビタミンCが豊富に含まれています。

他の野草にもビタミンCはあると思いますし、野草なら年間を通して何か常に摂取することが可能です。

種子類のなかでシイ、ギンナン、クリなどにはビタミンCが豊富に含まれています。

ともあれ、農耕前の人類は野草、果物などから、年間を通してビタミンCを補充していたのでしょう。

サルも基本的には、ヒトと同じような食物からビタミンCを摂取していたのだとと思いますが、果物獲得に関してはヒトより有利ですね。

次はモルモットです。

モルモットは完全な草食性動物で、野生では、野草や草の実、穀類などを食べています。

モルモットの場合は、ビタミンCの供給源は、ほとんど野草だったと考えられます。

このように考えてくると、ヒトにおいても、野草がビタミンC補給には、一番頼りになっていた気がします。

結論としては、ビタミンCを補充するための食材には、少量ながらも必ず糖質が含まれているということになります。

従って、理論的に糖質ゼロでOKでも、人類700万年間の進化の過程で、現実には充分量のビタミンCを得るためには糖質(野草、野菜、果物)も必然的に摂取していたこととなります。

高雄病院で推奨する「スーパー糖質制限食」ですが、給食のメニューにおいて、葉野菜などを中心に約10gくらいの糖質が含まれています。

その野菜分でビタミンCも補充できるので、サプリは要らないのです。

糖質が約10gなのは、食後高血糖予防や平均血糖変動幅増大予防、そしてインスリン追加分泌を抑えるためです。

釜池豊秋先生の糖質ゼロ食は、ビタミンC確保に留意して、つらくなくできる人はいいと思います。

山田悟先生の緩い糖質制限食は、食後高血糖予防や平均血糖変動幅増大にどのように対処するかですが、個人差もあると思います。

ちなみに、生肉・生魚が主食のころのイヌイットは、ビタミンC不足であり、イヌイットの血中ビタミンC濃度は、
壊血病危険ラインの0.2mg/dl未満の場合も多く、歯肉出血が高率に見られたそうです。

イヌイットの場合は、血中ビタミンC濃度が低値であることは、壊血病と新生児高チロシン血症のリスクを高めていました。(**)


(*)
Eur J Clin Nutr. 1999 Apr;53 Suppl 1:S177-8.
Report of the IDECG Working Group on lower and upper limits of carbohydrate and fat intake. International Dietary Energy Consultative Group.
Bier DM, Brosnan JT, Flatt JP, Hanson RW, Heird W, Hellerstein MK, Jéquier E, Kalhan S, Koletzko B, Macdonald I, Owen O, Uauy R.


(**)
Neonatal hypertyrosinemia and evidence of deficiency of ascorbic acid
in Arctic and subarctic peoples
624-626 CMA JOURNAL/OCTOBER 4,1975/VOL.113
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1956727/pdf/canmedaj01544-0034.pdf


江部康二


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食で薬なしで血糖コントロール良好、酸化ストレス予防
おはようございます。

アザラシさんから、糖質制限食に感謝という嬉しいコメントをいただきました。

アザラシさん、拙著の御購入ありがとうございます。

ご親戚のように

「糖尿病→インスリン→脳梗塞→半身不随→死亡」

あるいは

「糖尿病→カロリー制限と運動→内服薬→インスリン→失明や透析」

このような悲劇が日本中で後を絶ちません。

従来の糖尿病食(カロリー制限・高糖質食)を摂取しながら運動療法をして、しばらくは何とかHbA1c、OK。

しかしその内、血糖コントロールが上手くいかなくなり、薬物療法を開始、さらに数年経過して、再びコントロール不良となり、遂にインスリン注射。

そうこうする内に、失明や足切断や透析になってしまう・・・。

現在
1)糖尿病腎症から人工透析になる人が、年間約16000人
2)糖尿病網膜症から失明に至る人が、年間約3000人
3)糖尿病足病変から切断に至る人が、年間約3000人

従来の糖尿病食(カロリー制限・高糖質食)による糖尿病治療が、現実に、全く上手くいっていないのは1)2)3)の事実からみても明白です。

上手くいかない理由も明白です。

血糖値を上昇させるのは、糖質だけで、タンパク質・脂質は上げません。

そのため、「平均血糖変動幅増大」と「食後高血糖」という最大の酸化ストレス(*)リスクを従来の糖尿病食(カロリー制限・高糖質食)で防ぐことは不可能だからです。

高糖質食では、必然的に「平均血糖変動幅増大」と「食後高血糖」が生じるのです。

「平均血糖変動幅増大」と「食後高血糖」を改善できるのは、唯一糖質制限食だけです。

これらは、生理学的事実であり、論争の余地などありません。

糖尿病の人が、普通に糖質を摂取する食事療法は、このように理論的に破綻しているのです。

糖尿病学会は、合併症の悲劇を予防するために、速やかに生理学的事実を受け入れて欲しいものです。

アザラシさんのご家族、間に合って良かったです。

一切、投薬なしで、糖質制限食でHbA1cが5.9%、コントロール優秀で合併症の恐れは皆無と言っていいでしょう。

アザラシさんご自身も、眠気やむくみが改善して、さらには髪の毛が太くなりこしがでてきたのも良かったです。

これからもご夫婦で、美味しく楽しく糖質制限食をお続けくださいね。


(*)
酸化ストレスとは、「生体の酸化反応と抗酸化反応のバランスが崩れ、酸化反応が亢進した状態」のことで、
当然生体にとって好ましくない現象です。
酸化ストレスは、細胞のDNA、細胞膜上のリン酸脂質、蛋白質、糖質を傷害し、血管傷害を進行させます。
酸化ストレスにより血管内皮の細胞が傷害され、動脈硬化が進行していき、
将来の大血管障害(心筋梗塞、脳梗塞)のリスクとなります。
酸化ストレスは、動脈硬化や老化やがん、
パーキンソン病やアルツハイマー病や認知症にも深く関わっています。



江部康二


【13/07/21 アザラシ
糖質制限に感謝
江部先生
こんにちは。
はじめて投稿させて頂きます。

今年2月、家族の糖尿病が悪化し主治医よりインスリン注射を勧められました。同様の経緯(糖尿病→インスリン→脳梗塞→半身不随)で親戚が亡くなったばかりということもあり、怖くなり、いろいろ調べた結果、江部先生の糖質制限を知り開始しました。当初HbA1Cは7.1でしたがその後、6.5、5.9(約1ヶ月毎)と順調に減少し、今では投薬一切なし。江部先生のご著書を中心に糖質制限のレシピ本はほとんどすべて購入し、食事制限とは思えない豪華?な食事を毎日楽しんでいます。

糖尿とは無関係と思っていた私にも嬉しい効果がありました。一つ目は、日中の眠気です。どんなに長く睡眠をとっても、またものすごく大切なお客様を前にした会議でも、どうしても打ち勝つことのできない睡魔にずっと悩まされ、睡眠時無呼吸時症候群の検査まで受けましたが全く異常なし。ところが家族と一緒に糖質制限を始めたところピタリと日中の睡魔が消え去りました。

二つ目は朝の顔のむくみです。毎朝、顔はむくむものだと思い込んでいましたが、糖質制限をはじめて、ある朝、顔を洗う時自分の顔がいつもより小さくなっていることに気づきました。試しに夕食にたっぷり炭水化物をとってみたら翌朝は元通りむくんでしまいました。

もうひとつ、髪が細くてこしがなく最近は地肌が見えてきていました。これが糖質制限を始めてから、以前より髪が太くなりコシもしっかりと出てきて地肌も見えなくなってきました。女性でハゲはつらいなぁと思っていたので本当にありがたいです。シャンプーも何も変えていません。

家族のために調べて出会った糖質制限に、私自身もとても感謝しています。

江部先生、また、関係者の皆様、いろいろとすばらしい情報を広めて下さって、本当にありがとうございます。

どうぞこれからもたくさんの方々が糖質制限で健康で豊かな毎日をおくられますように!】




テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
おかだ小児科医院、糖質制限食で糖尿病改善、ご本人からコメント
こんばんは。

おかだ小児科医院、糖質制限食で糖尿病改善

おかだ小児科医院の岡田先生からコメントをいただきました。
岡田先生、ありがとうございます。

そして、患者さんご本人のV-TWIN MAGNA さんからも経過をコメントをいただきました。
ありがとうございます。

血糖値だけでなく、眠気、肩こり、視力改善とは素晴らしいです。

ご主人も脂質異常症改善とは良かったです。

初診時HbA1c 10.2 %
9週後 HbA1c 5.7 %

素晴らしい改善ですね。
http://pub.ne.jp/kidsclinic/?daily_id=20130719

ここで、スライドをみることができます。

http://www.okadaiin.com/
おかだ小児科医院
0740-22-8071

岡田先生は、創傷の湿潤療法にも精通しておられます。

タバコを吸わない、滋賀県湖西地域の糖尿人、メタボ人の方々、おかだ小児科医院の岡田先生にご相談ください。


江部康二


【13/07/19 おかだ

糖質制限による糖尿病のコントロール

江部先生
こんにちは
初診の2型糖尿病の人の経過です。
2ヶ月でHbA1cが正常化いたしました。
検査結果を出すことに了承をいただきました。
初診時HbA1c 10.2
9週後 HbA1c 5.7
何ら有害事象はありません。
医師会で発表したスライドです。
湖西地域で糖尿病や生活習慣病を糖質制限でコントロールされたい方は、診察いたしますのでメールか電話でご連絡ください。(おかだ小児科医院 でググってください)
ただし、たばこをお吸いになる方はご遠慮ください。

http://pub.ne.jp/kidsclinic/?daily_id=20130719



【13/07/20 V-TWIN MAGNA
有難うございます。
江部先生こんばんは。今日おかだ先生のコメントにあった2型糖尿人のV-TWIN MAGNAです(*^^*)長文失礼します。

5月13日に風邪で受診した病院で血糖値が230あると分かり、再受診するよう言われました。帰宅後色々ネットで調べ、江部先生のブログにたどり着き糖質制限という治療法を知りました。

最初に診て頂いた先生に不安を感じていた事もあり、その病院で治療をして良いものか悩みつつ先生のブログを読んでおりましたらおかだ先生の記事が目に入りました。そしてすぐにおかだ先生にメールで相談させて頂き、おかだ小児科を受診するようご指示頂きました。

検査の結果予想以上にHbA1cの値が悪く、最初の病院だったら即入院だったと言われ愕然としました。ただ糖質制限ならば投薬も無く速やかに改善すると教えて頂き、江部先生の著書を参考にスーパー糖質制限を始めました。

始めてすぐに食後の眠気が無くなったり、ひどかった肩こりが楽になったり朝の目覚めもとてもスッキリした事など様々な改善を感じました。念のため受診した眼科では測った視力が前より良くなっていた事にも驚きました。

また高脂血症の主人にも糖質制限を勧めて頂き、一緒に糖質制限を頑張ってもらったところ2ヶ月で体重は-6kg、中性脂肪も208から68に、γ-GTPも91から31になりました。

本当に二人とも2ヶ月でこれ程の改善が出来、とても嬉しく思います。江部先生、岡田先生にはいくら感謝してもし足りません。これからも美味しく楽しく糖質制限を続けていきたいと思います。本当に有難うございましたm(__)m 】


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
日本糖質制限医療推進協会発足記念パーティ。ご報告。
こんばんは

先ほど、東京から帰京しました。

2013年7月21日(日)

一般社団法人 日本糖質制限医療推進協会 立ち上げ記念パーティー

100人を超える参加者で大盛況となりました。

東京は、意外に涼しくて、ガーデンテラスも全面的に使用して、外の空気と抜群の眺望を楽しみながら、ボタニカのスペースいっぱいに、パーティーに利用することができました。

こんな、良い条件の時は年に数回もないと新井田シェフが仰ってました。

さい先のいいスタートでした。(^^)

開会の挨拶
理事長(江部康二)の挨拶
夏井先生の乾杯の音頭

順調に展開して、新井田シェフ渾身の糖質制限な料理の数々を日本全国から集まった糖質セイゲニストの皆さんが、おおいに楽しみ堪能され、完食となりました。

相当な量を提供して頂いたのですが、完食でした。 (⌒o⌒)v

サプライズで、日本糖質制限医療推進協会の誕生記念ケーキを新井田シェフから頂きました。

感謝感謝です(^^)

中間に夏井先生と私のトークショーを、30分間、質疑応答なども入れながら行いました。

もっぱら夏井先生に仕切って貰って、とても助かりました。

内容の濃いおもろいトークショーとなりました。

トークショー終了後も、質問が相次いで、実は夏井先生と私は、新井田シェフ渾身の料理をごく一部しか味わうことができずに、ワインばかり飲んでおりました。

うーむ残念。 ( ̄_ ̄|||)

夏井先生、ごめんね。m(_ _)m


ともあれ、おかげさまで、とても充実した発足記念パーティーとなりました。

ご参加いただいた皆さん、夏井先生、新井田シェフ、中田支配人、大変ありがとうございました。

そうそう、夏井先生と江部康二の対談本が、2013年8月に出版されます。

医療の巨大転換を加速する: 糖質制限食と湿潤療法のインパクト
東洋経済新報社



アマゾンで予約できますので、是非ご一読を。

江部康二



☆☆☆

日本糖質制限医療推進協会発足記念パーティ開催!

■日程:2013年7月21日(日曜)

■時間:12:00-14:00 (11:30開場)

■会場 ボタニカ
    東京都港区赤坂9-7-4 
    東京ミッドタウン ガーデンテラス4F
    http://www.danddlondon.jp/botanica/



テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
おかだ小児科医院、糖質制限食で糖尿病改善
おはようございます。

おかだ小児科医院の岡田先生からコメントをいただきました。

岡田先生、ありがとうございます。

初診時HbA1c 10.2 %
9週後 HbA1c 5.7 %

素晴らしい改善ですね。

http://pub.ne.jp/kidsclinic/?daily_id=20130719

ここで、スライドをみることができます。

http://www.okadaiin.com/
おかだ小児科医院
0740-22-8071

岡田先生は、創傷の湿潤療法にも精通しておられます。

タバコを吸わない、滋賀県湖西地域の糖尿人、メタボ人の方々、おかだ小児科医院の岡田先生にご相談ください。


江部康二


【13/07/19 おかだ

糖質制限による糖尿病のコントロール

江部先生
こんにちは
初診の2型糖尿病の人の経過です。
2ヶ月でHbA1cが正常化いたしました。
検査結果を出すことに了承をいただきました。
初診時HbA1c 10.2
9週後 HbA1c 5.7
何ら有害事象はありません。
医師会で発表したスライドです。
湖西地域で糖尿病や生活習慣病を糖質制限でコントロールされたい方は、診察いたしますのでメールか電話でご連絡ください。(おかだ小児科医院 でググってください)
ただし、たばこをお吸いになる方はご遠慮ください。

http://pub.ne.jp/kidsclinic/?daily_id=20130719







テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食で28kgの減量成功、医師の実例
こんばんは。

白波瀬功ドクターから、糖質制限食に賛成ですという嬉しいコメントを頂きました。

ありがとうございます。

176cm 96kg BMI:30.99

糖質制限食実践で
176cm 68kg BMI:21.95

糖質制限食で減量成功の素晴らしい実例ですね。

千葉大学大学院代謝生理学の三木隆司教授が白波先生の後輩ということでしたら、機会がありましたら是非糖質制限食の効果をお伝えください。

白波先生の患者さんのメタボ人も糖尿人もきっと良くなっていることでしょう。

私も、糖質制限食賛成の医師が増えていくことは、大きな喜びです。


江部康二



【13/07/19 白波瀬功

糖質制限食に賛成です

江部康二先生御侍史

いつも御指導賜り有難うございます。白波瀬医院の白波瀬功です。千葉大学で3年後輩にあたる三木先生の発言には衝撃を受けました。同じ先生方(生化学本間先生、生理学本多先生、脂質代謝斉藤先生、外科栄養学真島先生など)に習ったのに・・・。

しばらく、クマのように冬眠するか、渡り鳥のように羽ばたいて、脂肪酸のみで過ごして、それでも脳も元気なところを見せたいように思います。

京大外科に入局させていただいて以来、多忙を理由に勝手に夜食にカップラーメンやパン等を食べてメタボとなり、173cm、96kg、HbA1c5.8でしたが、上本先生の「とどまるところを知らんなあ・・」という具体的ではないのですが御忠告をうけて、糖質制限食にし、現在68kg、HbA1c5.1で、元気に町医者をしております。今後ともよろしくお願いいたします。】



テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食なら、我慢しなくて、自然に摂取カロリーが減る
こんにちは。

maw さんから、日本経済新聞電子版の2013/7/14の

「炭水化物ダイエットも間違えば、肥満の原因に」

という記事について、コメント・質問をいただきました。

maw さん、糖質制限食で減量成功良かったですね。

まず、千葉大学大学院代謝生理学の三木隆司教授のご発言、

「ここ数年、糖質制限食が流行し、『ご飯抜き、肉やナッツは食べ放題』という食事法を行う患者さんが目立ち出した。だがこういうやり方だと、多くの人が結局、太ってしまう。学会はそこに歯止めをかけたといえる」


この発言は、単なる憶測であり、根拠となる論文は何も示してありませんし、逆に多くの人が糖質制限ダイエットで減量に成功しているのは、まぎれもない事実です。

三木隆司教授は、ご自分が糖質制限食実践されてないでしょうし、糖質制限食海外論文の検討もされてないようで、残念ながら勉強不足としかいいようがありません。

ここで有名なDIRECT試験のとても興味深いお話です。

「低炭水化物食で体重減少・ HDL-C増加・HbA1c改善  RCT研究論文」
イスラエルの322人(男性86%)
(1)低脂肪食(カロリー制限あり)女性1500kcal、男性1800kcal
(2)オリーブ油の地中海食(カロリー制限あり)女性1500kcal、男性1800kcal
(3)低炭水化物食(カロリー制限なし)
3グループの食事法を2年間
低炭水化物食が、最も体重減少。HDL-Cも増加。
36名の糖尿病患者においてHbA1cが有意差をもって改善

Iris Shai,et all:Weight Loss with a Low-Carbohydrate,Mediterranean,or Low-Fat Diet. NENGLJ MED JULY17,2008、VOL359. NO.3 229-241


3グループとも、出発点のベースラインからは、日々の摂取カロリーが6ヶ月後、12ヶ月後、24ヶ月後と全て、有意に減少しています。

そしてベースラインからのカロリー減少幅に3グループで有意差はありませんでした。

すなわち、3グループとも結果として6ヶ月後、12ヶ月後、24ヶ月後と同一摂取カロリーとなっていたのです。

つまり、糖質制限食群はカロリー制限なしの食べ放題の設定だったのですが、結果としては、カロリー制限ありの低脂肪食群、地中海食群と有意差無く摂取エネルギーが減少していて、体重が最も減少していたのです。

このことは、カロリー無制限の設定でも、糖質制限食の場合、脂質・タンパク質を充分量摂取するので満足度・満腹度が高く、別に我慢しなくても、自然に摂取カロリーが減少したということです。

DIRECT試験はニューイングランド・ジャーナルに載ったRCT研究論文であり、千葉大学大学院代謝生理学の三木隆司教授の個人的憶測とは異なり、極めて信頼度が高いものです。

実際の臨床でも、よほどの大食漢でないかぎり、DIRECT試験が示すように、カロリー制限しなくても自然に摂取カロリーが減るのです。かくいう私もその一人です。

なお高雄病院の糖質制限食では、カロリー無制限ではなくて、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」2010年における標準的な必要エネルギー量を推奨しています。

つまり、糖尿病学会の推奨する、男性1400~1800kcal/日、女性1200~1600kcal/日のような、厳格なカロリー制限は要らないけれど、標準的な必要エネルギー量くらいは摂取した方がいいということです。



江部康二



【13/07/17 maw
江部先生

先生の著書を見てプチから導入しピークからは10Kg減量したものです。

日経の電子版に下記記事が有りました。糖質制限が肥満になる? 
とても頓珍漢な内容と思いますが、なぜこのようなことが学界から出るのでしょうか。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー
炭水化物ダイエットも間違えば、肥満の原因に
2013/7/14 6:30 ニュースソース 日本経済新聞 電子版
 日本糖尿病学会が3月に「炭水化物を制限しての減量は、科学的根拠が不足している」との提言を発表。これをきっかけに、炭水化物を巡る議論が沸き上がり、注目を集めている。ダイエット法としても人気の「糖質制限食」に学会が待ったをかけたためだ。
 学会が発表した「日本人の糖尿病の食事療法に関する日本糖尿病学会の提言」には、
次のように書かれている。
 「総エネルギー摂取量を制限せずに、炭水化物のみを極端に制限して減量を図ることは(中略)これを担保するエビデンス(科学的根拠)が不足しており、現時点では薦められない」
 一読すると“糖質制限に待った”とも読めるが、提言に至った経緯では、むしろその前の「総エネルギー摂取量を制限せず」の部分が重視されたようだ。
千葉大学大学院代謝生理学の三木隆司教授がこう話す。
 「ここ数年、糖質制限食が流行し、『ご飯抜き、肉やナッツは食べ放題』という食事法を行う患者さんが目立ち出した。だがこういうやり方だと、多くの人が結局、太ってしまう。学会はそこに歯止めをかけたといえる」
 糖質制限食を薦める一部の書籍には「糖質以外はいくら食べてもいい」などと書かれている。いかにも魅力的な言葉だが、それで太っては本末転倒だ。


■「日本糖尿病学会の提言」のポイント
1. 糖尿病の治療に関する提言であり、一般の食事の話ではない。
2. 炭水化物が少ない食品(肉、魚、ナッツなど)を無制限に食べることによるカロリーオーバーを特に問題視している。
3. 最適な炭水化物の割合は、現時点では不明。今後の研究課題としている。

 肝心の糖質制限についてはどう考えたらいいのか。糖尿病の食事療法は長年「カロリー制限」と「糖質制限」の間で揺れてきた。近年、世界的に糖質制限が注目されているが、研究の結論は出ておらず、「理想の栄養バランスはまだわからない」(三木教授)。また、米を多く食べてきた日本の場合、食文化とどうマッチさせるかも大切なポイントになる。

 順天堂大学抗加齢医学講座の白澤卓二教授は、「学会の提言はあくまで糖尿病の治療食に関するもの。健康な人は、糖質の量より、むしろ“質”に気を配るほうがいい」と話す。質とは、「糖質の精製度」のことだ。
 精製度の高い糖質(白砂糖、白米など)は脳の報酬回路を刺激する作用が強く、摂食量が増えて肥満を招きやすい(下)。「これは麻薬中毒と同じメカニズム。でも精製度の低い糖質なら、こうはならない」(白澤教授)。
もちろん微量栄養素などの面でも低精製品は有利だ。

ちなみに白澤教授は「通常の食事はおかずにも糖質が多く含まれる。
ご飯を抜いても現実には“極端な糖質制限”までいくのは困難だろう」と話す。


ご注意! 白米や白砂糖は脳の「報酬回路」を刺激する
 白いご飯や甘いお菓子がなかなかやめられないのは、脳の中で“中毒”的な反応が起きるためだという(左チャート参照)。甘い刺激は、脳の報酬回路を興奮させる。すると強い快感が生じ、一度味わうと病みつきになる。刺激が繰り返されると脳が慣れてきて、より強い刺激でなければ興奮できなくなる。だから必然的に食べる量が増え、太ってしまう。精製度の低い糖質では、こうした反応は起こらない。


~健康な人のダイエット目的なら 炭水化物はこう食べよう~

【グループ1】主食の穀類→精製度の低いものに変える
◆ 「 」内の精製度の低いものを選ぶ
・ 米→「玄米、分づき米、雑穀入りご飯」
・ パン類→「全粒粉のものやライ麦パンなど」
・ パスタ、麺類→「十割そば、全粒粉パスタなど」

【グループ2】甘いもの→なるべく減らす。食べるなら、精製度の低い甘味のものを選ぶ
◆ なるべく減らす
・ 清涼飲料  ・ 菓子
◆ 精製度の低いものを選ぶ
・ 野菜ジュース、ココナッツジュースなど
・ 黒糖、ハチミツ、麹などを使ったもの、ドライフルーツなど

【グループ3】その他の食材→食物繊維や微量栄養素が豊富。積極的に食べる
◆ 積極的に食べる
・ 野菜、果物  ・ 芋、豆

この人たちに聞きました
三木隆司さん
千葉大学大学院代謝生理学講座教授。千葉大学大学院医学研究科修了。専門は糖質代謝のメカニズム。分子レベルの研究の傍ら、糖尿病の治療に当たる。

白澤卓二さん
順天堂大学抗加齢医学講座教授。千葉大学大学院医学研究科修了。寿命制御遺伝子の分子遺伝学が専門。日本抗加齢医学会理事。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


このような記事には関係なく、これからも続けていきますが、 先生のご意見はいかがでしょうか。】


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
日本糖質制限医療推進協会 設立記念パーティー 受付終了
こんにちは。

2013年7月21日(日)
一般社団法人 日本糖質制限医療推進協会 立ち上げ記念パーティーですが、
沢山の参加申込を頂き、満員御礼となりました。

現在、受付終了となりました。

ブログ読者の皆さん、ありがとうございました。 m(__)m


江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
日本糖質制限医療推進協会 設立記念パーティー 満員御礼
おはようございます。

2013年7月21日(日)
一般社団法人 日本糖質制限医療推進協会 立ち上げ記念パーティーですが、沢山の参加申込を頂き、満員御礼となりました。

現在、キャンセル待ちの状態です。

ブログ読者の皆さん、ありがとうございました。 m(__)m


江部康二



☆☆☆

日本糖質制限医療推進協会発足記念パーティ開催!

弊会の発足を記念し、糖質制限ランチパーティを開催致します。


■日程:2013年7月21日(日曜)

■時間:12:00-14:00 (11:30開場)

■会場 ボタニカ
    東京都港区赤坂9-7-4 
    東京ミッドタウン ガーデンテラス4F
    http://www.danddlondon.jp/botanica/

■形式 立食

■参加費
・一般(非会員):12,000円
・賛助会員   :11,000円
    
■お支払い方法:
・一般の方:銀行振込/郵便振替
・賛助会員:クレジットカード/銀行振込/郵便振替

※事前決済のみとなります。

■お申し込み方法

・賛助会員入会をご希望の方
 
 1.入会案内および会員規約をお読み下さい。
   http://toushitsuseigen.or.jp/member.html
 
 2.お申し込みはこちらのフォームからお願いします。
   http://toushitsuseigen.or.jp/contact.php
   「お問い合せ内容」欄に「入会希望」および「パーティ参加希望」とご記入下さい。
   
・パーティ参加のみの方 
 
 下記のフォームよりお申し込み下さい。
 https://ssl.form-mailer.jp/fms/f26f0a46250588
 
■お申し込みの流れ

1.各フォームに必要事項を記入し、送信して下さい。

2.事務局よりお支払い方法についてメールでご連絡します。
  携帯電話で受信される方は、toushitsuseigen.or.jpドメインを受信許可して下さい。

3.入金確認後、予約確定のメールをお送りします。

4.当日、直接会場までお越し下さい。

■注意事項

・完全予約制です。当日参加はできません。

・キャンセルは7月14日(日)までにお願いします。それ以降の返金には対応致しかねます。

・賛助会員割引は、事前にご入会いただける方のみ適用となります。
 当日にご入会いただきましても返金等はできませんのでご了承下さい。

・賛助会員様と非会員様を一括でお申し込みいただくことはできません。
 個別にお申し込み下さい。

・グループでお申し込みされる非会員様は、通信欄に参加希望者全員のお名前をご記入下さい。


テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
スウェーデンの糖質制限食材や事情について
こんにちは。

スウェーデンの糖質制限食材や事情について、雪ん子さん(スエーデン在住)から詳しい情報をいただきました。
大変参考になります。

雪ん子さん、ありがとうございます。

スウェーデン版の糖質制限食は、手作りやオーガニックということを兼ねているようですね。

これはこれで良いことですが、私も含めて日本人の忙しいライフスタイルでは、手作りはなかなか困難な場合もあります。

糖質制限食品のバラエティーは、日本の方が豊富のようです。

糖質ゼロ発泡酒、糖質制限パスタ、糖質制限パン、糖質制限蕎麦、糖質制限うどん、糖質制限お好み焼き、糖質ゼロゼリー、糖質制限チョコ・・・

糖質制限おかずもネットで豊富です。

糖質セイゲニストにとって、日本はとても住みよい国のようです。

また、スウェーデンの糖質制限食もカロリー制限を推奨しないのも、好ましい見識です。

高雄病院の糖質制限食もカロリー制限ではなくて、標準的なカロリーということです。


江部康二


【13/07/15 雪ん子
スウェーデンの糖質制限食材
江部先生

お返事が遅くなって申し訳ありません。

スウェーデンの糖質制限食(LCHF)そのものは、その後も広まり続けていて、夕刊紙で特集を組んだり、専門の雑誌が発刊されています。

今回、スウェーデンの食品衛生局が、市販の食料品に「LCHF」「低GI」「健康によい」という表示をすることを禁止することに乗り出したのは、2007年のEUの健康に関する表示の規定が根拠になっているそうです。
http://www.kostdoktorn.se/livsmedelsverket-forbjuder-lchf-och-gi

ただ、アンドレアス・エンフェルト医師によると、LCHFと表示のある市販の食品は、パスタ、パン、チョコレートなど、実際の検査では低糖質でなかった商品がほとんどのようです。普通の食材で糖質制限食は実践できるので、消費者を騙すような表示が一掃されることは好ましいと、好意的に受け止めていました。


エンフェルト医師は、ダールクヴィスト医師にいち早く賛同し、The Diet Doctorという英語版のタイトルで、LCHFについてブログと情報提供、様々な研究者や医師へのインタビューをしています。

このサイトのLCHF入門(http://www.dietdoctor.com/lchf)によると、糖質制限を段階的に始める人もいますが、きっぱりと切り替えるのが一番よいそうです。

スウェーデンの場合は低糖質と書いてある大量生産の商品だと、実際は糖質制限の基準より糖質が高いことがほとんどのようなので、100g辺りの糖質が最大で5gの食材を目安に使うよう奨めていました。(こちらの一番厳しい糖質制限では、一日当たりの糖質摂取量が20gです。)スマートフォンのアプリに、スウェーデン版の食品栄養表があるので、そういうものを使う人も多いと思います。

そのほかにも、ダールクヴィスト医師の著書には、市販のドレッシングやソースは糖質が高く、添加物も含まれているので、糖質制限食の人は手作りするように書いてありました。

スウェーデンの動物の権利の法律で、産業動物の牛や羊は夏期の放牧が義務づけられています。牛はおよそ85%、羊は100%が夏はフリーレンジで育っていて、冬も牧草を食べているようです。世界的に稀な環境なのもあって、ダールクヴィスト医師らは糖質制限食で、できるだけオーガニックの食品を選ぶように奨めているんです。

工業製品より手作り、一般の食材よりできればオーガニックという考えです。

スウェーデンは人口がおよそ900万人で、国民の1/4が糖質制限を実践していたとしても、市場としては小さいです。それに、エンフェルト医師のサイトの糖質制限で食べられるものリストをご覧いただくと、肉、魚介類、卵、天然の脂肪分(バター、生クリーム、オリーブオイル、ココナッツオイルなど)、葉野菜、乳製品、ナッツ、ベリーなど、簡単に調理できて、幾つも組み合わせがきく食材がほとんどです。

LCHF食材を扱うネットショップでも、出来合いの製品はほとんどなく、ココナッツオイルやアーモンド粉、パスタの代わりに白滝など、調理の材料を扱っています。

北欧は気候が厳しく作物があまり育たないので、乳製品から栄養を摂る食生活が長いです。そのため、世界的にみて、スウェーデンには乳糖不耐性の人がとても少ないそうです。そういう文化圏なので、バターやクリーム、ナチュラルチーズは安価で一般的な食材です。

日本と違って、食事は簡素なメインのタンパク質+副食という形なのもあり、家庭で調理する場合は、糖質制限商品がなくてもそこまで困ることはありません。ベシャメルソース(ホワイトソース)はサワークリームで代用したり、ラザニアのようなものはギリシャのムサカで、パスタの代わりに薄切りの茄子やズッキーニを使えばいいですし。

外食では、最近LCHFやパレオ(石器時代食)のメニューを扱うレストランが各地にできてきたようです。そうでなくても、例えばポテトの代わりにサラダを添えてもらうように注文すれば、柔軟に対応してもらえる飲食店がほとんどです。


パンだけはやっぱり欲しくなるようですが、卵とチーズで胡麻などのシード類を固めたり、クリームとファイバーハスク(オオバコの実の殻で水を吸ってゼラチン状になります)をつなぎにした、アーモンド粉やココナッツ粉のレシピで対応しているようです。

自分で食材を選んで調理することで、何を口に入れるかを管理することも、生活習慣病の予防や食生活の改善という観点から、スウェーデンでは重視されているようです。そのためLCHFの料理本やパンの本など、何人もの料理研究者や糖質制限実践者がコンスタントに出版しています。

お菓子づくりについては、どうしても甘みの欲しい人のために、エリスリトール/ステビアとアーモンド粉を主に使ったレシピが普及しています。ただ、精製した砂糖や穀類に頼らない食生活を目標にしている側面があるので、たまにカカオが70%以上のチョコレートをひとかけ食べるなどの他は、できるだけ甘味料にも頼らず、少しのベリー類で自然の甘みを楽しむような方向へ、食生活を転換することの方が大事なようです。


私は生活習慣病予防の目的で糖質制限を始めて、まだ半年ちょっとですが、先日出先でフィッシュ&チップスを食べたところ、フライの衣もフライドポテトも全く味がなくて、お腹に溜まるだけでした。お店の人に伺ったらレシピも調理人も変わっていないそうなので、私の味覚が変わったのだと思います。別の日には乾麺のラーメンも食べてみましたが、以前のように食べ終わった後の名残惜しさがないどころか、すぐにお腹を壊してしまいました。

こちらでもパン、パスタ、白いごはん、ジャガイモなどをよく食べますが、炭水化物の代わりに、適度の脂肪分を摂るようにすることで、腹持ちがよく気持ちが満足する人が多いみたいです。LCHFでは、カロリーカウントは拒食症に繋がっていくという考えで、一般的にはカロリー制限を奨めていません。

(上に書いたように、スウェーデンの牛は牧草育ちで運動量が多いせいか、噛みごたえのある赤身です。サーロインステーキ100g中、タンパク質20g、脂質10gです。)

ケトン体を使った代謝に慣れてくると、そこまで脂肪を多く取らなくてもエネルギーが持続するみたいですね。長年実践している人たちのブログで、食事のメニューを見ると、そんなに脂質は高くなくて、お肉やお魚に野菜サラダとアヴォカドのような組み合わせになっていました。


長くなりましたが、自分の目でみて食品を選ぶ、ソースやドレッシングは手作りする、炭水化物をきっぱり摂らないことで執着がなくなってくる、または、アーモンド粉など低糖質の食材で代用することで、市販の商品に頼らずに糖質制限をライフスタイルとして実践するのが、スウェーデンの考え方なのだと思います。

日本のようにマーケットが大きかったり、食文化が豊かで和洋中と食べ慣れているとか、仕事が忙しくて手軽なレトルト商品が必要だと、糖質制限食材は、無理なく糖質制限を実践するための大きな助けになるので、社会環境や考え方によって違いがあるのかもしれません。】


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
2013年8月、糖質制限食、講演・講座・シンポジウムのご案内
おはようございます。

2013年8月の、糖質制限食、講演・講座・シンポジウムのご案内です。

岐阜ハートセンター「ハートの日」
http://blog.gifu-heart.jp/2013/06/post-8690.html
対象:一般
参加費:無料
日時:2013年8月10日(土)
健康イベント:11:00~14:00 栄養教室、運動教室
ハート講演会:14:00~16:15
ハート座談会:16:15~16:45
講師:大下大圓住職 江部康二 上野克己院長
会場:じゅうろくプラザ 岐阜市橋本町1丁目10番地11

14:00~15:00 大下大圓住職「生きる意味とこころのケア」
15:15~16:15 江部康二「糖質制限食によるメタボコントロール」
16:15~16:45  座談会「ハートのケアと心のケア」

お問い合わせ:ハートの日in GIFU 実行委員会(担当稲田)
電話:058-277-2277


第2回「エビデンスに基づく統合医療(eBIM)研究会」
http://www.ebim.or.jp/
日 程: 2013年8月10日(土)13:00~
         8月11日(日)9:00~17:00

8月11日(日)15:00~17:00
シンポジウム2「エビデンスに基づく食事療法」
 糖質制限食の有効性と安全性 江部康二
 ロコモ・肥満患者と糖質制限食と運動 中村巧先生
 
会場:大阪大学中之島センター(大阪市北区中之島4-3-53)
テーマ:これからの医療に求められるもの、統合医療の将来像
主催:エビデンスに基づく統合医療研究会 http://www.ebim.or.jp/
共催:大阪大学大学院医学系研究科 生体機能補完医学寄附講座
参加登録料:一般・医療従事者¥5000- 学生¥1000-
問い合わせ先:日本コンベンションサービス株式会社
電話:06-6221-5933


朝日カルチャーセンター京都教室
対象:一般
受講料:会員 2,940円  一般 3,465円
日時:2013年8月20(火)13:00~14:30 
会 場:朝日カルチャーセンター京都
演題:「糖質オフによるダイエットおよび健康への効用」 
講師:江部康二
お問い合わせ:朝日カルチャーセンター京都教室
電話:075-231-9693


朝日カルチャーセンター中之島教室
対象:一般
受講料:会員 2,415円  一般 2,835円
日時:2013年8月31(土)13:00~14:30 
会 場:朝日カルチャーセンター中之島
演題:生活習慣病と糖質制限食 -その有効性と安全性-
    - 糖尿病・動脈硬化・がん-
講師:江部康二
お問い合わせ:朝日カルチャーセンター中之島教室
電話:06-6222-5222






テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
摂取エネルギーと消費エネルギー、基礎代謝量、食事誘発熱産生
こんにちは。

2013年07月12日 (金)の本ブログ記事
「2013年7月・糖質制限食による体重減少効果」

が、やや難しいとのコメントがありましたので、もう一度わかりやすく説明してみます。

摂取エネルギーと消費エネルギー、基礎代謝量、身体活動量、食事誘発熱産生


1)摂取エネルギー > 消費エネルギー   → 体重増加
   摂取エネルギー = 消費エネルギー   → 体重不変
   摂取エネルギー < 消費エネルギー   → 体重減少

2)通常のカロリー制限食(高糖質食)なら
   「消費エネルギー=基礎代謝量+身体活動量(運動や家事)+食事誘発熱産生(DIT)」

3)糖質制限食なら、高糖質食の時には無い
 「肝臓の糖新生でエネルギーを消費」→基礎代謝の増加
 「高蛋白食摂取」→食事誘発熱産生(DIT)の増加 」
 が認められる。

1)は生理学的事実です。

2)3)を比較すると糖質制限食の方が高糖質食に比し、体重が減少しやすいことは明白です。


基礎代謝量(☆)は、目が覚めた状態で、空腹で安静にしているときに、生命維持のために消費される必要最小限のエネルギー代謝量です。睡眠中のことではありません。

睡眠中は基礎代謝量より、約10%くらい代謝が下がるとされています。

身体活動量は、スポーツや家事で身体を動かしたときのエネルギー消費量です。

食事誘発熱産生(☆☆)

食事をした後は安静にしていても代謝量が増えます。

これを食事誘発熱産生(DIT)といいます。

体内に吸収された栄養素が分解され、その一部が体熱となって消費されるからです。

DITによる消費エネルギーは、実質吸収エネルギーの、糖質では6%、脂質では4%、タンパク質で30%であり、蛋白質が多いです。

*食事誘発熱産生(DIT)を、簡単に説明すると、
100キロカロリーの糖質を摂取した時は、6キロカロリーが、
100キロカロリーの脂質を摂取した時は、4キロカロリーが、
100キロカロリーのタンパク質を摂取した時は、30キロカロリーが
熱に変わり、消費エネルギーとしてカウントされます。


江部康二


(☆)基礎代謝量
厚生労働省のe-ヘルスネットから転載
http://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/metabolic/ym-019.html
基礎代謝量(きそたいしゃりょう)
basal metabolism BM
基礎代謝

心身ともに安静な状態の時、生命維持のために消費される必要最小限のエネルギー代謝量。

何もせずじっとしている時でも、体は生命活動を維持するために、心拍や呼吸、体温の維持などを行っていますが、基礎代謝量(単に基礎代謝ともいいます)はこれらの活動で消費される必要最小限のエネルギー量のことです。

基礎代謝量は年齢・性別が同じであれば体の表面積にほぼ比例しますが、体表面積を測定することは難しいため、近似値として、体重当たりの基準値が広く用いられています。

基礎代謝量は通常、10代をピークに加齢とともに低下します。また、体の組成、すなわち筋肉と脂肪の比率も基礎代謝量に大きく影響します。基礎代謝量を臓器別に見ると、筋肉、心臓、脳がほぼ2割ずつを消費しており、筋肉の少ない人は基礎代謝量が低くなります。一般に、男性に比べ女性の基礎代謝量が低いのはこのためです。

運動不足の肥満者では、筋肉量が少なく、基礎代謝が低下しているため、減量がうまく進まない人がいます。筋肉が増えれば基礎代謝量が増えますので、肥満の改善にはよく筋トレがすすめられます。また、ウオーキング、水泳などの有酸素運動を続けることも基礎代謝を高める効果があります。

一方、急激な減量を行うと、脂肪量が減るとともに筋肉量も減り、リバウンドするとますます基礎代謝量が低下して減量しにくくなりますので、無理な減量はつつしみましょう。


(☆☆)食事誘発性熱産生

厚生労働省のe-ヘルスネットから転載
http://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/exercise/ys-030.html
食事誘発性熱産生(しょくじゆうはつせいねつさんせい)
Diet Induced Thermogenesis DIT
特異動的作用 Specific Dynamic Action SDA

食事をした後、安静にしていても代謝量が増大すること。

食事を摂ると体内に吸収された栄養素が分解され、その一部が体熱となって消費されます。このため、食事をした後は安静にしていても代謝量が増えます。この代謝の増加を食事誘発性熱産生または特異動的作用といいます。

食事誘発性熱産生でどれくらいエネルギーを消費するかは栄養素の種類によって異なります。たんぱく質のみを摂取したときは摂取エネルギーの約30%、糖質のみの場合は約6%、脂質のみの場合は約4%で、通常の食事はこれらの混合なので約10%程度になります。食事をした後、身体が暖かくなるのはこの食事誘発性熱産生によるものです。

加齢や運動不足で筋肉が衰えると、基礎代謝が低下するだけでなく食事誘発性熱産生も低下します。逆にトレーニングで筋肉を増やすと食事誘発性熱産生は高くなるとされています。

また、食事の摂り方としてよく噛まずに飲み込んだり、流動食だけを摂る場合に比べると、よく噛んで食べる方が食事誘発性熱産生は高くなるといわれています。



テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限ドットコムより、糖質制限パスタソース 発売です
こんにちは。

昨日、糖質制限ドットコムより糖質制限パスタソースが発売されました。

パスタソース


サーモンとキノコのホワイトソースのパスタ

ナスとベーコンのトマトソースパスタ

明太子とイカのクリームソース

の三種類です。

3つとも、すでに調理済みで具材もちゃんと入って冷凍されていますので、湯煎するか鍋に入れて温めるだけで食べることができます。

あとは糖質制限パスタにかけるだけなので、これなら料理がニガテな私でも簡単に作れました(^O^)

味の方も、私の行きつけのスペイン料理屋さん、カフェハルディンの宮本マスターが監修して下さいましたので、とて美味しいです。

もちろん、私自身が血糖測定検査を行なっています(^^)


5月21日(火)
午後8時、空腹時血糖値:104mg
午後8時、ハルディン サーモンとキノコのホワイトソースのパスタ、1人前摂取
午後9時、1時間後血糖値:116mg

5月23日(木)
午後8時空腹時血糖値98mg
ハルディンのナスとベーコンのトマトソースパスタ
午後9時1時間後血糖値111mg

5月25日(土)
 午後8時血糖値:102mg
 ハルディン、明太子とイカのクリームソース、一人前
 午後9時血糖値:108mg

これは、

パスタとソース合わせての数値ですので、驚きの数値ですね(^^ゞ

糖質制限ドットコムのあらてつさんも、びっくりしていました。

あらてつさん曰く、パスタだけでなく、肉や魚にかけても美味しいそうです。

暑いときは台所に立つのもイヤになりそうですが、これならお手軽に調理できるので手間が省けていいのではないでしょうか。

糖尿人、メタボ人、ダイエッターの皆さん、是非お試しあれ(^O^)

糖質制限 パスタソース
http://www.toushitsuseigen.com/shop/etc_pasta_source.html




江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
2013年7月・糖質制限食による体重減少効果
こんにちは。

mg5 さんから、糖質制限食による体重減少効果についてコメント・質問をいただきました。


◆<摂取エネルギーと消費エネルギー>

1)単純には摂取エネルギーが消費エネルギーを上回れば太り、下回ればやせる。

2)通常のカロリー制限食(高糖質食)なら

  消費エネルギー=「基礎代謝+運動エネルギー+特異動的作用(SDA)」

3)糖質制限食なら

 a)「常に体脂肪が燃えている」→基礎代謝の増加(仮説)
 b)「肝臓の糖新生でエネルギーを消費」→基礎代謝の増加
 c「高蛋白食による特異動的作用(SDA)の亢進」
 d)「尿・呼気中ケトン体でエネルギーを消失」→これは極少ない

a)b)c)の3つが、2)に追加されるので高糖質食に比べて、消費エネルギーが増えるわけです。

1)2)3)は、a)の仮説以外は、全て生理学的事実です。

つまり、スーパー糖質制限食実践でも、3000kcal/日を摂取して、消費したカロリーが2500kcal/日なら、差し引き500kcal分は、余るので、その分は体脂肪として蓄積されます。

スーパー糖質制限食実践で、基礎代謝が増加し、SDAが亢進します。

そして脂肪は燃えて、肥満ホルモン(インスリン)の分泌は少量ですみます。

従って、糖質を摂取したときに比べると、とても体重が減少しやすいのです。

しかし、大食漢の場合は、スーパー糖質制限食でもやせません。

例えば食べた脂肪(中性脂肪)は、分解されて吸収されて、小腸上皮内で再び合成されて、血中を中性脂肪(キロミクロン)として流れています。

この中性脂肪が利用・消費されたあと余れば、リポタンパクリパーゼ(LPL)により分解されて脂肪酸になり、脂肪細胞の中に入って中性脂肪となり蓄積されます。

糖尿病学会推奨のように

男性:1400~1800kcal/日
女性:1200~1600kcal/日

といった、厳しいカロリー制限は必要ありません。

一方、国立健康・栄養研究所の「日本人の食事摂取基準」(2010年)への解説 

推定エネルギー必要量は18才以上の成人で、年齢により差がありますが、

身体活動レベルが低い人は

 男性:1850~2250キロカロリー/日  
 女性:1450~1700キロカロリー/日

身体活動レベルが普通なら

 男性:2200~2650キロカロリー/日  
 女性:1700~1950キロカロリー/日
身体活動レベルが高い場合

 男性:2500~3050キロカロリー/日
 女性:2000~2300キロカロリー/日

です。

スーパー糖質制限食実践と「日本人の食事摂取基準」の標準的な摂取エネルギーなら、適正体重になると思います。

なお糖質制限食による体重減少効果ですが、5つの利点があります。

◆<糖質制限食による体重減少効果>
①インスリン(肥満ホルモン)が基礎分泌以外ほとんど出ない。
②食事中も含めて常に体脂肪が燃えている。
③食事中も含めて常に肝臓で糖新生が行われ、それにかなりのエネルギーを消費する。
④高タンパク食より特異動的作用(SDA)が亢進する。
⑤ケトン体がエネルギーを持ったまま尿中や呼気中に排泄される。→ごく少量

高蛋白食は、摂食時の特異動的作用(SDA)が通常食に比べて増加します。

SDAによる消費エネルギーは、実質吸収エネルギーの、糖質では6%、脂質では4%、タンパク質で30%です。

特異動的作用(SDA)を、もっと簡単に説明すると、食事において
100キロカロリーの糖質を摂取した時は、6キロカロリーが、
100キロカロリーの脂質を摂取した時は、4キロカロリーが、
100キロカロリーのタンパク質を摂取した時は、30キロカロリーが
熱に変わり、消費エネルギーとしてカウントされるということです。


◆<糖質を摂取した場合>
A)血糖値が上昇してインスリン(肥満ホルモン)がたっぷり分泌される。
B)体脂肪は燃えなくなり、血糖値が中性脂肪に変わり蓄積される。
C)肝臓の糖新生はストップする。
D)高タンパク食よる亢進した特異動的作用(SDA)はなくなる。
E)ケトン体は尿中や呼気中に排泄されなくなる。

①②③④⑤とA)B)C)D)E)両者を比べてみれば、高糖質食より糖質制限食の方が、体重減少効果が高いことが一目でわかると思います。

たとえ低脂質食でカロリー制限していても、糖質を摂れば体重減少への利点がすべて消えてしまうわけです。

これは食べ物に含まれるカロリーとは無関係の生理学的な特質であり、あくまで糖質を摂るかどうかがカギとなります。



江部康二



【13/07/12 mg5
カロリー 脂質

はじめまして、mg5です。

先生の糖質制限に深い感銘を受け実践しております。

小生の場合は、やせの体型維持のために勉強させていただいており、試行錯誤しております。

糖質制限による、グルコーススパイクが起こらないため、脂肪沈着、体重減少が得られる理論は理解できました。
ブログでは摂取カロリー>消費カロリーなら、体重増加、脂肪沈着が起きるとのことです。

糖質を0に近い食材で、摂取カロリーが消費カロリーをうわまわった場合、なぜ、体重増加や脂肪沈着が起きるのでしょうか?

糖質0に近ければ、理論的に体重や脂肪は増えないはずです。

カロリー、脂質もやはり制限すべきでしょうか?

周囲でも疑問となっており、カロリー制限におけるメニューの選択が、糖質制限になるのではとの意見があります。

なにとぞ、御教授お願いいたします。】


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
スーパー糖質制限食で血糖値、HbA1c改善。すいかは?
こんばんは。

奈良県吉野のけんさんから、スーパ糖質制限食で、データ改善という嬉しいコメントをいただきました。

奈良県吉野のけんさん。

拙著の御購入、ありがとうございます。

スーパー糖質制限食で、データ改善、良かったですね。


             2013年5月1日      7月10日
空腹時血糖値     158             88mg/dl
HbA1c         8.1             5.8%
中性脂肪       400             68mg/dl
尿酸値         5             10mg/dl
血圧          160/           90mgHg/


空腹時血糖値、HbA1c、中性脂肪は、想定通りの改善です。

血圧が、160mgHgから90mgHgに下がったのは、体重減少に伴うものでしょうか?

尿酸が、5mg/dlから10mg/dlに上昇したのは、摂取カロリーが低すぎる可能性があります。

体重がかなり減少しているなら、脂質、蛋白質を、しっかり摂取してください。

この場合標準的なレベルまで、摂取エネルギーを増やせば尿酸値は落ち着くと思います。

あまり運動しない男性なら、1850~2250キロカロリー/日くらいが標準です。

2012年06月08日 (金)の本ブログ記事「糖質制限食と血清尿酸値について」もご参照頂けば幸いです。

すいかの糖質量ですが、精神科医師Aさんに調べていただいたように
果実類/すいか/生 (可食部)
100g中、炭水化物 9.5g, 食物繊維 0.3g, 糖質9.2g

100g中に、9.2gです。
皮ごと切りわけたすいかなら、100g中に5.5gの糖質です。

1回の食事の糖質量を20g以下とするのが、スーパー糖質制限食ですので、この範囲内に収まる量のすいかなら、デザートで食べてOKですよ。

間食でも、皮ごと切りわけたすいか90gなら、糖質量は4.98gなのでOKですね。



江部康二

【13/07/11 奈良県吉野のけんさん

糖質制限と尿酸値と血圧

初めまして。5月1日に糖尿病と診断されました。その帰りに先生の本を三冊手に入れ次の日から1日1食のスーパー糖質制限食を始めました。

その結果7月10日の結果空腹時血糖値が158ー88 A1Cが8、1ー5、8になり
中性脂肪も400から68まで下がりました。これもひとえに先生の本のおかげと感謝しています。

血圧が160ー90 尿酸値が 5ー10に 先生の見解が聞きたいです。よろしくお願いします。

最後にスイカが大好きで食べてもいいですか?

毎日スイカの夢をみます。】



テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
1型糖尿病とスーパー糖質制限食と目標血糖値
こんにちは。

1型糖尿病の えあ さんから、血糖コントロール目標値について、コメント・質問をいただきました。

えあ さん、 1型ですので、インスリン注射は必要です。

スーパー糖質制限食なら少量のインスリンで血糖コントロール可能です。

インスリンは絶対に必要ですが、血糖コントロールできるなら、少量で済むほど身体には優しいです。

「基本血糖値は70~100以内です。」

これは凄いです。

コントロール優秀です。

しかし、低血糖には注意してください。

空腹時60mg/dl以上は必ず確保、できれば70mg/dl以上確保ですね。

食後血糖値は、1時間値180mg/dl、2時間値140mg/dl未満なら、合併症予防として大丈夫と思いますので、是非、低血糖予防を重視してください。

ちなみに、日本糖尿病学会は、2013年6月1日から、成人糖尿病の合併症予防のための目標値を「HbA1c:7.0%未満」と設定しました。

これに対応する血糖値としては、空腹時血糖値130mg/dl未満、食後2時間血糖値180mg/dl未満が目安としています。

えあ さんのデータからしたら、随分緩い目標ですが、低血糖注意ということが根底にあると思います。

つまり低血糖が総死亡率を上昇させる大きなリスクということが判っているからです。

例えば、2008年の米国糖尿病学会で報告されたACCORD研究
•2型糖尿病大規模臨床試験ACCORD米国・カナダで10251例。RCT研究論文。
•HbA1cの目標値6.0%未満、従来より低く設定、厳格血糖管理。
•「厳格血糖管理群」と「通常血糖管理群」で比較。
•ハイリスク糖尿病患者対象、追跡期間は5年間。
•厳格な血糖管理で大血管合併症予防効果があるかを検討。
厳格な血糖管理で有意な大血管障害予防効果なし。
•「厳格血糖管理群」の総死亡率が「通常血糖管理群」を上回り、3.4年間で中止。

中止時の平均HbA1cは厳格血糖管理群6.4%、通常血糖管理群7.5%。
•Effects of Intensive Glucose Lowering in Type 2 Diabetes
 The Action to Control Cardiovascular Risk in Diabetes Study Group
 N Engl J Med 2008; 358:2545-2559


ACCORD研究において、インスリン注射などで厳格に管理した群の方が、HbA1cは6.4%と通常管理群の7.5%より、データ的には良かったのです。

しかしデータは良かったにもかかわらず、総死亡率が増えたので、倫理的に緊急中止されました。

この総死亡率増加の一番の元凶が、厳格血糖管理による低血糖の増加と結論されています。

ACCORDは、2型糖尿病の研究ですが、1型でも低血糖の危険は同様です。

えあ さん、 低血糖にはくれぐれもご注意ください。


江部康二


【食後血糖値

1型糖尿病です。

スーパー糖質制限を行っています。

基本血糖値は70~100以内です。

食前・食中・食後一切高血糖はありませんし、上記血糖値内になるようにしてます。

ただ気にかかっているのが、食後2時間低血糖(60台、又はそれ以下)でもたんぱく質でどうせ上がるからと放置し、実際たんぱく質の上がりで、上記血糖値以内になりますが、 血管・身体の負担的にはどうなのでしょうか?

精神的には対して負担がないのですが;;

生きる限りインスリンを使うしかないので、低血糖にはある程度慣れているので、50切らない限り耐えられますが、たまに不安になります。


2013/07/09(Tue) 23:17 | URL | えあ】


テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
日本プライマリ・ケア連合学会、糖質制限食のセミナー開催
おはようございます。

2013年7月7日(日)名古屋駅前の愛知県産業労働センター(ウィンクあいち)において、日本プライマリ・ケア連合学会、春期セミナーが開催されました。

その中で、糖質制限食のセミナー「WS7. 糖質制限の方法と成功を収めるこつ」はすぐに満員になったので、ブログで紹介できませんでした。

170名超の参加者で、熱気に溢れたセミナーとなりました。

板東浩先生、中村巧先生、江部康二の3人で分担して、14:00~17:00まで3時間みっちりと講義しました。

板東先生が、糖質制限食やカロリー制限食の概要を説明されたあと、糖質制限食の食材の具体的な例や選び方など写真入りで解説されました。

中村先生は、2000人の肥満患者に糖質制限食を実践されて、著明な効果を上げたことを報告され、そのあと運動療法の意義について整形外科的に詳しく解説されました。

私は、「糖質制限食の有効性・安全性・長期予後」と題して、たっぷりの症例報告と信頼度の高いRCT研究論文を中心にお話しました。

日本プライマリ・ケア連合学会は、若い医師が多いのが特徴です。

糖質制限食の広がりににおいて、とても頼もしい味方が増えてくれそうです。


江部康二



日本プライマリ・ケア連合学会
第6回春季生涯教育セミナー
開催概要

日本プライマリ・ケア連合学会の会員の皆様、春の生涯教育セミナーのご案内を差し上げる時期になりました。今回は初めて名古屋市で開催いたします。これまでご好評をいただいている家庭医によるcommon disease解説、総合診療医に必要なwomen's health、小児救急などの講演、ワークショップに加え、今話題の糖質制限食、多職種連携した在宅医療、診療の質を考えるものなど多彩な企画が予定されています。毎回、早期に満員になるものもありますので早めにお申し込みをいただきますようにお願いいたします。

また、皆様ご存知のように、総合診療専門医が19番目の基本領域の専門医となることになりました。その研修システムや更新に関することは今後第3者機関であるboardと各学会などで話し合われることになりますが、先般発表された専門医制度整備指針では、講習の受講単位、含むべき講習など明記されています。今後は新しい専門医制度を見据えた生涯教育セミナーを行っていきたいと思っております。

多数の皆様方のご参加をお待ちしております。

日本プライマリ・ケア連合学会 生涯教育委員会委員長 雨森 正記

日時 2013年7月7日(日)
会場 愛知県産業労働センター(ウィンクあいち)
〒450-0002 愛知県名古屋市中村区名駅4丁目4-38
最寄り駅●JR 名古屋駅 桜通口からミッドランドスクエア方面 徒歩5分 / ユニモール地下街 5番出口 徒歩2分
定員 約500名


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
日本糖質制限医療推進協会 設立記念パーティーのお知らせ
こんにちは。

これまで何度かご紹介した 一般社団法人 日本糖質制限医療推進協会 立ち上げ記念パーティーですが、ブログ読者の方から沢山の参加申込を頂き、ほぼ定員いっぱいに近づきました(^o^)

皆さん、ありがとうございますm(__)m

まだ若干名の空きがあるとのことなので、ブログ読者の皆さんのご参加、引き続き募集致します。

「傷は消毒するな」「湿潤療法」でご高名(?)な夏井先生もお招きして、夏井先生と私の「プチトークショウ」も行います。

恐らく、と言いますか、ほぼ確実にアルコールが入るので、普段の講演では絶対に言えない・聞けない毒舌全開のトークショーになるかもです(~_~;)

夏の暑いひとときを、熱いトークでさらにヒートアップ、Botanica厳選のワインと素晴らしい糖質制限メニューでクールダウンといきましょう\(^o^)/

ブログ読者の皆さんのご参加、お待ちしておりますm(__)m


江部康二

以下、加筆・再掲です。

この度、一般社団法人 日本糖質制限医療推進協会 を立ち上げる運びとなりました。

糖質制限食のより一層の普及を目指し、医療関係者、糖尿病罹患者、糖尿病予備軍ならびにその家族を対象に、講演会、交流促進事業、出版等の普及啓発活動を通し、広く糖尿病治療ならびに食生活に関する正しい知識を流布することを目的として設立された非営利団体です。

立ち上げに際しまして、会のお披露目(?)と発足を記念して、ランチパーティーを開催致します。

会場は、糖質制限食の聖地、ボタニカです。

また、「傷は消毒するな」「湿潤療法」でお馴染みの夏井 睦 先生と対談本を出版するにあたり、記念のパーティーも兼ねて、夏井先生とのプチトークショーも
行います。

ブログ読者の糖尿人、メタボ人の皆さん、またそうでない方も、奮ってご参加くださいね\(^o^)/


以下、事務局からのお知らせです。





日糖医協発足記念パーティ開催!

弊会の発足を記念し、糖質制限ランチパーティを開催致します。
多くの方にご参加いただけますと幸いです。

■日程:2013年7月21日(日曜)

■時間:12:00-14:00 (11:30開場)

■会場 ボタニカ
    東京都港区赤坂9-7-4 
    東京ミッドタウン ガーデンテラス4F
    http://www.danddlondon.jp/botanica/

■形式 立食

■参加費
・一般(非会員):12,000円
・賛助会員   :11,000円
    
■お支払い方法:
・一般の方:銀行振込/郵便振替
・賛助会員:クレジットカード/銀行振込/郵便振替

※事前決済のみとなります。

■お申し込み方法

・賛助会員入会をご希望の方
 
 1.入会案内および会員規約をお読み下さい。
   http://toushitsuseigen.or.jp/member.html
 
 2.お申し込みはこちらのフォームからお願いします。
   http://toushitsuseigen.or.jp/contact.php
   「お問い合せ内容」欄に「入会希望」および「パーティ参加希望」とご記入下さい。
   
・パーティ参加のみの方 
 
 下記のフォームよりお申し込み下さい。
 https://ssl.form-mailer.jp/fms/f26f0a46250588
 
■お申し込みの流れ

1.各フォームに必要事項を記入し、送信して下さい。

2.事務局よりお支払い方法についてメールでご連絡します。
  携帯電話で受信される方は、toushitsuseigen.or.jpドメインを受信許可して下さい。

3.入金確認後、予約確定のメールをお送りします。

4.当日、直接会場までお越し下さい。

■注意事項

・完全予約制です。当日参加はできません。

・キャンセルは7月14日(日)までにお願いします。それ以降の返金には対応致しかねます。

・賛助会員割引は、事前にご入会いただける方のみ適用となります。
 当日にご入会いただきましても返金等はできませんのでご了承下さい。

・賛助会員様と非会員様を一括でお申し込みいただくことはできません。
 個別にお申し込み下さい。

・グループでお申し込みされる非会員様は、通信欄に参加希望者全員のお名前をご記入下さい。

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
沖縄クライシスの真相・柴田博先生
おはようございます。

精神科医師Aさんからコメントいただきました

現代の5大病 毎日ムック 毎日新聞社 2013年8月1日
巻頭座談会「高齢者は肉を食べよう」


早速、アマゾンで手に入れて読んでみました。

とても興味深い内容でした。

精神科医医師Aさん、ありがとうございます。

沖縄クライシスの真相について、

人間総合科学大学保健医療学部学部長大学院教授
日本応用老年学会理事長
柴田博先生

が、明快に語っておられます。

かつて男女とも平均寿命日本一を誇っていた沖縄がまず男性が1位から転落します。

沖縄の男性の全国順位は1980~85年は1位、90年~95年でも4~5位でした。

ところが、2000年の統計では、4位から一気に26位へと急落しました。

この平均寿命の急落について「沖縄26ショック」あるいは「沖縄クライシス」と呼ばれて、医学者や栄養学者が研究や考察を加えています。

最新2013年の平均寿命の統計では、とうとう女性も長年の首位を明け渡し3位に転落しました。

そして男性は5年前の25位からさらに大きく下がって30位でした。

「沖縄クライシス」に関して、たいていは

「食生活の欧米化により脂肪摂取が増えて、沖縄の平均寿命が短くなった」

という、ステレオタイプの仮説で、説明されてしまいがちですが、この説は、全くの的外れであると、座談会で柴田博先生は、明言されています。

柴田博先生

『沖縄の平均寿命が短くなったのは、心筋梗塞などの肥満関連病気が増えたせいではありません。死亡原因で増えているのは、肝疾思とCOPD(慢性閉来性肺疾患)です。』

『沖縄の平均寿命が日本一だった頃の脂肪摂収量は日本平均より6g多い65gでした。それが減るにつれ平均寿命が低下しました。ついに脂肪摂取量が全国平均を下回り、今は51gです。摂取カロリーも全国平均より200kcalも少ないんです。「体重減らせ」という圧力に負けた結果です』

『自殺が増えた影響もあります。ストレスの影響は女性より男性に早く出ます。ストレスが過剰になったことで酒、たばこの量が増え、そこに運動不足が加わったんです。同じ沖縄でも女性は最近まで平均寿命全国1位でした。結局脂肪摂取量の低下とともに、平均寿命が低下したんです。食べ過ぎのために沖縄が長寿県じゃなくなったというのは、事実と異なります。』


私も沖縄と肝疾患について調べてみました。

そうすると、特に男性では肝疾患による死亡率がうなぎ登りの上昇で、2007年の統計では、全国平均10万人あたり11人の死亡に対して、沖縄では30人というとんでもない数字です。

2009 年の沖縄県民の肝がん、ウイルス性肝疾患を除く肝疾患死亡の状況では、男性はアルコール性肝疾患が51%、肝線維症及び肝硬変33%。

アルコール性肝疾患による死亡率は全国平均の倍以上です。

COPD(慢性閉来性肺疾患)に関しては、元凶はほとんどがタバコです。

ちなみに厚労省の1999年の調査によると、沖縄県のCOPDによる死亡率は全国平均の約2倍に達し、全国1位となっています。

結局、沖縄の厳しい社会生活環境やストレスが、男性の大量飲酒や喫煙につながり、肝疾患やCOPDの死亡率を増加させ、ひいては自殺の要因にもなっていると考えられます。


江部康二



【13/07/01 精神科医師A

現代の5大病(毎日ムック)
http://books.mainichi.co.jp/2013/06/isbn.html
現代の5大病(毎日ムック) 2013年8月1日奥付

『高齢者は肉を食べよう』
柴田 博
人間総合科学大学保健医療学部学部長大学院教授
日本応用老年学会理事長

P8
沖縄の平均寿命が短くなったのは、心筋梗塞などの肥満関連病気が増えたせいではありません。死亡原因で増えているのは、肝疾思とCOPD((慢性閉来性肺疾患)です。沖縄の平均寿命が日本一だった頃の脂肪摂収量は日本平均より6g多い65gでした。それが減るにつれ平均寿命が低下しました。ついに脂肪摂取量が全国平均を下回り、今は51gです。摂取カロリーも全国平均より200kcalも少ないんです。「体重減らせ」という圧力に負けた結果です。 】



テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
<糖質制限食に関するお知らせ・お願いなど>
【糖質制限食とは】

米国糖尿病協会(ADA)によれば、食べ物が消化・吸収されたあと、糖質は100%血糖に変わりますが、タンパク質・脂質は血糖に変わりません。 

また糖質は、摂取直後から急峻に血糖値を高く速く上昇させ、2時間以内にほとんどすべてが吸収されます。

これらは含有エネルギーとは無関係な三大栄養素の生理学的特質です。 
 
1997年版のLife With Diabetes(ADA)では、

「タンパク質は約半分が血糖に変わり、脂質は10%未満が血糖に変わる」

という記載がありましたが、2004年版では変更されています。

このように糖質、脂質、タンパク質のうち糖質だけが血糖値を上昇させます。

従って、糖質を摂取した時にはインスリンが大量に追加分泌されます。

脂質を摂取しても、インスリンの追加分泌はありません。

タンパク質はごく少量のインスリンを追加分泌させます。

現在糖尿病において、食後の急激な高血糖(グルコーススパイク)が大きな問題として注目されています。

食後高血糖が、心筋梗塞や脳梗塞などの合併症を起こす危険因子として確立されたからです。

また一日における、食前・食後・空腹時など血糖値の変動幅(平均血糖変動幅)が大きいほど、酸化ストレスが増強し動脈硬化のリスクとなることがわかってきました。

そして、食後高血糖と平均血糖変動幅増大を起こすのは、三大栄養素のなかで糖質だけなのです。

1gの糖質が、体重64kgの2型糖尿病の人の血糖値を約3mg上昇させます。

炊いた白ご飯茶碗1杯150g(252kcal)には、55.3gの糖質が含まれており、血糖値を166mg上昇させます。

一方、牛サーロインステーキを200g(約1000キロカロリー)食べても、糖質含有量は1gもないので、食後血糖は3mg未満の上昇しかないのです。 

なお、1gの糖質が体重64kgの1型糖尿病の人の血糖値を5mg上昇させます。

糖質制限食の基本的な考え方は、上述のような生理学的事実をベースに、できるだけ糖質の摂取を低く抑えて、食後高血糖を防ぐというものです。

簡単に言えば、主食を抜いておかずばかり食べるというイメージになります。

抜く必要がある主食とは米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類など糖質が主成分のものです。
 
3食主食抜きのスーパー糖質制限食(糖質12%、タンパク質32%、脂質56%)なら、薬に頼ることなく速やかにリアルタイムで良好な血糖コントロールが可能です。

一方、上述の白ご飯とステーキの例でも明らかなように、カロリー計算に基づいて血糖値をコントロールすることは理論的に不可能です。

従って、現行の日本糖尿病学会推薦の糖尿病食(糖質60%、タンパク質20%、脂質20%)を実践する限りは、一日の摂取カロリーを1200キロカロリーと低く抑えたとしても、食後高血糖が必ず生じるのです。

糖尿病の改善には、カロリー制限より糖質制限ということがおわかりいただけたと思います。

なお糖質制限食は、カロリー無制限ということではありません。

日本糖尿病学会「食品交換表」の

男性1400~1800kcal
女性1200~1600kcal

ほど厳しいカロリー制限は必要ありませんが、

国立健康・栄養研究所の「日本人の食事摂取基準」(2010年)への解説に示す推定エネルギー必要量の範囲、すなわち18才以上の成人で身体活動レベルが普通なら

 男性:2200~2650キロカロリー 
 女性:1700~1950キロカロリー

身体活動レベルが低い人は

 男性:1850~2250キロカロリー  
  女性:1450~1700キロカロリー

くらいが目安です。


【糖質制限食を実践される時のご注意】

本にも書いてありますが、 糖質制限食によりリアルタイムに血糖値が改善します。このため既に、経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は、低血糖の心配がありますので必ず主治医と相談して頂きたいと思います。

一方、薬を使用してない糖尿人やメタボ人は、低血糖の心配はほとんどないので、自力で 糖質制限食を実践して糖尿病やメタボ改善を目指していただけば幸いです。

内服薬やインスリン注射なしの糖尿人が糖質制限食を実践すると食後高血糖は改善しますが、低血糖にはなりません。血糖値が正常範囲であるていど下がると、肝臓でアミノ酸・乳酸・グリセロール(脂肪の分解物)などから、ブドウ糖をつくるからです。これを糖新生といいます。

血液検査で血清クレアチニン値が高値で腎障害がある場合と、活動性の膵炎がある場合、肝硬変の場合、そして長鎖脂肪酸代謝異常症は、糖質制限食は適応となりませんのでご注意ください。

糖質制限食は相対的に高タンパク・高脂肪食になるので、腎不全と活動性膵炎には適応とならないのです。

肝硬変では、糖新生能力が低下しているため適応となりません。

長鎖脂肪酸代謝異常症では、脂肪酸が上手く利用できないので、適応となりません。

なお、機能性低血糖症の場合、炭水化物依存症レベルが重症のとき、糖新生能力が低下していることがあり、まれに低血糖症を生じますので注意が必要です。

また、どのような食事療法でも合う合わないがあります。

糖質制限食もその一つですので、合わないとご自分で判断されたら中止していただけば幸いです。


<参考図書>

理論
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!糖質制限食のすすめ」2005年
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編」2008年
「我ら糖尿人、元気なのには理由がある。」2009年
「やせる食べ方」2010年
「うちの母は糖尿人」2010年 監修:江部康二 著:伊藤きのと
(東洋経済新報社)
「糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食」2010年(ナツメ社)
腹いっぱい食べて楽々痩せる『満腹ダイエット』 (ソフトバンク新書) 2011年
「主食をやめると健康になる」(ダイヤモンド社)2011年
「血糖コントロールの新常識! 糖質制限 完全ガイド」 (別冊宝島)2012年
「糖質オフ!健康法」(PHP文庫)2012年
「主食を抜けば糖尿病はよくなる!糖質制限食のすすめ」(文春文庫)2012年
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編」(文春文庫)2012年
女性のための糖質制限ダイエットハンドブック2013年(洋泉社)



レシピ
「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」2006年(東洋経済新報社)
「糖質オフ」ごちそうごはん2009年(アスペクト)
dancyuプレジデントムック 「満腹ダイエット 」 2009年(プレジデント社)
「血糖値を上げない!健康おつまみ109」2010年(東洋経済新報社)
「やせる食べ方レシピ集」 2010年(東洋経済新報社)
「糖質オフダイエット 」2011年(レタスクラブ、角川マーケティング)
「誰もがストレスなくやせられる!糖質制限ダイエット」 2011年(講談社)
「主食を抜けば糖尿病はよくなる」レシピ集2011年(東洋経済新報社)
高雄病院の「糖質制限」給食2012年(講談社)
糖尿病がどんどんよくなる「糖質制限食」おすすめレシピ集2012年(ナツメ社)
糖質制限の「主食もどき」レシピ2013年(東洋経済新報社)
高雄病院Dr江部が食べている「糖質制限」ダイエット2013年(講談社)
糖質オフのダイエット弁当2013年(家の光協会)

DVD「糖質制限食を語る」http://www.yaserutabekata.com/shop/dvd.php 2011年
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
血糖自己測定器と健康保険
こんにちは。

血糖自己測定器ですが、インスリン注射を打っている糖尿病患者さんは、医療機関から提供して貰えます。

無料ではなくて、在宅自己注射指導管理料というものがあり、インスリン注射を打っている場合は、健康保険の枠内で保険請求がなされます。

その在宅自己注射指導管理料の中に、血糖自己測定器、センサー、ランセットなどの料金も含まれているわけです。

通常2型糖尿病の場合は、1日2回測定の計算で、1ヶ月に60枚のセンサー、60本のランセットが健康保険内で支給可能です。それ以上のセンサーは、保険が使えません。

1型糖尿病の場合は、1日4回測定の計算で、1ヶ月に120枚のセンサー、120本のランセットが健康保険内で支給可能です。

今回の

ニプロTRUEpico    自己検査用グルコース測定器  ¥3500ー
ニプロTRUEセンサー 自己検査用グルコースキット 1箱30枚で、¥2940ー

に関しては、インスリン注射を打ってない人への情報提供の意味です。

つまり、血糖自己測定を、私費でもいいのでしてみたいという糖尿人には、格安なのでとても嬉しい「ニプロTRUEpico」ということなのです。

なお、今までインスリン注射を打っていた糖尿人(血糖自己測定器は健康保険内で支給)がスーパー糖質制限食で、インスリンフリーになったら、その時から、血糖自己測定器の使用は私費になります。

インスリンフリーはとても喜ばしいことなのですが、血糖自己測定器に関しては、思わぬところで出費ということになります。



江部康二


テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
¥3500-の自己検査用グルコース(血糖)測定器 ニプロ 新発売
こんにちは。

ニプロから本体が¥3500-と格安の自己検査用グルコース(血糖)測定器が発売されました。

2013年06月28日 (金)のブログで簡単にふれたのですが、サイトを探すのがわかりにくかったようです。

それで本日は、ニプロの回し者でも何でもないのですが、とても安いので読者の皆さんに役立つと思い、情報を提供します。


ニプロTRUEpico    自己検査用グルコース測定器  ¥3500ー
ニプロTRUEセンサー 自己検査用グルコースキット 1箱30枚で、¥2940ー

今までの、血糖自己測定器は、本体が¥9000-とかなので、激安です。

小型で軽量で使いやすいです。

センサーも、今までのものが1枚110円が定価なので、1枚98円と安いです。

血糖自己測定器は、糖尿病の自己管理におおいに役立つ優れものです。

とても良い意味での価格破壊、ニプロさん、アッパレですね。ヾ(^▽^)

最寄りの医療機関で、取り寄せて貰えると思います。

高度管理医療機器等販売業の許可を得ている薬局でも取り寄せて貰えます。


江部康二



以下はニプロのサイトです。
http://www.nipro.co.jp/ja/medicalstaff/new_products/201306_truepico/index.php
血糖自己測定器「ニプロTRUEpico®(ニプロトゥルーピコ®)」

新製品情報、血糖自己測定器「ニプロTRUEpico®(ニプロトゥルーピコ®)」を発売します。[2013.6~]

《特長》
必要採血量:0.5μL、測定時間:4秒
測定範囲:20~600mg/dL
小型・軽量(17g)
初期設定不要(時刻あわせや環境設定がありません)
NEWS RELEASE(155KB)




以下は日経プレスリリースです。
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=337317&lindID=4

日経プレスリリース
ニプロ、シンプルな操作で血糖値を自己測定できる「ニプロTRUEpico」を販売開始

シンプルな操作で血糖測定を実現
血糖自己測定器「ニプロTRUEpico(R)(ニプロトゥルーピコ(R))」
販売開始に関するお知らせ


近年、糖尿病が強く疑われる人やその可能性を否定できないいわゆる「糖尿病予備群」が増加しつつあります。糖尿病の初期症状は、痛みなどの自覚症状がないため、治療が必要でありながらも、治療を受けないケースが多いといわれています。また、一旦、糖尿病に罹患してしまうと治癒することが難しく、食事療法や運動療法のほかに薬物療法を行わざるを得なくなったり、種々の合併症を併発することもあります。

糖尿病対策として、糖尿病の進行及び合併症予防が重要とされており、糖尿病の進行を抑え、かつ合併症を予防するには、インスリン治療を行っている患者さんだけでなく、食事療法や運動療法を行っている患者さんや、「糖尿病予備群」と呼ばれる方々においても糖尿病に対する正確な知識をもち、自分の血糖値を正確に把握し血糖管理に努めるなどの方法により生活習慣を見直しながら、初期症状の有無を常日頃からチェックすることが最も効果的な方法だといわれております。

このような時代背景や社会ニーズを踏まえ、血糖自己測定器「ニプロTRUEpico(R)(ニプロトゥルーピコ(R))」を開発しました。本製品は、小型でかつ軽量であり、複雑な初期設定もなく簡便に使用できる糖尿病関連製品です。

 ※製品画像と価格は添付の関連資料を参照

<<特徴>>
 ・必要採血量:0.5μL、測定時間:4秒
 ・測定範囲:20~600mg/dL
 ・小型・軽量(17g)
 ・初期設定不要(時刻あわせや環境設定がありません)


ニプロでは今後とも、患者さまのQOL向上はもちろんのこと、より安全で、環境に配慮し、医療従事者の方々にも満足いただける製品の開発、提供に努めてまいります。


テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
日本生活習慣病予防協会理事長、池田義雄先生と糖質制限食
こんにちは。

精神科医師Aさんから、日本生活習慣病予防協会主催の講演会の情報をコメントいただきました。

精神科医師Aさん、ありがとうございます。

第3回予防月間講演会の参加者からの「糖質制限」に関する質問に、日本生活習慣病予防協会理事長、池田義雄先生が回答しておられます。

詳しくは

http://www.seikatsusyukanbyo.com/monthly/2013/seminar/qanda.php

日本生活習慣病予防協会のホームページをご参照ください。


Q3は、最近よく報道された、国立国際医療研究センター病院の能登洋医長らの報告などに関する質問です。

池田義雄先生は、日本の糖尿病治療の草分けのお一人で、ニュートラルな立場から糖質制限食にも理解ある医師です。

そして、能登医長らの論文に関して、

「この回答を得るためには無作為の前向き研究がしっかりと行われる必要があります。」

と述べておられます。正論だと思います。

Q4のAnswerには、私も登場します。

「糖質制限は、実臨床として食後高血糖の是正に有用なのは間違いありませんので、メタボ型の糖尿病(IGT)の方には積極的に勧めています。」

糖尿病診療のエキスパートの池田義雄先生が、明確に糖質制限食の有効性を認めてくださっているのは、嬉しい限りです。

力強い味方を得た思いです。

池田義雄先生、ありがとうございます。


江部康二



以下は、日本生活習慣病予防協会のホームページからの抜粋です。

第3回予防月間講演会 参加者からの質問
食事指導に関するQ&A
「糖質制限」に関して
回答:池田義雄先生(日本生活習慣病予防協会理事長)

Q3. 最近、糖質制限食は寿命が短くなるというニュースを見ましたが、実際はどうなのでしょうか?

A
糖質制限食と寿命との関連については、16.000人を対象にした調査で、糖質の摂取量が最も少ないグループと多いグループの死亡率を比較した結果、糖質の摂取量が少ないグループの死亡率が1.3倍で、低炭水化物(糖質制限)ダイエットが寿命を縮めるという報告がなされています。また、健康な欧米人20万人以上の調査で、糖質摂取の割合が60~70%の人と、30~40%の人を比べたところ、抵糖質のグループの死亡率が3割高かったとする調査もあります。

加えて、糖質制限食に関する成績のメタアナリシスから、これを5年以上続けると死亡率が高くなる可能性を、国立国際医療研究センター病院の能登洋医長らが本年1月に報告しています。

しかし実際はどうなのか?と問われますと答えに窮します。この回答を得るためには無作為の前向き研究がしっかりと行われる必要があります。これが我が国で行われることを期待いたしましょう。


Q4. 「糖質制限が効果的だ!」と信じこんで実行している患者さんに対する栄養相談についてお伺いします。血中脂質などの検査値、満腹感、排便、継続可能かなどの観点からアドバイスはしていますが、先生方は実際、患者さんにどのようにお話されているでしょうか。データの伝え方もお教えいただけたら嬉しいです。


A
平成17年に京都・高雄病院の江部康二先生が、ご自身の糖尿病治療のための食事法を踏まえて「主食を抜けば糖尿病はよくなる!」(東洋経済新報社)を出版されました。糖質制限食ブームはここから始まっています。私も多大な関心を持ち、高雄病院で江部先生にお会いし、実態を見せていただいたことがあります。そして先生には、タニタ体重科学研究所が主催する「城北肥満研究会」にもお出で頂き講演をしてもらいました。

糖質制限は、実臨床として食後高血糖の是正に有用なのは間違いありませんので、メタボ型の糖尿病(IGT)の方には積極的に勧めています。この際、尿糖計による食後尿糖の計測を併用してもらうと成果がよく分かります。そして、これを進めていく上で大事なのは、患者さんとデータを共有することです。特に、糖負荷試験の成績については詳しく説明し、食後高血糖を招かないようにするための食事法として、糖質制限食の有用性を理解してもらうようにしています。


テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット