2013年06月30日 (日)
おはようございます。
朝日カルチャーセンター立川教室のご報告です。
朝、8:16発の、「のぞみ」で京都→東京→立川に向かいました。
新横浜で下車すると乗り換えが2回くらいあるので、東京経由としました。
口座の申し込み状況は、80人収容の教室に補助椅子で90名まで確保して、あとはキャンセル待ちの状況だったそうです。
糖質制限食への関心の高まりをひしひしと感じ、嬉しい限りでした。(^^)
満員御礼で、13:00ぴったりから講演開始しました。
講演時間が90分と余裕があったので、スライド以外の話題も入れて、わかりやすく楽しくゆっくりとお話できました。
朝日カルチャーセンター立川教室担当の米山さんにも、講演終了後「とてもわかりやすかったです。」とコメントをいただきました。
米山さん、お疲れ様でした。
ありがとうございました。
講演終了後の質疑応答も30分間、確保したのですが、質問が相次ぎ全てに答えることができず、すいませんでした。 m(_ _)m
質問できなかった方は、本ブログに質問していただけば幸いです。
90名の内、半数くらいは、朝日カルチャー立川教室講座に初めての参加ということで、そのほとんどがブログ読者の方々でした。
ブログ読者の皆さん、ありがとうございました。 m(_ _)mV
京都までとんぼ返りして、午後7時からは、月一回の同級生の集まりで、花見小路古門前辺りのいつものお店で
鍋を囲んで焼酎を飲んで、美味しく楽しく糖質制限な夕べを過ごし、帰宅したら、午後11時でした。
我ながら、元気と言えば元気ですね。 (^_^)
江部康二
朝日カルチャーセンター立川教室
対象:一般
日時:2013年6月29(土)13:00~15:00
会 場:ルミネ立川9階(朝日カルチャーセンター立川教室)
東京都立川市曙町2-1-1
演題:生活習慣病と糖質制限食
-糖尿病・動脈硬化・がん-
講師:江部康二
<朝日カルチャーセンター立川教室の案内文>
糖質制限食は、米飯・めん類・パンや芋類などの糖質が多い食品を食べないで、肉や魚貝や豆腐や葉野菜などをしっかり摂取する食事療法です。
糖質制限食は、実は人類本来の食事、いわば人類の健康食ですので、糖尿病をはじめとして様々な生活習慣病が改善します。
そしてカロリー制限なしで「美味しく楽しく」が特長です。
朝日カルチャーセンター立川教室のご報告です。
朝、8:16発の、「のぞみ」で京都→東京→立川に向かいました。
新横浜で下車すると乗り換えが2回くらいあるので、東京経由としました。
口座の申し込み状況は、80人収容の教室に補助椅子で90名まで確保して、あとはキャンセル待ちの状況だったそうです。
糖質制限食への関心の高まりをひしひしと感じ、嬉しい限りでした。(^^)
満員御礼で、13:00ぴったりから講演開始しました。
講演時間が90分と余裕があったので、スライド以外の話題も入れて、わかりやすく楽しくゆっくりとお話できました。
朝日カルチャーセンター立川教室担当の米山さんにも、講演終了後「とてもわかりやすかったです。」とコメントをいただきました。
米山さん、お疲れ様でした。
ありがとうございました。
講演終了後の質疑応答も30分間、確保したのですが、質問が相次ぎ全てに答えることができず、すいませんでした。 m(_ _)m
質問できなかった方は、本ブログに質問していただけば幸いです。
90名の内、半数くらいは、朝日カルチャー立川教室講座に初めての参加ということで、そのほとんどがブログ読者の方々でした。
ブログ読者の皆さん、ありがとうございました。 m(_ _)mV
京都までとんぼ返りして、午後7時からは、月一回の同級生の集まりで、花見小路古門前辺りのいつものお店で
鍋を囲んで焼酎を飲んで、美味しく楽しく糖質制限な夕べを過ごし、帰宅したら、午後11時でした。
我ながら、元気と言えば元気ですね。 (^_^)
江部康二
朝日カルチャーセンター立川教室
対象:一般
日時:2013年6月29(土)13:00~15:00
会 場:ルミネ立川9階(朝日カルチャーセンター立川教室)
東京都立川市曙町2-1-1
演題:生活習慣病と糖質制限食
-糖尿病・動脈硬化・がん-
講師:江部康二
<朝日カルチャーセンター立川教室の案内文>
糖質制限食は、米飯・めん類・パンや芋類などの糖質が多い食品を食べないで、肉や魚貝や豆腐や葉野菜などをしっかり摂取する食事療法です。
糖質制限食は、実は人類本来の食事、いわば人類の健康食ですので、糖尿病をはじめとして様々な生活習慣病が改善します。
そしてカロリー制限なしで「美味しく楽しく」が特長です。
2013年06月28日 (金)
こんばんは。
ma-. さんから、糖質制限食でデータ改善という嬉しいコメントをいただきました。
ma-. さん、コメントありがとうございます。
今年 4/18 HbA1c 11.5 空腹時血糖 230
5/23 10.3 120
6/14 7.3 80
素晴らしいデータ改善です。
糖質制限食、上手にできていると思います。
結果として、早朝空腹時血糖値:80mg/dl、HbA1cも、わずか2ヶ月で、4.2%低下と劇的改善を遂げていますので、大丈夫です。
糖質制限食、基本線、大事なところはちゃんとクリアされていると思いますよ。(^^)
間食は、OKです。
ナッツ20~30粒を2回/日、納豆、シュクリーベチョコ、6Pチーズ、天日干しスルメ・・・
糖質制限OK食材の間食は結構豊富です。
私も夕食後は、赤ワインとか焼酎を飲みながら、シュクリーベチョコ3個、スルメ、ナッツ、チーズ・・・など
つまみにして、適量??のアルコールを毎日飲んでます。
夜遅くの食事は良くないというのが定説ですが、それは糖質を摂取した場合です。
糖質制限食なら、夜遅く食べても血糖値は上昇せず、大丈夫です。
私は夜診が終わったあと、の夕食は午後10時になることもあります。
ma-. さんも夜中に結構食べていても、早朝空腹時血糖値が80mg/dlなので、全く問題ないです。
それから簡易血糖自己測定器ですが、つい最近、ニプロから、定価¥3500-のものが発売されました。
医院や大きな院外薬局で取り寄せ可能と思います。
今までの、簡易血糖自己測定器が¥9000-くらいしたので価格破壊に近い安さです。
センサーもかなり安くなっています。
江部康二
【13/06/27 ma-.
糖尿人2か月 おやつ?
こんばんは。
糖尿人2か月の息子をもつ親です。
先生のブログを見つけて毎日糖質制限に頑張っています。家族みんなで糖質制限中です。
今年 4/18 HbA1c 11.5 空腹時血糖 230
5/23 10.3 120
6/14 7.3 80
と、経過中です。食後血糖の測定のため血糖測定器を購入検討中です。
担当の医師もいいですねとは、言ってくれるのですが、従来の食事制限の考え方で、 この点は物足りなく思っています。
間食をどうしてもやめれないと、ナッツ、納豆、チョコレート・・・
など糖質オフといわれるものを夜間食しています。
夜中に、結構食べています。
心配で、注意するのですが、やまりません。
実際、どの程度間食はいいのでしょうか?
将来のことを考えると、不安です。
ご指導いただけたら、幸いです。】
ma-. さんから、糖質制限食でデータ改善という嬉しいコメントをいただきました。
ma-. さん、コメントありがとうございます。
今年 4/18 HbA1c 11.5 空腹時血糖 230
5/23 10.3 120
6/14 7.3 80
素晴らしいデータ改善です。
糖質制限食、上手にできていると思います。
結果として、早朝空腹時血糖値:80mg/dl、HbA1cも、わずか2ヶ月で、4.2%低下と劇的改善を遂げていますので、大丈夫です。
糖質制限食、基本線、大事なところはちゃんとクリアされていると思いますよ。(^^)
間食は、OKです。
ナッツ20~30粒を2回/日、納豆、シュクリーベチョコ、6Pチーズ、天日干しスルメ・・・
糖質制限OK食材の間食は結構豊富です。
私も夕食後は、赤ワインとか焼酎を飲みながら、シュクリーベチョコ3個、スルメ、ナッツ、チーズ・・・など
つまみにして、適量??のアルコールを毎日飲んでます。
夜遅くの食事は良くないというのが定説ですが、それは糖質を摂取した場合です。
糖質制限食なら、夜遅く食べても血糖値は上昇せず、大丈夫です。
私は夜診が終わったあと、の夕食は午後10時になることもあります。
ma-. さんも夜中に結構食べていても、早朝空腹時血糖値が80mg/dlなので、全く問題ないです。
それから簡易血糖自己測定器ですが、つい最近、ニプロから、定価¥3500-のものが発売されました。
医院や大きな院外薬局で取り寄せ可能と思います。
今までの、簡易血糖自己測定器が¥9000-くらいしたので価格破壊に近い安さです。
センサーもかなり安くなっています。
江部康二
【13/06/27 ma-.
糖尿人2か月 おやつ?
こんばんは。
糖尿人2か月の息子をもつ親です。
先生のブログを見つけて毎日糖質制限に頑張っています。家族みんなで糖質制限中です。
今年 4/18 HbA1c 11.5 空腹時血糖 230
5/23 10.3 120
6/14 7.3 80
と、経過中です。食後血糖の測定のため血糖測定器を購入検討中です。
担当の医師もいいですねとは、言ってくれるのですが、従来の食事制限の考え方で、 この点は物足りなく思っています。
間食をどうしてもやめれないと、ナッツ、納豆、チョコレート・・・
など糖質オフといわれるものを夜間食しています。
夜中に、結構食べています。
心配で、注意するのですが、やまりません。
実際、どの程度間食はいいのでしょうか?
将来のことを考えると、不安です。
ご指導いただけたら、幸いです。】
2013年06月27日 (木)
こんばんは。
精神科医師Aさんから「カロリー制限と運動療法が心血管リスク低下に無効」という、N Engl J medの論文について、コメントいただきました。
精神科医師Aさん、ありがとうございます。
米・Look AHEAD試験
N Engl J med 2013年6月24日オンライン版の結論
「過体重または肥満の2型糖尿病患者において、カロリー制限と運動療法で、体重を減らして、その体重を長期間維持できてHbA1cが有意に改善しても心血管リスクの低下は得られない」
これは、興味深い、エビデンスがでたものですね。
ほとんど全ての参加者が、経口血糖降下剤を使用しています。
インスリン注射をしている参加者は30%以下です。
いずれにせよ、ライフスタイル強化療法群と対照群は、同様に経口血糖降下剤を内服して、インスリンも打つ人は打っています。
強化療法群は、カロリー制限〔1,200~1,800 kcal/日(総カロリーから30%以上の脂肪摂取減,15%以上の蛋白質摂取増),食事交替製品の使用〕ですので、糖質摂取がベースラインから約15%増えた計算ですね。
対照群は、普通に糖質を摂取していますが、強化療法群のように、糖質摂取比率がベースラインから増えているわけではありません。
両群とも、薬を内服したり一部インスリン注射をしながら、糖質を普通の割合あるいは普通以上(15%増)に摂取しているのですから、「食後高血糖」と「平均血糖変動幅増大」が必ず生じています。
ライフスタイル強化療法群は総カロリーに対する糖質摂取比率が約15%増えているので、糖質摂取の絶対量は対照群と変わらないか少し多いくらいになります。
A)
「食後高血糖」と「平均血糖変動幅増大」が最大の酸化ストレスであり、心血管リスクの元凶となることには、エビデンスがあります。
強化療法群は体重減少と運動という利点があっても、「食後高血糖」と「平均血糖変動幅増大」という酸化ストレスという欠点に相殺された可能性があります。
強化療法群のHbA1cの改善も「食後高血糖」と「平均血糖変動幅増大」があるわけで、質の悪いHbA1cと言えます。
B)
また両群とも、心血管リスクの最大の元凶である「食後高血糖」と「平均血糖変動幅増大」が、毎日生じているので、少々の体重減少や少々の運動では全く役に立たなかったので有意差なしと考えることも可能ですね。
以下の研究グループによる解釈1)2)3)4)よりは、上記A)B)のほうが理論的に説得力があるのではないでしょうか。
1)検出パワーに欠けていた
2)
両群間における体重減少率の差は,最終的にわずか2.5ポイントであり,1次評価項目を達成するには,ライフスタイル強化療法群でさらなる体重減少が求められた
3)
対照群における教育やスタチンの使用量による効果が影響した可能性があり,両群間におけるリスク減少率の差を少なくした
4)ルーチンな日常診療において,両群間の心血管危険因子の管理強化は,生活習慣の是正による有効性の評価を困難にさせた。
江部康二
以下、MT Pro記事から転載
http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/1306/1306072.html
2013年6月26日
2型糖尿病患者の肥満是正強化はのれんに腕押し?
長期の心血管リスクを評価,米・Look AHEAD試験
生活習慣の是正は2型糖尿病治療の基本だが,過体重または肥満の同患者が食事・運動療法の強化によって減量し,その体重を長期間維持できても,心血管リスクの低下は得られないというLook AHEAD試験の結果が,N Engl J med 2013年6月24日オンライン版に掲載された。
同研究グループは,ネガティブな結果に終わった同試験の原因を分析。体重減少の強化不足や対照群における教育やスタチン薬の使用量による効果が影響した可能性を挙げている。同試験の結果は,第73回米国糖尿病学会年次学術集会(ADA 2013;6月21~25日,シカゴ)でも発表された。
強化療法群では7%の体重減少率とその維持が目標
現在,過体重または肥満の2型糖尿病に推奨されている減量は,血糖コントロール,心血管危険因子,患者QOL,肥満による合併症などの改善のエビデンスに基づいている。
しかし,いずれのエビデンスも短期の研究であり,長期における減量の有効性や2型糖尿病の危険因子である心血管リスクおよび心血管死の減少は明らかではなかった。
そこで,米国内16施設に登録された過体重または肥満を有する2型糖尿病患者を,ライフスタイル強化療法群(2,570例,平均年齢58.6歳,女性59.4%,平均体重101kg,平均BMI 35.9)または患者をサポート・教育する対照群(2,575例,同58.9歳,59.7%,101kg,36.0)にランダムに割り付け,1次評価項目である心血管死,非致死性心筋梗塞(MI),非致死性脳卒中または狭心症による入院を最大13.5年追跡した。
ライフスタイル強化療法群は,カロリー制限〔1,200~1,800 kcal/日(総カロリーから30%以上の脂肪摂取減,15%以上の蛋白質摂取増),食事交替製品の使用〕および運動療法(最低175分間/週の中強度の身体活動)による7%の体重減少とその維持を目標に,講習会や個別のカウンセリングを毎週,開始から6カ月間実施した。
一方,対照群では,社会的支援,食事療法,運動療法に関するそれぞれの講習会を4年間毎年行った。
5%のリスク減少で有意差なし
ライフスタイル強化療法群における1年後の体重減少率は,対照群に比べて有意に大きく(8.6% vs. 0.7%,P<0.05),試験終了時ではその差は小さくなったが,依然として体重減少率に有意差があった(6.0% vs. 3.5%,P<0.05)。
試験終了時における両群間のHbA1c※,心血管危険因子を見たところ,対照群に比べてライフスタイル強化療法群ではHbA1cの有意な改善が認められた(ベースラインからの両群間の平均差-0.22%,95%CI -0.28~-0.16,P<0.001)。
しかし,血清脂質のうちLDLコレステロール(LDL-C)はライフスタイル強化療法群に比べて対照群で低く,試験終了時におけるLDL-C値の差は1.6mg/dLであった。その背景として,降圧薬,スタチン,インスリン製剤の使用は,ライフスタイル強化療法群に比べていずれも対照群で多かったという点が指摘されている。
1次評価項目である心血管死,非致死性MI,非致死性脳卒中または狭心症による入院の発生は,ライフスタイル強化療法群は403例,対照群は418例であり,両群間に差は認められなかった〔100人当たり1.83 vs. 1.92,対照群に対するライフスタイル強化療法群のハザード比(HR)0.95,95%CI 0.83~1.09,P=0.51〕。
さらに,2次評価項目である「心血管死,非致死性MIまたは非致死性脳卒中」のHRは0.93(95%CI 0.79~1.10,P=0.42),「全死亡,非致死性MIまたは非致死性脳卒中」は0.93(同0.82~1.05,P=0.23),「全死亡,非致死性MI,非致死性脳卒中,狭心症による入院,冠動脈バイパス術,経皮的冠動脈インターベンション,心不全による入院,頸動脈血管内膜切除術または末梢血管疾患」は0.94(同0.84~1.05,P=0.29)と,いずれも両群間に有意差は認められなかった。
生活習慣是正の重要性を再確認
実は,futility analysis(無益性の解析)の実施により,同試験は追跡期間中央値9.6年で中止となった。
同研究グループは,過体重または肥満の2型糖尿病患者に対する減量を目的としたライフスタイル強化療法群では,心血管イベントの減少は認められないと結論するとともに,なぜ統計学的有意差が得られなかったのか,その原因を探っている。
同研究グループによる解釈は次の4点。
検出パワーに欠けていた
両群間における体重減少率の差は,最終的にわずか2.5ポイントであり,1次評価項目を達成するには,ライフスタイル強化療法群でさらなる体重減少が求められた
対照群における教育やスタチンの使用量による効果が影響した可能性があり,両群間におけるリスク減少率の差を少なくした
ルーチンな日常診療において,両群間の心血管危険因子の管理強化は,生活習慣の是正による有効性の評価を困難にさせた
なお,同日のオンライン版でカナダ・McMaster大学人口健康研究所糖尿病研究部長のHertzel C. Gerstein氏が“Do Lifestyle Changes Reduce Serious Outcomes in Diabetes?”と題する短報を発表している。
同氏も両群間に有意差がなかったのは,スタチンやACE阻害薬などによる心保護作用が影響した可能性があることを挙げた。しかし,糖尿病患者において生活習慣の是正が重要であることに変わりはなく,そのことを再確認したとしている。
(田上 玲子)
精神科医師Aさんから「カロリー制限と運動療法が心血管リスク低下に無効」という、N Engl J medの論文について、コメントいただきました。
精神科医師Aさん、ありがとうございます。
米・Look AHEAD試験
N Engl J med 2013年6月24日オンライン版の結論
「過体重または肥満の2型糖尿病患者において、カロリー制限と運動療法で、体重を減らして、その体重を長期間維持できてHbA1cが有意に改善しても心血管リスクの低下は得られない」
これは、興味深い、エビデンスがでたものですね。
ほとんど全ての参加者が、経口血糖降下剤を使用しています。
インスリン注射をしている参加者は30%以下です。
いずれにせよ、ライフスタイル強化療法群と対照群は、同様に経口血糖降下剤を内服して、インスリンも打つ人は打っています。
強化療法群は、カロリー制限〔1,200~1,800 kcal/日(総カロリーから30%以上の脂肪摂取減,15%以上の蛋白質摂取増),食事交替製品の使用〕ですので、糖質摂取がベースラインから約15%増えた計算ですね。
対照群は、普通に糖質を摂取していますが、強化療法群のように、糖質摂取比率がベースラインから増えているわけではありません。
両群とも、薬を内服したり一部インスリン注射をしながら、糖質を普通の割合あるいは普通以上(15%増)に摂取しているのですから、「食後高血糖」と「平均血糖変動幅増大」が必ず生じています。
ライフスタイル強化療法群は総カロリーに対する糖質摂取比率が約15%増えているので、糖質摂取の絶対量は対照群と変わらないか少し多いくらいになります。
A)
「食後高血糖」と「平均血糖変動幅増大」が最大の酸化ストレスであり、心血管リスクの元凶となることには、エビデンスがあります。
強化療法群は体重減少と運動という利点があっても、「食後高血糖」と「平均血糖変動幅増大」という酸化ストレスという欠点に相殺された可能性があります。
強化療法群のHbA1cの改善も「食後高血糖」と「平均血糖変動幅増大」があるわけで、質の悪いHbA1cと言えます。
B)
また両群とも、心血管リスクの最大の元凶である「食後高血糖」と「平均血糖変動幅増大」が、毎日生じているので、少々の体重減少や少々の運動では全く役に立たなかったので有意差なしと考えることも可能ですね。
以下の研究グループによる解釈1)2)3)4)よりは、上記A)B)のほうが理論的に説得力があるのではないでしょうか。
1)検出パワーに欠けていた
2)
両群間における体重減少率の差は,最終的にわずか2.5ポイントであり,1次評価項目を達成するには,ライフスタイル強化療法群でさらなる体重減少が求められた
3)
対照群における教育やスタチンの使用量による効果が影響した可能性があり,両群間におけるリスク減少率の差を少なくした
4)ルーチンな日常診療において,両群間の心血管危険因子の管理強化は,生活習慣の是正による有効性の評価を困難にさせた。
江部康二
以下、MT Pro記事から転載
http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/1306/1306072.html
2013年6月26日
2型糖尿病患者の肥満是正強化はのれんに腕押し?
長期の心血管リスクを評価,米・Look AHEAD試験
生活習慣の是正は2型糖尿病治療の基本だが,過体重または肥満の同患者が食事・運動療法の強化によって減量し,その体重を長期間維持できても,心血管リスクの低下は得られないというLook AHEAD試験の結果が,N Engl J med 2013年6月24日オンライン版に掲載された。
同研究グループは,ネガティブな結果に終わった同試験の原因を分析。体重減少の強化不足や対照群における教育やスタチン薬の使用量による効果が影響した可能性を挙げている。同試験の結果は,第73回米国糖尿病学会年次学術集会(ADA 2013;6月21~25日,シカゴ)でも発表された。
強化療法群では7%の体重減少率とその維持が目標
現在,過体重または肥満の2型糖尿病に推奨されている減量は,血糖コントロール,心血管危険因子,患者QOL,肥満による合併症などの改善のエビデンスに基づいている。
しかし,いずれのエビデンスも短期の研究であり,長期における減量の有効性や2型糖尿病の危険因子である心血管リスクおよび心血管死の減少は明らかではなかった。
そこで,米国内16施設に登録された過体重または肥満を有する2型糖尿病患者を,ライフスタイル強化療法群(2,570例,平均年齢58.6歳,女性59.4%,平均体重101kg,平均BMI 35.9)または患者をサポート・教育する対照群(2,575例,同58.9歳,59.7%,101kg,36.0)にランダムに割り付け,1次評価項目である心血管死,非致死性心筋梗塞(MI),非致死性脳卒中または狭心症による入院を最大13.5年追跡した。
ライフスタイル強化療法群は,カロリー制限〔1,200~1,800 kcal/日(総カロリーから30%以上の脂肪摂取減,15%以上の蛋白質摂取増),食事交替製品の使用〕および運動療法(最低175分間/週の中強度の身体活動)による7%の体重減少とその維持を目標に,講習会や個別のカウンセリングを毎週,開始から6カ月間実施した。
一方,対照群では,社会的支援,食事療法,運動療法に関するそれぞれの講習会を4年間毎年行った。
5%のリスク減少で有意差なし
ライフスタイル強化療法群における1年後の体重減少率は,対照群に比べて有意に大きく(8.6% vs. 0.7%,P<0.05),試験終了時ではその差は小さくなったが,依然として体重減少率に有意差があった(6.0% vs. 3.5%,P<0.05)。
試験終了時における両群間のHbA1c※,心血管危険因子を見たところ,対照群に比べてライフスタイル強化療法群ではHbA1cの有意な改善が認められた(ベースラインからの両群間の平均差-0.22%,95%CI -0.28~-0.16,P<0.001)。
しかし,血清脂質のうちLDLコレステロール(LDL-C)はライフスタイル強化療法群に比べて対照群で低く,試験終了時におけるLDL-C値の差は1.6mg/dLであった。その背景として,降圧薬,スタチン,インスリン製剤の使用は,ライフスタイル強化療法群に比べていずれも対照群で多かったという点が指摘されている。
1次評価項目である心血管死,非致死性MI,非致死性脳卒中または狭心症による入院の発生は,ライフスタイル強化療法群は403例,対照群は418例であり,両群間に差は認められなかった〔100人当たり1.83 vs. 1.92,対照群に対するライフスタイル強化療法群のハザード比(HR)0.95,95%CI 0.83~1.09,P=0.51〕。
さらに,2次評価項目である「心血管死,非致死性MIまたは非致死性脳卒中」のHRは0.93(95%CI 0.79~1.10,P=0.42),「全死亡,非致死性MIまたは非致死性脳卒中」は0.93(同0.82~1.05,P=0.23),「全死亡,非致死性MI,非致死性脳卒中,狭心症による入院,冠動脈バイパス術,経皮的冠動脈インターベンション,心不全による入院,頸動脈血管内膜切除術または末梢血管疾患」は0.94(同0.84~1.05,P=0.29)と,いずれも両群間に有意差は認められなかった。
生活習慣是正の重要性を再確認
実は,futility analysis(無益性の解析)の実施により,同試験は追跡期間中央値9.6年で中止となった。
同研究グループは,過体重または肥満の2型糖尿病患者に対する減量を目的としたライフスタイル強化療法群では,心血管イベントの減少は認められないと結論するとともに,なぜ統計学的有意差が得られなかったのか,その原因を探っている。
同研究グループによる解釈は次の4点。
検出パワーに欠けていた
両群間における体重減少率の差は,最終的にわずか2.5ポイントであり,1次評価項目を達成するには,ライフスタイル強化療法群でさらなる体重減少が求められた
対照群における教育やスタチンの使用量による効果が影響した可能性があり,両群間におけるリスク減少率の差を少なくした
ルーチンな日常診療において,両群間の心血管危険因子の管理強化は,生活習慣の是正による有効性の評価を困難にさせた
なお,同日のオンライン版でカナダ・McMaster大学人口健康研究所糖尿病研究部長のHertzel C. Gerstein氏が“Do Lifestyle Changes Reduce Serious Outcomes in Diabetes?”と題する短報を発表している。
同氏も両群間に有意差がなかったのは,スタチンやACE阻害薬などによる心保護作用が影響した可能性があることを挙げた。しかし,糖尿病患者において生活習慣の是正が重要であることに変わりはなく,そのことを再確認したとしている。
(田上 玲子)
2013年06月26日 (水)
こんにちは。
ニャンミーさんから、「15年来の脂肪肝がスーパー糖質制限食で改善」という、とても嬉しいコメントをいただきました。
ニャンミーさん、ありがとうございます。
糖尿病と脂肪肝で15年間経過、この間飲酒していないのに
AST(GOT)80
ALT(GPT)134
スーパー糖質制限食開始してからは、飲酒復活したのに
AST35、ALT39
γーGT30
と15年ぶりに大きく改善
TG150~300 → 今回は56
HDL74、LDL101
スーパー糖質制限食で全てのデータが正常化ですね。
素晴らしいです。
実は、脂肪肝そのものが、糖質の頻回・過剰摂取によるインスリンの頻回・過剰分泌により生成される可能性が高いと私は考えています。
脂肪肝はかつては、放置してもさしたることはないと言われていましたが、近年、「NASH」が認識されるようになり、様相が一変しました。
非アルコール性脂肪性肝炎(Non-alcoholic steatohepatitis)を略してNASHです。
NASHは、肝炎から肝硬変や肝臓癌に進展することもあり、結構こわいのです。
肝臓に脂肪が蓄積→脂肪肝→非アルコール性脂肪性肝炎→肝硬変→肝癌
B型ウィルスやC型ウィルス以外に、NASHからも肝癌になり得るので、ゆめゆめ油断は禁物なのです。
ニャンミーさん、血糖コントロールもスーパー糖質制限食で良好と思います。
血糖、脂質、脂肪肝が全て正常化していますので、動脈硬化のリスクや肝ガンのリスクは、ほぼ消失です。
これからも美味しく楽しく糖質制限食をお続けくださいね。
主治医も、当初疑問をもっていたのに、データ改善後は素直にそれを認めてくれて糖質制限食に肯定的になったとは嬉しいですね。
目の前に好結果が出ていてもそれを認めようとしない頑迷な医師も多い中、ニャンミーさんの主治医殿は、柔軟で素直な考えの持ち主なのですね。
このような医師が少しずつ増えていけば、医学界にも大きな変化が生まれていくと思います。
江部康二
【13/06/24 ニャンミー
15年ぶりに肝機能が!!
江部先生、こんにちは、先日健康診断で貧血といわれ、主治医のところで検査をしてもらったところ大変うれしいデータが出ましたのでお知らせします。
実は糖尿病と並んで脂肪肝による肝障害といわれ15年ほど経過しております。この間酒は一切絶っているのですが12月のデータではAST(GOT)80ALT(GPT)134だったのですがs糖質制限食を始めてからは逆に酒も前より飲むようになりました。
今回はそんな私のデータがAST35、ALT39,γーGT30と15年ぶりに大きく改善したのです。TGに至っては常に150をこえ300くらいあったのですが、今回は56HDL74、LDL101など健康人そのものです。
先生の言われるように主食を抜けば健康になることを証明したデータであろうと思われます。
ところで心配していた貧血ですがHb14.9と正常範囲であることがわかりほっとしております。やはり眼瞼結膜だけではわからないのですね。
主治医もS糖質制限食に疑問を持っていたようですがこのところの結果があまりによく、大変感心し「やはりこの食事がいいのですね」といっておりました。
糖質制限食を体をもってその正しさを証明でき、またこれを普及する医師をもっと増やすことで糖尿人の福音にしたいと思います。
7月21日は現在調整中ですがぜひ参加したいと思っております。】
ニャンミーさんから、「15年来の脂肪肝がスーパー糖質制限食で改善」という、とても嬉しいコメントをいただきました。
ニャンミーさん、ありがとうございます。
糖尿病と脂肪肝で15年間経過、この間飲酒していないのに
AST(GOT)80
ALT(GPT)134
スーパー糖質制限食開始してからは、飲酒復活したのに
AST35、ALT39
γーGT30
と15年ぶりに大きく改善
TG150~300 → 今回は56
HDL74、LDL101
スーパー糖質制限食で全てのデータが正常化ですね。
素晴らしいです。
実は、脂肪肝そのものが、糖質の頻回・過剰摂取によるインスリンの頻回・過剰分泌により生成される可能性が高いと私は考えています。
脂肪肝はかつては、放置してもさしたることはないと言われていましたが、近年、「NASH」が認識されるようになり、様相が一変しました。
非アルコール性脂肪性肝炎(Non-alcoholic steatohepatitis)を略してNASHです。
NASHは、肝炎から肝硬変や肝臓癌に進展することもあり、結構こわいのです。
肝臓に脂肪が蓄積→脂肪肝→非アルコール性脂肪性肝炎→肝硬変→肝癌
B型ウィルスやC型ウィルス以外に、NASHからも肝癌になり得るので、ゆめゆめ油断は禁物なのです。
ニャンミーさん、血糖コントロールもスーパー糖質制限食で良好と思います。
血糖、脂質、脂肪肝が全て正常化していますので、動脈硬化のリスクや肝ガンのリスクは、ほぼ消失です。
これからも美味しく楽しく糖質制限食をお続けくださいね。
主治医も、当初疑問をもっていたのに、データ改善後は素直にそれを認めてくれて糖質制限食に肯定的になったとは嬉しいですね。
目の前に好結果が出ていてもそれを認めようとしない頑迷な医師も多い中、ニャンミーさんの主治医殿は、柔軟で素直な考えの持ち主なのですね。
このような医師が少しずつ増えていけば、医学界にも大きな変化が生まれていくと思います。
江部康二
【13/06/24 ニャンミー
15年ぶりに肝機能が!!
江部先生、こんにちは、先日健康診断で貧血といわれ、主治医のところで検査をしてもらったところ大変うれしいデータが出ましたのでお知らせします。
実は糖尿病と並んで脂肪肝による肝障害といわれ15年ほど経過しております。この間酒は一切絶っているのですが12月のデータではAST(GOT)80ALT(GPT)134だったのですがs糖質制限食を始めてからは逆に酒も前より飲むようになりました。
今回はそんな私のデータがAST35、ALT39,γーGT30と15年ぶりに大きく改善したのです。TGに至っては常に150をこえ300くらいあったのですが、今回は56HDL74、LDL101など健康人そのものです。
先生の言われるように主食を抜けば健康になることを証明したデータであろうと思われます。
ところで心配していた貧血ですがHb14.9と正常範囲であることがわかりほっとしております。やはり眼瞼結膜だけではわからないのですね。
主治医もS糖質制限食に疑問を持っていたようですがこのところの結果があまりによく、大変感心し「やはりこの食事がいいのですね」といっておりました。
糖質制限食を体をもってその正しさを証明でき、またこれを普及する医師をもっと増やすことで糖尿人の福音にしたいと思います。
7月21日は現在調整中ですがぜひ参加したいと思っております。】
2013年06月25日 (火)
こんにちは。
広島アンチエイジング研究会のご報告です。
広島アンチエイジング研究会
対象:医師
日時:6月24日(月)19:00~~20:30
会場:広島RCC文化センター
演題:糖質制限食の有効性と安全性
-糖尿病・動脈硬化・癌・生活習慣病と糖質制限食-
講師:江部康二
昨夜の広島アンチエイジング研究会、約40名の医師が参加して、盛況でした。
数名の医師は、ご自身が既に糖質制限食を実践しておられました。
皆さん、数キロから10キロくらいの減量成功です。
糖尿病治療に糖質制限食で実績をあげている医師もおられました。
第一線の臨床では、どんどん糖質制限食が浸透していっているのが実感できて嬉しい限りでした。
活発な質疑応答もあり、大変有意義な会でした。
二次会ではビーフステーキと美味しい赤ワインをご馳走になりました。
座長をつとめていただいた井出下先生、ありがとうございました。
江部康二
広島アンチエイジング研究会のご報告です。
広島アンチエイジング研究会
対象:医師
日時:6月24日(月)19:00~~20:30
会場:広島RCC文化センター
演題:糖質制限食の有効性と安全性
-糖尿病・動脈硬化・癌・生活習慣病と糖質制限食-
講師:江部康二
昨夜の広島アンチエイジング研究会、約40名の医師が参加して、盛況でした。
数名の医師は、ご自身が既に糖質制限食を実践しておられました。
皆さん、数キロから10キロくらいの減量成功です。
糖尿病治療に糖質制限食で実績をあげている医師もおられました。
第一線の臨床では、どんどん糖質制限食が浸透していっているのが実感できて嬉しい限りでした。
活発な質疑応答もあり、大変有意義な会でした。
二次会ではビーフステーキと美味しい赤ワインをご馳走になりました。
座長をつとめていただいた井出下先生、ありがとうございました。
江部康二
2013年06月24日 (月)
こんにちは。
今日も昨日に引き続きお知らせです。
この度、一般社団法人 日本糖質制限医療推進協会 を立ち上げる運びとなりました。
糖質制限食のより一層の普及を目指し、医療関係者、糖尿病罹患者、糖尿病予備軍ならびにその家族を対象に、講演会、交流促進事業、出版等の普及啓発活動を通し、広く糖尿病治療ならびに食生活に関する正しい知識を流布することを目的として設立された非営利団体です。
立ち上げに際しまして、会のお披露目(?)と発足を記念して、ランチパーティーを開催致します。
会場は、糖質制限食の聖地、ボタニカです。
また、「傷は消毒するな」「湿潤療法」でお馴染みの夏井 睦 先生と対談本を出版するにあたり、記念のパーティーも兼ねて、夏井先生とのプチトークショーも行います。
ブログ読者の糖尿人、メタボ人の皆さん、またそうでない方も、奮ってご参加くださいね\(^o^)/
以下、事務局からのお知らせです。
日糖医協発足記念パーティ開催!
弊会の発足を記念し、糖質制限ランチパーティを開催致します。
多くの方にご参加いただけますと幸いです。
■日程:2013年7月21日(日曜)
■時間:12:00-14:00 (11:30開場)
■会場 ボタニカ
東京都港区赤坂9-7-4
東京ミッドタウン ガーデンテラス4F
http://www.danddlondon.jp/botanica/
■形式 立食
■参加費
・一般(非会員):12,000円
・賛助会員 :11,000円
■お支払い方法:
・一般の方:銀行振込/郵便振替
・賛助会員:クレジットカード/銀行振込/郵便振替
※事前決済のみとなります。
■お申し込み方法
・賛助会員入会をご希望の方
1.入会案内および会員規約をお読み下さい。
http://toushitsuseigen.or.jp/member.html
2.お申し込みはこちらのフォームからお願いします。
http://toushitsuseigen.or.jp/contact.php
「お問い合せ内容」欄に「入会希望」および「パーティ参加希望」とご記入下さい。
・パーティ参加のみの方
下記のフォームよりお申し込み下さい。
https://ssl.form-mailer.jp/fms/f26f0a46250588
■お申し込みの流れ
1.各フォームに必要事項を記入し、送信して下さい。
2.事務局よりお支払い方法についてメールでご連絡します。
携帯電話で受信される方は、toushitsuseigen.or.jpドメインを受信許可して下さい。
3.入金確認後、予約確定のメールをお送りします。
4.当日、直接会場までお越し下さい。
■注意事項
・完全予約制です。当日参加はできません。
・キャンセルは7月14日(日)までにお願いします。それ以降の返金には対応致しかねます。
・賛助会員割引は、事前にご入会いただける方のみ適用となります。
当日にご入会いただきましても返金等はできませんのでご了承下さい。
・賛助会員様と非会員様を一括でお申し込みいただくことはできません。
個別にお申し込み下さい。
・グループでお申し込みされる非会員様は、通信欄に参加希望者全員のお名前をご記入下さい。
ここからは、糖質制限ドットコム、あらてつさんからのお知らせです。
ご好評いただいております、糖質制限麺シリーズ、うどん・そば粉入り麺・パスタですが、入荷と同時に売り切れとなる状態が続いており、お客様にはご迷惑をお掛け致しまして誠に申し訳ございません。
増産分が本日、明日と入荷します。
本日分は販売を開始させて頂いておりますので、どうぞホームページをチェックして頂ければ嬉しいです。
糖質制限パスタ
http://www.toushitsuseigen.com/shop/kon_t_pasta.html
糖質制限うどん・そば粉入り麺
http://www.toushitsuseigen.com/shop/kon_udon_soba.html
ついでにこちらも(笑)
モリドルエクストラヴァージンオリーブオイル
http://www.toushitsuseigen.com/shop/etc_oliveoil.html
糖質オフ トマトケチャップ
http://www.toushitsuseigen.com/shop/etc_ketchup.html
糖質オフ ソースシリーズ
http://www.toushitsuseigen.com/shop/etc_source.html
お次は、こちらも大好評の 糖質制限 焼肉のたれ です。

塩焼きばかりの焼肉にそろそろうんざりしてきた皆さん、糖質制限 焼肉のたれ が満を持して登場です。
発売にあたり、江部康二先生からコメント頂戴しております。
糖質セイゲニスト待望の焼き肉のたれです
糖質制限食では、せっかく肉を食べてもいいのに、肝心のタレがどれも砂糖がたっぷりで、お店に食べに行っても塩で食べるか、焼酎で洗って食べるなどといった“荒業”に出るしかありませんでした。
ところがこの糖質制限焼肉のたれがあれば、糖質を気にせず「タレ焼き」の焼肉を食べることができるのです。
しかも、糖質制限とは思えないくらい美味しい「タレ」に仕上がってします。
塩だけの焼肉に飽きた糖質セイゲニストの皆さんに、私からもおすすめします。
これからのバーベキューシーズン、この 糖質制限 焼肉のたれ があれば、「私だけ塩焼き」ともオサラバです。
お買い求め&詳細はこちら
↓ ↓ ↓
糖質制限 焼肉のたれ
http://www.toushitsuseigen.com/shop/etc_yakiniku_tare.html
さてさて、バーベキューシーズンを迎えるのはいいけれど、その前に「梅雨」入りして連日蒸し暑い日が続きますが、こんな日に気を付けなければいけないのが
“熱中症”
熱中症の予防には、水分補給が大切ですが、一般的なスポーツドリンクは100mlあたり5~8gの砂糖やブドウ糖が使われており、吸収も早いことから一気に血糖値を上げてしまいます。
糖質セイゲニストでも安心して飲めるスポーツドリンクはないの?
そこで登場、砂糖ゼロ・カロリーゼロのスポーツドリンク“オアシスエイド”

オアシスエイドは、砂糖やブドウ糖・果糖は一切使わず、主甘味料にエリスリトールを使用。
しかも、カラダに浸透しやすいハイポトニック飲料なので、乾いた体を素早く潤してくれます。
今年の夏も猛暑が予想されています。
糖質制限食実践中の皆さん、砂糖ゼロ・カロリーゼロの身体に優しい新感覚スポーツドリンク“オアシスエイド”で、熱中症や脱水症を予防してくださいね。
お買い求め&詳細はこちら
↓ ↓ ↓
オアシスエイド
http://www.toushitsuseigen.com/shop/drink_oasisaid.html
ではでは、皆様からのご注文、スタッフ一同心よりお待ちしております。
今日も昨日に引き続きお知らせです。
この度、一般社団法人 日本糖質制限医療推進協会 を立ち上げる運びとなりました。
糖質制限食のより一層の普及を目指し、医療関係者、糖尿病罹患者、糖尿病予備軍ならびにその家族を対象に、講演会、交流促進事業、出版等の普及啓発活動を通し、広く糖尿病治療ならびに食生活に関する正しい知識を流布することを目的として設立された非営利団体です。
立ち上げに際しまして、会のお披露目(?)と発足を記念して、ランチパーティーを開催致します。
会場は、糖質制限食の聖地、ボタニカです。
また、「傷は消毒するな」「湿潤療法」でお馴染みの夏井 睦 先生と対談本を出版するにあたり、記念のパーティーも兼ねて、夏井先生とのプチトークショーも行います。
ブログ読者の糖尿人、メタボ人の皆さん、またそうでない方も、奮ってご参加くださいね\(^o^)/
以下、事務局からのお知らせです。
日糖医協発足記念パーティ開催!
弊会の発足を記念し、糖質制限ランチパーティを開催致します。
多くの方にご参加いただけますと幸いです。
■日程:2013年7月21日(日曜)
■時間:12:00-14:00 (11:30開場)
■会場 ボタニカ
東京都港区赤坂9-7-4
東京ミッドタウン ガーデンテラス4F
http://www.danddlondon.jp/botanica/
■形式 立食
■参加費
・一般(非会員):12,000円
・賛助会員 :11,000円
■お支払い方法:
・一般の方:銀行振込/郵便振替
・賛助会員:クレジットカード/銀行振込/郵便振替
※事前決済のみとなります。
■お申し込み方法
・賛助会員入会をご希望の方
1.入会案内および会員規約をお読み下さい。
http://toushitsuseigen.or.jp/member.html
2.お申し込みはこちらのフォームからお願いします。
http://toushitsuseigen.or.jp/contact.php
「お問い合せ内容」欄に「入会希望」および「パーティ参加希望」とご記入下さい。
・パーティ参加のみの方
下記のフォームよりお申し込み下さい。
https://ssl.form-mailer.jp/fms/f26f0a46250588
■お申し込みの流れ
1.各フォームに必要事項を記入し、送信して下さい。
2.事務局よりお支払い方法についてメールでご連絡します。
携帯電話で受信される方は、toushitsuseigen.or.jpドメインを受信許可して下さい。
3.入金確認後、予約確定のメールをお送りします。
4.当日、直接会場までお越し下さい。
■注意事項
・完全予約制です。当日参加はできません。
・キャンセルは7月14日(日)までにお願いします。それ以降の返金には対応致しかねます。
・賛助会員割引は、事前にご入会いただける方のみ適用となります。
当日にご入会いただきましても返金等はできませんのでご了承下さい。
・賛助会員様と非会員様を一括でお申し込みいただくことはできません。
個別にお申し込み下さい。
・グループでお申し込みされる非会員様は、通信欄に参加希望者全員のお名前をご記入下さい。
ここからは、糖質制限ドットコム、あらてつさんからのお知らせです。
ご好評いただいております、糖質制限麺シリーズ、うどん・そば粉入り麺・パスタですが、入荷と同時に売り切れとなる状態が続いており、お客様にはご迷惑をお掛け致しまして誠に申し訳ございません。
増産分が本日、明日と入荷します。
本日分は販売を開始させて頂いておりますので、どうぞホームページをチェックして頂ければ嬉しいです。
糖質制限パスタ
http://www.toushitsuseigen.com/shop/kon_t_pasta.html
糖質制限うどん・そば粉入り麺
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ついでにこちらも(笑)
モリドルエクストラヴァージンオリーブオイル
http://www.toushitsuseigen.com/shop/etc_oliveoil.html
糖質オフ トマトケチャップ
http://www.toushitsuseigen.com/shop/etc_ketchup.html
糖質オフ ソースシリーズ
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お次は、こちらも大好評の 糖質制限 焼肉のたれ です。

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糖質セイゲニスト待望の焼き肉のたれです
糖質制限食では、せっかく肉を食べてもいいのに、肝心のタレがどれも砂糖がたっぷりで、お店に食べに行っても塩で食べるか、焼酎で洗って食べるなどといった“荒業”に出るしかありませんでした。
ところがこの糖質制限焼肉のたれがあれば、糖質を気にせず「タレ焼き」の焼肉を食べることができるのです。
しかも、糖質制限とは思えないくらい美味しい「タレ」に仕上がってします。
塩だけの焼肉に飽きた糖質セイゲニストの皆さんに、私からもおすすめします。
これからのバーベキューシーズン、この 糖質制限 焼肉のたれ があれば、「私だけ塩焼き」ともオサラバです。
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“熱中症”
熱中症の予防には、水分補給が大切ですが、一般的なスポーツドリンクは100mlあたり5~8gの砂糖やブドウ糖が使われており、吸収も早いことから一気に血糖値を上げてしまいます。
糖質セイゲニストでも安心して飲めるスポーツドリンクはないの?
そこで登場、砂糖ゼロ・カロリーゼロのスポーツドリンク“オアシスエイド”

オアシスエイドは、砂糖やブドウ糖・果糖は一切使わず、主甘味料にエリスリトールを使用。
しかも、カラダに浸透しやすいハイポトニック飲料なので、乾いた体を素早く潤してくれます。
今年の夏も猛暑が予想されています。
糖質制限食実践中の皆さん、砂糖ゼロ・カロリーゼロの身体に優しい新感覚スポーツドリンク“オアシスエイド”で、熱中症や脱水症を予防してくださいね。
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http://www.toushitsuseigen.com/shop/drink_oasisaid.html
ではでは、皆様からのご注文、スタッフ一同心よりお待ちしております。
糖質制限食・ダイエット食の通信販売|糖質制限ドットコム
糖質制限ドットコムは、糖質制限食の第一人者、高雄病院、江部康二先生監修による糖質オフな食材を販売、糖質制限食に取り組む皆様をサポートします。
2013年06月23日 (日)
こんばんは
朝日カルチャーセンター立川教室、京都教室、中之島教室のご案内です。
朝日カルチャーセンター立川教室
対象:一般
日時:2013年6月29(土)13:00~15:00
会 場:ルミネ立川9階(朝日カルチャーセンター立川教室) JR立川駅に直結
東京都立川市曙町2-1-1
演題:生活習慣病と糖質制限食
-糖尿病・動脈硬化・がん-
講師:江部康二
お問い合わせ:朝日カルチャーセンター立川教室
電話:042-527-6511
<朝日カルチャーセンター立川教室の案内文>
糖質制限食は、米飯・めん類・パンや芋類などの糖質が多い食品を食べないで、肉や魚貝や豆腐や葉野菜などをしっかり摂取する食事療法です。
糖質制限食は、実は人類本来の食事、いわば人類の健康食ですので、糖尿病をはじめとして様々な生活習慣病が改善します。
そしてカロリー制限なしで「美味しく楽しく」が特長です。
朝日カルチャーセンター京都教室
対象:一般
日時:2013年8月20(火)13:00~14:30
会 場:朝日カルチャーセンター京都
演題:「糖質オフによるダイエットおよび健康への効用」
講師:江部康二
お問い合わせ:朝日カルチャーセンター京都教室
電話:075-231-9693
<朝日カルチャーセンター京都教室の案内文>
糖質制限食とは、わかりやすく言うと米飯・めん類・パンなどの穀類や芋類などの糖質が多い食品を食べないで、肉・魚貝・卵・チーズ・大豆製品・葉野菜・藻類・茸類などをしっかり摂取する食事療法です。
糖質制限食は、実は人類本来の自然な食事です。人類が誕生したのが約700万年前で、1万年前に農耕が始まるまでは、生業は狩猟・採集であり、全ての人類が糖質制限食でした。即ち穀物を主食としたのは、人類の歴史の中でわずか1/700の期間に過ぎません。
このように進化の過程をみると糖質制限食は、人類本来の食事、いわば人類の健康食ですので、糖尿病や肥満をはじめとして様々な生活習慣病が改善していきます。そしてカロリー制限なしで「美味しく楽しく」が特長です。
ブログ「ドクター江部の糖尿病徒然日記」は毎日12000件以上のアクセスがある人気ブログです。(http://koujiebe.blog95.fc2.com/)
朝日カルチャーセンター中之島教室
対象:一般
日時:2013年8月31(土)13:00~14:30
会 場:朝日カルチャーセンター中之島
演題:生活習慣病と糖質制限食 -その有効性と安全性-
- 糖尿病・動脈硬化・がん
講師:江部康二
お問い合わせ:朝日カルチャーセンター中之島教室
電話:06-6222-5222
<朝日カルチャーセンター中之島教室の案内文>
糖質制限食とは、米飯・めん類・パンや芋類などの糖質が多い食品を食べないで、肉や魚貝や豆腐や葉野菜などをしっかり摂取する食事療法ですので、脂質やタンパク質や食物繊維はたっぷり摂ることとなります。
農耕が始まる前の約700万年間は、人類は狩猟・採集を生業として糖質制限食で、突然変異を繰り返しながら進化してきました。農耕の歴史は僅か1万年です。
すなわち糖質制限食は、実は人類本来の食事、いわば人類の健康食ですので、糖尿病をなど様々な生活習慣病が改善します。そしてカロリー制限なしで「美味しく楽しく」が特長です。後半20分を質疑応答の予定です。
朝日カルチャーセンター立川教室、京都教室、中之島教室のご案内です。
朝日カルチャーセンター立川教室
対象:一般
日時:2013年6月29(土)13:00~15:00
会 場:ルミネ立川9階(朝日カルチャーセンター立川教室) JR立川駅に直結
東京都立川市曙町2-1-1
演題:生活習慣病と糖質制限食
-糖尿病・動脈硬化・がん-
講師:江部康二
お問い合わせ:朝日カルチャーセンター立川教室
電話:042-527-6511
<朝日カルチャーセンター立川教室の案内文>
糖質制限食は、米飯・めん類・パンや芋類などの糖質が多い食品を食べないで、肉や魚貝や豆腐や葉野菜などをしっかり摂取する食事療法です。
糖質制限食は、実は人類本来の食事、いわば人類の健康食ですので、糖尿病をはじめとして様々な生活習慣病が改善します。
そしてカロリー制限なしで「美味しく楽しく」が特長です。
朝日カルチャーセンター京都教室
対象:一般
日時:2013年8月20(火)13:00~14:30
会 場:朝日カルチャーセンター京都
演題:「糖質オフによるダイエットおよび健康への効用」
講師:江部康二
お問い合わせ:朝日カルチャーセンター京都教室
電話:075-231-9693
<朝日カルチャーセンター京都教室の案内文>
糖質制限食とは、わかりやすく言うと米飯・めん類・パンなどの穀類や芋類などの糖質が多い食品を食べないで、肉・魚貝・卵・チーズ・大豆製品・葉野菜・藻類・茸類などをしっかり摂取する食事療法です。
糖質制限食は、実は人類本来の自然な食事です。人類が誕生したのが約700万年前で、1万年前に農耕が始まるまでは、生業は狩猟・採集であり、全ての人類が糖質制限食でした。即ち穀物を主食としたのは、人類の歴史の中でわずか1/700の期間に過ぎません。
このように進化の過程をみると糖質制限食は、人類本来の食事、いわば人類の健康食ですので、糖尿病や肥満をはじめとして様々な生活習慣病が改善していきます。そしてカロリー制限なしで「美味しく楽しく」が特長です。
ブログ「ドクター江部の糖尿病徒然日記」は毎日12000件以上のアクセスがある人気ブログです。(http://koujiebe.blog95.fc2.com/)
朝日カルチャーセンター中之島教室
対象:一般
日時:2013年8月31(土)13:00~14:30
会 場:朝日カルチャーセンター中之島
演題:生活習慣病と糖質制限食 -その有効性と安全性-
- 糖尿病・動脈硬化・がん
講師:江部康二
お問い合わせ:朝日カルチャーセンター中之島教室
電話:06-6222-5222
<朝日カルチャーセンター中之島教室の案内文>
糖質制限食とは、米飯・めん類・パンや芋類などの糖質が多い食品を食べないで、肉や魚貝や豆腐や葉野菜などをしっかり摂取する食事療法ですので、脂質やタンパク質や食物繊維はたっぷり摂ることとなります。
農耕が始まる前の約700万年間は、人類は狩猟・採集を生業として糖質制限食で、突然変異を繰り返しながら進化してきました。農耕の歴史は僅か1万年です。
すなわち糖質制限食は、実は人類本来の食事、いわば人類の健康食ですので、糖尿病をなど様々な生活習慣病が改善します。そしてカロリー制限なしで「美味しく楽しく」が特長です。後半20分を質疑応答の予定です。
2013年06月22日 (土)
こんにちは
糖質制限食さんから、ケトン体について、コメント・質問をいただきました。
糖質制限食さん、ご指摘通り、
『イラストレイテッド ハーパー・生化学 原書27版』p154
には、脳はそのエネルギー要求の20%をケトン体でまかなうことができると記載してあります。
2013年06月19日 (水)のブログ記事は、あくまでも
「脳がブドウ糖以外にケトン体をエネルギー源として利用できる」
ということの根拠として、医学書として一定の権威のあるハーパー・生化学を引用しました。
それで、脳はどの程度までケトン体をエネルギー源とできるかということなのですが、ハーパー生化学のいう約20%までということはありません。
例えば
ガイトン臨床生理学(米国の有名な医学の教科書です)
監訳・早川弘一、医学書院、1999年、870ページ
によれば、
「炭水化物がエネルギー源として使用できない時、生体のほとんどの細胞のエネルギー源は脂質の代謝により賄われる」
「エスキモー人種は時々完全な脂肪食をとるが・・・、・・・通常ブドウ糖しかエネルギー源として利用しない脳の細胞でさえ、数週間後には50~75%のエネルギ-を脂質(ケトン体)から得られるようになっている」
という記載があります。
さらに、糖輸送体(GLUT)1欠損症の場合は、「ケトン食」が唯一の治療法です。
細胞が血液中のブドウ糖を取り込むためには、糖輸送体が必要です。
現在までGLUT1~14までが発見されています。
脳・赤血球・網膜・生殖腺胚上皮の糖輸送体はGLUT1です。
GLUT1欠損症では、GLUT1に機能不全があるため、脳細胞が血液中のブドウ糖をほとんど利用できないので、通常の食事では意識不明やてんかんの発作を頻回に生じます。
ケトン食は、脂質摂取比率75~80%の、スーパー糖質制限食(56%)を上回る糖質制限食です。
ケトン食実践で血中ケトン体が高値(2000~4000μM/L)となり、ケトン体が脳のエネルギー源のほとんどを占めるようになれば、GLUT1欠損症の患者さんも健康な生活をおくれます。
つまりGLUT1欠損症では脳はブドウ糖が使えないので、ケトン体が脳の唯一のエネルギー源となるのです。
この場合、エスキモーのように50~75%より、さらに高い比率で脳はケトン体をエネルギー源としていると考えられます。
また私が34才で、本断食(カロリーゼロ、塩ゼロ、水のみ摂取)をしたとき、血糖は35mg/dlまで下がりました。
しかし普通に外来もしてましたので、この時私の脳は、ブドウ糖ではなくケトン体を主たるエネルギー源として利用していたと考えられます。
本断食でもケトン体は、2000~4000μM/Lになります。
ケトン体が基準値(26~122μM/L)しかなくて、血糖値が35mg/dlなら、脳はエネルギー源がないので、意識不明で昏睡になります。
糖新生(肝臓でアミノ酸などからブドウ糖を作る)は、脳ではなくて赤血球のために必要なのだと思います。
脳と違って、赤血球は35mg/dlくらいでも生きていけるようです。
江部康二
【13/06/22 糖質制限食
脳は、ケトン体のみのエネルギーで保てるか?
江部先生
お砂糖CMの流れで、ケトン体が話題になりましたので、 質問させて頂きたく、書き込みさせて頂きました。
※以前、私もそのCMを見てぎょっとし、本掲示板に書き込みしたような記憶があります。
この掲示板を通し、「脳がケトン体を利用できる」ことを学び、 「脳は、ケトン体のみのエネルギーで保てる」と勝手に思い込んでいました。
しかし、 『イラストレイテッド ハーパー・生化学 原書27版』p154には、
「赤血球はミトコンドリアを欠いており、それ故、つねに(嫌気性の)解糖とペントースリン酸回路に完全に依存している。
脳はそのエネルギー要求性の約20%をケトン体でまかなうことができるが、残りはグルコースから得なくてはならない。
絶食時および飢餓時の代謝の変化は、グルコースと肝臓および筋肉内の限られた貯蔵グリコーゲンを脳や赤血球のために残しておく必要性があるために生じる。
また、ほかの組織のためにも、グルコース以外の代替エネルギー源を供給するためにも必要である。」
とあるので、
1 脳は、ケトン体のみのエネルギーで保つことはできず、ブドウ糖から約80%のエネルギーを得なくては
いけない。
2 よって、グリコーゲン分解や糖新生で血糖を維持し、他の組織は、脳・赤血球のためにブドウ糖を節約
してケトン体・遊離脂肪酸でエネルギーをまかなおうとする。
と理解したのですが、
上記1・2の理解は正しいでしょうか? 】
糖質制限食さんから、ケトン体について、コメント・質問をいただきました。
糖質制限食さん、ご指摘通り、
『イラストレイテッド ハーパー・生化学 原書27版』p154
には、脳はそのエネルギー要求の20%をケトン体でまかなうことができると記載してあります。
2013年06月19日 (水)のブログ記事は、あくまでも
「脳がブドウ糖以外にケトン体をエネルギー源として利用できる」
ということの根拠として、医学書として一定の権威のあるハーパー・生化学を引用しました。
それで、脳はどの程度までケトン体をエネルギー源とできるかということなのですが、ハーパー生化学のいう約20%までということはありません。
例えば
ガイトン臨床生理学(米国の有名な医学の教科書です)
監訳・早川弘一、医学書院、1999年、870ページ
によれば、
「炭水化物がエネルギー源として使用できない時、生体のほとんどの細胞のエネルギー源は脂質の代謝により賄われる」
「エスキモー人種は時々完全な脂肪食をとるが・・・、・・・通常ブドウ糖しかエネルギー源として利用しない脳の細胞でさえ、数週間後には50~75%のエネルギ-を脂質(ケトン体)から得られるようになっている」
という記載があります。
さらに、糖輸送体(GLUT)1欠損症の場合は、「ケトン食」が唯一の治療法です。
細胞が血液中のブドウ糖を取り込むためには、糖輸送体が必要です。
現在までGLUT1~14までが発見されています。
脳・赤血球・網膜・生殖腺胚上皮の糖輸送体はGLUT1です。
GLUT1欠損症では、GLUT1に機能不全があるため、脳細胞が血液中のブドウ糖をほとんど利用できないので、通常の食事では意識不明やてんかんの発作を頻回に生じます。
ケトン食は、脂質摂取比率75~80%の、スーパー糖質制限食(56%)を上回る糖質制限食です。
ケトン食実践で血中ケトン体が高値(2000~4000μM/L)となり、ケトン体が脳のエネルギー源のほとんどを占めるようになれば、GLUT1欠損症の患者さんも健康な生活をおくれます。
つまりGLUT1欠損症では脳はブドウ糖が使えないので、ケトン体が脳の唯一のエネルギー源となるのです。
この場合、エスキモーのように50~75%より、さらに高い比率で脳はケトン体をエネルギー源としていると考えられます。
また私が34才で、本断食(カロリーゼロ、塩ゼロ、水のみ摂取)をしたとき、血糖は35mg/dlまで下がりました。
しかし普通に外来もしてましたので、この時私の脳は、ブドウ糖ではなくケトン体を主たるエネルギー源として利用していたと考えられます。
本断食でもケトン体は、2000~4000μM/Lになります。
ケトン体が基準値(26~122μM/L)しかなくて、血糖値が35mg/dlなら、脳はエネルギー源がないので、意識不明で昏睡になります。
糖新生(肝臓でアミノ酸などからブドウ糖を作る)は、脳ではなくて赤血球のために必要なのだと思います。
脳と違って、赤血球は35mg/dlくらいでも生きていけるようです。
江部康二
【13/06/22 糖質制限食
脳は、ケトン体のみのエネルギーで保てるか?
江部先生
お砂糖CMの流れで、ケトン体が話題になりましたので、 質問させて頂きたく、書き込みさせて頂きました。
※以前、私もそのCMを見てぎょっとし、本掲示板に書き込みしたような記憶があります。
この掲示板を通し、「脳がケトン体を利用できる」ことを学び、 「脳は、ケトン体のみのエネルギーで保てる」と勝手に思い込んでいました。
しかし、 『イラストレイテッド ハーパー・生化学 原書27版』p154には、
「赤血球はミトコンドリアを欠いており、それ故、つねに(嫌気性の)解糖とペントースリン酸回路に完全に依存している。
脳はそのエネルギー要求性の約20%をケトン体でまかなうことができるが、残りはグルコースから得なくてはならない。
絶食時および飢餓時の代謝の変化は、グルコースと肝臓および筋肉内の限られた貯蔵グリコーゲンを脳や赤血球のために残しておく必要性があるために生じる。
また、ほかの組織のためにも、グルコース以外の代替エネルギー源を供給するためにも必要である。」
とあるので、
1 脳は、ケトン体のみのエネルギーで保つことはできず、ブドウ糖から約80%のエネルギーを得なくては
いけない。
2 よって、グリコーゲン分解や糖新生で血糖を維持し、他の組織は、脳・赤血球のためにブドウ糖を節約
してケトン体・遊離脂肪酸でエネルギーをまかなおうとする。
と理解したのですが、
上記1・2の理解は正しいでしょうか? 】
2013年06月21日 (金)
おはようございます。
先日ご紹介した 一般社団法人 日本糖質制限医療推進協会 立ち上げですが、早速ブログ読者の方から社団の参加申込とパーティーの参加申込を頂きました\^o^)
皆さん、ありがとうございますm(__)m
社団の事務局から、
「どうせパーティーするなら、夏井先生との対談本が出るので、その出版前記念パティーも兼ねたらどうでしょう」
との提案がありました。
そういえば、これまで出版記念パーティーはやったことが無かったと思うので、夏井先生もお招きして開催することにしました。
当日は、夏井先生と私の「プチトークショウ」も行います。
恐らく、と言いますか、ほぼ確実にアルコールが入るので、普段の講演では絶対に言えない・聞けない毒舌全開のトークショーになるかもです(~_~;)
夏の暑いひとときを、熱いトークでさらにヒートアップ、Botanica厳選のワインと素晴らしい糖質制限メニューでクールダウンといきましょう\(^o^)/
まだ席に余裕がありますので、ブログ読者の皆さんのご参加、お待ちしております。
江部康二
以下、加筆・再掲です。
この度、一般社団法人 日本糖質制限医療推進協会 を立ち上げる運びとなりました。
糖質制限食のより一層の普及を目指し、医療関係者、糖尿病罹患者、糖尿病予備軍ならびにその家族を対象に、講演会、交流促進事業、出版等の普及啓発活動を通し、広く糖尿病治療ならびに食生活に関する正しい知識を流布することを目的として設立された非営利団体です。
立ち上げに際しまして、会のお披露目(?)と発足を記念して、ランチパーティーを開催致します。
会場は、糖質制限食の聖地、ボタニカです。
また、「傷は消毒するな」「湿潤療法」でお馴染みの夏井 睦 先生と対談本を出版するにあたり、記念のパーティーも兼ねて、夏井先生とのプチトークショーも
行います。
ブログ読者の糖尿人、メタボ人の皆さん、またそうでない方も、奮ってご参加くださいね\(^o^)/
以下、事務局からのお知らせです。
日糖医協発足記念パーティ開催!
弊会の発足を記念し、糖質制限ランチパーティを開催致します。
多くの方にご参加いただけますと幸いです。
■日程:2013年7月21日(日曜)
■時間:12:00-14:00 (11:30開場)
■会場 ボタニカ
東京都港区赤坂9-7-4
東京ミッドタウン ガーデンテラス4F
http://www.danddlondon.jp/botanica/
■形式 立食
■参加費
・一般(非会員):12,000円
・賛助会員 :11,000円
■お支払い方法:
・一般の方:銀行振込/郵便振替
・賛助会員:クレジットカード/銀行振込/郵便振替
※事前決済のみとなります。
■お申し込み方法
・賛助会員入会をご希望の方
1.入会案内および会員規約をお読み下さい。
http://toushitsuseigen.or.jp/member.html
2.お申し込みはこちらのフォームからお願いします。
http://toushitsuseigen.or.jp/contact.php
「お問い合せ内容」欄に「入会希望」および「パーティ参加希望」とご記入下さい。
・パーティ参加のみの方
下記のフォームよりお申し込み下さい。
https://ssl.form-mailer.jp/fms/f26f0a46250588
■お申し込みの流れ
1.各フォームに必要事項を記入し、送信して下さい。
2.事務局よりお支払い方法についてメールでご連絡します。
携帯電話で受信される方は、toushitsuseigen.or.jpドメインを受信許可して下さい。
3.入金確認後、予約確定のメールをお送りします。
4.当日、直接会場までお越し下さい。
■注意事項
・完全予約制です。当日参加はできません。
・キャンセルは7月14日(日)までにお願いします。それ以降の返金には対応致しかねます。
・賛助会員割引は、事前にご入会いただける方のみ適用となります。
当日にご入会いただきましても返金等はできませんのでご了承下さい。
・賛助会員様と非会員様を一括でお申し込みいただくことはできません。
個別にお申し込み下さい。
・グループでお申し込みされる非会員様は、通信欄に参加希望者全員のお名前をご記入下さい。
先日ご紹介した 一般社団法人 日本糖質制限医療推進協会 立ち上げですが、早速ブログ読者の方から社団の参加申込とパーティーの参加申込を頂きました\^o^)
皆さん、ありがとうございますm(__)m
社団の事務局から、
「どうせパーティーするなら、夏井先生との対談本が出るので、その出版前記念パティーも兼ねたらどうでしょう」
との提案がありました。
そういえば、これまで出版記念パーティーはやったことが無かったと思うので、夏井先生もお招きして開催することにしました。
当日は、夏井先生と私の「プチトークショウ」も行います。
恐らく、と言いますか、ほぼ確実にアルコールが入るので、普段の講演では絶対に言えない・聞けない毒舌全開のトークショーになるかもです(~_~;)
夏の暑いひとときを、熱いトークでさらにヒートアップ、Botanica厳選のワインと素晴らしい糖質制限メニューでクールダウンといきましょう\(^o^)/
まだ席に余裕がありますので、ブログ読者の皆さんのご参加、お待ちしております。
江部康二
以下、加筆・再掲です。
この度、一般社団法人 日本糖質制限医療推進協会 を立ち上げる運びとなりました。
糖質制限食のより一層の普及を目指し、医療関係者、糖尿病罹患者、糖尿病予備軍ならびにその家族を対象に、講演会、交流促進事業、出版等の普及啓発活動を通し、広く糖尿病治療ならびに食生活に関する正しい知識を流布することを目的として設立された非営利団体です。
立ち上げに際しまして、会のお披露目(?)と発足を記念して、ランチパーティーを開催致します。
会場は、糖質制限食の聖地、ボタニカです。
また、「傷は消毒するな」「湿潤療法」でお馴染みの夏井 睦 先生と対談本を出版するにあたり、記念のパーティーも兼ねて、夏井先生とのプチトークショーも
行います。
ブログ読者の糖尿人、メタボ人の皆さん、またそうでない方も、奮ってご参加くださいね\(^o^)/
以下、事務局からのお知らせです。
日糖医協発足記念パーティ開催!
弊会の発足を記念し、糖質制限ランチパーティを開催致します。
多くの方にご参加いただけますと幸いです。
■日程:2013年7月21日(日曜)
■時間:12:00-14:00 (11:30開場)
■会場 ボタニカ
東京都港区赤坂9-7-4
東京ミッドタウン ガーデンテラス4F
http://www.danddlondon.jp/botanica/
■形式 立食
■参加費
・一般(非会員):12,000円
・賛助会員 :11,000円
■お支払い方法:
・一般の方:銀行振込/郵便振替
・賛助会員:クレジットカード/銀行振込/郵便振替
※事前決済のみとなります。
■お申し込み方法
・賛助会員入会をご希望の方
1.入会案内および会員規約をお読み下さい。
http://toushitsuseigen.or.jp/member.html
2.お申し込みはこちらのフォームからお願いします。
http://toushitsuseigen.or.jp/contact.php
「お問い合せ内容」欄に「入会希望」および「パーティ参加希望」とご記入下さい。
・パーティ参加のみの方
下記のフォームよりお申し込み下さい。
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1.各フォームに必要事項を記入し、送信して下さい。
2.事務局よりお支払い方法についてメールでご連絡します。
携帯電話で受信される方は、toushitsuseigen.or.jpドメインを受信許可して下さい。
3.入金確認後、予約確定のメールをお送りします。
4.当日、直接会場までお越し下さい。
■注意事項
・完全予約制です。当日参加はできません。
・キャンセルは7月14日(日)までにお願いします。それ以降の返金には対応致しかねます。
・賛助会員割引は、事前にご入会いただける方のみ適用となります。
当日にご入会いただきましても返金等はできませんのでご了承下さい。
・賛助会員様と非会員様を一括でお申し込みいただくことはできません。
個別にお申し込み下さい。
・グループでお申し込みされる非会員様は、通信欄に参加希望者全員のお名前をご記入下さい。
2013年06月20日 (木)
こんにちは。
Hix さんから、「お砂糖"真"時代協議会」のCM批判とJAROの好ましい対応について、大変嬉しいコメントをいただきました。
Hix さん、ありがとうございます。
菜間草庵もありがとうございます。良かったですね。
Hix さん、糖質制限食でインスリンが1/3になったとのこと良かったです。
『CMの放映期間が来週いっぱいなので、撮り直すのは現実的ではない。
ケトン体については、問題の場面で字幕スーパーでふれる。
次回のCMは、今回の指摘を留意して作成する。』
以上のような話にまとまったとの説明がJAROからの回答でした。
皆さん、一人一人の具体的な行動が現実にJAROを動かしたということで、Hix さんの仰有るように私も変化を実感しました。素晴らしいことですね。
なお
公立富岡総合病院
〒370-2393 群馬県富岡市富岡2073-1
TEL:0274-63-2111
外科 門脇 晋 先生
が、糖質制限食を指導しておられます。
江部康二
【13/06/20 Hix
JARO
はじめてコメントさせていただきます。
先生の著書に巡り会い、糖質制限を始めて一年が経とうとしています。
自分は38になりますが、20年近く糖尿病とつきあい、インスリンを使い続けてきました。従来のカロリー制限食を実践しながら、インスリンを増やすことも合併症もなくここまでやってこれたのは、今にして思えば奇跡ですね(^_^;)
現在はA1c:5.5(NGSP)あたりに落ちつき、インスリンも1/3ほど減らすことができ、先生には感謝の言葉もありません。
ひとつ残念なのは、これほどのデータを目の前にしながら、いまだに主治医が糖質制限に否定的なことです。
自分は群馬県に住んでいます。近くに糖質制限推奨を表明されている医師がいらしたらすぐにでも鞍替えするのですが、今のところ見つけることができていません。
ところで、話題になっていた「お砂糖新時代協議会」のCMを目にしました。
やはり表現に問題があったので、自分もJAROに電話し、あらためてケトン体やグルットワンについてお話しして、先方への指導をお願いしてみました。
すでに数件苦情が寄せられているとのことで、すぐに対応がありました。
CMの放映期間が来週いっぱいなので、撮り直すのは現実的ではない。
ケトン体については、問題の場面で字幕スーパーでふれる。
次回のCMは、今回の指摘を留意して作成する。
以上のような話にまとまったとの説明がJAROからの回答でした。
自分から行動すれば、少しずつでも環境は変えていける実感がしました。
これからも糖質制限を続け、微力でもその普及の支えになれる活動をしていきます。】
Hix さんから、「お砂糖"真"時代協議会」のCM批判とJAROの好ましい対応について、大変嬉しいコメントをいただきました。
Hix さん、ありがとうございます。
菜間草庵もありがとうございます。良かったですね。
Hix さん、糖質制限食でインスリンが1/3になったとのこと良かったです。
『CMの放映期間が来週いっぱいなので、撮り直すのは現実的ではない。
ケトン体については、問題の場面で字幕スーパーでふれる。
次回のCMは、今回の指摘を留意して作成する。』
以上のような話にまとまったとの説明がJAROからの回答でした。
皆さん、一人一人の具体的な行動が現実にJAROを動かしたということで、Hix さんの仰有るように私も変化を実感しました。素晴らしいことですね。
なお
公立富岡総合病院
〒370-2393 群馬県富岡市富岡2073-1
TEL:0274-63-2111
外科 門脇 晋 先生
が、糖質制限食を指導しておられます。
江部康二
【13/06/20 Hix
JARO
はじめてコメントさせていただきます。
先生の著書に巡り会い、糖質制限を始めて一年が経とうとしています。
自分は38になりますが、20年近く糖尿病とつきあい、インスリンを使い続けてきました。従来のカロリー制限食を実践しながら、インスリンを増やすことも合併症もなくここまでやってこれたのは、今にして思えば奇跡ですね(^_^;)
現在はA1c:5.5(NGSP)あたりに落ちつき、インスリンも1/3ほど減らすことができ、先生には感謝の言葉もありません。
ひとつ残念なのは、これほどのデータを目の前にしながら、いまだに主治医が糖質制限に否定的なことです。
自分は群馬県に住んでいます。近くに糖質制限推奨を表明されている医師がいらしたらすぐにでも鞍替えするのですが、今のところ見つけることができていません。
ところで、話題になっていた「お砂糖新時代協議会」のCMを目にしました。
やはり表現に問題があったので、自分もJAROに電話し、あらためてケトン体やグルットワンについてお話しして、先方への指導をお願いしてみました。
すでに数件苦情が寄せられているとのことで、すぐに対応がありました。
CMの放映期間が来週いっぱいなので、撮り直すのは現実的ではない。
ケトン体については、問題の場面で字幕スーパーでふれる。
次回のCMは、今回の指摘を留意して作成する。
以上のような話にまとまったとの説明がJAROからの回答でした。
自分から行動すれば、少しずつでも環境は変えていける実感がしました。
これからも糖質制限を続け、微力でもその普及の支えになれる活動をしていきます。】
2013年06月19日 (水)
こんにちは。
菜間草庵 さんから、糖質制限食でHbA1c、血糖値、歯周症、花粉症改善という嬉しいコメントをいただきました。
菜間草庵 さん
拙著のご購入、ありがとうございます。
2011年11月、随時血糖値380、Hba1c10.4%(J)、10.8(NGSP)
2012年2月、空腹時血糖値90、Hba1c5.8%(J)、6.2(NGSP)
2013年、Hba1c5.2から5.4%程度(J)、5.8(NGSP)
素晴らしいデータ改善です。
J大学病院の担当医と栄養士さん、さぞかしビックリされたことでしょうね。
ビックリしたらついでに糖質制限食勉強してくれたらいいのですが・・・。
「最近テレビコマーシャルで砂糖の宣伝として、脳のエネルギーはブドウ糖のみ、砂糖はブドウ糖と果糖から出来ています。あなたの脳に砂糖は足りていますか。というものを二回ほど見ました。
事実と異なる内容のコマーシャルには問題があると思い、ジャロ(広告審査機構)に電話で問題提起をいたしました。」
菜間草庵 さん、ジャロに電話とはご苦労様です。
こういうところから、地道に正しい知識を広げて行くのはとても良いことと思います。
脳はブドウ糖だけでなくケトン体を利用します。(*)
日常生活では心筋・骨格筋など多くの体細胞は、脂肪酸・ケトン体を主エネルギー源としています。(**)
*ハーパー生化学(原書27版):P194、上代淑人監訳.丸善株式会社.2007
**ハーパー生化学(原書27版):P157、上代淑人監訳.丸善株式会社.2007
ハーパー生化学というのは、原書27版とあるように版を重ねていて、信頼と定評の確立した米国の医学の教科書です。ハーパー生化学に記載してあると言えば、ジャロ(広告審査機構)も無視はできないと思います。
そしてGLUT1欠損症の場合は「ケトン食」が唯一の治療法です。
GLUT1欠損症では脳細胞がブドウ糖をほとんど利用できないので、通常の食事では意識不明やてんかんの発作を頻回に生じます。
ケトン食実践で血中ケトン体が高値となり、ケトン体が脳のエネルギー源のほとんどを占めるようになれば、健康な生活をおくれます。
つまりGLUT1欠損症では脳はブドウ糖が使えないので、ケトン体が脳の唯一のエネルギー源となるのです。
このことは、小児科のてんかんの専門医なら誰でもしっていることです。
「ケトン食の基礎から実践まで ~ケトン食に関わるすべての方へ~」
藤井達哉 (著) 診断と治療社 (2011/03)
藤井達哉先生は、滋賀県立小児保健医療センター病院長です。
江部康二
【13/06/19 菜間草庵
江部先生初めてコメントさせていただきます。
‐菜間草庵‐とさせていただきます。
2011年9月粉瘤の手術をということで近所の外科医院で血液検査をしたところ、随時血糖値380、Hba1c10.4(J)というとんでもない値が出てしまいました。粉瘤の手術どころではないということになり、糖尿病手帳と簡単なパンフレットを渡され、「食生活の改善と運動をしてみましょう、一か月ぐらいしたらまた来てください。」と言われました。
運がいいといいますか、ちょうどその二週間ほど前に知り合いから自身の血糖値コントロールとして糖質制限を実践中という話を聞いたところでした。納得できる方法と思っていましたので糖質制限の実践を決断し、今までおかわりをしていたご飯をマンナンごはん茶碗三分の一としておかずも極力糖質オフを心がけました。
二か月半後になりましたが血液検査をしたところHba1c6.8(J)となり効果を実感しました。薬は一切飲んでいません。江部先生のブログ、ご著書(ほとんど全て)、K先生、M先生、A先生、Y先生のそれぞれのご著書、バーンスタイン先生のご著書も手に入れ勉強させていただきました。また、従来の糖尿病関連の本も読みました。さらに確信し、自己血糖値測定器を購入、糖質を極力少なくするためマンナンごはんを豆腐又はプレーンヨーグルトに変え、超スーパー糖質制限を心がけました。
2012年2月、J大学病院(糖尿病の本を出しており、その中であえて糖質制限を否定している。)を受診してみました。空腹時血糖値90、Hba1c5.8(J)でした。今までの経過を話しましたが、当院で最初の数字が出たら即インスリン注射をして入院になりますねとのこと。そして、糖質制限はやめなさい、と。つくづくここで糖尿が発覚しなくて良かったと思いました。なぜ糖質制限がいけないのかと尋ねても納得のいく答えが返って来る筈も無く。栄養指導を受けてみるかといわれましたので、どんな指導をするのかと受けてみました。もちろん食品交換表を購入して。栄養士さんは食品交換表の説明のみ。今までの経過を話すと、「こんなに改善したのは見たことがない。」とポロリ。でも食品交換表が全てのようでした。
その後銀座のM先生に見ていただき、糖質制限を実践しています。現在Hba1c5.2から5.4程度(J)、Nですと5.6から5.8を維持しています。血糖値コントロールも順調、眼底もOK、血管も検査し大丈夫そうなので、M先生には優等生だねとお褒めの言葉をいただきました。血糖値が高かったころは歯茎からの出血もあり、すぐ足がつっていましたが、今は改善、花粉症も気が付いたら気にならなくなっていました。慣れるまではいろいろと違和感がありましたが(半年ぐらいの間)今は全く無く、体調はすこぶる快調、糖質制限と出会えたこと本当に幸運だったと思います。
江部先生は、勝手ではありますがもう一人の主治医と考えております。ブログでのご教授ほんとうにありがとうございます。
長くなり恐縮ですがもう一点。
最近テレビコマーシャルで砂糖の宣伝として、脳のエネルギーはブドウ糖のみ、砂糖はブドウ糖と果糖から出来ています。あなたの脳に砂糖は足りていますか。というものを二回ほど見ました。
事実と異なる内容のコマーシャルには問題があると思い、ジャロ(広告審査機構)に電話で問題提起をいたしました。どの様に事実と異なるのかと質問されましたので、脳のエネルギーとしてはケトン体も利用されることが江部先生のご著書、他の先生のご著書でも紹介されていると説明いたしましたが、十分伝わったとは思えません。どの様に学術的に証明されているのか、ご教授いただければ、今一度ジャロにメールを送り問題提起したいと思っています。
メタボや糖尿病になる人が一人でも少なくなればと願うばかり。話をしても古い常識に支配されて理解しようとしない人が結構います。とても悲しいことです。それを利用して利益を得ようとする者がいるということはさらに悲しい。】
菜間草庵 さんから、糖質制限食でHbA1c、血糖値、歯周症、花粉症改善という嬉しいコメントをいただきました。
菜間草庵 さん
拙著のご購入、ありがとうございます。
2011年11月、随時血糖値380、Hba1c10.4%(J)、10.8(NGSP)
2012年2月、空腹時血糖値90、Hba1c5.8%(J)、6.2(NGSP)
2013年、Hba1c5.2から5.4%程度(J)、5.8(NGSP)
素晴らしいデータ改善です。
J大学病院の担当医と栄養士さん、さぞかしビックリされたことでしょうね。
ビックリしたらついでに糖質制限食勉強してくれたらいいのですが・・・。
「最近テレビコマーシャルで砂糖の宣伝として、脳のエネルギーはブドウ糖のみ、砂糖はブドウ糖と果糖から出来ています。あなたの脳に砂糖は足りていますか。というものを二回ほど見ました。
事実と異なる内容のコマーシャルには問題があると思い、ジャロ(広告審査機構)に電話で問題提起をいたしました。」
菜間草庵 さん、ジャロに電話とはご苦労様です。
こういうところから、地道に正しい知識を広げて行くのはとても良いことと思います。
脳はブドウ糖だけでなくケトン体を利用します。(*)
日常生活では心筋・骨格筋など多くの体細胞は、脂肪酸・ケトン体を主エネルギー源としています。(**)
*ハーパー生化学(原書27版):P194、上代淑人監訳.丸善株式会社.2007
**ハーパー生化学(原書27版):P157、上代淑人監訳.丸善株式会社.2007
ハーパー生化学というのは、原書27版とあるように版を重ねていて、信頼と定評の確立した米国の医学の教科書です。ハーパー生化学に記載してあると言えば、ジャロ(広告審査機構)も無視はできないと思います。
そしてGLUT1欠損症の場合は「ケトン食」が唯一の治療法です。
GLUT1欠損症では脳細胞がブドウ糖をほとんど利用できないので、通常の食事では意識不明やてんかんの発作を頻回に生じます。
ケトン食実践で血中ケトン体が高値となり、ケトン体が脳のエネルギー源のほとんどを占めるようになれば、健康な生活をおくれます。
つまりGLUT1欠損症では脳はブドウ糖が使えないので、ケトン体が脳の唯一のエネルギー源となるのです。
このことは、小児科のてんかんの専門医なら誰でもしっていることです。
「ケトン食の基礎から実践まで ~ケトン食に関わるすべての方へ~」
藤井達哉 (著) 診断と治療社 (2011/03)
藤井達哉先生は、滋賀県立小児保健医療センター病院長です。
江部康二
【13/06/19 菜間草庵
江部先生初めてコメントさせていただきます。
‐菜間草庵‐とさせていただきます。
2011年9月粉瘤の手術をということで近所の外科医院で血液検査をしたところ、随時血糖値380、Hba1c10.4(J)というとんでもない値が出てしまいました。粉瘤の手術どころではないということになり、糖尿病手帳と簡単なパンフレットを渡され、「食生活の改善と運動をしてみましょう、一か月ぐらいしたらまた来てください。」と言われました。
運がいいといいますか、ちょうどその二週間ほど前に知り合いから自身の血糖値コントロールとして糖質制限を実践中という話を聞いたところでした。納得できる方法と思っていましたので糖質制限の実践を決断し、今までおかわりをしていたご飯をマンナンごはん茶碗三分の一としておかずも極力糖質オフを心がけました。
二か月半後になりましたが血液検査をしたところHba1c6.8(J)となり効果を実感しました。薬は一切飲んでいません。江部先生のブログ、ご著書(ほとんど全て)、K先生、M先生、A先生、Y先生のそれぞれのご著書、バーンスタイン先生のご著書も手に入れ勉強させていただきました。また、従来の糖尿病関連の本も読みました。さらに確信し、自己血糖値測定器を購入、糖質を極力少なくするためマンナンごはんを豆腐又はプレーンヨーグルトに変え、超スーパー糖質制限を心がけました。
2012年2月、J大学病院(糖尿病の本を出しており、その中であえて糖質制限を否定している。)を受診してみました。空腹時血糖値90、Hba1c5.8(J)でした。今までの経過を話しましたが、当院で最初の数字が出たら即インスリン注射をして入院になりますねとのこと。そして、糖質制限はやめなさい、と。つくづくここで糖尿が発覚しなくて良かったと思いました。なぜ糖質制限がいけないのかと尋ねても納得のいく答えが返って来る筈も無く。栄養指導を受けてみるかといわれましたので、どんな指導をするのかと受けてみました。もちろん食品交換表を購入して。栄養士さんは食品交換表の説明のみ。今までの経過を話すと、「こんなに改善したのは見たことがない。」とポロリ。でも食品交換表が全てのようでした。
その後銀座のM先生に見ていただき、糖質制限を実践しています。現在Hba1c5.2から5.4程度(J)、Nですと5.6から5.8を維持しています。血糖値コントロールも順調、眼底もOK、血管も検査し大丈夫そうなので、M先生には優等生だねとお褒めの言葉をいただきました。血糖値が高かったころは歯茎からの出血もあり、すぐ足がつっていましたが、今は改善、花粉症も気が付いたら気にならなくなっていました。慣れるまではいろいろと違和感がありましたが(半年ぐらいの間)今は全く無く、体調はすこぶる快調、糖質制限と出会えたこと本当に幸運だったと思います。
江部先生は、勝手ではありますがもう一人の主治医と考えております。ブログでのご教授ほんとうにありがとうございます。
長くなり恐縮ですがもう一点。
最近テレビコマーシャルで砂糖の宣伝として、脳のエネルギーはブドウ糖のみ、砂糖はブドウ糖と果糖から出来ています。あなたの脳に砂糖は足りていますか。というものを二回ほど見ました。
事実と異なる内容のコマーシャルには問題があると思い、ジャロ(広告審査機構)に電話で問題提起をいたしました。どの様に事実と異なるのかと質問されましたので、脳のエネルギーとしてはケトン体も利用されることが江部先生のご著書、他の先生のご著書でも紹介されていると説明いたしましたが、十分伝わったとは思えません。どの様に学術的に証明されているのか、ご教授いただければ、今一度ジャロにメールを送り問題提起したいと思っています。
メタボや糖尿病になる人が一人でも少なくなればと願うばかり。話をしても古い常識に支配されて理解しようとしない人が結構います。とても悲しいことです。それを利用して利益を得ようとする者がいるということはさらに悲しい。】
2013年06月18日 (火)
スペイン産エクストラヴァージンオリーブオイル モリドルオリーブオイル、入荷致しました。
3月に今年の初搾りを輸入して、お陰様で早々に売り切れとなりました。
今回は、今年の通常のエクストラヴァージンオリーブオイルとなりますが、初搾りに負けないくらいフルーティーで美味しい出来上がりとなっています。
昨年のスペイン出張で、オリーブ畑とオリーブ工場を見学してきましたが、いやはや、ほんまに手間暇かけて愛情注いでオリーブオイルを作っておられるのが、よ~くわかりました。
そりゃ機械は使っていますが、オリーブの収穫からオイルの製造・瓶詰めまで、行程がほとんど手作業に近いんですよね。
正直、「ここまで手かけてんねや!」と驚きましたもん。
あとね、オリーブ畑で生産農家の方とお話させて頂いた際に、
「うちでは化学肥料や農薬は一切使っていない。この栽培方法で州からメダルをもらったんだ。」
と誇らしげに語っておられましたし、
モリドルオリーブオイルの方は
「このオイルは、私の子どものようなものです。」
と仰ってましてね、なるほど、モリドルオリーブオイルは、この方たちが作っているから美味しんだ、このオイルの販売を決めた私の目に狂いはなかったと、思いっきり自画自賛しました(笑)
まあ、冗談さておき、
「江部康二先生はオリーブオイルを推奨されてるけど、正直どれを選んでいいのかわからない」
や
「よく店でエクストラヴァージンオリーブオイルって書いてあるけど、ほんまなんか?」
とお悩みや疑問のお声を頂戴します。
そんなお悩みの皆様に、本場スペインから直輸入、少量生産のエクストラヴァージンオリーブオイル、モリドルオリーブオイル、あらてつが全身全霊をもってお勧め致します。
モリドル社のパトリシアさんからのメッセージを紹介します。
モリ・ドルのエクストラバージン・オリーブオイル
モリ・ドルは、私たちの地域の人々や農作業員が、黄金の液体とも呼ばれるエクストラバージン・オリーブオイルを抽出するために、一年を通じてその大地に施してきた入念な作業と手入れの結晶です。
オイル百年の伝統のあるシウラナ地方(スペイン北東部、カタルーニャ地方)では、最高のシェフや料理批評家から最も高い評価を受けている、アルベキナ種と言うオリーブオイル生産用の品種のみを使用しています。
モリ・ドルのオリーブは、木から直接採取し、フライス(オリーブを碾く作業)は、果実の自然な特性を保持するため、冷温で行われます。その優れた特性と官能特性をそのまま維持するために、モリ・ドルは、フィルタリングされていないエクストラバージン・オリーブオイルとなっています。
この製法によって密度、香り、ボディが保たれている、という、極めて例外的ともいえる評価を受けています。瓶の底に堆積物が沈降することがありますが、健康上全く無害であり、自然由来のものであることの証拠でもあります。
つまり、これは100%純粋な天然オリーブ果汁なのです。
オリーブオイルには、多くの種類と品種があります。しかしその中でも、酸性度を1°未満に保持したものだけが、エクストラバージンと呼ばれる最高ランクのカテゴリとして(EEC規則1513/2001による)最も高い評価を得ることができます。私たちは、モリ•ドルが酸性度を0.3°に抑えてこのカテゴリに入っていることを、誇りに思っています。
オリーブそのものの持つ天然成分によって、このオイルが、抗酸化成分やポリフェノール性化合物を豊富に含んでいるため、酸化を抑えたり、体の諸器官に非常に有益な効果をもたらしたりするということも、忘れてはいけません。
その複雑な香りと味わいは、料理のうま味を引き立たせることができます。フルーティーかつ丸みのある味わいがあり、収斂性が低く、バナナ、イチゴ、リンゴ、クルミ、アーモンドやアーティチョークの熟したような非常にバランスのとれた香りがします。トマトを思わせる懐かしい趣を鼻腔に感じます。そして、非常に表現力のある、すっきりとしたナッツのような後味がします。
料理に使えば、味に力を与え、個性を引き立たせます。生鮮食品(パン、サラダ、野菜など)に使用すれば、より一層の官能特性を感じることができます。オイルを加熱して使用する際も、食品がカリっとした状態で形よく保持し、オイルに含まれている脂肪酸と抗酸化物質が食品に回って安定し、ボリュームが増すことから、高温にもよく対応すると言えます。
これらすべての特性のおかげで、モリ・ドルは、最高レベルのエクストラバージン・オリーブオイルであると同時に、健康的でよく知られている地中海料理を作る際に欠かせない食品の一つとして、認められるようになりました。

さて、まだお試し頂いてない方で、買う前に食べてみたいなと思われた方は、江部康二先生行きつけの糖質制限なスペイン料理屋さん カフェ・ハルディンでモリドルオリーブオイルを使った料理を出していただけますので、糖質制限なスペイン料理と共に味わって頂ければと思います。
江部康二先生と宮本マスター

カフェハルディン
http://www008.upp.so-net.ne.jp/cafejardin/
京都市右京区鳴滝本町77
TEL:075(464)8850
火曜定休日
※糖質制限食ご希望の方は、お電話で「糖質制限で」とお伝え頂けると嬉しいです。
ではでは、本場スペインから直輸入、少量生産のエクストラヴァージンオリーブオイル、モリドルオリーブオイルの詳細&お求めはこちらからどうぞ
↓ ↓ ↓
モリドル オリーブオイル
http://www.toushitsuseigen.com/shop/etc_oliveoil.html
ご注文、お待ちしております♪
3月に今年の初搾りを輸入して、お陰様で早々に売り切れとなりました。
今回は、今年の通常のエクストラヴァージンオリーブオイルとなりますが、初搾りに負けないくらいフルーティーで美味しい出来上がりとなっています。
昨年のスペイン出張で、オリーブ畑とオリーブ工場を見学してきましたが、いやはや、ほんまに手間暇かけて愛情注いでオリーブオイルを作っておられるのが、よ~くわかりました。
そりゃ機械は使っていますが、オリーブの収穫からオイルの製造・瓶詰めまで、行程がほとんど手作業に近いんですよね。
正直、「ここまで手かけてんねや!」と驚きましたもん。
あとね、オリーブ畑で生産農家の方とお話させて頂いた際に、
「うちでは化学肥料や農薬は一切使っていない。この栽培方法で州からメダルをもらったんだ。」
と誇らしげに語っておられましたし、
モリドルオリーブオイルの方は
「このオイルは、私の子どものようなものです。」
と仰ってましてね、なるほど、モリドルオリーブオイルは、この方たちが作っているから美味しんだ、このオイルの販売を決めた私の目に狂いはなかったと、思いっきり自画自賛しました(笑)
まあ、冗談さておき、
「江部康二先生はオリーブオイルを推奨されてるけど、正直どれを選んでいいのかわからない」
や
「よく店でエクストラヴァージンオリーブオイルって書いてあるけど、ほんまなんか?」
とお悩みや疑問のお声を頂戴します。
そんなお悩みの皆様に、本場スペインから直輸入、少量生産のエクストラヴァージンオリーブオイル、モリドルオリーブオイル、あらてつが全身全霊をもってお勧め致します。
モリドル社のパトリシアさんからのメッセージを紹介します。
モリ・ドルのエクストラバージン・オリーブオイル
モリ・ドルは、私たちの地域の人々や農作業員が、黄金の液体とも呼ばれるエクストラバージン・オリーブオイルを抽出するために、一年を通じてその大地に施してきた入念な作業と手入れの結晶です。
オイル百年の伝統のあるシウラナ地方(スペイン北東部、カタルーニャ地方)では、最高のシェフや料理批評家から最も高い評価を受けている、アルベキナ種と言うオリーブオイル生産用の品種のみを使用しています。
モリ・ドルのオリーブは、木から直接採取し、フライス(オリーブを碾く作業)は、果実の自然な特性を保持するため、冷温で行われます。その優れた特性と官能特性をそのまま維持するために、モリ・ドルは、フィルタリングされていないエクストラバージン・オリーブオイルとなっています。
この製法によって密度、香り、ボディが保たれている、という、極めて例外的ともいえる評価を受けています。瓶の底に堆積物が沈降することがありますが、健康上全く無害であり、自然由来のものであることの証拠でもあります。
つまり、これは100%純粋な天然オリーブ果汁なのです。
オリーブオイルには、多くの種類と品種があります。しかしその中でも、酸性度を1°未満に保持したものだけが、エクストラバージンと呼ばれる最高ランクのカテゴリとして(EEC規則1513/2001による)最も高い評価を得ることができます。私たちは、モリ•ドルが酸性度を0.3°に抑えてこのカテゴリに入っていることを、誇りに思っています。
オリーブそのものの持つ天然成分によって、このオイルが、抗酸化成分やポリフェノール性化合物を豊富に含んでいるため、酸化を抑えたり、体の諸器官に非常に有益な効果をもたらしたりするということも、忘れてはいけません。
その複雑な香りと味わいは、料理のうま味を引き立たせることができます。フルーティーかつ丸みのある味わいがあり、収斂性が低く、バナナ、イチゴ、リンゴ、クルミ、アーモンドやアーティチョークの熟したような非常にバランスのとれた香りがします。トマトを思わせる懐かしい趣を鼻腔に感じます。そして、非常に表現力のある、すっきりとしたナッツのような後味がします。
料理に使えば、味に力を与え、個性を引き立たせます。生鮮食品(パン、サラダ、野菜など)に使用すれば、より一層の官能特性を感じることができます。オイルを加熱して使用する際も、食品がカリっとした状態で形よく保持し、オイルに含まれている脂肪酸と抗酸化物質が食品に回って安定し、ボリュームが増すことから、高温にもよく対応すると言えます。
これらすべての特性のおかげで、モリ・ドルは、最高レベルのエクストラバージン・オリーブオイルであると同時に、健康的でよく知られている地中海料理を作る際に欠かせない食品の一つとして、認められるようになりました。

さて、まだお試し頂いてない方で、買う前に食べてみたいなと思われた方は、江部康二先生行きつけの糖質制限なスペイン料理屋さん カフェ・ハルディンでモリドルオリーブオイルを使った料理を出していただけますので、糖質制限なスペイン料理と共に味わって頂ければと思います。
江部康二先生と宮本マスター

カフェハルディン
http://www008.upp.so-net.ne.jp/cafejardin/
京都市右京区鳴滝本町77
TEL:075(464)8850
火曜定休日
※糖質制限食ご希望の方は、お電話で「糖質制限で」とお伝え頂けると嬉しいです。
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モリドル オリーブオイル
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糖質制限食・ダイエット食の通信販売|糖質制限ドットコム
糖質制限ドットコムは、糖質制限食の第一人者、高雄病院、江部康二先生監修による糖質オフな食材を販売、糖質制限食に取り組む皆様をサポートします。
2013年06月17日 (月)
こんにちは。
お知らせが二つあります。
あらてつさんの糖質制限ドットコムで発売中の 糖質制限麺シリーズ、糖質制限パスタ、うどん、そば粉入り麺が、今日明日と入荷だそうです。
糖質制限パスタ
http://www.toushitsuseigen.com/shop/kon_t_pasta.html
糖質制限うどん・そば粉入り麺
http://www.toushitsuseigen.com/shop/kon_udon_soba.html
モリドルエクストラヴァージンオリーブオイル
http://www.toushitsuseigen.com/shop/etc_oliveoil.html
糖質オフ トマトケチャップ
http://www.toushitsuseigen.com/shop/etc_ketchup.html
糖質オフ ソースシリーズ
http://www.toushitsuseigen.com/shop/etc_source.html
2つ目は、同じく糖質制限ドットコムより、糖質制限 焼肉のたれ が発売されました。

発売ページに、私が推奨の言葉を書いています(^^)
糖質セイゲニスト待望の焼き肉のたれです
糖質制限食では、せっかく肉を食べてもいいのに、肝心のタレがどれも砂糖がたっぷりで、お店に食べに行っても塩で食べるか、焼酎で洗って食べるなどといった“荒業”に出るしかありませんでした。
ところがこの糖質制限焼肉のたれがあれば、糖質を気にせず「タレ焼き」の焼肉を食べることができるのです。
しかも、糖質制限とは思えないくらい美味しい「タレ」に仕上がってします。
塩だけの焼肉に飽きた糖質セイゲニストの皆さんに、私からもおすすめします。
我々糖質セイゲニストにとって「焼肉」といえば塩焼きで、確かにそれはそれで美味しいのですが、いくらなんでも毎回塩焼きでは飽きてきます(^_^;)
ですが、焼肉を食べに行っても砂糖タップリの甘ダレに最初から漬けこまれて出てきますので、焼酎で洗って食べるしかありませんでした(ー_ー;)
この 糖質制限 焼肉のたれ があれば、何もわざわざ砂糖まみれになった焼肉を食べに行くこともありません。
糖質セイゲニストの皆さん、これからのバーベキューシーズンは数年ぶりにタレ焼きの焼肉が楽しめますよ(^O^)
江部康二
お買い求め&詳細はこちらから
↓ ↓ ↓
糖質制限 焼肉のたれ
http://www.toushitsuseigen.com/shop/etc_yakiniku_tare.html
お知らせが二つあります。
あらてつさんの糖質制限ドットコムで発売中の 糖質制限麺シリーズ、糖質制限パスタ、うどん、そば粉入り麺が、今日明日と入荷だそうです。
糖質制限パスタ
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糖質制限うどん・そば粉入り麺
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糖質オフ トマトケチャップ
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糖質オフ ソースシリーズ
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2つ目は、同じく糖質制限ドットコムより、糖質制限 焼肉のたれ が発売されました。

発売ページに、私が推奨の言葉を書いています(^^)
糖質セイゲニスト待望の焼き肉のたれです
糖質制限食では、せっかく肉を食べてもいいのに、肝心のタレがどれも砂糖がたっぷりで、お店に食べに行っても塩で食べるか、焼酎で洗って食べるなどといった“荒業”に出るしかありませんでした。
ところがこの糖質制限焼肉のたれがあれば、糖質を気にせず「タレ焼き」の焼肉を食べることができるのです。
しかも、糖質制限とは思えないくらい美味しい「タレ」に仕上がってします。
塩だけの焼肉に飽きた糖質セイゲニストの皆さんに、私からもおすすめします。
我々糖質セイゲニストにとって「焼肉」といえば塩焼きで、確かにそれはそれで美味しいのですが、いくらなんでも毎回塩焼きでは飽きてきます(^_^;)
ですが、焼肉を食べに行っても砂糖タップリの甘ダレに最初から漬けこまれて出てきますので、焼酎で洗って食べるしかありませんでした(ー_ー;)
この 糖質制限 焼肉のたれ があれば、何もわざわざ砂糖まみれになった焼肉を食べに行くこともありません。
糖質セイゲニストの皆さん、これからのバーベキューシーズンは数年ぶりにタレ焼きの焼肉が楽しめますよ(^O^)
江部康二
お買い求め&詳細はこちらから
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糖質制限 焼肉のたれ
http://www.toushitsuseigen.com/shop/etc_yakiniku_tare.html
2013年06月16日 (日)
おはようございます。
2013年6月の糖質制限食講演・講座のご案内 です。
江部康二
広島アンチエイジング研究会
対象:医師
日時:6月24日(月)19:00~~20:30
会場:広島RCC文化センター
演題:糖質制限食の有効性と安全性
-糖尿病・動脈硬化・癌・生活習慣病と糖質制限食-
講師:江部康二
お申し込み、お問い合わせ:医療法人社団 いでした内科神経内科クリニック
副院長 菊本 修(きくもと おさむ)先生
TEL:082-845-0211
E-mail:kikumoto@ideshita-clinic.jp
朝日カルチャーセンター立川教室
対象:一般
日時:2013年6月29(土)13:00~15:00
会 場:ルミネ立川9階(朝日カルチャーセンター立川教室) JR立川駅に直結
東京都立川市曙町2-1-1
演題:生活習慣病と糖質制限食
-糖尿病・動脈硬化・がん-
講師:江部康二
お問い合わせ:朝日カルチャーセンター立川教室
電話:042-527-6511
糖質制限食は、米飯・めん類・パンや芋類などの糖質が多い食品を食べないで、肉や魚貝や豆腐や葉野菜などをしっかり摂取する食事療法です。
糖質制限食は、実は人類本来の食事、いわば人類の健康食ですので、糖尿病をはじめとして様々な生活習慣病が改善します。
そしてカロリー制限なしで「美味しく楽しく」が特長です。
2013年6月の糖質制限食講演・講座のご案内 です。
江部康二
広島アンチエイジング研究会
対象:医師
日時:6月24日(月)19:00~~20:30
会場:広島RCC文化センター
演題:糖質制限食の有効性と安全性
-糖尿病・動脈硬化・癌・生活習慣病と糖質制限食-
講師:江部康二
お申し込み、お問い合わせ:医療法人社団 いでした内科神経内科クリニック
副院長 菊本 修(きくもと おさむ)先生
TEL:082-845-0211
E-mail:kikumoto@ideshita-clinic.jp
朝日カルチャーセンター立川教室
対象:一般
日時:2013年6月29(土)13:00~15:00
会 場:ルミネ立川9階(朝日カルチャーセンター立川教室) JR立川駅に直結
東京都立川市曙町2-1-1
演題:生活習慣病と糖質制限食
-糖尿病・動脈硬化・がん-
講師:江部康二
お問い合わせ:朝日カルチャーセンター立川教室
電話:042-527-6511
糖質制限食は、米飯・めん類・パンや芋類などの糖質が多い食品を食べないで、肉や魚貝や豆腐や葉野菜などをしっかり摂取する食事療法です。
糖質制限食は、実は人類本来の食事、いわば人類の健康食ですので、糖尿病をはじめとして様々な生活習慣病が改善します。
そしてカロリー制限なしで「美味しく楽しく」が特長です。
2013年06月15日 (土)
よよさん。
コメントありがとうございます。
糖質制限食歴5年ですか。
継続は力なりです。
このまま美味しく楽しく糖質制限食をお続けくださいね。
私もキューピーのマヨネーズをこよなく愛するマヨラーです。
モリドルオリーブオイルも美味しいです。
「頂き物などのお菓子を空腹時に食べると2時間半くらいして、必ずと言っていいほど、頭がボーッとするやら体に力が入らないいわゆる機能性低血糖症状になります。
以前やむを得ず、おむすびだけの昼食を済まして 畑仕事をしたときにも同じく症状に見舞われました。正に恐怖を感じます。」
糖質を摂取して、血糖値が上昇すると、インスリンが追加分泌されます。
糖尿人あるいは遺伝的に糖尿病素因のある人の場合、追加分泌がまず出遅れることが多いので、食後高血糖になりやすいです。
そして、出遅れた追加分泌インスリンが遷延して、血糖値が正常下限まで下がった後も、出続けることがあり、低血糖を誘発します。
追加分泌インスリンが、ほとんど出せなくなっている段階の重症の糖尿病ではこのようなことは生じませんので、よよさんの場合は、上述のように糖質摂取後の追加分泌インスリンが出遅れて遷延するタイプのようです。
スーパー糖質制限食(糖質制限のスイーツなど)なら、インスリン追加分泌はほとんど出ないので機能性低血糖になることもありません。
インスリンには、24時間ずっと出ている基礎分泌と糖質摂取時に出る追加分泌があります。
基礎分泌が不足すると、早朝空腹時血糖値が上昇していきます。
早朝空腹時血糖値は、110mg/dl未満が正常型、110~126未満が境界型、126以上が糖尿病型です。
食後高血糖(境界型レベル)が数年間続いて、膵臓のβ細胞を障害していき、遂にインスリン基礎分泌が不足して、糖尿病型になるというのが、日本人の糖尿病の典型的パターンです。
遺伝的に糖尿病の素因がある人で、まだ糖尿病発症していない場合は、糖質摂取時に、追加分泌インスリンが遷延して、機能性低血糖を起こしやすいことがあります。
よよさんも、緩やかでもいいので糖質制限食を実践することで、現実の機能性低血糖を防ぎつつ、将来の糖尿病発症も予防するのがよいと思います。
内科医師TrueLife さんのコメントも参考になりますよ。
TrueLife さんありがとうございます。
江部康二
【13/06/14 よよ
私の膵臓は?
お邪魔することをお許しください。
先生のご活躍で私を含め、多くの糖尿人が救われているのは本当に有り難いことです。
糖質制限を始めて5年目です。56キロあった体重が51キロをキープしています。
甘味料はラカントS以外使っていません。以前は肥ると思い敬遠していたキューピーマヨネーズ(カロリーオフではないもの)を堂々と食べ、オイルはオリーブ油。
モリドルオリーブオイルは最高ですね。その昔糖尿病になったら、人生の楽しみが半減するものと思っていました。
でも、面倒なカロリー計算をすることもなく、糖質を気にかけるだけでこんなにも楽しく食事ができるなんて素晴らしいですね。
あらてつさんの努力のお陰で低糖質パンや市販のケーキよりも抜群に美味しいスイーツなど口にできるのですから幸せです。
ところで、糖質制限のスイーツは少しくらい多く食べても全く低血糖症状を起こすことはありませんが、頂き物などのお菓子を空腹時に食べると2時間半くらいして、必ずと言っていいほど、頭がボーッとするやら体に力が入らないいわゆる機能性低血糖症状になります。
以前やむを得ず、おむすびだけの昼食を済まして 畑仕事をしたときにも同じく症状に見舞われました。正に恐怖を感じます。
先生にお尋ねしたいのですが、私の場合低血糖を起こすほど大量のインスリンが出てしまうということなのでしょうか。そうすると、まだ膵臓のβ細胞は元気で働いてくれているわけでしょうか。
基礎分泌量が少ないから食後すぐに高血糖を生じ、まだそこそこ膵臓も正常の域にあるから、遅ればせながら頑張ってインスリンを出し過ぎてしまうのでしょうか。
機能性低血糖症状というのは本格的糖尿病になる前段階ということでしょうか。
糖尿病を発症する前には、誰もが経験するものなのでしょうか。お忙しいと思いますが、コメント頂けたら有り難いです。】
コメントありがとうございます。
糖質制限食歴5年ですか。
継続は力なりです。
このまま美味しく楽しく糖質制限食をお続けくださいね。
私もキューピーのマヨネーズをこよなく愛するマヨラーです。
モリドルオリーブオイルも美味しいです。
「頂き物などのお菓子を空腹時に食べると2時間半くらいして、必ずと言っていいほど、頭がボーッとするやら体に力が入らないいわゆる機能性低血糖症状になります。
以前やむを得ず、おむすびだけの昼食を済まして 畑仕事をしたときにも同じく症状に見舞われました。正に恐怖を感じます。」
糖質を摂取して、血糖値が上昇すると、インスリンが追加分泌されます。
糖尿人あるいは遺伝的に糖尿病素因のある人の場合、追加分泌がまず出遅れることが多いので、食後高血糖になりやすいです。
そして、出遅れた追加分泌インスリンが遷延して、血糖値が正常下限まで下がった後も、出続けることがあり、低血糖を誘発します。
追加分泌インスリンが、ほとんど出せなくなっている段階の重症の糖尿病ではこのようなことは生じませんので、よよさんの場合は、上述のように糖質摂取後の追加分泌インスリンが出遅れて遷延するタイプのようです。
スーパー糖質制限食(糖質制限のスイーツなど)なら、インスリン追加分泌はほとんど出ないので機能性低血糖になることもありません。
インスリンには、24時間ずっと出ている基礎分泌と糖質摂取時に出る追加分泌があります。
基礎分泌が不足すると、早朝空腹時血糖値が上昇していきます。
早朝空腹時血糖値は、110mg/dl未満が正常型、110~126未満が境界型、126以上が糖尿病型です。
食後高血糖(境界型レベル)が数年間続いて、膵臓のβ細胞を障害していき、遂にインスリン基礎分泌が不足して、糖尿病型になるというのが、日本人の糖尿病の典型的パターンです。
遺伝的に糖尿病の素因がある人で、まだ糖尿病発症していない場合は、糖質摂取時に、追加分泌インスリンが遷延して、機能性低血糖を起こしやすいことがあります。
よよさんも、緩やかでもいいので糖質制限食を実践することで、現実の機能性低血糖を防ぎつつ、将来の糖尿病発症も予防するのがよいと思います。
内科医師TrueLife さんのコメントも参考になりますよ。
TrueLife さんありがとうございます。
江部康二
【13/06/14 よよ
私の膵臓は?
お邪魔することをお許しください。
先生のご活躍で私を含め、多くの糖尿人が救われているのは本当に有り難いことです。
糖質制限を始めて5年目です。56キロあった体重が51キロをキープしています。
甘味料はラカントS以外使っていません。以前は肥ると思い敬遠していたキューピーマヨネーズ(カロリーオフではないもの)を堂々と食べ、オイルはオリーブ油。
モリドルオリーブオイルは最高ですね。その昔糖尿病になったら、人生の楽しみが半減するものと思っていました。
でも、面倒なカロリー計算をすることもなく、糖質を気にかけるだけでこんなにも楽しく食事ができるなんて素晴らしいですね。
あらてつさんの努力のお陰で低糖質パンや市販のケーキよりも抜群に美味しいスイーツなど口にできるのですから幸せです。
ところで、糖質制限のスイーツは少しくらい多く食べても全く低血糖症状を起こすことはありませんが、頂き物などのお菓子を空腹時に食べると2時間半くらいして、必ずと言っていいほど、頭がボーッとするやら体に力が入らないいわゆる機能性低血糖症状になります。
以前やむを得ず、おむすびだけの昼食を済まして 畑仕事をしたときにも同じく症状に見舞われました。正に恐怖を感じます。
先生にお尋ねしたいのですが、私の場合低血糖を起こすほど大量のインスリンが出てしまうということなのでしょうか。そうすると、まだ膵臓のβ細胞は元気で働いてくれているわけでしょうか。
基礎分泌量が少ないから食後すぐに高血糖を生じ、まだそこそこ膵臓も正常の域にあるから、遅ればせながら頑張ってインスリンを出し過ぎてしまうのでしょうか。
機能性低血糖症状というのは本格的糖尿病になる前段階ということでしょうか。
糖尿病を発症する前には、誰もが経験するものなのでしょうか。お忙しいと思いますが、コメント頂けたら有り難いです。】
2013年06月14日 (金)
こんばんは。
精神科医師Aさんから、興味深い論文についてコメントいただきました。
精神科医医師Aさん
論文情報、ありがとうございます。
「炭水化物を植物性脂肪に」で前立腺がん患者の死亡リスク3割減
致死性前立腺がんが29%,全死亡が26%の減少
(JAMA Intern Med 2013年6月10日オンライン版)
総カロリーの10%が炭水化物から植物性脂肪に置き換わると、こうなるというのがこの論文の結論です。
この研究の対象の前立腺患者は、普通に炭水化物を総摂取カロリーの40~60%摂取している集団と考えられます。
要するに、普通に炭水化物を摂取している前立腺がん患者においては、炭水化物を10%減らして、その分、植物性脂肪を10%分増やせば死亡リスクが3割減るのですから、結構興味深い論文です。
一方、私のような糖質セイゲニスト(糖質摂取比率が12%程度)においては、この研究の結論を当てはめることはできないですね。
もっとも、生肉・生魚が主食(スーパー糖質制限食)だった頃のイヌイットには、そもそも、前立腺がんは、極めて少なかったので、糖質セイゲニストも前立腺がんにはなりにくいと推測できます。
江部康二
【13/06/13 精神科医師A
炭水化物を植物性脂肪に
http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/1306/1306029.html
[2013年6月12日]
◇「炭水化物を植物性脂肪に」で前立腺がん患者の死亡リスク3割減
致死性前立腺がんが29%,全死亡が26%の減少
前立腺がん診断後の食事と,がんの進行や全死亡との関連について多くは分かっていない。米カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)のErin L. Richman氏らは,男性医療従事者を対象とした疫学研究 Health Professionals Follow-up Study (HPFS)の参加者で,骨転移のない前立腺がんと診断された患者を前向きに追跡し,診断後の脂肪摂取と予後との関連を分析。総カロリーの10%が炭水化物から植物性脂肪に置き換わると,致死性前立腺がん(遠隔転移または前立腺がん死亡)のリスクが29%,全死亡のリスクが26%減少することを明らかにした (JAMA Intern Med 2013年6月10日オンライン版)。
*植物性脂肪以外の脂肪に置き換わっても致死性前立腺がんリスクは変動せず
1986年に始まったHPFSは,40~75歳の男性医療従事者5万1,529人を含み,参加者はベースラインから2年置きに健康状態や生活習慣を報告。4年置きに食事摂取頻度質問票に回答した。Richman氏らは,1986~2010年に骨転移のない前立腺がんと診断された4,577人について,致死性前立腺がん,全死亡を追跡し,飽和脂肪酸,単価不飽和脂肪酸,多価不飽和脂肪酸,トランス脂肪酸,植物性脂肪,動物性脂肪の摂取との関連を調べた。
中央値8.4年(四分位範囲4.6~12.5)の追跡期間中,致死性前立腺がんが315例,死亡が1,064例あった。死亡原因は心血管疾患が最も多く31.2%を占め,前立腺がん21.3%,その他のがん20.6%であった。診断時,動物性脂肪の高摂取群は低摂取群と比べてBMIが高く,活発な活動が少なく,現在の喫煙率が高かった。植物性脂肪の高摂取群は中分化型前立腺がんが多く,より多く前立腺全摘除術を受けていた。
致死性前立腺がんの1,000人・年当たりの頻度について,各脂肪摂取の最高五分位群と最低五分位群を比較すると,飽和脂肪酸7.6対7.3,単価不飽和脂肪酸6.4対7.2,多価不飽和脂肪酸5.8対8.2,トンランス脂肪酸8.7対6.1,動物性脂肪8.3対5.7,植物性脂肪4.7対8.7であった。
植物性脂肪の摂取は,致死性前立腺がんのリスク低下に関連していた。総カロリーの10%が炭水化物から植物性脂肪に置き換わると,致死性前立腺がんのハザード比(HR)※は0.71(95%CI 0.51~0.98,P=0.04)と大幅に低下すると推計された。動物性脂肪が植物性脂肪に置き換わった場合のHRは0.76(同0.62~1.10,P=0.14)だったが,有意差はなかった。炭水化物がその他の脂肪に置き換わった場合は,致死性前立腺がんのリスクに変動はなかった。
*炭水化物が飽和脂肪酸に置き換わると全死亡は上昇
一方,全死亡の1,000人・年当たりの頻度については,最高五分位群と最低五分位群で,飽和脂肪酸28.4対21.4,単価不飽和脂肪酸20.0対23.7,多価不飽和脂肪酸17.1対29.4,トンランス脂肪酸32.4対17.1,動物性脂肪32.0対29.4,植物性脂肪15.4対32.7だった。
総カロリーの10%が炭水化物から植物性脂肪に置き換わると,全死亡のHRも0.74(同0.61~0.88,P=0.001)と有意に低下すると推計された。動物性脂肪が植物性脂肪に置き換わった場合のHRは0.66(同0.54~0.81,P<0.001)で,さらに低下した。
一方,総カロリーの5%が炭水化物から飽和脂肪酸に置き換わった場合はHR 1.30(同1.05~1.60,P=0.02),1%がトランス脂肪酸に置き換わった場合はHR 1.25(同1.05~1.49,P=0.01)で,リスクは上昇した。
*炭水化物,動物性脂肪を減らした“心血管系に良い食事”で全死亡は減らせる
同研究では,植物性脂肪は,特に植物油やナッツから摂取されていた。Richman氏らによると,これらの食物の摂取により,血中の抗酸化物質が増加し,インスリン,LDLコレステロール,炎症マーカー,酸化ストレスが低下することが報告されており,前立腺がんの進行を抑制した可能性がある。ただし,植物性脂肪が前立腺がん特異的アウトカムを改善するのか,例えば他のフィトケミカルが関与しているのかなど,さらなる研究が必要だろうと指摘している。
また,前立腺がん患者において,心血管系に良い食事,つまり炭水化物と動物性脂肪を植物性脂肪に置き換えることで全死亡は減らせると結論付けている。
(木下 愛美) 】
精神科医師Aさんから、興味深い論文についてコメントいただきました。
精神科医医師Aさん
論文情報、ありがとうございます。
「炭水化物を植物性脂肪に」で前立腺がん患者の死亡リスク3割減
致死性前立腺がんが29%,全死亡が26%の減少
(JAMA Intern Med 2013年6月10日オンライン版)
総カロリーの10%が炭水化物から植物性脂肪に置き換わると、こうなるというのがこの論文の結論です。
この研究の対象の前立腺患者は、普通に炭水化物を総摂取カロリーの40~60%摂取している集団と考えられます。
要するに、普通に炭水化物を摂取している前立腺がん患者においては、炭水化物を10%減らして、その分、植物性脂肪を10%分増やせば死亡リスクが3割減るのですから、結構興味深い論文です。
一方、私のような糖質セイゲニスト(糖質摂取比率が12%程度)においては、この研究の結論を当てはめることはできないですね。
もっとも、生肉・生魚が主食(スーパー糖質制限食)だった頃のイヌイットには、そもそも、前立腺がんは、極めて少なかったので、糖質セイゲニストも前立腺がんにはなりにくいと推測できます。
江部康二
【13/06/13 精神科医師A
炭水化物を植物性脂肪に
http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/1306/1306029.html
[2013年6月12日]
◇「炭水化物を植物性脂肪に」で前立腺がん患者の死亡リスク3割減
致死性前立腺がんが29%,全死亡が26%の減少
前立腺がん診断後の食事と,がんの進行や全死亡との関連について多くは分かっていない。米カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)のErin L. Richman氏らは,男性医療従事者を対象とした疫学研究 Health Professionals Follow-up Study (HPFS)の参加者で,骨転移のない前立腺がんと診断された患者を前向きに追跡し,診断後の脂肪摂取と予後との関連を分析。総カロリーの10%が炭水化物から植物性脂肪に置き換わると,致死性前立腺がん(遠隔転移または前立腺がん死亡)のリスクが29%,全死亡のリスクが26%減少することを明らかにした (JAMA Intern Med 2013年6月10日オンライン版)。
*植物性脂肪以外の脂肪に置き換わっても致死性前立腺がんリスクは変動せず
1986年に始まったHPFSは,40~75歳の男性医療従事者5万1,529人を含み,参加者はベースラインから2年置きに健康状態や生活習慣を報告。4年置きに食事摂取頻度質問票に回答した。Richman氏らは,1986~2010年に骨転移のない前立腺がんと診断された4,577人について,致死性前立腺がん,全死亡を追跡し,飽和脂肪酸,単価不飽和脂肪酸,多価不飽和脂肪酸,トランス脂肪酸,植物性脂肪,動物性脂肪の摂取との関連を調べた。
中央値8.4年(四分位範囲4.6~12.5)の追跡期間中,致死性前立腺がんが315例,死亡が1,064例あった。死亡原因は心血管疾患が最も多く31.2%を占め,前立腺がん21.3%,その他のがん20.6%であった。診断時,動物性脂肪の高摂取群は低摂取群と比べてBMIが高く,活発な活動が少なく,現在の喫煙率が高かった。植物性脂肪の高摂取群は中分化型前立腺がんが多く,より多く前立腺全摘除術を受けていた。
致死性前立腺がんの1,000人・年当たりの頻度について,各脂肪摂取の最高五分位群と最低五分位群を比較すると,飽和脂肪酸7.6対7.3,単価不飽和脂肪酸6.4対7.2,多価不飽和脂肪酸5.8対8.2,トンランス脂肪酸8.7対6.1,動物性脂肪8.3対5.7,植物性脂肪4.7対8.7であった。
植物性脂肪の摂取は,致死性前立腺がんのリスク低下に関連していた。総カロリーの10%が炭水化物から植物性脂肪に置き換わると,致死性前立腺がんのハザード比(HR)※は0.71(95%CI 0.51~0.98,P=0.04)と大幅に低下すると推計された。動物性脂肪が植物性脂肪に置き換わった場合のHRは0.76(同0.62~1.10,P=0.14)だったが,有意差はなかった。炭水化物がその他の脂肪に置き換わった場合は,致死性前立腺がんのリスクに変動はなかった。
*炭水化物が飽和脂肪酸に置き換わると全死亡は上昇
一方,全死亡の1,000人・年当たりの頻度については,最高五分位群と最低五分位群で,飽和脂肪酸28.4対21.4,単価不飽和脂肪酸20.0対23.7,多価不飽和脂肪酸17.1対29.4,トンランス脂肪酸32.4対17.1,動物性脂肪32.0対29.4,植物性脂肪15.4対32.7だった。
総カロリーの10%が炭水化物から植物性脂肪に置き換わると,全死亡のHRも0.74(同0.61~0.88,P=0.001)と有意に低下すると推計された。動物性脂肪が植物性脂肪に置き換わった場合のHRは0.66(同0.54~0.81,P<0.001)で,さらに低下した。
一方,総カロリーの5%が炭水化物から飽和脂肪酸に置き換わった場合はHR 1.30(同1.05~1.60,P=0.02),1%がトランス脂肪酸に置き換わった場合はHR 1.25(同1.05~1.49,P=0.01)で,リスクは上昇した。
*炭水化物,動物性脂肪を減らした“心血管系に良い食事”で全死亡は減らせる
同研究では,植物性脂肪は,特に植物油やナッツから摂取されていた。Richman氏らによると,これらの食物の摂取により,血中の抗酸化物質が増加し,インスリン,LDLコレステロール,炎症マーカー,酸化ストレスが低下することが報告されており,前立腺がんの進行を抑制した可能性がある。ただし,植物性脂肪が前立腺がん特異的アウトカムを改善するのか,例えば他のフィトケミカルが関与しているのかなど,さらなる研究が必要だろうと指摘している。
また,前立腺がん患者において,心血管系に良い食事,つまり炭水化物と動物性脂肪を植物性脂肪に置き換えることで全死亡は減らせると結論付けている。
(木下 愛美) 】
2013年06月13日 (木)
こんばんは。
2013年6月3日ネットの医療系サイトMT Proに
「糖質制限食による高蛋白質摂取は腎障害を進行させるのか?/DIRECT試験のサブ解析」
という、山田悟先生解説の記事が載りました。
医療関係者のかたは以下のURLで、グラフも見ることができます。
http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/doctoreye/dr130601.html
イスラエルで実施されたランダム比較試験DIRECTにおいて、サブ解析として、今回eGFRと尿中アルブミン・クレアチニン比(ACR)が検討されました。
DIRECTは、322人(平均BMI 31,男性86%)を以下の3つの食事療法に割り付けての研究です。
(1)低脂肪・カロリー制限食(以下,低脂肪食):米国心臓協会(AHA)の当時のガイドラインに準じた
低脂肪かつカロリー制限食
(2)地中海式カロリー制限食(以下,地中海食):オリーブ油を使用し,肉より魚を優先したカロリー制限食
(3)糖質制限食:初期2カ月は糖質を20g/日まで制限し,その後は最大120g/日まで許容するが,カロリー制限は
しない食事
2年間の介入の結果,糖質制限食の減量,脂質改善,HbA1c改善効果が最も大きいことが明らかにされ(N Engl J Med 2008; 359: 229-241),その減量,脂質改善効果がさらに4年間の観察期間を経て計6年経過しても維持されることも報告されました。(N Engl J Med 2012; 7: 1373-1374)。
今回のeGFRと尿中アルブミン・クレアチニン比(ACR)のサブ解析の結果は3つのどの食事療法でも、eGFR(腎機能)が改善していました。
eGFRの改善は、食事中の蛋白質摂取量の変化とは全く関連がありませんでした。
2年間での空腹時インスリンおよび収縮期血圧の低下がeGFRの改善と有意に相関していました。
尿中アルブミン・クレアチニン比(ACR)に関しても食事中の蛋白質摂取量の変化は全く関連がありませんでした。
2年間のDIRECT試験において、糖質制限食群でも腎機能は悪化するどころか改善が認められたのは、素晴らしいことです。
DIRECT試験は、糖質制限食群でも、2年後には糖質40%を摂取していますので、緩やかな糖質制限食の研究と言えます。
そして、「空腹時インスリンおよび収縮期血圧の低下(eGFRの改善と有意に相関)」は、スーパー糖質制限食なら、緩やかな糖質制限食に比べて更に低下・改善することは理論的には明白です。
なお、糖質制限食群において、蛋白質摂取エネルギー比率は、18.7%→21.8%と上昇していましたが、蛋白質摂取絶対量は、総摂取カロリーが試験開始時より減少したことにより、少し減少していました。
江部康二
以下MT Pro記事より、抜粋
糖質制限食による高蛋白質摂取は腎障害を進行させるのか?
DIRECT試験のサブ解析
北里研究所病院糖尿病センター 山田 悟
研究の背景:日本糖尿病学会の「提言」でも引用された糖質制限食の代表的エビデンス
今年(2013年)3月,日本糖尿病学会が出した糖尿病食事療法に関する提言は,これまでのカロリー制限食をスタンダードな治療とする点ではこれまでと変わらないものの,患者の病態や嗜好に合わせて糖質量の設定をエネルギー比率50~60%から逸脱することを許容する,すなわち緩やかな糖質制限食に道を開く画期的なものであった(関連記事)。
この提言でも引用されていたのがイスラエルで実施されたランダム比較試験DIRECT※1である。この試験についてはサブ解析も含めて当欄でも何回か取り上げているが(関連記事1,関連記事2,関連記事3),このたび,長期の腎機能に与える影響がDiabetes Care 2013年5月20日オンライン版に報告されたのでご紹介したい。
研究のポイント1: 3つの食事療法のeGFR対する影響を検討
DIRECT試験は,40~65歳でBMI 27以上の人,2型糖尿病の人,もしくは冠動脈疾患の人を対象に実施された3群での食事介入試験である。625人をスクリーニングして386人が上記の条件に合致し,試験に同意した322人(平均BMI 31,男性86%)が以下の3つの食事療法に割り付けられた。
(1)低脂肪・カロリー制限食(以下,低脂肪食):米国心臓協会(AHA)の当時のガイドラインに準じた低脂肪かつカロリー制限食
(2)地中海式カロリー制限食(以下,地中海食):オリーブ油を使用し,肉より魚を優先したカロリー制限食
(3)糖質制限食:初期2カ月は糖質を20g/日まで制限し,その後は最大120g/日まで許容するが,カロリー制限はしない食事
2年間の介入の結果,糖質制限食の減量,脂質改善,HbA1c改善効果が最も大きいことが明らかにされ(N Engl J Med 2008; 359: 229-241),その減量,脂質改善効果がさらに4年間の観察期間を経て計6年経過しても維持されることも報告された(N Engl J Med 2012; 7: 1373-1374)。今回は,推算糸球体濾過量(eGFR)に対する3つの食事療法の影響を検討したものである。
研究のポイント2:どの食事療法でもeGFRは改善していた
ベースラインでのeGFRは平均70.5mL/分/1.73m2であり,尿中アルブミン・クレアチニン比(ACR)は12.12mg/g・Crであった。
2年間の介入の結果,どの食事療法群でもeGFRは改善しており(図1),慢性腎臓病(CKD)ステージⅠ,Ⅱ(eGFR>60mL/分/1.73m2)あるいは同ステージⅢ(30<eGFR<60)で分類して解析しても同様であった(図2,図3)。また,このeGFRの改善は2型糖尿病の有無にかかわらず生じており,それはどの食事療法群でも同様であった。
このeGFRの変化と関連する因子を多変量解析で求めたところ,食事中の蛋白質摂取量の変化は全く関連がなく,2年間での空腹時インスリンおよび収縮期血圧の低下がeGFRの改善と有意に相関していた。また,低脂肪食群や糖質制限食群では体重の部分的なリバウンドが生じていたが,リバウンドが生じてもeGFRの改善は同様に維持されており,これらの食事介入による腎機能への効果が体重の減量だけでは説明できないことが示唆された。
また,ベースラインで微量アルブミン尿を呈していた(ACR>30mg/g・Cr)23人においては,ACRの有意な低下が認められた。地中海食群でのACRの低下はわずかであり(-0.2mg/g・Cr※2),低脂肪食群,糖質制限食群でのACRの低下が大きいようにも思えたが(順に-52.7mg/g・Cr,-37.9 mg/g・Cr),症例数が少なくなるためか,群別で解析するとどの群も有意な減少ではなくなっていた。このACRの変化に対しても食事中の蛋白質摂取量の変化は全く関係がなかった。
山田 悟(やまだ さとる)
2013年6月3日ネットの医療系サイトMT Proに
「糖質制限食による高蛋白質摂取は腎障害を進行させるのか?/DIRECT試験のサブ解析」
という、山田悟先生解説の記事が載りました。
医療関係者のかたは以下のURLで、グラフも見ることができます。
http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/doctoreye/dr130601.html
イスラエルで実施されたランダム比較試験DIRECTにおいて、サブ解析として、今回eGFRと尿中アルブミン・クレアチニン比(ACR)が検討されました。
DIRECTは、322人(平均BMI 31,男性86%)を以下の3つの食事療法に割り付けての研究です。
(1)低脂肪・カロリー制限食(以下,低脂肪食):米国心臓協会(AHA)の当時のガイドラインに準じた
低脂肪かつカロリー制限食
(2)地中海式カロリー制限食(以下,地中海食):オリーブ油を使用し,肉より魚を優先したカロリー制限食
(3)糖質制限食:初期2カ月は糖質を20g/日まで制限し,その後は最大120g/日まで許容するが,カロリー制限は
しない食事
2年間の介入の結果,糖質制限食の減量,脂質改善,HbA1c改善効果が最も大きいことが明らかにされ(N Engl J Med 2008; 359: 229-241),その減量,脂質改善効果がさらに4年間の観察期間を経て計6年経過しても維持されることも報告されました。(N Engl J Med 2012; 7: 1373-1374)。
今回のeGFRと尿中アルブミン・クレアチニン比(ACR)のサブ解析の結果は3つのどの食事療法でも、eGFR(腎機能)が改善していました。
eGFRの改善は、食事中の蛋白質摂取量の変化とは全く関連がありませんでした。
2年間での空腹時インスリンおよび収縮期血圧の低下がeGFRの改善と有意に相関していました。
尿中アルブミン・クレアチニン比(ACR)に関しても食事中の蛋白質摂取量の変化は全く関連がありませんでした。
2年間のDIRECT試験において、糖質制限食群でも腎機能は悪化するどころか改善が認められたのは、素晴らしいことです。
DIRECT試験は、糖質制限食群でも、2年後には糖質40%を摂取していますので、緩やかな糖質制限食の研究と言えます。
そして、「空腹時インスリンおよび収縮期血圧の低下(eGFRの改善と有意に相関)」は、スーパー糖質制限食なら、緩やかな糖質制限食に比べて更に低下・改善することは理論的には明白です。
なお、糖質制限食群において、蛋白質摂取エネルギー比率は、18.7%→21.8%と上昇していましたが、蛋白質摂取絶対量は、総摂取カロリーが試験開始時より減少したことにより、少し減少していました。
江部康二
以下MT Pro記事より、抜粋
糖質制限食による高蛋白質摂取は腎障害を進行させるのか?
DIRECT試験のサブ解析
北里研究所病院糖尿病センター 山田 悟
研究の背景:日本糖尿病学会の「提言」でも引用された糖質制限食の代表的エビデンス
今年(2013年)3月,日本糖尿病学会が出した糖尿病食事療法に関する提言は,これまでのカロリー制限食をスタンダードな治療とする点ではこれまでと変わらないものの,患者の病態や嗜好に合わせて糖質量の設定をエネルギー比率50~60%から逸脱することを許容する,すなわち緩やかな糖質制限食に道を開く画期的なものであった(関連記事)。
この提言でも引用されていたのがイスラエルで実施されたランダム比較試験DIRECT※1である。この試験についてはサブ解析も含めて当欄でも何回か取り上げているが(関連記事1,関連記事2,関連記事3),このたび,長期の腎機能に与える影響がDiabetes Care 2013年5月20日オンライン版に報告されたのでご紹介したい。
研究のポイント1: 3つの食事療法のeGFR対する影響を検討
DIRECT試験は,40~65歳でBMI 27以上の人,2型糖尿病の人,もしくは冠動脈疾患の人を対象に実施された3群での食事介入試験である。625人をスクリーニングして386人が上記の条件に合致し,試験に同意した322人(平均BMI 31,男性86%)が以下の3つの食事療法に割り付けられた。
(1)低脂肪・カロリー制限食(以下,低脂肪食):米国心臓協会(AHA)の当時のガイドラインに準じた低脂肪かつカロリー制限食
(2)地中海式カロリー制限食(以下,地中海食):オリーブ油を使用し,肉より魚を優先したカロリー制限食
(3)糖質制限食:初期2カ月は糖質を20g/日まで制限し,その後は最大120g/日まで許容するが,カロリー制限はしない食事
2年間の介入の結果,糖質制限食の減量,脂質改善,HbA1c改善効果が最も大きいことが明らかにされ(N Engl J Med 2008; 359: 229-241),その減量,脂質改善効果がさらに4年間の観察期間を経て計6年経過しても維持されることも報告された(N Engl J Med 2012; 7: 1373-1374)。今回は,推算糸球体濾過量(eGFR)に対する3つの食事療法の影響を検討したものである。
研究のポイント2:どの食事療法でもeGFRは改善していた
ベースラインでのeGFRは平均70.5mL/分/1.73m2であり,尿中アルブミン・クレアチニン比(ACR)は12.12mg/g・Crであった。
2年間の介入の結果,どの食事療法群でもeGFRは改善しており(図1),慢性腎臓病(CKD)ステージⅠ,Ⅱ(eGFR>60mL/分/1.73m2)あるいは同ステージⅢ(30<eGFR<60)で分類して解析しても同様であった(図2,図3)。また,このeGFRの改善は2型糖尿病の有無にかかわらず生じており,それはどの食事療法群でも同様であった。
このeGFRの変化と関連する因子を多変量解析で求めたところ,食事中の蛋白質摂取量の変化は全く関連がなく,2年間での空腹時インスリンおよび収縮期血圧の低下がeGFRの改善と有意に相関していた。また,低脂肪食群や糖質制限食群では体重の部分的なリバウンドが生じていたが,リバウンドが生じてもeGFRの改善は同様に維持されており,これらの食事介入による腎機能への効果が体重の減量だけでは説明できないことが示唆された。
また,ベースラインで微量アルブミン尿を呈していた(ACR>30mg/g・Cr)23人においては,ACRの有意な低下が認められた。地中海食群でのACRの低下はわずかであり(-0.2mg/g・Cr※2),低脂肪食群,糖質制限食群でのACRの低下が大きいようにも思えたが(順に-52.7mg/g・Cr,-37.9 mg/g・Cr),症例数が少なくなるためか,群別で解析するとどの群も有意な減少ではなくなっていた。このACRの変化に対しても食事中の蛋白質摂取量の変化は全く関係がなかった。
山田 悟(やまだ さとる)
2013年06月12日 (水)
おはようございます。
先日ご紹介した 一般社団法人 日本糖質制限医療推進協会 立ち上げですが、早速ブログ読者の方から社団の参加申込とパーティーの参加申込を頂きました\^o^)
皆さん、ありがとうございますm(__)m
社団の事務局から、
「どうせパーティーするなら、夏井先生との対談本が出るので、その出版前記念パティーも兼ねたらどうでしょう」
との提案がありました。
そういえば、これまで出版記念パーティーはやったことが無かったと思うので、夏井先生もお招きして開催することにしました。
当日は、夏井先生と私の「プチトークショウ」も行います。
恐らく、と言いますか、ほぼ確実にアルコールが入るので、普段の講演では絶対に言えない・聞けない毒舌全開のトークショーになるかもです(~_~;)
夏の暑いひとときを、熱いトークでさらにヒートアップ、Botanica厳選のワインと素晴らしい糖質制限メニューでクールダウンといきましょう\(^o^)/
ブログ読者の皆さんのご参加、お待ちしております。
江部康二
以下、加筆・再掲です。
この度、一般社団法人 日本糖質制限医療推進協会 を立ち上げる運びとなりました。
糖質制限食のより一層の普及を目指し、医療関係者、糖尿病罹患者、糖尿病予備軍ならびにその家族を対象に、講演会、交流促進事業、出版等の普及啓発活動を通し、広く糖尿病治療ならびに食生活に関する正しい知識を流布することを目的として設立された非営利団体です。
立ち上げに際しまして、会のお披露目(?)と発足を記念して、ランチパーティーを開催致します。
会場は、糖質制限食の聖地、ボタニカです。
また、「傷は消毒するな」「湿潤療法」でお馴染みの夏井 睦 先生と対談本を出版するにあたり、記念のパーティーも兼ねて、夏井先生とのプチトークショーも
行います。
ブログ読者の糖尿人、メタボ人の皆さん、またそうでない方も、奮ってご参加くださいね\(^o^)/
以下、事務局からのお知らせです。
日糖医協発足記念パーティ開催!
弊会の発足を記念し、糖質制限ランチパーティを開催致します。
多くの方にご参加いただけますと幸いです。
■日程:2013年7月21日(日曜)
■時間:12:00-14:00 (11:30開場)
■会場 ボタニカ
東京都港区赤坂9-7-4
東京ミッドタウン ガーデンテラス4F
http://www.danddlondon.jp/botanica/
■形式 立食
■参加費
・一般(非会員):12,000円
・賛助会員 :11,000円
■お支払い方法:
・一般の方:銀行振込/郵便振替
・賛助会員:クレジットカード/銀行振込/郵便振替
※事前決済のみとなります。
■お申し込み方法
・賛助会員入会をご希望の方
1.入会案内および会員規約をお読み下さい。
http://toushitsuseigen.or.jp/member.html
2.お申し込みはこちらのフォームからお願いします。
http://toushitsuseigen.or.jp/contact.php
「お問い合せ内容」欄に「入会希望」および「パーティ参加希望」とご記入下さい。
・パーティ参加のみの方
下記のフォームよりお申し込み下さい。
https://ssl.form-mailer.jp/fms/f26f0a46250588
■お申し込みの流れ
1.各フォームに必要事項を記入し、送信して下さい。
2.事務局よりお支払い方法についてメールでご連絡します。
携帯電話で受信される方は、toushitsuseigen.or.jpドメインを受信許可して下さい。
3.入金確認後、予約確定のメールをお送りします。
4.当日、直接会場までお越し下さい。
■注意事項
・完全予約制です。当日参加はできません。
・キャンセルは7月14日(日)までにお願いします。それ以降の返金には対応致しかねます。
・賛助会員割引は、事前にご入会いただける方のみ適用となります。
当日にご入会いただきましても返金等はできませんのでご了承下さい。
・賛助会員様と非会員様を一括でお申し込みいただくことはできません。
個別にお申し込み下さい。
・グループでお申し込みされる非会員様は、通信欄に参加希望者全員のお名前をご記入下さい。
先日ご紹介した 一般社団法人 日本糖質制限医療推進協会 立ち上げですが、早速ブログ読者の方から社団の参加申込とパーティーの参加申込を頂きました\^o^)
皆さん、ありがとうございますm(__)m
社団の事務局から、
「どうせパーティーするなら、夏井先生との対談本が出るので、その出版前記念パティーも兼ねたらどうでしょう」
との提案がありました。
そういえば、これまで出版記念パーティーはやったことが無かったと思うので、夏井先生もお招きして開催することにしました。
当日は、夏井先生と私の「プチトークショウ」も行います。
恐らく、と言いますか、ほぼ確実にアルコールが入るので、普段の講演では絶対に言えない・聞けない毒舌全開のトークショーになるかもです(~_~;)
夏の暑いひとときを、熱いトークでさらにヒートアップ、Botanica厳選のワインと素晴らしい糖質制限メニューでクールダウンといきましょう\(^o^)/
ブログ読者の皆さんのご参加、お待ちしております。
江部康二
以下、加筆・再掲です。
この度、一般社団法人 日本糖質制限医療推進協会 を立ち上げる運びとなりました。
糖質制限食のより一層の普及を目指し、医療関係者、糖尿病罹患者、糖尿病予備軍ならびにその家族を対象に、講演会、交流促進事業、出版等の普及啓発活動を通し、広く糖尿病治療ならびに食生活に関する正しい知識を流布することを目的として設立された非営利団体です。
立ち上げに際しまして、会のお披露目(?)と発足を記念して、ランチパーティーを開催致します。
会場は、糖質制限食の聖地、ボタニカです。
また、「傷は消毒するな」「湿潤療法」でお馴染みの夏井 睦 先生と対談本を出版するにあたり、記念のパーティーも兼ねて、夏井先生とのプチトークショーも
行います。
ブログ読者の糖尿人、メタボ人の皆さん、またそうでない方も、奮ってご参加くださいね\(^o^)/
以下、事務局からのお知らせです。
日糖医協発足記念パーティ開催!
弊会の発足を記念し、糖質制限ランチパーティを開催致します。
多くの方にご参加いただけますと幸いです。
■日程:2013年7月21日(日曜)
■時間:12:00-14:00 (11:30開場)
■会場 ボタニカ
東京都港区赤坂9-7-4
東京ミッドタウン ガーデンテラス4F
http://www.danddlondon.jp/botanica/
■形式 立食
■参加費
・一般(非会員):12,000円
・賛助会員 :11,000円
■お支払い方法:
・一般の方:銀行振込/郵便振替
・賛助会員:クレジットカード/銀行振込/郵便振替
※事前決済のみとなります。
■お申し込み方法
・賛助会員入会をご希望の方
1.入会案内および会員規約をお読み下さい。
http://toushitsuseigen.or.jp/member.html
2.お申し込みはこちらのフォームからお願いします。
http://toushitsuseigen.or.jp/contact.php
「お問い合せ内容」欄に「入会希望」および「パーティ参加希望」とご記入下さい。
・パーティ参加のみの方
下記のフォームよりお申し込み下さい。
https://ssl.form-mailer.jp/fms/f26f0a46250588
■お申し込みの流れ
1.各フォームに必要事項を記入し、送信して下さい。
2.事務局よりお支払い方法についてメールでご連絡します。
携帯電話で受信される方は、toushitsuseigen.or.jpドメインを受信許可して下さい。
3.入金確認後、予約確定のメールをお送りします。
4.当日、直接会場までお越し下さい。
■注意事項
・完全予約制です。当日参加はできません。
・キャンセルは7月14日(日)までにお願いします。それ以降の返金には対応致しかねます。
・賛助会員割引は、事前にご入会いただける方のみ適用となります。
当日にご入会いただきましても返金等はできませんのでご了承下さい。
・賛助会員様と非会員様を一括でお申し込みいただくことはできません。
個別にお申し込み下さい。
・グループでお申し込みされる非会員様は、通信欄に参加希望者全員のお名前をご記入下さい。
2013年06月11日 (火)
こんにちは。
日本糖尿病学会が、『第56回日本糖尿病学会年次学術集会』において、熊本宣言2013を発表しました。
まずは合併症予防のために、血糖管理目標値をHbA1c7%未満とし、対応する血糖値としては、空腹時血糖値130mg/dl未満、食後2時間血糖値180mg/dl未満をおおよその目安としました。
しかし、仮にHbA1cの値が7.0%未満でも、従来の糖尿病食(高糖質食)を摂取する限りは、180mg/dlを超える食後高血糖を生じる可能性が極めて高いのです。
また同様に糖質を普通に摂取する限り、平均血糖変動幅の増大も必ず生じます。
これでは、HbA1c7.0%未満を達成していても、糖質を普通に摂取する限り、合併症を予防できない可能性が高いのです。
この糖質を普通に摂取したときの、食後高血糖と平均血糖変動幅増大に関して、日本糖尿病学会の見解を聞きたいものです。
血糖正常化を目指す際の目標は、HbA1c6.0%未満です。
この場合、適切な食事療法や運動療法だけで達成可能な場合、または薬物療法中でも低血糖などの副作用なく達成可能な場合の目標とされています。
スーパー糖質制限食なら薬物なしで、6.0%未満は低血糖を起こすことなく達成できることが多いです。
一方、従来の糖尿病食では、6.0%未満は、薬物なしではかなり困難です。
そして薬物を使用して6.0%未満の場合は、低血糖を生じる可能性が高いのです。
そして治療強化が困難な際の目標はHbA1c8.0%未満です。
低血糖などの副作用、その他の理由で治療の強化が難しい場合の目標とされています。
しかしこれは、はっきり言って敗北宣言としか言いようがありません。
合併症予防には、7.0%未満が目標なのに、インスリンや内服薬を強化したら低血糖を生じる可能性が高い場合
あきらめて8.0%未満としています。
確かに従来の糖尿病食で普通に糖質を食べて、インスリン注射や薬物療法を強化してHbA1cを下げると低血糖が増えて総死亡率が上昇するというエビデンス(ACCORD試験)があるので、糖尿病治療の現状に関して現実的に対応したという見方もできるのですが、事実上の敗北宣言といっても過言ではないでしょう。
糖質制限食なら話は全く別です。
スーパー糖質制限食なら、そもそも薬物に頼ることなく、7.0%未満の達成は容易であり、薬物なしなので低血糖も生じません。
また食後高血糖も平均血糖変動幅の増大もなく、将来の合併症も予防できる可能性が極めて高いです。
糖尿病網膜症による失明者は年間3,000人以上(新規失明者の約18%)
糖尿病腎症による新規透析導入者は年間16,000人以上(新規透析導入の約44%)
糖尿病足病変による下肢切断者が年間3,000人以上(全切断患者の40~45%)
であると報告されており、糖尿病合併症で苦しむ患者さんの数は、今なお減少していません。
この事実を、熊本宣言では反省もなく人ごとのように堂々と記述されていますが、合併症で苦しむ多くの患者さんの存在こそが、現行の日本の糖尿病治療が決して上手くいっていない動かぬ証拠と私は思います。
江部康二
[PRESS RELEASE]
―糖尿病学の進化と絆―
熊本宣言2013
あなたとあなたの大切な人のために
2013年5月16日
一般社団法人 日本糖尿病学会
理事長 門脇 孝
第56回日本糖尿病学会年次学術集会
会長 荒木栄一
Keep your A1c below 7%
[PRESS RELEASE]
2013年5月16日(木)、17日(金)、18日(土)の3日間、「糖尿病学の進化と絆」をメインテーマとして、第56回日本糖尿病学会年次学術集会(会長 荒木栄一:熊本大学大学院生命科学研究部 代謝内科)が熊本で開催されます。
糖尿病は、放置すると、眼・腎臓・神経などに細小血管合併症を引き起こします。また、脳梗塞や心筋梗塞などの動脈硬化症も進行させます。糖尿病合併症で苦しむ患者さんの数は今なお減少していません。
糖尿病となった方が健康で幸福な寿命を全うするためには、早期から良好な血糖値を維持することが重要です。
日本糖尿病学会は、合併症予防のために、多くの糖尿病患者さんにおける血糖管理目標値をHbA1c 7% 未満とし、より良い血糖管理などを通じて糖尿病の合併症で悩む人々を減らすための努力を惜しまないことを、「熊本宣言2013」に込めて、本学術集会で宣言いたします。
この宣言のもと、我々は糖尿病発症予防に尽力するとともに、最適な糖尿病治療を提供することによって、糖尿病および糖尿病合併症の予防と治療に新しい希望をもたらすべく、挑戦を続けます。
(背景)
「平成19年国民健康・栄養調査」の結果では、「糖尿病が強く疑われる人」は約890万人、「糖尿病の可能性を否定できない人」は約1,320万人で、両者の合計は約2,210万人にのぼっていました。この両者の合計は、「平成9年糖尿病実態調査」では約1,370万人であり、この10年の間に約800万人増加したことになります。
日本人における生活習慣の変化、すなわち食生活の変容や運動不足、そしてその結果引き起こされる内臓脂肪の蓄積や肥満が糖尿病患者数増加の重要な原因であると考えられています。
この状況を鑑みて、平成20年、日本糖尿病学会では糖尿病は予防や治療をすることができること、またその根幹が、健康的な食生活(Diet)と適度な運動(MoreExercise)であることを「東京宣言2008」として宣言いたしました。
このように日本糖尿病学会は、糖尿病の予防と治療の向上に取り組んでいます。
糖尿病は、放置すると、眼・腎臓・神経などに細小血管合併症を引き起こします。
また、脳梗塞や心筋梗塞などの動脈硬化症も進行させます。糖尿病による合併症の発症を予防し、また進行を阻止すること、さらには糖尿病患者さんにおいても、健康な人と変わらない日常生活の質(QOL)が維持され、また健康な人と変わらない寿命が確保されることが糖尿病の治療の目的です。
しかし、糖尿病網膜症による失明者は年間3,000人以上(新規失明者の約18%)、糖尿病腎症による新規透析導入者は年間16,000人以上(新規透析導入の約44%)、糖尿病足病変による下肢切断者が年間3,000人以上(全切断患者の40~45%)であると報告されており、糖尿病合併症で苦しむ患者さんの数は今なお減少していません。
糖尿病となった方が健康で幸福な寿命を全うするためには、早期から良好な血糖値を維持することが重要です。そのための血糖管理目標値は、年齢、糖尿病であった期間、現在の健康状態、低血糖の危険性、サポート体制などを考慮して、患者さんごとに設定する必要があります。
昭和62年から平成10年にかけて熊本県で行われた日本人の2型糖尿病患者さんを対象とした熊本スタディにおいて、過去1〜2ヶ月の血糖の平均値を反映する臨床検査値であるHbA1c(ヘモグロビン・エイワンシー)が6.9%未満であれば細小血管合併症の出現する可能性が少ないことが報告されています。
また諸外国においては、より大規模な臨床研究が行われ、その結果に基づいて合併症予防のための管理目標値として、HbA1c 7%未満を推奨しています。
ここに日本糖尿病学会は、合併症予防のために、多くの糖尿病患者さんにおける血糖管理目標値をHbA1c 7% 未満とし、より良い血糖管理などを通じて糖尿病の合併症で悩む人々を減らすための努力を惜しまないことを宣言いたします。
あなたとあなたの大切な人のために 。
STOP the DM -Diet & More Exercise -
そして、Keep your A1c below 7%
これらを合言葉に、我々は糖尿病発症予防に尽力するとともに、最適な糖尿病治療を提供することによって、糖尿病および糖尿病合併症の予防と治療に新しい希望をもたらすべく、挑戦を続けます。
熊本宣言2013
日本糖尿病学会は、糖尿病の予防と治療の向上に取り組んでいます。
糖尿病は、放置すると、眼・腎臓・神経などに合併症を引き起こします。
また、脳梗塞や心筋梗塞などの動脈硬化症も進行させます。
糖尿病となった方が健康で幸福な寿命を全うするためには、早期から良好な血糖値を維持することが重要です。
血糖の平均値を反映するHbA1c(ヘモグロビン・エイワンシー)を7%未満に保ちましょう。
あなたとあなたの大切な人のために
Keep your A1c below 7%
2013年5月16日 熊本にて
第56回日本糖尿病学会年次学術集会
会長 荒木栄一
参考資料
下記の図は、糖尿病治療ガイド2012-2013において掲載される「血糖コントロール目
標」の改訂図です。2013年6月1日より、運用開始の予定です。
血糖コントロール目標
血糖正常化を目指す際の目標 HbA1c:6.0未満 注1)
合併症予防のための目標 HbA1c:7.0未満 注2)
治療強化が困難な際の目標 HbA1c:8.0未満 注3)
治療目標は年齢、罹病期間、臓器障害、低血糖の危険性、サポート体制などを考慮して個別に設定する。
注1)適切な食事療法や運動療法だけで達成可能な場合、または薬物療法中でも低血糖などの副作用なく達成可能な場合の目標とする。
注2)合併症予防の観点からHbA1cの目標値を7%未満とする。対応する血糖値としては
空腹時血糖値130mg/dl未満、食後2時間血糖値180mg/dl未満をおおよその目安とする。
注3)低血糖などの副作用、その他の理由で治療の強化が難しい場合の目標とする。
注4)いずれも成人に対しての目標値であり、また妊娠例は除くものとする。
日本糖尿病学会が、『第56回日本糖尿病学会年次学術集会』において、熊本宣言2013を発表しました。
まずは合併症予防のために、血糖管理目標値をHbA1c7%未満とし、対応する血糖値としては、空腹時血糖値130mg/dl未満、食後2時間血糖値180mg/dl未満をおおよその目安としました。
しかし、仮にHbA1cの値が7.0%未満でも、従来の糖尿病食(高糖質食)を摂取する限りは、180mg/dlを超える食後高血糖を生じる可能性が極めて高いのです。
また同様に糖質を普通に摂取する限り、平均血糖変動幅の増大も必ず生じます。
これでは、HbA1c7.0%未満を達成していても、糖質を普通に摂取する限り、合併症を予防できない可能性が高いのです。
この糖質を普通に摂取したときの、食後高血糖と平均血糖変動幅増大に関して、日本糖尿病学会の見解を聞きたいものです。
血糖正常化を目指す際の目標は、HbA1c6.0%未満です。
この場合、適切な食事療法や運動療法だけで達成可能な場合、または薬物療法中でも低血糖などの副作用なく達成可能な場合の目標とされています。
スーパー糖質制限食なら薬物なしで、6.0%未満は低血糖を起こすことなく達成できることが多いです。
一方、従来の糖尿病食では、6.0%未満は、薬物なしではかなり困難です。
そして薬物を使用して6.0%未満の場合は、低血糖を生じる可能性が高いのです。
そして治療強化が困難な際の目標はHbA1c8.0%未満です。
低血糖などの副作用、その他の理由で治療の強化が難しい場合の目標とされています。
しかしこれは、はっきり言って敗北宣言としか言いようがありません。
合併症予防には、7.0%未満が目標なのに、インスリンや内服薬を強化したら低血糖を生じる可能性が高い場合
あきらめて8.0%未満としています。
確かに従来の糖尿病食で普通に糖質を食べて、インスリン注射や薬物療法を強化してHbA1cを下げると低血糖が増えて総死亡率が上昇するというエビデンス(ACCORD試験)があるので、糖尿病治療の現状に関して現実的に対応したという見方もできるのですが、事実上の敗北宣言といっても過言ではないでしょう。
糖質制限食なら話は全く別です。
スーパー糖質制限食なら、そもそも薬物に頼ることなく、7.0%未満の達成は容易であり、薬物なしなので低血糖も生じません。
また食後高血糖も平均血糖変動幅の増大もなく、将来の合併症も予防できる可能性が極めて高いです。
糖尿病網膜症による失明者は年間3,000人以上(新規失明者の約18%)
糖尿病腎症による新規透析導入者は年間16,000人以上(新規透析導入の約44%)
糖尿病足病変による下肢切断者が年間3,000人以上(全切断患者の40~45%)
であると報告されており、糖尿病合併症で苦しむ患者さんの数は、今なお減少していません。
この事実を、熊本宣言では反省もなく人ごとのように堂々と記述されていますが、合併症で苦しむ多くの患者さんの存在こそが、現行の日本の糖尿病治療が決して上手くいっていない動かぬ証拠と私は思います。
江部康二
[PRESS RELEASE]
―糖尿病学の進化と絆―
熊本宣言2013
あなたとあなたの大切な人のために
2013年5月16日
一般社団法人 日本糖尿病学会
理事長 門脇 孝
第56回日本糖尿病学会年次学術集会
会長 荒木栄一
Keep your A1c below 7%
[PRESS RELEASE]
2013年5月16日(木)、17日(金)、18日(土)の3日間、「糖尿病学の進化と絆」をメインテーマとして、第56回日本糖尿病学会年次学術集会(会長 荒木栄一:熊本大学大学院生命科学研究部 代謝内科)が熊本で開催されます。
糖尿病は、放置すると、眼・腎臓・神経などに細小血管合併症を引き起こします。また、脳梗塞や心筋梗塞などの動脈硬化症も進行させます。糖尿病合併症で苦しむ患者さんの数は今なお減少していません。
糖尿病となった方が健康で幸福な寿命を全うするためには、早期から良好な血糖値を維持することが重要です。
日本糖尿病学会は、合併症予防のために、多くの糖尿病患者さんにおける血糖管理目標値をHbA1c 7% 未満とし、より良い血糖管理などを通じて糖尿病の合併症で悩む人々を減らすための努力を惜しまないことを、「熊本宣言2013」に込めて、本学術集会で宣言いたします。
この宣言のもと、我々は糖尿病発症予防に尽力するとともに、最適な糖尿病治療を提供することによって、糖尿病および糖尿病合併症の予防と治療に新しい希望をもたらすべく、挑戦を続けます。
(背景)
「平成19年国民健康・栄養調査」の結果では、「糖尿病が強く疑われる人」は約890万人、「糖尿病の可能性を否定できない人」は約1,320万人で、両者の合計は約2,210万人にのぼっていました。この両者の合計は、「平成9年糖尿病実態調査」では約1,370万人であり、この10年の間に約800万人増加したことになります。
日本人における生活習慣の変化、すなわち食生活の変容や運動不足、そしてその結果引き起こされる内臓脂肪の蓄積や肥満が糖尿病患者数増加の重要な原因であると考えられています。
この状況を鑑みて、平成20年、日本糖尿病学会では糖尿病は予防や治療をすることができること、またその根幹が、健康的な食生活(Diet)と適度な運動(MoreExercise)であることを「東京宣言2008」として宣言いたしました。
このように日本糖尿病学会は、糖尿病の予防と治療の向上に取り組んでいます。
糖尿病は、放置すると、眼・腎臓・神経などに細小血管合併症を引き起こします。
また、脳梗塞や心筋梗塞などの動脈硬化症も進行させます。糖尿病による合併症の発症を予防し、また進行を阻止すること、さらには糖尿病患者さんにおいても、健康な人と変わらない日常生活の質(QOL)が維持され、また健康な人と変わらない寿命が確保されることが糖尿病の治療の目的です。
しかし、糖尿病網膜症による失明者は年間3,000人以上(新規失明者の約18%)、糖尿病腎症による新規透析導入者は年間16,000人以上(新規透析導入の約44%)、糖尿病足病変による下肢切断者が年間3,000人以上(全切断患者の40~45%)であると報告されており、糖尿病合併症で苦しむ患者さんの数は今なお減少していません。
糖尿病となった方が健康で幸福な寿命を全うするためには、早期から良好な血糖値を維持することが重要です。そのための血糖管理目標値は、年齢、糖尿病であった期間、現在の健康状態、低血糖の危険性、サポート体制などを考慮して、患者さんごとに設定する必要があります。
昭和62年から平成10年にかけて熊本県で行われた日本人の2型糖尿病患者さんを対象とした熊本スタディにおいて、過去1〜2ヶ月の血糖の平均値を反映する臨床検査値であるHbA1c(ヘモグロビン・エイワンシー)が6.9%未満であれば細小血管合併症の出現する可能性が少ないことが報告されています。
また諸外国においては、より大規模な臨床研究が行われ、その結果に基づいて合併症予防のための管理目標値として、HbA1c 7%未満を推奨しています。
ここに日本糖尿病学会は、合併症予防のために、多くの糖尿病患者さんにおける血糖管理目標値をHbA1c 7% 未満とし、より良い血糖管理などを通じて糖尿病の合併症で悩む人々を減らすための努力を惜しまないことを宣言いたします。
あなたとあなたの大切な人のために 。
STOP the DM -Diet & More Exercise -
そして、Keep your A1c below 7%
これらを合言葉に、我々は糖尿病発症予防に尽力するとともに、最適な糖尿病治療を提供することによって、糖尿病および糖尿病合併症の予防と治療に新しい希望をもたらすべく、挑戦を続けます。
熊本宣言2013
日本糖尿病学会は、糖尿病の予防と治療の向上に取り組んでいます。
糖尿病は、放置すると、眼・腎臓・神経などに合併症を引き起こします。
また、脳梗塞や心筋梗塞などの動脈硬化症も進行させます。
糖尿病となった方が健康で幸福な寿命を全うするためには、早期から良好な血糖値を維持することが重要です。
血糖の平均値を反映するHbA1c(ヘモグロビン・エイワンシー)を7%未満に保ちましょう。
あなたとあなたの大切な人のために
Keep your A1c below 7%
2013年5月16日 熊本にて
第56回日本糖尿病学会年次学術集会
会長 荒木栄一
参考資料
下記の図は、糖尿病治療ガイド2012-2013において掲載される「血糖コントロール目
標」の改訂図です。2013年6月1日より、運用開始の予定です。
血糖コントロール目標
血糖正常化を目指す際の目標 HbA1c:6.0未満 注1)
合併症予防のための目標 HbA1c:7.0未満 注2)
治療強化が困難な際の目標 HbA1c:8.0未満 注3)
治療目標は年齢、罹病期間、臓器障害、低血糖の危険性、サポート体制などを考慮して個別に設定する。
注1)適切な食事療法や運動療法だけで達成可能な場合、または薬物療法中でも低血糖などの副作用なく達成可能な場合の目標とする。
注2)合併症予防の観点からHbA1cの目標値を7%未満とする。対応する血糖値としては
空腹時血糖値130mg/dl未満、食後2時間血糖値180mg/dl未満をおおよその目安とする。
注3)低血糖などの副作用、その他の理由で治療の強化が難しい場合の目標とする。
注4)いずれも成人に対しての目標値であり、また妊娠例は除くものとする。
2013年06月10日 (月)
こんにちは。
東北大学 大学院医学系研究科 糖尿病代謝内科学分野
児玉慎二郎 先生が
m3.comで、2013.5.28 (火)
震災時の糖尿病医療を振り返る
災害時の糖尿病治療の問題点
~避難所巡回診療の経験から~
と題して、Web講演をされました。
医師向けの講演です。
児玉先生のご厚意により、講演のパワーポイントスライドをご送信いただきました。
児玉慎二郎先生は、糖尿病代謝内科の専門医ですが、糖質制限食にも造詣が深く、ニュートラルな立場で糖尿病診療を行っておられます。
ブログ公開OKとのことなので、パワーポイントスライド30枚の内容を文字で記載します。
実際に震災時の診療に携わった児玉医師(そしてチーム医療の医師、看護師、薬剤師)からの報告なので、大変貴重で重みのある情報です。
児玉先生、ありがとうございます。
私のパソコンの腕が悪くて、スライドをブログにアップできないのですいません。
それにしても、支援物資の定番
おにぎり カロリー193kcal 糖質量40.0g 塩分量2.0g
菓子パン カロリー486kcal 糖質量108.9g 塩分量0.8g
カップラーメン カロリー505kcal 糖質量76.3g 塩分量8.5g
カップ焼きそば カロリー727kcal 糖質量108.8g 塩分量6.0g
特に「菓子パン」「カップラーメン」「カップ焼きそば」の糖質量、半端じゃないです。
衝撃の糖質量とそしてカロリーも多いです。
「カップラーメン」「カップ焼きそば」の塩分も警戒警報ですね。
江部康二
児玉先生からのメールです。
「支援物資による糖質過剰摂取からの食後高血糖、それに対するSU薬投与やインスリン増量から引き起こる低血糖が非常に多く、大変困難な状況が続きました。
なお、震災後の状況につきましては、残念ながら食べ物を選んだり、残したり出来るような余裕はまったくありませんでした。送られてくる物資はおにぎり、菓子パン、カップラーメン、カップ焼きそばがほとんどで、ひよこや八つ橋などのお土産品(賞味期限ギリギリ)のものばかりですので、糖質制限したくても出来ないような状況が続きました。
しかもいつまた食べ物が来なくなるかわかりませんので、皆さん、来たものはすべて食べます。これは仕方ないことで、糖質をとらないように、などと言える状況ではありませんでし た。糖質制限用に食品を貯蓄していたとしても、津波で流されてしまったでしょうし・・・
東日本大震災から1ヶ月以上経過すると、食糧事情も少しずつ改善し、肉や魚、豆腐などが手に入るようになりましたが、沿岸部で避難所生活を強いられている方々は、それは不可能な状況でした。」
☆☆☆
以下、児玉慎二郎先生のPPTスライド30枚の内容です。
1)
震災時の糖尿病医療を振り返る
~Web講演~
2013.5.28 Tue
災害時の糖尿病治療の問題点
~避難所巡回診療の経験から~
東北大学 大学院医学系研究科 糖尿病代謝内科学分野
児玉慎二郎
2)
2011年3月11日14時46分18秒
東日本大震災生
死者・行方不明者 18,550名(全国:2013年3月11日時点)
宮城県 10,838名
岩手県 5,824名
福島県 1,817名
避難者数最大 38万6739 名 (全国)
避難所数最大 2,417 箇所 (全国)
避難・転居者数 31万6,353名 (全国:2013年1月時点)
ご存知の通り、2年前の3月11日に東日本大震災が発生しました。
死者行方不明者は1万8千人以上で、まさに未曾有の大災害となりました。
3)被災地の写真のスライド
目を覆いたくなるような光景ですが、特に宮城・岩手・福島の被害は甚大でした。
4)スライド写真
大学病院での食事例
(震災後約2週間)
ガスが2週間使用できない状況
朝食120kcal
5)スライド写真
昼食150kcal
6)スライド写真
夕食160kcal
合計 430kcal/日
7)
糖尿病避難所巡回診療
時期: 2011年3月下旬~7月中旬 ( 週に3回 )
巡回診療スタッフ: 医師、看護師、ボランティアの学生
移動: 自家用車にて避難所や被災者宅を巡回
我々東北大学糖尿病代謝科は、震災から10日間経過した頃から、被災した糖尿病患者さんを対象に、継続した避難所巡回診療を行ってきました。
時期は3月下旬から7月中旬で、スタッフはご覧の通りです。移動は自家用車で行いました。宮城県内はガソリンがなかったため、山形県に給油しに行き、巡回を行いました。
8)
糖尿病避難所巡回診療の目的
血圧、血糖値の測定
内服薬やインスリン量の調整
食事回数に応じた治療法の変更
インスリン、自己血糖測定器の提供
低血糖、持続する高血糖の予防
巡回診療の目的は、血圧や血糖値の測定、内服薬やインスリン量の調整、不規則な食事に合わせた治療法の変更、インスリンやブドウ糖、SMBG機器の提供です。
① 避難生活における低血糖、持続する高血糖の予防をこころがけて診察しました。
9)
巡回時に持参したもの
インスリン製剤(各種)
自己血糖測定器
インスリン注射針
ブドウ糖(特にゼリー)
低血糖の説明書
自動血圧計
聴診器
針入れ
地図、デジタルカメラ
スリッパ 、手袋、マスク
SMBG手帳
持参したものはこちらです。水の確保が難しい状況が続いておりましたので、
①ブドウ糖はゼリー状のものが重宝しました。また、1階は浸水している避難所も多く、泥だらけのため、
②スリッパが非常に役に立ちました。そのほか、
③各地域ではアルコール綿や自己血糖測定の穿刺針の不足が目立ち、アルコール綿を使用しないで注射することも指導しました。
④インスリンが不足している地域に巡回して届けることが出来たのはとてもよかったと思いますが、震災直後にヘリコプターなどを使用して各地域に輸送することが出来なかったのはとても残念でした。
10)
診療風景のスライド写真
11)
足壊疽や深部静脈血栓症を起こしてしまった被災者もいた。スライド写真。
避難生活では栄養状態や衛生面に問題があり、被災者の中には足壊疽や深部静脈血栓症になった方もいました。
12)
看護師との連携
◆ 自己注射手技や自己血糖測定の
指導に長けた看護師と巡回する
◆ 医師がすぐに診察出来るように
事前に問診やバイタルチェックを行う
◆ 医師に話しにくいことも、看護師には
話せることがある
我々の巡回には、毎回看護師が帯同してくれました。
① 自己注射手技や自己血糖測定の指導に長けた看護師さんが同行し、
② 診察前に問診を行うことでスムーズな巡回が可能となりました。
③ また、医師に話にくいことでも看護師さんには話せるというケースもあり、チームで巡回することが大切だと感じました。
13)
医療支援の薬剤師との連携
◆震災時に需要が高い薬剤(低血糖や副作用が少ない)を揃える
◆ 『食直前に内服する』 など、内服方法の説明書を作成
医療支援の薬剤師さんとも密に連絡を取り合い、低血糖や副作用が起こりにくい薬剤を揃えることに取り組みました。
内服方法を間違えないようにするため、患者さんに渡す説明書きを一緒に作成しました。
14)
◆ 前回通行可能な道路でも、余震や土砂崩れにより通行止めになっていることも多い
◆ 満潮になると道路が浸水してしまう地区もある
前回通れた道でも、余震や大雨による土砂崩れのため、通行止めになっていること前回通れた道でも、余震や大雨による土砂崩れのため、通行止めになっていることもありました。
① また、満潮になると通行出来なくなる道も多かったため、その情報を事前に教えて貰うことはとても大切でした。
15)
震災を通じて感じたこと
◆水がない → 急性腎障害
◆飲料水が届いても仮設トイレが汚いためあえて水分を摂取しない被災者が多数
◆特に高齢者は渇中枢の機能が低下しており、脱水から急性腎障害を引き起こしやすい
◆高齢者の糖尿病治療薬の基礎薬として何をおくべきか、検討する必要がある
水がないので、急性腎不全になりやすい状況が続く
① 支援物資として飲料水が届いてもトイレが不潔で使いたくないと、あえて水分を摂取しない被災者が多く存在しました。
② 特に高齢者は渇中枢の機能が低下しており、脱水から急性腎不全を引き起こしやすい
③ 後でお話させていただきますが、高齢者の糖尿病治療薬の基礎薬として何をおくべきか、検討する必要があると思いました。
16)
各時期により対応策が異なる
超急性期 震災直後~1週間
急性期 1週間~1ヶ月
亜急性期 1ヶ月~3ヶ月
慢性期 3ヶ月以降
継続して被災地を巡回する中で、その時期に合わせて治療方針などが変わってくるということがわかりました
今回は、特に医療機関受診が困難であった
① 超急性期、急性期の対応についてお話させていただきます。
17)
災害時に予防すべき糖尿病性代謝失調
糖尿病ケトアシドーシス(DKA)
高血糖高浸透圧性症候群(HHS)
低血糖症
平時と同様に、災害時に防ぐべき糖尿病性代謝失調は
①DKA、HHS、低血糖 です。
18)
超急性期(直後~1週間)
~震災直後に起こっていたこと~
高血糖昏睡
◆インスリン注射一式を津波で流され、治療を中断し
高血糖昏睡となる
◆インスリンは所持していたが、食べ物がないために、
すべてのインスリンを中断し、高血糖昏睡となる
震災後1週間以内の超急性期に実際に起こっていたことですが、
インスリン注射一式を津波で一式を流され、やむなく治療を中断し、高血糖昏睡となった方や、
インスリンは所持していたが、食べ物がない為に、すべてのインスリンを中断し、高血糖昏睡となった方がいました。
19)
超急性期(直後~1週間)
~震災直後に起こっていたこと~
低血糖
◆食べ物がないのに、平時と同量のインスリンをしたり
血糖降下薬を内服
→ 低血糖性昏睡
◆食事の回数と合わないインスリン注射
→ 低血糖昏睡
また、超急性期には
① 食べ物がないのに、平時と同量のインスリン注射をしたり、血糖降下薬を内服し、低血糖昏睡となる症例や
② 1日2食の状況でも頻回注射を継続し、低血糖になったケースもありました。
20)
震災時超急性期の課題
・急性の代謝失調を予防する
(避けるべきはDKA、HHS、低血糖)
速やかにインスリン製剤を供給するシステム
◆1型糖尿病、インスリン依存状態の患者(膵性、2型糖尿病を含む)
は常にインスリンを携帯しておかなければならない
◆患者自身がインスリン注射を中断しては危険だということを
知らなければいけない
平時の患者へのインフォームドコンセントが大切
震災超急性期のまとめです。
この時期には急性の代謝失調を予防する必要があります。
そのためには、
① 速やかにインスリンやブドウ糖を供給出来るシステムが不可欠であり、ガソリンや移動手段の確保課題だと思います。
② また、1型糖尿病やインスリン依存状態の患者さんには常にインスリンを携帯して貰わなければなりませんし、
③ 患者自身がインスリンを中断しては危険だということを知らなければ対処できません。
④ 平時の患者へのインフォームドコンセントが大切だと感じました。
21)
- 震災1週間 ~1ヶ月-
支援物資が徐々に届き始める
食べ物を選んだり、残せる状況ではない
食事は炭水化物(糖質)や塩分の多いものがほとんど
(おにぎり、カップ麺、菓子パン、缶詰など・・・)
蛋白質摂取は少なく、 野菜はほとんど食べられない
※ 食事は1日2食の配給(10時と16時頃)が多い
18時間近く、絶食状態が続く環境
続いて震災後1週間から1か月のお話です。地区によりますが、
この頃になると、避難所に支援物資が届き始めます。勿論十分な食事ではなく、食べ物を選んだり残したり出来るような状況ではありませんでした。
沿岸部の避難所では、震災から1ケ月以上が経過してもコンビニおにぎり、カップ麺、菓子パンなど炭水化物が中心の食事であり、塩分量も多くなっていました。
① 1日2食がほとんどで、節電のため夕食も16時と早く、17時には消灯です。
② 2食と言っても18時間近く絶食となる環境でした。
22)
避難所での食事の1例 スライド写真
沿岸部の避難所では震災後1ヶ月以上、
1日2食の配給が続いた
◆ 午前10時頃 コンビニのおにぎり2個とカップラーメン
◆ 午後13時頃 菓子パン1個(おやつ)
◆ 夕方16時頃 おにぎり2個とカップ焼きそば
合計: ? kcal 糖質 ? g 塩分 ? g
合計:?kcal 糖質?g 塩分?g
避難所では炭水化物中心の食事
節電のため、夕食時間も早く、満足感がない
23)
避難所での食事の1例 スライド写真
沿岸部の避難所では震災後1ヶ月以上、
1日2食の配給が続いた
◆ 午前10時頃 コンビニのおにぎり2個とカップラーメン
⇒ 888kcal 糖質:145.4g 塩分:12.6g
◆ 午後13時頃 菓子パン1個(おやつ)
⇒ 486kcal 糖質:108.9g 塩分:0.8g
◆ 夕方16時頃 おにぎり2個とカップ焼きそば
⇒ 1093kcal 糖質:186.6g 塩分:8.0g
合計:2467kcal 糖質440.9g 塩分21.4g
日本人の1日の栄養平均摂取は 1867kcal 糖質275g 塩分11.5g
(2008年の厚生労働省調査08年の厚生労働省調査)
先ほどのメニューを
① 実際に計算してみました。一日の総カロリーは2467kcalで、糖質は70%以上を占め、塩分も相当量含まれています。
② 日本人の平均摂取と比較してもかなり過剰に摂取していたことがわかります。
24)スライド写真
おにぎり カロリー193kcal 糖質量40.0g 塩分量2.0g
菓子パン カロリー486kcal 糖質量108.9g 塩分量0.8g
カップラーメン カロリー505kcal 糖質量76.3g 塩分量8.5g
カップ焼きそば カロリー727kcal 糖質量108.8g 塩分量6.0g
実際に出ていたものを写真にとりました。
① 菓子パンは1個だけで糖質が100g以上のものが出ていました
② カップラーメン、カップ焼きそばも糖質が多く、非常に高カロリーのものが多いです。
25)スライド写真
しょうゆ団子(3本) カロリー448kcal 糖質量106.2g 塩分量1.1g
桃の缶詰 カロリー340kcal 糖質量83.30g 塩分量0.05g
野菜ジュース(500ml) カロリー225kcal 糖質量50g 塩分量0.23g
栄養ドリンク1本 カロリー74kcal 糖質量20g 塩分量.0g
こちらはその他の支援物資です。野菜不足のために送られてきた野菜ジュースや栄養ドリンクにも多くの糖質が含まれています。
26)
支援物質による食後高血糖
・平時より食後の血糖値が高い患者が多い
・食後の血糖値が高いため、SU剤を開始、または増量の
指示をされるケースが多かった
⇒ 食後の血糖値が350mg/dl以上でも、空腹時は70mg/dl以下まで血糖値が低下する患者もいた。SU薬の増量などにより低血糖症状が増悪したケースも多かった
・ DPP-4阻害薬が適切なケースが多い
・ SU薬を使用する際は極少量から開始
支援物資により、食後血糖値の高い患者が多く存在し、また、食後の血糖値が高いためにSU薬を開始、増量されるケースも多く存在しました。
① しかし実際には、食後2時間以内の血糖値が350mg/dl以上でも、空腹時は70mg/dl以下まで血糖値が低下している患者も多く、SU薬の増量などにより低血糖症状が増悪したケースも多く存在しました。
② もちろん症例にもよりますが、内服薬では低血糖の生じにくいDPP-4阻害薬が適切なケースが多いと感じました。
救急隊や医療スタッフの疲弊をさけるためにも、SU薬を使用する際は、極少量から開始するべきだと思いました。
27)
避難所の食事による血糖変動 スライドグラフ
混合製剤の2回注射による治療でも低血糖に注意が必要です。こちらは避難所の糖質過多な食生活で必要となるインスリン分泌を図示したものですが、
① 糖質の過剰摂取による一時的な血糖上昇に対し、
② インスリン増量を行うと、
③ その後低血糖となるケースも少なくありませんでした。
28)
避難所における作用プロファイル 混合型2回法 スライドグラフ
混合製剤の2回注射による治療でも低血糖に注意が必要です。こちらは避難所の糖質過多な食生活で必要となるインスリン分泌を図示したものですが、
① 糖質の過剰摂取による一時的な血糖上昇に対し、
② インスリン増量を行うと、
③ その後低血糖となるケースも少なくありませんでした。
29)スライド写真
おにぎり カロリー193kcal 糖質量40.0g 塩分量2.0g
菓子パン カロリー486kcal 糖質量108.9g 塩分量0.8g
カップラーメン カロリー505kcal 糖質量76.3g 塩分量8.5g
カップ焼きそば カロリー727kcal 糖質量108.8g 塩分量6.0g
また、支援物資には、塩分が多く含まれるものが存在しました。
缶詰やカップラーメンのスープも捨てると勿体ないことをするなという苦情がくるため、すべて飲み干す被災者も多くおりました。
30)
被災地の皆様に1日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
以上です。
ご静聴ありがとうございました。
東北大学 大学院医学系研究科 糖尿病代謝内科学分野
児玉慎二郎 先生が
m3.comで、2013.5.28 (火)
震災時の糖尿病医療を振り返る
災害時の糖尿病治療の問題点
~避難所巡回診療の経験から~
と題して、Web講演をされました。
医師向けの講演です。
児玉先生のご厚意により、講演のパワーポイントスライドをご送信いただきました。
児玉慎二郎先生は、糖尿病代謝内科の専門医ですが、糖質制限食にも造詣が深く、ニュートラルな立場で糖尿病診療を行っておられます。
ブログ公開OKとのことなので、パワーポイントスライド30枚の内容を文字で記載します。
実際に震災時の診療に携わった児玉医師(そしてチーム医療の医師、看護師、薬剤師)からの報告なので、大変貴重で重みのある情報です。
児玉先生、ありがとうございます。
私のパソコンの腕が悪くて、スライドをブログにアップできないのですいません。
それにしても、支援物資の定番
おにぎり カロリー193kcal 糖質量40.0g 塩分量2.0g
菓子パン カロリー486kcal 糖質量108.9g 塩分量0.8g
カップラーメン カロリー505kcal 糖質量76.3g 塩分量8.5g
カップ焼きそば カロリー727kcal 糖質量108.8g 塩分量6.0g
特に「菓子パン」「カップラーメン」「カップ焼きそば」の糖質量、半端じゃないです。
衝撃の糖質量とそしてカロリーも多いです。
「カップラーメン」「カップ焼きそば」の塩分も警戒警報ですね。
江部康二
児玉先生からのメールです。
「支援物資による糖質過剰摂取からの食後高血糖、それに対するSU薬投与やインスリン増量から引き起こる低血糖が非常に多く、大変困難な状況が続きました。
なお、震災後の状況につきましては、残念ながら食べ物を選んだり、残したり出来るような余裕はまったくありませんでした。送られてくる物資はおにぎり、菓子パン、カップラーメン、カップ焼きそばがほとんどで、ひよこや八つ橋などのお土産品(賞味期限ギリギリ)のものばかりですので、糖質制限したくても出来ないような状況が続きました。
しかもいつまた食べ物が来なくなるかわかりませんので、皆さん、来たものはすべて食べます。これは仕方ないことで、糖質をとらないように、などと言える状況ではありませんでし た。糖質制限用に食品を貯蓄していたとしても、津波で流されてしまったでしょうし・・・
東日本大震災から1ヶ月以上経過すると、食糧事情も少しずつ改善し、肉や魚、豆腐などが手に入るようになりましたが、沿岸部で避難所生活を強いられている方々は、それは不可能な状況でした。」
☆☆☆
以下、児玉慎二郎先生のPPTスライド30枚の内容です。
1)
震災時の糖尿病医療を振り返る
~Web講演~
2013.5.28 Tue
災害時の糖尿病治療の問題点
~避難所巡回診療の経験から~
東北大学 大学院医学系研究科 糖尿病代謝内科学分野
児玉慎二郎
2)
2011年3月11日14時46分18秒
東日本大震災生
死者・行方不明者 18,550名(全国:2013年3月11日時点)
宮城県 10,838名
岩手県 5,824名
福島県 1,817名
避難者数最大 38万6739 名 (全国)
避難所数最大 2,417 箇所 (全国)
避難・転居者数 31万6,353名 (全国:2013年1月時点)
ご存知の通り、2年前の3月11日に東日本大震災が発生しました。
死者行方不明者は1万8千人以上で、まさに未曾有の大災害となりました。
3)被災地の写真のスライド
目を覆いたくなるような光景ですが、特に宮城・岩手・福島の被害は甚大でした。
4)スライド写真
大学病院での食事例
(震災後約2週間)
ガスが2週間使用できない状況
朝食120kcal
5)スライド写真
昼食150kcal
6)スライド写真
夕食160kcal
合計 430kcal/日
7)
糖尿病避難所巡回診療
時期: 2011年3月下旬~7月中旬 ( 週に3回 )
巡回診療スタッフ: 医師、看護師、ボランティアの学生
移動: 自家用車にて避難所や被災者宅を巡回
我々東北大学糖尿病代謝科は、震災から10日間経過した頃から、被災した糖尿病患者さんを対象に、継続した避難所巡回診療を行ってきました。
時期は3月下旬から7月中旬で、スタッフはご覧の通りです。移動は自家用車で行いました。宮城県内はガソリンがなかったため、山形県に給油しに行き、巡回を行いました。
8)
糖尿病避難所巡回診療の目的
血圧、血糖値の測定
内服薬やインスリン量の調整
食事回数に応じた治療法の変更
インスリン、自己血糖測定器の提供
低血糖、持続する高血糖の予防
巡回診療の目的は、血圧や血糖値の測定、内服薬やインスリン量の調整、不規則な食事に合わせた治療法の変更、インスリンやブドウ糖、SMBG機器の提供です。
① 避難生活における低血糖、持続する高血糖の予防をこころがけて診察しました。
9)
巡回時に持参したもの
インスリン製剤(各種)
自己血糖測定器
インスリン注射針
ブドウ糖(特にゼリー)
低血糖の説明書
自動血圧計
聴診器
針入れ
地図、デジタルカメラ
スリッパ 、手袋、マスク
SMBG手帳
持参したものはこちらです。水の確保が難しい状況が続いておりましたので、
①ブドウ糖はゼリー状のものが重宝しました。また、1階は浸水している避難所も多く、泥だらけのため、
②スリッパが非常に役に立ちました。そのほか、
③各地域ではアルコール綿や自己血糖測定の穿刺針の不足が目立ち、アルコール綿を使用しないで注射することも指導しました。
④インスリンが不足している地域に巡回して届けることが出来たのはとてもよかったと思いますが、震災直後にヘリコプターなどを使用して各地域に輸送することが出来なかったのはとても残念でした。
10)
診療風景のスライド写真
11)
足壊疽や深部静脈血栓症を起こしてしまった被災者もいた。スライド写真。
避難生活では栄養状態や衛生面に問題があり、被災者の中には足壊疽や深部静脈血栓症になった方もいました。
12)
看護師との連携
◆ 自己注射手技や自己血糖測定の
指導に長けた看護師と巡回する
◆ 医師がすぐに診察出来るように
事前に問診やバイタルチェックを行う
◆ 医師に話しにくいことも、看護師には
話せることがある
我々の巡回には、毎回看護師が帯同してくれました。
① 自己注射手技や自己血糖測定の指導に長けた看護師さんが同行し、
② 診察前に問診を行うことでスムーズな巡回が可能となりました。
③ また、医師に話にくいことでも看護師さんには話せるというケースもあり、チームで巡回することが大切だと感じました。
13)
医療支援の薬剤師との連携
◆震災時に需要が高い薬剤(低血糖や副作用が少ない)を揃える
◆ 『食直前に内服する』 など、内服方法の説明書を作成
医療支援の薬剤師さんとも密に連絡を取り合い、低血糖や副作用が起こりにくい薬剤を揃えることに取り組みました。
内服方法を間違えないようにするため、患者さんに渡す説明書きを一緒に作成しました。
14)
◆ 前回通行可能な道路でも、余震や土砂崩れにより通行止めになっていることも多い
◆ 満潮になると道路が浸水してしまう地区もある
前回通れた道でも、余震や大雨による土砂崩れのため、通行止めになっていること前回通れた道でも、余震や大雨による土砂崩れのため、通行止めになっていることもありました。
① また、満潮になると通行出来なくなる道も多かったため、その情報を事前に教えて貰うことはとても大切でした。
15)
震災を通じて感じたこと
◆水がない → 急性腎障害
◆飲料水が届いても仮設トイレが汚いためあえて水分を摂取しない被災者が多数
◆特に高齢者は渇中枢の機能が低下しており、脱水から急性腎障害を引き起こしやすい
◆高齢者の糖尿病治療薬の基礎薬として何をおくべきか、検討する必要がある
水がないので、急性腎不全になりやすい状況が続く
① 支援物資として飲料水が届いてもトイレが不潔で使いたくないと、あえて水分を摂取しない被災者が多く存在しました。
② 特に高齢者は渇中枢の機能が低下しており、脱水から急性腎不全を引き起こしやすい
③ 後でお話させていただきますが、高齢者の糖尿病治療薬の基礎薬として何をおくべきか、検討する必要があると思いました。
16)
各時期により対応策が異なる
超急性期 震災直後~1週間
急性期 1週間~1ヶ月
亜急性期 1ヶ月~3ヶ月
慢性期 3ヶ月以降
継続して被災地を巡回する中で、その時期に合わせて治療方針などが変わってくるということがわかりました
今回は、特に医療機関受診が困難であった
① 超急性期、急性期の対応についてお話させていただきます。
17)
災害時に予防すべき糖尿病性代謝失調
糖尿病ケトアシドーシス(DKA)
高血糖高浸透圧性症候群(HHS)
低血糖症
平時と同様に、災害時に防ぐべき糖尿病性代謝失調は
①DKA、HHS、低血糖 です。
18)
超急性期(直後~1週間)
~震災直後に起こっていたこと~
高血糖昏睡
◆インスリン注射一式を津波で流され、治療を中断し
高血糖昏睡となる
◆インスリンは所持していたが、食べ物がないために、
すべてのインスリンを中断し、高血糖昏睡となる
震災後1週間以内の超急性期に実際に起こっていたことですが、
インスリン注射一式を津波で一式を流され、やむなく治療を中断し、高血糖昏睡となった方や、
インスリンは所持していたが、食べ物がない為に、すべてのインスリンを中断し、高血糖昏睡となった方がいました。
19)
超急性期(直後~1週間)
~震災直後に起こっていたこと~
低血糖
◆食べ物がないのに、平時と同量のインスリンをしたり
血糖降下薬を内服
→ 低血糖性昏睡
◆食事の回数と合わないインスリン注射
→ 低血糖昏睡
また、超急性期には
① 食べ物がないのに、平時と同量のインスリン注射をしたり、血糖降下薬を内服し、低血糖昏睡となる症例や
② 1日2食の状況でも頻回注射を継続し、低血糖になったケースもありました。
20)
震災時超急性期の課題
・急性の代謝失調を予防する
(避けるべきはDKA、HHS、低血糖)
速やかにインスリン製剤を供給するシステム
◆1型糖尿病、インスリン依存状態の患者(膵性、2型糖尿病を含む)
は常にインスリンを携帯しておかなければならない
◆患者自身がインスリン注射を中断しては危険だということを
知らなければいけない
平時の患者へのインフォームドコンセントが大切
震災超急性期のまとめです。
この時期には急性の代謝失調を予防する必要があります。
そのためには、
① 速やかにインスリンやブドウ糖を供給出来るシステムが不可欠であり、ガソリンや移動手段の確保課題だと思います。
② また、1型糖尿病やインスリン依存状態の患者さんには常にインスリンを携帯して貰わなければなりませんし、
③ 患者自身がインスリンを中断しては危険だということを知らなければ対処できません。
④ 平時の患者へのインフォームドコンセントが大切だと感じました。
21)
- 震災1週間 ~1ヶ月-
支援物資が徐々に届き始める
食べ物を選んだり、残せる状況ではない
食事は炭水化物(糖質)や塩分の多いものがほとんど
(おにぎり、カップ麺、菓子パン、缶詰など・・・)
蛋白質摂取は少なく、 野菜はほとんど食べられない
※ 食事は1日2食の配給(10時と16時頃)が多い
18時間近く、絶食状態が続く環境
続いて震災後1週間から1か月のお話です。地区によりますが、
この頃になると、避難所に支援物資が届き始めます。勿論十分な食事ではなく、食べ物を選んだり残したり出来るような状況ではありませんでした。
沿岸部の避難所では、震災から1ケ月以上が経過してもコンビニおにぎり、カップ麺、菓子パンなど炭水化物が中心の食事であり、塩分量も多くなっていました。
① 1日2食がほとんどで、節電のため夕食も16時と早く、17時には消灯です。
② 2食と言っても18時間近く絶食となる環境でした。
22)
避難所での食事の1例 スライド写真
沿岸部の避難所では震災後1ヶ月以上、
1日2食の配給が続いた
◆ 午前10時頃 コンビニのおにぎり2個とカップラーメン
◆ 午後13時頃 菓子パン1個(おやつ)
◆ 夕方16時頃 おにぎり2個とカップ焼きそば
合計: ? kcal 糖質 ? g 塩分 ? g
合計:?kcal 糖質?g 塩分?g
避難所では炭水化物中心の食事
節電のため、夕食時間も早く、満足感がない
23)
避難所での食事の1例 スライド写真
沿岸部の避難所では震災後1ヶ月以上、
1日2食の配給が続いた
◆ 午前10時頃 コンビニのおにぎり2個とカップラーメン
⇒ 888kcal 糖質:145.4g 塩分:12.6g
◆ 午後13時頃 菓子パン1個(おやつ)
⇒ 486kcal 糖質:108.9g 塩分:0.8g
◆ 夕方16時頃 おにぎり2個とカップ焼きそば
⇒ 1093kcal 糖質:186.6g 塩分:8.0g
合計:2467kcal 糖質440.9g 塩分21.4g
日本人の1日の栄養平均摂取は 1867kcal 糖質275g 塩分11.5g
(2008年の厚生労働省調査08年の厚生労働省調査)
先ほどのメニューを
① 実際に計算してみました。一日の総カロリーは2467kcalで、糖質は70%以上を占め、塩分も相当量含まれています。
② 日本人の平均摂取と比較してもかなり過剰に摂取していたことがわかります。
24)スライド写真
おにぎり カロリー193kcal 糖質量40.0g 塩分量2.0g
菓子パン カロリー486kcal 糖質量108.9g 塩分量0.8g
カップラーメン カロリー505kcal 糖質量76.3g 塩分量8.5g
カップ焼きそば カロリー727kcal 糖質量108.8g 塩分量6.0g
実際に出ていたものを写真にとりました。
① 菓子パンは1個だけで糖質が100g以上のものが出ていました
② カップラーメン、カップ焼きそばも糖質が多く、非常に高カロリーのものが多いです。
25)スライド写真
しょうゆ団子(3本) カロリー448kcal 糖質量106.2g 塩分量1.1g
桃の缶詰 カロリー340kcal 糖質量83.30g 塩分量0.05g
野菜ジュース(500ml) カロリー225kcal 糖質量50g 塩分量0.23g
栄養ドリンク1本 カロリー74kcal 糖質量20g 塩分量.0g
こちらはその他の支援物資です。野菜不足のために送られてきた野菜ジュースや栄養ドリンクにも多くの糖質が含まれています。
26)
支援物質による食後高血糖
・平時より食後の血糖値が高い患者が多い
・食後の血糖値が高いため、SU剤を開始、または増量の
指示をされるケースが多かった
⇒ 食後の血糖値が350mg/dl以上でも、空腹時は70mg/dl以下まで血糖値が低下する患者もいた。SU薬の増量などにより低血糖症状が増悪したケースも多かった
・ DPP-4阻害薬が適切なケースが多い
・ SU薬を使用する際は極少量から開始
支援物資により、食後血糖値の高い患者が多く存在し、また、食後の血糖値が高いためにSU薬を開始、増量されるケースも多く存在しました。
① しかし実際には、食後2時間以内の血糖値が350mg/dl以上でも、空腹時は70mg/dl以下まで血糖値が低下している患者も多く、SU薬の増量などにより低血糖症状が増悪したケースも多く存在しました。
② もちろん症例にもよりますが、内服薬では低血糖の生じにくいDPP-4阻害薬が適切なケースが多いと感じました。
救急隊や医療スタッフの疲弊をさけるためにも、SU薬を使用する際は、極少量から開始するべきだと思いました。
27)
避難所の食事による血糖変動 スライドグラフ
混合製剤の2回注射による治療でも低血糖に注意が必要です。こちらは避難所の糖質過多な食生活で必要となるインスリン分泌を図示したものですが、
① 糖質の過剰摂取による一時的な血糖上昇に対し、
② インスリン増量を行うと、
③ その後低血糖となるケースも少なくありませんでした。
28)
避難所における作用プロファイル 混合型2回法 スライドグラフ
混合製剤の2回注射による治療でも低血糖に注意が必要です。こちらは避難所の糖質過多な食生活で必要となるインスリン分泌を図示したものですが、
① 糖質の過剰摂取による一時的な血糖上昇に対し、
② インスリン増量を行うと、
③ その後低血糖となるケースも少なくありませんでした。
29)スライド写真
おにぎり カロリー193kcal 糖質量40.0g 塩分量2.0g
菓子パン カロリー486kcal 糖質量108.9g 塩分量0.8g
カップラーメン カロリー505kcal 糖質量76.3g 塩分量8.5g
カップ焼きそば カロリー727kcal 糖質量108.8g 塩分量6.0g
また、支援物資には、塩分が多く含まれるものが存在しました。
缶詰やカップラーメンのスープも捨てると勿体ないことをするなという苦情がくるため、すべて飲み干す被災者も多くおりました。
30)
被災地の皆様に1日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
以上です。
ご静聴ありがとうございました。
2013年06月09日 (日)
おはようございます。
朝日カルチャーセンター名古屋教室、立川教室のご案内です。
江部康二
朝日カルチャーセンター名古屋教室
対象:一般
日時:2013年6月16日(日)14:00~15:30
会 場:ウインクあいち(愛知県産業労働センター10 階1002 室)
名古屋市中村区名駅4-4
演題:糖質制限食による糖尿病の解決
講師:江部康二
お問い合わせ:朝日カルチャーセンター名古屋教室
電話:052-249-5553
近年、糖尿人において、食後高血糖と平均血糖変動幅増大が、最大の動脈硬化のリスクということが明確となりました。血糖を上昇させるのは糖質だけで、タンパク質・脂質は血糖を上げません。
糖質を制限すれば、即座に食後高血糖と平均血糖変動幅増大は改善します。その糖質制限食の理論と実践法を、症例も交えてわかりやすく解説します。
朝日カルチャーセンター立川教室
対象:一般
日時:2013年6月29(土)13:00~15:00
会 場:ルミネ立川9階(朝日カルチャーセンター立川教室) JR立川駅に直結
東京都立川市曙町2-1-1
演題:生活習慣病と糖質制限食
-糖尿病・動脈硬化・がん-
講師:江部康二
お問い合わせ:朝日カルチャーセンター立川教室
電話:042-527-6511
糖質制限食は、米飯・めん類・パンや芋類などの糖質が多い食品を食べないで、肉や魚貝や豆腐や葉野菜などをしっかり摂取する食事療法です。
糖質制限食は、実は人類本来の食事、いわば人類の健康食ですので、糖尿病をはじめとして様々な生活習慣病が改善します。
そしてカロリー制限なしで「美味しく楽しく」が特長です。
朝日カルチャーセンター名古屋教室、立川教室のご案内です。
江部康二
朝日カルチャーセンター名古屋教室
対象:一般
日時:2013年6月16日(日)14:00~15:30
会 場:ウインクあいち(愛知県産業労働センター10 階1002 室)
名古屋市中村区名駅4-4
演題:糖質制限食による糖尿病の解決
講師:江部康二
お問い合わせ:朝日カルチャーセンター名古屋教室
電話:052-249-5553
近年、糖尿人において、食後高血糖と平均血糖変動幅増大が、最大の動脈硬化のリスクということが明確となりました。血糖を上昇させるのは糖質だけで、タンパク質・脂質は血糖を上げません。
糖質を制限すれば、即座に食後高血糖と平均血糖変動幅増大は改善します。その糖質制限食の理論と実践法を、症例も交えてわかりやすく解説します。
朝日カルチャーセンター立川教室
対象:一般
日時:2013年6月29(土)13:00~15:00
会 場:ルミネ立川9階(朝日カルチャーセンター立川教室) JR立川駅に直結
東京都立川市曙町2-1-1
演題:生活習慣病と糖質制限食
-糖尿病・動脈硬化・がん-
講師:江部康二
お問い合わせ:朝日カルチャーセンター立川教室
電話:042-527-6511
糖質制限食は、米飯・めん類・パンや芋類などの糖質が多い食品を食べないで、肉や魚貝や豆腐や葉野菜などをしっかり摂取する食事療法です。
糖質制限食は、実は人類本来の食事、いわば人類の健康食ですので、糖尿病をはじめとして様々な生活習慣病が改善します。
そしてカロリー制限なしで「美味しく楽しく」が特長です。
2013年06月08日 (土)
こんにちは
大阪人さんから、
「糖質制限食で血糖値改善、一方クレアチニン値は?」
というコメント・質問をいただきました。
大阪人さん、コメントありがとうございます。
今回の健診でHbA1c5.2%(NGSP)とは素晴らしいです。
2013年5月の熊本で開催された、第56回日本糖尿病学会年次学術集会で設定された血糖正常化を目指す際の目標が、HbA1c6.0未満ですのでそれを軽くクリアしています。
空腹時血糖値も93mg/dlなら、まったくの正常値です。
血液による腎機能検査には、
尿素窒素(BUN):8~20mg/dl
クレアチニン:0.6~1.1mg/dl
血清シスタチンC:0.53~0.95mg/dl
などがあります。
この数値は、検査機関により差がありますが、およその基準値です。
糖質制限食実践により、尿素窒素(BUN)がやや高値となることがあります。
これは糖質制限食により相対的に高蛋白食になるためで、生理的なもので心配要りません。
細胞内の蛋白質が限度まで満たされると、体液中のアミノ酸は分解され、エネルギーとして使われたり、主に脂質あるいは、わずかながらグリコーゲンとして貯蔵されます。この大部分は、肝臓で行われます。
アミノ酸分解産物であるアンモニアが、そのままでは神経毒性を有するため、肝で尿素サイクルの代謝をうけて尿素が産生されます。
尿素のほとんどは、腎臓の糸球体で濾過されて尿中に排泄されますが、その一部は再吸収され、血中に戻されます。
一部再吸収されるので、高タンパク食(糖質制限食)により血中尿素窒素(BUN)が高値となることはありますが、これは生理的な現象で、腎機能障害ではありません。
血中クレアチニン値や血中シスタチンCの値が正常であれば問題ありません。
また、高タンパク食(糖質制限食)で、正常な腎臓に負担がかかるということもありません。
クレアチニン値は、尿素窒素よりは腎機能以外の要素の影響は受けにくいのですが、筋トレとかで筋肉量が多い人は、見かけ上やや高値となります。
この場合は、クレアチニン値が高値でも腎機能傷害ではありません。
このようなとき、血清シスタチンCを検査すれば本当の腎機能がわかります。
血清シスタチンCは、クレアチニンより鋭敏な腎機能検査の指標で、かなり初期の腎機能傷害を拾い上げることができます。
筋トレなどによりクレアチニン値が上昇でも、血清シスタチンCが正常であれば腎機能は正常と考えられます。
大阪人さんも、次回診察のときに、シスタチンCを検査してみては如何でしょう。
シスタチンCから計算するeGFRの方が、クレアチンから計算するeGFRより正確と思います。
なお日本腎臓病学会CKD診療ガイド2012 (JSN) によれば、GFRが60ml/分以上あれば、タンパク質制限必要なしです。
江部康二
【13/06/08 大阪人
糖質制限について
江部先生 はじめまして。
私は食後高血糖を起こしている事が健康診断で分かり
昨年10月に糖負荷試験にて糖尿と診断され糖質制限を始めました。
薬はグルファストとグルコバイですが、糖質制限なのでほとんど飲んでません。
HbA1cは5.7(NGSP)と基準値だったのですが今回の検診でHbA1cが5.2(NGSP)に下がってました。
また、空腹時血糖値も診断時は108だったのが前々回96・前回90・今回93になりました。
糖質制限のおかげで改善できたことをとても嬉しく思います。
ありがとうございます。
しかし、主治医に尿素窒素とクレアチニン・GFRの数値で注意を受けました。
尿素窒素は17.7→22.2→17.7→19.6→20.5
クレアチニンは0.76→0.83→0.77→0.82→0.88
GFRは90→81→88→82→76
です。
糖質制限を続けていると腎臓に負担がかかると言われました。
私は43歳の男性なのですがクレアチニンの数値が上がり
GFRの数値がどんどん下がっているので不安になりました。
尿素窒素の数値も高め続きです。
このまま、糖質制限を続けても大丈夫でしょうか。
お忙しいところ申し訳ありませんが宜しくお願い致します。
大阪人より 】
大阪人さんから、
「糖質制限食で血糖値改善、一方クレアチニン値は?」
というコメント・質問をいただきました。
大阪人さん、コメントありがとうございます。
今回の健診でHbA1c5.2%(NGSP)とは素晴らしいです。
2013年5月の熊本で開催された、第56回日本糖尿病学会年次学術集会で設定された血糖正常化を目指す際の目標が、HbA1c6.0未満ですのでそれを軽くクリアしています。
空腹時血糖値も93mg/dlなら、まったくの正常値です。
血液による腎機能検査には、
尿素窒素(BUN):8~20mg/dl
クレアチニン:0.6~1.1mg/dl
血清シスタチンC:0.53~0.95mg/dl
などがあります。
この数値は、検査機関により差がありますが、およその基準値です。
糖質制限食実践により、尿素窒素(BUN)がやや高値となることがあります。
これは糖質制限食により相対的に高蛋白食になるためで、生理的なもので心配要りません。
細胞内の蛋白質が限度まで満たされると、体液中のアミノ酸は分解され、エネルギーとして使われたり、主に脂質あるいは、わずかながらグリコーゲンとして貯蔵されます。この大部分は、肝臓で行われます。
アミノ酸分解産物であるアンモニアが、そのままでは神経毒性を有するため、肝で尿素サイクルの代謝をうけて尿素が産生されます。
尿素のほとんどは、腎臓の糸球体で濾過されて尿中に排泄されますが、その一部は再吸収され、血中に戻されます。
一部再吸収されるので、高タンパク食(糖質制限食)により血中尿素窒素(BUN)が高値となることはありますが、これは生理的な現象で、腎機能障害ではありません。
血中クレアチニン値や血中シスタチンCの値が正常であれば問題ありません。
また、高タンパク食(糖質制限食)で、正常な腎臓に負担がかかるということもありません。
クレアチニン値は、尿素窒素よりは腎機能以外の要素の影響は受けにくいのですが、筋トレとかで筋肉量が多い人は、見かけ上やや高値となります。
この場合は、クレアチニン値が高値でも腎機能傷害ではありません。
このようなとき、血清シスタチンCを検査すれば本当の腎機能がわかります。
血清シスタチンCは、クレアチニンより鋭敏な腎機能検査の指標で、かなり初期の腎機能傷害を拾い上げることができます。
筋トレなどによりクレアチニン値が上昇でも、血清シスタチンCが正常であれば腎機能は正常と考えられます。
大阪人さんも、次回診察のときに、シスタチンCを検査してみては如何でしょう。
シスタチンCから計算するeGFRの方が、クレアチンから計算するeGFRより正確と思います。
なお日本腎臓病学会CKD診療ガイド2012 (JSN) によれば、GFRが60ml/分以上あれば、タンパク質制限必要なしです。
江部康二
【13/06/08 大阪人
糖質制限について
江部先生 はじめまして。
私は食後高血糖を起こしている事が健康診断で分かり
昨年10月に糖負荷試験にて糖尿と診断され糖質制限を始めました。
薬はグルファストとグルコバイですが、糖質制限なのでほとんど飲んでません。
HbA1cは5.7(NGSP)と基準値だったのですが今回の検診でHbA1cが5.2(NGSP)に下がってました。
また、空腹時血糖値も診断時は108だったのが前々回96・前回90・今回93になりました。
糖質制限のおかげで改善できたことをとても嬉しく思います。
ありがとうございます。
しかし、主治医に尿素窒素とクレアチニン・GFRの数値で注意を受けました。
尿素窒素は17.7→22.2→17.7→19.6→20.5
クレアチニンは0.76→0.83→0.77→0.82→0.88
GFRは90→81→88→82→76
です。
糖質制限を続けていると腎臓に負担がかかると言われました。
私は43歳の男性なのですがクレアチニンの数値が上がり
GFRの数値がどんどん下がっているので不安になりました。
尿素窒素の数値も高め続きです。
このまま、糖質制限を続けても大丈夫でしょうか。
お忙しいところ申し訳ありませんが宜しくお願い致します。
大阪人より 】
2013年06月07日 (金)
こんばんは。
家城千賀子先生から、糖尿病患者さんと糖質制限食と教育・啓蒙についてコメント・質問をいただきました。
まずは静岡県中部内科医会学術講演会へのご参加ありがとうございます。
初診の糖尿病患者さんには、A4のパンフレットで
「糖質制限食十箇条」
「食べて良い食品と避けるべき食品リスト」
を手渡して、簡単に説明します。
すでに、私の本を読んでおられる患者さんは、糖質制限食に対する知識も整理されており、話も早いです。
知人に勧められて来院された糖尿人は、私の本を読んでおられないことも多いので、
「糖質だけが血糖に変わり、タンパク質・脂質は血糖に変わらない」
という初歩から始めて、20分くらい時間をかけて丁寧に説明します。
キャッチコピーで一番わかりやすいのは、とにかく「主食をやめておかずばっかり」というもので、糖質制限食のイメージはつかみやすいと思います。
鶏肉や豚肉や卵や、生協やスーパーの午後8時半とかの刺身とかなら、動物性タンパク質も安いですね。
そして本は、沢山出ていますので、わかりやすいもの、「高雄病院の糖質制限給食」「糖尿病がどんどん良くなる糖質制限食」「糖質オフ健康法」などを買っていただきます。
江部康二
【家城千賀子
啓蒙について
最前列で聞かせて頂きました。先生の著書に出会い愛読しておりましたので、一度ぜひお目にかかりたいと思っていました。とても分かりやすく貴重な講演に感激しました。私自身お昼も糖質カウントしながら、先生の開発したパンを頂いております。また機会がありましたらお勉強させてください。
日々の診療において、調味料などもふまえ患者さんに説明するのはなかなか難しいですね。「食いわけ、原価高…」「食べるものがない…」と言われます。
先生は限られた時間の中でどの様な啓蒙を、なさっていらっしゃっいますか?お返事頂けたら幸いです。m(__)m 】
糖質制限食十箇条
1)脂質やタンパク質はOK!
お肉や脂ののったお魚は食べることができて豪華な食生活で。カロリー制限食ではNGのビーフステーキ、焼き肉などもOK食品。魚:肉の摂取比率は1:1。大豆製品もOK。
2)糖質は極力食べない!食べるのなら未精製の穀物を少量
穀物、芋などデンプンや砂糖はNG食品。やむをえず摂取するときは、運動量に応じて適量の未精製の穀物とする。運動量が少ないほど少量に。
3)果汁・清涼飲料水は飲まない!
牛乳・ヨーグルトは100cc/日(糖質5g)に留める。カロリーのある飲み物は原則として飲まない。お茶やお水はOK。
4)野菜・海藻・きのこはOK!
葉野菜はOK、根菜は△、昆布はNG。動物性食品だけの摂取では、ビタミンCが不足。スーパー糖質制限食で野菜を摂取することは、ビタミンC確保の意味あり。
5)油脂はオリーブオイルやエゴマ油を使用
オレイン酸・αリノレン酸・EPA・DHAを積極的に摂取。オリーブオイル、エゴマ油や魚油(EPA・DHA)、マヨネーズ・バターはOK。リノール酸の摂りすぎに注意。
6)お酒は焼酎、ウィスキーなどの蒸留酒を飲む
蒸留酒、糖質ゼロ発泡酒、辛口ワインはOK。蒸留酒には糖質なし。醸造酒には糖質あり。
アルコールは血糖値を上昇させず肥満の原因にもならない。お酒の種類は選ぶ必要あり。
7)間食・おつまみはチーズ類やナッツ類などを適量ならOK!
1回の間食の糖質量は5g以下で1日2~3回。間食としてナッツ類20~30粒、6Pチーズ1回に2個を1日に2~3回。サラミ、ツナ、スルメ・・・。
8)甘みはラカントSや、パルスィート カロリーゼロ などを使用
甘味料はエリスリトールが一番安全。簡単に手に入る糖質制限食OKの甘味料はサラヤの「ラカントS」、味の素の「パルスイートカロリーゼロ」、浅田飴の「エリスリム」。
9)果物は季節の旬のものを少量
アボカドはOK、他の果物は△なので少量に。果物は季節の旬のものを少量とするのが原則。その中でアボカドは、100g(1個)あたりの糖質含有量が0.9gと少量。
10)美味しく楽しい食生活をめざし、できるかぎり安全な食品を選ぶ
食品添加物の多くは安全性が確認してあり、腐敗防止のため食品を加工・製造するうえでは必要不可欠。食品添加物は人体に必要なものではないので必要最小限にとどめる。
家城千賀子先生から、糖尿病患者さんと糖質制限食と教育・啓蒙についてコメント・質問をいただきました。
まずは静岡県中部内科医会学術講演会へのご参加ありがとうございます。
初診の糖尿病患者さんには、A4のパンフレットで
「糖質制限食十箇条」
「食べて良い食品と避けるべき食品リスト」
を手渡して、簡単に説明します。
すでに、私の本を読んでおられる患者さんは、糖質制限食に対する知識も整理されており、話も早いです。
知人に勧められて来院された糖尿人は、私の本を読んでおられないことも多いので、
「糖質だけが血糖に変わり、タンパク質・脂質は血糖に変わらない」
という初歩から始めて、20分くらい時間をかけて丁寧に説明します。
キャッチコピーで一番わかりやすいのは、とにかく「主食をやめておかずばっかり」というもので、糖質制限食のイメージはつかみやすいと思います。
鶏肉や豚肉や卵や、生協やスーパーの午後8時半とかの刺身とかなら、動物性タンパク質も安いですね。
そして本は、沢山出ていますので、わかりやすいもの、「高雄病院の糖質制限給食」「糖尿病がどんどん良くなる糖質制限食」「糖質オフ健康法」などを買っていただきます。
江部康二
【家城千賀子
啓蒙について
最前列で聞かせて頂きました。先生の著書に出会い愛読しておりましたので、一度ぜひお目にかかりたいと思っていました。とても分かりやすく貴重な講演に感激しました。私自身お昼も糖質カウントしながら、先生の開発したパンを頂いております。また機会がありましたらお勉強させてください。
日々の診療において、調味料などもふまえ患者さんに説明するのはなかなか難しいですね。「食いわけ、原価高…」「食べるものがない…」と言われます。
先生は限られた時間の中でどの様な啓蒙を、なさっていらっしゃっいますか?お返事頂けたら幸いです。m(__)m 】
糖質制限食十箇条
1)脂質やタンパク質はOK!
お肉や脂ののったお魚は食べることができて豪華な食生活で。カロリー制限食ではNGのビーフステーキ、焼き肉などもOK食品。魚:肉の摂取比率は1:1。大豆製品もOK。
2)糖質は極力食べない!食べるのなら未精製の穀物を少量
穀物、芋などデンプンや砂糖はNG食品。やむをえず摂取するときは、運動量に応じて適量の未精製の穀物とする。運動量が少ないほど少量に。
3)果汁・清涼飲料水は飲まない!
牛乳・ヨーグルトは100cc/日(糖質5g)に留める。カロリーのある飲み物は原則として飲まない。お茶やお水はOK。
4)野菜・海藻・きのこはOK!
葉野菜はOK、根菜は△、昆布はNG。動物性食品だけの摂取では、ビタミンCが不足。スーパー糖質制限食で野菜を摂取することは、ビタミンC確保の意味あり。
5)油脂はオリーブオイルやエゴマ油を使用
オレイン酸・αリノレン酸・EPA・DHAを積極的に摂取。オリーブオイル、エゴマ油や魚油(EPA・DHA)、マヨネーズ・バターはOK。リノール酸の摂りすぎに注意。
6)お酒は焼酎、ウィスキーなどの蒸留酒を飲む
蒸留酒、糖質ゼロ発泡酒、辛口ワインはOK。蒸留酒には糖質なし。醸造酒には糖質あり。
アルコールは血糖値を上昇させず肥満の原因にもならない。お酒の種類は選ぶ必要あり。
7)間食・おつまみはチーズ類やナッツ類などを適量ならOK!
1回の間食の糖質量は5g以下で1日2~3回。間食としてナッツ類20~30粒、6Pチーズ1回に2個を1日に2~3回。サラミ、ツナ、スルメ・・・。
8)甘みはラカントSや、パルスィート カロリーゼロ などを使用
甘味料はエリスリトールが一番安全。簡単に手に入る糖質制限食OKの甘味料はサラヤの「ラカントS」、味の素の「パルスイートカロリーゼロ」、浅田飴の「エリスリム」。
9)果物は季節の旬のものを少量
アボカドはOK、他の果物は△なので少量に。果物は季節の旬のものを少量とするのが原則。その中でアボカドは、100g(1個)あたりの糖質含有量が0.9gと少量。
10)美味しく楽しい食生活をめざし、できるかぎり安全な食品を選ぶ
食品添加物の多くは安全性が確認してあり、腐敗防止のため食品を加工・製造するうえでは必要不可欠。食品添加物は人体に必要なものではないので必要最小限にとどめる。
2013年06月07日 (金)
おはようございます。
「第2回生活習慣病の治療をUPDATEする懇話会」
が、仙台 江陽グランドホテルで開催されました。
第2回生活習慣病の治療をUPDATEする懇話会」
仙台 江陽グランドホテル
2013年6月4日(火)
19:00-21:00 講演
第一部 座長 東北大学病院 腎・高血圧・内分泌科
助教 森本玲 先生
「糖質制限食理論を用いた栄養指導のすすめ方」
演者 管理栄養士 大柳珠美 先生
第二部 座長 東北大学病院 腎・高血圧・内分泌科
講師 佐藤文俊 先生
「糖質制限食の有効性と安全性 −糖尿病・生活習慣病と糖質制限食−」
演者 江部康二
クローズドの会でしたが、医師・栄養士・看護師、30名が集まり、盛況でした。
活発な質疑応答もあり、熱気溢れる有意義な会でした。
佐藤先生グループは「腎・高血圧・内分泌科糖尿病グループ」や「糖尿病・代謝内科」とは一線を画して、5年前から糖質制限食も選択肢の一つとして実践しておられます。
同じ東北大学内でも、グループで全く違うのですね。
佐藤先生グループに敬意を表したいです。
佐藤文俊先生、森本玲先生、座長をつとめていただきありがとうございました。
またお招きいただいて大変光栄であり、ありがとうございました。
糖質制限食の流れが、どんどんいい方に向いてます。
強い味方を得て嬉しい限りです。
なお、仙台在住の橋本雄二先生も講演会にご参加いただきました。
講演会終了のあと、佐藤先生、橋本先生、大柳先生と二次会でした。
橋本先生には、プライマリーケア学会についでまたまたご馳走になりありがとうございました。
橋本雄二先生、スーパー糖質制限食実践とスポーツジムで、ますますシェイプアップしておられましたよ。
仙台在住の糖尿人やメタボ人で、糖質制限食指導をご希望の方は、橋本先生にご相談頂けば幸いです。
☆☆☆
橋本雄二先生
仙台市青葉区立町27-26 橋本クリニック
電話:022-222-8666
江部康二
「第2回生活習慣病の治療をUPDATEする懇話会」
が、仙台 江陽グランドホテルで開催されました。
第2回生活習慣病の治療をUPDATEする懇話会」
仙台 江陽グランドホテル
2013年6月4日(火)
19:00-21:00 講演
第一部 座長 東北大学病院 腎・高血圧・内分泌科
助教 森本玲 先生
「糖質制限食理論を用いた栄養指導のすすめ方」
演者 管理栄養士 大柳珠美 先生
第二部 座長 東北大学病院 腎・高血圧・内分泌科
講師 佐藤文俊 先生
「糖質制限食の有効性と安全性 −糖尿病・生活習慣病と糖質制限食−」
演者 江部康二
クローズドの会でしたが、医師・栄養士・看護師、30名が集まり、盛況でした。
活発な質疑応答もあり、熱気溢れる有意義な会でした。
佐藤先生グループは「腎・高血圧・内分泌科糖尿病グループ」や「糖尿病・代謝内科」とは一線を画して、5年前から糖質制限食も選択肢の一つとして実践しておられます。
同じ東北大学内でも、グループで全く違うのですね。
佐藤先生グループに敬意を表したいです。
佐藤文俊先生、森本玲先生、座長をつとめていただきありがとうございました。
またお招きいただいて大変光栄であり、ありがとうございました。
糖質制限食の流れが、どんどんいい方に向いてます。
強い味方を得て嬉しい限りです。
なお、仙台在住の橋本雄二先生も講演会にご参加いただきました。
講演会終了のあと、佐藤先生、橋本先生、大柳先生と二次会でした。
橋本先生には、プライマリーケア学会についでまたまたご馳走になりありがとうございました。
橋本雄二先生、スーパー糖質制限食実践とスポーツジムで、ますますシェイプアップしておられましたよ。
仙台在住の糖尿人やメタボ人で、糖質制限食指導をご希望の方は、橋本先生にご相談頂けば幸いです。
☆☆☆
橋本雄二先生
仙台市青葉区立町27-26 橋本クリニック
電話:022-222-8666
江部康二
2013年06月06日 (木)
こんにちは。
島根県保険医協会 日常診療研究会
対象:医師、医療関係者
日時:2013年6月2日(日)午前10:30~12:00
会場:ホテル宍道湖 島根県松江市西嫁島 2-10-16
演題:糖質制限食の有効性と安全性
-糖尿病・動脈硬化・癌・生活習慣病と糖質制限食-
講師:江部康二
参加者は50名を超えていて、盛況でした。
質疑応答も活発でした。
本ブログでおなじみの、大学病院神経内科医tagashuu さんも参加してくださり、講演終了後、出雲空港へ向かうタクシーがくるまで、30分くらいお話しすることができてとても有意義な時間をもつことができました。
座長をつとめていただいた木島良民先生は、太田市で開業しておられ、糖質制限食による指導もしておられます。
福田克彦先生も、松江市内で内科クリニックを開業しておられ、糖質制限食による指導もしておられます。
お招き頂きました、島根県保険医協会会長 吉岡繁治先生、木島先生、福田先生ありがとうございました。
島根県の糖尿人の方々、糖質制限食に理解のない医師が担当でお困りの方は、木島先生、福田先生に相談していただけば幸いです。
江部康二
☆☆☆
木島医院
診療科目:小児科・内科・循環器科・消化器科
島根県大田市久手町刺鹿2732
TEL:0854-82-8527
☆☆☆
福田内科クリニック
診療科目: 内科・神経内科・呼吸器科・アレルギー科
島根県松江市上乃木9-4-25
電話番号:0852-27-1200
島根県保険医協会 日常診療研究会
対象:医師、医療関係者
日時:2013年6月2日(日)午前10:30~12:00
会場:ホテル宍道湖 島根県松江市西嫁島 2-10-16
演題:糖質制限食の有効性と安全性
-糖尿病・動脈硬化・癌・生活習慣病と糖質制限食-
講師:江部康二
参加者は50名を超えていて、盛況でした。
質疑応答も活発でした。
本ブログでおなじみの、大学病院神経内科医tagashuu さんも参加してくださり、講演終了後、出雲空港へ向かうタクシーがくるまで、30分くらいお話しすることができてとても有意義な時間をもつことができました。
座長をつとめていただいた木島良民先生は、太田市で開業しておられ、糖質制限食による指導もしておられます。
福田克彦先生も、松江市内で内科クリニックを開業しておられ、糖質制限食による指導もしておられます。
お招き頂きました、島根県保険医協会会長 吉岡繁治先生、木島先生、福田先生ありがとうございました。
島根県の糖尿人の方々、糖質制限食に理解のない医師が担当でお困りの方は、木島先生、福田先生に相談していただけば幸いです。
江部康二
☆☆☆
木島医院
診療科目:小児科・内科・循環器科・消化器科
島根県大田市久手町刺鹿2732
TEL:0854-82-8527
☆☆☆
福田内科クリニック
診療科目: 内科・神経内科・呼吸器科・アレルギー科
島根県松江市上乃木9-4-25
電話番号:0852-27-1200
2013年06月05日 (水)
こんにちは。
この度、一般社団法人 日本糖質制限医療推進協会 を立ち上げる運びとなりました。
糖質制限食のより一層の普及を目指し、医療関係者、糖尿病罹患者、糖尿病予備軍ならびにその家族を対象に、講演会、交流促進事業、出版等の普及啓発活動を通し、広く糖尿病治療ならびに食生活に関する正しい知識を流布することを目的として設立された非営利団体です。
立ち上げに際しまして、会のお披露目(?)と発足を記念して、ランチパーティーを開催致します。
会場は、糖質制限食の聖地、ボタニカです。
もちろん、私、江部康二も参加致しますので、糖尿人の皆さん、奮ってご参加くださいね\(^o^)/
江部康二
以下、事務局からのお知らせです。
日糖医協発足記念パーティ開催!
弊会の発足を記念し、糖質制限ランチパーティを開催致します。
多くの方にご参加いただけますと幸いです。
■日程:2013年7月21日(日曜)
■時間:12:00-14:00 (11:30開場)
■会場 ボタニカ
東京都港区赤坂9-7-4
東京ミッドタウン ガーデンテラス4F
http://www.danddlondon.jp/botanica/
■形式 立食
■参加費
・一般(非会員):12,000円
・賛助会員 :11,000円
■お支払い方法:
・一般の方:銀行振込/郵便振替
・賛助会員:クレジットカード/銀行振込/郵便振替
※事前決済のみとなります。
■お申し込み方法
・賛助会員入会をご希望の方
1.入会案内および会員規約をお読み下さい。
http://toushitsuseigen.or.jp/member.html
2.お申し込みはこちらのフォームからお願いします。
http://toushitsuseigen.or.jp/contact.php
「お問い合せ内容」欄に「入会希望」および「パーティ参加希望」とご記入下さい。
・パーティ参加のみの方
下記のフォームよりお申し込み下さい。
https://ssl.form-mailer.jp/fms/f26f0a46250588
■お申し込みの流れ
1.各フォームに必要事項を記入し、送信して下さい。
2.事務局よりお支払い方法についてメールでご連絡します。
携帯電話で受信される方は、toushitsuseigen.or.jpドメインを受信許可して下さい。
3.入金確認後、予約確定のメールをお送りします。
4.当日、直接会場までお越し下さい。
■注意事項
・完全予約制です。当日参加はできません。
・キャンセルは7月14日(日)までにお願いします。それ以降の返金には対応致しかねます。
・賛助会員割引は、事前にご入会いただける方のみ適用となります。
当日にご入会いただきましても返金等はできませんのでご了承下さい。
・賛助会員様と非会員様を一括でお申し込みいただくことはできません。
個別にお申し込み下さい。
・グループでお申し込みされる非会員様は、通信欄に参加希望者全員のお名前をご記入下さい。
この度、一般社団法人 日本糖質制限医療推進協会 を立ち上げる運びとなりました。
糖質制限食のより一層の普及を目指し、医療関係者、糖尿病罹患者、糖尿病予備軍ならびにその家族を対象に、講演会、交流促進事業、出版等の普及啓発活動を通し、広く糖尿病治療ならびに食生活に関する正しい知識を流布することを目的として設立された非営利団体です。
立ち上げに際しまして、会のお披露目(?)と発足を記念して、ランチパーティーを開催致します。
会場は、糖質制限食の聖地、ボタニカです。
もちろん、私、江部康二も参加致しますので、糖尿人の皆さん、奮ってご参加くださいね\(^o^)/
江部康二
以下、事務局からのお知らせです。
日糖医協発足記念パーティ開催!
弊会の発足を記念し、糖質制限ランチパーティを開催致します。
多くの方にご参加いただけますと幸いです。
■日程:2013年7月21日(日曜)
■時間:12:00-14:00 (11:30開場)
■会場 ボタニカ
東京都港区赤坂9-7-4
東京ミッドタウン ガーデンテラス4F
http://www.danddlondon.jp/botanica/
■形式 立食
■参加費
・一般(非会員):12,000円
・賛助会員 :11,000円
■お支払い方法:
・一般の方:銀行振込/郵便振替
・賛助会員:クレジットカード/銀行振込/郵便振替
※事前決済のみとなります。
■お申し込み方法
・賛助会員入会をご希望の方
1.入会案内および会員規約をお読み下さい。
http://toushitsuseigen.or.jp/member.html
2.お申し込みはこちらのフォームからお願いします。
http://toushitsuseigen.or.jp/contact.php
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下記のフォームよりお申し込み下さい。
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■お申し込みの流れ
1.各フォームに必要事項を記入し、送信して下さい。
2.事務局よりお支払い方法についてメールでご連絡します。
携帯電話で受信される方は、toushitsuseigen.or.jpドメインを受信許可して下さい。
3.入金確認後、予約確定のメールをお送りします。
4.当日、直接会場までお越し下さい。
■注意事項
・完全予約制です。当日参加はできません。
・キャンセルは7月14日(日)までにお願いします。それ以降の返金には対応致しかねます。
・賛助会員割引は、事前にご入会いただける方のみ適用となります。
当日にご入会いただきましても返金等はできませんのでご了承下さい。
・賛助会員様と非会員様を一括でお申し込みいただくことはできません。
個別にお申し込み下さい。
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2013年06月04日 (火)
こんにちは。
2013年5月31日(金)の静岡県中部内科医会学術講演会のご報告です。
江部診療所の外来が終わって、静岡に向かいました。
静岡県中部内科医会学術講演会
対象:医師
日時:2013年5月31日(金)19:30~20:30
会場:ホテルセンチュリー静岡 5F センチュリールーム
演題:糖質制限食の有効性と安全性
-糖尿病・動脈硬化・癌・生活習慣病と糖質制限食-
講師:江部康二
おかげさまで、通常40~50名が参加される会なのですが、今回は100名を超える参加者で大盛況でした。
糖質制限食の第一線の医師への広がりを実感できた有意義な会でした。
そのまま京都にとんぼがえりしたので、質疑応答の時間がやや少なかったのが残念でした。
座長をつとめて頂きました、高木内科医院 高木平 先生
ありがとうございました。
今日は今から仙台講演に向かいます。
本日の講演は医療関係社向けのクローズドの会です。
江部康二
2013年5月31日(金)の静岡県中部内科医会学術講演会のご報告です。
江部診療所の外来が終わって、静岡に向かいました。
静岡県中部内科医会学術講演会
対象:医師
日時:2013年5月31日(金)19:30~20:30
会場:ホテルセンチュリー静岡 5F センチュリールーム
演題:糖質制限食の有効性と安全性
-糖尿病・動脈硬化・癌・生活習慣病と糖質制限食-
講師:江部康二
おかげさまで、通常40~50名が参加される会なのですが、今回は100名を超える参加者で大盛況でした。
糖質制限食の第一線の医師への広がりを実感できた有意義な会でした。
そのまま京都にとんぼがえりしたので、質疑応答の時間がやや少なかったのが残念でした。
座長をつとめて頂きました、高木内科医院 高木平 先生
ありがとうございました。
今日は今から仙台講演に向かいます。
本日の講演は医療関係社向けのクローズドの会です。
江部康二
2013年06月04日 (火)
おはようございます。
「30分で作れる「糖質オフ」おうち定食」
大柳珠美著 講談社
が発売となりました。
私も推薦しています。
以下は著者の大柳珠美さんご自身の、本書に関する紹介文です。
江部康二
今回は、
1ヶ月
31日分の
献立です!
安い食材でも、
手間をかけなくても、
短時間でも、
美味しく作るための、
1)
買い置きしておくと便利な食材について、
2)
漬け込みや作り置きなど仕込みについて、
3)
あると便利なおすすめ市販品、
4)
味付けのポイントなどなど、
2006年より
我が家で続けております糖質制限食のコツを盛り込みました。
「30分で作れる「糖質オフ」おうち定食」(講談社)
http://www.amazon.co.jp/
美味しく食べて、キレイにやせられる
30分で作れる「糖質オフ」おうち定食-大柳-珠美/dp/4062183366
美味しく食べながら、
減量と血糖コントロール、そして美容にも、
本著をお役立て頂けましたら幸いです。
「30分で作れる「糖質オフ」おうち定食」
大柳珠美著 講談社
が発売となりました。
私も推薦しています。
以下は著者の大柳珠美さんご自身の、本書に関する紹介文です。
江部康二
今回は、
1ヶ月
31日分の
献立です!
安い食材でも、
手間をかけなくても、
短時間でも、
美味しく作るための、
1)
買い置きしておくと便利な食材について、
2)
漬け込みや作り置きなど仕込みについて、
3)
あると便利なおすすめ市販品、
4)
味付けのポイントなどなど、
2006年より
我が家で続けております糖質制限食のコツを盛り込みました。
「30分で作れる「糖質オフ」おうち定食」(講談社)
http://www.amazon.co.jp/
美味しく食べて、キレイにやせられる
30分で作れる「糖質オフ」おうち定食-大柳-珠美/dp/4062183366
美味しく食べながら、
減量と血糖コントロール、そして美容にも、
本著をお役立て頂けましたら幸いです。
2013年06月03日 (月)
おはようございます。
先日紹介した糖質制限麺シリーズ、糖質制限パスタ、糖質制限うどん、そば粉入り麺ですが、即日完売となったそうです。
お昼前にページをアップして、夜には在庫が無くなったとのことで、私も驚きました。
糖質セイゲニストに皆さん、麺に飢えてらしたんですね(^_^;)
確かに、これまで大豆で作った麺はありましたが、糖質制限でここまで本格的な「麺」は、世界で初めてです。
しかも、糖質の含有量を極限まで減らしながら美味しさを実現、実際に食べて血糖値を測っても、食後血糖値の上昇が最低限に抑えられています。
参考までに、私が行った販売前の最終ライン商品の血糖測定結果です
糖質制限そば粉入り麺
4月14日(日)
午後4:45、空腹時血糖値:118mg
午後5時、新作、ハルディンの蕎麦・・・美味しかった。蕎麦の味です。
午後6時、血糖値:113mg
午後7時、血糖値:103mg
糖質制限うどん
4月16日(火)午前9時空腹時血糖値:92mg
ハルディンの新作うどん(108g)1袋
午前10時血糖値:99mg
午前11時血糖値:109mg
糖質制限パスタ
それぞれ、ハルディンさん特性の糖質制限ソースで食べました。
5月21日(火)
午後8時、空腹時血糖値:104mg
午後8時、ハルディン製 鮭入り◯◯◯◯ソースのパスタ、1人前摂取
午後9時、1時間後血糖値:116mg
5月23日(木)
午後8時空腹時血糖値98mg
ハルディン製 ◯◯◯ベーコンソースパスタ
午後9時1時間後血糖値111mg
5月25日(土)
午後8時血糖値:102mg
ハルディン、イカ◯◯◯ソースパスタ、一人前
午後9時血糖値:108mg
まだ書かないでくださいと、あらてつさんに止められているので伏せておきますが、このソースも近々販売するそうです(^O^)
他の麺に比べると、うどんが少し上昇しているようですが、糖質制限うどん一人前の糖質量は9.8gなので、数値通りなら29.4mgとなるはずなのに、17mgの上昇で収まっています。
他の麺も、糖質含有量に比べて血糖値の上昇がかなり抑えられているのが嬉しいです(^O^)
書いてある数値よりも大幅に血糖値が上る商品が出まわっている中、ここまでの麺を作り上げるのは、いかに大変なお仕事だったか、想像を絶するものがあります。
開発してくれた、カフェ・ハルディンの宮本マスターに大きな大きな感謝を送りたいと思います。m(_ _)mVV
これから、まだまだハルディンさん開発の商品がでるらしいので楽しみですね。
ブログ読者の糖尿人、メタボ人、ダイエッターの皆さん、乞う、ご期待です\(^o^)/
江部康二
以下、あらてつさんからのお知らせです。
先日紹介した糖質制限麺シリーズ、糖質制限パスタ、糖質制限うどん、そば粉入り麺ですが、即日完売となりました。
お買い上げ頂きました皆様に厚く御礼申し上げますと共に、売り切れとなりご迷惑を御掛け致しましたこと、謹んでお詫び致します。
取り急ぎ、メーカーさんに「なんとかしてー!」と無理いいましたので、本日入荷の予定です。
入荷しだい販売を再開しますので、こまめにホームページをチェック頂けましたら幸甚です。
で、その糖質制限麺シリーズですが、開発のキッカケは江部康二先生が行きつけにされているスペイン料理屋ハルディンさんで、「美味しい糖質制限のパスタが食べたい」と一言仰ったのがそもそものはじまり。
そこからあらゆる原材料を探し出し、試作につぐ試作を繰り返したハルディンの宮本マスター、ついに昨年、苦心惨憺の上に究極の糖質制限パスタを完成!
お店の糖質制限メニューとしてデビューと相成りました。
ここで終わらないのが宮本マスターのスゴイところ。
ある日ランチに行くと
「うどんできました!」
試食さしてもらうと、一般的なうどんよりも細めですが、稲庭うどんを彷彿とさせる麺の食感、正しく「うどん」でした。
更に年末には、
「蕎麦できたんで江部先生にお渡し下さい」
と年越しそばが完成。
しかも、ラカント使って炊いたニシンまで(笑)
私も早速頂きましたが、ほんまに「蕎麦」でした。
江部康二先生、この宮本マスターの糖質制限蕎麦をたいそう気に入られ、行く度に
「蕎麦ちょうだい」
とご注文されておられ、名古屋名物味噌煮込みうどんも提供されるなど、もはやスペイン料理屋なんだか蕎麦屋なんだかうどん屋なんだか分からなくなっております(笑)
因みに江部康二先生が食べておられる糖質制限そばです。

ね、蕎麦でしょう(笑)
ほんとにビックリするくらい蕎麦なんですが、「蕎麦粉を30%以上使ってないと蕎麦と言っちゃダメ!」なんて法律があるので、「蕎麦」と名乗らず、「そば粉入り麺」としています。
ですが、食べると「蕎麦」なんで、皆さんの期待を裏切りません。
糖質制限 万能だし醤油
http://www.toushitsuseigen.com/shop/etc_dashi.html
と合わせていただければ、ツユまで完璧な糖質制限!
糖質制限うどんと合わせて、これからの季節、ざるそば、ざるうどんなんかして頂くといいかもですね〜。
お手軽ですし(笑)
そうそう、お手軽といえば忘れちゃならないのがこのレシピ。

茹でたパスタにオリーブオイルと塩を和えるだけなんですが、めっちゃ「ウマい!」です。
宮本マスター曰く、「スペインでは日本のお茶漬けのような感覚で食べてます」だそうで、確かに簡単お手軽しかも美味しい、思わず「座布団10枚!」と叫びたくなる逸品です。
もちろんここで登場するのが、
モリドルエクストラヴァージンオリーブオイル
http://www.toushitsuseigen.com/shop/etc_oliveoil.html
モリドルオリーブオイルに、いわゆる「食塩」じゃなくて、天然のちょっとこだわった塩を使って頂くと、
「え?ほんまにオリーブオイルと塩だけ?」
って言うくらい美味しくなりますので、是非皆さんお試しあれ。
専門店の本格手打生パスタを糖質制限で実現した、史上初の「糖質制限パスタ」、稲庭うどん風の細麺がたまらない、「糖質制限うどん」、本格蕎麦と変わらない美味しさの「そば粉入り麺」
現在、フル稼働で増産しておりますので、販売再開の際はどうぞ宜しくお願い致します。
江部康二先生と宮本マスター

カフェハルディン
http://www008.upp.so-net.ne.jp/cafejardin/
京都市右京区鳴滝本町77
TEL:075(464)8850
火曜定休日
※糖質制限食ご希望の方は、お電話で「糖質制限で」とお伝え頂けると嬉しいです。
先日紹介した糖質制限麺シリーズ、糖質制限パスタ、糖質制限うどん、そば粉入り麺ですが、即日完売となったそうです。
お昼前にページをアップして、夜には在庫が無くなったとのことで、私も驚きました。
糖質セイゲニストに皆さん、麺に飢えてらしたんですね(^_^;)
確かに、これまで大豆で作った麺はありましたが、糖質制限でここまで本格的な「麺」は、世界で初めてです。
しかも、糖質の含有量を極限まで減らしながら美味しさを実現、実際に食べて血糖値を測っても、食後血糖値の上昇が最低限に抑えられています。
参考までに、私が行った販売前の最終ライン商品の血糖測定結果です
糖質制限そば粉入り麺
4月14日(日)
午後4:45、空腹時血糖値:118mg
午後5時、新作、ハルディンの蕎麦・・・美味しかった。蕎麦の味です。
午後6時、血糖値:113mg
午後7時、血糖値:103mg
糖質制限うどん
4月16日(火)午前9時空腹時血糖値:92mg
ハルディンの新作うどん(108g)1袋
午前10時血糖値:99mg
午前11時血糖値:109mg
糖質制限パスタ
それぞれ、ハルディンさん特性の糖質制限ソースで食べました。
5月21日(火)
午後8時、空腹時血糖値:104mg
午後8時、ハルディン製 鮭入り◯◯◯◯ソースのパスタ、1人前摂取
午後9時、1時間後血糖値:116mg
5月23日(木)
午後8時空腹時血糖値98mg
ハルディン製 ◯◯◯ベーコンソースパスタ
午後9時1時間後血糖値111mg
5月25日(土)
午後8時血糖値:102mg
ハルディン、イカ◯◯◯ソースパスタ、一人前
午後9時血糖値:108mg
まだ書かないでくださいと、あらてつさんに止められているので伏せておきますが、このソースも近々販売するそうです(^O^)
他の麺に比べると、うどんが少し上昇しているようですが、糖質制限うどん一人前の糖質量は9.8gなので、数値通りなら29.4mgとなるはずなのに、17mgの上昇で収まっています。
他の麺も、糖質含有量に比べて血糖値の上昇がかなり抑えられているのが嬉しいです(^O^)
書いてある数値よりも大幅に血糖値が上る商品が出まわっている中、ここまでの麺を作り上げるのは、いかに大変なお仕事だったか、想像を絶するものがあります。
開発してくれた、カフェ・ハルディンの宮本マスターに大きな大きな感謝を送りたいと思います。m(_ _)mVV
これから、まだまだハルディンさん開発の商品がでるらしいので楽しみですね。
ブログ読者の糖尿人、メタボ人、ダイエッターの皆さん、乞う、ご期待です\(^o^)/
江部康二
以下、あらてつさんからのお知らせです。
先日紹介した糖質制限麺シリーズ、糖質制限パスタ、糖質制限うどん、そば粉入り麺ですが、即日完売となりました。
お買い上げ頂きました皆様に厚く御礼申し上げますと共に、売り切れとなりご迷惑を御掛け致しましたこと、謹んでお詫び致します。
取り急ぎ、メーカーさんに「なんとかしてー!」と無理いいましたので、本日入荷の予定です。
入荷しだい販売を再開しますので、こまめにホームページをチェック頂けましたら幸甚です。
で、その糖質制限麺シリーズですが、開発のキッカケは江部康二先生が行きつけにされているスペイン料理屋ハルディンさんで、「美味しい糖質制限のパスタが食べたい」と一言仰ったのがそもそものはじまり。
そこからあらゆる原材料を探し出し、試作につぐ試作を繰り返したハルディンの宮本マスター、ついに昨年、苦心惨憺の上に究極の糖質制限パスタを完成!
お店の糖質制限メニューとしてデビューと相成りました。
ここで終わらないのが宮本マスターのスゴイところ。
ある日ランチに行くと
「うどんできました!」
試食さしてもらうと、一般的なうどんよりも細めですが、稲庭うどんを彷彿とさせる麺の食感、正しく「うどん」でした。
更に年末には、
「蕎麦できたんで江部先生にお渡し下さい」
と年越しそばが完成。
しかも、ラカント使って炊いたニシンまで(笑)
私も早速頂きましたが、ほんまに「蕎麦」でした。
江部康二先生、この宮本マスターの糖質制限蕎麦をたいそう気に入られ、行く度に
「蕎麦ちょうだい」
とご注文されておられ、名古屋名物味噌煮込みうどんも提供されるなど、もはやスペイン料理屋なんだか蕎麦屋なんだかうどん屋なんだか分からなくなっております(笑)
因みに江部康二先生が食べておられる糖質制限そばです。

ね、蕎麦でしょう(笑)
ほんとにビックリするくらい蕎麦なんですが、「蕎麦粉を30%以上使ってないと蕎麦と言っちゃダメ!」なんて法律があるので、「蕎麦」と名乗らず、「そば粉入り麺」としています。
ですが、食べると「蕎麦」なんで、皆さんの期待を裏切りません。
糖質制限 万能だし醤油
http://www.toushitsuseigen.com/shop/etc_dashi.html
と合わせていただければ、ツユまで完璧な糖質制限!
糖質制限うどんと合わせて、これからの季節、ざるそば、ざるうどんなんかして頂くといいかもですね〜。
お手軽ですし(笑)
そうそう、お手軽といえば忘れちゃならないのがこのレシピ。

茹でたパスタにオリーブオイルと塩を和えるだけなんですが、めっちゃ「ウマい!」です。
宮本マスター曰く、「スペインでは日本のお茶漬けのような感覚で食べてます」だそうで、確かに簡単お手軽しかも美味しい、思わず「座布団10枚!」と叫びたくなる逸品です。
もちろんここで登場するのが、
モリドルエクストラヴァージンオリーブオイル
http://www.toushitsuseigen.com/shop/etc_oliveoil.html
モリドルオリーブオイルに、いわゆる「食塩」じゃなくて、天然のちょっとこだわった塩を使って頂くと、
「え?ほんまにオリーブオイルと塩だけ?」
って言うくらい美味しくなりますので、是非皆さんお試しあれ。
専門店の本格手打生パスタを糖質制限で実現した、史上初の「糖質制限パスタ」、稲庭うどん風の細麺がたまらない、「糖質制限うどん」、本格蕎麦と変わらない美味しさの「そば粉入り麺」
現在、フル稼働で増産しておりますので、販売再開の際はどうぞ宜しくお願い致します。
江部康二先生と宮本マスター

カフェハルディン
http://www008.upp.so-net.ne.jp/cafejardin/
京都市右京区鳴滝本町77
TEL:075(464)8850
火曜定休日
※糖質制限食ご希望の方は、お電話で「糖質制限で」とお伝え頂けると嬉しいです。
糖質制限食・ダイエット食の通信販売|糖質制限ドットコム
糖質制限ドットコムは、糖質制限食の第一人者、高雄病院、江部康二先生監修による糖質オフな食材を販売、糖質制限食に取り組む皆様をサポートします。
2013年06月02日 (日)
こんばんは。
45歳のおやじさんから、糖質制限食で血糖値・HbA1c改善という、嬉しいコメントをいただきました。
2012年1月と5月のデータで、
HbA1c:12.1 → 5.1%
血糖値:440 → 92mg/dl
中性脂肪:460 → 96mg/dl
素晴らしいデータ改善です。
おめでとうございます。 (⌒o⌒)v
カリウムの高値(5.7 mEq/l) ですが、3.6~5.0 mEq/lの基準値より少し多いですね。
しかしクレアチニン0.57mg/dlと全く正常なので、腎機能が悪いとは考えられません。
尿素窒素が軽度高値なのも、糖質制限食(高タンパク食)による生理的なもので心配ありません。
カリウム高値ですが、全血のままで放置すると血球内から血清中にカリウムが漏出して高値となることがあります。
また、なんらかの要因で採血時に溶血してもカリウムが高値になります。
いずれも、腎機能は無関係で心配ないものです。
江部康二
【13/05/31 45歳のおやじ
タイトルなし
江部先生!!!!
吉報です!
1月よりスーパー低糖質制限を実地して、先日の血液検査結果、血糖値440→92
ヘモグロビン12,1→5,1
中性脂肪460→96
カリウム5,7↗
尿素窒素23,1↗
クレアチニン0,57↘
という結果でした。
5か月間スーパー制限を頑張った甲斐がありました。
有り難う御座います。
これからも継続は力なり!!!
楽しみながら頑張ります。
カリウムが↗なのは?ですが・・・・ 】
45歳のおやじさんから、糖質制限食で血糖値・HbA1c改善という、嬉しいコメントをいただきました。
2012年1月と5月のデータで、
HbA1c:12.1 → 5.1%
血糖値:440 → 92mg/dl
中性脂肪:460 → 96mg/dl
素晴らしいデータ改善です。
おめでとうございます。 (⌒o⌒)v
カリウムの高値(5.7 mEq/l) ですが、3.6~5.0 mEq/lの基準値より少し多いですね。
しかしクレアチニン0.57mg/dlと全く正常なので、腎機能が悪いとは考えられません。
尿素窒素が軽度高値なのも、糖質制限食(高タンパク食)による生理的なもので心配ありません。
カリウム高値ですが、全血のままで放置すると血球内から血清中にカリウムが漏出して高値となることがあります。
また、なんらかの要因で採血時に溶血してもカリウムが高値になります。
いずれも、腎機能は無関係で心配ないものです。
江部康二
【13/05/31 45歳のおやじ
タイトルなし
江部先生!!!!
吉報です!
1月よりスーパー低糖質制限を実地して、先日の血液検査結果、血糖値440→92
ヘモグロビン12,1→5,1
中性脂肪460→96
カリウム5,7↗
尿素窒素23,1↗
クレアチニン0,57↘
という結果でした。
5か月間スーパー制限を頑張った甲斐がありました。
有り難う御座います。
これからも継続は力なり!!!
楽しみながら頑張ります。
カリウムが↗なのは?ですが・・・・ 】