2013年05月31日 (金)
おはようございます。
2013年、6月、7月の講演・講座のご案内です。
江部康二
1)
静岡県中部内科医会学術講演会
対象:医師
日時:2013年5月31日(金)19:30~20:30
会場:ホテルセンチュリー静岡 5F センチュリールーム
演題:糖質制限食の有効性と安全性
-糖尿病・動脈硬化・癌・生活習慣病と糖質制限食-
講師:江部康二
お問い合わせ:静岡県中部内科医会事務局、電話:054-245-6136
2)
島根県保険医協会 日常診療研究会
対象:医師
日時:2013年6月2日(日)午前10:30~12:00
会場:ホテル宍道湖
演題:糖質制限食の有効性と安全性
-糖尿病・動脈硬化・癌・生活習慣病と糖質制限食-
講師:江部康二
お問い合わせ:島根県保険医協会、電話:0852-25-6250
3)
朝日カルチャーセンター名古屋教室・講座
対象:一般
日時:2013年6月16日(日) 14:00~15:30 ※開場は13:30
会場:ウインクあいち(愛知県産業労働センター 中村区名駅4-4、10階1002室)
演題:「糖質制限食による糖尿病の解決」75分講演+15分質疑応答
講師:江部康二
お申し込み、お問い合わせ:℡052-249-5553(朝日カルチャーセンター名古屋)
4)
広島アンチエイジング研究会
対象:医師
日時:6月24日(月)19:00~~20:30
会場:広島RCC文化センター
演題:糖質制限食の有効性と安全性
-糖尿病・動脈硬化・癌・生活習慣病と糖質制限食-
講師:江部康二
お申し込み、お問い合わせ:医療法人社団 いでした内科神経内科クリニック
副院長 菊本 修(きくもと おさむ)先生
TEL:082-845-0211
E-mail:kikumoto@ideshita-clinic.jp
5)
朝日カルチャーセンター立川教室・講座
対象:一般
日時:6月29日(土)13:00~15:00
会場:朝日カルチャーセンター立川 ルミネ立川 駅に隣接
演題:生活習慣病と糖質制限食 -糖尿病・動脈硬化・がん-
講師:江部康二
お申し込み、お問い合わせ:042-527-6511(朝日カルチャーセンター立川)
2013年、6月、7月の講演・講座のご案内です。
江部康二
1)
静岡県中部内科医会学術講演会
対象:医師
日時:2013年5月31日(金)19:30~20:30
会場:ホテルセンチュリー静岡 5F センチュリールーム
演題:糖質制限食の有効性と安全性
-糖尿病・動脈硬化・癌・生活習慣病と糖質制限食-
講師:江部康二
お問い合わせ:静岡県中部内科医会事務局、電話:054-245-6136
2)
島根県保険医協会 日常診療研究会
対象:医師
日時:2013年6月2日(日)午前10:30~12:00
会場:ホテル宍道湖
演題:糖質制限食の有効性と安全性
-糖尿病・動脈硬化・癌・生活習慣病と糖質制限食-
講師:江部康二
お問い合わせ:島根県保険医協会、電話:0852-25-6250
3)
朝日カルチャーセンター名古屋教室・講座
対象:一般
日時:2013年6月16日(日) 14:00~15:30 ※開場は13:30
会場:ウインクあいち(愛知県産業労働センター 中村区名駅4-4、10階1002室)
演題:「糖質制限食による糖尿病の解決」75分講演+15分質疑応答
講師:江部康二
お申し込み、お問い合わせ:℡052-249-5553(朝日カルチャーセンター名古屋)
4)
広島アンチエイジング研究会
対象:医師
日時:6月24日(月)19:00~~20:30
会場:広島RCC文化センター
演題:糖質制限食の有効性と安全性
-糖尿病・動脈硬化・癌・生活習慣病と糖質制限食-
講師:江部康二
お申し込み、お問い合わせ:医療法人社団 いでした内科神経内科クリニック
副院長 菊本 修(きくもと おさむ)先生
TEL:082-845-0211
E-mail:kikumoto@ideshita-clinic.jp
5)
朝日カルチャーセンター立川教室・講座
対象:一般
日時:6月29日(土)13:00~15:00
会場:朝日カルチャーセンター立川 ルミネ立川 駅に隣接
演題:生活習慣病と糖質制限食 -糖尿病・動脈硬化・がん-
講師:江部康二
お申し込み、お問い合わせ:042-527-6511(朝日カルチャーセンター立川)
2013年05月30日 (木)
おはようございます。
胴狸さんから、スーパー糖質制限食で空腹時血糖値、HbA1c、劇的改善という嬉しいコメントをいただきました。
胴狸さん、拙著の御購入ありがとうございます。
3年前から健康診断で糖尿病を指摘されていたのに、(それも立派な糖尿病)放置されてたのは、よろしくないのですが、( ̄_ ̄|||)
どうも日本の現状ではご同輩がかなりおられます。
健康日本21推進フォーラム(高久史麿理事長・自治医科大学学長)は、2011年7月7日、検診後の受診率、受療率調査の結果を発表しました。
本調査は、過去1年間の健康診断で「血糖値」が高く、「要治療」と判定された男女500人を対象に、2011年6月1~3日にかけてインターネット調査を実施した結果です。
調査の結果、健康診断で「要治療」という判定がでているにも関わらず、2割強(23%)が受診していませんでした。
特に30歳代は4割(41%)が未受診でした。
20歳代30.0%、40歳代14.0%、50歳代19.0%が未受診でした。
ブログ読者の皆さん、折角の健康診断ですから、糖尿病で要治療となったら、
放置はやめて
(糖質制限食に理解のある)医療機関を受診しましょうね。 (^^)
胴狸さん、放置はよくなかったのですが、医者任せにするのではなく、予備知識を仕入れておこうと、ネットで検索され、本屋に出向かれたのは素晴らしい行動です。
糖尿病治療の基本は、何といっても自己管理・自己責任なのです。
医者任せの受動的態度では、将来の展望は見えません。
自分の頭(頭脳)で考えて、治療法を自分で選択することがとても重要です。
そして、自分で調べて判断されて、スーパー糖質制限食による治療を、自己責任で選択。
されを奥さんに説明したら快諾して貰えて、その日からスーパー糖質制限食を開始。
素晴らしい流れですね。(⌒o⌒)v
幸運だったことは間違いないですが、胴狸さんが、医者任せにせずに自分で考え行動したからこそ、運を引き寄せたと言えると思いますよ。
ご夫婦の信頼関係も素晴らしいです。
血圧が下がり、中性脂肪、コレステロールも改善したのも良かったですが、
健康診断数値4月中旬 HbA1c:12.4% 空腹時血糖値:312mg/dl
国立病院5月27日数値 HbAIc:8.5% 空腹時血糖値:134mg/dl
1ヶ月半でで驚異的な改善ですね。
国立病院の糖尿病専門医は、さぞかしびっくりされたことでしょう。ヾ(゜▽゜)
便が硬いのは、葉野菜を炒めたり、ひじきを煮たものとか、
食物繊維を多く摂取するとましになることが多いです。
またオリーブオイルやエゴマ油、魚油などの油脂も充分量摂取すると、便が硬いのがましになると思います。
ステーキやバターの油脂も普通の量なら問題ないです。
このまま、美味しく楽しくスーパー糖質制限食をお続けくださいね。
江部康二
【13/05/29 胴狸
すごいの一言!!
江部先生こんにちは57歳男性です!!
3年くらい前から健康診断で、「立派な糖尿です。医療機関で治療を受けてください」。と、指摘を受けてはいましたが、仕事も忙しく別段どこと言って症状もでず、今年の4月中旬の健康診断で、空腹312、ヘモグロビン12.4の結果に、医師から「早急に、治療しないと危ないですよ!」と言われ、しぶしぶ市内の糖尿病専門医を尋ねた所、「ただ今学会で、先生がいませんので来週来てください」となり、その前に予備知識を入れておこうと、ネットで検索をした結果、先生のブログに行き当たり、その足で本屋に行き、高雄病院の糖質制限給食並びにDr江部が食べている糖質制限ダイエットの2冊を買い求め、家内に説明すると、快く了解してくれ、その日の夕食から朝食抜きのスーパー糖質制限食開始。今思えばこれが幸運だったとしか言いようがありません。
4月27日から実施、半月で血圧が下がりだし(今まで150-85が120-70から60台に改善)、今月27日で1か月となりますので、国立病院で検査してもらうことに・・・・。血液、尿を取り結果が出ましたので、担当医師と面談することになり、開口一番「数値があまり、よろしくないので、一度検査入院してください。いつ糖尿病ということがわかりましたか?」、数年前から指摘を受け約1か月前の健康診断で、数値がこれぐらいだったというと「そういうことはあり得ません!HbAIc12が8、空腹300台が130とは・・・・サプリメントかなにかやっているの!?」と聞かれましたが、今はまだお話しない方がよかろうと思い、取りあえず月2回くらいは測定しに来てくださいうことで、病院を後にいたしました。
(健康診断数値4月中旬) 国立病院5月27日数値 HbAIc8.5(12.4)、尿糖ー(+3)、空腹血糖134(312)、総コレステロール192(282)。中性脂肪38(126)、LDL-C133.6(191)わずか1か月程度でこのように改善するとは・・・・・・・食べ物というものは恐ろしいものですね。
さて、これからがますます楽しみですが、一つだけ、最近便秘がちで形のいいものは出るのですが、非常に硬い便で(お食事の方はごめんなさい)何か解消法、対処法があれば、教えてください。
いずれにしても、江部先生は命の恩人、感謝してもしきれません。まずは御礼と、ご報告まで。 】
胴狸さんから、スーパー糖質制限食で空腹時血糖値、HbA1c、劇的改善という嬉しいコメントをいただきました。
胴狸さん、拙著の御購入ありがとうございます。
3年前から健康診断で糖尿病を指摘されていたのに、(それも立派な糖尿病)放置されてたのは、よろしくないのですが、( ̄_ ̄|||)
どうも日本の現状ではご同輩がかなりおられます。
健康日本21推進フォーラム(高久史麿理事長・自治医科大学学長)は、2011年7月7日、検診後の受診率、受療率調査の結果を発表しました。
本調査は、過去1年間の健康診断で「血糖値」が高く、「要治療」と判定された男女500人を対象に、2011年6月1~3日にかけてインターネット調査を実施した結果です。
調査の結果、健康診断で「要治療」という判定がでているにも関わらず、2割強(23%)が受診していませんでした。
特に30歳代は4割(41%)が未受診でした。
20歳代30.0%、40歳代14.0%、50歳代19.0%が未受診でした。
ブログ読者の皆さん、折角の健康診断ですから、糖尿病で要治療となったら、
放置はやめて
(糖質制限食に理解のある)医療機関を受診しましょうね。 (^^)
胴狸さん、放置はよくなかったのですが、医者任せにするのではなく、予備知識を仕入れておこうと、ネットで検索され、本屋に出向かれたのは素晴らしい行動です。
糖尿病治療の基本は、何といっても自己管理・自己責任なのです。
医者任せの受動的態度では、将来の展望は見えません。
自分の頭(頭脳)で考えて、治療法を自分で選択することがとても重要です。
そして、自分で調べて判断されて、スーパー糖質制限食による治療を、自己責任で選択。
されを奥さんに説明したら快諾して貰えて、その日からスーパー糖質制限食を開始。
素晴らしい流れですね。(⌒o⌒)v
幸運だったことは間違いないですが、胴狸さんが、医者任せにせずに自分で考え行動したからこそ、運を引き寄せたと言えると思いますよ。
ご夫婦の信頼関係も素晴らしいです。
血圧が下がり、中性脂肪、コレステロールも改善したのも良かったですが、
健康診断数値4月中旬 HbA1c:12.4% 空腹時血糖値:312mg/dl
国立病院5月27日数値 HbAIc:8.5% 空腹時血糖値:134mg/dl
1ヶ月半でで驚異的な改善ですね。
国立病院の糖尿病専門医は、さぞかしびっくりされたことでしょう。ヾ(゜▽゜)
便が硬いのは、葉野菜を炒めたり、ひじきを煮たものとか、
食物繊維を多く摂取するとましになることが多いです。
またオリーブオイルやエゴマ油、魚油などの油脂も充分量摂取すると、便が硬いのがましになると思います。
ステーキやバターの油脂も普通の量なら問題ないです。
このまま、美味しく楽しくスーパー糖質制限食をお続けくださいね。
江部康二
【13/05/29 胴狸
すごいの一言!!
江部先生こんにちは57歳男性です!!
3年くらい前から健康診断で、「立派な糖尿です。医療機関で治療を受けてください」。と、指摘を受けてはいましたが、仕事も忙しく別段どこと言って症状もでず、今年の4月中旬の健康診断で、空腹312、ヘモグロビン12.4の結果に、医師から「早急に、治療しないと危ないですよ!」と言われ、しぶしぶ市内の糖尿病専門医を尋ねた所、「ただ今学会で、先生がいませんので来週来てください」となり、その前に予備知識を入れておこうと、ネットで検索をした結果、先生のブログに行き当たり、その足で本屋に行き、高雄病院の糖質制限給食並びにDr江部が食べている糖質制限ダイエットの2冊を買い求め、家内に説明すると、快く了解してくれ、その日の夕食から朝食抜きのスーパー糖質制限食開始。今思えばこれが幸運だったとしか言いようがありません。
4月27日から実施、半月で血圧が下がりだし(今まで150-85が120-70から60台に改善)、今月27日で1か月となりますので、国立病院で検査してもらうことに・・・・。血液、尿を取り結果が出ましたので、担当医師と面談することになり、開口一番「数値があまり、よろしくないので、一度検査入院してください。いつ糖尿病ということがわかりましたか?」、数年前から指摘を受け約1か月前の健康診断で、数値がこれぐらいだったというと「そういうことはあり得ません!HbAIc12が8、空腹300台が130とは・・・・サプリメントかなにかやっているの!?」と聞かれましたが、今はまだお話しない方がよかろうと思い、取りあえず月2回くらいは測定しに来てくださいうことで、病院を後にいたしました。
(健康診断数値4月中旬) 国立病院5月27日数値 HbAIc8.5(12.4)、尿糖ー(+3)、空腹血糖134(312)、総コレステロール192(282)。中性脂肪38(126)、LDL-C133.6(191)わずか1か月程度でこのように改善するとは・・・・・・・食べ物というものは恐ろしいものですね。
さて、これからがますます楽しみですが、一つだけ、最近便秘がちで形のいいものは出るのですが、非常に硬い便で(お食事の方はごめんなさい)何か解消法、対処法があれば、教えてください。
いずれにしても、江部先生は命の恩人、感謝してもしきれません。まずは御礼と、ご報告まで。 】
2013年05月29日 (水)
こんばんは。
先ほど、東京から帰京しました。
朝日カルチャーセンター新宿教室・講座
対象:一般
日時:2013年5月29日(水)午後13:30~15:00。
場所:朝日カルチャー新宿
演題:「糖質制限食は人類の健康食」75分講演+15分質疑応答
講師:江部康二
補助椅子も必要となる大盛況でした。
参加された皆さん、ありがとうございました。
朝日カルチャーセンターの担当の方が、2/3以上が会員以外と仰っており、ブログをみて参加された方々が多かったのだと思います。
ありがとうございました。
質問も沢山あり、最後は時間切れで打ち切りとなり、参加者の皆さん、済みませんでした。
高雄病院に入院されていた糖尿病患者さんも数名きておられました。
質問された女性は、インスリン歴20年だったのですが、高雄病院に入院されてスーパー糖質制限食実践でインスリンフリーになられ、そのまま退院後も血糖コントロール良好を保っておられました。
それでも、風邪をひいたときは、スーパー糖質制限食でも少し血糖値が上昇したそうです。
風邪が治っても血糖値改善まで数日かかることもあり、シックデイ、恐るべしですね。
江部康二
先ほど、東京から帰京しました。
朝日カルチャーセンター新宿教室・講座
対象:一般
日時:2013年5月29日(水)午後13:30~15:00。
場所:朝日カルチャー新宿
演題:「糖質制限食は人類の健康食」75分講演+15分質疑応答
講師:江部康二
補助椅子も必要となる大盛況でした。
参加された皆さん、ありがとうございました。
朝日カルチャーセンターの担当の方が、2/3以上が会員以外と仰っており、ブログをみて参加された方々が多かったのだと思います。
ありがとうございました。
質問も沢山あり、最後は時間切れで打ち切りとなり、参加者の皆さん、済みませんでした。
高雄病院に入院されていた糖尿病患者さんも数名きておられました。
質問された女性は、インスリン歴20年だったのですが、高雄病院に入院されてスーパー糖質制限食実践でインスリンフリーになられ、そのまま退院後も血糖コントロール良好を保っておられました。
それでも、風邪をひいたときは、スーパー糖質制限食でも少し血糖値が上昇したそうです。
風邪が治っても血糖値改善まで数日かかることもあり、シックデイ、恐るべしですね。
江部康二
2013年05月29日 (水)
こんにちは。
あらてつさんの糖質制限ドットコムより、待ちに待った糖質制限麺シリーズが発売となりました(^O^)
糖質制限パスタ
http://www.toushitsuseigen.com/shop/kon_t_pasta.html

糖質制限うどん・そば粉入り麺
http://www.toushitsuseigen.com/shop/kon_udon_soba.html


私の行きつけのスペイン料理屋さん、ハルディンの宮本マスターが、私の「美味しい糖質制限の麺が食べたい」という無茶なリクエストに答えて作ってくださいました(^_^;)
最初にできたのが「糖質制限パスタ」で、その次は「糖質制限うどん」、昨年の年末に「年越しそばをどうぞ」とわざわざ作ってくれたのが、「糖質制限そば粉入り麺」です。
どれもお店では食べられたのですが、糖質制限とは思えないくらい美味しいので、せっかくなら家でも食べたいと「商品化して販売すればいいのに」とせっついて、糖質制限ドットコムでの販売となりました。
この3種類の麺、どれも私がキッチリと血糖測定して完成したので、自信を持ってオススメできます(^O^)
糖尿人、メタボ人、ダイエッターの皆さん、食べて驚かれること待ちがないので、是非ともお試しあれ。
江部康二
以下、あらてつさんからのご案内です。
緊急告知です!
糖質制限食の第一人者、江部康二先生が行きつけにされているスペイン料理店 cafe jardin
そのcafe jardin で江部康二先生が食べておられる糖質制限麺が、ついに発売です!
cafe jardinの糖質制限麺シリーズは、江部康二先生御用達の糖質制限レストラン、cafe jardin の宮本マスターが、江部先生のリクエストを受けて開発した究極の糖質制限麺です。
専門店の本格手打生パスタを糖質制限で実現した、史上初の「糖質制限パスタ」、稲庭うどん風の細麺がたまらない、「糖質制限うどん」、本格蕎麦と変わらない美味しさの「そば粉入り麺」の3タイプ!
もちろん、そのどれもが江部康二先生ご自身が血糖測定を繰り返して完成!
ロクに血糖値も測らず、小麦粉に大豆を入れて「糖質制限」を名乗ってるそこらのパッチもんとは、ハッキリ言ってものが違います。
糖質制限食を実践される方に安心して食べて頂ける「糖質制限パスタ」「糖質制限うどん」「そば粉入り麺」です。
お求め&詳細はコチラから
↓ ↓ ↓
糖質制限パスタ
http://www.toushitsuseigen.com/shop/kon_t_pasta.html
糖質制限うどん・そば粉入り麺
http://www.toushitsuseigen.com/shop/kon_udon_soba.html
あらてつさんの糖質制限ドットコムより、待ちに待った糖質制限麺シリーズが発売となりました(^O^)
糖質制限パスタ
http://www.toushitsuseigen.com/shop/kon_t_pasta.html

糖質制限うどん・そば粉入り麺
http://www.toushitsuseigen.com/shop/kon_udon_soba.html


私の行きつけのスペイン料理屋さん、ハルディンの宮本マスターが、私の「美味しい糖質制限の麺が食べたい」という無茶なリクエストに答えて作ってくださいました(^_^;)
最初にできたのが「糖質制限パスタ」で、その次は「糖質制限うどん」、昨年の年末に「年越しそばをどうぞ」とわざわざ作ってくれたのが、「糖質制限そば粉入り麺」です。
どれもお店では食べられたのですが、糖質制限とは思えないくらい美味しいので、せっかくなら家でも食べたいと「商品化して販売すればいいのに」とせっついて、糖質制限ドットコムでの販売となりました。
この3種類の麺、どれも私がキッチリと血糖測定して完成したので、自信を持ってオススメできます(^O^)
糖尿人、メタボ人、ダイエッターの皆さん、食べて驚かれること待ちがないので、是非ともお試しあれ。
江部康二
以下、あらてつさんからのご案内です。
緊急告知です!
糖質制限食の第一人者、江部康二先生が行きつけにされているスペイン料理店 cafe jardin
そのcafe jardin で江部康二先生が食べておられる糖質制限麺が、ついに発売です!
cafe jardinの糖質制限麺シリーズは、江部康二先生御用達の糖質制限レストラン、cafe jardin の宮本マスターが、江部先生のリクエストを受けて開発した究極の糖質制限麺です。
専門店の本格手打生パスタを糖質制限で実現した、史上初の「糖質制限パスタ」、稲庭うどん風の細麺がたまらない、「糖質制限うどん」、本格蕎麦と変わらない美味しさの「そば粉入り麺」の3タイプ!
もちろん、そのどれもが江部康二先生ご自身が血糖測定を繰り返して完成!
ロクに血糖値も測らず、小麦粉に大豆を入れて「糖質制限」を名乗ってるそこらのパッチもんとは、ハッキリ言ってものが違います。
糖質制限食を実践される方に安心して食べて頂ける「糖質制限パスタ」「糖質制限うどん」「そば粉入り麺」です。
お求め&詳細はコチラから
↓ ↓ ↓
糖質制限パスタ
http://www.toushitsuseigen.com/shop/kon_t_pasta.html
糖質制限うどん・そば粉入り麺
http://www.toushitsuseigen.com/shop/kon_udon_soba.html
糖質制限食・ダイエット食の通信販売|糖質制限ドットコム
糖質制限ドットコムは、糖質制限食の第一人者、高雄病院、江部康二先生監修による糖質オフな食材を販売、糖質制限食に取り組む皆様をサポートします。
2013年05月28日 (火)
こんにちは。
女性のための糖質制限ハンドブック 江部康二 大柳珠美 洋泉社
が、2013年5月27日(月)刊行されました。
今回の本は、何といっても、女性のための、というのがミソです。
ダイエットは勿論、美容や美肌、妊娠糖尿病などの記述もあり女性におおいに役立つと思います。
是非、ご一読あれ。
江部康二
以下は、洋泉社「女性のための糖質制限ダイエットハンドブック」のおわりにです。
おわりに
糖質制限食は、日本では1999年から高雄病院で開始した新しい食事療法であり短期的には極めて有効ですが、長期的安全性と有効性のエビデンスはまだありません。
しいて言えば、私自身が糖尿病・メタボリックシンドローム・高血圧が発覚した2002年からずっとスーパー糖質制限食を続けているので、足かけ12年の生き証人ではあります。
2002年の時点で、身長167cm、体重67kgで、腹囲86cm、内臓脂肪CT127cm2 、高血圧などメタボの診断基準を全て満たしていましたが、半年のスーパー糖質制限食実践で、10kgの減量に成功して57kgとなり、全ての検査データが正常値となりました。
その後2013年現在まで、コントロール優をキープしています。さて進化の過程を考えると、農耕以前の人類は、穀物摂取はなくて、狩猟・採集が生業です。すなわち人類のご先祖は糖質制限食を実践しながら、突然変異を繰り返して消化管・栄養・生理・代謝システムを完成させたのです。
その意味では糖質制限食は人類本来の食事、いわば人類の健康食なので安全性も高いと言えます。全身の血流・代謝がよくなるので、様々な生活習慣病改善は勿論のこと、女性には嬉しい美容効果も期待できます。
米国糖尿病学会、英国糖尿病学会でも選択肢の一つとして、スエーデン社会庁では糖尿病と肥満の治療食として公的に糖質制限食を認めています。
ところで、日本糖尿病学会が糖尿病患者さんや肥満患者さんに長らく推奨してきたカロリー制限食(高糖質食)にも、実は長期的安全性や有効性に対するエビデンスはありません。
そして論争の余地のない生理学的事実として、血糖値を上げるのは3大栄養素のうちで糖質だけであり、タンパク質・脂質は血糖値をあげません。また3大栄養素の中でインスリンを大量に分泌させるのは、糖質だけです。
このインスリン、実は二重三重の肥満ホルモンです。まずインスリンは血中の中性脂肪を分解して脂肪細胞内に取り込ませて、中性脂肪に合成して蓄えるので太りやすいのです。次にインスリンは脂肪細胞内の中性脂肪が分解されて血中に放出されるのをじゃまします。
さらにインスリンは上昇した血糖を筋肉細胞に取り込ませますが、余剰の血糖は脂肪細胞内に取り込ませて、中性脂肪に合成して蓄えます。女性の大敵「肥満」、ダイエットが上手くいかないとき、ほとんどの場合はインスリンが悪さをしているのです。結局、糖質の頻回・過剰摂取とそれによるインスリンの頻回・過剰分泌が肥満の元凶なのです。
しかしながらインスリンの名誉のために一言。人類の歴史において、農耕開始前の700万年間、インスリンの卓越した中性脂肪合成能力は飢餓に対する唯一のセーフティーネットである体脂肪に関して、極めて大きな役割を果たしていたことは忘れてはなりません。インスリンがせっせと中性脂肪を蓄えてくれたからこそ、人類のご先祖は生き延びてきたのです。その卓越した中性脂肪合成能力が、現代は結果としてあだ(肥満)となってしまったのです。
糖尿病に関して言えば、長年のカロリー制限食と薬物療法の結果、2010年の統計で糖尿病網膜症で失明する糖尿病患者が年間約3000人。糖尿病腎症で透析になる糖尿病患者が年間約1万6000人もあり、糖尿病壊疽(えそ)で下肢を切断せざるを得なくなった患者も後を絶ちません。
なぜこのような悲劇(糖尿病合併症)が起こるのでしょう。
それは、従来のカロリー制限食(高糖質食)だと、「食後高血糖」および、「平均血糖変動幅増大」という最大の酸化ストレスリスクが必ず生じるからなのです。
このように、カロリー制限食(高糖質食)で糖尿病合併症を防ぐことは極めて困難なのです。酸化ストレスは、動脈硬化や老化やがん、パーキンソン病やアルツハイマー病や認知症にも深く関わっています。糖質制限食なら、酸化ストレスを防げるので、上述の疾患や様々な生活習慣病の予防が期待できるのです。
最後になりましたが、女性にとっておおいに関心のある妊娠糖尿病と糖質制限食に関してご教示頂いた、宗田マタニティークリニック院長、宗田哲男先生に深謝いたします。
2013年5月
高雄病院
江部康二
女性のための糖質制限ハンドブック 江部康二 大柳珠美 洋泉社
が、2013年5月27日(月)刊行されました。
今回の本は、何といっても、女性のための、というのがミソです。
ダイエットは勿論、美容や美肌、妊娠糖尿病などの記述もあり女性におおいに役立つと思います。
是非、ご一読あれ。
江部康二
以下は、洋泉社「女性のための糖質制限ダイエットハンドブック」のおわりにです。
おわりに
糖質制限食は、日本では1999年から高雄病院で開始した新しい食事療法であり短期的には極めて有効ですが、長期的安全性と有効性のエビデンスはまだありません。
しいて言えば、私自身が糖尿病・メタボリックシンドローム・高血圧が発覚した2002年からずっとスーパー糖質制限食を続けているので、足かけ12年の生き証人ではあります。
2002年の時点で、身長167cm、体重67kgで、腹囲86cm、内臓脂肪CT127cm2 、高血圧などメタボの診断基準を全て満たしていましたが、半年のスーパー糖質制限食実践で、10kgの減量に成功して57kgとなり、全ての検査データが正常値となりました。
その後2013年現在まで、コントロール優をキープしています。さて進化の過程を考えると、農耕以前の人類は、穀物摂取はなくて、狩猟・採集が生業です。すなわち人類のご先祖は糖質制限食を実践しながら、突然変異を繰り返して消化管・栄養・生理・代謝システムを完成させたのです。
その意味では糖質制限食は人類本来の食事、いわば人類の健康食なので安全性も高いと言えます。全身の血流・代謝がよくなるので、様々な生活習慣病改善は勿論のこと、女性には嬉しい美容効果も期待できます。
米国糖尿病学会、英国糖尿病学会でも選択肢の一つとして、スエーデン社会庁では糖尿病と肥満の治療食として公的に糖質制限食を認めています。
ところで、日本糖尿病学会が糖尿病患者さんや肥満患者さんに長らく推奨してきたカロリー制限食(高糖質食)にも、実は長期的安全性や有効性に対するエビデンスはありません。
そして論争の余地のない生理学的事実として、血糖値を上げるのは3大栄養素のうちで糖質だけであり、タンパク質・脂質は血糖値をあげません。また3大栄養素の中でインスリンを大量に分泌させるのは、糖質だけです。
このインスリン、実は二重三重の肥満ホルモンです。まずインスリンは血中の中性脂肪を分解して脂肪細胞内に取り込ませて、中性脂肪に合成して蓄えるので太りやすいのです。次にインスリンは脂肪細胞内の中性脂肪が分解されて血中に放出されるのをじゃまします。
さらにインスリンは上昇した血糖を筋肉細胞に取り込ませますが、余剰の血糖は脂肪細胞内に取り込ませて、中性脂肪に合成して蓄えます。女性の大敵「肥満」、ダイエットが上手くいかないとき、ほとんどの場合はインスリンが悪さをしているのです。結局、糖質の頻回・過剰摂取とそれによるインスリンの頻回・過剰分泌が肥満の元凶なのです。
しかしながらインスリンの名誉のために一言。人類の歴史において、農耕開始前の700万年間、インスリンの卓越した中性脂肪合成能力は飢餓に対する唯一のセーフティーネットである体脂肪に関して、極めて大きな役割を果たしていたことは忘れてはなりません。インスリンがせっせと中性脂肪を蓄えてくれたからこそ、人類のご先祖は生き延びてきたのです。その卓越した中性脂肪合成能力が、現代は結果としてあだ(肥満)となってしまったのです。
糖尿病に関して言えば、長年のカロリー制限食と薬物療法の結果、2010年の統計で糖尿病網膜症で失明する糖尿病患者が年間約3000人。糖尿病腎症で透析になる糖尿病患者が年間約1万6000人もあり、糖尿病壊疽(えそ)で下肢を切断せざるを得なくなった患者も後を絶ちません。
なぜこのような悲劇(糖尿病合併症)が起こるのでしょう。
それは、従来のカロリー制限食(高糖質食)だと、「食後高血糖」および、「平均血糖変動幅増大」という最大の酸化ストレスリスクが必ず生じるからなのです。
このように、カロリー制限食(高糖質食)で糖尿病合併症を防ぐことは極めて困難なのです。酸化ストレスは、動脈硬化や老化やがん、パーキンソン病やアルツハイマー病や認知症にも深く関わっています。糖質制限食なら、酸化ストレスを防げるので、上述の疾患や様々な生活習慣病の予防が期待できるのです。
最後になりましたが、女性にとっておおいに関心のある妊娠糖尿病と糖質制限食に関してご教示頂いた、宗田マタニティークリニック院長、宗田哲男先生に深謝いたします。
2013年5月
高雄病院
江部康二
2013年05月27日 (月)
こんにちは
2013年5月、6月 講演、講座ご案内です。
1)
朝日カルチャーセンター新宿教室・講座
対象:一般
日時:2013年5月29日(水)午後13:30~15:00。
場所:朝日カルチャー新宿
演題:「糖質制限食は人類の健康食」75分講演+15分質疑応答
講師:江部康二
お問い合わせ:03-3344-1941
2)
静岡県中部内科医会学術講演会
対象:医師
日時:2013年5月31日(金)19:30~20:30
会場:ホテルセンチュリー静岡 5F センチュリールーム
演題:糖質制限食の有効性と安全性
-糖尿病・動脈硬化・癌・生活習慣病と糖質制限食-
講師:江部康二
お問い合わせ:静岡県中部内科医会事務局、電話:054-245-6136
3)
島根県保険医協会 日常診療研究会
対象:医師
日時:2013年6月2日(日)午前10:30~12:00
会場:ホテル宍道湖
演題:糖質制限食の有効性と安全性
-糖尿病・動脈硬化・癌・生活習慣病と糖質制限食-
講師:江部康二
お問い合わせ:島根県保険医協会、電話:0852-25-6250
事前の申し込みが必要
4)
朝日カルチャーセンター名古屋教室・講座
対象:一般
日時:2013年6月16日(日) 14:00~15:30 ※開場は13:30
会場:ウインクあいち(愛知県産業労働センター 中村区名駅4-4、10階1002室)
演題:「糖質制限食による糖尿病の解決」75分講演+15分質疑応答
講師:江部康二
お申し込み、お問い合わせ:℡ 052-249-5553(朝日カルチャーセンター名古屋)
5)
朝日カルチャーセンター立川教室
対象:一般
日時:6月29日(土)13:00~15:00
会場:朝日カルチャーセンター立川 ルミネ立川 駅に隣接
演題:生活習慣病と糖質制限食 -糖尿病・動脈硬化・がん-
講師:江部康二
お申し込み、お問い合わせ:Tel 042-527-6511
2013年5月、6月 講演、講座ご案内です。
1)
朝日カルチャーセンター新宿教室・講座
対象:一般
日時:2013年5月29日(水)午後13:30~15:00。
場所:朝日カルチャー新宿
演題:「糖質制限食は人類の健康食」75分講演+15分質疑応答
講師:江部康二
お問い合わせ:03-3344-1941
2)
静岡県中部内科医会学術講演会
対象:医師
日時:2013年5月31日(金)19:30~20:30
会場:ホテルセンチュリー静岡 5F センチュリールーム
演題:糖質制限食の有効性と安全性
-糖尿病・動脈硬化・癌・生活習慣病と糖質制限食-
講師:江部康二
お問い合わせ:静岡県中部内科医会事務局、電話:054-245-6136
3)
島根県保険医協会 日常診療研究会
対象:医師
日時:2013年6月2日(日)午前10:30~12:00
会場:ホテル宍道湖
演題:糖質制限食の有効性と安全性
-糖尿病・動脈硬化・癌・生活習慣病と糖質制限食-
講師:江部康二
お問い合わせ:島根県保険医協会、電話:0852-25-6250
事前の申し込みが必要
4)
朝日カルチャーセンター名古屋教室・講座
対象:一般
日時:2013年6月16日(日) 14:00~15:30 ※開場は13:30
会場:ウインクあいち(愛知県産業労働センター 中村区名駅4-4、10階1002室)
演題:「糖質制限食による糖尿病の解決」75分講演+15分質疑応答
講師:江部康二
お申し込み、お問い合わせ:℡ 052-249-5553(朝日カルチャーセンター名古屋)
5)
朝日カルチャーセンター立川教室
対象:一般
日時:6月29日(土)13:00~15:00
会場:朝日カルチャーセンター立川 ルミネ立川 駅に隣接
演題:生活習慣病と糖質制限食 -糖尿病・動脈硬化・がん-
講師:江部康二
お申し込み、お問い合わせ:Tel 042-527-6511
2013年05月26日 (日)
こんばんは。
HbA1c(NGSP値)から平均血糖値を知る計算式を、ジョスリン糖尿病センターの日本語のサイトで発見しました。
便利なので紹介します。
推定平均血糖値(mg/dl)=28.7×HbA1c(%、NGSP)-46.7
です。
2007年のアメリカ糖尿病学会(ADA)で、HbA1cを反映するのに最適な方法として推定平均血糖値 (eAG)が推奨されました。
江部康二
☆☆☆
以下、ジョスリン糖尿病センターの日本語のサイトです。
http://www.aadi.joslin.org/ja/diabetes-news/new-estimated-average-glucose-eag-predicts-a1c-more-precisely
Asian American Diabetes Initiative
Joslin Diabetes Center
新しい推定平均血糖値(eAG)はより正確にA1c値を反映します
September 02, 2009
2007年のアメリカ糖尿病学会(ADA)にて、A1Cを反映するのに最適な方法として推定平均血糖値 (eAG)が推奨されました。
従来はHbA1cと表記されますが、ここでは省略語としてA1Cを用います。A1Cは、赤血球の血色素であるタンパク質のヘモグロビンにブドウ糖が不可逆的に付いたものです(糖化ヘモグロビン)。
A1Cは、測定時の食事に影響受けることなく、過去 8-12 週の血糖値を反映する検査値として、1970 年代に見出されました。一般に、A1C値が7%未満であれば、糖尿病のコントロールが良いとされています。
また、A1Cの目標値に向けての厳密な治療がされることで、糖尿病合併症の発症・進展を防ぐことができると考えられています。平均血糖値(AG)は、A1Cの関連が報告されており、糖尿病患者さんにとって、%で示されるA1Cより分かりやすい実用的な日々の目標値として適していると考えられます。
A1c-Derived Average Glucose(ADAG) studyでは、世界の10ヶ所のセンターにて、507人の被験者に、少なくとも2日間の持続的血糖モニタリング(CGM)を4回、更に、1日7回(食前後、就寝前)の自己血糖測定を週3日施行した平均血糖値(AG)を算出し、A1Cとの比較検討がなされました。☆この結果、AGとHbA1cには密な相関が見出されています。
eAG mg/dl = 28.7 x A1C – 46.7 (R2 = 0.84, P < 0.0001)
この式を用いて、A1Cから推定平均血糖値(eAG)が算出されます。
今のところ、 eAGの使用はまだ標準化されていませんが、A1Cと関連している現在最も適した目標値として推奨されています。
出典:
The Diabetes Educator, August 2009.
Diabetes Care August 2008 vol. 31 no. 8 1473-1478.
Joslin Diabetes Center, 1 Joslin Place, Rm 382A, Boston, MA 02215, USA
Phone: 617-226-5815 Fax: 617-732-2607 Email: aadi@joslin.harvard.edu
HbA1c(NGSP値)から平均血糖値を知る計算式を、ジョスリン糖尿病センターの日本語のサイトで発見しました。
便利なので紹介します。
推定平均血糖値(mg/dl)=28.7×HbA1c(%、NGSP)-46.7
です。
2007年のアメリカ糖尿病学会(ADA)で、HbA1cを反映するのに最適な方法として推定平均血糖値 (eAG)が推奨されました。
江部康二
☆☆☆
以下、ジョスリン糖尿病センターの日本語のサイトです。
http://www.aadi.joslin.org/ja/diabetes-news/new-estimated-average-glucose-eag-predicts-a1c-more-precisely
Asian American Diabetes Initiative
Joslin Diabetes Center
新しい推定平均血糖値(eAG)はより正確にA1c値を反映します
September 02, 2009
2007年のアメリカ糖尿病学会(ADA)にて、A1Cを反映するのに最適な方法として推定平均血糖値 (eAG)が推奨されました。
従来はHbA1cと表記されますが、ここでは省略語としてA1Cを用います。A1Cは、赤血球の血色素であるタンパク質のヘモグロビンにブドウ糖が不可逆的に付いたものです(糖化ヘモグロビン)。
A1Cは、測定時の食事に影響受けることなく、過去 8-12 週の血糖値を反映する検査値として、1970 年代に見出されました。一般に、A1C値が7%未満であれば、糖尿病のコントロールが良いとされています。
また、A1Cの目標値に向けての厳密な治療がされることで、糖尿病合併症の発症・進展を防ぐことができると考えられています。平均血糖値(AG)は、A1Cの関連が報告されており、糖尿病患者さんにとって、%で示されるA1Cより分かりやすい実用的な日々の目標値として適していると考えられます。
A1c-Derived Average Glucose(ADAG) studyでは、世界の10ヶ所のセンターにて、507人の被験者に、少なくとも2日間の持続的血糖モニタリング(CGM)を4回、更に、1日7回(食前後、就寝前)の自己血糖測定を週3日施行した平均血糖値(AG)を算出し、A1Cとの比較検討がなされました。☆この結果、AGとHbA1cには密な相関が見出されています。
eAG mg/dl = 28.7 x A1C – 46.7 (R2 = 0.84, P < 0.0001)
この式を用いて、A1Cから推定平均血糖値(eAG)が算出されます。
今のところ、 eAGの使用はまだ標準化されていませんが、A1Cと関連している現在最も適した目標値として推奨されています。
出典:
The Diabetes Educator, August 2009.
Diabetes Care August 2008 vol. 31 no. 8 1473-1478.
Joslin Diabetes Center, 1 Joslin Place, Rm 382A, Boston, MA 02215, USA
Phone: 617-226-5815 Fax: 617-732-2607 Email: aadi@joslin.harvard.edu
2013年05月25日 (土)
こんばんは。
精神科医師Aさんから
「沖縄県民の栄養・平成18年度県民健康・栄養調査成績の概要」
に関してコメントをいただきました。
精神科医師Aさん、ありがとうございます。
精神科医師Aさんのご指摘のように、沖縄県民は、全国平均より脂肪摂取比率が多く肥満傾向にあります。
しかし糖尿病患者は、全国平均より少ないです。
そうすると、少なくとも沖縄では、脂質摂取比率の増加が糖尿病にはつながっていないですね。
また、脂質摂取比率が全国平均より多い沖縄県民が、高血圧・高脂血症も全国平均より少ないのも興味深いです。
ともあれ、脂質摂取が増加して、「糖尿病・高血圧・高脂血症」が増加したという従来の定説は、少なくとも沖縄では外れですね。
この調査、糖質とタンパク質の摂取比率が記載してないのが残念です。
糖質制限なら、脂質・タンパク質をしっかり食べてもまず肥満しないのですが、「糖質+脂質」は太ります。
沖縄県民の糖質摂取比率がどの程度か、是非知りたいところです。
江部康二
『13/05/22 精神科医師A
沖縄県民の栄養
平成18年度県民健康・栄養調査成績の概要
http://www.kenko-okinawa21.jp/kankobutu/eiyo/H18gaiyou/index.htm
P14
1. エネルギー摂取量及びエネルギー比率
エネルギー摂取量の平均値は、男女共に全国をやや下回っている。一方で、脂肪からのエネルギー摂取は、30%以上の者の割合が男性で3割、女性で約4割と、ともに全国平均を1割上回っている
http://www.kenko-okinawa21.jp/kankobutu/eiyo/H18gaiyou/pege014.htm
脂肪エネルギー比率が25%以上の者の割合は男59.9%、女64.5%である
P19
1. BMIと腹囲計測による肥満者の状況(40歳以上)
「BMI25以上かつ腹囲85cm(90cm)以上」に該当する肥満者の割合は、男性の40~60歳代が約4割で、全国の約3割を上回っている。女性も全年齢階級で全国を上回り、年齢ごと高くなっている。
http://www.kenko-okinawa21.jp/kankobutu/eiyo/H18gaiyou/pege019.htm
P26
表5 糖尿病予備軍・有病者の状況(40歳以上)
40歳以上(総数)の糖尿病有病者は、沖縄県5.2%, 全国5.6%
http://www.kenko-okinawa21.jp/kankobutu/eiyo/H18gaiyou/pege026.htm
P27
図22 糖尿病予備群・有病者の状況(40歳以上)
ほとんどの年齢で、沖縄は全国平均より少ない
http://www.kenko-okinawa21.jp/kankobutu/eiyo/H18gaiyou/pege027.htm
このように、沖縄県民は全国平均より、脂肪摂取が多く肥満傾向にあるが、糖尿病は少ない。したがって、脂質摂取の増加が糖尿病につながるとは考えにくい。こんなことは、栄養科学生でも、簡単にわかる事である。』
『13/05/24 精神科医師A
沖縄県民の栄養(2)
高血圧症予備軍・有病者の状況(40歳以上)
http://www.kenko-okinawa21.jp/kankobutu/eiyo/H18gaiyou/page028.gif
---------沖縄---全国
高血圧症有病者--22.7%--26.8%
降圧剤服用者---26.6%--28.1%
高血圧症予備軍--14.7%--15.8%
脂質異常者の状況(40歳以上)
http://www.kenko-okinawa21.jp/kankobutu/eiyo/H18gaiyou/pege030.htm
高脂血有病者とコレステロール降下薬服用者の合計
沖縄=16.6%、全国=19.0%
【結論】沖縄県民は、全国平均と比べると
1) 多いもの=脂質摂取量、肥満
2) 少ないもの=糖尿病、高血圧、高脂血症】』
精神科医師Aさんから
「沖縄県民の栄養・平成18年度県民健康・栄養調査成績の概要」
に関してコメントをいただきました。
精神科医師Aさん、ありがとうございます。
精神科医師Aさんのご指摘のように、沖縄県民は、全国平均より脂肪摂取比率が多く肥満傾向にあります。
しかし糖尿病患者は、全国平均より少ないです。
そうすると、少なくとも沖縄では、脂質摂取比率の増加が糖尿病にはつながっていないですね。
また、脂質摂取比率が全国平均より多い沖縄県民が、高血圧・高脂血症も全国平均より少ないのも興味深いです。
ともあれ、脂質摂取が増加して、「糖尿病・高血圧・高脂血症」が増加したという従来の定説は、少なくとも沖縄では外れですね。
この調査、糖質とタンパク質の摂取比率が記載してないのが残念です。
糖質制限なら、脂質・タンパク質をしっかり食べてもまず肥満しないのですが、「糖質+脂質」は太ります。
沖縄県民の糖質摂取比率がどの程度か、是非知りたいところです。
江部康二
『13/05/22 精神科医師A
沖縄県民の栄養
平成18年度県民健康・栄養調査成績の概要
http://www.kenko-okinawa21.jp/kankobutu/eiyo/H18gaiyou/index.htm
P14
1. エネルギー摂取量及びエネルギー比率
エネルギー摂取量の平均値は、男女共に全国をやや下回っている。一方で、脂肪からのエネルギー摂取は、30%以上の者の割合が男性で3割、女性で約4割と、ともに全国平均を1割上回っている
http://www.kenko-okinawa21.jp/kankobutu/eiyo/H18gaiyou/pege014.htm
脂肪エネルギー比率が25%以上の者の割合は男59.9%、女64.5%である
P19
1. BMIと腹囲計測による肥満者の状況(40歳以上)
「BMI25以上かつ腹囲85cm(90cm)以上」に該当する肥満者の割合は、男性の40~60歳代が約4割で、全国の約3割を上回っている。女性も全年齢階級で全国を上回り、年齢ごと高くなっている。
http://www.kenko-okinawa21.jp/kankobutu/eiyo/H18gaiyou/pege019.htm
P26
表5 糖尿病予備軍・有病者の状況(40歳以上)
40歳以上(総数)の糖尿病有病者は、沖縄県5.2%, 全国5.6%
http://www.kenko-okinawa21.jp/kankobutu/eiyo/H18gaiyou/pege026.htm
P27
図22 糖尿病予備群・有病者の状況(40歳以上)
ほとんどの年齢で、沖縄は全国平均より少ない
http://www.kenko-okinawa21.jp/kankobutu/eiyo/H18gaiyou/pege027.htm
このように、沖縄県民は全国平均より、脂肪摂取が多く肥満傾向にあるが、糖尿病は少ない。したがって、脂質摂取の増加が糖尿病につながるとは考えにくい。こんなことは、栄養科学生でも、簡単にわかる事である。』
『13/05/24 精神科医師A
沖縄県民の栄養(2)
高血圧症予備軍・有病者の状況(40歳以上)
http://www.kenko-okinawa21.jp/kankobutu/eiyo/H18gaiyou/page028.gif
---------沖縄---全国
高血圧症有病者--22.7%--26.8%
降圧剤服用者---26.6%--28.1%
高血圧症予備軍--14.7%--15.8%
脂質異常者の状況(40歳以上)
http://www.kenko-okinawa21.jp/kankobutu/eiyo/H18gaiyou/pege030.htm
高脂血有病者とコレステロール降下薬服用者の合計
沖縄=16.6%、全国=19.0%
【結論】沖縄県民は、全国平均と比べると
1) 多いもの=脂質摂取量、肥満
2) 少ないもの=糖尿病、高血圧、高脂血症】』
2013年05月25日 (土)
おはようございます。
糖質制限食さんから
「過体重・肥満のヒトにおいて、ブドウではなく果糖を甘味料とした飲料が内蔵脂肪と脂質を増加させ、インスリン感受性を低下させる」
という題の論文(*)について、コメントをいただきました。
論文をネットで検索して、要約をざっと読んでみました。
エネルギー必要量の25%を、
ブドウ糖(グルコース)か果糖(フルクトース)を甘味料とした飲料から摂取させて、
10週間経過をみて比較したRCT研究論文です。
グルコースグループが男7人、女8人
フルクトースグループが男9人、女8人
「J Clin Invest.」は インパクトファクター結構高いです。
体重増加は両グループで不変。
内臓脂肪量は、果糖のグループで有意に増加。
空腹時中性脂肪は、ブドウ糖グループのみで約10%増加。
肝臓の新たな脂肪合成と食後の中性脂肪濃度AUCは果糖グループで有意に増加。
空腹時apoB、 LDL、小粒子LDL、酸化LDL、レムナント・・・は果糖グループのみで有意に増加。
それに加えて、果糖グループでは、空腹時血糖値、空腹時インスリン値が増加し、インスリン感受性が低下したがグルコースグループではそれが無かった。
これらのデータにより、過体重・肥満の成人において、食物中の果糖は明確に肝臓の脂肪合成を増加させ、脂質異常症を生じ、インスリン感受性を低下させ、内臓脂肪を増加させる。
エネルギー必要量の25%を、果糖やブドウ糖の飲料から摂取すること事態が、日本人の感覚ではとんでもないのですが、米国では普通なのでしょうね。
日本でもペットボトルを持ち歩いてがぶ飲みしている青少年だと、米国レベルになるかもしれません。
ともあれ、普通に果物を適量食べると、その中に果糖も含まれていますが、そのていどは問題ないと思います。
『液体の果糖を清涼飲料水から大量に摂取』という、食習慣が極めて良くないということだと思います。
江部康二
(*)
糖質制限食さんにコメントいただいた論文の要約が
以下です。
http://www.jci.org/articles/view/37385
J Clin Invest. 2009;119(5):1322–1334. doi:10.1172/JCI37385.
Consuming fructose-sweetened, not glucose-sweetened, beverages increases visceral adiposity and lipids and decreases insulin sensitivity in overweight/obese humans
Kimber L. et all
Studies in animals have documented that, compared with glucose, dietary fructose induces dyslipidemia and insulin resistance. To assess the relative effects of these dietary sugars during sustained consumption in humans, overweight and obese subjects consumed glucose- or fructose-sweetened beverages providing 25% of energy requirements for 10 weeks. Although both groups exhibited similar weight gain during the intervention, visceral adipose volume was significantly increased only in subjects consuming fructose. Fasting plasma triglyceride concentrations increased by approximately 10% during 10 weeks of glucose consumption but not after fructose consumption. In contrast, hepatic de novo lipogenesis (DNL) and the 23-hour postprandial triglyceride AUC were increased specifically during fructose consumption. Similarly, markers of altered lipid metabolism and lipoprotein remodeling, including fasting apoB, LDL, small dense LDL, oxidized LDL, and postprandial concentrations of remnant-like particle–triglyceride and –cholesterol significantly increased during fructose but not glucose consumption. In addition, fasting plasma glucose and insulin levels increased and insulin sensitivity decreased in subjects consuming fructose but not in those consuming glucose. These data suggest that dietary fructose specifically increases DNL, promotes dyslipidemia, decreases insulin sensitivity, and increases visceral adiposity in overweight/obese adults.
糖質制限食さんから
「過体重・肥満のヒトにおいて、ブドウではなく果糖を甘味料とした飲料が内蔵脂肪と脂質を増加させ、インスリン感受性を低下させる」
という題の論文(*)について、コメントをいただきました。
論文をネットで検索して、要約をざっと読んでみました。
エネルギー必要量の25%を、
ブドウ糖(グルコース)か果糖(フルクトース)を甘味料とした飲料から摂取させて、
10週間経過をみて比較したRCT研究論文です。
グルコースグループが男7人、女8人
フルクトースグループが男9人、女8人
「J Clin Invest.」は インパクトファクター結構高いです。
体重増加は両グループで不変。
内臓脂肪量は、果糖のグループで有意に増加。
空腹時中性脂肪は、ブドウ糖グループのみで約10%増加。
肝臓の新たな脂肪合成と食後の中性脂肪濃度AUCは果糖グループで有意に増加。
空腹時apoB、 LDL、小粒子LDL、酸化LDL、レムナント・・・は果糖グループのみで有意に増加。
それに加えて、果糖グループでは、空腹時血糖値、空腹時インスリン値が増加し、インスリン感受性が低下したがグルコースグループではそれが無かった。
これらのデータにより、過体重・肥満の成人において、食物中の果糖は明確に肝臓の脂肪合成を増加させ、脂質異常症を生じ、インスリン感受性を低下させ、内臓脂肪を増加させる。
エネルギー必要量の25%を、果糖やブドウ糖の飲料から摂取すること事態が、日本人の感覚ではとんでもないのですが、米国では普通なのでしょうね。
日本でもペットボトルを持ち歩いてがぶ飲みしている青少年だと、米国レベルになるかもしれません。
ともあれ、普通に果物を適量食べると、その中に果糖も含まれていますが、そのていどは問題ないと思います。
『液体の果糖を清涼飲料水から大量に摂取』という、食習慣が極めて良くないということだと思います。
江部康二
(*)
糖質制限食さんにコメントいただいた論文の要約が
以下です。
http://www.jci.org/articles/view/37385
J Clin Invest. 2009;119(5):1322–1334. doi:10.1172/JCI37385.
Consuming fructose-sweetened, not glucose-sweetened, beverages increases visceral adiposity and lipids and decreases insulin sensitivity in overweight/obese humans
Kimber L. et all
Studies in animals have documented that, compared with glucose, dietary fructose induces dyslipidemia and insulin resistance. To assess the relative effects of these dietary sugars during sustained consumption in humans, overweight and obese subjects consumed glucose- or fructose-sweetened beverages providing 25% of energy requirements for 10 weeks. Although both groups exhibited similar weight gain during the intervention, visceral adipose volume was significantly increased only in subjects consuming fructose. Fasting plasma triglyceride concentrations increased by approximately 10% during 10 weeks of glucose consumption but not after fructose consumption. In contrast, hepatic de novo lipogenesis (DNL) and the 23-hour postprandial triglyceride AUC were increased specifically during fructose consumption. Similarly, markers of altered lipid metabolism and lipoprotein remodeling, including fasting apoB, LDL, small dense LDL, oxidized LDL, and postprandial concentrations of remnant-like particle–triglyceride and –cholesterol significantly increased during fructose but not glucose consumption. In addition, fasting plasma glucose and insulin levels increased and insulin sensitivity decreased in subjects consuming fructose but not in those consuming glucose. These data suggest that dietary fructose specifically increases DNL, promotes dyslipidemia, decreases insulin sensitivity, and increases visceral adiposity in overweight/obese adults.
2013年05月24日 (金)
おはようございます。
先日、あらてつさんの糖質制限ドットコムに、オリーブオイルが入荷したと紹介しました。
私も早速食べてみました。
過去二回輸入してそれぞれ味が違いましたが、今回のオリーブオイルは濃いですね。
おいしい糖質制限パンにつけて食べたのですが、口に含むとオリーブの香りが広がり、独特の辛味があとからきます。
この“辛味”が本物のエクストラヴァージンオリーブオイルの証拠だそうで、確かにスーパーで売ってるエクストラヴァージンオリーブオイルには、こんな辛味はありません。
オリーブオイルに関しては、裏話がいっぱいあり、正直スーパーで買うのが怖くなりましたが、このモリドルオリーブオイルなら、京都で5本、いや、アジアで5本の指に入るくらい「ウルサイ男」あらてつが、わざわざスペインまで行ってオリーブの生産者の方や製造工場まで見てきたので、品質は間違いないでしょう(^^)
今回の円安で仕入れ値と輸送費がかなり高くついたけど、価格は据え置きさせて頂きますと「漢」を見せてくれているので、糖質制限食実践中の糖尿人、メタボ人の皆さん、是非、お試しあれ。
以下、あらてつさんからの案内です。
江部康二
スペイン産エクストラヴァージンオリーブオイル モリドルオリーブオイル、入荷致しました。
3月に今年の初搾りを輸入して、お陰様で早々に売り切れとなりました。
今回は、今年の通常のエクストラヴァージンオリーブオイルとなりますが、初搾りに負けないくらいフルーティーで美味しい出来上がりとなっています。
昨年のスペイン出張で、オリーブ畑とオリーブ工場を見学してきましたが、いやはや、ほんまに手間暇かけて愛情注いでオリーブオイルを作っておられるのが、よ〜くわかりました。
そりゃ機械は使っていますが、オリーブの収穫からオイルの製造・瓶詰めまで、行程がほとんど手作業に近いんですよね。
正直、「ここまで手かけてんねや!」と驚きましたもん。
あとね、オリーブ畑で生産農家の方とお話させて頂いた際に、
「うちでは化学肥料や農薬は一切使っていない。この栽培方法で州からメダルをもらったんだ。」
と誇らしげに語っておられましたし、
モリドルオリーブオイルの方は
「このオイルは、私の子どものようなものです。」
と仰ってましてね、なるほど、モリドルオリーブオイルは、この方たちが作っているから美味しんだ、このオイルの販売を決めた私の目に狂いはなかったと、思いっきり自画自賛しました(笑)
まあ、冗談さておき、
「江部康二先生はオリーブオイルを推奨されてるけど、正直どれを選んでいいのかわからない」
や
「よく店でエクストラヴァージンオリーブオイルって書いてあるけど、ほんまなんか?」
とお悩みや疑問のお声を頂戴します。
そんなお悩みの皆様に、本場スペインから直輸入、少量生産のエクストラヴァージンオリーブオイル、モリドルオリーブオイル、あらてつが全身全霊をもってお勧め致します。
モリドル社のパトリシアさんからのメッセージを紹介します。
モリ・ドルのエクストラバージン・オリーブオイル
モリ・ドルは、私たちの地域の人々や農作業員が、黄金の液体とも呼ばれるエクストラバージン・オリーブオイルを抽出するために、一年を通じてその大地に施してきた入念な作業と手入れの結晶です。
オイル百年の伝統のあるシウラナ地方(スペイン北東部、カタルーニャ地方)では、最高のシェフや料理批評家から最も高い評価を受けている、アルベキナ種と言うオリーブオイル生産用の品種のみを使用しています。
モリ・ドルのオリーブは、木から直接採取し、フライス(オリーブを碾く作業)は、果実の自然な特性を保持するため、冷温で行われます。その優れた特性と官能特性をそのまま維持するために、モリ・ドルは、フィルタリングされていないエクストラバージン・オリーブオイルとなっています。
この製法によって密度、香り、ボディが保たれている、という、極めて例外的ともいえる評価を受けています。瓶の底に堆積物が沈降することがありますが、健康上全く無害であり、自然由来のものであることの証拠でもあります。
つまり、これは100%純粋な天然オリーブ果汁なのです。
オリーブオイルには、多くの種類と品種があります。しかしその中でも、酸性度を1°未満に保持したものだけが、エクストラバージンと呼ばれる最高ランクのカテゴリとして(EEC規則1513/2001による)最も高い評価を得ることができます。私たちは、モリ·ドルが酸性度を0.3°に抑えてこのカテゴリに入っていることを、誇りに思っています。
オリーブそのものの持つ天然成分によって、このオイルが、抗酸化成分やポリフェノール性化合物を豊富に含んでいるため、酸化を抑えたり、体の諸器官に非常に有益な効果をもたらしたりするということも、忘れてはいけません。
その複雑な香りと味わいは、料理のうま味を引き立たせることができます。フルーティーかつ丸みのある味わいがあり、収斂性が低く、バナナ、イチゴ、リンゴ、クルミ、アーモンドやアーティチョークの熟したような非常にバランスのとれた香りがします。トマトを思わせる懐かしい趣を鼻腔に感じます。そして、非常に表現力のある、すっきりとしたナッツのような後味がします。
料理に使えば、味に力を与え、個性を引き立たせます。生鮮食品(パン、サラダ、野菜など)に使用すれば、より一層の官能特性を感じることができます。オイルを加熱して使用する際も、食品がカリっとした状態で形よく保持し、オイルに含まれている脂肪酸と抗酸化物質が食品に回って安定し、ボリュームが増すことから、高温にもよく対応すると言えます。
これらすべての特性のおかげで、モリ・ドルは、最高レベルのエクストラバージン・オリーブオイルであると同時に、健康的でよく知られている地中海料理を作る際に欠かせない食品の一つとして、認められるようになりました。

さて、まだお試し頂いてない方で、買う前に食べてみたいなと思われた方は、江部康二先生行きつけの糖質制限なスペイン料理屋さん カフェ・ハルディンでモリドルオリーブオイルを使った料理を出していただけますので、糖質制限なスペイン料理と共に味わって頂ければと思います。
江部康二先生と宮本マスター

カフェハルディン
http://www008.upp.so-net.ne.jp/cafejardin/
京都市右京区鳴滝本町77
TEL:075(464)8850
火曜定休日
※糖質制限食ご希望の方は、お電話で「糖質制限で」とお伝え頂けると嬉しいです。
ではでは、本場スペインから直輸入、少量生産のエクストラヴァージンオリーブオイル、モリドルオリーブオイルの詳細&お求めはこちらからどうぞ
↓ ↓ ↓
モリドル オリーブオイル
http://www.toushitsuseigen.com/shop/etc_oliveoil.html
ご注文、お待ちしております♪
先日、あらてつさんの糖質制限ドットコムに、オリーブオイルが入荷したと紹介しました。
私も早速食べてみました。
過去二回輸入してそれぞれ味が違いましたが、今回のオリーブオイルは濃いですね。
おいしい糖質制限パンにつけて食べたのですが、口に含むとオリーブの香りが広がり、独特の辛味があとからきます。
この“辛味”が本物のエクストラヴァージンオリーブオイルの証拠だそうで、確かにスーパーで売ってるエクストラヴァージンオリーブオイルには、こんな辛味はありません。
オリーブオイルに関しては、裏話がいっぱいあり、正直スーパーで買うのが怖くなりましたが、このモリドルオリーブオイルなら、京都で5本、いや、アジアで5本の指に入るくらい「ウルサイ男」あらてつが、わざわざスペインまで行ってオリーブの生産者の方や製造工場まで見てきたので、品質は間違いないでしょう(^^)
今回の円安で仕入れ値と輸送費がかなり高くついたけど、価格は据え置きさせて頂きますと「漢」を見せてくれているので、糖質制限食実践中の糖尿人、メタボ人の皆さん、是非、お試しあれ。
以下、あらてつさんからの案内です。
江部康二
スペイン産エクストラヴァージンオリーブオイル モリドルオリーブオイル、入荷致しました。
3月に今年の初搾りを輸入して、お陰様で早々に売り切れとなりました。
今回は、今年の通常のエクストラヴァージンオリーブオイルとなりますが、初搾りに負けないくらいフルーティーで美味しい出来上がりとなっています。
昨年のスペイン出張で、オリーブ畑とオリーブ工場を見学してきましたが、いやはや、ほんまに手間暇かけて愛情注いでオリーブオイルを作っておられるのが、よ〜くわかりました。
そりゃ機械は使っていますが、オリーブの収穫からオイルの製造・瓶詰めまで、行程がほとんど手作業に近いんですよね。
正直、「ここまで手かけてんねや!」と驚きましたもん。
あとね、オリーブ畑で生産農家の方とお話させて頂いた際に、
「うちでは化学肥料や農薬は一切使っていない。この栽培方法で州からメダルをもらったんだ。」
と誇らしげに語っておられましたし、
モリドルオリーブオイルの方は
「このオイルは、私の子どものようなものです。」
と仰ってましてね、なるほど、モリドルオリーブオイルは、この方たちが作っているから美味しんだ、このオイルの販売を決めた私の目に狂いはなかったと、思いっきり自画自賛しました(笑)
まあ、冗談さておき、
「江部康二先生はオリーブオイルを推奨されてるけど、正直どれを選んでいいのかわからない」
や
「よく店でエクストラヴァージンオリーブオイルって書いてあるけど、ほんまなんか?」
とお悩みや疑問のお声を頂戴します。
そんなお悩みの皆様に、本場スペインから直輸入、少量生産のエクストラヴァージンオリーブオイル、モリドルオリーブオイル、あらてつが全身全霊をもってお勧め致します。
モリドル社のパトリシアさんからのメッセージを紹介します。
モリ・ドルのエクストラバージン・オリーブオイル
モリ・ドルは、私たちの地域の人々や農作業員が、黄金の液体とも呼ばれるエクストラバージン・オリーブオイルを抽出するために、一年を通じてその大地に施してきた入念な作業と手入れの結晶です。
オイル百年の伝統のあるシウラナ地方(スペイン北東部、カタルーニャ地方)では、最高のシェフや料理批評家から最も高い評価を受けている、アルベキナ種と言うオリーブオイル生産用の品種のみを使用しています。
モリ・ドルのオリーブは、木から直接採取し、フライス(オリーブを碾く作業)は、果実の自然な特性を保持するため、冷温で行われます。その優れた特性と官能特性をそのまま維持するために、モリ・ドルは、フィルタリングされていないエクストラバージン・オリーブオイルとなっています。
この製法によって密度、香り、ボディが保たれている、という、極めて例外的ともいえる評価を受けています。瓶の底に堆積物が沈降することがありますが、健康上全く無害であり、自然由来のものであることの証拠でもあります。
つまり、これは100%純粋な天然オリーブ果汁なのです。
オリーブオイルには、多くの種類と品種があります。しかしその中でも、酸性度を1°未満に保持したものだけが、エクストラバージンと呼ばれる最高ランクのカテゴリとして(EEC規則1513/2001による)最も高い評価を得ることができます。私たちは、モリ·ドルが酸性度を0.3°に抑えてこのカテゴリに入っていることを、誇りに思っています。
オリーブそのものの持つ天然成分によって、このオイルが、抗酸化成分やポリフェノール性化合物を豊富に含んでいるため、酸化を抑えたり、体の諸器官に非常に有益な効果をもたらしたりするということも、忘れてはいけません。
その複雑な香りと味わいは、料理のうま味を引き立たせることができます。フルーティーかつ丸みのある味わいがあり、収斂性が低く、バナナ、イチゴ、リンゴ、クルミ、アーモンドやアーティチョークの熟したような非常にバランスのとれた香りがします。トマトを思わせる懐かしい趣を鼻腔に感じます。そして、非常に表現力のある、すっきりとしたナッツのような後味がします。
料理に使えば、味に力を与え、個性を引き立たせます。生鮮食品(パン、サラダ、野菜など)に使用すれば、より一層の官能特性を感じることができます。オイルを加熱して使用する際も、食品がカリっとした状態で形よく保持し、オイルに含まれている脂肪酸と抗酸化物質が食品に回って安定し、ボリュームが増すことから、高温にもよく対応すると言えます。
これらすべての特性のおかげで、モリ・ドルは、最高レベルのエクストラバージン・オリーブオイルであると同時に、健康的でよく知られている地中海料理を作る際に欠かせない食品の一つとして、認められるようになりました。

さて、まだお試し頂いてない方で、買う前に食べてみたいなと思われた方は、江部康二先生行きつけの糖質制限なスペイン料理屋さん カフェ・ハルディンでモリドルオリーブオイルを使った料理を出していただけますので、糖質制限なスペイン料理と共に味わって頂ければと思います。
江部康二先生と宮本マスター

カフェハルディン
http://www008.upp.so-net.ne.jp/cafejardin/
京都市右京区鳴滝本町77
TEL:075(464)8850
火曜定休日
※糖質制限食ご希望の方は、お電話で「糖質制限で」とお伝え頂けると嬉しいです。
ではでは、本場スペインから直輸入、少量生産のエクストラヴァージンオリーブオイル、モリドルオリーブオイルの詳細&お求めはこちらからどうぞ
↓ ↓ ↓
モリドル オリーブオイル
http://www.toushitsuseigen.com/shop/etc_oliveoil.html
ご注文、お待ちしております♪
糖質制限食・ダイエット食の通信販売|糖質制限ドットコム
糖質制限ドットコムは、糖質制限食の第一人者、高雄病院、江部康二先生監修による糖質オフな食材を販売、糖質制限食に取り組む皆様をサポートします。
2013年05月23日 (木)
おはようございます。
2013年5月、6月 講演、講座、シンポジウムのご案内です。
1)
朝日カルチャーセンター新宿教室・講座
対象:一般
日時:2013年5月29日(水)午後13:30~15:00。
場所:朝日カルチャー新宿
演題:「糖質制限食は人類の健康食」75分講演+15分質疑応答
講師:江部康二
お問い合わせ:03-3344-1941
2)
静岡県中部内科医会学術講演会
対象:医師
日時:2013年5月31日(金)19:30~20:30
会場:ホテルセンチュリー静岡 5F センチュリールーム
演題:糖質制限食の有効性と安全性
-糖尿病・動脈硬化・癌・生活習慣病と糖質制限食-
講師:江部康二
お問い合わせ:静岡県中部内科医会事務局、電話:054-245-6136
3)
島根県保険医協会 日常診療研究会
対象:医師
日時:2013年6月2日(日)午前10:30~12:00
会場:ホテル宍道湖
演題:糖質制限食の有効性と安全性
-糖尿病・動脈硬化・癌・生活習慣病と糖質制限食-
講師:江部康二
お問い合わせ:島根県保険医協会、電話:0852-25-6250
事前の申し込みが必要
4)
朝日カルチャーセンター名古屋教室・講座
対象:一般
日時:2013年6月16日(日) 14:00~15:30 ※開場は13:30
会場:ウインクあいち(愛知県産業労働センター 中村区名駅4-4、10階1002室)
演題:「糖質制限食による糖尿病の解決」75分講演+15分質疑応答
講師:江部康二
お申し込み、お問い合わせ:℡052-249-5553(朝日カルチャーセンター名古屋)
2013年5月、6月 講演、講座、シンポジウムのご案内です。
1)
朝日カルチャーセンター新宿教室・講座
対象:一般
日時:2013年5月29日(水)午後13:30~15:00。
場所:朝日カルチャー新宿
演題:「糖質制限食は人類の健康食」75分講演+15分質疑応答
講師:江部康二
お問い合わせ:03-3344-1941
2)
静岡県中部内科医会学術講演会
対象:医師
日時:2013年5月31日(金)19:30~20:30
会場:ホテルセンチュリー静岡 5F センチュリールーム
演題:糖質制限食の有効性と安全性
-糖尿病・動脈硬化・癌・生活習慣病と糖質制限食-
講師:江部康二
お問い合わせ:静岡県中部内科医会事務局、電話:054-245-6136
3)
島根県保険医協会 日常診療研究会
対象:医師
日時:2013年6月2日(日)午前10:30~12:00
会場:ホテル宍道湖
演題:糖質制限食の有効性と安全性
-糖尿病・動脈硬化・癌・生活習慣病と糖質制限食-
講師:江部康二
お問い合わせ:島根県保険医協会、電話:0852-25-6250
事前の申し込みが必要
4)
朝日カルチャーセンター名古屋教室・講座
対象:一般
日時:2013年6月16日(日) 14:00~15:30 ※開場は13:30
会場:ウインクあいち(愛知県産業労働センター 中村区名駅4-4、10階1002室)
演題:「糖質制限食による糖尿病の解決」75分講演+15分質疑応答
講師:江部康二
お申し込み、お問い合わせ:℡052-249-5553(朝日カルチャーセンター名古屋)
2013年05月22日 (水)
もとやまさんから「カロリー制限食→スーパー糖質制限」で血糖値改善という嬉しいコメントをいただきました。
拙著のご購入もありがとうございます。
2004年から糖尿病と診断されて、入院も体験、カロリー制限食と大量の薬剤の内服、新薬の追加・・・
それにも関わらず、糖尿病は悪化。
足のしびれ、眼底出血、高血圧・・・。
とうとう、
空腹時血糖値:256mg/dl
食後2時間血糖値:400mg/dl
HbA1c:11.1%
ここまで、典型的なよくある糖尿人のパターンです。
医師・栄養士の指導通りに、つらいカロリー制限食を頑張り、必死で内服薬を飲んでも、糖尿病は悪化の一途を辿る・・・。
ここに到っても、医師や栄養士は「患者さんが自己管理できないので糖尿病が悪化した」とか、患者のせいにすることがほとんどです。
でも真実は違います。
カロリー制限食すなわち高糖質食を摂取する限り、2型糖尿病は、決して良くならない慢性の進行性の病気なのです。
すなわち、糖尿病患者の努力(食事・運動・・・)が足りないのではなくて、高糖質食を食べる限りは、「平均血糖変動幅の増大」「食後高血糖」を毎日必ず生じて、必然的に糖尿病は悪化していくのです。
薬を一切やめて、
2012年12月末から、スーパー糖質制限食を開始して4ヶ月で、
体重13kg減の80kg(180cm・68歳)
空腹時血糖値 74
食事2時間後 120
A1c(新基準)6.2%
見事な改善です。
メガネが要らなくなり、足のシビレも軽快とは素晴らしいです。
糖尿病合併症への一方通行が、スーパー糖質制限食でくい止められたと思います。
良かったです。
ただ、過去の高血糖による動脈硬化の借金は残っているので、眼科受診、頸動脈エコー、循環器受診などは油断せずにチェックをお願いします。
江部康二
【13/05/21 もとやま
お礼とご報告
はじめて、ご報告いたしますが、心より御礼いたします。
2004年より糖尿病と診断され入院やカロリー制限をさせられ薬は山のように飲まされ、新薬がでれば追加、しかし糖尿は悪化しました。足のしびれ、眼底出血、高血圧とよくなることがりません
一番悪い時 空腹時血糖値 256
食後2時間 400
A1c 11.1
でした。
薬もやめ通院もやめあまり動くこともしない時に偶然江部先生のブログに出会いました。
それが昨年12月末でした。本を3冊ほど購入したのちスーパー糖質制限に挑戦しましたら僅か4ヶ月で体重13kg減の80kg(180cm・68歳)
空腹時血糖値 74
食事2時間後 120
A1c(新基準) 6.2
目もメガネいらなくなりました。また足のかなりしびれもよくなり道路の段差が分かるようになりころばなくなりました。嘘のようです。本当にありがとうございます。東京の糖質オフ会にも参加させていただきました。また5/29の先生の講演会も参加させて頂きます宜しくお願いいたします。
まずは、ご報告まで。】
拙著のご購入もありがとうございます。
2004年から糖尿病と診断されて、入院も体験、カロリー制限食と大量の薬剤の内服、新薬の追加・・・
それにも関わらず、糖尿病は悪化。
足のしびれ、眼底出血、高血圧・・・。
とうとう、
空腹時血糖値:256mg/dl
食後2時間血糖値:400mg/dl
HbA1c:11.1%
ここまで、典型的なよくある糖尿人のパターンです。
医師・栄養士の指導通りに、つらいカロリー制限食を頑張り、必死で内服薬を飲んでも、糖尿病は悪化の一途を辿る・・・。
ここに到っても、医師や栄養士は「患者さんが自己管理できないので糖尿病が悪化した」とか、患者のせいにすることがほとんどです。
でも真実は違います。
カロリー制限食すなわち高糖質食を摂取する限り、2型糖尿病は、決して良くならない慢性の進行性の病気なのです。
すなわち、糖尿病患者の努力(食事・運動・・・)が足りないのではなくて、高糖質食を食べる限りは、「平均血糖変動幅の増大」「食後高血糖」を毎日必ず生じて、必然的に糖尿病は悪化していくのです。
薬を一切やめて、
2012年12月末から、スーパー糖質制限食を開始して4ヶ月で、
体重13kg減の80kg(180cm・68歳)
空腹時血糖値 74
食事2時間後 120
A1c(新基準)6.2%
見事な改善です。
メガネが要らなくなり、足のシビレも軽快とは素晴らしいです。
糖尿病合併症への一方通行が、スーパー糖質制限食でくい止められたと思います。
良かったです。
ただ、過去の高血糖による動脈硬化の借金は残っているので、眼科受診、頸動脈エコー、循環器受診などは油断せずにチェックをお願いします。
江部康二
【13/05/21 もとやま
お礼とご報告
はじめて、ご報告いたしますが、心より御礼いたします。
2004年より糖尿病と診断され入院やカロリー制限をさせられ薬は山のように飲まされ、新薬がでれば追加、しかし糖尿は悪化しました。足のしびれ、眼底出血、高血圧とよくなることがりません
一番悪い時 空腹時血糖値 256
食後2時間 400
A1c 11.1
でした。
薬もやめ通院もやめあまり動くこともしない時に偶然江部先生のブログに出会いました。
それが昨年12月末でした。本を3冊ほど購入したのちスーパー糖質制限に挑戦しましたら僅か4ヶ月で体重13kg減の80kg(180cm・68歳)
空腹時血糖値 74
食事2時間後 120
A1c(新基準) 6.2
目もメガネいらなくなりました。また足のかなりしびれもよくなり道路の段差が分かるようになりころばなくなりました。嘘のようです。本当にありがとうございます。東京の糖質オフ会にも参加させていただきました。また5/29の先生の講演会も参加させて頂きます宜しくお願いいたします。
まずは、ご報告まで。】
2013年05月21日 (火)
こんばんは
4名の読者から、
<糖尿病>「肉食男性」発症の危険性、4割高く
という毎日新聞の記事についてコメントをいただきました。
この種のコホート研究ですが、すべて
「糖質を普通に摂取している人において」
という大前提が存在します。
つまり、中糖質食の「糖質摂取比率30~40%」から高糖質食の「糖質摂取比率50~60%」の間に分布している人における研究です。
従って、スーパー糖質制限食を実践している糖質セイゲニスト(糖質摂取比率約12%ていど)には、無関係の研究です。
結論は、普通に糖質を摂取している男性においては、肉を108g/日食べるグループは、23g/日のグループに比較すると糖尿病になる確率が1.36倍であり、牛肉と豚肉(四つ足)が多いほどリスクが増大する、ということです。
スーパー糖質制限食を実践している人における研究は行われていないので、エビデンス(研究論文)としては、肉を沢山食べたら糖尿病のリスクが増えるとも増えないとも言えません。
一方、生理学的には、摂取して直接血糖に変わり血糖値を上昇させるのは糖質だけであり、タンパク質・脂質は、食べても血糖に変わりません。
従って、スーパー糖質制限食を実践している人が、仮に肉を毎日200~300g食べたとしても、少なくとも2型糖尿病(インスリン作用不足による高血糖状態)を発症することは、そもそも理論的に不可能です。
そう決してありえませんね。
江部康二
以下ヤフーニュースの毎日新聞の記事から転載です。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130521-00000042-mai-sctch
<糖尿病>
「肉食男性」発症の危険性、4割高く
毎日新聞 5月21日(火)13時13分配信
肉類を多く食べる男性は、あまり食べない男性と比べて糖尿病を発症する危険性が約4割高いとの大規模調査の分析結果を、国立がん研究センターなどの研究チームが21日発表した。女性の場合は関連はみられなかった。英栄養学専門誌に掲載された。
1995年と98年に10都府県に住んでいた45~75歳の男女6万3849人を対象に調査。開始時は全員、糖尿病やがん、循環器の病気はなかったが、5年後に1178人が糖尿病を発症していた。
肉類の摂取量別に4グループに分けて発症の危険性を比べたところ、男性は摂取量が多いほど危険性が高まり、最も多いグループ(1日あたりの中央値108グラム)は最も少ないグループ(同23グラム)の1・36倍だった。肉の種類別では、牛・豚は摂取量が多いほど危険性が高くなったが、鶏肉、加工肉(ハム、ソーセージなど)は関連がなかった。女性は肉類全体、種類別のいずれも発症との関係がみられなかった。
研究チームの黒谷佳代・国立国際医療研究センター臨床研究センター上級研究員によると、肉に多く含まれる鉄分などが、血糖値を下げるインスリンの効きを悪くしている可能性があるという。女性は体内の鉄の蓄積量が少なく、肉類摂取の影響を受けにくいと考えられる。黒谷さんは「男性は魚や鶏肉も積極的に選ぶなど、バランスの良い食生活を心がけてほしい」と話す。
【大場あい】
4名の読者から、
<糖尿病>「肉食男性」発症の危険性、4割高く
という毎日新聞の記事についてコメントをいただきました。
この種のコホート研究ですが、すべて
「糖質を普通に摂取している人において」
という大前提が存在します。
つまり、中糖質食の「糖質摂取比率30~40%」から高糖質食の「糖質摂取比率50~60%」の間に分布している人における研究です。
従って、スーパー糖質制限食を実践している糖質セイゲニスト(糖質摂取比率約12%ていど)には、無関係の研究です。
結論は、普通に糖質を摂取している男性においては、肉を108g/日食べるグループは、23g/日のグループに比較すると糖尿病になる確率が1.36倍であり、牛肉と豚肉(四つ足)が多いほどリスクが増大する、ということです。
スーパー糖質制限食を実践している人における研究は行われていないので、エビデンス(研究論文)としては、肉を沢山食べたら糖尿病のリスクが増えるとも増えないとも言えません。
一方、生理学的には、摂取して直接血糖に変わり血糖値を上昇させるのは糖質だけであり、タンパク質・脂質は、食べても血糖に変わりません。
従って、スーパー糖質制限食を実践している人が、仮に肉を毎日200~300g食べたとしても、少なくとも2型糖尿病(インスリン作用不足による高血糖状態)を発症することは、そもそも理論的に不可能です。
そう決してありえませんね。
江部康二
以下ヤフーニュースの毎日新聞の記事から転載です。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130521-00000042-mai-sctch
<糖尿病>
「肉食男性」発症の危険性、4割高く
毎日新聞 5月21日(火)13時13分配信
肉類を多く食べる男性は、あまり食べない男性と比べて糖尿病を発症する危険性が約4割高いとの大規模調査の分析結果を、国立がん研究センターなどの研究チームが21日発表した。女性の場合は関連はみられなかった。英栄養学専門誌に掲載された。
1995年と98年に10都府県に住んでいた45~75歳の男女6万3849人を対象に調査。開始時は全員、糖尿病やがん、循環器の病気はなかったが、5年後に1178人が糖尿病を発症していた。
肉類の摂取量別に4グループに分けて発症の危険性を比べたところ、男性は摂取量が多いほど危険性が高まり、最も多いグループ(1日あたりの中央値108グラム)は最も少ないグループ(同23グラム)の1・36倍だった。肉の種類別では、牛・豚は摂取量が多いほど危険性が高くなったが、鶏肉、加工肉(ハム、ソーセージなど)は関連がなかった。女性は肉類全体、種類別のいずれも発症との関係がみられなかった。
研究チームの黒谷佳代・国立国際医療研究センター臨床研究センター上級研究員によると、肉に多く含まれる鉄分などが、血糖値を下げるインスリンの効きを悪くしている可能性があるという。女性は体内の鉄の蓄積量が少なく、肉類摂取の影響を受けにくいと考えられる。黒谷さんは「男性は魚や鶏肉も積極的に選ぶなど、バランスの良い食生活を心がけてほしい」と話す。
【大場あい】
2013年05月20日 (月)
こんばんは。
精神科医師Aさんから、
第56回日本糖尿病学会年次学術集会のシンポジウム「糖尿病医療における食事療法の課題」について情報をコメントいただきました。
このシンポジウムをまとめて、批判してみましょう。
1)
酸化ストレス増大が、老化・動脈硬化・癌・アルツハイマー病・パーキンソン病などの大きなリスクとなることは明らかです。
それなのに『平均血糖変動幅増大』という最大の酸化ストレスリスクのことが、一切議論されていないのは、最先端の糖尿病医療の食事療法シンポジウムとして、奇異に思います。
「平均血糖変動幅増大を生じるのは、糖質・脂質・タンパク質の内、糖質だけである」という生理学的事実を、
医学界および国民に周知徹底させるのが、日本糖尿病学会の義務であり、急務であると私は思います。
このように大事なことを、隠蔽し続けるのは如何なものでしょう。
2)
『食後高血糖』という二番目の酸化ストレスリスクのことが、カーボカウントのお話しで出てきます。
そして「食後血糖は食事中の炭水化物量によって変動する」と、正解を述べておられます。
しかし、「タンパク質・脂質は食後高血糖を生じない」という生理学的事実は隠蔽したままなのは、残念です。
3)
『平均血糖変動幅増大』と『食後高血糖』は、「今ここにある危機」です。
毎日繰り返すリアルタイムの危機管理を放棄して、長期的治療の展望などあるはずがないと考えるのは私だけでしょうか?
4)
厚生労働省・国民栄養の現状によれば、
1997年からは、糖質摂取比率は増加して2008年までは増加傾向が続きます。
1997年からは、脂質摂取比率は減少して2008年までは減少傾向が続きます。
1997年:糖尿病患者数690万人
2002年:糖尿病患者数740万人
2008年:糖尿病患者数890万人
このように、脂質が減少して糖質が増えた1997年~2008年まで糖尿病患者数は、増え続けています。
石田均氏(杏林大学)、管理栄養士の村上氏は、この歴史的事実をご存じないのでしょうか?
江部康二
【13/05/20 精神科医師A
学会速報
「極端な糖質制限食は勧められない」めぐり学会でもシンポジウム
第56回日本糖尿病学会年次学術集会 Official News Flashから転載
栄養素のうち糖質のみを制限する「糖質制限食」が関心を集めている。しかし本年3月,日本糖尿病学会は「現時点では糖尿病患者に糖質制限食は勧められない」とする見解を示した。「安全性などを担保する証拠が不足」というのが理由であるが,その詳細な内容とは。第56回日本糖尿病学会年次学術集会(5月16〜18日,熊本市)のシンポジウム「糖尿病医療における食事療法の課題」では,糖質制限食の問題点と,糖質制限食の具体的指針といえるカーボカウントの功罪をめぐり多角的な議論が行われた。
糖質摂取量の下限に関するコンセンサスが不十分
最初に登壇したのは座長の1人でもある石田均氏(杏林大学)で,「日本人の糖尿病食事療法に求められるもの」と題して基調講演を行った。
この半世紀における日本人の食事の変化を見ると,全体の摂取エネルギー量と炭水化物(糖質)の割合は減少した一方,脂質の割合が増加(蛋白質は不変)した。同氏は,これが,やはりこの半世紀の間に増加した生活習慣病と因果関係があると考えることは,ごく自然であろうとした。同氏によれば,糖質制限食で最も注意すべきことは,糖質摂取量の下限に関する十分なコンセンサスが得られていないこと。すなわち,極端な糖質制限食は身体に悪影響を及ぼす可能性も否定できず,そうした報告は少なくないという。
同氏は,糖尿病患者に食事療法を導入するには,まず,従来通り食品交換表に基づく指導を行い,必要な患者については糖質制限食を考慮するというのが妥当であろうとした。
血糖以外の全身への影響の考慮を
石田氏に続き,低糖質食の問題点について,村上文代氏(安田女子大学)と篁俊成氏 (金沢大学)がそれぞれ専門の立場から発表した。
管理栄養士の村上氏は,いくつかの海外の検討を紹介し,糖質制限食の全身への影響について考察。糖質摂取量が少なくなるほど,男女ともに全死亡のリスクが高くなることを指摘した。糖質制限食でも必要なだけのエネルギーを確保しようとすると,必然的に蛋白質・脂質の摂取量が増加する。糖質制限食による全死亡のリスクは,動物性の蛋白質・脂肪を多く摂取すると高くなるという報告もある。また,糖質制限と蛋白質・脂質の過剰摂取は糖尿病そのものの発症リスクも高める。同氏は国民健康・栄養調査の結果から,穀物(糖質)摂取量が激減して脂質摂取量が急増した1960年代後半から,糖尿病の有病率が急上昇していることを紹介した。
篁氏は医師の立場から見た糖質制限食の主な問題点として,(1)極端な糖質制限食と緩い糖質制限食が正しく議論されていない,(2)最低糖質摂取量に関するコンセンサスがない,(3)糖質を減らした分を補う蛋白質と脂質の割合をどうするかが決まっていない,(4)長期間の安全性が確立していない−などを指摘した。
(2)に関して同氏は,糖質制限食によってもケトン体産生のリスクが高まらないレベル,すなわち,糖質150g/日が一応の目安になるという。また(3)に関しては,日本人の食事摂取基準DRI(Dietary Reference Intakes)-2010に基づき同氏が独自に検討した結果,30%の糖質制限食(1,600kcalで120g)を仮定した場合,蛋白質20%,脂質50%辺りが落とし所になるのではとの見解を示した。
カーボカウント活用の留意点
食後血糖は食事中の炭水化物量によって変動する。カーボカウントは,この事実に基づく食事療法の1つであり,食事中の炭水化物の量を把握して食後血糖のコントロールを図る。Diabetes Control Complications Trial(DCCT)で,カーボカウントが強化インスリン療法とともに,1型糖尿病患者の厳格な血糖コントロールとその結果としての細小血管障害抑制に重要な役割を果たすなど,多くのエビデンスが得られている。米国糖尿病学会のガイドラインStandards of Medical Care in Diabetes 2013にも,「カーボカウント,食品交換表,経験に基づく予測のいずれを用いるにせよ,摂取する炭水化物量をモニターすることは,良好な血糖コントロールを達成する上で重要な治療戦略である」と記されている。これらを踏まえ,カーボカウントの功罪について本田佳子氏(女子栄養大学)と高橋和眞氏(岩手医科大学)が発表した。
本田氏は,管理栄養士の立場から考察。その中で,カーボカウント活用の留意点を挙げ,(1)低脂肪な食事と健康な食品を選択することを基本としてカーボカウントする,(2)糖質と炭水化物を制限すればよいと勘違いしているケースには十分留意しなければならない,(3)どのぐらいが適正な炭水化物量なのかを評価し,その量に合わせたカーボカウントを進める必要がある-とした。
高橋氏は,医師の立場から考察。炭水化物に着眼することや,体重,低血糖,心理的側面に対する功罪は必ずしも一般化できないことを示した。また,そのデメリットを最小化するような適応症例の選択や症例に応じた運用が好ましく,食後のインスリン必要量やプロファイルを変化させる要因などに注意を払わなければならないとした。
その上で,カーボカウントが糖尿病の栄養療法の中で占める位置について患者および医療スタッフが理解し,適応症例の選択と教育に基づいて運用することが重要であると強調した。
(第56回日本糖尿病学会年次学術集会取材班)
mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/1305/1305049.html】
精神科医師Aさんから、
第56回日本糖尿病学会年次学術集会のシンポジウム「糖尿病医療における食事療法の課題」について情報をコメントいただきました。
このシンポジウムをまとめて、批判してみましょう。
1)
酸化ストレス増大が、老化・動脈硬化・癌・アルツハイマー病・パーキンソン病などの大きなリスクとなることは明らかです。
それなのに『平均血糖変動幅増大』という最大の酸化ストレスリスクのことが、一切議論されていないのは、最先端の糖尿病医療の食事療法シンポジウムとして、奇異に思います。
「平均血糖変動幅増大を生じるのは、糖質・脂質・タンパク質の内、糖質だけである」という生理学的事実を、
医学界および国民に周知徹底させるのが、日本糖尿病学会の義務であり、急務であると私は思います。
このように大事なことを、隠蔽し続けるのは如何なものでしょう。
2)
『食後高血糖』という二番目の酸化ストレスリスクのことが、カーボカウントのお話しで出てきます。
そして「食後血糖は食事中の炭水化物量によって変動する」と、正解を述べておられます。
しかし、「タンパク質・脂質は食後高血糖を生じない」という生理学的事実は隠蔽したままなのは、残念です。
3)
『平均血糖変動幅増大』と『食後高血糖』は、「今ここにある危機」です。
毎日繰り返すリアルタイムの危機管理を放棄して、長期的治療の展望などあるはずがないと考えるのは私だけでしょうか?
4)
厚生労働省・国民栄養の現状によれば、
1997年からは、糖質摂取比率は増加して2008年までは増加傾向が続きます。
1997年からは、脂質摂取比率は減少して2008年までは減少傾向が続きます。
1997年:糖尿病患者数690万人
2002年:糖尿病患者数740万人
2008年:糖尿病患者数890万人
このように、脂質が減少して糖質が増えた1997年~2008年まで糖尿病患者数は、増え続けています。
石田均氏(杏林大学)、管理栄養士の村上氏は、この歴史的事実をご存じないのでしょうか?
江部康二
【13/05/20 精神科医師A
学会速報
「極端な糖質制限食は勧められない」めぐり学会でもシンポジウム
第56回日本糖尿病学会年次学術集会 Official News Flashから転載
栄養素のうち糖質のみを制限する「糖質制限食」が関心を集めている。しかし本年3月,日本糖尿病学会は「現時点では糖尿病患者に糖質制限食は勧められない」とする見解を示した。「安全性などを担保する証拠が不足」というのが理由であるが,その詳細な内容とは。第56回日本糖尿病学会年次学術集会(5月16〜18日,熊本市)のシンポジウム「糖尿病医療における食事療法の課題」では,糖質制限食の問題点と,糖質制限食の具体的指針といえるカーボカウントの功罪をめぐり多角的な議論が行われた。
糖質摂取量の下限に関するコンセンサスが不十分
最初に登壇したのは座長の1人でもある石田均氏(杏林大学)で,「日本人の糖尿病食事療法に求められるもの」と題して基調講演を行った。
この半世紀における日本人の食事の変化を見ると,全体の摂取エネルギー量と炭水化物(糖質)の割合は減少した一方,脂質の割合が増加(蛋白質は不変)した。同氏は,これが,やはりこの半世紀の間に増加した生活習慣病と因果関係があると考えることは,ごく自然であろうとした。同氏によれば,糖質制限食で最も注意すべきことは,糖質摂取量の下限に関する十分なコンセンサスが得られていないこと。すなわち,極端な糖質制限食は身体に悪影響を及ぼす可能性も否定できず,そうした報告は少なくないという。
同氏は,糖尿病患者に食事療法を導入するには,まず,従来通り食品交換表に基づく指導を行い,必要な患者については糖質制限食を考慮するというのが妥当であろうとした。
血糖以外の全身への影響の考慮を
石田氏に続き,低糖質食の問題点について,村上文代氏(安田女子大学)と篁俊成氏 (金沢大学)がそれぞれ専門の立場から発表した。
管理栄養士の村上氏は,いくつかの海外の検討を紹介し,糖質制限食の全身への影響について考察。糖質摂取量が少なくなるほど,男女ともに全死亡のリスクが高くなることを指摘した。糖質制限食でも必要なだけのエネルギーを確保しようとすると,必然的に蛋白質・脂質の摂取量が増加する。糖質制限食による全死亡のリスクは,動物性の蛋白質・脂肪を多く摂取すると高くなるという報告もある。また,糖質制限と蛋白質・脂質の過剰摂取は糖尿病そのものの発症リスクも高める。同氏は国民健康・栄養調査の結果から,穀物(糖質)摂取量が激減して脂質摂取量が急増した1960年代後半から,糖尿病の有病率が急上昇していることを紹介した。
篁氏は医師の立場から見た糖質制限食の主な問題点として,(1)極端な糖質制限食と緩い糖質制限食が正しく議論されていない,(2)最低糖質摂取量に関するコンセンサスがない,(3)糖質を減らした分を補う蛋白質と脂質の割合をどうするかが決まっていない,(4)長期間の安全性が確立していない−などを指摘した。
(2)に関して同氏は,糖質制限食によってもケトン体産生のリスクが高まらないレベル,すなわち,糖質150g/日が一応の目安になるという。また(3)に関しては,日本人の食事摂取基準DRI(Dietary Reference Intakes)-2010に基づき同氏が独自に検討した結果,30%の糖質制限食(1,600kcalで120g)を仮定した場合,蛋白質20%,脂質50%辺りが落とし所になるのではとの見解を示した。
カーボカウント活用の留意点
食後血糖は食事中の炭水化物量によって変動する。カーボカウントは,この事実に基づく食事療法の1つであり,食事中の炭水化物の量を把握して食後血糖のコントロールを図る。Diabetes Control Complications Trial(DCCT)で,カーボカウントが強化インスリン療法とともに,1型糖尿病患者の厳格な血糖コントロールとその結果としての細小血管障害抑制に重要な役割を果たすなど,多くのエビデンスが得られている。米国糖尿病学会のガイドラインStandards of Medical Care in Diabetes 2013にも,「カーボカウント,食品交換表,経験に基づく予測のいずれを用いるにせよ,摂取する炭水化物量をモニターすることは,良好な血糖コントロールを達成する上で重要な治療戦略である」と記されている。これらを踏まえ,カーボカウントの功罪について本田佳子氏(女子栄養大学)と高橋和眞氏(岩手医科大学)が発表した。
本田氏は,管理栄養士の立場から考察。その中で,カーボカウント活用の留意点を挙げ,(1)低脂肪な食事と健康な食品を選択することを基本としてカーボカウントする,(2)糖質と炭水化物を制限すればよいと勘違いしているケースには十分留意しなければならない,(3)どのぐらいが適正な炭水化物量なのかを評価し,その量に合わせたカーボカウントを進める必要がある-とした。
高橋氏は,医師の立場から考察。炭水化物に着眼することや,体重,低血糖,心理的側面に対する功罪は必ずしも一般化できないことを示した。また,そのデメリットを最小化するような適応症例の選択や症例に応じた運用が好ましく,食後のインスリン必要量やプロファイルを変化させる要因などに注意を払わなければならないとした。
その上で,カーボカウントが糖尿病の栄養療法の中で占める位置について患者および医療スタッフが理解し,適応症例の選択と教育に基づいて運用することが重要であると強調した。
(第56回日本糖尿病学会年次学術集会取材班)
mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/1305/1305049.html】
2013年05月19日 (日)
こんばんは
エリスリトールのアレルギー性について
lulu さんから、エリスリトールを製造しているメーカー(三菱化学フーズ株式会社)がエリスリトールのアレルギー性について、取引先に配布した文書をコメントをいただきました。
lulu さんありがとうございます。
とても参考になる信頼度の高い情報です。
エリスリトールによるアレルギーの発生頻度は、百万人中1件に満たないとのことです。
これは極めて低い確率です。
牛乳、卵、小麦、米、大豆、ナッツ、肉、果物、魚介類・・・数ある食材のなかで、エリスリトールは極めてアレルギーを起こしにくい部類に入ることは間違いありません。
一方極めてまれとはいえ、エリスリトールアレルギーが出現した場合は、他の甘味料に切り替える必要があります。
江部康二
以下、三菱化学フーズ株式会社品質保証部の作成した
取引先への文書です。
http://www.mfc.co.jp/topics/pdf/20130510_2.pdf で見ることができます。
三菱化学フーズ株式会社
平成25年5月10日
取引先各位
三菱化学フーズ株式会社品質保証部
エリスリトールのアレルギー性について
一部報道機関において、エリスリトールのアレルギー性に関する報道がございました。本件に対する弊社の見解は、以下の通りです。
(1)
弊社では、2000年に外部専門家に依頼し、エリスリトールのアレルギー性について調査・試験を実施し、「ごく低頻度であるが、 エリスリトールはヒトにアレルギー反応を起こす」との結論を得て おります。この結果は学会誌で公表し(*1)、お取引先や照会のあった方々にお伝えしております。
なお、多くの食品がアレルギー反応を起こすことが報告されていますが(*2)、エリスリトールによるアレルギーの発生頻度は、百万人中1件に満たないと推定されており(*1)、非常に低いレベルにあります。
この数字は、卵・魚介類に比して数万分の1、大豆・ピーナッツ ・小麦に比して数千分の1に相当致します。
(2)
弊社はエリスリトールによって起こるアレルギーについて、 引き続き、軽視することなく、適切な情報の提供に努めて参ります。
参考文献
*1)J Allergy Clin Immunol. 2001 Oct;108(4):650.
Allergic reactions after ingestion of erythritol-containing foods and beverages.
Yunginger JW, Jones RT, Kita H, Saito K, Hefle SL, Taylor SL.
*2)International Food Information Council,IFIC(2007)
エリスリトールのアレルギー性について
lulu さんから、エリスリトールを製造しているメーカー(三菱化学フーズ株式会社)がエリスリトールのアレルギー性について、取引先に配布した文書をコメントをいただきました。
lulu さんありがとうございます。
とても参考になる信頼度の高い情報です。
エリスリトールによるアレルギーの発生頻度は、百万人中1件に満たないとのことです。
これは極めて低い確率です。
牛乳、卵、小麦、米、大豆、ナッツ、肉、果物、魚介類・・・数ある食材のなかで、エリスリトールは極めてアレルギーを起こしにくい部類に入ることは間違いありません。
一方極めてまれとはいえ、エリスリトールアレルギーが出現した場合は、他の甘味料に切り替える必要があります。
江部康二
以下、三菱化学フーズ株式会社品質保証部の作成した
取引先への文書です。
http://www.mfc.co.jp/topics/pdf/20130510_2.pdf で見ることができます。
三菱化学フーズ株式会社
平成25年5月10日
取引先各位
三菱化学フーズ株式会社品質保証部
エリスリトールのアレルギー性について
一部報道機関において、エリスリトールのアレルギー性に関する報道がございました。本件に対する弊社の見解は、以下の通りです。
(1)
弊社では、2000年に外部専門家に依頼し、エリスリトールのアレルギー性について調査・試験を実施し、「ごく低頻度であるが、 エリスリトールはヒトにアレルギー反応を起こす」との結論を得て おります。この結果は学会誌で公表し(*1)、お取引先や照会のあった方々にお伝えしております。
なお、多くの食品がアレルギー反応を起こすことが報告されていますが(*2)、エリスリトールによるアレルギーの発生頻度は、百万人中1件に満たないと推定されており(*1)、非常に低いレベルにあります。
この数字は、卵・魚介類に比して数万分の1、大豆・ピーナッツ ・小麦に比して数千分の1に相当致します。
(2)
弊社はエリスリトールによって起こるアレルギーについて、 引き続き、軽視することなく、適切な情報の提供に努めて参ります。
参考文献
*1)J Allergy Clin Immunol. 2001 Oct;108(4):650.
Allergic reactions after ingestion of erythritol-containing foods and beverages.
Yunginger JW, Jones RT, Kita H, Saito K, Hefle SL, Taylor SL.
*2)International Food Information Council,IFIC(2007)
2013年05月19日 (日)
こんばんは。
第4回日本プライマリ・ケア連合学会学術集会 仙台
シンポジウム
これからの食事療法(カロリー制限vs.糖質制限)
演者:江部康二、板東浩先生、中村巧先生、中村丁次先生、丸山泉先生
座長:丸山泉先生、板東浩先生
日時: 2013年5月18日(土) 16:10~17:40
おかげさまで、大盛況でした。
会場が満員になり立ち見で溢れかえり、ドアがしまらない状況でした。
丸山泉先生のご挨拶のあと、まず中村丁次先生が栄養学の概観を話され、医学教育に栄養学がないことを指摘されました。まったく同感です。
人間栄養学を早急に医学教育に組み入れる必要があります。
2番目は、中村巧先生が、1400人の肥満症例に糖質制限食と運動療法で顕著な効果をあげたことを報告されました。
そして、運動療法により堅い重い骨よりしなやかな骨を維持することを強調されました。
3番目に私が、糖質制限食の有効性と安全性を、RCT研究論文をもとにお話しました。
そして、平均血糖変動幅増大と食後高血糖が、最大の酸化ストレスを生じ、動脈硬化、癌、老化、アルツハイマー病、パーキンソン病など様々な病気のリスクとなることをお話しました。
さらに同一カロリーにそろえた2型糖尿病患者さんにおける「従来の糖尿病食」と「スーパー糖質制限食」の血糖日内変動の比較スライドで、「従来の糖尿病食」では平均血糖変動幅増大と食後高血糖が著明に生じて、「スーパー糖質制限食」では、平均血糖変動幅増大と食後高血糖が生じないことを示しました。
最後に、板東浩先生が、糖質制限食とカロリー制限食の概観を説明されました。
90分間のシンポジウムだったのですが、総合討論の時間が10分くらいしか残っていなくて、しっかり議論ができなかったのが少し残念でした。
第4回日本プライマリ・ケア連合学会学術集会 仙台、若い医師が多く、大勢の参加者で熱気にあふれる学会でした。プライマリ・ケア学会、今後どんどん発展していく予感がしました。
江部康二
第4回日本プライマリ・ケア連合学会学術集会 仙台
シンポジウム
これからの食事療法(カロリー制限vs.糖質制限)
演者:江部康二、板東浩先生、中村巧先生、中村丁次先生、丸山泉先生
座長:丸山泉先生、板東浩先生
日時: 2013年5月18日(土) 16:10~17:40
おかげさまで、大盛況でした。
会場が満員になり立ち見で溢れかえり、ドアがしまらない状況でした。
丸山泉先生のご挨拶のあと、まず中村丁次先生が栄養学の概観を話され、医学教育に栄養学がないことを指摘されました。まったく同感です。
人間栄養学を早急に医学教育に組み入れる必要があります。
2番目は、中村巧先生が、1400人の肥満症例に糖質制限食と運動療法で顕著な効果をあげたことを報告されました。
そして、運動療法により堅い重い骨よりしなやかな骨を維持することを強調されました。
3番目に私が、糖質制限食の有効性と安全性を、RCT研究論文をもとにお話しました。
そして、平均血糖変動幅増大と食後高血糖が、最大の酸化ストレスを生じ、動脈硬化、癌、老化、アルツハイマー病、パーキンソン病など様々な病気のリスクとなることをお話しました。
さらに同一カロリーにそろえた2型糖尿病患者さんにおける「従来の糖尿病食」と「スーパー糖質制限食」の血糖日内変動の比較スライドで、「従来の糖尿病食」では平均血糖変動幅増大と食後高血糖が著明に生じて、「スーパー糖質制限食」では、平均血糖変動幅増大と食後高血糖が生じないことを示しました。
最後に、板東浩先生が、糖質制限食とカロリー制限食の概観を説明されました。
90分間のシンポジウムだったのですが、総合討論の時間が10分くらいしか残っていなくて、しっかり議論ができなかったのが少し残念でした。
第4回日本プライマリ・ケア連合学会学術集会 仙台、若い医師が多く、大勢の参加者で熱気にあふれる学会でした。プライマリ・ケア学会、今後どんどん発展していく予感がしました。
江部康二
2013年05月18日 (土)
おはようございます。
2013年5月29日(水)13:30~15:00
朝日カルチャーセンター新宿教室において
「糖質制限食は人類の健康食」
と題して講座を担当します。
また、
6月19日(水)11:00~13:30
あの「ボタニカ」の新井田シェフが講師をつとめられて、糖質制限特別ニューを味わいながらの講座もあります。
関東方面の方、是非ご参加くださいね。
なお、文字数制限があるので、朝日カルチャー新宿教室のちらしには
『そしてカロリー制限なしで「美味しく楽しく」が特長です。』
と、アバウトに書いてありますが、
実際には、糖質制限食は、カロリー無制限ということではありません。
日本糖尿病学会「食品交換表」の
男性1400~1800kcal
女性1200~1600kcal
ほど厳しいカロリー制限は必要ありませんが、
国立健康・栄養研究所の「厚生労働省・日本人の食事摂取基準」(2010年)への解説に示す推定エネルギー必要量の範囲、すなわち18才以上の成人で
身体活動レベルが低い人は
男性:1850~2250キロカロリー/日
女性:1450~1700キロカロリー/日
身体活動レベルが普通なら
男性:2200~2650キロカロリー/日
女性:1700~1950キロカロリー/日
身体活動レベルが高い場合
男性:2500~3050キロカロリー/日
女性:2000~2300キロカロリー/日
が目安になります。
江部康二
以下は
朝日カルチャーセンター新宿教室のパンフレットからの抜粋です。
糖質制限食は人類の健康食
講師 (財) 高雄病院理事長 江部 康二
糖質制限食は、わかりやすく言うと米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類などの糖質が多い食品を食べないで、肉や魚貝や豆腐や葉野菜などをしっかり摂取する食事療法です。 糖質制限食は、実は人類本来の自然な食事です。人類が誕生したのが約700万年前で、1万年前に農耕が始まるまでは、生業は狩猟・採集であり、全ての人類が糖質制限食でした。即ち穀物を主食としたのは、人類の歴史の中でわずか1/700の期間に過ぎません。このように進化の過程をみると糖質制限食は、人類本来の食事、いわば人類の健康食ですので、糖尿病や肥満をはじめとして様々な生活習慣病が改善していきます。そしてカロリー制限なしで「美味しく楽しく」が特長です。
(講師・記)
<講師紹介> (えべ・こうじ)1950年京都府生まれ。京都市右京区・高雄病院理事長。数多くの臨床活動の中からダイエット、糖尿病克服に画期的な効果がある「糖質制限食」の体系を確立。ブログ『ドクター江部の糖尿病徒然日記』(http://koujiebe.blog95.fc2.com/)にて日々糖尿病や糖質制限食にまつわる情報を更新している。著書に『京都の名医がおしえる「やせる食べ方」』『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』(東洋経済新報社)、『主食をやめると健康になる』(ダイヤモンド社)、『糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食』(ナツメ社)、『糖尿病・肥満を克服する高雄病院の「糖質制限」給食』、『糖質オフ!健康法』(PHP文庫)など多数。
日 時 2013年 5月29日 1回
水曜日 13:30-15:00
受 講 料
会員 2,940円
(入会金は5,250円。70歳以上は入会無料、証明書が必要です)
一般 3,570円
朝日カルチャーセンター新宿教室 03-3344-1941
※江部先生の著書でも糖質制限メニューを扱うお店として紹介されている本格イタリアン・
レストランで、特別メニューを実際に味わいながら学ぶ講座もあります。
6月19日(水)11:00~13:30 「「ボタニカ」で知る糖質制限イタリアン」
(講師:ボタニカ料理長 新井田 光央)
詳細は、朝日カルチャーセンタープロジェクト事業本部 ℡:03-3344-2041
へお問い合わせください。
2013年5月29日(水)13:30~15:00
朝日カルチャーセンター新宿教室において
「糖質制限食は人類の健康食」
と題して講座を担当します。
また、
6月19日(水)11:00~13:30
あの「ボタニカ」の新井田シェフが講師をつとめられて、糖質制限特別ニューを味わいながらの講座もあります。
関東方面の方、是非ご参加くださいね。
なお、文字数制限があるので、朝日カルチャー新宿教室のちらしには
『そしてカロリー制限なしで「美味しく楽しく」が特長です。』
と、アバウトに書いてありますが、
実際には、糖質制限食は、カロリー無制限ということではありません。
日本糖尿病学会「食品交換表」の
男性1400~1800kcal
女性1200~1600kcal
ほど厳しいカロリー制限は必要ありませんが、
国立健康・栄養研究所の「厚生労働省・日本人の食事摂取基準」(2010年)への解説に示す推定エネルギー必要量の範囲、すなわち18才以上の成人で
身体活動レベルが低い人は
男性:1850~2250キロカロリー/日
女性:1450~1700キロカロリー/日
身体活動レベルが普通なら
男性:2200~2650キロカロリー/日
女性:1700~1950キロカロリー/日
身体活動レベルが高い場合
男性:2500~3050キロカロリー/日
女性:2000~2300キロカロリー/日
が目安になります。
江部康二
以下は
朝日カルチャーセンター新宿教室のパンフレットからの抜粋です。
糖質制限食は人類の健康食
講師 (財) 高雄病院理事長 江部 康二
糖質制限食は、わかりやすく言うと米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類などの糖質が多い食品を食べないで、肉や魚貝や豆腐や葉野菜などをしっかり摂取する食事療法です。 糖質制限食は、実は人類本来の自然な食事です。人類が誕生したのが約700万年前で、1万年前に農耕が始まるまでは、生業は狩猟・採集であり、全ての人類が糖質制限食でした。即ち穀物を主食としたのは、人類の歴史の中でわずか1/700の期間に過ぎません。このように進化の過程をみると糖質制限食は、人類本来の食事、いわば人類の健康食ですので、糖尿病や肥満をはじめとして様々な生活習慣病が改善していきます。そしてカロリー制限なしで「美味しく楽しく」が特長です。
(講師・記)
<講師紹介> (えべ・こうじ)1950年京都府生まれ。京都市右京区・高雄病院理事長。数多くの臨床活動の中からダイエット、糖尿病克服に画期的な効果がある「糖質制限食」の体系を確立。ブログ『ドクター江部の糖尿病徒然日記』(http://koujiebe.blog95.fc2.com/)にて日々糖尿病や糖質制限食にまつわる情報を更新している。著書に『京都の名医がおしえる「やせる食べ方」』『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』(東洋経済新報社)、『主食をやめると健康になる』(ダイヤモンド社)、『糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食』(ナツメ社)、『糖尿病・肥満を克服する高雄病院の「糖質制限」給食』、『糖質オフ!健康法』(PHP文庫)など多数。
日 時 2013年 5月29日 1回
水曜日 13:30-15:00
受 講 料
会員 2,940円
(入会金は5,250円。70歳以上は入会無料、証明書が必要です)
一般 3,570円
朝日カルチャーセンター新宿教室 03-3344-1941
※江部先生の著書でも糖質制限メニューを扱うお店として紹介されている本格イタリアン・
レストランで、特別メニューを実際に味わいながら学ぶ講座もあります。
6月19日(水)11:00~13:30 「「ボタニカ」で知る糖質制限イタリアン」
(講師:ボタニカ料理長 新井田 光央)
詳細は、朝日カルチャーセンタープロジェクト事業本部 ℡:03-3344-2041
へお問い合わせください。
2013年05月17日 (金)
こんにちは。
しらねのぞるば さんから、第56回糖尿病学会(熊本)1日目の報告レポートをコメントいただきました。
しらねのぞるばさん、ありがとうございます。
Diabetes Controversy(2)
『食品交換表の改訂を見据えたこれからの食事療法は?-カロリー制限食と糖質制限食』
京都府立医大の福井先生(従来のカロリー制限食を推奨)
北里研究所病院糖尿病センター長の山田先生(緩い糖質制限食を推奨)
お二人のディベートだったのですね。
京都府立医大の福井先生のご講演で、糖質制限食に否定的な文献を示されたのは常道として、しらねのぞるばさんのご指摘のように、
『糖質60%のカロリー制限食を実行すると、糖尿病症状が改善される。食後高血糖・平均血糖変動幅の増大がなく合併症リスクが減る。HbA1cも改善する。』
といった、実際にカロリー制限食で糖尿病コントロール良好を示す文献やデータが皆無なのは、ディベートとしては致命的です。
つまり、糖質60%摂取のカロリー制限食の糖尿病に対する有効性を示す根拠が見つからなかったのでしょう。
糖質だけが血糖値を上昇させるのですから、当たり前といえば当たり前のことなのですが、カロリー制限派の福井先生にはお気の毒としか言いようがありませんね。
山田先生は、まず『健康日本21推進フォーラム』のアンケート結果で、医師が指示した『食事の指導』に対して患者さんの遵守率は、僅か35%にすぎないことを示されました。
『もし今,糖尿病治療用にインスリンデバイス新製品が発売されたとして,それを臨床に適用したら,100人中35人しかちゃんと使いこなせない,そういうものであれば,それは患者の責任なのか,そのデバイスが悪いのか?』
とのご発言。
これは、山田先生の真意は兎も角として、「35%の人しか守れないカロリー制限食」批判になっていることは間違いないですね。
山田先生、大丈夫かしら。
次いで、山田先生は福井先生が列挙した文献に対してそれぞれ反論を展開され論破です。
なかなか、興味深い、ディベートだったようです。
しらねのぞるばさん、重ねてありがとうございました。
江部康二
【13/05/16 しらねのぞるば
第56回糖尿病学会(熊本)1日目に素人が参加した感想です
糖質制限中の糖尿人にとっては,なんといっても本日午前のDiabetes Controversy(2)の『食品交換表の改訂を見据えたこれからの食事療法は?-カロリー制限食と糖質制限食』が注目ですが,このディベート,最初こそ『あの糖尿病学会が,ついに「糖質制限食」という単語を使った』というサプライズがあったものの,回を重ねるにつれ,同じような議論のやりとりに終始するようになってきたので,今回もそうかなという懸念がありました. 本日も,そのきらいはあったのですがそこは割愛して,これまでのディベートからみて違ったところのみ述べます.
まず最初に登壇された,京都府立医大の福井先生は,『カロリー制限食賛成』サイドの主張です.ただ持ち時間の前半は,第7版 食品交換表の改訂内容説明に費やし,そこでは『今回の改訂で,一律に炭水化物60%とするのではなく,55%,50%のケースも取り上げ柔軟性を持たせた. ただしこのように糖質の割合を下げると,ケースによっては,体重1kgあたり1.2gの蛋白質摂取推奨量を上回ることになってしまう』との主張. そりゃそうでしょう. 炭水化物を減らした分を空気で置き換えるわけにはいきませんから当たり前です. ただあたかも『糖質制限食を行うことによって,必然的に増加する蛋白質摂取』が,すべて油ギトギトの肉になると言わんばかりの口調はアンフェアだと思いました.この点は,当然ながら会場からの質問で突っ込まれていましたが.
福井先生の講演の後半は,ディベートらしく,糖質制限食にネガティブな文献を,北里研究所病院の山田先生顔負けのペースで,次々とスライド爆撃でした. ただしNordmann文献の都合のいいところだけ紹介したり,BMJ論文や能登論文を持ち出したりと,この点は『あーあ,やっぱりね』の雰囲気. 福井先生,これってディベートですよね? 糖質制限食に対する懸念を表明するのは構いません.ですが,カロリー制限食サイドのディベーターとして,もっとも肝心で重要な主張はどうしたのですか?すなわち『糖質60%のカロリー制限食を実行すると,こんなにすばらしいことになる=糖尿病症状が劇的に改善される・合併症が発生しない・寿命が延びる』というポジティブな主張が皆無だったのは何故ですか? 何ら有効性を高らかに掲げられないものを,今まであなた方は患者に強いてきたのでしょうか?
対して,『副次的食事療法として糖質制限法食は有効である』のタイトルで,次に登場した北里研究所病院糖尿病センター長の山田先生は,これまでのスタイルをガラリと変えてきました.膨大なスライドを,目に残像も残らないほど次々と繰り出すことを『山田先生のように』と固有名詞化されるほどの,いつものスタイルをガラリと変えて,ゆっくりと訴えるスタイルでした.まあそれでも客観的には,普通の人より結構早口だったのですが,ともかくこれまでの山田先生とは別人でした.
山田先生がまず紹介したのは,文献ではなく,『健康日本21推進フォーラム』のアンケート結果です.そこでは,糖尿病患者が医師から指示されたことを,患者が実際にどれくらい順守しているかの結果をまとめたものです.
(概要は http://www.dm-net.co.jp/calendar/2009/009478.php にも掲載されています)
医師から服用を指示された薬を,実際に患者がきちんとしたがっている率は79%でしたが,『禁酒・禁煙の指示』の順守率はそれぞれ50%,46%と低下し,更に『食事の指導』に至っては,何と35%にすぎないのです. ここで山田先生は,『もし今,糖尿病治療用にインスリンデバイス新製品が発売されたとして,それを臨床に適用したら,100人中35人しかちゃんと使いこなせない,そういうものであれば,それは患者の責任なのか,そのデバイスが悪いのか?』と問いかけました.この問いかけが,先生の講演の後半の伏線になっていたことは,後になって気づきました.
その後,山田先生は,福井先生が列挙した文献を次々と反駁しておられました. たとえば『糖質摂取比率は50%を切らないとHbA1c低下に明確な効果がみられない』(=つまり,60%糖質を,55%や50%糖質に妥協しても,あまり意味はない)とか,『DIRECTで,糖質制限食で短期的には体重減少しても,その後の追跡結果を見ると元に戻りつつある』という福井先生の主張に対して,『更にその後の追跡結果を見ると,6年経ってもやはり糖質制限食は有効性を維持している』と論破です.
最後に『医者は糖尿病を見るのではなく患者を見て,その人に応じた治療をすべき. 厳格なカロリー制限食を守れる人はいい,それが守れない人の次の選択として糖質制限食を』と締めくくられました. ところが冒頭の伏線を思い出すと,カロリー制限食は(なにしろそれを守れる人は35%しかいないのだから)結局糖質制限食しかないではないか,という仕掛けです.ここに至って,山田先生が付けたタイトル=『副次的』という言葉が,実にスパイスの効いた皮肉であったことが理解できました.つまりあれあれ副次的食事療法の方が多数派になってしまいますね,というわけです.
本日の午後には,既にメディアでも報道されている通り,『熊本宣言』がアナウンスされました.来月6月1日からは,HbA1cの管理レベルとして,切りのいい6%,7%,8%を採用するというもので,本日の学会総会で正式に採択されました. このこと自体に何ら異存はありませんが,ただHbA1cばかりを強調するあまり,血糖値の日内変動管理の重要性が見落とされてしまうようになるのではないかと懸念いたしました.】
しらねのぞるば さんから、第56回糖尿病学会(熊本)1日目の報告レポートをコメントいただきました。
しらねのぞるばさん、ありがとうございます。
Diabetes Controversy(2)
『食品交換表の改訂を見据えたこれからの食事療法は?-カロリー制限食と糖質制限食』
京都府立医大の福井先生(従来のカロリー制限食を推奨)
北里研究所病院糖尿病センター長の山田先生(緩い糖質制限食を推奨)
お二人のディベートだったのですね。
京都府立医大の福井先生のご講演で、糖質制限食に否定的な文献を示されたのは常道として、しらねのぞるばさんのご指摘のように、
『糖質60%のカロリー制限食を実行すると、糖尿病症状が改善される。食後高血糖・平均血糖変動幅の増大がなく合併症リスクが減る。HbA1cも改善する。』
といった、実際にカロリー制限食で糖尿病コントロール良好を示す文献やデータが皆無なのは、ディベートとしては致命的です。
つまり、糖質60%摂取のカロリー制限食の糖尿病に対する有効性を示す根拠が見つからなかったのでしょう。
糖質だけが血糖値を上昇させるのですから、当たり前といえば当たり前のことなのですが、カロリー制限派の福井先生にはお気の毒としか言いようがありませんね。
山田先生は、まず『健康日本21推進フォーラム』のアンケート結果で、医師が指示した『食事の指導』に対して患者さんの遵守率は、僅か35%にすぎないことを示されました。
『もし今,糖尿病治療用にインスリンデバイス新製品が発売されたとして,それを臨床に適用したら,100人中35人しかちゃんと使いこなせない,そういうものであれば,それは患者の責任なのか,そのデバイスが悪いのか?』
とのご発言。
これは、山田先生の真意は兎も角として、「35%の人しか守れないカロリー制限食」批判になっていることは間違いないですね。
山田先生、大丈夫かしら。
次いで、山田先生は福井先生が列挙した文献に対してそれぞれ反論を展開され論破です。
なかなか、興味深い、ディベートだったようです。
しらねのぞるばさん、重ねてありがとうございました。
江部康二
【13/05/16 しらねのぞるば
第56回糖尿病学会(熊本)1日目に素人が参加した感想です
糖質制限中の糖尿人にとっては,なんといっても本日午前のDiabetes Controversy(2)の『食品交換表の改訂を見据えたこれからの食事療法は?-カロリー制限食と糖質制限食』が注目ですが,このディベート,最初こそ『あの糖尿病学会が,ついに「糖質制限食」という単語を使った』というサプライズがあったものの,回を重ねるにつれ,同じような議論のやりとりに終始するようになってきたので,今回もそうかなという懸念がありました. 本日も,そのきらいはあったのですがそこは割愛して,これまでのディベートからみて違ったところのみ述べます.
まず最初に登壇された,京都府立医大の福井先生は,『カロリー制限食賛成』サイドの主張です.ただ持ち時間の前半は,第7版 食品交換表の改訂内容説明に費やし,そこでは『今回の改訂で,一律に炭水化物60%とするのではなく,55%,50%のケースも取り上げ柔軟性を持たせた. ただしこのように糖質の割合を下げると,ケースによっては,体重1kgあたり1.2gの蛋白質摂取推奨量を上回ることになってしまう』との主張. そりゃそうでしょう. 炭水化物を減らした分を空気で置き換えるわけにはいきませんから当たり前です. ただあたかも『糖質制限食を行うことによって,必然的に増加する蛋白質摂取』が,すべて油ギトギトの肉になると言わんばかりの口調はアンフェアだと思いました.この点は,当然ながら会場からの質問で突っ込まれていましたが.
福井先生の講演の後半は,ディベートらしく,糖質制限食にネガティブな文献を,北里研究所病院の山田先生顔負けのペースで,次々とスライド爆撃でした. ただしNordmann文献の都合のいいところだけ紹介したり,BMJ論文や能登論文を持ち出したりと,この点は『あーあ,やっぱりね』の雰囲気. 福井先生,これってディベートですよね? 糖質制限食に対する懸念を表明するのは構いません.ですが,カロリー制限食サイドのディベーターとして,もっとも肝心で重要な主張はどうしたのですか?すなわち『糖質60%のカロリー制限食を実行すると,こんなにすばらしいことになる=糖尿病症状が劇的に改善される・合併症が発生しない・寿命が延びる』というポジティブな主張が皆無だったのは何故ですか? 何ら有効性を高らかに掲げられないものを,今まであなた方は患者に強いてきたのでしょうか?
対して,『副次的食事療法として糖質制限法食は有効である』のタイトルで,次に登場した北里研究所病院糖尿病センター長の山田先生は,これまでのスタイルをガラリと変えてきました.膨大なスライドを,目に残像も残らないほど次々と繰り出すことを『山田先生のように』と固有名詞化されるほどの,いつものスタイルをガラリと変えて,ゆっくりと訴えるスタイルでした.まあそれでも客観的には,普通の人より結構早口だったのですが,ともかくこれまでの山田先生とは別人でした.
山田先生がまず紹介したのは,文献ではなく,『健康日本21推進フォーラム』のアンケート結果です.そこでは,糖尿病患者が医師から指示されたことを,患者が実際にどれくらい順守しているかの結果をまとめたものです.
(概要は http://www.dm-net.co.jp/calendar/2009/009478.php にも掲載されています)
医師から服用を指示された薬を,実際に患者がきちんとしたがっている率は79%でしたが,『禁酒・禁煙の指示』の順守率はそれぞれ50%,46%と低下し,更に『食事の指導』に至っては,何と35%にすぎないのです. ここで山田先生は,『もし今,糖尿病治療用にインスリンデバイス新製品が発売されたとして,それを臨床に適用したら,100人中35人しかちゃんと使いこなせない,そういうものであれば,それは患者の責任なのか,そのデバイスが悪いのか?』と問いかけました.この問いかけが,先生の講演の後半の伏線になっていたことは,後になって気づきました.
その後,山田先生は,福井先生が列挙した文献を次々と反駁しておられました. たとえば『糖質摂取比率は50%を切らないとHbA1c低下に明確な効果がみられない』(=つまり,60%糖質を,55%や50%糖質に妥協しても,あまり意味はない)とか,『DIRECTで,糖質制限食で短期的には体重減少しても,その後の追跡結果を見ると元に戻りつつある』という福井先生の主張に対して,『更にその後の追跡結果を見ると,6年経ってもやはり糖質制限食は有効性を維持している』と論破です.
最後に『医者は糖尿病を見るのではなく患者を見て,その人に応じた治療をすべき. 厳格なカロリー制限食を守れる人はいい,それが守れない人の次の選択として糖質制限食を』と締めくくられました. ところが冒頭の伏線を思い出すと,カロリー制限食は(なにしろそれを守れる人は35%しかいないのだから)結局糖質制限食しかないではないか,という仕掛けです.ここに至って,山田先生が付けたタイトル=『副次的』という言葉が,実にスパイスの効いた皮肉であったことが理解できました.つまりあれあれ副次的食事療法の方が多数派になってしまいますね,というわけです.
本日の午後には,既にメディアでも報道されている通り,『熊本宣言』がアナウンスされました.来月6月1日からは,HbA1cの管理レベルとして,切りのいい6%,7%,8%を採用するというもので,本日の学会総会で正式に採択されました. このこと自体に何ら異存はありませんが,ただHbA1cばかりを強調するあまり,血糖値の日内変動管理の重要性が見落とされてしまうようになるのではないかと懸念いたしました.】
2013年05月16日 (木)
日本糖尿病学会の提言への検証(1)
こんばんは。
精神科医師Aさんから
JDS提言2013の検証 (1)
日本人の糖尿病の食事療法に関する日本糖尿病学会の提言~糖尿病における食事療法の現状と課題~
をコメントいただきました。
精神科医師Aさん、ありがとうございます。
私も仰有るとおりと思います。
糖尿病学会の提言
『しかし、2006年に報告されたメタ解析は、低炭水化物食は6ヵ月までに有意な体重減少をもたらすが、1年で両群に差はなくなり、低炭水化物食では血中LDLコレステロールの増加をきたすと指摘している(13)。低炭水化物食の 長期効果を見出し得なかった理由として、症例数の少なさと30~50%におよぶ高い脱落率をあげている』
原著には、精神科医師Aさんご指摘のように
「エネルギー制限を伴わぬ低炭水化物食は、1年間までは、低脂肪エネルギー制限食と同様に体重減少に有効である。」
と明記してあるので、糖尿病学会提言は、間違っています。
「ただし、低炭水化物食による体重減少を考察するなら、起こりうる中性脂肪とHDLコレステロールの好ましい変化と、LDLコレステロールの好まざる変化を評価せねばならない 。」
また原著には、上記の記載があるのに、糖尿病学会提言は「中性脂肪とHDLコレステロールの好ましい変化」という文言を意図的に省いていてこれは、いくら何でもアンフェアです。
さらに、原著には、症例数と脱落率は、両群に特に差はないとしているのに、糖尿病学会提言では、低炭水化物食だけが、脱落率が多かったように意図的に文言を変えていて、アンフェアです。
糖尿病学会さん、いやしくも提言と称すならフェアな論文解釈をして欲しいですね。
江部康二
【13/05/15 精神科医師A
JDS提言2013の検証 (1)
日本人の糖尿病の食事療法に関する日本糖尿病学会の提言~糖尿病における食事療法の現状と課題~
http://www.jds.or.jp/modules/important/index.php?page=article&storyid=40
『しかし、2006年に報告されたメタ解析は、低炭水化物食は6ヵ月までに有意な体重減少をもたらすが、1年で両群に差はなくなり、低炭水化物食では血中LDLコレステロールの増加をきたすと指摘している(13)。低炭水化物食の 長期効果を見出し得なかった理由として、症例数の少なさと30~50%におよぶ高い脱落率をあげている』
13. Nordmann AJ, A Nordmann, M Briel, et al: Effects of low-carbohydrate vs low-fat diets on weight loss and cardiovascular risk factors: A meta-analysis of randomized controlled trials. Arch Intern Med 166:285-293, 2006
この記述が本当に正しいのか、Nordmann (2006) の原文を調べてみることにした。Abstract のConclusion の部分を読んでみた
http://archinte.jamanetwork.com/article.aspx?articleid=409791
Conclusions Low-carbohydrate, non–energy-restricted diets appear to be at least as effective as low-fat, energy-restricted diets in inducing weight loss for up to 1 year. However, potential favorable changes in triglyceride and high-density lipoprotein cholesterol values should be weighed against potential unfavorable changes in low-density lipoprotein cholesterol values when low-carbohydrate diets to induce weight loss are considered.
【結論】エネルギー制限を伴わぬ低炭水化物食は、1年間までは、低脂肪エネルギー制限食と同様に体重減少に有効である。ただし、低炭水化物食による体重減少を考察するなら、起こりうる中性脂肪とHDLコレステロールの好ましい変化と、LDLコレステロールの好まざる変化を評価せねばならない
さらに本文の Comment を読んでみると、下記の内容であった
Whereas total and LDL-C levels decreased more in individuals randomized to low-fat diets, HDL-C and triglyceride values changed more favorably in individuals randomized to low-carbohydrate diets.
総コレステロールとLDL-Cとは、無作為低脂肪群でより減少したが、HDL-Cと中性脂肪は無作為低炭水化物食でより好ましい変化がみられた
<対象者数と脱落率> 両群に特に差はない。脱落率はむしろ低炭水化物食群のほうが少ない印象がある
*低炭水化物食群:対象者222名、脱落率31~48%
*低脂肪食群:対象者225名、脱落率37~50%
このように、論文の原文をどう読んでもJDS提言の記述は事実に反するとしか言いようがない。これははっきりといって捏造提言である 】
こんばんは。
精神科医師Aさんから
JDS提言2013の検証 (1)
日本人の糖尿病の食事療法に関する日本糖尿病学会の提言~糖尿病における食事療法の現状と課題~
をコメントいただきました。
精神科医師Aさん、ありがとうございます。
私も仰有るとおりと思います。
糖尿病学会の提言
『しかし、2006年に報告されたメタ解析は、低炭水化物食は6ヵ月までに有意な体重減少をもたらすが、1年で両群に差はなくなり、低炭水化物食では血中LDLコレステロールの増加をきたすと指摘している(13)。低炭水化物食の 長期効果を見出し得なかった理由として、症例数の少なさと30~50%におよぶ高い脱落率をあげている』
原著には、精神科医師Aさんご指摘のように
「エネルギー制限を伴わぬ低炭水化物食は、1年間までは、低脂肪エネルギー制限食と同様に体重減少に有効である。」
と明記してあるので、糖尿病学会提言は、間違っています。
「ただし、低炭水化物食による体重減少を考察するなら、起こりうる中性脂肪とHDLコレステロールの好ましい変化と、LDLコレステロールの好まざる変化を評価せねばならない 。」
また原著には、上記の記載があるのに、糖尿病学会提言は「中性脂肪とHDLコレステロールの好ましい変化」という文言を意図的に省いていてこれは、いくら何でもアンフェアです。
さらに、原著には、症例数と脱落率は、両群に特に差はないとしているのに、糖尿病学会提言では、低炭水化物食だけが、脱落率が多かったように意図的に文言を変えていて、アンフェアです。
糖尿病学会さん、いやしくも提言と称すならフェアな論文解釈をして欲しいですね。
江部康二
【13/05/15 精神科医師A
JDS提言2013の検証 (1)
日本人の糖尿病の食事療法に関する日本糖尿病学会の提言~糖尿病における食事療法の現状と課題~
http://www.jds.or.jp/modules/important/index.php?page=article&storyid=40
『しかし、2006年に報告されたメタ解析は、低炭水化物食は6ヵ月までに有意な体重減少をもたらすが、1年で両群に差はなくなり、低炭水化物食では血中LDLコレステロールの増加をきたすと指摘している(13)。低炭水化物食の 長期効果を見出し得なかった理由として、症例数の少なさと30~50%におよぶ高い脱落率をあげている』
13. Nordmann AJ, A Nordmann, M Briel, et al: Effects of low-carbohydrate vs low-fat diets on weight loss and cardiovascular risk factors: A meta-analysis of randomized controlled trials. Arch Intern Med 166:285-293, 2006
この記述が本当に正しいのか、Nordmann (2006) の原文を調べてみることにした。Abstract のConclusion の部分を読んでみた
http://archinte.jamanetwork.com/article.aspx?articleid=409791
Conclusions Low-carbohydrate, non–energy-restricted diets appear to be at least as effective as low-fat, energy-restricted diets in inducing weight loss for up to 1 year. However, potential favorable changes in triglyceride and high-density lipoprotein cholesterol values should be weighed against potential unfavorable changes in low-density lipoprotein cholesterol values when low-carbohydrate diets to induce weight loss are considered.
【結論】エネルギー制限を伴わぬ低炭水化物食は、1年間までは、低脂肪エネルギー制限食と同様に体重減少に有効である。ただし、低炭水化物食による体重減少を考察するなら、起こりうる中性脂肪とHDLコレステロールの好ましい変化と、LDLコレステロールの好まざる変化を評価せねばならない
さらに本文の Comment を読んでみると、下記の内容であった
Whereas total and LDL-C levels decreased more in individuals randomized to low-fat diets, HDL-C and triglyceride values changed more favorably in individuals randomized to low-carbohydrate diets.
総コレステロールとLDL-Cとは、無作為低脂肪群でより減少したが、HDL-Cと中性脂肪は無作為低炭水化物食でより好ましい変化がみられた
<対象者数と脱落率> 両群に特に差はない。脱落率はむしろ低炭水化物食群のほうが少ない印象がある
*低炭水化物食群:対象者222名、脱落率31~48%
*低脂肪食群:対象者225名、脱落率37~50%
このように、論文の原文をどう読んでもJDS提言の記述は事実に反するとしか言いようがない。これははっきりといって捏造提言である 】
2013年05月16日 (木)
こんにちは
山いちさんから、「糖質制限食で、血糖値・HbA1c改善、視力低下は?」というコメントをいただきました。
山いちさん、スーパー糖質制限食実践により、血糖値、HbA1c、肝機能、中性脂肪、コレステロール値の改善、体重減少、良かったです。
拙著のご購入、ありがとうございます。
視力の低下ですが、2つ可能性があります。
一つ目は、摂取エネルギーが少なすぎて、低カロリー食になっている可能性です。
この場合、体力低下とか視力低下とかがありえます。
成人男性ですので、脂質・タンパク質はしっかり摂取して、1800~2200kcal/日くらいは摂取してください。
二つ目は、高血糖の借金です。
現在、随分、血糖値とHbA1cが改善していますが、3年間くらい高血糖が続いています。
この間に糖尿病網膜症のリスクもありえます。
早速、眼科検診に行ってみましょう。
過去の高血糖による何らかの眼底の所見が存在すれば、スーパー糖質制限食で現在高血糖が改善していても、その借金は残っていますので視力低下の可能性があります。
この場合も今後、血糖コントロール良好を維持していけば眼底病変の進行はとまり、さらには、数ヶ月~1年レベルで改善することもありえると思います。
江部康二
【13/05/16 山いち
糖質制限食感謝
江部先生
初めまして。
今年還暦を迎えた男です。
3年ほど前から血糖値や中性脂肪の値が高く、ドックの度に紹介状が同封されておりましたが忙しさにかまけてまだ大丈夫だろうと気軽に考えて放っておりました。
紹介状も3回目となり、ちょっとまずいかなと思い総合病院を受診したところ、重度の糖尿病との診断で「すぐ奥さんと一緒に来院して食事指導を受けるように」と言われ指導を受け、1日1500kcalに抑えるようにと指導されました。食品交換表などを買い求めましたが、こと細かにカロリー表示などが記載されており自分に実行できるか不安でした。
1回目初診時H25.4.26 高かった数値です。
ALT 54IU/L
γーGTP 102IU/L
Ch-E 426IU/L
総コレステロール 281mg/dl
中性脂肪 300mg/dl
LDLコレステロール 193mg/dl
K 4.9mEq/l
血糖 352mg/dl
HbA1c 10.1%
もっと良い方法がないかとネットで探しまわりました所で江部先生の糖質制限食のブログに出会うことができました。早速先生の著書を3冊ほど買い求めましてこれならいけると早速スーパー糖質制限食を実行させていただきました。合せて朝と夜にそれぞれ1時間の散歩も実行いたしました。
20日間で69.5kgあった体重が65.4kgに4kgほど落ちておりました。
2回目受診 H25.5.16
AST 40IU/L
ALT 53IU/L
LDH 237IU/L
γ-GTP 48IU/L
Ch-E 319IU/L
総コレステロール 214mg/dl
中性脂肪 71mg/dl
HDLコレステロール 64mg/dl
LDLコレステロール 129mg/dl
K 5.1mEq/l
血糖 89mg/dl
HbA1c 9.0%
やや数値的に高い数字もありましたが、血糖値は見事に下がり、コレステロールや中性脂肪などは基準値になってしまいました。
前回、あまりにも数字が悪かったものですから薬は勿論のこと、インスリンまで処方されるのかと内心不安でしたが病院の先生に「大分頑張って痩せたね、血糖値も良くなっているから薬も処方しない」と言われ飛び上がるほど嬉しかったです。HbA1cも徐々に下がるでしょうから今度の来院(7月3日)の様子をみて数字が良かったらもう検診だけで良いだろうとの事でした。
私にとっては奇跡のような診断結果でしたので本当に江部先生と糖質制限食には大感謝です。
7月の診察に向けて頑張り続けます。
近くで糖尿病に苦しんでおられる方に教えたいくらいです。
お忙しいのに恐縮ですが、1点だけお伺いしたいことがございます。
スーパー糖質制限食を始めてから目が悪くなったような気がしております。もともと老眼ですが、急に進んだような感じです。PCの文字がメガネをかけないと読めないような状態です。
これも一過性のものでしょうか?
できましたらご回答いただけると幸いです。
ありがとうございました。】
山いちさんから、「糖質制限食で、血糖値・HbA1c改善、視力低下は?」というコメントをいただきました。
山いちさん、スーパー糖質制限食実践により、血糖値、HbA1c、肝機能、中性脂肪、コレステロール値の改善、体重減少、良かったです。
拙著のご購入、ありがとうございます。
視力の低下ですが、2つ可能性があります。
一つ目は、摂取エネルギーが少なすぎて、低カロリー食になっている可能性です。
この場合、体力低下とか視力低下とかがありえます。
成人男性ですので、脂質・タンパク質はしっかり摂取して、1800~2200kcal/日くらいは摂取してください。
二つ目は、高血糖の借金です。
現在、随分、血糖値とHbA1cが改善していますが、3年間くらい高血糖が続いています。
この間に糖尿病網膜症のリスクもありえます。
早速、眼科検診に行ってみましょう。
過去の高血糖による何らかの眼底の所見が存在すれば、スーパー糖質制限食で現在高血糖が改善していても、その借金は残っていますので視力低下の可能性があります。
この場合も今後、血糖コントロール良好を維持していけば眼底病変の進行はとまり、さらには、数ヶ月~1年レベルで改善することもありえると思います。
江部康二
【13/05/16 山いち
糖質制限食感謝
江部先生
初めまして。
今年還暦を迎えた男です。
3年ほど前から血糖値や中性脂肪の値が高く、ドックの度に紹介状が同封されておりましたが忙しさにかまけてまだ大丈夫だろうと気軽に考えて放っておりました。
紹介状も3回目となり、ちょっとまずいかなと思い総合病院を受診したところ、重度の糖尿病との診断で「すぐ奥さんと一緒に来院して食事指導を受けるように」と言われ指導を受け、1日1500kcalに抑えるようにと指導されました。食品交換表などを買い求めましたが、こと細かにカロリー表示などが記載されており自分に実行できるか不安でした。
1回目初診時H25.4.26 高かった数値です。
ALT 54IU/L
γーGTP 102IU/L
Ch-E 426IU/L
総コレステロール 281mg/dl
中性脂肪 300mg/dl
LDLコレステロール 193mg/dl
K 4.9mEq/l
血糖 352mg/dl
HbA1c 10.1%
もっと良い方法がないかとネットで探しまわりました所で江部先生の糖質制限食のブログに出会うことができました。早速先生の著書を3冊ほど買い求めましてこれならいけると早速スーパー糖質制限食を実行させていただきました。合せて朝と夜にそれぞれ1時間の散歩も実行いたしました。
20日間で69.5kgあった体重が65.4kgに4kgほど落ちておりました。
2回目受診 H25.5.16
AST 40IU/L
ALT 53IU/L
LDH 237IU/L
γ-GTP 48IU/L
Ch-E 319IU/L
総コレステロール 214mg/dl
中性脂肪 71mg/dl
HDLコレステロール 64mg/dl
LDLコレステロール 129mg/dl
K 5.1mEq/l
血糖 89mg/dl
HbA1c 9.0%
やや数値的に高い数字もありましたが、血糖値は見事に下がり、コレステロールや中性脂肪などは基準値になってしまいました。
前回、あまりにも数字が悪かったものですから薬は勿論のこと、インスリンまで処方されるのかと内心不安でしたが病院の先生に「大分頑張って痩せたね、血糖値も良くなっているから薬も処方しない」と言われ飛び上がるほど嬉しかったです。HbA1cも徐々に下がるでしょうから今度の来院(7月3日)の様子をみて数字が良かったらもう検診だけで良いだろうとの事でした。
私にとっては奇跡のような診断結果でしたので本当に江部先生と糖質制限食には大感謝です。
7月の診察に向けて頑張り続けます。
近くで糖尿病に苦しんでおられる方に教えたいくらいです。
お忙しいのに恐縮ですが、1点だけお伺いしたいことがございます。
スーパー糖質制限食を始めてから目が悪くなったような気がしております。もともと老眼ですが、急に進んだような感じです。PCの文字がメガネをかけないと読めないような状態です。
これも一過性のものでしょうか?
できましたらご回答いただけると幸いです。
ありがとうございました。】
2013年05月15日 (水)
こんばんは。
羅漢果について考えてみます。
羅漢果は、中国広東省、広西チアン族自治区の高冷地に栽培されるウリ科の多年生草本です。
中国の一部の地域でしか生育していない貴重な植物で、その果実は、砂糖の約300倍の甘さがあります。
甘味が強いので、中国では古くから乾燥させて料理の調味料、甘味飲料の原料として使っていました。
近年の研究で、羅漢果の甘味成分は、Mongroside Vなどのククルビタン型トリテルペン配糖体であることがわかりました。
トリテルペン配糖体は、小腸で吸収されることなく大腸まで達するため、食物繊維の一つに分類されます。
従って血糖値を上昇させませんし、吸収されるカロリーはほぼゼロと考えてよいようです。
羅漢果の甘味成分には、トリテルペン配糖体以外にもほんの少量の果糖が加わっています。
果糖分のカロリーは吸収されますがごく少量と考えてよいでしょう。
通常販売している「羅漢果顆粒」は顆粒状にして使い勝手を良くするために、ショ糖や甜菜糖が約2〜5%含まれています。これらは勿論吸収されて血糖値を上昇させます。
白菜や菜っぱにも天然のショ糖が少量は含まれていますので、羅漢果顆粒を甘味料として少量使う程度は、糖質制限食的にも、血糖値上昇に関しては許容範囲と思います。
また、ラカントSは、エリスリトールが主成分で、ごく少量の羅漢果エキスが含まれていますが、基本的にカロリーゼロで血糖値上昇もゼロですので糖質制限食OK食材です。
江部康二
羅漢果について考えてみます。
羅漢果は、中国広東省、広西チアン族自治区の高冷地に栽培されるウリ科の多年生草本です。
中国の一部の地域でしか生育していない貴重な植物で、その果実は、砂糖の約300倍の甘さがあります。
甘味が強いので、中国では古くから乾燥させて料理の調味料、甘味飲料の原料として使っていました。
近年の研究で、羅漢果の甘味成分は、Mongroside Vなどのククルビタン型トリテルペン配糖体であることがわかりました。
トリテルペン配糖体は、小腸で吸収されることなく大腸まで達するため、食物繊維の一つに分類されます。
従って血糖値を上昇させませんし、吸収されるカロリーはほぼゼロと考えてよいようです。
羅漢果の甘味成分には、トリテルペン配糖体以外にもほんの少量の果糖が加わっています。
果糖分のカロリーは吸収されますがごく少量と考えてよいでしょう。
通常販売している「羅漢果顆粒」は顆粒状にして使い勝手を良くするために、ショ糖や甜菜糖が約2〜5%含まれています。これらは勿論吸収されて血糖値を上昇させます。
白菜や菜っぱにも天然のショ糖が少量は含まれていますので、羅漢果顆粒を甘味料として少量使う程度は、糖質制限食的にも、血糖値上昇に関しては許容範囲と思います。
また、ラカントSは、エリスリトールが主成分で、ごく少量の羅漢果エキスが含まれていますが、基本的にカロリーゼロで血糖値上昇もゼロですので糖質制限食OK食材です。
江部康二
2013年05月15日 (水)
こんにちは。
メタボなママさんから、「糖質制限食でメタボ改善、中性脂肪改善」という嬉しいコメントをいただきました。
メタボなママさん、良かったですね。
拙著のご購入もありがとうございます。
前年度 5ヶ月後
T-cho 238mg/dl → 232mg/dl
HDL-C 46mg/dl → 47mg/dl
LDL-C 169mg/dl → 162mg/dl
中性脂肪 153mg/dl → 52mg/dl
T-choは、今は動脈硬化のガイドラインからはずれているので、あまり気にしなくていいです。
LDL-Cは、このままスーパー糖質制限食なら、1~2年くらいで基準値になると思います。
中性脂肪値は、見事な改善です。
体重も減って、中性脂肪も劇的改善なので、糖質制限食、基本的に上手にできていると思います。
HDL-Cですが、確かに上昇する度合いが少ないですね。
スーパー糖質制限食でも、HDL-Cは速やかに上昇する人、ゆっくり上昇する人、まれに上昇があまりない人がいます。
上昇の程度も個人差が大きくあります。
多い人は、基の値の50%~100%くらい増加します。
メタボなママさん、HDL-Cは基準値内なので、少なくともこのまま経過をみられて問題はありません。
まだ、5ヶ月ですので、1年後、2年後のHDL-Cに期待しましょう。
江部康二
【13/05/15 メタボなママ
はじめまして
本文とは関係ないコメントで申し訳ありません。
肥満解消の為、12月から先生のブログや本を拝見し、スーパー糖質制限を実施しています。
5か月で体重は
85kg → 69kg まで減少しました。
最初のひと月はガッツリ減りましたが、現在でも毎月2kgペースで落ち続けています。
ここまでは順調だったのですが、先日の健康診断の結果がちょっとよく分からない部分があったので、やり方が間違っているのか心配になり書きこみいたしました。
前年度の健康診断との比較です。
T-cho 238mg/dl → 232mg/dl
HDL-C 46mg/dl → 47mg/dl
LDL-C 169mg/dl → 162mg/dl
中性脂肪 153mg/dl → 52mg/dl でした。
中性脂肪がここまで下がったことはなかったので、とてもビックリしたのですが、先生のブログを拝見してもLDLは一定しないが、HDLは上昇する・・・と書いてあったのに、私はほとんど変化がありませんでした。
5か月ではまだ結果が出ないのでしょうか?
それとも、私の食事が何か摂りすぎ?摂らなすぎ?とかなのでしょうか?
原因となるものが思い当たらないため先生に直接質問する失礼をお許しください。
このまま続けて問題ないようならまだまだ体重も落としたいですし、なにより健康の為にも続けていきたいと思っています。
気長に毎日ブログを見ていますので、お答えいただけたら嬉しいです。
よろしくお願いいたします。】
メタボなママさんから、「糖質制限食でメタボ改善、中性脂肪改善」という嬉しいコメントをいただきました。
メタボなママさん、良かったですね。
拙著のご購入もありがとうございます。
前年度 5ヶ月後
T-cho 238mg/dl → 232mg/dl
HDL-C 46mg/dl → 47mg/dl
LDL-C 169mg/dl → 162mg/dl
中性脂肪 153mg/dl → 52mg/dl
T-choは、今は動脈硬化のガイドラインからはずれているので、あまり気にしなくていいです。
LDL-Cは、このままスーパー糖質制限食なら、1~2年くらいで基準値になると思います。
中性脂肪値は、見事な改善です。
体重も減って、中性脂肪も劇的改善なので、糖質制限食、基本的に上手にできていると思います。
HDL-Cですが、確かに上昇する度合いが少ないですね。
スーパー糖質制限食でも、HDL-Cは速やかに上昇する人、ゆっくり上昇する人、まれに上昇があまりない人がいます。
上昇の程度も個人差が大きくあります。
多い人は、基の値の50%~100%くらい増加します。
メタボなママさん、HDL-Cは基準値内なので、少なくともこのまま経過をみられて問題はありません。
まだ、5ヶ月ですので、1年後、2年後のHDL-Cに期待しましょう。
江部康二
【13/05/15 メタボなママ
はじめまして
本文とは関係ないコメントで申し訳ありません。
肥満解消の為、12月から先生のブログや本を拝見し、スーパー糖質制限を実施しています。
5か月で体重は
85kg → 69kg まで減少しました。
最初のひと月はガッツリ減りましたが、現在でも毎月2kgペースで落ち続けています。
ここまでは順調だったのですが、先日の健康診断の結果がちょっとよく分からない部分があったので、やり方が間違っているのか心配になり書きこみいたしました。
前年度の健康診断との比較です。
T-cho 238mg/dl → 232mg/dl
HDL-C 46mg/dl → 47mg/dl
LDL-C 169mg/dl → 162mg/dl
中性脂肪 153mg/dl → 52mg/dl でした。
中性脂肪がここまで下がったことはなかったので、とてもビックリしたのですが、先生のブログを拝見してもLDLは一定しないが、HDLは上昇する・・・と書いてあったのに、私はほとんど変化がありませんでした。
5か月ではまだ結果が出ないのでしょうか?
それとも、私の食事が何か摂りすぎ?摂らなすぎ?とかなのでしょうか?
原因となるものが思い当たらないため先生に直接質問する失礼をお許しください。
このまま続けて問題ないようならまだまだ体重も落としたいですし、なにより健康の為にも続けていきたいと思っています。
気長に毎日ブログを見ていますので、お答えいただけたら嬉しいです。
よろしくお願いいたします。】
2013年05月14日 (火)
こんにちは。
糖質・脂質・タンパク質のなかで、消化・吸収されて直接血糖に変わるのは糖質だけです。
脂質・タンパク質は、消化・吸収されて直接血糖に変わることはありません。
このように血糖値を直接上昇させるのは糖質だけなのですが、血糖値を上げない糖質もあるのです。
すなわち糖質の中でエリスリトールと合成甘味料は、血糖値を上げません。
エリスリトール以外の糖アルコールは、砂糖の半分くらい血糖値を上げます。
上記以外の残りのほとんどの糖質は、どのような食材でも同じように血糖を上げます。
糖アルコールは糖質ですが、その中でエリスリトールだけは、ゼロカロリーで血糖値も上昇させません。
キシリトールやマルチトールやソルビトールなどの糖アルコールは、砂糖の半分くらい血糖値を上昇させます。
エリスリトールは、
ラカントS(サラヤ)
パルスイートRカロリーゼロ(味の素KK)
シュガーカットゼロ顆粒(浅田飴)
の主成分です。
すなわち、ラカントSやパルスイートやシュガーカットゼロ顆粒は糖質制限OK食材です。
エリスリトールの安全性は、EUでもFDAでも認められていて、総量規制も特にありません。
まあ大量に摂取すれば、まれに下痢することはありえるとは思います。
合成甘味料も糖質ですが、FDA(米国食料医薬品庁)と厚生労働省の認めているアスパルテーム、アセスルファムカリウム、スクラロース、サッカリン、ネオテームの5種類は、ゼロカロリーで血糖値も上昇させません。
人工甘味料のほうも、FDAにおいて安全性は認められていますが総量規制があります。
日本の、カロリーゼロのダイエットコーラ350mlを1日1~2本くらいまでは、許容範囲と思います。
結論です。
糖質のほとんどが血糖値を上昇させます。
しかし、糖質の中でエリスリトールと合成甘味料は、血糖値を上昇させません。
なお、羅漢果(中国広西チワン族自治区を原産地とするウリ科ラカンカ属の多年生つる植物)の果実の甘味成分は、小腸で吸収されることなく大腸まで達するため、食物繊維の一つに分類されます。
ステビアの甘味成分も同様で人体に吸収されないので、食物繊維に分類されるのかなと思います。
糖質+食物繊維=炭水化物です。
食物繊維は人体に消化吸収されないので、血糖値は上昇させないとされています。
江部康二
☆☆☆
健康増進法における栄養表示基準では栄養成分表示を行う場合、基本表示は
<エネルギー、たんぱく質、脂質、炭水化物、ナトリウム>
の5成分表示とされています。
「炭水化物、糖質、糖類」を整理すると下記の如くにまとめることができます。
栄養表示基準上はたんぱく質や脂質、灰分(ミネラル分)のいずれにも分類されないものは炭水化物に計算。
①炭水化物=糖質+食物繊維
②糖質=糖類+糖アルコール+三糖類以上+合成甘味料
③糖類=単糖類+二糖類
*三糖類以上=オリゴ糖、多糖類(でんぷん、デキストリンなど)
*二糖類=ショ糖、麦芽糖、乳糖など
*単糖類=ブドウ糖、果糖、ガラクトースなど
*糖アルコール=エリスリトール、キシリトール、マルチトール、ソルビトールなど
*合成甘味料=アスパルテーム、アセスルファムカリウム、スクラロース、サッカリン、ネオテーム
糖質・脂質・タンパク質のなかで、消化・吸収されて直接血糖に変わるのは糖質だけです。
脂質・タンパク質は、消化・吸収されて直接血糖に変わることはありません。
このように血糖値を直接上昇させるのは糖質だけなのですが、血糖値を上げない糖質もあるのです。
すなわち糖質の中でエリスリトールと合成甘味料は、血糖値を上げません。
エリスリトール以外の糖アルコールは、砂糖の半分くらい血糖値を上げます。
上記以外の残りのほとんどの糖質は、どのような食材でも同じように血糖を上げます。
糖アルコールは糖質ですが、その中でエリスリトールだけは、ゼロカロリーで血糖値も上昇させません。
キシリトールやマルチトールやソルビトールなどの糖アルコールは、砂糖の半分くらい血糖値を上昇させます。
エリスリトールは、
ラカントS(サラヤ)
パルスイートRカロリーゼロ(味の素KK)
シュガーカットゼロ顆粒(浅田飴)
の主成分です。
すなわち、ラカントSやパルスイートやシュガーカットゼロ顆粒は糖質制限OK食材です。
エリスリトールの安全性は、EUでもFDAでも認められていて、総量規制も特にありません。
まあ大量に摂取すれば、まれに下痢することはありえるとは思います。
合成甘味料も糖質ですが、FDA(米国食料医薬品庁)と厚生労働省の認めているアスパルテーム、アセスルファムカリウム、スクラロース、サッカリン、ネオテームの5種類は、ゼロカロリーで血糖値も上昇させません。
人工甘味料のほうも、FDAにおいて安全性は認められていますが総量規制があります。
日本の、カロリーゼロのダイエットコーラ350mlを1日1~2本くらいまでは、許容範囲と思います。
結論です。
糖質のほとんどが血糖値を上昇させます。
しかし、糖質の中でエリスリトールと合成甘味料は、血糖値を上昇させません。
なお、羅漢果(中国広西チワン族自治区を原産地とするウリ科ラカンカ属の多年生つる植物)の果実の甘味成分は、小腸で吸収されることなく大腸まで達するため、食物繊維の一つに分類されます。
ステビアの甘味成分も同様で人体に吸収されないので、食物繊維に分類されるのかなと思います。
糖質+食物繊維=炭水化物です。
食物繊維は人体に消化吸収されないので、血糖値は上昇させないとされています。
江部康二
☆☆☆
健康増進法における栄養表示基準では栄養成分表示を行う場合、基本表示は
<エネルギー、たんぱく質、脂質、炭水化物、ナトリウム>
の5成分表示とされています。
「炭水化物、糖質、糖類」を整理すると下記の如くにまとめることができます。
栄養表示基準上はたんぱく質や脂質、灰分(ミネラル分)のいずれにも分類されないものは炭水化物に計算。
①炭水化物=糖質+食物繊維
②糖質=糖類+糖アルコール+三糖類以上+合成甘味料
③糖類=単糖類+二糖類
*三糖類以上=オリゴ糖、多糖類(でんぷん、デキストリンなど)
*二糖類=ショ糖、麦芽糖、乳糖など
*単糖類=ブドウ糖、果糖、ガラクトースなど
*糖アルコール=エリスリトール、キシリトール、マルチトール、ソルビトールなど
*合成甘味料=アスパルテーム、アセスルファムカリウム、スクラロース、サッカリン、ネオテーム
2013年05月14日 (火)
おはようございます。
糖質オフネットワーク東京からのお知らせを、事務局から頂きましたので以下に掲載します。
江部康二
********(ここから)***********
江部先生、ブログの読者の皆様、こんにちは。
糖質オフネットワーク東京からのお知らせです。
4月20日は、大勢の皆様のご参加をあづかりましてありがとうございました。
ネットワークの代表メールアドレス(carbo.off.net@gmail.com)が立ち上がったことをご報告させていただきます。
今後とも長く続ける!楽しく続ける!をもっとうに地道に活動していきたいと思います。
さて、次回、今週末(5月18日土曜日)に2回目の集まりを企画しております。
糖質制限をいっしょにやってくださっているTagshuu先生が東京にお見えになるので交流会を企画いたしました。
会場を広くしたこともあり、お席に余裕がございます。
直近ではございますが、ご参加いただけると嬉しく存じます。
日時 2013.5.18 (土) 18:00から20:30
場所は、新宿区落合第一地域センター 集会室A
http://www2.odn.ne.jp/~hak32900/
会費は500円(会場費+資料代)
余った分は、今後の活動費とさせていただきます。
なお、お弁当を準備する企画がございましたが、会場の関係で中止とさせていただきます。もうしわけありません。
申し込みは下記からお願いいたします。
http://sites.google.com/site/carbooffnet/shenshi-rumi
どうか、皆様が楽しく糖質制限ライフをおくることができますように交流の場として可愛がって頂けると幸いです。
(糖質オフネットワーク東京 事務局)
********(ここまで)***********
糖質オフネットワーク東京からのお知らせを、事務局から頂きましたので以下に掲載します。
江部康二
********(ここから)***********
江部先生、ブログの読者の皆様、こんにちは。
糖質オフネットワーク東京からのお知らせです。
4月20日は、大勢の皆様のご参加をあづかりましてありがとうございました。
ネットワークの代表メールアドレス(carbo.off.net@gmail.com)が立ち上がったことをご報告させていただきます。
今後とも長く続ける!楽しく続ける!をもっとうに地道に活動していきたいと思います。
さて、次回、今週末(5月18日土曜日)に2回目の集まりを企画しております。
糖質制限をいっしょにやってくださっているTagshuu先生が東京にお見えになるので交流会を企画いたしました。
会場を広くしたこともあり、お席に余裕がございます。
直近ではございますが、ご参加いただけると嬉しく存じます。
日時 2013.5.18 (土) 18:00から20:30
場所は、新宿区落合第一地域センター 集会室A
http://www2.odn.ne.jp/~hak32900/
会費は500円(会場費+資料代)
余った分は、今後の活動費とさせていただきます。
なお、お弁当を準備する企画がございましたが、会場の関係で中止とさせていただきます。もうしわけありません。
申し込みは下記からお願いいたします。
http://sites.google.com/site/carbooffnet/shenshi-rumi
どうか、皆様が楽しく糖質制限ライフをおくることができますように交流の場として可愛がって頂けると幸いです。
(糖質オフネットワーク東京 事務局)
********(ここまで)***********
2013年05月13日 (月)
こんばんは。
筋力トレーニングやウオーキング、運動と筋肉と血糖取り込みについて検討してみます。
最高強度の運動の時は、即エネルギ-源が必要なので、筋肉細胞はまず自前で貯蔵していたATPやクレアチニンリン酸の生み出すATPを使います。
そのあとは、グリコーゲン分解と解糖からのATP供給が5秒で最大となり、20秒くらい持続します。
これらは、ほとんど全て嫌気的エネルギーで、無酸素運動で供給速度が速いです。
高負荷の筋力トレーニングであれば最高強度の運動であり、脂肪酸はエネルギー源としてほとんど使われないので、筋肉中のグリコーゲン消費量は多くなり、数回繰り返せば一旦枯渇するくらいまで減少すると考えられます。
これに対して、低負荷のトレーニングの場合は、「脂肪酸-ケトン体エネルギーシステム(好気的システム)」も結構利用されるので、筋肉中のグリコーゲン消費量は少ないと考えられます。
勿論低負荷のトレーニングでは、グリコーゲン-ブドウ糖システム(好気的システム)もあるていど利用されると思います。
高負荷の筋力トレーニング後に糖質を摂取すれば、枯渇した筋肉中のグリコーゲンを補充するためにドンドン血糖が取り込まれます。
「糖尿病は薬なしで治せる」の著者・渡邊昌先生は、食事開始後30分で30分運動すれば、運動後も血糖は吸収され続けると記載しておられますが、個人差があると思います。
糖尿病専門医ガイドブック(2006年)の98ページに、
「肥満2型糖尿病患者で、低強度運動30分実施後、2時間にわたってインスリン感受性が改善した」
という報告が記載されています。
しかし、運動終了後30分で再び血糖値が上昇する人もあると思います。
やはり個人差があるし、同一人物でもその日によりパターンが異なることもあるようです。
30分のウオーキングの場合、筋肉の主たるエネルギー源は脂肪酸-ケトン体システムなので、筋肉中のグリコーゲンはあまり減少しません。
歩行中は筋肉の収縮により、Glut4が筋肉細胞表面にでてくるので血糖を取り込みますが、それがどのくらい持続するのかですね?
筋収縮によりGlut4が筋肉細胞表面に出ているのは、新潟医療福祉大学の川中健太郎先生によれば、運動終了後2~3時間持続とのことです。
先生の論文に引用してある文献によれば「ラットに2時間の水泳運動を負荷したあと、運動終了3時間後でも、一定量のインスリン刺激に対してよりたくさんのGlut4が細胞膜表面にトランスロケーションできる」そうです。
つまり一旦、2~3時間で細胞内に戻ったGlut4ですが、その後もしばらくはトランスロケーションしやすくなっているのですね。
高負荷トレーニングでも明らかなように、運動後の筋肉の糖取り込みの持続にはグリコーゲンの減少程度もかなり関係していると思います。
しかし運動と血糖値、まだまだよくわかっていないところも多く、これからの課題です。
江部康二
筋力トレーニングやウオーキング、運動と筋肉と血糖取り込みについて検討してみます。
最高強度の運動の時は、即エネルギ-源が必要なので、筋肉細胞はまず自前で貯蔵していたATPやクレアチニンリン酸の生み出すATPを使います。
そのあとは、グリコーゲン分解と解糖からのATP供給が5秒で最大となり、20秒くらい持続します。
これらは、ほとんど全て嫌気的エネルギーで、無酸素運動で供給速度が速いです。
高負荷の筋力トレーニングであれば最高強度の運動であり、脂肪酸はエネルギー源としてほとんど使われないので、筋肉中のグリコーゲン消費量は多くなり、数回繰り返せば一旦枯渇するくらいまで減少すると考えられます。
これに対して、低負荷のトレーニングの場合は、「脂肪酸-ケトン体エネルギーシステム(好気的システム)」も結構利用されるので、筋肉中のグリコーゲン消費量は少ないと考えられます。
勿論低負荷のトレーニングでは、グリコーゲン-ブドウ糖システム(好気的システム)もあるていど利用されると思います。
高負荷の筋力トレーニング後に糖質を摂取すれば、枯渇した筋肉中のグリコーゲンを補充するためにドンドン血糖が取り込まれます。
「糖尿病は薬なしで治せる」の著者・渡邊昌先生は、食事開始後30分で30分運動すれば、運動後も血糖は吸収され続けると記載しておられますが、個人差があると思います。
糖尿病専門医ガイドブック(2006年)の98ページに、
「肥満2型糖尿病患者で、低強度運動30分実施後、2時間にわたってインスリン感受性が改善した」
という報告が記載されています。
しかし、運動終了後30分で再び血糖値が上昇する人もあると思います。
やはり個人差があるし、同一人物でもその日によりパターンが異なることもあるようです。
30分のウオーキングの場合、筋肉の主たるエネルギー源は脂肪酸-ケトン体システムなので、筋肉中のグリコーゲンはあまり減少しません。
歩行中は筋肉の収縮により、Glut4が筋肉細胞表面にでてくるので血糖を取り込みますが、それがどのくらい持続するのかですね?
筋収縮によりGlut4が筋肉細胞表面に出ているのは、新潟医療福祉大学の川中健太郎先生によれば、運動終了後2~3時間持続とのことです。
先生の論文に引用してある文献によれば「ラットに2時間の水泳運動を負荷したあと、運動終了3時間後でも、一定量のインスリン刺激に対してよりたくさんのGlut4が細胞膜表面にトランスロケーションできる」そうです。
つまり一旦、2~3時間で細胞内に戻ったGlut4ですが、その後もしばらくはトランスロケーションしやすくなっているのですね。
高負荷トレーニングでも明らかなように、運動後の筋肉の糖取り込みの持続にはグリコーゲンの減少程度もかなり関係していると思います。
しかし運動と血糖値、まだまだよくわかっていないところも多く、これからの課題です。
江部康二
2013年05月13日 (月)
こんにちは。
あらてつさんの糖質制限ドットコムに、オリーブオイルが入荷したそうです。
前回、前々回輸入分は早々に売り切れたとのことで、私も自宅に取置がなく心待ちにしておりました\(^o^)/
オリーブオイルに関しては、裏話がいっぱいあり、正直スーパーで買うのが怖くなりましたが、このモリドルオリーブオイルなら、京都で5本、いや、アジアで5本の指に入るくらい「ウルサイ男」あらてつが、わざわざスペインまで行ってオリーブの生産者の方や製造工場まで見てきたので、品質は間違いないでしょう(^^)
今回の円安で仕入れ値と輸送費がかなり高くついたけど、価格は据え置きさせて頂きますと「漢」を見せてくれているので、糖質制限食実践中の糖尿人、メタボ人の皆さん、是非、お試しあれ。
以下、あらてつさんからの案内です。
江部康二
スペイン産エクストラヴァージンオリーブオイル モリドルオリーブオイル、入荷致しました。
3月に今年の初搾りを輸入して、お陰様で早々に売り切れとなりました。
今回は、今年の通常のエクストラヴァージンオリーブオイルとなりますが、初搾りに負けないくらいフルーティーで美味しい出来上がりとなっています。
昨年のスペイン出張で、オリーブ畑とオリーブ工場を見学してきましたが、いやはや、ほんまに手間暇かけて愛情注いでオリーブオイルを作っておられるのが、よ〜くわかりました。
そりゃ機械は使っていますが、オリーブの収穫からオイルの製造・瓶詰めまで、行程がほとんど手作業に近いんですよね。
正直、「ここまで手かけてんねや!」と驚きましたもん。
あとね、オリーブ畑で生産農家の方とお話させて頂いた際に、
「うちでは化学肥料や農薬は一切使っていない。この栽培方法で州からメダルをもらったんだ。」
と誇らしげに語っておられましたし、
モリドルオリーブオイルの方は
「このオイルは、私の子どものようなものです。」
と仰ってましてね、なるほど、モリドルオリーブオイルは、この方たちが作っているから美味しんだ、このオイルの販売を決めた私の目に狂いはなかったと、思いっきり自画自賛しました(笑)
まあ、冗談さておき、
「江部康二先生はオリーブオイルを推奨されてるけど、正直どれを選んでいいのかわからない」
や
「よく店でエクストラヴァージンオリーブオイルって書いてあるけど、ほんまなんか?」
とお悩みや疑問のお声を頂戴します。
そんなお悩みの皆様に、本場スペインから直輸入、少量生産のエクストラヴァージンオリーブオイル、モリドルオリーブオイル、あらてつが全身全霊をもってお勧め致します。
モリドル社のパトリシアさんからのメッセージを紹介します。
モリ・ドルのエクストラバージン・オリーブオイル
モリ・ドルは、私たちの地域の人々や農作業員が、黄金の液体とも呼ばれるエクストラバージン・オリーブオイルを抽出するために、一年を通じてその大地に施してきた入念な作業と手入れの結晶です。
オイル百年の伝統のあるシウラナ地方(スペイン北東部、カタルーニャ地方)では、最高のシェフや料理批評家から最も高い評価を受けている、アルベキナ種と言うオリーブオイル生産用の品種のみを使用しています。
モリ・ドルのオリーブは、木から直接採取し、フライス(オリーブを碾く作業)は、果実の自然な特性を保持するため、冷温で行われます。その優れた特性と官能特性をそのまま維持するために、モリ・ドルは、フィルタリングされていないエクストラバージン・オリーブオイルとなっています。
この製法によって密度、香り、ボディが保たれている、という、極めて例外的ともいえる評価を受けています。瓶の底に堆積物が沈降することがありますが、健康上全く無害であり、自然由来のものであることの証拠でもあります。
つまり、これは100%純粋な天然オリーブ果汁なのです。
オリーブオイルには、多くの種類と品種があります。しかしその中でも、酸性度を1°未満に保持したものだけが、エクストラバージンと呼ばれる最高ランクのカテゴリとして(EEC規則1513/2001による)最も高い評価を得ることができます。私たちは、モリ·ドルが酸性度を0.3°に抑えてこのカテゴリに入っていることを、誇りに思っています。
オリーブそのものの持つ天然成分によって、このオイルが、抗酸化成分やポリフェノール性化合物を豊富に含んでいるため、酸化を抑えたり、体の諸器官に非常に有益な効果をもたらしたりするということも、忘れてはいけません。
その複雑な香りと味わいは、料理のうま味を引き立たせることができます。フルーティーかつ丸みのある味わいがあり、収斂性が低く、バナナ、イチゴ、リンゴ、クルミ、アーモンドやアーティチョークの熟したような非常にバランスのとれた香りがします。トマトを思わせる懐かしい趣を鼻腔に感じます。そして、非常に表現力のある、すっきりとしたナッツのような後味がします。
料理に使えば、味に力を与え、個性を引き立たせます。生鮮食品(パン、サラダ、野菜など)に使用すれば、より一層の官能特性を感じることができます。オイルを加熱して使用する際も、食品がカリっとした状態で形よく保持し、オイルに含まれている脂肪酸と抗酸化物質が食品に回って安定し、ボリュームが増すことから、高温にもよく対応すると言えます。
これらすべての特性のおかげで、モリ・ドルは、最高レベルのエクストラバージン・オリーブオイルであると同時に、健康的でよく知られている地中海料理を作る際に欠かせない食品の一つとして、認められるようになりました。

さて、まだお試し頂いてない方で、買う前に食べてみたいなと思われた方は、江部康二先生行きつけの糖質制限なスペイン料理屋さん カフェ・ハルディンでモリドルオリーブオイルを使った料理を出していただけますので、糖質制限なスペイン料理と共に味わって頂ければと思います。
江部康二先生と宮本マスター

カフェハルディン
http://www008.upp.so-net.ne.jp/cafejardin/
京都市右京区鳴滝本町77
TEL:075(464)8850
火曜定休日
※糖質制限食ご希望の方は、お電話で「糖質制限で」とお伝え頂けると嬉しいです。
ではでは、本場スペインから直輸入、少量生産のエクストラヴァージンオリーブオイル、モリドルオリーブオイルの詳細&お求めはこちらからどうぞ
↓ ↓ ↓
モリドル オリーブオイル
http://www.toushitsuseigen.com/shop/etc_oliveoil.html
ご注文、お待ちしております♪
あらてつさんの糖質制限ドットコムに、オリーブオイルが入荷したそうです。
前回、前々回輸入分は早々に売り切れたとのことで、私も自宅に取置がなく心待ちにしておりました\(^o^)/
オリーブオイルに関しては、裏話がいっぱいあり、正直スーパーで買うのが怖くなりましたが、このモリドルオリーブオイルなら、京都で5本、いや、アジアで5本の指に入るくらい「ウルサイ男」あらてつが、わざわざスペインまで行ってオリーブの生産者の方や製造工場まで見てきたので、品質は間違いないでしょう(^^)
今回の円安で仕入れ値と輸送費がかなり高くついたけど、価格は据え置きさせて頂きますと「漢」を見せてくれているので、糖質制限食実践中の糖尿人、メタボ人の皆さん、是非、お試しあれ。
以下、あらてつさんからの案内です。
江部康二
スペイン産エクストラヴァージンオリーブオイル モリドルオリーブオイル、入荷致しました。
3月に今年の初搾りを輸入して、お陰様で早々に売り切れとなりました。
今回は、今年の通常のエクストラヴァージンオリーブオイルとなりますが、初搾りに負けないくらいフルーティーで美味しい出来上がりとなっています。
昨年のスペイン出張で、オリーブ畑とオリーブ工場を見学してきましたが、いやはや、ほんまに手間暇かけて愛情注いでオリーブオイルを作っておられるのが、よ〜くわかりました。
そりゃ機械は使っていますが、オリーブの収穫からオイルの製造・瓶詰めまで、行程がほとんど手作業に近いんですよね。
正直、「ここまで手かけてんねや!」と驚きましたもん。
あとね、オリーブ畑で生産農家の方とお話させて頂いた際に、
「うちでは化学肥料や農薬は一切使っていない。この栽培方法で州からメダルをもらったんだ。」
と誇らしげに語っておられましたし、
モリドルオリーブオイルの方は
「このオイルは、私の子どものようなものです。」
と仰ってましてね、なるほど、モリドルオリーブオイルは、この方たちが作っているから美味しんだ、このオイルの販売を決めた私の目に狂いはなかったと、思いっきり自画自賛しました(笑)
まあ、冗談さておき、
「江部康二先生はオリーブオイルを推奨されてるけど、正直どれを選んでいいのかわからない」
や
「よく店でエクストラヴァージンオリーブオイルって書いてあるけど、ほんまなんか?」
とお悩みや疑問のお声を頂戴します。
そんなお悩みの皆様に、本場スペインから直輸入、少量生産のエクストラヴァージンオリーブオイル、モリドルオリーブオイル、あらてつが全身全霊をもってお勧め致します。
モリドル社のパトリシアさんからのメッセージを紹介します。
モリ・ドルのエクストラバージン・オリーブオイル
モリ・ドルは、私たちの地域の人々や農作業員が、黄金の液体とも呼ばれるエクストラバージン・オリーブオイルを抽出するために、一年を通じてその大地に施してきた入念な作業と手入れの結晶です。
オイル百年の伝統のあるシウラナ地方(スペイン北東部、カタルーニャ地方)では、最高のシェフや料理批評家から最も高い評価を受けている、アルベキナ種と言うオリーブオイル生産用の品種のみを使用しています。
モリ・ドルのオリーブは、木から直接採取し、フライス(オリーブを碾く作業)は、果実の自然な特性を保持するため、冷温で行われます。その優れた特性と官能特性をそのまま維持するために、モリ・ドルは、フィルタリングされていないエクストラバージン・オリーブオイルとなっています。
この製法によって密度、香り、ボディが保たれている、という、極めて例外的ともいえる評価を受けています。瓶の底に堆積物が沈降することがありますが、健康上全く無害であり、自然由来のものであることの証拠でもあります。
つまり、これは100%純粋な天然オリーブ果汁なのです。
オリーブオイルには、多くの種類と品種があります。しかしその中でも、酸性度を1°未満に保持したものだけが、エクストラバージンと呼ばれる最高ランクのカテゴリとして(EEC規則1513/2001による)最も高い評価を得ることができます。私たちは、モリ·ドルが酸性度を0.3°に抑えてこのカテゴリに入っていることを、誇りに思っています。
オリーブそのものの持つ天然成分によって、このオイルが、抗酸化成分やポリフェノール性化合物を豊富に含んでいるため、酸化を抑えたり、体の諸器官に非常に有益な効果をもたらしたりするということも、忘れてはいけません。
その複雑な香りと味わいは、料理のうま味を引き立たせることができます。フルーティーかつ丸みのある味わいがあり、収斂性が低く、バナナ、イチゴ、リンゴ、クルミ、アーモンドやアーティチョークの熟したような非常にバランスのとれた香りがします。トマトを思わせる懐かしい趣を鼻腔に感じます。そして、非常に表現力のある、すっきりとしたナッツのような後味がします。
料理に使えば、味に力を与え、個性を引き立たせます。生鮮食品(パン、サラダ、野菜など)に使用すれば、より一層の官能特性を感じることができます。オイルを加熱して使用する際も、食品がカリっとした状態で形よく保持し、オイルに含まれている脂肪酸と抗酸化物質が食品に回って安定し、ボリュームが増すことから、高温にもよく対応すると言えます。
これらすべての特性のおかげで、モリ・ドルは、最高レベルのエクストラバージン・オリーブオイルであると同時に、健康的でよく知られている地中海料理を作る際に欠かせない食品の一つとして、認められるようになりました。

さて、まだお試し頂いてない方で、買う前に食べてみたいなと思われた方は、江部康二先生行きつけの糖質制限なスペイン料理屋さん カフェ・ハルディンでモリドルオリーブオイルを使った料理を出していただけますので、糖質制限なスペイン料理と共に味わって頂ければと思います。
江部康二先生と宮本マスター

カフェハルディン
http://www008.upp.so-net.ne.jp/cafejardin/
京都市右京区鳴滝本町77
TEL:075(464)8850
火曜定休日
※糖質制限食ご希望の方は、お電話で「糖質制限で」とお伝え頂けると嬉しいです。
ではでは、本場スペインから直輸入、少量生産のエクストラヴァージンオリーブオイル、モリドルオリーブオイルの詳細&お求めはこちらからどうぞ
↓ ↓ ↓
モリドル オリーブオイル
http://www.toushitsuseigen.com/shop/etc_oliveoil.html
ご注文、お待ちしております♪
糖質制限食・ダイエット食の通信販売|糖質制限ドットコム
糖質制限ドットコムは、糖質制限食の第一人者、高雄病院、江部康二先生監修による糖質オフな食材を販売、糖質制限食に取り組む皆様をサポートします。
2013年05月12日 (日)
こんばんは。
いちたくさんからスーパー糖質制限食1年で『腎症二期が消滅』という嬉しいコメントをいただきました。
いちたくさん、拙著の御購入、ありがとうございます。
BMI36から、1年間で、BMI26とは素晴らしいです。
BMI36は、米国でも堂々の肥満(BMI30以上)ですね。(^^;)
BMI25くらいを目指しましょう。
25kgの減量で、耐糖能が著明に改善したと思われます。
「インスリン分泌不足+インスリン抵抗性」→「インスリン作用不足」
で糖尿病を発症します。
いちたくさんの場合、肥満によるインスリン抵抗性が主たる要因でインスリン作用不足を生じた可能生が高いので、インスリン分泌能はまだかなり残っていると思います。
糖質の頻回過剰摂取→インスリンの頻回過剰分泌→肥満→インスリン抵抗性増大→インスリン過剰分泌→肥満→インスリン抵抗性増大→・・・・
いちたくさんが、肥満されたのは上記の悪循環のためと思います。
この悪循環を、スーパー糖質制限食で断ち切ることができたので、血液検査データなども全て改善したのだと思います。
尿酸7.5mg/dlは、心配ないのでこのまま経過をみられてよいと思います。
尿酸9.0mg/dlを超えてくると、治療薬を考慮する必要があります。
肥満改善も尿酸値改善におおいに役にたちます。
「医師からは、今までに診察した人で1000人位いるけど、ここまで回復した人は、いない?なんて言われてさらに、ビックリしてしまいました。」
この糖尿病専門医さん、正直な方ですね。
確かに、従来の糖尿病食を続けていれば、このような劇的改善はありえません。
それどころか、糖質を普通に食べ続ければ、慢性の進行性膵臓不全ともいうべき状況に陥って、膵臓のβ細胞が徐々に死滅していき、様々な合併症が出てきます。
このことに関しては、2009年05月12日 (火)の本ブログ記事「糖質制限食で膵臓を守る」をご参照いただけば幸いです。
糖質制限食は、「食後高血糖」「平均血糖幅増大」を防ぐ唯一の食事療法です。
糖尿人が糖質制限食を開始するのは早ければ早いほどいいのです。
江部康二
【13/05/12 いちたく
腎症二期が消滅?
こんばんは。
先日、かかりつけの病院で検査結果が出て医師から『腎症二期が消滅?しました。』と言われ驚きました。
昨年7月では、空腹時血糖が120。ヘモグロビン(Jds )6.0。75㌘ブドウ糖負荷試験2時間値で190位でした。
また、BMI は、36で肝機能、コレステロールも基準超えで血圧も基準超えでした。桐山先生の著書から先生の著書を購入してからスーパー糖質制限を始め、運動は通勤時に歩く程度でした。
現在、BMI は26へ。(25キロ減)空腹時血糖が100前後、ヘモグロビンは、4.7となり肝機能、LDL コレステロール120、血圧も基準に入りました。腎症消滅と言われビックリしてしまいました。
後は、尿酸値が7.5と高いのでこれを何とか改善できるようにしたいと思います。時に、脱線しながら?も結果が出て非常にうれしいです。
医師からは、今までに診察した人で1000人位いるけど、ここまでの回復した人は、いない?なんて言われてさらに、ビックリしてしまいました。
この勢いで薬も止めていいですか?と言うと『ダメ』です。との事でした。(トラゼンタ、クレストールを処方=糖尿病専門医です。)
間もなく、スーパー糖質制限1年ですでに完全に自分には、定着しました。これも先生の著書とブログのお陰です。ありがとうございました。
自分は、運良く早期の段階で短期間で結果が出たのですがそれにしても長年の肥満症、高血糖状態がジワジワ合併症(腎症)を起こすのは、本当に恐ろしいですね。自覚症状ないのでなおさら恐ろしいです。
周囲にも糖質制限で予防できる人がたくさんいると思います。自分も微力ながら周囲にも伝えていきたいと思います。】
いちたくさんからスーパー糖質制限食1年で『腎症二期が消滅』という嬉しいコメントをいただきました。
いちたくさん、拙著の御購入、ありがとうございます。
BMI36から、1年間で、BMI26とは素晴らしいです。
BMI36は、米国でも堂々の肥満(BMI30以上)ですね。(^^;)
BMI25くらいを目指しましょう。
25kgの減量で、耐糖能が著明に改善したと思われます。
「インスリン分泌不足+インスリン抵抗性」→「インスリン作用不足」
で糖尿病を発症します。
いちたくさんの場合、肥満によるインスリン抵抗性が主たる要因でインスリン作用不足を生じた可能生が高いので、インスリン分泌能はまだかなり残っていると思います。
糖質の頻回過剰摂取→インスリンの頻回過剰分泌→肥満→インスリン抵抗性増大→インスリン過剰分泌→肥満→インスリン抵抗性増大→・・・・
いちたくさんが、肥満されたのは上記の悪循環のためと思います。
この悪循環を、スーパー糖質制限食で断ち切ることができたので、血液検査データなども全て改善したのだと思います。
尿酸7.5mg/dlは、心配ないのでこのまま経過をみられてよいと思います。
尿酸9.0mg/dlを超えてくると、治療薬を考慮する必要があります。
肥満改善も尿酸値改善におおいに役にたちます。
「医師からは、今までに診察した人で1000人位いるけど、ここまで回復した人は、いない?なんて言われてさらに、ビックリしてしまいました。」
この糖尿病専門医さん、正直な方ですね。
確かに、従来の糖尿病食を続けていれば、このような劇的改善はありえません。
それどころか、糖質を普通に食べ続ければ、慢性の進行性膵臓不全ともいうべき状況に陥って、膵臓のβ細胞が徐々に死滅していき、様々な合併症が出てきます。
このことに関しては、2009年05月12日 (火)の本ブログ記事「糖質制限食で膵臓を守る」をご参照いただけば幸いです。
糖質制限食は、「食後高血糖」「平均血糖幅増大」を防ぐ唯一の食事療法です。
糖尿人が糖質制限食を開始するのは早ければ早いほどいいのです。
江部康二
【13/05/12 いちたく
腎症二期が消滅?
こんばんは。
先日、かかりつけの病院で検査結果が出て医師から『腎症二期が消滅?しました。』と言われ驚きました。
昨年7月では、空腹時血糖が120。ヘモグロビン(Jds )6.0。75㌘ブドウ糖負荷試験2時間値で190位でした。
また、BMI は、36で肝機能、コレステロールも基準超えで血圧も基準超えでした。桐山先生の著書から先生の著書を購入してからスーパー糖質制限を始め、運動は通勤時に歩く程度でした。
現在、BMI は26へ。(25キロ減)空腹時血糖が100前後、ヘモグロビンは、4.7となり肝機能、LDL コレステロール120、血圧も基準に入りました。腎症消滅と言われビックリしてしまいました。
後は、尿酸値が7.5と高いのでこれを何とか改善できるようにしたいと思います。時に、脱線しながら?も結果が出て非常にうれしいです。
医師からは、今までに診察した人で1000人位いるけど、ここまでの回復した人は、いない?なんて言われてさらに、ビックリしてしまいました。
この勢いで薬も止めていいですか?と言うと『ダメ』です。との事でした。(トラゼンタ、クレストールを処方=糖尿病専門医です。)
間もなく、スーパー糖質制限1年ですでに完全に自分には、定着しました。これも先生の著書とブログのお陰です。ありがとうございました。
自分は、運良く早期の段階で短期間で結果が出たのですがそれにしても長年の肥満症、高血糖状態がジワジワ合併症(腎症)を起こすのは、本当に恐ろしいですね。自覚症状ないのでなおさら恐ろしいです。
周囲にも糖質制限で予防できる人がたくさんいると思います。自分も微力ながら周囲にも伝えていきたいと思います。】
2013年05月12日 (日)
おはようございます。
島根県保険医協会 日常診療研究会
糖質制限食の有効性と安全性
講演会ですが
対象は、
1)島根県保険医協会の会員医師およびそのメディカルスタッフです。
2)県外の医師、県内の保険医協会会員以外の医師もOKとのことです。
3)県外の場合、医師だけが、対象となるそうです。
4)県内の場合も、保険医協会会員以外は、医師だけが対象となるそうです。
江部康二
島根県保険医協会 日常診療研究会
対象:医師
日時:2013年6月2日(日)午前10:30~12:00
会場:ホテル宍道湖
演題:糖質制限食の有効性と安全性
-糖尿病・動脈硬化・癌・生活習慣病と糖質制限食-
講師:江部康二
お問い合わせ:島根県保険医協会、電話:0852-25-6250
事前の申し込みが必要
島根県保険医協会 日常診療研究会
糖質制限食の有効性と安全性
講演会ですが
対象は、
1)島根県保険医協会の会員医師およびそのメディカルスタッフです。
2)県外の医師、県内の保険医協会会員以外の医師もOKとのことです。
3)県外の場合、医師だけが、対象となるそうです。
4)県内の場合も、保険医協会会員以外は、医師だけが対象となるそうです。
江部康二
島根県保険医協会 日常診療研究会
対象:医師
日時:2013年6月2日(日)午前10:30~12:00
会場:ホテル宍道湖
演題:糖質制限食の有効性と安全性
-糖尿病・動脈硬化・癌・生活習慣病と糖質制限食-
講師:江部康二
お問い合わせ:島根県保険医協会、電話:0852-25-6250
事前の申し込みが必要
2013年05月11日 (土)
おはようございます。
今回は復習を兼ねて、インスリンの作用と糖輸送体と基礎分泌・追加分泌などについて、考えてみます。
インスリンは、筋肉細胞に血糖を取り込ませ血糖値を下げます。
そして余剰の血糖値は脂肪細胞に取り込ませて中性脂肪として蓄えさせます。
また肝臓における糖新生を抑制し、グリコーゲンの合成を促進し、結果として、肝静脈へのブドウ糖放出を抑制し、血糖を下げます。
糖質を食べて血糖値が上昇したときは、インスリンが大量に追加分泌されて、筋肉細胞内の糖輸送体(Glut4)が細胞表面に移動するので血糖を取り込めます。
Glut4が筋肉細胞内にあるときは、血糖をほとんど取り込めません。
細胞が血糖を内部に取り込むためには糖輸送体が必要であり、現在まで、糖輸送体1~14までが発見されています。
筋肉細胞と脂肪細胞の糖輸送体は、Glut4で常は細胞内部に沈んでいます。
Glut4はインスリンが追加分泌されたとき、及び筋肉が収縮したときに細胞表面に移行して、血中の糖を細胞内に取り込みます。
筋肉の収縮時のGlut4の細胞表面への移動は、インスリン非依存的です。
インスリンは、人体で唯一血糖値を下げるホルモンで、膵臓のランゲルハンス島のβ細胞でつくられ分泌されます。
24時間少量持続的に出ている基礎分泌のインスリンと、糖質を摂取して食後血糖値が上昇したときに、その10~30倍の量が出る追加分泌のインスリンがあります。
追加分泌のインスリンには、即分泌される第1相と少し遅れて出る第2相があります。
正常人は、血糖値が上昇し始めたら即インスリンが追加分泌されます。
この第1相反応は、もともとプールされていたインスリンが5~10分間分泌されて、糖質摂取時の急激な食後高血糖を防いでいます。
その後、膵臓のベータ細胞は、第2相反応と呼ばれる持続するインスリン分泌を行います。
これは、食事における糖質の残りをカバーしています。
即ち、糖質を摂取している間は、第2相のインスリン分泌が持続します。
2型糖尿人は、通常、第1相反応が低下或いはなくなっていることが多いようです。
従って、糖質摂取時に血糖値の急激な上昇(グルコーススパイク)が起きてしまいます。
また、第2相も低下していることが多いので、糖質を摂取する限り、一旦上昇した血糖値はなかなか下がってきません。
糖質制限食ならば、野菜分のごく少量の糖質だけなので、2型糖尿人においても、食後高血糖はほとんど生じません。追加分泌インスリンも、ごく少量ですみます。
基礎分泌インスリンは、検査機関にもよりますが、基準値はIRI:3~15μU/mlくらいです。
しかし私は、現在「基礎分泌インスリンは低くて空腹時血糖値も正常というパターン」が一番いいと考えています。
例えば、IRIが3未満で、2.5とかでも、空腹時血糖値が110mg未満の正常値ならそれでいいと思います。
逆にIRIが15で基準値で血糖値も110mg未満というパターンより好ましいのです。
つまりインスリンは人体に絶対に必要なのですが、それ自体に発癌、老化、肥満などのリスクがあるので、インスリンが少なくてマッチングがいい人のほうが好ましいのです。
なお脳の糖輸送体は、Glut1であり、常に細胞表面に存在しているので、血流さえあればいつでも血糖を取り込めます。
ちなみに赤血球や網膜もGlut1を持っているので、インスリンに関係なく血糖を取り込めます。
江部康二
今回は復習を兼ねて、インスリンの作用と糖輸送体と基礎分泌・追加分泌などについて、考えてみます。
インスリンは、筋肉細胞に血糖を取り込ませ血糖値を下げます。
そして余剰の血糖値は脂肪細胞に取り込ませて中性脂肪として蓄えさせます。
また肝臓における糖新生を抑制し、グリコーゲンの合成を促進し、結果として、肝静脈へのブドウ糖放出を抑制し、血糖を下げます。
糖質を食べて血糖値が上昇したときは、インスリンが大量に追加分泌されて、筋肉細胞内の糖輸送体(Glut4)が細胞表面に移動するので血糖を取り込めます。
Glut4が筋肉細胞内にあるときは、血糖をほとんど取り込めません。
細胞が血糖を内部に取り込むためには糖輸送体が必要であり、現在まで、糖輸送体1~14までが発見されています。
筋肉細胞と脂肪細胞の糖輸送体は、Glut4で常は細胞内部に沈んでいます。
Glut4はインスリンが追加分泌されたとき、及び筋肉が収縮したときに細胞表面に移行して、血中の糖を細胞内に取り込みます。
筋肉の収縮時のGlut4の細胞表面への移動は、インスリン非依存的です。
インスリンは、人体で唯一血糖値を下げるホルモンで、膵臓のランゲルハンス島のβ細胞でつくられ分泌されます。
24時間少量持続的に出ている基礎分泌のインスリンと、糖質を摂取して食後血糖値が上昇したときに、その10~30倍の量が出る追加分泌のインスリンがあります。
追加分泌のインスリンには、即分泌される第1相と少し遅れて出る第2相があります。
正常人は、血糖値が上昇し始めたら即インスリンが追加分泌されます。
この第1相反応は、もともとプールされていたインスリンが5~10分間分泌されて、糖質摂取時の急激な食後高血糖を防いでいます。
その後、膵臓のベータ細胞は、第2相反応と呼ばれる持続するインスリン分泌を行います。
これは、食事における糖質の残りをカバーしています。
即ち、糖質を摂取している間は、第2相のインスリン分泌が持続します。
2型糖尿人は、通常、第1相反応が低下或いはなくなっていることが多いようです。
従って、糖質摂取時に血糖値の急激な上昇(グルコーススパイク)が起きてしまいます。
また、第2相も低下していることが多いので、糖質を摂取する限り、一旦上昇した血糖値はなかなか下がってきません。
糖質制限食ならば、野菜分のごく少量の糖質だけなので、2型糖尿人においても、食後高血糖はほとんど生じません。追加分泌インスリンも、ごく少量ですみます。
基礎分泌インスリンは、検査機関にもよりますが、基準値はIRI:3~15μU/mlくらいです。
しかし私は、現在「基礎分泌インスリンは低くて空腹時血糖値も正常というパターン」が一番いいと考えています。
例えば、IRIが3未満で、2.5とかでも、空腹時血糖値が110mg未満の正常値ならそれでいいと思います。
逆にIRIが15で基準値で血糖値も110mg未満というパターンより好ましいのです。
つまりインスリンは人体に絶対に必要なのですが、それ自体に発癌、老化、肥満などのリスクがあるので、インスリンが少なくてマッチングがいい人のほうが好ましいのです。
なお脳の糖輸送体は、Glut1であり、常に細胞表面に存在しているので、血流さえあればいつでも血糖を取り込めます。
ちなみに赤血球や網膜もGlut1を持っているので、インスリンに関係なく血糖を取り込めます。
江部康二
2013年05月10日 (金)
おはようございます。
2013年5月、6月 講演、講座、シンポジウムのご案内の追加です。
これ以外にも、5月に1つ、6月に2つ、クローズドの医家向けの会があります。
なかなか忙しいですが、糖質制限食普及活動に、加速がかかっている感じで、嬉しい限りです。
1)
第4回日本プライマリ・ケア連合学会学術集会 仙台
対象:医療関係者
セッション: シンポジウム
プログラム名: これからの食事療法(カロリー制限vs.糖質制限)
演者:江部康二、板東浩先生、中村巧先生、中村丁次先生、丸山泉先生
日時: 2013年5月18日(土) 16:10~17:40
場所:第 6 会場 仙台国際センター 白橿 2
お問合せ:第4回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会 運営事務局
株式会社コンベンションリンケージ リンケージ東北内
TEL: 050-3386-0564 / FAX: 022-722-1658
E-mail:jpca2013@c-linkage.co.jp
2)
朝日カルチャーセンター新宿教室・講座
対象:一般
日時:2013年5月29日(水)午後13:30~15:00。
場所:朝日カルチャー新宿
演題:「糖質制限食は人類の健康食」75分講演+15分質疑応答
講師:江部康二
お問い合わせ:03-3344-1941
3)
静岡県中部内科医会学術講演会
対象:医師及びメディカルスタッフ
日時:2013年5月31日(金)19:30~20:30
会場:ホテルセンチュリー静岡 5F センチュリールーム
演題:糖質制限食の有効性と安全性
-糖尿病・動脈硬化・癌・生活習慣病と糖質制限食-
講師:江部康二
お問い合わせ:静岡県中部内科医会事務局、電話:054-245-6136
4)
島根県保険医協会 日常診療研究会
対象:医師
日時:2013年6月2日(日)午前10:30~12:00
会場:ホテル宍道湖
演題:糖質制限食の有効性と安全性
-糖尿病・動脈硬化・癌・生活習慣病と糖質制限食-
講師:江部康二
お問い合わせ:島根県保険医協会、電話:0852-25-6250
事前の申し込みが必要
5)
朝日カルチャーセンター名古屋教室
対象:一般
日時:2013年6月16日(日)14:00~15:30
会 場:ウインクあいち(愛知県産業労働センター10 階1002 室)
演題:糖質制限食による糖尿病の解決
講師:江部康二
お問い合わせ:朝日カルチャーセンター名古屋教室 ℡052-249-5553
6)
朝日カルチャーセンター立川教室
対象:一般
日時:2013年6月29(土)13:00~15:00
会 場:ルミネ立川9階(朝日カルチャーセンター立川教室)
演題:生活習慣病と糖質制限食
講師:江部康二
お問い合わせ:朝日カルチャーセンター立川教室 ℡042-527-6511
江部康二
2013年5月、6月 講演、講座、シンポジウムのご案内の追加です。
これ以外にも、5月に1つ、6月に2つ、クローズドの医家向けの会があります。
なかなか忙しいですが、糖質制限食普及活動に、加速がかかっている感じで、嬉しい限りです。
1)
第4回日本プライマリ・ケア連合学会学術集会 仙台
対象:医療関係者
セッション: シンポジウム
プログラム名: これからの食事療法(カロリー制限vs.糖質制限)
演者:江部康二、板東浩先生、中村巧先生、中村丁次先生、丸山泉先生
日時: 2013年5月18日(土) 16:10~17:40
場所:第 6 会場 仙台国際センター 白橿 2
お問合せ:第4回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会 運営事務局
株式会社コンベンションリンケージ リンケージ東北内
TEL: 050-3386-0564 / FAX: 022-722-1658
E-mail:jpca2013@c-linkage.co.jp
2)
朝日カルチャーセンター新宿教室・講座
対象:一般
日時:2013年5月29日(水)午後13:30~15:00。
場所:朝日カルチャー新宿
演題:「糖質制限食は人類の健康食」75分講演+15分質疑応答
講師:江部康二
お問い合わせ:03-3344-1941
3)
静岡県中部内科医会学術講演会
対象:医師及びメディカルスタッフ
日時:2013年5月31日(金)19:30~20:30
会場:ホテルセンチュリー静岡 5F センチュリールーム
演題:糖質制限食の有効性と安全性
-糖尿病・動脈硬化・癌・生活習慣病と糖質制限食-
講師:江部康二
お問い合わせ:静岡県中部内科医会事務局、電話:054-245-6136
4)
島根県保険医協会 日常診療研究会
対象:医師
日時:2013年6月2日(日)午前10:30~12:00
会場:ホテル宍道湖
演題:糖質制限食の有効性と安全性
-糖尿病・動脈硬化・癌・生活習慣病と糖質制限食-
講師:江部康二
お問い合わせ:島根県保険医協会、電話:0852-25-6250
事前の申し込みが必要
5)
朝日カルチャーセンター名古屋教室
対象:一般
日時:2013年6月16日(日)14:00~15:30
会 場:ウインクあいち(愛知県産業労働センター10 階1002 室)
演題:糖質制限食による糖尿病の解決
講師:江部康二
お問い合わせ:朝日カルチャーセンター名古屋教室 ℡052-249-5553
6)
朝日カルチャーセンター立川教室
対象:一般
日時:2013年6月29(土)13:00~15:00
会 場:ルミネ立川9階(朝日カルチャーセンター立川教室)
演題:生活習慣病と糖質制限食
講師:江部康二
お問い合わせ:朝日カルチャーセンター立川教室 ℡042-527-6511
江部康二