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糖質セイゲニストin北九州 第12回 月例会のお知らせ
こんばんは。

<糖質セイゲニストin北九州 第12回 月例会のお知らせ>

を三島さんからコメントいただきました。

三島さん、第12回とはすごいです。

月例会、満1年間継続・達成、おめでとうございます。1年間ご苦労様でした。

全国に先駆けての、糖質制限理論の勉強とレシピ実践の会、素晴らしいです。

私達、京都組も、そろそろ糖質制限食を普及する組織を立ち上げて活動を開始したいと思っています。


江部康二

【13/05/09 北九州 三島

月例会も満1年になりました。

講演会が目白押しですね、おめでとうございます。

昨年5月に北九州でご講演頂いて1年。

糖質制限は、隔世の感があります。

その後、モチベーションの維持向上のために始めた月例会が、満1年を迎えます。

ますます気合が入ります。

                 2013.5.7(火)
各  位
                糖質セイゲニストin北九州 
                  世話人 三島 学
                    

<糖質セイゲニストin北九州 第12回 月例会のお知らせ>

2013年5月12日(日)12時開始(~16時終了予定)
三島塾 2F (804-0082北九州市戸畑区 戸畑図書館向かい)
会 費 500円

<今月のテーマ> *予定 随時追加
●myレシピ交換
●今月の情報
女性のための糖質制限ダイエットハンドブック(江部康二、大柳珠美)
作り置きで簡単!糖質オフのダイエット弁当(江部康二、大庭英子)
ヒトはなぜ太るのか?
糖質オフダイエット必勝法:21時過ぎに食べても太らない(井原裕子、大柳珠美)
原始人食が病気を治す(﨑谷博征)
 トピックス
江部康二、夏井睦、渡辺信幸先生のブログより。
<今月のランチメニュー>
●「低糖質チャーハン」(木綿豆腐、愛農ナチュラルポーク、人参、玉ねぎ、…)
●申し込みは、世話人 三島まで 
090-2391-4923
misimyk@yahoo.co.jp

*会員の方も、準備の都合上、<参加申し込み>をお願いします。】



テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
2013年5月、6月、講演、講座、シンポジウムのご案内
おはようございます。

2013年5月、6月 講演、講座、シンポジウムのご案内です。


1)
第4回日本プライマリ・ケア連合学会学術集会 仙台
対象:医療関係者
セッション: シンポジウム
プログラム名: これからの食事療法(カロリー制限vs.糖質制限)
演者:江部康二、板東浩先生、中村巧先生、中村丁次先生、丸山泉先生
日時: 2013年5月18日(土) 16:10~17:40
場所:第 6 会場 仙台国際センター 白橿 2
お問合せ:第4回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会 運営事務局
       株式会社コンベンションリンケージ リンケージ東北内 
       TEL: 050-3386-0564 / FAX: 022-722-1658
       E-mail:jpca2013@c-linkage.co.jp


2)
朝日カルチャーセンター新宿教室・講座
対象:一般
日時:2013年5月29日(水)午後13:30~15:00。
場所:朝日カルチャー新宿
演題:「糖質制限食は人類の健康食」75分講演+15分質疑応答
講師:江部康二
お問い合わせ:03-3344-1941


3)
静岡県中部内科医会学術講演会
対象:医師及びメディカルスタッフ
日時:2013年5月31日(金)19:30~20:30
会場:ホテルセンチュリー静岡 5F センチュリールーム
演題:糖質制限食の有効性と安全性
   -糖尿病・動脈硬化・癌・生活習慣病と糖質制限食-
講師:江部康二
お問い合わせ:静岡県中部内科医会事務局、電話:054-245-6136


4)
島根県保険医協会 日常診療研究会
対象:医師及びメディカルスタッフ
日時:2013年6月2日(日)午前10:30~12:00
会場:ホテル宍道湖
演題:糖質制限食の有効性と安全性
   -糖尿病・動脈硬化・癌・生活習慣病と糖質制限食-
講師:江部康二
お問い合わせ:島根県保険医協会、電話:0852-25-6250
事前の申し込みが必要
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食なら、血糖変動幅はごく小さい。
こんばんは。

朝食と昼食の、糖質摂取後血糖変動実験データをコメントいただきました。

解決ZERO さんから、スーパー糖質制限食での血糖日内変動のデータをコメントいただきました。
ありがとうございます。

これならインスリンの分泌もごく少量であり、食後高血糖もなくて、酸化ストレスリスクもないので、動脈硬化・癌・老化・アルルハイマー病・パーキンソン病の予防効果が期待できます。

「糖質27g摂取しても満足感は無しですが、約10gの摂取でも十分満足感があります。」

やはりカロリー制限食は満足感に乏しいしですし、糖質制限食は満足感たっぷりですね。


江部康二


【13/05/07 解決ZERO

続けて2回記事にしていただき有り難うございます。

調子にのって糖質制限食で一日の血糖値の変化をみてみました

朝食前  128 
2時間後 140
昼食前  129 
2時間後 134
夕食前  116
2時間後 135

各食事の糖質量は計算上10g前後と思います。

6枚切り1枚と比べて、血糖値の変動幅が大幅に少なくなっています。

摂取した糖質量で比較すれば当然の結果だと思います。

しかし食事の満足度がちがいます、食パン1枚の食事は大変むなしいものがありますが、糖質制限食では満足感を得ることが出来ます。

糖質27g摂取しても満足感は無しですが、約10gの摂取でも十分満足感があります。

満足感無くして食生活を改善することは難しいと思います。】











テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限ロールケーキ、通年販売のお知らせです。
こんにちは。

あらてつさんの糖質制限ドットコムから、糖質制限ロールケーキが通年販売となりました。

昨年、今年と限定販売していましたが、ホームページにアップと同時に売り切れで、購入できずに悔しい思いをした方も多かったのではないでしょうか。

限定で販売されていた3種類とも通年販売が決定とのことで、甘いモノ好きな糖尿人、メタボ人、ダイエッターの方には朗報ではないでしょうか(^O^)

私も、早速注文したいと思います\(^o^)/

以下、あらてつさんからのお知らせです。


江部康二




皆々様お待たせ致しました。

昨年10月に糖質制限ロールケーキ第一弾「とろけるショコラロール」

今年1月に第二弾の「極旨ダブルショコラロール」

3月に第三弾の「贅沢ナッツロール」

と販売させて頂きましたが、お陰様で大好評を頂戴致しまして、三商品とも即、完売となりました。

「すぐに売り切れて買えへんかったやんけ!」

「なんで通年販売せえへんねん!!!」

とお叱りの声を多数頂きまして、この度、元祖糖質制限スイーツ 「菓子職人」の稲井シェフのご協力で糖質制限ロールケーキ3種類の通年販売が決定しました。

とろけるショコラロール

最上級のカカオを使ったしっとりふわふわのチョコレート生地で、フランス産の濃厚な生クリームと北海道産生クリームと厳選したカカオを合わせた贅沢ガナッシュをくるっと巻きました。

極旨ダブルショコラロール

北海道産発酵バターで作ったチョコラのバタームースと、北海道産生クリームとクリームチーズを合わせたガナッシュを、ふんわりチョコレート生地で巻いた珠玉のロールケーキです。

贅沢ナッツロール

松の実、クルミ、アーモンドなどのナッツを、これでもかっ!とその名の通り贅沢且つふんだんに散りばめた、贅沢ナッツロールの名に恥じない珠玉の逸品。しっとりチョコレート生地にまきまきされた、ナッツのガナッシュとカラメル風味のバタークリームも格別。

ちなみに、こちらの贅沢ナッツロール、昨年のクリスマスケーキで一番「通年販売してくれ!」とのリクエストが多かったケーキです。

これら「菓子職人 糖質オフ ロールケーキ」原材料の選定時から徹底的に血糖検査を繰り返して完成しました。

菓子職人、稲井シェフ渾身の糖質制限ロールケーキです。

そこらのパッチモンとは違います。

お求め、詳細はコチラから
↓ ↓ ↓
菓子職人 糖質オフ ロールケーキ
http://www.toushitsuseigen.com/shop/sweets_rollcake.html


ご注文、お待ちしております♪





糖質制限食・ダイエット食の通信販売|糖質制限ドットコム

糖質制限ドットコムは、糖質制限食の第一人者、高雄病院、江部康二先生監修による糖質オフな食材を販売、糖質制限食に取り組む皆様をサポートします。


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖尿病合併妊娠が糖質制限食で良好
おはようございます。

香港ののきあさんから、「糖尿病合併妊娠が糖質制限食で良好」という嬉しいコメントをいただきました。

スーパー糖質制限食で、血糖目標値を全てクリアしてインスリン必要なしとは素晴らしいです。

のきあさん、香港の病院に糖尿病合併妊娠で検査入院されたとき、スーパー糖質制限食が実行できたとは、その病院、なかなかフレキシブルでいいですね。

日本の産婦人科では、まだまだ一部を除いて、カロリー制限食を押しつけられますから。

拙著のご購入、そして応援、ありがとうございます。

糖質制限の「主食もどき」レシピ(東洋経済新報社)
「食品別糖質量ハンドブック」(洋泉社)

お役に立てて、よかったです。

糖質セイゲニストとして、自分自身、こんな本があったら便利だなというコンセプトで刊行しました。

今回の糖質オフのダイエット弁当 作りおきおかずで簡単!(家の光協会) 
そういうコンセプトの一貫です。



江部康二



【13/05/07 のきあ

妊娠時の血糖値検査をクリア

江部先生

大変、ご無沙汰いたしております。以前何度かコメントさせていただいた香港ののきあと申します。妊娠糖尿病から2型糖尿病を発症し、海外ゆえ不完全ながら、糖質制限に励んでおりました。

さて、現在第2子を妊娠中です。高齢出産(42歳)であることに加え、今回は糖尿病併発妊娠ということで、5週目の早い段階で地元の病院に3日間入院し、1日7回の血糖値測定を行いました。

結果、食前74-110、食後2時間76-112とすべて基準値を下回り、当面はインシュリン導入をせず食事療法のみでいくことになりました。

入院中、おからパンを主食代わりにスーパー糖質制限食を実行した結果です。大変ありがとうございました。

年始の一時帰国の際、先生の本を数冊買い求めましたが、一番役に立っているのが「主食もどき」の本です。糖質制限はおかずがいくらおいしくても、食卓に主食があるとないとでは満足感がぜんぜん違います。香港は地元の店でおからが入手できず、日系スーパーに行かないとないのですが、豆腐で作るパンのバージョンも乗っていて助かりました。また「糖質量ハンドブック」は常に携帯しています。

糖質制限に救われた方は本当に多いと思います。普及および反論、並のご苦労ではないと思いますが、どうぞご自愛の上今後ともご活躍くださいませ。ありがとうございました。】


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食で、ウィルス性イボ消失。
こんばんは。

「糖質制限食で、ウィルス性イボ消失」という嬉しいコメントを nicohinapapy さんからいただきました。

尋常性疣贅(イボ)が治りましたか。
それは素晴らしいですね。

nicohinapapy さんの身体の中で免疫力が高まって、イボウィルスに対する抗体ができたのでしょうね。

ヒトパピローマウイルス(HPV)は100種類以上の型があるそうです。

そのうち60種くらいが、ヒトの皮膚にイボをつくるようです。

子供の頃からのイボが消えたとはすごいです。

1.風邪をひかなくなった
2.偏頭痛が完治した
3.一枚下着を減らしても生活できるようになった
4.胃潰瘍や胸やけが完治した
5.腸にガスがたまらなくなった
6.アレルギーが完治した
7.体重が64.5キロから52キロに減ったが、
 スタミナがついて体調が凄く良い。身長は170cm。
8.朝の目覚めが良い
9.夜、すぐ眠れるようになり、熟睡できるようになった
10.精神的にイライラしなくなった
11.からだのだるさがなくなり、快活になった
12.悲観的な思考から楽観的な思考に変わってきた
13.集中力が出て来た
14感覚が鋭くなり、頭がさえ、ひらめきが活性化してきた。



糖質制限食の実践で全身の血流・代謝が良くなります。その結果、様々な症状が改善しますが、nicohinapapy さん、なかなか多彩な症状の持ち主だったのですね。

多彩な症状がほとんど改善されて体調良好、良かったです。

一つだけ、170cm、52kgは、少し痩せすぎなので、BMI20くらいを目指してくださいね。


江部康二


【13/05/06 nicohinapapy

難治性のウイルス性イボが治りました

江部先生、いつもお世話になっております。

昨年9月下旬ころから、糖質制限を開始し、 何度かコメントしておりますnicohinapapyです。

子どものころから、足の裏の難治性のウイルス性のイボに悩まされていましたが、 昨日、そのイボが、ポロリと取れました。

本を読んだりしてますと、 このイボは免疫力が下がると、 足の裏に住みつきますが、 免疫力が戻ると 自然にポロリと取れ、 完治する・・と書いてありましたが、 糖質制限をはじめて、 半年強で完治しました。

江部先生ありがとうございます。

ちなみに、からだの良き変化を以下に記します。

皆さん、参考にしていただければ幸いです。

1.風邪をひかなくなった
2.偏頭痛が完治した
3.一枚下着を減らしても生活できるようになった
4.胃潰瘍や胸やけが完治した
5.腸にガスがたまらなくなった
6.アレルギーが完治した
7.体重が64.5キロから52キロに減ったが、
 スタミナがついて体調が凄く良い。身長は170cm。
8.朝の目覚めが良い
9.夜、すぐ眠れるようになり、熟睡できるようになった
10.精神的にイライラしなくなった
11.からだのだるさがなくなり、快活になった
12.悲観的な思考から楽観的な思考に変わってきた
13.集中力が出て来た
14.感覚が鋭くなり、頭がさえ、ひらめきが活性化してきた。

他にもありますが、体調面と、精神面、両面の良き効果を体感しています。

江部先生、54歳にして、人生の新たな切符を入手したような気分です。

本当にありがとうございました。 】



テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質オフのダイエット弁当 作りおきおかずで簡単! 刊行
こんにちは。

糖質オフのダイエット弁当 作りおきおかずで簡単!
江部康二 大庭英子 著 家の光協会 
が2013年5月、刊行されました。




何と言っても、弁当に特化したレシピの提供が、この本の特徴です。

大庭英子先生とは、「誰もがストレスなくやせられる!糖質制限ダイエット」(講談社)2011年

でもご一緒させていただきました。

料理研究家の大庭先生は、2009年に糖質制限食の仕事に携わったことをきっかけにご自身も糖質制限食を実践されて、7kgの減量に成功されました。

簡単で美味しい料理には定評がある大庭先生ですが、糖質制限食体験をへて、実践者ならではの視点からの今回の「糖質制限弁当レシピ」にはおおいに説得力があります。

サラリーマンの昼食は、外食に頼りがちで、定食、丼、麺類、などが定番であり、糖質が避けがたいメニューがほとんどです。

糖質オフを実践したい人にとって、これは悩みの種です。

定食を頼んで、ご飯を抜くという手もありますが、なかなか満腹できないです。

またおかずも、砂糖やみりんや、甘口ソースが使われていると糖質たっぷりです。

このように糖質オフダイエット成功の鍵をにぎるのが、昼食対策なのです。

糖質オフの手作り弁当なら、そういった悩みはありません。

作りおきのおかずでお弁当を作るなら、経済的にも時間的にも一石二鳥です。

ダイエット目的あるいは血糖コントロールのために糖質制限食を実践されている方々にとって強い味方となってくれる1冊です。

男性サラリーマン諸氏、奥さんも味方につけて、お弁当確保を目指しましょうね。


江部康二


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食でダイエット成功、検査データ改善
こんにちは

おからさんから、ダイエット成功、検査データ改善という嬉しいコメントをいただきました。

おからさん、拙著の御購入、ありがとうございます。

5kg減量されて、153cm、50kg。

今でBMI:21.36です。

丁度良い適正体重と思いますので、これ以上やせないと思います。

私は糖質制限食を実践している方々においては、BMI:20以上~25未満で筋肉量に応じて、その個人の適正体重があると思います。

日本人はがんによる死亡が一番多いので、BMI:20以上~25未満がよいと思います。

「あっ !それと、顔色がよくなってきました。また 意味不明な、発疹が出なくなりました。花粉症も楽になりました。」

そうですね。糖質制限食で全身の血流・代謝が良くなるのでお肌も綺麗になるし、いろんな症状が改善するもの嬉しいですね。 (^^)


江部康二



【13/05/06 おから

糖質制限ダイエット中

江部先生、はじめまして

私は50代の禁煙後の、体重増加に悩んできた女性です。
禁煙前 153センチ・48から49キロ
禁煙後 一年で6キロ増加し、55キロ       
職場まで片道50分通勤をしたり、カロリー制限をしたりと試行錯誤してました。

その最中、江部先生の本を偶然に 手に取り、さっそく実行。
およそ 40日で5キロ減量できて、50キロ
その後は、49キロ台を推移していますが、目標体重47キロをめざしてます。

カロリーや脂質を制限していないダイエット法で、
はたして、血中コレステロール値はどうなるのか?昨年の人間ドック値との比較が楽しみでした。

その結果、元々正常範囲内の 総コレ・LDL・中性脂肪とも低下
HDL変わらず。
もともと高くない血糖値も、さらに低下
酒飲みなのに、r-GTPも17 肝機能も異常なし。

甘いものに飢えると、糖質制限食材を使用して、ケーキやクッキーを作る日々。
食後も散歩するようになり、健康意識が高くなってきました。
もう、一生 糖質制限食を続けていきます。

あっ !それと、顔色がよくなってきました。

また 意味不明な、発疹が出なくなりました。花粉症も楽になりました。】



テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
朝食前後と昼食前後の、糖質摂取血糖値上昇実験
おはようございます。

解決ZEROさんから、前回は朝食前後の血糖値の実験をコメントいただきました。(5月3日の記事)

今回は、昼食前後での実験結果をコメントいただきました。

参考になります。ありがとうございます。

前回朝食前後、糖質1gあたりの血糖上昇約5mg/dl
今回昼食前後、糖質1gあたりの血糖上昇約4mg/dl

解決ZEROさんの場合は、朝食のほうが血糖値が上昇しやすいタイプなのですね。

「糖質制限食では食後の血糖値がピークで150~170mg/dlほど」

食後1時間血糖値が180mg/dl未満、2時間血糖値が140mg/dl未満が目標で、これを達成していると、合併症予防になります。

解決ZEROさん、スーパー糖質制限食で、目標達成を目指してくださいね。


(☆)CAVI:動脈のかたさを調べる検査
動脈のかたさを示すのが「CAVI」です。動脈硬化症が進んでいるほど、「CAVI」の値は高くなり、9.0を超えると脳動脈や冠動脈に動脈硬化症を発症している可能性が高くなります。

(☆☆)ABI:下肢動脈の詰まり具合を調べる検査 
足の動脈の詰まりを表すのが「ABI(エービーアイ)」です。足の動脈が詰まっていると、腕の血圧に比べて足首の血圧は低くなります。そのため「腕の血圧」と「足首の血圧」の比をみてその値が0.9未満であると詰まっている可能性があります。値が低いほど重症になります。


江部康二



【13/05/05 解決ZERO

昼食で試験

先日は有り難うございました。

明日から仕事が始まるので、休日最終日を我が家でのんびり過ごしておりました。

休日でないと先日のような試験は難しいので、第二弾として昼食時に挑戦しました。

前回と同じ条件で、6枚切り食パン1枚です。

           前回         今回
食直前        105           112
食後0.5H       154          144
  1H        231           194
  1.5H       242           224
  2H        217          198
  2.5H       130           181
  3H        79           151
  
前回、糖質1gあたりの血糖上昇約5mg/dl
今回、糖質1gあたりの血糖上昇約4mg/dl

朝初めての食事が血糖値を上げやすいタイプとなりました。

糖質制限食ではこの様な高血糖ならず、ピークで150~170mg/dlほどが多いです。

過去の血糖値をみると、上昇・下降のパターンは糖質摂取時のパターンと同じようになっております。

朝は上昇しやすいが比較的早く下降し、昼食や夕食の場合はピークこそ抑えられるが下降速度がゆっくりとしている。

それ故に午後は高めの状態(140程)が長く続いてしまい、HbA1cが思っているほどに下がらない原因になっているようです。

長年の高血糖で動脈硬化が心配でしたので先日検査してきました。

CAVI 右8.4 左7.9
ABI  右1.06 左 1.12

検査結果は年齢相当(61才)でしたので、今後も糖質制限食を続けることで維持できる事を期待しております。】




テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
夫婦で糖尿病、奥さんは1型、糖質制限食は?
こんばんは。

フウフでトウニョウさんから、1型糖尿病と糖質制限食について、コメント・質問をいただきました。

まずは、ご本人は、

「1年間のスーパー糖質制限食で血糖値は正常を保ち体重も15キロ減。」

素晴らしい改善です。良かったです。

奥さんですが、1型糖尿病でも、糖質制限食を実践することで、超即効型インスリンの単位が1/3以下になります。

インスリン注射の単位数は、少なくてすむほど身体には優しいです。

スーパー糖質制限食では、1回の糖質摂取量を10g~20g以下を目指します。

インスリン注射をきっちりしていて(インスリン作用は確保していて)、糖質制限食で血中ケトン体が高値となり尿中ケトン体が陽性になっても、それは生理的変化で安全なものです。

主治医が心配されている「糖尿病ケトアシドーシス」は、インスリン作用が欠落状態のときにだけ発症する特殊な病態でそれは確かに危険です。

糖尿病ケトアシドーシスは、1型で急にインスリン注射を中止したときとかに発症します。

2型でも、ペットボトル症候群では、糖尿病ケトアシドーシスになります。

1型だと1gの糖質が、体重64kgとして、血糖値を5mg上昇させます。

1回に摂取する糖質量が10g、20gとかで差があれば、その糖質量にマッチする超即効型インスリンの量も違ってきます。

1単位の超即効型インスリン(ノボラピッド、ヒューマログ、アピドラなど)が何mg血糖値を下げるかは個人差があり、自分の場合を知っておけば便利です。

摂取する糖質量と、前もって注射するインスリンの単位を合わせるのが、糖質管理食(カーボカウント)です。

この方法(カーボカウント)が、欧米では1型糖尿病では普通です。

日本でも小児科領域では、かなり浸透しています。

奥さんが通院中の糖尿病専門医も、カーボカウントならご存知と思いますので、まずはカーボカウントからスタートされては如何でしょう。

それで1型糖尿病でも、食事を摂取したときの血糖値の乱高下が、かなりコントロールできると思います。

1型で自分のインスリンが全く分泌ゼロの場合は、タンパク質も血糖値を、1gで0.94mgくらい上昇させます。
脂質は上昇させません。

ともあれ、糖質の摂取量の計算をするだけでも、血糖値の乱高下は大幅に改善しますので、糖質管理食(カーボカウント)を試す価値はあると思います。

将来的には「糖質制限食+糖質管理食」といったスタンスで対応すればよいと思います。

なお、基礎分泌代わりの、長時間作用型のランタスやレベミルは、低血糖注意が最優先ですので、早朝空腹時血糖値が90mg~125mgになるよう調整すればいいと思います。

カテゴリーの、1型糖尿病の項目もご参照ください。


江部康二


【13/05/05 フウフでトウニョウ

1型糖尿病患者の食事

はじめまして。

早速ですが、質問させていただきます。

私の妻ですが、2人目の出産時に血糖値が高いとの指摘を初めて受けました。出産後も血糖値が下がる事は無く、結局1型の糖尿病と診断され、現在インスリン注射を打ちながらの生活を続けております。

その後、妻に冗談半分で食後に血糖値を計られ、なんと300を越える数値に夫婦で呆然。

私としては、それまで妻が病院からの指導でカロリーを重視した食事法を摂っており、血糖値が安定せず2人で悪戦苦闘してきたので、2人で頑張ればよいと考えていました。

そんな折、たまたまこのブログを拝見し目から鱗。自身でスーパー糖質制限を実践してみる事に。

あまりにも簡単に血糖値が安定し、妻と2人で悪戦苦闘したあれはなんだったのかと・・・。私の場合、1年間のスーパー糖質制限食で血糖値は正常を保ち体重も15キロ減。

当然、妻の食事もカロリー重視から糖質重視に変更すべきと思いました。当然、妻はインスリン注射も打っているので極端な事はできない。まずは、主食の量を意識して減らしてみました。

その結果、今までよりも平均値は下がり、よしよしと・・・。

しかし、病院で担当の医師に厳しく注意されたようです。血糖値は下がっているが、ケトン体が検出されたらしくかなりご立腹。

また、そのような食事方法では他の病気になるとの注意も受けたようです。北海道の田舎に住んでおり、設備の整った病院はそこだけ。医師に嫌われたくない妻は、結局もとの食事に戻り、現在は食後血糖値が200~300を越えることも珍しくありません。

そこで質問ですが、1型の糖尿病と診断された妻が摂った食事法(3食主食も含め食事を摂るが糖質を意識して主食等の量を減らした)が原因でケトン体が検出され、それは危険な事なのか?

インスリン作用の欠落した状態でのアシドーシスは危険とのことですが、インスリン注射の場合はどう判断すればよいのか?

糖質を意識して主食の量を減らすなどの食事法は、1型でインスリン注射を打っている妻には危険な事なのか?

妻は担当の医師に言われた「ケトン体が検出されて危険」「血糖値が下がっても他の病気になる」「そういった食事方法を摂っている人達は2型なのでは?あなたとは違う」との言葉で滅入ってしまっています。

糖尿病は恐ろしい病気です。妻のように1型ともなればなおさら・・・。

私のやり方はやはり素人判断でしたでしょうか?妻の食事は糖質制限食とは違うと思いますが、重視すべきはカロリーではなく糖質という点でよい事を知ったと喜んでいたのですが。

長文になってしまい申し訳ありません。私としては、妻の血糖値を少しでも低く安定させたいと願っているのです。】




テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
カロリ-制限食と内服薬で治療中、足の血管の閉塞。
こんんちは

Matz さんから、2型糖尿病の父上が経口内服薬とカロリーコントロールで治療中、足の血管が詰まってしまったとのコメントをいただきました。

Matz さん。

糖質制限食を実践すれば、食後高血糖は速やかに改善します。

しかしながら、御父上は、足の血管が1本詰まっておられます。

経口内服薬とカロリー制限食(高糖質食)では、食後高血糖と平均血糖変動幅の増大は防げません。

長年の食後高血糖と平均血糖変動幅の増大のため、既に、足だけではなく、全身の血管の動脈硬化がかなり進行しています。

この既に存在している過去の高血糖の借金による動脈硬化は、糖質制限食で食後高血糖が改善しても消えない借金で残ります。

今後、糖質制限食で血糖値やHbA1cが改善しても、定期的に心臓や脳や眼底の検査は必要です。

それでも、このままカロリー制限食(高糖質食)を続けて「食後高血糖」と「平均血糖変動幅増大」を毎日生じて動脈硬化がどんどん進行するパターンよりは、糖質制限食で動脈硬化の進行をくいとめるほうが、よいと思います。

大阪市では以下の医師が、糖質制限食の指導をしておられます。

蛭間医院 蛭間正人先生
大阪市住之江区安立4-1-12
電話:06-6673-3031

革島病院
革島定雄先生
〒532-0006
大阪市淀川区西三国2丁目7番1号 
TEL 06-6391-1431


江部康二


【13/05/04 Matz
大阪城東区近辺の糖質制限を取り入れている病院
江部先生
初めまして、
私の父、69歳、2型糖尿病で、経口内服薬とカロリーコントロールで治療中です。

最近、足の血管が1本詰まるなど徐々に病状が進行しています。

糖質制限を利用した治療法で、病状の進行を遅らせられる可能性があるのでしたら 、糖質制限を利用した治療法を試したいのです。

大阪市城東区に在住しています。糖質制限の治療法を取り入れている近辺の病院をご存知でしたら教えていただけますでしょうか。

よろしくお願い致します。】


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
週刊日本医事新報は、糖質制限食に対しても公平な立場。
こんんちは。

精神科医師Aさんからコメント頂きましたように、週刊日本医事新報は、公平な立場で記事を掲載されています。

一部マスコミの偏った報道に比べて好感が持てますね。

糖質制限食に関しても同様に公平で、私も週刊日本医事新報に「糖質制限食の実際と効果」と題して、記事を掲載していただきました。

なお、医学雑誌「治療」「内科」「医と食」「京都医学界雑誌」などにも、糖質制限食の記事を掲載していただきました。

ありがとうございました。

1)江部康二他:糖尿病食事療法として糖質制限食を実施した3症例,
      京都医学会雑誌51(1):125-130、2004
2) 江部康二:主食を抜けば(糖質を制限すれば)糖尿病は良くなる!,
   治療,91(4):682-683,2009
3)江部康二:低糖質食(糖質制限食carbohydrate restriction)の意義,
  内科,105(1):100-103,2010
4)江部康二:糖質制限食(carbohydrate restriction)の効果,医と食,2(6):294-297,2010
5)江部康二:糖質制限食の効果は、いまどのように認められているのでしょうか?,治療,2012年94巻4月増刊号特集 外来で遭遇する困ったケース
6)江部康二:糖質制限食の実際と効果,一週一話,週刊日本医事新報,No.4628,2013年1月5日発行:36-37


以下は、週刊日本医事新報、No.4628,2013年1月5日発行一週一話、に掲載された記事の基となった原稿です。


江部康二


☆☆☆
糖質制限食の実際と効果       高雄病院理事長 江部康二

<血糖値を上げるのは糖質だけ> 
米国糖尿病学会(ADA)によれば、食べ物が消化・吸収されたあと、糖質は100%血糖に変わるが、タンパク質・脂質は血糖に 変わらない。
また糖質は、摂取後速やかに血糖値を高く速く上昇させ、2時間以内にほとんどすべてが吸収される。
これらは含有エネルギーとは無関係な三大栄養素の生理学的特質である。糖質を摂取した時にはインスリンが大量に追加分泌される。
脂質を摂取しても、インスリンの追加分泌はない。タンパク質はごく少量のインスリンを追加分泌させる。

<食後高血糖と平均血糖変動幅> 
現在糖尿病において、食後の急激な高血糖が大きな問題として注目されている。食後高血糖が、心筋梗塞や脳梗塞などの合併症を起 こす危険因子として確立されたからである。
また1日における、食前・食後・空腹時など、血糖値の変動幅(平均血糖変動幅)が大きいほど、酸化ストレスが増強し動脈硬化の リスクとなることがわかってきた。
そして、食後高血糖と平均血糖変動幅増大を起こすのは、三大栄養素のなかで糖質だけである。

<1gの糖質が3mg血糖値を上げる>
あるていど個人差はあるが1gの糖質が、体重64kgの2型糖尿病患者の血糖値を約3mg上昇させる。
炊いた白ご飯茶碗1杯150g(252kcal)には、55.3gの糖質が含まれており、血糖値を166mg上昇させる。
一方、牛サーロインステーキを200g(約1000kcal)食べても、糖質含有量は1gもないので、食後血糖は3mg未満の上昇しかない。
すなわちカロリー計算では食後血糖値の予測は不可能である。なお1gの糖質が体重64kgの1型糖尿病患者の血糖値を約5mg 上昇させる。

<糖質制限食の実際>
糖質制限食の基本的な考え方は「糖質の摂取を抑えて、食後高血糖を防ぎ、平均血糖変動幅の増大も防ぐ」というものである。
簡単に言えば、主食を抜いておかずばかり食べるというイメージである。抜く必要がある主食とは米飯・めん類・パンなどの米・麦 製品や芋類など糖質が主成分のものである。
3食主食抜きのスーパー糖質制限食(糖質12%、タンパク質32%、脂質56%)なら、薬に頼ることなく速やかにリアルタイム で良好な血糖コントロールが可能である。
1回の食事の糖質の摂取量を10~20g以下にすることで食後高血糖を防ぐ。間食は1回の糖質量5gまでとし、1日2回までと する。糖質制限食で高血糖は改善するが低血糖にはならない。
肝臓でアミノ酸、乳酸などからブドウ糖を作る(糖新生)からである。
あと、昼だけ少量の主食を食べて、朝と夕は抜きのスタンダード糖質制限食、朝と昼は少量の主食を食べて夕は主食抜きのプチ糖質 制限食がある。
糖尿病患者には、食後高血糖が1日を通して生じないスーパー糖質制限食がよい。
糖質制限食は、日本糖尿病学会推奨の糖尿病食ほど厳しいカロリー制限は必要ない が、厚生労働省「日本人の食事摂取基準」(2010年版)の摂取カロリーが目安となる。

<糖質制限食の効果>
図1は、28才2型糖尿病女性の同一摂取カロリー(1400kcal/日)での従来の糖尿病食(高糖質食)と糖質制限食の日内 変動の比較である。
糖尿病食での検査時、空腹時血糖値88mg/dl、HbA1c6.5%(NGSP)であり、評価基準ではコントロール良好とな る。
しかしその実態は、300mg/dlを超える食後高血糖と、乱高下する血糖による平均血糖変動幅の増大が背景にあり、酸化スト レスの大きなリスクとなっている。
すなわちこの女性のHbA1cは一見良好でも質の悪いものといえる。
2日後スーパー糖質制限食摂取による日内変動では、食前食後血糖値は全て基準値内で、食後高血糖もなく、平均血糖変動幅もきわ めて小さく、理想的なコントロールである。
このような日内変動の糖質制限食の積み重ねで達成されたHbA1cコントロール良好は、酸化ストレスリスクのない上質なもので ある。

<糖質制限食を実践する時の注意>
糖質制限食によりリアルタイムに血糖値が改善する。このため既に、経口血糖降下剤内服やインスリン注射をしている場合、低血 糖の恐れがあるので必ず主治医と相談する必要がある。
糖質制限食は相対的に高タンパク・高脂肪食になるので、腎不全、活動性膵炎の場合は適応とならない。
肝硬変では、糖新生能力が低下しているため適応とならない。長鎖脂肪酸代謝異常症の場合も適応とならない。


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質摂取実験。食後血糖値上昇は?
こんばんは。

解決ZEROさんから、糖質摂取実験の結果をコメントいただきました。
大変参考になります。
ありがとうございます。


<糖質摂取実験>
開始時間 血糖値
午前5時 105 6枚切り1枚(糖質約27g)
  5時30分 154
  6時    231
  6時30分 242
  7時    217
  8時    130
  9時     79 強い空腹感、手先に若干の震え
ミックスナッツで計算上約糖質6gを摂取したが改善せず
追加でブドウ糖5gを摂取
 10時   135
 13時    120 昼食直前(計算上15gの糖質を摂取)
 14時30分 129 午前中は食後1.5Hで血糖値が最高だった。


解決ZERO さんの場合、1gの糖質が、90分後のピーク時には、血糖値を5mg上昇させていますね。

バーンスタイン医師によれば、個人差はありますが、1gの糖質が、体重64kgの2型糖尿人の血糖値を3mg上昇させ、1型糖尿人なら、5mg上昇させます。

解決ZEROさんの体重が、40kgくらいだったら、「3mg×64/40」=4.8mg上昇ですが、そんなにやせてないですよね。

やはりあるていど個人差が結構あるようです。

午前9時には、79mgdlと正常血糖値の範囲内なのですが、130→79mgと 血糖変動幅が51mgあったので、低血糖もどきの症状がでたのでしょう。

午前5時→6時・・・105→242mgと 137mgの急激な上昇があったのですが、ぼーっとしたり、眠たくなったりは無かったですか?

それから、朝初めての食事が一番血糖値が上昇しやすい人が多いです。

一方、昼食が一番血糖が上がりやすい人、夕食が上がりやすい人もいます。

また、朝昼夕とあまり変わらない人もいます。

解決ZEROさんは、昼は、ほとんど血糖値の上昇がなかったのですから、この時はβ細胞がしっかり働いてくれてますね。β細胞の働きが相当弱いということではないと思います。


糖尿人の場合は、例えば精製された白米と、未精製の玄米とを摂取しての差は少ないです。

私の場合、玄米を一人前食べたら食後血糖ピークが220mg、白米一人前だと240mgていどの差です。

食後血糖値が、180mg/dl~200mg/dlを超えてきたら酸化ストレスが生じて、動脈硬化・癌・老化・アルルハイマー病・パーキンソン病などのリスクとなります。

従って、耐糖能正常の人においては、GIはそれなりに役に立ちますが、糖尿人においては、あまり役に立ちません。

摂取する糖質の絶対量が、一番大切です。


江部康二


【13/05/02 解決ZERO

糖質1gの血糖値上昇値について

糖質制限食を目指す皆様のグループが、各地で活発に活動されたりブログで発信をしたりと大変盛り上がってきております。

おかげさまで色々な情報を得ることが出来て感謝しております。

また、賛否両論も有りますが自分で体験した限り、明らかに糖質制限食側に分があります。

今日から4連休となりましたが、普段通り午前5時に目が覚めてしいました。

そこで、糖質1g当たり何mgの血糖値が上がるのか?、糖質制限を開始後初めてテストしてみました。

糖質制限食開始から17ヶ月(スタンダード6ヶ月、スーパー11ヶ月)です。

最近の血糖値は、早朝空腹時100~130mg、食後2時間で130~160mg、直近のHbA1C7.0(NGSP)です。

食パン6枚切りを1枚(糖質約27g)でテストしたところ次のようになりました。

午前中の結果は、正に“糖質恐るべし”、20数年間カロリー制限食忠実にを続けても徐々に悪化したことがうなずけます。

開始時間 血糖値
午前5時 105 6枚切り1枚(糖質約27g)
  5時30分 154
  6時    231
  6時30分 242
  7時    217
  8時    130
  9時     79 強い空腹感、手先に若干の震え
ミックスナッツで計算上約糖質6gを摂取したが改善せず
追加でブドウ糖5gを摂取
 10時   135
 13時    120 昼食直前(計算上15gの糖質を摂取)
 14時30分 129 午前中は食後1.5Hで血糖値が最高だったので

午前中の結果では、私の場合糖質1g当たり5mg上昇してます。

血糖値の上昇は2型は糖質1gで3mg、1型は糖質1gで5mg、と言われているので血糖値の上昇については1型ということになります。

しかし、昼食後は9mgの上昇にとどまっております。

ここで疑問が有りお尋ねします、糖質1gでも精製された糖質とそうで無い糖質でこれ程の差が出るのでしょうか?

または、私のβ細胞の働きが相当弱いのでしょうか? 】



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ジャンル:ヘルス・ダイエット
2013年5月29日(水)朝日カルチャー新宿「糖質制限食は人類の健康食」
おはようございます。

2013年5月29日(水)13:30~15:00
朝日カルチャーセンター新宿教室において
「糖質制限食は人類の健康食」
と題して講座を担当します。

また、

6月19日(水)11:00~13:30 
あの「ボタニカ」の新井田シェフが講師をつとめられて、糖質制限特別ニューを味わいながらの講座もあります。

関東方面の方、是非ご参加くださいね。

なお、文字数制限があるので、朝日カルチャー新宿教室のちらしには

『そしてカロリー制限なしで「美味しく楽しく」が特長です。』

と、アバウトに書いてありますが、

実際には、糖質制限食は、カロリー無制限ということではありません。

日本糖尿病学会「食品交換表」の
男性1400~1800kcal
女性1200~1600kcal
ほど厳しいカロリー制限は必要ありませんが、

国立健康・栄養研究所の「厚生労働省・日本人の食事摂取基準」(2010年)への解説に示す推定エネルギー必要量の範囲、すなわち18才以上の成人で

身体活動レベルが低い人は
 男性:1850~2250キロカロリー/日  
 女性:1450~1700キロカロリー/日

身体活動レベルが普通なら
 男性:2200~2650キロカロリー/日  
 女性:1700~1950キロカロリー/日

身体活動レベルが高い場合
 男性:2500~3050キロカロリー/日
 女性:2000~2300キロカロリー/日

が目安になります。


江部康二


以下は
朝日カルチャー新宿のパンフレットからの抜粋です。


糖質制限食は人類の健康食
                     講師 (財) 高雄病院理事長  江部 康二
糖質制限食は、わかりやすく言うと米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類などの糖質が多い食品を食べないで、肉や魚貝や豆腐や葉野菜などをしっかり摂取する食事療法です。 糖質制限食は、実は人類本来の自然な食事です。人類が誕生したのが約700万年前で、1万年前に農耕が始まるまでは、生業は狩猟・採集であり、全ての人類が糖質制限食でした。即ち穀物を主食としたのは、人類の歴史の中でわずか1/700の期間に過ぎません。このように進化の過程をみると糖質制限食は、人類本来の食事、いわば人類の健康食ですので、糖尿病や肥満をはじめとして様々な生活習慣病が改善していきます。そしてカロリー制限なしで「美味しく楽しく」が特長です。
(講師・記)

<講師紹介> (えべ・こうじ)1950年京都府生まれ。京都市右京区・高雄病院理事長。数多くの臨床活動の中からダイエット、糖尿病克服に画期的な効果がある「糖質制限食」の体系を確立。ブログ『ドクター江部の糖尿病徒然日記』(http://koujiebe.blog95.fc2.com/)にて日々糖尿病や糖質制限食にまつわる情報を更新している。著書に『京都の名医がおしえる「やせる食べ方」』『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』(東洋経済新報社)、『主食をやめると健康になる』(ダイヤモンド社)、『糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食』(ナツメ社)、『糖尿病・肥満を克服する高雄病院の「糖質制限」給食』、『糖質オフ!健康法』(PHP文庫)など多数。



日   時 2013年 5月29日 1回   
水曜日 13:30-15:00
受 講 料 会員 2,940円(入会金は5,250円。70歳以上は入会無料、証明書が必要です)
一般 3,570円

朝日カルチャーセンター新宿教室 03-3344-1941



※江部先生の著書でも糖質制限メニューを扱うお店として紹介されている本格イタリアン・
レストランで、特別メニューを実際に味わいながら学ぶ講座もあります。
6月19日(水)11:00~13:30  「「ボタニカ」で知る糖質制限イタリアン」
                          (講師:ボタニカ料理長 新井田 光央)
詳細は、朝日カルチャーセンタープロジェクト事業本部 ℡:03-3344-2041
へお問い合わせください。



テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
医事新報『糖質制限食による長期的な影響』能登論文への反論(3)
こんにちは

精神科医師Aさんから

日本医事新報2013年4月6日号に載った『糖質制限食による長期的な影響』 という

国立国際医療研究センター病院糖尿病・代謝・内分泌科医長
東京医科歯科大学医学部臨床教授
能登 洋 先生

の論文情報をコメントいただきました。

精神科医師Aさん、ありがとうございます。

一つ一つ反論していきます。

今日のブログは、能登先生ご自身が報告された論文への批判記事です。



【*糖質制限食による長期的な影響

一方,長期的なアウトカムや安全性は不明であった.前述のように糖質制限食は2年程度なら減量などの効果が示されているものの総カロリー制限のほうが影響が大きい可能性があること,長期的には減量効果が持続しないこと,継続が容易でないことを考慮すると,医学的利点は少ない可能性がある.肥満者の急増と糖質制限ダイエットの人気に鑑み,筆者らは糖質制限食による長期的な死亡・心血管疾患リスクの系統的検証を行った
4) Noto H, et al: PLoS One 8: e55030, 2013. 】

***能登論文
Low-Carbohydrate Diets and All-Cause Mortality: A Systematic Review and Meta-Analysis of Observational Studies PLoS ONE, 8(1), e55030 25-Jan-2013 Hiroshi Noto



能登先生は、492の英文論文から、最終的に9論文に絞って、メタ解析をしておられます。

そしてこの9論文、私が既に読んでいるものがあり、わかっている範囲ですが、玉石混交です。

能登論文の引用文献は1~39まであり、文献番号7.8.9.1011.12と29.30.31が選択された9論文です。→文末に記載。

文献9は、本ブログ記事で何回か取り上げた、信頼度ゼロの、「低糖質・高蛋白質食、心血管イベント上昇」というBMJの論文です。

•栄養分析が登録時の1992年1回、15年以上その食生活が継続という仮定。
•塩分摂取量での調節がなされていない。
•質問事項が食物の項目で、糖質量など各栄養素の算出方法が不明確。
•糖質摂取とタンパク質摂取の点数化が恣意的で歪曲されている。
•この論文の平均摂取カロリーは1561kcal。
同時期のスウェーデンの論文の平均摂取カロリー1999.5Kcalに比し過少申告。 
•BMJ には、本記事に対する専門家のコメントが12件よせられ、その全てがこの論文に対して否定的見解。
→希有なこと


上記からこの論文は、極めて信頼度の低い論文です。

データベースとしてもアンケートそのものが信頼がおけないものです。

この信頼度のない論文を含めた時点で、能登論文の信頼度もまた地に落ちています。

文献11も、文献9と同じ著者(Lagiou )の論文です。


一方、最も信頼度が高い文献は、7と30です。症例数も追跡年数も申し分ありません。

アンケートも精緻で、文献9とは大きな違いがあります。

20年間以上の追跡は、選択された9論文の中で、この2つの文献だけです。

文献7は<NHS85168名+HPFS44548名>がデータベースで、NHS、HPFSはハーバード大学で行われている世界的に有名な2つの大規模前向きコホート研究です。
the Nurses' Health Study(NHS) 女性
the Health Professionals Follow-up Study (HPFS) 男性
それぞれ26年間と20年間の追跡期間です。

植物性由来の蛋白質・脂質を摂取した場合には、低糖質になるほど、総死亡率・心血管死が減少しています。

文献30は、NHSがデータベースで、82802名を20年間の追跡です。

低炭水化物・高脂肪・高タンパク食に冠動脈疾患のリスクなし
ニューイングランドジャーナルのコホート研究  82802人 2006年 ハーバード大学

•1980年、米国の女性看護師82,802人に食事調査を行い、研究を開始 。

•質問票を使った食事調査を、1980年から1998年までのあいだに、2-6年間隔で6回実施。
•低炭水化物食「得点」が上位10%のグループの冠動脈疾患の発生率は下位10%のグループの0.94倍で有意差なし。
2000年の時点で10グループを解析。炭水化物摂取比率36.8±6.1%グループと58.8±7.0%のグループの比較。
•即ち20年間の追跡で、脂肪と蛋白質が多く炭水化物が少ない食事をしているグループでも、心臓病のリスクは
上昇しなかった。
•glycemic load が低いとCHD(冠疾患)リスクが低下。
•「低糖質+高植物性タンパク+高植物性脂肪摂取」がCHD(冠疾患)リスクを低下。
•一方総炭水化物摂取量は冠動脈疾患リスクの中等度増加に関連していた。
高GL(glycemic load )は冠動脈疾患リスク増加と強く関連していた。


最も信頼度が高い文献30の結論は、能登論文の結論とは正反対で

「低炭水化物・高脂肪・高タンパク食に冠動脈疾患のリスクなし」
「glycemic load が低いとCHD(冠疾患)リスクが低下。」
「低糖質+高動物性タンパク+高動物性脂肪摂取」がCHD(冠疾患)リスクを低下。」
「総炭水化物摂取量は冠動脈疾患リスクの中等度増加に関連。 高GLは冠動脈疾患リスク増加と強く関連。」

です。

すなわち高炭水化物食の危険性を明確に指摘しています。

結局、能登論文、折角信頼度の高い、文献7、文献30をもってきたのに、信頼度ゼロの文献9などを加えたために、メタ解析結果が全く信頼のおけないものになってしまっています。

文献7、文献30は、「低糖質+高動物性タンパク+高動物性脂肪摂取」や高GLや「植物性タンパク+低糖質」といった、きめ細かいデータまで検討しています。

しかし、文献9はそのような精緻なデータはありませんので、そもそも一緒に混ぜることができるレベルのデータではありません。

結論として、このような信頼度の低いメタ解析など不必要で、信頼度の高い文献30や文献7の結論で必要充分と言えます。

さらに、文献31の論文は「高GL食・高GI食を食べている中年女性は、心血管リスクが上昇する。」という明確な結論であり、高炭水化物食の危険性を指摘しています。



江部康二



7. Fung TT, van Dam RM, Hankinson SE, Stampfer M, Willett WC, et al. (2010) Low-carbohydrate diets and all-cause and cause-specific mortality: two cohort studies. Ann Intern Med 153: 289–298. Find this article online
極めて信頼度の高い論文。



8. Sjogren P, Becker W, Warensjo E, Olsson E, Byberg L, et al. (2010) Mediterranean and carbohydrate-restricted diets and mortality among elderly men: a cohort study in Sweden. Am J Clin Nutr 92: 967–974. doi: 10.3945/ajcn.2010.29345. Find this article online



9. Lagiou P, Sandin S, Lof M, Trichopoulos D, Adami HO, et al. (2012) Low carbohydrate-high protein diet and incidence of cardiovascular diseases in Swedish women: prospective cohort study. BMJ 344: e4026. doi: 10.1136/bmj.e4026. Find this article online
BMJの信頼度の低い論文。



10.Nilsson LM, Winkvist A, Eliasson M, Jansson JH, Hallmans G, et al. (2012) Low-carbohydrate, high-protein score and mortality in a northern Swedish population-based cohort. Eur J Clin Nutr 66: 694–700. doi: 10.1038/ejcn.2012.9. Find this article online



11.Lagiou P, Sandin S, Weiderpass E, Lagiou A, Mucci L, et al. (2007) Low carbohydrate-high protein diet and mortality in a cohort of Swedish women. J Intern Med 261: 366–374. doi: 10.1111/j.1365-2796.2007.01774.x. Find this article online
BMJの信頼度の低い論文と同じ著者の論文。



12.Trichopoulou A, Psaltopoulou T, Orfanos P, Hsieh CC, Trichopoulos D (2007) Low-carbohydrate-high-protein diet and long-term survival in a general population cohort. Eur J Clin Nutr 61: 575–581. doi: 10.1038/sj.ejcn.1602557. Find this article online



29. Oh K, Hu FB, Cho E, Rexrode KM, Stampfer MJ, et al. (2005) Carbohydrate intake, glycemic index, glycemic load, and dietary fiber in relation to risk of stroke in women. Am J Epidemiol 161: 161–169. doi: 10.1093/aje/kwi026. Find this article online


30. Halton TL, Willett WC, Liu SM, Manson JE, Albert CM, et al. (2006) Low-carbohydrate-diet score and the risk of coronary heart disease in women. N Engl J Med 355: 1991–2002. doi: 10.1056/NEJMoa055317. Find this article online
極めて信頼度の高い論文。


31.Beulens JW, de Bruijne LM, Stolk RP, Peeters PH, Bots ML, et al. (2007) High dietary glycemic load and glycemic index increase risk of cardiovascular disease among middle-aged women: a population-based follow-up study. J Am Coll Cardiol 50: 14–21. Find this article online




【13/04/17 精神科医師A
日本医事新報2013年4月6日号, pp72-73

『糖質制限食による長期的な影響』

国立国際医療研究センター病院糖尿病・代謝・内分泌科医長
東京医科歯科大学医学部臨床教授
能登 洋

近年,「糖質制限ダイエット」が人気を集めている.実際,糖質制限食は短期的(1~2年間)な体垂減少や動脈硬化リスクファクター改善に有効であることが示唆されている.本稿では,筆者らが発表したメタアナリシスの結果を中心に,糖質制限ダイエットの効果と危険性について解説する.

*糖質制限食による減量効果
 糖質制限食による減量効果を示す臨床研究は多くあるが,いずれも最長1年間程度の短期間のデータであった.2008年になり,糖質制限食・脂肪制限食・地中海式食の3食群による減量効果比較試験の結果がイスラエルから発表され,2年間の追跡期間で糖質制限食による効果が最も大きい (ベースライン平均体重約91kg,平均減量約5kg) ことが実証された[1].また,糖質制限食により心血管疾患リスクファクターが改善する報告も増加し,長期的予後改善の可能性も期待されるようになった.
 しかし,このイスラエルでの臨床研究には問題点がいくつか存在する.まず,他のダイエット介入研究と同様に1年以上糖質制限式を継続できた人は約80%であった.また,3食群間で総カロリーが異なっており,糖質制限食の総カロリーが最も低かったため,減量効果が糖質制限によるものなのか総カロリー制限によるものなのか結論づけることができない[1].さらに,その後発表された報告では,6年後には3食群ともほぼベースラインの体重に戻っていた[2].

*総カロリー制限食による減量効果
 前述の研究に対し,総カロリーは同じだが糖質・蛋白質・脂質の構成比率が異なる食事による減量効果比較試験が2009年に米国から発表された.その結果は,高糖質摂取群と糖質制限群では2年後の減量効果に有意差を認めなかったというものだった(ベースライン平均体重約93kg,平均減量約3kg)[3].蛋白質・脂質に関してもそれぞれ高摂取群と制限群で有意差を認めなかった.興味深いことに,この研究では栄養指導回数に比例して減量効果が増加することが示唆され,頻回の個別化指導の効果が期待される.

*糖質制限食による長期的な影響
一方,長期的なアウトカムや安全性は不明であった.前述のように糖質制限食は2年程度なら減量などの効果が示されているものの総カロリー制限のほうが影響が大きい可能性があること,長期的には減量効果が持続しないこと,継続が容易でないことを考慮すると,医学的利点は少ない可能性がある.肥満者の急増と糖質制限ダイエットの人気に鑑み,筆者らは糖質制限食による長期的な死亡・心血管疾患リスクの系統的検証を行った[4].

 まず,2012年9月付けの糖質制限食と死亡・心血管疾患に関する文献検索を行ったところ492報ヒットした.その中から適切な妥当性の高い全9件の論文がメタアナリシスに選択された.メタアナリシスの結果を以下にまとめる(表1).

表1 低糖質摂取者の死亡・心血管疾患リスク(メタアナリシス)
アウトカム-----文献数(報)---総対象者数(人)---リスク比---P値
総死亡-----------4---------272,216----------1.31----0.007
心血管疾患死------3---------249,272----------1.10-----0.12
心血管疾言罹患----4---------220,691-----------0.98----0.87

・解析対象として選抜されたのはいずれも欧米の研究で,30歳以上の健常人を5~26年間追跡した観察研究であった.介入研究や日本からの報告はなかった.
・全カロリーに占める糖質カロリーの割合を10段階に分け,最小糖質摂取率群(総カロリーの30~40%)と最大糖質摂取率群(総カロリーの60~70%)のリスクを統合比較した.
・27万2216人(女性66%,総死亡1万5981人)の全死亡リスクは,低糖質摂取群は高糖質摂取群よりも31%有意に高かった.
・24万9272人(女性67%,心血管疾患死3214人)の心血管疾患死リスクには低糖質食に伴う有意なリスクを認めなかった.
・22万691人(女性100%,心血管疾患罹患5081人の心血管疾患罹患リスクにも低糖質食に伴う有意なリスクを認めなかった.
以上より,低糖質食による長期的な効用は認めず,死亡リスクが有意に増加する可能性が示された.

*今後の研究課題
死亡リスク増加の原因が今後の究明課題であるが,糖質制限食では蛋白質・脂質の摂取量が増えることが報告されており,その結果,心血管疾患リスクが増加することが一因として想定されている.実際,筆者らの研究でも心血管疾患死リスクの増加傾向を認めた.また,介入研究が存在しなかったため,日本人や糖尿病患者も対象とした長期的な介入研究の必要性が改めて浮き彫りとなった.

*まとめ
 糖質ダイエットは2年程度の期間なら利点があり危険性は少ないと考えられる.しかし,今回の研究に基づいて「糖質制限ダイエット]の賛否について論じることはできないものの,長期間実施する場合はリスクの可能性を考えて慎重になったほうがよいであろう.

<文献>
1) Shai l, et al: N Engl J Med 359: 229,2008.
2) Schwarzfuchs D, et al : N Engl J Med 367: 1373,2012.
3) Sacks FM, et al : N Engl J Med 360: 859, 2009.
4) Noto H, et al: PLoS One 8: e55030, 2013. 】



テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット