医事新報『糖質制限食による長期的な影響』能登論文への反論(2)
こんにちは

精神科医師Aさんから

日本医事新報2013年4月6日号に載った『糖質制限食による長期的な影響』 という

国立国際医療研究センター病院糖尿病・代謝・内分泌科医長
東京医科歯科大学医学部臨床教授
能登 洋 先生

の論文情報をコメントいただきました。

精神科医師Aさん、ありがとうございます。

一つ一つ反論していきます。

今日の記事は、能登先生が引用しておられるSacksらのニューイングランド・ジャーナル掲載の論文への、批判です。

このSacksらの論文、デザイン的に途中から破綻しており、結論はかなり無理があります。


【能登氏の論文からの抜粋
3) Sacks FM, et al : N Engl J Med 360: 859, 2009.

*総カロリー制限食による減量効果

前述の研究に対し,総カロリーは同じだが糖質・蛋白質・脂質の構成比率が異なる食事による減量効果比較試験が2009年に米国から発表された.その結果は,高糖質摂取群と糖質制限群では2年後の減量効果に有意差を認めなかったというものだった(ベースライン平均体重約93kg,平均減量約3kg)[3].蛋白質・脂質に関してもそれぞれ高摂取群と制限群で有意差を認めなかった.興味深いことに,この研究では栄養指導回数に比例して減量効果が増加することが示唆され,頻回の個別化指導の効果が期待される.】



NEJM誌2009年2月26日号に掲載された米国Harvard公衆衛生大学院のFrank M. Sacks氏らの

「ダイエットの種類は減量の成否に影響しない。」
「3大栄養素の摂取割合よりも総熱量の制限が重要である。」

というカロリー神話肯定論文 (*)を検証してみます。

811人を4グループに分けて、2年間経過を追ったものです。

この研究では、高糖質食と中糖質食の比較検討が行われていたのですが、低糖質食(糖質制限食)のグループ(糖質12%)はありません。

この研究のデザインした

高糖質食(低脂肪/標準たんぱく食)は、糖質65%、
低糖質食(高脂肪/高たんぱく食)は、糖質35%、

であり高雄病院の糖質制限食の糖質12%に比べると、到底、低糖質食とは言えず、せいぜい中糖質食です。

また、研究の最初のデザインでは、糖質65%と糖質35%で、30%の差がありました。

しかし、6ヶ月経過した時点で、57.5%と43%で、はやくもその差は14.5%と半分以下に減っています。

しかも2年間経過した時点で、

高糖質食グループの糖質割合は53.2%とさらに減っており、
低糖質食グループの糖質割合は42.9%でした。

高糖質食グループと低糖質グループの糖質摂取比率の差は、僅か、10.3%と当初の1/3に減少しており、これでは体重減少に、有意差がでなくても当然です。

本来、当初の30%の差というデザインが、6ヶ月目で、14.5%の差しかなくなった時点でデザイン的には破綻しており、研究中止してもおかしくありません。

これに対して

DIRECT
1) Shai l, et al: N Engl J Med 359: 229,2008.では、糖質制限食VS脂肪制限食、2年間で総摂取カロリーは有意差なしですが、脂肪制限食に対し糖質制限食の方が、有意差をもって体重減少に成功しています。

糖質制限食群は、最初の2ヶ月は20g/日に糖質を厳しく制限(5%以下)、その後3ヶ月目からは徐々に緩めて120g/日(約32%)までOKと設定しています。

しかしながら、6ヶ月後、12ヶ月後、24ヶ月後、糖質制限食群も、既に40~41%の糖質を摂取しています。

つまり、このDIRECT論文も、試験開始6ヶ月後からは、

「糖質40%の糖質制限食群(中糖質群)と糖質約50%の低脂肪食群、地中海食群(高糖質群)を比べた研究」

ということになります。

しかし、DIRECTでは、当初の5ヶ月間の減量が、6ヶ月目から40%の糖質を摂取しても少しリバウンドしたものの、2年間は有意差をもって維持できており、さらに6年後(フォローアップ研究)も減少幅は少なくなったものの、有意差が維持できていました。

これらの2つのRCT研究論文を考察してみます。

まず、Sacksらの論文を検証すると、糖質制限食に減量効果がないということではなく、「同一摂取カロリーで、糖質53.2%と糖質42.9%くらいの差では2年後の体重減少に有意差は認められない。」となります。

やはり、私が足かけ12年間実践しているスーパー糖質制限食(糖質12%)がお奨めですね。(^^)   

Shaiらの論文を検証すると、

「当初の2ヶ月間~5ヶ月間のある程度厳しい糖質制限食で得られた体重減少効果は6ヶ月目から40%の糖質を摂取しても2年間~6年間は有効であった。」

となります。



江部康二


(*)
Sacks FM, et al:Comparison of Weight-Loss Diets with Different Compositions of Fat, Protein, and Carbohydrates: N Engl J Med Volume 360: 859-873 Feb.26,2009

NEJM誌2009年2月26日号、
米国Harvard公衆衛生大学院のFrank M. Sacks氏らの論文からの抜粋。

811人(51±9歳、男性が36%)の過体重または肥満の成人を4等分し、
無作為に以下の食事療法のいずれかに割り付けた:

エネルギーの摂取比率がそれぞれ
脂質、     たんぱく質、      炭水化物     
20%、     15%、         65%(低脂肪/標準たんぱく食)
20%、      25%、        55%(低脂肪/高たんぱく食)
40%、     15%、         45%(高脂肪/標準たんぱく食)
40%、      25%、         35%(高脂肪/高たんぱく食)

 低脂肪/標準たんぱく食群:
  1636kcal、26.2%、17.6%、57.5%(6カ月時)
  1531kcal、26.5%、19.6%、53.2%(2年時)

 低脂肪/高たんぱく質食群:
  1572kacl、25.9%、21.8%、53.4%(6カ月時)
  1560kcal、28.4%、20.8%、51.3%(2年時)

 高脂肪/標準たんぱく食群: 
  1607kcal、33.9%、18.4%、49.1%(6カ月時)
  1521kcal、33.3%、19.6%、48.6%(2年時)

 高脂肪/高たんぱく食群:
 1624kcal、 34.3%、22.6%、43%(6カ月時)
 1413kcal、 35.1%、21.2%、42.9%(2年時)

 摂取熱量と共に運動量も、4群間に差はなかった。





【13/04/17 精神科医師A
日本医事新報2013年4月6日号, pp72-73

『糖質制限食による長期的な影響』

国立国際医療研究センター病院糖尿病・代謝・内分泌科医長
東京医科歯科大学医学部臨床教授
能登 洋

近年,「糖質制限ダイエット」が人気を集めている.実際,糖質制限食は短期的(1~2年間)な体垂減少や動脈硬化リスクファクター改善に有効であることが示唆されている.本稿では,筆者らが発表したメタアナリシスの結果を中心に,糖質制限ダイエットの効果と危険性について解説する.

*糖質制限食による減量効果
 糖質制限食による減量効果を示す臨床研究は多くあるが,いずれも最長1年間程度の短期間のデータであった.2008年になり,糖質制限食・脂肪制限食・地中海式食の3食群による減量効果比較試験の結果がイスラエルから発表され,2年間の追跡期間で糖質制限食による効果が最も大きい (ベースライン平均体重約91kg,平均減量約5kg) ことが実証された[1].また,糖質制限食により心血管疾患リスクファクターが改善する報告も増加し,長期的予後改善の可能性も期待されるようになった.
 しかし,このイスラエルでの臨床研究には問題点がいくつか存在する.まず,他のダイエット介入研究と同様に1年以上糖質制限式を継続できた人は約80%であった.また,3食群間で総カロリーが異なっており,糖質制限食の総カロリーが最も低かったため,減量効果が糖質制限によるものなのか総カロリー制限によるものなのか結論づけることができない[1].さらに,その後発表された報告では,6年後には3食群ともほぼベースラインの体重に戻っていた[2].

*総カロリー制限食による減量効果
 前述の研究に対し,総カロリーは同じだが糖質・蛋白質・脂質の構成比率が異なる食事による減量効果比較試験が2009年に米国から発表された.その結果は,高糖質摂取群と糖質制限群では2年後の減量効果に有意差を認めなかったというものだった(ベースライン平均体重約93kg,平均減量約3kg)[3].蛋白質・脂質に関してもそれぞれ高摂取群と制限群で有意差を認めなかった.興味深いことに,この研究では栄養指導回数に比例して減量効果が増加することが示唆され,頻回の個別化指導の効果が期待される.


*糖質制限食による長期的な影響
一方,長期的なアウトカムや安全性は不明であった.前述のように糖質制限食は2年程度なら減量などの効果が示されているものの総カロリー制限のほうが影響が大きい可能性があること,長期的には減量効果が持続しないこと,継続が容易でないことを考慮すると,医学的利点は少ない可能性がある.肥満者の急増と糖質制限ダイエットの人気に鑑み,筆者らは糖質制限食による長期的な死亡・心血管疾患リスクの系統的検証を行った[4].
 まず,2012年9月付けの糖質制限食と死亡・心血管疾患に関する文献検索を行ったところ492報ヒットした.その中から適切な妥当性の高い全9件の論文がメタアナリシスに選択された.メタアナリシスの結果を以下にまとめる(表1).

表1 低糖質摂取者の死亡・心血管疾患リスク(メタアナリシス)
アウトカム-----文献数(報)---総対象者数(人)---リスク比---P値
総死亡-----------4---------272,216----------1.31----0.007
心血管疾患死------3---------249,272----------1.10-----0.12
心血管疾言罹患----4---------220,691-----------0.98----0.87

・解析対象として選抜されたのはいずれも欧米の研究で,30歳以上の健常人を5~26年間追跡した観察研究であった.介入研究や日本からの報告はなかった.
・全カロリーに占める糖質カロリーの割合を10段階に分け,最小糖質摂取率群(総カロリーの30~40%)と最大糖質摂取率群(総カロリーの60~70%)のリスクを統合比較した.
・27万2216人(女性66%,総死亡1万5981人)の全死亡リスクは,低糖質摂取群は高糖質摂取群よりも31%有意に高かった.
・24万9272人(女性67%,心血管疾患死3214人)の心血管疾患死リスクには低糖質食に伴う有意なリスクを認めなかった.
・22万691人(女性100%,心血管疾患罹患5081人の心血管疾患罹患リスクにも低糖質食に伴う有意なリスクを認めなかった.
以上より,低糖質食による長期的な効用は認めず,死亡リスクが有意に増加する可能性が示された.

*今後の研究課題
死亡リスク増加の原因が今後の究明課題であるが,糖質制限食では蛋白質・脂質の摂取量が増えることが報告されており,その結果,心血管疾患リスクが増加することが一因として想定されている.実際,筆者らの研究でも心血管疾患死リスクの増加傾向を認めた.また,介入研究が存在しなかったため,日本人や糖尿病患者も対象とした長期的な介入研究の必要性が改めて浮き彫りとなった.

*まとめ
 糖質ダイエットは2年程度の期間なら利点があり危険性は少ないと考えられる.しかし,今回の研究に基づいて「糖質制限ダイエット]の賛否について論じることはできないものの,長期間実施する場合はリスクの可能性を考えて慎重になったほうがよいであろう.


<文献>
1) Shai l, et al: N Engl J Med 359: 229,2008.
2) Schwarzfuchs D, et al : N Engl J Med 367: 1373,2012.
3) Sacks FM, et al : N Engl J Med 360: 859, 2009.
4) Noto H, et al: PLoS One 8: e55030, 2013. 】

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
日本医事新報『糖質制限食による長期的な影響』能登氏の論文への反論
こんばんは.

精神科医師Aさんから、日本医事新報2013年4月6日号に載った

『糖質制限食による長期的な影響』

という

国立国際医療研究センター病院糖尿病・代謝・内分泌科医長
東京医科歯科大学医学部臨床教授
能登 洋 先生

の論文情報をコメントいただきました。

精神科医師Aさん、ありがとうございます。

一つ一つ反論していこうと思います。


【*糖質制限食による減量効果

糖質制限食による減量効果を示す臨床研究は多くあるが,いずれも最長1年間程度の短期間のデータであった.2008年になり,糖質制限食・脂肪制限食・地中海式食の3食群による減量効果比較試験の結果がイスラエルから発表され,2年間の追跡期間で糖質制限食による効果が最も大きい (ベースライン平均体重約91kg,平均減量約5kg) ことが実証された[1].また,糖質制限食により心血管疾患リスクファクターが改善する報告も増加し,長期的予後改善の可能性も期待されるようになった.

しかし,このイスラエルでの臨床研究には問題点がいくつか存在する.まず,他のダイエット介入研究と同様に1年以上糖質制限式を継続できた人は約80%であった.また,3食群間で総カロリーが異なっており,糖質制限食の総カロリーが最も低かったため,減量効果が糖質制限によるものなのか総カロリー制限によるものなのか結論づけることができない[1].さらに,その後発表された報告では,6年後には3食群ともほぼベースラインの体重に戻っていた[2].】


1年以上糖質制限食を続けることができた人が約80%というのは、個人的に立派な数字と思います。逆にカロリー制限食を1年間続けることはできる人がどれくらいいるか、糖尿病学会には、是非示して頂きたいですね。

【3食群間で総カロリーが異なっており,糖質制限食の総カロリーが最も低かったため,減量効果が糖質制限によるものなのか総カロリー制限によるものなのか結論づけることができない。】

これは、不思議です。論文をきっちり読まれたのでしょうか?

まずベースラインの総摂取カロリーや、タンパク質・脂質・糖質摂取組成は、無作為割り付け試験ですので基本的に同一で、それが出発点です。

原著の論文には、試験開始後3群とも、出発点のベースラインからは、日々の摂取カロリーが、6ヶ月後、12ヶ月後、24ヶ月後と全て、有意に減少しています。

そして、ベースラインからのカロリー減少幅に3群で有意差はないということが明記してあります。

つまり、原著において、著者が総摂取カロリーに有意差がないと明記しているのを無視して「3食群間で総カロリーが異なっており,糖質制限食の総カロリーが最も低かった」と能登先生が述べておられるのは、いくら何でも著者のShai先生に失礼だと思います。

それから、低脂肪食と地中海食は女性1500kcal、男性1800kcalというカロリー制限があったのに対して、糖質制限はカロリー無制限というハンディキャップがありました。

それにも関わらず、糖質制限食群の場合も他の2群と同等の摂取カロリー減が認められたのは一見不思議です。

理由があるとすれば、満足感の高い食事であったので多くのカロリーを摂取する必然性がなかったということでしょうか。

これは、あくまでも仮説ですが、糖質制限食の一つの利点と言えるかもしれませんね。

【その後発表された報告では,6年後には3食群ともほぼベースラインの体重に戻っていた[2].】

これも、結論をねじ曲げた表現でフェアではありません。

6年後も、体重減少の幅は小さくなりましたが、糖質制限食と地中海食では体重減少に関してまだ統計的有意差を保っていました。

唯一脂質制限食だけが、6年後には体重減少の有意差が無くなっていました。

同じ論文を読んで、能登先生がこのような歪曲した解釈を、医事新報という定評ある医学雑誌に載せられたことは、極めて残念です。


江部康二



【13/04/17 精神科医師A
日本医事新報2013年4月6日号, pp72-73

『糖質制限食による長期的な影響』

国立国際医療研究センター病院糖尿病・代謝・内分泌科医長
東京医科歯科大学医学部臨床教授
能登 洋

近年,「糖質制限ダイエット」が人気を集めている.実際,糖質制限食は短期的(1~2年間)な体垂減少や動脈硬化リスクファクター改善に有効であることが示唆されている.本稿では,筆者らが発表したメタアナリシスの結果を中心に,糖質制限ダイエットの効果と危険性について解説する.

*糖質制限食による減量効果

 糖質制限食による減量効果を示す臨床研究は多くあるが,いずれも最長1年間程度の短期間のデータであった.2008年になり,糖質制限食・脂肪制限食・地中海式食の3食群による減量効果比較試験の結果がイスラエルから発表され,2年間の追跡期間で糖質制限食による効果が最も大きい (ベースライン平均体重約91kg,平均減量約5kg) ことが実証された[1].また,糖質制限食により心血管疾患リスクファクターが改善する報告も増加し,長期的予後改善の可能性も期待されるようになった.

 しかし,このイスラエルでの臨床研究には問題点がいくつか存在する.まず,他のダイエット介入研究と同様に1年以上糖質制限式を継続できた人は約80%であった.また,3食群間で総カロリーが異なっており,糖質制限食の総カロリーが最も低かったため,減量効果が糖質制限によるものなのか総カロリー制限によるものなのか結論づけることができない[1].さらに,その後発表された報告では,6年後には3食群ともほぼベースラインの体重に戻っていた[2].


*総カロリー制限食による減量効果
 前述の研究に対し,総カロリーは同じだが糖質・蛋白質・脂質の構成比率が異なる食事による減量効果比較試験が2009年に米国から発表された.その結果は,高糖質摂取群と糖質制限群では2年後の減量効果に有意差を認めなかったというものだった(ベースライン平均体重約93kg,平均減量約3kg)[3].蛋白質・脂質に関してもそれぞれ高摂取群と制限群で有意差を認めなかった.興味深いことに,この研究では栄養指導回数に比例して減量効果が増加することが示唆され,頻回の個別化指導の効果が期待される.

*糖質制限食による長期的な影響
一方,長期的なアウトカムや安全性は不明であった.前述のように糖質制限食は2年程度なら減量などの効果が示されているものの総カロリー制限のほうが影響が大きい可能性があること,長期的には減量効果が持続しないこと,継続が容易でないことを考慮すると,医学的利点は少ない可能性がある.肥満者の急増と糖質制限ダイエットの人気に鑑み,筆者らは糖質制限食による長期的な死亡・心血管疾患リスクの系統的検証を行った[4].
 まず,2012年9月付けの糖質制限食と死亡・心血管疾患に関する文献検索を行ったところ492報ヒットした.その中から適切な妥当性の高い全9件の論文がメタアナリシスに選択された.メタアナリシスの結果を以下にまとめる(表1).

表1 低糖質摂取者の死亡・心血管疾患リスク(メタアナリシス)
アウトカム-----文献数(報)---総対象者数(人)---リスク比---P値
総死亡-----------4---------272,216----------1.31----0.007
心血管疾患死------3---------249,272----------1.10-----0.12
心血管疾言罹患----4---------220,691-----------0.98----0.87

・解析対象として選抜されたのはいずれも欧米の研究で,30歳以上の健常人を5~26年間追跡した観察研究であった.介入研究や日本からの報告はなかった.
・全カロリーに占める糖質カロリーの割合を10段階に分け,最小糖質摂取率群(総カロリーの30~40%)と最大糖質摂取率群(総カロリーの60~70%)のリスクを統合比較した.
・27万2216人(女性66%,総死亡1万5981人)の全死亡リスクは,低糖質摂取群は高糖質摂取群よりも31%有意に高かった.
・24万9272人(女性67%,心血管疾患死3214人)の心血管疾患死リスクには低糖質食に伴う有意なリスクを認めなかった.
・22万691人(女性100%,心血管疾患罹患5081人の心血管疾患罹患リスクにも低糖質食に伴う有意なリスクを認めなかった.
以上より,低糖質食による長期的な効用は認めず,死亡リスクが有意に増加する可能性が示された.

*今後の研究課題
死亡リスク増加の原因が今後の究明課題であるが,糖質制限食では蛋白質・脂質の摂取量が増えることが報告されており,その結果,心血管疾患リスクが増加することが一因として想定されている.実際,筆者らの研究でも心血管疾患死リスクの増加傾向を認めた.また,介入研究が存在しなかったため,日本人や糖尿病患者も対象とした長期的な介入研究の必要性が改めて浮き彫りとなった.

*まとめ
 糖質ダイエットは2年程度の期間なら利点があり危険性は少ないと考えられる.しかし,今回の研究に基づいて「糖質制限ダイエット]の賛否について論じることはできないものの,長期間実施する場合はリスクの可能性を考えて慎重になったほうがよいであろう.

<文献>
1) Shai l, et al: N Engl J Med 359: 229,2008.
2) Schwarzfuchs D, et al : N Engl J Med 367: 1373,2012.
3) Sacks FM, et al : N Engl J Med 360: 859, 2009.
1) Noto H, et al: PLoS One 8: e55030, 2013. 】


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
DIRECT。低炭水化物食で体重減少。リバウンドは?
DIRECT.jpg


こんにちは。

よく引用されるイスラエルのShai先生の有名な論文、DIRECT
「低炭水化物食で体重減少・ HDL-C増加・HbA1c改善  RCT研究論文」

イスラエルの322人(男性86%)
(1)低脂肪食(カロリー制限あり)女性1500kcal、男性1800kcal
(2)オリーブ油の地中海食(カロリー制限あり)女性1500kcal、男性1800kcal
(3)低炭水化物食(カロリー制限なし)
3グループの食事法を2年間
低炭水化物食が、最も体重減少。HDL-Cも増加。
36名の糖尿病患者においてHbA1cが有意差をもって改善

Iris Shai,et all:Weight Loss with a Low-Carbohydrate,Mediterranean,or Low-Fat Diet. NENGLJ MED JULY17,2008、VOL359. NO.3 229-241


糖質制限群は、最初の2ヶ月は20g/日に糖質を制限、その後3ヶ月目からは徐々に緩めて120g/日までOKと設定しています。

しかしながら、6ヶ月後、12ヶ月後、24ヶ月後、40~41%の糖質を摂取しています。

つまり、このDIRECT論文も、糖質40%の糖質制限食群(中糖質群)と糖質約50%の低脂肪食群、地中海食群(高糖質群)を比べた研究ということになります。

3群とも、出発点のベースラインからは、日々の摂取カロリーが6ヶ月後、12ヶ月後、24ヶ月後と全て、有意に減少しています。

ベースラインからのカロリー減少幅に3群で有意差はありませんでした。

糖質制限食群はカロリー制限なしの設定ですが、低脂肪食群、地中海食群と有意差無く摂取エネルギーが減少しています。

それで女性1500kcal、男性1800calのカロリー制限ありの他の2群に摂取カロリーを合わせてみると糖質制限食群でも、女性で150g/日、男性で180g/日の炭水化物を摂取していることになります。

設定の120g/日をかなりオーバーしています。

これでは折角減少した体重もリバウンドを起こすでしょうね。

現実に2年後には、3群ともリバウンドを起こしています。

糖質制限食群も一番体重が減少していますが、当初の5ヶ月間で達成した体重減少からは少しリバウンドしています。

この経過は、グラフをご参照ください。

私のようにスーパー糖質制限食実践中の場合、一旦減少して適正になった体重はリバウンドを起こすことなく維持できます。

スーパー糖質制限食の場合は、40~60g/日の糖質摂取量で、糖質の摂取比率は12%くらいです。

私の場合は、2002年にスーパー糖質制限食半年で10kg減量して、167cm、57kgとなり、2013年4月現在も維持しています。

DIRECTの糖質摂取120g/日、糖質摂取比率40%は、高雄病院のスーパー糖質制限食と比べると大きな差があります。

DIRECTによれば、40%の緩い糖質制限食でも、「最も体重減少。HDL-Cも増加。HbA1cが有意差をもって改善。」
ということができます。(RCT研究論文2年間のエビデンスあり)

一方、スーパー糖質制限食に比べると、体重減少にリバウンドを生じています。

私は、やはり今後もずっと継続してスーパー糖質制限食を続けていきます。


江部康二



DIRECT

Table2 炭水化物摂取比率
糖質制限群
ベースラインン:50.8%
6ヶ月後:41.4
12ヶ月後:41.6
24ヶ月後:40.4


地中海食群
ベースラインン:51.5%
6ヶ月後:49.8
12ヶ月後:50.0
24ヶ月後:50.2


低脂肪食群
ベースラインン:51.8%
6ヶ月後:50.4
12ヶ月後:50.5
24ヶ月後:50.7


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
HbA1c管理基準を改訂へ,日本糖尿病学会
おはようございます。

精神科医師Aさんから

HbA1c管理基準を改訂へ,日本糖尿病学会

というMTProの記事についてコメントをいただきました。

精神科医師Aさん、ありがとうございます。


<現在のガイドライン>

(1)優 6.2%未満
(2)良 6.2~6.9%未満
(3)可(不十分) 6.9~7.4%未満
(4)可(不良) 7.4~8.4%未満
(5)不可 8.4%以上


<2013年6月1日から施行予定の新しい管理基準>

(1)血糖正常化を目指す際の目標 6.0%未満
(2)合併症予防のための目標 7.0%未満
(3)治療強化が困難な際の目標 8.0%未満


新たに、きりがよい基準を設定するのはわかりやすくていいのですが、今までの基準と、どのように使い分けるのでしょう?

今までの基準は、廃止するのでしょうか?

詳細は、第56回日本糖尿病学会年次学術集会(5月16~18日,熊本市)で報告とのことです。

ともあれ、HbA1cだけでは、血糖コントロール良好を評価することは不可能です。

「食後高血糖」と「平均血糖変動幅の増大」が、酸化ストレスの最大のリスクということが明確となってきているので、そのことを評価基準に反映させることを考慮する必要があります。

そのためには血糖自己測定器とセンサーを、米国並みに安価にして、より普及しやすい状況をつくることが、急務と思います。


江部康二



【13/04/25 精神科医師A
日本糖尿病学会の発表
MTPro[2013年4月25日]

◇HbA1c管理基準を改訂へ,日本糖尿病学会

*“きりのよい”3種の目標値を設定,6月1日に施行予定

 日本糖尿病学会(門脇孝理事長)は4月23日に公式サイト上で,HbA1cによる血糖管理基準を改訂し,今年(2013年)6月1日から施行予定であることを明らかにした。新たな管理基準として,合併症予防のための目標7.0%など,“きりのよい”3種の目標値が設定される。

*6.0%未満,7.0%未満,8.0%未満を設定

 日本糖尿病学会の『糖尿病治療ガイド2012-2013』(以下,ガイド)および『科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン2010』(以下,ガイドライン)によると,血糖管理のためのHbA1cの指標として下記の5区分が設定されている。

   (1)優 6.2%未満
  (2)良 6.2~6.9%未満
  (3)可(不十分) 6.9~7.4%未満
  (4)可(不良) 7.4~8.4%未満
  (5)不可 8.4%以上

 これに対し,同学会が公式サイトで明らかにしたところによると,新たに下記のような3つのカテゴリーが設定され,HbA1cの目標値も“きりのよい”値にそろえられるようだ。

   (1)血糖正常化を目指す際の目標 6.0%未満
  (2)合併症予防のための目標 7.0%未満
  (3)治療強化が困難な際の目標 8.0%未満

 (1)は適切な食事療法や運動療法だけで達成可能な場合,または薬物療法中でも低血糖などの副作用なく達成可能な場合の目標値。(2)については対応する血糖値として,空腹時血糖値130mg/dL,食後2時間血糖値180mg/dLがおおよその目安として付記されている。(3)は低血糖などにより治療の強化が難しい場合の目標だという。

 詳細については,第56回日本糖尿病学会年次学術集会(5月16~18日,熊本市)で報告される。また,近日改訂版が発行予定のガイド,ガイドラインでも解説されるという。(平田 直樹)

(記載はすべてNGSP値) 】


テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
スペイン産エクストラヴァージンオリーブオイル モリドルオリーブオイル
スペイン産エクストラヴァージンオリーブオイル モリドルオリーブオイル、入荷致しました。

3月に今年の初搾りを輸入して、お陰様で早々に売り切れとなりました。

今回は、今年の通常のエクストラヴァージンオリーブオイルとなりますが、初搾りに負けないくらいフルーティーで美味しい出来上がりとなっています。

昨年のスペイン出張で、オリーブ畑とオリーブ工場を見学してきましたが、いやはや、ほんまに手間暇かけて愛情注いでオリーブオイルを作っておられるのが、よ~くわかりました。

そりゃ機械は使っていますが、オリーブの収穫からオイルの製造・瓶詰めまで、行程がほとんど手作業に近いんですよね。

正直、「ここまで手かけてんねや!」と驚きましたもん。

あとね、オリーブ畑で生産農家の方とお話させて頂いた際に、

「うちでは化学肥料や農薬は一切使っていない。この栽培方法で州からメダルをもらったんだ。」

と誇らしげに語っておられましたし、

モリドルオリーブオイルの方は

「このオイルは、私の子どものようなものです。」

と仰ってましてね、なるほど、モリドルオリーブオイルは、この方たちが作っているから美味しんだ、このオイルの販売を決めた私の目に狂いはなかったと、思いっきり自画自賛しました(笑)

まあ、冗談さておき、

「江部康二先生はオリーブオイルを推奨されてるけど、正直どれを選んでいいのかわからない」



「よく店でエクストラヴァージンオリーブオイルって書いてあるけど、ほんまなんか?」

とお悩みや疑問のお声を頂戴します。

そんなお悩みの皆様に、本場スペインから直輸入、少量生産のエクストラヴァージンオリーブオイル、モリドルオリーブオイル、あらてつが全身全霊をもってお勧め致します。

モリドル社のパトリシアさんからのメッセージを紹介します。


モリ・ドルのエクストラバージン・オリーブオイル


モリ・ドルは、私たちの地域の人々や農作業員が、黄金の液体とも呼ばれるエクストラバージン・オリーブオイルを抽出するために、一年を通じてその大地に施してきた入念な作業と手入れの結晶です。

オイル百年の伝統のあるシウラナ地方(スペイン北東部、カタルーニャ地方)では、最高のシェフや料理批評家から最も高い評価を受けている、アルベキナ種と言うオリーブオイル生産用の品種のみを使用しています。

モリ・ドルのオリーブは、木から直接採取し、フライス(オリーブを碾く作業)は、果実の自然な特性を保持するため、冷温で行われます。その優れた特性と官能特性をそのまま維持するために、モリ・ドルは、フィルタリングされていないエクストラバージン・オリーブオイルとなっています。

この製法によって密度、香り、ボディが保たれている、という、極めて例外的ともいえる評価を受けています。瓶の底に堆積物が沈降することがありますが、健康上全く無害であり、自然由来のものであることの証拠でもあります。

つまり、これは100%純粋な天然オリーブ果汁なのです。

オリーブオイルには、多くの種類と品種があります。しかしその中でも、酸性度を1°未満に保持したものだけが、エクストラバージンと呼ばれる最高ランクのカテゴリとして(EEC規則1513/2001による)最も高い評価を得ることができます。私たちは、モリ•ドルが酸性度を0.3°に抑えてこのカテゴリに入っていることを、誇りに思っています。

オリーブそのものの持つ天然成分によって、このオイルが、抗酸化成分やポリフェノール性化合物を豊富に含んでいるため、酸化を抑えたり、体の諸器官に非常に有益な効果をもたらしたりするということも、忘れてはいけません。

その複雑な香りと味わいは、料理のうま味を引き立たせることができます。フルーティーかつ丸みのある味わいがあり、収斂性が低く、バナナ、イチゴ、リンゴ、クルミ、アーモンドやアーティチョークの熟したような非常にバランスのとれた香りがします。トマトを思わせる懐かしい趣を鼻腔に感じます。そして、非常に表現力のある、すっきりとしたナッツのような後味がします。

料理に使えば、味に力を与え、個性を引き立たせます。生鮮食品(パン、サラダ、野菜など)に使用すれば、より一層の官能特性を感じることができます。オイルを加熱して使用する際も、食品がカリっとした状態で形よく保持し、オイルに含まれている脂肪酸と抗酸化物質が食品に回って安定し、ボリュームが増すことから、高温にもよく対応すると言えます。

これらすべての特性のおかげで、モリ・ドルは、最高レベルのエクストラバージン・オリーブオイルであると同時に、健康的でよく知られている地中海料理を作る際に欠かせない食品の一つとして、認められるようになりました。


パトリシアさん_convert_20130222094359


さて、まだお試し頂いてない方で、買う前に食べてみたいなと思われた方は、江部康二先生行きつけの糖質制限なスペイン料理屋さん カフェ・ハルディンでモリドルオリーブオイルを使った料理を出していただけますので、糖質制限なスペイン料理と共に味わって頂ければと思います。

江部康二先生と宮本マスター

先生と宮本さん

カフェハルディン
http://www008.upp.so-net.ne.jp/cafejardin/
京都市右京区鳴滝本町77
TEL:075(464)8850
火曜定休日

※糖質制限食ご希望の方は、お電話で「糖質制限で」とお伝え頂けると嬉しいです。


ではでは、本場スペインから直輸入、少量生産のエクストラヴァージンオリーブオイル、モリドルオリーブオイルの詳細&お求めはこちらからどうぞ

↓ ↓ ↓

モリドル オリーブオイル
http://www.toushitsuseigen.com/shop/etc_oliveoil.html

ご注文、お待ちしております♪



糖質制限食・ダイエット食の通信販売|糖質制限ドットコム

糖質制限ドットコムは、糖質制限食の第一人者、高雄病院、江部康二先生監修による糖質オフな食材を販売、糖質制限食に取り組む皆様をサポートします。

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
メタボ改善の岡田先生から、糖質制限食診察OKのコメント。
こんばんは。

滋賀県の湖西、湖北地域で開業されている糖質制限食でメタボ改善の小児科医・岡田先生から、糖尿人の診察もOKというコメントをいただきました。

岡田先生、ありがとうございます。

ただし、タバコを吸われる方は、無理とのことです。

私も、タバコが嫌いです。

ホテルの部屋の残り香でもイヤです。( ̄_ ̄|||)

岡田先生のお気持ちはよくわかりますよ。

お酒はいいんです。私は好きです。大好きです。ヽ(*`▽´)ノ

お酒飲み過ぎて肝臓壊すのはよくないけれど、基本的に自己責任です。

酔っぱらってからまなければ人様への迷惑にはなりませんから・・・。

ですが、タバコはいけません。(→ο←) 

受動喫煙もあるし、臭いが部屋にしみつくし迷惑です。

タバコを吸いながら歩いているおっさんが手に持ったタバコで、危うく根性焼きを喰らいそうになったこともあります。ヾ(`◇´)ノ

ともあれ、滋賀県の湖西、湖北地域の方で糖尿病を糖質制限でコントロールしたい方は、たばこをお吸いにならない方のみ、おかだ小児科医院にどうぞ。

☆☆☆
おかだ小児科医院(糖質制限食、湿潤療法のエキスパート)
http://okadaiin.com/


江部康二


【13/04/25 おかだ

糖質制限15ヶ月経過

小児科のおかだです。

糖質制限を始めて15ヶ月目が経過し、最初の2ヶ月で8kg体重が減り、その後はあまり変動無くBMI24前後で落ち着いています。毎晩ワインやウイスキーを飲んでもγ-GTPは13、肉や卵をたっぷり食べてもL/H比は1.2 と絶好調です。

父が糖尿病で私自身肥満もあり、以前は糖尿病を発症する恐怖があったにもかかわらず、適切な予防法を知りませんでした。

数年前、医師会のメタボ講習会で、食後高血糖、食後高インスリン血症が良くないと知り、夕食後に犬の散歩に行く程度でした。

それが今では、肥満も解消し、2型糖尿病は絶対に発症しないと確信しています。

熱傷の湿潤療法でこどもたちが救われ、糖質制限で私自身が救われたと夏井先生、江部先生には足を向けて寝られないと思っております。

アトピー性皮膚炎のひどい子や肥満のお母さんに少しずつ、糖質過剰摂取の弊害を説明し良い結果を得ています。
糖尿病の方でご希望があれば糖質制限で診ていくのはやぶさかではありませんが、夏井先生のHPにある糖質制限で糖尿病を診ている医師には登録していません。

小児科単科医院と言うことと私自身がたばこの臭いに非常に敏感なためです。

そこで、滋賀県の湖西、湖北地域の方で糖尿病を糖質制限でコントロールしたい方はたばこをお吸いにならない方のみ、当方で診察させていただきます。 ホームページからメールでご連絡ください。

たばこ吸いの医者とデブの医者に健康を語る資格は無いと最近思っています。】





テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
スーパー糖質制限食8ヶ月で、HbA1c:10.3%→5.1%
こんばんは。

たかひろさんから、スーパー糖質制限食8ヶ月で、HbA1c:10.3%→5.1% に改善という、とても嬉しいコメントをいただきました。

糖尿病歴15年ですから、それなりに年期が入ってますね。

罹患歴の長い糖尿病が2012年9月からスーパー糖質制限食開始で足かけ8ヶ月、HbA1cが半分以下とは素晴らしい改善です。

きよすクリニックの伊藤喜亮先生が、近くとはラッキーですね。

良かったです。

伊藤喜亮先生は私が信頼し尊敬する医師のお一人です。

こんど受診されたら是非よろしくお伝えください。

誕生日ですが、私は1950年1月8日ですので、たかひろさんと同じです。

そうそう、私はバンドをやっていますがエルビス・プレスリーも1月8日が誕生日ですよ。

東海地方にも、糖質制限食の会ができたらいいですね。


江部康二


【13/04/25 たかひろ
お礼
愛知県でスーパー糖質制限を始めて9ヶ月、DM歴15年のたかひろと申します。
昨年9月からスーパー糖質制限を開始し、HbA1c(NGSP)が10.3%もありましたが、今月の診察では5.1%と正常な人と同じ数字になりました。
更に脂質関連も正常値になり、最初は糖質制限に否定的だった主治医も消極的ながら認めて貰ったのは大きな収穫です。
更に江部先生もご存じの、きよすクリニックが割と近くにあり、伊藤喜亮先生にもご指導をいただいています。
このブログを見ながら、身近な糖質制限をやられている医師とも出会うことが出来、嬉しく思います。

これからも無理をしないように楽しく糖質制限ライフを楽しみたいと思います。

実は、自分の誕生日が1973年1月8日で、確か江部医師と同じではないか…と過去の記事から思いました。
なんかとても親近感が…。

そしてこちらのコメントで見つけた愛知県でブログを開設されていたしげりんさんのブログが無くなってしまったので、どうしたものか…と、そして東海地方にも集まりが出来たら…と思っています。】
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
6ヶ月のスーパー糖質制限食で16kg減量成功。
こんにちは。

駒子さんから、6ヶ月のスーパー糖質制限食で16kg減量成功という嬉しいコメントをいただきました。

駒子さん、ありがとうございます。

カロリー制限によるダイエットはとてもつらいものです。

ステーキや唐揚げは御法度なのがカロリ制限食ですから・・・。(*- -)(*_ _)

それ対して、糖質制限食なら、ステーキも唐揚げもOKですから、満足感が全然違いますね。(^^) 

HbA1cも、5.7%なら正常値なので、全く心配いりませんよ。

ちなみにHbA1c(NGSP値)の基準値は、4.7~6.2%未満です。

あんまりストイックに頑張るよりは、長続きするように、HbA1c6.2%未満はキープして、美味しく楽しくのほうが、よいと思いますよ。


江部康二


【13/04/24 駒子

糖質制限半年経ちました

江部先生のブログでいつも励まされています。

10月からのスーパー糖質制限で体重も16キロも減りました。

あまりの体型の変わりようにもしかしたら病気?と聞いてくる人。ご飯食べないの?絶対ムリ!と変人扱いする人。もうやめなさい体に悪いと忠告してくれる人。いろいろです。

いままでXLの洋服を探していたのに夢のMサイズです。カロリー制限で何度もリバウンドしていた事が 嘘のようです。先生本当にありがとうございました。

当初6.4あったHbA1ですが今回5.7でした。

1月末には4.9まで劇的に下がっていたので今回の結果はちょっとショックでした。

かかりつけの先生からも、少し気を引き締めてと、注意を受けました。本当に一日、一日の積み重ねが大事なんだと実感しました。

これからまた、糖質制限の毎日が続いていきます。もう一度先生のご本を読み返し、基本に戻ってがんばっていきたいとおもいます。

先生これからもよろしくお願いいたします。】




テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
『ヒトはなぜ太るのか? そして,どうすればいいか』 書評
おはようございます。

この度、株式会社メディカルトリビューン から

『ヒトはなぜ太るのか? そして,どうすればいいか』
ゲーリー・トーベス著 太田喜義訳 Medical Tribune
2013年4月28日発行 A5判上製288ページ 2,800円+税

が出版されます。

予約段階で、医学・薬学のベストセラーに入っているそうです。

私が書評を書いたのですが、2013年4月23日(火)のMT Pro の記事になっていました。
http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/1304/1304001.html

内容的にも長さ的にも結構読み応えがある本です。

本が苦手のひとには、ちょっとしんどいかもしれませんね。

あとは、医学書扱いなので、やや値段が高いです。

ともあれ、興味がある人は、是非どーぞ。


江部康二



肥満における「カロリー神話」を覆した力作

評:江部康二(高雄病院理事長)

肥満の元凶はインスリンによる脂肪蓄積,「脂肪を操るインスリンを,炭水化物が操る」


著者のゲーリー・トーベスは,雑誌『サイエンス』の他『ディスカバー』『アトランティック』『ニューヨークマガジン』などに記事を寄稿している科学ライターであり,カリフォルニア大学公衆衛生バークレー校で研究員も務めている。米国科学ライター協会,米国物理学会,パン・アメリカン健康機構などの賞を獲得していることが彼の実力を示している。本書は,その彼が10年以上かけて完成させた力作である。豊富な科学的根拠により,カロリーを過剰摂取するから太るという従来の「カロリー神話」を真っ向から覆すことに成功した。

まずは,本書のエッセンスを簡単に紹介してみよう。

肥満の元凶はインスリンによる脂肪蓄積であり,その血中濃度と総量が関係する。そしてインスリンを大量に分泌させるのは炭水化物のみである。ハーバード大学医学部元教授のジョージ・ケーヒルが著者に言う。

「脂肪を操るインスリンを,炭水化物が操る」と。

摂取するエネルギーと消費するエネルギーのバランスにより,体重の増減が決まるというのが従来信じられている「カロリー神話」であるが,これは消費するエネルギーを固定的に考えていることから来る誤解である。摂取するエネルギーと消費するエネルギーは相互に依存する。

2007年,ハーバード大学医学部長であるジェフリー・フライアーは論文を発表し,「動物の食餌量を減らすと消費エネルギーを減らすので,いったん体重が減少しても,食餌量を元に戻すと体重も元に戻る」と報告した。ヒトにおいても同様と考えられ,過去にカロリー制限食が減量に失敗し続けたのも当然である。

卵巣摘出ラットの動物実験も興味深い。このラットに好きなだけ餌を与えたら過食して瞬く間に肥満となった。次に,同様の手術後ラットに術前と同じだけの食餌量に制限したところ,驚くべきことに過食ラットと同様に肥満になった。

エストロゲンはリポタンパクリパーゼ(LPL)の作用を抑制する働きがある。エストロゲンがないと脂肪細胞(の周囲の毛細血管壁にある)LPLが活発になり血中の中性脂肪を遊離脂肪酸(とグリセロール)に分解して,遊離脂肪酸を脂肪細胞内に取り込み中性脂肪に合成して蓄え太っていく。閉経後や卵巣摘出後の女性が太りやすいのも,この理屈である。

インスリンは脂肪細胞(の周囲の毛細血管壁にある)LPLを活性化させるので,脂肪細胞内に中性脂肪を蓄える方向に働く。これに対してホルモン感受性リパーゼ(HSL)は脂肪細胞内にあって,中性脂肪を遊離脂肪酸(とグリセロール)に分解して血中に放出させる作用がある。

つまり,脂肪細胞のLPLは内部に中性脂肪を蓄えて太らせる働きがあり,HSLは逆に内部の中性脂肪を分解して痩せさせる働きがある。インスリンは脂肪細胞のLPLを活性化させ,HSLを抑制するので,インスリンが分泌されると太りやすい。さらにインスリンは,血糖を脂肪細胞内に取り込み,中性脂肪として蓄えてしまう。


「我が意を得たり」の読後感,糖質制限の意味を論理的かつ科学的に論証

47年間,両大腿にインスリン注射を打った1型糖尿病女性の写真が本書に載っており,局所にメロン大の脂肪の塊が見られる。インスリン療法によりしばしば太る。『ジョスリン糖尿病学』には「食物摂取とは無関係の,インスリンの脂肪組織への直接的な脂肪生成効果」と説明されている。健康を損なうことなく,痩せていたいのであれば,炭水化物を制限し,血糖値とインスリン濃度を低く保たねばならない,というのが本書の結論である。

読後は「我が意を得たり」というのが感想である。本書にはアトキンスダイエットも登場しており,米国肥満治療における主流派(カロリー制限派)に対して炭水化物(糖質)制限の持つ意味を論理的かつ科学的に論証している。ジョスリン糖尿病センターでは,肥満のある2型糖尿病患者には炭水化物の比率を40%に推奨しており,日本のように50~60%ということはない。米国の一般的な内科医や産婦人科医などもジョスリン式が結構多いと思える。

本書では,ライフスタイル医学クリニックデューク大学センターの「砂糖なし,澱粉なし食」が巻末の付録で紹介してあるが,最も効果的な減量には,炭水化物の総量を1日20g以下に保つことが必要であるとしている。私が実践している高雄病院のスーパー糖質制限食でさえ1日40~60g以下なので,かなり厳しい設定と言いえる。私自身でさえも1日2食なので,20~40g/日である。

ともあれ,インスリンが脂肪細胞のLPLを活性化させ,HSLを抑制し,余剰の血糖を脂肪細胞に取り込んで中性脂肪に合成して蓄える,すなわち「三重の肥満ホルモン」がインスリンといえる。そしてインスリンを大量に分泌させるのは炭水化物,脂質,蛋白質のうち炭水化物だけである。ケーヒルの「脂肪を操るインスリンを,炭水化物が操る」は,けだし慧眼である。

糖質制限食そして人間栄養学に興味がある人は一読の価値がある。ぜひご一読を。


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食で減量成功、体調良好。
こんにちは。

静岡の看護師、おたんこナースさんから、減量成功・体調良好というコメントをいただきました。

おたんこナースさん、拙著のご購入ありがとうございます。

私は漫画が大好きで、「おたんこナース」もよく見てましたよ。

『おたんこナース』佐々木倫子作、小林光恵原案
新人看護師(似鳥ユキエ)が主人公の医療漫画。
ビッグコミックスピリッツ(小学館)

ビッグコミックスピリッツは、今でも愛読してます。

佐々木倫子さんの作品は、キャラクターがいつも面白いですね。

『動物のお医者さん』も全巻読みましたよ。

ところで、減量成功、良かったですね。

1年間で20kg減量成功の師長さんも素晴らしいです。

是非よろしくお伝えください。

低血糖になると夫は嘆いていましたが、空腹時血糖はしっかり91ありました。

これは先生の著書やブログで書かれているとおりの人間の体の仕組みが働いている証拠ですね。

ブドウ糖が入って来なくなっても、ちゃんとエネルギーが作られているんですね。

それに、体がフラフラすることもなく、一日中立ちっぱなし、動きっぱなしの看護師の仕事にも全く影響がないのです。


血糖値が正常範囲内低下してくると、肝臓で、アミノ酸、グリセロール(脂肪の分解物)、乳酸からブドウ糖をつくります。この働きを糖新生といいます。ですから、糖質制限食で高血糖は改善しても、低血糖にはならないのです。

・体重が減少してゆくので体が軽い。
・痩せていくので気持ちも前向きになる。
・きつい業務量でも低血糖にはならない。
・夜がよく眠れるようになった。
・食後の血糖値の急上昇・急降下がなくなったので、苦しくない。
・しっかり食べているので空腹感が少ない。
・タンパク質や脂質は普通に食べられるので、イライラしない。



脂肪酸・ケトン体エネルギーシステムが上手に使えるようになるので、とにかくスタミナがつきます。

あと、糖質制限で血糖値の乱高下がなくなるので、食後眠たくなるということもありません。当然仕事の効率が良くなります。

糖質制限食は、農耕前の700万年間、人類のご先祖が食べていたような割合で、脂質・タンパク質・糖質を摂取するというものです。

すなわち人類本来の食事、人類の健康食ですので、肥満解消だけでなく様々な症状の改善が期待できます。

美味しく楽しく末長く、糖質制限食をお続けくださいね。


江部康二


【13/04/23 おたんこナース

糖質制限食を始めてみて

先生、はじめまして^^

静岡で看護師をしている、おたんこナースと申します。

うちの師長は高度の肥満であったのですが、スーパー糖質制限を実践し、約一年間で20キロもの減量に成功しました。

最初の頃、わたしは糖質制限に否定的でした。

「医療の世界にいながら、なぜ師長は糖質制限をするのだろう、そのうち体がボロボロになって仕事ができなくなるに違いない」と思っていました。

ところが、現在も糖質制限中の師長は体がボロボロになるどころか、減量して健康を取り戻し、以前よりも明るく活発に仕事をしているではありませんか。

看護師のわたしは、軽いショックを受けた感じがしました。

実はわたしも標準体重を8キロ上回る軽度の肥満でした。カロリー制限のダイエットではことごとく失敗しています。

そこで、糖質制限について徹底的に調べていて、先生の著書やブログにたどり着きました。

読ませて頂いて、なんだか今までの糖尿病や肥満の患者さんへの食事指導は何だったんだろう・・・と疑問があふれて止まらない状態です。

そして、まずは自分の体で確かめようと、わたし自身もスーパー糖質制限を実施しはじめました。

4/3よりスーパー糖質制限を開始し、4/22現在までの20日間で4.9キロ体重が減少しました。

カロリー制限信者の夫の、「糖質を制限したら、いまにフラフラになって看護師の仕事もできなくなるぞ!そんな危ない食事はやめたほうがいい!低血糖になって倒れるぞ!」の言葉を聞き流しながらの20日間でした。

途中、4/19に毎年受けている人間ドックがありました。
血液検査の結果は以下の通りです。

総コレステロール 177
HDLコレステロール 67
LDLコレステロール 101
中性脂肪       38
空腹時血糖      91
HBA1c        5.4
尿PH       5.5
尿酸         4.2

前回、正常値ですが100あった中性脂肪は今回は38になっていました。
腎機能、肝機能、膵機能、血清蛋白、貧血、白血球、などほかの項目は正常でした。

低血糖になると夫は嘆いていましたが、空腹時血糖はしっかり91ありました。
これは先生の著書やブログで書かれているとおりの人間の体の仕組みが働いている証拠ですね。
ブドウ糖が入って来なくなっても、ちゃんとエネルギーが作られているんですね。
それに、体がフラフラすることもなく、一日中立ちっぱなし、動きっぱなしの看護師の仕事にも全く影響がないのです。

お風呂介助で、先日は26人お風呂介助の業務もしてきましたが、全くフラフラもしませんでした。
それどころか、痩せてきたので体も軽かったです。
尿PHが若干酸性よりなのは、スーパー糖質制限の初期だからだと、先生の文献より察しているところです。

スーパー糖質制限を始めて感じたこと:

・体重が減少してゆくので体が軽い。
・痩せていくので気持ちも前向きになる。
・きつい業務量でも低血糖にはならない。
・夜がよく眠れるようになった。
・食後の血糖値の急上昇・急降下がなくなったので、苦しくない。
・しっかり食べているので空腹感が少ない。
・タンパク質や脂質は普通に食べられるので、イライラしない。

こんな感じでしょうか。

まだ、たった20日間ですが、あんなに糖質制限に反対していた夫が昨日、「僕も夜だけやってみようかな」と言い始めました。

夫も、まずは夜だけ糖質を制限することになりました。
これから夫婦で糖質制限を続けていこうと思っています。
先生の著書・ブログに出会えたことは、大きな喜びです。


大変長くなりました。この辺で失礼します。

       おたんこナース】
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食に関する産経新聞の記事。2013年4月12日。
こんばんは。

精神科医師Aさん、しらねのぞるばさんから、産経新聞記事の情報を頂きました。

私はインタビューを受けていたのですが、いつの記事になるかは知りませんでした。

30分くらいの電話インタビューで、結構詳しく話しましたが記事になると残念ながら数行ですね。

産経新聞が高雄病院に届いたのは、記事がでて、1週間後くらいですから、かなり遅いです。

まあ、私のコメントも載せて貰ってるので、一方的ではなくて読売や日経に比べたらニュートラルですね。

糖質制限食とカロリー制限食、どちらが続けやすいかは、その個人の嗜好やキャラクターにもよるでしょう。

私の場合は、カロリー制限食は絶対に無理です。

ステーキ200g、鶏の唐揚げ、ハンバーグ・・・高カロリーのものも食べたいですしね。

お酒もカロリーはありますが、しっかり飲みますし・・・。

ともあれ、真面目に高糖質のカロリー制限食を実践している糖尿人は、大多数がひもじい思いをされていると思います。これはやはりつらいと思います。

確かに、糖質が多いラーメン、ご飯、パスタ、お菓子は、NG食品ですが、最近は糖質制限OKなパスタ、ピザ、ケーキ、チョコレート、パン、ゼリー、アイスクリーム、どら焼き・・・などなど、いろいろ開発されて増えてきていますので、甘党の人でも楽に糖質制限食が可能となっています。

なお糖質制限食は、カロリー無制限ということではありません。

日本糖尿病学会「食品交換表」の
男性1400~1800kcal
女性1200~1600kcal
ほど厳しいカロリー制限は必要ありませんが、

国立健康・栄養研究所の「厚生労働省・日本人の食事摂取基準」(2010年)への解説に示す推定エネルギー必要量の範囲、すなわち18才以上の成人で

身体活動レベルが低い人は
 男性:1850~2250キロカロリー/日  
 女性:1450~1700キロカロリー/日

身体活動レベルが普通なら
 男性:2200~2650キロカロリー/日  
 女性:1700~1950キロカロリー/日

身体活動レベルが高い場合
 男性:2500~3050キロカロリー/日
 女性:2000~2300キロカロリー/日

が目安になります。


同学会の門脇孝理事長は「提言は、食生活の好みによっては糖質50%未満も許容するという従来の食事療法の規制緩和の意味もあった。糖質を少なく取るときは、タンパク質が20%超なら腎機能が低下していないか注意し、脂質が25%超の場合は不飽和脂肪酸を多く取るように心掛けてほしい」と話している。

なるほど、糖質制限食に歩み寄っておられるのですね。

まあ、カロリー制限食一辺倒を強制して毎日「食後高血糖」「平均血糖変動幅増大」をおこし、将来、透析や失明といった合併症を生じれば集団訴訟もあり得るので、それに対する防衛の意味もあるのでしょうか?



江部康二



以下、産経新聞2013.4.12のネット記事です。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/130412/bdy13041207180001-n1.htm


糖質制限食「勧められない」 日本糖尿病学会、タンパク・脂質増で健康懸念

2013.4.12 07:16 (1/3ページ)

外食メニューのハンバーグランチ。糖質制限の場合、ご飯と付け合わせのコーンは食べない。カロリー制限の場合、ハンバーグの大きさにもよるが、ハンバーグを3分の1残してカロリー調整する。どちらが継続可能だろう

提唱者の医師「根拠ない」と反発

 日本糖尿病学会が先月、ご飯やパンなど炭水化物を控えて糖質を制限する「糖質制限食」について、「勧められない」とする提言を出した。糖尿病患者だけでなくダイエットしたい人にも人気のこの食事療法、何が問題なのか。(平沢裕子)



脂質は悪者?

 同学会が糖質制限食を勧められないとしたのは、糖質制限によってタンパク質と脂質の摂取量が増えることを問題としたためだ。提言では、タンパク質の取り過ぎが腎機能を悪化させたり、脂質の取り過ぎが動脈硬化を促進させて心筋梗塞や脳卒中のリスクを高めたりする恐れがあると指摘している。

 これに対し、糖質制限食の提唱者である高雄病院(京都市右京区)の江部康二理事長は「脂質は長年悪者にされてきたが、最近は食事の脂質を減らした人とそうでない人で最終的な死亡率は変わらないという研究が、海外の一流医学誌に次々と発表されている。タンパク質の取り過ぎは腎障害のある患者には悪影響があり、私も糖質制限食は勧めていないが、腎障害がない場合に腎機能を悪化させるというエビデンス(科学的根拠)はない」と反論する。

2013.4.12 07:16 (2/3ページ)

外食メニューのハンバーグランチ。糖質制限の場合、ご飯と付け合わせのコーンは食べない。カロリー制限の場合、ハンバーグの大きさにもよるが、ハンバーグを3分の1残してカロリー調整する。どちらが継続可能だろう
 確かに提言でも腎障害がない場合、タンパク質の過剰摂取が腎症発症のリスクとなる「明確なエビデンスはない」としており、腎機能悪化の科学的根拠があるわけではない。

糖質50%未満も許容

 東京都内在住の男性会社員(45)は7年前、糖質制限ダイエットをした。開始前は身長175センチ、体重75キロ、BMI(体格指数=体重「キロ」を身長「メートル」の2乗で割った数値)は24.5で標準体重範囲内だったが、学生時代から約20キロ増えた体重が気になっていたという。普段の食事から主食を抜き、おかずはそれまでと同じ量を食べたところ、4日目ぐらいから体重が減り始め、8カ月後には62キロと13キロの減量に成功した。男性は「体重がどんどん減っていくのが楽しかった」と振り返るが、「やせたことでダイエットする意味がなくなった」とダイエットはやめ、現在はダイエット前と同じ体重に戻っている。

 この男性のように糖質制限食で減量効果を実感しても、ご飯はもちろん、ラーメン、パスタ、菓子が食べられない糖質制限食を1年以上続けるのは難しそうだ。提言では脱落者が多く、継続しないことも問題とした。しかし、「今はこんにゃくパスタやふすまパンなど低糖質でおいしい代替品がいろいろある。継続が難しいのはむしろカロリー計算が必要なカロリー制限食の方」と江部理事長。

2013.4.12 07:16 (3/3ページ)

外食メニューのハンバーグランチ。糖質制限の場合、ご飯と付け合わせのコーンは食べない。カロリー制限の場合、ハンバーグの大きさにもよるが、ハンバーグを3分の1残してカロリー調整する。どちらが継続可能だろう

 提言では「日本人の病態と嗜好(しこう)性にふさわしい食事療法について継続的な検討が必要」としている。同学会の門脇孝理事長は「提言は、食生活の好みによっては糖質50%未満も許容するという従来の食事療法の規制緩和の意味もあった。糖質を少なく取るときは、タンパク質が20%超なら腎機能が低下していないか注意し、脂質が25%超の場合は不飽和脂肪酸を多く取るように心掛けてほしい」と話している。



【用語解説】糖質制限食

 ご飯やパン、麺類、ジャガイモなど炭水化物(糖質)の多い食品を食べない、糖尿病患者のための食事療法。糖質制限食を紹介した『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』(東洋経済新報社)など約30冊の江部理事長の著書は計100万部を売り上げた。糖質だけを控えれば肉や魚は制限なく食べてもよく、カロリー計算のいらない手軽さから糖尿病患者だけでなく、ダイエットしたい人にも人気となっている。



テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
【楽しく広げる糖質オフ!ネットワーク・東京】4/20(土)発会。
こんばんは。

【楽しく広げる糖質オフ!ネットワーク・東京】4/20(土)

第一回目の発会、盛況で良かったです。

「●大変良かったと、良かったを合わせると、23名中 21名になります。」

運営もスムースで素晴らしいです。

わんわんさん、Chieさん、準備会の方々、ご苦労様でした。

以下、わんわんさんからのメッセージです。


江部康二



【江部先生 会員集めのご協力、誠にありがとうございました。
全国の仲間のみなさん、なんとか会をスタートすることができました。
約50人の参加希望がありました。
そのうち、私が初対面の方が、8割以上いらっしゃいます。
 正直、バタバタでの旅だちでした。
東京は、まだまだこれから基盤づくりです。連休中は、体制作りです。
東京というと、なんでも揃っているように、思われがちですが・・・。

北九州の光野さんはじめ、メッセージをいただきました。
http://tsmatome.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=4494526


**********************************************************
☆発会 34名集まり、盛会でした。反省点もありますが・・・、

準備会メンバー5名と、新規入会希望 29名  計34名が集まりました。
会場の定員(36人)、ぎりぎりでした。

○準備会メンバーから自己紹介の挨拶をし、その後、 
○3つのグループに分かれて自己紹介を3分スピーチで行い、
初参加の人、29名にもかかわらず段々と緊張が解け、会話の輪が広がりました。
○Chieさんから、「糖尿病の基礎知識」について、約1時間 知識の少ない方にも分かりやすくお話しました。
○Pm2からPm4:15までで、一旦、終了。
会場の利用可能時間ぎりぎりの、Pm5まで、懇談がつづきました。
 
☆アンケート結果は、答えていただいた方23名中
   大変良かった 9名、  良かった 12名、  まあまあ 2名
 ●大変良かったと、良かったを合わせると、23名中 21名になります。

(PS)  Pm5:15から喫茶店での二次会 9名 参加。
 うち、糖質オフの仲間として、ドクター1人
      PM 6 時まで延べ4時間 でした。
*****************************************************
 発会に、準備会メンバー9名中5名の出席。
仕事や、家庭の事情などで、やむを得ず出席出来なかった方が、約半数と準備会の体制が整えきれない中での結成でしたが、みなさんの協力で良い方向進んでいると思います。

                       わんわんこと長谷川 でした。】
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
<糖質制限食に関するお知らせ・お願いなど>
【本ブログのコメント・質問・記事に関するお願い】

ブログ読者の皆さんには、いつもコメントいただき、ありがとうございます。

糖質制限食に関する質問についてですが、実際に高雄病院や江部診療所に来院されて診察した患者さんに対しては、医師としての責任・債務がありますので、個別に説明もしっかりさせて頂いていますし、フォローもしております。

一方、ブログ読者の皆さんの質問に関しては、糖質制限食に詳しい医師として、ボランティアで回答させていただいています。

診察もしておりませんしフォローもできませんので、責任もとれません。

私の回答は、あくまでも一般論としての参考意見とお考え頂けば幸いです。

また、ブログ記事や本に関しても同様に、糖質制限食に関する一般論としての参考意見とお考え下さい。

従いまして、読者の皆さんが私の参考意見を読まれて、どのように利用されるかは、自己責任でよろしくお願い申し上げます。m(_ _)m

そして読者の皆さんからもご意見いただきましたが、普通のお医者さんに相談可能な個人的な内容の質問は、
ご自分の主治医にご相談頂けば助かります。

またネットで簡単に検索可能なことは、ご自分でお調べください。

質問が増えてきましたので、糖質制限食と関わりがないと判断した質問にはお答えできない場合もありますので、ご了承ください。m(_ _)m

普通のお医者さんでは解答不能の、糖質制限食に関わる質問は、何でもどんどんしていただけば嬉しいです。 (^_^)

掲載OKの質問に関して、読者の皆さんに共有していただきたい情報の場合は、ブログ本文記事にて、できるだけ順番にお答えしたいと思います。

質問によってはコメント欄でお早めにお答えする場合もありますのでご了承ください。

一方、質問がかなり増えてきていますので、なかなか即、お答えすることが困難となってきています。

糖質制限食に関わりのある全ての質問に、本文かコメントでお答えするようできるだけ努力はしていますが、できないときはご容赦願います。m(_ _)m

それから、「管理人のみ閲覧できる」「匿名希望」などの質問に関しては、コメント欄にお答えするか、一般的な話題に置き換えてブログに記載するようにしていますので、よろしくお願い申し上げます。


【糖質制限食を実践される時のご注意】

本にも書いてありますが、 糖質制限食によりリアルタイムに血糖値が改善します。

このため既に、経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は、低血糖の心配がありますので必ず主治医と相談して頂きたいと思います。

一方、薬を使用してない糖尿人やメタボ人は、低血糖の心配はほとんどないので、自力で 糖質制限食を実践して糖尿病やメタボ改善を目指していただけば幸いです。

内服薬やインスリン注射なしの糖尿人が糖質制限食を実践すると食後高血糖は改善しますが、低血糖にはなりません。血糖値が正常範囲であるていど下がると、肝臓でアミノ酸・乳酸・グリセロール(脂肪の分解物)などから、ブドウ糖をつくるからです。これを糖新生といいます。

血液検査で血清クレアチニン値が高値で腎障害がある場合と、活動性の膵炎がある場合、肝硬変の場合、そして長鎖脂肪酸代謝異常症は、糖質制限食は適応となりませんのでご注意ください。

糖質制限食は相対的に高タンパク・高脂肪食になるので、腎不全と活動性膵炎には適応とならないのです。

肝硬変では、糖新生能力が低下しているため適応となりません。

長鎖脂肪酸代謝異常症では、脂肪酸が上手く利用できないので、適応となりません。

なお、機能性低血糖症の場合、炭水化物依存症レベルが重症のとき、糖新生能力が低下していることがあり、まれに低血糖症を生じますので注意が必要です。

また、どのような食事療法でも合う合わないがあります。

糖質制限食もその一つですので、合わないとご自分で判断されたら中止していただけば幸いです。


<参考図書>

理論
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!糖質制限食のすすめ」2005年
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編」2008年
「我ら糖尿人、元気なのには理由がある。」2009年
「やせる食べ方」2010年
「うちの母は糖尿人」2010年 監修:江部康二 著:伊藤きのと
(東洋経済新報社)
「糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食」2010年(ナツメ社)
腹いっぱい食べて楽々痩せる『満腹ダイエット』 (ソフトバンク新書) 2011年
「主食をやめると健康になる」(ダイヤモンド社)2011年
「血糖コントロールの新常識! 糖質制限 完全ガイド」 (別冊宝島)2012年
「糖質オフ!健康法」(PHP文庫)2012年
「主食を抜けば糖尿病はよくなる!糖質制限食のすすめ」(文春文庫)2012年
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編」(文春文庫)2012年


レシピ
「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」2006年(東洋経済新報社)
「糖質オフ」ごちそうごはん2009年(アスペクト)
dancyuプレジデントムック 「満腹ダイエット 」 2009年(プレジデント社)
「血糖値を上げない!健康おつまみ109」2010年(東洋経済新報社)
「やせる食べ方レシピ集」 2010年(東洋経済新報社)
「糖質オフダイエット 」2011年(レタスクラブ、角川マーケティング)
「誰もがストレスなくやせられる!糖質制限ダイエット」 2011年(講談社)
「主食を抜けば糖尿病はよくなる」レシピ集2011年(東洋経済新報社)
高雄病院の「糖質制限」給食2012年(講談社)
糖質制限の「主食もどき」レシピ2013年(東洋経済新報社)
高雄病院Dr江部が食べている「糖質制限」ダイエット2013年(講談社)

DVD「糖質制限食を語る」http://www.yaserutabekata.com/shop/dvd.php 2011年


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
スーパー糖質制限食で、空腹時血糖値改善、スタチン中止、γGTP大改善。
おはようございます。

ササスキーさんから、

「空腹時血糖値改善。スタチン中止。γGTP大改善。」

という嬉しいコメントを頂きました。

ササスキーさん、ありがとうございます。

糖質制限食1年2ヵ月経過で

「直近の血液検査では空腹時血糖値74、HbA1c4.8(JSD)と正常値の範囲です。 」

素晴らしいデータですね。

「HOMA-βは23.4・32.8・34.2・27.0と8ヶ月間基準値を下回っていました。所がこの3月に測定した数値でHOMA-βは66.1」

1年2ヶ月の糖質制限食で膵臓のβ細胞が休養できて、インスリン分泌能が回復したのでしょう。
すごいことです。

「医者と相談してスタチンを2ヵ月ほど止めてみて検査をした所、中性脂肪は86に、HDLは89」

スタチンを中止しできたのも素晴らしいです。

「γ-GTP、一時は500を超えた事もありました。この数年でも230~397」

2013年の1月には65、3月には46・・・お酒は飲みながらですから凄い改善です。

スーパー糖質制限食による改善例ですが想定以上の切れ味ですね。
とても参考になります。

ササスキーさん、ありがとうございました。

江部康二



【13/04/17
ササスキー

糖質制限食万歳

高雄病院理事長 江部様

いつもブログを拝見しております。
初めて投稿させて頂きます。57歳男性です。

5年位前から空腹時血糖値が高く(平成20年の検査では132)、ただ、HbA1cは5.1と言う事も有り、特に何もせずに過ごしておりました。その後は空腹時血糖値も111(平成21年)、116(平成22年)、119(平成23年)と高い事は高かったのですがまあ境界型(HbA1cは5.1~5.4と言った状況)だなと思って少し食事に気を使っておりました。

所が昨年の健康診断で空腹時血糖値が132(HbA1cは5.0)に上昇、また会社の糖尿病担当医がちょっと苦手なタイプなので、その医者の指導を回避する為に何かしら自分で出来る事はないかと思っていた所に、桐山秀樹氏の『糖尿病治療の深い闇』を通して江部先生の事を知り、このブログにたどりついて、直ぐにスーパー糖質制限食を開始しました。

このブログを見て糖質制限食を始める方は殆ど炭水化物大好き人間だと思うのですが、私も負けず劣らずご飯、ラーメン、パスタなどが大好きでしたので続くかな、と思いつつ始めました。所がたった1週間で3キロの減量に成功(73キロから70キロ)し、その素早さと、満腹まで食べてもOKと言う食事療法だったので1年2ヵ月たった現在も続いております。現在は空腹時血糖値に関しては全く問題ない状況になっています。直近の血液検査では空腹時血糖値74、HbA1c4.8(JSD)と正常値の範囲です。

ただ、昨年の3月から2~3ヶ月ごとに測っているインスリン量からHOMA-R、HOMA-βを計算するとHOMA-Rは0.37・0.54・0.54・0.79とまあ正常値に入っていたのですがHOMA-βは23.4・32.8・34.2・27.0と8ヶ月間基準値を下回っていました。やはり、今までの暴飲暴食で膵臓が疲弊していたのだと思います。所がこの3月に測定した数値で計算するとHOMA-R は0.36、HOMA-βは66.1と初めてHOMA-βが基準値に入りました。少し膵臓が復活してきたのだと思っています。それでも炭水化物を含む食品を食べると、食後血糖値が160~180に上がってしまうので、まだまだスーパー糖質制限食を続けていくつもりです。

血糖値以外では、1年前の数値と比較して中性脂肪は186から52に、HDLは66から88に、LDLは115から113になりました。但し、この数値は両方ともスタチンを服用しての数値で、中性脂肪が糖質制限食のおかげで下がったのではないかと思い、医者と相談してスタチンを2ヵ月ほど止めてみて検査をした所、中性脂肪は86に、HDLは89、LDLは140と上昇しましたがLDLが基準値を1オーバーするに留まりました。スタチン服用を中止してこの数値ですから結果には満足しています。服用中止を継続して、また2ヶ月後に検査する予定です。

それ以外で大きな変化はγ-GTPです。会社での健康診断が義務化されてから基準値オーバーは当然の事、一時は500を超えた事もありました。この数年でも230~397と大きく基準を超えていたのですが、スーパー糖質制限食を始めて2週間で189になり、今年の1月には65、3月には46と、お酒を止めた訳ではないのに(逆に昔は休肝日を作っていたのに今は殆ど毎日飲んでいます)劇的に下がりました。これもスーパー糖質制限食で内臓脂肪が減少し、肝臓の働きが良くなったおかげなのではないかと思っています(スタチン服用を中止した影響も少しあるかも知れません)。

何人かの投稿のコメントにもありましたが、スーパー糖質制限食を始めてから空腹感が少なくなりました。勿論、食欲が無いと言う事ではありませんが空腹が苦にならないと言う事です。これは、スーパー糖質制限食で血糖値が大きく変化しないのが原因なのでしょうか。例えば満腹時に血糖値が高くなる人間の場合、食事をして血糖値が大きく上昇、そしてそれが通常に戻った時に血糖値が大きく減少した事で脳が飢餓感を作り出している言ったメカニズムでもあるような気がしています。

ともあれ血液検査は殆どが基準値内(尿酸値だけちょっと基準外)で体重も66~67キロ(身長170センチ)を保っています。最近は旅行の時や自宅でも稀に破目を外す事もありますが、アルツハイマーとインスリンの関連性の研究などを考えるとこれからもスーパー糖質制限食を続けていくつもりです。

長文になりまして申し訳ございません。これからも色々な情報をブログに上げて頂ければ幸いです。】




テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
実験 <糖質ありと糖質制限。食後血糖値比較。>
こんにちは。

境界型のtoさんから、

実験<糖質ありと糖質制限。食後血糖値比較。>

というコメントを頂きました。

toさん、ありがとうございます。
とても参考になります。

直近で、HbA1c(NGSP):5.1% そして食前血糖値:81mg/dl なら、病院にいっても、間違いなく、「あなたは耐糖能正常です」と診断されます。

ところが、とんこつラーメン1杯、餃子3個 (おおよそ 糖質 85gか?) 食べて、2時間後血糖値は230mg/dlとは、糖質恐るべしですね。

toさんの場合は1gの糖質が、1.75mg、血糖値を上昇させる計算です。

一般的糖尿人なら1gの糖質が3mg血糖値を上昇させるので、それよりはましなのですが、食後高血糖と平均血糖変動幅増大が著明で、酸化ストレスリスク(++)です。

つまり、toさんが普通に糖質を食べたら、心筋梗塞や脳梗塞のリスクは糖尿人と変わらないということになりますのでご用心、ご用心。

夕食は居酒屋で、「芋焼酎水割り一杯 とスーパー糖質制限食」です。

血糖値の上昇も変動幅もとても少なくて、酸化ストレスリスクはなしです。

焼酎一杯なので、アルコールで血糖が下がったわけではないです。

すなわち、スーパー糖質制限食なら、「食後高血糖と平均血糖変動幅増大」はほとんど無しでとても好ましいです。

なお、耐糖能が正常型の場合は、食後2時間血糖値は何を食べても140mg/dl未満です。

食後1時間血糖値が180mg/dlを超える場合は例え正常型でも将来、糖尿病になりやすいので注意が必要です。

江部康二



【13/04/17
  to

わたしは、スーパーを始める前は境界型(隠れ糖尿病)でHbA1 5.9(JDS)でした。
今、半年近くのスーパー等質制限食で直近の採血で
HbA1c 4.8(JDS)(5.1(NGSP))
になっていますが、
先日Freedom Liteを手にれたことがきかけで
一週間ほど前に 昼食に
ちょっと実験してみました。

とんこつラーメン1杯、餃子3個
(おおよそ 糖質 85gか?)
食べて測定してみました。
驚きの変化でした。

食前    81
30分    177
1時間   224
1時30分  228
2時間   230
2時間30分 182
3時間   177
3時間30分 189
4時間   169
4時間30分 144
5時間   124
5時間30分 103
6時間    80

それでやっと血糖値下がったの確認して
家族と今度は居酒屋へ(笑)
ほとんどこの6時間後に次のもの食べました。

芋焼酎水割り一杯
アボガドとエビのサラダ
チーズしそベーコン巻き串1本
砂ずり串2本
豚バラ串2本
ねぎま串2本

それで 

その食事中 78
食後30分  84
1時間    90
1時間30分  97

ここで約4km(50分)のウォーキング開始

2時間    67 (ウォーキング途中)

ウォーキング終了

2時間30分  86
3時間   101

そして 翌朝おきて 92

(2時間の 67 は、測定誤差っぽいです)

これを糖質制限の理解のない先生に見せたら
わたしは投薬されますよね?

正常人はこれと同じことをしても140mgを超えないのでしょうか?
ちょっと信じられないんですが。

参考までに投稿しました。】


テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
初の「血液透析患者の糖尿病治療ガイド」・・・GAを推奨
こんばんは。

日本透析医学会が「血液透析患者の糖尿病治療ガイド2012」を2013年3月末に発表しました。

MT Pro[2013年4月16日]に、初の「血液透析患者の糖尿病治療ガイド」を発表、作成委員長に聞くという記事が載りました。

医療関係の方は以下のサイトでみることができます。
http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/1304/1304040.html

初の「血液透析患者の糖尿病治療ガイド」を発表,作成委員長に聞く
 今年(2013年)3月末,日本透析医学会は「血液透析患者の糖尿病治療ガイド2012」を発表した。日本の透析導入の原因疾患として糖尿病が第1位であることはよく知られているが,意外なことに糖尿病合併透析患者の血糖管理に詳しく踏み込んだものはこれまでになかった。今回,同ガイドを発行した背景やポイントについて,同ガイド作成ワーキンググループ委員長の中尾俊之氏(前・東京医科大学腎臓内科教授)に聞いた。



長い記事なので、要約してみました。

日本では,1998年に透析導入の原疾患第1位が慢性糸球体腎炎から糖尿病腎症に取って代わり、独走を続けています。現在の血液透析患者数は約30万人。毎年約3万人ずつ増えている新規透析導入患者のうち、糖尿病腎症は40%以上を占めています。

透析患者のHbA1c値は一般の糖尿病患者に比べ低値を示します。しかし、透析患者のHbA1c低値は、赤血球寿命の短縮や透析による失血、赤血球造血刺激因子(ESA)の使用といった原因で起こる見かけ上のものであり、血糖コントロール良好を反映しているわけではありません。つまり糖尿病透析患者においてはHbA1cはあてになりません。

糖尿病透析患者では非糖尿病の透析患者に比べ、生命予後や心血管予後が有意に悪化することも国内外の研究で報告されています。すなわち透析中の糖尿病患者でも、腎臓以外の合併症予防のために血糖コントロール良好を保つことが重要です。

今回のガイドでは、透析患者の血糖管理の指標として「透析前の随時血糖値」の他、血清アルブミン糖化産物であるグリコアルブミン(GA)を用いることを推奨しています。
HbA1cは過去1~3カ月の血糖値を反映するのに対し、GAは過去2~4週間の血糖値を反映している他、赤血球寿命やESAの影響を受けないことから糖尿病透析患者において有用性が期待されています。


同ガイドのおもなステートメント(抜粋)

「随時血糖180~200mg/dL未満,GA20%未満を管理目標に」

糖尿病血液透析(透析)患者における血糖管理の暫定的目標値:随時血糖値(透析前血糖値;食後約2時間血糖値)180~200mg/dL未満,GA値20.0%未満,また心血管イベントの既往歴を有し,低血糖傾向のある対象者にはGA値24.0%未満。
低血糖リスクを回避しつつ,生命予後の向上を目指して随時血糖値(透析前血糖値),GA値などを総合的に判断しながら,血糖コントロールをする必要がある。

インスリン製剤を使用中の場合,透析開始前の随時血糖値(透析前血糖値)と透析後の随時血糖値を毎回測定することを推奨。

経口血糖降下薬を使用中の場合,透析前血糖値を週1回測定することが望ましい。

上記薬物療法を使用せずに血糖が良好にコントロールされている場合においても,透析前血糖値を1カ月に1回測定することが望ましい。

GAは1カ月に1回測定することを推奨する。

非糖尿病患者でも最低12カ月(1年)に1回透析前血糖値およびGAを測定することを推奨する。
(日本透析医学会「血液透析患者の糖尿病治療ガイド2012」)



江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質オフ・ネット東京 発会 36名 定員イッパイに!
おはようございます。

糖質オフ・ネット東京 発会 36名定員イッパイに!

わんわんさんからコメントいただきました。
わんわんさん、良かったです。
出だし好調ですね。

江部康二

【13/04/17 わんわん
糖質オフ・ネット東京 発会
おかげさまで、36名 定員イッパイになりました

 次回は、5/18(土)
開催場所を、「新宿ルノアール」から、発会で使う
新宿区 落合第一地域センターの、定員54名の集会室Aに場所を変更して「Tagashuu先生を囲む会」を、PM6から、開催する予定です。

 4/20(土)申し込んだ方で、欠席が決まったかたは、至急 長谷川まで、連絡をください。
  空きまちの人がいらっしゃいます】
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
【楽しく広げる糖質オフ!ネットワーク・東京】4/20(土)。最新情報。
こんにちは。

わんわんこと、長谷川さんから、最新情報です。
【楽しく広げる糖質オフ!ネットワーク・東京】4/20(土)
36名の定員で、あと6名分余裕があるそうです。


江部康二


以下、わんわんさんからのメッセージです。

全国の、糖質オフの仲間のみなさん

【楽しく広げる糖質オフ!ネットワーク・東京】  わんわんこと、長谷川です

4/17 現在

準備会に出席したメンバー  9名
今回の申込み         27名  計36名 です。

4/20(土)の出席予定は、約30名です。
定員36名なので、まだ若干余裕あります。

首都圏で、新宿まで出てこれる方、ぜひご参加ください。
ナース・看護師 (講師) による、「糖尿病の基礎知識」の勉強タイムもあります。

************************************************      

    準備会メンバーの紹介 
     
● 40歳代看護師(講師)2型糖尿病。発症時期不明。昨年夏に事故にて発覚。
   9月より糖質制限開始,
● もう一人ナースの方。
● ざと さん【糖質制限まとめサイト】の運営をしています。
   http://tsmatome.bbs.fc2.com/ Tagashuu先生が、参加しています。
● マーケティング系のSOHOの女性。
● 60代主婦 2型糖尿病 糖質制限は昨年9月から。
● 男性ですが、料理が得意な方。
● 36歳で2型糖尿病歴3年、糖質制限歴3年の男性。糖質制限が、誰でも簡単に
   低コストで出来る様にしたいと思っている方
● 長く1型糖尿病と戦っている方。 
   糖質制限歴、本人の話しでは、さぼりながらですが1年半です。

   と多彩なメンバーです。                         

****************************

★ 「楽しく広げる!糖質オフ・ネットワーク東京」 結成 ★ 

◎ 場所 、新宿区落合第一地域センター 第1集会室B (定員36名)

  4/20(土) PM 2 時 から 5時まで
  http://www2.odn.ne.jp/~hak32900/
    
◎ 会費 500円 用意してください。

 西武新宿線下落合駅 徒歩 5分
                           
〔使用可能時間 Pm1:15 ~5:15〕  
  
◎ 【Pm 2】  開会
  
○ 糖質オフ・ネットワークを作るに至った経緯と、会のコンセプトの説明

○ 自己紹介・ 経験交流を大事に時間をとります。

○ 「糖尿病の基本的知識」の勉強会  資料あり 

◎ 参加希望のかたは、会場の都合があるので、私のメールへ必ず連絡を。
     kiyohisa0108●with.ne.jp (●を@に変える)

**************************

★ 5 月 糖質オフ・カフェの予告 ★

 ◎日時 2013,5,18  (土)  PM 5 時 から 8 時

 ◎ルノアール [ 新宿3丁目ビッグスビル店 ]・伊勢丹の近く
    7号室   禁煙 10~27名様
   新宿区新宿2丁目19-1  03-5379-2766

 ◎ 会費 未定 ・ 飲み物代+? (参加人数による)

 ◎ 神経内科医の Tagashuu先生が、上京し参加されます。
    PM 6 頃、参加できるそうです。
 ◎ 糖質オフ・カフェを、Pm 5 から始めます。
     ということで、5/18は、糖質オフ会+Tagashuu先生を囲む会となります。

 ◎参加希望の方は、会場の都合があるので、私のメールへ必ず連絡を。
      kiyohisa0108●with.ne.jp (●を@に変える)
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
大学病院神経内科医tagashuuさんのデータ。糖質制限食で改善。
こんにちは

tagashuu@大学病院神経内科医さんから、詳しい検査データをコメント頂きました。

素晴らしい改善ですね。とても参考になります。

ありがとうございます。

<平成23年12月3日より糖質制限食実践を開始し,現在約1年4か月が経過>

180cm 134kg → 約10か月で約30kg減量して102kg前後
その後は、体重は変わらずで、BMIは32

tagashuuさんの感想

①糖質制限後,速やかに脂肪肝,高中性脂肪血症が改善していることを改めて確認.
②LDLは一定値を保ちつつ,じわじわHDLが上昇(そのスピードはかなりゆっくりとしている).
③栄養状態が改善(アルブミン4.6→5.3)
④理論通りケトン体が上昇しているが,アシドーシスには全く至っていない(ただ思ったよりケトン体の値が高くなかった→制限の度合いが甘いせい?).
⑤尿中にケトン体はもう出ていない.
⑥血中1,5AG低値,血中C-ペプチド高値があるが,おそらく糖質制限食実践中の生理的な変化であろう.
⑦いったん上がった尿酸値が,徐々に低下傾向となってきている.
⑧ジホモ-γ-リノレン酸が低い(ω6系なので低い方が好ましいかな?).
⑨おそらくは前日の運動の影響で筋肉の酵素CPKが上昇している.


①②③は予想通りですね。
HDLの上昇速度と上昇程度は個人差があるようです。
LDLはその内、基準値になると思います。


血中ケトン体が基準値より高値でもインスリン作用がある程度保たれていれば生理的で正常です。
pHも緩衝作用で正常に保たれ、アシドーシスにはなりません。
血中総ケトン体値は、私の場合、200~400~800~1200ですのでtagashuuさんより
少し高めでしょうか。
私の場合もスーパー糖質制限食が、キッチリだと1200、やや緩いと200とかになります。

⑤は予想通りです。

心筋・骨格筋などでケトン体の利用効率が良くなるのと、腎臓での再吸収も増えるのだと思います。それで尿中ケトン体は陰性となります。

なお、尿中ケトン体を試験紙法で検査した場合、アセト酢酸と反応しますが、その他のアセトン及びβヒドロキシ酪酸とは反応しません。

ケトン食レベルだと総ケトン体は、2000~4000となり、2-3年経過してしても、ずっと継続して尿中ケトン体は陽性です。さすがにこのレベルだとM、利用や再吸収にも限界があるのだと思います。

人類の農耕前の700万年間は、私やtagashuuさんレベルの血中ケトン体値と思われます。



血中1,5AG低値は糖質制限食中は生理的なもので、私も低値です。

デンプンに1,5AGが多く含まれるので、糖質制限中は生理的に減ります。

従いまして、糖質制限食実践中は、血中1,5AGを調べて低いのは当然です。

糖質を摂取している時、血中1,5AG低値なのは、尿糖が多い・・・食後高血糖を意味することになります。

インスリンは基準値なのに、Cペプチド高値が謎です。

通常、理論的にはインスリン値とCペプチド値は正比例するはずなのですが・・・。


⑦尿酸もその内、基準値となると思います。
肥満改善で尿酸改善にも良いと思います。

⑧⑨はその通りと思います。


江部康二




【13/04/15
tagashuu

糖質制限食実践から約1年4ヵ月の近況データ報告

tagashuu@大学病院神経内科医です.

平成23年12月3日より糖質制限食実践を開始し,現在約1年4か月が経過しました.春の職員健診の結果を待たずして,自分のデータを総合的に把握するために,自費でいろいろと血液検査をしてもらいました(欲張っていろいろな項目を調べたために保険利いても2万円くらいかかってしまいましたが…汗).せっかくなのでみなさんと検査結果を共有したいと思います.

背景として私は身長180㎝,糖質制限食開始前の最高体重は134kgと高度肥満者であり,それまでの人生では体重がまともにやせたことなどなく漸増の一途を辿っている状況でした.喫煙・飲酒習慣はもともとございません.

糖質制限開始前は大の炭水化物大好きっ子で白飯やカレー,ラーメンなど大好物でした.特に米に関しては7万円の炊飯器を買うほどこだわりのある人間でした.そしてお菓子やジュースもしばしば食べていました.

開始後の食生活としては,基本的に米,パン,めん類,イモ類,ジュース,お菓子類は全く食べず,主に刺身,ステーキ,野菜サラダ,豆腐,茶わん蒸し,缶詰,ベーコン,ハム,生ハム,卵料理などを食べて過ごしています.特に肉,魚,卵は積極的に摂るように心がけ,肉:魚=1:1を意識していますが,なんとなく肉の方が多くなっている印象です.ただからあげの衣はそのまま食べるなど,ストレスなく継続することを重視するために制限をゆるくしてしまっている部分も正直あります.

以前お菓子やジュースだけをやめようとした際には制御しがたい空腹感が襲いなかなかやめることができませんでした.しかし糖質制限実践後はその異常な空腹感が和らぎ,容易にお菓子,ジュースをやめることができるようになり,以後は全体的にあまりお腹がすかなくなりました.また病院でたまにだされる弁当ではごはんやイモ類,果物類を外してそれ以外のものを食べており,量的には少な目となっていますが,それでも空腹感はたいしてありません.自然に昼を食べなくても平気な感じになり,現在1日1~2食程度で過ごしています.

さて,2012年6月5日に,こちらのブログへの私の初投稿を江部先生に取り上げて頂きましたが,その時のデータと,それよりさらに前のデータと,今回調べたデータを並べて表示します.

        H23/5/22 → H23/9/30 → H24/4/24 → H25/3/26
(空腹時)血糖 156     → 83      →  84  → 96
 ※H23/5/22のデータのみ空腹時ではない.
HbA1c(JDS)  5.7%    → 5.3%     → 4.9%  → 5.1%
HDL-C     45     → 39      → 44    → 57
LDL-C     169     → 158     → 147    →149
TG       260     → 181     → 63     → 47
GOT(AST)    101     → 70     → 24     → 20
GPT(ALT)    184     → 124     → 25     → 22
γ-GTP      130     → 107     → 42     → 35
Cr        0.87    → 0.7     → 0.9     → 0.81
尿酸        7.3    → 6.5     → 8.1     → 7.5

あと体重は2011年12月3日のスタート時点で134kgで,そこから毎日体重を記録しています(Wii Fit)が,2012年10月頃まで直線状に体重が減少していき,約10か月で約30kgの体重減少に成功し102kgに至りました.顔周りの脂肪がすっきりと落ちて見た目が大分変わって周囲の人にも大分驚かれましたが,お腹周りには若干つまめるお肉がまだ残っています.

そしてその後も同様の食生活を続けていますが,どういうわけかそこから体重は横ばいで推移し続けてそのまま6か月以上が経過しているところです.これは階段状の体重減少の途中なのでしょうか,それとも私にとってちょうどいい体重ということなのでしょうか.私は過去に柔道や空手をやっていた若干体格の良い筋肉質気味の人間ではあるのですが,現在の計算上のBMIは32.19なので正直もう少しやせたいというのが本音です.


さて,今回自費で調べた全体データは以下の通りです.採血のタイミングは15時頃です(朝,昼欠食にて実施,前日にジムで30分バイク漕ぎ実施).

H25/03/26
【血液検査】
IgE-RIST 136(正常457IU/mL以下)
Na 141(正常138-146mEq/L)
K 4.3(正常3.6-4.9mEq/L)
Cl 103(正常99-109mEq/L)
Ca 10.1(正常8.7-10.3mg/dL)
P 3.5(正常2.5-4.7mg/dL)
Mg 2.1(正常1.8-2.3mg/dL)
BUN 25(正常8-22mg/dL)
Cr 0.81(正常0.60-1.10mg/dL)
eGFR 90.35mL/min/1.73m^2
尿酸 7.5(正常3.6-7.0mg/dL)
総蛋白 8.1(正常6.7-8.3g/dL)
アルブミン 5.2(正常4.0-5.0g/dL)※H22/11/30はアルブミン4.6g/dL
総ビリルビン 0.6(正常0.2-1.2mg/dL)
直接ビリルビン 0.1(正常0.1-0.4mg/dL)
TTT 3.2(正常10K-U以下)
ZTT 9.2(正常4-12K-U)
中性脂肪 47(正常30-150mg/dL)
HDL-C 57(正常31-87mg/dL)
LDL-C 149(正常61-140mg/dL)
グリコアルブミン 11.7(正常11.0-16.0%)
AST 20(正常13-33U/L)
ALT 22(正常8-42U/L)
ALP 211(正常115-359U/L)
LAP 53(正常30-70U/L)
γ-GTP 35(正常10-47U/L)
コリンエステラーゼ 309(正常204-420U/L)
LDH 163(正常119-229U/L)
アミラーゼ 50(正常37-125U/L)
P型アミラーゼ 22(正常16-52U/L)
CPK 337(正常62-287U/L)
血清鉄 53(正常54-181μg/dL)
総鉄結合能 400(正常231-385μg/dL)
鉄飽和率 13.3%
ビタミンB12 500(正常180-914pg/mL)
葉酸 6.3(正常3.1ng/mL以上)
CRP 0.05(正常 <0.20mg/dL)
TSH 2.660(正常0.27-4.2μU/mL)
free T4 1.39(正常1.0-1.8ng/dL)
コルチゾール 12.22(正常6.7-22.6μg/dL)
インスリン 6.0(正常1.9-23.0μIU/mL)
梅毒RPR(-)
TP抗体(-)
HBsAg(-)
HBsAb(+) 15.8 mIU/mL ※ワクチン接種後
HCVAb(-)
CEA <0.8(正常 <5.0ng/mL)
CA19-9 14.5(正常 <35 U/mL)
フェリチン 319(正常23.9-336.2ng/mL)
PSA 0.41(0-4ng/mL)
β2-マイクログロブリン 1.16(正常0.94-1.61mg/L)
IgG 1508(正常870-1700mg/dL)
IgA 302(正常110-410mg/dL)
IgM 92(正常32-220mg/dL)
C3c 111.0(正常86-160mg/dL)
C4 20.5(正常17-45mg/dL)
CH50 57.4(正常31.6-57.6U/mL)
リウマチ因子定量 <5.0(正常15IU/mL以下)
抗核抗体 <40倍(正常<40倍)
グルコース 96(正常70-100mg/dL)
HbA1c(NGSP) 5.5%(正常4.6-6.2%) HbA1c(JDS) 5.1%(正常4.3-5.8%)
脳性Na利尿ペプチド(BNP) 5.6(正常18.4pg/mL以下)
WBC 5300(正常3300-8800/μL)
 好中球49%(正常36-70%)
 リンパ球40%(正常22-53%)
 単球7%(正常4-12%)
 好酸球4%(正常0-8%)
 好塩基球1%(正常0-1%)
RBC 528万(正常400万‐570万/μL)
Hb 15.9(正常12.0-17.0g/dL)
Hct 47.5%(正常36.0-51.0%)
MCV 90.1(正常80.0-100.0fL)
MCH 30.0(正常27.0-34.0pg)
MCHC 33.4(正常32.0-35.0%)
RDW 14.0(正常11.0-15.0%)
血小板数 18.6万(正常12.5万-34.3万/μL)
Pct 0.166%(正常0.110-0.290%)
MPV 8.9(正常6.9-10.1fL)
PDW 17.1%(正常15.0-17.0%)
網赤血球 9‰(正常5-10‰)
赤沈 6㎜(正常1-9㎜)
PT-INR 1.00(正常0.87-1.20)
APTT 30.3(正常23.3-38.2秒)
フィブリノゲン 271(170-410mg/dL)
FDP <1(正常<5.0μg/mL)
D-dimer 0.1(正常<1.0μg/mL)
ビタミンB2 82.0(正常66.1-111.4ng/mL)
ビタミンB1 30(正常24-66ng/mL)
1,25-(OH)2ビタミンD 58.2(20.0-60.0pg/mL)

ケトン体分画 静脈血
アセト酢酸 99(正常55μmol/L以下)
3-ヒドロキシ酪酸 176(正常85μmol/L以下)
総ケトン体 275(正常130μmol/L以下)
シスタチンC 0.70(正常0.63-0.95mg/L)
1,5-アンヒドログルシトール 8.9(正常14.9-44.7μg/mL)
C-ペプチド 2.9(正常 0.8-2.5 ng/mL)


総ホモシステイン 11.5(正常3.7-13.5nmol/mL)
血中脂肪酸4分画
 ジホモ-γ-リノレン酸 20.6(正常22.6-72.5μg/mL)
 アラキドン酸(AA) 230.7(正常135.71-335.3μg/mL)
 エイコサペンタエン酸(EPA) 53.9(正常10.2-142.3μg/mL)
 ドコサヘキサエン酸(DHA) 91.2(正常54.8-240.3μg/mL)
EPA/AA比 0.23(正常0.05-0.61)

NH3(アンモニア) 49(正常12-66μg/dL)
ACTH 32.8(正常7.2-63.3pg/mL)

Cペプチドインデックス 3.02(1.2以上で正常)
HOMA-R 1.42(1.6以下でインスリン抵抗性なし)
HOMA-β 65.45(正常40-60以上でインスリン分泌能問題なし)

【尿検査】
色調:黄色
混濁(-)
比重 1.028(正常1.010-1.030)
pH 5.5(正常5.0-7.5)
蛋白定性 (-)
糖定性 normal
ケトン体 (-) 潜血 (-)
ウロビリノゲン定性 normal
ビリルビン定性 (-)
亜硝酸塩(-)
白血球反応 (-)

尿沈査
赤血球 1/2-5/HPF
白血球 1/2-5/HPF
上皮細胞 1/2-5
硝子円柱 1/2-5
細菌(-)

U. ナトリウム 94mEq/L
U. カリウム 79.1mEq/L
U. クロール 111mEq/L
U. クレアチニン 150.5mg/dL

【血液ガス分析(室内気)】
pH 7.412(正常7.34-7.45)
pCO2 39.5(正常32-45mmHg)
pO2 98.9(正常69-116mmHg)
tHb 16.1(正常11.7-16.4g/dL)
Hct 49.3%
sO2 97.5%(正常95-99%)
O2Hb 96.0%(正常94-98%)
COHb 0.5%(正常0-0.8%)
MetHb 1.0%(正常0.2-0.6%)
FHHb 2.5%(正常0.0-0.5%)
tO2c 21.8(正常15.8-22.3Vol%)
p50(act) 26.09(正常24.7-28.6mmHg)
AaDpO2 7.3
RI 7.0
HCO3- 24.7(正常20-26mmol/L)
SBC 25.0(正常22-26mmol/L)
tCO2 25.9(正常21-27mmol/L)
ABE 0.7(正常-3.3-2.3mmol/L)
SBE 0.6(正常‐3.3-2.3mmol/L)
Na+ 139(正常135-148mmol/L)
K+ 4.1(正常3.5-5.3mmol/L)
Ca++ 1.15(正常1.13-1.32mmol/L)
Ca++(7.4) 1.15mmol/L
Cl- 105(正常98-106mmol/L)
Anion Gap(K+) 12.9(正常10-20mmol/L)
Glucose 108(正常67-93mg/dL)
Lactate 0.7(正常0.5-2.0mmol/L)

私の感想といたしましては,

①糖質制限後,速やかに脂肪肝,高中性脂肪血症が改善していることを改めて確認.
②LDLは一定値を保ちつつ,じわじわHDLが上昇(そのスピードはかなりゆっくりとしている).
③栄養状態が改善(アルブミン4.6→5.3)
④理論通りケトン体が上昇しているが,アシドーシスには全く至っていない(ただ思ったよりケトン体の値が高くなかった→制限の度合いが甘いせい?).
⑤尿中にケトン体はもう出ていない.
⑥血中1,5AG低値,血中C-ペプチド高値があるが,おそらく糖質制限食実践中の生理的な変化であろう.
⑦いったん上がった尿酸値が,徐々に低下傾向となってきている.
⑧ジホモ-γ-リノレン酸が低い(ω6系なので低い方が好ましいかな?).
⑨おそらくは前日の運動の影響で筋肉の酵素CPKが上昇している.

といったところです.概ね喜ばしい結果です.

ただ改善すべきデータも多く(体重,L/H比,ケトン体など),自分はまだまだ糖質制限ビギナーだなと感じた今回の結果でした.糖質オフ料理など覚えて精進しつつ,今後も自分の検査値の推移を楽しみたいと思います.

糖質セイゲニストの皆様の何かの参考になれば幸甚です.

なお糖質制限開始前は毎年の健康診断が憂鬱で仕方がなかったので,このことは信じられないくらい大きな喜びです.改めて江部先生に感謝申し上げます.】



テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
富山市糖尿病ミーティング。CGM・平均血糖変動幅・食後高血糖。
こんにちは。

2013年4月13日(土)午後7:30、富山市糖尿病スモールミーティングが、ボルフォートとやまにおいて、某製薬メーカーさんの主催で開催されました。

江部診療所の外来診察が終了してから、、京都駅に駆けつけましたが淡路島地震の影響で、乗車予定のサンダーバードが運休してしまい、どうなることかと思いました。

幸い、メーカーのMRさんが、危機管理能力を発揮してくれて、米原まで新幹線→金沢まで特急「しらさぎ」→タクシーで富山というパターンで何とかギリギリ、会場に辿り着きました。

メーカーさん、タクシー代が大変でしたが、まあ必要経費なので大丈夫でしょう。(^^)

メーカーさんのCGM(*)を使っての製品説明のあと、

「糖質制限食の有効性と安全性 ~糖尿病・動脈硬化・ガン・生活習慣病と糖質制限食~」

という題で、私が特別講演の演者をつとめました。

対象は医師のみの少人数の会でしたが、その分充分な質疑応答の時間があり充実した会となりました。

最初にCGMの話題があったので、最近一番ホットな話題となっている「食後高血糖」と「平均血糖変動幅(**)の増大」について、しっかりお話ししました。

過去当分の間は、空腹時血糖値とHbA1cで、糖尿病コントロール状況の評価をするのが、一般的でした。

しかし、近年、食後血糖値や1日を通しての血糖変動幅が注目されてきました。

つまり、空腹時血糖値とHbA1cだけでは、動脈硬化のリスクを見落としてしまうのです。

CGMの研究で、MAGE(1日24時間を通しての平均血糖変動幅)増大が、一番酸化ストレスと相関していて、次が食後高血糖で、それぞれ心血管疾患のリスクとなることが明確となったのです。

そして、「食後高血糖」と「平均血糖変動幅増大」を生じるのは、糖質摂取時だけであり、脂質・タンパク質摂取では生じないのです。

このことは、糖質制限食が糖尿病の食事療法において最適である充分な根拠と言えます。ヾ(^▽^)

一方、従来の糖尿病食は高糖質食なので、「食後高血糖」と「平均血糖変動幅増大」を必ず引き起こすという大変なリスクを抱えた食事療法であり、充分な説明もなくこのような食事療法を糖尿病患者さんに押しつけるのは犯罪的とさえ言えます。

とまあ、このような内容でかなり盛り上がった講演会でした。

講演会終了後は、座長の中山先生、メーカーさんとステーキディナーのフルコース・・・美味しかったです。

ガーリックライスを皆が食べないのでシェフが怪訝な顔をしてました。

イタリア、スペイン、フランスと1本づつ赤ワインも頂きました。

ちょっぴり焦ったけども充実した一日となりました。

講演会の座長をつとめて頂きました
東とやまクリニック 院長 中山郷三先生
ありがとうございました。

中山先生は、糖質制限食実践中の糖尿人も診察しておられ、ご自身は緩やかな糖質制限食を実践しておられます。


江部康二


(*)
CGM(Continuous Glucose Monitoring:持続ブドウ糖測定)システム

ブドウ糖値を数日間連続的に測定できる持続ブドウ糖測定装置(CGMS)が、2012年4月から日本でも保険適応となり、日常臨床で使用できるようになりました。

ブドウ糖値の日内変動を24時間通して把握できるので、SMBG(血糖自己測定器)やHbA1cによるデータとは異なる情報を得ることができます。

5分ごとに測定して、24時間で288回のブドウ糖測定が可能です。

血糖ではなく皮下間質液中のブドウ糖値を連続測定するのですが、血糖値と同様とみなしてよいと思われます。
2000年頃、欧米で開発され使用されるようになりました。

(**)mean amplitude of glycemic excursions (MAGE):平均血糖変動幅


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
『楽しく広げる!糖質オフ・ネットワーク・東京』 第一回 開催
こんにちは。

わんわんさんから

『楽しく広げる!糖質オフ・ネットワーク・東京』

の情報をコメントいただきました。

4/20の参加見込み、およそ20名で、まだ余裕があるそうです。

東京在住で興味のある方は長谷川さんに連絡していただけば幸いです。
連絡先  kiyohisa0108●withe.ne.jp (●を@に変える)】


わんわんこと長谷川さんのプロフィールです。

☆☆☆

長く、30年近く社会福祉の仕事をしてきた。
医療事務関係も少々
現在、東京の福祉事務所の職員
ボランティアでホームレスの支援活動を時々している
板橋区在住

私(江部康二)との共通点
 ●誕生月日が同じ
 ●2型糖尿病(わんわんさんの発病は、55歳ころ・5年前、江部康二は52歳発覚)
   糖質摂らなければ正常人、ご飯一膳で血糖値200越え
 ●ボーカル(トップテナー) クラシック・フォークソングが好き
 ●お酒が好き。 恵比寿ビールと純米酒で発病か
 ●若い頃、反戦活動をしていた




江部康二


【13/04/03 わんわん
『楽しく広げる!糖質オフ・ネットワーク・東京』の結成について

江部先生 
糖質オフの仲間のみなさま

おかげさまで、4/3 現在で、10名の方から参加申し込みがありました。
 今のところ、4/20の参加見込み、およそ20名です。
 定員36名ですので、まだ余裕があります。
埼玉・千葉・神奈川そして山梨からも参加希望がありました。
 会の名称は東京ですが、東京23区内の会場にいらっしゃれるようなら、歓迎いたします。
 お一人で、自己流で、江部先生の著書を読んで、糖質制限している方もいらっしゃいます。
 是非仲間の輪を広げましょう 】



【『楽しく広げる!糖質オフ・ネットワーク東京』の結成について
 「(仮称)糖質制限食を広げる会・東京」の呼びかけ人、わんわんこと板橋・長谷川です。
昨年12月から、準備会を毎月1回開催し、4回の会合を重ね、以下のように、会を作ることになりました
1 会の名称について
  硬い名を避け、楽しく、間口を広く、糖質制限について広げようという名称がいいね。ということで、いま  まで使っていた仮称とはイメージを変え 『楽しく広げる!糖質オフ・ネットワーク』としました。
   コンセプトは、「楽しく糖質オフして健康な生活を!仲間を広げる」ゆったりとやって行く。
2 会の活動方針について
  「食後高血糖をまねかない食事を、ということで、参加者各人が目標を持ってそれぞれのやり方で・・」   「糖質オフカフェ」「ランチ会」「居酒屋会」を開催する
   会のブログを作成する(準備中)
   糖尿病について、基本的なことを知らない人が多いので、そういう人向けにもPRしたい。  ************************************************************************
私は、江部先生の埼玉講演会に参加して、ローカーボクラブのように、各地にミニコミュニティが出来ればいいなと思いました。
糖質セイゲニストin北九州
沖縄糖質オフ・ネットワーク https://ja-jp.facebook.com/toushitsuoff
千葉でも、集まれる仕組みを作りたいという話を聞きました。
千葉周辺でも糖質制限しているラーメン店や焼肉店があるようです

各地に糖質制限食の会を! http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-2318.html
『食後高血糖と血糖変動幅増大を防げるのは糖質制限食だけという事実を世の医師に理解させて、1070万人 の糖尿人のために、何としてもこの合併症地獄の現実を変えなくてはなりません』 (江部先生)
私は、医師会が変わるのを応援し、自分達のいのちを守るためにも、各地に患者会を作って社会にPRしたらと思います。
「糖質オフカフェ」「ランチ会」「居酒屋会」などは、3人寄れば出来ます。
各地に広げていきたいですね。みなさん、一緒に頑張りましょう。
東京のメンバーは、現在10数名です
 私の連絡先  kiyohisa0108●withe.ne.jp (●を@に変える)】


【13/03/31 わんわんこと長谷川
「楽しく広げる!糖質オフ・ネットワーク東京」結成 日時・会場 4・5・6月の予定
発会
4月20日(土) PM2 時から4時15分まで
場所は、新宿区落合第一地域センター 第1集会室B (定員36名)
  http://www2.odn.ne.jp/~hak32900/
 西武新宿線下落合駅 徒歩 5分
○ Pm2  開会  呼びかけ人の私から、糖質オフ・ネットワークを作るに至った経緯と、会のコンセプトなどの説明
○ 自己紹介 経験交流を大事に
○ 「糖尿病の基本的知識」の勉強  
○ 糖質オフ会としては閉会し、準備会メンバーに残っていただき
  反省と5/18の企画、時間があれば、会のブログについての意見交換
☆ 会費については、
 使用料3200円を人数割り 他に資料代など 数百円
会場の都合があるので人数把握をするので、私のメールへ必ず連絡を
kiyohisa0108●withe.ne.jp (●を@に変える)
会合のあと、ネットワークに参加希望のかたは、申し出てください。

**************************

5月 糖質オフカフェの予告
  日時 2013.5.18 (土)  PM5時から8時
ルノアール [ 新宿3丁目ビッグスビル店 ]
東京都新宿区新宿2丁目19-1  伊勢丹の近く
03-5379-2766   7号室   禁煙 10~27名様
室料  3時間で6300円 参加者で人数割り 別に飲み物代
★神経内科医のTagashuu先生が、上京し参加されます。PM6くらいに、参加できるそうなので
 糖質オフカフェを、pm5から始めます。
ということで、5/18は、糖質オフ会+Tagashuu先生を囲む会となります。
 参加希望の方は、会場の都合があるので、私のメールへ必ず連絡を。
 kiyohisa0108●withe.ne.jp (●を@に変える)を公開します。

* *************************
6月 糖質オフカフェの予告
  日時 2013.6.15 (土)  PM3時から6時】
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
毎日新聞、「糖質オフ」の食事 慎重に・・・又、能登論文→反論です。
おはようございます。

2013年4月11日(木)の毎日新聞朝刊に

「糖質オフ」の食事 慎重に

という記事が載りました。

以下、●は記事の要約です。

●血糖値上昇抑える

ここでは、「楽しく広げる!糖質オフネットワーク東京」が紹介され、わんわんさんこと長谷川清久さん達、3人の呼びかけ人が、写真入りで紹介されています。

そのほか、糖質オフの菓子店やラーメン店が紹介されています。

●自己管理は難しい

糖質制限食を導入している「お茶の水整形外科」銅谷(どうや)英雄院長が

「自己管理できる人には向いているが、全ての人が簡単にできる方法ではない」

と述べておられます。

私も、銅谷先生と同意見です。

しかしながら日本糖尿病学会推奨の「カロリー制限食」は「糖質制限食」に比べて、はるかに継続困難な食事療法であると思います。



●学会「勧められぬ」

又、国立国際医療研究センターの能登洋・糖尿病・代謝・内分泌科医長の

「5年以上の糖質制限ダイエットを続けると死亡率が高まる可能性がある」

という論文が引用されています。



能登医長の論文を読みましたが、信頼度が低く、参考するに値しません。

9つの論文のデータをメタ解析しておられますが、選ばれた論文が玉石混交です。

せっかくの玉の論文の結論を、石の論文が足を引っぱって信頼度の低い結論になってしまっています。

意図的にこのような信頼度の低い論文を選ばれたのなら、アンフェアとしか言いようがありません。

2013年02月27日 (水) の本ブログ記事

「能登論文は、選択した文献が玉石混交、残念。」

をご参照ください。


Halton TL, Willett WC, Liu SM, Manson JE, Albert CM, et al. (2006) Low-carbohydrate-diet score and the risk of coronary heart disease in women. N Engl J Med 355: 1991–2002. doi: 10.1056/NEJMoa055317. Find this article online

上記論文は、NHS(The Nurses’ Health Studies)がデータベースで、82802名を20年間追跡した研究で、極めて信頼度が高い論文です。

『低炭水化物・高脂肪・高タンパク食に冠動脈疾患のリスクなし』
2006年、ニューイングランドジャーナル掲載のコホート研究  

•1980年、米国の女性看護師82,802人に食事調査を行い、研究を開始 。

•質問票を使った食事調査を、1980年から1998年までのあいだに、2-6年間隔で6回実施。

•低炭水化物食「得点」が上位10%のグループの冠動脈疾患の発生率は下位10%のグループの0.94倍で有意差なし。
2000年の時点で10グループを解析。炭水化物摂取比率36.8±6.1%グループと58.8±7.0%のグループの比較。

•即ち20年間の追跡で、脂肪と蛋白質が多く炭水化物が少ない食事をしているグループでも、心臓病のリスクは上昇しなかった。

•一方総炭水化物摂取量は冠動脈疾患リスクの中等度増加に関連していた。
高GLは冠動脈疾患リスク増加と強く関連していた。


この信頼度が高いニューイングランドジャーナルの文献の結論は、能登論文の結論とは正反対で

「低炭水化物・高脂肪・高タンパク食に冠動脈疾患のリスクなし」

であり、

「総炭水化物摂取量は冠動脈疾患リスクの中等度増加に関連していた。高GL(グリセミック ロード)は冠動脈疾患リスク増加と強く関連していた。」

です。

「炭水化物摂取比率36.8±6.1%グループと58.8±7.0%のグループの比較」に関してはこの論文の結論で既に必要充分であり、下手なメタ解析など蛇足です。

能登論文とこのニューイングランドジャーナルの論文、どちらが信頼できるか、いうまでもありませんね。



江部康二


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
子供の食事と糖質制限食とテーラーメードダイエット
こんにちは。

子供の食事と糖質制限食とテーラーメードダイエットについて考えてみます。

人類は700万年間、狩猟・採集を生業として、進化してきました。

すなわち、700万年間は穀物は摂取せずに、糖質制限食で、妊娠・出産・子育てをしてきました。

穀物を摂取し始めたのは、1万年前の農耕開始以降です。

また、イヌイットは、伝統的な食生活の頃は、生肉・生魚が主食で、穀物はなしで、まさにスーパー糖質制限食です。

この頃のイヌイットの子供に成長障害とかはありませんでした。

結論としては、小児も成人も妊婦も糖質制限食を実践して全く問題はありません。

なにせ、人類本来の食事であり、人類の健康食ですので・・・ (^^)

糖質制限食とは、わかりやすく言うと米飯・めん類・パンなどの穀類や芋類などの糖質が多い食品を食べないで、
肉・魚貝・卵・チーズ・大豆製品・葉野菜・藻類・茸類などを、しっかり摂取する食事療法です。

従いまして、必須アミノ酸、必須脂肪酸、各種ビタミン・ミネラル、食物繊維・・・

全て豊富に摂取しますので栄養素不足とは無縁の食事療法なのです。

ただ学校給食とかもありますので、現実には糖質制限食実践は、社会的なことを考慮すると、小学校などでは結構大変だと思います。

それでテーラーメードダイエットを提唱しています。

一方、1型糖尿病の子供さんなら、糖質制限食実践でインスリンの量を必要最低限にすることは、身体にとって大変よいことと思います。


<テーラーメードダイエット>

症状改善だけなら、人類皆糖質制限食もありだと思うのですが、地球人口70億人を養うためには穀物は必須です。
このことを踏まえて食べ分けが必要と思います。

例えば、小児、青少年、アトピーや喘息の若い人、成人でも糖尿病やメタボリック・シンドロームなどがない人なら、主食を、日頃の運動量に応じて未精製の穀物(例えば玄米)を適量にして「高雄病院食生活十箇条」の実践でよいと思います。

運動選手など日常的に運動をしている青少年は、あるていどの量の未精製穀物を摂取しても、インスリン非依存的に筋肉がどんどん血糖を利用するので、ブドウ糖ミニスパイクも生じにくく大丈夫です。

一方、読書タイプで運動をあんまりしない青少年は、未精製の穀物でも少量に控えておく方が無難です。

すでに糖尿病を患っている人や、メタボリック・シンドロ-ムの人は、糖質制限食がベストの選択です。


江部康二


☆☆☆
『高雄病院食生活十箇条』 -アレルギー疾患の治療や生活習慣病予防に-

一、主食は未精製の穀物を運動量に応じて適量が好ましい(玄米など)
二、白パン・白砂糖など精製炭水化物の摂取は極力減らす
三、発酵食品(味噌、漬け物、納豆など)をきちんと食べる
四、飲料は牛乳・果汁は飲まない。水、番茶、麦茶、ほうじ茶もOK。 成分未調整豆乳適量はOK。
五、魚貝類はしっかり食べ、肉類は適量を摂る
六、季節の野菜や海草はしっかり食べ、旬の果物も適量摂る
七、オリーブオイルや魚油(EPA、DHA)など身体に良い油脂は積極的に摂る
八、牛乳は極力減らし、チーズやプレーンヨーグルトは適量摂る
九、できる限り化学合成添加物の入っていない安全な食品を選ぶ
十、食事は楽しく、ゆっくり、よくかんで

☆☆☆
『糖質制限食十箇条』 -糖尿病や肥満が気になる人に-

一、魚貝・肉・豆腐・納豆・チーズなどタンパク質や脂質が主成分の食品はしっかり食べてよい。
二、糖質特に白パン・白米・麺類及び菓子・白砂糖など精製糖質の摂取は極力控える。
三、やむを得ず主食を摂るときは未精製の穀物を少量とする(玄米など)
四、飲料は牛乳・果汁は飲まない。水、番茶、麦茶、ほうじ茶もOK。 成分未調整豆乳適量はOK。
五、糖質含有量の少ない野菜・海草・茸類は適量OK。果物は少量にとどめる。
六、オリーブオイルや魚油(EPA、DHA)は積極的に摂り、リノール酸を減らす。
七、マヨネーズ(砂糖無しのもの)やバターもOK。
八、お酒は蒸留酒(焼酎、ウィスキーなど)はOK、醸造酒(ビール、日本酒、など)は控える。
九、間食やおつまみはチーズ類やナッツ類を中心に適量摂る。菓子類、ドライフルーツは不可。
十、できる限り化学合成添加物の入っていない安全な食品を選ぶ。

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
スーパー糖質制限食で、HbA1c、体重、便秘、眠気、イライラ・・・改善
こんにちは。

Rumonice さんから、スーパー糖質制限食で、HbA1c、体重、便秘、眠気、イライラ・・・改善という嬉しいコメントをいただきました。

脂漏皮膚炎も改善したそうです。

HbA1c:5.4~5.3% は基準値内であり、コントロール良を超えて、コントロール優ですのでなんの問題もありません。

妹さんも、血圧が下がって良かったですね。

数値的改善以外に

①便秘がすっかり治り、便秘薬不要。毎朝快腸そのもの。
②耳の後ろの脂漏性皮膚炎がキレイに治りました。
③疲れにくくなり、頑張りがきくようになりました。
④気分の落ち込みがあまりなく、イライラしません。
⑤痩せてスマートになり、服のサイズダウン。若々しい着こなしOKに。
⑥昼食後の重苦しい眠気が解消されました。
⑦風邪にかかりにくくなりました。
⑧花粉症の症状が今年はまったく出ていません。
⑨大豆粉、ふすま、おからメニューが得意料理になりました。
⑩いろいろなスイーツやパンも低糖質で手作りできるようになりました。


こちらも素晴らしいです。

PP&M・・・バンド活動もいいですね。

私も、学生時代はPP&Mとか、ブラザース・フォーとかの曲をバンドでやっていました。

「Puff」とか、今でもよく口ずさみます。


江部康二



【13/04/09 Rumonice

1年目の嬉しいご報告です

昨年4月の人間ドックで糖尿病と診断され、すぐにスーパー糖質制限食を始めました。
1年後の人間ドックの結果が昨日届きました。
昨年4月から今年4月で以下のとおり改善しました。

空腹時血糖値177→79
HbA1c7.7→5.3
中性脂肪121→48
HDLコレステロール62→65
LDLコレステロール134→94
体重56.2キロ→49.5キロ(159.5cm)

ほかも正常値で、A判定がズラリと並びましたが、
唯一HbA1cだけはB判定でした。
「5.1未満がA判定」とのことで人間ドックの基準は
ちょっと厳しいんですね。

私としては昨年夏からずっと5.4~5.3を保っているので、 このままスーパー糖質制限食を続けていくつもりです。
数値に現れた「改善」は本当に嬉しいです。

ほかにも良かったことは…

①便秘がすっかり治り、便秘薬不要。毎朝快腸そのもの。
②耳の後ろの脂漏性皮膚炎がキレイに治りました。
③疲れにくくなり、頑張りがきくようになりました。
④気分の落ち込みがあまりなく、イライラしません。
⑤痩せてスマートになり、服のサイズダウン。若々しい着こなしOKに。
⑥昼食後の重苦しい眠気が解消されました。
⑦風邪にかかりにくくなりました。
⑧花粉症の症状が今年はまったく出ていません。
⑨大豆粉、ふすま、おからメニューが得意料理になりました。
⑩いろいろなスイーツやパンも低糖質で手作りできるようになりました。

すべて江部先生のブログとご本に出会えたおかげです。

昨年7月に一度途中経過を投稿し、「スーパー糖質制限食によって症状が改善していく典型的な例」と、先生にコメントしていただき、主治医にもほめてもらい、とても大きな励みになりました。糖質制限食を妹にも勧めたところ、血圧が下がり、体調が良くなったようです。

また、認知症のある89歳の母も緩めの糖質制限を実践し、逆流性食道炎の症状がほとんど出なくなりました。

こんなに素晴らしい食事療法に巡り合えて、大変幸せに思います。

まったくの余談で申し訳ありませんが、先生の先日のブログに学生時代はPP&Mを歌っていたというお話が出てきましたが、私(今年還暦です!)も昔からずっとPP&Mが大好きで、今もバンドのマリーパートとして歌っています。

こうして趣味の音楽活動ができるのも、そして好きな仕事に励むことができるのも、糖質制限食で毎日健康に暮らせているおかげです。本当にありがとうございます。江部先生のライブにもいつか一度おじゃましてみたいと思っています!】



テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
医学教科書が『脳のエネルギーはブトウ糖のみである』と事実誤認。
こんにちは。

ヘルミさんから、

朝倉内科学第九版 電子書籍

についてコメントいただきました。

ヘルミさん、ありがとうございます。

2007年に改訂した、「朝倉内科学第九版」は、「ハリソン内科学」や「中山内科学」と共に医学生や研修医の定番の内科教科書です。

2007年改訂ですので、執筆者の方々は、まだ糖質制限食をご存じない段階ですね。

それでも

『脳のエネルギーはブトウ糖のみである』

はいただけないです。

「ハーパー生化学」や「ガイトン臨床生理学」という米国の定番医学書には、

『脳がケトン体を利用する』

という記載がありますから、朝倉内科学の当該の執筆者さん、不勉強と言われても仕方ないです。

日本の医学の教科書が、糖尿病の項で、

『脳のエネルギーはブトウ糖のみである』

という事実誤認の記載をしているレベルというのは、さすがに困ったものです。

早急に改訂版を出して、

『脳はブドウ糖とケトン体を利用する』

と訂正して欲しいものです。


江部康二

朝倉内科学第九版 
2156ページ/2007年09月04日
杉本恒明 ・矢崎義雄 総編集
内科学の最も定評ある教科書、朝倉『内科学』が4年ぶりの大改訂。
オールカラーで図写真もさらに見やすく工夫。
教科書としてのわかりやすさに重点をおき編集し、医師国家試験出題基準項目も網羅した。
〔内容〕
総論:遺伝・免疫・腫瘍・加齢・心身症/症候学/
治療学:移植・救急/感染症・寄生虫/循環器/血圧/呼吸器/消化管・膵・腹膜/
肝・胆道/リウマチ・アレルギー/腎/内分泌/代謝・栄養/血液/神経/
環境・中毒・医原性疾患



【13/04/09 ヘルミ

先日買い直したら…

江部先日こんにちは。

4月から職場が変わって、手持ちの医学書を大量処分したヘルミです。

ついでにiPadを購入し、電子書籍で朝倉内科学を買い直してみました。

最近の教科書にはどんなことが書いてあるかと思って。

早速糖尿病のところを見てみると、「脳のエネルギーはブトウ糖のみである」と、旧態依然とした事が…

今時の学生や研修医もこんなことを鵜呑みにしているのか、とがっかりしました。

高かったのに…

早く教科書が書き換わるといいですね。】





テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
人体の細胞のエネルギー源、小腸と大腸は特殊。
こんにちは。

細胞が活動するにはエネルギー源が必要です。

その中で、小腸と大腸は特殊なエネルギー源を利用しています。


A)小腸の細胞のエネルギー源はグルタミンが50~60%、ケトン体が15~20%、ブドウ糖は5~7%とごく少ない。
  グルタミンは血中に最も多く含まれている遊離アミノ酸です。

B)大腸の細胞のエネルギー源は、短鎖脂肪酸(*1)のみである。

A)B)に関して、私は浅学にして知りませんでした。

治療に活かす!
栄養療法
はじめの一歩
清水健一郎 著
羊土社 2011年2月


を読んで、初めて知りました。

臨床に即した栄養療法の本はほとんどないので、私にはとても参考になりました。



1)赤血球
 ミトコンドリア(*2)を持っていないので、ブドウ糖が唯一のエネルギー源。

2)脳
 ミトコンドリアを持っているが、血液脳関門(*3)のため、脂肪酸の大きさは通過で きない。 従って、ブドウ糖と大きさが小さいケトン体がエネルギー源。

3)赤血球以外の細胞は全てミトコンドリアを持っているので、骨格筋、心筋、内臓など の体細胞は、ブドウ糖・ケトン体・脂肪酸をエネルギー源とする。

4)肝細胞
 肝細胞は、そのミトコンドリア内でケトン体を産生するが、自身は利用せずに血中に放 出して他の細胞のエネルギー源に回す。従って肝細胞はブドウ糖と脂肪酸をエネルギー 源とする。


今まで、1)2)3)4)で人体の細胞のエネルギー源は、ほとんど説明できると思っていたので、大変勉強になりました。

清水健一郎先生、ありがとうございました。

また本書をご紹介頂きました
京都府立医科大学大学 総合医療・医学教育学教室
京都府立医科大学大学大学院 総合医療・医学教育学教室
助教 森 浩子 先生、ありがとうございました。

なおケトン体と総称される、βヒドロキシ酪酸、アセト酢酸、アセトンの内、βヒドロキシ酪酸は、ケトン基をもっていないので、厳密にはケトン体ではなく、短鎖脂肪酸です。


江部康二


(*1)
短鎖脂肪酸
ウィキペディア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%AD%E9%8E%96%E8%84%82%E8%82%AA%E9%85%B8

短鎖脂肪酸(たんさしぼうさん、英: SCFA)は脂肪酸の一部で、炭素数6以下のものを指す。具体的には酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、酪酸、イソ吉草酸、吉草酸、カプロン酸、乳酸、コハク酸を指す。

反芻動物における役割

摂取した飼料が反芻胃内で微生物の発酵を受ける反芻動物においては、この発酵の際に生じる短鎖脂肪酸(主に酢酸、プロピオン酸、酪酸)が主なエネルギー源となる。 反すう胃内で生成した酪酸の多くは反すう胃粘膜でβ-ヒドロキシ酪酸に換されるため、肝門脈に現れるのはおよそ10分の1となる。このとき生成されるβ–ヒドロキシ酪酸も反すう家畜にとってはエネルギー源となる。 また、プロピオン酸の多くは肝臓で糖新生に利用され、反芻動物の糖要求の多くはプロピオン酸からの糖新生によってまかなわれる。


(*2)
ミトコンドリア
細胞内のエネルギー生産装置。ミトコンドリアがあるとケトン体と脂肪酸がエネルギー源として利用できる。


(*3)
血液脳関門
ウィキペディア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A1%80%E6%B6%B2%E8%84%B3%E9%96%A2%E9%96%80

<血液脳関門>

血液脳関門(けつえきのうかんもん、英語: blood-brain barrier, BBB)とは、血液と脳(そして脊髄を含む中枢神経系)の組織液との間の物質交換を制限する機構である。これは実質的に「血液と脳脊髄液との間の物質交換を制限する機構」=血液髄液関門 (blood-CSF barrier) でもあることになる。ただし、血液脳関門は脳室周囲器官(松果体、脳下垂体、最後野など)には存在しない。これは、これらの組織が分泌するホルモンなどの物質を全身に運ぶ必要があるためである。

<構造>

血液脳関門は、毛細血管の内皮細胞の間隔が極めて狭いことによる物理的な障壁であるが、これに加え、中枢神経組織の毛細血管内皮細胞自体が有する特殊な生理的機能、すなわち、グルコースをはじめとする必須内因性物質の取り込みと異物を排出する積極的なメカニズムが関与している。脂肪酸は脳関門を通れないため、脳は通常、脳関門を通過できるグルコースをエネルギー源としている[1]。グルコースが枯渇した場合、アセチルCoAから生成されたケトン体も脳関門を通過でき[2]、脳関門通過後に再度アセチルCoAに戻されて脳細胞のミトコンドリアのTCAサイクルでエネルギーとして利用される[1]。血液脳関門の働きにより、中枢神経系の生化学的な恒常性は極めて高度に維持されている。

その一方で、アルコール、カフェイン、ニコチン、抗うつ薬は、脳内へ通過できる[3]。かつては分子量500を超える分子(多くの蛋白質など)や、脂溶性が低い荷電したイオンは脂質二重膜を透過できず、血液循環から中枢神経系の中に入ることができないとされていた(分子量閾値説)が[4]、近年の研究により、脳毛細血管内皮細胞の細胞膜に存在するタンパク質が、脳内から血管へ物質を積極的に排出していることが明らかにされている[5]。

こうした毛細血管内皮細胞の機能はリンパ球やマクロファージや神経膠細胞から放出されるサイトカインによってコントロールされ得る。このため、脳炎や髄膜炎のときは血液脳関門の機能は低下する。また、膿瘍その他の感染巣形成や腫瘍といった、よりマクロなレベルの破壊を起こす疾患の存在によっても、血液脳関門は破綻する。




テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
北九州三島塾、糖質制限食で偏差値上昇、健康度改善・志望校合格
おはようございます。

「糖質制限食で偏差値上昇、健康度改善・志望校合格」

という嬉しいコメントを、三島さんからいただきました。

1年前と比べて偏差値が10もUPとは素晴らしいです。

欠席がちの生徒さんが健康になり、志望校に合格・・・

こちらも嬉しい限りです。

「糖質制限食と受験生」、これは重要で大きななテーマです。

世の受験生、受験生の両親・祖父母・・・きっとおおいに興味があると思います。

三島さん、是非このテーマをまとめて、出版しましょう。

この世でただ一人、三島さんにしか書けない本ですね。

江部康二


【北九州 三島
ありがとうございます。
その本業の受験ですが、偏差値10Up(1年前と比べ。)あるいは、年30日も欠席の生徒が、健康を取り戻し、成績も上昇、現役で公立歯科大に合格。…など、”期待”が”確信”に変わりました。よりいっそう<美味しく、楽しく、成績UP>の指導を継続していきたいと思います。】
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食で、受験生も成功。北九州三島塾。
こんにちは。

北九州三島さんから

<糖質セイゲニストin北九州 第11回 月例会のお知らせ>

をコメントしていただきました。

三島さん、糖質制限食普及活動、ご苦労様です。

各地域に、糖質制限食の会が出来ていって、お互いに連帯できるようになればいいですね。

<糖質セイゲニストin北九州>の月例会は草分けであり、モデルケースのような存在です。

とても活発な勉強と手作り料理と・・・

まさに美味しく楽しく糖質制限食を実践しておられますね。

ところで、三島塾の生徒さん達、糖質制限食を実践した方々は、受験が大変上手くいったそうですね。(^-^)v(^-^)v 

おめでとうございます。

三島塾長の糖尿病は勿論のこと本業の塾講師においても、糖質制限食が大活躍で私も嬉しい限りです。(^^)


江部康二



【13/04/08 北九州 三島
第11回 月例会のご案内
江部先生、おはようございます。毎度ですが、告知をさせてください。                                
                          2013.4.8(月)
各  位
糖質セイゲニストin北九州                            世話人 三島 学

<糖質セイゲニストin北九州 第11回 月例会のお知らせ>

2013年4月14日(日)12時開始(~16時終了予定)
三島塾 2F (804-0082北九州市戸畑区 戸畑図書館向かい)
会 費 500円

<今月のテーマ> *予定 随時追加
●myレシピ交換
●今月の情報
 Tarzan(4・11号)
クックパッドに糖質制限食レシピ(大柳珠美氏)
糖質制限完全レシピ(江部康二・別冊宝島1950ホーム)
江部康二、夏井睦、渡辺信幸先生のブログより。
●今月の読後感
「なでしこダイエット部の大逆転!」(桐山秀樹・世界文化社)
「ダイエット外来の減量ノート」(今西康次・筑摩書房)
「病気にならない15の食習慣」(日野原重明・青春出版社)

<今月のランチメニュー>
●「低糖質カツサンド」
愛農学園の生徒が育てた、ナチュラルポーク(近江牛ドットコム)
大豆粉・珠美人の食パン(ゆうてっく)
低糖質トンカツソース(糖質制限ドットコム)
を使用
●申し込みは、世話人 三島まで 
090-2391-4923
misimyk@yahoo.co.jp

*会員の方も、準備の都合上、<参加申し込み>をお願いします。

<返信してください。>
氏  名(                   )
1、参加する
2、参加しない
(メッセージ:                           )
3、発表したい
(内容:                               )
4、用意して欲しい
(具体的に:                            )
5、その他、なんでも
(                                 )】



テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
禁煙して体重が増加しても、心血管イベントリスクは約半分に減少。
こんばんは。

喫煙のリスクが周知され、たばこ税が増税されて、日本の喫煙者の割合は減ってきています。

国民健康栄養調査によると

1989年男性55.3%,女性9.4%、
2010年男性32.2%,女性8.4%

なので、男性の喫煙者も少数派になってます。

私はタバコは吸わないので、とても良い傾向と思います。

しかしながらタバコをやめると体重が増加することが多いです。

禁煙による心血管イベント(*)減少効果は得られるけれど肥満による心血管イベントリスクが増えたら、禁煙の効果は相殺されてしまわないか?という疑問が生じます。

この件に関して、JAMA 2013; 309: 1014-1021 に研究報告が掲載されて、山田悟氏が、MT Pro記事(2013年4月4日)で解説しておられます。

http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/doctoreye/dr130402.html
MT Pro記事

禁煙したら太っちゃったよ!

先生,俺,大丈夫かな?/禁煙後の体重増加と心血管疾患の関係
[2013年4月4日]


この研究は有名なフラミンガム子孫研究のサブ解析がデータベースです。

非喫煙者,最近の喫煙者,長期の禁煙者,喫煙者の4群に分類です。

論文の結論として

1)最近の禁煙者は体重を増加させたが心血管イベントリスクは半分に減少。
2)糖尿病の人は非糖尿病の人より、心血管イベント発症率が多い。
3)喫煙者よりも非喫煙者、禁煙者で心血管イベントの発症率は低下。


つまり、少々太っても、禁煙のメリットのほうがはるかに大きいということなのですが、「禁煙+糖質制限食」なら、体重増加もないですね。


(*)
心血管イベント
通常は心筋梗塞と脳卒中のことを指すのですが、論文により狭心症や心不全の悪化などを含むこともあります



江部康二
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食で、血糖、肝機能、血圧改善
おはようございます。

激鮎 さんから、糖質制限食で、血糖、肝機能、血圧改善という嬉しいコメントをいただきました。
また、拙著の御購入、ありがとうございます。


2012.12.28 空腹時血糖値410mg HbA1c10.3%(JDS) 体重80kg
   血圧150/110
    1600キロのカロリー制限食と運動・そしてトラゼンタとグリメピリド
2013.1.7 受診時 体重79.2kg 血糖121mg
  グリメピリド中止。スーパー糖質制限食開始。
2013.1.21 HbA1c8.3% 血圧125/80
2013.2.21 HbA1c6.8%
2013.3.25 HbA1c5.9%
2013.4.1  体重73.5kg


生ビールを飲みながら、これだけのデータ改善は素晴らしいですが、糖質ゼロ発泡酒では代わりにならないでしょうか?

糖質ゼロ発泡酒、キリンやアサヒ、いろいろありますよ。(^^)

血圧の正常化は仰る通り、体重減少が大きく貢献していると思います。

肝機能改善は、糖質制限食で脂肪肝が良くなったことが大きいと思います。

「2年前からあった指の神経障害による痛み・頻尿・のどの乾き・頻繁な感冒・皮膚傷の治癒が遅い・慢性化した副鼻腔炎」

これらも糖質制限食を続けることで良くなる可能性があります。

美味しく楽しく末長く糖質制限食をお続けくださいね。


江部康二



【3/04/05 激鮎

『エベノミクス』こそ注目されるべき!

初めまして初投稿させて頂きます

私は昨年12月28日に10年ぶりの健康診断結果で糖尿病と診断された43才男性です

まさか自分が糖尿病になるなんて考えもしなかった!まぁ殆どの糖尿病の方がそうだった事でしょうけれど
主治医からは1600キロカロリーの制限食と運動・そしてトラゼンタとグリメピリドを処方されました
その日の夜にネットで色々調べました。そしてこのブログに辿り着きました

健康診断した11月29日の空腹時血糖値は221・HbA1c(JDS10.1)身長175センチ・体重80Kでした
診断結果が出た12月28日は空腹時血糖値410・A1c10.3とさらに悪化していました
診断後自覚症状は2年前からあった指の神経障害による痛み・頻尿・のどの乾き・頻繁な感冒・皮膚傷の治癒が遅い・慢性化した副鼻腔炎でした
正月休みであった事も有り野菜中心の食事に切り替え毎食平均1500キロカロリーお米80g他にお酒も飲みましたが毎朝食後服薬1時間程度経つと低血糖症状なのかダルさで午前中は寝ている状態でした1月7日に受診体重79.2k血糖121でしたのでグリメピリドを中止して午前中も快調になりました
血糖が下がったのでこの日からスーパー糖質カットをスタートしました
空腹時血糖は82~136(大体105)食後2時間血糖は110~193(大体140)高い時は餃子やピザなどを食した時です
A1cの推移は1/21 8.3 2/21 6.8 3/25 5.9です
体重の推移は1/1 79.4 1/15 77.4 2/1 76.6 2/15 73.4 3/1 76.6 3/15 74.8 4/1 73.5です
3月末まではポリープ切除や抜歯などもあり運動はしませんでした
3月25日の結果で受診は2ヶ月おきになりました
A1cの結果が良好だったのは糖質カットに間違いありません
カットと言っても週3日は生ビール中ジョッキ3杯2日はジョッキ生350缶を2~4本飲んでしまっていますがm(_ _)m書かない方が良かったかな?

江部先生の著書も参考にこの様な結果が出ました事をこの場をお借りしてお礼申し上げます
『エベノミクス』素晴らしいです!
もう一つ嬉しい事は20代からお酒を殆ど飲まなくても飲んでいても下がらなかった肝機能数値がD評価からA評価になった事です
血糖だけでなく肝機能も良好になる糖質カットは40代からの常識にするべきだと思っています
ちなみに体重減少に伴うものなのか血圧も150/110から1月中旬以降は125/80になりました
4月からはスポーツジムに通い始めましたのでまた3ヶ月後くらいに近況をご報告させて頂きたいと思います
皆さん諦めず一緒に頑張りましょう!
無許可長文にて失礼いたしましたm(_ _)m 】


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット