2013年02月28日 (木)
こんばんは
糖質制限食 沖縄市講演会と那覇市講演会のご案内です。
1)
2013年3月1日(金)18:00〜19:30
〒904-2195 沖縄県沖縄市知花6丁目25番15号
ちばなクリニック4階ちばなホールにて、医療関係者対象の糖質制限食講演会を行います。
沖縄の糖質制限食に興味がある医師、栄養士、看護師など医療関係者の方、是非ご参加くださいね。
問い合わせ先:中頭病院 098-939-1300(代)
2)
2013年4月21日(日)
那覇市で、一般向けの糖質制限食講演会を行います。
詳細が決定しましたら本ブログで、紹介しますのでよろしくお願い申し上げます。
3月1日(金)朝に、伊丹空港から沖縄に向かいます。
その夜は、講演会終了後、那覇まで戻って糖質制限食OKレストランで宴会です。
3月2日と3日は、フリーなので、久しぶりにゆっくりできます。
十数年ぶりの沖縄をたっぷり味わってきます。(^^)
3月3日(日)の夜に京都に帰ってきます。
江部康二
糖質制限食 沖縄市講演会と那覇市講演会のご案内です。
1)
2013年3月1日(金)18:00〜19:30
〒904-2195 沖縄県沖縄市知花6丁目25番15号
ちばなクリニック4階ちばなホールにて、医療関係者対象の糖質制限食講演会を行います。
沖縄の糖質制限食に興味がある医師、栄養士、看護師など医療関係者の方、是非ご参加くださいね。
問い合わせ先:中頭病院 098-939-1300(代)
2)
2013年4月21日(日)
那覇市で、一般向けの糖質制限食講演会を行います。
詳細が決定しましたら本ブログで、紹介しますのでよろしくお願い申し上げます。
3月1日(金)朝に、伊丹空港から沖縄に向かいます。
その夜は、講演会終了後、那覇まで戻って糖質制限食OKレストランで宴会です。
3月2日と3日は、フリーなので、久しぶりにゆっくりできます。
十数年ぶりの沖縄をたっぷり味わってきます。(^^)
3月3日(日)の夜に京都に帰ってきます。
江部康二
2013年02月27日 (水)
こんにちは。
2013年3月4日号のアエラに
「やってはいけないダイエット」
という記事(P26~29)が載り、私もコメントしました。
この記事でも、また能登先生が糖質制限食に否定的なコメントをしておられました。
それで、能登論文の本文が手には入ったので、検討してみました。
能登先生は、492の論文から、最終的に9論文に絞って、メタ解析をしておられます。
そしてこの9論文、私が既に読んでいるものがあり、わかっている範囲ですが、玉石混交です。
引用文献は1~39まであり、文献番号7.8.9.1011.12と29.30.31が選択された9論文です。→本記事の最後に記載。
文献9は、本ブログ記事で何回か取り上げた、信頼度ゼロの、
「低糖質・高蛋白質食、心血管イベント上昇」
というBMJの論文です。
•栄養分析が登録時の1992年1回、15年以上その食生活が継続という仮定。
•塩分摂取量での調節がなされていない。
•質問事項が食物の項目で、糖質量など各栄養素の算出方法が不明確。
•糖質摂取とタンパク質摂取の点数化が恣意的で歪曲されている。
•この論文の平均摂取カロリーは1561kcal。同時期のスエーデンの論文の平均摂取カロリー1999.5Kcalに比し過少申告。
•BMJ には、本記事に対する専門家のコメントが12件よせられ、その全てがこの論文に対して否定的見解。→希有なこと
上記からこの論文は、極めて信頼度の低い論文です。
この信頼度のない論文を含めた時点で、能登論文の信頼度もまた地に落ちています。
文献11も同じ著者(Lagiou )の論文です。
一方、最も信頼度が高い文献は、7と30です。
症例数も追跡年数も申し分ありません。
20年間以上の追跡は、9論文の中で、この2つの文献だけです。
文献7は本ブログでも取り上げました。
文献7は<NHS85168名+HPFS44548名>がデータベースで、それぞれ26年間と20年間の追跡期間です。
植物性由来の蛋白質を摂取した場合には低糖質・高蛋白質になるほど心血管死が減少しています。
文献30は、NHSがデータベースで、82802名を20年間の追跡です。
低炭水化物・高脂肪・高タンパク食に冠動脈疾患のリスクなし
ニューイングランドジャーナルのコホート研究 82802人 2006年 ハーバード大学
•1980年、米国の女性看護師82,802人に食事調査を行い、研究を開始 。
•質問票を使った食事調査を、1980年から1998年までのあいだに、2-6年間隔で6回実施。
•低炭水化物食「得点」が上位10%のグループの冠動脈疾患の発生率は下位10%のグループの0.94倍で有意差なし。
2000年の時点で10グループを解析。炭水化物摂取比率36.8±6.1%グループと58.8±7.0%のグループの比較。
•即ち20年間の追跡で、脂肪と蛋白質が多く炭水化物が少ない食事をしているグループでも、心臓病のリスクは上昇しなかった。
•一方総炭水化物摂取量は冠動脈疾患リスクの中等度増加に関連していた。 高GLは冠動脈疾患リスク増加と強く関連していた。
最も信頼度が高い文献30の結論は、能登論文の結論とは正反対で「低炭水化物・高脂肪・高タンパク食に冠動脈疾患のリスクなし」であり、
「総炭水化物摂取量は冠動脈疾患リスクの中等度増加に関連していた。 高GLは冠動脈疾患リスク増加と強く関連していた。」
です。
すなわち高炭水化物食の危険性を指摘しています。
結局、能登論文、折角信頼度の高い、文献7、文献30をもってきたのに、信頼度ゼロの文献9などを加えたために、メタ解析結果が全く信頼のおけないものになってしまっています。
このような信頼度の低いメタ解析など不必要で、信頼度の高い文献30や文献7で必要充分と言えます。
さらに、文献31の論文は「高GL食・高GI食を食べている中年女性は、心血管リスクが上昇する。」という明確な結論であり、高炭水化物食の危険性を指摘しています。
江部康二
7. Fung TT, van Dam RM, Hankinson SE, Stampfer M, Willett WC, et al. (2010) Low-carbohydrate diets and all-cause and cause-specific mortality: two cohort studies. Ann Intern Med 153: 289–298. Find this article online
本ブログ記事で取り上げた論文。
8. Sjogren P, Becker W, Warensjo E, Olsson E, Byberg L, et al. (2010) Mediterranean and carbohydrate-restricted diets and mortality among elderly men: a cohort study in Sweden. Am J Clin Nutr 92: 967–974. doi: 10.3945/ajcn.2010.29345. Find this article online
9. Lagiou P, Sandin S, Lof M, Trichopoulos D, Adami HO, et al. (2012) Low carbohydrate-high protein diet and incidence of cardiovascular diseases in Swedish women: prospective cohort study. BMJ 344: e4026. doi: 10.1136/bmj.e4026. Find this article online
例のBMJの信頼度の低い論文。
10.Nilsson LM, Winkvist A, Eliasson M, Jansson JH, Hallmans G, et al. (2012) Low-carbohydrate, high-protein score and mortality in a northern Swedish population-based cohort. Eur J Clin Nutr 66: 694–700. doi: 10.1038/ejcn.2012.9. Find this article online
11.Lagiou P, Sandin S, Weiderpass E, Lagiou A, Mucci L, et al. (2007) Low carbohydrate-high protein diet and mortality in a cohort of Swedish women. J Intern Med 261: 366–374. doi: 10.1111/j.1365-2796.2007.01774.x. Find this article online
例のBMJの信頼度の低い論文と同じ著者の論文。
12.Trichopoulou A, Psaltopoulou T, Orfanos P, Hsieh CC, Trichopoulos D (2007) Low-carbohydrate-high-protein diet and long-term survival in a general population cohort. Eur J Clin Nutr 61: 575–581. doi: 10.1038/sj.ejcn.1602557. Find this article online
29. Oh K, Hu FB, Cho E, Rexrode KM, Stampfer MJ, et al. (2005) Carbohydrate intake, glycemic index, glycemic load, and dietary fiber in relation to risk of stroke in women. Am J Epidemiol 161: 161–169. doi: 10.1093/aje/kwi026. Find this article online
30. Halton TL, Willett WC, Liu SM, Manson JE, Albert CM, et al. (2006) Low-carbohydrate-diet score and the risk of coronary heart disease in women. N Engl J Med 355: 1991–2002. doi: 10.1056/NEJMoa055317. Find this article online
本ブログ記事で取り上げた論文。
31.Beulens JW, de Bruijne LM, Stolk RP, Peeters PH, Bots ML, et al. (2007) High dietary glycemic load and glycemic index increase risk of cardiovascular disease among middle-aged women: a population-based follow-up study. J Am Coll Cardiol 50: 14–21. Find this article online
***能登論文
Low-Carbohydrate Diets and All-Cause Mortality: A Systematic Review and Meta-Analysis of Observational Studies
PLoS ONE, 8(1), e55030
25-Jan-2013
Hiroshi Noto
2013年3月4日号のアエラに
「やってはいけないダイエット」
という記事(P26~29)が載り、私もコメントしました。
この記事でも、また能登先生が糖質制限食に否定的なコメントをしておられました。
それで、能登論文の本文が手には入ったので、検討してみました。
能登先生は、492の論文から、最終的に9論文に絞って、メタ解析をしておられます。
そしてこの9論文、私が既に読んでいるものがあり、わかっている範囲ですが、玉石混交です。
引用文献は1~39まであり、文献番号7.8.9.1011.12と29.30.31が選択された9論文です。→本記事の最後に記載。
文献9は、本ブログ記事で何回か取り上げた、信頼度ゼロの、
「低糖質・高蛋白質食、心血管イベント上昇」
というBMJの論文です。
•栄養分析が登録時の1992年1回、15年以上その食生活が継続という仮定。
•塩分摂取量での調節がなされていない。
•質問事項が食物の項目で、糖質量など各栄養素の算出方法が不明確。
•糖質摂取とタンパク質摂取の点数化が恣意的で歪曲されている。
•この論文の平均摂取カロリーは1561kcal。同時期のスエーデンの論文の平均摂取カロリー1999.5Kcalに比し過少申告。
•BMJ には、本記事に対する専門家のコメントが12件よせられ、その全てがこの論文に対して否定的見解。→希有なこと
上記からこの論文は、極めて信頼度の低い論文です。
この信頼度のない論文を含めた時点で、能登論文の信頼度もまた地に落ちています。
文献11も同じ著者(Lagiou )の論文です。
一方、最も信頼度が高い文献は、7と30です。
症例数も追跡年数も申し分ありません。
20年間以上の追跡は、9論文の中で、この2つの文献だけです。
文献7は本ブログでも取り上げました。
文献7は<NHS85168名+HPFS44548名>がデータベースで、それぞれ26年間と20年間の追跡期間です。
植物性由来の蛋白質を摂取した場合には低糖質・高蛋白質になるほど心血管死が減少しています。
文献30は、NHSがデータベースで、82802名を20年間の追跡です。
低炭水化物・高脂肪・高タンパク食に冠動脈疾患のリスクなし
ニューイングランドジャーナルのコホート研究 82802人 2006年 ハーバード大学
•1980年、米国の女性看護師82,802人に食事調査を行い、研究を開始 。
•質問票を使った食事調査を、1980年から1998年までのあいだに、2-6年間隔で6回実施。
•低炭水化物食「得点」が上位10%のグループの冠動脈疾患の発生率は下位10%のグループの0.94倍で有意差なし。
2000年の時点で10グループを解析。炭水化物摂取比率36.8±6.1%グループと58.8±7.0%のグループの比較。
•即ち20年間の追跡で、脂肪と蛋白質が多く炭水化物が少ない食事をしているグループでも、心臓病のリスクは上昇しなかった。
•一方総炭水化物摂取量は冠動脈疾患リスクの中等度増加に関連していた。 高GLは冠動脈疾患リスク増加と強く関連していた。
最も信頼度が高い文献30の結論は、能登論文の結論とは正反対で「低炭水化物・高脂肪・高タンパク食に冠動脈疾患のリスクなし」であり、
「総炭水化物摂取量は冠動脈疾患リスクの中等度増加に関連していた。 高GLは冠動脈疾患リスク増加と強く関連していた。」
です。
すなわち高炭水化物食の危険性を指摘しています。
結局、能登論文、折角信頼度の高い、文献7、文献30をもってきたのに、信頼度ゼロの文献9などを加えたために、メタ解析結果が全く信頼のおけないものになってしまっています。
このような信頼度の低いメタ解析など不必要で、信頼度の高い文献30や文献7で必要充分と言えます。
さらに、文献31の論文は「高GL食・高GI食を食べている中年女性は、心血管リスクが上昇する。」という明確な結論であり、高炭水化物食の危険性を指摘しています。
江部康二
7. Fung TT, van Dam RM, Hankinson SE, Stampfer M, Willett WC, et al. (2010) Low-carbohydrate diets and all-cause and cause-specific mortality: two cohort studies. Ann Intern Med 153: 289–298. Find this article online
本ブログ記事で取り上げた論文。
8. Sjogren P, Becker W, Warensjo E, Olsson E, Byberg L, et al. (2010) Mediterranean and carbohydrate-restricted diets and mortality among elderly men: a cohort study in Sweden. Am J Clin Nutr 92: 967–974. doi: 10.3945/ajcn.2010.29345. Find this article online
9. Lagiou P, Sandin S, Lof M, Trichopoulos D, Adami HO, et al. (2012) Low carbohydrate-high protein diet and incidence of cardiovascular diseases in Swedish women: prospective cohort study. BMJ 344: e4026. doi: 10.1136/bmj.e4026. Find this article online
例のBMJの信頼度の低い論文。
10.Nilsson LM, Winkvist A, Eliasson M, Jansson JH, Hallmans G, et al. (2012) Low-carbohydrate, high-protein score and mortality in a northern Swedish population-based cohort. Eur J Clin Nutr 66: 694–700. doi: 10.1038/ejcn.2012.9. Find this article online
11.Lagiou P, Sandin S, Weiderpass E, Lagiou A, Mucci L, et al. (2007) Low carbohydrate-high protein diet and mortality in a cohort of Swedish women. J Intern Med 261: 366–374. doi: 10.1111/j.1365-2796.2007.01774.x. Find this article online
例のBMJの信頼度の低い論文と同じ著者の論文。
12.Trichopoulou A, Psaltopoulou T, Orfanos P, Hsieh CC, Trichopoulos D (2007) Low-carbohydrate-high-protein diet and long-term survival in a general population cohort. Eur J Clin Nutr 61: 575–581. doi: 10.1038/sj.ejcn.1602557. Find this article online
29. Oh K, Hu FB, Cho E, Rexrode KM, Stampfer MJ, et al. (2005) Carbohydrate intake, glycemic index, glycemic load, and dietary fiber in relation to risk of stroke in women. Am J Epidemiol 161: 161–169. doi: 10.1093/aje/kwi026. Find this article online
30. Halton TL, Willett WC, Liu SM, Manson JE, Albert CM, et al. (2006) Low-carbohydrate-diet score and the risk of coronary heart disease in women. N Engl J Med 355: 1991–2002. doi: 10.1056/NEJMoa055317. Find this article online
本ブログ記事で取り上げた論文。
31.Beulens JW, de Bruijne LM, Stolk RP, Peeters PH, Bots ML, et al. (2007) High dietary glycemic load and glycemic index increase risk of cardiovascular disease among middle-aged women: a population-based follow-up study. J Am Coll Cardiol 50: 14–21. Find this article online
***能登論文
Low-Carbohydrate Diets and All-Cause Mortality: A Systematic Review and Meta-Analysis of Observational Studies
PLoS ONE, 8(1), e55030
25-Jan-2013
Hiroshi Noto
2013年02月26日 (火)
こんにちは。
糖質制限食さんから、
<糖尿病患者>熱心な運動で死亡リスク半分に…厚労省研究班
という毎日新聞の記事の情報をコメントいただきました。
ありがとうございます。
2型糖尿病の男女1702人(40~70歳)を約8年間、追跡調査。
運動が「多い」群の患者が脳卒中を起こす危険性は、「少ない」群の約6割、他の病気も含め死亡する危険性は5割程度。
運動量が「多い」群は、時速6キロのウオーキングに換算すると1日平均1時間10分、水泳では同30~40分程度の運動量。
運動量が多い群は、かなり時間に余裕がないと、これだけの運動量は確保できないですね。
私も2型糖尿人ですが、毎日、1時間10分のウオーキングなど到底無理です。
自分が無理ですから、患者さんには「できる範囲で適宜、歩行ていどでいいので運動してください」といった指導です。
スーパー糖質制限食なら、障害があって運動ができない人でも、血糖コントロール良好に保てて、平均血糖変動幅増大や食後高血糖のない良質なHbA1cが達成できるのが大きな利点です。
筋肉量の確保や骨粗鬆症予防に運動したほうが、いいのは間違いないのですが、スーパー糖質制限食の場合は、酸化ストレスが改善できて動脈硬化の予防も期待できるので、糖尿病であっても脳卒中にはなりにくいと思います。
スーパー糖質制限食は、相対的に高脂肪食になるので、脳出血は生じにくいですし、血糖・脂質コントロール良好で血液サラサラとなるので脳梗塞も生じにくいです。
厚生労働省研究班(主任研究者=曽根博仁・新潟大教授)の今回の「糖尿病患者と運動に関する研究」は、普通に糖質を摂取している人が対象です。
従って、我々糖質セイゲニスト(糖質摂取比率12%)には、あてはまらないと思います。
江部康二
『13/02/25
糖質制限食
<糖尿病患者>熱心な運動で死亡リスク半分に…厚労省研究班
江部先生、皆様
しばらく他流試合(他の健康法・病気の仕組み等の勉強)をしていたため、久しぶりの投稿になります。
そこで得た成果は、また別途投稿させて頂きます。
以下、記事がありました。
過去記事をまだ調査しきれていないのですが、糖質制限中の方や、高雄病院に入院されておられる患者さん向けには、
1日あたりで、どのくらいの運動量がお勧めなのでしょうか?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130225-00000005-mai-soci
<糖尿病患者>熱心な運動で死亡リスク半分に…厚労省研究班
毎日新聞 2月25日(月)2時31分配信
日ごろ熱心に運動している糖尿病患者は、ほとんどしない人に比べて死亡の危険性がほぼ半分に下がることが、厚生労働省研究班(主任研究者=曽根博仁・新潟大教授)の大規模調査で判明した。研究班は「食事に比べ運動指導はあまり実施されていないが、大きな効果があることが分かった」と分析している。調査結果は欧州糖尿病学会誌(電子版)に掲載される。
生活習慣が原因で発症する2型糖尿病の男女1702人(40~70歳)を約8年間、追跡調査した。運動量に応じて「多い」「少ない」「中程度」の3群に分け、脳卒中の発症、死亡などを比べた。
運動量が「多い」群は、時速6キロのウオーキングに換算すると1日平均1時間10分、水泳では同30~40分程度の運動量。「少ない」群は、仕事や日常生活の活動以外、ほとんど運動していなかった。
調査の結果、「多い」群の患者が脳卒中を起こす危険性は、「少ない」群の約6割、他の病気も含め死亡する危険性は5割程度にとどまっていた。曽根教授は「運動は血糖値や血圧を改善させるほか、ストレス軽減効果もあるのかもしれない」と話している。【永山悦子】 』
糖質制限食さんから、
<糖尿病患者>熱心な運動で死亡リスク半分に…厚労省研究班
という毎日新聞の記事の情報をコメントいただきました。
ありがとうございます。
2型糖尿病の男女1702人(40~70歳)を約8年間、追跡調査。
運動が「多い」群の患者が脳卒中を起こす危険性は、「少ない」群の約6割、他の病気も含め死亡する危険性は5割程度。
運動量が「多い」群は、時速6キロのウオーキングに換算すると1日平均1時間10分、水泳では同30~40分程度の運動量。
運動量が多い群は、かなり時間に余裕がないと、これだけの運動量は確保できないですね。
私も2型糖尿人ですが、毎日、1時間10分のウオーキングなど到底無理です。
自分が無理ですから、患者さんには「できる範囲で適宜、歩行ていどでいいので運動してください」といった指導です。
スーパー糖質制限食なら、障害があって運動ができない人でも、血糖コントロール良好に保てて、平均血糖変動幅増大や食後高血糖のない良質なHbA1cが達成できるのが大きな利点です。
筋肉量の確保や骨粗鬆症予防に運動したほうが、いいのは間違いないのですが、スーパー糖質制限食の場合は、酸化ストレスが改善できて動脈硬化の予防も期待できるので、糖尿病であっても脳卒中にはなりにくいと思います。
スーパー糖質制限食は、相対的に高脂肪食になるので、脳出血は生じにくいですし、血糖・脂質コントロール良好で血液サラサラとなるので脳梗塞も生じにくいです。
厚生労働省研究班(主任研究者=曽根博仁・新潟大教授)の今回の「糖尿病患者と運動に関する研究」は、普通に糖質を摂取している人が対象です。
従って、我々糖質セイゲニスト(糖質摂取比率12%)には、あてはまらないと思います。
江部康二
『13/02/25
糖質制限食
<糖尿病患者>熱心な運動で死亡リスク半分に…厚労省研究班
江部先生、皆様
しばらく他流試合(他の健康法・病気の仕組み等の勉強)をしていたため、久しぶりの投稿になります。
そこで得た成果は、また別途投稿させて頂きます。
以下、記事がありました。
過去記事をまだ調査しきれていないのですが、糖質制限中の方や、高雄病院に入院されておられる患者さん向けには、
1日あたりで、どのくらいの運動量がお勧めなのでしょうか?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130225-00000005-mai-soci
<糖尿病患者>熱心な運動で死亡リスク半分に…厚労省研究班
毎日新聞 2月25日(月)2時31分配信
日ごろ熱心に運動している糖尿病患者は、ほとんどしない人に比べて死亡の危険性がほぼ半分に下がることが、厚生労働省研究班(主任研究者=曽根博仁・新潟大教授)の大規模調査で判明した。研究班は「食事に比べ運動指導はあまり実施されていないが、大きな効果があることが分かった」と分析している。調査結果は欧州糖尿病学会誌(電子版)に掲載される。
生活習慣が原因で発症する2型糖尿病の男女1702人(40~70歳)を約8年間、追跡調査した。運動量に応じて「多い」「少ない」「中程度」の3群に分け、脳卒中の発症、死亡などを比べた。
運動量が「多い」群は、時速6キロのウオーキングに換算すると1日平均1時間10分、水泳では同30~40分程度の運動量。「少ない」群は、仕事や日常生活の活動以外、ほとんど運動していなかった。
調査の結果、「多い」群の患者が脳卒中を起こす危険性は、「少ない」群の約6割、他の病気も含め死亡する危険性は5割程度にとどまっていた。曽根教授は「運動は血糖値や血圧を改善させるほか、ストレス軽減効果もあるのかもしれない」と話している。【永山悦子】 』
2013年02月25日 (月)
こんばんは。
2013年3月1日(金)18:00〜19:30
〒904-2195 沖縄県沖縄市知花6丁目25番15号
ちばなクリニック4階ちばなホールにて、医療関係者対象の糖質制限食講演会を行います。
沖縄の糖質制限食に興味がある医師、栄養士、看護師など医療関係者の方、是非ご参加くださいね。
江部康二
以下は、事務局からの案内です。
糖質制限食の基本のキホン〜
メタボリックシンドローム・糖尿病に対する糖質制限食の効果〜
ちばなクリニック健康管理センターではメタボ対策として減量教室を行い効果を出しています。
しかし満足な結果を出せない方に対して更なる効果を期待して「糖質制限食」を導入したいと考えています。
そこで糖質制限食の第一人者である京都高雄病院の江部康二先生を御招きし糖質制限食のイロハをお話していただくことになりました。
著名な方にお越しいただきますので、当院職員のみならずご興味のある医師・看護師・栄養士等々病院関係者の方々にもご参加いただき、沖縄県における肥満・メタボ・糖尿病治療の一つの選択肢として役立てていただければと思います。
開催日時:平成25 年3 月1 日金曜日
18:00〜19:30
開催場所:ちばなクリニック
4階ちばなホール
参加費:無料
<講師紹介> 江部康二
1950 年生まれ。
1974年京都大学医学部卒業。
1974年から京都大学胸部疾患研究所第一内科(現在京大呼吸器内科)にて呼吸器科を学ぶ。
1978年から高雄病院に医局長として勤務。1996年副院長就任。
1999年高雄病院に糖質制限食導入。
2000年理事長就任。
2001年から糖質制限食に本格的に取り組む。
内科医/漢方医/(財)高雄病院理事長/NPO法人
糖質制限食ネット・リボーン理事長
2002年に自ら糖尿病であると気づいて以来、さらに糖尿病治療の研究に力を注ぎ、「糖質制限食」の体系を確立。
これにより自身の糖尿病を克服。
<著書>
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』2005年(東洋経済新報社)
『主食をやめると健康になる』2011年(ダイヤモンド社)
『高雄病院の「糖質制限」給食』2012年(講談社)
『食品別糖質量ハンドブック』2012年(洋泉社)
などがある。
ブログ『ドクター江部の糖尿病徒然日記(http://koujiebe.blog95.fc2.com/)
は日に10000件以上のアクセスがあり、糖尿病のかたやそのご家族から寄せられた質問への回答や、糖尿病・糖質制限食に関する情報の発信に、日々尽力している。
問い合わせ先:中頭病院
098-939-1300(代)
※この講演会は医療関係者対象です。
2013年3月1日(金)18:00〜19:30
〒904-2195 沖縄県沖縄市知花6丁目25番15号
ちばなクリニック4階ちばなホールにて、医療関係者対象の糖質制限食講演会を行います。
沖縄の糖質制限食に興味がある医師、栄養士、看護師など医療関係者の方、是非ご参加くださいね。
江部康二
以下は、事務局からの案内です。
糖質制限食の基本のキホン〜
メタボリックシンドローム・糖尿病に対する糖質制限食の効果〜
ちばなクリニック健康管理センターではメタボ対策として減量教室を行い効果を出しています。
しかし満足な結果を出せない方に対して更なる効果を期待して「糖質制限食」を導入したいと考えています。
そこで糖質制限食の第一人者である京都高雄病院の江部康二先生を御招きし糖質制限食のイロハをお話していただくことになりました。
著名な方にお越しいただきますので、当院職員のみならずご興味のある医師・看護師・栄養士等々病院関係者の方々にもご参加いただき、沖縄県における肥満・メタボ・糖尿病治療の一つの選択肢として役立てていただければと思います。
開催日時:平成25 年3 月1 日金曜日
18:00〜19:30
開催場所:ちばなクリニック
4階ちばなホール
参加費:無料
<講師紹介> 江部康二
1950 年生まれ。
1974年京都大学医学部卒業。
1974年から京都大学胸部疾患研究所第一内科(現在京大呼吸器内科)にて呼吸器科を学ぶ。
1978年から高雄病院に医局長として勤務。1996年副院長就任。
1999年高雄病院に糖質制限食導入。
2000年理事長就任。
2001年から糖質制限食に本格的に取り組む。
内科医/漢方医/(財)高雄病院理事長/NPO法人
糖質制限食ネット・リボーン理事長
2002年に自ら糖尿病であると気づいて以来、さらに糖尿病治療の研究に力を注ぎ、「糖質制限食」の体系を確立。
これにより自身の糖尿病を克服。
<著書>
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』2005年(東洋経済新報社)
『主食をやめると健康になる』2011年(ダイヤモンド社)
『高雄病院の「糖質制限」給食』2012年(講談社)
『食品別糖質量ハンドブック』2012年(洋泉社)
などがある。
ブログ『ドクター江部の糖尿病徒然日記(http://koujiebe.blog95.fc2.com/)
は日に10000件以上のアクセスがあり、糖尿病のかたやそのご家族から寄せられた質問への回答や、糖尿病・糖質制限食に関する情報の発信に、日々尽力している。
問い合わせ先:中頭病院
098-939-1300(代)
※この講演会は医療関係者対象です。
2013年02月24日 (日)
こんばんは。
2013年2月23日(土)18:00~21:00
第3回姫路医療センター地域医療連携懇談会において、「糖質制限食の有効性と安全性」と題してお話してきました。
満員予測のためブログでは紹介できませんでしたが、200人超の参加者で大盛況で、嬉しい限りでした。
医師が過半数を占め、ついで看護師・栄養士・薬剤師・MSWなど様々な職種の方々にご参加いただきました。
「糖質制限食」が興味あるテーマで、タイムリーな企画だったと、感謝しております。
懇親会でも、いろいろ質問を受け、一緒に写真もとりました。
懇親会後の二次会では、上質なブルゴーニュとボルドーのワインをご馳走していただき、極楽浄土の気分を満喫しました。 (^^)
主催で、私を招聘していただいた姫路医療センターの大歳雅洋院長、望月吉郎副院長、大変素晴らしい会でしたね。
大変ありがとうございました。m(_ _)mVV
また、姫路市医師会長の空地顕一先生、すっかりご馳走になり、ありがとうございました。m(_ _)mVV
こんどは、姫路市医師会主催で「糖質制限食講演会」
是非よろしくお願い申しあげます。m(_ _)m
江部康二
2013年2月23日(土)18:00~21:00
第3回姫路医療センター地域医療連携懇談会において、「糖質制限食の有効性と安全性」と題してお話してきました。
満員予測のためブログでは紹介できませんでしたが、200人超の参加者で大盛況で、嬉しい限りでした。
医師が過半数を占め、ついで看護師・栄養士・薬剤師・MSWなど様々な職種の方々にご参加いただきました。
「糖質制限食」が興味あるテーマで、タイムリーな企画だったと、感謝しております。
懇親会でも、いろいろ質問を受け、一緒に写真もとりました。
懇親会後の二次会では、上質なブルゴーニュとボルドーのワインをご馳走していただき、極楽浄土の気分を満喫しました。 (^^)
主催で、私を招聘していただいた姫路医療センターの大歳雅洋院長、望月吉郎副院長、大変素晴らしい会でしたね。
大変ありがとうございました。m(_ _)mVV
また、姫路市医師会長の空地顕一先生、すっかりご馳走になり、ありがとうございました。m(_ _)mVV
こんどは、姫路市医師会主催で「糖質制限食講演会」
是非よろしくお願い申しあげます。m(_ _)m
江部康二
2013年02月24日 (日)
おはようございます。
清野裕先生の「低インスリンダイエットを科学する」への批判を精神科医師Aさんにコメントしていただきました
。
精神科医師Aさん、ありがとうございます。
清野裕先生の「低インスリンダイエットを科学する」という総合臨床の論文は、2007年のものです。
清野論文で、精神科医師Aさんご指摘の批判コメント以外に、私が気がついたことを述べます。
「食事中の脂肪によっても、GIP(gastric inhibitory polypeptide)・GLP-l (glucagon like peptide-1)といったインクレチン作用を持つ物質により、膵臓のβ細胞からインスリンが分泌される機構が明らかにされており[2](図1)、炭水化物の制限のみではインスリン分泌はコントロールできないことは明らかであります。」
インクレチンは、糖質と脂質の摂取で分泌されます。
インクレチンの特徴は血糖値が高い時は、膵臓のβ細胞に働いて、インスリンを分泌させますが、血糖値が正常の時はインスリンを分泌させません。
それで低血糖を生じないのが大きな利点なのです。
すなわち、脂肪だけを食べるとインクレチンは分泌されますが、血糖が上昇しないので、分泌されたインクレチンはインスリンを分泌させないのです。
この点を清野論文は、誤解しておられます。
「『ケトン体』は脳でも心臓でも利用できる大切なエネルギー源」
2007年時点で、この生理学的事実をご存知だったとは、清野先生、さすがです。
NHKためしてガッテンにでてくる、「脳はブドウ糖しか利用できない」といった医師とはレベルが違います。
「高炭水化物食は、高脂肪食に比較してインスリン感受性は増大させる可能性はありますが、食後血糖の上昇や空腹時の中性脂肪の上昇、HDLコレステロールの減少をもたらすとされており[5]、こちらにも注意する必要があります。 」
>2007年時点で、高炭水化物食が、食後血糖の上昇や空腹時中性脂肪の上昇、HDLコレステロールの減少を生じるということをご存知だったのは、再びさすがです。
しかし、高炭水化物食の弊害をご存知なら、日本糖尿病学会推奨の糖尿病食(高糖質食)をずっと容認されているのは如何なものでしょう。
「フルーツや野菜の摂取量が少なくなり、ビタミンやミネラル、食物繊維の摂取量減少」アトキンスダイエットは、兎も角として、高雄病院のスーパー糖質制限食なら、葉野菜・茸・海藻はOKで食物繊維も豊富です。
「高脂肪食品は、 2型糖尿病患者では、食後の急激な高血糖は抑制できますが、エネルギー過剰によるインスリンの持続的な分泌が起こり」この記述は完全な誤解です。
脂肪摂取では、血糖値は全く上昇しません。
そして脂肪摂取は高エネルギーですが、インスリンの分泌も全く生じません。
江部康二
以下、青字は精神科医師Aさんのコメントです。
清野裕氏の糖質制限批判論文以下に示すのが唯一の文献で、原文のまま紹介する。
清野裕氏の糖質制限批判論文
総合臨床56(1)58-60, 2007年1月
『低インスリンダイエットを科学する』
幣 憲一郎 (京都大学医学部附属病院疾患栄養治療部室長)
清野 裕 (関西電力病院院長)
これまで、世界各国で民間療法としてさまざまなダイエット法が流行しました とくに、「低インスリン・ダイエット」については、話題性が高く日本でも大きな反響を呼びました。
これは、アメリカで人気の「アトキンス ダイエット」と呼ばれていたもので、従来の減量方法のように「摂取カロリーを減らして消費カロリーを増やす」というものではなく、日本でのキヤッチフレーズとしては「無理に食事量を制限せずに、好きなものは好きなだけ摂取でき、激しい運動をする必要もない!」と表現されていたことが話題になった理由の一つと言えるでしょう。
◇低インスリンダイエットとは?
低インスリンダイエットの原理は、その名前から想像できるように、インスリンの分泌を抑制し、(エネルギー源として体脂肪を分解)脂肪蓄積を抑制、減量を行うという考え方です。すなわち、低インスリンダイエットは、インスリン分泌を刺激する食事の炭水化物を標的とし、脂肪が効率的に分解できるようにするという考え方です。具体的には低炭水化物ダイエットとも言えるでしょう。
この低炭水化物ダイエットについては、低脂肪ダイエットよりも減量効果が大きく、除脂肪体重を維持し、脂質代謝を改善する(中性脂肪値は顕著に低下し、総コレステロール値も低下が認められる)などの効果が報告[1]され、欧米で流行したと考えられます。
◇インスリン分泌に関する問題点
一般的には、炭水化物がインスリン分泌に関与していることは理解しやすく、炭水化物の摂取を抑制すれば良いと安易に考えられます。しかし、インスリン分泌は炭水化物の摂取を控えただけでは調整できるものではありません。清野らの研究では、炭水化物による刺激により膵臓のβ細胞からインスリンが分泌される機構以外に、食事中の脂肪によっても、GIP(gastric inhibitory polypeptide)・GLP-l (glucagon like peptide-1)といったインクレチン作用を持つ物質により、膵臓のβ細胞からインスリンが分泌される機構が明らかにされており[2](図1)、炭水化物の制限のみではインスリン分泌はコントロールできないことは明らかであります。
さらに、インスリン分泌は、神経系も影響し、とくに迷走神経は食物の摂取により緊張し、GLP-1やインスリンを分泌させます。インスリンはエネルギー代謝などに関与する大変重要なホルモンであり、インスリン分泌が枯渇すると(1型糖尿病状態)、脂肪が分解され、肝臓で『ケトン体』というエネルギー物質が作られます。
この『ケトン体』は脳でも心臓でも利用できる大切なエネルギー源ですが、多過ぎると血液を酸性に傾けることになります。すなわち、低炭水化物、高脂肪、高たんぱく質の「低インスリンダイエット」は、栄養バランスをわざと崩して減量しようという、問題のあるダイエット法と言い換えることができます。
◇低インスリン・ダイエットのその他の問題点
炭水化物の1日の摂取量は、健常人においては第六次改定日本人の食事摂取基準[3]によると「総エネルギーの少なくとも55%以上であることが望ましい」とされています。また、糖尿病患者の場合ADAのNutrition Recommendations and Intervention for Diabetes-2006によると[4]、「1日130g以下の低炭水化物食は推奨できない」とエビデンスレベルで注意喚起されており、食事管理を行ううえでは必要量の炭水化物を摂取することが必須の条件となっています。
必要以上に供給量が低下した場合、生命維持活動にも大きな影響を与えることになり、最も気になるのがケトアシドーシス(酸血症)と高タンパク食の腎臓への影響です。高タンパク食については、腎臓病のある人は避けるべきであることは言うまでもありませんが、1型糖尿病の方々も腎臓障害へと進行しやすいとの報告もあり注意すべきであると考えます。
さらに、脂質の摂取割合が増えれば、中・長期的に肥満やインスリン抵抗性を招き、動脈硬化を促進するとの報告もあり、心筋梗塞など心血管系の病気の発生リスクも同様に高くなり、疾患を抱える患者には大きな治療上の問題が生じます。逆に高炭水化物食は、高脂肪食に比較してインスリン感受性は増大させる可能性はありますが、食後血糖の上昇や空腹時の中性脂肪の上昇、HDLコレステロールの減少をもたらすとされており[5]、こちらにも注意する必要があります。
その他、この低インスリンダイエットを始めると、どうしても穀類や芋類、フルーツや野菜の摂取量が少なくなり、ビタミンやミネラル、食物繊維の摂取量減少に関連して、便秘や皮膚症状など関連する問題点も危惧されています。
◇結 論
低インスリンダイエット(低炭水化物食)による減量効果を検証した臨床試験結果によると、従来型の低脂肪食よりも減量効果が得られやすく、脂質改善効果も示されていることから話題となっていましたが、あまり実施されなくなっているのが現状です。
また「低インスリンダイエット」の説明の中で、“ 摂取カロリーは気にせず!”といった文言があるようですが、このダイエット法は、従来の食事療法で一定の減量効果が期待できない、合併疾患のない単純肥満者を対象としたものと考えるべきであり、血糖管理が必要な糖尿病患者にはあてはまりません。
とくに、低インスリンダイエットで多用される高脂肪食品は、 2型糖尿病患者では、食後の急激な高血糖は抑制できますが、エネルギー過剰によるインスリンの持続的な分泌が起こり、余分となったエネルギーは脂肪細胞へと蓄積が促進され、肥満をさらに助長することになります。あくまでも糖尿病管理は総エネルギーの管理が基本となります。
最後に、低インスリンダイエットは、合併症に関する長期的な懸念も議論されており、これまでお示ししたエビデンスから判断すると、決して糖尿病患者が実践することのないように指導すべきと考えます。
文献
1) Volek JS, Westman EC: Very-low-carbohydrate weight-loss diets revisited. Cleve Clin J Med 69(11): 849, 853, 856-858, 2002.
2) 宮脇一真, 山田祐一郎, 清野 裕: GIPと肥満. 肥満研究 8:86-88, 2000.
3) 厚生労働省:日本人の食事摂取基準(2005年版)、(日本人の栄養所要量―食事摂取基準―策定検討会報告書)、平成16年10月。厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室、東京、2005
4) ADA: Position Statements: Diabetes Care 29:2140, 2006
http://care.diabetesjournals.org/content/29/9/2140.full
5) Franz MJ, et al: Diabetes Care 17: 490-518, 1994.
6) Lichtenstein AH, et al: Atherosclerosis, 150:227‐243, 2000
以上が清野裕氏の論文であるが、これに対して反論していく
A) ADA見解について
確かに、2006年当時はADAは1日量130g未満の低炭水化物食を推奨していなかった。これは、当時の米国の食事摂取基準の炭水化物の推奨量が1日130gとなっていたからである。ところが本論文は「130g以下」と誤訳している。これは単なる誤訳でなく、栄養学理論を理解していないことになる。ただし実地臨床上は、130.0gでも129.9gでも同じだが…。
次に、2006年の原文をよく読んでみよう http://care.diabetesjournals.org/content/29/9/2140.full
ENERGY BALANCE, OVERWEIGHT, AND OBESITY
Low-carbohydrate diets (restricting total carbohydrate to <130 g/day) are not recommended in the treatment of overweight/obesity. The long-term effects of these diets are unknown and although such diets produce short-term weight loss, maintenance of weight loss is similar to that from low-fat diets and impact on CVD risk profile is uncertain. (B)
低炭水化物食(炭水化物を1日130g未満に制限)は、過体重/肥満の治療には推奨できない。長期的な影響が不確かで、短期間には体重が減少しても、体重維持には低脂肪食と変わらず、心血管疾患への危険因子が不明である(B)
The optimal macronutrient distribution of weight loss diets has not been established. Although low-fat diets have traditionally been promoted for weight loss, two randomized controlled trials found that subjects on low-carbohydrate diets (<30 g/day of carbohydrate) lost more weight at 6 months than subjects on low-fat diets (19,20). However, at 1 year, the difference in weight loss between the low-carbohydrate and low-fat diets was not significant and weight loss was modest with both diets. Changes in serum triglyceride and HDL cholesterol were more favorable with the low-carbohydrate diets. In one study, those subjects with type 2 diabetes demonstrated a greater decrease in A1C with a low-carbohydrate diet than with a low-fat diet (20).
減量食事法における最適な主要栄養素の割合は、確立していない。伝統的には低脂肪食が体重減少を推進してきたが、2篇の無作為対照研究では低炭水化物食(1日30g未満)が、6ヶ月の時点で低脂肪食より体重減少が顕著であった。しかるに1年の時点では、低炭水化物食と低脂肪食との間で体重減少の有意差はなく、体重減少は両食事法とも平均的であった。血漿TGとHDLの変化は、低炭水化物食でより良好であった。ある研究では、2型糖尿病において低炭水化物食は、低脂肪食よりすぐれたA1cの減少が得られた。
A recent meta analysis showed that at 6 months, low-carbohydrate diets were associated with greater improvements in triglyceride and HDL cholesterol concentrations than low-fat diets; however, LDL cholesterol was significantly higher on the low-carbohydrate diets (21). Further research is needed to determine the long-term efficacy and safety of low-carbohydrate diets (13).
近年のメタ回析では、6か月の時点では、低炭水化物食は低脂肪食より、TGやHDLを著しく改善した。しかるにLDLは低炭水化物食で有意に高かった。低炭水化物食の長期的な有効性や安全性についてさらなる研究が必要である
NUTRITION RECOMMENDATIONS FOR THE MANAGEMENT OF DIABETES (SECONDARY PREVENTION)
Low-carbohydrate diets, restricting total carbohydrate to <130 g/day, are not recommended in the management of diabetes. (E)
炭水化物を1日130g未満に制限する低炭水化物食は、糖尿病の治療には推奨できない(E)
Although there are no data specifically in patients with diabetes, diets restricting total carbohydrate to <130 g/day are not recommended in the management of diabetes.
特に糖尿病に限った研究データがないのであるが、炭水化物を1日130g未満に制限する低炭水化物食は、糖尿病の治療には推奨できない
Evidenceの解説
http://care.diabetesjournals.org/content/29/suppl_1/s4/T1.expansion.html
読めばわかるように、過体重/肥満の治療に関してはevidence-B で推奨していなかったが、糖尿病の治療にはevidence-Eの次元であった。低炭水化物食には6ヶ月間の有効性を認めて一定の評価を与えており、『注意喚起』しているわけでなく、「決して糖尿病患者が実践することのないように指導すべき」とは解釈できない。2007年のJAMA;297(9):969-977 のChristopher 論文" A to Z Study "により、ADAは2008年1月より低炭水化物食の1年間の有効性を推奨し、2011年よりは2年間の有効性にまで延長された。2年を超える長期間にわたる調査を行った研究論文の数は現時点では不十分である。
結論的には、短期間の安全性と有効性が積もり積もって、その後長期間の推奨へと進展していった
2013/02/20(Wed) 16:47 | URL |
B) 食事摂取基準(2005)について
さらに大きな間違いは、本文に「第六次改定日本人の食事摂取基準」などと記載し、引用文献欄には「日本人の食事摂取基準(2005年版)」と記載したことである。「第六次改定日本人の栄養所要量-食事摂取基準」は1999年6月28日に答申され、2000~2004年度適用であった。食事摂取基準(2005) は2004年11月22日に公表され、2005~2009年度に適用された。2007年当時、第六次改定はすでに前世紀の遺物となっており、食事摂取基準(2005)に沿って解説しないとおかしいはずである。食事摂取基準の内容すら理解できないようでは栄養科学生以下である。
従来からの“栄養所要量”という用語が欠乏の回避を中心とする考え方につながるということから、食事摂取基準(2005) では“所要量”という用語は用いなくなった。5大栄養素については、推定平均必要量・推奨量・目安量・目標量・上限量のうち一つ以上が設定された。
炭水化物の目標量は、50%以上70%未満と定められた。この決め方は、①必要なエネルギー量を決定、②必須アミノ酸、必須脂肪酸を摂取するため蛋白質と脂質を目標量だけ摂取、③残りのエネルギーを炭水化物で摂取すると目標量は、50%以上70%未満となった。
また脂質目標量(下限)の項目には、「低脂肪/高炭水化物食は食後血糖値および血中中性脂肪値を増加させ、血中HDL-コレステロール値を減少させる。健常人において、このような食事をしても、動脈硬化症、肥満、糖尿病が増加することを示す報告はないが、長期間にわたってこのような血中脂質プロフィールが続くと、冠動脈性心疾患のリスクを高くするのは確実である」との記載がある。
食事摂取基準(2005)のどこを読んでも「総エネルギーの少なくとも55%以上であることが望ましい」とは書かれていない。
文字色* *
結論的には、この論文には相当な間違いがある。ちなみに筆頭著者の幣憲一郎氏は、2005年6月30日に尾池和雄京大総長(当時)の栄養指導を行っている。
http://homepage2.nifty.com/cat-fish/cr060430.html
尾池氏は、「総長カレー」の発案者だが、糖質制限のカレーをぜひ食べていただきたいものである
2013/02/20(Wed) 16:48 | URL | 精神科医師A |
清野裕先生の「低インスリンダイエットを科学する」への批判を精神科医師Aさんにコメントしていただきました
。
精神科医師Aさん、ありがとうございます。
清野裕先生の「低インスリンダイエットを科学する」という総合臨床の論文は、2007年のものです。
清野論文で、精神科医師Aさんご指摘の批判コメント以外に、私が気がついたことを述べます。
「食事中の脂肪によっても、GIP(gastric inhibitory polypeptide)・GLP-l (glucagon like peptide-1)といったインクレチン作用を持つ物質により、膵臓のβ細胞からインスリンが分泌される機構が明らかにされており[2](図1)、炭水化物の制限のみではインスリン分泌はコントロールできないことは明らかであります。」
インクレチンは、糖質と脂質の摂取で分泌されます。
インクレチンの特徴は血糖値が高い時は、膵臓のβ細胞に働いて、インスリンを分泌させますが、血糖値が正常の時はインスリンを分泌させません。
それで低血糖を生じないのが大きな利点なのです。
すなわち、脂肪だけを食べるとインクレチンは分泌されますが、血糖が上昇しないので、分泌されたインクレチンはインスリンを分泌させないのです。
この点を清野論文は、誤解しておられます。
「『ケトン体』は脳でも心臓でも利用できる大切なエネルギー源」
2007年時点で、この生理学的事実をご存知だったとは、清野先生、さすがです。
NHKためしてガッテンにでてくる、「脳はブドウ糖しか利用できない」といった医師とはレベルが違います。
「高炭水化物食は、高脂肪食に比較してインスリン感受性は増大させる可能性はありますが、食後血糖の上昇や空腹時の中性脂肪の上昇、HDLコレステロールの減少をもたらすとされており[5]、こちらにも注意する必要があります。 」
>2007年時点で、高炭水化物食が、食後血糖の上昇や空腹時中性脂肪の上昇、HDLコレステロールの減少を生じるということをご存知だったのは、再びさすがです。
しかし、高炭水化物食の弊害をご存知なら、日本糖尿病学会推奨の糖尿病食(高糖質食)をずっと容認されているのは如何なものでしょう。
「フルーツや野菜の摂取量が少なくなり、ビタミンやミネラル、食物繊維の摂取量減少」アトキンスダイエットは、兎も角として、高雄病院のスーパー糖質制限食なら、葉野菜・茸・海藻はOKで食物繊維も豊富です。
「高脂肪食品は、 2型糖尿病患者では、食後の急激な高血糖は抑制できますが、エネルギー過剰によるインスリンの持続的な分泌が起こり」この記述は完全な誤解です。
脂肪摂取では、血糖値は全く上昇しません。
そして脂肪摂取は高エネルギーですが、インスリンの分泌も全く生じません。
江部康二
以下、青字は精神科医師Aさんのコメントです。
清野裕氏の糖質制限批判論文以下に示すのが唯一の文献で、原文のまま紹介する。
清野裕氏の糖質制限批判論文
総合臨床56(1)58-60, 2007年1月
『低インスリンダイエットを科学する』
幣 憲一郎 (京都大学医学部附属病院疾患栄養治療部室長)
清野 裕 (関西電力病院院長)
これまで、世界各国で民間療法としてさまざまなダイエット法が流行しました とくに、「低インスリン・ダイエット」については、話題性が高く日本でも大きな反響を呼びました。
これは、アメリカで人気の「アトキンス ダイエット」と呼ばれていたもので、従来の減量方法のように「摂取カロリーを減らして消費カロリーを増やす」というものではなく、日本でのキヤッチフレーズとしては「無理に食事量を制限せずに、好きなものは好きなだけ摂取でき、激しい運動をする必要もない!」と表現されていたことが話題になった理由の一つと言えるでしょう。
◇低インスリンダイエットとは?
低インスリンダイエットの原理は、その名前から想像できるように、インスリンの分泌を抑制し、(エネルギー源として体脂肪を分解)脂肪蓄積を抑制、減量を行うという考え方です。すなわち、低インスリンダイエットは、インスリン分泌を刺激する食事の炭水化物を標的とし、脂肪が効率的に分解できるようにするという考え方です。具体的には低炭水化物ダイエットとも言えるでしょう。
この低炭水化物ダイエットについては、低脂肪ダイエットよりも減量効果が大きく、除脂肪体重を維持し、脂質代謝を改善する(中性脂肪値は顕著に低下し、総コレステロール値も低下が認められる)などの効果が報告[1]され、欧米で流行したと考えられます。
◇インスリン分泌に関する問題点
一般的には、炭水化物がインスリン分泌に関与していることは理解しやすく、炭水化物の摂取を抑制すれば良いと安易に考えられます。しかし、インスリン分泌は炭水化物の摂取を控えただけでは調整できるものではありません。清野らの研究では、炭水化物による刺激により膵臓のβ細胞からインスリンが分泌される機構以外に、食事中の脂肪によっても、GIP(gastric inhibitory polypeptide)・GLP-l (glucagon like peptide-1)といったインクレチン作用を持つ物質により、膵臓のβ細胞からインスリンが分泌される機構が明らかにされており[2](図1)、炭水化物の制限のみではインスリン分泌はコントロールできないことは明らかであります。
さらに、インスリン分泌は、神経系も影響し、とくに迷走神経は食物の摂取により緊張し、GLP-1やインスリンを分泌させます。インスリンはエネルギー代謝などに関与する大変重要なホルモンであり、インスリン分泌が枯渇すると(1型糖尿病状態)、脂肪が分解され、肝臓で『ケトン体』というエネルギー物質が作られます。
この『ケトン体』は脳でも心臓でも利用できる大切なエネルギー源ですが、多過ぎると血液を酸性に傾けることになります。すなわち、低炭水化物、高脂肪、高たんぱく質の「低インスリンダイエット」は、栄養バランスをわざと崩して減量しようという、問題のあるダイエット法と言い換えることができます。
◇低インスリン・ダイエットのその他の問題点
炭水化物の1日の摂取量は、健常人においては第六次改定日本人の食事摂取基準[3]によると「総エネルギーの少なくとも55%以上であることが望ましい」とされています。また、糖尿病患者の場合ADAのNutrition Recommendations and Intervention for Diabetes-2006によると[4]、「1日130g以下の低炭水化物食は推奨できない」とエビデンスレベルで注意喚起されており、食事管理を行ううえでは必要量の炭水化物を摂取することが必須の条件となっています。
必要以上に供給量が低下した場合、生命維持活動にも大きな影響を与えることになり、最も気になるのがケトアシドーシス(酸血症)と高タンパク食の腎臓への影響です。高タンパク食については、腎臓病のある人は避けるべきであることは言うまでもありませんが、1型糖尿病の方々も腎臓障害へと進行しやすいとの報告もあり注意すべきであると考えます。
さらに、脂質の摂取割合が増えれば、中・長期的に肥満やインスリン抵抗性を招き、動脈硬化を促進するとの報告もあり、心筋梗塞など心血管系の病気の発生リスクも同様に高くなり、疾患を抱える患者には大きな治療上の問題が生じます。逆に高炭水化物食は、高脂肪食に比較してインスリン感受性は増大させる可能性はありますが、食後血糖の上昇や空腹時の中性脂肪の上昇、HDLコレステロールの減少をもたらすとされており[5]、こちらにも注意する必要があります。
その他、この低インスリンダイエットを始めると、どうしても穀類や芋類、フルーツや野菜の摂取量が少なくなり、ビタミンやミネラル、食物繊維の摂取量減少に関連して、便秘や皮膚症状など関連する問題点も危惧されています。
◇結 論
低インスリンダイエット(低炭水化物食)による減量効果を検証した臨床試験結果によると、従来型の低脂肪食よりも減量効果が得られやすく、脂質改善効果も示されていることから話題となっていましたが、あまり実施されなくなっているのが現状です。
また「低インスリンダイエット」の説明の中で、“ 摂取カロリーは気にせず!”といった文言があるようですが、このダイエット法は、従来の食事療法で一定の減量効果が期待できない、合併疾患のない単純肥満者を対象としたものと考えるべきであり、血糖管理が必要な糖尿病患者にはあてはまりません。
とくに、低インスリンダイエットで多用される高脂肪食品は、 2型糖尿病患者では、食後の急激な高血糖は抑制できますが、エネルギー過剰によるインスリンの持続的な分泌が起こり、余分となったエネルギーは脂肪細胞へと蓄積が促進され、肥満をさらに助長することになります。あくまでも糖尿病管理は総エネルギーの管理が基本となります。
最後に、低インスリンダイエットは、合併症に関する長期的な懸念も議論されており、これまでお示ししたエビデンスから判断すると、決して糖尿病患者が実践することのないように指導すべきと考えます。
文献
1) Volek JS, Westman EC: Very-low-carbohydrate weight-loss diets revisited. Cleve Clin J Med 69(11): 849, 853, 856-858, 2002.
2) 宮脇一真, 山田祐一郎, 清野 裕: GIPと肥満. 肥満研究 8:86-88, 2000.
3) 厚生労働省:日本人の食事摂取基準(2005年版)、(日本人の栄養所要量―食事摂取基準―策定検討会報告書)、平成16年10月。厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室、東京、2005
4) ADA: Position Statements: Diabetes Care 29:2140, 2006
http://care.diabetesjournals.org/content/29/9/2140.full
5) Franz MJ, et al: Diabetes Care 17: 490-518, 1994.
6) Lichtenstein AH, et al: Atherosclerosis, 150:227‐243, 2000
以上が清野裕氏の論文であるが、これに対して反論していく
A) ADA見解について
確かに、2006年当時はADAは1日量130g未満の低炭水化物食を推奨していなかった。これは、当時の米国の食事摂取基準の炭水化物の推奨量が1日130gとなっていたからである。ところが本論文は「130g以下」と誤訳している。これは単なる誤訳でなく、栄養学理論を理解していないことになる。ただし実地臨床上は、130.0gでも129.9gでも同じだが…。
次に、2006年の原文をよく読んでみよう http://care.diabetesjournals.org/content/29/9/2140.full
ENERGY BALANCE, OVERWEIGHT, AND OBESITY
Low-carbohydrate diets (restricting total carbohydrate to <130 g/day) are not recommended in the treatment of overweight/obesity. The long-term effects of these diets are unknown and although such diets produce short-term weight loss, maintenance of weight loss is similar to that from low-fat diets and impact on CVD risk profile is uncertain. (B)
低炭水化物食(炭水化物を1日130g未満に制限)は、過体重/肥満の治療には推奨できない。長期的な影響が不確かで、短期間には体重が減少しても、体重維持には低脂肪食と変わらず、心血管疾患への危険因子が不明である(B)
The optimal macronutrient distribution of weight loss diets has not been established. Although low-fat diets have traditionally been promoted for weight loss, two randomized controlled trials found that subjects on low-carbohydrate diets (<30 g/day of carbohydrate) lost more weight at 6 months than subjects on low-fat diets (19,20). However, at 1 year, the difference in weight loss between the low-carbohydrate and low-fat diets was not significant and weight loss was modest with both diets. Changes in serum triglyceride and HDL cholesterol were more favorable with the low-carbohydrate diets. In one study, those subjects with type 2 diabetes demonstrated a greater decrease in A1C with a low-carbohydrate diet than with a low-fat diet (20).
減量食事法における最適な主要栄養素の割合は、確立していない。伝統的には低脂肪食が体重減少を推進してきたが、2篇の無作為対照研究では低炭水化物食(1日30g未満)が、6ヶ月の時点で低脂肪食より体重減少が顕著であった。しかるに1年の時点では、低炭水化物食と低脂肪食との間で体重減少の有意差はなく、体重減少は両食事法とも平均的であった。血漿TGとHDLの変化は、低炭水化物食でより良好であった。ある研究では、2型糖尿病において低炭水化物食は、低脂肪食よりすぐれたA1cの減少が得られた。
A recent meta analysis showed that at 6 months, low-carbohydrate diets were associated with greater improvements in triglyceride and HDL cholesterol concentrations than low-fat diets; however, LDL cholesterol was significantly higher on the low-carbohydrate diets (21). Further research is needed to determine the long-term efficacy and safety of low-carbohydrate diets (13).
近年のメタ回析では、6か月の時点では、低炭水化物食は低脂肪食より、TGやHDLを著しく改善した。しかるにLDLは低炭水化物食で有意に高かった。低炭水化物食の長期的な有効性や安全性についてさらなる研究が必要である
NUTRITION RECOMMENDATIONS FOR THE MANAGEMENT OF DIABETES (SECONDARY PREVENTION)
Low-carbohydrate diets, restricting total carbohydrate to <130 g/day, are not recommended in the management of diabetes. (E)
炭水化物を1日130g未満に制限する低炭水化物食は、糖尿病の治療には推奨できない(E)
Although there are no data specifically in patients with diabetes, diets restricting total carbohydrate to <130 g/day are not recommended in the management of diabetes.
特に糖尿病に限った研究データがないのであるが、炭水化物を1日130g未満に制限する低炭水化物食は、糖尿病の治療には推奨できない
Evidenceの解説
http://care.diabetesjournals.org/content/29/suppl_1/s4/T1.expansion.html
読めばわかるように、過体重/肥満の治療に関してはevidence-B で推奨していなかったが、糖尿病の治療にはevidence-Eの次元であった。低炭水化物食には6ヶ月間の有効性を認めて一定の評価を与えており、『注意喚起』しているわけでなく、「決して糖尿病患者が実践することのないように指導すべき」とは解釈できない。2007年のJAMA;297(9):969-977 のChristopher 論文" A to Z Study "により、ADAは2008年1月より低炭水化物食の1年間の有効性を推奨し、2011年よりは2年間の有効性にまで延長された。2年を超える長期間にわたる調査を行った研究論文の数は現時点では不十分である。
結論的には、短期間の安全性と有効性が積もり積もって、その後長期間の推奨へと進展していった
2013/02/20(Wed) 16:47 | URL |
B) 食事摂取基準(2005)について
さらに大きな間違いは、本文に「第六次改定日本人の食事摂取基準」などと記載し、引用文献欄には「日本人の食事摂取基準(2005年版)」と記載したことである。「第六次改定日本人の栄養所要量-食事摂取基準」は1999年6月28日に答申され、2000~2004年度適用であった。食事摂取基準(2005) は2004年11月22日に公表され、2005~2009年度に適用された。2007年当時、第六次改定はすでに前世紀の遺物となっており、食事摂取基準(2005)に沿って解説しないとおかしいはずである。食事摂取基準の内容すら理解できないようでは栄養科学生以下である。
従来からの“栄養所要量”という用語が欠乏の回避を中心とする考え方につながるということから、食事摂取基準(2005) では“所要量”という用語は用いなくなった。5大栄養素については、推定平均必要量・推奨量・目安量・目標量・上限量のうち一つ以上が設定された。
炭水化物の目標量は、50%以上70%未満と定められた。この決め方は、①必要なエネルギー量を決定、②必須アミノ酸、必須脂肪酸を摂取するため蛋白質と脂質を目標量だけ摂取、③残りのエネルギーを炭水化物で摂取すると目標量は、50%以上70%未満となった。
また脂質目標量(下限)の項目には、「低脂肪/高炭水化物食は食後血糖値および血中中性脂肪値を増加させ、血中HDL-コレステロール値を減少させる。健常人において、このような食事をしても、動脈硬化症、肥満、糖尿病が増加することを示す報告はないが、長期間にわたってこのような血中脂質プロフィールが続くと、冠動脈性心疾患のリスクを高くするのは確実である」との記載がある。
食事摂取基準(2005)のどこを読んでも「総エネルギーの少なくとも55%以上であることが望ましい」とは書かれていない。
文字色* *
結論的には、この論文には相当な間違いがある。ちなみに筆頭著者の幣憲一郎氏は、2005年6月30日に尾池和雄京大総長(当時)の栄養指導を行っている。
http://homepage2.nifty.com/cat-fish/cr060430.html
尾池氏は、「総長カレー」の発案者だが、糖質制限のカレーをぜひ食べていただきたいものである
2013/02/20(Wed) 16:48 | URL | 精神科医師A |
2013年02月23日 (土)
おはようございます。
2013年3月1日(金)18:00〜19:30
〒904-2195 沖縄県沖縄市知花6丁目25番15号
ちばなクリニック4階ちばなホールにて、医療関係者対象の糖質制限食講演会を行います。
沖縄の糖質制限食に興味がある医師、栄養士、看護師など医療関係者の方、是非ご参加くださいね。
江部康二
以下は、事務局からの案内です。
糖質制限食の基本のキホン〜
メタボリックシンドローム・糖尿病に対する糖質制限食の効果〜
ちばなクリニック健康管理センターではメタボ対策として減量教室を行い効果を出しています。
しかし満足な結果を出せない方に対して更なる効果を期待して「糖質制限食」を導入したいと考えています。
そこで糖質制限食の第一人者である京都高雄病院の江部康二先生を御招きし糖質制限食のイロハをお話していただくことになりました。
著名な方にお越しいただきますので、当院職員のみならずご興味のある医師・看護師・栄養士等々病院関係者の方々にもご参加いただき、沖縄県における肥満・メタボ・糖尿病治療の一つの選択肢として役立てていただければと思います。
開催日時:平成25 年3 月1 日金曜日
18:00〜19:30
開催場所:ちばなクリニック
4階ちばなホール
参加費:無料
<講師紹介> 江部康二
1950 年生まれ。
1974年京都大学医学部卒業。
1974年から京都大学胸部疾患研究所第一内科(現在京大呼吸器内科)にて呼吸器科を学ぶ。
1978年から高雄病院に医局長として勤務。1996年副院長就任。
1999年高雄病院に糖質制限食導入。
2000年理事長就任。
2001年から糖質制限食に本格的に取り組む。
内科医/漢方医/(財)高雄病院理事長/NPO法人
糖質制限食ネット・リボーン理事長
2002年に自ら糖尿病であると気づいて以来、さらに糖尿病治療の研究に力を注ぎ、「糖質制限食」の体系を確立。
これにより自身の糖尿病を克服。
<著書>
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』2005年(東洋経済新報社)
『主食をやめると健康になる』2011年(ダイヤモンド社)
『高雄病院の「糖質制限」給食』2012年(講談社)
『食品別糖質量ハンドブック』2012年(洋泉社)
などがある。
ブログ『ドクター江部の糖尿病徒然日記(http://koujiebe.blog95.fc2.com/)
は日に10000件以上のアクセスがあり、糖尿病のかたやそのご家族から寄せられた質問への回答や、糖尿病・糖質制限食に関する情報の発信に、日々尽力している。
問い合わせ先:中頭病院
098-939-1300(代)
※この講演会は医療関係者対象です。
2013年3月1日(金)18:00〜19:30
〒904-2195 沖縄県沖縄市知花6丁目25番15号
ちばなクリニック4階ちばなホールにて、医療関係者対象の糖質制限食講演会を行います。
沖縄の糖質制限食に興味がある医師、栄養士、看護師など医療関係者の方、是非ご参加くださいね。
江部康二
以下は、事務局からの案内です。
糖質制限食の基本のキホン〜
メタボリックシンドローム・糖尿病に対する糖質制限食の効果〜
ちばなクリニック健康管理センターではメタボ対策として減量教室を行い効果を出しています。
しかし満足な結果を出せない方に対して更なる効果を期待して「糖質制限食」を導入したいと考えています。
そこで糖質制限食の第一人者である京都高雄病院の江部康二先生を御招きし糖質制限食のイロハをお話していただくことになりました。
著名な方にお越しいただきますので、当院職員のみならずご興味のある医師・看護師・栄養士等々病院関係者の方々にもご参加いただき、沖縄県における肥満・メタボ・糖尿病治療の一つの選択肢として役立てていただければと思います。
開催日時:平成25 年3 月1 日金曜日
18:00〜19:30
開催場所:ちばなクリニック
4階ちばなホール
参加費:無料
<講師紹介> 江部康二
1950 年生まれ。
1974年京都大学医学部卒業。
1974年から京都大学胸部疾患研究所第一内科(現在京大呼吸器内科)にて呼吸器科を学ぶ。
1978年から高雄病院に医局長として勤務。1996年副院長就任。
1999年高雄病院に糖質制限食導入。
2000年理事長就任。
2001年から糖質制限食に本格的に取り組む。
内科医/漢方医/(財)高雄病院理事長/NPO法人
糖質制限食ネット・リボーン理事長
2002年に自ら糖尿病であると気づいて以来、さらに糖尿病治療の研究に力を注ぎ、「糖質制限食」の体系を確立。
これにより自身の糖尿病を克服。
<著書>
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』2005年(東洋経済新報社)
『主食をやめると健康になる』2011年(ダイヤモンド社)
『高雄病院の「糖質制限」給食』2012年(講談社)
『食品別糖質量ハンドブック』2012年(洋泉社)
などがある。
ブログ『ドクター江部の糖尿病徒然日記(http://koujiebe.blog95.fc2.com/)
は日に10000件以上のアクセスがあり、糖尿病のかたやそのご家族から寄せられた質問への回答や、糖尿病・糖質制限食に関する情報の発信に、日々尽力している。
問い合わせ先:中頭病院
098-939-1300(代)
※この講演会は医療関係者対象です。
2013年02月22日 (金)
お早うございます。
昨晩、NHKの 地球イチバン「地球イチバンのオリーブ天国~スペイン~」という番組で、スペイン産のオリーブオイルのお話をしていました。
スペインのオリーブオイル生産量は、世界のおよそ40%を締めるであるとか、、バージンオイルとエクストラ・バージンの違いについてなど解説していました。
これまで何度か紹介した、あらてつさんの糖質制限ドットコムで販売している、スペイン直輸入のモリドルエクストラバージンオリーブオイル、大変好評で昨年入荷分は早々に売り切れたとのことです。
そのモリドルから、今の時期限定の 初搾りエクストラバージンオリーブオイル が入荷したとのこと。
初摘・初搾りのオリーブオイルは、一年を通して、今だけしか出てこない貴重なオリーブオイルだそうです。
番組でもありましたが、オリーブオイル業界、聞くところによるといろいろと複雑で、「エクストラヴァージンオリーブオイル」といいながら、そうでないものがかなりの割合で流通しているそうです。
ですがこのモリドルオリーブオイルは、あらてつさんが直接工場まで行って「冷温圧搾・無濾過・無添加・混ざりっけ無しのエクストラヴァージンオリーブオイル」であることを確認してきました。
あらてつさん、知っている人は知っている「かなりうるさい男」ですので、工場を隅から隅まで調べて現地の人たちにおもいっきり嫌がられてきたことは、想像に難くありません。
スペインでも「うるさいぶり」を遺憾なく発揮してきたあらてつさん太鼓判のモリドルオリーブオイル、私もこのブログをご覧の糖尿人、メタボ人、ダイエッターの皆さんにお勧め致します。
以下、あらてつさんからのご案内です。
そうそう、最後にご紹介しているオリーブオイル試食会、キャンセルが出たとのことで、若干名空きができました。
私も参加するので皆さん、是非どうぞ。
江部康二
Primera extracción en frío(初搾りエクストラバージンオリーブオイル)発売開始!
オリーブオイル百年の伝統のあるシウラナ地方(スペイン北東部、カタルーニャ地方)から、初摘、初搾りのオリーブオイルが入荷しました。
年に一回、この時期だけしか販売されない大変貴重なオリーブオイルです。
Primera extracción en frío オリーブオイルは、収穫したてのオリーブを風味が損なわれないように冷温圧搾し、濾過せずそのまま瓶詰します。
なので一般的なオリーブオイルよりも色合いが濃く、オリーブ本来の香りや味わいをストレートにお楽しみいただけます。
一年を通して、今だけしか出てこない貴重なオリーブオイルです。
通常のオリーブオイルにない濃厚な味と香りをお楽しみ頂けます。
モリドル社のパトリシアさんからのメッセージを紹介します。
モリ・ドルのエクストラバージン・オリーブオイル
モリ・ドルは、私たちの地域の人々や農作業員が、黄金の液体とも呼ばれるエクストラバージン・オリーブオイルを抽出するために、一年を通じてその大地に施してきた入念な作業と手入れの結晶です。
オイル百年の伝統のあるシウラナ地方(スペイン北東部、カタルーニャ地方)では、最高のシェフや料理批評家から最も高い評価を受けている、アルベキナ種と言うオリーブオイル生産用の品種のみを使用しています。
モリ・ドルのオリーブは、木から直接採取し、フライス(オリーブを碾く作業)は、果実の自然な特性を保持するため、冷温で行われます。その優れた特性と官能特性をそのまま維持するために、モリ・ドルは、フィルタリングされていないエクストラバージン・オリーブオイルとなっています。
この製法によって密度、香り、ボディが保たれている、という、極めて例外的ともいえる評価を受けています。瓶の底に堆積物が沈降することがありますが、健康上全く無害であり、自然由来のものであることの証拠でもあります。
つまり、これは100%純粋な天然オリーブ果汁なのです。
オリーブオイルには、多くの種類と品種があります。しかしその中でも、酸性度を1°未満に保持したものだけが、エクストラバージンと呼ばれる最高ランクのカテゴリとして(EEC規則1513/2001による)最も高い評価を得ることができます。私たちは、モリ·ドルが酸性度を0.3°に抑えてこのカテゴリに入っていることを、誇りに思っています。
オリーブそのものの持つ天然成分によって、このオイルが、抗酸化成分やポリフェノール性化合物を豊富に含んでいるため、酸化を抑えたり、体の諸器官に非常に有益な効果をもたらしたりするということも、忘れてはいけません。
その複雑な香りと味わいは、料理のうま味を引き立たせることができます。フルーティーかつ丸みのある味わいがあり、収斂性が低く、バナナ、イチゴ、リンゴ、クルミ、アーモンドやアーティチョークの熟したような非常にバランスのとれた香りがします。トマトを思わせる懐かしい趣を鼻腔に感じます。そして、非常に表現力のある、すっきりとしたナッツのような後味がします。
料理に使えば、味に力を与え、個性を引き立たせます。生鮮食品(パン、サラダ、野菜など)に使用すれば、より一層の官能特性を感じることができます。オイルを加熱して使用する際も、食品がカリっとした状態で形よく保持し、オイルに含まれている脂肪酸と抗酸化物質が食品に回って安定し、ボリュームが増すことから、高温にもよく対応すると言えます。
これらすべての特性のおかげで、モリ・ドルは、最高レベルのエクストラバージン・オリーブオイルであると同時に、健康的でよく知られている地中海料理を作る際に欠かせない食品の一つとして、認められるようになりました。

数量・期間限定のモリドル初搾りエクストラバージンオリーブオイル
是非皆さんもお試しください。
詳細・ご購入はこちらから
↓ ↓ ↓
モリドル 初摘み・初搾りオリーブオイル
http://www.toushitsuseigen.com/shop/etc_oliveoil.html
そうそう、このモリドル初搾りエクストラバージンオリーブオイルの販売を記念して試食会を開催します。
超レアでスペシャルな恐らく世界初のオリーブオイルもスペインから届きますので、こちらも試食して頂けます。
キャンセルが出たので、若干名お席に余裕があります。
ご興味持たれた方はぜひどうぞ♪
「モリドルオリーブオイルとオリーブの試食会 糖質制限なスペイン料理とワイン共に」
【日時】2013 3/8(金)19:oo-(予定)
【場所】カフェ ハルディン
京都市右京区鳴滝本町77
http://www008.upp.so-net.ne.jp/cafejardin/
【定員】15名様
【料金】5,000円
糖質制限スペインワイン代込
他の飲料はワンドリンク500円
主催:(株)京都高雄倶楽部
協賛:MOLI d'OR
・予約をご希望の方は下記フォームよりお申し込み下さい。
・3日以内にメールにて予約成立の有無をご連絡差し上げます。
・定員になり次第募集を停止致します。
お申し込みはコチラから
↓ ↓ ↓
https://ssl.form-mailer.jp/fms/c3c38f54234420
それでは、皆さん、3月8日の夜は、ハルディンでお会いしましょう。
皆さんのお申し込み、お待ちしております♪
昨晩、NHKの 地球イチバン「地球イチバンのオリーブ天国~スペイン~」という番組で、スペイン産のオリーブオイルのお話をしていました。
スペインのオリーブオイル生産量は、世界のおよそ40%を締めるであるとか、、バージンオイルとエクストラ・バージンの違いについてなど解説していました。
これまで何度か紹介した、あらてつさんの糖質制限ドットコムで販売している、スペイン直輸入のモリドルエクストラバージンオリーブオイル、大変好評で昨年入荷分は早々に売り切れたとのことです。
そのモリドルから、今の時期限定の 初搾りエクストラバージンオリーブオイル が入荷したとのこと。
初摘・初搾りのオリーブオイルは、一年を通して、今だけしか出てこない貴重なオリーブオイルだそうです。
番組でもありましたが、オリーブオイル業界、聞くところによるといろいろと複雑で、「エクストラヴァージンオリーブオイル」といいながら、そうでないものがかなりの割合で流通しているそうです。
ですがこのモリドルオリーブオイルは、あらてつさんが直接工場まで行って「冷温圧搾・無濾過・無添加・混ざりっけ無しのエクストラヴァージンオリーブオイル」であることを確認してきました。
あらてつさん、知っている人は知っている「かなりうるさい男」ですので、工場を隅から隅まで調べて現地の人たちにおもいっきり嫌がられてきたことは、想像に難くありません。
スペインでも「うるさいぶり」を遺憾なく発揮してきたあらてつさん太鼓判のモリドルオリーブオイル、私もこのブログをご覧の糖尿人、メタボ人、ダイエッターの皆さんにお勧め致します。
以下、あらてつさんからのご案内です。
そうそう、最後にご紹介しているオリーブオイル試食会、キャンセルが出たとのことで、若干名空きができました。
私も参加するので皆さん、是非どうぞ。
江部康二
Primera extracción en frío(初搾りエクストラバージンオリーブオイル)発売開始!
オリーブオイル百年の伝統のあるシウラナ地方(スペイン北東部、カタルーニャ地方)から、初摘、初搾りのオリーブオイルが入荷しました。
年に一回、この時期だけしか販売されない大変貴重なオリーブオイルです。
Primera extracción en frío オリーブオイルは、収穫したてのオリーブを風味が損なわれないように冷温圧搾し、濾過せずそのまま瓶詰します。
なので一般的なオリーブオイルよりも色合いが濃く、オリーブ本来の香りや味わいをストレートにお楽しみいただけます。
一年を通して、今だけしか出てこない貴重なオリーブオイルです。
通常のオリーブオイルにない濃厚な味と香りをお楽しみ頂けます。
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モリ・ドルのエクストラバージン・オリーブオイル
モリ・ドルは、私たちの地域の人々や農作業員が、黄金の液体とも呼ばれるエクストラバージン・オリーブオイルを抽出するために、一年を通じてその大地に施してきた入念な作業と手入れの結晶です。
オイル百年の伝統のあるシウラナ地方(スペイン北東部、カタルーニャ地方)では、最高のシェフや料理批評家から最も高い評価を受けている、アルベキナ種と言うオリーブオイル生産用の品種のみを使用しています。
モリ・ドルのオリーブは、木から直接採取し、フライス(オリーブを碾く作業)は、果実の自然な特性を保持するため、冷温で行われます。その優れた特性と官能特性をそのまま維持するために、モリ・ドルは、フィルタリングされていないエクストラバージン・オリーブオイルとなっています。
この製法によって密度、香り、ボディが保たれている、という、極めて例外的ともいえる評価を受けています。瓶の底に堆積物が沈降することがありますが、健康上全く無害であり、自然由来のものであることの証拠でもあります。
つまり、これは100%純粋な天然オリーブ果汁なのです。
オリーブオイルには、多くの種類と品種があります。しかしその中でも、酸性度を1°未満に保持したものだけが、エクストラバージンと呼ばれる最高ランクのカテゴリとして(EEC規則1513/2001による)最も高い評価を得ることができます。私たちは、モリ·ドルが酸性度を0.3°に抑えてこのカテゴリに入っていることを、誇りに思っています。
オリーブそのものの持つ天然成分によって、このオイルが、抗酸化成分やポリフェノール性化合物を豊富に含んでいるため、酸化を抑えたり、体の諸器官に非常に有益な効果をもたらしたりするということも、忘れてはいけません。
その複雑な香りと味わいは、料理のうま味を引き立たせることができます。フルーティーかつ丸みのある味わいがあり、収斂性が低く、バナナ、イチゴ、リンゴ、クルミ、アーモンドやアーティチョークの熟したような非常にバランスのとれた香りがします。トマトを思わせる懐かしい趣を鼻腔に感じます。そして、非常に表現力のある、すっきりとしたナッツのような後味がします。
料理に使えば、味に力を与え、個性を引き立たせます。生鮮食品(パン、サラダ、野菜など)に使用すれば、より一層の官能特性を感じることができます。オイルを加熱して使用する際も、食品がカリっとした状態で形よく保持し、オイルに含まれている脂肪酸と抗酸化物質が食品に回って安定し、ボリュームが増すことから、高温にもよく対応すると言えます。
これらすべての特性のおかげで、モリ・ドルは、最高レベルのエクストラバージン・オリーブオイルであると同時に、健康的でよく知られている地中海料理を作る際に欠かせない食品の一つとして、認められるようになりました。

数量・期間限定のモリドル初搾りエクストラバージンオリーブオイル
是非皆さんもお試しください。
詳細・ご購入はこちらから
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モリドル 初摘み・初搾りオリーブオイル
http://www.toushitsuseigen.com/shop/etc_oliveoil.html
そうそう、このモリドル初搾りエクストラバージンオリーブオイルの販売を記念して試食会を開催します。
超レアでスペシャルな恐らく世界初のオリーブオイルもスペインから届きますので、こちらも試食して頂けます。
キャンセルが出たので、若干名お席に余裕があります。
ご興味持たれた方はぜひどうぞ♪
「モリドルオリーブオイルとオリーブの試食会 糖質制限なスペイン料理とワイン共に」
【日時】2013 3/8(金)19:oo-(予定)
【場所】カフェ ハルディン
京都市右京区鳴滝本町77
http://www008.upp.so-net.ne.jp/cafejardin/
【定員】15名様
【料金】5,000円
糖質制限スペインワイン代込
他の飲料はワンドリンク500円
主催:(株)京都高雄倶楽部
協賛:MOLI d'OR
・予約をご希望の方は下記フォームよりお申し込み下さい。
・3日以内にメールにて予約成立の有無をご連絡差し上げます。
・定員になり次第募集を停止致します。
お申し込みはコチラから
↓ ↓ ↓
https://ssl.form-mailer.jp/fms/c3c38f54234420
それでは、皆さん、3月8日の夜は、ハルディンでお会いしましょう。
皆さんのお申し込み、お待ちしております♪
糖質制限食・ダイエット食の通信販売|糖質制限ドットコム
糖質制限ドットコムは、糖質制限食の第一人者、高雄病院、江部康二先生監修による糖質オフな食材を販売、糖質制限食に取り組む皆様をサポートします。
2013年02月21日 (木)
こんにちは
2013年2月20日の本ブログ記事
「日本糖尿病学会への提言。糖尿病専門医には説明義務がある。」
に対して、ブログ読者の皆さんから、たくさんのコメントをいただきました。
興味深いご意見ばかりですので、全て取り上げて記事にしました。
読者の皆さんの参考になれば、幸いです。
江部康二
カロリー計算?
そもそも,普通の方々に,いちいちカロリー計算など出来ると考える方がおかしいのです.私の患者さんで,退院後,カロリー計算がきちんと出来た患者さんは,一人もいません.断言できますが,カロリーベースでの食事治療は,不能だと思います.というわけで,ただいま,糖質制限を患者さんには勧めています.
2013/02/20(Wed) 16:11 | URL | 一外科医 |
素晴らしい提言です!
糖質を良いもの必要なものと言って糖尿病を悪化させてきたことが、明らかになれば、いずれ責任を取ることになリます。イタイイタイ病や水俣病と結局は同じで有害物質を有害と知りながらあるいは知ろうとしないで患者を増やして悪化させてきた罪は重いことものになるでしょう。
2013/02/20(Wed) 17:27 | URL | 千葉の産婦人科医M |
こんな事例ですが
江部先生。長野県須坂市在住の身長164cm 体重53.5kg 59歳男性です。昨年10月末にHbA1Cが11.0で糖尿病発覚。病院に行き診察を受け、DPP4阻害薬を2週間続けるも効果なく入院となりました。入院中に江部先生のサイトを見つけ熟読そして極力糖質摂取をせずにいたところ、アセトンが陽性の検査結果を見た担当医師(院長)と話をしたら激怒され、「糖質を取らなければ内蔵エネルギーはどうする!糖質制限等されるのは迷惑!」と散々な結果。医者を変えても「糖質制限はあまりお勧めしない」と言われましたが、実施しています。昨日(2/19)の診察結果。僅か3ケ月ですがHbA1c 11.0→5.8
平均血糖値食前 245→ 130前後 食後2時間 280→ 150前後。
インスリン8単位がフリー。カロリー制限食をしていたら未だどうなっていたか?
正に医師の責任は?江部先生ありがとうございます。
2013/02/20(Wed) 18:42 | URL | じゅんさん |
医師も患者も賢く
江部先生の日本糖尿病学会への提言大賛成です 江部先生のブログもHPもすばらしいのは、よく更新されることです 私の糖尿病も1998.8・HbA1c11.4で教育入院以来、1600kcal・炭水化物60%でmaxインスリン71単位も打っても食後血糖は200以下はありませんでした 2011.5江部先生の「主食をやめると健康になる」1400円を読んで、しっかり理解して実行しました=幸い、先生の診察も2011.6.20以来、月1回して頂いています その結果、食後血糖ピーク150 空腹時血糖90 HbA1c6.2 BMI22になりました お金の話で恐縮ですが、2型インスリン患者は毎月1680点を支払っています=でも炭水化物60蛋白質20脂質20を続けている限り、糖尿病が改善することはありません 私のインスリンは今たった1日6単位ですが、すでに2個の腎臓くんは壊れておりステージ5の腎不全に進んでしまっています 日本糖尿病学会・認定医・食品交換表編集者のみなさん、ぜひ、江部先生の提言を科学者として謙虚に聞いて下さい
2013/02/20(Wed) 19:56 | URL | 柚木信也 |
溜飲が下がる思いです
江部先生 机下
私は一面識も無い医師(江部先生)のブログ上や書籍に頼り定期的に診察を受けている医師を欺いて、糖質制限で劇的な改善を達成しました。
ありがとうございます。
有意義且つ勇気のある御発言に感謝し同時に全国の自称専門医が先生の主張に従うことを強く願います。
私見ではありますが、医師の道を目指す者の多くは大量の勉強時間を必要とします。
そしてその目的を果たすの者は卓越した記憶力を有する者が殆どです。
要するに「お勉強ができる」学生が医師の道を進む事ができ、思想の強い者は脱落する傾向に有ると感じます。
私の担当医の総合病院の専門医も、毎回教科書の朗読と決まりきったカロリーの説明です。
自己の思想が全くなく驚きます。
私たち法的な世界に生きる者は、執行に先立ち個人の権利に付いての説明と免責事項の説明は必須です。
医師だけが責任を追及されず、医師法によって加護される事実は極めて不自然に感じます。
何れにせよ今回の江部先生の御発言は、医師の世界に於いては、極めて異例な発言でありますが、これが事実であり否定する科学的根拠が認められない現実を激しく追及すべきです。
今回の記事が一日も早く実現さえる事を強く願って止みません。
以上
2013/02/20(Wed) 22:26 | URL | daniel |
糖尿病学会への提言
江部先生の「糖尿病学会へのご提言」に全面的にエールを送らせていただきます。(ノ-o-)ノ
湿潤療法ともども、いよいよ「集団訴訟」が視界に入ってきました。
2013/02/20(Wed) 23:20 | URL | ライフワーク光野 |
全くもって、仰る通り
1型のみいこです。
何度も同じようなコメントで恐縮ですが、日々新たな読者(患者)さんがいらっしゃると思いますので…
私も思いはただひとつ、 選択肢を与えて欲しいんです!!
本来、手術にだって投薬、輸血にだって、拒否権があるはずです。
入院時のカロリー制限食でさえ、 朝はパンかご飯か、 牛乳かヨーグルトか、 選べます。
なら炭水化物要らないも認めて欲しい。
私にとっての「毒」を、 脂や塩より体に良いはずだと言って(思い込んで) さあ食えやれ食えといい、上がるに違いない血糖はインスリンを増やせば良い、 挙げ句低血糖→そしてまたブドウ糖毒を飲んでから注射だって!?
私にはもう、どれだけの糖質がいくら血糖値を上げて、何単位の注射でいくら下がるか、ちゃんと解ってるんです!!
明確にアレルギーとして症状が出るなら決して食べろとは言われないだろうに…
でも私には消化できないんだし、それが明らかに体に悪影響なんだから、 アレルギーみたいなもんですよね!?
それなのに食べろって言うからには、今流行りの逆療法で、少しずつ毒を入れて免疫力を作る…
わけないでーす!!(笑)
私は今の何の改善もなく、ジリジリ悪化して、でもガマンしての精神的苦痛も進んでいく今の主流療法より、 少しでも新しい方法で、 可能性を試したい。
話題のips細胞だってそうです。
もしかしたら、私の死んでしまったβ細胞が復活できるのかもしれない。
(マウス実験ではジャヌビア服用で増えた説があるとか!?)
いつかのその日まで、 合併症にならないようコントロールするために、 現段階では糖質制限が、 私には合っている。
でも砂糖、脂、塩、カロリーを厳しく制限できても、 炭水化物が糖質だって知ってる患者さんは少ないと思います。
健康な人には良くても、 糖尿人には砂糖をそのままなめてるのと同じだということ…
病院関係者に解らないはずがないと思うのですが…
2013/02/21(Thu) 00:09 | URL | みいこ |
もうゴチャゴチャ言わんと糖質制限をやってみろとしか言いようがない。
ちょっとぐらいの効果の差ならここまでは言わへんよ。
私自身は糖尿病ではないけどスーパー糖質制限食です。
2013/02/21(Thu) 08:58 | URL | マキマキ |
江部康二医師と、糖質制限食に命を救われました。
この本を手にした時に大きな衝撃を受けました。私が探し求めていた答えを見つけたからです。
糖尿病専門医に尋ねても、答えはまったく見つかりませんでした。
「主食を抜けば糖尿病は良くなる」「 同 実践編」ドクター江部の糖尿病徒然草(ブログ)だけを100%信じて、糖質管理食を始めた2009年8月の話です。
2ヶ月後に高雄病院で江部康二医師の外来患者として、初診が予定されていました。
著書にあるように、担当医師(糖尿病専門医・医学博士)に相談を持ちかけました。
「糖質制限食を始めたいのですが」
「わからん」の一言でした。これは職場放棄です。担当医は患者を見捨てたのです。
私はすでに、この担当医をまったく信用していませんでした。
カロリー制限食と、この糖尿病専門医のもとでは、病状は悪くなっても、改善はまったく期待できないと考えていました。
医師から「HbA1c6.5%以下は無理だ、考えるなと言われていました」
「とにかく私は糖質制限食を始めます」と一方的に宣言してスタートしました。
インスリンが処方されているので、自分の判断で「主食少し減らし食」を始めました。
ドクター江部のブログのコメント欄が唯一の頼りでした。江部康二医師は、毎回迅速にしかも誠実に対応してくださいました。
担当医に提出したSMBGのコピー、数値は50mg/dl~60g/dlが並んでいます。
1回だけ39mg/dlの数値があります。これらの数値は医師には無視されました。
ウォーキングの途中、人が通らない道ばたで倒れていた経験があります。
インスリンの量を減らす代わりに保険扱いのセンサーの量を減らされただけでした。
しかも、SMBGのコピーを提出する前に、診察前にインスリンの処方箋がすでに準備されていました。
一旦確保した自分の儲けは何が何でも確保する、患者の病状など関係ない、このようなメッセージと受け止めました。
「とにかくインスリンの量を減らしてください」とねじ込みました。
2単位減らされました。2単位の根拠は未だに謎です。
カロリー制限食用の処方で、糖質制限食を実践する、素人の私が考えても無茶な話です。
これが糖尿病専門医の現実です。
中には良心的な医師もおられるでしょうが、私の実体験です。
ドクター江部のブログのコメント欄で江部康二医師の指導を受けていました。
「命の危険があるから、今すぐインスリンの量を○○単位減らしなさい」
という言葉までいただきました。
2009年10月、初診時にHbA1c5.8%でした。
以来外来患者として毎月高雄病院で江部康二医師の診察と指導を受け、2012年8月、インスリンからの離脱に成功しました。
薬なしの生活を楽しんでいます。
ありがとうございました。
--
松田 虔
2013年2月20日の本ブログ記事
「日本糖尿病学会への提言。糖尿病専門医には説明義務がある。」
に対して、ブログ読者の皆さんから、たくさんのコメントをいただきました。
興味深いご意見ばかりですので、全て取り上げて記事にしました。
読者の皆さんの参考になれば、幸いです。
江部康二
カロリー計算?
そもそも,普通の方々に,いちいちカロリー計算など出来ると考える方がおかしいのです.私の患者さんで,退院後,カロリー計算がきちんと出来た患者さんは,一人もいません.断言できますが,カロリーベースでの食事治療は,不能だと思います.というわけで,ただいま,糖質制限を患者さんには勧めています.
2013/02/20(Wed) 16:11 | URL | 一外科医 |
素晴らしい提言です!
糖質を良いもの必要なものと言って糖尿病を悪化させてきたことが、明らかになれば、いずれ責任を取ることになリます。イタイイタイ病や水俣病と結局は同じで有害物質を有害と知りながらあるいは知ろうとしないで患者を増やして悪化させてきた罪は重いことものになるでしょう。
2013/02/20(Wed) 17:27 | URL | 千葉の産婦人科医M |
こんな事例ですが
江部先生。長野県須坂市在住の身長164cm 体重53.5kg 59歳男性です。昨年10月末にHbA1Cが11.0で糖尿病発覚。病院に行き診察を受け、DPP4阻害薬を2週間続けるも効果なく入院となりました。入院中に江部先生のサイトを見つけ熟読そして極力糖質摂取をせずにいたところ、アセトンが陽性の検査結果を見た担当医師(院長)と話をしたら激怒され、「糖質を取らなければ内蔵エネルギーはどうする!糖質制限等されるのは迷惑!」と散々な結果。医者を変えても「糖質制限はあまりお勧めしない」と言われましたが、実施しています。昨日(2/19)の診察結果。僅か3ケ月ですがHbA1c 11.0→5.8
平均血糖値食前 245→ 130前後 食後2時間 280→ 150前後。
インスリン8単位がフリー。カロリー制限食をしていたら未だどうなっていたか?
正に医師の責任は?江部先生ありがとうございます。
2013/02/20(Wed) 18:42 | URL | じゅんさん |
医師も患者も賢く
江部先生の日本糖尿病学会への提言大賛成です 江部先生のブログもHPもすばらしいのは、よく更新されることです 私の糖尿病も1998.8・HbA1c11.4で教育入院以来、1600kcal・炭水化物60%でmaxインスリン71単位も打っても食後血糖は200以下はありませんでした 2011.5江部先生の「主食をやめると健康になる」1400円を読んで、しっかり理解して実行しました=幸い、先生の診察も2011.6.20以来、月1回して頂いています その結果、食後血糖ピーク150 空腹時血糖90 HbA1c6.2 BMI22になりました お金の話で恐縮ですが、2型インスリン患者は毎月1680点を支払っています=でも炭水化物60蛋白質20脂質20を続けている限り、糖尿病が改善することはありません 私のインスリンは今たった1日6単位ですが、すでに2個の腎臓くんは壊れておりステージ5の腎不全に進んでしまっています 日本糖尿病学会・認定医・食品交換表編集者のみなさん、ぜひ、江部先生の提言を科学者として謙虚に聞いて下さい
2013/02/20(Wed) 19:56 | URL | 柚木信也 |
溜飲が下がる思いです
江部先生 机下
私は一面識も無い医師(江部先生)のブログ上や書籍に頼り定期的に診察を受けている医師を欺いて、糖質制限で劇的な改善を達成しました。
ありがとうございます。
有意義且つ勇気のある御発言に感謝し同時に全国の自称専門医が先生の主張に従うことを強く願います。
私見ではありますが、医師の道を目指す者の多くは大量の勉強時間を必要とします。
そしてその目的を果たすの者は卓越した記憶力を有する者が殆どです。
要するに「お勉強ができる」学生が医師の道を進む事ができ、思想の強い者は脱落する傾向に有ると感じます。
私の担当医の総合病院の専門医も、毎回教科書の朗読と決まりきったカロリーの説明です。
自己の思想が全くなく驚きます。
私たち法的な世界に生きる者は、執行に先立ち個人の権利に付いての説明と免責事項の説明は必須です。
医師だけが責任を追及されず、医師法によって加護される事実は極めて不自然に感じます。
何れにせよ今回の江部先生の御発言は、医師の世界に於いては、極めて異例な発言でありますが、これが事実であり否定する科学的根拠が認められない現実を激しく追及すべきです。
今回の記事が一日も早く実現さえる事を強く願って止みません。
以上
2013/02/20(Wed) 22:26 | URL | daniel |
糖尿病学会への提言
江部先生の「糖尿病学会へのご提言」に全面的にエールを送らせていただきます。(ノ-o-)ノ
湿潤療法ともども、いよいよ「集団訴訟」が視界に入ってきました。
2013/02/20(Wed) 23:20 | URL | ライフワーク光野 |
全くもって、仰る通り
1型のみいこです。
何度も同じようなコメントで恐縮ですが、日々新たな読者(患者)さんがいらっしゃると思いますので…
私も思いはただひとつ、 選択肢を与えて欲しいんです!!
本来、手術にだって投薬、輸血にだって、拒否権があるはずです。
入院時のカロリー制限食でさえ、 朝はパンかご飯か、 牛乳かヨーグルトか、 選べます。
なら炭水化物要らないも認めて欲しい。
私にとっての「毒」を、 脂や塩より体に良いはずだと言って(思い込んで) さあ食えやれ食えといい、上がるに違いない血糖はインスリンを増やせば良い、 挙げ句低血糖→そしてまたブドウ糖毒を飲んでから注射だって!?
私にはもう、どれだけの糖質がいくら血糖値を上げて、何単位の注射でいくら下がるか、ちゃんと解ってるんです!!
明確にアレルギーとして症状が出るなら決して食べろとは言われないだろうに…
でも私には消化できないんだし、それが明らかに体に悪影響なんだから、 アレルギーみたいなもんですよね!?
それなのに食べろって言うからには、今流行りの逆療法で、少しずつ毒を入れて免疫力を作る…
わけないでーす!!(笑)
私は今の何の改善もなく、ジリジリ悪化して、でもガマンしての精神的苦痛も進んでいく今の主流療法より、 少しでも新しい方法で、 可能性を試したい。
話題のips細胞だってそうです。
もしかしたら、私の死んでしまったβ細胞が復活できるのかもしれない。
(マウス実験ではジャヌビア服用で増えた説があるとか!?)
いつかのその日まで、 合併症にならないようコントロールするために、 現段階では糖質制限が、 私には合っている。
でも砂糖、脂、塩、カロリーを厳しく制限できても、 炭水化物が糖質だって知ってる患者さんは少ないと思います。
健康な人には良くても、 糖尿人には砂糖をそのままなめてるのと同じだということ…
病院関係者に解らないはずがないと思うのですが…
2013/02/21(Thu) 00:09 | URL | みいこ |
もうゴチャゴチャ言わんと糖質制限をやってみろとしか言いようがない。
ちょっとぐらいの効果の差ならここまでは言わへんよ。
私自身は糖尿病ではないけどスーパー糖質制限食です。
2013/02/21(Thu) 08:58 | URL | マキマキ |
江部康二医師と、糖質制限食に命を救われました。
この本を手にした時に大きな衝撃を受けました。私が探し求めていた答えを見つけたからです。
糖尿病専門医に尋ねても、答えはまったく見つかりませんでした。
「主食を抜けば糖尿病は良くなる」「 同 実践編」ドクター江部の糖尿病徒然草(ブログ)だけを100%信じて、糖質管理食を始めた2009年8月の話です。
2ヶ月後に高雄病院で江部康二医師の外来患者として、初診が予定されていました。
著書にあるように、担当医師(糖尿病専門医・医学博士)に相談を持ちかけました。
「糖質制限食を始めたいのですが」
「わからん」の一言でした。これは職場放棄です。担当医は患者を見捨てたのです。
私はすでに、この担当医をまったく信用していませんでした。
カロリー制限食と、この糖尿病専門医のもとでは、病状は悪くなっても、改善はまったく期待できないと考えていました。
医師から「HbA1c6.5%以下は無理だ、考えるなと言われていました」
「とにかく私は糖質制限食を始めます」と一方的に宣言してスタートしました。
インスリンが処方されているので、自分の判断で「主食少し減らし食」を始めました。
ドクター江部のブログのコメント欄が唯一の頼りでした。江部康二医師は、毎回迅速にしかも誠実に対応してくださいました。
担当医に提出したSMBGのコピー、数値は50mg/dl~60g/dlが並んでいます。
1回だけ39mg/dlの数値があります。これらの数値は医師には無視されました。
ウォーキングの途中、人が通らない道ばたで倒れていた経験があります。
インスリンの量を減らす代わりに保険扱いのセンサーの量を減らされただけでした。
しかも、SMBGのコピーを提出する前に、診察前にインスリンの処方箋がすでに準備されていました。
一旦確保した自分の儲けは何が何でも確保する、患者の病状など関係ない、このようなメッセージと受け止めました。
「とにかくインスリンの量を減らしてください」とねじ込みました。
2単位減らされました。2単位の根拠は未だに謎です。
カロリー制限食用の処方で、糖質制限食を実践する、素人の私が考えても無茶な話です。
これが糖尿病専門医の現実です。
中には良心的な医師もおられるでしょうが、私の実体験です。
ドクター江部のブログのコメント欄で江部康二医師の指導を受けていました。
「命の危険があるから、今すぐインスリンの量を○○単位減らしなさい」
という言葉までいただきました。
2009年10月、初診時にHbA1c5.8%でした。
以来外来患者として毎月高雄病院で江部康二医師の診察と指導を受け、2012年8月、インスリンからの離脱に成功しました。
薬なしの生活を楽しんでいます。
ありがとうございました。
--
松田 虔
2013年02月20日 (水)
こんにちは
日本糖尿病学会への提言です。
2007年と2011年の国際糖尿病連合(IDF)「食後血糖値の管理に関するガイドライン」により、食後高血糖が、がんや動脈硬化や糖尿病合併症を始めとして、様々な疾患のリスクとなることが明確となりました。
またCGMの普及により、酸化ストレスを最も生じるのは
①平均血糖変動幅の増大
②食後高血糖
③空腹時血糖値
という順番であることが明確となってきました。
酸化ストレスは、動脈硬化や老化やがん、パーキンソン病やアルツハイマー病や認知症にも深く関わっています。
糖尿病があると心筋梗塞・脳梗塞・がん・アルツハイマー病・認知症が増加することにはエビデンスがありますが、この酸化ストレスがおおいに関与していると考えられています。
勿論、糖尿病腎症、糖尿病網膜症、糖尿病神経障害などの糖尿病慢性合併症にも酸化ストレスは関与しています。
現在、糖尿病専門医の間では、
「平均血糖変動幅の増大と食後高血糖が最も酸化ストレスを増大させる」
というのが、一番旬の話題です。
CGMのデータを用いて、講演される糖尿病専門医の多くが、この話題で話されます。
そこで必ず出てくるのが、「DPP-4阻害剤」や「GLP-1アナログ製剤」が、平均血糖変動幅の増大と食後高血糖を改善させるといったデータです。
このデータ改善も、
「薬なしだと食後血糖値が平均320mgとなるが、DPP-4阻害剤を投与すると、平均260mgくらいとなって、統計的に有意差がある。」
といったレベルの話です。
統計的には有意差があるかもしれませんが、臨床的には、200mg/dlを超えるような食後高血糖は、酸化ストレスを生じるのでリスク回避は困難です。
スーパー糖質制限食だと、多くの症例で食後血糖値が200mgを超えることはほとんどなくなり、酸化ストレスリスクが明白に改善します。
一般内科医は兎も角として、糖尿病専門医は知識として上述のCGMのデータのことと、糖質制限食のことを勉強して理解する義務があると思います。
その上で、糖質制限食を批判するなら、根拠を示すべきだと思います。
さらに糖尿病専門医は糖尿病患者さんに対して、以下の説明義務があると思います。
1)カロリー制限食(高糖質食)は1969年の食品交換表(改訂第2版)以降、
日本で、糖尿病患者さんに推奨してきた唯一の食事療法で、長い臨床経験がある。
しかし、長期的安全性や有効性に関しては、エビデンスはない。
そして血糖値を上げるのは糖質だけなので、カロリー制限食は、短期的には、平均血糖変動幅の増大と食後高血 糖を生じる可能性が極めて高い。
2)糖質制限食は、日本では1999年以降の新しい食事療法であり、臨床経験はまだ短い。
糖質制限食にも、長期的安全性と有効性のエビデンスはない。
一方、短期的には平均血糖変動幅の増大と食後高血糖を生じない、唯一の食事療法である。
3)平均血糖変動幅の増大と食後高血糖が酸化ストレスのリスクとなることにはエビデンスがある。
4)酸化ストレスは、動脈硬化や老化やがん、パーキンソン病やアルツハイマー病や認知症にも深く関わっている。
1)2)3)4)を糖尿病患者さんにきっちり説明したうえで、あなたはどちらを選択しますかというスタンスが必要だと思います。
少なくとも説明して選択肢を与えることなく、糖尿病専門医が一方的にカロリー制限食を患者さんに押しつけることは、倫理的に問題があります。
一方的にカロリー制限食を糖尿病患者さんに押しつけて、毎日、平均血糖変動幅の増大と食後高血糖を起こして、
将来合併症が発症して、失明や透析となった場合は、当該の糖尿病専門医はどのように責任をとるおつもりなのでしょうか。
江部康二
日本糖尿病学会への提言です。
2007年と2011年の国際糖尿病連合(IDF)「食後血糖値の管理に関するガイドライン」により、食後高血糖が、がんや動脈硬化や糖尿病合併症を始めとして、様々な疾患のリスクとなることが明確となりました。
またCGMの普及により、酸化ストレスを最も生じるのは
①平均血糖変動幅の増大
②食後高血糖
③空腹時血糖値
という順番であることが明確となってきました。
酸化ストレスは、動脈硬化や老化やがん、パーキンソン病やアルツハイマー病や認知症にも深く関わっています。
糖尿病があると心筋梗塞・脳梗塞・がん・アルツハイマー病・認知症が増加することにはエビデンスがありますが、この酸化ストレスがおおいに関与していると考えられています。
勿論、糖尿病腎症、糖尿病網膜症、糖尿病神経障害などの糖尿病慢性合併症にも酸化ストレスは関与しています。
現在、糖尿病専門医の間では、
「平均血糖変動幅の増大と食後高血糖が最も酸化ストレスを増大させる」
というのが、一番旬の話題です。
CGMのデータを用いて、講演される糖尿病専門医の多くが、この話題で話されます。
そこで必ず出てくるのが、「DPP-4阻害剤」や「GLP-1アナログ製剤」が、平均血糖変動幅の増大と食後高血糖を改善させるといったデータです。
このデータ改善も、
「薬なしだと食後血糖値が平均320mgとなるが、DPP-4阻害剤を投与すると、平均260mgくらいとなって、統計的に有意差がある。」
といったレベルの話です。
統計的には有意差があるかもしれませんが、臨床的には、200mg/dlを超えるような食後高血糖は、酸化ストレスを生じるのでリスク回避は困難です。
スーパー糖質制限食だと、多くの症例で食後血糖値が200mgを超えることはほとんどなくなり、酸化ストレスリスクが明白に改善します。
一般内科医は兎も角として、糖尿病専門医は知識として上述のCGMのデータのことと、糖質制限食のことを勉強して理解する義務があると思います。
その上で、糖質制限食を批判するなら、根拠を示すべきだと思います。
さらに糖尿病専門医は糖尿病患者さんに対して、以下の説明義務があると思います。
1)カロリー制限食(高糖質食)は1969年の食品交換表(改訂第2版)以降、
日本で、糖尿病患者さんに推奨してきた唯一の食事療法で、長い臨床経験がある。
しかし、長期的安全性や有効性に関しては、エビデンスはない。
そして血糖値を上げるのは糖質だけなので、カロリー制限食は、短期的には、平均血糖変動幅の増大と食後高血 糖を生じる可能性が極めて高い。
2)糖質制限食は、日本では1999年以降の新しい食事療法であり、臨床経験はまだ短い。
糖質制限食にも、長期的安全性と有効性のエビデンスはない。
一方、短期的には平均血糖変動幅の増大と食後高血糖を生じない、唯一の食事療法である。
3)平均血糖変動幅の増大と食後高血糖が酸化ストレスのリスクとなることにはエビデンスがある。
4)酸化ストレスは、動脈硬化や老化やがん、パーキンソン病やアルツハイマー病や認知症にも深く関わっている。
1)2)3)4)を糖尿病患者さんにきっちり説明したうえで、あなたはどちらを選択しますかというスタンスが必要だと思います。
少なくとも説明して選択肢を与えることなく、糖尿病専門医が一方的にカロリー制限食を患者さんに押しつけることは、倫理的に問題があります。
一方的にカロリー制限食を糖尿病患者さんに押しつけて、毎日、平均血糖変動幅の増大と食後高血糖を起こして、
将来合併症が発症して、失明や透析となった場合は、当該の糖尿病専門医はどのように責任をとるおつもりなのでしょうか。
江部康二
2013年02月19日 (火)
こんばんは。
国際糖尿病連合・2011年発表
「食後血糖値の管理に関するガイドライン」
http://www.idf.org/sites/default/files/postmeal%20glucose%20guidelines.pdf・・・URLが以下に変更されました。
http://www.idf.org/our-activities/advocacy-awareness/resources-and-tools/82:management-of-postmeal-glucose.html
の内容の抜粋を紹介します。
2007年の国際糖尿病連合「食後血糖値の管理に関するガイドライン」
http://www.idf.org/webdata/docs/Guideline_PMG_final.pdf
から、4年ぶりの改訂です。
改訂されたのを恥ずかしながら知りませんでしたので慌てて読んでみました。
以下、まずは
国際糖尿病連合(International Diabetes Federation:IDF)2007年「食後血糖値の管理に関するガイドライン」
から抜粋です。
• 食後および負荷後高血糖は大血管疾患の独立した危険因子である。
• 糖負荷(GL*)の低い食事は食後血糖値のコントロールに有益である。
• 食後血糖値をコントロールするためには、食事療法および薬物療法を考慮すべきである。
• 食後高血糖は糖尿病網膜症と関係する。
• 食後高血糖はIMT肥厚と関係する。
• 食後高血糖は、酸化ストレスを生じ、血管内皮を障害する。
• 食後高血糖は認知障害にも関係する。
• 食後高血糖は癌発症リスク上昇と関連する。
• 食後血糖と空腹時血糖を共にターゲットにすることは、血糖コントロール達成の最善の戦略である。
• HbA1cは6.5%未満が目標。
• 空腹時血糖値は100mg/dl未満をめざす。
• 食後2時間血糖値は140mg/dLを超えないようにする。
*GL(glycemic lord)
GI値を100で割り、その食品1食分に含まれる糖質のグラム数をかけた数値。
GIよりGLのほうが、実際に食事をするときの参考になりやすい。
GL値10以下の食品が、低GL食品。
国際糖尿病連合2007年発表の「食後血糖値の管理に関するガイドライン」と比べて、2011年のガイドラインはそれほど大きな変化はないように思います。いずれも食後高血糖のリスクを、列挙して明示しています。
違いですが、私の発見したところでは、
*SMBG(血糖自己測定)を、食後高血糖チェックに一押しで推奨しています。
*食後血糖値は、食後1~2時間で測定されるべきで、160mg/dl未満が目標というのが加わりました。
*食後高血糖は心筋の血液量と血流を減らすと新たに言及しました。
*CGMが普及してきて、薬、食事、ストレス、運動など様々な要素が血糖に影響を与えるのをチェックできるというのも加わりました。
といったところでしょうか?
江部康二
国際糖尿病連合・2011年発表
「食後血糖値の管理に関するガイドライン」
http://www.idf.org/sites/default/files/postmeal%20glucose%20guidelines.pdf・・・URLが以下に変更されました。
http://www.idf.org/our-activities/advocacy-awareness/resources-and-tools/82:management-of-postmeal-glucose.html
の内容の抜粋を紹介します。
2007年の国際糖尿病連合「食後血糖値の管理に関するガイドライン」
http://www.idf.org/webdata/docs/Guideline_PMG_final.pdf
から、4年ぶりの改訂です。
改訂されたのを恥ずかしながら知りませんでしたので慌てて読んでみました。
以下、まずは
国際糖尿病連合(International Diabetes Federation:IDF)2007年「食後血糖値の管理に関するガイドライン」
から抜粋です。
• 食後および負荷後高血糖は大血管疾患の独立した危険因子である。
• 糖負荷(GL*)の低い食事は食後血糖値のコントロールに有益である。
• 食後血糖値をコントロールするためには、食事療法および薬物療法を考慮すべきである。
• 食後高血糖は糖尿病網膜症と関係する。
• 食後高血糖はIMT肥厚と関係する。
• 食後高血糖は、酸化ストレスを生じ、血管内皮を障害する。
• 食後高血糖は認知障害にも関係する。
• 食後高血糖は癌発症リスク上昇と関連する。
• 食後血糖と空腹時血糖を共にターゲットにすることは、血糖コントロール達成の最善の戦略である。
• HbA1cは6.5%未満が目標。
• 空腹時血糖値は100mg/dl未満をめざす。
• 食後2時間血糖値は140mg/dLを超えないようにする。
*GL(glycemic lord)
GI値を100で割り、その食品1食分に含まれる糖質のグラム数をかけた数値。
GIよりGLのほうが、実際に食事をするときの参考になりやすい。
GL値10以下の食品が、低GL食品。
国際糖尿病連合2007年発表の「食後血糖値の管理に関するガイドライン」と比べて、2011年のガイドラインはそれほど大きな変化はないように思います。いずれも食後高血糖のリスクを、列挙して明示しています。
違いですが、私の発見したところでは、
*SMBG(血糖自己測定)を、食後高血糖チェックに一押しで推奨しています。
*食後血糖値は、食後1~2時間で測定されるべきで、160mg/dl未満が目標というのが加わりました。
*食後高血糖は心筋の血液量と血流を減らすと新たに言及しました。
*CGMが普及してきて、薬、食事、ストレス、運動など様々な要素が血糖に影響を与えるのをチェックできるというのも加わりました。
といったところでしょうか?
江部康二
2013年02月18日 (月)
おはようございます。
「モリドルオリーブオイルとオリーブの試食会 糖質制限なスペイン料理とワイン共に」のお知らせです。
あらてつさんの糖質制限ドットコムで販売している「モリドルオリーブオイル」
なんでも、スペインから生産している方が展示会で日本に行くので、是非ディナーと試食会をやりましょうと提案して下さったそうです。
そこで、私の行きつけのスペイン料理店、カフェ・ハルディンにてディナー&試食会を開催する運びとなりました。
この方は、ワインの醸造所に務めておられ、今回は、糖質制限スペインワインをご用意くださるそうです。
赤ワインはもちろん、なんと白ワインとスペインのシャンパン「カバ」も糖質制限対応のものを特別に醸造して下さったとのこと。
これらは、昨年あらてつさんがスペインに行った際、尿糖試験紙で検査して、尚且つ日本に持って帰ってきて、私が血糖測定して、血糖値上昇しないことを確認しました。
2012年12月16日
18:05 テニス後で空腹時血糖値:91mg
あらてつのスペインワインを約1/2本、摂取
30分後血糖値:93mg
60分後血糖値:92mg
見事に合格ですが、血糖測定は空腹時で測るため、空きっ腹でワインをボトル半分飲むのは、ワイン好きとは云えかなりしんどいものがありました(-_-;)
でもまあ、白ワイン、カバともにとても飲みやすくて美味しかったですし、何と言ってもこれまではNGだった白ワイン・スパーリングワインが、糖尿人でも安心て飲めるということは、とても素晴らしいことです(^O^)
なんでも、初搾りのオリーブオイルと、特別なオリーブの木からだけ集めた大変貴重なオリーブオイルも試食できるとのこと。
今やすっかりお馴染みになったハルディンさんの糖質制限スペイン料理と、糖質制限スペインワインと特別なオリーブオイル。
私も参加するので、楽しみにしています。
以下、詳細です。
「モリドルオリーブオイルとオリーブの試食会 糖質制限なスペイン料理とワイン共に」
【日時】2013 3/8(金)19:oo-(予定)
【場所】カフェ ハルディン
京都市右京区鳴滝本町77
http://www008.upp.so-net.ne.jp/cafejardin/
【定員】15名様
【料金】5,000円
糖質制限スペインワイン代込
他の飲料はワンドリンク500円
主催:(株)京都高雄倶楽部
協賛:MOLI d'OR
・予約をご希望の方は下記フォームよりお申し込み下さい。
・3日以内にメールにて予約成立の有無をご連絡差し上げます。
・定員になり次第募集を停止致します。
お申し込みはコチラから
↓ ↓ ↓
https://ssl.form-mailer.jp/fms/c3c38f54234420
宮本マスターと私

京都にお住まいの方はもちろん、近県の糖尿人、メタボ人、ダイエッターの皆さん、是非ご参加くださいね(^O^)
江部康二
「モリドルオリーブオイルとオリーブの試食会 糖質制限なスペイン料理とワイン共に」のお知らせです。
あらてつさんの糖質制限ドットコムで販売している「モリドルオリーブオイル」
なんでも、スペインから生産している方が展示会で日本に行くので、是非ディナーと試食会をやりましょうと提案して下さったそうです。
そこで、私の行きつけのスペイン料理店、カフェ・ハルディンにてディナー&試食会を開催する運びとなりました。
この方は、ワインの醸造所に務めておられ、今回は、糖質制限スペインワインをご用意くださるそうです。
赤ワインはもちろん、なんと白ワインとスペインのシャンパン「カバ」も糖質制限対応のものを特別に醸造して下さったとのこと。
これらは、昨年あらてつさんがスペインに行った際、尿糖試験紙で検査して、尚且つ日本に持って帰ってきて、私が血糖測定して、血糖値上昇しないことを確認しました。
2012年12月16日
18:05 テニス後で空腹時血糖値:91mg
あらてつのスペインワインを約1/2本、摂取
30分後血糖値:93mg
60分後血糖値:92mg
見事に合格ですが、血糖測定は空腹時で測るため、空きっ腹でワインをボトル半分飲むのは、ワイン好きとは云えかなりしんどいものがありました(-_-;)
でもまあ、白ワイン、カバともにとても飲みやすくて美味しかったですし、何と言ってもこれまではNGだった白ワイン・スパーリングワインが、糖尿人でも安心て飲めるということは、とても素晴らしいことです(^O^)
なんでも、初搾りのオリーブオイルと、特別なオリーブの木からだけ集めた大変貴重なオリーブオイルも試食できるとのこと。
今やすっかりお馴染みになったハルディンさんの糖質制限スペイン料理と、糖質制限スペインワインと特別なオリーブオイル。
私も参加するので、楽しみにしています。
以下、詳細です。
「モリドルオリーブオイルとオリーブの試食会 糖質制限なスペイン料理とワイン共に」
【日時】2013 3/8(金)19:oo-(予定)
【場所】カフェ ハルディン
京都市右京区鳴滝本町77
http://www008.upp.so-net.ne.jp/cafejardin/
【定員】15名様
【料金】5,000円
糖質制限スペインワイン代込
他の飲料はワンドリンク500円
主催:(株)京都高雄倶楽部
協賛:MOLI d'OR
・予約をご希望の方は下記フォームよりお申し込み下さい。
・3日以内にメールにて予約成立の有無をご連絡差し上げます。
・定員になり次第募集を停止致します。
お申し込みはコチラから
↓ ↓ ↓
https://ssl.form-mailer.jp/fms/c3c38f54234420
宮本マスターと私

京都にお住まいの方はもちろん、近県の糖尿人、メタボ人、ダイエッターの皆さん、是非ご参加くださいね(^O^)
江部康二
2013年02月17日 (日)
こんばんは。
糖尿病臨床課題解決フォーラムin神戸のご報告です。
2013年2月16日(土)
16:00~17:30まで
ベイシェラトン&タワーズホテル神戸で糖尿病臨床課題解決フォーラムが開催されました。
糖質制限食の有効性と安全性
-糖尿病・動脈硬化・癌と糖質制限食-
と題してお話しました。
16:00~60分講演・・・質疑応答30分です。
60名を超える医師・栄養士・看護師・鍼灸師が参加され活発な質疑応答がなされました。
すでにご自分が糖質制限食を実践しておられ、患者さんにも勧めている医師も複数おられました。
勿論、カロリー制限食時代に比べて、画期的な成果をあげておられました。
第一線の臨床では、医師がどんどん糖質制限食を取り入れ始めていることを改めて実感できた嬉しい一日となりました。
最後になりましたが講演会の座長を務めて頂いた、吉田光範先生、ありがとうございました。
吉田先生は、私と同様に「漢方医」兼「糖質セイゲニスト」です。
糖尿病やメタボの患者さんも診ておられます。
吉田光範先生
吉田内科クリニック
〒659-0067兵庫県芦屋市茶屋之町2-21 メイピース芦屋305
電話番号 0797-38-7210
江部康二
糖尿病臨床課題解決フォーラムin神戸のご報告です。
2013年2月16日(土)
16:00~17:30まで
ベイシェラトン&タワーズホテル神戸で糖尿病臨床課題解決フォーラムが開催されました。
糖質制限食の有効性と安全性
-糖尿病・動脈硬化・癌と糖質制限食-
と題してお話しました。
16:00~60分講演・・・質疑応答30分です。
60名を超える医師・栄養士・看護師・鍼灸師が参加され活発な質疑応答がなされました。
すでにご自分が糖質制限食を実践しておられ、患者さんにも勧めている医師も複数おられました。
勿論、カロリー制限食時代に比べて、画期的な成果をあげておられました。
第一線の臨床では、医師がどんどん糖質制限食を取り入れ始めていることを改めて実感できた嬉しい一日となりました。
最後になりましたが講演会の座長を務めて頂いた、吉田光範先生、ありがとうございました。
吉田先生は、私と同様に「漢方医」兼「糖質セイゲニスト」です。
糖尿病やメタボの患者さんも診ておられます。
吉田光範先生
吉田内科クリニック
〒659-0067兵庫県芦屋市茶屋之町2-21 メイピース芦屋305
電話番号 0797-38-7210
江部康二
2013年02月17日 (日)
おはようございます。
やめおじさんから、糖質制限食でデータ改善という嬉しいコメントをいただきました。
【13/02/15 やめおじ
お礼
先生の著書を拝読し脱炭水化物を始めて5ヶ月。まだプチ脱炭水化物ですが数値が以下のようになりました。
2012年9月7日→2013年1月26日
空腹時血糖値 286→111
hA1c 9.1→6.0(JDS8.7→5.6)
総コレステロール 237→208
中性脂肪 427→191
HDL-C 44→49
LDL-C1 53→137
当初、懐疑的だった主治医の先生もこの結果を見て驚かれ、脱炭水化物に協力していただけることになりました。本当にありがとうございました。
糖尿病人暦5年、54歳の男です。なお、体重は74kg→68kgとなっております。】
やめおじ さん
拙著の御購入ありがとうございます。
素晴らしい改善ですね。
HbA1c:6.0% なら、コントロール良を通り越して、コントロール優です。
主治医が、きっちりデータ改善を評価してくれて、協力して頂けるのも大変嬉しいですね。
糖質制限食が医学界にもかなり浸透してきているので、以前よりは格段に、糖質制限食OKの医師が増えてきていると思います。
江部康二
やめおじさんから、糖質制限食でデータ改善という嬉しいコメントをいただきました。
【13/02/15 やめおじ
お礼
先生の著書を拝読し脱炭水化物を始めて5ヶ月。まだプチ脱炭水化物ですが数値が以下のようになりました。
2012年9月7日→2013年1月26日
空腹時血糖値 286→111
hA1c 9.1→6.0(JDS8.7→5.6)
総コレステロール 237→208
中性脂肪 427→191
HDL-C 44→49
LDL-C1 53→137
当初、懐疑的だった主治医の先生もこの結果を見て驚かれ、脱炭水化物に協力していただけることになりました。本当にありがとうございました。
糖尿病人暦5年、54歳の男です。なお、体重は74kg→68kgとなっております。】
やめおじ さん
拙著の御購入ありがとうございます。
素晴らしい改善ですね。
HbA1c:6.0% なら、コントロール良を通り越して、コントロール優です。
主治医が、きっちりデータ改善を評価してくれて、協力して頂けるのも大変嬉しいですね。
糖質制限食が医学界にもかなり浸透してきているので、以前よりは格段に、糖質制限食OKの医師が増えてきていると思います。
江部康二
2013年02月16日 (土)
おはようございます。
朝日カルチャーセンター京都教室 075-231-9693
講座
2013年2月19日(火)13:00~14:30
「糖質制限食による糖尿病の解決」
のご案内です。
今回の講座は、シンプルに糖尿病のお話としました。
下記は朝日カルチャーセンター京都の案内文です
糖質制限食による糖尿病の解決
糖質を制限すれば、即座に食後高血糖は改善します。その糖質制限食の理論と実践法を、症例も交えてわかりやすく解説します。糖質、脂質、タンパク質のうち血糖値を上昇させるのは糖質だけ。高雄病院における糖質制限食による入院・外来治療は、画期的な成果をあげています。米国・英国の糖尿病学会もその有効性を認めています。糖質制限食は面倒なカロリー計算もなく、美味しく楽しく無理なく続けることができるのも大切なポイント。糖尿病-もちろん、肥満・生活習慣病改善にも絶大な効果があります。糖質制限食を初めて紹介した『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』(東洋経済新報社)は、ベストセラーとなりました。
ブログ「ドクター江部の糖尿病徒然日記」は毎日10000件以上のアクセスがある人気ブログです。
<講師紹介>えべ・こうじ
■プロフィール……………………………………………………………
・ 1950年生まれ。
・ 1974年京都大学医学部卒業。
・ 1974年から京都大学胸部疾患研究所第一内科(現在京大呼吸器内科)
にて呼吸器科を学ぶ。
・ 1978年から高雄病院に医局長として勤務。1996年副院長就任。
・ 1999年高雄病院に糖質制限食導入。
・ 2000年理事長就任。
・ 2001年から糖質制限食に本格的に取り組む。
内科医/漢方医/(財)高雄病院理事長/NPO法人 糖質制限食ネット・リボーン理事長
2002年に自ら糖尿病であると気づいて以来、さらに糖尿病治療の研究に力を注ぎ、
「糖質制限食」の体系を確立。
これにより自身の糖尿病を克服。
著書
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』2005年(東洋経済新報社)
作家宮本輝氏との対談、『我ら糖尿人、元気なのにはわけがある』2009年(東洋経済新報社)
『主食をやめると健康になる』2011年(ダイヤモンド社)
『高雄病院の「糖質制限」給食』2012年(講談社)
『食品別糖質量ハンドブック』2012年(洋泉社)
などがある。
ブログ『ドクター江部の糖尿病徒然日記(http://koujiebe.blog95.fc2.com/)
は日に10000件以上のアクセスがあり、糖尿病のかたやそのご家族から寄せられた質問への回答や、
糖尿病・糖質制限食に関する情報の発信に、日々尽力している。
朝日カルチャーセンター京都教室 075-231-9693
講座
2013年2月19日(火)13:00~14:30
「糖質制限食による糖尿病の解決」
のご案内です。
今回の講座は、シンプルに糖尿病のお話としました。
下記は朝日カルチャーセンター京都の案内文です
糖質制限食による糖尿病の解決
糖質を制限すれば、即座に食後高血糖は改善します。その糖質制限食の理論と実践法を、症例も交えてわかりやすく解説します。糖質、脂質、タンパク質のうち血糖値を上昇させるのは糖質だけ。高雄病院における糖質制限食による入院・外来治療は、画期的な成果をあげています。米国・英国の糖尿病学会もその有効性を認めています。糖質制限食は面倒なカロリー計算もなく、美味しく楽しく無理なく続けることができるのも大切なポイント。糖尿病-もちろん、肥満・生活習慣病改善にも絶大な効果があります。糖質制限食を初めて紹介した『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』(東洋経済新報社)は、ベストセラーとなりました。
ブログ「ドクター江部の糖尿病徒然日記」は毎日10000件以上のアクセスがある人気ブログです。
<講師紹介>えべ・こうじ
■プロフィール……………………………………………………………
・ 1950年生まれ。
・ 1974年京都大学医学部卒業。
・ 1974年から京都大学胸部疾患研究所第一内科(現在京大呼吸器内科)
にて呼吸器科を学ぶ。
・ 1978年から高雄病院に医局長として勤務。1996年副院長就任。
・ 1999年高雄病院に糖質制限食導入。
・ 2000年理事長就任。
・ 2001年から糖質制限食に本格的に取り組む。
内科医/漢方医/(財)高雄病院理事長/NPO法人 糖質制限食ネット・リボーン理事長
2002年に自ら糖尿病であると気づいて以来、さらに糖尿病治療の研究に力を注ぎ、
「糖質制限食」の体系を確立。
これにより自身の糖尿病を克服。
著書
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』2005年(東洋経済新報社)
作家宮本輝氏との対談、『我ら糖尿人、元気なのにはわけがある』2009年(東洋経済新報社)
『主食をやめると健康になる』2011年(ダイヤモンド社)
『高雄病院の「糖質制限」給食』2012年(講談社)
『食品別糖質量ハンドブック』2012年(洋泉社)
などがある。
ブログ『ドクター江部の糖尿病徒然日記(http://koujiebe.blog95.fc2.com/)
は日に10000件以上のアクセスがあり、糖尿病のかたやそのご家族から寄せられた質問への回答や、
糖尿病・糖質制限食に関する情報の発信に、日々尽力している。
2013年02月15日 (金)
こんにちは。
ここ数年間、バレンタインデーは、なんとなく形見が狭い思いをしてきました。(-_-;)
2002年に糖尿病が発覚するまでは、バレンタインデーには結構チョコレートを貰って、他の医局の医師と数を比べたりして、微妙に、にんまりしてました。 (^^)
しかし、「糖尿病発覚→スーパー糖質制限開始」以後、1~2~3年は、事情を知らないごく少数の人がチョコをくれて、事情を知る人は焼酎とか赤ワインを少々くれるという地味なバレンタインデーと化しました。
さらにここ数年間は、当然とは言いながらチョコレートはゼロで、焼酎と赤ワイン少々という、超クールで辛口のバレンタインデーを過ごしてきました。
勿論、重々理解はしているのですが、やはり少しだけ寂しい感が否めませんでした。( ̄_ ̄|||)
ところが、本年度のバレンタインデーは、数年ぶりに、たっぷりチョコレートを貰いました。(⌒o⌒)v
ワインと焼酎もありがとうございます。
菓子職人さんの「ショコラ・ド・ゼロ」
ヘルシー・スイート社の「シュクリーベ」
ボタニカ特製の「糖質制限生チョコレート」
糖質制限OKチョコの豪華絢爛なラインアップで、嬉しい限りでした。
この、1.2年糖質制限OKチョコが出そろってきて、結構周知されてきたのですね。
実は、私は小さい時から、お菓子とかケーキはあまり好みではなくてチョコレートだけが大好きだったのです。
苦節10年ぶりに、甘い甘い、スイート・バレンタインデーを過ごすことができました。(^-^)v(^-^)v
菓子職人さん、ヘルシー・スイートさん、ボタニカさん、ありがとう。m(_ _)mVV
江部康二
ここ数年間、バレンタインデーは、なんとなく形見が狭い思いをしてきました。(-_-;)
2002年に糖尿病が発覚するまでは、バレンタインデーには結構チョコレートを貰って、他の医局の医師と数を比べたりして、微妙に、にんまりしてました。 (^^)
しかし、「糖尿病発覚→スーパー糖質制限開始」以後、1~2~3年は、事情を知らないごく少数の人がチョコをくれて、事情を知る人は焼酎とか赤ワインを少々くれるという地味なバレンタインデーと化しました。
さらにここ数年間は、当然とは言いながらチョコレートはゼロで、焼酎と赤ワイン少々という、超クールで辛口のバレンタインデーを過ごしてきました。
勿論、重々理解はしているのですが、やはり少しだけ寂しい感が否めませんでした。( ̄_ ̄|||)
ところが、本年度のバレンタインデーは、数年ぶりに、たっぷりチョコレートを貰いました。(⌒o⌒)v
ワインと焼酎もありがとうございます。
菓子職人さんの「ショコラ・ド・ゼロ」
ヘルシー・スイート社の「シュクリーベ」
ボタニカ特製の「糖質制限生チョコレート」
糖質制限OKチョコの豪華絢爛なラインアップで、嬉しい限りでした。
この、1.2年糖質制限OKチョコが出そろってきて、結構周知されてきたのですね。
実は、私は小さい時から、お菓子とかケーキはあまり好みではなくてチョコレートだけが大好きだったのです。
苦節10年ぶりに、甘い甘い、スイート・バレンタインデーを過ごすことができました。(^-^)v(^-^)v
菓子職人さん、ヘルシー・スイートさん、ボタニカさん、ありがとう。m(_ _)mVV
江部康二
2013年02月14日 (木)
こんばんは。
もんたろさんから、フジテレビで「糖質制限で早死にする」とネガキャン・・・
というコメント・情報をいただきました。
私は電話取材だけで、番組はみてないのですが、かなりのネガティブ・キャンペーンだったようですね。
おそらく、
「5年以上では動脈硬化による死亡をはじめ、あらゆる死亡が多かった。」
この基の論文は、朝日新聞のネガティブ・キャンペーン「朝日新聞デジタル 1月27日(日)」でも、引用された、国立国際医療研究センター病院糖尿病・代謝・内分泌科の能登洋医長の論文と思います。
能登論文に関しては、2013年01月28日 (月) の本ブログですでに反論しています。
以下、重複しますが、一部を再掲します。
『糖質制限ダイエット、長期は危険? 死亡率高まる恐れ
朝日新聞デジタル 1月27日(日)11時59分配信
【桜井林太郎】ご飯やパンなどの糖質を控える「糖質制限食(ダイエット)」を5年以上続けると、死亡率が高くなるかもしれないとする解析結果を、国立国際医療研究センター病院糖尿病・代謝・内分泌科の能登洋医長らが26日、米科学誌プロスワンで発表した。死亡率が高まる理由はよく分かっていない。
糖質制限食は「低炭水化物ダイエット」などとも呼ばれ、短期的には減量や血糖値の改善につながるという報告が出ているが、長く続けても安全かははっきりしていない。能登さんらは昨年9月12日までに発表された糖質制限食に関する492の医学論文から動物実験などを除き、人間での経過を5年以上追跡して死亡率などを調べた海外9論文を分析した。
対象は、とくに病気がない地域住民や医療スタッフら計約27万人。摂取した総カロリーに占める糖質の割合に応じて10のグループに分けた。』
この朝日新聞記事の、能登洋医長の論文は、中糖質群(糖質30~40%)と高糖質群(糖質60~70%)の比較研究です。
従いまして、スーパー糖質制限食(糖質12%)とは、何の関係もない論文です。
第47回日本成人病(生活習慣病)学会での能登先生の発表に関する日経メディカルの記事が、下記の緑字の文章です。朝日新聞よりかなり詳しいのでこちらも掲載します。
『4コホート研究(6サブグループ)のメタアナリシス。
糖質の割合を高い(60~70%)群に対する低い(30~40%)群のリスク比。
メタアナリシスの、対象者は27万2216人(女性66%、追跡期間5~26年)。
総死亡数は1万5981人。
糖質の割合が低い(30~40%)群と高い(60~70%)群を比較した結果、
総死亡リスクは低糖質群で31%、有意に増加した。』
結局、このメタアナリシスは、高糖質群(60~70%)と中糖質群(30~40%)の比較であり、
糖質制限食(糖質12%)の群はどこにも登場しません。
中糖質群で、例えば2000kcal/日摂取したら、糖質は150~200g/日
1回の食事の糖質量は50~66gであり、追加インスリンの大量分泌が生じます。食後高血糖も生じます。
インスリンの過剰分泌に発ガンリスク、動脈硬化リスクがあることには、多くのエビデンスがあります。
そして食後高血糖にも発ガンリスク、動脈硬化リスクのエビデンスがあります。
すなわち中糖質食では、発ガンリスクや動脈硬化リスクは減らせないということが言えます。
スーパー糖質制限食(糖質12%)なら、インスリン過剰分泌と食後高血糖という明確な発ガンリスクと動脈硬化リスクが、ほとんど生じないという大きな利点があります。
結論としては中糖質群(30~40%)は高糖質群(60~70%)と比べて、
総死亡率が優位に増加したという研究です。
中糖質群(30~40%)では、
「インスリン過剰分泌」「食後高血糖」という発ガンリスク、動脈硬化リスクがあり、
そこに結果としてさらに高脂肪・高タンパク食を摂取するパターンは、
総死亡率が上昇する可能性があるということになるでしょうか?
そうすると、緩い糖質制限食(中糖質食)実践時には、赤肉(4つ足動物の肉)を減らして、
その分、魚介類や鶏肉、オリーブオイル、エゴマオイルを増やすといった注意が必要かもしれませんね。
スーパー糖質制限食なら、そのような心配はまったく無用です。
江部康二
【13/02/14 もんたろ
ネガキャン
江部先生、皆様、こんにちは!お疲れ様です\(^ー^)/
先程、フジテレビで「糖質制限で早死にする」とネガキャンやってました~(-_-#)
久保明先生がとっても“わかりにくく”説明してくださいました。
江部先生のお声もあって、びっくり!
ちゃんと「正しい番組内容」に用いてほしいものです(怒)
BMI25以上の肥満の方、糖尿病予備軍の方、骨粗鬆症・認知症の予防‥には効く。
実行は2、3年にして、夕食のみ糖質制限にする、医師と相談。
5年以上では動脈硬化による死亡をはじめ、あらゆる死亡が多かった。2007年、2012年に確認されている。
イラストでは、対象となった“糖質制限”は、炭水化物の割合は30~40%(またか;)
一応、実行されて糖尿病を防いだパン屋さんの女性も紹介しましたが、ゲストのダイヤモンド☆ユカイ氏は「何年か前にダイエット目的でやって、貧血で倒れた」発言。これは久保先生が「それはカロリー不足だと思う」で一蹴(笑)
コメンテーターの男性が「お酒はどうなんですか?」に久保先生「お酒はエンプティカロリーと言われる位なので、それ程カロリーは気にしないで‥」と話す途中でダイヤモンド氏が「お酒より焼酎ならいいのでは」と聞き、「でも焼酎はカロリーが高いですから」??????
スタジオみんなが「あ~~(やっぱり、みたいな)」
??????
頭の悪い私は久保先生のお話がさっぱりさっぱりさっぱりわかりませんでした。
フジテレビに抗議します。
視聴率低迷でもうすぐ打ち切りの番組。くやしくて裏の「ミヤネ屋」が江部先生をゲストに糖質制限食を特集(肯定)したのを否定したいのかしら(笑)
アンチ派もここまで糖質制限が広がるとは予想外だったんでしょうね。】
もんたろさんから、フジテレビで「糖質制限で早死にする」とネガキャン・・・
というコメント・情報をいただきました。
私は電話取材だけで、番組はみてないのですが、かなりのネガティブ・キャンペーンだったようですね。
おそらく、
「5年以上では動脈硬化による死亡をはじめ、あらゆる死亡が多かった。」
この基の論文は、朝日新聞のネガティブ・キャンペーン「朝日新聞デジタル 1月27日(日)」でも、引用された、国立国際医療研究センター病院糖尿病・代謝・内分泌科の能登洋医長の論文と思います。
能登論文に関しては、2013年01月28日 (月) の本ブログですでに反論しています。
以下、重複しますが、一部を再掲します。
『糖質制限ダイエット、長期は危険? 死亡率高まる恐れ
朝日新聞デジタル 1月27日(日)11時59分配信
【桜井林太郎】ご飯やパンなどの糖質を控える「糖質制限食(ダイエット)」を5年以上続けると、死亡率が高くなるかもしれないとする解析結果を、国立国際医療研究センター病院糖尿病・代謝・内分泌科の能登洋医長らが26日、米科学誌プロスワンで発表した。死亡率が高まる理由はよく分かっていない。
糖質制限食は「低炭水化物ダイエット」などとも呼ばれ、短期的には減量や血糖値の改善につながるという報告が出ているが、長く続けても安全かははっきりしていない。能登さんらは昨年9月12日までに発表された糖質制限食に関する492の医学論文から動物実験などを除き、人間での経過を5年以上追跡して死亡率などを調べた海外9論文を分析した。
対象は、とくに病気がない地域住民や医療スタッフら計約27万人。摂取した総カロリーに占める糖質の割合に応じて10のグループに分けた。』
この朝日新聞記事の、能登洋医長の論文は、中糖質群(糖質30~40%)と高糖質群(糖質60~70%)の比較研究です。
従いまして、スーパー糖質制限食(糖質12%)とは、何の関係もない論文です。
第47回日本成人病(生活習慣病)学会での能登先生の発表に関する日経メディカルの記事が、下記の緑字の文章です。朝日新聞よりかなり詳しいのでこちらも掲載します。
『4コホート研究(6サブグループ)のメタアナリシス。
糖質の割合を高い(60~70%)群に対する低い(30~40%)群のリスク比。
メタアナリシスの、対象者は27万2216人(女性66%、追跡期間5~26年)。
総死亡数は1万5981人。
糖質の割合が低い(30~40%)群と高い(60~70%)群を比較した結果、
総死亡リスクは低糖質群で31%、有意に増加した。』
結局、このメタアナリシスは、高糖質群(60~70%)と中糖質群(30~40%)の比較であり、
糖質制限食(糖質12%)の群はどこにも登場しません。
中糖質群で、例えば2000kcal/日摂取したら、糖質は150~200g/日
1回の食事の糖質量は50~66gであり、追加インスリンの大量分泌が生じます。食後高血糖も生じます。
インスリンの過剰分泌に発ガンリスク、動脈硬化リスクがあることには、多くのエビデンスがあります。
そして食後高血糖にも発ガンリスク、動脈硬化リスクのエビデンスがあります。
すなわち中糖質食では、発ガンリスクや動脈硬化リスクは減らせないということが言えます。
スーパー糖質制限食(糖質12%)なら、インスリン過剰分泌と食後高血糖という明確な発ガンリスクと動脈硬化リスクが、ほとんど生じないという大きな利点があります。
結論としては中糖質群(30~40%)は高糖質群(60~70%)と比べて、
総死亡率が優位に増加したという研究です。
中糖質群(30~40%)では、
「インスリン過剰分泌」「食後高血糖」という発ガンリスク、動脈硬化リスクがあり、
そこに結果としてさらに高脂肪・高タンパク食を摂取するパターンは、
総死亡率が上昇する可能性があるということになるでしょうか?
そうすると、緩い糖質制限食(中糖質食)実践時には、赤肉(4つ足動物の肉)を減らして、
その分、魚介類や鶏肉、オリーブオイル、エゴマオイルを増やすといった注意が必要かもしれませんね。
スーパー糖質制限食なら、そのような心配はまったく無用です。
江部康二
【13/02/14 もんたろ
ネガキャン
江部先生、皆様、こんにちは!お疲れ様です\(^ー^)/
先程、フジテレビで「糖質制限で早死にする」とネガキャンやってました~(-_-#)
久保明先生がとっても“わかりにくく”説明してくださいました。
江部先生のお声もあって、びっくり!
ちゃんと「正しい番組内容」に用いてほしいものです(怒)
BMI25以上の肥満の方、糖尿病予備軍の方、骨粗鬆症・認知症の予防‥には効く。
実行は2、3年にして、夕食のみ糖質制限にする、医師と相談。
5年以上では動脈硬化による死亡をはじめ、あらゆる死亡が多かった。2007年、2012年に確認されている。
イラストでは、対象となった“糖質制限”は、炭水化物の割合は30~40%(またか;)
一応、実行されて糖尿病を防いだパン屋さんの女性も紹介しましたが、ゲストのダイヤモンド☆ユカイ氏は「何年か前にダイエット目的でやって、貧血で倒れた」発言。これは久保先生が「それはカロリー不足だと思う」で一蹴(笑)
コメンテーターの男性が「お酒はどうなんですか?」に久保先生「お酒はエンプティカロリーと言われる位なので、それ程カロリーは気にしないで‥」と話す途中でダイヤモンド氏が「お酒より焼酎ならいいのでは」と聞き、「でも焼酎はカロリーが高いですから」??????
スタジオみんなが「あ~~(やっぱり、みたいな)」
??????
頭の悪い私は久保先生のお話がさっぱりさっぱりさっぱりわかりませんでした。
フジテレビに抗議します。
視聴率低迷でもうすぐ打ち切りの番組。くやしくて裏の「ミヤネ屋」が江部先生をゲストに糖質制限食を特集(肯定)したのを否定したいのかしら(笑)
アンチ派もここまで糖質制限が広がるとは予想外だったんでしょうね。】
2013年02月13日 (水)
こんばんは
精神科医師Aさんから、一見信頼できるサイトの間違った記載についてコメントをいただきました。
精神科医師Aさん、ありがとうございます。
信頼できそうなサイトでもこれだけ堂々と間違った情報を発信していることは驚きです。
日本の医師や栄養士が欧米のように「人間栄養学」を系統的に学ぶシステムがないことが、このような大きな弊害を生じた元凶と思います。
日本でも早急に医学部や栄養科で「人間栄養学」の教育システムを発足させることが急務と思われます。
1)京都大学糖尿病・栄養内科
京大医学部は私の出身学校ですが「体内にケトン体という有害物質」とはひどい間違いですね。
糖質を食べている人でも空腹時や睡眠時は、心筋・骨格筋・体細胞の主たるエネルギー源は、ケトン体と脂肪酸です。
このようにケトン体は全ての人類において日常的にエネルギー源として利用されており、決して有害物質ではありません。
これは生理学的事実で論争の余地はありません。
2)農畜産業振興機構
こちらもケトン体を有害な成分と断定していて、完全に間違っています。
そして糖質制限することで脂肪が燃えますが、タンパク質が減少することはありません。
すなわち糖質制限食でタンパク質が減少するというのも、間違いです。
さらに「生理的ケトーシス」と「病的ケトアシドーシス」をごっちゃにして混乱しています。
3)公益社団法人 日本栄養士会
「脳にとって唯一のエネルギー源はブドウ糖です」
これも完全な間違いです。
脳は脂肪酸の分解産物であるケトン体をいくらでもエネルギー源として利用します。
ハーパー生化学、ヒューマン・ニュートリションにも脳がケトン体を利用することは明記してあります。
4)女子栄養大学栄養科学研究所年報17巻17-30, 2011
「脳はブドウ糖しか利用できない」
この記載も完全な間違いです。
上述のように、脳はケトン体をいくらでも利用します。
江部康二
1)『そして脂肪を分解してエネルギーを取り出す結果、体内にケトン体という有害物質が多量に作り出されます。この状態(ケトーシス)は糖尿病でなくても、正常に食べ物から糖のエネルギーを摂取できない状態になると起こります【注1】。ケトーシスが発生すると血糖コントロールがさらに悪化する悪循環がおこり、その結果ケトン体の量がさらに増え、血液のpHが酸性に傾いていきます【注2】
【注1】飢餓がもっともわかりやすい例ですが、実はもっと身近に、おなかをこわして食べ物を受け付けないときや、極端なダイエットをしたときなどでも発生します
京都大学糖尿病・栄養内科
http://metab-kyoto-u.jp/to_patient/online/a005.html』
2)『独立行政法人 農畜産業振興機構
「砂糖]-炭水化物との上手な付き合い方~適量摂取で肥満・やせを予防~
女子栄養大学短期部 教授 松田早苗
www.alic.go.jp/joho-s/joho07_000575.html
日本人の炭水化物の摂取量は、減少傾向にある一方で、脂質の摂取量増加傾向にあることから日本人の健康障害が危惧される。
摂取不足
ダイエットのために極端に炭水化物の摂取量を減らす方がいる。良いダイエットとは、体脂肪を燃焼させ、減らすことである。炭水化物の摂取量を減らすことで、体重減少は認めるが、それは体脂肪が減少しているのではなく、体たんぱく質の減少によって体重が減少しているのである。また、脂質の燃焼に支障をきたし、体に有害な成分(ケトン体)が生成され、血液が酸性化するケトアシドーシスを招く。脂肪の燃焼には炭水化物の燃焼が不可欠で、炭水化物を充分摂取することで、炭水化物が円滑に燃焼し、脂肪も円滑に燃焼するのである。』
3)『公益社団法人 日本栄養士会
www.dietitian.or.jp/consultation/b_01.html
脳にとって唯一のエネルギー源はブドウ糖です』
4)『第20回女子栄養大学栄養科学研究所講演会(2010年11月6日)
「時間栄養学に基づく栄養素、機能性成分の摂取タイミング」
女子栄養大学副学長 香川靖雄
講演録が2011年の年報に掲載されました
〈女子栄養大学栄養科学研究所年報17巻17-30, 2011〉
P26
それでは、朝食を欠食するとどうして脳の働きが悪くなるのでしょうか。それは、血糖が下がるからです。肝臓に蓄えられている糖は、朝になったらほとんど使い切ってしまいます。朝ご飯を食べなかったら体の中にあるブドウ糖は脳に集まって代謝されます。間違ったことを言う人がいて、どんな根拠があるかわかりませんが、「脳はブドウ糖の他の栄養素も分解できる」とインターネットで堂々と言っています。それは間違いです、脳はブドウ糖しか利用できないのです』
精神科医師Aさんから、一見信頼できるサイトの間違った記載についてコメントをいただきました。
精神科医師Aさん、ありがとうございます。
信頼できそうなサイトでもこれだけ堂々と間違った情報を発信していることは驚きです。
日本の医師や栄養士が欧米のように「人間栄養学」を系統的に学ぶシステムがないことが、このような大きな弊害を生じた元凶と思います。
日本でも早急に医学部や栄養科で「人間栄養学」の教育システムを発足させることが急務と思われます。
1)京都大学糖尿病・栄養内科
京大医学部は私の出身学校ですが「体内にケトン体という有害物質」とはひどい間違いですね。
糖質を食べている人でも空腹時や睡眠時は、心筋・骨格筋・体細胞の主たるエネルギー源は、ケトン体と脂肪酸です。
このようにケトン体は全ての人類において日常的にエネルギー源として利用されており、決して有害物質ではありません。
これは生理学的事実で論争の余地はありません。
2)農畜産業振興機構
こちらもケトン体を有害な成分と断定していて、完全に間違っています。
そして糖質制限することで脂肪が燃えますが、タンパク質が減少することはありません。
すなわち糖質制限食でタンパク質が減少するというのも、間違いです。
さらに「生理的ケトーシス」と「病的ケトアシドーシス」をごっちゃにして混乱しています。
3)公益社団法人 日本栄養士会
「脳にとって唯一のエネルギー源はブドウ糖です」
これも完全な間違いです。
脳は脂肪酸の分解産物であるケトン体をいくらでもエネルギー源として利用します。
ハーパー生化学、ヒューマン・ニュートリションにも脳がケトン体を利用することは明記してあります。
4)女子栄養大学栄養科学研究所年報17巻17-30, 2011
「脳はブドウ糖しか利用できない」
この記載も完全な間違いです。
上述のように、脳はケトン体をいくらでも利用します。
江部康二
1)『そして脂肪を分解してエネルギーを取り出す結果、体内にケトン体という有害物質が多量に作り出されます。この状態(ケトーシス)は糖尿病でなくても、正常に食べ物から糖のエネルギーを摂取できない状態になると起こります【注1】。ケトーシスが発生すると血糖コントロールがさらに悪化する悪循環がおこり、その結果ケトン体の量がさらに増え、血液のpHが酸性に傾いていきます【注2】
【注1】飢餓がもっともわかりやすい例ですが、実はもっと身近に、おなかをこわして食べ物を受け付けないときや、極端なダイエットをしたときなどでも発生します
京都大学糖尿病・栄養内科
http://metab-kyoto-u.jp/to_patient/online/a005.html』
2)『独立行政法人 農畜産業振興機構
「砂糖]-炭水化物との上手な付き合い方~適量摂取で肥満・やせを予防~
女子栄養大学短期部 教授 松田早苗
www.alic.go.jp/joho-s/joho07_000575.html
日本人の炭水化物の摂取量は、減少傾向にある一方で、脂質の摂取量増加傾向にあることから日本人の健康障害が危惧される。
摂取不足
ダイエットのために極端に炭水化物の摂取量を減らす方がいる。良いダイエットとは、体脂肪を燃焼させ、減らすことである。炭水化物の摂取量を減らすことで、体重減少は認めるが、それは体脂肪が減少しているのではなく、体たんぱく質の減少によって体重が減少しているのである。また、脂質の燃焼に支障をきたし、体に有害な成分(ケトン体)が生成され、血液が酸性化するケトアシドーシスを招く。脂肪の燃焼には炭水化物の燃焼が不可欠で、炭水化物を充分摂取することで、炭水化物が円滑に燃焼し、脂肪も円滑に燃焼するのである。』
3)『公益社団法人 日本栄養士会
www.dietitian.or.jp/consultation/b_01.html
脳にとって唯一のエネルギー源はブドウ糖です』
4)『第20回女子栄養大学栄養科学研究所講演会(2010年11月6日)
「時間栄養学に基づく栄養素、機能性成分の摂取タイミング」
女子栄養大学副学長 香川靖雄
講演録が2011年の年報に掲載されました
〈女子栄養大学栄養科学研究所年報17巻17-30, 2011〉
P26
それでは、朝食を欠食するとどうして脳の働きが悪くなるのでしょうか。それは、血糖が下がるからです。肝臓に蓄えられている糖は、朝になったらほとんど使い切ってしまいます。朝ご飯を食べなかったら体の中にあるブドウ糖は脳に集まって代謝されます。間違ったことを言う人がいて、どんな根拠があるかわかりませんが、「脳はブドウ糖の他の栄養素も分解できる」とインターネットで堂々と言っています。それは間違いです、脳はブドウ糖しか利用できないのです』
2013年02月12日 (火)
こんにちは
高雄病院で常勤医師を、1名募集します。
糖質制限食をあるていど理解されていて、糖質制限食の勉強に興味があり、糖尿病治療に取り組んでみたい医師です。
常勤ですので、外来診療を担当していただき、病棟では入院患者さんの主治医も担当していただきます。
高雄病院就職ご希望の医師は
〒616-8265
京都市右京区梅ヶ畑畑町3
高雄病院
橋本 守弘 事務長
まで履歴書を送付願います。
江部康二
高雄病院で常勤医師を、1名募集します。
糖質制限食をあるていど理解されていて、糖質制限食の勉強に興味があり、糖尿病治療に取り組んでみたい医師です。
常勤ですので、外来診療を担当していただき、病棟では入院患者さんの主治医も担当していただきます。
高雄病院就職ご希望の医師は
〒616-8265
京都市右京区梅ヶ畑畑町3
高雄病院
橋本 守弘 事務長
まで履歴書を送付願います。
江部康二
2013年02月12日 (火)
おはようございます。
精神科医師Aさんから
「βヒドロキシ酪酸は内在性のヒストン脱アセチル化酵素の阻害剤として酸化ストレスの抑制に寄与する」
という大変興味深いScience の論文の情報をコメントいただきました。
精神科医師Aさん、ありがとうございます。
サイエンスですから、インパクトファクター30前後と高いです。
興味がある人は、著者による日本語訳
http://first.lifesciencedb.jp/archives/6286
を見ていただけばいいですが、難しいです。
専門的過ぎて、私にもよくわからない部分が多いです。
ともあれ、マウスの実験ではありますが、「ケトン体が酸化ストレスの抑制に寄与する」という糖質セイゲニストにとって、大変ありがたい結論であることは確認できました。
酸化ストレスは、動脈硬化や老化やがん、パーキンソン病やアルツハイマー病や認知症にも深く関わっています。
酸化ストレスが抑制できればこれらの病気のリスクが減ることにつながります。
さてケトンとは、ケトン基をもつ化合物のことをいいます。
過去、医学・生化学の世界において、βヒドロキシ酪酸、アセト酢酸、アセトンの3者を、ケトン体として総称してきました。
このうちβヒドロキシ酪酸はケトン基がないので、化学構造上は実はケトンではないのですが、ケトンであるアセト酢酸に可逆的に変換されるので、過去習慣的にケトン体の範疇に含まれて扱われてきました。
そして、人体で日常的にエネルギー源として利用されている主たるものは、ケトン体のうちβヒドロキシ酪酸なのです。
そして今回のサイエンスの論文の主役がβヒドロキシ酪酸です。
医学界においては、ほとんどの医師が「ケトン体は人体において悪者である」という大きな誤解・先入観を持っています。
しかし「ケトン体は、本当はとってもいい奴で超優れもの」なのです。
βヒドロキシ酪酸は、ケトン基はもっていないけど、ケトン体に分類されていて脳を始め赤血球以外の全ての細胞のエネルギー源です。
ケトン体は、インスリン作用が保たれている限り、安全で優れたエネルギー源であるばかりか酸化ストレスを減らして、動脈硬化や老化やがん、パーキンソン病やアルツハイマー病や認知症・・・など、様々な病気のリスクを減らしてくれている可能性が高いのですね。
江部康二
【13/02/11 精神科医師A
Science の論文
βヒドロキシ酪酸は内在性のヒストン脱アセチル化酵素の阻害剤として酸化ストレスの抑制に寄与する
島津忠広・Eric Verdin
Suppression of oxidative stress by β-hydroxybutyrate, an endogenous histone deacetylase inhibitor.
Tadahiro Shimazu, Matthew D. Hirschey, John Newman, Wenjuan He, Kotaro Shirakawa, Natacha Le Moan, Carrie A. Grueter, Hyungwook Lim, Laura R. Saunders, Robert D. Stevens, Christopher B. Newgard, Robert V. Farese Jr., Rafael de Cabo, Scott Ulrich, Katerina Akassoglou, Eric Verdin
Science, 339, 211-214 (2013)
著者による日本語訳
http://first.lifesciencedb.jp/archives/6286
論文の原文
http://www.sciencemag.org/content/339/6116/211.abstract 】
☆☆☆
βヒドロキシ酪酸は内在性のヒストン脱アセチル化酵素の阻害剤として酸化ストレスの抑制に寄与する
2012年12月20日
島津忠広・Eric Verdin
(米国California大学San Francisco校Gladstone Institute of Virology and Immunology)
email:島津忠広
Suppression of oxidative stress by β-hydroxybutyrate, an endogenous histone deacetylase inhibitor.
Tadahiro Shimazu, Matthew D. Hirschey, John Newman, Wenjuan He, Kotaro Shirakawa, Natacha Le Moan, Carrie A. Grueter, Hyungwook Lim, Laura R. Saunders, Robert D. Stevens, Christopher B. Newgard, Robert V. Farese Jr., Rafael de Cabo, Scott Ulrich, Katerina Akassoglou, Eric Verdin
Science, 339, 211-214 (2013)
要 約
アセチルCoAおよびNAD+の濃度はヒストンのアセチル化の状態に影響を及ぼすため,その生体における代謝の状態は遺伝子の転写制御と関連する.
この論文において,筆者らは,生体における代謝産物であるβヒドロキシ酪酸がクラスIヒストン脱アセチル化酵素を特異的に阻害することを明らかにした.
βヒドロキシ酪酸をマウスへ投与するとヒストンのアセチル化のレベルが上昇したのにくわえ,βヒドロキシ酪酸の蓄積する飢餓状態あるいはカロリーを制限したマウスの組織においてもヒストンのアセチル化のレベルは上昇していた.
さらに,βヒドロキシ酪酸によるクラスIヒストン脱アセチル化酵素の阻害は転写状態のグローバルな変化をともない,このなかには,酸化ストレス耐性遺伝子であるFoxo3a遺伝子やMt2遺伝子の発現の上昇も含まれた.
βヒドロキシ酪酸の処理によりFoxo3a遺伝子およびMt2のプロモーター領域におけるヒストンのアセチル化が亢進すること,さらに,クラスIヒストン脱アセチル化酵素であるHDAC1あるいはHDAC2のノックダウンはこれらの遺伝子の発現を亢進することが見い出された.
以上の現象と一致して,マウスにβヒドロキシ酪酸を投与すると酸化ストレスに対し耐性を示すようになることが明らかになった.
精神科医師Aさんから
「βヒドロキシ酪酸は内在性のヒストン脱アセチル化酵素の阻害剤として酸化ストレスの抑制に寄与する」
という大変興味深いScience の論文の情報をコメントいただきました。
精神科医師Aさん、ありがとうございます。
サイエンスですから、インパクトファクター30前後と高いです。
興味がある人は、著者による日本語訳
http://first.lifesciencedb.jp/archives/6286
を見ていただけばいいですが、難しいです。
専門的過ぎて、私にもよくわからない部分が多いです。
ともあれ、マウスの実験ではありますが、「ケトン体が酸化ストレスの抑制に寄与する」という糖質セイゲニストにとって、大変ありがたい結論であることは確認できました。
酸化ストレスは、動脈硬化や老化やがん、パーキンソン病やアルツハイマー病や認知症にも深く関わっています。
酸化ストレスが抑制できればこれらの病気のリスクが減ることにつながります。
さてケトンとは、ケトン基をもつ化合物のことをいいます。
過去、医学・生化学の世界において、βヒドロキシ酪酸、アセト酢酸、アセトンの3者を、ケトン体として総称してきました。
このうちβヒドロキシ酪酸はケトン基がないので、化学構造上は実はケトンではないのですが、ケトンであるアセト酢酸に可逆的に変換されるので、過去習慣的にケトン体の範疇に含まれて扱われてきました。
そして、人体で日常的にエネルギー源として利用されている主たるものは、ケトン体のうちβヒドロキシ酪酸なのです。
そして今回のサイエンスの論文の主役がβヒドロキシ酪酸です。
医学界においては、ほとんどの医師が「ケトン体は人体において悪者である」という大きな誤解・先入観を持っています。
しかし「ケトン体は、本当はとってもいい奴で超優れもの」なのです。
βヒドロキシ酪酸は、ケトン基はもっていないけど、ケトン体に分類されていて脳を始め赤血球以外の全ての細胞のエネルギー源です。
ケトン体は、インスリン作用が保たれている限り、安全で優れたエネルギー源であるばかりか酸化ストレスを減らして、動脈硬化や老化やがん、パーキンソン病やアルツハイマー病や認知症・・・など、様々な病気のリスクを減らしてくれている可能性が高いのですね。
江部康二
【13/02/11 精神科医師A
Science の論文
βヒドロキシ酪酸は内在性のヒストン脱アセチル化酵素の阻害剤として酸化ストレスの抑制に寄与する
島津忠広・Eric Verdin
Suppression of oxidative stress by β-hydroxybutyrate, an endogenous histone deacetylase inhibitor.
Tadahiro Shimazu, Matthew D. Hirschey, John Newman, Wenjuan He, Kotaro Shirakawa, Natacha Le Moan, Carrie A. Grueter, Hyungwook Lim, Laura R. Saunders, Robert D. Stevens, Christopher B. Newgard, Robert V. Farese Jr., Rafael de Cabo, Scott Ulrich, Katerina Akassoglou, Eric Verdin
Science, 339, 211-214 (2013)
著者による日本語訳
http://first.lifesciencedb.jp/archives/6286
論文の原文
http://www.sciencemag.org/content/339/6116/211.abstract 】
☆☆☆
βヒドロキシ酪酸は内在性のヒストン脱アセチル化酵素の阻害剤として酸化ストレスの抑制に寄与する
2012年12月20日
島津忠広・Eric Verdin
(米国California大学San Francisco校Gladstone Institute of Virology and Immunology)
email:島津忠広
Suppression of oxidative stress by β-hydroxybutyrate, an endogenous histone deacetylase inhibitor.
Tadahiro Shimazu, Matthew D. Hirschey, John Newman, Wenjuan He, Kotaro Shirakawa, Natacha Le Moan, Carrie A. Grueter, Hyungwook Lim, Laura R. Saunders, Robert D. Stevens, Christopher B. Newgard, Robert V. Farese Jr., Rafael de Cabo, Scott Ulrich, Katerina Akassoglou, Eric Verdin
Science, 339, 211-214 (2013)
要 約
アセチルCoAおよびNAD+の濃度はヒストンのアセチル化の状態に影響を及ぼすため,その生体における代謝の状態は遺伝子の転写制御と関連する.
この論文において,筆者らは,生体における代謝産物であるβヒドロキシ酪酸がクラスIヒストン脱アセチル化酵素を特異的に阻害することを明らかにした.
βヒドロキシ酪酸をマウスへ投与するとヒストンのアセチル化のレベルが上昇したのにくわえ,βヒドロキシ酪酸の蓄積する飢餓状態あるいはカロリーを制限したマウスの組織においてもヒストンのアセチル化のレベルは上昇していた.
さらに,βヒドロキシ酪酸によるクラスIヒストン脱アセチル化酵素の阻害は転写状態のグローバルな変化をともない,このなかには,酸化ストレス耐性遺伝子であるFoxo3a遺伝子やMt2遺伝子の発現の上昇も含まれた.
βヒドロキシ酪酸の処理によりFoxo3a遺伝子およびMt2のプロモーター領域におけるヒストンのアセチル化が亢進すること,さらに,クラスIヒストン脱アセチル化酵素であるHDAC1あるいはHDAC2のノックダウンはこれらの遺伝子の発現を亢進することが見い出された.
以上の現象と一致して,マウスにβヒドロキシ酪酸を投与すると酸化ストレスに対し耐性を示すようになることが明らかになった.
2013年02月11日 (月)
こんばんは。
名古屋高島屋で開催中のバレンタイン催事に、
糖質制限生チョコレート「ショコラ・ドゥ・ゼロ」と糖質制限チョコトリュフ「セカン・ドゥ・ゼロ」でおなじみの菓子職人、稲井シェフが出店されています。
HealthySweetの高森さんがお手伝されているので、私も、10日,11日と催事会場に顔を出すことにしました。
なんと菓子職人さん、今回の催事に出店している160店舗のうち、売り上げランキングで12位に入られました(^O^)

菓子職人さん、名古屋での出店は今回が初めてで、名古屋では知名度がありません。
たいたい初出店だと20位にも入れないのが普通だそうで、それで総合12位は凄いです。
しかも、他の店舗と違い「ショコラ・ドゥ・ゼロ」と「セカン・ドゥ・ゼロ」の糖質制限チョコ、菓子職人さんの名物「抹茶トリュフ」の3アイテムでの12位ですから、快挙と言ってもいいでしょう(^O^)
稲井シェフの目標は、ベスト10入りだそうです。
このベスト10入りには、ブログ読者の皆さんのご協力が不可欠です。
私も、11日は13時から1時間くらい会場に居る予定です。
私が血糖値を測って完成した「菓子職人」さんの糖質制限の「ショコラ・ドゥ・ゼロ」と「セカン・ドゥ・ゼロ」の試食もやっていますで、名古屋のみならず、東海地方、近県の糖尿人、メタボ人、ダイエッターの皆さん、是非足をお運び下さいね(^O^)
江部康二
名古屋高島屋で開催中のバレンタイン催事に、
糖質制限生チョコレート「ショコラ・ドゥ・ゼロ」と糖質制限チョコトリュフ「セカン・ドゥ・ゼロ」でおなじみの菓子職人、稲井シェフが出店されています。
HealthySweetの高森さんがお手伝されているので、私も、10日,11日と催事会場に顔を出すことにしました。
なんと菓子職人さん、今回の催事に出店している160店舗のうち、売り上げランキングで12位に入られました(^O^)

菓子職人さん、名古屋での出店は今回が初めてで、名古屋では知名度がありません。
たいたい初出店だと20位にも入れないのが普通だそうで、それで総合12位は凄いです。
しかも、他の店舗と違い「ショコラ・ドゥ・ゼロ」と「セカン・ドゥ・ゼロ」の糖質制限チョコ、菓子職人さんの名物「抹茶トリュフ」の3アイテムでの12位ですから、快挙と言ってもいいでしょう(^O^)
稲井シェフの目標は、ベスト10入りだそうです。
このベスト10入りには、ブログ読者の皆さんのご協力が不可欠です。
私も、11日は13時から1時間くらい会場に居る予定です。
私が血糖値を測って完成した「菓子職人」さんの糖質制限の「ショコラ・ドゥ・ゼロ」と「セカン・ドゥ・ゼロ」の試食もやっていますで、名古屋のみならず、東海地方、近県の糖尿人、メタボ人、ダイエッターの皆さん、是非足をお運び下さいね(^O^)
江部康二
2013年02月10日 (日)
おはようございます。
朝日カルチャーセンター京都教室 075-231-9693
講座
2013年2月19日(火)13:00~14:30
「糖質制限食による糖尿病の解決」
のご案内です。
今回の講座は、シンプルに糖尿病のお話としました。
下記は朝日カルチャーセンター京都の案内文です
糖質制限食による糖尿病の解決
糖質を制限すれば、即座に食後高血糖は改善します。その糖質制限食の理論と実践法を、症例も交えてわかりやすく解説します。糖質、脂質、タンパク質のうち血糖値を上昇させるのは糖質だけ。高雄病院における糖質制限食による入院・外来治療は、画期的な成果をあげています。米国・英国の糖尿病学会もその有効性を認めています。糖質制限食は面倒なカロリー計算もなく、美味しく楽しく無理なく続けることができるのも大切なポイント。糖尿病-もちろん、肥満・生活習慣病改善にも絶大な効果があります。糖質制限食を初めて紹介した『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』(東洋経済新報社)は、ベストセラーとなりました。
ブログ「ドクター江部の糖尿病徒然日記」は毎日10000件以上のアクセスがある人気ブログです。
<講師紹介>えべ・こうじ
■プロフィール……………………………………………………………
・ 1950年生まれ。
・ 1974年京都大学医学部卒業。
・ 1974年から京都大学胸部疾患研究所第一内科(現在京大呼吸器内科)
にて呼吸器科を学ぶ。
・ 1978年から高雄病院に医局長として勤務。1996年副院長就任。
・ 1999年高雄病院に糖質制限食導入。
・ 2000年理事長就任。
・ 2001年から糖質制限食に本格的に取り組む。
内科医/漢方医/(財)高雄病院理事長/NPO法人 糖質制限食ネット・リボーン理事長
2002年に自ら糖尿病であると気づいて以来、さらに糖尿病治療の研究に力を注ぎ、
「糖質制限食」の体系を確立。
これにより自身の糖尿病を克服。
著書
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』2005年(東洋経済新報社)
作家宮本輝氏との対談、『我ら糖尿人、元気なのにはわけがある』2009年(東洋経済新報社)
『主食をやめると健康になる』2011年(ダイヤモンド社)
『高雄病院の「糖質制限」給食』2012年(講談社)
『食品別糖質量ハンドブック』2012年(洋泉社)
などがある。
ブログ『ドクター江部の糖尿病徒然日記(http://koujiebe.blog95.fc2.com/)
は日に10000件以上のアクセスがあり、糖尿病のかたやそのご家族から寄せられた質問への回答や、
糖尿病・糖質制限食に関する情報の発信に、日々尽力している。
朝日カルチャーセンター京都教室 075-231-9693
講座
2013年2月19日(火)13:00~14:30
「糖質制限食による糖尿病の解決」
のご案内です。
今回の講座は、シンプルに糖尿病のお話としました。
下記は朝日カルチャーセンター京都の案内文です
糖質制限食による糖尿病の解決
糖質を制限すれば、即座に食後高血糖は改善します。その糖質制限食の理論と実践法を、症例も交えてわかりやすく解説します。糖質、脂質、タンパク質のうち血糖値を上昇させるのは糖質だけ。高雄病院における糖質制限食による入院・外来治療は、画期的な成果をあげています。米国・英国の糖尿病学会もその有効性を認めています。糖質制限食は面倒なカロリー計算もなく、美味しく楽しく無理なく続けることができるのも大切なポイント。糖尿病-もちろん、肥満・生活習慣病改善にも絶大な効果があります。糖質制限食を初めて紹介した『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』(東洋経済新報社)は、ベストセラーとなりました。
ブログ「ドクター江部の糖尿病徒然日記」は毎日10000件以上のアクセスがある人気ブログです。
<講師紹介>えべ・こうじ
■プロフィール……………………………………………………………
・ 1950年生まれ。
・ 1974年京都大学医学部卒業。
・ 1974年から京都大学胸部疾患研究所第一内科(現在京大呼吸器内科)
にて呼吸器科を学ぶ。
・ 1978年から高雄病院に医局長として勤務。1996年副院長就任。
・ 1999年高雄病院に糖質制限食導入。
・ 2000年理事長就任。
・ 2001年から糖質制限食に本格的に取り組む。
内科医/漢方医/(財)高雄病院理事長/NPO法人 糖質制限食ネット・リボーン理事長
2002年に自ら糖尿病であると気づいて以来、さらに糖尿病治療の研究に力を注ぎ、
「糖質制限食」の体系を確立。
これにより自身の糖尿病を克服。
著書
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』2005年(東洋経済新報社)
作家宮本輝氏との対談、『我ら糖尿人、元気なのにはわけがある』2009年(東洋経済新報社)
『主食をやめると健康になる』2011年(ダイヤモンド社)
『高雄病院の「糖質制限」給食』2012年(講談社)
『食品別糖質量ハンドブック』2012年(洋泉社)
などがある。
ブログ『ドクター江部の糖尿病徒然日記(http://koujiebe.blog95.fc2.com/)
は日に10000件以上のアクセスがあり、糖尿病のかたやそのご家族から寄せられた質問への回答や、
糖尿病・糖質制限食に関する情報の発信に、日々尽力している。
2013年02月09日 (土)
おはようございます。
わんわんさんから
『脂肪摂取の指針覆す結果,動物性から植物性への変更で死亡リスク上昇
40年前の豪RCTを再解析』 2013.2.7
というMTProの興味深い記事をコメント・ご紹介頂きました。
わんわんさんありがとうございます。
「飽和脂肪酸(SFA)を多く含む動物性脂肪を、多価不飽和脂肪酸(PUFA)の豊富な植物性脂肪に切り替えることで心疾患リスクが抑制される。」
この従来の世界的な“常識”を覆す結果が、ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(BMJ 2013; 346: e8707)で報告されました。
豪州の約40年前のランダム化比較試験(RCT)を再解析した結果です.
ランダム化比較試験(RCT)ですから、EBM的にはコホート研究よりは信頼度は高いことになります。
食生活非介入の対照群と、動物性油脂(動物性脂肪,一般的なマーガリン,ショートニング)をリノール酸(紅花油や紅花油由来のマーガリン)に置き換えるよう指導した介入群で、全死亡,CVD・CHDによる死亡を検討しています。
結論としては、動物性脂肪をリノール酸へ切り替えた群で、全死亡リスク1.6倍となりました。
リノール酸については英国と米国で見解に違いが生じているそうです。
「リノール酸が心血管疾患(CVD)発症や死亡のリスクを低下させるか否か」に関しても、最新の臨床試験データは報告されていないとのことです。
日本脂質栄養学会は、リノール酸過剰摂取の害を以前から指摘しています。
日本脂質栄養学会の提言(2002年9月)の要約
「本学会は 1992年以来、必須脂肪酸である リノール酸の摂取過剰と健康の問題について討論。その結果、日本人のリノール酸摂りすぎを是正する方向に栄養指導を改めることが急務との結論に達した。 リノール酸摂りすぎの害(心臓・脳血管系疾患、欧米型癌、アレルギー性疾患、その他炎症性疾患)については、動物実験のみならず臨床的にも明らかにされてきた。」
上記ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(BMJ 2013; 346: e8707)の論文発表の反響が大きかったことを受けて、
米国心臓協会(AHA)は2013年2月7日,「1日当たりの摂取カロリーのうち,SFAからは7%未満とするAHAの食事ガイドラインの推奨に変更はない」と発表しました。
また「ω6系PUFA(リノール酸)からの脂肪摂取についても、5〜10%とする指針を継続する」とし、今回の「BMJの報告は興味深いが,蓄積されたエビデンスに相殺される」としました。
しかしながら、「動物性脂肪が悪くて植物性脂肪が良い」という従来の世界的常識は、再考の必要があることは間違いないようですね。
江部康二
以下、MT Pro記事の抜粋です。
http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/1302/1302012.html
MT Pro記事
脂肪摂取の指針覆す結果,動物性から植物性への変更で死亡リスク上昇/40年前の豪RCTを再解析
[2013年2月7日]
脂肪摂取の指針覆す結果,動物性から植物性への変更で死亡リスク上昇
40年前の豪RCTを再解析
飽和脂肪酸(SFA)を多く含む動物性脂肪を,多価不飽和脂肪酸(PUFA)の豊富な植物性脂肪に切り替えることで心疾患リスクが抑制されるー。世界的な“常識”とされ,多くの国で食事指針の基本的な考え方になっている両者の関連を覆す結果が報告された。米国立衛生研究所(NIH)の関連機関の1つ,米国立アルコール乱用・アルコール依存症研究所(NIAAA)膜生化学・生物物理学研究所のChristpher E. Ramsden氏らが,冠動脈疾患(CHD)により入院した男性を対象に,食生活非介入の対照群と,SFAから代表的なPUFAであるリノール酸への切り替えを指導した介入群で全死亡リスクなどを検討した,豪州の約40年前のランダム化比較試験(RCT)を再解析した結果,介入群でリスクが上昇したことが分かったという(BMJ 2013; 346: e8707)。
介入群への食事指導,PUFA 15%に増加・SFA 10%未満に制限
食事による脂肪摂取について,SFAが豊富な動物性脂肪からPUFAを多く含有する植物性脂肪へ切り替えることは,長きにわたり食事ガイドラインの世界的な推奨事項の基本とされてきたとRamsden氏ら。しかし,西洋圏で最も健康に良いω6系PUFAともいわれるリノール酸については英国と米国で見解に違いが生じており,リノール酸が心血管疾患(CVD)発症や死亡のリスクを低下させるか否かに関する最新の臨床試験データも報告されていないという。
そこで,同氏らは,豪州で1966〜73年に実施された単盲検並行群間RCT,Sydney Diet Heart Stduy(SDHS)のデータをあらためて解析し,食生活非介入の対照群と,動物性油脂(動物性脂肪,一般的なマーガリン,ショートニング)をリノール酸(紅花油や紅花油由来のマーガリン)に置き換えるよう指導した介入群で,全死亡,CVD・CHDによる死亡を検討した。なお,SDHSは一部データが欠測していたが,今回,同氏らによりデータの復旧と最新の解析法で解析されたという。
解析対象は,CHDイベントにより4つの対象施設のいずれかに入院した,30〜59歳の豪州男性458人。ランダムに割り付けられた対照群(237人)と介入群(221人)の主な背景は順に,平均年齢49.1歳,48.7歳,平均BMI 25.4,25.1,収縮期血圧136.9mm/Hg,136.6mm/Hg,拡張期血圧88.5mm/Hg(両群で同じ),総コレステロール282.0mg/dL,281.3mg/dL,CHD関連イベントの内訳は心筋梗塞85.7%,86.9%,急性狭心症または冠不全14.3%,13.1%,参加登録時の喫煙率68.8%,71.5%。
介入群に対しては,1日当たりの摂取エネルギーの割合について,PUFAを約15%に増やす一方,SFAを約10%未満に減らし,食事性コレステロールも300mgに制限するよう指導。紅花油および紅花油由来のマーガリンを配布した。対照群に対しては特別な食事指導は実施しなかったが,冠動脈イベントをきっかけに,バターから植物由来のマーガリンへ自ら切り替えた参加者もいた。
リノール酸への切り替えで全死亡リスク1.6倍,メタ解析でもリスク上昇傾向
Cox比例ハザードモデルを用いて,対照群に対する介入群の5年後の累積死亡(全死亡およびCVD・CHDによる死亡)のハザード比(HR)を求めた。その結果,HRは全死亡が1.62(95%CI 1.00〜2.64,図),CVD死亡が1.70(同1.03〜2.80),CHD死亡が1.74(同1.04〜2.92)と,いずれも介入群でリスクの有意な上昇が示された(順にP=0.05,P=0.04,P=0.04)。
さらに,上記の結果を,Ramsden氏らが2010年に行った,リノール酸への切り替え指導とCHDリスクの関連を検討したメタ解析のデータと統合し,再解析を実施した。その結果,リノール酸への切り替えによるCVD死亡〔HR 1.27(95%CI 0.98〜1.65)〕およびCHD死亡〔同 1.33(0.99〜1.79)〕は,有意差は示されなかったが,いずれも上昇傾向が認められた(順にP=0.07,P=0.06)。
今回の結果から,食事における脂肪摂取をSFAからリノール酸へ切り替えた群で全死亡,CHDおよびCVDによる死亡リスクが上昇することが分かったと同氏らは結論。リノール酸を対象とした介入研究の最新データのメタ解析でも,心血管イベントの抑制は証明されなかったと付言し,「世界的な食生活の指針に重要な意味を持つデータが示された」と結んだ。
(松浦 庸夫)
わんわんさんから
『脂肪摂取の指針覆す結果,動物性から植物性への変更で死亡リスク上昇
40年前の豪RCTを再解析』 2013.2.7
というMTProの興味深い記事をコメント・ご紹介頂きました。
わんわんさんありがとうございます。
「飽和脂肪酸(SFA)を多く含む動物性脂肪を、多価不飽和脂肪酸(PUFA)の豊富な植物性脂肪に切り替えることで心疾患リスクが抑制される。」
この従来の世界的な“常識”を覆す結果が、ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(BMJ 2013; 346: e8707)で報告されました。
豪州の約40年前のランダム化比較試験(RCT)を再解析した結果です.
ランダム化比較試験(RCT)ですから、EBM的にはコホート研究よりは信頼度は高いことになります。
食生活非介入の対照群と、動物性油脂(動物性脂肪,一般的なマーガリン,ショートニング)をリノール酸(紅花油や紅花油由来のマーガリン)に置き換えるよう指導した介入群で、全死亡,CVD・CHDによる死亡を検討しています。
結論としては、動物性脂肪をリノール酸へ切り替えた群で、全死亡リスク1.6倍となりました。
リノール酸については英国と米国で見解に違いが生じているそうです。
「リノール酸が心血管疾患(CVD)発症や死亡のリスクを低下させるか否か」に関しても、最新の臨床試験データは報告されていないとのことです。
日本脂質栄養学会は、リノール酸過剰摂取の害を以前から指摘しています。
日本脂質栄養学会の提言(2002年9月)の要約
「本学会は 1992年以来、必須脂肪酸である リノール酸の摂取過剰と健康の問題について討論。その結果、日本人のリノール酸摂りすぎを是正する方向に栄養指導を改めることが急務との結論に達した。 リノール酸摂りすぎの害(心臓・脳血管系疾患、欧米型癌、アレルギー性疾患、その他炎症性疾患)については、動物実験のみならず臨床的にも明らかにされてきた。」
上記ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(BMJ 2013; 346: e8707)の論文発表の反響が大きかったことを受けて、
米国心臓協会(AHA)は2013年2月7日,「1日当たりの摂取カロリーのうち,SFAからは7%未満とするAHAの食事ガイドラインの推奨に変更はない」と発表しました。
また「ω6系PUFA(リノール酸)からの脂肪摂取についても、5〜10%とする指針を継続する」とし、今回の「BMJの報告は興味深いが,蓄積されたエビデンスに相殺される」としました。
しかしながら、「動物性脂肪が悪くて植物性脂肪が良い」という従来の世界的常識は、再考の必要があることは間違いないようですね。
江部康二
以下、MT Pro記事の抜粋です。
http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/1302/1302012.html
MT Pro記事
脂肪摂取の指針覆す結果,動物性から植物性への変更で死亡リスク上昇/40年前の豪RCTを再解析
[2013年2月7日]
脂肪摂取の指針覆す結果,動物性から植物性への変更で死亡リスク上昇
40年前の豪RCTを再解析
飽和脂肪酸(SFA)を多く含む動物性脂肪を,多価不飽和脂肪酸(PUFA)の豊富な植物性脂肪に切り替えることで心疾患リスクが抑制されるー。世界的な“常識”とされ,多くの国で食事指針の基本的な考え方になっている両者の関連を覆す結果が報告された。米国立衛生研究所(NIH)の関連機関の1つ,米国立アルコール乱用・アルコール依存症研究所(NIAAA)膜生化学・生物物理学研究所のChristpher E. Ramsden氏らが,冠動脈疾患(CHD)により入院した男性を対象に,食生活非介入の対照群と,SFAから代表的なPUFAであるリノール酸への切り替えを指導した介入群で全死亡リスクなどを検討した,豪州の約40年前のランダム化比較試験(RCT)を再解析した結果,介入群でリスクが上昇したことが分かったという(BMJ 2013; 346: e8707)。
介入群への食事指導,PUFA 15%に増加・SFA 10%未満に制限
食事による脂肪摂取について,SFAが豊富な動物性脂肪からPUFAを多く含有する植物性脂肪へ切り替えることは,長きにわたり食事ガイドラインの世界的な推奨事項の基本とされてきたとRamsden氏ら。しかし,西洋圏で最も健康に良いω6系PUFAともいわれるリノール酸については英国と米国で見解に違いが生じており,リノール酸が心血管疾患(CVD)発症や死亡のリスクを低下させるか否かに関する最新の臨床試験データも報告されていないという。
そこで,同氏らは,豪州で1966〜73年に実施された単盲検並行群間RCT,Sydney Diet Heart Stduy(SDHS)のデータをあらためて解析し,食生活非介入の対照群と,動物性油脂(動物性脂肪,一般的なマーガリン,ショートニング)をリノール酸(紅花油や紅花油由来のマーガリン)に置き換えるよう指導した介入群で,全死亡,CVD・CHDによる死亡を検討した。なお,SDHSは一部データが欠測していたが,今回,同氏らによりデータの復旧と最新の解析法で解析されたという。
解析対象は,CHDイベントにより4つの対象施設のいずれかに入院した,30〜59歳の豪州男性458人。ランダムに割り付けられた対照群(237人)と介入群(221人)の主な背景は順に,平均年齢49.1歳,48.7歳,平均BMI 25.4,25.1,収縮期血圧136.9mm/Hg,136.6mm/Hg,拡張期血圧88.5mm/Hg(両群で同じ),総コレステロール282.0mg/dL,281.3mg/dL,CHD関連イベントの内訳は心筋梗塞85.7%,86.9%,急性狭心症または冠不全14.3%,13.1%,参加登録時の喫煙率68.8%,71.5%。
介入群に対しては,1日当たりの摂取エネルギーの割合について,PUFAを約15%に増やす一方,SFAを約10%未満に減らし,食事性コレステロールも300mgに制限するよう指導。紅花油および紅花油由来のマーガリンを配布した。対照群に対しては特別な食事指導は実施しなかったが,冠動脈イベントをきっかけに,バターから植物由来のマーガリンへ自ら切り替えた参加者もいた。
リノール酸への切り替えで全死亡リスク1.6倍,メタ解析でもリスク上昇傾向
Cox比例ハザードモデルを用いて,対照群に対する介入群の5年後の累積死亡(全死亡およびCVD・CHDによる死亡)のハザード比(HR)を求めた。その結果,HRは全死亡が1.62(95%CI 1.00〜2.64,図),CVD死亡が1.70(同1.03〜2.80),CHD死亡が1.74(同1.04〜2.92)と,いずれも介入群でリスクの有意な上昇が示された(順にP=0.05,P=0.04,P=0.04)。
さらに,上記の結果を,Ramsden氏らが2010年に行った,リノール酸への切り替え指導とCHDリスクの関連を検討したメタ解析のデータと統合し,再解析を実施した。その結果,リノール酸への切り替えによるCVD死亡〔HR 1.27(95%CI 0.98〜1.65)〕およびCHD死亡〔同 1.33(0.99〜1.79)〕は,有意差は示されなかったが,いずれも上昇傾向が認められた(順にP=0.07,P=0.06)。
今回の結果から,食事における脂肪摂取をSFAからリノール酸へ切り替えた群で全死亡,CHDおよびCVDによる死亡リスクが上昇することが分かったと同氏らは結論。リノール酸を対象とした介入研究の最新データのメタ解析でも,心血管イベントの抑制は証明されなかったと付言し,「世界的な食生活の指針に重要な意味を持つデータが示された」と結んだ。
(松浦 庸夫)
2013年02月08日 (金)
こんばんは。
妊娠糖尿病に糖質制限食でコントロール良好。
2013年01月16日 (水)の本ブログ記事
「妊娠糖尿病と糖尿病妊娠、糖質制限食で良好な結果(3)ケトン体について」
でご登場頂いた、宗田先生。
男性の糖尿病でも大丈夫です。
ご診察頂けます。
普通に糖尿病の男性でも女性でも、昼以降なら大丈夫です。
電話で予約していただくと確実です。
千葉県の糖尿人の皆様、
0436-24-4103
宗田マタニティークリニック
に電話してご相談ください。
江部康二
☆☆☆
宗田マタニティクリニック(産婦人科)
http://www.muneta.org/
〒290-0024 千葉県市原市根田320-7
TEL : 0436-24-4103
FAX : 0436-24-4112
E-mail :czf06641@nifty.com
休診日 : 木曜日 日曜日
診察時間 : 9:30~12:00/15:00~16:30
(土曜日 16:00迄)
●お車 : 東京~京葉道路市原インターまで50分 インターより10分
●電車 : JR内房線 東京駅から43分(特急)五井駅下車
……五井駅からのバス……
【東口】 3番(朝・夕のみ) 国分寺台・山倉こどもの国行 「宗田マタニティクリニック前」下車
【西口】 1番(9~17時) 国分寺台・山倉こどもの国行 「宗田マタニティクリニック前」下車
●高速バス : 羽田空港~五井駅まで 45分1300円/横浜駅~五井駅まで 65分1600円
妊娠糖尿病に糖質制限食でコントロール良好。
2013年01月16日 (水)の本ブログ記事
「妊娠糖尿病と糖尿病妊娠、糖質制限食で良好な結果(3)ケトン体について」
でご登場頂いた、宗田先生。
男性の糖尿病でも大丈夫です。
ご診察頂けます。
普通に糖尿病の男性でも女性でも、昼以降なら大丈夫です。
電話で予約していただくと確実です。
千葉県の糖尿人の皆様、
0436-24-4103
宗田マタニティークリニック
に電話してご相談ください。
江部康二
☆☆☆
宗田マタニティクリニック(産婦人科)
http://www.muneta.org/
〒290-0024 千葉県市原市根田320-7
TEL : 0436-24-4103
FAX : 0436-24-4112
E-mail :czf06641@nifty.com
休診日 : 木曜日 日曜日
診察時間 : 9:30~12:00/15:00~16:30
(土曜日 16:00迄)
●お車 : 東京~京葉道路市原インターまで50分 インターより10分
●電車 : JR内房線 東京駅から43分(特急)五井駅下車
……五井駅からのバス……
【東口】 3番(朝・夕のみ) 国分寺台・山倉こどもの国行 「宗田マタニティクリニック前」下車
【西口】 1番(9~17時) 国分寺台・山倉こどもの国行 「宗田マタニティクリニック前」下車
●高速バス : 羽田空港~五井駅まで 45分1300円/横浜駅~五井駅まで 65分1600円
2013年02月08日 (金)
おはようございます。
2013年2月6日(水)NHK総合テレビ あさイチ、
「30代も発症、要注意! 女の糖尿病」
という番組に登場された藪田亜矢子さんからコメントをいただきました。
藪田さん、コメントありがとうございます。
藪田さんは、現在、北九州三島さんの「糖質セイゲニストin北九州」に参加しておられ、糖質制限食OKの主治医も確保しておられると思います。
「糖質セイゲニストin北九州」には、糖尿病専門医、整形外科医、栄養士、薬剤師、退職組、エステシャン、主婦、不動産屋さん、・・・・・実に多彩なメンバーが参加しておられ、毎月1回、糖質制限食の勉強会をしておられます。
メンバーには、インスリンから解放された方が2人おられるそうです。
勉強会では、糖質制限OKの蕎麦や水餃子なども試作して楽しんでおられます。
【13/02/07 籔田亜矢子
こんばんは。
記事に取り上げて頂きましてありがとうございます。
硝子体出血をして近所の眼科にかかり、うちでは手におえないからと紹介状を書いてもらい家に帰った夜、自分のこれからに絶望していました。
どんなワードで検索したのかは思い出せませんが江部先生のブログを見つけて朝まで過去の記事をさかのぼって読みました。次の日に本屋さんに行き先生の本を買ってその日からスーパー糖質制限食をスタートしました。なので私は医師の指導は受けていません。ブログと本の中の江部先生だけが頼りでした。
健康な体なら考えなくて良い事もやはり持病があると不安になると思います。でも糖質制限を相談出来る医師を見つけるまでの時間が無い方もいらっしゃると思うと胸が痛みます。
私自身これまでのツケがありますので不安もありますが、それも今や日常となっている糖質制限のおかげで頑張れた自分がいますのでもう絶望はしないような気がしています。
本当に江部先生には感謝の気持ちでいっぱいです。
番組を見て元気になられた方のお気持ちがうかがえて私も元気をもらいました。ありがとうございますm(_ _)m 】
北九州三島さんからコメントいただきました。
「糖質セイゲニストin北九州」の月例会、まだ、2~3名参加できるみたいです。
「糖質セイゲニストin北九州」へのお申し込みは、
misimyk@yahoo.co.jp
090-2391-4923
13/02/08 北九州 三島
in北九州のマドンナ籔田さん
私は、かかりつけの糖尿病専門医の指導に疑問を感じ、ネット検索で江部先生に出会いました。
以来20カ月。どうしてこんなに<美味しく楽しい>ことが、広く世に知られていないのだろう。
もっともっと広めなくてはと思い、講演会を企画しました。
背中を押してくださったのが、コメント欄に見かける、ライフワーク光野さんです。
講演会の前夜祭には、籔田さんが第一号で申し込みなさいました。月例会のマドンナです。
2月は24日の日曜日12時から16時まで、第9回の月例会があります。
会費は500円です。
月末のため参加できない方が2~3名いらっしゃるので、ご希望の方はご連絡ください。
低糖質・生春巻きをご用意しています。
2013年2月6日(水)NHK総合テレビ あさイチ、
「30代も発症、要注意! 女の糖尿病」
という番組に登場された藪田亜矢子さんからコメントをいただきました。
藪田さん、コメントありがとうございます。
藪田さんは、現在、北九州三島さんの「糖質セイゲニストin北九州」に参加しておられ、糖質制限食OKの主治医も確保しておられると思います。
「糖質セイゲニストin北九州」には、糖尿病専門医、整形外科医、栄養士、薬剤師、退職組、エステシャン、主婦、不動産屋さん、・・・・・実に多彩なメンバーが参加しておられ、毎月1回、糖質制限食の勉強会をしておられます。
メンバーには、インスリンから解放された方が2人おられるそうです。
勉強会では、糖質制限OKの蕎麦や水餃子なども試作して楽しんでおられます。
【13/02/07 籔田亜矢子
こんばんは。
記事に取り上げて頂きましてありがとうございます。
硝子体出血をして近所の眼科にかかり、うちでは手におえないからと紹介状を書いてもらい家に帰った夜、自分のこれからに絶望していました。
どんなワードで検索したのかは思い出せませんが江部先生のブログを見つけて朝まで過去の記事をさかのぼって読みました。次の日に本屋さんに行き先生の本を買ってその日からスーパー糖質制限食をスタートしました。なので私は医師の指導は受けていません。ブログと本の中の江部先生だけが頼りでした。
健康な体なら考えなくて良い事もやはり持病があると不安になると思います。でも糖質制限を相談出来る医師を見つけるまでの時間が無い方もいらっしゃると思うと胸が痛みます。
私自身これまでのツケがありますので不安もありますが、それも今や日常となっている糖質制限のおかげで頑張れた自分がいますのでもう絶望はしないような気がしています。
本当に江部先生には感謝の気持ちでいっぱいです。
番組を見て元気になられた方のお気持ちがうかがえて私も元気をもらいました。ありがとうございますm(_ _)m 】
北九州三島さんからコメントいただきました。
「糖質セイゲニストin北九州」の月例会、まだ、2~3名参加できるみたいです。
「糖質セイゲニストin北九州」へのお申し込みは、
misimyk@yahoo.co.jp
090-2391-4923
13/02/08 北九州 三島
in北九州のマドンナ籔田さん
私は、かかりつけの糖尿病専門医の指導に疑問を感じ、ネット検索で江部先生に出会いました。
以来20カ月。どうしてこんなに<美味しく楽しい>ことが、広く世に知られていないのだろう。
もっともっと広めなくてはと思い、講演会を企画しました。
背中を押してくださったのが、コメント欄に見かける、ライフワーク光野さんです。
講演会の前夜祭には、籔田さんが第一号で申し込みなさいました。月例会のマドンナです。
2月は24日の日曜日12時から16時まで、第9回の月例会があります。
会費は500円です。
月末のため参加できない方が2~3名いらっしゃるので、ご希望の方はご連絡ください。
低糖質・生春巻きをご用意しています。
2013年02月07日 (木)
こんにちは。
~糖質制限食in埼玉~ 講演会
*日時:2013年3月17日(日)
*場所:埼玉県朝霞市 中央公民館・コミュニティーセンター3階ホール
満員御礼のお知らせです。
2013年2月6日(水)時点で定員200名の申し込みがあり受付終了となったそうです。
首都圏を中心に、北海道、仙台、関西方面からのお申し込み、家族そろってのお申し込みも多かったようです。
ありがとうございました。
江部康二
~糖質制限食in埼玉~
*日時:2013年3月17日(日)
*場所:埼玉県朝霞市 中央公民館・コミュニティーセンター3階ホール
住所 埼玉県朝霞市青葉台1-7-1
*主催:ローカーボクラブ/ 医療法人鴻生会 小室クリニック/
NPO法人糖質制限食ネットリボーン
*受付:9時30分~ 開演:10時~
*午前の部・講演:10時10分~11時40分
講演テーマ「糖質制限食 その有効性と安全性を考える」
講師 高雄病院理事長 江部康二先生
~昼食休憩~
*午後の部・シンポジウム:13時~16時
症例報告:医療法人鴻生会 小室クリニック医師 小室富美子先生
産科・婦人科 永井クリニック管理栄養士 松本桃代先生
地域からの報告:埼玉県鴻巣市飲食店での取り組み
埼玉県朝霞市地域団体での取り組み
*参加費:2000円
*定員:200名
~糖質制限食in埼玉~ 講演会
*日時:2013年3月17日(日)
*場所:埼玉県朝霞市 中央公民館・コミュニティーセンター3階ホール
満員御礼のお知らせです。
2013年2月6日(水)時点で定員200名の申し込みがあり受付終了となったそうです。
首都圏を中心に、北海道、仙台、関西方面からのお申し込み、家族そろってのお申し込みも多かったようです。
ありがとうございました。
江部康二
~糖質制限食in埼玉~
*日時:2013年3月17日(日)
*場所:埼玉県朝霞市 中央公民館・コミュニティーセンター3階ホール
住所 埼玉県朝霞市青葉台1-7-1
*主催:ローカーボクラブ/ 医療法人鴻生会 小室クリニック/
NPO法人糖質制限食ネットリボーン
*受付:9時30分~ 開演:10時~
*午前の部・講演:10時10分~11時40分
講演テーマ「糖質制限食 その有効性と安全性を考える」
講師 高雄病院理事長 江部康二先生
~昼食休憩~
*午後の部・シンポジウム:13時~16時
症例報告:医療法人鴻生会 小室クリニック医師 小室富美子先生
産科・婦人科 永井クリニック管理栄養士 松本桃代先生
地域からの報告:埼玉県鴻巣市飲食店での取り組み
埼玉県朝霞市地域団体での取り組み
*参加費:2000円
*定員:200名
2013年02月06日 (水)
こんばんは
2013年2月6日(水)NHK総合テレビ あさイチで、「30代も発症、要注意! 女の糖尿病」という番組が放映されて、前半は糖質制限食の特集でした。
冒頭で私の本も2~3冊、糖質制限食紹介の場面で写ってました。(^^)
まず、スーパー糖質制限食成功例の藪田さん(女性)が結構3分間くらいの出演でした。
食事を作る風景では、豆腐麺で具沢山のレーメン、挽肉たっぷりの野菜炒め、わかめスープでバッチリ、スーパー糖質制限食のメニューでした。
藪田さんとは、2012年5月の北九州市の講演会の前夜祭で、じっくり話す機会がありました。
糖尿病歴9年で、発症時はHbA1c:9.6%、糖質制限食開始までのHbA1cは8.4~7.1%をいったりきたり、日本糖尿病学会推奨のカロリー制限食をずっと実践しておられましたが、血糖コントロール、体重コントロール共に上手くいきませんでした。
2011年9月にはとうとう眼底出血。HbA1c:6.9%。体重85kg。
2011年9月から、私の本を読まれて、スーパー糖質制限食開始。
10月HbA1c:5.4%
11月HbA1c:4.8%
12月HbA1c:4.9%
視力も幸い0.9まで回復されました。
体重は順調に減って2012年5月には60kgとなりました。
以後HbA1cは、2013年現在にいたるまで同様を維持。
藪田さん、とても美しくダイエット成功しておられます。
もう一例は匿名の、失敗例です。
以前NHKの他の番組で放映された映像でした。
糖質制限食を医師の指導を受けずに、自分で勝手にやって、筋肉に力が入らなくなり、眼底の症状も悪化したということでした。
実際には、カロリーを1/3に減らしてインスリンも注射してという例で、超カロリー制限食をしておられたわけです。
これを糖質制限食失敗例とは、どう考えても変で、カロリー制限食失敗例と思います。
北里研究所病院の山田悟先生も登場され、冷静に糖質制限食の解説をしておられました。
例のニューイングランド・ジャーナルのイスラエルの研究(DIRECT)は、寸劇とそれぞれのメニュー(脂質制限食、地中海食、糖質制限食)が実際に提示されて、かなり強調して、糖質制限食が圧倒的にボリュームたっぷりで、しかも体重減少と血糖コントロールによいという映像でしたね。
総じて、
「糖質制限食が体重減少と血糖コントロールにいいが、医師の指導のもとに行わないと、失敗例もある。」
ということでした。
糖質制限食にとって、かなりの追い風となる番組でした。
NHKさん、ありがとう。ヾ(^▽^)
江部康二
2013年2月6日(水)NHK総合テレビ あさイチで、「30代も発症、要注意! 女の糖尿病」という番組が放映されて、前半は糖質制限食の特集でした。
冒頭で私の本も2~3冊、糖質制限食紹介の場面で写ってました。(^^)
まず、スーパー糖質制限食成功例の藪田さん(女性)が結構3分間くらいの出演でした。
食事を作る風景では、豆腐麺で具沢山のレーメン、挽肉たっぷりの野菜炒め、わかめスープでバッチリ、スーパー糖質制限食のメニューでした。
藪田さんとは、2012年5月の北九州市の講演会の前夜祭で、じっくり話す機会がありました。
糖尿病歴9年で、発症時はHbA1c:9.6%、糖質制限食開始までのHbA1cは8.4~7.1%をいったりきたり、日本糖尿病学会推奨のカロリー制限食をずっと実践しておられましたが、血糖コントロール、体重コントロール共に上手くいきませんでした。
2011年9月にはとうとう眼底出血。HbA1c:6.9%。体重85kg。
2011年9月から、私の本を読まれて、スーパー糖質制限食開始。
10月HbA1c:5.4%
11月HbA1c:4.8%
12月HbA1c:4.9%
視力も幸い0.9まで回復されました。
体重は順調に減って2012年5月には60kgとなりました。
以後HbA1cは、2013年現在にいたるまで同様を維持。
藪田さん、とても美しくダイエット成功しておられます。
もう一例は匿名の、失敗例です。
以前NHKの他の番組で放映された映像でした。
糖質制限食を医師の指導を受けずに、自分で勝手にやって、筋肉に力が入らなくなり、眼底の症状も悪化したということでした。
実際には、カロリーを1/3に減らしてインスリンも注射してという例で、超カロリー制限食をしておられたわけです。
これを糖質制限食失敗例とは、どう考えても変で、カロリー制限食失敗例と思います。
北里研究所病院の山田悟先生も登場され、冷静に糖質制限食の解説をしておられました。
例のニューイングランド・ジャーナルのイスラエルの研究(DIRECT)は、寸劇とそれぞれのメニュー(脂質制限食、地中海食、糖質制限食)が実際に提示されて、かなり強調して、糖質制限食が圧倒的にボリュームたっぷりで、しかも体重減少と血糖コントロールによいという映像でしたね。
総じて、
「糖質制限食が体重減少と血糖コントロールにいいが、医師の指導のもとに行わないと、失敗例もある。」
ということでした。
糖質制限食にとって、かなりの追い風となる番組でした。
NHKさん、ありがとう。ヾ(^▽^)
江部康二
2013年02月05日 (火)
こんにちは。
ありがとうございます。
2月16日(土)講演会、満員御礼のお知らせです。
電話が武田薬品工業さんに
殺到したそうで、現時点で満員となりました。
ありがとうございました。
2013年2月6日(水)13:00
江部康二
医療関係者向け糖質制限食講演会 in神戸 のご案内です。
60分の特別講演のあと、質疑応答もあります。
有効性と安全性のエビデンスや症例報告、がんと糖質制限食など盛りだくさんの内容です。
神戸市近郊の医師、栄養士、看護師、薬剤師、鍼灸師・・・など医療関係者の方々、是非、ご参加くださいね。
江部康二
以下は、主催の武田薬品工業の案内文です。
糖尿病臨床課題解決フォーラム
~糖尿病患者の食事指導と糖質制限を考える~
日時:2013年2月16日(土) 15:45~17:00
場所:神戸ベイシェラトンホテル&タワーズ 3階 北野
神戸市東灘区向洋町中2-13
座長 芦屋市 吉田内科クリニック 院長 吉田 光範 先生
学術講演 15分間
EPA/DHA製剤の臨床応用について
武田薬品工業(株) 北原雄太
特別講演 60分間
糖質制限食の有効性と安全性
ー糖尿病、動脈硬化、がんと糖質制限ー
江部 康二 先生
財団法人高雄病院 理事長
※なお、当日は軽食のご用意をさせていただいております。
主催 : 武田薬品工業株式会社
講演会に関する問い合わせ先
武田薬品工業 神戸支店
〒651-0084
神戸市中央区磯辺通3-1-7 コンコルディア神戸12階
TEL:078-241-7331 FAX:078-241-7399
ありがとうございます。
2月16日(土)講演会、満員御礼のお知らせです。
電話が武田薬品工業さんに
殺到したそうで、現時点で満員となりました。
ありがとうございました。
2013年2月6日(水)13:00
江部康二
医療関係者向け糖質制限食講演会 in神戸 のご案内です。
60分の特別講演のあと、質疑応答もあります。
有効性と安全性のエビデンスや症例報告、がんと糖質制限食など盛りだくさんの内容です。
神戸市近郊の医師、栄養士、看護師、薬剤師、鍼灸師・・・など医療関係者の方々、是非、ご参加くださいね。
江部康二
以下は、主催の武田薬品工業の案内文です。
糖尿病臨床課題解決フォーラム
~糖尿病患者の食事指導と糖質制限を考える~
日時:2013年2月16日(土) 15:45~17:00
場所:神戸ベイシェラトンホテル&タワーズ 3階 北野
神戸市東灘区向洋町中2-13
座長 芦屋市 吉田内科クリニック 院長 吉田 光範 先生
学術講演 15分間
EPA/DHA製剤の臨床応用について
武田薬品工業(株) 北原雄太
特別講演 60分間
糖質制限食の有効性と安全性
ー糖尿病、動脈硬化、がんと糖質制限ー
江部 康二 先生
財団法人高雄病院 理事長
※なお、当日は軽食のご用意をさせていただいております。
主催 : 武田薬品工業株式会社
講演会に関する問い合わせ先
武田薬品工業 神戸支店
〒651-0084
神戸市中央区磯辺通3-1-7 コンコルディア神戸12階
TEL:078-241-7331 FAX:078-241-7399
2013年02月04日 (月)
こんばんは。
がん細胞が発生してから、画像診断的に発見可能な大きさになるのには、かなり長い年月がかかります。
正常細胞ががん細胞に変わり、体が排除に失敗すると、がん細胞は徐々に成長を始めます。
細胞分裂により1個が2個になり、2個が4個、4個が8個、そして16個、32個、64個と倍々で増加していきます。
30回分裂を繰り返すと、約10億個に増え、重さは約1グラム、直径1cm程度になります。
細胞1個が0.01mmで、1cm経になるのに10~20年かかります。
個体差やがんの種類によっても発育速度は異なります。
がん細胞が生まれてから活発に成長するようになるまでは、長い期間がかかります。
しかし、がん細胞は成長するにしたがって、発育速度が速くなるとされています。
2倍の大きさになるのは、例えば早期胃がんでは数年(2-6年)、進行がんでは数ヶ月、転移した胃がんでは数週間とされています。
従来のがん検診では、腫瘍の大きさが1cm程度にならないと発見できませんでしたが、PET検査では、早期の5mm程度の大きさでの発見が可能です。
しかしながら、5mmや1cmで早期発見したがんということでも、がん細胞が発生してから、すでに約10年間が経過していることとなります。
「スーパー糖質制限食」で理論的には、西欧型がんの発生予防が期待されるとはいっても、すでに発生しているがん細胞の縮小には「ケトン食」レベルの厳しい食事が必要かもしれません。
がん細胞が発生する前に、間に合う内にできるだけ早く「スーパー糖質制限食」を開始して予防を期待するということになるでしょうか。
2011年8月から米アイオワ大学とNIHが共同研究でステージ4の肺がんで「放射線治療」「化学療法」後に
ケトン食を導入した臨床試験が開始されています。
結果がどうなるか、大変興味深いです。
本日のブログは
PET検査ネット
http://www.pet-net.jp/pet_html/treat/gan.html
を参考にしました。
江部康二
がん細胞が発生してから、画像診断的に発見可能な大きさになるのには、かなり長い年月がかかります。
正常細胞ががん細胞に変わり、体が排除に失敗すると、がん細胞は徐々に成長を始めます。
細胞分裂により1個が2個になり、2個が4個、4個が8個、そして16個、32個、64個と倍々で増加していきます。
30回分裂を繰り返すと、約10億個に増え、重さは約1グラム、直径1cm程度になります。
細胞1個が0.01mmで、1cm経になるのに10~20年かかります。
個体差やがんの種類によっても発育速度は異なります。
がん細胞が生まれてから活発に成長するようになるまでは、長い期間がかかります。
しかし、がん細胞は成長するにしたがって、発育速度が速くなるとされています。
2倍の大きさになるのは、例えば早期胃がんでは数年(2-6年)、進行がんでは数ヶ月、転移した胃がんでは数週間とされています。
従来のがん検診では、腫瘍の大きさが1cm程度にならないと発見できませんでしたが、PET検査では、早期の5mm程度の大きさでの発見が可能です。
しかしながら、5mmや1cmで早期発見したがんということでも、がん細胞が発生してから、すでに約10年間が経過していることとなります。
「スーパー糖質制限食」で理論的には、西欧型がんの発生予防が期待されるとはいっても、すでに発生しているがん細胞の縮小には「ケトン食」レベルの厳しい食事が必要かもしれません。
がん細胞が発生する前に、間に合う内にできるだけ早く「スーパー糖質制限食」を開始して予防を期待するということになるでしょうか。
2011年8月から米アイオワ大学とNIHが共同研究でステージ4の肺がんで「放射線治療」「化学療法」後に
ケトン食を導入した臨床試験が開始されています。
結果がどうなるか、大変興味深いです。
本日のブログは
PET検査ネット
http://www.pet-net.jp/pet_html/treat/gan.html
を参考にしました。
江部康二
2013年02月03日 (日)
こんばんは。
朝日カルチャーセンター京都教室 075-231-9693
講座
2013年2月19日(火)13:00~14:30
「糖質制限食による糖尿病の解決」
のご案内です。
今回の講座は、シンプルに糖尿病のお話としました。
下記は朝日カルチャーセンター京都の案内文です
糖質制限食による糖尿病の解決
糖質を制限すれば、即座に食後高血糖は改善します。その糖質制限食の理論と実践法を、症例も交えてわかりやすく解説します。糖質、脂質、タンパク質のうち血糖値を上昇させるのは糖質だけ。高雄病院における糖質制限食による入院・外来治療は、画期的な成果をあげています。米国・英国の糖尿病学会もその有効性を認めています。糖質制限食は面倒なカロリー計算もなく、美味しく楽しく無理なく続けることができるのも大切なポイント。糖尿病-もちろん、肥満・生活習慣病改善にも絶大な効果があります。糖質制限食を初めて紹介した『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』(東洋経済新報社)は、ベストセラーとなりました。
ブログ「ドクター江部の糖尿病徒然日記」は毎日10000件以上のアクセスがある人気ブログです。
<講師紹介>えべ・こうじ
■プロフィール……………………………………………………………
・ 1950年生まれ。
・ 1974年京都大学医学部卒業。
・ 1974年から京都大学胸部疾患研究所第一内科(現在京大呼吸器内科)
にて呼吸器科を学ぶ。
・ 1978年から高雄病院に医局長として勤務。1996年副院長就任。
・ 1999年高雄病院に糖質制限食導入。
・ 2000年理事長就任。
・ 2001年から糖質制限食に本格的に取り組む。
内科医/漢方医/(財)高雄病院理事長/NPO法人 糖質制限食ネット・リボーン理事長
2002年に自ら糖尿病であると気づいて以来、さらに糖尿病治療の研究に力を注ぎ、
「糖質制限食」の体系を確立。
これにより自身の糖尿病を克服。
著書
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』2005年(東洋経済新報社)
作家宮本輝氏との対談、『我ら糖尿人、元気なのにはわけがある』2009年(東洋経済新報社)
『主食をやめると健康になる』2011年(ダイヤモンド社)
『高雄病院の「糖質制限」給食』2012年(講談社)
『食品別糖質量ハンドブック』2012年(洋泉社)
などがある。
ブログ『ドクター江部の糖尿病徒然日記(http://koujiebe.blog95.fc2.com/)
は日に10000件以上のアクセスがあり、糖尿病のかたやそのご家族から寄せられた質問への回答や、
糖尿病・糖質制限食に関する情報の発信に、日々尽力している。
朝日カルチャーセンター京都教室 075-231-9693
講座
2013年2月19日(火)13:00~14:30
「糖質制限食による糖尿病の解決」
のご案内です。
今回の講座は、シンプルに糖尿病のお話としました。
下記は朝日カルチャーセンター京都の案内文です
糖質制限食による糖尿病の解決
糖質を制限すれば、即座に食後高血糖は改善します。その糖質制限食の理論と実践法を、症例も交えてわかりやすく解説します。糖質、脂質、タンパク質のうち血糖値を上昇させるのは糖質だけ。高雄病院における糖質制限食による入院・外来治療は、画期的な成果をあげています。米国・英国の糖尿病学会もその有効性を認めています。糖質制限食は面倒なカロリー計算もなく、美味しく楽しく無理なく続けることができるのも大切なポイント。糖尿病-もちろん、肥満・生活習慣病改善にも絶大な効果があります。糖質制限食を初めて紹介した『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』(東洋経済新報社)は、ベストセラーとなりました。
ブログ「ドクター江部の糖尿病徒然日記」は毎日10000件以上のアクセスがある人気ブログです。
<講師紹介>えべ・こうじ
■プロフィール……………………………………………………………
・ 1950年生まれ。
・ 1974年京都大学医学部卒業。
・ 1974年から京都大学胸部疾患研究所第一内科(現在京大呼吸器内科)
にて呼吸器科を学ぶ。
・ 1978年から高雄病院に医局長として勤務。1996年副院長就任。
・ 1999年高雄病院に糖質制限食導入。
・ 2000年理事長就任。
・ 2001年から糖質制限食に本格的に取り組む。
内科医/漢方医/(財)高雄病院理事長/NPO法人 糖質制限食ネット・リボーン理事長
2002年に自ら糖尿病であると気づいて以来、さらに糖尿病治療の研究に力を注ぎ、
「糖質制限食」の体系を確立。
これにより自身の糖尿病を克服。
著書
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』2005年(東洋経済新報社)
作家宮本輝氏との対談、『我ら糖尿人、元気なのにはわけがある』2009年(東洋経済新報社)
『主食をやめると健康になる』2011年(ダイヤモンド社)
『高雄病院の「糖質制限」給食』2012年(講談社)
『食品別糖質量ハンドブック』2012年(洋泉社)
などがある。
ブログ『ドクター江部の糖尿病徒然日記(http://koujiebe.blog95.fc2.com/)
は日に10000件以上のアクセスがあり、糖尿病のかたやそのご家族から寄せられた質問への回答や、
糖尿病・糖質制限食に関する情報の発信に、日々尽力している。