糖質制限食で、血糖、HbA1c、偏頭痛など改善
こんばんは。

初心者エイジさんから、血糖値、HbA1cはじめ、偏頭痛なども改善という嬉しいコメントをいただきました。

【経験者がたくさん集まれば世の中もっと良くなる!
江部先生
ご無沙汰しております。
先生の著書にもチョイ参加させていただいた 初心者エイジです。

医師さんのコメントと 正先生のコメントと同じ医師でありながらどうしてここまで考え方が違うのでしょうか。。。。
悲しくなりますね。

私が2010年に糖尿病が発覚したときは 会社の健康診断でした当時体重73kg HbA1c8.2%という ひどい状態で、健康診断を受けた人間ドッグの 担当の医師からすぐに入院しての治療になる可能性があるので、 自宅の近所の病院に行きなさいとの指示を出されました。

当時はまるで糖尿病に関して知識がなく、 合併症で脚を切断、失明という恐怖の情報しか持っていなかったため
「家族に迷惑をかけないように自殺しようか。」とまで考えました。

そして、紹介状を持ち地元の大きな病院の糖尿病外来に行くと 何の説明もなく紹介状を見て 「糖尿病とメタボでいつ死んでもおかしくないよ。」と言われ、 血糖値を下げる薬と低血糖時の携帯用ぶどう糖を処方され 後は細かな説明も一切なく、ただ 糖尿病と糖尿病食に関するペラペラのパンフレットを渡され 「1ヶ月後に血液検査ね。」と言われただけでした。

いくら糖尿病になったのが自分の長年に渡る怠惰な生活習慣に起因しているとはいえ、この医師の態度に怒りを覚えました。。。

その後、納得できない上に糖尿病の恐怖と戦い 知識もないので取りあえずカロリー制限食を実施しながら 何かいい方法はないかと悶々としているときに 書店で偶然、江部先生と宮本先生の対談の本に出会い、 「これしかない!」と奮起!すぐにスーパー糖質制限食を実施。

その後の劇的な改善もこのブログでご報告させていただいた通り、 体重15kg減、HbA1c4.7〜4.9%(新基準前)をキープしつづけており、

その他にも

(1)長年の偏頭痛の解消。
(2)長年の神経性胃炎、逆流性食道炎の解消。
(3)風邪をひかなくなる。
(4)仕事などの緊張からくる吐き気の解消。
(5)うつのような精神状態の解消。
(気が小さいのでもうどうにもならないとあきらめていました)
(6)腰痛、肩こりの解消。
(7)二日酔いの解消。(オマケですね)等等

数えあげたらきりがないほどの体質改善を2年以上日々実感しており、 先月には、ガイドの方に「米を食べないで大丈夫かなぁ?」と心配されながら 主食を取らない糖質制限食で屋久島登山も軽々達成し 元気に「縄文杉」を見てきました。

これらの改善を体験でき、今日の自分があるのはすべて糖質制限食に出会えたからです。

発症後にそのまま、いい加減な医師の指導の元、カロリー制限食と 薬の治療を続けていたらどうなっていたのだろうと、 今では当時の糖尿病への恐怖と同じくらいに寒気を感じます。。。

初心者の私には「エビデンス」は必要ありませんでした。

私に取っては「江部デンス」だけで充分でした。

糖尿病の方はもちろん、生活習慣病や体質の改善、ダイエットを考えている方でも「糖質制限食」は経験してみる大きな価値があると大きな声でいいたいと思います。

長文ですみません。

2012/11/28(Wed) 11:17 | URL | 初心者エイジ | 】


初心者エイジさん。
コメントありがとうございます。

『糖尿病がどんどんよくなる「糖質制限食」』(ナツメ社)2010年12月

では、Case3でご登場いただき、ありがとうございました。

おかげさまで、現在16刷で、ロングセラーとなっています。

2010年5月28日に糖尿病が発覚

体重73kg HbA1c8.2% 空腹時血糖値157mg
6月16日、スーパー糖質制限食開始。
7月5日には、内服薬中止。
約1ヶ月で体重が10kg減量。
7月17日にはHbA1c5.7% 空腹時血糖値94mg 

と正常化。

素晴らしいです。

あっぱれです。(⌒o⌒)v

紹介状を持ち地元の大きな病院の糖尿病外来に行くと 何の説明もなく紹介状を見て 「糖尿病とメタボでいつ死んでもおかしくないよ。」と言われ、 血糖値を下げる薬と低血糖時の携帯用ぶどう糖を処方され 後は細かな説明も一切なく、ただ 糖尿病と糖尿病食に関するペラペラのパンフレットを渡され 「1ヶ月後に血液検査ね。」と言われただけでした。

よくあるタイプの医師とはいえ、脅すだけはしっかり脅して、あとのフォローが全くなしで、ひどいもんです。

エイジさん、怒って当然と思います。

書店で『我ら糖尿人、元気なのには理由がある。』に出会われたのは、偶然というよりユングの言う「共時性」であったような気がします。

(1)長年の偏頭痛の解消。
(2)長年の神経性胃炎、逆流性食道炎の解消。
(3)風邪をひかなくなる。
(4)仕事などの緊張からくる吐き気の解消。
(5)うつのような精神状態の解消。
(気が小さいのでもうどうにもならないとあきらめていました)
(6)腰痛、肩こりの解消。
(7)二日酔いの解消。(オマケですね)等等


これらも素晴らしいですね。

良かったです。

勿論個人差はありますが、スーパー糖質制限食実践で、多くの人が同様の経験をされています。

先月には、ガイドの方に「米を食べないで大丈夫かなぁ?」と心配されながら 主食を取らない糖質制限食で屋久島登山も軽々達成し 元気に「縄文杉」を見てきました。

私も屋久島は学生時代に一度いき、縄文杉まで登りました。懐かしいです。

スーパー糖質制限食で、持久力は間違いなく増強します。

エイジさんと同じく、山登りでまったく疲れなくなったとか、マラソンの記録が伸びたとかもよく聞きます。

夏井睦先生のブログでも同様の記事が載っていました。

エイジさん、その後も体重15kg減、HbA1c4.7〜4.9%(新基準前)で維持されていて、現在はすべて正常データですね。

これからも美味しく楽しく糖質制限食をお続けください。


江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
高血糖、高インスリン血症と認知症
12/11/26 精神科医師A

久山研究と認知症
『糖尿病学2012』(門脇孝編) 診断と治療社(2012年5月刊)
pp93-100 ”糖尿病とAlzheimer病”
清原 裕 (九州大学大学院医学研究院環境医学分野)
www.shindan.co.jp/books/index.php?menu=10&cd=194400&kbn=1

【高血糖が認知症発症に関与する機序】

糖代謝異常が認知症をもたらす機序として、様々な学説が提唱されている。高血糖/糖尿病は脳動脈硬化を進展させて脳卒中を発生させるとともに、微小血管病変を形成して潜在的脳虚血を惹起し、VaDの原因となることが知られている。また、高血糖、特に食後高血糖は細胞内の酸化ストレスを増大させ、核酸やミトコンドリアに障害をもたらすといわれている。それが脳の機能的・構造的異常を徐々に促進して脳の老化をもたらし、最終的にAD様変化につながるという考えもある。さらに高血糖状態が長期間持続することで終末糖化産物(advanced glycation endproducts: AGEs)が形成されるが、これがADの中核物質であるAβの沈着や、タウ形成に関与するとの説もある。

また、インスリン代謝障害がAD発症にかかわる可能性も指摘されている。インスリンはAβの分泌を促進するとともに、細胞外でAβ分解作用を有するインスリン分解酵素と競合してAβの分解を阻害する。その結果、Aβが過剰となり老人斑の形成や神経原線維変化をもたらすといわれている。このインスリン分解酵素は肝、腎、筋肉とともに脳に高率に発現するが、糖尿病ではその活性が低下しているとの報告もある。インスリン分泌は、糖尿病発症前の軽度糖代謝異常の段階で最も亢進していることが知られている。前述の久山町の疫学調査や病理学的検討の成績は、これらの学説とよく一致している。つまり、高血糖/糖尿病を有する者の脳は、Aβが沈着しやすい環境下にあると考えられる。

【おわりに】
久山町における認知症の疫学調査では、糖尿病を含む糖代謝異常はVaDのみならずAD発症の有意な危険因子であつた。久山町では、2000年代に入り認知症、特にADの有病率が人口の高齢化を超えて上昇している。高齢者の糖代謝異常の増加がその要因である可能性が高い。認知症を予防するうえで、急増している糖代謝異常の予防・管理が大きな課題になったといえよう。

VaD: 脳血管性認知症
AD: アルツハイマー病
Aβ: アミロイドβ蛋白


おはようございます。

精神科医Aさんから、上記の興味深いコメントをいただきました。

久山研究と認知症、九州大学の清原裕先生の論文です。

ありがとうございます。

医学論文の表現は難しいので、以下わかりやすくまとめてみました。

1)
高血圧や高血糖があると、脳のごく細い血管に起きた動脈硬化が原因となって発症する小さな脳梗塞(ラクナ梗塞)を生じやすい。

ラクナ梗塞は一見無症状のことも多いが、複数になると脳血管性認知症の原因となる。

2)
高血糖→細胞内の酸化ストレス増大→核酸やミトコンドリアに障害→脳の機能的・構造的異常を徐々に促進→脳の老化→アルツハイマー病

高血糖→最終糖化産物(AGE)形成→アミロイドβ蛋白沈着→アルツハイマー病

3)
高インスリン血症→アミロイドβ蛋白増加

高インスリン血症→インスリン分解酵素の消費増大→アミロイドβ蛋白分解低下→アミロイドβ蛋白沈着→アルツハイマー病


高血糖は、脳血管性認知症及びアルツハイマー病共に、リスクとなります。

高インスリン血症は、アルツハイマー病のリスクとなります。

耐糖能正常でメタボの人は、高インスリン血症を生じやすいです。

糖尿病予備軍くらいの段階だと高インスリン血症を生じやすいです。

高インスリン血症とアルツハイマー病に関しては、『NHKためしてがってん』でも放送していました。

2012年09月27日 (木)の本ブログ記事

「ためしてがってん、アルツハイマーの意外な犯人」→ダブル炭水化物
「ためしてがってんのサイトから転載、アルツハイマー病の原因は炭水化物」

もご参照いただけば幸いです。

ともあれ、高血糖、高インスリン血症共に、糖質制限食で改善できます。

逆に言えば、高血糖と高インスリン血症を生じるのは、糖質摂取だけであり、脂質・たんぱく質摂取では、生じません。


江部康二

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
HbA1c、逆流性食道炎改善の一医師から、本音のコメント
おはようございます。

正先生から、本音のコメントをいただきました。

【正

一医師として。

私は45歳の医師で、2年前に糖尿病と診断されました。ただ、両親が糖尿病であり、30歳台からHbA1cも正常上限であったため、いずれは糖尿病になるのは間違いないと考えていましたので、特にこれに関して動揺はなかったです。

私は糖尿病と診断されてから、偶然江部先生の本に出会い、これは面白いと思いすぐに実行しました。HbA1cは6.4から5.1-5.4程度になりました。体調も良好で、以前に認められた逆流性食道炎や皮膚のかゆみもなくなりました。

筋肉質の体型も最低限の運動で維持できており、糖質制限は一生続けていくつもりです。多くの患者さんが、糖質制限を支持する理由の一つに血糖値の改善以外に、さまざまな体調の改善などがあるのではないかと思います。

ところで、私の家内は糖尿病専門医なのですが、糖質制限に関しては私がかなり指導”洗脳?”していて、家庭内は非常に気を使ってくれています。

先日所属する糖尿病科のカンファレンスで”糖質制限食”というテーマでレクチャーをしたのでそうですが、ほとんどの先生は知識がなかったようです。一部の先生からは、発表の途中でブーイングが起こり、”くだらない話をするな”といわれたそうです。

それ以外にも”まさか糖質制限食を推奨するの”とか”どのお酒なら飲んでいいの?”といった質問があったとのことですが、深く理解して、あるいは本気で興味を持って質問している医師は皆無であったようです。

このたび言われている“糖質制限食の20年、30年後のエビデンスが出てから公衆に広めるべきではありませんか”というコメントは医学に偏った考えだと思われ、私も医師ですのでそれなりに理解できます。ただ患者からしたらこんな長期のエビデンスなど待っていられません。江部先生の医学的説明で十分論理的です。

もちろん、長期的に大量の脂肪や塩分を摂取するなど、極端な場合は何か不都合が出てくるでしょうが、禁忌食品を避け、主食を無難なおかずに置き換える程度では、全く問題ないと個人的には考えます。

このブログでよく出てくる、医者と糖質制限を実施している患者のギャップはある意味しょうがないかなと思うことはあります。

私は医者ですが、治療にあたっては、医学的に正しいと思われていることを淡々とこなしています。患者さんの気持ちや感情の理解は正直言って後回しになっているかもしれません。様々な患者が来る外来ではマニュアル的な治療になるのは仕方ないです。

糖質制限は一般の医師にはほとんど浸透していないので、現時点では理解を求めるのは難しいと思います。言いづらいことですが、患者の本当の気持ちは医師には分かりませんし、求めても駄目です。普通の医師は医学的に正しいとされていることを行うだけです。

私は自分が糖尿病なので糖質制限食に本気で取り組んでいますが、患者でなければ、表面的知識しか持たなかったと思います。このあたりのことは人間の本質に関わる問題なので解決は難しいです。

多くの医師は患者の気持ちは分からなくても、良心的だと思いますので、喧嘩などせず、自分の考えをしっかりと伝えて、合わないようなら無理に通院しなければいいと思います。

糖質制限食のみで血糖コントロールが良好なのであれば、無理に通院する必要はなく、自宅で食後血糖を測ったり、3-6か月に一回程度HbA1cをチェックするだけでOKではないでしょうか?】



正先生。
本音のコメントありがとうございます。

「HbA1cは6.4から5.1-5.4程度になりました。体調も良好で、以前に認められた逆流性食道炎や皮膚のかゆみもなくなりました。」

HbA1c、逆流性食道炎、皮膚のかゆみの改善、良かったです。

同じHbA1cでも、糖質制限食の場合は、食後高血糖と一日平均血糖変動幅増大のない良質なものなので、とても好ましいです。

「先日所属する糖尿病科のカンファレンスで”糖質制限食”というテーマでレクチャーをしたのでそうですが、ほとんどの先生は知識がなかったようです。一部の先生からは、発表の途中でブーイングが起こり、”くだらない話をするな”といわれたそうです。それ以外にも”まさか糖質制限食を推奨するの”とか”どのお酒なら飲んでいいの?”といった質問があったとのことですが、深く理解して、あるいは本気で興味を持って質問している医師は皆無であったようです。」

糖質制限食を理解する医師がどんどん増えているのは間違いないのですが、実際の医療現場の現状はこのようなものかもしれませんね。

「治療にあたっては、医学的に正しいと思われていることを淡々とこなしています。患者さんの気持ちや感情の理解は正直言って後回しになっているかもしれません。」

これは、忙しい外来の中で多くの医師の偽らざる心境かもしれません。

私自身は、アトピー性皮膚炎がステロイド外用薬中断でリバウンドをおこし、大変な症状となった患者さんを多く診てきたので、かなり患者さんの立場に立つタイプの医師だと思ってましたしそれを目指していました。

その後、糖尿病患者さんを多く診るようになり、診療姿勢は以前と同じつもりでしたが、2002年に自分自身が糖尿病になってからは、やはり正直言って以前とは少し変化しました。

糖尿病の正確な知識が増えていくに従い、いくらガイドラインに書いてあっても、カロリー制限食(高糖質食)を食べれば自分自身の食後高血糖は軽く200mg/dlを超えることは明白なので、絶対に食べる気にはなれません。

そしてそのような食事療法を患者さんに奨めることは、倫理的にもありえません。

「多くの医師は患者の気持ちは分からなくても、良心的だと思いますので、喧嘩などせず、自分の考えをしっかりと伝えて、合わないようなら無理に通院しなければいいと思います。」

賛成です。バトルはやめて、糖質制限食を理解してくれる医師、それが無理なら反対はせずに見守ってくれる医師を探すのが賢明と思います。


江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食で、HbA1c、血糖値、高血圧が劇的改善
こんにちは。

モン吉さんから、糖質制限食で、HbA1c、血糖値、高血圧が劇的改善というコメントをいただきました。

一医師さんのご意見に対しても、一患者として痛烈なコメントをいただきました。

他の皆さんにも、たくさんのコメントをいただきました。
ありがとうございます。


江部康二


【12/11/26 モン吉

一医師のコメントについて

江部先生こんばんは

コメントされたような医師がまだまだ一般的なのでしょうね。

私は平成19年にセレブ病(糖尿病)発覚し、当時HbA1cが10.7食後血糖値が390でした。すぐに糖質制限食を知り自己責任で始めました。インシュリン注射も薬もなしで半年後にはA1cは6.0なりました。又高かった血圧(95-155)も正常になりました。

糖質制限食を5年半以上続けていますが、現在3年以上A1cは4.9~5.3で安定し、その他の数値も全て正常で、勿論合併症はありません。私のような方は沢山いらっしゃると思います。この事実をこコメントされた医師はどうお考えでしょう?

<糖質制限食の20年、30年後のエビデンスが出てから公衆に広めるべきではありませんか

我々セレブ病はそんなノンビリした時間は無いのです。10年位で合併症が出てくるのはよくご存じだと思います。長期的な問題を云われていますが、短期的に問題ないものが、どうして長期的問題が出てくるのでしょう。長期は短期の積重ねで、短期に問題ないものは長期的に問題ないでしょう。まして、重金属のように体に蓄積されるものでもありませんし。

糖質を60グラム以上摂る従来のカロリー制限食こそが、食後高血糖により血管壁を傷つけ又、同時に発生するAGEが10年から15年血管壁に張りついてずっと血管壁を壊し続け、やがて合併症になるのです。短期的に問題のあるカロリー制限食だからこそ、長期的に問題が出て合併症になるのです。糖質制限食なら食後高血糖にならずこのAGEも発生しないので合併症の心配もない訳です。

糖質制限食は脂質、タンパク質を主に摂りますが、肉は毎回牛肉だけを食べる訳でもなく、鶏肉、豚肉等、又魚も色々な種類の魚を食べる訳で、野菜も食べますので(糖質の少ない物)特に偏った食事とも思いません。

<当院で診療している糖尿病患者さんの50%は糖尿病腎症をきたしています。

患者さんには「短期的にはとても効果がある糖質制限食という治療法があるが、まだ新しい治療法なので長期的エビデンスは無い」と云う事を説明し、患者さんが選べるようにするべきだと思います。今ならまだ合併症にならずに間に合う人が沢山いると思います。我々は命が掛かっているのです。】


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
一医師からのご意見、糖尿病治療の目的は合併症予防。
こんにちは。

一医師から、糖尿病治療の目的が合併症の予防であること、糖質制限食の長期的予後のエビデンスがないことなどのコメントをいただきました。

現在、糖尿病患者さんを診察しておられるごく普通の医師において、本コメントと同様の考えをもっておられる方も多いと思います。

いい機会ですので、記事に取り上げて検討してみたいと思います。


【12/11/26 この投稿が掲載されることを望んで

糖質制限食は血糖コントロールに対して確かに有効であろうと思います。しかし糖尿病の治療目的は血糖コントロールそのものではなく、それに付随する種々の合併症を防いで天寿を全うしていただくことが究極であろうと考えます。糖質制限食の20年、30年後のエビデンスが出てから公衆に広めるべきではありませんか。

最近糖質制限食を行った糖尿病患者さんが高中性脂肪血症をきたして急性膵炎から死亡した例もあると伺っております。また当院で診療している糖尿病患者さんの約50%はすでに糖尿病腎症をきたしています。高タンパク、高脂肪食、そしておそらくそれに伴う食塩の非制限が腎症に有害であることは疑いのない事実であろうと思います。

もちろん多くの糖尿病患者さん(主に発症早期の軽症の方)が糖質制限食のメリットを享受できるでしょう。しかし誰がそれを見分けて差し上げるのか、という観点が不足しているのではないでしょうか。】


コメントありがとうございます。

「糖尿病の治療目的は血糖コントロールそのものではなく、それに付随する種々の合併症を防いで天寿を全うしていただくことが究極であろうと考えます。」

賛成です。まさにその通りと思います。

その中で、現在明確となったのが、空腹時血糖値とHbA1cのコントロールだけでは合併症は防げないということです。

国際糖尿病連合(International Diabetes Federation:IDF)が、2007年に「食後血糖値の管理に関するガイドライン」を発表しました。

IDFによれば『食後血糖値の急激な上昇をコントロールすることは、糖尿病合併症を防ぐ上で、HbA1cの目標値達成と同様、あるいはそれ以上の重要性をもつ可能性があるというエビデンスが増えてきている』そうです。

さらに最近、一日の平均血糖変動幅(MAGE、M値などが指標)が酸化ストレスを生じて動脈硬化の大きなリスクとなることが明確となりました。食後高血糖も酸化ストレスを生じます。

この食後高血糖と平均血糖変動幅を改善する唯一の食事療法が「糖質制限食」です。

現行の食事療法(糖質摂取)を行いながら、厳格な薬物療法で、HbA1cコントロールを目指した場合かえって総死亡率が上昇することがACCORD試験により証明されました。

結局、糖質摂取しながら、厳格な薬物療法を行っても、食後高血糖、平均血糖変動幅の改善は多くは望めないし、重症低血糖が必然的に増えるのです。

「糖質制限食の20年、30年後のエビデンスが出てから公衆に広めるべきではありませんか。」

仰有ることは、正論と思いますが、現行のカロリー制限食に関しても、長期的安全性と有効性のエビデンスガないのは同様なのです。


「最近糖質制限食を行った糖尿病患者さんが高中性脂肪血症をきたして急性膵炎から死亡した例もあると伺っております。」

これは、知りませんでした。糖質制限食をしっかり実践すれば、中性脂肪は速やかに改善して正常低値になります。

私の中性脂肪値は40~50mg/dlです。

糖質制限食で高中性脂肪血症になるとは、理論的には考えられないし、私は未だかつて見たことがないのですが、データ、文献をご教示いただけば幸いです。

「また当院で診療している糖尿病患者さんの約50%はすでに糖尿病腎症をきたしています。高タンパク、高脂肪食、そしておそらくそれに伴う食塩の非制限が腎症に有害であることは疑いのない事実であろうと思います。」

腎不全の段階にいたれば、ご指摘通り糖質制限食(高たんぱく食)の適応となりません。

一方、糖尿病腎症第3期Aまでは、良好な血糖コントロールを保つことで腎症が改善する可能性があります。

食塩はご指摘通りと思います。

高脂肪食と腎症に関してはエビデンスはないと思います。

先生の病院の糖尿病患者さんの半数が「糖尿病腎症」とのことです。

初診時すでに腎症の患者さんもおられると思います。

一方、先生が実践されている食事療法と標準的な薬物療法で、腎症への進行を予防できなかった糖尿病患者さんも何割かおられると思います。

私自身が2型糖尿病患者ですが、腎症にも他の合併症にもなりたくありませんので、スーパー糖質制限食を11年間続けています。

勿論、合併症は何もなしです。

<食後高血糖、平均血糖変動幅、HbA1c、空腹時血糖値>

これらには合併症を予防できる糖尿病コントロールの指標として、エビデンスがあります。

その指標の全てを改善できるのが糖質制限食です。

「もちろん多くの糖尿病患者さん(主に発症早期の軽症の方)が糖質制限食のメリットを享受できるでしょう。しかし誰がそれを見分けて差し上げるのか、という観点が不足しているのではないでしょうか。」

それでは次に「今ここにある危機」として、カロリー制限食(高糖質食)の問題点について、理論的・倫理的に考察してみます。

1) 
必須アミノ酸、必須脂肪酸はあるが、必須糖質はない。→生理学的事実

2) 
血糖値を上げるのは糖質だけで、脂質・タンパク質は上げない。
→生理学的事実

3) 
食後高血糖と平均血糖変動幅の増大が酸化ストレスの大きなリスクである。→エビデンスあり
すなわち、これらは動脈硬化の大きなリスクである。→エビデンスあり
高血糖・動脈硬化は糖尿病合併症の大きなリスクである。→エビデンスあり

4) 
食後高血糖を生じ、平均血糖変動幅を増大させるのは糖質だけである。
→生理学的事実
タンパク質・脂質は食後高血糖を生じず、平均血糖変動幅を増大させない。
→生理学的事実


1)2)3)4)を考慮すれば、

医師が糖尿人に高糖質食を勧めること自体が、理論的に破綻しています。

食後高血糖を必ず生じる高糖質食を糖尿人に勧めるのは倫理的にも、おおいに問題です。

そして医師が、糖尿人にカロリー制限食(高糖質食)をどうしても勧めたいなら、
1)2)3)4)を説明した上で、その勧める根拠を示すのが、倫理面から考えても当然と思います。

このように、糖尿病患者さんを診察する医師は、従来のカロリー制限食(高糖質食)、糖質制限食のメリット・デメリットを把握した上で患者さんに説明することが、今後必要と思います。

正確な情報を得た上で糖尿病患者さんが、どの食事療法を選ぶのかは、自己責任で決めて貰えばいいと思います。


江部康二
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
久山町「米の摂取量が少ないと認知症リスク低下」と言ってたのに!?
こんにちは。

ミッキーさん、わんわん さん、 sala さんから

2012.11.24の朝日新聞朝刊に載った、九州大学の清原先生のインタビュー記事について、コメントいただきました。

久山町研究、2012年1月の第22回日本疫学会学術総会発表で、九州大学清原グループの小澤 未央 先生が

『「米」の摂取量が少ない食事パターンは,認知症発症のリスクを有意に低下させることが示されました。』

と明言されたのですが・・・。

【12/11/24 ミッキー

今朝の朝日新聞

今朝の朝日beは、久山町研究。糖尿病の対策として、高糖質の食事療法を進めて大失敗した実験ですが、なぜか、好意的な扱い。失敗を認めない九州大学医学部は、熊本でも同じことしている。

高糖質の糖尿病食事療法で糖尿病が治るというのなら、エビデンスを示せと言いたいが、だれも示さしてくれません。久山町研究では真逆の結果がでているのに、なぜかそれは証拠にならない。

それにしても、なぜ効果あるとわかってきた糖質制限食を認めないのか。効果ないと実感すればやめればいいだけで、患者にとってはすごく楽なんだけど。

結局、病気が治ると困る人達が多いということなんですね。特に糖尿病が治ると困る人が続出なんだでしょう。】


【12/11/24 わんわん

ミッキーさん

朝日新聞が目の前にありますが、「何を言いたいのか分からない」というのが率直な感想です。

この記事だけですと、清原先生の言。

① 糖尿病の人と正常人を比べると 認知症になる可能性とがんで死亡する割合がともに2.1倍。
②「糖尿病は甘い物というイメージが強いのですが、脂肪の多い食事をとってもなりやすい」
③「多めにとったらいいのが野菜に、魚、大豆、乳製品です。それらをたくさんとる人は認知症になりにくい。
  単純化すると和食に牛乳をつける食事がいいのです」

********

①は事実。
  
②③は? 

脂肪も、摂り過ぎれば肥満になりますけどね。

結局、『欧米化がいけない』と言いたいのでしょうが・・。米飯がいい?

「人々のライフスタイルを警告する研究成果」とは「和食に牛乳」ですか?

50年も、苦労して調査研究してきたのですから、糖尿病の原因に切り込んでほしいですね。

糖質が血糖値を上げるという事実は、考える対象外??

熊本県も、1食あたり炭水化物60~90gがお勧めですから、先が思いやられます。

せっせと『糖質制限食』をまわりに勧めましょう。

私の職場は、わりと炭水化物の摂り過ぎに気をつけようと言うと、反応いいです。】


【12/11/24 sala

はじめまして。

耐糖異常で低血糖だったのが、中年過ぎたら糖尿病になってしまい、びっくりして糖質制限している者です。

こちらのブログでたいへん勉強させていただき、また日々、糖質への誘惑の歯止めとしても活用させていただいています。

ところで今日の朝日新聞フロントランナーというインタビュー記事に、こちらで何度が取り上げられていた清原裕先生が出ていました。

記事の中での清原先生の言葉

「糖尿病は甘い物というイメージが強いのですが、脂肪の多い食事をとってもなりやすいのです」

「和食がこれまでも推奨されてきました。私たちは食事の調査もおこなっており、多めに取ったらいいのが野菜に、魚、大豆、乳製品です。それらをたくさんとる人は認知症になりにくい。単純化すると和食に牛乳をつける食事がいいのです。」

清原先生は、調査データを基に、話をしているのでしょうけれども、脂肪と糖質の組み合わせの影響というのが全く考慮されていません。また、和食に牛乳って言っても、糖質をどの割合で取るのがよいのかという視点がありません。なぜ初歩的なことを考慮に入れないで研究を進めるのでしょうか。もしかしたら今は糖質制限の方にシフトしてたりして、と邪推したりしますが。

今日の朝日にはまた、川島隆太東北大学教授(読み書き計算、脳トレブームの人)のよる、「朝食を毎日取る受験生の方が合格しやすい」という研究結果も載っていました。その理由としては、「朝食をとることで規則正しい生活を送り、時間を有効活用できる。脳の発達も促される」と言っており、別に絶対的に朝食が大切だという理由には思えません。

ネット検索すると「驚いたことにすべての脳の働き方のテストのスコアが、朝食のおかずの数と正の相関関係にありました。おかずが多ければ多いほど、すべての脳の機能が高い。少なければ少ないほどすべての脳の機能が低いのです」と、“驚いたことに”川島教授は述べています。つまり、ご飯は食べなくておかずだけ食べた方がいいのかもしれませんよね。しかし朝日の記事で川島教授は「ご飯、豚汁、サラダ、納豆」が受験勉強に向いた食事と言っています。

清原、川島先生に共通するのは、根拠なく「ご飯は必要不可欠な栄養源」と思いこんでいること。データがそうでないことを示しても真実が見えないじゃ?。。。この方々は超頭のよい人たちのはず。なんでこんなことになるのか。

もっと糖質問題が世間の人に知られ、ご飯信仰がなくなればよいと思います。政府もアホな食育の研究にお金使うより、糖質食の研究にお金を出してほしいです。糖質制限の会、ホントに必要だと思います。医者も研究者も思いこみが激し過ぎて話にならないですから。】


ミッキーさん、わんわん さん、 sala さん。

清原先生、確かに歯切れがわるいインタビューですね。

実は上述のように

「米の摂取量が少ない食事パターンは,認知症発症のリスクを有意に低下させる」

ということが、

第22回日本疫学会学術総会2012年1月26〜28日
[久山町研究] 認知症リスクの低い食事パターン
www.epi-c.jp/entry/e800_0_jea2012.html#5th

で発表されました。

清原先生は久山町研究の責任者ですから、勿論このことはご存知です。

「多めにとったらいいのが野菜に、魚、大豆、乳製品です。それらをたくさんとる人は認知症になりにくい。単純化すると和食に牛乳をつける食事がいいのです」

清原先生、『米を食べない方がいい』とは、立場上言えないので、困ってしまわれてこのような歯切れのわるい謎の発言となったのでしょう。

『1回の食事において「大豆製品と豆腐」「緑黄色野菜」「淡色野菜」「藻類」「牛乳・乳製品」の摂取量が多く,「米」の摂取量が少ない食事パターンは,認知症発症のリスクを有意に低下させることが示されました。』

上記は日本疫学会での九州大学清原グループの小澤 未央 先生のご発言ですが、これってかなり糖質制限食を彷彿させるメニューですね。

2012年10月10日 (水)の本ブログ記事<久山町研究 「米」の摂取量が少ないと、認知症リスク低下>もご参照いただけば幸いです。




江部康二


テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
各地に糖質制限食の会を!
こんばんは。

わんわんこと長谷川 さんから、各地に糖質制限食の会を!という力強いコメントをいただきました。

すでに北九州三島さん達の会があって、とても活発な活動を展開しておられます。

助け合い、分かち合い、学び合い・・・

いろんな職種の人達が集まってつくる糖質制限食の会・・・

いいですね。(^^)

長谷川さん、是非東京でも立ち上げて下さい。

私もできることは協力いたしますので。


江部康二

【12/11/23 わんわんこと長谷川

各地に糖質制限の会を!

『食後高血糖と血糖変動幅増大を防げるのは糖質制限食だけという事実を世の医師に理解させて、1070万人 の糖尿人のために、何としてもこの合併症地獄の現実を変えなくてはなりません』

医師会が変わるのを応援し、自分達のいのちを守るためにも、各地に患者会を作って社会にPRしたらと思います。

私は東京にいますので、人口も多い首都圏で声を上げたいと思います。

インターネットの時代です。マスコミ・ミニコミも使えば、時間はかかっても仲間を集められると思います。】


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食実践と医師の対応
こんばんは。

いずも大山さんとわんわんさんから、糖質制限食実践と医師の対応についてコメントをいただきました。

【12/11/21 いずも大山

ほんとうにがっかりです。

いつも、ブログ拝見させていただいています。

本日は定期の検診で糖尿病専門の先生にも診ていただきました。先月、先々月に比べ数値は改善されていました。ちなみに糖質制限を始める前はHbA1cは11.5 空腹時の血糖値は400を超えていました。本当にうれしい改善です。

ただ、本当にがっかりな事が・・・。

受診して先生とお話したとき「糖質制限されているらしいですね。でも、学会は否定的なんですよ」と言われ、やめるようにという事を遠まわしに言われました。そしてその理由は本でも何でも良く出てくる決め台詞・・・。

相当腹立たしかったのですが、なるべく感情的にならないようにこう言いました

「では、先生あなたが担当しておられる患者さんでこれ程の数値改善をしておられる方がいらっしゃいますか?

」そして、こう続けました。

「患者が糖質制限しているとカルテに書いてあるからといって、先生は実際に私が食べているものの記録や、日に4回計る血糖値の変移などその目で見られましたか?それに基づく栄養指導やアドバイスをされていますか?あなたは、血液の検査結果のシートをみてるだけじゃないのか!!」

と 言わせて貰いました。本当に悲しかったです。

私の父は糖尿病由来の脳出血で42歳の時に他界しました。叔母は糖尿由来で目が殆ど見えなくなって、手足の痺れる様な痛みに耐えながら、インシュリンを注射し腎症にもなってしまっています

これが、これが治療の末、不自由な生活を忍耐してきた結果のよくある現実なのです。

先日の書き込みコメントに自分で考えることをしない医師が多すぎると書き込みしてありましたよね。私も同感です。

 「マニュアル」仕事をするのか「モラル」仕事をするのか。医術に携わる方々やはりモラルでやっていただきたいと思います。

診察室を出る前にこう言いました

「胃を切り取ったり小腸を短くしたりする治療は認めてるのに、簡単に実行出来てしかも効果のある食事方法は認めない。それって本当に患者の為ですか先生」

医師は自己責任でそのような方法をとっているのはなにも言うことはありませんとおっしゃると、およそ10分にも満たない診察は終わりました。

患者目線だ、患者様と言うけれど本当にそう思っているの?っていう感じでした。

最後に看護師の方が糖質ぜんぜん取ってないのかと質問されたので、この前出たばかりの糖質ハンドブックをみせて

「これで大体は把握してますが、平日は1日に大体60~70gくらい週末や休みは好きなもの食べるので120~150gのときもありますね」

と答えるとじゃあ、それカルテにかいておきますね。っとにっこりされました。

来月も行きますが、今度はグラフを作って行こうかと思ってます。(闘志メラメラです)】


いずも大山  さん。

データ改善、良かったです。

『受診して先生とお話したとき「糖質制限されているらしいですね。でも、学会は否定的なんですよ」と言われ』

糖尿病学会も山田悟先生が目指しておられる「緩やかな糖質制限食」は認める方向で調整しているようです。

すなわち130g/日以上の糖質を摂取するパターンですね。

しかしスーパー糖質制限食には、日本糖尿病学会、まだまだ難色を示しています。

「これが、これが治療の末、不自由な生活を忍耐してきた結果のよくある現実なのです。」

糖質を食べながら、薬物治療でコントロールしようとしても、食後高血糖と血糖変動幅増大は防げず、それが酸化ストレスを引き起こします。

酸化ストレスが積み重なれば動脈硬化や糖尿病合併症を生じます。

まじめに一生懸命努力して糖尿病治療にとりくんでも、糖質を摂取する限り合併症は防げないのです。

食後高血糖と血糖変動幅増大を防げるのは糖質制限食だけという事実を世の医師に理解させて、1070万人の糖尿人のために、何としてもこの合併症地獄の現実を変えなくてはなりません。


江部康二


【12/11/22 わんわん

いずも大山 さん

自分の信じる道を行く

専門家であるはずの医師から、適切なアドバイスを受けられない。

これが現状ですね。

「経口血糖降下剤の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は、低血糖の心配がありますので必ず主治医と相談して頂きたいと思います」

相談に乗ってくれる医師は、まだ少ないです。指導できる医師はさらに・・。

反対はしてもらいたくないですね。患者が自己責任で選ぶのですから。

自分の体は自分で守る。

********

私の場合。

① HbA1c 14.0→ 9.0(6/15から5週間) ゆるい糖質制限食+インスリン4 ×4単位

医師からの指示。 食事は1600kcal で。5週間後、

医師「インスリン使いすぎたかも知れません。食事はどうしてますか」。 

私「ご飯を1/3に、おかずも少し減らしてます。お菓子・清涼飲水・お酒はやめました」。 

医師「お菓子は1日1つ位いいですよ。お酒も少しなら。インスリン中止しましょう」

② インスリン離脱。メトグルコ3回に。

HbA1c 9.(7月)→ 7.0(8月)→ 5.9(9月) 段々、糖質制限を厳しく+メトグルコ

 医師「とても良くなっていますね」 

私「食事。ご飯とか、かなり減らしてます。お菓子食べてません。甘いものは止めてます。お酒は、日本酒を止めて、焼酎にしました」 

どうも、炭水化物を減らしているというのがストレートに伝わっていません。でも、内容的には話しているぞと思いながら、『糖質制限』という言葉は使わず。

③ 11月 HbA1c 5.3へ

 医師「すばらしいですね。メトグルコ止めますか」 服薬なしへ。

いつか、主治医に『糖質制限食』についてどう考えているか聞いてみようと思っています。

長くは続けない方がいいと言われるかな。

* ********

「炭水化物50から60%、バランス良く」が、頭に刷り込まれている人には理屈は通らないと思います。

糖質制限で、80歳までは生きてやるぞ、と闘志を燃やしています。

長くなりました。】


わんわん さん。
インスリン離脱、良かったです。

HbA1c14.0%→5.3%

インスリン離脱してメトグルコも中止して、糖質制限食だけで素晴らしい改善です。

主治医どの、もしかしたら糖質制限食を理解しておられるかもしれませんよ。

是非聞いてみて下さい。

ところで日野原重明先生も、糖質制限食で100才ですよ。

わんわん さんも100才を目指して下さいね。



江部康二

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食にお勧めのオリーブオイルです。
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こんにちは

私の考案した「糖質制限食十箇条」の6番目は

「オリーブオイルや魚油(EPA、DHA)は積極的に摂り、リノール酸を減らす。」

となっています。

かつて、「植物油が身体によくて動物油が身体に悪い」というのが定説でしたが、日本の現状では、日本脂質栄養学会の提言のように、リノール酸の過剰摂取が問題となっています。

リノール酸は多くの植物油の主成分で、安価な大豆油やコーン油などの、いわゆる「サラダ油」には特に多く含まれています。

糖質制限食を実践すると、油脂分の摂取が多くなりますが、上記のような「サラダ油」を多量に摂取すると、リノール酸摂りすぎによる弊害(心臓・脳血管系疾患、欧米型癌、アレルギー性疾患、その他炎症性疾患)※1が懸念されます。

そこで、私がお勧めしているのがオリーブオイルです。

オリーブオイルの主成分は、一価不飽和脂肪酸であるオレイン酸です。そして大多数の栄養学者がオリーブオイルの摂取を奨めています。

オリーブオイル摂取とヒトに関しては、現在までの疫学的報告では、心血管系ににも癌予防にもよい結果がでています。私自身も、もっぱらオリーブオイルを使っています。

オリーブオイルをたっぷり摂取することで有名なのが地中海食です。

2004年の米国医師会雑誌の論文で「地中海食摂取、喫煙なし、適度なアルコール摂取、身体活動」を実践しているヨーロッパの人々において、心血管疾患と癌の発症が統計的に有意に少ないことが報告されました。※2

またヒトにおける、信頼度の高い疫学研究に関する論文が、Nature Reviews Cardiology という世界心臓連合(WHF)の公式誌にハーバード大学の研究者により2007年に報告されました。

その論文に「地中海食は、心血管系への利点と、種々の美味しい物を食べられるので持続しやすいこともあり、ますます人気が上昇している。」との記載があります。※3

また、糖質制限食で体重を増やしたい方にもオリーブオイルはお勧めです。

オリーブオイルを調理に積極的に使ってカロリーを稼ぐのです。

やせてる糖尿人には、「ナッツ類、果物適量、オリーブオイル」が三種の神器でしょうか。

この様に、糖質制限食で何かと重宝するのがオリーブオイルなのですが、正直、これまでは何を買えばいいのか選ぶのが大変でした。

スーパーに行った際いろいろと見るのですが、基本的に面倒くさがりということもあり、いつも適当に目についたものを買っていました(^_^;)

ですがこの度、あらてつさんの糖質制限ドットコムで、待望のオリーブオイル販売が始まりました。

あらてつさん曰く、スペインから直輸入しているとのことです。

オリーブオイルと言えばイタリアのイメージがあったのですが、スペインはオリーブオイル生産量が世界一だそうで、その中から少量生産の美味しい物を見つけたと喜び勇んで持ってきたのです。

このモリドルオリーブオイルは、溶剤抽出ではなく、収穫仕立てのオリーブの実を丁寧に圧搾し、フィルターでろ過せず瓶詰めしているとのこと、なるほど食べてみると、私が今までスーパーで買っていたものとは雲泥の差で、味と香りが全く違います。

一度使ってすっかり気に入ってしまい、以来、我が家では発売前のものを分けてもらい、ずっとこのオリーブオイルです(^O^)

オリーブオイル選びに迷われている糖尿人の皆さん、是非一度お試しあれ。


モリドル オリーブオイル
http://www.toushitsuseigen.com/shop/etc_oliveoil.html



江部康二


※1
日本脂質栄養学会の提言(2002年9月)

「本学会は 1992年以来、必須脂肪酸である リノール酸の摂取過剰と健康の問題について討論。その結果、日本人のリノール酸摂りすぎを是正する方向に栄養指導を改 めることが急務との結論に達した。 リノール酸摂りすぎの害(心臓・脳血管系疾患、欧米型癌、アレルギー性疾患、その他炎症性疾患)については、動物実験 のみならず臨床的にも明らかにされてきた。」

※2
Knoops KTB, de Groot LCPGM, Kromhout D, et al. 2004. Mediterranean diet, lifestyle factors, and 10-year mortality in elderly European men and women: the HALE Project. JAMA 292: 1433-39.

※3
Popular weight-loss diets: from evidence to practice
  Vasanti S Malik & Frank B Hu
  Nature Reviews Cardiology 4, 34–41 (1 January 2007)


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食でコントロール良好、薬なしに。良質のHbA1cとは。
おはようございます。

☆MISAO さんから

「糖質制限食でコントロール良好で、薬なしになりました」

という嬉しいコメントをいただきました。

☆MISAO さん、拙著のご購入ありがとうございます。

まずカロリー制限食と内服で、

2007年秋治療開始時:血糖235 HbA1C10.1%だったのが、2011年11月には、HbA1c6.0%ですので、カロリー制限のつらさを含めて大変な努力で達成された数値と思います。

しかしながら、なにか納得いかないと仰有っている通り、このHbA1c6.0%は実は質の悪い、HbA1cなのです。

過去1~2ヶ月の平均血糖値がコントロール良好ということをこの6.0%は示していますが、「食後高血糖」や「一日平均血糖変動幅」は全く反映されていません。

酸化ストレスを生じ、動脈硬化の原因となるのは、食後高血糖と一日血糖変動幅の増大なのです。

薬を内服して、糖質を普通に摂取して、厳格に血糖コントロールした場合、見かけ上はHbA1c6.0%とコントロール良好でも、現実には低血糖と食後高血糖の繰り返しの平均値を示しているに過ぎません。

従って見かけ上コントロール良好のHbA1cを達成していても、実は合併症は防げません。

これに対して、糖質制限食開始して半年で薬がなしになったのは素晴らしいです。

上手に糖質制限食を実践しておられるのでしょう。

糖質制限食を開始して、1年後

2012年11月、血糖 95  HbA1C 4.9%

この数字は、コントロール良好を超えて、コントロール優秀というか、正常値ですね。

糖質制限食で達成したHbA1cは良質のHbA1cです。

すなわち、「食後高血糖」や「一日平均血糖変動幅増大」という動脈硬化や合併症のリスクがない、本当にコントロール良好で、良質のHbA1cなのです。

今回のキーワードは、「良質のHbA1c」です。

☆MISAO さん、体重減少も良かったです。

今後も美味しく楽しく糖質制限食を続けられて、良質のHbA1cを維持してくださいね。


江部康二

【12/11/20 ☆MISAO

1年

江部先生へ

私は去年の11/20から糖質制限食に変えました。今日で ちょうど1年です。

私は糖尿で薬を飲んでました。こうして 書くこと事態 戸惑うので黙っていました。

2007年秋に治療に行った時は 血糖235 HbA1C10.1と最悪でした。

薬と食事で昨年11月には 血糖98 HbA1C6.0まで下がりました。

でも ここまで来ても なにか納得いきませんでした。何か…と悩んでいた時に ネットで見つけたのが 江部先生の 主食を抜く「糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食」 という本でした。アマゾンで取り寄せて 読みました。
求めていたものが ここに書いてありました。昨年11/20から糖質制限食に変えて取り組みました。

取り組んで 半年くらいたった時に 数値が下がったのと 体重が減ったので 薬は 無くなりました。

薬が無くなって それから半年後の 11月に検査は、血糖 95 HbA1C 4.9になりました。

薬も無くなり 体重も20㌔落ちて HbA1Cも 平常値になりました。

先生が「私も糖尿の患者さんたくさん看ているけれど ここまで下がったのはあなただけだ!」

と言われました。

先生には 糖質制限食をしていると 言っています。

一緒にしている妹も 三桁だったγ-GTPが下がりました。中性脂肪も減りました。体重も20㌔減りました。
1年たったら メールしようと 決心していました。

先生のこと全く知らなかっただけに ネットで見つけた時は すごくうれしくて…身体がとても軽くなり楽になりました。京都にある糖質オフの店3軒も行きました。

本当に ありがとうございました。

心から 感謝しています。薬から 離れたのが最高の喜びでした。

心から 糖質制限食が 広がることを願っています。本当に ありがとうございました】


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ジャンル:ヘルス・ダイエット
マラソンと糖質制限食、持続量増強
こんにちは。

土の器さんから、マラソンと糖質制限食についてコメント、質問をいただきました。


【2/11/21 土の器

50歳と糖質制限

私は61歳でスーパー糖質制限10ヶ月目ですがメタボ体型も学生時代にもどり、マラソンもエネルギー切れもなく疲労感も少なく快適で感謝一杯ですが、糖尿病などない方でたとえば50歳以下の若い方の場合、糖質制限をゆるめにするとか、年齢による配慮は必要なのでしょうか? マラソン仲間で若く細身の方に脂質代謝能の向上のために勧めるのは、どうなんでしょうか?お教えいただければ幸いです。】


土の器 さん。

減量成功、体調良好、良かったです。

糖質制限食は、全ての年齢において、人類本来の食事であり、人類の健康食です。

従って、マラソン仲間の若い人でもOKです。

ただ、70億の人類を養うには穀物は必用ですし、子供達の学校給食との兼ね合いとかもありますので、私はテーラーメードダイエットを提唱しています。(*)

さて、マラソンなどの持久力が肝要なスポーツには、糖質制限食はぴったりです。

土の器さんが体験されたように、スタミナがつきます。

糖質制限食なら、運動で鍛えなくても<脂肪酸-ケトン体エネルギーシステム>が、活性化していきます。

つまり、ステーキを食べている最中にも脂肪が燃えていて、空腹時も含めて24時間ずっと脂肪が燃えています。

このため少しくらい心拍数が上昇する運動でも、筋肉は脂肪酸-ケトン体をエネルギー源として利用しますのでグリコーゲンが節約できます。

マラソンの距離のほとんどを脂肪酸-ケトン体をエネルギー源として乗り切って、ラストスパートで残っているグリコーゲンを利用して、瞬発力で駆け抜けるというパターンです。

糖質を普通に食べていて、鍛えてない人は、少し心拍数が上がる運動でも、筋肉は<ブドウ糖-グリコーゲンエネルギーシステム>にすぐに切り替えて依存します。

そうすると筋肉細胞中のグリコーゲンが一定以上減少した段階で筋肉は収縮できなくなるので動けなくなります。これが持久力がない人のパターンです。

なお100m競争とかの無酸素運動と、重量挙げなどのゴリマッチョな筋肉増強には、糖質制限食は向かないかもしれません。


(*)
2011年08月06日 (土)の本ブログ記事
マクロビオティックと糖質制限食とテーラーメードダイエット
をご参照ください。



江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
誤・脂肪がインスリンを分泌させる→正・脂肪はインスリンを分泌させない
おはようございます。

松田 虔 さんからご指摘いただいたので

松田さんのブログ http://blog.livedoor.jp/kenm25/archives/65789415.html

糖尿病の新しい食事療法は【糖質制限食】へ!

を覗いてみました。

松田さんの、2012年11月17日のブログ記事

江部康二医師講演会
「低炭水化物食(糖質制限食)の有効性と安全性」と主催者発信の間違い情報

に興味深いというか、驚くべき情報が記載してありました。

 
「・・・脂肪の多い食事は大量のインスリンを分泌させ、β細胞を疲弊させます。脂肪摂取量の増加や運動量の減少といった生活の変化が糖尿病を急増させたのです・・・。」


上記は、女子栄養大学・香川芳子学長が、栄養と料理・2009年6月号 に書かれた文章の抜粋です。
http://www.eiyo.ac.jp/essay/resources/essay09_06.pdf 
→上記文章のPDFファイルを見ることができます。

『日々の暮らしに』
香川芳子女子栄養大学・短期大学部学長、香川調理製菓専門学校名誉校長
女子栄養大学の月刊誌 栄養と料理 現代を健康に生きる
2009年6月号 「 脂肪の多い食事、運動量の低下が糖尿病を引き起こします」


松田さん、貴重な情報をありがとうございます。

2009年の「栄養と料理」に書かれた文章なので、2012年現在、香川芳子学長すでに「脂肪はインスリンを分泌させない」ことをご存知かもしれません。

もしご存知なら、是非訂正する文章を「栄養と料理」お書き頂きたいですね。

「脂肪はインスリンを分泌させない」

「脂肪は血糖値を上昇させない」

ということは生理学的事実であり、論争の余地はありません。

例えば「ジョスリン糖尿病学・第2版」メディカル・サイエンス・インターナショナル2007年の124ページに、

「炭水化物なしの脂肪食はβ細胞機能にほとんど影響しない」

と明確に記載してあります。

なお糖質だけが血糖値を上昇させ、インスリンを大量に分泌させます。

たんぱく質は血糖値を上げませんが、その分解物のアミノ酸の中で、ロイシン、アルギニン、リジンはインスリンを少量分泌させます。その一方でグルカゴンも分泌されて相殺されるので、たんぱく質摂取による血糖値への影響はなしなのです。

本ブログ記事を、女子栄養大学の先生方が、もしご覧頂いていれば、是非香川芳子学長にお伝えいただければ幸いです。



江部康二


テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
Dr.カルピンチョ、糖質制限でメタボ改善、ブログもあり。
こんばんは。

Dr.カルピンチョ さん、から嬉しいコメントをいただきました。

拙著のご購入も、ありがとうございます。

肝機能や中性脂肪は2か月後には正常化、半年でBMIが29から25に改善して、血圧もメタボ境界値だったのが20代前半のころの数値にまで戻りました。

素晴らしい改善ですね。
良かったです。

糖質制限食を理解し実践して効果をあげ、指導もできる医師が増えることは、私としても嬉しい限りです。

今後ともよろしくお願い申し上げます。

Dr.カルピンチョさんの本日のブログ記事

「貝類は素晴らしい低糖質食材・・・ではないってか?」

とても参考になりました。

貝の糖質量は旬が一番多くて、季節変動があるそうですよ。

皆さんも、Dr.カルピンチョさんのブログ、是非ごらんあれ。


江部康二



Dr.カルピンチョさんのブログ http://xn--oqqx32i2ck.com/review/

【12/11/18 Dr.カルピンチョ
はじめまして

江部先生、はじめまして
私も糖質制限を実践している52歳の医師です。

低糖質食がダイエットに効果があるよと別の医師から聞いて、なにげに自己流ではじめてみたらあまりにも効果が劇的でした。

肝機能や中性脂肪は2か月後には正常化、半年でBMIが29から25に改善して、血圧もメタボ境界値だったのが20代前半のころの数値にまで戻りました。

その頃に江部先生の存在を知り、本もブログも、実践していただけにものすごく納得の内容で感激しました。

今年の4月から糖質制限に関するブログを開始しています。

できるだけ江部先生の切り口と違う角度で糖質制限や糖尿病のことを話題にサイトを作って行けたらと考えています。

勝手に江部先生や夏井先生のサイトへのリンクを貼り、著書の紹介などさせていただいていましたが、ブログ読者の長谷川さんに江部先生にご紹介いただいた旨を伺ったので、初コメントに伺いました。

また足しげく読みに来させていただきます、どうぞよろしくお願いいたします。

女子栄養大学での講演が好感触でよかったですね、徐々に「反糖質制限」の牙城が突き崩されていくとよいですね。
私も微力ながら、自分のブログで協力させていただきます。】



テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
「糖質セイゲニストin北九州」の三島さんのご報告、自分で考える。
こんばんは。

「糖質セイゲニストin北九州」の三島さんから元気いっぱいの活動報告です。

インスリンフリーとなったメンバーがお二人、素晴らしいです。

自分の頭で考え、自ら研究することはとても大事です。

残念ながら医師の多くが「ガイドラインおたく」「エビデンスおたく」に陥って、自分の頭で理論的に考えることを放棄しているのが日本の医学界の現状です。

私は、ガイドラインやエビデンスが要らないとは思っていませんが、それらを鵜呑みにして、自分で考えるという、もっと大切なことに目が向かなくなった医師の方々には、もの申したいです。

本当に新しいことは、それが真実であってもエビデンスもガイドラインも絶対に存在しません。

夏井先生の「湿潤療法」
高雄病院の「糖質制限食」

がその実例ですね。

自分の頭で考えてできれば実践して、その是非を判断して欲しいものです。

「糖質セイゲニストin北九州」
糖尿病専門医、整形外科医、栄養士、薬剤師、退職組、エステシャン、主婦、不動産屋さん、

・・・・・実に多彩なメンバーです。

これら豪華メンバーを仕切るのがカリスマ教師三島さんですね。

皆で考えて、糖質制限的な新しい企画がどんどん生まれそうで、楽しみです。

低糖質たこやき(大豆粉使用)・・・・・美味しそうですね。


江部康二


【12/11/18 北九州 三島

インスリンからの解放

「糖質セイゲニストin北九州」のメンバーに、インスリンから解放された方が二人おります。

医者の言うこと、やることに疑義を抱き、自ら、研究した方たちです。

糖質制限をし、データ観察をしながら、薬剤を調整していかれました。

当初、主治医と悶着もあったようですが、劇的な改善に、主治医も言葉を返せなかったようです。

そうした方たちと、月1の勉強会を開き、モチベーションを維持できることは恵まれていると思います。

第6回の月例会は、今月25日の日曜、12時からです(すでに満員です)。

糖尿病専門医、整形外科医、栄養士、薬剤師、退職組、エステシャン、主婦、不動産屋さん、…で、 新着トピックスや情報交換をし、低糖質たこやき(大豆粉使用)を焼きます。】


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食でデータ改善・・・しかし普及への壁、常識の壁、追加
こんばんは

2012年11月16日 (金)のブログ記事

糖質制限食でデータ改善・・・しかし普及への壁、常識の壁

で登場していただいたtagashuu さんから、追加コメントを頂きました。

tagashuu さんは、プライマリケア医を目指す大学病院勤務の30代神経内科医です。

tagashuu さん、拙著の御購入、ありがとうございます。

tagashuu さんのご意見に、私も全く同感です。

「三大栄養素のうち、血糖値を上げるのは糖質のみ」
「食後高血糖、平均血糖変動幅増大は動脈硬化の明確なリスク」
「炭水化物が50-60%含まれるカロリー制限・高糖質食では食後高血糖が必発する」


少なくともこれらの生理学的事実を、糖尿病専門医は患者さんに説明する義務があると思います。

その上で、糖尿病患者さんが、

1)糖質制限食
2)糖質管理食
3)従来のカロリー制限食

のどれかを自己責任で選んでいただけは良いと思います。

他の皆さんのコメントにもありますように、しばらくの間は周囲の理解がなくても、患者さんは確実によくなるのでついてきてくれると思います。

大学病院は一般病院より、常識の壁、因習の壁が厚いので大変だと思いますが、地道に活動を続けいただけば幸いです。


江部康二



【12/11/16 tagashuu
違和感の正体
江部先生、コメント記事に取り上げて頂き本当に有難うございます。

糖質制限食について同意書をとるということにすごく違和感を感じていながら、それをうまく説明することができずにいたのですが、

先生のご返事を読んで、その違和感の正体がわかったように思います。

まさに先生のおっしゃるように、同意書が必要なのはむしろカロリー制限・高糖質食の方なんですよね。

同意書って、「これから行う治療はこういうものです。これを行うことによってこんなメリットがあります。一方、こんなデメリットもあります。それらを理解した上で治療を行うことに同意されますか」ってことを確認するものですよね。

なぜ同意書を作らなければならないかと言うと、それを取っていないと、実際にその治療を行ったて、万が一健康被害をこうむった時に、訴えられてしまうからだ、と私の上司は言います。

しかし、従来のカロリー制限・高糖質食を指導している人でそのデメリットなど一体誰が説明しているでしょうか。

 「三大栄養素のうち、血糖値を上げるのは糖質のみ」
 「食後高血糖、平均血糖変動幅増大は動脈硬化の明確なリスク」
 「炭水化物が50-60%含まれるカロリー制限・高糖質食では食後高血糖が必発する」

勉強してこれらの事実を知った今、カロリー制限食で様子をみることはもはや私には許容できません。

「糖質制限食は、カロリー制限食でうまく行かなかった人に対する選択肢の一つだ」とおっしゃる先生もいますが、

それにも私は同意できません。むしろ逆だと思います。

糖質制限食こそ食事療法の第一選択であり、嗜好や体質などの理由でどうしても実践できない人に対して、カロリー制限食はやむなく選択されるべきだと思います。

基礎的事実やすでに世に出ている質の高い疫学研究のエビデンスなどから、糖質制限食がカロリー制限・高糖質食に多くの点で勝っていることはもはや明らかです。

それなのに、糖質制限食にだけ同意書が要求され、カロリー制限・高糖質食は何のメリット・デメリットの説明もなく、さもこれが唯一の正しい食事治療だと言われんばかりに無条件で勧められるというのはいかがなものでしょう。

個人的には糖質制限を始めて1年が経とうというのに、残念ながら心底私の活動に同意してくれる人はまだ一人もいないのが現状です。

孤軍奮闘は辛いですが、正しい事を続けていればいつか必ずわかってくれる人が出てくることを信じて地道に普及活動を続けていきたいと思います。

そんな中、このブログは本当に心の支えです。こうして江部先生にブログに取り上げて頂くだけでも本当に心が救われる思いです。

江部先生やこのブログ読者さんをはじめ、糖質制限食に理解を示される方はちゃんと患者の立場をわかっている人だと思います。

私自身も糖質制限食に人生を救われた人間の一人です。これからも確信をもって少しずつでも常識の壁、普及への壁を壊していくように努力を続けたいと思います。

余談ですが、私は外来の患者さんに糖質制限食を説明する時には、できるだけ長く時間をとって説明し、かつ家に帰って忘れないように紙に簡単なメモを書いて渡していたりしています。

が、より多くの人へ説明していくにつれなかなか時間がとれなくなってきたため、

最近は江部先生の本をたくさん購入しておいて、ここぞという患者さんには本をお貸しして「今私が説明しきれなかったたくさんの事はこの中に書いてあるのであとでゆっくり読んで下さい。」というスタイルをとるようにしています。

口や簡単なメモだけで説明していた頃と比べると結構良い手応えです。

その中でも最近出された「食品別糖質量ハンドブック」は視覚的に説明しやすく、値段もリーズナブルなので患者さんに配って説明するのに最適です。

もちろん全員に本を配っていたら私の財布がパンクするので(笑)、この方法はここぞという人にしぼって行うことにしていますが。

なので、また何冊か購入させて頂きます。

ともあれ、今後ともよろしくお願い申し上げます。】


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
女子栄養大学栄養科学研究所講演会のご報告
おはようございます。

2012年11月17日(土)、香川栄養学園創立80周年記念事業

第22回女子栄養大学栄養科学研究所講演会

「糖尿病治療最前線-栄養食事療法を巡って-」

無事終了しました。

定員120名の会場に136名が参加され、香川靖雄先生のお言葉を借りれば「誰も居眠りする人がいない」熱気あふれる講演会となりました。

香川靖雄先生(女子栄養大学栄養科学研究所所長)が、

「糖尿病予防の遠隔成績とレガシー効果」

と題されてご自分の発表に加えて私と津田先生の発表に関しても概観していただきました。

私は「低炭水化物食(糖質制限食)の有効性と安全性」と題して、エビデンスレベルの高いRCT研究論文を中心にお話しました。

最後に 京都大学大学院人間・環境学研究科 教授 津田謹輔 先生が
「生活習慣病に対する新しい考え方」
~若い女性のやせと低出生体重児をめぐって~
と題されて、講演されました。

津田先生のご発表は「エピジェネティクス」のことなどいろいろ興味深いもので大変勉強になりました。

エピジェネティクスというのは、「DNAの変化なしに後天的な要因で発現が変化」ということです。

例えば一卵性双生児で、遺伝子は同一でも、生後の環境やライフスタイルなど後天的要因で、病気や症状などが変化することをエピジェネティクスというわけです。

その後、休憩をはさんで1時間の総合討論があり、活発な意見交換がありました。

最後に座長の女子栄養大学教授・本田佳子先生が

「インスリン注射なしに、糖毒を解除できる糖質制限食は、今後糖尿病治療食の選択肢の一つとして考慮することが必要である。」

と大変好意的な意見でしめくくられ、感謝感激でした。


江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
【本ブログのコメント・質問・記事に関するお願い】など
【本ブログのコメ【本ブログのコメント・質問・記事に関するお願い】

ブログ読者の皆さんには、いつもコメントいただき、ありがとうございます。

糖質制限食に関する質問についてですが、実際に高雄病院や江部診療所に来院されて診察した患者さんに対しては、医師としての責任・債務がありますので、個別に説明もしっかりさせて頂いていますし、フォローもしております。

一方、ブログ読者の皆さんの質問に関しては、糖質制限食に詳しい医師として、ボランティアで回答させていただいています。

診察もしておりませんしフォローもできませんので、責任もとれません。

私の回答は、あくまでも一般論としての参考意見とお考え頂けば幸いです。

また、ブログ記事や本に関しても同様に、糖質制限食に関する一般論としての参考意見とお考え下さい。

従いまして、読者の皆さんが私の参考意見を読まれて、どのように利用されるかは、自己責任でよろしくお願い申し上げます。m(_ _)m

そして読者の皆さんからもご意見いただきましたが、普通のお医者さんに相談可能な個人的な内容の質問は、ご自分の主治医にご相談頂けば助かります。

またネットで簡単に検索可能なことは、ご自分でお調べください。

質問が増えてきましたので、糖質制限食と関わりがないと判断した質問にはお答えできない場合もありますので、ご了承ください。m(_ _)m

普通のお医者さんでは解答不能の、糖質制限食に関わる質問は、何でもどんどんしていただけば嬉しいです。 (^_^)

掲載OKの質問に関して、読者の皆さんに共有していただきたい情報の場合は、ブログ本文にて、できるだけ順番にお答えしたいと思います。

質問によってはコメント欄でお早めにお答えする場合もありますのでご了承ください。

一方、質問がかなり増えてきていますので、なかなか即、お答えすることが困難となってきています。

糖質制限食に関わりのある全ての質問に、本文かコメントでお答えするようできるだけ努力はしていますが、できないときはご容赦願います。m(_ _)m

それから、「管理人のみ閲覧できる」「匿名希望」などの質問に関しては、コメント欄にお答えするか、一般的な話題に置き換えてブログに記載するようにしていますので、よろしくお願い申し上げます。


なお、糖質制限食が世の中・医学界にかなり浸透してきたことは間違いありません。

2012年1月15日(日)、第15回日本病態栄養学会年次学術集会が国立京都国際会館で開催され「糖尿病治療に低炭水化物食は是か?非か?」というディベートセッションが行われました。

700人の会場に1200人が集まる大盛況でした。

医学界にも確実に糖質制限食が広がっています。

ブログ読者の皆さんには、これまでと同様応援のほどよろしくお願い申しあげます。m(_ _)mV




【糖質制限食を実践される時のご注意】


本にも書いてありますが、 糖質制限食によりリアルタイムに血糖値が改善します。

このため既に、経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は、低血糖の心配がありますので必ず主治医と相談して頂きたいと思います。

一方、薬を使用してない糖尿人やメタボ人は、低血糖の心配はほとんどないので、自力で 糖質制限食を実践して糖尿病やメタボ改善を目指していただけば幸いです。

血液検査で血清クレアチニン値が高値で腎障害がある場合と、活動性の膵炎がある場合、肝硬変の場合は、糖質制限食は適応となりませんのでご注意ください。

糖質制限食は相対的に高タンパク・高脂肪食になるので、腎不全と活動性膵炎には適応とならないのです。

肝硬変では、糖新生能力が低下しているため適応となりません。

また長鎖脂肪酸代謝異常症(日本で毎年10-50人の新患が発生)の場合も
脂肪の利用・代謝が上手くいかないので糖質制限食の適応となりません。

なお、機能性低血糖症の場合、炭水化物依存症レベルが重症のとき、糖新生能力が低下していることがあり、まれに低血糖症を生じますので注意が必要です。

また、どのような食事療法でも合う合わないがあります。

糖質制限食もその一つですので、合わないとご自分で判断されたら中止していただけば幸いです。


<参考図書>

理論
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」2005年
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編」2008年
「我ら糖尿人、元気なのには理由がある。」2009年
「やせる食べ方」2010年
「うちの母は糖尿人」2010年 監修:江部康二 著:伊藤きのと
(東洋経済新報社)
「糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食」2010年(ナツメ社)
腹いっぱい食べて楽々痩せる『満腹ダイエット』 (ソフトバンク新書) 2011年
「主食をやめると健康になる」(ダイヤモンド社)2011年
「食品別糖質量ハンドブック」洋泉社 江部康二 監修 2012年

レシピ
「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」2006年
「糖質制限食 春のレシピ」2007年
「糖質制限食 夏のレシピ」2007年
「糖質制限食 秋のレシピ」2008年
「糖質制限食 冬のレシピ」2008年
「血糖値を上げない! 健康おつまみ109 」2010年
「やせる食べかたレシピ集」2010年
「主食を抜けば糖尿は良くなる!レシピ集」2011年
(東洋経済新報社)

「糖質オフ」ごちそうごはん
(アスペクト)2009年

dancyu プレジデントムック 「満腹ダイエット 」(プレジデント社)2009年
dancyu プレジデントムック 「酒飲みダイエット 」(プレジデント社)2010年
dancyu プレジデントムック 「美食家ダイエット 」(プレジデント社)2011年
dancyu プレジデントムック 「スイーツダイエット」 (プレジデン社)2012年

糖質オフダイエット (レタスクラブ、角川マーケティング)2011年
誰もがストレスなくやせられる! 糖質制限ダイエット(講談社)2011年
糖尿病・肥満を克服する高雄病院の「糖質制限」給食(講談社)2012年

DVD「糖質制限食を語る」http://www.yaserutabekata.com/shop/dvd.php 2011年ント・質問・記事に関するお願い】など
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食でデータ改善・・・しかし普及への壁、常識の壁
こんんちは。

tagashuu さんから、糖質制限食でデータ改善という嬉しい報告と、普及への壁という困った問題をコメントいただきました。

tagashuu さんは、プライマリケア医を目指す30代神経内科医です。

tagashuu さん、

「134kgから始まった体重が現在101kgまで減少し、それに伴い脂漏性皮膚炎、うつ、歯周病、手の謎の皮膚荒れがすべて速やかに改善しました」

素晴らしい改善ですね。
良かったです。

一方、大学病院の常識の壁、普及の壁、ご苦労お察し申し上げます。

私達医師が、患者さんに糖質制限食を理論的に説明して納得して貰い推奨したとき、それを自己責任で主体的に選ぶのは患者さん自身です。

勿論、私は同意書などは取得しておりません。

現在、「食後高血糖」「平均血糖変動幅の増大」が 酸化ストレス増大の最大の元凶というエビデンスが出ています。酸化ストレスは動脈硬化の元凶です。

このように、昔と違い、現在では、空腹時血糖値とHbA1cの評価だけでは、糖尿病合併症を防ぐことは不可能ということが明確となっています。

そして「食後高血糖」と「平均血糖変動幅増大」をひき起こすのは、糖質、脂質、たんぱく質のうち、糖質だけなのです。

脂質、たんぱく質摂取は、「食後高血糖」「平均血糖変動幅の増大」を生じません。

従って糖質制限食なら、「食後高血糖」「平均血糖変動幅の増大」は生じず、動脈硬化や合併症のリスクがリアルタイムにおおいに改善するのです。

私は、酸化ストレスを起こす元凶である「食後高血糖」「平均血糖変動幅の増大」を唯一生じる糖質摂取の食事療法にこそ、説明義務があると思います。

すなわち医師や栄養士が「カロリー制限・高糖質食」を患者さんに推奨するならば、まず「食後高血糖」と「平均血糖変動幅増大」のリスクを説明しなくてはなりません。

そして、そういったリスクがある高糖質食をあえて患者さんに奨めるなら、その根拠も示す必要があります。

同意書が必要なのは、糖質制限食ではなく、カロリー制限・高糖質食のほうと思います。

カロリー制限・高糖質食を安易に奨めて糖尿病合併症を生じた場合、将来、集団訴訟になる可能性もあると思います。


江部康二


【12/11/15 tagashuu
普及への壁
江部先生、みなさま、おはようございます。

プライマリケア医を目指す30代神経内科医です。

スーパー糖質制限食を始めてそろそろ1年になります。134kgから始まった体重が現在101kgまで減少し、それに伴い脂漏性皮膚炎、うつ、歯周病、手の謎の皮膚荒れがすべて速やかに改善しました。

糖質制限食のおかげで人生が救われました。これも江部先生をはじめ、皆様がこれだけ普及活動をされていたおかげです。本当にありがとうございます。

理論的にも体感的にも納得のできるこの方法を今後も私も自分の身の回りに広めて参りたいと思います。

それにしても常識の壁は厚いです。

私は大学病院の勤務医ですが、導入の必要があるという入院患者さんには糖質制限食の導入を薦めています。

最初は栄養士に相談して主食を減らせないか交渉していたのですが、「炭水化物がないとエネルギーが確保できません。それは糖尿病の先生に確認しておられるのですか?」と理解を示してもらえず、

一方の糖尿病の先生は「極端な糖質制限」は推奨できない、と反対の意思を表明しておられ、相談すら困難な状況です。

そこでやむなく患者さんに十分に説明し、理解を得た上で常食の主食を抜くという方法で代用して薦めています。

この方法を始めて半年以上たち、すでに十分な成果を上げてきていますが、それでも孤軍奮闘の状態は基本的になかなか変わりません。

なぜならそれが、正規の方法でないと認識されているからです。

正規の方法でなかろと、糖尿病の先生に許可を得てなかろうと、自分で正しいと考える食事療法を指導するのは医師の裁量でできると考えていましたが、

先日、上司より倫理審査委員への書類も作り、正式な同意書を作るようにと言われてしまいました。

それでもそれさえ作れば実践を許してもらえるのであれば作ろうとは思いますが、

患者さんに理論面を説明し、効果を自分の身で体感した自分が安全面を保証し、納得してくれた人にのみ実施し、もしもやめたくなったらいつでもやめてもいいという食事療法に同意書なるものはどこまで意味があるのでしょうか?

江部先生は糖質制限食の指導に同意書を取得しておられますか?

もしよろしければ参考までに御教示頂ければ幸甚です。

何卒宜しくお願い申し上げます。】



テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食で耐糖能改善、回転寿司もOK
こんにちは。

str さんから、

「2年間の糖質制限食で、データ改善、月に1,2回、普通にピザや回転寿司などを食べてもOK」

という、嬉しいコメントをいただきました。

拙著のご購入もありがとうございます。

2年間の糖質制限食後、起床時血糖値が70mgをきることもあり、回転寿司を食べても、食後血糖値上昇がほとんどないことをみると、まるで糖尿病が治ったように思えますね。

糖質制限食を2年間続けられて、膵臓のβ細胞が十分な休息をえて、インスリン分泌能を回復し、耐糖能も改善したのでしょう。

10/10、回復ということは無いでしょうが、8~9/10、くらい回復されたのでしょう。

皆が皆、str さんのように上手くはいかないと思いますが、発見が早い糖尿人においては、糖質制限食で耐糖能が8~9割回復とか期待できますね。(^^)


江部康二


【12/11/14 str

文庫化おめでとうございます

久しぶりに拝見したら、文庫化の話。
おめでとうございます。

先生の本に出会ってから2年。直近の検査ではHbA1c5.3(以前の数値では4.9)、中性脂肪は50前後になり、起床時血糖値が70を切ってしまうようなことも。月に1,2回、普通にピザや回転寿司などを食べても、食後3時間で血糖値100前後に落ちつき、その数時間後に極端に上がるということもないところまでになりました。

糖質制限のありがたさ。

それは、病を持つ「つらさ」、「ストレス」が無くなることだと感じています。

これまでの療法では、友人と食事に行くことも難しく、日々の食事もなんとも寂しい。病名は知られていても、どんな病気だか知られていないので、抽象にさらされる方も未だにいると思います。

ストレスが原因で発症された方もいるかもしれません。そんな方にしてみれば、あまりにもつらい状況です。

ですが、続けていけば人により差はあれど、確実に普通に生活できますし(居酒屋でいっぱいなんて普通にできます)、高血糖により起きていた様々な障害が無くなるので、仕事や休日も楽しく過ごせるようになります(集中力は高くなりました)。

私などは幸いにも発見が早かったのかもしれません。先述のところまで、たどり着けました。

文庫であれば電車でも読めます。ツイッターでつぶやくよりも、確実に有意義なのではと思います。

これを機に、さらに糖質制限が知られ、一人でも多くの方が楽しく生活ができる環境を手に入れられると良いですね。

これからも、お体に気をつけて、がんばってください。】



テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
文春文庫「主食を抜けば糖尿病はよくなる!糖質制限食のすすめ」刊行
おはようございます。

現在第19刷でロングセラーとなっている

「主食を抜けば糖尿病はよくなる!糖質制限食のすすめ」(東洋経済新報社)

が、この度、文春文庫から文庫として刊行されることとなりました。

何と言っても、文庫は¥600-と低価格なのが魅力的です。

以下は今月号(2012年12月号)の文藝春秋、自著推薦文のコーナーに掲載された

「主食を抜けば糖尿病はよくなる!糖質制限食のすすめ」(文春文庫)

の私の文章です。


江部康二


☆☆☆

文藝春秋11月号掲載の
「主食を抜けば糖尿病はよくなる!糖質制限食のすすめ」(文春文庫)
自著推薦文から転載

2005年に「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」(東洋経済新報社)を、日本で初めて「糖質制限食」の理論的な本として上梓しました。その後、理論面の本やレシピ本などを各社から多数出版してきました。この間、糖質制限食を日本に広める役目を確実に果たしてきたかなと自負しています。

この1~2年、テレビ・新聞・雑誌などのマスコミが、こぞって糖質制限食を取り上げ、世間一般の認知度は格段に上がりました。特に、2012年は、糖質制限食普及において、飛躍の年となりました。

2012年1月15日、京都国際会館で開催された第15回日本病態栄養学会年次学術集会において「糖尿病治療に糖質制限食は是か?非か?」というディベートセッションが行われ、私は是側の演者として講演しました。

通常は3000人規模の学会に4000人の医師・栄養士が参加し大きな反響を巻き起こしました。このことは糖質制限食が医学界の表舞台に初登場したという意味で、大きな一歩といえます。私のブログ「ドクター江部の糖尿病徒然日記」のアクセス件数もこの日を境に1000件以上増えて、現在1日に15000件のアクセスがある人気ブログとなりました。

このセッション以降、日本全国の医師会や病院から講演依頼が相次ぐようになり、医学界にも爆発的に糖質制限食が広がり始めています。

この度、「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」(東洋経済新報社)を文藝春秋出版局から文庫本として出版することとなりました。

本書で紹介している糖質制限食は、高雄病院で1999年から日本で初めて開始した食事療法です。わかりやすく言うとご飯・パン・麺などの穀物製品や芋類などの糖質が多い食品を食べないで、肉・魚貝・豆腐・葉野菜・海藻などをしっかり摂取する食事療法です。糖質を制限したぶん、脂質とたんぱくは充分量食べます。

糖質制限食というと現代の普通の食事である高糖質食と比べると変わった食事という風に思います。しかし、実は糖質制限食こそが、人類本来の自然な食事なのです。

人類がチンパンジーと分かれて誕生したのが約700万年前です。農耕が始まるまでは人類の生業は狩猟・採集であり、全ての人類が糖質制限食でした。約10000年前に農耕が始まり、主食が穀物へと変化し、現在まで続いています。

即ち人類が穀物を主食としたのは、長い歴史の中でわずか1/700(0.14%)の期間に過ぎません。進化の過程をみると「糖質制限食」と「穀物を主食とする高糖質食」、どちらが人類にとって自然な食事なのかはいうまでもありません。

農耕以前の人類にとって糖質は言わばラッキー食材でした。すなわち時々手に入る果物やナッツ、そして山芋や百合根などの根茎類くらいが比較的糖質の多い食材でした。運良く手に入った果物を食べて血糖値が上昇するとインスリンが分泌され筋肉に取り込まれますが、余った血糖は中性脂肪に変わり脂肪組織に蓄えられます。

このように、ラッキー食材から得た糖質は、消化吸収されたあとインスリンにより脂肪に変わり、来るべき飢餓に備える唯一のセーフティーネットとなっていたと考えられます。

インスリンは今でこそ肥満ホルモンというありがたくない別称をもっていますが、狩猟・採集時代はその脂肪を蓄える能力は、とても重要な意味をもっていたわけです。

本来、脂肪を蓄えるためのラッキー食材だったはずの糖質を、農耕開始後は日常的に毎日食べるようになりました。さらにこの200~300年間は精製された炭水化物を食べるようになりました。

現在先進国では、精製された炭水化物であるご飯やパンや麺、そして砂糖水のような清涼飲料水を日常的に大量に摂取しています。このことが肥満や糖尿病や様々な生活習慣病の元凶となっていると私は思います。

人類の身体の消化・吸収・栄養・代謝システムは、700万年間の糖質制限食の過程を経て、突然変異を繰り返して完成されたものです。すなわち我々人類の身体は糖質制限食に適合しています。

このことを思えば、総摂取カロリーの50~60%が糖質という現代の穀物ベースの食生活は、人体にとってはとんでもなくバランスの悪いものなのです。

穀物は、人類を飢えから開放し、人口の増加や文明の基となりましたが、糖質過剰摂取による様々な病気の元ともなりました。糖質制限食は、人類本来の食事、いわば人類の健康食ですので、糖尿病や肥満をはじめとして様々な生活習慣病が改善していきます。

しかも糖質制限食は、糖質を抜くだけで脂質やタンパク質はOKであり、お酒も蒸留酒や辛口ワインはOKなので「美味しく楽しく」続けられるのが特長です。

糖尿病・メタボを克服し、糖質制限食を足かけ11年続けている私にとっても、とても嬉しい食事療法なのです。

皆さんがご自身の健康を守るために、是非本書をご一読頂けば幸いです。


高雄病院理事長
江部康二


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
クローズアップ現代、糖尿病を手術で治す・・・にもの申す! 追加
おはようございます。

「クローズアップ現代、糖尿病を手術で治す・・・」

に関して、さらに追加コメントをいただきました。

原先生の仰るように、小腸を切除して短縮させること自体が、生体に悪影響を与えます。

腸管免疫システムの低下、消化吸収障害・・・。

また胃を半分切除することも同様に、生体に悪影響を与えます。

消化・吸収システムの問題、感染防御力の低下・・・。

胃がんや小腸疾患により、やむを得ず、胃切除や小腸切除をされた場合、術後の様々な障害に患者さんは悩まされます。

鈴木さんの仰るように、健康な胃と小腸を切除するというのは、短絡であり乱暴な治療としか言いようがありません。

まして、糖質制限食で血糖コントロール良好となる可能性が高いのですから、手術の前に食事療法を試みるべきでしょう。

長谷川さんによれば、門脇先生、淡々と2年は有効とのことですが、より長期的な経過報告を積み重ねないと、
糖尿病の再発も含めて安全性の保証など全くありえません。

ご指摘通り、一度取ってしまった胃も小腸も決して元には戻せません。

土の器さんのご指摘、

「湿潤療法で綺麗に治る赤ちゃんのⅡ度の火傷への皮膚移植を見たときと同じ憤りを覚えました。」

同感です。

糖質制限食で、侵襲なくコントロール良好となる可能性が高い2型糖尿人に対して、長期的効果と安全性の保証など何も無いのに、その健康な胃と小腸を手術で切除するとは、非科学的としか言いようがありません。


江部康二


問題外の治療?ですね。

外科医の端くれとして,こんな治療があっていいのか,甚だ疑問です。小腸は腸管免疫システムの要ですし,もともと糖尿病状態の方では,免疫システムが低下しています。術後,自己免疫疾患や感染防御システムなどの異常が出てやすくなり,全くナンセンスな治療?ですね。
相変わらず,NHKは,思考が短絡的でがっかりです。
2012/11/13(Tue) 01:43 | URL | ゆずるクリニック 原 譲 |


クローズアップ現代

糖尿病の治療として健康な胃と小腸を切除するのは極論ですが医療というより人体改造のような気がしました。
2012/11/13(Tue) 04:49 | URL | 鈴木 |


あいす さんへ

「経過も良好なようですし、 なんにせよ、そこまでヒステリックに批判されるようなものでもないと思います」

よくお考えください。胃を1/10に切除し、小腸を1m切ってつなげる手術です。

門脇氏が「寛解状態です。2年は有効です。ライフスタイルにより、その後再び糖尿病が悪化する可能性があります」と淡々とコメントしていましたが、患者への共感が感じられません。

「糖質制限食」には根拠のない批判をするのに、どうして患者の体を切り刻む手術を容認するのでしょう。

手術で切除すれば、元には戻せないのです。

2012/11/13(Tue) 07:30 | URL | 長谷川 |


12/11/13 土の器

詐欺社会 

NHKの「糖尿病を手術で治す」を見ました。まさに湿潤療法で綺麗に治る赤ちゃんのⅡ度の火傷への皮膚移植を見たときと同じ憤りを覚えました。血糖値を上げる糖質を制限するだけで同じ効果があるのに、大変な手術そして術後の不幸な食生活、ひどすぎます。一方的情報垂れ流しのNHKにもほとほと失望です。苦しむ弱い人の幸いを第1に考えない利己詐欺社会に日本はなってしまいましたね。



テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
クローズアップ現代、糖尿病を手術で治す・・・にもの申す!
こんばんは。

<クローズアップ現代、糖尿病を手術で治す・・・>

今夜(2012.11.12)のクローズアップ現代で、上記放送があったそうで、たくさんのコメントをいただきました。

「胃の大半を切除して、小腸も切除して縮める。手術によって小腸から出るGLP-1というホルモンが増えて膵臓を刺激しインスリンを分泌させ、血糖値が下がる。」

私は番組を見ていないのですが、NHKの予告記事と皆さんのコメントから、このようなお話のようです。

ともあれ、糖質制限食で血糖コントロール良好となるなら、手術の必要などないことは間違いないです。

胃と小腸の切除ですから、吸収障害が生じることは間違いないですので、めーちゃさんご指摘のように、本来、長期的な経過観察が必要と思います。

胃を切除した人(小腸は普通のまま)は、その後の経過で糖尿病が発症しやすくなることが明らかです。

そのこともあって小腸も縮めたのでしょうかね。

門脇先生、このような侵襲の大きい手術を選択肢の一つと仰るのなら、フリー老人さんがご指摘のように、侵襲の全くない食事療法で血糖コントロールが可能な「糖質制限食」こそが、選択肢の一つどころか、唯一の糖尿病食事療法と私は思います。



江部康二


NHK
今(12日19:30から)の放送で「糖尿病を手術で直す」をやってます。胃の大半と小腸を縮めるという。とんでもない手術です。これで糖尿病が治るとは思えません。ただ食べられなくなるだけだと思います。
2012/11/12(Mon) 19:43 | URL | じなしふくぞう |


糖尿病を手術でなんて!
今夜のクローズアップ現代で欧米で行われている胃の縫縮と小腸の短縮手術での治療で効果をあげた例を放映していますが、こんなことをしなくても血糖値が上がらないようにする本質の糖質制限をせずに、、とんでもないことが広がろうとしています。
同じ医師としてなげかわしいです、、、
2012/11/12(Mon) 19:49 | URL | 外科出身透析管理医 |


クローズアップ現代
クローズアップ現代での手術も患者にとっては選択肢の一つと思います。
私は糖質制限で劇的に改善したので手術は選択しませんが。
自分が糖質制限を選択できる環境に恵まれていることに感謝しています。(特に妻に感謝)
2012/11/12(Mon) 20:11 | URL | tama |


クローズアップ現代
はい!! ( ・ิ∆・ิ)ノー
クローズアップ現代を観て疑問を抱きましたので手を挙げて発言します。

手術によって小腸から出るGLP-1というホルモンが増えて膵臓を刺激しインスリンを大量に分泌させる→血糖値が下がる。

との事でしたがこれに危機感を抱いたのは私だけでしょうか?

膵臓を刺激し大量にインスリンを分泌させると膵臓にムチ打ち疲弊させてしまうのではないか?

糖尿病になる人は少なからず膵臓が疲れている、あるいは一部細胞が死んでいる・・・と私は認識しています。

手術によって数年血糖値が改善されたとしてもその後の人生、膵臓はどうなってしまうのか?

私は素人ですから間違った考え方なのかもしれません。

しかし、糖質制限によって膵臓を休ませ少しですが回復出来た者としては膵臓にムチ打つなんて考えられません。
お疲れ様でポンコツな膵臓を大事にしながら生きて行く・・・これが私のスタンスです。

胃が小さくなって食べる量が減ることで結果糖質摂取量が減る→ 膵臓の負担が減る、とも考えられますが、日本人の現代の食事事情からそんなに糖質摂取量が減るとは思えません。

私の考え変でしょうか?

※この手術療法こそ長い年月の証が無いと思うのですが・・・

よく糖質制限を批判する人の中には長いスタンスで見ての結果がないと言ってますよね。
( 江部先生ご自身が証なのに)
2012/11/12(Mon) 20:49 | URL | め〜ちゃ |


網膜症が改善

昨日の市民公開講座で先生にお会いし一言ですがご挨拶できて、今日は良い事があったと喜んでいました。

今日また1つ嬉しい事がありました、3ヶ月ぶりに眼底検査の結果網膜症が改善していました。

約3年前に発症し左が増殖前、右が単純網膜症と診断されました、その後3年間進行もせず改善もせずで過ぎてきました。

それが改善したのです!!

左目は角膜潰瘍治療中で検査しませんでしたが、右目は殆ど出血も無くて網膜症のレベルではないとの診断でした。

クローズアップ現代では、体を切り刻みその後の副作用で大変な思いもしている様な放送がありました。

糖質制限食で我が身を切り刻むことなく、楽しく飲んで楽しく食べて、血糖値や合併症のみならず他の体調不良も改善の方向に向かっています。
2012/11/12(Mon) 21:12 | URL | 解決ZERO |


クローズアップ現代

12日放送のクローズアップ現代を視聴し、唖然としてしまいました。こんな治療で糖尿病が全快するとは信じられません。糖尿病という本質を全く無視した方法としか思えませんでした。たとえ一時的良くなったとしても(血糖値に関してですが、)根本的な治療とは言い難いものです。糖質制限を危険視する門脇氏の選択肢の一つと言った発言も不可思議で問題に思います。ならば糖質制限も有効な選択肢のはずですから。
2012/11/12(Mon) 21:48 | URL | フリー老人 |


外科出身透析管理医さんに同感!
 「クローズアップ現代」にメールを送りました。
手術の前に、食事療法=糖質制限だろうと。
手術した運転手さん、お昼にラーメン食べていましたね。食生活の改善にはほとんどふれていませんでした。
 ブログ読者のみなさん。NHKに糖質制限食を正面から取り上げるよう意見を送りましょう。 
2012/11/12(Mon) 22:36 | URL | 長谷川 |



クローズアップ現代

クローズアップ現代見ました

取り上げられていたのは胃バイパス手術でした
海外でのダイエットの最終手段といった位置づけで時々テレビでやってますね。
確かに大幅な減量効果はあると思いますので、インスリン抵抗性の改善を主目的としていると思います

それだけにGLP云々のVTRのナレーションには?でしたね。ちょっと制作サイドが的を外しているような気がしました。

副作用にも触れられており割と中立的な立場かなという印象でした

経過も良好なようですし、 なんにせよ、そこまでヒステリックに批判されるようなものでもないと思います

我々糖質制限実践者こそ、寛容な気持ちで新しい治療法を深く理解しようと臨まないと、糖質制限を頭ごなしに否定する人たちと同じになってしまうのではないでしょうか
2012/11/12(Mon) 23:20 | URL | あいす |



☆☆☆NHKの記事

2012年11月12日 (月)
「糖尿病が手術で治る!?」
今週は、全国糖尿病週間。食事の欧米化や運動不足など、ライフスタイルの変化に伴い、糖尿病患者は増加する一方です。いまや、予備軍も含めて推定2200万人、国民のおよそ5人に1人が糖尿病と言われています。

病気の進行を抑えるためには、食事療法や運動療法などが行われていますが、いま、ある外科手術が注目されています。プレビューを覗いてきました。

38歳のトラック運転手の男性。一日ほぼ座った状態で、体をあまり動かす時間はありません。昼食の時間も短く、高カロリーの食事をとりがち。30歳の時に糖尿病と診断され、腎臓への影響も出始め、服薬に加え、1日5回のインスリン注射も。

そんな中、糖尿病が治ると聞き、男性は今年8月に手術を受けました。胃の大半を切り、小腸を短くすることで、栄養の吸収を抑えるというものです。

こうすることで、消化管ホルモンの分泌が盛んになり、血糖値も大幅ダウン。今は薬も飲まずに生活できるようになりました。いまでは血液検査の結果が毎回楽しみだとか。

しかし、手術に課題もあります。誰もが受けられるというものではなく、患者の状況により、判断されます。また、術後、水分が取りづらくなったり、胸焼けがしたり、食事の嗜好が変化するなど、その後の生活には、細かい医療体制のフォローも必要です。

とはいえ、糖尿病で苦しんでいる一定の人達には、希望を与える治療法です。

様々な治療法で病状が軽くなるのは素晴らしいことと感じると同時に、ライフスタイルの見直し、予防も改めて必要だなと感じます。

スタジオゲストは、糖尿病学会理事長の門脇孝さん。国民病とも言われるこの糖尿病に対し、新たな治療法をどう考えていけばいいのか、伺います。

是非、ご覧ください。
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
全日本鍼灸学会第31回関東支部学術集会・市民公開講座・ご報告
こんばんは。

全日本鍼灸学会第31回関東支部学術集会・市民公開講座のご報告です。

平成24年11月11日(日)群馬パース大学 にて、15:20~16:20

「糖尿病から癌に至るまで非常に有効な糖質制限食」

と題して60分間講演しました。

あいにくの雨にもかかわらず、100名の鍼灸師の方々、20数名の一般の方々で満員の盛況でした。

座長の鳥谷部創治先生、実行委員長の池田教克先生、ありがとうございました。

私のブログを見て参加していただいた方も結構おられて、ありがたいことでした。

懇親会も17:00過ぎから、45分間ぎりぎりまで参加して、バイキングの糖質制限食と焼酎をいただきました。

18:00高崎発の新幹線で東京へ
19:00東京発の新幹線で京都へ

自宅に着いたら午後10時前で、メールを整理して返事して、ブログをみて・・・

午後11時からは、NHKの「イサン」を見なくてはならない?(^^;)

ので、ブログの更新の時間がありませんでした。

すいません。 m(_ _)m


江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限クリスマスケーキ、好評予約受付中
こんにちは。

あらてつさんの糖質制限ドットコムにて、今年も糖質制限クリスマスケーキの予約受付が始まりました。

クリスマスケーキ_convert_20121102112201

昨年は、ビッシュ・ド・ノエル4種類でしたが、今年はホールタイプが二種類、ビッシュ・ド・ノエルが2種類です。

私、江部康二、早速4台とも予約しました(^O^)

試作段階や最終製品まで、何度か試食しましたが、砂糖や小麦粉を使っていないなんて、言われないと分からない完成度です。

こんなに素晴しいケーキを作ってくださった、菓子職人の稲井シェフに心から敬意を払いたいと思います。


詳細・ご予約はこちらになります。
↓ ↓ ↓
糖質制限クリスマスケーキ
http://www.toushitsuseigen.com/shop/sweets_xmascake2012.html

あらてつさんによると、毎年売り切れてお客様に怒られるので、今年は数量を増やしたとのことです。

早くもチーズケーキが売り切れたそうですが、他の3台は、まだ少し余裕があるみたいです。

糖尿人の皆さん、今年のクリスマスは、稲井シェフ渾身の糖質制限クリスマスケーキを是非お試しあれ。



江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食実践中は、必要充分量のカロリーを摂取しましょう。
こんにちは。

先日、NHKの朝の番組で、糖質制限をして失敗した方のメールが紹介されたそうです。

ナリジンさんからコメントをいただきました。
ありがとうございます。

この患者さん、体重が減りすぎて精神的にも不安定になったそうです。

これは、糖質制限というより、極端なカロリー制限ですね。


2012年8月30日(木)NHKクローズアップ現代でも、糖質制限食を特集しました。

その時も、糖質制限食成功例とともに、失敗例も報道されました。

失敗した方は自己流で糖質制限食を実践して、体力が低下して階段ものぼれなくなったということですが、ご本人が

「カロリーは以前の半分くらいしか摂ってなかった」

と仰有ってました。

こちらも、糖質制限というより、極端なカロリー制限ですね。

糖質制限食ですので、脂質・タンパク質は充分量摂取してもよいのですが、今までの長年の習慣と栄養指導で脂質制限も継続する方がおられるようです。

そうなると、結果として、エネルギー摂取不足となり、血糖値は改善したけれど、体力が低下してヘロヘロになったとか訴えられます。

高雄病院の患者さんでも、そういう患者さんが何人かおられましたので、管理栄養士が1日の総摂取カロリーを計算したところ、全て摂取エネルギー不足でした。

しっかりカロリー摂取していただいたら、皆すぐに回復されました。


糖質制限して、脂質・たんぱく質はしっかり摂取して、血糖コントロール、体重コントロールOK・・・美味しく楽しく糖質制限食ですね。


江部康二


【12/11/09 ナリジン

カロリー不足について

先日、NHKの朝の番組で、糖質制限をして失敗した方のメールが紹介されていました。

体重が41Kgまで減少。(身長は聞きそびれました)。精神的にも不安定になってしまいました云々。

糖質を制限する=主食を抜く という減らすばかりで、タンパク質や脂質を増やさない場合、カロリー不足になるケースが想定されます。

タンパク質や脂質で1800Kcalを摂取しようとすると結構なボリュームになりますが、ちょっと気を抜く、または現在1800Kcalを摂取している人が単純に糖質だけをoffしたような場合、カロリー不足になって、糖質制限は大変なことになるという誤った方向に行ってしまう可能性が考えられます。

糖質摂取を薦めるDrに変な口実を与えてしまいそうな事例でしたので、カロリー不足を招かないよう注意喚起喚起されてはいかがでしょうか。

また、この方の場合中性脂肪52、空腹時血糖118と上昇。一時的に低血糖症状が強くなっているようにもみえますがいかがでしょうか。

といっても、対応は糖質制限を継続するしか無いようにも思うのですが・・・。】


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
低糖工房が謳う糖質制限と江部康二の糖質制限食は一切関わりありません
低糖工房に関するYahooのリスティング広告が、以下の赤字内容で出ていました。

江部康二が低糖工房の商品を推奨した事実も、江部康二の名称の使用を許可した事実も全くありません。

この広告を見た複数の食品メーカーさんから、低糖工房を監修されておられるんだと思っていましたと聞かされました。

誤解されていた方が大変多かったため、注意喚起のため、再掲致します。


《ドクター江部》推奨の糖質制限
江部康二さん推奨!糖質制限なら《低糖工房》お試しセット/提携
teito.kobo.com/


さ も江部康二が低糖工房の商品を推奨しているかのように受け取れる広告ですが、私、江部康二が、リボン食品株式会社及び販売サイトの低糖工房、また低糖工房 で販売されている商品など、過去に推奨した事実は一切なく、広告及びリボン食品サイト、低糖工房サイトでの「江部康二」の名称の使用も、一切許可したこと はありません。

また、低糖工房で糖質制限と名乗って販売している商品と、江部康二が臨床で取り組んでいる糖質制限による糖尿病治療、高雄病院で行われている糖質制限食治療とは、一切の関わりが無いことを明記致します。

この広告は名称の不正使用であり、現在法的手段を準備中です。


江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
糖質制限食4ヶ月で、HDL-コレステロールなどデータ著明改善
こんばんは。

きょろママさんから、ご主人のデータ報告をいただきました。

HDL-コレステロールなどデータ著明改善です。

【12/11/07 きょろママ

健康診断の結果を聞きに・・・

今年の5月末から主人と娘と3人で糖質制限を開始しております。

本日、9月末(糖質制限開始から4か月)に受診した主人の健康診断結果を受け取ってきました。

主人が仕事が忙しく行けないため、本当はダメなのでしょうが私が代わりに結果を先生から聞いてきました。

昨年の健康診断結果と比べますと
体重  99.6kg→91.6kg
中性脂肪  124→52
HDLコレステロール 46→58
LDLコレステロール 117→104
ヘモグロビンA1C  5.5→5.2
食前血糖 95→118

となっていました。

体重や脂質検査についてはOKのようですが、ヘモグロビンと食前血糖についてはあまり効果がみられないようでした。

先生の話では「ご飯を2膳食べて、おかずを少しにしなさい。ごはんを食べないとおかずをたくさん食べてしまうからご飯を2膳食べるといいよ」との事でした。

えっ・・・と驚いてしまいましたが、ちょっと苦笑いをして帰宅した次第です。

ご飯を食べ過ぎて、メタボリックな体型になってしまったのに・・・いつも通院していた先生だけに、ちょっとガッカリしてしまいました。】


体重  99.6kg→91.6kg
中性脂肪  124→52 mg/dl
HDLコレステロール 46→58 mg/dl
LDLコレステロール 117→104 mg/dl
ヘモグロビンA1C  5.5→5.2%
食前血糖 95→118 mg/dl


きょろママ さん。

糖質制限食開始して4ヶ月でここまで改善は、素晴らしいデータですよ。

HbA1c10%とかの糖尿人は、1ヶ月で2%くらい改善はあります。

一方、もともと基準値のHbA1cはそんなに低下しません。

HbA1c5.5%→5.2% 

正常範囲のなかでここまで良くなるのはすごいことです。

HDLコレステロール 46→58 mg/dl

HDLも、薬を内服してもなかなか増えないのが普通なので、4ヶ月で26%増加は、素晴らしい改善です。

早朝空腹時血糖値 95→118 mg/dl

これは確かに、増えて境界型ですが、1回の検査はそれほど気にしなくていいです。

他のデータはどんどん良くなっていて、体重も99.6kg→91.6kg と順調に減量出来てますので、早朝空腹時血糖値も必ず良くなると思います。

主治医の対応ですが、糖質制限食が、医学界にもかなり浸透したとはいえまだまだ普通のお医者さんは、脂肪制限・カロリー制限派が多いと思います。

さらなる糖質制限食普及活動を続けていくことが必要ですね。

ぼちぼちやっていきます。



江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
「食品別糖質量ハンドブック」洋泉社、補足説明
こんばんは。

うさぎさんから

「同じ食材なのに、糖質量が違うのは何故?」

というご質問をいただきました。


1)p50  あじ(開き干し) 糖質0.1g
2)p105 (焼いた)あじの開き糖質0.9g

3)p52  さば 糖質0.3g
4)p105  焼きさば 糖質1.0g


1)と3)は、食材の素材の糖質含有量です。
2)と4)は、食材を料理して大根おろしと紫蘇も加えて、合計の糖質量です。

従いまして、あじもさばも素材としての糖質量は、焼いても変わりはありませんが、料理となったとき付け合わせの大根おろしと紫蘇の糖質量を加えて算出してありますので、焼いたあじと焼きさばの糖質量が多くなっています。

このことは、本書p16の「この本の使い方」に明記してありますが、字がとても小さくて読みにくくて、すいません。m(_ _)m



江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
藤沢市の近くで糖質制限食を指導しておられる医師
おはようございます。

2012年10月31日(水)13:30~15:30、

藤沢市の朝日カルチャーセンター湘南教室で「糖質制限食による糖尿病の解決」と題して、お話しました。

その時、会場で「藤沢市の近くで糖質制限食を指導しておられる医師は?」という、ご質問をいただきました。

ブログで回答しますと言ってましたが、うっかり忘れてました。

すいません。m(_ _)m

藤沢市湘南台の白神敏雄先生は、私と同様、ご自身が糖尿病でありスーパー糖質制限食でそれを克服され、糖質制限食に精通しておられます。糖尿病の患者さんもたくさん診ておられます。

〒252-0804
神奈川県藤沢市湘南台1-1-6 湘南台クリニックBL 3F
TEL 0466-41-4192
湘南台しらがクリニック院長 白神 敏雄先生




江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
「食品別糖質量ハンドブック」洋泉社、第三刷に。校正あり。
こんにちは。

「食品別糖質量ハンドブック」洋泉社 江部康二 監修
2012年10月25日、刊行。

おかげさまで、早くも第3刷となりました。

1カ所校正があります。

p163のQ10 
A 3行目 必須アミノ酸 → 必須脂肪酸 に訂正です。


ハンドブック


この本、¥840- と手軽な価格でよくまとまっています。

じっくり時間をかけて作っていただいたので、とても使いやすい完成度の高いハンドブックとなりました。

写真も鮮明で、糖質量の文字も大きくて、わかりやすいです。

洋泉社さん、ありがとうございます。 m(_ _)m

糖質制限食を指導する立場の医師・栄養士はもちろん、糖質制限食実践中の患者さんにも強い味方となってくれると思います。

全アマゾンの総合ランキングでも、11月6日現在、77位以内と健闘しています。
http://www.amazon.co.jp/gp/bestsellers/books/ref=sv_b_3#4


ブログ読者の皆さん、是非、お手元に一冊どうぞ。

こちらからもご注文頂けます。





江部康二



☆☆☆

以下「食品別糖質量ハンドブック」のはじめにです。

はじめに

2005年に「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」(東洋経済新報社)を、日本で初めて「糖質制限食」の理論的な本として上梓しました。その後、理論面の本やレシピ本などを各社から多数出版してきました。この間、糖質制限食を日本に広める役目を確実に果たしてきたかなと自負しています。

特にこの1~2年、テレビ・新聞・雑誌などのマスコミが、こぞって糖質制限食を取り上げ、世間一般の認知度は格段に上がったと思います。

2012年1月15日、京都国際会館で開催された第15回日本病態栄養学会年次学術集会において「糖尿病治療に低炭水化物食は是か?非か?」というディベートセッションが行われ、私は是側の演者として講演しました。通常は3000人規模の学会に4000人の医師・栄養士が参加し大きな反響を巻き起こしました。このことは糖質制限食が医学界の表舞台に初登場したという意味で、大きな一歩といえます。

私のブログ「ドクター江部の糖尿病徒然日記」のアクセス件数もこの日を境に1000件以上増えて、現在1日に15000件のアクセスがある人気ブログとなりました。

さらにこのセッション以降、日本全国の医師会や病院から講演依頼があり、2012年はすでに12回の医師・医療関係者向け糖質制限食講演会を行いました。医学界にも爆発的に糖質制限食が広がり始めていて、嬉しい限りです。

このような状況の中で、糖質制限食を推進しておられる医師や栄養士から、食品や料理の糖質のグラム数がわかり、持ち運びもできるようなハンドブックを是非出版して欲しいとの声が多く聞かれるようになりました。確かにそのようなハンドブックがあればとても便利です。

本書は、身近な食品や料理の糖質量・たんぱく質量・カロリーなどが、写真入りでひとめでわかるように工夫されています。糖質制限食を指導する立場の医師・栄養士はもちろん、糖質制限食実践中の患者さんにも強い味方となってくれると思います。是非ご一読いただければ幸いです。

2012年10月
高雄病院理事長
江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット